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12月15日-一般質問-05号

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  1. 熊谷市議会 2017-12-15
    12月15日-一般質問-05号


    取得元: 熊谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-28
    平成29年 12月 定例会(第4回)〇 議 事 日 程                  (12月15日〔金〕午前10時開議)第 1 市政に関する一般質問         一般質問通告一覧表                         第4回市議会定例会                         (12月15日)┌───┬────┬───────┬──────────────────────────┐│   │    │       │                          ││通告順│議席番号│ 氏   名 │        質  問  項  目        ││   │    │       │                          │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│16 │  2 │鈴 木 理 裕│1 持続可能な開発のための教育(ESD)      ││   │    │       │ ―環境・経済・社会の統合的な発展に向けて―    ││   │    │       │                          │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│17 │  6 │権 田 清 志│1 「スポーツ・観光を通じて魅力を発信するまち」の実││   │    │       │ 現のために                    ││   │    │       │ (1)大規模イベントの経験から          ││   │    │       │ (2)「さくらのまち熊谷」について        │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│18 │ 21 │大 山 美智子│1 駅等に期日前投票所を増やすことについて     ││   │    │       │2 美術室等にエアコンを設置することについて    ││   │    │       │3 熊谷市地域福祉計画の推進における社会福祉協議会││   │    │       │ 自治会等の役割について              │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│19 │ 18 │桜 井 くるみ│1 生活の足の確保について             ││   │    │       │2 歩道等の整備について              ││   │    │       │3 鳥獣被害を防ぐために              │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│20 │ 27 │新 井 正 夫│1 新川と堤外の荒川までの公道の復元について    │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│21 │ 14 │野 澤 久 夫│1 新しい熊谷づくり その22           ││   │    │       │ (1)熊谷市総合振興計画基本構想について     ││   │    │       │ (2)うどんサミットについて           ││   │    │       │ (3)期日前投票について             │├───┼────┼───────┼──────────────────────────┤│22 │ 30 │栗 原 健 曻│1 籠原駅の階段と自由通路の管理について      ││   │    │       │2 籠原駅北口の歩道部分に街路灯の設置を      │└───┴────┴───────┴──────────────────────────┘                                            〇本日の会議に付した事件 議事日程のとおり                                            〇議長及び副議長 議  長 16番 須  永  宣  延 議員 副 議 長 15番 黒  澤  三 千 夫 議員                                            〇出席議員(29名)   1番  影  山  琢  也  議員    2番  鈴  木  理  裕  議員   3番  千  葉  義  浩  議員    4番  腰  塚  菜 穂 子  議員   5番  小  島  正  泰  議員    6番  権  田  清  志  議員   8番  石  川  広  己  議員    9番  小  鮒  賢  二  議員  10番  閑  野  高  広  議員   11番  守  屋     淳  議員  12番  林     幸  子  議員   13番  関  口  弥  生  議員  14番  野  澤  久  夫  議員   15番  黒  澤  三 千 夫  議員  16番  須  永  宣  延  議員   17番  小  林  一  貫  議員  18番  桜  井  く る み  議員   19番  松  本  貢 市 郎  議員  20番  三  浦  和  一  議員   21番  大  山  美 智 子  議員  22番  森     新  一  議員   23番  富  岡  信  吾  議員  24番  福  田  勝  美  議員   25番  松  岡  兵  衛  議員  26番  松  本  富  男  議員   27番  新  井  正  夫  議員  28番  加 賀 崎  千  秋  議員   29番  大 久 保  照  夫  議員  30番  栗  原  健  曻  議員                                            〇欠席議員(1名)   7番  中  島     勉  議員                                            〇説明のための出席者       市     長    富   岡       清       副  市  長    嶋   野   正   史       市 長 公 室 長    戸   森   重   雄       危 機 管 理 監    松   岡   八   起       総 合 政策部長    長 谷 川       泉       総 務 部 長    清   水   敏   文       市 民 部 長    山   﨑   昌   司       福 祉 部 長    野   中   詔   子       環 境 部 長    中   島   慎   介       産 業 振興部長    持   田   浩   一       都 市 整備部長    前   田   昌   利       建 設 部 長    澤   田   英   夫       消  防  長    宮   本   貢   朗       水 道 部 長    羽   鳥       豊       契 約 室 長    渡   辺   祐   一       会 計 管 理 者    小   林   教   子       教 育 委 員 会    野   原       晃       教  育  長       教 育 次 長    正   田   知   久       選挙管理委員会    栗   原   隆   行       事 務 局 長       監 査 委 員    小   澤   幸   夫       事 務 局 長       農 業 委 員 会    増   田   啓   良       事 務 局 長                                            〇事務局職員出席者       事 務 局 長    長   島   留 美 子       副  局  長    丸   山   英   道       次長兼庶務係長    清   水       誠       主幹兼議事係長    長 谷 川       正       主     査    森       美   和       主     査    市   原   伸   也       主     査    江   森   勝   行       主     査    遠   藤   佳   奈       主     査    白   根   靖   士              午前10時00分  開 議 ○須永宣延議長 出席議員が定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 開会前、お手元に配付いたしました書類は、1つ、本日の議事日程、以上1件であります。 △市政に関する一般質問 ○須永宣延議長 これより日程に入ります。 日程第1、市政に関する一般質問。 引き続き一般質問を行います。 最初に、2番鈴木理裕議員の一般質問を許可いたします。              〔2番鈴木理裕議員登壇〕 ◆鈴木理裕議員 皆さん、おはようございます。議席番号2番、鈴木理裕です。ただいま議長より発言の許可を得ましたので、通告の順に従いまして市政に関する一般質問を行います。 テーマは、持続可能な開発のための教育(ESD)です。この持続可能な開発のための教育を意味するESDというのは、地球上で起きているさまざまな問題が遠い世界の出来事ではなく、自分たちの生活に関係していることを意識づけることに焦点を当てた教育です。世界規模の持続可能性にかかわる問題は、言うまでもなく地域社会の問題にもつながっています。だからこそ誰もが当事者意識を持って、身近なところから行動を考えていくことがESDの本質と考えられています。例えば、人権や文化、平和といった世界で共通する価値や、環境と貧困などといった地球社会のさまざまな課題をみずからの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新しい価値観や行動を生み出すこと。そして、それによって持続可能な社会をつくることを目指す学習や活動がESDです。これまでもESDは、全国的にさまざまな自治体で意識的な工夫のもとに推進され、例えば岡山市ではESDの頭文字をとって「いいものを子孫の代まで」という親しみやすいキャッチフレーズに変換し、その価値観の普及啓発に取り組まれています。こうした持続可能な社会には、やはり私たち一人一人が日常生活や経済活動の場で意識して何らかの行動に移していこうとしなければ、その実現は望めません。何よりも大切なことは、一人一人が環境、社会、経済などとの関係性の中で存在していることと、その有限性を自覚し、身近な行動から変革していくことが必要であり、そのための教育が持続可能な開発のための教育、ESDとされます。 私は、ESDには人間の内なる可能性と連帯感を重視し、誰もが支え合うことを目指す共生の理念がその根底を流れ、同時にそうした性質は、教育の根源にも触れる大切な価値と捉えています。本年3月に公示された学習指導要領においても、その全体の内容に係る前文と総則の中で、持続可能な社会のつくり手の育成が掲げられており、各教科においても関連する内容が盛り込まれていることから、ESDは新学習指導要領の全体の基盤理念の一つであると考えられています。また、ESDの視点から取り組まれる学習内容や方法は、新学習指導要領に示された主体的、対話的で深い学び、いわゆるアクティブラーニングの実現に向けた授業のさらなる創意工夫への方向性にも資するものであり、国内外や外部機関と連携して体系的につくられるESDの編成プロセスは、学校のカリキュラムマネジメントの具体的な実践にもつながるものと期待されます。 持続可能な社会に関係する事柄を幅広く包括するESDの性質は、複合的で敷居が高いと捉えられがちですが、そもそも我々を取り巻く環境、社会、経済は、それぞれ縦割りで存在するものではないことから、地域の課題も必然的に重層的で複合的なものとなります。だからこそ、例えば環境保全などから始まるESDの取り組みも、防災、福祉など、さまざまな課題と間接的にも結びつけ、統合的に取り組まれることが望まれています。また、ESDは、決して新しい取り組みではなく、既存の教育や活動について必要な見直しを行うことによって、ESDの取り組みとして捉えて実践することが可能になると言われます。これまで本市においても、先生方の教育的意図を持った既存の活動や授業の中で、ESDの観点を踏まえた実践がなされているものと理解しておりますが、改めて本市のESDを整理し、さらなる推進を図るべきと考え、まず8点の一括質問をさせていただきます。 1点目の質問として、持続可能な開発のための教育、ESDの意義に関し、本市としての基本的見解を伺います。 2点目の質問として、学校教育におけるESDの視点を踏まえた取り組みについて、地域や国際的な側面における諸課題の理解や異文化理解、環境、防災学習等といったさまざまな観点から、その実践状況、成果と今後の課題分析について、それぞれ包括的にお聞かせください。 3点目の質問は、文科省と日本ユネスコ国内委員会によって、地域のESDの推進拠点として位置づけられるユネスコスクールについてです。ユネスコスクールというのは、平和や相互理解の促進といったユネスコ憲章に示される普遍的な理念を実現するため、環境や社会性等にかかわる実践を行う学校などを国連のユネスコ本部が認定するものです。2005年に全国19校であったユネスコスクールも、現在では1,000校を超えるまでに達し、日本は加盟数が世界で最も多い国として、国際的にもその活動に注目が寄せられており、本市においても、佐谷田小学校と久下小学校の両校がユネスコスクールへ加盟しています。私もユネスコの視点に立った環境教育等の一環、かつムサシトミヨをまもる会の一員として子供たちともムサシトミヨの保護活動をさせていただく機会がありますが、改めて両校のユネスコスクールへの加盟の経緯と具体的な活動状況、成果についての考えをお聞かせください。 4点目の質問に入ります。改めてユネスコスクールになるということは、その世界的なネットワークに加盟して活動するということを意味します。その機能を最大限に生かして、各校が主体的に国内外のユネスコスクールと交流することが重要とされます。そこで、本市において、国内外のユネスコスクールや、その関連するネットワークを生かした取り組みの状況を伺います。 5点目の質問として、ESDの価値を共有し、その担い手をふやす観点から、教員の方々の知見と事例の共有や研修の状況を伺います。 6点目の質問として、熊谷市教育振興基本計画並びに教育大綱におけるESDの位置づけや反映状況、次期計画と教育大綱におけるESDの反映のされ方について、御説明をお願いします。 次の質問に移ります。2015年9月、国連総会において国連加盟国の全会一致により採択された持続可能な開発目標、いわゆるSDGsについてです。このSDGsは、先進国や発展途上国などが取り組む2016年から2030年までの国際的な目標で、持続可能な世界を実現するための17の目標と169のターゲットによって構成されています。17の目標には、例えば貧困をなくそう、全ての人に健康と福祉を、平和と公正を全ての人にといった普遍的な価値を持ち、なおかつ相互に関連し合う多面的な目標が掲げられています。このSDGsにおいて、教育は目標の4に位置づけられますが、一方で逆に教育が全てのSDGsの基礎であると言うこともできます。 いずれにしても、先進国と開発途上国を含めた人類共通のグローバル目標としてSDGsが定められたことは、大変画期的なことです。こうした国際的目標であるSDGsと本市のESDの相関性を意識し、そこに考えをめぐらすことは、地域に根差した身近な活動が世界につながる瞬間でもあり、同時にESDの活動に新しい意義と価値を見出すことに寄与すると考えています。 そこで、まず改めて7点目の質問として、持続可能な開発目標のSDGsとESDの関係、関連性についての本市の所見を伺います。 8点目の質問として、場所と時間に縛られず、さまざまな世代に対応する生涯学習において、ESDの視点を押さえた市の取り組み状況や実績を伺います。 壇上での質問は以上といたします。なお、再質問、意見、要望等につきましては質問席で行いますので、引き続きよろしくお願いいたします。 ◎野原晃教育長 鈴木議員さんの御質問1、持続可能な開発のための教育についてお答えをいたします。 初めに、1点目の本市の基本的な見解でございますが、持続可能な開発のための教育、いわゆるESDは、一人一人が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、さまざまな社会的変化を乗り越える人格の育成、まさに教育基本法で目指す教育の目的そのものであると捉えております。熊谷教育の羅針盤である幡羅高等小学校の「家庭心得」の中には、「授くる学藝は道徳に統計すべし」とございます。教える内容は、最終的には道徳に行き着くようにしなさいということでございます。新学習指導要領においても、学びに向かう力、人間性が強調されておりますように、どの教科も最終的には人格の完成であり、ESDの理念は、まさに教育本来の目的であります。 次に、2点目の学校教育における取り組みについてでございますが、例えば、総合的な学習の時間におけるくまがやラグビー・オリパラプロジェクトでは、ラグビーやオリンピック・パラリンピックの精神はもとより、郷土熊谷の環境、経済、社会、そして伝統文化について、児童生徒の立場で考える学習を行っております。また、社会科におきましては、我が国と諸外国の歴史や文化が相互に深くかかわっていることなどを学習し、国際協調の精神を養っております。さらに、地域合同防災訓練や避難を想定して教室に宿泊する体験等も行っております。この成果としましては、子供たちの社会参画の意識が高まっているということでございます。課題といたしましては、ESDの理念を学校と地域が共有することとともに、その成果を見える化して発信することでございます。 次に、3点目の佐谷田小学校と久下小学校の活動状況でございますが、両校は絶滅危惧種であるムサシトミヨの繁殖活動を通して、地域が直面している身近な環境問題に取り組んでいるという経緯から、平成21年8月にユネスコスクールに加盟をいたしました。具体的な活動でございますが、毎年市から保護、繁殖の依頼を受け、20匹のムサシトミヨを大切に育て、1年後にどれくらいふえているかを調べております。この成果といたしましては、身近な環境問題に気づき、環境を守り愛護しようとする心や態度が育っていることでございます。 次に、4点目のネットワークを活用した取り組みについてでございますが、ユネスコスクールホームページなどを通して、国内外のユネスコスクールと情報交換をするなどの取り組みをしております。昨年の7月には、佐谷田小学校と久下小学校の代表が、秋田県で行われた湧水保全フォーラム全国大会において、ムサシトヨミの保護繁殖活動について、秋篠宮様の前で御報告をいたしました。 次に、5点目の教員の知見と事例の共有、研修の状況についてでございますが、くまがやラグビー・オリパラプロジェクト等取り組み事例を研究発表会や管理職研修、校内研修等において共有をしております。 次に、6点目の熊谷市教育振興基本計画や教育大綱についてでございますが、例えばこのうち、2の知、徳、体の確かな学力を身につけさせるにおいて、ESDの理念を含んだ熊谷教育指導の重点、努力点を活用した指導等に取り組んでおります。また、4のたくましく心豊かな子供を育てるにおいて、ノーマライゼーション教育を推進していることや、7の人権尊重のまちをつくるにおいて、お互いの人権を尊重しながら、ともに生きる人権尊重のまちづくりを目指すことで反映させております。なお、次期計画や教育大綱におきましても反映させてまいります。 次に、7点目の持続可能な開発目標、いわゆるSDGsとESDの関係、関連性についてでございますが、SDGsが示されたことは、ESDの取り組みを進展させる上で意義あるものというふうに捉えております。 最後に、8点目の生涯学習におけるESDの視点での取り組み状況についてでございますが、毎年開催されています地域伝統芸能今昔物語を初め、各公民館等での人権教育研修や小中学生と保護者を対象に、環境活動への興味、関心を高めるウィークエンドサイエンス等を実施しております。参加者からいただいた感想には、生活に密着した伝統文化をぜひ次世代に残していきたいとか、自分や周りの人を大切にして暮らしていきたいとか、水質調査をして水が汚れていることを知り、親子でふだんの生活から気をつけていきたくなったなどがございます。 以上でございます。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。御答弁をいただきましたので、順次再質問、要望等をさせていただきます。 まず、学校教育におけるESDの視点を踏まえた取り組みについての御答弁で言及された、くまがやラグビー・オリパラプロジェクトに関して、ESDとしての観点を中心に、その概要の詳細な説明をお願いします。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 例えばでお答えします。例えば、小学校3年生の、もっと知りたいな、くまがやラグビー・オリパラ博士になろうという授業においてオリンピック精神を学び、また5年生の、タグラグビーラグビータウンを盛り上げようという授業で、ラグビーにおける文化的、地理的、政治的、宗教的な相違を超えた忠誠心等のラグビー精神を学んでおります。 以上でございます。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。御答弁ありがとうございます。概要はわかりました。今後は、新学習指導要領にも示されている主体的、対話的で深い学び、いわゆるアクティブラーニングの観点や、手法も豊富に取り入れていただきたいと思っています。 私が伺った話でも、深い学びを意識したESDを実施するためには、やはり児童生徒自身が中心になり、多様な答えを探すことをゴールにして授業が展開されることが大切とされているようです。ぜひ児童生徒の主体性と自主性を尊重されながらESDを推進していただけるように、引き続き配慮をお願いいたします。 次の再質問へ移ります。ESDの推進拠点としても位置づけられるユネスコスクールのだいご味の一つには、国内外のさまざまなネットワークを生かした交流学習が挙げられると言われます。 そこで、改めて、現在本市で取り組まれている交流学習の事例について、詳しくお聞かせください。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 ホームページを通しての情報交換以外に、現在のところ交流学習の事例はございません。 以上です。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。交流については、特にユネスコスクール世界的ネットワークを十分に生かして、継続的に交流する学校を見つけて、メール交換やテレビ会議の実施などを行う学校もふえてきています。海外とのやりとりは、一見ハードルが高そうにも見られがちですが、日本ユネスコ国内委員会事務局でも、世界各国のユネスコスクール担当者とのネットワークや支援がありますので、こちらも積極的な御検討をお願いします。 また、今後の課題として、ESDの理念を学校と地域で共有していくことを挙げられていましたが、これは特に地域への情報提供や広報にESDの理念や取り組みを織りまぜ、量と質を意識されながら発信する中で取り組みの共有を行い、ESDの見える化を進めることが大変重要と考えています。これについて、改めて考えを伺います。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 例えば、学校だより等で情報発信をする。また、コミュニティ・スクールにおける学校運営協議会でのやりとりなどが考えられます。 以上でございます。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。ほかにもESDの見える化にはユネスコスクールの2校を中心とした各学校の取り組みを市のホームページやSNSから発信することなども考えられると思います。ぜひさまざまな方法で周知と啓発を進めていただくようお願いします。 