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12月07日-02号

  • 渋滞解消(/)
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  1. 多久市議会 2006-12-07
    12月07日-02号


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    最終取得日: 2021-04-29
    平成18年12月 定例会       平成18年12月7日1.出席議員   議 長  古 賀 和 夫           10 番  中 原   鎭   副議長  石 井 順二郎           11 番  田 中 英 行   2 番  中 島 國 孝           13 番  角 田 一 彦   3 番  野 中 保 圀           14 番  田 原   昇   4 番  中 島 慶 子           16 番  真 島 信 幸   5 番  山 本 茂 雄           17 番  井 上   慧   6 番  飯 守 康 洋           18 番  西 山 英 徳   7 番  興 梠 多津子           19 番  大 塚 正 直   8 番  武 冨 健 一              9 番  牛 島 和 廣2.欠席議員   15 番  山 口 龍 樹3.本会議に出席した事務局職員   事 務 局 長  本 島 和 典   次長兼議事係長  釘 崎 正 弘   書     記  山 田 智 治4.地方自治法第121条により出席した者    市           長      横   尾   俊   彦    助役                 藤   田   和   彦    教育長                中   川   正   博    総務部長               柴   田   藤   男    まちづくり部長            小   園   敏   則    くらし部長              中   原   博   秋    教育部長               市   丸   正   文    総務課長               樋   口   和   吉    財政課長               石   橋   慎   一    税務課長               前   山       充    市民生活課長             渕   上   哲   也    福祉健康課長             森   山   真   塩    人権・同和対策課長(兼)                              梶   原   栄   三    会計課長                   産業振興課長             木   島   武   彦    建設整備課長             成   富   廣   行    都市計画課長             森       輝   雄    市立病院事務長            古   賀   通   雄    水道課長               牛   島   剛   勇    監査委員事務局長           古   賀       浩    学校教育課長             今   泉       弘    生涯学習課長             北   島   一   明      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        議  事  日  程    12月7日(木)10時開議 日程第1  市政一般に対する質問      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          平成18年12月多久市議会定例会一般質問通告書┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │『第三次多久市総合計画』〔人が集う魅力ある地域づくり││  │         │プラン〕「県央の価値向上の促進」について      ││  │         │ 中心市街地活性化基本計画について         ││  │         │ 1 新しい「多久駅」の概要について        ││1 │ 飯 守 康 洋 │ 2〔中心市街地の活性化に関する法律〕「まちづくり交││  │         │  付金」の取り組みについて            ││  │         │ 3 多久駅北側面のゾーン(地域・地帯・地区)形成の││  │         │  取り組みについて                ││  │         │ 4 「コンパクトシティ」の構想について      │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.県道武雄・多久線、宮の浦バイパスの進捗状況   ││  │         │ イ 多久市の活力ある街づくりの中、市長として何年度││  │         │  迄ぐらいに完成させたいと思い計画しているのか  ││  │         │                          ││  │         │2.下水道事業の中で、供用開始後の現在までの加入状況││  │         │ イ 加入率アップを早急に上げないと、財源持ち出し││  │         │  大変な額と思います、多久市独自のクレジット、補助││  │         │  金などの適用は考えていないのか         ││2 │ 山 本 茂 雄 │                          ││  │         │3.旧ハロー跡地はどのような土地利用から買収されたの││  │         │ か                        ││  │         │                          ││  │         │4.広域ごみ処理場建設計画について、小城市との協議が││  │         │ どのように進められているのか           ││  │         │                          ││  │         │5.九州道州制の議論がされているようですが、道州制に││  │         │ 向うなかで、本市をどのような活力のある街に仕上げ、││  │         │ 将来像をどのように描いておられるのか、具体的に  │└──┴─────────┴──────────────────────────┘┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.教育問題                    ││  │         │ (1) 公開授業について               ││  │         │  ①資料の巻頭「あいさつ」の中で基礎的、基本的な学││  │         │   力が身についていないと言われています。補うため││  │         │   どのように実践行動を指導されるのか      ││  │         │  ②授業について                 ││  │         │  イ 大変緻密な指導案、指導補助具を用意し、授業が││  │         │   展開されているが、生徒の反応が鈍い(国語)原因││  │         │   は何だと考えられるのか            ││  │         │  ロ 昭和初期の世界恐慌の対策として、世界主要国の││  │         │   対応としての中で、日本は独裁政治、軍事力、海外││  │         │   侵略だとして、授業を展開されている      ││  │         │    もう少し客観的に捉えるべきではないか    ││  │         │    近現代史においては、特に慎重であるべきではな││  │         │   いか(社会科歴史)              ││  │         │ (2) 道徳教育について               ││  │         │  ①連日「いじめ」による自殺の報道が後を絶たない、││3 │ 石 井 順二郎 │   市教委として市内公立小、中学校10校に対して現実││  │         │   的な指導対策をされているか          ││  │         │  ②多久は自他共に文教の里と唱しているが、多久市独││  │         │   自の方策は考えられないか           ││  │         │   「住みたい美しい町多久」の実現のためにも   ││  │         │                          ││  │         │2.市長の行政姿勢について             ││  │         │ (1) 市民は多久市の行政について市長を信任していると││  │         │  思うが、市政に直接関わりのない業務が多すぎるので││  │         │  はないか                    ││  │         │ (2) 道州制について                ││  │         │   この問題は、本来は全国知事会が取り組むことでは││  │         │  ないか                     ││  │         │   孤立感のある多久市としては、市町の合併にもっと││  │         │  積極的であるべきでは              ││  │         │   道州制の多久市にとってのメリットは何か    ││  │         │ (3) 台風13号の被害に対する対応について      ││  │         │  ・市の被害状況はどうか             ││  │         │  ・対策は十分と思われるか            │└──┴─────────┴──────────────────────────┘┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.残留農薬(ポジティブリスト)制度について    ││  │         │ (1) この制度についての行政としての認識について  ││  │         │ (2) 市民(消費者)への広報等はどのようにされている ││  │         │  のか                      ││  │         │ (3) 今後の取り組みについて            ││4 │ 田 中 英 行 │                          ││  │         │2.地域防災力の充実に向けた消防団の取り組みについて││  │         │ (1) 消防団の組織、制度の確立についての多久市の取り││  │         │   組みは                    ││  │         │ (2) 消防団員の現在の人数等はどうなっているのか  ││  │         │ (3) 消防OB助っ人起用についての多久市の取り組みは││  │         │ (4) 防災無線について               │└──┴─────────┴──────────────────────────┘      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                 午前10時 開議 ○議長(古賀和夫君)  おはようございます。ただいま出席議員数は定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 市政一般に対する質問 ○議長(古賀和夫君)  日程第1.市政一般に対する質問を行います。 通告順に従って発言を許します。飯守康洋君。 ◆6番(飯守康洋君) (登壇) おはようございます。6番議員の飯守康洋です。古賀議長より登壇の許可をいただきましたので、通告しております事件について市長に質問します。 なお、私は今回も質問の方式は通告どおり併用方式でいたします。 雨になりました。きょう7日は二十四節気の大雪、「天地閉塞雪降る候」。暖かく推移した秋から初冬にも、ここに来て本来の気候へ戻ったようです。 昨今は子供たちのいじめや自殺に胸が痛み、自治体トップの不祥事には憤慨するだけです。こんな世相の折、12月多久市議会定例会が先日4日に招集がありまして、開会しております。きょうからは市政一般に対する質問が始まりました。今回はここ1年では最も多い12名の同僚議員が登壇をされるようです。 さて、21世紀初頭の2001年、平成13年度に多久市のそれまでの多様な課題の克服のため、また、市民の願いを実現するために、多久のいいところ、価値を生かし、市民の知恵と思いが結集したまちづくりを市民と協働で進めるために、第3次多久市総合計画を策定されています。その総合計画は、2010年、平成22年を目標年次として、「住みたい美しいまち多久」をビジョンに、さまざまな施策をあわせ持たせ、まとめられています。そこに、第4章「人が集う魅力ある地域づくりプラン」、第2節「県央の価値向上の促進」が記述してあります。その計画の中で現状と課題として、要約ですが、「中心市街地は少子・高齢化や空洞化現象など、さまざまな要因で空き店舗も目立ち始めています。中心市街地は市の顔であり、その活力は地域全体のイメージや一体感の形成に大きな役割を果たします。現在、多久駅周辺地区土地区画整理事業を連動させた地域活性化が進められており、新たな取り組みも模索しているところです。活性化基本計画に沿って、この10年間で新たな枠組みを進めていく必要があります」とあります。 そこで、中心市街地活性化基本計画について。 1、新しい多久駅の概要について、2、中心市街地の活性化に関する法律、まちづくり交付金の取り組みについて、3、多久駅北側面ゾーン(地域・地帯・地区)形成の取り組みについて、4、コンパクトシティーの構想について、市長へ質問します。 以上、今回の質問とします。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) おはようございます。では、早速回答させていただきたいと思います。 最初の御質問であります多久駅の概要でございますけれども、新しい多久駅につきましては、まず、その周辺を整えます区画整理事業の説明をさせていただきたいと思います。 区画整理事業の進捗状況を説明いたしますと、現在、JR唐津線南側の湯端地区を施工しておりまして、平成17年度末の事業費ベースで換算しますと43.3%、面整備率で49%の進捗となっております。 今後の進め方でありますが、平成19年度までに湯端地区の基盤整備及びJR軌道移設を完了させまして、平成20年度から多久駅北側の整備に着手していく計画でございます。 さて、新しい多久駅の概要でありますが、JR軌道移設計画に伴いまして、現在の多久駅から南へ約50メートルの位置に新駅舎を計画いたしております。 駅舎の構造につきましては、鉄道によって分断されております南北の市街地の一体化を図りますため、JR唐津線をまたぐ自由通路中央部に駅舎のあります、いわゆる橋上型の駅舎構造で、鉄骨づくりとなっております。 自由通路の構造につきましては、延長が約30メートル、幅員3メートルで計画をし、階段及びエレベーターで昇降できるように計画をいたしております。駅舎、自由通路とも各部の基準寸法及び仕様等につきましては、交通バリアフリー法を満たす基準で行っていくように計画をいたしております。 次に、中心市街地の活性化に関する法律に基づく御質問でありますが、地域の発展の中で、中心市街地は多様な都市機能が集積をし、文化や伝統をはぐくみ、経済活動を展開するまちの顔とも言えるものであり、これまで重要な役割を果たしてきました。 このように、市街地は今後とも快適で利便性の高い生活空間として、また、人や物、情報などの活発な交流の場として、豊かで活力ある地域経済社会の実現に大きく貢献する場でもあります。しかし、近年、モータリゼーションが進展をし、消費生活の多様化や社会経済情勢の変化によりまして、地方都市を中心に中心市街地における商業機能の空洞化という問題が深刻化している状況にあります。この一因としては、数々の大規模店舗の出店が近隣の自治体にもあるということなどもありまして、それぞれ影響を与えているところであります。 このような状況の中、空洞化の進行によります中心市街地の活性化を図ることを目的として、議員お尋ねの中心市街地活性化法、または大規模店舗の立地規制を可能とする大規模小売店舗立地法、さらに都市計画法のいわゆるまちづくり三法が改正をされております。 これらまちづくりに関する関連三法の改正は、いずれも地域の多様性や主体性を生かすことを目的とし、自分たちの意思で我がまちのまちづくりを進めていけるというような可能性が広がってきたと受けとめることもできます。 本市におきましては、平成14年度からまちづくり交付金事業の前身でありますまちづくり総合支援事業に取り組み、また、平成18年度からはまちづくり交付金事業へ移行して事業を推進しているところであります。 平成18年度から22年度までの国へ提出をしました都市再生整備計画5箇年事業の主な事業内容について述べますと、まず一つ目に、多久駅周辺の土地区画整理事業、二つ目が多久駅北側の駐輪・駐車場の整備、三つ目に、多久駅前広場、街路灯の整備、四つ目に、多久駅周辺の防犯灯整備、五つ目に、多久駅南側の1号公園整備、六つ目に、商店街を活性化させるためのアイデアの抽出と実践活動につなげていくためのワークショップの開催などとなっております。 このまちづくり交付金を活用して、基盤整備などのハードの整備と商店街を中心としたまちづくりの形成のためのソフトの整備を一体的に行っていく必要があると考えております。 次に、3点目であります多久駅北側面のゾーン形成の取り組みについてでありますが、平成10年の中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律の制定を受けまして、本市では中心市街地を活性化させるために多久市中心市街地活性化基本計画を策定いたしました。また、ゾーン形成につきましては、平成11年から地域住民の代表の方々を交えて検討を行い、平成11年8月に多久市街なか再生事業基本構想を策定いたしております。その中で、多久駅北側地区のゾーン案を計画しております。このゾーン案をもとに、平成12年度から13年度にかけて各地権者の方々に班別並びに個別説明会やアンケートによる意向調査などを行いまして、平成14年3月に最終仮換地案ができ上がり、現在に至っているところであります。 次に、4点目でありますが、コンパクトシティーの構想についてというお尋ねであります。 本市の中心市街地であります多久駅周辺へ行きますと、生活必需品はもちろんのこと、早朝に収穫される農産物や多久ならではの特産品を手軽に手にとり、体感することができるとともに、また、コーリーまでの回遊性を持ったまちをイメージしながら、今後のワークショップ等の中で多久の特性を生かしたコンパクトシティーについて研究、実践していく必要があると考えております。 なお、コンパクトシティーにつきましては、国土交通省でも施策の中に位置づけをされております。この大もとは1970年代に欧米等で提案された考え方でございまして、当時は郊外へ開発する拡大型の都市、あるいは土地利用等であったんですけれども、それでは通勤等へのコストと環境への負荷がかかるという浪費の警告などもありまして、地域でも持続可能な都市をつくっていくべきだろうというような議論から出てきた考え方と承っております。特に、職業の職、学ぶこと、遊ぶこと、あるいは住まいなど、多様な機能が都市にありますけれども、これらをコンパクトに集積をすることで中心市街地活性化などの相乗効果も生もうということで期待をされ、従来の単なる拡大型の都市開発とは違う考え方として注目をされております。 市街化区域内での未利用地の有効利用、あるいは土地の高度利用、さらには職住近接による交通渋滞の緩和や環境の改善、そして、近郊の緑地や農地の保全が図られるなど、さまざまな効果も出てくるものということになっておりまして、人口増大がなかなか見込めない時代状況の中、都市の活力を保持する施策として注目をされている構想でもございます。これらの新しい考え方や流れも加味しながら、今後努力をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君。 ◆6番(飯守康洋君)  質問に入ります。 最初にですが、私が今回この質問をした理由は、駅南が平成17年度までに何とかめどがつくということで、その一つのあらわれとして5階建ての市営住宅ですかね、公募で多久ステーション南ハイツといった建物が来年3月入居ということで動き出しましたし、また、市長の答弁でありましたが、駅が19年度ででき上がって……(「いいえ、着手です、設計に。具体的な仕事に入っていきます」と呼ぶ者あり)入って、19年12月ぐらいででき上がる、来年度でしょう。(「20年3月」と呼ぶ者あり)駅ですよ。来年度、19年度でしょう。(「度です」と呼ぶ者あり)だから、来年の3月までぐらいにはでき上がるということでしょう。(「再来年」と呼ぶ者あり)ああ、そうそう。今、18年度ですので。済みません、朝早いもんですけんが。最終的には19年度で軌道とともに駅ができ上がる予定だと。 そういうことで、一応建物もでき上がってきたし、そういう駅ができるという情報で、何とか市民の目が南より北に向いてきたという感じがしましたもんで、ここで私もそういうことで市長に質問をして、どういう計画なのかということを聞きたいなということで質問をした次第でございます。 この件については、16年12月議会で山本議員、牛島議員、西山議員がある程度の質問をされておりますが、それから時間もたっておりますし、改めて質問をしたいと思っております。 それと、都市再生定住促進対策特別委員会の方でも、私もその委員会に入っておりますので、るる説明を聞いております。でも、私たちは知っておりますが、一般市民の方とか、また、ここにおる同僚議員の中でも委員外とか、執行部の方もなかなか詳細は把握をしておられないじゃないかということもありまして、今回、質問をしているところでございます。 それで、質問に入ったところで、市長が最初申されました土地区画整理の今の状況は、面的には17年4月では大体48%ですかね、そういうところでございまして、半分ぐらい済んだのかなと思っております。それで、区画整理の工期としても26年までですかね、予定としては計画がされておると思っております。 そういう中で、初めの多久駅についてですが、一応多久駅の構造としては、南の方へ50メートルか55メートルぐらい来たところに線路を敷いて、その上に駅上駅構造ということで鉄骨でされるということですね。それで……(「橋上駅です」と呼ぶ者あり)橋の上か。ごめんなさい、橋の上の構造でやるということで、自由通路というですか、そういうことでやっているということで、エレベーターもあるということですが、まず質問ですが、エレベーターは幾つ計画されているのか、一つ聞きたいと思いますが。 ○議長(古賀和夫君)  そこで質問終わりですか。よかですね。 ◆6番(飯守康洋君) 続 答弁は、よかったら自席の方で結構ですので。(「ルールはルールですから」と呼ぶ者あり)議長にお任せします。(「議長は一つですかと言いよる」と呼ぶ者あり) ○議長(古賀和夫君)  いや、そこで質問は終わりですね。 ◆6番(飯守康洋君) 続 ああ、そういうことですか。そしたら、続けて質問します。 エレベーターの数と、そして、外観が決まっていると思うとですよ、設計に入りましたから。だから、その外観のデザインといいますか、イメージがどういうふうになるのかということを二つ聞きたいと思いますが。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) 回答をいたします。 現在、平成14年度に駅の橋上化に伴いまして基本設計は完了しております。 イメージとしましては、多久駅から見る穏やかな山並みと多久聖廟がたたずむ静かな森の木々をイメージした駅舎ということになっております。 エレベーターの数ですけれども、自由通路になりまして南北に1基ずつ設置をしております。乗降人員は11人乗りという形で、一応駅の乗降人員が計画では850人ということになっております。平成16年の統計で調べますと、同じ数字の乗客374人、おりる人が379人程度ということになっております。 以上です。(「いや、JRの分を言わなきゃ。ホームにおりるエレベーター」と呼ぶ者あり) それと、橋の上に駅ができます。橋の上の駅からホームにおりる分は一応階段と今現在は計画しておりますけれども、バリアフリー等を考慮する中で、エレベーターをつけるように今現在JRと協議をしておりますけれども、これにつきましては、今、協議継続中で、エレベーターがつくように努力をしたいというふうに考えております。(「つけると言っているんでしょう」と呼ぶ者あり)いや、まだ言っておりません。(「法律で決まっているんでしょう」と呼ぶ者あり)いや、佐賀県バリアフリー条例等はありますけれども、それはいろいろとJRの言い分もありまして、今、協議中になっております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君。 ◆6番(飯守康洋君)  エレベーターの件は、今、市長と課長が話しておられましたが、その結果は後で聞きたいと思っております。多分市長の考えとしては、どうせ上がるんなら、おりるのもということで、だから、東西と真ん中と三つですね、私もぜひそれを希望します。 外観につきましては、穏やかな山並みと静かな町並みにマッチした静かな駅舎ということでございますので、期待をしております。 それにつきまして、類似といいますか、同じような駅では肥前山口駅を私は見ました。それと、伊万里駅も見てきました。それで、肥前山口駅は本線だから、どうしても二つと、中に二つありました。四つあります。伊万里駅はローカル線の松浦鉄道とJRですけんが、上るだけで、ホームにおりるのはありませんでした。それはありませんでした。そういうところで仕様を見ましたが、ほかに執行部でどこか見たところがあられたら参考に聞かせてもらいたいんですが、ないですかね。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) お答えいたします。 今回計画しております橋上駅、自由通路の類似駅でありますけれども、私も全部視察には行っておりませんけれども、類似等をしまして、うちの担当の方で肥前山口駅、伊万里駅、神埼駅、吉野ヶ里公園駅などを視察しております。 そういう中で、よりいい点を見出しながら、いい駅になるように検討していきたいということで、今現在、実施協議中であります。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君。
