• 不納欠損(/)
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  1. さいたま市議会 2017-10-20
    10月20日-09号


    取得元: さいたま市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    平成29年  9月 定例会平成29年      さいたま市議会会議録10月20日                         平成29年9月定例会-----------------------------------第45日平成29年10月20日(金曜日 午前10時開議)本日の議事日程(第9号) 第1 開議 第2 市長提出議案及び請願の上程(議案第142号~第147号、第149号~第164号、請願第29号~第32号) 第3 討論 第4 採決 第5 市長提出議案の上程(議案第182号、第183号) 第6 採決 第7 市長提出議案の上程(議案第148号) 第8 議案説明 第9 議案に対する質疑 第10 議案の委員会付託 第11 市長提出追加議案の上程(議案第184号) 第12 議案説明 第13 議案に対する質疑 第14 討論 第15 採決 第16 議員提出議案の上程(議員提出議案第1号、第2号) 第17 議案説明 第18 議案に対する質疑 第19 討論 第20 採決 第21 閉会中継続審査の件 第22 請願の委員会付託(請願第33号~第39号) 第23 閉会本日の出席議員   60名     1番  石関洋臣     2番  土橋勇司     3番  都築龍太     4番  傳田ひろみ     5番  斉藤健一     6番  大木 学     7番  高子 景     8番  川村 準     9番  新井森夫    10番  玉井哲夫    11番  井原 隆    12番  金井康博    13番  武田和浩    14番  小川寿士    15番  小柳嘉文    16番  浜口健司    17番  冨田かおり   18番  西沢鈴子    19番  吉田一志    20番  松村敏夫    21番  吉田一郎    22番  伊藤 仕    23番  桶本大輔    24番  稲川智美    25番  渋谷佳孝    26番  池田麻里    27番  三神尊志    28番  西山幸代    29番  谷中信人    30番  武山広道    31番  神坂達成    32番  松下壮一    33番  守谷千津子   34番  久保美樹    35番  青羽健仁    36番  島崎 豊    37番  帆足和之    38番  新藤信夫    39番  高柳俊哉    40番  添野ふみ子    41番  土井裕之    42番  熊谷裕人    43番  井上伸一    44番  宮沢則之    45番  神田義行    46番  鳥海敏行    47番  戸島義子    48番  中山欽哉    49番  野口吉明    50番  萩原章弘    51番  中島隆一    52番  関根信明    53番  鶴崎敏康    54番  神崎 功    55番  高野秀樹    56番  小森谷 優    57番  上三信 彰   58番  山崎 章    59番  江原大輔    60番  阪本克己   欠席議員   なし職務のため議場に出席した議会局職員の職氏名 局長        辻村公雄   議事調査部長    奥山清也 議事調査部次長 議事課長      林 祐樹   議事課長補佐    中村哲也 事務取扱い 議事課              議事課           小山 寧             本郷智視 議事第1係長           議事第2係長 議事課              議事課           増永友美             野澤祥則 議事第2係主査          議事第2係主任地方自治法第121条の規定による説明のための出席者 市長        清水勇人   副市長       遠藤秀一 副市長       日野 徹   水道事業管理者   森田 治 教育長       細田眞由美  技監        松本勝正 都市戦略本部長   真々田和男  総務局長      伊藤道夫 財政局長      原  修   市民局長      石川 均 スポーツ文化           蓬田 潔   保健福祉局長    志村忠信 局長 子ども未来局長   中島マリ子  環境局長      小林盛遠 経済局長      吉沢浩之   都市局長      中野英明 建設局長      中島圭一   消防局長      大熊郁夫 会計管理者     関根文人   水道局長      川崎照正                  選挙管理委員会 副教育長      久保田 章            後藤由喜雄                  事務局長 人事委員会           小野里 毅  監査事務局長    武者清人 事務局長 農業委員会           河本 稔 事務局長午前10時15分開議  出席議員    60名     1番   2番   3番   4番   5番   6番     7番   8番   9番   10番   11番   12番     13番   14番   15番   16番   17番   18番     19番   20番   21番   22番   23番   24番     25番   26番   27番   28番   29番   30番     31番   32番   33番   34番   35番   36番     37番   38番   39番   40番   41番   42番     43番   44番   45番   46番   47番   48番     49番   50番   51番   52番   53番   54番     55番   56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    なし △開議の宣告 ○新藤信夫議長 ただいまから、本日の会議を開きます。        ---------------- △動議の提出      〔青羽健仁議員「議長、動議」と言い、発言の許可を求める〕 ○新藤信夫議長 どういう動議でしょうか、青羽議員 ◆青羽健仁議員 書面による動議を提出したいと思いますので、休憩をお願いいたします。 ○新藤信夫議長 ただいま青羽議員から休憩を求める動議が提出されました。 動議の成立には、会議規則第16条の規定により、ほかに4人以上の賛成者が必要であります。     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 書面の内容についてお聞かせ願えますか。     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 記録をとめてください。     〔速記中止〕 ○新藤信夫議長 記録を再開してください。        ---------------- △休憩の宣告 ○新藤信夫議長 暫時、休憩いたします。午前10時19分休憩        ----------------午前11時39分再開  出席議員    60名     1番   2番   3番   4番   5番   6番     7番   8番   9番   10番   11番   12番     13番   14番   15番   16番   17番   18番     19番   20番   21番   22番   23番   24番     25番   26番   27番   28番   29番   30番     31番   32番   33番   34番   35番   36番     37番   38番   39番   40番   41番   42番     43番   44番   45番   46番   47番   48番     49番   50番   51番   52番   53番   54番     55番   56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    なし △再開の宣告 ○新藤信夫議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ---------------- △動議の提出 ○新藤信夫議長 ただいまの休憩中に、中山欽哉議員ほか12名から、緊急質問を求める動議が提出されております。 動議につきましては、お手元に配付しておきましたから御了承願います。〔参照〕-動議-        ---------------- △緊急質問を求める動議 ○新藤信夫議長 直ちに採決いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、これに同意の上、日程に追加し、直ちに発言を許すことに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立少数であります。 よって、緊急質問を求める動議は否決されました。 それでは、進行いたします。        ----------------市長提出議案及び請願の一括上程
    新藤信夫議長 初めに、市長提出議案第142号から第147号、第149号から第164号及び請願第29号から第32号の26件を一括して議題といたします。        ---------------- △議案及び請願に対する討論 ○新藤信夫議長 これから、議案及び請願に対する討論を一括して行います。 この際、申し上げます。 会議規則第55条第1項の規定により、発言は全て簡明にするものとし、議題外にわたり、またはその範囲を超えぬよう要望します。 それでは、討論の通告がありますので、発言を許します。 戸島義子議員     〔戸島義子議員登壇〕(拍手起こる) ◆戸島義子議員 日本共産党さいたま市議会議員団の戸島義子です。私は、議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」に反対、請願第32号「県単位化に伴う国保税の引き上げは止め、国民健康保険税を引き下げることを求める請願書」については、委員長報告に反対、採択すべき立場で討論を行います。 議案第142号には賛成できる事業もありますが、バス対策事業については、以下の理由で反対いたします。 本議案は、平成27年3月にURが三菱マテリアルから取得した土地1.5ヘクタールをさいたま市が単独費用約57億5,000万円をかけて先行取得しようとする補正予算であります。この土地に公共公益施設として交通広場を設置し、当面、2020年の東京オリンピックパラリンピックまでにその交通広場の1施設であるバスターミナルを暫定整備するものです。 質疑では、バスターミナルの暫定整備に向けての基本設計や概要事業費もまだ決まっておらず、土地の購入以外は今後の事業者との話し合いで決めるということで、現状では土地を先行取得するということだけしか明らかにされませんでした。たとえ暫定であっても、2020年の供用開始に向けて、少なくとも基本的な設計や事業費が明らかにされなければ、まともに質疑もできず、議論になりません。これでは議会や市民は納得できるものではありません。 本会議での議案質疑で、民間活力の導入も検討していると答弁され、実はさいたま新都心将来ビジョンでの交通広場は、多目的広場との複合施設として一体整備を検討するとの位置づけに基づくものであることは明らかです。そのためにバス事業者以外にも幾つかの民間企業に、いわゆるサウンディング市場調査を行い、これに8社が応じ、うち7社が事業化に前向きな意見を述べているとの答弁もありました。要するにバスターミナル設置の暫定整備は、交通広場への複合施設整備のための単なる足がかりであり、全体像が明らかにならないのは、そうした事業者との話し合いが確定しないためと考えられます。 我が党は、大宮駅周辺のバス運行などの交通事情は深刻で、速やかに解消する手だてを要望しますが、2020年までの暫定事業の内容も明らかにされず、ましてやそれ以降の整備にどれだけの税金が投入されるかも、また基本計画も明らかにされないまま、市と業者との間で計画が進められていることに懸念を表明するものです。 平成32年に詳細を取りまとめると言いつつ、計画の公表の先延ばしを図りながら57億円もの税金を投入して、土地だけ先行取得する本議案には賛成できません。したがって、議案第142号に反対いたします。 次に、請願第32号について述べます。本請願は、来年度4月から施行される国民健康保険の県単位化に伴って国民健康保険税の引き上げはやめ、むしろ国保税を引き下げるよう求めています。さいたま市の国保税は、年所得100万円の単身世帯で12万1,100円、所得200万円の2人世帯では27万9,400円と所得の14%を占めるなど、負担が重くなっております。所得税や住民税、介護保険料なども含めると税負担が家計に重くのしかかり、生活を脅かしています。 国保税が高過ぎるために、払いたくても払えない滞納世帯は約4万3,000世帯に及びます。滞納者のうち、所得なし世帯が1万500世帯で、実に滞納世帯の4割を占めています。請願者が訴えているように県単位化に伴い、国保税が引き上げられたら、払いたくても払えない人をさらにふやし、国保制度自体を脅かすことにつながります。 県単位化に向けた第2回までのシミュレーションの結果、国保税の大幅な引き上げになることが公表されました。国は、国民の批判を受け、急遽、是正を迫られ、各都道府県に通知をいたしました。是正の内容は、第3回目のシミュレーションに当たって、一般会計からの繰り入れや基金繰り入れなどを実施して国保税を抑制してきた市町村は、平成29年度に同額を繰り入れた上で試算すること、及び医療費の伸びが少ない平成29年診療分までの実績を反映することなどです。国自身が県単位化での国保税大幅値上げに配慮した形となりました。 請願審査の参考意見では、国の通知をもとに県が公表した第3回のシミュレーションでは、さいたま市の1人当たりの国保税額は2回目までの試算額に比べて2万1,950円引き下がりましたが、現状に比べて約7,000円の引き上げとなります。値上げは営業所得が落ち込んでいる市民にとっても、年金所得が減っている高齢者にとっても大きな負担となります。そもそも低所得者が圧倒的であるのに国保税が高過ぎる状況をつくってきたのは、国の責任です。国は医療給付費に係る定率負担率を大きく引き下げ、国庫支出金を減らし続けてきました。そのしわ寄せが国保税の負担増になってきたのです。国保制度を県単位にしても、国庫支出金をふやし、もとに戻さない限り財政基盤は安定しません。 全国知事会が制度変更で国に要望していた財源は1兆円です。国が今回の県単位化で財政負担をするのは、わずか3,400億円です。国の責任で財政を確保し、国民に負担を押しつけることのないようにすべきです。請願者が求めているように国に対して公費の増額などを求め、地方自治体も従来の法定外繰り入れや基金繰り入れを継続するなどの努力で財源を確保して、県単位化に伴う国保税の引き上げで市民に負担を押しつけることのないように、あらゆる手だてをとるべきです。引き上げはやめ、引き下げをと求める請願の願意は極めて妥当であり、直ちに採択すべきです。 以上で、請願第32号の賛成討論といたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、小川寿士議員     〔小川寿士議員登壇〕(拍手起こる) ◆小川寿士議員 民進改革さいたま市議団の小川寿士です。会派を代表いたしまして、各所管常任委員会におきまして賛否が分かれ、討論のございました議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」及び第161号「指定管理者の指定について(さいたま市子ども家庭総合センター)」、請願第32号「県単位化に伴う国保税の引き上げは止め、国民健康保険税を引き下げることを求める請願書」について、いずれも委員長報告に賛成の立場から討論を行います。 まず、今回の補正予算につきましては、その執行に当たり十分留意しなければならない課題はあるものの、おおむね本市の将来に向け、必要な事業費等が盛り込まれていると評価しております。以下、主な事業を挙げて賛成理由を述べます。 最初に、バス対策事業につきましては、本事業は長距離バスターミナル暫定整備のためにさいたま新都心東側に用地取得を行う内容です。当該土地は、URと土地区画整理事業完成後に買い取る旨の協定を結び、事業を進めてきた経緯もございます。市はこの協定を誠実に実行する責務がございます。長距離バスターミナル整備や課題となっております大宮駅東口、さいたま新都心駅周辺の交通渋滞の緩和に資するものであり、3年後の東京オリンピックパラリンピック大会に必要な長距離バスの発着や観光客のバス輸送等にも活用されるものであります。あわせて、隣接して整備される防災公園とも連携して広域的活用も想定されるなど、防災的見地からも有用なものと評価いたします。 今後は、平成32年度までに策定される整備計画におきまして、バスターミナルとしての完成形も明確になりますが、その際には民間力の有効な活用もなされ、当市に見合うような公共公益施設として利活用されるべきことを申し添えます。 次に、教育扶助事業につきまして、本事業は経済的理由から就学困難と認められる学齢児童生徒の家庭に対し、学用品購入や給食費など一部を支給するものであります。特に中学校新入学予定者の入学準備金の前倒し支給は、昨年9月定例会での就学援助制度改善を求める議会決議を反映したものと評価いたします。今後、小学校入学予定者への対応につきましても、着実に進めていただくよう付言をいたします。 次に、子ども家庭総合センター管理業務等につきましては、本施設は児童相談所と一時保護所を同じ建物内に設置し運営するなど、課題を抱えた子供や家庭の相談機能をワンストップ化する、全国からも注目度の高い施設でもあり、我が会派でも、その機能の充実に向けてさまざまな提案をしてまいりました。本補正予算は、同施設の指定管理者指定維持管理業務費用に関し債務負担行為を設定するものであります。 関連して、議案第161号は、アイル・オーエンスグループを本施設の指定管理者として指定するものであります。同グループは、既に県内類似施設を多数運営している実績もございます。今回の指定管理の業務内容は、主に1階部分の手続関係業務に限定されておりまして、専門的な相談業務などは市が直営で担当するなど役割分担も明確であり、問題はないものと判断いたします。 請願第32号につきましては、この制度改正は、国民健康保険を持続可能な制度とするためのものであり、市町村は県とともに赤字解消や医療費の適正化などに取り組むものであります。このため、赤字の要因である法定外繰り入れにより国保税の引き下げを実施することは、法改正の趣旨から外れていることになるため、賛同はできません。(拍手起こる)        ---------------- △休憩の宣告 ○新藤信夫議長 討論の途中でございますが、ここで、暫時、休憩いたします。午前11時54分休憩        ----------------午後1時20分再開  出席議員    60名     1番   2番   3番   4番   5番   6番     7番   8番   9番   10番   11番   12番     13番   14番   15番   16番   17番   18番     19番   20番   21番   22番   23番   24番     25番   26番   27番   28番   29番   30番     31番   32番   33番   34番   35番   36番     37番   38番   39番   40番   41番   42番     43番   44番   45番   46番   47番   48番     49番   50番   51番   52番   53番   54番     55番   56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    なし △再開の宣告 ○新藤信夫議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ---------------- △議案及び請願に対する討論(続き) ○新藤信夫議長 討論を続行いたします。 吉田一郎議員 なお、吉田一郎議員から資料掲示の申し出があり、許可いたしました。     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 吉田一郎でございます。私は、議案第142号、第150号、第161号は反対、そして請願第29号から第32号は採択すべきという立場から討論したいと思います。 まず、議案第142号の補正予算ですけれども、片柳消防署の建設などは、私もいいとは思うんですけれども、ただ、さいたま新都心三菱マテリアルの跡地にバスターミナル、この用地を57億5,000万円で購入する。これは私は少し疑問です。 長距離バスターミナルの暫定整備だというのです。2020年のオリンピックに向けて需要が高まるから。その後は、はっきりしない。公共公益施設とは言っているのですけれども、はっきりしない。 私は、まずこのバスターミナルに関して幾つか疑問があるのです。1点目、大宮駅とさいたま新都心駅、現在そこから出発する長距離バスは何本あるのだと聞いたところ、合計85本だというのです。1日、たった85本出るバスのために57億円。これは少しおかしいのではないかと思います。 そして、今、大宮駅から長距離バスが85本出ていますけれども、何で大宮駅から出るかというと、これはやはり乗りかえが便利だからです。例えば大宮駅まで鉄道が集まっています。そこで、上尾市とか鴻巣市、久喜市の人、川越市の人が来て、そこで乗りかえて大阪行きのバスに乗ったり、空港行きのバスに乗ったり、そういった意味で非常に便利だから大宮駅にバスが集まっている。これがさいたま新都心駅へ行ってしまったら不便になるわけです。市のほうは以前、大宮駅とさいたま新都心駅の間にシャトルバスを走らせますなんていっても、旧中山道が渋滞してしまっている。まだ京浜東北線で1駅行ったほうがいい。でも、そうやって乗りかえの手間になってしまったら、では東京からバスに乗ろうとなって、結局バスの乗客が減る、本数が減るということにつながりかねない。これが1つ問題です。 そして、もう一つ、そのバスの利用料がどうなるか、はっきりしないという問題です。実はさいたま市は既にバスターミナルを持っているのです。御存じですか。北浦和駅東口のところにバスターミナルがあるんです。あれは長距離バスではなくて普通の路線バスが通っているのですけれども、私が決算特別委員会で聞いたところ、あれはバス会社から利用料をバス1本当たり100円取っているというのです。バスは1日七百何十本発着していますので、年間で約1,800万円の収入。では、1日85本の出発しかないバスターミナルは、年間幾らの収入になりますか。仮に100本にふえたところで、到底、経費を賄えるような、57億円をかけて投資するような費用にはならない。そして、あの北浦和駅のバスターミナル、100円の発着料ですら、バス会社からしたら大きな負担にはなっているのです。皆さん、浦和の方は特に御存じだと思いますけれども、あの北浦和駅から東武バスと国際興業バスが出ているわけです。東武バスは、岩槻、宮下行き、市立病院行き、どちらもお客さんがたくさん乗っています。本数も多いです。ですので、仮に運賃の平均が200円だったとしたら、50人乗っていたら、バスターミナルの使用料は1%になるわけです。しかし、国際興業バスのほう、浦和行きやさいたま新都心行きは、ほとんどお客さんが乗っていない。仮に5人しか乗っていなかったら運賃収入の10%がそのバスターミナルの使用料で払わなければならない。ですから、北浦和駅東口から発着している国際興業のバス、昼間の18本はターミナルから出ていますけれども、朝夕は東口の広場から出てしまっているのです。このようにバス会社……     〔何事か言う人あり〕 ◆吉田一郎議員 御静粛に願います。私が発言、討論している最中にそうやってわあわあ言うと侮辱になるのではないかと思います。 