多久市議会 > 2019-12-16 >
12月16日-04号

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  1. 多久市議会 2019-12-16
    12月16日-04号


    取得元: 多久市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    令和元年12月 定例       令和元年12月16日1.出席議員   議 長  山 本 茂 雄           7 番  田 中 英 行   副議長  中 島 慶 子           8 番  中 島 國 孝   1 番  飯 守 康 洋           9 番  平 間 智 治   3 番  田 渕   厚           10 番  香 月 正 則   4 番  樺 島 永二郎           12 番  牛 島 和 廣   5 番  國 信 好 永           13 番  古 賀 公 彦   6 番  野 北   悟           14 番  鷲 﨑 義 彦2.欠席議員   11 番  瀬 川 雄 二3.本会議に出席した事務局職員   事 務 局 長  南 里 靖 宏   次長兼議事係長  田 崎 義 隆   書     記  鶴 田 晃 大4.地方自治法第121条により出席した者    市長                 横   尾   俊   彦    副市長                荒   瀬   弘   之    教育長                田   原   優   子    会計管理者(兼)会計課長        田   代   健   二    総合政策課長             田   代   信   一    総務課長               田   中   穂   積    情報課長               百   武   芳   和    防災安全課長             土   橋   善   久    財政課長               陣   内   紀   朗    税務課長               古   川   晋   一    市民生活課長             石   井   淳   二    広域クリーンセンター推進課長     小   野   浩   司    福祉課長               古   賀   三   也    地域包括支援課長           川   田   祥   生    健康増進課長             川   浪   正   則    人権・同和対策課長          増   本   哲   明    農林課長               上   瀧   和   弘    商工観光課長             小   池   孝   司    建設課長               梶   原   聖   司    都市計画課長             永   田   敏   広    市立病院事務長            村   山   敏   郎    水道課長               小   川   義   隆    監査委員事務局長           吉   田   弥   生    教育振興課長             浅   川   昌   克    学校教育課長             石   田   俊   二      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        議  事  日  程    12月16日(月)10時開議 日程第1  市政一般に対する質問      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          令和元年12月多久市議会定例一般質問通告書┌──┬─────────┬───────────────────────────┐│順番│   議員名   │         質問要旨              │├──┼─────────┼───────────────────────────┤│  │         │1 温泉保養宿泊施設について             ││  │         │ (1) 天山多久温泉TAQUA」の利用状況について  ││  │         │ (2) 高齢者福祉スペース「彩り」の利用状況について  ││  │         │ (3) 市との関わりについて              ││  │         │ (4) 課題の検証はなされているのか          ││6 │中 島 慶 子  │                           ││  │         │2 多久・武雄線バス運行の見直しについて       ││  │         │ (1) 昭和自動車株式会社との協議について       ││  │         │ (2) 今後については                 ││  │         │                           ││  │         │3 災害に強いまちづくりについて           ││  │         │  今回の豪雨災害を教訓として市民を守る今後の施策は │├──┼─────────┼───────────────────────────┤│  │         │新公立病院について                  ││  │         │ (1) 産業厚生委員が提出した提言書はどの様に考慮さ ││  │         │  れたのか                     ││  │         │ (2) 診療科目と医師確保について           ││7 │野 北   悟  │ (3) 建設候補地について               ││  │         │  洪水浸水想定区域の中にあるが、適正な用地選定か││  │         │   ② 市内全体からの交通アクセスの考えは      ││  │         │   ③ 周辺地域の発展性について           ││  │         │ (4) 経営について                  ││  │         │   収益についての見通しは              │└──┴─────────┴───────────────────────────┘┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│   議員名   │         質問要旨             │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1 防災対策について                ││  │         │ (1) 防災パトロールの実施状況について       ││  │         │ (2) 実際の被災現場と防災マップの土砂災害警戒区域││  │         │  洪水浸水想定区域との検証について        ││8 │樺 島 永二郎  │ (3) 土のうステーション簡易土のう置き場)及び土の││  │         │  う用砂置き場について              ││  │         │                          ││  │         │2 ドローンの活用状況について          ││  │         │ (1) 検証と成果について              ││  │         │ (2) 今後の課題は                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │市民と築く、開かれた自治体経営と持続可能なまちづくり││  │         │について                      ││9 │平 間 智 治  │ (1) 協働のまちづくり体制の整備の現状と課題は   ││  │         │ (2) 情報公開と広報広聴の現状と課題は       ││  │         │ (3) 職員のミドルアップやボトムアップの体制づくり││  │         │  現状は                     │└──┴─────────┴──────────────────────────┘      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                 午前10時 開議 ○議長(山本茂雄君)  おはようございます。ただいま出席議員数は定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 市政一般に対する質問 ○議長(山本茂雄君)  日程第1.市政一般に対する質問を13日に引き続き行います。 まず、中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君) (登壇) 改めましておはようございます。2番議員の中島慶子でございます。3項目7点について、併用方式で質問をさせていただきます。 この夏、8月末の佐賀県記録的豪雨や台風が襲来し、列島各地に深い傷跡を残し、我が市においても近年にない1,100に及ぶ災害箇所となり、市職員総出の対応に全国各地の自治体職員20名さんの応援体制が入り、膨大な量の災害調査、復旧・復興支援、適切かつ速やかにを基本に、市民の安心の暮らしづくりに全力で当たっていただいております現在であり、感謝の心でいっぱいです。健康被害につながらないように、十分な配慮をと思うところです。 秋には第126代天皇陛下皇位継承の慶事が国民祝意の中で古式ゆかしく厳かに挙行なされ、記念すべき令和元年が早くも終わろうとしています。 質問に入ります。 1項目、温泉保養宿泊施設について。 初めに1点目、天山多久温泉TAQUAの利用状況についてお尋ねをいたします。 次に2点目、高齢者福祉スペース「彩り」の利用状況についてをお尋ねいたします。 続き3点目、両施設への市のかかわりについてお聞かせください。 4点目として、課題の検証はなされていますでしょうか、お尋ねをいたします。 次に、2項目めの多久武雄線バス運行の見直しについて。 今年、平成31年2月上旬、昭和自動車株式会社から県内26のバス路線見直しが公表され、その中に我が市に関係する路線も含まれていました。平成31年3月議会での質問に対して、具体的に確定の事項はなく協議中である旨の答弁をいただきました。 そこで、1点目です。その後の昭和自動車株式会社との協議についてお尋ねをいたします。 2点目、さらには今後についてを質問とさせていただきます。 続き3項目め、災害に強いまちづくりについて。 1点目、今回の豪雨災害を教訓として、幸いに人命に被害が及ぶような災害はなくて済みましたが、市民を守る今後の施策はどのように進められていくのかをお尋ねとさせていただきます。 以上、3項目7点について1回目の質問といたします。御回答方よろしくお願いをいたします。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) おはようございます。中島慶子議員のお尋ねに順に回答していきます。 まず最初は、天山多久温泉TAQUAについてのことでございます。 平成30年7月にオープンした天山多久温泉TAQUAにつきましては、毎月利用状況の報告を受けています。多久市の観光入り込み客数の増加に寄与されているところでございます。 昨年度の多久市観光入り込み客数を見てみますと、約55万7,000人おられまして、このうち10万1,145人、比率にして約18%の御利用をいただいているようでございます。 今年度4月から11月末までを見てみますと、7万6,302人の方が来場客としておられたということです。平均いたしますと、月に約1万人以上の御来場をいただいている状況でありまして、海外からの宿泊客や修学旅行も増加をしているようであります。 次に2点目は、高齢者福祉スペース「彩り」のことです。 この「彩り」は、タクア開業と同時に、平成30年7月8日からオープンをいたしております。平成30年度、9カ月の実績でございますが、これで見ますと2,266人、月平均で見ますと251人の利用となっています。令和元年度に関しましては、11月末現在、8カ月間の実績でございますが、2,323人、月平均で290人の御利用という状況でございます。 次に3点目、市のかかわりはというお尋ねでありました。 天山多久温泉TAQUAとの定例につきましては毎月初旬に行っており、メンバーといたしましては、多久市商工、多久市観光協会、多久市商工観光課がともに意見交換をしています。 この定例では、市内のイベント等の情報の共有や提供、そして、市や市民からの要望事項をお伝えし、改善を促し、タクアの運営に関する協議などを行い、経営向上につながるよう協力をさせていただいています。さらに、佐賀県観光連盟とも連携をし、新たな観光資源として県外へ向けてPR、発信を行っていただいているところです。 次に、関連4点目でございます。 今申し上げました毎月の定例の折には、いわゆるここでお尋ねの課題の検証等もしているわけでして、市民の皆さんからの要望事項等をお知らせし、お互いにできることのすり合わせを行い、よりよい施設運営になるよう取り組んでいるところです。 また、今回の災害が発生いたしましたが、このことに関しましても、ボランティアの方々の入浴の無料化など、大変心温まる御支援をいただいたところです。 運営会社と各団体が意見交換を行って、市内外の皆様に満足いただき、よりよく活用いただけるように支援ができればと考えているところです。 また、この「彩り」につきましては、いわゆる食べ物の持ち込みが難しいという点についての御意見も承っているのは承知しています。このことにつきましては、万が一来場者の方の中で体調を壊される方などが発生いたしますと、施設運営全体にもかかわる大きな影響が出ることも危惧されて、安全第一に今は対応されているのかなと受けとめております。 また、利活用につきましては、介護予防についての取り組みも一部行っておりまして、地域包括支援課のかかわりで事業を行っておりますドレミクラブというのがございまして、このクラブが定期的に「彩り」の利用を行っていただいております。 次に大きな2点目、バス運行のことです。 昭和自動車株式会社から本市と武雄市を結ぶ多久武雄線を含む26路線の乗り合いバス事業再編について、昨年10月1日付で本市を含みます関係する各自治体、ことし2月5日付で佐賀県地域公共交通活性化協議にそれぞれ協議の申し入れがありました。これを受けまして、多久武雄線沿線の多久市と武雄市に佐賀県を交え、九州運輸局佐賀運輸支局にも御助言をいただきながら、申し入れの趣旨にあります適正な交通モード、運行形態への再編に向けて、利用状況調査などを踏まえ、昭和自動車との協議を進めてきたところであります。 その結果、現行の路線、運賃は維持をした上で、1つ目に、使用車両の適正化、2つ目に、運行ダイヤの変更、8便目の追加となりますが、これらについて協議が調ったところです。また、実施時期につきましては、関係自治体などの要望もございまして、令和元年10月1日からの実施が予定されておりましたけれども、令和2年4月実施に延期をされたところであります。 多久市の場合、結果的には幹線系統として維持をされ、利用状況に見合う車両のサイズ、すなわちバスとジャンボタクシーの併用という変更になっております。そして、新たに8便目の追加の改善ということになりました。けれども、再編協議の一因には利用者の減少ということも挙げておられますので、今後のことにつきましては、今後の利用者の増加ということも望まれるところだと受けとめております。 次にその2点目、今後についてです。 現在、事業者であります昭和自動車株式会社において、先ほど申し上げました令和2年4月の改正に向けた必要な手続、車両の調達、調整などが進められています。また、多久市としましても、他の再編対象路線の協議の状況を注視いたしながら、市民の皆様及び多久高等学校への周知、広報の準備を行っているところでございます。 そして最後に3点目、大きな項目として、災害に強いまちづくりのお尋ねをいただきました。 平成2年7月の豪雨では、堤防の決壊などによる洪水の流入や河川の氾濫により市内には大変大きな被害、甚大な被害が発生をしたところです。国土交通省では、この洪水を契機といたしまして、河川激甚災害対策特別緊急事業によりまして計画堤防高の築堤、また河川の河道掘削、水門や樋門の整備、橋梁や堰の改築、そして、新たに牟田辺遊水地の整備などが実施されまして、大雨被害等の軽減を図られたところです。これらの効果は確かに出ていまして、今回もその効果を感じたところです。 けれども、今回、29年ぶりとも言っていい大きな雨、令和元年8月豪雨におきましては、これらの整備が行われていたにもかかわらず、牛津川の妙見橋水位観測所におきましては、平成2年7月よりも約1メートル高い7.02メートルに水位が達し、さらに、牟田辺遊水地では計画貯水量90万立方メートルを超える140万立方メートルの洪水を貯留しましたが、堤防からの越水が発生いたしました。また、市内の県河川、市河川においても氾濫が発生し、家屋の損壊や山林や農地の被害、そして、公共施設災害など、甚大な被害が発生したところです。 今回の豪雨で明らかとなりました新たな課題に対処するためには、国、県、市町、関係機関が連携をし、地域の特性や氾濫の特性を踏まえた総合的な対策が必要であります。このことから、令和元年8月六角川水系の水害を踏まえた防災・減災対策協議が設置をされました。 本豪雨の被害を契機に各機関が連携をして、逃げおくれゼロ、そして、社会経済被害の最小化ということを目標に掲げ、六角川水系緊急治水対策プロジェクトに沿いまして被害軽減に資する総合的な治水対策、あるいは防災・減災に向けてさらなる取り組みの推進ということを図っていくこととしております。 今年度中に河川整備計画変更をして、これを受けて、いわゆる激特事業に進めるように努力をしていきたいと国土交通省、関係機関でも御認識いただいていますので、我々沿川自治体も協力をしながら当たっていきたいと思っています。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  3項目の通告事項に対しまして、市長に詳しく御答弁をいただきました。 2回目に入らせていただきます。 1項目の温泉保養宿泊施設についてを先に進めさせていただきます。 1点目、天山多久温泉TAQUAについてから先に進めさせていただきますが、市の地方創生総合戦略の主要事業として、全館改修後、まさかの漏水箇所問題もありましたが、約20億円かけて市民の大きな期待のもと、平成30年7月8日、天山多久温泉TAQUAとして施設運営が開始をされました。平日の現状、閑散とした施設に心配しつつも、夏場のプール利用どきのお客様の多さに大変安堵もしてきたこの1年半であります。どがんね、タクアはと多くの市民の皆様の声があります。 1点目の利用状況について、先ほど市長がずっと統計的な数を上げていただきました。月1万人ぐらいの利用があって、掛ける12カ月の1年で12万人、10万人超えの入り込み客数の御報告をいただいたところです。平日の観光客を多く集める人気の同業施設も県内、県外あるわけですが、ノウハウ等々を取り入れていただき、まだまだ伸ばす企業努力は絶対に行ってほしいものだと思っております。 1点目の質問になりますが、この数の現状をどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。そこらあたりをまず最初にお尋ねとさせていただきます。 ○議長(山本茂雄君)  商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池孝司君)  お答えいたします。 昨年7月オープンから先月、11月までの来場者の総数で分析をいたしますと、温泉利用者につきましては、市内の方が多く利用されておりまして、63%が市内の利用になっております。プールの利用につきましては、92%が市外の方の利用というような状況です。宴会につきましては、月平均600名ほどの方が利用いただいているというような状況です。 また、宿泊客につきましては、全体の13%が外国人観光客の方で、国別のこれまでの宿泊数の実績で見ますと、韓国、台湾、中国の順に多くなっているというような状況です。 