    ◆6番(飯守康洋君)  そういうことで、担当課の方もいろいろと視察をしてもらっているようでございますので、よりよい駅ができることを期待しておきます。 それと、こういう既成事実で駅ができるということがはっきりして、図面も上がると思います。これは希望ですが、できたらパースといいますか、完成予想図ですか、そういうのもぜひ駅近くに上げて、市民の方にもこういう駅ができるぞ、皆さん集まってください、利用してくださいというような啓発をしていただければということで、これは要望として上げておきます。 二つ目に行きます。 まちづくり交付金についてですが、これについては、今、市長が答弁されましたが、まちづくり三法の見直しということで、新しい法律ができての取り組みになっております。その三法につきましては、空洞化の進行している市街地の活性化を図る、いわゆる中心市街地活性化法、それから、大規模店舗の立地規制を可能にする、いわゆる大規模小売店舗立地法、それから、都市計画法の三つということで、今市長が答えられたとおりでございます。その中で、まちづくり交付金が平成18年度から平成22年度まで5年間取り組むと。その中での計画として、多久駅周辺の土地区画整理事業、北側の駐輪・駐車場の整備、広場、街路灯の整備、周辺の防犯整備、南側の1号公園の整備と、それとワークショップの開催という答えじゃなかったかと思っております。 そういう中で、まず、みんな聞くわけいきませんので、ちょっと少しだけ聞きたいと思いますが、道路整備についてですか、土地区画整理の関係で道路の整備についてですが、一つ、多久駅の正面から県道に行く多久駅前線ですかね、それと県道小侍・多久原線、西側の道路かな。それから、県道である佐賀・唐津線と多久・武雄線の4線の今の状況等なり、取り組みと構造なりですね、多久駅前の道路がどのくらいの幅になるのか。あそこはメーンでございますので、そこら辺とか、多久市の県道小侍・多久原線、今の名店街前の道路ですかね、あそこら辺がどのくらいの道路で、緑地帯がどのくらいになるのか、そこら辺を少し聞かせていただきます。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) それでは、質問にお答えいたします。 道路の計画構造でありますけれども、まず佐賀・唐津線、幅員が16メートル、一部交差点右折レーン等設置のために19メートルとなります。幅員構成といたしましては、歩道3.5メートル、車道9メートルの両歩道です。整備内容といたしましては、アスファルト舗装、インターロッキング舗装、それと植栽。多久駅前線につきましては、幅員20メートル、幅員構成としましては、両歩道の5.5メートル、歩道の5.5メートルにつきましては、歩道と自転車の兼用歩道ということになります。整備内容といたしましては、アスファルト舗装、インターロッキング舗装、植栽と。続きまして、小侍、多久原線ですけれども、幅員構成が16メートル、交差点部につきましては右折レーン設置のため一部19メートル、幅員構成といたしましては、両歩道で4メートル、車道が8メートル、整備内容といたしましては、アスファルト舗装、インターロッキング舗装、植栽。続きまして、小侍・多久原線、これは駅前の県道であります。幅員といたしましては16メートル、一部交差点は右折レーンのために19メートル、幅員構成としましては、両歩道3.5メートル、車道9メートルとなっております。整備内容といたしましては、アスファルト舗装、インターロッキング舗装、植栽ということになっております。 これのインターロッキング舗装と植栽等々につきましては、今、景観ワークショップ等々をやっておりますので、そういった意見を聞きながら計画を進めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君。 ◆6番(飯守康洋君)  そういうことで、道路に関してはそういう計画であるということで、でき上がればすばらしい立派な幹線と補助幹線ができ上がって、交通等々の生活面でもよくなるなと、これも期待をしておきます。 それと一つ、ここでちょっと確かめですが、よく区画整理で出てくる言葉で、広場の扱いで駅前広場と交通広場という色分けがされておりますね。だから、駅前広場が駅北側、交通広場というのが駅南側ですね。面積的には駅前広場が2,000平米程度、交通広場、南側が1,500平米ということで、これは質問じゃありませんが、確認ですが、それでいいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) そういうことで、まちづくり交付金もあといろいろ、例えば、街路樹とか駐輪場関係もありますので、そこら辺もぜひ粛々と進めてもらいたいと思っております。 ワークショップの開催も、これは一つのハード面じゃなくて、ソフト面ということで取り上げてもらっておりますが、この件はちょっとまた後で質問をしたいと思います。 次に、多久駅北側面のゾーンについて質問に入ります。 これにつきましては、今、市長の答弁でありましたとおり、平成14年3月にゾーンが決定ということで公表をしてあるということですので、その資料がここにありますが、報告書の中に、多分最初の11年にかかられて、11年8月にA案、B案、C案ということで上がってきたんじゃなかかと私の記憶では思っております。それを11年度の発表の後、ずっと話し合いがされて、今話された14年度に決定ということで上がっているんじゃなかかなと思っております。 そのゾーンについてですが、この図面は特別委員会のときに資料としていただいておりますので、それを参考にして話しますが、まず、重点整備ゾーンとして、公共公益施設等々、あと公共公園施設とか上がってあるし、河川を生かした親水ゾーンというような色分け、既存商業集積の強化ゾーンとか、交通結節拠点、南北連結の強化とかいう五つの大きなゾーンで説明があっております。その中で、市民の方も一番気にしてというですか、興味があるのは、どうしても公共公益施設ですかね、これについて少し質問をいたします。 まず、位置的には、この案では駅前広場の東側ゾーン、3,000平米ぐらいですか、それが上がっておりますので、今のところ部内での話し合いがあっていると思いますが、今の状況と今後の方向性といいますか、そこら辺をちょっと聞きたいと思いますが。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) 回答をいたします。 平成12年度、最終ゾーン案という形で建設経済委員会等に資料配付をしたと思うんですけれども、市長の答弁にもありましたように、平成12年度に最終ゾーン案という方針を決定しまして、これに基づいて実際の換地を行ったという形で、その後、この図面の一部修正になっておりますので、訂正をしておきます。 飯守議員だけしか持っていらっしゃらないかと思うんですけれども、交通事業者換地候補地、これにつきましては、昭和バス等の協議によりまして今後についてはバスターミナルは要らないという形で、駅の前にバス停があればいいというふうなことになりましたので、この分については一般商店街の換地という形になっております。それと、黄色い部分にJRと書いてありますところは、地域の活性化とあわせましてパーク・アンド・ライド駐車場という形で計画をしております。それで、JRの敷地につきましては、東側の一画に600平米程度の換地を張りつけております。 続きまして、公共公益施設ゾーンの東側にあります新栄会換地候補地、これにつきましても、一応公共施設ゾーンを確保するという形で、昭和バスの敷地と新栄会の敷地を換地後に多久市が公共公益施設の用地として買収するという形で、新栄会の候補地と書いておるところについては、公共公益施設の3,500平米に入ってくると。新栄会の候補地跡につきましては、今現在、区画整理事業の別館となっておりますけれども、そこにある郵便局がここに張りつけられる予定となっております。 それと、今後の公共公益施設ですけれども、この公共公益施設整備に関しましては、平成11年に作成をしました多久市中心市街地活性化基本計画及び多久市街なか再生事業基本構想の中で提起をしているところですけれども、これについては、市民の皆様のアンケート等を実施しまして、皆さんが望まれた施設といたしましては、図書館とか情報ステーションとしての多目的ホールや、交流スペースを設けた商業、来訪者との連携やにぎわいに資する施設というふうになっております。 今後につきましては、そういうことで、こういう内容を基本にしまして、現在行っておりますワークショップの中で皆さんの意見を取り入れた形の中に、そういう公共施設という目的を果たす活気を取り戻すような施設として考えていきたいというふうに考えておりますので、今後のワークショップ等でそういう方向が決まりましたら、また、建設経済委員会等においても説明をさせていただきたいというふうに思っています。今現在は当時の基本計画案があるだけです。今後、まちづくりについての活動をやっておりますので、皆さんの意見を聞きながら立派な計画になるように努力したいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君。 ◆6番(飯守康洋君)  今の答弁では、いろいろ私が持っている計画でいいますと、JRのところがパーク・アンド・ライドという文言がありましたが、これは私、多分この内容は駅から──ちょっとこの内容を少し説明をお願いします。 それを含めて、踏切があるですよね。今のゾーンにつきましては大体わかりましたし、大きい建物の公共施設も図書館とか多目的ホールとかという話があっていると、話し合いで。だから、まだ決定をしていない時点だということですので、私もこれ以上は突っ込みませんが、課長が申されたとおりに、活気を取り戻すようなすばらしい施設が、高価なものという意味じゃなくて、内容的に、空間的に高価なものができることを期待しておきます。 それを含めて、今言いましたパーク・アンド・ライド、それと、踏切が両方にありますね。四つ角踏切、砂原踏切といいますかね。それが今、段差があって、あれがもっと50メートル南に来るということであれば、あそこら辺の面整備がどうなるのか、ちょっと聞かせてもらえますか。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) じゃ、お答えいたします。 まず、パーク・アンド・ライド駐車場でありますけれども、パーク・アンド・ライド駐車場、乗りかえ駐車場というふうな呼び方もあります。都市周辺部に駐車し、これから都心部までバス、電車等の公共交通機関を利用する駐車場のことですと、こうインターネットの方に書いてありますけれども、一般に乗りかえ駐車場というふうな言葉で言われている目的の駐車場であります。 続きまして、踏切の件でありますけれども、現在、区画整理事業地内に踏切が西側のバスターミナルの南側の方に四つ角踏切というのが一つあります。現在幅員が8メートル、これを計画では19メートルと。ここで問題になりましたのは、道路構造令というのがありまして、新しく道路を計画する場合には、その道路構造令に従った勾配等々、基準に適合しないといけないということでありますが、今度計画する踏切と県道の間の距離が短いという形で、県、JRとの三者協議の中でもいろいろとあったんですけれども、一応計画としましては、改善の方向であるというような形で、現在計画している方針に従って実施するというふうな方向になっております。勾配につきましては、現在の勾配が6.3%あります。これを2.5%まで落とすということで計画をしております。 続きまして、砂原踏切ですけれども、現在幅員が7.4メートル、これを計画では15メートルにするということで、この砂原踏切は現市長の家の隣のところにある既設の市道を東側の方へ移設をするという形で、都市計画道路として計画をしております。勾配の方が現在では10.8%、これを約2.5%から7.3%程度に抑えるという形で、この分につきましては、計画する踏切と現道との距離がどうしても短いので、道路構造令どおりにはならないという形にはなりますけれども、現況合わせという部分も道路構造令にありますので、その部分で方針を決めております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君。 ◆6番(飯守康洋君)  パーク・アンド・ライド、今の説明でありましたが、要するに駅まで車で、それからバスで、公共交通機関でという考えですよね、結論的には。わかりました。 それで、踏切につきましても、そういうことで今までは交通事故も多々あったと聞いておりますし、多分住民の方も安心されて、交通の体系ができるということで期待をしております。 それから、ワークショップの件でここでちょっと話をしたいと思いますが、ワークショップについては、ことしの8月ぐらいから取り組んでもらっているということで聞いておりますし、メンバーの方につきましては、大変忙しい中でお話し合いをしてもらっていることに関しましては敬服いたしております。 質問ではありませんが、ワークショップについては、とらえ方として、私はかくあるべきじゃなくて、かくありたいというようなところの意見収集じゃないかということで思っておりますので、担当課も一緒になって、行政、商工会、地権者一緒になって、すばらしいワークショップになることを切望しておきます。 それから、コンパクトシティーについて移りますが、これも構想ということで私も質問しましたし、市長も答えをしていただきましたが、欧米からの発想ということでありますが、私もコンパクトシティーというのをインターネットで調べれば、コンパクトシティーとは、ヨーロッパで発生した都市設計の動き、また、その背景にあるコンセプトということですね。だから、中心市街地の空洞化等々の施策として、どういうまちをつくるかということで話をしようということでございますので、いろいろ事例を見ますと、都市で暮らす仕組みづくりとか、歩いて回れる生活の拠点づくりであるとか、便利で快適なものでタウンモビリティーの導入とか、このタウンモビリティーといったら、電動三輪車や車いすなどを町中に用意し、高齢者、障害者等の交通弱者に貸し出してショッピングや諸施設への移動というようなことも導入をしてある都市もありますので、いろいろ事例がありますので、そこら辺、今から私たち委員会としても勉強しながら結論を出していきたいなということで思っております。 それで、まとめになりますが、そのコンパクトシティーについてはこれで、あとの経過を、木島課長、森課長一緒におられますので、ぜひ一緒になってつくり上げていただきたいと思っております。 それで、最後になりますが、一番最初申しましたが、区画整理事業が平成26年までということですが、聞くところによれば、最後の1年は換地とかなんとかでソフト面だと。ハード面は25年までで完成だということですので、19年、20年と数えていったら、25年まで7年間しかありません。7年といったら、小学生に上がるのが7歳になります。生まれてから7歳になりますので、そういう短い時間でありますので、ぜひしてもらいたいと。 そういうことで、今回、私も区画整理係に何回となく、また来たかと言われるぐらい足を運んで、話し合いもしました。そういう中で、資料などを見せてもらい、そうじゃなかですよとか、そうですよとか、いろいろしましたが、本当に熱い思いというですか、課長、参事、吏員の方が本当に熱い思いで並々ならぬ思い入れでやっておられるんだなと、工期もないなという中で一生懸命でありますので、そこら辺も市長もわかっていると思いますが、ぜひ一緒になってバックアップといいますか、先頭に立ってやっていってもらいたい。 住み、働き、訪れる人が交流する空間といいますか、これが魅力あるにぎわいのあるまちだという文もありましたので、まさしくそのとおりだなということで、このにぎわいのあるまち、これを本当にメーンにしてやっていけば、すばらしい多久の中心市街地として、多久の顔としてできるんじゃないかなと感じているところです。 だから、きょう雨が降っておりましたが、朝、ここに来る前に現地をちょっと歩いてきてみました。なかなか駅南も大分でき上がってきて、保育園の前なんかも住宅もいい意味で建っております。それから、東の方も砂原公民館ですか、あそこも立派な建物ができて、南側は何か夢が持てるようになっておりました。それから、北の方に移りまして、天徳寺さんですかね、あそこの石段を上って見てきました。やっぱり北の方はどうしても南と比べればまだまだ、だから、今からやってもらえるんだなと。逆の意味で、今行ってみたら、ちょうど5階建ての市営住宅が建っておりました。あれがどんと見れるし、こちらの方にはまだ郵便局もありますし、屋根がいろいろありました。中には壊れかけた屋根もあります。そういうなのを見て、ああ、本当にこれはあと7年でやってやらんといかんとかなということを改めて見てきました。 そういうことで、最後になりますが、市長にきょう私が質問をしました。そのことを含めて、森課長も答弁をしてもらいました。そこら辺を含めて、市長として今の本当の気持ちとしてどういう対処といいますか、思いといいますか、取り組みを改めて感じられたら、一言それをお聞きして、私の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 今、御指摘、御意見をいただいたように、また、担当課長から説明をさせていただいたように、いろいろ課題等もその折々にあるんですけれども、財源のことや協議のことや事業進捗等ありますが、いろいろな知恵や工夫を取り入れて、また、新たな事業等を導入して市費負担をなるべく軽減しながらの努力もして、進捗に努力をしているところであります。 今お話がありましたように、南側からやっと北側へ向けてという展開になってきました。これももともと駅北におられる方々からも早く同時にできないかというお話も当然いただいたわけですけれども、予算に余裕が十分にあって、そして、そのような施工ができればできることかなと個人的にも研究したことありますが、密集した市街地、住宅、店舗がある中でのパズルを入れかえるような形での施工になっておりますので、順々に仕事が進んでいることはぜひ御理解をいただきたいと思っています。 肝心なことは、今お話がありましたように目標年度を決めておりますので、それに向けて、1年や2年の中で協議で時間がかかったりしている。例えば、JR関係は特にそういう安全施工の問題があったり、協議がありますので、時間を要したりしたところもあります。しかし、それも一つ一つ克服しながら進めておりますから、ぜひ予定どおり進めるように、今後とも努力をしていく必要があるだろうなと思っています。また、片方では財源についても課題がずっとありますので、ほかの事業等、大型事業も抱えております。全体の調整や工夫もしながら行政としては努力をしていきたいと思いますから、ぜひその折々に市議会の皆様にもいろいろな御支援や御理解、また、御助力をいただきながら当たっていきたいというふうに思っています。 また、取り組んでいる職員のことを非常に熱心で熱意が伝わってきたと評価をいただいて、大変うれしく、本当ありがたく思っております。なかなか限られた枠の中での仕事だったり、いろんな対人関係や、ほかの会社や団体関係もあって、いろいろ忙しい中、奮闘しておりますので、ぜひ今後とも温かい見守りと力強い激励をいただくと大変ありがたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  飯守康洋君の質問は終わりました。 次に、山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君) (登壇) おはようございます。ただいま飯守議員の方から私の地域でございます区画整理についての質問をされて、大変前向きの答弁があったというように感じております。本当にありがたく、その勢いで頑張っていただきたいと思っております。 5番議員山本茂雄でございます。議長より質問のお許しをいただきましたので、通告に従いまして市長に質問をいたします。質問は、今回も併用方式で行いたいと思います。 今回、5点を質問するわけでございますので、まず、1点目の県道武雄・多久線宮ノ浦バイパスのその後の進捗状況についてということで、多久市の活力あるまちづくりの中で最も重要な物流などのための主要道路である。既に計画より6年を経過しているところでございます。市長として、この事業を何年度までに完成をさせたいとお考えになっておるものか、これをお尋ねしたいと通告で申し上げたとおりで、回答をしていただきたいと思います。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  いや、全部言わじにゃ。5番まで言うてください。 ◆5番(山本茂雄君) 続 そしたら2番目は、下水道事業の中で、供用開始後の現在までの加入状況ということでお願いしたいと思います。 3番目は、旧ハロー跡地をどのような土地利用から買収をされたのかということをお聞きしたいと思います。 4番目、広域ごみ処理場施設計画地について、小城市との協議、どのように進められておるのか、これも聞きたいと思います。 5番目に、九州道州制の論議がされているようですが、道州制に向かう中で本市をどのような活力あるまちに仕上げ、将来像をどのように描いておられるのか、これは具体的に回答いただきたいなというふうに考えております。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) では、山本議員の御質問に回答します。 