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09月25日-09号

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  1. 唐津市議会 2021-10-01
    09月25日-09号


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    令和 3年 9月 定例会(第4回)   令和3年       唐津市議会会議録(定例会)その9   第4回1 日 時 令和3年10月1日 午前10時00分開議 於唐津市議会議場2 出席した議員    1番 笹 山 茂 成            2番 青 木   茂    3番 宮 原 辰 海            4番 久 保 美 樹    5番 井 上 裕 文            6番 大宮路 美奈子    7番 岡 部 高 広            8番 伊 藤 一 之    9番 原   雄一郎           10番 古 藤 宏 治   11番 吉 村 慎一郎           12番 江 里 孝 男   13番 山 下 壽 次           14番 伊 藤 泰 彦   15番 楢 﨑 三千夫           16番 酒 井 幸 盛   17番 黒 木   初           18番 浦 田 関 夫   19番 水 上 勝 義           20番 大 西 康 之   21番 中 村 健 一           22番 石 﨑 俊 治   23番 田 中 秀 和           24番 進 藤 健 介   25番 熊 本 大 成           26番 宮 本 悦 子   27番 中 川 幸 次           28番 白 水 敬 一3 地方自治法第121条による出席者の職氏名       市       長      峰     達  郎       副   市   長      脇  山  秀  明       副   市   長      脇  山  行  人       教   育   長      栗  原  宣  康       ボートレース企業局長     櫻  庭  佳  輝       政  策  部  長      堀  田     信       総  務  部  長      濵  口     智       財  務  部  長      草  野     陽       未 来 創 生 部 長      北  方  初  美       市  民  部  長      緒  方  俊  寿       保 健 福 祉 部 長      田  中  寿  幸       農 林 水 産 部 長      山  本  善  文       経 済 観 光 部 長      畔  田  浩  貴       都 市 整 備 部 長      宗  田  匡  央       消   防   長      青  山  幸  生       上 下 水 道 局 長      白  水  英  樹       教  育  部  長      草  場  忠  治       総  務  課  長      近  藤  達  士4 出席した事務局職員       議 会 事 務 局 長      青  山  泰  三       議会事務局副局 長      林  山  弘  美          午前10時00分 開議 ○議長(笹山茂成君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 事務局長に、本日提出されている議案等について報告をさせます。 ◎議会事務局長(青山泰三君) 報告いたします。 本日、議案第108号、令和3年度唐津市一般会計補正予算の予算議案1件が提出されております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 議事日程の追加についてお諮りいたします。 本日の日程は、決算関連議案等の議案質疑となっておりますが、追加議案1件が提出されましたので、議会運営委員会に諮りました結果、追加議案の提案理由説明の後、決算関連議案等の議案質疑を行うことにしたいと思います。 なお、追加議案1件についての議案質疑は、決算関連議案等の議案質疑終了後に行いたいと思います。 このように議事日程に追加し、審議することにご異議ございませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(笹山茂成君) 異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げましたように、議事日程に追加することに決しました。 これより追加議案の提案理由の説明を行います。 議案第108号を付議します。執行部の提案理由の説明を求めます。草野財務部長。          (財務部長 草野 陽君登壇) ◎財務部長(草野陽君) 財務部所管の議案につきましてご説明申し上げます。 本日提出いたしました議案集の第22をお願いいたします。1ページをお開き願います。 議案第108号、令和3年度唐津市一般会計補正予算についてでございますが、第1条歳入歳出予算の総額803億2,886万8,000円に、今回の補正額2億1,193万8,000円を追加し、予算の総額を805億4,080万6,000円とするものでございます。 次のページをお願いいたします。 第1表は、歳入歳出予算補正の款項の区分ごとの補正状況でございます。詳細につきましては、別冊の補正予算に関する説明書でご説明をさせていただきます。 続きまして、議案集第23の補正予算に関する説明書をお願いいたします。 1ページをお開き願います。1ページから3ページにかけましては、一般会計補正予算の総括でございます。歳入の款別補正状況と、歳出では補正状況及び財源内訳を示しております。 4ページをお願いいたします。歳入の国庫支出金及び繰入金は、歳出の財源としてそれぞれ計上しております。 6ページをお願いいたします。商工費の中小・小規模企業者事業継続助成金につきましては、6月補正で計上いたしました事業の完了に伴い減額するものでございます。 次の、第2次中小・小規模企業者事業継続助成金は、コロナ禍が長期に及ぶ中、事業継続に努力されている市内の中小・小規模企業者を支援するため第2次の助成金を交付するものでございます。 以上で、財務部所管の議案の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議の上、ご決定を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(笹山茂成君) 以上で、提案理由の説明を終わります。 議事日程に従い、決算関連議案等の議案質疑を行います。 議案第95号から議案第107号まで並びに報告第9号から報告第11号まで、以上16件を一括付議します。 ご質疑ございませんか。原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 9番、志政会、原雄一郎です。本議会に提出されました議案のうち、議案第95号、令和2年度唐津市一般会計歳入歳出決算から12項目について質疑いたします。 まずは、財政全般についてです。成果報告書を拝見すると、形式収支、実質収支が共に黒字となり、かつ昨年度よりもその黒字額が増えております。この要因について、まずは伺います。 2点目、総務費です。からつ力向上推進費について、唐津創生会議、未来づくり研究会、大学連携事業などの予算が組まれていた中で、執行率が47.5%と低くなっております。まずは、その原因についてお伺いいたします。 次に、地域エネルギー創出事業費についてです。 まず最初の質問ですが、スマートレジリエンス拠点構築事業費の実績概要とその効果等についてお伺いいたします。 次に、移住促進プロジェクト費についてです。この取り組み概要とその効果について、特に移住コンシェルジュを設置されていると思いますけども、そのことについての反応を含めてお示しください。 次に、生活路線バス等運行対策事業費についてです。 最初に、この補助金の推移について、過去3年間で構いませんので、その推移をお示しください。 次にふるさと集落活性化事業費について、最初に、集落支援員さん、この方々の活動状況についてお示しください。 次に、商工費です。快適な滞在環境整備費について、令和2年度の実績、こちら成果説明書にありますが、もう少し詳細についてお示しください。 次に、消防費についてです。被服費について、こちら近年の異常気象に伴い、消防団員さんの大雨災害時の出動等が増えていると思われますが、まず最初に、この雨合羽や救命胴衣の配備状況についてお伺いいたします。 次に、教育費についてです。中学校部活動指導員配置事業費について、当初の予定では4名の採用と報告があっておりましたが、成果説明書を確認すると3名と1人減っております。まずはその要因についてお伺いいたします。 次に、放課後子ども教室推進事業費について、この令和2年度の実績、詳細についてお伺いいたします。 最後に、近代図書館図書購入費相知図書館図書購入費、こちら関連しておりますので、一括で質疑いたします。 まず最初に、令和2年3月議会で、この項について確認したところ、まずこの図書購入費の積算根拠となる目標値が決まっていない、当時はですね──という話でした。決まっていなくて、令和2年度中に策定し、公表するとのお話だったと思うんですけども、その後の策定状況について、内容を含めてお伺いいたします。 以上で、1回目の質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 草野財務部長。          (財務部長 草野 陽君登壇) ◎財務部長(草野陽君) 原議員のご質疑にお答えいたします。 令和2年度の一般会計の収支でございますが、歳入総額が899億7,968万8,000円、歳出総額が883億5,778万1,000円、差引き額、これ形式収支となりますが、16億2,190万6,000円となっておりまして、前年度と比較いたしますと、形式収支は4億9,805万5,000円の増となっております。 また、形式収支から翌年度繰越財源を差し引いた実質収支につきましては、15億3,396万円となっております。前年度の実質収支9億210万円と比べ、6億3,186万円の増となっておりまして、単年度収支でも黒字になっていることを示したところでございます。 この要因でございますが、令和2年度の特徴といたしましては、歳入におきまして、特別交付税について約8億9,434万円の減額を見込んでおりましたところが、実際には約2億8,194万円の減にとどまり、その差引き約6億1,240万円が収支を押し上げることとなったこと、また、歳出におきまして、コロナ禍によります事業の中止や医療や福祉サービスの利用控え等に伴います事業費の減が多く生じたことが挙げられるかと存じております。 このほか、扶助費が対象者の減等によりまして見込額より減少したことや、入札減などにより黒字決算になったものと分析をいたしたところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) 原議員のご質疑にお答えいたします。 2項目ございました。 まず、からつ力向上推進費の執行率が47.5%だった原因はということでございますが、当初、唐津創生会議を4回予定しておりましたが、コロナ禍によって3回の開催となったことによる1回分の報償費の減、また、みらいづくり研究会活動では、研修をオンラインで開催したことによりまして、講師の派遣等の旅費が不要となったことなどが主な要因でございます。 予算は使用いたしておりませんが、そのことによる研修内容への影響はなく、働き方においても、ウィズコロナ、アフターコロナに対応するスタイルの変容が求められております今日、研修会開催の新たな形を考えるきっかけとなったのではないかと捉えております。 次に、地域エネルギー創出事業に関しましてお答えいたします。 令和2年度唐津スマートレジリエンス拠点構築事業につきましては、経済産業省の補助金を活用いたしまして、100キロワット程度の太陽光発電設備と232キロワットアワーの蓄電池を導入し、また地中熱利用設備の導入に関する可能性を調査いたしたところでございます。 設備設置による効果でございますが、この太陽光発電設備で発電された電力は、浄水センターで使用する電力の一部として今年の4月から利用しておりまして、概算ではございますが、年間約130万円の維持管理費の削減につながるものと試算しております。 また、蓄電池につきましては、平時は負荷の少ない時間帯に太陽光発電設備から余剰電力を充電しておきまして、電力のピーク時間に放電することで、購入電力の最大量を削減し、電気料の基本料金を年間約70万円削減できるものと試算しております。 また、有事の際には貴重な電力として利用が可能となり、非常時の作業スペースとして活用も想定されております浄水センター3階会議室の電灯とエアコンを使用した状態で、約10時間使えるなど、非常時にも寄与できるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 原議員のご質疑にお答えいたします。 未来創生部所管の事業が3項目ございました。 まず、移住促進プロジェクト費の事業概要と効果でございますが、この事業は、移住コンシェルジュ事業、お試し移住事業、移住希望者に向けた情報発信等を行っておりますので、移住コンシェルジュ事業から順にお答えをいたします。 移住に当たっては、住まいや仕事、子育て環境、地域特性といったものから、ごみの出し方など細かなことまで内容が多岐にわたることから、移住者の相談の総合窓口として移住コンシェルジュを設置をしております。 移住コンシェルジュとして、移住希望者の相談に丁寧に寄り添う対応を行っておりまして、移住に関する相談は、令和2年度の実績として、前年度比35%増の104件の相談を受けております。 移住コンシェルジュを設置したことによる反応でございますが、例として、相談者から頂いたメールを紹介させていただきますと、「ここまで親身に寄り添って相談対応、サポート、唐津市内のアテンドをしていただくとは思っていなかったので移住サポートが充実しているなと感じました」など、相談者から肯定的なメールを複数頂いているところでございます。 次に、お試し移住体験でございます。この事業は、移住に対する潜在的な需要を本格的な移住へとステップアップさせるため、お試し移住体験で移住へのきっかけづくりを行う目的で実施をしております。令和2年度は、コロナウイルスの影響で、約3カ月間受入れを停止いたしましたが、結果としては、前年度から5世帯増の23世帯、40人の利用がございました。このお試し移住を利用して唐津に移住された方が、令和2年度中に8世帯、16人でございます。 次に、情報発信については、移住者向けウェブサイト「唐津暮らし」やフェイスブックにおいて定期的に移住者のコラムを掲載したほか、空き家バンク掲載物件の紹介を行った結果、「唐津暮らし」の閲覧数は、前年度比7%増の年間7万7,962回でございました。 次に、生活路線バスの補助額の過去3年間の推移を申しますと、平成30年度が1億4,413万4,000円、令和元年度が前年比3,947万9,000円増加し、1億8,361万3,000円、令和2年度が前年比2,087万9,000円増加し、2億449万2,000円となっております。 3項目めのふるさと集落活性化事業費でございますが、まず集落支援員の配置でございますが、令和2年度は、離島担当2人、旧唐津地区2人、厳木地区1人、肥前地区1人、呼子地区1人の計7人を配置をいたしております。 それぞれの具体的な取り組みを申し上げますと、離島担当の2人は7つの島、それぞれ異なった課題に対応するため、特産品開発、販売ルート開拓、離島留学に関する調整、7つの島の情報発信などの支援を行っております。 旧唐津地区担当2人は、地域まちづくり会議の運営に関するアドバイスや各種事業の後方支援及び相談業務に当たっております。 厳木担当は、各行政区へのアンケートを通じ、地域の実情把握や自主防災組織についての意識調査などを実施しております。 肥前担当は、厳木小学校区を対象に、高齢者のふれあいの場づくり、棚田保全活動、空き家の調査などに取り組んでおります。 呼子担当は、朝市学校や呼子マルシェ等を通じ、呼子朝市の活性化や松浦町商店会の支援を実施をしております。 7人の集落支援員は、担当地区内の課題を聞き取り把握した課題を、地域と共有しながら解決のための方策を一緒になって検討し、地域の自立的かつ持続的な活動を支援しているところでございます。しかしながら、新型コロナの影響により、令和2年度は地域で企画された人を集めるイベントについては中止、規模縮小となったものも多く、制限を受ける中での活動となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 原議員のご質疑にお答えします。 私のほうには、快適な滞在環境整備費のご質疑の成果の内容についてのご質疑でございました。 この事業の目的につきましては、景観保全やトイレの洋式化など、観光客の受入れ、滞在環境の充実を図り、満足度、それからリピート意向の向上につなげるものでございました。 令和2年度に実施した内容としましては、3項目ございまして、1項目めは、主に眺望の期待できる観光施設において、その景観を阻害している成長し過ぎた樹木等の伐採を行う景観保全事業として、七山の観音の滝にて事業を実施したところでございます。 2項目めは、呼子朝市から呼子台場みなとプラザまでの動線上にございました旧呼子公民館跡地に多目的トイレ1カ所を新設し、観光客の利便性向上を図ったところでございます。 3項目めは、観光トイレの洋式化事業としまして、市内各地のトイレ15カ所、便器数28基において洋式化を図ったというところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 青山消防長。          (消防長 青山幸生君登壇) ◎消防長(青山幸生君) 原議員のご質疑にお答えします。 消防団に配備する装備については、消防庁の消防団の装備の基準において定められております。雨衣及び救命胴衣についても、消防服同様に配備するよう定められております。 議員ご指摘のとおり、近年の異常気象による大雨や台風等により、避難誘導や災害の防御活動及び警戒活動など消防団の出動機会が増えており、消防団の安全に活動するために装備品が必要と考え、消防団の意見を踏まえて、令和2年度において、雨衣181着を128万2,204円で購入し、大きな河川を抱える唐津市団に89着、浜玉支団に26着、厳木支団に18着、相知支団に23着、北波多支団に14着、七山支団に11着を優先して配備したところです。 救命胴衣については、大きな河川を抱える住宅地の浸水が懸念される地域を中心に、隣接支団と共有することを想定し、浜玉支団、相知支団、北波多支団の3つの支団にそれぞれ10着の計30着を13万6,950円で購入し、別事業の非常備消防事務費で購入した救命ボート3艇と併せて配備し、以前に配備していた救命胴衣と合わせて50着を配備しております。 なお、救命胴衣については、国の補助事業を活用し、購入費の3分の1の4万5,000円を補助していただいております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 原議員のご質疑にお答えいたします。 3項目ございました。 まず、中学校部活動指導員配置事業費の部活動指導員の採用予定数減の要因についてでございますが、中学校部活動指導員配置事業につきましては、唐津市においては、令和2年度から始めた事業でございます。 令和2年度当初予算につきましては、令和元年度中に各中学校の希望を取りまとめた上で、合計で4人の部活動指導員派遣を予定しておりました。令和2年3月に事務手続を進める中で、4人のうち1人の指導員が指導員の要件に合わないことが分かりましたので、令和2年度につきましては指導員の派遣は3人でスタートすることになりました。 次に、放課後子ども教室推進事業の令和2年度の実績についてでございますが、令和2年度におきましては、各公民館を中心に23教室で開催しております。 教室の内訳といたしましては、21教室が公民館での開催、2教室が民間団体主催のヨット活動等の教室「海遊キッズクラブ」と、音楽活動の教室「音楽道場K音」でございまして、この23教室で年間785回開催され、延べ1万1,320名の子供たちと延べ4,054名のボランティアスタッフに参加いただいております。 放課後子ども教室の内容でございますが、大きく3種類ございまして、まず学習活動といたしまして、英語や歴史などの学習教室、2つ目に、スポーツや文化活動等の体験活動といたしまして、卓球やヨット、茶道や華道など、3つ目に、地域の大人や異年齢の子供との交流活動といたしまして、竹細工などのものづくりやそば打ち、ふるさと探訪などを行っております。 次に、近代図書館及び相知図書館の図書の購入についてでございますが、平成30年度に策定いたしました唐津市図書サービス計画を令和2年3月に一部改正し、近代図書館の開架冊数に対する年間購入冊数の占める割合を令和5年度までに6.5%とする目標数値を設定しております。 また、令和3年3月にも唐津市図書サービス計画を一部改正し、図書サービスビジョンを追加しております。内容といたしましては、市内を4つのエリアに分ける計画でございまして、近代図書館を中部エリア、浜玉・七山を東部エリア、肥前・鎮西・呼子を西部エリア、厳木・相知、北波多を南部エリアといたしております。各エリアに支所を配置し、図書サービスの拠点を設け、分室とすることを目指しております。 以上でございます。
    ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、唐津市の歳入歳出決算の財政全般から再質疑いたします。 先ほど形式収支及び実質収支が黒字になった要因についてお示しいただきました。それでは、次に歳入歳出それぞれちょっと分けてお伺いしたいんですけども、歳入の内訳、特に市民税、こちら昨年が増額となっていたんですけども、今年の動きというか、拝見すると、ほぼ同額となっております。その辺りの要因をどのように分析されているかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草野財務部長。          (財務部長 草野 陽君登壇) ◎財務部長(草野陽君) 再質疑にお答えいたします。 歳入と市民税の内訳、系統の分析についてでございます。令和2年度の歳入は、前年度と比べ、約196億2,294万円、27.9%の増加となっております。主な特徴といたしましては、第1に国庫支出金の増加がございます。これは、新型コロナウイルス感染症対策のために交付された補助金が主なものでございまして、特別定額給付金給付事業補助金、約120億3,940万円、地方創生臨時交付金、約19億30万円などがございまして、前年度に比べまして、総額では約145億999万円、131%増加をしたところでございます。 また、元年度に繰入れを行っておりませんでしたモーターボート競走事業会計からの収益金収入40億円が皆増となったほか、ふるさと寄附金の増加により寄附金収入が約9億1,787万円、約26%増加をいたしております。 市税の収入につきましては、コロナ禍による影響もあり得るものと考えておったところでございますが、令和2年度の収入額は約128億1,288万円でございまして、前年度と比較して約661万円、0.1%の増となり、ご指摘のとおり、ほぼ同額の動きとなっております。 増減の内訳を見ますと、まず増加しておりますのが、個人市民税が約8,466万円、1.8%の増、固定資産税が約6,547万円、1.1%の増、軽自動車税が約2,126万円、4.9%の増でございます。個人市民税の増につきましては、令和元年度の所得を基準とした計算であるために、従前の堅調さが反映されたものと捉えております。 また、固定資産税の増につきましては、新築家屋の増加によるものでございます。 軽自動車税につきましては、平成28年度に税率改正がなされており、改正前の税率適用を受けていた車両の買換えが進んだことにより、1台当たりの税額が上昇していることに加えまして、環境性能割といった制度が入ったことによる増と捉えております。 次に、減少をしておりますところが法人市民税でございまして、約1億2,460万円のマイナスで17%の減、市たばこ税が約3,256万円のマイナスで3.6%の減、入湯税が約762万円の減でございまして34.6%の減となっております。 市たばこ税につきましては、販売本数の減少傾向が続いているものでございます。 また、法人市民税の減少につきましては、令和2年10月からの法人税割の税率の引下げ及びコロナ禍による業績の悪化によるもの、また入湯税につきましては、対象施設数の減とコロナ禍による入湯者の減によるものと捉えております。 法人市民税と入湯税は減少率が大きくなっておりますが、市税に占めるもともとの割合が、法人市民税が4.7%程度、入湯税は0.1%程度と小さいことから、その落ち込みの影響は限定的でございまして、市税全体の36%程度を占める個人市民税と、47%程度を占める固定資産税の堅調さに支えられ、結果といたしましては、市税全体では、ほぼ前年同額となったものと捉えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 部長がおっしゃるように、コロナの影響がもっと出てくるのかなと思っていたんですけども、ご説明いただいたように、ほぼ同額という形で出ていました。その中でもモーターボートと、あとはふるさと寄附金が頑張っていただいたのは本当にありがたい限りですね。 それでは、次に逆に、今度は歳出、これの内訳、特徴についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草野財務部長。          (財務部長 草野 陽君登壇) ◎財務部長(草野陽君) 再質疑にお答えいたします。 歳出の特徴でございます。令和2年度の歳出は、前年度に比べ、約191億2,488万円、27.6%の増加となりました。もともと当初予算自体の規模が大きかったことに加えまして、その特徴といたしまして、第1に、新型コロナウイルス感染症対策のため、特別定額給付金給付事業を初めとする国の事業及び地方創生臨時交付金を活用した中小企業・小規模企業者応援助成金などの市単独事業として、総額では約151億2,947万円の事業を実施したことが挙げられるかと存じます。 また、モーターボート競走事業会計からの収益収入を受け、公共施設整備基金と響創のまちづくり基金に合計で35億円を積み立てたことも、前年度にない特徴でございます。 款ごと、いわゆる目的別の特徴的な増減を見ますと、総務費が特別定額給付金給付事業や基金積立金の増、新庁舎整備事業費などにより、約178億6,792万円、187.1%の増、商工費が中小・小規模企業応援助成金や観光産業持続化支援助成金などにより、約8億7,054万円、42.5%の増、消防費が防災情報ネットワーク整備などにより、約3億8,082万円、13.5%の増となったところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは続きまして、各財政指標についてお伺いしたいと思います。基金とか投資的経費、あとは経常収支比率等についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草野財務部長。          (財務部長 草野 陽君登壇) ◎財務部長(草野陽君) 再質疑にお答えいたします。 各財政指標でございます。財政計画では6つの目標を掲げておりまして、それぞれの目標ごとに令和2年度の実績をご説明差し上げたいと存じます。 まず目標の1つ目でございます財政調整基金、公共施設整備基金、響創のまちづくり基金の3つの基金の残高について、令和6年度末に50億円を計画では確保することにしております。財政計画の収支見通し上での令和2年度末の残高の想定額が73.2億円であるのに対しまして、実績は75.9億円となり、差額2.7億円で、現状では目標の範囲内となったところでございます。 目標の2つ目は、令和6年度の投資的経費を100億円以下とすることでございます。財政計画の収支見通し上での令和2年度の投資的経費が119.9億円であるのに対し、実績は105.7億円となり、差額は14.2億円となったところでございます。 目標の3つ目は、令和6年度末の経常収支比率を90%以下に改善することでございます。年度ごとの想定値ではございませんが、令和2年度の実績は90.4%でございまして、前年度比で2.3ポイント改善をいたしたものの、目標とする値には届いていない状況でございます。 目標の4つ目は、令和6年度末の起債残高を900億円以下とすることでございます。収支見通し上での令和2年度の想定値が853.5億円であるのに対し、実績は845.4億円であり、差額8.1億円で目標値内になったところでございます。 目標の5つ目は、令和6年度末の市債の純借入残高を300億円以下とすることでございまして、収支見通し上での令和2年度の想定値が245.4億円であるのに対し、実績は240.9億円となり、差額が4.5億円となったところでございます。 最後の目標の6つ目は、令和6年度末の実質公債費比率を15%未満にすることでございます。年度ごとの想定値はございませんが、令和2年度の実績につきましては11.9%となり、目標の範囲内となったところでございます。 このように、令和2年度は、経常収支比率を除き、財政計画の目標値の範囲内となっているところでございます。しかしながら、今後を考えますと、令和3年度において災害復旧に伴う起債額が大きく膨らむこと、また大型事業による投資的経費の増加と、これらに係る市債償還が始まっていくことを考慮いたしますと、令和3年度以降の財政指標の上昇が懸念されるところでございまして、引き続き慎重な財政運営に努めてまいりたいと存じているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この項の最後に市長にお伺いしたいと思います。先ほど部長のほうからご答弁いただきましたように、コロナ禍といえ、何とか収入のほうは収まってきている中で、最終的に今後まだまだ厳しい財政運営が強いられる。その中で今後の市長としての方向性、どのようにされていくかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 峰市長。          (市長 峰 達郎君登壇) ◎市長(峰達郎君) 原議員の再質疑にお答えいたします。 令和2年度につきましては、私の1期目の仕上げの年といたしまして、からつ力を未来につなぐための施策を中心に事業展開を図りながらも、新型コロナウイルス感染症対策に注力をしてまいったところでございますが、その中におきましても、財政計画を踏まえた執行を心がけたところでございまして、その結果、今年度においても黒字決算となったものでございます。 しかしながら、議員ご指摘のとおり、今後の財政運営は厳しさを増していくと認識をしておりまして、行財政改革を推進をし、健全な財政基盤を強化することが喫緊の課題であると位置づけているところでございます。 したがいまして、令和4年度に向けましては、懸案となっております人口減少対策、公共施設の再編並びに業務の抜本的な見直しを伴う行政のデジタル化などによる効率化を確実に推し進めてまいるとともに、地域力をプラスいたしました6つのからつ力の発揮によりまして、地域経済の回復、交流人口の増加、企業の誘致、さらには、先日、債務負担行為のご承認を賜りました情報化基盤光ケーブルの整備も踏まえまして、行政のみならず、民間におきましてもデジタル化を促進することによりまして、産業の振興にも努め、税収等の安定的な財源確保に取り組んでまいりたいと存じております。 以上です。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、続きまして総務費、からつ力向上推進費について再質疑いたします。 この中の事業として唐津創生会議がありますけども、このメンバー構成、選出基準、あとは開催内容や、もたらされた効果、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 唐津創生会議は、平成30年11月に発足し、令和2年度までの3年間を1クール目として活動していただきました。メンバーの構成基準につきましては、市行政が抱える政策課題について市民目線からご助言を頂きたいという思いで、子育て、障がい者などの福祉関係、建設業、農業、市民活動を行っているNPO、移住者、そして若手起業家の方など多くの業種、多くの地域から選出させていただきました。 また、開催内容についてでございますが、設置1年目の平成30年度は、グループワークを中心に市民ニーズに基づく課題を出していただきながら、「からつファースト」、「コンパクトシティ」、「唐津版CCRC」、「子育て環境」、「観光客の受入体制」、「第1次産業の強化」、「医療と健康」、この7つのテーマに従って、13項目について議論してまいりました。 令和元年度には、それをさらに体系化し、「唐津市公共施設再配置計画と官民連携事業の推進について」、「人口減少対策等に係る施策の展開について」、「地域が抱える問題についての提言」、この3つの柱をまとめたところでございます。令和元年度には、この3つのテーマに沿ってグループワークを行いながら、それぞれの専門分野の委員から意見をまとめていただき、市長に対し、プレゼンテーションという形で提言を頂きました。 これらによる効果といたしましては、私たち行政が抱える課題に対して、市民目線に立った、よりきめ細かいご意見を聞かせていただいたことが一番の効果と考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 様々な提言がまとまり、市長へのプレゼンテーションがあったということなんですけども、それでは、それらがどのように市政運営に反映されたか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 まず、6月議会でご審議いただき、子育て支援課で事業化したものが、未来づくり研究会提案の「からつっ子応援ギフト」でございます。この事業化に向けまして、唐津創生会議の委員の皆様に対し、未来づくり研究会がプレゼンをいたしまして、ご意見を伺ったところでございます。 委員の皆様からは、市を挙げて新たな命の誕生を祝い、若い世代の子育てを支援する、応援する意味で、ぜひ実現してほしいというご意見がございました。こういった議論を踏まえて、事業化につなげたものでございます。 ほかには、コロナ禍における地元産品を使用した新商品の開発などを、農林商工団体や学生などの連携によって事業展開をしたいといった取り組みの発表がございました。この取り組みの展開では、県のアシスト補助金、市の頑張る地域応援補助金を活用し、DMOの概念を取り入れた未来ギフト実行委員会が立ち上がっております。 また、人口減少問題につきましては、「医療から見える唐津市の現状と未来」というご提案を頂き、本年5月に佐賀県と身近な医療の提供に関する連携協定を結ぶことにつながったところでございます。 そのほか、「貧困児童の課題」、「移住者から見た人口減少対策」などの提言も頂いており、いずれも市の施策に対する貴重なご提言を頂いたところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この推進費の中のもう一つの事業、未来づくり研究会研修等経費について、こちらは若手職員さんによる取り組みだと思いますけども、同じように活動の効果ですね、研究会の中でどういった提言があって、さらには同じように、どのように政策に反映されたか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 これまで、平成29年度に5件、平成30年度に7件、令和元年度に7件、令和2年度に6件、計25件の研究が、未来づくり研究会から市長に対し、提案されてきたところでございます。 施策への反映についてでございますが、まず平成29年度提案のコンビニエンスストアでの各種証明書交付サービスにつきましては、今年度10月からスタートすることにいたしております。唐津市公式LINEについては、コロナワクチンの予約サービスを先行して導入し、他の事業での展開につきましてはDX推進室を中心に進めているところでございます。また、働き方改革などの提案につきましては、事務事業の合理化、効率化を図るため、行政考査委員会で考察することといたしております。 それから、先ほどもご説明申し上げましたが、未来の唐津を担う子供たちの誕生と、その健やかな成長をお祝いする「からつっ子応援ギフト」がございます。 そのほか、民間事業者との連携では、まだコロナ禍で実現しておりませんけれども、航空会社が大学生を対象として呼子朝市通りの古民家再生ボランティアツアーを造成するなど、シティプロモーション、唐津人口の創出への展開が見込める提案もございます。 ミュージックコミッション事業では、市民の参画を狙い、音楽と観光に焦点を当てたセミナーを開催、厳木出身のアーティストによるオンライン座談会を行うなど積極的に活動しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) なかなか面白い提案とかもあっているようなんですけども。 では、ちょっと視点を変えまして、この若手職員さんの成長というところについて、ちょっとお伺いしたいんですけども。プレゼンに関しては、私たちも配付された資料を見て、拝見しました。 では、それ以前のグループワーク、もしくは議論手段とかそういったところ、積極性、その辺りに成長等が見られたかについてお知らせください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 未来づくり研究会の取り組みを進める上で、グループワーク研修やプレゼン技術の向上のために、大手広告代理店の方に講演をしていただいたところでございます。この研修は、九州大学との連携事業の一環として進めさせていただきましたが、アカデミックな視点の中にも、より実践的な研修を意識させて、実施したところでございます。そのスキルを生かしながら、研究テーマに沿って、フィールドワークを通じ、民間事業者のノウハウ、スキルを持った方々と積極的に意見交換をするなどの機会も活動の中に取り入れております。 