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12月11日-一般質問-04号

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  1. 熊谷市議会 2020-12-11
    12月11日-一般質問-04号


    取得元: 熊谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-28
    令和 2年 12月 定例会(第4回)〇 議 事 日 程                   (12月11日〔金〕午前10時開議)第 1 市政に関する一般質問         一般質問通告一覧表                         第4回市議会定例会                         (12月11日)┌───┬────┬───────┬──────────────────────────┐│   │    │       │                          ││通告順│議席番号│ 氏   名 │        質  問  項  目        ││   │    │       │                          │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 7 │  5 │田 中   正│1 EBPMの推進につながる健康増進計画      ││   │    │       │ ―地域別データ分析事業の実施と今後の活用について―││   │    │       │2 公募型プロポーザル方式について         ││   │    │       │ ―ゆうゆうバス運行事業について―         │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 8 │ 22 │小 林 一 貫│1 本市の学校給食の現状について          ││   │    │       │2 「STOPコロナ地域応援プレミアム付まち元気││   │    │       │ 」熊谷市商品券について              ││   │    │       │3 本市挙げての「Go To Eat」の構想はあるか │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 9 │  2 │中 島 千 尋│1 女性の視点を生かしたまちづくり         ││   │    │       │ (1)女性の視点からの防災について        ││   │    │       │ (2)女性活躍の場について            │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 10 │ 16 │守 屋   淳│1 コロナ禍での笑顔と絆の街づくりについて     ││   │    │       │ (1)職員の接遇対応について           ││   │    │       │ (2)「スクマム スマイル」の提案について    ││   │    │       │ (3)交通指導員及び見守り活動奉仕者へ心からの感謝││   │    │       │   状について                  │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│ 11 │  9 │千 葉 義 浩│1 国有農地測量・境界確定促進委託事業三尻地区(籠原││   │    │       │ 団地)について                  ││   │    │       │ (1)事業内容                  ││   │    │       │   ア 目的                   ││   │    │       │   イ いつから                 ││   │    │       │   ウ 対象の筆数                ││   │    │       │   エ 関係地権者の人数             ││   │    │       │ (2)現在の状況                 ││   │    │       │   ア 状況報告                 │└───┴────┴───────┴──────────────────────────┘                                            〇本日の会議に付した事件 議事日程のとおり                                            〇議長及び副議長 議  長 24番 三  浦  和  一 議員 副 議 長  7番 影  山  琢  也 議員                                            〇出席議員(29名)   1番  白  根  佳  典  議員    2番  中  島  千  尋  議員   3番  沼  上  政  幸  議員    4番  新  島  一  英  議員   5番  田  中     正  議員    6番  山  下  一  男  議員   7番  影  山  琢  也  議員    8番  鈴  木  理  裕  議員   9番  千  葉  義  浩  議員   10番  腰  塚  菜 穂 子  議員  11番  小  島  正  泰  議員   12番  権  田  清  志  議員  13番  石  川  広  己  議員   14番  小  鮒  賢  二  議員  15番  閑  野  高  広  議員   16番  守  屋     淳  議員  17番  林     幸  子  議員   18番  関  口  弥  生  議員  19番  野  澤  久  夫  議員   20番  黒  澤  三 千 夫  議員  21番  須  永  宣  延  議員   22番  小  林  一  貫  議員  23番  桜  井  く る み  議員   25番  大  山  美 智 子  議員  26番  森     新  一  議員   27番  富  岡  信  吾  議員  28番  福  田  勝  美  議員   29番  大 久 保  照  夫  議員  30番  栗  原  健  曻  議員                                            〇欠席議員(1名)  24番  三  浦  和  一  議員                                            〇説明のための出席者       市     長    富   岡       清       副  市  長    長 谷 川       泉       市 長 公 室 長    島   村   英   昭       危 機 管 理 監    上   山       武       総 合 政策部長    山   崎       実       総 務 部 長    栗   原   隆   行       市 民 部 長    小   林   教   子       福 祉 部 長    鯨   井   敏   朗       環 境 部 長    高   橋   近   男       産 業 振興部長    松   岡   八   起       都 市 整備部長    荻   野   秀   夫       建 設 部 長    増   田   啓   良       消  防  長    橋   本   政   佳       上 下 水道部長    渡   邉       功       会 計 管 理 者    本   多       俊       教 育 委 員 会    野   原       晃       教  育  長       教 育 次 長    田   島       斉       選挙管理委員会    向   井       徹       事 務 局 長       監 査 委 員    石   井       茂       事 務 局 長       農 業 委 員 会    堀   越   奈 緒 美       事 務 局 長                                            〇事務局職員出席者       事 務 局 長    清   水   輝   義       副  局  長    大   野       浩       次長兼庶務係長    清   水       誠       主  幹  兼    浅   見   祐   功       議 事 調査係長       主     査    茂   木       健       主     査    野   間   謙   治       主     査    白   根   靖   士              午前10時00分  開 議 ○影山琢也副議長 出席議員が定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 開会前お手元に配付いたしました書類は、1つ、本日の議事日程、以上1件であります。 △市政に関する一般質問 ○影山琢也副議長 これより日程に入ります。 日程第1、市政に関する一般質問。 引き続き一般質問を行います。 申し上げます。新型コロナウイルス感染対策のため、この後の田中正議員の一般質問に関係しない理事者には、ここで退席をお願いいたします。議員におかれましては、田中正議員を除き、お手元に配付してあります途中退席をお願いする一般質問日の議席表Aを参考に、会派控室等におきまして待機いただきますようお願いいたします。 なお、引き続き議場に出席希望される議員におかれましては、議場にお残りください。 また、退席に際し、席札は立てたままとしていただきますようよろしくお願いいたします。 暫時休憩します。              午前10時01分  休 憩                                                          午前10時03分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 最初に、5番田中正議員の一般質問を許可いたします。              〔5番田中 正議員登壇〕 ◆田中正議員 皆さん、おはようございます。議席番号5番、田中正です。よろしくお願いいたします。議長より発言の許可を頂きましたので、通告順に従い市政に関する一般質問を行います。今回は、大きく2点について質問をさせていただきます。 1つ目として、EBPMの推進につながる健康増進計画地域別データ分析事業の実施と今後の活用について―です。近年、地方行政分野においてもEBPMの推進が求められています。EBPMとは、エビデンス・ベースド・ポリシー・メーキングの略称であり、証拠、データなどのエビデンスに基づく政策立案と訳されます。限られた経営資源を有効に活用し、政策効果をより高めるため、これまでの根拠が曖昧な勘や経験といったエピソードや他自治体の先行事例を模倣した政策などに頼ることなく、統計データを分析した上で、各自治体に合った政策を合理的に立案することを目的とする手法であります。今回、EBPMの推進につながる取組として、地域別データ分析事業について質問をさせていただきます。 質問1として、令和元年度における特定健診、長寿健診、がん検診、歯と口の健康診査として歯科検診の受診件数と受診率の対前年比についてお聞かせください。 質問2として、令和元年度の数値の評価と受診率向上に向けた具体的な取組についてお聞かせください。 質問3として、第4次健康増進計画における計画の基本的考え方の基本目標の具体的な施策の実施について。 アとして、生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底。 イとして、栄養・食生活、身体活動・運動、休養、喫煙及び歯・口の健康に関する生活習慣の改善。 ウとして、社会生活を営むために必要な機能の維持向上。 エとして、社会環境の整備についてお聞かせください。 質問4として、地域別データ事業分析についてお聞きします。 熊谷市では、人口動態統計や国保データベース、健診データ、医療介護レセプトデータのほか、健康づくりや高齢福祉などの各分野において、あらゆる統計データや公共交通の整備状況や施設の配置状況、さらには地域まちづくり等の質的なデータなど、様々なデータを有しています。これらのデータを広く分野横断的に集積し、地域を詳細に把握・分析し、これらを科学的根拠として地域の実情に応じた施策、事業の立案を精緻なものとしていくことを目的に、地域別データ事業分析事業が大切になってきます。 そこで、アとして、連合自治会を一つの単位としてデータ分析し、それぞれの地域の特徴をつかみやすいように、市全体及び地域との比較を図やグラフを用いて見える化するとともに、様々な切り口からデータを分かりやすく表示することにより、見慣れた地図上の上に現れる健康指数、年齢構成、公共交通、運動施設、要介護認定率、血圧リスク、生活習慣等々地域の様々な問題を見いだせると思われますが、どのように考えていますか。 次にイとして、平成30年に厚生労働省、経済産業省、日本健康会議が示した健康スコアリングの考えをコミュニケーションツールとして活用することは意義があると思いますが、導入についての考え方についてお聞かせください。 次にウとして、データ分析に用いるアイテムとして、市民アンケート調査から得た生活習慣、運動習慣、地域活動等の情報を用いることにより、さらに詳細な分析結果を得られると思われますが、アンケート調査についてどのように考えますか。