修学旅行につきましても、シーズン的なところがございますけれども、現在までに15校750名の方が利用されて宿泊をされております。来年度も既に予約が入っているというような状況で、今後の利用が期待されると考えております。 さらに、今年度から開始をされましたタクアクラブの利用というのもありまして、全体の宿泊客の8.2%の方が利用になっているというような状況です。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  課長のほうから、この数を捉えてさらに詳しい状況の御報告をいただきました。63%の方が市外というような温泉利用、それから、修学旅行の......(発言する者あり)ああ、市内ですね。63%が市内という形の御報告をいただいた状況です。それに、プールの利用、それから、宿泊施設の利用、修学旅行の利用等々も詳しく述べていただきました。 修学旅行生は今後も継続で、さらに予約があっているというような状況の中ですが、ここは単年度の契約ですね。今年度も予約があっているという状況ですが、ずっと継続をされていくような状況のもとの修学旅行生の受け入れになっているのでしょうか。タクアのほうは宿泊施設がそうたくさんの数はない中で、小規模の修学旅行生の受け入れ的な現状じゃないかと思うところで、ここら辺をさらに深めた形で聞かせていただきます。 ここらあたりのいろんな形での企業努力をなさっての状況だと思いますが、ここら辺をもうちょっと詳しくお知らせいただければと思います。 ○議長(山本茂雄君)  商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池孝司君)  修学旅行につきましては、先ほども言いましたように、多くの方が利用いただいているというような状況で、昨年度も十数校の学校の方が御利用いただいているというような状況です。 修学旅行といいますと、どうしても新年度始まってから、そうですね、遅くても11月ぐらいまでの期間というようなところもございまして、来年度、令和2年度につきましては、今予約が入っているのが5月の時期の部分が入っているというようなところで、来年度の冒頭の部分が予約が入っているような状況です。これ以降の部分につきましては、またいろいろ各学校ごとでの考えだと思いますが、学校の中で協議をいただいて、予約等の方向で動いていただけるんじゃないかなと考えてはおりますが、これはどうしても学校のことということで、うちのほうではわからないような状況です。ただ、多くの方が、5月の時期でも200名以上の生徒さんが利用されるというような予約が入っております。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  ありがとうございます。十数校の修学旅行生が御利用をしていただいているというような状況のもとには、5月の予定が入っているということで、力強い動きをお知らせいただいたところです。 市長の答弁の中にもありましたが、市との連携、それから、商工会、観光協会、商工観光課等々の会議も持たれているというようなお話もある中では、継続した形の定期的な会議となっている状況でしょうか。その中では、いろいろ現状的には市民の皆様から出たお声的な改善点、それから要望点等々をまとめた形でそういうふうな会議にも出されて改善につながる努力もしていただいているのか、そこらあたりも聞かせてください。 ○議長(山本茂雄君)  商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池孝司君)  お答えいたします。 この定例につきましては、市長が申しましたように、毎月、月の初め、上旬ぐらいに開催をさせていただいております。その中では、情報の共有というような部分もありますし、いろいろ市からの要望をお伝えしたりとか、市民の方からいろいろな要望、意見等をお伺いしますので、こういう意見があっていますというようなところでタクア側のほうにお伝えをいたしまして、最終的にタクアのほうがどういうふうにされるのか判断をされることになりますけれども、こちらのほうとしては、ぜひお願いをしたいというような要望等を行っているところです。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。
    ◆2番(中島慶子君)  要望を出していただけるような状況のもとの月1の会議であると出していただきました。 このタクアさんは、市が建物を建設して、業者を選定し、民が運営するという公設民営の施設であり、タクアが繁盛するか沈むかの結果は多久市に大変大きな影響を及ぼしてくると考えます。市は、運営業者、タクアさんとの連携の充実はもちろん力強く図っていただきたいし、密なかかわりを持っていただきたいと思うところで、そのような定例会議が行われているということは、そこら辺のところは密に連携ができているんだな、いい形だなと思って聞かせていただいている状況です。 出された改善点、要望点等々で、それがなされたような状況をつかまれているか、そこもお知らせください。 ○議長(山本茂雄君)  商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池孝司君)  市民の方からのお声といたしましては、多久のお土産物ですね、そういったものが最初はないというようなお声もいただいておりましたので、そちらのほうについては、観光協会の商品をタクアの売店の一部に置かせていただくようなことで対応いただきましたし、その後、多久のお土産がちょっとわかりづらいところにあるというようなお声もいただいておりまして、ここの部分につきましては、今月の定例の折にタクアにお伺いしたときに、それをもっと玄関寄りのほうの一目見てわかるような場所に移動するような配置転換をされているような状況です。 あと、いろいろ飲食につきましても、当初、少し高目の設定をされているというようなところで、それも市民の皆様からの御意見があったということでお伝えをさせてもらって、今は1千円程度で飲食できるようなものも準備をされているようですし、今後、タクアのほうも、多久市の農産物であったり、そういったものも食材に多く使っていくような取り組みをやっていきたいということで、いろいろ改善はしていただいているような状況です。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  市民の皆様から本当にいろんな形でお声を出されたものを吸い上げて会議に出していただいていると今お知らせをいただきました。 先ほど市長の答弁の中にもタクアの中での飲食の問題等々が出てまいりました。そこらあたりも市民の皆様からは大きな声が出されておりましたが、改善につながって、幾らかお手ごろ価格での飲食ができる状況をつくり上げていただいて、ありがとうございます。 次に、まだまだスタートして1年半、まだ1年ぐらいとの見方もありますが、事業の目的とする雇用の創出、それから、交流人口増、観光人口の増などなど、どのように検証をなさっていますでしょうか、そこらあたりもお知らせください。 外国からのお客様のこともお知らせはいただきましたが、ここらあたりも検証をなさっていることをお伝えいただければと思います。 ○議長(山本茂雄君)  商工観光課長。 ◎商工観光課長(小池孝司君)  雇用のことでお尋ねいただきました。 雇用につきましては、当初事業計画を出されたときに60名程度雇用するというような計画をされていたようです。この部分につきましても、実際、昨年8月から1年間を見ますと、1年間で累計700名以上の雇用が出ているというような状況ですし、そのうち半数以上が市内の従業員の方を雇われているというような状況です。こういったところで、いろいろ雇用確保というような取り組みもされております。 また、入り込み客数につきましても、先ほど市長が答弁いたしましたように、多くの方がタクアのほうの利用をされているということで、入り込み客数についても大きく増加をしているというような状況ですので、今後もタクアのほうの入場客増に向けて、市としてできる御協力をさせていただきたいなと思っております。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  雇用の700人というのは累計の人数ですよね。雇用の創出、それから、交流人口増につながるところのお話をいただいた状況でありますが、本当に繁盛することと沈むことは多久に大きな影響を及ぼしてしまう施設でありますし、10年間無償貸与という形で、官が建て、民が運営というような状況のタクアでございますので、大きな力になしていただくような行政のほうの情報提供、それから、お力添えをいただきながら立派な施設にしていただきたいと思っているところです。 タクアについての質問から、続き2点目の高齢者福祉スペース「彩り」の利用状況についてをお尋ねさせていただきます。2点目の初めですね。よろしくお願いします。 ○議長(山本茂雄君)  福祉課長。 ◎福祉課長(古賀三也君)  「彩り」の利用状況でございますけれども、市長がお答えしましたように、平成30年度が2,266人、令和元年度が11月末で2,323人ということでございます。 多分、むつみ荘との比較でというお話かと思いますけれども、確かにむつみ荘は月平均1,300人ほどの利用があっていたということでございます。「彩り」については300人に満たない状況だということの御指摘だとは思うんですけれども、むつみ荘につきましては、お風呂だけを利用されている方もいらっしゃったということですので、タクアもお風呂、温泉を利用される方を含めて比較するべきだというふうに認識をしています。風呂を含めたところで、多久市の高齢者、障害者の方が利用されているのは平均でいきますと2,600人を超えるという状況ですので、倍にはなっていると。あの施設をつくって倍でいいのかという課題はあろうかとは思いますけれども、決して少ない数字ではないのかなとは思っています。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  課長のほうから「彩り」の利用者数を御答弁いただいたわけです。平成30年7月にオープンして、利用された方々から課題となる改善を望む声が多くありまして、そのことを中心に、むつみ荘から機能移行の「彩り」についてということで、平成30年12月議会、昨年12月議会で事業目的とか利用状況、それから福祉事業の取り組み、サービスの向上を図る配慮ほかを質問に取り上げさせていただきました。そのときの利用が11月までということで、7月のスタートから5カ月間で1,225人、月平均245人、1日平均8人です。今年度が11月までの8カ月間で2,323人、月平均290人、1日平均9.7人という交流スペース「彩り」だけの利用です。今、課長がおっしゃいました温泉利用のほうはこの統計には私はとっておりませんで、そういう状況になっておりました。 そこら辺をもって質問とし、いろいろ中の利用的なもののことも取り上げて質問をさせていただいたわけです。今年度の利用的なものも今課長からお話をいただいたわけですが、交流スペース「彩り」の利用者が少ないという問題点を出させていただいておりましたが、その後の1年で今年度の利用、ここら辺をどのように捉えていらっしゃるでしょうか、そこを聞かせてください。お願いいたします。 ○議長(山本茂雄君)  福祉課長。 ◎福祉課長(古賀三也君)  温泉保養宿泊施設の開業が決まってから、むつみ荘を閉館するというふうに決定をしたわけでございますけれども、そこの課題としてありましたのが、活動されているスペースの確保だったのかなと思っています。活動する場がなくなるのはちょっと困るので、そこをタクア内に「彩り」という形で整備をしたわけでございますけれども、結果としては、「彩り」だけではなく、中央公民館や他の町の公民館を利用されるという分散される形になりましたので、活動の場所は確保できているけれども、「彩り」としての利用は思ったより少なかったという状況ではございます。 今年度については、介護予防の事業などを取り入れて利用の増も図ってきたところですけれども、また、今後に向けてタクアとも協議をしながら利用者増というのを図っていきたいとは思っております。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  課長の答弁のように、サークルの他の施設の利用もあるのではないかというようなところで、むつみ荘の場合が11サークル、現在が3サークルの利用ということで、やはりサークルの利用が減っているところです。これは多久市老人福祉センターむつみ荘アンケートということで、このたび温泉保養宿泊施設改築に伴い、むつみ荘の機能を移転することになりましたということでとられたアンケートの集計がありました。その当時ですから、平成28年11月7日から12月6日までのということでアンケートが出された中で、166人の提出でありました。現在のむつみ荘の利用状況についてお尋ねいたします、利用目的は何ですかというところで、サークル活動87人、53%、お風呂が46人、28%、その他が23人ということで多かったので、ちょっと気になりまして見てみましたら、老人であるとか、同窓であるとか、文化連盟、それから勉強、話し合いの場というようなことで、サークル活動が本当に断トツでむつみ荘の利用が多かった状況がありました。裏面を見てみますと、タクアにむつみ荘の機能が移転した場合を想定して、施設の整備後は有料となりますが、何に利用したいですかというところで、やはりサークル活動が84人、55%、お風呂が33%、その他が老人、勉強、ギターとか、お話の場とかありまして、どれくらい利用したいですかというところで一番多いのが週に数回が51人、38%、月に数回が50人、37%ということがオープン前のアンケートとして出されている中で、実情、オープンした後の利用の低調なところがとても気になりました。 そういうところで、やはり中のサービス的なものを、場所提供、入浴と部屋貸し、それから、自立利用の場という答弁をいただいたことがありましたが、これは御高齢者の居場所としての交流スペース「彩り」をつくられたわけですよね。改修費用60,000千円という財源を入れて改修していただいております。だから、本当に現状的にもっともっと活用されて費用対効果が出るような利用の形を考えていくべきではないかなと。これは自立利用だから、自分で御利用くださいという場とはおっしゃいますが、御高齢者の居場所として利用される場であるならば、福祉、寄り添うというような視点はとてもとても大事なものだと思っております。 ここら辺で12月に質問も出しましたし、改めてまた同じようなことを申し上げますのは、温泉がついて、居場所として最適な場所に交流スペースを置いていただくならば、やはりどうぞ御自由に御利用くださいだけではなく、市の福祉的な面も入れていただくというのは必要じゃないかと思っております。これだけの財源を入れております。ぜひたくさんの方に利用していただく手だてをつくっていただく場にしてください。 運営会社、タクアさんに委託しておるので、なかなかそこはというところで、協議の中では、タクアさんが管理運営面はしていくという協議ができておりますというような答弁をいただきましたが、現状、何度かあちらに足を運んで見ておりましたが、1年前も申し上げましたように、タクアさんのスタッフの出入りはなかなかございません。お入りになりましても、素人の方であるわけで、やはり何かしらそういうふうなものをできる方と言うとおかしいですかね、そういうふうなことがおわかりになる方の手が入るということは、中に入る高齢者の方も安心の居場所になるのではないかと思います。 「彩り」の機能の充実という点ですね、そこら辺をお願いしまして、何か福祉的な事業ができませんかと12月に申し出をしましたところ、先ほど市長がお話しくださいました地域包括支援課で事業を取り組んでいただいて、早速10月に事業をスタートしていただいたというところがありますが、ここらあたりをもうちょっと詳しく──地域包括支援課ですよね。どうぞお知らせいただければと思います。 ○議長(山本茂雄君)  地域包括支援課長。 ◎地域包括支援課長(川田祥生君)  お答えします。 先ほど市長が答弁しましたように、介護予防事業ということで、正式には地域交流介護予防事業、シニア音楽サロンということで、題名的には「歌おう!ドレミクラブ」という形で運営をしております。前期、後期と分けてやっておりまして、前期のほうは6月11日から11月26日までの12回行っております。後期につきましては、10月2日から開催を始めております。現在のところ20回開催しておりまして、延べで297名の方が参加をいただいているという形になっているところでございます。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  ありがとうございました。あちらでそういうふうな楽しむ場というのができれば、御高齢の方も足を運んでいただける。本当にタクアさんに多くの方が入るということは、お互いに相乗効果が出るのではないかと思うところでございます。 高齢化率が平成30年2月では33.8%、全国平均を上回っています多久市でございますので、福祉サービスの後退、低下というのはあってはならないと思いますし、多くの高齢者の方の福祉増進の場になるように心を込めた市としての対応を強くお願いいたしまして、次に進ませていただきます。 2項目めの多久武雄線バス運行の見直しについてということで市長に御答弁をいただきました。 12月3日付の新聞には、昭和バスの来春再編を受け、影響が大きいと言われている佐賀市富士町で代替交通のコミュニティバスの試験運行の記事が新聞に載っておりました。よそごとではないなという思いで新聞を読ませていただきましたが、先ほどの市長答弁で多久武雄線については、車両形態は変わりますが、増便があって現在の7便から8便になる、7往復から8往復に増便するという大変によい御報告をいただいたところで、この増便ダイヤはどのような内容となってくるのでしょうか。ここら辺までもうわかっているのでしょうか、お尋ねをさせていただきます。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  現在予定をされている部分がございますので、その予定としてお答えさせていただきます。 8便目の追加ということでございます。多久武雄線については、通学の児童・生徒さん、学生の方が御利用いただいており、その通学に影響が及ばないことを前提として何か検討ができないかということで、さきに述べましたバスの運行会社と行政の協議の中で利用者増という形で考え出された案としての部分でございます。 現在、武雄から多久へ第7便、最終が18時20分、その武雄から多久の第7便を18時15分に変更しまして、加えまして、第8便として19時20分の便をふやすと。それから、多久から武雄へ向かう便につきましては、現在、最終が7便目で18時40分、それを18時20分に変更して、8便目として19時40分を追加するという予定でございます。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  ありがとうございます。先ほど課長がおっしゃいましたように、この多久武雄線は高校生、中学生が主に利用を──病院、お買い物の手だてという状況もありましょうが、多久高校、それから、武雄高校、青陵の高校生、中学生の子どもたちの利用というのが多くあっているところで、毎日の通学に大変に──最終のバスが18時台で、とても部活ができないということで親の送迎等々が入った状況を聞かされておりましたので、よい方向への協議に努めていただき、本当にありがとうございます。お礼申し上げます。 これをお聞きになって、また、どういう形で発表なさるかで、利用をされているところはとてもよかったと思われるのではないかなと思っておりますが、今後これから何か市がするような手だてがあるわけでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  まず、この運行事業者が再編等を行うのは、利用者の減というのが大きな要因でございます。その点に関しまして、多久武雄線につきましては、利用促進ということで市長の答弁のほうでも申し上げましたけれども、具体的には多久高校のほうへ利用増の働きかけを行うということを予定しております。また、市民の方に対しましても、市報等で利用促進のお願いを周知させていただく予定でございます。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  ありがとうございます。