まず1点目、県道多久・武雄線でございます。 県道でございますので、主管は県でございます。この路線の宮ノ浦バイパスの進捗状況ということでございますが、平成18年11月末現在で見てみますと、事業計画に伴います用地取得についてでありますが、これが85%の契約が完了しております。この数値で示しておりますように、前回御質問にもいただいた、ことし6月議会から見ますと新たな契約には至っておりませんが、残る未解決部分につきましては、現在も継続的に交渉を続けられておるところであります。 御質問の完成年度についてでございますが、工事着手にはあくまでも用地の理解が必要でございますので、県はもとより、市といたしましても、今後も継続的に地権者の方々に対して事業推進に係る御協力をいただき、できるだけ早期完成を目指し、鋭意努力していきたいと考えております。 次に2点目は、下水道事業についてのお尋ねでございます。 多久市の生活排水処理につきましては、現在、個別処理によります浄化槽整備事業と集合処理に係りますコミュニティ・プラント事業、そして、農業集落排水事業及び平成18年3月7日に一部地域での供用開始をいたしました公共下水道事業がございます。議員御存じのとおりであります。 公共下水道につきましては、平成10年度より事業に着手をいたしまして、現在、認可区域が163ヘクタールのうち、平成17年度末までに約36%に当たります58ヘクタールの整備を完了し、現在も未整備区域の幹線及び面整備を進めているところでございます。 さて、御質問の下水道事業における加入状況でございますが、まず、農業集落排水事業につきましては、平成17年1月の供用開始から2年を迎えようとしております。開始初年度は目標値の30%に対しまして約36%、124戸の加入をいただきました。11月末現在での加入状況につきましては、約41.4%、151戸の加入をいただいているところでございます。ほぼ順調に進んでいると思います。 次に、公共下水道事業につきましては、一部供用開始時点での整備戸数696戸に対しまして、11月末現在、85戸の加入をいただき、加入率で12.2%に達している状況でございます。 今後、集合住宅等がまとめて加入される形になっていくと思いますので、徐々に上がっていくものと思います。 また、加入率アップに向けた取り組みについてでございますが、多久市ではトイレの水洗化による生活環境の改善をアピールするため、宅内排水設備工事が完了された約160世帯を対象にアンケート調査を実施いたしまして、水洗化に伴います生活環境の変化や汚水処理に係る費用負担の推移等について調査をいたしたところでございます。回答者の約7割の世帯で、水洗化にしてよかったとの前向きな回答をいただいております。 また、今回のアンケートにつきましては、11月末の時点で集約、分析を行っておりますので、今後はこのアンケートの結果などをホームページ等に掲載するとともに、未設続者の方々へのチラシ、資料の配布等に活用して、加入率向上を図っていきたいとも考えております。 また、御質問の多久市独自のクレジットや補助金についてということでありますが、一部の自治体においては、宅内排水設備工事を行った際に助成金を交付されたり、一定の率で補助金を交付するなど、財政的な支援を図りながら加入率向上を図られておるようでございます。例えば、県内では玄海町でございますが、宅内排水設備工事の費用に一定率の補助金交付をされているようですが、その他の自治体におきましては、財政的な問題等もあり、補助金制度を活用した加入促進を図られている自治体はないようでございますので、多久市としましても、独自の補助金制度の導入は困難であろうと認識をいたしております。 なお、建設経済委員会等で視察をいただいた潮来市とか、ほかにあるようでございますが、当初がまだまだ右肩上がりの経済の活況のときにスタートされたような経過もあると聞いておりますので、慎重な検討が必要だろうと感じております。 次に、クレジットについてでありますが、下水道の宅内排水設備工事にはある意味で多額の費用負担が必要となってくる面もありますので、多久市では宅内排水設備工事資金の融資あっせん制度を設けております。この制度は多久市と市内の金融機関において締結をいたしました契約によって2.5%の低利率で融資をあっせんし、20,000千円を限度として融資を行う制度となっております。 また、償還完了後に支払った利子分を借り入れ者に全額補助する仕組みとなっておりますので、結果的には無利子での貸し付けを受けることができます。 制度の利用状況についてでありますが、農業集落排水事業において1件の融資あっせんを行っておりますほか、公共下水道事業におきましても数件の問い合わせが行われているところでございます。 今後もこのような制度を活用しながら、加入率の向上に努めてまいりたいと考えております。(発言する者あり) 失礼しました。金額の間違いがございました。2.5%の低利率で2,000千円でございました。私も言いながらびっくりしましたが、失礼しました。 次に、3点目でございます。旧ハロー跡地の利用についてのことでございます。 ハロー跡地につきましては、平成14年度から空き店舗となっておりましたが、ことしに入り、店舗つき土地が競売となりました。所有権が移転をいたしたわけであります。新しい所有者の方は、店舗を解体して更地にして売却されようとされていたようでございました。 旧ハロー跡地は、御存じのとおり、多久市の文化交流会館であります「なかしま」の北側に隣接をいたしておりますが、この文化交流会館「なかしま」と旧ハローの敷地は約4メートルの高低差がございます。店舗建設の際に店舗壁面を兼ねて「なかしま」の石垣を補強するための擁壁もつくってはありましたが、その後、店舗解体によりまして、その擁壁も同時に撤去されることとなり、いわゆる野づら石積みであります「なかしま」の石垣が崩壊する危険性が極めて高くなりました。 そこで、石垣の崩壊を防止する補強工事や工事に必要な用地の購入などの検討をいたしましたところ、かなり多額な経費がかかることが判明いたしましたので、さまざまなことを総合的に勘案した結果、ハロー跡地を土地開発基金で緊急購入することといたしたところでございます。 ちなみに申し上げますと、補強工事の見積もりや、それに伴います用地の取得が22,000千円から25,000千円ほどかかりますけれども、買い取りのときは26,000千円で購入をしているわけでございます。 また、今後の利用につきましては、まちづくりにおいて、さまざまな意味で利活用できると考えておりまして、今後検討する必要があると思います。 次に、4点目でございますが、広域ごみ処理場計画における対応ということでございます。 広域ごみ処理場の建設計画につきましては、多久市と小城市及び久保田町の2市1町で平成16年6月2日に天山・多久地区広域清掃センター建設促進協議会を設立いたしまして、小城市内に用地を確保し、早期に建設することを目的として協議を行っているところでございます。 小城市におきましては、ことしの4月に組織の再編をされまして、庁舎内に建設準備室を設置され、専任の職員、課長職を配置し、用地の選定等、必要な業務に鋭意努力をされております。 現在の取り組み状況でありますが、小城市役所庁舎内で組織されています選定委員会におきまして、建設候補地としてエリアを広くとったところの複数のゾーニングの選定検討作業が行われているところでございます。 今後につきましては、おのおののゾーニングの技術的な調査等を行われ、可能性や利便性、そして、経済性などを検討されながら、最終的な予定地選定をすることとなっております。 次に、協議会の構成団体の件でございますが、久保田町が佐賀市との合併を計画し、来年秋に合併をされますことから、平成19年度以降については、この協議会から脱退をしたいとの意思表示がされております。したがいまして、広域におけます清掃センター建設等につきましては、多久市と小城市の2市で計画検討をしていくことになるということになっておりますので、御報告させていただきます。 次に、5点目でございます。九州での道州制の議論等と市の将来像ということでございます。 市の人口を見てみますと、17年国調で2万2,739人ということになっておりまして、人口減が大変大きな課題になっておりますし、また、市制施行前後の大変人口の多い時代、最盛期のことを御存じの方から見ますと、まさに隔世の感があると思われます。 また一方では、小泉内閣のときにされました構造改革路線のもとに、三位一体、そして、地方財政改革が推進をしたわけでありますが、これらの改革の中に地方分権が非常に重要だという議論もございました。しかし、内容としては、地方分権よりも財政再建が優先をされました結果、地方交付税が大幅な削減となり、本市の財政に大きく影響を与えているのは御存じのとおりでございます。その対策として、補助金の一律カットや職員の不補充など、人件費、あるいは諸経費の節減などに努めてまいってきているところでございますが、経常収支比率等は大変高くなっている状況であります。 また、総務省では新型交付税の議論もありまして、地方交付税が検討される中に、交付税に依存せざるを得ない多久市のような自治体の財政としては、これまで以上に限られた予算を有効に活用する必要が出てまいります。そのためには事業のスクラップ・アンド・ビルドを徹底する必要がございますし、例えば、19年度予算につきましては、現在進捗中ですが、部別に予算配分の枠を設定し、効果的な予算執行ができるような工夫も取り入れているところでございます。 このように先行きが不透明な状況、また、新たな努力も必要とされる状況のもとに、人口増対策として、活力のあるまちづくりを目指してまいっておるところでございます。本定例会にも提案いたしております多久市の定住促進条例及び多久ステーション南ハイツによる定住人口増対策などを実施していきたいと思っておりますし、また、ことし特に力を入れておりますが、企業誘致等につきましても、北部工業団地に進出企業2社を迎え、さらに誘致に努めてまいりますとともに、区画整理事業等の大型継続事業につきましても完成を目指す予定としております。 これらの事業によりまして人口の減少を抑止したり、増加に転じさせたり、あるいは多久駅周辺部を核に、各町の特性を生かしたまちづくりを目指してまいりたいとも考えております。 なお、道州制の論議でありますが、九州市長会として提案をしたり、報告書をまとめたりしておりますけれども、これはまだ制度に関する議論でございますので、このことを安倍内閣も力を入れてやりたいとおっしゃっておりますから、今後3年ぐらいの間にもっと議論が活況になると思いますし、そのときに国の都合や県の都合だけではなくて、住んでいらっしゃる市民や住民の皆さんの気持ちを酌んだような、あるいは思いを酌んだような提案を基礎自治体からも発していくということで、市長会ではそれぞれ取り組んできた経緯がございますので、あわせて報告とさせていただきたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  1番目の県道多久・武雄線の宮ノ浦バイパス、その後の進捗状況ということでございます。 用地の理解が必要ということでございまして、私が6月に質問した中で、市長も何か11月29日に早速行っていただいたと。このことは本当に動いていただいたということで感動しております。 そういった中で、やっぱりこの事業をですね、きのうの県議会の一般質問でも話題になっておりました。篠塚前県議会議長が、していないところと、したところの格差が合併によって出てきているんじゃないかということで、私もちょっと建設課なんかでいろいろ聞いておったんですけど、やっぱり県が動いてくれんということをちょいちょい耳にします。そういった問題で予算が余りついていなかったのかなということをはっと、きのう聞きよってですね。それで、今度は多久の話題も出てきました、合併していないという中で。県民でありながら事業推進しているのを削減するというのはおかしいじゃないかということで前県議会議長が大分言っておられましたけど、そういった中で、県も幾らか改革をしてくると思います。また、新幹線も続いております。そういった中で、本当に6年もですね、今、市長に私は何年度までにしてくれというのは、市長もずっと無当選(59ページで訂正)で当選されております。そういった中で、やっぱり公約も必要じゃないかなという意気込みのもとで、何年度ぐらいまでにしていただきたい。市民の方にあと1年でやりますよというぐらいの意気込みでやっていただいたら、市民の方も、ああという気持ちになられるんじゃないかなということで、私はこの問題、期限を決めて計画をしたらどうかということを言っておるわけでございますので、これは本当に多久市の物流のですね、武雄・多久線の道路拡張という中で、これが停滞しておったら経済面にも支障を来してくるということで、佐賀県の中の県央多久と言いながら何も進んでいないじゃないかなというふうに考えております。 そういったことで、遅くてでも市長が動いていただいたということで私は感謝しておりますので、そういったことを基盤に、やっぱり今後続けていっていただきたいということで、これはこれだけでございます。再三行っていただいて、行動していただきたいと言ったことは、私はそれで実を結んだというふうに考えておりますので、今後、その機会をもとにして邁進していただきたいと思っております。 2点目の下水道事業、これについて、6月に質問したとおりに、市長からも地域の議員として頑張ってくださいよということを言われました。そういった中で、私もお願いに行ったら何て言われたかといったら、「この下水道は市がもくろんでしたとじゃなかか。そして、市が公営住宅ば持っておって、何で市が最初に入らんとか。そして、我々にばかり入れ、入れて、おかしゅうなかか」と私は言われました。「それはほんなごとね。そいばってん、議会で私も質問したら、入るて」、「そいばってん、6月に質問してからもう何カ月たつか。まだその傾向なかやっか」ということを言われて、それで、ただ1点、担当課に、その場でいいですから、この予算請求はつなぐことに対して財政課か何かにされたのか、これもちょっと一つ。ちょっとその場で結構ですので。(「その場、自席じゃだめです。ルールだから」と呼ぶ者あり) それと、財政課、その予算請求を受けて、どういったことで現在まで予算を落としていないのか、これもちょっと一つお聞きしたいと思います。ちょっと答弁をお願いします。 ○議長(古賀和夫君)  財政課長。 ◎財政課長(石橋慎一君) (登壇) お答えいたします。 下水道へのつなぎ込みにつきましては、市施設、庁舎等もろもろあります。これにつきましては、当初3年間でということで、18年度、19年度、20年度の3年間でつなぎ込みをしていきたいということで考えていたわけですけれども、今、議員おっしゃいましたように、市としても早急なつなぎ込みが必要だということで、これにつきましては、早急に行うようなことで行っております。 当然、今申されました公営住宅のつなぎ込みにつきましても、早急に行うような予算措置をしていくということで考えております。(「担当課は」と呼ぶ者あり) ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  担当課としては、要望はされておるわけですよね。ちょっとお願いします。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) 回答いたします。 公営住宅の下水道のつなぎ込みにつきましては、19年度の予算に計上しております。金額はちょっと覚えておりませんけれども、新年度の予算に計上しております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  新年度の予算で要求しているということでございます。しかし、私は6月の市長答弁の中で、周りに公共公益施設がありますと。そういったところのつなぎ込みをしたら、加入率がどんとふえますという答弁をいただいております。そういった中で、本当に私も市民の方に環境問題のために何とか早くつないでくれんねといってお願いしよるとですけど、やっぱり行政が自分たちで手がけて、何年度までに要するに供用開始になるとわかっておって、3年間の猶予を置いてやっていると。そんなら、市民の方も3年間の猶予を置いて加入されると、そういったものになっていくんじゃないかなと私は思いますよ。 だから、今現在、維持管理費で大体どれぐらい使っておるのか、これもちょっと公営住宅の維持管理料、それで、これはどこの担当課が出すのか、経費を負担するのか、これをちょっと教えていただきたいと思います。(「電気代も含めてですか」と呼ぶ者あり)はい、今の維持管理料。今の浄化槽の。浄化槽のですよ。──大体のところでよかです。 ○議長(古賀和夫君)  すぐ答えが出ますか。都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) お答えいたします。 まことに申しわけありませんが、今現在、資料を持ち合わせておりませんので、後で報告をさせていただきたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  すぐできますか。(「暫時休憩してください」と呼ぶ者あり) じゃ、ここで暫時休憩をいたします。                午前11時20分 休憩                午前11時25分 再開 ○議長(古賀和夫君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 山本茂雄君の質問に対する答弁を行います。都市計画課長。 ◎都市計画課長(森輝雄君) (登壇) 回答いたします。先ほどは大変失礼いたしました。 平成18年度の浄化槽維持管理委託料といたしまして、梅木団地で約780千円、砂原団地で約900千円ということになっております。 終わります。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  私の先ほどの質問で、市長の無当選と言ったのは、無投票で再選されたということですので、訂正したいと思います。よろしくお願いします。 ありがとうございました。両方合わせて1,680千円ばかりですね。そしたら、仮に接続したとなったら、大体どれぐらいの経費がかかるもんですか。これをちょっと試算されていると思いますけど、よかったら、その方もお聞きしたいなと。 ○議長(古賀和夫君)  財政課長。 ◎財政課長(石橋慎一君) (登壇) お答えいたします。 ちなみに、砂原団地でございますけれども、工事費が約1,800千円、それから、汚泥の処理等がありますので、汚泥の処理が約750千円というようなことでかかります。梅木団地で申し上げますと、工事費が約500千円、それから、汚泥処理等が1,000千円ということでなっております。 ちなみに、下水道接続の市等の施設全体で申し上げますと、工事費が約44,000千円、それから、汚泥等の処理につきましては3,200千円がかかる予定でございます。これにつきましては、先ほど申し上げましたように、19年度当初予算で早急に対応していきたいということで考えております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  砂原団地が1,800千円、汚泥処理が750千円やったですね。そして、梅木団地は500千円で、1,000千円ということで、施設内の44,000千円というのは、ただつなぐだけでそれだけのお金がかかるわけですか。(「接続の工事費です」と呼ぶ者あり)接続の工事費が1,800千円と500千円でしょう。(「それは梅木と砂原ですね」と呼ぶ者あり)うん、梅木と。そして……(「市全部」と呼ぶ者あり)ああ、市全部でですね。いや、市全部のことは聞いていません。今の供用開始区内の金額を聞いております。 そういった中で……(「供用開始区内に入ります、44,000千円」と呼ぶ者あり)いやいや、そういった中で、一番重要な市営住宅あたりのこれを何で早く、その分、早くしても、遅くしても、結局その金は要るわけですよね。早くしたらどうなるんですか、経費としては。節約にならんとですか。そこら辺がちょっと市民の方も言っておられます。 ○議長(古賀和夫君)  まちづくり部長。 ◎まちづくり部長(小園敏則君) (登壇) どうして早くできなかったかというふうなことでございますけれども、供用開始が年度末ぎりぎりというふうなこともございまして、砂原団地とか梅木団地の入居者あたりに説明するとに、やはり理解を求めるのに若干の時間がかかったというふうなことでございまして、そこら辺を総合的に検討いたしまして19年度からというふうなことで予定しております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  それは今説明がございました。やっぱり市民の方にはそういった声が届いていないということですよね。だから、行政が携わって下水道ば始めておって、何で最初に計画立てて入れんかというのが市民の方の意見でございます。そういったことで、行政は何ばしよるとというのを最後に市民の方が言われるわけでございます。経営統括室とありながら、何の経営ばしておるとかいという鋭い御指摘も受けております。そういった中で、やっぱりこういったものを早く手がけてこそ、市民の方々に加入を促進するというのが最大の行政の役目じゃないかなと私は考えておりますので、私も市長から地元議員として何とか協力ばしてくださいと言われたけん、私も行ったところに、ぽんとそういうことを言われて、もう何と言おうでんなかったということが事実でございます。そういったことで、やっぱり行政として早急に取り組んでいただきたいなというのが私の願いでございます。 市長、本当にこの加入促進をするアイデアを何かお持ちであったら、一言ちょっと答弁ばしてくれんですか。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 担当課長、担当部長、これまでの議会でも御説明しているように、今定めているいろんなルールとか努力をやる方法で、これをこつこつと積み上げていくというのが一番基本だと思っています。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  あくまでも加入に対しての説明が足らないと私は思います。加入者の方は、今、行政の方で3年間、結局、宅内につないだら利子負担をしますよということも余り行き届いていないなと。というのは、事業をしながら事業の説明はどんどんしていかれます。事業をしよるときに幾らそういった説明をしても、今度は入るときに、事業はあくまでもこういったことで事業を進めます。そのときにぽつんと、こういった事業の中で3年以内にしたら利子補給がありますよと説明しても、今度は加入促進をするときに新たにまた始めていかんと、やっぱり市民の方はわかりづらいなと私は思っております。 そういったことで、やっぱりこれは地域の方に──私もある友達がおります。刑事をしておりますけどね、何か行き詰まったときは現場100回ぞと。現場に100回行くぎ、何とかあいの浮かんでくるぞと。そいぎね、地元に説明するとも何遍となく説得をして入ってもらうのが本当のお願いじゃないかなというふうに考えるわけでございますので、こういった点、これは私もせっかくの公共下水道、多久市の負の財産にしたくないです。本当にやっぱり加入者の少なかけん仕方なかばいと財源を持ち出して、本当に夕張市のようなですね、これは市民の皆さんから何ばしよったか、おまえたちはと言われても、それはいたし方ないと。そういった中で、やっぱり加入促進はしていかないかん。まず最初に、行政の持ちものである市営住宅などは率先して、平成19年度に予定していますじゃなくて、やっぱり率先して入るべきじゃなかったかなと私は思っております。そういったことで取り組んでいただきたいというふうにこの下水道に関してはお願いをして、終わりたいと思います。 3点目の旧ハロー跡地についてということでございます。 私はこの問題は、ずっと入札の段階から大体情報を聞いております。私は入札価格でいろいろ内容も知っておりますけど、ある県外の方が買われたと。そして、今はやりのオートロックのマンションを建てるという計画であるということを聞いておりました。そう耳に入っておりました。(「そういう話は聞いていません」と呼ぶ者あり)ああ、そうですか。いや、聞いていない、聞いている云々じゃなくて。 