◇委員会に出席した
事務局職員
久保田 智
事務局主査
午前 9時00分開議
(
市内視察)
(休憩)
△
所管事務調査
△
防災施設の
老朽化状況について
△説 明
◎
危機管理課長 防災施設の
老朽化状況について、
消防団車庫及び
大型備蓄倉庫について資料をもとにご説明申し上げます。
まず、お配りしております
防災施設の
老朽化状況について、A4、1枚両面のものをごらんください。
大型備蓄倉庫の概要につきましては、狭山市
地域防災計画に基づき、
市内東西南北4ヵ所に設置しており、災害時における
救助資機材や被災
者の生活及び
避難所における
避難者の生活を確保する上で必要な物資を備蓄しております。また、指定
避難所等29ヵ所には
小型備蓄倉庫を設置し、
避難者の生活に必要な物資を備蓄しており、大
規模災害時、
小型備蓄倉庫の物資が不足する場合に、市内4ヵ所の
大型備蓄倉庫から指定
避難所へ物資を補充することとなっております。
1の主な備蓄品につきましては、食品は
賞味期限が5年で、
アレルギー物質27品目不使用の
アルファ化米と
賞味期限25年の
クラッカー、飲料水は500ミリリットル
入りペットボトルで
賞味期限が5年の保存水、日用品につきましては、タオル、歯ブラシ、ティッシュ、石けん、かみそりなどのセット、毛布、下着類は、大人の男性用・女性用の各サイズ、子どもの男児用・女児用の各サイズ、照明は投光器、
簡易トイレ、
救助資機材は、主にスコップ、バール、
油圧ジャッキなどとなっております。
2の食糧の
備蓄数量につきましては、
アルファ化米1万1,250食、
クラッカー3,234食となっております。
3の
設置状況につきましては、
大型備蓄倉庫は市内に4ヵ所設置しており、いずれも鉄骨造の2階建てとなっており、一番古いものは昭和55年建築の
中部備蓄倉庫で、
建築基準法に基づく
耐震基準は旧
耐震基準となっております。そのほか、
南部備蓄倉庫は昭和58年、
北部備蓄倉庫は昭和60年、
東部備蓄倉庫は平成7年の建築で、こちらは新
耐震基準の建築物となっております。
大型備蓄倉庫につきましては、狭山市
公共施設再編計画において、
予防保全対策を実施し、施設の
長寿命化を図ることになっておりますので、
財政計画に位置づけて計画的に対策に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、
消防団車庫の概要につきましては、構造は
軽量鉄骨造もしくは鉄骨造で、全20車庫のうち、10の車庫が竣工から既に40年を経過し、11の車庫が
建築基準法に基づく
耐震基準が旧耐震の基準となっております。
この老朽化した
消防団車庫につきましては、
公共施設であることから、平成29年3月に策定されました狭山市
公共施設等総合管理計画において、
消防団車庫の
老朽化対策の具体的な
実施方針は、
消防団分団の実態を踏まえて集約した上で建てかえを行うということとなっており、平成30年4月に策定された狭山市
公共施設再編計画において、再編及び保全の計画は
消防団活性化計画を策定し、建てかえを進めていくこととなっております。
次に、狭山市
消防団の組織の再編と施設等の整備に関する
基本方針についてをごらんください。
こちらは、
消防団の車庫のみならず、
消防団の組織をあわせた
基本方針として策定をしましたので、説明をさせていただきます。
この
基本方針につきましては、各分団の部班の統合を含めた
分団車庫、
配置場所の適正化を図り、
災害発生時における
初動体制の強化を目的に、昨年10月から本年5月までの間、
消防団本部ですとか、
正副分団長の会議を経て、狭山市
消防団の意見を踏まえて策定したものでございます。
表紙をめくっていただきまして、1ページをごらんください。
基本方針策定に当たって、1の策定の趣旨につきましては、
消防団を取り巻く環境は、
少子高齢化の進行、被用者の増加、
地域コミュニティの希薄化などにより大きく変化し、全国的にも
消防団の減少が進んでおり、狭山市も同様な傾向がある中で、
地域防災体制の
充実強化を図るため、狭山市
消防団の組織の再編と施設等の整備に関する基本的な方針を策定するものでございます。
2の
基本方針の性格と位置づけにつきましては、「第4次狭山市
総合計画 前期基本計画」に基づき
消防団の
充実強化を図るため、地域の実情を反映して、
消防団の組織の再編と施設や車両などの適正な配置と計画的な整備を推進することを内容とするものでございます。
次に、2ページをお願いいたします。
