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令和 4年第 4回定例会-09月20日-03号

  • "新型コロナウイルス感染症対策本部"(/)
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  1. 蕨市議会 2022-09-20
    令和 4年第 4回定例会-09月20日-03号


    取得元: 蕨市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-20
    令和 4年第 4回定例会-09月20日-03号令和 4年第 4回定例会             令和4年第4回蕨市議会定例会               議事日程(第20日)                              令和4年 9月20日                              午前10時  開 議 1 開  議 2 一般質問(受付順による) 3 散  会              令和4年第4回蕨市議会定例会                一般質問要旨一覧表                           令和4年9月(受付順による)
    ┌───┬───────┬──────────────────────┬───┐ │順 位│ 質 問 者 │    質    問    事    項   │答弁者│ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 1 │ 9番    │1 子ども食堂について           │市長 │ │   │小 林 利 規│ (1)これまでの実施状況はどのようか     │   │ │   │       │ (2)子ども食堂の必要性についてどのように認 │   │ │   │       │  識しているか              │   │ │   │       │ (3)運営団体の状況をどのように把握している │   │ │   │       │  か。また、寄附の受付やボランティアの受 │   │ │   │       │  入状況等はどのようか          │   │ │   │       │ (4)これまでどのような支援を行ってきたか。 │   │ │   │       │  また、今後の展望等はどのようか     │   │ │   │       │2 特別な才能を持つ子どもたちをサポートす │教育長│ │   │       │  るためのギフテッド教育について     │   │ │   │       │ (1)ギフテッド教育とはどのようなものか   │   │ │   │       │ (2)ギフテッド教育のメリット・デメリットは │   │ │   │       │  どのようか               │   │ │   │       │ (3)それぞれの子どもが持っている才能を伸ば │   │ │   │       │  していくために、ギフテッド教育が必要だ │   │ │   │       │  と考えるが、教育委員会の見解はどのよう │   │ │   │       │  か                   │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 2 │14番    │1 市内の公園の改修工事計画について    │市長 │ │   │三 輪 かずよし│ (1)先の議会で都市整備部長から「大荒田交通 │   │ │   │       │  公園」をはじめ、「あけぼの公園」「三和 │   │ │   │       │  公園」等の改修計画が報告されたが、各々 │   │ │   │       │  の改修年度、改修内容等の詳細については │   │ │   │       │  どのようか               │   │ │   │       │ (2)従前から「富士見公園野球場」についても、│   │ │   │       │  再三大規模改修をお願いしており、市内野 │   │ │   │       │  球連盟からも強い要望が出されているが、 │   │ │   │       │  具体的な予定はどのようか        │   │ │   │       │2 図書館の跡地利用について        │市長 │ │   │       │ (1)蕨駅西口地区市街地再開発事業により、南 │   │ │   │       │  町1丁目にある「図書館」が新しいビルに移│   │ │   │       │  転する計画になっているが、跡地に「図書館│   │ │   │       │  分館」「美術館」等の文化施設を建設して欲│   │ │   │       │  しいという要望がある。これに対して市の │   │ │   │       │  見解はどのようか            │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 3 │15番    │1 新型コロナウイルス感染症による後遺症対 │市長 │ │   │一 関 和 一│  策について               │   │ │   │       │ (1)厚生労働省の研究班の調査によれば、新型 │   │ │   │       │  コロナウイルス感染で入院した患者の約3 │   │ │   │       │  分の1が1年後も倦怠感や呼吸困難等の症 │   │ │   │       │  状を抱えていることが判明し、感染後の後 │   │ │   │       │  遺症への対応が、感染対策と並ぶ大きな問 │   │ │   │       │  題として急浮上しているが、どのように認 │   │ │   │       │  識されているのか            │   │ │   │       │ (2)当市の累計感染者数は、第7波の感染拡大 │   │ │   │       │  で8月29日現在12,262人、総人口のおよそ │   │ │   │       │  16%に達しているが、これまでに保健セン │   │ │   │       │  ター等に後遺症の相談や問い合わせはどの │   │ │   │       │  程度あったのか             │   │ │   │       │ (3)新型コロナウイルス感染症による後遺症対 │   │ │   │       │  策を講じるため、感染後1年以上経過した │   │ │   │       │  人を対象に、早急に後遺症のアンケート調 │   │ │   │       │  査を行う考えがあるか          │   │ │   │       │ (4)県と県医師会が今年3月、第5波のデルタ │   │ │   │       │  株の患者を中心とした後遺症の症例集を公 │   │ │   │       │  開したことで、診療を始める病院が急増し │   │ │   │       │  たと聞く。当市も後遺症に対応できる医療 │   │ │   │       │  機関のリストを作成し、市の広報やホーム │   │ │   │       │  ページなどで周知してはどうか      │   │ │   │       │2 蕨市版おくやみハンドブックの作成等につ │市長 │ │   │       │  いて                  │   │ │   │       │ (1)超高齢化社会を迎えた今日、死後の手続き │   │ │   │       │  をはじめ、葬式、相続、お墓等の終活問題は│   │ │   │       │  深刻化しており、そのためこれまで様々な │   │ │   │       │  提案をしてきた。その過程で蕨市版エンデ │   │ │   │       │  ィングノートが作成され、版を重ねてきた │   │ │   │       │  が、これまでの配布状況と評判はどうか  │   │ │   │       │ (2)多死社会の到来の中、行政における死後の │   │ │   │       │  手続きの簡素化やワンストップサービスを │   │ │   │       │  求めて新庁舎に「おくやみコーナー」の設置│   │ │   │       │  を求めてきたが、その見通しはどうか   │   │ │   │       │ (3)全国的には「おくやみコーナー」の設置に合│   │ │   │       │  わせて、家族の死亡に伴う行政手続きを一 │   │ │   │       │  冊にまとめた「おくやみハンドブック」を作│   │ │   │       │  成し、遺族の負担軽減に繋がったと好評を │   │ │   │       │  得ている自治体もある。県下においても川 │   │ │   │       │  口市をはじめ川越市や鶴ヶ島市等が作成し │   │ │   │       │  たと聞くが、本市の窓口にも作成し、配布し│   │ │   │       │  てはどうか               │   │ │   │       │3 仮設庁舎跡地の活用について       │市長 │ │   │       │ (1)来秋の新庁舎落成に伴い、旧第2駐車場に │   │ │   │       │  建てられた仮設庁舎は解体されると聞くが、│   │ │   │       │  約1,650㎡(約500坪)の跡地利用を現時点で │   │ │   │       │  どのように考えているのか        │   │ │   │       │ (2)私案であるが、この跡地に旧中仙道の賑わ │   │ │   │       │  いに寄与する「河鍋暁斎記念美術館」の誘 │   │ │   │       │  致をはじめ、高齢者福祉センター等の複合施│   │ │   │       │  設、北町防災公園等の設置を検討する協議 │   │ │   │       │  会を立ち上げる考えはないか       │   │ │   │       │4 元NPO法人ベストライフによる障害者介 │市長 │ │   │       │  護給付費不正受給額の返還状況について  │   │ │   │       │ (1)本年3月、障害者の介護給付費など1億5 │   │ │   │       │  千万円をだまし取った疑いがあるとして、 │   │ │   │       │  愛知県豊橋市のNPO法人の理事長ら3人 │   │ │   │       │  が逮捕されたという同様な事犯に接し、改 │   │
    │   │       │  めて本市の過去に例を見ない不祥事に対し、│   │ │   │       │  襟を正して厳しく言及せざるを得ないと考 │   │ │   │       │  えている。本件は発覚以来6年間経過した │   │ │   │       │  が、不正受給総額約2,610万円に対し、これ │   │ │   │       │  までの年度別返還額及び累計回収率をはじ │   │ │   │       │  め、今後の完済までの見通しについてどう │   │ │   │       │  か                   │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 4 │12番    │1 織りなすクーポンの発送方法について   │市長 │ │   │根 本   浩│ (1)織りなすカード同様、行政連絡員による発 │   │ │   │       │  送をしないのは何故か          │   │ │   │       │ (2)他市のクーポン発送の実情はどうか    │   │ │   │       │2 下蕨ファミリー菜園閉鎖について     │市長 │ │   │       │ (1)ファミリー菜園の閉鎖について、利用者へ │   │ │   │       │  の連絡をするまでの経緯はどのようか   │   │ │   │       │ (2)長年に渡る信託を戴いた地権者に対し、市 │   │ │   │       │  として感謝の形を残せないか       │   │ │   │       │ (3)利用者の現状復帰とは、どのような措置を │   │ │   │       │  講じることが適切なのか         │   │ │   │       │ (4)このような信託地を利用した市の事業はど │   │ │   │       │  のようか。また、近く契約解除が予定されて│   │ │   │       │  いるものはあるのか           │   │ │   │       │3 マイナンバーカードの普及について    │市長 │ │   │       │ (1)本市におけるマイナンバーカードの普及の │   │ │   │       │  実情はどのようか            │   │ │   │       │ (2)職員の所持率についてはどのようか    │   │ │   │       │ (3)庁舎内においてマイナンバーカードを利用 │   │ │   │       │  した入退館認証などのセキュリティー管理 │   │ │   │       │  等に活用することはできないか      │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 5 │7番     │1 新型コロナウイルス感染症対策について  │市長 │ │   │鈴 木   智│ (1)今年度、本市における感染状況はどのよう │消防長│ │   │       │  に推移してきたか            │   │ │   │       │ (2)今年度における月ごとの救急出動件数、搬 │   │ │   │       │  送困難事例の件数はどのようか。また、搬送│   │ │   │       │  が困難なケースの主な理由などはどうか。 │   │ │   │       │  その際の対応はどのように行われるか   │   │ │   │       │ (3)本市における検査・診療の体制はどのよう │   │ │   │       │  か。また、県の検査確定診断やオンライン診│   │ │   │       │  療について、本市における利用状況はどう │   │ │   │       │  か。広報や運用上のかかわりはどのようか │   │ │   │       │ (4)本市の有症状者への抗原検査キット無料配 │   │ │   │       │  布事業について、利用実績、および活用結果│   │ │   │       │  についての把握はどのようか。また、今回の│   │ │   │       │  受付や配布の方法、対象範囲などについて │   │ │   │       │  はどのように検討したものか。今後、市独自│   │ │   │       │  での検査キット配布事業の対象拡大などを │   │ │   │       │  行う考えはないか            │   │ │   │       │ (5)ワクチン接種事業について、今後の対応方 │   │ │   │       │  針はどのようか。個別接種、集団接種につい│   │ │   │       │  て、会場の確保などをどのように検討して │   │ │   │       │  いるか                 │   │ │   │       │2 市立病院について            │病院長│ │   │       │ (1)新型コロナウイルス感染症対応について  │   │ │   │       │ ①新型コロナウイルス感染症に関して市立病 │   │ │   │       │  院で行った検査・治療等について、昨年度お│   │ │   │       │  よび今年度それぞれの実績はどのようか  │   │ │   │       │ ②発熱外来の受付方法を予約制に変更した理 │   │ │   │       │  由やこの間の経緯についてはどのようか。 │   │ │   │       │  また、変更に伴い受診者数などへの影響は │   │ │   │       │  どのようだったか            │   │ │   │       │ (2)蕨市立病院経営強化プラン、および建て替 │   │ │   │       │  えを含む市立病院の耐震化と老朽化対策に │   │ │   │       │  ついて、現在の検討状況はどのようか   │   │ │   │       │ (3)総務省の「公立病院経営強化ガイドライン」│   │ │   │       │  について、主な内容はどのようか。また、市│   │ │   │       │  立病院の将来構想や現行の経営改革プラン │   │ │   │       │  との関係で、特に課題となると思われる内 │   │ │   │       │  容などはどのようか           │   │ │   │       │3 蕨駅西口地区市街地再開発事業について  │市長 │ │   │       │ (1)この間の経緯と今後の予定についてはどの │   │ │   │       │  ようか。特に、権利者における合意の形成、│   │ │   │       │  近隣住民および市民への説明についてはど │   │ │   │       │  のように行われてきたか         │   │ │   │       │ (2)解体及び建設工事が始まるが、近隣への影 │   │ │   │       │  響はどのようか。また、影響を最小限とする│   │ │   │       │  うえで、工事の時間帯や手法、車両の通行経│   │ │   │       │  路などはどのように検討されてきたか   │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 6 │5番     │1 新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当 │市長 │ │   │古 川   歩│  金の支給について            │   │ │   │       │ (1)新型コロナウイルス感染症により仕事を欠 │   │ │   │       │  勤することを余儀なくされ、給与等の全部 │   │ │   │       │  または一部の支払いを受けることができな │   │ │   │       │  くなった場合、傷病手当金を支給すること │   │ │   │       │  ができるが、医療切迫により証明書が得ら │   │ │   │       │  れない場合でも適切に処理してほしいと考 │   │ │   │       │  えるがどうか              │   │ │   │       │ (2)当制度は9月30日までとなっているが延長 │   │ │   │       │  の考えはどうか             │   │ │   │       │2 蕨ブランド認定制度について       │市長 │ │   │       │ (1)今回3回目の開催だが、過去2回との違い │   │ │   │       │  はどうか                │   │ │   │       │ (2)継続認定についての状況はどうか     │   │ │   │       │ (3)以前は大型店舗でのお披露目会や県の展示会│   │ │   │       │  に参加をしていたがどうか        │   │ │   │       │ (4)ふるさと納税とのリンクはどうか     │   │ │   │       │3 観光事業について            │市長 │ │   │       │ (1)商店街の店主が高齢化し、主体的に動くこ │   │ │   │       │  とが難しくなってきている。観光協会も人 │   │
    │   │       │  数が少なく、市が主体的に動くような体制 │   │ │   │       │  に変更すべきと考えるがどうか      │   │ │   │       │4 さよなら私のクラマーと連携したPR活動 │市長 │ │   │       │  について                │   │ │   │       │ (1)さよなら私のクラマーと連携し、各種イベ │   │ │   │       │  ントとタイアップした取り組みや女子プロ │   │ │   │       │  サッカーリーグの協力のもとスポーツ教室 │   │ │   │       │  を実施するなど、蕨のPRも含めて盛り上 │   │ │   │       │  げていきたいと考えていると施政方針表明 │   │ │   │       │  にあったが、その後のPR活動状況はどう │   │ │   │       │  か                   │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 7 │2番     │1 気候危機打開へ 二酸化炭素排出量実質ゼ │市長 │ │   │宮 下 奈 美│  ロ・カーボンニュートラルの実現に向け、 │   │ │   │       │  自治体で何が必要か           │   │ │   │       │ (1)カーボンニュートラルの実現に向けた本市 │   │ │   │       │  の認識はどのようか           │   │ │   │       │ (2)本市における方針・計画について、2013年 │   │ │   │       │  度から2022年度を計画期間とする蕨市環境 │   │ │   │       │  基本計画の内容及びこの間の取り組み状況 │   │ │   │       │  についてはどのようか          │   │ │   │       │ (3)現計画の期間が今年度・2022年度で終了す │   │ │   │       │  ることを踏まえ、来年度以降、二酸化炭素排│   │ │   │       │  出実質ゼロに向けた目標や具体的な対策に │   │ │   │       │  ついて計画が早急に必要になると考えるが、│   │ │   │       │  見解はどのようか            │   │ │   │       │ (4)「蕨市環境審議会」について       │   │ │   │       │ ①開催状況はどのようか。また、審議会の中で│   │ │   │       │  気候危機打開や温暖化対策、カーボンニュ │   │ │   │       │  ートラルの実現について審議されたことは │   │ │   │       │  あったのか               │   │ │   │       │ ②今後の方針や計画の内容と方向性、盛り込 │   │ │   │       │  むべき目標や対策などを議論する場が必要 │   │ │   │       │  になると思うが、考えはどのようか    │   │ │   │       │ (5)本市の施設・事業等における省エネ化や持 │   │ │   │       │  続可能エネルギーへの転換、市民への太陽 │   │ │   │       │  光発電の効果的な利用に向けた支援制度及 │   │ │   │       │  び広報や情報提供の充実などが必要になる │   │ │   │       │  と考えるが、見解はどうか。また、対応する│   │ │   │       │  本市の体制はどうか           │   │ │   │       │2 部活動に係る教職員の長時間過密労働を問 │教育長│ │   │       │  う                   │   │ │   │       │ (1)学校教育活動としての部活動の役割と「蕨 │   │ │   │       │  市立中学校に係る部活動の方針」について │   │ │   │       │  はどのようか              │   │ │   │       │ (2)学校教育における部活動の位置付けはど  │   │ │   │       │  のようか                │   │ │   │       │ (3)全教職員に対して、顧問(主顧問・副顧問 │   │ │   │       │  等複数顧問を含む)を受け持つ割合は何% │   │ │   │       │  か                   │   │ │   │       │ (4)授業終了後と土日祝日に部活動に当たっ  │   │ │   │       │  ている教職員に対しての時間外手当はど  │   │ │   │       │  のようか                │   │ │   │       │3 令和5年度・2023年度からの公立中学校  │教育長│ │   │       │  運動部活動の地域移行について      │   │ │   │       │ (1)公立中学校運動部活動の地域移行に関す  │   │ │   │       │  る検討会議提言について         │   │ │   │       │ ①6月に発表されたが、認識と見解はどのよ │   │ │   │       │  うか                  │   │ │   │       │ ②国の『部活動を学校単位から地域単位の取 │   │ │   │       │  組とする』地域移行に関して、課題になっ │   │ │   │       │  ている点として「持続可能性という面で厳 │   │ │   │       │  しさを増している」「深刻な少子化が進行」│   │ │   │       │  「競技経験のない教師が指導」「休日を含 │   │ │   │       │  めた運動部活動の指導」が挙げられている │   │ │   │       │  が、本市と照らし合わせたとき、本市の状 │   │ │   │       │  況はどのようか。また、本市として考えら │   │ │   │       │  れる問題点はどのようか         │   │ │   │       │ (2)地域移行に関して、本市での審議会や協議 │   │ │   │       │  会、アンケート等、市民の声を聞き取る場 │   │ │   │       │  が必要だと考えるが、教育委員会の考えは │   │ │   │       │  どのようか               │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 8 │6番     │1 避難行動要支援者の個別避難計画の取組  │市長 │ │   │本 田 てい子│ みについて                │   │ │   │       │ (1)本市の避難行動要支援者支援において、要 │   │ │   │       │  配慮者(高齢者や障害者など)のうち、身体 │   │ │   │       │  障害者手帳の交付を受けている、視覚障害、│   │ │   │       │  聴覚・平衡機能障害、下肢・体幹・移動機 │   │ │   │       │  能障害のある方や要介護3~5の方、療育 │   │ │   │       │  手帳(マルA・A)の交付を受けている方、 │   │ │   │       │  精神障害者保健福祉手帳1級の交付を受け │   │ │   │       │  ている方の対象者数はどのようか     │   │ │   │       │ (2)現在の登録申請した要支援者数と不同意  │   │ │   │       │  者数、それぞれの地域別・性別の内訳はど │   │ │   │       │  のようか                │   │ │   │       │ (3)避難行動要支援者の個別計画の進捗状況  │   │ │   │       │  はどのようか              │   │ │   │       │ (4)業務担当部署の連携体制と個別計画作成  │   │ │   │       │  会の実施、新たな情報更新のサイクルはど │   │ │   │       │  のようか                │   │ │   │       │ (5)避難行動要支援者の個別計画の内容で避  │   │ │   │       │  難は可能なのか。実効性の検証はされてい │   │ │   │       │  るのか                 │   │ │   │       │ (6)本市は福祉避難所との提携の状況はどのよう│   │ │   │       │  か。また、どのような提携になっているのか│   │ │   │       │2 AEDの活用について          │市長 │ │   │       │ (1)本市におけるAEDの設置状況はどのよ  │消防長│ │   │       │  うか。また、24時間利用可能なAEDはど │   │ │   │       │  のくらいあるのか            │   │
