川越市議会 2010-06-09
平成22年第2回定例会(第8日・6月9日) 本文
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議事順序
午前十時開会
一、
一般質問を通告順に実施する。
定 刻 散 会
───────────────────────────────────
△次日
の議事順序
第 九日 六月一〇日(木) 午前十時開会。第八日に引続き、
一般質問を通告
順に実施する。
定 刻 散 会
───────────────────────────────────
△
議事日程
平成二十二年六月九日(第八日)午前十時開議
日程第 一
一般質問について
───────────────────────────────────
△議場に出席した議員(三八
人)
第 一番 片野 広隆 議員 第 二番 山木 綾子 議員
第 三番 高橋 剛 議員 第 四番 関口 勇 議員
第 五番 若海 保 議員 第 六番 桐野 忠 議員
第 七番
若狭みどり 議員 第 八番 川口 啓介 議員
第 九番 須賀 博 議員 第一〇番
小野澤康弘 議員
第一一番 柿田 有一 議員 第一二番 川口 知子 議員
第一三番
牛窪多喜男 議員 第一四番 神田 寿雄 議員
第一五番
三上喜久蔵 議員 第一六番 大泉 一夫 議員
第一七番 近藤 芳宏 議員 第一八番 荻窪 一郎 議員
第二〇番 吉田 光雄 議員 第二一番 本山 修一 議員
第二二番 石川 智明 議員 第二三番
倉嶋美恵子 議員
第二四番 加藤 昇 議員 第二五番 新井 金作 議員
第二六番 小ノ澤哲也 議員 第二七番 清水 京子 議員
第二八番 山口 智也 議員 第二九番
松井釜太郎 議員
第三〇番 山口 肇 議員 第三一番 佐藤 恵士 議員
第三二番 小林 薫 議員 第三四番 吉敷 賢 議員
第三五番 江田 肇 議員 第三六番 石川 隆二 議員
第三七番 久保 啓一 議員 第三八番 新井 喜一 議員
第三九番
大河内ただし議員 第四〇番
石川良三郎 議員
───────────────────────────────────
△
欠席議員(一
人)
第一九番 稲浦 敏雄 議員
───────────────────────────────────
△
地方自治法第百二十一条
の規定による出席者
川越市長 川 合 善 明
川越市副市長 大 野 英 夫
〃 〃 石 川 稔
〃
上下水道事業管理者 久都間 益 美
〃
秘書広報監 植 松 久 生
〃 部長 高 橋 幸 男
〃 〃 内 藤 澄 雄
〃 〃 尾 崎 利 則
〃 〃 木 島 宣 之
〃 〃 小 川 倫 勝
〃 〃 水 野 典 子
〃 所長 田 中 倬
〃 部長 森 政 一
川越市部長 鈴 木 信 一
〃 〃 山 田 陽太郎
〃 理事 鹿ノ戸 健 次
〃 部長 岡 本 茂
〃
会計管理者 久保田 喜久夫
〃 部長 石 川 正 美
〃 〃 長 峰 忠 夫
〃 副部長 風 間 清 司
〃 参事 横 田 隆
〃 〃 牛 窪 佐千夫
〃 〃 佐 藤 嘉 晃
〃 副部長 岸 田 政 明
〃 参事 福 田 儀 夫
〃 〃 奥 津 孝 雄
〃 副部長 宮 本 克 美
〃 参事 渡 邊 久美子
〃 〃 岡 部 宏
〃 〃 渋 谷 不二雄
〃 〃 後 藤 泰 治
〃 副部長 今 井 孝 雄
〃 〃 小 室 義 孝
〃 参事 関 根 水 絵
〃 〃 小谷野 明
〃 副部長 佐 藤 達次郎
〃 副所長 丸 山 浩
〃 参事 林 礼 子
川越市副部長 福 島 達 夫
〃 参事 島 田 友 行
〃 〃 対 崎 薫
〃 副部長 山 田 一 男
〃 〃 赤 沢 賢
〃 参事 辻 幸 二
〃 〃 野 原 英 一
〃 〃 田 宮 修
〃 〃 小 池 均
〃 副部長 大新井 文 雄
〃 〃 盛 田 茂 治
〃 〃 飯 島 茂
〃 参事 長 沢 幸 夫
〃 室長 早 川 茂
〃 〃 吉 田 満
〃 副参事 大 岡 敦
〃 課長 小 高 理 典
〃 〃 樋 口 嘉 之
〃 室長 関 口 直 文
〃 〃 有 山 誠 一
〃 課長 矢 部 竹 雄
〃 〃 吉 敷 亘 弘
〃 〃 西 島 昭 善
〃 〃 岡 村 靖 夫
〃 〃 御菩薩池 和良
〃 〃 上 野 正
川越市課長 杉 山 憲 一
〃 〃 内 山 久仁夫
〃 副参事 小久保 清 志
〃 課長 落 合 富士雄
〃 館長 荻 原 秀 介
〃 課長 早 川 和 宏
〃 〃 庭 山 芳 樹
〃 〃 柳 沢 操
〃 〃 齊 藤 洋 一
〃 〃 奥 富 敦 夫
〃 〃 小 菅 正 昭
〃 〃 綾 潤 二
〃 〃 長谷川 隆
〃 〃 細 田 豊 子
〃 〃 佐 藤 健 司
〃
事務局長 大河内 徹
〃 課長 奥 富 政 幸
〃 〃 益 子 俊 明
〃 〃 川 野 修 治
〃 副参事 田 中 衛
〃 室長 利根川 晃
〃 〃 澤 田 一 成
〃 課長 藤 間 稔
〃 〃 根 岸 督 好
〃 〃 神 田 豊
〃 〃 小谷野 雅 夫
川越市課長 伊 藤 功
〃 副参事 久保田 忠 志
〃 課長 平 野 秋 生
〃 所長 松 岡 弘 樹
〃 課長 小 高 富 雄
〃 〃 川 端 茂
〃 〃 荷 田 政 明
〃 所長 沖 田 実
〃 課長 舟 橋 憲 一
〃 〃 鷹 野 敏 郎
〃 室長 前 島 三千代
〃 課長 猪 鼻 時 男
〃 〃 澤 田 勝 弘
〃 〃 野 村 保
〃 〃 清 水 輝 男
〃 〃 安 藤 幸 三
〃
教育委員会教育長 新 井 孝 次
〃 〃 部長 根 岸 孝 司
〃 〃 〃 吉 野 榮
〃 〃 副部長 宇津木 二 郎
〃 〃 〃 猪 鼻 幸 正
〃 〃 参事 細 野 千 尋
〃 〃 〃 田 中 潔
〃 〃 課長 小 林 勝 彦
〃 〃 〃 芹 沢 雅 一
〃 〃 〃 勝 田 光 彦
川越市
教育委員会館長 大 嶋 美紀夫
〃 〃 〃 金 井 里 子
〃 〃 〃 大 野 政 己
〃 〃 副参事 西 島 清
〃 〃 課長 大 野 隆
〃 〃 事務長 山 下 平八郎
───────────────────────────────────
△議場に出席した
事務局職員
川越市議会事務局長 立 入 信 悟
〃 参事兼
議事課長 飯 嶌 文 明
〃 主幹 小 山 忠 仁
〃 主査 佐 藤 喜 幸
〃 主任 長 澤 亨
〃 〃 川 上 博 之
───────────────────────────────────
△開 会(午前十時〇分)
2
◯山口智也議長 出席議員が定足数に達しておりますので、第二回
定例市議会第八日
の議会は成立しております。
これより開会いたします。
───────────────────────────────────
△
通知事項公表
3
◯山口智也議長 直ちに会議
を開きます。
申し上げます。
一般質問にかかわる
地方自治法第百二十一条
の規定による
出席要求に基づき、
監査委員より
監査委員事務局長の出席について通知がありましたので報告いたします。
───────────────────────────────────
川議会発第二九一号
平成二十二年六月八日
川越市
監査委員 様
川越市議会議長 山 口 智 也
出 席 要 求 書
地方自治法第百二十一条
の規定により、六月二日開会
の本市議会第二回定例会に
説明のため、下記
の者
の出席
を要求します。
記
事務局長 今 平 正 義
───────────────────────────────────
川監委収第四五号
平成二十二年六月九日
川越市議会議長 山 口 智 也 様
川 越 市 監 査 委 員
出 席 通 知 書
要求により、平成二十二年六月二日開会
の本市議会第二回定例会に、別紙
の者が
出席します。
ただし、出席は
説明の必要ある議事中とします。
川越市
監査委員事務局長 今 平 正 義
同 副
事務局長 筋 野 博 之
───────────────────────────────────
△日程第一
一般質問について
4
◯山口智也議長 日程に入ります。日程第一、
一般質問について
を議題といたします。
通告順に発言
を許します。
石川智明議員。
(
石川智明議員登壇)
5
◯石川智明議員 おはようございます。議長に発言
のお許し
をいただきましたので、通告
をいたしました内容につきまして
一般質問をさせていただきます。
川合市長は、平成二十二年度市政運営
の基本的な考え方と主要施策について
の中で、特に力
を入れて取り組む必要性
を感じたこと、これら三つ
のうち
の一点目として、安全で安心して暮らせる
まちづくりの必要性について述べられてまいりました。また、児童生徒
の安全
を確保するため、小中学校
の耐震化
を、当初
の予定
を大幅に前倒しいたしまして平成二十四年度までに完了できるように推進すると述べられ、実際に今議会において十本
の議案が上程されております。改めて市長
の安全で安心して暮らせるまち
をつくっていこうという決意、これ
を実感いたしました。そして今回質問
をいたします項目については、市長
の掲げる安全、安心
のまちづくりに関する内容であります。
一つ目
の項目、橋梁
の耐震化についてであります。
川越市は市
の名前
のとおり川と生活が非常に密接な関係
を持っています。入間川
を初めとする多く
の川が市内
を流れ、そこに多く
の橋がかかっているわけです。当然
のことながら、これら多く
の橋が私たち
の日々
の生活
を支えていることは言うまでもありません。しかし、地震による災害時、これら
の橋にもしも
のことがあれば、救援活動や物資
の輸送、災害後
の復旧、復興に大変大きな影響が及んでまいります。
一回目
の質問です。
川越市内の橋梁
の現状についてお聞き
をいたします。
一点目、市内にかかる市が管理する橋梁
の数についてお聞きいたします。分類として、三十年未満、三十年以上、四十年以上、五十年以上
を、橋長十五メートル未満、十五メートル以上で分類し、その数
をお聞きいたします。
二点目、それら
の橋
の耐震調査及び
整備状況はどのようになっているか、お聞き
をいたします。
三点目、県、国が管理する橋梁
の耐震調査及び
整備状況はどのようになっている
のか、お聞き
をいたします。以上、橋
の耐震化について一回目といたします。
次に、
上水道施設、管路
の耐震化についてお聞き
をいたします。
橋同様、災害時
の水
の確保という
のは大変重要な課題であります。本年四月五日
の読売新聞
の報道によれば、
厚生労働省が水道管
の耐震化について全国調査
を行い、
基幹管路と言われる
主要水道管のうち、震度六強程度
の揺れに耐えられる
のは約三四%にとどまるということがわかりました。同省は、二〇〇八年に耐震化
の判定基準
をつくっておりまして、これ
をもとに〇八年度末
の状況
を集計しております。五万
人以上に水道水
を提供する自治体など四百二十八
の水道事業者のうち、
耐震化率が五%以下だった
のは七十五事業者であったと報じております。
一回目
の質問、川越市
の上水道施設、管路
の耐震化
の現状についてお聞き
をいたします。一点目、
浄水場施設の耐震化
の状況はどのようになっているか、お聞き
をいたします。
二点目、
上水道管路総延長に占める
耐震化率の状況はどのようになっている
のか、お聞き
をいたします。
三点目、
上水道管路の耐震化率は同等市と
の比較でどのような位置づけにある
のか、お聞き
をいたします。
四点目、
基幹管路と言われる
主要水道管という
のはどのようなものな
のか、お聞き
をいたします。
五点目、
基幹管路の耐震化率は現状どのようになっている
のか、お聞き
をいたします。
六点目、災害時、取水
を行います非常用井戸という
のがあるんですけれども、これが地震による災害が起きたとき問題はない
のかという
のをお聞きいたします。以上、一回目
の質問といたします。
(岡本
茂建設部長登壇)
6 ◯岡本
茂建設部長 おはようございます。御答弁
を申し上げます。
初めに、本市で管理している橋梁
の状況でございますが、本市が管理する橋梁
の総数は平成二十二年四月現在で六百十一橋でございます。その内訳でございますけれども、橋梁
の延長十五
メーター未満と十五
メーター以上に区分させていただき、
経過年度ごとにお答え
をさせていただきます。
初めに、橋長が十五
メーター未満の橋梁でございますが、
経過年数三十年未満
の橋梁は百四十一橋、
経過年数三十年以上四十年未満
の橋梁は二橋、
経過年数四十年以上五十年未満
の橋梁は十二橋、
経過年数五十年以上六十年未満
の橋梁は十五橋、
経過年数六十年以上
の橋梁は十一橋でございます。そのほかに
経過年数が不明
の橋梁が三百五十七橋でございますが、そのうち
のほとんどが十
メーター未満の橋梁でございます。
続きまして、橋長が十五
メーター以上
の橋梁でございますけれども、
経過年数三十年未満
の橋梁は三十二橋、
経過年数三十年以上四十年未満
の橋梁は三十一橋、
経過年数四十年以上五十年未満
の橋梁は五橋、
経過年数五十年以上六十年未満
の橋梁は一橋、
経過年数六十年以上
の橋梁は一橋でございます。そのほかに
経過年数の不明
の橋梁が三橋でございます。
続きまして、本市
の管理する橋梁
の耐震調査及び
整備状況でございますが、平成七年一月に発生いたしました兵庫県南部地震以後から平成十九年度にかけまして七橋
の耐震調査を実施しております。また、耐震補強
の施工状況でございますけれども、本市
を通過しております関越自動車道にかかる跨道橋
を含む六橋
の耐震補強工事が完了しております。
続きまして、本市
の国、県が管理する橋梁
の耐震調査及び
整備状況でございます。
初めに、国土交通省が管理いたします市内
の橋梁は、国道一六号にかかる十一橋でございます。その代表的な橋梁といたしましては、荒川にかかる橋長約一千六百
メーターの上江橋がございます。その十一橋
のうち
耐震調査済み
の橋梁は八橋でございます。また耐震補強済み
の橋梁が六橋と、耐震強度が十分な橋梁が二橋で、合わせて八橋でございます。
続きまして、埼玉県において管理する市内
の橋梁は、主要地方道川越・上尾線や国道二五四号などにかかる三十五橋でございます。その代表的な橋梁といたしましては、入間川及び越辺川にかかる橋長約五百六十
メーターの落合橋がございます。その三十五橋
のうち
耐震調査済み
の橋梁は七橋でございます。また、耐震補強済み
の橋梁につきましても同じく七橋でございます。以上でございます。
(長峰忠夫事業推進部長登壇)
7 ◯長峰忠夫事業推進部長 お答え申し上げます。
初めに、
浄水場施設の耐震化
の状況についてでございます。
本市には県営水道
の供給
を受けます中福受水場
のほか七カ所
の浄水場がございます。この浄水場などにおける主要な施設としては、水道水
を貯留する配水池と管理棟がございます。これら施設
の耐震化
の状況でございますが、配水池につきましては耐震診断
の結果、総数二十基
のうち主な配水池八基について耐震性が確保されております。また管理棟につきましては、平成十五年度から実施しております浄水場整備事業にあわせ耐震診断及び耐震補強
を行っておりまして、平成二十一年度末現在、全八棟
のうち六棟
の耐震性が確保されているところでございます。
次に、管路
の総延長に対する
耐震化率についてでございます。
管路
の耐震性
を確保するためには、水道事業ガイドラインにおいて耐震管と定義されている離脱防止機能継手
を有するダクタイル鋳鉄管、溶接継手
の鋼管、熱融着継手
の配水用ポリエチレン管などに切りかえる必要がございます。平成二十年度末現在
の管路総延長約一千三百九十キロメートル
のうち、耐震管
を使用している延長は約七十九キロメートルでございます。
耐震化率は五・七%でございます。
次に、管路
の耐震化率は県内
の他
の同等
の事業体と比較してどうかと
の御質問でございます。
県内
の他
の事業体と
の比較でございますが、平成十九年度水道統計における給水人口十五万
人以上
の十二事業体
のデータでお答えしますと、
耐震化率は最も高い事業体が三六・八%、最も低い事業体が〇・六%となっております。本市
の平成十九年度末で
の耐震化率は三・九%でございましたことから、他
の事業体と比較すると、やや低い状況にあります。
次に、
基幹管路の定義についてでございます。
基幹管路の定義につきましては、平成十六年
の厚生労働省による水道ビジョンにおいて導水管、送水管
のほか給水取り出し
のない配水本管とされております。本市では、より充実した管路
の耐震化
を図るため基幹として
の配水管路
のほか、災害時
の避難所、救急病院などへ
の配水ルート
を含めた管路
を基幹管路と位置づけております。その総延長は約二百六十キロメートルでございます。
次に、
基幹管路の耐震化率についてでございます。
基幹管路と位置づけた管路
の一部につきましては、平成二十年度から耐震化工事に着手しております。それ以前に布設された管路
のうち、耐震管
の定義が適用されるもの
を含めますと、平成二十年度末現在
の耐震管
の布設延長は約十キロメートルで、
基幹管路として
の耐震化率は約四%でございます。以上でございます。
(内藤澄雄総務部長登壇)
8 ◯内藤澄雄総務部長 御答弁申し上げます。
災害用給水井戸
の現状についてでございますが、現在、鯨井中学校
を初めとする市内
の二十二カ所
の小中学校等に設置してございます。この災害用給水井戸は、災害時に水道が断水して使えなくなった場合に地下水
をくみ上げ、飲料水や洗濯、トイレなどで使用する生活用水
を供給しようとするもので、深さが百メートル、一カ所につき一日当たり二百十六トン
のくみ上げ能力があり、一
人一日三リットルとしますと、八時間稼働で二万四千
人分
の水
の供給が可能でございます。
災害が発生した際
の井戸
の状況につきましては、平成十六年十月に発生しました新潟県中越地震でもほとんど被害がなかったと聞いており、川越市におきましても、生活に必要な水
の確保はできるものと考えてございます。以上でございます。
(
石川智明議員登壇)
9
◯石川智明議員 それぞれ御答弁
をいただきました。
一項目め
の橋梁
の耐震化ですけれども、鉄筋コンクリート製
の橋梁
の耐用年数という
のは一般的に五十年というふうに言われております。そして、耐震基準が見直されました一九八一年から二十九年が経過していること
を考慮いたしますと、三十年経過している橋は耐震構造上、強度が不足している可能性があります。先ほど
の御答弁
を聞きますと、長さ
を考慮しなければ三十年以上五十年未満
の橋が五十橋、五十年以上
の橋が二十八橋あります。しかし、
耐震調査が終了している橋が七橋、うち耐震補強が終了している橋が六橋と、三十年以上経過している橋
のわずか八%弱にしかすぎません。
皆さんも御存じだと思いますけれども、琵琶橋という
のがございます。これが通行止めになりまして、本年度仮橋がつくられる予定になっているようですけれども、琵琶橋
の再整備
のためには、橋
をかけるだけでも一億円以上かかるということ
のようであります。たった一つ
の橋
の対応ではありますけれども大変苦労
をされているという状況
を考えますと、先ほど御答弁
をいただきました六百十一橋ある市内
の橋
を今後どのようにしていく
のかという
のは、市としても大変大きな課題であるというふうに思います。
二回目
の質問です。
一点目、川越市
の橋梁耐震補強に関する整備方針という
のはどのようになっている
のか、お聞き
をいたします。
二点目、三十年以上
の橋に対しては耐震補強、耐用年数
を過ぎた五十年以上
の橋については、かけかえ
を視野に入れた整備が必要ではないかというふうに考えますけれども、市として
の見解
をお聞きいたします。
三点目、県、国が管理する橋梁
の整備方針及び
耐震調査結果
の把握はどのように行っている
のか、お聞き
をいたします。
二番目
の項目、水道施設、管路
の耐震化についてもそれぞれ御答弁
をいただきました。
浄水場施設については配水池二十基
のうち八基は終了しておりますけれども、残り十二基については耐震性がまだ確保されていません。また、管理棟についても、二棟
の耐震性確保がされていない現状という
のがわかりました。これら耐震性が確保されていない施設については早急に耐震診断
を行い、耐震性
を確保していただくように申し上げておきます。
また、管路
の耐震化率については、他
の事業体と比較しても低い値にとどまっているということであります。
基幹管路については、
厚生労働省の定義よりも充実した管路
の耐震化
を図るため、災害時
の避難所、また、救急病院などへ
の配水ルート
を含めたという点につきましては評価
をしたいと思いますけれども、残念ながらその
耐震化率は平成二十年度末で約四%と大変低い値にとどまっております。
災害用井戸については、地震災害が起きても大きな問題はないということですので、今後は万が一に備えて十分に管理
を徹底していただきたいと思います。
二回目
の質問です。
一点目、管路
の耐震化率は、先ほど
の御答弁
のとおり他
の市町村に比べておくれていると言わざる
を得ない状況でありますけれども、
耐震化率が他
の事業体に比べおくれている原因は何な
のかという
のをお聞きいたします。
二点目、今後どのようにして耐震化
を進めていく
のかお聞き
をし、二回目といたします。
(岡本
茂建設部長登壇)
10 ◯岡本
茂建設部長 御答弁
を申し上げます。
初めに、三十年以上経過いたしました本市
の橋梁
の耐震補強
の整備方針でございますが、橋梁
の安全性
の確保や修繕費
の平準化
を図るため、橋梁
の長寿命化修繕計画
の策定に向け橋梁調査
を行いまして、計画的かつ適切な維持管理
の確保
を図りたいと考えておりますが、その修繕
の実施にあわせまして、本市
の地域防災計画に位置づけられた緊急輸送道路にある重要度
の高い橋梁や、災害時に、二次的な被害が発生するおそれ
のある橋梁
の耐震化補強
を優先的に実施していきたいと考えております。
続きまして、五十年以上経過した橋
のかけかえ
の方針についてでございます。
税制上
の価値的な耐用年数は鉄筋コンクリート製
の橋梁で五十年と言われておりますが、実用上
の耐用年数はそれ以上と思われます。平成二十二年四月時点において
の橋長が十五
メーター以上
の橋梁で申し上げますと、建設後五十年以上経過した橋梁は五橋で、その割合は約七%から二十年後には約五六%と、橋梁
の老朽化が一段と増大していくものと考えます。
そのような状況から現在、橋
の長寿命化修繕計画
の策定に向け調査しているところでございますが、今後それら
の耐震結果と
の整合
を図りながら、順次検討、検証
を重ねてまいりたいと考えております。
続きまして、国、県が管理する本市内
の橋梁
の整備方針、
耐震調査結果についてでございます。
国・県道にかかる橋梁
の耐震化
の整備方針といたしましては、国、県とも大規模地震発生時における緊急輸送路等
の確保
を図るため橋梁
の耐震調査を行い、その結果に基づき耐震補強工事
を順次進めていくと聞いております。また、本市で
の国、県が管理する橋梁
のかけられた時期や耐震補強が完了している橋梁箇所につきましては把握しておりますが、詳細まで
の調査結果につきましては把握してございません。今後、その重要性
をかんがみ、
耐震調査の結果につきましては、国、県へ提供していただくよう要請
をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
(長峰忠夫事業推進部長登壇)
11 ◯長峰忠夫事業推進部長 お答え申し上げます。
管路
の耐震化が他
の事業体よりおくれている原因は何かと
の御質問でございます。
本市では、平成四年度当時において、石綿セメント管が延長約百二十キロメートル布設されておりました。この管は耐久性に乏しく、漏水事故が多発しておりましたため、平成五年度から集中的に布設がえ工事
