越谷市議会 > 2023-06-15 >
06月15日-02号

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  1. 越谷市議会 2023-06-15
    06月15日-02号


    取得元: 越谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 5年  6月 定例会(第2回)                  6月定例会 第8日令和5年(2023年)6月15日(木曜日)        議  事  日  程 1 開  議 2 諸般の報告  △ 会議の説明出席者職・氏名の報告 3 市政に対する一般質問    11番   工  藤  秀  次  議員 4 休  憩 5 開  議 6 諸般の報告  △ 一般質問通告一覧表の訂正の報告 7 市政に対する一般質問    11番   工  藤  秀  次  議員 8 休  憩 9 開  議10 市政に対する一般質問    26番   武  藤     智  議員11 休  憩12 開  議13 市政に対する一般質問    26番   武  藤     智  議員14 休  憩15 開  議16 市政に対する一般質問    30番   金  井  直  樹  議員17 休  憩18 開  議19 市政に対する一般質問    16番   浅  古  高  志  議員20 休  憩21 開  議22 会議時間の延長23 市政に対する一般質問    13番   小  口  高  寛  議員24 散  会〇出席議員  32名     1番   大 和 田     哲  議員     2番   大  田  ち ひ ろ  議員     3番   土  屋  来  夢  議員     4番   斎  藤  豪  人  議員     5番   大  野  恭  子  議員     6番   和 泉 田  宏  幸  議員     7番   藤  部  徳  治  議員     8番   小  林  成  好  議員     9番   横  井  聖  美  議員    10番   立  澤  貴  明  議員    11番   工  藤  秀  次  議員    12番   清  水     泉  議員    13番   小  口  高  寛  議員    14番   菊  地  貴  光  議員    15番   野  口  高  明  議員    16番   浅  古  高  志  議員    17番   久 保 田     茂  議員    18番   畑  谷     茂  議員    19番   清  田  巳 喜 男  議員    20番   小  林  豊 代 子  議員    21番   島  田  玲  子  議員    22番   山  田  大  助  議員    23番   山  田  裕  子  議員    24番   後  藤  孝  江  議員    25番   白  川  秀  嗣  議員    26番   武  藤     智  議員    27番   松  島  孝  夫  議員    28番   瀬  賀  恭  子  議員    29番   竹  内  栄  治  議員    30番   金  井  直  樹  議員    31番   伊  藤     治  議員    32番   野  口  佳  司  議員〇欠席議員  な し〇地方自治法第121条第1項の規定による説明出席者職・氏名       福  田     晃   市     長       青  山  雅  彦   副  市  長       吉  田     茂   教  育  長       菊  名  征  久   危機管理消防監       髙  橋  明  雄   市 長 公 室 長       徳  沢  勝  久   総 合 政策部長       野  口  裕  子   行 財 政 部 長       榊     勝  彦   総 務 部 長       濱  野  直  樹   市 民 協働部長       小  田  大  作   福 祉 部 長       田  中  祐  行   環 境 経済部長       大  徳  昭  人   建 設 部 長       中  井     淳   消  防  長       小  泉  隆  行   教 育 総務部長       青  木  元  秀   学 校 教育部長       榊     勝  彦   選挙管理委員会                    事 務 局 長〇本会議に出席した事務局職員       松  村  一  男   局     長       藤  浪  孝  之   議 事 課 長       久 保 田  鮎  美   主     査       会  田  由  貴   主     査       東  條     紘   主     査       荒 屋 敷     舞   主     任       浅  川  龍  佑   主     任       村  田  悠  輔   主     事       髙  橋  博  人   主     幹       横  川  俊  介   主     幹(開議 10時00分) △開議の宣告 ○島田玲子議長 おはようございます。  引き続きご苦労さまです。  ただいまから令和5年6月定例会第8日の会議を開きます。 △諸般の報告 ○島田玲子議長 この際、諸般の報告をいたします。 △会議の説明出席者職・氏名の報告 ○島田玲子議長 選挙管理委員会委員長から説明員の出席通知及び市長から説明員の変更について通知がありましたので、報告第5号としてお手元に配付しておきましたから、ご了承願います。  以上で諸般の報告を終わります。 △市政に対する一般質問 ○島田玲子議長 これより市政に対する一般質問を行います。  本定例会における質問者及び答弁指定者につきましては、あらかじめ一般質問通告一覧表をお手元に配付しておきましたから、ご了承願います。  発言順に従いまして、順次質問を許します。  なお、質問者及び答弁者の皆さんには、できるだけマイクに向かって、内容が聞き取りやすいように発言をお願いいたします。  11番 工藤秀次議員。  市長、消防長に対する1件の質問事項について発言を許します。(拍手)        〔11番 工藤秀次議員登壇〕 ◆11番(工藤秀次議員) おはようございます。日本共産党越谷市議団の工藤秀次です。質問に先立ち、台風2号により被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い生活の再建をお祈りいたします。  それでは、大項目1、台風2号の対応と今後の課題について、6点にわたり市長、消防長にそれぞれ順次質問させていただきます。  令和5年、2023年台風2号は、6月2日から6月3日にかけて、総雨量289.5ミリ、時間最大44ミリという過去最大の降雨量によって、市内の4分の1が浸水し、床上浸水600件、床下浸水2,529件という甚大な被害をもたらしました。このような未曽有の水害の中、対策に当たっていただきました関係職員をはじめ、建設業協会の皆様に感謝を申し上げます。  日本共産党越谷市議団は、台風2号による被害の大きさや原因等を鑑み、6月7日に福田 晃市長に、6月9日には埼玉県議団とともに山本悟司副知事に、6月12日には塩川鉄也衆議院議員と岩渕 友参議院議員とともに、内閣府防災、国土交通省などに水害対策や被災者支援の申入れを行い、懇談してまいりました。国や県との話合いを通じて感じたことも含めて質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  1点目は、台風2号により甚大な被害が出た原因について、市長のお考えをお伺いいたします。  2点目として、市の災害対応についてお伺いいたします。6月2日午後4時頃から強い雨が降り始め、一時地元大相模地域でも道路冠水が始まったため、パトロールに出ました。その後、午後9時前に自治会長さんから電話があり、仮設ポンプを設置してほしいとの要望を受け、担当課に連絡し、ポンプの設置を依頼しました。私が現地に駆けつけた際には、6人ほどの自治会の皆さんが集まっており、自治会で持っているポンプを一緒に動かすなどしながら、仮設ポンプの到着を待っておりました。  モニターの切替えをお願いいたします。1枚目は、ポンプが到着した際の写真です。これが届いたのが2時間後の夜11時過ぎ、2時間が経過しておりました。その後、ポンプを下ろす作業に1時間を要し、ようやくポンプが動いたのが12時過ぎでした。これが、ポンプが動いた際の画像になります。その後、しばらくしてから、ポンプが止まってしまったと連絡が入り、また対応せざるを得ませんでした。再稼働するときに燃料を入れていただきましたが、燃料が切れてしまい、6月3日の朝8時から9時頃、もう一度ポンプが止まってしまったと連絡を受け、さらにこの4枚目になりますけれども、運転を再開したのが11時過ぎということになってしまいました。  モニターの切替えをお願いいたします。私もほかの浸水のおそれがある地域をパトロールしたかったのですが、度重なるこのポンプのトラブルによって、この場所にかかりきりにならざるを得ませんでした。もちろんその間には、大相模地内の避難所を回ったり、いろいろ浸水の想定される地域を見て回ったのですけれども、どうしてもこうした対応をせざるを得なかったということでした。こうした一連の対応に、地域の皆さんが非常にがっかりされております。市の対応が全体として適正であったのか。この一つの事例を参考に、市の災害対応が適切に行われたのか、市長のお考えをお伺いいたします。  3点目として、自主防災組織との連携についてお伺いいたします。自主防災組織とは、自分たちのまちは自分たちで守るという連帯意識に基づき、地域の方々が自発的に初期消火や救出救助、給食、給水などの防災活動を行う組織と紹介されています。大成町のある自主防災組織では、台風などの大雨が予想される際に、自治会館を避難所として開設し、浸水の可能性がある十数件のお宅に、電話で避難してきても大丈夫ですよと連絡をし、夜通し役員さんが待機をしております。今回は、6月3日午前2時頃お邪魔した際には、家族で避難をしたいという避難者を実際に受け入れている現場を私も確認しております。大変すばらしい取組だと思っております。こうした活動を越谷市としても支援し、全体の自主防災組織の活動に生かすことができれば、市の防災機能の強化により一層つながると思います。このような活動の実態をどのように把握されているのか。また、自主防災組織に対して今後どのような支援と連携を強めていくのか、市長のお考えをお聞かせください。  次に、4点目、消防団との連携についてお伺いいたします。消防団員は、火災、風水害等の災害から市民を守るため、地域防災の要として欠かせない存在であり、市内で災害が発生したときには、常に常備消防、消防職員とともに、現場の第一線で活動しております。水害時の活動として、今回の台風に限らず、これまでも市内の通行止め箇所に看板を設置するなどの活動を行っていただいていることは承知をしております。しかし、今回の水害に際して、私の所属する部では、消防局から連絡があり次第活動することもありますという連絡が入った以来、連絡がなく、おのおのが近所の近況を報告し合ったり、ラインで報告し合ったりするにとどまってしまいました。  近年で最大の被害が出たこの台風2号で活動ができないのであれば、今後の水害時に消防団が積極的に活動するのは困難だろうと思います。この機会を捉えて、担当地区にパトロールに出動する際の判断基準や道路の通行どめの実施、あるいは基準、消防車両による注意喚起や広報の指示の在り方などについて、水害時の対応を見直してはいかがでしょうか。今後の消防団との水害時の連携強化の考え方について、消防長にお伺いいたします。  次に、5点目として、被災者・被災事業者支援についてお伺いいたします。台風2号による被災者の数は、床上浸水600件、床下浸水2,529件とお伺いしております。私も6月3日に床上浸水のあった被災者のお宅を訪問し、状況をお聞きしました。何をどうしていいか分からず、ただただ慌てている様子に、被害の大きさを感じました。災害ごみの処理に悩んでお声をかけていただいた方や、床下浸水をしてしまったけれども、ペットへの影響を考えると消毒してもいいのかと声をかけてきた方、断熱材に水が染み込み壁を剥がして作業をしている方、ふだんから床下が湿っぽいので、炭を入れておいた家庭では部屋中が真っ黒になってしまっておりました。  今回、災害救助法が適用されたことも踏まえて、被災した市民の皆様、事業者、農業者の皆様に、既存制度への上乗せ支給や制度の活用推進など、できる限りの支援を行い、生活や事業の再開を後押しすることができればと考えておりますが、市長のお考えをお聞かせください。  6点目として、今後の水害対策の重点課題についてお伺いいたします。今回の台風2号の被害は、近年で最大の被害となりましたが、今後もこのような水害が激甚化、頻発化することが予測されています。こうした中で、このような被害を二度と起こさない対策に全力を注ぐことが、今市民から強く求められています。浸水被害対策には様々な課題があると思いますが、今後の水害対策の重点課題について、市長のお考えをお伺いいたします。以上、よろしくお願いいたします。 △休憩の宣告 ○島田玲子議長 この際、暫時休憩いたします。                                     (休憩 10時11分)                        ◇                      (開議 10時46分) △開議の宣告 ○島田玲子議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △諸般の報告 ○島田玲子議長 この際、諸般の報告をいたします。 △一般質問通告一覧表の訂正の報告 ○島田玲子議長 さきに配付いたしました一般質問通告一覧表のうち、工藤秀次議員の答弁指定者に一部誤りがありましたので、訂正後の一覧表をお手元に配付しておきましたから、ご了承願います。  以上で諸般の報告を終わります。 △市政に対する一般質問 ○島田玲子議長 工藤秀次議員の市政に対する一般質問を続けます。  先ほどの質問に対し、市長、消防長の答弁を求めます。        〔福田 晃市長登壇〕
    ◎福田晃市長 ただいまの工藤議員さんのご質問にお答えする前に、このたびの台風第2号に伴う大雨の被害に遭われた方に、心からお見舞いを申し上げます。  それでは、ご質問に順次お答えいたします。まず、台風2号の対応と今後の課題についてのお尋ねでございますが。台風2号により甚大な被害が出た原因について及び市の災害対応についてにつきましては、関連がございますので、一括してお答えをいたします。  本市では、平成27年の関東・東北豪雨や令和元年台風第19号の被害を受け、埼玉県による元荒川の堤防強化や、新方川の堤防かさ上げなどの河川整備が実施されております。また、本市においても浸水被害の軽減を図るため、排水ポンプの増強、増設やゲートの電動化などの治水対策を進めております。  このたびの災害対応につきましては、当初の気象予報において150ミリ程度の雨量が予測されたため、6月1日にはスクリーン清掃等水防パトロールを実施、併せて越谷市建設業協会へ仮設ポンプの設置依頼を行いました。翌2日は、市内全体において、河川の水位や降雨状況に応じたゲート操作等を行うとともに、主要なポンプ場など、合計87か所の運転を開始しました。さらに、3日夜半過ぎにかけ強い雨が予測されたことから、仮設ポンプを追加し、合計100か所による内水排除を実施したところです。また、中川では、堤防未改修部分からの越水や河川氾濫のおそれがあったことから、緊急対応として土のうを設置するという対応を行いました。  しかしながら、今回の台風第2号に伴う大雨では、観測史上最大となる24時間雨量260.5ミリを記録し、総雨量289.5ミリの約9割に当たる雨量が集中的に降ったことで、ポンプの排水量をはるかに超えたことが浸水被害の一番の要因となります。さらに、市内を流れる1級河川の中川、新方川、綾瀬川における水位も短時間で氾濫危険水位を超える状況となったことも要因となり、市内では広範囲で甚大な浸水被害が発生しました。  今後につきましても、毎月の水防パトロール訓練を継続し、関係職員の水防に対する知識の向上を図るとともに、激甚化する水災害に備え国や埼玉県と連携を図り、水防体制の強化に取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、自主防災組織との連携についてのお尋ねでございますが。今回の台風第2号の災害対策では、自主防災組織が自治会館を避難所として開設し、住民の安全を確保するなどの活動をしていただいた地域があったと伺っております。このような取組は、災害に強い地域社会づくりを構築する上で重要となる、自分たちの地域は自分たちで守るという共助の意識のたまものであり、自主的かつ迅速な対応に感謝を申し上げます。  お尋ねの自主防災組織活動の実態把握及び支援につきましては、まず本市では年に1度、県の自主防災組織の活動実態に関する調査と併せて防災に関するアンケートを実施し、活動実態や様々な要望の把握に努めております。  また、自主防災組織に対する支援につきましては、防災訓練への助言や指導のほか、自主防災組織育成費補助金制度により、資機材の購入などに補助金を交付するなど、積極的に活動を支援しております。一方で、今回のような災害時に自主防災組織が自治会館を使用し、避難所を開設した場合の支援の在り方につきましては、アンケート等を踏まえ検討してまいりたいと考えております。  今後につきましても、地域防災力の強化を図るため、積極的に自主防災組織の周知啓発に努めるとともに、市民と行政の協働による災害に強いまちづくりを推進してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、被災者・被災事業者支援についてのお尋ねでございますが。本市では、自然災害や火災等で被災された方に対し、災害見舞金を支給しております。家屋の被害を受けた方への支給額につきましては、全焼、全壊または流失の被害に遭われた世帯については10万円、半焼、半壊については5万円、床上浸水については3万円となっております。このうち、床上浸水に対する見舞金は、平成27年9月に発生した台風18号による大雨被害の際に、被害の状況や近隣自治体における支給金額の状況等を勘案し、当時の支給額であった1万円から3万円に増額した経緯がございます。今回の台風第2号により被災を受けた方への災害見舞金の増額につきましては、現下の被害状況を踏まえ検討してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  また、支給対象を事業所における浸水被害まで拡大することにつきましては、本見舞金は日常生活の場である住居について被害を受けた方を対象としていることから、事業所については対象外としております。  なお、今回被災された事業者に対しましては、ビジネスサポートセンターこしがやをはじめ、商工会議所、金融機関に特別相談窓口が設けられ、被災状況の確認及び融資のあっせん等の取組を行っております。引き続き現在の被災状況等を踏まえ、まずは被災された方への見舞金の支給について早急に対応してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、今後の水害対策の重点課題についてのお尋ねでございますが。これまでも、大雨等により浸水被害が発生してきたことから、国や埼玉県による河川整備に合わせ、準用河川や雨水幹線、排水機場、ポンプ場等の整備、また流域対策としての雨水流出抑制施設の設置などによる総合的な治水対策に取り組んできており、浸水被害の軽減に一定の効果を上げてきたところでございます。  さきに申し上げたとおり、今回の台風第2号に伴う大雨では、観測史上最大となる24時間雨量260.5ミリを記録し、総雨量289.5ミリの約9割に当たる雨量が集中的に降り、市内の広範囲で甚大な浸水被害が発生しました。今回の被害を受けて、内水対策のさらなる充実を図ることが重要であると認識しております。そのため、まずは浸水被害状況を調査し、排水ポンプの増強、増設など、効果的な対策について再検証してまいります。  今後につきましては、国や埼玉県と連携を図りながら、排水ポンプや雨水貯留機能の増強、増設など、浸水被害の軽減に向け、さらなる総合的な治水対策に取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。私からは以上となります。 ○島田玲子議長 次に、消防長。        〔中井 淳消防長登壇〕 ◎中井淳消防長 それでは、ただいまの工藤議員さんのご質問にお答えをいたします。  消防団との連携についてのお尋ねでございますが。このたびの台風第2号に伴う対応について、消防団長、副団長及び5つの分団から計58人の消防団員に活動いただいたところです。水害時における消防団の活動につきましては、平成28年に施行しました水害時等における道路通行止め実施要領に基づき行っているもので、市内5か所の対象区域外において適宜パトロールを実施し、道路の冠水状況の把握に努め、必要に応じ通行止めを行うことを基本としております。  さらに、パトロール中に自力で避難をすることができない人を発見した際には、安全な場所まで搬送するなどの救助活動を行うなど、様々な事案に対して臨機応変に対応していただいております。この活動に当たっては、救命胴衣や赤色誘導灯などの安全用品のほか、通行止めに必要な看板などを活用し、十分な安全管理を行っております。  令和5年6月1日現在、消防団員数は390人で、年間を通じて計画的に放水訓練、ポンプ運用訓練、火災防御訓練などを実施するとともに、水害時においても活動できるよう、知識及び技術の向上に努めていただいております。  消防局といたしましては、広範囲に及ぶ災害事案や自然災害への対応につきまして、消防団の協力が必要不可欠と考えておりますので、さらに連携を深め本市の災害対応能力の強化を図り、市民の安全安心を守ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 ただいまの答弁に対し、続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤秀次議員。 ◆11番(工藤秀次議員) ご答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問させていただきます。  1点目、台風2号により甚大な被害が出た原因について、再度お尋ねをいたします。市長から答弁がありましたように、降った雨量がポンプの排水量をはるかに超えたことが一番の原因で、市内を流れる1級河川が氾濫危険水位を超えたものも一因と考えているというお話でした。  私が、県や国に対して懇談をさせていただいた際に、やはり越谷市だけではなくて、国や県の一定の責任もあったのではないかというふうなことを感じまして、そこが、越谷市と国との今回の被害に対する認識がずれていますと、今後市が国や県に要望した際に、進んでいくものも進まなくなってしまうのかなというふうに思いますので、そこの認識を合わせていくという上でも非常に大切なことかなと思いますので、お聞きしたいのですが、中川にある国の三郷排水機場が6月2日午後7時10分頃に、5台あるうち3台が稼働しなかったとして、毎秒200立方メートルのうち80立方メートルしか排水できなかったということをお伺いしています。中川の水を江戸川に排水する非常に重要な役割を担っているこの三郷排水機場のトラブルは、市内の浸水被害に影響がなかったのか、市の考えをお伺いしたいと思います。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまの質問でございますが、これからも国と県とはしっかり情報共有しながら、対策を共に進めていく必要があると思っております。  ただいまの質問の詳細につきましては、建設部長よりご答弁をさせていただきます。 ○島田玲子議長 次に、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 それでは、お答えいたします。  今回の台風第2号に伴う大雨につきましては、集中的に雨が降ったということですが、短時間での水位上昇、これがございまして、1級河川である中川、あるいは新方川、綾瀬川につきましては、氾濫危険水位を超える状況となったところです。  