平成30年 3月
定例会(第1回)
平成30年
伊万里市議会会議録(第1回
定例会)1.日 時
平成30年3月1日 午前10時00分開会2.出席した議員 1番 前 田 久 年 13番 副 島 明 2番 馬 場 繁 14番 梶 山 太 3番 岩 﨑 義 弥 15番 山 口 恭 寿 4番 中 山 光 義 16番 船 津 賢 次 5番 坂 本 繁 憲 17番 松 尾 雅 宏 6番 前 田 邦 幸 18番 松 永 孝 三 7番 力 武 勝 範 19番 多久島 繁 8番 弘 川 貴 紀 20番 草 野 譲 9番 前 田 敏 彦 21番 渡 邊 英 洋 10番 東 真 生 22番 樋 渡 雅 純 11番 井 手 勲 23番 笠 原 義 久 12番 香 月 孝 夫 24番 盛 泰 子3.欠席した議員 な し4.出席した
事務局職員 局長 丸 田 俊 道5.
地方自治法第121条による
出席者の
職氏名 市長 塚 部 芳 和 副
市長 江 頭 興 宣
総務部長 古 賀 恭 二
政策経営部長 佐 藤 弘 康
市民部長(
福祉事務所長) 中 野 大 成
産業部長 力 武 健 一
建設部長 香 月 庄 司 理事 中 村 明 広
総務部副
部長(
総務課長) 古 場 博 (
防災危機管理課長)
政策経営部副
部長(
まちづくり課長) 力 武 浩 和
政策経営部副
部長 (
伊万里湾総合開発・
国道対策課長) 山 口 貴 弘 (
伊万里港開港50周年
記念事業推進室長)
企画政策課長(
男女協働推進課長) 東 嶋 陽 一
財政課長 木 寺 克 郎
市民部副
部長(
福祉課長) 桑 本 成 司
産業部副
部長(
農山漁村整備課長) 中 島 智
建設部副
部長(
道路河川課長) 橋 口 民 男 (
検査監兼技術監)
会計管理者 前 田 隆 博
水道部長(
水道事業管理者職務代理者) 吉 永 康 雄
水道部副
部長(
工務課長) 中 里 憲 二
教育長 森 哲 也
教育部長 緒 方 俊 夫
教育総務課長 前 田 文 博1.
議事日程 第1 開会 第2
会議録署名議員の指名 第3
会期の決定 第4
市長提出議案等の一括上程 第5
市長提出議案等の
提案理由説明1.本日の
会議に付した事件
日程第1 開会
日程第2
会議録署名議員の指名
日程第3
会期の
決定┌─┬─┬─┬───┬────────────────────────┬────
┐│月│日│曜│種 別
│ 内
容 │開議時刻│├─┼─┼─┼───┼────────────────────────┼────
┤│ │ │ │ │開 会
│ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │会議録署名議員の指名
│ ││ │ │ │
│ │ ││ │1
│木│本
会議│会期の決定
│ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │市長提出議案等 40件
.........一括上程 │ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │市長提出議案等の
提案理由説明 │ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │2
│金│休 会│全 休
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │3
│土│休 会│全 休
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │4
│日│休 会│全 休
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││3│5
│月│本
会議│議案等に対する質疑 │午前10時
││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │ │ │ │議案等に対する質疑
│ ││ │6
│火│本
会議│ │ ││ │ │ │ │議案の
常任委員会付託 │ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │7
│水│休 会│特別委員会(
地方創生)(
議会基本条例) │ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │8
│木│休 会│全 体
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │9
│金│休 会│全 休(
中学校卒業式)
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │10
│土│休 会│全 休
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │11
│日│休 会│全 休
│ │└─┴─┴─┴───┴────────────────────────┴────┘┌─┬─┬─┬───┬────────────────────────┬────
┐│月│日│曜│種 別
│ 内
容 │開議時刻│├─┼─┼─┼───┼────────────────────────┼────┤│ │12
│月│本
会議│一般市政に対する質問
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │13
│火│本
会議│一般市政に対する質問
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │14
│水│本
会議│一般市政に対する質問
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │15
│木│休 会│常任委員会 │ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │16
│金│休 会│全 休(
小学校卒業式)
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │17