を行ってまいりました。当時
の状況は、石綿セメント管
の布設がえ
を最優先課題としていたことに加え、耐震管
の定義が公に明確でなかったことが耐震化
のおくれた原因
の一つと考えております。
なお、石綿セメント管
の布設がえにつきましては、おおむね完了しておりまして、布設がえに際し、ダクタイル鋳鉄管
を使用していることから、管
の強度は大幅に向上しております。
次に、今後
の耐震化
の進め方についてでございます。
基幹管路の耐震化につきましては、対象となる管路延長が長く、その整備には多額
の費用と長期
の期間が必要と見込まれることから、平成二十一年度に管路
の重要度
のほか想定される被害状況
をもとに、整備
の優先度
を考慮した
基幹管路耐震化計画
を策定しております。今後、この計画に基づき、段階的かつ効果的な整備
の推進
を図ってまいりたいと考えております。
なお、平成十八年度からは、
基幹管路以外
の配水管路
の老朽管更新工事などにおきまして全面的に耐震管
を採用しており、配水管路全体で
の耐震化
を図っているところでございます。以上でございます。
(
石川智明議員登壇)
12
◯石川智明議員 それぞれ御答弁
をいただきました。
橋梁
の耐震補強
の整備方針につきましては、長寿命化修繕計画
を策定するということでありました。しかし、長寿命化修繕計画という
のは平成十九年に国土交通省から出されたものであり、この修繕計画作成
の指示が国土交通省から出されるまで、川越市として何
をやっていたんだろうという思いであります。
建造物、構造物という
のは当然寿命があり、また建造する際
の基準があります。耐震基準が見直されれば、今まで
の基準でつくられたものは新しい基準に合うようにしなければなりません。また、老朽化という
のは建造されたときと同時に進行してまいります。確かに、これら多く
の橋
をかけかえたり耐震補強
をするためには莫大な予算
を必要といたします。事業としては地味で目立たないかもしれませんけれども、しかし、地道に着実にやっていかなければならない事業だと思います。
川合市長は昨年
の一月に市長になられたばかりで、過去
の市政運営
の課題
を背負わせるということで大変恐縮ではある
のですけれども、将来、川合市長でよかったなという市民
の声
を聞くためには、ぜひとも川合市長には英断
をお願いしたいというふうに思います。三回目
の質問は市長にお聞き
をいたします。
一点目、三十年以上経過した橋梁
の耐震補強計画
を早急に作成するべきであると考えますけれども、市長
のお考え
をお聞きいたします。
二点目、五十年以上経過した橋梁については、早急にかけかえ
を行うべきであるというふうに私は考えますけれども、これも市長
のお考え
をお聞きいたします。
三点目、県、国
の橋梁調査結果
の情報提供についてどのように考えているか、お聞き
をいたします。
二番目
の項目、
上水道施設、管路
の耐震化についてであります。
他
の市町村に比べ管路
の耐震化が進まない要因は、耐震化
の定義が明確でなかったという御答弁であります。しかし、耐震管
の定義が明確でなかった
のは、他
の市町村も同じな
のではないでしょうか、川越市だけ明確になっていなかった
のかでありますけれども。また今後、
基幹管路の耐震化については、
基幹管路耐震化計画に基づき整備
を行っていくということであります。しかし、平成二十一年度
の基幹管路耐震化
の実績という
のは、一年間で一キロメートルというふうに聞いております。
川越市内には
基幹管路が二百六十キロメートルございます。このペースで耐震化
を進めていくと、耐震化完了までに二百六十年かかってしまいます。
三回目
の質問です。
一点目は、
上下水道事業管理者にお聞き
をいたします。
先ほど、
基幹管路耐震化計画に基づき耐震化
を進めていくという御答弁がありましたけれども、平成二十一年度
の年間一キロメートルという耐震化
の実績
を踏まえ、今後どのように耐震化
を推進していく
のか、改めてお聞き
をいたします。
二点目は市長にお聞き
をいたします。
水道事業については、独立した企業会計で事業
を行っております。しかし、この耐震化
の問題という
のは、果たして独立採算
の企業会計という考え方だけで進めていくべきな
のでしょうか。また、その事業
の大きさからいって、果たしてそれだけで本当に耐震化が進められる
のでしょうか。災害時
の備えとして耐震化
を現実的な計画で進めていくためには、市として財政的な支援も行っていかなければならないと考えますけれども、市長として
のお考え
をお聞きいたします。以上、三回目とします。
(川合善明市長登壇)
13 ◯川合善明市長 おはようございます。石川議員さん
の御質問に対してお答えいたします。まず、橋梁
の関係でございますが、三十年以上経過した橋梁、それから五十年以上経過した橋梁
のそれぞれ
のかけかえ計画についてということと、国、県
の橋梁調査結果
の情報提供
の問題でございます。
本市におきましては、現在まで、橋梁へ
の地震対策は二次災害
の起きる可能性が高い跨線橋や跨道橋、いわゆる陸橋と呼ばれるものから優先的に耐震補強
を実施している状況でございます。
河川橋につきましては、橋梁
の数も多いことから、大小すべて
の橋について短期的に地震対策
を講じるということは極めて難しい状況と考えております。今後、災害時
の緊急輸送
の際に重要度が高い橋、あるいは避難に不可欠な橋など優先順位
を明らかにいたしまして、効果的かつ効率的な耐震補強
の計画
を進めてまいりたいと考えております。また、五十年
を経過した橋梁につきましては、かけかえ等
の検討が必要という場合もございましょうが、今後、策定
を予定しております長寿命化修繕計画
の中で対応していきたいというふうに考えております。
いずれにしましても、この二つ
の計画につきまして、今
のところ数値目標が全く入っていないということですので、数値目標
を入れた計画
を策定して順次実行していきたいというふうに考えております。
続きまして、国、県から
の橋梁調査結果
の情報提供についてでございますが、管理が国、県でございましても、住民
の皆様が利用する橋梁であることには変わりございません。市といたしましても安全性
を把握しておく必要があると考えておりますので、橋梁
の耐震にかかわる調査結果等について、国、県へ
の提供
を強く働きかけてまいりたいと考えております。
それから、水道
の管路
の耐震化
の問題でございます。
水道水につきましては、市民
の生命維持に欠かすこと
のできない重要なものでございまして、配水施設
の根幹
をなす
基幹管路の耐震化は緊急
の課題でございます。今後、この
基幹管路の耐震化
を進めるために、これまで答弁がございましたように多額
の費用がかかるということで、地方公営企業として
の安定的な経営
を圧迫するということも考えられます。厳しい財政状況ではございますが、財政的支援
の可能性について今後検討してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解
のほど
をよろしくお願い申し上げます。以上です。
(久都間益美
上下水道事業管理者登壇)
14 ◯久都間益美
上下水道事業管理者 お答えさせていただきます。
管路
の耐震化についてでございますけれども、この管路
の耐震化については二つ
の課題がございます。一つは、
基幹管路の布設がえでございます。この
基幹管路は私どもにとって大動脈と言えるものでございます。また、もう一点が、老朽管
の布設がえでございます。管
の耐用年数は四十年とされておりますけれども、今から四十年前といいますと、昭和四十五年になります。宅造がかなり進んだ時期でありますので、一年経過するごとに耐用年数
を迎える管路がふえていく状況でございます。この
基幹管路と老朽管
の布設がえ、耐震化について、これ
をバランスよく進行させる必要がございます。
幸い、私ども
のほう
の上水道会計は、今
のところは他会計と比べますと財政的には恵まれております。しかしながら、収入に直接結びつかないこの耐震化事業
を推進していく
のには、長期的に見れば経営面にかなり大きな影響が懸念されるところでございます。また、これ
を進めるためにはかなり
のマンパワーが必要となってまいります。私どもといたしましては、業務体系
の見直しもあわせまして経営努力に努めまして、縮減されました財源や人材
をこの管路更新に充てるなど、耐震化事業
を計画的に進めてまいりたいと考えているところでございます。
また、昨年度策定いたしました水道ビジョンに基づきまして、より具体的な計画策定
を予定してございます。耐震化計画につきましても、より具体的な計画、できれば目標年次等
を持った計画が策定できるよう努力してまいります。
いずれにいたしましても、安全で安心な水
を安定供給するということが私ども
の責務でございます。水道管路
の耐震化事業
の重要性は十分認識しておりますので、局職員
の共通する課題として取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
15
◯山口智也議長 倉嶋美恵子議員。
(
倉嶋美恵子議員登壇)
16 ◯
倉嶋美恵子議員 議長より発言
のお許し
をいただきましたので、通告
をいたしました川越市食育推進計画について
一般質問を申し上げます。
川越市食育推進計画といいます
のは、本年三月にでき上がりました、全体で百十一ページにわたる推進計画でございます。
私は、過去に一度、食育について、食育
を推進するという立場で
一般質問をしたことがございます。そのときに、いろいろと課題はありますけれども、食育基本法が制定されるときに学校に栄養教諭というもの
の配置ができるということで、川越市にその栄養教諭
の配置
を求めるという形で
一般質問を締めくくった記憶がございます。今回
の質問に当たりまして、私は、食育
の推進計画という、前回
の一般質問に比べますと、具体的な推進
の計画が川越市にできたということで大変うれしく思いました。ぜひこの計画
を実行してほしいな、しかも計画よりも前倒しで達成してほしいなという思い
を持ちながら、この
一般質問を考えました。
さきに戻りますが、この栄養教諭というものについては、その後川越市は昨年に一名、そして本年に一名配置
をしたというふうにお伺い
をいたしました。栄養教諭という
のはどういうこと
をする
のかといいますと、学校における食育
の推進
の中核的な役割
を担うという位置づけがございます。昨年
の四月二十八日付で文部科学省
のほうから、栄養教諭
の配置促進についてという依頼文書が全国に発信されております。既にこの時点で川越市は一名
の栄養教諭
を配置していたわけでございますけれども、この栄養教諭がどのような役割
を果たす
のかということによっては、学校
の児童
の食に関する環境ががらりと改善される可能性があるということも考えますと、これはぜひ力
を入れてやっていただきたい、前向きな取り組みだなというふうに評価
をいたしております。
最初に、一回目
の質問といたしまして、今回、食育推進計画
を出していただきましたけれども、この計画
の策定
の背景と意義についてお伺い
をいたします。また、この計画
の概要はどのような柱立てな
のかについてお伺い
をいたします。そして、この計画
の策定
の経緯はどのようなものか、お伺い
をいたします。
そしてまた、川越市
の食育に関する特徴というものがある
のかない
のか、あるとすればどういうものである
のか
をお伺いいたしまして、一回目といたします。
(水野典子保健医療部長登壇)
17 ◯水野典子保健医療部長 お答え申し上げます。
食育推進計画策定
の背景と計画
の意義についてでございます。
策定
の背景といたしましては、近年、私たち
の食生活
を取り巻く環境は大きく変化してきており、健康志向や食
の安全へ
の関心が高まる一方で、栄養
の偏り、不規則な食事等による生活習慣病が増加してきております。また、食に対する感謝
の気持ちが薄れてきているなど、子どもたちのみならず、すべて
の世代にかかわるさまざまな問題が生じております。
そのような中、国では平成十七年七月に食育基本法
を施行し、平成十八年三月には食育推進基本計画
を策定し、国民運動として食育に取り組むことといたしました。また、埼玉県におきましても平成二十年二月に「埼玉県食育推進計画-食育で豊かな心と健康づくり-」
を策定いたしております。本市といたしましても、すべて
の市民が生涯にわたる健全な食生活
を実現し、心身
の健康
の増進と豊かな人間性
をはぐくむために、市民、関係機関、団体、行政が一体となって食育に取り組めるように計画
を策定いたしました。
続きまして、計画
の概要でございますが、この計画は、食を通して市民
の心身
の健康
の増進と、食に関する感謝
の気持ちや豊かな人間形成
を育み、いきいき川越
の実現
をめざします
を基本理念とした、平成二十二年度から平成二十六年度まで
の五年間
の計画でございます。市民
の皆様に親しんでいただけるように計画
のスローガンとして、「おいしく食べ みんないきいき 小江戸川越」
を掲げました。食育として取り組むべき課題
を踏まえ、五つ
の基本方針
を定めて、基本理念
の実現
をめざします。
基本方針といたしましては、一、心身
の健康によい「食」
を選択する力
を養います。二、「いただきます」
を言い合う食卓
をめざします。三、「食」
のつながり
を大切にします。四、地場産物
を生かし、伝統と新しい食文化
をめざします。五、安心して食べられる「食」
の確保に努めます、となっております。
また、市民、関係機関、団体、川越市
のそれぞれ
の立場から具体的に取り組めるように五つ
の基本目標
を定め、数値目標も定めました。
続きまして、計画策定
の経緯でございますが、平成二十一年六月から食育に関する事業調査
を食育に取り組む関係団体と庁内関係各課に対し、実施いたしました。平成二十一年八月に食育に関する市民アンケート調査も実施いたしました。さらにグループインタビューで食育
のボランティア団体、在宅
の活動
を展開する栄養士、壮年期
の男性や幼児
の母親等
の意見など
を伺いました。また、女子栄養大学
の専任講師
を講師に迎え、「食育
を効果的に進めるために連携
を」
をテーマに講演会
を実施いたしました。これらにより把握しました情報や意見など
をもとに市職員によるワーキング
を合計十七回実施し、食育推進計画
のたたき台
を作成いたしました。計画
の素案は一月にパブリックコメント
を行い、六件
の御意見
をいただいております。
また、会議といたしましては、庁内関係各課長による川越市食育推進庁内検討会議
を三回、関係各課担当者による川越市食育推進庁内プロジェクト会議
を一回、学識経験者や各関係団体代表者など
を構成員とする川越市食育推進計画作成懇話会
を三回実施し、計画に対する御意見
をいただき、本年三月には川越市食育推進計画原案
を市長へ提言していただきました。
続きまして、川越市
の食育
の特徴でございます。
平成二十一年八月に実施しました川越市民
の健康について
のアンケート調査
の結果によりますと、食育に「関心がある
人」、「どちらかといえばある
人」
を合わせて六三・九%でございました。平成十九年に内閣府が実施した食育に関する意識調査では、「関心がある
人」、「どちらかといえばある
人」
を合わせまして六九・五%となっておりまして、川越市民
の食育に対する関心
の度合いが国よりも低い傾向にあるということがわかりました。
一方、本市は農業、工業、商業
のバランスがとれた産業構造で、地場産物
を身近に求めることもできます。また、歴史と伝統
を生かした観光事業も推進しております。さらに、食生活改善推進員、地域活動栄養士PFC
の会、青少年相談員協議会、子どもサポート委員会
を初めとするさまざまな市民
の自主的な活動が活発なまちでもありまして、食育
を推進する上で、よい環境であると言える特徴がございます。
以上でございます。
(
倉嶋美恵子議員登壇)
18 ◯
倉嶋美恵子議員 二回目
の質問
をいたします。
ただいま御答弁がありましたけれども、川越市
の特徴として食育に対する関心がちょっと薄い、けれども川越市という
のはあらゆるといいますか、大きな産業がそれぞれに活性化し、環境が整っており、見方によっては食べるに困らない、そういう豊かさ
の一面があると理解
をすることもできるかというふうに思います。
今回
のこの食育推進計画は、平成十七年に食育基本法が制定されてからことしで五年になるわけでございますけれども、この五年
の間に基本法
の理念、あるいは国
のほうが定めました目標
をどうやって達成していく
のかということ
を踏まえて、いろいろな取り組みが全国的になされました。
一つは、今年度から使用される日本人
の食事摂取基準というものが公表されたというふうに聞いております。また本年度
の、この食育推進計画にも書いてあるんですけれども、今まで
の食に関するさまざまな取り組み、あるいはデータというもの
をライフステージごとに整理
をするというふうに変えていった、それも大きな特徴であるようでございます。しかも、このライフステージ
の中で乳幼児、川越市
の計画
の場合には、ゼロ歳から五歳というふうになっておりますけれども、この摂取基準あるいは栄養状態について
の調査
の分析
の仕方というところでいきますと、乳幼児
の中でもゼロ歳児
の分け方が大変細かく統計
をとっているようでございます。
そして、そのライフステージごとに食育について
のテーマ
を整理していくということでいきますと、これは大変幅が広い課題になりますので、今回、私は特に子ども、乳幼児
の部分について意見
を申し述べますけれども、例えば厚生労働白書
の中に書いてあります現在
の子どもたち
の食に関する習慣、百二十五ページでございますけれども、乳幼児期という
のは食習慣
の基礎
を培い、健やかな親子関係
の形成
の上でも重要な時期であると。平成十八年に公表された平成十七年度乳幼児栄養調査結果では、この厚生労働白書は平成二十一年版
の白書なんですけれども、出てくる統計という
のは、この平成十七年度
の乳幼児栄養調査結果
を用いております。
この調査結果では、出産直後
の授乳や離乳食
の開始時期で
の親
の不安が高まること、また幼児、四歳未満
の約一割が朝食
を毎日食べていないことなどが明らかとなったというふうに記述
をしております。「早寝早起き朝ごはん」という大きなスローガン
を掲げながら、早寝早起き、そしてできるだけというか、必ず子どもに朝ごはん
を食べさせて一日
のスタート
を切らせようという目標
を掲げながら、川越市でもこの食育推進計画
を策定するに当たって、さまざまな分野
の方々にお手伝い
をしていただいたわけでございますけれども、その方々は、一生懸命朝ごはん
を食べようという取り組み
をなされているわけでございますが、白書によれば、既に四歳
の段階で約一割が朝ごはん
を食べていないんだということが明らかになったと書いてあります。この食育
のライフステージ
の中で、最も基本的な乳幼児期に既に朝ごはん欠食一割ということについて、かなり重く現状
を受けとめなければならない
のではないかというふうに思います。
さらに、この平成十七年度
の調査、乳幼児
の栄養調査結果でございますけれども、その中に出てくる、子ども
を育てるに当たって最も不安に思う
のは、正しい情報
をしっかりと自分が持てている
のか、あるいは自分
の対応が間違っていないか、たまたまですが、朝
の連続ドラマで赤ちゃんが生まれて、お母さんとお父さんがいろいろと子どもに対して、いい環境とは何かということに一生懸命取り組んでいる状態がきのうあたりから放映されておりますけれども、親となる大人は、自分
の家庭
の中に家族として新しく生命
を受けてくるその子どもに対して、できるだけ自分が持っている条件
の中で最善
のもの
を提供しようと努力
をするはずでございます。ですから、親はあらゆる可能な情報にアクセス
をしながら、隣
の方にお尋ね
をしたり、きょうだいに尋ねたり、親に尋ねたりしながら、よりよい環境づくりに努めながら育児に入っていくと思いますけれども、この出産直後
の不安なピークというものからだんだん安定した育児
の期間を通して、再び離乳食が始まる段階で不安な時期
を迎え、不安要素というものが高くなる傾向にあるということ
をこの調査報告
の中で記述しております。
19
◯山口智也議長 暫時休憩いたします。
午前十一時〇分 休憩
───────────────────────────────────
午前十一時六分 再開
20
◯山口智也議長 休憩前に引き続き会議
を開きます。
(
倉嶋美恵子議員登壇)
21 ◯
倉嶋美恵子議員 先ほど、平成十七年度
の乳幼児栄養調査について触れましたけれども、少し御紹介
をしておきたい情報がございます。
先ほど、親
の育児に関する不安というところで、離乳食開始
の段階でさらに高くなるというお話
をいたしましたが、その調査結果によりますと、母乳育児に関して
の母親
の意識というものは、子どもが生まれてくる準備
の段階、妊娠中には九六%
の母親が母乳で育てたいというふうに希望していたという調査結果でございます。
それが、例えば思うように出なかったとか、あるいは仕事
の都合でとかいろいろ事情がありますけれども、適切な時期に人工栄養と母乳と
の指導
を受けた場合、生後一カ月で、足りない母乳に対して栄養方法
の指導
を受けた場合は適切に人工栄養に切りかえができたと、あるいは離乳食
の開始時期が少しおくれてきている傾向があるそうでございます。それは、この調査報告によりますと、離乳
の開始時期という表現が満五カ月からおよそ五カ月という表現
の変化、変更によってさえ保護者というものは、離乳食
の開始時期についてさらにおくらせてしまっている傾向が出てきているという報告結果でございます。
それから、食べさせたい食材として、子どもにとってほぼ毎日、例えば穀類あるいは乳製品は高い順で摂取されているんだけれども、食べたほうがよいと思われるもので野菜、果物でいえば、毎日は食べないと返事
をする者が野菜で約四割、果物でいえば約六割
の者が食べていないという調査結果でございます。
あるいは、食事について
の習慣、食習慣
をどのようなところでつけるべきかという問いに対しては、家庭で
の食事や生活を通して子どもが健康的な食習慣
を身につけていくことができると思うという回答が八割、あるいはそのほか
の統計
の中で、例えば先ほど
の果物とか野菜
を食べていないという傾向が結果として偏食
をもたらしている、そういう場合、家庭で
の指導によってしっかりと食習慣
を身につけることでそれが改善できると思うかという問いに対して、七六・七%が改善できると思うと答えていますが、二一%
の方々がわからないというふうに回答しております。
私は、この調査結果
を見たときに、まず第一に驚きました
のは、既に四歳未満
の段階でこの一割が朝ごはん
を食べていない、しかも食材
の傾向としてバランス
の観点からいきますと、ビタミンあるいはミネラルというもの
を摂取する野菜ですとか果物
を、四割、六割といいますと、平均すると半分が食べていないという環境にございます。
こういう乳幼児期
を過ごしてきた子どもたちが学校に上がり、あるいは社会に出る、そのどの段階で、毎日朝ごはん
を食べましょうと、毎日朝ごはん
を食べることがなぜ必要な
のかということも含めて、しっかりとその一
人一
人に伝えるためには、この乳幼児期
の親と子どもに対して
の現実
の食事
の提供というところに大きな可能性といいますか、この連鎖
の中でどこから改善
をしていけばいい
のかということ
を悩むわけでございますけれども、大きくは出産から離乳食、そして三歳、四歳まで
の、統計によれば四歳で区切っておりますけれども、この時期に保護者がしっかりと食習慣
