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令和 元年 6月定例会−06月06日-04号

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  1. 春日部市議会 2019-06-06
    令和 元年 6月定例会−06月06日-04号


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    令和 元年 6月定例会−06月06日-04号令和 元年 6月定例会              令和元年6月春日部市議会定例会 第10日 議事日程(第4号)                               令和元年6月6日(木曜日)  1.開  議  1.市政に対する一般質問      5番  卯  月  武  彦 議員     16番  永  田  飛  鳳 議員     18番  山  口  剛  一 議員      9番  佐  藤     一 議員     28番  岩  谷  一  弘 議員     17番  吉  田     稔 議員  1.次会日程の報告  1.散  会 出席議員(32名)      1番   井  上  英  治  議員      2番   酒  谷  和  秀  議員      3番   榛  野     博  議員      4番   坂  巻  勝  則  議員
         5番   卯  月  武  彦  議員      6番   大  野  と し 子  議員      7番   石  川  友  和  議員      8番   水  沼  日 出 夫  議員      9番   佐  藤     一  議員     10番   松  本  浩  一  議員     11番   今  尾  安  徳  議員     12番   並  木  敏  恵  議員     13番   金  子     進  議員     14番   鬼  丸  裕  史  議員     15番   滝  澤  英  明  議員     16番   永  田  飛  鳳  議員     17番   吉  田     稔  議員     18番   山  口  剛  一  議員     19番   古  沢  耕  作  議員     20番   木  村  圭  一  議員     21番   鈴  木  一  利  議員     22番   荒  木  洋  美  議員     23番   会  田  幸  一  議員     24番   山  崎     進  議員     25番   河  井  美  久  議員     26番   海 老 原  光  男  議員     27番   栄     寛  美  議員     28番   岩  谷  一  弘  議員     29番   小 久 保  博  史  議員     30番   武     幹  也  議員     31番   栗  原  信  司  議員     32番   中  川     朗  議員 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長      石  川  良  三       副市長     種  村  隆  久   副市長     池  貝     浩       市長公室長   桜  井     厚   総合政策部長  中  島     拓       財務部長    宇  内  啓  介   総務部長    木  村  浩  巳       市民生活部長  大  川  裕  之   福祉部長    新  井  道  彦       こども未来部長 内  藤  信  代   健康保険部長  折  原  章  哲       環境経済部長  日  向     誠   建設部長    渡  辺  隆  之       都市整備部長  青  木     保   鉄道高架担当部長松  村  隆  司       消防長     佐  藤     晃   病院事業管理者 三  宅     洋       病院事務部長  深  堀  晴  彦   水道事業管理者職務代理者             教育長     鎌  田     亨           会  田  和  彦   学校教育部長  大  山  祐  二       学務指導担当部長柳  田  敏  夫   社会教育部長  村  田     誠       選挙管理委員会事務局長                                    木  村  浩  巳 本会議に出席した事務局職員   局長      白  子  高  史       主任      梅  田  淳  也 △開議の宣告 ○金子進 議長  ただいまから本日の会議を開きます。  午前10時00分開議   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △市政に対する一般質問 ○金子進 議長  日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  最初に、5番、卯月武彦議員。                    〔5番卯月武彦議員登壇〕 ◆5番(卯月武彦議員) おはようございます。議席番号5番、卯月武彦です。6月定例市議会一般質問を発言通告に基づきまして行ってまいります。  まず1点目、粕壁放課後児童クラブ待機児解消について質問をいたします。放課後児童クラブ、いわゆる学童保育は、放課後、保護者が面倒を見ることができない児童に対して必要な保育を行い、もって児童の健全な育成を図ることを目的としています。子供たちの放課後の安全を確保するとともに、遊びや集団生活を通じて子供たちが成長するために極めて重要な場所です。希望し、必要とする子供たちを受け入れることは市の責務です。  ところが、今年度、入室を希望しながら入ることができずに待機となっている児童が多数出ているようです。特に粕壁小学校区の粕壁放課後児童クラブの待機児が多くなっているようです。さらに、待機児だけでなく、定員を超えた入室児童も多くなっています。今年度4月1日の時点で、粕壁放課後児童クラブの合計の定員は100名に対して139人が入室していると聞いています。約40%も定員をオーバーしています。これで本当に必要な保育を行い、健全な育成を図ることができるのか心配です。施設を増設し、さらに分割する必要があるのではないでしょうか。  そこで、伺います。粕壁放課後児童クラブの在籍児童数の推移を5年間お示しください。  また、待機児童数について学年ごとの推移をお示しいただきたいと思います。  さらに、待機児解消について、市の考えや方針についてお答えをいただきたいと思います。  次に2点目、芸術を生かして春日部駅東口周辺の活性化をという点で質問します。春日部市の大きな課題の一つに中心市街地の活性化があります。春日部駅周辺連続立体交差事業都市計画決定が行われ、事業が始まることになります。東西市街地が一体化し、中心市街地の回遊性が高まり、東西が活性化することが大変期待されます。  しかし、東口周辺に魅力がなければ、鉄道が高架になったとしても十分な効果は得られないと思います。春日部駅を中心として、東西のバランスを考えながらまちづくりに取り組んでいくことが重要です。春日部駅西口方面は、市役所、市立医療センター、中央郵便局、県の地方庁舎などの公共施設や商業施設が多くあり、にぎわいがあります。一方、春日部駅東口方面は、百貨店が撤退し、商店街もシャッターを閉めた店舗がふえています。今年度から新たに出店する場合の補助制度が始まり、効果を上げることが期待されていますけれども、東口全体の魅力を高めることなしには活性化は難しいのではないでしょうか。  平成29年3月議会一般質問で、松本議員が彫刻と歴史を生かした春日部駅東口地域のまちづくりを提案しました。私は、それに加えて、美術館を設置することで芸術のまちとして活性化を図ることを提案したいと思います。春日部駅周辺には22体の彫刻が設置されていますが、そのうち19体が東口に集中しています。また、「かすかべ遊学」のホームページでは、春日部ゆかりの美術家として49人が紹介されています。そうした芸術家の作品を展示する美術館を設置し、彫刻とあわせた芸術のまちとして観光や東口振興を図るべきだと思います。  そこで、質問いたします。現在市内に設置されている彫刻の活用や周知についてどのように取り組んできたのでしょうか。  また、芸術のまちとすることについて、基本的な考えについてお示しをお願いいたします。  1回目は以上です。 ○金子進 議長  答弁を求めます。  初めに、内藤こども未来部長。                    〔内藤信代こども未来部長登壇〕 ◎内藤信代 こども未来部長  粕壁小学校放課後児童クラブについてのご質問に答弁申し上げます。  初めに、粕壁放課後児童クラブにおける過去5年間の入室児童数の推移についてでございますが、それぞれ4月1日現在の第1クラブ、第2クラブの合計の児童数で申し上げます。平成27年度99人、28年度104人、29年度109人、30年度137人、31年度139人でございます。  次に、過去5年間の待機児童数の推移でございますが、同様に4月1日現在の状況で申し上げます。平成27年度から29年度までは待機児童はおりませんでした。30年度は14人の待機児童がおり、学年の内訳は、1年生2人、2年生1人、3年生1人、5年生9人、6年生1人でございます。平成31年度は15人の待機児童で、その内訳は、4年生6人、5年生6人、6年生が3人でございます。  次に、待機児童解消につきましては、粕壁放課後児童クラブにおいてはここ数年、入室希望者が増加傾向にございます。そのため、学校施設を暫定的に使用させていただきながら入室児童の受け入れ拡大を図ってまいりました。今後におきましても、学校や教育委員会など関係機関と協議を行いながら、待機児童の解消に積極的に取り組んでまいります。  以上です。 ○金子進 議長  次に、村田社会教育部長。                    〔村田 誠社会教育部長登壇〕 ◎村田誠 社会教育部長  芸術のまちとして春日部駅東口周辺の活性化をとのご質問に答弁申し上げます。  教育委員会では、彫刻のあるまちづくりアートアメニティー構想として、春日部駅周辺に設置した22体の彫刻の維持管理並びに活用を行っております。これは、平成元年のふるさと創生事業において市民のアイデアから生まれたもので、良好な都市景観の形成を図り、文化的なゆとりと潤いを感じさせるアメニティータウンを目指すことを目的に彫刻の設置を始めたものでございます。  設置の経過でございますが、平成元年度から平成2年度にかけて古利根公園橋周辺を中心に9体、平成3年度から平成10年度にかけて春日部駅東口周辺に10体の彫刻を設置いたしました。その後、平成20年度に市役所入り口に1体設置し、平成21年度と平成25年度には東西ふれあい通り西口公園内に設置された彫刻をそれぞれ1体ずつ譲り受け、合計22体となったものでございます。古利根公園橋を核として、市民文化会館、駅前広場、公園などの点を春日部駅東口不動院野線、学校通り、旭一宮線などの線で結び、新町橋から埼葛橋までの古利根川親水空間を野外美術館と位置づけております。これだけの数多くの彫刻が駅周辺区域に集約され、誰もが自由に見たり触れたりできるまちは全国的にも珍しいと認識しております。  これらの彫刻の活用についてでございますが、パンフレットの作成やホームページ、「かすかべ遊学」への掲載などにより彫刻の魅力を紹介するとともに、出前講座やボランティアガイドによる彫刻めぐりなどのイベントでのPRを行っており、さらに市民ボランティアの皆様による清掃では彫刻にじかに触れる機会を設けております。このほか、市美術展覧会を初めとする多くの芸術イベントの開催、芸術文化振興事業補助金の交付、ホームページ「かすかべ遊学」及びパンフレットスタンドを活用したイベント情報の発信など、さまざまな事業を通じて文化芸術の振興を図っているところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) ここからは一問一答で質問してまいります。  まず、粕壁放課後児童クラブの問題ですけれども、待機児と入室児童数が平成30年と今年度、2年間で非常に多くなっているということがわかりました。特に30年度につきましては、1年生が2人、2年生が1人、3年生が1人という待機児が出ている、低学年でも待機児が出ていたということで、これは極めて問題だというふうに思います。それで、こういう待機児をなくしていくことが極めて重要だというふうに思います。積極的に取り組んでいくということでしたけれども、実際こういう待機が出ているわけですから、これはなくしていく必要があると思います。  それで、子供たちの安全を確保するということが極めて重要で、最近さまざまな事件も数多く全国的には発生しておりますし、春日部市内でも不審者情報、安心安全メールでたびたび情報が流されております。そういう中で、子供たちの安全を守っていくという上でも、特に低学年の待機児が出ていることは極めて問題だというふうに思います。また、子供たちの健全な成長を図っていく上でも待機児というのは問題だと思いますけれども、そういう待機になっている子供たちが実際にどう過ごしているのかということについては把握しているのでしょうか、お願いします。 ○金子進 議長  内藤こども未来部長。 ◎内藤信代 こども未来部長  放課後児童クラブの入室を待機されているお子様の放課後の状況につきましては、保護者の方へ聞き取りをさせていただきました。高学年ということもあり、学校での活動時間が長いということもございます。その中では、祖父母の家に行く、一度帰宅してから遊びに出かける、塾へ通っているなどと伺っております。なお、クラブの受け入れ枠にあきが生じた場合には、いち早くご連絡を差し上げることを心がけております。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 祖父母に預かってもらったり、塾に行ったりということでしたけれども、今答弁の中では高学年というふうにおっしゃいましたので、多分、今年度の待機児について聞き取りをされたのかなと、去年の1、2、3年生がどうだったのかというのは調査されていないのではないかなというふうに思いました。特に小さい子供ほど問題が起こる可能性がありますので、その辺については十分に、今後待機児がないようにしていかなくてはいけないというふうに思います。それなりの過ごし方をされているということでありましたけれども、やはり入室を希望したという以上は、それなりの理由があって入室を希望して、やっぱり安全面や生活面で不安があるから入室を希望したのだと思いますので、そういう点では、本当にこれは入れるように一刻も早くしていかなくてはいけないというふうに思います。  それとあと、待機だけでなく、この2年間は定員100名に対して37人、39人ということで、オーバーして受け入れているわけなのですけれども、その点については弊害というのはないのかどうか、スペース的には十分なのか、1人当たりの面積はどうなっているのか、それからトイレなどは十分なのか、数はどうなっているのか、それから支援員の配置はどうなっているのか、ご答弁をお願いします。 ○金子進 議長  内藤こども未来部長。 ◎内藤信代 こども未来部長  粕壁放課後児童クラブにおきましては、入室定員を超えた受け入れを行っておりますが、既存の保育室にあわせまして、学校機関と協議の上、学校施設を暫定的に使用しながら必要な保育スペース等を確保し、支障が生じないよう対応を図っております。また、支援員につきましても、必要な職員を適宜配置し、対応しております。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 暫定的に学校施設をお借りしてということで、空き教室を借りて保育を行っているのだと思いますけれども、1人当たりのスペースは基準に合っているのかどうか、その辺について具体的にお示しいただきたいのと、学校のトイレも使えるような状態なのかどうか、その辺をお願いします。 ○金子進 議長  内藤こども未来部長。 ◎内藤信代 こども未来部長  放課後児童クラブの入室定員につきましては、春日部市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例第10条第2項に定める「専用区画の面積は、児童1人につきおおむね1.65平方メートル以上でなければならない。」という規定に基づきまして、施設の面積などを総合的に勘案し、決定をしております。先ほど議員からございましたトイレ等につきましても、議員おっしゃるとおりでございます。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 学校施設を暫定的にお借りして利用しているために、基準は満たしているということだと思います。その点についてはわかりましたけれども、それであるならば、暫定的ではなく、その施設を恒久的にお借りして、定員をふやして3分割するとかというようなことは考えられないのかどうか、お願いします。 ○金子進 議長  内藤こども未来部長。 ◎内藤信代 こども未来部長  児童クラブの施設の増設の必要性ということでございます。  粕壁放課後児童クラブにつきましては、平成30年度の1日当たりの平均登室児童数は90人というふうになっておりまして、入室定員を下回っております。また、待機児童も年度途中の9月には解消されているという状況がございます。このため、粕壁放課後児童クラブの施設の増設につきましては、今後の新入学児童数の推移などを踏まえながら慎重に検討する必要があるというふうに考えております。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員
    ◆5番(卯月武彦議員) 実際に通っている子供は1日平均すると90人程度ということで、100人を下回っているということではありましたけれども、これはあくまでも平均的な数字だと思うのです。140人近くが在籍をしているわけですから、一遍に来ないという可能性がないわけではないわけで、そうした場合には相当大変になってくるのではないかと思いますし、今教室を借りられているわけですから、それを今後とも借りて定員をふやすということも十分可能だと思うのです。  それで、今後の児童数の推移を見ながらということでしたけれども、いつまで推移を見ているのか、今待機になっているような状態、定員をオーバーしているような状態があるわけですから、これは早急に解決を図っていく必要があるのではないかと思いますし、それから今後とも減る可能性というのは少ないのではないかな、この2年間ふえている理由としては、近くの民間の保育園の児童クラブをおやめになるということが影響しているのではないかなと思いますけれども、そうすると今後ともふえていく可能性はあると思うのですけれども、そういう点では早急にこれは増設、定員増を考えていく必要があるのではないかと思いますが、改めてお願いします。 ○金子進 議長  内藤こども未来部長。 ◎内藤信代 こども未来部長  粕壁放課後児童クラブの施設増設につきましては現時点では検討しておりませんので、仮に今後施設の増設整備を行う場合には、当該小学校敷地内で整備を行っていくことが原則となりますことから、教育委員会や学校と協議を行いながら検討してまいりたいと思います。  また、先ほど卯月議員のほうから今回は高学年だからというお話もありましたが、しかしながら、おっしゃるとおり、夏休みがこれから近づいてまいりますので、保護者の方にとりましては、大変そこは危惧されるところ、心配されるところなのかなというふうに、私もそこは思っております。やはり留守家庭のお子さんの安全確保の観点からも、学年にかかわらず、生活の場の確保というのは必要であることは認識をしております。今後、教育委員会指定管理者等とも協議を行いながら、粕壁放課後児童クラブに関しましては夏休みの受け入れとか、そういったことも検討していきたいというふうには考えております。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) いろいろ検討していきたいということで、早急に検討して解消を図っていただきたいと思うのですが。  そもそも、定員が100名でありながら140名近くを受け入れる、新たにスペースを確保して受け入れているということなのですが、この定員の基準、そもそも100人という基準に対して140人近くを受け入れているという状況があるので、定員の基準って一体何なのか、この基準そのものを、これだけオーバーしているのですから、基準そのものを見直していく必要があると思うのですけれども、定員の基準というのは、一体どうして100名という基準なのか、この基準というのはどういうものなのか、基準をオーバーしてもいいということになると、基準があって、ないようなものになってしまいますけれども、その辺の基準とは何なのかということについてお願いします。 ○金子進 議長  内藤こども未来部長。 ◎内藤信代 こども未来部長  基準は基準です。定員を超える申請があった場合には、基準を踏まえて定員の110%、基準は、これまでの子供たちの、全体、春日部市内の児童数、それから粕壁小学校の児童数、児童数は減っていっています。ただ、ふえた時期もありますので、そのときに第1クラブ、それから第2クラブというふうにつくっていますので、あくまでもそこの状況を見ながら定員を定めたという形でございますが、現在粕壁放課後児童クラブは100名の定員という形になっていますが、弾力的運用ということで、110名までが弾力的な範囲ということで、教室を借りて、先ほど申し上げました平米がありますから、それを守った中でお子さんを一人でも多く受け入れていきたいと、今後もそれには変わりありません。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 定員100に対して110名まで弾力的に受け入れるということでしたけれども、それでは足りないから、新たにスペースを確保して、それ以上受け入れているのだと思います。そういう取り組みについては評価をしたいと思いますけれども、今後も多分、これはこういう状況が続いていくだろうと思いますので、これは恒久的にそういう施設を用意して、分割して定員をふやすという方向でぜひ検討していただきたいと思います。  