消防団の現状ということで、1の
消防団の定員数と実員数につきましては、平成31年4月1日現在、
条例定数333名に対して、実員数279名となっております。
表1は階級別の定員数と実員数となっており、その下の参考は
埼玉西部消防組合構成市の状況となっております。
2の
消防団の組織につきましては、
団本部の下に第1分団から第7分団までの7個分団あり、第1分団から第3分団と第6分団、第7分団につきましては、第1部と第2部の2部構成となっており、第4分団は6つの車庫、第5分団は4つの車庫で構成しております。
次に、3ページをお願いいたします。3、
消防団施設等の状況につきましては、(1)の
団本部から次の4ページの(8)第7分団にかけて、
消防団車庫の竣工から
建築年数、
消防自動車の更新についても記載するものでございます。これを一覧にまとめたものが5ページの表となっておりまして、
消防団車庫等の状況が一覧となっているものでございます。
続きまして、6ページをお願いいたします。図1は市内に20ございます
消防団車庫の位置図となっております。
次に、7ページをお願いいたします。
消防団の課題といたしまして、1の団員の減少につきましては、全国的な傾向と同様に、当市においても団員は
減少傾向にあり、今後も
少子高齢化による若年層の減少、
就業構造の変化、
地域社会への
帰属意識の
希薄化等から、地域における
消防団に対する関心が低くなり、当市においても団員数の
減少傾向は続き、分団の運営や
消防自動車の運用に支障が生じてくることが見込まれます。
表3は狭山市
消防団の団員数の推移となっております。
2の団員の
就業形態の変化につきましては、
消防団に占める被用者の割合は、
全国平均と比較すると低いものの、急速に増加していることから、地域によっては昼間における消防力の低下が懸念されております。
次に、8ページをお願いいたします。表4は狭山市
消防団の
被用者数とその割合となっております。
3の団員の
年齢構成の変化として、団員の
平均年齢は
全国平均で平成30年において41.2歳であり、当市の場合、平成31年4月1日現在の
平均年齢は36.4歳であり、
全国平均と比較すると低いものの、
平均年齢は毎年上昇し、
中高年齢層が増加しております。
次に、9ページをお願いいたします。
消防団の組織の再編と施設等の整備に関する
基本方針。
1の消防車両
必要人員につきましては、消防力の
整備指針に定められている基準をもとに、狭山市について、
一級河川入間川が市内の中央に流れていること及び
航空自衛隊入間基地が存在していることなどの地域の実情に鑑み、また長時間の活動における
交代要員や大
規模災害等における住民の
避難誘導等に必要な人員の確保も考慮して、当市の
消防自動車1台当たりの
必要人員数を算出すると、
消防ポンプ自動車は17人、
小型動力ポンプ付積載車は14人となっております。
表5は
必要人員数と実員数の比較となっており、半数以上の車庫が
必要人員を満たしていない現状となっております。
次に、10ページをお願いいたします。2の組織の再編。近年多発している大
規模災害に対する不安が増大する中、
地域防災力のかなめである
消防団への期待はさらに高まっていることから、将来を見据えた体制の
充実強化が強く求められております。しかしながら、前述のとおり団員数の減少や団員における被用者の増加により、
災害対応可能人数の確保が難しく、分団の運営や
消防自動車の運用に支障が生じていくことが見込まれます。
この問題を解消するためには、
消防自動車の
適正配置を行い、これに伴って各分団の
部班体制を見直すことで、
消防自動車1台当たりに対して、災害時にいつでも出動が可能な団員を確保し、
初動体制の強化を図ります。また、団員をふやすために特定の活動や役割のみに参加する
機能別消防団員制度を導入することも行います。
(1)
団本部。
女性消防団員を増員し、一定の
在職期間を超えた団員は
上位階級へ昇級させます。
団本部に
機能別消防団員を配置し、体制を強化します。
(2)から(3)、(4)、第1分団から第3分団までにつきましては、
消防自動車を運用するのに必要な人員数を第1部、第2部ともにおおむね確保していることから、現状の体制を当面は維持していきます。
(5)第4分団。第4分団は
市内7つの分団の中でも最も団員数が多いものの、部のほかに班数も多く、また、近年の団員の
就業形態の変化とも相まって、
消防自動車を運用するのに必要な団員数を確保できていない状況があることから、部班の