│土│休 会│全 休
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │18
│日│休 会│全 休
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││3│19
│月│休 会│常任委員会 │午前10時
││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │20
│火│休 会│正副委員長会(午後1時~)
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │21
│水│休 会│全 休(春分の日)
│ ││ ├─┼─┼───┼────────────────────────
┤ ││ │ │ │ │常任委員会報告 │ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │常任委員会報告に対する質疑
│ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │特別委員会報告 │ ││ │22
│木│本
会議│ │ ││ │ │ │ │特別委員会報告に対する質疑
│ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │議案の
付議順序により討論及び採決
│ ││ │ │ │ │ │ ││ │ │ │ │閉 会
│ │└─┴─┴─┴───┴────────────────────────┴────
┘ 日程第4
市長提出議案等の一括上程 議案甲第3号
伊万里市
総合計画策定条例制定について
議案甲第4号
伊万里市
指定居宅介護支援等の
事業の人員及び
運営に関する基準 等を定める
条例制定について
議案甲第5号
伊万里市
個人情報保護条例等の一部を改正する
条例制定について
議案甲第6号
伊万里市
職員退職手当支給条例等の一部を改正する
条例制定につ いて
議案甲第7号 資金の積立てに関する
基金条例及び
伊万里市
国民健康保険条例の 一部を改正する
条例制定について
議案甲第8号
伊万里市職員の
育児休業等に関する
条例の一部を改正する
条例制 定について
議案甲第9号
伊万里市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する
条例制定につい て
議案甲第10号
伊万里市産業の振興を促進するための
固定資産税の
課税免除及び 不
均一課税に関する
条例の一部を改正する
条例制定について
議案甲第11号
伊万里市
手数料条例の一部を改正する
条例制定について
議案甲第12号
伊万里市
国民健康保険税条例の一部を改正する
条例制定について
議案甲第13号
伊万里市
後期高齢者医療に関する
条例の一部を改正する
条例制定 について
議案甲第14号
伊万里市
介護保険条例の一部を改正する
条例制定について
議案甲第15号
伊万里市
ビジネス支援オフィス条例の一部を改正する
条例制定に ついて
議案甲第16号
伊万里市
企業立地の
促進等による
地域における
産業集積の
形成及 び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める
条例の一部を改正する
条例制定について
議案甲第17号
伊万里市
空家等の
適正管理に関する
条例の一部を改正する
条例制 定について
議案甲第18号
伊万里市
都市公園条例の一部を改正する
条例制定について
議案甲第19号
伊万里市の
議会議員又は長の選挙における
選挙運動用自動車の使 用及び
ポスター等の作成の公営に関する
条例の一部を改正する条
例制定について
議案甲第20号
特定事業契約締結の変更について(
伊万里市
学校給食センター整 備
事業)
議案甲第21号
伊万里市
公平委員会委員の選任について
議案甲第22号
伊万里市
固定資産評価審査委員会委員の選任について
議案甲第23号
伊万里市
固定資産評価審査委員会委員の選任について
議案甲第24号
伊万里市
固定資産評価審査委員会委員の選任について
議案乙第2号
平成30年度
伊万里市
一般会計予算について
議案乙第3号
平成30年度
伊万里市
国民健康保険特別会計予算について
議案乙第4号
平成30年度
伊万里市
介護保険特別会計予算について
議案乙第5号
平成30年度
伊万里市
立花台地開発事業特別会計予算について
議案乙第6号
平成30年度
伊万里市
公共下水道事業特別会計予算について
議案乙第7号
平成30年度
伊万里市
農業集落排水事業特別会計予算について
議案乙第8号
平成30年度
伊万里市
市営駐車場特別会計予算について
議案乙第9号
平成30年度
伊万里市
後期高齢者医療特別会計予算について
議案乙第10号
平成30年度
伊万里市
水道事業特別会計予算について
議案乙第11号
平成30年度
伊万里市
工業用水道事業特別会計予算について
議案乙第12号
平成29年度
伊万里市
一般会計補正予算(第10号)について
議案乙第13号
平成29年度
伊万里市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)に ついて
議案乙第14号
平成29年度
伊万里市
介護保険特別会計補正予算(第3号)につい て
議案乙第15号
平成29年度
伊万里市
公共下水道事業特別会計補正予算(第4号) について
議案乙第16号
平成29年度
伊万里市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号) について
議案乙第17号
平成29年度
伊万里市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号) について
議案乙第18号
平成29年度
伊万里市
水道事業特別会計補正予算(第1号)につい て 諮問第1号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第5
市長提出議案等の
提案理由説明1.