    │   │       │ (2)街なかAEDステーションの登録状況は  │   │ │   │       │  どのようか               │   │ │   │       │ (3)AEDの設置場所がどこかわからないと  │   │ │   │       │  の声を聞くが、設置場所の周知はどのよう │   │ │   │       │  か                   │   │ │   │       │ (4)コロナ禍の中、普通救命講習会の受講者は │   │ │   │       │  どのくらいいるのか           │   │ │   │       │ (5)傷病者のプライバシーを守るため、AED │   │ │   │       │  のボックス内に三角巾を配備してはどう  │   │ │   │       │  か                   │   │ │   │       │3 選挙における期日前投票について     │選挙管│ │   │       │ (1)投票所入場券がいつまでに有権者に届く  │理委員│ │   │       │  ように発送されているのか        │会委員│ │   │       │ (2)期日前投票が始まるまでに投票所入場券  │長  │ │   │       │  が届いていないという問合せについて、今 │   │ │   │       │  回の参議院選挙ではどうであったか。また、│   │ │   │       │  以前はどうであったか          │   │ │   │       │ (3)投票所入場券が公示翌日までに届かなか  │   │ │   │       │  った人が、投票所で期日前投票がその時  │   │ │   │       │  にできなかった事例があったが、市はどう考│   │ │   │       │  えているのか              │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 9 │10番    │1 蕨市立病院の将来について        │病院長│ │   │大 石 圭 子│ (1)平成28年度末に策定された「蕨市公共施  │   │ │   │       │  設等総合管理計画」では、「耐震化に向け │   │ │   │       │  た対策を早急に検討」が基本方針とされて │   │ │   │       │  いる。52年が経過した老朽化状況について │   │ │   │       │ ①現状はどのようか            │   │ │   │       │ ②近年、緊急修繕をした内容と経費はどのよ │   │ │   │       │  うか                  │   │ │   │       │ ③災害対策はどのようか          │   │ │   │       │ ④老朽化への対応・考え方はどのようか   │   │ │   │       │ (2)安定経営を進めるにあたっての取り組み  │   │ │   │       │  について                │   │ │   │       │ ①令和3年度の決算状況はどのようか    │   │ │   │       │ ②将来構想策定(平成31年)後の取り組みは  │   │ │   │       │  どのようか               │   │ │   │       │ ③安定経営に向けた取り組みとその状況は  │   │ │   │       │  どのようか               │   │ │   │       │ (3)令和3年度市民意識調査からみた「市立病 │   │ │   │       │  院の充実」は、将来ビジョン実現計画36  │   │ │   │       │  施策中重要度5位、満足度34位となってい │   │ │   │       │  る。この結果をどのように考えるか    │   │ │   │       │ (4)今年度末策定予定の「公立病院経営強化プ │   │ │   │       │  ラン」の内容と進捗状況はどのようか   │   │ │   │       │2 子育て支援におけるオンラインの活用に  │市長 │ │   │       │  ついて                 │   │ │   │       │ (1)昨年度実施された「京都大学COI実証実 │   │ │   │       │  験LINEで子育てAI相談~専門家へ  │   │ │   │       │  のオンライン相談も可能に」の利用状況や │   │ │   │       │  検証はどのようか            │   │ │   │       │ (2)コロナ禍において、オンライン形式は相談 │   │ │   │       │  や仲間作りなど子育て支援の大切なツー  │   │ │   │       │  ルになりつつあるが、これからの活用はど │   │ │   │       │  のようか                │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 10 │4番     │1 循環型社会の実現を目指して       │市長 │ │   │今 井 陽 子│ (1)SDGs目標12についての本市の考え方  │教育長│ │   │       │  についてはどのようか          │   │ │   │       │ (2)現時点において本市で実施している関連  │   │ │   │       │  事業についてはどのようか        │   │ │   │       │ (3)蕨戸田衛生センター組合で実施するジモ  │   │ │   │       │  ティーとの事業について         │   │ │   │       │ ①本市は事業内容をどのように捉えている  │   │ │   │       │  か                   │   │ │   │       │ ②本市はこの事業により何が見込まれるも  │   │ │   │       │  のと考えているか            │   │ │   │       │ ③この事業の周知にあたり、本市で協力でき │   │ │   │       │  ることはあるか             │   │ │   │       │ (4)本のリサイクルについて         │   │ │   │       │ ①図書館では年間何冊の寄贈図書を受け入  │   │ │   │       │  れているか               │   │ │   │       │ ②「古本募金きしゃぽん」の協働パートナー │   │ │   │       │  に応募する考えはないか         │   │ │   │       │2 交通安全について            │市長 │ │   │       │ (1)本市における交通事故の発生状況につい  │   │ │   │       │  てはどのようか             │   │ │   │       │ (2)本市の交通安全に対する取り組みにはど  │   │ │   │       │  のようなものがあるか          │   │ │   │       │ (3)過去に開催した交通安全教室の内容につ  │   │ │   │       │  いてはどのようか            │   │ │   │       │ (4)ホームページへの交通安全教室動画掲載  │   │ │   │       │  についてはどのようか          │   │ │   │       │ (5)電動キックボードについての注意喚起に  │   │ │   │       │  ついてはどのようか           │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 11 │ 1番    │1 多様な行政課題への自治体行政の対応に  │市長 │ │   │武 下   涼│ ついて                  │   │ │   │       │ (1)市役所における多様な人材が活躍できる  │   │ │   │       │  ような取り組みを推進することが重要と  │   │ │   │       │  考えるが、本市の取り組み及びその到達点 │   │ │   │       │  と課題はどのようか           │   │ │   │       │ (2)あらゆる分野でジェンダー視点に立った  │   │ │   │       │  政策・事業が求められているが、本市・地 │   │ │   │       │  域の災害・防災への対応・体制を作るうえ │   │ │   │       │  で、どのような取り組みを推進していくの │   │ │   │       │  か。また、その到達点と課題はどのようか │   │ │   │       │2 住居表示制度による「住居表示案内板」の │市長 │ │   │       │  活用にかかわって            │   │ │   │       │ (1)住居表示案内板の設置にかかわる基本的  │   │
    │   │       │  な考えはどのようか           │   │ │   │       │ (2)設置箇所(数)、この間の設置及び撤去の │   │ │   │       │  状況はどのようか            │   │ │   │       │ (3)劣化・汚損への対応とリニューアルの考え │   │ │   │       │  はどのようか              │   │ │   │       │3 「公園」空間をだれもが享受できる取り組 │市長 │ │   │       │  みの推進を               │   │ │   │       │ (1)市内にある「公園」を調べ・知る機会の提 │   │ │   │       │  供についてはどのようか         │   │ │   │       │ (2)「公園マップ」を作成する考えはないか  │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 12 │13番    │1 加齢性難聴者への補聴器購入費補助金制  │市長 │ │   │山 脇 紀 子│  度の創設を               │   │ │   │       │ (1)現在ある補聴器購入費補助金制度の対象  │   │ │   │       │  や補助内容、支給実績はどうか      │   │ │   │       │ (2)高齢者においては聴覚障害によって認知  │   │ │   │       │  機能が低下する要因ともなりうるが、その │   │ │   │       │  見解についてはどうか。また、現在高齢者 │   │ │   │       │  の特定健診及び後期高齢者健康診査で聴  │   │ │   │       │  覚検査は行われているのか        │   │ │   │       │ (3)加齢性難聴者に対して、認知症の予防や健 │   │ │   │       │  康寿命の延伸、医療費の抑制の観点から、 │   │ │   │       │  補聴器購入費補助金制度の創設が必要と  │   │ │   │       │  考えるがどうか             │   │ │   │       │2 「子育てするならわらび」子育て支援策  │教育長│ │   │       │  として学校給食費の無償化を       │   │ │   │       │ (1)学校給食費の徴収額について10年間の推  │   │ │   │       │  移はどうか               │   │ │   │       │ (2)現在、新型コロナ・物価高騰緊急対策第7 │   │ │   │       │  弾で行われている学校給食費負担軽減策  │   │ │   │       │  の内容は具体的にどのようか       │   │ │   │       │ (3)子育て世帯の経済的負担の軽減や学校教  │   │ │   │       │  育の柱の一つである食育推進のため、学校 │   │ │   │       │  給食費の無償化について検討する考えは  │   │ │   │       │  ないか                 │   │ │   │       │3 南町のまちづくりについて        │市長 │ │   │       │ (1)蕨市都市計画マスタープランの第4章「地 │   │ │   │       │  域別方針」の南町の(3)「地域づくりの取 │   │ │   │       │  組方針」の内容はどのようか。また、この │   │ │   │       │  土地利用の方針をもとにどのような検討  │   │ │   │       │  が行われているか            │   │ │   │       │ (2)蕨市景観計画の第6章「良好な景観形成の │   │ │   │       │  方針」の(1)土地利用別景観形成方針の住 │   │ │   │       │  宅地の内容はどのようか。また、この方針 │   │ │   │       │  をもとにどのような取り組みが行われて  │   │ │   │       │  いるか                 │   │ │   │       │ (3)このような蕨市の計画と照らして、現在、 │   │ │   │       │  南町2丁目に計画されている(仮称)蕨市 │   │ │   │       │  南町計画(5階建て79戸のマンション)に │   │ │   │       │  ついてはどのように捉えているか     │   │ │   │       │ (4)南町の5階建てマンション建設計画に対  │   │ │   │       │  して、蕨市まちづくり指導要綱の第9条「 │   │ │   │       │  事業者の責務」や、蕨市中高層建築物の建 │   │ │   │       │  築に係る事前公開及び紛争の調整に関す  │   │ │   │       │  る条例の第4条「関係当事者の責務」が実 │   │ │   │       │  行されるよう、市として指導すべきと考え │   │ │   │       │  るがどうか               │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 13 │17番    │1 地域包括ケアシステムの推進及び2025年  │市長 │ │   │前 川 やすえ│  の後期高齢者問題から考えられる医療問  │   │ │   │       │  題について               │   │ │   │       │ (1)地域福祉計画の進捗状況はどのようか   │   │ │   │       │ (2)本市における在宅ケア(介護、看護、医療)│   │ │   │       │  について                │   │ │   │       │ ①現状はどのようか            │   │ │   │       │ ②今後のニーズについての考えはどのよう  │   │ │   │       │  か。また、課題はどのようなものがあるの │   │ │   │       │  か                   │   │ ├───┼───────┼──────────────────────┼───┤ │ 14 │3番     │1 選挙管理委員会の業務について      │選挙管│ │   │中 野 たかゆき│ (1)第26回参議院議員選挙の本市における世  │理委員│ │   │       │  代別投票率と3年前との比較はどのよう  │会委員│ │   │       │  か                   │長  │ │   │       │ (2)(1)における本市の行政コストはどのよ  │   │ │   │       │  うか                  │   │ │   │       │ (3)開票立会人制度の内容、目的はどのようか │   │ │   │       │ (4)期日前投票の実施内容と投票立会人制度  │   │ │   │       │  の内容、目的はどのようか        │   │ │   │       │ (5)投票率を上げるための取り組みや選挙期  │   │ │   │       │  間中の広報体制についてはどのようか   │   │ │   │       │ (6)選挙期間中における土日や時間外の問い  │   │ │   │       │  合わせ対応の体制はどのようか      │   │ │   │       │ (7)投票所における本人確認の方法と今後の  │   │ │   │       │  改善方法についての所見はどのようか   │   │ │   │       │ (8)新たな投票方法の模索や無効票を減らす  │   │ │   │       │  ために必要な投票用紙の改善方法につい  │   │ │   │       │  て、所見はどのようか          │   │ │   │       │ (9)選挙名簿管理システムの現状と今後のデ  │   │ │   │       │  ジタル化の検討についての所見はどのよ  │   │ │   │       │  うか                  │   │ └───┴───────┴──────────────────────┴───┘ ◇出席議員  18名  1番 武下 涼 議員    2番 宮下奈美 議員     3番 中野たかゆき 議員  4番 今井陽子 議員    5番 古川 歩 議員     6番 本田てい子 議員  7番 鈴木 智 議員    8番 榎本和孝 議員     9番 小林利規 議員 10番 大石圭子 議員   11番 保谷 武 議員    12番 根本 浩 議員 13番 山脇紀子 議員   14番 三輪かずよし 議員  15番 一関和一 議員 16番 池上智康 議員   17番 前川やすえ 議員   18番 大石幸一 議員
    ◇欠席議員 なし ◇職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名  小谷野賢一 事務局長      津田 伸一 事務局次長  助石 高士 調査係長      千葉  唯 主事 ◇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者  頼高 英雄 市長        松本 隆男 教育長  佐藤 慎也 理事        阿部 泰洋 総務部長  小柴 正樹 市民生活部長    根津 賢治 健康福祉部長  高橋 稔明 都市整備部長    野崎 好伴 消防長  渡部 幸代 教育部長      相馬 一富 水道部長  田谷 信行 病院事務局長    佐藤 則之 政策企画室長 午前10時0分開議 ◇出席議員 18名    1番     2番     3番    4番     5番     6番    7番     8番     9番   10番    11番    12番   13番    14番    15番   16番    17番    18番 ◇欠席議員 なし ◇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者            (前に同じ) △開議の宣告 ○保谷武 議長  ただいまの出席議員は18名であります。  所定の人員に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △議事日程の報告 ○保谷武 議長  お手元に配付いたしました議事日程のとおり、本日の議事を進めます。  なお、本日配付いたしました書類は、  議事日程  一般質問要旨一覧表  以上であります。よろしくご審議、ご参照のほどお願いいたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △一般質問 △小林利規議員 ○保谷武 議長  直ちに、一般質問に入ります。  ここであらかじめお願い申し上げます。  一般質問の発言時間は、議会運営委員会でお願いいたしました時間内でご協力をお願いいたします。  これより受付の順序に従い、順次発言を許します。  最初に、9番 小林利規議員。     〔9番 小林利規議員 登壇〕 ◆9番(小林利規議員) おはようございます。9番、創誠会の小林利規です。  まずもって、現在、甚大な風水害をもたらしている台風14号の被災者の皆様にお見舞いを申し上げ、そして、各地で被災の復旧に尽力されている各関係機関、また、災害ボランティアの皆様に感謝とねぎらいの気持ちをお伝えいたします。  また、我がまち蕨でもこの連休中に台風被災のために対応していただいた市職員の皆様ほか、関係者の皆さんにも感謝です。  別件ではありますが、今月初旬に新型コロナにかかり、その療養期間中に多くの皆様からご心配と励ましのお言葉をいただきました。感謝に堪えません。ありがとうございました。  では、通告にのっとり、一般質問をさせていただきます。  まず初めに、大きな1番、子ども食堂について4点お尋ねいたします。  今から15年ほど前、私が市会議員になる前からプレーパークから子ども食堂、そして現在、フードパントリーへの推移、その移り変わりを関わる皆様のご尽力を陰ながら応援をさせていただいてまいりました。  それでも今まで子ども食堂関連について、あえて質問をしなかったのは、市民の草の根運動に議員が裏方ではなく、表立って余り深く関わるのは要らぬ誤解を招くことにならないかと、公的な意義はないだろうという私の信念からでした。  今回、時代の変化の中で、この子ども食堂事業は、今後、行政施策として関わる必要を強く感じたので、今回一般質問をさせていただきます。  子どもに深い関わりのある文部科学省や児童福祉の観点からの厚生労働省だけではなく、農林水産省では、子ども食堂と連携した地域における食育の推進という観点から、以下のように説明をされています。  子ども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、無料、または低価格帯で子どもたちの食事を提供するコミュニティの場を指しています。また、単に子どもたちの食事提供の場としてだけではなく、帰りが遅い会社員、家事をする時間のない家族などが集まって食事を取ることも可能です。このように、人が多く集まる場所ができたことで地域住民のコミュニケーションの場としても機能しているのです。子ども食堂は、民間発の自主的・自発的な取組から始まりました。  以上が農林水産省からの抜粋です。  現在、市内でも子ども食堂の事業が市民の草の根運動で根気強く、そして確実に実施されています。本当に頭の下がる思いであります。  現在、この子ども食堂が時代の変化から、市民の草の根運動から、さらに進んで先進地である兵庫県明石市などでは、行政の施策の一環として変わりつつあります。  そのような現状で4点お尋ねいたします。  1、これまでの子ども食堂の実施状況はどのようか。  2、子ども食堂の必要性についてどのように認識しているか。  3、運営団体の状況をどのように把握しているか。また、寄附の受付やボランティアの受入れ状況等はどのようか。  4、これまでどのような支援を行ってきたか。また、今後の展望等はどのようか。  以上4点お聞きいたします。  続いて、大きな2番、子どもたちの特別な才能をサポートし、開花させるギフテッド教育についてお尋ねいたします。  毎日、横断歩道での多くの子どもたちとの触れ合いの中で、多くの個性、多くのエネルギー、多くの可能性を日々ひしひしと感じています。今朝もそのような個性、エネルギー、可能性を感じてきました。  そして、地球規模で考えると、多くの価値観の多様化が進んでいる昨今、日本の従来の公教育、学校教育の延長で、子どもたちの個性、エネルギー、可能性をさらに引き出すようにできる施策は、このギフテッド教育ではないかと感じるところであります。  ギフテッド教育とは、現在の日本では余りなじみのない言葉ですが、海外では物理学者、アインシュタイン博士やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏、フェイスブック創始者マーク・ザッカーバーグ氏などがギフテッドだと言われています。  また、日本では、マルチタレントの北野 武さん、所ジョージさん、ダウンタウンの松本人志さん、スポーツ界では、中田英寿さんなどがギフテッドと言われています。  特別な能力があるというだけの切り口ではなく、子どもたち全てが何らかの個性が生かせる環境をつくる場としてのギフテッド教育について今回質問いたしますが、ギフテッド教育に関わる文部科学省の才能のある子の指導・支援有識者会議は、昨年7月から開始され、今月9月8日で第13回となっています。また、先進事例として渋谷区では、2017年から東京大学先端科学技術研究センターと共同でギフテッド教育についてかじを切っています。  また、私たちを取り巻く環境、足元に目を移すと、上越教育大学の角谷詩織准教授の学説では、子どもの3%から10%が潜在的にギフテッドである。30人クラスなら1人から3人がギフテッドの可能性があるということで、想像以上に身近にたくさんの能力が存在するとのことです。私も毎日子どもたちとの交流の中で、それを日々感じているところであります。  また、角谷准教授は、こうもおっしゃっています。ギフテッドの特性がASD(自閉スペクトラム)、アスペルガー症候群やADHD(注意欠陥・多動症)などの発達障害と混合されるケースもあり、少し変わった子、授業がつまらなく退屈で席を立ってしまう子などは、ギフテッドでありながら周りから理解してもらえず、いろいろな意味で扱いにくい子どもとして、ADHDと誤って診断されてしまうような深刻な問題もあるとのことです。  そのようなギフテッド教育を取り巻く社会的な環境や問題を踏まえて、改めてギフテッド教育について3点お尋ねいたします。  1、ギフテッド教育とはどのようなものか。  2、ギフテッド教育のメリット、デメリットはどのようか。  3、それぞれの子どもが持っている才能を伸ばしていくためにギフテッド教育、多くの子どもにこのチャンスを与えるという意味でギフテッド教育が必要だと考えるが、教育委員会の見解はどのようか。  以上が壇上での発言でありますが、1点目の子ども食堂についても、2点目のギフテッド教育についても、他自治体の最先端の先進事例であり、直ちに蕨市が対応できない部分もあるかと思います。しかしながら、それでも時代の潮流の中で必要な対応であると感じています。そのスタートラインに着ければと思っております。今後のよりよいまちづくりのために建設的なご答弁をよろしくお願いいたします。     〔根津賢治健康福祉部長 登壇〕 ◎根津賢治 健康福祉部長  おはようございます。私からは、健康福祉部所管のご質問にご答弁申し上げます。  1番目の子ども食堂についての1点目、これまでの実施状況につきましては、平成26年度に市民団体の夕方からの居場所づくり「ぽっかぽか」が西公民館で子ども食堂を開始し、その後、郷町会会館やクアッカでの実施を経て、現在は月2回、第2、第4木曜日に西公民館で実施しております。  コロナ禍においては食堂ではなく、弁当や食材等を提供するフードパントリー形式で、約40世帯の登録者に120食程度の弁当及び食材等を提供しております。  また、昨年度の下半期には、つながりの場づくり緊急支援事業として、夕方からの居場所づくり「ぽっかぽか」が実施するフードパントリーや小学校高学年から高校生までを対象とした学習支援を市からの委託事業として実施いたしました。  次に、2点目の子ども食堂の必要性についてどのように認識しているかについてでありますが、市といたしましては、子どもの貧困・孤立を防ぐ上で子ども食堂は、食事の提供のみならず、人とのつながりの場として、また、子どもの居場所として重要な役割を担っており、必要性は高いものと認識しております。  次に、3点目の運営団体の状況をどのように把握しているかについてでありますが、以前から当該団体と連絡を取り合いながら、団体の状況や要望等を把握しているところでありますが、最近では、子ども食堂への食材提供者や利用者が増加しており、運営スタッフのボランティアは確保できているものの、連絡調整等の負担が増大していることから、支援の範囲を広げることが難しくなってきているといった現状を伺っております。  次に、4点目のこれまでどのような支援を行ってきたかについてでありますが、市民団体ならではの利点を生かした子ども食堂の運営が継続できるよう、市といたしましては、広報や活動場所の提供等の支援を実施してきており、具体的には、児童扶養手当の受給者への子ども食堂の情報提供や西公民館における活動場所の提供を行ってまいりました。さらに昨年11月には市職員から食材を募集し、集まった食材を「ぽっかぽか」が実施するフードパントリーにおいて支援が必要な方にご提供いただく蕨市職員フードドライブ活動を実施したところであり、社会貢献活動の一環としてフードドライブに取り組んでいる保険会社と連携し、多くの食材をお届けしております。  また、今後の展望につきましては、これまでの支援を継続するとともに、新たな担い手の確保など、利用者の増加や利用の機会の増加につながるような取組について検討してまいりたいと考えております。     〔松本隆男教育長 登壇〕 ◎松本隆男 教育長  おはようございます。私からは、2番目、特別な才能を持つ子どもたちをサポートするためのギフテッド教育についてのご質問に順次お答えいたします。  初めに1点目、ギフテッド教育はどのようなものかにつきましては、文部科学省によると、米国等における従来からの知能指数の高さなどを基準に、全般的な分野の才能を伸ばす教育に加え、特定分野において才能を伸ばす教育や、また、特異な才能と学習困難を併せ持つ児童・生徒に対する教育を含めたものと考えられます。  次に2点目、ギフテッド教育のメリット・デメリットにつきましては、文部科学省における有識者会議の論点整理に2つの事例が挙げられております。  1つ目は、飛び級や早期入学のように、既存の教育プログラムを通常よりも早く履修させると、年齢にとらわれない履修を行うことで、児童・生徒の不適応やストレスを回避することができることや在学期間が短くなることで、授業料等の経済的負担が軽くなるというメリットがある一方、同年齢との学級集団としてのつながりが切れてしまうことや学習内容の体系性が損なわれるデメリットも指摘されております。  2つ目は、同年齢の集団で、通常のカリキュラムよりも学習内容を深めた幅広い学習を行うと、応用的な能力を豊かに伸ばせることや学習内容を飛ばさないために未習内容が発生しないことや、多数の児童・生徒に対応できるメリットがある一方、才能の認定や教材開発、専門の教師の確保などにコストと時間がかかり、公的教育費の増大を招きがちというデメリットが指摘されています。  次に3点目、ギフテッド教育に対する教育委員会の見解につきましては、学校において特異な才能のある児童・生徒も含め、個別最適な学びを通じて個々の資質、能力を育成するとともに、協働的な学びという視点も重視し、児童・生徒同士がお互いの違いを認め合い、学び合いながら、相乗効果を生み出す教育が重要であると認識しております。