初動体制を見直す必要が生じています。
こうしたことから、班を部へ編入することにより、
消防自動車1台当たりに対しての
必要人員を確保することで、
初動体制の強化を図ります。
(6)第5分団。第5分団は、第4分団に次いで団員数が多いものの、第4分団と同様に部のほかに班数も多く、また近年団員の
就業形態の変化とも相まって、
消防自動車を運用するのに必要な人員を確保できない状況にあることから、部班の
初動体制を見直す必要が生じています。
こうしたことから、班を部へ編入することにより、
消防自動車1台当たりに対しての
必要人員を確保することで、
初動体制の強化を図ります。
(7)第6分団。第6分団は、第1部及び第2部とも
消防自動車を運用するのに必要な人員数が確保できていないものの、
管轄区域が入間川の左岸に位置し、
河岸段丘の上と下に大きく二分されている地形を鑑みると、この地形に沿って組織している現在の第1部及び第2部の体制を当面は維持します。
(8)第7分団。第7分団は、第1部、第2部ともに
消防自動車を運用するのに必要な人員数が確保できていないものの、
管轄区域内を国道299号線と国道407号線の
幹線道路が縦横に通っている道路網の現状に鑑みると、南北に走る国道407号線を境に東西に組織している現在の第1部及び第2部の体制を当面は維持します。
3の施設等の整備。
消防団の車庫については、築後30年以上経過している建物が半数以上あり、その耐震化とともに、団員の参集時の
駐車場所の確保も課題となっておりますが、現在ある全ての車庫を早期に更新していくことは難しい状況にあるため、
防衛省補助を活用して計画的に更新を行っていくこととします。
消防自動車については、
防衛省補助を活用しておおむね登録から18年を経過した
消防ポンプ自動車及び
小型動力ポンプ付積載車を対象に順次更新を行っていくこととします。
(1)
団本部。
女性消防団員が活動するための部屋を新築後の第1
分団車庫内に整備します。
団本部指揮車を新築後の第1
分団車庫に収容します。
12ページをお願いいたします。(2)第1分団。第1部及び第2部の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準を満たしていないことから、新たに建てかえます。このうち第1部車庫は、敷地が狭隘であり、また参集する
消防団員の
駐車場所の確保も課題であることを踏まえ、新たな場所に設置します。第2部車庫の敷地は、借地であることから、新たな場所に設置し、現在の敷地は返却します。
また、第1分団の
管轄区域が市の中心に位置していることから、
消防団本部指揮車両と
女性消防団員が活動するための部屋をいずれかの車庫に配置します。
第1部及び第2部の車庫の新たな
設置場所については、現在
管轄区域のうち
西武新宿線の南側に車庫が設置されていないことから、このことも含めて
消防団車庫を適正に配置します。
(3)第2分団。第1部の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準を満たしていないことから、現在の敷地に新たに建てかえます。第2部の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準により建築されており、また
管轄区域内に
適正配置されていることから、当面は現状を維持します。
(4)第3分団。第1部及び第2部の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準を満たしていますが、いずれも
管轄区域のうち
西武新宿線の東側に配置されています。これに関して、台風等による
浸水被害により
西武新宿線を境に東西の往来が困難となり、
消防団活動に影響を及ぼしたことがあることから、どちらかの車庫を西武線の西側に配置する必要もあります。
そこで、
入曽公民館敷地内に設置してある第1部車庫が、
入曽公民館の移転に伴う
跡地の利活用により移転することとなった場合には、
西武新宿線の西側へ移転します。旧第2部第1班
消防団車庫は、
入曽地区第一区自治会と協議の上、自治会へ移管するか、または除却します。
(5)第4分団。第4分団の6ヵ所の
消防団車庫は、全て現在の
建築基準法の
耐震基準を満たしていないことから、新たに建てかえる必要がありますが、班を部へ編入することによる組織の見直しにあわせて、新たに建てかえます。この場合、敷地が借地の