それで、市長にお伺いしたいと思いますけれども、こういう定員をオーバーして受け入れざるを得ない状況について、問題があると私は思っているわけですけれども、市長の見解をお伺いしたいのと、やっぱり待機児解消に向けて増設が必要ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○金子進 議長  石川市長。 ◎石川良三 市長  放課後児童クラブにおける待機児童の解消については、これまでも関係機関と連携を図り、柔軟な対応を行っております。今後も、放課後児童クラブを取り巻くさまざまな状況を勘案した上で待機児童の解消に向けた取り組みを進めてまいります。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 待機児解消に向けた取り組みを進めてまいりますということでしたので、ぜひこれは早急に、粕壁放課後児童クラブについても待機児が解消できるようにしていただきたい。そのためには、やはり恒久的に教室をお借りする、あるいはプレハブを建てるなど手だてをとっていただきたいと思います。子育て日本一の春日部ですから、子供の安全と健全な成長を保障していくというのは市の本当に責務、最大限の努力を図っていただきたいということで、早急にこれは検討していただいて、定員増を図っていただきたいというふうに思います。以上要望して、次の質問に移ります。  芸術を生かして春日部駅東口周辺の活性化をということでお伺いをしました。文化芸術の振興などにこれまで取り組んできた状況についてご答弁をいただきましたけれども、春日部駅周辺の彫刻につきましては大変価値があるものだと聞いておりますけれども、市民の中にはまだまだその価値を理解されていない方もいらっしゃると思うのです。たまにですけれども、ああいう銅像は無駄ではないかという方も中にはいらっしゃいます。そういう点では、まだまだ市民にとってその価値が周知されていない、私自身もそういう芸術的な知識も余りありませんから、十分理解しておりませんけれども、この春日部駅周辺にある彫刻というのはどういった価値があるというふうに考えているのか、それからこの彫刻がどういう効果を生んできたというふうに考えているのか、お願いします。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  設置された彫刻の中には、日本を代表する彫刻家の作品も数多くございます。これらの作品が市の中心部で町並みに溶け込む景観は、本市の誇る貴重な文化芸術資源であると考えております。また、身近なところですぐれた芸術作品に親しむことで、市民生活に喜びや感動、心の安らぎをもたらす効果があると考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 日本を代表する彫刻家の作品があるということで、これをより一層利用して活性化を図っていく必要があるというふうに思います。  そういう点で、より一層、これは市民にも周知をしていただきたいですし、市外の方にもPRをして、もっと春日部市に訪れていただくように図っていくべきだというふうに思いますけれども、その辺の周知や活用についての取り組み、今後の取り組みなどについて何か考えがあればお示しをいただきたいと思います。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  彫刻の魅力は、ホームページ「かすかべ遊学」はもとより、地域ポータルサイト「かすかべオラナビ」など、さまざまな媒体を通じてPRをしております。特に彫刻清掃につきましては、彫刻に直接手を触れ、磨き上げる体験を通じてますます親しみと愛着を感じられるようになったと大変好評をいただいております。また、ボランティアガイドによる彫刻めぐりも多くの市民に喜んでいただいております。今後も、あらゆる機会を通じて彫刻の周知、活用を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 彫刻の周知や活用を図っていくということでした。  それで、彫刻とあわせてここに美術館があったら、より一層、芸術のまちとして訪れる人もふえるのではないかと思うのです。特に東口周辺に彫刻が集中していますので、そこに美術館を設置すると、春日部を訪れて彫刻を見て回って、美術館にも行ってということで、回遊もしてにぎわいにもつながっていくというふうに思うのですが、そういう美術館の設置についてどういうふうにお考えでしょうか、お願いします。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  古利根公園橋を核として、新町橋から埼葛橋までの古利根川親水空間を野外美術館と位置づけており、新たに美術館を建設する考えは現時点ではございません。  なお、彫刻の活用のほか、春日部市美術展覧会を初めとする芸術イベントの開催、市民の皆様の自主的な文化芸術活動の支援により、身近なところですぐれた芸術を鑑賞する機会を提供しているところでございます。文化芸術の振興につきましては、引き続きさまざまな事業を通じて図ってまいります。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) さまざまな芸術イベントなども行っているということでしたけれども、春日部ゆかりの芸術家というのは少なくないと思うのです。それから、春日部の美術水準というか、芸術水準というのは結構高いのではないかと思うのです。市展を見ましても、市民のすばらしい作品が多数展示をされておりますし、そういう点では春日部のそういう水準というのは高いのではないかなというふうに私は感じております。  それで、「かすかべ遊学」のホームページ、先ほども言いましたけれども、春日部ゆかりの美術家として49人が紹介をされております。そうした春日部ゆかりの芸術家、美術家の作品、市内でどの程度見ることができるのか、お示しをいただきたいと思います。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  ホームページ「かすかべ遊学」は、市民の皆様の文化芸術活動を支援するため、イベント情報など文化芸術に関するさまざまな情報を掲載しているもので、春日部ゆかりの芸術家として、美術、音楽など各分野で活躍する芸術家を紹介しております。これらの芸術家の皆様の作品でございますが、例えば市立医療センターには、人間国宝の増村紀一郎先生を初め絵画の金森良泰先生、彫刻の加藤豊先生の作品が、教育センター、市民文化会館などには、金森先生、加藤先生などの作品が展示されております。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 市立医療センターや教育センター、文化会館などで作品を見ることができるということでした。  今名前が出ていましたけれども、49人の中には人間国宝の増村紀一郎先生もいらっしゃいますし、千葉大学教授の金森良泰先生もいらっしゃると、非常にすぐれた芸術家が春日部にお住まいになっています。こうした方々の作品はところどころで見ることはできるにしても、美術館として、一堂にそこに集めて鑑賞することができる、そういうところをつくるべきではないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  常設展示されている施設は先ほど申し上げたとおりでございますが、毎年11月に東部地域振興ふれあい拠点施設、ふれあいキューブで開催されている春日部市美術展覧会や、7月に中央公民館で開催されている春日部市民県展入選作品展においてすばらしい作品を鑑賞することができます。また、市と包括的連携協定を結んでいる匠大塚春日部本店を会場として、昨年2回目を迎えた響き合う空間展におきまして、春日部ゆかりの芸術家の皆様の作品が鑑賞できたところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) さまざまな美術展などを通じて春日部ゆかりの芸術家、美術家の作品が鑑賞できるということでしたけれども、私は、常設として、いつでも市民や市外から来た方がそこに行って鑑賞できるという状況がやっぱり必要なのではないかなというふうに思うのです。  それで、できれば本当に美術館を建設すべきというふうに思うのですけれども、なかなかすぐにそういうふうにはいかないだろうということで、提案したいのは、教育センターの教育委員会が市役所の新庁舎ができますと移転をすることになっております。このあいたスペースを使って、当面美術館としてそこを活用すべきではないかというふうに思うのです。そこだけでは十分とは言えませんけれども、当面の間はそこを美術館とすると、余り費用もかからずに設置することができるというふうに思いますけれども、その辺についてどうでしょうか。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  鉄道高架事業が都市計画決定され、現在これに関連した春日部駅周辺のまちづくりが進められておりますが、住民意識の醸成と具体的な施策を構築し、中心市街地の一体化や東口の活性化を図っていく必要があります。教育センターは、こうしたまちづくりを行っていく上で重要な施設と考えております。まちづくりの効果を最大限に発揮するためには、この施設単体で考えるのではなく、他のさまざまな施策とともに連携を図りながら総合的に検討を進めていく必要があると考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 総合的に考えていくのは当然必要なことですが、商工振興センター跡地をどうするのかということなども含めて総合的に考えていかなくてはならないことだということはわかりますけれども、その中にやはり美術館というのも選択肢として当然含まれてきてもいいと思うのです。特に周辺に大変貴重な彫刻も多数あるわけですから、それを生かさない手はないというふうに思いますので、教育センターのあいたスペースを活用するという方向で、ぜひこれは検討していただきたいというふうに思うのです。  そこで市長にお伺いしますけれども、教育委員会が移転した後、ここについて市長は何らかの考えはお持ちでしょうか、市長のお考えをお願いいたします。 ○金子進 議長  石川市長。 ◎石川良三 市長  春日部駅東口では、旧商工振興センター跡地やふれあい公園、また古利根川の活用、そして駅西口では新本庁舎や中央町第1公園周辺の整備など、ほかにもさまざまな事業、計画が、鉄道高架事業を中心として駅東西のまちが一体となり、新しい時代にふさわしいまちに生まれ変わろうとしております。これらの計画、事業は、互いが連携し合うことでその効果を発揮いたします。教育センターの利活用につきましては、こうした春日部駅周辺の事業や新本庁舎と連携してまちの回遊性を向上し、中心市街地が一体となったまちづくりを後押しする施設利用となるように検討してまいります。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 東口周辺の、あるいは春日部駅周辺のまちづくりを考えながら検討していくということでしたけれども、その中に、やはり美術館というのも検討の中に含めていただきたいと思うわけです。  「かすかべプラス」のナンバー4号では、アート特集でしたけれども、その中で春日部のまちとアート鼎談というのが載っておりまして、先ほど名前が出ておりました増村先生、加藤先生、金森先生の3人が鼎談をしているわけなのですけれども、その中で増村先生が、春日部の魅力をもっと上げるのは景観デザイン、つまりアートだと思いますというふうにおっしゃっているのです。そして、町なかでいえば、現状、春日部駅東口の景観はよいというふうに述べております。これは単に彫刻だとか、そういうのではなく、まち全体をアートとして捉えての発言ですけれども、そうした、現状でも春日部駅の東口はアートとしてすばらしいというふうにおっしゃっているのです。そこに、さらにそれを、芸術を生かしてまちづくりを進めていくということが必要なのではないかなと思います。  そして、増村先生はこうもおっしゃっております。アートには新たな生きがいを生み出す可能性があります。それから、金森先生は、まちで気軽にアートに触れることができれば、市民の心にゆとりや潤いが生まれ、まちのイメージも高まりますというふうにおっしゃっております。こうしたすぐれた芸術家の方が市内にお住まいになっていらっしゃるわけですから、こういう方々の力もおかりしながら、本当に芸術を生かしたまちづくりを進めるべきだというふうに思います。  その点でも、教育センターの活用について、美術館もその一つとして、検討の対象の一つになり得ると思いますけれども、その検討の対象になるかどうかについて市長のお考えはいかがでしょうか。 ○金子進 議長  石川市長。 ◎石川良三 市長  私も、増村先生とはよくお話をさせていただきます。東口は特に無電柱化、それを高く評価しておりまして、それと町並みがマッチングしているというふうなおっしゃい方をしていただいております。  また、美術館において教育センターはいかがかというご質問でございますけれども、春日部駅周辺の活性化の中で最も効果的な活用を図ってまいります。  以上です。 ○金子進 議長  卯月武彦議員。 ◆5番(卯月武彦議員) 最も効果的な活用を図っていくということでしたけれども、その検討をする中で、ぜひ美術館も含めた検討をしていただき、教育センターを別のものにするのであれば、やっぱりほかのところに美術館が必要と、芸術を生かしたまちづくりという観点をぜひまちづくりに生かしていただきたいということを再度お願いいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○金子進 議長  以上で5番、卯月武彦議員の一般質問は終了いたしました。  次に、16番、永田飛鳳議員。                    〔16番永田飛鳳議員登壇〕 ◆16番(永田飛鳳議員) 議席番号16番、永田飛鳳です。令和元年6月春日部市議会定例会一般質問を発言通告書に基づきまして行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。私は、春日部の観光についてと納税のキャッシュレス導入についての2点をお伺いしていきます。  まずは1点目、春日部の観光についてです。前回、3月議会で春日部のオリンピック・パラリンピックを盛り上げるためにという一般質問をさせていただきました。オリンピック・パラリンピックの開催は、経済だけでなく、さまざまな面でチャンスになるものということを言わせていただきました。2020年、海外から多くの外国人観光客が日本に集まってくるチャンスを春日部でも生かせるよう、今のうちから観光という面も力を入れ、集客するべきだと考えます。  先日、市長から春日部にオリンピック聖火リレーが来るというお話を伺いました。「クレヨンしんちゃん」で外国人に有名な春日部、さらに聖火リレーのコースにも選ばれ、注目されます。春日部を観光地として市外、県外、国外にアピールする千載一遇のチャンスです。埼玉県でも第2期埼玉県観光づくり基本計画が策定され、その内容に、(1)、東京2020オリンピック・パラリンピックなどをチャンスと捉え、平成32年に年間で外国人観光客100万人の誘致を目指します、(2)、多彩な観光資源を磨き上げ、ターゲットに応じた個性豊かな観光地をふやすとともに、魅力的な周遊ルートを積極的に創出していきます、(3)、本県の観光や物産の魅力を国内外にアピールすることにより埼玉ブランドを確立し、地域経済の活性化を図りますとあります。  では、埼玉県が目指す外国人観光客100万人は、果たしてどこへ観光に行くのか。春日部市は、残念ながらオリンピックの競技は行われません。競技が行われないから、観光客がこっちまで流れてこないというのはもったいないことです。競技が行われないからこそ、それ以上に人を引きつける観光資源が求められます。オリンピックを機会と捉え、生かすのならば、猶予はあと約1年です。  本市でも、2019年3月に春日部市観光振興基本計画が策定されました。計画ができたからこそ、今から大いに力を入れて取り組んでいかれることと思いますが、改めて今の春日部の観光の現状と今後の展望についてお伺いさせていただきます。  まず、一括質問として、春日部の現状について、本市の過去3年間の観光客の推移と入り込み客数が伸びている他市、草加、さいたま、野田との違いは何なのか。  あわせて、本市の現状の観光資源にはどんなものがあるのか。  さらに、本市の観光の強みと弱みはについてお伺いします。  次に2点目、納税のキャッシュレス導入についてです。現在日本では、インバウンド効果が期待されている2019年ラグビーワールドカップや2020年東京オリンピック、また2025年に開催が決定された大阪・関西万博などの国際的なイベントが続くことから、それらの開催を見据え、政府がキャッシュレス決済の導入に力を入れております。それだけではなく、今後、少子高齢化や人口減少に伴う労働者人口減少の時代を迎えることが予測され、キャッシュレス化の推進は、実店舗などの無人化、省力化、不透明な現金資金の見える化、流動性向上と不透明な現金入出の抑止による税収向上につながるとともに、さらには支払いデータの利活用による消費の利便性向上や消費の活性化など、国力強化につながるさまざまなメリットが期待されるとのことから、経済産業省を中心にキャッシュレス化の推進がなされております。それは消費関係だけではなく、税金もキャッシュレスで決済できる環境に変化してきました。2017年に国税がクレジットカードで支払えるようになり、地方税もキャッシュレスで決済できる自治体がふえてきているニュースもたびたび聞きます。これらの動きは、全国的にまだまだ拡大していくものと考えます。県内の自治体では、埼玉県の伊奈町が初めての取り組みとして、スマートフォン決済サービスの導入を2019年1月15日からスタートされているようです。  そこで、本市の納税の環境はどうなっているのか、現状と今後の見通しについてお伺いしていきます。まず、改めて本市の現状として、過去3年間の市税の収納状況とあわせて、24年4月から本市では市税のコンビニ収納ができるようになっておりますが、市税のコンビニ収納の過去3年間の推移、その評価をお伺いいたします。  以上で1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○金子進 議長  答弁を求めます。  初めに、日向環境経済部長。                    〔日向 誠環境経済部長登壇〕 ◎日向誠 環境経済部長  春日部の観光についてのご質問に答弁申し上げます。  初めに、本市の過去3年間における観光客の推移でございますが、平成27年は約182万人、平成28年は約185万人、平成29年は約178万人となっております。  次に、平成24年から28年にかけて観光客数が堅調に伸びた他市との主な違いにつきましては、集客力の大きな施設の新規オープンがあったことや既存の民間施設の入場者数が大きく増加したことなどの要因があったと伺っております。  次に、本市の現状の観光資源でございますが、代表的なものを申し上げますと、春日部藤まつりでおなじみのふじ通りの街路樹として全長1.1キロメートルにわたる藤棚、日本一の大凧あげ祭りと言われる縦15メートル、横11メートル、重さ800キログラムの大だこ、春日部夏まつりでは市内の中心街を練り歩く二十数基のみこしなどの観光資源がございます。これらはそれぞれ、お祭りを催し、多くの来場者をお迎えしております。また、日光街道第4の宿場町として栄えた粕壁宿に残る史跡めぐりを観光ボランティアの方々がご案内をしてくださいまして、大変好評を得ております。さらには、昨年度から社会実験として見学会をスタートさせた首都圏外郭放水路、「クレヨンしんちゃん」の舞台としてのまち、国指定特別天然記念物にもなっている牛島の藤、ブランドフルーツの完熟梨を初めとした農産物、ミカン狩りができる首都圏に近い観光農園、押し絵羽子板や桐だんすなどの伝統工芸品など、国内はもとより海外にも誇ることができる多くの資源がございます。  次に、本市の観光の強みと弱みでございますが、観光振興基本計画を策定する際の調査におきまして浮かび上がった主なもので申し上げますと、まず強みといたしましては、「クレヨンしんちゃん」の舞台としての春日部の高い認知度、また世界的にも認知されている首都圏外郭放水路、都心から1時間足らずでアクセスできる交通利便性、日本でも有数の観光地である浅草、東京スカイツリー、日光を結ぶ巨大な観光商圏を背後に有する地理的環境などがございます。  その一方、弱みとして浮かび上がった主なものは、観光スポットが広く点在していることから周遊が難しい交通環境にあること、観光への活用が可能な多くの魅力ある素材を観光の主要ニーズに合致するように磨き上げるコンテンツ化の推進のおくれ、本市の観光資源の認知度の低さなどが挙げられます。  以上です。 ○金子進 議長  次に、宇内財務部長。                    〔宇内啓介財務部長登壇〕 ◎宇内啓介 財務部長  納税のキャッシュレス導入についてのご質問に答弁申し上げます。  初めに、過去3年間における市税の現年度分の収納率でございますが、平成27年度が98.7%、平成28年度が98.7%、そして平成29年度が98.9%でございます。