続いて、ESDを推進する上での事例共有の機会としては、毎年開催されているユネスコスクール全国大会も大変注目されています。これは、全国規模でESDへの学びを深め、優秀事例等の共有化を図れるといった特徴があり、同時に、同じ関心を共有する方々とも、新しい接点やつながりをつくる機会にできるなどのメリットがあります。何より大会の場で得られる生きた情報や躍動感とその熱意の共有は、何ものにもかえがたいものがあるのではと感じております。大会は、これまでの全9回中4回は、比較的近隣の東京での開催となっており、本市からも大会で取り組みを共有していくことは、大変重要な機会と考えますが、御見解を伺います。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 新学習指導要領の全面実施に向けて研究をしてまいります。 以上です。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。ぜひ建設的な検討と、今後は大会情報の周知もあわせてお願いいたします。 また、ESDを推進する上で、取り組みへの理解を深め、共有を進めることももちろん大切ですが、ESDの今後の継続性を保っていくための仕組みや工夫などがあればお聞かせください。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 本市における教科等横断的な学習である総合的な学習の時間と各教科等の抜本的な改善、カリキュラムマネジメントが中心となると考えます。 以上です。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。取り組みが風化しないようにしていく上で、全国のさまざまな学校ではESDカレンダーというものが活用されています。ESDカレンダーというのは、小中学校で使われている教科書からESDに活用できると思われる教材を抜き出して、学年ごとにカレンダー風にまとめたものです。これを見ることによって、他学年や他教科でどのような学習をどの時期にやっているのかを一望でき、学習の重複を避けたり学びを関連づけたりすることに役立つとされます。ESDに関連する内容は、現在の教科学習の中に断片的に多く取り入れられていることから、それらをESDの視点でつなぐことによって、目的を達成することのできるものも数多くあるとされます。本市でも取り組みが意図せず形骸化することのないように、これからもESDカレンダーの活用を含めて、仕組みづくりの視点を踏まえていただくようお願いをいたします。 次の質問に移ります。ESDの取り組みを着実にまち全体で発展させていくための取り組み事例として、福岡県の大牟田市では、平成23年度に市内全ての小中特別支援学校がユネスコスクールに加盟し、ユネスコスクールのまち大牟田と称して、まちのPRにもESDを効果的に生かされています。近年では、市長や教育長をメンバーとした大牟田市ESD推進本部の設置や、市内全ての教職員のためのESD実践の手引の作成を含め、全市を挙げてESDに取り組まれているとのことです。本市においても、まずはESDの地域拠点となるユネスコスクールの加盟の促進をしていくことが大変有益と考えますが、御意見をお聞かせください。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 佐谷田小学校、久下小学校以外の各学校の加盟につきましては、それぞれの学校の活動内容等を勘案し、考えてまいります。 以上でございます。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。ESDとの親和性も高いユネスコスクールの加盟促進について、ぜひ建設的な御検討をお願いいたします。 次に、ESDと持続可能な開発目標であるSDGsの相関性や意義を踏まえて、SDGsの理解と行動変容を促進するための教育、周知、啓発の推進が今後ますます望まれると考えますが、見解をお聞かせください。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 これにつきましても、新学習指導要領の全面実施に向けて研究をしてまいります。 以上です。
    鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。SDGsは、ESDで目指す目標が国際的に整理されたものであり、ここには強い相関性がありますので、関連づけて学べるよう御答弁いただいたように、今後の検討事項として考えていただければと思います。 次の再質問へ移ります。学校や地域でのESDを推進していく上で、企業のCSR活動やNPO法人等との連携の機会をふやしていく視点も重要と考えますが、改めて見解を伺います。 ◎野原晃教育長 お答えいたします。 アルカス熊谷との連携でラグビー精神を学ぶ取り組み、熊谷の環境を考える連絡協議会との連携で熊谷の身近な環境保全について学ぶ取り組み、熊谷市環境衛生協議会との連携で地球温暖化や酸性雨、エネルギー問題について学ぶ取り組みなど、これらの実績を踏まえまして、今後の連携のあり方について、さらに研究してまいります。 以上です。 ◆鈴木理裕議員 2番、鈴木理裕です。御答弁ありがとうございます。NPO法人との連携もそうですが、近年は企業が社会的責任を果たしていくことを施行するCSRの一環として、教育機関との連携を行う企業もふえつつあります。ぜひそうした企業、それぞれの多様な知見に触れる機会をふやしていただけたらありがたく思います。 再質問は以上といたします。改めて私は、持続可能な社会を目指すESDの取り組みは、短期に成果を上げるのは難しくても、地道にそこへ投資することで市の長期的な価値を高めていくことに寄与すると考えています。変化を見通すことがますます難しくなるこれからの時代に、熊谷の子供たちが社会の持続性を阻害する課題と向き合い、自分の望む社会を描く力を手にされていくことを願ってやみません。私自身、今後も市と社会の発展を目指した課題提起や行動を心がけ、微力ではございますが、市政進展に力を尽くしてまいります。皆様には引き続き御指導と御協力をお願い申し上げます。 以上で今定例会における私の一般質問を終えさせていただきます。御清聴いただきありがとうございました。 ○須永宣延議長 以上で2番鈴木理裕議員の一般質問は終了いたしました。 ○須永宣延議長 次に、6番権田清志議員の一般質問を許可いたします。              〔6番権田清志議員登壇〕 ◆権田清志議員 皆さん、こんにちは。6番、権田清志です。須永議長から発言の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 今回私が伺いたいのは、「スポーツ・観光を通じて魅力を発信するまち」の実現のためにどんなことを行ってきたのか、これからどうしていくのかということです。先日の日曜日、12月10日のゲームに勝利したパナソニックワイルドナイツは、第55回日本ラグビーフットボール選手権大会兼トップリーグ総合順位決定トーナメント、優勝決定トーナメントへの出場を決めました。これまで11戦全勝です。熊谷での残り1試合もすばらしいゲームを期待しています。 ところで、このたび熊谷市総合振興計画の基本構想が提示され、施策の大綱として掲げられた8つの政策の1番目として、「スポーツ・観光を通じて魅力を発信するまち」を提唱しています。そこでは、「本市の地域資源の一つであるスポーツ振興への取り組み及び施設を生かし、スポーツツーリズムを初めとしたスポーツと観光によるまちづくりを推進することで、観光客などの交流人口の増加、商業の活性化を目指します。また、市民誰もが生涯にわたってさまざまなスポーツを実践、応援できるようソフト、ハードの両面で支援します。」とうたっています。そして、9月に提示された基本計画の素案では、リーディングプロジェクトとしてシティープロモーションの推進、スポーツツーリズム、観光振興の推進、ラグビーワールドカップ2019開催によるまちづくりなど8項目が掲げられました。 スポーツツーリズム、観光振興の推進のプロジェクトでは、スポーツ観戦と実践の両面から交流人口を拡大し、地域の活性化を図るとしています。人は、今だけ、ここだけ、あなただけという体験に魅力を感じるとよく言われます。スポーツ観戦とは、まさに今だけ、ここだけ、あなただけ、あるいは自分だけしか体験できないイベントです。今この時間に自分の目の前で展開されていることに意味があるのです。それがスポーツイベントです。だから人はスタジアムに足を運びます。スタジアムに来てもらうためには、イベント自体に魅力があること、そのイベントが行われることを広く告知すること、イベント会場へのスムーズな移動や会場の快適な撮影、運営など、受け入れの環境が整っていることなどが求められます。これらがそろって初めてイベントが成功する可能性が生まれます。多くの人に来ていただき、その人たちがまたここへ来たい、このまちへ来たいと思っていただくこと、リピーターとなっていただくこと、そしてやっと地域の活性化につながっていくのではないでしょうか。 ことし熊谷市は、特に熊谷スポーツ文化公園を舞台に多くの大規模なイベントを経験しました。この経験を通して受け入れのスキルが磨かれ、環境が整えられていくことでしょう。そして、それはラグビーワールドカップ2019の開催都市として、「スポーツ・観光を通じて魅力を発信するまち熊谷」としての責務でもあります。たとえ主催者が市当局でなくても、イベントを成功に導くこと、そのための環境を整えること、特にスムーズな観客の輸送には無責任ではいられません。それはそのまま熊谷でのイベントの開催に対する評価となるからです。 そこで、大きな質問1として、大規模イベントの経験から幾つか質問させていただきます。過日、ラグビーワールドカップ実行委員会でも、熊谷スポーツ文化公園を舞台とした大きなイベントについて、概要の説明をいただきましたが、もう少し細かく御説明をいただきたいと存じます。 まず、質問1として、グローバルラグビーフェスタに関して、ラグビートップリーグの試合及び2年前イベントに関して、またサッカーJリーグ並びに天皇杯に関して、さらにことし初めて開催された全国ご当地うどんサミット並びに産業祭に関して、それぞれ市当局としてのかかわり方は異なっていたとは思いますが、共通の設問として、ア、どんな準備や対応を行ってきたのかお聞かせください。集客やPRなどについて何をしてきたのでしょうか。ほかの市町村へはどんな働きかけをしてきたのでしょうか。輸送についてはどんな準備をしてきたのでしょうか。 そして、イ、その結果に対する評価について伺いたいと存じます。観客の意見や感想はどうでしたか。主催者や協会などからは、どんな意見や要望が上がったでしょうか。自己評価はどうでしょうか。 それを受けて、ウ、今後の対応と展望についてお考えをお聞かせください。 次に、質問2として、パナソニックワイルドナイツの誘致活動について伺います。ラグビータウンくまがやとして魅力あるスポーツイベントを開催するために、パナソニックワイルドナイツは、不可欠の存在でありましょう。その誘致をめぐって話し合いが続けられていたと聞いておりますが、ア、誘致の窓口はどこが担当しているのでしょうか。 イ、話し合いの進捗状況は、現在どうなっているのでしょうか。また、課題となっているのはどんなことなのでしょうか。 次に、大きな質問2として、さくらのまち熊谷についてお尋ねします。熊谷市が桜のまちを標榜してから四半世紀以上が経過しました。熊谷の桜の歴史をさかのぼると、荒川堤の桜は、江戸時代から名所として知られていました。明治時期には一時枯れてしまいましたが、竹井澹如や林有章などによって植樹が進められ、熊谷桜樹保勝会が設立されました。国の史跡名所天然記念物に指定され、上野から臨時の花見列車が出るほどにぎわったそうです。その後、大火で多くが焼失しましたが、戦後の植樹で一目千本とうたわれた景観をも取り戻し、平成2年には財団法人日本さくらの会によって、全国さくら名所100選に選ばれました。また、桜ファンクラブでは、幻の桜と言われていた熊谷次郎直実公ゆかりの熊谷桜の存在を確認し、増殖させ、市民へ配布するとともに、市内の小中学校や石上寺、公園などへの植樹を進め、さらには直実公の子孫が多く住む気仙沼市への植樹も毎年のように行っています。こうした歴史と物語を持つ熊谷の桜は、観光の視点から見ても重要な素材であると思います。 そこで、質問1、熊谷の桜の現状について伺います。どこに多く存在し、その数はどれくらいなのでしょうか。治療すべき、あるいは寿命を迎える数はどれぐらいでしょうか。どんな対処をなさっているのでしょうか。 桜の種類は300種とも600種とも言われ、開花時期も真夏と真冬以外は、いずれかの品種が咲いています。もっと多くの種類の桜を植樹して長い期間、桜のまちとして楽しめるようにするというのも観光戦略の一つになるのではないでしょうか。特に熊谷桜は、熊谷次郎直実が源平の合戦でさきがけを競ったという故事に由来して、春先駆けに咲く桜です。ぜひもっともっと植樹を進めていただきたいと思います。 そこで、質問2、熊谷市では桜の植樹に関して、今後どんな計画や展望を持っておられるのでしょうか。 以上で壇上での質問は終わります。再質問や要望は質問席にて行わせていただきます。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 権田議員さんから「スポーツ・観光を通じて魅力を発信するまち」について、2点御質問をいただいておりますが、私から(1)、大規模イベントについて、総括的にお答えをいたします。 本市では、市内外から多くのお客様をお迎えし、熊谷市の魅力発信につながる大規模イベントが熊谷スポーツ文化公園や熊谷さくら運動公園等を中心に数多く開催されております。具体的には、本市が主催者や共催者として運営を担う熊谷さくらマラソン大会や全国ご当地うどんサミット、産業祭等に加え、主催者と連携してイベントの魅力アップと来場者の増加に取り組んでいるラグビートップリーグやサッカーのJリーグ等があり、その来場者数は今年度14万人を超え、県内有数のスポーツを中心としたイベントの開催地としてその地位を確立しつつあります。いずれの場合におきましても、より多くのお客様に会場に訪れていただき、訪れてよかった、また来たいと思っていただけるようなPDCAサイクルを意識して、次年度以降のイベントの改善や拡充、発展につなげるために取り組んでいるところでございます。 また、こうしたイベント開催を通して得られた安全を第一とした運営や来場者の満足度向上のためのノウハウは、本市における大規模イベント開催の強みであると認識をいたしております。今後は、さまざまな分野の皆様と連携し、この強みを生かして本市全体の活性化につなげるため、スポーツコミッションの設立なども視野に入れ、新たな大規模イベントの誘致開催につなげてまいりたいというふうに考えています。 以上でございます。 ◎長谷川泉総合政策部長 続きまして、イベントごとの対応等についてお答えいたします。 最初に、グローバルラグビーフェスタについてですが、多くのメディアを招いて記者会見を開いたことに始まり、インターネットやSNSを最大限に活用した周知、PRのほか、市民優待チケットに加え、近隣市町へも優待チケットの販売などを行い、観客増に努めたところです。大会を見据えたさまざまな演出、イベント等により観客は1万人を超え、一定の成果があったものと考えておりますが、輸送対策としては、駅からの臨時バスに加え、コミュニティひろばからのパーク・アンド・ライド等を実施しましたが、帰りの臨時バスの乗車待ち時間に多くの時間を要するという課題が生じました。その後のトップリーグや2年前イベントでは、県民優待券なども配布し、全県にわたり集客PRを行ったほか、輸送では臨時バスの増車を初め、新たな試みとして森林公園駅、羽生駅、太田駅、籠原駅との直通バスを運行しました。また、運行状況や駐車場の空き状況をツイッターでリアルタイムで発信する取り組みを実施しました。熊谷独自の輸送対策としてラグビーファンから評価をいただくなど、新たな観戦層の誘客につながるものと捉えております。ラグビーのイベントに関しては、いずれも県、県ラグビー協会、パナソニックワイルドナイツと連携を密に図りながら実施しており、課題や評価などは共有していることから、今後もより一層の連携を深めながら、熊谷ラグビー場のファンの拡大に努めてまいりたいと考えております。 次に、サッカーJリーグについてですが、市報、市ホームページで開催をPRしたほか、主催の大宮アルディージャが県民向けの優待チケットを販売するなど、集客PRに努めております。輸送対策として、熊谷駅と会場間のシャトルバス及び大宮駅と会場間の直通バスの運行を行いました。これに対し、来場者からシャトルバスの待ち時間削減や周辺道路の混雑緩和、会場周辺の路上駐車対策等の要望があった旨、主催者から伺っております。また、天皇杯の浦和、鹿島戦は、試合日程が直前に決まったこともあり、市として特段の対応は行っておりませんが、アルディージャ戦と同等以上の混雑も発生したと伺っておりますので、今後は主催者や施設との情報交換を密に行い、連携した対応、対策の必要性を含め協議してまいりたいと考えております。 次に、全国ご当地うどんサミット、産業祭についてですが、集客PRとして、1週間前には市長が東京スカイツリーからJ:COMに生出演し、シティープロモーションの中で広報を行ったほか、TBSテレビでも事前に取り上げられ、全国に向けアピールできたものと考えております。 また、うどんサミットと産業祭が同時開催となったことから、新たな輸送対策として利根川総合運動公園サッカー場隣接河川敷を駐車場としてバスで会場とを結ぶパーク・アンド・ライドや、熊谷駅と会場間のシャトルバスの運行を行いました。来場者が当初目標の10万人を達成し、多くの皆様から好評をいただいたものと考えております。新たな取り組みであるパーク・アンド・ライドは、2日間、延べ約1,000台の利用があり、会場周辺の混雑緩和の一助になったものと認識しております。 一方、路上駐車や周辺道路の渋滞も発生しており、次回開催に向けては、引き続きパーク・アンド・ライドやシャトルバス情報等、混雑緩和や利便性向上につながる事前PRに取り組んでまいります。 次に、パナソニックワイルドナイツの誘致についてですが、現在ラグビーワールドカップ2019推進室が誘致の窓口となっております。具体的な協議の場といたしましては、埼玉県ラグビーワールドカップ2019大会課が事務局となって、埼玉県、埼玉県ラグビー協会、ワイルドナイツ及び本市の4者によるパナソニックワイルドナイツ本拠地移転に向けた検討会議を設け、本年夏までに2回の話し合いを行っております。その後は、この4者で取り組んだグローバルラグビーフェスタやトップリーグ6日間の運営、熊谷商工会議所が中心となって進めているラグビー熊谷アフターナイツ事業、熊谷市国際交流協会によるラグビー勉強会など、ワイルドナイツとのさまざまな協力事業を通して、本拠地移転の可能性を探っているところです。 課題としては、本拠地にふさわしい練習環境の整備や周辺開発等の可能性、アクセス利便性の向上、これらが大きく関係する集客力の向上等と考えております。これらの中でも、特に本市に求められていることは、観客の輸送と増員と捉えております。このため、先ほど申し上げたように、ことしのトップリーグでは新たなシャトルバスルートの試行やタグラグビーの普及、さまざまな広報媒体を用いてのファン層の拡大、そして直接的な観客層を狙った市民優待チケットの配布等に取り組んでおります。 以上でございます。 ◎前田昌利都市整備部長 続きまして、さくらのまち熊谷についてお答えをします。 初めに、本市における桜の現状についてですが、市内には熊谷桜堤を初め熊谷さくら運動公園、万平公園、中央公園、桜リバーサイドパークなどの都市公園や全45の小中学校など、多くの場所に桜が植えられており、市民の皆様が春の訪れを実感できる風物となっております。特にさくら名所100選に選定されました熊谷桜堤は、約500本のソメイヨシノが2キロメートルに及ぶ広大な範囲に植樹され、毎年春に開催される熊谷さくら祭の舞台となっております。この桜堤は、明治100年記念事業として、昭和43年から46年にかけて大規模な補植をしておりますが、60年を超える老齢化した桜が多くなりつつあることから、埼玉県緑化推進委員会の緑の募金緑化事業により、ここ数年の間に、延べ42本の植えかえを行ってまいりました。 また、桜の開花期間は約2週間と短いことから、ソメイヨシノのほかにも熊谷さくら運動公園や別府沼公園、中央公園等には熊谷次郎直実公にちなんだ名の熊谷桜や、直実公の姫の名をいただいたしだれ桜など、開花時期の異なる豊富な品種を記念植樹するなど、なるべく長い間桜を楽しめるよう育てております。 次に、今後の計画と展望についてですが、今後ますます桜の老齢化が進むことから、熊谷桜堤につきましては、熊谷市みどりの基金を活用して専門的な診断を実施し、他の公園につきましても、きれいな桜の開花ができるよう適正な管理をしてまいりたいと考えております。 また、長期間桜が楽しめるよう、開花時期の異なる熊谷桜を初め、多くの品種の桜につきましても計画的な植樹を検討してまいります。これからも多くの人々を引きつけ、にぎわいをつくり出してきた熊谷の桜を、本市の観光の柱となるよう後世につないでまいりたいと考えております。 以上です。              〔「議長、休憩」と言う者あり〕 ○須永宣延議長 暫時休憩いたします。              午前 10時56分  休 憩                                                          午前 11時05分  再 開 ○須永宣延議長 休憩中の会議を再開いたします。 △一般質問続行 ◆権田清志議員 それぞれに御答弁をいただきありがとうございました。それでは、何点か再質問と要望、意見を述べさせていただきます。 まず、大きな質問1、大規模イベントの経験からに関連して伺います。再質問の1といたしまして、パナソニックワイルドナイツの本拠地移転のためには、特に観客の輸送と増員が求められているという認識であるとのことですが、熊谷で行われたゲームでの入場者数の実績についてどう考えておられるでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 8月のハイランダーズ戦は、先ほども御答弁申し上げましたように観客数が1万人を超え、一定の成果があったというふうに考えております。その後のトップリーグでは見込みを下回るゲームもありましたけれども、関係4者の観客増への取り組みによりまして、10月21日以降のゲームについては、その成果があらわれているというふうに考えております。 以上でございます。 ◆権田清志議員 権田です。確かに、例えば12月10日の試合の前には、スマートフォンで深谷市、本庄市、行田市などのイベント情報を検索しますと、ゲームの案内や県民優待券の情報などがすぐに出てきました。毎試合ごとのチケットの引きかえや、さまざまな場面でのPR活動など、努力を重ねられている姿も拝見しています。しかし、初日の松本議員の質問にもございましたが、改めて熊谷で行われたパナソニックワイルドナイツの試合での入場者数の実績を申し上げますと、8月26日のキヤノン戦が3,380人、9月23日のトヨタ戦が4,194人、10月7日の豊田自動織機戦が2,605人、10月21日サントリー戦が8,953人、12月10日宗像戦が3,542人という結果でした。ちなみに、前年度は10月に2試合開催され、NEC戦が3,378人、コカ・コーラ戦が4,776人、前回のワールドカップに沸いた一昨年は、12月にNTTコム戦1試合が行われ、1万9人の観客を集めていました。太田市でのゲームは、ことしNEC戦1試合で、入場者数は4,241人、昨年は2試合で、トヨタ戦が3,320人、クボタ戦が3,462人と大差はありませんが、昨年まで多くプレーしていた秩父宮では、ほぼ毎試合1万人前後の集客があり、かなりの格差があります。この数字をパナソニック側はどう考えているのでしょうか。不安が募ります。だから、もっともっと積極的に働きかけを行うべきだと思います。専属の担当者を配置し、要望も柔軟に対応していくことが求められるのではないでしょうか。 次の質問です。再質問2といたしまして、ラグビーワールドカップに向けての役割分担で、熊谷スポーツ文化公園の運用に関し、設備は県、輸送は市ということでしたが、この役割分担は、ワールドカップ後も続くのでしょうか。設備について市が担う部分はあるのでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 輸送や集客につきましては、本市が運営に参画するイベントについては、その役割に応じて必要な対策を講じる一方で、その他のイベントについては、まずは主催者が輸送や集客PR等の対策を講じ、必要に応じて主催者と協議をしてまいりたいというふうに考えております。設備につきましては、県有施設であることから、ラグビーワールドカップ後も含め、原則として施設管理者である県が担うものというふうに認識しております。 以上でございます。 ◆権田清志議員 次に、再質問3といたします。同様に、熊谷スポーツ文化公園が県の施設であることから、駐車場の増設も県に働きかけているというお話も伺っておりますが、施設の中だけでは大規模な駐車場の設置は難しいのではないかと思われます。1万規模のイベントでこれだけの渋滞や大量の路上駐車などを引き起こす現状を鑑みれば、今後大規模なイベントを継続的に開催しようとするなら、あと数千台単位での駐車場の増築は、必要不可欠だと思うのですが、市はどういうふうに考えておられるでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 大規模イベント時の駐車場の不足は認識しておりますので、引き続き県に対して働きかけを行ってまいりたいというふうに考えております。 また、本市としても、現状の中で幾つかの取り組みを組み合わせて拡充することで来場者の利便性向上を図ってまいりたい、そういうふうに考えております。 以上でございます。 ◆権田清志議員 サッカーJリーグのアルディージャ戦のとき、私も臨時バスを使ってみました。熊谷駅から出発するときは、行列こそできていましたが、バスは次々に到着し、順調に乗車できました。会場に近づくにつれて若干渋滞は始まりましたが、それでもバスの中の空気はいらつくほどではありませんでした。ところが、帰路は大変でした。バスに乗るまでの長い行列、トイレも近くになく、時間をつぶすための飲食をする場所もなく、明かりも乏しく寒い中で1時間以上待ち、やっと乗れた後も大渋滞、駅到着まで1時間近くかかってしまいました。天皇杯はもっとひどかったそうで、サッカー協会に大量のクレームが届いたそうです。これまでにも渋滞と駐車場不足で多くの悪評を受けてきたのは事実です。プレーヤーからは、「スタジアムはいいが、観客が少なくアクセスが悪い」と言われ、観客からは、あそこは混むからと敬遠される。この評判を変えなければなりません。今後、大きなイベントのためにバスを増便したとしても、パーク・アンド・ライドでシャトルバスを走らせたとしても、自家用車で来るよりも公共交通機関を使うほうが便利だと思われない限り、自家用車での来場者数は減らないでしょう。駐車場の増設は、ぜひとも必要だと思います。県との話し合いを加速するとともに、公園近隣に大規模な駐車場を増設すべく、知恵を出していただきたいと切に願います。 続いて、再質問の4でございますが、スポーツイベントなどのボランティアの募集や研修について、どんな考えや計画を持っておられるでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 募集につきましては、スポーツイベントの開催に当たり、主催者の要請に応じてスポーツボランティアバンク登録者にお知らせをしております。また、研修につきましては、主催者は必要に応じて事前説明会等を開催することとなっております。スポーツイベントのボランティアは、イベント運営に欠かせないものと認識しており、より多くの方に参加していただけるよう、引き続き活動の魅力発信に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆権田清志議員 権田です。レガシーは、施設などのハードなものだけでなく、市民の一体感やおもてなしの心としても残っていくものだという答弁がかつてありましたけれども、ボランティアとして積極的にかかわろうとする人々は、市の大切な遺産となります。ぜひ一人でも多くの方々に携わっていただけるよう積極的な呼びかけをお願いいたします。 再質問の5といたしまして、基本計画の中で、「スポーツツーリズムへの取り組みを主体的に担う組織を立ち上げる」としていますが、どんなメンバー、どんな組織で、いつごろ立ち上げる御予定でしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 行政や観光協会、商工団体、スポーツ団体、民間事業者等に参画していただき、できるだけ早い時期にスポーツコミッションを設立し、その中でスポーツツーリズムの取り組みを行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆権田清志議員 権田です。ぜひ人選を急いで、活動的な組織をつくっていただきたいと存じます。 さて、大規模イベントを通して課題が次々と浮き彫りになってきたと思います。市当局の皆様もさまざまな努力を払っていると存じますが、残念ながらまだまだ大きな広がりや大きな成果を出すには至っていません。かつて大阪万博を手がけた堺屋太一氏は、「イベントを成功させるには、夢に始まり、情熱に引き継がれ、義務感に終わることだ」と語っています。熊谷には大きな夢があります。情熱もあるでしょう。御苦労も多いことと存じますが、使命感を持って、ぜひいい結果、すなわち地域の活性化の実現に向けて直面する課題の解決に、レガシーの創造に、一層の御尽力をお願い申し上げます。 続いて、大きな質問2、さくらのまち熊谷について再質問させていただきます。1つ目、桜のPRを、いつどこで誰が誰に対してどんな内容をどのように行っておられるでしょうか。 ◎前田昌利都市整備部長 お答えします。 本市では、市ホームページで熊谷桜堤や万平公園、中央公園など市内22カ所の桜の見どころを紹介しているほか、桜の開花時期には熊谷さくら祭の案内や開花情報を毎日更新しております。また、熊谷市観光協会のホームページでは、桜を観賞できる散策コースを紹介するなど、市内外へ桜の情報を発信しております。 以上です。 ◆権田清志議員 権田です。かつて市民の皆様から樹木を寄贈していただき、その木に寄贈者の名前をつけて親しんでもらうという事業があったと聞いておりますが、桜の維持や増殖のためのアイデアは、何かございますでしょうか。 ◎前田昌利都市整備部長 お答えします。 現在、熊谷南ロータリークラブ等からの寄贈のほか、市民との協働事業により、小江川地区では桜の植樹や維持管理を行っております。また、多くの公園では、公園サポーターにより美化活動の一環として維持管理をしていただいております。このような市民の皆さんと協働することが桜の維持等に必要と考えておりますので、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆権田清志議員 権田でございます。それでは、桜のまちにふさわしいまちとなるために、これから何が必要だとお考えになりますでしょうか。 ◎前田昌利都市整備部長 お答えします。 多くの人々を魅了する熊谷桜堤を有している本市が、桜のまちとして現在のすばらしい桜を適切に維持管理し、守り続けるとともに、新たに植樹をすることで見どころをふやしていき、また新たにSNSなど、さまざまなツールを用いて熊谷の桜を市内外へPRしていきたいと考えております。 以上です。 ◆権田清志議員 権田です。1980年代の末ごろだったと記憶しておりますけれども、熊谷市が公募した21世紀のまちづくりビジョンコンペに熊谷青年会議所が応募したのが、潤いネットワークタウンサクラルネッサンスの提言でした。ここから桜のまち熊谷が始まったと思っております。桜のまち熊谷に込められた思い、それは桜を通して熊谷の人たちが誇りと郷土愛を深めるとともに、桜の木という、ある意味手間のかかる樹木を大切に育てることで、優しさと潤いのある人を、人のつながりをつくっていこうという思いでした。それによって地域の活性化を図ろうという試みでした。たくさんの美しい桜を咲かせること、桜をめでる人がふえること、熊谷を大切に誇りに思う人がふえること、それは人を迎える心、おもてなしの心としてもあらわれます。桜と人で来訪者を歓迎する桜のまち熊谷となってほしいと思います。 最後に、熊谷に美しい桜と人の心を育んでいただくことを御期待申し上げ、今回の質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。 ○須永宣延議長 以上で6番権田清志議員の一般質問は終了いたしました。 ○須永宣延議長 次に、21番大山美智子議員の一般質問を許可いたします。              〔21番大山美智子議員登壇〕 ◆大山美智子議員 21番、大山美智子です。今回私は、大きい1、駅等に期日前投票所をふやすことについて、大きい2、美術室等にエアコンの設置をすることについて、大きい3、熊谷市地域福祉計画の推進における社会福祉協議会や自治会等の役割についての大きく3つの質問をいたします。 さて、政党を名乗っているどこの政党にも、自分たちの目指す方向性、日本の行く先を示す党の綱領があります。今回私は、先ほど述べました3つの質問をいたしますが、それぞれが創立95周年になる日本共産党の綱領にうたわれています。選挙制度関連では、「18歳選挙権を実現する。選挙制度、行政機構、司法制度などは、憲法の主権在民と平和の精神にたって、改革を進める。」とあります。また、2つ目の教育に関しては、「教育では、憲法の平和と民主主義の理念を生かした教育制度・行政の改革をおこない、各段階での教育諸条件の向上と教育内容の充実に努める。」とあります。3つ目の暮らしでは、「地方政治では「住民が主人公」を貫き、住民の利益への奉仕を最優先の課題とする地方自治を確立する。」とあります。このようにそれぞれの目標がありますが、私は市民の願いが実現し、少しでも暮らしやすいまちになるよう求めて質問に入ります。 最初に、大きい1、駅等に期日前投票所をふやすことについて。この課題については、一般質問の初日の三浦議員初め、私も含めて5人の方が選挙関連の質問をされました。それだけ投票所設置等の問題点が見えた選挙だったのではないでしょうか。10月の衆議院選挙は、疑惑となっていた森友問題や加計問題など、審議をするために野党が再三求めていた国会の開会を先延ばしし、やっと開会したかと思うと、一切審議することなく突然国会を解散し、行われました。選挙にかかわる市の職員の方たちを初め、投票会場の確保やその他の業務で慌ただしかったのではないかと思われます。選挙権が18歳からとなって衆議院選挙は初めてです。投票に行ってもらえるような整備ができたのでしょうか。10代、20代、30代と若い人たちの投票行動への参加が特に気になるところです。今回の衆議院選挙における1投票区での年代別投票率については、さきの答弁で、50代以上の方は50%を超えましたけれども、40歳代までの方は50%以下であるという状況が示されました。若い人たちへの投票率を上げる取り組みが大切であることがわかりました。また、選挙期間中から雨などの心配があり、特に投票日は、台風の影響が出るということが事前にわかりましたので、期日前投票をする方も多くなったと思います。また、今回のように投票日が悪天候になることが事前にわかればなおのこと、これから先も期日前投票をする方がふえると思われます。 そこで、期日前投票所をふやすこと、人の動きに合わせた投票所、特に通勤や通学時に気軽に投票ができるよう、駅等の人が行き来する場所に期日前投票所をふやすことを求めて質問をいたします。 質問の1として、参議院選挙及び今回の衆議院選挙において、実際の期日前投票所をどこに設置されたのかお聞きいたします。 質問の2として、期日前投票所で投票する場合、どの時間帯が多いのでしょうか、時間帯別の投票者数についてお聞きいたします。 通告をしていました質問の3の昨年の参議院選挙及びことしの衆議院選挙で期日前投票をするための待ち時間について、及び質問の4の18歳選挙権となったことで、若者の投票率を上げるために市が行ったことについては、既に答弁がありましたので、了解をいたしました。 次に、期日前投票所はどれくらいのスペースが必要なのかお聞きいたします。 そして次に、人の集まる場所へ期日前投票所を設置されていると考えるのか。駅等に期日前投票所をふやすことについてどのように考えているのか。 以上、4点についてお聞きいたします。 次に、大きい2、美術室等にエアコンを設置することについてお聞きいたします。少し前になりますが、退職をされた先生から、「学校のエアコンはいつになったら全部がつくのですか」と聞かれました。特別教室の全部に設置をされているとばかり思い込んでいた私は、「授業で使う全部についていると思いますよ」と返事をしましたが、間違っていました。設置を求め質問をする予定でいましたので、エアコンがついていない教室等について、教育委員会に状況を調べてもらっていました。ちょうどそのときにジュニア議会が開かれ、ジュニア議員の中学生が美術室等にエアコンの設置を求めて質問をされました。先生からだけでなく、中学生からの切実な声でした。学校を代表しての質問ですので、同じ思いの中学生がたくさんいるのだろうと思いました。そして、これは全校の問題でもあると思いました。実際に暑い日をたくさん経験している様子が伺えます。今回のジュニア議会の質問で、学校施設の改善について取り上げたのは、この質問だけだったと記憶をしています。暑さ対策に力を入れている熊谷市が、学校の授業で使う特別教室にエアコンを設置することは、暑さ対策からも必要だと考えます。 そこで、以下7点についてお聞きいたします。質問の1として、学校施設へのエアコンの設置の経緯についてお聞きいたします。 質問の2として、美術室にはエアコンが設置されていないが、設置されていない教室はどこなのか、小学校、中学校別にお願いをいたします。また、設置をされている特別教室と、されていない教室の線引きは何かお聞きいたします。 質問の3として、設置されている音楽室などの特別教室の使用頻度はどれくらいなのかお聞きいたします。 質問の4として、美術室等を授業だけでなく部活で使うことはないのか。そして、使用頻度はどれくらいか。また、夏の温度はどれくらいになるのかお聞きいたします。 質問の5として、ジュニア議会での答弁で、各学校の教育計画を変更することにより、夏場の暑い時期にはエアコンのある普通教室でできる内容を実施するなどの方法を検討するとありましたが、可能なのか。実際にそうしている学校があるのかお聞きいたします。 質問の6として、美術室等にエアコンを設置する場合の費用は、どれくらいかかるのかお聞きいたします。 質問の7として、美術室等にエアコンを設置することについてどのように考えているのか。 以上、7点お聞きいたします。 最後に、大きい3、熊谷市地域福祉計画の推進における社会福祉協議会や自治会等の役割について質問をいたします。熊谷市は、住みやすいまちにするために、たくさんの計画を立てています。熊谷市障害者計画や熊谷市高齢社会対策基本計画、熊谷市次世代育成支援行動計画、熊谷市環境増進計画など、対象を限った計画もありますが、今回は計画の対象を熊谷市に住む全ての市民としている熊谷市地域福祉計画について伺います。 最初に、視察に行ってきました長野県松本市の福祉ひろばと地区の地域福祉計画について、以前も御紹介したと思いますけれども、改めて御紹介したいと思います。松本市は、健康寿命延伸都市を目指して6つの分野の健康づくり、1、人の健康、2、生活の健康、3、地域の健康、4、環境の健康、5、経済の健康、6、教育・文化の健康、その一体的にそれぞれが健康状態であるようにと、市民、企業、学術機関、行政が協働で進めています。具体的には、市全体を35の地区に分けて、その全ての地区に福祉ひろば、地区公民館、地域づくりセンターを配置して、地区を単位とした地域づくりを進めています。公民館と福祉を結ぶ場として、福祉ひろば、熊谷でいうサロンでしょうか、平成の7年から始めまして、既に20年以上が経過している地区もあります。 福祉ひろばの職員は、地区から推薦をされた非常勤特別職の嘱託職員で、地域づくりセンターや公民館のサポートを受けながら福祉ひろばの事業を行っています。体を動かしたり歌を歌ったり、お茶を飲んだりするふれあい健康教室は、月に1回、必ずメニューに入れます。この事業が福祉ひろばの入り口の事業としています。私たちが伺ったときは、ちょうどプロの音楽家によるお楽しみコンサートを開いていました。参加された高齢者の方々は、一緒にお茶を飲みながらお菓子をつまんだり、動揺を歌ったりと始終笑顔でした。また、音楽関係の民間会社との連携で、男性向けのボイストレーニング講座を開催し、上手になったらコンサートも開くなど、家にこもりがちな男性が外に出られるようなメニューも組まれていました。ここも見せていただきました。福祉ひろばの運営には自治会長、民生委員、ボランティアなど、地域の皆さんが全面的にかかわっています。熊谷市にもこうしたところが、どの地域でもこうした取り組みができたらいいなということで思いました。 松本市では、それぞれの地区の地域福祉計画がつくられ、地域福祉の骨格として町会福祉、高齢者福祉、障害者福祉、子育て福祉、児童福祉、ボランティア意識の高揚と地域住民全員が計画対象になっています。例えば、町会福祉では、誰もが安心して暮らせるまちづくりのために、住民が主体となって取り組む活動とし、その重点課題に町会事業及び公民館事業に多くの住民が参加する方法のこれまでの取り組み状況では、町会主催事業は、チラシを全戸に配布して参加を募っている。また、隣組幹事がチラシ配付時に参加を呼びかけている。そして、今後の方針では参加の呼びかけ等、きめ細やかに行う。町会や地区の文化祭等には、多くの住民から作品を提供してもらえるように工夫するとあり、また高齢者福祉では、高齢者の暮らしを守るために、地域や高齢者自身が取り組む活動の今後の方針では、病気に対する勉強会に取り組むとして、誰でもがわかりやすい目標や課題となっており、計画の進捗状況や今後の課題を共有しています。 さて、熊谷市地域福祉計画は、平成21年3月に第1次計画が策定され、その後5年間の第1次計画が見直され、平成26年3月に30年までの5年間を計画期間とする第2次計画が策定されました。第1次計画と第2次計画の期間を合わせますと10年間となりますが、来年の春には9年が経過することになり、残りは1年3カ月です。熊谷市地域福祉計画の到達状況がどうなっているのか、何が課題となっているのかなど、以下、10点についてお聞きいたします。 質問の1として、最初に、名前の似ています地域福祉計画と地域計画とはどう違うのか、お聞きします。 質問の2として、熊谷市地域福祉計画の第1次計画の見直しがされたとあります。どのような点を見直し、第2次計画にどのように反映したのか。また、30年までの計画期間であと1年3カ月となりましたが、途中の経過報告はどのようになっているのかお聞きいたします。 質問の3として、アンケート結果から、福祉への関心を見ますと、年代別では60歳以上ではとても関心がある、まあまあ関心があるを合わせますと90%を超えますが、20歳から30歳では69.1%となっています。関心がない理由としては、今のところ自分には関係がないが約4割を占めています。この結果をどのように見ているのか。また、どのような対策をとっているのかお聞きいたします。 質問の4として、計画の基本理念では、熊谷市と熊谷市社会福祉協議会のそれぞれの立場から取り組み目標を設定しているとあります。それぞれの目標はどのようなことなのか、お聞きいたします。 質問の5として、民生委員と社会福祉協議会の認知度について、それぞれ4割、73%となっています。しかし、社会福祉協議会の名前も活動内容も知っているは、わずか14.4%、名前は聞いたことはあるが、活動の内容はよくわからないが58.9%と60%近くを占めています。名前も活動内容も知らないは25.8%です。熊谷市と熊谷市社会福祉協議会がパートナーシップを構築し、熊谷市地域福祉計画と活動計画を策定し、中心に進めることになっているとあります。 そこでお聞きします。アンケートに見られた社会福祉協議会の認知度の低さをどう見ているのか。また、対応策はどのようにとっているのか。現在の認知度は高くなっているのかお聞きいたします。 質問の6として、地域福祉の取り組みイメージでは、地域資源である近隣住民、自治会、校区連絡会、民間事業者など、行政、社会福祉協議会、民生委員、児童委員、福祉施設などの社会福祉制度によるサービスとの連携によって、地域の中で困っている高齢者、障害者、子育て中の方たちに必要な支援をするとなっています。具体的にはどのような連携をとっているのか。また、会議や経験交流などを行っているのかお聞きいたします。 質問の7として、自治会の活動支援、地域が取り組むことでは、自治会に未加入の場合は加入しましょうなどとあります。また、サロンつくりや世代間交流を進めましょうともあります。そこで、地域とは、誰のことを示しているのか。また、自治会加入のために市は、具体的にどのような支援を行っているのか。地域の触れ合いを高める地区社協に活動費を助成とありますが、地域でふれあい交流会やいきいきサロン等を開くための援助は、どのように行っているのかお聞きいたします。 質問の8として、前回のアンケートで、歩いていけるところにサロンがあればいいとありました。そこで、いきいきサロン等は、どれくらい開かれているのか。また、継続的に行っている地域はあるのかお聞きいたします。 質問の9として、市と社会福祉協議会との連携で、地域は社会福祉協議会への理解を深めましょうとあります。地域の社会福祉協議会の活動が活発になれば理解も深まり、認知度も上がると思います。そこで、地区社協への支援はどのようにしているのか。地域の社会福祉協議会は、具体的にどのような取り組みを行っているのか。また、熊谷市社会福祉協議会及び地区社協の体制はどのようになっているのかお聞きいたします。 質問の10として、計画についてかかわる人たち全てが共有認識を持つことが必要とあります。地域がすることの記載が本当に多いように思われますけれども、どの程度計画は共有されているのでしょうか。そこで、地域は計画を周知しているのか。市や社協には職員がいるが、地域のすることを広報したり進める中心は誰がするのか。 以上、10点についてお聞きいたします。 以上で壇上での質問を終わります。再質問、要望は質問席にて行います。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 大山議員さんから3点にわたりまして御質問をいただいておりますが、私から熊谷市地域福祉計画の推進について、総括的にお答えをいたします。 近年、少子高齢化は一層進み単身世帯が増加し、住民同士の連帯感も弱まる傾向の中、人々が抱える課題は複雑多様化しており、その解決には、行政のみならず地域に暮らす住民や地域の活動団体との連携がますます重要となっております。そうした中、本市では地域と市、関係機関、関係団体が連携、協働して地域福祉を推進するため、「人から人へ 心つながる共生都市くまがや」を基本理念に、行政が策定する地域福祉計画と、社会福祉協議会が策定する地域福祉活動計画とを一体のものとして策定し、施策を進めてまいりました。国においては、昨年「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部を設置し、小中学校区等の圏域ごとに住民が主体的に子育て、障害、介護などの地域課題を把握して解決を試みる体制づくりを提唱いたしました。この考え方は、私が就任以来進めている市民の皆様との協働によるまちづくりの理念、中でも埼玉国体のときの地域活動を発展させ、自治会を初めさまざまな団体を統合した地域コミュニティーの母体となるべく設立された校区連絡会の理念に通じるものがあり、まさに国体に先駆け、校区連絡会は行政の重要なパートナーとして活動をしていただいております。 私は、引き続き市政の牽引役として、社会福祉協議会を初めとした関係機関の皆様方と連携して諸施策に取り組むとともに、自治会や校区連絡会等の地域の皆様の助け合い、支え合う力や志を持ち活動する市民団体の皆様の力を大きく結集をさせて、豊かな未来を目指して地域福祉を推進してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎野中詔子福祉部長 続きまして、地域福祉計画の推進について順次お答えいたします。 初めに、地域計画との違いについてですが、地域福祉計画は、市が社会福祉法に基づき地域福祉の基盤や体制を構築するために策定する計画であるのに対し、地域計画は校区連絡会が主体となり、みずからの地域を見直し、コミュニティー活動の充実や地域課題の解決のために策定する計画で、その実施に対し、市が支援金を交付するものです。 2点目、第1次計画からの見直しについてですが、大きくは社会福祉協議会が策定する地域福祉活動計画と一体的に策定したことです。また、東日本大震災の経験から、避難行動の支援について位置づけたり、医療、介護、予防、住まい、生活支援などの在宅サービスを提供するための地域包括ケアシステムの整備などについて見直しを行っています。進捗状況の把握については、最終年度にアンケート調査等を実施する予定です。 3点目、若年層に福祉意識が低い傾向が見られることについては、アンケートの結果のとおり、まだ福祉サービスの必要等を身近に感じていないためであると推測しております。対策については、福祉施設や障害者団体と市民が交流する熊谷ふれあい広場の開催や、小学4年生を対象にした敬老ポスターコンクールの実施、各種ボランティア講座や体験事業などさまざまな事業を実施し、意識の醸成を図っております。 