     現在、ギフテッド教育につきましては、文部科学省の有識者会議で、学校における指導や支援について検討していると聞いておりますので、教育委員会といたしましても今後の国や県の動向に注視してまいりたいと考えております。 ◆9番(小林利規議員) ご答弁ありがとうございました。  では、子ども食堂のほうから再質問をさせていただきます。  活動されている団体からの具体的な支援、要望、先ほどちょっとお話の中にあったかもしれませんが、改めてそれに対する市の支援の考えはどのようなものなんでしょうか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  市としましても団体と連絡調整も図ったりしているというところもあるんですが、その中で、団体が今借りている倉庫の1つが今年度限りで使用できなくなると、そういったお話を伺っております。市としましては、この団体活動、継続的な活動がしやすいように関連関係団体とも連携しながら、倉庫の設置に向けた支援を検討しているといった状況でございます。 ◆9番(小林利規議員) 具体的に問題が上がっているということは認識しました。  続きまして、子ども食堂の寄附やボランティア等の取組が、先ほどありました既に充実しているのにもかかわらず、団体代表者の負担が大きくなっていると伺っていますけれども、市としてはどのような支援を考えているでしょうか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  代表者とお話を伺っている中では、寄附やボランティアの受付をはじめ、他団体との連絡調整、講演依頼への対応など対外的な窓口業務が代表の方に集中しているということで、かなりお忙しいということで伺っておりまして、団体の中でもその役割分担を見直しつつ対応しているといった状況を伺っています。  ですので、市としましてもご本人、団体からのお話をお伺いしまして、負担軽減のためにどのようなサポートが必要か、できるかということを共に一緒に考えてサポートできればというふうに考えております。 ◆9番(小林利規議員) サポートのいろいろな方法があると思いますので、さらに推進していただきたいと思うとともに、私も議員になる前から、それなりの距離感でお付き合いをさせていただいたんですけれども、私も15年前は15歳若かったわけですよね。代表の方も15歳若かった。当時は30代でしたからね。私は40代でしたけれども。やはり蓄積した疲労というのを組織としても、個人としてもあるような気がしてなりません。それも含めて、今後さらなる支援をお願いしたいなと思います。  続きまして、先ほどちょっと壇上でお話ししましたけれども、兵庫県明石市では、各学区ごとに子ども食堂が設置、もう既にされているんですよね。これは本当に最先端の先進事例ということでご紹介になりますけれども、非常に支援が充実していると。  先ほどの答弁で新たな担い手づくりの検討という話が出ましたけれども、蕨でも運営団体を増やすための取組が必要だと思います。どのようにお考えでしょうか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  子どもたちが身近なところに足を運びやすい子ども食堂であったり、居場所が身近に、市内に複数あるといったことは子どもの孤立、貧困を防ぐためには重要であるかなというふうに認識しております。  新たな担い手づくりの検討ということで、もちろんこれまでもこの団体の代表の方ともいろいろなお話を伺ったり、参考にはさせていただいているといったところでございます。  他市の団体の状況、県内他団体の状況も事例を参考にしながら、市としてこの担い手づくりの機運醸成につながるような取組というものを検討しているといったところでございます。 ◆9番(小林利規議員) さらにそれを進めていただきたいなと思う中で、市職員から寄せられた食材を団体に提供することということも良い取組だと思います。今後も実施予定はあるのでしょうか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  昨年秋に蕨市職員フードドライブ活動ということで、家庭にある余った食材等を持ち寄るというような取組を実施しておりまして、想定より上回るような食材が寄せられたということがございました。その食材は子ども食堂に届けられたわけですけれども、団体、子ども食堂利用者には好評だったということを伺っております。  今年もまたこの蕨市職員のフードドライブ活動を実施していくという考えではございます。 ◆9番(小林利規議員) 今の再質問をさせていただいて、さらなる協力の推進をお願いしたいと思うんですけれども、市長にお尋ねいたします。  こども家庭庁も来年から動き出して、子ども食堂というのが今後さらにクローズアップされるという中で、前回の一般質問で少しお話ししましたけれども、先進事例の明石市の市長と、中央の永田町、霞ヶ関の考えの中に、まだ随分な乖離があるというのも私は認識しています。これは上意下達ではなく、中央からではなくて、地方自治体が自ら行動を起こして変えていくべきものだと私は認識しております。そういう中で現状の子ども食堂と今後の行政施策としての子ども食堂という展望についてお尋ねいたします。     〔頼高英雄市長 登壇〕 ◎頼高英雄 市長  子ども食堂については、この間、10年、15年ぐらいでしょうか、特に近年、非常に広がりを見せてきているわけですけれども、こういう子どもたちを何とか支援しようというボランティア、自主的な市民の運動が主体となって、それが大きく広がってきていて、それが当初、子どもの貧困対策という形で非常に重要だと、子どもに食事を提供するということはあるわけなんですけれども、それにとどまらずに、それを通じて子どもたち同士のコミュニケーション、あるいは地域の方々とのつながりの場になったり、子どもの居場所になったりということで、子どもたちの健やかな成長を保障していく上で本当に大きな役割を果たしているなと私も思っています。  蕨においては、今お尋ねのありました「ぽっかぽか」の皆さんが本当に長年にわたって頑張ってきていただいていて、子ども食堂が本当に大きな役割をこの蕨においても発揮していただいていて、いろいろな私も活動を聞いていますけれども、通ってきた子どもがそこを通じていろいろつながりができて、場合によっては手伝う側にも関わっていってもらっているような、そういう子どもも生まれてきているという話を聞いて、いろいろな意味で子どもたちにとって大事な役割を、地域にとって大事な役割を果たしていただいているんだなと。「ぽっかぽか」の皆さんや関係する皆さんに感謝申し上げたいというふうに思っております。  蕨では、「ぽっかぽか」の皆さんとも今、部長が答弁したように、最初の段階からいろいろ連携を取りながら、場所の提供であったり、あるいはいろいろな広報というんですかね、活動の紹介であったり、蕨の広報でも紹介させてもらったり、ケーブルテレビでも活動を紹介させていただいたり、あるいは市民活動のほうでもいろいろ行事を行う中で、子どもの居場所づくりというのはテーマで、ここのところコロナでできていませんけれども、たしか令和元年だったと思いますけれども、「ぽっかぽか」の代表の方に子ども食堂の話をしていただいたり、そういう面でも取り組んできています。  そういう中で社会的な広がりもあって、支援していただける民間、団体、グループの皆さんも非常に広がってきているということもすばらしいなと。  私もいろいろ聞くと、例えば先ほど倉庫の話ありましたけれども、そういう場所を民間企業の方が提供していただいているような事例があったり、もちろん食材の提供等も広がってきていたりということで、本当にその支援の広がりもあるのもすばらしいと思いますし、ただ、支援が広がると、今、部長からあったように、1つの団体ですから、もちろん負担も増えてきているということもあるんだろうというふうに思っております。  そういう点では、これからの日本の未来、特にやっぱり未来、次代を担う子どもたちの将来を考えても、この子ども食堂の役割というのは、今後ますます大事になってきているという点では、この蕨のまちづくりにおいても、子ども食堂の輪を広げていくことは、蕨のまちづくりにとっても非常に大事だというふうに思っております。  そういう点では、先進的に頑張っていただいている「ぽっかぽか」の皆さんとはこれからも連携を取りながら、必要な支援は共に考え、解決をしていくという取組を進めていきたいと思いますし、同時に、新たなその輪が広がっていくという点で、行政としての役割も非常に重要ではないかという点でいうと、これまでも広報等してきましたけれども、その担い手づくりというふうに先ほど部長が答弁しましたけれども、そういうふうにつながるようなセミナーみたいなものを開催するとか、そのときにそれを立ち上げていく上でいろいろな課題があるわけですが、それについては、行政としても必要なサポートをしていくとか、そういう活動を通じて、「ぽっかぽか」の皆さんもさらに安心して活動の輪が広げられるように、また、そういう新たな担い手というか、団体が広がるような、そういう取組をしっかり連携して進めていきたいというふうに思っています。 ◆9番(小林利規議員) 今、市長から、私としては有り難い言葉だと感謝しておりますけれども、具体的な対応も含めて、今後とも支援の輪を広げていただければなと思います。  子ども食堂について思うところなんですけれども、理想論として、この間、関係の方と話していて、本当に理想論なんですけれども、子ども食堂というものがなくなることが一番いいことなんだと。究極の理想論ですけれども。これは今の時代、理想としてはそうです。言葉としてはそうなると思いますけれども、現実そうではないという中で、ではどういうほうが理想なのか。現実と理想があって、少しでも理想に近づけるということができるとすれば、先日、私、同窓会で幼なじみからお礼を言われたんですよね。「お袋さん、死んだんだってな、お袋さんには世話になったよ」と言われて何のことかなと思ったら、彼は父子家庭だったんですよね。お母さんがいなかった。よく「ご飯食べていきな」と言って、確かにうちも商売やっていたんで、兄弟が多かったし、職人さんもいたんで、夜ごはんをみんなで食べていた。10人とか15人で食べていて、多分ご飯も2升、3升炊いていたような記憶があります。そのときに同級生がいたんですよね、1人か2人。彼らは、そういえばこれが子ども食堂だったのかなというような。当時はいっぱいで食べているんで、子どもが1人、2人いても、もちろん残飯というとあれですけれども、たくさんで食べればそんなにスケールメリットを生かせるようなこともありました。  確かにそういうところがうちだけでなくて、うちの近所の土木屋さんにも、建設会社にも大きな飯場があって、大きなお風呂があって、大きな食堂があって、子どもたちがそこでお風呂に入ったりとか、そこの賄いの人が子どもたちにご飯食べさせて、そこの社長さんとかが「食べさせてやれよ、食べさせてやれよ」と言って、そういうことがありましたよ。記憶しています。あれが子ども食堂だったんだな、当時のと。もちろんそれが今、先ほどの子ども食堂がなくなればいいという理想論と、現実性のない理想論だと私は思っているんですけれども、それでもそういう昔のことがあって、地域が連携するということを考えると、ああいうことがもう一度見直されるような環境をつくっていくのも大事なのかなと思います。  確かに今、時代の変化の中でいろいろ複雑なことがありますけれども、人間は生きていくために、いろいろなことを考えて努力するということは大事でしょうから、私もそれも含めて、未来に向けて、懐かしい未来という言葉をもう随分前に聞きましたけれども、懐かしい未来というのも子ども食堂に必要なことかなということを関係団体とお話しして感じました。それも含めて、私も私なりに尽力していきたいと思います。  子ども食堂については以上です。  続きまして、ギフテッド教育についてお聞きしますけれども、先進事例、渋谷区で2017年からギフテッド教育を東京大学先端科学技術研究センターという東大の外部団体なんだと思うんですけれども、非常に先進事例だと思いますけれども、これについてどのようなことが具体的にされているか、教えてください。 ◎松本隆男 教育長  議員お尋ねの渋谷区におけるギフテッド教育の取組についてでございますが、担当のほうで渋谷区の教育委員会に問合せをして確認しましたところ、今、議員さんがおっしゃったように、2017年から東京大学の先端科学技術センターと連携をして開始した渋谷区ラーニングリソースセンターにおけるギフテッド教育ということだったんですが、現在は進行しておらず、リソースセンターの取組といたしましては、いわゆる特別に突出した能力を見いだし、引き伸ばすような性格のものではなく、主に教室にいられないなど、多動傾向や不登校傾向の子どものための教育支援活動や親子セミナーや講演会などのプログラムに基づいた活動を現在は行っているというふうに確認しております。 ◆9番(小林利規議員) 私もこの資料をいただいて、2017年から始まったギフテッド教育がある意味現実的な方向にかじを切っているということだと思います。  というのは、私もこのギフテッド教育、例えば先ほど言ったとおり、アインシュタイン博士とか、北野 武さんとか、松本人志さんとかという天才と言われる方々に焦点を合わせるだけではなくて、例えば、今言った方々も幼少期はどうだったのかというと、非常に複雑な環境で、決して恵まれた環境でなかったというのはお聞きしていますし、学校教育にきちんとはまっていたかというのは、またそれもそうでなかったということは聞いております。  そういう中、私も人の親ですから、自分の子どもには、何らかの能力が与えられていると思うのは人情だと思うんですよね。誰でもそうだと思う。自分の子はやっぱり何らかの能力があると。そういうことを考えれば、世の中当たり前にギフテッド教育からラーニングリソースセンターという方向に変わっていくというのは、物の道理だなというのは私も認識しております。  確かに、例えばIQが高いから、何か特別に絵がうまいからということだけをこっちに外して、外してというか、分けて教室をつくってするというのは、非常に現実難しいなというのも認識しておりますけれども、ただ、今の教育センターのほうで何らかの対応をしなければいけない子たちに教室があると思うんですけれども、それについてリソースセンターとの合致点というか、今後さらにこういうことになればいいなというような施策的なことはあるでしょうか。リソースセンターとこの内容とを含めてですね。 ◎松本隆男 教育長  渋谷区の例によるリソースセンターの中身と現在の蕨市の教育センター、個に応じた指導というのは変わらないと思います。この子にはどんな方法がいいのかなというのは現蕨市の教育センターの担当のほうでも考えてやっています。  こういうものをやりたいということについても、それではちょっとやってみようかというような、ふだん学校ではやらないようなことも実際に取組の1つとしてやっているという事例は聞いておりますので、その辺で学校にはなかなか行けなくても教育センターへ行って一生懸命頑張ってやろうかなという気持ちになっている子も正直いるというふうに聞いておりますので、その辺は一人一人を大事にするという教育に合っているのかなというふうに思っています。 ◆9番(小林利規議員) ありがとうございます。時代の要請というか、こども家庭庁もできて、有識者会議も13回重ねているということで、何らかの動きがあると思いますので、それに順次対応していただければなと思います。  先ほどの子ども食堂の件でも、私の個人的なお話ししましたけれども、これについても私、毎日子どもたちと会って、いろいろな思いがあるんですよね。うーん、と思う子がいるんですよ。自分に似た子もいるなという部分もあって。私もこのまちに生まれ育ってもう58年間たって、今、教育長と、市長ともですけれども、こうやって質問できる場に立っているということが、多分、私を知っている人たちはみんな不思議だと思うんですよね。同級生、同窓会もそうですし、親の兄弟も含めて。変な話、あいつ何やっているんだというような、なぜあんなところに立っている人間なんだと思うぐらい、そういう環境で育ってきた自分でしたので、ギフテッドかどうかではなくて、自己肯定感というのが自分で育てるものではなくて、外から与えられるものだと思うんですよね。自分で自分を自己肯定するというのは独りよがりで、自分が自分がというのは、ただわがままだと思うんですよね。  ただ、自己肯定感は、私の今まで感じたのは、何をしても「大丈夫だから、楽勝だよ、こんなの」と大人が言ってくれるもの、「何とかなるから」とか、どんな状況でも。例えば私、記憶があるのは、幼稚園のときに、大雨が降ったときに、園庭に出て雨乞いみたいに数人でずぶ濡れになって踊ったことがあったんですよね。幼稚園児ですから、なぜそうしたのか分からないけれども、急に教室から飛び出して踊ったことがあって、当時の管理職の先生、多分副園長先生という方だと思うんですけれども、すごい怒られたんですよ。かんかんに怒られた。あんた何やってんのと。上履きのまま出て、園庭で泥だらけになって踊っているわけですから。何かこのときにぽかんとしていたんですけれども、友達3人いたんですけれども、その担任の先生、今でも名前を覚えている池田先生という若い女性でした。当時、私5歳ぐらいで、あの先生は20代の半ばと思うんですけれども、そうしたら、3人の子どもを抱えて「いいの、いいの、大丈夫なのよ、全然いいの、大丈夫、大丈夫」と言って、全然怒らなかったんですよ。それはいまだに残っていますね。  本当に小学校でも、中学校でも恩師はいますけれども、学校の先生に対して有り難かったなと思う自己肯定感というのは、ギフテッド教育は、誰でもギフテッドであって、何らかを与えられていると思えば、教育現場だけではなくて、親御さん、保護者もみんなその能力を、例えば点数が悪いから駄目だとか、逆に点数が良ければ何でもいいのかという話でもないと思いますし、子どもの成長は、学校だけではなくて、保護者、家の環境というのはすごく大きいと思うんです。学校現場だけでなくてね。そういうギフテッドという、全ての人たちに何らかの能力が与えられていて、それが型にはめることがどれだけリスキーなことかということも気づいてもらうスタートラインにつくためにギフテッド教育というのもテーマに挙げさせていただいた次第であります。  どんな子でも天才になれるということ。ひよこがふ化するときに、卵の殻をつんつんとたたいて、一生懸命頑張っている子、元気な子の順番に、親鳥は、頑張っているから早く割ってやろうといって、外からもつつくらしいんですよね。頑張っている子の順にたたくという、これはそういう格言なのか、迷信なのか分からないですけれども、そういう習性があると聞いたことありますので、取りあえず子どもが頑張れる環境、頑張っている子には頑張れる方向性の支援を学校現場でもお願いしたいし、もしこれを聞いている親御さんも、もしかしたらということがあれば子どもたちにより優しく接していただければなと思います。  以上で、一般質問を終わります。   ──────────────── △三輪かずよし議員 ○保谷武 議長  次に、14番 三輪かずよし議員。     〔14番 三輪かずよし議員 登壇〕 ◆14番(三輪かずよし議員) おはようございます。  大型で非常に強い台風14号が九州地方を暴風雨で巻き込みながら北上し、昨日は、中国地方から移動し、本日早朝には東北地方に抜けていきました。その間、多くの被害をもたらしました。被害に遭われた方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。  最近は、こういった最大級の台風が頻発して発生しております。これも地球温暖化の影響であることは間違いありません。我々は、地球規模でこの温暖化対策に取り組まなければならないと改めて感じております。  さて、9月も20日となり、市内の小・中学生も2学期の生活にも慣れてきたと思いますが、近隣の第一中学校、南小学校から毎月学校だよりが届けられます。学校の様子、児童・生徒さんたちの様子、校長先生の取組の様子等がよく分かり、毎回楽しみにしております。  そうした中、第一中学校の9月号を見ていて、おやっと思う記事が載っておりました。しっかり読み直してみると、「蕨市教育長メッセージ」となっており、「児童・生徒の皆さんへ」となっておりました。なるほど、中学生やその親御さんに読んでもらうとすれば、随分平易な言葉遣いだなと思っておりましたが、児童の方々やその保護者の方々にも読んでもらおうとすれば、こういった言葉遣いになるのではないでしょうか。皆さんもぜひ読んでいただきたいと思います。  このメッセージの最後に、「自分のことを大切にしてください。そして、自分と同じくらい周りの人も大切にしてください。かけがえのない命を大切にしてください」と結ばれておりました。  近隣市の中学3年生が驚くような事件を起こしてしまいました。背景には、いろいろ私たちには分からない事情があったろうと思います。幸いにも被害者の方々の命に別状はなかったように報道で伝わっております。恐らく加害者の少女は、相当に何かに追い込まれていたのではないだろうかと想像されます。  我々みんなが教育長の言うように、「かけがえのない命を大切にしなければ」と改めて認識をさせていただきました。  それでは、通告に従い、一般質問をさせていただきます。  さきの議会におきまして高橋都市整備部長から、大荒田交通公園をはじめ、あけぼの公園、三和公園等々の改修計画が報告されました。これは、蕨市公園施設長寿命化計画にのっとった計画であろうと思います。  この計画では既に塚越の蕨市民公園が昨年度、蕨市民公園複合遊具改修工事費として3,573万7,900円の契約の下で改修工事が終了しております。この遊具は、木製でアスレチック的な遊具でありました。私もかつて孫を連れていって、何度か利用したことがあります。しかしながら、経年劣化してきており、木材が傷んでいたり、スロープの遊具も終点部分の土が剥げて基礎のコンクリートがむき出しになっていたこともあり、道路公園課職員に指摘し、改善工事をしていただいたこともあります。  先日、しばらく振りに様子を見に出かけてみました。多くの子どもたちが大変楽しそうに遊んでおり、大型の改修の効果があったと思いました。  大荒田交通公園につきましては、今年3月議会で設計委託料が予算計上され、議会にて可決されました。来年度の事業実施となるようでありますが、この後のあけぼの公園、中央公園、三和公園も含めて改修予定年度、改修内容の詳細についてお聞かせください。  次に、従来から再三要望しておりますが、富士見公園野球場につきましては、恐らく公園というくくりではなく、スポーツ施設、あるいは災害対策というくくりになるのかと思いますが、相当老朽化が進んでおり、市内野球連盟のメンバーや連盟会長からも、ぜひ進展させてほしいという要望をいただいておりますが、高橋都市整備部長のお考えをお聞かせください。  次に、南町にあります市立図書館についてお伺いいたします。  いよいよ蕨駅西口地区市街地再開発事業が始まろうとしております。事業完成後には、このビルの中に図書館が移転いたします。蕨駅前という立地から、市内各所からの利便性も格段に高くなり、相当の利用者増が見込まれます。  南町の図書館は、昭和54年、1980年6月10日に落成し、当時とすると大変モダンな建物であり、採光も多く取り入れ、明るい図書館で、特にお子さん方に早くから本に親しんでもらおうと児童向けの蔵書を多くし、スペースも比較的多く取っております。  また、平成元年4月からはお話ボランティア「てんとうむしの会」が発足し、開催日には小さな子どもたちが車座のようになってお話を聞いている様子は大変ほほ笑ましくなります。  また、お年寄りたちも肩肘の張らない図書館として多くの方が来館されております。  そうした図書館利用者の中から、図書館が駅前に移転後も南町に分館として残してほしいという要望が出されております。  また、市内には市立の美術館がありません。市内には多くの画家、彫刻家がいらっしゃいます。  現在、蕨市では、音楽を通したまちづくりに取り組んでおりますが、伝統のある蕨市であれば、文化芸術のまち蕨の実現に取り組んでいただきたいと考えます。  もちろん美術館となれば相当の建築費、美術品の購入費、維持費がかかることは十分承知をしております。蕨市のグレードアップ、蕨市民のグレードアップのために、ぜひご検討いただきたいと思います。  以上で、登壇での質問を終わります。ぜひ前向きなご答弁をお願いいたします。     〔高橋稔明都市整備部長 登壇〕 ◎高橋稔明 都市整備部長  おはようございます。私からは、1番目の市内の公園の改修計画についてのご質問にご答弁申し上げます。  初めに、1点目の改修年度と改修内容等の詳細についてでありますが、令和2年度におきまして遊具をはじめとする公園施設の更新や修繕などを計画的に行い、老朽化に対する安全性の確保や機能の維持管理に係るコストの縮減及び平準化を図ることを目的として、公園の規模や遊具数、利用状況などを考慮し、蕨市民公園、大荒田交通公園、三和公園、中央公園、あけぼの公園の5公園を対象とした公園施設長寿命化計画を策定しております。  本計画は、計画期間を令和3年度から12年度までの10年間としておりますが、令和3年度には、遊具の老朽化に対する安全性を確保するため、蕨市民公園の大型複合遊具の更新を実施しており、本年度におきましては、老朽化した公園施設が多い大荒田交通公園の来年度の改修に向けて設計を実施しているところであります。  その他の三和公園、中央公園、あけぼの公園につきましては、現時点で改修の時期等は未定でありますが、効率的・効果的な公園施設の維持管理を図るため、施設の老朽度や利用者の利便性、快適性、コストなどを見極めながら修繕や改修工事を順次実施してまいりたいと考えております。  次に、2点目の富士見公園野球場の改修についてでありますが、現在、下水道分流区域である錦町地区では、区画整理事業に合わせて雨水下水道の整備を進めており、将来的に野球場の地下に雨水調整池を建設する計画があることから、大規模な改修は見合わせておりますが、この間、野球場利用者の安全性・利便性を考慮し、利用者の要望に対応して修繕や改修などを実施してきたところです。  近年では、令和元年度にグラウンドの整地、令和2年度は、照明灯と時計の修繕のほか、バックスクリーンや管理棟外壁などの塗装工事、また、令和3年度には高圧受電設備の交換や観覧席の補修などを実施しており、引き続き必要に応じて修繕等を実施しながら、適切に維持管理してまいりたいと考えております。  また、野球場の大規模改修につきましては、関連事業の進捗を勘案しながら適切な時期に実施できるよう検討してまいりたいと考えております。     〔阿部泰洋総務部長 登壇〕 ◎阿部泰洋 総務部長  おはようございます。私からは、総務部所管のご質問にご答弁申し上げます。  2番目の図書館跡地への文化施設建設の要望に対する市の見解についてでありますが、蕨駅西口地区市街地再開発事業や市庁舎建設などに伴い、市立図書館移転後の跡地を含め、使途を検討する必要がある貴重な市有地の発生が見込まれており、市といたしましては、公共用地が少ない蕨市において市有地の利活用が蕨市の将来に関わる重要な課題であると認識しているところであります。  現在の市立図書館につきましては、長い間、地域の社会教育を支えていることから、市民からの跡地の文化施設建設等のご要望についても真摯に受け止めつつ、一方で、市の公共施設等総合管理計画において公共施設の総量抑制を基本目標としていることから、今後も幅広い市民のニーズを踏まえながら、財政状況、また、公共施設全体のマネジメントなどを総合的に勘案し、引き続き適切な対応を検討してまいりたいと考えております。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △休憩の宣告 ○保谷武 議長  ここで暫時休憩いたします。 午前11時0分休憩 午前11時10分開議 ◇出席議員 18名    1番     2番     3番    4番     5番     6番    7番     8番     9番   10番    11番    12番   13番    14番    15番   16番    17番    18番
    ◇欠席議員 なし ◇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者            (前に同じ) △開議の宣告 ○保谷武 議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △一般質問(続き) △三輪かずよし議員(続き) ○保谷武 議長  一般質問を続行いたします。 ◆14番(三輪かずよし議員) それでは、質問席から再質問させていただきたいと思いますが、再質問に入ります前に、高橋都市整備部長に一言お礼の言葉を述べたいと思いますけれども、市道41-22号線、先般、舗装工事が完了しまして、約80%ぐらいが終わったのかな。あと残すところは南小学校の東側ですかね。ちょっと長いスパンになりますけれども、それができると一応全線改修が終わるというふうなことなんですけれども、1つありがとうございましたということと、あんなに短い距離を4年もかけてやらなくてはならない事業だったのかなと。できれば2年ぐらいでやっていただけたら有り難いなというふうに思っています。  それともう一点、県道の旧蕨警察署通りの南町3丁目のところの雨水対策というか、歩道から家屋のほうまで水が入ってくるというふうなことについて、電線の地中化工事ですか、それと一体として何カ所か歩道のところの縁石を設けることによって多分水が入らないように工事をやってもらえるように、部長自らが県のほうにお願いに行って下さったというお話を伺いまして、先般、苦情をいただいた3丁目の方に電話をさせていただいて、大変喜んでおりましたので、その辺も伝えさせていただきたいと思います。  それで、大荒田交通公園、来年改修ということなんですが、少し細かくお伺いしたいと思いますけれども、改修の内容ですけれども、交通公園ですから当然、交通の信号機が何種類かありますけれども、大分老朽化しているし、しかも時代に合わないような信号機がついているように思うんですが、そこら辺は改修する予定があるでしょうか。 ◎高橋稔明 都市整備部長  信号機の改修というご質問でよろしいでしょうか。今、現在設計を行っている中で、長寿命化計画をつくるときに老朽化ですとか、不具合を指摘されたような機器類については改修の対象となるということで、今、組み込みながら設計のほうを行っているような状況でして、最終的なものについては設計が終わった段階でご説明させていただきたいと思いますが、基本的には余り直しようがないようなものについては、新しいものに更新をすると、そのような考えで進めております。  それから、先ほど冒頭、お話があった県道の立ち上がり、ちょっと質問とは関係ないんですが、ちょうど先週、県のほうで施工しまして、今回の台風の道路冠水にもちょっと効果があったんではないかなというふうに思っております。 ◆14番(三輪かずよし議員) ありがとうございます。そうすると、信号機は改修ということではなくて、新たに設けるというふうな認識でよろしいですかね。     〔「新しいもの」と言う人あり〕 ◆14番(三輪かずよし議員) 新しいものを。  それと、前にお話をされたかと思うんですけど、管理棟、これも建て替えになるのかなというふうに思っておりますけれども、建て替えるとすると、やはり中も大分傷んでいるし、あそこのトイレ、大分前に1回利用しただけなんですが、大分トイレも老朽化してきて狭いですし、もし建て替えをするんであれば、障害者の方も利用できるようなトイレを設けていただけないかなというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎高橋稔明 都市整備部長  そうした細かい内容についても現在設計をやっている中で、より効果的な施設改善ということで、例えばその管理棟とトイレを一体にしたほうがコスト的に下がるのか、もしくは今までと同様に分けて造ったほうがコスト的に下がるのか、またはその利便性としてどうなのかと、そういったことも含めて比較・検討を行っているような状況でございまして、ただ、身障者用のトイレについては、やはり時代として求められるような状況でございますので、それについてはぜひ設置していきたいというような考えで今検討しています。 ◆14番(三輪かずよし議員) ありがとうございます。  それから、肝心のあそこに三輪車だとか、自転車だとか、いろいろ貸出しの用具があるわけですけれども、毎年少しずつ替えているようですけれども、この際、大幅に入替えをするというような予定はあるのかどうか、そこら辺お伺いしたいと思いますけれども。 ◎高橋稔明 都市整備部長  自転車と三輪車については、全部で52台ございます。ここ毎年、5台くらいずつ新調しているような状況でございますので、こちらについては、引き続き毎年定期的に何台かを新しくしていくと、そのような考えでおります。 ◆14番(三輪かずよし議員) それと、これは直接は長寿命化とは関係ないんですが、前にも一般質問でさせていただいているんですが、遠方から来られる方が車で来て、駐車場がなくてコインパーキングを利用したり、近くのスーパーの駐車場を利用したりというふうな様子が見受けられるわけですけれども、この際に駐車場、せいぜい2台ぐらい入れるような駐車場も確保していただけないかなというふうに思うんですけれども、そこら辺、認識はいかがでしょうか。 ◎高橋稔明 都市整備部長  駐車場については、大規模な改修を伴うような設置は予定しておりませんけれども、現在の施設の中で、スペースですとか、またはその工事費、こういった課題も整理しながら、最終的にその設置の有無については判断をしていきたいなというふうに思っています。 ◆14番(三輪かずよし議員) 先ほど登壇でもお話ししましたように、蕨市民公園、かなりの費用がかかったんですけれども、遊具を大規模に改修したと。以前に比べて本当にお子さんたちが多く集まって、楽しそうに遊んでいる様子を見ると、やっぱりある部分お金をかければこういうふうになるんだなというふうなことが非常にはっきり分かったような気がするんですね。  そういう意味でいうと、この大荒田交通公園も今回改修工事をやると、相当の期間、何もできないんではないかなというふうに推察されるわけですね。だとすると、ここでしっかりお金をかけて、こここそ市内各所から人が集まるような公園だろうと思いますので、よく考えて検討していただきたいなと。  また、今の駐車場もそこの中に設置できないのであれば、隣に市の月極めの駐車場がありますので、そこら辺で確保してもらうとか、何か方策を考えていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうかね。 ◎高橋稔明 都市整備部長  大規模な改修を望むというのは、担当としても当然そういう思いはあるわけなんですが、昨今、工事費が物価の高騰等で非常に上がっているものですから、やりたい工事量と実際にできる工事量というのは、コスト的な問題、財政的な問題も含めて判断をしていかなければいけないかなというふうに思っております。  いずれにしても現在まだ設計を行っている段階でございますので、そうしたものを取りまとめる中で、最終的には決めていきたいなというふうに思っております。  駐車場については、先ほどお答えしたとおり、いろいろな意味で今課題を整理して対応していますので、最終的にはそんな中で結論は出していきたいというふうに思っております。 ◆14番(三輪かずよし議員) ぜひよろしくお願いします。  それから、あけぼの公園のほうですけれども、いろいろな具体的なことは決まっていないようですけれども、あけぼの公園の場合には余り多くの設備だとか遊具があるというふうなわけではないだろうと思います。ただ、昔に比べて遊具の数が減ったなというふうに思っています。そこら辺で新しい遊具を入れることと、トイレも相当古くなっていますので、そこら辺の改修も必要なのかなというふうに思っています。  あそこの公園は自主管理団体もあるんですが、かなりの年配の方が、男性の方ですけれども、非常に細かく手入れをしてくださっていて、あそこはコンクリートで柵が立っていて、そこに鉄のパイプか何かで柵になっているわけですね。コンクリートが相当カビが生えてきて、2年ほど前ですかね。その方が砥石だか何かを持ってこられて全部削ってきれいにしてくれました。時間があれば、中の掃除も自主管理団体とまた別にやってくれて、かなり手入れをしてくれているなというふうに思っています。  これはまた後でも伺おうと思っているんですけれども、そういった方たちの意見も聞き入れながらぜひ進めてもらいたいなというふうに思っています。  もう一点、三和公園ですけれども、これは逆に町会が大きいというふうなこともあったんでしょうけれども、いろいろなものがふんだんにある公園で、例えば樹木も遠くから見ているとイチョウの樹木が並んで、景観的には非常にいいんですが、ちょっといろいろな樹木が煩雑になっているんではないかなというふうに思います。そこら辺の取捨選択というか、ぜひ検討していただきたいなというふうに思います。  それから、イチョウの植え込みのところの陶板です。前からもご指摘しているように、根が張ってきて、根が張ったことによって、そのプレートががたがたしている。従前、道路公園課の方がご自身で手入れをしてくださって、若干の改修はできているんですけれども、しょせんそれは手直し程度しかできておりませんので、そこら辺も非常に危険な状態になっておりますので、ぜひ検討してほしいなというふうに思います。そこら辺についてはいかがでしょうか。 ◎高橋稔明 都市整備部長  あけぼの公園にしても三和公園にしても、今ご指摘いろいろありましたけれども、担当のほうでも既に把握をしている内容でございますし、また、老朽化度、不具合については、計画をつくる上でリストアップもしておりますので、各公園の改修を行う際にはそうした意見も参考にさせていただきながら対応していきたいというふうに思っています。 ◆14番(三輪かずよし議員) せっかくの機会ですから、何回か私のほうから指摘させていただいていることを確認しながら、もう少し話させてもらいます。  三和公園の場合には、従来から町会のほうから、公園を囲っている金網のフェンス、あれをもうそろそろ撤去してほしいというような要望があります。現在、ああいった金網で覆っている公園というのは、塚越の野球場ぐらいしかないんではないかなと。かつて中央にちびっこ広場があったときには、そういった状況がありましたけれども、今は、あんなフェンスで囲ってある公園がほかにあるかどうか分からない、なかなか見かけない公園だろうと思いますので、ぜひこの際フェンスを撤去してほしいなというふうに思います。  それから、これも前にご指摘して若干手直ししてくれたんですが、結局、中途半端で終わっていて、水道施設です。イチョウの木の前辺りにある、それがもう駄目になって、結局最終的には簡易な水道を立ち上げて、そこに蛇口を持ってきているというようなことですので、そこら辺もこの際、改修しなければならないのではないか。それと同時に、その排水施設も本当に老朽化してきて、いっとき業者が手直しをしてくれたんですが、いろいろと話をすると、これはもう徹底的にやらないと手直しは無理ですよというふうなことも言っていましたので、こういう機会にぜひ手直しをしていただきたいなというふうに思います。  それと一番奥のところにアスレチックがあるわけですけれども、あれも非常に子どもたちに、狭いスペースなんですけれども、人気のある遊具です。ただ、やっぱり老朽化してきているし、色も白茶けてきていますので、この際そこら辺も併せてやっていただけると有り難いなというふうに思っています。  部長が先にご答弁いただいたんですが、あけぼの公園にしろ、三和公園にしろ、自主管理団体が除草作業だとか、手入れをしてくださっておりますので、町会、あるいは自主管理団体等々と綿密な打合せをして進めていただきたいというふうに思います。改めてご答弁いただきたいと思います。 ◎高橋稔明 都市整備部長  各施設の老朽具合、または自主管理団体の意見を取り入れる云々とありましたけれども、担当としても、やはりよりよいものを造っていきたいという思いはありますので、実際にその設計をする段階には、当然、自主管理団体、またはその地域の方の意見を、場合によっては聞いたりと、そういったこともしながら対応はしていきたいなというふうに思っていますので、個々の内容については、公園の改修を実際に設計する段階でまた対応していきたいというふうに思っています。 ◆14番(三輪かずよし議員) それでは、富士見公園野球場について再質問させていただきます。  部長の答弁を聞いてちょっとがっかりしたんですが、全然先行きが見通せないなというふうな心境で現在いるわけですけれども、実は、きのう午後から戸田のほうへ行く用事があったものですから、帰りに2時頃、グラウンドへちょっと行ってみました。そのときは雨はやんでいたんですが、やっぱりグラウンドの中に水たまりができています。かつて外野の守備位置のところが特に削れて池みたいになってというふうなことで、道路公園課のほうで改修してくれました。  審判団の人たちに言わせると、土を用意してくれれば、自分たちで何とか改修するよというふうに言っていたんですが、道路公園課の方に言わせると、そんなもの素人にはできないということで、道路公園課で改修してくれました。  昨日の段階で見ていると、いっときよりは随分よくなりましたけれども、それから3年か4年かたっていますので、また少し削れてきています。  昨日の段階で、内野のほうも、ショート、セカンド、それからピッチャーズマウンドのほうも水たまりができているというような状況です。  ちょっと大きな雨が降ると、あそこはベンチに水が流れ込んでくるというふうな状況も全く改修・改善されておりませんので、幾ら何でも今どきああいう野球場というのは本当になくなってきているんではないかなと。例えば川口市にしても、青木公園の野球場はちゃんと人工芝になっています。戸田市のほうの野球場も人工芝ですよ。  公園の利用料金一覧表を見ていると、テニスコートのほうの利用の収入が圧倒的に多く、野球場の収入は本当に少ないというふうな状況が見受けられます。  野球場へ行った後、その帰りにテニスコートに行きました。午前中は雨降っていたんで、もう今日はやっていないなと思ったんですが、ソフトテニスのほうで2面使ってやっている、公式のほうが1面使ってやっている、こういう状況でも使えるグラウンドになったんだなというふうに思ったわけです。そうしてくると、あそこの野球場のほうも人工芝にすれば、もっと利用していただけるんではないか。料金の問題ではないですよ。市民の人たちが野球ができるという環境を整えてあげる必要があるんではないかなというふうに思っています。  そこで部長、大まかなところ、何年ぐらい先をめどに考えているのか、そこら辺を一回お聞かせいただきたいと思います。 ◎高橋稔明 都市整備部長  富士見公園野球場の改修というのは、先ほど登壇でお答えしましたとおり、調整池の建設というのが前提にあるわけです。この調整池の建設というのは、区画整理事業、または下水道の雨水の整備、こういった事業の進捗によって変化をするという側面があるわけです。ですから、現時点でまだ区画整理の移転の状況、または将来的な予算の確保とか、そういった課題が非常にあるもので、現段階でいつからというのはなかなかお答えはしづらいんですけれども、区画整理を進めていく上では、特に錦町の3丁目、5丁目、これ県道の北側なんですが、現在でも道路の冠水を生じるような地域なので、この部分の区画整理を進めていく上では、当然この調整池というのも建設をしなければならない事業ですから、そういったもろもろの事業の進捗を合わせて最終的に調整池の建設年度、これが決まります。そういったことから調整池の建設に合わせて野球場のほうは整備する、そのようなことになろうかと思います。 ◆14番(三輪かずよし議員) 部長は専門家ですから、いろいろなことを考えて答弁いただいたんだろうと思うんですけれども、我々素人からすると、調整池を先に造ってしまったほうが話が早いんではないかなというような気もするんです。例えばあそこの野球場から戸田のほうに向かう道路なんかは、しょっちゅう道路冠水しますよね。ああいったところも解消するには、早くに調整池を造ったほうがいろいろな部分で利便性もよくなるんではないかなというふうに思いますけれども、そこら辺の認識はいかがなんですかね。 ◎高橋稔明 都市整備部長  現在計画されている調整池というのは、約3万4,000トンぐらいの大規模な調整池なんですね。ところが、雨水管渠の整備というのは、まだ2割ちょっとくらいしか進んでいないんですよ。ですから、大きな調整池を造ったとしても、そこに雨水を流入することができなければ、調整池というのは機能を発揮しないわけなんです。  逆に、今すぐできる手だてということで、浸水防除に有効な対策として、貯留機能のある太い管を今優先して整備を進めてきております。ですからこの間、元蕨法ヶ田線の下ですとか、錦町の富士見線の下ですとか、そういった大口径の雨水管渠を整備してきたことによって錦町地区はかなり以前に比べると、道路冠水等の被害が抑えられてきているんですね。ですから、事業に大きな多額の費用をかけるという意味では、事業効果を受けられるようなことを考えないといけないので、現在はそういった雨水管渠の整備を優先的に進めているということでございます。  将来的に、先ほどお答えしたように、県道から北側の錦町3丁目、5丁目を整備する上では、調整池というのが必要不可欠になりますので、そのときに合わせて整備をしていきたいというふうに思っています。  雨水管渠については、3月議会で今年の予算ということでご説明しましたけれども、給食センター、または錦町2丁目第2住宅の前の通りですか、そこに来年、再来年と、またここも比較的貯留機能が期待できるような管渠を予定していますので、そういった意味で、今、議員からご指摘いただいたように、地域の南側で浸水する頻度が高いものですから、そういったものを改善すべく、事業効果の高い雨水管渠の整備を優先して当面は進めていくということでご理解をいただければと思います。 ◆14番(三輪かずよし議員) 野球連盟の会長さんからも、どういう回答だか、後で教えてくれというふうに言われているんですが、今の状況だと、なかなか具体的に、では何年後というふうなことが回答できないような気がするんですけれども。大まかなところでいいですけれども、あと何年待てばやってもらえるのか。なかなか言いづらいところでしょうけれども、ぜひめどを教えていただきたいと思います。 ◎高橋稔明 都市整備部長  繰り返しになりますけれども、野球場の改修というのは、計画している調整池をもし造る場合には、今のグラウンドだけではなくて、周辺の例えばバックスクリーンですとか、ダッグアウトですとか、そういったもろもろのものも全部影響を受けるわけですね。ですから、現時点でそこの改修を、改修をというふうに望まれたとしても、非常に短期間でまた再び更新をしなければいけなくなるという、本当に二重投資につながりかねないようなことなので、現段階ではそういった大がかりな改修にはやはりお答えができないんですね。  調整池の整備の時期というのも、先ほどからご説明しているように、区画整理事業と下水道の雨水管渠の整備との兼ね合いがありますので、現時点では何年というようなお話はできませんけれども、常日頃区画整理の事業の進捗には鋭意力を入れていますので、その進捗に見合って雨水下水道の整備、それがある程度進んでいきますと調整池のほうの整備というふうになりますので、担当としてはなるべく早く整備ができるように努力はしていきたいというふうに思っています。 ◆14番(三輪かずよし議員) 今の部長の、なるべく早くというふうなところをよりどころに期待をしています。  当然やるとなれば、あそこは隣に駐車場がありますよね。あそこら辺も一体となった工事になるのかなというふうに思いますけれども、改修して駐車場がなくなったというのもこれまた不自由ですし、駐車場もある程度、あれテニスコートのほうの駐車場も兼ねていますので、また駐車場がなくなって路上駐車して云々ということにならないように、上手に計画を立ててほしいなというふうに要望をしておきます。  次に、図書館について再質問させていただきます。  再質問に入ります前にちょっとお伺いしたいんですが、教育部長、前の議会で大石議員から図書館の雨漏りの問題が出ました。この間、私も実際に行ってきましたけれども、本当に天井からビニールをこうやって、下に垂らしておけに入れているという。ジャックと豆の木ではないですけれども、余り見栄えのよくない状況が続いているなというふうに思いますし、また、かつて水漏れをしたんだなというような痕跡のところも何カ所かあります。  館長さんに言わせると、ある工務店さんに見てもらったんだけれども、原因が分からないというようなことでしたけれども、ああいったものはなかなか目視では分かりづらいところがあるんですね。そういうことで言うと、そういう専門家に見ていただいて、原因を究明して、あのままで置いておいていいというふうには多分思っていないと思うんですけれども、そこら辺どんな認識をお持ちでいるのか、お聞かせいただきたいと思います。     〔渡部幸代教育部長 登壇〕 ◎渡部幸代 教育部長  おはようございます。図書館の雨漏りについてのご質問だと思います。  現図書館は、昭和54年に落成して以来40年が経過しており、様々な箇所に不具合が生じておりますが、その都度修繕をして対応しているところでございます。  お尋ねの雨漏りにつきましては、令和3年度には、円形劇場上の天窓横からの雨漏りと、あと参考資料室上の天井から雨漏りがございまして、その2カ所についてはシーリングを施す修繕を行い、現在は改善をしております。  一方、議員ご指摘のビニールで水を落としているところなんですけれども、児童書コーナーの天井の雨漏りにつきましては、業者でも原因が特定できず、また、根本的な修繕となりますと、多額の事前調査費用や修繕費用が必要になることから、現在は応急的な処置にとどめております。  実際、先般、前議会で大石議員にお尋ねいただいた後に、現在は飾りつけを施しまして、ある程度少し葉っぱを装飾をして、少し見栄えがよくなるようには配慮をしているところでございます。  今後も雨漏りを含めまして、館内で不具合等が発生した場合には、まずは利用者の安全面、また、業務に支障が生じることのないよう速やかに修繕を施すことで対処してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆14番(三輪かずよし議員) ちょっとしつこいようですけれども、修繕はする予定があるというふうに考えていいですか。 ◎渡部幸代 教育部長  申し上げましたとおり、まずは調査費用も実際にどのぐらいかかるか、建物が大きく、実際にはどこから水が侵食しているか分からない状況ですので、先ほども申し上げましたとおり、その調査費用、そして実際に修繕がどのぐらいかかるかということもございますし、今後、図書館が駅前に移転した後に、あの建物についてどうしていくかということは今後、市のほうでも検討がされると思いますので、それの状況に応じて修繕のほうは必要があれば行っていくのではないかというふうに考えております。 ◆14番(三輪かずよし議員) 図書館を移転した後、建て替えというふうなことになれば、それまでの間というふうなことですから、ちょこっとした修繕で何とかしのげるのかなというふうに思いますけれども、あのままやっていくんだとすると、本格的に修繕しなければ使いようがないというふうに思いますので、よく検討してください。  それとこれはちょっと部長にもお話ししたんですが、恥ずかしながら我が家も若干水漏れがするところがあるんです。専門の業者に来ていただいて、センサーを使って調べてもらったら、それなりに本当にはっきり分かるんです。ただ、費用もかかることですから、うちで8万円ぐらいだったかな。図書館だとすると3倍から4倍ぐらいのスペースがあるでしょうから。でも、その程度で、調べがつくんであれば調べて、それこそ簡単な修繕で事なきを得るかもしれませんので、ぜひ1回検討してください。  次に、図書館の今後について総務部長にお伺いします。まず南町の図書館、できて40何年たつんですけれども、もともと図書館は、中央のほうの方が所有されていた土地ですけれども、あそこに図書館を建てることについてのその方との経緯のようなことを部長のほうで掌握されているかどうか、お伺いしたいと思います。 ◎阿部泰洋 総務部長  細かい経緯等については承知していないところでございますが、そういった土地を図書館を建設していただきたいという目的で土地のほうをご提供していただいたということでは承知しております。 ◆14番(三輪かずよし議員) 前の地主さんと、この件で話をしたのではないんですけれども、ほかの話の中で、本当は土地を売りたくなかったんだと。ところが、市長さんが来られて、図書館を造るんで、どうしても売ってほしいと。それで、そういう文化施設を造るんであればやむを得ないかなということで承知をした経過があるんです。  自分では駅前に図書館が行くのも結構なことだなと思いながらも、せっかく図書館ができるというんで手放して、それで今度図書館がなくなってしまうということになってくると、ちょっと複雑な心境なんだろうと思うんですね。  だからといって、その方に所有権があるわけではないですから、今とやかくはおっしゃりませんけれども、そういった経過があったということは、どこか頭の片隅に置いておいていただきたいなというふうに思います。  それと南町の人にとってみますと、南町は何があるといって、図書館ぐらいしかないんですよね。特別何があるというのは。例えば塚越なら市民公園、北町は、住所は北町になっているのかどうか、金子邸の跡地だとか、錦町に行くと社会福祉センターだとか、そういった結構メインなるものがあるんですが、南町にとってみると市立図書館が誇りみたいなもので、非常に近親感を持って皆さん方も協力してやってきたというふうなことがありますので、先ほどお話ししたように、分館として何とか少しでもいいから残してもらえないかというような声が上がっておりますので、そこら辺もぜひ検討していただきたいのと、登壇でもお話ししたように、本当に市内に多くの画家だとか美術家がおられていたということもあります。例えば南町に宇田要之助さん、市民会館に大きな絵が飾ってありますけれども、そういった方だとか、橋本太久磨さんだとか、今野忠一さんだとか、現役とすると智内先生ですね。それから、藤井 誠さん、彫刻家とすると織本 亘さん、これ市長さんの同級生ですか。そういった方々がいらっしゃいますんで、ぜひこういった方々の作品だけでなく、それ以上に、芸術的なものも見られるようなそういった文化施設を造っていただけると有り難いなというふうに思うんですけれども、部長、再度ご答弁をいただきたいと思います。 ◎阿部泰洋 総務部長  今、議員のほうから幾つかご意見ございました。確かにいろいろ施設の配置につきましては、そういう地域的な問題でありますとか、また、先ほど登壇で申し上げましたが、市のほうの公共施設等の整備については、計画に基づいた判断というのも当然必要になってくるところでございます。  また、今、著名な方々のご紹介もございました。そういった蕨市の非常に文化として他市に誇れるような内容もあるというふうに認識しております。そういったところも踏まえながら、登壇でも申し上げましたとおり、また市民の方々のニーズ、こういったものもあろうかと思います。  一方で、財政状況というのはどうしても勘案をする必要ございますので、計画でありますとか、財政状況、そして市民の皆さん、それから蕨市における文化の状況、こういったものを総合的に勘案しながら、今後の対応については適切に考えてまいりたいと思っております。 ◆14番(三輪かずよし議員) 最後に、今、芸術家の話をさせていただきましたけれども、例えば、何年か前に三学院さんが仏像を歴史民俗資料館で展示したというふうな経過もあるわけですけれども、そういった古くからあるお寺さん、神社、そういったものが蕨市には点在しています。あるいはまた、古い伝統のあるお宅も何カ所かあると思います。そうすると、それなりの文化財を持っておられる方もいるのではないかなというふうに思います。それが埋もれるのではなくて、皆さんの目に触れるような形で展示をしていただけると有り難いなというふうに思います。  部長がおっしゃるように、美術館となると、建築も普通の建築と違いますし、空調だとか、湿気だとか、あとはセキュリティの問題だとか、費用がかかることは十分承知しておりますけれども、蕨だからぜひこういうものが必要ではないかなというふうに私は思っております。ぜひ前向きに今後検討していただけたら有り難いなというふうに思います。要望で終わらせていただきます。どうもありがとうございました。   ──────────────── △一関和一議員 ○保谷武 議長  次に、15番 一関和一議員。     〔15番 一関和一議員 登壇〕 ◆15番(一関和一議員) 15番、立憲民主党の一関和一でございます。  私の9期目の任期も余すところ1年弱となりましたが、文字どおり心身ともに満身創痍の状態でありますが、有終の美を飾るごとく職責を全うしてまいりたいと考えています。  また、後輩議員各位には、議会の権能としての行政への監視機能の本分を果たすよう期待しております。
     以上の所感を述べて、最初に、新型コロナウイルス感染症による後遺症対策について、以下4点お伺いします。  聞くところによると、新型コロナ患者は、多くの場合、発症から時間がたつとウイルスが減り、発熱やせきなどの定型的な症状は和らぐが、味覚・臭覚障害などの症状が数カ月持続したり、突然記憶や神経障害といった後遺症が表れていることがあり、正式には罹患後症状と呼ばれています。  そこで、厚生労働省の研究班の調査によれば、新型コロナウイルス感染症で入院した患者の約3分の1が1年後も倦怠感や呼吸困難等の症状を抱えていることが判明し、感染後の後遺症への対応が感染対策と並ぶ大きな問題として急浮上していますが、どのように認識されているのか、お答えください。  次に、当市の累計感染者数は、第7波の感染急拡大で、8月29日現在1万2,262人、総人口のおよそ16%に達しているが、これまで保健センター等に後遺症に関する相談や問い合わせはどの程度あったのか、お尋ねします。  次に、新型コロナウイルス感染症による後遺症対策を講じるため、現状を把握する必要があり、感染後1年以上経過した人を対象に、早急に後遺症の実態アンケート調査を行う考えはないか、お聞きいたします。  4点目、後遺症の治療は確立しておらず、専門に診療する医師は少ないようです。患者の中には、どこの病院で診てもらえるか分からないという人も多く、周知が課題となっています。  そこで、県と県医師会が今年の3月、第5波のデルタ株の患者を中心とした後遺症の症例集を公開したことで、診療を始める病院が急増し、8月15日現在、県内169の医療機関が携わっていると聞いております。  当市も後遺症に対応できる医療機関のリストを作成し、市の広報やホームページなどで周知してはどうか、ご見解をお示しください。  次に、第2点目として、蕨市版おくやみハンドブックの作成等について3点お伺いいたします。  改めて、終活とは、人生の締めくくりに向けて前向きに準備・整理することであり、人生100年時代をより良く生きるための活動であり、行政も手をこまねいて後押しする時代に入っています。  以上の観点に立ち、超高齢化社会を迎えた今日、死後の手続をはじめ、葬式、相続、お墓等の終活問題は一層深刻化しており、そのためこれまで私は、議会を通じて様々な提案をさせていただきました。  その過程で、生前に自分の思いや希望などを親族に残しておく必要性を考え、2017年、平成29年蕨市版エンディング・ノートの作成を提案し、2018年、平成30年に初版1,000部、2019年、平成31年、第2版900部、2020年、令和2年、900部と版を重ねてきましたが、これまでの配布状況と評判はどうであったのか、お聞かせください。  次に、多死社会到来の中、行政における死後の手続の簡素化やワンストップサービスを求めて、2018年、平成28年12月議会で新庁舎におくやみコーナーの設置を求めてきましたが、最近では、さいたま市ではこの9月から全10区役所におくやみ窓口を開設したという朗報を耳にしました。当市も時代のニーズに対応するため、新庁舎におくやみコーナー設置を考えてはどうか、改めてお尋ねいたします。  次に、新たにおくやみハンドブックの作成を提案させていただきます。全国の自治体では、おくやみコーナーの設置に合わせて、家族の死亡に伴う行政手続を1冊にまとめたおくやみブックを作成し、年金や介護保険、市税などの手続が多岐にわたり煩雑だという声が出ており、必要な処理や問い合わせ先を分かりやすく掲載しており、遺族の負担軽減につながったと好評を得ているようです。  県下においても川口市をはじめ、川越市、鶴ヶ島市等が既に作成したと聞いておりますが、本市も作成し、窓口で配布してはどうか、お聞きいたします。  次に、第3点目として、仮設庁舎跡地の活用について2点お伺いいたします。  ところで、2017年、平成29年3月に改訂蕨市公共施設等総合管理計画が策定され、公共施設の有効利用や適正配置、適切な維持管理などの総合的なマネジメントを推進することにより、質の高い市民サービスの維持と将来にわたって持続可能な行政運営を実現することを目的とすると明記されております。  この計画に基づき、公共施設の現状と課題を踏まえ、基本方針に従い、着実に具現化することが求められているところであります。  以上の観点に立ち、来秋の新庁舎落成に伴い、旧第2駐車場に建てられた仮設庁舎は解体され、返却されると聞いておりますが、この土地約1,650平方メートル、約500坪の跡地利用を現時点でどのように考えているのか、ご所見をいただきたいと思います。  次に、跡地利用は、市の総合管理計画に基づき、地域住民のニーズを踏まえ、様々な角度から検討しなければならないと考えています。  例えば、私案でありますが、この跡地に旧中仙道宿場町としてのにぎわいに寄与する河鍋暁斎記念美術館の誘致をはじめ、北町地区に皆無な高齢者福祉センター等の複合施設、北町防災公園等の設置を検討する新たな協議会を立ち上げるお考えはないか、お聞きいたします。  次に、第4点目として、元NPO法人ベストライフによる障害者介護給付費不正受給額の返還状況について、今回で7回目でありますが、忘却のかなたに押しやらないためにもあくなき言及を行ってまいります。  ところで、本年3月、障害者の介護給付費など1億5,000万円をだまし取ったとして愛知県豊橋市のNPO法人ソレイユの理事長ら3人が逮捕され、障害者に生活介護サービスを提供したとして、豊橋市にうその申請をしたという事犯を目の当たりにしました。過去に施設を利用した実績のある実在の障害者の名前で架空請求したと見られていて、本件と同様なケースであり、改めて本市の過去に例を見ない不祥事に対し、襟を正して厳しく言及せざるを得ないと考えています。  本件は、発覚以来、6年間経過しましたが、不正受給総額約2,610万円に対し、これまでの年度別返還額及び累計回収率をはじめ、今後の完済までの見通しについてはどうか、お聞きいたします。  以上で、1987年、昭和62年7月の初当選以来、登壇による連続通算第140回目の記念すべき一般質問を終わりますが、理事者各位には心して論旨明快なご答弁を期待してやみません。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △休憩の宣告 ○保谷武 議長  ここで暫時休憩いたします。 午後0時7分休憩 午後1時10分開議 ◇出席議員 18名    1番     2番     3番    4番     5番     6番    7番     8番     9番   10番    11番    12番   13番    14番    15番   16番    17番    18番 ◇欠席議員 なし ◇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者            (前に同じ) △開議の宣告 ○保谷武 議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △一般質問(続き) △一関和一議員(続き) ○保谷武 議長  一般質問を続行いたします。  答弁を求めます。     〔根津賢治健康福祉部長 登壇〕 ◎根津賢治 健康福祉部長  私からは、健康福祉部所管のご質問にご答弁申し上げます。  1番目の新型コロナウイルス感染症による後遺症対策についての1点目、感染後の後遺症への対応が感染対策と並ぶ大きな問題として急浮上しているが、どのように認識しているかについてでありますが、後遺症については、いまだ明らかになっていないことも多く、これまでの国内外の研究によると、新型コロナウイルス感染症にかかった後、多くの人は回復するものの、療養が終わっても一部の症状が長引く人がいることが分かっており、日常生活や仕事、学業などに支障が出てくることもあるものであって、その治療については、かかりつけ医や後遺症外来などにおいて対症療法により取り組まれているものと認識しております。  次に、2点目のこれまで保健センター等に後遺症の相談や問合せはどの程度あったのかにつきましては、本市における8月末日現在の累計感染者数は1万2,385人となっており、療養中の方から保健センターに療養期間に関することや受診場所など、多岐にわたる問合せをいただいております。  その中には、後遺症の相談先についての問合せもありますので、その場合は、かかりつけ医への相談及び埼玉県新型コロナ後遺症外来の受診方法をご案内しております。  次に、3点目の後遺症対策を講じるため、感染後1年以上経過した人を対象に、早急に後遺症のアンケート調査を行う考えはあるかについてでありますが、後遺症発症のメカニズムの解明や治療薬の開発、苦しむ方への支援等、後遺症対策に関する調査は、国レベル等において対応すべきものと考えており、現に様々な調査や研究が進められているものであることから、本市独自の調査を行うことまでは想定しておりません。  次に、4点目の後遺症に対応できる医療機関のリストを作成し、市の広報やホームページなどで周知してはどうかにつきましては、現在、市ホームページにおいて新型コロナ後遺症が疑われる場合の受診についてのページを作成し、埼玉県のホームページにリンクすることで、後遺症外来の受診先情報を掲載しておりますが、症状に苦しんでいる方へのさらなる不安解消の助けになるよう、地域の受診先一覧を市のホームページ上にも追加するなど、掲載情報の見直しを図っております。  次に2番目、蕨市版おくやみハンドブックの作成等についての1点目、蕨市版エンディング・ノートの配布状況と評判についてでありますが、市では平成30年度より企業と協定を結び、有料広告で冊子の費用を賄う方式により、「マイエンディング・ノート」を作成しております。  配布状況については、平成30年度、令和元年度は1,000部、令和2年度、令和3年度は1,400部、令和4年度は1,900部を作成し、介護保険室窓口や公民館、保健センター、図書館、老人福祉センターなどの各公共施設のほか、市内3カ所にあります地域包括支援センターや社会福祉協議会などで配布しております。  評判につきましては、開始年度より現在まで発行部数を増やしているほか、今年度も公民館などに追加で配布するなど、好評をいただいております。  次に、4番目の元NPO法人ベストライフによる障害者介護給付費不正受給額の返還状況についてでありますが、平成29年4月の返還開始以来、これまで毎月返還がなされております。年度別の返還状況は、平成28年度が約189万円、平成29年度が約103万円、平成30年度が約62万円、令和元年度が66万円、令和2年度が55万円、令和3年度が66万円となっており、令和4年8月末現在で合計返還額は約570万円、債務残高は約2,040万円となっております。  これまでの返還促進の取組としましては、毎月の返還金額を平成30年1月から増額したほか、同年8月に元理事長及び不正をした元職員と強制執行認諾約款付債務承認弁済契約公正証書を作成し、同年10月に公正証書をもとに元職員の保険金支払い請求権の差押えを実施いたしました。  完済までの見通しにつきましては、毎月着実に返還は行われているものの、完納にはまだ相当の期間を要するものと考えておりますが、今後も支払い額のさらなる増額を図りつつ、個人資産の差押え等を進めながら早期の返還を求めてまいります。     〔阿部泰洋総務部長 登壇〕 ◎阿部泰洋 総務部長  私からは、総務部所管のご質問にご答弁申し上げます。  2番目の蕨市版おくやみハンドブックの作成等についての2点目、新庁舎へのおくやみコーナーの設置についてでありますが、おくやみコーナーは、ご遺族が負担なく手続を行えるよう、手続が必要な部署のご案内や書類作成の補助等を行う窓口であると承知しておりますが、来年の新庁舎移転に合わせ導入を予定しているスマート窓口により、各種申請手続の簡素化が相当程度図られることに加え、ワンストップでの対応につきましても、現在でも、ご遺族が関係部署を回ることが難しい場合などは、市民課に関係部署の職員が出向くことで、必要な手続を行っているところであります。  そのため市といたしましては、現時点ではおくやみコーナーの設置を想定しておりませんが、国のデジタル庁が推進する「死亡・相続ワンストップサービス」の動向も注視しながら、引き続きご遺族の気持ちに寄り添い、手続の負担を軽減できるよう、窓口の改善に努めてまいりたいと考えております。  次に、3番目の仮設庁舎跡地の活用についての1点目、現時点での跡地利用の考えにつきましては、仮設庁舎の敷地は、市の中心部のまとまった公共用地として貴重な資産でありますので、新庁舎完成後の利活用に関し、現在検討を進めているところでございます。  市といたしましては、現時点では仮設庁舎跡地の活用について具体的に申し上げるものはございませんが、当該土地の利活用は、蕨市の将来に関わる重要な課題であると認識しており、短期的な判断ではなく、長期的な視点で市にとってメリットがある用途に資するような判断を行う必要があるものと考えております。  次に2点目、河鍋暁斎記念美術館の誘致や高齢者福祉センター等の複合施設、防災公園等の設置を検討する協議会立ち上げの考えについてでありますが、議員ご提案のそれぞれの用途等も含め、まずは庁内で広く長期的な視点での用途について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。     〔小柴正樹市民生活部長 登壇〕 ◎小柴正樹 市民生活部長  私からは、市民生活部所管のご質問にご答弁申し上げます。  2番目の蕨市版おくやみハンドブックの作成等についての3点目、おくやみハンドブックの作成と窓口での配布についてでありますが、現在、市民課におきましては、死亡届の受付時に埋火葬許可証の交付と併せ、後日、市民課における住民基本台帳関連のお手続に関する案内書類をお渡ししており、改めてご遺族等が来庁された際には市民課での手続のほか、必要に応じて医療保険や介護保険、また福祉関連部署などを案内し、それぞれの窓口で手続を取っていただくこととしております。  