それに加えまして、ご指摘いただきました三郷排水機場、こちらは毎秒200トンということですが、5台ポンプがあると伺っております。そのうち3台が緊急停止をしてしまったというところで連絡はいただいたところですが、この影響で中川の河川が、我々もずっと水位上昇をモニターで見ていたのですが、上昇がちょっと早いイメージがありまして、それに伴う水防活動の、内水と外水のタイミングを見てゲートを閉めて内水ポンプをかけるのですが、そういった水防活動にも、少し早いタイミングでの活動をしなければならなかったというところで、少なからずとも影響はあったと我々は考えております。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) ご答弁ありがとうございます。我々が国に行った際の国側の担当者は、冷却装置にごみが詰まってしまって3台が緊急停止をしてしまったということで、その被害の影響については現在調査中ですというお話でした。しかしながら、新聞報道、ウェブニュース等では、国交省は、ポンプは川の水量を調整するものであり、浸水は川の水のあふれたことが原因ではないので、被害はポンプの不具合によるものではないという発表をしたり、埼玉県の大野知事も、ポンプは越水を防ぐためのものであり、不具合が今回の内水被害の原因という認識はしていないというふうにお話ししています。  今後、国や県と詳細に今連携していくというお話でしたけれども、今回の被害、市としては少なからず影響があったのではないかという認識と、国や県は一切影響はなかったという認識では、今後の水害対応に大きく差が出てきてしまうのではないかというふうに思いますので、この辺は市長、今調査をしている段階というふうに言っておりますので、積極的に要望といいますか、認識を一致するために提言、進言というか、発信していく必要があると思いますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えをいたします。  我々は、我々の感じたことは国や県に対して、もちろんしっかりと言っていきます。その一方で、この治水対策というのは、国、県、我々越谷市、これがばらばらでは結局何も生まないと思いますので、私たちが大事にしているのは市民の皆様の命と暮らし、また財産を守るという上においては、お互いの考えをすり合わせて、そういった災害対策の強化に向けてしっかりと一体となって、これから対策をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) よろしくお願いをいたします。  今後、浸水被害を軽減するには、中川の排水機場の安定的な運転はもちろんなのですけれども、県のほう、県管理の河川、元荒川や新方川が中心となりますけれども、もっと多くの排水ポンプを設置し、排水することが必要ではなかったかというふうに思いますが、その点のお考えをお伺いいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、建設部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 お答えいたします。  ご指摘の河川への放流量につきましては、河川ごとに放流量が定められておりまして、河川管理者である埼玉県と協議しまして、排水量の増強、増設に取り組んでいるところでございます。  今後につきましては、浸水被害の軽減に向けてさらなる排水ポンプの増強、増設を進めるべく、埼玉県と協議、調整を進めていきたいと思っております。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) 今までの水害を経験しても、なおなかなか排水量が増えていないと、今までの議会のやり取りをお伺いしていて感じております。  県の河川管理者との協議が必要で、一定以上市が勝手に放流はできないということがあるわけですけれども、新方川では堤防のかさ上げが行われておりますし、その効果として放流量が当然増えてしかるべきだというふうに思います。今回それを上回る排水があった、雨量があったということなのでしょうけれども、大幅に元荒川、新方川についても放流量を増やしていくという必要があると思いますけれども、再度その認識についてお伺いをいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、建設部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 お答えいたします。  新方川のかさ上げの改修につきまして、埼玉県による堤防のかさ上げが行われました。これによりまして、一定の放流が可能となっております。これにつきまして、浸水被害の軽減に向けてさらなるポンプの増強、増設に、現在その増えた分取り組んでいるところでございます。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) 具体的な流量についてなかなか答弁が難しいのかなというふうに思うのですけれども、我々県に要望した際に、山本副知事は国交省の出身だそうなのですけれども、草加にお住まいになったことがあるということと、奥さんが越谷にお住まいになっているというふうにおっしゃっていまして、この辺の地域のことはよく分かっていますというふうにおっしゃっていたのです。その上で、こうおっしゃっています。県管轄の河川は、十分に役割を果たしたのだというふうに懇談の中でおっしゃっていたのです。私は、決してそうは思っておりませんで、これだけの被害が出ておりますし、県の河川が十分な役割を果たしていれば、被害は最小限にすることができたのではないいうふうに思っています。  先ほども、国との認識のずれといいますか、今後連携をしていかなければいけないので、しっかりと話合いを進めていくということであったと思いますけれども、県のほうともしっかりこれは認識を共有していかなければ、一向に越谷市の治水対策は進まないということになってしまいます。  先日、地元大成町の連合会の会議で、ある自治会長さんが、平成27年から一向に対策が進んでないではないかと、この10年間何をしていたのだいうふうにお叱りの言葉をいただきました。私も含めて、やっぱり反省しなければいけないのですけれども、しっかりと国、県と認識を共有して、今後治水対策に進めていかなければいけないというふうに思いますけれども、改めてその考えをお伺いいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えいたします。  特に新方川で言えば、私も新方川沿いに住んでいまして、弥栄というところに住んでおりますので、今回も冠水ということで、私自身も地元の方から多くの声をいただいているところでございます。その排水量に関しても、もちろん県と、積極的に我々の考えを述べさせていただいて、全体として我々がいっぱい出すと下流があふれるとか、そういう関連はあると思いますけれども、我々としてはまずもっと流したいのだというところ、主張を言って、その中で我々としては、できる限りの治水の政策の強化を図っていくということはしっかりやっていきたいなというふうに思います。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) それでは、2点目の質問に移りたいと思います。  市の災害対応についてです。先ほどお話ししたように、ポンプが燃料切れで止まってしまうという事態は、事大成町では決してあってはならないというふうなことだと思います。以前にも、平成27年の豪雨災害のときに大成側の排水機場が燃料切れで止まってしまって、大変地元から多くの声をいただいたということを記憶しております。  今後、こういったことが絶対にあってはならないというふうに思いますけれども、今後の対策についてお伺いをいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、建設部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 お答えいたします。  今回の事象を踏まえまして、排水ポンプの適正な運転管理ができるよう、まずは水防体制の強化徹底を図らせていただきます。排水ポンプの件につきましては、安定的な運転管理、これは必須であると、それは認識しているところでございますが、今回の場所を含めた市内の各箇所、燃料によるポンプを稼働している箇所について、商用電力を引くようなことができるかどうか、そこも再検証させていただきまして、一歩進んだ対応をできるように取り組んでまいりたいと思います。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) ぜひそのような対応、商用電力に切り替えるという対応についてご検討いただければと思います。  もう一点お伺いしたいのが、今水防体制という話がありました。先ほどのご答弁で、中川の堤防未改修部分から越水や河川氾濫のおそれがあったことから、緊急対応として土のうを設置する対応を行ったというふうにお伺いしまして、このことが水防体制にどのような影響があったのか。私もこのポンプを対応している際に、ちょっと手が足りませんと再三にわたっておっしゃっておりましたので、この辺の影響が、全体の水防体制に影響したのではないかというふうに非常に危惧しているのですが、その点について再度お伺いをいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましても、建設部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 お答えいたします。  土のう設置の経緯について、まず申し上げさせていただきます。土のう設置の対応は、まずちょっと日時はうろ覚えで恐縮なのですが、6月2日の夜9時半ぐらいだったと思います。この時間に、直轄の国土交通省江戸川河川事務所から市のほうに連絡が入りまして、吉川橋のたもとの部分が一部低くなっているというところで、今の水位上昇からすると越水のおそれがあるという一報いただきました。その連絡を受けて、市のほうで現地調査を早急に行いまして、これは土のうを積むべきだろうという判断をさせていただきまして、急遽、その後夜10時、建設業協会のほうに私のほうから対応を依頼いたしました。なかなか人数が、状況が状況でしたので、協会のほうも人を集めるのが大変だったということは伺っておりますが、40人弱ほど急遽集めていただきまして、土のう積みの作業の準備に入ったところでございます。その後、翌3日零時から土のう積みの作業を開始いたしております。これは、すみません。零時から作業を開始いたしまして、作業完了したのがおおむね明け方3時近くになったところで、作業は完了したところです。その作業につきましては、建設業協会業者7社、あと市の職員、江戸川河川事務所から業者3社、協力いただきまして、合計10社40名弱、三十二、三名だったと思いますけれども、堤防未改修部の土のう積みに当たったというところです。  設置した土のうにつきましては、土のうで約3,300袋ぐらいを積みまして、延長約60メーター、高さ約70センチ積み上げております。この作業による水防活動への影響ということですが、ちょっと想定していなかった作業が急遽入ったものですから、そちらに全力を、注力を注ぎましたので、工藤議員からも依頼があったポンプの追加だとか、そういったところに本来充てるべき人員をそちらに取られてしまったというところで、そういった作業が後手に回ったところがあるところは事実でございます。この作業に対して、水防活動に多少なりとも影響はあったと考えております。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) ご答弁ありがとうございます。モニターの切替えをお願いいたします。これが、実際に今お話があった、今見えているのが中川の吉川橋です。後ろ側に中島橋という橋があって、その間、これは吉川橋の架け替えに使ったヤード部分なのですけれども、ここに、私も現地見させていただきまして、このように土のうを積んでいただいたと。現地のお宅の方に話を聞きましたら、もう床上浸水も覚悟していたけれども、土のうを積んでもらったので、玄関の手前で水が止まって本当に安心しましたというふうにおっしゃっておりました。こちらです。  モニターの切替えお願いします。国に要望しに行った際に、このことをちょっとお伺いしたのですけれども、一度予算をつけて、工事に着手する予定で看板まで設置をしたそうですけれども、工事の遅れなどによってヤードスペースを確保しなければいけなくなってしまい、やむなく堤防工事が未着手のままだったということで、これは国の瑕疵ではないかということを我が党国会議員から指摘をさせていただきまして、緊急に予算をつけていただくように要望してまいりました。土のうだけでは、今後の台風シーズンに大変不安ですので、緊急の工事も依頼してまいりました。  この未改修部分の土のうですけれども、国は早急にやっていきたいということでしたけれども、市としてこの部分について今後どのように対策を取っていくお考えなのか、お伺いをいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましても、建設部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 続いて、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 お答えいたします。  まず、今回設置させていただきました土のう3,300袋、これにつきましては、またこのような水位上昇がないとも言えませんので、この土のうにつきましては国土交通省のほうに私のほうからも申し入れさせていただきまして、そのまま存置させていただくということで了承をいただいております。  また、土のうのままでは、私も当然未改修という状況ですので、この整備の管轄である国土交通省、国、県に対しまして、早期の整備につきまして強く要望させていただきたいと思っております。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) 改めて、この原因と対応について市長の認識をお伺いすることができましたが、やはり我々が県や国と懇談してきてお伺いしてきた認識と、市長の認識に大分差があるのかなというふうに思っています。  排水機場の話ですとか、堤防の未改修ですとか、県の河川の排水量の話ですとか、県や国に対する認識、国や県の対応のほうに非常に不十分さがあったと言えると思います。今後、国、県に積極的に要望していく中で、市において認識をきちんとすり合わせして、積極的に要望していかなければいけないというふうに思いますが、改めて市長のお考えをお伺いしたいと思います。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えをいたします。  今回の台風第2号において、先ほどから話が出ていますけれども、我々にとっては江戸川と中川をつなぐポンプが壊れていたこと、そして先ほど言った土のう、低い場所があるということで、これは我々としてもかなりイレギュラーな話であり、本当に我々も相当危機感を持っていました。特に土のうを積んだところは、ここから越水が始まると市内に大きな被害があるということで、私も本当にかなり心配をしていたところの1か所でもあります。本当にそういった意味ではしっかりと、先ほども言ったように意見はすり合わせていく必要があると思いますし、今回の台風第2号に伴う大雨による甚大な浸水被害を受けて、国や埼玉県は被害への影響について検証していくというふうに伺っております。  そして、近年の気候変動に伴う降雨の傾向は、線状降水帯などの短時間豪雨が全国で頻発していることから、災害対策の派遣などの支援協力について、国及び埼玉県とのさらなる連携を図りながら、総合的な治水対策にも全力を持って取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) よろしくお願いいたします。  3点目の自主防災組織との連携についてお伺いをいたします。今後、先ほどアンケートを実施して、活動の実態や要望を把握していくというお話でした。ぜひ要望も含めてお伺いしたいと思いますが、市災害対策本部だけでは、この自主防災組織の動きというのを把握しながら、当日支援をするといったことはなかなか難しいと思いますので、ぜひ地区センターを拠点に、この後出てきますけれども、消防団などの協力もいただきながら、地区センターを拠点に自主防災組織がそれぞれ連携をしていく。あるいは、事前に地区センターに自主防災組織が避難所を開設しますよという申入れがあった際に、地区センターで例えば毛布を事前に貸し出すとか、あるいは簡易間仕切りを自主防災組織に貸し出すとか、そういうことをして、事前にもう避難所が運営できるような体制をつくっていくという見直しも必要かと思いますし、これ今回の自主防災組織の大成町の一例出させていただきましたけれども、活動を市全体の自主防災組織に広げていくと。300を超える組織があるというふうにお伺いしておりますので、全体に広げていく取組も必要かというふうに思いますが、そのご見解についてお伺いをいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、危機管理消防監よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、危機管理消防監。 ◎菊名征久危機管理消防監 それでは、ご質問にお答えいたします。  今回の水害のような災害時には、とりわけ地域の実情を知り尽くした自主防災組織の活動は、大きな力になるというふうに考えてございます。ご質問の地区センターを地域の防災拠点とする考えにつきましては、自主防災組織と密接な関係にあるということから、関係課と調整を図ってまいります。  次のご質問の自主防災組織の不足備蓄品についてでございますが、今回のような災害が発生した場合、または発生するおそれがある場合には、地区センターに一時その備蓄品等を保管いたしまして、自主防災組織にお渡しをできればというふうに考えておりますので、この配布方法につきましては、今後協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。  3点目なのですが、市が収集した自主防災組織からの情報の提供の仕方でございますけれども、市が年1回開催をしております自主防災組織リーダー養成講座というものがございます。こちらの中で事例等を紹介するなど、他の自主防災組織に対しましても広く情報を提供して、また共有してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) ぜひよろしくお願いをいたします。  4点目の消防団との連携について、消防長にお伺いいたします。今回の水害で、58人の消防団員の方が水防活動を行っていただいたということ、さらには1名の方を救助されたというお話もお伺いしております。これは、市にとって大変大きな財産となるものと思います。今後の活躍に大いに期待できるものと思っております。  一方で、先ほどお話がありました水害時等における道路通行止め実施要領、これは見直しをしていかなければいけないのかなというふうに思っております。朝、東埼玉道路を6月の3日9時頃通った際には、消防団の方が1人、東埼玉道路を通行止めするという姿を私も拝見して、本当に頑張っていらっしゃるなというふうに思いました。本当に危険な道路を、越谷市内に消防団400人いるわけですから、全市をパトロールして、そういった車が浸水してしまうおそれのある道路をしっかり止めるということができれば、越谷市の水防体制の本当に大きな力になるのではないかというふうに思いますけれども、この水害時等における道路通行止め実施要領、これを見直す考え方について、再度消防長にお伺いいたします。 ○島田玲子議長 消防長の答弁を求めます。 ◎中井淳消防長 それでは、お答えさせていただきます。  ただいまお話しいただきました今回の実施要領、こちらにつきましては、これまでの水害の経過を踏まえて策定したという経過がございます。そういった意味で、今回の水害は過去に例を見ない事例ということで、改めて機会を捉えまして消防団の皆さん、そして庁内の関係部署、こちらと意見交換を行いまして、今後の消防団との連携についても協議を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) ぜひ検討していっていただきたいと思います。  次の5番目、被災者・被災事業者支援について再度お伺いをいたします。見舞金について、増額について検討をいただけるということで、ぜひよろしくお願いをいたします。今回災害救助法の適用によって、半壊相当であれば住宅の応急修理などの支援が受けられるということを、国に行った際に説明をいただきました。  モニターの切替えをお願いいたします。ちょっと見づらいのですけれども、その際に、罹災証明書を発行する際の審査の過程で、国の認識と自治体の認識がずれといいますか、きちんと調査をしていただかないと、半壊相当、準半壊相当にならないので、ぜひその支援を自治体として行ってほしいということでお話をさせていただくのですが、ちょっと見づらいのですが、越谷市の今回の内水被害というのは、いわゆる津波ですとか堤防の決壊ですとか、そういった外力が家屋に加わっていないので、審査をするときに、こちらの一次審査という、要するに外見だけを見て被害を判定するという審査なのです。被害に遭われた方の申出がないと、こっちの二次調査に行かない。二次調査に行かないと、半壊か準半壊かそうでないかという判断ができないというふうに、国の法律上の建前ではそうなってしまっているのです。ただ、柔軟な運用をしていかないと、では市の職員が行って外見だけ見て帰ってきてしまいましたと。いやいや、うちはもう壁も剥がしているし、半壊、準半壊に当たるのではないのという声にやっぱり応えられないというふうに思います。ちょっと分かりづらかったので申し訳ないのですけれども、モニターの切替えをお願いします。  ということで、市のほうできちんと二次調査も含めて調査をしていただかないと、半壊の場合は70万6,000円が支給されますし、準半壊の場合ですと34万3,000円が支給されるという災害救助法の応急修理が使えなくなってしまうということがありますので、積極的に二次調査も含めて市として取り組む必要があると思いますけれども、考え方をお伺いしたいと思います。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、行財政部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 行財政部長。 ◎野口裕子行財政部長 それでは、お答えいたします。  被害状況の調査に当たりましては、本市においても国が示す被害認定基準や運用指針にのっとって、適正かつ早急な認定が行えるように取り組んでおります。本市の場合、今回の災害においては、まず浸水被害の状況について、まず市内の巡回調査、全体の巡回調査を実施しまして、床上浸水600件、それから床下2,529件という状況を把握いたしました。これをベースにしまして、次に罹災証明等の受付時に、被害状況が分かる写真を提出していただいて、床上浸水や床下浸水の確認と併せて、天井や内壁などが浸水以外の被害がないかどうかの確認も行った上で、そういう方々も含めて二次の調査ということで、被災者の立会いをお願いをして家屋の外観、それから内部の被害状況等を確認する二次調査を今現在行っているというところになります。以上です。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「はい」と言う)  工藤議員。 ◆11番(工藤秀次議員) 既に、スムーズに二次調査も含めて実施をしていただいているということで、感謝申し上げます。引き続き、よろしくお願いをいたします。  それでは、6点目の今後の水害対策の重点課題についてお伺いをいたします。先ほど市長のご答弁で、雨水貯留機能の増強、増設というご答弁がありましたけれども、やはり国、県とも連携を図りながらということにはなりますけれども、私も国に行ってお話を聞いてきまして、どうしてもこの越谷という地はお皿のような地形で、なかなか水がはけないというふうなお話を聞いてきました。  