また、他市の例を見ますと、例えば、かかりつけ歯医者を持っている高齢者の割合が高い地区ほど自身の歯が20本以上ある高齢者の割合が高い傾向、相関係数0.399と弱い相関が見られるそうです。また、介護健康度とソーシャルキャピタルの相関関係は、相関係数Rイコール0.2959と弱い相関が見られ、社会参加の割合が高い地区ほど介護健康度が高い傾向があるそうです。また、生活習慣健康度と平均歩数の相関関係は、Rイコール0.3491と弱い正の相関が見られ、平均歩数が多いほど生活習慣健康度が高い傾向にあるとか、各種データを分析することにより、様々な情報を得ることができます。 そこで、エとして、相関係数を用いることにより健康度と関連する事項を広く解析できると思いますが、どのように考えていますか。 次に、大きな2番として、前回9月議会でも質問させていただきましたが、公募型プロポーザル方式について質問させていただきます。今回は、ゆうゆうバス運行事業について質問させていただきます。 質問1として、採点基準及び採点方法についてお聞きします。点数配分が1人当たり業務遂行体制は55点、業務提案は20点、経済性は15点、取組姿勢は5点、総合力は5点となりますが、この点数配分にした理由についてお聞かせください。 質問2として、今回の公募型プロポーザル方式の提案により、試験運行と変わった新たな業務内容についてお聞かせください。 質問3として、経済性において落札業者と最低価格業者の差は、点数で38点でありますが、価格として幾らの差なのかお聞かせください。 質問4として、今回の提示額の差が見られるような取組の変更があまり見られないようですが、それでも価格の高いほうに落札した明確な理由についてお聞かせください。 以上で壇上での質問は終わります。再質問、要望等は質問席にて行わせていただきます。 ◎小林教子市民部長 田中議員さんの御質問1、健康増進計画についてお答えいたします。 初めに、各種健診の令和元年度の受診件数と受診率の対前年度比について順に申し上げます。特定健診1万1,404件、2.5%増、長寿健診5,531件、0.1%増、胃がん検診1万1,176件、1.6%増、大腸がん検診1万3,810件、増減なし、肺がん検診1万3,590件、0.1%減、子宮頸がん検診5,628件、0.3%減、乳がん検診4,306件、0.2%減、前立腺がん検診6,010件、0.1%増、骨粗鬆症検診1,617件、0.9%増、肝炎ウイルス検診277件、0.3%増、歯と口の健康診査871件、1.7%減です。 次に、数値の評価と受診率向上に向けた具体的な取組ですが、特定健診ではAI等を活用する業者に業務委託し、対象者の特性に合わせた4パターンの受診勧奨はがきを作成し勧奨を行ったところ、例年より問合せ件数や受診券再発行数が増え、受診率の向上につながりました。これらの実績により前年度国保加入者や通院歴がある健診未経験者等への勧奨が効果的であることから、同対象者を中心に勧奨を継続してまいります。 また、がん検診等では、40歳の未受診者を対象とした受診勧奨はがきの送付や企業との連携によるチラシの配布を行い、受診率の向上に努めています。 次に、第4次健康増進計画における基本目標の具体的な取組ですが、生活習慣病の発症と重症化予防では、特定健診や長寿健診をはじめとする各種健診、特定保健指導ヘルスアップ教室からだ見直し講座などを開催しています。生活習慣の改善としては、朝御飯をしっかり食べる取組、ママパパ教室での妊娠中の栄養指導や食育推進セミナーなどを行っています。 社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上としては、小児う蝕予防対策としてのフッ化物洗口事業ニャオざね元気体操などの一般介護予防事業、児童・生徒のSOSの出し方に関する教育、ゲートキーパー養成講座の開催などを行っています。 社会環境整備として、市民が自ら参加し、地域でのつながりを深めるとともに、自発的な健康づくりを促進するため、公民館で健康講座などを行っています。 次に、地域別データ分析についてですが、科学的な根拠に基づき政策を立案し、分析データを見える化することは、市民の健康づくりの推進にも効果が期待できる取組だと考えます。 次に、健康スコアリングについてですが、市町村等の健康スコアリングは、国民健康保険後期高齢者医療制度及び介護保険の被保険者を対象として健診、医療、介護の状況を一元的にまとめ、制度をまたいでデータを見える化したもので、地域ごとのデータを国、県、同規模保険者と比較し、スコア化することで各保険者が疾病予防や健康づくり、介護予防に役立てる制度です。令和元年度から運用が開始されましたが、現在、活用の検討段階で、国保データベースシステムを用いて市内の地域別データを分析するためには、別にシステム構築が必要となります。また、データ分析を目的とした市民アンケート調査については、市民ニーズの把握に有効であると考えますが、国保データベースシステムから得られるデータとの分析や相関係数などを解析する業務は、情報処理システムの導入等が必要となることから、保健事業への活用について先進事例を参考に今後研究してまいります。 以上です。 ◎山崎実総合政策部長 続きまして、御質問2、公募型プロポーザル方式についてお答えいたします。 初めに、採点基準と採点方法についてですが、熊谷市ゆうゆうバスの事業者の選定については、国土交通省から示されている「コミュニティバスの導入に関するガイドライン」の「選定に当たっては、運行経費の多寡のみを基準とすることなく、収益拡大策、運行の安全性、利用者の利便性、環境への配慮、緊急時の対応能力等の観点から総合的に評価することが重要である」との記載に基づき、くまぴあ号とひまわり号の運行事業者について、公募型プロポーザル競争による選定を行いました。このプロポーザル競争の実施については、評価点数を委員1人当たり100点満点とし、評価採点基準項目と配点については、国のガイドラインを参考に決定し、本年4月17日の公告により周知したところです。 次に、評価項目内の業務遂行体制の点数配分が多い理由については、ゆうゆうバスを運行する上で最も重要である業務遂行体制を理解度10点、実施体制15点、不測の事態等への対応15点、実績15点とした4項目に細分化して評価しており、それぞれの点数を合計して55点としたことによるものです。 次に、くまぴあ号の試験運行時と変わった内容ですが、本格運行では便数を1日7便から9便に増便するとともに、運行ルートについても全線開通した第2北大通線を通り、関東脳神経外科病院を経由する新たなルートとし、利便性の向上を図った点があります。また、バス全面にスクマムのラッピングが施されたデザインとなっています。 次に、選定した事業者の提案価格と最も低い提案価格との差ですが、本年度実施した公募型プロポーザルでは、くまぴあ号とひまわり号の運行事業者を選定しました。くまぴあ号の選定事業者の5年間の経費は1億25万6,300円、最も低い価格を提案した事業者は6,747万7,750円で、差額は3,277万8,550円です。ひまわり号の選定事業者の5年間の経費は1億1,839万950円で、最も低い提案価格も同額となっています。 次に、高額の提案価格の事業者を選定した理由ですが、選定された事業者は、利用者の利便性を考慮したバスルートの設定及び運行便数を提案しており、仮に運行便数を同一とした場合などの経費も比較検討しつつ、国のガイドラインに従い、運行経費のみを重視するのではなく、選定委員会の委員により総合的な評価が行われ選定されたものです。 以上です。 ◆田中正議員 それぞれの質問に対して御答弁を頂きありがとうございました。 それでは、テーマに沿って順次再質問、要望を述べさせていただきます。第4次健康増進計画における計画の基本的考え方について、詳細な説明ありがとうございました。 それでは、再質問1として、歯と口の健康診査の受診者数が871件と少ないと思われますが、今後の受診者増の対策について、どのような対策を考えておりますか、お聞かせください。 ◎小林教子市民部長 お答えします。 令和元年度の対象者は2万4,083人でした。今後の対策として、市報、ホームページ、「メルくま」による周知に加え、今年度から40歳の未受診者へ受診勧奨はがきを送付していますので、今後も継続してまいります。 また、今年度、企業2社と健康づくりに関する協定を締結しましたので、協働事業として啓発チラシの配布などを実施し、受診率の向上に努めてまいりたいと考えています。 以上です。 ◆田中正議員 ありがとうございました。 私ごとではありますが、今年11月に歯が痛くなり、8年ぶりぐらいに歯科医院を受診しました。歯磨きもきちんとやっているつもりでしたし、歯茎から血が出ることもありませんでした。まさかと思いましたが、歯科医師いわく、歯石がびっしり詰まっていて歯周病も中等度以上、あと何年かすると歯が数本抜けますねとのことでした。歯が全く痛くなかったので、つい歯と口の健康診査などは思いもよりませんでした。そのような方は、きっと多くいらっしゃるのではないかと思われます。残念なことにどんなに高価な歯磨き粉を使っても、どんなに高価な歯ブラシを使っても歯石を取ることはできません。定期的に歯科医院にてクリーニングすることが必要です。歯石を放置してしまうと歯周病がどんどん悪化してしまい、その後歯が抜けてしまうことになります。早いうちからの定期的な歯科検診を受けることが必要です。その意味でも歯と口の健康診査は重要になってきます。8020運動、80歳で20本の歯を残す、このことは非常に大切になってきまして、その後起こるフレイルの負のスパイラルの一つに口の働きの衰えとあります。負のスパイラルを断ち切ることにもつながりますので、検診の必要性の大切さをもっと知ってもらうよう啓発活動をよろしくお願いいたします。 次に、質問2として、各教室、講座の実施回数をお教えください。 ◎小林教子市民部長 お答えします。 令和元年度実施事業のうち、主なものを申し上げますと、特定保健指導30回、ヘルスアップ教室25回、高血圧予防教室2回、糖尿病予防教室14回、ママパパ教室18回、食育推進セミナー3回、ゲートキーパー養成講座14回です。 以上です。 ◆田中正議員 ありがとうございました。多くの教室、講座を開設されていることを理解いたしました。 次に、質問3として、地域別データ分析について、どのような地域割りが可能と考えますか。例えば、連合自治会単位、または中学校区単位、または市街地と農村地域を分ける等々あると思いますが、お教えください。 ◎小林教子市民部長 お答えします。 データ分析や政策への活用手法を研究する中で、有効な地域割りについて研究してまいりたいと考えています。 以上です。 ◆田中正議員 ありがとうございました。有効な地域割については、研究のほど、よろしくお願いいたします。 それでは、要望を述べさせていただきます。 ライフスタイルの多様化や少子高齢化などの社会環境の変化により、高齢者保健対策や生活習慣病対策、介護予防、生活困窮世帯への支援など、保健福祉の課題はますます複雑化、複合化しており、個人が自ら行うセルフケアと並行して、行政などによる地域課題やニーズを踏まえた公的なサービス、さらには地域の支え合い活動の地域ケアも併せて充実させていく必要があります。厚生労働省の資料によれば、ボランティアグループ等の地域組織への参加割合が高いほど、認知症リスクを有する高齢者の割合が少ないといった、社会参加と介護予防効果の関係性の研究結果も出ています。こうしたことが当てはまれば、単なる介護予防の啓発にとどまらず、まちづくり活動への参加促進にもつながると考えられます。熊谷市を地域別に分類し様々なデータ解析を行うことにより、地域ごとの状況を捉え、その地域にふさわしい事業展開、より効果的な保健事業を行い、「いきいきあんしん元気で長寿のまちくまがや」を目指していただければと思います。 次に、ゆうゆうバス運行事業について再質問をさせていただきます。 選定された業者は、利用者の利便性を考慮したバスルートの設定及び運行便数を提案しており、仮に運行便数を同一した場合などの経費も比較検討したとありますが、その内容についてお教えください。 ◎山崎実総合政策部長 お答えします。 それぞれの事業者により提案されたルートや運行便数に違いがあったことから、ルートについては経由地などの利便性の面から比較検討し、また、提案価格に影響のある便数については、同一条件となるよう、参考に全事業者が9便運行した場合の経費を試算し、その他の評価項目と併せ、選定委員会において総合的に評価・検討を行い選定したものです。 以上です。 ◆田中正議員 御答弁ありがとうございました。 それでは、要望を述べさせていただきます。 ゆうゆうバス運行事業について、選定プロセスの詳細な説明をいただきありがとうございました。プロポーザル方式は、価格が高くても提案内容がよいと判断されると受託者になるため、提案内容の評価基準について客観性を確保し、募集の際にあらかじめ明示しておくことが必要となります。また、選定の公平性や透明性が問題とされているということを前回の一般質問でも述べさせていただきましたが、採択、不採択にかかわらず、特に不採択になった企業への丁寧な回答が必要になってきます。不採択企業から不信感を持たれることのないような透明性、公平性を確保できるよう、選定過程について丁寧な説明をお願いいたします。 以上で本定例会での一般質問を終わりにします。御清聴ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で5番田中正議員の一般質問は終了いたしました。 申し上げます。この後、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いいたします。理事者におかれましては、次の小林一貫議員の一般質問に関係する方に入場いただき、議員におかれましては、小林一貫議員を除き、途中退席をお願いする一般質問日の議席表Bを参考に入替えをお願いいたします。 暫時休憩いたします。              午前10時30分  休 憩                                                          午前10時39分  再 開
    ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、22番小林一貫議員の一般質問を許可いたします。              〔22番小林一貫議員登壇〕 ◆小林一貫議員 皆さん、こんにちは。議席番号22番、小林一貫です。本日は、妻沼地域の大先輩の議員の皆様がお越しいただきまして、ありがとうございます。御清聴のほどお願いいたします。ただいま議長から発言の許可を頂きましたので、通告に従い一般質問を行います。 令和2年も残すところ20日余りとなりましたが、今朝方の新聞報道を見ますと、埼玉県内の1日当たり感染者最多188人、40代の若い方でも死亡という記事がございました。クラスターの発生が相次ぐ中、記事が目に留まったところでございます。本市の在住者にも新型コロナウイルス陽性反応者の確認報告が毎日伝えられておりますけれども、200名に近づくのも間もなく到来してしまうかなと思うところでございます。よって、本日の議会も、執行部、そしてまた議員のほうも、最低限の人数での議会となっております。 今回の一般質問は、大きい1といたしまして、学校給食の現状について何点か伺います。 初めに、学校給食費の徴収方法であります。過日、埼玉新聞の給食費の公会計化の記事がございました。今までは学校の給食の提供というのは、教育全般と併せて食育も教育の一部であるとされ、実施に当たって給食費の徴収が必要であり、教員の給食費の徴収、管理の負担を減らす公会計化の実施記事でございました。全国的には僅かではありますが、給食費の完全無償化自治体もありますが、ほとんどの自治体で設備、人件費等は自治体で持ちますけれども、食材費は保護者での対応というのが現実であります。 学校給食の公会計化とは何かと申しますと、学校給食費を地方公共団体の会計に組み入れる公会計制度を採用することとありました。文部科学省では、教員の業務負担を軽減させるため、学校給食費の公会計化を促進するとともに、保護者からの学校給食費の徴収、管理業務を地方公共団体が自らの業務として行うことを促進するとあります。そのために実施した調査で、全国では、公会計化が実施されている率は、約4分の1、26.0%、438の教育委員会で、724の教育委員会では予定はしていない。また、埼玉県においても導入しているのは10の市町の教育委員会で16.7%と僅かであるという結果がございました。給食費の徴収について、本市の現状を何点か伺います。 1として、給食費の収納率の推移はどのようになっているか。未納者へはどのような方法で徴収されているか。 2といたしまして、給食提供の方法。本市では給食センター方式、自校方式で給食を行っている2方式でございますけれども、合併して15年が経過しました。現状を維持しているわけでございますが、メリット、デメリットを伺います。 3として、センター方式の一本化の目途はあるのでしょうか。 4として、給食費の公会計化の採用、給食費の無償化への検討はされているか伺います。 大きい2といたしまして、「STOPコロナ地域応援プレミアム付「まち元気」熊谷市商品券事業について伺います。 新型コロナウイルスによる地域社会の事業の自粛が今年の3月から始まり、外出の自粛、飲食、人の集まりを延期または中止、自宅待機ということでは、世の中の経済は回りません。本市始まって以来のプレミアム率30%をつけての商品券販売を実施したところでございます。9月から商品券の利用希望者には各販売店の利用により期待されたところでございますけれども、購入希望者には満遍なく購入をしていただき、残りの商品券にあっては、第二次販売で12月から再度利用可能となったところでございます。事業規模過去最大の26億円の経済支援策の内容について2点伺います。 質問1といたしまして、9月からのプレミアム付商品券の販売率と利用の傾向はどのようになっているか伺います。 質問2として、プレミアム付商品券の再販の申込み、インターネット申込みと往復はがきでの申込み、内容はどのようなものか、また、当選率というのはどのような比率でありましょうか。 大きい3といたしまして、市を挙げてのGo To イートの構想はあるか伺います。 経済産業省は、新型コロナウイルス感染症関連としての支援事業の中にはGo To イート、イベント、Go To 商店街などのその他20種類以上の支援策が盛り込まれております。一時盛んに行われました、利用されておりましたGo To イートにおいては、国の施策で、チェーン店を展開する企業がいち早く参加し、実施をされました。チェーン店も活況を呈しているなと思っておりましたら、11月14日でポイント還元は終了で、ポイントのみの利用という現状となっております。感染拡大防止を行い、文化芸術やスポーツに関するイベントも順次開催されてまいりました。需要喚起の意味合いからもGo To 商店街の事業がありますが、感染拡大の防止策を徹底しながら、商店街がイベント等を実施し、周辺地域で暮らす消費者や生産者等が実施をし、周辺地域で暮らす消費者や生産者等で地元や商店街のよさを再確認するきっかけとなる取組を支援する事業、Go To 商店街事業であります。県内Go To 商店街キャンペーン開催一覧を見ますと、朝霞駅前商店会あるいは蓮田市商工会、さいたま新都心秋祭りと命名して企画している市もございますが、本市ではいかがでしょうか。 質問1になりますが、本市挙げての商店街によるGo To イート企画開催の考えはあるでしょうか。国の経済を回すためには、Go To キャンペーンは地域の活性化、活況を維持するために維持しつつ、新型コロナウイルスの感染を抑えながら継続する国のGo To イート利用者は、多くの限度額を達成したということで終了となりました。また、Go To イートキャンペーン埼玉県プレミアム付食事券、1冊1万2,500円の食事券を1万円で販売、25%のプレミアムも令和2年10月23日から翌年の3月31日までのインターネット販売は、僅か1か月で完売となり、次の販売は12月1日からというインターネットの記事でございました。楽しみにして第2期は買い求めようと思っておりましたら、延期となってしまい、誠に残念なことでございました。 新幹線や飛行機を使って規模の大きい旅行になると、出歩きができない、食事、外出なら簡単に誰でも参加できることでございますので、こちらのほうも早く終了したな、そんな感じがいたします。食事専門のプレミアム付食事券は、1日3食食べるわけでございますから、市内の商店活性化には最高だなと思っております。 次の質問1として、本市独自でのGo To イートキャンペーン企画は検討されているのでしょうか。市民は、簡単に出かけられるキャンペーンを楽しみにしておりますので、今回の一般質問に取り上げたものであります。 以上で壇上での質問は終わりますが、要望、再質問等におきましては質問席で行います。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 小林議員さんから3点にわたり御質問をいただいておりますが、私から2の「STOPコロナ地域応援プレミアム付「まち元気」熊谷市商品券について、総括的にお答えをいたします。 新型コロナウイルス感染症の影響により、全国的に多くの活動が自粛要請され、様々な行事が中止や延期となりました。本市におきましても、外出の機会が減少し、商業者の皆様からは、売上げが急激に減少するなど深刻な状況に直面し、事業の継続が困難になるといった声をお伺いしております。また、本市で5月から実施した「STOPコロナ」小規模事業者緊急支援事業では、申請された事業者の売上げは、平均50%以上も減少していました。このような状況を受け、冷え込んだ消費意欲を喚起するとともに、地元の商業者に消費を誘引することで、市内経済を回復に向かわせる起爆剤が必要との考えから、過去最大規模の発行総額26億円、プレミアム率30%の商品券発行事業を9月から実施したところでございます。 感染症の影響が全ての世帯にまで及んでいることから、今年度は全市民の方を対象に購入引換券を郵送し、1次販売では70%を超える市民の方に商品券を御購入いただきました。購入に際しては、郵便局、JAくまがや及び市内の大型商業施設の御協力を得て、1次販売は全部で43か所の窓口で商品券を販売し、窓口を分散することで感染拡大の防止に最大限の配慮を図るとともに、2次抽せん販売では、インターネットや往復はがきによる申込みとし、できるだけ接触機会の減少に努めたところでございます。 現在、2次抽せん販売が終了し、発行総額の99.8%、約25億9,600万円の商品券を購入いただきました。また、12月10日、昨日時点で約18億4,300万円、およそ70%が市内のお店で利用されております。使用期限は来年の1月31日までとなりますので、感染予防に万全を期しながら、市民の皆様に積極的に御利用いただくことで、落ち込んだ地域経済の回復とまちの活性化につなげてまいりたいと考えております。 以上です。 ◎松岡八起産業振興部長 続きまして、プレミアム付商品券の販売率と利用傾向についてですが、9月1日から10月30日まで実施いたしました1次販売では、商品券発行総額20万冊に対し72.5%、14万4,919冊を御購入いただきました。 次に、利用傾向ですが、9月の販売開始後、12月10日の換金申込み分までで、市内の大型店舗が約78%、大型店舗以外が約22%の利用となっております。 次に、2次抽せん販売ですが、1次販売の未購入部分を対象に10月15日からインターネット及び往復はがきによる申込みを受け付け、それぞれの申込み期限までにインターネットによる申込者数は2万2,265人、往復はがきによる申込者数は9,268人、合計3万1,533人の申込みをいただきました。2次抽せん販売の対象となる未購入分5万5,081冊を上回る申込みがありましたことから、機械的に抽せんを行い、結果として当選確率が61.4%、当選者数が1万9,081人となりました。なお、抽せん結果が分かりにくいとの過去の反省を踏まえ、当落ともにその結果をはがきやメールなどでお知らせをしております。 続きまして、商店街等によるGo To イートについてですが、12月1日から令和3年1月17日までの間、熊谷商店街連合会が熊谷商工会議所と共催でGo To キャンペーンの一環であるGo To 商店街事業「いいねがいっぱい!ゴートゥークマガヤキャンペーン」を実施しています。その中で新しい生活様式の下、年末年始の市内消費を促進させるため、スマートフォンから専用サイトにアクセスし、参加店舗でお買物をした際に発行されるレシートや領収書の写真を添付して応募すると、地域にちなんだ景品がもらえる「クマガヤいいね・発見!体験!レシート大抽選会」を実施しております。 また、中心市街地のアズ熊谷、ティアラ21、ニットモールの大型商業施設3館が中心となり、飲食や雑貨などの市内専門店50店舗が参加し、12月4日から25日までの間を「買って、食べてまち元気ウイーク」と題し、参加店舗で500円以上の買物をすると、お得な買物券等が当たるスクラッチカードがもらえる事業を実施しており、工夫したアイデアで市内の消費を促進する効果的な取組であると考えております。 次に、本市による実施検討ですが、現在、国のGo To キャンペーンの各種事業やマイナポイント事業、また、本市のプレミアム付商品券の発行など、消費者にメリットがある施策が展開されています。加えて本市では、消費の市外流出を防ぎ、市内の需要を拡大する観点から、一部の補助金等をプレミアムのない「まち元気」熊谷市商品券として交付もしていることから、現在のところ、熊谷版のGo To イートキャンペーンを実施する考えはございません。 以上です。 ◎田島斉教育次長 続きまして、御質問1、学校給食の現状についてお答えをいたします。 初めに、給食費の収納率の推移、未納者への対応についてですが、平成29年度と平成30年度はいずれも98.59%、令和元年度は98.4%で、未納者への対応は学校側が主に在校生を、教育委員会が主に卒業生を対象に督促状の発送や戸別訪問等による納付督促を実施しています。 次に、メリット、デメリットについてですが、センター方式は衛生面や食物アレルギー対応等について、管理を一元化できることから、効率的な運営が可能となる反面、給食提供までに時間がかかります。自校方式は、食育上有効であることや出来たてを提供できる反面、衛生面やアレルギー対応等について学校ごとの管理の徹底が必要となり、運営上の負担が大きくなります。 次に、センター方式の一本化のめどについてですが、自校方式を採用する学校もセンター方式に順次統合し、市内の子供たちに同じ調理方式で安心・安全な学校給食を提供したいと考えています。また、統合に当たっては、学校給食衛生管理基準に定められている調理後2時間以内の喫食が可能となる建設場所を検討してまいります。 次に、給食費の公会計化の採用と給食費の無償化への検討についてですが、公会計化については、センター方式への一本化と合わせて、必要となる組織体制や新たな業務システムの導入など、課題の整理を進めてまいります。 また、児童・生徒全員の給食費無償化につきましては、新型コロナウイルス感染症への緊急的な支援策として10月からの半年間実施するもので、次年度からは今年度10月から予定していたとおり、第3子以降の給食費無償化を実施したいと考えています。 以上です。 ◆小林一貫議員 小林です。御答弁を頂きましてありがとうございました。給食費の収納率については98.4%、ほとんどの保護者が完納されていることは分かりました。今の時代ですから、現金持参は考えられませんけれども、口座振替方式ですと、期日までに入金しておれば問題なく引き落とされていきます。しかし、未納期間が長くなると、お支払いの金額が重なり、次第に大変になるわけでございます。生徒に手紙をお渡しするというお話もございましたけれども、解決しないと電話まではできるかなと思いますけれども、家庭への集金はなかなか難しいのではないでしょうか。学校の授業のお話は、先生も仕事ですから率先してお話可能でございましょうが、給食費の督促までは1回はできるでしょうが、2回、3回となると、お話しするのも御苦労が目に見えてまいります。