続けますけれども、このようにバス会社にとっても、この利用料の負担が大きくなって、結局それがバス会社の採算に影響を与えるとなったら、バスターミナルを使わなくなってしまうわけです。ですから、57億5,000万円かけてバスターミナルの用地を買って建設したところで、果たしてどれだけのバス会社がそのバスターミナルを利用するか、これは非常に問題になるわけです。     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 吉田議員の討論中ですので、静粛に願います。 ◆吉田一郎議員 続けます。そのようにバスターミナルの整備に関して、私は疑問がある。 そして、オリンピックの後にここに公共公益施設を建てるといいますけれども、果たしてどういうものか、はっきりしない。私は2月定例会で提案しました。今、さいたま市のこの市庁舎……     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 改めて申し上げます。御静粛に願います。 ◆吉田一郎議員 合併協定書に基づいて、さいたま新都心に市役所を建設すべきではないか、さいたま市本庁舎整備審議会で論議されています。先月の審議会では、全員の委員がさいたま新都心周辺に建てるべきだという話が出ました。私は2月の総合政策委員会で聞きました。このバスターミナル暫定整備の後に、では1階はバスターミナルにして、上は市役所を建てるというのは可能かと言ったところ、委員会では可能だという答弁が出ました。そして、この本会議では審議会の結論を見て判断しますと答弁をいただきました。 私は吉田プロジェクトと言っていますけれども、将来的にこのバスターミナルの上に合併協定書に基づいた市役所を建設するというのをはっきりすればまだいいんですけれども、それでしたら、市長、堂々と市役所の建設のために用地を購入するんだと言うべきです。     〔何事か言う人あり〕 ◆吉田一郎議員 このように先ほどからさいたま新都心に市役所との話をしたら、浦和の議員がわあわあ妨害していますけれども、私はこういった圧力には屈しません。市長も堂々とさいたま新都心にこのようなバスターミナルではなくて、市役所を合併協定書に基づいて建てるべきだ、浦和の議員がこのように妨害をしていますけれども……     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 静粛にしてください。 ◆吉田一郎議員 あくまで合併協定書に基づいて、今回のバスターミナル用地としてではなく、市役所を建設するための用地、1階はバスターミナルで上は市役所……     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 改めて申し上げます。静粛に願います。 ◆吉田一郎議員 この吉田プロジェクト、市役所は堂々と私のように主張していただき、こういった浦和の議員からの妨害もはねのけてやっていただき…… ○新藤信夫議長 吉田一郎議員にも申し上げます。討論をきちんと続けてください。 ◆吉田一郎議員 はい、討論を続けます。では、次に行きます。 議案第150号です。今、個人情報の保護がいろいろ国民的にナーバスになってしまっているわけです。今回、さらにこういったことで強化されると、例えば病歴は、なかなか他人に知らせることができない…… ○新藤信夫議長 吉田一郎議員、少しお待ちいただけますか。 改めて申し上げます。静粛に願います。 記録をとめてください。     〔速記中止〕 ○新藤信夫議長 記録を再開してください。     〔「緊急動議」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 発言中でございますので、発言が終わった後で受けることにいたします。 吉田一郎議員、続行してください。 ◆吉田一郎議員 というわけで、議案第150号の反対討論の続きですけれども、個人情報の保護が過敏になってしまって、今回のこの法律の改正に関しても、例えばおじいさんが緊急入院して病院に行ってしまったと。意識不明だと。こういったときに家族の人に病状を伝えるというのも、厳密に言ってしまうと難しくなってしまうのです。     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御静粛に願います。 ◆吉田一郎議員 だって、本人のおじいさんは意識不明なんですから。それから、災害時の要支援者といった人たちの情報を自治会が共有する。こういった点も、やはり厳密に言ってしまうと私は問題が出てしまうんではないかと懸念いたしますので、反対します。 そして、議案第161号、子ども家庭総合センターですけれども、60億円かけて建設して、経費が毎年27億円かかる。以前、私が2年前に聞いたときよりも4億円くらいアップしてしまっているんです。なぜこのように経費が4億円もアップしたのか、きちんと説明がない。こういった理由では賛成ができません。 そして、請願第29号から第31号、この「さいたま市史鉄道編」に数多くの誤りが60カ所あると私は指摘しましたけれども、さらにその後、市でも調べて60カ所くらい見つけた。合計120カ所くらい誤りがあるのに、執筆者に確認したところ、正式に認めたのは69カ所だけだった。川越線が開通したのが昭和15年とか、こういった重要な事項をまだ認めないまま、正誤表にも載せない。これでは認められません。 そして、やはり私が、「さいたま市史鉄道編」の大きな誤りがある問題点の原因は、こういった章ごとに執筆者の名前を書いてしまっている。ですから、あの先生が書いたんだったらというので、ほかの人が直しづらいという現状があるわけです。ですから、執筆者の名前を入れるのはやめるべき。ましてや、自分で自分のことを自画自賛のように書いてしまう。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員に申し上げます。そろそろまとめてください。 ◆吉田一郎議員 はい、わかりました。 こういったことは今後慎むという意味で、請願の採択に賛成いたします。 そして、請願第32号も、私は国民健康保険の県単位化は賛成ですけれども、値上げよりも値下げすべき、当然だと思います。        ---------------- △動議の提出      〔青羽健仁議員「議長、動議」と言い、発言の許可を求める〕 ○新藤信夫議長 それでは、動議が出されておりますので、青羽議員、発言をお願いします。 ◆青羽健仁議員 発言中に、最優先動議である発言取り消し、発言停止を求める動議を提出しようといたしましたが、議長において制止されましたので、その権利を著しく侵害されましたので、この件について議会運営委員会できちんと見解をお出しいただきたい。したがって、議会運営委員会でこの件について議長の責任をきちんと明確にしていただきたい。 ○新藤信夫議長 ただいま青羽議員から、吉田議員の発言中に発言停止の動議ということでしたけれども、この件について、議会運営委員会で整理してほしいという動議が出され……     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 ただいま青羽議員から、議長から発言を停止されたことによって権利を侵害されたという動議が出されました。これについて、議会運営委員会で整理をするということの動議でございます。 動議の成立には、会議規則第16条の規定により、他に4人の賛成者が必要となります。 確認いたします。本動議の提出について、賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 所定の賛成者がおりますので、本動議は成立いたしました。        ---------------- △発言の許可に関する動議 ○新藤信夫議長 ただいまの動議を議題として、直ちに採決いたします。 本動議のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立少数であります。 よって、本動議は否決されました。        ---------------- △動議の提出      〔青羽健仁議員「動議」と言い、発言の許可を求める〕 ○新藤信夫議長 青羽健仁議員青羽健仁議員 ただいま残念ながら否決されましたので、書面による動議を提出したいと思いますので、若干の時間をいただきたいと思います。 ○新藤信夫議長 ただいま書面による動議を提出したいということで、休憩の提案がありました。        ---------------- △休憩の宣告 ○新藤信夫議長 暫時、休憩いたします。午後1時36分休憩        ----------------午後3時14分再開  出席議員    60名     1番   2番   3番   4番   5番   6番     7番   8番   9番   10番   11番   12番     13番   14番   15番   16番   17番   18番     19番   20番   21番   22番   23番   24番     25番   26番   27番   28番   29番   30番     31番   32番   33番   34番   35番   36番     37番   38番   39番   40番   41番   42番     43番   44番   45番   46番   47番   48番     49番   50番   51番   52番   53番   54番     55番   56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    なし △再開の宣告 ○新藤信夫議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ---------------- △動議の提出 ○新藤信夫議長 ただいまの休憩中に、中山欽哉議員ほか12名から、緊急質問を求める動議が提出されております。 動議については、お手元に配付しておきましたから御了承願います。〔参照〕-動議-        ---------------- △緊急質問を求める動議 ○新藤信夫議長 直ちに採決いたします。 お諮りいたします。本件につきましては、これに同意の上、日程に追加し、直ちに発言を許すことに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立少数であります。 よって、緊急質問を求める動議は否決されました。        ---------------- △議事進行について      〔吉田一郎議員「議事進行」と言い、発言の許可を求める〕 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員、どういう議事進行でしょうか。 ◆吉田一郎議員 先ほど私の討論の途中で、著しい激しいやじがあったんです、不規則発言が。緊急動議を求めるとか言って。議会運営の実際で、発言禁止命令は議長が会議の状況や発言の内容等を勘案して行使する専権事項ですから、これを拘束する動議は認められませんと、はっきり出ているんです。こういったものを無視して、議長の制止にもかかわらず不規則発言を続けて、私の討論を妨害した。これは私に対する著しい侮辱だと思います。著しい侮辱をした議員に対して処分要求書を出すつもりがありますので、提出された際には、議長、取り扱いをよろしくお願いいたします。 ○新藤信夫議長 議事進行には当たりませんので、進行いたします。        ---------------- △議案及び請願に対する討論(続き) ○新藤信夫議長 討論を続行いたします。 新井森夫議員     〔新井森夫議員登壇〕(拍手起こる) ◆新井森夫議員 自由民主党さいたま市議会議員団、新井森夫でございます。議案第142号について、賛成の立場から討論いたします。 バス対策事業は、オリンピック・パラリンピック東京2020大会に向けた長距離バスターミナルとして暫定整備を行うための土地取得事業の予算であります。委員長報告にもあったように、議案審査の過程において不明確な点が多く明らかにされましたが、長距離バスターミナルは、さいたま新都心将来ビジョンに基づいた事業であります。広域的な都市活動の拠点、にぎわいあふれるまちを目指すための施策の一つであり、またさいたま市成長戦略の東日本の中枢都市構想の目指すべき方向性の施策にもされております。それらの実現に資するよう、不明確な点があったものは直ちに検討することを強く求め、討論といたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、川村準議員     〔川村準議員登壇〕 ◆川村準議員 無所属の川村準です。順次討論させていただきます。議案第142号、一般会計補正予算(第6号)に、大きく2点の理由から反対させていただきます。 1つは、3人乗り自転車安全利用推進事業です。事業自体は肯定できるものの、意見交換会の参加人数が直近は2人にとどまっていることや、アンケート調査も利用者の4分の1の回答がありませんでした。しかし、この事業は、子ども・子育て支援の充実という目的とともに自転車安全利用の啓発という目的もあります。意見交換会の休日開催を検討するなど、改善の答弁が出たことは多少は評価できるものの、さいたま市の自転車の安全利用を進化させるためにアンケート調査を任意でなく強制にするなど、抜本的な改革が求められます。 また、この事業を利用するに当たり、自転車安全講習会が義務づけられておりますが、開催場所が昨年度以降は大宮ソニックシティだけで行われていることも問題です。浦和エリアでも子育て世代は増加しており、クリテリウムのさいたま新都心での実施やコミュニティサイクルを与野、大宮エリアのみに設けるなど、自転車政策の大宮びいきは問題と言わざるを得ません。 次に、さいたま新都心駅東口にバスターミナルを暫定整備するバス対策事業も問題です。予算委員会でも非常に多くの質疑が出ましたけれども、オリンピック後にバスターミナルをどうする計画か、少なくとも私にはわかりませんでした。もちろん東京オリンピックは非常に大きなイベントであり、本市にも多くの観光客が見込める大きなチャンスであるかもしれません。しかし、2020年のオリンピック開催終了後もさいたま市は続きます。オリンピック後もしっかり市民のためになる施設をつくる計画を立てることこそが市民のための公金の使い方ではないでしょうか。しかし、答弁では、オリンピック時にバス需要の増加が見込めるものの、どの程度の需要増かは、現段階で把握していない事実が明確になりました。 清水市長がおっしゃるまでもなく、人口減少時代が10年後に控えている現在は運命の10年です。この運命の10年だからこそ、計画性を持って公金を使用するべきです。しかし、公共施設マネジメント計画で計画性の重要性を説いておきながら、一方でバス需要の増減をしっかり調査もせずにバスターミナルを暫定的に設けることは、市民の理解が得られるものではありません。 次に、議案第161号、子ども家庭総合センターの指定管理者の指定に反対させていただきます。 理由は、指定管理者の指定に反対というよりは、そもそも子ども家庭総合センターの設置に反対のためです。質疑で子ども家庭総合センターの話を聞いても、非常にすばらしい施設になることが予想されます。しかし、総建設費おおよそ60億円、また年間経費が毎年おおよそ25億円かけて運営されるものの、恩恵を受けるのは、さいたま市民のごく一部、子ども家庭総合センターの近隣の住民のみになることが予想されます。ゴージャスな子ども家庭総合センターを市内の真ん中に1つ建てるのであれば、行政区ごとの子育て政策を充実させるべきで、子ども家庭総合センターの運営を開始することは間違っています。よって、反対します。 そして、請願第29号から第31号のさいたま市史の関連の請願は、請願内容がもっともであり、採択を主張させていただきます。 そして、請願第32号、国民健康保険税の引き上げをやめ、引き下げを求める請願の採択を主張します。 国民健康保険の県単位化に伴い、県全域で保険料は引き上げの方向に進んでおります。さいたま市では1.4倍の保険料率の引き上げが試算されておりましたが、とりあえず引き上げ幅のほうは縮小されることになりました。しかし、上げ幅は小さくなったものの、引き上げが予定されており、問題です。よって、採択を主張させていただきます。 ○新藤信夫議長 次に、久保美樹議員     〔久保美樹議員登壇〕(拍手起こる) ◆久保美樹議員 日本共産党さいたま市議会議員団の久保美樹でございます。会派を代表して、議案第146号、平成28年度さいたま市一般会計及び特別会計歳入歳出決算、及び第147号、平成28年度水道事業会計決算、第149号、平成28年度下水道事業会計決算に反対し、不認定の立場から討論いたします。 平成28年度一般会計及び特別会計を合わせた歳入総額は約7,822億円、歳出総額は7,693億円で、実質収支額は約49億円の黒字でした。市税収入は前年比約42億円、1.9%増で、うち個人市民税は前年比27億円増の一方で、法人市民税は5億円の減でした。平成28年度における市民の納税者1人当たりの平均所得は367万3,000円で、5年前に比べ6万7,000円と、わずかにふえたとされています。しかし、平成28年度における平均給与収入500万円の夫婦と子2人の4人家族の市民税、所得税の合計は38万6,000円で、5年前に比べ13万5,000円ふえています。この5年間で消費税が8%に増税され、介護保険料や下水道料金などもふえています。わずかな収入増もそれを大きく上回る税、社会保険料、公共料金の負担増によって、市民の暮らしがますます厳しくなっています。また、平成28年度における65歳以上の年金暮らしの市民の平均所得は119万8,000円、5年前から19万円も所得が減っています。年金の減額、さきに指摘した増税等の負担増が高齢者の暮らしをさらに苦しいものにしています。 こうした厳しい状況を見れば、暮らしを支える施策が積極的に行われるべきでしたが、市は行財政改革や福祉施策の再構築の名のもとに福祉関連予算を削減するなど、全く逆のことをしてきたのが実態です。財政が厳しいという一方で、2都心4副都心を中心とした大規模開発を次々と事業化し、ビッグイベントには惜しみなく税金を注ぎ込んできたのも、平成28年度決算の特徴です。しかも、基金を前年比39億円もふやし、市民の大切な税金を700億円もため込んでいます。これでは市民が納めた税金が市民のために使われているとは、とても言えません。 地方自治法第1条には、地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本とすると明記されていますが、本市はこの基本からかけ離れた行政になっていることを厳しく指摘します。 以下、所管ごとに述べます。 総合政策委員会関連では、まず土木債が1,256億円あり、臨時財政対策債を除いた市債残高の約半分を占めている問題について述べます。財政指標に留意しながら費用負担の平準化に努める旨の答弁がありましたが、大型の公共事業が次々具体化され、さらに負担がいまだ定かでない事業も多くあることから、今後の財政見通しに大きな懸念があります。行財政改革の推進も答弁で述べられましたが、福祉、教育など市民生活に直結する事業の削減が一層進められることは明らかです。地下鉄7号線の延伸の断念を初め、大規模公共事業の精査と事業の中止を含めた大胆な見直しを図ることを求めます。 税収の確保を図ることを市は強調しますが、異常な債権回収の姿勢は改めなければなりません。この9月定例会中に、苛酷な徴収に対し裁判が起きる事態にもなっています。債権回収課長は答弁において、強制的な内容というのは過去にあったことは聞いております。きつい言葉であるとか、そのような御指摘の対応があったということは、各方面からも御意見がございましたので、そちらにつきましては改めなくてはならない旨、述べました。言葉だけに終わらせず、生活を破壊し納税者の権利を無視した徴収を改め、納税相談を入り口に生活再建へとつなげる行政へ転換することを強く求めます。 なお、債権回収の専門部署をつくったことが提訴されるまでの暴走を生み出したことを踏まえれば、債権回収課は廃止するほかありません。区役所窓口での体制を厚くして、丁寧な相談体制をつくることをあわせて求めます。 行政サービスの一番の担い手である職員の数が足りていません。現場からの人員要望443人に対して、実際の配置は65人。わずか15%しか応えていないことが明らかになりました。年間365時間を超える残業をする職員が25%にも達しているもとで、職員の意識改革や業務マネジメントを振りかざしても、職員の異常な長時間残業を改善することはできません。メンタルで休職する職員もふえ、今や市役所はブラックな職場になっています。総人件費の抑制という方針を見直し、定員を抜本的にふやし、必要な人数を正規で配置して、市職員の労働環境を改善するよう求めます。 農業者への支援が実情要求とかみ合っていないことから、支援制度が利用されていない実態があります。要件を緩和して、実態に見合った利用しやすい制度に改正すること、あわせて支援の内容の充実、増額、所得補償の検討を求めます。 文教委員会関連では、文化、スポーツ関係と教育関係に分けて述べます。文化、スポーツ関係では、昨年度はトリエンナーレ、国際女子マラソン、国際自転車レースと大規模な国際イベントが同時に開催された初めての年です。3つのイベントに市は11億3,000万円を支出し、人件費も加えると14億円を超える税金を投入しました。しかし、国際イベントとしたことで巨額の不要な市民負担が発生しています。その一方で、市民の文化活動を支援する文化芸術都市創造補助金のアートフェスティバルの事業を平成28年度に特に課題があったわけでもないにもかかわらず、平成29年度には3分の2に減らしているのが本市の文化行政の実態です。 スポーツ文化局長が答弁で、市民の多くの方がスポーツに取り組むような環境づくりとか、文化活動が身近なところで行える環境づくりは、当然基本的には必要だと述べましたが、そうであるなら、なおのこと、国際を冠としたイベントにする必然性はありません。市民の文化、スポーツ活動を直接支援することを最優先に税金の使い方を改めることを強く求めます。 教育委員会関係では、平成28年度から始まったグローバル・スタディについて、まず述べます。多忙化が指摘されている教員の勤務実態を踏まえずに進められているのは問題です。教育委員会が現場の負担をまともに認識せず、心も寄せていないことも、質疑で明らかになりました。このまま進めても、実のある事業になりません。現場の負担、質の確保の観点から、せめて低学年ではやめるなど、見直すべきです。教員の多忙化解消の取り組みについては、現状の把握が大ざっぱにしかされていないことは問題です。 本年10月から在校時間を校務用のパソコンで把握し始めたことは、これまでからすると一歩前進ですが、より正確に把握するためにも、既に川口市などで導入されているタイムカードによる勤務時間の管理をすべきです。同時に、本市は教員当たりの児童生徒数が政令指定都市で最も多く、そのことが業務量の多さにつながっています。本市独自で少人数学級を段階的に広げることや、過大規模校、大規模校の解消が切に求められています。また、臨時的任用教員の割合が全体で1割、特別支援学級に至っては4割にもなっています。非正規の教員が多いことは、現場にとっても大変負担になっています。正規職員の比率を高めるよう採用計画を見直すべきです。子供たちの教育環境を改善しないまま国の政策を先取りして、現場と子供たちに無用な負担を押しつける教育行政を改めるよう強く求めます。 市民生活委員会関連では、DV被害者への支援の改善を求めます。平成25年に国が示した市町村の配偶者暴力相談支援センターの設置促進のための手引において、被害者支援施策として緊急一時保護施設の設置、緊急生活支援資金の助成、ステップハウスの設置、民間賃貸住宅入居時の家賃の助成などが言われていますが、本市は何一つ行っていません。犯罪被害者支援については、要綱で済ませず、性暴力犯罪被害者も対象として条例化し、各種施策を実施するよう強く求めます。また、性暴力犯罪被害者支援については、病院拠点型のワンストップ支援センターの設置も求めます。 マイナンバー制度については、本市だけで平成28年度に8億円余り使いましたが、費用対効果で見たときに、この額に見合う行政の効率化が図られていることは示されませんでした。