熊谷市議会 > 2021-03-11 >
03月11日-一般質問-04号

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  1. 熊谷市議会 2021-03-11
    03月11日-一般質問-04号


    取得元: 熊谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-28
    令和 3年  3月 定例会(第1回)〇 議 事 日 程                   (3月11日〔木〕午前10時開議)第 1 市政に関する一般質問         一般質問通告一覧表                         第1回市議会定例会                         (3月11日)┌───┬────┬───────┬──────────────────────────┐│   │    │       │                          ││通告順│議席番号│ 氏   名 │        質  問  項  目        ││   │    │       │                          │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 7 │  3 │沼 上 政 幸│1 市民サービスの新しい形について         ││   │    │       │  ―パンデミックを経て―             ││   │    │       │ (1)ワンストップサービスについて        ││   │    │       │ (2)地域公民館の安全対策について        │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 8 │  2 │中 島 千 尋│1 熊谷の未来像                  ││   │    │       │ ―これからのデジタル社会について―        │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 9 │ 16 │守 屋   淳│1 災害時の避難所運営について           ││   │    │       │ (1)コロナ禍における運営について        ││   │    │       │ (2)迅速な避難所開設に向けた「感震式キーボック ││   │    │       │   ス」の提案について              ││   │    │       │ (3)各避難所開設時の初動活動の取組について   │└───┴────┴───────┴──────────────────────────┘┌───┬────┬───────┬──────────────────────────┐│   │    │       │                          ││通告順│議席番号│ 氏   名 │        質  問  項  目        ││   │    │       │                          │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│10 │  4 │新 島 一 英│1 スポーツによるまちづくり            ││   │    │       │ ―障がい者のスポーツ推進について―        ││   │    │       │ (1)障がい者スポーツの理解・啓発について    ││   │    │       │   ア スポーツ教室について           ││   │    │       │   イ スポーツ大会について           ││   │    │       │ (2)障がいのある児童・生徒のスポーツ環境につい ││   │    │       │   て                      ││   │    │       │   ア 特別支援学級に在籍する児童・生徒のスポー ││   │    │       │    ツ環境について               ││   │    │       │   イ 県立特別支援学校との連携について     ││   │    │       │ (3)彩の国ふれあいピックについて        ││   │    │       │   ア 埼玉県との連携について          ││   │    │       │   イ 本市で行われる競技種目について      ││   │    │       │   ウ 参加者を増やす方法について        ││   │    │       │   エ 市民への周知について           ││   │    │       │ (4)全国大会の誘致について           ││   │    │       │ (5)障がい者が利用しやすいスポーツ施設について │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│11 │ 22 │小 林 一 貫│1 本市の学校教育について             ││   │    │       │2 「STOPコロナ地域応援プレミアム付「まち元 ││   │    │       │ 気」熊谷市商品券等について            ││   │    │       │3 新型コロナウイルスワクチン接種について     │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│12 │ 20 │黒 澤 三千夫│1 鉄道に関する諸施策について           │└───┴────┴───────┴──────────────────────────┘                                            〇本日の会議に付した事件 議事日程のとおり                                            〇議長及び副議長 議  長 24番 三  浦  和  一 議員 副 議 長  7番 影  山  琢  也 議員                                            〇出席議員(27名)   1番  白  根  佳  典  議員    2番  中  島  千  尋  議員   3番  沼  上  政  幸  議員    4番  新  島  一  英  議員   5番  田  中     正  議員    6番  山  下  一  男  議員   7番  影  山  琢  也  議員    8番  鈴  木  理  裕  議員   9番  千  葉  義  浩  議員   10番  腰  塚  菜 穂 子  議員  11番  小  島  正  泰  議員   13番  石  川  広  己  議員  14番  小  鮒  賢  二  議員   15番  閑  野  高  広  議員  16番  守  屋     淳  議員   17番  林     幸  子  議員  19番  野  澤  久  夫  議員   20番  黒  澤  三 千 夫  議員  21番  須  永  宣  延  議員   22番  小  林  一  貫  議員  23番  桜  井  く る み  議員   25番  大  山  美 智 子  議員  26番  森     新  一  議員   27番  富  岡  信  吾  議員  28番  福  田  勝  美  議員   29番  大 久 保  照  夫  議員  30番  栗  原  健  曻  議員                                            〇欠席議員(3名)  12番  権  田  清  志  議員   18番  関  口  弥  生  議員  24番  三  浦  和  一  議員                                            〇説明のための出席者       市     長    富   岡       清       副  市  長    長 谷 川       泉       市 長 公 室 長    島   村   英   昭       危 機 管 理 監    上   山       武       総 合 政策部長    山   崎       実       総 務 部 長    栗   原   隆   行       市 民 部 長    小   林   教   子       福 祉 部 長    鯨   井   敏   朗       環 境 部 長    高   橋   近   男       産 業 振興部長    松   岡   八   起       都 市 整備部長    荻   野   秀   夫       建 設 部 長    増   田   啓   良       消  防  長    橋   本   政   佳       上 下 水道部長    渡   邉       功       会 計 管 理 者    本   多       俊       教 育 委 員 会    野   原       晃       教  育  長       教 育 次 長    田   島       斉       選挙管理委員会    向   井       徹       事 務 局 長       監 査 委 員    石   井       茂       事 務 局 長       農 業 委 員 会    堀   越   奈 緒 美       事 務 局 長                                            〇事務局職員出席者       事 務 局 長    清   水   輝   義       副  局  長    大   野       浩       次長兼庶務係長    清   水       誠       主  幹  兼    浅   見   祐   功       議 事 調査係長       主     査    茂   木       健       主     査    野   間   謙   治       主     査    白   根   靖   士              午前10時03分  開 議 ○影山琢也副議長 出席議員が定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 開会前お手元に配付いたしました書類は、1つ、本日の議事日程、以上1件であります。 △市政に関する一般質問 ○影山琢也副議長 これより日程に入ります。 日程第1、市政に関する一般質問。 引き続き一般質問を行います。 △発言の一部取消し ◆石川広己議員 13番、石川広己。昨日の外国人労働者に関する私の発言の中で、「     」と申し上げましたが、この発言について取り消しくださるよう議長においてお取り計らいくださいますようお願いいたします。 ○影山琢也副議長 お諮りいたします。 ただいま石川広己議員から発言の一部取消しについて発言がありましたが、石川広己議員の発言のとおり一部取消しを許可することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 ○影山琢也副議長 御異議ありませんので、石川広己議員の発言のとおり一部取消しを許可することに決定いたしました。 ○影山琢也副議長 申し上げます。新型コロナウイルス感染対策のため、この後の沼上政幸議員一般質問に関係しない理事者には、ここで退席をお願いします。 議員におかれましては、沼上政幸議員を除き、お手元に配付してあります途中退席をお願いする一般質問日の議席表Aを参考に、会派控室等におきまして待機いただきますようお願い申し上げます。 なお、引き続き議場に出席希望される議員におかれましては、議場にお残りください。 また、退席に際し、席札は立てたままとしていただきますようお願いいたします。 暫時休憩します。              午前10時05分  休 憩                                                          午前10時06分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 最初に、3番沼上政幸議員一般質問を許可いたします。              〔3番沼上政幸議員登壇〕 ◆沼上政幸議員 皆さん、おはようございます。本日は黙祷からの始まりとなりました。東日本大震災の当日、私は、大里PTA連合会の会議のため、深谷市の中央公民館におりました。2階での会議中、突然の揺れで、外を見ると下校途中で歩いていた小学生も揺れていました。慌てて会議は中止され、1階のロビーに降りたところ、ロビーに設置されたテレビには既に津波の映像が流されておりました。一生忘れることはないと思います。被災された方々への哀悼の心を持ち続け、今後の自身の活動に生かしてまいりたい、このように思います。 それでは、改めまして、3番、沼上政幸です。議長より発言の許可を頂きましたので、通告の順に従い市政に関する一般質問を始めさせていただきます。今回のテーマは、市民サービスの新しい形についてであります。 新型コロナウイルスの感染拡大を経て、WHOがパンデミックと発言した報道は、今でも脳裏に焼きついております。救急救命士の教科書には確かに「パンデミック」と記載がありました。まさか現実にその言葉を聞くことになろうとはと思ったのが本音です。その後の混乱は、今なお続く緊急事態宣言が全てを物語っているわけです。そうした中、この苦難を乗り越えるために様々な策を講じているわけですが、免疫に作用するワクチン接種もその一つです。新型コロナウイルスの感染拡大のさなかですから、ウイルスに対応する方策として、免疫に作用するワクチンの接種が最も重要かつ効率的なプロジェクトになるわけです。感染症の治療において通常処方される抗生物質は、細菌感染に作用する治療です。ウイルス感染を治癒させる過程は、体の中に入って増えていったウイルスの動きを封じ込めるために必要な抗体と呼ばれるものを体内でつくることが必要になるわけです。その抗体を感染する前につくり出すために必要なものがワクチンということになるわけです。本市においてもこれからワクチン接種が始まっていくわけです。感染の拡大防止に向けて大きな期待ができます。 しかしながら、感染拡大防止策としては、感染しないように生活するということも何より大切な取組であると言えます。そうです。新しい生活様式の実践です。現在の不要不急の外出自粛、飲食店の時短営業等、あくまで緊急避難の措置なわけであり、一時的にかつ急速に感染拡大を封じ込めようとするものです。対して、感染の主たる原因の飛沫を避けるために、マスクの着用や手指の消毒は非常に重要なもので、既にしっかりと定着しております。消毒液をバッグなどに入れて持ち歩いている方々も多く見受けられます。そして、着実に新しい生活様式が浸透してきているわけですから、ソーシャルディスタンスと言われる距離を保つことや、室内での換気対策などは、浸透させるまでにはまだまだ時間がかかると思います。例えば、今まで、込み入った話をするときは、近づいて小さな声で話すことが当然であったわけであり、夏は暑く、冬は寒くて風も強い本市においては、新しい生活様式を定着させることは非常に重要な課題であると言えます。こうしたことから、市民サービスを新しい形へと変化させていくことも必要なことであると考えます。 そこで、今回は1つ目のテーマとしてワンストップサービスを取り上げます。言葉の響きからして、1度止まるだけで複数のサービスが受けられる。今こそ重要なサービスと捉えることができます。新しい生活様式には、まさにうってつけであると思っています。そこで、以下3点についてお伺いします。 1として、ワンストップサービスの目的及び導入の経緯について。 2として、ワンストップサービスの内容について。 3として、感染防止対策から見たワンストップサービスの可能性について。 以上、よろしくお願いいたします。 次に、2つ目のテーマ、地域公民館の安全対策についてです。地域公民館は、超高齢化社会において非常に重要な市民サービスだと思います。地域の反映こそ熊谷市の反映であると繰り返し発言してまいりました。地域コミュニティーが何より重要であり、その中心となるのが自治会活動地域公民館の活動になろうかと思っています。自治会では会員数の減少や、地域公民館では利用団体数の減少など課題もありますが、小学生やPTAなどの利用を促す講座を開催するなど積極的に取り組んでいるところもあるのです。地域公民館の利用方法にはいろいろありますが、自治会や団体の会議などに使われる場合や、いわゆるレクリエーション活動が多いのかと思われます。私自身、佐谷田公民館において、マジッククラブカラオケクラブに所属しておりますが、多分に漏れず、活動は制限することになり、夜間の開催であったカラオケクラブは完全に休止状態。先日、同じカラオケクラブの仲間に会ったときには、「カラオケはもう駄目かもね」と寂しそうに話していました。地域公民館はとても大切なのだと、改めて実感した瞬間です。そこで、地域公民館の安全対策について、以下4点についてお伺いします。 1として、地域公民館の役割についてどのように考えているのか伺います。 2として、地域公民館におけるレクリエーション事業がもたらす効果をどのように捉えているのかお聞かせください。 3として、地域公民館における現在の感染防止対策について伺います。 4として、緊急事態宣言等における地域公民館の閉館に伴う影響について伺います。 以上、壇上での質問は終わります。再質問、要望等は質問席にて行いますので、よろしくお願いいたします。