学校の先生も授業のほかに集金までとなると、気苦労も大変なのは理解できます。また、卒業生からの徴収についても既に学校にいないわけですから、督促状は送付できますけれども、戸別訪問となると、これまた大変なことかなと思うところでございます。 再質問1になりますが、給食費の納付率、未納扱い、令和元年度1.6%とありますが、人数と年間金額はいかほどでしょうか、伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 給食センターと自校式校の合計で申し上げますと、未納者数は令和元年度の現年度分と過年度分の累計で456人、また、現年度分1年間の収入未済額は約100万円、過年度分が約900万円で、合計金額は約1,000万円です。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。累積が1,000万円という金額は、大変な金額になっているわけでございます。未収入の金額、1年間で100万円ということでございますから、これをいかに少なくするかが問題のようであります。 再質問2になります。在校生は学校で対応し、卒業生は教育委員会での督促業務とありますが、債権総額と収入済額、未収金での債権放棄というのは毎年出るのでしょうか、伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 令和元年度の現年度分と過年度分を合計した総額は約6億3,000万円で、収入済額は約6億2,000万円です。また、債権放棄については、これまで実施していません。 以上です。 ◆小林一貫議員 債権は放棄していないとのことですが、実質的にはもらえない金額が積み重なっていくのかなと思うところでございます。 再質問3になりますが、給食無償化の中で、本市で生徒1人当たりの年間給食費、そして、第3子の無償化対象人数、予算額はどのようになるでしょうか、伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 年間給食費を地区別に小学校、中学校の順で申し上げますと、熊谷地区及び江南地区は4万1,800円、5万600円、大里地区は4万4,000円、5万2,800円、妻沼地区は3万9,600円、4万5,650円です。また、小・中学校に児童・生徒が3人以上在籍している世帯の第3子以降無償化対象人数は、本年10月現在で約600人、年間で必要となる予算額を試算すると約2,530万円です。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。地区別給食費を見ますと、年間で小学校では給食センター方式ですと4万1,800円、中学校では5万600円の費用ということが分かりました。大里地区におきましては、小・中学校とも約2,000円ほど高くなっているようであります。また、妻沼地区では、小学校では2,000円、中学校では4,000円程度安いことになっているようでございますが、妻沼地区においては、米飯を持参する日が何日かあるようでございます。保護者からは、煩わしいという声も聞こえてきているところもございます。また、妻沼小の給食の試食に参加させていただきましたが、校長先生の話によると、米飯を持ってこない児童が何名かいるので、生徒のために予備の米飯を用意しているとの話も伺いました。本市での第3子無償化、公約どおり次年度は実施されるようですが、対象人数は600人、そして、予算は2,530万円ということは分かりました。 再質問の4になります。学校給食の無償化で第2子まで拡大して公表することになると、子育てするなら熊谷市、そんなPRには効果があると思いますが、人数と予算額を伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 第2子以降まで無償化した場合の対象人数は約4,400人で、年間で必要となる予算額を試算すると約1億9,100万円です。 以上です。 ◆小林一貫議員 それでは、第2子までとなると一気に約4,400人に増加し、1億9,100万円、全生徒無償化というと6億2,000万円ということで、こちらのほうは受益者負担の原則で、現在は現状維持でいく方針のようでございます。 学校給食の無償化の概要は、全国では76の自治体が小・中学校無償化を実施しているとの記事もございます。埼玉県では、滑川町、人口1万9,519人の町が実施しておりますが、出生率は若干他市に比べて多いように見受けます。小鹿野町の1万1,990人、神川町の1万3,860人、東秩父村の2,565人という小規模の町村が現在は実施しているとのことでございました。 再質問5になります。本市で学校給食に係る1年間の維持費、人件費等、公費負担額と給食費の保護者負担額はいかほどでしょうか、伺います。 ◎田島斉教育次長 お答えします。 公費で負担した施設の維持管理経費や運営経費、人件費等の令和元年度決算額の総額は、約11億6,200万円です。なお、県費負担となる栄養士等の人件費や私会計で支出している自校式校に係る給食の材料費、案分できない自校式校の電気代等は、この中に含めていません。また、私会計の自校式校に係る給食費を含む、保護者が負担した学校給食費は、約6億2,000万円です。 以上です。 ◆小林一貫議員 ありがとうございます。学校給食の提供では、センター方式での衛生的な面と食物アレルギーの対応では、一元化できるメリットは大変大きいと思われます。市長の政策提言11にありますように、よりよい学校給食の在り方は、まだ二ツ星というところでございますので、第1期事業の星宮小と成田小の統合に続いて、第2期事業の男沼小、太田小、妻沼南小の統合予定の年度には、給食センター方式で提供できるように、準備を地域の保護者の皆様に御理解いただきながら進めていただけることを要望します。学校給食センターを竣工して、おいしい学校給食が提供できることを心待ちにしております。 最後に、学校給食費の公会計の取扱いについて、センター方式の実現と合わせて進めるとのお答えを頂きました。インターネット記事ではありますが、群馬県では全ての公立小・中学校が学校給食の公会計化を100%達成しているとの記事もありました。埼玉県では大きい都市では、川口市、川越市をはじめ、朝霞市、鶴ヶ島市、ふじみ野市、八潮市と、合わせて10の市町は全て公会計とのことでございます。準備や検討中がさいたま市をはじめ、16市町とありますので、本市も給食センター完成時には学校給食の公会計都市としてスタートできることを期待をしております。 次に、ナンバー2の「STOPコロナ地域応援プレミアム付「まち元気」熊谷市商品券については、市長からも総括的な答弁を頂き、本市の現状は理解できました。今回の販売所は、市民に近くて交換できると大変好評で、2次販売もあらかじめ交換する場所は指定されており、理想的なようでありました。1次販売では、全市民が希望する方は購入できたこと、70%を超える市民が利用でき、納得してくれたようでございます。2次販売の申込みも状況を見ると、インターネット申込者は2万2,000人、7割の方はインターネット、そして、はがきが3割弱という結果を見たとき、デジタル化への流れは来ているなと感じたところでございます。プレミアム付商品券の利用内訳を見ると、大型店舗が約8割、中小店舗が2割と僅かであることもまた分かりました。 再質問6として、5万5,081冊の未購入がございまして、11月30日の締切りとなりました。集計結果はどのように出たのでしょうか、伺います。 ◎松岡八起産業振興部長 お答えします。 11月30日で2次販売を終了し、1次及び2次の販売を通して用意した20万冊のうち合計19万9,701冊を販売し、残りの冊数は299冊となっております。 以上です。 ◆小林一貫議員 分かりました。なかなか100%というのは難しいようでございます。 大きい3、市を挙げてのGo To イート構想について。人が来ないので困る、人口減少で商店街が盛り上がらない、コロナ禍で活気も出ず、政策コロナ禍対応で平均した来客の工夫を実行したり、工夫をしてテストするGo To 商店街構想がございますが、熊谷市もこれに沿って補助金も若干頂きながら、熊谷市中心市街地のアズ熊谷、ティアラ21、ニットモール、大型商店街駅ビル3館を中心として、飲食や雑貨などの市内の専門店50店のキャンペーンの店内を先日散策しましたが、参加店での買物でスクラッチカードをもらいましたけれども、今まではこのアイデアがあったので、スタートしたと思いますが、国のGo To イートの500ポイントを活用した体験をすると、スクラッチカードではちょっと寂しい感じがいたしました。少しでもプレミアムがついていただけるともっと活気が出るかなと感じたところでございます。 最後に、本市Go To イートキャンペーン企画は考えていないとの答弁でありましたが、飲食関係のお店は自粛生活の要請で売上げが半減しているとのことでございます。支援金をお店に支払っても、すぐになくなってしまうわけでございます。飲食店の休業協力金を支給しても、僅かで終了でございますし、寂しさはあるわけでございますから、ぜひとも本市で2割プレミアムを出して、食事券を買っていただき、市全体に活気が出るのかなと思ったところでございますが、いかがでしょうか。県のGo To イートの食事券も10月に発売し、すぐに完売となりました。12月1日には2次販売がインターネットでは出ておりましたのですが、これもコロナ禍の関係で延期ということでございます。気軽に参加できるのは、本市独特でのGo To イート食事券発売かなと思ったところでございます。今から企画しても3か月、4か月は先のことになるかなと思うのでございますので、今回の一般質問に取り上げたところでございます。 以上、要望を申し上げまして、12月議会一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で22番小林一貫議員の一般質問は終了いたしました。 申し上げます。先ほどと同様に、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いいたします。議員におかれましては、中島千尋議員を除き、議席表Aを参考に入替えをお願いいたします。 暫時休憩します。              午前11時22分  休 憩                                                          午前11時32分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、2番中島千尋議員の一般質問を許可いたします。              〔2番中島千尋議員登壇〕 ◆中島千尋議員 皆さん、こんにちは。2番、中島千尋でございます。議長の許可を頂きましたので、通告の順に従いまして一般質問をさせていただきます。 今回は、女性の視点を生かしたまちづくりについてです。12月7日の日本経済新聞にこのような記事がありました。アメリカ大統領選に関して、「バイデン氏、要職に多様性重視 女性や少数派積極起用」。ハリス次期副大統領をはじめ、財務長官、行政管理予算局長、大統領経済諮問委員長と、要職の多くが女性で、特に経済政策は女性主導という記事でした。また、今年の新型コロナウイルス対策では、ドイツのメルケル首相は、スーパーマーケットのレジで働く人たちに感謝を伝え、ニュージーランドのアーダーン首相は、子供を寝かしつけた後、自宅からカジュアルな姿で国民へメッセージを送りました。いずれも生活感にあふれ、それらのメッセージは国民の共感を呼びました。 一方、世界の2020年のジェンダーギャップ指数を見ると、日本は153か国中121位という結果でした。このジェンダーギャップ指数とは、政治、経済、教育、健康の4つの分野のデータから作成されています。日本は、4つの分野のうち、特に政治に対する女性の参画が遅れています。内閣府男女共同参画室が作成した第4次男女共同参画基本計画によると、社会のあらゆる分野において30%の割合で女性の参画を目標としています。男女共同参画社会の実現に向けて、指導的地位に就く女性を増やすことが必要であると計画の中に書いてあります。 熊谷市でも様々な分野で女性の占める割合が国の目標である30%を目指すことが重要と考えます。なぜなら男女比が偏った議会や会議では、市民の声を十分に反映できず、議論や政策にも偏りが生じます。女性の比率が高まることで女性の視点や母親の声を反映させることができ、暮らしやすい社会へつながると考えます。熊谷市って住みやすいねと言われるまちにしていきたいです。 そこで女性の視点を生かしたまちづくりの一つとして、女性の視点を生かした防災について質問をいたします。女性の視点を生かした防災は、多様性への配慮、要支援者の障害者、高齢者、闘病者など、そして、乳幼児や子育て世代、外国人、ペット同行避難者など、様々な方に対してのきめ細やかな視点を生かすことができます。現状では、育児や高齢者、障害者の介護をしているのは女性が多く、災害時に直面する問題点の多くを女性が抱えています。東日本大震災の避難所生活では、女子トイレの数や女子更衣室、女性の洗濯物を干すスペースなどが不足していました。そして、トイレを我慢する、下着を替える回数は少なくなり、皮膚を清潔にできず、膀胱炎や女性の感染症の悩みなどが多々出ました。そのような悩みを相談する女性リーダー育成なども課題となります。そして、女性の細やかな視点を取り入れてうまくいった事例では、避難所に来られず在宅で避難している方々のために、女性の民生委員が避難所に来ている物資をそうした世帯にも配ろうということで、安否確認も含めて地域の方々と一緒に配布したそうです。また、子育て中のママさんグループは、女性リーダーが音頭を取り、子供の預け合いをし助け合いして女性の活躍が目立ったそうです。このようなことを踏まえて、まずは熊谷市において女性がどのように防災に携わっているのか、現状をお聞きします。 1つ目の質問です。