10月1日という最初のお話があっておりましたので、なかなか表に出てこないなと思いましたら、来春のスタートという状況になっている中で、いい形の結果をいただきました。ありがとうございました。 続きまして、3項目めに移らせていただきます。 災害に強いまちづくりについてということで、3項目めとさせていただきました。自治体には市民の安心をつくる責務があるわけで、1日目の13日にはさきの議員から災害全般についての質問がなされましたが、1点目ですね、今回の豪雨災害を教訓として市民を守る今後の施策についてということで大きく聞かせていただきました。 市長の答弁にも南多久の牟田辺遊水地等々のお話もございましたが、ここら辺についてよろしくお願いいたします。 ○議長(山本茂雄君)  建設課長。 ◎建設課長(梶原聖司君)  平成2年7月の豪雨によりまして、大きく災害を受けました。それをもって国土交通省では激甚対策ということで牟田辺遊水地がつくられたんですけれども、今回この大雨によりまして、先ほど市長が申しましたとおり、90万立方メートルの洪水を貯水するという構造がなされておりましたが、今回の大雨では140万立方メートルの水が入り、なおかつそれでももたないような状況の中で、市内、いわゆる牛津川では2カ所の越水が発生してきております。それらを受けまして、国土交通省といたしましても、抜本的な対策が必要ではないかというようなことで、今現在、多久市、武雄市、小城市、さらには大町町、江北町、白石町の6市町の首長さんにより、官邸とか国に対しての御要望等をしていただきまして、河川激甚災害対策特別緊急事業というものを新たに取り組んでいただこうというようなこと、さらには予算の重点配分をとにかくこの六角川水系でやっていただこうということで、この関係6市町の首長さんが積極的に要望活動をなされております。 先ほど言われました牟田辺遊水地に関しましても、今後どのような形で改善、またはやっていったほうがいいのかというものもこの六角川水系のプロジェクトの中に組み込まれておりますので、今後の動きというものを精査していきたいなというふうに思っております。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  6市町で首長さん方による国への要望活動等々を積極的に、精力的に行っていただいているという話の中で、国の施策の中で大きな動きがまた出てくる状況ではないかなと思うところです。 大きな流域の治水対策には本当に時間がかかってくる現実があるわけで、毎年のように日本を襲う想定を上回る想定外の気象災害というのが、今回も最大規模の降雨で河川が氾濫し、被害が発生したという今日であるわけです。 そこで、質問になりますが、今回、床上・床下浸水、冠水被害が本当に市内あちこち町なかに多くありました。ここら辺の検証とともに、浸水及び冠水対策として、雨水排水路は市の対応策としたらどのような形で動かれるのか、わかっているところでお知らせをいただければと思います。 ○議長(山本茂雄君)  建設課長。 ◎建設課長(梶原聖司君)  市が管理する雨水排水路、河川、または市道に沿った側溝等がございます。これらについても、やはり今回の大雨によりましては、大部分越水といいますか、オーバーフローしたという部分もございます。 1点目につきましては、まず、河川ですけれども、河川については今回どういう形で我々として動いていたかというのを御紹介させていただきます。 まず、河川ですけれども、基本的には嘱託員さんからの御要望をこれまで受けております。この御要望を受けまして、職員がまず現地を確認する。土砂等の堆積が多いところにつきましては、年間を通しましてしゅんせつを行っているというのが現状です。ただし、今回の大雨につきましては、かなりの箇所で土砂により閉塞したり、詰まったり、河川に大きく入ったという形になってきております。このたまった部分につきましては、まずは当然、職員が巡回してきております。さらには嘱託員さんから、または地域の方々から詰まっているよというような御報告がありましたので、そういう部分については、我々が現地を確認し、そして、応急工事として土砂の撤去等は行ってきております。 では、今後どういう形でやっていくかということですが、当然、日常管理というものは必要ですので、そこはこれまでやっていた日々の通常管理の中で行っていきます。さらには、やはり河川の断面が小さいところ等については、今回の六角川水系における激甚災害等におけるメニューの中でもやっていけるかと思っておりますので、そういうものも踏まえて今後対策を考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  ありがとうございました。市内には本当に市河川、それから排水路というのは大変な量のものがあるわけで、大変なことではないかと思いますが、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。 多久市作成のハザードマップ、防災安全課から出していただきましたが、これは旧基準の数十年から百年に一度を想定から、千年に一度の雨量を想定したハザードマップが現在できている状況です。 今後起こり得る災害に備えるためにも、市民への防災意識、自助、それから共助の啓発としてマップを利用し、今後起こり得る大災害からみずから命を守る避難の意識づけを強める防災教室をぜひ小ブロックで行ってほしい。さらには自主防災組織の手引書となるような、市民防災への意識づけとなるような形の手引書等々の作成もできないかということを最後の質問という形で出させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  防災教室等についての御質問です。 昨年度の防災教室の実績を申しますと、義務教育学校や自主防災組織での訓練のほかに、嘱託員、民生委員、健康推進委員、それと教育集会所交流研究といった各種団体の会合のほかにも、児童センターの利用者の方に対して実施をいたしたところです。 その中で、ハザードマップ等を活用いたしまして、危険区域の位置や安全な避難行動を可能とするための心構えなどについて御説明をいたしているところです。 こういった活動によりまして、自助、共助の取り組みを推進することは大変重要なことと考えておりますので、今後も引き続き防災訓練や防災教室の開催を促していくとともに、より多くの方に御参加いただきますように周知啓発のほうを進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君。 ◆2番(中島慶子君)  どうぞよろしくお願いをいたします。 他市町で自分の逃げ地図作成というような形で教室を開いて、御自分のいる位置から安全な場所に自分が逃げる道順を知るというような地図をつくっていただいている教室もあるようでございます。そういうところで本当に確実に自分の身を守る、家族の身を守るというような意識づけと御指導をお願いしたいと思います。 安心のまちづくりへの最後の質問をさせていただき、3項目7点についての質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(山本茂雄君)  中島慶子君の質問は終わりました。 次に、野北悟君。 ◆6番(野北悟君) (登壇) 改めましておはようございます。6番議員の野北です。それでは、通告に従いまして、新公立病院について4項目7点について質問をさせていただきます。 まず、1項目めです。産業厚生委員が提出した申入書についてはどのように考慮されたのか。 平成31年2月に、実は産業厚生委員の中で継続審議の結論として、市立病院の今後のあり方について申し入れをしております。 まず、立地についてです。統合、建てかえに際しては、救急搬送時の中継点として、国道203号東多久バイパス、高速道路とのアクセスなどの交通の利便性を考慮すること。2点目、診療科目及び体制についてです。統合については、県央部の2次医療が脆弱な地域であることから、診療科目や周辺の医療機関との役割分担や連携、医師確保について県及び医師と十分な協議を行うこと、このような申し入れをしておりますが、これについて今回の結論についてどのように考慮されたのか、お尋ねします。 続きまして、2項目めです。診療科目と医師の確保についてはどのように考えておられますか。 3項目め、建設候補地についてです。 1点目、洪水浸水想定区域の中にあるが、適正な用地選定だったのか。 2点目、市内全体からの交通アクセスについての考え方は。 3点目、周辺地域の発展性についてはどのように考えているのか。 4項目めです。経営についてです。 収益についての見通しはどのようになっているのか、お尋ねします。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 野北議員の御質問に順に回答していきます。 まず最初は、産業厚生委員が申し入れされたことについてというお尋ねでございました。 この内容については引用して御紹介がありましたので、略します。 この中にあります救急搬送時の中継点としての位置づけとして、例えば、203号線のバイパスや高速道路とのアクセスなど交通の利便性については、建設候補地検討委員において私からもその重要性やその意義についても触れ、そして、その申し入れの趣旨に沿った発言をさせていただきました。 また、県央部の2次医療が脆弱な地域でありますことを鑑みて、診療科目や周辺の医療機関との役割分担や連携、そして、医師の確保について県及び医師と十分な協議を行うことにつきましては、建設候補地検討委員において、県央部及び本市の医療環境についても詳しく述べさせていただいたところであります。また、県及び県医師におきましては統合検討の状況報告等も行っておりますが、今後、基本構想、基本計画の策定において、さらに協議等を行ってまいりたいと考えております。 次に2項目め、診療科目と医師確保というお尋ねです。 診療科目につきましては、今後策定いたします病院基本構想、基本計画において定めることとなります。現在の両病院の診療科目の維持や市内で不足している診療科目の確保、拡充に努めたいと考えております。 医師の確保につきましては、現在も医師を派遣いただいております佐賀大学医学部を初めとする関係機関の御協力をいただけるよう努めてまいりたいと考えています。 次に3項目めでございますが、候補地についてです。適正な選定かというお尋ねでございます。 多久・小城地区新公立病院建設候補地検討委員におきまして、両市民の利便性、医療の地域バランス、中・長期的に安定した医療提供体制、また、経営の安定性の要件を総合的に考慮され、今回の候補地を適地とする旨の報告をなされたところであります。 本候補地は、平成31年3月作成の多久市防災ハザードマップにおきましては、北西部の道路と同じ高さの土地は0.5メートル以上3メートル未満、また、その他の田んぼのエリア、地域におきましては3メートル以上5メートル未満の浸水が想定されておりますが、これはしっかり受けとめておりまして、より安全を高め、災害発生時にも機能できるよう対策を講じていきたいと考えているところです。 なお、さきの議員にもお答えしましたが、今回の非常に大きな大雨災害におきましても、このエリアについては特に冠水、浸水はございませんでした。 次に、3項目めの2点目で交通アクセスのお尋ねであります。 市内全体からの交通アクセスということでございますが、例えば、北多久町から見てみますと、国道203号線、あるいは西多久町や多久町、南多久町からは県道25号多久若木線、また、それを南北に結ぶ県道35号多久江北線が主要なアクセス道路になると想定をいたしております。 公共交通につきましては、ふれあいバスのルート見直しの必要性を認識しているところです。 次に、その関連の3点目の発展性についてのお尋ねです。 病床数や職員数等につきましてはまだ決定いたしておりませんが、一定の規模の公的施設を建設するということになりますので、それ相応の影響はあるものと考えております。 周辺地域の発展性につきましては、できるだけそれが見込めるような用地を選定することが望ましいと考えておりますが、それも今回はまずはそこに公立病院を建設できる前提があってのことと考えております。 人口減少による民間医療機関の閉院や医師確保の課題というものがある中で、地域医療を確保すること、また、そのためには市内に公立病院を建てる、すなわち残すということが極めて重要であるとの考えのもとに、小城市との病院統合、候補地の決定に至ったものでございまして、本市のみで候補地を決定できるという状況ではなかったことも御理解をいただきたいと思っております。 次に4項目め、経営についてでございます。 施設の規模、診療科目等により収支は異なってまいりますので、現段階で詳細に申し上げることは難しいと考えております。公立病院におきましても独立採算制の原則が適用されますので、病院の基本計画において健全な運営となるような事業計画を定めてまいりたいと考えています。 また、支出が認められている一般会計からの病院への繰出金については、その一部が交付税措置をされますので、その制度内容の拡充、充実等につきましても国への要望も行っているところでございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  それでは、2回目の質問に移らせていただきます。 1項目めのことについては、後のことに大体関連してまいりますので、2項目め以降からの質問の中でさせていただきます。 まず、診療科目と医師の確保についてなんですが、今現在はまだ内容についても策定がされていないという話でございました。これはやっぱり今言われたように、医大との連携体制というのが医師の確保の中では一番重要かなと思っているんですが、実際問題として、今後あの場所に建てた場合に、医大のほうが求めるような病院となり得るのかなと。これは一定数の患者数が多くあって、いろんな症例が見られるような状況ではないと、なかなかお医者さんというのは来たがらないというのが実情であると思いますが、その辺についてはどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  医師の確保の件についての御質問でございます。 確かに現在、大学病院のほうから医師の派遣をいただいております。大学の病院から派遣を受ける中では、病院の医師のスキルアップ等を求められるケースがございます。その中では、やはり一定の症例数、もしくは医療機器の整備の状況等を求められるケースがございますので、現在行っております診療体制が仮に建てかえをした場合は一定規模から今現在の病床数を減らす方向に恐らくなると思いますので、そうすると、医師の派遣というのが非常に受けづらくなると思っておりますので、そこは統合病院として、ある一定の規模を確保する必要があるというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  今、規模の話を言われているんですが、今、もし建てかえて単独でやるとした場合、病床数は大体7割ですね。これは実際、人口減とその先の、特に中部医療圏内というのは病床が一番余っているところなので、そういう話が出ていたのは記憶しております。 そういう中で、症例とか、いろんなものの確保の中で、例えば、医大についても実は救急診療とか夜間診療、小児の部分とか、いろんなものについて1カ所に集まってくるので、ほかに分散したところを求めている部分があると思うんですが、そういうのは何かございましたらお尋ねします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  確かにおっしゃられるとおり、大学病院に特に夜間、休日等、救急が集中する状況にございます。特に3次医療を担ってもらっておりますので、そこに集まってくる傾向がございます。そのため、大学病院のほうでも周辺にいわゆるサテライト的な機能を持った病院というのを求められているケースがございます。そのため、総合診療科等を中心に周辺に医師の派遣を行われているところでございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  その中で、今実際に多久市で本当に必要と求められている部分の医療というのはどういうのがあるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  さきの再編・ネットワーク研究の報告にもございましたが、今後、多久市、小城市におきましては高齢化社会がさらに進展していくものと思っております。そのため、高齢社会に対応するような診療科等が必要になってくるものと思っております。それと、現在、多久市、小城市のほうで診療科として薄い、例えば、皮膚科であったり、眼科であったり、そういったところも目指していきたいというふうには思っておりますが、先ほどの医師確保の問題等も重要になってきます。新たに多久市内で不足する診療科を確保するためには、どうしても医師の確保というのが必要になってきますので、そこは今後、基本構想、基本計画等を策定する中で大学等の意見を取り入れながら決定をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  内容については今後の基本計画、基本構想の中で考えていくということですね。 それでは、次です。 実際に今、住んでいる中で、高齢者になると田舎になかなか住めないようになるという話がよくあります。これは実は一番大きいのが救急搬送とか、そういうときの場合の部分が多いのかなと思っています。実際に今、多久市内で救急搬送があったりしております。そのときの救急搬送の内容についてはどのように把握をされてあるのか。また、市立病院に対する受け入れの要請の数と実際に受けた数、これは記録が残っていなければ結構です。わかる範囲でいいので、お答えいただきたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  救急搬送のお尋ねでございます。 現在、多久市立病院で年間救急搬送を受けているのが大体二百二、三十件ぐらいです。そのほか多久市内で発生しております救急搬送のうち、多久市立病院で受けているのが大体二十四、五%ぐらいだというふうに把握しております。ほか、多久市内のほうで受けているのが6%ほど、それ以外は多久市外の病院のほうに搬送されております。それは先ほど申しましたとおり、3次救急とか、そういったところに真っすぐ運ばれるというケースもございます。 それと、多久市立病院のほうで夜間救急等につきましては、いわゆる当直の医師態勢というところで救急を受け入れております。いわゆる3次救急という形で救急班を配置して対応しているという状況でございませんので、どうしても診療科の状況であったり、ほかの処置をしていたり、そういった場合はお断りをすることもございますので、市外に運ばれるというような状況でもございます。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  その中で、市立病院に要請がある場合というのは、基本的に市立病院に診療科目があって、大体市立病院は2次医療機関としての対応で間に合いそうな部分について多分受け入れ態勢の要請が来ていると思うんですが、その受け入れの要請の連絡、それについての件数とか、実際に受け入れた数、そして、なぜ受け入れ対応ができなかったかという部分についての記録があるのかどうか、お尋ねをいたします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  市立病院での救急の受け入れの状況につきましては、先ほど受け入れた件数につきましては御報告をしたとおりでございますが、受け入れられなかった状況につきましては、それも先ほど申しましたとおり、夜間、休日等のいわゆる当直医の態勢の場合に、当直医師というのが1名しかおりませんので、その場合のほかの処置をしていたり、例えば、診療科によって受け入れができなかったという状況でお断りするケースがございます。昨年におきましては、大体お断りしたケースというのが年間五十数件だというふうに思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  件数とか内容についてもきちっと記録が残されているか。だから、僕は受け入れができなかったことをどうこうという話じゃなくて、どういう状況で受け入れができなかったのかと、そういう部分をきちっと残して分析していかないと、やっぱり多久市内でいろんなことがある中で、どういうものが求められているのかというのがわからないと思うんですが、その辺についてはどうなんですか。