伊万里市議会 > 2020-12-16 >
12月16日-06号

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  1. 伊万里市議会 2020-12-16
    12月16日-06号


    取得元: 伊万里市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-16
    令和2年12月 定例会(第4回)          令和2年伊万里市議会会議録(第4回定例会)1.日 時  令和2年12月16日 午前10時00分開会2.出席した議員    1番  馬 場   繁         11番  前 田 邦 幸    2番  坂 本 繁 憲         12番  山 口 恭 寿    3番  加 藤 奈津実         13番  井 手   勲    4番  川 田 耕 一         14番  梶 山   太    5番  西 田 晃一郎         15番  松 尾 雅 宏    6番  山 口 常 人         16番  松 永 孝 三    7番  岩 﨑 義 弥         17番  前 田 久 年    8番  中 山 光 義         19番  樋 渡 雅 純    9番  力 武 勝 範         20番  笠 原 義 久    10番  前 田 敏 彦         21番  盛   泰 子3.欠席した議員    な  し4.出席した事務局職員    局長  杵 嶋 尚 武5.地方自治法第121条による出席者の職氏名    市長                  深 浦 弘 信    副市長                 泉   秀 樹    総務部長                古 場   博    総合政策部長              東 嶋 陽 一    市民生活部長              中 野 大 成    健康福祉部長(福祉事務所長)      桑 本 成 司    建設農林水産部長            溝 江 龍史朗    理事                  角 永 慎二郎    総務部副部長(総務課長)                        樋 口 哲 也    (選挙管理委員会事務局長)    総合政策部副部長(財政課長)      木 寺 克 郎    企画政策課長              松 本 公 貴    企業誘致・商工振興課長         松 園 家 智    市民課長                吉 田 みずほ    健康福祉部副部長(福祉課長)                        前 田 文 博    (子育て支援課長)    建設農林水産部副部長                        山 口 公 良    (都市政策課長)    伊万里湾総合開発・国道対策課長     近 藤 利 彦    会計管理者               力 武 浩 和    上下水道部長              力 武 健 一    水道施設課長              古 賀   等    教育長                 松 本   定    教育部長                多久島   功    学校教育課長              中 尾 聡 彦    生涯学習課長              中 尾 克 也    スポーツ課長              春 田 昌 寿1.議事日程    第1 一般市政に対する質問    第2 市長提出追加議案の上程    第3 市長提出追加議案の提案理由説明    第4 市長提出追加議案に対する質疑    第5 市長提出追加議案の討論及び採決1.本日の会議に付した事件    日程第1 一般市政に対する質問┌──┬───────┬──────┬───────────────────────┐│順位│  氏 名  │指名答弁者 │       質 問 事 項         │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │1.中小企業支援               ││  │       │      │ (1) 市の中小企業支援対策          ││  │       │      │ (2) 中小企業展示会出展支援補助       ││  │       │      │                       ││  │       │      │2.マイナンバーカード交付状況について    ││  │       │      │ (1) マイナンバーカード交付状況       ││  │       │      │ (2) 伊万里エールクーポン券         ││  │       │市  長  │ (3) マイナポイント             ││  │山 口 恭 寿│      │ (4) Go To Eat                ││ 11 │       │教 育 長  │                       ││  │(一問一答) │      │3.小中学校特別支援児童生徒支援員について  ││  │       │関係部長  │ (1) 状況                  ││  │       │      │ (2) 対策                  ││  │       │      │                       ││  │       │      │4.伊万里中インター(仮称)の進捗状況につ  ││  │       │      │ いて                    ││  │       │      │ (1) 現在の状況               ││  │       │      │ (2) 道の駅構想について           ││  │       │      │ (3) 対策                  │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │1.ブラック校則の見直し           ││  │       │市  長  │ (1) 現状と課題               ││  │       │      │ (2) 生徒会の役割              ││  │岩 﨑 義 弥│副 市 長  │ (3) 教育長の考え              ││ 12 │       │      │                       ││  │(一問一答) │教 育 長  │2.散弾銃射撃場のこれから          ││  │       │      │ (1) 第8回環境対策検討委員会        ││  │       │関係部長  │ (2) 地元住民との意見交換が重要       ││  │       │      │ (3) 市長の考え               │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │松 永 孝 三│市  長  │1.成人式開催事業について          ││ 13 │       │      │ (1) 成人式における新型コロナウイルス感染症 ││  │(一問一答) │関係部長  │  対策                   ││  │       │      │ (2) 成人年齢引き下げ後の成人式開催について │└──┴───────┴──────┴───────────────────────┘┌──┬───────┬──────┬───────────────────────┐│順位│  氏 名  │指名答弁者 │       質 問 事 項         │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │2.公共施設最適化の取り組みについて     ││  │       │      │ (1) 個別施設計画の策定状況         ││  │松 永 孝 三│市  長  │ (2) 老人憩の家について           ││ 13 │       │      │ (3) 公共施設の再配置について        ││  │(一問一答) │関係部長  │                       ││  │       │      │3.水道事業の拡張について          ││  │       │      │ (1) 民営簡易水道事業の現状について     ││  │       │      │ (2) 民営簡易水道事業の統合について     │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │1.空き家の現状と今後について        ││  │       │      │ (1) 「伊万里市空家等対策計画」について   ││  │川 田 耕 一│市  長  │                       ││ 14 │       │      │2.ふるさと納税について           ││  │(一問一答) │関係部長  │ (1) ふるさと納税の増加の要因と今後の展開に ││  │       │      │  ついて                  ││  │       │      │ (2) 返礼品について             ││  │       │      │ (3) 今後の方向性について          │└──┴───────┴──────┴───────────────────────┘    日程第2 市長提出追加議案の上程     議案乙第43号 令和2年度伊万里市一般会計補正予算(第1112号)について      [注:会議規則第39条により、補正予算番号第11号に字句整理(12月4日P17         議案乙第36号参照)]    日程第3 市長提出追加議案の提案理由説明    日程第4 市長提出追加議案に対する質疑    日程第5 市長提出追加議案の討論及び採決1.会議の顛末                (午前10時 開議) △日程第1 一般市政に対する質問 ○議長(馬場繁)  おはようございます。定刻、定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 前日に引き続き、一般市政に対する質問を行います。 それでは、質問の順番により、12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿) (登壇) おはようございます。山口です。今年の流行語大賞は「3密」だそうです。本当にコロナで大混乱の年であったなと思うと同時に、一日も早い終息を願っています。 それでは、全集中で質問に入ります。 今回は4問質問します。 1問目は、中小企業支援です。 現在、コロナ禍で多くの中小企業が困窮しております。しかし、このような状態の中でも、自社で開発し、販促活動を行っている市内の中小企業が存在しています。 そこで、伊万里市では市内中小企業向けに様々な支援を行っていると思いますが、市が行っている主な支援をまずお聞きします。 2問目は、マイナンバーカードについてです。 現在、市民課の受付ではマイナンバーカード専用の窓口を設けて対応していただいております。新型コロナ対策で政府が国民1人に10万円の特別定額給付金を給付する際、伊万里市ではほかの自治体よりも早い対応を取っていただきました。 しかし、ほかの自治体では、マイナンバーカード保持者を対象に早く給付した自治体もあり、そういったところに比べると市のマイナンバーカード交付状況が心配されます。現在、市のマイナンバーカードの交付状況はどのようになっているのでしょうか。 3問目は、市内小・中学校特別支援児童生徒支援員についてお聞きします。 私が子どもの頃には、小学校、中学校にはこの特別支援員さんという存在はありませんでしたので、正直あまりぴんとくることもなかったんですが、現在の小・中学校では担任の先生のほかにこの特別支援員さんがおり、この特別支援員さんがいらっしゃらないと授業にならないというような声もあるというふうに聞いております。 現在の教育の現場には必要な方々であるというふうに認識はしておりますが、現在の学校現場においてこの特別支援児童生徒支援員の必要性について教育長にお聞きします。 4問目は、伊万里中インターについてです。 伊万里東府招インターが開通したのが平成30年3月、あれから2年がたとうとしております。しかし、いまだに伊万里中インターの開通は未定のままです。一体現状はどのようになっているのでしょうか。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一) (登壇) おはようございます。議員御質問の1点目、中小企業支援についてお答えをいたします。 本市における中小企業向けの支援策といたしましては、伊万里商工会議所が実施する相談事業や講習会などの中小企業の経営改善に向けた取組をはじめ、伊万里ブランド商品の販路開拓・拡大に向けたセミナーの開催や首都圏等で開催される展示商談会への出展などの事業に対する支援のほか、伊万里商店連合会伊万里鍋島焼協同組合などの中小企業者の業界が組織する組合、団体等による事業活動、また、商工会議所青年部による中心市街地のイルミネーションの点灯など中小企業者等がグループになって行うにぎわい創出活動などの費用に対しても支援を行っている状況にございます。 また、市が主催する"いい職"説明会の開催等を通しまして、市内企業の雇用の確保を支援するとともに、中小企業振興資金の貸付事業、それから、キャッシュレス決済の導入支援事業などにも取り組んでいるところでございます。 ○議長(馬場繁)  市民生活部長。 ◎市民生活部長(中野大成) (登壇) おはようございます。2番目の御質問、マイナンバーカードの交付状況についてでございますけれども、まず、マイナンバー制度の概要について、簡単にではございますが、説明をさせていただきます。 社会保障・税番号制度、いわゆるマイナンバー制度につきましては、平成27年10月5日に行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律が施行されたことによりましてスタートしております。この制度は、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関が保有しております個人の情報が同一人物の情報であることを確認するために活用することで、国民の利便性の向上や行政の効率化、公平・公正な社会の実現を図ることを目的としており、安全・安心で利便性の高いデジタル社会を早期に実現するため、国を挙げての普及、推進が求められております。 伊万里市におきましても、マイナンバーカードの普及、促進には力を入れておりまして、市役所や出張所においてマイナンバーカードの交付申請に必要な写真の撮影を行う申請サポートであったり、企業や団体に出向いての申請の受付、カードの交付申請や受け取りに対応するため、月1回、日曜の窓口開庁を実施しております。また、市のホームページではスマートフォンによる申請方法の解説を行うなど、市民の皆さんがマイナンバーカードを取得しやすい取組を行うことで普及促進に努めているところでございます。このような取組を行うことで、令和2年、本年11月末における伊万里市のマイナンバーカードの交付率につきましては20.4%となっております。 しかしながら、佐賀県の平均が21.76%、全国平均は、10月末の数値ではございますが、21.8%であり、伊万里市はやや下回っている状況でございますので、これまでの取組をもう一歩進めることで、さらなる普及促進を図ってまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定) (登壇) おはようございます。山口議員3点目の御質問です小・中学校特別支援児童生徒支援員について、その中で、支援員の必要性についてどう考えるかということでございますが、御紹介がありましたように、支援を要する子どもたちは増加傾向にあるというふうに考えております。 そんな中で、この特別支援教育支援員は、支援を要する子どもたちのためには、落ち着いて授業を受ける、教室の中で静かに過ごせる、そういったことで必要な存在であるというふうに思っているところでございます。 また、支援の必要な子どもが支援を受けることで学習に取り組むことができ、また、良好な友達関係を築くことができるといったことから、他の子どもたちの学習環境を整えるためにも必要な存在であるというふうに考えているところです。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗) (登壇) おはようございます。議員御質問の4番目、伊万里中インター(仮称)の進捗状況についてでございますけれども、西九州自動車道伊万里道路の現在の進捗状況について御回答を申し上げます。 伊万里道路は、南波多町の伊万里東府招インターチェンジから東山代町長浜地区内の仮称伊万里西インターチェンジまでの6.6キロメートルの区間となっており、令和元年度末時点における進捗状況につきましては、事業費ベースで29%、用地の取得面積ベースで89%の進捗率でございます。現在も調査、設計、用地買収が行われており、まとまって用地が確保できたところにつきましては、既に工事が進められているという状況でございます。 現時点におきまして、仮称伊万里中インターチェンジまでの開通年度については未定でございますけれども、用地などの円滑な事業実施環境が整い、なおかつ予算の見通しが立ったところで公表されると考えているところでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  それでは、中小企業支援のほうから行きたいと思います。 市のほうで様々な支援を今御答弁いただきました。 現在、伊万里の農作物とか、あと、伊万里市内の企業で開発された新商品とか、そういったものを都会のほうで──福岡とか大阪とか東京とか、そういったところでの展示会に出展されている方々もいらっしゃいます。先ほど部長の答弁の中にも、そういったところの支援を行っているというのもあったと思います。具体的にその補助制度というのはどういうふうなものをやっているのかというのをお聞きします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  具体的な支援の内容について御説明をいたします。 本市の中小企業に対する製品や商品の展示会への支援制度といたしましては、新商品等販路開拓支援事業というものがございます。 この事業は、小規模事業者の持続的発展や地域経済の活性化を図ることを目的に、新商品等の販路開拓を支援する伊万里商工会議所に対しまして、会議所会員の中小企業が展示商談会へ出展する際のブースや机等の備品借り上げ料、また、保険料などの経費の2分の1を補助するという制度でございます。 具体例といたしまして、昨年度の実績を申しますと、福岡で開催された食品関係の商談会に2回、また、東京で開催された共同展示商談会に1回の計3回、商工会議所が中心となって申し込まれておりまして、会議所会員の9事業者、延べで申しますと14の事業者となりますが、これに出展をされております。これらの展示会への出展に要した経費、132万円に対しまして、市から37万円の補助を行ったところでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  私も商工会議所に行ってきて話のほうを伺ってきました。今、部長の答弁のとおり、昨年は14社。今年度は、このコロナ禍でも福岡、大阪、あと東京でも2月に展示会が開かれるそうで、10社が展示会に出展されるであろうというような話を伺ってきております。 ただ、あくまで補助的なものとしては出展費用ということで、私、佐賀県内をちょっといろいろ調べたんですけれども、佐賀市や唐津市は出展費用だけではなく、出展される企業に対して、これは商工会議所とかを通さないで直接、旅費とか人件費、あと商品の運搬費、こういったところまで補助しています。 伊万里市でも同様のこういった補助というのは、これから先、伊万里市にも──今企業誘致にかなり力を入れていると思います。あと、伊万里市の中小企業の新しい商品を開発していこうというふうなモチベーションを上げるためにも、今後必要になってくると思うんですけれども、部長いかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  御質問の中にございました唐津市や佐賀市の補助制度について、改めて調査をさせていただきました。その概要について少し御紹介いたしますと、唐津市については中小企業者や個人事業主を対象に、補助対象経費の2分の1以内で、上限額は10万円の補助となっておりまして、補助対象経費には、議員御案内のとおり旅費や商品運搬費も含まれており、全体予算額は120万円となってございます。 また、佐賀市についても制度自体は唐津市とほぼ同様でございまして、補助上限額が展示会場までの距離に応じて、九州・中国地方は10万円、それ以外は15万円というふうに分けられている点が異なっておりますが、全体予算額は180万円となっているようでございます。 このように、議員御提案のように本市が唐津市や佐賀市と同様の制度とするためには、新たな財源を確保しまして、1事業者当たりの補助額を引き上げる必要が当然生じてまいります。仮に新しい制度として設計を行うとしても、今日のコロナ禍において、例えば、オンラインによる展示商談会の開催が増えている状況がございますので、今後の展示会の開催がどのような形式、手法に変わっていくのかという点も含めて、見極めは大切になってくるというふうに考えております。 こうしたことを念頭に置きながら、議員御提案の制度の拡充につきましては、まずは商工会議所と協議をしながら制度設計に関する調査を行っていきたいというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
    ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  佐賀市とか唐津市でやっている以上、伊万里市のほうでも進めていかないと、やはり新しい企業が伊万里市に来ようと思っているところとかに対して、ちょっと不利になってくるんじゃないかなとか、そういったこともありますので、ぜひ前向きに検討していただきたいというふうに思います。 じゃ、次に移ります。 次に、マイナンバーカードです。 マイナンバーカードの交付率をお聞きしました。佐賀と全国と率的には多少狭まっているけれども、そう大差はないと。伊万里市はかなり頑張っているほうだと思います。 今、マイナンバーカードを取得すると、5,000ポイントのマイナポイントが得られるというのが国の施策であります。伊万里市民の皆様が5,000ポイントのマイナポイントを使うと、伊万里市内でかなりの経済効果が得られるのではないかなというふうに考えます。 その前に、新型コロナウイルス対策として、伊万里市では2,000円の伊万里エールクーポン券というのを発行していますね。 では、このエールクーポン券の利用結果と経済効果についてお聞きします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  伊万里エールクーポン券についてお答えをいたします。 正式には緊急経済対策クーポン券発行事業と申しまして、伊万里エールクーポン券と名づけて取り組んだ事業でございます。 新型コロナウイルス感染症の拡大により冷え込む地域経済に一定の活力を与えるために、1人当たり500円券の4枚つづりとして2,000円分のクーポン券を市内2万3,507世帯の5万4,155人の全市民に配付をいたしまして、8月1日から10月31日までの3か月間、487の小売・飲食店等の取扱店舗等における購買消費の喚起促進を図ったところでございます。 御質問の利用結果及び効果でございますが、クーポン券の利用結果につきましては、21万6,620枚、総額1億831万円分のクーポン券配付に対して、利用率は95.3%の20万6,337枚が利用され、金額としては1億316万8,500円となっております。 その経済効果につきましては、今回、クーポン券の利用による市民の購買消費が店舗の売上げや仕入れ、そして、従業員の給料として循環しながら経済効果を生み出していく形となっておりますが、さきの9月議会で答弁いたしました内閣府の地域分析システムによる地域内乗数効果という考え方を基に算出した場合では、約9億2,500円の経済効果があったというふうに想定がされます。 以上です。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  2,000円のエールクーポン券で、市内で9億2,500万円の経済効果があったのではないかというようなお話でした。 であれば、このマイナポイント5,000ポイントを伊万里市民の皆様が市内で使っていただくと、単純に2.5倍、23億1,250万円の経済効果が伊万里市で見込まれるのではないかというふうに考えられます。 であれば、国のお金を使って伊万里市の経済効果を上げることができるのであれば、もっとこのマイナンバーカード、マイナポイント、伊万里市としても普及を進めていかなければいけないのではないかというふうに思うんですが、部長いかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  マイナポイント事業につきましては、議員御案内のとおり今年7月から国が実施している事業でございまして、マイナンバーカードをお持ちの方が選択したキャッシュレス決済サービスでチャージや支払いを行うと、1人当たり最大5,000円のポイントが還元されるというものでございます。 御質問の本事業がもたらす市内への経済効果についてでございますが、これは伊万里エールクーポン券とは異なりまして、マイナポイントの使用は市内に限定されておりません。選択したキャッシュレス決済が利用できる環境であれば、地域を問わずポイントの使用が可能となっているため、エールクーポン券事業を上回るような効果があるかどうかを把握することは大変難しいのが実情でございます。 しかしながら、マイナポイントを取得する市民の方が増えていけば、当然、市内での消費にもつながり、経済効果を生み出すことは間違いございませんので、マイナポイントの付与を一つの動機づけとするマイナンバーカードの取得の促進については、市民の皆様への分かりやすい説明を行いながら取組を強化していかなければならないと考えております。 以上、まず、経済効果の視点から申し上げましたけれども、マイナンバーカードについては今後、国によりまして健康保険証や運転免許証としての利用など市民生活の利便性向上を目指した機能の強化が図られる予定でございますので、市としても継続した普及促進の取組を行ってまいりますので、議員の皆様もぜひ取得を行っていただいた上での御協力もお願いしたいと思います。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  そういった形で進めていってください。 あと、同様に、現在、国のほうではGo To Eatキャンペーンというのをやっています。Go To トラベルのほうはしばらく取りやめになってしまっているようなんですけれども、このGo To Eatは、伊万里市の場合、少し前まではマックスバリュのほうで、現在であれば商工会議所とガージュのほうでチケットが交換できるということなんですけれども、このGo To Eatも多くの市民の皆様に市内で使っていただければ、また、かなり経済効果というのが期待できるんではないかなと。もっと伊万里市のほうで、このGo To Eatキャンペーン、市民の皆様に周知していく必要があるのではないかというふう思うんですけれども、部長いかがでしょう。概要説明はいいです。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  御質問がありましたGo To Eat事業につきましては、佐賀県では株式会社佐賀広告センターが受託して、加盟登録店舗の募集や食事券の発行などの業務を担っております。 本市では、伊万里商工会議所が佐賀広告センターと市内飲食店のつなぎ役として、飲食店に対する加盟店登録の勧奨や周知活動を行っているところでございます。 この食事券については、御存じのとおりSAGAおいし~と食事券ということで、1万2,500円分の食事券を1万円で購入することができます。また、使用期限の延長の可能性があっておりますけれども、現時点では購入は1月31日までで、使用は3月31日までとされております。 若干概要に触れさせていただきましたが、今後の取組につきましては、まずはおっしゃるように販売店舗が今までは1店舗でございましたので、この拡大に向けて商工会議所との打合せは当然やっていかなければならないと思いますし、制度も若干変わりまして、購入できる冊数の制限も緩和されておりますので、そうした意味では市民の方にも分かりやすく説明を行いながら、その利用の促進を行っていくつもりでございます。 以上です。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  先ほど言いましたとおり、現在このチケットの交換が商工会議所と、あと、伊万里市内の場合はガージュということなので、せめて、例えば、各地区のコミュニティセンターとか郵便局とか、そういったところで交換できるようになれば、市民の皆様も入手しやすくなるのではないかなと、そういった提案も市のほうから県のほうに進めていっていただければなというふうに思うところです。 それでは、今度、小・中学校の特別支援員さんについてのほうに入りたいと思います。 教育長、ぶっちゃけ、今、伊万里市内の小・中学校でこの支援員さんは足りていると思いますか。答弁書を読まないで、今、教育長の実感でお答えください。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  支援員さん、各学校からの希望を取りますと、たくさん数値が上がってまいります。一人でも多く欲しいというのが学校の実情かなというふうにも思っております。 ただ、県内の他の市町と比較をしましても、伊万里市は数としてはかなり充足している数になっております。 今年度、50名から40名に支援員が減っているわけですけれども、今度、配置基準の見直しをいたしまして、常時、この学校のこの子にはついておく必要があるよといった子であるとか、ある場面で、こういうときには支援員さんがいればいいなとか、そういうのも、これまでは一つに混ぜて一緒くたといいますか、上がってきた数字を、市内の特別支援教育に堪能な先生方にも声を聞くことできまして、県の教育センターのほうでつくっておりますその支援状況の調査等を利用しまして、配置基準を見直したところでございます。それで、今年度40名でやっております。今後、また学校の状況等も聞きながら配置を考えていきたいというふうに思っています。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  すみません、ぶっ込んでしまいまして。ただ、現場のほうでは一人でも多くの支援員さんが必要だという声が上がっているのが現状だということだと思います。 では、現在の特別支援員の配置状況を教育部長にお聞きします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  現在の支援員の配置状況ということでお答え申し上げます。 各学校への希望調査を基にいたしまして、現在、全体で40名の支援員を市内の小・中学校に配置をいたしております。支援員が一番多い学校で小学校4校、それから中学校2校の6校に対しまして、それぞれ4名ずつを配置いたしております。また、小学校1校、中学校1校の2校に対して3名ずつを配置いたしておって、残りの学校につきましては、それぞれ1名ずつを配置しているという状況でございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  先ほどの教育長の答弁で、昨年までは50人いた支援員さんが今年度から40人になったというふうな答弁がありました。 そしたら、10人も減ってしまった理由をお答えください。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  50人から40人に減った理由ということでございます。 先ほどの教育長の答弁と若干重複するかもしれませんが、子どもたちの様々な特性に対応する支援員を適正に配置するために、子どもがどこに困っているのか、また、常時支援が必要な子どもかどうかなどを客観的に判断するために、先ほど申されました佐賀県教育センターが作成した調査を導入いたしまして、特別支援教育に造詣の深い先生方とも一緒に検討を行い、配置基準の見直しを行ったところでございます。その結果といたしまして、本年度からは40人の支援員の配置となったところでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  基準を見直したというような答弁だったと思うんですけれども、それでは、50人のときの人件費と今年度40人にしたときの人件費、どのようになっているんでしょうか。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  人件費ということでございます。 令和元年度の支援員が50人でございましたけれども、予算額といたしましては4,878万円でございます。令和2年度の支援員につきましては40人ということで、予算額5,377万円と増加をしております。2年度のほうが499万円の増加ということで、この理由といたしましては、今年度から会計年度任用職員制度に移行したということが原因かと思っております。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  10人も減っているにもかかわらず、人件費が499万円、500万円も上がっていると。要はそこでしょう。要は、会計年度任用職員制度が始まって人件費が上がってしまったものだから、10人減らさなければいけなかったというのが理由なんじゃないんですか。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  お答えをします。 教育委員会の全ての事業につきましても、ほかの部署もそうでしょうが、見直しは毎年行っているところでございます。 この特別支援教育の支援員さんにつきましては、実は50人の定数をいただいていた昨年度も常時二、三名の欠員があったのもまた事実でございます。 先ほど教育部長の答弁の中にもあったんですが、適正な方にやはり支援員をお願いしたい、また、病欠で休んだりとかがあって、そういう形で年間通して大体四十七、八人でお願いをしておったところでした。 そんなこともあって、この支援員についてはちょっと見直そうかということもあって、配置基準を改めてしっかり見直そうやということで、見直しをしたところでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  この支援員さんについては、ずっと前から教育委員会のほうでは人数を増やしたいと。やっと昨年50人にしたわけじゃないですか。 要は会計年度任用職員に、執行部側、市役所部局の都合ですよね、そこに合わせてしなきゃいけなかったと。10人も減らせば現場が混乱するのは、私は当然だと思うんですよ。 これは教育委員会、教育長をはじめ教育委員会が当然把握していると思うんですけれども、例えば、現在、大坪小学校では昨年6人いたのが今年度3人に減らされています。その3人のうちお一人の方が今ちょっとけがをされて休んでいらっしゃって、2人体制でやっていらっしゃると。これは大坪小学校の教頭先生がおっしゃっていたんですけれども、現在、校長先生とか教頭先生がこの支援員の仕事をやっていると。これは私は当たり前の状況じゃないというふうに思うんですね。 あと、今度、立花小学校のほうにも私行ってきて教頭先生にちょっとお話を聞いてきたんですけれども、立花小学校では今年度、支援を必要とする1人の児童が学校から出ていってしまったというような問題が起きていると。これは当然、教育委員会も把握されていらっしゃいますよね。立花小学校の場合は、昨年6人だったのが4人に減らされて、現状としては4人の支援員さんで回していらっしゃいますけれども、休み時間も取れないというような状況で今運営されていらっしゃるそうです。 本来であれば、例えば、大坪小学校の場合、今年度3人体制が、1人けがをされているので、どこかほかのところから1人回すとか、そういった対策というのが必要ではないかなというふうに思うんですけれども、現状、ほかのところからも回す余裕がないから、今、大坪小学校は2人でやっていらっしゃるわけですよね。 私は今の40人体制というのはぎりぎりというか、全然足りていないんじゃないかなというふうに思います。この問題は、今年度の3月議会の予算編成のときに文教厚生委員会の中でも問題にしたところであります。 先ほど教育部長、教育長の答弁のとおり、編成を見直して、しばらく様子を見てくださいということなので、委員会のほうでも、じゃ、ちょっと様子を見ようということで通したんですけれども、現状、現場の話を聞いてみると、40人体制はやはり無理があったのではないかと言わざるを得ないというような状況だと思います。 どちらの答弁だか忘れましたけれども、佐賀県内の他市と比べて、配置率、伊万里市は決して低くはないと。確かに、ほかのところよりも多少高いです。でも、伊万里市の場合、小さな学校というのがほかの地区より多くありますよね。100人未満の学校に1人置いたら、率は上がるのが当然だと思います。現状、大規模校、要は大坪小学校、立花小学校、伊万里小学校、ここでは足りていないというふうな状況だと思います。 教育委員会として今後どういうふうに考えていらっしゃるのか、お聞きします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  現状の認識ということでお答えをしたいと思います。 学校現場におきましては、支援員が一人でも多いほうが助かるということは理解をしております。ただ、際限なく配置をすることは当然にできません。当市の支援員40人の配置につきましては、先ほど議員がおっしゃいましたように県平均の1.3倍となっておりまして、他市町よりも手厚く支援を行うことができていると思っております。 また、支援員の面接に際しましても、子どもたちの様々な特性に対応できる支援員の採用に努めておりまして、適正な配置が行われているものと思っております。 今後も子どもたちの特性の詳細をできる限り把握するとともに、その特性に対応できる質の高い支援員の配置を目指して、教育効果を上げていきたいというふうに思っております。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  教育部長、今、話聞いていましたか。大坪小学校では校長先生と教頭先生が支援員さんの仕事をやっていらっしゃるんですよ。それで適正な配置だと思われますか。どうぞ。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  支援員さんたちが実際現場で行っておるということでございますけれども、校長先生たちが実際現場でそういうことに携わられているというのを今、議員のほうから初めて耳にしたところでございますけれども、そういう状況で、我々も現場で実際適正な配置ができているかということも踏まえまして、現場の状況ということをいま一度確認させていただいて、実際本当に不足しているのかということを改めて確認させていただく必要があるのかなというふうに思っております。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  他市との配置率に関しても、伊万里市は高いということですけれども、伊万里小学校、立花小学校、大坪小学校の配置率は他市に比べるとかなり低くなってしまうというのは教育委員会のほうでも分かっていることだと思います。この問題は、立花小学校にお子さんを通わせる保護者の方から、今年度、立花小学校は支援員さんが6人から4人に減らされて、かなり現場のほうが混乱していると、何とかならないかというような相談があって、質問してみようということでいろいろ調べました。そして、調べてみると、立花小学校より大坪小学校はもっとひどいような状態になってしまっていると。 ですからまず、この大規模校、こういったところをもう一回、ニーズを精査していただいて、ただ、今度この40人体制を崩さないということであれば、どこか小さなところから1人持ってくるような形、1人とか2人持ってくるような形になるんでしょう。そうすると、今度、小さなところが困ってしまうんじゃないかなと。私はこの40人体制自体が本当に今問題なんじゃないかなと。それはそうですよね、今まで50人いたのが10人も減らされてしまっているんですから。 昨日の一般質問で前田敏彦議員が学力の向上の質問をされていましたけれども、現在、大規模校でこういった問題が起きて授業にならないというような声もあるようです。であれば、まず、昨日、市長のほうも教育現場の充実を訴えていらっしゃいましたけれども、そういったところの見直しというのをもう一回御検討していただけないかと思い、市長のほうにお聞きしたいと思います。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) おはようございます。今、学校の支援員の話が出ております。 私は、昨日もいろいろ話をしましたけれども、組織というのは人の力で成り立っているのは間違いないと思うんですね。物だとかいろいろありますけれども、そういう面では市役所の職員にしてもそうですし、昨日も言いましたけれども、地域支援員が必要であれば地域支援員を増やす、もしくは留守家庭児童クラブが必要であればということで今までも考えておりますし、やってきたつもりです。 今回、学校の支援員の話が出ております。先ほど教育部長なり教育長が言っておりますけれども、私としては、まず、他市よりも1.3倍なり多いというふうな状況については聞いております。その中で、伊万里市としてどうしても必要なものというのは確保する必要があると思います。 ですから、先ほどからいろいろな議論があっておりますけれども、今後、現実的な形の中で問題が起こる、もしくは教育委員会なり、教育委員、それから教育長のほうで実態を把握する中で、どうしてもこれは必要だということがあれば対応すべきだろうと思います。ただ、現在については、その状況を私もよく把握しておりませんので、立花小学校あたり、問題があれば話を聞いてみたいと思います。 私はこれから考えていく場合について、市長になってずっと思いますのは、人の力というのを信じて、やはり人の力を最大限に発揮していくべきだと思うんですね。これは市の職員にしても、市民の皆さんにしても、IT関係の企業もそうだと思います。ただ、際限なく予算を出せるというわけじゃありませんので、そこのバランスは、何度も言いますように行政、もしくは教育とか、福祉とかに費用対効果という言葉を使いたくはないんですけれども、伊万里市全体の運営をしていく市長としては、そのバランスも考えながら、これから対応していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  ぜひ市長、現場第一主義とかおっしゃられていますので、現場のほうでお話を聞いていただいて、検討していただければというふうに思います。 それでは、伊万里中インターのほうに入っていきたいというふうに思います。 現在の状況についてお答えしていただきました。 それでは、この伊万里中インターが今度開通したときの経済効果、これはどのように見られているんでしょうか。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  伊万里道路が整備されたときの経済効果ということでございます。 伊万里市の経済活動におきましては、唐津道路の全線開通以降に進出企業の増加や通勤人口の拡大が見られたように、さらなる企業の進出と雇用の創出による地域経済の活性化が期待されておるところでございます。 また、伊万里市から福岡市への所要時間がさらに短縮し、定時性が確保されるということで、安定した物資輸送の実現による物流の効果も期待されるところでございます。 観光面におきましても、市外と伊万里市、また、市内における周辺部と中心市街地との交通利便性が向上することで、さらなる観光振興、観光産業の活性化に寄与するということが期待されておるところでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  それでは、この伊万里中インターができるところに道の駅を造るというふうな構想があり、そこに道の駅ができたのであれば、大きな経済効果が期待できたのではないかなというふうに思っています。 では、今、この道の駅の構想というのはどうなったのか、これをお聞きしたいと思います。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  道の駅の構想についてでございます。 伊万里市では、道の駅構想について関係機関との協議、連携を図った上で方針を固めていくことといたしまして、JA、観光協会、商工会議所、市で、これまで平成30年10月、平成31年4月、令和元年9月、本年2月に意見交換会を開いてきたところでございます。その中で、道の駅の制度や運営中の道の駅等につきまして情報共有を行い、参加者それぞれの視点から様々な意見やアドバイスが出されたものでございます。 これらの意見を総合的に判断いたしまして、松島搦地区における道の駅構想につきましては一旦白紙にするという結論が出ておるところでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  そうすると、白紙になった具体的な理由というのはどういったものだったんでしょうか。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  これまで行ってきました意見交換会の中で出た意見といたしましては、仮称伊万里中インターチェンジの予想交通量の少なさから、道の駅を配置する最寄りインターチェンジとして最適なのかということや、道の駅建設後の維持管理費用の市負担が発生すること、JAが計画しておられました松島搦地区への物産館の出店が見直されたということ、現在、南波多町にございます道の駅ふるさと村を活用した浮揚策の検討も必要であると、このようないろいろな意見について議論をした上で結論づけたということでございます。