4点目の目標についてですが、基本的な理念や市民参加による地域福祉の推進を初めとした4つの基本目標、及び基本施策については共有し、個々の具体的な取り組み目標は、それぞれ地域、市、社会福祉協議会ごとに設定しています。 5点目、社会福祉協議会の認知度については、福祉事業は市が実施しているとの認識が強いため、認知度が低いと推測されます。対応策としては、現在社協だよりの全戸配布などをして周知を図っておりますが、より一層それぞれの福祉事業の内容や各事業主体の主催者を市民の皆様にお知らせする必要があると認識しております。また、現在の認知度につきましては、最終年度にアンケート調査により把握する予定です。 6点目、社会福祉協議会等との連携については、子供の見守りや防犯活動などの取り組みを支援したり、各地域で子育て支援の活動をしている社会福祉法人やNPO法人が庁内連携会議に参加して意見交換を行ったり、地域サロンの立ち上げの支援等を行う生活支援コーディネーターを設置して、地域に話し合いの場を設けるなどしています。また、本年度から市と社会福祉協議会の実務担当者の会議を定期的に設け、役割分担の見直し等について協議を進めております。 7点目、本計画における地域とは、1つの分け方ではなく、隣近所や自治会、小学校区などの重層的な圏域をそれぞれ地域と捉えており、課題により地域の主体が変わるものと考えています。自治会加入のための支援としては、転入・転居届の手続の窓口で加入を勧めるチラシを配布しているほか、自治会加入促進マニュアル等を作成し、各自治会に活用していただいています。ふれあいいきいきサロンへの支援については、地区社協に限らず、開催する住民グループに対して、市社会福祉協議会が補助等の支援を行っています。 8点目、サロン等の開催状況については、昨年度は高齢者関係で34団体が45カ所で326回開催し、うち継続的に開催したサロンは16団体で、熊谷地域10、大里地域1、妻沼地域5でした。子育て関係では7団体で10カ所、97回の開催があり、うち継続的な開催は、熊谷地域で6団体でした。 9点目、社会福祉協議会の体制等についてですが、37ある地区ごとの社会福祉協議会は、自治会、民生委員・児童委員、地域の各種団体、ボランティア等、地域住民が主体となって組織している団体で、地域の実情に応じてサロンの開催など、自主的な福祉活動に取り組んでいます。市社会福祉協議会は、社会福祉法に規定された民間福祉団体であり、会員会費、市からの補助金、共同募金等を財源に運営され、地区社協、自治会連合会、民生児童委員協議会等の団体から役員が選出されています。地区社協等に活動費を助成するとともに、事業の運営について必要に応じて助言も行っています。 10点目、計画の周知等についてですが、市が実施している福祉関係の宅配講座の中で紹介していくとともに、社会福祉協議会を初め関係団体と一層の連携を図り、より多くの方々に計画が認知されるよう努めてまいります。また、計画に基づく事業への協力や参加を通じて、より多くの市民の皆様が計画に掲げる地域福祉の理念について、実感することができるよう事業を推進していきたいと考えております。 以上でございます。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 続きまして、御質問1、期日前投票所についてお答えいたします。 初めに、設置場所についてですが、今回の衆議院議員総選挙では、本庁舎と大里、妻沼、江南の各行政センターの4カ所に設置いたしました。このほか、昨年の参議院議員通常選挙では、ティアラ21内の男女共同参画推進センターの会議室に設置をしましたが、今回は急な選挙であったため設置できませんでした。 次に、時間帯別の投票者数についてですが、期日前投票所4カ所、11日間の合計で、8時30分から17時までが2万1,095人、17時から18時までが1,830人、18時から19時までが1,789人、19時から20時までが1,796人でございます。 次に、必要なスペースについては、統一された基準はありませんが、選挙人が集中した場合であっても、投票手続が円滑に進む広さが必要となります。 次に、人の集まる場所へ設置されているかについては、本市の期日前投票所は、事務手続等で市民が訪れる庁舎と駅利用者の利便性の高い熊谷駅ビル内に設置しております。また、期日前投票所の増設については、熊谷駅の自由通路や改札フロアのオープンスペース等への設置を検討しましたが、いずれも通行や視界の妨げとなるため、設置は困難な状況でございます。 なお、新たな設置には、二重投票を防止するためのネットワークの構築、投票所スペースや駐車場の安定的な確保を初め、課題は多岐にわたりますので、メリットとデメリットを考慮しつつ、費用対効果も踏まえながら検討してまいります。 以上でございます。 ◎正田知久教育次長 続きまして、御質問の2、美術室等のエアコンについてお答えをいたします。 初めに、エアコン設置の経緯についてですが、約30年ほど前から職員室等に随時設置をし、平成23、24年度に全普通教室に、26年度には普通教室での授業が難しい理科室、音楽室の特別教室や少人数教室に設置をいたしました。 次に、エアコンを設置していない教室は、小学校全校で図工室、家庭科室、中学校全校で美術室、技術家庭科室でございます。 次に、設置している音楽室などの使用頻度でございますが、小学校では音楽室の使用は約7割、理科室の使用は約6割です。中学校では、音楽室の使用は10割で、理科室の使用は約8割でございます。 次に、部活動の教室使用ですが、美術部のある12校では、全て美術室を使用しています。また、吹奏楽部のある8校では、全て音楽室を使用しております。夏のエアコンがない室温については、教室の場所や状況等により大きく異なりますが、35度を超えることもあると思われます。 次に、ジュニア議会での答弁についてでございますが、教育計画を変更することによって、授業を普通教室でできる内容に変えるなどの方法は可能であると考えております。現在においても、小学校では図工や家庭科等の授業を普通教室で実施をしたり、中学校でも美術、技術、家庭科の授業を普通教室で実施をしている学校もございます。 次に、設置されていない教室の合計111教室にエアコンを設置するための費用については、施工方法や学校の状況等により異なりますが、概算で約6億円になると見込まれます。 次に、美術室等のエアコン設置についてですが、市長の政策提言にもありますように、トイレ改修や校舎の老朽化対策を優先に取り組んでまいりたいと考えていることから、当面は子供たちの健康を第一に、暑い日にはエアコンが設置してある教室において授業や部活動を行うことが徹底できるよう、校長会と相談していきたいというふうに考えております。 以上でございます。              〔「議長、休憩」と言う者あり〕 ○須永宣延議長 暫時休憩いたします。              午前 11時55分  休 憩                                                          午後  1時00分  再 開 ○須永宣延議長 休憩中の会議を再開いたします。 △一般質問続行 ◆大山美智子議員 21番、大山美智子です。それぞれ答弁をいただきましたので、再質問をお願いします。 順番を変えまして、大きい3から行きたいと思います。熊谷市地域福祉計画の推進における社会福祉協議会や自治会等の役割について再質問をいたします。答弁には、計画の見直しについては、大きくは熊谷市社会福祉協議会が策定する地域福祉活動計画と一体的に策定したとありました。これは、熊谷市の福祉を充実させるためには、熊谷市社会福祉協議会の役割がますます重要との観点からだと考えます。熊谷市社会福祉協議会が行う事業を支えるためには、地区社協ともこれまで以上に連携を図る必要があることだと思います。 そこで、再質問ですけれども、例えばですが、この年明けの1月に埼玉県社会福祉協議会と熊谷市社会福祉協議会の共催で講演会が行われることになっています。こうした講演会に地区社協の役員の皆さんには、どのようにかかわってもらうのでしょうか。また、声がけなどはされているのでしょうか、お願いいたします。 ◎野中詔子福祉部長 お答えいたします。 市社会福祉協議会の理事等になっている28名の地区社協の会長には、理事会や評議員会を通して講演会を初めとした事業全般について御意見をいただく機会を設けています。主な行事についての声かけは、会議等で行っておりますが、1月に開催される成年後見セミナーについては、講演に関係が深いと思われる民生委員さん方にお声がけをするとともに、社協だよりや「メルくま」、チラシ等で広く市民にお知らせをしている状況と聞いております。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 大山です。わかりました。これからでも行きたいなと思っている方もいらっしゃるでしょうから、なるべく多くの方にこうした講演会をお知らせしていただければと思います。引き続き関係者の皆さんにも声がけをお願いしたいと思います。 次ですけれども、連携の取り組みでは、地域サロンの立ち上げ、支援などを行う生活支援コーディネーターを設置して、地域に話し合いの場を設けるなどとしているというふうにありました。 そこで、生活支援コーディネーターは、どんな人がされているのか。また、具体的な活動例をお示しください、お願いします。 ◎野中詔子福祉部長 お答えいたします。 生活支援コーディネーターの業務は、社会福祉協議会に委託しており、地域で高齢者を支え合う仕組みづくりに積極的に向き合う意欲を持ち、調整能力の高い方が配置されています。活動例といたしましては、8カ所の地域包括支援センターが高齢者の個別課題について話し合う地域ケア会議に参加したり、既存の高齢者を支援するさまざまな活動の現場を回るなどして地域課題を把握し、高齢者支援に携わる多様な機関とのネットワークの形成に努めています。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 高齢者を支える仕組みに積極的にかかわって、そしてまたそういう調整能力の高い方にお願いしているというふうにありましたので、引き続きというよりは、これからますますそうした生活支援コーディネーターの役割は、大きくなってくるのではないかというふうに思います。 次ですけれども、ふれあいいきいきサロンへの支援については、地区社協に限らず開催する住民グループに対して、市社会福祉協議会が補助等の支援を行っているというふうにありました。地区社協で独自にサロンを開いているところはあるのでしょうか、お願いします。 ◎野中詔子福祉部長 お答えいたします。 曙・万平地区では、地区社協の活動費を活用してサロンを立ち上げたり、熊谷ハイタウンや万吉地区では、地区社協が主導してサロンを運営しておりましたが、現在はともに自治会などの皆さんが参加する市民ボランティア団体が主体となって運営するまでに発展していると伺っております。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 今では自治会などの皆さん、本当にたくさんの皆さんが参加して主体となって運営しているということでした。地域の皆さんが主体ということですので、ますますこういったところは広がるのではないでしょうか。 次ですけれども、サロン等の開催状況で、継続的に開催したサロンというふうにありましたけれども、継続的とはどの程度のことを指しているのでしょうか。また、サロンの開催主体はどこでしょうか、お願いします。 ◎野中詔子福祉部長 お答えいたします。 おおむね月1回程度開催しているサロンを継続的な開催としてお答えいたしましたが、最も多いところでは年間で75回開催しているところもございます。また、開催主体は民生委員・児童委員が4カ所、そのほかはさまざまな方が参加する市民ボランティア団体が主体となって運営しております。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 年75回とは大変多いと思います。1カ月で6回以上ということになります。よほど開催の主体の方が努力しないと続けられないのかなというふうに思っています。後でぜひ伺ってお話を伺わせていただきたいと思いますので、そのときはお願いいたします。 次ですけれども、この熊谷市地域福祉計画の周知については、市が実施している福祉関係の宅配講座の中で紹介していくとともに、社会福祉協議会を初め関係団体と一層の連携を図り、より多くの方々に計画が認知されるよう努めてまいりますというふうにありました。そこで、熊谷市地域福祉計画と活動計画の冊子は、地区社協の皆さんに配布されているのでしょうか。また、配布されていない場合は、配布するように声がけをお願いできないでしょうか、お願いいたします。 ◎野中詔子福祉部長 お答えいたします。 市社会福祉協議会の理事等になっている地区社協の会長には、計画の策定時に配布したと伺っております。また、配布につきましては、市社協に逐次声かけしてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 答弁をいただきましたので、要望を申し上げます。 計画については、計画の策定時に配布したそうですけれども、地区社協によっては、会長が交代したところもあると思います。どんなにすばらしい計画でも、知らされていなければ計画は前に進みません。まずは地区社協の会長を初め関係者の方々に冊子が届くよう、どうぞよろしくお声がけをお願いしたいと思います。 最初の答弁で、今年度から市と社会福祉協議会の実務担当者の会議を定期的に設け、役割分担の見直し等について協議を進めているというふうにありました。大変有効だと思います。ぜひ今後もそうした協議を積極的に進めていただくようお願いいたします。「行政のみならず、地域に暮らす住民や地域の活動団体との連携がますます重要となっています。」と市長が言われました。全くそのとおりだと思います。冒頭紹介しました松本市は、市全体で計画はつくっていますけれども、それぞれの地域でも細かい計画をつくり、その計画を共有しています。地域や高齢者自身が取り組む活動の方針で、病気に対する勉強会に取り組むとし、自分たちでもできることをわかりやすく計画に盛り込んでいます。こうした観点が大変大切というふうに思います。熊谷市にたくさんの計画がありますけれども、これはみんな市民が暮らしやすいまちを目指している計画だと思います。ですので、担当課を超えて縦横に交流する機会をつくって、それぞれの計画の共有をしていただきたいというふうに思います。熊谷市地域福祉計画は、せっかくつくった熊谷版の計画ですので、ぜひこれからも多くの方に計画をまずは知っていただき、そして御意見もいただき、次の計画に生かしていただきたいと思います。 以上申し上げまして、大きい3、熊谷市地域福祉計画の推進における社会福祉協議会や自治会等の役割についてはも終わります。 次に、大きい2、美術室等にエアコンを設置することについて再質問をいたします。最初に、熊谷市は暑さ対策に積極的に取り組み、表彰も受けています。表彰の内容等についてお願いいたします。 ◎正田知久教育次長 お答えをいたします。 本年環境省、企業、行政等で組織される熱中症予防推進運動の熱中症予防声かけプロジェクトにおいて、市が最優秀賞のトップランナー賞を、荒川中学校が優良賞を受賞いたしました。荒川中学校では、保健委員会だより等の配布やのぼり旗の作成など、熱中症予防に対する独自の取り組みを積極的に行ったことが評価されたものです。この2つの賞とも、エアコンに頼らず創意工夫を凝らして暑さ対策に取り組んだことによるものでございます。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 わかりました。子供たちが独自に研究、そして工夫を凝らしたものが表彰されるということは、大変すばらしいことだと思います。創意工夫を凝らして暑さ対策に取り組むことはすばらしい、そしてそれが表彰されるのはすばらしいと思いますけれども、ずっとエアコンのついた部屋にいるのではなく、エアコンに頼らずに過ごせるときにはエアコンを消すことも、表彰はそうですよね。エアコンに頼らずにということですので、エアコンを消すことも、そのことも大切だと思います。 次ですけれども、当面は子供たちの健康を第一に、暑い日にはエアコンが設置してある教室において授業や部活動を行うことが徹底できるよう、校長会と相談していきたいと考えておりますと答弁がありました。これは、子供たちの健康を第一に考えるならば、暑い日にはエアコンが必要と考えているということなのでしょうか、お願いいたします。 ◎正田知久教育次長 お答えをいたします。 暑い日にはエアコンが必要と考えておりますので、子供たちの健康を第一に、暑い日にはエアコンが設置してある教室において授業や部活動を行うことが徹底できるよう、校長会と相談していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 次ですけれども、夏場の部活においては、吹奏楽部はエアコンが設置している音楽室で部活を行っています。それでは、美術室が使える教室は確保できるのでしょうか、お願いいたします。 ◎正田知久教育次長 お答えいたします。 暑い日には部活を中止にしている学校や、美術部がエアコンのある音楽室を使用して活動を行っている学校もあり、他の学校においても実施できるか、美術部がどの教室にて活動を行えるかも含めて、今後校長会と相談してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 答弁をいただきましたので、要望を申し上げます。 熊谷市は、子育て支援に取り組んでいると同時に、先ほど申しましたけれども、暑さ対策にも積極的に取り組み、全国でも評価され、続けて表彰を受けています。暑さ対策に取り組むことで気温が下がればいいですが、そうはいきません。答弁に、暑い日にはエアコンが必要と考えており、子供たちの健康を第一に、暑い日にはエアコンが設置してある教室において授業や部活を行うことが徹底できるよう相談していきたいとありました。学校に特別教室が整備されたのは、特別教室特有の設備が整備されていたり、普通教室にはない独特の雰囲気があり、音楽や美術、図工など、芸術的な感覚が養われるからではないでしょうか。その独特の感覚を養うことのできる授業時間は、多いとは言えません。だからこそ少ない時間を大切にする必要は大いにあると考えます。ラグビーワールドカップに向けたポスター等の課題もあると聞いています。また、普通教室で授業をするだけでなく、教室を移動することで気分転換にもなり、集中力を高めることができると考えます。特別教室にエアコンをつけてほしいと生徒たちは願い、音楽室等には設置されました。しかし、設置されたのは一部であり、美術室等はまだ設置されていません。子供たちは、まだかまだかと待っています。美術の授業内容を検討し、教室でできるよう工夫をと答弁されましたが、美術の授業の後の絵の具を洗ったりする作業は、ほかのクラスの授業の妨げにもなり、なかなか大変のようです。これまでも普通教室でするよう工夫された学校もありますが、基本的には美術の授業は美術室でできるようすべきだと考えています。学校の大規模改修等で費用がかかるのもわかりますが、エアコンの設置費用は約6億円と答弁がありました。大きな体育館を建設する場合には、調査から実際に建設する2年間で約5億円かかるとすれば、体育館1校分になると考えます。深谷市や寄居町では既に特別教室全部に設置されているようです。今回は、前向きな答弁はいただけませんでしたけれども、たくさんの子供たちが切に要望している課題です。部活だけでなく授業で使う全ての特別教室にエアコンの設置を要望します。 以上申し上げ、大きい2、美術室等にエアコンを設置することについては終わります。 次に、大きい1の駅等に期日前投票所をふやすことについて再質問をいたします。衆議院は急だったために、ティアラ内には期日前投票所を確保できなかったが、前回の参議院選挙のときにはティアラ21の会議室を期日前投票所として利用しました。また、今後もティアラ内に予定をしているというふうにありました。ティアラ21の4階は人通りが少なく、駅から行くのにも大変わかりづらい場所にあると思います。ティアラ21の4階の期日前投票所までの道案内はどのようにしていたのか、お聞きいたします。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 店舗入り口や駐車場からの入り口など、2階フロアに1カ所、3階フロアに1カ所、4階フロアに3カ所の計5カ所に投票所の場所と時間を表示した自立式の案内板を設置いたしました。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 わかりました。必ずこの場所に期日前投票所が設置されるとなれば、多少わかりづらくてもなれていくと思いますけれども、今回の選挙でも開設してあると思って、期日前投票をするために行かれた方もあったというふうに聞いています。ですので、次のときも、次の総選挙も急な場合もありますので、ぜひどこか決まったところに設置ができるようにお願いしたいと思います。 次ですけれども、参議院選挙時のティアラ21内の期日前投票所の全投票数と1日の平均投票数についてお願いいたします。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 開設期間8日間の合計で投票者数は2,003人、1日の平均投票者は約250人でございます。 以上でございます。 ◆大山美智子議員 1日の平均が250人ということで、私が思っていたよりずっと少ないので、驚きました。やっぱり何か使いづらいということがあるのでしょうか。 それでは、要望を申し上げます。若い方の投票率を上げるには、小さいころからの学習が大切です。現在は、小学校6年生で日本国憲法、中学校では民主政治と政治参加の授業で選挙について学んでいるようですけれども、選挙が自分たちの生活にどうかかわっているのかを知ってもらう機会をふやすことが大切だということを改めて感じました。また、投票の機会をふやすことが大切です。期日前投票をする方が多くなっていますので、やはり人の集まる、そしてわかりやすい場所に期日前投票所をふやすことが大切だと考えます。特に日中、学校に通ったり会社等に勤めている方は、仕事が終わった後に投票に出かけるわけです。車を利用している方は、市役所や行政センターで投票する方が多いと思いますけれども、駅を利用している方は、駅内に投票所を設置するのが最も有効だと考えます。三浦議員さんもおっしゃっていましたけれども、大型商業施設内にも設置された事例がありますので、そうした自治体にも状況をお聞きするなどしていただければと思います。 また、期日前の場所については、駅構内に検討はしているとのことですので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。その際、熊谷駅だけでなく籠原駅にも設置できるように、ぜひ検討をお願いしたいと思います。 以上申し上げまして、大きい1、駅等に期日前投票所をふやすことについて終わります。 以上で大山美智子の一般質問を終わります。 ○須永宣延議長 以上で21番大山美智子議員の一般質問は終了いたしました。 ○須永宣延議長 次に、18番桜井くるみ議員の一般質問を許可いたします。              〔18番桜井くるみ議員登壇〕 ◆桜井くるみ議員 18番、桜井くるみです。須永議長より許可をいただきましたので、通告に従って一般質問を行います。今回は3点質問をいたします。 まず初めに、生活の足の確保について。平成23年3月策定の熊谷市地域公共交通総合連携計画を継承しながら、新たに平成28年3月に熊谷市地域公共交通網形成計画が策定されました。期間は7年間です。基本方針は、1、相互に連携した利便性の高い公共交通ネットワークの再編、2、観光振興や中心市街地など、まちづくりと一体となった公共交通、3、地域が支え育てる持続可能な公共交通の確立、この3点です。 さて、基本方針1に位置づけられるゆうゆうバスの再編では、妻沼行政センターと聖天山周辺での民間バスとの乗り継ぎポイントの整備、秩父鉄道ソシオ駅への乗り入れ、行田市のバスとの乗り継ぎなどが検討されていました。ほたる号も循環器呼吸器病センター行きのバスと乗り継ぎも検討するということでした。 質問1として、計画に基づいて実施された事業や見直しのポイントについてお聞きします。 2つ目に、利用、乗り継ぎ環境の改善と計画にはありますが、平成28年6月での質問時の答弁で、乗り継ぎ拠点では雨よけの整備やベンチの設置、運行情報の表示などを検討しているということでした。乗り継ぎ拠点、乗り継ぎポイントでの整備も計画の評価指標に挙げられていますが、ポイント箇所はどこか。また、整備の状況、今後の計画についてお聞きします。 3つ目に、計画基本方針の2つ目に、観光振興や中心市街地活性化など、まちづくりと一体となった公共交通サービスとあります。商業施設との連携による利用促進と具体的に指標を持っていますが、これまでの検討状況について伺います。 