を確立できるような条件
を整えていくということが、大変大きなことではないかと思います。
今回、この川越市食育推進計画
の中では、目標として、先ほど五つ
の領域
の目標というものがございましたけれども、どの目標も、この食育推進計画は大変いいことにお金がかからない目標というふうに私は最初に思いました。例えば食事
をするときに、「いただきます」という言葉
を必ず言ってから感謝
をしながら御飯
を食べましょうとか、あるいは心身
の健康によい食
を選択する力
を養いますというようなことについても、これは家庭
の中でしっかりとできることでございますので、この目標はそれぞれお金がかからないけれども、それぞれ
の家庭にしっかりとその情報が届かなければ達成ができない目標だなということ
を感じます。
今回、この食育推進計画
を見ていきますと、ライフステージごと
の食育
の目標というところにいきますと、例えば乳幼児期
の、ゼロ歳から五歳というくくり
をしておりますけれども、ここでしっかりと朝ごはん
を食べましょうという項目は、川越
の場合は入っておりません。学童期から朝ごはん
をしっかり食べましょうという項目が入ってくるわけでございますけれども、いま一度、乳幼児期
の食習慣が学童期、そして成人してからもその人格形成、ライフステージ、ライフサイクル
の面でも大きく基礎となって影響
を及ぼすということ
を考えますと、そこが重要ではないかというふうに思います。
今回、この食育推進計画
を見てみますと、川越市は、先ほど
の御答弁にありました、川越市
の特徴として食育に対する関心がちょっと低いという傾向
を言われましたけれども、例えば川越市
のこれまで
の歴史でいきますと、栄養食配給所というものが川越市にあったということが記述
をされております。これは全国的に繊維労働者が、女工さんたち
を中心に働いている若い方々がふえたときに、きちんと栄養が満たされている
のかということが話題になっていき、その中で脚気であるとかさまざまな病気になる者も出てくる、そのため各地で食事
の指導というものが行われるようになり、埼玉県は先進県であったというふうに書かれておりまして、昭和八年に日本最初
の栄養食配給所というものが埼玉県にできたわけでございますけれども、川越市には翌昭和九年に、今現存しております織物市場
の一角にこの栄養食配給所というものができたという記述がございます。
川越市はさまざまな分野で先進的な取り組み
をしてきたこれまで
の経緯がございます。この食に関してもぜひよりよい環境
を、先ほど、川合市長
のもと
の川越で生活してよかったなと思えるような事業
の取り組みについてというお言葉がございましたけれども、やはり川越に生まれ育ってよかったなと思っていただけるような、そういう環境整備に力
を入れてやっていただきたいと思います。
この計画
の中に、五つ
の目標という基本的な柱がございますけれども、その基本方針
の中に「食」
のつながり
を大切にするということが書かれてありますけれども、具体的にはどのようなこと
を指す
のか、また計画に掲げる目標値
を達成するためには、市民に対する周知というものが大変重要ではございますけれども、この周知についてはどのような方法
を考えている
のか、そして前倒しででもこの計画
を達成してほしいと強く願うわけでございますけれども、計画
の推進体制についてはどのようにお考えになっている
のか
をお伺いいたします。
もう一つ、食育に対する市長
のお考えもございましたらお伺い
をいたしまして、二回目といたします。
(水野典子保健医療部長登壇)
22 ◯水野典子保健医療部長 お答え申し上げます。
初めに、「食」
のつながり
の具体的な内容についてでございます。
「食」
を通したつながりには、
人と
のつながり、食環境
のつながり、心やからだと食
のつながりがあると考えております。
人と
のつながりには、親と子、夫と妻、孫と祖父母など食
を通した家族
のつながりがあります。また、食べ物は生産・食品加工・流通など食卓に上がる前に、様々な
人を介してつながっております。食卓などから出た食物残渣などは、ゴミという形で環境へ循環してまいります。さらに、食は心とからだ
の健康増進には欠かせません。食を通して人々に精神的な豊かさ
をもたらしてくれます。
このような食
のつながりから、世代間交流や農業体験等
のさまざまな事業
を行う中で食育
を考え、ネットワーク
の構築
をしていくものでございます。
続きまして、計画に掲げる目標値達成
のため
の市民周知
の具体的な取り組みについてでございます。
従来、食育に関する情報は多分野にわたっていたことから、管轄するそれぞれ
の所属で情報
を管理し、周知しておりました。情報収集
を図るとともに、市民
の皆様に川越らしい食に関する情報
をわかりやすく一括して提供できるよう努めてまいります。これら
の情報は、広報やホームページ、チラシ
の配布、イベントなどによる啓発を通して広く周知
を図ってまいります。また、子ども向け
の計画
のリーフレット
を作成したり、保育園、幼稚園へ食育
の紙芝居
を提供するなどして、幼いころから食に親しむよう取り組んでまいります。
さらに、市民に向けました健康市民大学講座六回
のうち二回
を食育関係
の講演会とし、各種健康教室や他
のさまざまな講座
の中でも、食育に関する情報提供
を行ってまいります。
続きまして、計画
の推進体制についてでございます。
市といたしましては、庁内関係部局等で組織する食育推進庁内検討会議、食育推進員庁内会議
を設置し、市行政全般にわたる関連施策
の情報
を共有し、総合的かつ効果的な推進
を図ってまいります。また、学識経験者、関係機関、団体等
の代表からなる食育推進懇話会
を設け、食育に関する事業など
の情報交換、団体相互
の協力体制や交流
を図るとともに、市民目線で
の食育推進
の検討
を行ってまいります。
その一環として関係団体、関係職員に向けまして、計画策定に御協力いただきました女子栄養大学名誉教授足立己幸先生
を講師に招き、食育推進計画
をどのように推進していけばよい
のか、八月二十七日、総合保健センターにおいて講演会
を実施する予定になっております。そのほか、計画
の初年度でございますので、保健推進員や食生活改善推進員協議会など
の各団体
の集まりに職員が出向き、本計画
の説明を約二十回行ってまいります。さらに、各団体が地域で実施する二百回以上
の事業
の中で計画について広めてまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、行政や地域社会、関係団体などが連携し、食育に関する情報とあわせて発信し啓発できるよう協力
を求め、食育推進計画
の推進
を図っていきたいと考えております。以上でございます。
(川合善明市長登壇)
23 ◯川合善明市長 食育に対する考えという御質問でございますが、このたび、食育推進計画作成懇話会
の委員さん
を初め、多く
の関係者や市民
の皆様
の御意見あるいは情報
をいただきまして食育推進計画
を策定し、方針や目標
を明確にしたところでございます。
この計画
のスローガンは、先ほど部長
のほうから申し上げましたように、「おいしく食べ みんないきいき 小江戸川越」でございます。家族や、あるいは友人と食卓
を囲み、楽しい食事や真心
のこもった食事
を食べたとき、おいしい、あるいは幸せであるというふうに感じるものではないかというふうに考えます。
子どもたちは、家族団らん
の中から食事
のマナーなど
を身につけるというそういう効果もございます。そういう意味で食育は市民
のからだと心
の健康につながり、ひいては
人づくりであるというふうに言えると考える次第でございます。
この策定されました計画が実現可能になりますように、家庭、学校、関係団体などと連携あるいは協働
を図りながら、食育
を総合的、計画的に推進してまいりたいというふうに考える次第です。以上です。
(
倉嶋美恵子議員登壇)
24 ◯
倉嶋美恵子議員 最後に一言。
川越市
の目標
の中に、朝食
を欠食する
人の割合は現状では一四・六%なんですけれども、これ
を平成二十六年には一〇%にしましょうという目標
を立てております。
今もありましたけれども、この運動が進んで御飯
をきちんと食べましょうと、そして家族
の団らんという言葉が出れば出るほど、御飯
のない子どもはさらに傷つくという両面がございます。ぜひ、取り組み
をするに当たっては、確実に御飯がしっかりと用意できるような、食べられるような環境
をあわせて実現していくという取り組み
を同時にするということ
を求めて、そういう取り組み
をするんだということ
を意識しながら、子どもに対する配慮もお願い
をしたいというふうに思います。以上で終わります。
25
◯山口智也議長 神田寿雄議員。
(神田寿雄議員登壇)
26 ◯神田寿雄議員 通告いたしました子宮頸がん
の対策につきまして
一般質問をさせていただきます。
昨年末から新年にかけて
の女性
を中心とした集まりに参加
をいたした
のですけれども、この子宮頸がんにかかわります意見がその中で多く出されておりました。
それは、昨年十月に子宮頸がんワクチン
の使用が我が国でも認められ、これによって効果的に予防できることが新聞、テレビ等で積極的に取り上げられたことによるものと思います。地方自治体で
の取り組みは全国的に見てもまだ少なく、緒についたばかり
の印象でございます。しかし、日本では一日に約十
人、毎年約三千五百
人の女性がこのがんで命
を落としている現実は極めて深刻な事態であると言えます。
そこで今回、この子宮頸がんに対してどう取り組むかについて
一般質問をさせていただきます。
まず、最初に、子宮頸がんとはどんな病気かということ
をお尋ねいたします。
二点目に、子宮頸がん
の発症原因、発症件数等
の動向、傾向、その原因は何か。
三点目に、子宮頸がんによる死亡数、また、その年齢層はどうな
のか。
四点目に、子宮頸がん
の予防措置についてどのようになっている
のか。
五点目に、子宮頸がん
の治療方法はどのようなものがある
のか。
六点目に、子宮頸がんワクチンについて市民から
の問い合わせ、要望、意見等はどのようなものがある
のか。
七点目に、
厚生労働省と関係機関
の動向はどのような状況か。
八点目に、他
の地方自治体等
の動向はどうか。
九点目に、子宮頸がんワクチンに対する本市
の取り組み状況はどうなっているか。
十点目には、子宮頸がんは検診とワクチン接種により防げると言われておりますけれども、今後どのような取り組み
を行おうとしている
のか。以上、一回目
の質問といたします。
(水野典子保健医療部長登壇)
27 ◯水野典子保健医療部長 お答え申し上げます。
子宮頸がんとは、子宮にできるがん
のうち子宮
の入り口付近、子宮頸部にできるがんでございまして、子宮がん
の中で約六〇%
を占める割合で発症しております。子宮頸がん
の症状といたしましては、初期にはほとんど症状が見られず、進行に伴いおりもの
の増加、不正出血等が見られます。
続きまして、発症
の原因、発症件数等についてでございます。
発症
の原因でございますが、その多くはヒトパピローマウイルスによる感染が関連しているとされております。このウイルスは特別な
人だけが感染するものではなく、比較的多く
の女性が一生
のうち一度は感染する可能性がある、ごくありふれたウイルスでございまして、性交渉によって感染いたします。感染しても多く
の場合は一時的で、ウイルスは自然に排除されますが、感染した状態が長く続きますと、一部に子宮頸がん
を発症すると言われております。
発症件数につきましては、全国がん罹患モニタリング集計二〇〇五年報告によりますと、子宮頸がんは約八千五百
人となっております。他
の報告では、年間一万
人以上
の女性が子宮頸がんに罹患していると推定されております。年齢別に見た子宮頸がん
の罹患率は、二十歳代後半から四十歳前後まで増加した後横ばいになり、七十歳代後半以降再び増加しております。
また、子宮頸がんは二十歳代から三十歳代
の女性に発症するがん
の第一位
を占めておりまして、発症率は過去二十年で二倍以上にふえております。これら
の原因としては、性体験
の低年齢化などが考えられます。
続きまして、死亡数、その年齢階層についてでございます。
平成二十年
の人口動態統計によりますと、子宮がんで亡くなる方は全国で年間約五千七百
人、このうち子宮頸がんが約二千五百
人、子宮体がんが約一千七百
人、どの部位か情報がない子宮がんが約一千五百
人でございます。
なお、全国年齢階層別死亡数は、五十五歳から五十九歳が三百十六
人と最も多く、次に八十五歳以上
の二百七十七
人となります。また、二十歳代
の死亡数は二十一
人で、全体
の〇・八%でございます。死亡率では六十歳以上
の死亡率が減少傾向にある
のに対し、四十歳から五十歳代
の死亡率が増加しております。
続きまして、子宮頸がん
の予防措置についてでございます。
子宮頸がんは予防できる唯一
のがんと言われております。その予防方法といたしましては、定期的な子宮がん検診
の受診がございます。また、昨年十月に子宮頸がん予防ワクチンが我が国でも承認され、ワクチン
の接種により、がん
の約七〇%
の原因になるウイルス
の感染
を防ぐと言われております。このワクチンは性交渉前
の十代前半に接種することで、子宮頸がん
の発症
をより効果的に予防することができます。なお、十分な予防効果
を得るためには三回
の接種が必要とされております。
さらに、ワクチン
の接種と子宮頸がん検診
の受診により、子宮頸がん
の予防により高い効果が期待できます。たとえ子宮頸がんワクチン接種
を受けた場合でも、定期的に子宮頸がん検診
を受けることが大切でございます。
続きまして、子宮頸がん
の治療方法につきましては、主に手術療法、放射線療法、化学療法がございます。がん
の進行ぐあいや部位、年齢、合併症
の有無などによって治療方法
を決定いたします。初期
のがんであれば、妊娠
の希望
を考慮することもできると
のことでございます。
続きまして、市民から
の問い合わせ、要望、意見等についてでございます。
先ほど御答弁申し上げましたとおり子宮頸がんワクチンは、昨年十月に承認されております。また、最近では新聞、テレビ等におきまして子宮頸がんやワクチンに関する情報や、複数
の自治体が子宮頸がんワクチン接種
の公費助成
を実施するという報道が多くございます。そのため市民
の皆様からは市民意見箱、インターネットを通してワクチン
の公費助成実施に対する御意見
を多くいただいております。また、お電話で
のワクチンに関するお問い合わせ、御意見、御要望もほぼ毎日ございます。
続きまして、
厚生労働省、関係機関
の動向についてでございますが、
厚生労働省につきましては、ことし一月
の厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会におきまして、今後議論が必要なワクチン
の一つとして子宮頸がんワクチンが挙がっておりました。また、がん対策推進協議会におきましては、子宮頸がんワクチン
の公費助成について、国
を挙げて積極的に取り組むべきであるとする意見
をまとめ、がん対策推進基本計画
の中間報告に盛り込んでおります。
他
の関係団体といたしましては、日本産科婦人科学会、日本小児科学会、日本婦人科腫瘍学会が、昨年十月に子宮頸がんワクチン
を公費助成により十一歳から十四歳
の女子に対して接種するべきと
の声明
を発表し、ことし五月にはワクチン接種公費助成に関する要望書
を提出しております。
続きまして、他
の自治体
の動向でございます。
他
の自治体
の取り組みでございますが、現在把握しているところでは、新聞報道等
を含めまして、七十
の自治体が子宮頸がんワクチン
の接種
の何らかの公費助成
を実施もしくは検討中ということでございます。
主なところといたしましては、栃木県大田原市が、小学校六年生
の女子児童約三百四十
人を対象に本年五月からワクチン
の集団接種
を行い、一
人当たり
の接種費用である四万五千円
の全額助成
を実施し、また女子中学生に対しましても、個別接種による接種費用
の半額である二万二千五百円
の助成
を決定しております。また、新潟県魚沼市におきましては、六月より中学一年生に対して個別接種による接種費用
の全額
を上限
を定めず助成しております。
埼玉県内といたしましては、志木市が四月より、小学六年生から中学三年生に対して、個別接種による接種費用である四万九千八百五十四円
の全額助成
を実施しております。このほかに北本市が四月より、中学生
を対象に接種費用
の一部として三回で一万五千円
の助成
を実施しており、また寄居町では今年度秋から、中学生
を対象に五万円
の全額助成
をするということでございます。
そのほか公費助成
を実施している自治体としましては、東京都渋谷区が三回で三万円
の助成、杉並区が全額である五万一千円
の助成
を行っております。
また、実施予定
の自治体といたしまして東京都江戸川区、千葉県浦安市、愛知県名古屋市、栃木県日光市等がございます。また、山梨県内では、今年度中に県内全市町村が公費助成
を実施する予定と
のことでございます。
続きまして、本市
の取り組み
の状況でございます。
子宮頸がんワクチンにつきましては、昨年承認はされましたが、予防接種法上は任意接種
の扱いとなるため公費助成は行っておりません。しかし、市民
の皆様から
の子宮頸がんワクチンに対する御質問、お問い合わせに対応するために、子宮頸がんワクチンに関する情報
を収集し、また、市内
の子宮頸がんワクチン接種が可能な医療機関情報
を取りまとめ、提供しております。
今後
の市
の取り組みについてでございます。
子宮頸がんは予防できる唯一
のがんであり、その方法は、子宮頸がん検診
の受診と子宮頸がんワクチン
の接種でございます。本市におきましては現在、子宮頸がん検診は市内委託医療機関における個別検診と公民館等で集団検診
を実施しております。子宮頸がん検診受診に対する啓発活動につきましては、健康づくりスケジュール
の発行、市広報へ
の掲載、自治会へ
の回覧等に加え、昨年度より二十歳、二十五歳、三十歳、三十五歳、四十歳
の節目
の方に対してクーポン券
を発行し、受診勧奨に努めておりますが、今後につきましても一
人でも多く
の女性
の方に子宮頸がん検診
を受診していただけるよう、さらなる啓発活動に努めてまいります。
また、子宮頸がんワクチン
の公費助成につきましては、市民
の皆様
の関心が高いものであり、子どもたち
の将来
を子宮頸がんから守るためにも重大なことと考えております。以上でございます。
(神田寿雄議員登壇)
28 ◯神田寿雄議員 御答弁
をいただきました。
この子宮頸がんは、今御答弁がありましたように、検診とワクチン
の接種によって予防することが可能だという話でございまして、ぜひともこのことについては検討
をしていただきたいと思いますが、ただ、確かにお話
のとおり非常に経費もかかる話でございますので、この辺
のところは十分御検討
をお願いしたいと思います。
けさも私、インターネット
をのぞきましたら、神奈川県鎌倉市
の情報が載っておりました。今月
の六月二日に補助
を行うこと
を決定したという情報でございまして、非常に特徴的な方法が載っておりました。ぜひこれら
のことも参考にして十分御検討
をいただいて、市民
の方々にワクチン
の接種が可能なような取り組み
をいただきたいと思います。この辺につきましては市長
の御見解
をお尋ねして、私
の一般質問を終わりたいと思います。以上です。
(川合善明市長登壇)
29 ◯川合善明市長 お答えいたします。
子宮頸がんワクチン
の接種につきましては、子宮頸がんが検診
の受診とワクチン接種により予防できる唯一
のがんであること、公費助成
を実施もしくは予定している自治体がふえていること、市民
の皆様から公費助成について
の多く
の御要望が上がっていることは認識しております。
現在
のところ、子宮頸がんワクチンは任意接種
の扱いとなっており、また公費助成
の場合に議員さん御指摘
のように多額
の費用がかかるところでございますが、女性に対する助成ということで前向きに検討してまいります。
30
◯山口智也議長 暫時休憩いたします。
午前十一時四十五分 休憩
───────────────────────────────────
△休憩中における退席議員
石 川 隆 二 議員
───────────────────────────────────
午後一時〇分 再開
31
◯山口智也議長 休憩前に引き続き会議
を開きます。
大泉一夫議員。
(大泉一夫議員登壇)
32 ◯大泉一夫議員 議長よりお許し
をいただきましたので、通告
をさせていただきました三項目について
一般質問をさせていただきます。
まず、一項目め
の、南古谷駅
の北口開設と橋上化
の課題についてでございます。
平成二十二年三月二十八日
の始発列車より、JR川越線
の日進駅は、北口
の開設と南北自由通路
の利用
の開始が始まりました。市民要望
の声が挙がって既に四十年以上
の年月が経過したと
のことでございます。前日
の三月二十七日にはオープニング式典が行われ、地元住民や商店街組合
の参加でにぎやかな記念イベントもございました。私も当日見学に行き、地元住民
の喜び
の姿
を直接見てまいりました。
このように魅力的に変貌する駅と同じ路線上で、その三つ手前にある駅が南古谷駅であります。この南古谷駅も長年、北口
の開設希望
を聞きますが、一向にその方向性が見えません。過去にも多く
の市議会議員により、この議場
の席からその要望など多く取り上げられておりました。私自身も過去二回、南古谷、古谷、芳野地域
の自治会
の代表と、地元選出
の県会議員や関係する市議会議員とともに連れ立ってJR東日本
の大宮支社に赴き、地元住民
の要望
を訴えさせていただきました。この間にも日進駅と指扇駅
の間には新たに西大宮駅という駅もオープン
をして、荒川
を挟んで非常にその差は大きくなっております。
さいたま市
のこれら
の計画
の取り組みについて川越市と何が異なる
のか、その知恵
を請うために、五月十九日に会派
の桐野議員とともに、さいたま市都市局
まちづくり推進部大宮北部
まちづくり事務所
を訪問し、このたび
の事業
の取り組みについて
説明を受けてまいりました。
説明では、長年
の地元要望はありましたけれども、さいたま市
の新たな
まちづくり構想として二つ
の都心地区と四つ
の副都心地区
の構想
を立て、この副都心地区
の一つに日進駅周辺
の五十ヘクタール
の地域
を選定したと、そして平成十五年に地元要請
の非常に強かった日進駅
の橋上化計画
の調査が開始され、平成十七年度に橋上化調査設計
をさいたま市はJR
のコンサルタントに委託
をしたと、このように本格的に検討が開始されてから、およそ七年で駅
の橋上化は実現
をいたしました。
少し前置きが長くなりましたけれども南古谷駅
の課題に戻ります。
近年、駅
の北側には大型店舗とマンションが建設され、交通量や駅利用
の人口が大幅にふえて、歩行者
の安全対策や自動車
の渋滞問題にかんがみ、この南古谷駅北口開設に向けて
の現在
の取り組み状況と、そして地域住民
の意見、要望など
の取りまとめ状況はどのようになっている
のか、まず一点目にお伺い
をしたいと思います。
二点目としまして、仮にこの南古谷駅
の問題
を解決する方法として現在考えられる
のが、単純に北口に改札
を追加する方法、さらに、今回
の日進駅
のような橋上化にして中央に改札口
を設けるような方法もあります。日進駅では、この橋上化
の工事として二十五億円以上
の費用
を要したと
の説明も受けてきましたけれども、金銭的には大きな負担があるんだということも実感
をいたしました。そのほかにも、改札は現状