     次に、市税の滞納繰越分の収納率でございますが、平成27年度が22.7%、平成28年度が29.4%、そして29年度が30.9%となっております。  次に、コンビニ収納の件数でございますが、平成27年度が15万3,350件、平成28年度が16万2,186件、平成29年度が16万8,809件でございます。平成24年4月からコンビニ交付ができるようになったことによる効果につきましては、従来の郵便局や金融機関などからの納付に加え、24時間営業しているコンビニエンスストアからいつでも納付することができるようになったことから、納税者の利便性の向上と納税環境の拡大につながったものと認識をしているところでございます。  以上でございます。 △休憩の宣告 ○金子進 議長  この際、暫時休憩をいたします。  午前10時54分休憩   ───────────────────────────────────────────────── △開議の宣告 ○金子進 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前11時10分開議   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △市政に対する一般質問(続き) ○金子進 議長  引き続き一般質問を求めます。  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ご答弁ありがとうございます。ここからは一問一答形式により質問させていただきます。  まずは、春日部の観光についてです。春日部の観光客は、微増減しながらほぼ横ばいという状況がわかりました。観光客の分析として、春日部市観光振興基本計画の中では、来訪経験の調査において、本市は県内他市と比べ、一度も訪れたことはないという回答の比率が高くなっております。また、来訪している人は県内在住者が割合の多数を占めているという結果が出ております。つまり、県内他市より選ばれていない、県外の人が春日部に訪れていないという状況です。  では、これらの状況から、選ばれる春日部の観光にするためにこの結果をどのように変えていくのかお伺いします。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  本市への来訪経験や来訪意向についてでございますが、観光振興基本計画における来訪意向の調査では、来訪意向ありが17%であるのに対し、来訪意向なしが49%となっているところでございます。しかしながら、本市の観光資源を提示した後、改めて来訪意向を聞いたところ、当初来訪意向はどちらとも言えないと回答した人の約4割が来訪の意欲が高まりました。また、来訪意向なしと回答した人のうち、約2割の人の来訪意向が高まったという結果を得ております。  このことから、来訪経験や来訪意欲が低調であることは、本市の観光の魅力が広く知られていないことで、旅行先として十分に認知されていないことが考えられるところでございます。こうした結果を踏まえ、今後につきましては、観光資源そのものの魅力向上の促進を図るとともに、春日部の観光イメージの積極的かつ効果的な市場への発信などの施策に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。  答弁にもあったように、観光地としての春日部の魅力が広く知られていないということで、実際に私の周りでも観光地としてのイメージを持たれていない方が多くいらっしゃいます。多様化する観光ニーズに対応していく柔軟性も必要ですが、一度ついたイメージを払拭するためにはインパクトの強さが求められます。多くの方を対象にすることも大事ですが、あえてターゲットを絞ったほうがどのようなものが必要か明確になり、インパクトのあるアピールができるのではないかと考えます。  そこで、本市の観光は今後どこをターゲットに進めていかれるのかお伺いします。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  観光のターゲットについてでございますが、本市への来訪者は現時点におきましては日帰り客がメーンとなっていることから、巨大なマーケットの首都圏から重点的に観光客を誘導することが重要であると認識しております。あわせて、東武鉄道沿線の著名な観光地を来訪する国内外の観光客の立ち寄り場所としての観光の促進にも力を入れるなど、まずは先ほど申し上げました本市の強みを生かしたターゲットの設定が必要であると考えております。一例を申し上げますと、首都圏外郭放水路を核とした先進技術の視察旅行などの目的性の高い団体の誘致や農業、伝統工芸品などの地域の素材を生かした体験ニーズの高い国内外の個人客の誘致などに取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。本市の考える観光のターゲットがわかりました。  さて、本市の観光資源として、観光振興基本計画でも、春日部で認知度が最も高いのは「クレヨンしんちゃん」という結果が出ております。また、先ほどの一括質問のご答弁においても、本市の観光の強みとして、「クレヨンしんちゃん」の舞台として本市の認知度の高さが挙げられておりました。春日部といえば、一番に「クレヨンしんちゃん」が出てくるのは皆さんも知ってのとおりだと思います。だからこそ、その認知度が高いもので集客へとつなげられるというのが理想だと思われますが、観光としての「クレヨンしんちゃん」の活用について春日部市としてはどうお考えでしょうか。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  「クレヨンしんちゃん」の観光としての活用でございますが、本市のしんちゃんスポットには、国内だけにとどまらず、海外からも大勢の方々にお越しいただいているところでございます。  一例を申し上げますと、過去3年間の春日部情報発信館ぷらっとかすかべへの外国人の来館者数の推移は、平成28年度が256人、29年度が574人、30年度が1,589人、3年間で6倍以上に大幅な伸びを示しております。ぷらっとかすかべでは、来館者に楽しんでいただけるように、しんちゃんとの記念撮影のお手伝いや市内に点在するスポットのご案内などおもてなしに取り組んでいるところでございます。また、昨年7月21日に埼玉県が開設いたしましたイトーヨーカドー春日部店内の「アニメだ!埼玉発信スタジオ」は、9カ月足らずで10万人の来場者を達成されたと伺っております。そのほかにも、昨年10月に春日部駅の発車メロディーが「クレヨンしんちゃん」の曲に変更されたことにより、しんちゃんファンはもとより、発車メロディーなどを聞いて楽しむ方たちの来訪や、現在販売中のしんちゃん絵はがきを外国人観光客が団体でお買い求めに来訪するなど、各所において「クレヨンしんちゃん」による集客力を確認しております。このように、「クレヨンしんちゃん」は本市の観光振興という点におきまして非常に大きな魅力を持っておりますので、「クレヨンしんちゃん」のまち春日部のさらなる知名度の向上を図り、さらなる来訪者の増加、そしてまちの一層のにぎわいづくりに活躍していただきたいと考えております。  そこで、今年度におきましては、市内に点在する「クレヨンしんちゃん」のスポットを集約した多言語版マップを作成し、効果的な情報発信による新たな旅行者の誘致に努めるとともに、回遊性の向上を図ることで消費機会の拡大にもつなげてまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。  私は、6月2日に庄和で行われていたキッチンカーのイベントへ出向き、しんちゃんショーを見てきました。以前からほかにもさまざまなイベントでしんちゃんのショーを見てきましたが、やはりその時間帯の集客力は大きいと感じます。特に若い女性、男性、お子さんがいらっしゃるパパやママが客層としては多く、またお孫さんと一緒に来ているおじいちゃん、おばあちゃんも見受けられました。イベントに参加している人が市内の方なのか、市外の方なのかは見るだけではわかりませんが、家族連れが来ているということはそれだけ人数が集まるということです。一人旅がてら観光に来るよりも、ファミリーで動くほうが経済効果も高くなり、そういう意味でもしんちゃんを活用するのは本市にとって大きなポイントの一つです。  最近、しんちゃんの活用が観光だけでなく、民間の団体、施設、イベント、バス、駅、シティセールスでふえてきたことは私も感じているところであります。しかし、市民の方々の中には、もっともっと「クレヨンしんちゃん」を使ってほしい、何か大きな目玉になるようなものはできないかななどの声は今も変わらず、昔からあります。しんちゃんを使って、何かインパクトのあるものをという期待が多く込められています。もちろん、行政として活用するには、著作権やコスト面などさまざまな問題もあるかとは思いますが、観光としてもさらなる「クレヨンしんちゃん」の活用に取り組んでいただきますようお願いいたします。  観光資源について、2番目に認知度が高いのは首都圏外郭放水路、龍Q館になっております。2018年8月から防災インフラ観光施設として新たな取り組みがスタートし、たくさんのメディアにも取り上げられておりますが、その効果についてお伺いいたします。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  首都圏外郭放水路の社会実験の効果でございますが、平成30年8月1日から同年12月26日まで実施いたしました見学会には約5カ月間で3万5,401人の見学者が訪れ、昨年度の年間見学者数約2万人を大幅に上回るとともに、全国から、そして海外からも多くの方にお越しいただいたところでございます。そして、観光客数の季節変動による増減という点におきましても、首都圏外郭放水路の見学会は季節を問わず安定した来訪者数が見込めるというメリットがあるため、市内のさまざまな観光資源とのコラボレーションや飲食店を初めとした店内の誘導など回遊性の向上にも有効であると認識しております。実際に見学会に参加した方が、見学会終了後、市内の他の施設や店舗に立ち寄るといった市内を回遊する動きも見られているところでございます。参考データとなりますが、見学者のアンケート結果では、半数以上の方が見学後に春日部での食事や観光などの行動を予定しているとの結果も出ておりますので、地域活性化にも非常に効果的な事業であったものと捉えております。また、首都圏外郭放水路は数多くのマスメディアから注目を集めておりますことから、春日部の観光の知名度向上にも大きな効果を発揮しているものと認識しております。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。  首都圏外郭放水路は、春日部へ行ってみようというきっかけになる重要な観光資源の一つであり、見学ツアーも大好評です。しかし、首都圏外郭放水路に行くだけで帰ってしまうようでは元も子もありません。首都圏外郭放水路で人を呼び、その周辺や市内への回遊につなげるのが観光としての腕の見せどころです。そのためには、観光関連の事業者の方との連携も重要になっていきます。今は観光のモチベーションも高まっており、効果も高いということですので、引き続き協力してくれる方々と一緒になって盛り上げていってください。  さて、現段階では話題になっている首都圏外郭放水路ですが、人は新しいものが好きであり、いつまでもニュースや新聞などで取り上げられるわけではありません。先月、私は「翔んで埼玉」を見てきました。その映画でも首都圏外郭放水路が撮影のロケで使われていたのですが、映画というのはいつまでも残ります。ならば、首都圏外郭放水路をもっとロケ地として使い、撮影実績などを使ってPR強化をしたほうがいいと考えますが、現段階でどの程度されているのでしょうか。  また、今は日にちを決めた見学会で開放されていますが、ほかの用途、例えばライブや結婚式などで使うことは検討されていますでしょうか。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  首都圏外郭放水路における撮影実績のPRでございますが、現在当施設はロケツーリズムの一環として、テレビドラマやCM、映画などさまざまなロケや旅行雑誌を初めとした書籍に掲載するための撮影場所として活用されております。こうした撮影実績につきましては、例えばドラマや映画などの場合は番組のエンドロールで首都圏外郭放水路のテロップの挿入や、施設内におきましては番組制作者の許可の範囲内で撮影した番組や出演者のサインを展示するなど、国土交通省においてPRに努めているところでございます。さらなるPRの強化につきましては、今後施設を所管する国土交通省にも働きかけてまいりたいと考えております。  次に、見学会以外の用途での活用につきましては、現在活用に向けて協議をしている案件もございますが、議員ご指摘の使い方につきましては、首都圏外郭放水路利活用協議会と連携事業者において協議してまいります。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) 現段階でもさまざまなロケに使われ、PRも行われていることがわかりました。映画のロケなどでも使われているくらい、首都圏外郭放水路は壮大で神秘的で、今の若者言葉で言うと、はっきり言って「ばえる」施設です。ただ、もともとは防災インフラ施設ですから、その目的に反することのないよう使用するのももちろんですが、イベント関連業者からも既にアプローチが来ているということですので、最大限生かせる範囲でぜひおもしろい試みを実施し、春日部ならではの観光として確立できるように要望させていただきます。  次に、本市の観光の弱みとして、イベントなどで来訪した人を周遊観光につなげる施策が未整備であると基本計画では書かれております。本市では年間を通じて多くのイベントが開催され、多くの来場者でにぎわっていますが、このイベントの集客力をどのように生かしていくのかお伺いいたします。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  イベントの集客力の活用でございますが、現在本市では年間を通して、コミュニティや農業、商工業、文化などさまざまなイベントが開催されておりまして、その集客効果は非常に大きなものでございます。そのため、市や観光協会におきまして、イベント会場にPRブースを設け、イベント終了後に来場者が市内の観光スポットや店舗に立ち寄っていただけるよう周辺情報をご案内するとともに、施設に応じた観光スポットや次に開催されるイベントなどのPRも行い、リピーターの獲得にも努めているところでございます。今後におきましても、改めて春日部のよさを知っていただくことでイベントの集客効果が年間を通したにぎわいにつなげられるように、またイベントと観光スポットなどをつないでいくことで、イベントを契機に来訪した方々の回遊性の向上を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ご答弁ありがとうございます。  イベントは、県外から春日部に集まってくる方たちへの一番のアピールチャンスであります。また、ウイング・ハットという体育施設もあることから、多くのスポーツ大会で全国から人が集まる場面も多く見受けられます。集まった人を次にどうつなげていくのかが重要です。民間のお店ならば、リピーターがいないお店は潰れてしまいます。行政は営利を目的としているわけではないので、民間の感覚とは少し違うかもしれません。しかし、春日部に来ていただいたお客様に、春日部に来てよかった、もっと春日部を楽しみたい、また春日部に来て観光したいと思ってもらえるようにおもてなしをするのだという民間の感覚を持ち、今後もさらなるPRに取り組んでいただくようお願いいたします。  春日部の観光が計画に基づく施策を進めていく上で、まず人を呼び込む、そして人を周遊させるという流れが整えられていくならば、最後は人をとどまらせることが必要になってくると考えますが、来訪者にとどまってもらうための宿泊施設の誘致など、今後の見通しをお伺いいたします。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  現在、宿泊施設を誘致するに当たり、その条件や課題を洗い出しながら調査研究を進めているところでございます。  先日は、企業誘致担当の職員が郊外型のビジネスホテルや駅周辺でのチェーン展開を得意とするビジネスホテルの担当者と交渉してまいりました。本市への進出に対する考えを聞かせていただくとともに、本市の持つ交通の利便性や地域資源などの強み、将来におけるまちの展望についてもアピールをしてきたところでございます。これからも引き続き、宿泊施設に対するアプローチを継続し、本市への進出を働きかけていくと同時に、既に宿泊施設を誘致した自治体や金融機関などからも積極的に情報を収集してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ご答弁ありがとうございます。  イベントでもそうですし、スポーツ大会や観光だけにとどまらず、仕事、ビジネスの面においても、宿泊施設がないことによって多くの経済効果が失われてしまっているなと感じることがあります。私もさまざまな団体に入っておりますが、スポーツ大会で子供たちが全国から集まってきているのに、疲れた体で宿泊場所へ移動するのがかわいそう、泊まるところがないから、ビジネスや会議の後にお酒が飲めないなどなど、さまざまな声を聞きます。せっかく春日部も観光地として認知が高まってきた、人も集まるようになってきた、なのに宿泊施設がないから、結局ほかの近隣市に流れていってしまうというのは非常にもったいないことです。ですので、観光を進めていくのと同時並行的に、宿泊施設の誘致に関しても進めていただくよう要望いたします。  それでは、観光の最後の質問として、推進体制についてお伺いします。現在、春日部の観光協会は任意団体となっております。観光において、行政ができる範囲が限られているというのは理解をしております。ならば、観光協会を法人化したほうが自由度も大きくなり、できることの幅が広がると考えますが、観光推進体制として観光協会を法人化するお考えはあるのかお伺いいたします。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  観光協会の法人化についてでございますが、春日部市と同様の首都圏のベッドタウンにおきましては、観光協会の団体運営を行う財源の確保は大変厳しい状況でございまして、多くの自治体では行政の補助金に頼っているのが実情でございます。  本市におきましては、これまで首都圏外郭放水路の社会実験を初めとした新規事業に多くの関係機関、団体などと取り組むとともに観光振興基本計画を策定するなど、春日部の観光は新たな段階を迎えているものと捉えております。そのため、今後におきましても、観光協会はもとより春日部の観光振興に適した推進体制を全体的な枠組みの中で構築し、自主事業による収入の確保などについても研究してまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。  少し話は戻りますが、先ほどの「クレヨンしんちゃん」の活用一つとっても、権利などの関係もあり、できること、できないことがあるのはわかります。そういう中でも、できる限り活用が図られるよう取り組んでいただいていることは理解しております。そして、行政でできること、民間がやったほうが望ましいもの、そういった役割を分担しながら、例えば「クレヨンしんちゃん」の家やミュージアムなどができると、今まで以上にお客さんがふえるのではないかと思います。観光の目的としては、「クレヨンしんちゃん」を初め観光資源を活用して春日部市に訪れる人をふやす、それにより市内経済が活性化することが大事だと思います。行政でなかなか動けない、踏み込めないところを、観光協会が法人化することにより、公益性のある機関だけれども、民間の立場で動きやすい、また収益を目的とした動きもできるようになると考えます。また、市役所の職員も数年で人事異動などにより持ち場がかわってしまうので、継続的に観光を考えていく上でも法人化をして、専門的に観光分野をコーディネートし、責任を持って動いていく役割が必要です。ぜひ今後観光協会を法人化することを前向きに検討していただくことを強く要望させていただきまして、次の質問に移ります。  続いて、納税のキャッシュレス導入についてです。先ほどの答弁では、本市の収納の現状を理解いたしました。コンビニ収納については、少しずつ件数が増加していることもわかりました。24時間あいているコンビニで納付ができるのは、金融機関に行けない働き盛りの若い人も手軽に払えるのがありがたいと思います。そのほかにも、春日部ではモバイルレジという収納方法が平成27年から導入されております。余り聞きなれないモバイルレジ収納とはどういうものなのか、またその利用方法と利用実績についてお伺いします。 ○金子進 議長  宇内財務部長。 ◎宇内啓介 財務部長  モバイルレジ収納とは、携帯電話やスマートフォンのカメラで納付書に印刷されたバーコードを読み取り、インターネットバンキングを利用して市税等のお支払いができるサービスでございます。  利用方法でございますが、事前に金融機関へインターネットバンキングの申し込み手続を行っていただき、モバイルレジ専用アプリをダウンロードして起動いたします。アプリ内で納期限内の納付書バーコードを撮影して納付書の情報を読み取り、その後、アプリ内の案内に従い、利用条件を確認し、条件に同意される場合はチェックボックスにチェックを入れていただき、同意するのボタンを押していただきます。次に、金融機関の選択画面に遷移いたしますので、ご利用になる金融機関を選択いたします。これ以降は各金融機関のインターネットバンキング内での操作となりますが、流れといたしましては、インターネットバンキングへのログイン後、支払いを行う口座を選択、支払い内容を確認して、払い込み実行ボタンを押して払い込み完了となるものでございます。  続きまして、市税のモバイルレジ収納の利用実績でございますが、平成27年度は519件、平成28年度は811件、平成29年度は698件となっております。  以上でございます。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。  コンビニ納付とモバイルレジ納付では、収納できる税金の種類が市県民税、軽自動車税、固定資産税、都市計画税、国民健康保険税、介護保険料、後期高齢者医療保険料、保育所保育料、放課後児童クラブ保育料と同じなのに対し、利用率がかなり少なく、推移としても伸びていないというのは認知されていないという要因があるかと思います。また、利用方法についても、キャッシュレス決済で利用率が多いクレジットカードやLINE Payなどと比べ、面倒な手続や面倒な画面操作が多いのではないかと考えます。ただ、モバイルレジは、その場に現金がなくても、銀行口座にお金が入っていれば支払えるというのはいい点だと思います。  次に、県内他市のキャッシュレス決済の取り組み状況を教えてください。 ○金子進 議長  宇内財務部長。 ◎宇内啓介 財務部長  県内63市町村におけるキャッシュレス決済の取り組み状況についてでございますが、平成31年3月末時点でクレジットカードを利用したクレジット収納は10市、ATMやインターネットバンキング等を利用したペイジー収納が6市、納付書のバーコードを利用するモバイルレジ等のアプリを用いたキャッシュレス決済が本市を含めまして12市7町となっているところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございます。今までキャッシュレス決済はクレジットカードが一番オーソドックスで一般的かと思っておりましたが、県内63市町村中10件と、思ったより少ないことに驚きました。  さて、キャッシュレス決済導入については全国的にも広がりを見せつつありますが、そもそも税金をキャッシュレスで決済するメリットとデメリットは何が考えられるのかお伺いいたします。 ○金子進 議長  宇内財務部長。