その中で、ちょっと市民の方から、あれは市が買うたとぞということを聞きました。そんなばかなと言って、9月の予算委員会の折に牛島委員長がちょっとそのことに触れられて、答弁がなされたということでございます。そういった説明で、私がちょっと気に食わんやったとは、中島会館の石垣が壊れるからと。それは確かに施工するなら、崩れたら崩したところがして返すのが当然じゃないかと、私はそう思います。恐らくそのときも担当課の建設課長にも、どっちが見るんですかということを聞いたと思います。そういった中で、中島会館に隣接していますから、中島会館のために買いましたということでありましたので、私は反論をさせていただきました。 というのは、何かといったら、私は中島会館には、これは中島さんが多久炭鉱というところを経営して、炭鉱閉山の中で中島会館を多久市に寄附するということで、多久市もその間、迎賓館として、本当に多久市のお迎え場所として運営をしてきたと。それを財政難の中で民間委託ということで、私は本当に反対しておりました。やっぱり財政難の中でも、あそこだけは管理人さんを置いて、せっかくやから管理人を置いて、はっとした管理をしていただきたいと。そういった中で、中島会館が隣接しているがために買いましたということを聞いて、私は反論したわけでございます。 それは確かに価格としては26,000千円、金額としては高くありません。もし転売したら──そいばってん、市が1坪当たり50千円幾らで買うたとば100千円で売るわけいきませんので、そういったこともでけんので、それは利殖としたら、普通の一般の人やったら利殖でよかかわからんですね。しかし、そういった中で買われたというのは、やっぱり目的のあって買われたのなら私はいいのでございますけど、今、市長も説明ございました。石垣が壊れるとか中島会館に併設していると。そういった中で買われたということであれば、これは市民の方にもう少しぴしゃっとした説明をしてやらんと、こういった財政難、財政難の中で市民には辛抱してくださいという中で、そがん言いながら片一方ではぼんぼん買いよるじゃっかと市民の方が言われた場合に、本当にそれでいいのかなと。ちょっと市長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) お答えします。 当時、担当者が折衝いたしておりますけれども、先ほど言いましたように、そのまま放置しておけば多分壊れてしまうだろうという野づら石の壁面です。これを補修したり補強するための用地として230平米が多分必要だろうとなりました。これを実勢価格で買い、また工事を行いますと、先ほど言いましたように、購入価格とほとんど変わらないという費用が必要になるんですね。工事はして無事になった。でも、土地は非常に屈曲して、ほかに使いようがない土地しか残らない。しかも、何メートルの幅だけです。そのために何千万円を使うというのは、これはいかがなものかなというふうに思いますので、むしろ地権者の方は御理解をいただいて、じゃ、そういうことだったら大丈夫ですよということで協議が調って購入したわけでありまして、今後、駅前の周辺地区にわたりますので、面的ないろんな整備を行うときに十分活用ができるものと思っています。細い屈曲した何メートルの幅の土地だけとっても、本当にこれは逆に何も利用できないということになって、かえってマイナスだというふうに当時検討いたしました。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  市長の御答弁は、私はちょっと逆らった言い方やないですけど、その計画があったなら、もっと入札の段階から買われたらどうやったかなと。そしたら、解体も市内の業者でできたし、費用も幾分安く済んだ、私はそう反論します。だから、そういった話の出てきた中で買収をなされたということであったんじゃなかろうかなと私は推測をしているわけでございますので、そういったことじゃなかったのかなというふうに考えております。 だから、これはいつまで言っても結論は出ませんので、そういった中で、やっぱり市民の方には財政難の中で、そして、結局ゆうらくの閉館の問題ででも、これは関連しておりますので、ちょっと言わせていただきます。 ゆうらくの閉館の問題で市民の皆さんも大変心配されておる中ですよね。そういった中で、私は行政としても、議会としても何の手だてもできなかったというふうに思っております。しかし、一方ではそういった買収をしたということが本当によかったのかなと。ゆうらくの施設は今まで多久市民の憩いの場として、そして、多久市の財政に対しても相当な努力をしていただいております。そういったことも検討を余りされないまま、今、タニグチさんの努力で民間、民間で今度新たな、今と同じような施設利用ということで私は本当にありがたく思っているわけでございますけど、そういった中で、やっぱり安易に土地を取得されたんじゃないかなと。それは確かに私が担当課にお聞きしたとき、「いや、土地が第三者に渡ったら何かと都合が悪かですもんね」と。それは確かにそうでしょう。そんなら、私はそういった答弁を欲しかったと。そしたら、ゆうらくだって、やっぱり多久市の土地利用ですよね。そういったのをある程度の面でも検討をしてほしかったというのが私の願いでございます。そういったことで、このハロー問題、あえて質問させていただいたわけでございます。 このくらいで、このハローの問題は終わりたいと思います。(「はい、答弁します」と呼ぶ者あり) ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) まず、御質問の中でありました第三者に渡ると都合が悪いという発言は不見識だと思います。民間の方にはいろんな方がおられますので、良心的に使う方もおられるわけですから、頭から民間に渡ること、第三者に渡ることを不適切だというのはちょっと行き過ぎだろうと思います。 ですから、適切な管理をして運用をしていただくのが大事なわけですね。その中で、先ほどから言いますように、あの土地を擁壁が壊れた、補償してくれ、そのときにまた工事をしなければなりません。仮に民間の方が建物をお建てになっていたら、もう工事できないんですね。その工事をするためには、「なかしま」の建物を全部一回動かして工事しなければならないような状況になることも考えられました。ですから、面積的には本当に狭隘なところだけの利用もできないような土地を買うよりも、同じ価格だったら今後市街地開発にも活用できるような土地を確保した方がいいだろうということを協議の結果出して、対応したところでございます。これはぜひ御理解をいただきたいと思っています。 じゃ、最初から買えばよかったじゃないかという意見ですけど、それこそ議会に競売があるので競売を買いたいといった瞬間、今、山本議員がおっしゃったように、わけもわからない、目的もないのに、幾らかかるかわからないのに幾ら出すつもりだと御質問を多分されると思います。ですから、そういったことはなかなかわかりませんでした。もう一つは、競売が幾らで落札されたかの情報は知ることができません。これはプライバシーのこととか、いろいろありますので。ですから、そういった価格で、数字に関してはなかなかわからない点がございます。 もう1点は、ゆうらくの件です。議会としても大変御心配いただいたわけでございますが、市としてもいろいろ心配をさせていただいて、私も全国的に仕事をされている方ですとかオーナー企業の方を数社御紹介したり、こういった物件がありますので、ぜひ検討してくださいということもいろいろいたしました。そういった努力をしたことはぜひ御理解をいただきたいと思っています。 また、土地の売買につきましても、もちろん一つの御提案はありましたけれども、シェスタパティオ、ゆうらく、物産館等を含めた民間としての運営をなさっていた施設ですので、ぜひこれを利活用していただけるような民間の事業者の方が一番最適じゃないのかなというふうなことも考えておりまして、そういった関係のところにも提案をしたりしたことがあります。そういった結果、今回、幸いにもその分野で大変専門的ないろいろな技術やノウハウをお持ちの事業者に決まったわけですから、よかったなと安堵しておるわけですけれども、そういった意味では、議会並びに行政、そして、市民の皆さんも本当に多くの方々が御心配いただいて、当座、来春のグランドオープンに向けて今取り組まれておりますので、しっかりサポートしていきたいというふうに思っているところであります。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  ありがとうございます。その問題については、本当にゆうらくはよかったなというふうに私もありがたく思っているところでございます。これを契機にして、さらなる躍進をしていただきたいなというふうに私も願っているところでございます。 4点目の広域ごみ処理場、これは小城市で検討されているということでございます。現在、小侍地区にお世話になっているわけでございますけど、地域の方からは再度15年の契約をしていただいて、今の処理場が稼働しているわけでございます。しかし、はや2年たっておるわけでございます。そういった中で、本当に私たちはこの問題、広域のときにも私も再三市長にお願いしておったわけでございますけど、広域がだめになって多久市独自の炉ということで建設を始めていただいたということでございます。今現在あるところは、地元の議員初め、担当課の職員が一生懸命なって説得をして15年間ということで承諾を得て、今の立派な施設が完成しているものと私は思っております。 そういった中で、小城市がするといって、今、市長も言われました。経済的な面とかなんとかを考えて、小城市が取り組んでおるということでございます。そういった中から、やっぱり百崎前市長も多久市の財政難、将来的に財政も厳しくなるんじゃないかなということの中で小城郡に申し出をして、土地をこっちで探すから何とか広域になって一緒に取り組んで経費負担が安く済むようにしようじゃないかということでお願いされてきたんじゃないかなと。そういったことで、我々多久市としては土地が地元の方から許しがいただけなかったということで、そしてまた、土地も軟弱地帯であったということで断念をされたということでございます。 そういった中で、本当に小城市が進められている事業、それは確かにありがたいことでございます。しかし、私たち多久市のことを考えたら、合併もできなかった中で、将来的に財政難が続く中で、本当に今の炉は、それは確かに炉自体は15年、20年もつかわかりませんけど、廃棄期間にしたら結局五、六年たっているわけでございます。私がその当時に聞いているのは、大体10年ぐらいは修理しないでも済むんじゃないかなというふうに聞いております。その後はやっぱりある程度の改修をせないかんだろうと。そういった中で、やっぱりタイムリミットは10年、11年ぐらいじゃないかなと。もう既に2年経過しようとしている中で、土地を今選定されているという中で、本当に小城市を待っておっていいのかなと、それがちょっと私は懸念されるわけです。 多久市としてメリットのあるような方法で、市長も将来、多久市にめがけて、やっぱり財政は厳しくなる中ですので、どうしても市民のごみの問題は絶対にとめられないということの中で、隣接市町にまた再度お願いに行く気持ちは持っておられないかなと。やっぱり早くこういったものはしておかんと、結局、土地が決まっても、環境整備、そういった中でやっぱり8年ぐらいはかかるんじゃないかなと聞いております。そういったことで、本当にこのままでいいのかなというのが、そして、やっぱり多久市に天山火葬場も今あることに対して、職員さんも場長さんも多久の方が入っておられるという中で、やっぱりメリットが出てきているんじゃないかなと。そういったことで、多久市にあることに対してメリットを生かしていっていただきたいなということで、市長に再度このことについてお願いをしたいと。よかったら、そういう気持ちがあられるのか、ちょっとお伺いしたいなと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答します。 先ほども回答いたしましたように、本年春から小城では一つの事務局的なものを設けて鋭意努力をされているところですので、やっと動かれたところだと思いますから、それをしっかり見守りながら、必要な協力体制をしいていくのがまずは筋だろうと思います。そのような協議を久保田を含めた天山清掃センターの地域と多久で過去に行って今の経緯に至っておりますので、ここはお互いを信頼しながら協力していくことが大切だと思っています。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  今、信頼をしながらということでございます。これも余り長くなったら、信頼もへったくれもないわけですね。前のように、うちが広域ごみ処理場で頑張っていたとおりに、結局、お互いに信頼をしよって、うちが場所を決め切らなかったということで信頼が破滅してオジャンになったわけですから。そういった中で、信頼、信頼といえども、やっぱり市の将来像のことを考えて、独自として、気持ちとして持っていくのも必要じゃないかなというふうに私は思います。そういった中で、多久は合併もできない。県央部のまちでありながら、そういった施設も抱えておったらメリットとしてはどういうものがあるかなということを私は市長にお願いをして、今答弁をしていただいたんですけど、待っておくということでございますので、これはいたし方ないなというふうに考えておるわけでございます。 そういったことで、本当に今、やっとうちもごみ処理場、すばらしいごみ処理場ができておりますけど、これも再度、小侍地区に15年の契約を、それ以上延ばすというのはほとんど無理な話じゃないかなと私は思っておりますので、やっぱり将来的なことを考えて、ある程度の計画もしておっていただきたいなというのが私の願いでございます。 そういったことで、この問題は終わらせていただきます。 5点目の道州制の問題です。 私は、道州制に対しては何もとやかくいろいろあれは持っておりません。道州制の中で、多久市をどうやった位置づけに市長は考えているのかなというのが私の願いでございます。 そういった中で、今日、多久市が誘致企業とか定住促進とかいうことで進めておりますということでございます。定住促進のため、企業誘致のため一生懸命取り組んでいますという中で、11月21日の新聞に「タカタ九州、有田に新工場建設」という大きな見出しでありました。ちょっと内容を見てみたら、従業員さんも2008年度に80名、2009年度には130名という雇用のあり方です。私もひょっと見たときに、はたっと思ったわけですね。これは地元にあって、何で地元で引きとめてくれんやったかなと私は思ったわけです。それは確かに県外から来るのも一つはあれですけど、せっかく渋木の一本松のあそこの多久市内の敷地にある企業が、結局、タカタ九州として資本金100%で有田につくるということで、この情報は本当にもう少し早くキャッチできなかったのかなと。(「回答していいですか」と呼ぶ者あり)いや、ちょっと私にも話させてよ。(「回答時間がなくなりますから」と呼ぶ者あり)ということで思って──そんなら、ちょっと回答せんですか。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 今回の件はタカタ本社が動かれて物をつくろうとされています。具体的にはシートベルトのバックルをつくる部品工場を計画されています。そういったことで、プロジェクトチームといいますかね、本社本体で企画されているわけでございます。 経過としては、県内にも御相談があり、多久市も当然有力な候補地の一つでありました。北部工業団地、周辺の土地でもいいわけです。ただ、プレス機械を設置されますので、音が当然発生します。公害基準の基準値からいきますと、それをクリアしますから問題はありません。しかし、タカタは今、日本を含め世界17カ国に展開をされ、主要メーカーとも取引をされておりますので、いわゆるISO基準とか、さまざまな基準をクリアして納品をされています。となると、仮に住宅が近くにあって、やっぱり音が聞こえたよと、やっぱり不快な音だよとなってしまうと、これはメーカーとしてもイメージダウンになってしまいますので、できるだけ人家の少ないところ、できたら静かな環境のところで工場を探されたようでございます。多久も候補地の一つに当然入って、有力な候補地として残ったんですけれども、最終的には有田の丘の上のややくぼんだ旧炎博会場の駐車場があったところです。谷間になっていますが、あそこを埋め立てたところですね。そこを用地として確保され、そちらに行かれると聞きました。 じゃ、そこにできたから、多久にある工場が全部行くのかという言い方をする方もおられるようですけど、山本議員にも聞きたいんですけど、そう思われたらぜひタカタにどうなっているのかと直接聞いていただいたらいいと思うんです。市会議員でもあられますから、ちゃんと対応してくださると思います。そういった中で、部品工場だけでございます。 先般、11月7日にタカタ本体の会社は東京証券取引場一部上場をされました。これに伴って、社長初め、主要幹部ほぼ全員が佐賀県に入ってこられて式典もありましたので、私も参加をさせていただいて、それらの経緯や今後の計画等も伺いましたし、今回のプロジェクトでキーマンとなっていらっしゃる取締役にもお会いして、近々、また詳細な今後の生産の計画ですとか事業展開のことについてもお話を聞くようにしていますので、それらを踏まえて、今後発展できるようになっていけばいいなと思っています。 タカタとしては、なぜそういう工場をつくるかということですけど、外注をしていると融通のこととか細かい加工とか難しい面もありますので、ほとんどの主要メーカーは、自動車産業もそうですけれども、内製化という方向にあります。その一環として、今回計画をされたというふうに承っております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君の質問は午後行うこととして、暫時休憩いたします。                午前11時58分 休憩                午後1時   再開 ○議長(古賀和夫君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 山本茂雄君の質問を行います。山本茂雄君。 ◆5番(山本茂雄君)  今、答弁をいただきました。その中で、ちょっと私に市長が言われたのは、一議員としてタカタに話しに行ってもらったらどうですかということも言われましたね。それは、私が行ってもある程度の情報しか入らんわけですよ。だから、市長として、トップとして行っていただいた方がよりよい情報が入ると、私はそう考えております。そういった中でお願いしたわけでございます。そういった中で、上京なんかをされて、そういった情報網がなかったのかなと。そして、どうしてでもやっぱり多久は広大な敷地があるのだから、何とかできなかったかなというのが市民の皆さんの思いですよ。だから、それを私は代弁して市長にお願いしよるんですけど、一市会議員として行けとか、そういったことは、私は本当に気持ちがよくないです。だから、私は長としてどうあるべきかということをお願いしているわけですから、お願いします。 そういったことで、本当に多久市の──私は道州制の中でも多久市を何とかしていきたいと。そういった中で本当に道州制になったときに何が残るのかなと。多久はやっぱり、多久だけでも頑とした強固な基盤を持って取り組んでおったら、道州制になろうが何しようが、市民の方は多久でよかったなという気持ちが出てくるわけですよね。だから、今北海道の夕張の問題、いろいろ出ております。しかし、北海道は道として本当に夕張だけじゃないと。ほかの地区もほとんど財政難に陥っていると。ああやってわけのわからんごたるロボット館とかなんとかつくるような、我々やったら、幾ら多久市の活性化といえども、そういったものをつくるという気持ちも私は当然ありません。そういった中で、最小限、多久市で利活用できるものは何とかして市でも運営して、何とか市民の憩いの場、そして、定住促進、企業誘致、そういった中で連携として取り組んでいただきたかったなというのが私の願いでございます。 そういったことで、今後の多久市、市長が中心となって、トップになって、本当に皆さん道州制の中で多久はどがんなっとかいという声が本当に聞こえておりますので、そういったことを目標に持って市長に取り組んでいただきたいというのが私の願いでございます。 そういったことで今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答といいますか、直接質問はなかったですけど、このままですと説明不足のままですので、回答させていただきます。 私が言いました真意は、多くの方々といいますか、いろんな方々が、ああいう報道が出ますと、タカタは全部有田に行くとやなかろうかと心配された方があったと予想されます。仮にそういうのを聞かれたら、できたらタカタに聞くとか、市役所の誘致関係の担当者とかに聞いていただければ、その時点までの情報で議員としてお知らせできることはお知らせすることが可能であります。それで事実を確認してから、そんな心配はないよと言っていただければ、多分それはそれで一つ話ができるんじゃないかなという意味で申し上げましたので、ぜひそういった確認をお願いしたいという意味でございます。 もう1点ですけれども、タカタの情報については、実は多久の方が県よりも早く情報を入手しまして、これは夏の時点ですけれども、そういった検討をなさっていると。要するに部品の一部、バックルという大変重要なところですけれども、そういうプレスを使うところが必要だということで探されて、多久は本当に有望な土地を公有地、民有地、御紹介いたしました。民有地は、たまたま高台にあるんですけれども、近くに住宅が若干ありますので、そのことを気にされたというのは当初お答えをしたとおりでございますから、その辺は御理解をいただきたいと思います。 また、タカタ本社につきましても、先般も表敬訪問をさせていただきましたけど、ちゃんとそういう連携、連絡がとれるように今後とも努めていきたいというふうに思っております。 また、誘致担当の方では県の情報のみならず、そうやって独自に民間やさまざまな関係から入ってくる情報も逐次対応しています。そのときに何で言えないか、言っていないのかということかもしれませんが、企業誘致関係の情報をすべて議会にも、わかる範囲でお答えしていますが、その都度申し上げているのは次のような事情があるからです。これは土地を探されている、事業を展開しようとされている企業でも、その動きすら実は知られたくないというところがほとんどであります。知られますと、多くの自治体や関係会社が殺到されまして、本来の業務や企画ができなくなりますので、本当に内密裏にお調べになっておられます。そういう意味で、仮に多久に照会がありましても、これは内々だからと言われたら内々の段階ですので、我々としてはきちっと守秘義務を守りながら、信頼関係をそれで培いながら、情報を交換したり、うちの条件を提案したり、向こうから要請があればそれにすぐおこたえをしたりという努力をしていますので、ぜひそのことは御理解をいただきたいなと思います。 そういう、ある意味で表へ出せない事情のある情報のやりとり、営業的なものを重ねながら活路を開く努力をしていることもぜひ御理解いただいて、今後ともいろいろ御支援、御助力をいただきたいなと思っています。市長に動けという気持ちでおっしゃっていただいたということですので、今後とも私も努力をしてまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君の質問は終わりました。 次に、石井順二郎君。 ◆1番(石井順二郎君) (登壇) 1番議員の石井順二郎でございます。発言の許可をいただきましたので、質問申し上げたいと思います。 初めに、去る10月28日から30日まで行われました全国豊かな海づくり大会が佐賀県で開催されまして、その折に天皇・皇后両陛下が行幸行啓なされ、また、会場の唐津市の方にはJRの唐津線を御利用いただき、市内三つの駅では3,000人を超す市民が奉迎をしたところでございます。 そして、あと仄聞したところによりますと、車中で多久はどのあたりなのかと幾度も御下問があったということをお聞きしております。