マイナンバーカード所有者へのサービスについても、市民のわずか8%しか取得していないのが実態です。巨額の無駄遣いにすぎないマイナンバー制度はやめるよう国に意見を上げるべきです。 地球温暖化対策及び二酸化炭素削減の取り組みについて述べます。この間、本市は、水素ステーション設置やFCV普及を進めてきました。しかし、桜区にある東京ガスの水素製造施設における製造量や出荷量を本市は把握していないことが明らかになりました。1億6,000万円もの補助金を出しながら、その成果を検証できないというのは大変無責任ではありませんか。実効性のある二酸化炭素削減の取り組みを図ることを求めます。 アスベスト対策については、災害時の対策はもちろん、アスベスト工場による健康被害や商店街のアーケードのアスベストなど、本市においてもさまざまな形でアスベスト問題が噴き出しています。環境局を中心に部局横断で、いわばワンストップでアスベスト対策に取り組む体制をつくることを求めます。 保健福祉委員会関連では、まず障害者福祉について述べます。福祉タクシー利用料金助成、障害者自動車燃料費助成、心身障害者医療費支給制度、心身障害者福祉手当に相次いで所得制限や年齢制限が設けられ、その結果、1万8,000人が対象外になり、7億7,000万円が削減されました。精神障害者の一部等に助成対象が広げられましたが、大きく上回るカットがされたことには変わりはありません。ノーマライゼーション条例の理念に反するこれらの障害者福祉の削減を全てもとに戻すべきです。 また、障害者のグループホームが大きく不足している現状を認識している以上、他の政令指定都市同様に市独自に運営や家賃への補助を行うことを強く求めます。 移動支援については、当事者等から改善要望が多く出されていることが明らかになりました。障害程度区分等で線引きせずに、真に移動に支援が必要な障害者全てが使えるようにすべきです。 介護保険については、国庫補助金の調整交付金が本来より16億円も不足し、第1号被保険者、つまり65歳以上の高齢者にかぶせているのは問題です。国に対し調整交付金の全額給付を求めることとあわせて、不足分は、被保険者ではなく市で負担するべきです。高齢者の貧困が広がり、国による介護サービスのカットと負担増が続いているもと、来年度の介護保険料見直しにおいてこれ以上の市民負担増は許されないことを厳しく指摘します。 国民健康保険については、国保会計における国庫支出金の割合が2割を切るまで低下していることは、国保税が高過ぎる要因の一つとなっています。来年度には国保県単位化がされますが、これ以上の市民負担増とならないよう、国と県に強く求めるべきです。国保加入世帯には所得なし世帯が多く、所得100万円以下が5割を超えています。所得なし世帯まで課せられ、払おうにも払えない異常な国保税の現状は放置できません。所得急減世帯に限った減免ではなく、低所得者世帯への実効性のある減免制度を整えることを求めます。 動物愛護については、昨年度は犬、猫の安楽死処分を12件まで減らすことができたことを評価するとともに、今後は動物福祉的な考えのもとで殺処分ゼロを目指していくことを求めます。 母子・父子・寡婦福祉資金貸付制度においては、子供の貧困が社会問題となり、貧困の連鎖を断ち切ろうと叫ばれていることを鑑みて、当事者の立場に立って相談対応をすること、要件の満たした方全てに貸し付けること、貸し付けの審査基準は返済能力第一を改め、福祉の理念にのっとり貸し付けを行うことを求めます。 保育所の問題について述べます。小規模保育所において、3歳児以後の児童受け入れについて連携がとれている施設が一つもないことは重大な問題です。市は今年度、待機児童ゼロを宣言しましたが、一番の立役者は小規模保育所です。結局、実態は先送りしただけにすぎないことは明らかです。3歳児以後の受け入れ先がないことや、転園することへの親子への負担は軽視すべきではありません。当市議団は、従来の認可保育所整備数を大幅にふやすことを求めてきましたが、改めてそのことを強く求めます。もちろん保育士の大幅な処遇改善や定数の改善とセットで進めるべきであることは言うまでもありません。なお、今後、小規模保育については、せめて受け入れ先の確保を義務づけずに認可すべきではないことを主張します。 放課後児童クラブ、学童保育所については、民間に頼り切っている現状のもと、支援員の処遇改善を抜きにしては、これ以上の量的な拡充は大変困難な状況です。国の補助を全額活用して、大幅な処遇改善を行うことは待ったなしの課題です。同時に、公設での施設整備、また公立での計画的整備をするよう方向転換を強く求めます。 また、障害児の巡回相談については、要望したらすぐに対応すること、また要望がなくても全てのクラブに巡回するよう求めます。 まちづくり委員会関連では、2都心4副都心に132億円が投じられ、大型開発の計画に相変わらず多額の税金が使われ、さらに推進されようとしています。今後、首都高速新大宮上尾道路に500億円もの市の負担が見込まれることや大宮駅グランドセントラルステーション化構想や東西交通大宮ルートなど、巨額の市民負担が見込まれながら事業化されていないものも多々あります。総合政策委員会関連の部分でも指摘しましたが、市民負担の観点から事業の中止も含めて大幅な見直しを図るよう、改めて申し上げます。 市民会館うらわの移転を浦和駅西口南高砂地区市街地再開発組合が要望していますが、市民会館おおみやを再開発ビルに移転することで400億円もの市税を投入することとなったことと同じことにならないか、危惧します。 また、こうした再開発ビルに公共施設を導入して事業を存続、延命させる手法が、岩槻区役所の移転以来、常套手段となっていますが、市民負担をふやす結果になってきたことに留意が必要です。南高砂再開発については、市の負担額をなるべくふやさないような努力をしたいとの答弁がありましたが、負担増につながらないよう求めます。 大型開発が着実に進められる一方で、市民に身近な組合施行の区画整理は遅々として進んでいません。長期化している、もしくは長期未着手になっている事業については、当然住民の意見をしっかりと踏まえた対応をとるよう求めます。 また、国の補助金の内示率が5割程度に落ち込んでいることは、事業の進捗に影響を与えています。国に対し強く求めることはもちろん、足りない分は市として補填するなど、事業が進むよう責任を持って対処することを求めます。 水道会計関連では、毎年利益をふやし、平成28年度は62億円を超える準利益を出しました。公共事業でこのような過剰な利益を出し続けるのはどのような理由でも正当化はできません。ましてや資本的収支が赤字だから値下げできないとの答弁がありましたが、単年度収支と混同した企業会計に対する不理解があったと言わざるを得ません。政令指定都市でも県内でも比較して高過ぎる本市の水道料金は値下げすべきです。 下水道会計関連では、政令指定都市で最も高く、算定方法の上限いっぱいで設定することで市民に不要な負担を強いている受益者負担金を引き下げることを求めます。また、誤接続調査のペースが遅過ぎます。昨年起きた南区藤右衛門ポンプ場付近の汚水逆流のような深刻な被害をなくしていく上でも誤接続調査を一気にやること。補助金を出して、一気に改善を図ることを強く求めます。 以上述べてきましたが、市民の暮らしを支え、教育の充実を最優先に税金を使っていくよう、財政の基本的な考え方を抜本的に見直すよう強く求めて、討論といたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、傳田ひろみ議員     〔傳田ひろみ議員登壇〕(拍手起こる) ◆傳田ひろみ議員 民進改革さいたま市議団、傳田ひろみでございます。会派を代表いたしまして、議案第146号「平成28年度さいたま市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について」、議案第147号「平成28年度さいたま市水道事業会計決算の認定及び剰余金の処分について」、議案第149号「平成28年度さいたま市下水道事業会計決算の認定及び剰余金の処分について」、3議案とも委員長報告に賛成の立場から討論いたします。 平成28年度は、しあわせ倍増プラン2013、行財政改革推進プラン2013の最終年度であり、市長は、より多くの市民が住みやすいと感じる都市の実現を目指し、御努力なさったことと推察いたします。 予算編成段階においては、個人市民税、固定資産税等歳入の増加が見込めるものの、社会保障関係経費等の増額により大変厳しい予算編成になったと聞き及んでおりました。まさに、あれも、これもという予算編成ではなく、あれか、これかという取捨選択、優先順位づけが必要な時代に突入したという実感を強くしております。 そうした背景のもと、平成28年度の予算の執行管理に当たりましては、事業の目的を達成するための進捗を常に確認しつつも、一層の行財政経費の節減や既存事業のさらなる見直しなど徹底した行財政改革に着手し、財政構造の健全性を維持しつつ、長期的展望に立った財政運営に努めてこられた決算になっていることに対しては評価するものであります。 一方、今後においては、歳出削減の行財政改革を継続することはもちろんですが、シティーセールスや企業誘致による外貨獲得、法人税の増収など、歳入をいかにふやすかという視点で市政運営を行っていただくよう、まずは強く要望しておきたいと思います。 次に、所管別審査の中で気づいた点及び要望等を申し上げます。 まず、総合政策委員会所管です。市職員のワーク・ライフ・バランスとメンタルヘルスについて。電通の女性新入社員が過度な残業を強いられ、みずから命を絶つという悲しい出来事を契機に、ワーク・ライフ・バランスとメンタルヘルスについては全国的に注目されてきました。私たちの会派では、この悲しい出来事が起きるずっと前から、市職員の皆さんの残業時間、ワーク・ライフ・バランスについては指摘させていただいてまいりました。審査の中で、各課の管理職がワーク・ライフ・バランスの研修等に参加し、超過残業の縮減に取り組んでいるということはわかりましたが、いまだに年間800時間を超える残業をしている部署が、財政課、人事課を初め多数存在していること。メンタルバランスを崩し休職を余儀なくされている職員も128人と、5年前と比べ50人以上増加していることもわかりました。ワーク・ライフ・バランスという言葉だけがひとり歩きするのではなく、事業効率を高め、残業を縮減し、メンタルバランスの維持はもちろんのこと、休職している職員の自宅へのフォローなど、アウトリーチ体制を整え、復職への道筋を市も責任を持って行っていただくよう強く要望いたします。 次に、シティーセールスについて。現在、地方分権の波も相まって都市間競争が激化しています。さいたま市では、この都市間競争を勝ち抜くために、さいたま市成長戦略として、さいたMICEを推し進めてまいりました。しかしながら、このMICE戦略は一向に進まず、最も経済効果の高い国際的なコンベンションの誘致については、平成28年度にわずか5件、横浜市の130件、千葉市の50件に大きく水をあけられ、このままではさいたMICE戦略の旗をおろさなくてはならなくなるレベルではないかと、非常に危惧しております。 国際的なコンベンションを誘致できない要因はさまざま考えられますが、大きく整理すると、ホテルやコンベンション施設の不足、アフターコンベンションルートの整備不足などがあると思われます。執行部におかれましては、ぜひこの課題に今まで以上に真摯に積極的に取り組んでいただくよう強く要望いたします。 また、シティセールス部のあり方については、これまでも私たちの会派からさまざま提言してまいりました。市長の肝いりで、課から部に格上げされた部署でもあります。さいたま市のブランディングは、当然シティセールス部だけで進めていくものではないことも承知しております。しかしながら、成長戦略にうたわれているように、市民や企業から選ばれる都市へと、このさいたま市を成長させていくためにはシティセールス部の存在は非常に大きいものと思われます。予算や人の配置の見直しを含め、縦割りの組織から他部局との連携を密にした横串のプロジェクトとして動けるよう再編成を行い、さいたま市のブランディングをより一層高められるよう強く要望いたします。 次に、市民生活委員会所管です。市民の安心安全について。さいたま市では、平成28年度、殺人11件、強盗32件、強姦11件という凶悪犯罪が発生しております。また、軽犯罪の認知件数も5年前の150%となっております。市民の安心安全を担保するためには、犯罪の抑止はもちろんのことですが、不幸にも犯罪に巻き込まれてしまった犯罪被害者へのフォローが不可欠です。しかしながら、さいたま市は、こうした犯罪被害者への支援体制が余りにも脆弱と言わざるを得ません。相談窓口さえ数少なく、庁内での連携体制も全くできていないような状態です。京都市や明石市など、犯罪被害者救済に積極的な自治体の先進事例を参考に、ぜひとも支援体制の整備をお願いいたします。 次に、文教委員会関係所管です。さいたま市は文教都市として全国から注目を浴びております。全国学力調査の結果からしても、しっかりと裏づけられていると思いますし、平成28年度からはグローバル・スタディも実施されています。 また、特別支援教育については、平成28年度に19カ所の特別支援学級が設置され、平成29年度5月現在、小学校で90校、中学校で49校設置されました。当然そこで学ぶ児童生徒の数も増加していると推察されますが、専門知識を持った教師の不足や教室環境の整備が不十分な学校があることも明らかになりました。さらに、高校受験の際の支援や情報提供も十分に行われていないこともわかりました。 また、通常学級に在籍する障害を持つ児童生徒への保護者の付き添いについて、負担が大きいという声も上がっております。長期入院中の小中高校生に対する学習支援制度の整備も不十分です。グローバルな人材を育てるための教育ももちろん必要ですが、支援を必要とする児童生徒たちに十分な支援を行うとともに、共生社会の実現に向け、分け隔てられることなく、ともに学ぶインクルーシブ教育の一層の推進をお願いいたします。 次に、まちづくり委員会所管です。踏切改良事業におきましては、緊急に対策が必要な踏切として、国土交通省からも指定されている市内14カ所の踏切について、早急な改良を求めます。特に通学路の経路となっている踏切については、鉄道事業者ともよく協議し、一日も早い改善を行うこと、また市営住宅建てかえの際は単身高齢者や高齢世帯など配慮を必要とする方々に対して、一時移転の際や新築された住居に移転する場合の家賃など、市営住宅がセーフティーネットとしての機能を失わないよう配慮すること、以上要望いたします。 次に、保健福祉委員会所管です。知的、身体障害者施策についても、まだまだ課題はございますが、精神障害者に対する支援がおくれています。いただいた資料で、現在さいたま市内で、精神科6病院に入院している方は、平成28年度、997人で、そのうち5年以上入院されている方が302人、20年以上という方も79人いらっしゃることがわかりました。環境が整備されれば、退院可能な、いわゆる社会的入院を余儀なくされている方もいらっしゃると思います。精神障害者福祉に関する国の法律も改正され、行政機関は長期入院者への地域移行に向け、実態把握に努めることとされました。ぜひとも精神障害者のグループホームや宿泊型の生活訓練ホームなど、環境整備に力を入れるとともに、医療機関とも連携し実態把握に努め、地域移行につなげていく体制を整えていただくことを切に望みます。 次に、精神医療審査会についてです。この審査会は、措置入院や医療保護入院が適正かどうかや、本人や家族が退院や処遇改善を請求できる非常に大切な審査会です。この審査会については、本来出席すべき医師など、有資格者が不在のまま何年にもわたり行われていたという重大な法令違反があったということが、さきの予算委員会でも明らかにされたところですが、今回の審査の過程で予算委員会の際とは異なる答弁があり、委員会が中断されるという事態が起こりました。今後はこのようなことがないよう、事実に基づいた正確な答弁を求めます。また、審査会については、このような法令違反が起こらぬよう、しっかりとした対策をとっていただきますよう強く要望いたします。 さいたま市は、全国に先駆けノーマライゼーション条例を制定しています。さらに、直近の清水市長の選挙公約にも精神障害者対策を挙げていらっしゃいます。厚生労働省が目指す精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムの構築も視野に入れ、市長におかれましては、公約のとおり精神障害者対策にしっかりと予算づけをし、力を入れていただくことをお願いいたします。 次に、企業会計のうち水道事業会計について。給水件数、給水人口、ともに増加しており、それに伴い給水収益も増加しています。また、平成24年度から償還額が借入額を上回り、企業債残高は減少しており、長期的にも安全性に問題はないとされています。しかしながら、10年後には人口減少も始まり、ライフスタイルの変化や節水意識の向上などにより給水収益は減少すると予測されています。さらに、老朽化した配水管や浄配水場の改良を進めるという事業もあります。特に渇水対策や技術者不足への対応については、将来を視野に入れ、しっかりと取り組む必要があります。さまざまな課題はあると思いますが、市民にとって安全な水道水を安定的に供給することは水道事業の責務であることを念頭に不断の御努力をお願いいたします。 同じく下水道事業会計について。平成28年度は汚水処理戸数の増加による下水道使用料の増加などにより、前年度と比べ収益は増加していますが、企業債の残高も増加しています。建設改良事業の増加などにより、借入額が償還額を上回ったためですが、今後も施設の老朽化や耐震化、浸水被害への対応が必要であり、建設改良事業はふえることが予測されます。このような困難な状況下ではありますが、長期計画や新中期経営計画にのっとり、これからもより一層の経営健全化に努めていただくようお願いいたします。 以上、るる申し述べてまいりました。厳しい意見も述べさせていただきましたが、都市間競争がますます激化しており、市長も運命の10年とおっしゃっている中での決算審査でございました。ぜひ真摯にこの討論内容を受けとめていただき、来年度予算編成に生かしていただきますようお願い申し上げて、私たち会派の賛成討論とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、吉田一郎議員 なお、吉田一郎議員から資料掲示の申し出があり、許可いたしました。     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 吉田一郎です。私は、議案第146号、第147号、第149号、この3つの決算にいずれも不認定、反対という立場で討論したいと思います。 まず、清水市長、8年前でしたか、市長に就任されたとき、無駄な箱物はもう要らない、こういったキャッチフレーズで市長におつきになったんですけれども、実際はといえば箱物をぼんぼん建てているわけです。盆栽美術館に続いて、今度は岩槻人形博物館。盆栽美術館に関しては、昨年度、人件費込みで1億7,391万円もの赤字を出しているのです。前の年度より2,000万円、赤字が拡大した。そして、オープン以来8年間で、人件費込みで、トータルで赤字は10億円以上。そして、建物を建てるのに10億円。5億円の盆栽も買ってきたわけですから、25億円以上の血税が使われているということになります。 一方、盆栽美術館を建設したとき、新しい観光客がこれによって15万人から20万人、毎年ふえるという説明だったんですけれども、実際はどうかといいますと昨年度の入場者数は7万5,000人。このうち、講座の出席者、視察、それから小中学校の社会科見学などを除くと、実質の観光客は、市民も含めてですけれども、4万8,189人。5万人もいないのです。前の年より3,000人も減っているんです。世界盆栽大会の目前だと盛り上がっていたと称していたにもかかわらず、このように入場者は減っている。経済波及効果も20億円だと前は言っていましたけれども、実際は3億円だということです。 岩槻人形博物館、これもようやく、私が再三要求して、どのくらい客が来るのかという数字が出ました。7.4万人です。盆栽美術館とほとんど同じ。したがって、毎年1億7,000万円とか、こういった赤字の額も同じ。経済波及効果3億円というのも同じです。一方、こちらの整備費用は、34億1,100万円かかるというのが昨年度明らかになりました。しかも、これは内装費が別なんです。約12億円かかると言われています。展示する人形の購入費などを含めてトータルすると50億円近くのお金がかかるということになります。最初は、人形が足りるなんていったのが、今、市が持っている人形だけで。結局、昨年度、笛畝コレクションに加えて浅原コレクション。やはり新しい人形をどんどん買ってしまっているわけです。こういったのはおかしいと思います。 そして、昨年度、ほかにもまだまだ箱物の問題が新しく出てきました。公共施設マネジメント計画で市民が使う保育所、学校を初めとした公民館、こういったのはどんどん含めて削っていくと。15%面積を削減すると言いながら、大宮の市民会館は、昨年度、この移転に関していろいろ調査費用をつけていましたけれども、結局、大門町2丁目中地区、中央デパートの跡地のところの再開発ビルに入るというのを決めたわけです。幾らかかるかというと、市の負担は266億円になるというのも明らかになりました。これは市民会館単体で建て直した場合、幾らかというと50億円だというんです。その5倍以上もお金がかかってしまう。それはそうです。だって、再開発ビルの中に入れば、例えば大ホールなんかだと5階くらい吹き抜けなんです。そうすると、床面積は1階分しか実質使えないんですけれども、5階分の保留床の取得費がかかってしまう。だから、結果として266億円もお金がかかる。 さらに、これに引き続いて、浦和の市民会館も建てかえるというんですけれども、これも昨日、文教委員会のほうで、やはり西口の南高砂の再開発ビルに入るなんていう案が出てきました。これも幾らかかるんだと、私が追求したところ、単体で建て直すんだったら29億円のところ、再開発ビルに入ると128億円くらいかかるという話が出てきました。これもやはり4倍くらいかかってしまうわけです。とんでもない話だと思います。 それに、私はこういった再開発ビルに入るというのは、非常に将来、何十年か後、建てかえのとき、また新たな問題が起きると思うんです。例えば古くなって、50年後、60年後、将来、建てかえるときに、まだ上がオフィスでしたら、そちらのほうと協議して、では建てかえましょうとなるかもしれませんけれども、マンションだった場合、五百何十件の住民たちの同意を得なければならないわけです。今は90%以上同意すれば、全件の同意でなくても建てかえできるようになったとはいえ、10%以上の人が、いや、私はもう70歳過ぎだし、1世帯当たり500万円の負担だと、もうあと10年くらいしか生きられないから建てかえないでいいよと、こういう人も出てきて、まとまらなかった場合、施設は老朽化して、もう使えない状態になっても建てかえができない。50年後、60年後、そういった問題が起きる可能性だってあるわけです。そういった意味で、市民会館おおみやを初め市民会館うらわにしてもそうです。再開発ビルの中に入ると、こういった将来の問題というのもきちんと考えるべきだと思います。 岩槻の市民会館も、これもおととしですか、耐震化というのを6億円かけて進めたんです。昨年オープンしましたけれども、結局、結婚式場は披露宴会場が4つもあるのに利用率ゼロです。浦和の結婚式場なんか、10年間利用率ゼロだといいますけれども、こういうおかしなままで耐震化を進めてしまった。問題だと思います。 箱物だけではありません。イベントに関しても、おかしなお金をたくさん使っています。そして、イベントに関して、まず、私がさんざん昨年指摘しましたトリエンナーレ、私は、ばか殿祭りと言いましたけれども、7億3,860万円のほかに、職員の人件費、非常に過重な残業もした。それが2億8,300万円かかったんです。合計すると10億円以上、このイベントにお金を使ったんですけれども、結局、来場者が36万人。目標より6万人多かったですなんて言っていましたけれども、実際は二重三重に計算されているんです。市民会館おおみやの会場に行った後、今度大宮区役所へ行った。これが2人としてカウントされてしまっているんです。