    ◎宇内啓介 財務部長  キャッシュレス決済のメリットといたしましては、金融機関等に足を運ぶことなく、市民の皆様の都合のよい時間帯にパソコンや携帯電話からインターネットを通じて納付できる利便性がございます。また、クレジット納付は、手持ち資金のない場合でもカードの利用限度額の範囲内で納付することが可能となり、納付した金額に応じ、クレジット会社が提供するポイントサービス等の利益還元を受けられることなどが考えられるところでございます。  一方、デメリットといたしましては、クレジットカード決済をした場合の納税者の方の手数料自己負担、システム改修費用などの初期投資費用、収納代理会社に市が負担する手数料などが考えられるところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) 利便性の向上については、コンビニ納付でも十分向上したと考えられましたが、キャッシュレス決済においては、家にいても仕事中でも通勤の電車の中でも、どこにいてもインターネットのできるパソコンや携帯電話があればいつでもどこでも支払えるということは、さらなる納税者の利便性を高め、滞納の解消にもつながり、とてもいい取り組みだと思われます。  しかし、クレジット決済に関しては、利用限度額の範囲内ならば資金がなくても支払えるというメリットに対し、納税者の手数料自己負担、また市側としても初期投資費用や収納代理会社に市が負担する手数料もあるなどのデメリットも挙げられており、春日部市を含め、クレジットカードで決済していない市町村が多い要因はこのデメリットによるものだということがわかりました。  現在、春日部市の納税キャッシュレスの取り組みとしてはモバイルレジが導入されていますが、まだまだ普及しているとは思えません。さまざまな自治体がそれぞれの決済方法やアプリを導入しておりますが、春日部市では新しいキャッシュレス決済導入についてどのようにお考えか、今後の方向性をお伺いいたします。 ○金子進 議長  宇内財務部長。 ◎宇内啓介 財務部長  本市におきましては、ご案内のように、キャッシュレス決済といたしましてモバイルレジを導入しております。今後におきましては、このモバイルレジのさらなる普及啓発に努めるとともに、引き続き研究を重ね、市民の皆様の利便性や市民サービス向上のため、県内他市町村の状況などを見きわめながら、さらなる納税環境の整備に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  永田飛鳳議員。 ◆16番(永田飛鳳議員) ありがとうございました。  冒頭で例に挙げさせていただいた伊奈町は、もともとPayBや電子マネーのYahoo!マネーで納税できるようにしておりましたが、県内初の試みとしてLINE Payによる税金の収納サービスを導入したようです。これは、皆さんもご存じのSNSアプリ、LINEが手がける決済サービスです。使用方法は、スマホのLINEアプリで入金、チャージをしておき、郵送される納税通知書のバーコードをカメラで読み込んで支払うというものです。バーコードを読み取るというのは、現在春日部でも導入しているモバイルレジと同じですが、違う点はというと、その後の操作の手軽さにあります。モバイルレジは、バーコードを読み取った後、利用条件確認、チェックボックスにチェックを入れ、同意し、その後、金融機関を選び、その金融機関のインターネットバンキングへログイン後、支払い口座を選択というように、入力の煩わしさを感じる作業が多いように感じます。LINE Payは、チャージする作業は必要ではありますが、支払いの際にチャージされていれば、ボタン1つで支払いができるという簡単な作業です。そして、何よりの違いが、LINEはそもそも利用者が多いということです。SNSアプリとして使われているわけですから、若者から今はシニア世代の方まで幅広く使われています。簡単に納税できる身近な手段をふやすことで、市民の利便性を第一に考えながら、LINE Payなど新しいキャッシュレス決済について引き続き研究と導入をご検討いただくことを最後に要望いたしまして、一般質問を終わりにさせていただきます。 ○金子進 議長  以上で16番、永田飛鳳議員の一般質問は終了いたしました。  次に、18番、山口剛一議員。                    〔18番山口剛一議員登壇〕 ◆18番(山口剛一議員) 議席番号18番、前進かすかべ。未来の会、山口剛一でございます。春日部市議会令和元年6月定例会、市政に関する一般質問を発言通告書に準じて、行政と市民が協働する「まちづくり事業」窓口一本化と人を生かす組織「春日部市」についての2本に関して行ってまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  1点目といたしまして、行政と市民が協働する「まちづくり事業」窓口一本化についてお伺いします。現在、まちづくりに関する事業を市のいろいろな部署が所管しておられます。どの事業も市民との協働が必須ではありますが、参加する市民にとっては、事業を所管するさまざまな部署から情報や連絡、協力の要請が別々に入るというのが現状です。特に郷土愛あふれ、自分たちのまちの活性化のためにできることがあるなら積極的に協力しようという考えのもとに今までも行動してきた若者たちからは、市役所という組織が縦割り組織なのはわかるが、どうしてこうも情報共有化がされていないのかという声をお聞きします。例えばある職員の方に別の部署から依頼された内容を確認のために聞いてみたり、自分がかかわっていなくても周りの方々がかかわっている別の事業の内容を聞いてみても、「そうなのですか」という対応も多いとお聞きします。そういった場合は、個人的に聞きやすい職員の方にお願いして、調べていただいて知るというケースもあるということです。  彼らは現役世代、みずからもしっかりと家業、そして社業に取り組みながら、家庭もあり、子育てにも奮闘していらっしゃる方もいらっしゃいます。そんな自分事が大変忙しい中で、今までも市からの協力要請にできるだけ応じて、にぎわいの創造のためにさまざまなイベントにも取り組んでまいりました。今までの経過を踏まえて、彼らの感想は、確かにイベント当日の一過性のにぎわいは創造できたかもしれない、でも、我々が求めているのは日常のにぎわいで、その日常は寂しくなっているのが現状だ、一つ一つの事業にそれぞれ意義があるのは感じるが、それが全体として日常のにぎわい創造とどうつながっていくのか実感できない、職員の方々でもそれを理解していないのではないかとの感想を持っているそうです。そういった徒労感と懐疑的な声を直接伺ったので、今回、行政と市民が協働する「まちづくり事業」窓口一本化として取り上げさせていただきました。  1回目の質問といたしましては、東口にかかわるまちづくり計画などはどのぐらいあるのかをお伺いいたします。  2点目は、人を活かす組織「春日部市」についてです。企業経営における組織形態には、1番、軍隊組織を原型とした職能別または機能別組織と呼ばれるもの、2番目としては事業部制組織、3番目、カンパニー制組織、4番目、マトリックス組織、5番目、チーム制組織、6番目、ネットワーク組織というのが最近の経営学では当たり前の前提とされる組織形態でございます。経営環境と経営戦略に合わせてさまざまな形態が存在しますが、企業において最終的に経営戦略を実行に移すのは組織を構成する人そのものであります。つまり、経営戦略の実行結果を決めるのは組織と人材のマネジメントにかかっていると言われております。  私の私見ですが、春日部の組織形態は企業に当てはめれば機能的職能別組織であると思っています。春日部市は企業ではありませんが、企業における経営戦略を総合振興計画を初めとするさまざまな諸計画と捉えるならば、計画の実行結果を決めるのは春日部市という組織とそれを構成する職員に対するマネジメントにかかっていると言えます。こういった捉え方のもとに、どのような取り組みを春日部市では行っているのかをお伺いしたいと思った次第です。  1回目の質問といたしましては、職員に対する人材育成に対しての考えをお伺いいたします。春日部市はどのような人材を育成していこうとお考えでしょうか。  以上の2点を一括質問とさせていただきます。ご答弁、よろしくお願いいたします。 ○金子進 議長  答弁を求めます。  初めに、松村鉄道高架担当部長。                    〔松村隆司鉄道高架担当部長登壇〕 ◎松村隆司 鉄道高架担当部長  行政と市民が協働する「まちづくり事業」窓口一本化についてのご質問に答弁申し上げます。  春日部駅付近の中心市街地における今後のまちづくりを着実に推進するために、都市計画マスタープランを筆頭に公共施設マネジメント基本計画や立地適正化計画など、整合を図りながら進める必要がございます。これら春日部駅付近中心市街地におけるまちづくり計画は、数にしますと10件と細分化されておりますが、都市計画マスタープランを上位計画として一体的な体系をなしているものでございます。  現在、春日部駅付近連続立体交差事業と一体となったまちづくりを推進するため、新たに春日部市中心市街地まちづくり審議会を設置しました。本審議会を通じて、早急に取り組むべき課題をわかりやすく具体的にお伝えする準備を進めております。より多くの市民の皆様にまちづくりの取り組みにご参加いただけるよう取り組んでまいります。また、市民の皆様が委員に含まれている審議会や協議会といった会議体につきましても、行政と市民がお互いに意見を出し、よりよい体制づくりを進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  次に、木村総務部長。                    〔木村浩巳総務部長登壇〕 ◎木村浩巳 総務部長  人を活かす組織についてのご質問に答弁いたします。  職員の人材育成についての考え方についてでございますが、本市では現在、第2次春日部市総合振興計画に掲げる各施策を着実に推進するためには、職員に必要となる能力、資質の向上及び組織力の強化を図る必要がございます。このため、人材育成の方向を示した春日部市人財マネジメント基本方針を定め、人材育成に取り組んでいるところでございます。  この基本方針では、目指す職員像を、春日部を愛し、市民に信頼され、春日部を創造する職員としているところでございます。もう少し詳しく申し上げますと、市民から信頼され、市民とともに考え、行動する職員であり、知識、経験と意欲を持ち、時代の変化に柔軟に対応し、効率的に業務を遂行し、春日部を創造できる職員となるところでございます。また、目指す職場像といたしまして、職員一人一人がやりがいを持ち、チームワークを大切にする働きやすい職場としております。こうした目指す職員の育成や目指す職場を実現することで、よりよい市民サービスが提供できるものと考えておるところでございます。  人材育成を行う上での職員に求める能力といたしまして、本市ではおおむね8つの能力を位置づけているところでございます。具体的には、対人、応対能力、リスク、危機管理能力、マネジメント能力、情報分析能力、政策形成能力、チャレンジ精神、経営感覚、向上意欲となってございます。これらの能力の向上を図るため、さまざまな研修を行い、職員の積極的な参加を促しているところでございます。また、本市では人財育成型の人事評価を実施しているところでございまして、求める能力を評価項目に取り入れることで、職員が職務を通じまして発揮した能力や実績を的確に把握いたしまして、適正に評価しているところでございます。このような取り組みを継続することで、春日部市人財マネジメント基本方針に掲げる人材育成に努めているところでございます。  以上です。 △休憩の宣告 ○金子進 議長  この際、暫時休憩をいたします。  午前11時56分休憩   ───────────────────────────────────────────────── △開議の宣告 ○金子進 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  午後 1時00分開議   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △市政に対する一般質問(続き) ○金子進 議長  引き続き一般質問を求めます。  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。それでは、これより一問一答にてお伺いしてまいります。  まずは行政と市民が協働する「まちづくり事業」窓口一本化についてでございますが、先ほど東口にかかわる計画が10あるとのご答弁をいただきました。具体的に、その10の計画の名称等をお教え願えればと思います。 ○金子進 議長  松村鉄道高架担当部長。 ◎松村隆司 鉄道高架担当部長  春日部駅東口地域に係るまちづくり計画の個別の名称につきましては、まず都市計画マスタープラン、立地適正化計画、景観計画、市街地再開発事業に係る都市計画、春日部市空家等対策計画、旧春日部市商工振興センター跡地活用の方針検討、公共施設マネジメント基本計画、都市インフラマネジメント計画、公共下水道計画、緑の基本計画、以上10点でございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。とても1回では覚えられないぐらいたくさんの計画がある、そしてまた、推測でありますが、それぞれの担当部署が複数にわたるということがわかりました。  現在、東口商店街連合会のエリアでは、埼玉県の事業でありますNEXT商店街事業の対象エリアとして正式認定を先月いただきました、先々月だったかな、事業がこれから展開をされようとしております。また、このNEXT商店街事業というのは、県のほうが請負人という方を県の費用で派遣をいただき、次世代、次の商店街を担うであろう若者たちを対象に、自分たちの商店街、そしてまちをどうしていったらいいのかというようなアドバイスをいただきながら、10年、そして20年のまちづくりについて考える事業であります。期間は2年間でございます。伴走期間と県のほうはお呼びしておりますが、2年間、県のほうで事業請負人の方と商店街の次世代を担う対象の人間たちと一緒に話し合いながら、伴走期間を経て、そして自走期間、それ以降は自走してまちづくりをしていくという事業でございますが、この事業のほかに、市としてはリノベーションの事業や景観関係の事業、古利根川を利用した水辺事業も動き出すと伺っております。事業を所管する市の部署が別々に動いているように感じます。また、その情報が少なく、参加対象者となる、先ほど申し上げた次世代の人間たちは戸惑っているという現状もございます。  2回目といたしましては、まちづくり関連事業窓口一本化について市はどのようにお考えでしょうか、お伺いさせていただきます。 ○金子進 議長  松村鉄道高架担当部長。 ◎松村隆司 鉄道高架担当部長  春日部駅周辺の中心市街地では、春日部駅付近連続立体交差事業といった市の骨格をなす具体的な事業が大きく動き始めるとともに、議員ご指摘のNEXT商店街プロジェクトなど、さらなる活性化に資する事業が多数計画しております。市としましては、既存の春日部市まちづくり戦略会議など庁内の連絡会議を活用し、情報共有を図ってまいります。  また、春日部市中心市街地まちづくり審議会の事務局である都市整備部におきまして、庁内の連携体制の構築も進めております。関連する事業において行政側で課題を事前調整するなど、市民の皆様の負担軽減に努めてまいります。  以上でございます。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。庁内の情報の共有化に向け、さらなる努力をいただけること、3月議会で設置の決議が行われました中心市街地まちづくり審議会のもと、都市整備部が中心となって市の複数の部署の連携体制を構築すべく努力いただけること、庁内における事前調整、情報の共有化に取り組み、複数の計画のとおりできる可能性があると捉えさせていただきました。  それでは、続きまして、このように、まちづくりにおいてはさまざまな計画や事業が市庁舎内における部署など網目のようにつながっていると思いますが、まちづくりにおいては何よりも人のつながりも重要であると考えます。市民と職員のつながり方について、市ではどのようにお考えかお聞かせください。 ○金子進 議長  松村鉄道高架担当部長。 ◎松村隆司 鉄道高架担当部長  まちづくりを進める上で、市民の皆様のご意見を取り入れ、合意形成を図ることは大変重要であると考えております。春日部市中心市街地まちづくり審議会と並行して、市民ワークショップやまちづくり勉強会を新たに開催し、積極的にご意見を伺ってまいりたいと考えております。また、地域の方々が主体で開催しているイベントに参加するなど、積極的に市民の皆様とつながりを持っていきたいと考えております。  一例を申し上げますと、昨年、民間主体の官民学連携まちづくりの一環として、営業を終えた銭湯をリノベーションし、銭湯カフェと題したイベントを市民の皆様とともに開催いたしました。こうした地域の皆様の主体的な取り組みが、まちづくりを協働で進める上で大変重要となります。引き続きこのような取り組みに支援するとともに、さまざまな機会を通じて市民の皆様と交流を重ねることで信頼関係が構築されると考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。まさに今ご答弁いただきましたとおり、信頼関係の構築こそが最も重要なことであるというふうに思います。  ちょっと話は難しいことに若干触れますが、近年の行動科学、行動経済学の研究により、古典派経済学が昔唱えていた経済人仮説という説は否定をされました。経済人仮説というのは、簡単に言えば、情報の完全性を前提に、人間は完全なる客観性と合理性に基づき、論理的に意思決定をして行動するという定義になります。これは功利主義ともいうふうに言われますが、経済学において、消費行動で自分が得する、得しないというような意思決定は、完全な情報のもとに、完全なる客観性と合理性に基づいて人間は意思決定するという説でございますが、これに基づきますと、春日部市の今、参加市民に対する情報提供は、そもそも部署ごとの部分的な情報提供しか行われておらない状況で、情報の完全性という前提は崩れており、論理的に参加する、事業に参加を意思決定する市民の人間の意思決定は論理的に判断ができないというふうに私は思っています。  であるならば、何を基準にその事業に参加をしようと思うのか。それは、人であろうと思います。そして、人がつくる組織であろうというふうに思います。何を言っているのか、何を行うのか、それが何になるのかということを論理的に判断しているのではなくて、誰が言ったかというところでその参加や将来に対する希望までも判断してしまっているのが現状ではないかというふうに思います。  という前提に立てば、市という組織に対する信頼、また市という組織を構成する職員の皆さんに対する信頼が最も重要な判断基準になるのではないかというふうに思います。窓口一本化というのは、市のマネジメントだけの話ではなくて、参加する市民からすれば、顔の見える行政を体感でき、そして、この人たちがこんなに一生懸命やっているのならば、やはり我々も参加すべきだというモチベーションの向上にもつながるでしょうし、そしてそれがこの春日部市のまちづくり、ひいては活性化につながれば何も言うことはない結果になるかというふうに思います。  市の組織というのは、縦割りだというのは重々承知しております。そして、それぞれの部署がそれぞれの計画を持ち、それぞれの計画を遂行することで業績評価につながっているであろうということも推測されます。ですが、それはあくまでも春日部市という組織の中での話であって、市民からすれば1つの組織体であります。そこの中の職員の方々が他の部署のことは知らない、もしくは自分のところだけの事業を展開するのに協力いただきたいというような、セクショナリズムを発揮するような形で市民の方に参加と、そして協力を要請することがないように、特に連続立体交差事業の都市計画決定が行われまして、これから本当に10年、20年先のまちを語ることができる、そして自分たちがつくることができるのだというふうに思っている次世代の人間たちにぜひ希望と、そして安心をもたらしていただけるようお願い申し上げまして、1番目の質問を閉じさせていただきます。  2点目といたしましては、人を活かす組織「春日部市」についてでございます。先ほどの話と関連して、人、そして組織に注目を当てておりますが、2回目の質問といたしましては、人事評価についてお伺いさせていただきます。人事評価の実施方法、または人事評価を人材育成にどのようにつなげていらっしゃるかということについてお聞かせください。 ○金子進 議長  木村総務部長。 ◎木村浩巳 総務部長  本市の人事評価につきましては、職員のやりがい、成長実感、達成感などの人材育成に主眼を置いた仕組みとなっているところでございます。  まず、年度当初に所属長が設定いたしました課の組織目標から職員みずからが選択した目標に対し、上司と面談をしながら具体的な業務上の目標を設定しております。このように、組織の目標にリンクさせて個人の目標を設定することで、職員が組織目標を明確に意識し、主体的に職務へ取り組むことを促しているところでございます。  また、評価に当たりましては、職員個人の目標設定時の面談を含め、上司との面談を1年間に4回実施しております。その中で、上司は日常業務について具体的に改善点を示し、適切な助言、指導を行っていただいているところでございます。また、職員は面談ごとに評価期間中の行動等を振り返ることになり、みずからの強み、弱みを把握することで自発的な能力開発等を促すことにつながっていると考えております。  評価結果の開示の際の面談におきましては、上司は評価結果の根拠となる事実に基づきまして、人材育成の観点からきめ細かい指導、助言を行うこととしております。このように、人事評価の結果を踏まえまして面談を行うことで、職員は達成感ややりがいを改めて認識できるものと考えております。今後につきましても、人事評価制度を有効に活用した人材育成に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。