のままで自由通路
を設ける方法もあるように聞いております。
そこで、北口に改札
をつくる方法や、一番要望
の高い橋上化や自由通路
の設置方法などで実効性
の課題、そして利用者
の利便性、用地取得
の課題、概算工事費などはどのくらい見込まれる
のか、お聞き
をしたいと思います。この件については以上、一回目といたします。
次に、二項目め
の、B級グルメ大会
の川越市開催についてでございます。
ことしも五月三日、四日にわたりまして第六回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦が大宮駅西口
の大宮ソニックシティ
のイベント広場、そして隣接
の鐘塚公園で開催がされました。川越からは六回連続出場
の太麺やきそばが出場し、今回、二十四
のグルメ
の中で堂々
の第十位に入ることができました。そして優勝した
のは、川越市と消防などで連携
をとっております川島町
のすったてという料理でございまして、今回見事優勝いたしました。このすったては第二回大会では第四位、第四回大会では第三位になり、今回初めて優勝
をいたしました。
ちなみに川越市
の太麺やきそばでございますけれども、一回目が十四品目中十四位、二回目が十八品目で第十五位、三回目が二十品目中十七位、四回目が二十二品目で十九位、そして第五回が二十三品目で十八位と、過去五回はかなり下位
を低迷しておりました。しかし、今回は見事に第十位に輝くことができました。私も今回二日目に参加
をさせていただき、投票券でありますこはぜという、行田市
の名産であります足袋
のとめ金具ですね、これで投票するわけでございますけれども、この投票
をしてきました。
この大会も年々参加者も増加し、ことしは九万
人を超える参加があり、テレビでも放映されるほど
の盛況ぶりでありました。大会
の開催会場について埼玉県庁に問い合わせましたところ、会場として申し出
をしていただける自治体
を希望しているようなお話も伺いました。そこで川越市でもぜひとも開催すべきと思い、何点か質問
をさせていただきます。
一点目に、B級グルメ大会
の開催
の目的や趣旨はどのようなものか。
二点目に、川越市
の太麺やきそばが過去六回すべて出場してきておりますけれども、川越市としてこの大会に対する応援や協力はどのようなこと
を行ってきた
のか。
三点目に、川越市
のこの太麺やきそばが上位に食い込めない理由として、市ではどのようなことが原因
をしている
のかおわかりになりましたら、また、分析
をしておりましたらお答えいただければと思います。
四点目に、川越市としてB級グルメは太麺やきそばしかない
のか、また新たなグルメ
の開発などは進んでいる
のか、そして大会に出るような開発
をも目指した川越市単独
のプレ大会等
の計画は今まで川越市でなされた
のか、伺いたいと思います。
五点目に、大会
を開催する場合
の会場として
の開催条件など、必要なことはどのようなことが要求される
のか。
六点目に、大会
を実施する場合に要する費用はどのくらいかかる
のか、また、その費用
の負担はどのように分担されるか。
七点目に、仮にこの大会
を川越市内で開催するとしたら、要件
を満たすような会場はどのくらいある
のか、またどのような場所になる
のか、お答え
をいただければと思います。この件に関しては以上といたします。
最後に、三項目め
の、市民マラソン大会
の取り組みと歩道整備でございます。
川越市では今年度より文化スポーツ部
を創設し、その最初
の大きな事業として仮称小江戸川越マラソン大会
を計画し、六月一日には川合市長みずからがマスコミにもその開催
を発表されておりました。健康対策やスポーツ振興としてマラソンは多く
の国民に人気
の生涯スポーツでもございます。今回、川越でマラソン大会が復活したことに対し、市民は大きな期待
を持ち、そして伝統ある大会に成長すること
を願っているとも思います。そこで、今回開催
を予定しているこの市民マラソン
の取り組みについて何点かお聞き
をしたいと思います。
まず、一点目としまして、本年度開催するマラソン大会
の概要と、これは若干新聞にも報道されておりましたけれども、その内容等
を詳しくお答えいただければと思います。
二点目に、今回開催する大会
の予算はどのくらい
を見込んでいる
のか、そして市
の負担はどのくらいな
のか、また、大会
のコースとなる道路整備は行う
のかどうか。
三点目に、大会当日には多く
の裏方も必要と思います。開催時におけるボランティア等
の市民や団体
の協力、そして協賛企業等へ
の協力要請
の取り組みについてお聞き
をしたいと思います。
四点目に、新聞報道でも全国から参加者
を募集するような記事が出ておりましたけれども、市外から
の参加見込み数と、川越市で
の宿泊希望者
の宿泊場所
の確保についてはどのように行う
のか。
五点目に、川越市
の市民参加希望者に対して事前練習におけるランナーとして
のマナー教育
の取り組みについて、川越市は今大会においてどのように周知
をしていく
のか。
そして六点目に、市民が事前練習する場所や道路
の安全対策
の取り組みはどのような対応
を考えている
のか、お聞き
をします。以上、一回目
の質問とさせていただきます。
(山田陽太郎都市計画部長登壇)
33 ◯山田陽太郎都市計画部長 御答弁申し上げます。
南古谷駅周辺につきましては、大型店舗
の進出やマンション等
の建築により周辺人口が増加しております。市としても第三次川越市総合計画において地域生活拠点
の整備対象として位置づけており、北口開設及び駅前広場
の整備とあわせてふさわしい都市基盤
の整備
を進めていく必要があると考えております。
南古谷駅北口開設に向けた地域住民と
の経緯でございますが、平成七年に古谷地区及び南古谷地区
の自治会及び地権者に対し南古谷駅周辺
まちづくり意向調査
を実施し、その結果
を各自治会に対し報告いたしました。また、昨年実施しましたタウンミーティング
の中でも南古谷駅北口開設に向けた質問がございました。今後も関係機関と
の協議及び地元関係者と
の勉強会等
を通じた話し合い
を進めてまいりたいと考えております。
北口開設に当たって
の課題といたしましては、まず、橋上駅舎や自由通路につきましては費用面及び技術面で
の検討が必要であります。また、乗降客
の送迎スペースや歩行空間として
の駅前広場
を整備するためには、新たな用地確保が必要になると考えられます。
次に、北口に改札口
を設置することにつきましては鉄道事業者によりますと、新たな人員
を確保する必要が生じるため実現が難しいと
のことであります。
橋上駅舎
を整備いたしますと、駅利用者
の利便性につきましては格段に向上いたしますが、工事費は多額なものとなります。一方、自由通路
を整備いたしますと、駅利用者にとっては橋上駅舎に比べ移動距離が長くなりますが、駅へ
のアクセスは一定程度改善し、工事費用は安く済むと考えられます。橋上駅舎及び自由通路
の工事費につきましては、東武東上線
の霞ヶ関駅
の事業費がそれぞれ約十三億円及び約五億円となっており、同程度
の事業費になると考えられます。以上でございます。
(鈴木信一産業観光部長登壇)
34 ◯鈴木信一産業観光部長 御答弁申し上げます。
埼玉県が大宮ソニックシティで開催しております埼玉B級ご当地グルメ王決定戦
の開催目的は、歴史や文化に根差した多彩な埼玉
のB級ご当地グルメ
をブランド化して全国的なグルメ観光地としてPRし、地域観光に結びつけること
を目的としております。行田市、川口市、秩父市で開催いたしました埼玉B級ご当地グルメ王決定戦は、地域
の活性化、都市再生、まちおこし
を目的として、地域
の観光協会や商工会議所が中心となって開催しております。
グルメ王決定戦出場者へ
のこれまで
の本市
の支援でございますが、出場に際しまして
の埼玉県や主催者と
の連絡調整や大会当日
の会場整理、また太麺やきそばマップ
の作成、配布
を行ってまいりました。
B級ご当地グルメ王決定戦において川越
の太麺やきそばが上位に食い込めない理由につきましては、グルメ王決定戦におきましては、購入する客
の列
の長さや持ち帰られる人数は、常にトップクラスであると認識しているところではございますが、過去
の上位入賞
を見ますと、ネーミング
の奇抜さや意外性とともに素材に一工夫がなされており、「やきそば」という名称に目新しさがないような印象があることも一因ではないかと考えております。
太麺やきそば
の次
のB級グルメ
の候補でございますが、今
のところ具体的な案はございませんが、川越には昔から焼だんご
のお店がたくさんありまして、市民
の方々にはよく知られているものと思いますが、既に所沢市が所沢焼だんご
をB級グルメとして売り出しております。本来、B級グルメは市民
の食文化
の中から生まれて地域が育てていくものと考えられますので、プレ大会開催も一案ではございますが、市民
のアイデアもいただきながら、新たなB級グルメ
を検討してまいりたいと考えております。
大会
の開催条件でございますが、埼玉県が実施しております埼玉B級ご当地グルメ王決定戦
を開催する場合、まず会場
の広さが必要となります。前回
の大宮ソニックシティで
の開催では、二日間で九万
人が訪れております。また、行田市、川口市、秩父市で
の開催では、一日でそれぞれ三万五千
人が訪れております。毎回埼玉県内
の約二十市町村が参加しておりますので、その数
のテントが設置できるスペース、順番待ち
のスペース、食事
をとるスペースなどが必要となります。さらに出店者
を含む駐車場用地、仮設トイレ
を含む給排水施設、警備員等
の配置が要求されるものと考えております。
次に、大会開催
の費用と負担でございます。埼玉B級ご当地グルメ王決定戦
を過去に開催いたしました大宮ソニックシティでは、二日間で約八百万円かかっております。行田市、川口市、秩父市では、一日で約二百万円から四百万円
の経費がかかっておりまして、そのうち四十万円から百万円がそれぞれ
の市
の負担となっております。そのほか地元商工会議所や観光協会などが負担しております。なお、埼玉県や国
の補助金も一部含まれていると伺っております。
最後になりますが、B級グルメ大会
の開催要件
を満たす会場につきましては、ある程度
の広さが確保できる場所ということから考えますと、川越運動公園や安比奈親水公園がございます。その他関係機関等
の協力が必要不可欠とはなりますが、伊佐沼公園周辺、川越卸売市場、川越水上公園などが考えられるところでございます。
以上でございます。
(木島宣之文化スポーツ部長登壇)
35 ◯木島宣之文化スポーツ部長 御答弁申し上げます。
まず、小江戸川越マラソン二〇一〇
の概要についてでございますが、ことし
の十一月二十八日
の日曜日に川越水上公園
をスタート会場に、ハーフ、十キロメートル、五キロメートル
の種目
を予定しておりまして、八月から参加
を呼びかけ、参加者一万
人を予定しております。参加費用につきましては、ハーフ、十キロメートルが三千五百円、五キロメートルが三千円
を予定しております。
なお、ハーフマラソン
のコースにつきましては、水上公園
をスタートいたしまして月吉陸橋、連雀町、一番街、市役所前、初雁球場
を折り返しまして、市役所
の前
を通っていただきまして石原町、それから北環状線、平塚橋
を渡りまして鯨井中学校、鯨井中学校
を折り返しましてまた平塚橋に戻っていただいて、北環状線、月吉陸橋、水上公園
を通るコース
を午前九時にスタートする予定でおります。
なお、その後、九時三十分に十キロメートル、十時に五キロメートル
をスタートする予定でございます。
次に、大会
の予算でございますが、現在内容
を詰めておりまして、詳細な部分が決定しておりませんので大枠となってしまいますが、約六千万円
を予定しております。内訳といたしましては、大会参加費約三千万円、補助金として市と川越商工会議所がおのおの一千万円、企業協賛金として一千万円
を予定しております。
大会コース
の整備についてでございますが、今回
のマラソン開催
のために新たに整備することは特に考えておりません。
次に、開催時
の市民ボランティア
の協力要請でございますが、参加者が一万
人規模になりますと、約二千
人のボランティア
の協力が必要であると考えております。現在、大会
の運営にかかわる担当
の必要人数
を精査しているところでありますが、その結果
を踏まえて、スポーツ関係団体
を中心に、一般公募も検討しながら協力
の要請
をしていきたいと考えております。また、協賛企業等へ
の協力要請でございますが、今後積極的に呼びかけていきたいと考えております。
次に、市外から
の参加者
の見込み人数でございますが、他
の自治体
の例によりますと、約半数
の五千
人ぐらい
を予定しております。
次に、宿泊場所
の確保でございますが、実行委員会では現在
のところ特に確保することは考えておりませんが、来月に大会専用
のホームページ
を立ち上げる予定でありますので、その中に宿泊施設
の情報
をリンクしていきたいと考えております。
次に、事前練習におけるマナー教育
の取り組みについてでございますが、大会には多く
の市民
の参加が予想されます。大会
の参加に向け練習する方もふえてくると考えられます。住宅地域で
の曲がり角や狭い路地では、歩行者などと
の接触トラブル等
の危険が考えられますので、広報等で広く市民
の方々に周知していきたいと考えております。
また、今回
の参加申し込みはインターネット
を中心に行いますので、川越市から
の案内画面では練習時
の接触トラブル防止や諸注意など
を表記し、事故等が発生しないよう周知
を図ってまいりたいと考えております。
次に、安全対策
の取り組みについてでございますが、練習場所は自宅付近
の道路などが考えられます。道路上で
の夜間練習では自動車事故等
の危険も考えられますので、複数
人で練習したり、夜光反射
のあるもの等
を身につけることが必要ではないかと考えております。いずれにいたしましても、安全対策につきましては広報、インターネット等で広く市民
の方々に周知していきたいと考えております。以上でございます。
(大泉一夫議員登壇)
36 ◯大泉一夫議員 三つ
の項目に関しましてそれぞれ御丁寧に御回答
をいただきました。
まず、一つ目
の、南古谷駅
の北口開設と橋上化
の課題でございますが、一回目
の質問
の回答でもございましたけれども、南古谷地域
の皆様
の強い要望等は現在も続いており、川越市へ
の要望も強いものがあると思います。しかし、日進駅周辺
の地域住民による
まちづくり推進協議会や街づくり
を考える会
の活動と比較しましてどのような状況な
のか、この辺につきましては、私自身もさらに調査
をしながら市民
の声も聞いていきたいと思っております。
さらに、手法におきましても大きな難題があり、単純と思われる、単に改札口
を北口に設けるということが、設置者
の都合でかなり無理な発想であるということも改めて理解
をさせていただきました。橋上化も、市
の負担
を考えますと今
の時期、非常に重荷であるとも感じられます。また予算が安くて済む自由通路では、結局南口改札まで利用者は移動が必要となり、やはり問題があることも理解いたしました。
ただ、仮に自由通路
を設置することで、駅
の東西
の踏切
を利用している歩行者は、自由通路
を利用していただける
のではないかなと
の考えも思い浮かばれます。さらに駅前に自動車
の乗降場所
の安全な確保と、そして駅前に格安な駐輪場など
を設けることによって北側
の利用
を促進する、つまり多少
の不便さ
を補うことで、利用
の促進も考えられる
のではないかなというような印象も受けました。
そこで二回目
の最初
の質問でありますけれども、橋上化
を進めた場合には、建設費用も概算で十三億円かかるような見込みもあるようですけれども、市
の別
の政策として、他
の公共施設など
を併設することにより建設費用
を少しでも節約
をしながら、そちら
の事業ともあわせて橋上化ということも一体で進めれば、少しは経費
の削減にもなる
のではないかなというような考えもあります。他
の市におきましても、橋上化とあわせましてその隣接するところに市
の出張所
を併設したり、または駐輪場
を設けたり、さらには連絡通路で保育園が近くにあるような形で、橋上化とあわせて施設
を併設するような自治体もございます。
私も二件ほどそのような現場
を見てきましたけれども、そのような方法
をとることによって、少しでも経費
を削減しながら、実効性
のある工事というものも進められる
のではないかなというような印象も受けております。
川越市におきましては橋上化単独
のことではなくて、そのような別
の事業ともあわせて対応するような計画は今後検討できない
のか、お伺い
をしたいと思います。
二点目に、川合市長にお伺い
をしたい
のでありますけれども、川越・大宮間
の川越線では、荒川
を境にしまして政令都市エリアと中核市エリアでは、その開きは年々増している
のではないかなというような印象も受けますし、市民からもそのような声
を聞きます。今回参考にさせていただいた日進駅
の橋上化
のように、実質七年で実現したような例もございます。川合市長自身は、既に自身
の任期
を最大でも三期と明言
をされております。市長
の在任中にこの南古谷駅
の北口開設
の課題についてはどのような、またどのくらい
の進捗
を目指す
のか、お聞き
をしたいと思います。
以上、この件
の二回目とさせていただきます。
二項目め
の、B級グルメ王大会
の開催でありますけれども、一回目
の御回答で大会
の内容につきましてはおおよそ理解
をいたしました。そしてこのB級グルメ王大会は全国的にも開催が進んでおり、埼玉においても年々県民
の認知度は上昇していると思われます。また参加者も、行列に並んでいる間もチラシ
を見たり他
の商品
を見回したりと、会場にいる間に、食品に関する関心度は非常に高い盛り上がりがあると私自身も実感
をしております。これは、その会場において地産地消や食育
の推進にもなるようなイベントではないかと私自身実感
をしております。
大会
を開催すること
の効果
を考えますと、ぜひとも川越市でも開催
を名乗り出ること
を期待したい
のですけれども、先ほど御答弁いただいた
川越市内で開催可能な場所につきましては、いずれも駅から遠く、もし仮に開催
をするとした場合には、その輸送手段も考えなくてはならないと思われます。そうしますと、どうしても大会参加者以外
の集客というものはその大会期間中には見込めない
のかなと思います。やはり駅周辺が大会
を開催するには望ましい
のかなという実感も持っております。
答弁では挙がっておりませんでしたけれども、私は、川越駅西口に現在計画
を進めておりますふれあい拠点施設建設予定地
の暫定活用が、建設が始まる前であれば可能ではないかと考えております。駅に近く、さらに広さも十分あり、食事
をした後は川越
の市内観光もしていただけるという、非常によい場所ではないかなと考えております。グルメで集まる
人という
のは非常に観光にも関心があります。大会
の開催は市
の観光事業にも大きく貢献するものと考えられます。ぜひとも開催場所として空いている期間だけでも有効活用
を検討していただき、市として開催
の誘致に動いていただきたいとお願い
をいたしまして、この件に関する質問は終わらせていただきます。
最後に、三項目め
の、市民マラソン大会
の取り組みと歩道整備
の件でありますけれども、一回目
の答弁で事業規模や、川越市民
を初め市民参加に対する練習マナー
の取り組みや事故防止に対する対応、全国的な周知、そして市民へ
の周知等も理解
をさせていただきました。今後歴史ある大会にするには、無事故は当然当たり前でございますし、応援する市民にも愛される大会にしなければ持続は難しいと思います。休日
の自転車利用等も、歩行者と
の接触事故でマスコミでも話題になることはたびたびございます。マラソン走者もスピードがあり、練習における歩行者と
の接触事故も懸念
をされます。十分なマナー教育
を求めていきたいと思います。
そこで、さらに何点かお聞き
をさせていただきたいと思います。
まず、一点目としまして、今回開催するマラソン大会
の規模は今後どのくらいまで拡大
を予定している
のか、また、将来的にはフルマラソンへ
の規模まで大会
を拡大していく意向がある
のかどうか、この件につきましては将来的な展望もございますので、副市長にお答え
をいただきたいと思います。
二点目に、公道では練習
の際
の事故も危惧
をいたしますが、今回、大会参加者
の練習会場として、市として参加者に紹介できるような場所やコース
を選定する
のか、お聞き
をしたいと思います。
三点目に、公道
を利用して
の市内中心地域における練習コースとして、新河岸川沿い
の市道
を練習コースとして希望する市民
の声も聞きます。初雁球場東側
の川沿いには道路はありません。新城下橋から市民プールまで
のおよそ百メートルぐらい
の区間ではありますけれども、せめて歩道整備だけでもできないものか。この区間はどうしても、国道
を迂回することは非常に安全性からいっても難しいし、本丸御殿
のほう
を回らなければ、また川沿いには戻れないという不便さもございます。今回
の大会
を契機として整備できないものかお聞き
をいたしまして、二回目
の質問とさせていただきます。
(山田陽太郎都市計画部長登壇)
37 ◯山田陽太郎都市計画部長 御答弁申し上げます。
南古谷駅におきまして橋上駅舎等
の整備とあわせて公共施設
を整備することにつきましては、関係機関と協議
の上、周辺状況や予算等
を考慮して判断してまいりたいと考えております。なお、南古谷駅には南口に自転車駐輪場がございますので、駅舎
の橋上化
を検討する際には、連絡通路で往来が可能かどうか検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
(川合善明市長登壇)
38 ◯川合善明市長 御答弁申し上げます。
JR川越線
の旧大宮地域、今さいたま市
の地域ですが、議員さん御指摘
のように西大宮駅ができたり、あるいは日進駅が橋上化されるというように「日進月歩」
の様相
を呈しております。しかしながら、日進駅につきましては、近くにある大成建設跡地
の再開発が行われ、そこに大規模な団地ができ、人口が非常にふえるという見通しがあったがために、七年という短い期間で駅
の改良が行われたというふうに認識しております。それから西大宮駅につきましても、工事が始まってからは非常にスピーディーに進んでいるように、それこそ日進月歩に見えますが、そこに至るまでに少なくとも十年以上
の年月がかかっているだろうということは、容易に想像できるところでございます。
ところで、南古谷駅につきましては、今、
川越市内で人口が一番ふえている
のが南古谷地域でございます。大型店舗もできておりますし、そういう意味では駅
の改良について鉄道事業者と本格的な話
を始める
のには、大変いい時期ではないだろうかというふうに考えております。人口がふえてくればさまざまな形で駅
を改良し、北口も開設するという必要性が高まる、その辺については鉄道事業者と認識が一緒になろうかというふうに考える次第でございます。
議員さん御指摘
のように、北口開設あるいは駅周辺
の整備には多額
の費用が必要になるものでございますので、整備手法
を橋上駅舎にする
のかあるいは自由通路という形にする
のか、さらには複線化も見込んで大きな規模
の駅とする
のか、そのようなことも含め他
の事業
の進捗状況等も見きわめた上で、総合的に判断してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解
を賜りたいと存じます。
(石川 稔副市長登壇)
39 ◯石川 稔副市長 今後市民マラソン大会
の規模
の拡大
をどのくらいまで予定している