そこで、やっぱり調節池の建設が必要ではないかということを話をさせていただきました。実際に、今市長からも雨水貯留機能の増強、増設というお話がありましたけれども、具体的に検討されていることがあれば、お伺いしたいと思います。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、建設部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、建設部長。 ◎大徳昭人建設部長 お答えいたします。  今回の雨、先ほどから傾向を申し上げておりますが、気象庁が観測を始めてから観測史上最大の値、24時間雨量が260.5ミリという値をたたき出しております。こういった雨、今回線状降水のような状況が起こりまして、埼玉県のちょうど越谷を中心に雲が流れていたという。今まで台風といいますと、何日後に大体どのぐらいの雨が降るという予測がされたのですが、こういった傾向が、気象状況が変わってきているというところを鑑みれば、内水を排除するという今までの一定のやり方に対しては、こういった雨に対しては耐え切れないのだろうと考えております。それには、ではどう対応すればいいのかというところで、ご指摘のあった調整池など、一回ためるような施設が必要であるということを考えておりますので、総合的な治水対策、これも重要でございますので、こちらについて取り組んでまいりたいと考えております。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(11番 工藤秀次議員「ありません」と言う)  以上で工藤秀次議員の質問を終了いたします。 △休憩の宣告 ○島田玲子議長 ここで、議場内の換気及び執行部の入替えのため、議場外休憩に入ります。  この際、暫時休憩いたします。                                     (休憩 11時36分)                        ◇                      (開議 11時47分) △開議の宣告 ○島田玲子議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △市政に対する一般質問 ○島田玲子議長 市政に対する一般質問を続けます。  26番 武藤 智議員。  市長、教育長、消防長に対する4件の質問事項について発言を許します。(拍手)        〔26番 武藤 智議員登壇〕 ◆26番(武藤智議員) 議長の許可をいただきましたので、4項目数点について順次質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  初めに、大袋小学校プールの解体及び水泳授業について質問させていただきます。1点目に、大袋小学校のプールが建設されなくなった理由について質問させていただきます。現在の大袋小学校のプールは、越谷市内で最初に建設されたプールとお聞きしております。私も大袋小学校の卒業生ですので、実際に授業で使用しました。思い出もあるところです。今回、西大袋土地区画整理事業の道路整備に伴い、大袋小学校のプールが新たに整備される道路にかかることから、プールを解体し新たに建設するものとお聞きしておりました。令和4年度の予算の中には、大袋小学校プール建設の設計委託料も計上されていました。しかしながら、先日、突然のように大袋小学校の新しいプールの建設はしないとの説明をいただきました。西大袋土地区画整理事業は平成9年度から行われている事業であり、今になって何があり、どのような経過の下、計画が変更となったのか、理解に苦しむところでございます。そこでお聞きいたしますが、計画が変更となった経過や理由について、まずお聞かせください。  2点目に、今後の水泳授業について質問させていただきます。大袋小学校の水泳授業は、本年度既存のプールで授業を行い、令和6年度からは民営プールの活用による水泳授業を行うとありますが、現在、委託先の民営プールも決まっていない、民営プールまでの移動手段も決まっていないとお聞きしております。このような状況で、先日説明会が開催されましたが、具体的な説明はありませんでした。現時点での令和6年度の大袋小学校水泳授業について、お考えをお聞かせください。  次に、休日・夜間の市役所への問合せ方法について質問させていただきます。市民の方から、休日や夜間に市役所と連絡を取りたかったが、取れなかったとの相談を受けました。私もその場で市役所の代表番号に電話をしましたが、音声ガイダンスにつながり、「越谷市役所です。ただいまの時間は窓口業務は終了しております。業務時間は、平日の午前8時30分から午後5時15分までとなります。土曜、日曜、祝日はお休みとなります。ご用の方は、業務時間内におかけ直しください」と案内され、私もその場で電話を切ってしまいました。しかし、この音声ガイダンスの後に、「ご用のある方は受付担当におつなぎしますので、1番を押してください」とアナウンスされています。なかなか最後まで聞かない方が多数だと思います。そこでお聞きいたしますが、現在の休日・夜間の市役所への問合せ方法について、改めてお聞かせください。  次に、公用車の事故発生状況について質問させていただきます。1点目に、公用車の過去3年間の事故発生状況と推移について質問させていただきます。これは、各議会ごとに報告書を頂きますが、専決何号として職員の事故等による車の損傷、相手方の損害額の報告を毎回いただいております。市役所には多くの車両があり、車を使用する職員の方も大勢いますので、事故をゼロにするのはなかなか難しいかもしれません。しかしながら、一件でも減らしていただきたいと思っておりますので、まずは過去3年間の事故発生の状況と推移についてお聞かせください。  2点目に、修理代等の金額について質問させていただきます。事故により、修理代や相手方の修理代、けがをすれば治療費なども発生するところでございます。そこで、過去3年間の修理代等の総額についてお聞かせください。  次に、消防・救急車両の事故発生状況について質問させていただきます。1点目に、これも過去3年間の事故発生状況と推移についてお聞かせください。先ほども同様の質問させていただきましたが、消防・救急車両について、改めて質問させていただきます。  消防車、救急車は、現場に向かう際には常に車両で移動しますので、交通事故等に対しては細心の注意が必要であり、火災や救急出動の際には一刻も早く現場に向かうため、危険との隣り合わせです。市民の生命、身体、財産を守るため、いち早く現場に向かうことは大変重要であるとは理解いたしますが、事故を起こしては本末転倒であります。安全運転を心がけていることはもちろんですが、事故等がなくならないことも事実です。そこで、まずは過去3年間の事故発生の状況と推移についてお聞かせください。  2点目に、これも先ほど同様、過去3年間の修理代等の金額についてお聞かせください。以上です。よろしくお願いいたします。 ○島田玲子議長 ただいまの質問に対し、市長、教育長、消防長の答弁を求めます。        〔福田 晃市長登壇〕 ◎福田晃市長 それでは、ただいまの武藤議員さんのご質問に順次お答えをいたします。  まず、大袋小学校プールの解体及び水泳授業についてのうち、大袋小学校プールが建設されなくなった理由についてのお尋ねでございますが。本市の水泳授業は、多くの小中学校が6月から7月にかけて実施しておりますが、この時期は梅雨の期間で、天候の制約を受けることも多く、また近年は猛暑による熱中症などの問題もあり、計画的に授業を実施することが難しい状況にございます。  一方、水泳授業ができずプールの使用日が減少しても、清掃や薬剤投入、ろ過装置の操作といった定期的な水質管理をする必要があり、このためプールの維持管理に係る教員の負担は変わらない状況にあるとも伺っております。  こうした中、民営プールを活用することによって、天候に左右されない年間を通じた水泳授業を計画できることに加え、児童生徒の熱中症や日焼け対策、さらには教員と民間のインストラクターの連携した指導による技術面、安全面の向上といった、様々なメリットがあるものと認識をしております。そのため、まずは西大袋土地区画整理事業に伴い、今年度、水泳授業後にプールの解体を予定している大袋小学校において、来年度に民営プールを活用したモデル事業を実施するため、新たなプールの建設は一旦見送ることといたしました。  今後につきましては、モデル事業の実施結果を踏まえ、教育委員会と連携を図りながら、本市全体の水泳授業の在り方について検討を進め、令和7年度を目途に、その方向性を決定していく予定でございますので、ご理解賜りたいと存じます。  次に、休日・夜間の市役所へのお問合せについてのお尋ねでございますが。休日・夜間の市役所への問合せ方法については。市役所の代表電話にかけていただきますと、音声ガイダンスが流れた後に、番号選択案内により守衛職員につながるシステムとなっております。この音声ガイダンスについては、迷惑電話などの対応により、婚姻、死亡届などの受付業務や庁内巡視など、本来の守衛業務に支障が生じていたことから、令和3年5月から導入いたしました。  一方、音声ガイダンスが終了するまで25秒程度の時間を要することから、この時間が待ち切れずに電話を切ってしまう方などもいらっしゃったと伺っております。このようなことから、適宜音声ガイダンスの内容を見直すとともに、時間短縮を図るなど、より簡潔で分かりやすい案内になるよう改善してまいります。  また、先般の台風第2号に伴う大雨時などの災害時におきましては、緊急を要する案件や様々な問合せ等、電話が集中することが想定されますので、音声ガイダンスを介さず直接専用電話につながるよう、効率的な対応に取り組んでまいります。今後につきましても、市民サービスの充実並びに市役所の利便性向上に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、公用車の事故発生状況についてのお尋ねでございますが。まず、過去3年間の事故発生の状況と推移については。庁内に安全運転管理者及び副安全運転管理者を選任し、公用車の安全な運行に必要な業務を行わせているところですが、消防、救急車両を除く公用車の事故発生件数については、令和4年度が14件、令和3年度が26件、令和2年度が20件でした。このうち、ハンドル操作や目測を誤ったことによるガードレールなどへの接触事故が大半を占めており、死亡事故等の重大事故に至ったものはありませんでした。  次に、修理代等の金額については。自動車事故に伴う市損害額は、令和4年度が97万1,726円、令和3年度が220万7,184円、令和2年度が207万1,230円。相手方損害額は、令和4年度が64万6,625円、令和3年度が133万3,461円、令和2年度が352万996円となっており、事故件数、損害額ともに令和4年度は前年度と比べ減少しております。  現在実施している事故防止対策としては、安全運転の励行や交通事故防止のための職員研修に加え、越谷警察署から市内交通死亡事故発生情報があった際には、全職員に周知を行うなど、安全運転に関する注意喚起を行っております。今後も、このような取組を継続的に実施することにより、公用車の事故防止及び安全運転の意識向上に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。私からは以上となります。 ○島田玲子議長 次に、教育長。        〔吉田 茂教育長登壇〕 ◎吉田茂教育長 それでは、ただいまの武藤議員さんのご質問にお答えをいたします。  大袋小学校プールの解体及び水泳授業についてのお尋ねでございますが。今後の水泳授業については、水泳学習が児童の運動能力のみならず、安全に関わる重要な学習であることを踏まえ、プール解体後も児童が学習指導要領にのっとった指導を確実に受けられるよう、学習機会と学力の保障をしていく必要があると認識しております。  本市の水泳授業の現状といたしましては、多くの小中学校が6月から7月の約2か月で学習をしておりますが、梅雨や猛暑の時季のため天候に左右されることが多く、計画的な実施が難しいという課題がございます。また、小規模の学校での指導体制、指導人員の確保の困難さ等も課題となっております。県内においては、本市と同様の現状や課題から、民営プールを活用している市町があり、近隣では春日部市の小学校の事例があります。それらの先行事例も踏まえ、大袋小学校における今後の水泳授業につきましては、民営プールを活用して実施してまいります。  民営プールの活用によるメリットといたしましては、天候に左右されずに授業が実施できること、民間事業者の指導員との連携による効果的な指導を行うことができること、指導人数が増えることで、指導員の指導の充実とともに、より安全確保が図られることなどが考えられます。  教育委員会といたしましては、モデルケースとして大袋小学校における民営プールの活用を実施し、その効果を検証するとともに、児童や保護者へのアンケート等も実施しながら、今後の市内小中学校のよりよい水泳授業の在り方について検討してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 次に、消防長。        〔中井 淳消防長登壇〕 ◎中井淳消防長 それでは、ただいまの武藤議員さんのご質問にお答えいたします。  消防・救急車両の事故発生状況についてのお尋ねでございますが。令和5年6月1日現在、消防局が運用する車両は、非常用車両を含め消防ポンプ自動車等24台、救急自動車11台、事務連絡車等18台の計53台、消防団が運用する車両は消防ポンプ自動車等42台で、計95台ございます。  まず、過去3年間の事故発生の状況と推移についてですが。令和4年度は10件、令和3年度は16件、令和2年度は10件の事故が発生しております。主なものは、狭隘な道路において電柱やブロック塀に接触したものや、緊急走行中に車両を追い越す際ドアミラーが接触したものなど、接触事故が最も多く、全体の約72%を占めております。また、特異な例といたしまして、救急活動中、救急自動車のバックドアを開けた際、傷病者の家族がバランスを崩し救急自動車から転落した事故がございました。  次に、修理代等の金額ですが。事故に伴う市損害額は、令和4年度が43万1,343円、令和3年度が121万7,571円、令和2年度が24万6,995円となっております。また、相手方損害額は、令和4年度が8万2,387円、令和3年度が27万1,381円、令和2年度はございませんでした。  こうした状況を踏まえ、職員の安全運転教育としましては、毎年車両運行に係る指導的立場の職員に自動車安全運転センターの研修を受講させ、その職員を講師として自動車教習所や広い駐車場を活用した車両安全走行訓練を実施しております。今後も、消防、救急車両を適正に管理し、安全運行に努め、消防業務を遂行してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 ただいまの答弁に対し、続けての質問はありませんか。(26番 武藤 智議員「はい」と言う)  26番 武藤議員。 ◆26番(武藤智議員) ご答弁ありがとうございます。何点か再質問させていただきます。  まず、大袋小学校プールが建設されなくなった理由について、再度質問させていただきます。1問目でもお聞きしたのですが、先日頂いた説明資料の中に、大袋小学校の新設、解体工事の設計費用として、令和4年度1,311万2,000円決算見込みという資料を頂きました。このプール新設工事の設計については実際に行われたのか、行われていないのかについてお聞かせください。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、教育長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、教育長。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましては、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○島田玲子議長 次に、学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えをいたします。  令和4年度、大袋小学校のプールの解体設計等が予算計上されておりました。昨年度の実績としましては、プールの建設までを含めた設計を実施したところでございます。以上でございます。 ○島田玲子議長 続けての質問はございませんか。(26番 武藤 智議員「はい」と言う)  武藤議員。 ◆26番(武藤智議員) ありがとうございます。今のご答弁を踏まえて、再度質問させていただきます。  (仮称)蒲生学園のプールは、変わらず建設する予定となっております。頂いた資料では、これから大袋小学校でモデル事業が行われ、今後の水泳授業の方向性が決定されていくとなっていますが、今後の水泳授業の在り方が定まらない時点で、建設が予定されています(仮称)蒲生学園のプールは屋内型温水プール、小学校、中学校で兼用して使用し、また可動式の床で深さを変えられるというような、すばらしいプールを作る計画となっております。また、水泳学習を行わない時季は、屋内運動施設として利用可能なものとしますとありました。  一方、大袋小学校のプール建設は見送りとなっておりますが、この事例を見ますと、あまりにも格差があるのではと感じるところでございますが、片やプール建設を中止とする、片や温水プールを建設するということの整合性や基準についてお聞かせください。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、教育長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、教育長。
    ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましても、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○島田玲子議長 学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えをさせていただきます。  今後の本市における水泳授業の在り方を検討するということで、令和7年度を目途に検討を進めているところでございます。その幾つかの方向性の一つとして、まずは民営プールを活用していくという方法がございます。したがいまして、大袋小学校につきましては、民営プールを活用したモデル事業ということで進めさせていただきたいと考えているところでございます。  また、そのほか進む方向性といたしまして、例えば学校同士のいわゆる共同利用というのが考えられます。その一つの例といたしまして、この(仮称)蒲生学園でございまして、小学校、そして中学校の共同利用によるプールの活用と、水泳授業の実施ということでございます。ただし、小学校、中学校の共同利用につきましては、どうしても体格の差があることから、プールのいわゆる水位を変えなければならないということで、可動床が必要であると判断しております。また、小学生、中学生、1校ずつの児童生徒、人数が多くなりますことから、通常のいわゆる6月、7月の2か月間では指導が終わらないということが考えられます。そこで、いわゆる指導期間を延ばすために屋内型、そして温水が必要となると、そのように考えてございます。  また、そのほかにも他市町の例を見ますと、公営プールの活用ですとかということも示されております。大袋小学校でのモデル事業ですとか、また将来的な(仮称)蒲生学園における共同利用等も含めまして、今後本市においてどのような水泳授業を展開していったらいいのか、方針を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(26番 武藤 智議員「はい」と言う)  武藤議員。 ◆26番(武藤智議員) ご答弁ありがとうございます。市長にご答弁お願いしたかったのですけれども、教育長のほうからご答弁いただきまして、ありがとうございます。  今、教育長、教育部局から答弁がありましたので、次の今後の水泳授業のほうに移らせていただきます。実は、今部長から答弁があったのですけれども、今後聞いていこうかなと思ったのですが、今の答弁で、大袋小学校は民営プールを利用してモデル事業を行うというような答弁があったのですが、このモデル事業というのは限定ではないのですか、大袋小学校のモデル事業ということで、越谷市全体という考えではないのか、その点についてもう一度答弁をお願いいたします。 ○島田玲子議長 教育長。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましても、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○島田玲子議長 次に、学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えをさせていただきます。  令和7年度までに検討しますが、越谷市における水泳授業の在り方でございますので、この大袋小学校のモデル事業というのは大袋小学校限定ではなく、市内でどのように水泳授業をしていったらいいのか、全市的な水泳授業の在り方について検討する一つのモデルとして考えてございます。以上でございます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(26番 武藤 智議員「はい」と言う)  武藤議員。 ◆26番(武藤智議員) ご答弁ありがとうございます。  ちょっと前後してしまうのですが、資料の中にもありました埼玉県内の水泳授業に関する新たな取組として、先ほどからお話がある民営プールの活用、または学校プールの共同利用、それから公営プールの活用、水泳授業の廃止と幾つか例があったのですが、今回大袋小学校のモデル事業として民営プールの活用とした理由について、もう一度お聞かせください。 ○島田玲子議長 教育長。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましても、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○島田玲子議長 学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えいたします。  今議員さんおっしゃった、いわゆる他市における新たな取組としまして、民営プールの活用、学校プールの共同利用、公営プールの活用、水泳授業の廃止というものが掲げられてございます。例えば民営プールにつきましては、当然立地条件等もございますので、あまり遠い距離でなく、移動時間も短時間で済ませられるところに民間の事業者があるかどうか、これが大きなポイントとなってくると考えております。  また、学校プールの共同利用につきましては、当然先ほど申し上げましたように、指導される児童生徒数が増えるということになりますと、利用期間を延ばす必要がございます。また、小学校、中学校の共同利用ですと、やはり先ほど申しましたように、いわゆる水位を変えなければならないということで考えますと、大袋小学校としましては共同利用はちょっと難しい、いわゆる近隣でそのような施設がないということで判断をせざるを得ないと考えました。  また、ご承知のとおり公営プールは近くにないということでございますので、今回大袋小学校につきましては、民営プールの活用ということで考えた次第でございます。以上でございます。 △休憩の宣告 ○島田玲子議長 この際、暫時休憩いたします。                                     (休憩 12時16分)                        ◇                      (開議 13時20分) △開議の宣告 ○久保田茂副議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △市政に対する一般質問 ○久保田茂副議長 武藤聡議員の市政に対する一般質問を続けます。  続けての質問はありませんか。(26番 武藤 智議員「ありません」と言う)  以上で武藤 智議員の質問を終了いたします。 △休憩の宣告 ○久保田茂副議長 ここで、議場内の換気及び執行部の入替えのため、議場外休憩に入ります。  この際、暫時休憩いたします。                                     (休憩 13時21分)                        ◇                      (開議 13時30分) △開議の宣告 ○久保田茂副議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △市政に対する一般質問 ○久保田茂副議長 市政に対する一般質問を続けます。  30番 金井直樹議員。  市長、教育長に対する3件の質問事項について発言を許します。(拍手)        〔30番 金井直樹議員登壇〕 ◆30番(金井直樹議員) 自由民主党越谷市議団の金井直樹でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。質問に入る前に、先日の台風2号によりまして被害に遭われました皆様方に、お見舞いを申し上げます。  さて、今回も市民の命を守る観点で、市長、教育長に質問をさせていただきます。まず1項目め、台風2号に伴う市の対応について、1点目、情報発信についてお伺いいたします。今回の台風2号接近に伴い、数日前から今後大雨になる可能性がある旨、天気予報で注意喚起があり、当日も北上してくる雨雲により他県で大雨が降り、被害が出ている状況がテレビ等で映像とともにニュースで放送されておりました。越谷市の情報発信はどうかといえば、6月2日当日の10時30分にcityメール、ライン、ツイッター等で大雨に注意警戒してくださいと配信されましたが、次に情報発信されたのが16時、アリタキ植物園の情報で、台風関係の情報発信は、注意喚起から10時間半後の21時3分で、自主避難場所の開放と災害情報管理システムのURLが貼り付けられたものでした。その後、また情報発信が止まり、3時間近くたって23時45分に新方川が氾濫危険水位を超えたとのことで、垂直避難を呼びかけるとともに、避難所を開設した。夜間だから足元に注意や、立体駐車場開放、災害情報管理システムのURLの貼付けの情報でした。  市民からすれば、市からの災害についての情報が欲しいのに、情報発信がない。状況が分からない。問合せ先の代表番号に電話をしたが、業務は終了したとのアナウンス。これで、前市長から継承した「安心度埼玉№1の越谷」、市民の命と暮らしを守る越谷、住んでいてよかったまち越谷、住み続けたいまち越谷、住みたいまち越谷と言えるのか、甚だ疑問であります。今まで、何年も前から何度も質問をし、改善していくとの答弁をしてきたにもかかわらず、改善されずに、このような市民が情報難民になってしまうような事態になったのか、市長にお伺いします。  また、市内小中学校の児童生徒さんの帰宅時間と重なる時間帯に大雨になり、道路冠水や突風があったわけですが、教育委員会として児童生徒さんの保護者等に対する情報発信はどうだったのか、教育長にお伺いします。  次に、2点目、避難所についてお伺いします。今回の台風2号により、自主避難場所として4つの地区センターの開放があり、その後、氾濫危険水位を超えたことにより、順次地区センターをはじめとして75か所の避難所の開設がされ、最大避難者数は561名になったと報告を受けております。21時3分の最初の市からの自主避難場所開設したという情報発信があった際に、原則として食料、飲物、寝具、薬等は提供できないので、各自用意してくださいという内容でした。私は、地元の避難場所を何か所か回らせていただいて状況を確認しましたが、避難されてきている方々は、大雨で道路冠水する中、徒歩で着のみ着のままで避難されており、ずぶぬれ状態でしたので、情報にある持参品は持ってこられるはずもありません。  そこで、職員の方に防災備蓄品は出せないのか尋ねたところ、場所の提供だけと指示されているとのことでした。結果的には防災備蓄品を使用してくださいましたが、避難所によって対応が違ったとの話も聞いております。このように、災害時の対応として、災害時に避難した方々に防災備蓄品の提供はしないという判断はどのようになされたのか、市長、教育長にお伺いします。  次に、3点目、職員参集についてお伺いします。今回の避難場所開設の際に、職員を参集して対応したわけですが、参集に当たりそれぞれの避難所を担当する職員の方々に対して、いつ、どのような連絡体制で参集したのか。また、避難所によっては1人から2人の場所もあり、今回のように川の氾濫危険水位を超えたことにより避難指示が出たわけですから、その地域の方々が、ご近所誘い合って大勢で避難所へ避難してきた場合、対応ができなくなる可能性もあると考えます。この件について、市長、教育長にお伺いします。  次に、4点目、被害発生後の対応についてお伺いします。市内各所で浸水、道路冠水の状況などの情報発信不足により、水の引かない地域で車の水没等が発生したり、冠水地域にお住まいの方々は、いつ水が引くのか分からない状況であったと聞いていますが、水が引かない期間が延びてしまった場合の情報伝達や取り残された方々への対応と、それに伴って学校の登下校について、市長、教育長にお伺いします。  次に、2項目め、市内公共施設における防犯対策についてお伺いします。今年3月に、戸田市の中学校で起きた高校生による生徒を狙った侵入殺人未遂事件は、記憶に新しい凶悪事件でありました。戸田市では、その事件を契機に、市内全小中学校から安全対策の強化を求める声が上がり、既に警備員を配置されていた小学校のほかに、全中学校へも警備員を配置するほか、防犯用品の備品配布、出入口のオートロックなどの安全対策を強化する方針であるとのことであります。そこでお聞きしますが、越谷市内の小中学校45校は、校内における第三者による犯罪に、児童生徒に対する防犯対策がなされているのか、教育長にお伺いします。  2点目、また市役所をはじめとする公共施設、地区センター、老人福祉施設、保育所、児童館などは、防犯対策としてどのようになっているのか、市長にお伺いします。  次に、3項目め、小中学校における地震災害の対応についてお伺いします。1点目、避難の方法についてお伺いします。昨今、日本各地で大きな地震が発生し、いつ何どき越谷の近くで大きな地震が発生するか分からない状況であります。学校で授業を受けているときに大きな地震が起きる可能性がある中で、日々登校しているわけでありますが、学校では大勢の児童生徒さんを、先生方をはじめとする職員の皆さんで、子供たちを安全に避難誘導していただいているのは理解しておりますが、改めて災害時の避難方法について、教育長にお伺いをいたします。  2点目、地震の際に心配になるのが、校舎の老朽化であります。大規模修繕がなされた校舎であれば、多少の心配も和らぐでありましょうが、校舎の壁面やタイルが剥がれていたり、クラックが入っていたり、地盤沈下が激しい、校庭にある樹木が高木になっていたりと、保護者からすると、地震が来たら校舎は大丈夫なのだろうか、上から壁の一部が落ちてこないのか、木が倒れてこないのか等の心配する声があります。そこでお聞きしますが、老朽化した校舎等に対する対応についてお伺いいたします。以上で1回目の質問を終わります。 ○久保田茂副議長 ただいまの質問に対し、市長、教育長の答弁を求めます。        〔福田 晃市長登壇〕 ◎福田晃市長 それでは、ただいまの金井議員さんのご質問に順次お答えをいたします。  まず、台風2号に伴う市の対応についてのうち、情報発信についてのお尋ねでございますが。本市では、台風の接近や大雨等に伴う情報発信につきまして災害情報管理システムを活用し、通行止めやポンプの稼働状況などの情報を地図情報と関連づけて公開することとしております。また、避難所の開設や避難情報などの情報につきましては、防災行政無線のほか、防災アプリ、防災ラジオ、市ホームページ、越谷cityメール、ツイッター、ライン、Lアラートによるテレビのデータ放送など、様々な手段を活用して情報を発信することとしております。  お尋ねの台風第2号に関する情報発信につきましては、避難所の開設準備ができた避難所から順次発信をいたしました。  なお、通行止めや道路冠水などの被害状況につきましては、一時的に災害情報管理システムへの反映ができないということが発生したことにより、情報発信に遅れが生じたものでございます。現在、災害情報管理システムの委託業者に、障害の原因について早急に究明してもらうよう調査を依頼しているところです。現時点では、障害の原因についての報告はありませんが、その原因が分かり次第、直ちに対策を講じ、今後このような障害が発生しないようしっかりと対応してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、避難所についてのお尋ねでございますが。今回の台風第2号に伴う大雨では、6月2日の午後8時15分に4地区センターを自主避難場所として開放いたしました。自主避難場所は、避難指示等が発令されたときに開設される指定避難所とは異なり、一時的に開放される避難場所として、原則市からの公的な支援はせず、避難中の食事や生活必需品はご自身でご持参いただくこととしておりました。その後、順次指定避難所を開設しましたが、市民の皆様への正しい周知が行き届かず、同様な扱いであったとの誤解を与える結果となってしまいました。  今後につきましては、避難所を開設する際には、指定避難所として円滑な支援物資の提供を図るとともに、市民の皆様が安全に早めの避難行動が取れるよう、適切な避難所の開設及び開設情報の提供に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、職員参集についてのお尋ねでございますが。本市におきましては、初動体制の取組や迅速な要員の確保など、応急対策を円滑に推進するため、緊急時における職員参集マニュアルを策定し、初動体制の強化を図っております。このたびの台風第2号に伴う大雨におきましても、マニュアルに基づき初動対応を実施いたしました。  具体的な動きにつきましては、6月2日の午前7時に災害対策本部を設置後、まずは4地区センターを自主避難場所として開放することを決定いたしました。それぞれの地区センター職員各2名に、順次電話で参集指示を行い、午後8時15分までに4地区センターを自主避難場所として開放いたしました。しかし、その後気象状況の急激な変化により、河川氾濫のおそれが高まったことを受け、県の施設及び文教大学を除く全ての避難所の開設を決定し、午後10時13分、避難所開設職員にメールにより避難所への参集指示を行いました。午後11時より、職員が参集した避難所から順次開設し、最終的には75か所の避難所を開設いたしました。現時点の集計では、避難所に参集した職員数は248人となっており、避難所によっては参集した職員が1人ないし2人であったという事実は把握しております。避難者数が一時的にでも20人を超えた避難所では、3人以上の職員が参集し対応していたため、必要最低限の人員配置はできていたものと考えておりますが、夜間の避難所開設となったこともあり、結果的に十分な体制が確保できなかった面もございます。  今後につきましては、夜間の参集となった場合でも十分な避難所運営体制を確保できるよう、改めて職員への周知徹底を図ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。失礼いたしました。先ほど6月2日の午前7時に災害対策本部を設置後と言いましたが、6月2日の午後7時でございます。すみません、訂正いたします。  次に、被害発生後の対応についてのお尋ねでございますが。本市では、台風の接近や大雨等に伴う水防活動について、越谷市における災害対策活動の実施に関する要領に基づき、市内のパトロールや情報収集を実施しており、通行止めや道路冠水などの被害状況を把握した上で、災害情報管理システムを活用し、公開することとしております。  お尋ねの台風第2号に伴う被害発生後の対応につきましては、気象の急激な変化で当初の予報を大きく上回る降雨となり、市内各所で冠水が発生いたしました。また、避難指示については、放流先の河川の一つの中川から江戸川へ排水する三郷排水機場のポンプの不具合が生じ、中川を含め流域の河川の水位上昇による越水の可能性が高まったことから、緊急的に発令したものです。夜であり、豪雨であったことから、避難に当たって建物の2階以上に避難する垂直避難を避難所開設とともに周知させていただきました。周知につきましては、様々な手段を活用して行いましたが、市民の方々に対し十分に避難情報が行き届かなかったというご意見も頂戴しております。  今後につきましては、今回の台風第2号における本市の対応について検証を行い、市民への情報の周知方法や体制等について見直しを図ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、市内公共施設における防犯対策についてのお尋ねでございますが。市役所については、常駐している守衛が定期的に巡視を行い、異常がないか確認するとともに、不審者等の連絡があればすぐに駆けつけられる体制を取っております。その際、公務の円滑、適正な執行を妨げるなどの禁止行為があった場合には、越谷市庁舎管理規則により警告、または庁舎からの退去を命ずることとしており、庁舎内で来庁者や職員等へ危害を加えるような行為があった場合には、速やかに警察へ通報するとともに、緊急を要するときには、押さえ込むためのさすまたを備えつけております。また、55台の防犯カメラを設置しており、中央管理室等で監視及び録画をしているほか、事件等があった際は警察へ画像データを提供するなどの捜査協力を行っております。さらに、平成17年4月からは、警察職務経験者である不当要求行為等対策専門員を2名配置し、暴力、脅迫、またはこれに類する行為に対する助言、指導及び関係者間の調整等に当たっているところです。  市役所以外の公共施設につきましても、子供たちが集まる保育所や児童館、高齢者が利用する老人福祉センターなどでは防犯カメラやさすまたを設置しているほか、非常時の対応マニュアルなどの整備や、不審者対策の訓練を実施している施設もございます。公共施設を安心して利用いただけるよう、ソフト面、ハード面双方の機能の充実や、非常時の適切な対応に努めてまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。私からは以上となります。 ○久保田茂副議長 次に、教育長。        〔吉田 茂教育長登壇〕 ◎吉田茂教育長 それでは、ただいまの金井議員さんのご質問に順次お答えをいたします。  まず、台風2号に伴う市の対応についてのお尋ねでございますが。情報発信については。学校における災害時の対応につきましては、通学区域の状況を適切に把握した上で、原則校長が判断することとしております。しかしながら、近隣の学校で判断に差が生じたり、兄弟の通う小中学校で異なる判断が下されたりした場合、児童生徒や保護者、地域の皆様の混乱を招くおそれがございます。そのため、教育委員会が危機管理室をはじめとする関係部局と連携を図りながら、気象情報の収集や分析を行い、全市的に児童生徒の安全確保に支障を来すと判断した場合には、市内一斉の対応を周知する場合もございます。  6月2日の台風第2号に伴う大雨の際には、暴風雨は予想されず、児童生徒の下校後に雨量が多くなることが予想されていたことから、教育委員会としては市内一斉の対応はしないこととし、各学校の校長の判断に任せることといたしました。各学校においては、通学区域内の状況から、校長が安全な下校の方法について判断する中、通学路の冠水を予期し下校時刻を早めた中学校がございました。なお、下校時刻を早める対応が必要となった中学校からは、保護者連絡アプリなど校内の緊急連絡体制により、保護者等へ連絡を行いました。また、教育委員会では、冠水が予想される近隣の小学校に情報提供いたしました。なお、その近隣の小学校においても、中学校と同様に下校時刻を早める対応をいたしました。  教育委員会といたしましては、今後も台風や大雨など非常変災時に保護者や地域の方々と連携し、各学校の情報収集体制の構築を図るとともに、子供たちの安全が確保できるよう各学校と情報連携を行ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、避難所についてのお尋ねでございますが。学校が避難所となった際には、緊急時における職員参集マニュアルに基づき、各学校の校務主事も勤務校に参集することとしております。校務主事は、学校現場を熟知していることから、施設設備や備品等の利用に加え、学校の校舎内等に配備されている災害備蓄品の搬出など、他の参集職員に協力し、円滑な避難所開設のための役割を担っております。加えて、今回は災害対策本部より、垂直避難準備のため学校校舎の開錠の指示もあったことから、学校の管理職及び校務主事に、学校に向かい準備するよう指示を行いました。なお、その際、避難所として使用できる教室を明確にするとともに、使用する順番等についても避難所職員に伝えるよう指示いたしました。  次に、職員参集についてのお尋ねでございますが。学校職員は、勤務時間中の発災であれば、児童生徒の避難や安全確保、引渡しを優先しつつ、市職員による避難所開設に協力いたしますが、休日や夜間の発災の場合は、市職員が参集し避難所開設・運営を行うこととしております。ただし、今回は垂直避難を実施するために、校舎を避難所として使用できるよう参集を指示いたしました。その際、避難所の運営に協力をした学校があったという報告も受けております。今後は、今回の結果を踏まえ市長部局と連携し、より円滑な避難所開設・運営について検討してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。  次に、被害発生時の対応についてのお尋ねでございますが。教育委員会といたしましては、非常変災が起こり得ると想定される際には、学校施設の管理に関して注意喚起するとともに、災害後の教育活動の実施に支障があるかどうかについてあらかじめ調査を依頼し、状況の把握をしております。  今回の台風第2号による被災発生後の登校について、土曜日の午後から雨が上がったことや、日曜日の午後4時までに市内の冠水状況が解消されたことから、市内一斉対応ではなく、各学校の判断により登校することといたしました。その際、浸水被害があった中学校では、日曜日に校長と教頭が校舎内外の被災状況を確認するとともに、月曜日の登校に向け、安全確認も含め浸水箇所の清掃を行った上で、通常どおりの登校といたしました。また、同じように被災した小学校についても、同様の対応をいたしました。  一方、その他の学校では、登校時の安全確保のため児童生徒の登校前に、通学路の被害状況の確認を行うとともに、登校指導等の対応をしております。なお、台風による教育活動への支障等の有無について確認したところ、登校に関して支障があったとの報告はございませんでした。  教育委員会といたしましては、今後も関係部局や小中学校との連絡を密に取りながら、台風や大雨の状況に応じて児童生徒が安全に登校できるよう対応してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、公共施設における防犯対策についてのお尋ねでございますが。市内小中学校における防犯対策については。関係機関、団体と連携、協力し、学校、家庭、地域が一体となった防犯等に関する安全教育、安全管理の充実を図っております。教育委員会といたしましては、子供たちが被害者となる痛ましい事件を防ぐために、国、県からの学校安全教育や、安全管理等の通知を各小中学校へ周知し、教職員の危機管理意識を一層高めるとともに、不審者侵入等に対しての防犯体制の確立を図っております。また、警察と連携し、不審者情報を学校や保護者へ情報提供しております。  各小中学校においては、実態を踏まえながら防犯対策を行っております。具体的には、学校安全計画や危機管理マニュアル等の整備や見直し、さすまた等の防犯グッズの設置、警察との連携を行っており、教職員に対しては、緊急時の連絡体制や役割の確立を図っております。児童生徒に対しては、生活、安全に関する学習指導や防犯教室、不審者対応避難訓練等の実施、家庭に対しては、懇談会や学校ホームページ等により防犯に関する情報提供や啓発を行っております。また、来校者に対しては、来校者名簿への名前の記載及び名札の着用を依頼し、教職員が積極的に声をかけるなど、初期対応の一層の徹底に取り組んでおります。  戸田市の学校侵入事件後の対応としましては、教育委員会から危機管理マニュアルの見直しを通知するとともに、具体的な対応策として、児童生徒の登校後に門扉や昇降口を閉じること、来校者に声かけをすること、児童生徒に対して不審者に遭遇したときの対応等について指導するよう指示しております。教育委員会といたしましては、今後も子供たちの命を守るため関係機関と連携し、安全安心な学校づくりを目指してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、小中学校における地震災害の対応についてのお尋ねでございますが。ここ数年、日本各地における災害の発生状況から、各学校の防災対策、災害時の対応準備をはじめ、防災教育を充実させることは極めて重要であると考えております。  避難の方法については。地震発生時に遅滞なく円滑な対応ができるように、各学校においては学校保健安全法で義務づけられている危機管理マニュアルを作成し、教職員が実施すべき事項や役割、避難経路等を定めております。具体的には、発災時に児童生徒は一次避難として、落ちてこない、倒れてこない、移動してこない場所で自分の身の安全を確保すること。管理職をはじめ教職員は、直ちに情報収集を行い、子供たちが安全に避難できるかどうか、避難経路や避難場所の確認を行うこと。さらに、天候や被災状況を鑑みて、より安全な避難経路を使って校庭等の避難場所への二次避難を実施させることなどとしております。各学校におきましては、毎年度危機管理マニュアルの見直しを行っており、教育委員会もその状況を確認しております。また、様々な状況を想定しながら、実践的な避難訓練を実施しております。  教育委員会といたしましては、各種防災に関わる研修会等において先進的な実践例を共有するとともに、自分の命は自分で守るなど、児童生徒の防災意識をより一層高めるために、関係機関や地域との連携を図りながら引き続き取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、老朽化した校舎等に対する対応についてのお尋ねでございますが。本市の学校施設の半数以上は、1960年から1970年代に建てられており、40年以上経過しております。このため、経年劣化等により外壁やタイルが一部剥がれ落ちている校舎等も見られております。各学校では、校務主事や教職員が施設や設備の安全点検を随時行っており、不具合や危険箇所等があれば教育委員会に報告を行うこととしております。  教育委員会では、外壁やタイルなどの剥がれそうな箇所があれば、撤去するなど応急措置を行い、その後、調査、積算等により予算を確保し、順次改修工事を進めているところでございます。今後も施設の状況に応じて改修工事を行うとともに、老朽化した学校施設の長寿命化改修や更新についても検討を進め、安全な学習環境の確保に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○久保田茂副議長 ただいまの答弁に対し、続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  30番 金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) るるご答弁ありがとうございました。それでは、再質問に入りたいと思います。  まず、情報発信の部分から行きたいと思いますけれども、今回、今のご答弁で、様々な媒体を使って発信をしているということは分かっています。これずっと言われている話ですから、毎度毎度同じ答弁ということであります。聞きたいのが、今回は何で朝10時半から10時間後の21時まで何の情報発信もなかったのか。少なくとも、少しは情報発信できるのではないかなという思いもありますし、何でこういうことを聞くかというと、私自身ツイッターを発信しているのですが、その中で市民の方から直接ご意見をいただいたり、私のツイッターの閲覧者数が14万閲覧とか、とんでもない閲覧数をいただいておりまして、やっぱり情報が欲しくてしようがない市民の方が多いのではないかと。先ほど武藤議員が質問されていましたけれども、電話したけれども、つながらなかったとか、つながったのかもしれませんけれども、情報として市役所には連絡ができないとか、そういう状況も踏まえて、なぜ10時間半もその発信ができなかったのかについてお伺いしたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えをいたします。  