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 沼上議員さんの御質問のうち、私からワンストップサービスについてお答えをいたします。 本市では、市民の皆様が各部署へ足を運ぶことなく1か所で手続などが済むようにすることで、より利便性の高いサービスを効果的、効率的に提供することを目的に、平成28年4月から市民課の窓口においてワンストップサービスを導入しております。導入に当たっては、本庁舎の耐震化に伴うレイアウト変更工事取扱い業務の検討などを行い、住民異動の際の関連手続を1つの窓口で行えるようにしたものであります。サービスの内容について申し上げますと、転入、転出、出生、死亡などのライフイベント時に国民健康保険等の資格異動、児童手当の認定請求やこども医療費資格異動関係等の一部手続を包括して受け付け、ワンストップで処理しているほか、市民課の各種証明に加え、税証明の一部を取り扱っております。また、子育て世代の様々なニーズにワンストップで対応するため、子育て世代包括支援センター「くまっこるーむ」では、来所、電話による相談に加え、本年1月からオンライン相談も始めております。ワンストップサービスは、複数の窓口に出向く必要がないため、接触の機会を減らすことができる一方、1か所で複数の手続や相談をすることで滞留時間が長くなることから、十分な感染防止対策が必要であると考えております。今後も新しい生活様式に対応したワンストップサービスの在り方と感染防止対策の両立について検証を行い、市民の利便性の向上に努めてまいります。 以上です。 ◎田島斉教育次長 続きまして、地域公民館の安全対策についてお答えします。 初めに、地域公民館の役割についてですが、公民館は地域住民のために社会教育を推進する拠点として中心的な役割を果たし、住民同士が集う、学ぶ、結ぶことを促し、人づくり、地域づくりに貢献しているものと考えています。 次に、レクリエーション事業ですが、地域の住民、仲間同士が気軽に参加できることはもとより、比較的多い高齢の利用者には、特に身体的、精神的、社会的な虚弱状態、いわゆるフレイルの予防にも大変効果があると考えます。 次に、現在の感染防止対策ですが、職員による館内の消毒のほか、マスク着用のままできる活動、飲食を伴わない活動等に限定した上で、事前の検温、利用人数の制限、身体的距離の確保、手指の消毒や換気の徹底、使用した物品等の消毒などを利用者に御協力いただいています。 次に、緊急事態宣言等による地域公民館の閉館に伴う影響ですが、公民館利用団体の中には、長い期間利用自粛が続き、会員が減少することにより解散する団体も見受けられ、地域のコミュニティー活動の停滞や高齢者の健康維持が懸念されます。 以上です。 ◆沼上政幸議員 3番、沼上です。それぞれについて答弁していただきました。ワンストップサービスについては、富岡市長から、接触の機会を減らすことができるため、1か所で複数の手続や相談をすることで、滞留する時間が長くなることが課題と認識し、ワンストップサービスの在り方と感染防止対策の両立について検証し、利便性向上に努めると答弁していただきましたので、再質問はありません。 こうしてメリット、デメリットを踏まえ検討していくことが、何より新しい市民サービスの形をつくっていくことにつながります。ぜひとも十分な検討を重ねていただきたいと思います。 それでは、地域公民館の安全対策について順次再質問させていただきます。地域公民館は、地域住民のために中心的な役割を担い、地域づくりに貢献している。レクリエーション事業は、高齢者のフレイル予防に大変効果がある。緊急事態宣言等による閉館で解散する団体が見受けられ、地域コミュニティーの停滞が懸念される。だからこそ感染防止対策として利用者にマスク着用による利用や職員による消毒、検温、または、利用人数を制限して開放するなどの措置を講じているとのことで、現場の方々の苦労がうかがえます。そうした中で、マスク着用や消毒が非常に大きなテーマになってくるのだろうかと思います。初めての緊急事態宣言の頃は、マスクとアルコール消毒液を手に入れることは困難となり、薬局にはマスクを買い求める行列ができて、全国的に造り酒屋さんがアルコール消毒液を作る取組まで始めました。 そこで、再質問の1として伺います。マスクや手指消毒の効果を証明するものとして、市内小・中学校でのインフルエンザ等による学級閉鎖の数を、今年度を含めて過去3年についてお聞かせください。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 過去3年の学級閉鎖数を申し上げますと、平成30年度は73学級、令和元年度は21学級、今年度はありません。 以上です。 ◆沼上政幸議員 3番、沼上です。季節性の感染症が流行し、感染拡大を抑えるために緊急避難として学校が行う措置が学級閉鎖であるわけですが、今年度は今現在1クラスもないということは、近年まれなことではないでしょうか。新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、諸外国との往来が制限されたことも一因かと思いますが、マスク着用や手指消毒の徹底、飛沫を避ける給食の食べ方など、現場の先生方のたゆまぬ努力が実を結んだ結果ではないでしょうか。消毒液をしっかり手に擦り込んでくださいという先生方の声が聞こえる気がします。実は、擦り込むということが大きな効果につながっているのです。アルコール消毒液には脱水効果と呼ばれる水を吸い取る力があるため、手に一生懸命擦り込むと、手についた細菌やウイルスも細胞自体から水分を抜き取り、病原菌を死滅させることができます。つまり、消毒液は手につけた瞬間ではなくて、乾いた瞬間が消毒されたということになるわけです。だからこそ、先生方のしっかり擦り込んでくださいという指導、そうしたところにしっかりとスポットを当て、感染症の拡大防止という広い視野の下、検証していくことが何より大切だと思います。 それでは、続いて再質問の2です。消毒という言葉がたびたび出てまいりました。消毒について少し掘り下げていきたいと思います。命の危機に瀕した急病人やけが人を緊急に搬送する救急車について、救急車の消毒は、通常考えられる消毒より細かなところまで気を遣って行っているのであろうと予想できますが、そうした消毒の方法が一つの指標になるのではないかと考えます。 そこで、まず基本的なこととして、消毒の目的について伺います。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 消毒の目的は、傷病者に対して万全の感染防止対策を実施するためで、救急車内や搬送後に使用した資機材等の消毒を行います。 以上です。 ◆沼上政幸議員 3番、沼上です。傷病者に対する万全の感染防止対策を実施する。この万全ということが非常に重要であり、実は難しいことなのだと思います。次から次へと傷病者を搬送していくわけですから、相当念入りに消毒されているのだと思いますが、なかなか表に出ない現場の取組だと思うわけです。 次に、再質問の3です。昨年の緊急事態宣言が発令された頃は、アルコール消毒液、いわゆるエタノール等の不足が起きる中で、消毒薬品の種類による効果などについて、メディアでも盛んに報道されておりましたが、消毒薬品の特性についてお聞かせください。
    ◎橋本政佳消防長 お答えします。 救急車内の消毒では、消毒用エタノールと次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用します。消毒用エタノールは、多くの細菌やウイルスに効果があり、手指の消毒や金属等に幅広く使用することができる薬品です。また、即効性や速乾性があるため、次の出動に備えて迅速に準備ができます。 次に、次亜塩素酸ナトリウム溶液は、塩素特有の臭いや有害な塩素ガスが発生するため、手指の消毒には適しませんが、強い殺菌性があり、ぬるま湯程度での使用が適していると言われています。 以上です。 ◆沼上政幸議員 3番、沼上です。一言で消毒といっても薬品により、スピード、効果、向き不向きなどの特性を生かして使い分けているとのことですから、感染を防ぐために突き詰めている姿勢がうかがえます。次亜塩素酸ナトリウム溶液にはぬるま湯が適しているということは、感染症のリスクが高まる冬場は、水温も当然下がるわけですから、冷たい水で薄めた消毒では十分な効果が得られない可能性があるということになると思います。子供の頃、学校のプールは20度以下では入ることができませんでした。自分はそれが冷たくて寒いだけというふうに理解をしていましたが、学校のプールもこの次亜塩素酸ナトリウム溶液を消毒に使用していると思います。ただ冷たいというだけではなくて、消毒効果という点にも配慮されていたのかもしれません。 それでは、再質問の4です。いわゆる目に見えて触れるものや床などは消毒することが可能である。容易に理解できますが、万全の消毒という観点からして、それで果たして十分なのか。つまり、手の届かない隙間や空間についてどのように消毒しているのかお聞かせください。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 隙間や空間は、消毒薬の噴霧や拭き取りができないため、救急車内は20分程度、高濃度のオゾン発生装置で消毒します。 以上です。 ◆沼上政幸議員 高濃度のオゾン発生装置で隙間や空間まで消毒する。つまり、オゾンという気体を使って消毒するということですね。たしか昨年の緊急事態宣言後だったでしょうか、他県の消防本部が、新型コロナウイルス感染症対策として救急車向けにオゾン消毒器を導入したというニュースが報じられておりました。そうした安全のための器具を既に導入済みとのことですから、本市がいかに安全というものに重きを置いているのかうかがい知れます。まさに万全の消毒を目指しているということだと理解できます。 それでは、再質問の5です。現場活動の前後、前と後ろでは空間にまで及んで消毒を行っていることが分かりましたが、現場活動中は消毒を続けながら行うというわけにはいかないと思います。しかし、患者さんのせき等において空間が容易に汚染されていることも予想されるわけですけれども、どのような対応をしているのかお聞かせください。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 活動中は救急車内の換気スイッチを入れて、走行中は必要に応じて救護室の窓を開け、換気をしながら救急搬送します。 以上です。 ◆沼上政幸議員 換気スイッチ、分かりやすく言えば換気扇ということになるのかもしれませんが、そもそも救急車の中は、いわゆる密の状態であるわけですから、換気システムが備えられているということなのでしょう。それでもなお、状況によっては窓を開けて換気をするということですから、患者さんのリスクを下げる、そして隊員自らのリスクも管理するという緊張感の中での冷静さを失わない活動が求められるのだと想像できますし、換気の重要性についても理解できました。 さて、ここまでの答弁により、市民サービスの新しい形を展開するための消毒として、確実に指標になり得るのだろうというふうに感じました。 それでは、最後になります。再質問の6です。ここまで消毒の重要性について質問をしてまいりましたが、これらを踏まえましてお聞きします。高齢化が顕著な今、感染症等の拡大する中で、充実した地域コミュニティーの拠点となる地域公民館運営が可能となるように、換気対策の空気清浄機やオゾン消毒器具が必要であるというふうに考えますが、導入について本市のお考えを伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 費用対効果を勘案すると、全ての地域公民館への各器具の導入は困難と考えます。コロナ禍の中、安心・安全な公民館活動には、利用者一人一人の基本的な感染防止対策を徹底していただくことが何より重要と考えますので、引き続き御協力をお願いしてまいります。 以上です。 ◆沼上政幸議員 費用対効果、確かに無視できない重要な問題ですが、充実した消毒によって安全性が高まり、市民サービスとしての地域公民館が使える環境が整うのであれば、もたらされる効果は大きいというふうに考えます。引き続き自分自身の課題としてまいりたいというふうに思います。 それでは、全てまとめさせていただきます。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、市民サービスの新しい形として質問させていただきました。20年ほど前になりますが、救急救命士の資格を取得するために病原性微生物について勉強していた時のことを思い出しました。インフルエンザウイルスに起因したスペインかぜや、在郷軍人病と呼ばれたレジオネラ菌による肺炎、コロナウイルスによるSARS、そしてMERSなど、感染症の歴史、そして、それに打ちかつための治療薬、世界初の抗生物質、ペニシリンや天然痘根絶のために使われた種痘ワクチン、こうした歴史をひもといていくうちに、これから救急現場へ出ていく私は、いつか未知の病原体に感染するかもしれないと背筋がぞっとしたことを覚えています。今回はそれが現実となり、様々な緊急避難の体制や施策でここまで来たわけですが、今から先を見据えて、こうした事態が起きたとき、動じない仕組みをつくっていくべきだと考えます。そして、さらには一歩ずつ工夫を加えながら、市民サービスの向上をも達成できるのではないかと思うわけです。 富岡市長の答弁にありました、新しい生活様式に対応したサービス向上と感染防止対策の両立、これこそ今求められているテーマだと考えます。市民サービスが新しい形へと展開し、熊谷市は安全なまちだよ、そんな声が今まで以上に聞かれるようになることを願いまして、本定例会での発言を終えたいと思います。ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で3番沼上政幸議員一般質問は終了いたしました。 申し上げます。この後、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いします。 理事者におかれましては、次の中島千尋議員の一般質問に関係する方に御入場いただき、議員におかれましては、中島千尋議員を除き、途中退席をお願いする一般質問日の議席表Bを参考に入替えをお願いします。 暫時休憩します。              午前10時40分  休 憩                                                          午前10時50分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、2番中島千尋議員の一般質問を許可いたします。              〔2番中島千尋議員登壇〕 ◆中島千尋議員 皆さん、おはようございます。2番、中島千尋です。インターネットで傍聴していただいています皆様、ありがとうございます。議長の許可を頂きましたので、一般質問をさせていただきます。 本日、3月11日は、東日本大震災から10年がたちました。大きな津波がまちをのんでいく様子は、何度もテレビで放映され、とても恐ろしい光景でした。あしたが来ると思いながら亡くなっていった方の無念は計り知れません。心より御冥福をお祈りいたします。また、亡くなった方たちの無念を糧に生かされている私たちは、日本を元気にする役目があると思っています。今回の私の一般質問は、熊谷の未来像―これからのデジタル社会について―です。新型コロナウイルスの出現により、世界中がこれまでの日常ではない生活を強いられています。緊急事態宣言により不要不急の外出が禁止され、家にいる時間が長くなりました。そして、社会が変容し、いろいろな分野でデジタル化が必要となりました。生活様式、働き方、学校での学び方が変わろうとしています。そして、世界に比べて日本のデジタル化の遅れが浮き彫りとなりました。今、急速に進めているデジタル化ですが、市民の皆様から、「熊谷のデジタル化はどうなの」とか、「デジタル化についていけないから、かえって不便になるのではないか」と、不安と期待の声を頂きましたので、今定例会では本市の方向性と現状を一般質問させていただきます。 昨日、小鮒議員からも渋沢栄一のお話がありましたが、先日から始まりましたNHKのドラマ「晴天を衝け」で栄一の母、ゑいが子供の渋沢栄一に「おまえ一人がええんじゃ駄目だ、みんながええのが一番だ。ここに聞いてみな。」と胸をとんとんとたたきました。このことは、現在の私たちも、みんなが忘れてはいけないことだなと思いながらテレビを見ていました。みんながいいのが一番、そんな熊谷市のデジタル化を目指して質問いたします。 新聞やテレビでDXとよく聞きます。デジタルトランスフォーメーションの略ですが、デジタル化がもたらす変革ということです。熊谷市にも数々の変化が起ころうとしています。それでは、質問です。 1、熊谷市における今後のデジタルトランスフォーメーションについての考え方や方向性についてお聞かせください。 2、デジタル推進を中心に行っている課はどこですか。 壇上での質問は2点です。再質問等は質問席にて行います。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 中島議員さんから、本市におけるデジタルトランスフォーメーションの推進について御質問を頂きましたので、私からお答えをいたします。 本市では、平成31年3月、「e―くまがやICT推進プラン3」と題し、令和5年度までの5年間を計画期間とした熊谷市情報化推進計画・官民データ活用推進計画を策定いたしました。現在、本計画に基づき、行政手続のオンライン化促進や自治体業務のデジタル化推進による行政サービスの質と利便性の向上を目指し、取り組んでいるところでございます。また、昨年12月に総務省から発表された自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画におきましても、自治体がまず取り組むべき事項として、行政サービスにおけるデジタル技術やデータの活用による住民の利便性向上、AI等の活用による業務効率化によって生み出された人的資源の有効活用の2つが掲げられておりますが、これらは、本市推進計画で目指すところと軌を一にするものでございます。 