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  予想される交通量が少ないと。交通量を増やすためにあそこに道の駅を造ろうというような話だったんじゃないかなというふうに思うんですよね。 あと、JAの物産館の出店が見直された。要は、JAさんのほうの理由で市のほうでも出店を諦めたということですかね。 じゃ、具体的に市長にお聞きします。市長は道の駅を造らないんですか。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  先ほど建設農林水産部長が申し上げましたとおり、4回に及ぶ意見交換会で様々な意見が出ておりまして、それを基に意見交換会の中で松島搦地区の道の駅構想は一旦白紙ということになっております。 今、造らないのかとおっしゃいましたけれども、あの土地は伊万里市の土地じゃないんですね。民間で開発されている土地ですから、造る、造らないという前に、伊万里市のものをどう使うのかということであればいいんですけれども、あくまでも民間で開発されている土地ということですから......(「それは詭弁だろう」と呼ぶ者あり)これはずっと言っていますけれども、あくまでもこの道の駅等を造るに当たっては事業主体、運営主体、そういうものがはっきりして、どういう形でやっていくのかというふうにならないことには、じゃ、まず造ってから考えようではないと思うんですね。 ですから、現在、造らないのかと聞かれましても、なかなか私として答えることは今のところできないと思っています。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  総合的に考えて、そういった答弁というか、市長の考えというのが分かりました。 しかし、あの場所かどうかというのはともかく、道の駅を造るということは市長の選挙公約の中の一つだったのではないかなというふうに思うんですけれども、市長いかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  昨日も若干言いましたけれども、大型商業施設ができたら、それと併せた形で道の駅についても考えたいという計画は私も持っています。 ただ、昨日話したような状況ですので、現在について道の駅をどうしていくかということを伊万里市として考えていることはありません。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  今私が聞いたのは、道の駅を造ることは市長の選挙公約ではなかったのかというのをお聞きしたんですけれども、選挙公約だったのか、違うのか、お答えください。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  先ほど言いましたように、道の駅の件についても触れました。それは、昨日から言っておりますけれども、大型商業施設等を造る中で道の駅の機能も果たさせていきたいというふうなことを言っております。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  何か歯切れが悪いといいますか、要は造ると。一応選挙公約だったというふうに認識してよろしいんですね。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  先ほどから言っていますように、選挙公約の中で大型商業施設を誘致したいと、複合化したいというのを──しておりますし、その中の一つの機能として道の駅を果たさせたいという話はしたつもりですが、道の駅をどこどこに造るとか、そういうふうに直接的な話をしたつもりはありません。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  令和元年6月議会の会議録、これは私の一般質問の中で、「市長は公開討論会では、『人が集まる場所を一緒につくりましょう。道の駅はもちろん、市民会館横にある老人福祉センター』」、あとはその他もろもろ。「これは実際公約なんでしょうか」と私が聞いたときに、市長は、「私が言ったことは確かです」というふうに答弁されていらっしゃいますよね。であれば、私は公約だというふうに思うんですけれども、違うんですか。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  確かに言いました。ですから、今言っているように、大型の複合施設を造る中での施設として、各種施設をその中に統合したいというふうなことを討論会の中で言ったということですね。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  あの公開討論会の場で、道の駅を一緒に造りましょうというふうにおっしゃったのは事実ですよね。であれば、それを聞いた方は当然、伊万里中インターの近くの道の駅のことを皆さん頭に浮かべるんだと思うんですよ。それが今回、執行部の答弁では白紙にしたということであれば、市長、公約でおっしゃっている以上、説明する責任があると思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  先ほどから言っていますように、討論会のとき等に言っていること、これを白紙にするとか、そういうつもりはありませんが、実際にこの道の駅の話を市と商工会議所、観光協会、JAとする中で、事業主体等が決まっていないと。それから、今後についてもどういう方向が出るかとか、先ほど言いましたように道路交通量の問題とかあって、現状では難しいということで、今、白紙に戻っているという状況です。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  市役所の立場というのと、市長の立場というのと、それぞれあると思うんですね。ただ、市長が選挙公約で道の駅を造りましょうとおっしゃったのであれば、それに対して市長が邁進するというのは、これは当然、当たり前のことだと思うんですよ。その経過報告というのもきちっと市民に伝えていく必要があるというふうに思うんですね。 であれば、今回、伊万里中インターの予定地、あそこのところに道の駅を造らない、白紙撤回したということであれば、きちっと市民の皆様の前で説明する責任があると思うんですけれども、市長いかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  今言っていますように、造らないというよりも、4者で話をする中で、ここについては現在、白紙撤回をしたいという皆さんの意見を受けて、私もそれを受け入れているというわけです。 ですから、昨日も言いましたように、複合施設等を造る中で、その中で道の駅機能を持たせていくものは今後可能であればやっていきたいと思っています。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  でありましたら、市長はあそこに道の駅は造りたいんだけれども、ほかが要らないから、必要ないから造らないんだというような答弁に今聞こえたんですけれども、違うんですか。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  ほかがやらないとかいうよりも、伊万里市だけでできるものであればやります。先ほどから言っていますように、市の土地である、それをどう生かしていくかということであれば、それも可能でしょう。しかし、あくまでも市の土地ではないこと、それから、伊万里市が運営主体になるわけでありません。そういうことから、市長が公約で言ったから絶対それができるかということについては、市民の皆さん、もしくは議員の皆さんの意見を聞きながらやっていくべきだと思っています。 それともう一つは、そう簡単に時間的にできるわけでもないと思っていますので、私としては大型商業施設等との協議をさらに進めていきたいと思いますが、昨日言いましたように、このコロナ禍の中で、ほとんどのそういう案件自体が凍結されているという状況であることは御理解いただきたいと思います。 ○議長(馬場繁)  12番山口恭寿議員。 ◆12番(山口恭寿)  道の駅というのは国交省の管轄ですよね。仮にあそこに道の駅を造るということが決まり、進めていけば、当然、国交省のほうからある程度費用というか、予算というのが市のほうに下りてくると。であれば、国交省も絡んでいる道の駅ですから、道の駅を造るというのが決まっていれば、もっと早く伊万里中インターの開通というのが、めどが立ったんじゃないかなと。むしろ、道の駅がなくなったから伊万里中インターの開通というのがいまだにはっきりしないと。当然、伊万里中インターの開通というのは伊万里市民の悲願ですよね。何とかまちなかにまで、まずは高速道路を持ってきてもらいたいと。当然、伊万里市もそれに対して全力で進めていかなければいけないというふうに思うんですね。 かつ、今私が言っているとおり、市長は選挙公約の中で道の駅を造るとおっしゃっていたと。選挙公約であれば市民との約束ですから、それは少なくとも果たしてもらいたいと。果たす努力はするべきだと思うんですね。 それが、例えば、少し前、岡崎市のほうで市長が選挙公約の中に、市民一人一人に対して5万円給付しますと。これが問題になりましたけれども、結果、これは議会のほうで否決されています。 ただ、今回の道の駅とか、あと、大型商業施設に伴う市役所の移転、これは市長の選挙公約ですよね。それが正しいかどうかというのは、また議会等の判断に委ねられるものであって、少なくとも選挙公約であれば、それに対して任期中、全力を挙げて進めていくというのが市長の務めだというふうに思います。ぜひ選挙公約を果たすために、市長には公約のほうを守って、邁進していっていただきたいものです。 以上、一般質問を終わります。(「市長」「答弁はいいです。一般質問を終わります」「言いっ放しじゃ困るんじゃない。駄目ですか、議長」と呼ぶ者あり) ○議長(馬場繁)  ここで10分間をめどにしばらく休憩いたします。               (午前11時1分 休憩)               (午前11時15分 再開) ○議長(馬場繁)  会議を再開いたします。 引き続き、一般市政に対する質問を行います。7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥) (登壇) 7番伊想会、岩﨑義弥です。今回は2点を通告しております。 まず1点目は、ブラック校則の見直しについてです。 先日、市議会では、総務委員会と広報広聴委員会が代表で、青年会議所青年部さんと意見交換会をさせていただきました。テーマは、魅力ある伊万里にするためには。伊万里の青年経済人の皆様の熱い気持ちのこもった、伊万里の将来に希望が持てる御意見が活発に出て、大変感動いたしました。御協力いただいた関係者の皆様には深くお礼を申し上げます。 今回は、その中でも複数の方から改善できないかと御意見をいただきました男子生徒の特に人気の髪型、ツーブロックの禁止についてです。実は、私の現在の髪型がツーブロックと呼ばれる髪型でございます。この髪型について簡単に説明をします。 頭の上の部分は十分な長さを持たせながら、主に横を、場合によっては後頭部の下の部分を短く仕上げた髪型のことをツーブロックといいます。名前に含まれるブロックとは、固まりを意味する言葉で、長さの異なるブロックが2つできることからこの呼び方がつけられたようです。全国的に校則など学校の決まりでは、ツーブロックは禁止とされることが多く、生徒だけではなく、髪を切っていただく立場の理容師、美容師さんからは、時代に合っていないのではないか、禁止の理由が分からないとの声がかなり前から上がっていたようです。今年の3月12日に開かれた東京都議会予算特別委員会において議員が、校則でツーブロックが禁止されている理由を尋ねたところ、教育長が回答として、「外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から定めているものでございます」と答弁。質問した議員からは、「率直に言って意味不明ですよ。驚きの答弁だと思います。社会の常識、時代の進展を踏まえたものとは言えない、まさに学校の中の独自のルールになっていると考えます」と発言があり、その動画がSNSなど、インターネットで拡散されたことで炎上し、テレビ、新聞でも報道されました。 佐賀県の弁護士会が今年4月から10月までに情報公開請求などで調査した県立中学校4校と佐賀市立18の中学校の校則には、下着や靴下は白、携帯電話の所持禁止、髪型のツーブロックやソフトモヒカンの禁止などがあり、不合理なものや時代に合わないものがあると指摘、中学校の校則について本当に必要で重要かを見直した上、校則の中に子どもの権利を明記し、策定や改定に生徒が関与できる仕組みをつくるべきなどとした提言書を県教育委員会に提出したという報道がありました。また、遡ること今年3月、県教育委員会からも県立学校や各市町の教育委員会に対し、今年度中の見直しを求めているとのことです。 いわゆるこのブラック校則について、伊万里市として見直しに向けての考え方を聞きながら議論をしていきたいと思います。 まず初めに、現状と課題を尋ねます。 2点目は、市営散弾銃射撃場のこれからについてです。 市では、市営散弾銃射撃場に関する鉛問題について、伊万里市散弾銃射撃場環境対策検討委員会を設置し、対策の検討を進められています。先日開催されました第8回の会議についての結果の説明を求めます。 以上2点、よろしくお願いします。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定) (登壇) では、岩﨑議員からの御質問にお答えをしたいと思います。 今回の議会、教育委員会、たくさん御質問をいただいております。教育への関心、ありがたく思いますが、今回の質問に関しましては、1点目は私のほうで、2点目は部長のほうでお答えをしたいというふうに思います。 ブラック校則の見直しに関する現状と課題ということでございます。 まず、その校則に対する考え方というのも最近少し変わってきたというか、言葉はどうでしょうか、緩んできたというか、というところもあるのかなというふうに思っています。最近では、マフラー、手袋等の防寒具も厳しい指導ではなく、むしろ寒暖に合わせて着用期間を変更したり、コロナ対策で教室の窓を少し開けていることもあって、膝かけを認めたりといったような学校もあるように聞いております。 ただ、まだ御指摘のように、市内小・中学校の生活心得、校則と言われるものを見ますと、詳しい明記もあるところでございます。新聞等でブラック校則について掲載が度々なされておりますけれども、何がブラック校則なのかといったことも確認をしながら、各学校の校則や約束事を見直すいい機会なのかなというふうに考えているところでございます。 議員がおっしゃるように、ツーブロックについては基準が非常に難しいように思っています。商工会議所青年部の方との話にも出てきたようですけれども、高等学校にしてみますと、就職を控え就活をしなくてはいけないと。面接でどういう評価を受けるのかといった、就職指導に関しましても評価を気にするところもあるわけでして、であれば、やはりその面接前にということではなくて、日頃の生活からこういうところはしっかり守ってもらおうという、その身だしなみ、身なりについての約束事もつくっているのかなというふうに思っていたところでございます。 中学校に関しましても、高校入試が控えて、当然、入試に関しては面接等も行われるところでございまして、そこも気にしながらの中学校の指導もあっているのかなとも思ったりもしております。ただ、時代が、社会が変わってきているのも事実だというふうに思っています。 現在、先ほどお話がありましたように、全ての県立学校が校則の見直しを行っております。市町に対しても要請が来ておりまして、見直しを始めているんですが、県立学校におきましては、髪型、服装等、細かいことにつきましても話合いの段階を踏んで最終的に決定するというふうになっております。 市内の中学におきましても、今年度、中学校長を中心に対策を練っておりますが、ただ、今年度中にという急ぎでの解決は見込んでおりません。それぞれの学校、保護者等の意見も交えながらということで考えております。どういう経緯になるのか、しっかり見定めたいというふうに思っております。 1つ参考までに、今年度、校則をもう既に見直したといった例が幾つかありますので、紹介をしておきますが、ちょうど夏、今年はコロナ対策もあって、また、夏休みが短くなって授業等も行っておりますが、夏の暑い日の登下校に体操服登校を認めて、また、日傘の使用も認めたといったような学校もございます。また、冬場の女子のタイツ着用、アームカバーの着用等の許可もしましたといったような、学校によって徐々に対応が進んでいるのかなというふうにも思っているところです。 以上です。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功) (登壇) 岩﨑議員2点目の散弾銃射撃場のこれからということで、第8回環境対策検討委員会の結果について御解答申し上げます。 伊万里市では、散弾銃射撃場の鉛汚染問題解消に向けて、専門的な見地から助言や判断をいただくために、廃棄物や土壌汚染、水質、土質などの環境分野に精通した4名の有識者などから構成されます伊万里市散弾銃射撃場環境対策検討委員会を平成25年8月に設置をし、鉛汚染対策に関する検討を進めてきております。 本年10月6日に開催をいたしました第8回目の伊万里市散弾銃射撃場環境対策検討委員会の結果につきましては、昨年度に実施をいたしました雨季、乾季の水質調査結果を報告するとともに、これまで検討しておりました大型沈砂池の整備に先行いたしまして、汚染土壌の撤去を行うこととし、特に鉛の含有量や溶出量の大きいエリアから汚染土壌の撤去に着手をし、経過観察を行いながら順次撤去エリアを拡大していくとの方針について、確認を得たところでございます。 また、これを受けまして、今回の補正予算に汚染土壌の撤去に向けた事前調査といたしまして、深度別の土壌汚染度調査を行うための経費を計上させていただいているところでございます。 ○議長(馬場繁)  7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥)  教育長から御答弁ありました。もう既に市内中学校でも校則の見直しをされているところがあるという例を御紹介いただいたかと思います。今は男子でも日傘を愛用する時代となってきているようでして、日傘男子というような報道がされているのをテレビで見たことがございます。先ほど寒いときには女子がタイツを着用できるようにというお話がありましたけれども、男子もタイツをはいていいんじゃないかなと思う部分もございます。私も今日寒かったので、黒タイツをはいております。本当にやっぱり寒さ対策で1枚あるかないかで全然環境が変わる部分がございますので、そこら辺も男女関係なく検討をしていっていただきたいなと思っております。 髪型に戻りますけれども、この頭の形とか髪の毛の質、色、量とか、個人差、人それぞれあると思うんですよね。特に、私も以前、御相談を受けたことがあるんですけど、額の狭い女子とかは、前髪の長さとかを規定されると、髪の毛が上がってとにかく毎日大変だというお話も聞きます。また、天然パーマの方もいらっしゃいますので、それがコンプレックスだ、どうにかしたいということで、縮毛矯正やストレートパーマがなぜできないんだろうかという声もあるようです。整髪料についても、今、おしゃれの面でもいろいろ御意見があるのかなと思っております。 私は、今は伊万里で市議会議員をやらせてもらっているんですけど、佐賀市の鍋島中学校というところの卒業でして、鍋島中学校で生徒会長をさせていただいておりました。その当時、校則は丸坊主だったんですね。やはり時代の流れもあって、テレビで丸坊主の学校がまだあるらしいと、やっぱり都会のほうではそういう話になって、それが私たちであったわけですけれども、この時代の流れもあって、生徒会でもその校則を変えていいよということで、先生側からお話があって変えることができました。 先生方からは、この一年、とにかく大きな問題が生徒の中で起こらなければ長髪にしていいと。そのときは長髪と言ったんですね、そんな大して伸ばすわけじゃないんですけど、ちょっと伸ばすだけでも丸坊主から長髪ということで、大変私たちはわくわくしておりました。問題を起こさなければいいということでしたので、学校の悪そうな生徒の皆さんにも、長髪をぜひ実現したいので、どうか協力してほしいと。掃除の時間には私も見回りしまして、やってもらわないと実現できないよということで、一生懸命皆さんに説いて回りまして、とにかく頭を下げて回りました。 その当時の鍋島中学校の生徒は本当にいろんな方がいましたけど、おおむね協力的で、本当によい経験と思い出になったことを覚えています。私も実現をするために、生徒総会の前日に、坊主の一番短い5厘というのがあるんですけど、5厘にして、頭を光らせながら生徒会に臨んだことを今でも覚えております。 あれから28年たちました。改めて生徒会とは何なのか。なかなか調べる機会がなかったんですけれども、今回ちょっと調べてみました。ネットの情報なので、正確かどうかちょっと分からないんですけど、生徒会とは生徒による自治的な組織であり、学校生活を送る上で問題点や課題などを改善、解決することを目的に組織されているとありました。 そこでお尋ねをします。伊万里市の中学校の生徒会は、その機能を活用し、生徒たちの手で校則の見直しについて提言をしてほしいと考えるんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(馬場繁)  教育長。