さらに、高島屋の会場なんか、階段のところに矢印なんか張ってあったんですけれども、普通に買い物に来て、階段を上りおりしたり、トイレへ行くというんで階段を通った人も、矢印をちらっと眺めたらカウントしてしまったというんです。そういった形で36万人。果たしてトリエンナーレを見に来た人が36万人か、甚だ疑問だと思います。 経済効果にしても、29億5,848万円だと市は言っていますけれども、うち広告換算料として13億円だと言っています。しかし、この数字というのも非常に問題です。例えばウエブサイトなんか、トリエンナーレのことが書いてあれば、たとえ、それに批判的なことでもカウントしてしまっているというんです。     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御静粛にお願いいたします。 ◆吉田一郎議員 私のホームページにしても、ばか殿祭り、こんなものは税金の無駄だなんて書きましたけれども、それもカウントしてしまっているんです、広告効果ということで。しかも、1件当たりの広告宣伝費は、新聞に載った場合が64万円で、ウエブ67万円。ウエブに載った広告効果のほうが新聞よりお金に換算したら高い。これは非常におかしいと思います。 このトリエンナーレにしても、寄附を2,000万円、市民から集めるという構想だったんですけれども、結局、集まったお金は2年間で59万円です。目標の数%しか集まらない。神戸のほうのビエンナーレ、あれは当初、7,000万円、市民からの寄附が毎回集まっていました。しかし、それが半分以下に減って、3,500万円に減ったというんで中止したわけです。やはりこういったイベントは、お金をたくさん使う。私は中止すべきだと思います。 私は、さんざん、イベントですとか箱物に関して、清水市長の進め方はおかしいと言っていましたけれども、議員の皆さんたちもやはりおかしなお金の使い方をしているんです。例えば政務活動費、昨年度は2億1,110万円使いましたけれども、では、政務活動費を使ってどんな視察をしたのか。私が、決算特別委員会で資料を求めたところ、こんなおかしな資料が出てきたんです。自由民主党の市議団が視察に行きました。行き先も人数も、そして目的も、全く空欄なんです。ほかの会派なんか、どこに行きました、何人行った、そしてどんな目的で行った、事細かく書いている会派もあります。そして、幾ら使ったというのを公開しているにもかかわらず、自由民主党の市議団だけは、政務活動費で視察に行った行き先、人数、そして目的すらも空欄で、お金だけが百何十万円使いました、こんな税金の使い方、これは市民からしたら到底許されるものではありません。自由民主党のほうが、わあわあ、今、私の発言中にもかかわらず言っていますけれども、こういったものはきちんと、議員もまず襟を正すべきだと。     〔何事か言う人あり〕 ◆吉田一郎議員 今、何か動議だと、自由民主党の議員が言っていますけれども、自民党の諸君に私は警戒をしたいと思います。 ○新藤信夫議長 吉田議員、そろそろまとめてください。 ◆吉田一郎議員 はい、わかりました。 それで、ほかにも地下鉄7号線、こういったものに市のほうがたくさんお金を使っている。しかし、浦和美園~岩槻地域成長・発展プランに103億円も使ったと。5年間のトータルで571億円使った。しかし、採算予測はどんどん悪化するばかり。それでしたら、私は、きっぱりやめて、吉田プランと言いましたけれども、野田線と伊勢崎線の直通運転、こういったもので岩槻は都心の一体化を進めるべきだということを提案して、私の討論を終わりたいと思います。        ---------------- △議事進行について      〔青羽健仁議員「議長、議事進行」と言い、発言の許可を求める〕 ○新藤信夫議長 どういう議事進行でしょうか、青羽議員 ◆青羽健仁議員 今、多分、帆足議員も発言の停止を求める動議を出そうといたしましたけれども、これはまた黙殺をされました。先ほどと同じです。 それで、裁量権の云々とおっしゃいましたけれども、明らかに今吉田議員の討論は、5分以内で終わらそうという組み立ての討論ではありませんよね。議案が5つ6つあったうちの3つしか5分以内で終わっていないんです。これは全く裁量権云々という話ではないですよ。最初からもう、5分オーバーすることを想定した討論ですから。こういうことをきちんと議会運営委員会で整理してください。さっき阪本議員に確認しましたら、議会運営委員会は一致していないよと。発言時間についてはまとまりませんでしたと。議会運営委員会は全会が一致なんだよ。だから、意見書だって全会一致なんだろう。それを守っているんだろう。議長は会議運営規程も会議規則も厳格に厳守しなければならない立場なんだよ。それを何をしているんだよ。きちんと議会運営委員会でやってください、後刻。全くひどい議長だ。 ○新藤信夫議長 ただいまの議事進行につきましては、後刻議会運営委員会で整理するということで進行いたします。        ---------------- △議案及び請願に対する討論(続き) ○新藤信夫議長 次に、石関洋臣議員     〔石関洋臣議員登壇〕(拍手起こる) ◆石関洋臣議員 自由民主党さいたま市議会議員団の石関洋臣です。決算議案、議案第146号「平成28年度さいたま市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について」、賛成の立場から討論いたします。 まず、一般会計、特別会計の決算の状況につきましては、民生費を中心に歳出額が年々ふえ、大変厳しい財政状況のもと、行政経費の削減や既存事業の見直しなど徹底した行財政改革を実践しつつ、効率的な執行が図られているものと判断いたします。 一般会計歳入の調定額に対する割合は97.8%と、前年より0.4ポイント上昇し、さらに不納欠損額も7億9,285万円と、5年連続で減少傾向にあることも評価できます。また、歳出においては、不用額が124億1,483万円生じておりますが、予算執行に当たっては限られた財源の中で効率的な執行を心がけ、経費節減に努めた結果の不用額であると判断いたしました。 次に、委員会審査の所感を述べます。まず、さいたま市のシティーセールスについて。交通の利便性や災害への強さ、自然の豊かさ、スポーツといった本市の強みを軸に良好な住環境を都市イメージとして打ち出し、対外的にアピールしていく姿勢が確認できました。今後の少子高齢化社会の進展、都市間競争の激化に向け、全庁横断的に、より具体的で実効性のある施策を展開いただくことを期待いたします。 また、庁内のガバナンス体制について。職員の出退勤管理に関して、いわゆる生活残業の防止、正確な出退勤状況の把握による業務効率化、ワーク・ライフ・バランスの強化に向けタイムレコーダーの導入等ICT化の検討を進めていくとの姿勢が見られたことも評価いたします。 次に、市民サービスの向上について。本市でこれまで一度も行われてこなかった住居表示の実施については、一昨年に立ち上がった庁内検討会において費用や課題の洗い出し、他市への視察等を行い、平成31年の住居表示審議会の設置に向け具体的な調査研究が行われたことを評価します。ぜひ必要性、緊急性の高い地区から優先的に具体的なスケジュールを組んで実施いただくことを要望いたします。 次に、さまざまな市民や団体が日々利用している都市公園については、これまで市民ニーズや苦情の受け皿や集約の方法が明確でなく、指定管理者による包括的かつ柔軟な対応が期待されるところです。そういった中で、今後、指定管理者へ適切な指導を行っていくとのことですが、ぜひ所管別質疑の答弁でもあったとおり、指定管理者を中心とした市民や各種団体を交えた合議体による新たな運営方法の導入など、オープンで公正な仕組みづくりについて、今後検討いただきますことをお願いいたします。 次に、教育環境について。本市の小中学校では、現在、若年教職員の増加に伴い、産休、育休等による教職員の長期休暇と、それによる臨時職員の任用が増加傾向にあります。臨時職員は登録制で、性質上、即応性を要する人員体制が必要となりますが、現状ではニーズに対して充足していること。また、本採用教職員と同様の研修制度が用意されていることも確認できました。一方で、教育現場においては、質の担保と継続性が何より重要です。ぜひ研修を含めたスキルアップの機会のさらなる創出や学校現場における引き継ぎ業務については、教育委員会としても十分なバックアップをいただけますようお願いいたします。 以上、委員会審査における所感を述べさせていただきましたが、最後に特に以下3点については、明らかになった問題と今後の課題について、改めて指摘をさせていただきます。 1点目は、さいたまトリエンナーレについて。昨年度、初めて本市で行われた本事業については、本市の芸術文化都市としてのイメージ向上、市民の芸術文化への理解促進等に一定の効果が見られたものの、目標に対する参加人員、市民の認知度、経済効果、担当部局職員の過剰残業等、極めて多くの課題があったことも事実です。2020年、次回開催するのであれば、その反省を大いに踏まえ、多額の税金が投入されていることを肝に銘じ、実効性のあるものにしていただくことを強く求めます。 2点目は、新大宮上尾道路の建設について。本件は、総事業費約2,000億円のうち、さいたま市が約500億円を負担するものです。本事業が、本市及び広域エリアの交通利便性の向上に資するものであることは確かですが、一方で本市の今後の財政需要やプライマリーバランスに大きな影響を与えることは必至です。また、何より、それによって市民にとって、より身近な道路整備等の土木費が削られるようなことがあってはならないと考えます。本事業の推進に関しましては、市民サービスの質の向上維持という観点から、当会派として注視していきたいと思っております。 3点目は、大宮区役所新庁舎整備事業におけるPFIのあり方について。本件については、昨年度、複数の企業グループにおける同一企業重複参加が大きな問題となり、98条委員会においても、違法ではないが、適切ではないとの見解が専門家より示されました。公共事業の入札においては、公平性、透明性が何よりも求められる中において、本事業の事務手続に当たっては大きな瑕疵があったと言わざるを得ません。今回の課題を全庁的に情報共有し、今後、ふえ行くPFIを初めとしたPPP事業において、この反省が大いに生かされることを最後に強く要望し、議案第146号に対する賛成の討論とさせていただきます。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、川村準議員     〔川村準議員登壇〕 ◆川村準議員 無所属の川村準です。順次討論させていただきます。 議案第146号、一般会計と特別会計の決算に関し、反対をさせていただきます。 最初に、赤字箱物の運営状況について問題を指摘させていただきます。まず、盆栽美術館です。ことしの4月に世界盆栽大会が開催されまして、昨年度は世界盆栽大会の前の年度であり、盆栽美術館も非常に盛り上がる可能性のある年でした。しかし、入館者数は、一昨年度に比べて2,000人ほど上回っているものの、各種講座、学校利用、視察等を除いた純粋な入館者数は、一昨年度は5万6,494人の一方、昨年度は5万3,614人と3,000人ほど下回っており、問題と言えます。 このほかにも、昨年度は岩槻人形博物館の準備や地下鉄7号線の浦和美園駅から岩槻駅への延伸の準備に市の税金が投入されました。しかし、岩槻人形博物館は市の財政に負担を与える赤字箱物となる可能性が高いと言えます。また、地下鉄7号線の延伸は、年を追うごとに採算性の調査結果は悪化しており、延伸の断念を決断すべきと考えます。 次に、ビッグイベントということで、昨年にクリテリウム、トリエンナーレに多額の税金が使われたことは大いに問題があると言わざるを得ません。クリテリウムは、昨年は4回目の開催となり、知名度が上がっているにもかかわらず、来場者数は横ばい傾向にあり、選ばれる都市への役に立っているとは言いがたい状況にあります。また、昨年開催されたトリエンナーレも、清水市長の掲げた参加者目標は達成されず、高い評価のできるものではありませんでした。さいたま市でも人口減少が10年後に予想され、今は運命の10年であります。この財政的にも体力のある運命の10年を赤字箱物建設やビッグイベントに税金を投入するのではなく、文教都市、サッカーといった、さいたま市従来の強みを生かした市の運営に費やすべきと考えます。 例えば文教都市では、教育委員会は教育都市日本一を掲げております。この目標自体は評価できるものの、さいたま市の教育環境はマンモス校の問題が依然として残っており、日本一という目標がひとり歩きしております。まずは、赤字箱物、ビッグイベントの税金を教育関係に集中投下することで、住みやすさや教育環境のすばらしさをアピールするさいたま市に転換すべきと考えます。 次に、生活保護行政についてですが、不正受給が昨年度536件で約1億6,500万円が発覚したものの、告訴はゼロ件というのは、公平性の観点から考えても非常に問題があります。 そして、情報公開日本一を掲げるさいたま市ですけれども、選挙管理委員会で昨年度に選挙時以外での選挙公報のネット公開を開始することが決定しました。これ自体は評価できるものの、過去の選挙公報にさかのぼって公開しないことは、情報公開日本一の目標と逆行しているものと非難せざるを得ません。 そして、議案第147号、第149号の上下水道の決算にも反対します。下水道の過去の値上げ分を戻すべきです。そして、下水道の赤字は上水道の黒字で補填することで、市民にとって利用しやすい料金体系で上下水道を運営すべきと考えます。 ○新藤信夫議長 次に、西沢鈴子議員     〔西沢鈴子議員登壇〕(拍手起こる) ◆西沢鈴子議員 公明党の西沢鈴子でございます。会派を代表いたしまして、議案第146号、第147号、第149号について、委員長報告に賛成し、認定の立場から討論させていただきます。 まず、議案第146号「平成28年度さいたま市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について」、申し述べます。 平成28年度一般会計、特別会計の決算状況ですが、歳入総額7,822億6,700万円、歳出総額7,693億1,800万円となり、形式収支は129億4,900万円の黒字となり、実質収支でも48億9,900万円の黒字となっています。 一般会計歳入では、不納欠損額は7億9,285万円となり、5年連続で減少したことを評価します。今後も不納欠損処分は負担の公平性と歳入確保の観点から、慎重かつ厳正な執行を行う必要があります。収入未済額は97億6,284万円となり、7年連続で減少したことを評価します。滞納整理に当たっては、市民に過剰な負担となる累積滞納の抑制を図るとともに、法令に基づき実情に即した収納事務の執行を望みます。 一般会計歳出では、さいたま市誕生以来最大規模の決算額となりました。決算額の予算現額に対する割合は91.7%と前年比2.1%減少、翌年度繰越額の予算現額に対する割合は5.9%と、前年比2.6%上昇となりましたが、おおむね適切な事業執行に努力されたものと評価します。今後は事業執行の事前準備により一層注力し、事業の円滑な推進を図り、計画的、効果的な執行を望みます。 以上、決算概要について申し述べましたが、実質公債費比率5.0%、将来負担比率5.4%と、健全な財政運営に取り組みをしてこられたと評価いたします。 次に、認定理由と審査で明らかになった課題について、順次所見を申し述べます。 総合政策委員会関連につきましては、入札制度の適正化への取り組みでは、同族企業の参加制限、最低制限価格、低入札価格の適用範囲の変更が行われ、落札率が上がるなど効果が出ていることが確認されました。今後は事後公表率の拡大、発注や施工時期の平準化のため、所管と連携し、積極的な債務負担行為の実施を求めます。 公有財産についてですが、公有財産は市民の財産であることから、維持管理コストの全体像を把握し、必要に応じて資産の組みかえや市民ニーズに対応した有効活用が図られるよう適正な利活用に向けて、ルールづくりや体制整備の必要性があると考えます。 防災対策については、本市はマンション化率が高くなっております。自治会の自主防災組織の結成率は高くなっておりますが、小中規模のマンションでは自治会の結成が進んでいないケースがあります。マンション防災の取り組みの強化を求めます。 文教委員会関連につきましては、スクールアシスタント配置事業では、児童生徒のアンケート結果からも成果が出てきていることを評価いたします。一方で、配慮を必要とする児童生徒への支援は多岐にわたることから、保護者や関係者とのコミュニケーションを密にして、適切な支援の実施を期待します。 各種相談事業も年々充実してきていることを評価します。今後は児童生徒の悩みや不安をタイムリーに受け取れる相談体制の整備に一層の努力を期待します。 スポーツ施設の整備運営については、指針が策定され、管理運営に関する検討の方向性が取りまとめられています。今後は所管と連携し、施設修繕や整備、備品の更新なども含めたルールづくりや体制整備を求めます。 市民生活委員会関連につきましては、防犯対策事業のうち詐欺被害対策撲滅に向けた自動通話録音装置の貸し出し事業を初めとする取り組みの成果として、被害件数、被害金額ともに大きく減少したことを評価します。消費者行政では、消費生活センターの認知度が向上していることを評価します。消費者教育では、ライフステージごとの対応が必要であります。グローバル化や情報化といった消費者を取り巻く環境に対応した事業の推進を求めます。 空き家対策では、適正管理に向け、特に特定空家の解消にスピード感を持った対応を求めます。 救急行政では、安定した救急業務の提供に向け、さまざまな適用利用の取り組みを実施しており、救急情報システムが適切に適用され、成果を上げていることを確認しました。今後も県や医療機関と連携を深めながら、より効果的な運用が図られていくよう期待しています。 まちづくり委員会関連につきましては、バリアフリー基本構想のうち、特定事業の進捗管理は適切に行われていることを評価します。主要道路、補完道路の整備についても、目標年度を定めて事業の推進を図られるよう求めます。 都市局で所管しているスポーツ施設の老朽化や修繕、備品の更新などは大きな予算が必要となることから、公園管理予算とは切り分けて検討したらどうかと考えます。 市営住宅の維持管理については、入居者の高齢化などによって適正な維持管理が困難な状況となっています。管理基準や管理手法の見直しへの検討を望みます。 保健福祉委員会関連につきましては、介護保険事業特別会計において介護認定期間が長期化している現状が確認されました。認定の迅速化に向け努力されているが、効果が限定的となっています。区役所関係者へのより一層の支援と将来に向けた体制構築を望みます。 高次脳機能障害者支援については、前年度よりも取り組みの進展がなされていることを評価します。 特定教育・保育施設等整備事業については、特に保育士不足の解消につなげるさまざまな事業を行っております。さらに、資格者の支援、人材の掘り起こしが図られるよう期待いたします。 以上、何点か課題についても申し述べさせていただきましたが、平成28年度予算が適切に執行されたことを認め、議案第146号に対する認定の討論とさせていただきます。 次に、議案第147号「平成28年度さいたま市水道事業会計決算の認定及び剰余金の処分について」、議案第149号「平成28年度さいたま市下水道事業会計決算の認定及び剰余金の処分について」の企業会計2議案について申し述べます。 水道事業会計については、ラオスへの国際貢献事業では新たな覚書が締結され、支援地域の拡大を図るなど本市独自の取り組みも確認でき、評価いたします。 下水道事業会計については、翌年度繰越額が大きくなっております。事前準備により一層注力を図り、執行率を高める取り組みが必要と考えます。また、債務負担行為の導入等、工事の平準化への取り組み強化を望みます。 以上、所見を申し述べましたが、平成28年度予算が適切に執行されたことを認め、議案第147号、第149号に対する認定の討論とさせていただきます。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、井原隆議員     〔井原隆議員登壇〕(拍手起こる) ◆井原隆議員 自由民主党真政さいたま市議団の井原隆です。議案第146号「平成28年度さいたま市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について」、委員長報告に賛成、認定の立場から討論いたします。 平成28年度の歳入歳出の全体を見ると、民生費、教育費の増加が見られる一方で、土木費、商工費などは減少し、まちの経済成長のための総投資が減少している傾向がやや見られるものの、歳出と歳入のプライマリーバランスはおおむねとれており、適切な予算執行が行われていると判断できます。以下に決算特別委員会の中で議論された主な内容について述べます。 総合政策委員会関連の分野では、市長の学校訪問における時間が中央省庁や行政各省への訪問時間の約4倍を使っていたという答弁があり、市長のトップセールスにかけていた時間が足りなかったという課題も見えましたが、今後は大宮駅の高度化や新大宮上尾道路の延伸など、国からの補助が必要な大規模な事業もふえてくることから、その姿勢を見直し、国との連携の強化を図るとともに、民間企業へのトップセールスも強化していくという趣旨の回答もありましたので、今後に期待したいと思います。 また、さいたま市内における宿泊施設の不足や大規模な国際コンベンション開催が少ないという課題について、他会派からも指摘が多々あり、今、さいたま市が抱える課題の中でも大きなものであることを認識していただきたいです。 東日本の玄関口として大宮駅が注目を集める中で、全市的に連携をした上でまちづくりと経済効果の向上をひもづけ、具体的な課題解決を早急に組み立てることを強く要望いたします。 締めくくり質疑の中で、都市戦略本部が中心となって部局連携の協議を進めるという趣旨の答弁もあり、経済局及び都市局からも連携をとって進めていくという答弁もありましたので、今後の課題解決に向けた前進を期待いたします。 文教委員会関連分野では、まずビッグイベント関連において、さいたま国際マラソンとさいたまクリテリウムのスポンサー料が前年度に対し、平成28年度は、ともに減少していることがわかりました。市長及び特別職の方々の営業努力が足りなかったことに加え、イベントに対して支援を行っていた企業の目線も徐々に冷ややかになっていることがうかがえます。市として、これらのイベントを継続的に行うのであれば、イベント単発で続けていくのではなく、まちとしての成長が望めるような相乗効果も考えていくべきであり、また民間企業を巻き込んでイベントそのものの収支率を改善し、自治体負担を軽減した上でイベントに取り組むことを要望いたします。 また、さいたまクリテリウムに関しては、自治体運営から民間の運営へ移行していく議論もあわせて行っているところでございますので、今後の展開に期待したいと思います。 教育委員会が所管する学校や公民館の改修などの議論においては、必要な企業を維持していくために増設や補強が必要になってくる一方で、公共施設マネジメント計画が掲げる総床面積15%削減という目標と著しく乖離していることも明らかになりました。特に教育委員会は多くの公共施設を所管しているので、歳出削減という目線を持って民間企業からのノウハウも活用した上での改修計画を組み立てていくこと。一方で、行財政改革推進部におかれましては、公共施設マネジメント計画を実情に合った計画へと見直していくことを求めます。 市民生活委員会関連分野では、情報システムに関して全市的にシステムに関する予算を精査したことで、数億円の圧縮効果が見られたという議論がありました。また、全市で見ると年間で約80億円強の費用が必要になるシステム経費でございますので、ICT分野においても市内業者の育成という目線を持って市内関連企業への発注をふやしていくことを要望しました。 環境未来都市推進事業、スマートエネルギー特区推進事業では、EV車両やFCV車両の導入補助の議論、浦和美園でのスマートホームの建設状況の議論がありました。その中で、さいたま市ならではのスマートコミュニティーの要素とは何か、しっかりビジョンを確立した上でさいたま版スマートコミュニティーを進めていくことを要望しました。 