本市における今後のデジタルトランスフォーメーションの推進に当たりましては、年齢、障害の有無、性別、国籍等によらず、デジタル化の恩恵が受けられるよう配慮しつつ、副市長を本部長とした本市情報化推進のための組織であります熊谷市IT推進本部を中心として計画的に進めてまいります。 以上です。 ◆中島千尋議員 答弁ありがとうございました。順次再質問をさせていただきます。 最初の質問です。e―くまがやICT推進プラン3の計画推進のための具体的な施策を教えてください。 ◎山崎実総合政策部長 お答えいたします。 本計画では、行政サービスの高度化による利便性の向上、行政の簡素化・効率化・省エネ推進、市民の情報サービス利用機会の向上、まちづくり・安心安全、行政システムのセキュリティ向上を5つの柱とした22の施策に取り組んでいます。主なものとしては、スマートフォン等による納付を可能とする市税等の納付環境整備、財務会計システムなど内部情報系システムの最適化、市ホームページの拡充などがあります。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございました。主な取組にホームページの拡充とありましたが、情報量が多いので、私は欲しい情報になかなかたどり着かないこともあります。練馬区や所沢市のホームページは図やマークが多くて見やすいです。本市のホームページのデザインや運用は、外部委託でしょうか。 ◎島村英昭市長公室長 お答えします。 ホームページのデザインは、市の意見を反映させながら業者へ委託し、作成しております。また、情報の掲載や更新などの運営は職員が行っておりまして、データのバックアップなどの保守業務は業者に委託しております。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございました。ホームページは各市町村の顔と言っても過言ではありません。ホームページコンシェルジュや豊田市のホームページにはAIチャットボットの設置があり、知りたい情報を入力すると誘導してくれます。情報取得や見やすさを常に追求して、良いホームページの作成をしてください。熊谷市内の高校や専門学校など、官・学との連携で新しいアイデア、デザインが生まれ、生きたホームページになると思います。ぜひ連携をお願いいたします。 続いての質問です。e―くまがやICT推進プラン3の計画は、5つの柱で取り組んでいるとのことですが、それぞれの柱についてお聞きいたします。まずは、行政サービス高度化による利便性の向上という柱に総合型GISの整備とありますが、このシステムはどのようなもので、システムを導入すると市民の皆様の利便性はどのように上がるのか教えてください。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 統合型GISは、各課で分散管理されていた地図情報を一体的に統合管理するシステムです。本市では、平成31年3月に運用を開始し、市民や事業者の皆様が公開型GIS「くまっぷ」を利用することにより、インターネットを通じ、市の窓口へ来庁することなく都市計画情報や防災ハザードマップなど、12種類の地図情報を得られるようになりました。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございました。くまっぷをインターネットで見せていただきました。とても見やすくて便利です。熊谷の公共施設の場所や下水道台帳、農業集落排水管路の台帳や熊谷市内の観光情報が見られます。市民の皆様がこのくまっぷを活用できるように出前講座や防災講習などにぜひ取り入れてください。 続いての質問です。行政の簡素化・効率化・省エネ推進の柱では、デジタル自治体の推進、RPA・AI・IoT等の研究とありますが、具体的に計画はありますか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 RPAについては、令和2年5月に運用を開始しました。また、AIについては、RPAと組み合わせた活用が期待される各申請書などの手書き文字をデータ化するAI―OCRについて来年度導入を予定しております。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございます。AIが登載されたOCR、文字認識ですけれども、これは人的なミスが削減され、ペーパーレス化にとても有効で、時間が短縮できると思います。 要望になりますが、IoT、モノがインターネットにつながる技術ですが、これもぜひ施策に取り入れてほしいと思います。新たな建設予定の公共施設に取り入れていただきたいと思っております。全天候型の子供を遊ばせる施設等では、入り口にセンサーなどを設置し、部屋の中にいる人数がリアルタイムでホームページで確認できるなど、ママさんたちは、ホームページを見て、混雑を避けて施設で子供たちを遊ばせられます。感染症の対策にも役立ちます。また、駐車場の各ゲートにもセンサーなどをつければ、どこのゲートが混雑しているか、また、利用台数のカウントの統計取得にも役立ちます。そして、IoTの活用により、安心・安全で過ごせる公共施設の建設をお願いいたします。 これも要望になるのですが、AIを導入した特定健診やがん検診の受診勧奨に役立てていただきたい。受診率の向上や病気の早期発見、早期治療につながります。また、行政の仕事の効率化にもつながります。加須市や嵐山町でも導入していて、受診の向上につながっています。AIで熊谷市民の健康を守ってください。 次の質問です。多くのデジタル化のシステムがあると思いますが、導入するときはどのように選んでいるのでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 総経費が2,000万円以上の情報システムの調達に当たっては、価格のほか、性能や操作性、本市の運用に対する親和性等についてシステムの優劣を判定し、評価する手法であるプロポーザル方式を採用することなど、調達の標準化、明確化のため、熊谷市情報システム調達ガイドラインを定めています。 なお、ガイドラインは、国、県の動向や最新の技術、サービス等の状況を踏まえ、随時改訂を行いながら運用しています。直近では平成31年3月にクラウド等の新たな手法によるシステム構築の考え方及びシステムのライフサイクルに関する基本方針を追加しております。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございました。幅広い分野でどのようなシステムが必要で何を基準に選ぶのか、デジタル化に精通していないと判断が難しく、どんどん新たなシステムができています。例えば、ブロックチェーン技術という改ざんや不正に書き換えができないシステム、こちらを使って障害にも強いという特性があり、茨城県つくば市やかすみがうら市は個人認証基盤、災害対策、公文書管理など、いろんな分野で実証実験やスマホの地域ポイント性など本格的に導入しております。システムの調達には民間の方など幅広い分野のデジタル化に精通した人材が必要ではないでしょうか。 続きまして、次の質問です。市民の情報サービス利用機会の向上の柱では公共施設等へのWi―Fi設置の拡充とありますが、現状設置している箇所と今後予定している箇所を教えてください。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 現在の設置状況ですが、市役所本庁舎、大里、妻沼、江南の各庁舎及び熊谷図書館の5施設のほか、熊谷駅周辺からコミュニティひろばにかけて7か所に設置しています。今後の予定については、今月末までに市内小・中学校全校に設置が完了する予定です。来年度以降については、現在のところ整備の予定はありません。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございます。来年度以降、予定がないというのはとても残念です。他市では主要な公民館に設置し、幅広い年齢の方がパソコン教室やスマホ教室を実施し、デジタル化を楽しんでいます。また、大きな公園の設置で災害対策も行っています。熊谷市では、県の施設になりますが、熊谷ラグビー場にWi―Fiが設置されているようです。まずは、幅広い年齢層がデジタル化を楽しめる、体感できる環境整備を要望いたします。 続きまして、次の質問です。まちづくり安心・安全という柱にチャレンジ・ステージくまがやの拡充とありますが、チャレンジ・ステージくまがやとはどのようなものでしょうか。 ◎松岡八起産業振興部長 お答えします。 市が運営するインターネットによる企業紹介支援サイトです。内容として、事業者のPR情報や企業間取引のビジネスマッチングの推進を図るための情報、また、市民の就労機会の拡大と、約500者の登録事業者の雇用対策を支援するための求人情報などを広く発信し、年間約7万4,000件のアクセスを頂いております。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございます。たくさんのアクセスがあり、情報量も多くて、とても良いサイトですが、周知はどのようにしているのでしょうか。 ◎松岡八起産業振興部長 お答えします。 事業者の登録を促すため、毎月市報に当サイトのアドレスなどの情報を掲載しております。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございます。お恥ずかしいですが、私は市報の掲載に気がつきませんでした。求人情報や企業間取引のマッチングの推進を図る取組は、すばらしい取組だと思います。熊谷市内外に周知が必要だと思います。各企業のホームページやほかの情報サイトにリンクを張ってもらうなど、周知方法に工夫をお願いいたします。 続きまして、次の質問です。デジタル化を推進するために、何を市民に提供していく必要があるのか、デジタル化に市民は何を求めているのか、知る必要があると思いますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 本市の計画の内容、推進体制等の状況については、現在、市ホームページ等で情報提供しておりますが、国、県の動向等も含め、最新の情報を随時お知らせしてまいります。また、市民や事業者の皆様のニーズについては、引き続き各事業の所管課などに寄せられる御意見等を通して把握したいと考えております。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございました。市民の皆様の意見を伺い、また、意見交換し、よりよいデジタル社会を築くためには、直接語り合うというアナログな状況も必要だと思います。熊谷市としてそういう場面をつくっていく予定や実施していることはありますか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 本市におけるデジタルトランスフォーメーションの推進に当たりましては、幅広く市民の皆様の御意見をお伺いできる方法について研究してまいります。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございます。デジタル化で自分は取り残されないか、かえって不便にならないか、不安に思っている市民の方がいます。ぜひよろしくお願いいたします。 次の質問です。外部人材の活用が必要不可欠と考えますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 今後、国が予定する住民基本台帳システムなど、主要17業務でのシステム標準化対応への支援のほか、より高度な専門的知見の活用のため、現在、外部のコンサルタントにITアドバイザー業務を委託しています。今後の計画推進に当たりましても、ITアドバイザーの知見を活用しながら進めてまいります。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございます。委託しているITアドバイザーは、現在どのように決めていますか。また、任期はあるのでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 委託事業者の選定に当たっては、本市の情報システムの開発、運用を受託している者や、その関係者でないこと及び本市と同等規模の自治体におけるコンサルティング業務の実績があること等を条件とし、プロポーザル競争により選定しています。現在の委託事業者は、平成28年度にプロポーザルにより選定しました。システム更新事業やGIS導入等の事業の支援に関し、それまでの経過や課題を熟知していることから、翌年度以降継続的に委託しています。 以上です。 ◆中島千尋議員 ありがとうございました。幅広い分野があるデジタル化ですが、国ではデジタル庁を設置し、民間人材の起用、テレワーク、兼業オーケーでデジタル改革推進に向けた機運を一緒につくっていく思い、覚悟のある人材を採用しますとのことです。熊谷市においても、推進体制にIT推進ワーキングチームがありますが、デジタル改革に注力ができ、国の思いと同じ改革推進に向けた機運を一緒につくっていく思い、覚悟のある人材で構成したデジタル推進課の設置が必要と考えます。そして、デジタル化に精通した民間人材も必要と考えます。豊中市をはじめ、多くの自治体がデジタル化を推進する課を設置し始めています。どんどん進化していくデジタル化に対応できる熊谷市にしていただきたいと思っております。ブロックチェーン技術を使った地域通貨やポイントで、熊谷市で買物をできるのを楽しみにしています。 すてきな思いがあふれた商品開発を一つ御紹介いたします。OTONGLASSです。お父さんの必読書をきっかけに開発したそうです。文字を読み上げてくれる眼鏡です。視覚障害者がふだんの生活の中で困っていることというのは、文字が読めないことです。書類や本、まちの看板、生活の中で重要な情報が文字です。文字を読み上げてくれる眼鏡は、受動態だった情報から自ら情報を選ぶ、まさに愛のこもったデジタル化と言えます。豊岡市は、日常生活用具給付事業の対象になっています。障害の程度や生活状況に応じてゼロから1割負担で購入できるそうです。本市においても、愛のこもったデジタル化の推進をどうぞよろしくお願いいたします。 これで、今定例会の私の一般質問を終了いたします。 ○影山琢也副議長 以上で2番中島千尋議員の一般質問は終了いたしました。 申し上げます。先ほどと同様に、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いいたします。 議員におかれましては、守屋淳議員を除き、議席表Aを参考に入替えをお願いいたします。 暫時休憩します。              午前11時19分  休 憩                                                          午前11時29分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、16番守屋淳議員の一般質問を許可いたします。              〔16番守屋 淳議員登壇〕 ◆守屋淳議員 皆様、こんにちは。ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、通告の順に従いまして一般質問を始めさせていただきます。 今回は、災害時の避難所運営についてです。本日3月11日は、東日本大震災の発生から10年という大きな節目を迎えます。先ほど本会議の最初に謹んで黙祷をささげさせていただきました。かけがえのない多くの命が失われ、東北地方を中心に未曽有の被害をもたらしました。改めて、犠牲となられた全ての方々の御冥福を心よりお祈りを申し上げます。そして、今なお約4万1,000人が避難中で、埼玉県内でも2,964人の方々が避難生活を余儀なくされています。被災された全ての方々に心からお見舞いを申し上げます。 先月2月13日午後11時7分頃、福島県沖を震源とする地震が発生しました。気象庁によりますと、最大震度は震度6強の揺れを観測、熊谷市では震度4でした。震源の深さは55キロ、地震の規模はマグニチュード7.3と推計されています。また、東日本大震災の余震と考えられるとの発表でした。被害では高速道路や一般道などでも土砂崩れが発生、東北新幹線では電柱が折れ、高架橋が損傷するなどの大きな被害があったことから、一部区間で運休し、12日後の24日に全線で運転を再開しました。ライフラインでは、東京電力管内の1都8県で約83万軒が停電、東北電力と東京電力管内で発生した停電は合わせて約95万2,000戸となり、断水の被害も2万5,774戸で発生との発表でした。大規模地震の発生は即、私たちの生活に必要な交通網やライフラインに大きく影響をもたらすことが改めて分かりました。 東日本大震災から10年の節目に、当時の震災の様子や復旧復興に向けた模様が特別番組として報道されております。被災地をはじめ、私たちも再び地震の恐怖を感じているところであります。全国で激甚、頻発化している風水害、首都圏直下型地震、また、東海、南海、東南海の3連動地震など、大規模地震に備えるための防災が改めて必要であります。風水害などでは気象の予報から事前避難も可能ですが、突然起こる地震では、混乱の中での避難活動が予測されることから、今回は災害時の避難所運営について、1として、コロナ禍における運営について。2として、迅速な避難所開設に向けた「感震式キーボックス」の提案について、3として、各避難所開設時の初動活動の取組について質問させていただきます。 コロナ禍における運営についてです。避難所運営については、2年前の台風第19号の際、また、新型コロナウイルス感染症に関係しての避難所運営の在り方について、過去の一般質問において複数の議員より質問がございました。コロナ禍も1年以上経過しておりますが、収束はいつ頃なのか、全くめどが立たない状況であります。しかし、自然災害は待ってくれません。