当然、皇后様のお母様のふるさとを意識されたことだろうとは思うんですが、実は10月24日に南多久町の桐野に住んでおられる篤農家の川島正芳さん御一家が、合併前の県内49市町村の中から1カ所、JAの方から指名をされまして、献穀田に携わられたということで、これは古来から伝わる伝統行事でございまして、宮内庁、明治神宮、靖国神社、また今回は東宮御所、秋篠宮家に献上するという大きな仕事をなさったわけでございます。特に天皇・皇后両陛下からは、ねぎらいの言葉を目の前で川島さん御夫妻はお聞きして、その感激がまだ冷めやらない状況で報告をいただきまして、浸種祭から播種祭、お田植え祭、抜穂祭と4回の神事がございまして、神職としてかかわった者の一人として、本当に心に残る大きな出来事でございました。非常にこの仕事にかかわった多くの市民の方々に、心から御苦労に対して感謝を申し上げたいと思います。 では、本論に入ります。 まず教育の問題でございますが、11月2日に御案内をいただきまして、公開授業が多久の東部中学校でございました。そして、そのときにいただいた巻頭の資料の中にあいさつの中で、基礎的、基本的な学力が身についていないと言われております。これを補うためにどのような実践行動を指導されるつもりなのか。その中で4割の子供が家庭学習の時間ゼロ、漢字の読み書きや簡単な計算練習ができない子供がいっぱいいると。基礎的なものが身についていない非常に困難な状況にあると。そして、勉強する人、しない人じゃございませんが、する派としない派というのが二極化しているような状況だと。それと、家庭で当然しつけるべきことがしつけられていないので、学習よりもそちらの方に余計時間をとられると、そういうことが非常に小さく細かく書いてございます。 そして、結びとして、どこでだれが責任を持つべきか、検討しなければならないと思いますと書いてあるわけですね。私はもう一歩踏み込んで、この問題を解決するためにはこうやります、こういう形でやるので、ぜひ皆さん方も御理解、御協力をいただきたいというような結びになっておるとよろしいんですが、「思います」「思います」、みんな「思います」で三つが終わっているわけですね。やはり実際こういうことを打破していくためにはどういうことをやるんだという力強い教育長のメッセージが欲しかったということを感じました。 それから、次は授業でございますが、これは国語の授業でございましたが、大変緻密な指導案とか、指導補助具とかを用いて授業が展開されておりますが、生徒の反応が横から見ておって、廊下から見ておったんですが、非常に鈍いというふうに私は感じました。返事が細い。全く目の輝きがない。背伸びをしている子供もいる。中にはあくびをしている子供もいると。これはたまたま「徒然草」という吉田兼好法師の時間だったんですか、この辺は何とか、もう少しぐいぐい引きつけていくような授業ができなかったかなということを感じたところでございます。これについて教育長はどのようなお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。 それから次は、非常に限られた時間でございましたが、社会科の中で昭和初期の世界恐慌の対策として世界主要国の対応としての中で、プリントの中で日本は独裁政治、軍事力、海外侵略だと断定した授業が行われております。私はもう少し客観的にとらえるべきではないかと。特に近代現代史においては、私は慎重にやってほしかったなということです。 例えば、世界恐慌に対する世界主要国の対応について、ソビエト連邦は計画生産体制で影響なしと。冗談じゃないと私は言いたいわけですよ。ソビエトは大正10年に革命が起きて、そして社会主義国になっているわけですね。資本主義の国じゃないのに、こういう設問を持ってくるのはどうかと。そして、アメリカはニューディール政策で公共事業の拡大その他というようなことで失業の救済に回ったと。しかし、あそこは奴隷制度が厳然とあった国ですから、当然そういう環境には一番下層の奴隷的な人たちがそのことを直接受けたんじゃないかと。それで、こういうことも非常にすらっと流してあるわけですね。 そして、イギリス、フランスはどうかと書いていますけど、それも設問というか、条件の中に、植民地との貿易振興で影響を少なくしたと。植民地というのは、大体私たちが学校で習ったのは、本国にとって原材料供給地、商業市場、資本輸出をなし、そこからの利益を本国に持っていき、政治上も主権も有しない完全な属領地なんですね。あの当時、アジアに独立国というのは中華民国と日本の二つぐらいしかないわけで、全部植民地なんですね。そういうものを一緒くたにして、そして、やはり日本は非常に悪い国だと、そういうふうな印象を植えつけることは、今度内閣は「美しい日本」、多久市も「住みたい美しいまち多久」というようなことを標榜していますが、国を愛する心なんて望むべくもないんじゃないかなというようなことを、これは十四、五分か20分の授業でございましたので、そういうことも感じたところでございます。 次に、道徳教育についてでございますが、連日、いじめによる自殺の報道が後を絶たない現況でございます。市教委として、市内の公立学校10校、生徒数は2,000有余人おりますが、現実的な指導対策はどうとられておるんですかということです。 確かに、11月21日に緊急アピールを出されまして、保護者の方、また地域の方、児童・生徒の皆さんへと、それから現場で教える先生たちに対して、非常に事細やかな御指導をなさっている。これについては全くそのとおりだということでございますが、もう一歩踏み込んで、例えば、武雄市は樋渡市長が直接学校に行って訴えたと。市内の全小・中学校に行くと。きのうの新聞では、伊万里の塚部市長が「いじめなし都市」宣言、6万市民の合言葉にしようという、非常に教育委員会の垣根を取っ払った全市を挙げた取り組みをなさっているわけですね。教育委員会としては、その辺、市長部局とどのような連携のもとに現在この問題について取り組んでいかれるか、その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。 それから2番目、多久は自他ともに文教の里と称しておりますが、教育の現場で多久市独自の方策は考えられないか。これは何回も同じようなことを念仏みたいに言うとおっしゃるかもわかりませんが、やはり「住みたい美しいまち多久」という言葉も、多久がまだ看板をおろしていません。絶対的な標榜と私は信じております。そのためにも、やはり子供を育てるなら多久で、幼児期は多久で育てた方がいいと、そういう何か心に響くような、確かに論語かるたなんかよくおっしゃいますが、それを超えた何かが欲しいなということを思うわけでございます。これは今言ってすぐどうだというような答えは出ないかもわかりませんが、やはりこのことは真剣に天下に向かって、日本の国内全部に向かって文教の里ということを、もう名刺にも書いているわけですから、その辺のところをひとつ念頭に置いて、これは教育委員会だけじゃなくて、市執行部を挙げてこの問題についてお考えいただけないかということでございます。 次に、市長に対する質問でございますが、市長の行政姿勢についてということで大上段に振りかぶっていますが、大したことじゃございません。やはり市民は多久市の行政について市長を信任しているわけでございます。こう見ていますと、市政に直接、市民に直接関係のない業務が非常に多過ぎるんじゃないかということで、27日にわざわざ来た人が言いました。それで、佐賀新聞の「首長の動静」というのがございますが、古川知事から全部書いてございます。皆さん県内の市長と語る会とか、介護保険に関する市町村長意見交換会とか、出産祝券の交付とか、国民保護協議会、防災会議とか、土地改良区との話し合い、商工会との懇談会、わっかもんプロジェクトとか、新幹線総決起大会、コミュニティビジネス、工業団地内の企業との懇談会とか、離島・道路関係で陳情等出ていますが、一つ、伊万里市長が神戸に行っておられるのは何かと見たら、伊万里牛を売り込みに行っていらっしゃるわけです。横尾市長は地方分権改革推進全国大会と、これは役職柄行かざるを得なかったものと理解しますが、そういうことで非常に多忙な市長の日程のようでございます。 やはり冒頭申しましたように、あくまでも市長は多久市の市長でございますので、できたらそういうものから抜け出して、市のためにひとつ汗を、ほかのことに費やされる精力を市の方に向けていただけたらありがたいなということでございます。市長は、平成7年に市長に就任なさったんですが、そのときの住基人口は2万4,700人ぐらいだったのが現在では2万3,000人、1,600人ぐらい減っています。そして、65歳以上の人も22%から25.5%というふうに高齢化をしていると。それだけ若い人が入ってこないということの裏返しじゃないかというふうに思うわけでございます。 それで、この10年ばかりのうちにこうして見ますと、法務局が多久から撤退しました。電話局もなくなりました。職業安定所もなくなった。保健所も、二、三日前は郵便局も来年の10月1日から配送センターになって郵便局がなくなると。いわゆる商業関係の営業関係も、九州電力の営業所もありません。佐賀銀行の東多久支店もございません。非常に我々が見たら、じり貧になっていくのが現状じゃないかというふうに思うわけでございます。この辺の歯どめを当然市長が胸を張って、こうだああだというようなことで、もう少し活気のある市に戻していただきたいと切に願うものでございます。 次に、道州制問題でございますが、この問題は、私は九州の市長会に国の方から道州関係について諮問があって、それによって九州市長会が動いたのかなと見ておったんですが、どうも先日の新聞を見ていますと、九州で発議をし、九州は一つだという理念のもとにやっているというようなことを解説つきで新聞、3日間特集を組んでおられました。しかし、本当にそうなったら、九州では町の数が388あったのが147に、88あった村が39に、94あった市が115に、570の市町村が301になっているわけですね。それで、恐らく10万ないし20万都市が中核になって、あとは遠心分離機ではね飛ばされてしまうんじゃないかなと、そういう危惧さえ持つわけでございます。 その中に10年を目途に道州制を目指すんだというようなこともちょっと触れてございますが、私たちはこの問題は全く初耳で、その前に市長は多久市の市長でございますから、もしそういう話が入ったときには多久市はこうやるんだ、こうあるべきだ、そのためにこうやっているんだというようなことを市民に対してもう少し具体的に出していただけないものかということです。 それから、台風13号の被害でございますが、きのうの新聞に大きく出ていまして、作況指数が49と、全国で最低だということで、施設設備、林道等については当然災害復旧でなされていますが、農家の生産物に対する被害というのは、直接工事で云々というようなことは制度的にはないし、また、あってもおかしな話でございますが、共済金の支払いがやはり頼りでございますが、きょう朝会った農家の人が言われるには、やっぱり百姓以外に生きる道がないと。痛めつけられても来年のために麦をまこう。しかし、麦をまこうと思ってもこの雨だと。非常に厳しい状況に置かれているということなんですね。 そういうことも考えて、頭の中に常に入れていただいて、支援をかじ取っていただきたいなということが切なる願いでございます。特にやっぱり農業は、多久市にとっては基幹産業でございますから、農家がぴしゃっと立ち直らないと多久市そのものが立っていかないというのが現状じゃないかというふうに思っております。 以上についてお答えいただければありがたいと思います。1回目の質問を終わります。 なお、総括で質問をいたしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) それでは、石井議員の5点について1回目のお答えをしたいというふうに思いますが、最初の質問でありますが、石井議員の御質問をお聞きしながら、思いは全く同じだなと思って聞いておりました。 と申しますのは、ことしは東部中校区が発表をいたしました。納所小学校、東部小、東部中、その発表をするに当たっての取り組みが書かれている資料の教育委員会としてのあいさつとして書いたものを取り上げていただきましたが、このA4、1枚であります。その中に、先ほど石井議員が読んでいただいたようなことを書いておりますが、まず、勉強に対する意欲をなくした子供たちが非常に多くなってきていると。これは非常にゆゆしいことであるし、今、手を打たなければならないことだという、それが授業を行う上で大きな課題でありますと。 それからもう一つは、低学年の子供たちについては、特に1年生ですね。しつけ直しをしながら授業をしているような実情でありますと。そういう今の多久の子供たちの実態をここに書いております。そして、「思います」という三つのメッセージを私は込めておりますが、この「思います」というのは強い私のメッセージを込めたつもりであります。「こうやります」というのと全く同じことですので、そのように議員も読んでいただければありがたいなというふうに思います。 と申しますのは、こういう文章はともすると「思われる」とか、「何々ではないでしょうか」という、そういう文章が非常に多い中で、私はどうしましょうじゃなくて、こうしましょうという、そういう強い三つのメッセージをここに込めたつもりでありますので、よろしくお願いいたします。 それで、学力につきましても、ちょっと私、表現の仕方をどうしようかなと思って、勉強しない派と勉強する派という、これがわかりやすいだろうと思って書いたわけでありますが、本当にそういうふうに二つに分かれてしまっていると。せろと言うならしてもよかばいという、そういう子供たちはこれまで非常に多かった。それが「勉強せんか」と言ったときに「なし」と、そういった子供たちが非常にふえてきた。これは何とか手を打たにゃいかんのじゃないだろうかかと。そこは学校だけじゃなくて、お父さん、お母さん、そして地域の方、そして我々周りの大人、この三者がそれぞれ責任を分担しながらやっていかないとどうしようもないところまで来ているのではないでしょうかと。だから、市を挙げて多久市学力向上研究発表会というのを、先生たちはもうそろそろそれぞれの学校の独自性を出した研究発表会でいいんじゃないかと、こう言われる中で、いやいかんと、市を挙げてすることが一番今の時期は大事だということで、西渓中校区、中央中校区、東部中校区と、それを今2巡目してきたところで、ある先生は「いつまでこれが続きますか」と問われましたので、私は「半永久的」と、こういうふうに答えましたが、それぐらいの気持ちで今血眼になって先生方も一生懸命やってもらっておるところです。 そして、保護者の方も昨年は430名来ていただいたと思いますが、ことしは500名と目標を設定しておりました。幸い500名としておりましたが、20名少なくて480名のお父さん、お母さんに来ていただきましたので、だんだん御理解もいただいてきているのかなというふうに思っております。 そして、子供たちが勉強、勉強も大事ですが、まず意欲をなくさないようにしましょうという語りかけが一つ。もう一つは、子供たちの思いを受けとめる技量を高めないといけないんじゃないか。それはまず先生が勉強してくださいという、そういったことをこのA4、1枚に込めたつもりですので、本当にこうやりますと、ここのところをお父さん、お母さんお願いしますよという形で書いたつもりでありますので、石井議員と全く同じ考え方をここに書いているつもりであります。 それから、2番目でありますが、その東部中校区での東部中の授業を取り上げて、子供たちの反応がやや鈍いのではないかという御指摘でありましたが、当日公開された国語の授業は2年生の「徒然草」を題材とした古典を読む、そういう内容になっておりました。古典につきましては、この学級だけではなくて、古典に触れる機会が非常に少なくなっているという、そういう中で、文章の中にもふだんの生活の中では触れることがない難解な言葉がたくさん出てきます。生徒の反応が鈍いという原因も、このような難解な文章に直面したことが要因というふうに考えられます。 しかも、この授業はちょうど議員参観いただいたときには、筆者の考えを述べる場面であったと思いますが、言葉の意味さえしっかり理解できないままに筆者の考えを発表すると、そういうことでありましたので、生徒も非常に不安があったのかなと。何も弁解をしておるつもりではありませんが、そういう実情でありました。 そこで、授業者としては具体物を効果的に活用しながら、表現の仕方だとか、あるいは文章の特徴をとらえさせるようにしておりましたが、挿絵、教科書の絵を拡大した掛け図をかけたり、あるいはプリントを配付したり、個体文を書き出したもの等々を準備しながら授業をしておったかというふうに思います。 この授業でも「高名の木のぼり」を一度読んで、そして、議員御指摘の先ほど言いました指導補助具などで具体化を図りながら、意味の理解に結びつける工夫がなされておったかというふうに思います。 この後、国語の授業では「平家物語」だとか、あるいは「奥の細道」、そして「万葉集」「漢詩」など多くの古典に触れることになりますが、東部中の3年生の古典の授業ではある程度意見が出されておりますので、今2年生の子供たちがもたもたしているように見えても、徐々にその反応が鈍いという状況も改善されるのではないだろうかというふうに思います。 確かに私が高校のときに習った漢詩の中で、「少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず 未だ覚めず池塘春草の夢 階前の梧葉已に秋声」という、これにつきましては、意味は最初わからなかったのがだんだん口調のよさで引き込まれていくという、暗唱して覚えていくに従って、だんだん詩の意味がわかってくると。詩人の意図がわかってきますと、ますますおもしろくなっていくと。確かに今の国語の授業の中では朗唱だとか、あるいは暗唱だとか、そういうのが非常に少なくなっているのは事実であります。しかし、声を出して古典を読む重要性が叫ばれて、そして世間の関心も高まってきたのは喜ばしい限りであります。これからはどんどん昔の日本人が愛唱した、日本文化の根底をつくった名詩だとか名文を朗々と声に出して読んでもらいたいなというふうに思います。 全国ふるさと漢詩コンテスト、石川忠久先生に来ていただいておりますが、この先生ももう80歳近くなられていますので、この先生が多久においでにならんようになると、あとどうなるのかなと思ったりもしますが、この先生は「漢詩は世界最高の言語芸術である」と、こういうふうに言われております。ですから、国語の授業で時間を見つけて、やっぱり暗唱だとか朗唱を中学生であってもするような、ただ教科書をなぞるだけじゃなくて、そういう時間もとるように学校の方にも言いたいというふうに思います。 それから、3点目の社会の授業でありますが、独裁政治だとか、軍事力だとか、海外侵略という一面的な偏った授業展開ではなくて、もう少し客観的に運んだらどうかという御指摘だろうというふうに思いますが、近現代の授業がこういうふうな最近の扱いですので、そこのところを御理解いただきたいというつもりで申し上げますが、この単元におきましては、昭和初期から第二次世界大戦の終結までの我が国の政治だとか外交の動き、中国などアジア諸国との関係、あるいは欧米諸国の動きに着目させて、そして、経済の混乱と社会問題の発生と軍部の台頭から戦争までの経過を理解させることになっております。こういう目標が指導要領に定められております。この目標に沿って当日の授業が行われたわけでありますが、このときはアメリカ派とオランダ派と中国派と、それからイギリス、日本に分かれてグループで調べ学習をしておったかと思います。この国際社会の動きをとらえさせるために、国の立場を基準とした学習展開がされておりました。また、各国の対応策の是非を現代の立場から考えさせる時間も設けてあります。決して日本の政策そのものだけを見たものではありません。侵略についても必ず指導しなければならない内容の一つとなっております。 ただし、議員御指摘の客観性については、先ほど申しましたようにグループで調べ学習をしておりましたので、生徒が調べてきた内容ですから疑わしい部分があったかもわかりません。あるいは我々から見ると、そがん卑屈にならんでもいいじゃないかと、あるいは余りにも自虐的過ぎはしないかと、そういった部分も見られたかもわかりませんが、それは最終的には授業者によって、主観で物事をとらえるのではなくて、総合的な判断からお互いの利害関係だとか、あるいは日本の立場についてまとめがされて、そして、戦時下の国民の生活だとか、あるいは大戦が人類全体に惨禍を及ぼしたと、いわゆるむごたらしく痛ましい不幸を招いたという理解に結びつけたと思っております。また、そういう授業展開になっております。 つけ加えになりますが、今回の授業は、国によっては見方だとか考え方が違うということを実感させることで、国際化時代に生きる子供たちにとって大切な学習経験になったのではないだろうかと考えております。 次に、道徳教育についてでありますが、いじめによる自殺の報道が後を絶たないということは、本当に日本全国がつらい思いで毎日を過ごしておるのではないかなというふうに思います。いじめは命にかかわる大きな問題であると、こういう認識であります。いじめている方はすぐ忘れても、いじめられた子には深刻な問題であると。被害者がどれだけ深く、そして長く心に傷を負うのかを伝えていかなければならない。そういう認識に立って指導対策を講じました。 校長先生には2回集まってもらいました。よそは恐らく──よそのことはどうでもいいですが、2回も集まってはいないだろうと思いますが、なぜ2回集まっていただいたかといいますと、やっぱりいじめ根絶には三つの原則があると。気づかないでおる。やっぱり気づかにゃいかんと。二つ目は積極的なかかわりをしていく。三つ目はいじめは絶対許さないという風土をつくり上げるという、この三つがどうしても必要でありますし、まず親にも言わない、学校の先生にも言わない、一人でもんもんとして悲痛な叫びを上げている子供たちが何とか私たちに苦しい胸のうちを語ってくれる、その気づく段階をもっとしっかりやってくださいということのために2回も集まっていただいて、教育委員会の意向の徹底を図ったところであります。 その間、市長にも教育委員会に足を運んでもらいました。おいも何じゃい言わんでよかろうかと。それから、きのうおとといの勉強会のときもどがんじゃいせんでよかろうかということでありました。私は、今は子供たちが何か身近なおんちゃん、おばっちゃんに気持ちを伝えると。そういうことのためには今学校でやっていますので、今は市長のお出ましはいただかなくてよろしゅうございますということを言ったところであります。その間、うちの部長も課長も課長補佐も市長室に足を運ぶというようなこともありましたので、全市的な取り組みでいじめに当たっているということを御理解いただければというふうに思います。 それから、市の教育委員会による緊急アピールを作成して配布いたしました。それからもう一つは、全教職員にいじめ問題の対応にかかわる解決の手だての冊子をつくりました。これも指導主事といろいろ話した結果、文科省も出している、県も出していると。そういうありきたりの資料はもうつくるまいと。とにかく先ほど言いました気づく段階と、それから積極的にですね、例えば、廊下で会ったときはとにかく声をかけるとか、肩にぽんと、あるいはハイタッチをするとか、そういう具体的なことを網羅した対応策の冊子であります。ですから、表紙も新聞記事からとりました。ありきたりの表紙にせずに、北海道と福岡のいじめを受けて多久の先生たちどうしますかという、そういう冊子にいたしました。特に研修会では、いじめ問題に対して教職員自身が気づく、かかわる、そして、許さないという風土を積極的に持つよう指導の徹底を図りました。また、配布した冊子には、いじめ問題相談窓口の紹介もあわせてしております。 また、各学校においても、教育委員会の方策を基盤として教育相談週間の実施、あるいは家庭での状況を把握するためのアンケート実施をしております。それから、これにつきましては、家庭で子供さんに何か変わった様子は見られませんか。あるいは、情報収集もお父さん、お母さんにお願いしたところでありますが、学校で知り得ていなかった事項については随分つかむことができたんです。既にそれは民生委員会等でも報告をしております。学校でこういうことはわかっておりませんでしたが、おうちからの連絡報告でこういったことがわかりましたというような報告も民生委員会でさせてもらっておるところであります。 それから、悩みボックスというのを設置しました。これは法務局で子ども人権SOS事業というのをことし始めたんです。