まちづくり委員会関連分野では、自転車駐車場の適正配置事業において、現状の駐輪スペースをもとに駐輪ニーズを算出しただけであり、市民に直接ヒアリングした上での駐輪ニーズの把握ではないこと、また駐輪場整備においては駅前スペースや主要駅付近の公道を活用した駐輪場の設置がさいたま市内では行われていないことも明らかになりました。自転車のまちづくりを進めていく上で、自転車で移動した先のとめるという要素は極めて重要であり、駐輪場整備方針の抜本的な見直しが必要です。 また、平成27年度決算の不認定の理由の一つがさいたまクリテリウムには多額の予算を投じる一方で、自転車まちづくりというハード面の整備がおろそかになっていることでもありました。委員会質疑の中で、今後は道路管理者とも連携し、公道上での駐輪場整備も検討するとのことでしたので、市民にとって自転車移動しやすいまちづくりを進めていただくことを期待いたします。 区画整理事業においては、都市計画税の増収が見られる一方で、前年度に対して区画整理に執行した費用は92.5%にとどまり、区画整理の進捗も芳しくないことがわかりましたが、区画整理は該当地域の住民との合意形成も必要不可欠であり、今後、機運が高まった際には予算を積極的に投じて進めていくという議論もありました。 保健福祉委員会関連分野では、子育て支援医療費は、乳幼児、児童が安心して適切な医療を受けるために必要な助成でありますが、医療費の増額の抑制策も積極的に行い、制度が適切に活用されるよう工夫し、制度の維持に努めていただくことを要望しました。 また、妊娠・出産包括支援センター事業では、妊娠中、出産後の妊産婦への支援事業として、産後鬱や育児不安の相談として大変重要な事業でありますが、平成28年度に行った3区での実績を全区での事業拡大に有効に生かし、事業の周知等活用に努めていただきたいと述べました。 以上のことから、決算特別委員会の質疑の中では多くの課題点も見受けられましたが、それらの課題に対して、今後、取り組んでいくという答弁もあり、今年度事業の予算執行及び来年度の予算編成に対しては、決算特別委員会で行われた議論をもとにさらにブラッシュアップしていただくことを期待いたしまして、議案第146号に賛成といたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 これで、討論を終結いたします。        ---------------- △議案の採決 △議案第142号の採決-可決 ○新藤信夫議長 これから、順次採決いたします。 お諮りいたします。 初めに、議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第142号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ----------------議員提出議案の報告 ○新藤信夫議長 ここで、ただいま議決いたしました議案第142号に関する議員提出議案が1件提出されております。 議案につきましては、お手元に配付しておきましたので、御了承願います。〔参照〕-議員提出議案-        ---------------- △日程追加の決定 ○新藤信夫議長 お諮りいたします。 本件につきましては、日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本件につきましては、日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。        ----------------議員提出議案第3号の上程 ○新藤信夫議長 議員提出議案第3号「議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」に対する附帯決議」を議題といたします。        ----------------
    △議案説明 ○新藤信夫議長 議案の説明を求めます。 帆足和之議員     〔帆足和之議員登壇〕(拍手起こる) ◆帆足和之議員 皆さん、こんにちは。少し冷静になって御説明したいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 自由民主党の帆足和之でございます。ただいま可決されました議案第142号に関しまして、議員提出議案第3号ということで上程させていただきますので、よろしくお願いいたします。 議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」に対する附帯決議ということで御説明させていただきます。 本補正予算案におけるバス対策事業は、2020年東京オリンピックパラリンピック競技大会(以下「大会」という。)に向けた長距離バスターミナルとして暫定整備を行うため、公共公益施設用地を取得するための事業予算であります。 本用地取得に当たりまして、大会終了後に整備する公共公益施設の機能が不明確であること、また精緻な費用対効果の測定と検証がなされていないことなどが明らかとなりました。本補正予算の執行に当たりまして、以下の事項について早急に取り組むことを強く求めるものであります。 1 長距離バスターミナルについては、土地取得に係る契約議案の提出までに、他都市における比較や採算性の検討など十分な調査研究を行い、施設整備の概要を明らかにするとともに、議会や市民に丁寧な説明を行うこと。 2 大会終了後に整備する公共公益施設については、さいたま新都心将来ビジョンに掲げられた広域的な都市活動の拠点、にぎわいあふれるまちの実現に資するよう、必要な機能等の検討を直ちに開始するとともに、交通拠点機能について、将来の有効な活用、強化策を検討することということでございます。 以上、決議するということで、本日、平成29年10月20日提出ということで、提出者、賛成者は以下のとおりでございます。 皆様、どうかよろしくお願いいたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 説明が終わりました。        ---------------- △議案に対する質疑 ○新藤信夫議長 これから、議案に対する質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 どうも吉田一郎です。私は、議員提出議案第3号「議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」に対する附帯決議」、これに関して、先ほど帆足議員から説明がありましたけれども、1点だけ確認したいことがございます。 この建設予定の長距離バスターミナルなんですけれども、ここに発着する長距離バスというのは、具体的にどんなバスのことなんでしょうか。それだけ確認させてください。お願いいたします。 ○新藤信夫議長 帆足和之議員     〔帆足和之議員登壇〕 ◆帆足和之議員 ただいまの吉田一郎議員の御質疑にお答えしたいと思います。 私も専門家ではないんで、一般的な御答弁で御了解を願いたいと思うんですが、一般的に長距離バスといいますと、文字どおり長距離です。主な都市と都市の間を移動すると。先ほど御答弁にもありました、さいたま市から、例えば大阪あるいは長野、そういった長距離を一般的に主に高速道路を利用して運行する高速バスであるということでございます。例えば種類としては、移動を目的とするバスと観光を目的とするバスがあるということでございます。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員吉田一郎議員 どうもわざわざ御丁寧にありがとうございます。 1点だけ確認したいんですけれども、今おっしゃったことは、一般的にそうだと思います。高速道路を通って遠くへ行くバスということだと思うんですけれども、この補正予算の審議の中で、私は予算委員でないから詳しくないんですけれども、市のほうもそういった説明だったのでしょうか。その点だけ確認したいと思います。 ○新藤信夫議長 帆足和之議員 ◆帆足和之議員 再質疑に御回答したいと思います。 私に対しての質疑は、長距離バスに関してのどういったバスかという質疑でございましたので、一般的な御答弁をさせていただいているということで、以上の答弁とさせていただきます。 ○新藤信夫議長 以上で、吉田一郎議員の質疑は終了いたしました。 これで、通告による質疑を終結いたします。        ---------------- △委員会付託の省略 ○新藤信夫議長 お諮りいたします。 本件につきましては、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。     〔何事か言う人あり〕 ○新藤信夫議長 記録をとめてください。     〔速記中止〕 ○新藤信夫議長 記録を再開してください。        ---------------- △議案に対する討論 ○新藤信夫議長 これから、議案に対する討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 どうも、私は、議員提出議案第3号、平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)に対する附帯決議、これは大変すばらしい内容だと。大賛成いたしたいと思います。 これは、要するに新都心にバスターミナルの用地として57億5,000万円で取得するという話です。公共公益施設用地ともいいます。暫定的には長距離バスターミナルだというんで、私、先ほど言いました。バスターミナルとして買うのはおかしいよと。長距離バス、遠くへ行くバス、これは1日、大宮と新都心を合わせても85本しか出発していない。そのために五十何億円使うというのはおかしいと言いました。しかし、あくまでオリンピックに向けての暫定的なもので、その後は公共公益施設をつくると。何をつくるんだか、はっきりしろということです。さいたま新都心将来ビジョンに掲げられた目標である広域的な都市活動の拠点、にぎわいあふれるまちの実現に資するよう必要な機能等の検討を直ちに開始するようにと述べているわけです。この附帯決議では。私が先ほど言いました吉田プロジェクト、バスターミナルの上に市役所。これこそ、まさに公益的な都市活動の拠点ではないですか。これを浦和の議員が多いこちらの会派からも、私の吉田プロジェクトを応援するような決議を上げるというのが出てきた。私は、大変うれしく思います。ありがとうございます。 このように長距離バスターミナルといっても、確かに高速道路を通って遠くへ行く。大阪へ行くとか。そういった御説明ありました。でも、これだけではないんです、市が何か委員会のほうで言っていたのは。要するにオリンピックのときふえるというのは観光バスのわけです。観光バスの待機場、こういうのはやはりオリンピックのときは必要なんです。ですから、路線バスに関して、大宮駅から発着したほうがいいのですけれども、あそこにあるさいたまスーパーアリーナとか、こういったところに来る観光客向けの観光バスの待機場、拠点、こういったのはやはり新都心のところに恒久的な待機場をつくって、その上に市役所。まさに合併協定書に基づき、そして公益的な都市活動の拠点となる市役所を建てると。こういった吉田プロジェクトに、浦和の議員の皆さんからも応援をいただいた、まさに百万の大軍の応援を受けたがごとき、大宮の方もいらっしゃいます。申しわけございません。私は、この決議、非常に誇りに思います。ありがとうございました。私も喜んで賛成いたします。 ○新藤信夫議長 これで、討論を終結いたします。        ----------------議員提出議案第3号の採決-否決 ○新藤信夫議長 これから、採決いたします。 お諮りいたします。 議員提出議案第3号「議案第142号「平成29年度さいたま市一般会計補正予算(第6号)」に対する附帯決議」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立少数であります。 よって、議員提出議案第3号は、否決することに決定いたしました。        ---------------- △議案の採決(続き) △議案第146号の採決-認定 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第146号「平成28年度さいたま市一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定について」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第146号は、認定することに決定いたしました。        ---------------- △議案第147号の採決-認定及び可決 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第147号「平成28年度さいたま市水道事業会計決算の認定及び剰余金の処分について」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第147号は、認定及び原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第149号の採決-認定及び可決 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第149号「平成28年度さいたま市下水道事業会計決算の認定及び剰余金の処分について」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第149号は、認定及び原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第150号の採決-可決 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第150号「さいたま市個人情報保護条例及びさいたま市情報公開条例の一部を改正する条例の制定について」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第150号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第161号の採決-可決 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第161号「指定管理者の指定について(さいたま市子ども家庭総合センター)」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第161号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第143号~第145号、第151号~第160号、第162号~第164号の採決-可決 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第143号「平成29年度さいたま市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」を初め、第144号、第145号、第151号から第160号及び第162号から第164号の以上16件については、委員長の報告のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、以上16件は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △請願の採決 △請願第29号の採決-不採択 ○新藤信夫議長 次に、請願について順次採決いたします。 お諮りいたします。 請願第29号「『さいたま市史鉄道編』は記述のすべてについて検証し直してください」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、請願第29号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ---------------- △請願第30号の採決-不採択 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 請願第30号「『さいたま市史』の各章やコラムごとに、執筆者名を記載しないでください」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、請願第30号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ---------------- △請願第31号の採決-不採択 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 請願第31号「『さいたま市史』において、執筆者が自分自身の「功績」を記述することはやめてください」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、請願第31号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ---------------- △請願第32号の採決-不採択 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 請願第32号「県単位化に伴う国保税の引き上げは止め、国民健康保険税を引き下げることを求める請願書」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、請願第32号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ----------------市長提出議案の一括上程 ○新藤信夫議長 次に、市長提出議案第182号及び第183号の2件を一括して議題といたします。        ---------------- △議案第182号の採決-同意 ○新藤信夫議長 これから順次採決いたします。 お諮りいたします。 議案第182号「副市長の選任について」は、これに同意することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第182号は、これに同意することに決定いたしました。        ---------------- △高橋氏就任の挨拶 ○新藤信夫議長 それでは、ただいま副市長として選任の同意を受けました高橋篤氏を御紹介申し上げますので、御入場の上、御挨拶をお願いいたします。     〔高橋篤氏登壇〕(拍手起こる) ◎高橋篤氏 ただいま議長から御紹介いただきました高橋篤でございます。発言のお許しをいただきましたので、一言御挨拶申し上げます。 議員の皆様方には、このたびの副市長選任におきまして、御同意を賜り、まことにありがとうございました。もとより微力ではございますが、市長を補佐し、さいたま市の発展、市民福祉の向上に誠心誠意全力で取り組んでまいります。議員の皆様には引き続き御指導を賜りますよう心からお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手起こる)        ---------------- △議案第183号の採決-同意 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議案第183号「副市長の選任について」は、これに同意することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第183号は、これに同意することに決定いたしました。        ---------------- △松本氏就任の挨拶 ○新藤信夫議長 それでは、ただいま副市長として選任の同意を受けました松本勝正技監より御挨拶をお願いいたします。     〔技監登壇〕(拍手起こる) ◎松本勝正技監 ただいま議長より発言のお許しをいただきました松本勝正です。 このたび議員の皆様には、副市長選任におきまして御同意を賜りまして、まことにありがとうございます。もとより微力でございますが、誠心誠意、政令指定都市さいたま市の発展のために全力で務めてまいりたいと考えております。皆様には、何とぞ御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手起こる)        ----------------市長提出議案の上程 ○新藤信夫議長 次に、市長から提出された議案第148号を議題といたします。〔参照〕-市長提出議案-        ---------------- △議案説明 ○新藤信夫議長 議案の説明を求めます。 遠藤副市長     〔遠藤副市長登壇〕 ◎遠藤秀一副市長 それでは、議案の説明を申し上げます。 お手元の議案書の3ページをお願いいたします。 議案第148号につきましては、決算の認定に関する議案で、地方公営企業法の規定に基づき、監査委員の意見を付して議会の認定に付するものでございます。 以上で説明を終わります。 ○新藤信夫議長 説明が終わりました。        ---------------- △議案に対する質疑 ○新藤信夫議長 これから議案に対する質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 どうもありがとうございます。私は、2点だけ、簡単にお伺いします。 市立病院に、昨年度、患者がいろいろ来たと思うんですけれども、区ごとの通院者数、そして入院者数、これを教えてください。地域に偏りがないかをまず確認したいということです。 そして、2点目です。浦和のほうからバスがいっぱい出ていますけれども、大宮のほうから交通手段が余りない。特に、すぐ隣の見沼区です。そこからコミュニティバスを乗り入れてくれと、昨年度、署名も集まったり、私も議会で取り上げました。検討なんか進めていただいたと思うんですけれども、どういった課題があるのかと病院のほうでは思っているのか。 具体的に言いますと、何か私も決算でいろいろ都市局のほうにも聞いたんですけれども、コミュニティバスの事業者との間で、病院のロータリーの乗り入れのほうが少し問題になっているなんて聞きました。では、病院側のほうで、今度建てかえをやるというので、工事のことは聞きませんけれども、ロータリー、そういったのがコミュニティバスの乗り入れに当たってどういった課題があるのか。それを確認したいと思います。 以上2点、よろしくお願いいたします。 ○新藤信夫議長 ただいまの吉田議員の質疑の中で、直接議案に関係しないと思われる部分もございますので、答えられる範囲で結構ですので、お答えください。 保健福祉局長     〔保健福祉局長登壇〕 ◎志村忠信保健福祉局長 吉田一郎議員の議案第148号に対する御質疑にお答えいたします。 まず、(1) 昨年度の各区ごとの通院者数と入院者数についてでございますが、昨年度の外来患者数は、西区が1,232人、北区が2,816人、大宮区が3,173人、見沼区が2万3,027人、中央区が5,413人、桜区が8,090人、浦和区が5万5,002人、南区が3万4,218人、緑区が7万3,731人、岩槻区が5,808人となっております。 続きまして、入院患者数ですが、西区が1,054人、北区が2,711人、大宮区が2,876人、見沼区が1万7,942人、中央区が4,826人、桜区が6,097人、浦和区が3万9,903人、南区が2万6,215人、緑区が4万4,152人、岩槻区が4,912人となっております。 次に、(2) 見沼区コミュニティバス乗り入れの課題についてお答えいたします。現在の病院につきましては、コミュニティバスが発着場所となる際に必要な時間調整のできる場所を新たに設置することは困難でございます。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 ありがとうございます。 やはり外来も入院も、旧浦和市のほうに圧倒的に偏っているような気がするんです。もともと浦和市立病院だったというのがありますけれども、やはり交通手段の問題というのもあると思います。浦和のほうからのバスが多い。見沼区は旧大宮市の中でも外来患者が2万3,027人で、入院が1万7,942人。割と利用者が多いんですけれども、交通手段がない。 まず、こういった旧浦和市のほうに偏っている昨年度の現状、こういった利用状況の偏りについてどう思っているか、これを再質疑したい。 そして、もう一点、見沼区は割と旧大宮市の中でも利用者が多いんですけれども、今答弁いただきました。