    ◎教育長(松本定)  お答えをいたします。 私も中学校時代は丸坊主で、ちょうど高校のときに坊主で入学して、髪を伸ばして卒業をしております。そういう時代でした。 中学校は、私の息子の時代にちょうど髪型が変わった、そういう──考えてみますと、そのときに私には全く疑問はありませんでした。それが当然というか、当たり前というか、家族もそうです、周りの人もみんなそうです。ただ、社会が変わり、時代が変わって、今、部活で坊主にしている子もいますけれども、ほとんど髪は男子も伸ばしているような状況でございます。 昨日の質問でも、女子生徒のスラックスであったり、あるいは学力向上のところでも申し上げましたけれども、子どもたちの主体性、自治能力というのは非常に大事だというふうに私も思っています。ぜひ、そこを伸ばすことが、特に今の伊万里の課題から考えますと、大事なのかなというふうに思っているところでございます。 市内の中学校の取組を1つ紹介いたします。校則の見直しについて提言をしております。 ある一つの校則緩和の要望について、生徒会本部役員がアンケートを取って校長へ申し出ております。生徒会役員は校長が納得する内容を説明しまして、その意見を受け入れた場合、たとえルールがなくなっても生徒たち自身で判断し、行動ができるようにすることを約束させるために、岩﨑議員がなされたように、生徒全員を集めて生徒会がプレゼンテーションを行っております。そして、生徒全員が同じ方向を向いて統一することを確認したということを聞いております。 繰り返しになりますけれども、各学校において、ぜひこういった動きが欲しいなと思いますし、また、保護者にも意見を求め、自主的に見直しを図ってもらいたいなというふうに思っています。 以上です。 ○議長(馬場繁)  7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥)  やはり学校が集団の中で教育の目的を達成していくためには、そして、教育に適した環境を維持するために一定の規則が必要ということは私も理解ができます。 しかしながら、時代に合わせて生徒の気持ちも尊重しながら、生徒会、学校、保護者、そして地域が納得しながら一緒に改善をしていくことが必要だと思います。 私たちの市議会もそうですけれども、自分たちの守るべき決まりやルールを自分たちで決めるというのは、その中でも大変議論が必要ですし、時間もかかりますけれども、その過程の中で学ぶことは本当に多くて、中学生のように早い時期から取り組むことには大きな意味があるんじゃないかなと思います。 自分たちの考え方、そして保護者さんたちの考え方、学校、そして地域の人たちの考え方、それぞれを聞きながら、意見をぶつけて妥協点を探り決めていく、先ほど教育長からも御紹介ありましたけれども、本当に教育としても非常に大切なことだと思います。 それでは、最後の質問を教育長に投げかけたいと思います。この校則の見直しについて、伊万里市のこれからの方向性を最後に御説明いただきたいと思います。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  校則の見直しについての今後の方向性ということでございます。 髪の毛の色など、先ほど御紹介ありましたように、人権に関わってくるものもこの校則の見直しについては重要かなと思っております。明らかに人権侵害と思われるものや、必要性に疑問があるものにつきましては、校則に限らず、子どもを取り巻く環境を見直すいい機会かなというふうに思っております。 議員からもありましたように、子どもたちの安全を守るための決まりであったり、周りの人に迷惑をかけないようにするための決まりというのもあるわけですが、社会の情勢も変化をしておりますので、この変化をしっかり踏まえまして、残すべきものは残す、また、新しく見直すために各学校でしっかりと話合いをしてもらいたいというふうに考えております。 自分が坊主であったときのことを考えてみますと、やはり社会全体の考え方が変わってきているというふうに思うんですね。だから、やはり社会全体の認識がしっかり変わらなくてはいけないというふうに思っております。 今、議員からお話が出ましたツーブロックに関しても、みんなの今の考え方が一致しているかというと、まだ十分じゃないのかなというふうに思います。個性として捉えるのか、また、集団生活の中でどうかといったことをしっかり議論すべきかなと思いますし、地域の皆さんの声もやはり聞く必要があるのかなというふうに思っています。 繰り返しになりますけれども、今後、コミュニティスクールもスタートしますけれども、地域の中での学校ということで、しっかり声を聞きながら、改善に向けて校則を変えていければというふうに思っているところでございます。 ○議長(馬場繁)  7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥)  実は私もこの髪型にしたときに、多分2回目の議会ぐらいかのときに同僚の議員から、おまえの髪型はそれが正解やということを言われました。うちの父も多分、私の刈り上げているのを見て、じっと見るんですよね。やはりそこの部分にちょっとカルチャーショックというか、文化的な違いの部分も、やはり世代間でもあるのかなと思っています。 ただ、このツーブロックは今、特に男子に人気と言いましたけれども、今、女性でもツーブロックが結構増えているんですよね。女性以外の性別の方もいらっしゃいますけれども、毛量が多い方とかは刈り上げて髪の毛をかぶせているという方もいらっしゃいます。実際、そのツーブロックの定義というのは難しいと言われました。サイドを上まで刈り上げて、トップだけ残してぱさっとすると、固めたらモヒカンにもできるわけですよね。ですから、やっぱりそういうところも含めて、どこまでがオーケーなのかというところもみんなで話をしていくということが大切なんじゃないかなと思います。 今日も本当はモニターを使って、これだったらいいんじゃないでしょうか、あれだったらどうでしょうか、私の髪の毛のどこが違反でしょうかということもお話ししたかったんですけれども、これはやはり今その当事者である子どもたちと、学校と、保護者と、その地域が一緒になって考えていけばいいことではないかなと思いますし、私も10月に子どもが生まれましたけれども、その子たちが大きくなっていくときはもっと変わっているのかなと思っております。本当に今日はいい議論ができてよかったと思います。ありがとうございます。 続きまして、散弾銃射撃場の件について行きたいと思います。 この第8回の会議、私は総務委員会の決算の分科会がありましたので、ちょっと参加することができなかったんですけれども、この内容を見て、いい意味で今までの方針と随分と変わったなと思っております。 副市長がまず現地を見てくださって、市長も見てくださったと聞いております。特にこの水平射撃をしていたであろうあのエリア、そこにはもう手ですくえるんじゃないだろうかと、業務用掃除機で吸えるんじゃないかというぐらいの大量の鉛が一面に広がっているわけです。やはりあれだけの量の鉛を目の前で、現状を見て、やはり副市長もこのままではいけないと思っていただいたと思いますし、市長もそうなのかなと。そこで方向性が変わっていっているのかなということを感じております。 私も過去何度も議会でこの問題を取り上げてきたんですけれども、平成30年2月13日に検討委員会の委員と地元住民との意見交換会を要望して、これが実現しました。本当に大変ありがたかったんですけれども、そのとき一回で終わっております。地元住民にも、この市の鉛汚染対策、今後、市が対策するであろうこのことに協力をしたいという意向がある方も結構いらっしゃいます。その中で、やはりこの検討委員と地元住民との意見交換会を毎回定例化してほしいと思うんですけれども、回答をお願いします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  地元住民との意見交換会を定例化してほしいということでございますが、議員御案内のとおり平成30年2月13日、午前中に第6回検討委員会を開催いたしまして、その日の午後に地元との意見交換会を開催しております。 その意見交換会では、地元住民の方からの鉛汚染に関する様々な質問がなされまして、検討委員の有識者に回答していただき、活発で有意義な意見交換がなされたものと認識をいたしております。 このため、市といたしましても、地元の方々と検討委員会委員との意見交換会につきましては、地元住民の方々の不安を取り除くため、また、市の取組や解決策などについて理解を深めていただくためにも大切な取組だというふうに考えておりますので、有識者委員の皆様はもとより、地元の皆様の意向も確認をさせていただきながら調整をさせていただきたいというように考えております。 ○議長(馬場繁)  7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥)  ありがとうございます。本当にそういうふうに言っていただけると、地元住民の方もその中で、自分の今考えていることとか、疑問点とか、もっとこういうふうにできるんじゃないかとか、そういう気持ちも委員の先生と一緒に考えていくことができるんじゃないかなと思います。 地元の方々は、この射撃場が閉鎖されて、今年度末には木工芸センターピノキオの家も閉鎖となります。人が誰も来なくなることで、今後、地区の道など環境が荒れ放題になるのではないかと心配をされている方もいらっしゃいます。 ここで、射撃場のことを私からちょっと2つ提案をさせていただきたいと思います。 今、現状で想定されている鉛汚染対策は、費用の全てを市が負担する方向です。伊万里市では、イノシシなど多くの有害鳥獣被害がありますが、現在は佐賀市大和にある射撃場に練習に行かなければならないとお聞きしていますし、営業していた頃には他県からも練習に来られていたと聞いています。市単独ではなく、県の力も借りて、佐賀県の西部散弾銃射撃場として再整備をすることができないものでしょうか。 2点目です。当分の間は、鉛で汚染された土などは現地に保管することになり、運び出しや処理には多くの費用がかかることが予想されています。現地の鉛を現地で除去処理しながら、ほかの市町の鉛も有償で除去処理ができるような汚染土壌処理の施設を造る、新しい事業をつくるという考えはできないでしょうか。同時に稼いでいくという発想です。 県営射撃場の誘致や汚染土壌処理施設の誘致などにより、県や企業と協働による対策、これらは私個人の発想でありますので、もちろん地元の同意が得られればの話ではあります。この考えについてはいかがでしょうか。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  議員御提案の県営射撃場や汚染土壌処理施設の誘致ということについてでございますけれども、県営射撃場としての再開や汚染土壌処理施設の誘致につきましては、これまで検討を行ったということはございません。ただ、今回の議員御提案につきましては、市の費用負担を少しでも軽減できる方策は何かないかといった観点からの御質問だと思っておりますので。 ただ、今は鉛汚染対策をこれから一歩でも前に進めようとしている段階でございますので、議員御提案の対策を現時点で検討することにつきましては難しいのではないかというふうに考えております。 ○議長(馬場繁)  7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥)  この件に関しては、地元に相談をしたというわけではなく、私がこれまで5年間、地元の方々とお話をする中で、荒れ放題になるよりは何かほかに方法はないのか、市のお金だけでやらなければいけないのか、県は助けてくれないのか、国は助けてくれないのかということもあって御提案をさせていただいております。 実際、その鉛に特化した産業廃棄物の業者さんとかもいらっしゃると思うんですけれども、この意見交換会、もちろん地元の住民の方にも入ってもらうんですけれども、やはりこういう会があるということで、地元の方にこういうアイデアがあるよというふうにアクションを起こしてくるような民間の業者さんたちもいるのではないかなと思っています。 そういう意味で、今までのやり方に加えて、何かほかにもないかということを、幅広く知恵を集めていこうという御提案になりました。この件に関しても、また次回、第9回が行われた後に、またそういうお話も出るかもしれません。この一般質問が終わった後に、おまえ何を言っているんだということで、私の電話がたくさん鳴る可能性もありますけれども、これはひとえにあの環境を何とかしたいという思いで御提案をさせていただいております。市長が代わり約3年、新しい泉副市長の熱意もございまして、散弾銃射撃場のこれからは少し光が見えてきたような気がしています。 最後に、散弾銃射撃場のこれからについての市長の思いをお聞かせください。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) ただいま散弾銃射撃場に対する市長の思いをということでありました。 私は、昨日も井手議員のときに言いましたけれども、伊万里市で問題点、課題点が残っているものについては、解決はできなくてもそのきっかけ、糸口はつかむところまでしっかりやりたいので、職員に対して問題点、課題点があることについては全部出してくれということで、それぞれの部署に指示をしたところですね。 その中で、昨日、若干言いましたけれども、大きい問題としては保育園の民営化とか学校規模適正化の問題もありました。その中に、この散弾銃射撃場のものも当然あります。泉副市長になって現場に行ったというふうな話の中でもあります。そして、私もいつも言いますけれども、できるだけ現地を見て、その現地の確認をしながらすべきことはやるんだと、やるべきことはやるという意思を持ってやるんだということでやっておりますが、今年の8月4日に現地に行きました。教育委員会の職員等と一緒に行ったんですけれども、行ったときには、二、三年前、泉副市長が一番最初に行ったときは現地が見えていたようですけれども、草が1メートルも2メートルも、1メートル以上生えていまして、現地が見えなかったんですね。すぐ職員に言いました。とにかく見えないと。見える化してくれと。見える化するためには草を刈ってくれと。夏の暑いときですけれども、教育委員会の職員がみんなでよくやってくれました。そして、次に行ったのが、市長、草を刈ったから見に来てくださいということがありましたので、9月10日に行ったんですね。この日、岩﨑議員は午前中かに水質検査に立ち会われたというふうなことも聞いております。そして、見て、さすがに私も思ったんですね。この散弾銃、一回記者会見のときに見せられたものがあるんですけれども、手ですくえるということを先ほど岩﨑議員が言われましたけれども、手ですくえるどころか、至るところに──何センチぐらいでしょうか、固まっているんですね。私は思ったんですね。一回、以前、殻とかなんとかを撤去したということがあるんでしょうけれども、少しでもこの鉛、数年前でもいいでしょうけれども、すくえるのであれば取っておけばよかったんじゃないかなと。多分、鉛ですから、処分をどうするかとかいう問題があって、簡単にはできなかったんだろうということは思うんですけど、その後、酸性雨等でこの鉛、どれだけ土にその鉛汚染の原因になったのかなという気は物すごくしました。話では、鉛の大きさが大分小さくなっているということから考えると、その分、土壌にしみ込んだのではないかなと、少しでも早くすべきではなかったのかなというふうな気はいたしております。 そして、もう一つ感じたのは、公約じゃないとかいうことじゃありません。とにかくこれからの伊万里市を考えた場合、負の遺産を次の世代に残さない方法はどうなのかということを一緒に考えようということで職員と話をした上で、先ほど教育部長のほうから10月6日の話がありましたけれども、まずできることをやろうじゃないか、全体を考えるのはなかなかやはり難しい、規模も大きいと。そういう中で、最も鉛の含有量や溶出量の大きいエリア、これをまず取っ払ってみたらどうだと。その前に、できれば目に見える鉛については、職員動員してでも一緒に取ってみたいとは思っているんですけれども、考え方としては、その土壌を取ってみたいと。そして、それの基準値の基準といいますか、濃度の変化を見ながら、ぜひ、全体は無理だとしても、基準値までは下げる努力をしていくということをする必要があるんじゃないかと思いました。 そういうことから、今回、12月の予算の中でこの調査費を上げております。この調査費を上げていますというのは、やっぱり調査してみないと分からない。推定で57トンとかいうのが、私が水道部長なり産業部長のときに話を聞いた数値は覚えておりますけれども、これはあくまでも机上で計算された数値だということですから、実際のその基準濃度、そういうのを測ってみて、その中で実際の取り組むべき汚染土を計算した上で事業費を出していきたいと。 それともう一つ、先ほどから岩﨑議員から市だけでは大変だろうというふうなことが言われております。私も大変だと思います。ただ、失礼ですけれども、射撃場を県営にということになると、また将来に同じようなことが起こり得るようなのは、やっぱりここには持ってきたくないという気はしております。汚染土壌関係の処理施設というのは、可能性があれば考えてみたいと思いますが、同じことを2度繰り返す、今はいいかも分かりませんけれども、将来に禍根を残すようなことはしたくない。ただ、提案としては面白い提案だなとは思います。 そして、私が思いますのは、じゃ、やろうとなったときに本当にやれるかと。これはもう皆さんも思われていると思うんですね。財源の問題が当然あります。この財源については、これまでかなりの金額が検討委員会の中で出てきております。最低でも9億数千万円から多いのは十数億円というふうなことがあります。 ただ、最初に言ったように、全部が全部、一気にやれるかというのは難しいと思いますので、検討委員会の中でも話が出たように、これは私のほうもこういうふうなことで検討できないか委員長と話をしてくれというふうなことで、教育委員会にも指示をしましたけれども、まずは鉛の含有量とか溶出量が大きいエリアをやってみると。その後の計画については、それを受けてやりたいと思っておりますし、当然、市だけではできないというふうなことは考えています。この財源につきましては、国とか県、特に国については特別交付税とか、いろんな起債とか、そういうふうな少しでも伊万里市の負担が少なくなる方法がないかというふうなことで今強くお願いいたしております。 以前、伊万里市の総合政策部長をしておりました山邉さんが今、総務省のほうに戻っておりますので、山邉さんのほうにもちょっと勉強してくださいというふうなことを言っております。何とかしたいと思っております。ただ、今回の調査が来年の途中ぐらいには出ると思いますので、その事業等を勘案しながら、今後の撤去等の作業についてはしていきたいと思いますが、とにかく周辺の皆さん、大川内町の皆さん方の不安を少しでもなくすために、とにかく一歩でも進む、一歩が無理でも半歩でもとにかくこの問題については進めていく、そして、皆さん方と一緒に安全・安心な伊万里市を次の世代の皆さんに引き継ぐためにも努力をしていきたいと考えておりますので、議会の皆さんの御理解と御支援をお願いいたします。 以上です。 ○議長(馬場繁)  7番岩﨑議員。 ◆7番(岩﨑義弥)  本当に思いが伝わる答弁をありがとうございました。 市長にちょっと1つお願いしたいのは、スポーツ課の職員をはじめとして、散弾銃射撃場を今、視察に行かれるときにやぶくらだったというお話がありましたけど、私たちが視察に行くとき、水質検査に行くとき、例えば、議会から委員会に視察に行くときも、職員の方々が本当に汗だくで現地の草刈りをしてくださっています。沈砂池の泥上げをするときも、もう本当に、何でこんなことを職員の方々がしなきゃいけないんだろうと、もともと散弾銃射撃場を造った人は誰なんだろうと思うぐらい、本当に見ていて心が痛くなります。もし願わくば、射撃場のいつも歩くところ、そこぐらいは除草シートを張るなりとかしてもらえば、貴重な職員力をそこに毎回投下する必要も少なくなるんじゃないかなと思っておりますので、そのあたりも御検討いただければと思います。本当に今日はありがとうございました。 終わります。 ○議長(馬場繁)  ここでしばらく休憩いたします。                (午後0時 休憩)                (午後1時 再開) ○議長(馬場繁)  会議を再開いたします。 引き続き、一般市政に対する質問を行います。16番松永議員。 ◆16番(松永孝三) (登壇) こんにちは。本日3番目の質問になりました。午後からの質問ですが、大変眠たくなる時間帯ではございますが、お付き合いください。 今回12月議会では14人の議員が質問をされ、質問通告は、私は1番目に出したのですが、質問の順番が不幸にも13人目でありまして、質問の内容が重複した質問項目もありまして、順番が遅くなりますと重複しないように注意しながら、そして、内容も先に言われた議題もありまして、なるべく注意しながら質問をいたしますので、よろしくお願い申し上げます。 今回、私は3点について質問をいたします。早速、質問に入ります。 1点目の質問は、成人式開催事業について質問をいたします。 令和2年度はコロナ禍の中での成人式の開催であります。成人式における新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いします。 令和2年度の成人式開催は、令和3年1月10日日曜日の開催が予定されています。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらない状況の中での開催となります。市内中学校区に分けての開催ということでありますが、御成人を迎えられます皆さんをはじめ御家族には、コロナ禍の開催に不安もあられることでしょう。また一方では、成人を祝いたいという気持ちと複雑な心境のことと思います。 各中学校区では、御成人される実行委員会の方たちで開催に向けて計画がなされていることでしょう。他の市町、自治体では、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら開催計画が策定されているようですが、本市においても万全な体制で開催計画がなされていると思いますが、本年度の成人式開催事業について概要をお示しください。 2点目の質問は、公共施設最適化の取組について、個別施設計画の策定状況をお伺いします。 公共施設の最適化については、議会においても公共施設最適化調査特別委員会を設置していろいろ御審議をされているところです。今後の方針については、平成28年度に公共施設等総合管理計画を作成されています。この計画を基に、今年度末まで個別施設計画を策定する予定と聞いております。 また、公共施設の管理については、事業保全型管理から不具合が生じる前に対処を講じる予防保全型管理に移行される予定ですが、更新の算定、対策費用の算定、施設の更新及び優先順位の検討をするということでありますが、9月末に個別施設計画の素案が策定予定ということでありますが、個別施設計画の意義、概要についてお尋ねいたします。 3点目の質問は、水道事業の拡張について、民営簡易水道事業の現状について。 簡易水道事業を運営されている行政区の水道組合において、施設の老朽化、担い手不足による施設の維持管理が継続不能になるおそれがある。水源が枯渇するかもしれないなど、不安を抱かれていることでもあります。民営事業で設備された頃は、このような事態になると予測されていなかったことでしょう。将来予測の不備を嘆かれています。 民営簡易水道事業を実施されるときは、それぞれの御家庭で湧き水、井戸水を使用したりされていましたが、時代の流れで水道を区民共同で整備して今日に至っております。このような簡易水道事業の現状をどのように捉えているのかをお尋ねいたします。 壇上からの質問といたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功) (登壇) 松永議員1点目、本年度の成人式の概要についてということでございますので、お答えいたします。 本年度の成人式につきましては、議員御案内のとおり令和3年1月10日日曜日に、会場を7つに分散して、それぞれ午後2時から開催を予定しております。 プログラム内容につきましては、開式の言葉でスタートをし、国歌斉唱、市長によるお祝いの言葉、成人式実行委員会実行委員長による新成人誓いの言葉、記念行事であります新成人たちの恩師のメッセージなどで構成されます思い出のフォトムービー、そして、最後に終わりの言葉で締めくくる予定といたしております。 なお、市長と実行委員長の言葉は、会場を分散しておりますので、御本人が出席しない会場につきましてはあらかじめ録画した動画を流すことといたしております。 また、新成人の対象者数は今月1日時点で591名でございまして、昨年が653人ということでございますので、比較しますと62人の減少となっているところでございます。 なお、この人数は今月1日時点の住民基本台帳に基づく人数に市外転出者からの申出分を加えた人数でございまして、今後の申出の件数によりましては増加する場合がございます。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一) (登壇) 御質問の2点目の公共施設最適化の取組についての中で、個別施設計画の意義、概要についてお答えをいたします。 