消防団車庫については、除却の上、敷地は返却します。
13ページをお願いいたします。(6)第5分団。第1部と第2部第3班の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準を満たしていないことから、新たに建てかえる必要がありますが、班を部へ編入することによる組織の見直しにあわせて、新たに建てかえます。
(7)第6分団。第1部及び第2部の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準により建築されており、また
管轄区域内に
適正配置されていることから、当面は現状を維持します。
(8)第7分団。第1部の
消防団車庫は、現在の
建築基準法の
耐震基準により建築されており、また区域内に
適正配置されていることから、当面は現状を維持します。第2部の
消防団車庫は、敷地が借地であるものの、現在の
建築基準法の
耐震基準により建築されており、また
管轄区域内に
適正配置されていることから、当面は現状を維持します。
こちらが
基本方針の説明でございます。こちらに基づきまして、今後、
財政計画に組み込んで計画的に施設の整備等を行ってまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
△質 疑
◆
田中寿夫 委員 これらの更新にかかる費用はおおよそどれくらいになりますかね。
◎
危機管理課長 更新の積算は、全体としては今のところできておりません。
◎
危機管理監 車庫1つですと、2年前、第6分団が建てかえ等で3,500万円くらいで建てかえをしているんですが、課長が説明したとおり部と班がありまして、それぞれの組織に車庫がくっついているような状態なんです。
それを今、その部班の車庫が
初動体制が図れないような人数になったので、団員のほうからも再編して強化していきたいという話がある中では、車庫もそれにあわせてつけていくという必要がありますから、具体的に幾つくらいというのはまだこれから団と話し合っていきますので、そういう点では総額がどのくらいというのは正確に出ません。また、借地の関係もありますので、そこにまた部班を統合して大きくなったら、今のところではちょっと手狭になると。そうするとどこかを考えなくてはいけないとなりますと、まだどのくらいかかるのかというのはちょっと出ないというところでございます。以上でございます。
◆
田中寿夫 委員 今後の計画で、きっちりとした数字を出していったほうが計画が立てやすいと思うんですよ。その中で、
財政計画をどうするのかというようなことに関しても、私、これ読んでいて思ったんですけれども、基金の創設をやるべきではないかな。緊急時に市民の安全を確保するために、やはり通常の財源じゃなくて、市民の寄附によって基金をきちっとつくっていくべきじゃないかなと思いました。
そういうふうなことができれば、通常の財源以外に新たな財源をそういったところで、市民の安全と安心、命を守るための基金ですから、恐らく多くの方が賛同してくれるのではなかろうかなと思いますので、ぜひそういうことも検討してみてください。
◆
田村秀二 委員 今、
基本方針を見させていただきまして、一番大事なのは
消防団員のどんな意見が出て、その再編に対してどういう考え方、方向性が大体まとまってきたのかどうかというのが一つと、伝統ある
消防団というのが小さくしたいという気持ちはわからないでもないけれども、やはり
エリート意識というか、そういう誇りがあるところもあるので、その辺の葛藤を踏まえると、どういう話をして、再編に理解をしてくれるのか、その辺の状況をちょっと説明いただけますか。
◎
危機管理課長 団員の意見につきましては、こちらの
基本方針の中でもあるんですが、やはり
初動体制、特に被用者の増加に伴って、昼間の
出動態勢がなかなかとれない中で、団員のほうもその辺の
初動体制がとれないという現状は十分に理解しておりますので、再編して
初動体制の強化を図って、地域の安全・安心を図っていくというところは、団員も同じ意見でございます。
先ほどの誇りがあってという、小さくなるというところになるんですけれども、その辺につきましても、十分、今後具体的な計画を各
分団ごとにつくる中で、当然各分団の意見もございますし、各地域の後援会ですとか、自治会にも丁寧に説明しながら、意見をお伺いしながら対応させていただきたいと考えております。以上でございます。
◆
