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  1. 川越市議会 2000-09-13
    平成12年第4回定例会(第8日・9月13日) 本文


    取得元: 川越市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-23
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 △開  会(午前十時六分) ◯吉敷 賢議長 出席議員が定足数に達しておりますので、第四回定例市議会第八日の議会は成立しております。  これより開会いたします。   ─────────────────────────────────── △日程第 一 一般質問について 2 ◯吉敷 賢議長 ただちに会議を開きます。  日程に入ります。日程第一、一般質問についてを議題といたします。  通告順に発言を許します。栗原賢一議員。   (栗原賢一議員登壇) 3 ◯栗原賢一議員 おはようございます。きょうの議会、八日目ということでございますが、ただいま昨日の水害の被害状況、また対応の状況の報告をいただいたわけですけれども、被災されましたみなさまには心からお見舞い申しあげさせていただきます。またさらに対応に携われたみなさんにも心から御苦労を申しあげさせていただきたいと思います。  さて、きょうから一般質問でありますが、トップということで発言のお許しをいただきましたが、いささか緊張しているところでございます。啓政会を代表いたしまして通告申しあげました市長の政治姿勢につきましておうかがいをしたいと思います。今回は市長の政治姿勢にかかわる質問をされる議員さんがいらっしゃいますので、思うところを何点かにしぼりましておうかがいいたします。  舟橋市長は平成五年に就任以来、二期八年にわたって、歴史と伝統ある川越市の市長として三十二万市民の先頭に立って市民の負託に応えるべく市政の舵取を行なってきたわけでありますが、その間、平成九年には多くの市民の信任を得て、川越市始まって以来の無投票による再選も果たされてまいりました。市長は就任以来、民間の感覚を採り入れた行政運営という言葉を私もよく耳にしてまいりました。市民に開かれた市政、対話の市政を市政運営のモットーとして努力してきたことと理解をしております。そしてこれらを実現すべく市政懇談会や市民目安箱等積極的に活用し、市民の意見を行政運営に採り入れるとともに、オンブズマン制度情報公開制度を導入し、公正、公平な市政の遂行に努めてこられたことに対し、私も大いに評価をしたいと思います。  さて、この間の八年間を私なりに振り返ってみますと、時代背景としてはバブル経済が崩壊し、たいへんきびしい経済情勢になろうとしている中で、前市長からの市政をバトンタッチされ、いろんな面で舟橋市長もたいへん御苦労が多かったのではないかと思います。そのような中で健全財政を維持しつつ、多様化する行政需要を的確に捉え、市民の要望にかなった市政を行うようにと叱咤激励しながら、職員と一体となって各種の先駆的な取り組みを行なってきたと認識をしております。たとえば要望の多かったいろいろな施設建設にも積極的に着手され、市民の歓迎の声とともに次々と完成の運びとなった点があげられると思います。  思いつくまま申しあげますと、平成六年に、地域の文化振興の拠点とすべく南文化会館がオープンし、平成七年には、障害者福祉高齢者福祉の増進を図るために総合福祉センター・オアシスが、また平成十一年には、保健・医療・福祉の連携を図り、市民の健康づくりの拠点として総合保健センターが、さらに記憶に新しいところでは、ことしの七月に市民の生活様式の変化や住宅事情を考慮し、低料金で利用できる川越市民聖苑やすらぎのさとが開館されました。いずれの施設も地域に密着した独創的な施設として好評を博しており、各方面からの視察もたいへん多いと聞いております。また地方から環境問題のうねりをと、地球環境問題に積極的に取り組み、一%節電運動から始まり、太陽光発電システムへの補助、電気自転車の導入、さらに昨年にはISO一四〇〇一の認証取得等、立て続けに周辺市に先駆けての新規事業を実施し、環境の川越ということで全国的に知れわたるとともに、川越市のイメージアップを図ったという点で、その功績は非常に大きいものがあると思います。  また、市長が就任以来の八年間は、社会的にも大きな変化に覆われた時代でもありました。平成七年一月には阪神・淡路大震災が発生し、それをきっかけに各自治体の防災体制が改めて問われることとなり、その対策に議会も市長も追われたことはいまだに記憶に新しいところであります。さらに地方分権一括法の施行により、国と地方自治体の関係が対等となる中で、川越市は他県の県庁所在都市の多くが移行している中核都市となる資格をも取得するという大きな出来事もあったわけであります。  また最近では、この四月から、介護保険制度が新たに始まりました。認定から給付まですべての仕組みが変わったということであり、始まって間もない制度でありますので、まだまだ市民の不安や心配が多いわけですが、これらについては市長のリーダーシップのもとに関係職員が一丸となってさらに努力する必要があるだろうと思います。  川越市は現在三十三万人になんなんとしています。また来年には新たな世紀が始まるわけでもございます。しかしながら経済情勢は依然として好転が見られず、社会不安の中、さらに世紀末とも思えるような暗い事件が続発をしております。新たな二十一世紀を希望に満ちた社会にするとともに、川越市のさらなる発展を目指すためには、行政の役割、特に市長の果たすべき役割というのは今後ますます重要になると思います。そこで何点か端的におうかがいいたします。  一つ目に、舟橋市長は平成五年二月に市長に初当選され、その四年後の平成九年には、多くの市民の信任を得て、市政始まって以来の無投票による再選を果たされました。この間、二期八年にわたって市政の舵取を任され、担ってきたわけでありますが、この間の実績を市長はどのように評価しているのか、市長として二期八年間の実績の評価をまずおうかがいしたいと思います。  二つ目であります。市長は、バブルがはじけ、経済状況がたいへんきびしい時代に市長となりました。その意味ではたいへん御苦労も多かったことと思います。過去八年間の市政を振り返ってみて、行政を進めてゆく中でいろいろの思いもあろうと思いますが、市長として、過去八年間の市政を振り返ってみての感想をおうかがいいたします。またこうしたきびしい社会状況の中でありますので、この部分はやり残したということがもしありましたら、あわせておうかがいしたいと思います。  三つ目に、舟橋市長は、市民に開かれた市政、対話の市政をモットーに市民の信頼も厚く、政策面でも特に環境対策、福祉施設等で他市の追随を許さない先駆的な取り組みを続けておりますし、ぜひ続投をしてほしいという市民の声をよく聞きます。また市長の日ごろの活動はそのタフさからも今後まだ十分行政のトップとして活躍できることと思いますが、率直に三期目への出馬の意思はおありなのかどうかおうかがいして、一回目の質問といたします。
      (舟橋功一市長登壇) 4 ◯舟橋功一市長 おはようございます。たいへん御配慮のある御質問をいただきまして、心から感謝いたしております。何点かの御質問でございますので、ひとつ私の現在の考えをお示しいたしまして、また御批判いただきたいと思います。  最初でございますけれども、市長としての二期八年間の実績をどう評価しているか、こういう問題でございます。評価を自分でするというのはむずかしいわけでございますので、このへんのところはいろいろと御勘弁いただくといたしましても、私は初めてこの市長職に就いたときから、この八年間にわたりまして無我夢中で走り続けたというのが偽らざる心境でございます。私は市議会議員の経験がなかったものですから、初めてこの議場に立ちまして、ちょうど平成四年度が終わる直前でございました。そこで五年の予算の編成から、たいへん短時日のうちに努力をいたしたわけでございますけれども、私としては一生懸命やる、これしかないなと思って今日まで来たわけでございます。できる限りの努力をする、そして情熱を傾けて全力で仕事をする、評価はおのずから周りから出てくるであろう、こういうことを信じて私も努力してまいったわけでございます。  市会議員のみなさんを初めとして多くの市民のみなさまの御支援を得られて多くの仕事ができましたこと、これまた心から感謝申しあげている次第でございます。ただいま栗原議員が指摘されましたように、いろいろと自分ながら仕事をしたのかなと思って私、自分にあった一覧表を持ってまいりました。いろいろとこれだけよくやったなと思うことと、まだまだやらなきゃならないかなと思うことが実は交錯をいたしておるわけでございますけれども、今後もさらにまたできる限りの最大の情熱を傾けて市長職をやるべきかな、いまの心境はこういうふうに思っているわけでございます。  評価でございますけれども、何といっても自分で自分の実績の評価というのはたいへん困難でございますけれども、私としては百点は取れなくても九十点代は取ろうということで一生懸命走り続けてまいりました。したがいまして、はたしてどれだけの評価をみなさんから得られたかということは心配でございますけれども、市民のみなさま、議会のみなさまの評価と同時に、自治体の長といたしましては、政府関係、外部の評価もあるわけでございます。それによって川越市の評価ともつながるわけでございますので、それなりの努力を私はしてまいりまして、最近に至りまして、福祉あるいは環境問題等につきまして、だいぶ政府のほうから声がかかるようになりましてありがたいと思っております。したがいまして今後とも私はさらに情熱を傾けて一生懸命やってゆきたい、こういうことをみなさんにまずお誓いをいたしまして、評価はひとつみなさんからしていただきたいなと、こういうふうに思っているわけでございますので、よろしくお願いいたします。  それからもう一つ、二番目の質問でございますが、この間の市政を振り返っての感想でございます。私といたしましてはいま申しあげましたように情熱を傾けて、最大の努力をしてやってきたつもりでございますけれども、いかんせん、ちょうど私が引き継ぐ前にバブル崩壊前に計画したことを、ちょうど崩壊後の私が実行するという立場になったことは間違いございません。したがいまして、いい時期ならばもっと仕事ができたかなと思うんでございますけれども、そういうことを言っても仕方がありません。私はむしろ苦境の時代こそ知恵を出して努力をして、そして一生懸命仕事をする。また、こういう時代にぶつかったということは私に対するひとつの天が与えた試練かなと思っておりますので、こういう状況の中でも最大の努力をして、そうして効果的な仕事をする、こういう必要があると思って、みずからに言い聞かせて私は一生懸命やってまいりました。「天は自ら助くる者を助く」という諺があります。いかなる苦境にあってもみずから努力をすれば解決できないものはない、こう信じて私はやってまいりましたし、これからもまた努力をしてゆくつもりでございますので、みなさま方の一層の御支援をお願いいたす次第でございます。  今後ともやるべきことが残っているわけでございますけれども、これを一つひとつ着実にやってゆきたいと思っております。またいかなるこういったバブルがはじけた状態でありましても、独自の施策といたしましてはシャトルバスの運行、あるいは御指摘ありましたやすらぎのさとの完成、また公約にありました都市計画税の減税、これが市長就任以来百億を超えております。この時期におきましても、減税をしてもなおかつ仕事ができるということが一つの実績として示すことができるかなと思っておりますので、他の追随している自治体もおりますけれども、私は努力をすれば人間というのはやってゆける、こういう確信を持ってこれからも努力をしてゆくつもりでございます。今後ともさらに高齢化社会、そしてまた少子化社会におきましてこういった福祉の問題、それから少子化となりました子供に対する未就学児童の医療費の軽減等々、やるべきことがまだ山ほどありますけれども、これから着実に実行してゆきたい、こういうふうに思っております。  それから、一つだけ追加させていただきますが、市で持っております唯一の高等学校の商業高校でございますが、さらにまた学科の改編、それからユニークなシティ・カレッジ、市立の大学として今後存続を努力して、生涯教育の大きな目玉としてできるようにこれからも努力をしてゆきたい、こういうふうに思っておりますので、またみなさま方の御支援を心からお願いをいたす次第でございます。経済きびしい時代におきましてもさらにまた一層の努力をする、これをまずお誓いいたしまして、みなさま方に御支援いただきたいと思うわけでございます。  それから、さらにまた非常に私にとりまして重要な、三期目の出馬の意思でございます。私はやはり自分で決めるんでなくして、みなさん方の評価をいただいて、自然体で三選をめざすべきであるという確信を持っておりました。しかし啓政会のみなさまを初めとして各種団体等々から出馬の要請がたくさんまいっております。たいへんありがたいことでございます。私といたしましては、やはり従来の経験、私は県会議員になりましてから政界に入りまして三十数年経過いたしております。この間に得た知識、経験をすべてぶち込んでこの川越市長職をこれからまっとうしてゆきたい、こういうふうに思っております。それで、私も必ずしも若くありませんから、人生最後の働き場所である。また天が与えてくれた最後の御奉公をする場所、これが私は市長職であると、こういういま認識をいたしております。したがいましてこれ以上の名誉も栄誉も望みません。  私は残る生涯をこの市長職に燃焼させ尽くして、そしてがんばってゆきたい、こういうふうに思っております。どうかそういう意味で、二十一世紀を迎えるこの川越につきまして、できるだけりっぱな川越をつくって子孫に引き継ぐ、これが私に課せられた使命であると確信いたしまして、みなさんの御支援を得ながらさらにまた努力をいたしたい、こう思っておりますので、今後さらに三選につきましてはみなさま方の一層の御指導をいただきまして努力をいたしたいと思いますので、これにつきまして私の三選出馬への表明とさせていただきたいと思います。どうかみなさま方につきましては一層の御理解を重ねてお願いをいたしまして、三選についての出馬の意思と、こういうことにさせていただきたいと思います。この御質問には感謝をいたしまして回答とさせていただきます。ありがとうございました。   (栗原賢一議員登壇) 5 ◯栗原賢一議員 ただいま市長さんからお答えをいただいたわけでありますが、市長から三期目への出馬の意思表示がなされたとともにそれぞれ御答弁をいただいたわけでありますけれども、二期八年間の実績の評価というふうなことで、たいへんみずからを評価するということはむずかしいことであるとは思いますけれども、市長さんもそういう点は市民のみなさんにということでありますけれども、私なりに見ますと、市政に対する基本姿勢だとか、それを清潔・公平・公正をモットーに懇話会であるとか懇談会を通しまして対話の市政、開かれた市政、保健・医療・福祉の充実、シャトルバス、子育て支援、災害対策の充実、やすらきのさと等、主な実績を幾つか見ましても市民生活に直結するものでありまして、市民の福祉向上に高く評価されるというふうに思います。また自分自身、最大限の努力をしてゆくということで、百点はとれなくても九十点に近い努力をしてゆきたい、こういうふうな御答弁もございましたけれども、できるかぎりの努力をして、情熱を傾けて、全力で立ち向かう姿勢がみずから評価を得られるというふうな気持ちで今後も頑張ってゆくというふうなことでございますので、期待をして、さらなる活躍をお祈りしたいというふうに思います。  さらに、感想となりますと、それぞれの思いはあるだろうと思いますけれども、八年目の半ばともなりますと、率直に過ぎた年月は早いんだなというふうにお感じになっているんじゃないかというふうに思いますけれども、経済成長の中で契約された施設をも遂行しながら、バブル経済が崩壊して、たいへんきびしい経済情勢の中でありまして、そうした中で健全財政を維持しながら、市民の暮らしに少しでも手助けしたいというふうなことで、先ほど都市計画税の一%の減税であるとか、いろいろみずからを信じて努力してきたんだというふうな御答弁をいただいたわけでありますが、いろいろな思いもあるだろうというふうに思います。そうした時代の中でありましたので、やり残したといいますか、今後やってゆかなきゃならない、現在進行中のものも当然あるわけでありますが、清掃センターであるとか、中核市への移行、業務核都市とあわせて新たな川越のまちづくり等、新たなる推進も期待されるわけであります。これからの活躍を大いに期待をしたいというふうに思うわけであります。  さらに、いま三期目に向けて、二十一世紀を迎える川越をすばらしいものとして子孫に引き継ぐべきだという御答弁もございました。そうした信念のもと出馬を表明されたわけであります。啓政会といたしましても、先に三選に向けての出馬要請をいたした経緯もございます。続投を望む市民の方も、このたびの三期目の出馬表明は大いなる意義を持ち、歓迎されるものであると思います。  そこで、さらにおうかがいいたします。市長は三期目の市政運営にあたって、特にどのような点に力を入れてゆく所存であるのか。三期目でめざすものは何であるのか、現時点で具体的な施設等の考えがあればおうかがいさせていただきます。  さらに、市政運営の基本方針についておうかがいいたします。市長は就任以来一貫して開かれた市政、公平・公正な市政を基本方針としてきたと理解をしております。この考え方は三期目も継続されるのか、また新たな市政運営の基本方針として別に何かお考えになっておられるのか、なっていればよろしいんですけれども、ありましたらお答えをいただいて、私の一般質問を終わらせていただきます。   (舟橋功一市長登壇) 6 ◯舟橋功一市長 二度目の御質問にお答え申しあげます。三期目で目指すものは何かというような御質問でございます。それと市政運営の基本方針は従前と変わらないかという御質問でございますが、やはり私はいままでも何度も申しあげてまいりました市政運営について、またさらに目指すものにつきましては一言で言えば「福祉充実、住みよい環境、歴史生かした活性化」、何度も私はみなさんに申しあげましたこの言葉に尽きるわけであります。福祉充実、住みよい環境、歴史生かした活性化、いまの時代でございますから当然これは各種福祉政策を充実する、そして効率的な行政をする、これが必要でございます。それでまた地球温暖化を初めとして、まさに宇宙の環境の時代に入ってまいりました。したがって小なりといえども地方自治体といたしまして、むしろ国をリードするような、地方からうねりを起こすような環境政策をやってゆく、こういう必要があるということを信じて私は一%節電等々を行なってまいりました。  そしてまた川越は非常に古い街である、歴史のある街である、四十三市ある県下の市のうち最も古く市制を敷いた市であるという誇りを持っておるわけでございます。したがいまして、この歴史を生かした起爆剤とした経済の活性化というものを考慮しなくちゃいけないわけでございます。単に古さを残すだけでなくして、時代に適応した変化、発展に適切に対応した川越市政をつくる、繁栄をつくる、こういう必要があるわけでございますので、私はこの福祉充実、住みよい環境、歴史生かした活性化、これをさらにまた強力に推進をしてゆくつもりでございます。  具体的には先ほど言いましたように、都市計画税の減税と一%節電、あるいは幼児医療の問題、さらにまた災害対策の強化、それから中核市、そしてまた業務核都市、これを活用いたしまして、一層の川越市の発展を図る、これが必要でございますので、こういった点につきましては、いままで行動してきた、そしてまた主張してきたことにつきましてはそのまま引き継いで強力な運営をしてゆく、こういうつもりでございます。  何といっても市民が川越市に住んでいるということを誇りに思えるような川越市をつくる必要があると思いますので、こういった点、市民参加の対話の市政、こういうことを私は申しあげてやってまいりましたが、今後も市民の理解を得て、行政と市民が一体となって発展策を図る、こういう必要があると思うのが私の言う市民参加であります。したがいまして単なる要望、陳情を聞くということでなくして、市民が主体となって、一緒になってやる、こういう必要があると思いまして、今後さらに市民参加の対話の市政を強力に継続をしてゆくつもりでございます。  市政運営の基本方針ということでございますが、やはり公正・公平をモットーとして、市民の信頼される市政をつくる。クリーンで信頼される市政ということを私は申しあげてきましたけれども、あくまで市の主役が市民である以上、これは十分に市民の信頼を得る市政をつくる、これしかないわけでございますので、今後ともこういったことにつきましては従前の市長を引き継いで努力をしてゆきたい、こういうように思っているわけでございます。とにかく時あたかもこういった地方分権が強調される時代がまいりました。