メンバーからは、通常の業務では知り得なかった考え方を学べた、また、様々な考え方や幅広い感覚を持ち合わせた方とお話ができたことが、とても刺激になったとの感想を聞くことができました。こういった通常業務だけでは経験できない、外から入る新たな刺激が、若手職員の今後の活動や考え方、仕事に対する姿勢へ大きく影響するものと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) いろんな学びをされたというところで、一番重要なのは、それらをどう発揮するかであって、今度は、その未来づくり研究会の中だけの発表というのでは、あまりよくないと思うんですね。というところで、では、その参加した職員さん方というのは、それぞれの持ち帰った職場、戻られた職場で提言とかを進められているのか、さらには、やっぱりそれを受け入れる環境等も必要、職場の上司の方々だと思うんですけども、そういった環境も必要だと思うんですけども、そういった行動に移られたかについて、最後お示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 若手職員が意見を言いやすい、またその意見が全体に与える影響が大きいときには、その提案を取り入れる環境づくり、マネジメントをすることは、民間企業では当たり前のように実践されております。コロナ禍で私たちの生活のスタイルも仕事への取り組み方も大きく変容が迫られております。職員個々の行動については把握できておりませんけれども、若手職員ならではの切り口を市の業務改善に新しい感覚として取り入れることができる、そういう組織づくりが大切であると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、地域エネルギー創出事業費について再質疑いたします。 先ほどスマートレジリエンス拠点事業について確認いたしました。それとは別の事業で、各種調査事業等を行われておりますが、その調査内容とその結果、どういった結果が得られたかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 令和2年度におきましては、松浦川水系左伊岐佐川における水力発電事業性評価調査と、唐津市脱炭素イノベーションによる地域循環共生圏事業について、調査等事業を行ったところでございます。 まず、松浦川水系左伊岐佐川における水力発電事業性評価調査でございますが、令和元年度及び令和2年度の2カ年で進めたところでございます。令和2年度におきましては、令和元年度の調査内容を基に、漏水管路の詳細設計や水車システムの詳細検討等を行った上で基本設計を行い、水利権申請書類の作成及び協議や発電事業シミュレーションによる事業性評価を行ったところでございます。 さらに、令和3年2月には、この地点で水力発電を行うことが可能な発電事業者を公募いたしまして事業者を選定いたしました。その後、事業者において、九州電力送配電株式会社へ系統接続申込みを行っていただき、その回答書に記載された負担金を確認検討した上で、市と事業者間で基本協定を締結するものでございました。 しかしながら、事業者から、それらを含めて検討しましたところ事業採算性がないと判断した旨の申出がございまして、今後の進め方につきましては、補助金の出資先でございます一般財団法人新エネルギー財団に確認しているところでございます。 次に、唐津市脱酸素イノベーションによる地域循環共生圏事業でございますが、地域資源を活用したバイオマス発電事業の実現に向けた調査では、虹の松原の松葉、松枝、松ぼっくりなどの有効利用方策について、それらをバイオマス資源の燃料として、発電、熱に利用する検討や、松葉等の利用に関する技術課題を解決できる設備等の調査、また技術課題を解決した上で経済性について調査検討を行ったところでございます。 調査の結果でございますが、虹の松原の松葉等は、発電、熱利用の燃料適正化が高いことや、地域エネルギー会社が主催となって熱源供給を行う事業の採算性が良好であることが確認できたところでございます。 一方で、燃料の安定供給に関する体制、電力需要家との協議、機器使用、コスト等の観点から、より詳細な調査が必要となり、さらに実証実験による技術的課題を明確化させ、それを解決する必要があるというものでございました。 また、災害時の防災拠点モデルの構築に向けた調査では、レジリエンス拠点北側エリアにおける再エネ電力供給ポテンシャルの確認を行うとともに、電力需要家である高齢者施設、コンビニエンスストア及びホームセンター等の民間施設が自営線を介して唐津パワーホールディングスから電力購入を行う意図があるか否かの確認を行い、唐津パワーホールディングスにとっての採算シミュレーション等を行い、さらに自営線敷設エリアについては、可能性のあるエリアを幅広く検討いたしたところでございます。 調査の結果、レジリエンス拠点エリアの北側には、年間2ギガワットアワーから3ギガワットアワー規模の太陽光発電のポテンシャルを確認し、周辺地域の電力需要量がおよそ年間2ギガワットアワー程度であることから、需要量を上回る供給量のポテンシャルを確認することができました。また、自営線ルート案周辺エリアの需要家の災害時の電力に対する意識の高さも伺えたところでございます。 しかしながら、地域エネルギー会社から購入するかどうかは、今後の協議になるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 大きく3点、調査を行われているみたいです。水力発電とバイオマスと、あとは災害時の拠点となる可能性調査です。 では、お伺いしますけども、これらの調査が今後の低炭素社会の実現に向けた取り組みの中でどのような役割を果たすのか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 これらの調査が低炭素社会の実現に向けた取り組みの中でどのような役割を果たしたかということでございますが、低炭素社会構築のための市内の再エネポテンシャルを確認でき、地域産業の育成につながる再生可能エネルギー事業者の誘致に向けた取り組み、再生可能エネルギー資源の研究について寄与できたものと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 様々なところに寄与できたというお話なんですけども、それでは、ちょっともう一つお伺いしたいんですけども。今、唐津市のほうが制定されていらっしゃいます再生可能エネルギー総合計画、こちらがあると思うんですけども、この中で目指す低炭素社会、あと地域経済の活性化、これの具体的なビジョン、この計画からは、ちょっと読み取ることができなかったんですけども、その中で、今、令和2年度の終了時点で、どのくらい進捗しているのか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 平成25年度に作成いたしました唐津市再生可能エネルギー総合計画が目指す低炭素社会、地域経済の活性化の具体的なビジョンと、令和2年度終了時点での進捗具合についてでございますが、再エネ総合計画におきましては、定量的な目標を定めていない状況でございまして、具体的な進捗等をご提示することは難しいところでございます。現在、唐津市には、太陽光や陸上風力、水力、バイオマス発電所など様々な再生可能エネルギーの導入が民間事業者ベースで進められております。市におきましては、地域への経済波及効果が大きく期待される洋上風力発電事業の誘致について、佐賀県と連携して進めているところでございます。 一方、国の動きといたしましては、2030年の温室効果ガス排出削減目標について、2013年度比で46%削減することを表明されたところでございまして、市民の皆様のご理解をいただきながら、再生可能エネルギーの積極的な導入を推進し、国が示されました温室効果ガス排出削減目標に寄与できるような取り組みを進めてまいりたいと考えております。 また、世界の流れが低炭素から脱炭素へと変わってきている状況でございますので、本市の取り組みにつきましても、低炭素から脱炭素へと一歩踏み込んで、今後の事業展開等につきまして検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) この再生可能エネルギー総合計画の中では、定量的な目的、目標を定められていない、つまり数字目標がないというところで、一方で国の動きとして、また世界的な動きとしてという形で述べられました。 ちょっと課題感として、じゃあ今からどれくらいしなければいけないのか、唐津市が、どこまでを目指すのかというのが見えてこないんですよね、サイズ感を含めてですね。ちょっとそれだと、今後どういうふうにしていくかというのが見えてこない上に、今までやってこられた事業が、これ結構すごくいい事業かなと思いつつも進めにくい、市民の方にも説明しにくいという課題を感じるんですけども。 今後、再エネ総合計画、この中でも幾つか目標が定められています。目的が定められていますけども、その中にそれぞれ目標値を示すとか、もしくは、それに合わせて人員体制をまた構築し直すとか、そういったことも必要かなと課題としては感じるんですけども、このことについてのお考えをお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 再エネ総合計画に定量的な目標値を示すなどの見直しについてでございますけれども、先ほど答弁いたしましたとおり、世界の流れが低炭素から脱炭素へと変わってきている状況でございますので、数値目標も含めまして、再エネ総合計画の見直しの必要性について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、移住促進プロジェクト費について再質疑いたします。 先ほどコンシュルジュについてのご説明をいただきました。それでは、この事業の中で、プロジェクト会議、唐津市移住促進加速化プロジェクト会議が行われているようなんですけども、その目的とメンバー、また、どのような内容だったのか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 本プロジェクトは、唐津の認知度向上と若年層の唐津移住への機運醸成を目的とし、若年層が唐津で活躍できる場を提供するとともに、プロジェクトに関する活発的な情報を発信することを目指すもので、有識者を交え、議論を行ったところでございます。 会議は、延べ4回開催をし、メンバーとしては、市外からの参加者として、まず慶応義塾大学の上席研究員で福岡県上毛町で古民家リノベーションやお試し移住など移住促進施策を手がけられた方、九州大学産学官連携本部のコーディネーターをお招きしております。市内からは、唐津市空き家バンク制度の協力団体である宅建協会唐津支部、そして、いずれも唐津市への移住者であり、移住者の視点も踏まえての施策提言が期待できることから、メディアによる効果的な情報発信とブランディングを行われている組織の代表、元リクルート所属で企業のコンサルティングにおいて事業の評価、改善の実績がある方、移住事業を実施されているNPO法人の方3名を委員として委嘱を行い、別途、議題によって司法書士などにアドバイザーとして参加を依頼し、開催を行っております。 会議においては、移住施策における現状と課題を抽出、分析し、移住を強化するためのコンテンツとなる移住者用家屋の充実を図ることをプロジェクトの方針として実施していくとの提案がございました。 また、会議において、若年層に対するご意見も頂いておりましたので、若年層が唐津で活躍できる場の提供をするとともに、プロジェクトに関する情報発信などを行っていくことで事業を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 内容に関して確認いたしました。その中で、今空き家等の話もちょっと出てきましたけども、どうしても移住促進をしていく上で、移住希望者が希望する住居に関しての課題は残ってくるかと思うんですけども、そういった課題を対応していく、または、そのコンシェルジュの対応というのが、やっぱり評価がある中で、人員体制等々の不足の問題も、以前あったと思うんですけども、このことについてのお考えをお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 まず、移住相談件数の推移を説明をさせていただきますと、平成28年度が17件、平成29年度、34件、平成30年度が67件、令和元年度、77件、令和2年度が104件で、過去5年平均で約60件の相談を受けているところでございます。 移住施策に係る業務につきましては、受託している事業者と定例的に執行状況を確認をしておりますが、令和2年度においては案内業務は回っていたと考えてはおりますが、移住希望者へのフォローアップや、サポートを充実させ、実績と効果を引き上げていくためには、専門的な知見を有する人材やその情報を集約し、移住希望者へ提供していくための組織体制の強化が必要であると認識をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この項、最後の質疑にしたいと思いますが。令和2年3月時点なんですけども、人口減少対策に係る特別委員会報告という、提言という形で移住者に関しての様々な提言をさせていただきました。このことをどのように受け止められて行動されているか、今度は令和3年になるとは思うんですけども、今後の展開をどのようにされていくかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 特別委員会でのご提言を受けまして、移住定住・交通政策課では、本年3月から転入転出の手続に来庁された方に対し、アンケートを実施しているところでございます。9月末までのアンケート結果を一旦集計し、現状分析を実施するとともに、分析結果を踏まえ、今後の施策に反映をさせたいと考えております。 あと、お試し移住に関しては、唐津Switchが運営する「根の家」において、シェアハウスやお試し移住の受入れを行われていることから、市としても、この活動と連携して移住者の増加につなげていきたいと考えておりますし、移住コーディネーターの配置につきましても、移住コンシェルジュとして事業を実施し、移住に関する総合窓口機能のみならず、地域とのつなぎ役としても活躍をしていただいているところでございます。 このような事業や業務を進めているところではございますが、今後、将来的なUターン施策の呼び水として、若者が郷土とのつながりを維持できる仕組みなど、引き続き制度設計を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、生活路線バス等運行対策事業費について再質疑いたします。 先ほどは、年々補助額が増えてきているということについて報告を受けました。では、その要因をどのようにとらわれていらっしゃるかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 補助金が年々増加をしている要因でございますが、市の人口が減少していることに加え、本市の自家用車保有台数は、逆に増加をしている状況もあり、バス利用者が年々減少しているものと捉えております。 それに伴う運賃収入の減少により、バス事業者の欠損額も年々増加し、運行に対する市の補助金も増加をしている状況でございます。 特に、令和2年度は、コロナ禍の影響もあり、利用者が前年度比の79%、102万3,986人で、21万5,764人の減少と激しく落ち込んでおり、欠損額も増加している状況となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、次に、相知、厳木で導入されたデマンドタクシーの利用状況についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 厳木、相知地区で導入したデマンドタクシーについては、平成30年度に実施した住民アンケート結果を基に、デマンドタクシーの導入を決定いたしまして、まず厳木地区が令和2年4月に運行開始しております。利用状況につきましては令和3年8月までで、利用者数が最多の月で81人、最少の月で36人、月平均で55.3人の利用となっております。 また、相知地区につきましては、令和2年10月に運行を開始し、利用者数が最多の月で31人、最少の月で13人、月平均で21.6人の利用となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) デマンドタクシーの利用状況についてお伺いいたしました。 それでは、もう一方である民間活力を生かした取り組みについてお伺いしたいんですけども。こちらも交通弱者対策に係る特別委員会、この中で地域の方とのいろんな話し合いの場を持つように、また、令和2年3月の議会の中で、江里議員の一般質問の中で、地域の方との話し合いの場を持つようにというような指摘があったと思います。それらを受けて、今どのような話をされていらっしゃるか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 相知地区で自家用有償旅客運送を計画されていたNPO法人との協議状況ですが、相知地区の公共交通の再編に合わせ、令和元年6月頃から協議を行いまして、道路運送法に係る自家用有償旅客運送の制度やNPO法人の意向について、佐賀県の所管課や佐賀運輸支局、運行事業者とも協議を行いましたが、現在の状況や制度では事業実施が困難であることから、NPO法人側には、令和2年3月の議会の直後に、現行法上では困難であることを報告をしたところでございます。 一方、相知地区を初め、他地域からの意向も踏まえ、運行事業者とは生活路線バスの在り方や補助金などを含めた市の考え方について説明し、協議を行ってきたところでございます。ただ、具体的な計画をお示しできる段階ではないため、引き続き運行事業者と協議を進めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) このことについてちょっと確認させていただいてよろしいですか。確かにおっしゃるように様々な難しい面があります。有償にするか無償にするか、市のほうが補助金を出せるか出せないか、様々な条件によって対応が変わってくると思うんですけども、その中で、先ほどおっしゃられた確かにできないことというのを伝えれば、市民の方というのもできないのかなで終わってしまうんですけども、それ以外にできる方法について、その地域の方々と、その後、どのように協議されたか、このことについて確認させてください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 先ほど申しましたように、現行法上、なかなか実施することが現計画上では難しいということで、今事業者との調整は進めておりますが、事業者、運行、NPO法人側には、なかなかこういう条件だったらできますよということをクリアーするようなものを、ちょっと今現在お示しすることができておりません。まずは、運行事業者との協議を進めながら、ある程度、何かできることがあれば、NPO側のほうにもお示し、説明をしたいというふうには考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この項、最後の質疑にしたいと思うんですけども、先ほど今までの答弁の中で、過去3年の補助額が、やっぱり上がってきている。