内容が残っているかどうか、お尋ねします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  お答えします。 記録としては、市立病院のほうで実際救急の申し入れがあった場合は直接医師につなぐ場合もございます。または受付の看護師のほうで対応する場合もございますので、それを統計として病院のほうでとっているというのがございませんが、救急搬送します消防署のほうでは把握をしております。その数については承知をしているところでございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  その辺のところはしっかりデータをとって、本当に必要なものとか、いろんなことについて対応を考えていかなければいけないのかなと思っていますので、よろしくお願いします。 それから、周辺の2次医療機関とのすみ分けと連携についてお尋ねしたいんですが、今現在、例えば、単純にすみ分けとか連携についての構想があるのかないのか、その辺についてもお尋ねをいたします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  現在、多久市内におきましては、いわゆる高度医療という部分を市立病院のほうが持っております。例えば、検査機器であったり、手術であったり、そういったところは市内の医療機関等からの紹介に基づきまして市立病院のほうで受け入れを行っているところでございます。 その受け入れにつきましては、現在、地域医療連携室というのを設けておりまして、そこで受け入れ態勢等のすみ分けをしているところでございます。 それと、今後につきましては、中核的な医療機関を統合病院で目指すという形を思っておりますので、そこら辺を充実していく必要があるというふうに思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  これについても、これからだということですかね。 それでは、次に移らせていただきます。 まず、建設の候補地についてなんですが、かさ上げをするような形のお話があっていますが、田んぼの部分については3メートル以上5メートル未満という話がありましたが、そこまでのかさ上げになってくると、周辺への影響とかその対策というのはどういうふうになっているのか、ちょっとお尋ねをしたいなと思います。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  具体的なかさ上げの方法という部分につきましては、國信議員の御質問の中でもお答えしましたとおり、詳細については今後検討していくということで、決定をしておりません。ただ、その部分につきまして浸水の時間等が3メートルから5メートルの最大の水深で最長が12時間以内というような想定でございますので、そういうものも含めた検討をしていく必要があるということで、造成についても景観等にも配慮しつつ、安全を確保できるような形でということで考えております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  これについても内容はまだ具体的には全然ないという話ですね。 それでは、大規模な開発ですと、当然、調整池等もつくらなきゃいけない部分があります。調整池を規模的にどの程度必要だと考えているのか。 また、あそこで調整池をつくっても多分最終的な排水というのはかなり後になって、難しい部分があると思います。その辺についてはどのように考えてあるのか、お尋ねします。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  繰り返しになって恐縮ですけれども、具体的な計画というのはまだ定まっていないと。 開発行為につきましては、県の関係の部署に協議をして行う、その中で指導を受けるという形でございます。調整池等につきましても、その中で指導なされるものと思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  ここもまだ全然あれなんですが、周辺道路をかさ上げ、先日の國信議員の話の中では、アクセスの道路を別につくったらどうかという話もあったんですが、この辺については一切考えていないのかどうか、ちょっとお尋ねをしたいと思います。 実は以前の議会だったか、どこだったか忘れましたが、質問の中で、道路のかさ上げもという話が出ていた中で、議会報告で行ったときに、県道をどうやって上げるんだという話をされた部分があったので、市はそこは考えていないんじゃないかなという話をしていましたけれども、そこら辺についてお尋ねをしたいなと思います。 ○議長(山本茂雄君)  建設課長。 ◎建設課長(梶原聖司君)  今、議員がお尋ねのところは多分古賀宿交差点のところから羽佐間の県道のかさ上げかなというふうに思っております。 あの県道につきましては、県道が改修された断面です。いわゆる規定の幅員、いわゆる車が通る幅員、さらには人が通る歩道がなされた改修された断面ということで、佐賀県としても今の形の中でかさ上げをするというような予定はないというふうに思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  そうすると、今回の8月の豪雨のときについてもあの県道のところは通行ができないような状況になりましたので、その状況については変わらないということですね。 それから、建設候補地を多久市で3つに絞られたんですが、今回、企業誘致のあった工業団地のCロットについてもそのときは入っていたんですが、緑が丘小学校の跡地というのもあったと思うんですが、そこが候補地に入らなかった理由というのは何なのか、お尋ねをしたいなと思います。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  候補地を小城市と持ち寄る前段の検討の中の部分で御回答させていただきます。 部内に検討の組織を設けまして検討いたしております。その中で、旧緑が丘小学校の部分につきましては既に弓道場等の整備等が決まっております。これにつきましては中央公園のスポーツ公園という位置づけの中で開発を行うということで決定をしておりましたので、その部分で候補地の中には含まれなかったものと思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  緑が丘小学校は弓道場という話があるんですが、国体以降、遠的で使う部分については、その後、更地にしちゃうわけですよね。建物が何か残ってという形じゃなくて、仮につくったとしても多目的グラウンドみたいな形にするのかなと思っていますが、そこを考えると、病院としての機能を持たせるだけの面積、谷とか、いろんなところまで埋めて広げたりとか考えると、確保できなかったのかなという部分があるんですが、問題は面積だったのか、お尋ねしたいなと思います。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  まず、課題となる部分につきましては、スポーツ公園という形でその旧グラウンドのほうまで含めて都市計画の変更を行っていたということで、1つはそこがございます。 もう一つは、面積として病院の候補地といたしましては2から3ヘクタールという範囲の中で候補地を出し合おうということで小城市との協議をしておりましたので、その部分の面積的な広さ、そういうものがあると思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  私たちも2万平米程度は必要だというふうに聞かされていたんですが、武雄市民病院の敷地はたしか1万5,000平米ぐらいだったかなと思っています。そういうことを考えていくと、2万平米なくても大丈夫な部分はあるんじゃないかというふうな疑問があってお尋ねをさせていただきました。 次に行きます。 市内全体からの交通アクセスについてです。 先ほど市長が言われた中で、ふれあいバスのルート変更とかといった話はあったんですけれども、例えば、駅からの部分をどう考えてあるのかなということがあります。例えば、駅からあそこに徒歩で来るとしても、交差点を過ぎると、たしか歩道という区別された部分がないんですよね。あそこはミキサー車とかが出入りする部分もあったりして、そういう部分の問題もあると思います。 また、ここにバスをどういうルートで通していくのか。実際車で通われる方が多いと見てあるのかというふうな部分があります。実はどうしても高齢化率が高い多久市において、医療機関に行かれる方、また、入院されている方のところにお見舞いに行く方は高齢者がかなり多いと思います。そうなってくると、今高齢者の交通事故の問題が多く出ていまして、免許証の返納とか、いろんなことを進めている中で、どうしても便利が悪いので、なかなか返せないという部分がありますよね。そうすると、安全にそこに行ってもらうという部分で考えると、ふれあいバス等の機関をきちっとしたルートをつくってやって、安心して通えるような状況をつくらないといけないと思うんですが、それについての構想は何かあるんでしょうか、お尋ねをします。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  まず、現在の候補地まで駅から徒歩で行く場合ということで、確かに御指摘のように、別府の交差点までは歩道がございますけれども、それ以降については一部整備をされておるようなところもございますけれども、未整備であるということで、この点につきましては都市計画決定で16メートルの計画がございまして、県道でございますので、その管理者である県のほうに要望を、計画どおりできるようにということで地元との調整に努めたいということで考えております。この実現のためには、地権者の同意や地元の要望、それから市の要望、こういうものが前提となるということでございますので、そこをクリアできるように努めてまいりたいということで考えております。 それから、ふれあいバスにつきましては、現在、運行のルートに一部入っている路線もございますけれども、現在の3線ではなく、全体が利用できるような形でということで検討をする必要があるということでございますけれども、具体的にはまだ決めていないという状況でございます。 なお、これにつきましては幹線の路線バス、昭和自動車が営業しておられる路線等にバス停を置くという部分につきましては、一定の昭和自動車との協議というものも必要でございますので、そういう部分も含めて今後利便性の向上に努めたいということで考えております。 高齢者の方の免許返納につきましては、ここのアクセスに限らず、市内全体の部分でございますので、その点につきましても現在ふれあいバスと並行して、ふれあいバスが御利用いただけない地区につきましては、ふれあいタクシーというデマンドタクシーを運行しております。そういう部分もバスとタクシーを含めての改善を図っていかなければということで考えております。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  そこについても、まだこれからという話だと思います。 その中でちょっと気になったところをお話ししますが、ふれあいバスの部分とデマンドタクシーの話がありました。この中で、いろいろ僕らもこういう公共交通の脆弱なところについての視察に行くんですが、実は多久市で見ていて思ったのが、デマンドタクシーとかも制度をつくったんですけれども、なかなか利用者がふえていなかったりという部分があるんですけど、実はほかのところを見ていると、民間の医療機関なんかも病院への送迎とかなんかを出していない地域について公共が回している部分があるんですよ。ところが、多久市の場合は、民間の病院とかに通院する場合、病院からの車が出ている場合が多くて、そうなってくると、またニーズも変わってきて、いろいろ整備の仕方、また、補助金の出ぐあいというのも変わってくるので、非常に難しい部分があるので、そこをちゃんと踏まえた上で今後検討していかなきゃいけないのかなというふうに思っていますし、何でもかんでも十分にできないと思うので、効率的なものを考えていかなきゃいけないなと思いますが、今までのところを見ていて思うんですけれども、実際に場所を決めてしまってから周りをどうしようかという話になっているんですよね。実はこういうことをやるときというのは、実際にどういうふうに人の流れをつくって、どういうふうににぎわいをつくるとか、そういうのを考えた上で、そこの中に持ってくるべき議論じゃないのかなというふうに思って聞いておりました。 それでは次、周辺地域の発展性についてです。 仮に今回の予定地に病院を建設した場合、1日当たりの人間の出入りというのはどのように考えているのか、また、そういう場合、周辺にどのような商業施設があったほうがいいと考えたのか、お尋ねをいたします。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長
    総合政策課長(田代信一君)  場所を考える上では、まず、構想等や全体の効果というのを考えてからということでの御指摘の中で利用者の数ということの御質問ですけれども、今回の統合の候補地につきましては、市長の答弁の中でも若干触れましたけれども、まず、公立病院としての存続のために統合を行いたいということでございます。その中で、統合の事例といたしまして他の事例を確認いたしますと、統合の合意はできているものの、統合病院を設置する場所について多年を要して計画等が実現に至っていないというような状況もございます。そういう中で、今回、小城市との中では構想等を先にするよりも、結論として早く統合できるか否かというのも判断する上で候補地等の場所を先に決めていこうというようなことで、場所についての選定を先行させたという状況でございます。 その中で、病院の設置によって、どれくらいの交通量が変わるかという部分につきましてでございますけれども、これにつきましても病院等の規模がまだ定かではないという状況でございまして、見込みについて申し上げることは難しいと思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  そこについても、まだ基本構想が終わらないとわからないと。交通量の話は出たんですが、実際に人が集まってきた中で、例えば、勤めている方とか通院されている方は一定の時間をそこで過ごすわけですね。そうすると、周辺に食事に行くところがあったりとか、いろいろ何か必要なものが買いに行けたりというふうなものができていないと困るし、また、そういうニーズがあれば、自然とそこに店舗が来たりという部分があるんです。そういうことを考えてやっているのかなという話でお尋ねをさせていただきました。 実は多久市は長年にわたって多久駅の周辺整備ということに多くのお金を投資してきたわけですが、この投資を行うに当たって、実は以前のこの検討委員とか、いろんな中で、私が議員になるずっと前のお話なんですが、駅舎をつくっただけでは駅前のにぎわいというのは創出できないというのがあって、図書館とかほかの施設をここに持ってきたらどうかというお話があったと思うんです。そういうことを考えていくと、ここまで多久市がいろんな多久市内の中でにぎわいの場所をつくろうと思って投資してきたものを全然生かさない形でこういうまちづくり、今回のことについては単純に医療の部分だけを見ているんですけれども、ここに思い切って投資をしても、実際に多久市の全体の利益、お金が回るような仕組みがつくれるのかなと。また、そこをつくろうと思うと、余計投資をしなくちゃいけないようになってしまうんじゃないかと、そういう不安を感じているんですが、その辺についてはどのように考えておられますか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  市長の答弁の中でも触れましたとおり、この候補地の位置につきましては小城市との関係が大きく影響しております。単独で建てかえた場合には多久市の中だけで議員申されたような議論等も可能でございますけれども、今回の件につきましては小城市並びに県内の医療関係の有識者の御意見等も参考にこの場所に定まったということで、ここでの発展性という部分につきましては、先ほど御質問で答え忘れておりましたけれども、議員申していただいたような小売店、それから、それに伴う医療関係者の住居等の可能性があるかなと考えております。そこの部分についてはまだはっきり申し上げられないということで、繰り返しで恐縮ですけれども、そのような予想ができると考えております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  ここの部分についても、まだまだ具体的にわからないということでした。 最後、経営についてお尋ねをしますが、収益の見通しという形なんですが、実はコンサルタントにいろんな形でこの土地の評価をさせていたと思うんですが、その中で、この地域に仮に建てたとした場合、年間の赤字が出てくるというふうな結果がたしか出ていたと思うんですが、その辺についてはどうなっているんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  これにつきましては、御質問の中でございましたように、小城市2カ所、多久市3カ所の部分につきまして候補地を選定する上で客観的な見比べができるような形での評価をしております。 その評価の前提といたしましては、両病院の診療科目、病床数等を勘案したもの、それから、あと考慮した部分につきましては周辺の受療動向と、多久市、小城市の距離の部分、そういう部分についての前提を置いてシミュレーションをしております。その中では、現在の候補地については中位の部分という、真ん中程度の経営の状況が見込まれております。 仮定として、先ほど申し上げたような項目の仮定を置いておりますので、今回の基本構想、基本計画について、そこが改善できるような形での診療科目、ベッド数、そういうものも含めた検討が必要と考えております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  今のところわからないという話でしたんですが、先ほど市長答弁の中にもありましたけれども、公立病院に対して一般会計から支出が認められた額がありますよね。繰り出し基準というのがありますが、この繰り出し基準についての国からの交付税措置とか、公費負担で入ってくる部分、それと、多久市単独の負担の割合というのは大体どの程度になっているのかなと、お尋ねいたします。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  交付税の措置につきましては、公立病院を設置する自治体に交付されるものでございます。その内容といたしましては、1床当たり幾らとか、不採算地区に建っている病院に対しては幾ら、救急告示病院には幾らというのがございます。そういった算定基礎がございますが、最終的に交付税につきましては全体の中で基準額に対する何割カットという部分がありますので、実際計算上と入ってくる額というのが正確にはわかりませんので、一般会計のほうから繰り出してきている大部分については補填はされているものと思っておりますが、それが何割ぐらいの割合で補填されているのかというのが、そういった関係で正確にはわからないというのが実情でございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  それでは、近々の年度で結構ですので、繰り出し基準に応じて一般会計から現在市立病院に繰り出している金額をお答えいただきたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(村山敏郎君)  平成30年度決算で申しますと、173,032千円でございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  ということは、通常、公立病院のほうで赤字と言われるときは、この繰り出し基準に応じた一般会計からの繰り入れを足した上で、それでもお金が足らないというふうな形でなっているかということでよろしいですかね。そのうちの何割かは市が単独で負担している形になっているということですね。 今回のいろんなことを見ていくと、ちょっと不思議に思うことがいろいろあって、実際公立病院を建てかえしようとかという話があるとき、よその自治体の事例をいろいろ見ていると、もともといろんな形で基本的な構想とかというものがそもそもあって、その中でどういうものが求められているかとか、いろんなことをずっとやるんですね。