いわゆる私どもは国に対しても十分にものが言える、市独自の施策ができる、こういった点につきましてさらに強力に主張し、そして行動を展開してゆくつもりでありますので、今後とも議員のみなさまを初めとして、市民のみなさまの一層の御理解を得て、私とともに、より住みよい豊かな川越をつくるためにひとつ御協力いただくことを心からお願いいたしまして三期目をめざすこと、また市政運営の基本方針の回答とさせていただきます。たいへんありがとうございました。 7 ◯吉敷 賢議長 小林 薫議員。   (小林 薫議員登壇) 8 ◯小林 薫議員 発言の許可をいただきましたので、通告いたしました二点につきまして一般質問をさせていただきます。ただいま市長が前議員の質問に対しまして三期目の出馬表明をされましたが、われわれの会派、プロジェクト川越21といたしましても、二期八年の実績を評価するとともに、二十一世紀を迎える三期目の舟橋市政に大いに期待をするところであります。二期八年の仕上げのときを迎えまして、確認と今後の要望ということで、今回二つの質問を通告いたしました。  まず、第一点目に、本市開催の競輪事業につきまして何点か質問をさせていただきます。今回、本市出身の太田真一選手が、二日後となりましたシドニーのオリンピックに選手として出場されるわけでございます。川越工業高校からプロデビューというようなことで今回、広報にも大きくシドニーに夢を乗せてということで取り上げてあるわけでございますが、ことしの春、ある小学校の卒業の文集を拝見させていただきまして、子供さんの中には、将来競馬の騎手になるとかいうような夢を持ったお子さんも多くいるわけでございます。なにか競輪というとたいへんイメージが悪いようなとられ方をされておりまして、子供たちの育成にもあまりいい影響を与えないのではないかなというようなお考えをされる方もあると思うんですが、いま子供たちが現実問題としてそのような者になりたい、プロの競輪選手になりたいなどという方も新聞報道でされておりますが、やはりクリーンなイメージを出さないと子供たちの夢を損なうことになってしまうのではないかなという気もいたします。  わが家にも中学校三年になる子供がおりますが、よく会話をするんですが、その中で会話の話題となるのが、よく開催されています、いわゆるG1、競馬の重賞レースなんというのは、会話の少ないわが家においては子供と親を結ぶたいへん貴重な会話となっているわけでございます。子供ですから投票券を買うわけではないんですが、きょうは何が来るかなとか、お父さんは買うのかとか、買った翌日には当たったのかとか、そういうような話もするところであります。  競輪そのものが悪いのではない、競輪の投票券を買う人間の姿勢が悪いのではないかなと私は考えるところであります。これは競輪だけに限らず、やはりそれぞれの趣味ですから、趣味として自分の中の範囲内でできればよろしいんですが、そういう範囲を脱してしまって人様に迷惑をかけるであるとか、あるいは犯罪に走ってしまうというようなことがあると、どうしても競輪というものが対外的に悪いようなイメージを与えているのではないかなというふうに感じております。  そこで、本市といたしましてはこの競輪というものについてどのようなイメージをお持ちになっているのか、また今後、競輪のPRをさらに進めるべきであると思うがいかがか、また競輪が今回のシドニーオリンピックから正式種目となるわけですが、これがたとえばほかのスポーツであったらもう少し市としても送迎会なり何なりを盛大にやってあげることができたのではないかなと思います。工業高校において送迎会を行なったようですが、競輪も今回のオリンピックからスポーツと捉えられているわけですから、もう少し何とか送迎会が盛大にできなかったものかなと思うんですが、この太田真一選手は今回シドニーのオリンピックで入賞はもちろんのこと、メダルまで期待されている選手でございます。もし川越市民としてメダルがとれる選手となれば本市では初めてのことではないのかなと思いますが、もし優秀な成績を収められた場合、本市としては送迎会ができなかった以上に温かくお迎えするべきではないかなと思いますが、いかがお考えなのか、以上の点についておたずねをいたします。  次に、重要伝統的建造物群保存地区内の建築物について質問いたします。基本的なことでございますが、この伝建地区の指定はいつされたのか、またこの地区が重伝建に選定された時期についておたずねをします。また地区指定以後、地区内の建築の状況はどうなっているのか。街の中を歩きますと至る所で改修工事等が行われておりますが、これらの状況についておたずねをしておきます。  それから、市民の方々からもいろいろとお声をいただいて、私も通り道ですからよく見るんですが、あさひ銀行の前にシートがかかったままで閉まってしまっている家屋がありますが、あれはどうなっているのか、建築中である、あるいは改修中であれば予定表等が看板でかかっているんですが、あそこの前においてはシートがかぶったまま二カ月以上も経とうとしているんですが何の進展も見られないが、あれについてはどうなっているのか。  それから、公共施設である蔵造り資料館等の看板、のれん等を見てみると周りとの調和もとれていないように思うんですが、それらについてどうお考えなのか、おたずねをします。以上一回目といたします。   (栗原秀美経済部長登壇) 9 ◯栗原秀美経済部長 おはようございます。お答え申しあげます。競輪の関係でございますが、競輪のイメージについてのことでございます。本市では昭和二十五年の六月に最初の市営競輪を開催いたしたところでございます。議員さんの御指摘のように、かっては施設も整備されてなく、また紛争事件等の問題があって暗いイメージがつきまとっていたところでございますが、近年におきましては施設改善等の整備も十分に行われてきた状況で、そういう中で女性客も楽しめる明るい雰囲気の魅力あるものへと変わってきたところでございます。公営競技は練習によって鍛えられました選手による迫力のある競争等、健全な娯楽としての魅力が最近はあふれてきているところでございます。また競輪はシドニーオリンピックで初めての正式種目になったように、非常にスポーツ性の高いものでございます。最近ではオリンピック出場のPR等選手の激奨を兼ねまして日本自転車振興会等によりマスコミ等を通じましてスポーツ性が打ち出されてきております。それらにより、より一層のイメージアップが今後図ってゆけるのではないかと考えているところでございます。  また、二点目の、今後も競輪のPRを進めたらどうかということでありますが、これにつきましては、現在競輪の売上の増進を図るべく川越市の広報にも開催についてのPR、またケーブルテレビ等にもスポット広告等も出しているところでございます。またファンに対しましては無料入場券等の配布、特にことしといたしましては西武鉄道と共催のもとに西武線の電車内の中吊り広告、またインターネットにおきましてスポーツ競輪完成へのペア御招待と銘打ちまして、初めてのキャンペーンを行なったところでございます。さらに本年は議員さんも申したとおり太田真一選手がオリンピックに出るということで、太田真一選手のクオカード、またTシャツ等もファンの方々に抽選により配布等のことも行なってまいりました。また市役所の駐車場前に懸垂幕を掲示しまして、議員さんが御指摘したように九月十日号の川越市広報にも特集を組み、市民にPRをしておるところでございます。今後とも競輪事業の理解をいただくとともに、より一層のPRをしてゆきたいと思っております。  また、太田真一選手がオリンピックにおいて優秀な成績をとった場合のことでございますが、本市出身の太田真一選手の活躍が期待されるところであり、優秀な成績を収めた場合におきまして、川越市といたしましてもたいへん名誉なことと考えております。市のPRにもつながるものでありますので、競輪施行者協議会、関東自転車協議会等、また市の関係各課とも協議をいたしまして、これらについて対応を考えてゆきたいと存じております。   (宮崎進士生涯学習部長登壇) 10 ◯宮崎進士生涯学習部長 おはようございます。お答えさせていただきます。  まず、伝統的建造物群保存地区指定についてですが、これにつきましては平成十一年四月九日付で都市計画決定をさせていただいております。また重要伝統的建造物群保存地区につきましては、平成十一年十二月一日付で文部大臣から選定を受けております。  次に、伝建地区指定後の建築状況の関係でございますが、保存地区内の建築につきましては、川越市川越伝統的建造物群保存地区保存条例に基づく現状変更行為の許可によりまして着手されるわけでございます。指定以後の建築状況につきましては、平成十一年度四月以降になるわけでございますが、色彩の変更を含め建築にかかわるものが十三件、そのほか、たとえばコインパーキングの塀などの工作物が五件となっております。また十二年度は八月末現在で建築にかかわるものが十二件、工作物が三件となっております。  次に、あさひ銀行前のシートがかかったままの建物についてでございますが、これにつきましては六月下旬に現状変更の手続きを経ずして解体工事に着手したものでございます。ただちに工事の停止を求め、施主側に指導を重ねてまいった結果、反省の念が強いこと、また町並みにふさわしい建物とする意思が確認されましたので、改めて許可を取った上施工するよう指導しているところでございます。したがいまして現在養生シートがかかっておりますが、近々に蔵造りの町並みに調和した建物として模様替えが実施される予定になっております。  次に、蔵造り資料館の看板、のれん等に関する件でございますが、蔵造り資料館では、観光客等への周知を図るため木製の看板とのれんを掲げてあります。このうちのれんについては平成五年より使用してきたものが七年を経過して、風雨などにより色が褪せて、観光客から蔵造り資料館の建物がわかりにくいという苦情が寄せられておりました。このため平成十二年八月に新しいのれんに架け替えた次第でございます。今回ののれんの新調に際しましては、たとえば太鼓のれんについては昭和五十二年から五十八年まで、川越市文化財保護協会が蔵造り資料館の運営を委任されていた当時に用いていたのれんの形状をほぼ踏襲するなど、蔵造りの町並みとの調和を図ることに意を用いたところでございます。今後も看板やのれんを含め、蔵造り資料館が周囲と調和が図れるよう努めてまいりたいと考えておりますので御理解をたまわりたいと思います。以上でございます。   (小林 薫議員登壇) 11 ◯小林 薫議員 それぞれ御答弁いただきましたが、競輪事業につきまして先ほども申しあげましたとおり、今回からオリンピックの正式種目として、スポーツとしての位置づけがされたわけでございます。日本を代表するスポーツということで柔道と並ぶスポーツということでオリンピックの正式種目になったわけでございますのでもう少し競輪そのもののイメージアップに努めるべきであろうと思うわけです。ましてメダルを期待されてるような選手が本市から出ているわけですから、競輪そのものが悪いんではない、競輪の投票券の買い方が悪いんであって、競輪そのものは悪いんではない。まして本市においては競輪ということで、その褒賞金で生計を立てているお宅もあるわけですよ。競輪そのものが悪いということになると、そういうお宅もあるわけですから、何か悪影響を与えているような職業に就いているのかというと、子供たちの中でのいじめであるとか、あるいは職業的な差別ということにつながるのではないのかなというふうに感じてしまいます。ですから競輪そのものが悪いんではない、競輪はスポーツである、投票券の買い方が悪い人間がいるだけであって、競輪そのものは悪いことではないというのをきちんとつかんでおられるのがいいのかなと思います。お酒もそうだろうと思うんですが、酒を飲むことはべつに悪いわけではなくて、酒の飲み方が悪いから問題であって、ですから何でもそうだろうと思うんですが、その物事が悪いのではなくて、その携わり方が悪いのであるということで、競輪そのものはたいへんにいい立派なスポーツだということをもう少しPRすべきであろうと思います。そしてもし太田真一選手がシドニーですばらしい成績を収めたときにはぜひとも温かく迎えるべきであろうというふうに感じております。  また、最近の新聞報道によりますと、四市合同でレース開催等の報道が何社かからされているわけですが、これらの報道についてどのようなことになったのか、新聞報道と間違いがないのか、確認の意味を含めてもう一度お聞きしておきます。  それから、伝建地区内の建築物でございますが、シートがかけてあって、建設予定であるとか工事内容等がかかっていればべつに何の問題もないんですが、シートがかかったまま二カ月も放置をされていると何なんだろうという市民の声もありますし、またわれわれが伝建地区の視察をさせていただいても、シートが被ったままのお宅というのを見かけることが多うございますけれども、やはり何の計画もないと、いったいどうなってしまったんだろうというのがありますので、そのへんのところは川越の伝建地区というのはすばらしい所であるという、そこの施工者の方々に対するPRも不足していたんではないのかなと思いますので、すばらしい文化財であるということをもう一度地区の方々にPRすべきではないかなと思います。  それから、蔵造り資料館の問題で細かいことで申しわけないんですが、蔵造り資料館の問題がございましたが、当初できたときの看板とかのれんとかはたいへん調和がとれてよかったのであろうと思いますが、ここにきて少しやぼったいような、伝建地区には調和が図れているのかというと、何とも首を傾げたくなるようなものであります。ただ観光客の方にしてみれば文字が大きいほうがわかりやすいんであるんでしょうが、そのへんのところをもう少し今後お考えになっていただきたいというふうに思います。  それから、伝建地区内にお祭り会館建設予定地というような大きな看板が立ちました。立ってすぐに私の所にも、いつできるんだと、具体的にどのようなものができるんだというような問い合わせが何件かございましたので、再度改めてお聞きいたします。あのような看板が立ったということで、すぐにでも着工するのではないかというような地元の方々の声を多く聞きますので、具体的にお祭り会館の建築予定についてお聞きします。  それから、具体的に内容等がわかればどのようなものをつくってゆくのか、お聞きしておきます。また、設計委託ということについてどのように考えているのか、コンペにするのか、あるいはどのような方法があるのか、おたずねいたします。また、お祭り会館の建築にあたりまして、周囲の景観には十分に配慮していただきたいと思いますが、そのへんについてのお考えはどのようなものをお持ちなのか、おたずねしておきたいと思います。   (栗原秀美経済部長登壇) 12 ◯栗原秀美経済部長 お答えを申しあげます。まず最近の新聞報道の件でございますが、この新聞報道につきましては一部事実と相違した点がございます。ご存じのとおり競輪事業につきましては埼玉県で六回、川越市が二回、所沢市が二回、行田市が一回、秩父市が一回ということで年間十二回開催しているところでございます。西武園競輪施行四市におきましては連絡会議を組織いたしまして、施行市四市で種々協議を重ねて、集客につきまして、また経費の削減、黒字化をめざしての協議でございますが、そういうことをやってまいりました。こうした中で九月の六日と九日に競輪につきましての新聞報道があったところでございます。その内容といたしましては、来年度以降から四市で合同開催をする方向で決めたと、各市の執務執行委員長が了解との報道内容でございました。しかし現段階ではこれらについて協議を進めているところでございまして、合同開催は今後進めてゆくための一つの選択肢であると考えております。これらを行なってゆくためには県との協議、その他もろもろの問題点が含まれております。また、こうした事業方針の変更は市長のほうへの了解をとらなければなりませんし、かつ議員の方々に対しても御報告をしなければならないことだと考えているところでございます。今後におきまして、これら競輪の黒字化を目指しまして、施行管理者であります県とも十分協議を進め、また四市の協調性をとりながらよりよい方向に進めてゆければと考えているところでございます。  また、お祭り会館の関係でございますが、お祭り会館の建設予定ということでございますが、仮称お祭り会館につきましては、新たな観光スポットとして、本市ビック・イベントである川越祭りの雰囲気をいつでも知っていただくことや、観光商業の振興と活性化を図るために建設するもので、第二次総合計画にも位置づけられているものでございます。建設にかかる予定といたしましては、今年度中に設計を委託し、平成十三年度着工、十四年度の完成をめざしているところでございます。また、具体的なというお話でございますが、現在それらの詰めを行なっているところでございますので、よろしく御理解のほどをお願い申しあげます。  二点目の、設計委託の方法の関係でございますが、先ほど議員さんがおっしゃったとおり、プロポーザル、コンペ、エスキース、指名競争入札等のやり方がございますが、それぞれの立場の中でメリット、デメリットがございますので、これらを踏まえましてこれらについて検討中でございます。  仮称お祭り会館の建築について、周囲の景観に配慮したということでございますが、建設予定地は御案内のとおり重伝地区となっておりますので、建物、構築物の配置におきましては周辺の状況を勘案した中庭等の空地を確保するとか、高さは十一メートル以内にするとか、全体的な問題として歴史的空地を損なわないものとする等さまざまな制限があるところでございます。建設予定地は川越市の顔としてもいえる地域でございますので、現在の景観を壊すことのないようにすることはもちろん、さらに魅力ある街になるような施設にしてゆきたいと存じているところでございます。以上でございます。   (小林 薫議員登壇) 13 ◯小林 薫議員 競輪事業でありますが、昭和二十五年に開催されてからいままでに九十八億円というお金が黒字分としてあがってきているわけです。それがどのように使われたかというと一般財源に繰り入れたわけですから、具体的に何に使ったというと非常に把握するのがむずかしいだろうと思うんですが、教育費に使われてたり、あるいは健康福祉の所管部分に使われてたりするのがあるんだろうと思うんです。ただそういうPRが不足しているから競輪というとなにか暗い、犯罪とかそういうイメージにつながるのであって、ですからもう少し競輪事業が黒字になって、その分で新しい事業ができるんであれば、競輪事業によって得られた収入でこの事業ができるというようなPRをすべきであろうと思うんです。さもないと競輪はただ単に悪いものだと、公営ギャンブルは悪いものだというようなとらわれ方をいたしますので、競輪で浮いたお金を具体的に何に使うというのは手続き上むずかしいのかもしれませんが、やはり黒字になったからこういう事業ができるんだというのを市民の方にもよく周知すべきであろうと、私はそのように思います。  子供たちが競馬の騎手になりたいとか、あるいは工業に入って自転車部に入りたいというようなお子さんもいるわけですから、競輪そのものが悪いようなイメージを持ってしまうのは子供の夢をも摘むようなことになってしまいますので、子供たちが今回のオリンピックを見て、僕も工業に入って、自転車部に入って、末はオリンピックをめざしたいというお子さんも出てくるかもしれませんので、教育委員会としても競輪そのもののイメージの取り組み方にお考えを持っていただきたいというふうに思います。  それから、お祭り会館でございますが、土曜日の午後、時間ができたもので改めて栃木のお祭り会館を拝見させていただきました。前回行ったときには素通り的なものだったので、今回は目的を持って見てこようかなと思ったんで、半日時間がとれたので見てきたんですが、地域の方々に話をうかがうと、ああいうものができるのかなというようなことをお話しされる方がいます。ああいうものでいいと言っているのではなくて、あれは栃木のお祭り会館、あそこにあるからいいのであって、川越にあれと同じものを持ってきたときにいかがなものであろうかということを心配されている地元の方々がいらっしゃいます。規模あるいは内容についてもまだどのようなものになるかもおわかりではないのかなと思いますが、ぜひとも川越祭りを対外的にPRできる場所として建築をしていただきたいというふうに思います。  ここに川越市川越伝統的建造物群保存地区保存計画という冊子がございます。この中の第五章の中に、公共施設の整備ということで、保存地区内の公共施設に関しては歴史的風致を生かしたまちづくりの先導的役割を担うものとして伝統的建造物群の活用を図るほか、質の高い修景による整備に努めるというふうにちゃんと文言として載っておりますので、ぜひとも先導的役割を担うものとして建築をしていただきたいというふうに思います。建築基準法であるとか、いろいろな問題があることだろうとは思いますが、建物につきましては極力復原に努めていただき、また新たに立てる場合には町並みにふさわしいものになるように積極的に指導するように要望をしておきたいと思います。  お祭り会館の隣には元町郵便局あるいは民間のお宅がいま新築工事が行われておりますが、その前には「サンクス」というコンビニができましたが、たいへんに配慮されて、川越の町並みの雰囲気を壊さないように民間の方々もほんとうに苦労されてるようです。