人事評価制度をしっかり人材育成につなげていく、そのために、上が決めた目標を下におろすだけのトップダウンだけではなくて、しっかりトップダウンと、そしてボトムアップの双方向で、職員の方の理解もいただきながら組織の目標を確認されているということがわかりました。  続いて、次の質問に移らせていただきます。それでは、今の中でもお話がありましたが、評価はやはり職員の皆様のやる気につながらなければいけないというふうに思います。そのモチベーションの向上についてお伺いさせていただきますが、人材育成の中でどのようなモチベーションを上げる工夫をされているかということについてお伺いさせていただきたいと思います。 ○金子進 議長  木村総務部長。 ◎木村浩巳 総務部長  職員のモチベーションの向上についての主な取り組みでございますが、先ほど答弁いたしました人事評価の面談も取り組みの一つでございます。  そのほかに、大きく3点ほどご紹介させていただきます。まず1点目は、職員研修の充実でございます。職員として求められる能力を計画的に習得するための職場内研修、職場外研修の充実を図っております。特に職場内研修では、職員の経験、能力、個性、職場環境に合わせて、上司や先輩職員が業務を通じ、助言、指導などを行いまして、部下や後輩職員を育成しているところでございます。具体的には、教える、気づかせる、褒める、時には叱るなど、こういったことを実施することで職員の意欲を高めるように取り組んでいるところでございます。  2点目でございますが、人事評価結果の活用でございます。組織全体の公務能率を向上させ、効果的な行政運営を行っていくため、人事評価結果を反映させた人財育成推進支援プログラムを実施しております。このプログラムにつきましては、評価の高い職員を政策形成能力や行政管理能力を備えた組織の中核となる人材に育成していくため、国や県等が主催する研修へ派遣するプログラムとなってございます。また、本年度から人事評価の結果を勤勉手当に反映させることになりますので、職員の勤労意欲の高まりを期待しているところでございます。  3点目は、人事異動でございます。人事異動につきましては、職員としての職域を広げ、新しい知識や技術を習得するための人材育成施策として捉えているところでございます。職員の所有する資格やこれまでの経験を生かした適材適所の人事配置を実施することで、職員のモチベーションの向上につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。研修の充実、そして人事評価を勤勉手当にちゃんと反映させるという形、そして将来の中核の人材を育成するための配慮といったことがとられていることがわかりました。  人材の育成については、本当に限りがない、そして無限の闘いになるかというふうに思います。一般の企業でも、新入社員研修を初め、大手のあるデータですが、雑誌のデータでございますが、上場会社を基軸としたデータで、年間どれぐらい使っているかという形ですと、10億円以上の売り上げのある会社というところでなっておりましたが、多いところは7,800万円ぐらい、下のほうでも4,000万円台という形で、人の育成に関して、人材育成に関してはお金を使っているというデータを見たことがございます。本当に、人事に関しては、将来の、一方で、道路をつくったり、まちを整備したり、そして再開発で区画整理を行ったりということもまちづくりですが、職員の皆さんの人材育成制度というものは、それこそ10年後、20年後の春日部市という組織、これもまたまちづくりであろうというふうに思いますので、重要だというふうに思います。  続きまして、人事の配置についてお伺いさせていただきます。人事配置については、現状とその取り組みについてご紹介を願えればと思います。
    ○金子進 議長  木村総務部長。 ◎木村浩巳 総務部長  人事配置の現状でございますが、本市では行政に対する複雑多様化する市民ニーズに的確に対応できるよう、毎年4月に人事異動を実施しております。人事異動につきましては、先ほど申し上げましたように、人材育成の施策の一つと考えております。職員がこれまで身につけた知識や経験を新たな部署で活かすことによりまして、組織力の向上、活性化を図るとともに職員のモチベーションを向上させる有効な機会と捉えておるところでございます。  特に若手職員に対しましては、適性や可能性を見きわめるため、入庁後10年間で3カ所程度の異なる行政分野を経験できるよう配慮した人事異動を実施しているところでございます。このような取り組みによりまして、さまざまな行政分野の経験をすることは自治体職員としての必要な知識を早期に習得することができる有効な手段と考えているところでございます。  また、人事異動の実施に当たりましては、在職3年を超える職員を対象に意向調査を実施いたしまして、その内容と組織のニーズを最大限合致するよう行っているところでございます。可能な限り職員の意向を反映させ、適材適所の人事配置を行うことで、職員が生き生きと働き、よりよい市民サービスの提供につながるものと考えているところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。人材育成を考えた形で人事異動も活用されていると、ましてやキャリアの積み方を考えての、若手職員、入庁から10年間の方は3部署に最低経験させるなど、しっかりと育成も考え、そしてまた在職3年を超える方には、本人の意向調査も考えながらやられているということがわかりました。  続いて、これは職員の長期配属というものについてお伺いさせていただきたいと思います。職員の方は、先ほどローテーションで、入庁10年間は3カ所をめどにというお話がありましたが、その後も恐らく職員の方々は異動というのがあるのだというふうに思います。それは多分、ある程度のルールもしくは基準があっての異動ということになるかというふうに思いますが、それが一体どうなっているのか。  なぜ職員と長期配属についてお聞きするかというふうにいいますと、昨年の議会でもお話をさせていただきましたが、粕壁三丁目A街区の再開発をしているときに、担当の職員の方の2年での交代、最短で1年もあったというふうに記憶しておりますが、職員の方がかわるたびに、巨大なプロジェクトであるにもかかわらず、ゼロからのほぼスタートになってしまうというようなこともございました。先ほどの窓口一本化のところでもお聞きをさせていただきましたが、要するに、人に対する信頼、今、組織に対して、どこに聞いても同じ回答が返ってくるという形ではなくて、ある特定の方に頼って情報を得ると、市民として協働、まちづくりに参画している者がそのようなやり方をしている場合、やはり全体の組織に対しての信頼ではなくて、ある特定の職員に対する信頼をもとにしているという現状もあるということになりますと、長期配属が一体どういう基準で行われていて、そしてそれが融通がきく仕組みになっているのかどうかということをお聞かせいただければと思います。 ○金子進 議長  木村総務部長。 ◎木村浩巳 総務部長  人事異動によりまして、さまざまな行政分野で経験を積むことが職員の能力向上につながるものと考えておりまして、先ほど申し上げました、在職3年から5年程度の職員を対象として人事異動を行っているところでございます。  事務職につきましては、多くの知識や技術を身につけるとともに、さまざまな経験を積むことを期待いたしまして、幅広い分野へ配属をすることもございます。また、土木技師、建築技師、化学技師などにつきましては、それぞれの専門性を必要とする部署に配置をしているところでございます。  また、本市では、特定の分野で専門的に従事する専任職の配置、いわゆる複線型人事制度を導入しているところでございまして、関係部署との協議により、必要に応じて専任職を配置しているところでございます。この専任職の人事異動につきましては、おおむね10年としているところでございます。  同一部署に長期間配置いたしまして、同一内容の業務に当たることにつきましては、専門性が高まるなどの効果もございますが、一方で、定期的人事異動によりましてさまざまな行政分野の経験を積むことで、行政職員としての総合的な能力向上という効果もございます。人事異動につきましては、業務の連続性、継続性についても考慮するとともに、市民サービスの向上、職員の人材育成を念頭に総合的な判断のもとに行っているところでございます。今後におきましても、各部署と連携、協議を図りながら適正な人事配置に努め、より質の高い市民サービスの提供につなげてまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  山口剛一議員。 ◆18番(山口剛一議員) ご答弁ありがとうございました。  私も今回、この質問をするに当たりまして、春日部市人財マネジメント基本計画を隅から隅まで読ませていただきました。本当に、計画でうたわれていることは、崇高な職員像を掲げていらっしゃって、そして皆さんはそれを目指して日々自覚しながらやられているのだというふうに思いますと、私自身に当てはめると、ちょっと、とても、やはりストレスがかかって難しいなというふうに正直思ってしまうのですが、でも、春日部市としては、この基本方針を掲げた以上、文言だけ、言葉だけではなくて、職員の皆さんが体験、実施、そしてその像に近づく努力が必要なのであろうというふうに思います。  人事制度だけ、そして先ほども触れました組織のマネジメントだけで市民の理解を得ながらまちづくりをしっかり進めていったとしても、100%の共感や同意が得られると、そして結果を伴うともとてもやはり思えませんが、それは批判ではなくて、現実を直視しているからのお話でございます。やはり人材、今言った行政マンとしての能力の向上と、そして今、現状ある、この組織に対してよりも、職員一人一人に対する市民の信頼に基づいてなっているという、ちょっとした矛盾の、この状況をどうにかしてやはり解消しながら進めていくことが必要なのだろうというふうに思います。  繰り返しになりますが、鉄道高架を機に本当にまちが生まれ変わるのだというふうに期待をしている市民も多うございますし、若い世代はもう一回それに取り組みたいというふうに思っている者もおります。先ほど申し上げました、実はNEXT商店街のプロジェクトに関しましては、参加者で集めた若者たちは当初辞退しようというふうに言っておりました。今までさまざまな部署から協力要請をいただいて参加はしてきたけれども、正直限りがない、見えない、先ほども一番冒頭に申し上げました、一過性のにぎわいは創造できるものの、日常のにぎわいは廃れていくとしか考えられない、であるならば、そういう協力をするという選択よりも、今自分たちができる範囲のことを最優先していくべきではないかというふうに言って、皆、対象者は後ろ向きでございました。  しかしながら、その商店街の役員も私は兼ねておりまして、そこの担当ということで会長から指名を受けたものですから、その若者たちを鼓舞いたしました。確かに今までの形、今までの政策はイベントを中心とした形だったから、みんなが人工として駆り出され、そして仕事とは別にイベントを行うことに集中がされ、自分たちの休みもなくして頑張ってきているのは事実だろうと。しかし、鉄道高架が決まった、これからのまちづくりは今までと違うと、これから取り組むまちづくりというのは、一過性のものを求めているのではなくて、まさにみんなが求めている日常のにぎわいを創出するための取り組みなのだと、そしてそのきっかけが県が行っているNEXT商店街事業なのだと、市のそれぞれの部署のセクショナリズムもわかるけれども、この事業をとれば、県の事業を取得すれば、市の各部署の皆さんもきっと協力してくれる、そして中心市街地まちづくり審議会ができ上がって、確かに若い人間たちは参加ができないかもしれないけれども、県の事業とした、公の事業を行っている者たちの意見として、中心市街地まちづくり審議会に意見を出すこともできるだろうと、今までと違ってしっかりと、自分たち、そしてこれからを担う人間たちの声が公に届けることができるようになる、そういうふうに鼓舞したところ、みんながとるということで決議をして、プレゼンに臨んでいただき、傍聴に本日そのリーダーが参っておりますが、その方が県の職員と、そして審査員の皆さんの前で熱い思いを語ってとれたものです。組織のマネジメントと、そして人材育成、これを徹底して、さらに磨きをかけていただき、私が何を求めているのかといいますと、まちの発展はもちろん、にぎわいを創造することももちろんですが、そこにかかわる若者たちの心をどうかつなぎとめてもらいたい。職員として、プロとしてまちづくりを行っている皆さんが、その彼らが、今まで砂をかむような思いもあったかもしれない、その彼らなしにはまちづくりが進まないのですから、皆さんのプロとしての意識を、そしてこれからの仕事の仕方をしっかりと見せていただき、彼らがやはり、自分たちはこのまちに住んでいて、そしてこのまちが発展することに寄与してよかったと10年、20年後に言えるように、そのような形で組織のマネジメント、そして人材育成を行っていただければというふうに思います。  以上、要望といたしまして、令和元年6月定例会、議席番号18番、前進かすかべ。未来の会、山口剛一の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○金子進 議長  以上で18番、山口剛一議員の一般質問は終了いたしました。  次に、9番、佐藤一議員。                    〔9番佐藤 一議員登壇〕 ◆9番(佐藤一議員) 議席番号9番、佐藤一です。令和元年6月定例会一般質問を発言通告書に従いまして行ってまいります。  幸松地区の諸問題の中で、道路、埼葛広域農道について、橋、新川橋とめがね橋について、福祉施設、高齢者福祉センターについて、公園、旧倉松公園について、調整池、旧倉松第二調節池について順次質問いたします。よろしくお願いをいたします。  まず1点目、埼葛広域農道、いわゆる農免道路についてであります。埼葛広域農道は、農産物の集荷、輸送の円滑化と生産農地の育成のために利用する生産地と大消費地を結ぶ基幹的な農道として、昭和46年から昭和55年に県営事業において整備された道路であります。幸手市から杉戸町、春日部市、松伏町を通り吉川市まで、全長約18キロメートル、うち春日部市の行政区域内は約7キロメートルで、現在は各市町村道として管理されているということであります。現在の農免道路は、農産物の輸送よりは一般の産業用道路と言っても過言ではないと思います。  平成25年3月議会において、埼葛広域農道の埼玉県による管理と整備を求める請願及び埼葛広域農道を埼玉県道とすること、埼玉県において埼葛広域農道を計画的に拡張整備することが市議会議員全員一致で可決されました。  1回目の質問として、請願採択されてから6年経過しますが、幸手市、杉戸町、松伏町、吉川市も含めて進捗状況について伺います。  2点目、次に新川橋について伺います。県道西金野井春日部線の拡幅工事が順調に進んでおります。次は、中川にかかる予定の新川橋の一日も早い完成をお願いいたします。  1回目の質問として、中川にかかる新川橋のかけかえ工事の進捗状況について伺います。  3点目、次に、埼玉県指定有形文化財建造物であるめがね橋について伺います。正式には、難しいですね、めがね橋(旧倉松落大口逆除)付倉松落大口逆除之碑といいます。春日部市八丁目地区にあり、市の指定文化財として平成25年3月25日に指定されました。また、埼玉県においても平成31年2月22日に県の有形文化財に指定されました。  1回目の質問として、春日部市として指定文化財に指定した理由、埼玉県から有形文化財に指定された理由について伺います。  4点目、高齢者福祉センターについて伺います。高齢者福祉センターは幸楽荘と寿楽荘の2カ所がありますが、多くの高齢者の方に活用されており、憩いの場となっております。  そこで、1回目の質問として、高齢者福祉センターの設置目的及び平成30年度の年間利用者数について伺います。  また、利用されている方の感想等についても伺います。  5点目、旧倉松公園について伺います。旧倉松公園は、埼玉県の特別支援学校に隣接している公園であります。春日部市としては、面積1万9,579平方メートル、近隣公園として位置づけられております。先日の地元自治会との話し合いの中でも、いろいろと要望がありました。  1回目の質問として、地元自治会の要請に対して市の考えを伺います。  6点目、次に旧倉松第二調節池について伺います。旧倉松第二調節池は首都圏外郭放水路の第4立て坑につながっているようですが、1回目の質問として、旧倉松第二調節池の役割について伺います。  以上でございます。ご答弁、よろしくお願いをいたします。 ○金子進 議長  答弁を求めます。  渡辺建設部長。                    〔渡辺隆之建設部長登壇〕 ◎渡辺隆之 建設部長  幸松地区の諸問題についてのご質問に答弁申し上げます。  埼葛広域農道につきましては、埼玉県と協議した結果、県道として管理することは、幹線道路網の整備ではなく、農道基盤の整備を目的として整備されたことなどを理由に難しいとの回答でございました。しかしながら、維持管理につきましては、老朽化が進行していることから、農道機能の維持や向上を図るため、埼葛広域農道にあります全ての橋梁8橋について耐震補強と補修を目的とした保全対策計画を策定し、平成28年度より埼玉県が事業を実施しているところでございます。これまで全8橋のうち、杉戸町の1橋と本市にありますアーバンパークラインの跨線橋、喜左衛門橋、安西橋の3橋の工事が完了しております。今年度は、本市の安戸大橋と庄内橋の補修工事を予定しており、令和2年度には杉戸町の1橋と松伏町の1橋の工事を実施することで事業が完了する予定と聞いております。  続きまして、県道西金野井春日部線につきましては、埼玉県に伺ったところ、平成29年度に倉松川にかかる新幸松橋のかけかえ工事が終了し、現在、主要地方道春日部松伏線との交差部である牛島交差点の変則五差路を解消するため、交差点改良の検討を行っているところでございます。中川にかかる新川橋の工事につきましては、現在進めております牛島交差点の整備状況を勘案しながら整備の時期を検討すると伺っております。  続きまして、次に旧倉松公園につきましては、地域の方々からさまざまなご要望をいただいております。具体的に申し上げますと、トイレの改修、幼児用遊具、健康遊具、水遊びができる施設の設置、また樹木の剪定などがございます。市といたしましても、旧倉松公園につきましては、利用者数や公園の規模、またイベントの実施状況などを勘案いたしますと、重要性の高い公園であると認識しております。地域の方々の要望に対しましては、本年度におきまして、除草など通年の維持管理業務のほかに老朽化したトイレの修繕を実施する予定でございます。また、老朽化が進行している木製遊具につきましては、できるだけ早い時期に更新したいと考えております。今後におきましても、地域の方々と意見交換を行うとともに、公園施設の管理にご協力をいただきながら、安全で快適に利用できる公園となるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、旧倉松第二調節池につきましては、小渕地区と不動院野地区の約65ヘクタールの区域において浸水被害の軽減を目的として設置した雨水貯留施設であり、貯留量は約2万6,600立方メートルでございます。大雨の際には、旧倉松第二調節池の横を流れる準用河川動渕堀川から水中ポンプにより調節池内へ雨水を流入し、河川水位の上昇を抑制することにより動渕堀川の流域における浸水被害の軽減を図るものでございます。  以上です。 ○金子進 議長  次に、村田社会教育部長。                    〔村田 誠社会教育部長登壇〕 ◎村田誠 社会教育部長  埼玉県指定文化財のめがね橋についてのご質問に答弁申し上げます。  初めに、めがね橋を平成25年に市の有形文化財に指定した理由でございますが、明治24年6月に建設された市内を代表するれんがづくりの樋門であること、また特徴的な装飾を含め、建設当時の姿が良好に残っていることでございます。また、旧倉松落の下流側の左岸に立てられております倉松落大口逆除之碑につきましても、めがね橋の建設当時の経緯が克明に刻まれており、めがね橋本体の価値を高める資料でありますことから、つけたりとして指定したものでございます。  続きまして、平成31年に県の有形文化財に指定された理由でございますが、県内の現存するれんがづくりの樋門では2番目に古く、規模も大きいことでございます。また、明治20年代に建設された初期のれんがづくりの樋門の中でも、4連のアーチ構造を初め特徴的な装飾が施されていることでございます。そして、それらの装飾を含め、建設当時の姿が良好に保全されていることでございます。さらに、倉松落大口逆除之碑につきましても、めがね橋の建設経緯に関する同年代の記録として貴重であることから、市の指定と同様に評価され、つけたりとして指定されたものでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  次に、新井福祉部長。                    〔新井道彦福祉部長登壇〕 ◎新井道彦 福祉部長  高齢者福祉センターについてのご質問に答弁申し上げます。  高齢者福祉センターの設置目的につきましては、高齢者に対し、各種の相談に応じるとともに、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのための便宜を総合的に供与することで、高齢者に健康で明るい生活を営んでいただくことを目的としております。平成30年度の利用人数につきましては、幸松地区の幸楽荘が1万9,034人、武里地区の寿楽荘が4万1,683人となっております。  高齢者福祉センターの利用者からの感想につきましては、平成27年度に利用者にアンケート調査を行っておりますので、その結果で申し上げます。来館の目的としては、入浴が一番多く36.6%、続いて健康器具の利用が19.4%、カラオケが15.3%となっております。また、施設の雰囲気につきましては、「とてもよい」が33.1%、「よい」が32.4%、「普通」が28.3%となっており、多くの利用者から好評をいただいているところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) ご答弁ありがとうございました。  それでは、埼葛広域農道から伺ってまいります。埼玉県としては、農業基盤の整備を目的としているなどの理由により、県道として管理することは難しいとの回答でした。非常に残念です。恐らく、幸手市、杉戸町、松伏町、吉川市では余り前向きではないのでしょうか、関心が低いというところであると思います。  