その環境下で、避難所運営はどのように進めていけばよいのか、改めて共通の認識を深めていければと考えております。そこで、何点か質問をさせていただきたいと存じます。 質問の1、アとして、新型コロナウイルス感染症対策を講じた場合、各避難所の避難者受入れ収容定員を伺います。 イとして、混乱を避けるため、発災前後での周知方法等をお聞かせください。 ウとして、避難場所となる体育館内の受入れ可能人数を超えた場合に、空き教室等の利用は可能なのか伺います。 エとして、飛沫などの拡散防止に役立つ区割り型で、高さのあるパーティションの利用に関して伺います。 オとして、発熱者への対応について伺います。 カとして、車中泊を希望される方への対応について伺います。 次に、(2)として、迅速な避難所開設に向けた「感震式キーボックス」の提案について。徳島県徳島市や吉野川市において、学校の体育館など災害時は一時避難所を迅速に開設するため、感震式の緊急用スペアキー保管ボックスを設置いたしました。同キーボックスは無電源で作動するため、停電時でも震度5以上の揺れを感知した場合のみ自動で開錠する仕組みです。発災時には道路の寸断などで施設管理者等がすぐに対応できない場合は、誰でも鍵を開けることができます。そこで、質問に入らせていただきます。 (2)のアとして、鍵を所持されている方は、管理者以外に該当者はいるのか伺います。また、いる場合、該当者の選定方法をお聞かせください。 イとして、感震式キーボックスの提案について、本市の見解をお聞かせください。 最後の(3)として、各避難所開設時の初動活動の取組について。「自然災害時、避難所を開設する際、最初に何をすればよいのか分からない。」2年前の令和元年東日本台風の避難所運営に携わった方からの声も実際にありました。特に、突然に発生する地震では事前準備もできない状況の中で、発災後の混乱時に誰が来ても避難所をスムーズに行えるように進めることが重要であります。愛知県豊橋市でも避難所開設の迅速かつ円滑に行えるよう、初動に必要な資機材を収納する専用ボックスの配備を進めています。先日、本市の危機管理課に現状を伺いました。そこで、質問に入らせていただきます。 (3)のアとして、避難所ボックスの配備が進められているようですが、経緯と概要を伺います。 イとして、避難所開設の際、職員配置に関する改善の計画をお聞かせください。 ウとして、避難所ボックス活用の周知や勉強会、また、初動活動訓練等の取組方について伺います。 これにて壇上での質問は終わります。なお、再質問、要望がある場合には質問席で行わせていただきます。ありがとうございました。 ◎上山武危機管理監 守屋議員さんの御質問1、災害時の避難所運営についてお答えします。 初めに、避難所の収容定員ですが、避難所は、災害の状況により使用できる場所が異なり、災害の規模や緊急度等に応じて柔軟に受入れを行うため、現在定員は定めていません。避難者の集中を避けるため、平時から市報、ハザードマップ等で垂直避難や親戚、知人宅への避難を含めた分散避難を呼びかけており、発災後には避難所の開設状況等を市ホームページや「メルくま」などを通じて周知をしてまいります。 避難所となる小・中学校の空き教室は、災害状況に応じて避難スペースとして利用する計画になっており、間仕切りとしてプライバシーを守れる高さのパーティションを各避難所に備蓄していますが、避難が長期化した場合には市内の段ボール製造会社2社と締結している災害協定により、状況に応じて各避難所に追加しています。また、発熱者への対応については、避難所の入り口で非接触型体温計による検温を行い、発熱が確認された場合には一般避難者とは動線を分けた発熱者専用スペースに誘導することとしています。 次に、車中泊についてですが、令和元年東日本台風の時には、災害協定に基づき開放したイオン熊谷店の立体駐車場を多くの方が利用したことから、八木橋百貨店とも同協定を締結し、その取組を広げたところです。 次に、感震式キーボックスについてですが、避難所となる施設の鍵は、施設管理者において管理するものと捉えていますが、このうち小・中学校については、市にスペアキーが提供されています。また、避難所は市職員が施設の安全確認を行った後に避難者を受け入れる必要があることや、多くの施設の鍵を市で保管している状況であることから、現時点で感震式キーボックスを導入する考えはありません。 次に、今年度あらかじめ配備した避難所ボックスは、令和元年東日本台風の経験を踏まえ、即座に避難所を開設できるようにしたもので、必要な事務用品やマニュアル類、掲示物、消毒液等、新型コロナウイルス対策の衛生用品を1つにまとめ、円滑な初期対応ができるように50の避難所に配備しました。昨年8月には周知を兼ね、避難所担当職員を中心に物資輸送及び避難所の現地確認訓練を行い、避難所ボックスの内容及び備蓄箇所を確認したところであり、今後も避難所ボックスや備蓄品の活用法を含めた訓練の実施を検討してまいります。避難所への職員配置については、今年度、各避難所の近くに住む職員を中心に担当職員を配置していますが、人事異動なども考慮しながら、適宜見直しを行ってまいります。 以上でございます。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。それぞれの御回答、ありがとうございました。それでは、順に再質問をさせていただきます。 初めに、再質問の1としまして、段ボール製造会社2社との災害時協定でパーティション以外にどのような段ボール備品が提供される予定か伺います。 ◎上山武危機管理監 お答えいたします。 協定では、段ボール製の簡易ベッド、敷きマットの代用となるシート、物入れなどに使えるケース等が提供されることとなっております。 以上です。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。ありがとうございます。 次に、再質問の2としまして、発熱者専用スペースの具体的なイメージ、計画を伺います。 ◎上山武危機管理監 お答えいたします。 発熱者がいた場合、一般の避難者とは別の教室を設けるよう施設利用計画に定めております。 以上でございます。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。続きまして、再質問の3としまして、車中泊の関係ですが、避難が長期化した場合、代わりとなる駐車スペースの確保や物資等の配給と総括的な相談窓口など、現在どのような計画となっているかお聞かせください。 ◎上山武危機管理監 お答えいたします。 避難が長期化するような大規模災害での車中泊の場所の確保等は、状況を見ながら柔軟に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。次に、再質問の4としまして、避難所ボックスを50の避難所に配備されたとの答弁でした。具体的な内訳と今後全ての指定避難所への配備計画について伺います。 ◎上山武危機管理監 お答えいたします。 現在、避難所ボックスは自主避難所4か所、小・中学校46か所の計50か所に備蓄しています。避難所は、162か所を指定していますが、予備として15セットの避難所ボックスを用意しております。 以上でございます。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。最後になりますが、再質問の5をお願いいたします。 兵庫県では、2004年度から地域防災の担い手を育成するため、兵庫防災リーダー講座を開催してきましたが、コロナ禍のため研修できない状況となり、フォローアップオンライン研修の動画で配信して、緊急事態宣言下でも学べる環境を整え、受講者にも好評を博しております。コロナ禍でも自然災害は待ったなしで発生します。そこで、訓練の実施方法として、リモートでの防災訓練等の実施について、本市のお考えを伺います。 ◎上山武危機管理監 お答えいたします。 防災訓練につきましては様々な動きを伴うため、リモートによる実施は困難と考えていますので、今後の課題として、先進事例を見ながら研究してまいります。 なお、今年度情報伝達訓練として避難所担当職員が避難所の混雑状況や要望を連絡する避難所報告メール訓練を実施したところでございます。 以上でございます。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。5点にわたりましての再質問に対する御答弁、御丁寧にありがとうございました。了解いたしました。それでは、要望を述べさせていただきます。 初めに、コロナ禍における運営についてですが、様々質問をし、確認をさせていただきました。今回、質問をして一番大切に感じたことは、市民皆様の生命を守るために、平時からの周知と発災後混乱する中でどのように情報を周知するかが重要であると再確認できました。災害の規模や緊急度等に応じて対応の仕方も変化することも理解できました。引き続き情報を提供するための手段の検討を含め、避難所運営が迅速かつ円滑に行えるよう、計画、準備をお願いいたします。そしてまた、職員配置の件でも御尽力のほどをお願い申し上げまして、(1)を閉じさせていただきます。 次に、迅速な避難所開設に向けた「感震式キーボックス」の提案についてですが、現時点で導入する考えはありませんとの御答弁でしたが、今後の開設訓練の経験や、災害を受けての教訓の中から必要性も検討するかと考えます。また、避難所以外に備蓄倉庫や自治会等で取り扱う倉庫などに必要と考えられる場合もありますので、情報の提供とともに引き続きの研究をお願いいたしまして、(2)を閉じさせていただきます。 最後の各避難所開設時の初動活動の取組についてです。先日2月28日の埼玉新聞において、連載の対談特集、「水災害について考える③、地域の防災力」の記事が掲載されました。コーディネーターは、国士舘大学防災救急救助総合研究所教授の山﨑登氏、講師は、危機管理教育研究所危機管理アドバイザーの国崎信江氏です。その記事の中に、ファーストミッションボックスを普及していくことの重要性が紹介されておりました。これは、災害時のその場に居合わせた方々が責任者や担当者の指示待ちをせず、迅速かつ確実な初動期のオペレーションを実現するためのシステムであります。本市は、初めて大規模となる避難所運営の経験を基に、まさしく同様のシステムを今回先行配備を済ませました。本当にすばらしい準備であり、円滑に運用できますことを期待しております。 そして、御答弁では、コロナ禍にあってのリモートによる訓練ですが、相互でのやり取りを行うリモートではなく、発信者側からの一方向による動画配信での視聴であれば準備が可能であると考えます。例えば、動画による避難所ボックスの活用手引、仮設トイレの組み立て方など、実践的な内容を単体で配信するやり方であれば難しくはないと思います。そして、動画の配信による研修などは、非常に有効な手段であります。ぜひ先進事例を参考にしていただきながら試行錯誤の研究をお願いいたしまして、(3)を閉じさせていただきます。 本日、危機管理課より「東日本大震災から10年、あらためて「防災」を見直しましょう」との件名で、ホームページとメールにて配信がありました。今のうちにできることを点検してみましょう。その内容は、本市のハザードマップの確認や防災情報の入手ができるようになっていました。危機管理課の皆さん、ありがとうございます。引き続き提供のほどよろしくお願いいたします。 最後になりますが、国は新年度の4月から5年間で15兆円に上る防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策をスタートさせます。これは、全国で激甚化する風水害や切迫する大規模地震への備えとして、防災・減災への対応の取組となります。公明党は、政府が2018年度から実施した防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策が3月末で終了することから、対策の継続を望む自治体などの声を踏まえ、2021年度から新たな計画を策定し、十分な予算を確保すべきと強く主張しました。その結果、昨年12月、インフラの老朽化対策を含め、中・長期的な視点で計画的に取り組む5か年加速化対策が閣議決定された経緯がございます。この国土強靱化のための3か年緊急対策の補助を活用して、本市の河川においての緊急浚渫推進事業などが実施されたところであります。今後、本市におきましても、この国土強靱化のための5か年加速化対策の事業内容を精査して、ハード、ソフトの両面でも防災・減災の取組を引き続き推進していただき、市民の皆様とともに防災力向上のための発信をお願いいたしまして、私の3月定例会一般質問を終わらせていただきます。御清聴、誠にありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で16番守屋淳議員の一般質問は終了いたしました。 暫時休憩します。              午前11時54分  休 憩                                                          午後 1時00分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、4番新島一英議員の一般質問を許可いたします。              〔4番新島一英議員登壇〕 ◆新島一英議員 皆さん、こんにちは。議席番号4番、新島一英です。議長より発言の許可を頂きましたので、ただいまより市政に関する一般質問をさせていただきます。 今回質問させていただく内容は、スポーツによるまちづくり―障がい者のスポーツの推進について―です。この内容は、令和元年第4回定例会で鈴木議員さんが取り上げていただいた共生社会の実現に向けた障害者スポーツの振興についての質問と多数重なる点もございますが、人に優しい思いやりのあるまち、スポーツ、観光を通じて魅力を発信するまちをリーディングプロジェクトに掲げる本市の取組を市民の方に知ってもらい、障害に対する正しい理解と協力を得て、障害のある方とない方が一緒にスポーツを楽しめる環境づくりを目指したいと思いますので、私も障害者スポーツについて質問いたします。 皆さんにちょっとお願いがあります。障害者スポーツ競技種目を思い浮かべてみてください。次に、隣にいる方が何を思い浮かべたか確認してみてください。結果は、違う競技種目を思い浮かべた方がほとんどだったと推測いたします。これは、お一人お一人の障害者スポーツに対する情報量の違い、興味関心によっておのずと思い浮かぶ競技種目が違ってくるからです。すなわち、個性です。障害は一人一人障害の種類、程度が違います。障害を個性と捉え、障害の種類、程度を考慮したルールで競技特性を損なうことなく行われるスポーツが障害者スポーツです。障害者スポーツを知るにはどのような方法があるのでしょう。見て、聞いて、やってみて理解が深まりますよね。いわゆる、スポーツ教室によって障害者スポーツを知る、また、障害者スポーツ大会を観戦することにより障害者スポーツを知ることができると思います。本市において、障害者スポーツに触れる機会がどの程度あるのかお聞きします。 質問の1、障がい者スポーツの理解・啓発について。 アとして、過去3年間に障害者、一般者を対象に開催されたスポーツ教室の種目、内容、回数、主催者をお聞きします。また、令和3年度の開催予定の教室はございますか。 イとして、過去3年間に障害者対象のスポーツ大会の種目、回数、主催者をお聞きします。また、令和3年度の開催予定の大会はございますか。 次に、障がいのある児童・生徒のスポーツ環境に触れていきたいと思います。特別支援学級に在籍する児童・生徒には、障害特性に応じた学習指導をされていると思いますが、体育ではどのような指導がされているのでしょうか。障害に適応した競技が用意されているのか。障害者スポーツが指導されているかどうかが気になります。 質問の2として、ア、障がいのある児童・生徒のスポーツ環境について。授業に取り入れている種目と指導体制の現状、また、部活動の現状をお聞きします。 イとして、県立特別支援学校との連携、スポーツ交流学習の現状についてお聞きします。 次に、彩の国ふれあいピックについてです。障害のある方々の社会参加の推進や、国民の障害のある人々に対する理解を深める祭典の全国障害者スポーツ大会の予選会を兼ねた春季大会と、スポーツに親しむ秋季大会が開催されているのは承知しているのですが、市民への周知、また、参加者の減少など、地元で開催される大会なのに盛り上がっていないように感じます。私が、考える一つの要因として、大会に参加希望される方の練習環境が整っていないように感じています。練習不足により、よい結果が得られなければ競技を続けたいと思わなくなるのは自然です。市内において思う存分練習して、世界の祭典、パラリンピックを目指したいと考える方を育成する環境も整え、スポーツのまち熊谷をアピールするのもよいとは思いませんか。地元で開催される大会にたくさんの選手を送れる環境づくりに取り組んでいくと考えますので、質問をさせていただきます。 彩の国ふれあいピックについて。 アとして、埼玉県との連携、本市の役割と協力の状況。 イとして、令和3年度本市で行われる競技種目。 ウとして、過去5年間の参加者数、本市が把握している参加対象人数と参加者を増やすための市のお考えをお聞きします。 エとして、市民に向けてイベント開催のアナウンスについての現状の方法と、今後についての市のお考えをお聞きします。 次に、全国大会の誘致についてです。パラリンピック競技種目を中心として、全国各地で障害者スポーツ競技大会が開催されています。スポーツコミッションが動き始めた我がまち熊谷、障害者スポーツの全国大会誘致に向けてのお考えを聞いてみたいと思います。 質問の(4)、全国大会の誘致について。 アとして、本市で障害者スポーツ全国大会が行われる予定はありますか。 イとして、本市の強みを生かして誘致できる競技は何と考えますか。 次に、障がい者が利用しやすいスポーツ施設についてです。さいたま市浦和区大原に埼玉県障害者交流センターがあり、障害者手帳をお持ちの方が優先的に利用できる施設があります。この施設は、障害者が利用しやすいように設計された安心して使えるスポーツ施設です。