特に「サンクス」等のお話をうかがいますと、あれをつくるにあたっては、担当の方も非常に頭を悩ませたようなことだったろうと思うんですが、先日は英字新聞にまで紹介されていて、川越市の古い町並みの中にあるコンビニということで紹介されておりました。民間の方々も何とか町並みを保存するというようなことで努めておりますので、川越市といたしましては、ぜひともこのお祭り会館におきましては、民間建物の先導的役割を担うものとして建築を進めていただきたいと思います。あまりふさわしくないようなものをつくってしまうと、市があのくらいでいいんだから、うちもこのくらいでいいのかなというふうなことになってまいりますので、市がある程度一定のもので、市はこれだけやったんだと、だからみなさんも協力してくれよというんであれば、市がそこまでやったんだからいたしかたないかなと、うちも努力しようというのがあるんですが、市があまり基準を下げてしまうと、うちもということになってしまうと、あの町並みの保存がこの先心配になりますので、ぜひともお祭り会館におきましては見本となるような建物を今後おつくりいただきたいということを強く要望を申しあげておきます。以上です。 14 ◯吉敷 賢議長 倉嶋美恵子議員。   (倉嶋美恵子議員登壇) 15 ◯倉嶋美恵子議員 通告の二項目について一般質問させていただきます。今回、私は安心して住み続けられるまちづくり、環境にしぼって通告させていただきました。その一つが川越市の環境基本計画、そして関連でごみ問題についてでございます。川越市は、先ほど三選出馬の市長さんのお話の中にもございましたけれども、環境に関する取り組みについてはたいへん他市に先んじた先進的な取り組みをしているということを私も住む者として誇りに思っております。その川越市の環境基本計画でございますけれども、これは溯りますと、全国的な環境の視点というものは、三十年ほど前になりますカドミウムであったり、窒素であったり、公害問題という形で私たち人間のからだに直接異変をもたらした、あるいは危害をもたらしたことに発して、企業から発する物質が私たちの環境に悪い影響を与えているということで、一九七〇年に公害国会というものが行われました。その翌年、環境庁が設置され、その翌年七二年には自然環境保全法というものが制定されました。その二十年後に、世界的な環境の問題について百八十カ国、約百名の各国の首脳が出席しました、ブラジルのリオデジャネイロで開催されました地球サミットが行われました。残念ながら当時の日本の総理でありました宮沢総理はこの会議に日本の代表として出席することができなかったわけでございますけれども、このときに定められました持続可能な社会の発展をめざす環境政策のあり方、その一つに実行計画としてアジェンダ96というものが定められました。これは各自治体がローカル・アジェンダという形で、それぞれの地域がこれからの環境保全についてどういう取り組みができるのかという行動計画を持ちましょうという目標を立てたという意味でたいへん意義のある、そして私たちの地域にも直接的に影響を与えた地球サミットであり、ローカル・アジェンダの提案であったと認識をしております。この九二年の地球サミットの影響もあり、翌年十一月、環境基本法というものが定められ、そしてその翌年に、国は環境基本計画というものを策定いたしました。私は今回質問させていただきます川越市の環境基本計画といいますのは、この九四年に定められました国の環境基本計画に沿う形で川越市が策定をしたものでございます。  まず初めに、川越市の環境基本計画の特徴についておたずねしたいと思います。そして、たいへん前向きに取り組んでおられるとは思いますけれども、懸案事項としてあげるものがあるとすればどういうものなのか、そして反対に、特に努力をしている、力を注いでいるということがあるとすればどのようなことかをまずおたずねをしたいと思います。  次の、ごみ問題については、やはり環境基本計画との関連で質問させていただくわけですけれども、この基本計画は幾つかの柱だてがございます。その中で私は今回生活環境関連というところでごみ問題について触れさせていただきます。まず最初に、全国平均よりも川越市のごみの排出は低い水準にあるということは理解をしておりますけれども、川越市のごみの現状はどのようになっているのか、そして新たに建設が予定されておりますこの件につきましては後ほどまた中心的に質問される先輩議員もおられますので、私は直接には触れませんけれども、新清掃センターとのからみもございまして、燃焼、燃やすごみを極力減らすことを考えておられると思いますが、減量、リサイクルの目標についてお考えがどのような形で進められているのか、一回目は以上の質問とさせていただきます。   (高梨耕治環境部長登壇) 16 ◯高梨耕治環境部長 御答弁申しあげます。川越市の環境基本計画の特徴ということでございますが、策定過程におきまして市民参加による望ましい環境像が基本理念となっております。策定後の振興管理と推進体制につきましては年次報告書を作成いたしまして、広く市民に公表、周知を行うものであります。また市民のみなさまから意見、提案をいただきまして基本計画に反映させております。議員さん御指摘のように、地域の中で地球環境に対して何ができるか、どのような各主体の具体的な構造計画、ローカル・アジェンダ96でございますが、本計画にも含んでおりまして、数値目標を定め、実施してゆくというものでございます。これらが特徴にあげられます。また本年八月には川越環境ネットも設立されまして、市民、民間団体、事業者、行政がパートナーシップを形成し、望ましい川越市の環境の実現に向けて努力しているところでございます。  次に、懸案事項はあるかというおたずねでございます。大気の状況からお話し申しあげます。ここ五年間の市内の大気の状況につきましては、一般環境測定局において、二酸化硫黄、二酸化窒素はすべての測定局で環境基準を達成していますが、光化学オキシダントと浮遊粒子状物質SPMは環境基準を達成できず、達成割合は五〇%となっております。自動車排気ガス測定局におきましては、一酸化炭素・COでございます。環境基準は達成いたしましたが、二酸化窒素、浮遊物粒子状物質SPMですが、これは環境基準を達成できておりません。以上のように川越市におきましても大気の状況は依然きびしい状況にあります。  次に、水質の状況でございます。地下水調査において環境基準に定められている二十三項目について概況調査をしておりますが、有機塩素系化合物二項目、これはトリクロロエチレン、テトロクロロエチレンについて基準値を超過している区域が数カ所あります。また公共用水域、これは河川でございますが、この調査といたしましては、主に水の汚れを表す生活環境項目と健康項目について調査を実施しておりますが、生活環境項目のペーハー、BOD、大腸菌群数が環境基準を超過している状況にあります。なお健康項目二十三項目におきましては測定個所すべて環境基準を満足しております。  次に、大気の状況でございますが、大気の問題点につきましては、埼玉県近隣自治体と協力して対応してゆきたいと考えております。特に自動車排ガスの汚染が深刻なことから、埼玉県では自動車排ガス検討会であります、埼玉県自動車交通公害対策推進協議会や自動車大気汚染対策懇話会を組織しております。川越市といたしましても行政として何ができるか、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。また埼玉県では公害防止条例の改正を現在検討しております。平成十七年度には、埼玉県全測定局におきまして、環境基準を満足させるべく規制の強化等を検討しております。川越市といたしましても条例改正の検討会に参加し、意見を述べてゆきたいと考えております。  次に、地下水の汚染状況でございます。現在のところ汚染濃度が著しく高くないこと及び汚染原因者が特定できないこと、また浄化費用が高額である等の理由から現在のところでは浄化対策は実施しておらず、モニタリング調査を実施して推移を見守ることとしております。また生活環境項目の対策としましては、公共下水道の整備、合併浄化槽の推進、農業集落排水施設の設置、啓発活動の実施等、全庁的な取り組みにより、かなり改善されてきております。  次に、川越市のごみの減量はどのようにやっているかというおたずねでございます。川越市のごみの排出状況につきましては、平成六年度をピークに減少傾向にありました。これは平成七年度にごみの減量、リサイクルを推進させるために大幅に増えたごみ対策としまして、半透明ごみ袋収集モデル事業や、紙類の分別収集エリアの拡大、さらにペットボトルの分別収集などの施策を実施しました結果、六年度と比較をしまして四千四百九トン減り、十万九千三百十七トンになりました。これは一人一日あたりとしますと九百三十二グラムとなります。平成八年度はさらに減量、リサイクルを図るために、半透明ごみ袋による収集や紙類の収集を全市展開いたしました。また広報や出前説明などを行なった結果、七年度と比較して五千八百三十二トン減りました。九年度には、それまでの施策が定着して、八年度に比較して二百六十三トン、わずかながらの増加に止まることができました。しかしながら平成十年度は前年度と比較しまして四千六百七十八トンの増加となっております。この増加の原因でございますが、ダイオキシン類の関係が考えられます。小型焼却炉等の使用の自粛など、プラスチック類、草木類、紙類のごみが増加をいたしました。平成十一年度は前年度に比較しまして百二十トン増加しております。これは厨芥類が減少いたしまして紙類、プラスチック類が増加しております。不燃ごみが一万二千百八十二トン、残りは粗大ごみでございます。また一人一日あたりにしますと九百七グラムとなります。  燃やすものを極力減らすことを考えていると思うが、減量、リサイクルの目標についてはどのように考えているかとのおたずねでございます。川越市のごみ処理につきましては、川越市一般廃棄物処理基本計画がございます。これは平成二十二年度を目標年次にいたしまして平成八年度に策定されました。おおむね五年前に見直すということになっております。今年度見直しをしております。そして現在、川越市廃棄物減量等推進審議会で御審議いただいているところでございます。この答申をいただきまして最終的な見直しを行うわけでございますが、ごみ処理の基本的な考え方といたしまして国の環境基本計画、さらに循環型社会形成推進基本法の理念を踏まえながら、まず廃棄物の抑制に努め、資源を有効に活用するリサイクルを促進し、循環的な利用が行われないものを適正に処分し、環境への負荷をできるかぎり逓減してゆく考えでおります。このような基本的な考えのもとに循環型社会の構築をめざしてまいります。具体的には減量リサイクルの目標といたしまして、平成十八年度までに可燃ごみ一万四千五百六十トンの減量を目標としております。  次に、目標を達成するための施策とプロセスはどのように考えているかというおたずねがございました。ごみの減量化を図ってゆくためには、ごみの発生量を抑制することが最も大切と考えております。そのため、ごみの排出抑制策といたしまして、集団回収事業の促進、これは十三年度までに一千二百トンの回収量の増加、また現在も実施しております生ごみ処理機購入費補助事業を継続して、平成十四年度に三百二十トン、さらに事業系ごみを減量化、資源化で平成十五年までに二千四百トンの排出制御を行なってゆきたいと考えております。以上でございます。   (倉嶋美恵子議員登壇) 17 ◯倉嶋美恵子議員 川越市の環境基本計画の進んでいる点と申しますのは、国の環境基本計画の策定したマニュアルどおりに計画を策定したのではなくて、そこに、先に申しあげました国際行動計画として目標を立てましたローカル・アジェンダを含んでいるという点でたいへん特徴のある進んだ計画であるというふうに理解をしております。そしていま御答弁がありましたように何項目かについては目標が達成できていない、この計画自体が平成十七年を最終目標としておりますので、途中経過として達成できていないというのは理解をいたしますけれども、それでは現状で平成十七年までにそれが達成できる状況にあるのかどうかという見通しでゆきますとかなりむずかしい項目が多いというふうに理解をしております。  その達成ができない主たる原因は何であるのかということと、それから行政が取り組む環境という視点で、川越市は先ごろISOの一四〇〇一を取得しているわけですけれども、川越市の庁舎の中での環境への取り組みというものはISOの取得とも関連をいたしまして、目標の立て方、その実行の監査、そして報告、見直し、そして新たな目標を立てるというシステムが今年度からたぶん適用されて、かなりきびしく率先した実行計画を行政としてはみずからに対しては行なっているというところで、川越市役所庁舎の中での環境への取り組みはたいへん進むであろうということは想定されます。けれども一方、それではこの環境基本計画そのものを川越市全体として達成するというところについてどうであるかを考えますと、一つは、事業系から出されるさまざまな課題についての対応策が見えてこないというところが、たいへん一つの大きな課題になっているのではないかと思います。この経済活動に対して、環境という足かせをすることが活力をそぐのではないかという考え方が一方にあるというのも原因ではないかと思います。  私は、先ほどもちょっと触れられましたけれども、生涯学習の一環として推進されております川越市のシティー・カレッジをたいへん自分の情報を得たり、新しい方向性を模索する場として重要に思いながら参加をさせていただいております。その中で、前期の講座のプログラムが地域経済という項目でございました。その項目の一つに、環境について、環境と地域経済を考えるプログラムがございましたけれども、そのときに出されました資料が、この「環境倒産」というテキストでございました。この講座の講師の方は、読みますと、環境というのは国際的な流れとしてたいへん重要視されてきている、環境と産業構造の変革が重なり合うその部分で将来を見誤ると、倒産に直結はしないけれども、結果として企業は危機的な状況になることもあり得るということを、この環境倒産という書籍の中でさまざまな項目から、環境と経済活動という面での問題提起をされております。  反対から見ますと、環境という問題について、アメリカのマスキン法という排気ガス規制をたいへんきつく、きびしくした法律がございましたけれども、このマスキン法に対して、日本の自動車企業がその基準をクリアしたことによってアメリカ大陸への自動車産業の大いなる進出を果たしたという側面を考えますと、環境と企業、経済活動のあり方ということについては大きな整理が必要であり、企業はそこをすでに意識をしながら、企業それぞれのISOの関連を考え、準備をしている段階ではあると思いますけれども、そういう視点で川越市の全域にわたる環境の水準を上げてゆく、川越市内で事業活動をするみなさんに対して、どういう形で御協力をいただくのかということを考えますと、このシティー・カレッジで出された問題提起というのがたいへん時にかなっていたということを私は、平成十二年度版の環境白書でございますけれども、この環境基本計画を策定し、五年が経過した。国はそのためにこの基本計画の見直しを現在行なっております。その見直しの基本的な柱だてになるのが予防の原則、汚染者負担の原則、リスク論、環境効率性ということで、経済活動に対しても何らかの枠をはめてゆく、努力を求めてゆくという方向になっております。  そういう意味で言いますと、具体的な各自治体の取り組みの中で、すでに条例という形でそれぞれの地域の事業に対して情報の開示を求めたり、あるいはその生産する製品と環境との関連についての活動にかかわる情報を公開することを求めるような条例もできております。私はそのことを考えますと、この環境基本計画、川越市の環境基本計画の中にはいろいろと策定までの間には議論があったようでございますけれども、一つの結論としては、川越市でも環境保全条例を制定するということが目標になっております。ぜひこの条例の制定を速めていただきたい、そしてこの条例の中に川越市の個々人の私たち住民が取り組む努力目標とともに、事業者への取り組みについても何らかの方策を講じられるような、新しい方向性を盛り込んだ条例であることを期待をしながら、ぜひとも環境保全条例の制定に向けて前向きな取り組みを御検討いただきたい、そういうお考えがあるかどうかをおたずねをしたいと思います。  そして、もう一つは、ごみの減量化、これはこの基本計画の中にも減量化についての取り組みが書かれているわけでございますけれども、具体的に平成十八年までに一万四千五百六十トンのごみの減量をしますと、その減量することを前提に、新しい清掃センターは三百トンの処理能力という規模でスタートさせたいという方向性を出しているわけでございますけれども、私はこの清掃センターの建設予定地の住民でございますので、この新清掃センターの建設にあたって、ごみの減量化をぜひ達成をしていただきたいということと同時に、周辺の環境に負荷をかけない方策をお考えであるとしたら、それはどのようなものであるかをおたずねをして、二回目とさせていただきます。   (高梨耕治環境部長登壇) 18 ◯高梨耕治環境部長 二回目に御答弁申しあげます。環境保全条例の制定についてというおたずねでございます。平成十年三月に策定いたしました川越市環境基本計画の基本的な考えにおきましても、環境保全条例の制定検討が含まれております。川越市におきましては平成十五年四月の、中核市への移行に伴いまして諸権限の上級機関からの権限委譲に伴いまして、環境保全条例等の制定は必要になってくると思われます。今後の川越市のよりよい環境実現のため、環境部といたしましても重要な課題として認識しております。  続きまして、新清掃センター周辺環境に負荷をかけない方策を考えているかというおたずねでございました。新清掃センター建設におきましては、焼却時に発生するダイオキシン類の有害化学物質の排出総量を最小限とすることを求められております。新清掃センター建設に伴います生活環境影響調査等に対する提言書の中にも生活環境を守る技術として、ダイオキシン類及びその他有害化学物質の対策が万全なものを評価するとしております。現在行われております生活環境影響調査等においても、大気におきましては二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、一酸化炭素、塩化水素、水銀、ダイオキシン類、環境放射線量等の調査を実施しています。また水質におきましては、その他の物質といたしましてカドミウム、シアン、融化燐、鉛、六価クロム、ヒ素、PCB等の調査を実施しております。また土壌においては重金属等十四項目、揮発性有機化合物十一項目、ダイオキシンにつきましては二十八件の調査を実施しております。いずれにいたしましても生活環境を守れる率であり、ダイオキシン類及びその他の有害物質の対策は万全であり、排出される割合が可能な限り低い処理施設の建設を目標としております。以上でございます。   (倉嶋美恵子議員登壇) 19 ◯倉嶋美恵子議員 ただいまの御答弁で、中核市への移行に伴い権限委譲があると、その中で川越市は環境に関する条例は必須のものであると、たいへん私は期待を申しあげたいと思います。これまで、先に申しあげましたように、具体的に見えるからだの異常ですとか、そういう形の公害といわれるものは影をひそめてまいりましたけれども、新たな課題として、より生命力の弱いもの、つまり生殖機能を初めとして、さまざまなメッセージが発せられております。この世の中にすでに存在することすらできなくなる生物、植物もいるわけでございますから、それが私たちに何の影響もないということは決して言えないと思います。このことについて、ぜひとも最低でもと申しますか、まず第一段階は、川越市がつくった環境基本計画がしっかりと達成される水準であること、そのために市内のあらゆる分野からの御協力がいただけるようなうな、そういう手立てを講じられる条例であることを強く望みたいと思います。  それと、ごみの減量化につきましては、これは新しく産業廃棄物に入るそうでございますけれども、建設廃棄物の再資源化、あるいは食品循環資源の再利用ということで、これまでにない取り組みが法的な位置づけ規制を受けることになってまいります。その積み重ねの中で、平成二十二年度までには、平成八年度の排出ごみの量の半分に削減したいという目標を出しているわけでございますけれども、かなりきびしい削減努力であるということを考えながら、だけれどもそれは達成しなければならないものであるということを肝に銘じながら、私もこの課題については、今後も努力をしてゆきたいと思いますけれども、これは要望でございますけれども、「新清掃センターだより」というものを、いま発行していただいておりますけれども、これは該当地域にしか回覧をされていないのではないかと思います。新しい清掃センターがどういうものであるか、あるいはごみゼロ社会をめざしてという回覧も回されておりますけれども、ごみの減量化を進めるということが、最終的にはその清掃センターから発せられる、いいことばかりではないわけで、かなりの努力をしても周辺には何らかの影響があるということを考えますと、極力その影響を抑えるということで市民が一丸となって取り組める、取り組まなければならないという意識啓発のためにも、ぜひこの「新清掃センターだより」は市内全域の回覧をお願いしたいと思います。以上で私の一般質問を終わらせていただきます。 20 ◯吉敷 賢議長 暫時休憩いたします。    午前十一時四十八分 休憩   ─────────────────────────────────── △会議中における退席議員  午前十時三十八分   石 川 良三郎 議員   ─────────────────────────────────── △休憩中における退席議員             渋 谷   実 議員   ─────────────────────────────────── △休憩中における出席議員             佐 藤 恵 士 議員             石 川 良三郎 議員   ───────────────────────────────────