また、春日部市においては今年度中に安戸大橋と庄内橋の工事に取り組むということでした。この工事費は、予算書を見ますと、一部春日部市で負担があるのです。ますます県道にしたほうがよいと考えておりますけれども、どうでしょうか。  2回目の質問をいたします。地元としては、大型車が通過するだけの、メリットのない危険な通過道路となっているのが現実であります。少なくとも、道路の両側に歩道をつくって安全を確保してほしいという要望が多くあります。この対応について伺います。 ○金子進 議長  渡辺建設部長。 ◎渡辺隆之 建設部長  歩道整備につきましては、市内各所から多数整備要望が寄せられておりますが、主要な通学路であることを原則といたしまして、交通量や周辺の歩道整備の状況などを勘案し、必要性や優先順位を判断した上で整備を行っているところでございます。埼葛広域農道におきましても、今後歩道の必要性につきまして判断してまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) ご答弁ありがとうございます。必要性を判断していくということですから、期待をしたほうがいいのでしょうか。ぜひお願いをしたいなと思います。  3回目は要望といたします。農免道路が完成したときの道路愛称は、笑顔で収穫らくらく農道でした。恐らく、多くの人が産業道路になるとは想像していなかったのではないでしょうか。ぜひ現地調査をした上で、一日も早く歩道の整備に取り組んでいただくことを要望いたします。よろしくお願いいたします。また、再度、幸手市、杉戸町、松伏町、吉川市と話し合いをしていただき、連携をして、埼玉県道となるよう協力していただくことを要望いたします。以上で埼葛農道についての質問を終わります。  次に、新川橋について伺います。答弁にありましたとおり、新川橋の工事着工は、今工事中の牛島交差点付近の整備状態をあれこれ考えた上で工事に着手する時期を検討するということでした。正式には決まっていないということですね。  それでは、2回目の質問は要望とします。数カ月前ですが、新川橋付近で交通事故が起きております。牛島交差点付近の整備状況を勘案しながら着手時期を検討するのではなく、交通事故防止のためにも一日も早く工事に着手していただくことを強く要望いたします。また、一部道路拡幅に応じてくれない箇所もあるようですが、時間をかけて解決していただくことをあわせて要望いたします。以上で新川橋の質問を終わります。  次に、めがね橋について伺います。現地は、西宝珠花春日部線と交差している場所であります。貴重な文化遺産を市民へのPRのためにも、めがね橋の案内看板を設置すべきと考えますが、この看板設置について伺います。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  看板等の設置についてでございますが、教育委員会では、文化財が所在する現地におきまして、既設の解説板の修繕や新規の解説板の設置を年次的に進めております。解説板を設置することは、市民の皆様に貴重な文化遺産を現地でわかりやすく理解していただくことや生涯学習の一助となるものでございます。そのため、めがね橋につきましても県の補助金の交付を要望し、解説板の設置を進めてまいります。  以上でございます。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) 明快な答弁、ありがとうございます。ぜひ看板設置を、つけていただいて、はっきりとめがね橋とわかるようにしていただきたいと思います。  次の質問をいたします。めがね橋、橋の一部が壊れております。修復すべきと思いますが、対応について伺います。 ○金子進 議長  渡辺建設部長。 ◎渡辺隆之 建設部長  めがね橋につきましては、遊歩道の土どめの一部に損傷が生じておりますが、平成27年度に実施した点検結果では安全性に支障がないことを確認されております。今年度には道路法で定められております5年に1度の点検を実施する予定でございますので、補修の必要性が生じた際には修繕を実施してまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) ご答弁ありがとうございます。ぜひお願いをしたいと思います。  終わりは要望とします。今年度に5年に1度の点検実施ということです。ぜひ橋の修復に取り組んでいただくようお願いいたします。また、このめがね橋は、春日部市にとっては先人の残した貴重な文化遺産であります。我々の世代は、この遺産を守っていく責務があると考えます。そして、ぜひ市民へのPRもお願いをいたします。以上でめがね橋の質問を終わります。  次に、高齢者福祉センターについて伺います。先ほどの答弁の中で、平成30年度の利用者が幸楽荘1万9,034人、寿楽荘が4万1,683人ということでした。やはり寿楽荘のほうが多いですかね、多くの高齢者に利用されていることがわかりました。目的は、入浴、健康器具の利用、カラオケの順ということでした。施設の雰囲気はおおむね好評ということでした。まずは、何といっても入浴が魅力ということでしょう。  それでは、2回目の質問を行います。先日、利用者の皆さんに意見を伺いますと、高齢者福祉センターでの楽しみはカラオケであるという意見が多くありました。そこで、高齢者福祉センターに設置してあるカラオケの機種について、どのような方式でいつごろ設置されたものなのか伺います。 ○金子進 議長  新井福祉部長。 ◎新井道彦 福祉部長  カラオケ機器につきましては、幸楽荘は平成23年度にDVD式のカラオケ機器を設置しており、寿楽荘は平成28年度に通信式のカラオケ機器を設置しております。幸楽荘につきましては、平成30年度に新たにDVDを購入し、50曲の追加を行っており、可能な限り利用者に楽しくご利用いただけるよう努めているところでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) ありがとうございました。  DVDということで、ちょっと古いでしょうか、幾らか、そんなところなのでしょう。寿楽荘のカラオケの形が話がなかったのですが、これについてはどうなのですか、お願いいたします。 ○金子進 議長  新井福祉部長。 ◎新井道彦 福祉部長  寿楽荘の機器につきましては、通信式のカラオケでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  佐藤一議員。
    ◆9番(佐藤一議員) 幸楽荘はDVDで古いということですね。わかりました、これ以上質問してもしようがないでしょうから。ぜひ通信カラオケのような形にしてくれると助かるのですが、その辺も利用者が楽しく使えるようにしていただきたいと思っています。そのことを要望して、この質問は終わりといたします。  次に、旧倉松公園について伺います。まずは地元自治会の要望に応えていただき、ありがとうございました。特にトイレ改修については感謝いたします。市としては、地域の人たち、公園利用者とともに、施設管理に協力を得ながら安全、快適な公園となるように取り組んでいきたいということでした。今後、自治会や公園利用者の皆さんと話し合いしながら進めたいと考えております。  次の質問をいたします。公園内と緑道の木が大きくなり、昼間でも薄暗くなっています。安心安全のためにも樹木の剪定を行うべきと考えますが、市の考えを伺います。 ○金子進 議長  渡辺建設部長。 ◎渡辺隆之 建設部長  旧倉松公園につきましては、開園から約25年が経過しており、樹木の成長に伴いまして巨木化や過密化といった課題がございます。特に公園西側の緑道につきましては、高木で囲まれた状況であり、見通しが悪く、防犯上の面から剪定する必要があると認識しております。  こうした状況を改善するため、今年度におきましては、公園南側の春日部特別支援学校に隣接する緑道の樹木について剪定を実施する予定でございます。今後におきましても、公園や緑道を利用される方々が不安なく快適に利用していただけるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) ご答弁ありがとうございます。  終わりは要望とします。今年度は、特別支援学校側の樹木を剪定するということでした。今、樹木のある公園では、樹木が多くなり過ぎて、樹木を小さくしてほしいという声が多くあります。ぜひ他の場所の木々も剪定して、明るい公園にしていただくよう要望いたします。以上で旧倉松公園の質問を終わります。  次に、旧倉松第二調節池について伺います。旧倉松第二調節池は、すぐ近くにある動渕堀川流域の浸水被害の軽減を図るものであるということがわかりました。もともと地盤の低いところですから、いろいろと工夫されて対応していただいたことには感謝したいと思います。  次の質問ですが、旧倉松第二調節池の取りつけ水路の除草について伺います。 ○金子進 議長  渡辺建設部長。 ◎渡辺隆之 建設部長  議員ご指摘の水路につきましては、大雨の際、旧倉松第二調節池にたまった雨水を雨がやんだ後に放流する水路であることから、草が繁茂したことによる治水上の問題は生じないと考えております。しかしながら、草が繁茂した状況になりますと、ごみがたまるなど環境衛生的にも問題が生じる場合がございますので、適切な除草や清掃を行い、良好な維持管理に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  佐藤一議員。 ◆9番(佐藤一議員) ご答弁ありがとうございます。  この水路は、蓮田橋から旧倉松第二調節池までのわずかな距離の水路であります。答弁にありましたように、大雨の際、旧倉松第二調節池にたまった雨水を雨がやんだ後に放流する水路ですということはわかりました。ただ、もう少しきれいにしていただきたい、そのことを要望して、この一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○金子進 議長  以上で9番、佐藤一議員の一般質問は終了いたしました。 △休憩の宣告 ○金子進 議長  この際、暫時休憩をいたします。  午後 2時01分休憩   ───────────────────────────────────────────────── △開議の宣告 ○金子進 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  午後 2時15分開議   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △市政に対する一般質問(続き) ○金子進 議長  引き続き一般質問を求めます。  28番、岩谷一弘議員。                    〔28番岩谷一弘議員登壇〕 ◆28番(岩谷一弘議員) 議席番号28番、岩谷一弘です。発言通告書に基づき、令和元年6月春日部市議会定例会での一般質問を行います。本日も多くの傍聴を賜り、ありがとうございます。  最初に、この議会開会日の5月28日早朝に川崎市で起こった小学生、保護者殺傷事件には大きな衝撃を受けました。犯人が亡くなってしまったので、その心理は想像する以外ありませんが、あらゆる対策を考え、再発を防止しなければならないと強く思いました。亡くなられた方を悼むとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。  さて、本日は、市民の皆様に身近な消費税の増税についてと廃プラスチック問題についてこれより質問してまいります。初めに、大項目1番目、総合振興計画4―3―3「安全・安心で豊かな消費生活の推進」に関連しております消費増税についてでございます。過去2度の延期があった消費増税ですが、安倍首相はリーマン・ショック級の出来事が起こらない限り税率を引き上げると明言をされております。  しかし、現在、アメリカと中国の関税合戦が激化し、世界の経済が非常に楽観できない状況になっております。さらに、先日来日したトランプ大統領が日米貿易交渉で8月にはよい結果が出ると言い残していったのは非常に不気味で、日本にとって最も恐れる自動車、関連部品への関税がもしあれば、日本経済へのダメージは大きなものになると思います。このような要因もあり、消費増税については流動的との見方もありますが、現状はあくまで増税ありきということで、対策を行う必要があると考えております。  そこで、まず第1回目の質問として、この消費増税に対する当市の認識についてご答弁ください。  引き続きまして、大項目2番目、廃プラスチックの処理についてでございます。これについては、昨年鈴木議員が質問をされております。その際はリサイクルのさらなる推進というような内容で行っておられましたので、今回は異なった角度から質問、提言をしてまいります。  第2次総合振興計画4―1―2「ごみ減量・リサイクルの推進」では、廃棄物の適正処理ということが示されております。最近はテレビでも「ガイアの夜明け」等を含み報道がされておりますが、近年、廃プラスチックが海に流れ出し、海洋生物の生態環境に影響を与えるおそれが危惧されるようになり、プラスチック製のストローがファミレスやコーヒーショップから消えつつあります。  このような中、昨年12月に中国が廃プラスチックの輸入を全面禁止したことを受けて、これまで海外でリサイクルをされてきた廃プラスチックが海外に輸出できなくなった、全面的ではないですよ、ほかで受け入れているところもあるのですが、大口として輸出ができなくなったということで、膨大な量が国内に滞留してしまうようになったと報道されております。プラスチックは非常に便利なものですし、プラスチックによって我々の生活は支えられていると言っても過言でないくらいです。しかし、このままでは、処理し切れない廃プラスチックによって、私たちの生活にも影響を及ぼす緊急事態になることが危惧されております。  これらを踏まえ、第1回目の質問として総括的に、大問題となっている産業廃棄物の廃プラスチックの現状についてご答弁ください。  また、廃プラスチックが輸出できなくなったという緊急事態における国の動向についてあわせてご答弁ください。  以上、1回目の質問です。 ○金子進 議長  答弁を求めます。  初めに、中島総合政策部長。                    〔中島 拓総合政策部長登壇〕 ◎中島拓 総合政策部長  消費増税の影響についてのご質問に答弁いたします。  消費税導入の経緯につきましては、まず平成元年に高齢化の進展等を見据え、税率を3%とする消費税が導入され、その後、平成9年に税率が5%に引き上げられました。また、平成11年度からは、基礎年金、老人医療、介護の経費に充てる、いわゆる福祉目的化が行われました。その後、社会保障の機能強化、維持のために安定した社会保障財源を確保し、同時に財政健全化を進めるために平成26年4月に税率が8%に引き上げられました。その際、年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する経費に充てるものとして、法律上、全額を社会保障目的とされたところでございます。少子高齢化により社会保険料など現役世代の負担が年々高まる中で、特定の人に過度の負担が集中せず、年齢などを問わず広く負担する消費税は少子高齢化社会における社会保障の財源に適したものと考えております。そのため、税率10%への引き上げは、社会保障の充実、安定化と国の財政健全化に資するものと認識をしているところでございます。  以上です。 ○金子進 議長  次に、日向環境経済部長。                    〔日向 誠環境経済部長登壇〕 ◎日向誠 環境経済部長  廃プラスチック処理についてのご質問に答弁申し上げます。  廃プラスチックの現状といたしましては、産業廃棄物に該当する廃プラスチックの排出量は年間約700万トンでございます。以前は、年間約150万トンのプラスチックくずが資源として海外に輸出されておりました。近年、外国政府による使用済み廃プラスチックの輸入禁止措置がとられるようになり、平成30年の輸出量は100万トン程度にとどまっております。その影響によりまして、国内で処理される廃プラスチックの量が増大し、国内の産業廃棄物処理業者から処理に支障を来しているとの声が環境省に寄せられているそうでございます。  このような状況のもと、令和元年5月20日付で環境省から「廃プラスチック類等に係る処理の円滑化等について」という通知が都道府県宛てに発出され、その後、市町村や一部事務組合宛てに届いております。環境省からの通知は9つの項目になっておりますが、その主な内容を要約いたしますと、1つ目として広域処理の円滑化です。これは、廃プラスチックの処理が滞る状況には地域差があるため、広域的な処理を促進させるものでございます。  2つ目は、排出事業者責任の徹底です。広域処理に伴う運搬費用の増加や処理費用の増加などについて、排出事業者が適切に処理費用の対価を負担するように求めております。  3つ目は、不法投棄の監視強化です。廃プラスチックの処理が滞ることにより、不法投棄が行われないように監視を強化するものでございます。  4つ目は、補助事業の周知です。国内における廃プラスチックのリサイクル体制の確保に向けて補助事業が大幅に拡大されているため、民間事業者へ周知し、補助事業の活用を促しております。  5つ目は、一般廃棄物処理施設における処理です。市町村が家庭ごみを処理するために所有する一般廃棄物処理施設において、余力がある市町村については産業廃棄物の廃プラスチックを受け入れて処理することを検討するように求めているものでございます。  今回の通知では、家庭ごみを処理する一般廃棄物処理施設で産業廃棄物の廃プラスチックを処理することが記されておりますことから、現状の処理方式と一線を画すものとして注目を集めているものと考えられるところでございます。環境省側は、国内での処理を円滑に進めるため、通知で示した複数の対応策を並行して進めていきたいとの考えであるものと推察しております。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) これよりは一問一答にて質問してまいります。  消費税の増税に対しての当市の認識、考え方、非常に理解が進みました。  それでは次に、増税があったときに当春日部市の財政への影響についてご答弁ください。 ○金子進 議長  宇内財務部長。 ◎宇内啓介 財務部長  消費税率の引き上げに伴う市財政への影響についてでございますが、まず歳出におきまして、消費税率変更の影響を受ける主な経費といたしましては、10月1日以降に支払いが発生する業務委託料などの物件費や建設工事費などの普通建設事業費などがございます。なお、この影響額につきましては、令和元年度当初予算に既に見込んで計上しているところでございます。  次に、歳入におきましては、国から交付される消費税交付金や普通交付税に影響が出るものと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 今財務部長から答弁いただいたのですけれども、ちょっと、非常にコンパクトにご答弁いただいたので。  それでは次に、実際に想定される影響額、増減というのは実際どのぐらいになるのかというのは想定されているのでしょうか。 ○金子進 議長  宇内財務部長。 ◎宇内啓介 財務部長  消費税増税に伴う増減額の予測についてでございますが、想定される影響額につきまして、令和元年度一般会計当初予算額721億4,000万円に対して比較増減をする形で答弁をさせていただきます。  まず、歳出における影響額でございますが、当初予算における物件費や普通建設事業費などの予算額は当初予算額721億4,000万円のうち約208億円となっており、その大半が10月1日以降の支払いを想定しておりますことから、仮に消費税率が年間を通して8%だった場合と比較をいたしますと、約4億円の増額が見込まれるところでございます。  次に、歳入における影響額でございますが、消費税交付金につきましては予算額は40億円としております。機械的に計算をいたしますと、消費税率変更後6カ月分といたしましてはさらに約5億円の増収が見込まれるところでございますが、消費税交付金は、消費税が国に納められた後、地方自治体への交付までに6カ月程度の期間を要することから、消費税率変更分につきましては令和元年度予算には計上せず、令和2年度予算から計上を予定しているところでございます。  なお、消費税交付金における増収額のうち75%は次年度以降の普通交付税の基準財政需要額というものに算入されるため、実質の増収額は100%から75%を差し引いた25%、金額にして約1億3,000万円と見込んでいるところでございます。それに加えて、普通交付税の基準財政需要額におきまして一定の額が算入されることから、消費税交付金と普通交付税を合わせて考えますと、具体的な額はなかなか申し上げられませんが、同等かやや減ずる程度の歳入は確保されるものと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) まず第1点として、市財政については消費増税の影響は同等かやや減ずる程度だとわかりまして、大変安心しました。  次に、市民の皆様への影響についてはいかがでしょうか。 ○金子進 議長  中島総合政策部長。 ◎中島拓 総合政策部長  市民生活に対しましては、消費税は国民全体で広く負担する税であることから、8%から10%に引き上げられることにより、2%分は家計への負担が増すものとなります。一方で、10%への引き上げに合わせ、消費税率引き上げ分を活用した幼児教育の無償化や年金生活者支援給付金の支給などが実施され、教育や社会保障関連における経済的な負担軽減に寄与していると認識をしているところでございます。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 今総合政策部長からご答弁いただきましたように、純粋に市民の皆様にとっては2%負担増、ただ、一部、対象者によってはそれを減ずるようなところが出てくるということでございますが、ほかにも対策等はいろいろあると思うのですけれども、これについてご答弁ください。 ○金子進 議長  中島総合政策部長。 ◎中島拓 総合政策部長  今回の消費税率引き上げに伴い、国では軽減税率の導入が実施されます。こちらは、酒類、外食を除く飲料品、食料品及び週2回以上発行される新聞について軽減税率8%を適用するもので、消費税率引き上げと同時の令和元年10月1日から導入されるものでございます。  また、自動車や住宅といった耐久消費財の購入者に対する税制措置がございます。自動車の購入者に対しましては、自動車税の税率引き下げが実施されます。こちらは、令和元年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用の乗用車から自動車税の税率が引き下げられ、引き下げ額といたしましては1,000円から4,500円の範囲となるものでございます。さらに、住宅の購入者に対しましては住宅ローン減税の対象期間の延長が実施されます。こちらは、令和元年10月1日から令和2年12月31日までの間に居住した場合を対象に、住宅ローン減税の控除期間を10年間から13年間へ3年間延長し、建物購入価格の消費税2%分の範囲で減税をするものでございます。  また、市ではプレミアムつき商品券の販売を実施いたします。こちらは既に広報6月号で実施をお知らせしているところですが、令和元年度住民税非課税者と平成28年4月2日から令和元年9月30日の間に生まれた3歳未満の子がいる世帯の世帯主を対象に、2万5,000円相当の商品券を2万円で販売するものでございます。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) お酒とか外食を除く食料品や飲み物、さらには自動車税、住宅ローン減税の延長、さらにはプレミアムつき商品券、これは限定的ではありますが、など、さまざま今対策が示されたわけでございます。ここでさらに詳しくはお尋ねしませんけれども、市民の皆様へ広報する準備をしっかり行っていただくよう要望しておきます。  さて、次でございますが、これが影響が最も大きいと考えられる、市内商工業者への増税の影響についてご答弁ください。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  消費税率の引き上げに伴う市内商工業者への影響についてでございますが、まず小売業や外食産業につきましては、税率引き上げ前のいわゆる駆け込み需要による売り上げ増加、また引き上げ後の買い控えによる一時的な売り上げ減少などが予想されるところでございます。  このような営業面の影響のほか、商工業者の皆様に広く影響を及ぼすと考えられるものが、先ほど総合政策部長が答弁いたしました軽減税率制度でございます。この制度の実施により、軽減税率対象品目を取り扱う事業所におきましては、軽減税率対象品目とそれ以外の品目を区分して経理処理を行うことになります。また、小売店などでキャッシュレス決済を行った場合、消費者にポイントを還元するキャッシュレス・消費者還元事業も実施される予定となっております。これらの制度の導入に伴い、複数税率に対応したレジや区分経理に対応したシステムへの入れかえ、キャッシュレス決済端末の導入などに係る設備費用や従業員への教育等の負担がふえることが予想されているところでございます。