コミュニティバスを乗り入れるにしても、その折り返しの場所がなかなかないということでしたけれども、では、それをどう改善するつもりか。昨年度、そういう要望が住民から出ましたけれども、どう改善していくつもりがあるのか、それをお伺いしたいと思います。お願いします。 ○新藤信夫議長 保健福祉局長 ◎志村忠信保健福祉局長 吉田一郎議員の再質疑にお答えいたします。 まず、旧浦和地域からの利用者が多いということにつきましては、病院を利用される方が病状に応じて緊急にかかりたい場合には、どうしても自宅の近くがよろしいという形のものもございます。また、大きい病気の場合には信頼できる病院に行きたいというところがございますので、そういった中での選択の場所として、旧浦和市立病院を選ばれる方、そういった側面から旧浦和地域の方の利用が多いんではないかと考えているところでございます。 また、今後のバスの導入の改善策ということでございますが、現時点では、今、病院の工事を行っておりますので、その中でタクシーの乗り入れであったり、バスの利用、あと自家用車で来られる方、そういった方がいらっしゃいますので、これ以上の現在での交通量の負担の増をかけることはなかなか難しいものと考えているところでございます。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 再々質疑です。 さいたま市全体のお金を使って運営したり、建てかえをするわけですけれども、では、市民のそういう状況から地域の偏りを改善するつもりはないのかというのを最後に確認したいと思います。 ○新藤信夫議長 保健福祉局長 ◎志村忠信保健福祉局長 吉田一郎議員の再々質疑にお答えいたします。 市立病院を利用していただく方の交通手段、足として、いろいろなものがふえることは、市立病院としても大変大切なことと考えております。そういった中で、コミュニティバスが最終的にどのような形になるかは、現時点では病院サイドとしてはわかりませんが、そういったものが今後進むということであれば歓迎されるようなことと考えております。 ○新藤信夫議長 以上で、吉田一郎議員の質疑は終了いたしました。 これで、通告による質疑を終結いたします。        ---------------- △議案の委員会付託 ○新藤信夫議長 次に、議案の委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案につきましては、お手元に配付しておきました議案付託表のとおり、決算特別委員会に付託いたします。 なお、本件につきましては、次の休憩中に決算特別委員会を開催し、審査をお願いいたします。〔参照〕-議案付託表-        ---------------- △休憩の宣告 ○新藤信夫議長 暫時、休憩いたします。午後5時08分休憩        ----------------午後6時44分再開  出席議員    60名     1番   2番   3番   4番   5番   6番     7番   8番   9番   10番   11番   12番     13番   14番   15番   16番   17番   18番     19番   20番   21番   22番   23番   24番     25番   26番   27番   28番   29番   30番     31番   32番   33番   34番   35番   36番     37番   38番   39番   40番   41番   42番     43番   44番   45番   46番   47番   48番     49番   50番   51番   52番   53番   54番     55番   56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    なし △再開の宣告 ○新藤信夫議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ----------------市長提出追加議案の報告 ○新藤信夫議長 次に、市長から追加議案が1件提出されております。 議案につきましては、お手元に配付しておきましたので、御了承願います。〔参照〕-市長提出議案-        ----------------
    △議案第184号の上程、議案説明 ○新藤信夫議長 議案第184号を議題といたします。 議案の説明を求めます。 遠藤副市長     〔遠藤副市長登壇〕 ◎遠藤秀一副市長 それでは、議案の説明を申し上げます。 お手元の議案書(追加提出その3)の1ページをお願いいたします。 議案第184号は、さいたま地方裁判所より判決があった九条俳句不掲載損害賠償等請求事件について、敗訴部分の取り消し等を求め、東京高等裁判所に控訴するため、議決を求めるものでございます。 以上で説明を終わります。 ○新藤信夫議長 説明が終わりました。        ---------------- △議案に対する質疑 ○新藤信夫議長 これから、議案に対する質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 松村敏夫議員     〔松村敏夫議員登壇〕(拍手起こる) ◆松村敏夫議員 日本共産党さいたま市議会議員団の松村敏夫です。通告に従い、質疑いたします。議案第184号、九条俳句不掲載損害賠償等請求事件に関する訴えの提起についてお聞きします。 まず、1点目ですが、裁判の主な争点は7つあったとされております。そのうち7つ目において、市に賠償5万円などを命じる判決が出されたわけですが、控訴するということで今回の議案が出されているのですが、まずお聞きしたいのが控訴する理由についてです。 議案書には控訴の趣旨は書かれているんですけれども、一体どのような点で承服しかねるというか、認められないというのか、そういうことで控訴するのか、理由をお聞かせください。 それから、原告の方たちが判決が出された後、市に対して申し入れを行ったと聞いています。申し入れの内容と市の対応、及び市が控訴を決めるに当たって申し入れ内容に対しどのような検討をされたのか、お聞かせください。それが大きな2点目です。 控訴する以上は、判決において違法とされた部分について、市は受け入れられないということだと思うんですけれども、違法とされた争点の部分に関して、市としてはどのような主張を行ったのか、その点について確認させてください。よろしくお願いします。 ○新藤信夫議長 副教育長     〔副教育長登壇〕 ◎久保田章副教育長 松村敏夫議員の議案第184号に対する質疑についてお答えいたします。 初めに、控訴する理由でございますが、判決において、職員が俳句を公民館だよりに掲載しないとしたことが原告の思想や信条を理由として不公正な取り扱いをしたとされ、またこれにより法律上保護される利益である俳句が掲載されるとの原告の期待が侵害されたと判断された部分が容認できないところでございます。 次に、市に対する申し入れの内容でございますが、当該俳句の公民館だよりへの掲載、職員のあり方などについての具体的な改善、当方との話し合いでございます。 次に、控訴に当たっての検討でございますが、市の主張が認められなかった部分とともに、申し入れの内容も踏まえ、弁護士を交え十分精査を行ったところでございます。 次に、争点のうち違法とされた部分で、市はどのような主張を行ったのかについてでございますが、市は原告に掲載の期待があったとしても、公民館だよりの編集権は公民館にあり、俳句掲載の目的は紙面に親しみやすさをもたらすためのもので、原告の発表の場ではないことから、原告の期待は法律上保護されるべき利益ではないこと。また、公民館だよりの編集を職員が公務として行う以上、公務員としての中立性、公正性等に十分配慮して発行しなければならないことなどを主張したところでございます。 ○新藤信夫議長 松村敏夫議員     〔松村敏夫議員登壇〕 ◆松村敏夫議員 再質疑いたします。 先ほど市の主張の部分を教えていただきまして、ありがとうございます。それが今回認められなかったということで、これが今後どうなるかというのは、これは私が言うことではありませんので、その点については、それが認められるのかどうなのかなという感想はありますけれども、再質疑については、先ほど原告の方たちの申し入れの中で、再掲載ということがあったということなんですが、本日の埼玉新聞の記事によると、俳句の再掲載を検討しているというように、何か市のほうで答えたとあるんですが、そういう検討しているという事実はあるのかということと、あともう一点は、控訴すると、もう決めてしまったことであるんですけれども、判決が出された時点で市長の新聞なんかのコメントを見ますと、おおむね市の主張は認められたと、このようなこともおっしゃっていたわけなんですが、そういう中で控訴しない方向というのは検討はされなかったのか。一応確認をお願いします。 ○新藤信夫議長 副教育長 ◎久保田章副教育長 松村議員の再質疑にお答えいたします。 まず、新聞報道によります掲載の再検討でございますけれども、裁判のほうで掲載については特に掲載をするというような形の判決が出てございません。今後については、この後も裁判がございますので、これ以上の発言はこの場では控えさせていただきたいと思います。 それから、おおむね市の主張が認められたという部分でございますけれども、私どものほうとしましては、先ほど申し上げましたとおり、大きく分けて2点、市の主張が認められなかった部分がございますので、そこは上級審で主張していこうと考えているところでございます。 ○新藤信夫議長 以上で、松村敏夫議員の質疑は終了いたしました。(拍手起こる) 次に、吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 私は、議案第184号、三橋公民館だよりで、「梅雨空に「九条守れ」の女性デモ」が掲載拒否されたと訴えられて、市が負け、控訴するという件について質疑します。 まず、1点目の質疑。これは先ほど松村議員が聞いたのと全く同じでしたので、割愛させてもらいます。 2番目から入ります。市が掲載を拒否した理由として、これまで世論を二分する内容だからと言っていたと思います。その世論を二分するものの定義というのは一体何でしょう。具体的に教えてください。 そして、最後、今回控訴すると。控訴に当たっての費用というのは、弁護士費用含めてどのくらいかかりますか。お願いいたします。 ○新藤信夫議長 副教育長     〔副教育長登壇〕 ◎久保田章副教育長 吉田一郎議員の議案第184号に対する質疑についてお答えいたします。 世論を二分するものの定義という御質疑でございますけれども、本件俳句の掲載を検討していた当時、憲法第9条の集団的自衛権の行使に関する内閣の解釈をめぐって、世論は分かれたところでございます。そして、三橋公民館だよりが配布される7月上旬にかけては、このような状況がさらに進行することが予想されたことから、裁判において、世論を二分するものと主張させていただいたところでございます。 次に、控訴に当たっての費用についてでございますが、控訴状に張る印紙代のほか、控訴状を送達する際等の郵券代がございます。そのほか、控訴を遂行するために訴訟代理人として弁護士を委任する場合には弁護士費用がかかることとなります。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 ありがとうございます。 その掲載当時、憲法が、いろいろ問題になっていますけれども、例えば消費税に関して、市民が日常生活で消費税の問題でため息が出ちゃうわと、こういった句を詠んだ。これも今選挙で消費税を上げるかどうか、争点になっています。例えば、スーパーで8%にため息がとか、来年は10%かため息か、こういったもの。市民の方がスーパーで買い物して、消費税を取られちゃう、ああ、嫌だわ、ため息出ちゃうわ、こういったものを詠んだら、やはり同じような形で掲載拒否するんですか。日常生活の中で市民が毎日感じることです。 そして、控訴費用は、そういった費用がかかるといいますけれども、では、見込みとして具体的な金額は幾らくらいか。見込みではわからないというんでしたら、では、一審のときはどのくらい、具体的に金額がかかったのかを教えてください。お願いいたします。 ○新藤信夫議長 副教育長 ◎久保田章副教育長 吉田議員の再質疑にお答えいたします。 まず、世論を二分するということでの再質疑でございますけれども、今回、訴えの提起として上げさせていただいておりますのは、あくまでも九条俳句というものでございますので、その九条俳句が争点となったときの世情、そのときの状況から、先ほど御答弁したとおり、私どもとしては世論を二分するものとして主張させていただいたということでございます。 それから、控訴に当たっての費用でございますけれども、今後の費用につきましては、印紙代等のほかに弁護士費用でございますが、現時点では訴訟委任契約をしていないため、金額は未定でございます。 前回の費用ということでございますが、手元に資料があるのは第一審の着手金ということでございますけれども、32万4,000円ほどかかってございます。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 ありがとうございます。 では、俳句で取り上げた憲法第9条の問題は、今の状況だったら、これはやはり世論を二分するものと認識されるでしょうか。 そして、もう一つ、念のため確認します。今の状況で消費税でため息出ちゃうわといった俳句だったら、これも世論を二分すると認識されるでしょうか。最後にお願いします。 ○新藤信夫議長 副教育長 ◎久保田章副教育長 吉田一郎議員の再々質疑にお答えいたします。 世論を二分するという部分につきましては、先ほどの答弁のとおりでございます。 ○新藤信夫議長 以上で、吉田一郎議員の質疑は終了いたしました。 これで、通告による質疑を終結いたします。        ---------------- △委員会付託の省略 ○新藤信夫議長 お諮りいたします。 本件につきましては、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本件は委員会付託を省略することに決定いたしました。        ---------------- △議案に対する討論 ○新藤信夫議長 これから、議案に対する討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 守谷千津子議員     〔守谷千津子議員登壇〕(拍手起こる) ◆守谷千津子議員 日本共産党さいたま市議会議員団の守谷千津子です。会派を代表して、議案第184号「訴えの提起について」、反対の立場から討論を行います。 10月13日、さいたま地方裁判所は、九条俳句不掲載損害賠償等請求事件に対して判決を下しました。判決は、さいたま市に対して、大宮区三橋公民館だよりへの九条俳句不掲載は不公正な取り扱いで、違法であるとして、原告作者に対して5万円の損害賠償を求めたものです。 その主な理由は、俳句を掲載できない理由について十分な検討を行っていないというものです。この理由は、今回の問題の本質を鋭く突いており、重大な指摘です。このことは覆しようのない重い事実です。後になって公民館側は、掲載できない理由を何度も変更しており、俳句サークルが互選して推薦した俳句を削除した本当の理由は、いまだに明らかにされていません。 また、判決は、思想や信条を理由として俳句を月報に掲載しないという不公正な取り扱いをしたことにより、女性の利益を侵害したと断罪しています。 一人の市民が銀座を歩いていたときに出会った情景を素朴に詠んだ俳句に公民館が踏み込んだことは、「国及び地方公共団体は、社会教育関係団体に対し、いかなる方法によっても、不当に統制的支配を及ぼし、又はその事業に干渉を加えてはならない」とする社会教育法第12条に違反し、憲法第21条、思想、信条、表現の自由を大きく侵害しています。3年半以上も掲載されて何の問題もなかったサークル推薦の句を市が独断で削除したことは重大です。 また、本来、公民館職員などの公務員は、率先して憲法を守る義務があります。現憲法下で第9条を守れというのは当たり前であって、世論を二分する問題で一方だけ載せるのは公民館の考えであると誤解されるという理由は全く的外れです。 市は、中立性、公平性を強く主張していますが、この俳句を削除したことこそ、一方の側に立ち、中立性、公平性を欠いており、行政への信頼を損なうものです。社会の出来事や情勢については、世論を二分するものはたくさんあります。それを載せるか、載せないかを公民館側が判断することは、国民の思想、信条、表現の自由に対する侵害であると言わざるを得ません。 この事件が起きるや、三橋公民館の利用者や地域住民、市民団体などからの抗議や掲載を求める要請はもとより、全国から大勢の学者、評論家、作家、文化人からも批判の声が続々と上がりました。俳人の金子兜太氏は、この社会に生きている人間を詠んだ当たり前の俳句をお役人が拡大解釈した、実にやぼで文化的に貧しい話と言い切っています。 この事件は、さいたま市を一市民の素朴な俳句にまで市が介入するところとして有名にしました。こんな不名誉な知名度は速やかに返上するべきです。お互いに検閲、チェックし合う萎縮したさいたま市でよいですか。それよりも自由に伸びやかに表現できるさいたま市であることを市民は望んでいます。 今回の判決が下されたことを市は真摯に受けとめるべきです。今回の判決を受け、作者は市に、九条俳句不掲載は違法と判断が下されたのであるから、俳句を速やかに公民館だよりに掲載することを求めています。市はこの作者の思いをこそ受けとめ、俳句を公民館だよりに掲載するべきで、控訴など絶対にするべきではありません。 よって、議案第184号に反対いたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、高柳俊哉議員     〔高柳俊哉議員登壇〕(拍手起こる) ◆高柳俊哉議員 民進改革さいたま市議団の高柳俊哉でございます。私は、議案第184号について、会派を代表して賛成討論を行います。 この三橋公民館の件については、当時の民主党さいたま市議団では、2014年の問題発生時より、公民館と利用者との間に溝が生じることは望ましいこととは思えず、当時の稲葉教育長に対して、信頼回復に向けた丁寧な問題解決の努力を強く要請するなど、公式、非公式にもさまざまな努力を続けてまいりました。しかしながら、当事者同士での解決が十分に図られずに、その解決が司法に委ねられたことは、とても残念に思っております。 そもそも公民館が当該俳句の不掲載を決めた経緯、理由も不明確であり、住民に対する丁寧な説明が不足していたことは否めません。その意味で、市教育委員会、行政の対応に問題があった、この点については指摘せざるを得ません。 先般、さいたま地方裁判所の一審判決が下されました。日本の裁判が三審制をとっている以上、一般論として、原告、被告ともに控訴する権利は尊重されべきと考えます。その点で、今回、被告であるさいたま市の訴訟の提起について、その内容に踏み込むことなく、あくまでも手続上のものと理解し、裁判の継続自体を妨げるものではありません。 なお、本件では、市の対応を踏まえ、原告側も控訴する方針であるやに伺っております。その際には、さらなる議論の深まりを注視していきたいと思っています。 民進改革さいたま市議団では、民主主義社会における表現の自由の重要性に鑑み、相互の権利間の調整など、行政がこれを制約する場合には、恣意的な判断で行ってはならないものと考えております。今後、市教育委員会、行政とも、その姿勢を明確にすることを強く期待するとともに、改めてさまざまな機会を通じ、双方の和解に向けた努力をも探っていくべきであることを改めて要望し、討論とさせていただきます。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 どうも吉田一郎です。私は、議案第184号「訴えの提起について」、これは反対という立場で討論いたします。 三橋公民館の公民館だよりに俳句が不掲載になったと。「梅雨空に「九条守れ」の女性デモ」これは世論を二分するものだからだめだという理由で拒否された。これに、拒否された人が納得いかない、200万円払えと訴えて、一審の判決は、そのうち5万円を市が支払えと命じられたと。それに不服で控訴するということですけれども、やはり私、思うんですけれども、これは、俳句の内容が文芸作品としてのレベルに達しないから、だから載せなかった。これだったらわかるんです。のど自慢に出て、キンとかねが1個しか鳴らされなかった。これはおかしいなんて訴えたところで、それは相手にされないのと同様です。しかし、市はそういった理由ではなかったわけです。世論を二分する内容だからだめ。それを言うんでしたら、では、梅雨空に日の丸掲げた街宣車。これだったらどうなんですか。日の丸だって、一昔前、国旗、国歌の問題で世論を二分して、教育委員会でいうと多くの教員の方が「君が代」の問題で処分されたりとか、全国的にありました。また、このさいたま市議会でも、今、この議場に、日の丸があります。これも以前、十何年前か、私が議員になる前ですけれども、ある議員が、こういうのをやるべきだと、相川市長のころ、議会で言って、ある議員はそれに反対してと。やはりやりとりがあって、結果的には、今、日の丸があります。このように世論でも二分された問題であるわけです。では、こういった日の丸はすばらしいなというのも載せられなくなってしまうのかとなりかねないわけです。 さらに、消費税の問題、これはどの市民でも日常生活の上で感じる機会が多いかと思います。スーパーで8%にため息がとか、来年は10%かため息が。そういった日常生活の中で、市民が消費税に関して、もちろん必要だと思う人も当然いるでしょう。しかし、そういったことを句に詠んだら、これは公民館だよりに載せられないのか。だって、今、ちょうど選挙やっていますけれども、消費税はまさに世論を二分しているわけではないですか。上げるべきだと言う人もいれば、いや、上げるの反対、凍結だというような主張もあって、今戦っている最中です。 また、憲法の問題だって、今は基準が違うのだか何だか、曖昧なことを言っていました。その当時はと言っていましたけれども、今これもちょうど選挙で、憲法改正の踏み絵を踏まなかったという人たちが新しい党をつくって、今、枝野さんは大宮で大変な人気です。先ほど討論された方も、その枝野さんとともに活動されている方でしたけれども、憲法の問題は、当時のみならず、今この時点でも大きな世論を二分する選挙をやっているわけです。 そういった意味で、私は、先ほどの討論された方もおっしゃっていますけれども、どう考えても恣意的な判断だと言わざるを得ません。そして、本当に世論を二分するものはだめだみたいになってしまったら、どんどん広がってしまう。消費税もだめ、何もだめ、これもだめになってしまうわけです。やはり文芸作品としてレベルに達していないというものだったり、もしくはその内容が特定の民族差別、人種差別、こういったヘイトに当たるですとか、もしくは犯罪を助長するような内容、明らかにこういったものだったら、まだ掲載拒否するのはわかります。 例えば、日帝を打倒するぞまずテロだというのは犯罪ですから、こういった俳句だったらお断りだよ、これは当然だと思いますけれども、そうでない限り、ましてや、「梅雨空に「九条守れ」の女性デモ」というのは、この人が銀座を歩いていて、そういうデモを見かけたよという情景を描いたわけです。先ほど言いましたように、梅雨空に日の丸掲げた街宣車。その日の丸は美しかったな、このように通りかかったものに美しいなと日の丸に思った。これもだめになってしまうわけです。本人の主観的な主張と、そして情景描写というのは、文芸の世界では明らかに違うんです。そういった意味で、私は控訴するのはおかしいと思います。 そして、最後にもう一点だけ言います。今回、控訴に当たっての費用が32万4,000円だといいます。これはあくまで着手金です。今後幾らかかるかわかりません。裁判に訴える権利があるなんて主張された方がいます。しかし、こうやって市民の税金を使われてしまうわけです。これは民間企業だったら、5万円払えの判決だったら、控訴、上告にもっと費用がかかる。100万、何百万円かかるかわからない。では、5万円だったら、それで解決するならもう払ってしまえと。こういったのも、民間企業だったら選択の一つとしてあるわけです。