現在の防災士の人数と、そのうちの女性防災士の人数、また、取得支援の内容をお聞かせください。 2、防災士に対しての講習会等の内容とその頻度をお聞かせください。 3、市民向け防災講習会の回数と人数及び女性の割合をお願いします。 4、避難所運営において、女性に配慮している点はありますか。 5、本市において女性向け防災ハンドブックの発行はありますか。 6、熊谷市防災会議委員の女性の割合は。 7、熊谷市地域防災計画は、何年置きに改定するのでしょうか。 8、消防団員の人数と女性消防団員数をお聞かせください。 9、消防団員は、どのような講習を実施していて、年にどのぐらい実施しているのでしょうか。 以上をお願いいたします。 続きまして、女性の活躍の場についてです。活躍の場は様々ですが、今回は女性の職業生活における活躍の場について質問いたします。 女性の職業生活において、その希望に応じて十分に能力を発揮し活躍ができる環境の整備を目的とした、いわゆる女性活躍推進法があります。そこで、女性の力を最大に発揮することが成長戦略の中核をなすものとされています。本市においては、次世代育成のための熊谷市特定事業主行動計画の中で、職場全体が協力して子育てしやすい環境となるよう、ワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んでおりますが、女性活躍推進行動計画では、子育て中の職員に限らず、全ての女性職員が能力を発揮し活躍できる環境を整備することを主眼としています。 国立女性教育会館のミニ統計集によると、現在45歳から60歳までの女性就業者は80%を超えています。女性就業者数は増えていますが、勤続年数は男性よりも短く、パート、アルバイトの76.5%が女性というデータがあります。やはり正規職員として働く女性を増やすことが大切だと思っております。そこで、熊谷市の職員の現状をお聞きします。 1つ目として、熊谷市職員の人数と女性の割合についてお願いします。 2、課長級以上の女性職員数をお伺いいたします。 次の質問に移ります。女性の活躍が望まれる仕事の中には消防士があります。お風呂屋さんでパートをしている方から、お風呂上がりに倒れるお客様が多いのだという話を聞きました。命に関わることなので、倒れた後、様子をうかがうのではなく、すぐに119番をするというルールになっているそうです。女性が倒れた場所にもよるそうですが、湯舟のある洗い場や脱衣所まで救急隊の方に入っていただき搬送するそうです。ほかのお客様にとっても女性救急隊がいると本当に心強いと言われました。消防士、救急救命士で女性が活躍することは、安心なまちづくりにもつながることであり、私もぜひ活躍してほしいと思っております。そこで、女性活躍の場について、引き続き消防職員について質問いたします。 3番目の質問として、熊谷市の消防職員の人数と女性消防職員の人数をお願いします。 4、消防職員採用試験を受けた女性の人数を過去5年間教えてください。 5、熊谷市内の消防署の数と女性消防職員が勤務できる勤務地は何か所ありますか。 6、救急救命士の資格を取得している女性職員の人数を教えてください。 7、今までに女性職員で離職した職員の人数を教えてください。 壇上での質問は以上です。再質問等は質問席で行います。 ◎上山武危機管理監 中島議員さんの御質問1のうち、女性の視点からの防災についてお答えします。 初めに、防災士ですが、市内には11月末現在で177人おり、そのうち女性は13人となっています。本市では、資格取得の際の受講料や受験料などの経費の2分の1で、3万円を上限として助成しており、これまでこの制度を利用して資格を取得した方は52人、そのうち女性は5人となっています。 次に、防災士の講習会ですが、年に1回防災士の方にお集まりいただき、意見交換やグループワークを行っています。 次に、市民向けの防災講習会ですが、自治会や自主防災会、事業所、各種団体などからの要請に応え、昨年度は40回実施し、参加人数を平均すると約50人、そのうち約半数が女性となっています。 次に、避難所ですが、令和元年東日本台風の経験から、避難所となる各小・中学校には簡易トイレの目隠しや更衣室に使えるようにワンタッチテントを配備したほか、防災倉庫には粉ミルクや使い捨て哺乳瓶、生理用品を備蓄しています。また、長期にわたり避難所を開設する場合に設置することとしている避難所運営委員会には、女性の視点を取り入れた避難所運営を行うため、複数の女性に参加していただくようにしています。 次に、女性向け防災ハンドブックですが、新しい防災ハザードマップには、避難時に女性が持ち出すとよいものを記載しましたが、既に女性向けハンドブックを発行している自治体の情報なども収集し、研究してまいりたいと考えています。 次に、防災会議委員の女性の割合ですが、全委員49人中女性は6人で割合は12.2%です。 次に、地域防災計画の改定ですが、特に周期を決めているわけではなく、国や県の計画が大きく変更になったときなど、必要に応じて改定することとしており、現在来年度の改定に向け作業を進めています。 以上です。 ◎橋本政佳消防長 続きまして、消防団についてお答えいたします。 初めに、消防団員の人数と女性消防団員数ですが、令和2年12月1日現在で485人で、そのうち女性消防団員は14人になります。 次に、講習会については、市民や企業向けに消防本部警防課で主催する救命講習に指導員として参加していただいております。例年は50回程度講習会を実施していますが、令和2年度はコロナ禍のため、20回の実施を予定しています。 続きまして、女性活躍の場についてのうち、女性消防職員についてお答えいたします。 職員数は、令和2年4月1日時点で245人、そのうち女性消防職員は9人です。 次に、消防職員採用試験の受験状況ですが、平成28年度から受験者総数、女性受験者数の順でお答えいたします。平成28年度32人、1人、29年度32人、1人、30年度は未実施、令和元年度28人、ゼロ人、2年度24人、1人です。 次に、消防署の数は1本部、3署、3分署となりますが、消防本部と熊谷消防署は同一の建物となりますので、6施設となります。女性消防職員は、消防本部、熊谷消防署と中央消防署の2施設に勤務ができます。また、消防本部各課と熊谷消防署、中央消防署の予防係では毎日勤務に、宿泊施設を整備している消防本部指令課、熊谷消防署と中央消防署では、当直勤務に就くことができます。 次に、救急救命士資格を取得している女性職員は5人です。 次に、女性職員の離職人数ですが、平成3年度に女性消防職員を初めて採用して以来、10人の女性消防職員を採用していますが、離職者は1人です。 以上です。 ◎栗原隆行総務部長 続きまして、職員数等についてお答えします。 職員数は、令和2年4月1日時点で、消防職員を除き1,086人で、そのうち女性職員は401人、率にして36.9%です。また、課長級以上の職員は96人で、そのうち女性職員は10人、率にして10.4%です。 以上です。 ◆中島千尋議員 それぞれに御答弁ありがとうございました。順次再質問をさせていただきます。 まずは、女性の視点からの防災についてです。年に1度の防災士講習会では、どのような意見があったのでしょうか。 ◎上山武危機管理監 お答えします。 テーマごとに申し上げますと、町なかの防災力強化では、学校へのPRや商店街で組織をつくることなど、実効性のある防災訓練では、支援が必要な人の参加や若い人が参加しやすい訓練とすることなど、防災士育成では、防災士のPRを行うことや資格取得費用の全額補助などの意見がありました。 以上です。 ◆中島千尋議員 自主防災組織が熊谷には241ありますが、満遍なく防災士がいることが理想で、特に女性防災士を増やし、女性の視点からの防災が反映できることを望みます。ぜひ女性防災士を増やすPRをよろしくお願いいたします。 続きまして再質問です。熊谷市では、防災士の資格取得費を助成していますが、年間何人の取得目標にされていますでしょうか。これまでの実績を踏まえて教えてください。 ◎上山武危機管理監 お答えします。 毎年度15人分の予算を組んでおり、直近3年間の状況は、平成29年度8人、30年度4人、令和元年度は12人となっています。 以上です。 ◆中島千尋議員 できれば予算分15名のうち3割程度の5人は女性に取得してもらいたいです。先ほどの答弁にもありましたが、市民向けの防災講習で参加者の約半数が女性となっているということなので、そのような場で女性に防災士のPRなどもよろしくお願いします。 日本防災士機構のホームページには、防災士の平常時の活動として自主防災組織や消防団の活動にも積極的に参加しますと記載がありました。消防団において熊谷の女性消防団は、防災訓練などではてきぱきと消火や救護訓練を行っていました。大きな声での声がけや行動力はすばらしいと思いました。女性消防団の増員PRも同様によろしくお願いいたします。そして、防災士と消防団の交流の場があると、一層強固な自主防災組織になるのではないかと思います。女性の視点からの防災についての再質問は以上となります。 要望となりますが、防災会議委員の女性の割合が12.2%とのことでしたが、ぜひ国の目標であります30%を意思決定の場に起用し、多くの女性の意見が反映できるよう配慮をよろしくお願いいたします。また、昼間の災害に対応できるよう、女性防災リーダー育成講座などを実施している自治体もあります。熊谷市においても、そのような育成講座の検討をお願いいたします。 また、今回作成された新しいハザードマップは、見やすく分かりやすいと市民の方からお褒めの言葉を頂きました。サイズが大きいので、本棚で見つけやすい、さらに防災メモに書き込みができて家族に周知ができる、いろいろな情報のQRコードがあって検索しやすいと意見がありました。そこに女性向けの情報も載っていますが、他市で発行している防災ハンドブックには、女性の視点が豊富に生かされています。本市でも女性向けのハンドブックや女性の視点を豊富に生かしたハンドブックの作成をぜひ検討をよろしくお願いいたします。 以上で、女性から見た防災を終了します。 続きまして、女性活躍の場について再質問させていただきます。熊谷市の職員のうち36.9%が女性職員ですが、課長級以上の女性職員は10.4%と少なくなります。なぜ女性の課長級以上が少ないのでしょうか。何点か質問させていいただきます。 1つ目は、熊谷市職員の男女別の勤続年数を教えてください。 ◎栗原隆行総務部長 お答えします。 男女別の平均勤続年数ですが、本年4月1日時点で、男性17.9年、女性16.8年、全体では17.5年です。 以上です。 ◆中島千尋議員 勤続年数が長いと、管理職に就く方のパーセンテージが上がると思いましたが、熊谷市の職員の男女別の勤続年数は1年程度の違いでほぼ同じということでした。 続いて、再質問です。女性活躍推進のための情報公表によると、熊谷市の将来管理職になりたいと思う女性職員の割合が19.1%と低いですが、どのように改善すればよいと思われますか。 ◎栗原隆行総務部長 お答えします。 女性職員が持つ不安の一つとして、仕事と家庭の両立ができるかということが挙げられております。そのため、キャリアデザイン研修を充実させ、また、子育てをしながら活躍している女性職員のロールモデルを見える化するなど、若いうちから管理職を目指してもらえるよう環境整備に努めてまいります。 以上です。 ◆中島千尋議員 子育てや家事をしながら活躍するには、周りの協力や環境整備はとても重要になると思います。課題を明らかにして、仕事が生きがいの一つと思ってもらえるようによろしくお願いいたします。 続いて、再質問です。現在、課長級以上の女性は10.4%で、本市の目標10%を達成していますが、政府は少なくとも30%としているのですが、なぜ目標を10%としたのでしょうか。 ◎栗原隆行総務部長 お答えします。 計画策定当時、本市の課長職以上の女性職員は7.1%で、全国市区町村の平均12.6%を下回っており、国の掲げた目標とは大きな開きがありましたので、着実に段階を踏んで比率をアップできるように、本市に合わせた目標を設定したところでございます。 以上です。 ◆中島千尋議員 着実な改善はすばらしいことと思います。令和3年には計画の見直しがあるとのことですが、次の目標は国に近づくようによろしくお願いいたします。 続きまして、消防職員について再質問させていただきます。 現在、熊谷市に消防職員は9人ということですが、市民の方から女性消防職員のニーズがあります。また、今までに離職数が1人と少ないということは、仕事にやりがいがあり、責任感が持てる仕事なのではないでしょうか。 そこで質問です。女性消防職員の採用試験の受験者数を増やすには、どのような取組が必要とお考えでしょうか。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 学校訪問や説明会などで現在、各所属で勤務している女性職員が救急救命士や指揮隊として現場で活躍する姿、また、消防学校に教官として派遣され、学生を指導する姿を紹介し、仕事の魅力を積極的にPRするなど、採用広報の強化が必要と考えています。 以上です。 ◆中島千尋議員 男性に引けを取らない身体能力や判断力を持っている女性も多くいますので、ぜひ学校訪問などで採用広報をよろしくお願いいたします。 続いての再質問です。女性活躍推進の課題解消において、女性消防職員が占める割合について目標設定はありますか。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 女性活躍推進法に基づき計画した、「「女性消防吏員の活躍」に向けた熊谷市消防本部特定事業主行動計画」の中で、消防吏員に占める女性消防吏員の割合を5%まで引き上げることを目標としています。 以上です。 ◆中島千尋議員 採用試験受験者数を増やし、5%の目標、約12人前後となりますが、ぜひ達成をよろしくお願いいたします。 次の再質問です。女性消防職員が勤務できる施設とは、他の施設とどのようなところが違うのでしょうか。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 毎日勤務者を配置するには更衣室、トイレを、当直勤務者を配置するには更衣室、トイレのほか仮眠室や浴室など施設整備が必要です。 