田村秀二 委員 うちの分団、第4分団は、その辺の話がみんないろいろな意見があって、ただ小さくというのもある面では合理化していかなくてはならない実態を感じていながら、寂しさを皆感じているわけ。でも、かといってこれだけの部があるとなると、班もそうだけれども、やはり人集めだけでも大変な状況を感じておりまして、それはそれとして、意見を集約しながら、整理・統合していかないと回り切れないというか、回っていかないというのが現実だと思うので、そういう意見をきちっと聞きながら、統合も含めて早くしてあげないと、彼ら本当に大変な状況を感じていますから、せっかくこういう計画が一応出た以上は早目にそういう統合をしてあげて、彼らの負担を軽くしてあげるというのが大事じゃないかと思います。
それと、車庫に対しては合併するところも含めると、例えば1台入っていた車庫は2台おけるとか、そういうような形で違う形の車庫の建築というか、そういうものを考えてこれからやってもらえればありがたいなと思っております。これは私の要望です。以上です。
◆太田博希 委員 きょうは
現地視察ということで、同行していただきながらご説明ありがとうございました。
ちょっと視点を戻しまして、
防災施設ということできょうは
備蓄倉庫を見させていただいたんですが、配付していただいた資料の中で構造的に中部、要するに入間川のきょう見せていただいたところが旧
耐震基準ということで、ほかのところはある程度
耐震基準を満たしているわけですけれども、この部分は早急に手をつけたほうがいいのかなと改めて思いました。やはり2つの施設を比較して見て、上諏訪にあるのはかなり古いんだなというのが歴然としたので、そこの部分につきましては建物を建てかえる、あそこは今度武道館ができますから、そういった部分では入間川の
防災拠点になりますんで、倉庫についてはしっかりと検討していただいて、新たな
耐震基準を満たす建物に変えていただくということを強く要望しておきます。
あと、あわせましてこの説明の中に物資を補充するとあるんですけれども、
入間川地区センター管轄で結構です。例えば地震が発生しました、
入間川小学校、
入間川中学校に
避難所が開設されました。人がそこに
避難をしました。そこにあるコンテナの物資がなくなってきましたとなった場合、ここに要請がかかるわけですね。そこら辺の人の動きですとか、物資の
運搬方法、ひな形で結構ですので、ちょっとご説明いただけますか。
◎
危機管理課長 基本的には
現地災害対策本部が地震ですと各地区にできると思います。そんな中で、入間川につきましては、
入間川現地災害対策本部が
中央公民館のところにできますので、各
避難所の状況と
避難者数も当然把握しておりますので、その
連絡体制のもと、まずは現対のほうで対応するものと、あとは全体の市役所のほうにも
災害対策本部が立ち上がりますので、その体制の中で物資の運搬も対応させていただきたいと考えております。以上でございます。
◆太田博希 委員 今、ひな形といいましたが、今度応用編で夜中です、台風にしましょう。スタッフ、要するに職員の方がここになかなか参集してこられないという場合、人手というのはあるんですか。
◎
危機管理課長 台風につきましては、近年数日前から気象の予報ができております。そんな中で
タイムラインという形で、ゼロアワーからさかのぼって
職員体制も確認しておりまして、特に最近たまたまだと思うんですけれども、週末に台風が来ることがございまして、それについては事前に参集がかかる数日前、平日の段階から、もし日曜日に参集がかかった場合にはどれくらい人数が集まれるのかというところを事前に把握しておりますので、その点については、いきなり夜中だから台風でということで集まれないという体制ではなく、事前に平日の間に、数日前に確認しておりまして、もしそこの
現地災害対策本部で足らないようでしたら、別の
災害対策本部から応援をするとか、そういうふうな対応は常にとられるような形での体制はとっております。以上でございます。
◆太田博希 委員 応用編も今
タイムラインという言葉が出ましたが、かなり整備されているようですので、あとはそれを日ごろの訓練ですとか、そういったところできちっと徹底できるようによろしくお願いします。なかなかいい感じにいっているようです。
次に
消防団へ行きます。この資料でここを見たところ、私、全部調べた。
耐震構造になっていないのが、第1分団の2部だな、1部はもう
オーケーだな。第2分団の1。第4分団は全部だめなんだね。逆に左岸側の第6、第7は
オーケーなんだね。奥富は半分となると、今、