ですので、私は、市民の税金を使うという意味では、やはり控訴は断念したほうがいいと思います。 ○新藤信夫議長 これで、討論を終結いたします。        ---------------- △議案の採決 △議案第184号の採決-可決 ○新藤信夫議長 これから、採決いたします。 お諮りいたします。 議案第184号「訴えの提起について」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議案第184号は原案のとおり可決することに決定いたしました。        ----------------議員提出議案の報告 ○新藤信夫議長 次に、議員提出議案が2件提出されております。 議案につきましては、お手元に配付しておきましたので、御了承願います。〔参照〕-議員提出議案-        ----------------議員提出議案第1号、第2号の一括上程 ○新藤信夫議長 議員提出議案第1号及び第2号の2件を一括して議題といたします。        ---------------- △議案説明 ○新藤信夫議長 議案の説明を求めます。 初めに、中山欽哉議員     〔中山欽哉議員登壇〕(拍手起こる) ◆中山欽哉議員 議員提出議案第1号「現行の災害対策に関する法制度の見直しを求める意見書」、案文の朗読をもって説明にかえさせていただきます。 諸外国と比較して自然災害が多い我が国では、近年も、熊本県を中心とした広い地域で被害が発生した平成28年熊本地震や、福岡県及び大分県に多大な被害をもたらした平成29年7月九州北部豪雨などの大規模災害が頻発しています。 災害時における救助の実施権限は、災害対策基本法に基づき市町村長が有していますが、被害の甚大な大規模災害において災害救助法が適用されると、その権限が都道府県知事に移り、市町村長は都道府県知事が実施する救助の補助を行うこととなっています。 しかしながら、政令指定都市は、基礎的な地方公共団体であると同時に、大規模災害時にも地域の実情に即した主体的な救助を担う大都市としての能力も兼ね備えています。政令指定都市が主体的に救助を行うことができれば、道府県は広域的な調整や他の地方公共団体の救助・支援に力を注ぐことができ、結果として、被災地域全体の迅速な救助の実施に寄与することとなります。 今後、被災地域が広範にわたるおそれのある南海トラフ地震や首都直下地震など、甚大な被害を及ぼす大規模災害の発生が危惧される中、道府県及び政令指定都市が、適切な役割分担のもと、より迅速に救助を行えるよう相互に万全を期すことは、喫緊の課題でもあります。 よって、国においては、このような状況を踏まえ、政令指定都市が、大規模災害時にも地域の実情を的確に捉えた迅速な救助を主体的に展開できるよう、現行の災害対策に関する法制度の見直しを行うことを強く求めます。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 平成29年10月20日提出。 提出者及び賛成者はごらんのとおりでございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、島崎豊議員     〔島崎豊議員登壇〕(拍手起こる) ◆島崎豊議員 それでは、議員提出議案第2号「北朝鮮の弾道ミサイル発射等に断固たる決意をもって抗議する決議」について説明をさせていただきます。 朝鮮民主主義人民共和国、いわゆる北朝鮮は、本年8月から9月にかけて、我が国の上空を通過する弾道ミサイルを相次いで発射し、核実験を強行するなど、軍事的な挑発を激化させております。北朝鮮によるこれらの行動は、国際社会に対する公然たる挑戦であり、我が国を含む地域の安全に対する、これまでにない重大かつ差し迫った脅威となっております。 我が国としては、北朝鮮に対し、一連の国連安全保障理事会決議の即時かつ完全な履行を求めると同時に、十分な体制をもって力強い外交を推進し、国際社会との緊密な連携のもとに、毅然とした対応をとる必要があると思っております。 よって、さいたま市議会は、このたびの北朝鮮による弾道ミサイルの発射等に対し、断固たる決意を持って抗議する。あわせて、国においては、国際社会との信頼・協力関係を強化するとともに、平和安全法制に基づいた現実的な安全保障政策を展開し、平和で安定した国際社会の実現を目指すことを強く求めます。 ちなみに、この議員提出議案に対しましては、自由民主党がこれまで主張させていただいているところでございまして、案文の中身の意見はいろいろございましたが、酌んでいただいて、各会派の皆様に御賛成をいただきたいということを最後に強く申し添え、説明とさせていただきたいと思っております。 平成29年10月20日提出。 提出者、賛成者は記載のとおりでございます。 よろしくお願いいたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 説明が終わりました。        ---------------- △議案に対する質疑 ○新藤信夫議長 これから、議案に対する質疑を行います。 ただいまのところ、通告はありません。 これで、質疑を終結いたします。        ---------------- △委員会付託の省略 ○新藤信夫議長 お諮りいたします。 本2件につきましては、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本2件は委員会付託を省略することに決定いたしました。        ---------------- △議案に対する討論 ○新藤信夫議長 これから、議案に対する討論を行います。 記録をとめてください。     〔速記中止〕 ○新藤信夫議長 記録を再開してください。 討論の通告がありますので、発言を許します。 鳥海敏行議員     〔鳥海敏行議員登壇〕(拍手起こる) ◆鳥海敏行議員 日本共産党さいたま市議会議員団の鳥海敏行でございます。私は、会派を代表して議員提出議案第2号に反対いたします。 最初に、本議案のような議員提出議案は、全会派一致制を原則とするさいたま市議会においては、一会派単独での提出は避けるべきであることを指摘して討論を行います。 北朝鮮による核実験に対する我が党の見解は、既に今定例会の代表質問における冒頭において、次のように表明したところであります。この間、北朝鮮によるたび重なるミサイル実験や核実験が行われています。我が党は、国連決議を無視して挑発を繰り返す北朝鮮に厳しく抗議するとともに、挑発には挑発で、威嚇には威嚇で対応するやり方は、いたずらに緊張を高めるだけであることも指摘し、あくまでも外交努力を中心に話し合いによる解決を求めるものであり、日本共産党はその実現のために努力するということであります。この間、安倍晋三首相は、対話には意味がない、圧力をとおっしゃっています。北朝鮮問題で日本政府がとるべき対応は、圧力一辺倒ではなく、国連決議に基づく経済制裁の強化のもと、唯一の被爆国の政府として対話による解決にこそ力を尽くすべきであります。世界もまた対話による解決を強く求めており、案文にあるような平和安全法制に基づく対応ではありません。 そもそも平和安全法制とは、自衛隊法等の一部を改正する法律と国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律の総称であり、憲法第9条の規定をじゅうりんした集団的自衛権行使容認の閣議決定を前提としている法律であって、平和で安定した国際社会の実現に資するものではないことを強調して、本議案に反対いたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、伊藤仕議員     〔伊藤仕議員登壇〕(拍手起こる) ◆伊藤仕議員 議員提出議案第2号「北朝鮮の弾道ミサイル発射等に断固たる決意をもって抗議する決議」につきまして、私は会派を代表いたしまして、賛成の立場から討論をいたします。 北朝鮮によるたび重なる核実験やミサイル発射は、これまでにない重大かつ差し迫った脅威であるとともに、日本国へ国難を生じさせ、国際社会に対する重大的な挑戦です。これら一連の行動は、断じて容認できません。 我が国を取り巻く安全保障環境が激変する中においては、国民の命や平和な暮らし、そして領土、領海、領空を断固たる決意を持って守り抜くため、万全の体制を構築しなければなりません。 そのためには関係国や国際連合に対する連携や働きかけの強化により、国連安保理決議の即時かつ完全な履行を求めると同時に、制裁措置の厳格な実施とさらなる制裁の検討を行うなど、国際社会と連携し、北朝鮮に対する圧力を最大限に強化し、我が国の安全度を一層高める必要があります。核、ミサイル開発の完全な放棄を迫らなければなりません。 我が国としましては、対話と圧力、行動対行動を原則のもと、核、ミサイル、そして重要課題である拉致問題といった北朝鮮をめぐる諸課題の包括的な解決に向け、平和安全法制に基づいた現実的な安全保障政策を展開し、北朝鮮に対し国際社会とともに毅然とした対応をとる必要があると考え、本議案に賛成するものでございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 これで、討論を終結いたします。        ----------------議員提出議案第1号の採決-可決 ○新藤信夫議長 これから、順次採決いたします。 お諮りいたします。 初めに、議員提出議案第1号「現行の災害対策に関する法制度の見直しを求める意見書」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立総員であります。 よって、議員提出議案第1号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ----------------議員提出議案第2号の採決-可決 ○新藤信夫議長 続いて、お諮りいたします。 議員提出議案第2号「北朝鮮の弾道ミサイル発射等に断固たる決意をもって抗議する決議」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、議員提出議案第2号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。 なお、ただいま議決されました意見書の取り扱いにつきましては、議長に一任願います。        ---------------- △議案第148号、平成28年請願第29号、平成29年請願第4号、第18号の閉会中継続審査の件 ○新藤信夫議長 次に、請願第4号は保健福祉委員長から、請願第18号はまちづくり委員長から、平成28年請願第29号は議会運営委員長から、市長提出議案第148号は決算特別委員長から、会議規則第104条の規定に基づき閉会中継続審査の申し出がありましたので、お手元に配付しておきましたから、御了承願います。 これから、順次、採決いたします。 お諮りいたします。 平成28年請願第29号は、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、平成28年請願第29号は、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 続いて、お諮りいたします。 請願第4号は、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、請願第4号は、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 続いて、お諮りいたします。 請願第18号は、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、請願第18号は、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 続いて、お諮りいたします。 市長提出議案第148号は、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立総員であります。 よって、市長提出議案第148号は、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。〔参照〕-閉会中継続審査申出一覧-        ---------------- △休憩の宣告 ○新藤信夫議長 暫時、休憩いたします。午後7時30分休憩        ----------------午後9時19分再開  出席議員    59名     1番   2番   3番   5番   6番   7番     8番   9番   10番   11番   12番   13番     14番   15番   16番   17番   18番   19番     20番   21番   22番   23番   24番   25番     26番   27番   28番   29番   30番   31番     32番   33番   34番   35番   36番   37番     38番   39番   40番   41番   42番   43番     44番   45番   46番   47番   48番   49番     50番   51番   52番   53番   54番   55番     56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    1名     4番 △再開の宣告 ○新藤信夫議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ---------------- △請願の委員会付託 ○新藤信夫議長 請願の委員会付託を行います。 お諮りいたします。 請願第33号から第39号の7件は、お手元に配付しておきました請願付託表のとおり、所管の委員会に付託し、閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本請願7件は、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。〔参照〕-請願付託表-        ---------------- △日程追加の決定 ○新藤信夫議長 次に、お手元に配付しておきました議員派遣の件についてお諮りいたします。 本件につきましては日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○新藤信夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本件につきましては日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。        ---------------- △議員派遣の件 ○新藤信夫議長 議員派遣の件を議題といたします。        ---------------- △代表議員の説明 ○新藤信夫議長 代表議員の説明を求めます。 初めに、神崎功議員     〔神崎功議員登壇〕(拍手起こる) ◆神崎功議員 民進改革さいたま市議団の神崎でございます。 それでは、鄭州市友好訪問・行政視察について御説明いたします。 まず、派遣目的ですけれども、そちらも記載されておりますが、本市と鄭州市が友好都市提携35周年を迎えたことを契機として、両市の友好親善を一層深め、さらなる交流を促進することであります。また、あわせて、中国における行政事例の視察を行うということとしております。 派遣場所につきましては、鄭州市と上海市。 主な調査項目につきましては、鄭州市では記念式典への出席などの公式行事、上海市では再生可能エネルギーを利用した産業団地を第1候補として調整をしています。 派遣期間は、11月14日から17日の4日間となり、派遣議員は、井上副議長、鶴崎議員、そして私の3名でございます。 以上で説明を終わります。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、熊谷裕人議員     〔熊谷裕人議員登壇〕(拍手起こる) ◆熊谷裕人議員 民進改革さいたま市議団の熊谷裕人でございます。 私は、全国市議会議長会主催の研究フォーラムの議員派遣につきまして、その目的、派遣場所、期間、派遣議員につきまして御報告させていただきます。 まず、目的でございますが、執行機関に対する監視や政策提言等を行う市議会の役割を果たすべく、議会のさらなる機能向上策を研究するために、毎年議長会が主催でフォーラムを行っておりますので、そのフォーラムに参加し、さいたま市議会議員の資質向上に資するということで派遣目的とさせていただいております。 それから、派遣場所につきましては、ことしは兵庫県の姫路市でございます。 派遣期間につきましては、平成29年11月15日から翌11月16日の2日間でございます。 派遣議員につきましては、9名。新藤信夫議員、土井裕之議員、伊藤仕議員、小森谷優議員、松下壮一議員、神田義行議員、松村敏夫議員、渋谷佳孝議員、そして団長であります私でございます。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 説明が終わりました。        ---------------- △議員派遣の件に対する質疑 ○新藤信夫議長 これから議員派遣の件に対する質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 山崎章議員     〔山崎章議員登壇〕(拍手起こる) ◆山崎章議員 皆さん、大変お疲れさまです。私は海外議員派遣について、2点ほど質疑させていただきます。 今回の派遣は、一つは11月14日から11月17日、3泊4日で行こうということで、その主たるものは鄭州市への35周年の訪問ということになっているんですけれども、その後に上海市も視察するということになっております。 そこで、まずお聞きしたいのは、上海市内の視察日程、内容ですけれども、先ほどの御説明では再生エネルギー施設などということですが、具体的にこの再生エネルギー施設の1カ所のみなのか。その辺について、そのほかの視察日程はないのか、お聞かせいただきたい。 それと、2点目として、なぜ上海市を視察しなければならないのか、この点についてお聞かせいただければと思います。 ○新藤信夫議長 神崎功議員     〔神崎功議員登壇〕 ◆神崎功議員 山崎議員の質疑にお答えさせていただきます。 まず、1点目の上海市内の視察の日程の関係ですけれども、上海市では午前中に、先ほども申し上げましたとおり上海市内の産業団地の視察を予定しておりまして、1カ所であります。 なぜ上海市を視察するのかということでは、ルートの関係もあるということもありますけれども、先ほど申し上げましたとおり、太陽光や風力、地熱などのエネルギーを使用した特色ある産業団地ということでありますので、視察をしようということで計画させていただきました。 ○新藤信夫議長 以上で、山崎章議員の質疑は終了いたしました。 次に、吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 どうも吉田一郎です。私は、3名の議員の中国鄭州市への海外派遣、海外視察、これに関して、元気いっぱいに徹底追求してまいりたいと思います。 まず1点目、井上副議長は、副議長ですから議員を代表する立場ですんで、これはもっともだと思うんですけれども、残るお二人、鶴崎議員と神崎議員をこの派遣議員として選出した過程と、そして選んだ理由、これに関してお伺いします。 2番目、鶴崎議員と神崎議員の中国語能力及び中国とのかかわりについてお伺いします。     〔外国語で発言〕 それから、3番目です。今回自費での視察参加を拒否した理由。実は2年前、桶本議長のときに、韓国の水原に海外視察があり、あれもやはり友好関係を築くというんで、公費で行ったのは議長だけでしたけれども、しかし、ほかに自費で行きたいからどうぞということで、私も参加しました。あと5人くらいでしたか、自由民主党のほうからも手を挙げて参加して、一緒に行きました。そのときは自費の参加がよかったんですけれども、私は、中国語を40年間勉強しています。かつ、中国には300回以上行っています。現地の事情に非常に詳しいわけですけれども、しかし、私が、自費で行きたいと名乗りを上げたら議長のほうに断られたわけです。一体なぜ今回は自費での参加を、断ったんでしょう。その理由をお聞かせください。 そして、4番目、1人当たりの派遣費用。これは、私が、自費で行きたいと最初に言ったときは、28万円だよ、それでもいいのと言われたんです。当初は28万円だったのが、今35万円になってしまったんです。その理由をお聞かせください。上がった理由です。 5番に関して、上海市での具体的な視察先は、先ほど山崎議員への答弁で出ていました。再生エネルギー施設だということで割愛しますけれども、6番、上海市での受け入れ単位。タンウェイという言葉は、なかなか日本語に訳すのは難しいんですけれども、要するに中国側の受け入れる政府機関です。それは一体どこか。これをお願いしたいと思います。 以上、6点マイナス1点、よろしくお願いします。