4つ目として、熊谷市は、交通不便地域を、1キロメートル以内に鉄道がなく、かつ300メートル以内にバス停がない地域と規定しています。駅、そして民間バス路線のバス停もゆうゆうバスの路線のバス停も300メートル以内にない交通不便地域は、全市に及ぶという認識でよいでしょうか。 5点目ですが、交通不便地域は、脚力が弱り車に乗れなくなる高齢者にとって、住みやすい地域とは言えません。60歳以上のアンケートでは、移動への不安や交通の充実への期待がふえてきています。熊谷駅や籠原駅への希望が多いのは事実ですが、高齢者ほど公共施設、病院、買い物が主な行き先であることは、これまでのアンケートからもはっきりしています。デマンド型については、何度も取り上げてきました。また、この2年間の中で大久保議員、三浦議員、石川議員もデマンド型の可能性を取り上げていますが、調査研究を進めるということでした。現時点での成果についてお聞きします。 6点目、70歳以上の免許証返納者については、ゆうゆうバス乗車は無料となっています。高齢者の交通安全対策として取り組まれているものです。利用状況についてお聞きします。 7点目、交通弱者の足の確保という点では、障害者手帳による民間バス運賃の50%割引もあります。ゆうゆうバスは無料となっています。また、障害者への福祉タクシー券支給が市の支援策としてあります。重度の障害者、身体障害者手帳1級、2級及び療育手帳(A)、Aをお持ちの方になりますが、県内のタクシーを利用する場合に、初乗り料金相当額を助成しています。年間どのくらいの利用があるのでしょうか。 以上7点お聞きします。 大きい2として、歩道等の整備について。歩道の整備についてお聞きしますが、今は12月で、ほとんどの草は枯れているわけですが、寒いこの季節でも雑草で通りにくい道路がまだ残っているのが現実です。温かい季節になると草が伸び、真夏にはさらに車や歩行者等の通行の妨げになるところがふえてきます。見通しが悪い、車のすれ違いができないという道路もありますが、歩くのでさえ大変になる歩道も毎年あります。もちろん市道だけではなく県道も同様なところが多くあります。歩道と道路の境界の目地から発生する雑草などもその原因です。安心安全なまちという観点からも、住みよいまちという観点からも、きれいにしたいものです。小中学生の通学路に指定された道路、歩道は、一定の取り組みが行われていますが、そうでないところについては、なかなか追いついていないように思います。「毎年毎年要望を出さないとやってもらえないのか。」との声も聞こえてきます。暑いさなか、頑張っていただいてはいますが、現状に草刈りが追いついていない状況です。平成28年9月議会で黒澤議員が道路について取り上げていますが、支障となる樹木や雑草への対応については、職員の巡回による点検や公園サポーターや住民からの情報に対応して、除草や木の剪定などを行っている。主要幹線道路は、年2回の剪定と年3回の除草を行っている。また、可能な限り地域の皆様に協力をお願いしているという答弁で、これが市のスタンスです。 今回は歩道についてお伺いいたしますが、1として、職員の巡回による点検を行っているということですが、歩道についてはどのように行っているのかお聞きします。 2つ目に、歩道や縁石際の草が伸びて通行に支障を来す場所がありますが、歩道の雑草対策はどのように行っているのかお聞きします。 3つ目に、歩道のひび割れや凹凸で大変歩きにくくなっている歩道があります。特に江南荘北側の進入路の歩道のように、桜の木の根の盛り上がりによって歩くのが困難で、お花見時には車道を歩いている、そういう危険な箇所があります。対策をとるべきではないのかお聞きします。 大きい3つ目、鳥獣被害を防ぐために。江南地域は里山があり、防風林や屋敷林があってとてもいいところです。暗い時間に車を走らせるとタヌキによく遭遇します。タヌキ以外にもアライグマやハクビシン、ウサギなどが姿を見せています。近所ではウサギが新芽を食べてしまったということも耳にしました。加えて、最近ではイノシシまでもが出没しているようです。埼玉県のホームページには、平成27年度の野生鳥獣による農作物被害は、県内40市町村から報告があり、被害金額1億2,026万円、被害面積は75.4ヘクタールとなりました。野生鳥獣の生息域の広域化に伴い、近年の被害金額は1億数千万規模で推移しているとのことです。鳥獣の種類別ではイノシシによる被害金額が最も多く、次いでアライグマ、猿、鹿、ハクビシンの順で、これら5種で県全体の82%を占めています。イノシシ、鹿は、秩父地域からその外べりの丘陵地域に被害が拡大しており、アライグマやハクビシンは県内全域に被害が広がっていますとあります。埼玉県での農産物被害は、鳥獣被害の中でイノシシが一番多くなっているとのことです。 さて、熊谷市が隣接する嵐山町では、イノシシが平成27年には28件、28年には61件、29年度は直近までで45件確認されています。では、熊谷市におけるイノシシの出没実態についてお聞きします。3年間の出没回数、また作物の被害、そして対策はどのように行っているのかお聞きします。 次に、ムクドリに関してお聞きします。熊谷駅北口の整備計画が発表されましたが、駅前広場にある樹木を取り除くことになりました。これまでふんや鳴き声などでたくさんの方が悩まされていました。タクシーにもふんが落ち大変だと声が上がっていました。北口の木の伐採で熊谷駅南口、市役所前通りなどにムクドリがこれまで以上にすみつくことが予想されます。現在の対策と、そして今後の対策についてお聞きします。 以上、壇上での質問は終わります。再質問等は質問席にて行います。 ◎長谷川泉総合政策部長 桜井議員さんの御質問1、生活の足の確保についてお答えいたします。 初めに、今年度の実施事業ですが、4月に6カ所のバス停を新設したほか、地域公共交通網形成計画に基づき、速達性向上や効率化、循環型から往復型への運行方式等の見直しを検討しているところです。 次に、乗り継ぎ環境の整備状況ですが、秩父鉄道新駅のソシオ流通センター駅をゆうゆうバスと行田市循環バスとの乗り継ぎ拠点といたしました。このほか、妻沼、江南の行政センターなどを主要な乗り継ぎ拠点として整備したいと考えておりますが、民間路線バスとの結節は、民業圧迫との指摘もありますので、現在、ルート、時刻表の見直しの中で、こうした点にも留意しながら検討しているところです。また、既に乗り継ぎ拠点となっている熊谷駅、籠原駅、妻沼聖天前につきましても、今後乗り継ぎ拠点としての充実を図ってまいりたいと考えております。 次に、まちづくりと一体となった公共交通サービスですが、中心市街地を循環する直実号の運行によりまちなかの活性化を図るとともに、ラグビーワールドカップ2019に向けては、公共車両優先システムの導入など、路線バスとの連携を図っているところです。 次に、交通不便地域についてですが、熊谷市地域公共交通総合連携計画の中で、1キロ以内に鉄道駅がなく、かつ300メートル以内にバス停がない地域と定義しておりますので、人口密度の差はあるものの、市内各地に存在しているものと認識しております。 次に、デマンド交通ですが、近隣市での導入事例を本市の人口に当てはめて試算しますと、東松山市のようなタクシー補助方式では、年間経費約1億4,000万円で利用者数約15万9,000人、深谷市のような専用車両方式では年間経費約7,800万円で利用者数約4万5,000人と見込まれます。ゆうゆうバスが年間約9,000万円の経費で21万4,000人の利用があることを考えますと、デマンド交通は、きめ細かに対応できる利点はあるものの、経費、輸送力の点ではバスに比べて課題がありますので、本市においても、まずは現状のゆうゆうバスのさらなる利便性の向上や効率化を検討するとともに、デマンド交通についても本市に見合った方式を研究してまいります。 次に、免許返納者のゆうゆうバス利用状況ですが、平成28年度で7,035人となっております。 最後に、障害者への初乗り料金を補助するタクシー券の年間利用状況ですが、平成28年度の利用券給付者数は1,885人、利用枚数は1万1,942枚でございます。 以上です。 ◎澤田英夫建設部長 続きまして、御質問2、歩道等の整備についてお答えします。 初めに、点検の方法ですが、職員によるパトロールで車道の点検時に歩道の点検もしております。 次に、歩道や縁石の際に生えている雑草の除去は、植樹帯や植樹ますの除草と同時に行っております。また、路肩に土砂が堆積している場合は、清掃を行って良好な道路環境を維持するように努めております。 江南荘進入路の歩道に亀裂や凹凸ができていることにつきましては、桜の成長により根が大きく育ったため、狭い植樹帯から外に伸びたことが原因です。このため、歩行者の通行に支障となっておりますが、この桜並木は江南地区では、ほかにないすばらしい景観であることから、この木の根を傷つけずに桜並木を守り続けることを念頭に、歩行者にも配慮した整備方法を検討してまいります。 ◎中島慎介環境部長 続きまして、御質問3、鳥獣被害についてお答えいたします。 初めに、イノシシの出没状況ですが、平成27年度に1件、28年度に3件、今年度は現在まで3件で、江南地区に多く出没しています。 また、被害状況ですが、平成28年度に1件、サツマイモ畑に被害がありましたが、それ以外の報告はございません。 対策といたしましては、市民等からの目撃情報があった場合、防災無線や「メルくま」等でお知らせするとともに、特に児童の安全を図るため、学校や保育所等に見守りを強化するよう周知しております。また、警察署とも情報を共有し、連携を図りながら職員によるパトロールも実施しております。 農作物への対策では、農家に自己防衛をお願いすることとなりますが、被害のあった畑に県の貸与による電気柵を試験的に設置し、効果があれば農家自身が購入して設置する方法がございます。 次に、ムクドリ対策についてですが、ムクドリは夕方から適度な明るさがある樹木をねぐらに集まり、ふんや抜けた羽などによる悪臭や鳴き声などで周辺住民等に被害を及ぼしています。その被害は、多くの市町村で対応に苦慮しておりますが、抜本的な対策が見当たらないのが現状です。本市では、これまでカラスに似せた防除器具の設置や、鳥の嫌がる音を流すなどの対策を実施しましたが、効果は長続きしませんでした。現在は、樹木の景観を大切にしつつ、鳥が枝にとまりづらくするような剪定をしたり、植物性の鳥防止剤を枝に設置することで一定の成果が出ていることから、今後も継続していきたいと考えております。 以上です。 ◆桜井くるみ議員 桜井です。御答弁をいただきましたので、再質問させていただきます。 初めに、生活の足の確保について。バス停が6カ所ふえたということで、本当によかったなと思います。 また、公共交通網形成計画の見直しの際のポイントとして3点挙げられました。循環型で走っているのは、妻沼地域を走るムサシトミヨ号やグライダー号でありますが、循環型から往復型への運行方式の見直しとありましたが、これについて、どういうことかお聞きします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 循環型の路線は1つの路線で多くの地域をカバーできるというメリットがあるものの、路線や所要時間が長くなるというデメリットもございます。そこで、往復型に転換することによって、わかりやすさや速達性の向上を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 桜井です。往復型にする場合、どこを起点にするのかということが問題になろうかと思います。他のルートなどを見ると、起点が熊谷駅や籠原駅という駅ですので、こうした場合、切り捨てられるというか、走らない地域がまた出てくることになります。そうならないように、また新規路線や他の路線のルート見直しをすることが必要になってくるかと思います。新たな不便地域が生まれないように検討を進めてください。 では、民業圧迫をしないという点で、ルートや時刻を見直すということは、具体的にどういうことなのかお聞きします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 民間路線バスとの結節では、行き先や路線の重複、運賃や所要時間の差などを考慮しながら、少しでも利用者の利便性が向上するように、ルートや時刻を見直してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 桜井です。熊谷駅や籠原駅に通じる路線、また安い運賃、それから便数をふやすことというのが民業圧迫につながるということは、理解はできるのですが、ではそれを大事にしていくと、果たして市民の皆さんの声が生かせるような見直しができるのだろうかと、今の時点で私は正直わかりません。現在のルートを大きく変更せずに、しかし見直して鉄道や民間バスとの持続を有効に使いながらという点において、また公共交通会議の中でもこれから検討をされていくのだと思いますが、民業圧迫という点だけにとめないで、新たな別のやり方はないのかということも検討していただきたいと思います。アンケートの中では、ゆうゆうバスについては、増便の要望が本当に多くありますので、この点については、大事にしていただきたいと思います。 次の質問ですが、熊谷駅、籠原駅、妻沼聖天前の乗り継ぎ拠点の充実とありましたが、数十分待てるような場所にする必要があろうかと思います。充実の内容について、また計画では平成28年から30年の間で順次整備するとなっていますが、その時期についてお聞きします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 乗り継ぎ拠点のうち駅前につきましては、それぞれ整備計画がございますので、その中で検討してまいります。妻沼聖天前につきましては、バスを待つ方のため屋根やベンチがございますけれども、老朽度を勘案し、適正に管理してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 聖天前については、もうぜひ早くお願いいたします。 それから、乗り継ぎ場所の整備の基本は、やはり雨よけとベンチであると思います。熊谷駅の南口も検討にぜひ入れていただくことを改めて要望いたします。大里を走るひまわり号の待合場所は、本当に木材でできていてすてきです。大変すてきですので、そういうところも参考にしていただければと思います。また、乗り継ぎ拠点というわけですから、余り狭い空間ではなくて、一定の空間が必要だと思いますので、大胆につくってもいいのではないかなと思います。 それから、自転車が置けるスペース、これも必要かなと思います。中学生がジュニア議会でも、交通網が悪いという意見が出ておりましたが、自転車が置けてバスに乗っていける、そんなことも必要かなと思います。夜間対策も、今は本当に4時半を過ぎると暗いわけですが、夜間対策として照明も必要です。駅については、既に屋根や照明等はもう解決済みでありますが、今後整備される拠点、それからスポットにおいては、ぜひ配慮をお願いいたします。 さて、デマンド型ですが、深谷方式、東松山方式で計算した利用人数と経費について報告されました。深谷方式とは、9人乗りのワゴン型車両を市が用意して、利用者が事前に乗りたいバス停や時間を予約して、乗り合いによってそれぞれの目的地まで移動する交通システムです。バス停は本当に細かくしてありますが、予約があった時間に予約があった区間だけを運行するそうです。決まったダイヤがなく、利用者からの需要に応じた効果的な運行が可能、そして1日乗って200円ということでした。東松山方式とは、市内業者のタクシー車両を使用しますが、バスとタクシーの中間的な利用方法です。バスのように乗る場所、おりる場所が決められていて、途中下車や寄り道はできません。しかし、タクシーのように電話で呼べば自宅前でも乗ることができます。料金は車両1台の金額なので、家族や友人と一緒に乗れば割安になります。2キロ以内が500円、2キロから3キロまでが1,000円、3キロ以上は1,500円ですが、障害者や運転免許証返納者は1割引きとなっています。このワゴン型の深谷方式が7,800万円の経費で4万5,000人、タクシー型の東松山方式は1億4,000万円で15万9,000人の乗車とありました。費用と乗車人数を考えれば、東松山方式のほうが費用は2倍かかっていますが、利用者は3倍以上あります。たくさんの方に喜んで利用してもらえる制度であるということが、この東松山方式ではわかるのではないかと思います。 ゆうゆうバスは、経費や輸送力の点ですぐれているということでした。確かに21万4,000人の利用があるゆうゆうバスは、今後も熊谷市民にとって必要なものであると思います。しかし、市が認識しているように不便地域は市内各地に残っています。これ以上ゆうゆうバスのルートを細かくすると運行時間がさらにかかってしまいますし、それでもこの不便地域全体をカバーすることはできないと思います。また、今後公共施設の統廃合も計画されていますが、さらに不便になることを考えれば、多様なニーズに応えられるデマンド型が必要ではないでしょうか。江南荘やひかわ荘の送迎バスが廃止になってから、行けなくなった、利用できなくなった方がいて、その対策がとれていないことが私自身は大変気になっています。アセットマネジメント計画でも高齢社会対策基本方針でも、とりわけ福祉分野では公共交通の充実がうたわれています。デマンド交通についての研究の成果は、これから具体的に検討に入る段階になったということではないかと私は思いますが、改めてお聞きします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 既に導入しております近隣他市町と比較し、本市は面積、人口、主要駅の乗降客数など大きな差があります。また、現在ゆうゆうバスのルート、時刻の見直しを検討しておりますので、その結果も見ながら、次の段階として本市に見合ったデマンド交通の方式について研究してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 答弁がなかなか先に進まなくて残念です。 次に、障害者へのタクシー初乗り料金の補助が1,885人で、1万1,942枚使われているということでした。私の知人は、月に1回の通院に使っていましたが、1人で移動できない障害者には、これもまた助かる制度です。障害者手帳は所持していなくてもバス停まで遠くて歩けない高齢者は既にたくさんおり、またひとり暮らしの方も多くなりました。運転免許証返納者延べ7,035人がゆうゆうバスを無料で使っているということでした。いろいろな機会に意見を述べさせていただいていますが、運転免許証返納者だけでなく他の高齢者にも、またゆうゆうバスが走らない地域の方も利用できるように、民間バス路線にも運転免許証返納者の優遇措置がとられればいいなと思っています。高齢者対策としては、バランスがとれていないと思います。高齢社会対策基本計画の中には、介護タクシーなどの移動支援サービスの必要性もうたってあります。福祉の観点から、高齢者が元気で長寿でいるために、足の確保について、現在検討している事業はあるのかどうかお聞きします。 ◎野中詔子福祉部長 お答えいたします。 現在、行政サービスとして具体的に検討している事業はございませんが、地域公共交通会議などでの高齢社会を前提とした全市的な観点からの議論につなげるために、各地域の生活支援体制の協議体の整備を進め、地域課題の一つとして共通認識を深められるよう、地域内の関係者の連携強化を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 介護タクシーの検討に加えて、障害者のタクシー券の対象者を広げていくなどの交通弱者対策も、また公共交通とは別枠で検討してみていただきたいと思います。 この大きい1の最後に、感想といいますか意見を述べさせていただきます。これまで継続して日本共産党議員団として公共交通について取り上げてきました。交通弱者と言われる方も、自分で病院に行き、買い物をし、公民館や役所にも出かけ、そして老人福祉センターなどにも出かけてほしいと思っています。今あるバス停へつながる足の確保も考えてください。外に出ていくことは、生き生きした暮らし、健康な暮らしを維持することになります。みんなが元気になる予算だと考えていただきたいと思います。また、車社会ではありますが、運転できる人も電車やバスを利用しやすい、利用したくなるような公共交通をつくってはいかがでしょうか。パーク・アンド・ライドの考え方も私は賛成です。先日、「ほたる号、きょうで100回記念だよ。」と電話をくれた方がいました。ほたる号がつぶれないように、乗って育てたいという思いの方です。そんな人たちと一緒にまた公共交通の発展と、それから維持に一緒に取り組んでいきたいと思います。 次に、大きい2番目、歩道の整備についてお聞きします。江南荘の進入路の歩道の整備の検討、そして桜並木を大きく評価していただき、大変うれしく思います。権田議員のお話しされた桜の中に江南が出てこなかったのが、ちょっと寂しかったのですが、とてもすばらしいところです。歩道の根っこによる凹凸は、市民の方から声が寄せられていて、実はもう数年経過しています。今度の春、来年の春は、ゆっくり歩いて楽しめれば大変ありがたいので、早急にお願いしたいところです。 さて、雑草の件ですが、職員によるパトロールを道路と歩道を一緒に行っているということです。地域エリアを決めて回っているのか、その方法や頻度についてお聞きします。 ◎澤田英夫建設部長 通常の点検は、日々の現場対応に向かう途上に行っており、除草作業を委託している業者からも現場の状況報告を受けております。また、12月には市内全域の点検を集中的に実施しているほか、熊谷さくらマラソンを初め大きなイベントの前には該当する路線の点検を実施し、適切に対応しております。 ◆桜井くるみ議員 桜井です。植樹帯や植樹ますがない歩道の除草というのは、別途計画をするのでしょうか、お聞きします。 ◎澤田英夫建設部長 植樹帯等の有無にかかわらず、雑草が支障となる場合は、除草や路面清掃を行っております。 ◆桜井くるみ議員 桜井です。雑草が支障となる場合に行う路面清掃も行っているということですが、市民からの苦情や相談が数多く寄せられるということは、間に合っていないということになります。道路全体の整備相談件数と雑草対策への相談件数は、どのくらい寄せられているのでしょうか。 ◎澤田英夫建設部長 平成28年度の道路等に関する要望件数は1,930件で、そのうち除草に関する要望が192件でした。 ◆桜井くるみ議員 道路の小さな穴を埋めるというようなことも要望の中に上がっていると思いますが、除草については1割、192件ということでした。連絡が入った時点で急いで行ってほしいわけですし、真夏に集中するのでしょうから、大変だと思います。道路管理の部署では、防草材料を目地部に充填する方法や、テープ状の防草材料を表面に張りつける方法を試しているところがあります。また、植物の根は地中に向かって下向きに成長しようとする性質があるので、根が途中から上向きになるように石に切り込みを入れるなどの研究も進んでいます。また、エプロンつきのブロックを使っているところもあります。除草、清掃以外の対策、または道路改良や補修に合わせて防草機能がある材料や工法にするなどの対策というのは、とっているのでしょうか。 ◎澤田英夫建設部長 本市では、雑草が生えないよう縁石ブロックを支えるコンクリートの打設や、歩道アスファルトの施工時に目地切れが発生しないよう施工指導を行ってまいりました。また、近年開発された道路の維持管理コストの削減に効果のある防草ブロックは、雑草の抑制に有効との評価がありますことから、市が計画している幹線道路等での道路構造基準と製品の整合性の検証など、使用が可能な箇所での採用について研究してまいります。 ◆桜井くるみ議員 大きい2の要望を述べさせていただきます。 雑草対策から追いかけられないためにも、道路清掃、泥の除去をもっと小まめに行っていただきたいと思います。そのことで逆に草刈りの費用が減るということにもなろうかと思います。しかし、予算が必要ですので、ぜひふやしていただくことを要望いたします。歩道の内側について、危なくないところについて、店舗や銀行などには改めて除草と清掃などのお願いをしていただければと思います。 次に、3つ目の再質問ですが、よろしいでしょうか。              〔何事か言う者あり〕 ◆桜井くるみ議員 では、鳥獣被害を防ぐためにの再質問に入ります。 ムクドリ対策については、苦慮されていることがわかりました。引き続き他市と情報交換しながら対応をしていただくようにお願いをいたします。イノシシの出没は、27年1件、28年2件、29年はこれまで3件ですから、数は少ないけれども、確実にふえていくことが予想されます。埼玉県内では、被害防止計画を策定している市町村が平成28年4月時点で27あり、熊谷市はまだできていないのかなと調べたところ、計画済みでした。計画は、特定外来生物に指定されているアライグマが中心ですが、対象鳥獣を定めるとともに、農作物の被害状況の把握をすることや、対策を立てることになっています。現時点ではイノシシは含まれていません。