県内各地からの利用者がたくさんいるようですが、熊谷市民が利用するには少々遠方かとも思います。安心が担保されれば積極的に外に出てスポーツを楽しむことができます。しかし、障害のある方は、環境が整わなければ安心して使えるスポーツ施設にたどり着けません。どういうことか分かりますか。必ずサポートが必要になるということです。ユニバーサルデザインを駆使して造りました。どうぞ御利用くださいと言われても、利用しやすい施設ではありません。障害特性を理解した移動支援サポーターやスポーツインストラクター、施設管理者など、サポート体制の整ったスポーツ施設が利用しやすい施設だと私は思っているのですが、本市はどのようにお考えになっているかお聞きします。 質問(5)、利用しやすいスポーツ施設について。 アとして、障害者が利用しやすいと考える市有のスポーツ施設はどこですか。また、障害者の受入れや利用状況はどうですか。 イとして、障害者が市有スポーツ施設を利用する上での課題を市としてどのように捉えていますか。 ウとして、障害者が利用しやすいスポーツ施設とはどのようなものと考えますか。 エとして、埼玉県障害者交流センターのような障害者手帳を持つ方が優先されるスポーツ施設を造るお考えはございませんか。 壇上での質問は以上です。再質問、要望等は質問席にて行います。 ◎鯨井敏朗福祉部長 新島議員さんの御質問1、スポーツによるまちづくりについてお答えします。 初めに、過去3年間に本市で開催された障害者対象のスポーツ教室は、熊谷市身体障害者福祉会が主催するボッチャ教室が年1回、くまぴあ指定管理者の自主事業としてサッカー教室が年1回、それぞれ平成30年度、令和元年度とも開催されていましたが、2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となっており、3年度は、両教室とも開催が予定されています。一般対象の障害者スポーツ教室は、市及び体育協会では開催しておらず、他団体主催の状況は把握していません。 次に、本市で開催された障害者スポーツ大会は、平成30年度に10回、令和元年度に8回ありました。2年度は10回開催される予定でしたが、1つの大会を除き中止となっています。実施された競技種目は、陸上競技、卓球、駅伝、フットベースボール、バスケットボール、野球、バレーボール、ソフトボール、フライングディスク、ボッチャ、デフバドミントンでした。主催は、埼玉県障害者スポーツ協会、日本パラ陸上競技連盟、全日本ろうあ連盟、日本デフバドミントン協会、熊谷市身体障害者福祉会、埼玉県などです。令和3年度開催予定の大会で現在把握しているのは、彩の国ふれあいピックと熊谷市身体障害者福祉会主催のふれあいスポーツ大会です。 次に、彩の国ふれあいピックにおける本市の役割と協力についてですが、主催は埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県スポーツ協会、さいたま市、埼玉県障害者スポーツ協会、運営は埼玉県障害者スポーツ協会が行っており、本市は、県内他市町村と同様、特別会員として経費の一部を負担しています。また、競技会場として使用する市有施設の確保や開催会場が熊谷スポーツ文化公園となる秋季大会では、地元市として開会式に参加しています。令和3年度に本市で行われる予定の競技種目は、春季大会が陸上競技、卓球、フライングディスクの3種目、秋季大会は、ボッチャや玉入れ、グラウンドゴルフなどのスポーツに親しむための競技が合計20種目、球技大会ではフットベースボール、サッカー、バスケットボールの3種目です。過去5年間の市民の参加者数は、春季大会、秋季大会の順に、平成28年度から申し上げますと、42人、22人、平成29年度が、39人、22人、平成30年度が、32人、21人、令和元年度が、28人、23人、令和2年度は、春季大会のみですが、30人です。球技大会は、フットベースボールで2チームが毎年度、バレーボールで1チームが平成28年度、平成29年度、令和元年度に参加しています。本市の参加対象人数ですが、参加資格の要件が10歳以上の障害者手帳所持者等であるため、約8,600人と捉えています。参加者を増やすための取組ですが、大会の競技種目を見ていただいたり、ルールなどを学びながら実際にやってみる機会の創出について、障害者団体や障害福祉サービス事業所と連携、協議してまいります。 市民への周知については、参加申込み期限の2か月前に市報、市ホームページに掲載し、埼玉県障害者スポーツ協会作成のチラシを障害福祉課窓口に備え置いています。地元開催の大きな大会ですので、多くの方に御覧いただけるよう効果的なPRに努めてまいります。 以上です。 ◎野原晃教育長 続きまして、障害のある児童・生徒のスポーツ環境についてお答えをします。 初めに、授業に取り入れている種目と指導体制の現状についてですが、特別支援学級の体育の授業では、学習指導要領に例示された、学年に応じた種目に加え、一部の学校ではボッチャやフライングディスクなどの障害者スポーツを取り入れています。実際の活動では、素材を柔らかいものに替えたり、ルールを緩和したりするなど、スポーツの楽しさを味わわせる工夫をしています。 次に、部活動の現状については、支援学級に在籍する生徒も希望の部活動に入部し、他の生徒と一緒に活動しています。また、富士見中学校と三尻中学校には第2陸上部があり、さくらマラソンをはじめとするスポーツ大会への出場を目標とした練習や縄跳び、時間走など、体力トレーニングを行っています。 次に、県立特別支援学校との連携についてですが、現在、市内の小・中学校とスポーツを介した交流は行っていませんが、肢体不自由のため小学校のプールが利用できない児童が熊谷特別支援学校のスロープつきのプールを利用するという事例があります。 なお、本人や保護者の希望があればスポーツに限らず、特別支援学校の施設や教材・教具を利用した授業を受けることができます。 以上です。 ◎山崎実総合政策部長 続きまして、全国大会の誘致についてお答えいたします。 初めに、本市で全国大会が行われる予定ですが、現時点で把握している限りありません。また、本市の強みを生かした誘致競技については、昨年9月に熊谷スポーツ文化公園陸上競技場において、日本パラ陸上競技選手権大会が行われた実績などから、陸上競技がその一つとして考えられますが、種目を限定することなく、幅広く誘致に取り組んでまいりたいと考えています。 次に、障害者が利用しやすいスポーツ施設についてですが、一例を申し上げますと、市民体育館はバリアフリー化が図られており、比較的利用しやすい施設であると考えています。 なお、市民体育館での障害者の受入れや利用状況については、これまでサウンドテーブルテニスでの利用や、スポーツの日における利用がありましたが、恒常的に利用されている状況ではありません。一方、籠原体育館では、年1回程度デフバドミントン大会が開催されたり、屋内プールアクアピアでは、日常的に利用されている例もあります。 次に、障害のある方が市有スポーツ施設を利用する上での課題ですが、ハード面でのトイレやスロープ、エレベーター等のバリアフリー化や予約のしやすさ、施設職員の受入れ態勢など、ソフト面の対応も重要であると捉えています。障害者が利用しやすいスポーツ施設にするためには、これらの課題を踏まえた上で、ハード、ソフト両面からの充実を図り、誰もが利用しやすい環境を整えていくことが必要であると考えます。 次に、埼玉県障害者交流センターのような障害者が優先されるスポーツ施設の整備については、現時点でそうした施設を整備する計画はありませんので、今後の研究課題であると考えています。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。御答弁ありがとうございます。スポーツ教室について、障害者のスポーツ推進をするには競技種目の幅も数も少ないですね。市内の障害者団体や施設と連携を取って、障害に応じたスポーツ教室の実行が望まれます。また、一般に向けての障害者スポーツの紹介を兼ねたスポーツ教室を市が中心となって実施していただくことを要望いたします。 スポーツ大会について再質問いたします。熊谷市が主催の障害者スポーツ大会はなかったようですが、市が主催者となる障害者スポーツ大会を実施するお考えはございませんか。 ◎鯨井敏朗福祉部長 お答えいたします。 市として障害者スポーツ大会を実施するには、競技のためのチームや選手を確保することや、大会運営を担う審判などの確保が必要となると考えます。まずは、市内の障害者スポーツ人口や指導者の状況など現状分析を行い、その増加に向けた取組を行ってまいります。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解です。情報を丁寧に集めていただき、障害のある人とない人が同じ競技で楽しめるスポーツレクリエーションも視野に入れた大会開催ができることを期待します。 次に、彩の国ふれあいピックについての再質問になります。主催者の埼玉県障害者スポーツ協会の特別会員として経費の一部負担とありましたが、会員特典は何かございますか。 ◎鯨井敏朗福祉部長 お答えします。 埼玉県障害者スポーツ協会では、県内市町村を対象に地域コーディネート事業を実施しており、障害者のスポーツ活動に関する情報提供や企画立案、講師の紹介や派遣、障害のある人の受入れに伴うアドバイスや、必要に応じ関係者の調整などの支援を受けることができます。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解です。障害者スポーツを熟知した方のアドバイスが受けられることが特典ですね。フル活用して障害者スポーツを推進してまいりましょう。 次の質問ですが、令和3年度に予定されている熊谷市身体障害者福祉会主催のふれあいスポーツ大会の内容を御説明ください。 ◎鯨井敏朗福祉部長 お答えします。 ふれあいスポーツ大会は、平成30年度から熊谷市身体障害者福祉会が主催し、開催しているボッチャ1種目の大会です。参加対象は、障害の有無は問わず、市内在住、在学、在勤の方であればどなたでも参加できる大会です。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解です。大会前にボッチャ教室など開催できると参加者も増えると思いますので、計画してもらえるように主催者に働きかけてください。よろしくお願いいたします。 次の質問です。ただいま申し上げたように、競技種目を広く知っていただくためには、スポーツ教室や大会の回数を増やす必要があるかと思います。約8,600人の障害者手帳所持者にスポーツを楽しむ機会をつくる。熊谷市障害者スポーツ団体を設立するお考えはございませんか。 ◎鯨井敏朗福祉部長 お答えします。 市が主体となる障害者スポーツ団体の設立は、現段階では考えていませんが、今後、障害者スポーツの競技人口が増え、組織として活動する必要が生じた際は、設置について検討してまいります。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。まずは、競技人口が増えることが前提となると、現在障害のある方が活動している関係施設等の協力が必要となるかと思います。施設間連携について本市の支援をお願いいたします。 次の再質問です。彩の国ふれあいピック大会開催は、事前にお知らせいただいておりますが、忘れてしまっている方も多いと聞きます。一般の方にたくさん見に来ていただくために、開催当日、FMクマガヤの協力や防災無線を利用して大会告知をすることはできませんか。 ◎鯨井敏朗福祉部長 お答えします。 防災無線を利用しての大会周知については、防災無線の性格上困難ですが、FMクマガヤからの発信は可能であり、効果的であるため、今後調整してまいります。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解しました。よろしくお願いいたします。 次に、児童・生徒のスポーツ環境についての再質問です。体育の授業を担当する教員は、特別支援教諭免許状と体育の教諭免許状を所有していますか。よろしくお願いします。 ◎野原晃教育長 お答えをいたします。 特別支援学校教諭免許状の保有率は24.5%です。また、中学校の体育は、保健体育の免許状を保有している教員が行います。 なお、本年度から担当指導主事が市内全ての特別支援学級を訪問し、指導に当たるとともに、熊谷市の巡回相談員や県の特別支援教育推進専門員を必要に応じて派遣し、実態把握の方法や教材・教具の工夫の仕方について指導、助言しています。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解です。特別支援教諭免許状の保有率は、すぐに解消できるものでないことは、以前の質問の際に理解できました。今年度からの取組は、待ったなしの現場で、不安を抱える教員の支えにもなりますし、障害特性をよりよく理解し、個別指導の充実が図れるのではないかと思います。今後も引き続き特別支援学級の指導体制の強化に努めていただきたいと思います。 次の再質問です。一部の学校で障害者スポーツを取り入れているとありましたが、障害の程度に応じて授業内容を変えているとの理解でよろしいですか、確認です。 ◎野原晃教育長 そのとおりでございます。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解です。全国大会やパラリンピック種目を経験させる授業を積極的に取り入れていただくことで、本人の選択の幅も広がります。今後も障害者スポーツを取り入れた授業をよろしくお願いいたします。 次の再質問です。富士見中学校と三尻中学校の第2陸上部に他校の特別支援学級に在籍する生徒が希望した場合、入部は可能でしょうか。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 現在、在籍校以外での部活動の参加は行っておりませんが、その可能性について今後研究してまいります。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。同じ障害特性のある方が同じ競技で競い合うことで向上心が生まれてくるように思います。障害特性に応じた部活動の情報提供をしていただき、希望ある生徒の御指導をお願いいたします。 次の再質問です。県立の特別支援学校との連携の中で、特別支援学校の施設や教材・教具を利用して授業が受けられることについての情報提供は、どのようになされていますか。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 担当指導主事が特別支援学校の巡回指導や教育相談の案内を市内全小・中学校に配布をし、積極的な活用を勧めています。また、県立特別支援学校7校が小・中学校の教員に対し、指導方法や教材・教具の情報提供を行っています。 ◆新島一英議員 4番、新島です。特別支援学校から提供された情報は、丁寧な説明を加えて保護者に提供できるとよりよいと思われます。よろしくお願いいたします。 次に、全国大会誘致に関する再質問です。障害の種類や競技特性によって、全国大会が100人に満たない競技大会になる可能性がありますが、熊谷スポーツコミッションからの支援は受けられますでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 財政面の支援としては、県外からの参加者が100人以上見込まれる大会が助成金の対象となりますが、大会開催に伴う広報や会場における出店調整など、運営面では支援ができるものと考えます。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。相談がございましたら御対応よろしくお願いいたします。 次に、障害者が利用しやすいスポーツ施設についてです。市有のスポーツ施設について、あまり利用されていないようですが、利用促進について何かお考えはございますか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 スポーツコミッションによる誘致活動をきっかけとした障害者スポーツ団体への働きかけや施設管理者との連携による障害者スポーツの普及に向けた取組などが利用促進につながるものと考えます。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解しました。 次の再質問です。スポーツ施設のソフト面の充実はどのようにお考えですか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 障害者スポーツに関する正しい知識や理解の習得を図るとともに、予約の段階を含め、誰もが利用しやすい施設となるよう努めていくことが必要であると考えます。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。了解しました。私も同様に思っていますが、この課題の具体策はまだないように思われます。利用者の意見を基に取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 最後の質問になります。障害者が優先されるスポーツ施設の整備は、今後研究していただけるとのことでしたが、現在パブリックコメントを実施している(仮称)第1中央生涯活動センターは、まさにユニバーサルデザインに配慮した施設になる予定です。このセンター内に誰もが利用しやすいスポーツ施設を整備する計画を追加できませんでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 (仮称)第1中央生涯活動センターは、障害福祉会館等の集約する施設の貸館機能を引き継ぐ予定のため、体操等の軽運動は可能であっても、スポーツに特化した施設としての整備は想定しておりません。 以上です。 ◆新島一英議員 4番、新島です。残念です。やはり大きな施設は、活動実態が伴わないと整備されないということなのでしょうか。いつの日か活動実態を伴って施設整備を要望したいと思います。 