会議の顛末 (午前10時 開会)
△
日程第1 開会
△
日程第2
会議録署名議員の指名
△
日程第3
会期の決定
△
日程第4
市長提出議案等の一括上程
△
日程第5
市長提出議案等の
提案理由説明
○議長(
前田久年) おはようございます。定刻、定足数に達しておりますので、ただいまから本日をもって招集されました
平成30年
伊万里市議会第1回
定例会を開会いたします。 直ちに本日の
会議を開きます。 なお、
市長並びに
伊万里ケーブルテレビジョン及び
西海テレビから取材の申し出があり、これを許可しておりますので、御了承ください。 まず、
会議規則第115条の規定により、
会議録署名議員の指名を行います。 12番
香月議員、13番
副島議員に
会議録の署名をお願いいたします。 次に、
会期の決定を議題といたします。 去る2月22日に
議会運営委員会を開催していただき、
会期日程等について協議がなされ、
今期定例会は本日から3月22日までの22日間と決定されております。 そこでお諮りいたします。
今期定例会の
会期は、
議会運営委員会の
決定どおり、本日から3月22日までの22日間としたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、
今期定例会の
会期は、本日から3月22日までの22日間と決定いたしました。 なお、
地方自治法第121条第1項の規定により、
議案等の説明のため、
市長以下
関係者の出席を求めておりますので、御了承ください。 それでは、
市長提出議案甲第3号から甲第24号までの22件、乙第2号から乙第18号までの17件及び
諮問第1号の1件を一括上程いたします。
議案等の朗読を省略して、直ちに
提案理由の説明を求めます。
市長。
◎
市長(
塚部芳和) (登壇) 皆さんおはようございます。
平成30年第1回
定例会の開会に当たり、
市政運営について所信の一端を申し述べますとともに、今議会に提案しました
平成30年度当初予算及びその他の
議案について、その概要を御説明申し上げます。 「
平成」という元号は、「内平かに外成る、地平らかに天成る」という中国の故事に由来しており、「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味を込めたとされています。 しかしながら、
平成の30年間は、
阪神淡路大震災や
東日本大震災など未曽有の大災害の発生、失われた20年とも言われるいわゆる
バブル経済崩壊後の長期的な経済の低迷、さらには、国政において、
内閣総理大臣が17回交代し、
政権交代が2度も行われるなど、まさに激動の時代でありました。 こうした時代の大きなうねりの中で、私は、
平成14年4月の
市長就任以来、4期16年間にわたり、
市民の
皆様との対話を第一としながら、
市政運営の
最高責任者としての
大局観を持ち、
市民福祉の向上と
伊万里市の発展のため、渾身の力で道を切り開いてまいりました。 特に、4期目に当たりましては、
東日本大震災による
原子力災害の被害を目の当たりにし、
原子力発電所が直接立地していない本市であっても、被害の当事者になり得るという現実を突きつけられ、私は
市民生活の平和、つまりは、
市民の安全・安心の確保こそが
市政運営の最
優先課題であると認識を新たにしたところです。 また、昭和29年に
伊万里湾開発を掲げ誕生した本市において、
石炭産業から脱却し新たな
産業構造への転換を目指して
臨海部に整備された
工業団地への
企業誘致を軸とした工業の振興とともに、
伊万里ブランドの確立を軸とした
農畜産業の振興にもみずから先頭に立って指揮をとり、
市民の
皆様とともに
伊万里市の
産業界全体の底上げに力を尽くしてまいりました。 こうした
取り組みは、今任期と時期を同じくして始まった国を挙げての
地方創生の動き、まさに国難とも呼ばれる
人口減少という大きな壁を
市民の