以上です。 ◆中島千尋議員 先ほどの答弁では、6施設のうち女性が勤務できるのは2施設とのことでした。6施設全てに女性が勤務できるようにして、熊谷市全体で女性消防職員が活躍でき、市民の皆様の安心につながるようによろしくお願いいたします。 最後の再質問となりますが、女性消防職員の採用を増やすには、施設や環境の整備が必要だと思います。例えば、救急車の担架で患者を上下にする際など、身体的な負担や安全性の向上に重要な電動ストレッチャーなどは、熊谷市に導入されていますでしょうか。 ◎橋本政佳消防長 お答えします。 東京消防庁で試験的に1台を導入していると聞いておりますが、本市では導入していません。 以上です。 ◆中島千尋議員 導入されていないということですが、女性職員はもちろん、男性職員の足腰の負担の軽減や患者さんにとっても安心・安全につながることが期待できます。今後、ぜひ導入の検討をよろしくお願いいたします。 繰り返しになりますが、女性の消防士や救急救命士は、熊谷市民にとって必要で強く望まれています。環境整備や採用試験受験者増のPRをぜひよろしくお願いします。 以上で、女性活躍の場について終わります。 改めて、男女共同参画社会とは、男性も女性も意欲に応じてあらゆる分野で活躍できる社会とあります。女性の社会参画が多くなれば、女性の視点も生かした社会になり、男性も女性もみんなが望む暮らしに近づくと思います。熊谷市のあらゆる分野で国の目標の30%、女性の割合30%を達成して、誰もが住み続けたいまちになることを願い、本定例会の一般質問を終了します。ありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で2番中島千尋議員の一般質問は終了いたしました。 暫時休憩します。              午後 零時03分  休 憩                                                          午後 1時05分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、16番守屋淳議員の一般質問を許可いたします。              〔16番守屋 淳議員登壇〕 ◆守屋淳議員 議席番号16番、守屋淳です。皆さん、こんにちは。ただいま影山琢也議長より発言の許可を頂きましたので、通告の順に従いまして一般質問させていただきます。 今回は、コロナ禍での笑顔と絆のまちづくりについてです。昨年に開催されましたラグビーワールドカップ2019日本大会は、試合会場となりました本市を含め、日本国内に感動と熱狂の渦を巻き起こしました。その大きな印象を残しつつ、さらなる飛躍を目指そうとした矢先に新型コロナウイルス感染症が発生し、拡大する事態に陥りました。今なお、陽性者数は増加傾向にあり、社会全体に大きな影響を及ぼしています。本市におきましても、陽性者数の推移は10月31日まで58名でありましたが、11月に入り急激に増加し、昨日、12月10日現在、197名となり、僅か40日間で139名の新規感染者が、となりました。感染されました方々にお見舞いを申し上げます。また、医療従事者の皆様方の御尽力に深く感謝を申し上げます。まだまだ収束が見えない状況にあっても、私たちは前向きに捉えて進んでいかなければなりません。このような時代の今だからこそ、これからを考え、チーム熊谷で目的意識を高め合うことが大事であります。執行部の皆様におかれましては、既に市民の皆様を支援する施策に取り組んでいることと存じますが、私自身もコロナ禍で希薄化してしまいがちな他者との連帯意識を、励ましを送る取組によって取り戻していく必要があると考えます。そこで、コロナ禍での笑顔と絆のまちづくりについてを題とさせていただき、一般質問を始めさせていただきます。 ウィズコロナという言葉に象徴されるように、当分の間はこのウイルスと共存する環境社会が想定されます。日本国内においても1日の感染者数が過去最高を更新している状況に注意を払いながら、引き続き新しい生活様式となる身体的距離の確保やマスクの着用、手洗い、うがいの励行と換気、そして、3密の回避という基本的な感染予防対策を一人一人が根気よく努めていくことが重要であります。 しかし、目に見えない感染症との闘いが間もなく1年を経過する中で様々な問題が発生しております。4月の緊急事態宣言から自粛期間が続く中、コミュニケーション不足や孤立感が増大し、ストレスが募ることにより偏食や暴飲暴食、不眠などを引き起こし、生活習慣が乱れる危険性があります。未知の、見えないウイルスが身近に存在する生活の中で、不安や恐怖心、誤った情報から偏見や差別が生まれる危険性もあります。 また、雇用関係の悪化から、失業などによる経済的困窮、家庭にいる時間が長くなったことによるDVや育児、介護疲れの悩み、そして、学生の学習環境の急変といった問題が自分の中で抱え切れない大きな苦しみとなり、自ら命を絶つ人が増加傾向にあります。厚生労働省の統計によると、自殺者数は年々減少傾向にありましたが、今年7月以降は、4か月連続で前年の同じ月より増加し、10月は暫定値ながら約4割多い2,158人に達しています。特に憂慮すべき点は、コロナ禍以降、女性の自殺が目立っており、10月は852人で、前年の同じ月より約8割も増えている状況です。事態は極めて深刻であります。自殺の防止には、身近な人の存在と見守りが大切であります。心身ともに疲弊している人は、周囲に助けを求められず孤立しやすいため、家族や友人、地域住民が声をかけ合いながら、自分たちから笑顔を投げかけながら、相手の表情の小さな変化も見逃さないように寄り添い、支える取組が必要であります。 ここでウイルス学を専門とする東海大学医学部の山本典生教授の免疫についての説明を紹介させていただきます。免疫とは、体に侵入してきた病原体を体から追い出したり、攻撃を加えたりする働きのことで、人間の生命維持に欠かせない機能であります。その免疫力の活性化には、心の状態が密接に関係しており、ストレスがたまると交感神経が優位となり、免疫の働きを抑制してしまいます。身体的、精神的な病気や体調を崩す原因となるのです。基本的な生活習慣を整えていることを前提に、自己免疫を高める意識と行動として、質の高い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、声を出して笑うの4点を掲げております。 さらに、別の資料として身体心理学専門の桜美林大学の山口創教授によると、コロナ禍で、あるホルモンに減少のおそれがあるそうです。幸せホルモン、愛情ホルモン、絆ホルモンとも呼ばれるオキシトシンという神経伝達物質です。オキシトシンが減少すると、精神を安定させるセロトニンの分泌が制限され、ストレスがたまりやすくなり、鬱病を発症しやすくなります。通常他者との触れ合いやつながりを通じて安心感や充足感を得ると、このオキシトシンは分泌されます。したがって、コロナ禍で新しい生活様式が始まり、マスク着用で表情が読み取りにくい場面や、つい立てがあることで相手に共感しにくくなることにより、毎日の生活の中で対人ストレスが知らずのうちに募ることは、オキシトシンの分泌の減少につながり、精神の安定に大きな影響を及ぼし、精神疾患を発症しやすくなるのです。 新しい生活様式を実践しながら、オキシトシンの分泌を促すにはどうしたらよいのでしょうか。山口教授が提案するコロナ禍でもできることを幾つか例に挙げますと、①にボランティアなどで人に親切にする。②に目を見詰め優しく笑顔で話しかける。③にストレスをためない。④に五感に心地よい刺激を与える。⑤にペットと触れ合うなどがあります。限られた環境の中で工夫しながらうれしい、楽しい、心地よいと感じることが心の安定を図る上で重要であると学びました。 想定外となるコロナ禍というピンチをいかにしてチャンスに変えていくか、多種多様な考え方があると思いますが、人と人とのつながりにこそ大きなチャンスに変える力があると感じます。他者を励ましていると自分が励まされます。不安や悩みを人に語ると心が軽くなります。心の絆が免疫力を向上させます。たった一言や笑顔が勇気の源となり、不安を経験することや困難を乗り越える要因ともなり得るのです。市民の多くの方々が先の見えない不安を抱えている今だからこそ、1人を大切に、誰も置き去りにしない、励ましを送る取組を本市として積極的に始めていくべきであると考えます。 そこで、励ましを送る取組の(1)として、職員の接遇対応についてです。前回、9月定例会にて黒澤三千夫議員から、軽度・中等度難聴児の支援策についてより、コロナ禍のマスクの着用に関する一般質問があり、大変に参考となりました。私は、職員の接遇の視点から質問させていただきます。コロナ禍で来庁された皆様に寄り添いながら、それぞれの求められる要望にお答えすることは、本当に御苦労の多いことと思います。各部署の職員の皆様、ありがとうございます。これから現状を伺いまして、何点か御提案をさせていただきます。 質問の(1)のアとして、コロナ禍での接遇に関する対策協議の状況について伺います。 イとして、ふだんの接遇時、相互の表情、表現や言動等がどう反映されているか伺います。 ウとして、マスクの着用が習慣となり、それに伴いどのような問題が発生しているのか伺います。 エとして、フェイスシールドで顔の見える化の対応は可能なのか伺います。 次に、励ましを送る取組の(2)として、「スクマム スマイル」の提案についてです。本市は、ラグビーワールドカップ2019日本大会以降、ラグビータウン熊谷の新しい活動として、「スクマム!クマガヤ」をスローガンと掲げ、大きく内外へ発信を始めています。そのタイミングでラグビートップリーグの強豪チーム、パナソニック ワイルドナイツが本市に移転する準備が進められ、拠点施設の建設も始まっている状況です。そして、「熊谷のみんなには笑ってほしい」というコメントで、笑わない男として有名な同チームの所属、稲垣啓太選手がポスターに登場し大きな話題となっています。さらに、最近では同チームの所属、堀江翔太選手がゴートゥークマガヤまちなか産業祭のポスターに登場され、新しいラグビータウン熊谷の取組が始まっています。そのポスターにも「スクマム!クマガヤ」の絵柄とロゴが入り、インパクトのある取組がなされています。 また、スクマムのキャラクターデザインを活用したグッズ販売やメニューの開発なども進められている状況です。ここでさらに、スクマムのキャラクターデザインに笑顔をアップした絵柄を作成して、シールやワッペン、そして、缶バッジの作成をすれば、子供も大人にも喜ばれるグッズとなり、励ましの一助となるのではないでしょうか。 そこで、質問に入らせていただきます。(2)のアとしまして、スクマムデザインの使用条件や絵柄の追加変更など、状況を伺います。 イとして、「スクマム スマイル」のシール作成などの提案について伺います。 最後の励ましを送る取組の(3)としまして、交通指導員及び見守り活動奉仕者へ心からの感謝状についてです。幸せホルモンのオキシトシンの分泌を促す方法の一つに、ボランティアなどで人に親切にするとありました。まさしく交通指導員の皆さんや見守り活動ボランティアの皆様方であります。コロナ禍でありながら、未来の宝であります子供たちに対する交通安全と挨拶運動の取組を毎日行ってくださり、頭が下がる思いであります。各地域で日常的に励まし、励まされることは、人と人の絆を強める大きなきっかけとなり、本市としても貴重な存在であります。提案ですが、市長名と教育長名で感謝状を作成し、交通指導員の皆さんや見守り活動奉仕者の皆様へお渡しする取組はできないでしょうか。 そこで、質問に入らせていただきます。(3)のアとしまして、コロナ禍で任務を遂行される方々に心からの感謝状等の提案について、本市の見解をお聞かせください。 イとして、熊谷市全体で登下校を見守るボランティア等のおよその総数を伺います。 これにて壇上での質問は終わります。なお、再質問、要望がある場合には質問席で行わせていただきます。ありがとうございました。 ◎栗原隆行総務部長 守屋議員さんの御質問のうち、職員の接遇についてお答えします。 初めに、対策協議についてですが、コロナ禍として特別に対策協議はしていませんが、接遇マナーは市民サービスを向上するために職員が身につけるべき不可欠なものであることから、接遇マナーの知識と技術の向上を目的に、新規採用時、採用後3年目、さらに主任昇格後3年目の職員を対象に階層別研修を実施するほか、市民に接する機会の多い窓口の職員や会計年度嘱託職員を対象とした特別研修も実施しています。また、窓口対応における感染への不安に配慮し、飛沫防止のためのアクリル板等の設置やマスクの着用に加え、必要に応じてフェイスシールドを併用することなど、市民目線で対応ができるよう部署ごとに工夫をして対策を講じています。 次に、表情や言動等の反映についてですが、接遇においては挨拶や身だしなみ、丁寧な言葉遣いをはじめ、誠実で真摯な対応を心がけることはもとより、内容を正しく理解し、また、伝えることのできるよう視線を合わせ、聞く姿勢に十分に配慮することが肝要であると捉えています。 次に、マスク着用による問題ですが、口の動きや表情が読み取れない、会話が聞き取りにくくなることや息苦しさや耳の痛み、暑さや蒸れによる不快感、夏場には熱中症リスクも指摘されています。 次に、フェイスシールドの着用についてですが、表情が見え、暑さ等を軽減できるといった利点もありますが、フェイスシールドはせきやくしゃみによる飛沫から目を防護するためのものであり、また、大きな飛沫は捕捉できるものの、小さな飛沫は横から漏れてしまい、飛沫の防止効果はマスクに比べて低いとされています。フェイスシールドは、マスク着用の上、使用することが推奨されていることも考慮しますと、主としてフェイスシールドのみを着用して対応することは、感染防止の効果の観点から難しいものと考えています。 以上です。 ◎山崎実総合政策部長 続きまして、「スクマム スマイル」の提案についてお答えいたします。 