そういう中で、例えば、パブリックコメントをするようなところであれば、市民に対してパブリックコメントの募集を行ったりして意見も聞いたりしてオープンにして事業を進めていくんですが、今回のことについては小城との関連性があっていろんな形で出てこなかったんですが、先ほど言われたように、土地の選定から先にしたという話があったんですが、実際これで本当によかったのかなと思うところがあるんですが、その辺については今どう思われていますか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  まず、申し上げたように、統合の部分については安定的な継続性、そういう部分を含めて統合というのを行うということで御説明をいたしております。この部分につきましては、地域の医療について平成27年から検討をしておりました、県と多久市、小城市、県の医療機関の方を含めた再編・ネットワーク研究という部分がございます。その中で統合というのが最も望ましいということで、検討の結果、そういう形での報告をいただいております。その形態のみならず、地域の医療についても不足している部分や目指すべき部分というのが若干検討されております。そういう中で、結果として統合が望ましいという形で出されたものと受けとめておりますので、そこの市民の方の御意見等について把握が足らなかったというようなことの御指摘と思いますけれども、この点についてはそのネットワーク研究の報告書を受けて、平成28年だったと思いますけれども、多久市の市立病院の改革プランというのをお示ししております。その中では改革プランについても統合を目指していくという部分を書き込んでおりまして、その点につきましては市民の方の御意見をいただくためのパブリックコメントを実施しておる状況でございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  いろいろ言われたんですが、実際問題、医療のネットワーク研究なるものの中で、実際に自治体同士が何か合併をしようとか、自治体の病院を抱える首長とか、そこ同士が合併について検討しようとか、そういう意向を出さないままに、例えば、そこのネットワークの中で単純にそんな話が出てくるのかなというふうに思うんですが、実はネットワーク研究のその話というのは、総務省通達の中で自治体病院の合併についての補助金の倍額という、建設費の起債に関しての20%の補助がたしか40%になるという話の中から出た話じゃなかったのかなと思っているんですが、その辺についてはどうなんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  国の動向の部分から申し上げますと、確かに自治体の病院については経営的な部分も含め、高齢化社会、2025年度の団塊の世代が75歳以上に大量に移行する部分を見据えての検討をしなさいということで、平成27年当時からガイドライン等を示して方針については表明をされております。その流れを受けてという一面はございます。 ただ、多久市、小城市が安全な市民生活を提供するために公立病院を残していこうということに関しましては、国等の指導の状況の中でベッド数の調整等は出てきておりますけれども、病院自体を存続させるという部分については多久市として強い決意を持って存続をさせたいというところで話をしてきております。 その結果として統合という道をとったということでございますけれども、御質問にございました国の割り増しがあるので統合を急いだんではないかというような形としては認識をしておりません。その部分については国も統合等については非常に困難な事案であるということで、インセンティブのために令和2年度までということでの期限つきで制度を設けているという状況でございます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  今回、その令和2年度の部分については間に合わなかったわけなんですが、それでもどうしても進めている部分については、消防法の改正による多久市立病院のスプリンクラー設置の問題が大きいのかなと思っているんですが、そこの部分をとって、どうしても早くやりたいという思いがあって、こういう条件になってしまったのかなと思うんです。 先ほど用地についても検討委員で適地として決められたという話があったんですよ。しかし、例えば、適地としてその検討委員の中で決められたのであれば、この前の覚書のように、経営に対しての出資比率とか、そういうことについては多分出ないはずなんですよ。ですよね。通常、例えば、そこの適地として土地だけを選ぶんであれば、ここの土地を適地と定めて、この後どういうふうにやるかお互いに話し合ってくださいという話になるんじゃないかと思うんですが、その辺についてはどうですか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  有識者を含めた候補地の検討委員の中では、負担割合等の部分については多久市のほうから申し上げている意見としては、全額を負担してでも多久市のほうに立地をしたいという意見については述べておりますけれども、委員の中の報告としてはそういう具体的な負担割合等については示されておりません。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  いや、それなら、そういう形で答弁をしていただければなと思ったんですが、先ほどの一番最初の答弁を聞く限りでは、そういうふうには聞こえなかったので、私はこういうふうに聞いているわけです。 それで、一番は、こういうふうに今ずっと質問をしてきたんですが、内容についてまだ全然見えていないんですよね。どうなるかもわからない。医者の確保についてもどうなるかもわからない、診療科目の確保についてもどうなるかわからない状況で、建設の場所と費用負担だけが決まっているというのはおかしいなという話でしているんですよ。 これについても、本来ならば、例えば、やりとりの中で最終的に覚書という形でして、大体自治体というのはこういうのをやり始めるととまらないんですよね。一旦交渉して始めると、鳥栖のように途中でやめるというのは非常に珍しい案件で、そういうことを考えていくと、この覚書というものはあくまで本契約ではないわけですよね。あくまでこれについて検討していくという形で今やっているということで判断してよろしいんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  状況が不明なままで、どうして病院の統合という形で進めているのかという件でございますけれども、繰り返しになってしまいますけれども、まず、多久市としては公立病院というのを絶対に存続して市内に立地をしたいというようなことで小城との協議に臨んでおります。その中で、やはりそこが単独であった場合に今後どうなるかという部分も検討を内部でしておりますけれども、おっしゃったように、建てかえの場合にはベッド数を削減する必要がある、医師の確保も困難、医師のいない病院について継続というのは見込めないというようなこともございまして、統合を決断したという状況でございます。 その中で、先ほど申し上げたように、多久市にとって必須の施設である、機能であるということで考えておりますので、経営についても、今後定める基本構想、基本計画の中で独立した収支の採算の合うというのが原則でございますので、そういう部分を含めて計画をしていきたいということで考えております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  いろいろ言われるんですけど、でも、実際問題として、何にもわからないまま、これをそのままやりますよという形にはならないと思うんですよ。 覚書という形について、例えば、これは法的には、覚書して検討に入ったけど、内容をずっと詰めていくと、やっぱり厳しいなという話になって破棄するということは可能なのか、お尋ねします。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  覚書については法の規定等はございませんけれども、この部分については統合という相手がいることでございますので、進める上では何らかの約束事を積み重ねながら行っていく、両市の市民の方への説明、それから、議会の議員の方への説明等についても何らかの文書の形が必要ということで取り交わしをしております。この覚書については非常に重いものと受けとめております。この覚書について破棄をするようなことは事実上は法的には規定としては可能というふうにはなると思うんですけれども、重大な禍根を残すような形での決意がなければ、そこの部分については困難かと思っております。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君。 ◆6番(野北悟君)  今、議会に対してもどうのこうのという話があったんですが、覚書を交わす前に内容について聞いたことはございませんし、覚書を交わした後に議会には説明があったと思います。プレス発表前です。そのときも私はこれはとてもじゃないけどのめんと、はっきり意見は言わせてもらっております。 本当いろんな形を考えていく中で、先ほど言われたように、覚書は非常に重いということですが、法的には絶対これを守らなきゃいけないという話ではない、どうしてもできない場合というのをお互い話し合って解消することもあり得るかなと思います。 これは本当にいろんな形で、今現在、僕らのところ、議会もほとんどの人が内容を見て全然わからない、でも、市長は説明では大丈夫だとしか言わんと、こういう中では多分判断できない状況ではないかなと思っているんですね。これは基本構想、基本計画の内容が出てくる中で私たちは判断させていただこうかなというふうに思っています。今のまんまじゃ、何を言ってもわからない、中身の伴わない議論にしかならないんです。だから、これについては今回予算等も出ていますけれども、今回特別反対していないのはそういう理由です。 本当に市民の安心・安全を守るという部分はあると思います。ただ、その中で何でもかんでもお金が多くあってあれすれば、どんどん何でも、あれもやります、これもやりますとできるけれども、そうじゃないんです。それで、過剰な施設をつくってしまうと、後世に負担になります。ましてやそこに患者数が減ってくると、医者も来なくなる、そして、経営は成り立たん。でも、費用負担だけ残るんですよね。しっかり考えていかなきゃいけないのかなと思っています。 これからもいろんな形で見て私たちも検討して判断をさせていただきますが、本当にしっかり見据えた中で、しっかりした計画を考えていただきたいなということをお願いしまして、質問を終わらせていただきます。 ○議長(山本茂雄君)  野北悟君の質問は終わりました。 残された質問は午後1時から行うこととし、暫時休憩いたします。                 午後0時 休憩                 午後1時 再開 ○議長(山本茂雄君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 市政一般に対する質問を行います。樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君) (登壇) 皆さんこんにちは。4番議員、樺島永二郎です。事前に通告してあります一般質問2項目5点について、併用方式で質問いたします。 現在、地球環境の変化により災害が激甚化し、日本においても夏の猛暑、災害の局地化、集中化、また多発化している状況です。平成30年、多久市において、7月の豪雨により避難指示が発令し、指定避難所6カ所に最大153名の方々が避難を行い、災害復旧にも多くの予算が必要になりました。また、令和元年8月の前線に伴う大雨災害でも指定避難所8カ所に最大397名の方々が避難を行い、市道190カ所以上、河川140カ所以上、林道19路線、農地被害600カ所など、甚大な被害が発生しました。 今後、災害が減少するということは考えることができません。今後の対応として、災害時の対応、災害後の対応も重要となりますが、災害が発生する前の防災も重要だと考えます。 そこで、1項目めとして、防災対策について質問します。 1点目、多久市内において、国交省、土木事務所、警察、消防、消防団等の各種関係機関や市での出水期前の防災パトロール、点検等の実施状況は。 2点目、平成30年7月の豪雨災害、令和元年8月の前線に伴う大雨災害において、多くの土砂災害や浸水被害が発生しました。多久市として、その発生した現場を把握して、現在、発行している多久市防災マップとの検証を行っているのか。 3点目、大雨、浸水災害が多久市において毎年のように続く中、市民個人の安心・安全を守るための方法として、事前に土のうの準備等が個人でできる体制、土のうステーションや土のう用砂置き場を設置しているのか。 次に、2項目めの質問として、ドローンの活用状況について。 災害現場の状況把握、行方不明者の捜索、大規模災害時の広域的な被害情報等の確認に活用し、団員の安全確保、人命救助の時間短縮、情報収集による的確な判断に生かす等の目的を持って、令和元年5月に発足したドローンについて質問いたします。 1点目、今回の8月大雨災害において、初めてドローンとして出動したわけですが、実際に活動した上での検証と成果について。 2点目、実際に活動を行い、今後の課題を感じたのか。 以上、2項目5点を質問いたします。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 樺島議員の御質問に順に回答していきます。 まず、大きな項目、災害対策について何点か御質問がありました。 まず最初は、防災パトロールです。 防災パトロールの実施状況につきましては、以下のとおりです。市では毎年、出水時期前に国、県、警察、消防といった関係機関へパトロールが必要な箇所の照会を行いまして、合同での防災パトロールを実施しております。今年度は、地すべり防止区域などにおける対策工事の状況や昨年度の災害復旧工事の状況、さらに河川における水位計の設置状況などを現地で確認いたしました。 次に、関係機関独自の取り組みについてでございますが、武雄河川事務所や佐賀土木事務所では管理する河川についてパトロールを逐次実施されております。また、小城警察署では過去に被災した箇所、また、ハザードマップで危険区域となっている箇所などにつきまして現地確認を行った上で、その情報を署内で共有されておりますし、さらに多久消防署におかれましても、市の防災パトロール実施箇所について全ての職員が巡回することにより情報の共有を図られているところであります。 次に2点目、ハザードマップ関連でございます。 被災場所とハザードマップ、防災マップの土砂災害警戒区域や浸水想定区域との検証についてというお尋ねです。 8月の大雨による浸水区域につきましては、国や県の河川管理者及び市がそれぞれ区域の確認を行っておりまして、その結果を見てみますと、おおむねハザードマップの浸水想定区域と一致しているという結果となっているようです。 また、土砂災害警戒区域との検証につきましては、検証に向け、被災箇所の整理を進めているところであります。 次に、土のうに関連してのお尋ねです。 現在の土のうの備蓄に関する状況としましては、消防団と委託契約を締結し、毎年約2,000袋を作製いただいた上、各分団が選定をした市内計10カ所において保管をされています。 水害などの発生時に土のうが必要になった際には、消防団に応急対応をお願いするとともに、自主防災組織などから依頼があった場合には、この保管している土のうを御利用いただくことなど、柔軟に対応をさせていただいているところです。 次に、大きな項目で、ドローンの活用状況、また今後の課題というお尋ねです。 まず1点目、検証と結果についての御質問です。 多久市消防団ドローンにつきましては、去年5月にドローンの知識と経験を有する方を機能別団員として任命し、機器の選定や人員体制の検討を行い、それに基づいて、本年5月に指導員1名、隊員10名の体制で正式に発足をいたしました。 現在、10名の隊員につきましては、消防学校での講習を受講した後、指導員による訓練のほか、個人ごとによる訓練を行いながら、飛行技能の習得、向上に努めているところであります。 ドローンの活用としましては、災害現場の状況把握や活動する団員の安全確認、さらに行方不明者の捜索などを想定しております。今年度は8月の災害時と11月に実施した防火演習で実績がございます。 災害時におきましては、上空から冠水状況の確認や、人が立ち入ることが困難な山間部などでの土砂崩れの状況確認などを行いました。また、防火演習においては、水利から火点までの中継送水の状況やポンプ車などの配置状況の確認を行うことにより、現場指揮本部において全体の展開状況を把握することができました。いずれもドローンを導入したことによる効果が確認できたものと考えているところです。 これからさまざまな場面で活用を行っていく中で、より効果的な運用などを図るために、指導員及び隊員の意見を聞きながら、必要な検証を行っていきたいと考えているところでございます。 最後に、今後の課題のお尋ねです。 まず、これまでの状況を見てみますと、導入した機体が1機でございましたため、10名の隊員が満足に訓練を行えないという状況がございました。そこで、訓練用の安価な機体を購入し、対応いたしております。また、現在のところ、映像を確認する際にはコントローラーのモニターで確認するか、DVDに保存してパソコンなどで確認する方法しかございませんが、災害現場で直接パソコンなどにモニターを接続して画像を確認したり、リアルタイムで災害対策本部においてこの映像を確認したりすることが可能となるよう、必要な課題の解決を図っているところであります。 今後、運用を進めていく中で、さまざまな課題が生じると思いますが、それらは全て改善点のヒントと受けとめて、効果的な運用に向け対策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  それでは、2回目の質問をさせていただきます。 防災パトロールについてなんですが、先ほど市長の説明にもありましたが、多久市内で行った防災パトロールについては、今までの事業の箇所、ボタ山火災の現場であったりとか、災害後の事業に入った部分の検証、そして水位計の設置状況の確認ということで、自分がイメージする防災パトロールというところにはつながっていないのかなと思います。 防災パトロールというのは、やっぱり堤防であったり、ため池などののり面の亀裂があるかどうかとか、先ほども質問でありましたけれども、川の流れを阻害するような障害物がないか、または先日の鷲﨑議員の質問でもありました林道沿いの側溝等が土砂等で埋まって水の流れが変わっていないか、土砂が埋まったことによって道路の破損、または傾斜地の崩壊が起こるんではないか、そういうところを視点にして、この防災パトロール、これを行うべきと思いますが、その点はどうでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  防災パトロールの件について御質問ですけれども、それぞれの関係機関のほうでもパトロールをされております。道路ですとか河川については、それぞれの管理者のほうでパトロールを実施されておりますので、それぞれのところでされた分については報告をいただくということで今後対応していくような形になるかと思っております。市の防災パトロールについては、総体的なところでパトロールを行っているところでございます。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  いろいろな機関、関係からの情報をいただいているということでしたが、どのような機関からどのような情報をことしの出水期前はいただいたんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  今回の河川パトロールにおきましても、例えて言えば、河川で庄地区のほうについては、移動式のポンプとかを持ってきてありますけれども、そういった対応状況とか、あと水害があった場合に、どのような対応が可能かという話を現場のほうでもいたしております。そういったところで必要な情報をその都度いただくような形をとっております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  そういうような必要な情報をいただくということなんですけど、そのいただいた情報に対する対応はどのようにされていますか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  対応ということですけれども、基本的にはそれぞれの機関の対応自体については、それぞれの所轄の機関のほうで対応されております。