皆様と乗り越えるための確固たる礎になるものと確信しているところです。 今日までの主な
取り組みとしましては、私は、
市民の安全・安心の確保のために、
市民の
皆様の声を国・県に積極的に発信しながらも、九州電力と
玄海原子力発電所に関する
安全協定を締結したほか、
防災行政無線や
避難道路などの
インフラ整備を進める一方で、
市民参加により実施した
地区ごとの
避難訓練など、
原子力災害や風水害、
地震等の
各種災害を想定した
取り組みを全力で進めてまいりました。 また、
市民の
皆様の安全・安心は、第一に健康であることであり、
特定健康診査や
がん検診の
負担軽減、
国民健康保険の
健康マイレージや
高齢者を対象とした「いきいき百歳体操」などの
取り組みを進め、
市民の
皆様の
健康づくり意識の向上や
健康寿命の延伸に努めました。
子育て支援については、厳しい
財政状況の中、
子どもの
医療費助成の拡充、
多子世帯給食費助成の開始、
留守家庭児童クラブの
対象年齢の拡大など、着実に前進させてきたほか、日本一の
家読推進の
まちづくりに、
市民の
皆様と一体となって取り組んでまいりました。 また、
教育環境の整備についても、
電子黒板の全小中学校への設置、
二里小学校や
小中一貫の
義務教育学校である
南波多郷学館の建設、
大坪小学校や
松浦小学校のトイレを初めとする老朽化した
学校施設の改修など、計画的に進めてまいりました。
観光戦略の展開において、
西九州自動車道の延伸は、
交流人口や
関係人口の拡大に大きな成果を上げており、また、
伊万里焼や
伊万里牛、
伊万里梨などの
伊万里ブランドを活用した
都市部への
観光PRの強化は全国的に高い評価につながっているところです。 一方、市街地のにぎわいを創出するため、
観光協会や
まちづくり団体との連携のもと、
伊万里駅の
駅ビルにおいて
交流拠点としての機能を強化する
取り組みを推進しているほか、
松島搦地区における
浸水対策の推進や
都市計画道路大坪木須線の
整備促進、さらには現在進められている
民間開発による魅力あふれる新しい
都市空間の形成を目指し、
地域の
皆様と一緒に取り組んでまいりました。 また、
地域課題の解決に向け、各地区の
まちづくり運営協議会の活動を支援する中で、東山代町の「
元気バス」に始まった
地域バスの
取り組みが広がりを見せ、波多津町や大川町に加え、今月下旬には黒川町においても、
地域の
皆様の御協力により
コミュニティバスの運行が実現することとなりました。 このように、市政の各分野で着実な成果をおさめることができましたのは、議員の
皆様を初め、
市民の
皆様の御支援と御協力のたまものであり、心から感謝を申し上げます。
平成30年度は、
市民の
皆様とともに、
平成の時代を締めくくり、本市の新たな時代の創造に向け、引き続き全力を傾ける決意を新たにしているところです。 今日の
社会情勢については、全国的に景気は
回復期にあるとされており、
地域経済においても、
有効求人倍率は1倍を超え
雇用情勢は改善し、
個人消費や
生産活動も持ち直すなど、緩やかに
景気回復に向かうことが期待されていますが、その効果は限定的であるため、
地域産業への継続的な支援による下支えが必要となっています。 また、昨年の
九州北部豪雨や
平成28年の
熊本地震、今なお記憶に新しい
東日本大震災と福島第一
原子力発電所事故などの教訓から、
防災対策には終わりはなく、
安全確保に向けたきめ細かな対応が求められています。 今後、本格的な
人口減少社会が到来し税収の減少などによる厳しい
財政状況が続いていく中で、
公共施設の
運営などの
市民サービスの水準を維持していくためには、
人口拡大を前提とした発想を大きく転換し、これまで以上に効率的で効果的な
行財政運営を行わなければなりません。 初めに、
市民の安全・安心の確保については、迅速かつ一斉に
情報伝達ができる