これは封筒と便せんが一緒になって、ここだけのりをつけてぺたんと張って投函すれば法務局に行くようになっているんです。これを多久の学校は全部したいので、それを全生徒分くれんですかと法務局に言いに行きました。ところが、予算の関係もあるのでやられんということでしたので、じゃあ、それをまねて学校でしたいので、それはいいかと。そのオーケーをとって、今それぞれの学校で悩みボックスを設置して、それにはかぎをかけております。親書でありますので、そういう児童・生徒の悩みを吸い上げる、そういった取り組みもしております。 それから、学校行事、児童会、生徒会活動で人権強調月間というのを始めておりますが、これはいじめを撲滅するためのチョウ結びのリボンを胸に先生も生徒も今つけているはずです。 このような取り組みを実施しておりますが、一過性のものとならないように、また、いじめに苦しむ児童・生徒を生み出すことがないように、今後とも継続的な指導対策を講じていきたいと考えております。 松谷みよ子さんという80歳になる童話作家の方がいらっしゃいますが、「わたしのいもうと」という本が昭和62年に出版されました。初版本が6,000部で出されたところでありますが、44の版を重ねて、最終的に14万7,000冊世の中に出たんですね。これは転校してきた自分の妹がいじめられていると。臭いとか、ブタとか、あるいは給食を持っていっても受け取ってもらえないとか、無視をされるとか、そういう手紙をもとに松谷さんが書いたものでありますが、恐らくこれは私はまだ調べておりませんが、各学校の図書室にはあると思います。中学校にはないかもわかりません。しかし、中学生もこれにはぜひ触れさせたいなと。なければ買って中学生にも触れるようにしたいというふうに思います。 それから、最後になりますが、文教の里としての方策でありますが、ここの部分についても石井議員と全く同感であります。といいますのは、そのためにことしは学校教育の目標を恕の心と生き残る力を兼ね備えた未来を担う多久市民の育成と、このようにしております。どこでも通用するんじゃなくて、多久市民を何とか育成したいと。そのためには恕の心だと。生きる力と文科省は言っておりますが、生きる力は余りにも玉虫色で手だてが出てきませんので、私は生き延びるとか、あるいは生き残るとか、そうなるとそいぎどがんすっかという手だてが出てくるんじゃないかなということのために、そういった多久市の目標に変えたところであります。その方策として、三つの柱とそれぞれの重点目標を据え、文教の里の実現に邁進しているところであります。 特に、多久市独自の方策として2点特筆されると思いますが、一つは孔子の教え、あるいは論語に学ぶ教育、論語かるたを活用した多久の風土に応じた学習を展開することだろうというふうに思います。各学校の至るところに論語が掲示をしてあります。道徳の時間等にもこの論語を活用したり、あるいは論語を通して生活を見詰める時間も設けております。このいじめ問題に関しては、例えば、中部小学校では「義を見てなさざるは勇なきなり」と、そういう教えをもとにした学習がなされたところでもあります。 もう一つは、小学校と中学校の学ぶ意欲に関する一貫教育であります。そして、9年間の義務教育に接続するための保育園や幼稚園との連携教育が上げられます。先日、北部小学校で就学前教育、つまり保育園と幼稚園、そして、これが竹に木を接いだような接続じゃなくて円滑にいくような、スムーズにつながるような研究発表を、これは研究発表としては珍しい研究発表だったと思いますが、ぜひこれを本物に仕上げていきたいと。つまり、トップとまではいかないにしても、幼・保・小・中の一貫教育の構想は持っておりますが、今すぐにどうのこうのということは言えませんが、そういった方向で何とか多久でとか、あるいは多久に行けばというような、そういう環境づくりをしていきたいというふうに思っております。 ちょっと長くなりましたが、以上でございます。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 大きな2点目、私への御質問ですので、石井議員の御質問に回答していきます。 まず最初に、ややほかの用務が多いのではないかということでございますが、お尋ねの11月27日は全国から地方六団体の各県の代表者が集まって会議を行う地方分権推進大会の日でございました。本来ですと知事さんも来られるはずだったんですけど、ほかの用務、新幹線関係が入って代理の出納長がお見えになり、市長会、町村会、市議会議長会、県議会、そして町村議長会、それぞれ代表者が全国からお集まりになって大会をし、その後、予算の確保、特に交付税の確保、地方へ配慮をした地方分権制度の確立に向けて六、七項目について決議を行い、それぞれ政府要望、あるいは与党や政府関係者への要望、そして各国会議員さんへの要望を行ったところでございます。 これらは、直接は市政に関係ないように一見見えますけれども、実はそこで交付税をきちっと確保できる制度ができれば多久にとっては財政的に潤うわけでありますし、また、地域の市民の皆さんの声を生かせるような制度ができれば、それは市民の皆さんや市政にとってもプラスになりますので、そういう意味でも重要だろうと思っております。恐らく全国から参集されたそれぞれの役員の方々も同じ思いで結集をし、大会を行ったところでございました。 現在、地方自治についてはちょうど変革期を迎えていると思っています。さまざまな情報がありますので、これをいち早くとらえて対策を講じて、市政のかじ取りに努力をしていくことは当然のことだと思っております。 現在、御指摘にもありましたように、市民の皆さんの信任を得て市長をやらせていただき、また、特にことしは全国市長会の副会長や九州市長会の副会長など役職を担っております。もちろん忙しくなりますけれども、それらはすべて今言いましたように市政に関連するものと受けとめておりまして、その努力がいずれ多久のためにもなると信じて努力をしております。 役職就任に伴いまして、例えば、次のようなメリットがあります。さまざまな施策や予算の情報等については、いち早く情報を得ることができますし、また、上京等いたしますときには、要望等を掲げて政府首脳並びに関係役員等にお会いできますので、多久市の実情等に向けてもお話をすることができます。先般の27日も多久市と江北町の具体的な事例でデータをつくって、その資料に基づいて説明等もしたところでございました。このように活動していきますけれども、これらが施策の推進や施設整備等にとって必要な予算を一円でも多く確保する、あるいは迅速に仕事をしていくことに役立つように努力をしていきたいと強く思っております。 また、これらの用務が重なりますと、忙しいように思われると思います。しかし、市政運営には支障を来さぬように、毎週原則として火曜日の9時から市幹部を集めて経営会議をほぼ毎週開催しています。各部の行っております施策の推進の状況や課題の報告、また、その解決策や方針の決定など実施をしておりまして、市政運営に停滞が生じないよう対策を特に力を入れて講じているところでありますので、御理解をいただきたいと思っております。 次に、2点目は道州制等についての御意見、御質問でございました。 通告によりますと、本来は全国知事会等が、あるいは政府が行うべきことじゃないかということでございましたが、この道州制につきましては、九州市長会として実は数年前から内部で議論がありましたが、昨年立ち上げをし、委員会を立ち上げ、各県から代表者委員を立てて報告書をまとめ、先般、九州市長会で報告をし、また、政府首脳、主要大臣、経団連会長等へ提出もしたところでございます。 この意味でありますけれども、今までも道州制の議論はあっていますが、知事会や政府、あるいは関係機関や研究機関、経済団体のみでございまして、一般の市民の皆さんが暮らされる市、あるいは町村を中心とした基礎自治体からの提案は今までありませんでした。そういった意味で、基礎自治体が今後活性化するためにはどのような道州制が必要なのか、大事なのかということを取りまとめたという意味では大変意義あるものだと考えておるところであります。ぜひこういったものを提案しながら、安倍内閣のもとに3年をめどに道州制にめどを立てたいとおっしゃっておりますので、我々の基礎自治体、市町村の意見、あるいは議員も御懸念をされている地方の過疎地ですとか、僻地ですとか、小さな自治体の意見もきちっと届けていきたい、そのことで全体にも役に立つような道州制になっていく、その意味もあるものと思っております。 また、道州制が多久にとってのメリットは何かというお尋ねもいただいております。 このことにつきましては、現在、国と地方の関係は、地方への権限移譲がまだまだ不十分でありますために、地方で判断することがふさわしいと思われる事務に関しましても、依然として国の法律や補助金を通じてかかわりがあります。このため、住民サービスの最前線におります市町村は、その対応に苦慮することもしばしばあるようでございます。これが道州制が実現いたしますと、それらの弊害も減っていくと思われますし、また、そのような仕組みをつくって改革創造していくべきだろうというふうに感じているところでございます。 また、道州制実現のための行政や財政面での改革案を提言しているわけですが、これらの実現に伴ってメリット、デメリットも見えてくると思いますが、特に市民、国民のメリットとしては、改革することによってさまざまな改善を図られることと期待をしているところでもございます。 また、市町村合併にもっと力を入れるべきではないかという意見もありましたが、当然広域の行政におきましては、関係の自治体の首長さんとはよくお会いをしますし、実は公私ともにいろいろ意見交換をしておりますので、合併については時期を見て適切に判断をしていくことが必要だというふうに受けとめております。 次に、台風13号の被害についての通告質問をいただいておりますので、まず通告にあります被害状況等をお話しいたしたいと思います。 9月17日に九州北部を襲来した台風13号は、歴史上、恐らく最強と言われる風速、風力を持つ暴風台風でございました。特に佐賀県内では農作物への塩害が大変ひどくて、甚大な被害を受けております。作況指数も49と発表されるように、佐賀県の水稲関係は本当に大きな被害を受けたわけでございますので、これらを看過できず、多久よりもひどいところが多くございましたから、市長会の方から声をかけて、町村会と一緒に県並びに国へ強い要請を行い、先ごろ激甚災害の指定もいただいて、少し明るい兆しになってきたなと感じております。被害を受けられた皆様には心からお見舞いを申し上げたいと思っております。 まず、御質問にあります市内の被害の状況でございます。 被害の総額としては、278,608千円と計算されております。 まず、農畜産被害関係でありますが、235,808千円となっております。内訳を申し上げますと、水稲では被害面積628ヘクタールが倒伏であります。被害金額150,650千円。大豆で被害面積98ヘクタール、これは茎とか葉が損傷しております。被害金額11,074千円。また、野菜関係では被害面積が10ヘクタールで、これも茎や葉の損傷であります。被害金額19,540千円。果樹につきましては、被害面積が239ヘクタール、これは果実の落下や倒木等がございます。被害金額で41,655千円となっております。 また、農業施設のハウス等の施設関係につきましては、野菜ハウスではハウス本体やビニールの破損というものが発生し、被害件数10件、被害金額が6,655千円であります。果樹のハウスでは、ハウスの本体、ビニールの損傷が被害件数として3件、被害金額784千円でありますし、また、マルチの破損が2,250千円となっております。また、畜産関係では畜舎の屋根の一部破損等でございまして、件数として9件、被害金額3,200千円となっております。 今後の対策といたしましては、県において先ほど申し上げましたように、激甚災害等国のことを受けながら、災害関連事業を11月議会に計上されておりますので、この事業を活用するとともに連携をしてまいりたいと考えております。 また、これからJAとも協力をしながら、対象事業の事業量の把握を行い、3月補正での対応を行っていきたいと考えております。 また、被害農家の方々への資金の貸付制度もございますが、これらにつきましては、11月号の「市報たく」に掲載して御案内をしておりますけれども、これを利用いただきたいと思っています。 次に、福祉関係でありますが、社会福祉会館の屋根が強風で飛散をし、周辺の民家に被害を与えましたので、被害者の方々に見舞金として292千円を支払っております。また、社会福祉会館の屋根の撤去及び改修費用が9,620千円と計算されております。 次に、商工関係では、鬼の鼻山の風倒木の処理、また、市有財産で三洋工業に貸し付けをしています建物のシャッター修理で1,379千円となっております。 次に、教育施設関係では、小・中学校及び文化スポーツ関係の屋根やかわらなどが破損をいたしまして、1,572千円の被害があっております。 次に、都市計画関係で申しますと、市営住宅の屋根やかわらの破損が1,495千円、都市公園の樹木倒木で1,005千円の被害があります。また、建設設備関係では、農地損害が6件、被害額6,696千円、農業用地施設損害が15件、被害額9,666千円、林道の損害1件、これは被害額7,500千円、道路損害が3件、被害額1,969千円、河川の損害として2件ありまして、被害額670千円となっております。 市といたしましては、補助金等が活用できるものにつきましては積極的に取り組み、補助要件に該当していない小規模の被害箇所につきましては、対応可能な範囲で地元に対し原材料の支給などを行い、地元の皆様になるべく負担がかからないように対応していきたいと考えております。 また、市道への倒木もございました。通行不能を確認した件数は6路線ありましたが、基本的に樹木の処理につきましては、所有者の方の責任で撤去いただく必要もありますが、所有者では撤去できないようなものにつきましては、そのまま放置すると通行等に支障が出ますし、危険でありますので、地元や消防団などの皆様の協力を得ながら撤去いただいたところでありますし、私も何件かはパトロール中に撤去の手伝いもさせていただきました。また、地元での対応が不可能な大木等につきましては、所有者の方々の承諾を得て、緊急的な処理も対応しております。 台風により道路や河川に散乱した倒木を地元で処理していただいた場合には、通常の道路愛護助成金とは別に助成金を支給するなど、額的にはわずかではございますが、地元への負担軽減を図る対応もとらせていただいております。 なお、早急に復旧を要するところにつきましては、予備費等を活用して復旧を済ませておりますが、その他のところにつきましては、今議会で予算計上し、対策をすべく計上いたしておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。 また、市長会などで先ほど言いましたように強力な要望、陳情を行い、激甚災害指定を受けることができましたので、建設整備関係の復旧費につきましては、補助率のアップが見込めるものというふうに考えております。 ○議長(古賀和夫君)  石井順二郎君。 ◆1番(石井順二郎君)  2回目の質問と思いましたが、もう1時間経過して、余り時間がございませんが、教育問題について。 公開授業については、特に冒頭、巻頭あいさつの中には私の思いと全く私も同じだというようなことをおっしゃられたんですが、私はやはりもう一歩踏み込んで、こういう現実だ、だから私はこういう形でこの事業を現場に説明し、指導を強めて、一つでもこういう問題が減るように努力をするというような決意のほどをあそこに書いて、普通「思います」というと、ああ思うたばっかいやろうかとなるわけですね。そして、こう指示をしたとか、減らしたとか、こういう形で段階的にやりますということになれば、我々は決意のほどがわかるなと、そういう意味で私は申し上げたところでございます。 それと一つは、ことしは500人の御父兄の参観を目標にということで期待を持ったが480人だったと。大体来るところの親の子供は大丈夫なんですね。来ないところの親対策がどうするかと。これがやっぱり古今東西の一番大きな問題でございますので、その対策をどうやるのか、これも非常に大きな問題で、結局親がしっかりしておれば子供も──子供は親の背中を見て育つと。お父さん、お母さんがきょう学校に来て、おいのことでやかましゅう言わるっぎいかんなと、そういう気持ちにだんだんなっていくわけですね。そういうことをもう一歩踏み込んで、そういう形の授業を、特に公開授業となれば、これで大丈夫です、皆さんどうぞおいでくださいという授業でございますので、もう少し生徒たちはしゃんと背を伸ばして、廊下で会ったらお辞儀をすると、そういうふうなことまでやって、ああ、なかなか校門に一歩入ったら、さすがやっているなと、そういうことが、これは形だけじゃ何にもならんと言えばそれまでのことでございますが、そこを考えていただきたかったなというふうに思います。 それと、多久市の教育の中での確かな学力をはぐくむための小・中連携カリキュラムの設定というふうに多久市の教育の中で申されていますが、そこの上の表の中に保育園と幼稚園と小学校の連携は定期的に協議会があっていますが、小学校と中学校はないわけですね、定期的なものがないと。そして、先ほどは小学校と中学校は連携を密にして云々と言われたが、どういう形でそれをなさるのか。当然計画があれば、あそこの中にここがこういう形で、小学校と中学校は途切れのない教育をこういう問題についてやっていますよというような、あれは外に見せる書類ですから、そういうことも必要じゃないかなというふうにちょっと感じました。 それから、授業の内容について申し上げるのは非常に私は失礼だと思ったんですが、たまたまそういう公開授業で、どうぞ御批判も書いて出してくださいというようなことも書いてございましたものですから、私はあえて御質問を申し上げているところでございます。 私も、中学2年のときには確かに「徒然草」、兼好法師のこれを習いました。これは「つれづれなるままに、日ぐらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」と、こういうことを昔、大体専門の数学にしろ、理科にしろ、社会にしろ、その当時は歴史だったんですが、東洋史、日本史があったんですが、おれはその道の権威だというようなものを先生たちは持っておったんです。私はもちろん中学2年のときですから。それで、黙っておれが読みくだすからは3回同じ文章を読ませるわけです。そしたら、だんだんその気持ちが伝わってくるわけですね。わかったかということで、3回聞いてわかるはずはないんですが、みんな神妙な顔をしているんですが、やはり意味は初めからわからんでいいと、あの当時はですね。だんだんわかってくるのが、これは日本語だと。初めから意味のわかるのはおれは要らんというようなことまで言った先生もおりまして、非常に個性の強い先生ばかりで、国語については校長が何と言おうとおれはこの道で行くと、そういう非常に個性の強い先生で、例えば「高名の木のぼり」にしたって、これをとにかく読みくだせと、読みくだせば意味がわかると。そういうぐいぐい引きつける、教壇には黒板があって、チョークがあるだけなんです。そして、あと教科書だけですよ。もう教材というのは、一切あの当時はございませんからね。それでもやはり、ああ、きょうの話はおもしろかったのうと、そういうことができるような引きつける先生が非常に多かったと。どの教科にしてもですね。そういうのが私はむしろ、特に教育職については専門職で、だれもかれもなれる職業じゃございませんし、そのことをしっかり勉強なさった先生だろうと思うものですから、やはり生徒を引きつける教示力と申しますか、そういうことがもっと必要じゃないかなということを、あの授業、10分か15分だったんですが、参観して感じました。 それで、特にああいう父兄とか、よその学校の先生たちが来たときには、やっぱり先生は「私はこういう授業をやっていますよ」というようなことでだあっとやれば、そしたら、こういう授業方法もあるなとか、これじゃやはりいや応なしに生徒はついていくんだなと、そういうことも必要じゃないかなと、専門外の人間があえて経験上、そういうことを強く感じたところでございます。 それから、昭和初期の問題についても、私はプリントをもらって、学校の先生がつくったプリントだろうと思うんですが、各国の対応というようなことが設問の中にあるわけですね。そして、ソ連ということで、これは資本主義国家というようなそういう表現を何でされているのかね。あの当時は、もうソビエトは大正10年にロシア革命が起きて、昭和初期にはソビエト連邦になっているわけね。それを資本主義というような誤ったことを設問で上げるということ自体がおかしいなということで、あえて言ったところでございます。 また、植民地も冒頭申しましたように、属国なんですね。主権もない。昔は総督府とかがみんなあって、政治までみんな植民地は首長国がやっておったわけです。イギリスはインドを、フランスはインドシナを全部。それで、もうあの辺は欧米の植民地ばかりなんです。植民地との貿易によって海外進出とか云々というようなことでしょう。植民地そのものが私に言わせれば海外進出じゃなかったかなと、そういうことを前提にした話じゃないと、日本以外はみんないいことをした、日本はだめだと、そういう概念を教えるような教育を現場でするということ自体が私は非常に、ああいうことを一番多感な子供たちに教えるということは大変なことじゃないかと。幾ら安倍内閣が「新しい国日本」と言っても、70年、80年前に何ばしたかいと、そういうことを先入観として持つような教育は私はやめていただきたいと。これはもう一回、現場の方と確認をして、そのときに配った資料等も勘案しながら、やはりこれは印刷物ですから形として残っていますので、この辺はやはり注意をしていただきたいなと、これはあえて申し上げたいと思います。 それと、道徳教育のいじめについて、これも特効薬というのは恐らく教育長がおっしゃるようにないと思うんですが、やはり私はマスコミの影響が非常に強いんじゃないかと思います。今、テレビをつければその人の容貌を見て、でぶとか、ちびとか、のっぽとか、ばかとか、あほとか、平気でじゃんじゃん言っているわけですね。ああいうことをマスコミではじゃんじゃん言って、そして、NHKまでが地上波デジタルですか、何とかと横文字でいっぱい宣伝していますが、NHKまでおまえもかというようなことで、子供たちはいや応なしにそういうものが聴覚と視覚で入ってくるわけですよ。そして、学校現場で幾らこうですよ、ああですよと言ってもですね。そして、テレビの視聴時間が大体お笑い、ああいうふざけた番組を3時間以上見ているというのが平均の時間というようなことも統計で知ったわけですが、これは幾ら言っても、まずマスコミが反省をしていない。しかし、言えば表現の自由だというようなことで、憲法違反だというようなことですぐ憲法を持ち出すから、どうしようもない世の中なんですね。 それで、30年ぐらい前、ある有名な評論家が、恐らく日本は将来、テレビ白痴、1億総白痴だと、まさにそういう形になってきているんじゃないかと。ラジオの時代はそうまでございませんでした。やはり東京の流行というのはだんだん大阪に来て、広島に来て、そして福岡に来て佐賀と、半年か1年おくれで流行というふうに来ておったんですが、今はもう瞬時にして入ってくる時代でございまして、この道徳の問題についても、いじめの問題についても、これは幾ら多久市が頑張っても根っこから何とかしないと、これはぜひ市長にもお願いですが、こういう機会をぜひ国の機関に対してもある程度規制をする何か手だてが欲しいなと。そうじゃないと、現場の先生がどれだけ苦労しているかということを言っていただきたいと思うわけでございます。 それから、多久市の自他ともに文教の里云々というようなことで申し上げたんですが、確かに恕の心、生き抜く力、私は生き残るんじゃなくて、むしろ生き抜く、何がなんでも生き抜くんだという、私は年寄りですからそういう言葉しか知りません。残るというのは、戦争で何とかほうほうのていで残ったというのが生き残るで、私は生き抜く力というのが欲しかったなと思うところでございますが、やっぱり就寝の前に子供たちに1日に5分間でいいから、きょうの出来事を反省して、言葉に出して、きょうはこのことはどうだった、きょうはあのことはどうだった、これは反省すべきことだ、あしたはぜひそういうことはしまいと、そういう就寝5分前に何かするようなことを低学年は低学年、中学年、高学年にはそれぞれ生きた言葉が出てくるんじゃないかと。 