それ以外では、そういった情報をいただくことで、災害時に市のほうでもパトロールで災害の現場の確認等に行っておりますけれども、そういった際に早く対応できるように情報をいただいているということになっています。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  現在は各種関係機関からそういうふうな感じで情報等をいただいているということなんですけど、そういう情報を各種関係機関が集まった上での合同での実際現場を回る防災点検であったりとか、各種関係機関からいただいた情報を共有するような場ですね、それを行うような検討するための検討会議等、そういう危険箇所ごとの危険度を検討し、判断を行うようなを開くことはできないんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  関係機関との情報共有の場ということですけれども、先ほども申しましたけれども、市が実施いたしました防災パトロールの際に確認した情報につきましては、その後の防災会議の際に参加していただいている各機関、または有識者の方へ情報を提供させていただいているところです。 それと、災害発生時につきましては、先ほども言いましたけれども、災害情報連絡室の設置後につきましては、警察とか、消防とか、自衛隊とか、そういったところと定期的に情報共有を行って、災害等の対応を行っているところです。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  できれば、本当にそういう関係機関が一堂に集まった上で情報を共有して、危険の場所をきちんと検討できるようなを開催していただきたいなと思っております。 あと、自分がイメージする防災パトロールを行うことによって、今まで以上に市民の生命、財産を守るような減災につながると思っていますので、その分、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、2点目に入ります。 実際の被災現場と防災マップ上、土砂災害警戒区域洪水浸水想定区域との検証についてということで、ことし8月の豪雨災害については、最近起きたことということで、まだ検証等はできていない状態なのかなと思いますが、昨年度の7月の前線による豪雨災害、こちらの部分について、浸水被害、または土砂被害の部分について、リストで上がるんではなくて、地図上にきちんとそれを落とし込んでいる状態なのかというのを教えてください。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  災害地の水害等の状況ですけれども、昨年度については、地図上には落としてはおりません。今年度につきましては、浸水被害が大きかったというところで、地図上に床上浸水、床下浸水等の状況を市のほうでも落としております。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君)  ちょっと補足します。 前段の質問のことですけれども、防災パトロールを行ったら、課長も言いましたけれども、速やかな段階で防災会議を行っています。ここでは関係機関全て来られて、気象台も含めますけれども、最新の情報、今後3カ月の降雨予測情報、最新のものを聞いて、そして、各機関から気づきのものを、弱いところをどんな対策をこれまで打ってきたかなどの情報を集めて、その会議に基づいて次の対策を協議します。最終的に決定することがありまして、ほかの議員の御質問に答えましたけれども、細かい資料編をつくる必要があります。その決定を行っております。避難所がふえるのかどうかとか、詳細にわたっていろいろなことですね、それはきちっとやっています。 それと、今のお尋ねでいいますと、やっぱりよりよい情報を的確に共有をして、それぞれの分野で対応していくのが一番かなめだと思っていますので、前段の問いと少し御意見を言われた点については、対応しているということをぜひ災害対策本部長としても申し上げたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  平成30年度の分はマップには落とし込みは全然やっていないと。令和元年度の分については、浸水地域についてはマップに落とし込んでいるという理解でよろしいですかね。 それでは、実際、今回こういう話をしたのは、防災マップ上に自分のところは浸水被害の予測地点ではない、土砂災害危険地域ではないという認識のもとに、変に安心をすることによって災害に巻き込まれるというようなことがないようにしていただきたいというのがありまして、今回質問しています。ハザードマップ上に指定されていなくても、実際に災害が起こる可能性というのはゼロではない、過信してはいけないというのを知っていただくためにも、こういう質問をしております。そして、防災マップ、これの更新時には、ぜひそれを反映させるようなことをしていただきたいという思いでこの質問をしております。 ちなみに、多久市の防災マップ、いつかまた更新されるとは思うんですが、その時期、またはどのようなことがあれば更新されるのでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  ハザードマップの更新についてですけれども、ハザードマップにつきましては、ことし3月に作成して、4月から5月にかけて全戸配付しているところです。今回は、前回の更新が平成20年だったかと思いますけれども、その後、国とか県の浸水想定区域が新たに想定されたことにより、ハザードマップをつくり直しております。 今後も浸水想定区域の変更とか、そういったことがあった時点でハザードマップの更新をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  先ほど言われた更新のペースであれば、次は令和10年ぐらいになるのかなとか思いますけれども、それ以前にも大きく多久市防災マップ上のハザードマップの部分と実際の災害が違いが出るようなことが続くようであれば、ぜひそこは多久市単独ででもハザードマップの部分だけでも変えるようなことをしていただきたいなと思います。 土砂災害等については、結構、マップ上では指定されていない部分でも発生しているように感じているので、そこも伝えておきたいと思います。 それと、更新されるときには、実際の更新されるまでの間の災害等で実際に発生した場所、これを十分に落とし込んだ上で、ハザードマップの作成をしていただきたいと思います。 続いて、3点目になります。土のうステーション及び土のう用砂置き場についての質問です。 こちらは、この近隣では実際やっているところは少ないんですけれども、福岡、またはそれ以外の県、市において実施されていることです。台風や大雨時の内水・外水洪水による個人の住宅、店舗等への浸水被害を住民個人が自主的に警戒、防止、自己防衛するために必要ということで、各自治体がやっている事例になります。その中で、市長の答弁にありました、消防団で2,000個、市内10カ所に用意してあると。それは消防団、または自主防災組織から依頼があれば使うことができるということなんですが、これは個人が自分の店舗であったり、自宅の玄関であったりで使用したいということで使用できるんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  そうですね、個人の利用といたしましても、市のほうに連絡をいただければ使うことは可能というふうに考えております。備蓄品ということですので、何かあった場合の数の把握が必要でございますので、一応、市なり消防団のほうに連絡をしていただいておかないと必要なときに足らないということがあるので、連絡をいただければと思います。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  前回ちょっとお聞きしたときは、個人のものは受け入れないという話だったので、そういう話で聞きました。実際、市内に10カ所保管してあるということなんですが、こちらは市民の方で知っている方というのはどれぐらいいるのかなと思いますが、周りに周知はされているんですか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  現在の土のうの備蓄箇所なんですけれども、現在でいいますと、旧東部小学校の跡地、それとフルーツ公園、それと南多久分団の本部と1部、2部、それと多久町は水防倉庫、西多久においては西多久公民館、それと西多久分団の1部、2部、それと北多久については消防署のほうに置いております。基本的には消防団なり市のほうに連絡をいただいて、そこから災害時に持ち運ぶというふうにしておりますので、具体的には広報には至っていないというところです。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  基本的に今までの土のうの使用に関しても、消防団の判断、または自主防災組織、そして区長、区長からの依頼によっての使用の実績はあるとは思うんですが、個人で実際にそれを使用されたというのは多分ないと思います。 今までの経験でここまで水が来よったけど、ことしはそれ以上の警報が出ておるから、もしかしたら店舗内に入ってくるよねと思ったときに、自分で消防団に電話したりとか、やれる方がどれだけいるのかというふうに感じます。個人で農家さんとかは土も持ってあるし、スコップもあるし、土のう袋等もすぐ手に入ると思うんですけれども、サラリーマンの家庭とか、そういうところでは家に土があるわけでもなく、スコップを持っていないという家庭も多いです。そういう方々が自主的に自分で自分の財産を守るという観点の上からすれば、実際、土のうステーションということになれば、でき上がった土のうを保管しておかないといけませんが、土のう用砂置き場であれば、砂を置いておくだけということになりますので、ぜひ設置を検討していただきたいなと思います。 場所についても、先ほど話があったような場所以外に、学校、学校跡地、あと水道事業の統合で使用を休止される遊休地が出ると思います。あれについても市内各所ありますので、ああいうところを有効活用した上で、土のう用の砂を置いていただいて、袋については、市のほうからお渡しするとか各町公民館で渡せるようなことができないのか、お尋ねします。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  土のうステーションとして、学校跡地とか水道跡地は利用できないかということですけれども、土のう用の砂置き場等を設置する場合には、地元の方ができるだけ利用しやすい場所とする必要があるかと思います。休日とかのときにでも自由に出入りできるような場所が必要かと思います。そういったこともありますので、東部小の学校跡地のほうは既に土のう置き場として利用しておりますけれども、あと水道施設の跡地なども含めたところで関係者や地元の利用者などの御意見を伺いながら検討をしてまいりたいというふうに思います。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  ありがとうございました。検討していただけるということのようなので、大変安心しています。 これは最後の確認です。今現在、消防団で作成していただいた土のうについて、こちらを個人が勝手に使うことはもうできないですよね。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  そうですね、先ほども申しましたように、緊急の災害用として置いていますので、数のほうの把握というのも必要ですので、消防団なり自治を通してなり、市のほうに連絡をいただきたいと思っております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  それでは、土のうに関係して、現在、吸水式土のうというのがあります。水を吸うことによって土のうとしての機能を果たすというような土のうなんですが、こちらの配備状況というか、配備されているかどうか、教えてください。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  吸水性土のうということですけれども、吸水性土のうについては、紙おむつなどに使われます吸水ポリマーを吸水剤として麻袋の中に入れまして、それを水につけるということで、水を吸収して土のうとして利用するものとなりますけれども、現在のところは市のほうでは吸水性土のうを備蓄はいたしておりません。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  この吸水性土のうのメリットとしては、ふだん置いておいても場所をとらない。そして、いざ使うときには短時間で使用することができる。使用した後は天日等に二、三日干せば、また再利用が可能だということで、非常にすぐれものというふうに感じています。 この吸水式土のうを避難所に指定されてあって浸水の可能性がある公民館など──今回も東多久公民館、南多久公民館については浸水の可能性があるということで、避難されている方が移動するような状況になりました。そういうことを踏まえれば、公民館等にはこの吸水式土のうを配備して、いざというときに備えるということが必要ではないかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  吸水式土のうを配備ということなんですけれども、先ほど言われた南多久公民館、東多久公民館については、すぐ近く、東多久でいえば旧東部小学校、南多久でいいますと南多久分団本部のところに土のうも置いてはございます。そういうこともありまして、実際的に避難所への備蓄には吸水性土のうのほうがいいのか、それとも一般的な土のうで対応が可能なのかどうか、またほかの方法があるのかというところまで含めて、施設の管理者のほうと協議、検討をしていきたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  検討のほうをよろしくお願いします。 それでは2項目め、ドローンの活用状況についてということで質問をいたします。 実際、今10名の方が隊員としておられるという中で、その中でドローンの操縦をできる隊員の数は何名ですか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  申請については、国のほうに操縦者についても申請の必要がございます。現状でいいますと、10名のうち4人を申請しているところでございます。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  そしたら、残りの6名の方は現在まだ操縦をすることが、実際の現場で動かすことができないということですよね。それでは、現場で操縦できるための操縦の資格の基準と、そのため行っている現在6名の方の練習方法というのは、どういう形でやってあるんでしょうか。
    ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  申請には必要な飛行時間というのがありまして、それが大体1人10時間以上が必要となっております。そのために現在のところ訓練の状況といたしましては、練習用の小型ドローンを購入しておりまして、各分団で飛行訓練を進めているところです。一応5台小型のドローンを買っておりますので、各分団2名ですので、その2名で飛行の訓練を現在進められているところです。飛行時間の10時間が確保できたところで申請を行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  今後の課題について、いろいろお話をされましたが、自分的には現場での操縦基準を満たして、10名が10名、皆さん現場で操縦できるということになったとしても、実際に飛行する機会については、出水期、台風、大雨のときだけということになりますので、10人でされるので、実際、年に1回か2回ぐらいの飛行数という形になってしまうかと思います。そのような状況では、飛ばす隊員も1年ぶりに飛ばすということであれば、飛ばすこと自体に不安が発生すると思います。計画的に練度の向上とか、自信を持って飛ばすようになるための計画的な飛行訓練計画みたいなものが必要になると思いますが、どうでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  そうですね、今後、10時間の時間を確保した後には操縦者として申請いたします。その後については、訓練計画によりまして実機を使用した定期的な訓練を進めていきたいと考えているところです。 それと、実際、飛ばす機会なんですけれども、災害時だけではなくて、消防団の場合は訓練等もやっております。そういった機会にもドローンのほうでドローンを飛ばすことで、定期的に訓練を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  そういうふうな実機を使った飛行訓練ということなんですが、今後、予定している計画の中では、1人当たりどれぐらいの年間の飛行時間を訓練に使うような計画ができているのでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  防災安全課長。 ◎防災安全課長(土橋善久君)  具体的な時間数については、今のところ年間何時間とか、そういったところまでは進めておりませんけれども、やはり運転をなれるということもありますので、定期的な訓練を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  ドローンの操縦については、練度を落とさないためにも最低限必要な年間飛行時間とか訓練時間のある程度の基準があると思いますので、それに準じた中で練度を落とすことなく、災害発生時には活躍できるように、ドローンの維持に努めていただきたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君)  ちょっと結ぶ前に済みません。前半の土のうのことです。誤解を招かないようにちょっと触れておきたいと思います。 今回の災害でも多分発生した事象があると思いますが、土のうは必要だけれども、すぐ消防団員が届けることができないとかいう事案が実は発生するんですね。大きな雨、ひどい災害ほどそうです。そういったときに、いや、市役所やってくれんやんねという話になりがちなんですけれども、前もって危険性があるようなところとか要望が必要なところについては、課長の答弁の中で一部あったかと思いますけれども、ぜひ地元で議員御提案のように、砂場とかで設けたところから、みずから地域の方々を中心に自主防災組織等ありますので、土のうをつくっていただいて、予備を準備していただくことはとても大事だと思います。これは消防団が持っていらっしゃるから、そこから持ってこいということになると、実は大きく必要なときに足りなくて、例えば、過去の例で言いますと、堤の堤防が壊れそうなときに、急遽土のうが必要なときに足らなくて、実は国交省からも支援してもらったことがあったりするんですね。そういったことがありますので、ぜひそこら辺は丁寧な対応が必要かと思っているところです。 ちょっと補足させていただきたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君。 ◆4番(樺島永二郎君)  質問を終わります。 ○議長(山本茂雄君)  樺島永二郎君の質問は終わりました。 次に、平間智治君。 ◆9番(平間智治君) (登壇) 皆様こんにちは。9番議員の平間智治です。通告に従い、市民と築く、開かれた自治体経営と持続可能なまちづくりについて、併用方式で質問をいたします。 第4次多久市総合計画にありますように、多久市が活性化するためには、市民のニーズやさまざまな地域課題に対して、現状を的確に把握し、市民意識の向上を図りながら、行政と市民や組織、団体等の適正な役割分担に基づいた協働と参画によるまちづくりを進めていく必要があります。 先進自治体では、市民協働の推進に関する条例に基づいて、各小学校区を基準として区域内で活動する自治、各種団体による地域まちづくり協議を設置し、地域団体と行政が協働して地域の課題解決をしていく事業、また、登録した市民公益活動団体と協働して市民提案型事業、または行政提案型事業を実施しています。 そこで、3点について市長に質問いたします。 1点目、協働のまちづくり体制の整備の現状と課題は。 2点目、情報公開と広報広聴の現状と課題は。 