のか、また、フルマラソンまで
の大会実施
を目指す
のかと
の再質問につきまして御答弁
を申し上げます。
今大会は、江戸情緒あふれる川越
を代表いたします蔵造り
の町並み
を走るという大変魅力的な大会でございますが、市主催事業といたしましては初めて
の大会でもございますので、まずは今回
の大会が事故なく成功裏に終わるよう、最大限
の配慮
をしてまいりたいと考えてございます。その上で、今後
の大会
の継続並びにその規模につきましては、今回
の大会
の実施状況
を十分勘案しながら関係機関並びに団体とも協議し検討してまいりたいと、このように考えております。
また、フルマラソン
の実施につきましては、現在
の川越市
の道路状況
を考慮いたしますと、現状では大変難しいものと考えてございます。以上でございます。
(木島宣之文化スポーツ部長登壇)
40 ◯木島宣之文化スポーツ部長 御答弁申し上げます。
練習会場
の選定についてでございますが、現在
のところ特に選定する予定はございませんが、安心して練習できる場所といたしましては、夜十時まで周回道路に街灯がついております川越運動公園や水上公園などが考えられますので、大会参加者
の方々に広報等を通じて情報提供
をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
(岡本
茂建設部長登壇)
41 ◯岡本
茂建設部長 御答弁申し上げます。
新河岸川沿い
の初雁球場東側沿いへ
の歩道整備
の関係でございます。
新河岸川沿い
の市道〇〇〇一号線、新城下橋から初雁球場側
の市民プール脇までにつきましては、一部遊歩道
の設置要望
をいただいている場所でもあります。この箇所につきましては河川区域と接するため、河川管理者であります埼玉県川越県土整備事務所に聞きましたところ、県内でも河川
の一部
を利用した事例もあると
のことでございます。今後、市といたしましても、関係部署と十分連携
を図りながら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
42
◯山口智也議長 桐野忠議員。
(桐野 忠議員登壇)
43 ◯桐野 忠議員 議長
のお許し
をいただきましたので、二項目について
一般質問をさせていただきます。
まず、一項目め
の商店街
の活性化についてですが、このテーマは、私が議会に上げさせていただいた最初
の議会で小テーマとして取り上げさせていただきましたけれども、その後も、高齢者福祉
の中で
の空き店舗対策などでも取り上げさせていただいております。しかし、現実は厳しく、特に中心市街地以外
の地域商店街においては、なかなか活性化については進んでいない
のが現状だと認識
をしております。今回も地域活性化、また、住民にとって
の買物環境
の観点から再度質問
をさせていただきます。
市内商店街、特に中心市街地以外
の商店街は、社会環境が大きく変化して、一遍に集客できるモールや多目的商業施設が近郊にできたり、後継者不足、廃業、大規模店舗等
の競争激化などで空き店舗
の増加などがあり、危機的な状況にあると思います。それでも各商店街ではそれぞれが工夫
をしながら一生懸命取り組んでいると思います。しかし、そんな中、組合長さんが一
人で頑張っていたり、役員整備等で悩んでいらっしゃったりしているところもあるとお聞きしております。
そこで、事務局整備やその他支援についてお伺いしますけれども、一点目、商店街
の振興組合など
の組織や体制はどのようになっている
のか、現状
をお聞かせください。
二点目に、商店街
の組織力強化
のためには、補助金などが受けやすい法人化も含めてさまざまなアドバイスや、実情に合わせた体制づくり
の協力にもっと力
を注ぐべきではないかと考えますが、いかがお考えでしょうか。
五月二十八日付
の読売新聞に掲載されておりましたけれども、埼玉県で
の実態調査で二〇〇九年度
の商店街空き店舗率は九・三%と、二〇〇六年度より一・三%悪化したとありました。埼玉県としても商店街に対して
の支援は夢チャレンジなど行っておりますけれども、三点目に、埼玉県が実施している商店街に対して
の支援策について川越市ではどのように活用されている
のか、お伺い
をします。
次に、買物難民
を出さない支援策についてお伺いしますが、経済産業省
の発表では、近隣
の商店街
の衰退や交通手段
の不足によって、日常
の買物が不自由になっている高齢者層
の買物難民が全国で約六百万
人に上ると推計した報告書
を発表しました。川越市には各駅周辺や団地周辺にはまだスーパーもあり、商店街もあります。過疎地ではなく、また山間地でもないので、全体像としては買物に困っている高齢者層
の方々は見えない部分もあるかもしれませんが、買物難民について川越市
の現状
をどのようにとらえている
のか、お伺い
をします。以上、一項目め
の一回目とさせていただきます。
二項目め、高齢者と障がい者へ
の支援についてでございますけれども、高齢者、障がい者に優しい川越市
を目指すために質問
をさせていただきます。
これまでも福祉
の充実というテーマや内部障がい者へ
の支援、高齢者福祉というテーマなど
一般質問をさせていただきましたが、高齢者や障がい者へ
の支援は幅広いわけですが、その中で今回は一つは電動車いす
の件、二つ目は聴覚障がい者へ
の補聴器支援
の件、三つ目は情報提供や災害時対応
の件、四つ目は公共施設内等で
の支援など
の面から、それぞれ絞って質問
をさせていただきます。
川越市では地域によっては高齢化率が進み、高齢者が多い地域もあります。主要駅周辺ではバリアフリー化も進みつつありますけれども、すべて
の道にバリアフリー
を行うことは不可能であると思います。車いす
を使っている方が一
人でちょっとした坂
を上ることは大変なことで、介助者がついてもなかなか上がり切ることが大変な場所もあると思います。また最近では、健康な若い方たちでも電動補助自転車
を利用している姿
を多く見かけるようになりました。そういった状況
の中で、高齢者や障がい者
の方たちが自由な外出
を実現するため
の手段として電動車いすは有効であると思います。初めに、川越市において電動車いす
の申請
を行うためにはどのようにすればいい
のか、また申請基準などはある
のか、そして電動車いす利用者に対する助成制度はどうなっている
のでしょうか、お伺い
をします。
次に、聴覚障がい者支援
の中で補聴器についてお伺い
をします。
先日、補聴器
を身につけて学校に通っていた子どもさん
を持つ方から御意見
をいただく機会がありました。補聴器購入には負担がある、日常生活に必要な補聴器には種類もあるそうです。その子どもさんは、雨
の日は補聴器使用が厳しいので付き添って登下校
をしていたそうです。その方が言うには、雨
の日は、補聴器は防水ではないので水が耳に入ってしまうと、後ろから来る車
の音もクラクションも聞こえなくなってしまうそうです。そこでお聞きしますが、電動車いすと同じ質問になりますけれども、現状
の補聴器購入
のとき
の申請方法、申請基準、助成にかかわる基準等はどうな
のか、お伺い
をします。
二点目に、生活防水が施されている補聴器があると思います。普通
の補聴器より大幅に高いと聞いておりますけれども、助成
の対象になる
のか、お伺い
をします。
次に、障がい者が自立した社会参加
を図るには三つ
の課題があると思います。一点目が交通機関や建築物など
の物理的な課題、二点目が、障がい者は特別な存在といった他人からとらえられてしまうような意識的な課題、三点目が、必要な情報がなかなか得られないという情報面
の課題です。このすべて
の課題
をクリアにする必要があると考えますけれども、その三点目
の情報面、情報提供という観点から質問
をさせていただきたいと思います。
障がい者へ
の配慮として、市内公共施設で
の障がい者用トイレ、オストメイト用も含めて
の設置状況等
の情報
を載せたバリアフリーマップ作成、ホームページ上
のマップ公開や川越市モバイルサイトで
の掲載は現状どうな
のか、お伺い
をします。
特に災害時などでは必要性
を感じますが、東京都中野区ではホームページとモバイルサイトで
の提供
を始めたそうです。参考にしてはいかがでしょうか、見解
をお聞かせください。一回目とします。
(鈴木信一産業観光部長登壇)
44 ◯鈴木信一産業観光部長 御答弁申し上げます。
商店街
の組織体制
の現状でございますが、市内には五十三
の商店街がございまして、そのうち五つが法人商店街となっております。法人商店街
の組織体制につきましては、法により理事及び監事
を置くことが義務づけられております。その他
の商店街につきましては会長、副会長
を置き、そのもとに会計、販売促進、広報等
の部会
を設置しているところが多いようでございます。商店街が実施する事業
の意思決定は、理事会ないしは総会に諮っているようでございます。
商店街
の組織力強化
のため
の体制づくりに関しましては、商店街が事業
を実施していく上で市に相談がある場合には商店街に出向き、役員や会員
の方々と役割分担や事業
の進め方について意見交換、情報交換
をしておりますが、商店街
の組織力強化
のため、新たな部会
の設置やその内容等につきまして、他
の商店街
の取り組み等
を参考にしてアドバイス
をしております。また、国や県
の補助金には法人商店街に限定した補助や、補助率
の高いものがございますので、任意
の商店街が事業
を実施するに当たって、商店街
の意向
を十分に尊重しつつ、法人化
の長所、設立
の方法につきまして
説明しております。今後とも組織力強化
のため、アドバイス等
を継続してまいります。
次に、商店街に対する県
の支援策につきましては、埼玉県から市に対して、翌年度
の補助事業
の要望調査が八月に通知されますので、市は七月から商店街に対して翌年度
の補助事業
の要望
の照会
を行っております。この二年間では、埼玉県
の施設整備事業
を活用し片袖アーチ新設事業、ポイントカード設置事業
を実施した実績がございます。
次に、買物難民について
のお尋ねでございます。
買物難民とは、日常生活圏にあるスーパー
の撤退や地元商店街に空き店舗が多数生じてしまうことなどによって、遠方へ
の移動手段がなく、日常
の買物に支障
を来している状態にある高齢者等
の方
を指しているものと認識しております。本市におきましては幸い、食料品や日常雑貨
を取り扱う商店やスーパーが市内に広く分布し、またスーパー等
の既存店舗
の撤退等も今
のところないことから、具体的な調査はしてございませんが、要介護者など
の特別な事情
のある方
を除き、買物難民と言われるような方はほとんどいない
のではないかと考えております。
しかしながら、商店街における空き店舗問題も懸念されているところであり、今後とも商店街
の活性化対策
を講じてまいるとともに、買物難民
の状況についても注視してまいりたいと考えております。以上でございます。
(小川倫勝福祉部長登壇)
45 ◯小川倫勝福祉部長 お答え
をさせていただきます。
まず、電動車いすや補聴器
を購入する際
の申請
の方法、基準などについて
のお尋ねでございます。
電動車いすや補聴器
の購入に係る助成につきましては、身体障害者手帳
の交付
を受けている方で日常あるいは社会生活上必要とする方に、まず私ども
の障害者福祉課
の窓口で、電動車いすや補聴器
の補装具費
の支給申請
を行っていただいております。私どもでは、身体障害者更生相談所でございます埼玉県総合リハビリテーションセンターに判定
を依頼いたしまして、その必要性について
の意見
を求め、支給決定
をしております。助成
の基準につきましては、
厚生労働省で定めた補装具
の種目、購入または修理に要する費用
の額
の算定等に関する基準に基づきまして決定
をしているところでございます。なお、高齢者が電動車いす
を購入する際
の助成制度につきましては、現在
のところございません。
次に、生活防水が施されている補聴器に係る助成について
のお尋ねでございます。
補聴器につきましては生活防水
の有無にかかわりませず、先ほどお答えいたしましたとおり聴覚障害で身体障害者手帳
の交付
を受け、日常あるいは社会生活上必要な方について購入または修理にかかる費用
を助成してございます。なお、国
の基準では生活防水で
の加算は設けておりませんので、基準額
を超える部分につきましては本人負担ということになるものでございます。
次に、障害者用トイレ
の設置状況等
の情報提供施策
の現状、また、その必要性についてでございます。
障害者用
のトイレ
の設置箇所
を表示した地図につきましては、観光課で観光パンフレット
を作成してございまして、その市街図に障害者用
のトイレ
の設置箇所
を表示してございます。また、ホームページ上
の小江戸川越マップには、公衆トイレ
の設置箇所
を表示してございますけれども、障害者用
のトイレにつきましては表示していないという状況でございます。
障害
のある方が仕事や観光などで外出される際には、トイレ設置に関する情報につきましては大事な情報になると思われますので、人工肛門、人工膀胱保有者、いわゆるオストメイトというふうに言われるようでございますが、この方々に対応したトイレ
の情報提供
を含めまして関係部署と協議
を行うとともに、モバイルサイト
の活用につきましても検討してまいりたいというふうに考えてございます。以上でございます。
46
◯山口智也議長 暫時休憩いたします。
午後一時五十七分 休憩
───────────────────────────────────
午後二時三分 再開
47
◯山口智也議長 休憩前に引き続き会議
を開きます。
(桐野 忠議員登壇)
48 ◯桐野 忠議員 一回目、それぞれ答弁
をいただきました。
市内には五十三
の商店街があり、五つ
の法人があるということ、それぞれが組織化されていると
のことでした。また、相談があればアドバイスにも行っているようでした。そして県
の補助事業は、毎年七月より翌年度
の要望
を照会すると
のことだったと思います。商店街
を何でもかんでも法人化してほしいと言っているわけではなく、支援しやすい体制づくりや情報提供、アドバイス
を丁寧に行っていただきたいと思います。
さて、先日
の新聞記事で、「埼玉県、にぎわい支援に半額補助」という見出しが目に飛び込んできました。一回目でも県
の補助事業
のこと
をお聞きしましたけれども、新たに県では商店街活性化
のため
の支援として
の施策
を打ち出しておりますが、繰り返しますけれども、これまで
の補助事業も含めて、もっと積極的に県等
の補助事業
を各商店街に情報提供して活性化に生かすべきではないかと考えます。申し込み期限が短かったり申し込み数に限りがあったりするわけで、いち早く情報伝達するべきだと思いますがどのようにお考えか、お伺い
をします。
組織強化や体制に対するアドバイス
をするにも、今後買物難民
を出さないためにも、やはり実態調査は必要と考えます。それぞれ
の抱える課題は地域性などで異なると思います。中心市街地
の三駅以外
の駅、例えば新河岸駅、霞ヶ関駅、南大塚駅、南古谷駅など
の駅周辺商店街
の実態は把握している
のでしょうか、駅
を中心とした地域振興は
まちづくりでも非常に重要と考えます。市
の商工振興課
の職員が各商店街に足
を運んでいることは聞いておりますけれども、組合長と
の連携だけではなく、やはりしっかりと実態調査
を行うべきと考えますが、お考え
をお聞かせください。
次に、現実問題として空き店舗対策があります。これまでも千葉県柏市
の十坪ジムという事業を通して
のいわゆる健康
を絡めて
の空き店舗対策や、城西大学
の学生が行った坂戸駅周辺商店街で
の事業
を例に挙げ、川越市
の四大学と
の産学官連携で
の空き店舗対策
の提案、地域
の安全安心拠点として
の空き店舗対策など提案
をさせていただいたこともあります。創業支援としては、これまで市もTMO
を活用して
のチャレンジショップ
を行った経緯もありますが、中心市街地以外で
の地域商店街で
の取り組みはなかったと思います。ぜひ、時
を見てまたチャレンジショップ
をやってみてはと思います。新たに空き店舗
を利用しようとしても、例えば資金面で難しかったり情報が少なかったりして、なかなか空き店舗利用が進まない
のが現実な
のではないでしょうか。
ほかにも創業支援では、千葉市では市が指定した商店街
の空き店舗
を使って開業する場合、低金利で融資する制度があります。また、新潟市では家賃スライド制
を導入、市が定めた空き店舗に出店する場合、低家賃で借りられる取り組み
を行っているそうです。川越市もこのようなこと
を参考にしてはと考えますけれども、所見
を伺います。
次に、今、各地
の商店街では力強い専門知識
を持ったタウンマネージャー
を呼び活性化に取り組んでおります。たしか川越市でも一番街で
の町並み委員会が、あの四国高松丸亀町商店街
の活性化にかかわった専門家
のコミュニティデザイナー
を呼んで活性化につなげたと思いますけれども、今、中心市街地以外で
の商店街では予算的な課題とか商店街自身
の抱える問題などで、独自に呼んで活性化につなげる
のはなかなか難しい
のではないでしょうか。また、これまで
の支援はイベントなど
の補助はあるものの、一過性
のにぎわいで終わってしまっている
のではないでしょうか。
御存じ
の方も多いでしょうけれども、先ほど言いました高松丸亀町商店街みたいに業種
を変えて、建物も変える、いわゆる再開発には商店主など
の相当
のエネルギーが必要とされ、中心市街地で
の取り組みですので、中心市街地以外
の地域商店街では現実的には非常に難しい
のかもしれませんが、情報提供も含めて専門家
のアドバイスは必要と考えます。そこで質問ですけれども、市としてアドバイザー、タウンマネージャー等
の必要性についてどのように考えるか、お伺い
をします。
続いて、買物難民
の現状
をお聞きしました。余りこれまで意識はしていなかったように思われます。一回目も言いましたけれども、まだまだ他市町村に比べれば深刻化はしていない
のかもしれませんが、やはり実態
をつかむ
のは重要だと考えます。
駅周辺から離れた場所に住むある高齢者
の方より、歩いて行く
のが大変なので息子さんに買物先から
の宅急便や、ときどき食料
を持ってきてもらっているとお聞きしました。息子さん家族が転勤してしまったらどうしようとも言っておりました。この方もある意味、買物難民な
のではないでしょうか。
例えば秋田市などでは買い物に関する環境アンケート
を市で高齢者対象に行ったそうです。川越市も実態把握
のため、商工振興課単独で難しい
のであれば、例えば介護福祉に絡めるとか高齢者生きがい課と連携
をして行うとか、一度アンケート調査
を行ってみてはどうでしょうか、お考え
をお聞かせください。そして買物難民が出ないように、実態調査
を行った上で、今まで以上に商店街と行政
の連携強化
を図るべきだと思いますけれども、あわせて市
の見解
をお伺いします。
この項目
の最後になりますけれども、以前会派で滋賀県長浜市に視察に行かせていただきました。黒壁で有名なまちです。前議長でお亡くなりになりました中原議員さんが、たしか
まちづくり会社
の関係でこの議場から取り上げておられましたけれども、我が会派も実際に、
まちづくり会社もそうですけれども、地域活性化や商店街
の後継者問題などで大変参考になると思い視察
をしてまいりました。多くは語りませんけれども、この長浜市
の黒壁が連なる商店街などでは他地域から空き店舗に入ってもらうなど、若い
人たちや後継者が戻ってきているとも担当者からお聞きしました。産業振興として商店街活性化は買物難民
を出すことなく、そこに住む市民が喜び、また新たな店が出店すれば雇用が生まれます。若者も訪れやすくなり、コミュニティも盛んになると考えます。
最後に市長にお伺いしますが、市長は御自身
の選挙
のとき商店街後継者対策、活性化
をうたわれておりました。市長になられてからこれまで商工振興にも力
を入れられ、近藤議員が取り上げ、また経済界からも強い要望があり、プレミアム付商品券
の発行
をやられたことは非常に評価できるものと考えます。プレミアム付商品券については、その成果についてアンケート調査結果が出ておりまして、アンケート
の結果からは商品券は地域小型店へ
の一定
の消費誘導効果があったと書いてあり、大変有効的だったというふうに判断できる
のではないでしょうか。現時点で
の今後
の商店街
の活性化対策、空き店舗対策やいわゆる後継者対策について市長はどのように進めていくお考えか、お伺い
をさせていただきます。
続きまして二項目め、高齢者と障がい者へ
の支援ですけれども、それぞれ答弁
をいただきました。いただいた資料では、市内には電動車いす
の使用者は、障がい者
の方
の人数しかわからないみたいですが、七名いらっしゃるようです。ちなみに普通
の車いすは五十五名だそうで、把握はされていないようですが、電動車いすもいわゆる高齢者
を含めますともっとたくさんいらっしゃる
のではないでしょうか。二回目では、この電動車いす
の環境整備と安全対策についてお伺い
をいたします。
全国でこの電動車いすにまつわる事故が急増していると新聞報道でありました。近年は死亡や重傷事故も多くなっているそうです。運転免許も要らず、購入時
の操作
説明だけでだれでも乗れてしまうため、操作ミスや判断ミスによる事故が起こっているそうです。私も車
を運転中に、いわゆる歩道がない車道
を電動車いすで走っている
のを見かけたことがあります。追い越すにも危険で追い越せず、後ろが渋滞してしまった経験もあります。また、自分
の父親が乗っているが、いつも事故がないか不安だと
の意見も伺ったことがあります。このように不安材料や事故が多いと使用
の規制という声も出てきますけれども、実際便利だと使用されている方がいらっしゃるわけで、利用
を促進しつつ事故
をなくしていくことが必要だと考えます。
また、電動車いすは歩行者扱いとなっている
のと保管場所も車
のように指定されていないため、路上に駐車しているケースも見受けられます。電動車いす
の普及によって、その使用に当たって
の環境整備が必要になっている
のではないでしょうか。
川越市では、小学生
を対象に交通安全教室等で自転車安全運転
の講習会
を実施していると聞いております。同じように電動車いすについても、安全運転に関する意識向上
を図るべきではないでしょうか。電動車いす
の安全教室
の開催とか定期的な使用注意
の周知
を行うべきであると思いますけれども、見解
をお聞かせください。
次に、補聴器補助
の件ですけれども、これも助成制度
のこと
をお聞きしました。限度額があるということでしたし、一割負担とともに限度額
を超える分は自己負担だという
説明だったと思いますけれども、すべて
の方々に一遍には拡充できないと思いますけれども、医師や使用する児童生徒、保護者
の意見
を尊重していただき、聴覚障がい児に希望
の光
をぜひ当てていただき、段階的でも結構ですので、せめて小学校在学生には生活防水式補聴器
の補助拡大はできないものでしょうか、再度見解
をお聞かせください。
次に、これまで障がい者や高齢者に優しい公共施設という観点から我が会派
の公明党でも議会質問
をさせていただき、市役所に思いやり駐車区画
の設置、障害者就労支援センターにハート・プラスマーク
を表示していただいたり、大泉議員
の提案で活字文書読み上げ装置、別名音声読み上げ装置というそうですけれどもその設置、若狭議員
の提案したおもてなし
の心で
の色覚障がい者や高齢者に優しい庁舎内案内掲示
の色分けなど、できることから御努力
をいただき、さまざま取り組んでいただきました。
最近、役所内
をそういう視点から見させていただいたときに感じました
のが、意外と杖