これを言うのは、実は私は中学3年のときには佐世保の海軍工廠に船づくり要員で行きました。あそこも海軍です。中学4年になったら、学校を離れて大村で21海軍航空廠で、それこそ泊まり込んで動員で、中学校は勉強は2年までしかしていませんが、そこで海軍は「五省」というのを寝る前に、まだ覚えていますから、ちょっと参考のために言いますが、「一、至誠に悖るなかりしか。一、言行に恥づるなかりしか。一、気力に欠くるなかりしか。一、努力に憾みなかりしか。一、不精に亘るなかりしか。」この「五省」を言えと言うわけですね。そして、腹は減るし、体はきついし、五省の段かというような気持ちでずうっとおったんですが、わけなんか、おまえ中学生になったらこれぐらいのことはわかるはずと、はなからそうなんです。そしたら、国語の先生が見かねて、後からこれはこういうことだと、ざらの紙に書いたのを、非常に難しい漢字で書いてあったんですが、説明をしてくれたんですが、しかし、これを毎日唱えておれば、やっぱり反省の材料になるわけですね。きょうは「不精に亘るなかりしか」というのは、学校で決められた服装をちゃんとして、きゃはんをつけて、帽子をかぶってちゃんとしたかというような、特に海軍はスマートというようなことを言っておったようなことでございますが、気力に欠けるところはなかったのか、努力にうらみはなかったのか、自分がきょう行った言行については恥ずかしいことはなかったかと、そういうことをずうっと口ずさむと、やはりあの当時からもう60何年たつんですか、やっぱり頭の中にあるわけですね。寝る前も、ああ、きょうは何やったかな、あれは困ったな、あれはいかんやった、これはよかったとかというようなことをちょっとひらめきの中で、それがある意味じゃ生きる力になっているんじゃないかなとも思うんですが、そういうことを声に出して、何かを子供たちにきょう一日振り返って5分間、布団の中でもいい、ベッドの中でもいい、ちゃんと正座をして黙想して考えなさいと。そういうのも、ただテレビを見よって、「はよ寝ろ」と言われて、ぶつぶつ言いながら潜り込むんじゃなくて、低学年は8時半になったら、中学年は9時になったら、こういうことをひとつやろうじゃないかというようなことを持っていけば、少しでもやはりいじめの問題も、学力の問題にもずうっとかかわってくるんじゃないかなと。それが文教の里にふさわしい学校教育をなさっているんだなというようなことが子供を通じて親に伝わり、親がそれによって感化を受けて、全体が浮揚してくるというようなことにもなりはしないかなと、私の思いつきみたいなことを言って非常に恐縮なんですが、24時間はどこかでちゃんとけじめのある生活態度を身につけるということも非常に大事なことじゃないかということを思うわけでございます。 それから、市長の考えはよくわかっておるんですが、わかっておりながら、なおかつそういう市民の声があるものですから、市長はそれは行たて、トラックの空荷で帰ってくる人じゃないということは私も十分わかっていますが、しかし、今は情報過多の時代ですから、ぽんと出てくれば、何しよるやろうかというような言葉しか来んわけですよ。こちらがこう言っても、そがん言うばってん、おどま百姓であしたの種もみの世話ばしよるとに、おまえたちはよかのうというような、非常にある意味じゃ我々に言わせると短絡的にそう言うなという気持ちはあるんですが、しかし、農家にとってはやはり深刻な問題だということでございます。 それで、市長もできたら、10年も市長をなさっているわけですから、おれの大きな足跡を残すんだという意味で、また将来にも足跡をもちろん残してもらわんばいけませんが、10年の締めくくりの大きな足跡がこれだというのがどこかに欲しいというのが偽らざる市民の感情じゃないだろうかと思うわけでございます。 そういうことで、こうだからだめだとか、こうしなさいとか、そういうことを申し上げるつもりはございません。 それとあと一つ、道州制ですね。これはある意味じゃ、政府が九州は一つというようなことを言っているので、これはいい機会だというようなことで、それでおまえたちが言い出したんじゃないかと。将来、九州に300も第一首長が要るか。議会が必要なのか。そういうことにずうっと発展して、現在、国は700兆円の借金を持っています。これを一日も早く解消したいというようなことで精いっぱいやっているわけで、それで例えば九州に府庁があれば、そこの中に議会があって、現在の都道府県には沖縄入れた八つございますが、そこには極端に言えば支所みたいなものをつくって、小さい市町村は出張所みたいになって、そういうところに一つ一つ議決機関が必要とか、決裁をする機関が必要というのは、もうやらないというような時代になってきはしないかなと。その心配をちょっと私はしたわけでございます。その辺のところの見きわめをその衝に当たっていらっしゃる市長は十分頭に入れて、あけてみれば、とうとう多久市はどこかいということにならないようなことを常に頭の中に入れていただきたいなと、ちょっと感ずるわけでございます。 それともう一つは、市長は佐賀県の10市の市長会長でございますから、今、県を二分している西九州の新幹線問題について、私はむしろ佐賀県の市長会の会長として鹿島の桑原市長ととことんお話をしたいと、そういうことで市長会長という肩書をフルに使って何かやっていただけたら非常に拍手喝采を受ける問題じゃないかなということを思うわけでございます。 9月議会の西山議員の新幹線問題については、非常にそれぞれの立場を尊重しなければいけない。これは基本的にはそうだと思うんですが、しかし、もう佐賀県にとっては来年度の国の予算を間近に控えた焦眉の急を要する問題でございますからね。それで、九州は一つと言いながら、佐賀県は新幹線問題一つ解決できなくて何が九州で一つかと。あそこの問題の中で出ていますが、鳥栖の牟田市長は小郡と久留米と基山と私のところで100町歩ぐらいの土地は提供するとか、熊本の市長は九州の中央は熊本だからあそこに府庁は持ってくると、非常に我田引水的なことがこの記事の中に載っていましたが、なるほどそういうことかなというふうに、ある意味じゃ短絡的かもわかりませんが、やはり自分のところを中心に物事を考えてこの問題を進めたら支離滅裂で空中分解しはしないかなと。本当にやろうと思えば、そういう自分のところの利害関係を抜きにしてしないと、九州は一つというようなことはできないと思うんです。 先ほども申しましたように、やはりその前に佐賀県はさすが一つになったなという何かの実績を、たまたま市長会長である横尾市長が鹿島市長とひざを突き合わせて、ガタリンピック等々で非常に懇意になさっているということも聞いていますので、その辺、何か一歩踏み込んだ大きな決断力と申しますか、勇気が市長にないかなというようなことをちょっと感じたところでございます。 2回目の質問を終わります。簡単にいいですから、何か感じたことがあれば言ってください。90分ですから、あと10分しかございません。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 石井議員御指摘のように、私はもともと笑いは好きなんです。この間もゆい工房で笑いと健康の昇幹夫さんを呼んでいただいて、私、話を聞いたんですが、1時間半を10分か15分オーバーしてしゃべっていただいたんですが、その間はやっぱり笑っていたんですね。やっぱりどんなにか笑うということががん細胞を死滅させるかという、いわゆるナチュラルキラー細胞が非常に増加して、がんさえも治すような勢いだと、端的に言えばそういうお話でしたが、その後、会員になるにはどうしたらいいかなと思って私はパソコンで調べたら、資料を送ってきました。会員になるかどうか、ちょっと今考えておるんですが、ただ、そういう本当に健康的な笑いは大事だと思うんですが、議員御指摘のようにお笑い番組ですね、あれの子供たちに与えている影響は非常に大きなものがあるというふうに思います。ただ人を茶化したり、ばかにしたり、そういう番組が非常に多いですね。全くそのとおりだと思います。ですから、やっぱりチャンネルはそれぞれの御家庭で選択しながら視聴するよりほかないかなというふうに思っているんですが、議員言われたように、やはり根っこのところからもうちょっと考えないといけない時期に来ているんじゃないかなというふうに思います。 それから、「五省」の御紹介もいただいたんですが、やっぱり声に出して言うということが体を使って、五感を使ってですね、特に低学年であればあるほど、そういう覚え方だとか、あるいはリズムだとか、意味は初めわからんですけど、調子のよさに引き込まれて、だんだん意味までもわかってくるというようなところがありますので、また世の中全体がそういう方向にありますから、学校でもそういったことを十分取り入れながらやっていきたいというふうに思います。 それから、いじめのところで校長先生方に私はこういうふうに言いました。いじめとの関連を初めは隠しておってというか、最後に結局謝罪をすると。その謝罪の言葉が「あってはならないこと」という言葉を使って私は謝罪はしたくないよと。しかし、校長先生たちがもしそういう場面に出くわしたときには、私はその横におると。横におって一緒に頭を下げるんだけれども、こういうこと、こういうこと、こういうことを学校ではしてきたんだと、にもかかわらず非常に残念なことですというふうに言わんと、「あってはならないこと」と言うと、余りにも人ごとであるかのように聞こえるから、そういう謝罪はするまいと。だから、まず教育委員会が言っているこれをやってというふうなことをこの間話をしたところであります。 まだたくさんありましたが、時間がありませんので。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 幾つかいただきました。一つは道州制についてでありますけれども、小規模自治体を軽視、あるいは軽く扱うようなふうになってはいけないんじゃないかという問題提起ですとか、地方自治がそのときには非常に心配じゃないかという御指摘をいただきましたが、まさにそのような同じような気持ちを私自身は強く持っていますし、多くの市長さんたちもお持ちだと思います。だからこそ、国が決めた、どこどこが決めたではなくて、市の気持ち、市民の気持ちが通じるような制度づくりをすべきだという方が大変多くおられるということを今回九州市長会で強く感じたところであります。 例えば、昔の道州制議論の中には、国を分割、統治していこうという道州制もあったようでございます。これは元総務省の次官ですとか、研究者の方に聞きました。実際調べてもそうでした。そうではなくて、今回の流れは安倍総理もおっしゃっているように、分権ということを進めていこうと。その地方分権と、もっと言いますと地方主権というような考え方の流れにありますので、ぜひこれを、例えば花で言いますと、若葉として育て、花咲くようにしていくのがこれから大切だと思っています。 また、10市の市長会の会長だから鹿島市長と懇談していろいろということでありましたが、意見交換しております。今回の状況を言いますと、鳥栖市長さんがややお骨折りをいただいているのは、一つは、長崎の前に鹿児島ルートの駅が既に着工されておりますので、ある意味で責任を感じておられる部分もありますし、うまくいくようにというお気持ちで連携をしていただいている動きもあります。 ただ、鹿島の状況を見ますと、私が言うと失礼に当たりますが、鹿島の市長さん、その周辺の方々の受けとめを見ると、選挙で結果を出してしまっていますので、市長さんの当選後のお言葉を聞くと、4年間、多分姿勢を変えられないだろうという気がいたします。ですから、その辺はなかなか難しい課題だなと思っております。 また、我田引水にならないような州都の議論とかが必要だということですので、我々もそのようなことをほかの市長さんにも申し上げながら議論していきたいと思っています。 あと、これは補足、蛇足ですけれども、前段の教育長との議論とやりとりを聞きながら思ったことですけど、やはり言葉の力がとても大切だということを思いましたし、これは私がお世話になった人に教えてもらった言葉ですけど、「読むことは人を豊かにして、書くことは人を確かにする」という言葉がありまして、やはり青少年の皆さんにはよく読んで、よく書くことをして、今、石井議員が御心配のように倫理観とか、活力感のあるような、そういう人材育成に多久としてもぜひ力を尽くしていきたいと思いました。 ○議長(古賀和夫君)  ここで10分間休憩をいたします。                午後2時32分 休憩                午後2時41分 再開 ○議長(古賀和夫君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 市政一般に対する質問を行います。田中英行君。 ◆11番(田中英行君) (登壇) 11番議員の田中でございます。今回2項目、7点について質問をさせていただきます。 まず、1項目めのポジティブリスト、残留農薬制度についてでありますが、この制度は平成18年5月29日から食品衛生法施行により、残留農薬に対する規制が強化されているところです。 これまで残留基準がなかった農薬、日本には約800種類ありますけれども、これに対して国際基準などを参考にして基準値を設定するほか、参考基準がないものについても一律基準を設けられています。農業者の方は農薬の使用については、基本的な使用方法については厳守して減農薬に努めていると思っておりますが、行政としてどのように見えているのか、3点について質問いたします。 1点目は、この制度についての行政としての認識について。 2点目は、市民(消費者)への広報等はどのようにされているのか。 3点目は、今後の取り組みについて質問いたします。 次に、2項目めの地域防災力の充実に向けた消防団の取り組みについて。 近年、社会経済情勢の変化に伴い発生する災害は複雑多様化しつつあるとともに、自然災害についても大規模な地震や津波、台風、洪水など世界的に異常気象と思われる災害が多発しているところです。そういう中で、消防団は地域住民を中心としている組織であることから、地域の実情に精通し、地域防災のリーダー的存在として大きな役割を担っております。 特に、常備消防の方のみではなく、対応の難しい大規模災害ではその地域密着性に加え、要員の動員力と即時対応力を生かし、台風などの風水害における水防活動や災害時の消火救助活動には歴史的に見ても欠くことができない組織であります。しかし、現在は社会環境の変化に伴い、サラリーマン化や高齢化により団員数が減少するなど、消防団の組織や体制に影響するさまざまな課題に直面していることは全国的な傾向となっているようですが、我が多久市においても同じようなことが言えるようです。 こうした状況であっても、災害や事故は多様化し、また、大規模化の様相を呈しております。住民の安全を確保するためには、消防団の体制の維持には不可欠であり、消防団員の確保は地域の防災力を高める上で重要課題として私はとらえております。 そこで、1点目、消防団の組織、制度の確立について多久市の取り組み。 2点目、消防団員の現在の人数等はどうなっているのか。 3点目、消防団OB助っ人起用について多久市の取り組みは。 4点目、防災無線について。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) では、田中議員の御質問に回答していきます。 まず最初に、残留農薬(ポジティブリスト)制度についてお尋ねをいただきました。 平成15年、食品衛生法が改正をされまして、残留農薬のポジティブリスト制度が平成18年5月29日から導入をされています。これは食の安全・安心を高める施策と言うことができます。 食品への残留農薬については、食品衛生法により残留農薬基準というものが設定されておりますが、この基準値を設定されていない農薬が残留する食品の流通を禁止することをここで言うポジティブリスト制度と言われています。このため、残留農薬基準値がない農薬については、0.01ppmという大変厳しい基準値が設けられています。けれども、この制度におきましても、これまでどおり登録された農薬を農薬容器等に書かれた使用基準を遵守して使用すれば、対象作物に基準値を加えた残留農薬が発生することはない、心配要らないということでございます。 ただし、使用した農薬が周辺に栽培されている農作物に登録がない場合、もし飛散してその登録がない農作物にかかりますと、基準値を超えた農薬が残留するおそれもありますし、そうなると、生産物の出荷停止や回収など厳しい対応が求められることも考えられる可能性がございます。このため、農薬を使用する場合には、周辺に栽培されている農産物に飛散しないように、これまで以上の注意が必要だろうと思われます。 また、収穫の時期までの数日間の間の問題もあります。収穫直前まで農薬等を使用しておりますと、残留の可能性も高まるからであります。 次に、広報等のことでございますが、この制度の市民への広報につきましては、JAと連携をして、生産農家に対して生産組合長会議などで農薬飛散防止の徹底などについて周知を図ってきたところでございますが、消費者への広報につきましては、現在のところ特段行っていないのが現状であります。 次に、今後の取り組みという3点目でありますが、この制度は家庭菜園などで農薬を使用する場合も同様に注意する必要がございますので、今後、広く市民の皆様へ広報紙等で周知を図っていきたいと考えております。 次に、2点目は地域防災力、消防団についてのお尋ねをまずいただきましたが、1、2、3関係いたしておりますので、まとめてお答えをいたします。 まず、多久市消防団の歴史を振り返ってみますと、それまで5カ町村の警防団でありましたが、昭和23年の消防組織法改正により消防団と改め、さらに昭和29年の町村合併と市制施行により5分団33部1,600人の団員で新しく発足をした経緯がございます。その後、人口の減少などによりまして、組織及び団員定数の見直しなどを行い、現在のところ、1本部5分団17部、団員定数400名により組織されております。本部には平成9年12月より女性部も組織されました。 12月1日現在の団員数を見てみますと、団長を筆頭に副団長2名、分団長5名、副分団長10名、部長24名、班長63名、団員276名の合計381名の構成となっており、定数に比べて19名の定員不足となっております。 このように消防団員の減少の傾向は多久市のみだけでなく、全国的な課題でもあり、また、人口の過疎化や少子・高齢化社会の到来、また、産業や就業構造の変化に伴いまして、全国的な傾向にございます。この団員確保にはどこも苦慮されているようであります。これ以上減少傾向が続いていきますと、地域の安心・安全を確保する上で憂慮される状況でもありますので、国においては消防庁長官による通知などがされています。すなわち、消防団員の減少に歯どめをかけるため、庁を挙げて消防団員確保の全国的な運動や施策の展開をされております。 その中で、対策としまして基本団員とは別に特定の活動や役割などで参加活動する議員お尋ねのOB団員等を活用した機能別団員、機能別分団制度などがつくられております。多久市でも、分団長以上になるメンバーで団員確保対策会議が数回開催されております。 会議の中で、特に昼間火災時の団員の確保の問題や、多久消防署から5キロメートル以上離れた地区の初期消火の問題などが議論され、それらの対策のためには、まずは地元地区内の火災へ出動するOB団員を数名、機能別団員として確保し、例えば西多久町と南多久町に配置するという方向で検討もされているようであります。今後、配置に向けた諸制度を図っていきたいと考えておりますので、今後とも御協力をお願いいたしたいと思っております。 次に、消防関係の4点目、防災無線であります。 災害時におきまして、防災に関する情報を収集し、住民、市民の皆様に迅速かつ的確に情報を伝達することは極めて重要なことであり、市の責務だと考えております。 現在、多久市における住民への情報伝達手段としては、市内に8カ所あります一斉放送・サイレン施設による広報や広報車を使っての各地区を回っての広報、また、多久ケーブルメディアによりますケーブルテレビを通じての災害情報の提供や、e学校ネットを活用しての消防団幹部への火災や風水害等の情報提供を行っておりますが、現在の情報伝達手段だけでは迅速かつ的確な情報伝達が市内の隅々まで十分に行き渡るとは想定できませんので、今後は何らかの防災情報システムの整備が不可欠だと考えておりました。 また、国では平成16年に国民保護法が施行され、いわゆる弾道ミサイル攻撃などの有事のとき、対処に時間的余裕のない場合は衛生通信ネットワークを通じて直接市町村の防災行政無線等を起動させてサイレン吹鳴などを行う全国瞬時警報システム、これはJ-ALERTと言われるそうですが、このシステムの整備計画が進められておりまして、そのためにも防災行政無線等の整備が必要と考えておりますので、今議会に議会提案いたしましたように、過疎計画に追加をし、来年度以降、整備について計画、検討していきたいと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  ありがとうございました。順序に沿って質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、ドリフト、これは日本語に訳すと飛散、飛び散ると書いてドリフトと言いますけれども、市としてもまず知っていらっしゃって認識があるということで、安心をいたしました。 5月に制度ができて半年以上過ぎているわけでございますけれども、消費者の方に聞いても、余りこのことについては知らない方もいらっしゃるということで、なお一層の広報活動が必要かなと。このことについては、むしろ消費者よりも生産者に対する警告かなというふうに考えておりますけれども、ちなみに今度、制度の中で基準になりました0.01ppmというのがどのくらいの濃度かといいますと、例えば、深さ1メートル、縦1メートル、横10メートルの容器に水をためますと10トンになります。その10トンの中に原液を1㏄ぽたっと落とします。そして、まぜたらその0.01ppm、1億分の1になります。そういう濃度の中で基準が設けられています。ですから、これをぴしゃっと守って農作物を生産すると、消費者にとってはまことに安心・安全な農作物が提供できるというふうな形ではないかと思います。 このような基準の中で、農家の人たちは農作物を生産、販売しているわけでございますけれども、市民への安心・安全ということで今広報等もしていかなければならないということでございますけれども、農家としてもJAを通した共選や共同出荷、この方たちについては農協がちゃんと指導をしていきますけれども、個人的に市場とか、小さな直売所、そういうところに行かれる方について、今後、市として農家にどういうことを気をつけて指導したらよいか、そういうことがおわかりになりましたらお知らせをいただきたいというふうに思います。 それと一緒に、今、農家としては農産物に対して消毒をする場合に、何の作物に何倍でどういう農薬をかけたというのを一々記帳しなければならないようになっていますけれども、先ほど言いましたように、個人で出される方についての指導というのが余り行われていないんじゃないかというふうに考えますので、その点も含めてひとつ御指導いただければというふうに思いますので、まずその点をお聞きしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  産業振興課長。 ◎産業振興課長(木島武彦君) (登壇) 今、議員の御質問の中で、農協等々を通じて出荷される方々については農協等々が指導していると。個人生産で農協を通さずに直接出荷されている方々についての指導はどうかということが一つ御質問だったと思いますけれども、まず1番には、このポジティブリストの問題につきましては、まず生産組合長さんを通じていろいろそこら辺の普及啓発を行っております。そして、議員がおっしゃったとおり、これについては食品衛生法に基づくものでございまして、生産者が特に注意をしていただいて、食の安全・安心を確保していくというのが基本でございますので、そういう面において、消費者に対する啓発というものがある意味ではおろそかになっていたのかなという気はいたしております。 ただ、先ほども申しましたとおり、今は植木に農薬をかけるとか、個人の消費者の方々でもそれぞれ農薬を使う機会がございますので、今後はそういうものに対しての啓発をあわせて進めていきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  ありがとうございました。 