現在、川口市、川越市などで作成しているおくやみハンドブックにつきましては、主にお亡くなりになられた方のご遺族等が役所の窓口で必要となる手続をまとめたもので、また、一部では公的手続以外にも電気、ガス、インターネット、生命保険等の手続を一覧にしたページを掲載しているハンドブックがあるものと認識しております。  こうしたハンドブックは、必要と思われる手続が1冊にまとめられており便利な一方で、お亡くなりになられた方が利用してきた行政サービスによって必要な手続が異なることから、網羅的に作成せざるを得ず、情報量も多くなり、かえって見づらいものになるといった懸念もございます。  こうした点も踏まえながら、来庁されるご遺族に対し、円滑に手続を行っていただくためにどのような手続を案内するか等、ハンドブックという形にこだわることなく、今後情報提供の在り方を関係各課において協議してまいりたいと考えております。 ◆15番(一関和一議員) それぞれ担当部長から答弁いただき、ありがとうございました。  ただ、私が期待する論旨明快、いわゆる話の筋道がはっきりとして分かりやすい、そういう意味なんですけれども、全くそれにそぐわない内容も多いんで、再質問を行いたいと思います。  まず最初に、根津部長に聞くのは、NPO法人のベストライフの件ですが、市長も当初、この本件については、悪質極まるという表現をしたんですが、新たに新規の部長として、この不祥事をどう捉えて、どうすべきなのか、あなた自身の考え方をお示し願いたいと思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  こちらの不正請求の件でございますけれども、前任の部長から引き継いでおりまして、やはりこの案件を見るたびに、確認するたびに本当に悪質極まりないという事件ということで認識しております。  先ほど登壇でこれまでの経過を述べたとおりなんですけれども、約2,600万円の請求額に対して、きちっとこれを早期に回収したいという思いで市のほうも相手方に当たっております。相手方の所得なんかもいろいろ確認しながら、返済できる額を極力、言葉は悪いですけれども、引き出すような形で回収するという意気込みで回収努力しているという状況でございますので、これは公金でございますので、一日も早くこの返還額を回収していくということに全力を挙げているといったところでございます。 ◆15番(一関和一議員) その気構えについては私も同意しますけれども、一日も早く回収するとは言っておりますけれども、これまでの返還状況を見ますと、回収率約2割程度。恐らく今後を考えますと、一日も早くと言うならば、あとどのくらいで回収できると考えていますか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  期限というのはなかなか申し上げづらいところでございますけれども、8月末現在で約2,000万円という残額が残っています。ここ数年の過去4年ぐらいの返済額ですと100万円にも満たないような状況でございます。ですから、このペースですとかなりの年数は要してしまうと。ですので、ちょうど重なるときにコロナ禍という状況もございまして、なかなか時代的にも厳しい時期と重なってしまったんですけれども、やはり少しでも多くということで、見通しとしてはやはり年数がかなりかかってしまうということが考えられますが、県外にも不動産を持っているといった情報も得ていますので、そこら辺の状況も相手方に促しつつ、回収に努めたいというふうに考えています。 ◆15番(一関和一議員) 主犯格には何らかの資産があって、それを売却すれば何らかの回収がちょっと増えるだろうと、そういうふうな話があったんですけれども、実際、その不動産というのは評価的にどんな価値があるのか、市は理解しています。 ◎根津賢治 健康福祉部長  県外に不動産をお持ちだということでございます。実際、市のほうでもその不動産の売却の広告チラシ等を確認しているといった状況で、幾らで売りに出たのかと、そういった状況も調べてはおります。 ◆15番(一関和一議員) さっき登壇で愛知県豊橋市の事例を教えたんですが、そのてんまつなんですけれども、最終的には警察へ状況を相談して、まず警察に相談しているんですよね。その結果、障害者介護給付費2人分については、虚偽申請が確実と判断して告訴に至ったということなんですね。3人のうち2人は、代理人を通じて全額弁償されたため、名古屋地裁は、この2人は不起訴処分にして、残念ながら6人の人について詐欺罪で起訴され、損害賠償についても検討中と。当市の例とちょっと違うんですけれども、当市は蕨警察署に相談したかどうか。顧問弁護士さんの意見を聞いたのか。警察に話をしてあったのかどうか、それだけを確認しておきたいと思います。  また、本件の場合、詐欺罪でもし告訴した場合、容疑者は主犯格の男性のみなのか。それとも当時の理事長の容疑は皆無と考えているのか。もし詐欺罪として告訴する範囲についてどのように捉えているのか、説明を願いたいと思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  ちょっと順不同になりますけれども、刑事告訴という対象でございますけれども、本事案については、元理事長、元理事と事務を担当していた元職員という不正に関して疑いのあるこの3人を想定してきているということで、こちらは3人と、今までも誓約書だったり、公正証書だったり、そういった接触をしてきたということでございます。  それから、今、議員のほうで豊橋市の事例がご紹介されたところでございますけれども、議員からも通告がありました、あと私もこの1月ぐらいに当然ニュースで確認したりしたという記憶がございまして、福祉総務課のほうでもこちらの豊橋市さんのほうに聞き取りをしたという経過もございます。  他市の事例なので、こちらの議会で詳細に申し上げるのは何ですけれども、経緯としましては、施設職員による虐待の疑いがあったということでございます。市が実地検査に入った際に、その利用者が少ないという不信感を抱いたと。実地の監査をしようと執行しているうちに、その当該法人が事業廃止届を郵送してきたという、そういった、これちょっと議会の言葉で適当かあれですけれども、雲隠れといいますか、業者が逃げようと、そういったような事態であったと。そこで警察に相談したのではないかと。私も直接豊橋市役所に確認したものではないんで、担当からの聞き取りなんで、不正のものもあるかもしれませんけれども、そういった経過だったと。本市のほうは、既にこういった不正をはっきりと認めたという状況はすぐに確認取れています。でしたので、弁護士相談のみという経過でございます。 ◆15番(一関和一議員) 若干、後任者なので、その辺のいきさつは余り詳しくないと思うんですが、万が一市が告訴する場合には、当時の理事長、理事、これ主犯格3名だと、これは間違いないですよね。だとするならば、理事長ともう一人理事さんの民事的な責任はないのかどうか。今現在これ払っているのは主犯格の方なんで、理事長、理事さんは、損害賠償に全く関係ないのか、その辺をどのように見ているのか、お尋ねします。 ◎根津賢治 健康福祉部長  返済はあくまでも3人という形で連名の返済となっておりまして、これまでも誓約書であったり、公正証書だったりするものも元理事長だったり、この元事務職員といったことで、返済は3名からの返済になっております。 ◆15番(一関和一議員) あとはこれを契機に、恐らく庁内で再発防止策を何らか取られたと思っているんですが、この再発防止についてどういう形で職員とやられているのか、その辺を聞くとともに、同時に、毎年、この主犯格の方については確定申告していると思うんですけれども、これ確定申告の写し、毎年、その返済状況を知るために、その写しを取って、これが果たして妥当かどうかと、それまできちんとやるべきだと思うんですけれども、確定申告の写しは取っていますか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  再発防止策でございます。こちらはすぐに現場での監査が必要だということで、市独自で実地で監査をしてきているといった状況でございます。  それぞれの事業所も、市は監査をやっているんだなということで理解はされていると思うんですけれども、対象となる35事業所に対して今のところ32事業所がこれまで実施してきているといったことでございます。  それから、確定申告書の写しといったお尋ねでございましたけれども、そもそも返済に当たって、この支払い誓約書においては、この方たちの収入を見ていいよといった、市が保有する税情報を利用することに同意を得ています。毎年所得がどうだったかというのは必ずチェックしているといったところでございます。そこら辺も見つつ、返済額の上積みをお願いしていくといったような形でございます。 ◆15番(一関和一議員) いずれにしろ蕨史上最悪の不祥事ですので、今後とも厳しくやってほしい。そして、市民の税金を少しでも回収してほしい。万が一それが駄目ならば、思い切って告訴も辞さないということで、ぜひそういうことでやってほしいと思います。  次に、3点目の仮設庁舎跡地の運用なんですが、現在検討中、今後は庁内でちょっと検討してみるというような話なんですけれども、まず1つ確認したいのは、来秋、新庁舎落成後の件ですが、今までは第2駐車場で利用されていたんですけれども、100%この用地については駐車場としては利用しない、そのように捉えていいのか。それが第1点。
     次に、職員の自家用車で通勤する方がいるんですけれども、今は民間駐車場として利用されているようですけれども、今後、職員の駐車場の需要と供給の関係から、この駐車場を職員に使わせる、そういうことはないのかどうか。その2点だけ確認をさせていただきます。 ◎阿部泰洋 総務部長  まず1点目でございますが、新庁舎においては、旧庁舎との比較で言いますと、基本的には80台という駐車場確保、これが予定されてございますので、これをもって従来と同程度のニーズには対応できるものと考えているところでございます。  しかしながら、実際に新庁舎開庁後の需要については、今言ったような従来どおりでいけるのか、また、もう少しさらに需要が高まるのか、こういったことも可能性としてはございますので、現時点においてその確たることを100%云々ということで申し上げることは難しいものと考えております。まず1点目はそういったところです。  2点目については、職員用の駐車場としての利用ということでございますが、旧庁舎のときにも確かに職員が第2駐車場を利用するということはあったわけですけれども、そのときも第2駐車場を職員用駐車場として使っていたということではなくて、市が当該敷地を民間駐車場会社、こちらに貸していたところ、職員が民間駐車場を利用しているということでございましたため、今後も市が当該敷地を職員駐車場としていくというような想定は今考えていないというところでございます。 ◆15番(一関和一議員) 分かりました。  蕨市のこの管理計画には、管理に関する基本的な考え方が示されて、保有施設等の長寿命化と総量の抑制が掲げられているわけですけれども、後者の場合、施設の更新時に適正規模や集約化・複合化ということがうたっているんですけれども、その点北町地区を考えた場合に、この公共施設の複合化・集約化について客観的にどのように認識されているのか、お尋ねいたします。 ◎阿部泰洋 総務部長  現時点におきましては、北町地区のそういった施設に関しまして具体的なものを想定しているというところはございませんで、今、議員のほうからもご案内ございました、今後各施設の更新等の時期、それに応じましてそれぞれ検討されることになると、そのような認識でおるところでございます。 ◆15番(一関和一議員) 分かりました。  続いて、今後これを長期的な視野で活用を考えていきたいという答弁があったんですが、取りあえず私の3つの案を出しました。とりわけいつも市の広報を見ていると、河鍋暁斎の美術館のことは、相当長い間特集を組んでいるんですけれども、市と美術館との関係、どういうふうな関係で、こういう形でずっとやられているのか。  また併せて、この河鍋暁斎美術館を旧中山道とコラボすると相当インパクトがあると思うんですが、教育長、その点どうですか。私の案についてどういう印象を持ちました。     〔松本隆男教育長 登壇〕 ◎松本隆男 教育長  急なご質問で、答弁のしようがないんですけれども、市のほうで検討していくということですので、その様相を見ていきたいというふうに思っています。 ◎阿部泰洋 総務部長  河鍋暁斎と市との関係ということでございますが、議員もご案内のとおり、河鍋暁斎につきましては、江戸幕末から明治にかけましてご活躍をされた絵師ということでございまして、そういった意味において中仙道蕨宿の歴史とも重なる部分も多いというような関係性、こういったものを重んじまして、これまでも今お話がありました広報等によりまして、そういったご活躍でありますとか、蕨市との関係というものを皆様にご紹介をするというようなこともございまして、行ってきたというところでございます。 ◆15番(一関和一議員) 頼高市長に聞くんですけれども、やはりこの土地500坪、蕨市は公有地が少ない中で、特に北町地区は公営施設がないということで、再三私も要望しているんですが、客観的に言ってこの土地を庁内だけの検討委員会では済まないと思うんですよ。旧中山道にはまちづくり協議会という立派な組織があって活動しているようですけれども、やはり地域の方にも意見を聞かないと、なかなか方向が定まらないと思うんですけれども、頼高市長としてはその点どのように考えています。     〔頼高英雄市長 登壇〕 ◎頼高英雄 市長  このちょうど仮設庁舎が建っている旧郵便局跡地ですね。この跡地の今後の利用ということでありますけれども、議員もご指摘し、また、部長も答弁したとおり、蕨というのは日本一小さな市、人口密度日本一の市で、まとまった公共的な使える土地というのは非常に限られていると。こういう蕨の現状を考えたときに、しかも蕨が誇る蕨の大きな歴史的なブランドである旧中山道に面している一定のまとまった貴重な財産、公共用地ということでありますので、この庁舎が完成し、これが解体後ということになりますけれども、その利用の在り方というのは、蕨のまちの将来、まちづくりにとっても非常に重要なものの1つだという認識を持っています。  現時点では具体的なものが決まっているわけではないですけれども、そうした活用に当たっては、蕨が今後のまちづくりにおいてどういうものが必要とされているのかであったり、あるいは直面する課題、市民のニーズはどうなのかといったことを踏まえる必要がありますし、そういう中ではこの中山道の景観を生かしたまちづくりという観点ももちろんあります。  同時に、部長答弁したとおり、公共施設の総合管理の方針としては、長寿命化と総量抑制というのがまた大きな方針としてあるということも踏まえる必要がありますので、そういう両面から中・長期的な観点でしっかりと検討していく必要があるだろうというふうに思いますし、タイミングは分かりませんけれども、具体的にもし検討が煮詰まる段階であれば、いろいろな方々の意見を聞くということもちろん重要でありますけれども、そういう貴重なこれは公共用地なんだという認識を市長としても持っているということであります。 ◆15番(一関和一議員) ぜひ私の私案も含めて有効な施策を検討していただいて、地域の皆さんの合意も含めて間違いない方向で活用してほしいと思います。  次に、3点目のおくやみハンドブックの件ですが、ちょっと消極的な答弁があったんですけれども、蕨市の過去10年間の死亡者、これは前回も聞いたんですけれども、600人から700人前後ということで、毎年、出生数と比べると、死亡数がどんどん増えています。出生数はそんなに増えていないんだけれども、毎年死亡件数は若干増えております。そういう意味で、おくやみコーナーというのは、やはり設置すべきなのかなと。  先ほど登壇で言ったように、さいたま市がいよいよ9月、一斉に各区役所に置いたわけですよ。県庁所在地が置いて、その隣に蕨市が手をこまねいて見ているのはちょっとそれは不思議なんですけれども、消極である理由はないと思うんですよね。さいたま市が始めて、その隣にいる蕨市は何もしない。その辺はどのように捉えています。 ◎阿部泰洋 総務部長  登壇でもご答弁申し上げましたとおり、理由としましては、新庁舎開設に合わせて導入を予定しておりますスマート窓口により、これによりまして申請手続が相当程度簡素化される。住所、氏名等が記入をいただかなくても申請書類にシステム上で記載がされるということで、そういった簡素化が図られるということでありますとか、関係部署を回ることが難しい場合などについては、現在においても関係部署の職員が出向きまして、その方にとって必要な手続、これを一緒に行うというようなことも行っているということで、現時点においては、やるという考えが今は持っていないということでございます。  ただ、これも登壇で申し上げましたが、今、国のほうで、死亡相続ワンストップサービスというものを進めておりまして、これはデジタルを活用して、煩雑になりがちな死亡時の諸制度の効率化を図りたいということで、国のほうが進めている事業と伺っております。そういったものの動向というものも注視して、少しでも皆様の手続の負担が軽減できるように、もちろん今ございましたさいたま市さんの事例等も参考にしながら、窓口の改善というものに努めてまいりたいと考えております。 ◆15番(一関和一議員) その答弁は分かるんですけれども、来年、新庁舎落成後、いわゆるスマート窓口が設定されて、当然、関わる窓口ということで、ボタン1つで死後の手続もできると思うんですが、これから時間かけて、ほとんど100%書かなくて済むのか、それとも一部書かざるを得ないのか。現時点でどういうふうに考えているのか。スタート時点でほぼ100%書かない窓口として対応できるのか、その見通しについてお尋ねします。 ◎阿部泰洋 総務部長  スマート窓口におきましては、各種交付申請書に共通します住所、氏名、性別、生年月日、この基本4情報を書かないで受付が可能となるシステムでございます。ですので、これ以外の情報に関しましては、それぞれの申請書に合った情報が必要となりますので、個別にご記入をいただくというようなものになるということでございます。 ◆15番(一関和一議員) ぜひ蕨市の死亡状況を含めて、市民サービスの一環として、今後、国も推進しているんだから、片隅にも一番分かりやすく、すぐできるように何らかの形でやってほしいなと。これは再度要望しておきます。  それでハンドブックの件ですが、全国を見ると、さいたま市の状況よりずっと進んでいるんですね。あちこち見ると、このハンドブックというのは便利帳として市に死亡届を出す際に、火葬許可証とともに遺族に渡しているようですけれども、私もいろいろなものを見ましたらカラーであったり、川口はちょっとカラーでなくて見にくいんですけれども、すごく分かりやすく内容が網羅しているんですけれども、やはり市民サービスの一環として、これもいわゆる有料広告料を取りながら、お金をかけないんでエンディング・ノートと同じく作成すれば、市民に喜ばれると思うんですよ。やってみたらどうですか。やらないという理由がないんです。ぜひ前向きに検討してほしいと思うんですが、どうですか、部長さん。 ◎小柴正樹 市民生活部長  ただいまご指摘いただきました広告収入を利用してということで、現在エンディング・ノートのほうでは活用されているというお話でございました。  県内でもこの方式を取っているところ、確かにカラー方式で非常に見やすいという部分はあるんですけれども、中には20ページにわたるような、かなりボリュームのあるような状況のものもございまして、実は私、自分がもし亡くなったときにこれに幾つ該当するのかなと思ったんですけれども、該当はほとんどないような、これは正直お年寄りはかなりの部分に該当するものが多いのかなと思うんですけれども、年代によっては、逆にこれをもらってしまうと、自分の亡くなられた親族がどれに該当するのかというのが煩雑になりやすいのかなという懸念はございます。  ただ、私ども市役所の窓口につきましては、大方どこの部署でも大体死亡者向けの何かちょっと手続のメモといいますか、マニュアルといいますか、こういったもののご用意はどうやらあるようでございまして、これを全部まとめて先にお渡ししてしまうのがいいのかどうかというのは、いろいろ議論があろうかと思いますけれども、今ある各課の資産といいますか、こういったものは今後私どものほうでちょっと取りまとめて、どういった活用ができるのか考えていきたいと思います。 ◆15番(一関和一議員) 一歩前進した答弁があったんですけれども、市役所というのは市民サービスの最大の機関なんですよ。皆さん市民は、私も含めて税金を納めているわけですよ。そして、税金によって市民サービスを向上していただいて満足感が得られるんですけれども、我々議員がこうしてほしい、それに応えられないというのは納得いかない点があるので、今、部長が言ったように、少し内部で検討してみるということですので、ぜひ成り行きを見守っていきたいと思います。  次に、最後のコロナウイルスの後遺症の件ですが、頼高市長、1年後、3分の1程度の方が何らかの後遺症に見舞われるということで、これは国の機関である程度症例が出ているんですけれども、この事態は国もそうですけれども、自治体も手をこまねいているのではなくして、ある程度後遺症対策についてもやるべきだと考えておりますけれども、頼高市長はどのように考えていますか。 ◎頼高英雄 市長  今回ご質問いただいているコロナのいわゆる後遺症対策、ロング・コビットとも言われておりますけれども、これについては、今後、コロナ対応の中で感染対策、そして、その感染者の治療等の確立、ワクチン等々を含めて後遺症対策というのは非常に重要な課題だというふうに認識をしています。  特に第6波、第7波という中で感染者数がそれまでに格段に増えていますので、その中で一定の割合の方々がこういったコロナの後遺症と言われる症状で実際に苦労されているという状況を考えると、その対策は、国含めて全体で取り組んでいくべき大事な課題だというふうに思っております。  既に保健センター等にも相談があった場合には、県のほうでこのコロナ後遺症というのをしっかり診てもらえる医療機関の紹介も含めて体制を取っておりますので、そういったものを紹介できるようなもちろん体制も取っておりますし、これは非常に専門的な知見が必要なものですから、今、鋭意全国でも、県でも努力されていると思います。調査も含めて努力しておりますし、埼玉県では事例集というのも出されていまして、議員もご覧になっていると思いますけれども、比較的早い段階からこのコロナ後遺症に取り組んでいる医療機関がこの近く、戸田市にございまして、非常に多くの部分を、事例も公平先生も書かれておりますので、そういったものも各医療機関で参考にしていただきながら、全体としてコロナの後遺症で苦しむ方々を支援していくと。一番いいのは、原因と治療法がばしっと確立すればいいんですが、まだどちらかというと対症療法的な対応をしながら、併せてその治療法も探っているという段階ですけれども、そういう必要な医療機関に相談窓口につなげられるようにしっかりと対応をしていくということが今、市としては大事かなと思っています。 ◆15番(一関和一議員) その姿勢は、ぜひ貫いてほしいと思います。  昨日、調査によると、この後遺症外来ができて、各自治体がそれを周知しているのは、全体で22%程度だという結果が出ております。そういう意味でまだまだこの後遺症外来については遅々進まない、今後の大きな課題だということです。  また、後遺症というのはいろいろな症状があって、大体私もいろいろ調べましたけれども、実際こういう後遺症があった場合に、蕨市民の皆さんが16%から17%感染しているんで、約3,000人以上の方が対象だと思うんですけれども、蕨市で、後遺症外来を受けるために、戸田市には公平病院のようなしっかりした病院があるんですけれども、蕨市に実際その後遺症外来を担当できるような機関がどの程度あるのか。その点ちょっとご紹介をしてほしいと思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  後遺症かなというふうに感じられましたら、かかりつけ医といったところ、もしくは県の後遺症外来として登録している医療機関、蕨市内ですと、耳鼻咽喉科分野で塚越に1カ所、それから、呼吸器内科だったり、精神科分野を扱う内科が錦町に1カ所と、2つの医療機関が登録されているといった状況です。  蕨戸田市医師会内であれば全てオールラウンドでやる公平病院だったり、そのほか戸田市は7つの医療機関が登録されているということでございまして、何か不安を感じたら、やっぱりかかりつけ医にかかっていく。かかりつけ医がふだんないんだということであれば、この登録医療機関を確認いただくと。市のホームページでも、埼玉県のほうがチェックシートというのを作っておりまして、受診の必要性とか、受診すべき診療科について確認できるチェックシートというのがあります。市のホームページでもそれを見られるようにしています。症状ごとに、一般的に倦怠感であれば内科、不眠であれば精神科、嗅覚障害であれば耳鼻咽喉科、さらに症状ごとにせきであれば呼吸器内科、倦怠感であれば神経内科と、そういったどこにかかればいいのかという、そういう分かりやすいシートもございますので、医療機関もそういった分類で登録されていますので、そこら辺をご覧いただくという流れでご紹介しています。 ◆15番(一関和一議員) だとするならば市民の皆さんに周知を図るために、蕨市においては、こういう医療機関が後遺症外来については対応しているということで、ある程度きちんとホームページ等でやってほしいと思います。  もう1つは、やはりかかりつけ医という言葉がありますけれども、実は私も整形外科に通っていますけれども、呼吸困難だからといってそこでは呼吸は診てくれません。かかりつけの医師と症状と全く別次元なんですよ。そういう意味で、かかりつけ医に聞けばいいとかでなくて、だからこそ今言ったように、症状に応じた専門医が担当してくれればいいんですけれども、そのような周知を行政として責任を持って、県との情報共有と併せてぜひやってほしいと思うんです。その点、必要性は感じませんか。 ◎根津賢治 健康福祉部長  市のホームページでもそういった対応を進めてきておりまして、やはり市民の皆さんが不安に思ったらどこかなと、すぐ分かるような広報、ホームページ作りに努めていきたいと思っています。 ◆15番(一関和一議員) 根津部長、よろしくお願いします。  あともう1つは、何らかの3分の1以上が後遺症が出てくるというそういう症例が出ておりますので、当然どこに聞けばいいのか、どこに行けば何らかの説明が受けられるのかということで、一般市民からすると、そういう相談窓口が欲しいわけですよね。そういう意味で、保健センターというのは1つの窓口ですけれども、何か健康相談はやられているけれども、その中でやられるのかどうか知りませんけれども、保健センター内にも後遺症については相談は可能だということで、そういう体制はできないものか。  あと市立病院について、名前が出てこなかったんですけれども、市立病院としては後遺症外来についてはどういうふうに受け止めているのか。今後とも対応はできるのかどうか。事務局長からも答弁を求めたいと思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  保健センターにもそういった相談が多岐にわたるといったことで、やはり専門的な部分であったりする場合もございますので、登録の医療機関だったり、かかりつけ医など、それぞれの症状に合わせた医療機関なんかもご案内するといった仕組みでご紹介しています。  それから、埼玉県のほうにも県受診相談センターといったものもございます。県民サポートセンターという広く受診先なり、一般的な質問をする相談窓口もございます。そういったものも保健センターでは都度ご紹介しているところでございます。  保健センターでも一般的なものはお答えするといったところでございますけれども、後遺症に特化して後遺症相談窓口ということですと、一般的には後遺症の診断が可能な医療機関のほうがやはり望ましいのではないかというふうに考えているところでございます。ですので、保健センターでは一般的な健康相談の一環としまして後遺症に関するご相談を受けまして、適切な窓口にご案内していくといった対応をしております。     〔田谷信行病院事務局長 登壇〕 ◎田谷信行 病院事務局長  私からは、市立病院における後遺症外来の対応ということでご答弁させていただきたいと思います。  端的に申し上げますと、市立病院におきましてはコロナの療養期間終了した後の患者さんにおかれましては、一般の診療の扱いになりますので、後遺症云々で診られないとかそういうことは全くございませんで、通常どおり来ていただいてございます。  現に今日も休み明けということで患者さんの問合せ等も結構あったんですけれども、その中で、今回、せき症状が特徴的でございまして、せきが長引いているんだけれども、どうしたらいいかという問合せ等も今日2件ございました。そういう中で、当院にお越しくださいということで、ご案内をさせていただいているような状況でございます。  それで、後遺症で悩むということであれば、例えば胸であればレントゲンを撮って、その状態を診て、さらに細かくやれば専門外来、クリニックとかでもやっている検査で、例えばCTであるとか、そういったものも精密的な部分で検査をさせていただいて、除外診断というか、ほかの疾患等が潜んでいるかどうかというのを全部調べて、それでしっかり除外して後遺症なのではないかという部分で、基本的に例えばその対症療法、その症状に合わせたお薬を投与して様子を見ていただくというような状況の対応は日常検査していただいているようなところでございます。  一般診療でございますので、特段後遺症の方が何人来ているかという統計は取っていないんですけれども、外来に聞くと、やはり内科と耳鼻科のほうで来られているというようなことはお聞きしているような状況でございます。  いずれにしましてもかかりつけ以外でも当院としては対応させていただいているところでございますので、何かありましたら気軽に来ていただけたらと思ってございます。  以上でございます。 ◆15番(一関和一議員) 思わぬ後遺症で人生が狂った方、私ちょっと聞いたんですけれども、やはり仕事も辞めざるを得ないほど症状が重い方がいたり、結果的に人生が狂って、家族までいろいろな後遺症のために仕事を辞めざるを得なくて収入が減ったということで、そういうような方も実際おられるようなんですね。  病的な対応を含めて、この後遺症に対して様々な副作用が起きた場合、あなた個人の責任という、その辺のフォローも行政として必要な気がするんですけれども。この後遺症によって働けなくなった方について、例えば生活保護について結びつけるのは可能かどうか、それを理由に生活保護の申請は可能かどうか、現時点でどのように考えているのか、根津部長からご見解を求めたいと思います。  最後になりますけれども、県と県医師会と併せて、蕨市も地元の蕨戸田市医師会との協議で、ぜひこの後遺症外来について何らかの話し合いをして、何らかの方向性を出してほしいと思うんですが、蕨戸田市医師会との協議をする考えがあるのかお尋ねして、私の質問は終わります。 ◎根津賢治 健康福祉部長  新型コロナの関係で仕事ができなくなったとか、収入が減ったということもございますし、後遺症によって収入が得られなくなったという事案もあるのかと思います。  現に生活に困窮されている方に対しましては、後遺症の有無にかかわらず、いろいろな社会保障制度、例えば住居確保給付金だったり、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金といったもの、あと小口資金だったり、いろいろなメニューが出てきております。まずはそういったものに該当するかといったことであったり、いろいろな様々な相談を受けていくと。  その方の所得状況、預貯金なんかもいろいろと確認させていただくということもございますので、それぞれの事案に沿って丁寧な寄り添った相談対応をしていくといったことでございますので、生活保護の云々というのは直接的にはちょっと答えられないんですけれども、一人一人の条件、所得状況、生活状況を確認しながら、丁寧な寄り添った対応をしていくといったことでございます。実際そういった相談によって給付されている方ももちろんいらっしゃいます。  それから、蕨戸田市医師会との協議ということでございます。そもそも後遺症外来という部分では、埼玉県の医師会のほうで、そういった議論が昨年のデルタ株の前ぐらいの時期から始まってきていたと。10月には後遺症診療の指針となる症例集というのを作ってきたということで、かなり埼玉県は進んでやってきていると。  もちろん県医師会があって、その中にそれぞれの医師会があるわけですけれども、全体を通じて登録医療機関が160だったり、ちょっと正確な数は忘れましたけれども、登録医療機関が増えてきているといった取組が広がってきているんだと思うんですね。ですので、県医師会、蕨戸田市医師会、それぞれで協力して、ワクチンをはじめ、医療についても本当に献身的に取り組んでいただいているということで、引き続きお願いしたいというふうに考えています。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △休憩の宣告 ○保谷武 議長  ここで暫時休憩いたします。 午後2時10分休憩 午後2時20分開議 ◇出席議員 18名    1番     2番     3番    4番     5番     6番    7番     8番     9番   10番    11番    12番   13番    14番    15番   16番    17番    18番 ◇欠席議員 なし ◇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者            (前に同じ) △開議の宣告 ○保谷武 議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △一般質問(続き) △根本 浩議員 ○保谷武 議長  一般質問を続行いたします。  12番 根本 浩議員。     〔12番 根本 浩議員 登壇〕 ◆12番(根本浩議員) 皆さん、こんにちは。12番、蕨市公明党の根本 浩です。  通告に基づき、順次質問をさせていただきます。  台風14号が列島を駆け抜けました。非常に様々なところで被害が出ておりますが、お見舞いを申し上げたいと思います。  いよいよ台風シーズンに入りまして、様々な農作物を含め、諸物価にも影響が及ぶ状態が続いていくと思います。  私たちの生活は、今まで新型コロナによる様々な景気対策、そして、ロシアのウクライナ侵略の影響による物価高騰等が響いている中、一段と厳しさを増していく現状であります。  本年の5月23日に私ども蕨市公明党として、長引くコロナ禍と物価高騰から市民生活を守る緊急要望書を頼高市長に提出し、6月議会において私と本田議員から進捗状況を伺いました。7月の臨時会において蕨市新型コロナ物価高騰緊急対策第7弾が議会の満場一致で決議されました。その中で、再び市民の皆様に金券を配布するという織りなすクーポンが実施されることになりました。  前回は、織りなすカードの配布と取扱店の拡張、そして換金、本当に初めての内容で、担当者の方々には大変ご苦労があったと思いますけれども、今回の織りなすクーポンにつきましては、タイミング的にも非常に良い時期に5,000円というクーポンが手元に届くことで、市民の方々には大きな影響を免れるものとして期待されておりますが、これにつきまして前回実施した織りなすカードの配布につきましては、行政連絡員さんが配布を行うことができるということで実施しておりましたが、今回はどのように配布をするのでしょうか。また、全市民の手元に配達確認つきで届ける方法については、大変にご苦労があるかと思いますけれども、これにつきまして、(1)織りなすカード同様、行政連絡員さんによる発送は今回は行わないのはなぜでしょうか。