その原因としては、人口減少の問題であったり、もしくは自家用車の保有率の問題であって、一方でデマンドタクシーに関しては、今、あまり多い数とはいえない。かつNPO法人、地域の方々とはなかなかうまく、地域の方々の人数を拾い切れていないというか対応が難しい部分もある。 では、今のこの事業をどうしていきますか。やっぱり根本的な何かを変えていかないと、対策を検討するなりしないと、今のままだとじり貧で何も変わらないじゃないですか。このことについてのお考えをお示しいただけますか。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 補助金額も年々増加をしておりますので、そのようなことを改善するためには、市民の皆様に利用いただくことが第一であると考えております。交通事業者におかれては、今年度導入された便利なICカードの利用の普及や、高齢者施設へのバス利用説明会の開催を行われておりまして、所管課においても地方やホームページによる利用促進のための広報に努めているところでもございます。 また、これまで唐津地域公共交通形成計画に基づき、市内のバス路線の再編をエリアごとに実施をしておりまして、現在進めております浜玉、七山地区の再編で、市内全エリアの再編が一巡をいたします。この計画の期間が今年度までとなっておりますので、現在、マスタープランの位置づけとなる新たな公共交通計画の策定を進めており、その新計画に基づき、新たな再編のための個別計画を策定し、再編してきた路線も含め、利用状況、利用者意向等を検証、分析し、運行形態を含めて見直しを図っていきたいと考えております。 なお、個別計画を策定する際には、利用促進の観点から様々な取り組みも必要かと考えております。 いずれにしましても、生活路線バスだけでは市民の足の確保は難しい状況でございますので、商工部門、高齢者部門、それから教育部門など町内の各関係課と連携をし、協議を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、次に、ふるさと集落活性化事業費について再質疑いたします。 先ほど集落支援員さんの活動内容についてお伺いいたしました。それでは、その活用されている集落支援員さんが抱えていらっしゃる課題について、そのことについて、どのようにつかんでいらっしゃるかお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 集落支援員は地域をサポートしておりますが、唐津地区の例で申しますと、集落支援員1人で4地区の地域まちづくり会議を担当しております。おのおののまちづくり会議においては課題や問題意識も異なり、一緒に取り組む地域の皆様のご理解とご協力も不可欠でございます。 また、業務の性質上、個別の対応について、個人のスキルに頼る部分も大きいと感じております。集落活性化という大きなミッションに取り組んでおりますので、研修などを通じて、集落支援員のスキルアップと集落支援員をバックアップする体制について、これまで以上に必要になってくると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) では、この項、最後の質疑にしたいと思いますが、同じくこちらも人口減少対策に係る特別委員会の中で様々な提言をさせていただきました。それをどのように捉えられて、今生かそうとされていらっしゃるのか、今後についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 北方未来創生部長。          (未来創生部長 北方初美君登壇) ◎未来創生部長(北方初美君) 再質疑にお答えいたします。 集落支援員については、地道な活動を通じて、各地域との信頼関係も構築してまいりました。集落対策に一定の成果を上げていると捉えておりますので、今後も継続して集落支援員制度を活用していきたいと考えておりますが、集落支援員の活動効果をさらに向上させるためには、今後、配置、人数、地域との関わり方を含め、制度の見直しが必要と考えております。 令和2年度の第4四半期に、集落支援員及び地域おこし協力隊の活用に関する庁内の意向確認を行い、集落支援員を配置していない相知地区に対して、地域おこし協力隊導入の予算化を進めることといたしました。 集落支援員については、令和3年度までは人員及び配置を現状維持としておりますが、令和4年度以降の配置については、引き続き検討を行っている状況でございます。 集落支援員に求められる役割については、市内の各地域及びエリアによって異なるものと考えております。地域ごとの課題の洗い出しなどを通じて、適材適所の配置を検討してまいりたいと存じます。 また、地域おこし協力隊の活用については、令和2年度に佐賀県から地域おこし協力隊導入の支援を受け、本年4月、七山地区に地域おこし協力隊員の隊員が2名、着任をしております。 また、6月補正予算で、相知の蕨野地区への地域おこし協力隊導入に向けた予算を承認いただきましたので、令和4年春の隊員着任に向けて、現在準備を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、次に商工費、快適な滞在環境整備費について再質疑いたします。 先ほど令和2年度の実績についてお伺いいたしました。では、今後の事業予定についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 令和3年度につきましても、継続して事業を実施しているところでございまして、景観保全事業といたしましては、4カ所におきまして景観を阻害する樹木の伐採を行うことにしております。 また、令和2年度において、先ほど紹介しました多目的トイレを新設いたしました旧呼子公民館跡地につきましては、今年度、呼子まちなみ広場として景観保全と観光客の方々の休憩スポットとして整備を進めることにしているところでございます。 また、観光トイレの洋式化でございます。洋式化については、4カ所、便器数で7基を予定しておりまして、このうち1カ所、相知の見帰りの滝では、トイレ全体を改修し、利便性の向上を図るという予定でございます。 なお、トイレ洋式化につきましては、利用者の多い箇所から優先して事業を実施し、令和3年度の事業完了後に洋式化率は65.5%となる予定でございます。残る55カ所、便器数で105基になりますけども、この対応につきましては、本年度中に施設状況を精査し、特に利用者の少ない老朽化したトイレは、廃止を含めて整理をし、そして洋式化すべき箇所の改修予算化に今後努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この事業の予算を出されたとき、当初予算のパワーポイント資料で、目的というか、言葉の中に、「コアリピーター獲得率」、「リピート意向率が100%」、「受入環境を充実して満足度100%」とありますけども、これは、どのように計測されて、今、令和2年度終了時点でどのような状態になっているか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 事業の目的として掲げました満足度及びリピート意向の向上につきまして、現在のところ成果検証の調査を実施できていない状況でございます。申し訳ございません。 ただ、今ご指摘のとおりでもありますし、当初予算に掲げました2つの指標については、しっかりと検証していくことは、今後、快適な滞在環境整備を進めていく上では必要というふうに捉えております。今後、観光客入り込みシーズンを中心としまして、成果計測を実施してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。
    ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 数値化がなかなか難しいのは理解しているんですけども、その辺りのそこを追い求めていくのは必要かと思いますので、ご確認をよろしくお願いします。 それと、今トイレや、あとは樹木伐採等を進められていく中で、目的としてはリピート率、観光滞在の充実を図るというところであれば、もう少しいろんな環境にも目を向けるべきであるかなと思います。 例えば、先日、舞鶴公園のほうに行ったんですけども、ポスターは色あせていますし、もう剥がれた跡があります。あとは機械が全部養生テープで補正されているとか、とても滞在環境を整えるというところにはいかないと思うんですけども、こういったところの環境に目を向けることも必要かと思うんですけども、このことについてお考えをお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 議員のほうから先ほどご例示のありました舞鶴公園のエレベーター並びに唐津城のところですね。特に色あせたポスターとか養生テープの剥がれについては、かなり見苦しい状況になったと思いますので、現場においては、早速改善を図っているところでございます。 なお、これらのように、観光客の受入れ、特に滞在環境の向上には、景観やトイレ以外においても各施設、細かいところまで目を配る必要があるというふうに考えております。ほかの施設やほかのいろんな場所において、観光客の視点に立った現場管理、点検等の指導を徹底いたし、不備や改善を施す必要があれば、即時、臨時的対応を図り、早期の改善等を図ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 同じく少し確認したいんですけども、トイレについてです。唐津城のトイレ、例えば、男性用トイレは外から丸見えですよね。例えば七ツ窯のトイレ、今男性用トイレ4基中3基が壊れていますよね。この辺りは、今先ほどご紹介された計画の中には入っているんですか。そのことについて、まず教えていただけますか。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えします。 今後、点検をしていく中には、私どもの所管しているトイレは、当然、唐津城はリストに入っているところでございますが、七ツ窯につきましては、今のところ私どもの所管ではありません。ただ、こういった観点、観光客の受入れ滞在環境と申し上げている限り、私どもの所管以外も点検をして、当然観光客の視点に立った際に改善が必要と考えた場合には、部局間の調整を図って改善を図ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) この項最後の質疑で、同じことの、ちょっと確認にはなるんですけども、所管が違うトイレでも同じ観光に関するところ、そして目的が快適な滞在環境整備というところであれば、本当に部局をまたいだところで対応していくべきだと思います。 特に、観光地経営戦略プランを見直しをされて立ち上げられたと思うんですけども、その辺りの部局間をまたいだ考え方について、最後もう一度お示しください。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えします。 観光地経営戦略というものをつくり、観光客の受入れを増加し、そして地域の外貨獲得をするという大きなビジョンを立てております。 まず、編み出したばかりでありますが、まずは観光所管の部分を優先させて取り組んでおるところではございますが、議員がまさにご指摘のとおり、観光客の方にとっては、私どもの所管とかいろんな部署に関係なく訪れるわけですから、当然その辺りは組織内を超えて、しっかりと対応していくことが必要と考えております。今、ご指摘のあった部局間を横断するというやり方については、関係部署と早急に点検をして、体制も含めて私どもが中心となって考えさせていただければというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、消防費の被服購入費について再質疑いたします。 先ほどは雨衣──雨合羽、あとは救命胴衣の配備状況についてお伺いいたしました。先ほど消防長おっしゃられたとおり、今災害等が多くなってきて、こういった人数が増えてくるかと思うんですけども、今後の配備計画について、この項最後になりますが、お示しください。 ○議長(笹山茂成君) 青山消防長。          (消防長 青山幸生君登壇) ◎消防長(青山幸生君) 再質疑にお答えします。 雨衣についてですが、令和元年10月に、団長・支団長会議において、消防団に配備する方針を決定し、その後、会議において団員4人に1着の割合で924着を令和2年度から令和6年度までの5カ年で配備するよう計画しております。 地域別の内訳は、浜玉、厳木、相知、北波多、七山の5つの支団は、令和2年度から令和4年度までの3カ年で配備、肥前町、鎮西町、呼子の3つの支団は、令和5年度から令和6年度の2カ年で配備、唐津支団は5カ年で配備する予定です。救命胴衣については、大きな川を抱え、住宅地の浸水が懸念される地域を中心に、消防団員の安全確保を図った上で住民の方を救助することを想定して消防団に配備しましたが、今後の配備計画については定めておりません。 ただ、近年の異常気象により、小さな河川やため池等での警戒活動も増加している状況を考えますと、消防団員の安全確保と、より迅速な対応をとるために、一定数の救命胴衣の配備も必要と思われますので、消防団との協議をさらに重ね、調整に当たりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、次に教育費、中学校部活動指導員配置事業費について再質疑いたします。 先ほどは、予定が4名から3名に減ったことについてお伺いいたしました。それでは、ちょっと確認したいんですけども、事業実績が、成果表には書かれているんですけど、指導を行うとなっているのを、実際これ行っていらっしゃるんですね。その詳細を、ちょっと確認したいのと、あわせて事業効果についてまで教えていただけますか。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えいたします。 まず、事業の実績についてでございますが、令和2年度の事業実績につきましては、6月より、1回当たり2時間、週3回程度の勤務を行っております。年間で佐志中学校では207時間、第五中学校では204時間、厳木中学校では189時間でございます。 それから事業の効果についてでございますが、指導員を派遣した中学校からは、豊富な部活動経験があり、技術指導だけではなく挨拶や人間関係、人に対する感謝と生徒の心の教育にもつながったとか、より充実した部活動指導体制になることで、保護者の安心や信頼を得ることができ、指導員が大会等の引率をすることができるので、部活動運営がやりやすくなったなどの報告を受けております。 ほかにも、部活動顧問教員の負担軽減に効果があったとあり、これにつきましては、指導員が勤務した平日では30分間程度、教材研究等の時間に充てることができたと、また、土曜日等の練習では、指導員のみの練習を行えた学校もあったというふうに聞いております。部活動指導経験が少ない顧問が、指導技術や部の運営等について適切なアドバイスを受けることができたと報告もあり、結果として、指導員を配置した種目の一つが九州大会へ出場したこともございます。これらのことを中学校部活動指導員配置事業の効果と捉えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この事業について、課題をどのように捉えられているか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 事業の課題といたしましては、部活動指導員の要件が挙げられます。要件とは、部活動種目に係る専門的な知識、技能を有する者、学校教育に関する十分な識見を有する者、学校長からの推薦を受けた者とあり、これらに加えまして、労働基準法第32条各項に抵触しない者という要件がございます。この4つ目の要件の意味でございますが、常勤で働いている方、例えば1日8時間程度、それから週では40時間程度働いている方につきましては、部活動指導員になれないということでございます。学校が指導員を選任する場合は、これらの要件に該当する人材を確保することは容易ではないと、そのように思っております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この項最後の質疑なんですけども、先ほどの課題が幾つかある、いろんな要綱上の問題がある中、一方で現場の先生たちからは評価が高いというところで、では今後、展開をどのようにされるか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 県の要綱によりますと、市町教育委員会ごとに2名程度の配置と定められており、唐津市では既に3名の配置となっております。また、課題として人材の確保が難しいことが挙げられます。しかし、文部科学省は学校の働き方改革を踏まえた部活動改革として、休日の部活動の段階的な地域移行を、令和5年度以降、段階的に実施することや、地方大会の在り方を整理することなどを示していることから、国の動向を注視したいと考えております。 また、佐賀県では、部活動プロジェクト委員会を立ち上げ、議論が進められております。その中で、部活動の教育的意義は大きいが、様々な課題もあり、今後、中学校・高校部会に分かれて協議を進めていくことが検討されております。国や県の動向を踏まえつつ、唐津市全体の部活動指導体制づくりを考えていきたいところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは次に、放課後子ども教室推進事業費について再質疑いたします。 先ほど令和2年度の実績についてお伺いいたしました。では、その内訳を少し確認したいんですけども、主催者、もしくは実施場所等、どのようなところでされていらっしゃるか、このことについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 放課後子ども教室推進事業の中心となっております公民館での教室につきましては、唐津市の主催事業として実施しており、公民館と地域学校協働活動推進員が中心となり、企画運営を行っております。 また、教室の開催につきましては、協働活動サポーターや特別講師の方々に協力を頂き、地域の皆様と一体となって実施をしております。 実施場所につきましては、主に公民館内で開催しておりますが、スポーツ活動は小学校体育館等を利用し、ふるさと探訪などは屋外で活動するなど、活動の内容によって公民館以外で開催するケースもございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) そうなると、今お伺いして感じるのが、公民館主催と定義すると、公民館職員さん、この負担が大きくなるのではないか、今後、横展開していくにしても、負担の増とか、もしくは地域の方との関わりというのが難しい部分があるかと思うんですけども、このことについての考えをお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 放課後子ども教室につきましては、現在、公民館主催事業として実施しており、教室の開催を初め、当日の教室運営に協力いただく方への依頼や調整、新規内容の計画や見直し等につきましても、公民館職員が中心となって行っております。