公共建築物個別施設計画につきましては、議員御案内のとおり平成28年度に策定いたしました公共施設等総合管理計画に基づき、個別施設ごとの今後の更新等の方向性や在り方を検討し、中長期的な視点に立ち、市の公共施設の最適化等、効率的な管理運営を実現するために策定する計画でございます。 この個別施設計画の対象となる施設につきましては、原則として延べ床面積200平米以上の公共建築物といたしておりまして、その計画期間は40年間といたしまして、具体的な対策を示した実施計画については10年間の計画として策定することといたしております。 計画には、対象施設や計画期間のほかに、施設の建物の現状や今後の更新等に係る優先順位、更新等の時期や必要な費用等の具体的な対応方針を示すことといたしております。 なお、現在策定中の計画案につきましては、本議会の最終日に時間をいただきまして、議員の皆様に説明させていただくこととしておりまして、その後、1月から2月にかけてのパブリックコメントの時期と合わせて、各町、地区での説明会を実施した上で、今年度末までに策定を完了することといたしております。 ○議長(馬場繁)  上下水道部長。 ◎上下水道部長(力武健一) (登壇) 議員御質問の3点目の民営簡易水道事業の現状について回答申し上げます。 簡易水道事業とは、計画給水人口が101人以上5,000人以下の水道法の適用を受ける事業です。現在、伊万里市内の民営簡易水道事業としましては、山代町に5事業者、東山代町に1事業者がございまして、そのほかに計画給水人口が100人以下の飲料水供給施設が4事業者、また、水道施設のない未普及地域が黒川町深山地区をはじめ11地区あります。 このうち民営簡易水道事業につきましては、昭和30年代から40年代に整備されたもので、供用開始から50年以上が経過していますので、施設全般において老朽化が進行している状況にあります。 また、それらの地域の人口動向につきましては、地域差はありますが、いずれの地域でも人口減少と高齢化が進んでおります。 このような中、地域からの要望や昨年の状況調査、アンケートによりますと、一部の民営簡易水道事業では、施設の老朽化に加え、施設の維持管理を担う人材不足や水源の枯渇に対する不安などを抱えておられ、事業の持続可能性に対して憂慮されていることは十分に把握しております。 簡易水道事業はもともと事業規模が小さく、経営基盤が脆弱であり、人口減少や高齢化などの影響を受けやすいことから、将来的には多くの簡易水道事業において事業の継続が危ぶまれる状態になるのではないかと危惧をしております。 市としましても、民営簡易水道事業者の皆様とは共に水道事業を営む者として引き続き連携を図りながら、状況把握に努めてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  それぞれ答弁をいただきまして、これより一問一答で進めたいと思います。 まず、1項目の成人式開催事業について概要の説明をいただきました。 まず初めに、新型コロナウイルス感染症の終息の見込みがないままでの成人式に参加される人たちの感染対策はどのようにされるのか、感染症防止のための基本的な指針、ガイドライン等があればお示しください。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  感染症対策についてお答えいたします。 成人式における感染防止対策につきましては、国からの通知を踏まえて取り組んでおりまして、3密対策、開場、入場に際しての対策、それから参加者への注意喚起と大きく3つの観点から対策を講じることといたしております。 まず、会場における3密対策としまして5点ほどございます。 1点目が、これまで市民センター1会場で行っていたものを今回7つの会場に分散し、人の密集に配慮いたしました。 2点目は、人と人との距離の確保ということで、会場内におきましては座席の間隔をおおむね2メートルとし、会場外において入場の際に適切な間隔を確保するとともに、密集しての会話についてはスタッフが注意を促すようにいたします。 それから3点目は、会場内の十分な換気であります。国の通知等を踏まえ、1方向の窓を常時開けまして連続的に換気を行うなど、各会場において適切な環境を実施いたします。 4点目が、式典開催時間の短縮でございます。密集時間をできるだけ少なくするために、例年約2時間で行っていた式典を、プログラム項目を減らし約1時間に短縮いたします。 なお、国歌斉唱につきましては、飛沫予防策としまして歌うことは控え、国歌を流す間、国旗に注目をするという形で実施いたします。 5点目が、新成人の保護者の入場制限でございます。これまで式典の様子は別室を設けまして保護者にも御覧いただいておりましたが、3密対策の一環ということで、今回につきましては保護者の入場は御遠慮いただくことにいたしております。 次に、会場への入場に際しての対策としまして3点ございます。 1点目が、マスク着用の徹底でございます。会場への入場はマスクを必ず着用することとしておりまして、マスクを忘れた方にはこちらで準備した予備のマスクを配布するようにいたします。 2点目は、会場への入場前の検温の実施による入場制限でございます。感染症法の規定に基づき、入場前に非接触型体温計による測定で、体温が37.5度以上の方につきましては会場への入場をお断りすることといたしております。 3点目が、手指消毒による消毒の徹底でございます。各会場の出入口やトイレに手指消毒液を設置しまして、小まめな消毒を行っていただきます。 最後に、参加者への注意喚起としまして、案内通知の中にも明記しておりますが、事前に新型コロナウイルス接触確認アプリ、通称COCOAのインストールをお願いするほか、式典後に行われるであろう同窓会等での感染予防の一環として、飲食の際のルールを記載したチラシを配布するとともに、式典の中でも注意を促すアナウンスを行うことといたしております。 以上が新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として実施するものでございます。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  今回のコロナ禍の成人式、非常に関係者については御苦労をかけると思います。3密を避けるために、市内中学校区の7校区で開催ということであります。また、例年より時間を短縮してと。そして、いろんなコロナ対策を講じて成人式を開催するということで、一生懸命行っていただきたいと思います。 それでは次に、式典開催時におけるスタッフ、市の職員とか従事者の感染対策についてどのような対策を考えておられるのか、お尋ねします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  従事者の感染対策ということでお答えいたします。 今回の成人式に従事する本市職員スタッフは全体で91名でございまして、今月の23日に従事者説明会を開催予定でございます。その中で、マスクの着用、検温、それから手指消毒、新型コロナウイルス接触確認アプリの事前インストールのほか、日頃からマスクの着用、小まめな手洗い、3密の回避など、基本的な感染対策を実践するよう徹底してまいります。 また、直前になって従事予定者の中に体調不良者が出た場合につきましては、スタッフを交代して対応したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  大変御苦労をおかけいたします。 万が一、開催後に参加者の中から陽性者が確認された際の対応についてお尋ねをいたします。 御成人される対象者は、市内在住または市外からの参加者もおられることから、個人情報の管理と情報提供を確実に行わなければなりませんが、その対応についてお示しください。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  お答えします。 開催後に感染症の陽性者が判明した場合には、県保健福祉事務所の指導の下、必要に応じまして接触者の探索、患者及び濃厚接触者への連絡などに協力することといたしております。その事前対策といたしまして、式典に参加する新成人、それから従事者、来賓につきましても、漏れなく連絡先を事務局のほうで把握するようにいたしております。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  本当に新成人には喜びの声を届けて、市民全体で成人されることを喜ぶべきですけど、このコロナ禍の中で手をたたいて喜ぶという状況でもないのが残念でなりません。絶対に感染者を出さない対策の下で、成人式を成功させていただきたいと思っております。 それでは、成人年齢の引下げ後の成人式開催について。 令和4年、2022年4月1日に施行される改正民法に伴い、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることになりますが、伊万里市において成人年齢引下げ後の成人式開催についての正式な見解が出ておりませんが、お尋ねいたします。 私が知っているのは、武雄市と嬉野市が二十歳で成人式を行うと聞いておりますけど、県内の状況についてもお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  県内の状況についてということでお答えいたします。 県内市町の状況につきましては、現時点で成人式の対象年齢について決定をいたしているところが4市3町でございます。唐津市、武雄市、鹿島市、嬉野市、それから、吉野ヶ里町、白石町、太良町でございまして、全て現行どおり20歳を対象としているということでございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  18歳を対象にした場合、受験、就職準備と重なり、精神的、金銭的負担が大きく、成人式の式典への参加者の減少が懸念されます。本市の式典の企画運営を行う新成人を中心とした実行委員会による式典の企画運営が困難となることも予測されます。また、18歳で全ての権利が現在の成人と同等に認められるのではなく、飲酒、喫煙等は20歳になって容認されることからも、20歳が引き続き重要な節目となってまいります。 成人式の式典開催の実施に法的根拠はないが、県内では主に各市町で開催が実施されております。開催の趣旨であります大人としての自覚を促すとともに、地域全体で祝い励ますという点から、旧友との再会や地域とのつながりを再認識する場として、伊万里への愛着を深めてもらう機会の創出に積極的に取り組む必要があります。 今後、これから各関係機関との協議がなされて方針が示されると思います。私にとっては成人年齢引下げ後の成人式対象年齢は、これまでどおりの20歳を迎える方での開催を望むものであります。本市としてどのように考えておられるのか、お尋ねします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(多久島功)  本市の考えということでございますが、本市におきましてはまだ決定はいたしておりませんが、今年度中には決定する方向で現在準備を進めているところでございます。 手続としましては、社会教育委員の会議、それから教育委員会での審議を経まして、パブリックコメントを実施し、それらを踏まえまして最終的に決定していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  市長にお尋ねをいたします。 本年度の成人式での感染予防対策及び成人式年齢引下げに関わる成人式対象者の年齢について、市長の見解をお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) ただいま本年度の成人式についての考え、それから、今後の成人年齢の引下げ等についての御質問があっております。 伊万里市では新成人が実行委員会を組織して、そして、自分たちの成人式をするということでずっとされております。それが今年はコロナウイルス感染症の影響に伴って、まとまった形での成人式ができないと。残念な気がいたしますけれども、このコロナ禍の中で工夫をしてやっていく必要があるだろうということで私も思っております。 先ほどから教育部長が説明しておりますけれども、いろいろな行事が今年は中止をされています。その中でも、例えば、伊万里市でも伊万里湾大花火とか、それから市内一周駅伝、そのほかにもいろいろと工夫をしながら、特に商工会議所青年部の皆さんが駅前のイルミネーションをするとか、このコロナ禍であっても工夫をして、コロナに負けないで頑張っていこうという姿勢が本当に私もいいなというふうに思っております。 そして、この成人式はほかの行事とは違うんですね。やはり対象となる新成人にとっては一生に一度きりの機会であること、そして、新成人及びその保護者の思いを考えると、社会に貢献できる大人としての自覚を促す、そういうふうな貴重な式典であるという意義を踏まえて、私はコロナ禍においても工夫しながら開催することを決定したところであります。 したがいまして、先ほど部長が説明しましたとおり、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策に万全を期しながら、分散した形ではあっても成人式をしたいということ、それから、新成人の思い出に残る成人式にしたいと考えています。 また、成人年齢の引下げ後の成人式対象者の年齢についてということでありますが、私がこの場でどちらがいいとかいう話をすると、その言葉に引きずられる可能性があります。気持ちは持っておりますが、私の気持ちはぐっと我慢をして、社会教育委員の皆さん、教育委員の皆さん、そして、これから成人となられる皆さん、その人たちの思いをぜひ酌んで進めていきたいと思っています。 この御意見等を踏まえながら、今年度中にそれらの意見を踏まえた上で公表していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 終わります。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  成人式の年齢引下げについては関係機関と協議をしてということで、今回の質問の回答にはまだ述べられないということで、慎重に今から審議されると思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、個別施設計画のほうに移ります。 個別施設計画の中で施設の方針が決定していると思いますが、その施設の考え方についてお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  御質問の個別施設計画の対象施設に関する今後の更新等の方針につきましては、行政サービスの必要性、将来需要の変化、それから施設の長寿命化の必要性という3つの視点から施設の評価を行った上で、昨年度策定いたしました公共建築物再配置方針に基づきまして、1つに施設の統廃合ができないのか、2つに既存施設の利用と複合化ができないか、3つに廃止、移管、また譲渡ができないのか、4つに同一または類似施設における管理の一元化ができないのかという4つの方向性を持って検討を進めてきたところでございます。 市といたしましては、厳しい財政状況が続く中で、できるところから取組を進めておりまして、既に着手しているものといたしましては、現在建設中の大坪コミュニティセンターと大坪保育園の複合化施設があり、また、検討を進めているものとして、学校規模適正化協議会にて協議されている学校施設やコミュニティセンターへの機能の集約化を予定している老人憩の家などがございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  個別施設計画の方針についてお示しをいただきました。 老人憩の家について質問をいたします。 今日は傍聴席に山代町の老人会の関係の方も見えております。老人憩の家の指定管理契約が、令和3年度より指定管理制度から外すと伺っています。老人憩の家の詳細については、昨日の中山議員の質問と重複しますので割愛をいたしますが、いずれの施設も老朽化をしていると思いますが、老人憩の家の建物の現状についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  まず、老人憩の家の施設の位置につきましては、山代老人憩の家、波多津老人憩の家はそれぞれコミュニティセンターに隣接しておりますが、大川老人憩の家につきましては、大川コミュニティセンターが平成21年度に移転したことから、200メートルほど離れた場所に位置している状況にございます。 これら3地区の老人憩の家の建物の現状につきましては、議員の御紹介のとおり、昭和40年から50年にかけて建設された鉄筋コンクリート造の建物となっておりまして、建物の状態はそれぞれ異なりますが、老朽化は着実に進行している状況でございまして、3施設とも大規模な改修や更新が必要な時期を迎えていると判断しているところでございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  老人憩の家につきましても、築40年を経過しているということでございます。3施設とも、今後使用するとなれば大規模改修や建物の更新が必要とのことですが、高齢者の施設としては本当に居場所というコミュニティの場所として重要な拠点でありました。今年度、各町公民館がコミュニティセンターとして名称が変わり、まちづくりの機運も高まり、町民総ぐるみで、まちづくり協議会を中心として目標を立てて達成するように活動がされております。 これからのまちづくりのキーワードは、高齢者と女性の参画だと言われております。このような中で老人憩の家の運営が、令和3年度は市の直営で運営し、その後、運用については地元と協議しながら検討すると伺っています。確かに市内3町にしかない施設ですので、老人憩の家がない町との不公平感がありますが、老人憩の家がない町からも社会福祉協議会のバスを利用して来られているとのことでした。主にカラオケや民謡、踊り、リズムダンスや着物の着つけなど、思い思いに日々楽しんでおられます。また、これから高齢者が住み慣れた地域で楽しみを持って暮らしていただく目的で、地域包括ケアシステムも構築されております。 このような老人憩の家のように利用者に親しまれている施設について、建物として今後どのように改修や建て替えをしていくのかをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  今後の方針ということでお答えをいたします。 老人憩の家が高齢者の皆様の憩いの場として親しまれて利用していただいていることは十分に認識をしておりますが、昨年度策定いたしました公共施設の再配置方針においては、施設の建て替えが必要な場合は複数の機能を持つ複合化施設を検討すると定めておりまして、まずもって複合化や集約化を検討することといたしております。 御質問の老人憩の家につきましては、比較的類似した機能のあるコミュニティセンターが、先ほど申しましたように隣接または近接して存在しておりまして、今日も多くの方が傍聴にお見えになっていますけど、様々な御意見もあろうかと思います。しかしながら、まずもってコミュニティセンターとの集約化を優先的に検討する必要があると考えておりますので、現時点において老人憩の家を建て替えるという選択は考えておりませんので、どうぞ御理解いただきたいと思います。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  コミュニティセンターに集約するとの方針が示されました。コミュニティセンターは、昨日も中山議員が質問の中で言われましたが、多目的に利用される施設であります。特に高齢者の皆さんがこれまで老人憩の家を利用されて、これまでどおり支障がないように御配慮していただきたいと思うのであります。 公共施設の再配置について、先ほど老人憩の家を例に公共施設の在り方について尋ねましたが、現在、伊万里市立学校の在り方について、規模適正化協議会が開催されております。そこでは学校施設活用の視点が示され、耐用年数、健全度、生徒数、既存施設の利用から検討がなされ、基本的な考えとしては、14日の前田邦幸議員の質問での教育長の答弁で、伊万里中央部は小学校単位、周辺部は義務教育学校での統合案が示されました。また、協議会では早期に対応するため、周辺部は義務教育学校にする。大川小学校と松浦小学校を東陵中学校と統合し、義務教育学校とする。複式学級を解消するため、牧島小学校と山代西小学校については中学校区を基本として統合するとして、以上3点について教育効果の視点を取り入れて今後協議する予定とのことです。 学校施設の再配置の提案の経緯、概要について説明をお願いいたします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  公共施設の再配置についてということで、学校施設についての御質問でございます。 市が保有する公共建築物のうち、約45%が学校教育系の施設となっておりまして、学校施設の再配置は今後の公共施設の在り方に大きな影響を及ぼすことから、まだ個別施設計画の策定段階ではございましたけれども、教育委員会で進められております学校規模適正化協議会に対しまして、学校の再配置計画の案をたたき台の資料として提出した経緯がございます。 提出しました資料につきましては、議員御案内のとおりでございますけれども、あくまで建物の耐用年数や健全度を考慮いたしまして、将来における児童生徒数の推移や既存施設の活用といった視点で作成したものであり、これに学校規模適正化協議会において、教育的視点からの議論を加えていただくことを目的として提出したものでございます。 その概要につきましては、市の中央部につきましては、小学校と中学校をそれぞれ分離したまま残し、周辺部は小学校と中学校を統合し、義務教育学校とするということを基本的な考え方として、統合先は比較的健全度が高い中学校施設を利用するという内容でございました。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  確かに少子化が進む中で、周辺部の町では過疎化が進行し、伊万里中央部への移住も進んでおります。これから先、ますます児童生徒数が減少するのは防ぎようもないと思っております。 私は、学校施設を統合するだけでなく総合的に公共施設全体で見直しを考えていく必要があると思うのです。 山代町で申し上げますが、現在は2校の小学校があり、中学校に統合が進められることにより、空いた小学校の利活用も検討しなければならない。例えば、山代コミュニティセンターは建て替えをそろそろ計画しなければならない施設の一つであります。老人憩の家も古くなり、建て替えが難しいと、もうないということでございます。山代東小学校は町の中心部に位置し、平成15年に新校舎、体育館が建設され、建物はまだまだ古くありません。これはあくまでも私の提案ですが、山代東小学校が空き校舎になるとしたならば、コミュニティセンターを移し、高齢者から子どもまで利活用ができるコミュニティセンターにして活用する提案をするものです。 その他にも、公共施設の統合化がこれから進んでいくということになるので、市民に不便な思いはさせてはならない、市民サービスを原点に考えていかなければならないと思うのですが、市の考えをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  現在策定を進めております公共建築物個別施設計画は、市が保有する公共建築物の全体を把握した上で、統廃合等の推進や既存施設の利用といった考え方を基に、今後の個別施設の更新等の方針を定めることを目的とするものでございます。 