先ほどイノシシのことについて数値を伺いましたが、イノシシ以外の出没数、また地域、被害状況についてお聞きします。 ◎中島慎介環境部長 お答えします。 アライグマは市内全域で出没していますが、特定外来生物であることから、埼玉県の防除計画に基づき、平成28年度は256頭、今年度は11月末までに243頭を捕獲し、殺処分しています。また、タヌキ及びハクビシンは、平成28年度に168頭、今年度は11月末までに119頭を捕獲しました。これらについては、特定外来生物ではありませんので、アライグマ捕獲用のわなに誤ってかかってしまった場合には放しておりますが、農業被害や民家等でのふん尿被害が著しい場合には、これを捕獲し、殺処分をいたします。これらのほか、まれに猿の目撃情報もございます。被害といたしましては、イノシシによる農業被害以外には確認しておりません。しかしながら、アライグマ等については、屋根裏に何かすみついているとか、物置に小動物のふん尿がたまっているので何とかならないかなど、市民の方からのお困りの御相談は何件か来ており、環境政策課を窓口として猟友会に依頼し、わなを仕掛け捕獲しております。 以上です。 ◆桜井くるみ議員 桜井です。アライグマの捕獲は、28年が256頭、ことしは既に243頭ということでびっくりしました。アライグマは特定外来生物の指定を受けているので、殺処分だが、タヌキやハクビシンは168頭、捕まえてもこれは返しているということでした。熊谷市のホームページには、「熊谷市では、アライグマ以外の捕獲は行っておりません。これらの動物」、タヌキやハクビシン、アライグマ以外ですが、「これらの動物を捕獲するためには、有害鳥獣の捕獲許可が必要となります。また、檻を設置するにも、狩猟免許(網・わな猟)が必要です。」とあります。被害があっても手を打てないということになるわけですが、熊谷市が設定した捕獲計画には、ハクビシン60頭、タヌキ60頭などの数字も入っています。捕まえてはいけないものなのに数が入っているというのは、どういうふうに理解したらいいのでしょうか。 ◎持田浩一産業振興部長 お答えいたします。 本市では鳥獣被害防止計画において、取り組み方針と捕獲計画を定めております。ハクビシン、タヌキは、特定外来生物ではありませんが、被害状況を鑑み、捕獲による駆除が妥当と判断された場合には、原則として必要最小限の捕獲を実施することとしております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 捕獲というと、捕獲後には処分をするというふうに普通は理解をいたします。アライグマ以外は必要最小限ということですから、数字を入れるとわかりにくくなるのではないでしょうか。深谷市の計画には、アライグマは全てという意味の「全頭」、他は「必要最小限」という表記になっていました。埼玉県の指導もあるかと思いますが、表記の仕方についてわかりやすくするために検討していただきたいと思います。 被害防止計画とあわせて、鳥獣被害防止対策協議会を設置している市町が多くあります。これだけアライグマなども出ていますので、被害状況を正確に把握し、対策が打てるように、さらには人的被害が起きないようにするためにも、農家や関係団体で協議会をつくり、相談できる協議会が必要ではないかと思います。特に多く出没している江南地域には、地域協議会をつくる必要があると思いますが、そのことについて御意見を伺います。 ◎持田浩一産業振興部長 お答えいたします。 今後被害が増加した場合には、協議会の設置を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆桜井くるみ議員 最後に要望を申し上げます。 イノシシについて、現在計画に入っていませんので、対象に入れる必要があるのかと思います。アライグマ250頭以上、ハクビシン、タヌキが、ことし既に119頭わなにかかったということは、農業被害が全くないとは考えにくいところです。出没の把握、被害の把握の確認方法を環境部と産業振興部の両方で相談していただき、市民や農業従事者の方から情報を正確に寄せてもらうことが、まず大事だと思います。特に人的被害があっては困ります。 また、周知のためにも被害防止計画をホームページ上にアップすること、そして隣接した他市との連携、猟友会による捕獲予定日が他市であった場合に、その隣接しているところについては、お知らせを皆さんにしたほうがいいかと思います。他市との連携も必要な場合がありますので、ホームページにもアップしていただきたいと思います。 また、今後被害がふえた場合に、電気柵などの設置が必要になるだろうと思います。嵐山町では既に認定農家や直売所などに出荷している農家に対し、電気柵2分の1、上限10万円の補助も行っています。実態を把握しながら、これについても検討していただければと要望いたします。 以上で私の一般質問を終わります。 ○須永宣延議長 以上で18番桜井くるみ議員の一般質問は終了いたしました。              〔「議長、休憩」と言う者あり〕 ○須永宣延議長 暫時休憩いたします。              午後 2時09分  休 憩                                                          午後 2時19分  再 開 ○須永宣延議長 休憩中の会議を再開いたします。 △一般質問続行 ○須永宣延議長 次に、27番新井正夫議員の一般質問を許可いたします。              〔27番新井正夫議員登壇〕 ◆新井正夫議員 皆さん、こんにちは。 今回の質問でございますけれども、1点のみでございます。ただいま須永議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順序に従いまして、質問いたします。再質問、要望等は質問席にて行います。 今回は、新川と堤外の荒川までの公道の復元について、水辺の一環としてお聞きすることでございますけれども、私はさきの一般質問で、大きな災害のときに荒川の水辺まで行けるように大災害時用道路をという質問をした経緯もございます。それと重複するかもしれませんが、どうか歴史と伝統の新川地区のことでございますので、ぜひ御一考されることを願いまして、質問をいたしたいと思います。 さて、新川村は、戦後間もなく廃村になりましたが、江戸時代の初めのころから300年の間、500人余りの人々がこの新川に暮らし、舟運や養蚕の村として栄えてきました。そのころには塩問屋さん、油問屋さんが軒を並べ、江戸、浅草と武州新川を結ぶ荒川を帆かけ舟が往復し、江戸からの荷が着く日には、大八車や馬を引く人たちでにぎわったといいます。また、秩父山中から流した木材は、この地でいかだ職人がいかだにして、江戸へと運んだところでもあります。このように、多くの物資が新川へ、また江戸へと運ばれたものと思われます。このように、多くの歴史のあるところであります。明治16年に鉄道が開通して舟運は姿を消しましたが、たびたびこの地を襲う大水は、豊かな土壌をもたらし、良質な桑が特産となり、養蚕が盛んになりましたが、やがて絹からナイロンの化学繊維の時代となって、養蚕もすたれ、その上、毎年の荒川の大水に追われるように、この新川を去っていきました。荒川の瀬替えとともに生まれ、文明の進化により滅びた新川、私たちはここを幻の村、新川と呼びます。 今この地は、荒川の遊水池であります。野鳥や野生の動物たちのすみかとなり、ここを愛する人たちの心のふるさととして息づいているところでもございます。そういったときに、タイミングよく文部科学省推進事業総合型クラブ、新しいまちづくりを考える会、ピースふぁいぶるクラブ代表の中村明弘さんと会員の皆様と出会え、久下橋下流0.5キロばかりの荒川河川敷に広がる不思議な光景があったところが幻の村、新川であります。そのとき、平成22年、目についたのが新川地区保全寺跡のごみの山でございます。新川を愛する皆さんの手によって、新川の悩みの種であった不法投棄のごみも、毎年行われる荒川の恵みと熊谷を考える集いへの参加によるごみ拾いと、大変きれいになってまいりました。改めてこの皆様方の御協力に感謝を申し上げます。昨今ではごみが捨てられるという悪循環を断ち切ることがようやくできたところでございます。 この質問、地元住民はもとより、国より占用して耕作している方の、荒川の水辺まで徒歩で行けるような道路、あるいは道にしてほしいとの願いでございます。今、一番問題にしているのが、NPO法人のピースふぁいぶるクラブ、新しいまちづくりを考える会の皆さんが、熊谷の夏を考える、新川ワンデイキャンプを毎年8月に暑い中行われています。大きな恵みと楽しみを与えてくれる荒川ワンデイキャンプを毎年8月の暑い中に行われるわけでございます。ワンデイキャンプだけではありません。大人には竹切り、子供さんには新川菜園村、子ども遊びの森などさまざまな体験もできるところでございます。菜園事業では、年間農家の行事に準じた催しも行われております。お月見だの十日夜というものは、昔はあったのですけれども、これも幾らか続いたのですけれども、昨今はやっておりませんが、また復活するかなというようなことも言っております。 そういったことから、この堤外の公道等、早く言えば赤道なのでございますけれども、なくてはならない道路なのです。これからはジョギングコースとして活用されるものと期待しております。しかしながら、このワンデイキャンプの実施に当たっては、1カ月前より準備に入るわけですが、ピースふぁいぶるクラブの役員さんを初め、大学生のボランティアの皆様と多くのボランティアの人たちの御協力によって準備等ができます。早いものでもう10年になるわけでございます。初めの年には地元の農家の人にお願いし、私どもがトラクターを持っていって、耕し、その後軽自動車で通って、道らしき道をつくったものでしたけれども、昨今でもまだそのようなことが続いているありさまでございます。そのときに、私たち久下の人はもちろんで、昔からいる人もそうなのですが、昔はここに道があって、川の流れているせせらぎのところまで行けたのだよね、道があったのだよねという言葉が、いまだ続くわけでございます。その後、昨年も同様に繰り返したわけでございます。けれども、道があれば、毎年毎年農家の人に厄介にならなくも、この道を使って大きな労力もなく、自然の川辺での作業ができるものですが、最近では会員も年齢層も上がってきております。夏の暑いときにワンデイキャンプに備えた道づくりというのも、なかなか大変な苦労があるわけでございます。親子の触れ合いの川遊びでもございますけれども、この当日行われる川遊び、元気な子供の声が河川に響き渡ったとき、多くの子供さんと親御さんが喜ぶ姿を目の当たりにしますと、準備してきた苦労が一気に吹き飛んでしまうというのが、この御協力してくれる皆さん方の言葉でございます。こうしたワンデイキャンプ、菜園村、竹切り応援、荒川のごみ拾いだの、自然に親しみながら過ごす時こそが感動を与えられるときではないでしょうか。 そこで、質問するわけでございますけれども、質問の1として、新川地区で荒川の水辺に至る赤道は何本あるか。 質問の2として、新川地区の荒川の堤外にある河川区域で国からの占用を受けている者はいるかいないか。占用者がいる場合は、その面積はどのくらいあるかということでお聞きをするわけでございます。 以上2点をお伺いいたしたいと思います。壇上ではこの2点で終わりますが、要望と再質問等は質問席にて行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎澤田英夫建設部長 新井正夫議員さんから御質問の堤外、新川地区から荒川水辺までの道路の復元についてお答えいたします。 新川地区は、今では移転しておりますが、以前は住居が存在しました。現在でも民有地があり、耕作等がされていることから、市が認定し、管理している道路がありますが、荒川の水辺に近い区域は全て河川用地として国が管理していることから、市が管理をしている道路はございません。しかし、法務局の新川地区旧公図には、荒川の水辺に至る赤道が13本あることが確認されることから、国が河川用地として管理する土地となる前には、道路としての利用があったことがうかがわれます。 河川を管理する国土交通省荒川上流河川事務所に確認したところ、新川地区付近の国が管理する河川用地については、赤道部分を含め2つの法人に耕作者としての占用を許可し、農地として使用されています。許可面積は約25.8ヘクタールとのことでした。そのため、新川地区から荒川水辺までの道路の復元は、河川用地を管理している国土交通省と、占用許可を受けている耕作者との間で調整が必要となりますことから、国土交通省と可能な方法について協議してまいりたいと思います。 以上です。 ◆新井正夫議員 27番、新井正夫。答弁ありがとうございました。本当に国土交通省さんが入ってのことでございます。なかなか私も大きなタイトル過ぎたかなというふうに思っていたのですけれども、執行部を初め荒川上流河川事務所の所長さん、丁寧な説明をいただきながら納得をしているところでもございます。 ただ、私たち住民からすると、非常に新川に昔のあった人たちの言うことが、やはり言い伝えで来ておりますので、そのことをやはりしっかりと守っていかなくてはならないのかなということがある中でのこの経緯があったわけでございます。 再質問は私はありませんけれども、要望等を申し上げて終わるわけでございますけれども、ひとつこれから先がまだありますので、申し上げますけれども、この新川でありますが、JR行田駅西口より徒歩で五、六分で荒川北べり土手に出ます。そこから目前に富士山、秩父連山、浅間山、四季折々、刻々と姿を変えながら自然の移ろいを見せる幻の村、これが新川でございます。また、熊谷駅南口からは、車で久下公民館を目指して約10分で、地名が輪型というところに着きます。その輪型を過ぎて土手を過ぎれば、その場所がもう新川でございます。近年では多くの人たちが歴史の場所として訪れておりますけれども、場所にQRコードのついた看板等があり、当時の屋号で商売の説明がなされております。しかしながら、地元の人たちは昔の屋号で呼び合っており、子供、若い人たちには、まだまだというところがあるわけでございます。例えば、どこそこのうちと言うときの、どこのうちのお父さんがどうだったこうだったと言うと、その昔の屋号でやっぱり呼ぶというのが地元の人たちの、まだ今でもそういうことは当然のように通っているというところでもございます。 そして、荒川という川の今日までの歴史です。川とともにきょうまで生きてきたことなどが、これから周知しなくてはと思っているところでございますけれども、久下の郷土かるたなどには全部そのような事柄が、全部文句の中に入っているわけでございますけれども、やはりくどくど、くどくど言わないと、子供たちにもまだそのようなことはわかっていないということでございます。 ただ、私が思うのには、今の学校、子供さんに言うときには、親御さん、またおじいちゃん、おばあちゃんが言うときには、川は危ないよということを言うと思うのです。これは、言うことは大切です、やっぱり川は危ないよというのは。これはもうもちろん言ってもらって結構だと思います。今日の子供さん、早く言えば久下の小学校の子供さんに、「お父さんやお母さん、誰かと荒川行ったことがあるかい」と聞きますと、行ったことがないのです。行ける道がないのです。行くところが全部そういうやぶが高くなってしまっているので、川の流れているところまで行けないと。そういうものがあるから全然行けないのです。これからはどうしてもそういうことのないようにしなくてはならないなというのが私の考えでもあるし、またこれを提案してくれた人もそうなのでございますけれども、大方の子供さんにもないと言われないように、そのようなこともしてみてみたいなというふうに思っているところでございます。 久下地区の子供に、恐らく久下の小学校の子供さんというのは、今、久下の公民館の前の土手から荒川を見たときに、荒川の絵が画けますかと言ったときは、恐らく画けないと思います。私が画けると思うのは、桜木から、それから大橋のところの花火大会を毎年やる、あそこのところの土手に上がれば全部荒川が見えます。そして、荒川大橋を渡れば、右は全部押切のほうで見えます。私のほうにはそういうものはないのです。ですから、子供さんには、そういう川というのは大切だ大切だと言うけれども、どこが大切なのだと。川というものはこういう恵みがあって、我々子供の時分には全部たんぱく源はもう魚屋で買ってくる、早く言えば、塩鮭は何で辛いのだい。海の水が辛いのだ、塩鮭がいたから辛いのだと言われたって、それだって笑いだけで済んだのです。だけれども、今の子供に荒川の魚というと食べません。たんぱく源ということを全然知らないのですから。私が育ったときには全部たんぱく源、母なる川と言っていたのですけれども、そのたんぱく源は全部荒川の恵みなのです。そういうものを食べて今まででかくなってきたというのが事実でございます。 ですから、先ほど言いましたように、久下の小学校の子供に荒川の絵を描いてくださいよと言ったときに、絵が描けるかどうか、私には理解できないです。よく荒川の絵を描いて、花火大会の絵がよくありますけれども、子供が描いた花火大会で、花火が上がってきたり、川の下に花火が映っている、そういうのはあります。だけれども、川本の川の博物館のほう、あっちの河原というのは非常に整備されているということでございますけれども、あのような河原になってくれればありがたいなと、本当にいいなと思うのですけれども、なかなかそうは事は運ばないなというふうに思っているところでございます。 そして、一番大切なのは、この秋の日の短いときに太陽が沈む、荒川の橋の向こうへ沈む、そのせせらぎに映ったものを見たことがありますか。ないでしょう。あのくらいきれいなものはないのですよ、本当に。そういうものを子供には見せたいのです。だけれども、残念ながら見えるところはないのです。見るには、だから荒川の今の大橋のところの鎌倉町から行ったあの橋の向こうを見なければ、押切のほうを見なければ見えないと思います。だから、見れるところは、わずかなところしかないなというふうに思うわけでございます。 今回またいろいろと所長さんを初め建設部長も一生懸命やってくれたところで、私は申しわけないのですけれども、本当に親切丁寧な説明をしてもらったので、非常に感謝しているわけであります。ぜひそのようなものを見させてやりたいなということもありますので、どうかまたこれからも御協力のほどをお願いをいたしたいと思います。 いろいろあるのですけれども、季節によっては、荒川へ釣りざおを持った人たちが多く見られた河原なのですけれども、今はとてもそういう風景というのは一つも見ません。子供が釣りざおを持って川へ行くなんてとんでもない話で珍しい。こんなことがあるのかいというようなくらいな珍しいことになってしまう、そういうことなのです。ただ、秋口のときに、アユの産卵時期には、幾人かが川に入って立ち込んでアユの釣りをしているというのは、たまには見られます。ただ、川が大きくなっているばかりでなく、やはり毎年川水でも出て、もらいたくないのですけれども、水が出たときによって川の流れが違ってくるので、それがまた魚にもいいのかなと思うのですけれども、また釣りをする人にも、そのほうがかえっていいのですけれども、そういうことがなくなってきている。 ただただ今、久下の人たちの昔の人たちに言わせれば、川の流れているところまで、何としても水辺の底のところまで行きたい。いろいろな農作物や、そしてまた農作物をつくる道具、そのようにもろもろの物をその川辺で洗ったと。乾かしたと。それで夕方とりに行って持ってきて、またその翌年使うというようなことを繰り返ししていたものですから、そういうものがあった。だから、ここに道があったらどうなのだということが始まるわけでございます。 いずれにいたしましても、また若い人たちにも言わなくてはならないのですけれども、この荒川でございますけれども、今、行田の駅のことを言いましたけれども、この荒川の瀬替えができる前は、前の大里の町のときでございますが、津田新田というところがありますけれども、これは今私どものほうでは現熊谷市久下一丁目、二丁目というのがあるのですけれども、これは地続きだったのです。荒川で瀬替えができたために、荒川ができたためにそこを切られた、寸断されたので、そこで道がなくなったということは、明らかなことで、あと荒川になってしまったということなので、そこはずっと行ったり来たりしていたということなのだそうです。だから、津田新田ということもあります、久下新田ということもありますけれども、そういう語り継ぎが今も残っているから河川敷きでも道路というのは、うちのほうはこれは昔あったのだというのがあったので、今回そのようなことに、先ほども言いましたけれども、そうなったのだということでございます。ですから、これからの若い人たちにもそれだけのこともやっぱり言っておかなくてはならないのかなというふうに思っているところでございます。 それから、これはまた要望ですけれども、そうしたことから、熊谷駅の南口、JR行田駅の西口です。よく駅からハイキングということでいろいろ話があったと思いますけれども、そのような人たちも大変来ていますので、できることなら行田駅の西口、熊谷駅の南口、秩父鉄道さんのほうでもいいのですけれども、これから何キロ先にはこういうものがあったよというようなPRされた看板でも何でも、どういうものでもいいですから、つくっておいていただければなというのが要望でございます。 どうかこれからも久下の、このまちのことではないですけれども、ひとつよろしくお願いして、今回の一般質問は終わらせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。