公民館は地域の核となる施設であり、地域の皆様や学校との連携もとりやすいことから現在の形となっておりますが、放課後子ども教室の拡充を考える場合、職員の負担増につながることが懸念もされます。 放課後子ども教室につきましては、現在の課題の整理を含め、今後の在り方について、公民館長と公民館職員の意見を聞きながら検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、この項、最後の質疑にしたいと思いますが、放課後子ども教室を今後いろんな展開されていく、また一方で、福祉部局のほうでは放課後児童クラブ等を運営されています。また地域との連携等も図っていく中で、今後、子供を放課後どのように育てていくかというのは重要な視点が必要かなと思います。 その中で、例えば福祉部局と連携した放課後子供総合プランを作成して、かつ地域との連携を模索するべきではないかと思うんですけども、今後の支援の在り方についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 放課後子ども教室につきましては、公民館と地域学校協働活動推進委員や協働活動サポーター等のご協力をいただいて、地域の皆様と一体となって実施をしております。 今後は、現在ご協力いただいている地域の皆様との輪をさらに広げ、事業の拡充や内容の充実を図ることで、児童が放課後を安全に安心して過ごし、多様な体験活動を行うことができる場とすることを目指す必要があると考えております。 また、国が進める放課後子供総合プランにおきましては、放課後児童クラブと放課後子ども教室の一体的、または連携した実施が目標として掲げられておりますが、本市におきましては、放課後子ども教室の実施は、主に週に1回ないし2回であり、放課後児童クラブとの連携も一部にとどまっているのが現状であり、ご協力いただいている地域の方の高齢化と新しい担い手の不足という課題もございます。 先ほど申し上げました放課後子ども教室が目指す姿に向かうために、また、放課後子ども総合プランの推進を計るために、まずは、放課後児童クラブと放課後子ども教室の総合的な連携、協議の場として、教育委員会、保健福祉部等関係者からなる運営委員会を設置し、よりよい放課後対策について検討いたしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは最後の項ですけども、近代図書館図書購入費相知図書館図書購入費について、一括して再質疑いたします。 先ほど計画が出来上がったことをお伺いいたしました。それでは、その令和2年度の実績として、今どれくらいの値にいるかを確認したいんですけども、まずは人口1人当たりの貸出冊数の設定値、例えば、これは国で言えば4冊を目標とするようにというふうに来ているんですけども、これをどのように計画で立てられて、令和2年度で達成されたかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 人口1人当たりの年間貸出冊数につきましては、令和5年度までに4冊とする目標としております。令和2年度の個人への貸出冊数につきましては、近代図書館が26万8,299冊、相知図書館が3万4,668冊、合計で30万2,967冊でございました。これを令和3年4月1日現在の唐津市の人口11万9,341人で割りますと、人口1人当たりの貸出冊数は約2.5冊となります。 なお、この個人への貸出しに加えまして、団体への貸出し等を含めた全体の貸出冊数につきましては36万9,367冊でございまして、人口1人当たりの貸出冊数は約3.1冊でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、もう1点、開架冊数に占める新規図書の購入費、これも国のほうでは指針があると思うんですけども、唐津市は何%にされて、令和2年度実績でどのくらいになっているかについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 近代図書館の開架冊数に対する年間購入冊数の占める割合を、令和5年度までに6.5%とすることを目標としております。令和2年度の図書購入冊数の実績といたしましては、近代図書館が5,485冊、相知図書館が770冊で合計6,255冊を購入しております。開架冊数といたしましては、近代図書館が9万7,104冊、相知図書館が3万1,068冊で、合計12万8,172冊を開架しております。 開架冊数に対して、購入冊数の占める割合は、近代図書館が5.6%、相知図書館が2.5%で、合計は4.9%となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) それでは、最後の質疑にしたいと思いますが、人口1人当たり4冊を借りていただくことが目的、目標としていく中で、開架冊数に関しても目標が、まだ達成されていない、このことについて、今後の取り組みについてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 草場教育部長。          (教育部長 草場忠治君登壇) ◎教育部長(草場忠治君) 再質疑にお答えします。 開架冊数に対する年間購入冊数の占める割合は、令和3年度の図書購入費の予算ベースで6.2%、令和4年度は6.35%、令和5年度は6.5%と計画をしております。 また、人口1人当たりの年間貸出冊数の目標を達成するために、近代図書館だけではなく学校図書館や公民館図書室との連携を強化し、広域的な図書館サービスの向上に努めてまいります。そのために、今後も新規図書購入の充実を図りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 原雄一郎議員。 ◆9番(原雄一郎君) 以上で、私の議案質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 3番、志政会、宮原辰海です。 今議会に提出されました議案第95号、令和2年度唐津市一般会計歳入歳出決算のうち、民生費から5項目、土木費から5項目、消防費から4項目質疑させていただきます。全部で14項目になりますが、最後までよろしくお願いします。 まず1回目の質疑ですが、民生費のうち、初めに高齢者日常生活支援事業についてお尋ねいたします。主な事業である軽度生活援助事業について、過去3年間の実績とその効果について、どのように考えているのかお尋ねいたします。 次に、はり、きゅう等施術費助成事業費について、過去3年間の実績とその効果についてお伺いいたします。 3つ目に、北波多ゲートボールセンター運営費についてお伺いいたします。この施設は、屋根付ゲートボール場なので利用価値は高いと思いますが、過去3年間の利用実績とその効果についてお尋ねいたします。 次に、高齢者福祉施設改修事業費についてお伺いいたします。高齢者福祉施設の改修事業費ということで、約2,300万円の実績となっておりますが、その概要について教えてください。 次に、高齢者施設等防災改修事業費補助金についてお尋ねいたします。補助金として、約620万円の補助実績がありますが、事業概要とその効果について教えてください。 続きまして、土木費から質疑いたします。 初めに、石原線道路改良費について、事業計画に占める進捗状況と用地買収の進捗状況及び現時点の効果をお伺いいたします。 次に、交通安全施設整備について、施設ごとの整備状況を教えてください。 3つ目に、松浦河畔緑地整備事業費については、事業の全体概要と令和2年度の事業実績についてお尋ねいたします。 次に、都市公園施設長寿命化事業費について、令和2年度に更新した公園名称と各遊具の種類についてお伺いいたします。 土木費について最後に質疑になります。老朽市営住宅除却工事については、令和2年度において解体除却した市営住宅の戸数と、今後解体除却すべき戸数が幾つあるのかお尋ねいたします。 続きまして、消防費から、地域防災力向上促進事業費について、事業の目的と自主防災組織の結成状況をお尋ねいたします。 次に、避難場所新型コロナウイルス感染症対策費について、令和2年7月の補正予算において整備された避難場所の感染症対策の資機材はどのように配備されているのか、また、利用状況についてもお伺いいたします。 3つ目に、高規格救急自動車更新費について、整備した救急自動車に積載している救急救命に係る資機材の更新内容についてお尋ねいたします。 最後になりますが、消防分署建設費についてお伺いいたします。防災拠点として建設された消防分署ですが、旧分署と比較して機能強化された箇所について、また分署移転の広報をどのようにされたのかお伺いいたします。 以上、1回目の質疑といたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 宮原議員のご質疑にお答えいたします。 保健福祉部所管、5項目ございました。 1項目め、高齢者日常生活支援事業でございます。この事業のうち、軽度生活援助事業では、室内の清掃や庭の除草、ごみ出し支援などを行っております。事業の対象者はひとり暮らしの60歳以上の人、または世帯全員が60歳以上の人で身体虚弱で日常生活に支障がある人でございます。 過去3年間の利用実績ですが、年間延べ利用回数でいいますと、平成30年度が2,207回、令和元年度が1,853回、令和2年度が1,646回となっております。 利用回数が減っている主な要因は、新型コロナウイルス感染症拡大防止による事業の一時利用停止によるものでございます。 次に、事業の効果についてですが、軽易な日常生活上の援助を行うことにより、在宅ひとり暮らしの高齢者等の自立した生活継続を可能とするとともに、要介護状態への進行を防止するものと考えております。 次に、はり、きゅう等施術費助成事業でございます。この事業の概要ですが、対象者は市内在住の20歳以上で、市県民税課税所得が145万円未満の人になります。一月当たり5枚を申請月に応じて交付し、施術費は2,000円以上の施術1回当たり900円を助成しております。 過去3年間の実績ですが、申請者数と延べ利用回数で言うと、平成30年度が3,528人、延べ4万9,037回、令和元年度が3,771人の延べ4万5,306回、令和2年度が2,997人の延べ3万3,456回となっております。令和2年度が大きく減少しているのは、新型コロナウイルス感染症の影響によるものと考えております。 次に、事業の効果ですが、施術費の一部を助成することで施術を受けやすくなり、市民の健康保持、増進が図られていると考えております。 次に、北波多ゲートボールセンター運営費でございます。この施設は、平成4年度に建設し、屋内と屋外に競技コートを2面ずつ配置しております。 過去3年間の利用実績についてですが、平成30年度は4,323人、令和元年度は5,117人、令和2年度はコロナの影響もあり、3,026人となっています。高齢化などの影響により、ゲートボールの競技人口は減少しておりますが、運動能力や集中力が必要な競技で、高齢者の健康増進、高齢者間のコミュニティ醸成に効果があると考えております。 次に、高齢者福祉施設改修事業でございます。この事業は、市が設置している老人憩いの家や、高齢者ふれあい会館りふれなど、高齢者福祉施設の建物や設備等の計画的な改修を行うことで施設の有効利用を図っていくものでございます。 令和2年度の概要ですが、事業費の内訳は、金額が大きい順で、設備の取替工事等で、高齢者ふれあい会館の浴槽ろ過機取替工事のほか、10件の工事請負費が約1,900万円、100万円以下の施設修繕料で相知老人憩いの家の空調機等の修繕ほか9件の修繕料として、需用費が約390万円、ひぜん荘の居室用のルームエアコン、備品購入費が約17万円で、計の約2,300万円となっております。 次に、高齢者施設等災害改修事業補助金でございます。事業の概要ですが、対象施設は認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護事業所で、対象となる経費は老朽化に伴う施設改修や緊急災害時の安全管理に必要な整備に係る工事等でございます。1施設当たり773万円を限度として国が100%補助するものです。 この事業は、昨年に引き続き実施されており、今回申請されて補助の対象となった施設は認知症高齢者グループホーム1施設で、老朽化に伴う施設の改修をされております。当初の予定では限度額の773万円の補助額でしたが、国の予算配分により補助金の交付決定額は618万4,000円となったものでございます。 この事業の効果ですが、老朽化した施設を改修することで災害に強い施設となり、緊急災害時の安全管理や介護サービス利用者の安全確保が図られると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 宮原議員のご質疑にお答えいたします。 私のほうから5項目ございました。 まず、石原線道路改良費、こちらの事業の進捗状況、また、用地買収の進捗状況、効果等についてのお伺いでございます。 石原線道路改良につきましては、県道七山厳木線と厳木町牧瀬地区を結ぶ生活関連道路の拡幅改良事業でございます。当該路線の事業化に当たりましては、平成21年度及び平成26年度に厳木町牧瀬地区から要望書の提出を頂いております。これを受けまして、平成29年度に事業化を行いまして、事業計画としましては、施工延長140メートル、道路幅員は車線区分なしの全幅員5メートルで計画をしております。 進捗状況でございますが、令和元年度までに測量設計、補償調査を行い、令和2年度は用地買収79.36平方メートル、立木、工作物の物件補償2件、地質調査及び建物補償調査1件、道路改良工事としましては、10.6メートルの施工を行っております。事業全体で約14%、用地の進捗状況としましては約61%でございます。 令和2年度事業による効果といたしましては、用地買収及び補償物件の契約締結、建物補償調査などの実施によりまして、令和3年度に向けた円滑な用地契約、また工事実施の準備が可能となっております。 次に、交通安全施設整備費の整備状況でございました。交通安全施設整備事業につきましては、道路の交通安全施設を整備することにより、道路における危険を防止し、市民の安全を図るため行っている事業でございます。 令和2年度の整備状況としましては、カーブミラー新設31カ所、補修22カ所の合計53カ所でございます。ガードレールやガードパイプ等新設613.3メートル、補修197.6メートル、合計810.9メートルを整備しております。 また、道路標識新設5本、補修1本の合計6本、ポストコーンと視線誘導標の関係を新設29本、補修17本の合計46本、区画線設置、こちらは1万1,460.4メートルを実施しております。 次に、松浦河畔緑地整備事業費についてでございます。全体概要と実績についてでございました。こちらは、唐津市都市計画マスタープランにおきまして、松浦川は将来の都市構想を形成していく上での都市骨格として位置づけられており、松浦川沿いの公共施設整備の一環として、身近に水辺を感じることのできる水辺の回廊ゾーンの整備に取り組んできました。 令和2年度に完成しました遊歩道は、国土交通省武雄河川事務所が平成27年度から実施されました松浦川護岸整備及び管理用通路の整備に合わせまして、平成30年度から栄町の県営住宅から東町の松浦橋までの間、延長517メートルの整備を行いまして、令和3年3月31日に供用開始をしております。 また、令和2年度の事業実績は、ツツジ等の低木の植栽527本、あずまや1基を含みます緑地整備、延長331メートル、遊歩道沿いの防護柵設置、延長383メートル、照明灯6基、公衆トイレ1棟などの整備を行っております。 令和2年度の事業費につきましては9,843万6,000円、平成30年度からの全体事業費としましては1億6,077万2,000円でございます。 なお、財源につきましては、社会資本整備総合交付金及び公共事業等債を活用しております。 次に、都市公園施設長寿命化事業の更新しました公園名称、また遊具等についてというお尋ねでございます。 この事業は、都市公園を対象にしておりまして、遊戯施設などの公園施設の更新を行う事業でございます。令和2年度に更新を実施しました公園につきましては、松浦河畔公園、長松児童公園、南城内児童公園、妙見児童公園の4公園で、ブランコを3基、滑り台を1基、複合遊具を1基、回転遊具を1基の計6基の遊具を更新しております。また、あわせて、民俗資料館緑地、西大島児童公園、橋本児童公園の3公園で3基の遊具を撤去しております。この撤去を行いました3公園につきましては、令和3年度以降に随時更新予定となっております。 次に、老朽市営住宅除去工事でございます。令和2年度の実績と今後の計画ということでございます。 まず、令和2年度におけます解体除去の戸数でございますが、呼子地区住宅整備事業によります建て替え対象の市営住宅の解体除去は26戸、老朽化が著しい市営住宅の解体除去は9戸、合計35戸でございます。 地区別に申し上げますと、唐津地区が2戸、厳木地区が4戸、相知地区が2戸、北波多地区が1戸、呼子地区が26戸でございます。 次に、今後、解体除去すべき戸数でございますが、今年度、唐津地区で6戸、呼子地区で14戸の合計20戸を解体する計画でございます。令和4年度以降につきましては、老朽化により、現在解体対象としております市営住宅は、相知地区で22戸、北波多地区で18戸、呼子地区で7戸の合計47戸でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) 地域防災力向上促進事業の事業目的と自主防災組織の結成状況についてお答えさせていただきます。 事業の目的でございますが、近年、台風の大型化、局地的な集中豪雨が発生しております中、地域における初動体制等が大変重要となってきております。迅速かつ効果的な防災減災等の体制づくりに取り組むため、地域における防災活動が円滑に実施できますよう自治会を中心とした自主防災組織の設立、そして育成していくことによりまして、地域防災力の向上の推進ということを目的といたしております。 自主防災組織の結成状況でございますが、現在、76組織でございます。令和2年度中に新規に設立されたのは、厳木区、半田区、浪瀬地区、それから千代田町、この4地域の自主防災会でございます。 なお、本年度は現時点におきまして、大良地区が1地区設立をいただいているところでございます。その結果、地区別での組織数を申し上げますと、唐津地区が48組織、浜玉地区が7、厳木地区が2、相知地区が2、北波多地区が3、肥前地区が0、鎮西地区が4、呼子地区が1、七山地区が9という状況でございます。 続きまして、避難場所の感染症対策の資機材の配備状況、そしてその利用状況についてお答えいたします。 コロナ禍における避難場所の感染症対策といたしまして、ナイロン製のワンタッチパーテーション、それからアルミ製多目的簡易ベッドなどの資機材、そしてフェイスシールド、使い捨て手袋などの保健衛生用の消耗品、そして、これらを格納いたします防災倉庫3棟を整備させていただきました。 資機材の配備でございますが、当初、地理的な要件等を考慮しまして、今回整備しました3カ所の防災倉庫を含めまして、市内の13の箇所に分散配備をする計画でございました。