3点目、主査や係長級職員によるミドルアップや若手職員などによるボトムアップの体制づくりの現状は。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 平間議員の御質問に順に回答します。 まず1点目は、協働のまちづくり体制の整備の現状、そして課題ということでした。 社会情勢が急速に変化をし、市民の皆様が求められる豊かさが多様化する中で、市民のニーズやさまざまな地域課題に対して現状を的確に把握することは、協働のまちづくりを進めていく上でも重要であると認識をしているところです。 これまでも地域課題の解決に向けて、例えば、市の重要な計画などを策定しますが、これらの折などにつきましては、広く市民の声が反映できるような策定委員の選定や市民アンケートの実施、また、パブリックコメントなどを行ってきているところです。これらによって、市民の意見を募集する、聞くということをさせていただいています。 けれども、課題面としては、委員数といいましてもある程度限りがございますので、それが1つ、また、市民アンケートやパブリックコメントにつきましても、必ずしもたくさんの意見が来ているわけではないという現状がありますので、これらが課題と考えています。 次に、2点目で情報公開と広報広聴の現状と課題というお尋ねです。 市民と協働のまちづくりを推進するには、市政情報を積極的に公開して市民の皆さんと共有するとともに、御意見や御要望を聞き、また、それらを市政や施策に生かしていくことができるように努めることが大切と考えています。 まず、広報につきましては、市民の皆さんにわかりやすく市政情報をお知らせするために、例えば、市報「多久」、ケーブルテレビを利用した行政情報番組「TAKU-SUNインフォメーション」の放映、そのほかにも市のホームページ、さらにはSNSとしてフェイスブック、LINEなど、これらを活用しながら、そこには動画共有サイトのユーチューブとの連動等も図っているところです。また、市の取り組みやイベントなどプレスリリースしたり、記者発表などを行って、報道機関、マスコミを通じた広報にも取り組んできているところです。 次に、広聴の取り組みといたしましては、市役所1階のロビーに設置しています市政提案箱、または市のホームページから投稿することができます市長へのメールなどによりまして意見を聴取していますし、また、市民の皆さんからの提案、要望、御意見などにつきましては、私が集会や会議に出た折に聞くこともございます。 また、10月に開催いたしました市政報告におきましては、8月の豪雨災害の被災状況、また、公立病院の統合検討状況を柱として、それぞれテーマを設け、報告をし、参加された皆さんと質疑応答という形での取り組みを行いましたし、あわせて来場者の皆さんにアンケートも書いていただいて、たくさんの御意見や御要望をいただいたところです。 また、このほかには、市の重要な計画などを策定する際、先ほども言いましたが、原案の段階で市議会にもこのように行いますということをお知らせした上で、広く市民の皆さんから御意見を募る制度としてのパブリックコメントも実施をしております。 また、広報の課題といたしましては、さまざまな世代の皆さんへひとしく情報が届くよう、さまざまな発信ツールを考える必要があるのかなとも受けとめています。例えば、スマートフォンが今、大変普及しています。この携帯端末の普及によりまして、SNSなどさまざまな情報発信ツールが多くの人に活用されています。それらを意識した広報と、また、先ほども御紹介した紙媒体でありますが、市報などの広報の手段、それぞれ特性もありますので、これらの特性を生かした広報も重要かと考えているところです。 市報は広く市民の皆様にお届けをしています。全戸配付の形です。また、その読者層等は年配の方が多いようにも一部聞いていますが、もう少し文字を読みやすくするとか、レイアウトやデザインを少し工夫するとか、そういったことも工夫しながら、見やすく、読みやすい市報づくりに努力をしているところです。また、SNSなどもさまざまな工夫の方法があるのではないかなということで、さまざまな自治体の例も参考にする必要があると思っています。 次に、広聴事業の課題といたしましては、さきに申し上げました市政報告や、市長と語るやワークショップスタイルでの意見を聞く機会など行ってきているところですが、関心のあるテーマで、参加しやすい状況をつくるなどの工夫が必要じゃないかなと考えているところです。時代に即応した新たな広聴手法も研究をし、市民の皆さんがより市政に参加しやすい機会をつくっていく必要があるとも考えています。 次に、3点目で職員のミドルアップとボトムアップの体制づくりの現状というお尋ねです。 本市の組織体制で見てみますと、課長補佐級、係長級職員が比較的ミドル層という立場に当たりますし、主任以下の職員がボトム層に当たるかと思っているところです。本市では、市政運営に当たりましては、チーム多久として、トップ、ミドル、ボトムの職員が一体となって推進する体制づくりに努めております。 この体制づくりの中で、情報や認識の共有の促進、また、ミドル、ボトム層からの意見などの集約にもそれぞれ努力をしているところです。 まず、全職員に対してですが、日々の業務の中で報告、連絡、相談、いわゆる報・連・相の徹底を促しております。これは課題や問題点に関することのみではなくて、職員一人一人の気づいたこと、あるいは課題、あるいは施策についての発案など、それぞれ意識を持って取り上げ、取り組んでほしいという思いを込めて行っている面でもあります。 また、毎月、市長、副市長、教育長及び課長職等で開催をいたします経営会議がございますが、ここで協議、共有された事項につきましては、課ごとではありますが、それぞれに連絡をしますし、主に係長級以上のミドル層で構成されています課内の会議などで情報、あるいは認識の共有を図っているところです。あわせまして、課内の課題や検討された施策についても経営会議に提案されることもございますので、そこは敷居を低くして、情報共有、知恵の共有というふうに努めています。 このほか、本市で実施しています人事評価制度におきましては、毎年2回、評価とあわせて上司との面接を実施しています。この面接では、課長級職員が課内の職員と行う面接に加えまして、係長と係内の職員との面接も実施しております。面接を通して、課長級職員とミドル、ボトム層との意思疎通や課題の共有などを図るとともに、お互いに意見、意識を統一する、共有する、そして意見が出しやすい職場環境づくりに努めているところです。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  それでは、2回目の質問をいたします。 今、いろんな答弁をいただきましたけれども、多久市では多久市まちづくり基本条例について、平成23年度から18回、市民会議を開催し、検討されてきました。平成25年9月には、市民会議より基本条例の方向性や基本条例に盛り込むべき内容、その考えに係る提言を受けたところであります。また、現在、いただいたテーマを踏まえて、協働のまちづくりを効果的に推進する基本条例策定のための体制やスケジュールについて検討している状況ですということで、これは平成25年ぐらいにされた答弁なんですけど、こういったように市民一人一人の意思が反映されたまちづくりのために、システムがない段階ではなかなか市民の意見が吸収しにくいんじゃないかと。パブリックコメントもされていますけど、1人とか2人とか、非常に少ない意見しか吸い上がっていないような状況というのは、やはりしっかりと見詰めて、そしたらどうすればいいかということを考えないといけないと思います。 そういう意味で、市民一人一人の意思が反映されたまちづくりのために、市民や企業、市民活動団体、NPOなどが参画できる仕組みづくりを考えられないでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  平成23年からまちづくり基本条例ということで、市民の御意見等を反映したまちづくりのためのということでの部分で、これにつきましては、現在、中断をしているという状況でございます。 その中断状況といたしましては、今おっしゃったような仕組みづくり、そういう部分についての有効な、機能するような仕組みづくりというのは、なかなか課題が多いということでの休止というふうになっております。 市民のお一人お一人の意見をどう尊重し、どう反映するかということに関しましては、先ほど申し上げたようなアンケート等を現在行っておるところでございます。その部分につきましては、やはりお一人お一人の意見を尊重しつつも全体の意見としてどういうふうに取りまとめていくか、その部分についての手法について今後も検討する必要があるという御指摘だったと思います。 そこにつきましては、現在もまだ模索中というような状況でございまして、明確に新たなまちづくり条例を再度考えているという状況ではございません。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  今言われた中での一番大きな課題は何ですかね。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  若干申し上げたんですけれども、具体的にお一人お一人、委員の方が出していただいたり、お一人のアンケート等でのお答え、そういうものを全体としてどう反映していくか、そういう部分についての仕組みづくりが課題だと思っておりますので、そこにつきましては、現在の方法でその意見を把握し、内部で検討し、そして議会に御提案したり、パブリックコメントで皆様に再度原案について意見をいただく、この手法で行っていきたいということで考えておりますので、課題としては、その部分が議員の御意見では市民の方の意見を必ずしも反映していないというところがあるということでございます。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  なかなかまちづくり条例をつくるというのは大変な作業だと思うんですけれども、そこまで一遍に行かなくても、例えば、今までに多久市でも多久市まちのアイディア集のワークショップも開かれています。またはさっき言いました多久市まちづくり基本条例を策定したときの市民会議のメンバーがいらっしゃるわけですね。積極的に多久市を何とかしようと、もちろん地域のためでもありますけれども、市民の意見を反映するためにそういったものをつくられるという動きがあっていたわけですね。 そういう意味で、そういった方の新しい視点と発想による政策づくりのために協働の対象である市民や市民活動団体、NPOなどの情報、また、文化・芸術、特産品生産者など多久の宝である人材等の情報をデータベース化し、利用できないでしょうか。今までのそういったせっかくつくられたいろんなのをできないでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  これまでの取り組みとして、協働のまちづくりということで、自発の地域創生で取り組んだまちづくりの活動等も御紹介いただいたんですけれども、この活動につきましては、平成27年から平成29年まで活動を行っていただきました。県の支援、それから早稲田大学等の学生の方の支援も受け、市民の自発の地域創生ということで、自主的な取り組みができるような組織づくりを目指してということで活動をなされております。ただ、現在については、その活動団体等も一部の方の志はございますけれども、具体的には動きがない状態というふうに聞いております。 その御意見等をデータベース化してということでございますけれども、それぞれ行政の中には各方面の分野ごとの御意見等、計画等も持っておりまして、そこを一括網羅してデータベース化というのはなかなか困難ではないかと思っております。 その分野別につきましては、協議等を設け、御意見をいただくような場を設定しておりますので、過去の状況として振り返ることはあっても、その状況、状況によって必ずしもそれが採用できないというようなこともあります。そういう部分につきましては、各担当課のほうで把握をし、整理している状況でございますので、網羅したデータベースをどう活用するかという仕組みづくり等については非常に困難ではないかと考えております。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  今まで、要するに今の状況である程度の仕組みづくりをしないと、自然に上がってくる意見を聞くという感じではなかなか市民の声とかは反映しにくいんじゃないかと思うんですよね。そういう意味で、例えば、佐賀市とかいろんなところでは学校校区なんかでつくって、そういう中で地域から上がってきた課題とか、そういったのを吸収しているような制度がやっぱりあるわけですね。そうしないと、ただ意見を下さいみたいな感じではなかなか吸収しにくいように思います。 これは平成25年12月に私が一般質問した中で、その回答なんですけど、「現在、これまでの調査等で把握してきました市民活動団体等の情報につきましては、代表者や活動内容などを再度確認した上でデータベース化し、市役所内部での情報共有のため、全職員が業務用端末から市が策定しておりますさまざまな計画や業務上必要な情報などを自由に閲覧、検索できる職員用情報掲示板でありますポータルサイトへの掲示を計画しているところでございます。」という回答をいただいています。 「また、外部に公開できる情報等につきましては、市役所市民ホールや公民館など、市内の公共施設などに掲示するとともに、市のホームページにも掲載をし、各団体の活動内容やイベント情報、また市民活動団体に対する補助金制度など、広く情報発信も行いたいと検討しております。」というふうな形で回答をもらっているんですけど、この辺は少しは進んでいるんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  まず、データベースという文言について、御質問の中では市民の御意見もというふうな趣旨で御質問いただいたと思いますけれども、この部分につきまして答弁の中では、市の基本的な部分の計画、そういう部分を共有するというためのデータをまとめるという意味で答えたというふうに認識をしております。 その部分については、御指摘のあったように、各種の各分野での主要な基本計画等については、ポータルサイト並びに市民の方へは市のホームページでも閲覧が可能という形で整理をしております。 その部分について、各地区の部分で掲示を行っているかということに関しては、現在、済みません、把握をしておりません。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  何とかそういう体制づくりをしてほしいなと思います。 また、こういった2つが今までありましたけれども、持続するためには、佐賀市も、ほかの嬉野市もそうですけど、例えば、校区ごとにつくったにしても行政的な人的支援とか、または財政的支援などがないと、なかなか一回つくっても長く持続できない、そういったものがあるかと思うんですね。 そういう意味で、何か明確にしないとなかなかその辺が育たないというか、西多久とかはある程度そういうのがうまくいっている参考例ではあると思うんですけど、ほかのところはなかなかできていない。そういう意味で、この辺の人的支援、または財政的支援、地域づくりの仕組みづくりのためにそういったものは考えられないでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  地域づくりの仕組みということでございまして、この点については、さきの御質問のほうでもございました佐賀市等については、予算をつくって、組織をつくって補助をしているという状況でございます。 佐賀市の例といたしましては、各分野の地域の組織、育友会や体協、それから嘱託員の分館長、そういう部分を網羅した地域の組織、そこに一括して補助金を出し、その中で裁量の範囲でつくっていただくと。逆に申し上げれば、そこが自主的に活動を行って、責任も持つというような形で運営をされているというふうに聞いております。 その中で、多久市としてはどういうふうな形での支援かということでございます。 多久市のほうとしては、そのように地域の方に予算等責任を負っていただくような形での地域の運営というのはなかなか考えにくいかなというふうに考えております。 多久市が現在行っております地域の支援としては、ふるさと振興基金をもとにそこを活用した補助事業等を行っているという状況、それから、宝くじの運用益を活用したコミュニティ助成事業、そういうものが該当するというふうに考えております。 人的支援につきましては、現在のところ、振興事業等の地域の活動については、公民館の中で公民館長、それから主事、そういうものも支援の中に入っているというふうに考えております。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  何かつくってもらうという意味で、全員するわけにはいかないと思いますけど、そういう市民団体の方で希望があるのを調査とか、いろんな懇談をしていきながら、市民団体についてある程度認めて、その認めた団体からのいろんな御意見とか、そういったものを吸い上げるような最低限の何かそういう仕組みづくりはできないでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総合政策課長。 ◎総合政策課長(田代信一君)  市民団体ということに関しまして、さまざまな形態や、参加されている目的等があると思っております。 その中で、行政としてその方々の御意見を吸い上げて、そこに予算等を配分して、補助金等で支援をするという形でできないかという御質問でございますけれども、現在、そこの部分につきましては、嘱託員等の開催を行い、市民の方の御意見をいただいているというふうな認識もございますし、どの団体が市民団体で、どの団体が補助の対象としてふさわしいか、その方々の団体が住民の方からどう認知をされているか、そういう部分も含めた検証等も必要になってくると考えております。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  そしたら、一応ここまでしか答弁はないんですけど、次に、2項目めに移りたいと思います。 情報公開と広報広聴の件ですけれども、広報手段として、今言われたようにホームページとかケーブルテレビがあると思いますけど、この状況をお願いします。 ○議長(山本茂雄君)  情報課長。 ◎情報課長(百武芳和君)  順に御説明申し上げます。 まず、ホームページにつきましては、アクセシビリティの向上に向けて障害者の方も高齢者の方も含めて、より情報が見つけやすいような利用者に配慮したサイトを目指して、昨年からシステムの入れかえを行っておりまして、リニューアルに取り組み、本年4月から新しいホームページを運用しております。 ホームページの役割といたしましては、行政情報や手続などを調べるために、また、多久市を知っていただくために情報を掲載しておりまして、その情報はコンテンツマネジメントシステムと言われる各担当課がそれぞれの情報の更新を行えるようなシステムで運用しているところです。 アクセス数につきましては、4月から11月までの期間で月平均2万人、1日平均約680人の方、これは同じ方が2回アクセスされても1カウントとして数えております。680人のアクセスとなっております。 ホームページの特性といたしまして、全世界に情報発信できるという意味では、そういう視点に立って広報しているところであります。 次に、市報につきましては、御承知のとおり、毎月1日を発行日といたしまして、年12回、市報を制作しております。 市報の特徴といたしましては、その時々の話題とか、市から市民の皆様へお伝えしなければならないものを特集を組み、巻頭のほうに記事をつくっているような状況です。それ以外には、各課のお知らせ、まちの話題などを掲載しているところであります。 次に、行政放送につきましては、ケーブルテレビの番組の中の一つとして、多久市行政放送番組「TAKU-SUNインフォメーション」という番組を制作しております。放送の時間帯は午前6時、8時半、12時30分、18時、22時30分の5回、30分番組という構成です。内容といたしましては、最初に、情報宅配便のコーナーでは、市内のイベントや各種活動等、市で取材したものを動画編集し、3分から5分程度にまとめて放送しているところです。次のお知らせのコーナーでは、市役所からの市政情報の御案内です。ホームページや市報と連動した形で行政放送でもお知らせしております。