       午後一時〇分 再開 21 ◯吉敷 賢議長 休憩前に引き続き会議を開きます。  岩崎哲也議員。   (岩崎哲也議員登壇) 22 ◯岩崎哲也議員 議長の発言の許可をいただきました。冒頭、本日、市長より三選出馬への力強い表明がなされました。さらに市民の声に耳を傾けていただくと共に、やはり市民のためには未来を見越した施策ということで、先進的な取り組みをぜひ積極的に取り入れていただければなというふうに思っております。また大きな期待をさせていただきたいと思います。  通告を二点させていただきました。一点目が、特色ある学校づくりということであります。二点目が深夜花火などを規制する迷惑行為の防止条例につきまして、二点今回一般質問に取り上げさせていただきました。まず、特色ある学校づくりでありますけれども、教育改革、学校改革ということでいま日本の国の中で大きな嵐が吹き荒れようとしております。文部省におきましても中央教育審議会の答申等を受けまして、ことしの四月の一日付で学校教育法施行規則の改正が行われたわけであります。この改正によりまして、これはある新聞の社説に書いてあったことなんですけれども、三十五人学級の小学校の教壇に中学校の先生が立ったり、地域のいろいろな一芸教師のみなさん、こういうみなさんが教壇に立ったり、また企業の技術者なんかが得意な分野、たとえば品質管理ですとか、たとえばいろいろな技術的な講義ですとか、そういうものに先生として教壇に立って児童・生徒に授業を行う、こんなことができるようになるんじゃないか。それ以外にも民間出身の校長先生、こういう校長先生が自分が学校をどう運営してゆくんだということに対して、PTAのみなさんですとか地域の代表のみなさん、いわゆる学校の経営方針をそういうみなさんと一緒に議論を行う、こういうこともできるようになる、このように書いてありました。こんなユニークな特色ある学校が実現できるような規則改正であると私は考えているわけです。  私自身でいろいろと考えてみますと、これはイメージで申しわけないんですが、たとえば地域に開かれた学校ということで、いままでイベントは学校は学校、地域は地域、この秋にもたとえば運動会なんかは地域の運動会、そして学校の運動会、別々にやっているわけであります。そういう学校のイベントと地域のイベントとが相互乗り入れする、こういうこともできるようになるんじゃないか。また地域のみなさんと学校との連携によって子供たちを地域と一緒になって育ててゆく、こういうこともできるようになるんじゃないかと思っております。また学校を経営という感覚で見た独自の教育方針を学校ごとに打ち出していけるのではないか。たとえばあいさつ、身だしなみ、こういうものをさらに強く進めることができるんでしょうし、文武両道、それ以外にも部活動の育成ですとか、防災や危機管理という観点でのいろんな知恵、技術の修得、それ以外にも職業観の育成、そういうものもできるんじゃないかと思います。  施設整備という観点では、いままではおうかがいを立てて、そして予算化を待って、そして施設を整備してゆく、結局後回し後回しになってしまっているというのが現状だと思うんですけれども、生徒主導で、たとえば地域のそういう技術者のみなさんを呼んで、手づくりでいろいろな施設をつくりあげてゆく、そんなこともできるんじゃないかなというふうに考えております。質問でありますけれども、特色ある学校づくりに向けて、各学校が現在どのような取り組みを行なっているのか、この点について一点目にお聞かせいただきたいと思います。  あわせて、この特色ある学校ということを進めてゆきますと、隣同士の小学校同士で微妙に差が出てくることになります。そういう学校ごとの、うちはこっちが得意だけど隣の学校は別な観点で進んでいる、こういう各々の学校ごとの差というものが必ず生じてまいります。この差の発生につきまして教育委員会としてどのようにとらえているのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。  続いて学校評議員制度について質問を行います。今回の規則改正で設置者の定めるところにより、また学校や地域の実情に応じて学校評議員を置くことができる、このように記述をされております。川越市ではすべての学校にこの学校評議員を置くということでいま進んでいるというふうに認識しておりますけれども、学校評議員制度の概要、そして今後の運営につきましてお聞かせいただきたいと思います。制度の概要、全体でどのくらいの人数になっているのか。また一校あたりどのようになっているのか。そしてどのようなみなさんにこの学校評議員を委嘱をされたのか。そして今後の運営について等々、それらについてお聞かせをいただきたいと思います。  すでにテストケースで、全国の学校でこの学校評議員制度を取り入れて評議員会を開催している学校が幾つかあります。それらの学校からいろいろな報告なんかも出てきております。たとえばその議論の中では顧客満足度、こういう言葉が出てきたり、先生をもっと民間企業に出して実習をしてもらったほうがいいとか、児童・生徒をさらに地域の活動に、ボランティア活動ですとかいろんなものがあると思うんですけれども、それらの活動に参加をさせるべきだと。またあいさつ運動なんかもありますけれども、逆に大人のほうから声かけ運動ということで大人のほうから子供たちに声をかけてゆくべきだ、いろんな提言が出ているようであります。  すでに児童・生徒の地域活動ということで実行している学校もあるようであります。たとえば保育園で中学校の生徒が赤ちゃんのおしめ替えをした、あらためて感動した、こういうふうなお話も出てきております。いま、たいへん少子化で一人っ子も増えております。自分よりも年の小さなそういう子供たちに接する機会というのがなかなかない。そういう所で小さな子供たちに接するということでまた新たな感動ですとか、気持ちというものが生まれてくるのではないかなと思っています。おそば屋さんで接客を学んだ、酔っ払いにからまれて困りました、こういう感想もあるようであります。通常できないことを経験することでやはり貴重な体験ができるんじゃないかなと思っております。  声かけ運動ということでは、いままではワイワイガヤガヤたむろしている子供たちに頭ごなしで「オイ、コラ」ということでやっていたけれども、大人のほうからあいさつから始めたら、いつの間にか子供たちから逆にあいさつが先に来るようになった、こういう事例も出てきているようであります。  学校評議員会ということで、特色ある学校づくりというのが一つの大きな目玉になっていると思うんですけれども、どのように学校評議員会を活用してゆくのか、この点についてもお答えをお願いいたします。  続きまして二点目の、深夜花火などを規制する迷惑行為防止条例につきまして質問をさせていただきます。先日、深夜に打ち上げられる花火、何とかならないか、このような相談を受けました。流星ですとか笛ロケットというのがいま売られております。こんな打ち上げ花火、特に音のする打ち上げ花火を一時、二時までやっている。それ以外にも当然子供たち、若い人たちが集まってやっておりますので、ワイワイガヤガヤ夜中までうるさい、こんなお話であります。  私の住んでいる地域は御伊勢塚公園ですとか水鳥の里ですとか小畔川、こういう所がたくさんありまして、場所的にも花火の盛んな場所であります。たしかに夜中の一時、二時までパーンという音が聞こえたり、そういう事が何度かありました。私も子供と花火をこれらの公園なんかに行って楽しむんですけれども、行くたびに結果としてゴミを山ほど持って帰ってくる、こういう実態であります。花火の残骸がたくさん夜になると散らばっているんですけれども、残念ながらやったらやりっ放し、真夏の夜の夢ということでポッと明るく光って終わってしまう。最近の若い人たちはそんなことで、自分さえよければということでそれらの残骸をすべて置いていってしまう、たいへん残念なことであります。  また、入間川沿いの市民の方からこんな話も聞きました。入間川の公園で花火をやっているのはいいんだけれども、やはり深夜まで打ち上げ花火をやっていたり、土手の上から住宅街のほうに向かって流星といういわゆる飛ぶ花火ですね。それをする人がいる。うちの屋根を見ると一ぱい流星の残骸があるんですよ。こんな話も聞かされました。  苦情ということで迷惑行為、これらについて、いろいろなものがあると思うんですけれども、たとえばいまの深夜花火、それから暴走族の騒音、それから動物に関する苦情、迷惑看板等々いろいろあると思います。市民が迷惑を受けているというふうに感じて、そして市のほうに打ち上げてくる、こんな苦情がどのくらいあるのか、まず初めにお聞かせをいただきたいと思います。  そして苦情の中で、国、県、それから川越市独自でもいろいろな条例を定めて規制をしております。これらの条例等で規制をされている迷惑行為というのはもうすでにあると思います。これらはどんなものがあるのか。そして法律ですとか条例の対象外となっている、市が対応に苦慮している苦情、これらにはどのようなものがあるのか、この点についてもあわせてお聞かせをいただきたいと思います。そして規制されていない迷惑行為について、川越市としてどのように対応しているのか。たとえば青少年指導員の方、補導員の方がいらっしゃると思うんですけれども、こういう方はほんとうにたいへんな思いをされていると思います。これらの迷惑行為についてどのように指導をしているのか、この点についてもあわせてお聞かせいただきたいと思います。  もう一点、迷惑駐車というのがあります。迷惑駐輪というのがあります。埼玉県でも総合的な駐輪、駐車対策ということで現在取り組みを進めております。この中に各市町村ごとで放置自転車の規制条例ですとか違法駐車の防止条例、こういうものを定めなさい、定めてもらおう、それを定めることによってこの迷惑駐車、迷惑駐輪を一掃していこう、こういう施策が展開をされております。川越市においてこの迷惑駐車、迷惑駐輪はもうすでに条例化されていると思うんですけれども、条例の制定につきましてどんな状況なのか、この点につきましてお答えをいただきたいと思います。以上一回目とします。   (新井周平学校教育部長登壇) 23 ◯新井周平学校教育部長 それでは、特色ある学校づくりについてお答えを申しあげます。初めに現在の学校における特色ある学校づくりの状況についてでございますが、義務教育における、特に公立の小・中学校におけます特色ある学校づくりと、高等学校等にかかわります特色ある学校づくりとはおのずから異なるものがあるというふうに考えておりますが、市内小・中学校におきましては、現行の学習指導要領を踏まえまして、児童・生徒や地域の実態に基づきまして開かれた学校づくりを目指して、地域の教育力を生かしながら創意工夫をしている状況でございます。教育委員会といたしましては、小・中学校の特色ある学校づくりにつきましては、学校の規模や地域等の諸条件を十分に勘案いたしまして、それに基づいた学校教育目標を設定し、その目標の実現に取り組み、その結果として着実な成果を上げている学校を特色ある学校というふうに受け止めているところでございます。  また、平成十四年度からの新しい学習指導要領におきましては、各学校が創意工夫を生かした特色ある教育が展開できますよう、総合的な学習の時間の新設や柔軟な時間割の編成、中学校での選択教科の種類の拡大など、これまで以上に各学校の自由度が拡大をされるところになっております。したがいましてこれまで各学校が地道に取り組んできました、学習指導や生徒指導といった教育実践の工夫継続と組み合わせることによりまして、子供の実態に一そう即した、個性を生かした教育が展開できるものと期待をしているところでございます。  また、特色ある学校の推進にあたって差異が生じてくるのではないかという御質問でございますが、教育委員会といたしましては、特色ある学校づくりは今後の学校としては必要というふうに考えているところでございますので、教育活動の質の格差につながらないように各学校での取り組みを見届けながら、指導、支援してまいりたいというふうに考えているところでございます。  次に、学校評議員制度の概要と運営等についてでございますが、学校評議員制度は議員さんからもお話がありましたとおり、保護者や地域の方々の意見を幅広く校長が聞き、地域や社会に開かれた学校づくりを一そう推進し、学校が家庭や地域と連携しながら特色ある教育活動を展開するためのものでございます。総人数につきましては、本年七月に委嘱いたしましたが、二百八十七名でございました。三十五名の方が複数の学校を重複しておりますので、実人数につきましては二百五十二名でございます。また各学校では三名から六名を委嘱するような制度になっておりますので、その範囲内で各学校の実態に応じて委嘱をしたところでございます。  学校評議員制度は本来、校長の求めに応じまして学校評議員がみずからの責任において意見を校長に述べていただくものでございますので、回数等については制限がございません。しかしながら学校評議員がお互いに意見交換を行うことが学校評議員制度の目的に有効なことも考えられますことから、学期に一回は学校評議員会議を開催できるようにしたところでございます。現在まだ委嘱をした段階でございまして、各学校がこの学校評議員からどのような意見を聴取しているのかどうか、まだ把握をしていない状況でございますが、学校評議員になられている方につきましてはPTAの関係者が一番多く、二九・三%、続きまして児童福祉関係者が二三・三%、自治会関係者が一五・七%、青少年団体関係者が一二・五%、このような状況になっております。以上でございます。   (高梨耕治環境部長登壇) 24 ◯高梨耕治環境部長 表題二の所管部分につきまして御答弁を申しあげます。まず一点目でございます。苦情等の件数というおたずねでございます。迷惑行為は市民が健康で文化的な生活を営むことができる良好な環境を害される行為であり、騒音や日照権、電波障害、イヌ、ネコ等のペット類、樹木や雑草、害虫など、その原因は多岐にわたります。たとえば空き地への雑草が繁茂しまして管理不良の状態になると、冬の火災の発生や不法投棄の原因となりますが、この雑草取り、刈り取りに関する苦情は平成十一年度で百一件ございました。  また、害虫に関するもののうちハチについて申しあげますと、本年度は現在までに百十七件ありまして、このうちスズメバチに関するものは六十二件であります。その他、ヤスデやヘビ、ハト、コウモリ、ムクドリなどの動物に関する苦情や問い合わせがありますが、これらにつきましては正確な件数はつかんでおりません。  また、ストーカー行為なり深夜花火、暴走族、コンビニなどの夜間騒音等につきましては苦情は寄せられておりません。  次に、国の法律や県条例、市条例などで規制されている迷惑行為はというおたずねでございます。イヌの正しい飼い方や糞の処理につきましては、埼玉県動物の保護及び管理に関する条例、ポイ捨てなどは軽犯罪法や川越市廃棄物処理及び再生利用に関する条例、放置自転車につきましては川越市自転車放置防止条例、また雑草の繁茂につきましては川越市空き地の環境保全に関する条例で規制、指導しております。また大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭など公害に関するものにつきましては、それぞれ大気汚染防止法、水質汚濁防止法、騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法などで規制、指導しております。  次に、法律や条例の対象外で市が困っている苦情はどんなものかというおたずねでございます。これにつきましては、法律や条例で規制、指導ができるものにつきましては件数を把握しておりますが、コウモリやハト、ヘビ等の動物が家屋内に侵入するといったような自然環境によるもの、イヌやネコなどのペット類の糞の処置など、飼い主のモラルやマナーに起因するものなどがございます。また隣地の樹木に関する苦情などもございます。以上でございます。   (戸口元夫健康福祉部長登壇) 25 ◯戸口元夫健康福祉部長 規制されていない迷惑行為への指導に関しまして、少年補導員などはどのように指導しているかという御質問でございますが、少年補導員からは街頭補導のときなどに、夜間、コンビニエンスストアなどに未成年と思われる青少年が集まっている状況をしばしば見かけるという話は聞いております。そうした場合、早く帰宅するように促したり、またその際、喫煙、飲酒等の問題行動を見かけたときには、補導の対象として指導したりしております。本市におきましては警察等の協力を得ながら補導活動を実施し、さらに青少年を育てる市民会議等の組織の活動を通しまして、青少年の健全育成に努めておるところでございます。それらの活動の中で一定の効果は期待できるものと考えておりますが、このことだけですべての問題が解決するところまでには至っていないというのが現状であると認識いたしております。以上でございます。   (仲 清明政策企画部長登壇) 26 ◯仲 清明政策企画部長 放置自転車規制条例と違法駐車防止条例について川越市の取り組みについてお答えいたします。  放置自転車規制の条例につきましては、昭和六十二年三月二十八日に川越市自転車放置防止条例を制定しております。次に違法駐車防止条例につきましては現在制定しておりません。県内他市の状況でございますが、与野、志木、新座、大宮、川口、戸田市の六市におきまして違法駐車防止条例が制定されております。  この内容につきましては、重点地域内の道路において交通渋滞が著しい曜日や時間帯を選んで、交通指導員やガードマン等の違法駐車防止指導員が違法駐車をしようとしている者、または現に違法駐車をしている者に対して、駐車抑止等の指導及び駐車場案内を実施しているとのことでございます。本市といたしましては、本年度中に国の緊急地域雇用特別交付金制度により、違法駐車防止対策等の事業を実施する予定でございます。この事業の経過及び結果を踏まえまして今後検討を進めてまいりたいと考えております。   (岩崎哲也議員登壇) 27 ◯岩崎哲也議員 それぞれお答えをいただきました。まず、特色ある学校づくりに向けてでありますけれども、差異は特に質の格差につながらなければいいというお答えでありますし、また学校評議員制度ということで、川越市においてはまだまだこれからの取り組みであろうというふうに思うわけであります。  特色ある学校づくりを推進するにあたって、やはりこれから学校評議員のみなさんからもいろいろな意見が出てくるでしょうし、PTAのみなさんもいろんなことを考えております。それ以外にも地域の自治会のみなさんもいろいろと考えるところがあろうかと思います。いろんな活動、そして取り組みということで、これからさらに子供たちと地域とが一体となった活動が進んでくるかと思うんですが、知恵を使ってこれらの活動を進めることを、これが私は基本だと思っております。  しかしながら学校評議員会だけでなくていろんな所から上がってくるアイデア、このアイデアを何とかして実行するためにはそれなりの予算が当然必要になってくるわけであります。PTAにおいてもPTA会費の中の一部を積み立てて学校のいろんな行事のために使っていたり、いま現在でもそれなりに予算というものを組んでやっているわけであります。  いま、全国で特色ある教育に対する補助金というのがいろいろと出てきております。東京都の北区では体験学習実施のために四校で四百七十万円を今年度予算で予算化をしております。飯能市でもおまかせ予算ということで、地域ぐるみの学習環境の整備に一律七十万を支給をしているようであります。栃木市では児童・生徒会のボランティア活動に対して、いままで児童・生徒さわやか体験支援事業ということをやっておりました。これは一カ所あたり四万とか五万、多くても十万以内だということでありますけれども、これをさらに拡大して子供たちの夢に対して、夢を持った活動に対して補助をしていこうということで、一校三十万円で、今年度、二校分を予算化をして、小・中学生夢チャレンジ支援事業というものを進めているようであります。また、国でも学校新生プランの中でアイデア授業に対して教員が自由裁量で使えるそういう経費を盛り込もう、こんなことも検討しているようであります。頭と体を使って行動するということがやはり私は基本だと思うんですが、何をするにもお金がかかるというのが現実であります。  先ほども言いましたけれども、現時点ではPTAですとかいろいろな所の寄付、こういうものに頼らざるをえない、それが実態であります。学校が学校の独自の判断で使える、自由に、機能的に使える、やはりこういうお金を各学校ごとに設定してゆく必要があるのではないかと思います。  