を利用して来庁されている方が多いということです。窓口で立てかけられなくて不便そうにしている方もいらっしゃいました。また、これは役所ではありませんでしたけれども、スーパー
のトイレに入りますと、不便そうに入り口に置いてからゆっくりと小便器まで歩いている方など
を見かけたこともあります。これから高齢化社会がもっと進み、杖
を利用する方がふえる
のではないでしょうか。市役所や公共施設
を訪れる高齢者や障がい者へ
の配慮として、特に高齢者や障がい者
の方たちが訪れる一階窓口やトイレ等に、杖
を立てかけるホルダーなど
の器具
を設ける必要性があると思いますが、お考え
をお聞かせください。
次に、一回目に、情報提供ということでマップやモバイルサイト、ホームページで
の掲載
の話
をさせていただきました。近年、多く
の自治体で災害時
の対応
を真剣に考えてさまざまな取り組みがなされております。ぜひ検討
をお願いしたいと思います。先日、総務常任委員会にて姫路市
の防災拠点
を視察させていただき、大変参考にさせていただきました。また、その前には岡崎市でも災害時
の対応が展示された市庁舎一階
の展示コーナー
を視察し、参考にさせていただきました。災害時
の障がい者に対する支援体制はどの自治体も苦労されているみたいです。
そんな中、神奈川県平塚市ではオストメイト、いわゆるがんや事故などにより消化器や尿管が損なわれたために、腹部などに人工肛門や人工膀胱
を造設された方
のことですけれども、災害時も安心にということでストマ用装具、これは腹部につくられた人工排泄口ですけれども、緊急災害時には自宅から持ち出しが不可能だったりするおそれがあるということで、近く
の福祉施設等に希望者は備蓄できることに本年四月からなったそうです。関係団体や医療機関とも意見交換
をしなくてはいけないでしょうし、ストマ自体
の交換も定期的に御本人に行ってもらう必要性があるとか、さまざま乗り越えなくてはいけない課題がたくさんあると思いますけれども、災害時には不安
を持つこのような方々
のために対応
を考えるべきと思いますけれども、見解
をお伺いします。
また、千葉県鎌ケ谷市や習志野市では、オストメイト
の仮設トイレ自体
を市役所内や公共施設内に備蓄
を始めたそうです。たしか通常
の仮設トイレは川越市も備蓄されていると思いますけれども、災害時
のトイレ
の問題は、健常者でさえトイレ
を我慢して病気になったとも聞いております。
こういうこと
を聞きますと、特に障がい
を持った方々は、先ほども述べさせていただきましたけれども非常に不安だと思います。一回目でお聞きしましたけれども、障がい者用トイレ、オストメイト用トイレ
の場所
のさまざまな周知とともに、オストメイトトイレ
の備蓄
の検討
を災害時
のトイレ整備も含めて行ってはいかがでしょうか、見解
をお伺いして、この項目
の二回目とさせていただきます。
(鈴木信一産業観光部長登壇)
49 ◯鈴木信一産業観光部長 御答弁申し上げます。
まず、埼玉県
の支援策につきまして、本市から各商店街に次年度
の補助金要望調査書
を送付する際に、その時点で
の最新情報
を提供しております。また、その後
の新しい支援策につきましては、各商店街に対し郵送等で周知しているところでございますが、今後は電子メールやファクシミリも活用し、迅速な情報提供
を行ってまいりたいと考えております。
商店街
の実態
の把握でございますが、川越市事業所実態調査
を平成十四年、十五年、十六年
の三カ年で実施し、平成十五年には小売業について事業所
の概要、設備、業績、経営方針、基盤整備、産業振興策、要望等
をまとめておりますが、商店街
の実態把握という調査ではございませんので、新河岸駅、霞ヶ関駅、南大塚駅、南古谷駅
の周辺
の商店街につきましては、業種、空き店舗等
の実態
を調査してまいりたいと考えております。
次に、空き店舗対策でございますが、本市では広く新規創業者に対する川越市新規創業者支援資金融資制度がございますが、御提案
の空き店舗対策として
の低利融資制度、家賃助成制度につきましては、今後先進市
の情報
を得ながら、金融機関等
の関係機関と協議し、研究してまいりたいと存じます。
専門的なアドバイザー
の活用につきましては、埼玉県が商店街等
のさらなる活性化
の取り組みや問題解決
のために行う研究会に対し、専門家
を派遣する商店街等フォローアップ事業
を実施しております。また、本市においても商店街
の経営診断や各種調査について助成
を行っておりますが、商店街
の事務的、財政的な負担もあることから要望がない
のが現状でございます。今後とも商店街に対し制度活用
を呼びかけるとともに、使い勝手
のよい制度について研究してまいります。
買い物環境について
のアンケートにつきましては、日常
の買物に困る方が高齢者
を中心に増加すると危惧される他市
の中には、六十五歳以上
の高齢者
を対象に買い物環境に関するアンケート調査
を実施したところもあるようでございます。議員さん御指摘
の高齢者等
の買い物弱者に関するアンケート調査につきましては、今後福祉部門等と調整しながら検討してまいりたいと考えております。
事業者と市
の連携につきましては、高齢化
の問題は本市も例外ではなく、また現在
の経済状況、消費者ニーズ等
を考えますと、今後食料品や日用雑貨
を取り扱う商店やスーパーなどがなくなり、買物難民
の問題が生じる可能性は考えられますので、商店街等と
の連携は今まで以上に強化
を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。
(川合善明市長登壇)
50 ◯川合善明市長 お答え申し上げます。
後継者対策あるいは商店街
の活性化対策ということでございますが、正直申し上げまして商店街
の後継者対策は、農業における後継者対策と同じぐらい大変難しい問題であるというふうに考えております。それぞれいろいろなまち等におきましてさまざまな試みがなされていますが、必ずしもうまくいっているものばかりではございません。川越市も先ほど担当部長がお答え申し上げましたように幾つかメニュー、制度は用意してございますが、なかなかそれもうまく機能していないような状況ではないかというふうに考えております。
チャレンジショップというようなことも以前実際に行ったことがございますが、だんだん応募者が少なくなっていってしまって、五件
のチャレンジショップに対して五件しか応募がないというような状況に数年
のうちになってしまったと、かつそのチャレンジショップで営業
をやられた方が、
川越市内において同じような店
を開いて営業
をやられたというケースも一、二件しかないということも聞いております。
そのようになかなか難しい点がございますが、一つ
の考え方としては、経営的にも魅力
のあるような個人商店あるいは商店街、そういうようなものに対して
の支援
を中心にしていくということが必要ではないであろうかというような、そんな漠然としたこと
を考えております。
限られた財源
の中で、さらに効果的な支援策等について、今後とも先進市等
の取り組み
を参考に学びながら、関係機関あるいは商店街等とも連携して、具体的な施策
を決めて実行していきたいというふうに考えております。以上でございます。
(小川倫勝福祉部長登壇)
51 ◯小川倫勝福祉部長 お答え
をさせていただきます。まず、電動車いす利用者に対する安全講習会等
の開催など
の現状についてでございます。
電動車いす利用者に対する安全講習会等につきましては、私どもでは現在開催しておりませんけれども、障害者に対する電動車いす
の支給決定に際しましては、
厚生労働省で定めます電動車いすに係る補装具費支給事務取扱要領
の中でその対象者、使用条件及び操作能力等について詳しく規定
をされているところでございます。また、高齢者に対する安全講習会等
の開催、利用上
の注意
の周知につきましては、議員さん
の御示唆
を踏まえまして関係課と協議
を行いまして、検討してまいりたいというふうに考えております。
次に、生活防水
の施されている補聴器
の関係で対象者
を小学生等に限って拡充していくことについてでございますけれども、今後、利用申請
の状況、あるいは中核市等他市
の状況等も調査
をいたしまして研究してまいりたいと考えてございますので、御理解
のほど
をお願い申し上げます。
次に、杖
を立てかけるホルダー器具等
の設置についてでございます。
今後、設置場所等も含めまして関係部署と協議
を行い、検討
を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
次に、災害時
の要援護者対策として
のストマ用装具
の備蓄についてでございます。現在川越市にはオストメイト
の方々が約四百七十名いらっしゃいまして、これら
の方々にとりまして、災害時における装具
の確保は切実であるというふうに認識
をしてございます。また、議員さん
の御指摘
のとおり、個人
の装具
をお預かりして市内数カ所
の公共施設等に備蓄
をしている自治体もあるというふうに聞いております。一方、自治体によっては、こういったストマ用装具
の優先供給に係る災害時協定
を各種団体等と結んでいる例もあると伺っておりますので、こういった装具が供給できる体制について研究
をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
(内藤澄雄総務部長登壇)
52 ◯内藤澄雄総務部長 御答弁申し上げます。
災害時におけるオストメイト
の方が使用できる仮設トイレ
の備蓄についてでございますが、現在川越市が備蓄している仮設トイレにつきましては、囲い
のあるタイプがございますが、いわゆるオストメイト
の方が使用するために必要な水につきましてはトイレに設置されていないことや、大量に水
を流せないものでございます。
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震後に報告されていますように、避難所生活においては水、食料、トイレが非常に重要とされております。特に障害
のない方でも、トイレに行かないよう食事や水分
を控えたことにより体調
を悪くしたなど
の報告がされており、衛生環境、生活環境などに配慮した災害時
のトイレが必要であるものと考えております。
このようなことから、オストメイト
の方、車いす
の方など
の障害
のある方
を初めとし、障害
のない方も含めた災害時
のトイレに設置につきまして、今後、調査研究
をしてまいりたいと考えておりますので、御理解
を賜りたいと存じます。
53
◯山口智也議長 近藤芳宏議員。
(近藤芳宏議員登壇)
54 ◯近藤芳宏議員 議長から発言
のお許し
をいただきましたので、通告
をしております川越市中期財政計画等について質問
をさせていただきます。
平成二十二年四月十五日付で、平成二十一年度川越市中期財政計画等資料についてと題して、平成二十一年度川越市中期財政計画が平成二十年度決算における財務書類四表とともに市議会議員各位あてに送付されてまいりました。皆様もごらんになられたと存じます。
川越市中期財政計画には、平成二十二年度から平成二十六年度まで
の財政見通しと今後
の対応策が盛り込まれております。私は、川越市も中期財政計画
を早期に策定すべきと
の思いで、平成十九年十二月
の一般質問を皮切りにこれまで四回、この議場で質問
をさせていただきました。
中期財政計画
の策定は第三次川越市総合計画
の前期基本計画に明記されており、さらに本年六月七日に調査いただきましたところ、本市
を除く中核市三十九市
のうち三十一市が策定済みと
のことですから、本市が策定することは当然であり、むしろ遅きに失した感もありますが、今回このように川越市として初めて中期財政計画
を策定、公開されたことに対しては評価
を申し上げたいと思います。
また、平成二十年度における財務書類四表とは、総務省より示された貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書について、国
の基準である総務省方式改訂モデルに基づき、平成二十年度決算における普通会計財務書類及び連結財務書類として作成したものであります。作成に至る経緯としては、平成十八年八月に総務省より、地方公共団体における行政改革
のさらなる推進
のため
の指針が地方公共団体に示され、地方公共団体は、資産や債務
の情報がわかる企業会計的な手法
を取り入れた公会計
の整備
の推進に取り組むことが求められたことによるものとしております。本日は、川越市が初めて策定、公開
をした中期財政計画
を中心に、財務書類四表にも少し触れながらポイント
を絞ってお尋ねします。
この図
をお見せする
のは三回目になりますけれども、自治体経営
の全体像
を示した図であります。中期財政計画は、この図で申し上げますと将来情報
の中に位置しておりますけれども、これまでは過去情報については市民
の皆様に情報公開
を進めてきており、広報川越においても家計に例えて、市民にわかりやすい財政事情
の公開に努めてこられたことは皆様御存じ
のとおりであります。ただし、中長期的に川越市
の財政はどうなる
のか、さまざまな市民要望はあるが、川越市
の将来は大丈夫な
のかと
の問い
を多く
の市民から私
のところにも寄せられておりますが、これまでは公式に公開された情報がありませんでしたので、私が独自
の見解で推測
をしてお答え
をするしかありませんでした。今回、中期財政計画が策定されたことは、将来情報に関して一歩
を踏み出したにすぎないかもしれませんが、関係各位
の御努力に敬意
を表したいと思います。
最初に、中期財政計画
の策定
の経緯と、初めて策定するに当たって御苦労されたことはどのようなことか、お聞き
をしておきます。
二点目に、今回策定した中期財政計画
を今後どのように活用していく
のか。
三点目に、市民
の皆様へ
の情報公開はどのようになっている
のか、お伺いします。
公会計財務書類四表と呼ばせていただきますが、この財務書類四表にも触れておきたいと思います。この図で申し上げますと右側
の過去情報
の領域になりますが、この公会計財務書類四表により財政
の本当
の姿
を見える化できると言われております。平成二十二年四月二十五日付
の広報川越では、財務書類
を年収五百万円
の小江戸家
の家計に例えてわかりやすく
説明をしておりますけれども、公会計財務書類四表によりおのおのどのようなことが見えてくる
のか、確認
の意味でお尋ね
をします。
以上、一回目とします。
(高橋幸男政策財政部長登壇)
55 ◯高橋幸男政策財政部長 御答弁申し上げます。
まず、中期財政計画
の策定
の経緯と策定に当たって苦労した点についてでございます。まず、策定
の経緯でございますけれども、第三次川越市総合計画前期基本計画
の中で、新たな行財政運営システム
の構築
の一環として中期財政計画
の策定が位置づけられておりました。このような中で平成二十一年度当初に市長より、中期財政計画は今年度中に策定
を済ますようにという御指示
をいただきまして、鋭意策定作業
を進めてまいりました。そして本年三月に、平成二十一年度川越市中期財政計画として取りまとめ
を行ったものでございます。
次に、策定に当たって苦労した点でございますけれども、特に財政見通しにつきましては、基本的に平成二十一年度当初予算
をベースに五年間
を計画期間として策定しておりますが、景気
の低迷が深刻化する中で収入及び支出額
の試算
を行わなければならなかったということ、また、策定途中における政権交代による影響
を考慮する必要があったことなどが苦慮した点でございます。また、そのようなことから、当初十月ごろ
を予定しておりました策定時期が半年ほどおくれてしまったというようなこともございました。また、計画
の構成につきまして、財政見通し
をもとに収支
の均衡
を図るため
の取り組みと、その効果額まで
を盛り込んだ計画とすることが可能かどうか検討いたしましたが、そこまでには至らず、今後
の課題となっております。いずれにいたしましても、初めて
の計画策定ということで、まだ不十分な点も残しておりますけれども、今後、より充実した財政計画となるように努めてまいりたいというふうに考えております。
次に、今後
の活用方法についてでございます。
中期財政計画につきましては、本市
の厳しい財政状況
を踏まえ、将来的に持続可能な行財政基盤
を確立するために策定することとしたものでございます。
今後
の活用方法でございますが、当該計画
の目的といたしまして三つ
の項目
を挙げております。一つ目は、中期的な財政収支
の見通し
を立て、将来
の財政運営
の健全性
を確保するため
の方策
を明らかにすること、二つ目は、総合計画、実施計画に掲げられている施策、事業
を実施していく上で
の財源的な裏づけとすること、三つ目は、市民、職員等に対する財政状況
の提供手段
の一環と位置づけることとしております。いずれにいたしましても、今後も大変厳しい財政状況が続くものと想定される状況にあって、この財政計画が計画的な行財政運営
を可能にし、健全財政
の維持と市民サービス
の向上
を図っていくため
の指針として活用される計画となるように努めてまいりたいと考えております。
次に、市民へ
の情報公開についてでございます。
中期財政計画につきましては本年三月に策定
をいたしまして、翌四月に市ホームページに掲載
をし、市民
の皆様にお知らせ
をしております。また、計画は毎年度最新
の決算数値等に基づいて見直すこととしておりますので、今年度
の見直し
を行った際には、できるだけわかりやすく市民
の皆様にその内容
をお伝えできるよう、検討してまいりたいというふうに考えております。
次に、公会計財務書類四表でございます。
四表は、貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書でございますけれども、そのそれぞれ
のものからどのようなことが見えてくる
のかというお尋ねでございます。
まず、貸借対照表につきましては、行政サービス等
を行うため
の資産がどのくらいある
のか、また、そのために将来負担することとなる地方債など
の負債がどのくらいある
のかといったストック面
の財政状況が明らかになります。それから行政コスト計算書につきましては、どのようなサービスにどれだけ
のコストがかかり、それ
を受益者負担でどのくらい賄われている
のかが明らかになります。それから純資産変動計算書につきましては、貸借対照表
の純資産について当該年度
の異動状況が明らかになります。そして資金収支計算書につきましては、当該年度
の現金
の流れ
を収支
の性質に応じて示すもので、当該団体がどのような活動に資金が必要とされている
のかが明らかになります。おおむねこのような内容が把握できる書類となっております。以上でございます。
(近藤芳宏議員登壇)
56 ◯近藤芳宏議員 それぞれ御答弁
をいただきました。
二回目
の質問
をさせていただきます。
中期財政計画
の初めて
の策定に当たって御苦労したことについて伺いました。平成二十一年度当初
の市長指示により策定作業が進んだようですが、初めて
の策定ということで不十分な点
を残しており、今後、より充実した財政計画となるよう努めてまいりたいと
のことでした。
今後
の活用方法について
の御答弁では三つ
の項目
を挙げておりましたが、一つ目
の、中期的な財政収支
の見通し
を立てて、将来
の財政運営
の健全性
を確保するため
の方策
を明らかにすると
のことですが、方策だけではなく、具体的な数値目標が必要ではないか。また二つ目
の、総合計画、実施計画に掲げられている施策、事業
を実施していく上で
の財源的な裏づけとすることとなっていますが、財源的な裏づけとする
のであれば、その整合性が問われる
のではないかと
の印象
を持った次第です。市民へ
の情報公開については、わかりやすい将来情報
の公開
をさらに推進していただきたいこと
を申し上げておきます。
そこで、さらに具体的に何点かお尋ね
をしたい。
中期財政計画では、財政見通し
の課題等にかかわる対応策
の中で、財政構造
の弾力性
を確保するために経常収支比率
を早期に八〇%台にするとしていますが、当該計画
の財政見通しによれば計画期間中
の各年
の経常収支比率はどのようになる
のか、二回目
の最初にお伺いします。
二点目として、中期財政計画
の投資的経費と実施計画
の事業費と
の差額についてはどのように考えればよろしいか、お尋ね
をします。
具体的な数値
を申し上げておきますと、平成二十二年度
の実施計画
の事業費は百三十九億二千万円に対して中期財政計画
の投資的経費は九十億一千五百万円、同様に平成二十三年度は百九十億九千四百万円に対して百十一億七百万円、同様に平成二十四年度は二百十億三千百万円に対して百四十九億九千七百万円となっております。つまり、実施計画
の事業費が中期財政計画
の投資的経費に対して平成二十二年度は四十九億五百万円、平成二十三年度は七十九億八千七百万円、平成二十四年度は六十億三千四百万円超過していることになります。あわせて今後その整合性
を図っていくこと
を考えている
のか、お伺いします。
三点目に、中期財政計画
の財政見通しにおける歳入と歳出、入と出
の乖離額については、平成二十二年度はマイナス三十七億六千二百万円、平成二十三年度はマイナス四十三億一千二百万円、平成二十四年度はマイナス六十億七千七百万円、平成二十五年度はマイナス六十六億三千百万円、そして平成二十六年度にはマイナス六十三億五千六百万円
の差がおのおの単年度で生じておりますけれども、具体的にどのような対策
を講じていく
のか、またその対策について数値目標、ロードマップはある
のかお尋ね
をします。
次に、一回目
の質問で公会計財務書類四表によりおのおのどのようなことが見えてくるか
をお伺いし、御答弁
をいただきました。繰り返し申し上げませんが、仕組みから変えて財政
の見える化が推進されているものと理解します。
そこで四点目に、中期財政計画
をもとに公会計財務書類四表
の数値見通し
を示すことは可能でしょうか、見解
を伺っておきます。以上、二回目とします。
57
◯山口智也議長 暫時休憩いたします。
午後二時五十三分 休憩
───────────────────────────────────
△休憩中における
出席議員
石 川 隆 二 議員
───────────────────────────────────
午後三時三十分 再開
58
◯山口智也議長 休憩前に引き続き会議
を開きます。
(高橋幸男政策財政部長登壇)
59 ◯高橋幸男政策財政部長 御答弁申し上げます。
中期財政計画では経常収支比率
を早期に八〇%台にするとしているが、計画期間中
の経常収支比率
の推移はどうなる
のかというお尋ねでございます。
本市
の経常収支比率につきましては平成二十年度が九一・五%となっており、ここ数年上昇傾向が続き、財政構造
の硬直化が進行している状況にございます。この経常収支比率につきましては、本市
の財政運営
の健全性や総合計画、実施計画に掲げられている施策、事業
を着実に実施していく上で、非常に重要な指標であるというふうに考えております。こういったことから中期財政計画では現在九〇%
を超えている状況
を改善し、一年でも早く八〇%台に戻す必要があると
の認識から、当該計画
の当面
の目標として掲げさせていただいたものでございます。
また、計画期間中
の経常収支比率
の推移についてでございますが、経常収支比率は国
の統計調査である地方財政状況調査により普通会計ベースで作成され、経常的な収入及び経常的な支出に充当された一般財源
を詳細に分類することで作成されるものでございます。したがいまして、当該計画がその会計単位
を一般会計としていること、予算
をベースに財政見通しが作成されていることなどから、当該計画期間中
の経常収支比率