ただいま議員から御提案がございました、山代町内の2つの小学校を山代中学校へ統合した後に、空き校舎となるであろう山代東小学校の校舎を山代コミュニティセンターとして活用するという案でございましたが、この案につきましては、既存施設の利用という点で、私ども市が考える公共施設の再配置方針と同じ方向での検討内容でございまして、その方針に沿ったものであるというふうに思いますので、有力な選択肢の一つであるというふうに考えられると思います。 なお、公共施設の再配置につきましては、市の公共施設全体を見渡して検討することとなりますので、学校施設に限らず、このように複合化や集約化、既存施設の転用などの手段を選択していかざるを得ない状況となりますが、今後、この計画の実行段階に移ってまいりましたら、施設に関係する地域の皆様の様々な御意見を伺いながら、議員おっしゃるように、くれぐれも市民サービスの低下とならないように、可能な限りの手段を講じながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  いずれにしても、公共施設の統廃合については市民の皆様に丁寧な説明と御理解をしていただき、市民サービスが低下しないように努力をしていただきたいと思います。 また、1月から市長をはじめ教育長、各町に行って説明をされるということで、そこで市民との意見交換会もしていただきたいなと思っております。 るる申し上げましたが、公共施設の再配置について市長の考え方をお尋ねします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  ただいま公共施設の再配置についてということでの御質問ですけれども、伊万里市の多くの公共施設がかなりの年限になっているということで、今後の再配置等について、今、検討しているところですね。 このマネジメントについては、人口減少が進む中で、今後、伊万里市が持続可能なまちとして生き残っていくために、将来のあるべき姿を見据えながら着実に取組を進めていかなければならない大きな問題であると思っております。 時には、施設の廃止などについては厳しい決断が必要になり、苦渋の判断をすることもあると思いますけれども、将来の伊万里市において必要な施設はどのようなものか、また、必要な施設を造るだけではなく適正に維持していく、今後は維持をしていくというのをしっかり考えながら造っていく必要があるだろうと思っております。ぜひ市民の皆様と一緒に考えながら進めていきたいと思っております。 先ほど紹介がありましたが、私は来年1月から2月にかけて市内13地区・町において個別施設計画の内容についての説明会を開催し、地域の皆様の公共施設の再配置についての御意見を伺いたいと思っております。 先ほども松永議員、山代東と西の小学校を山代中学校と統合にした後にコミュニティセンターをということですけれども、当然、消防西分署の問題もありますので、そういうところも考えていきたいと思います。 ただ、一昨日は、もっと先のことを考えて山代中学校と国見中学校を統合したらどうだという意見も出ています。ですから、いろいろな御意見があると思いますが、まずは皆様方の御意見を伺いながら、先ほどから言っておりますけれども、市民サービスの低下にならない、子どもたちが学校を使える、不便にならないような形での公共施設の再配置について考えていきたいというふうに思っておりますので、議員の皆さん、それから市民の皆様にはぜひ各地区の説明会に出席いただいて御意見を言っていただければというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  3項目の民営簡易水道の統合について質問を進めたいと思います。 本年3月の議会におきまして、水道未普及地域や民営簡易水道地域への対応については令和2年度に検討したいとの回答をいただいております。 既に市の上水道事業による運営をお願いしたいとの要望を出されている水道組合の方からは、私の顔を見るたび水道はどうなっていますか、高齢者の方からは、私たちが生きているうちには難しいでしょうねなど、今後どのように市の水道が進むのか大変心配しておられます。本日も民営簡易水道組合の行政区の皆さんが傍聴に来ておられます。 そこで、現在、簡易水道事業の統合について検討、協議がされているものとは思いますが、その検討状況についてお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  上下水道部長。 ◎上下水道部長(力武健一)  現在の検討状況について回答申し上げます。 市民の皆様へ安全・安心な水を安定的に供給することは、水道事業を担う市の重要な使命でございます。しかしながら、水道事業は水道利用者からの水道料金で運営しており、今後、人口減少による料金収入の減少が見込まれるとともに、老朽化施設の更新等に多額の費用が必要となり、経営状況が悪化することが予測されるところであり、全国的に同じような傾向にございます。 このため、市としましては、上水道事業自体の中長期的な経営戦略の見直しはもとより、民営簡易水道事業の統合や水道未普及地域の解消を強く望んでおられる地域を取り込んだ場合の拡張事業費やスケジュール、経営戦略に対する影響、事業推進方策等を、現在、検討、協議しているところでございます。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  最後は市長の見解をただしたいと思います。 簡易水道の統合について、市長の考えをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  水道の未普及地区もしくは簡易水道地区への普及をというふうなことでの御質問だと思いますが、私は水道部の管理課長を4年しておりますけれども、そのときには第9次拡張事業、これは松浦町、大川町が中心ですけれども、拡張する事業に携わっております。また、水道部長のときには浦ノ崎簡易水道の改良もしくは西分、野々頭のほうへの拡張事業にも関わっておりますし、その後行われた大坪町屋敷野、それから南波多町大野岳、これの拡張についての筋道をつくってきたということで、水道の拡張についてはかなり関わってきたつもりであります。 やはり先ほどからありますように、一部の民営簡易水道につきましては老朽化、それから、施設を維持する人がいなくなっている、高齢化しているというふうなことで、皆さん方の水に対する御不安については私も十分理解をしております。 そして、水道が布設されていないところ、普及されていないところについては、やはりそういう市民の方──私の記憶では、市民の98.数%がもう既に水があるんですけれども、残りの1.数%がそういう方がいらっしゃると。 私は、まず、そういう地区があることについてもこの場を借りて市民の皆さんにお知らせをしたいと思うんですね。同じ伊万里市の中には、そういうふうに水道が通っていないところがあると、上水道が使えていないようなところもあるんだということをまず皆さんにもお知らせしたいと思っています。 今回、松永議員からもありますし、何度か水道部と協議する中で数字等を見ております。そういう中で、普及していく必要はあるだろうというふうに思っておりますが、まず、市民の皆様、そして、今日は多くの方がいらっしゃっておりますが、そういう方がいらっしゃること──ですから、私はその未普及地区といいますか、簡易水道の地区ですね、そういう困っておられる方の地区に行くときに話をするんですね。山代町の区長会とか山代塾ですか、そういうときも言いますけれども、同じ地区の中にそういうふうな水道の恩恵にあずかるところがないと、水道がないところがあるんですよと、皆さんも分かってくださいねと。それから、深山関係については北部地区の振興協議会のときにも話をしました。 そういうふうな中で、単に未普及地区に普及するということは、市民の皆さん、現在、水道を使っている皆さんにも影響があるんだというふうなことをまず理解してほしいと思います。 先ほど水道部長が言いましたように、水道事業は水道の利用料金で成り立っております。当然、大きな事業をすることになれば水道料金も値上げせざるを得なくなることもあると。しかし、同じ市民として、皆さんに水道水を供給しようという気持ちを持っていただきたいなというふうに思っております。 私としても、料金値上げを前提にやるとかやらないとか言うつもりはありませんが、やはり人口も減っていく中で、また、管が老朽化する中で、そういう時期も必ず遠からず来るのではないかと思いますので、その点を理解していただきたいというふうなこと、今言いましたように事業量が大きいというのもあります。 また、今後、水道水を希望される皆さんにもぜひお願いしたいと思いますが、伊万里市が、水道部が事業を行えば、皆さん方の負担というのがないわけじゃありません。家庭に引き込むための工事費、そして家庭内の工事費、これは同じ、今まで使っているからできるというわけじゃありません。これは、技術的なことは水道部のほうから説明すると思いますが、水圧の問題等で使えないところもあります。ですから、今から普及をしたいということで、自分のところに水が来るよと、来てほしいという方についても負担はあるんだというふうな理解をしてほしいですし、水道料金もかかってきます。 ですから、私は水道部のほうと協議する中で、これから普及するところについては、しっかりそういうふうなことまで説明をしなさいねと言っております。丁寧に説明をした上で、理解をしていただいた上で、伊万里市としての方針は決めるということを考えています。 もうそう遠くない時期には決断をしたいというふうに思っております。水道部だけでは対応できませんので、市のほうの財政等の考えも聞く必要がありますので、市役所内の経営会議、最終的な決定機関を今設けておりますが、その中で決定していくためにも、しっかり水道部のほうで今言ったようなことについてまとめるようにという指示をいたしております。 私としては、年度内には今後の方針について決めていきたいと、できるだけやる方向で決めたいと思っておりますが、今言いましたようなことが解決できないことには進まないと思いますし、また、議員の皆さん、市民の皆さんの理解がないとできませんので、今後、そういうことも考慮しながら、年度内に決めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(馬場繁)  16番松永議員。 ◆16番(松永孝三)  市長の思いを聞きまして、市長が言われるように、今、既存の上水道事業におきましても、設備の更新とか多額のお金が必要ということは重々承知しております。ただ、こういう地区があるということも、先ほど言われたように市民の皆様に御理解を得て、なるべく早急に方針を出していただいて、そして、何年度ぐらいまでには、今来られておられます水道組合地区も市の水道に移行するという希望を与えてもらいたい旨を伝えて、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(馬場繁)  ここで10分間をめどにしばらく休憩いたします。               (午後1時58分 休憩)               (午後2時10分 再開) ○議長(馬場繁)  会議を再開いたします。 引き続き、一般市政に対する質問を行います。4番川田議員。 ◆4番(川田耕一) (登壇) こんにちは。4番、伊想会、川田でございます。一般質問も3日目、幸か不幸か、最後になりました。大トリを務めさせていただきます。 新型コロナウイルスの感染も終息の兆しが見えないまま、第3波と言われる感染拡大を続けております。伊万里市でも先日、感染者が確認されたところでございます。これからインフルエンザの流行と重なり、医療機関の崩壊も懸念される中、一日も早い終息を願うばかりです。感染防止のためのマスクや手洗い、うがい、消毒など、自分でできる予防策はもちろんですが、3密の回避や他人にうつさないような配慮、思いやりを持った行動をお願いしたいと思います。 今回、私は2点について質問の通告をいたしております。 まず1点目、地域の中に散見される空き家の問題についてお尋ねをしたいと思っております。 平成26年11月、国により空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空家法が公布され、これに基づいて伊万里市でも条例改正が行われました。平成28年度に空き家等の実態調査が行われ、平成29年12月に伊万里市空家等対策計画が策定されました。 空き家に関する質問は過去多くの議員の方が取り上げられて、平成29年3月議会では、中山議員が詳しく細部にわたって根掘り葉掘り質問をされておりました。執行部からも丁寧な回答がされておりましたので、それはダブらないようにしたいと思います。 今回は、平成29年12月に策定された伊万里市空家等対策計画の概要の説明と、3年たった今、全体の空き家数や居住不可能な空き家、中でも倒壊危険家屋と認識される空き家数がどのように変化したかについてお尋ねをいたします。 2点目は、ふるさと納税についてお尋ねをいたします。 伊万里市のふるさと応援寄附金、皆さん御存じのことと思いますけれども、一昨年は約10億円、去年は17億円、今年は20億円と見込まれて、伊万里市の厳しい財政に大きな貢献をしてもらっております。これも伊万里市を応援してくださる寄附者の皆様と、ふるさと納税担当の職員の皆様の知恵と努力のたまものであり、また、返礼品に御協力をいただいている業者の皆様のおかげであると感謝をいたします。一般財源の乏しい伊万里市にとっては貴重な稼げる財源ですし、いろんな事業に活用されて、本当に市民の皆様に還元されている財源だと思っております。 しかし、この制度も永久的なものではなく、いつ廃止になるか分からない、そういうことなので、なるべく早い時期に基金として財源の確保をしておく必要があると思っております。 また、返礼品の業者の方々にも、ふるさと納税の制度がなくなったときにネットで売れる下地づくりといいますか、今のうちにしっかりと自分たちの商品の販路を広げるノウハウ、これを学んでいただく時期に来ているのではないかと思っております。 先日の議案質疑の中でも山口常人議員が、職員の皆様の頑張りで納税額が増えたこと、市の財政が潤うことを感謝されておりましたが、今後の問題についてもお尋ねをされていたと思います。 実は私も以前からこのふるさと納税には関わらせていただいておりまして、減農薬の特別栽培米を返礼品に使っていただいております。当時、担当の職員さんたちは、返礼品の数を増やすことと伊万里のブランド力を高めることを頑張っていらっしゃったように記憶しておりますが、現在はそのおかげもありまして、今年度の見込みは20億円とかなり財政に貢献をしてもらっております。本当にありがたいことです。 そこで、伊万里市がふるさと応援寄附金事業、いわゆるふるさと納税に今までどのような取組をしてこられ、ふるさと応援寄附金がどのような事業に使われてきたのかをお尋ねいたします。 以上2点、壇上よりの質問といたします。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗) (登壇) 川田議員の1項目め、空き家の御質問の中で、伊万里市空家等対策計画及び空き家の戸数等についてお答えを申し上げます。 議員御案内のとおりに、伊万里市空家等対策計画につきましては、空家等対策の推進に関する特別措置法及び空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針に基づき策定をしておるところでございます。 この計画におけます市の具体的な取組といたしましては、空き家等の調査、空き家等の適正管理の促進、空き家等の利活用を中心に業務を行っているところでございます。 空き家等の調査につきましては、伊万里市空家等対策計画で把握しております空き家の現状確認と地域住民からの相談や市の調査で新たに発見した適正に管理されていない空き家について、所有者や相続人の所在調査を行っておるところでございます。 また、空き家等の適正管理の促進につきましては、所在調査を行った所有者や相続人に対しまして空き家を適正に管理するようお願いや指導を行っております。その中でも、老朽化が進み、今後居住予定がない空き家につきましては、解体も検討していただくようお願いをしているところでございます。 また、空き家等の利活用につきましては、居住可能な空き家や解体後の空き地の売買や賃貸を進めるため、市ホームページの空き家情報バンクに掲載いたしまして、有効な利活用ができますよう協力事業者である市内の不動産事業者等を紹介しているところでございます。 空き家の戸数につきましては、計画策定から3年が経過しておりまして、年々増えている状況でございます。市で把握しております空き家は、1,451戸から40戸増え1,491戸。その中で危険と思われる空き家を含む、居住ができない空き家につきましては、185戸から18戸増えて203戸ということで把握しているところでございます。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一) (登壇) 御質問2点目のふるさと納税についてお答えをいたします。 まず初めに、川田議員におかれましては、ふるさと応援寄附事業の推進に多大な御協力を賜っていることにつきましてお礼を申し上げます。 さて、ふるさと応援寄附金の推移についてまずお答えをいたします。 伊万里市では平成20年度からふるさと納税に取り組みまして、平成27年度に初めて10億円台を超え、10億2,657万円の寄附金額となりました。翌平成28年度は、返礼品競争が過熱する中で全国のふるさと納税の寄附金額も増加し、伊万里市も13億9,706万円と寄附金額を伸ばしたところでございます。 しかしながら、平成30年度には総務大臣から返礼品の割合を3割にするよう通達がされましたが、一部の自治体がその指導に従わず高い返礼率で返礼品を掲載しておりましたため、寄附がそれらの自治体に流れた結果、9億7,964万円と前年度と比べて減少する結果となりました。 令和元年度には、新たにふるさと納税指定制度というものが開始されまして、国が一律の基準を示したことで全国の自治体が同じ土俵で勝負できるようになりましたので、特産品を持つ伊万里市においては追い風となり、寄附が好調に推移をいたしまして、先ほど御案内いただいたとおり、過去最高額の17億1,114万円の寄附金額となりました。 今年度の寄附につきましては、11月末現在で寄附件数は5万8,098件、寄附金額は10億4,042万円となっておりまして、昨年度の11月末までと比較しますと約1.43倍の寄附金額となっております。 なお、昨日現在では、寄附の申込みベースでございますけれども、13億4,500万円となっているような状況でございます。 今年度に入ってこのように寄附が増加した理由といたしましては、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言の発令に伴いまして、外出自粛による巣籠もり需要に伴い寄附が増加したこと、また、ポイント還元などのメリットで人気が高い楽天ふるさと納税サイトに今年度から新たに出店をしたことに伴う寄附の増加、大きくはこの2つの理由によるものであると分析をいたしておるところでございます。 次に、ふるさと応援寄附金の各事業への充当、活用について御説明をいたします。令和元年度の決算額を基に御説明いたします。 令和元年度では、歴史、文化を活かしたふるさとづくりなどの旧寄附コースからの繰入れも含めて、ふるさと応援基金から54事業に対して4億6,560万円を充当しております。 寄附コースごとに代表的な事業を申し上げますと、産業振興による「活気あふれるまち」づくりコースでは、工場等設置奨励事業に4,750万円、園芸農業機械・施設等整備支援事業に950万円、地域資源を活かした「行きたいまち」づくりコースでは、地域おこし協力隊事業に890万円、観光PR事業に360万円、市民みんなで「子育てしやすいまち」づくりコースでは、子どもの医療費助成事業に7,950万円、妊婦・乳幼児健康診査事業に3,840万円、時代にあった都市づくりで「安心で住みたいまち」づくりコースでは、鉄道交通支援事業に740万円、ファシリティマネジメント推進事業に570万円、最後に、市長おまかせコースでは、バス交通支援事業に4,930万円、コミュニティバス等運行事業に1,730万円を活用しているところでございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  ありがとうございました。 モニターをちょっとお願いします。    〔資料を示す〕 まず、空き家の問題から行きます。 これは、平成29年12月の伊万里市空家等対策計画の中の地区別、状態別の中の表から抜き出したものなんですが、調査された中から主なものを抜粋しています。ベスト5というか、空き家の多い順です。伊万里のまちなかも結構あるんですけれども、西部地区──山代方面、東山代方面、足すと、空き家総数は439件、居住可能は377件、居住不可能が76件となっています。住めなくなった空き家がやっぱり圧倒的に多いです。 次に、これは私のうちの近くにある空き家なんですが、現在こういう状況です。もう屋根も落ちかけています。庭はこういうふうに荒れ放題です。 これはまた別のところですけれども、数年たって竹が伸び放題になっております。裏から見るとこういう感じです。中はもう天井の泥が落ちて悲惨な状態になっております。 これはまた別のところです。 まず、一般的に空き家と言われるものの中で、特定空家等と言われる基準について教えてください。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  議員お尋ねの特定空家等とは、空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第2項に定められておりまして、「そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等」ということになっております。 その判定基準につきましては、国が通知しております特定空家等のガイドライン及び佐賀県から示されております判断の参考になる基準を基に、伊万里市特定空家等判定基準を策定しております。 伊万里市空家等審査委員会において、保安、衛生、景観、生活環境保全の4つの個別評価及び周辺の建築物や通行人などに及ぼす影響の程度や危険などの切迫性も考慮して、特定空家等と認定をしているということでございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  特定空家等とは、結果として地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている建築物とその敷地ということですよね。これは、台風や地震などの災害が起きたときに壊れる危険のある家屋から住民の命や体、財産を守るために、本来なら持ち主が危険を排除する措置を講じる責任があるんですが、空き家に対しては空家法に、特定空家に対しては、除却、修繕、立木竹の伐採等の措置の助言又は指導、勧告、命令が可能というふうにありますよね。さらに、行政代執行も可能であるというふうになっていると思います。住民の安全・安心を守るために、市は早急に措置を講じることが必要なことだと思いますが、処理のされていない空き家の所有者に対して、また相続者に対して、市はどのような対応をされているのでしょうか。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長