いつでもどこでも誰でも年齢や障害を問わず、気持ちよく体を動かすことができるスポーツ環境を熊谷市は考え、スポーツによるまちづくりを推し進めていくことを信じて、令和3年3月定例会における私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で4番新島一英議員の一般質問は終了いたしました。 申し上げます。先ほどと同様に、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いいたします。 議員におかれましては、小林一貫議員を除き、議席表Aを参考に入替えをお願いします。 暫時休憩します。              午後 1時37分  休 憩                                                          午後 1時50分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、22番小林一貫議員の一般質問を許可いたします。              〔22番小林一貫議員登壇〕 ◆小林一貫議員 皆さん、こんにちは。議席番号22番、小林一貫です。本日は、2日目となりますけれども、5番バッターとなります。野球でいえばクリーンナップ、塁にいる方を全てホームに帰す役割があるようでございますけれども、しっかりした一般質問をしたいと思っております。ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、一般質問を行わせていただきます。 今年の冬を振り返りますと、記憶にない大雪の記事がニュースとしてたびたび流れました。特に、高速道路の車の立ち往生や屋根の雪下ろし作業で転落事故等がニュースに時々出てきました。屋根の高さまで積もった雪の光景を見ましたときに、北国に住む生活の御苦労がうかがえたところでございます。また、関東では暖かい日もあり、寒暖の差の大きかった一冬かなと思っております。 また、2月の節分が今年は2日ということで、新聞記事にもありましたけれども、124年に1度という人生で初めての記事を見ました。節分の行事も一通り読み返したところでもございます。昨年の3月議会ではマスクの着用が初めて採用されました。1年経過してもまだまだ着用しながら、なおその上、検温したり手洗いをということでございまして、人の集まるところでは気の許せない日常生活であります。埼玉新聞では、新型コロナウイルス感染症の感染者の記事を見ながら、県内、そして、本市の状況はどのようなものか、一番先に目が行くところでございます。 本日は、10年前の3月11日、東日本大震災ということで、犠牲者への黙祷をささげたところでございます。私は、10年前の5月の連休に、本市議の有志、そしてまた、行田市の議員数名が合同で、小型バスで被災地の現状を実際に視察するために参加しましたが、現地に着いてみると、宮城県陸前高田市の気仙沼港では、水産会社の倉庫に大きな船が乗ったまま、天井を見上げたときに驚いたところでございます。また、海水浴場の浜辺にも大きなコンテナが3本も4本も流出して置き去りになっていたところでございます。また、海岸沿いの住宅は、木造部におきましては建物は全て壊され、基礎コンクリートのみが残っておりました。建物で唯一残っていたのが、3階の鉄骨部分のみで骨組みだけ残っておりまして、1棟は見ましたけれども、この建物では命は守れなかったという話も伺いました。改めて津波の威力の大きさに驚きを覚えたものでありました。畑や田んぼを見ますと、また、これも海水がたまり、車や農機具は入り乱れて、積み重ねられたまま流れた状態で置き去りの状態でございました。震災から1か月半が過ぎておりましたけれども、道路の脇には家屋の廃材、木材が山と積まれ、そしてまた、区別はされておりましたけれども、海水でぬれた家電製品等が山積みにされていたこと、そしてまた、1か月半もしますと、春ではございましたけれども、悪臭も少し出てきており、夏には急がないと大変困る事態だなと、そんな光景を見てきたところでございます。いつも3月議会に黙祷をいたしますけれども、この光景が目に焼きついております。 昨年の3月には新型コロナウイルス感染防止の緊急事態宣言が発令され、行政からの依頼、人の集まり、自粛要請、自宅待機が続くこと、既に1年になります。最近ようやくワクチン接種の目安も見えてはまいりましたけれども、県内の新型コロナウイルス感染者は3万人を超え、そして死者は600人を超えている。本市でも感染者は既に530人を超えたという数字を記事で見ますとき、高齢者にとっては恐れを感じつつ、近隣他市の感染者の数を比べながら過ごしている。ワクチン接種の案内はいつ来るだろうかと、多くの高齢者は待っているところでございます。 前置きが長くなりましたけれども、今回の一般質問は、大きく3点となります。 大きい1といたしまして、本市の学校教育について。本市での大きな事業の一つに学校教育事業が毎年予算づけされ、計画的に実施をされてきました。体育館の建設は、ひとまず新堀小学校体育館で終了となりましたが、令和元年度の予算を見ましても、小学校大規模改修工事事業と併せて、小・中学校のトイレ整備事業が予算化されております。校舎のスロープ設置工事、大規模工事に併せての事業ということでございますので、今回この質問を取り上げました。 まず、1といたしまして、校舎、体育館のスロープ化の進捗状況はどのようになっているか。また、本市小・中学校に肢体不自由な児童・生徒が何名在籍しているか。そしてまた、その児童・生徒への対応はどのようにされているか伺います。 2として、市内小・中学校での1人1台端末機設置事業の目途はできているのか伺います。 3として、国の教育方針では、小学校で40年ぶりに1クラス40人学級から35人学級の編制になるとのことでございます。本市において、令和3年度から実施される学級数の増加する学校はあるか伺います。また、教室はそれで足りるのかどうか、併せて伺います。 4として、新年度の教育方針では、校外方式水泳授業に移行するとありますが、どのような進め方になるのか伺います。 5といたしまして、新型コロナウイルス感染症における学校の管理対策とはどのようなことを行っているのでしょうか。 以上5点です。 続きまして、大きい2として、「STOPコロナ地域応援プレミアム付「まち元気」熊谷市商品券等について伺います。 まず、1といたしまして、「STOPコロナ地域応援プレミアム付熊谷市商品券の販売は、市民に大変好評でありました。申込みの残った数は二次販売で抽せん方式となり、初めの販売方法は1人1枚、近くの指定販売所での交換、また、抽せん方式もインターネット及びはがきの申込みで、抽せん方法もスムーズに販売したところでございます。一般市民の使用終了期限が1月末でありまして、また、業者の換金期日が2月末とあります。大型店、小規模店との利用状況はどのような結果になったか伺います。 2として、購買意欲の刺激策として、緊急事態宣言等の解除後に再度このような30%規模のプレミアム付商品券の発行の予定はお考えでしょうか、お伺いいたします。 3として、新型コロナウイルス感染症で一番影響を受けているのが飲食業界と言われております。テイクアウト応援事業とはどんな事業なのか、企画を伺いたいと思います。 4として、「STOPコロナ」地域公共交通支援事業の内容と各路線の利用者の状況等はどうなのか。また、秩父鉄道のICカード乗車券導入支援事業の概要と本市の負担の内容はどのようなものか伺います。 大きい3といたしまして、新型コロナウイルスワクチン接種について伺います。ワクチン接種は、毎日テレビ報道されているところでありますが、高齢者が一番心配しております自治会活動の中止、公民館活動、施設の利用自粛、外出自粛、自宅待機と言われても、なかなか運動不足で出て歩くのがおっくうになってきたというようなお話を聞いているところでございます。おおむね電話でお話をして終わっているというようなことではございます。そこで、本市の今現在ワクチン接種の企画と進み具合、予定ができている範囲のお伺いをいたします。 1として、準備と現状の施策、公共施設の活用、かかりつけ医の活用等の予定はどのようなものか。 2として、ワクチン接種にマイナンバーというのはひもづけされているのでしょうか。開示される利便性は進むのかどうか伺います。 3として、マイナンバーカード普及に、政府のほうも昨年9月まで申請者に2万円で5,000ポイント付与とのことで進めてまいりましたが、より一層の普及を進めるために、再度今月末までマイナンバーカード申請者に同額のマイナポイントを付与すると延期となったわけでございます。これに併せて本市のマイナンバーカード、令和4年末までに取得率100%施策とはどのような企画を持っているのか伺います。 以上で壇上での質問は終わりますが、再質問、要望等は質問席で行います。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 小林議員さんから3点にわたりまして御質問を頂いておりますが、私から2のプレミアム付商品券についてお答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症の影響によりまして売上げが急激に減少するなど、商業者にとって深刻な状況が1年以上続いております。市は、これまで5月に小規模事業者緊急支援事業を実施し、事業の継続を支援したほか、9月には消費意欲の喚起と市内経済の回復を目的としたプレミアム率30%の商品券発行事業を実施してまいりました。現在、商品券の使用期限及び登録店の換金期限が終了し、振込等の最終的な事務を進めているところであり、大型店舗、小規模店舗の利用状況は、大型店舗が約75%、大型店舗以外が約25%の割合となっております。今のところプレミアム付商品券を再度発行する予定はございませんが、3月補正予算として前倒しして計上し、令和3年度に繰り越して実施する予定であるテイクアウト応援事業や中小企業者支援事業等を行うことにより、市内経済の下支えを図ってまいりたいと考えております。 このテイクアウト応援事業ですが、コロナ禍に対応したテイクアウト、デリバリーの利用を促進し、市民の安心・安全と感染症拡大防止を図るとともに、苦境に立つ飲食店の事業継続と売上げの回復を支援することを目的として実施するものでございます。県のお持ち帰りグルメ応援サイトや熊谷商工会議所のテイクマ、くまがや市商工会の特設サイトに登録されている店舗等で使用できる500円券、300円券、200円券、各1枚ずつ、合計1,000円分の割引クーポン券について、6月をめどに8万枚程度の発行を予定しております。市民の皆様にはお得に食事ができるほか、新たな飲食店の魅力を発見することになり、各店舗にとりましてもリピーターの増加が期待されるところであります。私も、昨年の5月頃から、土曜日、日曜日のうちの夕食1回、テイクアウトをするように、商工会議所のテイクマや、先ほど紹介しました商工会のホームページ等で調べたお店に伺っておりまして、累計ですと40回以上、複数回行ったお店もありますので、三十数店舗伺っております。お店を応援するという気持ちと、ふだん食事を用意してくれている家族の負担を軽減するという、そういった両方の面があるのかなというふうに考えているところであります。 いずれにいたしましても、引き続き感染予防に万全を期しながら、地域経済の回復とまちの活性化につなげてまいりたいと考えています。 以上です。 ◎山崎実総合政策部長 続きまして、公共交通支援についてお答えいたします。 初めに、地域公共交通支援事業につきましては、9月補正予算でお認めいただいた民間路線バス及びタクシー事業者に対しての支援のほか、今定例会に上程しております市内循環バスゆうゆうバスの運行事業者に対し、新型コロナウイルス感染症対策の実施と事業継続を図るため、運行経費の1割を上限に支援を行うものです。また、各運行事業者からの報告によりますと、外出自粛要請等に伴い利用者数は減少し、各路線とも運行収入の減となっており、約2割から7割の減となっています。 次に、秩父鉄道のICカード化についてですが、秩父鉄道株式会社では、令和3年度中をめどに全ての駅をICカード乗車券に対応できるよう工事を実施しています。そこで、本市をはじめ、羽生市、行田市、深谷市、寄居町、長瀞町、皆野町及び秩父市の沿線8市町で構成する秩父鉄道整備促進協議会として国、県と歩調を合わせ、このICカード化に支援を行うこととしたものです。 なお、負担割合については、当該協議会で協議を行い、全体の事業費のうち、協議会全体で1億3,500万円を支援することとし、その額を人口割、乗降割、駅数割、各駅に導入予定の機種を基礎とした駅機能割を用いて算出し、28.93%に当たる3,905万5,000円が本市の負担となったものです。 以上です。 ◎野原晃教育長 続きまして、御質問の1、本市の学校教育についてお答えをいたします。 初めに、スロープの設置状況ですが、小・中学校の校舎には45校中41校、体育館には38校が整備済みであり、今後も大規模改修工事などに合わせて整備してまいります。 また、市内小・中学校に在籍する肢体不自由の児童・生徒についてですが、現在7人が在籍しています。在籍する学校では、学習する教室を1階に配置する。階段や廊下、トイレに手すりを設置する。簡易なスロープを用意する等、状況に応じた配慮を行うとともに、特別支援教育支援員を配置し、学習や生活の支援を行っています。 次に、児童・生徒1人1台の端末整備についてですが、今月中に端末と校内通信ネットワークの整備が完了する予定です。端末を家庭に持ち帰ることも視野に入れながら、まずは操作に慣れさせ、授業での活用を充実させてまいります。 次に、小学校35人学級についてですが、令和3年度、学級数が増える学校はありませんが、今後学級増となる小学校については、教室配置等を工夫してまいります。 次に、水泳授業の校外方式への移行についてですが、令和3年度から熊谷東小学校と成田小学校が校外方式へ移行します。令和4年度以降については、受入れ施設の確保を進めながら事業を継続していく予定です。 次に、新型コロナウイルス感染症における学校の換気対策についてですが、エアコン使用時においても可能な限り窓を開けることとしています。そのため、夏場の虫対策としての網戸や冬場の温度管理のための暖房器具のほか、花粉症等への対策として空気清浄機を教室に追加的に整備するなど、気候等の状況に応じた対策を行っています。 以上です。 ◎小林教子市民部長 続きまして、新型コロナウイルスワクチン接種についてお答えします。 初めに、準備の現状と施策ですが、令和2年10月に国から示されたワクチン接種体制確保事業実施要領において市町村が実施主体となったことから、確実な実施に向けて準備を進めています。 まず、庁内体制の整備として、令和3年1月に感染症対策担当副参事を配置し、2月には担当部署である健康づくり課内に新型コロナウイルスワクチン接種対策チームを設置するなど、業務量、時間を勘案した体制を整備しており、今後も適宜体制の見直しを行います。 接種体制につきましては、予約、相談体制の整備として、コールセンターの設置及び予約システムの構築を進め、コールセンターが3月1日から稼働しています。また、優先順位の高い65歳以上の方に送付するクーポン券等については、今後、国から出される発送指示に対応できるよう準備を進めています。 接種場所ですが、集団接種会場として妻沼保健センター、大里コミュニティセンター、くまぴあの3か所を設定したほか、熊谷総合病院など11病院や47か所の診療所においても接種できるように調整を行っています。 ワクチンの配分が未確定なため、接種開始日や人数等具体的な内容は未定ですが、医師会や薬剤師会等の御協力をいただき、よりよい接種体制を構築したいと考えています。 次に、マイナンバーとのひもづけについてですが、現在国が構築を進めているワクチン接種記録システムにおいて連携することとなっています。このシステムは、マイナンバーを活用し、接種状況を迅速に把握することを目的としており、転出入があった方の接種情報の把握や、適切な案内が可能になるなどの効果があるとのことですが、詳細は今後示される予定です。 次に、マイナンバーカードの取得率向上策ですが、国では令和4年度中にほとんどの住民がカードを保有することを想定し、カード普及を強力に推進していることから、本市においても本庁舎1階ホール南側に交付特設会場を設置し、併せて職員体制を増強してカード交付数の大幅な増加に対応してまいりました。また、3月下旬からはマイナンバーカードの保険証利用も開始となる予定であるため、特設会場等において申請用タブレットを使った申請補助を行うなど窓口の充実を図り、引き続き取得率の向上に努めてまいります。 以上です。