確かにこの時間、かなり長い時間があったということで、これは私も把握しております。これは単刀直入に言うと、我々としても本当に考えなければいけないと。このときに何を発信すればよかったのかということで、先ほどもちょっと災害情報管理システムの不具合についてお話しさせていただきましたけれども、それでも、この間市民の方が何の情報を欲しくて、我々として何を出さなければいけなかったというのは、本当に大きな課題だなというふうに思っております。例えば河川の情報が、これだけ上がってきたとか、道路冠水、これはちょっと様々なところがあったので、全部出すのかというのは、やはり地図情報と組み合わせたほうが分かりやすいとは思うのですけれども、これも壊れたときにはどうするのかとか、その辺の大きな課題があったなというのは、これは素直に認めざるを得ないというふうに思っています。こういうことも含めて、このときに我々として何が出せたのかというのは、もう一度しっかりと考えさせていただきたいというふうに思います。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  30番 金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 結果的に、今回の件については何を発信していいか分からないとか、災害情報管理システムですか、これで対応したいと。結果的には、それが動いていないと。多分パンクしていたのだと思うのです。これは、申し訳ないのですけれども、市長が議員のときからずっと言ってきて、市長はITが得意分野だと言っていらっしゃる方なわけです。業者に委託しているからということになるのかもしれないけれども、やはりこれ想定外というのは、想定外であっては駄目なのです。それ以上降ることも踏まえた上で、どれだけの人が見るのか、聞くのか、探るのかというところを、やはり親身になって考えていかなければ、今回は申し訳ありませんでした。動きませんでしたとか、原因を究明しておりますというのは、これ市長がずっと、もう何年も前から自分で、自ら議員のときからそれやってきた話ではないですか。それなのに、今回こういうふうになって、これ3年間大きな災害が、水害がなかったからということになるのかもしれないですけれども、結果的にはそういうことになるわけです。今回たまたま大きな被害は、被害出ていますけれども、人命に関わることとか、そういうことはなかったかもしれませんけれども、結果的にはそういうことになるわけです。皆さん、情報を何で発信しないのだ。多分市長も自ら、IT得意ですから、そういうネット関係とかもチェックされていたと思います。ほかの市の市長さんもどうしているのかなと思ったりしていたのではないかなって僕は想像するのですけれども、その辺についていかがですか。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  正直言って他市の情報が、今何を発信しているかというのは、その時点では見ていないです。それ終わった後に確認をしていますけれども、そのときのいろんな判断もあり、見ていないです。先ほど言ったように、情報発信の仕方も課題があるということで我々もしっかり認識しています。  システムについては、アクセス数が多かったから止まったのかというと、ちょっと我々もいろんなところから調べていますけれども、メーカーのほうから具体的な返事がないので、推測でこうでしたということは今言えない状況なので、それはしっかりと、確かに議員言われるとおり、それ分かったのではないかと言われるのはそのとおりで、そこは本当に真摯に反省をして、そこについてはしっかりと、今後二度とこういうことがないようにやっていきたいというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続いての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  30番 金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 情報を欲しくて、本当にいろんな情報を知りたい、今どうなってしまっているのだろうという方たちがやっぱり情報難民になって、分からなくなっているのは事実だと思うし、それは多分市長にも直接連絡来ているのではないかなと思います。  そういうことを考えれば、やっぱりそれは本当に反省しなくてはいけませんし、これからの時期に、大きな台風が来るとか大雨が降る。先ほど1回目のときに想定外だったと建設部長が言っていましたけれども、市長も言っていましたけれども、やっぱり線状降水帯もないし、大雨になる状況ではなかったはずなのに、越谷を発端とする線状降水帯のようなものができたというのは、これからあり得る話だと思うのです。そこは、想定外ではなくて想定をしていかなければ、やはり市民の命は守れないのではないかなというふうに思っていますので、しっかりと情報発信のほうしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  教育長のほうにちょっとお伺いしますけれども、先ほどのご答弁の中で、小中学校の下校については校長先生の判断、各学校の判断でということだったのですけれども、これ校長先生に指示をして、校長先生はどのような形でその地域の見回りとかしたのでしょうか、お伺いします。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましては、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○久保田茂副議長 次に、学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えいたします。  各学校で、今様々な情報機器等も学校でも利用ができますので、例えば雨雲レーダーですとか今後の降水状況について、まずはデータ等で確認をさせていただいております。あと、地域における例えば冠水の状況だとかということが、やはり懸念をされるということがございますので、各学校、その地域の皆様にご協力をお願いしまして、災害時の連絡員というのを実は設けております。主にはPTAの役員の方だったり、また自治会の方、学校運営協議会委員の方々、そういう方をあらかじめ指定しておきまして、その地域の状況等について情報を入手するようにしてございます。  また、特に小学校などで低学年、いわゆる送りをしていくという学校が非常に多うございますけれども、子供たちの歩く道が本当に安全なのか、それは状況に応じてですけれども、事前に確認をしたり、そういうことも行っている学校もございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  30番 金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) ということは、今ご答弁ありましたけれども、地域の方々と連携をする。保護者や地域の方、連絡員としっかりと連携が取れて情報収集ができたということで、各45校そういうふうに報告は受けているのか、お伺いします。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましても、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○久保田茂副議長 次に、学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えを申し上げます。  地域の方からの情報があった学校もございますけれども、多くの学校の状況を確認したところ、下校の見守りをいつも以上にしっかりやっている学校ですとか、また下校時刻を早めて帰している学校が非常に多くございました。中学校につきましても、部活動の早めの切上げ、もしくは部活動の停止などを決めて、早めに帰宅するという対応をさせていただいたということで報告を受けているところでございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  30番 金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 子供たちの帰り道、特に夕方でしたので、そこだけは本当に気をつけていただかないと、何が起きるか分からない。本当に、私の孫の話になって申し訳ないですけれども、通学班で学校から帰ってくるとき、そのほかの子もそうなのですけれども、やっぱり冠水した道を帰ってくることになるわけです。冠水する場所は決まっていて、そこはいつも冠水するということですから、何かあってからでは遅いということで、そこら辺については少しでも早く学校が、先ほどの話ではないですけれども、想定外だったでは済まなくなってしまうので、やはりそこは早めに切り上げて下校するとか、そういうことはぜひやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、避難所の話に行きたいと思います。避難所の開設についてですけれども、4か所の地区センターが最初に自主避難となって、情報発信があった際に、自主避難場所であるから場所の提供だけと。ただ、結果的には、それがうまく伝わらなかったのだということで、勘違いをしてしまうということがあったと思うのですけれども、これについては、なぜそうなってしまったのか。やっぱり本来であれば、そこが一番大事なところだと思うのです。その辺についてはいかがですか。どういうお考えですか。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えをいたします。  これは、私も後で見て思ったのですけれども、市民の皆様が避難所と自主避難所の違いをそもそも理解しているのかということでいうと、なかなかそこまで考えられている方はいないのかなというふうに思いまして、それであれば、市民の皆様から考えると、避難所も自主避難所も多分一緒だろうということで、何で避難所にそういうものがないのだという疑問を思われるのは、これは本当に問題があったなというふうに思っております。少なからず出すのであれば、自主避難所はこういうもので、避難所はこうですという説明があるか、何か注釈がなければ誤解を招く表現だったなというふうに思います。  これを、もう避難所って言ったら避難所とするのか、そうやって注釈を出してお知らせするのかというのは今後の課題だと捉えておりますけれども、そういったことを、重要なのは市民の皆様に正しい情報が正しく伝わるということだと思いますので、それはこちらで検討したいなというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  30番 金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 今ご答弁いただきましたけれども、自主避難場所については地区センターだったのです。避難場所については、学校とかほかの場所もあるので、地区センターであれば、ある意味市の職員さんがいらっしゃいますし、その場にいますし、自動販売機もあるとか、いろんなそういう対応もできるのですけれども、やっぱりそういうものがないところが基本的には困ってしまうのです。要するに、備蓄品もどう出すか。これは、教育委員会さんのほうだったり、学校の校務さんとかの問題にもなってくるので、そういったところの徹底。ですから、自主避難場所なのか避難所なのかの設営については、その線を引く引かないとかという問題です。そこについては、しっかりと分かりやすく、それを市民はもちろんだけれども、職員の皆さんにきちんとしておかないと、その職員の皆さんが勘違いしてしまって、いや、出さなくていいと言われていますとか、そういう答えが返ってきてしまうと、えっ、何でという話になってしまうので、そこはしっかりと担当部署で徹底していただきたいというふうに思っております。  次に、職員の参集についてお伺いしますけれども、これ実際のところ先ほどのご答弁だと、10時13分に避難所開設職員に対してメールにより参集の指示をしたということだったのですけれども、これ避難してくる皆さんとほぼ同じような時間になるのかなと思うのですけれども、職員の皆さんは、私避難所に行ったときに、1人しかいない、2人しかいないという状況があったりするのですけれども、これ実際にそういう時間に参集しろって言って集まれるのですか。実際に集まっているところもあったし、集まっていないところもあった。校務さんが来ていないとか、校長先生が来ていないとかいうことがあったわけです。そういう場所もあったはずなのですけれども、それについてのお考えいかがですか。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、危機管理消防監よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、危機管理消防監。 ◎菊名征久危機管理消防監 それでは、お答え申し上げます。  今回の参集メールにつきましては、急激な気候の変化に伴って夜間になってしまったこと、これについては今後対応していかなければいけないのかなというふうに考えております。今後の対応につきましても、そういった状況のときはあらかじめ職員を避難所に待機させるとか、そういったようなことで対応していかなければいけないというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) その台風の後、また大雨が降りそうだというときに、地区センターにお泊まりになった職員の方もいらっしゃるという、指令が出て泊まっていたという話も聞いていますので、少し対応することになったのかなと思っていますけれども、やはり避難所を運営する職員の皆さんが来れなかったとき、鍵が開けられなかったときということは想定されるわけです。今回は、それで済んだというだけの話で、やはり大きな想定外のものが来れば、集まれない、来れないということは考えられるわけです。そうなってきた場合に、やっぱり地域の力が、先ほど工藤議員からも質問があったと思います。地域の方たちの連携が必ず必要になってくると思うので、それについてもっともっと避難所を運営するに当たって地域の皆様方に、前回もちょっと前に自治会館を避難所にすることも考えてくださいって言って、それを進めていただいたのは事実なのですけれども、やはり自治会館がない自治会もありますので、そうすると避難所に避難してくるということになりますから、そこら辺の地域との連携についてはいかがでしょうか。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、危機管理消防監よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、危機管理消防監。 ◎菊名征久危機管理消防監 それでは、お答えを申し上げます。  確かに鍵を持った職員が来れなかった、それから遅くなったという、今回そういったような事案が発生したということは周知をしてございます。今年度そういったことに対応するために、鍵につきましては小中学校44校を対象にキーボックスの設置、こういったものを進めてまいります。これによって、これまで以上に避難所開設が迅速にいくというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) そうなると、今のキーボックスの関係ですけれども、今年度設置をして鍵が開けられるようにするのだと思うのですが、これは職員のみなのか、地域の皆さんと連携をして、すぐ近くにいる地域の皆さんがそういうときに対応できるようにするのかについてお伺いします。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  それは、ちょっとこれからの検討課題として、今まだ結論が出ているわけではございません。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 今回の台風2号については、やっぱり3年間ぐらい大きなものがなかったから、少し忘れかけてしまっている部分あるのかなという思いもありますし、それは、ただ新方川が氾濫危険水位を超えてきたというのもありますから、やはり今後も必ずあり得る話なので、しっかりとやっていただきたい。学校側の教育委員会のほうもそうなのですけれども、やはり子供たちの命をしっかり守っていただきたいという意味で、災害に対して、こういったものについて対応していただきたいと思いますので、これは要望にさせていただきます。  次に行きたいと思います。市内の公共施設における防犯対策についてお伺いをしたいと思います。小中学校で防犯対策をしているということでしたけれども、これは先ほどの答弁で、さすまた等の防犯グッズの設置、警察との連携等を行っておりますということなのですが、これは各学校の防犯グッズですか、さすまたのグッズについては、どのぐらい設置されているのかというのは、教育委員会として把握されているのでしょうか。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましては、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○久保田茂副議長 次に、学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えいたします。  さすまた、その他の防犯グッズにつきましては、教育委員会からの一律の配付等ではなくて、学校の実情に応じて備えていただくものとしてございます。今回、改めて防犯グッズの所在、また本数等につきましては確認をさせていただいたところでございます。今後また必要となる場合には、学校と連携を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けてのご質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 今調べましたということだったのですけれども、足りていない学校はないのか、全くない学校、そういったものを用意していない学校があるのかないのかについてお伺いします。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 ただいまの部長からの報告について、少し校数と設置数等について補足させていただきますが、さすまたについては44校そろえてございます。あるいは、ネットランチャーについては31校、撃退系スプレーについては11校、その他カラーボール、防犯ブザー、警棒、ホイッスル、竹刀、ヘルメット等を用意してございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 今さすまた44本ということで、恐らく各学校に1本なのかなとちょっと思ったりもするのですけれども、ではそれについて、その防犯グッズについての使用方法とか使い方についての研修等は実際にやっているのかどうかお伺いします。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 ただいまのご質問につきましては、学校教育部長よりお答えをいたします。 ○久保田茂副議長 次に、学校教育部長。 ◎青木元秀学校教育部長 それでは、お答えいたします。  学校では、例えば夏季休業中などに警察の協力を仰ぎまして、実際のさすまた等を用いた防犯の研修会を実施している学校がございます。あと、多くの学校は、これは児童生徒も一緒に不審者対応避難訓練というものを実施しておりまして、そういうときに、役割を負った教職員がさすまた等を用いて制圧する等の訓練も実施をしているところでございます。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) ありがとうございます。さすまたとか防犯の器具については、相当訓練をしないと実際に暴漢が入ってきたときには、なかなか対応できないと思うのです。実際に、女の先生がさすまたを操作できるのかとか、男の先生でもどうなのか、犯罪者、犯罪をするような人たちが入ってきたときに、さすまたで押さえ切れるのかというところもあると思うのです。  それで、今回こういうものがあったらいいのではないかというのを用意したので、ちょっと実演したいので、ぜひ見ていただきたいと思いますので、議長、よろしいでしょうか。 ○久保田茂副議長 はい、どうぞ。 ◆30番(金井直樹議員) 実は、これをさすまたに、上につけるものがあって、これで拘束をしてしまおうというものがあって、これは栃木県だったり茨城県だったり導入していて、大変安全で、さすまただと逃げられてしまうとか、逆に使われてしまうということがあって、これで拘束するというものがあって、ちょっと実演しますので。  ちょっと市長のほうに文句言っているような形でお願いします。        〔「リアルな感じで言います」と言う人あり〕 ◆30番(金井直樹議員) ええ、お願いします。        〔「おい市長、言いたいこといっぱいあるんだ」と言う人あり〕 ◆30番(金井直樹議員) それで、こう後ろから、こういうふうに拘束をできるというものなのです。これだと犯人が逃げられない。        〔何事か言う人あり〕 ◆30番(金井直樹議員) ありがとうございました。このようなグッズがあって、犯罪者を拘束してやると大変安全であるというものもあるのですが、こういうのを取り入れて、戸田市では警備員を配置していますけれども、安価で子供たちの命を守れるというものについて、教育長のご意見をお伺いしたいと思います。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 子供たちを抱えている施設は学校だけではございませんので、実際にそういった暴漢者が、不審者が学校あるいは該当施設に侵入した場合についての、いわゆる残っている職員の状況によって、さすまただけでは大変難しいということは承知しておりましたので、今言ったようなものについては、市長部局と連携を図りながら調整してまいりたいと思いますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) 今、教育長に小中学校のことを聞いたのですけれども、次のところの部分で公共施設、これは先ほど言いました地区センターとか老人福祉施設とか保育所とかなのですけれども、今こういったものを用意していったらいいのではないかと思って学校側には言ったのですけれども、そっちの公共施設的にはいかがですか。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。
    ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、総務部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総務部長。 ◎榊勝彦総務部長 それでは、お答え申し上げます。  市役所をはじめとする公共施設につきましても、基本的にはさすまたという類いのものを設置させていただいております。ただ、さすまたについては、お話もありましたとおり欠点も多く指摘されているところでございますので、そうした欠点を払拭するために、警察との共同開発というところで設計されたのが、今ご紹介いただいた商品であるというふうに私どもは認識しております。  したがいまして、腕力に自信がない職員ですとか、例えば1人きりになるような職場環境の多いような部署については、やはり軽量型の防犯器具であるとか、ただいま実演いただきました瞬間的な拘束用具といったもの、非常に有効と考えられますので、今後導入については前向きに検討していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「はい」と言う)  金井議員。 ◆30番(金井直樹議員) ありがとうございました。やっぱり市民の命を守る、もちろん職員の命を守るということは大事ですので、いろんな凶悪犯罪も増えていますし、いろんなことがニュースでも出てきますので、ぜひとも命を守る的にはそういったもの、また先ほどもご案内がありました防犯グッズの使用、防犯ブザーであったり、防犯カメラであったりとか、そういったものについてしっかりと指導、研修していただいて、そういったことがないように十分ご自身の、関わっている方たちの命ももちろん大事ですけれども、全ての人たちの命が守れるように対応していただきたいと思いますので、よろしくお願います。  最後の項目になりますけれども、小中学校の避難についてお伺いしたいと思います。実践的な避難訓練をしているということだったのですけれども、その避難訓練の在り方として、うちも孫がいるので、子供たちが避難をしている状況を見させていただいたこともあります。自分の子供、もちろん自分のときもそうでしたけれども、避難するというのは十分分かっているのですが、そのときの格好、その件についてお伺いしたいのですが、子供たちは避難する際どのような格好かというと、恐らく防災頭巾をかぶりなさい、そして避難しましょうねという話になると思います。この防災頭巾については、落ちてくるものに対して大変弱いという話は多分ご存じだと思います。何でこういうことを言うかというと、避難訓練を見させていただいたときに、先生方はヘルメットをかぶっているのです。子供たちは防災頭巾、もしくは黄色い帽子になってしまっている。それ地震を想定して、最初に机の下で地震が収まるのを待つということになるかと思うのですけれども、これ何で言うかというと、先ほど次の項目で聞いた老朽化している建物の中から避難をする。だから、崩れてくるものがあったり、おっこってくるものがあるのではないかと、そうなったときに防災頭巾が子供たちの頭を守れるかというところが、保護者の中でも話題になっています。  それで、今回また提案させてもらいたいのですけれども、こういうものです。別にこれ僕は販売員でも何でもないのであれですけれども、うちの子供にはこういったものを用意させて、これで頭を守りなさいという形をとっている。ただ、ほかの子供たちは防災頭巾だと。椅子に敷いて座布団にしている防災頭巾で、ぺっちゃんこになったもので頭を守れるかということになるので、そういったものをしっかりと学校側だったり教育委員会が把握をして、子供たちの命を守るためにはやっぱりヘルメットだなといういうことを言えなかったら、防災頭巾というのはもともと関東大震災のときや戦争中に、火の粉から頭を守る、顔を守るというのでできたものですから、頭を守るというのはすごく大変だと思うのです。やっぱりヘルメットであれば子供たちの頭を守ることができますから、そういったものを取り入れていくということが必要ではないかと思うのですが、これについてお伺いしたいと思います。 ○久保田茂副議長 教育長の答弁を求めます。 ◎吉田茂教育長 現実的には、学校環境に即した避難経路及び避難場所の設定並びに避難計画の作成の確認については、それぞれの学校で学校危機管理マニュアルをつくっておりますので、その見直しを図ってまいらなければいけないというふうに考えておりますのがまず第1点ですが、ただいまのヘルメットにつきましては、今後の調査研究にさせていただければというふうに思いますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(30番 金井直樹議員「ありません」と言う)  以上で金井直樹議員の質問を終了いたします。 △休憩の宣告 ○久保田茂副議長 ここで、議場内の換気及び執行部の入替えのため、議場外休憩に入ります。  この際、暫時休憩いたします。                                     (休憩 14時31分)                        ◇                      (開議 14時47分) △開議の宣告 ○久保田茂副議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △市政に対する一般質問 ○久保田茂副議長 市政に対する一般質問を続けます。  16番 浅古高志議員。  市長に対する2件の質問事項について発言を許します。(拍手)        〔16番 浅古高志議員登壇〕 ◆16番(浅古高志議員) 越谷刷新クラブの浅古です。議長の許可をいただきましたので、2点数項目にわたり市長へ質問させていただきます。  まず1項目め、越谷サンシティ全面建て替え方針の転換についてお尋ねいたします。昨年12月議会の私の一般質問にて、将来にツケを回さない公共施設の在り方についてと南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出事業構想についての中で、物価高騰など現在の経済状況を踏まえて、改めてサンシティ建て替えの必要性について取り上げさせていただきました。その内容は、まさに先日、福田市長から越谷サンシティ整備基本計画の一部見直しについての記者会見があった内容とほぼ同じ内容であり、公共施設の在り方については、私の考えと福田市長の考えに、現在のところ多くの共通点があることが分かりました。そして、将来的な財政負担の観点から、越谷サンシティの整備計画を一部見直すなど、福田市長のご判断は私も強く共感いたすところではありますが、越谷サンシティ整備基本計画の一部見直しの発表があってから、私のところにたくさんの問合せをいただいており、多くの市民が今回の計画変更について不明な点や、計画の土台である南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出事業構想の方向性についても不安に感じている状況でございます。その点を踏まえ、今回改めて一般質問に取り上げさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まずは、越谷サンシティ整備事業における方針転換に対しての市民意見についてお尋ねいたします。2022年12月、私の一般質問で福田市長は、越谷市の市政では類を見ないぐらい、実は市民の皆様の声を聞きながら進めてきた事業であること。市長自ら様々な話合いの会議に傍聴し、アンケートの結果も確認したこと。また、事業者の話を聞いたことなどご答弁をいただきました。さらに、今回のサンシティに関しては、市長は「本当に皆さんの意見を聞いて、ある程度ニーズを把握してきて、市民の皆様の声も集まってきたということで、これを、こういうのがありましたよということで、業者さんというか民間事業者に投げると、多分それなりの答えが来るというところまでの、ある程度の確信というものは持っています」とのご答弁もあり、今まで計画を推進するに当たり、様々な意見を市長自ら触れ、耳にする機会などをお持ちでしたが、今回の方針転換を決定するに当たり、どのような意見があったのか、またどのように意見集約を行ったのかなど、お聞かせください。  次に、越谷サンシティ整備事業における方針転換の経緯についてお尋ねいたします。同じく昨年12月、私の一般質問で市長は、「現在のサンシティは1979年のオープンから40年以上が経過し、大規模修繕が必要な時期に差しかかっており、改修に当たっては多額の費用を要すること、また、たとえ大規模修繕をしたとしても、コミュニティ施設棟と商業棟が一体になっている現状の建物の形態ではにぎわい創出は難しいこと、こうしたことから改修に費用をかけて現状を維持するよりも、改修費用を大きく超える費用をかけてでも建て替えをして、にぎわいや収益性を追求するほうがよいという考え方に変わりはございません」との答弁をいただきました。昨年12月の私の一般質問から、どのような経緯で今回の方針転換に至ったのか、お聞かせいただきたいと思います。  3点目、マーケットサウンディング調査についてお尋ねいたします。福田市長は、以前より市民の声を重要な検討材料としてきたと度重ねておっしゃってまいりました。また、今回、将来負担という財政的な側面も重要な検討材料とし、方針の転換を図られました。その重要な検討材料の中の一つが、建設に関わるマーケットサウンディング調査ではないでしょうか。調査にて図られてきたことは、今回の建築資材の高騰や費用の試算などから分かると思いますが、しかしながら、重要な判断材料であるマーケットサウンディング調査については、現在公表されている情報がごくごく僅かであり、透明性や公平性の観点から明瞭ではないと感じております。昨年12月の私の一般質問では、業種、法人形態、資本、市内、市外の所在についてお尋ねをいたしましたが、お答えいただいたのは業種のみでございます。また、ホームページにて、それに伴う意向などしか公表されていない状況です。今回、全てを建て替えていたら320億もかかると試算も公表されておりますが、方針転換に、事業者から調査結果などにおいて何らかの影響を受けていなかったのか、お聞かせいただきたいと思います。  4点目、越谷サンシティ整備事業における方針転換によるにぎわい創出への影響についてお尋ねします。先ほども述べましたが、昨年12月の段階では、福田市長は私の質問に対し、「改修費用を大きく超える費用をかけてでも建て替えをして、にぎわいや収益性を追求するほうがよい」というご答弁をされております。にぎわい創出における方針転換についてのお考えと、この12月のご答弁との相違点をお答えいただきたいと思います。  続きまして、台風2号水害の対応について、稼働していなかった排水ポンプについてお尋ねいたします。6月2日から3日にかけ台風2号の影響で、越谷市内では観測史上最多の24時間雨量が260.5ミリを記録し、市内様々な場所で豪雨による被害が発生いたしました。私も2日の午後から、市民より連絡を受け冠水現場を見て回っておりました。その中で、夕方6時頃、地元の方から大間野町4丁目地区内の冠水状況が悪く、七左エ門川排水機場が稼働していないのではと連絡があり、現地を確認したところ稼働がされておらず、排水が行われておりませんでした。その後、3日の午前3時頃に、今度は大間野5丁目の地元の方から、同じく冠水状況が悪く、大間野排水機場が稼働していないのではと連絡をいただき、現地を確認したところ、やはり稼働がされておらず、排水も行われていない状況でございました。両地域とも、長い間水害に苦しんできた地域であり、今回の水害でも多くの被害を出している地域でございます。  稼働していなかった理由はとにかく、梅雨に入り、これからも水害のリスクが高まる季節に入ったこともあり、今回のように、されるべき排水が行われていない状況が続きますと、生活に不安があって困っているとの声も多くいただいております。両排水機場の今後の対応についてお聞かせいただきたいと思います。以上で1回目の質問を終わります。 ○久保田茂副議長 ただいまの質問に対し、市長の答弁を求めます。        〔福田 晃市長登壇〕 ◎福田晃市長 それでは、ただいまの浅古議員さんのご質問に順次お答えをいたします。  まず、越谷サンシティ整備事業における全面建て替え方針の転換についてのお尋ねでございますが。越谷サンシティ整備事業における方針転換に対しての市民意見について、越谷サンシティ整備事業における方針転換の経緯について、マーケットサウンディング調査について及び越谷サンシティ整備事業における方針転換によるにぎわい創出への影響についてに関しましては、関連がございますので、一括してお答えいたします。  越谷サンシティ整備事業につきましては、昨年5月に当時コロナ禍の収束が見えず、ウクライナ情勢等の影響などにより、エネルギーや建設資材価格が大幅に高騰するなど、社会経済情勢の著しい変化が生じており、不安定、不確定な要素が多く、一旦立ち止まって見極める期間が必要と判断し、事業の1年延期を決定させていただきました。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況、そしてそのことに伴う社会経済への影響、さらには建設資材価格や市場金利などの動向を常に意識し、注視してまいりました。  一方、昨年、越谷市公共施設等総合管理計画の改訂作業を進める中で、今後の公共施設の状況、具体的には市立病院をはじめ、小中学校、学校給食センターなど、サンシティとほぼ同時期に建設し、少なくともこの先10年以内には改修や建て替えなど、何らかの形で整備等に着手をしなければならない施設が多く存在し、本市の今後の財政負担について、強い危機感を抱いておりました。加えて、東埼玉資源環境組合の第一工場ごみ処理施設の整備にかかる費用として、来年度から当分の間、本市の負担金が大きく増額することも見込まれております。  こうした中、現行のサンシティの整備計画に基づき、これまで検討してきた全面建て替えによる事業費について、本年3月下旬から4月の初旬にかけて行った直近の試算では、概算で新たな施設の整備や地方債などの金利負担を含めた初期費用が約320億円、その後20年間の施設の維持管理などを含めたトータルコストが約390億円となり、財政負担を平準化したとしても、後年度にわたり負担していくことが厳しいとの考えに至りました。  そこで、財政負担を極力抑制しつつも、基本計画で掲げる郷土愛を醸成するシンボリックな空間の形成、人を育て、人から愛される施設、広い視野を持ったにぎわいづくりと経済効果の実現、人を中心に据えて、それぞれの人にマッチした「もの・場・空間」をつくっていくという整備コンセプトを維持し、南越谷駅・新越谷駅周辺地域の新たなにぎわいが創出できる方法はないのかということを模索いたしました。その結果、現行の計画の一部を見直し、民間活力の活用、公共施設と民間収益施設を一体的に整備するといった内容は変えずに、ホール棟の整備手法について、建て替えではなく大規模改修、既存施設のリノベーションにより進めていきたいとの考えに至ったものでございます。  なお、計画の見直しによる事業費は、概算で整備費としてホール棟と商業棟の切離し、その後の商業棟の解体、撤去、設計、さらにはホール棟の改修費が約131億円、これらに係る地方債の金利を含めた初期費用は約150億円を見込んでおります。また、改修後の施設の維持管理、運営に要する経費から、施設利用料等の収入や商業棟の跡地約8,000平方メートルの民間事業者への貸付収入などを差し引いた20年間のトータルコストは約220億円を見込んでいます。  このことについて、議員の皆様へのご説明と併せて、地元の商店会や自治会連合会、利用団体など、関係団体の皆様に直接お会いをし、見直しの概要やその背景などをご説明させていただきましたところ、これまで市は全面建て替えと言っていたではないかといったご意見をいただく一方、そういう事情であれば賛同するといった様々なご意見をいただいております。また、今何かアクションを起こすのではなく、現状のまま施設を使い続ければよいのではないかといったご意見もいただいておりますが、現在のサンシティはオープンから40年以上が経過し、これまで大がかりな改修などを行っていないため、機械設備類やその配管、配線などの老朽化、劣化が進んでおります。近年、不具合も多く発生しており、その都度修繕などで対応しておりますが、設備類の中には修繕に必要な部材が既に生産されていないものもございます。そのため、今後これらが故障した場合には、施設全体を一定の期間閉鎖しなければならない事態となることも想定され、できるだけ早期に何らかの形で対応が必要な状況にあると認識をしております。  このたびの計画の見直しに伴う今後の市民参加の取組といたしましては、今月の12日から実施しているパブリックコメントをはじめ、ホール棟の改修の具体的な内容を決定していく際など、適時適切なタイミングで、できる限り多くの市民や関係団体の皆様などのご意見をお伺いしてまいりたいと考えております。  また、民間活力を最大限に活用するため、これまで民間事業者の皆さんとマーケットサウンディングを重ねてまいりました。建物全ての建て替えを前提として対話をする中で、市民の皆様などからいただいたご意見などを踏まえた様々な施設機能のご提案をいただいております。公共施設を大規模改修とすることにより、事業者の皆さんには、これまで検討されていた民間収益施設の機能の再検討や見直しといったことも予想されますが、民間のアイデアやノウハウを最大限に生かしたご提案がいただけるよう、引き続き対話を重ねてまいりたいと考えております。  にぎわいの創出に当たっては、公共施設の建て替え、グレードアップによる効果ももちろんございますが、それをはるかに上回る効果が期待できるのが、民間事業者が整備主体となる民間収益施設であり、そのため公共施設をリノベーションで進めたとしても、民間収益施設の機能、内容、さらには運営ということが鍵を握っていると認識しております。  一方、公共施設と民間収益施設の相乗効果や親和性を追求しつつも、建物については双方でリスクを共有することは困難と判断し、公共と民間とでしっかり分けるという考えがございまして、そのことについては公共施設の建て替えであっても、リノベーションであっても一貫しております。今回の見直しは、さきに申し上げましたように所期の目的である南越谷駅・新越谷駅周辺地域の新たなにぎわいをつくるという強い意思の下、持続可能な行政運営とは何か、市民の皆さんにとって最も有益なのは何かという視点から、本市の置かれた様々な状況を総合的に勘案し、全体最適にかなうと判断したものでございますので、ご理解賜りたいと存じます。  次に、令和5年台風2号の水害対応についての稼働していなかった排水ポンプについてのお尋ねでございますが。本市では、治水安全度の向上を図るため、国や埼玉県の河川整備に合わせ、準用河川や雨水幹線、排水機場、ポンプ場等の整備、また流域対策としての雨水流出抑制施設の設置などによる総合的な治水対策に取り組んでいます。  今回の台風第2号に伴う大雨では、主要なポンプ場など合計100か所による内水排除を実施したところです。ご質問の七左エ門川排水機場については、河川の急激な水位上昇により運転開始の対応に遅れが生じました。また、大間野排水機場については、水位上昇に合わせ運転を開始しましたが、職員のパトロール時に排水ポンプの停止が確認され、再運転しました。しかしながら、自家発電機の不具合により運転と停止を繰り返す状況となりました。現在は、不具合の原因究明を進めておりますが、時間を要することから、既存の排水ポンプが運転できるよう代替の自家発電機を設置する応急対策を実施しております。  今後につきましては、今回の排水ポンプ停止等を踏まえ、より一層速やかな現場対応や安定的な運転管理ができるよう、定期的な点検の実施及び水防パトロールにおける操作確認等の徹底を図ってまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○久保田茂副議長 ただいまの答弁に対し、続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ご答弁ありがとうございました。それでは、再質問に移らせていただきたいと思います。  まず、市民の意見についてなのですが、先ほどご答弁をお聞きしていますと、全面建て替えから一部建て替え方針では、南越谷駅・新越谷駅周辺にぎわい創出事業での懇談会等で既にあった意見から継続して、例えば子供たちに負担、借金を残さないためにも、採算性のバランスが重要であるという基本的な方針の中などから導き出しているのであるということは分かりました。今後、この方針転換についての市民意見は、6月12日から既に行われておりますパブリックコメントで行うこと、方針転換のことが決まっておりまして、今行われております。  このパブリックコメントなのですが、方針転換の発表から2週間で行っていて、期間は約1か月ということで、このパブリックコメントの開始が早急ではないかというご意見もいただいております。そもそもこの方針転換のこと自体、まだ市民に知られていないのではないかと。方針転換と、そのパブリックコメントについて、市民意見を重要視しているのであれば、今までと異なる周知があってもよかったのではないかなと考えるのですが、その辺りの市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 それでは、お答えをさせていただきます。  ただいまのパブリックコメントについてでございますけれども、確かに期間について短いのではないかと。要するに、発表してから短いのではないかと、こういったお尋ねだったかと思いますけれども、私どもの、いいか悪いかは別にして、言い方はちょっとあれなのですけれども、大体その計画の素案ができて、あまり間を空けずにというのが今までの慣例でございまして、今回についてもできるだけ、あまり間を空けずにということではないのですけれども、一旦5月の下旬に記者発表もさせていただき、同時にパブリックコメントの前にホームページにおきまして、皆様にまずご周知をしています。その間いろんな出せる情報について、出せるといいますか、情報の全てなのですけれども、これについて出させていただいて、そして考えていただいて、6月の12日からと設定をさせていただきましたけれども、私どもとしてはこの期間でよいのかなと思いましたが、そういったご意見があるということについては、これは真摯に受け止めたいと思っております。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。期間とかについては真摯に考えていただけるということなのですが、そもそも今回の計画には、重ねて市長は以前より、市民の意見をすごい非常に重要視しているということのご意見が多かったので、当然ながら方針転換ですから、事業の継続性だけではなくて、大きくかじが変わったわけでございます。その辺に関しての市民意見について、くみ上げ方が少し私足りていないのではないかなと、重要視しているという割には、その方法は従来どおりであったと。果たして、それで本当に大丈夫なのかなと心配しておりまして、例えばですけれども、越谷サンシティ整備基本計画に対するパブリックコメント、前回は今回と同じく期間は1か月で、意見数が42件。これは、その当時私のほうに説明していただいたときには、越谷市のパブリックコメントでも、今まででも意見がすごい多いほうだったとお聞きしております。その結果、計画に新たに反映した意見は42件中21件だったと。中は、整備のコンセプトに関することが2件、そのほか設備とか機能についてが19件ということだったのですが、方針転換なので、やはりこのパブリックコメント、同じ規模、同じ方法だけではなくて、もっと直接市民の意見を吸い上げる方法が必要なのではないかなと。福田市長ご本人が今までおっしゃっていた、直接耳にしてきたと。今回パブリックコメントですと、ちょっとそれだけだと足りないのではないかなと思っているのですが、その辺り市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  直接市民の方から聞くということでは、私自身もこの説明に関しては、いろんな要望をいただいた方とかに直接私自身がお話をさせていただいて、いろんな声を聞いているということもございます。そうした意味では、私自身がいろんな声を直接、本当に厳しいことを言われることもありますけれども、そこは方針転換をするという私の責任の上においては、やっぱり厳しいところもちゃんとしっかり声を聞いていくということをしていくことは必要だろうなというふうに思っております。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。今の市長のご答弁から、現在のところでも、様々な市民の皆様の意見を直接、限りあるところでも聞いていると。最終的に、その決定についての全責任は市長自ら負っていただけるということが分かりましたので、次に行きたいと思います。  次に、方針転換の経緯につきまして、昨年5月に建設資材高騰などによる1年の延期を行いましたということ。そして、昨年の9月に越谷市公共施設等総合管理計画の改訂があって、こちらの内容については、同じく9月に我々議員にも示されているものでございます。それらを踏まえ、本年3月下旬から4月の初旬にかけ全面建て替えの試算を改めて行い、方針転換を行ったという経緯だったかと思います。  昨年12月の議会で、重ねてになりますが、私の一般質問でもご指摘させていただいておりますが、9月の越谷市公共施設等総合管理計画の改訂をそのときに見る限りですと、改めて試算を行う前から相当な将来負担になることは分かっていたこと、要は公共施設、将来的に40%近く床面積を減らさなければならないということだったと思います。それと併せて、本整備事業の重要性から、選挙などによる民意の判断を受けるべきではないかというお話もさせていただきました。昨年9月にある程度予測ができて、再度試算を統一地方選挙の直前に行い、公表は選挙後になっていると。福田市長は、サンシティの件については、重ねてになりますが、ご自身の考えより市民の意見を大切にしたいという意向が強かったと思います。