    建設農林水産部長(溝江龍史朗)  危険な空き家等への対応という御質問でございます。 地域住民からの相談や市の調査で新たに発見した適正に管理されていない空き家につきましては、登記簿や戸籍及び課税情報を基に所有者や相続人を特定した上で、空き家を適正に管理するようにお願いや指導を行っているところでございます。その中で、解体や相続などの相談があれば専門事業者等の紹介を行っているところでございます。 このような指導を行った上においても空き家の所有者等による管理が見込めないとき、または、空き家の所有者等が分からないときで、空き家の状態により周辺に被害を及ぼすおそれがあるというふうに認められ、かつ、緊急に対応する必要があると、こういった場合につきましては、資材の飛散防止のためのネットを張るなど、最小限の処置として市で緊急安全措置を行っているという状況でございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  持ち主の方には連絡を取られているということですよね。 こういう問題の空き家を放置されても、所有者の財産であるために市が勝手に処分をするということはやっぱり難しいことだろうと思います。でも、万一不慮の事故が起きた場合には、責任は市でなくてやっぱり持ち主にかかってくるわけですよね。ちゃんとした連絡で、持ち主の方にもちゃんとした責任があるんだということをもっとやっぱり強く言っていくべきだと思います。 緊急措置にかかった費用も当然持ち主に請求されるわけですよね。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  議員の御案内のとおりに、緊急安全措置、もしくは代執行等にかかった費用につきましては、当然、所有者、相続者のほうに請求をすることになります。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  それでは、周知の方法ですけれども、去年1月号の広報伊万里にも空き家の特集が載っていました。市民の方も見られてはいると思うんですが、やっぱり放置されている空き家が結構見受けられるんですね。今から高齢化になると、こういうのもどんどん増えていくと思いますので、そこら辺の周知もやっぱりもっとする必要があるのかなと思います。 では次に、相続人が不明な空き家、これに関してはどのような対応をされていますか。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  相続人がいない空き家ということでございます。 戸籍等の調査を行った結果、本当に相続人がいない場合、または相続人が全て相続放棄をされていた場合等の空き家につきまして、市が危険性、緊急性が極めて高いと判断した場合には、特別措置法に基づき市が経費を負担し、先ほど申されたような代執行等により解体をすることも可能ということにはなっております。 市では、空き家の所有者や相続人の所在調査は行っておりますが、市外の住民の方であれば、ほかの市町村から住民票や戸籍等を取り寄せることとなり、かなりの時間を要しております。その上で所有者が判明した場合、または相続者が判明した場合に、空き家の適正管理をお願いするというようなことでございます。 相続人がいない空き家の対応ということでございますけれども、これまで今説明したような調査を行ったところ、市の中では相続人がいない空き家というのは確認をしていないところでございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  相続人不明の空き家がないということは、やっぱり担当の方が相当調べられたんだろうと思います。今後も不明な空き家が出てこないように継続して調査をお願いしたいと思います。 次に、こういった空き家がある以上、やっぱり空き家に関する相談というのが結構あると思うんですが、年間で大体どのくらいの件数の相談があるのか、また、紹介できるような内容があれば、それもお願いいたします。 ○議長(馬場繁)  建設農林水産部長。 ◎建設農林水産部長(溝江龍史朗)  空き家に関する相談の状況についてお答えを申し上げます。 相談の戸数ということでお答えいたしますが、平成29年度が9戸、平成30年度が9戸、令和元年度が11戸、令和2年度が11戸について相談があっております。 その内容につきましては、瓦や壁材など資材の飛散、草木の繁茂による隣接者への被害、倒壊の危険性を訴えるものなどでございます。 その対応といたしましては、先ほどと一緒になりますけれども、所有者調査並びに現地調査等を行いまして、所有者、相続人の方に空き家等の現況写真等を同封した上で、適正管理を依頼する文書を送付しているところでございます。 ちなみに、この文書の送付件数を申しますと、平成29年度は11件、平成30年度は10件、令和元年度は46件、本年度はこれまでのところ25件の文書送付を行っているという状況でございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  きちんと対応していただいているんでしょうが、やっぱり相談件数というのも結構あるんだなということを──きちんと所有者の方が処分していただけると危険な空き家も減るんでしょうけれども、今後やっぱり高齢化が進んで、ますます空き家が増えるということが予想されます。高齢者の独り暮らしや、子どもたちが家を出てまちなかに家を建て、残された親が亡くなれば、当然その子どもたちかその親族にその家を管理する義務と責任が生じるんですが、壊れる前、放置する前に対策を講じなければ、やっぱり空き家というものはどんどん増えていくんだろうと思います。居住可能な空き家に関しては、空き家バンクへの登録の推進はもちろんですけれども、例えば、空き家を利用したリフォームやリノベーション講座を開くとか、場所がよければ地域の人たちの交流拠点として利用したり、地域活性化のための貸店舗などの利用ができると思います。また、ワークショップの開催や、都会の人たちが今コロナでテレワークとかリモートワークされていますよね。そういうことに利用もできるんじゃないかというふうに思います。 市が提供できる各種財政支援策があると思うんですけれども、ふるさと納税を利用することもできるでしょう。そういった事業を活用して、住めなくなる前に空き家等の有効活用策の選択肢を少しでも広げていくことも大切だと思います。 2018年に10年計画で策定された伊万里市住生活基本計画の中にも、空き家に関する対応策などが盛り込まれております。これも今後見守りたいと思いますが、高齢化社会が迫っている現状を踏まえて、市としてどのような支援、対策を講じるのか、また、増えていく空き家をどのように活用していくのか、市長、何かお考えがあればお示しください。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) 空き家対策ということで、先ほどから説明があっているように伊万里市についても空き家が増えていると、これはもう事実だろうと思っています。 また、日本においては財産権が非常に強いということもありますので、そう簡単に行政であっても手が出せないという面も一面にあると思いますし、この空き家についての問題は伊万里市だけの問題ではなく、全国的な問題になっているというふうに思っています。 川田議員がおっしゃるとおり、今後、高齢化または核家族化が進む中で空き家も増加していくものと思っております。空き家は伊万里市空家等対策計画の基本事項に掲げておりますが、第一義的には、先ほどからありますように所有者等の管理が原則であり、所有者や相続人の方に適切な管理をしていただくことが前提であります。 実は私も今、立花町南ケ丘のほうに家がありますが、生まれた家は渚にあります。ここは今、空き家ですけれども、私の兄弟が基本的に管理をしているというふうなことで、若いときはいいですけれども、だんだん年を取ってくるとやっぱり管理するのも難しいというふうなことにもなってくるのではないかと思っていますので、これからどういう形で家を維持していくのかということについては、私も自分の問題としても考えているところであります。 しかし、どのような管理をしていけばいいのか分からない方もいらっしゃると思いますので、市としては居住されている間から、空き家になった場合について所有者や相続人で話合いを持っていただくよう、市広報紙などで引き続き周知を行っていきたいと思っています。 一般的に言って、空き家であっても固定資産税とか、実際使うときには水道とかいろいろ必要になりますので、そういうふうな維持費をどうやっていくのかということがありますし、ある程度古くなってそのままでは置いておけないというふうなときについては、今後の解体等についても考える必要があるなと私も思っています。 居住が難しい空き家については解体を進めていただくことが一番ではありますけれども、解体費用等もかかりますので、まずは、周辺に被害を与えないように適正管理をしていただくよう指導を行ってまいりたいと思っております。また、解体費用の負担が難しい非課税世帯の方に対して、除却費用補助金の継続にも努めてまいりたいと思っております。 先ほどからありますが、居住可能な空き家につきましては空き家情報バンクへの掲載を行いながら、協力事業者であります市内の不動産事業者等の御協力を得ながら売買や賃貸を進めてまいりたいと考えております。 最近、ワーケーションとかいろいろな言葉がありますように、地方への移住等もあります。しかし、その移住するところについてもなかなか制限があっている、どこでもいいというわけじゃないというのもありますし、一旦移住してもなかなかなじめないとか、そういうこともあります。そういうことから考えると、これは単に、今、建設農林水産部長のほうが話をしておりますけれども、移住・定住とか企業誘致とか、そういうふうなところとも連携を図りながらやっていく必要があると思っています。 移住推進のための一つのツールとして、空き家を活用し、地域活性化へつなげていくという、言葉で言うのは簡単ですけれども、現実的に、学校、保育園、教育の問題、住みやすさの問題、仕事の問題、そういうふうなことがあれば移住・定住の方向もあると思いますので、そういうふうなことで総合的な形での政策を打っていく必要があるだろうというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  そうですね、市長がおっしゃられたとおりだと思います。やっぱり所有者の方にきちんと管理をしていただくようにお願いすることが一番重要だと思います。その所有者の方も、本来なら自分の持ち物ですので、ほかの方に迷惑をかけないような処理をしていただきたいと思います。解体費用に関しても、今のところは非課税世帯は補助がある。しかし、ぎりぎりのところの低所得者層にはやっぱり補助も何もないんですね。そういうところにも今からは少し考えていく必要も出てくるんじゃないかというふうに思います。いろいろ難しいところはあるんでしょうけれども、今後は、増えていく中でどうにかしなければいけないということで、やっぱり対策は考えていく必要があるんじゃないかというふうに思います。 では続いて、ふるさと納税の質問に移ります。 ふるさと納税に関しては、先日の記者発表でも質問がいろいろ上がっておりまして、多くの市民の皆様がケーブルテレビで御覧になったことだと思います。再度皆様にも知ってもらうために、納税額がどのくらい変化したかをお知らせしたいと思います。 モニターをちょっとお願いします。    〔資料を示す〕 これは平成23年度からの10年間、2段に分けていますけれども、下の赤い数字が件数になりますが、納税額と申込みの件数の表になります。 この表を見てもらえれば分かると思いますけれども、平成25年から平成27年にかけてやっぱり物すごい伸びをしていますね。平成28年から平成29年、平成30年と一回減少をしております。これは返礼率の関係もあるんですけれども、先ほど部長が言われたとおり、もちろん検証はされているんですが、増えた原因、減った原因、もう一度説明をお願いできますか。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  まず、減った原因というのが、平成30年度に前年度と比べて若干減少しておりますが、これはその当時、総務省のほうから返礼品の割合を3割以下にするような通達が出たことで、しかしながら、一部の自治体がそれに従うことがなくそこに集中したために、本市の分が減少して9億7,000万円程度に落ち込んだというのが1つあります。 それで、再度増加した要因といたしましては、昨年度でございますけれども、新しいふるさと納税指定制度というものが開始をされて、国内の全ての自治体が同じ土俵で勝負できるようになったということで、やはり特産品を持つ本市にとっては優位性が働いて寄附額が増加したということで、17億円を超える寄附を頂戴したということです。 それで、先ほどの表にもございましたとおり、今年度も順調な滑り出しを見せておりますけれども、これはやはり新型コロナウイルス感染症の中での巣籠もり需要による増加、それと、主婦層が一般的に多く使われていると言われておりますけれども、楽天市場の寄附サイトへの新しい出店を行ったと、これが要因であるというふうに分析をいたしております。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  そうですね、今、本当に頑張っていただいて、寄附額もどんどん増えております。 では、この中で寄附していただいた方のリピート率、これは年度ごとにどのくらいの変化があるのか、お示しいただけますか。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  ふるさと納税において、例えば、前年度において寄附をしていただいた方が今年度再び寄附をしていただくという、いわゆるリピート率について御回答いたします。 先ほども説明いたしました寄附の推移の中で、寄附金額が減少した平成29年度から平成30年度における人数ベースのリピーター率は18.9%というふうになっております。寄附金額が増加した平成30年度から令和元年度のリピーター率は20.4%となっておりまして、実は数値上は人数として僅かな上昇となっておりますけれども、リピーターの方は、前年に引き続いて寄附をしていただくだけではなくて同じ年度内に複数回の寄附をいただく場合も多うございますので、寄附金額を維持していく上においても、また、寄附金額を増やしていく上においても、リピーターの確保というのは大変重要なことというふうに捉えております。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  リピート率を何で聞いたかというと、やっぱり商品を売っていく中で一番重要なことは、買ってくれた人がまた買ってくれるということだと思うんですよ。これは商売している人ならよく分かると思うんですけれども、買った商品が自分が期待しているもの以下だと、その人、もう二度と買わないですよね。やっぱり自分が期待していた以上の商品が来ると、これいいね、また買おうかという気になるんですよ。顧客満足ということなんですが、まず、リピートしてもらうということが重要だと思うんですね。やっぱりファンになってもらうことが重要なことなので、もしその商品を気に入ってもらえば、これいいからあんたも買いなさいよというふうに、やっぱり紹介がそこで広がってくると思うんですよね。いい商品があればほかの人に紹介して喜びを共有してもらうということになると思うので、寄附額もどんどん増えてくるというふうに私は思うんですよ。サイトを見ていただいた方に、お客様にアピールする写真やホームページのデザインももっと魅力的にして、お客様を、伊万里市のファンをもっと増やしていく、そういう取組をしていくというお考えはあられるでしょうか。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  今の御質問のとおり、繰り返し申し上げますが、リピーターの方を増やしていくというのは非常に重要な課題というふうに認識をいたしておりまして、やはりそのためにはいい商品を取り扱わせていただくことはもとより、インターネットのウェブ上のサイトで寄附を、多くを募っているわけでございますので、そこでいかにいい商品だというふうにPRできるのかというところも重要な要素であるというふうに思いますので、そこについては充実をさせていきたいというふうに思っております。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  そうですね、サイトを増やされて店がどんどん増えているわけですね。私も議員になる前からふるさと納税に業者として返礼品を送らせてもらっています。 今回、楽天ふるさと納税のサイトが増えましたけれども、新しいポータルサイトが増えたとき、以前は、ふるさとチョイスからさとふるが増えたときに業者の皆さんを集めて説明会とかあったんですよ。ところが、その後、業者を集めての説明会が全然開かれていないと私は思うんですけれども、業者さんが集まった場でいろんなアイデアの交換とか新しい商品開発のアイデアとか、いっぱい出てくる可能性があると思うんですが、本当は業者間にとってもお互いメリットのあるところだと思うんですけれども、今後開催される予定はないのでしょうか。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  御質問の事業者説明会につきましては、平成29年に本市がふるさと納税サポート室というものを開設した当初、説明会を開催した経緯はございますし、御案内あったように、平成30年7月にさとふるにページを開設した折にも事業者様への説明会を行った経緯もございます。 議員御案内のように、事業者の方に集まっていただく場を設ければ、そこでの情報共有が進んだり、また、事業者の方同士がどのような返礼品を取り扱っているのかなどを互いに知ることで新しい返礼品のアイデアが生まれるきっかけになるということもあると思います。 現在は新型コロナウイルス感染防止の観点から、開催については見送ってきた経緯がございますけれども、開催することで情報共有や新たな商品開発につながるなどのメリットは非常に大きいというふうに思いますので、開催に向けて準備をしていきたいというふうに思います。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  ありがとうございます。ぜひ開催してほしいと思います。 では次、モニターをちょっとお願いします。    〔資料を示す〕 これは私がふるさと納税を始めたときに頂いた返礼品の箱に貼るシールなんですが──これが私の一番最初に頂いたシールです。その次に頂いたシール──これが今年頂いたシールです。1年目、2年目、3年目です。 このデザインについてお尋ねしますが、これはどこで作られたんでしょうか。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  今御案内のステッカーにつきましては、職員の手作りでございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  ちょっともう一回モニターお願いします。    〔資料を示す〕 3枚まとめて並べておりますが、1年目、2年目は肉、梨、焼き物、日本酒などが表示してあり、ほとんど差がないんですね。3年目になってごろっと変わりました。もらったときに何かなと思ったんですよ、何が表示してあるのかなと。よく見たら浦ノ崎駅の桜、それから大川内山の風鈴、炭山の棚田ですか、それと、雪景色の中に伊万里焼のつぼが載っている写真と。せっかく返礼品に貼るシールなので、もう少し別のデザインはなかったのかなと私は思ったんですよ。 私が娘に頼んで伊万里市にふるさと納税してもらったんですけど、これがお肉屋さんから送られてきたシールらしいです。箱の大きさからすると、シールを貼るスペースがないですよね。お店のロゴも入っていますし、貼るスペースがないんですよ。これは私が送っている米の箱です。これは十分余白があるので、シールが貼れるんですよ。 このシール、ほかにデザインが、どうなんだろうなというふうな気がします。 もう一回ちょっとモニターお願いします。    〔資料を示す〕 次が、これが高額の寄附をしていただいた方、それと、リピーターの方に送られるA3判の2つ折りのパンフレットというか、カタログですね。まず、これは表と裏なんです。次、これは裏面です。表に大川内山の唐臼小屋、下がお肉、裏もお肉。もう一つは、フルーツが少し載っていて、お肉。これは秋に送られるカタログらしいです。伊万里の顔である伊万里焼の写真、何もないですね。もっと伊万里焼、宣伝していいんじゃないですか。伊万里ですよ、伊万里の顔ですよ。 業者の皆さんやデザイナーの意見というのを取り入れることはなかったのかなと。やっぱりこういうことを含めて、今からふるさと納税や寄附額を増やしていこうというふうにされているんでしょうが、私の個人的な意見ですけれども、頑張っていただいているのはよく分かるんです、重々分かっているんですが、デザインとか、こういうことに関しては、やっぱり専門のプロの力を借りることも必要なんじゃないかなというふうに思いますけれども、そこら辺はいかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  ただいまモニターで御案内をいただきましたステッカーですけれども、最初のほうのステッカーでは、例えば、肉であるとか日本酒であるとか、具体的な商品を押し出したようなステッカーになっていて、直近の部分が、御指摘のように大川内山であるとか風鈴であるとか、そうしたもので、いわゆる抽象的であるというような御指摘だろうというふうに思います。やはりふるさと納税の返礼品として多くの商品を扱っておりますので、最終的なステッカーの作成に当たっては、伊万里自体をPRしようというような意図で作ったということです。 それでもう一つ、先ほどカタログについての御案内もいただいたところですけれども、焼き物ではなくて、伊万里牛であるとかフルーツを掲載しているというような御指摘だろうと思います。 実はカタログについては3種類ございまして、まず、総合的なカタログとして全ての返礼品を掲載したものが1つ。 それから、今御案内をいただいた返礼品の中で割とよく出ている返礼品を抽出しまして、A3サイズを2つ折りにして作ったダイジェストのカタログ、これが御指摘のように春夏と秋冬の2回出しているものでございます。 それともう一つが、実は今年度初めて発行したんですが、定期便のおすすめカタログと3種類ございます。 それで、なかなか個別の商品を載せるとなると、返礼品を納めていただいている事業者さんのいろんな思いもあって、クレーム的なところもあるのも事実でございますけれども、おっしゃるように今後のステッカーについても、順調な寄附が伸びる中でその在庫も減っておりますので、今後また改めて追加入札も行うことといたしております。 そこで、ステッカーにしてもカタログにしても、魅力的なデザインとなるように、どのような手法でデザインをしていくのかも含めて、御案内のようにシティプロモーションなどの取組も伊万里市は行っておりますので、こうした観点も含めて検討していきたいというふうに思います。