初めに、スクマムデザインの使用条件や絵柄の追加変更などの状況ですが、マーク及びロゴの使用については、ガイドラインを策定し使用条件を定めています。使用に当たっては、広く活用いただくため無料としており、また、マークをアレンジして使用することも可能です。法令や公序良俗に反するものやデザインのイメージを損なうなどのおそれがない限り、どなたでも使用することができます。 また、絵柄の追加変更については、「いまこそスクマム」と題し、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受ける市民へのメッセージとして、感染防止の行動を表した「ステイホームデザイン」やキャラクターの間にハートを挟んだ「ソーシャルディスタンスデザイン」を作成したほか、スクマムキャラクターに動きを加えたデザインも作成し、LINEスタンプとして皆様に活用いただいています。デザイン作成に当たっては、ラグビーへの興味の有無にかかわらず、あらゆる年代の方に親しみを持ってもらえるよう心がけています。 次に、シール作成などの御提案についてですが、デザインのかわいさから好評を頂いており、これまで50件余りの製品が商品化され、さらにはポスター等の啓発物や広告物、社内ユニホームや名刺の作成など、300件ほどの利用申請を頂き、様々な場面で活用されています。スクマムは、子供から大人まで、笑顔のきっかけとなるコンテンツであると考えています。総合振興計画にもあります、「笑顔あふれるまち」を実現するためのツールの一つとして、御提案いただいたアイデアを含め、スクマムのさらなる利用促進を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎田島斉教育次長 続きまして、交通指導員及び見守り活動奉仕者への対応についてですが、子供たちが交通指導員及び見守り活動奉仕者の皆様に日頃の感謝の気持ちを伝えることは、子供たちの豊かな心の育成やコロナ禍における地域の方々の活力にもつながるとともに、学校と地域の信頼関係がより一層深まる絶好の機会であると捉えています。具体的な取組として、各学校では交通指導員及び見守り活動奉仕者の方々をはじめ、日頃、学校の教育活動に御協力をいただいている方々を学校に招き、感謝状や手紙を渡したり、子供たちと一緒に給食を食べながら交流したりする活動を行っています。また、今年の3月から、小・中学校ごとに校長からの心の籠もった感謝状をお渡しできるようにいたしました。引き続き、各学校が工夫を凝らし、様々な形で感謝の意を表してまいります。なお、現在、およそ1,400人の交通指導員及び見守り活動奉仕者の方々にお世話になっております。 以上です。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。それぞれの御回答ありがとうございました。それでは、(1)の職員の接遇対応について再質問させていただきます。 初めに、再質問の1として、市民の皆様から庁舎内の意見箱やホームページ等で励みとなったメッセージ、お言葉がありましたら御紹介ください。 ◎栗原隆行総務部長 お答えします。 一例ですが、救急搬送の付き添いをしたときに、コロナ禍で消防署の仕事も大変な中、隊員の細やかな気遣いやその場を落ち着かせてくれる言葉遣いにとても安心したとか、マイナンバーカードをつくった際など、窓口の方に丁寧に優しく対応いただいて安心したなど、お礼の言葉を頂いています。 以上です。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。御答弁から、丁寧な言動が安心に寄与していることが分かりました。そして、現在のコロナ禍での接遇は、感染防止の安全対策を第一として講じてくださっており、顔の見えるフェイスシールドのみでは、感染防止効果の観点から難しいことがよく理解できました。 私は、最近老眼が進み、読み書きの際、眉間にしわが寄りまして、マスクの着用のときには厳しい表情に見られるような状況になっています。このようにマスク着用で口の動きや表情が読み取れない、会話が聞き取りにくくなることでの緊張や不安の増幅は避けられません。 そこで、少しでも緩和する方法の一つとして提案をさせていただきます。このような絵を準備させていただきました。熊谷市マスコットキャラクターニャオざねの絵柄ナンバー18を参考にしています。そこへ「マスクの中は笑顔だにゃ」の言葉をつけました。いつでも取り外し可能な缶バッジにして、そして、シールやワッペンなどではいかがでしょうか。窓口業務の担当者や飛沫防止用のアクリル板などにつけていただくとよいかと思います。 また、違う提案ですが、現在は毎日がマスク着用です。そこで、本庁舎1階の東側フロアに広告用モニターが設置してあります。タッチパネル式で画面が映り、情報が閲覧できます。そのデジタル画面で市長さん及び職員皆様の笑顔による個別のメッセージ動画の発信はいかがでしょうか。 そこで、再質問の2としまして、熊谷市マスコットキャラクターニャオざねの絵柄に「マスクの中は笑顔だにゃ」のコメントつき缶バッジの提案及び庁舎内でのデジタル画面で市長及び職員皆様の笑顔によるメッセージ動画の発信の提案について、本市のお考えをお聞かせください。 ◎栗原隆行総務部長 お答えします。 笑顔での接遇をPRするため、議員さん御提案の缶バッチの着用や広告用モニターの活用も一つの方法だと思いますが、笑顔を表示することが適さない手続や相談を扱う窓口もありますので、コロナ禍における接遇対策全体の中で、市民の皆様が安心して手続や相談ができるような方法について考えてまいります。 以上です。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。ありがとうございます。要望、意見のほうは最後に述べさせていただきます。 (2)の「スクマム スマイル」の提案については、最後に要望を述べさせていただきます。 (3)の交通指導員及び見守り活動奉仕者へ心からの感謝状について、再質問をさせていただきます。 再質問の1としまして、例年、各学校では感謝の集いを開催すると思いますが、既に工夫を凝らしたやり方を行っている事例があればお聞かせください。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 今年はコロナ禍のため、これまで開催できませんでしたが、今後、学校ごとに行事等の開催時期を含めて工夫を凝らしてくれるものと考えています。 以上です。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。続きまして、再質問の2としまして、昨日、林幸子議員の一般質問、子供を危険から守るための登下校の安全対策についてにおいて、本市の石原小と大幡小の小学校区に関係します2つの団体が埼玉県より地域安全功労団体として感謝状を受賞された紹介がありました。コロナ禍において本当にうれしいお話であり、市民の皆様へ広く周知していただきたい話題でもあります。また、先ほどの御答弁から、各学校での感謝の集いも開催が厳しい状況であることも分かりました。 そこで、再質問として、教育長の真心メッセージを「市報くまがや」で発信できないか、本市のお考えを伺います。 ◎野原晃教育長 お答えをいたします。 それぞれの活動を熟知、よく知っている校長から真心を込めて発信するのが子供たちにとっても最適であると考えております。 ◆守屋淳議員 16番、守屋です。4点にわたりまして、再質問に対する御答弁、御丁寧にありがとうございます。了解いたしました。それでは、順にそれぞれの意見、要望を述べさせていただきます。 初めに、職員の接遇対応についてですが、御来庁される方の中には息切れをしてうまく用件を伝えられない方や切迫した悩みや不安を抱える方、今いる窓口のみで用件が済まない状況や専門用語で理解し難いことによりいら立ちを表す方、対面や電話による相談に不慣れな若い世代が訪れる場合も考慮して、温かい対応の中で少しでも不安や緊張を和らげて、安心して話せる雰囲気づくりをよろしくお願いいたします。 昨夜、サンプルとして本庁舎1階ロビーのニャオざねサイズのバッジを留め具もつけまして作ってみましたので、参考までに御活用いただければ幸いです。 提案しました内容も含め、柔軟に丁寧な検討をお願いいたしまして、(1)を閉じさせていただきます。 次に、「スクマム スマイル」の提案についてですが、ガイドラインを作成し、主要条件を定めた上で、現在300件ほどのデザインの利用申請が民間からあり、50件余りの製品が商品化されていることに驚きました。先日、市内の畳屋さんが商品化したサンプルを拝見しました。それは、畳べりがスクマムデザインでありました。畳べりとは、畳の角を保護する布状のものです。その部分にスクマムがきれいに織り上げられておりすばらしかったです。意外性のある発想と匠の技でありました。 また、感染予防の行動を表したステイホームデザインやソーシャルディスタンスデザインを作成し、発信していますことから、時代や環境に応じて「スクマム!クマガヤ」が育まれていることがよく理解できました。 コロナ禍の影響で多くの方々が日常生活に変化が生じ、不便を感じることが増えたと思います。また、本市におきましても、感染拡大を防ぐため、市長自らが新型コロナウイルスに関するメッセージを発信してくださっています。再三申し上げておりますが、市民の皆様とともに危機の期間を乗り切るため協力が必要であります。 提案の「スクマム スマイル」は、チーム熊谷をイメージして、既存の絵柄によりサンプルを作成し、所管へ参考提示しましたが、質問の御答弁を尊重させていただきます。るる御検討を委ねたいと思います。笑顔のきっかけとなり、絆を深めていく一つのツールとして本当に可能性を秘めているのがすばらしいデザインのスクマムです。どうかさらなる利用促進をお願いいたしまして、(2)を閉じさせていただきます。 最後の交通指導員及び見守り活動奉仕者へ心からの感謝状についてです。御答弁から、感謝状が今年3月から全小・中学校ごとに校長先生から渡していただける取組が始まりましたことは、誠にうれしく、ありがとうございます。感謝を申し上げます。コロナ禍のタイミングであるため、交通指導員の皆様と見守り活動奉仕者の方々合わせて約1,400名が受け取れるようにするには大変なことと感じます。お手数をおかけいたしますが、御尽力のほど何とぞよろしくお願いいたします。 そして、御答弁から真心のメッセージは各学校の校長先生からとのお答えでした。コロナ禍の期間が現在9か月間を経過しています。終わりの見えない現状維持だからこそ、今のタイミングでのメッセージは特別な意味となるのではないでしょうか。今後、校長会など開催がありましたら、教育長から思いを伝えていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。 私たち大人は、子供たちと比べれば生きてきた年数が長く、様々な経験を加味して、何とか不安などをコントロールして乗り越えるためのすべを少なからず持っていると思います。しかし、子供たちは、大人になっていくための基礎学習を今積み重ねている期間であり、このような状況で言葉では言い表せない不安などを抱えながら日々過ごしているのだろうと考えるだけで胸が痛みます。コロナ禍では、家族と学校との関係以外で関われる交流は極端に制限せざるを得ません。改めて何かをつくり出す、働きかけることは大変に難しいと察します。互いの心を思いやり、それを共感につなげていくのは容易なことではありません。日々の見守りと挨拶を交わす中で、子供と大人、そして、地域に絆が生まれ、この心の交流によって地域の安全は守られています。どうかこのような思いを酌んでいただきながら、野原教育長をはじめ諸先生方、関係各部署の皆様、地域の方々への感謝とともに、無限の可能性のある子供たちをどうか守ってくださいますようお願いをいたしまして、(3)を閉じさせていただきます。 最後になりますが、先日の新聞で大変共感を受けた、勉強になりました記事がありました。心理学博士の榎本博明先生は、「言葉というのは切り離された心と心の橋渡しをする機能をもつ」と語っております。相手を知りたいと思えば、その言葉を引き出すことが大切であり、相手の心を開くには、まず自らが思い切って本音を語ってみること、この自己開示する勇気から互いのつながりが深まっていくと指摘し、絆は受け身で期待しているだけでは築くことができない、能動的な心の構えが必要であると述べられております。私は、この記事を読んで本当に言葉は生きているなと深く感じました。どうか1人を大切に、誰も置き去りにしない、励ましを送る取組を誠実に行っていただけますようお願いを申し上げます。 コロナ禍が一日も早く収束しますことを切に願いながら、私の12月定例会の一般質問を終わりにさせていただきます。御清聴、誠にありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で16番守屋淳議員の一般質問は終了いたしました。 申し上げます。先ほどと同様に、議員、理事者ともに出席者の入替えをお願いします。議員におかれましては、千葉義浩議員を除き、議席表Aを参考に入替えをお願いいたします。 暫時休憩します。              午後 1時45分  休 憩                                                          午後 1時54分  再 開 ○影山琢也副議長 休憩中の会議を再開します。 △一般質問続行 ○影山琢也副議長 次に、9番千葉義浩議員の一般質問を許可いたします。              〔9番千葉義浩議員登壇〕 ◆千葉義浩議員 皆さん、こんにちは。議席番号9番、千葉義浩です。影山琢也議長より発言の許可を頂きましたので、通告の順に従い一般質問を行います。本日もインターネットを通じ傍聴いただいている皆様、いつもありがとうございます。昨今の状況も踏まえ、傍聴を断念された地域の方々の応援を受け、頑張ってまいります。 まずは、新型コロナウイルス感染症に罹患された方にお見舞いを申し上げます。最前線で国民の健康福祉に貢献してくださっている医療従事者、介護従事者に心より敬意を表します。