田村委員もおっしゃっていましたけれども、第4分団、特に見ると1個1個が借地もそうなんですけれども、
敷地面積も狭いから駐車場の部分を考えると、これを統廃合してなんて考えると、実態・実績を考えると今のある場所のところに建てかえをするとかというのは、なかなか厳しいのかななんて思ったりもするんです。ですから、少し発想を広げていただいて、例えば
公共用地、学校の一角ですとか、そういったところにどかんと大きなものを第4分団のとこに2つつくるとか、駐車場も確保してあげるとか、何かそういうことを考えていったほうがいいのかなと思いました。これはただ意見です。
あとは、入間川と不老川で見たときに、やはり入間川の右岸側、
入間川地区の4つあるうちの2つがだめなんです。
耐震構造ができていない。第3分団で入曽のほうは
オーケーなんです。となると、
入間川地区の洪水などを見たときに、きょう見た第2分団の第1部消防車庫はかなり古いです。そして床も沈んでいますしとなった場合、川も近いですし、そういったところも今後の更新計画の中に織り込んでいただいて、川の近くとか、昭和51年、52年、53年のところ、このあたり、あとはさっきの堀兼地区というのはそういう視点で見ていかないと、なかなか現実味がおりてこないのかなと思いますので、そのあたりちょっと意見として述べておきますので、よろしくお願いいたします。以上です。
◆中村正義 委員 11ページの施設の整備なんですが、
団本部の関係で
女性消防団員が活動するための部屋を第1
分団車庫内に整備するということなんですが、今、
女性消防団員は実働として現場に出るということがないみたいですけれども、セレモニーだとかそういうところに活動していただいておりますが、こういうことをきっかけに現場でも後方支援、被災
者の案内だとか、見学人の整理だとか、そういう実働にもっていくという計画はあるんですか。
◎
危機管理課長 委員がおっしゃるとおり、現状、啓発活動ですとかイベント等がメーンとなっております。実際、後方支援等ということであれば女性団員でも可能であるということも考えられますので、今後その辺につきましては、
消防団と協議する中で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆中村正義 委員 今、
団本部づけの
女性消防団員というのは、
消防団員としてはカウントされていないわけね。
◎
危機管理課長 条例定数としてはカウントされております。
◆中村正義 委員 そういう意味では、現在の分団の車庫を見たら、女性の居場所はやはりないですね。第1分団のところに新築後という形であれば、また分団の活動も見えることだろうし、団員が少ないという形の中では女性の団員もふやしていただいて、現場へ出て、後方支援みたいな形のものができれば、男性団員が消火に専念できるということも考えられるんじゃないかと思うんですけれども、いかがですか。
◎
危機管理課長 新築後の第1分団に新しく整備して女性の活動する部屋を設置すれば、団員との交流も当然生まれてくることも想定されますので、そのような後方支援につきましても、団とその辺は相談させていただく中で、検討させていただければと思います。以上でございます。
◆新良守克 委員 きょうはありがとうございました。
施設等の整備等をかけても、よく実情をご存じという中で、時代に即した計画だと思っておりますので頑張っていただきたいと思います。
やはり一番大事なのは小屋の
適正配置、災害等でやる中で、今後方針が出たら決めていただきたいと思うんですけれども、先ほど中村委員からもあったんですけれども、女性団員をどのように活用するのか、これはおもしろいもので市によって全然違うんですよね。後方支援、男性と同じ活動をするか、また所沢市は所沢市で違った予防的消防というんですか、活動の中で、ひとり暮らし高齢
者のところに行って、消火器の点検等、いろんな家具の安全等を見て回るのも、それもいいなと思って、所沢市は
女性消防団員が多いんですよね。そういう未来型
消防団ということで、せっかくこういう部屋をつくって、女性だけの部屋というのではなくて、今言ったようにイベントの司会だ何とかだと、それだけが目的じゃなくて、あるときは3.11のようなときは男性にまじって消防車に乗っていただく、そのためには技術を磨いていただく。
そして、啓発活動ですか、そういうところにも活発に動いていただかなくてはならない時代になってきましたので、先ほど小屋も見させていただきましたけれども、車両は新しいんですけれども、資機材が古いんですよね。要するに今もう女性が持てる軽いホールなんかたくさんありますので、そういう中も変えていかないと女性をうまく活用できないと思いますので、そういうところをお願いしたいと思います。