これタイミング的に、重要政策を選挙、いわゆる民意に問うことなく、避けていると思われても致し方ない流れではないかと思っております。  また、民意のくみ方が、先ほどの方法については、あくまでも越谷市にイニシアチブがある方法でしか行われていない現状について、少し、重ねてになるのですが、民意のくみ上げ方自体に、ちょっと足らないのではないかなと思っておりますが、改めてそこの市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えをいたします。  私自身は、浅古議員さんが言われたとおり、選挙で特にこれについては真意を問うていませんし、市議会の皆さんが問われるのは、自分たちの思いを伝えていただくという形でやっていただければいいというふうに多分お伝えしたと思います。その上で、民意を聞くというのはどうすればいいのかという話、先ほど言ったパブリックコメントというのはもちろん王道でございますけれども、何しろこの関係団体や南越谷地区のことに関しては、私自身が直接話した団体さんもありますということで、さっき直接そういう民意を聞くと。あとは、逆に言うと、どこまで聞けばいいのかというのは少し難しい面もございまして、それについては、しかも今回はこの内容というのは、大枠の基本方針、ここで変わったのは私の中だと3点だと思っておりまして、まずはホールの大きさとか公共施設に対しては、大きさがもっと、一体で建設をすればもうちょっと自由にできた可能性があったかもしれない。ただ、それは今回リノベということで、例えばホールの大きさとかというのは、現状とほぼ同じになるということです。それから、あとは空間の使い方、一体で全部壊して両方つくれば、あるスペースのつくり方とかというのは変わると思いまして、そうしたところで市民の方が集う場所とか、そういうものということがもうちょっと広くなるのかなと思いました。  あとは、使用期間です。今回リノベというのは、商業棟のほうは別にして、リノベするほうは30年ぐらいをめどにしているということで、全部建て替えれば80年使えるということで、その期間が短くなるということで、今言った3つに関してはリノベをすることによって、正直言って今より、全部建て替えるよりグレードダウンするということを思っています。ただ、それと引換えに、将来に対しての財政、これに責任があるというふうに思っております。  先ほど、公共施設の計画は前から出ていたではないかという話もありました。私も負担が大きくなるということは知っていました。それに関して、より具体的な費用を出していこうということで、いろんなことを前もって費用を出せということで指示をしていた面もあります。それが次第に集まってくると、やはり最終的には、これを建て替えたら多分将来的にはかなり厳しいのだという判断に至りました。これは、個人的には、変な話ですが、このまま今までの計画どおりやると言ったほうが楽なのです、正直言って。それに対して選んだものと言ったほうが個人的には全然楽ですし、市民の皆様にも特に誤解を与え、誤解というか、何でこうなったのという説明もする必要もないですし。ただ、私は今回こういう判断に至ったのは、やっぱり我々行政、もちろん議員の皆さんもそうですけれども、市民の将来に対して責任があると。私は、市長という役を拝命させていただいておりますけれども、私が短期間で、私の好きなとおりやって将来知りませんというわけにはいかないので、なのでこういった、最終的にはここ変えてでも、やっぱり将来のところを考えなければいけないという決断をさせていただきました。  私自身も、正直言って支援者の方は、この考えに反対の方もいます。なので、相当言われたりしますけれども、やはり私自身が先ほど言いましたけれども、この変更に関しては、主に財政というものがあります。これを、例えば市民の皆さんが金をかけてもいいのだと言って、もしかしたらそれをやるという決断もありますけれども、ではその後20年後、ほかの施設ができないというとき誰が責任を取るのだと。やっぱり最後は、市民の皆さんの意見をしっかりと聞くというのは大前提でございますけれども、財政にとっては我々が責任を持っていくしかないという、ここに強い決意があったということで、今回そういうような決断をさせていただきました。しかしながら、市民の意見を聞かないということではなく、そこは最後まで市民の皆さんの意見はちゃんと聞いた上で、最後は、私が市長として財政を見た上でこういう判断をさせていただきましたという説明は、これは逃げずに最後までしっかりとやらせていただきたいというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続いての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。市長のお気持ち、お考えは分かりました。ただ、今のご答弁を私が聞いている限りですと、少しちょっと違うのかなという点が何点がございまして、まずは負担が大きくなることは分かっていて、それを回避するために決断をしたのだというようなお話だったと思うのですが、そもそもその負担が大きいのが分かっているか分かっていないかではなくて、今回も、例えばですけれども、320億かかるはずだというような数値が出ていますが、まずこの1点ここでちょっと確認したいのですが、この320億というのはあくまでも試算であって参考ですよね、確定した数字ではないですよね。その辺ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 それでは、お答えをさせていただきます。  この320億円という数字は、直近で3月下旬に出した数字でございまして、当然金利もしかり、建設資材の高騰分もしかり、労務単価の上昇分もしかり、こういったものを見る中で、かなり精度が高いものであると、こういうふうに思っております。ただ、仮にこれを進めて、今後この議会でそのための例えば債務負担行為の設定をさせていただく際には、再度のこれは時点修正が必要になると思いますので、今言えることは、その320億というのは直近であるということは、これはかなり精度が高いものであるということは言えるかというふうに考えてございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。320億というのは、直近のある程度正確に近い数字ではあるということで、それでも試算であり、参考ではないのかなと思う。この話をなぜするかというと、よく財政の話で越谷市さんは家計に例えるので、今回も家計に例えますが、福田市長というお父さんが家族の会議の中で、新車買ってしまう。今回新車買うぜと、車買うとお話をしました。実際その話を進めていくときに、いや、ちょっと待てよと、やっぱり中古しか買えなかったという話なのではないかなと思っているのです。要は、最初から全面建て替え自体がやっぱり可能だったわけではないですし、これ全面建て替えを前面に押して広げていったのは、別に市民側ではないですよね。市長、私の答弁で、それが最大限いいことだというご答弁をいただいているわけですから。それにもかかわらず、320億かからなかった。では、財政負担考えたから減らしました。だからいいよねという話ではないと思うのです。要は、最初から別に参考にしかしていない、予算立てもしていない320億って確定していない数字を出して、実際はこれ170億も実は下げているのだぞって印象を与えている。これなぜこういう話をするかというと、実は私の先ほど言った市民の方からお話があった中に、320億もかかるはずだったものを150億に下げたと、いや、福田市長すごいよねって言っている方がいらっしゃるのです。けれども、これ正確ではないですよね。170億下げたわけではないではないですか。これ170億浮いたというのであれば、170億ほかの事業に使えるわけです。けれども、そうではないのに、この間の記者会見とかもそうですけれども、320億かかっているって。これ全然別に何も、あくまでも参考なので、そういったものを前提にして、市民の方にはサンシティの今後を考えると、150億はまだかかるのだよって言わなければいけないのではないのですかって私は思うのですが、その辺市長、お考えどうでしょう。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  我々は、リノベした場合は150億に運用費つけて220億かかるというのは、そのまま普通に言っておりますので、それはそのまま数字どおりかかるということを話しているということになるのかなというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。ちょっと先ほど重ねてにもなりますが、市民の皆様から意見をいただくには、私は行政の皆様はなるべく正確な情報を流す、やはり義務的なものがあると思っております。それなので、両方こういう情報があるから、片っ方はちゃんと言っているからいいよねということではなく、もし220億かかったとしても、市の財政に与える影響というのは、すごいまだまだ大きいと思います。40%床面積を減らさなければいけない数字が、ぐんと20%まで減るような話では全然なくて、負担は変わっていないのに、負担が大きいところから下がったように言わせていたら、市民の方それでいいのではないかってなってしまうと思うので、ちょっとそこは今後考えていただきたいなと思っておりまして、この試算についてはまたほかの議員さんも取り上げるので、次に行きたいと思うのですが、この試算の根拠になるマーケットサウンディング調査について、再度質問させていただきたいと思います。  まず、このマーケットサウンディング調査について参加事業者は、この事業をもし確定したときの事業者選定に参加ができるのかできないのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 それでは、お答えをさせていただきます。  まず、今行っておりますマーケットサウンディング、前回のご答弁では49社ほど実施しましたよというお話をさせていただきましたが、その後、マーケットサウンディングについては継続して実施をしておりまして、プラス11の事業者、今のところ合計をいたしますと60の事業者の皆さんと実施をしております。  これは何かというと、ではマーケットサウンディングとは何ぞやということになると思いますけれども、これはお互いに、言い方はあれなのですけれども、腹を割って話をして、我々としては事業者の皆さんがどんなことを考えているのかということを知りたい、さらには事業者の皆さんは、では市側はどんなことを考えているのだろうかということを知りたい、この双方のやり取りの中で実施しているものでございます。  お尋ねの、この皆さんが実際の本番という言い方がいいかどうか分かりませんが、では実際の事業者の選定プロセスにおいて申込みができるかどうかというのは、これは全く別の話でございまして、場合によってはエントリーをしてこないところもあるでしょうし、あるいはもう全然違うところが来るかもしれない。さらに言うと、今60社と申し上げましたけれども、ある程度のチームアップをしてエントリーをしてくるかもしれない。そういった位置づけでございまして、これはあくまでもこの事業を円滑に進めるための位置づけ、マーケットサウンディングということで、私どもとしては懸命に今も取り組んでいるところでございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  16番 浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) すみません。私の質問に、お答えがもうちょっとシンプルでお聞きしたいなと思うのですが、そのマーケットサウンディング調査に参加事業者は、この本番参加自体は可能だという認識でよろしいでしょうか。再度すみません。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 おっしゃるとおりでございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) そうしたら引き続き、このマーケットサウンディング調査対象の事業者からの回答を、越谷市が事業の検討のみ現在しようとしていると。市だけが知っている状況だと思います。我々市民に対しては、事業者の業種や参加意向のみ公表されていて、事業者の名称すら公表されていないのはなぜでしょうか。お聞かせください。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましても、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 お答えをさせていただきます。  まず、事業者の皆さんとは、マーケットサウンディングする前に秘密保持契約を結ばせていただいております。これは、議員さんおっしゃるように内容をオープンにしない意義ということになるかと思いますけれども、これは大きくは2つございまして、まず事業者の皆さんにとっては、先ほどのお話と関連するのですけれども、では実際の最終的な選考プロセスにおいて出されるアイデアを、この段階でまず出したくない、すなわち今の段階で出してしまうと、競合他社に漏れてしまう可能性があるということで、事業者側にとっても、これは出してもらいたくないという部分が1点。それからもう一点、市側のほうとすれば、これオープンを前提としますよということにすると、今度は事業者の皆さんの本音という部分、実際にこう考えているのだというものは、なかなか出てこないということが非常に危惧をされます。  そういった2つの事情と、それから議員さんがおっしゃった市民に対する説明責任であるとか行政の透明性、この2つをてんびんにかけたときに、ではどうなのだろうかということなのですけれども、その部分では、やはりこれはどちらかというとBtoBの考え方といいますか、ある程度シビアな考え方を持って、ひいてはそれが私どもとしては最終の選考プロセスにもつながってまいりますし、市民の皆さんの利益にかなうものというふうに考えてございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) 了解いたしました。この点は、なぜマーケットサウンディング調査について何度も質疑を行うかというと、この方針転換の前段となっています320億の試算は、このマーケット調査を基にして、事業者さんとの話合いの中で恐らく組み上げてきた部分があるのだろうなと。先ほど部長からも、秘密保持があったりオープンにできないこと、本音を聞くためにそういったものがあると。肯定的な見方をすると、その調査自体は確かに秘密にしておいて、内緒にしておいたほうがいいよという部分はあると思います。しかしながら否定的に見ると、先ほど最初の再質問の1回目で、このマーケットサウンディング調査対象事業者さんは、本事業にも参加できるのですよね。そうすると、その情報の共有の詳細が今みたいに不透明ですと、そもそも業者さんと本事業の内容について、情報を提供している事業者さんが随意的な情報の提供ができてしまうのではないかなと。要は、例えばですが、これ民間企業に福田市長いらっしゃったので分かると思うのですが、仕事を取るためならある程度情報操作なんかできるよねというようなところも踏まえてなのですが、今のところこれを、我々市民の意見を大切にして、市民の皆さんがって言っている割には名前すら公表されていないですし、例えば株式の有無とかも公表されていないのです。要は、今回の事業内容全体に関わらない部分も今のところ秘匿になっているのですが、この調査の内容の結果の出し方が、今のところ方針転換についてちょっと不透明ではないかなと私は思うのですが、その辺り市長のお考えはいかがでしょうか。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  もちろん費用を出すのには企業さんに聞きますけれども、これを1社でやっているというわけではなくて、我々としては複数社から取って、やっぱり裏づけが必要なのです。でないと、確かに言ったとおり操作されたらいけないと思いますので、その辺は我々も、そういうふうにならないように工夫をしているということで理解していただければと思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) 分かりました。そういった情報については、精査は市側が行っているということなのですが、その点で先ほど部長からもご答弁がありました。参加するときに、関心表明みたいなの出されていると思うのですが、新たな越谷サンシティの整備に関する市場調査要綱のほうでは、市場調査の目的として、「今後、「越谷サンシティ整備基本計画」に基づき、新たな施設の整備に向けた検討を進めていくにあたり、その実現可能性やより具体的・詳細な条件を整理し、まとめる必要があります。そのため、本市場調査においては、透明性・公平性の確保の観点から、広く事業者を募り、意見聴取を行うことを目的としています」とありました。この透明性と公平性の確保はされているのでしょうか、お聞かせください。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 それでは、お答えをさせていただきます。  これは十分に、先ほどの繰り返しになりますけれども、秘密保持契約もしかり、我々公務員としての義務、責務、これも法律に、地方公務員法もありますし、我々の責務でこれは確保しなければいけないということで、これはしっかり確保されているというふうに考えてございます。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) 公務員の皆様の仕事上の守秘義務とかは、私今回ちょっと触れていないのです。あくまでも、この整備事業に対して民間の企業さんとのお約束事の中に、要綱として透明性と公平性という言葉が出ています。皆様のお仕事上のそういったものは、皆様が担保しなければいけないというのは確実なのですが、事業としてその透明性と公平性というのを、今ですとホームページとか市民の方が見える情報が、重ねてになりますが、私はちょっと少ないのではないかなと思っているのです。ここについてなのですが、一応現状そのままいってしまうのか、それともここの部分に関しては、再度公表できる部分は公表していただけるのか、そちらのほうをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましても、総合政策部長よりご答弁を申し上げます。 ○久保田茂副議長 次に、総合政策部長。 ◎徳沢勝久総合政策部長 お答えをさせていただきます。  いま一度、検証、検討はさせていただきます。今の段階で、ではこうしますということはこの場では言えないので、それは今後検証、検討をさせていただいて、結果がどうなるかということについては、ちょっとこの場ではなかなか申し上げられないので、大変申し訳ありませんが、そういったお答えになります。以上でございます。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。検討していただけるということで、その検討の中で、すみません、しつこいようで大変恐縮なのですが、1点だけ。事業の基本計画が決定したりとか、事業者の選定後であれば、今回のマーケットサウンディング調査対象の事業者の情報、例えば知的財産権だったりとか著作権だったりとかってするものは侵害がなくなる、要は公表されているわけです。あわせて、その侵害がない範囲で、先ほど何度もにもなりますが、公平性、透明性の観点から、事業が終わった後であれば何ら問題なく、お名前とか公表できるものだと思うのですが、していただけるかどうか、市長、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  私も少し今考えながらしゃべっていますけれども、市民の皆様がマーケットサウンディングに来た業者の名前を知りたいのかという観点では、ちょっと今何とも言えない。それを聞いて、何を公平性をそこで確認するのかというのが、若干理解が少しできないところもあるのですけれども、そういった総合的に考えて、それが必要であればやると思いますし、あとは企業さんともともと秘密保持契約もありますので、それの関連も含めてちょっと検討しますけれども、公開する意味は何なのかと、我々もいま一度少し考えてみたいなというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ご答弁、私個人としてはちょっと残念だったなと思います。なぜかというと、320億という数字を出していて、この320億って今までにないぐらいの、要は試算、数字なわけです。それに伴って、市長がリーダーシップを持って、全責任を持つというような形で確かに方針転換されてはいらっしゃいますが、大本のそもそもこの事業の計画そのものが、最初から懇談会を例えば重ねたりとか、市民の皆さんの意見を聞いてやられているわけです。今市長は、そんなの誰が知りたいのだと、果たしてそれで本当によろしいのでしょうか。最初から、だったら特定の情報しか知り得ません。特定の方としか話もしません。だけれども、全責任は私が持ってこの事業を進めますとおっしゃっていただいたほうが、バランスが取れるのではないかなと思うのですが、その辺り、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 お答えをいたします。  私が当初から聞いてきた、市民の方は何を望んでいるのかということを聞いてきたと。それをまとめて、基本方針、計画をつくって。今私が言ったのは、別に見せることが嫌とかいうことではなくて、市民の皆様はそこから何の情報を得たいのかということが、企業名出して。そこが今のところ私の中では、市民の皆さんが、この企業名を出して、この企業が何か言ったのかとか、もちろん市民の皆さんがそれを望んでいるということをもう一回整理して、もちろんさっき言ったように秘密保持契約もありますので、そういうことで考えますけれども。なので、そこで例えば企業何十社来ました、ばあっと出して、こういう意見言っていましたというような、その意見言ったところがどこか出せないかもしれないけれども、今企業名だけ出すと、企業名のやつの市民の皆様が知りたい意味を、私もちょっといま一度、浅古議員が言われているというのは、それは浅古議員はそういうのは必要だろうということでご意見をいただいていると思いますので、我々はそういう意味は何だろうということは、我々の中でももう一回考えさせていただくということで、初めから否定をしているわけではなくて、やっぱり出すということ、秘密保持契約も先ほど言ったようにあるので、それを出すということは、それだけの意味を捉えて、こういうことだから業者さんにも出しますよというふうに言わなければいけないので、その整理はする必要もありますし、そういった意味で、それを整理した上で考えさせていただきますというのが答弁だと思っていただければというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。私もここまでこの話についてしつこく聞くのは、今福田市長のほうから、全部を含めて検討していただくということなので、この件に関してはここだけにしておこうかなと思うのですが、以前に私一般質問でもお話をさせていただいていると思うのですが、今回のこのサンシティの事業、南越谷駅・新越谷駅周辺の事業全体が、越谷市の将来を決める重要な案件ではないかなと思っているからです。要はあそこが市内の一等地であって、福田市長も宅建の免許お持ちなのでお分かりいただけると思うのですが、やはりそこが評価値の基準にもなっていますので、あそこの土地の価格が上がらなければ、越谷全体の不動産的な価値が上がらないのです。それに影響してきてしまうわけです。ですので、あくまでも建て替えの、あのちっちゃい中での例えば何百億ってかかる事業だから、ではここまででいいかというのではちょっと困るのです。越谷市の将来を決める全体的なことだというのは、私は今までもお話しさせていただいていましたし、今でもそう思っておりますので、先ほど市長から全体を見て検討したいということなので、できる限りこの業者さんの情報だけではなくて、やっぱりオープンにできるものは全てオープンにしていただいて、本当の意味で越谷市の将来どうあるべきかというのを議論していただきたいなと思っております。  その点で、次に行かせていただきたいと思います。