また、不安な日々を過ごされている皆様におかれましても、一日も早い事態の収束と皆様の御安心を心よりお祈り申し上げます。 先日、保健所の濃厚接触者判定を行う職員さんと話をする機会がありました。具体的な濃厚接触者の線引きを伺いましたが、語弊がある可能性もありますので、ポイントだけ教えてくださいました。換気をする、ソーシャルディスタンスを取る、会話をする際は決してマスクを外さないなどです。一般的に広く周知されている内容ですが、やはりこのことが重要らしく、特に1メートル以内でマスクを外した状態で会話は控えたほうがいいと再確認いたしました。 私は、スポーツを指導しておりますので、そのことに関しても伺いました。室内競技の場合は、換気に気をつける、息切れをしない練習の際には選手にもマスクを着用させる、集合して話をする際にもマスクを着用、休憩の際など小まめにアルコール消毒をするなどです。今までも感染対策は行ってきておりますが、選手たちにそのことを改めて伝え、今後も全集中で徹底していきたいと存じます。 いつどこで濃厚接触者になる可能性があるかということを意識し、まずは自身の感染対策をしっかりと行うことで濃厚接触者を減らしていけるものだと考えます。 さて、本日の一般質問ですが、国有農地測量・境界確定促進委託事業三尻地区(籠原団地)についてです。この質問をさせていただく前に、この地の歴史的背景から説明していかなければ、御理解いただけないかと存じます。籠原団地には、新堀と新堀新田の地名が存在します。元は畑村と言ったそうですが、慶長の頃に奈良堰用水が新しくできたので、読み方が新しくなり、新しい井戸の堀の村と書いて新井堀村と改め、後に新堀村となりました。武蔵国郡村誌によると、正保の頃、「新堀村を分割して、新堀新田村となす」と記されております。初めは新堀村内にあり、新しい田が多くできたので、新堀村の新田と呼ばれておりましたが、その後も新田ができ大きくなったので、新堀村から分かれ新堀新田になったものと思われます。「新田」地名は、熊谷市に比較的多く残されています。主に江戸時代以来の呼称のようですが、由来は、耕地を得るための開墾を盛んに行った事実を裏づけるもので、先祖のつらさの跡を物語っています。現行の新田地名は、田のつく地名を加えると、本市には30か所以上を数えるそうです。ほかに江戸時代に開墾された新田が再び山林に戻り、新田地名の失われた場所もあったようです。地名の意味や由来については、荒川右岸地域の場合、土地の乾燥度が高く水が得にくいため、いい耕地は少なかったようです。江戸初期に甲斐武川衆がこの地域に多く入植させられたのも、荒地や未開地を開墾する使命を持っていたからかもしれません。また、第二次世界大戦後の農地振興の一環として開拓団が入植したことも新しい記憶です。 新堀村は、玉井村、高柳村、久保島村が市町村制実施に伴い玉井村へ、その後、昭和16年、熊谷市へと編入合併されました。一方、新堀新田村は、三ヶ尻村、拾六間村が同じく市町村制実施に伴い三尻村へ、昭和29年、熊谷市へ編入合併となりました。 熊谷市史によりますと、本市は昭和30年代まで商業と市街地を取り巻く周辺地域の農業を中心とする都市であったが、首都圏、首都に隣接立地条件と放射状に発展してきた交通体系により、昭和35年頃、積極的に工場誘致に努めてきたこと、さらに社会経済の変遷により住宅需要が急増してきました。また、首都近郊への急激な都市化の波及は、良好な自然環境と低価格の土地を求めた開発となって現れており、小規模な建て売り住宅等のミニ開発は、総合的な生活環境の悪化となっています。 このような背景を基に本市においては、昭和41年2月7日に熊谷市宅地造成事業に基づく土地分譲に関する規則を制定し、これに基づいて適正な市街化を図る住宅用地を分譲し、新市街地の計画的な配置に努めてきました。 本市が最初に施行した宅地造成事業は、大字新堀地内において昭和42年、3回に分けて分譲した籠原団地であり、翌年には同じ籠原小学校区である寿団地を2回に分け分譲しました。この籠原団地は、総面積10万7,529.24平方メートル、宅地面積7万1,364.81平方メートル、区画数269戸、共同住宅156戸でした。 また、昭和47年4月1日、旧三尻中学校校舎、三尻小学校の一部に籠原小学校を開校、同年12月1日、現在地に新校舎を建設し移転となります。 ちなみに、知っている方もいるかと存じますが、「なぜ籠原ってつけられたの。」とよく聞かれることがあります。日本国有鉄道高崎鉄道管理局運転史によりますと、駅名は当時の地名を玉井村新堀と称していたため新堀としたかったが、既に東北本線に日暮里駅があり、文字はともかく、耳で聞く場合、間違うおそれが多分にあるということで決定できなかった。検討した結果、駅の北東部、旧中山道沿いの信楽という茶店の辺りに新堀字こもり原という地名があり、これを駅名にしてはどうかということでようやく現在の漢字、籠原と書いて「かごはら」と読むに決定したそうです。 江南文化財センターの解読によりますと、籠原の地名は当地の古い字名である「こもり原」に由来している。「こもり」とは沼地の心であるとされ、また、水を分配する水分の神が住むところで、「みくまり」から「くまり」、「こもり」になったとも言われるそうです。 話はそれましたが、このような歴史の中で開拓団が入植し、農地改革の際に国が取得した土地があります。現在も、その土地は籠原団地内には多く存在し、目立つ所といたしましては、籠原小学校北側に隣接する土地です。数年前までは、ロープで囲われることもなく放置され、車を止めたり観光バスなどを縦列で停車させたりしていることもありましたが、現在はくいが打たれ、ロープで囲われております。この国有地の課題は、今まで多くの諸先輩方が関わり、市へ要望をしてきた経緯もあります。今回は、その思いを引き継ぎ、一般質問をさせていただきます。 国有農地測量・境界確定促進委託事業三尻地区(籠原団地)について。 この事業目的について伺います。 また、この事業はいつから行われているのか伺います。 次に、対象の国有地ですが、籠原団地に住んでいる方々もあまり知られていない箇所もあるかと存じます。対象の筆数を伺います。 最後に、それに伴う関係地権者の人数を伺います。 以上で壇上での質問を終わります。再質問、要望等は質問席にて行いますので、よろしくお願いいたします。 ◎増田啓良建設部長 千葉議員さんの御質問、国有農地に係る委託事業についてお答えします。 初めに、本事業の内容ですが、国では平成21年に農地法が改正され、国有農地の処分の促進を目的に、本市では籠原小学校北側の区域において農林水産省所管の開拓財産を本市へ譲与することとし、平成23年度から国の事業として測量及び境界確定が実施され、25年度に全ての業務が完了しております。 開拓財産とは、戦後、自作農創設特別措置法に基づき行われた農地改革の際に国が取得し、現在になっても売渡し等の処分が済んでいない土地が対象となっております。今回の三ヶ尻地区の開拓財産については、全ての土地が道路用地であったことから、土地の譲与について平成10年以前から国や県と協議を行ってまいりました。 また、対象となった土地33筆の境界立会い等で関係した隣接地権者は、延べ222人になります。 次に、現在の状況ですが、当該開拓財産は本年3月23日に農林水産省から財務省へ所管替えが完了したことに伴い、10月14日に財務省と熊谷市との間で譲与契約を締結し、11月10日には所有権移転が完了し、33筆全ての土地が熊谷市の所管となりました。 以上です。 ◆千葉義浩議員 9番、千葉義浩。御答弁ありがとうございました。平成10年以前から協議を行っていただいたとのことです。長い間、この件に携わっていただき誠にありがとうございました。やっと熊谷市の土地となり安心いたしました。先ほども申し上げましたが、現在はロープで囲われてしまっているため、立ち入ろうと思えば簡単にまたげますが、積極的に入ろうとする人はおりません。この道は、車のすれ違いはできますが、センターラインはありません。小学校北側出入口両脇にこの国有地があるため、付近にある横断歩道に行くまでに国有地を避け、車道を歩かざるを得ない状況です。籠原団地側には広い歩道はありますが、籠原駅方面から歩いて小学校北側を通る人たちは、車道をそのまま歩いているのが現状です。これだけ長い年数がかかってしまったことが不思議で仕方ありません。議員になる以前から、この土地に関しては様々な話が語られ、耳にしてきました。地域の方へ理由を知っていただきたいので、伺わせていただきますが、なぜここまで年数がかかってしまったのでしょうか、お伺いさせてください。 ◎増田啓良建設部長 お答えします。 開拓財産を農道以外の道路として譲与を受ける条件として、農林水産省から財務省へ土地の所管替えを行う必要があり、国におけるこれらの協議が難航したとのことから、時間を要したものです。 以上です。 ◆千葉義浩議員 9番、千葉義浩です。分かりました。農林水産省から財務省へ土地の所管替え、国による協議が難航したとのことですが、この話は地域の方にとっては非常に重要な話です。真実を御理解いただけるよう、私も周知を図ってまいります。 では、国の協議が難航していたこと、その協議から今回所有権移転までに至ったきっかけというものはあるのでしょうか。 ◎増田啓良建設部長 お答えします。 長期間にわたり農林水産省と財務省による譲与に関わる協議が難航しておりましたが、令和元年度になり国の協議が調ったことから、埼玉県を通じ譲与継続に関する確認の連絡があり、譲与受入れの意向を示したことにより手続を進めることができました。 以上です。 ◆千葉義浩議員 9番、千葉義浩です。ありがとうございました。とにかく国の協議が調ったこと、県や市に話が下りてきたことからスピード感が増し、所有権移転までに至ったことが分かりました。 また、栗原議員さんも独自に国へ働きかけていたという情報も御提供いただきました。今まで多くの議員さん、市職員さん、地域の方々の御協力があり、本日に至ったことが分かり、この地域に住む私にとっても大変喜ばしい限りです。 所有権が本市となったことから、今後は実際にどのように活用していくかが課題となります。この籠原小学校北側道路について、過去にどのような要望があったか把握をしておりますでしょうか、お伺いいたします。 ◎増田啓良建設部長 お答えします。 これまでの地元等からの主な要望としまして、通学路としての歩道整備、PTA等の臨時駐車場、学校行事用のバス発着所といった要望がございます。 以上です。 ◆千葉義浩議員 詳細な要望を把握してくださっているようで安心いたしました。 通学路としての歩道整備は、先ほど私が話した例もありますが、実は三尻中学校へ登下校する生徒がこの道を通ります。まさに通学路です。PTA等の臨時駐車場ですが、児童クラブのお迎え時間は籠原小学校の駐車場が混み合いますので、あると便利だと思います。学校行事用のバス発着所ですが、現在、大型観光バスのドライバーさんのテクニックで、あの狭い道路からバックで北門から入り、決して広くない小学校駐車場へ縦列をするような格好となっております。この土地が使えるとなると便利です。ほかにも体育館の裏側に防災倉庫があります。荷物の出し入れなど防災関係での活用ができないかなど期待が高まります。 再質問を続けますが、この籠原小学校北側道路の今後の活用は、どのようなものになるのでしょうか。 ◎増田啓良建設部長 お答えします。 籠原小学校の北側は、道路に面した未整備の土地であり、都市計画道路の区域となっていることや、国からの譲与の条件として道路施設以外の活用はできませんので、道路施設としての暫定整備となりますが、小学校にも隣接していることから、教育委員会の意見や過去の要望等を参考にしながら、有効活用ができる整備を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆千葉義浩議員 9番、千葉義浩です。道路以外の活用ができないということの制限があるとのことですが、おっしゃるとおり、教育委員会や過去の要望を改めて精査をしていただき、有効活用のできる整備をお願いいたします。 次の再質問ですが、先ほども申し上げましたが、今回対象となっている土地、ほとんどが既に道路用地となっております。籠原小学校北側道路以外の道路について、舗装や側溝が未整備である箇所が見受けられます。この小学校北側道路以外の道路整備についての今後の整備状況は、どのようになりますでしょうか。 ◎増田啓良建設部長 お答えします。 側溝や舗装等の未整備路線につきましては、地元自治会等からの要望により、道路事業評価システムの評価結果に基づき、順次整備していきたいと考えております。 以上です。 ◆千葉義浩議員 9番、千葉義浩です。ありがとうございます。私も改めて地元の方々と協議し、要望をさせていただきますので、その際はよろしくお願いいただきます。 では、まとめに移ります。籠原小学校への車でのアクセスは、どの方向から来ても小学校北側道路を使用いたします。小学校の玄関口と言っても過言ではありません。しかし、現状はこの国有地はまだくいで囲われております。また、舗装されている道路もひび割れがひどく、補修してある箇所もありますが、いまだにひび割れが目立ちます。ぜひ今回の当該土地を整備することとなる際には、一体的な整備をしていただきますようお願い申し上げます。 また、この質問を通じ地域の皆様には、熊谷市の土地となったことが徐々に周知されていることと存じます。いつ整備が始まるのか期待されるはずです。設計、予算計上、入札などの時間を要することは理解させていただきますが、令和元年からのスピード感をぜひ発揮していただきますよう重ねて要望させていただきます。 以上で本定例会における私の一般質問を終わります。御清聴、誠にありがとうございました。 ○影山琢也副議長 以上で9番千葉義浩議員の一般質問は終了いたしました。 以上で本日予定されておりました一般質問は全て終了いたしました。 △散会について ○影山琢也副議長 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでした。              午後 2時19分  散 会...