    ◆小林一貫議員 ありがとうございました。最初に市長から答弁いただいたのですが、通告順に従いまして、本市の学校教育についてから再質問をお願いしたいと思います。 校舎のスロープは、45校中41校は設置済み、未整備が4校、体育館が38施設が整備してあり、7校がまだ未整備とのことでございますが、未整備校はどこか。また、校舎、体育館のスロープの完了目途というのはできているでしょうか、伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 校舎については、吉見小学校、大原中学校、玉井中学校及び別府中学校で、おおむね5年後の設置完了を目指しています。また、体育館については、大幡小学校、大麻生小学校、市田小学校、富士見中学校、玉井中学校、三尻中学校及び妻沼西中学校で、現在のところ完了のめどが立っておりません。 以上です。 ◆小林一貫議員 ありがとうございます。大規模工事で校舎についても毎年予定を立ててやってくれていることと思います。学校のほうは5年で目安がついているようでございますが、体育館においては、まだまだ先のような答弁を頂きました。 再質問2になります。本年度モデル校として研究を先行で行いました石原小学校の研究成果というのはどのようになっているでしょうか、伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 1人1台の端末で図や写真を拡大したり、画面での書き込み機能を活用したりすることで多様な考えがより一層見える化され、子供同士の意見交換、発表などお互いを高め合う学びが充実し、結果、思考力、判断力、表現力の育成につながったことが成果として挙げられます。 以上です。 ◆小林一貫議員 ありがとうございます。今年度の石原小学校、モデル校として先行事業で取り組んでいただきました。1週間に何時間ぐらい行われたのか、ちょっと回答は出ておりませんけれども、生徒が極力端末機に触れないと慣れるところまで行かない。より多く触れることが、慣れる必要があると感じております。Wi―Fiが整備され教室に保管されても、いつでも使える状態で充電ができている、利用できる環境が必要だと言われてはおります。高額なものだからということで倉庫にしっかり格納されてしまうと、利用勝手が悪くなるという意見もあります。先進自治体では端末機の配備をしても、月に1度の土曜日にリモート授業ではあまりにも頻度が少なく、もったいないというような意見もありますが、もうこれはぜひ活用をお願いしたいと思います。 再質問3になります。本市で導入する端末機でリモート授業は可能なのでしょうか、お尋ねします。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 各家庭のインターネット環境が整備されれば可能です。 以上です。 ◆小林一貫議員 ありがとうございます。リモート授業ができないというような答えでございますけれども、先般の新聞で、小鹿野町では月に一、二回、自宅へ持ち帰り、ドリルの学習をタブレットで行ったり、触れるようにして実施をしているとのことでございました。また、インターネット環境のない家庭には初期設備の設置補助金を1万円を上限に補助するというようなこともやっているようでございますが、まだ本市ではちょっと先かなと理解をいたしました。 質問4になります。従来の学校プール、水泳授業では、天候や水温等の関係で目標の時間数はなかなか難しいかなと思っておりましたけれども、学校では、体育、水泳授業というのはほとんど消化されたのでしょうか伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 近年の異常気象による天候の急激な変化、気温や水温の上昇、熱中症の危険などの理由から、水泳の授業を午前中に変更して行うなど、授業時間の確保に努めています。 なお、令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から水泳授業は行っていません。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。プールで専門のインストラクターがいるということは、大変すばらしい、技術の面におきましても、生徒にとってはいい取り入れ方かなと思っているところでございます。できれば全部の学校でお願いをしたいところではございますが、極力全ての学校に進めるようにお願いをしたいと思っております。以上でございます。 次の質問。テイクアウトの質問になりますが、テイクアウト事業の県のお持ち帰りグルメ応援サイト、熊谷商工会議所のテイクマ、くまがや市商工会のテイクアウト・デリバリー特設サイトというのは、どこから調べればよいのか、ちょっと私には見つかりにくかったなと思うのでございますが、いかがでしょうか、お願いします。 ◎松岡八起産業振興部長 お答えします。 テイクアウト事業のサイトは、それぞれの団体のホームページから調べることができ、店舗の名称やメニュー、値段などが掲載されております。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。 質問2になります。テイクアウト券1,000円分を世帯に発行していただけるということでございます。地名度を上げるということは結構でございますが、参加店は、テイクアウト発行券等に記載はされるのでしょうか、伺います。 ◎松岡八起産業振興部長 お答えします。 テイクアウト応援事業のクーポン券が利用できる店舗名は、市報と同時配布するクーポン券付きのチラシに一覧を掲載する予定です。 なお、併せて市のホームページにおいてもリストを掲載し、PRしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆小林一貫議員 新型コロナウイルス感染症の影響による一斉休業では外出が自粛され、会食等の人数も制限されてまいりました。自宅待機の要請もあり、世の中は経済が停滞し、地域応援プレミアム付「まち元気」熊谷商品券の利用で町内は大いに活気が出たことと思いました。これからもすっきりした景気回復には、なかなかいかないように思われるところでございます。本市の再度のプレミアム付商品券の発行は行わないとのことでございましたけれども、代わりにテイクアウト方式に対する割引クーポンを皆様に配布するということでございました。東京におきましては30%のプレミアムをつけて宣言解除後にはするというような新聞記事もありました。これに代わる熊谷市のテイクアウト事業かなと思うところでございます。店舗は、個々に支援する手だても結構でございますけれども、やはり経済を大きく回すにはプレミアムのついた商品券、大きくお金を動かす方式であるべきと思っております。 埼玉県では、Go To イートキャンペーンは、12月で既に終了したまま再開されておりませんけれども、群馬県のGo To イートは既に3月1日にコンビニで販売され、2021年6月末までの利用となって、群馬の商店街はかなりにぎわってきたというような話も聞いているところでございます。テイクアウト方式も結構なのではございますが、できればその場で食べたいお客もかなりいるのではないかなと思っているところでございます。 次、再質問3になりますけれども、市内循環バス、ゆうゆうバスのコース別に減少率というのはどのようか。また、最終的には売上げ減少分を市で補填するということになっているのではないでしょうか、伺います。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 各バス事業者に確認したところ、当初見込んでいた運行収入と比較し、さくら号が43%、ムサシトミヨ号が58%、グライダー号が54%、グライダーワゴンが72%、くまぴあ号が61%、ひまわり号が33%、直実号が19%、ほたる号が28%の減となっています。 また、この事業は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、運行経費の1割を支援することとしたもので、今回の支援金のほかには減収補填は行いません。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。 再質問4になります。秩父鉄道のICカード支援事業で、全体の事業費、国、県、秩父鉄道の負担というのはどのようなものになるのでしょうか伺います。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 秩父鉄道に確認したところ、補助対象となる全体の事業費として約9億円を見込み、国庫補助金として約3億円を受ける予定とのことです。また、県の状況について確認したところ、県では沿線市町の支援金総額と同額の1億3,500万円を現在開会中の県議会2月定例会に上程しているとのことです。 秩父鉄道の負担については、国、県、沿線市町からの支援を除いた約3億3,000万円となりますが、補助対象とならない経費もあることから、今後増加する見込みとのことです。 以上です。 ◆小林一貫議員 おおむね3分の1ずつで行われるということが分かりました。 再質問6になります。ここ数年の秩父鉄道の利益状況というのはどのようになっているでしょうか。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 秩父鉄道に確認しましたところ、今年度の決算見込みとしては4億7,000万円の赤字、前年度は2億2,200万円の赤字、前々年度は1億300万円の黒字となっていますが、鉄道事業自体は赤字で、他の不動産事業等の利益によるものとのことです。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。秩父鉄道の歴史を見ますと、2019年11月6日で創立120周年を迎えたとの記載もありました。2020年の3月期は2億2,200万円の赤字とありますが、今回は、新型コロナウイルス感染症で倍の赤字のようでございますけれども、鉄道会社も毎年赤字決算では存続できなくなります。地域の行政も応援していただかないと、経営も苦しく、1年に1億、2億の赤字となると当市にも元気がなくなるかなと思います。秩父鉄道のICカード化についてでございますが、今ではカード1枚で乗り降りできる便利さを体験すると、一々切符を購入するというのは大変時間がかかり、煩わしいことになりますので、ぜひ地域で応援して、鉄道会社もお互いに繁栄できるようにお願いをできればいいと思っております。 続きまして、新型コロナウイルスワクチンについて伺います。集団接種の実施に当たっては、本市では模擬演習というのですか、これは実施される予定でしょうか、伺います。 ◎小林教子市民部長 お答えします。 昨日小島議員さんにお答えしたとおり、今後準備が整い次第、集団接種の運営訓練を実施したいと考えています。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。ありがとうございます。新型コロナウイルスワクチン接種の件で、ワクチン接種におきましては、地元商品券で2,000円を支給するという記事もございました。新型コロナウイルスワクチン接種率の向上を図り、ウイルスへの心配がなく、高齢者も外出が自由にできることを望んでおります。また、接種率の向上によって医療費の削減になり、保険事業への負担が低減することになれば、プレミアム付商品券も地域の商品券も支給しても、一石二鳥の企画になるのではないかなと、他の自治体では新聞の記事がありました。本市の新型コロナウイルス感染防止に効果のあるワクチン接種率をぜひ上げていただきますようにPRをしていただき、高齢者であることと併せて、市内の商品券を発行すれば購買意欲は大いに盛り上がる意味合いからも、市内の商品券、接種者には支給をお願いできればと思っております。 続きまして、再質問2になります。マイナンバー等の交付事業で8,859万6,000円という予算が出ておりますけれども、本市のマイナンバーカードの取得率と、また、近隣の市町の取得率との差異はどのようになっているでしょうか、伺います。 ◎小林教子市民部長 お答えします。 まず、予算の主なものを申し上げますと、マイナンバーカードの作成等に係る費用として、地方公共団体情報システム機構への交付金約4,860万円、マイナンバーカード交付等に係る予約システム費用約850万円、申請用タブレットに係る費用約100万円、その他交付特設会場等の機器の借上料や郵便料などです。 次に、近隣他市の取得率ですが、本年2月現在の本市の取得率20.8%に対し、取得率、本市との差異の順に申し上げます。深谷市、17.5%、マイナス3.3%、行田市、19.6%、マイナス1.2%、東松山市、23.7%、プラス2.9%です。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。マイナンバーカード作成に関する情報機器システムの交付金が大半を占めるようであります。本年2月現在では本市では20.8%、近隣市も大差ないようでございます。なかなか今のところでは交付率が足踏み状態のように見えております。先日の新聞記事を見ますと、宮崎県の都城市では全国1位のマイナンバーカード交付率で、既に5割を超えているということでございました。市の職員がタブレットを持ち歩き、市民にマイナンバーカードの申請応援をしているとの報道もありました。また、こちらは昨年の7月の数字ではございますが、マイナンバーカードの普及率1位は宮城県が24%、2位は東京都の22%、3位は神奈川県という数字もあります。せっかくデジタル機器の整備が整ってきましたので、行政サービスが円滑に進みますよう、市民の皆様にサービスの向上が図れることをお願い申し上げまして、3月の一般質問を終了といたします。ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で22番小林一貫議員の一般質問は終了いたしました。 申し上げます。先ほどと同様に、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いします。 議員におかれましては、黒澤三千夫議員を除き、議席表Bを参考に入替えをお願いいたします。 暫時休憩します。              午後 2時39分  休 憩                                                          午後 2時50分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、20番黒澤三千夫議員の一般質問を許可いたします。 なお、同議員から資料の配付について申入れがありました。会議規則第149条の規定により、これを許可しましたので、これより配付いたします。              〔20番黒澤三千夫議員登壇〕 ◆黒澤三千夫議員 皆さん、こんにちは。本日最後の一般質問となりました。先ほど休憩時間中に東日本大震災、10年前の14時46分を迎えました。いまだに行方不明の方を含めてお亡くなりになられた方、また罹災された方、お見舞い並びに御冥福をお祈りさせていただきたいと思います。 10年前の3月11日は、ちょうど一般質問の時間で、発災当時、この上にあるダウンライトがぽろりと落ちた記憶が残っております。また、10年前の3月10日の日には一般質問で私は防災の関係、防災行政無線と情報伝達手段の関係を質問をさせていただいた次の日の発生でございました。10年経過した中で、いろいろと現場が変わってきていることを期待しているわけですが、なかなか現地のほうに行っていろいろ調査もすることができず、残念でございます。 議長から発言の許可を得ましたので、3月の定例会市政に関する一般質問を行います。鉄道に関する一般質問は、過去2回ほど行っておりますが、関係部署の迅速な対応に感謝しつつ、今回はテーマを1点に絞り、鉄道に関する諸施策について、本市の考えをお伺いいたします。 交通の要衝として発展してきた本市には、交通の結節点としてJR上越・北陸新幹線、JR高崎線、秩父鉄道があり、第2次熊谷市総合振興計画に示されているように、本市の都市拠点である熊谷駅周辺と各地域を道路網や公共交通網でネットワーク化する多核連携型コンパクト&ネットワークシティの形成に鉄道は重要な位置づけとなっております。58年前、秩父の地でオギャーと産声を上げて生まれてきた私が、幼少期に初めて乗った電車は秩父鉄道でございます。秩父鉄道同様の地域鉄道と呼ばれるものは全国で95社あり、そのうち関東運輸局管内16社の中で秩父市から羽生市まで71.7キロメートルと一番長い営業キロ数となっています。当時は、硬券と言われる硬い切符で、行き先ごとに入れられた、これ正規名称は分かりませんが、切符硬券フォルダ箱、私が勝手に名づけてしまいましたが、そこから駅員さんが手際よく取り出して手渡す窓口販売でございました。その硬券も記念切符として残る以外はなくなってしまうのか。また、駅員さんのいる有人改札の光景もなくなってしまうのかと、時代の流れにいささか寂しい思いもありますが、ICカード乗車券システムによる自動改札が導入されることになり、乗客の利便性の向上とICカード利用による新型コロナウイルス感染症対策の向上が図られることになります。 私は、市議会議員になる前にこんなこともやっていました。秩父鉄道には有料急行秩父路が走っており、この電車に乗車する際には別途210円の急行料金が必要となります。当時、労働組合の役員をしていた私は、朝夕の通勤時間短縮による負担軽減を図るため、通勤交通費として有料急行料金を支給してもらうために、会社と労働組合で協議をした結果、急行定期券があれば支給対象にすることができると会社のほうから提案があり、しかしながら、そのときは有料急行は、その都度支払う現金払いと回数券払いで支払うものしかありませんでした。早速秩父鉄道に要望を出し、平成11年6月1日より有料急行定期券を新たに加えてもらうことができました。この有料急行定期券は、普通の定期券と違い、御家族誰かが持って乗れば全て急行に乗れるという特殊な急行券だった記憶が残っております。これも地域鉄道ならではの神対応だったと思っております。 新型コロナウイルス感染症のうち感染力の強い変異株への感染は、3月8日現在、全国23都府県で発生している中、埼玉県では全国最多の60人となるなど、人口減少などの様々な要因による鉄道利用率低下という厳しい状況に、長引くコロナ禍の影響も加わり、鉄道事業もさらに厳しさが増しているとお聞きしております。しかしながら、鉄道を取り巻く環境は、コロナ禍の影響を受けることがなければ鉄道利用率向上に対して、今現在追い風となるプラス要素の多い状態になりつつあると言えると思います。平成29年1月1日には新駅ソシオ流通センター駅の開業。平成30年10月20日には秩父鉄道37番目の新駅、ふかや花園駅の開業、SLパレオエクスプレスの停車を見込む110メートルホームとなっており、これは令和4年秋に120店舗を予定しているふかや花園プレミアム・アウトレットの開業によるものであり、アウトレット年間利用者650万人中、乗降客数64万9,000人を想定しているとも言われており、秩父鉄道内では3番目の乗降客数となる見込みとのことです。令和3年2月13日にはSLパレオエクスプレスの運行が再開されております。令和3年度には、今回の3月議会の議案でもあります秩父鉄道ICカード乗車券システムの導入と、新幹線らく賃通勤事業の導入、さらには新市民体育館、荒川公園周辺の再整備計画、こういったものが挙げられます。 