    須永宣延議長 以上で27番新井正夫議員の一般質問は終了いたしました。 ○須永宣延議長 次に、14番野澤久夫議員の一般質問を許可いたします。              〔14番野澤久夫議員登壇〕 ◆野澤久夫議員 皆様、こんにちは。14番、野澤久夫です。本日も傍聴をいただき、またインターネットの向こう側で傍聴いただいていることに、まことにありがとうございます。それでは、須永議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして一般質問を行います。 最近余り聞かなくなりましたが、1年の計は元旦にありということわざがあります。由来は中国という説もありますが、日本では戦国武将の毛利元就が、年の初めにこの1年のことをじっくり考える、何ごとも最初が肝心であるといったことがそもそもと言われております。多くの企業においても、新年には社長が1年を見通して抱負を述べるのが常でありますし、もちろん新しい目標や計画を立てるのに正月は最適な時期であります。ことしの目標は何か、何をしたいのか。新しく挑戦すべきことは何なのか。目標の設定、計画の策定、実行、そして検証、PDCAの連続が民間企業がその企業としてあり続けるための最低限の努力であるはずです。企業30周年説という言葉がかなり前にありましたが、少し前では10年、最近では10年の継続も危うい、さまざまなことへのチャレンジなくして企業の存続は難しい時代となっております。 また、AIが仕事を奪う、10年で消える職業、なくなる仕事という言葉を最近よく耳にします。2015年に民間のシンクタンクは、オックスフォード大学、マイケル・A・オズボーン准教授等の共同研究の結果、10年から20年後に日本の労働人口の約49%の職業において、AIやロボットに取ってかわられると発表しております。ことし国内の大手金融機関は、東京銀座の新店舗をペーパーレスとし、特殊な端末によってサインの筆跡や文字を書くスピードを読み取り、本人確認、印鑑を使わずに口座開設や預金の引き出しができるようになっております。この金融機関は、今後3年間で全店舗をペーパーレス化し、事務作業は事務センターに集約、AIなどを使って作業の効率化を図り、約4,000人を新たな事業部門に移すとしております。 しかし、先ほどのオズボーン准教授は、「かつて洗濯は手作業で行っていましたが、洗濯機の登場でその仕事は奪われました。しかし、それによって余った時間を使って新しい技術や知恵が創造された。こうして人間は発展してきたわけです。現在起きているのも同じことです。ロボットやコンピューターは芸術などのクリエーティブな仕事には向いていません。となれば、人間は機械にできる仕事は機械に任せて、より高次元でクリエーティブな仕事に集中できるようになるわけです。人間がそうして新しいスキルや知性を磨くようになれば、これまで以上に輝かしいクリエーティブエコノミーの時代を切り開いていけるわけです。」と言っております。 また、企業にとって、人件費は少しでも少ないほうがいいと考えるのが一般的であります。ですが、長期を見据えて生産性の向上やその企業の成長のために、人件費を投資の対象としている企業も増加しております。生きたお金が使え、イノベーションの芽を育み、事業の土台を支える戦力となり得る人材をふやし、社員の働く意欲を引き出せる企業が事業の存続、成長できる企業であるはずです。本市におきましては、今定例会に熊谷市総合振興計画基本構想が議案として上程されております。これから本市10年間の背骨となる基本構想です。来年度には熊谷市総合振興計画も策定され、発表されます。ラグビーワールドカップ2019の開催、東京オリンピック・パラリンピック、再来年には元号も平成から新元号と変わります。日本においても、熊谷においても、大変大きな10年であるはずです。 そこで、(1)、熊谷市総合振興計画基本構想について3点お聞きします。 ア、熊谷市にとって平成30年度からの10年間をどのような10年と捉えているのか見解を伺います。 イ、将来都市像を「子どもたちの笑顔があふれるまち熊谷、輝く未来へトライ」とした理由は。 ウ、4政策の大綱の(2)政策で、政策1がスポーツ観光を通じて魅力を発信するまちであります。このスポーツ観光を政策の1にした理由はです。 次に、(2)、うどんサミットについてです。このテーマは、今定例会におきまして多くの議員が質問しておりますので、重複するところもあるかとは思いますが、切り口を変えて行いますので、よろしくお願いいたします。 私は、昨年、平成28年3月議会におきまして、うどんサミットについて一般質問を行いました。閑野議員は、平成23年12月議会でうどんエキスポを取り上げております。閑野議員への御答弁は、持ち回りが決定したら検討したいということでありました。私の質問には、開催すれば、本市は小麦のストーリー性もあり、全国に発信する絶好の機会であり、3年間の開催であるから、ラグビーワールドカップの開催年を含む盛り上げが期待できる。課題は、事業主体や体制、予算、会場、時期であると御答弁をいただいておりました。私ごとになりますが、このように議会で質問、議論した全国的大イベントが、今回熊谷の地で開催されたということは、感無量ではありますが、新たな大きな責任も感じております。しかし、それ以上に主催者、関係者皆様には、長期間にわたる打ち合わせ、準備、御努力、そして当日は強風というアクシデントもありましたが、市内外、多くの皆様に全国各地のご当地うどんを御賞味いただくことができ、そして熊谷うどんの名を広く訴えることができましたことに、主催された実行委員会を初め諸団体、関係各位に、そして今まで全国各地の大会に参加された関係者、熊谷小麦産業クラスター研究会の皆さんに、心より敬意を表する次第でございます。 さて、私は昼食としてうどんを食べようと思い、大会の両日、18、19とお昼ごろに行こうと考えておりましたが、渋滞と駐車場のこともあり、8月のグローバルラグビーフェスタ同様、17号バイパス沿いの取引先メーカーショールームの駐車場に車をとめ、行ってまいりました。18日土曜日は天気予報も悪く、そして肌寒く、思ったよりお客様が少な目、この日私は近江牛うどんを、妻はガマゴリうどんを食べさせていただきました。19日日曜日は穏やかな天気で温かく、人出はすごいだろうなと思っておりましたが、やはり県道熊谷羽生線、成田小学校手前の信号を左折し、その先をすぐ斜め左に入ったころには渋滞が始まっておりました。メーカーショールームに車をとめ会場に向かうと、ネギやお菓子、家具などいろいろなものを手に持った、お帰りの皆様とすれ違いました。ですが、会場西の市道105号線は、過去にJリーグやラグビーなど、さまざまなイベントでは見たことのない大渋滞でした。現実に、会場にたどり着かなかったという声も聞いております。ちなみに、この日は、私1人で熊谷うどんと武蔵野うどんを食べております。来年の大会、そして最終年、ラグビーワールドカップ2019に向けて課題も改めて浮き彫りになったと思いますが、実りの大きい大会でもあったと思っております。 そこで、4点お聞きします。 今回の全国ご当地うどんサミット、主催は全国ご当地うどんサミットin実行委員会、熊谷市は共催でありました。本市はどのような役割を担ったのか。 イ、パーク・アンド・ライドについて、今回は葛和田サッカー場付近特設駐車場でございました。この場所の選定の経緯、理由は。他の候補地があったのなら、どのような場所であったのか。 ウ、今回うどんサミットを開催しての感想、見解を求めます。反省すべき点があればそれもお願いいたします。 エ、来年、再来年に向けての課題はでございます。 次に、(3)、期日前投票についてです。このテーマも選挙についてとあわせて、多くの議員が質問しておりますので、極力重複しないよう少し整理をして行いますので、よろしくお願いいたします。 総務省は、10月22日、衆議院選挙小選挙区における10月11日から21日までの期日前投票をした有権者が2,137万8,387人で、全有権者の20.1%だったと発表しました。台風の接近、各政党の期日前投票を勧めるアナウンス等があり、初めての2,000万人突破、過去最多の期日前投票という結果となりました。今まで不在者投票と言っていた投票が期日前投票と言うようになり、公職選挙法が変わったことや、その内容を熟知している有権者は、ごく少数だと思いますし、投票日当日、仕事等の都合で投票に行けない人が告示後投票するというシステムが期日前投票ということで、告示から投票日前日までは、いつでも自由に投票に行けると思われている有権者も多いのではないかと思います。今衆議院選挙では、熊谷市におきましても、市役所本庁舎は、連日多くの有権者が行列をつくり、職員が最後尾はこちらですと案内をし、駐車場は満杯、選挙戦の終盤は、8時を過ぎても多くの市民皆様が投票をされておりました。今回、このような結果となりましたが、今後もさらに期日前投票の増加が予想されます。 また、平成25年12月議会で、閑野議員が期日前投票所の西部地区への新設を、平成27年6月議会では、気仙沼市の移動投票所について、選挙制度について、投票について詳細にわたり質問をしております。そしてまた、現在日本の有権者のほぼ3人に1人は65歳以上です。投票したくても投票所へ行くのが難しい高齢者を初め、投票弱者は今後確実にふえていきます。横浜市では有料老人ホームで不在者投票が行われております。長野県中野市では10月22日の投票日に投票所まで5キロ以上離れた2地区で希望者を公用車で送迎をしております。青森県平川市では、4日間、選挙管理委員会事務局職員が投票箱などを持って8地区の集会所を回り、約220人が投票をしたと言っております。イオンは、今回全国58の商業施設内に、立地する自治体の有権者なら誰でも投票できる共通投票所を開設しております。また、そのほかにもタクシーの無料券を渡すという移動支援も全国に広がっております。昨年の参議院選挙では、215の自治体が移動支援を実施しておりましたが、この自治体数は2014年の衆議院選挙と比較すると1.7倍に増加しております。 そこで、3点お聞きします。 ア、以前は不在者投票と言っておりましたが、現在は期日前投票です。いつから変わったのか、その理由、国の説明は。 イ、期日前投票所の設置基準は。 ウ、熊谷市における期日前投票の推移は。熊谷市全体の投票数、期日前投票、その割合で、平成24年の衆議院選挙、市長選、県議選、市議選は2回前からお願いいたします。 以上で演壇での質問は終わります。再質問、要望等は質問席で行います。              〔富岡 清市長登壇〕 ◎富岡清市長 野澤議員さんから3点にわたりまして御質問をいただいておりますが、私から総合振興計画基本構想について、今後の10年間の捉え方を含め総括的にお答えをいたします。 平成20年に策定した第1次計画は、合併による新市誕生後初めての総合振興計画であり、市民の融和、新市の均衡ある発展、そして速やかな一体性の醸成を目指し、課題解決と市民生活の向上に取り組んでまいりました。この間、市民の皆様と協働で進めてきた特色あるまちづくりにより、本市の知名度は飛躍的に向上いたしました。また、商業施策を初めとする各種施策の推進によりまして、大手企業の立地促進、ラグビーワールドカップ2019開催地決定、秩父鉄道新駅の開設などという形となって結実いたしました。 第2次計画の期間となるこれからの10年は、少子高齢化とこれに伴う人口減少、地域経済や雇用の低迷等が懸念をされ、本市の活力や行財政運営、市民生活に大きな影響を及ぼすことが予想されます。また、情報通信技術などの発達による産業構造や社会システムの変革にも対応していかなければなりません。天皇陛下の御退位が決定し、平成の時代から新たな時代へと移り変わる、まさに歴史的な転換期でもありますので、未来に向けた挑戦と飛躍の10年とするべく、政策の一つ一つを確実に推進してまいりたいと考えております。 新時代の幕あけとなる2年後のラグビーワールドカップ2019を契機とし、将来へのレガシーを創造しながら、引き続き都市間競争に打ち勝ち、魅力ある熊谷市であり続けるよう、市民の皆様とともに取り組んでまいります。 以上です。 ◎長谷川泉総合政策部長 続きまして、将来都市像についてお答えいたします。 第1次計画では、合併により利根川と荒川という2大河川を市域に抱えることとなったことから、我々を育んできた豊かな自然の象徴として川を前面に打ち出し、また暑さ対策に代表される本市の環境への積極的な取り組みをあらわすため、キャッチフレーズを「川と川、環境共生都市熊谷」といたしました。第2次計画では、人口減少時代の到来により、地域活力の衰退が危惧される中、次世代を担う子供たちが未来に希望を持ち笑顔で暮らせるまちは、ひいては全ての世代にとって安心して暮らせるまちであるとの考えにより、「子どもたちの笑顔があふれるまち熊谷、輝く未来へトライ」といたしました。本市の自然、産業、人々の活動などの地域資源を活用し、持続可能なまちづくりに挑戦するとともに、子供たちが郷土愛を育みながら健やかに育つ都市を目指すさまを、ラグビータウンを連想させる言葉でまとめたものです。 次に、スポーツ観光を政策の1番とした理由ですが、いよいよラグビーワールドカップ2019開催まで2年を切りました。大会のキャッチコピーにあるように、4年に一度ではなく一生に一度の大規模イベントが本市で開催されますことは、まさに将来の熊谷市の礎を築く最大のチャンスであると考えています。このため、スポーツ環境やこれを支えるインフラ等を整備するとともに、ボランティア活動等による国際交流、子供たちの郷土愛醸成など、次世代に誇れる有形、無形の成果を生み出し、さらには観光資源との連携による相乗効果は、その後の本市のまちづくり、地域活性化に不可欠であることから、政策の第一に位置づけたものです。 続きまして、うどんサミットについてお答えいたします。うどんサミットは、熊谷小麦産業クラスター研究会を中心に、熊谷市観光協会、熊谷商工会議所、くまがや市商工会、JAくまがやなどと県、市が実行委員会を組織し、開催しました。市の具体的な役割は、財政支援を初め、大会の広報、利根川上流河川事務所、県土整備事務所等の関係各所への申請手続、会場の給排水工事の手配等でした。 次に、パーク・アンド・ライド会場の選定ですが、これまでのイベントを上回る量の自動車の駐車及び送迎用のバスの停車を1カ所で賄う必要があることから、候補地として、まず中条中学校西側グラウンド等、会場から近く徒歩でも来場が可能な場所を検討しましたが、それ以上の駐車規模が求められたため、花火大会で実績のある荒川河川敷のほか、妻沼運動公園、妻沼西部工業団地内工業用地などを検討し、駐車可能台数とバスが会場まで定時運行を可能なことを決め手として、最終的に利根川総合運動公園サッカー場に隣接する河川敷に決定しました。 次に、大会を終えての感想等ですが、目標とした10万人のお客様にお越しいただき、好評をいただいているところですが、想定を上回る自動車利用の来場者があったことで、路上駐車や17号バイパスからの渋滞が発生する状況となり、輸送対策のさらなる研究とパーク・アンド・ライド等代替手段の周知の必要性を感じたところです。来年、再来年に向けましては、先ほど申し上げました来場者の輸送対策に加え、大会そのものをいかに盛り上げ、興味を持っていただけるか、工夫をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 続きまして、期日前投票についてお答えいたします。 初めに、制度改正の時期についてですが、期日前投票は、平成15年6月の公職選挙法の一部改正により、同年12月1日から導入されたものでございます。また、国から仕事や旅行など、選挙期日に投票所に行けない方が、選挙の期日の前であっても選挙期日と同じく投票を行うことができるように投票手続を簡素化し、投票しやすい環境を整えたものであると説明されております。 次に、設置基準と国の指導についてですが、設置数や設置場所は、選挙管理委員会に委ねられており、公職選挙法上の設置基準はありませんが、国から各市区町村に1カ所以上設けることが求められております。 次に、投票者数等の推移についてですが、選挙の種別、執行年ごとに本市の全投票者数、期日前投票者数、全投票者に占める期日前投票者の割合の順にお答えします。衆議院議員総選挙は、小選挙区の数値で、平成24年、9万6,658人、1万6,242人、16.8%、26年、8万8,103人、1万7,935人、20.4%、29年、8万9,895人、2万6,510人、29.5%、市長選挙は、21年、6万1,221人、7,492人、12.2%、25年、5万3,734人、9,021人、16.8%、県議会議員一般選挙は、23年、6万8,570人、7,864人、11.5%、27年、6万7,383人、1万1,493人、17.1%、市議会議員一般選挙は、23年、8万2,579人、1万1,156人、13.5%、27年、7万6,218人、1万4,322人、18.8%でございます。 以上でございます。 ○須永宣延議長 暫時休憩いたします。              午後 3時12分  休 憩                                                          午後 3時32分  再 開 ○須永宣延議長 休憩中の会議を再開いたします。 △一般質問続行 ◆野澤久夫議員 14番、野澤久夫。再質問をさせていただきますが、順番を変えて、(2)のうどんサミットから再質問をいたします。 初めに、御答弁いただいた中に、市の具体的役割には財政支援とありました。市、県、国の具体的補助金についてお聞きします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 うどんサミットに対しての財政支援でございますけれども、本年度は本市からの550万円に加え、県から300万円、国の関連団体の一般社団法人全国米麦改良協会から500万円の補助金が交付予定でございます。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは次に、観光協会が市の外側、民間となりましたが、このうどんサミット開催に際してのすみ分けについてお聞きいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 市は財政的支援を初め広報、官公署への手続等を、観光協会は主に出店者の管理として連絡調整、事前調理場所の手配、宿泊場所の紹介、食材の発注、管理等を担当いたしました。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、シャトルバスについてです。秩父線の新駅、ソシオ流通センター駅から運行する、利用するというような考えや議論はあったのでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 検討の初期段階で、秩父線の新駅を候補地として検討は行っております。これは、流通センター駐車場との併用を狙ったものでしたが、流通センターは土曜日も稼働している企業が多く、影響が大きいことから、実現には至りませんでした。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは次に、ラグビーワールドカップ2019本大会開催時は、一般の方の駐車場使用は不可と聞いております。昨年、一昨年と会派で視察に行った静岡のエコパスタジアム、大分の大分銀行ドーム、この両施設とも4万人以上収容、さまざまな使用を経験しております。サッカーワールドカップ2002の開催、Jリーグやラグビー、またアイドルグループやトップアーティストのコンサートなども開催をしており、このときには一般のお客様の駐車場使用は不可としておりました。今回、大変多くのお客様が訪れることが予想できたわけですから、逆に一般のお客様に対して、公園内の駐車場はない、使用不可というような考えや議論はあったのでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 同時開催の産業祭は、買い物をされ、大きな荷物を持ち帰るお客様が多く、またスポレクフェスティバルでは参加する児童の送迎の必要もあり、駐車場を使用しないということについては、うどんサミット実行委員会において議論は行っておりません。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、熊谷市は主催者ではないので、難しいところもあるとは思いますが、来年度以降の開催についてお聞きします。 春や秋の開催時期や、今回は産業祭、スポレク等の同時開催、またB級グルメの存在もあります。単独での開催も考えられますが、本市の見解を求めます。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 うどんの全国大会は、10月の秋田県、11月のうどんサミット、12月の香川県という秋の3連戦として定着しており、これに合わせてそれぞれのご当地うどんも準備を整えております。うどんサミットのバトンを引き継いだ本市として、秋の開催を考えた場合、安定した来場者の確保を見込める産業祭との同時開催は、全国の有名ご当地うどんの参加を促し、ひいては来場者満足度の向上、来場者数増大につながることから、来年度に向けても産業祭との同時開催は、有効であるというふうに考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは、再来年はラグビーワールドカップ2019の開催です。この世界大会の成功に向けてどう連携を図っていくかということも大きなテーマのはずです。うどんサミットとラグビーワールドカップ2019との連携の望ましい形、姿について、これも熊谷市が主催ではありませんが、お考えをお願いいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 うどんサミットのことしのキャッチフレーズは、「麺 for ALL、ALL for 麺」で、ポスターやパンフレットもラグビーにちなんだデザインとし、ラグビーワールドカップに向けた機運醸成を高める取り組みをしてまいりました。また、うどんサミット期間中にはラグビーブースを開設し、ラグビーワールドカップのPR活動を行い、機運の醸成につなげました。逆に、ラグビーのイベントでは、うどんサミットのPRや熊谷うどんの出店を行うなど、お互いに相乗効果を高める取り組みを行ってまいりました。今後もこうした連携を深め、ネットワークの拡大を図りながら、うどんサミットでラグビーワールドカップ熊谷開催をPRしつつ、ラグビーワールドカップ熊谷開催で、うどんのよさを世界に発信できるよう取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは、まだうどんサミット、大会が終わったばかりではありますが、ラグビーワールドカップ本大会開催中についてのお考えをお聞かせください。主催者とともに何か仕掛けていくのでしょうか。まだ今後の課題の段階なのでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 ラグビーワールドカップ2019時の熊谷うどんとの連携ということですけれども、コミュニティひろばに設置を予定しておりますファンゾーン等の計画を策定する中で検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは最後に、このうどんサミットを、熊谷うどんを中心市街地、市内経済に寄与するようにはどう成長させていくのか、見解をお願いいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 今回のうどんサミットをきっかけとして、全国に向けアピールできる熊谷うどんとしての個性を確立し、市内で食べ歩きが楽しめ、土産物としても購入いただけるような、さらなるブランド化を目指してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは、要望を述べます。 今回この大会の開催によって熊谷うどん、熊谷小麦を広く訴えることができ、市内外、多くの皆様にも知っていただくことができたと思います。答弁にもありましたが、これからはどうブランド化していくかです。 数年前の夏、花火大会だったと思いますが、松岡危機管理監が商業観光課のころ、熊谷駅コンコースで2人で、花火大会だったかはちょっと記憶が確かではないのですが、リーフレットを配り観光案内をしておりますとき、多くのお客様から「雪くまはどこで食べられますか」と尋ねられました。以前、会派の視察で佐世保に行ったときには、地元金融機関系のシンクタンクが発表した資料に、自治体主導による地域おこしの食材、食べ物に雪くまが入っておりました。10種類もない中にです。駅をおり、星川で熊谷うどん、雪くま、フライのお店が軒を貫ねる、そのような星川通りになったらと思います。そのためには、熊谷うどんはこうだという地元食材を使ったレシピも必要でしょう。まちづくり会社、観光協会、商工会議所、商店街、組合、協会、団体等と連携を図る仕掛けを行っていっていただきたいと思います。ぜひ中心的な役割を担っていただきたいと思います。新たな観光資源となるでしょうし、中心市街地の活性化にもつながるはずです。 そして、もう一つは駐車場の件です。御答弁では、一般客の駐車場使用不可は、産業祭やスポレク等の同時開催では難しい、議論していないということでしたが、うどんサミットを初め他の大規模イベント、ラグビーワールドカップ1年前イベント等、何かの機会に1度実施してほしいと思います。駐車場はないという徹底的なアナウンス、インフォメーションです。過去には実施していないでしょうし、先ほど申しました大分の大分銀行ドームは、大分駅から車で約二十数分かかるところで、EXILEのコンサート時にはフィールドの芝生のグラウンドにも観客席をセッティングし、6万人に近い観客に対応したと言っておりました。熊谷も大会当日を見据え、実証実験をする必要があると思います。 それでは次に、(3)、期日前投票について再質問いたします。初めに、期日前投票と不在者投票とのそもそもの相違点をお聞きいたします。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 期日前投票は、仕事や旅行等で当日投票できない方が、一方不在者投票は、病院、老人ホーム等の指定施設に入院、入所している方や選挙人名簿登録地以外に滞在している方が、いずれも選挙期日の前に投票できる制度でございます。 なお、不在者投票は、投票用紙を内封筒に入れ、さらに外封筒に入れ、同封筒に署名する必要がございますが、期日前投票は、投票用紙を直接投票箱に入れることができます。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、平成27年の閑野議員への答弁で、選挙人が3,000人を超える投票区、投票所から自宅までの距離が3キロメートル以上の投票区また投票所から自宅までの距離が2キロメートル以上で、かつ、選挙人が2,000人を超える設置基準に合致しない投票区が本市におきまして11カ所あったということですが、今衆議院選挙ではそれは解消されたのでしょうか。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 選挙人が3,000人を超える投票区が1カ所減りましたが、そのほかは解消されていません。投票区につきましては、国の基準を踏まえながら、基本的には安定して利用が可能な公共施設を投票所として考えていることから、引き続きこれに合致する投票所等を検討してまいります。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 続きまして、同じく閑野議員の質問の移動投票所については、研究するという答弁でした。その後、現在はどのようにお考えになっているのかお聞きいたします。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 移動投票所の開設は、震災の避難所や投票所の統廃合など、特別な事情のある場合に限られていましたが、三浦議員さんが御質問で触れられたように、不在者投票の指定施設の基準に満たない施設で開設する事例もございます。どのような方を対象とすべきか、対象となる方を遺漏なく案内できるかなど、選挙の公平、公正の観点から課題もありますので、先例市を参考にしながら、引き続き研究してまいります。