たとえば生徒会から、うちの学校ではこういうところがいまマイナスになっている、ぜひそれらを自分たちの力で改善したいんだ、そんな夢を提示してもらって、その夢に向けた補助金ですとかいろんな方法が考えられるか思います。また児童・生徒から見た現実的な課題解決、いろいろ聞いてはいるんですけれども、たとえばトイレの問題ですとか女子の更衣室の問題、いろんな問題があるようにも聞いております。これらの現実的な課題解決のために、各学校ごとにこれらの状況は違うと思うんですね。ですから機動的に使える予算、そういう資金を支給する制度なんかが検討できないものかどうか、この点についてお答えをいただきたいと思います。  続きまして、深夜花火などを規制する迷惑行為防止条例について二回目の質問をさせていただきます。迷惑行為というと最近ではストーカーですとか、ストーカーがその最たるものということで、新聞でもテレビでもいろんな所で取り上げられております。ストーカー行為ということでは、このストーカー行為などの規制に関する法律が五月に成立しまして、今年度十一月二十四日から施行がされる、このようにも聞いております。暴走族の防止という観点では道路交通法なりいろんなところで規制をしております。共同危険行為などの禁止、整備不良車両運転、騒音運転など、こういうことに対して規制をかけております。それから酔っ払いに対する防止の法律もあります。酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止などに関する法律、こういうものも国のほうでは制定をされております。  一方、県条例でもいろんな条例がありまして、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為の防止に関する条例、こんなものがありまして、いまではもう言葉がなくなってしまいましたけれども、ぐれん隊行為ですとか、それ以外にもいまもありますがダフ屋行為、不当な客引き行為、モーターボートなどによる危険行為、これが後から追加をされているようでありますけれども、そういうものに対して罰金、拘留、そしてあまりたび重なる場合には懲役刑、こういうものも含めて規定をされております。  それ以外の迷惑行為に対して、川越市もいろんな迷惑行為の苦情が入っているかと思います。そして川越市だけではなくて保健所ですとか警察署に川越市民が寄せている苦情というのもたくさんあると思うんですね。これらのものも含めてやはりあまりにもひどいケース、こういうものについては私はいろんな形で条例化をしていかなければいけないのではないかと思っております。各自治体で独自にいま条例化をしているケースがたくさんできております。動物の糞害に対してはポイ捨て防止とからめて規制している自治体もありますし、大型動物の飼育に関して規制している所もあります。ネコの飼い方まで規制をしている自治体もあるんですね。  それから、先ほどから言っている花火についてでありますけれども、明石市で環境の保全及び創造に関する基本条例というのを制定しまして、この深夜花火について禁止をしました。またあわせてポイ捨て条例みたいなものの中では、当然花火の燃えかすもそのポイ捨て禁止の一部になっております。江ノ島でも禁止をすると、これは藤沢市か鎌倉市か、資料をなくしてしまったものですからちょっと定かではないんですけれども、江ノ島海岸でもいま禁止の方向で動いているということであります。  川越市独自でも草刈り条例ですとか、先ほどから出ている条例がありますが、警察への相談、その他保健所や消費生活センター、川越市では生活情報センターでありますけれども、これらに対する迷惑行為の苦情というのもかなりあるんじゃないかと思います。これらについてぜひ川越市として私は総合的な迷惑防止条例、こういうものをつくっていかなければいけないというふうに思っておりますし、それがむずかしいのであれば個別の深夜花火を規制する条例ですとか動物の飼育の条例、そして私もまえにここの一般質問の場で取り上げさせていただきましたけれども、川越市独自の屋外広告物規制条例によって、またいまいわゆる捨て看板とか捨てビラ、張り出しビラですね。こういうものが増えてきております。こういうものをどこかで規制をしてゆかないと、なかなか撤去するにしても指導するにしても、条例なり法的根拠がないとむずかしい部分も実際に指導されている方はあろうかと思います。このような迷惑行為に対する市町村条例というものを、こういうものを川越市として定めるお考えがあるのかどうか、この点についてお聞かせをいただきたいと思います。以上二回目といたします。   (新井周平学校教育部長登壇) 28 ◯新井周平学校教育部長 御答弁を申しあげます。学校が自由に使えるお金の予算化についてでございますが、議員さんのほうから他市町村の状況についていろいろおうかがいをいたしました。これからの学校につきましてはより自主性、自立性を持って、校長のリーダーシップのもとに計画的、組織的、さらには機動的に運営されまして、児童・生徒の実態や地域の実情に応じた特色ある学校づくりを展開することが求められているというふうに考えているところでございます。  しかしながら補助金の新設につきましては、補助金制度が同一地方公共団体内での支出を想定しないといった性格、あるいは具体的な使途が明確にならないで一定の金額を予算化しておくということにつきましては、他の行政分野との整合性が求められることや、予算成立の手続きとして未確定の事業の見込額を議会の審議に付すことの不適切なこと、あるいは限られた財源でございますので、事業の実施にあたっては、その費用とその効果の視点から十分な検討が必要だというふうに考えております。  現在、教育委員会といたしまして学校の教育活動にかかわります予算といたしましては、学校へ均等に支出するもの、あるいは児童・生徒数の数に応じて支出するもの、さらには学校からの要請に応じて支出するものがございますが、特にいま学校からの要請に応じて支出するものといたしましては、特色ある学校づくりの基盤となる学校研究をするための支援のための財源措置や、特色ある学校づくりを直接支援する地域人材活用事業、あるいは校内での研修事業、さらには子供たちへ夢を与える講師の方への財源的なもの等を用意いたしまして、各学校における特色ある教育活動、特色ある学校づくりのための財源支援をしているところでありますが、まえに申しあげましたとおり今後につきましては地域、児童・生徒の要請や学校評議員、PTA、自治会等からの要請に応じまして、校長の権限内で特色ある教育活動が展開できるような、財政的な支援をするための検討をしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。   (高梨耕治環境部長登壇) 29 ◯高梨耕治環境部長 表題二につきまして御答弁申しあげます。川越市として総合的な迷惑行為防止条例や個別条例を制定する考えはあるかというおたずねでございますが、現在、川越市では川越市条例で迷惑行為の規制に関するものといたしましては、川越市空き地の環境保全に関する条例や川越市自転車放置防止条例等各々の条例があり、これらが適切に機能しております。イヌやネコなどのペット類の糞の放置や放出などは、モラルやマナーの低下に起因するものでございますが、すでに軽犯罪法や埼玉県動物保護及び管理に関する条例に規定されているところでございますから、これらを含めた、一括して規制する条例を制定することは慎重に検討せねばなりません。ポイ捨て条例からこれらの条例化につきましては問題点もかなりありますが、議員さんのお話の中にありました兵庫県明石市はじめ西宮市、和歌山県白浜町など、深夜花火を規制する条例を制定した市町村もございますので、十分に検討してまいりたいと考えております。以上でございます。   (岩崎哲也議員登壇) 30 ◯岩崎哲也議員 お答えをいただきました。特色ある学校づくりに向けて新たな補助金の制度はできないかということでおたずねしましたけれども、補助金についてはたいへんむずかしいというお答えであった中で、今後については校長先生の権限内で使えるような財源ができるかどうか検討してゆきたいと。要するにイエスなのかノーなのかわからないお答えをいただいたような気がするんでありますけれども、各学校においてはそれぞれ悩みもあろうかと思います。先生として困っていることもあるでしょうし、生徒・児童としてほんとうに困っていることもたくさんあります。  私は、これから学校の経営というものを考えたときには、校長先生の経営手腕をチェックするためにも、きつい言い方かもしれませんけれども、校長先生、じゃ、仮に二十万、少ないですけれども、自由に地域に開かれた学校、そして特色ある学校のために使ってくださいとポンと原資を渡すことによって、その資金を渡すことによって、校長先生自身も悩むと思います、何に使ったらいいんだろうかと。隣の学校はこのお金を何に使うのかな、そういうふうに悩んでいただくことが、各学校の経営というものに私はつながってくるのではないかな、勝手にこういうふうに思っているところであります。そうでなければ開かれた学校、学校の改革というのはなかなか進まないというふうに思っております。  先ほどもちょっと言いましたけれども、子供たちから見ていままだまだ様式トイレも少ない、和式トイレが多いという状況でありますし、実際にトイレが更衣室化している、こういう話も聞きます。  それから、地域の要望としては空き教室を何とか使えないんだろうか、学校の施設内をもっともっと活用させてくれと。PTAや自治会なんかからは地域の整備ということであいさつ運動の看板をつくる。看板をつくるにしても一枚千円とか千五百円、二千円するんですね。それからいま「子供一一〇番」ということで、地域と一緒になって子供たちを守ろうということが進んでいます。この「子供一一〇番」の家にしても、他の議員からも出てきておりますけれども、何かあったときにどうするんだ、看板をどうするんだ、こういうお金にも使えるわけであります。それ以外にもPTAや自治会と一緒になったイベントの推進、こういうものをするにしてもやはり何らかのお金が必要になってまいります。お金、お金と申しわけないんですけれども、地域から学校への期待というものはふくらんでおります。そういう意味にしても現実的な課題として各学校が自由に使える資金、予算というものをぜひ組み込んでいただければなというふうに思います。このことは強く要望をしておきたいと思います。  また、財政の方もたいへん市の財政ということでは苦労をされているかと思います。しかしながらたとえば各校十万なり二十万、五十万としても、川越市のすべての学校、県立高校は除きますけれども、すべての小・中学校、市立高校等々を含めて五十万としても三千万あれば、でかい金ですよ、三千万というのは。大きなお金ですけれども、三千万円あれば各学校がいろんなことができるんですね。これが逆に波及効果を考えれば、いまたしかに五十万あるから、机を何個か買って五十万で終わりましたと、こういう考え方ではなくて、学校内にビオトープをつくろうよ、外の業者さんに発注するんじゃなくて、子供たちが自分たちでクワを買いました、シャベルを買いました、水道管買いました、それで一生懸命泥だらけになってたとえばビオトープを子供たちがつくる。こういうことで私は各校にもし五十万出したとしても、五十万が十倍、二十倍になって私は返ってくると思うんですね。ぜひこんな機動的な予算の使い方を検討していただきたい、このように思っておりますので、要望だけさせていただきます。  そして、深夜花火などを規制する迷惑行為防止条例についてであります。条例化というのはやはりたいへんむずかしい部分があるんだなと思っております。本来であれば、議員のほうから条例をつくるべきだということで、この場で提案するくらいのことをやらなければいけないのかもしれません。モラルの問題ということで片付けてしまうのは私は簡単だと思います。私は基本的に法ですとか条例で規制するというのは嫌いであります。しかしながら実際に市民が困っている。そしていまテレビでも公共広告機構で宣伝しておりますが、日本の国の中でジコチュウという虫がたいへんたくさん繁殖しているようであります。このジコチュウという虫、なかなか駆除するのはたいへんなようであります。教育にも期待したいですし、自己浄化作用ということにも期待したいと思いますけれども、実際にこういう迷惑行為を取り締まったり、指導している最先端のみなさんのことを考えますと、何らかの形で規制をかけてゆくというのは私は必要なことである、このように認識をしております。ぜひ今後これらの迷惑防止に関する条例をつくってゆくことにつきまして積極的に進めていただきたい、このことだけを申しあげまして私の一般質問を終わらせていただきます。 31 ◯吉敷 賢議長 加藤 昇議員。   (加藤 昇議員登壇) 32 ◯加藤 昇議員 ────────────────────────────  ───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────  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────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── 40 ◯吉敷 賢議長 高橋康博議員。   (高橋康博議員登壇) 41 ◯高橋康博議員 かなりハイペースで一般質問が進んでいるようでありますので、ローギアに入れないように質問を続けてゆきたいと思います。通告しております、雨水対策と節水についておたずねをさせていただきます。  ほんとうにきのうの雨にはまいりました。明け方からだいぶひどくなりましたけれども、私の近所も御多分に漏れず雨がたいへんひどい所でして、七時まえだったでしょうか、外に出ますと、私の家の前にクランクで抜ける道があるんですけれども、そこがもう長靴がもぐるような状況になっています。そのあと私の町内を回りますとやっぱり三、四カ所同様な状況があるんですね。そのあと、南文化会館のほうに下がってゆく形になるんですが、下がってゆきますともうそこは車のタイヤが埋まるような状態です。あわせてその先もそういう状況になっているんですね。ほんとうにこの雨水対策というのは川越市政にとって大きな課題になってきたと思います。あわせてその後、寺尾のほうを回りますと、今後調節池が予定されている所ももうすでに水びたし、これは内水で一ぱいになっているわけでありますから、今後調節池で新河岸川の水を引き入れたときには、ほんとうに内水はだいじょうぶなのかというのがみんな心配しているところだと思うんですね。こういうことも早急に川越市としては雨水対策を取っていかなければならないだろうと思います。  後段でおたずねをするわけでありますが、市長は三期目に臨まれるという決意を表明なさいました。一番最後におたずねしますけれども、予告しておきますと、このことについて、雨水対策については今後の市政の大きな課題になっているんだろう、ほんとうに早急に集中的に取り組まないと、市民の不安は解消できないだろうということを冒頭申しあげておきたいと思います。またこれらの雨水問題、水害問題については、引き続き私もこの場からおたずねをして市の対応をただしてゆきたい、そのように思っています。  そこで、今回は、雨水対策と節水について何点かおたずねをしたいと思います。ちょうど逆のような位置づけになろうかと思います。雨の多いときは雨水対策をする、雨が少ないときは節水を強いられる、表裏一体の関係にあるわけでありますけれども、考え方によっては非常に密接な関係にあるわけであります。この点について何点かおたずねをしていこうと思っています。  そのまえに、まず、一点目に、私は雨水対策を進めるにあたって、川越市でも雨水利用や下水道のない地域では、雨水の浸透対策を進めるべきだということを再三再四申しあげてまいりました。その中で墨田区が中心になって雨水利用自治体担当者連絡会が数年まえにできた。これに入って川越市も他市の情報を仕入れてゆくべきじゃないか、他市と交流しながら川越市でも雨水利用を進めてゆくべきではないかというお話をした記憶があります。しかし先日、墨田区にうかがったときに、川越市はまだ入ってないというようなことを言われてしまいました。実際、この雨水利用自治体担当者連絡会にまだ入っていないのかどうか、御確認をさせていただきたいと思います。もし入っていないのならなぜ入らないのか、どうして入らないのか、今後どのようなお気持ちなのか、お考えなのか、これについておたずねをしておきたいと思います。  二点目に、先日の広報に「身近な治水対策にご協力ください」ということで、県では、不老川流域の総合的な治水対策の一環として、既存の戸建て住宅への雨水浸透マス設置事業を実施します。これは、希望者の住宅敷地に県が費用を負担し、県の施設として設置するものです。雨水浸透マスにより、屋根に降った雨水を地下に浸透させることは、雨水の流出抑制のほか地下水の保全につながります。九月から自治会単位で説明会を開催します。みなさんの御理解と御協力をお願いします。問い合わせ、河川課治水係、こういうのが載りました。この概要について一点おたずねをしておきたいと思います。どのような地域を対象にして、対象世帯がどのくらいあるのか、そして具体的にはどのような政策なのかについておたずねをしておきたいと思います。  また、本市がすでに実施している雨水利用等雨水対策施設を設置する方への助成事業、これとはどのように違うのか、この点についてもあわせてお答えをいただければと思います。  次に、冒頭申しあげましたけれども、節水と雨水対策は表裏一体、もしくは密接な関係があると私は考えております。そこで、本市のこの間の節水に対する基本的な考え方はどのような考え方であったのか。また、節水の施策としては具体的にどのようなことを取り組んでこられたのか、この点についておたずねをいたします。さらに、過去において給水制限はいつごろあったのか。ここしばらく記憶にないような気もするんですが、水がなくて困った例も過去にはあったはずであります。この給水制限についての過去の例についておたずねをしておきたいと思います。  次に、二点目の、舟橋市政の実績と展望について何点かおたずねをいたします。先ほど栗原議員の質問の中で市長は三選に向けての決意を表明なさいました。私も私個人としてそのお言葉を聞いて非常に感慨深いものがあります。この質問をするにあたりまして八年まえを思い起こしていました。ちょうど八年まえのいまごろ、川合市政の後継というか、川合市政の後はどうなんだろうというようなことで水面下の動きがあった時期だと思います。私どもも清潔、公正、公平な川越市政を何とか実現をすべきだということで当時の舟橋弁護士に決意を促した、そういった記憶をよみがえらせたところであります。それから八年、早いなというのが実感であります。また率直に申しあげまして、舟橋市政が誕生してほんとうによかったというのが私自身の気持ちであります。  市長は、御自身で評価をするというのはなかなかむずかしいということでありましたけれども、たしか一期目のときにも私は申しあげたと思うんですが、何点ではないかもしれないけれども合格点ではないのかな、私自身そのような表現で舟橋市政を評価した記憶があります。いまもそういう意味ではいろんな事情でやり残した施策はあると思いますけれども、置かれた状況の中でかなり市長はがんばってこられたということを率直に評価を申しあげたいと思います。そして市長の基本姿勢、基本政策についても共鳴をしているところであることは間違いありません。ただ、私は議員でありますし、市長は執行者でありますから、立場が違いますので、具体的な施策、またその施策の進め方については一致しない面も多々あるわけであります。議会としては、議員としては執行部の施策をチェックする義務があると思いますし、さまざまな意見や、場合によっては苦言も呈さざるをえないこともあろうかと思います。そういう意味ではチェック&バランスの姿勢で私は舟橋姿勢に臨んでゆきたい、自分自身で思っているところであります。そのような前提で何点かおたずねをしたいと思います。  前議員がかなり根幹に触れて市長の二期目の総括、さらには今後の方向性について問いただしておりました。私は、重複するかもしれませんけれども、その点について個々具体的に少しおたずねをしてみたいと思っています。  言い換えれば、市長は一期目、二期目にそれぞれ公約を掲げて選挙戦に臨んだわけであります。この公約、数えあげると多々あるわけでありますけれども、この中で、市長が公約実現をしてくる中で一番印象に残ったもの、実績としてこれは市民のみなさんに胸を張れる、多々あるかと思いますが、その中で一つ、二つ、市長が印象に残ったもの。言い換えるならば舟橋市政のこれまでの実績の特徴と言っていいと思うんですけれども、それについては御自身どのようにお考えになっているのか、その点について一点おたずねをしておきたいと思います。  二点目に、先ほど申しあげましたように精一ぱい市政運営をなさってきた中でもやはりやり切れなかった問題、積み残しの課題は多々あるかと思います。私も公約と実績について比較をしてみますと、これはもう少しやっていただいたほうがよかったかな、これはどうしてできなかったのかな、これは少し方向性が変わってきてしまったかな、こういった感想を持つものも率直に言ってあります。