スポーツの関係では、ラグビートップリーグの熊谷ラグビー場での試合の開催、先日3月6日、7日で決勝トーナメントが行われました第35回デンソーカップチャレンジサッカー熊谷大会がスポーツ文化公園陸上競技場で開催がされました。また、日本女子プロサッカーリーグ、WEリーグ11チームへの参加が決定したちふれASエルフェン埼玉が、熊谷をホームスタジアムにし、令和3年9月開幕に向けて、5月4日、6月19日とプレシーズンマッチ2試合が熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催される予定になっています。令和3年8月にはパナソニック ワイルドナイツの拠点が本市へ移転します。さらには、BCリーグ埼玉武蔵ヒートベアーズ、それ以外にもまだまだありますが、スポーツコミッションの御努力により大規模大会の本市への誘致はしっかりとできているものの、入場者制限や無観客による試合開催により、鉄道利用への効果発揮とまでは言い切れませんが、これが繰り返し開催につながっていけば、確実に軌道に乗ってくるものだと考えております。 鉄道利用率の向上にとってまさにチャンスが到来しているのではないでしょうか。特に、ふかや花園プレミアム・アウトレットの開業は、熊谷駅利用者の増加にもつながります。せっかくのチャンスに逆風となるマイナス要素を一つでも減らし、熊谷に興味を持っていただき、熊谷に滞在していただけるよう諸施策を展開しなければならないと考えております。 そこで、お尋ねいたしますが、1つ目、鉄道に関する諸施策について。 (1)として、鉄道に関わる現状と課題認識。 アとして、利用者の立場として。 イとして、事業者の立場として。 ウとして、行政の立場として。 (2)として、駅構内における鉄道事業者と行政との諸施策の区分など、線引きはどのようになっているのか。例えば、エスカレーターの設置などの場合はどのようになるのか。 (3)として、安心・安全が実感できる諸施策を求めて。これは、平成28年6月定例会市政に関する一般質問において、踏切における安全対策についてで同様の質問をさせていただいておりますが、現在の状況についてどのように推移してきているか伺います。 アとして、本市の踏切の数について。 イとして、安全上課題のあると思われる踏切の数について。 ウとして、これら課題のある踏切について改善策を具体的にお示しください。 以上、壇上での質問とし、再質問、要望等は質問席で行います。 ◎山崎実総合政策部長 黒澤議員さんの御質問1、鉄道に関する諸施策についてお答えいたします。 初めに、現状と課題の認識ですが、鉄道は地域公共交通として沿線住民の通学や通勤の主要な移動手段であるとともに、駅周辺ではまちづくりと連動した地域経済の活性化の核となるなど、重要なインフラであると認識しています。 一方、少子化をはじめとする沿線人口の減少や、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、利用者数の減少等、厳しい経営環境にあることも事実であり、課題であると認識しています。このような中、利用者の立場からの課題としては、運行本数の確保やICカード導入等による乗換えの円滑化などの利便性の向上のほか、事故防止の徹底による定時運行や感染症対策等の安全性の確保が考えられます。また、事業者の立場としては、公共交通とはいえ民間事業者であることから、収益性の確保等の経営上の課題をはじめ、設備の老朽化対策や運行の安全対策、エレベーターの導入などのバリアフリー対策への対応が課題として挙げられます。行政としては、鉄道の持つ優位性である大量輸送、速達性や定時性が十分に発揮されるよう、利用者である市民の声を鉄道事業者へ改善要望等として伝えていくほか、利用者の増加に結びつくようなイベントなど、交通に関する施策への支援をしていくことが重要であると認識しています。 次に、駅構内における鉄道事業者と行政との諸施策の区分ですが、工事等を実施する場合、該当箇所の所有権やその工事の原因者がどちらに帰属するかにより、費用負担や区分が決まることが一般的となっており、駅構内であれば通常、鉄道事業者の負担となるのが原則と考えます。しかしながら、地域の拠点である鉄道駅でエスカレーターの設置などバリアフリー化の整備を行う場合には、国、県の補助事業の活用のほか、本市においても補助要綱を定め、鉄道事業者に対し、対象経費の3分の1以内の額を補助金として交付しており、直近では令和元年度に秩父鉄道熊谷駅のホームかさ上げ整備への補助を行い、利用者の利便性の向上を図っております。 以上です。 ◎増田啓良建設部長 続きまして、本市の踏切の数ですが、秩父鉄道三ヶ尻線の8か所が令和2年12月31日に廃止となりましたので、現在JR高崎線、秩父鉄道本線を合わせ62か所となっています。このうち安全上課題があると思われる踏切として、自動踏切遮断機が設置されていない踏切11か所、自動遮断機が設置されているものの、踏切内が歩車道分離されていない踏切が43か所あります。 次に、これらの改善策ですが、自動踏切遮断機が設置されていない踏切の廃止や、歩道設置等を伴う拡幅による近接した踏切との統廃合などの抜本的な安全対策が考えられます。また、その他にも緊急を要する場合の対策として、踏切内へカラー舗装等を設置するなど、歩行者の安全性を高める方法があります。 以上です。 ◆黒澤三千夫議員 ありがとうございました。それぞれ部長さんから答弁を頂きましたので、順を追って再質問、要望をさせていただきます。 まず、先ほどの答弁の中にありましたが、秩父鉄道三ヶ尻線の8か所の踏切、令和2年12月31日に廃止となりました。その後、この踏切が停止線が残っており、警報器はなくなっているものの、軌道が残っているということで、車で行った場合、そこを止まるべきか素通りしていいものかということを建設部に投げかけさせていただいて、警察と協議をしていただきました。おかげさまで軌道が残っている限り停止をするということが原則とのことですので、ぜひ皆さんも通るときには止まっていただければなと思っています。感謝を申し上げたいと思います。 それでは、鉄道に関する現状と課題認識では、少子化をはじめとする沿線人口の減少や新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい経営環境であるとの答弁がされました。これは、鉄道に限らず、大量輸送が優位である市内の貸切バス事業者も大きな打撃を受けております。市民生活、市民活動や学校行事など、鉄道とバスを組み合わせたイベント開催も新たな支援につながっていくものだと考えております。 それでは、再質問に移らせていただきます。利用者の増加に結びつくようなイベントなど、交通に関する施策への支援をしていくことが重要であるとの認識との答弁でございましたが、過去に鉄道に関するイベントを実施した経緯はあるのか。また、今後考えている取組があるのかお伺いいたします。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 イベントとしましては、秩父鉄道のわくわく鉄道フェスタ等への参加のほか、秩父鉄道沿線の風景を題材とした俳句の募集を行っています。また、JR東日本と連携し、駅からハイキングの実施や、熊谷市観光協会では籠原駅を発着点とした、小さないい旅無料シャトルバスの運行などを行い、鉄道の利用促進と観光PR等を展開しています。今後もこれらの事業を継続し、鉄道利用者の拡大に努めていければと考えております。 以上です。 ◆黒澤三千夫議員 ありがとうございます。最近、私自身が健康志向となったせいか、歩くのが楽しくなってきまして、埼玉県の荒川大麻生公園、野鳥の森付近をよくウオーキングで楽しんでおります。この公園の中には看板があり、「ゆっくり歩いて1時間から2時間かかります」と案内書きがございます。特に野鳥が100種類以上、植物では約400種、この公園内で確認されているとのことです。例えば、秩父鉄道、県、市でタイアップして、大麻生駅から荒川大麻生公園を経由したハイキングコースを設定することによって、鉄道の利用者を増やすことができるのではないですか。例えば、県産木材の端材を利用してマイ巣箱を作って、荒川大麻生公園に設置することによって、野鳥観察に楽しみを与えて、公園を再訪されるウオーカーを増やすことで鉄道利用者を増やすことはできませんか。例えば、荒川大麻生公園、野鳥の森や大麻生グラウンドに隣接したエリアに市営バーベキューハウスを設置し、市内の食材を提供したら鉄道利用者を増やすことはできませんか。自然の生態系を後世に残すため、動植物の保護育成を行っていることから、これらの実現は難しいのかもしれませんが、熊谷に滞在していただく取組ができるのではないかと私は考えております。 以前、会津鉄道芦ノ牧温泉駅に立ち寄りました。皆さんも御存じかと思いますが、この芦ノ牧温泉駅が猫のいる駅になったのが、22年前の平成11年6月、小学生が拾ってきた猫が駅に住み着いたのが始まりだそうです。アニメ「となりのトトロ」のネコバスから名づけられた、ばすが駅に住み着き、乗降客を見守る姿が評判となり、平成20年4月に名誉駅長に。現在は、2代目のらぶ駅長とぴーち施設長の人気は衰えることがないという状態だそうです。この駅は、当初無人駅になる予定だったものが、地域の方々が芦ノ牧温泉駅を守る会を立ち上げ、会津鉄道から委託を受け、駅の運営をしているとのことです。守る会は、SNSなどで積極的に情報発信をしており、ねこ駅長の名は海外でも地名度が高く、地域鉄道の活性化への取組となった成功事例だと言えます。 全国40社の第三セクター鉄道が共同で行う、鉄印帳事業というものが令和2年7月10日からスタートしております。鉄印帳というものは、今はやっている寺社めぐりで人気のある御朱印帳の鉄道版、地方の第三セクター鉄道の指定場所に行くと、御朱印ならず鉄印が集められるそうです。そして、全国にある40社をめぐる新しい鉄道の旅が始まるということです。 そこで、ふと思い出すのが、前回取り上げたマンホールカード。おかげさまで順調に配られていると思いますが、沿線協議会の5市3町の特徴あるマンホールカード収集と鉄道利用を組み合わせた取組もおもしろいのではないでしょうか。埼玉県のホームページでは、秩父鉄道の施設整備や利用促進の取組を支援していますと、ぐるっと埼玉サイクルネットワーク構想として概要とルートの紹介が掲載されております。観光面を考えると、秩父、長瀞方面の紹介となりがちですが、本市のホームページでも鉄道の利用促進の向上に取り組むことが必要なのではないでしょうか。ぜひ鉄道利用者を増やせるような積極的な取組を期待しております。 次の再質問に移ります。利便性の向上には広域における鉄道事業者相互や鉄道事業者とバス事業者といったように、スムーズな乗換えのための連携が重要と考えておりますが、現状としてどのように捉えているのかお伺いをいたします。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 県内の鉄道としては、唯一、秩父鉄道にはICカードが導入されておらず、課題となっていました。今回、秩父鉄道の全駅がICカード乗車券に対応していくことにより、JR東日本や東武鉄道などの鉄道や路線バスとの乗換時の利便性が向上するものと期待しております。 以上です。 ◆黒澤三千夫議員 ありがとうございます。ただいま答弁いただいたとおり、ICカード乗車券の対応をしていくことによって利便性の向上に期待できると思っております。ただ、システムは導入されましたが、ICカードを利用されないのでは宝の持ち腐れとなり、先ほど小林一貫議員さんに答弁いただいた、9億円かけた意味がなくなってしまうということも考えられます。ICカード乗車券の利便性やメリットを鉄道利用者がまずは所有してもらって、使ってもらって利便性を実感してもらう、そのような取組を本市をはじめ沿線市町で構成される協議会においても利用促進への取組を積極的に取り組んでいただきたいなと思います。 それでは、次の再質問に移ります。パーク・アンド・ライドの取組実績並びに今後の方向性についてお示しください。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 パーク・アンド・ライドにつきましては、ラグビーワールドカップ2019日本大会での実績のほか、ラグビートップリーグ、産業祭とうどんサミットの同時開催時や、うちわ祭、さくらマラソン大会などで実施しています。今後も会場周辺の混雑緩和策の一つとして、主催団体とも調整しながら取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆黒澤三千夫議員 ありがとうございます。様々な大会やイベント時の混雑緩和策として効果が上がるよう研究していただくとともに、鉄道の遅延による駅周辺の送迎渋滞、また、降雨時の送迎渋滞など課題も残っております。また、プレミアム・アウトレットへのSLパレオエクスプレス利用時には、熊谷駅まで車で来て、その後は鉄道利用といった利用方法も考えられます。鉄道を利用しやすい環境づくりに積極的に取り組んでいただきますよう要望させていただきます。 次の再質問に移ります。ふかや花園プレミアム・アウトレット開業による乗降客数など、本市に与える効果について見解を示していただきたいと思います。また、それに対する本市の取組についての考えがあればお伺いいたします。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 深谷市によりますと、アウトレット来場者の大多数を自家用車利用と想定しているとのことですが、鉄道の持つ大量輸送と速達性、定時性は自家用車にはない強みであり、ICカード乗車券の導入との相乗効果により、本市での乗換えをする来場者も多くなると期待されます。今後も沿線市町や秩父鉄道と連携し、鉄道利用者の拡大に結びつけていければと考えております。 以上です。 ◆黒澤三千夫議員 ありがとうございます。先ほども述べましたけれども、いかにこの乗換えの鉄道利用の方を熊谷に滞在させるか。これは、知恵と工夫が必要だと思っております。ぜひよろしくお願いいたします。 次の再質問に移ります。本市内の踏切の数については、秩父鉄道三ヶ尻線の8か所が令和2年12月31日に廃止となり、JR高崎線、秩父鉄道本線で62か所、安全上課題があると思われる踏切として、自動踏切遮断機が設置されていない踏切11か所、自動遮断機が設置されているが踏切内の歩車道分離がない踏切が43か所との答弁でしたが、平成28年の答弁では、踏切総数71か所、遮断機が設置されていない踏切14か所、歩車道分離がない踏切45か所と、減少傾向にあると思います。特に、危険な自動踏切遮断機が設置されていない4種踏切が3か所解消できていることは、とても評価ができるものだと考えております。そういった中で、平成28年には林幸子議員とともに地域の小学校区の声として市に要望させていただき、踏切拡幅は困難ながらも緊急的にカラー舗装で対応していただき、危険な状態ではあるものの、子供たちが事故に遭うこともなく通学できております。隣接する上石第一土地区画整理事業が進み、新たに歩道も設置されることから、踏切内の歩道整備の可能性もあるのではないでしょうか。 本日、参考資料として配付させていただきましたが、川越線の指扇駅周辺の平方新道踏切の状況です。ここは県道ではありますが、車道の拡幅をせずに歩道整備を実施したケースでございます。 そこで、再質問ですが、踏切内で歩車道の分離がされていない45か所の踏切のうち、特に通学路として217人の小学生をはじめ、中高生など利用者の多い第二寄居街道踏切について、現状と今後の方向性について市の見解をお伺いいたします。 ◎増田啓良建設部長 お答えします。 第二寄居街道踏切につきましては、過去に通学路の安全対策として拡幅要望が出され、鉄道管理者であるJR東日本高崎支社と協議を進めた経緯があります。その際、踏切前後の道路拡幅等が条件とされましたが、現場の状況から、早急な対応は困難との結論に至ったことから、緊急的な対策として踏切内にカラー舗装を設置したところです。現在、踏切北側の旧秩父街道につきましては、上石第一土地区画整理事業により歩道設置を伴う拡幅工事が進められている状況にあります。また、国では踏切道改良促進法の一部改正を予定しておりますが、法に基づく指定基準については改正とはならないため、現状では踏切の拡幅改良は難しいものと考えております。今後、区画整理事業の進捗状況や南側道路の取扱い等も含め、再度鉄道管理者をはじめ関係機関と協議をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆黒澤三千夫議員 答弁ありがとうございました。鉄道運行状況情報というものがあるのですが、これの直近の1か月の情報を見ると、JR高崎線は、毎日のように5分以上の遅延履歴が残っている状況でございます。これ、全て事故とかそういうものではないにしろ、特に踏切に起因する事故、これは対策をしっかり行うことによって列車の遅延を回避させることができるものだと考えております。先ほどの答弁のとおり、国の踏切道改良促進法の指定基準のハードルは高いです。しかしながら、日々217人の小学生が同時間帯に通学をすることを考えると、事故が起きる前に対策を練るべきだと考えております。平成28年の一般質問の時より児童も41人増加しております。また、近隣の住宅状況を見ると、まだまだ増加傾向にあります。鉄道管理者をはじめ関係機関と再度協議すると答弁を頂きましたので、温かく見守っていきたいと考えをお示しさせていただいて、今回3月定例会の市政に関する一般質問を閉じさせていただきます。御清聴ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で20番黒澤三千夫議員の一般質問は終了いたしました。 以上で本日予定されておりました一般質問は終了いたしました。 △散会について ○影山琢也副議長 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでした。              午後 3時30分  散 会...