     以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 先日チラシを商工会議所でちょっともらってきたのですけれども、今ちょうど部長の答弁にございました、軽減税率対応のレジとかキャッシュレスへの対応でお店は大変ですみたいなチラシが出ていたわけですけれども、私の感覚ですと、まだまだ多くの市内商工業者の方が消費増税の対応、これにおくれているような感覚を受けます。今後どのように対応への喚起を行っていくのかご答弁ください。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  消費税率引き上げの影響に対する市内商工業者向けの対策についてでございますが、市といたしましては、軽減税率制度やキャッシュレス・消費者還元事業の概要や国の支援制度等について、ポスターやチラシなどにより既に周知に努めているところでございます。春日部商工会議所及び庄和商工会におきましても、同様の周知を既に行っております。また、春日部商工会議所では、消費税軽減税率転嫁対策相談窓口を設置し、会員からの相談に個別に対応しているほか、6月から9月にかけて軽減税率やキャッシュレス決済などをテーマにした各種セミナーの実施を予定しております。そのほかにも、複数税率対応レジのデモ機の展示やメーカーによる説明会を実施しているとのことでございます。同様に、庄和商工会でも個別相談を行っているほか、各種セミナーを企画しているとのことでございます。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 今種々ご答弁をいただき、ありがとうございます。市としても、特に今話がございましたが、春日部商工会、庄和商工会などと連携して後押しをしていただくことを強く要望しておきます。  最後に、今後の新制度についての対応についてお示しください。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  軽減税率等の新制度への対応についてでございますが、税率の引き上げに伴う一時的な売り上げの減少や新制度の実施による経理事務の複雑化が予想される一方、中小、小規模事業者の皆様にとりましては、キャッシュレス・消費者還元事業の活用による売り上げの増加や、レジや経理システムの入れかえによる業務の効率化や生産性の向上につなげられる機会でもあると捉えております。  中小、小規模事業者の方には、新制度に対応した機器の導入における国の支援制度がございます。具体例を申し上げますと、軽減税率対応レジの導入、改修に対して、レジ1台当たり20万円を上限に原則4分の3の補助率で補助を受けることができます。それらについて市広報紙に掲載し、周知を図るほか、春日部商工会議所や庄和商工会と連携し、活用を促してまいりたいと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 今お話がございましたように、例えばレジを新しい形のやつにすると4分の3も補助してくれたりとか、それからキャッシュレス、これは最近いろいろ、ペイ何とかとあるのですけれども、いろんな種類があって、一体どれに入ったらいいのだろうという相談も受けるのですけれども、そういったさまざまな点、商工会議所、また庄和商工会と連動してぜひ取り組んでいただきたいなというふうに思います。  消費増税は極めて大きな制度改革であり、行政、市民、企業にも大きな影響を与えます。ですから、当市としても混乱が起こらないように、担当部別にしっかり準備し、対応していくことが重要です。一時的に専門の相談窓口を設置するのもいいと思います。市長、執行部に努力を強く要望し、この質問は終わります。  引き続きまして、大きな2番目、廃プラスチックの処理について伺ってまいります。先ほどの答弁により、廃プラスチックの状況や国の動向はよくわかりました。産業廃棄物の廃プラスチックが国内で滞留していることにより、緊急避難的に市町村の所有する一般廃棄物のごみ焼却施設で焼却することが提案されているということでございます。  そこで、次の質問として、当市の環境センターの運転状況についてご答弁ください。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  春日部市の家庭ごみのうち、その多くを占める可燃ごみにつきましては、豊野環境衛生センター1カ所で全量を焼却処理しております。平成28年度から平成30年度の3カ年をかけて行いました基幹的設備改良工事につきましては、工事が完了し、現在は安定してごみの焼却が実施されているところでございます。また、施設運営につきましては、ごみ焼却施設と汚泥再生処理センターを一括して全面委託する長期包括運営委託をこの4月から導入したところでございます。この全面委託につきましても、現場での引き継ぎを行いつつ、順調に施設運営が行われているところでございます。  具体的な施設の運転状況といたしましては、3つある焼却炉を常時2炉で運転しております。停止している1炉は、点検を行い、メンテナンスを行うことで施設の安定稼働が確保されているところでございます。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 長寿命化の工事も終了して、安定した施設運営がなされているという答弁でした。市民にとっても、大変安心できる状況であるというふうに感じます。  それでは次に、市民の皆様が一番気になるであろう、ごみの焼却によって生じる有害物質について、その発生状況、また行っている抑制の手法についてお示しください。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  ごみ焼却施設の稼働にはさまざまな環境規制がございますが、その代表的なものとして、ダイオキシン類は規制値を大きく下回る結果となっております。ダイオキシン類の測定結果も含めまして、施設の維持管理記録につきましてはホームページで公表しているところでございます。  有害物質の発生を抑制し、規制値を下回る結果になった主な理由といたしましては、法的には800度以上での焼却が求められているところを、さらに高温の900度の温度でごみを焼却していることによるものであると考えております。また、24時間連続してごみを焼却することによりまして、安定した焼却が継続されていることも要因の一つであると考えております。さらに、排ガスを急速に冷却する設備を安定して稼働させることによりまして、ダイオキシン類が再合成されやすい温度条件を極力抑えることができているものと考えております。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 環境センターにおいては、ダイオキシンの発生をしっかり抑制し、安定処理をされているということで安心しました。  それでは次に、先ほども話に出ましたが、国の通知についてお尋ねいたします。お聞きしたところ、一般廃棄物を燃やす市町村の施設で産業廃棄物の廃プラスチックを処理することを求めているということですが、もし春日部市の環境センターが廃プラスチックを受け入れたとすると、そのメリットとデメリットはどのようなことが想定されるでしょうか。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  廃プラスチックにつきましては、ポリエチレンや塩化ビニル、発泡スチロール、ポリウレタン、メラミン樹脂など数多くの種類の材質が存在いたします。また、用途も多岐にわたり、シート状のものやこん包資材、電子機器の基板、塗料、接着剤などがございます。法律の定義では、産業廃棄物の廃プラスチックは固形物だけでなく、液状のものも含めております。しかしながら、環境省の通知ではどのような廃プラスチックが対象になるか明示されておりません。  このように明確な線引きがなされていない中で、あえてメリットを想定いたしますと、受け入れた場合に処理手数料が歳入として入ることが挙げられます。また、国内の環境問題に貢献できるというメリットがございます。  一方で、デメリットといたしましては、廃プラスチックを焼却いたしますと、焼却炉内の温度が高温になるため、設備が損傷するおそれがございます。基幹的設備改良工事によりまして長寿命化が図られましたが、施設の寿命が短くなることが懸念されます。また、4月から導入いたしましたごみ焼却施設の全面委託化におきまして、搬入されるごみの質や量を委託の仕様書に明記しておりまして、その仕様に沿って施設を運転する契約になっておりますことから、仕様書から大きく変更が生じますと変更契約の増額の予算措置が必要になることが想定されているところでございます。さらに、排ガスへの影響も懸念され、集じん灰と呼ばれる微細な灰につきまして、県外の民間処分場に受け入れをお願いしておりますが、地元自治体のご理解が得られない場合は集じん灰の受け入れを停止されるおそれもあり、家庭ごみの焼却にも大きく影響が出ることになると考えております。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) なるほど、さまざまな角度から研究、検討されていることがよくわかりました。  それでは、これを踏まえて、国からの通知によって春日部市が廃プラスチックを受け入れる可能性、これについてご答弁ください。 ○金子進 議長  日向環境経済部長。 ◎日向誠 環境経済部長  環境省の通知におきましては、今のところ市町村に関係する部分は、産業廃棄物の廃プラスチックを市町村で受け入れて処理するように検討することを求める程度にとどまっております。本件につきましては、説明会も開催されておりませんので、全国の自治体が詳細を把握できていない状況でございます。  廃プラスチックにつきましては、6月のG20におきまして、世界的な問題となっている海に流れ出している廃プラスチックに関する行動計画の枠組みが提言される見込みとの報道がございます。そのため、廃プラスチックの輸出禁止に伴う動きだけではなく、海に流れ出すプラスチック対策も含めた総合的な廃プラスチック対策が示される可能性もございます。廃プラスチックを市町村の施設で処理する場合の制度設計が行われ、処理対象物や処理方法などが明らかになりましたら、先ほど答弁させていただきましたメリットやデメリットを再度精査する必要があると認識しております。今後は、国や埼玉県からの通知や説明会などの動向を注視してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 今のところは慎重な対応だと感じます。しかし、国内において廃プラスチックの処理がさらに滞り、国民生活に影響が生じるようであれば、国が、今は通知ですけれども、さらに強い形でお願いをしてくるということもあると思います。当市としても、産業廃棄物であっても、緊急避難的に、これは永続的ではないですよ、緊急避難的にその処理に協力することも考えていく必要があるのではないかなというふうに思います。  それでは、最後に石川市長に伺います。産業廃棄物の廃プラスチックの処理について、春日部市として今後どのように協力していくのか、市長の見解をご答弁ください。 ○金子進 議長  石川市長。 ◎石川良三 市長  廃プラスチックの処理につきまして、今後も国や埼玉県の動向を注視してまいりたいと考えております。  一方で、春日部市におきましては、市民の衛生的な生活環境を維持するため、家庭ごみの焼却事業を最優先に行う責務がございます。そのため、引き続き家庭ごみを中心としたごみの焼却事業を着実に進めてまいります。 ○金子進 議長  岩谷一弘議員。 ◆28番(岩谷一弘議員) 世界各国において環境問題がクローズアップされる中で、春日部市としてできることを検討することは大変重要なことであろうというふうに思います。特にこの廃プラ問題、国際的な問題で、また国家的な問題となってきているわけであります。将来的に、もし国からそういった要望といいますか、お願いが来た場合は、可能であれば、春日部市として可能な範囲での貢献をしていくことを期待したいと思います。  本日は、市民の皆様に身近な消費増税と廃プラスチックの問題について質問してまいりました。市長、執行部におかれては、これからも市民目線での市政運営を行っていただくことを要望し、議席番号28番、岩谷一弘、6月議会での一般質問を終了いたします。 ○金子進 議長  以上で28番、岩谷一弘議員の一般質問は終了いたしました。 △休憩の宣告 ○金子進 議長  この際、暫時休憩をいたします。  午後 2時55分休憩   ───────────────────────────────────────────────── △開議の宣告 ○金子進 議長  休憩前に引き続き会議を開きます。  午後 3時10分開議   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △市政に対する一般質問(続き) ○金子進 議長  引き続き一般質問を求めます。  次に、17番、吉田稔議員。                    〔17番吉田 稔議員登壇〕 ◆17番(吉田稔議員) 議席番号17番、前進かすかべ。未来の会、吉田稔です。市議会議員としてこの場に立ち、はや1年が過ぎました。本当に月日のたつのは早いものであると改めて感じさせていただいております。まだまだ未熟な身ではございますが、1年前にも述べさせていただいたとおり、今よりももっとよい春日部にしたいという私の信念のもと、真実をしっかりと追求しながら、市民の皆様のご期待に応えられるように、また旧春日部市の初代市長である山口宏の孫として、祖父の名に恥じぬよう、市議会議員としての職責をしっかりと全うしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。  それでは、改めまして、令和元年6月春日部市議会定例会での市政に対する一般質問を発言通告書に基づきまして取り組ませていただきます。今回は、2点について質問させていただきます。まず、1つ目の神明貝塚の国史跡指定を目指してですが、皆さんももちろんご存じの県選定重要遺跡である神明貝塚ですが、ここ数年、国史跡指定を受けるために関係各所にてさまざまな準備、対応をされていることかと思います。ここまで神明貝塚が有名となったのは、やはり国史跡指定に向けた調査となった平成21年度から始まった発掘調査において、日本の考古学史上においても非常に貴重な発見となった、推定約3,800年前の縄文時代の人骨が発掘されたことに尽きると思います。その神明貝塚が国史跡になることで、春日部市としても新たな観光拠点の目玉とすることができ、特に外郭放水路の特別見学会と組み合わせることでさらに魅力的なコンテンツになるのではないかと期待値は高まるばかりです。  そこで、改めて神明貝塚についてお伺いいたします。なぜ神明貝塚の発掘が始まったのか。昭和36年には県立浦和第一女子高等学校の郷土研究部によって行われたということですが、何がきっかけで浦和一女の郷土研究部が調査を行い、そして平成21年度に国史跡を目指す発掘調査を行うに至ったのか、その経緯についてお伺いいたします。  また、これまでの調査によって得られた神明貝塚の特徴、国史跡としてふさわしい特徴についてお伺いいたします。  続きまして、2つ目は公共施設マネジメント基本計画についてお伺いいたします。市議会議員となって以来、この1年間で市内各所にあるさまざまな公共施設へ足を運ばせていただきました。そこで感じたのは、公共施設の老朽化です。もちろん、まだまだ十分使用できる立派なものもありますが、中には建物そのものや備えつけの設備などが老朽化により改修工事が必要ではないかと感じるものもありました。現在、春日部市内には築30年以上の公共施設が約7割を占めており、さらに令和9年度以降に大量の建てかえ時期を迎えます。  そこで、財源不足を補うために公共施設マネジメント基本計画を作成し、総合的に対応していくということになっておりますが、詳細を伺う前に改めて公共施設マネジメント基本計画とはどのような内容なのかをお伺いいたします。全て大事な内容ではありますが、今回はインフラではなく箱物を中心にお伺いしますので、箱物に関する部分をメーンにご説明をよろしくお願いいたします。  一括質問は以上となります。よろしくお願いいたします。 ○金子進 議長  答弁を求めます。  初めに、村田社会教育部長。                    〔村田 誠社会教育部長登壇〕 ◎村田誠 社会教育部長  神明貝塚の国史跡指定についてのご質問に答弁申し上げます。  神明貝塚は、大正時代のころから西親野井地域ではその存在が知られており、昭和36年に埼玉県立浦和第一女子高等学校の郷土研究部により部活動の一環として調査が行われ、注目されました。また、昭和40年と昭和54年には貝塚の内容や範囲を確認するための調査を旧庄和町教育委員会により実施したところでございます。そして、平成20年に策定いたしました春日部市総合振興計画に貝塚の保護、保存と国史跡に向けた調査の実施に取り組むことを明記し、文化庁と埼玉県教育委員会の指導のもと、平成21年度から平成28年度にかけて貝塚の実態を解明するための調査を実施した経緯がございます。  続きまして、これまでの調査によって得られた神明貝塚の特徴や価値について、代表的な5点を挙げさせていただきます。1点目の特徴ですが、神明貝塚は直径が160メートルもある大規模な貝塚で、日本国内の貝塚の代表であることでございます。  2点目として、東京都、神奈川県、千葉県、そして埼玉県を含む東京湾岸は国内を代表する貝塚密集地域であり、神明貝塚はその最北に位置する数少ない大型貝塚であることでございます。  3点目として、東京湾岸貝塚群の中でも神明貝塚は海から遠く離れた貝塚であるため、その主食は貝や魚ではなく、植物資源を中心とする食生活の多様性を示すことでございます。  4点目として、今から3,800年前から3,500年前の300年間かけてつくられたムラと貝塚であり、その構造や形成過程を発掘調査によって解明することができました。その結果、同じ時期に築かれました他の貝塚の形成過程をひもとくことができる遺跡でございます。  そして、5点目として、神明貝塚は遺跡全体が良好に保存されており、後世の人々に縄文人の生活や文化を示すことができる現物の証拠がほぼ完全に残されていることでございます。  以上の5点が神明貝塚の代表的な特徴と価値でございます。これらの特徴を踏まえ、神明貝塚は日本の歴史を語る上で欠かすことのできない遺跡であり、国史跡にふさわしいとの評価を文化庁と協議しております。  以上でございます。 ○金子進 議長  次に、中島総合政策部長。                    〔中島 拓総合政策部長登壇〕 ◎中島拓 総合政策部長  公共施設マネジメント基本計画についてのご質問に答弁申し上げます。  計画の概要でございますが、高度経済成長期に大量に建設された公共施設の老朽化が進んでいるため、今後一斉に改修や更新時期を迎えることから、これらの公共施設のあり方を検討するとともに施設の再配置や有効活用などに取り組み、公共施設を総合的かつ計画的に管理していく必要があります。本計画は、単に公共施設を廃止または縮小して施設の縮減を進めるのではなく、地域の将来像を見据えたまちづくりの視点を持って公共施設の配置や使い方を見直すことで、維持管理費等の縮減とともに公共施設の機能やサービスの向上を図ることを前提としております。その上で、施設総量の適正化に関する数値目標を設定し、その目標を実現するために、施設再編の全体方針や施設分類ごとの方針、改修や更新時期の目安、施設の適正な維持管理のあり方などを示した計画となっているところでございます。  以上です。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。神明貝塚がいかにして発掘され、今日に至ったという、その経緯がよくわかりました。やはり、さまざまな方々からすごい遺跡なのだよということを言われ続けてきましたが、私自身は縄文人の人骨が発見されたからだと思っておりましたが、それ以外にもすごい点が多々あり、改めて神明貝塚のすばらしさというものを再認識いたしました。  それでは、これより一問一答にて質問させていただきます。このたび、国史跡を目指す実態解明のための発掘調査が一旦終了した平成28年度以降、やはりこの近くを通っておりますが、神明貝塚近辺は貝塚や住居跡などを特に保存しているような状況でもないというふうに感じておりますが、現在までの神明貝塚の遺跡、住居跡などの保存状況についてお伺いいたします。  またあわせて、今後どのような形で神明貝塚を保存していくのかを、その方法についてお伺いいたします。 ○金子進 議長  村田社会教育部長