防災行政無線の
市内全域での供用を開始し、
防災訓練に活用するほか、防災に関する教育や研修、
訓練等に取り組むなど、さらなる
防災力の向上に努めます。 また、
市民の
皆様が住みなれた
地域で安心して暮らし続けられるよう、
地区公民館単位での
支援体制づくりを進めるなど、
地域包括ケアシステムの強化を図り、
高齢者の生活をさまざまな形で支え合う
地域づくりの実現に努めてまいります。 教育については、
子どものころから
伊万里を愛し誇りを持つ
郷土愛を育む
取り組みなど、
ふるさと伊万里に思いを寄せる
ひとづくりを進めるほか、
伊万里中学校の建設を初め施設の改修など、
優先順位に基づいた
教育環境の整備を計画的に進めます。 また、他の
公共施設についても、同様の考え方で適切な
維持管理に努めてまいります。 若者の定着に欠かすことのできないし
ごとづくりについては、松浦町で整備を進めている
工業団地の
平成31年度中の
分譲開始を目指すほか、佐賀県との強力な連携のもと、製造業はもとより事務系企業の誘致に全力で取り組んでまいります。
まちづくりの支援については、
地域おこし協力隊を増員し、各地区の
まちづくり団体などと一体となった活動に取り組むほか、市街地においては、若者の視点から幾つもの新しい
まちづくり活動が生まれており、今後、点から線となり、市街地全体に広がるような支援を進めます。 また、
西九州自動車道については早期整備を促進するとともに、
伊万里東府招インターチェンジの開通を好機と捉え、女山トンネルや若木バイパスの開通に伴う相乗効果により人や物の交流拡大を図ります。
伊万里港の振興については、佐賀県による浦ノ崎地区の土地利用計画策定について、地元と連携した
取り組みを行うとともに、
地域経済振興への効果が期待されるクルーズ船の寄港誘致に向けた
取り組みを進めてまいります。 当初予算編制の考え方を申し上げます。 本市の発展と
市民福祉の向上を図るためには、本市財政の厳しい状況を踏まえた上で、効果的な
事業を切れ目なく展開していく必要がありますが、今年は
市長改選の年でもあるため、今議会に提案している
平成30年度予算については、政策的な経費は継続的なものなど最小限にとどめ、主に、義務的、経常的経費など毎年の行政
運営に不可欠な経費を計上しました。 このため、
平成30年度一般会計の当初予算の総額は、229億7,500万円としています。 以下、今回提案しました予算の主なものについて、重複を避けながら歳出の款ごとに御説明します。 総務費については、
市長選挙に要する経費を初め、総合的かつ計画的な行政
運営の指針となる総合計画の策定に要する経費のほか、松浦町でのデマンドタクシーの運行をタクシー会社へ委託するための経費や
地域が主体となる
コミュニティバスの運行のための経費、子育て世代の転入を促進するための移住・定住に関する奨励金及びふるさと応援寄附金の返礼品の送付に係る経費等を計上しました。 民生費については、児童手当の支給や
子どもの
医療費助成のほか、
留守家庭児童クラブの施設整備や民間
事業者への
運営委託など、子育て家庭への支援に要する経費を初め、障害のある人が
地域で自立した生活を送るための支援サービスの提供等に要する経費、支援が必要な
高齢者への適切なサービスの提供や、元気な
高齢者の就業や生きがいづくりの促進に要する経費等を計上しました。 衛生費については、生活習慣病等の予防や早期発見のための各種健康診査や健康相談などに要する経費、予防接種に要する経費を計上するとともに、
伊万里有田共立病院や休日・夜間急患医療センター等の
運営経費を初め、生活環境保全のための浄化槽の設置補助金及び一般廃棄物の処理や再資源化に要する経費等を計上しました。 労働費については、勤労者の生活の安定と福祉の増進を図るための福利共済及び福利厚生資金の預託金等を計上しました。 農林水産業費については、生産振興を図るための農業用機械や施設の整備等への補助金のほか、担い手の確保に向け新規就農を促進するための補助金及び農作物への被害を軽減するための有害鳥獣の駆除や被害防止対策に要する経費等を計上しました。 商工費については、中小企業振興資金の貸付に係る原資の預託等に要する経費を初め、