     次に、(2)他市のクーポンの発送の実情はどうなのでしょうか。お伺いしたいと思います。  次に、下蕨ファミリー菜園の閉鎖についてお伺いいたします。  このたび長きにわたって信託地のご提供でお世話になっておりました高橋義次様がご逝去され、信託地としてお借りしていた下蕨ファミリー菜園、南小学校、また、南町公民館等でお世話になりましたいもっ子農園、そして、中央公民館、旭公民館、そして下蕨公民館等でお世話になっておりますプチトマトクラブの農園の土地の返還により、全ての事業が終了となります。まずは長い期間、高橋様には大変にお世話になりました。ご遺族の皆様に対しても心から感謝を申し上げたいと思います。  実は、私ごとになりますけれども、この信託地にあったやっちゃい村という中央東小学校で使用していた学校農園が2001年に私たちで発足させた中央東小学校のおやじの会として、翌2002年の4月から栽培のお手伝いに関わっておりました。その後、2005年からは、中央東小学校が学校の敷地内に田んぼを作り、やっちゃい村を手放したことから、おやじの会が中心となって体験農園の運営を行ってまいりました。  さらに、2007年、2008年には、地域の人々の応援もお借りしまして、食育体験農場として農林水産省が推進する教育ファーム事業のモデル事業を実施させていただきました。この経験を生涯学習スポーツ課と共有し、公民館を中心とした現在のいもっ子農園やプチトマトクラブ活動の形ができていったこともありますので、非常に感慨深いものがございます。  ファミリー菜園につきましても体験農場という野菜と心の栄養を育ていく施設として、毎年100組を超える利用者が思い思いに工夫を凝らし、農作物を育てております。こうした野菜づくりを中心としたコミュニティが生まれ、子どもたちが野菜嫌いを克服できた陰には、この信託地として残していただいた土地が大きな力になっていました。  今回、活動した多くの皆様の思いが詰まったこの下蕨ファミリー菜園の閉園についてお伺いいたします。  まず初めに、(1)ファミリー菜園の閉鎖について利用者への連絡をするまでの経緯はどのようか、お伺いいたします。  これにつきましては、市民農園で1坪ほどの面積の畑を借りた契約者が、土づくり、種まき、苗植え、除草や病虫害の対策などの肥培管理を行い、プロ顔負けの野菜を育てています。単位面積から計算しますと、ネギが1本数千円になってしまうくらいお金をかけて大切に育てています。  今回、8月の25日に閉鎖の通知が発出されたと伺いましたが、実は、既に12月から1月にかけて収穫するネギや大根の植付けが始まっていましたので、土づくりをする前に連絡が欲しかったと利用者の多くの方が話しておりました。この通知がここまでかかった経緯について詳しくお伺いいたします。  次に、(2)長年にわたる信託をいただいた地権者の高橋様に対し、市として感謝の形を残せないでしょうか。  これにつきましては、国の食育基本法や蕨市健康基本計画の中にも市民が土と触れ合える場としてのニーズが高まっており、都市型農業の振興等を通じて、農地の保全・維持が求められていますと宣言されておるほか、食育の一環として、野菜嫌いをなくし、健康長寿を伸ばしたいとの目標が示されており、蕨市においても農地は貴重なオープンスペースや緑地として機能していますと評価しておりました。  こうした市の基本方針を実現するため、地主であった高橋さんは、信託の更新を続けながら、恐らく売却すれば大きな財産になった貴重な土地でありますが、これを手放さずに市民のために提供し、子どもから大人まで喜ぶ声を聞いていたのではないかというふうに察します。  ご遺族の方からも実は継続できないことに本当に申し訳ないという話をしておられました。しかし、この現実の前では、悩みながらも信託地としてのご提供された思い、また、今までの苦労、そして、手放さなくてはならない様々な理由等をお伺いするに当たり、ぜひご理解いただき、市としても検討していただければと考えております。  次に、今回、地権者のご都合もあり、10月31日までに原状復帰の条件を出しておりますが、(3)利用者の原状復帰とはどのような措置を講じることが適切なのか、お伺いいたします。  そして次に、(4)として、このような信託地を利用した市の事業は、現在どのようになっているでしょうか。そのうち近く契約解除が予定されるものはあるのでしょうか。お伺いいたします。  次に、マイナンバーカードの普及についてお伺いいたします。  初めに、マイナンバーカードの普及の後押しをするマイナポイント第2弾についてご理解いただきたいと思います。物価高騰が進む中で、国民一人一人の生活を支援する取組にもなる最大2万円分のマイナポイント第2弾が6月30日から全面的にスタートしました。これは、公明党の掲げる経済対策の具体化であります。  同制度の概要とポイント取得の方法など、具体的には子どもを含む1人最大2万円分のポイントがもらえる政策になります。  マイナポイント第2弾では、マイナカード、正式にはマイナンバーカードでありますけれども、新規取得者が最大5,000円分のポイントをいただけることになります。これは、若干考え方が難しく、ポイントが5,000円分つくのではなくて、ある買物をしたとき、またはチャージをした様々なカード類に2万円分のチャージがされたときに5,000円分の、つまり25%のポイントがつくというものであります。  もう1つは、健康保険証として利用申込みをした場合に7,500円分のポイント。あと公共料金、公金の受取口座を登録した場合に7,500円分のポイントというふうになっておりまして、非常に分かりにくい部分もございます。  しかしながら、やってみると非常に簡単で、この2番目、3番目の健康保険証等のいわゆるひもづけというものにつきましても、公金受け取りの口座の手続も約30分もあればすぐできてしまい、翌日、もしくは数日後には、この合計1万5,000円のポイントがそれぞれ指定をした、例えばPayPayとか、メルペイとか、あと楽天カードとか、そういったもののポイントの中に自動的にポイントが加算されるような仕組みになっております。  実は、蕨市も11月を予定日にして、今、PayPayの20%ポイント還元を行っておりますけれども、20%還元で1万5,000円ないし2万円をポイントとして得るには、その5倍の買物をしなくてはポイントがつきませんので、それに比べると、速効で1万5,000円のポイントがつくというこの制度は、利用しないことはないなというふうに私自身も自分自身で実施した経験で感じたものであります。  私の場合は、例えば自分自身の使っているカードにひもづけをしましたけれども、今後、皆さんの中では、PayPayや様々なものに自分自身のポイントを指定してお買物ができるようになるということでありますので、その実施をぜひ推進するためにも、まずはカードの取得が重要になってくるのであります。  お子様のカードもつくられることになりますが、お子様にもこのポイントが付与されるということで、お子様の場合は、親のカードに保護者としてポイントがつくというふうになっておりますので、お子様がお1人、お子様が2人の方は、それぞれ2万円、もしくは4万円のポイントが得られるような制度になっておりますので、どうかご利用いただければというふうに思います。  このマイナンバーカードの普及におきまして、以下の3点をご質問いたします。  本市におけるマイナンバーカードの普及実績はどのようか。  また、職員さんの所持率についてはどのようか。  また、必要な場合、セキュリティ管理に使用することなど、市庁舎の利用等で使用することはできないかであります。  なお、今日タイミング良く、実は、先ほどのマイナポイントの関係で、9月30日までに、実はカードを取得しなくては、このポイントの付与する資格がなくなってしまうという、今まで制度になっていたんですけれども、今日のお昼のNHKのニュースで発表しておりましたが、12月末まで、このマイナンバーカード取得申込みをした方に対して、このマイナポイントの付与がされることになったということで、本日ニュースでそのようなことが流れておりましたので、それも含めて、今後のカードの利用者普及に全力で私たちもPRをしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  以上、登壇からの質問を終えます。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。     〔小柴正樹市民生活部長 登壇〕 ◎小柴正樹 市民生活部長  私からは、市民生活部所管のご質問にご答弁申し上げます。  初めに1番目、織りなすクーポンの発送方法についての1点目、織りなすカード同様、行政連絡員による発送をしないのはなぜかについてでありますが、昨年度実施いたしました蕨市電子商品券織りなすカード支給事業では、QRコードつきカードを配達した後に電子商品券システムによって金券化していたことから、対面での配達ではなく、行政連絡員による各戸の郵便受けへの配達が可能と判断いたしましたが、紙製の商品券である織りなすクーポンは、発送時において既に金券であることから、市民の皆様に安全確実にお届けする方法として配送事業者による対面での配達を検討しております。  次に2点目、他市のクーポン発送の実情はどうかについてでありますが、全市民配布型の商品券事業を実施した戸田市では、当初郵便局の特定記録による配達を予定していたとのことですが、発送開始時期が年末の繁忙期と重なり、配達に遅れが生じたことから、急遽宅配便事業者による対面型の配達方法に切り替えたと伺っております。  また、事業実施中の加須市においても郵便局の簡易書留による対面型での配達方法を採用したとのことであります。  次に2番目、下蕨ファミリー菜園閉鎖についての1点目、ファミリー菜園の閉鎖について利用者へ連絡するまでの経緯はどのようかについてでありますが、このたび信託地の地権者がお亡くなりになったことで、信託地としての契約期間内ではありましたが、相続人の方より契約を解除したい旨の意向が示されました。  現在、当該信託地は、ファミリー菜園として市民に開放されているため、担当課といたしましては解約の申出に対し、菜園の本来の利用期限である来年1月末をもっての解約をお願いすべく、相続人の方との協議を重ねてまいりましたが、相続税の申告期限等の事情により、来年1月6日までの返還を希望する解約願が8月上旬に提出されました。  今後、信託地を所有者に返還するに当たり、土地を更地にする原状復帰工事を行う必要があることから、今議会に補正予算として工事費を計上し、議員の皆様へ議案説明を行った後の8月下旬に菜園利用者全員に通知を発送したところであります。  次に2点目、長年にわたる信託をいただいた地権者に対し、市として感謝の形を残せないかについてでありますが、約30年の長きにわたり、ファミリー菜園並びにちびっこ広場として市民の憩いの場を提供いただいた地権者の功績に対し、改めて感謝の意を表するとともに、ご遺族の意向を踏まえた上でとなりますが、今年度の自治功労者表彰式において感謝状を贈呈する方向で検討しているところであります。  次に3点目、利用者の原状復帰とはどのような措置を講じることが適切なのかについてでありますが、信託地の返還に当たっては、更地の状態でお返しすることとなることから、利用者へは10月末日までに花や野菜等、成育中の植物や菜園利用に必要なシャベル、スコップなどの用具、肥料などを全てお持ち帰りいただくようお知らせしたところであります。  次に4点目、このような信託地を利用した市の事業はどのようか。また、近く契約解除が予定されているものはあるのかについてでありますが、本信託地の契約後、残された4カ所の信託地は、全てファミリー菜園として活用しており、市民の身近な農業体験、また、本市の農業振興事業の発展に大きく寄与しております。  なお、現時点で契約解除を予定している信託地はなく、契約者から特段特別な申出等がない限りは継続して信託地契約を締結できるものと考えております。  次に、3番目のマイナンバーカードの普及についての1点目、普及の実情につきましては、本年8月末日までに3万4,689枚を交付いたしました。  なお、交付率は、埼玉県全体での平均45.5%に対し、本市は46%で、県内63団体中14番目となっております。     〔阿部泰洋総務部長 登壇〕 ◎阿部泰洋 総務部長  私からは、総務部所管のご質問にご答弁申し上げます。  3番目、マイナンバーカードの普及についての2点目、職員の所持率につきましては、本年8月末現在の状況で申し上げますと、正規職員647人のうち、マイナンバーカード取得済みの職員数は304人で、取得率は47.0%となっており、また、マイナンバーカードを取得済みを含む申請済みの職員数は331人で、申請率は51.2%となっております。  次に3点目、庁舎内における入退館認証などのセキュリティ管理等へのマイナンバーカードの活用についてでありますが、市役所につきましては、多くの市民が入退館を行う施設でございますので、職員が入るエリアに限り、セキュリティ管理等を行うに当たり、セキュリティカードなどを活用することも考えられます。その場合にマイナンバーカードを活用するかにつきましては、他市の動向やセキュリティ管理における商品開発の状況などを踏まえ、調査・研究してまいりたいと考えております。 ◆12番(根本浩議員) ありがとうございました。  それでは、織りなすカードについてお伺いしたいと思いますけれども、蕨市には行政連絡員制度というのがあって、それが活用できるということを、前回はそのようなお話をされておりましたけれども、今回、取りやめるというか、それを使わないということについては、先ほどお話はありましたけれども、何か大きな問題点とかそういうものは何かあったんでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  登壇でもご説明したところではございますが、今回、紙形式の商品券ということで、前回がQRコード式のプラスチックカード、前回につきましては、皆様のお手元に渡った後に金券化、チャージをするということで、お配りしたときには特に金券、要は価値のあるものではなかったわけなんですね。そういったところから、行政連絡員としてポスティングという形でお入れをさせていただいたと。  私ども行政連絡員につきましては対面での配達というのはこちら経験ございませんで、今回につきましても、対面でということになりますと、宅配事業者と同じような不在票をどうするのかとか、実際に今、宅配事業者なんかですと夜9時ぐらいまで配達するわけなんですけれども、ちょっとそういった時間までの配達、こういったものの安全確保等ができるのか。こういった課題がございましたので、最終的には、単純に言ってしまえば、金券だから今回は宅配事業者を選んだというお答えにはなるんですけれども、特段行政連絡員の配達に関して今回何か問題があったというよりは適さなかったと言ったほうがよろしいのかなというふうには感じております。 ◆12番(根本浩議員) ありがとうございました。  もう少し詳しく伺います。今回、封筒関係には選挙のときのように世帯分が一括して入っているんでしょうか。それとも前回の織りなすカードのように、それぞれ別々なものが来るんでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  今、決定した事業者と打合せしている中では世帯ごとというふうに想定をしております。  ただ、1世帯当たり3世帯、4世帯とか、兄弟含めとか非常に多い場合については分かれる可能性はありますが、原則は世帯単位ということで考えております。 ◆12番(根本浩議員) 今、宅配業者の方もお決まりになっているということでありますけれども、不在票の関係なんですけれども、蕨市のほとんどの方が自宅におられないで、本当に大変ではないかなというふうに思ってはいるんですけれども。不在票を置いていった場合、それに対して不在票を受け取った方はどういうアクションをすればよろしいんでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  不在票につきましては、通常どの事業者さんも同じかと思うんですけれども、まずは基本的に電話連絡、業者さんによっては自動応答であったりとか、直接コールセンター的なものに電話する方法はあるかと思うんですけれども、基本的には再配達の依頼をしていただくというのがまず1歩目なのかなというふうに考えております。 ◆12番(根本浩議員) 今回郵便局ではないということで、宅配事業者だというふうに伺いましたけれども、郵便局の場合は、不在票が届くと、郵便局へまずは取りに行くということで、本局のほうにずらっと人が並んでいることが多いんですけれども、今回それができないということになるということは、再配達の依頼だけしか方法はないということになってしまうんでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  こちら事業者によるのかなと思うんですけれども、恐らく拠店へ取りに行くという方法はある可能性はあると思っております。いわゆる営業所というんですか、営業所受け取りという選択肢もあるのかなとは思っております。  ただ、今、議員さんおっしゃられたように、郵便局につきましても再配達という制度がございますので、逆に受け取りの期限日までにどうしても自宅にいないので、仕方なく、例えば当日含めた郵便局に取りに行くという選択肢はあるのかなとは思うんですけれども、基本的には再配達をお願いするケースが多いのかなというふうに思っております。 ◆12番(根本浩議員) 分かりました。  これは関係者の方々、また、宅配業者のスタッフの方々のご苦労が目に見えてきます。町中に宅配業者がたくさんいるようになってしまうんではないかなというぐらい異様な光景になるようですけれども、とにかく無事故で無事配達が済むことを念願していきたいというふうに考えておりますので、本当に担当室の方には大変苦労されるかと思いますけれども、頑張っていただきたいというふうに切に念願するものであります。よろしくお願いいたします。  引き続きまして、下蕨ファミリー菜園の閉鎖についてお伺いします。小柴さんのところに全部行ってしまってすみません。  まずは、この土地を購入するということは検討しなかったんでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  空閑地の信託につきましては、蕨市のほうで蕨市空閑地信託条例という条例がございまして、この第9条におきまして、ちょっと読ませていただきますけれども、「信託地の所有者は、信託の期間中若しくは期間終了後これを他に譲渡しようとするときは、優先的に市長に協議しなければならない」という協議事項がございます。  私どもも最初にお亡くなりになってご遺族の方がご相談に来られて以降、やはり購入というお話のほうはそれぞれにさせていただいてございます。  ただ、最終的にその時期であったりとか、あとは私どものほうもある程度の金額的なものはお示しさせていただきつつ、交渉をさせていただきましたが、やはり条件が合わないということで、相手方からすると見送りというような形になったものと考えております。 ◆12番(根本浩議員) 非常に残念でありますが、いろいろ状況を聞くと仕方ないのかなと思います。  ただ、1点、手放してしまった土地は返ってくることはないと思いますし、今あそこは農地ではないんですけれども、農業をやれるような空間というのはどんどん都市部から狭まってなくなってきてしまっていることを考えると、今回のことは大きな損失と言っては今までの高橋さんに失礼になってしまいますけれども、今まで利用させていただいたことは非常に大きな利点があったんだなということを重ね重ね考えていく土地であったなというふうに思っております。  これを取り戻すことができない以上、今後、例えば市民農園の用地などの確保が、この狭い蕨の中で新たな土地を求めることは可能でしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  今回の下蕨ファミリー菜園、また、ちびっこ広場は合わせて6,000平米ということで、今、議員さんおっしゃられたとおり、蕨市においてなかなか手に入れることが非常に難しい土地であるというふうには考えております。  信託地については、市のほうから信託地どうですかというのは、こちらのほうからお申出をしていくという立場ではございませんので、そういった動きとしてはないんですけれども、私も私有地であったりとか、過去農業をやられた方がお亡くなりになった方とか、いろいろ土地を調べてみたんですけれども、やはりファミリー菜園としての適地というのは今現状ないような状況でございますので、できましたら現在、農業をやられている市内の各農家さんのほうに何かこれに代わる提供いただけるような土地がないかというのは今後、交渉といいますか、お話のほうはさせていただきたいと思います。 ◆12番(根本浩議員) よろしくお願いいたします。  それで今現在、契約している百十数名の方々がおりますけれども、先ほど文書を通知していただいたタイミングとかそういったものも状況は分かりました。  その中に10月31日までに、いわゆる原状復帰をして整地し、明け渡すことというふうに言っていますけれども、先ほどもちょっとお話ししましたように、1月末まで契約をしていた土地だったものですから、皆さんお正月用に焦点を合わせて土づくりをしてしまっており、また、ネギとか、大根とかはもう植えてしまっている状況なんですね。10月31日というと間もなく来てしまうんですけれども、どうしてもこの日に即さっと片づけてしまわなくてはならないのかどうかということをいろいろここで聞くのも何なんですけれども、できたらうまくその辺をフェードアウトできるような形にできないものだろうかということなんですが、いつまでならこれ延ばせますでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  今回お亡くなりになったのは5月中だったんですけれども、最終的に今ご説明しましたとおりの経緯をもちまして8月の下旬でないと通知のほうがお出しができなかったというところはご理解をいただければと思います。  今、議員さんお申出いただいたように、恐らくこういった作物を植えられている方というのはやはり今、議員さんおっしゃられたように逆算をして、何月に取れるようにということでやっていって、今、お正月に向けてということでちょうど植えられたときなのかなという部分もございます。  私どものこの工事につきましても同様に逆算をしておりまして、9月議会、この後、補正予算をご議決いただけましたら当然、契約のほうに移っていくわけなんですけれども、1月6日にお返しするに当たっての工事を逆算した結果、安全策の安全策を取ってということで今10月31日という日付を設定させていただいております。  実際に業者さんのほうが決まった際には、今申し上げたとおり安全策を取っておりますので、幾らかでも、1週間、2週間でももし延ばせるようなものであれば、皆様のほうに改めて通知のほう申し上げて、その日にちというのは確定させていきたいと思っております。 ◆12番(根本浩議員) ありがとうございます。植えてあるものですから、いつでも抜けると思いますので、そこは多めに、少し業者さんとも話をしていただいて、工事の工程をいろいろ決めていただく際に参考、あと、いつまでというのをはっきりと明示していただくなりしていただいて、その日までに目標を定めていただくと、今契約されている方々もうまくきれいにしていただけるんではないかというふうに思っております。  この件につきましてお伺いしたいんですけれども、その前に後片付けの件で、原状復帰っていうこともありました関係もあって、何人かの方はそれをどういうふうにして今、支柱とかそういったものをどうすればいいんだと。今まではどこかに2回目、また来年使うために誰かに渡すとか、いろいろローテーションしていたんですけれども、今回は完全に捨てなければならないなどと書いてあったものですから、非常に困っておりましたところ、商工生活室の皆さんの臨機応変の対応で、ごみ置場をつくっていただきまして、そこに置いておいていただければ、あとは処分を市のほうでやりますというふうにしていただきました関係で、非常にこれは助かったというふうにおっしゃっておりまして、こういうのでちょっとポイント上げたかなというふうに、今回のことでいろいろ不満もあったんですけれども、非常にその辺の協力体制が出来上がっていきつつありますので、その点はご報告させていただきたいと思っております。またお世話になっております。  先ほどお話ししましたけれども、市長にお伺いしますけれども、この市民農園とか体験農園というのは、形として見えにくい成果なんですね。行政が直接手をかけるものではなくて、そこでやっている一人一人の思い思いで醸成されてくる気持ちみたいなものがあるんですけれども、この体験農園、あと残り4カ所で信託地でやられているということもありますけれども、農業というか、体験というか、こういうものに対して食育なり、健康基本法なりの観点から市長としてはどのようにお考えになっているのか、抜本的な話でいいんですけれども、お話を伺いたいと思います。     〔頼高英雄市長 登壇〕 ◎頼高英雄 市長  今回、根本議員さんが今ご質問いただいた、いわゆる農業の体験、収穫等の体験の意義というんですか、どう考えているかということですけれども、やはり人間、私もこういう都市部で生活しているわけですけれども、土だとか自然に触れ合う経験であったり、あるいは収穫、これはもちろん苦労もありますけれども、その苦労の上には収穫の喜びを体験できるなど、農業体験というのは、都市部における市民生活への潤いだったり、あるいは自然を大切にする気持ちだったり、あるいは食に対する心を育てることであったり、本当に大きな意義があるなというふうに思っています。  とりわけ蕨のような市内全域が、いわゆる市街化区域、市街化調整区域が全くないというのが蕨でありますから、こういう蕨にとっては特に意義があるというふうに思っていまして、そうした点では信託地等でご協力いただいている方々には本当に私からも改めて感謝申し上げたいと思いますし、そういう意義を踏まえた取組というのは、これからも努力をしていきたいというふうに思っております。  ファミリー菜園の取組もそうでありますし、また、根本議員さんのほうが公民館等での農業体験の基礎をつくってくれたと。私も広報蕨の「ひと」に根本議員さんが登場しているのを見せていただいていますけれども、こういう経験を生かしていただいたものが広がってきているというのは本当にすばらしいし、感謝申し上げたいと思いますし、また、各学校においても学校の施設内でも田んぼを作ったり、いろいろ収穫の体験というのも非常に取り入れてきていまして、こうした農業関係の皆さんのご協力、信託地のご協力、公民館活動、学校、いろいろな方々の連携のもとに、この蕨でもこういう農業体験が展開されてきているんではないかなというふうに思っております。  今後、今ある信託地は何とかファミリー菜園含めて維持できるように、これからも努力をしていきたいと思いますし、また、学校でも、それぞれさらに取組を進めていくことも重要であるというふうに思っていますし、また、部長が答弁したように、新たな信託地を確保というのは、これはそういう申出があれば本当に喜んで対応したいと思うんですが、なかなか現実的には難しいという状況の中で、前回、根本議員さんから、蕨みたいなところでは例えばプランター1つでも場合によっては収穫できるんだというご提案もいただいて、蕨ではそういうことも少し市でも推奨しながら、全体として農業体験、収穫体験、自然と触れ合う体験がまちのいろいろな場所でできるようなまちづくりというのは、私は蕨にとっては非常に大事なのではないかなという感じがしていますので、そういう取組これからも皆さんのご協力いただきながら進めていきたいと、そんな思いです。 ◆12番(根本浩議員) ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。  それでは、マイナンバーカードについてお伺いいたします。  マイナンバーカードにつきましては、今日の時点で、さっきNHKの発表では、蕨市と同じ47%で、職員さんと全く同じだというふうに今聞いたんですけれども、日本全国で47%の普及率というふうに出ているそうであります。  これにつきまして便利さよりも不利益さを感じるような人が多くスタートしている事業だというふうにも理解はしておりますが、市としては、これにつきましてどのように分析をしていらっしゃるんでしょうか。  さらに言うと、広報紙なんかでは、カードの作成の申請方法について記載されておりまして、土曜日のサポート体制も発表されておりますけれども、市としてそういう分析に基づいていろいろな手を打ってきていると思いますけれども、これまでに休日とか、そういういろいろなことで休日にカードを作った方なんかは何名ぐらいおられたんでしょうか。 ◎小柴正樹 市民生活部長  マイナンバーカードの市としての考えというところでございますが、直接的に市民の方から私どもの市民課であったりとか、そういったところにお声が届くわけではないんですが、一般的に言われていることとしましては、便利さを感じない、何に使うんだろうというのが多いのかなというふうには考えております。  また、昨今は随分改善されましたけれども、カードを作るときの煩わしさといいますか、今はもうスマートフォンからできたりとかというのがありますが、これもお年寄りにとってはかなりハードルが高いものなのかなと思います。  やはり一番大きいのは個人情報に対する懸念ということで、先ほど議員さんからもお話ありましたが、口座の登録ということで、何か口座の中身、取引とか、残額が知られてしまうのではないかとか、そういった懸念があるから取りたくない、こういった手続はしたくない、こういった方々が一定数いらっしゃるのかなというふうには考えております。  続きまして、休日の関係でございます。広報紙であったり、ホームページであったりとかこの辺での周知のほうは引き続きさせていただいておるところでございます。  なお、休日に関しましては、これまで手続を終えた方の交付、お渡しをする作業、いろいろ暗証番号とかを設定していただく最後の受け取りの部分を土日で実施をしておりまして、これは平成28年以降6,119名分に交付をさせていただく、これが土日の実績としてはございます。  なお、今月につきましては、先ほど延長になったというお話いただきましたけれども、もともと9月末というお話でございましたので、9月につきましては10日と25日の日に特別に受け取りの設定している日に合わせて受付のほうも、申請のほうもやってしまおうということで2日設けたところでございまして、9月10日につきましては実施済みで8名の方のご登録をいただいたところでございます。