重要な事業であります越谷サンシティ整備事業における方針転換によって、この南越谷駅・新越谷駅周辺地域のにぎわい創出事業に対する点でございますが、12月の一般質問でもこちら、にぎわいの数値化等、目標設定をお話しさせていただきました。そのとき市長からご答弁で、その目標設定結構難しいのですよと、にぎわいという数値も結構抽象的で、経済性なのかなというお話があったと思うのですが、この部分改めてなのですが、やはり今回この方針転換によって、にぎわい創出に対する影響が出てくると思うのですが、もうちょっと行政として目標的な設定、数値的な設定が私は必要だと思うのですが、その辺りの市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えいたします。  にぎわい、浅古議員さんも分かると思うのですけれども、何を基準にすればいいのかというのは、この間の12月議会でも議論しましたけれども、それが人口なのか、固定資産税の向上なのか、いろいろあると思うのですけれども、個人的には、その設定をここでするというのは難しいという思いは変わりはないです。ただ、我々の目標として何かしらしないと、それはどういう結果なのだということは、説明するときにも逆に我々も困ると思いますので、何かしら、にぎわいというのは何をもって生み出されたのだろうというのは必要だと思いますけれども、今ここで、では何をしますということにはなりませんので、そこは我々もいろんなことを考えながら、ちょっと何が目標にできるのかというのはしっかり考えます。  にぎわいというのは、市民の方が集うというにぎわいもあるし、やっぱり経済的なにぎわいもあって、ここに関しては複合的なものなので、どこに寄せるのかみたいな話も、片方に寄せると変な話にもなります。これは、我々のほうで何を目標にすべきなのだということは、やっぱり考えていかなければいけないのだろうなというふうに思います。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「はい」と言う)  浅古議員。 ◆16番(浅古高志議員) ありがとうございます。確かにその目標設定、数字化は非常に難しいと思うのですが、今回方針転換によって、市の財政状況という基本的なベース、指標ができたと思います。それなので、まずその財政ベース、要は継続的に事業がそもそも行えるのかと、そういった部分が確定したわけですから、方向性が確定したわけですから、ぜひそれを基に、時間がかかったりとか大変かもしれないのですが、先ほど市長がおっしゃっていました。人のにぎわいを何にするか、私は交通量でもいいと思いますし、例えばお店の来客数でもいいと思います。ただ、市側が財政的な数字を根拠として今回方針転換をしたけれども、市民側は、例えば地域のにぎわいの創出を求めている方たちは、そこをどうですかって市側に聞いても、いつも何と言ったらいいのか分からないけれども、盛り上げるよというだけでは、やっぱりちょっとバランスが取れないと思うのです。ですので、ぜひ大変なことかもしれないですが、私はその点は福田市長はやり遂げていただける方だと思っていますので、数値をしっかりと目標を持って、明確に市民の皆さんに提示できるような状況をつくっていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  最後にしたいと思います。台風2号の水害対応について、ポンプの排水について再質問させていただきます。ポンプによる排水を行いますと、一時的にその場所に雨水が集まり、排水場周辺の水位が上がります。これは、私何度か水害の地域に生まれ育って、議員になってもそのたびに現地に見に行って、私個人としてすごくそれは実感というか、見ている状況なのですが、つまりは排水場の周辺に住んでいる市民の方たちは、周りの方の犠牲になって自分たちの住んでいる近くに水を集めて、それを排水していっている状況だと私は思っています。今回、越谷サンシティ整備事業での財政負担の観点から方針転換をされましたが、市長が以前からおっしゃっている、全てにおいて命に関わること、特に災害についての対策が優先されるというようなご答弁を重ねていただいておりますが、こういった排水機場の整備だけではなくて、そういう周辺地域に住んでいる方に対しての貯水池機能の整備とか、防災、減災について最優先で取り組むべきだと思いますし、例えば財政的な優先順位が最も高い位置であるべきだと私は考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか、お聞かせください。 ○久保田茂副議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問にお答えします。  命、暮らしを守るという意味では、災害対策費用というのは非常に重要だなと思っておりますし、プライオリティーは高いなというふうに思っております。その一方で、災害対応、いざというときのためなので、そこにどれだけお金をつぎ込むかというのは、それもまたやっぱりバランス的には考えていかなければならないというふうに思っております。  最後の排水機場など施設更新に当たっても、正直言ってかなりお金がかかるというふうに捉えています。なので、計画的、効率的に進める必要があるというふうに思っております。そのため、施設全体のストックマネジメント計画を策定し、もちろんお金がかかるので、補助金をしっかりと活用しながら進めていきたいなというふうに思っております。以上です。 ○久保田茂副議長 続けての質問はありませんか。(16番 浅古高志議員「ありません」と言う)  以上で浅古高志議員の質問を終了いたします。 △休憩の宣告 ○久保田茂副議長 ここで、議場内の換気及び執行部の入替えのため、議場外休憩に入ります。  この際、暫時休憩いたします。                                     (休憩 15時47分)                        ◇                      (開議 16時00分) △開議の宣告 ○島田玲子議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 △会議時間の延長 ○島田玲子議長 この際、会議時間の延長をいたしておきます。 △市政に対する一般質問 ○島田玲子議長 市政に対する一般質問を続けます。  13番 小口高寛議員。  市長に対する2件の質問事項について発言を許します。(拍手)        〔13番 小口高寛議員登壇〕
    ◆13番(小口高寛議員) 立憲民主党越谷市議団の小口高寛です。議長の許可をいただきましたので、さきに通告してございます事項について、順次質問をさせていただきます。  まず最初に、1、災害時の要援護者への取組について、①の災害時の要援護者避難についてお伺いいたします。平成24年、25年度に実施された埼玉県地震被害想定調査では、埼玉県に今後大きな影響を及ぼす地震として、東京湾北部地震、茨城県南部地震、元禄型関東地震、関東平野北西縁断層帯地震、立川断層帯地震が想定されています。また、2013年9月2日14時過ぎに発生した竜巻による越谷市の被害は、大杉、船渡、砂原などを中心に、住家や公共施設などの破損、重傷などの人的被害、電柱倒壊による停電など、甚大な被害が発生しました。  風水害に関しては、近年都市化の進展や地球規模的な気象の変化などから集中豪雨が多発する傾向にあり、時には発達した雨雲が連なった線状降水帯が形成され、猛烈な雨が数時間にわたって降り続けることもあります。今月の2日から3日にかけて降り続いた大雨により、2日の23時30分に警戒レベル4、避難指示が出され、23時52分には新方川が氾濫危険水位を超えたため、避難指示の情報を得ました。新方川をはじめ、近隣河川の洪水による被害は発生しておりませんが、各地区では冠水による浸水被害などが多く発生しました。災害は、皆様もご承知のとおり、いつ起こるか分かりません。ご自身やご家族が病気や障がいを持ち、人工呼吸器や胃ろう、喀たん吸引などの医療的ケアが必要な方、または寝たきりのご家族を介護している方の中には、お子さんの介護をしているお母さんや、ご高齢の親御さんもおり、親御さんは自分よりも大きな寝たきりのお子さんを抱きかかえ、人工呼吸器も持って避難しなくてはならない状況の方もいますが、親御さん1人で障がい者、要介護者を抱きかかえて避難することは大変難しいことです。また、独り暮らしなどで障がいを持つ方や、ご高齢者で自力にて避難が困難な方もいらっしゃいます。  そこで、市長にお伺いいたします。私は、介護福祉士として訪問介護の現場に関わってきた経験、また障がいを持つ我が子の体験の中から、災害時に安全、速やかに避難ができるのかといった不安があります。越谷市では、災害時に要援護者が安全に避難するための枠組みとして、越谷市災害時要援護者避難支援制度があり、登録をすると災害時に助けていただけると思っている方もおられ、災害時に援護を必要とする皆様への越谷市災害時要援護者避難支援制度の取組を進めていると思いますが、現在の取組状況についてお伺いいたします。  次に、②の福祉避難所の現状と今後の取組についてお伺いいたします。災害時に避難する必要性が生じた場合、要援護者が避難する場所として福祉避難所があると思いますが、福祉避難所は要援護者でもあり、要配慮者でもある高齢者、障がい者、外国人、乳幼児、乳産婦などで、傷病者、内部障がい者、難病患者や小児慢性特定疾患などの方も想定されますが、これらの方々は一般的な避難所では生活に支障が想定されるため、特別な配慮をする必要があるとされています。私は、福祉避難所は要配慮者が避難を求めてきた際には、分け隔てなく受入れができる傍ら、多くの人手や専門的な知識も必要な印象を受けましたが、その指定状況をお伺いいたします。また、福祉避難所としての受入れの考え方、指定避難所との違いについてもお伺いいたします。  それでは、次に、2の障害福祉サービス等従事者の現状と今後の対応についてお伺いいたします。皆様、親亡き後という言葉を聞いたことがありますでしょうか。親が元気なうちは、親自身が障がいのある子の生活を支えることができますが、障がい者の高齢化、障がいの重度化、介護者の高齢化により、親亡き後や介護者の入院といった際に、障がいのある我が子にこれから先、一体誰がどのように我が子の生活を支えてくれるのだろうか、今まで暮らしてきた地域でそのまま暮らし続けられるのかどうか、我が子よりも一日も長く生きていたいといった悩みや不安を持つ家族の方が多いと伺っています。そういった場合、障がい者の支えとなるのが様々な障害福祉サービス事業所となります。しかしながら、社会全体の高齢化と現役世代の減少により、様々な分野において働き手の人手不足は共通の課題となっており、障害福祉サービス事業者においても従事者の確保が課題となっています。  そこで、①について市長にお伺いいたします。越谷市は、障害福祉サービス事業所の従事者や有資格者の現在置かれている状況、働き方についてどのように把握をしているのかをお伺いいたします。  次に、②として、障害福祉サービス等従事者を確保するためには、まず処遇を改善していくことが必要だと考えますが、市長のご見解をお伺いいたします。  さらに、③として、障害福祉サービス事業所等の中では、有資格者などの確保のために人材紹介事業所に経費をかけて依頼をして、従事者を確保する努力をしている事業所もあるとのお話も伺います。障害福祉サービス等従事者を確保し、障害福祉サービスを安定的に維持するため、研修費用や従事者確保のための費用を助成することも効果があると考えますが、市長のご見解をお伺いいたします。1問目は以上です。 ○島田玲子議長 ただいまの質問に対し、市長の答弁を求めます。        〔福田 晃市長登壇〕 ◎福田晃市長 それでは、ただいまの小口議員さんのご質問に順次お答えをいたします。  まず、災害時の要援護者への取組についてのうち、災害時の要援護者避難についてのお尋ねでございますが。本市では、近所にお住まいの方や自治会、自主防災組織、民生委員・児童委員など、地域の方の支援による共助の取組である災害時要援護者避難支援制度を実施しております。この制度は、支援を必要とする災害時要援護者の登録申請に基づき台帳を市で作成し、制度に賛同いただいた自治会に配付して情報共有するものであり、災害が発生した際、地域の方が中心となって災害時要援護者の安否確認や情報伝達、避難誘導を行う制度となっております。  また、本市における災害時要援護者の定義は、75歳以上の独り暮らしの方、75歳以上の高齢者のみの世帯の方、要介護認定区分3以上の認定を受けている方、身体障害者手帳1級及び2級の交付を受けている方など、避難に際して特に支援が必要な方となっております。現在の災害時要援護者の登録状況等につきましては、令和5年2月1日現在520名であり、制度に賛同している自治会は379自治会中193自治会、賛同率は50.92%となっております。なお、制度の対象者数については、令和5年3月31日現在3万5,662人となっております。  本市の取組状況につきましては、制度の周知啓発を広報こしがや、越谷cityメール、出張講座、防災訓練を通じて行い、さらに福祉関連の窓口や地区センター等においては、ご案内とともに申請受付も行っております。また、制度に賛同していただける地域の方の拡充も進め、申請をいただいた要援護者と賛同していただいております地域の方との相互の認識確認に努めているところでもございます。  今後につきましても、庁内関係課等との連携を強化し、引き続き制度の周知啓発を図るとともに、必要に応じて制度の見直しを行い、より実効性の高い支援体制を整備してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。  次に、福祉避難所の現状と今後の取組についてのお尋ねでございますが。高齢者や障がい者などの要配慮者の方々については、一般の避難所で生活を続けることに支障を来す場合もあることから、福祉避難所はそのような方々の円滑な利用を確保するため、相談などの支援を受けることができる体制や、機能が整備された避難所とされております。  現在、本市においては市の公共施設のほか、協定を締結した民間の福祉施設等を合わせて25施設を福祉避難所としております。また、令和3年5月の災害対策基本法の一部改正に合わせ、国の福祉避難所の確保・運営ガイドラインが改正されたことに伴い、福祉避難所を一般の避難所と分けて指定し公示することにより、事前に特定した要配慮者や、その家族のみが避難できる避難所とすること。また、従来の二次的な避難所ではなく、それぞれの福祉避難所へ対象者が直接避難することが可能となりました。このため、高齢者や障がい特性により急激な環境の変化に対応することが難しい方でも、ちゅうちょすることなく避難行動が取れるよう、従来からの福祉避難所25施設中、県立の特別支援学校2校を除く23施設について、令和5年4月1日付で指定福祉避難所として改めて指定いたしました。なお、特別支援学校2校については、協定による従来の福祉避難所の位置づけを継続しつつ、県内の他の特別支援学校の状況を踏まえ、避難対象者の事前の特定や直接避難等について引き続き協議してまいります。  今後につきましても、福祉避難所の充実に向けた取組を推進するとともに、要配慮者やその家族が災害時でも安心して避難生活を送れるよう体制を整備してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、障害福祉サービス等従事者の現状と今後の対応についてのお尋ねでございますが。まず、従事者や有資格者の現状の働き方の把握については、第5次越谷市障がい者計画の策定に当たり、障害福祉サービス事務所を対象に令和元年度に行ったアンケート調査では、事業運営上の課題として、事務量が多く職員の負担が大きいとの回答が4割半ばと最も多く、次いで収入が少なく運営が厳しい、収入は安定しているが配置すべき人材が確保できないとなっております。また、職員の充足状況については、やや不足しているとの回答が約4割と最も高く、不足していると合わせると約6割となっており、人材の確保が課題となっていると認識しております。今後も機会を捉えて、障害福祉サービス従事者や有資格者の状況を把握してまいります。  次に、処遇改善についてのお尋ねでございますが。必要な人材を確保し、障害福祉サービスを安定的に提供していくためには、従事者の処遇改善は重要と考えております。障害福祉サービスの報酬額については、これまで国が段階的に報酬改定を行い改善を行ってまいりました。平成24年度には、福祉・介護職員の賃金改善に充てるため、職員のキャリア形成や生産性の向上など、職場環境の改善に取り組む事業所を対象に、福祉・介護職員処遇改善加算が創設されました。令和元年10月には、職員の確保、定着を図るため、福祉・介護職員等特定処遇改善加算が創設され、経験、技能のある人材に重点化し、処遇改善が図られました。さらに、令和4年10月の報酬改定においては、福祉・介護職員等ベースアップ等支援加算が創設され、収入を3%程度、月額9,000円相当引き上げる賃金改善が行われております。引き続き、国の報酬改定の動向を注視し、事業所が必要な加算を受けられるよう相談等に対応してまいります。  次に、研修費用や従事者確保費用の助成についてのお尋ねでございますが。障害福祉サービス事業所の運営に必要な報酬額については、厚生労働大臣が定めております。研修費用の助成を行っている自治体があることは存じておりますが、独自に費用助成を行うことを含め、人材確保のために本市としてどのような取組ができるのか、他団体の取組等について調査研究してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 ただいまの答弁に対し、続けての質問はありませんか。(13番 小口高寛議員「はい」と言う)  13番 小口議員。 ◆13番(小口高寛議員) ご答弁をいただきましてありがとうございました。では、再質問させていただきます。  1の災害時の要援護者への取組についての①の災害時の要援護者避難について再質問させていただきます。越谷市災害時要援護者避難支援制度については、要援護者にとって大切な制度だと思うので、引き続き進捗が図れるように取り組んでいただきたいと思っております。ただ、近年の豪雨災害にて犠牲になられた方のうち、高齢者が高い割合を占めていると聞いています。こうした中、障がい者や高齢者などを守る対策として、個別避難計画があります。個別避難計画は、災害時に自力避難が難しい障がい者や高齢者ら、個々について避難方法も違い、避難を援護する人や避難場所、避難経路を事前にまとめておくもので、災害弱者の逃げ遅れを防ぐ狙いがございますが、どのように個々が避難をするのがよいかと考えさせられます。  そこで、避難計画の考え方と現在の個別避難計画の作成状況についてお伺いいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、危機管理消防監よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、危機管理消防監。 ◎菊名征久危機管理消防監 それでは、ただいまのご質問にお答えを差し上げます。  個別避難計画につきましては、災害時要援護者避難支援制度の取組の一つとして、高齢者や障がい者など自らの力で避難することが困難な要配慮者ごとに、避難支援者や避難先などをあらかじめ定めておく計画でございます。  本市におきましては、これまで自治会や民生委員などの方々の協力を得て作成に取り組んでいるところでございます。具体的には、計画作成の取組状況につきまして、要配慮者の方から登録申請書兼計画書を随時受け付け、市で管理する名簿に登録するとともに、本制度に賛同していただいている自治会や民生委員に年1回、名簿の情報を提供しているところでございます。また、要援護者の方に面談をしていただいた上で、その方の避難支援者を決めるなど計画内容の精査をしていただいており、令和5年2月1日現在、避難支援者が決まっている計画数は200となっているところでございます。  個別避難計画の作成に当たっては、真に避難支援を要する方を正確に把握し、優先度が高い方から計画を作成していく内閣府の指針が示されていることから、本市といたしましても支援を踏まえた計画作成をさらに推進してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 続いての質問はありませんか。(13番 小口高寛議員「はい」と言う)  13番 小口議員。 ◆13番(小口高寛議員) ありがとうございました。重ねて質問させていただきます。  個別避難計画については、様々な課題がありなかなか進んでいない状況があるかとは思いますが、命を守る取組だと思いますので、必要な人に手を差し伸べられるよう、引き続き周知啓発をお願いしたいと思っております。  個別避難計画の実効性を高めるためには、日頃から避難支援者と言われる自治会や自主防災組織、民生委員・児童委員などの地域の皆様との関わり合いが大事になると思うのですが、その取組についてお伺いいたします。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましても、危機管理消防監よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 次に、危機管理消防監。 ◎菊名征久危機管理消防監 それでは、ただいまのご質問にお答えを申し上げます。  災害時要援護者避難支援制度及び個別避難計画につきましては、共助による避難の取組を推進する目的であることから、自治会、それから自主防災組織、民生委員・児童委員など、地域の方々のご協力が必要不可欠であるというふうに考えております。そのため、日頃から防災に関する出張講座や防災訓練などを通じて制度の周知啓発に取り組むとともに、制度へのご意見を伺いながら個別避難計画の作成を推進してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(13番 小口高寛議員「はい」と言う)  13番 小口議員。 ◆13番(小口高寛議員) どうもありがとうございました。  それでは次に、2の障害福祉サービス等従事者の現状と今後の対応について再質問させていただきます。越谷市では、障害福祉サービス事業所の従事者について調査を行っているとのことで安心しました。先ほど事業運営上の課題などについて、調査結果をお示しいただきました。そのほかに、職員の状況などが分かるものがあればお示しください。 ○島田玲子議長 市長の答弁を求めます。 ◎福田晃市長 ただいまのご質問につきましては、福祉部長よりご答弁を申し上げます。 ○島田玲子議長 続いて福祉部長。 ◎小田大作福祉部長 お答えいたします。  その他の調査結果でございますが、幾つかお示しさせていただきますと、職員の退職状況に関しまして、調査前年度に職員の退職があったかという設問に対しましては、約7割の事業所が退職者がいたと回答をされております。また、その主な理由につきましては、家族などの事情が5割近くと最も高く、他職種への転職、職場の人間関係がそれぞれ約3割という状況でございました。また、サービス提供に当たり市に望むことにつきましては、行政との情報共有、これが7割半ばと最も高く、次に事業運営に必要な情報提供が約6割となっております。  各種計画の策定に合わせましてアンケート調査などを実施しておりますが、これ以外にも、障がいのある方の支援について課題を共有し、連携を図りながら本市の実情に応じた体制整備を協議、進めていく場としまして、越谷市障害者地域自立支援協議会を組織しております。相談支援事業所をはじめ、障害福祉サービス事業所、関係行政機関などの皆様に参加をいただいておりますので、引き続きこのような機会も捉えながら、日々ご尽力いただいております事業所の皆様と意見交換をさせていただきながら、障がいのある方の支援体制、これをしっかり進めてまいりたいと思いますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○島田玲子議長 続けての質問はありませんか。(13番 小口高寛議員「ありません」と言う)  以上で小口高寛議員の質問を終了いたします。 △散会の宣告 ○島田玲子議長 以上で本日の日程は終了いたしました。  16日は、午前10時から会議を開き、市政に対する一般質問を行います。  本日は、これをもちまして散会いたします。  大変ご苦労さまでした。                                     (散会 16時26分)...