伊万里市
駅ビルのリニューアル記念イベントや豪華客船にっぽん丸が4月に
伊万里港に寄港する際の
観光PRに要する経費及び
地域おこし企業人の制度を活用し
観光協会の事務局長を民間企業から迎えるための経費等を計上しました。 土木費については、緊急の整備が必要な道路の改良や舗装に要する経費、住宅の耐震診断や改修の支援に要する経費及び空き家等の解体除却工事や緊急安全措置に必要な経費等を計上しました。 消防費については、
伊万里・有田消防組合の
運営費や消防団員の防災衣などの安全装備品及び地区防災委員の研修会や中学生の防災教育に要する経費等を計上しました。 教育費については、
市民図書館の図書館資料の収集に要する経費、小中学校においてICT教育を進めるためのパソコン等機器の整備や学力向上のための
取り組みに要する経費、大川小学校のプールなど
学校施設の改修に要する経費を計上するとともに、障害のある児童生徒のサポートに要する経費及び散弾銃射撃場の環境対策に要する経費等を計上しました。 次に、特別会計について予算の主な内容を御説明します。
国民健康保険特別会計については、予算の総額を63億7,602万4千円とし、保険給付費及び
特定健康診査に要する経費等を計上しました。 介護保険特別会計については、予算の総額を61億893万9千円とし、保険給付費及び
地域包括ケアシステムの推進に要する経費等を計上しました。 立花台地開発
事業特別会計については、予算の総額を1,386万4千円とし、草刈りなどの管理委託料等を計上しました。 公共下水道
事業特別会計については、予算の総額を19億3,506万9千円とし、浄化センターの機器の更新工事費及び地方債償還金等を計上しました。 農業集落排水
事業特別会計については、予算の総額を1億2,219万2千円とし、処理場の
維持管理費及び地方債償還金等を計上しました。 市営駐車場特別会計については、予算の総額を1,159万6千円とし、管理
運営に要する経費等を計上しました。
後期高齢者医療特別会計については、予算の総額を14億2,091万4千円とし、
後期高齢者医療広域連合納付金等を計上しました。 次に、企業会計について御説明します。 水道
事業特別会計については、予算の総額を29億3,732万円とし、有田川取水・導水施設の更新や基幹管路の布設替えに要する経費等を計上しました。 工業用水道
事業特別会計については、予算の総額を20億7,824万2千円とし、配水管の布設替えに要する経費及び企業債償還金等を計上しました。 続きまして、予算以外の
議案について御説明します。
議案甲第3号については、総合計画の策定等について必要な事項を定めるため、制定するものです。
議案甲第4号については、介護保険法の改正に伴い、
指定居宅介護支援等の
事業の人員及び
運営に関する基準、指定居宅介護支援
事業者の指定に係る申請者の要件を定めるため、制定するものです。
議案甲第5号については、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律の改正に伴い、個人情報の定義を明確にするなど、関係する3
条例を改正するものです。
議案甲第6号については、国家公務員退職手当法等の改正に基づく国家公務員の取り扱いに準じ、職員の退職手当の額を引き下げるとともに、雇用保険法等の改正に伴い、失業者の退職手当を拡充するため、改正するものです。
議案甲第7号については、
国民健康保険法の改正等に伴い、
国民健康保険の広域化による県内での取扱事項の統一など、広域化に関し必要な事項等を整備するため、改正するものです。