しかし、昨年の台風10号接近時、多くの方が避難された、そういう状況を踏まえまして、初動対応の迅速化を図ろうと、できるだけ避難場所の近くに配備しておくことが望ましいという判断をいたしまして、計画を見直しまして、一次開設避難場所を中心といたしました23の箇所に分散して配備をいたしております。 この中で避難場所のスペースの都合上、置けないものですとか、長期避難のときに必要となりますような資機材につきましては、浜玉のひれふりランド、相知いきいき館、呼子公民館、旧ドリームピット4カ所に分散して備蓄をしているという状況でございます。 資機材の利用状況でございますが、本年8月の大雨の際、本市におきましては多数のコロナの陽性者が確認されていたという状況でございました。ナイロン製ワンタッチパーテーション、アルミ製の多目的簡易ベッドをあらかじめ避難場所に準備をいたしておりました。幸いにも、今回は避難場所が密状態になるというような避難状況ではございませんでした。 また、避難場所では、検温、マスク着用、アルコールの手指の消毒を徹底いたしております。今回整備した保健衛生用の消耗品等も利用し、感染防止に努めたという状況でございました。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 青山消防長。          (消防長 青山幸生君登壇) ◎消防長(青山幸生君) 宮原議員のご質疑にお答えします。 2項目ございました。高規格救急自動車に積載している資機材の更新内容につきましては、令和2年度に整備した高規格救急自動車は、南部分署に配置しております。主な資機材につきましては、患者の状況を把握するための患者監視装置、呼吸を管理するための気道確保用資機材、外傷確保資機材及び自動体外式除細動器等がございます。 今まで使用しておりました南部分署の救急車に積載していた資機材は、車両と同時期の平成21年に整備したものであり、新規購入資機材は、既存資機材と比較して性能も向上していることから、救急活動に万全を図ることを目的として大部分を更新しております。 続きまして、消防分署建設費の旧分署と比較して機能強化された箇所についてですが、出動準備室の設置により、出動準備を行いながら指令システムのモニターで指令情報を見て、災害現場の確認、消防車両の停車位置及び消防水利の選定を同時に実施することが可能になったことでございます。 また、旧分署では、事務所で指令情報を確認した後で車庫に移動し、出動準備をしておりましたが、新分署では、情報確認のための時間短縮が図られております。 次に、各種災害対応訓練設備や防火水槽の設置により、防水訓練や各種災害対応訓練が容易に実施可能になり、当直職員の現場活動対応技術訓練の向上を図ることができる施設となっております。 また、仮眠室の個室化や救急資機材準備室の新設による感染防止対策の強化、女性専用の仮眠室やトイレ及び浴室の新設による女性職員の分署勤務が可能となったこと、車庫の電動シャッターや使用扉のオートロック化による災害出動時の早急な施錠実施、研修室の新設による住民に対する各研修等の開催が可能になったことが機能強化された箇所でございます。 なお、当初は、各分署完成後に、関係者及び地域の皆様をお招きして落成式を開催する予定でございましたが、新型コロナウイルス感染症対策のため、出席者を消防本部職員及びマスコミ関係者に限定した運用開始式に変更し、お知らせは市報やホームページ等での広報のみで実施したため十分な披露ができなかったと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 13時15分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 零時15分  休憩                     午後 1時15分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(笹山茂成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 議案質疑を続行します。宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) それでは、民生費、高齢者日常生活支援事業費について、再質疑させていただきます。 在宅でひとり暮らしの高齢者等が自立した生活の継続を可能にするため、日常生活上の援助を行っているとのことでしたが、施設での集団生活を心地よく感じられない高齢者の方々も少なからずいらっしゃいます。高齢者施設に入所されることなく、住み慣れた地域でひとり暮らしの生活をされているおじいちゃん、おばあちゃんが安心して過ごせるよりよい事業になるために、改善すべきことがあれば、ご教示ください。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 改善すべき点はということでございます。現在、この事業は、唐津市シルバー人材センターに委託をしており、利用者の援助の内容や希望日を確認、調整しながら援助を行っております。 しかし、唐津市シルバー人材センターは、会員の高齢化と会員の減少が課題となっております。派遣調整に苦慮されていることから、市も唐津市シルバー人材センターの人員を確保するため、行政放送で呼びかけをするなど支援をしているところでございます。 また、利用の申請については、各地域の在宅介護支援センターの職員を通じて受付を行っており、民生委員さんと共に連携しながら事業の対象となるような高齢者については、生活状況を確認した上で援助を行っております。事業の対象者が援助を受けることができるよう引き続き周知に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 素人考えではありますが、買い物支援とか送迎支援とか生活支援ができればなと思ったりいたします。これからもふるさと寄附金に感謝しながら、高齢者が支援を受けやすい、援助がしやすい制度になるようご改善をよろしくお願いいたします。 次に、はり、きゅう等施術費助成事業費について再質疑いたします。この事業も、ふるさと寄附金を活用されておりますが、市民の福祉の増進と健康の保持増進を図られるということでしたが、よりよい事業にするために改善すべき点などがあれば教えてください。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 改善すべき点ということでございました。この事業は、20歳以上の人が対象ですが、令和2年度では40歳未満の人の申請は全体の9%で、65歳以上の高齢者の申請は約60%となっております。施術が必要な人に高齢者が多いとは思いますが、若い世代の方にも利用いただけるよう、今後はより幅広い年齢層にも周知をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 若い世代にも大いに利用していただくためには、事業の名称も、「はり、きゅう」等だけではなく、「マッサージ」と表記するなど、片仮名文字を使うこともよいかなと思っています。 それでは、北波多ゲートボールセンター運営費について再質疑を行います。 長引くコロナ禍の中、屋内での運動や集まりごとが制限されているこの頃ですが、この屋根付施設は数少ない屋外型の老人福祉施設です。風通しもよく雨の日も利用できるのですが、ほかのスポーツ施設と比較しますと運営管理費が少ないように思われます。適切な利用ができるには適切な管理が欠かせません。今後もゲートボールセンター管理の進め方と利活用をどのように考えているのかお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑の前に、1回目の答弁で間違った答弁をしておりましたので訂正をさせていただきたいと思っております。平成30年度の利用者の実績でございますが、「4,323人」と答弁しておりましたが、正しくは「4,858人」でございました。訂正をさせていただきたいと思っております。よろしくお願いします。申し訳ございませんでした。 それでは、再質疑に移らせていただきます。 施設の運営費については、需用費で消耗品や水道光熱費、修繕料、役務費で消防手数料、火災保険料、管理委託料などとなっております。管理業務委託につきましては、唐津市ゲートボール協会にお願いしており、管理に関する要望等は随時お聞きし、適切な利用ができるよう配慮しているところでございます。 今後の施設の利活用でございますが、雨天時でも練習や競技を行うことができる施設として、適切な管理を行い、ゲートボールを含め、老人クラブの活用、利用もあることから、高齢者の健康づくりや生きがいづくりの拠点として活用したいと考えております。今後は、より幅広い年齢層にも活用していただきたいと思っており、周知していく必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 次に、高齢者福祉施設改修事業費について再質疑を行います。 この福祉施設は、高齢者同士や世代間、地域での様々な交流活動を支援するための施設という位置づけですが、老朽化が進むと修繕等も増えてくると思われます。予算の範囲内で実施されているとは思いますが、その中で改修選択の要件などがあれば教えてください。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 当初予算編成時において、修繕が必要な施設や更新を迎える設備を把握し、その中で法的に改修等が必要なものや安全面から緊急性のあるものを優先的に実施しているところでございます。 高齢者福祉施設につきましては、趣味、文化、教養活動やスポーツ、健康づくりなど高齢者の皆様の健康と福祉の増進を図るための施設として利用いただいておりますので、適宜、修繕等を行いながら、利用される高齢者の安全面を第一に考慮し、施設の維持に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) それでは、民生費最後の高齢者施設等防災改修事業補助金について再質疑いたします。 近年では、大雨や台風による災害も増えています。火災や自然災害を問わず、被災する前に改修等は取り組むべきだと理解しておりますが、補助金の申請に当たり、採択の要件などがあれば教えてください。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 補助対象となる改修等は、おおむね10年を経過して使用に耐えなくなった施設の一部改修や給排水設備など施設の付帯設備の改造、防災対策に配慮した避難経路等の整備、消防法や建築基準法等の関係法令の改正により、新たにその規定に適合させるために必要となる改修等で、総事業費が80万円を超えるものが対象となります。 採択要件については、市が申請を受け付ける段階での補助の優先順位をつけることはございません。最終的には国で交付決定されるものですが、交付要件を満たしていれば、今までに申請したもので却下されたものはございません。ただし、国の予算や申請件数の状況により、補助限度額を下回る場合がございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 補助制度が受けやすいように、高齢者施設への周知と助言をよろしくお願いいたします。 続きまして、土木費について再質疑をさせていただきます。 まず初めに、石原線道路改良費についてお尋ねいたします。 石原線改良につきましては、議員になって初めての3月定例議会で質疑した事業でもあります。令和2年度末の進捗状況から見て、事業計画に遅れが生じていないのか非常に心配だったもので、繰り返しになりますがお尋ねいたします。今後の工事内容と完了時期についてお示しください。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 今後の事業内容と完了時期でございます。 まず、令和3年度につきましては、当初予算4,100万円を活用しまして、用地買収1件、建物補償1件の契約を締結いたしております。また、幅員が確保された現道までの延長76メートルの施工を予定しております。その後の予定につきましては、関係者の理解、協力を得ながら、令和5年度の完成を目指して、残っております区間の用地買収、拡幅改良工事など事業進捗に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 次に、交通安全施設整備費について再質疑いたします。 設置後、どのような効果が現れているのかお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 交通安全施設設置後の効果についてでございますが、現段階では追跡調査までは行っておりませんが、交通安全施設そのものの効果として、接触防止、転落防止、視距改良、巻き込み防止等の効果がございますので、設置されることで、その効果が発揮されているものと考えております。 また、これらの効果に加えまして、こどもを守る通学路づくり事業、公安委員会との連携を行うことにより、より一層の効果が発揮できるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) この事業につきましても3月議会で議案質疑した項目ですが、交通安全対策は、歩行者や自転車利用者、自動車運転者、また子供から大人、高齢者に至るまで全ての唐津市民を安全に守る事業であります。市民の安心安全をより一層図るために、特別交付金を活用した施設整備の充実をよろしくお願いいたします。 続きまして、松浦河畔緑地整備事業費について再質疑いたします。 残念ながら、昨今のコロナ禍で、観光客の松浦川散策は余り期待できなかったものと推察いたします。この事業の効果と今後の活用といいますか、周辺整備の取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 事業の効果及び今後の活用についてのご質疑でございました。材木町の中央橋から松浦橋までの遊歩道の整備によりまして、水辺を身近に感じられる水辺の回廊ゾーンとして、高島渡船場、東町交差点、東唐津交差点、唐津城を周遊することができるようになり、多くの市民の方がウォーキングや散策等に利用されております。唐津城と松浦川の風景を楽しむ観光客の数も増えております。 今後も、この景観を守り続け、水辺を身近に感じられる水辺の回廊ゾーンとして、市民や観光客も楽しめる癒しの空間を維持していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 次に、都市公園施設長寿命化事業費について再質疑いたします。 令和2年度に遊具等を更新された効果と、今後の更新計画について、お尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇)
    ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 事業の効果につきましては、計画的に遊具などの更新を行うことにより、事故を防止し、安全確保が図られていると考えております。 また、更新いたしました遊具につきましては、どの公園におきましても子供たちに人気があり、多くの利用者が見受けられます。 今後の更新計画につきましては、都市公園に係る社会資本総合整備計画に位置づけをいたしまして、唐津市公園施設長寿命化計画を策定しております。事業は5カ年ごとに計画の見直しを行い、令和2年度から令和6年度の5カ年におきまして31公園を対象とし、122の公園施設を更新する予定でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 子供たちはコロナ禍で遠方へ遊びに出られない状況です。 市内にある身近な公園で子供たちが安全で自由に遊びまわれるように、引き続きまして5カ年の事業をよろしくお願いいたします。 それでは、土木費についての最後の項になりますが、老朽市営住宅除却工事について再質疑を行います。 今後、計画的に市営住宅の取り壊しが進んでいくものか、また解体除却後の計画についてもお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 呼子地区住宅整備事業によります建て替え対象の市営住宅の解体除去は、今年度に完了する予定でございます。 そのほか現在解体対象としております市営住宅は、その大半が昭和40年代に建設され、耐用年数を超過し、老朽化が著しい戸建ての木造住宅でございます。防犯防災上の観点と周辺の住環境に悪影響を与えかねない市営住宅を解体の対象としておりますために、その影響及び事業費を考慮し、優先順位をつけ、計画的に解体していきたいと考えております。 また、解体除去後の計画でございますが、呼子地区住宅整備事業により、団地全体を解体します土地につきましては、市において有効活用ができないか協議を行うとともに、売却も視野に入れていく必要があると考えております。また、その他の解体を行っている地域につきましては、人口減少、入居募集に対する応募倍率の減少を見られるような状況となってきていることもあり、地域ごとの建て替えの必要性等を十分に考慮しまして、市営住宅の建て替えの際には、現地、非現地での建て替えや複数の団地の集約等の検討を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 老朽化した空き家建物のそばでは、日常生活を快適に過ごすことは衛生上難しいことだと思います。また、不審火の原因になりかねませんし、防犯防災の面からも危険で好ましいことではありません。解体除去を推し進めていただきますようよろしくお願いいたします。 それでは、最後になりますが、消防費について再質疑をさせていただきます。 まず初めに、地域防災力向上促進事業費についてお尋ねいたします。自主防災組織を結成することで地域の防災力はもちろん向上すると思われますが、市が認定することでメリットがあるのか、また市は防災組織の結成や維持するために、今後どのような取り組みを考えてあるのかご教示ください。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) まず、自主防災組織でございますが、地域を知っているからこそ細やかな対応ができること、現場の近くにいるからこそ迅速な対応ができることなど、隣保協同ということで、地域密着の取り組みを通じまして安心できる環境をつくることができると考えております。 市が認定しました自主防災組織は、唐津市自主防災組織育成事業補助金交付要綱に基づきまして、防災資機材の購入に係る経費、防災訓練に係る経費、地区防災マップの作成に係る経費、防災士資格取得に係る経費、これらにつきまして、地域での費用負担を軽減できるように補助金制度を活用していただけることといたしております。 今後の取り組みでございますが、まず令和2年度は、17の地区に市職員を出向かせていただきまして、防災講話、訓練の実施、自主防災会の優良事例などをご紹介させていただき、啓発活動を行っております。今後も引き続き、町内会長、民生委員さんなど地域の役員の方がお集まりになるときに説明をさせていただくような機会を見つけて地域に出向き、設立の支援活動に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 次に、避難場所、新型コロナウイルス感染症対策費について再質疑を行います。 