    ◎村田誠 社会教育部長  神明貝塚の保存状態につきましては、現在、貝塚一帯は農業振興地域の農用地区域であり、開発は制限され、田畑として利用されております。また、これまでの発掘調査により多くの発見がありましたが、その反面、貝塚の保存状態を変更してしまうため、平成28年度をもって一旦調査を終了しております。調査を終えた貝塚や住居跡については、将来的に検証できるよう、砂で埋め戻して保存しています。国史跡の指定後は、文化財保護法により後世へ末永く保存することが前提となりますことから、史跡内での土木工事等による改変が不可能となります。将来にわたる保存につきましては、文化庁や学識経験者を初め庁内関係課、そして地域の皆様と協議しながら文化財保護法に規定される保存活用計画を策定し、貝塚の健全な保存と効果的な活用を模索してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。非常に貴重な貝塚ではありますが、現在はあくまでも農業振興地域の田んぼや畑であるため、現状ではやはり何もできないということ、法律の難しさということを改めて感じさせていただきました。できれば特例をとも言いたいところではございますが、引き続き地域の方々にもご協力いただきながら、良好な保存状態の維持をお願いいたします。  続きましては、神明貝塚の周辺整備についてお伺いいたします。まずは、出土した土器などについてをお伺いいたします。これまでの発掘調査にて、人骨以外にも非常に多くの貴重な出土品があったかと思われますが、現状で何点くらい出土品があるのか、またそのうち何点くらいを教育センター内にある郷土資料館にて展示を行っているのかお伺いいたします。  また、現在の大凧公園にかつて建っておりました大凧会館ですが、その2階は歴史資料室となっており、竪穴式住居や昔の生活用具などが展示されておりました。もちろん、現在は神明貝塚近辺にそのような施設はありません。やはり遺跡の近くに出土品を展示できるスペースがあることがより望ましい環境であると考えますが、平成31年3月31日をもって閉校となりました宝珠花小学校跡地がすぐ近くにございます。こちらの施設は、方向性としては行政主体での跡地利用となっており、現在は文化財保護課が管理しております。1年後には、公民館の機能を持つ場、地域コミュニティを育む場として、さらには大凧会館の後釜としての利用が期待されているところですが、神明貝塚の資料館としても活用することも非常に望ましい立地条件であると考えますが、現状で宝珠花小学校跡地の利活用についてはどのように考えているのか、こちらもあわせてお願いいたします。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  神明貝塚で発掘された資料の活用につきましては、これまでの発掘調査では推定約4万3,000点の土器の破片を初め、石器やけもの、魚の骨、そして縄文人の骨など、貝塚の生活や文化を示す膨大な資料が得られております。これら埋蔵文化財教育委員会で管理し、法的義務にございます詳細報告書の刊行に向けて整理作業を継続しております。そのうち代表的な資料87点については、平成30年度に郷土資料館の夏季展示で公開し、現在も郷土資料館の常設展示や社会教育施設での巡回展示で資料の一部を活用しているところでございます。また、神明貝塚は宝珠花地区に所在する文化遺産であり、近隣の旧宝珠花小学校跡地におきましても、国史跡の機運醸成の場として活用を関係各課と調整してまいります。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。この4万3,000点という、出土した品々の数の多さに大変びっくりしております。そして、宝珠花小学校跡地を機運醸成の場として活用していただくということは非常にありがたいことなので、引き続きの調整と一点でも多くの出土品の展示をどうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、神明貝塚近辺のインフラについてお伺いいたします。改めてなのですが、市のホームページや紹介のユーチューブなどではもちろん神明貝塚自身を紹介しておりますが、神明貝塚はここですよという具体的な表記はございません。それに伴い、神明貝塚までを案内する看板や案内板というものも全く見当たりません。これだけの遺跡であるのだから、多くの方々に案内できるようなものは絶対に必要なはずだと思いますが、なぜこのように全く見当たらない状況なのでしょうか。  またあわせて、国史跡となることで多くの見学者がふえるはずであろうと思います。そうなると、考えなくてはならないのが、神明貝塚へアクセスする道路、通りです。大型バスなどの往来も考えると、駐車場の併設や県道西宝珠花屏風線からアクセスする市道9―1017号や市道9―1020号の拡幅などの周辺環境の整備が必要になるのではないかと考えますが、こちらについてもどのように考えているのかお伺いいたします。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  神明貝塚の案内表示につきましては、貝塚の現状は民有地であり、農地として利用されておりますことから、直ちに現地に案内表示をすることは難しい状況にございます。そのため、平成29年度に紹介動画やパンフレットを作成してインターネット上に公開し、誰でも貝塚の様子や特徴を見ることができるよう、実物の展示や巡回展示とあわせて普及啓発に取り組んでいるところでございます。しかしながら、国史跡指定後は来訪者がふえることが予想され、耕作中の農地に影響を及ぼさないよう、案内表示など貝塚の周知の方法について、土地所有者の皆様と協議、協働しながら検討してまいりたいと考えております。  また、国史跡範囲の周辺の環境整備につきましては、文化庁の指導により神明貝塚の特徴と調和したものとする必要がございます。国史跡指定後に、文化庁や埼玉県、庁内関係課、地域の皆様と協議しながら策定する保存活用計画に盛り込むよう調査研究してまいります。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。やはり、近隣の駐車場や市道の拡幅というものについては早々の対応が難しいということであります。であれば、やはり宝珠花小学校跡地を駐車場として有効利用してもらい、さらにレンタサイクルなどを導入し、神明貝塚へ向かってもらうなどの工夫が必要ではないかと考えます。そのためには、宝珠花小学校跡地に大型バスが入れるような改修工事が必要となり、さらに宝珠花小学校跡地から神明貝塚へ向かう自転車の通りの再整備も必要に、さらにさらに大凧公園もアクセスできるような整備も含めて総合的な対応が必要になるのではないかと考えます。  ちなみに、大凧公園でありますが、1年前に私は一般質問をさせていただき、当時補正予算を組んでいただいたわけで、本当に見違えるようなすばらしい公園に生まれ変わりました。今では子供たちの遊び声が響き渡り、週末には野田方面からも遊びに来てくれる車が多くあります。1年越しですが、やっと大凧公園が完成したと地域の方々も大変喜んでくれております。ありがとうございます。その一般質問の際に、大凧公園を庄和北部地域における地域のコミュニティの核として整備を行ったというふうにございますので、このような状況も踏まえた上での総合的な再整備というものを改めて要望とさせていただきます。  続きまして、国史跡指定までの今後のスケジュールと、あわせて国史跡となると県内で何例目になるのかをお伺いいたします。 ○金子進 議長  村田社会教育部長。 ◎村田誠 社会教育部長  国史跡指定へのスケジュールにつきましては、これまでの調査成果から神明貝塚は国史跡にふさわしいとの評価を得ておりますが、次世代に確実に引き継ぐために国史跡の指定を受け、保護していくことが必須でございます。国史跡に指定されるためには地権者の同意が必要であるため、平成30年5月に地権者説明会を開催し、以降、個別に訪問して地権者の皆様との合意形成に取り組んでいるところでございます。そして、地権者との合意形成後は、令和元年7月を目途に埼玉県とともに文部科学省及び文化庁宛てに意見具申を行い、国の文化審議会での調査、審議をいただき、11月末に文化審議会から文部科学大臣宛てに答申がなされ、令和2年2月末の官報告示をもって国史跡に指定といったスケジュールを予定しております。この指定が実現されました場合、県内では21例目、縄文時代に限れば県内5例目の国史跡となる予定でございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。国史跡指定に向けて、令和2年2月、つまり約8カ月後と計画しているスケジュールにおいて、地権者の方々に対しても本当に丁寧に対応していただき、調整が順調に進んでいるということがよくわかりました。スケジュールというのは、春日部市の大きな事業においては、やはりさまざまな要因が発生して、大概はおくれてしまうのではないかというのが私の印象でしたが、神明貝塚の国史跡に関しては、関係者の皆様がオール春日部として一丸となって取り組んだ結果、本当に予定どおりに進んでいるということがよくわかりました。と同時に、担当部署の皆さんが大変なご苦労をなされているということも伺っております。  国史跡には、申請すれば必ずなれるというわけではありません。もちろん、1度の申請で事がスムーズに運ぶわけではないこともわかっているため、何度も何度も国に足を運び、その都度資料を突き返され、その繰り返しを経て現在に至り、工程でいうと残り1割ぐらいのところまで来ているということを伺っております。その皆さんのご苦労も、もうすぐ県内で21例目、縄文時代に限ると5例目という、非常に貴重な国史跡という形で報われると思っております。であるからこそ、国史跡となった際の神明貝塚を保存する、出土品を展示する、神明貝塚までのアクセスを確保するという部分において、多くの見学者が神明貝塚ってすごいなと言っていただけるような環境整備をぜひとも来年2月の国史跡の指定に合わせて実現をしていただきたい。予算などさまざまな問題もあるかと思われますが、日本の考古学史上においても大変貴重な人骨が発見された神明貝塚です。1度だけではなく、2度、3度と何度でも足を運びたくなるような周辺環境の整備も含めて、神明貝塚が新たな春日部市の観光スポットとして注目されるように、残り8カ月の準備をしっかりと進めていただくことを強く要望いたしまして、神明貝塚の国史跡指定を目指してを閉じさせていただきます。ありがとうございました。  それでは、続きまして、公共施設マネジメント基本計画についての一問一答に移らせていただきます。まずは、公共施設マネジメント基本計画についてのご説明、ありがとうございます。改めて基本計画の概要を理解させていただきました。今後具体的に取り組んでいくに当たって、既存施設の有効活用が重要になってくるわけですが、その中で公共施設の適正な維持管理としての予防保全や長寿命化が非常に重要になってくると感じております。もちろん基本計画の中でもうたわれておりますが、それらはどのような取り組みとなっているのかお伺いいたします。 ○金子進 議長  中島総合政策部長。 ◎中島拓 総合政策部長  長寿命化につきましては、公共施設の損傷が顕在化する前に適切な点検や修繕を行う予防保全などを行うことにより、公共施設の耐用年数が長くなり、施設を将来にわたって長く安全に使い続ける方法でございます。  本市では、一般的に60年程度と言われている建築物等の耐用年数をおおむね20年ごとに計画的に中規模修繕、大規模改修を行うことで、経年による機能、性能の劣化を抑制し、耐用年数を80年程度延ばし、施設の建てかえ時期の集中化を避けるとともに既存施設の有効活用を図っていくこととしております。なお、全ての施設を長寿命化するというわけではなく、施設の状況などにより、統合や複合化などの取り組みもあわせて検討していく必要があるものと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。  公共施設の適正な維持管理についてどのように対応すればよろしいのか、私も自分なりにいろいろと調べてみました。従来の故障や破損したものをその都度改修、修繕していく事後保全というものと、定期点検などを行い、使用中の故障を防止し、機器の劣化を抑える、故障率を下げる、その結果、コスト削減につながる予防保全というものがあり、日本全国でも事後保全から予防保全へと変わってきているということでありますが、春日部市としても、今後の将来を見据えて予防保全へ切りかえ、将来にわたって長く安全に施設を使い続けていき、既存施設の有効活用を図るということがよくわかりました。  それでは、公共施設マネジメント基本計画について一通り確認をさせていただいたところで、さまざまな方々からご意見をいただいた部分や私が感じたことを具体的にお伺いしたいと思います。それは、公共施設のトイレについてです。さまざまな公共施設においてやはり和式トイレの割合が多く、洋式トイレよりも使いづらいというお声をたくさんいただいております。その中でも特に幅広い年齢層に使用されている公共施設として、春日部地域であれば文化会館、庄和地域であれば正風館の利用者の方々から多数のご意見をいただいております。  そこで、現在取り組んでおります市内小中学校においての洋式トイレへの改修工事も含めて、改めて洋式トイレの設置率の現状についてお伺いいたします。まず、小中学校の洋式トイレの設置率、続きまして小中学校以外の公共施設の洋式トイレの設置率、さらに公共施設の中でも市民の皆さんの利用頻度の高いと思われる文化会館と正風館の洋式トイレの設置率についてお伺いいたします。 ○金子進 議長  中島総合政策部長。 ◎中島拓 総合政策部長  小中学校を除きましたその他の公共施設につきましては、公共施設マネジメント基本計画に位置づけられている箱物施設について、令和元年5月31日現在での設置率でお答えをさせていただきます。小中学校につきましては約30%、その他の公共施設につきましては約70%となっております。また、市民文化会館につきましては約45%、正風館につきましては約33%となっております。  なお、公共施設の洋式トイレの設置率が約70%となっておりますが、これは市立医療センターのトイレ221基の全てが洋式トイレであること、市立医療センターや児童センターのような比較的新しい施設では建設当時から洋式トイレが設置されていること、また施設の性質から、保育所や障害者支援施設などに洋式トイレが多く設置されていることなどによるものでございます。一方、建設年数が経過した公共施設については、建設当時に設置された和式トイレが多く残っており、そのようなことから現状では小中学校の洋式トイレ設置率が低くなっているものでございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。小中学校という建物は、従来の公共施設よりもやはり古く、歴史のある建物であるからこそ、洋式トイレではなく和式トイレであり、だからこそ設置率が低い。そして、小中学校については、子供たちの生活様式が洋式トイレを使用して育ってきた現状を鑑み、近年の生活様式に合っていないという状況に対応して、改修計画が現在も進んでおります。あとは実行するのみなので、ぜひとも小中学校の部分に関しては引き続きの早急な対応をお願いいたします。  また、学校以外の公共施設の洋式トイレの設置率が約70%ということですが、先ほど部長のほうからもお話があったとおり、市立医療センターが全て洋式トイレ、100%ということで、この洋式トイレ化、設置率が数字を上げているという部分になります。しかし、一方で、文化会館が約45%、正風館は約33%という設置率になっております。数字は事実をあらわしておりますが、細かく見なければ真実が見えてこないということもよくわかりました。このような中で、市民の皆さんが幅広く使用する正風館、文化会館などに関しては三、四十%という現実があり、やはりこの施設に関しまして、市民の皆さんが気持ちよく利用するためにはまだまだ圧倒的に洋式トイレが足りない数字となっていると私は思います。  ちなみに、公共施設マネジメント基本計画には、公共施設の洋式トイレ化に関しての具体的な内容についての記載はございません。その結果が、現状での文化会館や正風館などの学校以外の一部の公共施設においても、洋式トイレの設置率の低さにつながっている要因の一つでもあるのではないかと感じております。  そこで、洋式トイレの設置に関して早急に対応していくということを公共施設マネジメント基本計画の予防保全という観点から検討し、順次対応していくことが可能かどうか、春日部市として現状をどのように考えているのかをお伺いいたします。 ○金子進 議長  中島総合政策部長。 ◎中島拓 総合政策部長  長寿命化を図るべき施設につきましては、予防保全の観点から必要な修繕を計画的に実施していくものでございますが、基本的には主たる構造体に損傷が顕在化しないよう対策を講じるものでございます。したがいまして、トイレや照明器具といった小規模な設備等につきましては、予防保全対策を講じるよりふぐあいのある部品を交換するほうが安価になることが想定され、予防保全対策にはなじまないものと考えております。このようなことから、洋式トイレの設置につきましては、経年劣化した給排水管などの修繕にあわせて行っていくことが最も効率的でございますので、市民のニーズを捉えながら必要に応じて計画的に行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。公共施設マネジメント基本計画の予防保全という観点からの対応ですと、早急に対応することが非常に難しいというのがよくわかりました。  とはいえ、現状として洋式トイレ化を望んでいる声がたくさんあるのが事実であります。本来であれば、基本計画にうたってあり、公共施設の洋式トイレ化を進めていくことが一番望ましいのではないかというふうに考えますが、そのような状況ではないので、やはり別問題としても公共施設の洋式トイレ化に早急に対応していく必要があると私は考えますが、春日部市としてはどのように考えているのかお伺いいたします。 ○金子進 議長  中島総合政策部長。 ◎中島拓 総合政策部長  これまでも、トイレの老朽化や破損、施設の修繕などの際に、施設の状況に応じて洋式トイレへの変更や設置を行ってまいりました。今後も引き続き適正な維持管理に努めるとともに、長寿命化を図る施設に対しましては、利用者の利便性の向上を図れる洋式トイレの設置も長寿命化の取り組みとあわせて取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 ○金子進 議長  吉田稔議員。 ◆17番(吉田稔議員) ご答弁ありがとうございます。現状の対応であれば、早急な対応、つまり早急な洋式トイレ化はやはり難しいということがわかりました。  以降は要望とさせていただきますが、今後高齢化が進むに当たり、やはり和式よりも洋式が望まれる状況になってきております。それは、足腰が弱まり、しゃがむことも一苦労となる、女性であれば、ヒールなどを履いたり、着物を着た状態でしゃがむことは本当に大変なことであります。不安定な状態で、リラックスすることもできず、逆にストレスになってしまう可能性もあります。近年の生活様式に合っていないという理由で改修している小学校、中学校の洋式トイレを利用している子供たちももちろん使用する可能性があります。議場にいる皆さんも、多分、大多数の方々は和式トイレよりも洋式トイレが好ましいと感じておられると思います。また、和式トイレであることで、公共施設で飲み物を飲まない、トイレを我慢するという方々もたくさんおられます。こんな状況が体によいとも思わないですし、心身ともに健康であるとも考えられません。和式トイレだと、トイレの心配を考え、公共施設を使用したくないという方もやはりいらっしゃいます。衛生面から和式トイレを使用したくないので、洋式トイレにしてほしいという要望は、やはり女性からの要望が大多数を占めます。  皆さんがもし、家を建てるとき、部屋を借りるとき、トイレに行きたくなったときに、和式トイレと洋式トイレの両方があったらどちらを選ぶでしょうか。私は、もちろん洋式トイレを選ばせていただきます。やはり洋式トイレではなく、和式トイレがいいという方々もいるのが事実でありますので、全てを洋式トイレ化することはできませんが、今後は公共施設マネジメント基本計画にうたっている予防保全としての対応で改修工事をする場合も含めて、洋式トイレ化が市民の要望が多いものとして認識していただき、文化会館や正風館など市民の皆さんの利用率の高い公共施設の改修を優先した計画を作成していただいた上で、少しでも早く公共施設のトイレの洋式化に取り組んでいただくことを強く要望し、またぜひとも市民の声が反映されている春日部市になることも同様に強く要望いたしまして、議席番号17番、前進かすかべ。未来の会、吉田稔の令和元年6月春日部市議会定例会での市政に対する一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○金子進 議長  以上で17番、吉田稔議員の一般質問は終了いたしました。  本日の一般質問は、17番、吉田稔議員までといたします。   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △次会日程の報告 ○金子進 議長  日程第2、次会日程の報告をいたします。  7日、8日、9日は休会とし、10日午前10時に会議を開き、本日に引き続き一般質問を行います。   ─────────────────────── ◇ ─────────────────────── △散会の宣告 ○金子進 議長  本日はこれをもって散会いたします。  午後 3時54分散会...