議案甲第8号については、人事院規則の改正に伴い、職員の育児休業及び育児短時間勤務の取得に係る要件を拡大するため、改正するものです。
議案甲第9号については、空調管理業務員、外国語指導助手、非常勤幼稚園及び非常勤保育士に報酬を支給するため、改正するものです。
議案甲第10号及び第16号については、
企業立地の
促進等による
地域における
産業集積の
形成及び活性化に関する法律の改正に伴い、引用する条文を整理するため、関係する2
条例を改正するとともに、
議案甲第16号において、工場立地法で定められている緑地面積等の割合を変更するため、改正するものです。
議案甲第11号については、介護保険法の改正に伴い、指定居宅介護支援
事業者の指定または更新の申請の審査に係る手数料を徴収するため、改正するものです。
議案甲第12号については、地方税法等の改正に伴い、
国民健康保険の広域化に合わせて条文を整理するため、改正するものです。
議案甲第13号については、
高齢者の医療の確保に関する法律の改正に伴い、他県の施設への入所者等について定める住所地特例に関する規定を追加するとともに、引用する条文を整理するため、改正するものです。
議案甲第14号については、
平成30年度から32年度までの介護保険料率を定めるとともに、被保険者の資格等についての調査対象を拡大するため、改正するものです。
議案甲第15号については、大学の新卒者やUIJターン希望者の就職先となり得る事務系企業の誘致を推進する新たなビジネス支援オフィスを設置するため、改正するものです。
議案甲第17号については、危険な状態の空き家等について、市が所有者にかわり落下等の危険が予見される瓦や外壁等の除去など、必要最小限度の緊急安全措置を講じるよう、改正するものです。
議案甲第18号については、都市公園法施行令の改正に伴い、都市公園における運動施設の設置基準を定めるため、改正するものです。
議案甲第19号については、公職選挙法の改正に伴い、市
議会議員の選挙の候補者が選挙運動のために使用するビラを公費で作成することができるよう改正するものです。
議案甲第20号については、
伊万里市学校給食センター(仮称)整備
事業の特定
事業契約について、契約金額を変更するものです。
議案第21号については、
公平委員会委員 吉富伸克氏の任期が
平成30年5月4日で満了することに伴い、同氏を再任したいので議会の同意を求めるものです。
議案甲第22号から
議案甲第24号までについては、
固定資産評価審査委員会委員 井手光路氏、増﨑幸一郎氏及び原口弘氏の任期がそれぞれ
平成30年3月31日で満了することに伴い、増﨑氏を再任するとともに、新たに池田惠氏及び諸石秀子氏を選任したいので議会の同意を求めるものです。 諮問第1号については、人権擁護委員 岩永孝雄氏の任期が
平成30年6月30日で満了することに伴い、新たに松尾孝幸氏を推薦したいので、議会の意見を求めるものです。 続きまして、
平成29年度補正予算について御説明します。 今回の
一般会計補正予算及び特別会計補正予算については、各種補助
事業等の確定に伴う
事業費及び各科目において見込まれる主な不用額について、歳入歳出全般にわたり補正を行うものです。 まず、一般会計については、歳入歳出それぞれ3億9,439万5千円を追加し、予算の総額を273億413万4千円とするものです。 以下、款ごとに補正の主なものについて御説明します。 総務費では、ふるさと応援基金積立金等を追加するとともに、地籍測量業務委託料等を減額するものです。 民生費では、障害のある人の居宅介護や自立訓練などに要する給付費等を追加するとともに、地域共生ステーションの防犯カメラ等の設置についての補助金等を減額するものです。 衛生費では、佐賀県西部広域環境組合負担金等を減額するものです。 農林水産業費では、木材加工機械の整備に対する交付金等を追加するとともに、中山間
地域総合整備
事業に要する県営