を試算することは現段階では困難となっておりますので、御理解
を賜りたいというふうに存じます。
次に、実施計画
の事業費と中期財政計画
の投資的経費
の差額について
の考え方でございます。
実施計画につきましては、総合計画
の基本計画に位置づけられた各施策
の具体的な実施方法等
を定めるものでございます。また、本市
の実施計画
の対象事業につきましては、各施策
を具体化するため
の重要なソフト事業、主に投資的経費
を含む事業、新規事業
の三つ
の事業としております。
一方、中期財政計画
の投資的経費につきましては、いわゆる歳出
の性質別区分として分類されているもので、過去
の投資的経費に充当されている一般財源
の推移等から計画期間
の当該一般財源
の額
を四十億円と設定し、その一般財源
の額に国庫補助金や市債など
の特定財源
を加えた額としております。したがいまして、中期財政計画
の投資的経費につきましては、実施計画
の対象事業である重要なソフト事業や投資的経費以外
の新規事業は含まず、また実施計画事業
のように、個々具体的な事業
を積み上げた経費とはなっておりません。
これら
のことから現段階では、実施計画
の事業費と中期財政計画
の投資的経費と
の整合性は図られていないものとなっておりますが、今後はそれぞれ
のあり方
を検討し、相互
の関連性が密接なものとなるように努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解
を賜りたいと存じます。
次に、財政見通しにおける歳入歳出乖離額へ
の対応とそのため
の数値目標、ロードマップなどについてでございます。
中期財政計画
の財政見通しにおける歳入歳出乖離額につきましては、当該計画
の中で財政見通し
の課題等に係る対応策として、自主財源
の確保や消費的経費
の縮減など
の取り組み
の必要性
を示しております。具体的には、自主財源
の確保につきましては、市税等
の徴収金
の収入率
の向上や受益者負担
の適正化などによる収入
の確保
を、消費的経費
の縮減につきましては、施設管理経費など
のランニングコスト
の縮減や、既存事業
の見直しによる経費
の縮減など
を行っていく必要があるものと考えております。
また、歳入歳出乖離額
の対応に係る数値目標及びロードマップ
の関係でございますけれども、現在
のところ対応策
を示すところまでで、具体的に個々
の対策
を実施することにより、どのくらい
の額が解消される
のかなどにつきましては、それぞれ
の対応策に係る課題等もさまざまございますので、数値目標及びそのロードマップ
を示すまでには至っておりません。この点につきましては、今後計画
の見直し
を進めていく上で
の課題であると認識
をしておりまして、数値目標等、対応策
をより具体化できるように検討してまいりたいというふうに考えております。
最後になりますが、中期財政計画に基づく公会計財務書類四表
の数値見通し
を示すことは可能かについてお答え申し上げます。
中期財政計画に基づく公会計財務書類四表
を作成することにつきましては、中期財政計画が一般会計
の予算
を会計単位としていることに対して、公会計財務書類四表は普通会計
の決算
をベースとしていることなど、基本的な数値に差異がございます。また、公会計財務書類四表につきましては、普通会計
の決算数値
を詳細に分類していく必要がございますが、現在
の中期財政計画
の基礎データは、その分類ができるまで
の細分化がなされていない状況でございます。
したがいまして、中期財政計画に基づく公会計財務書類四表
を作成することにつきましては、現段階では困難でありますが、資産や負債など
の財務状況
を把握することも重要であるというふうに考えております。つきましては一定
の要件に基づき貸借対照表など、一部
の数値見通しについて試算することは可能であると考えられますので、今後その点
をさらに研究させていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
(近藤芳宏議員登壇)
60 ◯近藤芳宏議員 それぞれ御答弁
をいただきました。
中期財政計画
の計画期間中
の各年
の経常収支比率について伺いました。
経常収支比率は試算することが現段階では困難と
の御答弁があり、その理由として、中期財政計画は一般会計
の予算
を会計単位としているが、経常収支比率は普通会計ベースで作成されているためとしていますが、それは、財政構造
の弾力性
を測定する手段として
の指標である経常収支比率
の会計処理上
のこだわりによって、本来
の目的
を見失っている
のかもしれません。しかし、それは事
の本質ではありません。具体的に何
を、いつ、どのようにすれば経常収支比率が八〇%台に戻る
のか、その対策について数値化されていないことに本質がある
のではないでしょうか。簡単に申し上げますと、中期財政計画
の計画期間内
の各年
の経常収支比率がどうなるかわからないということでは、困るということであります。
例えば宇都宮市では、ここにございますが、平成二十一年度中期財政計画において、平成二十一年度から二十六年度まで年度ごとに経常収支比率
を含む財政指標
の推移が記載されています。中期財政計画に基づいて各種財政指標
を示している自治体があるわけですから、本日は問いませんが、今後
の課題として早急に検討していただきたいこと
を要望しておきます。
実施計画
の事業費と中期財政計画
の投資的経費
の整合性について、御答弁にありましたとおり、相互
の関連性が密接になるように進めていただきたいこと
を申し上げておきます。
中期財政計画
の財政見通しにおける歳入歳出
の乖離額について、具体的な対応策
を示すことまでで、数値目標及びロードマップ
を示すまでには至っていないと
のことでした。今後、計画
の見直し
を進めていく上で
の課題と認識しており、検討してまいりたいと考えておりますと
の御答弁
をいただきましたが、例えば朝霞市
の中期財政計画は、現在実施計画
の事業費と整合性
をとり、裏づけとして
の財政推計
のもとに歳入歳出も一致する形になっていると
のことですので、ぜひとも先進事例
を参考にしていただきたい。
また、中期財政計画に基づく公会計財務書類四表
の数値見通し
を示すことについては、一定
の要件に基づき、貸借対照表など一部
の数値見通しについて試算することが見込めると
のお考えも伺いました。計画期間内
の公会計財務書類四表
の数値見通し
を示すことができれば、新しい発想で行財政改革に取り組むこと
の可能性も想定されますので、私自身、研究
をしてまいりたいと思っております。
そこで今後に向けて、本日
のこれまで
の質問
を総括したような問いになりますけれども、中期財政計画
を策定したことにより、総合計画、実施計画に掲げられている施策、事業及び川越市集中改革プラン
の推進
を含め、財政見通し
の課題等に係る対応策については、中期財政計画
の財政見通しと数値
の上で整合性があり連動していくべきではないかと考えますが、見解
をお伺いいたします。
最後に市長にお伺いします。
市長は、これまで
の間、歳入
の確保、歳出
の削減に努めてこられましたが、初めて策定、公開された中期財政計画
を踏まえ、今後
の五年間
の行財政運営では戦略的な取り組みが必要と思われます。市長は、本市
の成長戦略
をどのようにとらえ、どのような具体的な取り組み
を進めていくお考えな
のかお伺い
をして、私
の一般質問とします。
(高橋幸男政策財政部長登壇)
61 ◯高橋幸男政策財政部長 御答弁申し上げます。
中期財政計画と総合計画
の実施計画や川越市集中改革プランなどと
の連動と、それら
の関連性
を図ることについてお答え
を申し上げます。
本市
の中期財政計画につきましては、現在
のところ、個々具体的に総合計画
の施策や実施計画
の対象事業
を反映する内容になっていないため、相互に連動するような関係性にはございません。しかしながら、総合計画や実施計画
の実効性
の向上等
を考えますと、今まで以上に財源的な裏づけ
を重要視する必要があるものと考えております。また、社会情勢等に柔軟に対応するためには中長期的な視点で財政運営
の安定化、健全化
を図りつつ、さまざまな行政需要に的確に対応することが必要であり、そのためにも両者
の関連性
を強めることは重要であるというふうに認識
をしております。また、川越市集中改革プランと
の整合性につきましても、同様に相互にその内容
を共有することが有効であるというふうに考えております。
また、一方で、中期財政計画は計画初年度
の前年度
の予算や前々年度
の決算等
をベースに策定しているため、総合計画、実施計画、川越市集中改革プラン
の内容
を反映することにも限界があるということも考えているわけでございます。
いずれにいたしましても、厳しい財政状況
を踏まえますと、どのような方策で財政
の健全性
を確保する
のか、また選択と集中によりどのような施策や事業
を展開していく
のかなど、大変難しい選択
を行わざる
を得ない状況にあるわけでございます。
したがいまして、今後、他団体における中期財政計画と総合計画、実施計画等と
の連携について研究
をし、より有効な仕組みづくりができるように、関係課とともに協議、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解
を賜りたいというふうにお願いします。
(川合善明市長登壇)
62 ◯川合善明市長 お答えいたします。
将来にわたり継続的な成長
を実現するためには、やはり中長期的な視野で
の安定的な財源
の確保が必要であり、そのため
の取り組みが市政運営に求められるものと考えております。
歳入
の確保
のためには、歳入
の根幹である市税収入
の増収につながる取り組み、具体的には企業立地
の促進あるいは地域経済
の活性化、あるいは若い
人たちに川越市に流入してもらうというようなこと、あるいは産業
の活性化につながる都市機能
の充実、道路交通
の円滑化など、都市基盤整備
を推進していくことが重要でありまして、それが将来
の税収
を増加させ、安定した財政基盤につながっていくものと考えております。
また、持続可能な健全財政
の維持も重要でございますので、引き続き行財政改革に努めまして、私
のマニフェストに掲げました五つ
のかわごえづくり
の視点
を踏まえ、限られた財源
を真に必要な事業、優先すべき事業へ重点配分すること、並びに事業
の効率化
を図ってまいりたいと考えております。以上です。
63
◯山口智也議長 若狭みどり議員。
(
若狭みどり議員登壇)
64 ◯
若狭みどり議員 議長より発言
のお許し
をいただきましたので、三項目につきまして
の一般質問をさせていただきます。
まず、一項目め
の、子宮頸ガン予防ワクチン接種費用
の助成について(Part4)でございます。
子宮頸ガン対策につきましては、このところメディア、新聞等で報道がなされ、川越市民
の皆様も大いに関心
を寄せられ、強い要望事項であると思います。今議会におきましてもさき
の議員さんも御質問されておりますので、重複しないよう進めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
この子宮
の入り口
の首状になっている子宮頸部
の子宮頸ガンについて、自治医科大学附属さいたま医療センター産科婦人科教授
の今野先生
の勉強会に何度か参加
をさせていただき、女性
の一
人として日本
の子宮頸ガン
の対策
のおくれ
を大変に痛感し、私が初めてこの議会
の壇上で訴えさせていただきました
のが、三年前
の平成十九年十二月
の第六回定例会でございました。以来、二年前
の九月
の第四回定例会、昨年
の九月議会と三度にわたりまして質問
をさせていただきました。
二十代から三十代
の若い女性
の発症率、死亡率が急速に増加
をしている子宮頸ガンは、ガン
の中でも発症原因が解明されているガンで、HPV、ヒトパピローマウイルスというウイルス感染から長期間
をかけ細胞がガン化
をすること、逆に申しますと前ガン状態が数年間あるため、ウイルスがあるかどうか
を診断するHPV検査と通常行われておりますガン検診
の細胞診断、そして予防ワクチン接種とこの三つ
を併用しますと、予防
の精度が高く、一〇〇%予防できるガンと言われております。
川越市におきましても
一般質問後、「一〇〇%予防できるがん 子宮頸がん」と銘打ち、市民
の皆様に子宮頸ガン
の正しい知識
を普及するため研修会
を開催してくださり、さらに早期発見早期治療で女性
の命
を守るため、検診受診率
の向上
のため
の子宮頸がん検診無料クーポン券
を発行してくださいました。今年度は国
の予算が削られる中、引き続き実施
をしてくださり、関係各位
の皆様には心より感謝
を申し上げます。
検診無料クーポン
を持って生まれて初めてガン検診
を受けた三十代
の女性が、子宮頸ガンが判明、体に負担なく子宮
を温存した治療がすぐに受けられたそうです。今、笑顔でいられる
のも、生きていられる
のも川越市
の検診無料クーポン
のおかげです、実
のところクーポンが来なければ検診には行きませんでした、川越市に本当に感謝
をしていますと
の報告もいただいております。ガン検診と
の両輪となる子宮頸ガン予防ワクチンにつきましても、私が質問させていただきました三年前
の我が国では、薬が認可になっていないという状況でございました。
私も三年前、この壇上で、ワクチン認可国は現在八十六カ国であり、未認可国は、残すは北朝鮮と日本だと言われておりますと訴えさせていただいた記憶がございます。当時、参議院予算委員会で当時
の舛添厚生労働大臣がワクチン
の早期承認に全力
を挙げていくという明確な方向性が示され、治験等
を経て昨年
の十月、私たち女性が待ちに待った子宮頸ガン
の予防ワクチンがやっと認可になりました。予防ワクチン接種費用が一
人分約五万円と高額なため、本年度四月より各自治体で公費で
の助成が始まりました。さき
の議員さんに対する御答弁にもございましたが、この六月議会でも全国多く
の自治体で審議されていると聞いております。今回は、これまで三回にわたりまして質問
をさせていただきました子宮頸ガン対策
の中で、特に予防ワクチンに絞りまして、何点かお伺い
をさせていただきたいと思います。
まず、一点目に、昨年十月にやっと承認
をされました子宮頸ガン予防ワクチンはどのようなものか
を確認させていただきたいと思います。
二点目に、三年前と比べ世界各国でワクチン接種
の状況がさらに進んでいるかと思われます。現在、海外で
の接種状況につきましてお伺い
をいたします。
三点目に、ワクチン接種
の方法について、四点目に、ワクチン接種
の対象年齢についてお伺い
をいたします。
五点目に、ワクチン接種
を実施するに当たり副作用、副反応はどのようなものがあると考えられるでしょうか、もし重い副反応が出た場合
の補償につきましては、どのようになる
のか
をお伺いいたします。
ワクチン
の承認後、私
のところに市民
の皆様から、お金がかかっても早速うち
の娘にワクチン接種
を受けさせたい
のですが、どちら
の病院で行っている
のでしょうかと尋ねてこられた市民
の方が何
人かいらっしゃいました。現在、子宮頸ガンワクチンが接種できる医療機関は
川越市内にどのくらいある
のか
をお伺いいたします。
全額自己負担でも我が子に予防ワクチン
を受けさせたいという方もいらっしゃいますので、川越市民
の皆様から
の御要望が高まっていると実感
をいたします。市民
の皆様から
のお声は、具体的にどのような御意見や御要望が川越市に上がっている
のか
をお伺いいたします。以上、一項目め
の一回目といたします。
次に、二項目め
の、行政サービス民間事業化提案制度についてでございます。
今、全国
の自治体におきましては、厳しい財政状況から、市町村が生き抜いていくため
の、積極的な行財政改革へ
の待ったなし
の早急な取り組み
の必要性が問われております。その上で
の自治体運営
の手腕がさらに問われております。本市におきましても本年度、事業仕分けが行われるなど、川合市長さん
の行財政改革
を推進しようと
の御決意
のあらわれと感じております。
私は先月、行政サービス近畿で第一位、子育て環境部門近畿で第一位、年間で全国
の自治体百五十から
の視察が行われ、たびたびマスコミで取り上げられた全国で有名な兵庫県小野市
の取り組み
をお聞きいたしました。徹底的なコスト削減で財源
を生み出し、市
の借金
を返済し、市民サービスに還元しておりました。すべては市民
の満足度、市民
のためにという点
を柱に、民間委託が可能な事業につきましては、その可能性について積極的な姿勢で取り組み、決断、実行
をしておられました。市民
の皆様
の市長や市に対する信頼度は大変高く、理想的な結びつきが実現されていることに大変感銘
を受けました。今回御提案
をさせていただきます行政サービス民間事業化提案制度は、既に東京都杉並区で行われております。
まず、この行政サービス民間事業化提案制度とはどのような制度か、その定義について一点目にお伺い
をいたします。
二点目に、全国で導入
の加速度が増したこの制度について
の他市
の事例はどうな
のか
をお伺いいたします。
現在、川越市では既に協働推進事業
を行っておられると思います。この事業とはどのようなものか、今回御提案
をさせていただきます行政サービス民間事業化提案制度とどこが異なる
のか、その相違点につきましてお伺い
をさせていただきたいと思います。
杉並区では行政サービス
を民間に委託していくという、その点では市民サービスが低下しないよう個人情報
の管理についてや、市民にとってどちらがよい
のか監視
をし、管理
をする、審査モニタリング委員会
の体制がしっかりと行われておりました。この審査
の厳格な力量と体制が必要と思います。
四点目に、行政サービス民間事業化提案制度導入
のメリット、効果についてお伺い
をいたします。また、その成果
をどう評価していく
のか
をお伺いさせていただきたいと思います。以上で二項目め
の一回目といたします。
三項目め
の、市
の経済・雇用対策についてでございます。
二〇〇八年九月
のリーマンショックから戦後最悪
の大打撃
を受けた日本経済、内閣府
の景気動向指数や景気指標として最も信頼される日銀
の全国企業短期経済観測調査、いわゆる日銀短観
の業況判断指数、その数値も景気は改善傾向にあること
を耳にしておりました。しかしながら、内閣府が六月八日に発表した四月
の景気動向指数、CI
の速報値は数カ月先
の景気
を示す先行指数が前月三月より〇・二ポイント低下
をし、十四カ月ぶりに悪化したそうです。また、五月
の景気ウォッチャー調査では、二、三カ月先
の先行き判断指数DIが前月四月より一・二ポイント低い四八・七で六カ月ぶりに悪化
をしたという報道もあり、その点からも日本経済は、上昇傾向と後退
の一進一退
の状況にあるといっていい
のかと思います。
その中で特に我が国経済
のほとんど
を占める中小企業
の経営者は、リーマンショック後、急激に落ち込んだ大企業から波及した非常に苦しい経営
の中で懸命に努力
を続けておられます。実際、私も
川越市内で、見てください、このホワイトボード
を、日程が何も書いていない、真っ白です、全く仕事がないんですという訴えに直面することも非常に多く、ハローワーク、職安に通って仕事
を探しているが、
人があふれていて二時間、三時間待ち
の状況です等、市民
の皆様
の切実な訴え
を大変多くお聞きしており、そんな中、懸命に生活
をなさっておられる市民
の皆様
の姿に熱いもの
を感じました。その思いをもちまして今回質問
をさせていただくことにいたしました。
まず、川越市では市内
の景気動向
をどのように把握しておりますでしょうか、お伺い
をいたします。
二点目に、緊急
の課題として直接雇用
を創出するという観点から、緊急雇用創出事業
を行っているかと思いますが、その概要
を、そして三点目に、川越市が行っている緊急雇用対策についてお伺い
をいたします。
市が直接行っていく事業以外に民間事業者等、中期的、間接的に川越市民
の皆様
の就職に結びつくような情報
を耳にすることもございます。その中で川越第二産業団地が生み出す雇用は大変大きいものがあると思います。四点目に、この川越第二産業団地
の概要と、この産業団地が生み出す雇用はどのくらいな
のか
を確認させていただきたいと思います。
五点目に、間接的に川越市民
の皆様
の将来
の就職に結びつくような雇用施策について、市は現在何
をしている
のか
をお伺いいたします。
昨今
の雇用状況、求人状況
の悪化から、高校、大学
の新規卒業者
の就職率が大変厳しいという報道がございました。実際、若者
の雇用について市民
の皆様からもさまざま切実な御要望
を伺っております。国におきましても若者雇用
の政策につきまして推進
をしているかと思いますが、この点につきまして何点かお伺い
をさせていただきたいと思います。
本年
の三月、平成二十二年
の三月時で、高校もしくは大学
を卒業した学生
の就職率はどうなっている
のか
をお伺いいたします。
新規卒業者で就職ができなかった方たちへ
の支援策について、何
を行っている
のか
を七点目にお伺い
をいたします。
平成二十三年三月、今年度末に就職浪人
を出さないために、市ではどのような施策
を行っていく
のか
を八点目にお伺い
をいたします。
たしか本市には大学が四校あるかと伺っておりますが、市内
の大学と連携して実施している施策はある
のか、九点目にお伺い
をいたします。以上、一回目といたします。
(水野典子保健医療部長登壇)
65 ◯水野典子保健医療部長 お答え申し上げます。
今回承認されました子宮頸がん予防
のワクチンでございますが、イギリス
のグラクソ・スミスクライン社が開発したサーバリックスというもので、日本では昨年十月に承認されました。子宮頸がんはヒトパピローマウイルス
の感染が原因とされており、今回承認されましたワクチンは、このウイルス
のうち十六型と十八型という二つ
の型
のウイルス
の感染
を防止するものでございます。このワクチン
の接種により、子宮頸がん
の七〇%
の原因となるウイルス
の感染
を防ぐことができると言われております。
続きまして、子宮頸がんワクチン
の海外で
の接種状況についてでございます。
既に世界
の約百二十カ国で承認され、約三十カ国で十二歳前後
の女子に対して接種費用
の公費助成
を行っております。例えばオーストラリアやイギリスでは国家事業として十二歳
の女子にワクチン
の集団接種
を全額公費にて実施し、接種率は八五%以上に達していると
のことでございます。
子宮頸がんワクチン
の接種方法でございますが、十分な予防効果
を得るためには三回
の接種が必要とされており、初回接種後一カ月後に二回目
の接種
をし、六カ月後に三回目
の接種
をすることになっております。
子宮頸がんワクチン
の対象年齢は十歳以上となっております。ただし、子宮頸がん
の原因とされるヒトパピローマウイルスが性交渉により感染するということから、既にヒトパピローマウイルスに感染している者へワクチン
を接種しても十分な効果は望めないため、性交渉
を経験する前
の十代前半である十一歳から十四歳に接種することがより効果的であるとされております。
子宮頸がんワクチン
の副反応につきましては、ワクチン
の添付文書によりますと、国内臨床試験において接種部位
の疼痛、発赤、腫脹などが約八〇%以上、嘔吐や下痢など
の胃腸症状が約二五%、発熱が約五%などとなっております。ただいま申し上げました副反応
の症状はいずれも軽度から中程度と
のことですが、ごくまれにアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギー反応による急性
のショック症状があらわれる可能性がございます。