いざというときには、もちろん議員なんかでも同じようにどんどん
消防団員に出ていただきたいと思うんですけれども、まずはこれに当たるにして、今後の計画というのはどのような感じで進めていく予定なんですか。
◎
危機管理課長 今回、団全体の
基本方針というものを策定させていただきましたので、今後、各やっていくところに特化した計画をつくりまして、市のいろいろな意思決定のレールに乗せて、計画に位置づけて対応してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆新良守克 委員 あと1点、先ほど小屋の中で、私、前々から言っているんですけれども、発電機、あれを見たときに、例えばこの前の台風で千葉県、停電がずっと続いていますよね。この4つの中部だ、西部だの中でこれだけの発電機で足りるのかなと、ちょっと危惧したので。これも実際にはこんな小さい発電機なんて30分もちませんから、あれいっぱいあっても役に立たないなとある中で、せっかくでしたら千葉とか、そういう被災というか災害があった
消防団、消防署、危機管理課、役所に聞いて体験したところ、これが必要だと後から出てくると思うので、そういうのもあわせて整備していただければと思います。以上です。
◆
田村秀二 委員 今回のこの
基本方針が出たでしょう。これ出した以上は早目に再編しないと、今まで緊張感を持って一生懸命人集めしていたのがこれでぷつんと切れちゃうの。もう何かやりきれないというか、そこまで一生懸命やろうというのが、もうがたがたと崩れるような気がしてならないので、これを出した以上は再編・編成を早急に進めてもらいたい。そうしないと、みんな緊張感を持っていたのが、何かこう人集めもいいやなんていうことになっちゃうと大変なことになるので、何とか
消防団員の気持ちを踏まえると、早目に再編・編成を進めてもらいたいと強く要望しておきます。
◆中村正義 委員 埼玉西部消防組合負担金がありますが、大体毎年5,000万円前後還付されているわけだね。それをほかに使うということじゃなくて、やはり消防に出したんだから消防のために使うという形になれば、それだけの原資が確保できるということなんだと思うんですよ。そういうことも含めて庁内できちっと検討して、できるだけ消防に出資したやつは消防に戻すという形の中でやれば、もう少し整備が早くなるんじゃないかなと思いますよ。その点はよろしくお願いいたします。
◆
田中寿夫 委員 自治会で消防に対する負担金を出していますよね。あれはどういうふうに使われているんですか。
◎
危機管理課長 その負担金につきましては、細かい使途までは今ちょっと手元にはないんですけれども、活動に関する費用に活用させていただいているというところでございます。
◆太田博希 委員 今、横浜を中心として4県で47万世帯、大変でして、1年前に北海道の胆振東部地震があって、あのときも北海道中が全部停電して、この間新聞に載っていたんですけれども、あのときに学校に発電機能がある、要するに太陽光発電があったり、灯油を入れて発電機を回す、それが20校が全部操作がわからなくて稼働ができなかったんです。そういうのを考えたときに、今どうでしょう、県と狭山市の連携、狭山市も多分県指定の防災
避難所があると思うんですけれども、そのあたりの連携体制というのはどのようになっているでしょうか。
◎
危機管理課長 県立高校の狭山経済高校が埼玉県内の
防災拠点の一つということで指定されていまして、今、委員さんがおっしゃられた太陽光発電の施設ですとか、そういうような施設が整備されております。せんだって8月31日の総合防災訓練の日には県の職員が来て、地元の自治会に説明をして、3年に1回かそれくらいにそのような形で地域住民の方に説明して、そういう施設があるんだということを認識していただいているところでございます。以上になります。
◆太田博希 委員 多分学校の鍵をあけるのは危機管理課のほうももう配備されているんだよね。ちょっとどうですか。
◎
危機管理課長 指定
避難所の鍵につきましては、
現地災害対策本部であります各地区センターに配備しております。