それでは、もう一つなんですが、農家が一番心配しているのは隣接する農作物に対する農薬の飛散、これは本当のドリフトなんですが、例えばどのようなことかといいますと、一番心配なのは、特にお茶とか果樹、水稲など広範囲に一度に農薬を散布する場合、こういう場合に隣の園とか、隣のところに違う作物があるというふうな場合に、どういうふうな心配がされるかというと、例えば、果樹に農薬をかけるわけなんですが、それにかけるのと野菜にかける農薬は違うんですよね。ですから、そういう場合にミカンとかなんとかは高い木ですから、上に噴霧口を向けて消毒をしますから、それに風があると、そこの近くにある野菜とか、また、そういうふうな違う作物に対して農薬がかかるわけですよね。すると、それが登録をされていない農薬ということで、例えば、横に白菜があった場合には、白菜にミカンに対する農薬がかかった場合は、それが基準を超えるということで処罰をされるようなことになるわけなんですが、その場合に一つの方法として、これは群馬県の榛名町というところでは、このドリフト防止のために防風ネット、それからシート、そういうものの設置を農家にある程度指導していると。そういう中で、こういうふうな防風ネットやシートを設置した場合の材料費の3分の1を市の方で補助しているというふうなことで、こういうことが報告をされておりました。そういう中で、我が多久市としてのこういうふうなものに対する補助金的といいますか、そういうものができないものかどうか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  産業振興課長。 ◎産業振興課長(木島武彦君) (登壇) ドリフト防止に対しての群馬県の例を議員の方から申されました。これは私も詳しくは把握してないんですけれども、県の補助が入っているのか、それとも町単独での補助なのかというところまでは把握いたしておりません。 ただ言えることは、県の中でもそういう食の安全・安心ということを目標として、魅力ある園芸確立の事業というふうな事業に取り組まれております。その中で、エコ農業という形で2者以上の方々が一つの組織として、組織立ってそういうものに取り組んでいくと。いわゆる減農薬農業に取り組んでいくという部分については、そういう防虫ネット等々の支援等があると。要するに農薬を使わなくて、そういうネット等で防虫していこうというのが趣旨でございますけれども、そういうような制度事業も使われていくと。 ただ、今おっしゃいますとおり、ドリフト防止だけでそういうものを制度的につくられないかということの検討でございますけれども、これは制度的にことしの5月から施行されておりますけれども、県の方にも市の方にもあわせて検討という材料の中でまず考えられることが、一昨日の農業新聞の方にも、ごらんになられたというふうに思いますけれども、今回のことで、ポジティブリスト関係で違反があったケースというのがこの半年間の中で8件あっていると。その8件あっているケースの中で、ドリフトによる被害はあっていないというのが現実であると。そういう意味において、農家の方々は本当に努力をされているし、このポジティブリスト制度というのがある意味では非常に浸透しているんじゃないかというふうな評価をされておると。そういう評価の中で新たな制度というものを、そういうドリフトのための防御ネットとか、シートとかという補助の制度というのが本当に必要なのかどうなのかということも含めて、県の方とも今後の対応という形の中では協議していく必要があるのかなというふうに思っているところでございます。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  ありがとうございました。 今、私もちょっとうろ覚えで申しわけなかったんですが、群馬県の件につきましては、防虫という意味も込めてのネットですね、そういうところの補助だということで、多久市としてもそういうことであれば防虫、また減農薬も兼ねたところでのそういうふうなシート、また防虫ネットの補助的なものを今後考えていただければというふうに思っております。 それから、これに関連してなんですが、今、多久市内でも佐賀県内でもですが、ヘリコプターによる防除というのが行われています。そういうことで、今農家は御承知のとおり非常に高齢化をしておりまして、若い人は昼間出ていくと。そういう中で、防除というのは病気が出たときすぐにやらないと、後で取り返しのつかないようなことになるということで、それから地域性もございまして、隣はやって自分のところはやらないと、また逆にこっちから病気が広がるということもあって、一斉防除という意味合いから、今ヘリコプターによる散布というのが物すごく普及をしております。そういう中で、隣の田んぼには大豆をつくってあると。その横にはまた野菜農家のハウスがあるとか、そういうふうないろいろな件があるわけなんですが、農協ではそういうふうなところの防除の申し出があった場合には断っていらっしゃるというふうなことも聞いておりますけれども、市としてはどのようにお考えなのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  産業振興課長。 ◎産業振興課長(木島武彦君) (登壇) 今、議員の御指摘のようなケースですね。例えば、水稲の横に野菜、ミカン等があるという部分については、今、市としても許可はできかねるというふうに思います。そういうことで、ただ、今ヘリコプターの散布による薬剤は粉状のものが従来使われておりまして、これがやっぱりそういう飛散防止という意味で粒状のものにかえていくというふうなことを、JAを通じて指導されているというふうにお聞きしておるところでございます。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  ありがとうございました。今、そういうことで市としても許可は出さないということで、ドリフトに対しての認識というのは、よそに負けないくらい多久市の方でも持っていらっしゃるということで安心をしております。 そういう中で、今度は農家もそういうふうなポジティブリスト制度についてはいろいろな細かい神経を使いながら農産物の生産をしているわけでございますけれども、そういう中で、今後佐賀県では食と農という形で消費者の方にもいろいろなプロジェクトを立ち上げて、そういう中で食と農を体験し、また、見ながら体験をして理解を深めてもらおうというふうなことがなされておりますけれども、一応6月までで終わったんじゃないかと思いますけれども、このことについて、多久市としては何かプロジェクトに関して行事等が行われたものかどうか、お聞きしたいと思います。
    ○議長(古賀和夫君)  産業振興課長。 ◎産業振興課長(木島武彦君) (登壇) 県独自で行われております食と農プロジェクト活動支援事業でございますけれども、これにつきましては議員御承知かと思いますけれども、県議会の方で議会提案をなされまして、平成17年の4月1日から施行されております「さがの食と農を盛んにする県民条例」というものが定められております。その中で、第25条の中で「県は、食に対する正しい知識並びに農業及び農村の果たす役割に対する県民の理解と関心を深めるため、食及び農に関する教育の推進等に努めるものとする」ということで、県自身もその推進に当たって独自の振興計画を定めなさいという形になっております。その中の振興計画の一部でございます。 その中の一つとして、今申しました活動支援事業がファーストステップ活動というふうな部分と特別プロジェクト活動という二つの柱で、ことしの5月29日から6月30日までの間に募集をされております。その中で、多久市では中央中学校のPTAの方を中心として、ファーストステップ活動というものには県下10件程度という形で年間300千円の補助、これは100分の100の補助でございます。そういう活動で今取り組まれているということで、今どのような形で事業を進めておられるかにつきましては、教育委員会を中心として今事業を進めておられるものですから、教育委員会の方から御回答させていただきたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 今の木島課長の続きの話でありますが、ことしの佐賀新聞の6月7日の一面に今の話が、食と農をつなぐプロジェクト事業に対する助成事業がことしからスタートするということが出ておりましたので、とにかくうちは給食センターを持っておりますし、地元食材を何とか子供たちに提供したいというようなこと等々も含めて、食と農をつなぐ活動への助成について、5人以上のグループがあって、新たな取り組みを始めるところについては300千円、よそにないような実践活動をする分については1,000千円の助成をすると。1,000千円をねらったわけですが、残念ながら、そっちの方は落選をしてしまいました。7月に公開審査がありまして、活動内容だとか、実施体制を審査すると。パワーポイントなんかを使って発表もしたわけでございますが、中央中が首尾よく通りまして、食ネット・多久は選定はされなかったんですが、その中で例えば女山大根の漬け物だとか、青首大根の幡船漬けだとか、あるいはアンズの実を材料にしたゼリー、ジャムの手づくり等々、このゼリーとジャムについては、学問の味として既に釈菜で露店を出して販売もされているというような実績もありますし、桃の出荷については多久は佐賀県第1位と。ミカンだとか、アスパラだとか、多久まんじゅうだとか、岸川まんじゅうだとか、それからブルーベリーだとかラズベリーですかね、南多久まで実際見にも行きましたが、そういったところを組織立ててやれば何とかユニークな食と農をつなぐ事業等々も展開できるんじゃないかなということで、落選をしました食ネット・多久というのは、正式には食の未来を考えるネットワーク事業と。これは木島課長のところの指導も受けながら、組織をつくることはつくりました。急遽でしたので、会長には孔子の里の林口常務さんにお願いして、副会長さんには幡船の里の船津さんだとか、あとはJA佐城の方だとか、学校の先生だとか、栄養教諭だとか、それから農林課農政係の方に来ていただいたりしながら組織をつくっておりましたので、落選したからやめてしまうということじゃなくて、選には漏れたけれども、多久には人情と安さというか、そして、新鮮なそういう食材もありますので、何とか子供たちの口に届くようなこと等も含めて、それから食育活動のためにも、これを今後も発展的に続けていきたいというふうに思っているところであります。 幸い多久市に栄養教諭が配置をされておりまして、県内では3人しかいないうちの1人でありますので、この栄養教諭さんのこれからの活動に期待をしておりますが、実際、今週から多久市内の学校に入って、栄養だとか、あるいは食品の安全性だとか、あるいは食習慣の確立だとか、食文化の伝承等々の栄養指導を実施しておるところでもあります。そして、先ほどから申しておりますように、食の未来を考えるネットワークの中でも食生活改善だとか、あるいは料理教室の開催等々、指導助言でも活動をしていただきたいなというふうに思っているところであります。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  どうもありがとうございました。この食と農のきずなを深めるためのプロジェクトということで、多久市でも真剣にこのことに対しては取り組んでいらっしゃるということで、本当にありがとうございました。 それでは、この件に関しては質問を終わりたいと思います。今後ともポジティブリスト制度については御理解をいただいて、御支援をぜひお願いしたいということで終わりたいと思います。 次に、消防団のことについてですが、先ほど御回答の中で団員が400名のところが381名になってマイナス19名だということで、そういうふうな形で御回答をいただきましたけれども、佐賀県内の団員数がここにありますけれども、どこを見てもほとんど少ないということで、1カ所だけ鳥栖がゼロということで減っていないところがありますけれども、そこら辺は地元の方が一生懸命努力をされているのかなと思いながらちょっと聞いておりましたけれども、このことについては、消防団員が本当にどこでも減る傾向にあるわけなんですが、多久市としても今言いましたように381名と、19名の減ということで、今後の多久市としての取り組み方をいろいろ話をしていただきましたけれども、先ほど出ました中で消防署から5キロ圏内以外のところで南多久町と西多久町の話が出ました。そういう中で、私もこのことについては調べさせていただきましたけれども、先ほど市長申されましたように、機能別団員、私は消防団OBということで書きましたけれども、機能別団員ということで、これは一度消防団をやめた方、消友会とか、そういう方はいらっしゃいますけれども、そういう方たちに団員の方が市外とか県外に仕事で出られた後の昼間の火災のときに、そういう方たちを準消防団としてお願いしておけば、いざというときに現役の消防団の方が何人か出動されるわけですけれども、その方の後方支援といいますか、そういうことができるのではないかなというふうに思っておりますので、この制度に対して佐賀市でも、10月の新聞に載っておりましたけれども、「若者入団減で経験者再出動」ということで、「消防団OB助っ人起用」ということで、これは佐賀市に聞きますと、会を立ち上げてそういうふうな導入の方向で話をしているということでございました。 このことについては、多久市では導入することができるのかどうか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(古賀和夫君)  総務部長。 ◎総務部長(柴田藤男君) (登壇) お答えいたします。 今、消防団381名ですかね、その中に市の職員が47名、団員に入っております。また、職員の消防団員であった者が、やめた者が43人入っております。このOB助っ人ですかね、そのことについては消防団の中でも検討されておりますので、5キロ圏以上離れたところについて、昼間とかなんとかについてはそこら辺の中で方向性が出てくると思いますので、そこで行政も入って対応していかなければというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  対応していきたいというふうにおっしゃいましたので、安心をしております。 そういう中で、市役所の中に現役の方が47名、やめた方が43名ということでいらっしゃいますけれども、先ほど言いましたように、昼間留守のときに、特に市役所関係の方はお願いしたいんですが、やめた方が43名いらっしゃると。多久市には5カ町あるわけなんですが、そのときに43名が全部出ると、また市役所の仕事に支障を来しますので、例えば、北多久町で火事が起きた場合に関して北多久町の現役の──もちろん現役は全部出ますけれども、やめた方の43名のうちに北多久町にお住まいがある方がまず北多久町のときに出るというふうな形、そういうことがいいんじゃないかなというふうに思いますし、例えば、南多久で火事や災害ができた場合には南多久町出身の方が現役と一緒に出動すると。その際に市の方にお願いしたいのは、これをボランティア休暇扱いとか、そういうふうなものにできないかとか、また、市の方は現役の消防団については多分休み扱いじゃなくて、そのまま有事の際ですから、出たことによっては別におとがめもなくされていると思いますけれども、そういうことと、それから……。 ですから、私が言っているのは、地元の災害のときだけ地元のOBの人たちに出てもらうと。それからもう一つは、地元の消防団のOBの方、そういう方たちに後方支援をしていただければ、地元の方というのは水利や防火水槽等の位置をよく知っていらっしゃいます。そういう中で、例えば、北多久で起きた場合によその町の団員が来たときに、水利とか、防火水槽の位置がわからないと。そういう場合にOBの人たちがよく御存じですので、水利までの誘導をするとか、それからやじ馬といいますか、そういう方たちの排除を手伝うとか、そういうふうな後方支援的なものができると思うんですよね。ですから、市役所の職員の方も含めて、そういう地元の、例えば、5カ町ある中で先ほど申しましたように西多久と南多久というのが5キロ圏内から外れておりますので、まずそういう2カ所に対してそういうふうなものをつくればカバーできるんじゃないかなというふうに思っておりますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(古賀和夫君)  総務課長。 ◎総務課長(樋口和吉君) (登壇) お答えいたします。 まず、職員のあれですけれども、今現在47人というのは、現在の消防団のうちの職員数ですね。その中で、本部についている職員が23名います。それで、一たん火災になると、本部団員は全部出ますので、市職員として一応23名全部、そこまでは団員として出るようになります。 それで、今市の職員のOBはどうかということでございますけれども、それとまたですけれども、ちょっと今の段階では消防団の方も市の職員OBとまではまだ考えていなくて、さっき言われましたように、西多久と南多久の5キロ以上あるところについて、消防団の幹部経験者について何名か機能別団員でお願いをしたいということで、それについては消防団本部の方で機能別団員として定数の中に入れていこうというふうに今考えていらっしゃいますので、これについてはもっと精査しながら、先ほど市長が申し上げましたように、条例整備とかなんとかをしていかなければならないと思っています。 それと、地元の方の水利に誘導していただくということでございますけれども、これも今でもOBの方は火災があったときはある程度、誘導とかなんとかをしていただいておりますので、これを今機能別団員の方に含めるということはまだ考えておりません。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  まだ、あくまでもつくる前の段階ですので、多分どうする、こうするというはっきりしたことはお答えできないと思いますけれども、つくる方向で協議をされているということですので、私もそれに沿った、あくまでも仮定ということでお話をさせていただきますけれども、そういうふうな形で機能団員としてOBの方にお願いをしたいというふうなことだったんですけれども、その場合の機能別団員になられる方の待遇といいますか、役割といいますか、そういうものはどういうものを考えていらっしゃるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  総務課長。 ◎総務課長(樋口和吉君) (登壇) 機能別団員の役割ということ、職員の方ですか。職員のOBが機能別団員にもしなった場合ということですかね。機能別団員に職員を任命いたしますと、当然、消防団の団員の定数の中に入りますので、普通の団員と手当あたりは若干違ってきますけれども、処遇面なり、その辺はそういうふうに対応できるというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  まだできるというあれじゃありませんので、課長もはっきりした答えができないというふうに思いますけれども、そういう中で、先ほどの機能別団員の中で四国の愛媛県の松山というのがいち早く立ち上げて機能をしています。そういう中で見ますと、先ほどおっしゃいましたように、この団員の方は本部づけの団員ということでされていますし、消防団と同じで一応保険等も掛けられています。それから、その方たちはヘルメットと、それから準団員といいますか、そういうふうな基本団員の方と区別した防火用のジャンパーみたいなものを着ていらっしゃるということでした。そういうことで愛媛の松山がいち早く立ち上げて、よその自治体でもこの取り組みについてはそういうふうなことがされているということでございました。 その中で、総務省が29日に新聞に載せたんですが、勤務中の災害出動を地元の事業所、これは現役の消防団の方にもよく言われることなんですが、例えば、多久市内の事業所とか市外の事業所までぐらいになると思いますが、こういう消防団の緊急の行事とか災害等の出動のときに、協力事業所に理解を得られないところというのがあって、そこら辺で昼間のそういう災害時の団員確保に非常に苦慮していらっしゃるわけなんですが、そういうところにそのときの扱いとして、これも11月30日の新聞に載っていたんですが、協力事業所に認定マークということで、地域の消防団活動の中で災害出動をボランティア休暇扱いにしたりとか、消防団活動に協力的な事業所を市町村長が消防団員協力事業所として認定する新制度マーク、こういうのを発表したということで、火事とかなんとか、消防団の行事については積極的に協力をしていただける事業所にはこういうマーク等を提示して、車とか事業所の玄関口とか、それから名刺とか、そういうのにつけてもらうということが、ひいては私たちの会社は消防団とか、そういうものに関しては協力的な事業所ですよというふうなことで、事業所の自己PRもできるというふうな形で、総務省がこういうふうな形でしていくと、そういうふうな認定マークというのが11月3日の新聞の中に載っておりました。こういうのを検討されたらどうかなというふうに思いました。 それから、それと併用して防災無線というのを来年からつけるような形になっておりますけれども、これは今のところ8カ所ですかね、放送施設があると思うんですが、これがもしできるとするならば大体何カ所ぐらいに防災無線をつけられる予定なのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  総務課長。 ◎総務課長(樋口和吉君) (登壇) お答えいたします。 まず、四国松山だったですかね、ヘルメットとかということでございました。一応機能別団員にうちの方が採用いたしますと、その団員の方には当然ヘルメットとか作業服、今、消防団の作業服がありますけれども、それについては当然貸与するべきものだと思っております。 それと、事業所の消防団協力事業所ですか、これは私たちもほんのこの前聞いただけでございまして、こういうのができたと。そして、それは今後、1月以降運用になるだろうと。そして、それについては各市町村で制度の運用に向け実施要綱を策定するとかいうふうになっておりますので、今できたばかりでございますので、向こうの方からまだ連絡が来ておりませんで、これはホームページでちょっと調べた分でございますので、そこについての対応等についてはまだはっきりしたお答えはできませんので、御了解いただきたいと思います。 それから、防災無線についてでございますけれども、今8カ所、各公民館とほかに3カ所しておりますけれども、これにつきましては、まだ数としてははっきりわかりませんけれども、今、消防車庫、各分団、各何部何部という車庫等がございますけれども、まずそこにはしていきたいというふうに思っております。数としてはまだ幾らということではちょっと、実施計画等を出さないとはっきりわかりませんので、数等についてはまだ明確なお答えはできないと思います。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君。 ◆11番(田中英行君)  あくまでも仮定的なことでちょっと申しわけないんですが、防災無線については、私も過去の議会の中で質問をさせていただいてそういうことで思ったんですが、こんなに早く予算を立てていただくとは思わなかったんですが、そういう中で今8カ所というのは有線でされていると思います。これが例えば風水害でしたときには線が切れたりということで機能しなくなります。そういう意味では、防災無線というのはできるだけ数を多くしていただいて、特に今、西多久、南多久のことが出ましたけれども、そういうところには漏れなくつけていただいて、情報が素早く入るように、また、団員の方にも住民の方にも素早く情報が伝達できるようにぜひしていただきたいというふうに思っております。 それから、この機能別団員についてもぜひ立ち上げていただいて、より多久市民の方が安心・安全な生活を営むことができるようにぜひお願いしていただきたいなということで、質問を終わりたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  田中英行君の質問は終わりました。 残された市政一般に対する質問は明日行うこととし、本日はこれにて散会いたします。                午後3時33分 散会...