そこで、執行者である市長御自身はこの間を振り返りまして、公約に照らし合わせまして御自身としてどれが一番積み残してしまったとお思いなのか、その点について率直におたずねをしたいと思います。以上一回目にお答えをいただいて、さらにおたずねを続けたいと思います。   (鹿ノ戸一夫下水道部長登壇) 42 ◯鹿ノ戸一夫下水道部長 高橋議員さんの、雨水利用自治体担当者連絡会の対応について御答弁を申しあげます。  近年、水資源対策、あるいは洪水対策、防災対策として雨水利用の有効性が注目を集めていますが、雨水利用に取り組むためのデータ、技術、情報が少ないのが現状です。こういったなか、雨水利用自治体担当者連絡会は雨水利用等に関する情報交換及び政策交流の場といたしまして非常に有意義であると思われますので、今後雨水利用自治体担当者連絡会に参加する方向で緊急に協議してまいりたいと思います。   (粕谷圭介建設部長登壇) 43 ◯粕谷圭介建設部長 所管部分について御答弁申しあげます。まず、県の雨水浸透マスの設置状況の概要でございますが、これにつきましては現在、埼玉県が不老川流域の総合的な治水対策事業の一環としまして、先ほど議員さんが申されましたように戸建ての住宅に設置してゆく、今年度から約十年間にかけて設置してゆくということの問題でございます。その不老川の対象面積としましては川越、狭山、入間、所沢の四市と、東京都下瑞穂町の四市一町で、面積的には五十六・六五平方キロメートルでございます。なお、設置世帯につきましては、全体ではわかりませんが、川越市内におきましては平成十二年度から十年間かけまして約四千戸ほどに設置する予定と聞いてございます。  それと、もう一点、いま現在川越市がやっています浸透マスと県の違いでありますが、川越市でなくて下水道部のほうで所管しています設置場所につきましては、それぞれ各家から申請したものに対して一基、一万九千円、あるいは二基やった場合には三万三千円という補助金制度を設けてやっているわけでございます。それに対しまして県のほうは全額県の負担で、なおかつ施設につきましては、各家の敷地内にマスを設けるんですが、そのマスは県の施設として残ってゆくということでございます。下水道部のほうについてはあくまで個人が設置して、個人が維持管理するわけでございますが、県のほうにつきましては費用は全額県がもちますが、各家庭内にあるマスは県の施設として残る、というところが違いだと思います。以上でございます。   (新井威夫水道部長登壇) 44 ◯新井威夫水道部長 所管部分につきましてお答えを申しあげます。まず、節水に対する水道部の基本的な考え方でございますけれども、水道事業につきましては、この基本的な使命としては、まず安全な水を、安定的に、適正な料金で供給することにありまして、これを実現するためにはどうしても水資源の確保が最大の基盤でございます。  そこで、その水資源を確保するその施策といたしましては、おもに水源開発がございまして、その水源開発につきましてはダムの建設、その他大きな費用と時間がかかるものがございます。またそれにあわせまして、そのダムの建設には水源地域のみなさんのたいへんな犠牲もあるわけでございまして、そのほか総体的には環境に対する影響も大きなものがあるということで考えております。  そこで、将来、子孫にそういう大きな負担を残すことなく、自然に配慮した施策といたしますと節水対策が最も有効ということで考えております。節水に対する考え方につきましては、節水でその水が浸透、その他をすることによりまして、渇水時に対します強いまちづくり、それから節水の効果によります自然環境に配慮したもの等が考えられます。節水につきましては、水道企業にとりましては、短期的には収益の増加を抑制するという裏腹な面もございますけれども、長い将来を見据えてゆきますと、市民のみなさんと水は限りある資源ということで考えまして、私たちも今後この認識を市民とともにさらに深めまして、節水対策を今後推進してゆきたいと考えております。  続きまして、二点目の、節水の具体策でございます。水道部につきましては、特に市民のみなさんに水の大切さにつきまして認識を深めていただくために、水道事業への理解と協力を得るために、水道週間をはじめといたしまして各種の節水啓発事業を展開しているところでございます。具体的には六月一日から始まります水道週間には市役所、駅前等におきまして水道のキャンペーンを実施し、水道の相談、あるいはパンフレット等によりまして種々の広報活動を実施しているところでございます。さらには小・中学生によります水道週間にポスターコンクールがございます。そこで市の広報や市役所の前の懸垂幕で節水を呼びかけるとともに、その水道週間のポスターコンクールにつきましても例年参加をしているところであります。ちみなに今年度におきまして、全国ポスターコンクールにおきまして、当市の砂中学校の三年生でございます金子さんがことし特選に入選をされております。  また、水源地のみなさんに感謝の気持ちを示すために毎年八月一日から水の日がございまして、この日につきましては市の広報等を通じまして懸垂幕等で呼びかけるのは当然でございますけれども、そのほかに上下流の交流事業といたしまして、ダムのある地域に小・中学生を対象といたしまして見学会、あるいは交流会等を催しているところでございます。さらには蛇口からの水の漏れをなくしてゆくために水道の漏水を直す、あるいは各家庭でコマパッキン、あるいはいま各市町村でも勧めております節水コマの配布等を行いまして、むだな水をできる限り少なくするような対策も講じております。  また、大規模な建築物につきましては、節水型の施設なりを給水申請時におきまして事前協議を行う際に私ども、そこで節水型施設をしていただくような形での指導をしております。そのへんの結果が出まして、市の直接の関係でございます、大型施設でございますけれども、西文化会館をはじめといたしまして保健センター、その他でも節水型の雨水利用等の施設をつくっておるところでございます。  また、各家庭のみなさんにつきましては、風呂の残り水の再利用ですとか洗車時のバケツの利用ですとか、あるいは洗面、その他につきましての水の流しっ放しのないような形でのPR等を進めているところでございます。  三点目でございます。過去の給水制限の実施状況でございますけれども、この九年度以降につきましてはお陰さまで節水につきましてはありませんでしたが、過去の実績を見ますと、当市でもこの水源の九〇%を県水から購入をしております。その県水の状況によりまして、利根川、あるいは荒川の水が減水しますとどうしても県水の量が減ることになります。そこで各市町村でもそれ相応にいつもの受水量に沿いましたパーセンテージが減らされるわけでございますけれども、そのへんによりましてどうしても私ども、市民に対する水の供給も制限せざるをえない状況になっております。  主な渇水の実績といたしましては、昭和六十二年に、五一%というのがございます。それから平成二年が二九%、平成六年で四四%、平成八年度が三八%というのがございます。ただ、このときにつきましても当川越市におきましては、断水や時間給水といった給水制限は実施はしておりません。ただし、学校のプールの制限ですとか、減圧によります蛇口から少し水の出が悪くなるような対策はとっております。このへんにつきましては井戸水の利用等とあわせまして、市民のみなさんの節水の御協力により、特段の不便をかけることなく乗り切ってこられたのが現状でございます。以上でございます。 45 ◯吉敷 賢議長 暫時休憩いたします。    午後二時五十七分 休憩   ─────────────────────────────────── △会議中における退席議員  午後一時十五分    佐 藤 恵 士 議員   ─────────────────────────────────── △会議中における出席議員  午後二時五十五分   佐 藤 恵 士 議員   ───────────────────────────────────    午後三時三十分 再開 46 ◯吉敷 賢議長 休憩前に引き続き会議を開きます。   (舟橋功一市長登壇) 47 ◯舟橋功一市長 公約につきまして私から御答弁申しあげます。公約でございますけれども、議員のみなさんの御協力を得ましてだいぶ達成をしてきたと思うんでございますけれども、まだまだたくさん残っておりますので、私、一期目、二期目の公約をいま集計いたしまして、たいへん恐縮に思っているわけでございますが、まえにも申しあげてこれまた恐縮でございますが、やはり公約というのはひとつの理想とかビジョンを掲げる部分がございますので、これはただちに実行できなくても、そういった方向に向けてこれから努力する公約というのがどうしてもあります。この点につきましては今後さらに努力をしてそれに持ち込む、こういうような公約があるわけでございますが、とりあえずいま自分だけで、早く言えば議会のみなさんの協力を得て実行できるという公約があるわけでございます。それから、たとえば鉄道会社の協力を得なければできないというような、駅の整備とか線路の地下化とか、そういうものは当然これは莫大な経費をかけて鉄道会社を相手にしないといけませんので、なかなか自分だけではできないというのがございます。そういった諸々あるわけでございますけれども、とにかく可能な限り実はやってきたなと、こういう気持ちでございます。  一期目、二期目、それぞれ公約をしてきておるわけでございますけれども、いまちょっと見まして、印象の深かったのは何かというような御質問がありましたのでお答えいたしたいと思うんですけれども、これは私は都市計画税の減税の公約でございました。あれはできないだろうというようなことをほんとうにあちこちで言われました。またやるべきじゃないというようなことを言われたわけでございますけれども、私は約束したんだから実行すると、こういうことでございまして、いま思いますと、あれはある意味での地方自治の確立なんですね。実はかなり圧力を食ったわけですね。私自身は直接は言われないんですけれども、ほんとうに職員のみなさんは気の毒だったわけでございまして、県庁へ行ってだいぶいやみを言われたそうでございますが、それでもみなさんの御協力を得て実行したということで、その後何ら差し支えございません。ちゃんともらうものはもらって、補助金は取れたわけでございますから、そういうことですけれども、ただ、他の周辺の自治体からもあまりよく思われなかったんじゃないかと思うんですね。川越がやっているのになぜこっちはやらないんだと言われて、〇・一%じゃなく〇・〇何%か下げた自治体がございましたけれども、たいへん恐縮に私は思っているんですけれども、そちらの市長さんには。でもやはりやればこうやって、市長就任以来百億を超える減税をしてもだいじょうぶだということでございますので、そういう面では私は川越のみなさんというのは、それだけ底力があるんだなという気がいたします。税収や何かの面で補っているわけでございますので、あれは非常に私にとっては印象が深いわけでございます。  それから、もう一つ印象が深いのがございます。公共料金の消費税転嫁をやめましたね。あれは国に納めなくていいわけです、市が取れば。公民館の使用料でも何でも。あの三%というのが非常にめんどうなんですね、計算が。私、市長に就任してからいきなりあちこちに一人で、視察ですけれども、いきなり飛び込んだというところで、駐輪場に飛び込みました、市長就任後、川越駅のそばです。そうしましたら、私が市長だというのがわかりましたら、いや、舟橋市長さん、あんたがなったんでよかったと言うから、なぜかといったら、百円の駐輪料金を取るのに三円よこせというんで非常に困ったんですと、実は子供さんが三円持っていない人もいたと、当時三%でございますから。それで百円出されてもおつりの九十七円を出せないんだと、三%やめてくれたんでたいへん助かってますと私は駐輪場のおじさんに一番感謝されたわけです。だからやはり私はそのとき考えたんですけれども、税金というのは負担感があっちゃだめなんですね、そういうめんどうな。だから負担感がなくて、知らないうちに内税で取られていればいいんですけれども、外税に乗せるというのは一%でも負担感がある。払うのがめんどうになる。  もう一つは、一%の節電を協力いただいているんですが、これがやはり税金と同じで、そのぐらいならだれでも払うんだと、私だけが払うんじゃないんだ、公平だと、こう言うと抵抗がないんですね。だから負担感がなくて公平感があるという、これはそういう取り方をしないとだめだというのがよくわかりました。だからあちこちに行って私はそれは申しあげているんですけれども、ドイツでは一六%の消費税ですか、これでも一円ぐらい上がったってピンと来ないんですね。全部内税で中に入っているんです。ですから企業努力によって安くしている所もあるかもしれないというふうに考えますけれども、やはり日本のように上に乗せる外税というのはどうしても制度上、アメリカと日本だそうですけれども、たいへん負担感がある。こういうことがわかりまして、私は、わずかでしたけれども、当時、公共料金への消費税の転嫁をやめたということでたいへん感謝された。めんどうくさいということがあるんですね。そういうことがありましていまだにその記憶があるわけでございます。  そのほか情報公開制度、これは当然やらなければいけないということで他に先駆けてやりまして、こんどは国でやるわけでございますけれども、そういったことで一番先に実行できたのは目安箱でございますけれども、そういった意味でできるだけということで始めたわけでございますけれども、先ほど言いましたように何といっても相手がある、そういった鉄道の駅の整備等々についてはまだまだちょっとスムーズにいってない、こういうことがあるわけでございます。今後もさらにまた努力をいたましていろいろと実行してゆきたい、こういうように思っているわけでございます。  施設はいろいろつくってまいりましたけれども、まだまだ足りませんけれども、二期目の公約のときに葬祭会館を出しまして、これは完成したわけですが、たいへんそういった意味では早いのと遅いのとあるわけでございますけれども、これからさらにまた、公約を幾つかあげておりますので、その達成に向けてひとつ努力をしてゆきたい、こういうように思っているわけでございます。  やり残した点についてはたいへん残念でございますけれども、みなさん方の御協力を得まして今後とも一生懸命やってゆきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思うわけでございます。   (高橋康博議員登壇) 48 ◯高橋康博議員 二回目のおたずねをしてゆきたいと思います。雨水対策と節水について、先ほど申しあげるのを忘れてしまったんですけれども、このところ広報に、大雨のときは下水道の利用の自粛をお願いします、というのを載せていただいておりますよね。これは大切なことだと思うんです、あまり目立ちませんけれども。水害を受けているみなさんだけが考える問題ではない。水害対策というのは、ほんとうに全市的に対応してゆかなきゃならないんだという姿勢を市が打ち出しているものであると思いますので、これは非常に大切な姿勢だと思いますので、高く評価をしておきたいと思います。  さて、お答えをいただいた中で、雨水利用自治体担当者連絡会、ぜひ早急に入っていただきたいと思います。全国のいろんな情報交換をするということは大事なことですので、お互い励まし合いながら、入っていただきたいと思います。  そして、節水の問題との関連で言うと、実は四国の松山市は先の九月議会で「節水型都市づくり宣言」をしました。あそこは御案内のとおり渇水が深刻な所で、どう水不足を補うかというところなんですけれども、節水型都市づくり宣言をして、この節水の面から雨水利用を積極的に進めているんですね。あと水源確保も進めているんです。ですから川越市の場合は雨水の担当が下水道だということで、下水道部がそれの窓口、担当みたいなことになってますけれども、全庁的にやっぱり取り組んでゆく上では、水道部も節水という観点から水源をどうするんだと、先ほど部長も答弁をしていましたけれども、そういうことで積極的に雨水利用なり雨水対策に取り組んでゆくべきだということを申しあげたいと思います。いま県水を買うようになってますけれども、本来であれば地元に降った水を地下に浸透させて、それを汲み揚げて使っていただくというのが一番いいわけですよね、ダムもつくらないですむかもしれませんし。それが現実にいまの仕組みの中でできるかどうかは別にして、そういった視点で水道行政を進めてゆくべきだというふうに強く申しあげておきたいと思います。  また、そのような中で、細かいことですけれども、水道の検針のときに領収書を渡してゆきますよね。その裏にいつも料金表とか節水の啓蒙のイラストが出ているわけですけれども、ここに雨水利用のPRをするとか、そういう工夫も必要だと思うんですよ。下水道部だけではなくて、水道部もこういう雨水利用なり雨水対策に取り組んで水源の確保及び環境を守る、さらには雨水対策を進めている、こういった姿勢を示すことはたいへん重要だと思いますので、そういったことも御検討をいただけないかと思います。これについてはそういうことで今後、水道部も雨水対策に無縁じゃないということをぜひ御自覚いただけるということであれば御答弁は要りません。そうじゃないということでしたら答弁ください。  それから、県の事業との関係です。心配なのは、先ほどの部長の答弁の中で、同じものなのに片方は無料で、片方は一万九千円補助をもらって、たぶん何万円って負担をしているんですよね。やっぱり公平感が損なわれる。両方ともいい制度なんですけれども、やはりそこの整合性をきちんとしておかないと、川越市の助成制度に対する信頼感がなくなると思います。きちんとそこの整合性をとって、県の施策も市の施策も進めてゆくということがたいへん重要だと思います。この点、県の概要がまだあまりよくわかってないようでありますけれども、はたして川越市は五十六・六五平方キロのうち何平方キロ対応するのか。四市一町で五十六・六五ですよね。そうすると川越市分はこのうちどのくらいなのか。四千コというのは四千基ですか、四千世帯ですか。さっきそういう御答弁がありましたけれども、そのへんもあるわけです。その対象の中にはたしていままで川越市の制度で御協力いただいた世帯がないのか。あるとしたら、私らは負担して自宅に浸透マスを付けたのに、少し待っていたら県のほうは無料で、しかも県の施設を付けてくれた、こういうことになってはいけないと思いますので、この整合性はぜひていねいにつけていただきたいと思います。  ちなみに、雨水対策施設を設置する方に補助しますという広報と、県の施策をする広報のイラストはまったく一緒ですから、同じイラストを使っている。そういう意味では市民の方も混乱をすることがあるといけませんので、ぜひこの点については早急に御検討をいただいて、県との調整も進めていただきたいと思います。  また、先ほど申しあげましたけれども、内水対策でいえば各御家庭に設置をお願いすると同時に、やはり土地を確保して、ほんとうに透水マスなり浸透する施設をつくってゆかないともう対応できないと思うんです。冒頭申しあげましたようにきのうの朝回ってもほんとうにすごいです。各御家庭のトヨからもジャージャー出てます。そういう御協力をいただくと同時に、やはり市もそういうものを浸透するのに道路だけではなくて、きちんとした土地を確保してやってゆくようなものが必要になろうかと思います。  雨水対策については二回目は要望になりますので、御答弁が必要でなければけっこうですけれども、早急にそういったことをしていただきたい。とりわけ県の施策との整合性についてはていねいに早急にやっていただきたい。そうでないと市の制度についての信頼性が揺らぐ、ということだけ申しあげておきたいと思います。  二点目の市長の御答弁、市長らしいなと思ったんですね。都市計画税とか消費税とか、ソフトな面のほうのことが印象に残っている、大きな箱ものをつくったことよりもそちらのことが印象に残っているということは、ある意味では非常にソフト面を大事にする舟橋市政のいいところではないかなというふう私も思っています。  ただ、先ほど申しあげましたように私も公約と政策をつき合わせたとき、かなり実行なさっているということは率直に評価を申しあげているわけでありますけれども、幾つか気になることがあります。その一つはやはり学校給食の問題です。市長は自校式検討委員会をつくるということで、自校式にならないまでも自校式のいいところを採り入れてやってきたということだと思うんですが、そのへんが若干あいまいじゃないか。川越市の学校給食はたしかに遺伝子組み換え食品を排除したり、セラミック塗り箸でビスフェノールAを排除したり、かなり先進的なことをやっているということは全国的にも評価されています。ただ、いろんな課題の中で自校式に近づける努力をしているかというと、若干そのへんはまだまだ足りないんじゃないかという気がします。というよりも自校式は無理なのではないかという前提に立たれてしまっているのではないかと思います。こんども小学校の強化磁器を導入するにあたって、洗浄委託というような話も出ているということも耳にしています。これはまだ検討段階なんでしょうけれども、たとえ洗浄とはいえ学校給食に関連するものを委託するというのは、はたして市長の施策に合致するのかどうか。