このほか、各種団体の活動やサークル活動等、市民の方も出ていただいて、イベントの告知等もしていただいている状況です。番組自体は毎週水曜日の18時に新しい番組に入れかえをしておりますので、1週間ずつの単位で流しております。このような形での情報発信を行っております。 また、ホームページと連動した形でフェイスブックにも市報で取り上げることがタイミング的にできないようなものも含めて、市の行事やイベント等を市民の方にお知らせしています。 広報については、以上のような状況でございます。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  今、広報手段として幾つか挙げていただきましたけど、その中で一番見られるのが多いのは多分ホームページじゃないかと思うんですが、そのホームページの中での質問になりますけれども、市民の方からこんな意見をいただきました。 多久市のホームページについて、多久市はトップページに「緑園に輝く」「みんなで創る文教・安心・交流のまち多久市」とありますけど、そこだけ見て、次を見ようと思っても、何が魅力なのか、具体的に何を目指しているのかがわかりづらいとの声がありました。 こういうことで、ホームページの見やすい、またぱっとみんなが、じゃ、次見てみようとなるようなホームページのトップ画面といいますか、そういう工夫などは何かありませんか。 ○議長(山本茂雄君)  情報課長。 ◎情報課長(百武芳和君)  今、議員のほうから御質問がありましたのは、多久市の魅力をホームページのトップページのところでもっとアピールすべきじゃないかというような趣旨の御発言かと思います。 市のホームページは、先ほど市長からも回答がありましたとおり、スマートフォンなどでよくごらんいただいているのかなというふうに思っております。そういう中で、特に利用者の方の動きとしましては、多久市の何を調べたいという具体的なキーワードを入れて検索される場合が多くございます。そのことを考慮し、文字検索でなるべく早く探したい情報にたどり着けるようにということで、以前のホームページからするとデータの階層をより浅くして、早く検索で見つかるようなシステムの設計としているところがございます。 現在のトップページは、議員が先ほどおっしゃっていただいた第4次総合計画の多久市の将来像を表記し、市の目指す姿を皆さんに周知しているところでございます。 御指摘のとおり、サイトのトップに多久市の先進的な取り組みや魅力、そういったものをもっと全面的にアピールすべきじゃないかというふうなことでございますが、確かにそういうところがやや足りないかなと思っておりますので、今後の見直しの中で、ホームページのトップページのところを見た瞬間に、多久市はこういうところがすごいんだというところがPRできるような形にしていきたいと考えております。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  今答弁が少しありましたように、やはりトップページを見たときに、じゃ、次にちょっと見てみようという意識が湧くようなトップページをつくっていただいたらと思います。 次に、ホームページについてもう一つのあれですけれども、本当に多久市はいろんな他市では実現していないことが実現していることもあります。もったいない話ですけど、それが掲載されていなかったり、または目立たないことがあります。 例えば、高等学校までの医療費無償化、これは初めて知った方が、わあ、多久はすごいねと、こういったのを何でどんどん発信せんとねと言われたこともあります。また、災害時に液体ミルク備蓄もされました。これは佐賀県で2市だけです。小城市と多久市だけです。それから、子育て世代包括支援センター(日本版ネウボラ)が市役所1階に設置されています。そういった本当に新しくできたことなどの発信、多久市は本当に魅力ある、住みやすい、じゃ、多久に引っ越そうかとかいう動機づけになるようなものがあるにもかかわらず、掲載されていなかったり、余り目立たなかったりしてもったいないと思います。 その辺のホームページのつくり方、または発信のあり方を今後どうされていくか、お願いします。 ○議長(山本茂雄君)  情報課長。 ◎情報課長(百武芳和君)  ホームページの発信の方法でございますが、現在は先ほど御説明いたしましたコンテンツマネジメントシステムにより、それぞれの事業を所管している担当課がホームページを直接更新することができる形にしております。 以前は情報部門のほうで一括してホームページの情報更新を行っておりましたが、体制の問題を含め、記事の更新ができていないという課題がありましたので、コンテンツマネジメントシステムを導入し、それぞれの担当課で情報発信できるようにいたしました。 実際に事業に取り組むとき、お知らせをするとき、その事業の内容をホームページに掲載して、新着情報に載せて掲載していますが、先ほど議員が言われたような形で、トップページで多久市の魅力である事業がすぐにわかるようにすべきじゃないかというところについては、確かに新着情報では載るんですが、新着情報も次々に変わっていきますので、トップページから外れていくことになります。実際に事業をしているにもかかわらず、きちんと情報が伝わっていないというようなこともございますので、情報発信については、情報部門で皆さんにわかりやすいよう、アピールできるような方策を考えていきたいと思っています。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  課のほうから上げるということですけれども、課のほうは皆さん専門的なところが大変忙しい中で、ホームページに上げようという意識はあるんですかね。その辺の横の連携といいますか、課を超えた情報課からのそういった働きかけとか、今月はないですかとか、そういう横の連携とか、また、課自体のそういうホームページに上げようとかいう意識はあるんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  情報課長。 ◎情報課長(百武芳和君)  業務のそれぞれの担当課では、新たに取り組む事業などについては、市民の方に知っていただく必要がございますので、情報課といたしましては、市報の掲載、ホームページへの掲載、行政放送への出演の3点セットとしています。また、内容によりましては記者発表、プレスリリース等をするような形でマスコミの力もかりて情報発信に努めているところであります。 確かに担当課で情報発信が足りないときは、私どもが情報を知ったとき、行事予定表で庁内の行事等も把握しておりますので、そういった中でこの部分の情報発信は済んでいるのかどうかというようなチェックも進めておりますが、さらにそういったところを強化していきたいと思います。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  それでは、次に移ります。 広聴として市長と語る、それから市政提案箱、市長へのメールとありますけど、提案箱にしろ、メールは少ないと思うんですけど、市長と語るがやはり一番、市民の意見をお聞きするには非常にいい機会じゃないかと思います。そういう意味で市長と語るがことしはありましたが、去年とかはなかったと思うんですけれども、市長と語るをもうちょっと充実させる意味でも、回数、またはやり方、形式ですね、ワークショップなどの新たな形式での市長と語る、そういったものの開催が検討できればいいなと思うんですけど、その辺の答弁をお願いします。 ○議長(山本茂雄君)  情報課長。 ◎情報課長(百武芳和君)  広聴事業につきましての御質問でございます。 これまで市長と語るやワークショップ形式での広聴事業でいただきました御意見等につきましては、ホームページや市報でお知らせするとともに、担当課とも情報を共有して政策に生かすように取り組んできたところです。 市政提案箱、市長へのメール等につきましては、ここ3年、平成28年からの数値を今手元に持っておりますので御報告いたしますと、市政提案箱、市長へのメール、それと問い合わせ、要望書のお手紙とか、そういったものを合わせて平成28年度は25件、平成29年度は50件、平成30年度は23件、平成31年度は現時点で11件いただいております。 それぞれ内容的にはいろいろな要望、提案事項であったり、市への苦情であったり、激励等もございます。そういったものも含めて、匿名で投稿される場合もございますが、記名されている分については、全て返信でお答えしております。また、返信できないものについても、回答案をつくり、市長へ決裁をとるようにしているところです。 御質問の市長と語るにつきましては、これまでも、移動市長室であったり、市長と語るという形で集合形式で行ってみたり、そのほかにワークショップ形式で行ってみたりしましたが、参加者がなかなか集まらないという課題がございます。いろいろ検討した中では、例えば、テーマを絞って開催するとか、特に若い世代の方の出席が少ないので、そういった意味では皆さんお忙しい中でなかなかそういったものに参加しにくいというようなこともあるのかなというふうに思っておりますので、先進的な自治体ではインターネット、SNS等を活用した取り組みをされているところもございますようですので、そういったところも研究して、多くの方に市政に関心を持ってもらうこと、あと参加していただけるというような方策を考えていきたいと思っております。 本年開催しました市政報告では、市からの報告をした後に、会場からの質疑応答もさせていただきましたが、限られた時間ですので来場者アンケートをとり、その中でいろいろ御意見を書いていただきました。それに対する市の考え方等も、少し時間はかかりましたが、整理してホームページ上に公開するような取り組みをしております。今後もそういった形での開催も一つの方法だなというふうに思っているところです。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  この前の病院がテーマの市政報告は、大変皆さん集まっていただきました。そのように市民の方は関心がないわけではないんですよね。やはりこっち側からの持っていき方というか、そういうものによって、やっぱり市民の方はそれぞれ思いがあって参加されたり、意見を言いたいというのはいっぱいあるんですよ。 そういう機会をこちら側が何とか提案したりとかする中で、本当に市民の声が上がるような状況をつくらないと、市民から離れた政策、または市民がなかなか積極的に意見を言うような環境づくりが難しいんじゃないかと思います。 そういう面で、ぜひとも市長と語るなどはワークショップみたいな形で、ある程度どんどん目の前で意見を出せるような形のものができればなと私としては思っております。 次に移ります。 職員のミドルアップやボトムアップについてですけれども、課長補佐、主査のミドル、それから主任とか若手のボトムアップですけど、これが反映されるような仕組みはありますでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総務課長。 ◎総務課長(田中穂積君)  ミドル層、議員御質問では係長、主査級の提案を推進するような仕組みはないのかというような御質問だったかと思います。 現在、多久市で取り組んでおりますことで、係長、主査職員に限っての提案制度等はございませんが、中には全職員を対象にして職員提案制度を設けているものがございます。 一例を紹介いたしますと、ふるさと応援寄附の活用事業がありますが、この活用事業の選定に当たっては、職員に活用事業案というのを募集いたします。その募集で出された提案をふるさと応援寄附運営委員のほうで審査をして、事業化していくという取り組みをさせていただいております。 平成30年度にこの制度に応募いただいたのが6件ございました。この6件の提案については、応募した部署、特に係長、課長補佐級の職員が中心となりまして、審査でのプレゼンテーションを行います。この審査を行って事業化に向けた取り組みをするんですけれども、このうち5件の事業化を決定して、平成31年度予算に盛り込んだところであります。 この事業で実施した事業といえば、例えば、1階の窓口、フロア等のユニバーサルデザインというので案内を充実させたりとか、あるいは西多久の多目的運動広場の中に時計を設置するといった事業とかいうものもございます。 今年度も同じような取り組みをしておりまして、今年9件の応募をいただきました。11月にプレゼンテーションによる審査を実施して、来年度の事業化に向けて今検討しているところであります。 以上です。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  会議のあり方として、やはり課長がある程度経験もあるので、たたき台とかは大体つくられると思うんですけど、それに対するミドル、またボトムアップのそういった意見とか、どんどん出るような雰囲気の協議はあっているんでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総務課長。 ◎総務課長(田中穂積君)  協議等があっているわけではありませんが、本市の実情を言いますと、来年度予算だとか、いろんな事業を計画するときには、基本、原案、たたき台をつくるのは係長、課長補佐級の職員です。課長はその職員の提案を受けて、それをこういうふうに直したがいいよとか、こういう方向性でまとめたらどうかというところを精査していくという位置づけで今取り組んでおりますので、基本的には本市の運営の中では係長級、課長補佐級の職員が事業提案をし、それを課長が精査をし、整理をして、多久市の予算なり計画の中に盛り込んでいって、それを市で決定して、必要な分については議会にお諮りするというような流れで事務は進んでいるところであります。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  私もいろんな多久市の委員にも出るんですけど、ほとんどたたき台というか、案がありまして、それを皆さん提案されて、意見はありませんかと言ってもなかなか意見が出なくて、そういったのがあるので、多久市の職員はそうではないと思うんですけど、そういうような若手の職員とか、意見がどんどん反映されるような場にぜひなってほしいなと思います。 これは一つの例ですけれども、安城市というのがあります。そこは将来の市政運営を担う若手職員を育成することを目的として、職員のモチベーションの向上、若手職員の政策形成能力の向上、まちの魅力や活力の向上につなげる事業を行っています。具体的には、みらいプランとして5分野18項目の施策を成果指標を決めて実現を目指しています。 こういった職員のモチベーションが向上するような取り組みが多久市にはないかと思うんですけど、それらの検討はいかがでしょうか。 ○議長(山本茂雄君)  総務課長。 ◎総務課長(田中穂積君)  今、安城市の例を御紹介いただきました。我々としても、職員の要するにレベルアップといいますか、職員の資質向上は非常に大きな課題だと思っておりますので、そういったものの取り組みというのは、ぜひよその自治体の例も参考にしながら今後検討していきたいと思っています。 ただ、基本的には一人一人の人材育成が非常に大事だと思っております。そういった中で、多久市においても職員研修基本方針等を定めながら、職員一人一人のスキルアップ、レベルアップについて進めておりますので、そういったところもあわせて行いたいと思っているところであります。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  今まで3項目について質問してきましたけど、最後に具体的な例を挙げながら考えていきたいと思うんですけど、例えば、今、図書館のことがよく市民の方からも意見などあります。図書館の計画策定についての声ですけれども、紹介しますと、例えば、新築しても高齢者がふえる中、利用者がありますかとか、大規模ではなく小規模でも子どもにターゲットを絞って、親子が読み聞かせできる絵本がたくさんあるどこにもないような図書館をつくってほしいとか、また、中央公民館の建てかえと同時に図書館を併設して経費節減したらどうかとか、今の図書館は手狭で古いので新築をしてほしいと、賛成、または検討みたいないろんな声があるんですけど、一番多いのが財政的にやっていけるのかという声を聞きます。 そういう意味で、こういう声があるということで、今後重要な──そして、アンケートをとったと課のほうから聞いたんですけれども、図書館のアンケートは184名で、公民館での一般アンケートは24名、図書館利用者72名とかいうことでアンケートをとってあるんですけど、少ないと思いますし、幅広い方のアンケートとか、また、先ほどのテーマを絞った市長との懇談とか、そういうのを持っていただければ幅広い声が上がるんじゃないかと思います。 最後に、第5次多久市総合計画の策定も令和元年、2年度に計画をされています。そういう中で、新しい計画の作成に当たっては市民の理解と協力が重要と思います。幅広い市民のニーズや意見に基づき行政を進めるために、協働のまちづくり体制の整備、情報公開と広報広聴、職員のミドルアップ、ボトムアップの体制づくりが欠かせないと思います。 そういうことで、今までいろいろ提案をしたり、答弁をいただきましたけど、市長の方針をお聞かせいただければありがたいです。 ○議長(山本茂雄君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君)  第5次総合計画につきましては、別途きちっと構想を固めてやっていかなければなりませんので、今、即答する形は控えたいと思います。 御指摘のあった情報共有とか広報広聴の充実はとても大切なことなので、いろんな方法、可能性があるなと、今、質疑応答を聞きながら感じました。SNSについては、もうちょっといろんな工夫をしていくということの可能性があると思いますので、これはいろんな先進事例も含めて検討してみたいと思いました。 また、ミドルアップ、ボトムアップのことですが、御質問があったので調べて、大変私も勉強になったところがあります。それはこういうことです。 これは1990年に慶應大学の野中郁次郎先生が「知識創造の経営」というのをまとめていらっしゃるんですけれども、その中にこんな言葉を入れていらっしゃいます。それは、日本企業の本質はトップダウンでもなく、ボトムアップでもなく、実はミドルアップダウンマネジメントだという言い方をされています。どういう意味かというと、ミドル層がトップを信じて仕事をやる。トップもミドル層を信じて仕事を任せる。そして、任せられたからには、ミドル層は自分が中心なんだと、非常に主軸になっているんだという強い意識を持って遂行に全力を尽くしていくと。そのことによって現場で一生懸命努めるものですから、その姿を見て、後進の若手も仕事に精励することの意味とか、自発的に工夫ができることを感じ取ってまたやっていく。組織全体が非常に活性化して、本当に強い組織になっていくというふうな御提起をされています。 このことは、別の識者の方々も日本らしいというか、日本の得意芸は、まさにミドル層が非常に現場のこともわかり、トップへもつなぎ、新しい時代の風も感じながらトップと協議して、新しいことをチャレンジしたり、あるいは細かいところに配慮しながら現場もうまく回っていく。こういった特徴が実は日本にあるんだとおっしゃっていただいたので、市としても今おっしゃったトップとか、ミドルとか、ボトムとか、いろんな区分けはあるかもしれませんが、私自身は一人一人にそんな区別意識は余り強く持っていなくて、あるプロジェクトをするときには若手も年長者のベテランも一緒に提案してほしいということを申し上げていますし、テーマによっては女性の感性が必要だったら、女性を中心にメンバーを選んだプロジェクトチームで原案をつくることを任せたり、そういった工夫をしていますので、今後、今御質疑があったようなことを参考に努力をしていきたいというふうに感じました。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君。 ◆9番(平間智治君)  とにかく市民の方が、本当にそうすれば納得して協力もされると思うんですよね。その辺の往復作業をしないでしていたら、もう言ってもという感じになりますので、ぜひとも市民との協働、それから議会との協働をよろしくお願いします。 以上で終わります。 ○議長(山本茂雄君)  平間智治君の質問は終わりました。 以上で市政一般に対する質問は終わりました。 本日の議事日程は終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。御苦労さんでございました。                午後2時39分 散会...