また、このワクチンにはアジュバントと呼ばれる免疫増強剤が二種使用されており、そのうち
の一種類は国内では初めて添加されるものでございます。万が一重篤な副反応が出た場合
の補償につきましては、子宮頸がんワクチンは予防接種法に定められました定期
の予防接種には該当しないため、国による補償
を受けることができません。しかし、市
の行政措置による予防接種により発生した健康被害については、川越市予防接種事故災害補償規則があり、またワクチン
を適正使用して発生した健康被害につきましては、医薬品医療機器総合機構
の救済制度がございます。どちらか
の救済制度により救済される可能性がございますが、国
の補償内容とは違いがございます。
続きまして、子宮頸がんワクチン
を接種できる医療機関数についてでございます。
個別予防接種
の委託契約先であります社団法人川越市医師会において平成二十二年四月に実施した調査によりますと、川越市医師会に所属し、個別予防接種
を行っている医療機関七十六件
のうち、二十七件が子宮頸がんワクチン
の接種
を行っていると回答しております。その医療機関
の内訳でございますが、産科婦人科二件、小児科七件、内科等十八件となっております。そのほかでは、現在把握しているもので婦人科三件、内科等五件
の医療機関で実施していると
のことでございます。
続きまして、市民
の皆様からは市民意見箱、インターネット、電話により多く
の御意見、御要望
をいただいております。今年度に入り市民意見箱には七件
の御意見
をいただきました。その具体的な内容につきましては、子宮頸がんワクチン
の接種費用が高額なこともあり、すべてが子宮頸がんワクチン
の公費助成
を望むものでございます。以上でございます。
(高橋幸男政策財政部長登壇)
66 ◯高橋幸男政策財政部長 御答弁申し上げます。
まず、行政サービス民間事業化提案制度
の定義についてでございます。
行政サービス民間事業化提案制度とは、杉並区が行っている制度
の名称でございます。この制度は、従来から各地方自治体において取り組んでまいりました業務
の外部委託や協働分野における事業提案など
の形態
を一歩進め、自治体
の業務全般について広く民間から自由な提案
を募り、可能なもの
を積極的に委託化していくという、公と民
の役割分担
を再構築するという新たな行政運営
の改革
の手法
の一つでございます。この考え方は、近年
の民間における経営理念や手法等
を公共部門に取り入れていくという考え方や、市場化テストなど
の影響が大きいと考えられ、公共サービス改革
の主要な手法として、都道府県や政令市など
を中心に幾つか
の団体で導入が始まっている状況にございます。
次に、他市
の事例でございます。
杉並区
の例
を申しますと、民間事業化提案制度は、行政が実施するすべて
の事務事業
を対象に民間から自由な提案
を受ける自由型と、あらかじめテーマ
を設定し、民間
の発想やノウハウ
を生かした具体的な事業提案
を受けるテーマ型とがあり、学識経験者等
の外部委員で構成する委員会により提案審査
を行い、必要な協議、調整
を行った上で民間委託化など
を採択しております。
平成十八年度から制度
を開始し、当初八百六十九事業に対し三十五件
の提案があり、三件
を採択しました。平成十九年度では提案件数三十一件
のうち採択件数は五件、平成二十年度は、提案件数十五件
のうち採択件数は二件と伺っております。
また、同様な民間事業化提案制度
を導入している自治体としまして、千葉県我孫子市
の提案型公共サービス民営化制度、愛知県高浜市
の民間提案型業務改善制度、福岡県宗像市
の市民サービス協働化提案制度などがございます。
次に、制度
のメリットと、また、その成果
をどう評価する
のかというお尋ねでございます。
当制度は、民間における経営理念、手法等
を公共部門に適用し、公共部門
のスリム化、効率化
を図っていくという新しい行政経営
の考え方に基づいており、市場化テスト
の実施などと同じ流れ
の中にございます。したがいまして、この制度
の実施によって目指すべき効果といたしましては、民間手法
を活用することによる公共サービス
の質
の向上や、経費
の削減
を図っていくことができるという点にございます。またあわせて、住民参加
の機会
の拡大ということも言えると考えております。
最も先進的な自治体
の事例では、みずから所管するすべて
の事務事業について提案
を募ることによって、行政が担当すべき事業と民間に任せる事業と
の区別
を検証する機会になったと報告
をされております。しかしながら、民間に任せる事業であっても、本来は行政が責任
を持って取り組むべき事業でございます。したがいまして、その進捗や市民サービス
の質
を維持させるために、確実な進捗管理、成果
のモニタリングが必要であるというふうに考えております。他市
の事例でもモニタリング委員会という監視組織
をつくって、その成果
を検証しているというふうに聞いておりますので、本市で実施
をする場合もこのような仕組みは必要であるというふうに考えております。
(尾崎利則市民部長登壇)
67 ◯尾崎利則市民部長 御答弁申し上げます。
本市が実施しております協働推進事業制度は、提案型協働事業補助金と協働委託事業
の二つ
の制度から成り立っております。
提案型協働事業補助金につきましては、NPO法人など
の市民活動団体から協働事業
を提案していただきまして、採択させていただいたものに補助金
を交付するものでございます。また、協働委託事業につきましては、従来市
の事業
のうち市民活動団体等と連携することで、よりきめ細かで質
の高い公共サービスが提供できる委託事業について公募
をする制度でございます。
御提案いただきました行政サービス民間事業化提案制度と
の違いでございますが、本市
の協働推進事業制度は、協働による
まちづくりや市民団体
の育成に主眼
を置いており、事業
の外部委託
を推進するなど、行政改革
の視点は余り盛り込まれておりません。一方、行政サービス民間事業化提案制度は、その背景に、自治体業務
の役割分担
の見直し
を図ること
を目的とする市場化テストなど
の背景があり、どちらかというと行政改革
の一環として位置づけられているものと認識しております。
(鈴木信一産業観光部長登壇)
68 ◯鈴木信一産業観光部長 御答弁申し上げます。
内閣府発表
の平成二十二年五月
の月例経済報告によりますと、景気は着実に持ち直してきているが、なお自律性は弱く、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にあるとしております。また、
厚生労働省が五月二十八日に発表した四月
の有効求人倍率は、前月比〇・〇一ポイント低下
の〇・四八倍と八カ月ぶりに悪化し、また同日に総務省から発表された完全失業率は五・一%と〇・一ポイント上昇し、二カ月連続で悪化したと
のことであり、雇用
を取り巻く状況はなお厳しくなっております。
本市におきましても平成二十一年度下半期
の市
の景気動向調査におきまして、一般景況は規模、業種
を問わず厳しい状況が続いている、市内
の雇用情勢は低迷し、生産高、売上高、経常利益は依然低調であるが、大規模企業、製造業においては来期に向けて持ち直し
の動きが続いているという調査結果が出ております。
平成二十一年
の市内
の状況
を見ますと、東京商工リサーチ調べ
の負債総額一千万円以上
を対象とした企業倒産件数は二十一件で、前年に比べ減少しているものの景気対応緊急保証制度、いわゆるセーフティネット
の保証
の認定申請件数は一千七十九件
を数え、前年
を上回る状況となっております。また、本年四月にハローワーク川越管内
の有効求人倍率は〇・二九倍と低く、依然として厳しい状況にあると認識しております。
緊急雇用創出基金事業
の内容についてでございますが、地域
の雇用失業情勢が厳しい中で離職
を余儀なくされた方
の一時的な雇用機会
を創出するため、国が都道府県に対して緊急雇用創出事業臨時特例交付金
を交付し、これに基づく基金
を創設したものでございます。県や市ではこの基金
を活用し、雇用創出が図られる事業
を計画し、実施するものでございます。埼玉県におきましては平成二十一年度から
の基金
の額がおよそ百七十四億円となっており、その基金
を活用した事業が県及び市町村で行われているところでございます。
市が行っている緊急雇用対策でございますが、まず、緊急雇用創出基金事業につきましては、平成二十一年度及び二十二年度
の合計で十事業、金額で約八千万円、新規に雇用された失業者は百五
人となっております。そのほか
の緊急雇用対策についてでございますが、平成二十一年度は市
の事業により七
人の短期臨時職員が採用されました。また、正規
の職についても昨年十月に十四
人を採用いたしました。
次に、川越第二産業団地
の概要でございます。
川越第二産業団地整備事業は、埼玉県企業局と本市
の共同事業により実施されたものでございます。この団地は既存
の川越工業団地
の東に位置し、水田と畑からなる農地に施行面積十九・五ヘクタール、分譲面積十五・六ヘクタール、分譲区画八区画として整備しております。事業期間は平成十九年度から二十一年度まで
の三カ年として進められました。
川越第二産業団地が生み出す雇用につきましては、企業から埼玉県公営企業管理者に提出された川越第二産業団地工業用地譲受申込書によりますと、現在
の立地契約企業七社
の従業員予定数は八百九十二
人となっております。そのうち、埼玉県内から新たに採用する従業員予定数は五百二十二
人となっております。
市
のその他
の雇用施策でございますが、職
を求める市民
の方が将来円滑に就職することができるように就労支援や人材育成
の観点から、市ではスキルアップ
のため
の講座や、就職活動や仕事全般に関する相談など
を実施しております。また、ハローワーク川越や埼玉県などとも協力し、一
人でも多く
の方が職につくことができるようにバックアップしていきたいと考えております。
平成二十二年三月に高校
を卒業した生徒
の就職率でございますが、全国では九三・九%、埼玉県内及びハローワーク川越管内ではそれぞれ九四・五%となっております。また、平成二十二年三月に大学等
を卒業した学生
の全国
の就職率は、大学では九一・八%、短大では八八・四%、高等専門学校では九九・五%、専修学校では八七・四%となっております。
就職できなかった方たちへ
の支援策でございますが、平成二十二年三月に高校
を卒業し、就職が決定していない生徒に対するミニ面接会
をハローワーク川越において五月十二日に開催しております。三事業所及び十一
人の生徒が参加され、一
人が採用されたと
のことでございます。
また、川越市、坂戸市、鶴ヶ島市、富士見市、ふじみ野市、ハローワーク川越及び川越地域雇用対策協議会と
の共催により、若者就職面接会
を実施しております。昨年度実績になりますが、十月
の開催では三十三
の事業所及び百六十四
人の求職者が参加し、十五
人が採用されております。二月
の開催では二十三
の事業所及び百十一
人の求職者が参加し、十四
人が採用されております。なお、今年度につきましては、十月二十七日に川越市において開催
を予定しております。
さらに、埼玉県
のヤングキャリアセンター埼玉と
の共催で若者ジョブ・ナビゲーション
を実施しております。就職活動や仕事に対する悩み
を個別に相談するキャリアカウンセリング、就職活動
の進め方、応募書類
の書き方及び面接対策
を学ぶセミナー、臨床心理士による心理カウンセリングなど
を実施しております。
これら
の事業によりまして、直接的及び間接的に若者
の就職
を支援しているところでございます。
就職浪人
を出さないため
の施策でございますが、高校卒業予定者につきましては依然として厳しい状況が続いていることから、川越地域雇用対策協議会と協力し、六月二十四日に川越市東部地域ふれあいセンターにおきまして、協議会会員企業と高校就職担当教諭と
の情報交換会
を開催いたします。七月には、川越地域雇用対策協議会により、埼玉県内にあります高校
の求職開拓も予定しているところでございます。なお、知識
の習得といたしましては、平成二十一年度から求人が多い介護、看護職
の仕事
のうち、介護に関する入門講座
を開催し、雇用
のミスマッチ
を防ぐ努力
をしております。今年度は販売職や営業職
の仕事に関する入門講座も実施する予定でございます。
最後に、市内
の大学と連携して
の支援策でございます。
仕事において実践的に生かすこと
のできるパソコン
の知識や、就職に必要なパソコン資格
の取得
を目指す就労支援IT実践セミナー
を市内
の大学と連携して開催しております。昨年度
の実績になりますが、十六
人の方が受講し、九
人の方が資格
を取得しております。以上でございます。
(
若狭みどり議員登壇)
69 ◯
若狭みどり議員 それぞれ
の項目につきまして御答弁
をいただきました。
一項目め
の、子宮頸ガン予防ワクチン接種費用
の助成について(Part4)でございます。一回目
の質問におきまして、子宮頸ガン予防ワクチンについて詳しくお答え
をいただきました。
先日、五月二十五日には関東地方知事会が子宮頸ガン予防ワクチン
の接種費用について、自治体ごと
の対応では接種規模、財源
の関係で地域差が生じるため、接種
を普及させるために国費助成
を求める要望
をする決定
をしたそうです。確かに中核市以上
の規模
の自治体では、現在名古屋市のみが先行助成
を検討しているということ
を聞くのみでございます。国が助成
を決定する前に都道府県で先行して県民
のため助成
を決めて、県下
の各自治体で残り
の費用
を助成しようと
の推進も始まっているようでございます。現在都道府県で助成しているところはある
のか、ある場合は概要について、二回目
の一点目にお伺い
をさせていただきたいと思います。
現在、全国
の先行助成
の実施
を決定した自治体や既に実施
をしている自治体では、子宮頸ガン予防ワクチン
の接種年齢、助成方法は、その自治体
の財源
の関係でさまざまです。三回接種費用
の半額
を助成、三割助成、五千円助成や一万七千五百円
の一
人当たり
の助成など、それぞれ
の自治体が財源
を捻出し、助成
の工夫
をしております。でもそれは、女性
の命
を守り、早期発見早期治療
をして出産
を可能にし、少子化対策として、市
の未来に結びつけていこうと
の市
の意思
のあらわれではないかと痛感
をいたします。具体的に、例えば三学年にして接種費用
を全額助成したらどのような予算になる
のか、半額助成
をした場合はどのような予算になる
のか、また一学年接種
の全額助成、または半額助成にしたら川越市が負担する予算はどのくらいになる
のか
をお伺いいたします。
国会でも先日
の五月三十一日に子宮頸ガン
の予防措置
を推進するため、予防ワクチン
の効果
の高い特定年齢に一斉接種
を行い、その費用は全額国庫補助とする、細胞診とHPV、ヒトパピローマウイルス検査
を併用した子宮頸ガン予防検診
を実施する、市区町村で行うもので、特に必要な検診については全額国庫補助という子宮頸がん予防法案が提出されました。女性
の命に直接結びつく施策に超党派で推進
をしていくようでございます。
私ども公明党ではこのように、子宮頸ガン予防ワクチン接種へ
の公費助成
の導入につきまして
の署名運動
を行いました。川越市民
の皆様約三万五千名
の賛同と署名
をいただき、先月、五月十三日に鳩山前総理大臣、長妻厚生労働大臣に提出
をさせていただいております。川越市
の女性
の皆様
を含め全国
の女性たちが、その認可
を待ちに待った子宮頸ガン予防ワクチン
の接種がやっと始まりました。そんな川越市
の女性
の思い
をぜひ受けとめていただきまして、川越市
の女性
の命
を守るという観点から、子宮頸ガン予防ワクチン接種費用
の半額助成、一部助成も含めて実施
をどのようにお考えでしょうか。
午前中
のさき
の議員さんに対する川合市長さん
の御答弁では、前向きに検討していくと
のことでございました。一学年
の接種費用
の半額助成では、少ない予算で実施が可能でございます。市
の意思として、女性
のため
の第一歩
の助成
をぜひ具体的に御検討いただけませんでしょうか。その点につきまして、最後に川合市長さん
のお考え
をお伺いさせていただきたいと思います。
二項目め
の、行政サービス民間事業化提案制度についてでございます。
一回目
の質問で制度
の内容、導入
のメリットや効果等について政策財政部長さんよりお答え
をいただきました。これまで
の市
のやり方とは違ったやり方で、もっとよいサービス
を安い費用でできますと民間から
の提案
をいただくこの制度について川越市ではどのようにお考えな
のか、大野副市長さんにお伺い
をいたしまして、この項目
の二回目
の質問といたします。
次に、三項目め
の、市
の経済・雇用対策についてでございます。
川越市におきましては名称
のとおり緊急地域経済対策室
の働きが大変重要であり、市民
の皆様にとりましては大いに期待され、奮闘している市民
の皆様
の大きな心
の支えとなるものと考えます。緊急地域経済対策室として国
の財政状況、景気回復が一進一退している現在、川越市において今後どのような取り組み
をしていく
のか
をお伺い
をさせていただきたいと思います。
三項目め
の最後
の質問になりますが、川越市として長引く景気低迷、その回復や雇用
の創出についてどのように取り組んでいく
のか、川合市長さんにお伺い
をさせていただきたいと思います。以上で二回目といたします。
(水野典子保健医療部長登壇)
70 ◯水野典子保健医療部長 お答え申し上げます。
子宮頸がんワクチン
を県で助成しているところにつきましては、東京都、山梨県
の二都県がございます。その概要は、東京都
の場合、平成十九年度から実施しています医療保健政策区市町村
包括補助事業
の対象事業
の中に、今年度新たにヒトパピローマウイルスワクチン接種促進事業として盛り込まれたものでございます。また、山梨県
の場合は、子宮頸がんワクチン
の費用助成制度
を設けた市町村に対し、一回
の助成額五千円
を三回まで助成するものでございます。
続きまして、子宮頸がんワクチン
の接種費用
の公費
の助成額でございます。
市内
の一学年
の女子児童生徒数が約一千五百
人、一
人当たり
のワクチン接種費用三回分が約五万円でございます。三学年に接種費用
を全額助成した場合は二億二千五百万円、半額助成した場合は一億一千二百五十万円となります。
また、一学年に接種費用
を全額助成した場合は七千五百万円、半額助成した場合は三千七百五十万円でございます。以上でございます。
(川合善明市長登壇)
71 ◯川合善明市長 御答弁申し上げます。
まず、子宮頸がんワクチン
の件でございますが、女性
の健康
を守ることは女性にとっても、また社会にとっても大変重要なことでございます。子宮頸がんワクチンにつきましては、子宮頸がんが予防可能な唯一
のがんであることから、先ほど神田議員さん
の御質問に対する答弁
の中でも申し上げましたとおり、その接種費用
の公費助成について、財政
の厳しい中ではございますが、子どもたち
の若さに期待して前向きに検討していきたいと考えております。
それから、経済対策
の問題でございます。
景気
の回復や雇用
の創出等
の経済対策につきましては、市長に就任いたしましてからさまざまな緊急経済対策事業
を実施してまいりました。例えば中小企業活力向上へ
の支援としまして川越市中小企業不況対策資金融資制度
を創設し、運転資金が必要な事業主へ
の融資制度
を設ける、それから市民経済
の活性化
を図るため、昨年はプレミアム付商品券
の発行へ
の補助
を行いました。また、多様化する労働問題に対する相談
を勤労者
の利便向上
のため夜間に開催することといたしました。さらには緊急地域経済対策室に就労相談室
を設置し、専任
の相談員によるしごと相談業務等
を実施しております。
なお、先ほど担当部長
の答弁にもございましたように昨年は市職員
の前倒し採用
を行いまして、十月一日に十四
人を採用するなど、新たな雇用創出に努めてまいりました。さらに小中学校耐震診断あるいは耐震補強関連事業等、公共事業
の早期発注
を行ってまいったところでございます。市といたしましても、引き続き各部門で景気回復や雇用
の創出につながるよう、事業
の実施に努力してまいりたいと考えております。以上です。
(大野英夫副市長登壇)
72 ◯大野英夫副市長 行政サービス民間事業化提案制度について
の取り組みということで
の御質問だったと思います。
昨今
の厳しい財政状況
を考えた場合、人件費あるいは事業費
を削減することに結びつくこの制度は検討に値すると、こういうふうに認識
をしております。
一方、本市におきましては、協働ということ
を総合計画
の中心的な施策として位置づけておりまして、この制度は先ほど部長が答弁申し上げましたが、着眼点に若干
のスタンスといいますか、若干
の相違はあるもの
の類似した協働推進事業というもの
を実施しておりますので、この民間事業化提案制度
を採用する場合には、既に先行実施しておりますこの協働推進事業と
の整合
を十分に図っていく必要があろうかと考えてございます。
御示唆
をいただきました制度につきましては、行政改革と市民協働
の両側面
を推進しようとする制度でございますので、先進自治体
の事例
を参考にしながら研究、検討
をしてまいりたいと、かように考えておりますので御理解
をいただきたいと思います。以上でございます。
(鈴木信一産業観光部長登壇)
73 ◯鈴木信一産業観光部長 御答弁申し上げます。
緊急地域経済対策室
の今後
の取り組みについて
のお尋ねでございます。
現在は職
を求める市民
の方へ
の就労支援
を中心とした事業
を実施しております。今後は、直接雇用に結びつく業務として無料職業紹介事業
を実施する予定でございます。無料職業紹介事業は、求人及び求職
の申し込み
を受け、雇用関係
の成立
のあっせん
を無料で行う事業でございます。地方公共団体が行う場合は、厚生労働大臣に届けることにより実施できるものでございます。
本市では、既に平成二十一年六月から子育て支援課においてひとり親家庭
を対象に実施してまいりましたが、今回はその対象
を一般市民に拡大するものでございます。また生活保護受給者、障害者
を対象として生活福祉課、障害者就労支援センターにおいてもそれぞれ実施いたします。事業
の開始時期は八月
を予定しております。
本市におきましては、ハローワークで
の求人情報
の提供
のほか、地域
の商店街など
の身近な求人に対応するなど、きめ細かな情報提供
をしていきたいと考えております。事業実施後は少しでも多く
の方が就職できるよう、本事業
を充実すべく努めてまいりたいと存じます。以上でございます。
───────────────────────────────────
△再会日時決定
74
◯山口智也議長 お諮りいたします。
一般質問の途中でありますが、明日、本日に引き続き
一般質問を通告順に許可することとし、本日はこれにて散会し、明十日午前十時開会することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者がいる)
75
◯山口智也議長 御異議なしと認めます。よって、明十日午前十時より開会いたします。
───────────────────────────────────
△散 会
76
◯山口智也議長 本日はこれにて散会いたします。
午後四時四十分 散会
───────────────────────────────────
77 △会議
の結果
日程第 一
一般質問について
議員七
人が
一般質問を行った。
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