具体的なことがまだわかりませんので軽々には申しあげられませんけれども、はたしてそういう洗浄とはいえ委託が市長の方針に合致するのか、若干不安を覚えざるをえません。  また、市長は二期目の公約でも市民との直接対話を掲げておられました。一期目から市政懇談会を積極的にやられているわけでありますけれども、いただいた資料によりますと、やはり一期目と二期目では市政懇談会の量、市政懇談会に対する力の入れ方は歴然としているんですね。ちょっと乱暴な計算ですが、一期目の一年平均でいうと、市政懇談会の開催が年平均十九・五回、二期目になると十三・七回なんですね。参加者数も一期目の年平均は八百二十九人、二期目になると二百八十五人の平均になっちゃうんですよ。この数字だけで評価する必要はないと思いますけれども、事、市政懇談会という手法に関していえば、市長が目標とする市民との直接対話ということについては、若干後退していると言わざるをえないかなと思います。ぜひ今後の展望でも市民との対話の姿勢は崩していただきたくありません。市政懇談会という形にはこだわりませんけれども、何か新しい方法でも考えて、より市民との密着度を強める市長になっていただきたいと思います。  ちょうど二期目が終わって三期目の話をするには、選挙があるわけですから、まだその大きなハードルを乗り越えてからの話ですが、今後、脂の乗り切ったところであると同時に、若干慢心が出る時期でも率直に言ってあると思うんです。そういう意味ではこういうところで数字にも現れてきますので、いままですばらしいことをやってきたわけですから、ぜひ気を引き締めて、ほんとうに市民のための市政をやるんだと、初心の清潔、公正、公平な市政を持続してゆくんだという決意をここであらためてしていただきたいというふうに思います。  最後に、これらのいままでの公約を振り返って、またこの間、冒頭申しあげましたように雨水対策の問題、さらには当面する新清掃センターの問題、あげればキリがないほど課題も山積しています。そういうことを含めて市長は今後の市政運営にどのような展望をお持ちなのか。前議員と若干重複しますけれども、再度その点をおたずねして、私の質問を終わりたいと思います。   (舟橋功一市長登壇) 49 ◯舟橋功一市長 最初に、自校方式の問題でございますが、たしかに第一期目の公約で自校方式の検討委員会を設置する、こういうことでございました。実は第二期になりますと、もちろん自校方式はずっと検討しておったんでございますけれども、食中毒防止と安全性を高める学校給食の充実等々というような名称で二期目の七大基本政策をやっておるわけでございますが、私も実は、これは教育委員会との関連がございますが、理想から言うと自校方式だと思うんですよね。ほんとうにそう思います。ただ、いまはO-一五七や何かの問題がありますので、安全性ということになると、一緒に大きい所でやったほうが安全かなという考えもまた出てまいります。それと自校方式のネックというのは、やっぱり各校でやりますから予算の問題とか人件費の問題とか、そういうことがあるだろうと思うんでございますが、やはりまったく全部百%をセンター方式、自校方式というんじゃなく、一部そういったことで採れてやれるのではないかというふうに私は思っておるわけです。  ただ、現段階におきましては、自校方式に持ってゆくのにどうもちょっとハードルが高いという感じがいたしまして、市長が全部それをやると言えばそれで終わりだということはあるかもしれませんけれども、ちょっとそういう面で完全にそういった意味で踏み切れないという悩みがあります。ですからこれから一応自校方式の点については、高橋議員も御承知のように、私はかなり市長になった早い時期に食器も一緒に持って歩いてみたり、一緒に給食センターの職員のみなさんともやったり、組合の方とやったりしたわけですけれども、やはりどうもこの自校方式については教育委員会等々でもハードルが高いというふうに思っております。  したがいまして今後については、検討委員会で検討もしたり、またそういった父兄の方々等の御意見もあるということでございますので、この点ひとつ公平に考えまして、これからやっぱりまだまだ検討して結論を出すべきかなと、私はこう思っておるわけでございますので、この点については私も公約上心に引っかかっていることの一つでございまして、たいへん恐縮いたしておりますが、これで終わりというわけではございませんで、ずっと給食は続きますので、これからひとつまださらに検討をさせていただきたい、こういうふうに思っているわけでございます。  それから、もう一つ、市政懇談会がだいぶ減ったということで、事実そのとおりでございまして恐縮しております。実はこの点につきましては、私はゼロからスタートしたわけでございます。それで一期四年間やりまして、最初は女性から始まりました。一年間で約千五百人でございました。その後、地区別に自治会の支会単位で各支会の希望を全部お聞きするというかっこうで、あらかじめお話をしておいて集まっていただいて、各支会ごとにやってゆきまして、一支会で二回やった所がありますから、二十三カ所か四カ所になったと思うんでございますが、それをやりまして、その後各種団体をやりました。たとえば老人会ですと、全部の会長さんに分けて集まっていただいて意見を聞くというようなことで、そのほか社会奉仕団体等々にも話を聞きまして、そこでやってまいりました。あと、職員との対話があります。職員との対話は平成五年以来、係長以下が千三百四人、市長室でやりました。  いろいろとこういったことを考えまして、いままでの集計というか、御意見、あるいは苦情、陳情、そういう受理件数が一万二千八百三十二件でございます。全部これは広聴課で分類いたしております。結局、私、いろいろ考えてみまして、川越は有権者の方が二十五万を超えるわけでございます。これを全部でやるというのはとうてい不可能でございますから、やはり量的より質的に展開しなきゃいけないのかなと。ただ、世論調査というのは二千人やっても、森内閣の支持率なんて出すのは、千何百人ぐらいでああいうのが出ちゃうわけでございますけれども、ただ、川越市の場合にはそういった世論調査ではございませんので、効率的に御意見を拝聴するということ、これは当然であるんですけれども、やっぱりここに地域的とか部門別、団体別、これはまた全然別な意見でございますから、そういった大きな世論調査ではございませんので、これをいかにとらえるか。すでにこれだけの集計ができておって、ある程度の地域の要望も聞いておる、こういうことになりますので、どういうふうに持ってゆくかという一つの私は考えがありまして、まだこれからもやってゆくんですけれども、何とかみなさん方の意見を集約的に、効率的に聞くにはどういう方法がいいか。正直なところ忙しいものですから、なかなか日にちがとれないというのがあるんですけれども、そういうことがありますので、これからも続けますけれども、効率的にいい方法を採れたらなと思っておりますので、またみなさん方に御意見があれば遠慮なく教えていただきたいと思うんです。そのへんがちょっとネックになりまして、たいへん申しわけないんですけれどもちょっと減ったということがあります。ただ、これからもずっと私は続けてまいりたいと考えております。  それから、新たなる問題としては、いまインターネットメール、もちろんFAXもやっております。電話もあります。それから目安箱もあるわけでございますが、インターネット、これを始めたのはまだ四年とちょっとぐらいでございますが、これでも千四百六十九件ございます。ですから多少対応が変わってきておりますが、職員目安箱、それから一般の目安箱、電話、陳情、インターネット、窓口、こういったことや何かも総合いたしまして効率的な方法をさらにまた見つけてゆきたい。職員との話合いも、お昼に一緒に昼めしを食って課長と話を始めたんですが、なかなか忙しいのでお昼を全部使えないものですからちょっと数が減っているんですけれども、先に係長以下でございましたが、いまは課長も全部やって、新たにまた始めているんですけれども、なかなかそこらへんのところがうまくゆかないのでたいへん恐縮いたしておりますが、とにかく私もそういったことで公約をいたしましたし、すでにもう始めておるわけでございますので、これからさらにまた効率的に、もう次の約束をしている団体もありますので、できるだけそういった面ではひとつみなさんの御意見を聞いて市政の参考にしよう、こういうことでございますので、もし御希望のある団体等々がございましたらばひとつまた議員のみなさん、市長室のほうへ御連絡をいただきたい。広聴課で扱っております。そんなふうにお願いいたします。とにかくちょっと減ったということはたいへん恐縮いたしておりますので、いずれにいたしましても今後効率的にさらに続けてゆく、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、三期目でございますが、先ほど栗原議員にも申しあげたんでございますけれども、基本的な方針としては変わりなくやはりクリーンで信頼性のおける、市民の信頼を勝ち得る市政を継続してゆきたい。そしてまた市民参加の対話の市政を継続してゆく、これも当然でございます。それからまた私の目的としています、「福祉充実、住みよい環境、歴史生かした活性化」、これもまた継続してゆく、こういうことでございます。したがいまして基本たるものは変わってなくて、これからさらにまた完成に向けて努力をいたすつもりでございますけれども、ただ一つ、やはり時代の変化、発展というものは八年たちますと当選したときと違ってまいります。したがってやはりここらへんを考えながら効率的な行政を行うというのは、行政改革というのは絶えず私ども念頭に置いてゆかなくちゃいけないんですけれども、効率的な行政をやる。だから低廉な費用で効果的な仕事をする。これはやはりこれからもさらにこの努力を続けまして、行政改革、一口で行政改革と言いますけれども、民間的な感覚を頭に入れたりして、そういうのをさらに努力してゆかなくちゃいけない、こういうように思っております。  したがいまして、議員のみなさまにはほんとうにいろいろと、一期以来ほとんどのみなさまにお世話になりましてたいへんありがたいわけでございますが、今後ともお気づきの点は御叱声、また御意見をいただきまして努力してゆきたい、こう思っております。とにかく三期目に向けましてさらにまた強力に私も情熱を傾ける覚悟でございますので、一層の御指導のほどを心からお願いをいたしまして、答えにならないかもしれませんけれども、三期目への展望としての御答弁とさせていただきます。たいへんありがとうございました。 50 ◯吉敷 賢議長 菊地 実議員。   (菊地 実議員登壇) 51 ◯菊地 実議員 通告をした二つのことで質問をいたします。まず、新清掃センター問題です。これは八月十一日に、私も委員だったわけですけれども、新清掃センター建設に伴う生活環境影響調査等検討会議の結論的なものがたぶん市長の所に出されたんだと思います。この会議で私はどちらかというと市民のみなさんがどんなふうに思っておられるのか、委員として公募された方や、あるいは各団体から出た代表のみなさんの意見を聞くことに終始をして、自分の意見はあまり申しあげてきませんでした。いずれ議会でその議論をするという役目が回ってくるというふうに思っておりましたので、この機会に、一定の方向が出たところで市の考え方をただしておきたい、こういうふうに考えて通告をさせていただいたわけです。  今回の答申が出たあと、市民のみなさんからいろんな意見をいただいています。私だけではなくて議員のみなさんは等しくそうだろうというふうに思うんですが、特に地元ではどういう焼却施設になるんだろうか、いろいろ流布されておる方式の問題だとか、機種の問題についてはいったいどうなるんだろうか、こういう話がいろいろ出ているようであります。
     また、この方式、機種にかかわる話になるかもしれませんけれども、市長がこの夏、七月だったでしょうか、ドイツのカールスルーエ、あれは市なんでしょうか、郡というのもドイツの地図を見ると出てくるんですけれども、そこへ行って見てこられた。希望する議員も何人か出て行ったのを知って、川越市の新清掃センターの方式は決まったんじゃないのか。カールスルーエで行われているスイスのサーモセレクト社の炉のほうに結論がいっているんではないか、こういう話がまことしやかに実は伝わっております。この四月に行かれた議員のみなさんからも意見を私も聞いてみましたけれども、なかなかよくわからなかったという状況のようですね。市長、そして環境部長が同行をされてますよね。環境部長は仕事ですから、たぶんこれはきちんと掌握をされてきているだろうと、ここでぜひその状況をお聞かせをいただきたいなというふうに思うんです。  こういう時期でありますから、やっぱり市長だとか議員がどういうふうに動くかというのは、意図がどうあれ、逆に受け取られることだってあり得る。ですから私は当時検討委員でもありましたから、そういう誤解を生むことはいかぬということで遠慮させていただきましたけれども、しかし行って見てこられたわけですから、このへんについてはきちんとどんなふうな様子だったのか、お聞かせをいただきたいなというふうに思います。  私も日本語以外はドイツ語だとかフランス語だとかスペイン語、全然できないんですけれども、あまりみなさんが話題にするものですから、いろんな人に頼んでドイツのいろんな問題を実は調べております。友人の中には、おまえ、それだけ関心があるなら私が案内するからドイツに行こうという大学の先生もいます。同級生ですけれども。それぐらいドイツに対する関心がいまやこの焼却問題、あるいは環境問題を機に出ておるわけでありますけれども、どうも話を聞く限りでは、世情何か非常にいいというふうな話の反面、非常に危ないというか、疑問だというような話もけっこう伝わってくるんです。このへんも含めてぜひ環境部長から、見てきた状況をお聞かせいただきたいなというふうに思います。  二つ目は、このカールスルーエの炉というのはガス化溶融炉ということになっているわけです。最近の技術革新の一つだというふうに私も理解をしてるんですが、この方式の安全性について、非常に市民のみなさんも危惧を持っておられますし、ドイツだとか、あるいはスイスだとか、フランスだとかでも話題になっている模様であります。この安全性に対する評価などについては市としてはどのように考えておられるのか。市民のみなさんもどこかに焼却炉をつくらなくちゃいかぬということはもう承知をしているわけです。毎日自分でゴミを出すわけですから、それが野放しでいいというわけにはいかぬ。しかしつくられるものであったとしても、それが安全でなければいかぬというのが非常に気になるところのようでありますが、この低温ガス化溶融炉でしょうか、高温ガス化溶融炉でしょうか、いろいろあるようですけれども、このへんの安全性の問題については市はどのように掌握をされておるのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。  三つ目、この新清掃センターについてはこれまでもいろいろ住民のみなさんとの間でやり取りがあったわけであります。市がいずれの方式かで方式を決定をしたなら、当然地元のみなさんに対して説明だとか、あるいはまた同意を得る努力をしなくちゃいかぬだろうと思うんです。このへんの住民とのコンセンサスについては現時点でどのように考えておられのか、お聞かせをいただきたいなというふうに思います。  また、四点目に、新清掃センターは平成十七年には稼働をしないといけないというふうに私は承知をしておるんですけれども、これからどういう形でそこまでの、稼働までゆくのか。いま平成十二年ですよね。これから十三年、十四年というふうな、おおよそのタイムスケジュールについてお聞かせをいただきたい。たぶん議会にもこのことについての議決を求めることもあるだろうと思うんですけれども、私はやはり適宜、市がどういうふうに考えているかを明らかにしていただいて、議員も悔いのないような形でこれは決めてゆかないと非常にぐあい悪いんではないのかというふうに思うんです。そういう意味でタイムスケジュールについてはどんなふうに思っておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。  最後になりますけれども、施設の規模については上限三百トンまでという、一日三百トンまでの炉というふうになっているわけでありますが、それが提言書の中に書いてあると思うんですけれども、世情ではこのゴミの焼却問題をめぐってさまざまな取り組みがされているようです。けさの新聞だったでしょうか、たしか日経新聞だったと思うんですけれども、それにも、川越の場合には何百トン単位の焼却炉なんだけれども、人口五万や十万の町や市でもやれるようなやり方をあるメーカーが開発をしたという紹介があったんです。十トンあたり四億という数字も出ていたように思いますけれども、たしか北海道の富良野市と北海道大学だとか近隣の人たちが共同してその開発したメーカーとやろうというんで、平成十四年の例のダイオキシン対策のときには完成をするというふうな、そんな記事だったように思いますけれども、川越市が予定をされておるこの焼却炉については現段階でどの程度の事業費として計算をしておるのか、ぜひそのことをお聞かせをいただきたいと思うんです。  これまで五百五十トンで五百億だ、六百億だという話もありましたし、それがかなり技術開発が進んで安くなったという話です。私の記憶だと一トン一億という話が約半分になったという話にもなっているわけでありますけれども、もしこの事業費が仮に一トン五千万円としたって、三百トンだと百五十億ですか、こういうことになると思います。そういう意味では市政にとってかなり大事な金額になってこざるをえない。こういうことから、およそどれぐらいのものになるというふうに予想をしておるのか、お聞かせをいただきたいと思います。以上、一点目の新清掃センターについてはその程度にいたします。  二つ目、霞ケ関駅東口についてです。実はこれを私が通告をしたのは、市長から市民のみなさんが手紙をもらったと言われたんですよね。何だといったら、霞ケ関駅周辺整備勉強会の終了についてという通知をいただいたと、あとどうなるんでしょうかという問い合わせがあったんです。この霞ケ関駅周辺の整備については勉強会をやったのは私も承知しています。私も一回か二回出させていただきましたけれども、こういうことを市長名でお出しになったものですから、何か新しい進展があるんだろうと市民のみなさんは判断をされたようであります。それで、じゃ、この機会にお聞きをしておこうなというふうに思って通告をさせていただきました。  幾つかおたずねをしておきたいと思うんですが、一つは、私は霞ケ関駅東口というふうに勝手に通告をしたんですけれども、どうも東口というのは、川越駅でもあるし、あるいは鶴ケ島でも西口というのはしょっちゅう出てきますよね。たぶん西と東という分け方だと思うんですが、このへんの名前のあり方について、市のほうで出されたものを見ると北口という話もされているようです。後々これが尾を引いてはいけませんので、仮称になるにしても、これはこういうふうな根拠なんだということを明らかにした上でやられるほうがいいのではないかというふうに思いますが、このへんどうなのか、まずうかがっておきたいなと思います。  二つ目は、勉強会が終了したという話になったわけでありますけれども、これからの方向としてはどういうことになるのか。これまでの経過を踏まえてお聞かせをいただきたいなというふうに思います。  さらに、この駅舎については市長の英断でとにかく新しい口をつくろうと、でかい構想はでかい構想として持つけれども、とりあえず市民のみなさんが不便をきたしておるあの踏切を越えずに改札口に行けるような方法にしようというんで、暫定的な方法を考えておられることは承知をしております。ただ、地元にはあまりお金がかかるんではどうだろう、投資効果としてほんとうにあるのかというふうな話もあるものですから、このへんの事業の計画費についても、ある程度の想定をしながら取り組んでゆかないといかぬではないかというふうに思うけれどもどうなのか、お聞かせをいただきたいなと思います。  あわせて、この駅は当然出口が東口か北口というふうになりますけれども、いまの時代ですからバリアフリーというやり方だとか、あるいは橋上駅というふうな話も出ざるをえないんだろうというふうに思うんですが、このへんのところまで考えられるような話になるのかどうか、三つ目の中でお答えをいただきたいというふうに思います。  四つ目は、この駅前へのアクセス道路、四つの案をお示しいただいて、私も見させていただいたんですが、どうも踏切との関係でかなり逆にできあがったときには問題が出るのかもしらぬなというふうに思うんです。乗用車程度ならどうということはないのかもしれませんけれども、予定をされているシャトルバスだとかマイクロバスだとかをここに入れるということになると、あの県道を拡幅でもしないと、あるいは踏切との距離を考えると気になるんですが、このへんどうなのか、うかがっておきたいと思います。  最後になりますが、住民のみなさんもその気になって、市長がそうであれば何とか北口なり東口の開設のために協力しようというふうな雰囲気もあるんですよね。しかし自分たちの所がどんなふうにかかわってくるのかについては、総論賛成各論という話になるんですよね。