◆太田博希 委員 ぜひ、そのあたりを連携した中での訓練というのもぜひやっていただきたいんですよね。なぜかというと、今、物資とかいろいろ新良委員からも発電機の話がありましたけれども、あそこ太陽光と自前で持っている発電機を使うと3日間、こうこうとね。コンセントもあったり、照明も全部つきますし、まして400トンの無菌のお水が下に保管してあって、塩素を入れるだけで飲料水になるんですよ。あと、110トンの雨水をため込んで、そこにろ過器を回すと生活水で使えたりとか、毛布は2,000枚、非常食は7,000食。こんな規模の施設が狭山市にはあるんです。
これは使うにこしたことないと思いますので、いざというときはきょう見た
避難所がさらによくなって、そこら辺の連携をしっかりとって、ただドアもあかない、動かない、機能もさせられないとなると何もならないと思うので、当然いろいろ点検を図られていると思いますけれども、そういったところも少し視野を広げていただいて、活動の中に取り込んでいただいて、うまくそれを活用する、そういう方向で防災力を高めていただきたいなと思いますので、今後の活動に期待しつつ、要求をさせていただきます。よろしくお願いします。以上です。
◆衣川千代子 委員 10ページの(5)の第4分団の組織の再編の説明の中で、近年の団員の
就業形態の変化とも相まってとなっているんです。どういう変化があって大変なのかを教えてください。
◎
危機管理課長 8ページのところにございまして、以前は農家の方、特に第4分団では農家の方ですとか、自営業の方の比率が多かったんですが、最近はサラリーマン化しておりますので、昼間外に働きに出ているというところがありますので、昼間何か災害が起こったときに集まって
消防自動車を出すということがなかなか難しくなっているという状況でございます。以上でございます。
◆広山清志 委員 今回は
防災施設の老朽化ということですので、ちょっと老朽化について質問させていただければと思います。
消防団の車庫、2件とも見させていただいた中では階段が必ず外にあったんですが、
建築基準法では外の階段については何かありますか。というのは、外なんでさびさびで、両方ともさび防止は塗っていると思うんですが、それがまた剥がれて大丈夫かなという気がしたので。
備蓄倉庫のほうは当然中に階段がある。これはきれいになっているので、この外に階段がある理由。こうなってしまったのはしようがないんですけれども、どうしても外にあるのでさびさびなので、今回の2件はもう古いということなんですけれども、ほかのところの建物は
建築基準法を守っています、でも外でさびさびじゃちょっとどうかなと思うので、そこら辺の基準とか考え方は何かありますか。
◎
危機管理課長 きょうごらんいただいた旧
耐震基準のものについては、ご指摘のとおり外階段になっているんですが、それ以外の新しい基準のもとでの新しい車庫につきましては、中側に階段がございますので、建てかえる中でその辺の対応も図ってまいりたいと考えております。以上でございます。
◆広山清志 委員 建物はわかりました。今度は
備蓄倉庫のほうで、水がためてあるタンクの話がありましたが、そこのタンクというのは、これは
建築基準法はないと思うので、例えば老朽化の基準とか、何年ごとに変えるとか、タンクのほうにはそういう基準がありますでしょうか。
◎
危機管理課長 申しわけございません。貯水槽につきましては、上下水道部の所管の持ち物になっており、水道施設となっておりますので、私のほうでは現在把握ができておりません。
◆広山清志 委員 それではもう一つ、
消防団の車庫のほうで2階にいろいろ設備があるんですけれども、建物は
耐震基準なんですけれども、冷蔵庫に転倒防止の柱とか、棚の関係にそこら辺がちょっと見受けられなかったんで、そこはあったほうがいいのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。
○齋藤誠 委員長 ただいまのさまざまな要望につきましては、ご対応をお願い申し上げますとともに、本日の
所管事務調査のメーンテーマは
防災施設の
老朽化状況についてでございます。
最後に、本日の調査のまとめとして委員長より申し上げます。
防災施設は災害が発生した際の対応やその後の復旧時においてもかなめとなるものであります。その維持・管理は重要であることから、当委員会としても今後もその状況を注視するとともに、必要に応じて適宜、調査・研究をしてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う
者あり)
○齋藤誠 委員長 ご異議ないようですので、そのようにさせていただきます。
(休憩)
以上をもって本日の審査を終了し散会。午前11時34分...