     なお、9月25日につきましては、現在2名の方予約いただいているということで、こちらにつきましては、つつがなく進めさせていただければと思います。 ◆12番(根本浩議員) それと、先ほども何に使うのかという話で、結構ちゅうちょしている部分もあるというふうに話がありましたけれども、例えば国家公務員なんかの場合は身分証明証として使っておりまして、当然庁舎のゲートを通過する際には、身分証明書としてマイナンバーカードで入ることができるというふうな、そういう仕掛けになっている関係で、ほぼ半強制的に作らされているということがあります。  それと、今はさらに状況を聞くと、保険証へのひもづけにつきましてもほぼ強制的にやっており、国家公務員の共済組合の病院なんかではほとんどのところが保険証はマイナンバーカードを使ってやるような仕掛けになってきているということで、それによって医療費がちょっと安くなったような気がしたけれども、また余り変わらないなというような話もあります。  例えば市内で病院の保険証として使えるとか、職員さんに特化する場合、利便性につながるようなことというのは1つ何か考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎阿部泰洋 総務部長  まず国家公務員のほうの状況ということでございまして、身分証明書については、議員ご案内のとおり、プラスチック製の別のカードを用意いたしまして、これをマイナンバーカードの表面の上に重ねて、ちょうど職員証に代わるような形の工夫をした取組をして、職員証として活用しているというようなことは情報として把握しているところでございます。  また、その一方で本市におきましては、先ほど登壇で申し上げましたとおり、マイナンバーカードの取得率が5割程度という今状況があるということで、そうした中でマイナンバーカードを所持していない職員への対応というのは、1つ課題としてあるのかなというふうに思っております。  また、健康保険証につきましては、確かにいろいろ特定健診の情報でありますとか、薬剤情報、これが医師等との共有化が可能になるなど、メリットもあるというようなことは伺っているところでございますが、市といたしましては、健康保険証のひもづけに、先ほどご案内いただいたような健康保険証としての利用というものに関しては、あくまで職員が個人として行うことになるのが基本なのかなというふうに考えているところでございまして、市といたしましてはそうした中で国が作成した、そういった内容を紹介したリーフレット、こちらをお配りして、必要な情報の提供を行って、今後につきましても、そういった情報提供というものを行って職員に周知を図ってまいりたいと考えております。  また、セキュリティゲートのお話もございました。確かにこれもおっしゃるとおり、国においては、そういったものでマイナンバーカードを活用しているというようなお話も伺っております。  ただ、登壇でも申し上げましたとおり、市役所につきましては、そういった国の省庁と異なりまして、多くの市民が出入りをされるというような施設でございますので、国のセキュリティゲートとの相違というものがございます関係上、市の庁舎においてセキュリティゲートを設けるということが難しい面があるのかなと考えております。  ただ、文書庫等の来庁者の立入りを制限するエリアへの活用などは考えられますことから、他自治体の動向等も注視しながら調査・研究してまいりたいと考えております。 ◆12番(根本浩議員) 分かりました。ありがとうございました。  ぜひともマイナンバーカードにつきましては、一人でも多くの方に使っていただきたいんですけれども、やはり個人の考え方もございますので、逆にマイナポイントというのをアピールしていただいて、2万円のポイントがいち早く付与されるということであれば、せっかく12月までまた延長になりましたので、新規でカードを作っていただけるよう、ぜひホームページや広報紙などでもまたアピールをしていただけるようお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。   ──────────────── △鈴木 智議員 ○保谷武 議長  次に、7番 鈴木 智議員。     〔7番 鈴木 智議員 登壇〕 ◆7番(鈴木智議員) 日本共産党蕨市議団の鈴木 智でございます。  通告のとおり、本日は、3つのテーマで一般質問を行います。  さて、7月上旬から猛威を振るい始めた第7波と言われる新型コロナウイルス感染拡大は、8月中旬から下旬にかけて、1日当たり25万人から26万人の新規感染者をピークに、その後減少に転じました。しかし、先週は5万人から10万人という状況で推移をしており、第6波の感染拡大のピーク時にも匹敵する規模であります。  しかもここに来て感染者の減少に早くも鈍化が見られ、先行きは決して楽観できません。  しかも新型コロナウイルスオミクロン株BA.5を主流とする第7波では、感染者数が増加する中で死亡者数も過去最大となったこと。また、オミクロン株は重症化しないものと言われておりましたが、重症者数は少なくとも、それに比べて死亡者数が著しく高いことなどの特徴も指摘されております。  こうした中で、医療機関や保健所など、公衆衛生に関わる機関などは多忙と混乱を極め、救急搬送においては搬送困難事案についても大きく報じられてまいりました。  市内においても駆けつけた救急隊が搬送先が決まらずになかなか現場を離れられない状況に、市民の皆さんからも心配の声が寄せられております。  こうした中、政府の対応は残念ながらこの現状や国民の要望にかなうものとはなっていないと感じます。  政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は、9月8日、「Withコロナに向けた政策の考え方」を示し、全数届出の見直しや療養期間の短縮などを行うといたしました。  しかし、その内容は、高齢者や重症化リスクの高い人など以外では、医療機関にかかることが遠ざけられることにもつながりかねないものであります。  コロナ患者だけでなく、医療体制全体の強化が必要なときに、その必要な努力が行われていないのではないか、こうした思いを持たざるを得ません。  また、こうした施策の進め方も、例えば療養期間の短縮については、多くの専門家からその妥当性についての疑問の声が上がり、各行政機関への徹底についても疑問があるなどの問題があります。  日本共産党の田村智子副委員長は、9日の記者会見で、第6波、第7波で起きた医療崩壊など深刻な事態を直視していない、成り行き任せを続けたことへの反省もないと述べるとともに、岸田政権が昨年11月に策定した取組の全体像を見直さず、オミクロン株への対策を講じなかったこと、さらに政府分科会の緊急提言へもまともに向き合っていないことなどを指摘しております。  今の時期に新型コロナウイルスに対する治療法などは確立もせず、また、感染拡大を防ぐ確かな手だても持たない中でも、社会活動、経済活動をどのように再開するのかは確かに重要な課題だと思います。  しかし、そうであれば誰もが医療にかかることのできる環境を整備すること、広く検査を受けられる環境をつくっていくこと、そして、国民に丁寧な情報提供を行っていくことなどがどうしても必要であります。  そうした状況下において本市における第7波の状況はどうだったのか。どのような事態がこの蕨市内で起きていったのか、ここを明らかにするとともに、本市、さらには国・県などにおいて今後必要な対応について深めていく、そうした視点で以下お聞きをしたいと思います。  1点目に、今年度、本市における感染状況はどのように推移してきたのか。  2つ目に、今年度における月ごとの救急出動件数、また、搬送困難事例の件数はどのようか。また、搬送が困難なケースの主な理由などはどうか。その際の対応はどのように行われるのか、お聞きします。  3点目といたしまして、本市における検査・診療の体制についてお聞きします。また、県の検査確定診断であるとか、オンライン診療について本市における利用状況はどのようか。また、広報や運用上の関わりはどのようであるのか、お聞きをしたいと思います。  4点目といたしまして、本市の有症状者への抗原検査キット無料配布事業について、利用実績及び活用結果についての把握はどのようか。また、今回の受付や配布の方法、対象範囲などについてはどのように検討してきたものか、お聞きをします。さらに今後、市独自での検査キットの配布事業の対象拡大など行う考えはないでしょうか。ご見解をお聞きします。  この問題5点目といたしまして、ワクチン接種事業について今後の対応方針はどのようか、お聞きをいたします。個別接種、集団接種について、会場の確保などどのように検討しているのか、お答えください。  さて、本日2つ目のテーマは、市立病院についてであります。  これまで日本共産党蕨市議団では、各議会ごとにそれぞれの質問を通して、一連の新型コロナ感染拡大の中で市立病院が果たしてきた役割についてお聞きをし、まさに命と健康を守る地域の中核的な役割を果たしていただいてきたことを明らかにしてまいりました。  特に、発熱外来の診療は、施設や体制に大きな課題がある中でも最大限の努力が続けられてきたものと思いますし、民間医療機関の診療体制が整う前から中心的に努力してこられたことは、まさに公立病院として公共性を重視した役割を果たしていただいたものとして、改めて関係する皆さんに敬意を表するものであります。  一方、国の公立病院などに対する方針については、この間も地域の実情を無視するものとして問題点を指摘してまいりました。  総務省は、2007年に「公立病院改革ガイドライン」、そして、15年には「新公立病院改革ガイドライン」を策定し、公立病院の赤字解消や再編ネットワーク化の名による病床削減、病院統廃合の号令を自治体にかけてまいりました。  特に、厚生労働省が16年の地域医療構想で高度急性期、急性期病床の20万床削減計画を打ち出して以降は、新公立病院改革ガイドラインと地域医療構想を整合させながら公立病院の整理・淘汰を求める、そういう状況まで生まれてまいりました。  とりわけ厚生労働省が本市の市立病院を含む400を超える公立公的医療機関に対して再編統合等を検討すべきとしてリストアップし、公表したことは、地域の実情を全く考慮しない一方的な基準による乱暴な議論であり、多くの批判が集中いたしました。  本市市立病院を含む、これらの医療機関がその後の新型コロナウイルス感染拡大の危機的状況の中で、地域の命と健康を守るために大奮闘し、大きな役割を果たしてきた、担ってきたことは、さきに述べたとおりであります。  この間、私たち日本共産党蕨市議団は、市民団体や地域の皆さんとともに、この計画の撤回、変更を国に求めてまいりました。  また、総務省が3月29日に地方自治体に通知した「公立病院経営強化ガイドライン」を受けて、多くの新聞などは、「総務省、公立病院統廃合撤回」と題する記事を掲載しました。  この方針部分で、統廃合ありきではないやり方に変えるとしていること、そして、軌道修正について総務省が感染拡大時の公立病院の役割が改めて認識されたと説明していることなどが示されております。この間の公立病院の努力が反映されたものとして一定の評価をするものです。  しかし、経営強化ガイドラインは引き続き公立病院の民営化など、経営体系の見直しや医療機能の集約化の検討を自治体に迫っております。  厚労省は、地域医療構想を堅持し、400を超える公立・公的病院の統廃合の対象にし、名指ししたリストを撤回しない立場を今も続けております。  日本共産党は、こうした事態の中で国に対して地域医療構想の名で急性期病床の削減計画をきっぱり中止して、拡充に切り替えることを求めているものであります。  さて、こうした状況の中で経営を安定させながら、将来にわたり公立病院として、地域の中核的な医療機関として、そして急性期医療を担っていくこと、さらには地域で不足が指摘されている地域包括ケア病棟など回復期機能について、その要望に応えていくことなど、そうした期待に応えていくためには様々な課題に直面することとなります。そうしたものであっても、ぜひとも多くの期待に応えていただきますよう市立病院のこれからの運営に期待をするものです。  さて、そうした視点に立ち、お聞きをしたいと思います。  まずは新型コロナウイルス感染症対策についてであります。  新型コロナウイルス感染症に関して、市立病院で行った検査・治療等について昨年度及び今年度それぞれの実績はどのようか。  そして、発熱外来の受付方法、予約制に変更した理由や、この間の経緯についてはどのようか。また、変更に伴い、受診者数などの影響はどうだったのか、お聞きをいたします。  2つ目に、市立病院経営強化プラン及び建て替えを含む市立病院の耐震化と老朽化対策について、現在の検討状況はどのようか、お聞きをいたします。  3つ目といたしまして、先ほども紹介いたしました総務省の「公立病院経営強化ガイドライン」について、主な内容はどのようか。また、市立病院の将来構想や現行の経営改革プランとの関係で、特に課題となると思われる内容など、認識をお聞きしたいと思います。  さて、最後にお聞きするのは、蕨駅西口地区市街地再開発事業についてです。  言うまでもなく同事業は、本市の重点事業の1つであります。そして、この地域のまちづくりについては、30年以上にわたり計画の検討、具体化、見直しが繰り返され、様々な角度から議論が行われてまいりました。それぞれの時期に活発な、そして激しい議論が行われてきた経緯を改めて思い起こされます。  さて、そうした再開発事業ですが、先日、全ての権利者の同意を得て解体・建設作業に入る旨、説明があり、現地では具体的な撤去工事が始まっております。  こうした中で市民の方から今後の作業の見通しなど分かりやすく示してほしいであるとか、工事に伴う車両の通行であるとか、安全確保、また工事中の周辺環境への配慮など、様々な声をいただいております。  そこで、本市のこの事業における市民の関心の高いこの事業について、今回は、この間の経緯と工事における影響、今後の見通しについてお聞きしたいと思います。  初めに、この間の経緯と今後の予定についてはどのようか。特に権利者における合意の形成、近隣住民及び市民への説明についてはどのように行われてきたのか、お聞きいたします。  2つ目に、解体及び建設工事が始まるわけですが、近隣への影響はどのようか。また、影響を最小限とする上で工事の時間帯や手法、車両の通行経路などどのように検討されてきたのか。  以上、お聞きをいたしまして、登壇での質問といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △休憩の宣告 ○保谷武 議長  ここで暫時休憩いたします。 午後3時22分休憩 午後3時35分開議 ◇出席議員 18名    1番     2番     3番    4番     5番     6番    7番     8番     9番   10番    11番    12番   13番    14番    15番   16番    17番    18番 ◇欠席議員 なし ◇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者            (前に同じ) △開議の宣告 ○保谷武 議長  休憩前に引き続き、会議を開きます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △一般質問(続き) △鈴木 智議員(続き) ○保谷武 議長  一般質問を続行いたします。  答弁を求めます。     〔根津賢治健康福祉部長 登壇〕 ◎根津賢治 健康福祉部長  私からは、健康福祉部所管のご質問にご答弁申し上げます。  1番目、新型コロナウイルス感染症対策についての1点目、今年度、本市における感染状況の推移につきましては、今年3月末日現在の累計感染者数が5,133人、4月末が6,152人、5月末が6,585人、6月末が6,928人、7月末が9,148人、8月末が1万2,385人となっております。  次に3点目、本市における検査・診療の体制はどのようかでありますが、本市における検査・診療の体制につきましては、市のホームページで、新型コロナ等の診療・検査ができる医療機関についてのページを設け、市内18の医療機関を紹介しております。  さらに、新規陽性者の急増による市内医療機関の受診体制が逼迫した時期には、有症状者への抗原検査キット無料配布事業を保健センターで実施し、併せて埼玉県の有症状者への抗原検査キット無料配布事業も案内しております。  次に、県の検査確定診断やオンライン診療の利用状況はどうかについてでありますが、申込み先が県であるため、市では把握しておりません。  また、広報や運用上の関わりはどのようかでありますが、広報については、県から通知された内容に基づいてホームページでご案内を行っており、運用の関わりについては、県から抗原定性検査キットと案内チラシの提供を受けております。
     次に4点目、本市の有症状者への抗原検査キット無料配布事業の利用実績につきましては、8月5日から9月16日までで1,004個配布しておりますが、その活用結果は、県にオンラインで登録することとなっており、本市では把握しておりません。  また、今回の受付や配布の方法、対象範囲などについてはどのように検討したものかにつきましては、対象範囲については、県の定めたとおりであり、受付方法は、感染拡大防止と保健センターの事務の逼迫を避けるために電子申請とし、配布方法は、毎日午後1時までに申し込んだ方には、当日午後3時半以降に保健センター隣の駐輪場で手渡す方法といたしました。  今後市独自で検査キット配布事業の対象拡大を行う考えはないかにつきましては、この有症状者への抗原検査キット配布事業は、あくまで医療機関の受診体制が逼迫した場合の補完的事業であり、重症化リスクの高い方には医療機関への受診を促す必要があることから、対象者の拡大については慎重な判断を要するものと考えております。  次に5点目、ワクチン接種事業の今後の対応方針につきましては、現在60歳以上の方、18歳から59歳で基礎疾患のある方、医療従事者、高齢者施設従事者等を対象に4回目の接種を進めておりますが、9月19日の週よりオミクロン株対応の新型コロナワクチンが国から供給され始め、この新たなワクチンは、まず重症化リスクが高い4回目接種対象者のうち、まだ4回目接種を完了していない方を対象に接種することとされています。  現在、蕨戸田市医師会及び市内医療機関と打合せを進めており、準備が整った医療機関については、9月26日からオミクロン株対応の新型コロナワクチンの接種を開始していきます。  また、国は2回目までの接種を終えた12歳以上の全ての方を対象に、10月半ばから接種を開始することを想定して準備を進めるよう、市町村へ通知を発出しております。  具体的なワクチンの供給時期や供給量についてはまだ不明な点がありますが、接種対象の拡大により、接種希望者が大幅に増えることが想定されますので、市は10月半ばを目途に、ワクチンが確保され次第、最大限の体制で接種を実施できるよう、蕨戸田市医師会をはじめ、市内の個別医療機関にワクチン接種への協力を依頼するとともに、集団接種の体制構築に向けて、様々な準備を進めているところであります。     〔野崎好伴消防長 登壇〕 ◎野崎好伴 消防長  私からは、消防本部所管のご質問にご答弁申し上げます。  1番目の新型コロナウイルス感染症対策についての2点目、今年度における月ごとの救急出動件数についてですが、4月350件、5月317件、6月359件、7月511件、8月417件、9月は12日現在で150件となっております。  また、医療機関への受入れ照会回数4回以上かつ現場滞在時間が30分以上とされる搬送困難件数についてですが、4月34件、5月18件、6月25件、7月50件、8月51件、9月は12日現在で14件となっております。  次に、搬送が困難なケースの主な理由と、その際の対応についてですが、発熱など、新型コロナウイルスの感染が疑われるケースでは搬送困難となることが多く、感染症患者の受入れには専用病床が必要なことや、専用病床確保に伴うその他の病床の減少、さらに今年は昨年と比較して出動件数が増加したことによる救急需要の逼迫が主な理由と考えております。  搬送困難時の対応についてですが、医療機関との連絡に必要な携帯電話を救急隊に増強配備したほか、署にいる勤務者も救急隊と同時に、医療機関との受入れ交渉を実施するなど、収容可能な医療機関の迅速な選定及び搬送に努めてまいりました。  以上です。     〔田谷信行病院事務局長 登壇〕 ◎田谷信行 病院事務局長  私からは、2番目、市立病院について順次ご答弁申し上げます。  初めに1点目、新型コロナウイルス感染症対応についての①検査・治療についての実績でありますが、PCRや抗原定量検査などの総検査数は、令和3年度で1万457件、うち陽性件数は2,970件、4年度は9月9日現在で6,605件、うち陽性件数は3,334件、治療で入院された患者数は3年度55人、延べ患者数で454人、4年度は9月9日現在38人、延べ患者数285人となっております。  次に、②発熱外来の受付方法を予約制に変更した経緯及びその他の経緯についてでありますが、7月に入り、発熱外来に来られる患者さんの中で、猛暑に加え、第7波での症状により、待ち時間中に吐き気等で体調を崩してしまう方が出始め、その対応を検討する中で連休明けの7月19日に当院で対応できる人数を大幅に超える200人以上の患者が殺到いたしました。  同時に、今回の第7波では、医療従事者本人や家族の感染による自宅待機も増加したため、医療提供体制を維持するための措置として、翌日7月20日からやむなく受付人数の制限をすることといたしました。  しかしながら、そのことで検査を希望される患者さんが早朝から殺到し、長時間お待ちいただくことがかえって様態を悪くしてしまうことになりかねないため、受付方法を予約制に変更することとし、予約方法は一時的に電話での対応とした後、7月30日受診分からはインターネット予約とさせていただいたところです。  このことで患者さんが長時間お待ちすることも解消されましたが、8月下旬までは予約枠が埋まってしまう状況が続いたため、検査を受けられない患者さんが発生し、ご迷惑をおかけすることとなりました。  なお、現在は予約が埋まる状況とはなっておりません。  次に2点目、経営強化プラン及び耐震整備の検討状況についてでありますが、まず経営強化プランにつきましては、本年3月末に国からガイドラインが示されたことを受け、現在ガイドラインに基づく項目について当院の考え方をまとめる作業に取り組んでおり、令和4年度中に策定する予定であります。  耐震整備につきましては、当院の建物の耐震化、あるいは建て替えについての方法などについて検討を進めているところであり、こちらも4年度中に耐震整備の方向性についてまとめてまいります。  次に3点目、ガイドラインの主な内容と将来構想や経営改革プランとの関係で特に課題と思われる内容についてでありますが、国のガイドラインで示された内容は、「地域医療構想や地域包括ケアシステムの構築に向けた公立病院の役割・機能の最適化と連携の強化」「医師・看護師等の確保と働き方改革への対応」「経営形態の見直し」「新興感染症の感染拡大時に備えた平時からの取組」「施設・整備の最適化」「経営の効率化」の6つの柱からなっており、公立病院はそれらの柱に沿って方向性等を示すものであります。  プラン策定に当たりましては、蕨市立病院将来構想及び第2次蕨市立病院経営改革プランを当院の基本的な考えとしておりますが、今回の強化プランにおいて新たに柱として加わった新興感染症の感染拡大時に備えた平時からの取組や施設・整備の最適化などは、老朽化している施設では現状以上の対応が難しい状況もあり、経営を強化していく上で当院建物の耐震整備が大きな課題の1つであると考えております。  以上でございます。     〔高橋稔明都市整備部長 登壇〕 ◎高橋稔明 都市整備部長  私からは、3番目の蕨駅西口地区市街地再開発事業についてご答弁申し上げます。  1点目のこの間の経緯と今後の予定についてでありますが、令和2年8月の本組合設立以降、組合では新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を受けながらも、参加組合員や特定業務代行者の協力を得ながら権利変換計画を取りまとめ、各権利者とスケジュール調整や補償交渉を丁寧に行うなど、合意形成に努めてまいりました。  事業の推進には何より権利者の協力が必要となりますが、権利変換計画につきましては、都市再開発法に基づく縦覧手続などを経て、このたび全ての権利者の方から同意をいただいた上、8月23日に埼玉県から認可を取得しております。  8月17日からは先行して既存建築物等の除却解体工事が進められているところですが、年明けから施設建築物の本体工事に着手し、令和8年夏頃の完成予定と聞いております。  近隣住民及び市民への説明につきましては、蕨市中高層建築物の建築に係る事前公開及び紛争の調整に関する条例に基づき、昨年11月、事業計画をお知らせする標識を設置するとともに、町会長や商店会長を含む近隣関係者に対し、事業の概要を説明してきております。  また、解体工事を行うに当たりましても7月から8月にかけて工事工程や工事車両等の通行ルート、安全対策などの工事計画を記載した資料を配布しながら、改めてご説明しております。  次に、2点目の近隣への影響と対応の検討についてでありますが、工事による周辺への影響を最小限にするため、解体工事については、作業時間を原則土曜日、日曜日と祝日を除く午前8時から午後5時までとし、懸念される騒音や振動についても防音パネルの設置や低騒音・低振動型の重機を用いるなど、環境に配慮した施工計画とするとともに、仮囲いに騒音振動計を設置し、関係法令の遵守に努めております。  また、工事車両の通行経路につきましては、原則通行量の多い駅前広場を通過しないように設定しているほか、工事現場の出入口等には交通誘導員を適切に配置するなど、安全な交通環境の確保に努めていただいております。 ◆7番(鈴木智議員) それでは、再質問に入りたいと思います。  初めに、私ごとではありますけれども、先月の下旬、新型コロナウイルス感染症患者の濃厚接触者として自宅待機中に私自身も発熱をいたしまして、翌日、市立病院の発熱外来を受診したところ、新型コロナウイルス感染症に感染しているというふうに診断をいただきました。その後、解熱剤や喉の痛みに対する薬を処方していただき、10日間の自宅療養をと、そういう連絡をいただいたところであります。  熱自身は、3日ほどで収まったものの体調が優れないまま、療養期間中、報道で療養期間の短縮を行うという方針を持ったということを耳にいたしました。また、9日目の午前中には療養解除の連絡がショートメールを通じて県から届いたところであります。  その際、全数届出の変更なども国の方針として示されたと思いますけれども、私の療養に関しては直接の影響はございませんでした。  さて、こうした一連の体験の中で感じたのは、登壇でもお話しした問題点に加えて、政府のプレスリリースが先行したということ、自治体などの対応は、その後というような状況になったのではないかというそういう思いでありました。  実際に報道を耳にした翌日、県の療養者支援センターに問合せをしてみましたけれども、早朝ということもあったのでしょうか、具体的な連絡が来ていないため待機していてほしいと、こういう対応でもあったわけであります。実際に対応に当たる自治体であるとか、医療機関などでは様々な混乱が起こったのではないか、そのようなことも懸念したところであります。  そこで、再質問、最初におきましては、今後、感染者の把握方法や判断基準などが変わると、そういうことが示されておりますけれども、具体的にはどのように変わるのか。また、本市の対応にどのような変化があるのか、お聞きをしたいと思います。  また、療養期間の短縮、これも既に行われているところでありますが、本市の対応への影響はどのようか。また、短縮された療養期間、経過後の感染拡大の可能性、こうしたことも示されているわけですが、例えば県のホームページなんかですと、症状のある感染者が7日間の療養期間を経過後も感染する危険性があるので、例えば感染リスクの高い人たちの施設などへの出入りは注意するようにと、そういう趣旨のホームページの記載を目にいたしましたけれども、こうした感染者への注意なども行われているわけですが、こうした点について市としての認識はどのようか、また、市民にどのように伝えていく考えか、お聞きをしたいと思います。  そしてもう一点、こうした内容について本市に対しては、こうした国の方針、対応の変更などにつきまして本市への連絡や情報提供などはいつ頃どのように行われてきたものか、この点、多岐にわたりますが、以上、お聞きをしたいと思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  まず全数把握の見直しといったところでございます。県ホームページ、報道等によりますと、県は9月15日にコロナ感染者の全数把握の見直しへの対応を決めたということでございます。  具体的には、政府方針に沿って9月26日以降は、医療機関が保健所に届け出る発生届の対象を65歳以上の方、入院を要する方、重症化リスクがあり、かつ新型コロナ治療薬の投与、または酸素投与が必要な方、妊婦に限定されるということでございます。対象外となった軽症患者を診察・検査した医療機関は、年代別の感染者数を報告するのみで、県への登録は感染者本人が電子申請で行う必要があるということです。  県では登録先として、陽性者登録窓口を新設いたしまして、そこへ登録した後、自分で健康観察し、体調が悪化した場合は、陽性者相談窓口の看護師に相談し、必要に応じて医療機関を受けると、受診するという体制になると今理解しております。  この対応については先週発表されたばかりで、本市としても全てを理解したわけではなくて、引き続きこの対応の変更等を確認していくという状況でございます。  今後その届出の対象外になった方には県への登録というのを呼びかけるなど、医療機関等と連携して、体調悪化時に市民の皆さんが適切な医療が受けられるよう取り組んでいく必要があるんだということで、9月26日以降の対応に向けて保健センターでもいろいろと情報収集、準備、確認しているといったところでございます。  それから、療養期間の短縮でございます。療養期間の短縮は、オミクロン株の特性を踏まえた療養期間についてウィズコロナの新たな段階への移行を見据え、9月7日から見直されているというところでございます。  本市では自宅療養者の皆さんには、県から自宅療養者情報が提供され次第、同日中にパルスオキシメーターと配食サービスの案内を発送しています。療養期間が短縮となりますから、引き続き県からの迅速な情報提供をお願いしていくとともに、市としましても迅速な対応に努めていくと。  また、全数把握の見直しによる県の対応等の変更についても留意していく必要があるといった認識で現在おります。  それから、療養期間の短縮後の感染拡大の可能性といったところでございますが、先ほど議員がご質問の際におっしゃられた、県のホームページの案内のとおりでございまして、ただ、有症状者は10日間、無症状者は7日間経過するまでは感染リスクが残存することも示唆されておりまして、自宅療養解除後の自主的な感染予防行動の徹底が求められているといったところでございます。  今回の基準緩和が感染リスクの拡大につながらないように、感染予防の自主的な取組を促す必要があるという認識でございます。  ですから、市としましても自宅療養に係るお知らせの中で、当該期間中の感染予防の徹底をお願いするなど、周知に努めていくといったところでございます。  それから、こういった内容の情報ですけれども、知事の発表とかそういった発表がありまして、情報としては、通知文書としては市のほうに遅れてくる状況にあるのかなと考えています。 ◆7番(鈴木智議員) ありがとうございます。  1つ懸念するのは、登壇でも申し上げましたように、やはり社会活動、経済活動を再開していくという中で感染者をどのように扱っていくのかというのは確かに課題でもあるし、これを工夫していかなければいけないところだろうとは思うんですけれども、例えば療養期間が短縮されたということをもって、とにかく外に出て活動していいというところだけが先行してしまったのでは、新たなリスクを生むことになる。この点についてはよく伝えていっていただければと思いますし、また、これは直接市の責任ではないのですけれども、こういう情報がやはりプレスリリースだけが先行してしまうということでは問題があると。この点、国に対して改めて要望という形で伝えていただきたいと思いますし、私たちもこの件につきまして問題であるという認識については、発言などもしていきたいというふうに思っているところであります。  続けて2つ目の救急搬送の問題といいますか事案につきまして、この間の状況につきましてもう少しお聞きをしたいというふうに思います。  実は、これは私の家族ではありません。ただ私が対応した1つのケースでありますが、個人情報も含みますので、余り詳しいことは申し上げられないのですけれども、私と会っていた方がちょっと具合が悪いというようなことで様子を見ていたんですが、症状が心配だったものですから119番通報をさせていただきまして、救急隊に来ていただきました。