今回、どのような防災倉庫を配備されているのか、また、どこに設置されたのか、それと合わせまして、防災倉庫に配備した資機材の管理状況についてもお伺いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) まず、今回整備いたしました防災倉庫の仕様でございますが、サイズが横幅4メートル、奥行き2.4メートル、高さ2.37メートルのアルミ製の防災倉庫でございまして、自然換気機能を有するものでございます。 設置場所につきましては、当時、資機材の分散配備を考える中で配備したいと、資機材の配備をしたいという地域に適当な場所がなかったところといたしまして、唐津工業高校南側の市有地、相知天徳の丘運動公園運動広場の駐車場、唐津市健康サポートセンターさんての職員の駐車場、この3カ所に設置をいたしております。 管理状況でございますが、防災倉庫を設置いたしましたのが昨年の10月ということで、まだ新しいものでございまして、その後、各防災倉庫に資機材を順次配備をいたしております。 本年の6月の大雨、台風などの出水期の前に、資機材の点検、確認を行ったところでございます。今後も適正な管理に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 続きまして、高規格救急自動車更新費について再質疑いたします。 特殊車両であることから入札できる業者が限られるのではないかと思いますが、救急自動車の車体本体の入札に係る指名業者の数についてお伺いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 青山消防長。          (消防長 青山幸生君登壇) ◎消防長(青山幸生君) 再質疑にお答えします。 唐津市物品購入契約に係る指名基準等要領により、購入予定価格が1,000万円以上のものは、8者以上指名すると定められております。しかし、有資格者が少数である場合はこの限りでないとされております。今回の指名競争入札において、指名業者は市内に事業所を有する業者で、高規格救急自動車の納入実績がある業者を含め、特殊車両の取扱いがある業者5者を指名しております。そのうち、応札業者数は3者であり、指名競争入札が成立しているものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 今まで使っていました古い救急自動車についてお尋ねいたしますが、古い救急自動車の処分はどのように進まれたのか、お伺いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 青山消防長。          (消防長 青山幸生君登壇) ◎消防長(青山幸生君) 再質疑にお答えします。 今まで使用しておりました南部分署の救急車につきましては、予備の救急車として消防署本署に配置しております。予備車とは、各諸所配置の救急車の車検や、不具合が発生した際に車検や修理等が完了するまでの間、救急活動を維持するために使用するものでございます。 以前、使用しておりました予備の救急車につきましては、入札により売却をしております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) いよいよ最後の項目です。消防分署建設費について再質疑を行います。建設に伴って機能強化された施設及び設備の利活用状況についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 青山消防長。          (消防長 青山幸生君登壇) ◎消防長(青山幸生君) 再質疑にお答えします。 災害出動時には、出動準備室、自動シャッター及び使用扉のオートロック化により迅速な出動が可能となっております。各種訓練施設の活用により、多種多様な訓練が随時実施して、職員の災害対応能力向上に努めております、また女性職員の分署勤務も今年度から開始し、男女職員の勤務環境平準化に有効に作用しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宮原辰海議員。 ◆3番(宮原辰海君) 老朽化が進み、耐震化も懸念された市内各地の消防分署が防災拠点施設として災害対応機能の強化が図れたことに、市民を代表いたしまして感謝申し上げます。 また、私の周りでも防災士の資格を取得している若い女性がたくさんいらっしゃいます。これからますます女性消防士といいますか、女性消防吏員が市内各地で活躍されることを期待します。 市民の生命、身体及び財産を災害から守るために、さらなる事業展開をお願いいたしまして、私の決算議案の質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 4番、志政会、久保美樹です。本議会に提出された議案のうち、議案第95号、令和2年度唐津市一般会計歳入歳出決算から、民生費2項目、衛生費5項目、消防費1項目、以上8項目について質疑いたします。 まず、民生費、生活困窮者自立支援事業について、この事業は、生活保護に至る前の段階の生活困窮者に対し、困窮状態からの早期脱出を促し、経済的及び社会的な自立を支援するとのことでございますが、令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により生活困窮者が増加しております。 そこで、まず、この事業の概要及び相談内容等の過去3年間の実績についてお尋ねいたします。 次に、子ども・子育て支援事業費について、まず安心して子育てができる環境を整えるために行われた事業について、それぞれの事業の過去3カ年の利用件数の推移についてお尋ねいたします。 次に、健康マイレージ事業費についてですが、この事業は、「からつウエルポ」を運用し、市民の皆様の健康で充実した暮らしを応援する事業であり、活用していただくことにより健康的な生活習慣の意識づけによる健康寿命の延伸を図ったものとのことでございますが、運用開始からの登録者数の推移についてお尋ねいたします。 次に、衛生費、感染症対策事業費でございますが、この事業に対する大幅な予算増額の要因と執行状況についてお尋ねいたします。 次に、休日歯科診療所運営費についてですが、まずこの事業の内訳についてお願いいたします。 次に、離島口腔保健推進事業費についてですが、この事業は、歯科診療所のない離島の住民に対して、歯科検診、ブラッシング指導などの口腔ケアを行うことにより、口腔の疾病予防、健康保持推進に寄与しているとのことでありますが、当初予算額を減額して執行している理由についてお尋ねいたします。 次に、看護師養成補助金についてですが、唐津東松浦医師会に対して交付されているこの補助金の目的及び算定基準についてお尋ねいたします。 最後に、消防費より、防災情報ネットワーク整備費についてお尋ねいたします。 まず、この戸別受信機、防災ラジオの貸与状況についてお尋ねいたします。 これで1回目の質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 久保議員のご質疑にお答えいたします。 保健福祉部所管で7項目ございました。 1項目め、生活困窮者自立支援事業費でございます。平成27年4月1日に生活困窮者自立支援法が施行され、全国的に生活困窮者に対する自立相談窓口の設置が義務付けられましたので、同日から、唐津市生活自立支援センターを市役所東別館2階に開設し、唐津市社会福祉協議会に受託していただき、生活困窮者自立支援事業を実施しているところでございます。 事業の概要でございますが、令和2年度におきましては、自立相談支援事業、住居確保給付金事業、家計改善支援事業の3つの事業を実施しております。 自立相談支援事業は、相談者の自立に向けたプランを作成し、就労支援や必要な情報提供及び助言を行うものでございます。 次に、住居確保給付金事業は、自己の責めに寄らない収入の減少等により経済的に困窮し、住居を喪失、または喪失するおそれのある方に対し、家賃相当分の給付金を支給するものでございます。 3つ目の家計改善支援事業でございますが、これは家計のやりくりがうまく行かず困っている人への支援制度で、家計状況の課題や再生の可能性を分析し、家計を安定させ、生活を立て直すための支援を行っております。 次に、過去3年間の相談内容等の実績でございますが、自立相談支援事業では、相談件数が、平成30年度が延べ2,566件、令和元年度が延べ2,744件、令和2年度が延べ4,232件となっております。 実相談者数は、平成30年度が346名、令和元年度が368名、令和2年度が788名となっており、新型コロナウイルス感染症の影響により相談件数が倍増している状況でございます。 次に、令和2年度における主な相談内容を申し上げますと、お金に関することが713件、仕事に関すること458件、住まいに関すること433件などとなっております。また、住居確保給付金事業では、平成30年度は1件、令和元年度は10件、令和2年度は65件の給付実績となっております。 家計改善支援事業では、平成30年度は11件、令和元年度は16件、令和2年度は8件の支援を行っております。 次に、子ども・子育て支援事業でございます。過去3年間の事業実績をご説明いたします。 まず、子育て利用者支援事業の相談件数は、平成30年度1,806件、令和元年度は2,428件、令和2年度2,073件でございます。 次に、子育て相談事業の相談件数は、平成30年度1,094件、令和元年度は1,179件、令和2年度871件でございます。 子育て緊急サポートセンター事業の支援件数は、平成30年度373件、令和元年度は310件、令和2年度は557件でございます。 病後児保育児の利用者数は、平成30年度220件、令和元年度は186件、令和2年度40件、地域子育て支援拠点事業の利用者数は、平成30年度4,444件、令和元年度は4,878件、令和2年度2,565件となっております。 3年間の実績を見ますと、令和2年度においては、ほとんどの事業が新型コロナウイルス感染症の影響により利用件数が減少しております。特に、病後児保育事業につきましては、感染症予防対策が強化されたこともあり、新型コロナウイルス感染症以外の各疾患の罹患者そのものが減ったものでございまして、利用者が減少したのではないかと考えております。 一方、子育て緊急サポートセンター事業については、新型コロナウイルス感染拡大により子供を連れての行事参加等が困難となり、お子さんを預けられる方が増え、利用件数が大幅に増加しております。 次に、健康マイレージ事業でございます。健康マイレージ事業は、平成30年8月29日から運用を開始しておりまして、登録者数は平成30年度が紙冊子で167人、ウェブ826人、計993人、令和元年度が紙冊子100人、ウェブ403人、計503人、令和2年度が紙冊子38人、ウェブ183人、計221人となっております。各年度の合計が、紙冊子が305人、ウェブ1,412人、計1,717人となっております。 次に、感染症対策事業でございます。 まず、感染症対策事業費予算の増額の要因についてご説明いたします。 令和2年4月7日に全国的に新型コロナウイルス感染症が蔓延し、緊急事態宣言が福岡県を含む7都府県に発出され、以後、全都道府県において、4月16日から5月31日まで緊急事態措置区域となっておりました。このような状況の中、感染対策用の防護服、マスク、ガウン、手指消毒剤などの資機材が必要となり、4月の臨時議会において、1,395万9,000円を補正いたしております。 次に、執行状況についてでございますが、感染予防のために必要なマスク、アクリルパーテーションなど消耗品費に1,241万1,831円、各施設等に配備する手指消毒剤、消毒用エタノールなど医薬材料費に68万3,110円、感染リスクの高い方へマスクの郵送で配布いたしましたので、郵送料としまして45万8,808円、65歳以上を対象に実施している結核健診の手数料としまして37万2,504円、委託料280万7,475円、感染拡大防止としてステッカーを作成しており、委託料6万8,750円、追加で1,000枚の印刷をいたしましたので、印刷製本費6万6,000円、その他、来庁者用非接触型体温計サーマルセンサーなどの購入としまして、備品購入費160万5,100円、合計1億805万9,546円の決算額となっておりまして、執行率は91.3%となっております。 なお、不用額につきましては、結核検診の受診者数減によるものでございます。 次に、休日歯科診療所運営費でございます。 令和2年度休日歯科診療所運営費の決算額は1,334万7,968円でありまして、主なものとしては、事務用品などの消耗品4万1,361円、治療に要する薬品などの医薬材料費24万4,315円、医療廃棄物運搬費用、賠償保険等の役務費12万3,244円、感染症対策としてインターホン設置費として工事請負費23万1,000円、委託料は1,257万6,715円でありまして、その内訳は、受付事務181万435円、歯科診療所診療委託業務1,052万9,000円、診療報酬明細書点検業務23万3,760円でございます。 次に、離島口腔保健推進事業でございます。離島口腔保健推進事業は身近に歯科診療所がない離島の住民に対し、歯科検診、ブラッシング指導などの口腔ケアを行うことで口腔の疾病予防、健康保持推進を行うために、唐津東松浦歯科医師会のご協力により7つの離島に年3回、歯科医師、歯科衛生士を派遣し事業を展開しているところでございます。 なお、減額した理由につきましては、新型コロナウイルス感染拡大により離島への渡航自粛等を受け、年3回実施、予定していたものを年1回実施に減数となったことにより予算額を減額したものであります。 次に、看護師養成補助金でございます。まず、目的でございますが、地域医療の向上及び市民の健康保持など医療保健行政に大きな関わりを持つ看護師等の育成機関に対して教育内容の向上、養成力の拡充を図ることを目的としております。 また、算定基準につきましては佐賀県看護師等養成所運営費補助金交付要綱に基づき、前年度に県が唐津東松浦医師会に交付した補助金額の4分の1の額を補助金として唐津市から唐津東松浦医師会に交付しております。対象となる主な経費につきましては、教員、事務職員に係る給与費等の経費、生徒養成に係る教材費、実習費用等でございます。 なお、近年交付実績につきましては、平成30年608万5,000円、令和元年度608万4,000円、令和2年度604万3,000円でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) 防災情報ネットワーク整備費についてお答えいたします。 280メガヘルツ個別受信機、いわゆる防災ラジオには標準型と文字表示付がございまして、文字表示付の防災ラジオは主に避難行動要支援者がいらっしゃる世帯に対応しており、文字表示がない標準型の防災ラジオはそれ以外の一般の世帯向けといたしております。 これら防災ラジオの貸与の状況でございますが、まず標準型は令和2年度はIP告知端末が廃止になりました相知町と呼子町に貸与を進めさせております。本年8月末現在での貸与状況を申し上げますと、相知町の一般世帯2,307世帯のうち1,741世帯に貸与をさせていただきまして、貸与率といたしましては75.5%でございます。 また、呼子町の一般世帯1,419世帯のうち1,062の世帯に貸与をいたしまして、貸与率は74.8%でございます。 次に、避難行動要支援者向けの文字表示付の貸与状況でございますが、対象世帯が4,454世帯でございます。このうち1,743世帯に貸与をいたしまして、貸与率は39.1%となってございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、生活困窮者自立支援事業費についての再質疑を行います。 ただいまの答弁にもございましたように、やはり自立支援事業件数は新型コロナウイルス発生前の令和元年度と比較すると相談件数が約1.7倍にも増加していることが分かりました。そこで、生活保護課及び市民センターによる生活困窮者の相談への対応について、また生活困窮者はどのような手段で相談を行われているのかについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 生活保護課におきましては、生活困窮者による相談を受けたときには相談内容をお聞きし、生活保護課で対応すべきか、唐津生活自立支援センターに案内すべきかを判断しております。 次に、市民センターで相談があった場合は唐津市生活自立支援センターへ電話をつないでもらい、必要に応じ担当者が市民センター等へ訪問し、相談を受けております。 続きまして、生活困窮者からどのような手段で相談を受けているかということでございます。令和2年度の相談延べ件数4,232件のうち、電話による相談件数が2,403件、来所による相談件数が936件、訪問による相談件数が893件、メールによる相談はゼロ件となっております。 なお、唐津市生活自立支援センターでは開所当初から電話相談と面談により相談者に寄り添って早期に悩み事を解消できるように取り組んでいるところでございます。 したがいまして、メールでの相談の場合は電話や訪問、面談に切り替えて対応することとしております。 次に、令和2年度の相談者788名の相談経路を申し上げますと、本人からの相談が314名、関係機関からの情報提供は191名、行政機関からの情報提供は184名、家族からの相談が27名、地域からの情報提供が8名、そのほかが64名となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 先ほどの1回目の質疑に対し、自立相談支援事業は相談者の自立支援に向けたプランを作成し、就労支援や必要な情報提供及び助言を行うものであるとの答弁を頂きましたが、それではその相談を受けて就労につながった件数はどれぐらいだったのかについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 唐津市生活自立支援センターにおける就業相談者に対してはハローワーク等と連携した就労支援を実施しておりまして、その件数は平成30年度が支援対象者149名に対して一般就労が29名、福祉的就労が3名の計32名、令和元年度が支援対象者169名に対して一般就労が37名、福祉的就労者が7名の計44名、令和2年度が支援対象者360名に対して一般就労が44名、福祉的就労者が1名の計45名の就労実績となっています。 なお、令和2年度の支援対象者が倍増した要因としましては、総合支援資金貸付金制度を申請された方などの相談が増加したものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に生活困窮者自立支援事業費の決算額についてお尋ねいたします。 この事業は自立相談支援事業、住居確保給付金事業、家計改善支援事業の3つの事業が実施されているとのことでございますが、その決算の内訳についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 決算内訳についてのご質疑でございました。 本事業は唐津市社会福祉協議会に委託しております生活困窮者自立支援事業の委託料と経済的に困窮し、住居喪失または喪失する恐れのある方に対し家賃相当分の給付金を支給する扶助費が予算計上されたもので、唐津市社会福祉協議会への委託料につきましては予算額2,601万4,000円、決算額2,601万3,447円で、不用額553円となっております。 