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  ぜひプロの手を借りるというデザイン力、そういうのもやっぱりもっと今から使っていただきたいと思います。 今までは順調に寄附額が推移していますけれども、今のままでこれ以上の伸びが期待できるのかというふうに考えたときに、肉と梨、いわゆる農産物ですね、それで今80%の寄附額を占めていますよね。残りの20%の中に焼き物なんかも入っている。ただ、焼き物は1%行っていないというふうな話をちょっと伺いました。業者も、肥育牛の農家も、梨の生産者も皆さん高齢化されて、後継者もだんだんいなくなってくるという状況を考えたときに、これ以上の量が増えたときに市は対応できるのかと考えると、やっぱり伸びようがないんじゃないかと。これから売上げを伸ばしていくためにどうするのかといったら、残りの20%を伸ばす以外にないんですよ。 これは紹介していいのかどうか分からないんですけど、ちょっと紹介しましょうかね。 ちょっとモニターお願いします。    〔資料を示す〕 これが納税してくれた方に市から送られるお礼状です。下のほうは領収書になっております。これは市長の直筆ですかね、ちょっと読みましょうか。 「時下ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。このたびは、伊万里市のまちづくり支援のため、伊万里市ふるさと応援基金にご寄附をいただき誠にありがとうございました。寄附金につきましては、本市がめざす「活力あふれ ひとが輝く安らぎのまち 伊万里」の実現のため、事業に有効に活用させていただきます。末筆ながら、あなた様のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げますとともに、今後とも本市の発展のためにご高配を賜りますようお願い申し上げ、取り急ぎ書中をもちましてお礼を申し上げます。伊万里市長 深浦弘信」。 普通の納税者の方にはこれだけ送られてくるんですね。何のPRも入っていないんですよ。もったいないと思いませんか。せっかく納税してくれた方に送るんですよ。ありがとうございましたといって封筒を送るんですよ。リピートしてくださっているのは、やっぱり業者さんの商品がいいからですよね。肉はうまいですよ、梨もうまいです、米も私の米はうまいですよ。もっとふるさと納税を増やすと思うなら考えましょうよ。もっとPRしていいんじゃないですか。チラシ1枚入れるだけでやっぱりお客さんは変わってくると思うんですよ。そこに、ほかの商品や生産者の写真とか、こういうのを作っているのは私ですよというふうな写真を載せたら、やっぱり消費者も納得するんですよね。安心して食べられるんですよ、農産物なんかは特に。ふるさと納税制度がなくなる前に基金として伊万里市として積み上げなきゃいけないわけじゃないですか。ふるさと納税の寄附金が、今からちょっとデザイン変えただけで1億円が10億円に増えると。10億円増えるとしたら、その先行投資というのは無駄じゃないと思うんですけれども、先行投資するリスクに対して部長はどのようにお考えになりますか。経済効果としては2倍、3倍の比じゃないと思うんですけれども、今のところ、10億円増やそうとするために市がある程度先行投資してもいいんじゃないかと私は思うんですけれども、部長はどうお考えになりますか。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  先ほど来の議員の御質問の内容によりますと、今おっしゃられるように、先行投資という意味合いは、専門のプロの方にデザインを依頼するとか、もしくは取扱いについてもそこに専門の方がいらっしゃればそういう方をお願いするとか、そういう意味での先行投資の意味合いだというふうに理解しますので、それについてお答えをいたします。 確かに将来的に寄附を増やしていくのは私どもとしても課題でありますので、増やしていくためにある程度の先行投資というのは当然生じてくる問題というふうに思っておりますので、いい手法があればぜひ取り入れていきたいというふうに考えています。 ○議長(馬場繁)  4番川田耕一議員。 ◆4番(川田耕一)  ちょっと紹介をさせていただきたいんですけれども、モニターをお願いします。    〔資料を示す〕 お隣の波佐見町にふるさと納税を支援されている会社があるんですけれども、そこが作られた冊子ですね。ちょっとこれは裏表なんですけれども、波佐見町長と役所の方の3人の写真が載っています。中身が税金の使い方、波佐見町のふるさと納税の額の推移とか、どういうふうなものに使われてますよというふうな説明が載っています。 次が波佐見町の町の紹介ですね。焼き物の生地の職人さんの記事であったり、波佐見の中の町のホテルの案内であったり、こんなところがありますよ、こんなおいしいものがありますよというふうな案内がこういう1冊の本に全部載っているんですよ。 先日、私と岩﨑議員と2人でこの会社に行ってまいりました。お話を社長さんに伺ったんですが、この社長さんは──新聞記事の中に紹介の記事があったので、ちょっと読ませていただきますが、「同社の社長は、東京のIT大手での勤務をへて、11年に地元の佐賀県にUターン。有田町のまちづくり公社創設メンバーとして、ふるさと納税事業に携わり、年間約300万円の寄付額を3億円にまで押し上げた。」。佐賀県にUターンと、伊万里で起業されているんですよ。PORTO3316で起業されて有田に移られたんですが、ここで新聞記事をずっと紹介するのもあれなんですけれども、「重視するのは地域のブランド価値。平均年齢30歳、女性が過半数を占める社員が地域を地道に回り、特性を生かした返礼品を提案することで、自治体のブランドイメージを高めている。」。社長が言われることは、「やりたいことの本質は、地域に若者が帰ってくる環境づくりと都会ではできない仕事」というふうにおっしゃっています。 先日、岩﨑議員と2人で行ってお話を伺ってきたんですけども、今7つの市町でふるさと応援事業を、支援事業をされているそうです。どの自治体も契約されてから右肩上がりで納税額が増えているらしいんですよ。ちょっと昨日調べたんですけれども、波佐見町以外に福岡県の糸島市、長崎県の西海市、東彼杵町、長与町、五島の小値賀町、佐賀県の吉野ヶ里町で支援事業をされています。 糸島市は、おととしは4億3千万円だったのが、去年は7億円。西海市は6,700万円だったのが2億5,000万円。すごいのが小値賀町、ここは毎年今まで100万円ぐらいの売上げだったのが、去年いきなり1,400万円。かなり実績のある会社だと思うんですよね。そういう面白い会社があるというふうに、私たち、商工会議所の青年部の方から紹介を受けまして、岩﨑議員と2人でちょっと話を聞きに行こうといって行ったんです。 そして、やっぱり伊万里は宝の山じゃないですかと言われるんですよ。焼き物もあるでしょう、牛肉もあるでしょうと。焼き物の売上げというのはどのくらいあるんですかと聞かれたので、多分1%ぐらいですかねと言ったら、ええっと言われるんですよ。肉と梨で20億円ですかと。もしこの会社に任せたときに焼き物が1億円売上げがあったとして、それが4倍、5倍に上がるという可能性があるとしたら、どうなんでしょうね。私、岩﨑議員とすごい会社だねと言いながら話をしてたんですけれども、その社長さんですね、多分、伊万里市の今の現状で、私たちに任せてもらえば4倍、5倍の売上げは確実に上がると思いますと、社員全部で、総動員で知恵を絞れば10倍は確実に行くんじゃないですかねと真顔で言われたんですよ。すごいと思いませんか。こんな会社ないですよ。私も岩﨑議員も会社の回し者じゃないですよ。その社長さん、事業者の皆さんと一緒にふるさと納税を盛り上げていきたいと。いつ終わるか分からん制度だから、今のうちにやっぱりできるだけ稼ぐことが必要とおっしゃるんですね。そのとおりだと思いますよ。ふるさと納税制度が終わっても、自分たちで稼げる仕組みを今のうちに構築していく、これは業者さんたちにとってはやっぱり死活問題ですから、今のふるさと納税制度がなくなったときにはもう品物が売れんわけですよ。それをどうするかというのは、今のうちに考えてやらにゃいかんと。それも市の仕事じゃないかとおっしゃるんですよね。自分たちは、ふるさと納税に携わっていただいている業者さんたちをずっと回って、いろんな提案をしていって応援していきますというふうにおっしゃったんですよ。 1時間の約束ですと時間を決めて伺ったんですけれども、やっぱり1時間で足りなくて、ちょっとオーバーして話し込んでしまったんですけれども、最後に、どんな契約をしておられるのですかというふうに聞いたんです。そしたら、成果報酬で頂いていますというふうにおっしゃったんですね。成果報酬というのは、成果が上回らなければ自分たちはお金を頂かないということですよねというふうに確認したんです。そしたら、そうですよと、売上げが上がらなければ私たちはお金は頂きません。ただ、それまでに私たちは地元の業者さんたちを回って、いろんな写真を撮ったり、いろんなサポートはちゃんとさせていただきますと、そういうふうにおっしゃったんですね。 ホームページのデザインや業者さんとの打合せの費用も全部自分たちで持ちますからと言われたときに、何もリスクがないと、伊万里市にとって何もリスクがないじゃないかということですよ。こういう面白い会社があるんですけれども、部長いかがでしょう。伊万里に御縁のある会社ですよ。取り組んでみる価値があると思いませんか。いかがでしょう。 ○議長(馬場繁)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(東嶋陽一)  すばらしい御提案をありがとうございます。 議員の御質問の中で、かなり厳しい口調でも御指摘いただいておりますけれども、全国1,700自治体がある中で本市は約50位に位置するぐらいの寄附を集めているのも実情でございます。そこはある程度評価をしていただいた上で、もっと頑張れというような応援の御質問というふうに受け止めて回答させていただきます。 まず、今のPR効果が全然上がっていないというわけではなくて、私どもも、例えば、大手のふるさとチョイスあたりとは強力な連携の中でPRをさせていただいている状況もあります。しかし、もっと伸ばしていくためには、議員の御指摘にもあるように、いろんなPRの方法を考えていく必要があるのは間違いない事実だというふうに思います。 それと、寄附の内訳を少しおっしゃいましたけれども、本市において今年度の実績について少し申し上げますと、伊万里牛が寄附額の42.8%、そして農産物が32.9%、両方合わせると75.7%で、おっしゃるように約8割ということでなっております。 また一方、伊万里焼についてでございます。焼き物については、御指摘のとおり伸び悩んでいる状況にありまして、やはりその理由としては高額であり、消費する品でもないために伸び悩んでいるんじゃないかというふうな分析をいたしております。 現状といたしましては、伊万里焼の申込み状況は、昨年度、令和元年度は1,547品で寄附金額は6,155万円、寄附金額に占める割合は3.7%でございました。今年度につきましては、11月までの申込みは556品、寄附金額は1,948万円、寄附金額に占める割合は2.2%ということになっております。御指摘のとおりかなり低い率でございます。 このように、伊万里焼への寄附の申込みについては伸び悩んでいるのが実情でありまして、先ほど御紹介をいただきました波佐見町の事業者さん、これはもう、やはりさっきのカタログからしても、まさに人をテーマとしたような、市勢要覧にも匹敵するようなカタログをお作りで、私も先般そのカタログを拝見いたしました。非常に充実したPR力に富むカタログというふうに認識をいたしております。 そこで、例えば、今の御質問、御提案では、焼き物の伸び悩みを解消するためにも、波佐見町での焼き物を主体とした寄附の実績をお持ちのこの事業者さんとの連携を取ったらどうかというような御提案であろうかと思います。確かに外部委託をしてのPRというものにつきましては、御協力いただける会社があれば御案内いただきましたけれども、その企業の実績であるとかPRの手法について情報を収集し、調査をしていきたいというふうに思います。 先ほどの御案内では、確かにその企業さんはふるさと納税の制度にとらわれず、その後のEC──ネットを通じた販売、こうしたところにも導くような活動もされているというようなこともございました。確かに本市の場合もIT企業が多く進出をする中で、伊万里の焼き物というのは非常に彼らも注目しているような素材でありますので、当然、ECのお話とかは伊万里市に進出してきたIT企業とも考えているような状況でありまして、現に国内のEC、それから中国をターゲットとした越境ECなどにも取り組んでいる企業も得ているような状況にあります。 しかしながら、御紹介いただきました企業さんについては、前回お話しした折にお聞きしたところでは、伊万里市内で起業されたベンチャーの企業さんでもあるということでございますので、実はふるさと納税の担当職員、現在、税控除のワンストップの作業でかなり繁忙期でございますけれども、年明けにも担当課の職員と一緒に、私どもも議員のお話を聞いてかなり関心は高まりましたので、ぜひ一度会わせていただく機会をつくっていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  ありがとうございました。ちょっと言葉足らずなところも私ございましたので、申し訳ございませんでした。ぜひやれることはやってみないといけないと社長はおっしゃいまして、やっぱりそういう姿勢が大事だと思うんですよ。やっぱりやってみて、駄目ならごめんと謝ればいいじゃないですか、多分リスクはないんですから。焼き物に特化してもいいと思うんですよ。まず焼き物から始めてみる、焼き物の売上げを上げて、20億円を30億円に持っていくと、そういうようなことも始めていただきたいと思います。 あと、私が今回説明をうまくできなかった分は、多分3月議会で岩﨑議員がやってくれると思いますので、今回は──市長、何か言いたいですか。じゃ、市長、一言お願いします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  今、るる質問がありましたね。私は伊万里市職員、このふるさと納税については非常に頑張っていると思うんですよね。先ほど言いましたけれども、じゃ、今紹介があったところが20億円行っているかというと、確かに100万円が1,000万円になる、4億円になるというのはあるでしょう。しかし、市の職員に私は、ふるさと納税については一部署の仕事じゃないよと言っているんですね。なぜかといいますと、総合政策部長が説明しましたように、このふるさと納税を充当している事業というのは50ぐらいあるんですね。それをそれぞれの部署で使う。だから、私が言っているのは、ふるさと納税というのがあって、それの繰出金、繰入金を受けてそれぞれが仕事をしていけるのは、ふるさと納税をやってもらっているからだということで、それぞれで知恵を出し合って、それぞれが案を出し合っているわけですね。先ほどもありましたけれども、組み合わせた案も出てきます。それ以外にも、私もびっくりするような事業はあるんですね。 例えば、伊万里の自動車学校、この自動車学校のライセンスを取るためのふるさと納税とかいうのも実はあるんですね。そのほかにもあります。確かにプロがやればプロがやる分もあるでしょう。市の職員がやれば市の職員がやる分があって今があるわけですね。それを伸ばすためだということであれば、確かに先ほど東嶋部長が言ったように、そういうプロの分を使う分もあるでしょう。市の職員がやったらつまらないわけじゃないですよね。一生懸命やっています。 これから多分1月にかけては、ワンストップの分で何万枚という文書を送るわけですね。それについても、市の職員、部長以下ですよ、この前の特定給付金、それからマスクを配る、これも管理職、部長以下、市の職員が自らやっています。今度のワンストップの分もしたいと、私たちがやりますと言ってやってくれるんですね。ですから、今おっしゃったようなことだけ民間がやればいいというわけじゃないんですね。力を合わせてやろうという気はあります。 私も今月ですか、トラストバンクの社長が私のところに来まして一度は話をしたんですね。その中でするのが1つありまして、1つは伊万里牛の話をしたんですけれども、まず、先ほど私の下手な字が出ましたけれども、それ以外に、それがいかされていることについてしっかり今後はやりましょうと。もしくは、サイトの中に私が話をしてもいいですよと、皆さんがふるさと納税をしてくれたおかげで幾らかでも、伊万里牛も、増頭分を、増えている分を、若干今度の12月補正に出していますね、そういうふうに効果があっているというふうなことも思っています。全職員がこれまでやってきたことは無駄じゃないと私は思うんです。単にこのふるさと納税だけではなくて、その企画力がほかの部署にも生きてくるんですね。新しい商品をつくろうとか組合せをつくろうと。本当にこの担当の職員、もう寝る暇がないぐらい、これから多分、年末年始にかけても休みなしでやるはずなんですよ。市の職員も部課長以下でワンストップの分の手配をします。なぜこういうことを言っているかと言いますと、まず、今の部分についてはしっかり評価をしていただきたいんですね。ここまで頑張ってきた職員、私はよく頑張っていると思います。ただ、今、川田議員がおっしゃったように、足りない分があるかも分かりません。それについてはこれから十分勉強をさせながら、しながらやっていきたいと。 一つ民間の方があればほかのところもあります。どこがいいとかいうことじゃありませんけれども、それぞれのいいところについてはひとつしっかり勉強しながらさせていきたいと思いますし、今おっしゃったようなことを無駄にするつもりはありませんので、いい方向に考えながら進めていく。ふるさと納税、ただ、今年のこのコロナの影響がありますので、今みたいな形で来年度は本当に伸びていくのかという懸念はあります。そういう中でも獲得していくということはやっていきたいと思っています。議員の皆さんにしても市民の皆さんにしても、伊万里市の貴重な財源になるわけですから、皆さん方の親類とか知っている方についてぜひPRしていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(馬場繁)  4番川田議員。 ◆4番(川田耕一)  市長ありがとうございました。本当に私も職員の方をばかにしているとか足りないと言っているわけではないんですよ。皆さん頑張っていらっしゃっていることは、もう本当、重々感謝をしています。よく分かっているんですよ。よく分かっているけど、今からはもっともっと売上げというか、20億円を30億円、40億円に上げていかなきゃいけない、そういう思いは多分皆さん一緒だと思うんです。やっぱりこれからはいろんな知恵を持って、いろんな方の力を借りて、お互い協力しながらやっていくことが重要だと思いますので、これからもひとつよろしくお願いしたいと思います。 以上です。 △日程第2 市長提出追加議案の上程 △日程第3 市長提出追加議案の提案理由説明 ○議長(馬場繁)  以上で今議会における一般市政に対する質問を終了いたします。 ここで御報告いたします。 本日、新たに市長提出追加議案1件が提出されております。この取扱いについて議会運営委員会を開催していただき、協議されました結果、本日の日程に追加上程することに決定されております。 そこでお諮りいたします。市長提出追加議案1件の取扱いについては、議会運営委員会の決定どおり、本日の日程に追加上程したいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、市長提出追加議案1件を本日の日程に追加上程いたします。 それでは、ただいま追加上程いたしました議案乙第43号の1件を議題といたします。 議案の朗読を省略して、直ちに提案理由の説明を求めます。市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) 本日提出いたしました追加議案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 議案乙第43号「令和2年度伊万里市一般会計補正予算(第12号)について」は、歳入歳出それぞれ1,947万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を365億5,373万7,000円とするものであります。 今回の補正は、ひとり親世帯の子育てに係る負担の増加や収入の減少に対する支援のため、ひとり親世帯臨時特別給付金の再支給に要する経費を追加するものであります。 以上、本日提出いたしました追加議案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(馬場繁)  市長の提案理由説明が終わりましたので、ここでしばらく休憩いたします。               (午後3時25分 休憩)               (午後3時45分 再開) △日程第4 市長提出追加議案に対する質疑 △日程第5 市長提出追加議案の討論及び採決 ○議長(馬場繁)  会議を再開いたします。 それでは、先ほど追加上程いたしました市長提出追加議案に対する質疑を行います。 議案乙第43号 令和2年度伊万里市一般会計補正予算(第12号)について、別冊です。どうぞ。    [注:P270議案乙第43号参照]    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます。よって、議案乙第43号に対する質疑を終結いたします。 以上で追加上程いたしました議案に対する質疑を終結いたします。 ここでお諮りいたします。議案乙第43号 令和2年度伊万里市一般会計補正予算(第12号)については、事務の執行上、繰上げ議決の要請があっておりますので、これから討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 それでは、議案乙第43号の1件について、ただいまから討論、採決を行います。 議案乙第43号 令和2年度伊万里市一般会計補正予算(第12号)について、討論はありませんか。    [注:P270議案乙第43号参照]    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 討論なしと認め、討論を終結いたします。 これより採決を行います。 議案乙第43号 令和2年度伊万里市一般会計補正予算(第12号)について、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。    [注:P270議案乙第43号参照]    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案乙第43号については原案のとおり可決されました。 ここでお諮りいたします。ただいま議案乙第43号が議決されましたが、その字句、数字、その他単なる誤謬の整理を要とするものについては、会議規則第39条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思いますが、これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、字句、数字、その他単なる誤謬の整理は議長に委任することに決定いたしました。 本日はこれをもちまして散会いたします。               (午後3時47分 散会)...