私のところで行った事前の検温では熱はなかったんですが、救急車の中で検温したところ熱があるということで、そのとき夕方だったんですが、病院が見つからないまま1時間以上、病院探しに頑張っていただいたと。  ただ、結局そのときには入れるところはなくて、一旦症状が収まったということで自宅に帰られたんですが、実は、自宅で症状が重症化いたしまして、本人がその後、深夜でしょうか、早朝でしょうか、改めて119番を呼んで病院に向かったところ、結局後遺症の残る深刻な事態になってしまったというケースがありました。  先ほどこのコロナ禍と言われる中で、なかなか医療機関につながらないという問題が改善されないまま来ているということが、コロナ患者だけではなく、その他の疾病、またはけが等も含めた状況の中で大きく影響しているんだと、これを実感したものであります。  そこで、今の事例にもあるような、要するに病院が見つからない間の症状の悪化、重篤化、こうした事例などは、実際の救急活動の現場でそうしたケースなどは実際にあったかどうか、その辺りにつきましてお話を伺いたいというふうに思います。 ◎野崎好伴 消防長  コロナ禍の中での症状悪化ということでございます。実際、コロナの症状が悪化するという事案というよりも、他の症状、意識低下だとか、俗にバイタル低下というんですが、意識の低下だとか、呼吸、脈拍、血圧、そこら辺が悪くなると、そういう場合はありました。  しかしながら、重篤化すればその上のさらに高度な医療機関への依頼をかけます。その状況によって医師のほうも判断いたしますし、現場にいる救命士も医師指示により特定行為を実施したりもいたします。そうなれば優先的に医療機関へも搬送は可能だろうとは感じてはいるところでございます。早期に医療機関に収容できるように救急隊としては対応しているところでございます。 ◆7番(鈴木智議員) そういう努力をしていただいていることは、このケースを通しても実感しているところでもあります。  確かにその場で症状が重篤化すれば、より高度な病院へと、または離れている医療機関であっても搬送を行うというような次の段階に向かうとは思うんですが、どの時点で重篤化するかというのは、本人にもなかなか分からないところもあります。  やはり、今もおっしゃっていただいた、いち早く医療機関につなぐということが大切でありますし、これは本市だけでどうにかなるという問題ではないのかもしれませんが、そうしたためにも医療体制をしっかりと整えていくということは引き続く重要課題であるというふうに国全体を通して、こういうことは改めて実感をしたところであります。  続いて、重篤とは言えないケースでありますが、もう少しお話を伺いたいと思います。これは実は私の家族の話であります。私の前に感染が分かった家族がおります。まだ若いということもあったため、若い世代は重症化しないという、またはオミクロン株は心配ないというようなそういう認識が私の中にもあったのかもしれません。  そういう中で、結局は医療機関の窓口を通さずに、検査キットでの結果をもとに、埼玉県のオンラインによる検査確定診断、ここをオンラインでつなぎまして、そして、感染者の登録を行いました。しかし、この制度は薬の処方も受けられません。確かに症状は重篤化したわけでもないですし、命が重大な危機にというようなことも想定するような事態でもありませんでした。ただ、その結果、高い熱、あと喉の痛みに苦しんで、2日ほど夜寝られないという状況になってしまったと。命に関わらないからといって、これは捨ておいていい話ではないのだろうというふうに思っておりまして、家族としては、その検査確定診断により済ませてしまったということを後々後悔をしたという事例がありました。  確かに入り口のところには薬の処方を受けられませんというふうに書いてありましたが、薬の処方が受けられないということの大変さは、実際に症状が表れてみないと分からないというところもあります。そうした意味では、この発熱外来、医療機関にちゃんとつなぐということが改めて重要なんだろうと、この点が本当に実感されたところであります。  ただ一方で、患者が殺到することで医療機関が疲弊してしまうという状況も現実の問題としてあるところです。この制度を適切に使っていく上で、きめ細かな情報提供、アドバイスなどが必要となる、この点は欠かせないところだろうというふうに思ったところです。  そうしたところで、この検査確定診断、その効果と課題について本市担当の方の認識についてお聞きをしたいと思います。  また、この件について市や県の案内ではどのように行われているのか、お聞きをしたいところであります。  また、症状のある人については、できるだけ薬の処方を受けられる発熱外来の利用が望ましいと私は考えるわけですが、そうした視点で今後広報の内容など変えていくといいますか、充実させていく考えはないか。  また、検査確定診断を利用する際の注意事項として、ここを明確に示していくことが必要だと思いますが、この辺につきましてご見解をお伺いしたいというふうに思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  検査キットでの陽性判定が出たということで、その際、今すぐの診療とか相談、薬の処方を希望しない場合は、インターネット上で確定診断が行える方法として検査確定診断登録窓口があるというところでございます。  医療機関が逼迫する状況においては、議員も紹介されていましたけれども、診療、相談、薬の処方を行わず、医療機関になかなかかかれないから、その登録窓口で済ましてしまうという、そういう方法もあるということで症状の軽い方とか、無症状で陽性となられた方、そういった方が選択できるというような手法が主なのかなという認識もあるんですけれども、ただ、医療機関は、受診体制が逼迫する中ではそういった対応で確定診断を行うものでございます。  ですから、県のホームページでは、利用に当たっては、薬の処方はできませんと赤色の文字で注意を呼びかけているといったところであります。議員のおっしゃられたとおり、市といたしましても症状のある方について、本当に心配な方、医療機関を受診し、症状に合わせた処方を受けることで重症化予防につながりますから、ここは丁寧な案内に努めていくということに尽きるというふうに考えています。 ◆7番(鈴木智議員) 改めてこの点の使い分けといいますか、注意というのは重要になってくるかなというふうに思います。  そこでなんですけれども、結局、今回のこの検査確定診断というのは、発熱外来が不足する、それだけ感染者の爆発的な拡大が起こっているという中での緊急避難的な対応だったのだろうと。私もそのことを当初からきちんと理解をした上で対応すればよかったなというふうに反省する次第なんですが、併せて国全体の施策になってまいりますけれども、感染が疑われるケースが医療にきちんとつながることができると。この体制の大切さというのは、改めて引き続き重要であるということを実感した次第であります。  いずれにしてもこういう環境がある中で、この新型コロナウイルスの感染の状況は、もう1つ紹介したい事例は、高齢者にとっても深刻な事例があるということなんです。例えばなかなか医療にかかれない、今回、高齢者では医療にかかるような方向でというようなことが入り口では言われておりますが、実際どうなるかと。  先日、BS-TBSの報道番組の中で8月23日に報道された内容であります。デルタ株が主流だった第5波と比べると、第7波の感染者数は10倍、死者は4倍になる一方で、重症者は3分の1になっていると。死者が4倍になっているけれども、重症者は3分の1だと。特別養護老人ホームの入所者が軽症と診断され、状態が急速に悪化して入院先が見つからずに死亡した事例、こんなところが紹介されたそうであります。  そういう中で、この番組に出演していました日本共産党の小池 晃書記局長なんですけれども、患者の全身状態を医師が総合的に見て判断することが必要だ、こういう見解を述べました。というのは、この番組の中で専門家の発言として、第7波ではほとんどの人が肺炎にならない状況があると。ただ一方で、軽症と分類されて自宅や施設で待機している間に全身状態が悪くなって、医療につながらないまま亡くなるという方が増えてきている、これが今回、亡くなる方が多くなっている1つの要因であるというようなことが指摘されたわけだからです。やはり医療全体を抜本的に強化していくと。このことが今後必要な努力方向であると思いますし、これはもちろん市の問題ではありませんけれども、今後、国に対して要望する際に、この医療体制、国全体でのさらなる引上げ、こういう点につきましても市のほうからもぜひ要望していっていただきたいというふうに申し上げさせていただきたいというふうに思います。  続いて、医療にかかることのできる体制づくりは待ったなしというのはそのとおりなんですけれども、そのことは決して私の中では検査キットの有効性を否定するものではないということであります。  実際に職場の関係で出勤しなくてはいけないという状況や気持ちがある中で、その中で実際に感染が疑われるということが明確に分かれば、それを押しとどめる大きな力になる。それは本人の健康を守るためにもつながりますけれども、感染を実際に押しとどめていくというそういう力にもなる。  今回の検査キットの配布事業、そうしたことで、実際に地域から身近な薬局やドラッグストアから検査キットが消えてしまう中で大きな役割を果たしたんだろうというふうに思っております。  そこで、検査キットの利用による感染防止の効果について、この点につきまして改めて認識をお伺いしたいと思います。  併せて今、個人への配布というのが今回必要とされる状況ではないということで、一旦ストップになるというような話もいただきましたけれども、今後、個人の配布とは別に、例えば介護や福祉に関わる施設、そこで働く事業者、ここへの支援として検査キットの配布補助、これを行っていくということは効果があるのではないかと考える次第ですが、これにつきましてお考えをお伺いしたいというふうに思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  検査キットで早期に検査しまして、それで結果が分かって、すぐに療養していただければ、やはり2次感染の防止効果があるということが言えると思います。  今回のキット配布事業は、医療機関の受診体制が逼迫するといったことで、そういった予約が取れなかった方が多く利用されているという認識でございまして、キット利用によって判定・確定診断が迅速に行われまして、自宅療養の開始につながったことから感染拡大防止の一助になったものという効果はあると考えております。  それから、今後、介護や福祉施設等のキットの配布といったことでございます。第8波といいますか、次の感染拡大という部分も視野に、今回、県からキットの提供もされたものがございますから、そういったものも確保しつつ、必要なときに配布できるような準備、備えはしていきたいというふうに考えております。 ◆7番(鈴木智議員) 必要なときに配布できるよう備えるということでありましたので、ぜひとも今後の備えということではお願いをしたいと思います。  例えば第7波がこのまま収まったとして、果たして第7波の前の状況まで、この感染状況が下がるのかどうか。今度第8波が来ないと言えるのかどうか、来た場合にはどこまで広がってしまうのか。まだまだ予断を許すことはできません。ぜひともそういった意味でも備えていただければと思います。  ワクチンについて1点お聞きをしたいと思います。今行われている4回目接種において、自宅近くでの接種が難しいという声が届いております。たしか4回目接種、高齢の方が多いということで、なかなか近くで受けられないと大変なんだということもあるかと思います。  今後、さらにオミクロン対応のワクチン接種を拡大していくということであれば、集団接種会場や民間クリニックなど個別接種など、接種会場の拡大が必要と考えるわけなんですけれども、どのような拡大、対応をされていくか、これにつきましてもう少しお聞きをしたいというふうに思います。 ◎根津賢治 健康福祉部長  今回、オミクロン株対応のワクチン、2価ワクチンというもので、従来株とBA.1の株に対しての2価ワクチンという、この接種を進めていくということで、医師会を通して市内の各医療機関に協力を呼びかけたところ、新たに複数の医療機関から接種への協力を申出ていただいたところでございます。  現在、接種開始に向けて調整していると。集団接種につきましてもこれまでで最大限の体制で実施できるような準備を進めているといったところでございます。 ◆7番(鈴木智議員) 最大限の体制ということでありますので、ぜひ期待をしたいと思いますし、医療機関の場所にもよるとは思うんですけれども、各地域の状況も見ながら、ぜひとも引き続きご努力いただければというふうに思います。
     それでは、続きまして市立病院に関わっての質問に移らせていただきたいと思います。  これまでコロナの感染拡大の中での医療や療養支援について幾つかの角度から議論をさせていただきました。全体の状況も前提として市立病院についてお聞きをするのですが、最初に、新型コロナへの対応に関して何点かお聞きをしたいというふうに思います。  発熱外来の入り口に医療につなぐことが重要であるということをちょっとこの間も繰り返させていただきました。そうした点では当初、市立病院が希望している感染者全てを発熱外来の診療の対象とされてきたことは大きな役割を果たしてきたものと改めて敬意を表したいと思います。  一方で、感染者のさらなる急拡大と病院経営への影響であるとか、または発熱外来自体の診療環境などの問題から予約に切り替えていったことも理解はできるものであります。  とはいえその数は、実際にどのように検討されたのか、その辺りを少しお聞きしていきたいと思います。  そういった意味では、例えば発熱外来の受付方法、これを緩和をする、例えば一定数までの定員にならない場合は、受診の受付をもう少し後の時間帯まで受け付けるであるとか、電話での申込みも空きがあればその直前まで受け付けるとか、そんなことなどの対応はできないものかどうか、その辺お聞きをします。  そしてもう一点、それをやるにもし障害になるのであれば、この発熱外来、または感染者の受入れなどが通常の医療業務や、また病院経営上の負担となっている状況というのが果たして一方であるのかどうか。具体的にあるとすればどのようなことなのか、この点も併せてお聞きをしたいというふうに思います。 ◎田谷信行 病院事務局長  すみません、順不同になってしまうんですけれども、まず、発熱外来の受付方法の緩和というご質問であるかと思います。実際先ほどもご答弁させていただきましたとおり、200人以上というような患者さんが来られるということは、当院の対応としても診察をする医師、検査をする検査技師、あとは検体採取する看護師、あとは発生届を出す事務所の人間というような形で、大体120人を超えてしまうとかなり厳しくなってくるのかなというふうな状況もございまして、今回は特に第7波は医療従事者の感染というのが結構問題という形になってきてございましたので、そこら辺も考えますと、一定の枠というような形で対応させていただくというようなのが実態として現状としてございました。  そういう中で、ただ枠できっちり断るのかということでは全くなくて、例えば高齢者の方とかインターネット対応できない方というのは当然いらっしゃいましたので、そういった方に対してはお電話で症状等、住所とかお名前とか全部お聞きして、それをこちらで配慮して来ていただくというような対応はインターネット予約開始当初からそういう形では対応させていただきましたので、特段そういった方は受けられないことというのは基本的にはなかったのかなというふうな認識でございます。  8月後半から予約という部分では空きが生じ始めましたので、そういった方に当日お電話いただいた方であるとか、予約とか分からないという部分で直接来られるような方もいらっしゃったので、そこはご案内して、もしよろしければということで対応はさせていただいた状況でございます。  今後、大分予約枠も空いてきたと。例えば連休明けみたいな休み明けは多少混雑はするんですけれども、通常でいけば半分以下なのかなという部分もありますので、ホームページで例えば当日受診を希望される方はお電話くださいというようなインフォメーションをするとか、予約の締切りの時間をちょっと延ばすとか、いろいろな対応は考えられるのかなというふうに考えてございまして、基本的には予約枠締め切ったから終わりではなくて、予約枠いっぱいまで対応していくというのは基本的な考えで行っていきたいなというふうに思ってございます。  先ほど経営上の負担とかという部分なんですけれども、やはりそれだけ患者さんが来られてしまうと、当然、感染、うつされるというような状況もすごいありました。実際、近隣の医療機関におきましては、今、医療従事者の感染によって発熱外来もそうなんですけれども、一般の外来も全部休止というような状況に陥ってしまったような形がございます。そうなってしまいますと、経営的な部分についても厳しくなってくるのかなというふうに思ってございますので、負担というのが一番大きいのかなというふうに思ってございます。その負担を少しでもなくして継続的に医療を提供していくという部分が非常に大事であったのかなというふうに考えてございます。  以上でございます。 ◆7番(鈴木智議員) ありがとうございます。  なかなか予約難しそうだとか、そういうふうに市民が感じないように引き続きご対応いただければというふうに要望させていただきたいと思います。  幾つかほかにも聞きたいことあったんですが、少し時間のほうも押してまいりました。少々当初の予定とは若干変える部分もあるかもしれませんが、引き続きお聞きをいたします。  将来にわたって公立病院として、かつ急性期医療を担うことのできる地域の中核病院として、この蕨市立病院が役割を果たし続けていくと。その辺の認識、または今後の対応などについてお聞きをしたいということであります。  まず1点目に、急性期医療を担う地域の中核的な病院としての役割、また、公立病院として果たすべき役割について引き続き市立病院が必要だと考えるわけですが、この点について担当の方の認識をお聞きしたいと思います。  また、そうした方向を目指す場合に、公立病院経営強化ガイドラインの内容においては、市立病院の方針や位置づけと矛盾といいますか、問題になるような箇所、そういうものがあるのではないかと私は感じているわけなんですが、この点につきましてどのようにお感じになっているか、お聞きをしたい。  また、急性期医療を担う地域の中核病院として公立病院としての在り方を堅持していく上で今後課題となること、この辺につきまして認識をしたいと思います。  また、地域医療構想における再編統合の議論、これも重要かと思いますが、その現状も併せてお聞きをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎田谷信行 病院事務局長  まず急性期医療を担う立場ということでございます。蕨市立病院におきましては蕨市立病院将来構想に掲げてございますように、急性期を維持していくというのは基本的な考え方でございます。  次に、今回の国の示した経営強化プランを策定するためのガイドラインの内容が示されたわけなんですけれども、それの関係でいうと、その前の段階の経営改革プランにおきまして、いわゆる病院の統廃合を示すような再編・ネットワーク化という柱が今回の経営強化プランではなくなりまして、機能分化であるとか、連携強化という部分が連携の柱というふうになってございます。  このことは総務省の説明資料等でも病院や経営主体の統合よりも病院間の役割分担と連携強化としましたというような形になっています。こういう方向の転換というんでしょうか。これはこの間の新型コロナウイルスも公立病院の役割が見直されたものではないのかなというふうに思ってございます。  そうした公立病院の重要性に立ってガイドラインが示されたのであれば、国としても様々な面においても支援していただきたいなという部分があるんですけれども、例えば近年の診療報酬改定、厚労省のほうで診療報酬改定をやっているんですけれども、そういったところで見ると、急性期の締めつけという部分でも強くなってきているのかなという部分もございますので、矛盾というんでしょうか、違和感というか、そういった部分は統一性というんでしょうか、ちょっと感じているようなところでございます。  いずれにしましても公立病院の立ち位置は、それぞれの地域によって医療提供体制の実情は異なるんですけれども、それぞれの地域の実情に合わせて医療機関の方向性を経営強化プランの中で示すものであるのかなというふうに思ってございます。当院としましては急性期医療を担う公立病院としての経営強化プランを策定する考えでございます。  また、今回の経営強化プランの中で課題という部分なんですけれども、登壇でも申し上げましたとおり、耐震整備というのがいろいろな面で大きく関わってくる部分でもございますので、そこは大きな課題であるのかなと思ってございます。  次に、再編統合の議論というところで現状はどうなのかということでございます。ご存じのとおり、令和元年9月に厚生労働省が再編対象病院、マスコミでは再編統合というような形で大きな見出しで報道されたわけなんですけれども、当院もその対象病院ということで、当院の管轄が南部地域医療調整会議というところでございましたので、そこで議論がされるということでございましたけれども、令和2年からのコロナの感染拡大ということで、2年度、3年度という形で中断はされていたと。その間、先ほどご説明させていただいたとおり、公立病院はコロナの対応で取り組む中で見直されたという部分もあるかと思います。改めて再検証についての基本的な方針が示されるというような形になりまして、本年3月末に総務省より公立病院が経営強化プランを策定するためのガイドラインが示されたというような形になってございます。  再検証の対象とされた公立病院も含めて全ての公立病院がガイドラインに沿った経営強化プランを策定することとなってございまして、経営に当たりましては地域医療構想調整会議において内容を説明し、了承、あるいは調整会議で何かご意見があればそれを反映させるようなプランとすることとなってございます。  当院の再検証につきましては、経営強化プランの中で当院の考え方というのを盛り込みまして、調整会議で説明をしていくというような形でございます。その説明の日程という部分では今のところ未定というところでございます。  以上でございます。 ◆7番(鈴木智議員) ありがとうございます。そうしたところで全体の状況は必ずしも楽とは言えないと思うんですけれども、その方向をぜひ堅持して頑張っていただきたいと思います。  市民の方からは、せっかく市立病院であるのだから、もっと医療情報の提供であるとか、様々な形で接してほしいというような要望もいただいておりますので、これは要望としてお伝えさせていただきたいというふうに思います。  さて、こういった経営強化プランとともに検討が進められている一方で、耐震化・老朽化対策、この状況についてもぜひもう少しお聞きをしたいというふうに思います。この間も答弁いただいたように、今後の課題ということであります。  それで今後、この耐震化・老朽化対策、これにつきまして最終的な計画策定と実施時期についてどのように考えておられるのか。この辺りにつきましてもお聞きをしたいと思います。 ◎田谷信行 病院事務局長  耐震化・老朽化対策についての最終的な計画策定と実施時期についての見解というご質問でございます。耐震整備の最終的な計画策定と実施時期についての見解なんですけれども、4年度中に耐震整備の方向性をまとめた後、病院としての耐震整備の決定というふうになると思うんですけれども、その整備の方向性によってそれぞれ整備のための課題というのがございます。それを十分に慎重に検討していかなければいけない部分もございまして、その方向性によっては時期であるとか、期間であるとかというのもまた変わってくるのではないかというふうに考えてございますので、最終的な計画策定と実施時期についてということは、現段階ではお答えするようなことはできませんので、ご理解を賜りたいと存じます。 ◆7番(鈴木智議員) まだまだ議論することが、検討すべきことが多いということだと思うんですけれども、やはり今後の課題の中心の1つになるだろうということもありますので、引き続きこの辺につきましてはお願いをしたいというふうに思います。  最後に、この問題につきまして市長にもご見解をお伺いしておきたいと思います。  今日コロナの感染状況から、そこへの対応、そして、その中で市立病院が果たしてきた役割、その辺も含めて市立病院の今後の位置づけなどもお聞きをいたしました。市立病院が果たしてきた役割と蕨市の将来像における位置づけについて、まず市長の見解はどのようか、総論になりますが、お聞きをしたいと思います。  また、経営強化プランの策定、耐震化・老朽化対策の検討において特に重要だと考えている点、また、今後の課題とすべき点など、市長ご自身のご見解、改めてこの問題の最後にお聞きをしておきたいというふうに思います。     〔頼高英雄市長 登壇〕 ◎頼高英雄 市長  まず市立病院の役割、蕨の将来における位置づけということでありますけれども、これまでも答弁してきましたが、蕨の市立病院については、地域の中核病院として非常に重要な役割を担ってきていると。それは例えば救急医療を担うことであったり、市内唯一の出産できる施設であったり、小児の夜間救急であったり、そういう重要な役割を果たしてきていると考えております。  それに加えて、この間のコロナ対応についても発熱外来の対応であったり、コロナ患者の入院受入れ等も含めて、その面でも地域で中心的な役割を担ってきていると考えています。  今後の蕨のまちづくりを考えたときにも、特に、少子高齢化人口減少社会というのを迎える中で、この蕨に蕨の公立病院市立病院があるということは、急性期を担う地域の中核病院としての役割を引き続き果たしていくと。同時に、例えば子育てしやすいまちづくりを進めていく上でも、効率的な公立病院での小児科や産婦人科があるということが非常に強みになるということも指摘をされておりますし、これからのもう1つの大きな課題である地域包括ケアシステムというのを構築していくに当たっても在宅医療との連携というのも非常に重要でありまして、その面でも市立病院の役割は非常に大きいという点では、選ばれる都市づくりということはこれからの大きな課題ですけれども、その上で、市立病院の存在というのは蕨の強みだというふうに考えておりますので、耐震化・老朽化対策も含めて、これからしっかり取組を進めながら、すばらしい病院づくりを進めていきたいというふうに考えております。  次に、経営強化プランの課題、あるいは耐震化・老朽化対策についての考えと課題等についてということでありますけれども、経営強化プランの策定は、基本的には事務局長が答弁したとおりなんですけれども、やはり市立病院としては将来構想等定めさせていただいて、130床を有する急性期の病院、地域の中核病院という役割は非常に重要なんだと。市民アンケートでもそれを期待する市民の声が非常に強いということから、そういう役割をこれからも果たしていくということが大前提だというふうに思っております。  同時に、先ほど申し上げた地域包括ケアシステムの中では、いわゆる回復期を支えるベッドがこの南部では不足しているということも指摘をされていますので、もちろんそういう状況にも、市立病院として必要な役割を果たしていくということも併せてしっかり対応していくと。  ただ、いずれにしても医師確保や地域連携といったことが引き続き重要でありますので、そういうプランも策定しながら、引き続きそういう課題にもしっかり取り組んでいくという考えです。  最後に、耐震化・老朽化対策の考え、課題等ですけれども、この問題を考えるに当たって、私は市長就任した当時、市立病院のこの問題を考える上で3つの大きな課題があったというふうに考えています。  1つは、当時、赤字経営が続いていたという安定経営の問題、2つ目は、蕨全体が公共施設の耐震化が非常に遅れていたという問題、3つ目に、財政の健全化、いずれにしても財政的に大きな負担を要する課題だということでありました。  ただ、この面では、まず病院の経営問題については経営改革プランをつくって赤字経営から脱却して安定経営を続けてきました。この間のコロナ禍の中では非常に厳しい面もありますけれども、それでも昨年度、赤字ながらも一昨年度よりは改善が見られますし、蕨の状況を考えれば、コロナ禍を乗り越える中では安定経営は十分可能だというふうに考えておりますし、2つ目の耐震化の遅れは、ご承知のとおり、学校をはじめ、耐震化、抜本的に強化して、順次進めて、そして、今、市庁舎の建て替えも進んで、来年秋には完成するという状況になっています。  財政状況についても健全化の取組を進めておりまして、借金でいえば363億円から3年度末で290億円、73億円減らすことができました。逆に基金のほうは37億円から84億円と47億円増やすことができております。  こういう中で、この市立病院の老朽化対策、耐震化対策も現実的に対応できる条件ができてきたというふうに考えております。  その成果の上に立って今、局長が答弁したように、施設の耐震化を含む老朽化対策を検討していまして、今年度中にその方向性を見いだしながら、しっかりと対応していきたいと。  いずれにしてもこれは大変な事業になりますので、具体的にはその方向によって検討する中で、診療しながらの対応をどうしていくのかだとかいろいろな課題がありますけれども、先ほど申し上げたような、この問題を乗り越えられる条件をつくってきましたんで、先ほど申し上げた蕨のこれからのまちづくりの強みだと考えているすばらしい病院づくりをしっかり進めていきたいと、そんなふうに考えています。 ◆7番(鈴木智議員) この市立病院の課題につきましては、果たしてきている役割をこの間もいろいろ議論させていただきましたが、議論すればするほどこの地域に根差した病院というのが必要になってくると。とりわけ急性期から、または回復期も含めた、そうした役割を果たしているその現状をしっかりと位置づけながら、また、国であったり、また周辺の医療圏域内であったり、そういうところにしっかりと訴えながら、引き続き頑張っていっていただきたいと、このように要望させていただきたいと思います。  最後に、再開発つきまして残された時間何点かだけお聞きをしたいというふうに思います。  実は、かなり以前になりますが、一般質問で再開発の工事について幾つか検討してほしいと出した中で、今の先行する7番街区といいますか、今のくるるの辺りでビル風が非常に強いというような声がある。新しい計画の中では、このビル風被害を軽減してほしいんだという声があったので、紹介させていただきました。  また、日影の影響と対策、対応につきましても、そのときにも要望をお伝えしておりますが、この2点につきまして、この間、検討などどのようだったのか、お聞きをしたいと思います。  また、工事の期間中、店舗がなくなることで駅前が暗くなり不安だという声も寄せられていますが、併せてその点について対応等あればお聞きをしたいというふうに思います。 ◎高橋稔明 都市整備部長  ビル風につきましては、コンピュータによるシミュレーション、それと模型による風洞実験を行いまして、建物の形状ですとか、樹木の配置、こういったものを工夫することで風環境として好ましくない領域等をなくすなど軽減に努めてきております。  また、日影については関係法令等に基づくとともに、影響については近隣関係者に説明をしてきております。  それから、工事期間中、駅前が暗くなるという点でございますけれども、今現在、再開発区域の外周部分には仮囲いをして安全の確保に努めておりますけれども、道路沿いの仮囲いの上部の部分に照明灯を設置して、明るさの確保、こういったものに加えて、さらに防犯カメラも設置しまして、犯罪の抑止にも努めてきているというところでございます。 ◆7番(鈴木智議員) そういう努力をしていただいているのは分かるところであります。  ただ、今までお店があったところと、なくなってからの駅前の雰囲気が違うというのは確かにあるかと思いますので、ぜひとも引き続き環境について配慮などもお願いをしたい。  最後に、今回の工事で一番影響が大きくなるとなる思われる駅前広場の工事、駅利用者、あと様々な交通に対する影響も大きくなると思います。駅前広場の工事については、どの時期に予定されているのか、どの程度の期間を要して工事していくことになるのか、さらにこの辺確認的にお聞きをいたしまして、私の一般質問を終えさせていただきたいと思います。 ◎高橋稔明 都市整備部長  駅前広場の工事につきましては、おおむね2年くらい期間を要すると伺っておりまして、本体工事が竣工する2年くらい前に着手して、工事の完成時期を合わせていくと、そのように聞いてございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程の報告 ○保谷武 議長  本日の一般質問はこの程度にとどめ、あした21日水曜日の本会議において続行いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━ △散会の宣告 ○保谷武 議長  本日は、これをもちまして散会いたします。  午後4時41分散会   ━━━━━━━━━━━━━━━━...