    新藤信夫議長 神崎功議員     〔神崎功議員登壇〕 ◆神崎功議員 それでは、吉田議員の質疑にお答えさせていただきます。 最初の、私と鶴崎議員を選出した過程と選定理由ということですけれども、それぞれの会派で推薦するというようなことですから、さいたま市議会の代表としてそれぞれ適任だということだろうと認識しております。 それから、2番目の中国語と中国との関係ですけれども、私は中国語が全然できませんが、ただ、先ほどお隣で確認したところ、鶴崎議員のほうにつきましては、挨拶くらいは少々できるというようなことです。中国とのかかわりはないということであります。 次に、自費での参加を拒否した理由。これは今回の議員派遣と関係ありませんので、お答えを差し控えたいと思います。 4点目の28万円から35万円に上がった。当初の28万円ということは承知しておりませんので、お答えができないということであります。 5点目はカットですね。 6点目、上海市での受け入れ単位ということですけれども、今回、この産業団地、上海自動車資産経営有限公司と上海創意産業センター、この2つの団体により設立された産業団地ということでありますので、よろしくお願いします。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員吉田一郎議員 ありがとうございます。再質疑、幾つかします。 会派の推薦でということは、要するに現地の事情に精通しているとか、言語ができて現地の人と友好関係が直接築けるとか、そういう理由でなくて、あくまで会派の都合でそうなったと。それぞれの会派の中で、では鶴崎議員、神崎議員と、そのように理解してよろしいか。これが1点目です。 それから、3番目の問題で、自費での海外視察を今回拒否した理由で、これは関係ないと。あります。だって、前例ではよかったのに、今回だめ。何でか。これはやはりあります。ですので、もう一回お伺いしたい。 そして、費用が上がった理由を、知らないと言いますが、これ、私は、事前に通告出しているんです、昼間に。その間に議長なり、または議会局なりに聞くべきではないですか。聞いて、何で28万円から35万円に7万円も上がったのか。そういった意味で、今、休憩して確認してからでもいいです。上がった理由に関して、きちんとお答えください。 そして、最後、受け入れ政府機関、受け入れ単位。上海自動車資産有限公司と上海何とかセンターと言いますけれども、有限公司は民間会社でしょう、中国語で株式会社という意味ですから。政府機関ではないではないですか。何でこれが公共施設になるんですか。これは民間の施設ではないですか、見に行くところ。公共施設などの視察と書いていますけれども、これは民間施設ではないですか。有限公司ですから、株式会社ですから。この点に関して、もう一回説明してください。 ○新藤信夫議長 神崎功議員 ◆神崎功議員 まず、1点目、選出が会派の都合ではないかということですけれども、会派で推薦ということですから、これは議員派遣要綱にもありますとおり、それぞれ派遣される議員は各会派から推薦するということですから、その要綱に基づいてされているということであります。 それから、自費での参加を拒否した理由。これは今回の派遣については関係ありませんので、先ほどのお答えのとおりであります。 それから、当初28万円というのは、私は、承知しておりませんので、理由についてはわからないということであります。 それと、当初の計画書においては、公共施設等視察ということで考えておりました。日程の都合上で上海で乗り継ぐということがありましたので、それぞれ訪問先については、その後、検討しようということで、今回このような形になったということであります。 ○新藤信夫議長 吉田一郎議員吉田一郎議員 本当にこれは、休憩とってでもきちんと、議会局なり、議長なり確認してください。費用が上がった理由。 再質疑ですけれども、上海市というのは後から加わったんですか。公共施設の視察だと最初に決めて、実際、後で日程上の都合で民間施設になってしまったんですか。だったら、この派遣は当初の目的と違うではないですか。だって、訪問先は上海市内公共施設等と書いてあるではないですか。先進都市の行政視察とあるのに、民間施設の株式会社。有限公司というのは株式会社という意味です。だから、これは変わってしまった。公共施設でないところに行くことになったと理解してよろしいですか。休憩をとってでもきちんと答弁してください、お金が上がった理由も含めて。お願いいたします。 ○新藤信夫議長 神崎功議員 ◆神崎功議員 公共施設等ということで、いろいろ検討した結果、このようになったということでありますので、御理解いただければと思います。 ○新藤信夫議長 以上で、吉田一郎議員の質疑は終了いたしました。 続きまして、川村準議員     〔川村準議員登壇〕 ◆川村準議員 無所属の川村準です。議員派遣について幾つか伺わせていただきます。 鄭州市とフォーラム、両方ともですけれども、今回の派遣の予算額の総額。あと、事務員が同行するかと思うんですけれども、派遣議員のほうは承知しているんですけれども、同行する事務員がいた場合、どのくらいの数が同行するか。鄭州市、フォーラム、ともにお願いします。 そして、鄭州市は、さいたま市、またさいたま市民に与える利点は、どのようなものがあるか、答弁を願います。 そして、鄭州市、上海の先行行政事例の内容ということで通告のほう書かせていただいたんですけれども、再生可能エネルギー産業団地ということで、そこをもう少し詳しく御説明をお願いします。 そして、フォーラムのほうは、これまで何度か行かれているかと思うんですけれども、これまでの成果と今回予想される成果を、お願いします。 ○新藤信夫議長 神崎功議員     〔神崎功議員登壇〕 ◆神崎功議員 それでは、川村議員の質疑にお答えさせていただきます。 まず、総額につきましては、まだ全部済んでおりませんので、概算となりますけれども、1人当たり35万円を予定しております。 それから、同行する随行ですけれども、議会局の職員を1名予定しております。 そして、さいたま市に与える利点、さいたま市民に与える利点。3と一緒なので、一緒にお答えさせていただきますけれども、友好都市の訪問ということでの意義は、市民の代表である私たち議員が友好都市との親善を深めることで、市民レベルでの国際交流あるいは市民交流を支援することにあると考えておりますので、今回の訪問により市民による異文化交流が推進され、さいたま市が国際都市として成長することが、市あるいは市民に与える利点だと考えています。 上海市における行政視察ということでは、環境に対する配慮と必要なエネルギーを確保するということの課題を確認し、さいたま市における活用の可能性を調査し、そのことを市政に反映したいと考えています。 上海市の先進事例ということで、繰り返しになりますので、これは先ほど言ったとおり太陽光あるいは風力、地熱などの再生可能エネルギーを利用した産業団地の視察ということであります。 ○新藤信夫議長 熊谷裕人議員     〔熊谷裕人議員登壇〕 ◆熊谷裕人議員 川村準議員の質疑に答弁申し上げます。 まず、総額につきましては、計画書には派遣議員1名当たり5万6,000円という金額にさせていただいております。9名の議員を派遣ということを先ほど報告させていただいております。 また、2番目の同行する事務職員の数ということも同時にあわせて御答弁いたしますが、議会局の職員が1名行きますので、総勢10名ということになります。約5万6,000円、10名掛けまして端数を丸めて、56万円ということになります。 最後の、これまでの成果と今回の予想される成果ということでございます。議長フォーラムは、毎回テーマが決まっております。昨年は、実はさいたま市議会は、日程が合わずに参加しておりません。過去のこれまでの成果ということで言えば、平成25年と平成26年に参加しておりまして、平成25年のテーマは議会改革、それから平成26年は議会のあり方ということでございました。このテーマをもとに派遣されておりまして、それぞれ参加された議員の能力の向上、そして資質の向上等で議会の活性化や、よりよい議会運営につながっているものと考えております。 今回のフォーラムのテーマについては、議会基本条例10年ということがテーマでございまして、我がさいたま市議会においても議会基本条例を制定しております。これから見直しということもあろうかと思いますので、今回参加された議員につきましては、この議会基本条例の改正というところに大いに参考になることを見出してもらえるものと期待しております。 ○新藤信夫議長 以上で、川村準議員の質疑は終了いたしました。 これで、通告による質疑を終結いたします。        ---------------- △動議の提出      〔帆足和之議員「議長」と言い、発言の許可を求める〕 ○新藤信夫議長 帆足和之議員 ◆帆足和之議員 今の議員派遣の件のやりとりを聞いておりまして、うちの会派として採決態度の統一性を確認するための休憩の動議を提出いたします。 ○新藤信夫議長 確認いたします。休憩を求める動議ということでよろしいですね。 それでは、ただいま帆足議員から休憩を求める動議がありました。        ---------------- △休憩の宣告 ○新藤信夫議長 暫時、休憩いたします。午後9時45分休憩        ----------------午後10時14分再開  出席議員    59名     1番   2番   3番   5番   6番   7番     8番   9番   10番   11番   12番   13番     14番   15番   16番   17番   18番   19番     20番   21番   22番   23番   24番   25番     26番   27番   28番   29番   30番   31番     32番   33番   34番   35番   36番   37番     38番   39番   40番   41番   42番   43番     44番   45番   46番   47番   48番   49番     50番   51番   52番   53番   54番   55番     56番   57番   58番   59番   60番  欠席議員    1名     4番 △再開の宣告 ○新藤信夫議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ---------------- △議員派遣の件(続き) △議員派遣の件に対する質疑(続き) ○新藤信夫議長 これで、通告による質疑を終結いたします。        ---------------- △議員派遣の件に対する討論 ○新藤信夫議長 これから議員派遣の件に対する討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 山崎章議員     〔山崎章議員登壇〕(拍手起こる) ◆山崎章議員 日本共産党さいたま市議会議員団の山崎章です。私は、今回の鄭州市、上海市への議員の海外派遣について、反対の立場から討論を行います。 今回の海外姉妹都市、友好都市訪問の議員派遣について、実施計画では鄭州市との友好都市提携35周年を記念し訪問するとともに、記念式典に出席するとしています。同時に、上海市における先進行政事例を視察するとしております。日程は11月14日から17日までの3泊4日で、経費は1人当たり概算35万円としています。派遣議員は、副議長と民進改革、自由民主党真政さいたま市議団から、各1名の計3名を派遣しようとするものです。議員派遣についての件で、今定例会、初めて質疑、討論ができるようになりました。したがって、私ども党市議団の議員、殊に海外派遣についての基本的な考えを改めて申し上げておきたいと思います。 そもそも議員の海外視察について、私ども市議団は、従来から実施すべきではないと主張してきました。しかし、海外姉妹都市、友好都市など、議会を代表して記念訪問することに反対するものではありません。その場合でも、市議会を代表する議長もしくは副議長が表敬訪問すべきであって、それに何人もの議員が随行することは必要ないと考えております。 今回の計画では、4日間のうち3日間は鄭州市内、そして3日目の午後に、直線で約831キロも離れている上海市に飛行機で移動し、その晩は市内で宿泊し、翌日は上海市内の再生エネルギーを使った産業団地などを視察するとしています。これは鄭州市への記念訪問に便乗した海外視察と言わざるを得ません。こうした内容を持つ今回の議員派遣は認めることはできません。 以上で、議員海外派遣の件に関する反対討論といたします。(拍手起こる) ○新藤信夫議長 次に、吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 吉田一郎です。私は、今回の中国鄭州市への海外視察、議員派遣、これには反対の討論をさせていただきます。 井上副議長と神崎議員、鶴崎議員の3名で行かれるということです。先ほど共産党の議員が、議長、副議長だったらいいけれどもとおっしゃっていました。私も大体同じなんですけれども、私は、こういった友好都市、姉妹都市に行くのはそれ自体は外交みたいなものですから、いいんですけれども、やはり議長、副議長のような議会を代表する人、それと、私の場合はやはり現地の言語に精通したり、現地の事情に詳しい、向こうに昔留学していました、また働いていました、こういった現地に詳しい人だったらいいんではないか。これは昔から一貫していまして、そういう主張をしております。 今回、鶴崎議員にしても神崎議員にしても、このお二人が選出された理由を確かめたんですけれども、井上副議長は、これは副議長というのは議会を代表する立場ですからわかるんですけれども、残りのお二人を選出した理由というのは、会派ごとに会派の推薦でと。要するに会派の都合なわけです。現地にどれだけ精通しているか、言語がどれだけできるかというわけではなかった。 それから、中国語の能力について問いただしたところ、神崎議員はおできにならない。鶴崎議員に関しては少々できるという形で答弁いただきました。確かに、私、以前、9年前ですか、懲罰になって、ここで弁明したときに、帝国主義は張り子の虎だと言ったんです。     〔外国語で発言〕 日本語と中国語でそういった弁明をしたことがあります。そのとき、当時の議長だった方が、今、議員を動物に例えただろう、これは侮辱だなんて言い出して怒られてしまったんです。でも、そのとき鶴崎議員は、今のは毛沢東の言葉だろうと、わかったわけです。帝国主義は張り子の虎、毛沢東の有名な言葉だと。そのときの記憶が、まだございましたので鶴崎議員に関しては、私、ある程度、一定の中国語の能力があるということは確認できました。ただ、中国とのかかわりについてはないというのは少しおかしいんではないかなと。 それから、やはり私、今回、一つ大きな問題だと思うのは、自費での視察参加を拒否したということです。さいたま市議会は、2年前、桶本前議長のときに、全国に大変誇るべき議会改革を行われたんです。その1つが、議長はあくまで議会を代表して海外視察に行くと。これは公費で行く。でも、ほかに自費で行きたい人がいたら、どうぞと。ほかの人は自費で行きなさいというのを、韓国の水原、これも友好姉妹関係を結ぶというときに、桶本議長はそういう判断をされました。議長は議決して、ほかに行きたい人は何日まで申し込むこと。私は、中学校のとき韓国語を勉強したこともありますんで、では、私も行きますと言ったところ、ほかにも自由民主党の方も自費で、たしか5人くらい桶本議長のもと私と一緒に行きました。海外視察というのは今全国的にも厳しい国民の目にさらされていますけれども、議会を代表する議長は公費で、ほかの人は自費で。これは、さいたま市が全国に誇るべき、すばらしい改革だと思います。これは、本当に桶本議長の偉大なる功績だと私はたたえたんですけれども、しかし、今の議長は、時計の針を戻すがごとく、歴史の大きなうねりを逆流するがごとく、自費はだめだとしてしまったわけです。私は、中国語に関しては、40年前、中学校のときからNHKの中国語講座を見て勉強を始めています。当時は、毛沢東が死んだ翌年で、文化大革命をまだやっていたころ。だから、毛沢東の言葉も知っていたんですけれども、そういった形で40年間中国語を勉強し、香港で中国語を留学して勉強し、香港の会社で10年間、新聞社で働き、そういった形で、私は中国とのかかわりは、300回以上行ったことあります。だから、私は自費でもと言ったんですけれども、桶本議長は認めたのに新藤議長がそれを断ってしまったわけです。こういったのは、せっかくこのさいたま市議会が、全国に誇るべき大きな改革をしたのに、その時計の針を戻すというのはやはりおかしいと思います。 そして、これに関連しているのか、1人当たりの派遣費用は、私は、当初自費で行くというときに、議長のほうから30万円くらいかかるんだよと言われました。具体的に紙を見せられて、それには28万円と書かれていたんです。ところが、今回、正式に議会で諮られたのが35万円。3割くらい上がってしまっているんです。これは一体どういうことか。やはり自費の私も含めて4人で頭割りで計算したのか、私を認めないで3人になったら、だから1人当たりの費用が上がってしまったのかな。自費での参加を認めないおかげで、公費の分も上がってしまったのかな。また、上海市を追加したから上がったのかもしれませんけれども、これも全然説明がなかった。知らないなんて答弁が出て。休憩を挟んだのですから、その辺、議会局のほうにきちんと確認したらいいわけです。そういうこともやらなかった。これもおかしいと思います。 そして、最後に、大きな問題。上海市に行くのは公共施設等の視察のためとあります、鄭州市は友好姉妹都市ですけれども。これは、目的に関しても、上海市における先進行政事例を視察すると、はっきり書いてあるわけです。これは等がないです。しかし、どこに行くんですかと聞いたところ、再生エネルギーの工業団地を視察。具体的にどこの政府機関が受け入れるんですかと聞いたら、上海自動車資産有限公司なんて答えているんです。有限公司というのは、日本語に訳すと株式会社。これは民間企業ではないですか。だから、行政事例ではないです。公共施設でもないです。まだ上海市の政府の方が民間の工業団地の案内者だった。さいたま市で言えば、民間施設だけれども吉野原の工業団地を、経済局の人が案内した。これだったら、まだいいです。でも、案内する受け入れ機関が有限公司。もしかしたら、中国ですから国営企業かもしれません。でも、その辺、全然はっきりした答えがなかった。もしも、これが純粋な民間企業だとしたら、私はこれは市民を欺く行為だと思います。だって、公共施設の視察で先進行政事例を視察するという形で…… ○新藤信夫議長 吉田議員、そろそろまとめてください。 ◆吉田一郎議員 わかりました。 そういう形で承認を得ながら、実際は民間企業に行くということでしたら、これは市民を欺く形になると思いますので、反対いたします。 ○新藤信夫議長 これで、討論を終結いたします。        ---------------- △議員派遣の採決 ○新藤信夫議長 これから、順次採決いたします。 お諮りいたします。 議員派遣の1 友好都市35周年記念鄭州市友好訪問・行政視察につきましては、会議規則第157条の規定により、お手元に配付しておきました議員派遣の件のとおりとすることに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立多数であります。 よって、そのように決定いたします。 続いて、お諮りいたします。 議員派遣の2 全国市議会議長会主催の研究フォーラムにつきましては、会議規則第157条の規定により、お手元に配付しておきました議員派遣の件のとおりとすることに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○新藤信夫議長 起立総員であります。 よって、そのように決定いたします。 なお、諸般の事情による変更については、議長に一任願います。〔参照〕-議員派遣の件-        ---------------- △副市長退任挨拶 ○新藤信夫議長 以上で、今定例会の議事は全て終了いたしました。 ここで、遠藤副市長から退任のため発言を求められておりますので、これを許します。 遠藤副市長     〔遠藤副市長登壇〕(拍手起こる) ◎遠藤秀一副市長 議長から発言のお許しをいただきましたので、退任に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。 この10月22日をもちまして、4年にわたり務めてまいりましたさいたま市副市長の職を退任させていただくことになりました。この4年間を振り返りますと、さまざまな場面が思い出され、長いようでもあり、あっという間のようにも感じます。この間、大変微力ではございましたが、4年間の任期を全うできましたのも、清水市長の御指導、市議会議員の皆様の御支援、御鞭撻、そして多くの職員の皆様の御協力のおかげであり、心から感謝し、厚く御礼申し上げます。 歴史的な2度の合併、政令指定都市への移行を経て、さいたま市は、今や人口129万人を擁する、我が国を代表する大都市へと発展いたしました。今後ともさいたま市が持つ、教育、文化、スポーツ、交通といった高いポテンシャルを生かし、選ばれる都市に発展されますことを心から期待しております。 結びになりますが、皆様からいただきました御厚情に改めて感謝申し上げ、皆様方の御健勝での御活躍を祈念申し上げまして、私の退任の挨拶とさせていただきます。皆様、長い間、まことにありがとうございました。(拍手起こる)        ---------------- △市長挨拶 ○新藤信夫議長 この際、市長から挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。 市長     〔市長登壇〕 ◎清水勇人市長 平成29年9月定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。 議員の皆様方には、今議会に提案いたしました諸議案につきまして熱心な御審議をいただき、厚く御礼を申し上げます。審議の過程でお寄せいただきました貴重な御意見や御要望につきましては、今後の市政運営に反映してまいりたいと存じます。 また、退任の挨拶のありました遠藤副市長におかれましては、4年間、さいたま市の発展のために、市民の幸せの実現のために力を尽くしていただきました。私からも、この場をおかりしまして、改めて感謝と御礼を申し上げたいと思います。 また、先ほどは副市長の選任について御同意をいただき、重ねて御礼申し上げます。新たな体制で、市民や企業から選ばれる都市、市民一人一人が幸せを実感できる都市の実現の向けて全力で取り組んでまいりますので、引き続き議員各位の御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 初めに、8月にイギリスで開催されました第23回世界バドミントン選手権大会におきまして、埼玉県立大宮東高等学校出身の奥原希望選手が、女子シングルスで日本選手として初の優勝を飾りました。先日、その栄誉をたたえ、さいたま市長特別賞をお贈りしました。奥原選手の世界の大舞台での活躍は、スポーツのまちの実現を目指す本市にとっても非常に喜ばしい出来事であり、東京2020大会に向けて、今後もさらなる御健闘、御活躍を期待しております。 さて、11月4日には、J:COM presents2017ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、また11月11日、12日の2日間は、第3回さいたま国際マラソンをそれぞれ開催いたします。 さいたまクリテリウムでは、本年7月に開催されましたツール・ド・フランスにおいて、3年連続4度目の総合優勝を達成したイギリスのクリス・フルーム選手を初め、国内外のトップ選手の出場が決定し、コースレイアウトも2年ぶりに刷新して開催いたします。世界のトップ選手たちによる白熱したレース展開を期待しているところでございます。大会当日、会場周辺では、食をテーマにしたさいたまるしぇや多くの市民やサイクリストが参加できるサイクルフェスタの開催を予定しております。 また、さいたま国際マラソンでは、東京2020大会出場を目指す日本の女子トップランナーが世界のランナーとともに本市を舞台にレースを繰り広げます。開催市として大会を大いに盛り上げていきたいと思います。 これらの国際的なイベントを通じて、本市の魅力を世界に情報発信し、国際交流を促進していくことで、本市を広く国内外の方々に知っていただき、交流人口の拡大、地域振興、地域経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。 最後に、朝夕の冷え込みに秋の深まりを感じる季節となってまいりましたが、議員の皆様におかれましては、健康に御留意いただき、ますますの御活躍を祈念申し上げ、閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手起こる)        ---------------- △議長挨拶 ○新藤信夫議長 私からも議会閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 今定例会は9月6日から本日までの45日間にわたりまして開かれました。この間、議員各位には終始熱心に御審議を賜り、厚く御礼を申し上げます。 また、清水市長を初め執行部の皆様におかれましても、御協力を賜り、深く感謝申し上げます。 今定例会では、平成28年度決算が集中的に審議され、またその他の議案等につきましても活発な御審議をいただきました。特に病院建設工事調査特別委員会におきましては、限られた時間の中、正副委員長の御尽力により精力的に事務検査を重ねられ、中間報告をまとめていただきましたことに感謝申し上げる次第でございます。 執行部におかれましては、今定例会において各議員から表明されました意見、要望等につきまして十分に尊重され、市民に信頼される市政運営に努めていただくよう、重ねてお願いいたします。 これから平成30年度の予算編成が始まります。他市の例に漏れず、本市におきましても社会保障関係費等の増大、都市基盤等の老朽化対策、また本市が継続的に発展し続ける上で必要となる施策の推進等により、今後とも財政運営は非常に厳しい状況が続くと見込まれています。平成30年度予算においては、財政規律を緩めることなく、事業の優先順位づけを徹底し、また決算特別委員会での議論や提言を踏まえて、効率的かつ効果的な予算編成に努めていただきたいと存じます。 さて、秋の行楽シーズンを迎え、市内では各所でさまざまなイベントが開催されます。また、来月上旬から中旬にかけては、J:COM presents2017ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、また第3回さいたま国際マラソンの開催も予定されておりますが、これらのイベントが成功裏に終了されることを心から祈っております。 結びに、10月になり朝晩の冷え込みも大分厳しくなってまいりました。議員各位、執行部の皆様におかれましては、健康に十分留意をいただくとともに、引き続き市政発展、市民福祉の向上に向けて御活躍くださいますようお願い申し上げ、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手起こる)        ---------------- △閉会の宣告 ○新藤信夫議長 これで、平成29年9月定例会を閉会いたします。午後10時36分閉会        ----------------...