このへんのところをきちんと整理してゆくためには、私はすべからくやっぱり現地に事務所をつくりながら、住民のみなさんと相談をする態勢をつくらないといけないのではないか。もう四、五年まえからそんな話をしているんですけれども、ようやく住民のみなさんも、市がそこまで腹を決めるならば、市長がそこまで腹を決めるならばやろうというふうな気持ちになっておりますから、この際のがさずに現地での相談窓口をやっぱりやるべきではないかというふうに思うけれども、このへんいかが考えるか、最後におたずねをしておきたいと思います。   (高梨耕治環境部長登壇) 52 ◯高梨耕治環境部長 御答弁申しあげます。この夏に姉妹都市のオッフェンバッハ市等訪問使節団に同行させていただきまして、たいへん感謝しております。  私に与えられた使命は、ドイツの環境事業を見てこいというお話だったと思います。ドイツにおける環境政策は予防の原則、汚染者負担の原則、協力の原則を基本として国際的に高い水準を達成しているという、このような中でもカールスルーエ市の最新のゴミ焼却施設やフライブルグ市の交通政策は世界的に注目されている、こうした環境政策を視察するということが目的等にありましたので、私が見させていただいたのではないかと理解しております。  この中でカールスルーエの状況についてでございますが、サーモセレクト方式につきましては、次世代型とされるゴミ処理技術のガス化溶融炉で、環境を汚さない処理方式としてドイツで話題となりました。開発いたしましたのがスイスのサーモセレクト社であります。一九九六年六月にドイツ連邦バーデンビュルテンベブルグ州がドイツへの導入を支持し、一九九七年三月に二百四十トンを三炉、七百二十トンになりますが、実機プラントを建設し開始しました。運営・運転の形態につきましては、電力会社からサーモセレクト社が受注し建設したものであります。一九九九年二月に試験操業を開始しまして、二〇〇〇年の四月にTUV、これはドイツ技術監査協会でございますが、の技術評価後、カールスルーエ市より、煙突からの排出ガスは法の基準よりはるかにきびしい基準をクリアすることが証明されたため、操業が許可された。また、非常用放散塔からの排出物中の「その他の重金属」もドイツ連邦の環境汚染防止法の規制値はクリアしている。しかしながらメーカーのみずから定めました自主規制数値をクリアできなかったため、TUVの指示によりまして、これを解消するために一時的にゴミ処理を停止している状況でありました。  通訳を介しまして、初めての経験だったものですから、なかなか聞き取れないような状況がありましたので、たいへんまとまっておりませんが、以上のようでございます。それから、現在改造工事を十一月までに完了しまして、再度稼働させてTUVの性能検証を受けることと聞いております。  次に、ガス化溶融方式の安全(安定)性評価の確認についてでございます。施設そのものの運転、管理上の安定、安全性の確保は、市民にとりましても、行政にとっても最も重要な事柄であると認識しております。ゴミ処理施設の設備及び新技術の採用を検討するにあたりまして、みずから新技術について綿密な調査を行いまして、責任を持って採否を判定しなければなりません。まして、多数の機器から構成される複雑、大規模で高度な技術システムで、機械、電気から環境、衛生等の諸工学を適用した総合技術であり、性能に優れた処理施設を計画、建設、維持管理するためには、どうしても専門的機関に技術指導を仰ぐ必要性があります。幸いにしまして、社団法人でございますが、全国都市清掃会議をはじめとする専門機関がありますので、提言にあります選定基準を基にしまして、技術指導を受けながら評価してゆきたいと考えております。  次に、住民とのコンセンサスをどのように得てゆくかというおたずねでございます。施設予定地周辺住民に信頼される施設の整備を図ることが必要と考えております。具体的には、徹底した安全性の確保が必要と考えます。設備の設置及び維持管理については、全国一律に適用されている法規制の遵守等の徹底、地域の生活環境の実情に配慮し、徹底した安全性を確保する必要があります。また、情報開示と住民参加によります透明性の確保が必要と考えます。その中でも測定データの公開、住民主体のチェック機能の場、これは運営協議会等を指しますが、を設置し、さらには地域住民との公害防止協定の締結をも視野に入れることを考えております。これらを忠実に実行することが信頼を得られること、コンセンサスが得られることと認識しております。  次に、新清掃センター稼働までのタイムスケジュールについてでございます。現在、生活環境影響調査の現況調査を十六項目にわたりまして実施しております。冬季の調査終了後は、予測、影響の分析を行い、調査書を作成してまいります。平成十三年六月ごろには「川越市一般廃棄物処理施設生活環境影響調査結果縦覧等手続条例」に基づきまして、一カ月間告示縦覧を行いまして、生活環境の保全上の見地からの意見書を二週間受け付けます。その後、意見書に対する市長の見解書として取りまとめ、公表してまいります。また、九月ごろには県を通じまして国へ整備計画書を提出してまいりたいと考えております。平成十四年度には国・県の内示を受け仮契約を締結し、工事請負案件について議会の議決をいただいた後、本契約を締結し、県に施設設置届けを提出した後、着工してまいりたいと考えます。なお、施設の稼働は平成十七年度中を予定しているところでございます。  最後になりますが、施設の予算上の問題でございますが、実施計画では約百七十億円を見込んでおります。これは処理規模を三百トンとした場合でございますが、処理施設費のほうはトン五千万円で百五十億円です。それからリサイクルプラザ、トン五千万円で、四十トンを予定しまして計二十億円でございます。計百七十億円を予定しております。以上でございます。   (秋馬和夫都市計画部長登壇) 53 ◯秋馬和夫都市計画部長 霞ケ関駅東口についてというふうなことで、御答弁を申しあげます。まず一点目の、東口ではなく市は北口というふうに言っているが、どうかというふうなおたずねですが、実は、五十八年当時の整備に向けての地元の協議の際には東口というふうに呼んでいたと聞いております。その後、あらためて霞ケ関駅周辺整備を推進する際、いろいろ検討しまして、方位から見ますと、これはどうしても南北ではないかというふうなことで、その時点から北というふうな名称を使い始めたと聞いております。北という呼び方には抵抗感がある方もいるかと思うので、今後北口が整備され、供用が開始された時点で、そのへんについては協議をしてきちっと結論を出してもよろしいのではないかというふうに考えております。  それから、これまで勉強会というふうなことでやってきたわけですが、勉強会が終わったというふうな通知が来たがというふうなことで、いままでの経過と方向というふうなことになるかと思いますが、実は、霞ケ関駅周辺整備については勉強会というふうなことで、平成十一年の六月に発足をさせていただき、現在まで三回開催をしてきました。一回目は十一年の九月に、参加者七十三名でいろいろ協議をしてきたわけですけれども、内容としては、時間をかけても区画整理事業を、面整備ですね、を実施しながら全体的に整備を行う中で北口を整備するのか、あるいは住民が強い要望を出している北口開設を当面の整備として実施するのかという、この二つのうちどちらかというふうなことでいろいろと協議をいただきました。その結果、大多数の方がともかく北口開設であるというふうなことで、とにかく早くたたき台を示してほしいというふうなことでありました。  それを受けて二回目というふうなことで十一年の十二月に開催しました。そのときは五十三名来ていただいたわけですけれども、四案のたたき台を提示していろいろ議論をいただきました。さらに十二年の三月に三回目の勉強会を開催してきたわけですけれども、結論的には、まず当面の整備として、北口のとにかく暫定整備を行い、とにかく利便性を図ってほしいということでありました。それを受けまして市としては、住民の方々の強い意向を踏まえて庁内での検討をした結果、とりあえず北口の暫定整備を行うというふうな方針を決定してきたところでございます。  そうしまして、北口の暫定整備の方針というふうなことで、実は十二年の六月に地元説明会に向けて北口の、みどり会の自治会になりますので、自治会の役員さんと協議をさせていただいて、とりあえずある範囲を対象に説明をさせていただきたいというふうなことで協議をいたしました。そうして十二年の七月十六日に第一回の北口開設についての説明会を開催させていただきました。その中でも市として四案を示して、その四案の中から最終的に絞り込んでゆきたいというふうなことで説明をしたわけですが、対象の範囲の関係地権者はおおむね了解というふうなことでございました。  それを受けて実は二回目というふうなことで、先だっての九月の九日、第二回目の直接関係する地権者の方々にお集まりをいただいて、今後の進め方等について話合いをさせていただきました。今後の進め方としましては、まず現況測量をさせていただきたい、そしてあわせてその地域内の道路、これらについてきちんと境界を確定させてもらいたい、そして、それを基に図面をつくりまして、その図面の中にきちんとした計画を立てて、そして直接関係者の方々と協議をしてまいりたいというふうなことで説明をし、お願いをしてきたところでございます。お陰さまでとりあえず了解をいただいたというふうなことで、今後そうした測量に向けて実施をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから、新しい北口を開設するに、暫定的とはいうもののあまり事業費がかかってはどうかというふうな、当日、いろいろな御質問の中で、投資効果はどうなのかというふうな御質問もいただきました。実は、本来ならば当初からいわれております駅前の区画整理を一体とした中でのこうした駅前の広場、あるいは駅の改札口等を設置してゆくのが建前かと思いますが、今回は特にこういうふうな状況の中で暫定的にやらせていただくというふうなことでございます。したがって現在の考え方といたしましては、当面駅前の広場をつくって、その広場から県道に至るアクセス道路を整備して、とりあえず南北の連絡橋をつくりまして、そうして踏切を渡らないで何とか南口に行ける、そういった方法をやってゆきたいというふうに考えているところでございます。  そのへんの事業費を、ほんとうに概算でございますが、積算いたしますと約十数億、十四億ぐらいになるかなと思うんですが、これはあくまでも暫定というふうなことで、駅広と道路と連絡橋というふうなことです。  今後、当然後ほど出ましたバリアフリー、あるいは橋上駅はどうなのかというふうなことになるわけです。現在、駅等については当然のことながらバリアフリーというふうなことで、どこの駅にしましてもエスカレーター等が整備されて、将来的には橋上駅になるというふうに考えるわけですが、最初から橋上駅までというふうなことはなかなか申しあげられないということで、とりあえず踏切を渡らないで南口に通ずるというふうな、そういうふうなことを考えております。今後、そういうふうなことの中でいろいろ東武鉄道さんと協議をすることになると思いますが、どこまでバリアフリー化をしてゆくか、そのへんについてはこれから十分協議をさせていただきたいと思います。  それから、御指摘の駅前のアクセス道路、県道にアクセスするわけですが、この道路が現在でも非常に混雑しているというふうな御指摘で、問題がないのかというふうなことですが、たしかに現在の鯨井狭山線が狭いために朝晩、日中もそうでしょうけれども、踏切の付近ではたいへん渋滞をしております。しかしながら今回、この駅の開設、あるいは駅前広場をやることによって、北側から来ていただく方についてはあえて南側に行かなくてもすむというふうなことで、多少踏切を渡る車の数が減少するのではないかなというふうに考えております。と同時に、当然のことながら右折をする車もあろうと思いますので、当然、右折帯等を設けてゆきたいというふうに考えているところでございます。  いずれにしましてもこの鯨井狭山線はほんとうに未整備な状態でございます。市のほうとしては平成六年度に川越市の広域幹線道路網構想というふうなことで検討をさせていただきましたが、この路線は霞ケ関あるいは的場駅へのアクセス道路、また地域の南北を結ぶ幹線道路でありますので、将来、当然整備をしてゆかなければならないというふうに考えております。これらにつきましては暫定整備でありますので、将来にわたっては北口周辺一帯について区画整理を実施してゆかなければならないのではないかなというふうに考えているところでございます。  それから、最後になりますが、現地事務所の設置についてでございますが、説明会においては一人の反対もなくとりあえず測量というふうなことで御了解をいただきました。これから直接、駅広あるいはアクセス道路にかかわる地権者の方と協議をしてゆかなければなりません。その中には相当移転を伴う土地もありますので、そのへんのところは今後交渉というふうな形になるわけですが、それに伴って現地事務所の設置が必要かどうかというふうなことについては、ちょっといま具体的に検討しておりませんので、これから先、事業が進捗してゆく中で検討をさせていただきたいと思います。以上です。   (菊地 実議員登壇) 54 ◯菊地 実議員 意外と時間をとってしまって恐縮です。二番目に話をした霞ケ関駅東口については、これからの取り組みの中で十分検討してもらえるというふうな話でありますから、これはこの程度にとどめておきます。ただ、第一に通知をした新清掃センターの問題についてはもう少し見解をただしておきたいなというふうに思います。  まず、環境部長のカールスルーエ市の話、概略はわかったんですけれども、本市が導入をするのに適切なものだったのかどうかというあたりの話を実は聞きたかったんですよ。私の承知しているところでは、ドイツはもうゴミは何でも一緒にしちゃって燃やすというやり方をこのサーモセレクト社はやっているはずなんです。さっき部長は電力会社が云々と言うたけれども、新しいエネルギーを創設するための工場なわけでありますから、おのずと川越の場合との違いがあるのではないのか、そのへんをどんなふうに見てこられたのか、お聞きをしたかったんです。これはとんでもないというふうに思ってきたのか、いや、改良すれば何とかなるとか、あるいはこのままでもいいということなのか、そのへんをお聞かせをいただきたいなというふうに思うんです。  私もさっき申しあげたように少しドイツのことを勉強し始めたところですけれども、ドイツのやり方というのは日本と違ってかなりシビアにいろんなことをやっているようですよね。こういう焼却炉をつくっても、直接自治体が責任を持って管理運営するようになってない。電力会社の発注に基づいてそのサーモセレクト社がやって、いわゆる民間のレベルでそれらのやり取りがある。行政はそれを監視するとか、あるいはまた第三者機関を経てそういうことを監視するという役割をしているようですね。ですからサーモセレクト社がいま稼働しているかどうかわかりませんけれども、私の調べではまだ動いてない。これも結局行政ならばどんどんどんどん市民の税金を出さないとどうにもならぬけれども、ドイツの場合には民間の会社でやってるものですからそういうことをしなくたっていいと、こういうふうに私は聞いているんだけれども、このあたりを含めてこのカールスルーエ市はどうだったのか。そこまで部長として掌握しなかったのならしなかったでけっこうですが、お聞かせをいただきたい。あるいは市長も行っておられるんですから、市長のほうで補足があればぜひ聞かせてほしいなというふうに思います。  二つ目、ガス化溶融方式の安全性評価の問題です。日本でもこのサーモセレクト社を導入しようというふうなことで決めている所がありそうですね。川鉄でいま実際やってるんですが、自治体でも青森県のむつ市がこのことをやろうというんで、二〇〇二年の十一月までにはここでは七十二トンを二基つくってやるという契約をされたというふうに承知をしているんです。ですから決してないところではないんだろうと思うんですが、片方では話題になった仙台だとか、あるいは千葉県の柏などは、どうもこれは安全性からいってまだあぶない、自治体の負担がどんどん場合によっては持ち出さざるをえないというふうな判断もあって見送ったというふうに私は聞いております。  いろいろな自治体でもって議論をしているところで、本市も先ほどの話からゆくと来年の七、八月ごろには決めなくちゃいかぬということですよね。そのときに百五十億になるのか、百二十億になるのかわかりませんけれども、議決をたぶん求められるだろうと思うんですよね。その方式がやっぱり市民にとって安全で、しかも安い、維持費も含めて安いということが一番いいんだろうというふうに思うんですけれども、どうも私の調べる限りではガス化溶融炉というのは、さっき部長が言われたように次代のものであることは間違いなさそうだけれども、しかしまだクリアしなくちゃいかぬような問題が一ぱいあり過ぎるほどあるのではないかというふうに思うんです。このあたりをやっぱりきちんと明らかにした上で、われわれにも議決を求めるようにしてほしいというふうに思うんですよね。さっき部長は、技術指導を受ければいいんだという話でありますけれども、私は技術指導を仰ぐだけでは非常に問題があるというふうに思うんです。川越市の場合に、この提言を受けてこれからどんな形で検討するということになるのか。たぶん市長が直接携わるわけにはいかぬでしょうから、どなたかが中心に立っていろんな資料を取り寄せたり、専門家の意見を聞きながらやってゆくんだろうと思うんですが、このへんの進め方については安全性とのからみでどういうふうになさるのか、お聞かせをいただきたいなというふうに思います。  さらに、三点目、住民とのコンセンサスについては考えていることはわかりました。情報を公開しながら住民のチェックの場もつくってゆきたい、あるいは公害防止協定も望むならばやりたいという姿勢は私は非常にけっこうだというふうに思うんです。これを抜きにするといろんな問題が出てくるんだろうというふうに思いますが、このことについてはさらによその自治体の状況も見ながら、万々一でも市民から批判を受けるようなことのないようにぜひやってほしいなというふうに、このことについては申しあげておきたいと思います。  それから、四点目におたずねをした新清掃センター稼働までのタイムスケジュール、私は勝手に来年の七月か八月ごろには処理方式、あるいは機種を含めて私どもに選択を迫られる、そういうことだろうなというふうに思ったんですが、そういう理解でいいかどうか、おうかがいをしておきたいと思います。  また、その議決にあたって、私どもが市民に対してきちんと説明ができないようなことではなくて、功罪、メリット、デメリットと言うとおかしいけれども、こういうものをきちんと四十人の議員が全部理解した上で、この方式に持ってゆきますというふうなやり方の方式をぜひ採ってほしい。これから来年の七月か八月ということになると、議会も十二月、三月、六月とあるんだと思うんですが、一般質問を通して私どもが自分の考え方を言うのはむろんですけれども、やっぱり適宜、市が専門家、あるいはどういう組織でやってゆくかわかりませんけれども、その組織で出されたことについて、それぞれ見解を伝えていただいてやるようなことにしてもらえないかというふうに思いますが、いかがか、おうかがいをしておきたいと思います。  いずれにしても技術革新はこの焼却問題についてもいろいろあるようでございます。さっき私は、けさの新聞、持ってきたんですが、一面ですね。こういう中小自治体に向けて十トンで四億円、川越の場合には三百トンということになると百二十億になるでしょうか。ただ、数は三十もつくるという話になりますが。私は、地元のみなさんは何で俺らの所だけそういう焼却炉をつくるんだという話がある。市内の幾つかの所で収集を含めてやるやり方なども考えてもいいのではないかというふうな話もあるわけですけれども、北海道の富良野市で始めようとしておる、これらについても視野に入れながらやるようなことになるのかどうか。いや、そうじゃなくて、もう川越は、これまでのストーカ炉では時代に合わないんだと、次の代となるガス化溶融炉の方式というふうなことで話がゆくんだということになるのかどうか、このへんの考察も含めてお聞かせをいただきたいと思います。以上です。   ─────────────────────────────────── △再会日時決定 55 ◯吉敷 賢議長 お諮りいたします。一般質問の途中でありますが、明日、本日に引き続き一般質問を通告順に許可することとし、本日はこれにて散会し、明十四日午前十時開会することに御異議ありませんか。   (「異議なし」と言う者がいる) 56 ◯吉敷 賢議長 御異議なしと認めます。よって、明十四日午前十時より開会いたします。   ─────────────────────────────────── △散  会 57 ◯吉敷 賢議長 本日はこれにて散会いたします。    午後四時四十九分 散会   ─────────────────────────────────── Copyright © Kawagoe City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...