事業負担金等を減額するものです。 商工費では、中小企業振興資金貸付信用保証料補填金を追加するとともに、松浦町での
工業団地整備に係る文化財発掘調査業務委託料を減額するものです。 土木費では、市営住宅改修
事業に要する経費等を減額するものです。 消防費では、消火栓の新設等に要する経費を追加するものです。 教育費では、中学生の全国大会出場に対する補助金等を追加するとともに、
伊万里中学校建設の基本設計業務等委託料を減額するものです。 災害復旧費では、農業用施設災害復旧
事業費及び農地災害復旧
事業費等を減額するものです。 諸支出金では、管路耐震化
事業等に要する水道
事業特別会計への出資金を減額するものです。 なお、歳入については、ただいま御説明しました事務
事業に要する経費の財源として、国庫支出金、県支出金、寄附金及び諸収入を追加するとともに、分担金及び負担金、使用料及び手数料、繰入金及び市債を減額するものです。 繰越明許費については、総務費、衛生費、農林水産業費及び土木費において、年度内の完了が見込めない6
事業について、それぞれ
平成30年度に繰り越すものです。 次に、特別会計補正予算の主な内容について御説明します。
国民健康保険特別会計については、1,317万4千円を追加し、予算の総額を87億3,440万4千円とするもので、
特定健康診査に要する委託料を追加するとともに、保険基盤安定繰入金等の確定に伴う予備費の増額を行うものです。 介護保険特別会計については、1億2,933万9千円を追加し、予算の総額を62億8,323万4千円とするもので、施設介護サービス給付費負担金等を追加するとともに、特定入所者介護サービス給付費負担金等を減額するものです。 公共下水道
事業特別会計については、5,779万3千円を減額し、予算の総額を25億6,227万6千円とするもので、処理場機能更新工事費等を減額するほか、繰越明許費については、年度内の完了が見込めない1
事業について、
平成30年度に繰り越すものです。 農業集落排水
事業特別会計については、4,130万4千円を減額し、予算の総額を1億3,725万3千円とするもので、集落排水施設機能更新工事費等を減額するものです。
後期高齢者医療特別会計については、238万7千円を追加し、予算の総額を13億9,617万7千円とするもので、佐賀県
後期高齢者医療広域連合への保険料等納付金等を追加するとともに、事務費納付金を減額するものです。 水道
事業特別会計については、資本的収入を3億5,135万3千円減額し、資本的収入の総額を9億4,908万9千円とし、また資本的支出を3億5,943万8千円減額し、資本的支出の総額を16億3,126万2千円とするもので、有田川取水・導水施設更新
事業における生活基盤施設耐震化等交付金の減額等に伴い、企業債、補助金、出資金及び建設改良費を減額するとともに、継続費の年割額を変更するものです。 以上、今回の議会に提案しました予算
議案及びその他の
議案について、その概要を御説明しましたが、何とぞよろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。 本
定例会は、私の今任期最後の議会に当たりますが、冒頭に申し上げましたように、これまで幾多の市政の課題解決に真摯に
取り組み、一歩一歩前に進めてきたところです。 私は、今後も新たな時代の要請にひるむことなく挑戦し続けていくことにより、今日までの着実な成長の歩みを断ち切ることなく、
伊万里市をさらなる発展の高みへと押し上げていくことが、何よりも重要であると強く感じているところです。 結びに、この4年間の
市政運営に対する議員各位及び
市民の
皆様の温かい御支援と御協力に厚くお礼申し上げまして、
提案理由の説明とします。
○議長(
前田久年)
市長の
提案理由の説明が終わりましたので、本日はこれをもちまして散会いたします。 (午前10時30分 散会)...