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 今回の衆議院選挙では、全国58カ所のイオン店舗が期日前投票共通投票所となりました。熊谷の店舗では実施されておりませんでした。これはどのようなことなのか、この経緯についてお聞きいたします。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 イオン株式会社は、積極的に選挙に協力する方針の中、一般には貸し出しをしないモール内の通路で安定的に設置できることから、全国で開設が進んだものと考えております。本市におきましては、店舗の広さ等を考えますと、とりわけ安定的な確保の観点から、現時点において開設は難しいものと考えています。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは最後に、平成27年に閑野議員が、一昨日は三浦議員が、さくらめいとを期日前投票所にと質問がありましたが、色よい答弁ではありませんでした。それでは、籠原体育館を期日前投票所と開設することについてのお考えをお聞きいたします。 ◎栗原隆行選挙管理委員会事務局長 お答えいたします。 西部地区での期日前投票所の開設につきましては、二重投票防止のためのネットワークの構築や安定的な確保等の諸課題を踏まえ、籠原体育館も含め検討してまいります。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは、要望を述べます。 18歳から高齢者までの皆様が選挙に対しての投票意識を高く持ち、投票率を上げていこうということは、全くそのとおりです。投票に行きたくても行くことができない市民が確実におります。熊谷駅南口も含めた駅周辺、民間は難しいということはわかりましたが、あらゆる可能性を探っていただき、そして籠原体育館の投票所の早期実現、一人でも多くの市民が投票できるような仕組みを、投票しやすい仕組みをつくり上げていっていただきたいと思います。 それでは、(1)に戻りまして、熊谷市総合振興計画基本構想からお聞きします。基本構想の3、将来都市像(1)、将来都市像には、「自然や歴史、文化は、大切な地域資源であり、私たちの生活に潤いと生きがい、誇りを与えてくれる。」とありますが、なぜこれらの地域資源が私たち市民の生活に潤いと生きがいが与えられるのか、具体的にお聞きいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 本市は、利根川と荒川という2大河川の恩恵を受け、古くは旧石器時代から人が集う地域として栄えてきました。連綿と続く歴史とともに、肥沃な大地が生み出す農産物や桜、うちわ祭、花火大会といった観光資源、国宝歓喜院聖天堂などは、本市の大切な地域資源となっています。これらは、先人の知恵とたゆまぬ努力の積み重ねの結果、形成されたものであり、このことが折々の季節の中で熊谷市民の生活に根づき、アイデンティティーとなって私たちに潤いや生きがい、誇りを与えるものとなっていると考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、「地域資源を生かした独自性と自立性の高い、持続可能なまちづくり」とありますが、どのようなことなのか、具体的にお願いいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 本市は大きな災害が少なく、肥沃な土地に恵まれ、古い歴史とともに産業もバランスよく発展し、文化や社会経済において、この県北地域で中核をなしています。近年では、スポーツ施設も充実しており、こうした強みは、都市が発展するための独自性と自立性を高め、持続可能な都市へ導くものでありますので、これらを生かしたまちづくりを目指していくものでございます。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、(2)、将来人口についてですが、「少子高齢化の抑制は可能」とあり、また平成39年の推定人口は18万4,000人とあります。目標人口をどのように設定しているのかお聞きいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 将来人口につきましては、減少が見込まれる中、具体的な数値目標を掲げることは適切でないと考えておりますが、総合戦略の推進により人口減少の抑制を引き続き図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 具体的目標設定は適切でないという御答弁ですが、やはり目標設定は必要です。学力日本一ではないですけれども、心意気といいますか、高い目標を掲げてほしかったと思っております。 次に、(3)、土地利用構想についてです。適切な居住誘導とあるが、どの地域にどのような方法、手段で誘導するのかお聞きします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 都市拠点のほか、籠原駅や大里、妻沼、江南の地域拠点等の市街化区域に生活の利便性や居住性を高めて、住みやすい環境を創出して、緩やかに誘導することを考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは次に、(4)、総合交通体系についてですが、多核連携型コンパクト・アンド・ネットワークシティーとはどのようなものでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 都市拠点と各地域の中心となる地域拠点を道路網や公共交通網でつなぎ、各地域の利便性を確保するものでございます。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは、拠点間連絡道路とはどのような計画、整備なのでしょうか。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 都市拠点や地域拠点等の立地性や機能性が高まるような各拠点をつなぐ幹線道路を計画的に位置づけ、未整備区間については、今後ニーズを見きわめながら関係機関等と協議を行い、整備の検討をしてまいります。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、「公共交通の充実」とあるが、具体的には民間なのか公共なのか、新たな交通手段なのかを含めお願いをいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 ゆうゆうバスの利便性を向上させるほか、民間事業者とも連携し、くまぴあ等主要施設への公共交通の整備や公共車両優先システムの導入等を進めるとともに、交通不便地域の解消に向けさらなる公共交通の充実を図ってまいります。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 次に、4、政策の大綱、(2)、政策1のスポーツツーリズムについてですが、どのような取り組みを考えているのかお聞きいたします。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 ラグビーやサッカー、陸上競技などの大規模大会の誘致のほか、くまぴあでのスポーツ合宿の推進などの取り組みと、本市の観光、物産振興の取り組みとの連携による交流人口の拡大を考えています。また、これらの取り組みを主体的に担う組織として、観光協会、商工団体、スポーツ団体等で構成されるスポーツコミッションを設立し、取り組んでまいります。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは最後に、観光資源についてはどのように考えているのでしょうか。聖天様のほかに対象となり得るものを、また今後新たに創造していくのでしょうか、育てていくのでしょうか、積極的なインフォメーションも必要なはずです。 ◎長谷川泉総合政策部長 お答えいたします。 まずは、現在本市のブランドとなっているさくら祭、うちわ祭、花火大会などのイベントのほか、雪くま、熊谷うどん、フライなどの物産、また充実しているスポーツ施設を活用した大規模イベントなどを観光資源の核として、さらにPRに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆野澤久夫議員 それでは、このテーマ、熊谷市総合振興計画基本構想は、今議会の議案でありますし、今後熊谷市総合振興計画が発表されますので、要望というより感想を述べます。 平成30年度は熊谷市の10年の計であります。過去を検証し、現在を分析、そして未来を描く、もっともっと熊谷のオリジナリティーが感じられるものに、地域性、独自性、地域資源等を表現し、これで熊谷は生きていくのだという強い意思を感じるものにしてほしかったなとも思っておりますし、また先ほども申しましたが、人口に関しては、高い目標を掲げてほしかったなと思っております。振興計画前期5年には、ラグビーワールドカップ2019、東京オリンピック・パラリンピックと世界3大スポーツ大会がありますが、問題は後期の5年です。スポーツツーリズム、スポーツコミッションの形を早く整え、機能する仕組み、組織をつくり上げ、後期5年に反映できるように取り組んでいっていただきたいと思います。 これは要望になってしまいましたが、そして最後に、熊谷が一日も早く麦とうどんとラグビーの聖地になりますようにと申し上げ、私の一般質問を終わりといたします。 ありがとうございました。 ○須永宣延議長 以上で14番野澤久夫議員の一般質問は終了いたしました。 ○須永宣延議長 次に、30番栗原健曻議員の一般質問を許可いたします。              〔30番栗原健曻議員登壇〕 ◆栗原健曻議員 やっと時間が参りました。やっとと申し上げましたが、時の流れが年々速くなるのを感じるきょうこのごろでございます。ことしもいろんなことがありました。天皇陛下の生前退位を2019年4月30日とする政令を政府は発表いたしました。翌日の5月1日には新天皇となり、年号が改元されると発表をされております。歴史で学んだような改元というふうになってまいりますのでしょうか。平成31年5月1日から新元号となるわけです。昭和、平成、新元号の時代に生きることになりました。俳人、俳句ですね。中村草田男ではありませんが、昭和は遠くなりにけりになるのかなと思うと・・・・、いやいやまだまだ昭和世代は健在であります。市長を初めとする理事の皆さんもみんな昭和世代でありますから、心強い限りであります。 日本の独立を脅かす北朝鮮の核開発、ミサイルの発射が複数回ありました。けさの新聞に、陸上自衛隊とイギリス陸軍が来年、日本国内で初めて共同訓練を実施すると報じられました。私は、即座に北朝鮮に対する防備の必要性と日英同盟に進むのかと脳裏をかすめました。また、戦前の国会での斎藤隆夫の粛軍演説、軍を縮める、粛軍演説、反軍演説をも想起したところでございます。世界の歴史は、戦争と戦争の谷間が平和であるということでありました。この谷間の時代が、10年でも50年でも100年でも続くよう、祈りは切であります。 それでは、前置きが長くなりました。昭和世代の須永議長より発言の許可がありましたので、一般質問を行います。大きく2点行います。 籠原駅正面口側、北側です。正面口と言ったほうがいいよと、こう言ってくれたのは、富岡市長の前の小林市長の時代でありました。籠原中央第一区画整理事業がいよいよ、平成30年度には駅前広場が完成する時期に向かっております。駅が整然としていく駅前と対比いたしまして、熊谷市が管理している籠原駅の階段と自由通路の管理状況を見た場合、疑問に思う点があります。御承知のごとく籠原駅は橋上駅であります。市民の指摘と提言も踏まえまして、そこで質問をしたいと思います。 駅の南口、北口にエレベーターもありますが、全ての人が利用するというわけではありません。階段の両端の手すりですが、大きな柱部分のところで直角に近い角度で、視覚障害者にとっては危ないとの指摘がありました。これを機会に、改めまして駅の階段と自由通路を見て回りました。駅前の人たちに、よく散歩をする人たちにも尋ねてみました。 そこで、①としてお尋ねをいたします。階段の手すりの角度を、自由通路も含めまして緩やかにして、階段下踊り場の柱の間まで手すりを、南口、北口ともに延長するお考えはありますか。 ②として、階段中央自由通路中央に手すりを設置できないか、これをお尋ねいたします。 ③、階段の段差を見やすくできないでしょうか。 ④、階段アート、これ本当はきれいなのだよね、鮮やかで。階段アートはきれいではありますが、段差がわかりづらいので、対策を講ずることができないか。 ⑤、自由通路にある塗装の劣化が激しい。区画整理の完成が近づいている状況で、美観を損ねているので、早急にきれいにできないかをお尋ねいたしたいと思います。早急にです。 ⑥、改札口前から南側へ行く自由通路を、段差をなくしてスロープにできないか。 以上を壇上から1番目の項目としてお尋ねをいたします。 大きな2番、籠原駅北口、正面口の歩道部分に街路灯の設置をというところを申し上げます。籠原中央第一区画整理事業もいよいよ、先ほど申し上げましたように、籠原駅前周辺に差しかかってきております。平成30年度中には駅前広場は完成予定で進捗をしております。そこで、籠原商工振興会の前会長からの引き続きの要望でありましたが、2点お尋ねをいたします。 ①、きれいになりました歩道に街路灯の設置のための占有許可が出ないでしょうか、これをお尋ねをいたします。 ②といたしまして、籠原駅北口から真っすぐ北へ中山道までの間、これは県道になっております。県道籠原停車場線、随分時代的な名称です。これが正式名称。県道籠原停車場線の電線地中化の進捗状況をお尋ねいたしたいと思います。 以上、大きく2点にわたり地元の問題を取り上げました。簡潔なる答弁をお願いすれば、私も簡潔に応ずることができるのであります。 壇上からの質問は以上でありますが、再質問等ある場合は質問席で行いますので、よろしくお願いを申したいと存じます。 ◎澤田英夫建設部長 栗原議員さんの御質問1、籠原駅の階段と自由通路の管理についてお答えします。 籠原駅南北の階段に設置されている手すりは、階段の両側にあり、途中にある柱の部分を迂回するように曲げて設置されております。柱の部分の手すりは、途切れて鋭角に設置されていることから、視覚障害者や高齢者等が利用しやすいよう、緩やかに連続するよう改善方法を検討してまいります。 次に、階段下踊り場に手すりを設置することについては、現在施工している籠原駅北口駅前広場の整備により、踊り場と歩道の段差が解消され、足元段差の危険がなくなることから、その後の状況を確認して検討したいと考えております。 また、南口においても検討していきたいと考えております。 次に、駅の階段中央に手すりを設置する考えについては、階段の全幅が、北口は約3メートル、南口は約4メートルのため、手すりを設置した場合、朝夕の混雑時には利用者の通行に支障を来すことも考えられることから、設置については、慎重に調査していきたいと考えています。 次に、階段の段差を見やすくすることについてですが、夏場には暑さ対策の階段アートが設置されるため、階段の角、いわゆる段鼻を着色し、明瞭化することと、階段アートの設置が両立できるよう検討していきたいと考えております。 次に、籠原駅自由通路は、昭和63年に完成して以来30年を経過していることから、籠原駅自由通路建築物定期点検の結果をもとに、塗装等の修繕を検討してまいります。 最後に、自由通路北側階段の一部に車椅子や高齢者の利用に対応しているスロープを全面に広げることについては、熊谷市交通バリアフリー基本構想に位置づけられた区域でありますことから、利用状況を注視しながら検討してまいります。 以上です。 ◎前田昌利都市整備部長 続きまして、御質問の2、籠原駅北口の歩道部分に街路灯の設置を、についてお答えをいたします。 初めに、歩道部分に街路灯設置をするための道路占用許可ができないかについてですが、地元商店会等の設置する街路灯は、まちのにぎわいのみならず、歩行者の安心安全の確保にも寄与するものと認識しております。 その設置場所については、個人の私有地が原則となっておりますが、道路用地以外に余地がなく、やむを得ないと認められる場合には、道路占用許可を得て歩道に設置ができると規定されています。駅を利用する方々が安心して利用できるよう、市で管理する籠原駅北口から籠原陸橋までの本町通りの歩道内に街路灯設置の相談があった場合には、地権者の意向を踏まえ道路占用許可の検討を進めてまいります。 また、県道籠原停車場線についても、県に対しまして、歩道内に設置が可能かどうか相談してまいりたいと考えております。 次に、県道籠原停車場線の電線地中化についてですが、駅前広場周辺の整備も平成30年度中に完了する予定であり、当土地区画整理事業を早期完了させるために、電線地中化につきましても、施工時期や財源等について、道路管理者である県と今まで協議を行ってまいりました。計画を策定するに当たり、現在の沿道の土地利用は未利用地が多いことから、電線管理者が将来の電力需要等の予測が難しいという状況にあり、また今年7月には国から確実に電線が敷設される管路しか整備できないという趣旨の通達も出されました。このような状況の中、県から土地区画整理事業とは切り離し、将来県事業として整備を計画するという回答をいただいたところでございます。 引き続き電線地中化につきましては、沿道の土地利用等の状況を見守りながら、県に対しまして実施についての働きかけをしてまいりたいと思います。 以上です。 ◆栗原健曻議員 回答をいただきました。大きな1番、籠原駅の階段と自由通路の管理についての①、手すりについては、改善方法を検討していくというので、期待をしております。 ②の階段中央自由通路のない中央への手すりについて、ちょっとこれ朝夕の混雑時間帯を見ながらと言うけれども、上野駅、あの大きなところ、大混雑するところは確実に真ん中に手すりがある。混雑時ほど上下左右、分離をして歩けるようになっている。ですから、その辺を考えて対応に当たってもらいたいと思います。 次に進みます。③と④、一緒のところもありますが、階段の段差、夏場の階段アートですか、これはちょうど角を段鼻というのだね、初めて知りました。段鼻を見やすくしていくということと、階段アートは両立するというお答えでありました。これは大いに検討して、解決策をぜひとも見出してもらいたいと思っております。その場合、視覚障害者の皆さんの意見を聞いたり、高齢者の意見も聞いてほしいなと、こう思っておりますので、要望しておきたいと思います。 ⑤の自由通路の柱部分の塗装、この修繕についてでありますけれども、これ籠原駅自由通路建築物定期点検の結果をもとに修繕を検討するとの答弁でありましたが、この定期点検というのは、どのくらいのスパンで点検をしているのでしょうか。 ◎澤田英夫建設部長 籠原駅自由通路の建築物定期点検は、建築基準法により3年ごとに実施することとなっており、昨年度実施いたしました。 以上です。 ◆栗原健曻議員 3年ごとの定期点検、もう1年経過、そうすると3年だからあと2年ある。では、次の定期点検のときに、これが該当をするのかなどうかな、それまで待たざるを得ないというのは、本当に美観を損ねているのです。自由通路全体のこれは景観云々とかではなくて、もう正直申し上げて、即やるべき課題だと思いますが、これ本当に早急にしてもらいたいと思う。籠原駅から来ている理事の皆さんもよく毎日見ているでしょう。毎日見ていたら案外見なれてしまって、感覚がなれてしまうのです。そこで市長、帰りに籠原駅に立ち寄ってぜひ見てもらいたい。市長の美的センスは、絶対あれを許さないと思う。あれを許しているようなら熊谷市の景観はよくならない。きょう帰りにぜひごらんになってください。市長の御意見を、帰りに必ず見てくれますね。              〔「きょうはちょっと無理かもしれない」と言う者あり〕 ◆栗原健曻議員 きょうはちょっと無理でも、ではあしたはどうですか。              〔「可能だと思います」と言う者あり〕 ◆栗原健曻議員 可能ですか、では見るということを市長が答弁されたと認識をいたします。 6番、最後のあれだな、自由通路の北側の階段をスロープ化にしてほしいと。皆さんも階段を上って改札口入るでしょう。だから、逆に出てきた場合、南側へ行く自由通路の先端のところに階段があるのだ。あれをなくしてスロープ化はできないはずはない。端のほうに車椅子だとか高齢者用に、足の悪い方のためにスロープができているのだ。構造上できないはずはないという指摘も受けて、私もそうだよなと思っております。そのスロープ化はできないかと言ったら、スロープの利用者やその利用状況を調査してと。これちょっとスピード化の時代と同時に、市長、高齢化の時代だろう。階段というのは大変なの。その年齢になってくるとわかるものが多々あります。理事者の皆さんの中でそれがわかるのは副市長と教育長かな、本当ですよ、ここは。ましてや、この熊谷市交通バリアフリー基本構想の中に入っているのだよね。 それで、今議会、私は答弁者の皆さんの中で不思議な現象を発見しました。今まで気がつかなかったのかな、今まで使わなかったのかな、使われない単語が何回も出てきました。注視をしてまいります。注意深く見る、注視をしてまいります。だけれども、これは注視をしてまいりますには該当しない。市長が行って確実に注視する、その地点でとまって。そうすれば解決をする問題でありますし、ましてや高齢化時代、階段があるということは大変。高齢者の時代でも人生100年時代だから、私は前から人生100歳時代だよとよく言っていた。そうしたら最近政府が言うようになった。私のほうが先取りだい。それで高齢者も安心して駅を使ってあちこちへ行く。また、来街者も、熊谷へ来る人、籠原駅を通ってくる人、これを楽に歩けるようにしていかなければならないと思っているのであります。その辺を踏まえて検討をしてもらいたいと思います。 それでは、大きな2番のほうに移りたいと思います。籠原駅北口の歩道部分に街路灯の設置ということで、これはまず1つには、籠原駅北口へおりて西のほうへ行く、これが籠原本町と言っています。籠原本町のほうが希望があれば、許可の検討をすると、結構前向きな答弁でありましたので、その節はよろしくお願いをしたいと思っております。 2番目の、残念だね、駅前から北口、駅前から中山道まで、これもう区画整理、歩道もきれいになっています。結構広い歩道です。区画整理をやってよかったな、つくづくそう思うというのは、今までは、歩道がこんな斜めになっていたり、車椅子だとか女性のハイヒールなんか危なかったろうな。本当に楽に行けるようになりました。よかったなと思っております。 そして、審議会などでも電線の地中化、これは完成をしたときには、電線の地中化をするから、その後、街路灯の設置ができるかどうか検討してまいりたいというような回答をやっていたのだよね。地中化をしたらば、この駅前通り、これが本当にきれいになるな。そうすると、今お店がほとんどなくなってしまいましたけれども、籠原駅前通りに出店しようかな、そういう人たちがあらわれてくるだろう、期待をしていたのだけれども、国のほう、そしてまたこれが県道ですから、県道と県とまた協議をしなければならないということでありますが、大いにこの県との協議に期待をかけてまいりたい、こう思っております。 それでは、場面は変わって、冒頭にも言いましたが、ことしはいろんなこと、いやことしもいろんなことがありました。熊谷市も富岡市長が無投票で当選をされた、もう何回目の当選かな。合併して4選でしたか、戦前なら死線を越えてだ。これはいいあれだよ、死線を越えて生還をするということだよ。だから、その市長に、新しくなった市長に、気分一新をしてこの年末、インフルエンザがはやっておるけれども、インフルエンザに十分気をつけて……              〔何事か言う者あり〕 ◆栗原健曻議員 1回だけでは危ないのだよ、もう。この議場でいろいろと議論をしてまいりたいと思っておる。そして、夢を見るのではない、瞳は未来に、これは当然、私の30年間変わらざるキャッチフレーズで、熊谷市もそのくらい30年、野澤議員が企業の生命かな、企業の人生、30年、大分前私も使ったことがある。それは古い資料だったけれども、最近は10年とか、そうなのだよ。その時代、時代によって本当に進展が激しい時代である。夢を見るのではなくて、夢を実現をする熊谷市に、ともに議論をしてまいりたいと、こう思っております。 元気があれば何でもできる、こう申し上げまして、また来年、笑顔でお会いしましょう。ありがとうございました。 ○須永宣延議長 以上で30番栗原健曻議員の一般質問は終了いたしました。 以上で通告されました一般質問は全て終了いたしました。 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 △散会について ○須永宣延議長 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでした。              午後 4時26分  散 会...