次に、家賃相当分の給付金を支給する住宅確保給付金ですが、予算額1,572万3,000円、決算額988万660円、不用額584万2,340円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、この項、最後の質疑となりますが、決算額の差額は主として住宅確保給付金の不用額584万円とのことでございますが、その住宅確保給付金の実績と不用となった主な要因についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 住居確保給付金の実績と主な要因のご質疑でございました。 初めに、住居確保給付金事業の令和2年度の予算額を申し上げますと、申請件数84件、月額平均家賃3万8,000円、平均支給月数4.76月で試算しておりました。 次に、実績を申し上げますと、申請件数76件、うち支給件数65件、月額平均家賃3万3,460円、平均支給月数4.51月となり、不用額が584万2,340円となっております。 不用額の主な要因としましては、支給件数と月額平均家賃の減少によるものでございます。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により住居確保給付金の支給要件が緩和されたことに伴い、令和2年4月から6月において支給件数が急増したこと、新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない不測の状況下において、唐津市における影響も判断に苦しむ状況でもありました。積算根拠とする指標の特定に苦慮したところでございます。 しかしながら、これまでの支給件数の推移を分析し、令和2年9月以降を月5件の支給件数と試算ところ、月平均2件程度の支給になったものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に子ども・子育て支援事業費についての再質疑を行います。 病後児保育事業の利用者につきましては、40名と大幅に減少しておりますが、利用者数の割に委託料は818万7,000円と高額となっておりますが、その額の内訳についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 病後児保育事業は児童が病気回復期にあり、集団保育が困難な期間に児童を一時的に預り保育を行うものでありまして、保護者の皆さんの子育てと仕事の両立支援を行う事業でございます。 その委託料の内訳といたしましては、人件費が718万7,455円、消耗品費や保険料などの運営費90万1,000円、研修費及び旅費9万9,520円となっております。 急な利用にも対応できるよう、看護師や保育士が常に待機しており、その人件費が主な経費でございますので、利用件数により委託料が変動するものではございません。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に、これらのそれぞれの事業が行われている場所についてお尋ねいたします。各自どれもが唐津市の中心部で行われているようですが、各市民センター管内での事業実施状況はどのようになっているのかについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 各事業の実施場所でございますが、子育て利用者支援事業、地域子育て支援拠点事業、子育て緊急サポートセンター事業、病後児保育事業につきましては、唐津市障がい者支援センターりんく内の子育て支援センターにおいて実施をしております。このうち、子育て緊急サポートセンター事業における一時預かりにつきましては、登録されたサポーターの自宅で行うこともございます。 また、子育て相談事業は大手口センタービル3階の子育て支援情報センターサテライトで実施いたしております。 病後児保育事業の周知活動として、1歳6カ月健診やイベント時など出前登録を行っておりましたが、令和2年度は新型コロナウイルス感染予防のため中止しております。 議員おっしゃるとおり、市の中心部ばかりで実施されているという声も頂いております。今後は、各市民センター管内で事業実施について、まずは子育て世代のニーズを把握する必要があると考えています。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 次に、この事業について利用者にはどのように評価されているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 利用者の声については、令和2年3月から令和3年8月までの利用者アンケート結果がございますので、ご紹介いたします。 子供が小さくてなかなか遊べる施設もなく、よく利用している。同年代のお友達、お母さんとお友達になり、スタッフさんに相談もでき、すごくありがたく自分のストレスも発散できているなど、ほとんどの方がご満足頂けている状況でございます。駐車場に関しては、りんく、大手ビルともに若干不便を感じられているようでございます。 今後とも利用者のご意見を伺いながらよりよい事業としてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) これだけ充実した事業を実施され、また、利用された方々からも高く評価されている事業として理解させていただきましたが、まずはこのような事業があることを知っていただかなければ利用につながりません。これらの事業については言うまでもなく周知の徹底が重要であると思いますが、それについてはどのような周知を行われているかについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 周知方法でございますが、市報、ホームページと行政放送など、ほか子育てガイドブックやからつっ子アプリを活用して広く周知を行っているところでございます。 また、委託先であります子育て支援情報センターにおいてもSNS、フェイスブック及びインスタグラム等での情報発信、薬局や小児科などにチラシの掲示をお願いするなど、周知に努めているところでございます。 また、令和3年度の事業ではございますが、唐津の赤ちゃん応援ギフトの配布場所の一つとして、子育て支援センターを設置し、ギフトの配布に合わせて事業の周知に努めております。 今後も子育てに活用していただけるよう、情報提供に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、この項、最後の質疑になりますが、先ほど申しました市民センターでの実施も含め、この事業に対する今後の課題や取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 この事業はりんくにあります子育て支援センターと大手口センタービル3階にあります子育て支援情報センターサテライトで行っており、実施施設が市の中心となっております。市全域の子育て世帯の皆さんを支援できるよう、市民センター管内においての事業実施等について、まずはニーズの把握を行い検討していきたいと考えております。 また、新しくお母さんになられた方や施設を知らない方へ事業の周知を行い、利用者の増加につなげ、保護者の皆さんが孤立せず安心して子育てできる環境づくりを目指したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に健康マイレージ事業についての再質疑を行います。 先ほどの答弁にとても驚いております。令和2年度についてですが、コロナ禍にありパソコンやスマートフォンの利用が著しく増加したこともあり、また、おうち時間といった自宅でゆっくり自由にできる時間が増えたことから、この登録者数についても当然増加したものと思っておりました。ところが、前年度と比べると半数以下、運用開始の平成30年度と比較すると、なんと約4分の1にまで減少しております。この理由についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 健康マイレージシステム導入時の予定では、毎年度500人ずつの登録者を見込んでいたところでございます。平成30年度から令和2年度までの登録者合計は1,717人ですので、3カ年度合計で1,500人という見込みはクリアはできておりますが、令和2年度におきましてはコロナ禍、緊急事態宣言下でイベントの開催が少なかったため、会場での広報PRができなかったことや、集団健診の回数が例年より25%ほど少なかったことで、勧奨の機会が減ったという影響を加味しても登録者が前年度より大きく減少していることを大変懸念しているところでございます。多くの市民の皆様に利用してもらっていない、浸透していないという事実から周知、広報の不足を痛感しております。また、魅力的なポイント付与、サービスが伴っていない点もその原因と捉えておりますので、見直しを行う必要があると考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 1,717人と見込みはクリアしたと言いましても、健康マイレージシステムには登録したものの活用していない人、継続して取り組まない人も大勢いるということをお聞きしております。現に私もその一人なのですが、システムの活用状況について確認させてください。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 ウェブ登録方のみで分析できる範囲でのお答えとなりますが、健康マイレージシステム登録後、一度も記録したことがない方が令和3年3月31日時点のデータでウェブ登録者総数1,412人中、30.8%に当たる435人、記録回数が1回から3回の方が3.1%に当たる44名いらっしゃっております。また、同じくウェブ登録の中で景品交換をしたことがない方が令和3年3月31日時点のデータで、ウェブ登録者総数1,412人中91.9%に当たる1,298人いらっしゃることを確認しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に健康マイレージシステムの運用管理等の経費、ポイント交換経費についての内訳をお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 まず、システム運用管理等経費につきましては416万8,000円でございまして、保守管理業務としてウェブサイト、アプリの保守管理、アップデート対応、事務局運用としまして登録者のデータ管理、ウェブ問合せ対応、商品交換対応、そのほかにフェイスブックでの情報発信が業務内容となっております。 次に、ポイント交換経費でございますが、11万5,340円となっておりまして、内訳といたしましては唐津うまかもん市場商品券代金が2万8,500円、DHCのサプリ等の代金が2万4,800円、商品の発送料が6万2,040円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それなりの費用負担がありながら十分に活用できているとはとても言い難い状況であると思います。 「SAGATOCO」のようにハードルの低い気軽で使いやすい仕組みやサービスをお手本に、まずは利用者を増やすための取り組みについて努めていただきたいと思いますが、今後の課題についていかがお考えでしょうか。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 コロナ禍でも実施可能な新規登録の促進、既存登録者の利用意欲向上を図る必要があると考えております。 令和2年度には特定健診受診時のポイントを通常の100ポイントから200ポイントにアップしまして、受診の促進を促したところでございます。同様の取り組みといたしまして、今後もポイントアップキャンペーンの実施を考えております。例えば、新規登録ポイントや友達紹介ポイントを期間限定で従来の2倍付与したり、連続記録に対するポイント付与を30日から10日に短縮し、条件緩和をしたりして新規登録促進と既存登録者の利用率アップを図るものでございます。 SNSへのフォローやハッシュタグつきの投稿でポイントを付与するというアイデアもあります。 また、チラシ、ポスターをリニューアルして再告知を行うことも考えているところでございます。 10月以降はイベントもしっかりとした感染症防止対策をした上で開催される機会も増えると思いますので、そこに参加して告知活動を行ったり、健康増進に関するイベントであれば、ポイントを付与するなどの取り組みにつなげたいと思っております。 なお、令和3年度からはポイントの商品交換に関しまして、これまでは最低1,500ポイントからだったものを500ポイントから交換可能としたり、アプリのお持ちの方に関しましてはQRコードを読み込むことでその場でサービスを受けたり、商品を受け取ったりできるようにしておりまして、利便性アップに取り組んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) そもそも自分の健康増進のために魅力的なご褒美をもらえなければ頑張らないという人はまずいないと思います。このような事業が要らないと言っているわけではございませんが、利用者の多い「SAGATOCO」とこのまま並行して進めて行かれるのであれば、先ほども申し上げましたが、まずは利用者が日頃から忘れずに使いたくなるようなモチベーションを上げるような仕組みやサービスなど、もう一度、一から見直し、この事業の目的達成に向けて改善する、またはこの事業について在り方についてをもう一度考え直す必要があるのではないかと考えます。 それでは、次に感染症対策事業費についての再質疑を行います。 感染予防マスクの配布状況についてですが、まず、このマスクはどのような方を対象に、また、数量などについてもお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑の前に先ほど答弁しました中で誤って数字を答弁しておりましたので、訂正をさせていただきたいと思います。先ほどの感染症対策事業費の中で支出額の合計を1億805万9,546円の決算と申し上げましたが、正しくは1,847万578円でございました。申し訳ございません。訂正をさせていただきたいと思います。申し訳ございませんでした。 再質疑にお答えさせていただきます。 感染防止対策の取り組みといたしまして、配布しましたマスクの配布状況についてご説明いたします。 感染すると重症化しやすい心臓、腎臓、呼吸器の基礎疾患のある方に1人10枚、計約1,500人の方に郵送でのマスク配布を3回実施しております。また、妊婦にも1人10枚、約500人に郵送でマスクの配布を2回実施しております。また、がんで放射線治療、化学療法中の方、糖尿病の患者で治療中の方には申請により1人20枚、481人の方にマスク配布を行っております。そのほか、医療関係者であります唐津東松浦医師会、薬剤師会、歯科医師会などにも配布しております。これらの方に配布したマスクについては、入手が困難な時期でございましたので、市で備蓄していたマスクを配布しております。 また、市内の小中学生には購入した布マスク1人1枚を配布しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に、まずこちらを御覧ください。 議長に許可を頂いて提出いたしましたこちらのステッカーでございますが、感染拡大防止対策に取り組むことに同意し、対策を実施した事業者に交付されました、このコロナ感染拡大防止ステッカーの製作と交付の成果について、また、ステッカー交付のための申請についてのチェック項目と、今御覧頂きましたとおりちょっと見たぐらいでは目にとまらないぐらいの小さめのステッカーでございますが、この成果についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 コロナ感染拡大防止ステッカーについてご説明いたします。 ステッカーの交付につきましては、新型コロナ感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指すために自らが適切な感染拡大防止などの対策に取り組むことに同意した事業者に対し、対策の見える化を図る目的で実施しております。 申請につきましては、次の3つの感染防止対策チェック項目を設けておりまして、1つ目が店舗、事業所内の3密回避などの感染対策に努める。2つ目に従業員の体調管理に努める。3つ目に業種別ガイドラインの遵守に努めることとしております。 成果につきましてははっきりとした数量的なものはございませんが、申請後、ステッカーの交付を受けた店舗や事業所については感染予防の啓発につながり、感染対策への意識が高まったものと考えております。 また、実際に市内に飲食店においてクラスターが発生いたしましたが、この飲食店はステッカーの申請がされていなかったという現状もございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 実際のところ、このステッカーが功を奏した場合もございますが、逆に福岡などからのお客様が来られて、この店は安全だと入って来られたという不安な声もお聞きいたしました。 それでは、最後に結核検診の受診状況と受診者の減少の要因について、また、その後の取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度の結核検診の受診者数は計3,483人でございます。令和元年度は5,154人でございましたので、受診者数は2,079人減少しております。 令和2年度、佐賀県は4月16日から5月31日まで緊急事態措置区域となりました。そのため、コロナ感染拡大防止対策のために予定していた5月、6月の集団検診を中止、延期などを行ったことにより検診回数が減り、受診者数が減少したものと考えられます。その後は、検診会場で密を避けるため検診人数の制限を行ったこと、また、コロナ禍の中で市民への受診勧奨には難しいところがございまして、受診者数の減少につながったものではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 次に、休日歯科診療所運営費についての再質疑をいたします。 休日歯科診療所開設前後における患者数の変異状況、診療体制が在宅当番医制からセンター方式に変わったことによる効果及び他市の休日救急歯科医療体制の状況についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇)
    ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 平成31年4月に開設しました休日歯科診療所前後における患者数の推移につきましては、休日歯科診療所開設前の休日救急歯科の医療体制は唐津東松浦歯科医師会の協力を得まして簡易診療所による在宅当番医制で体制を構築しておりまして、最終年度であります平成30年度の患者数は305人で、事業費は49万8,150円であります。休日歯科診療所の開設後の患者数は、令和元年度は477人、事業費1,504万2,145円、令和2年度はコロナ禍の影響で減少し、313人、事業費は1,334万7,968円でございます。 休日歯科診療所開設前後の平成30年度、令和元年度を比較しますと患者数が100人程度増加しているものの事業費につきましては大幅に増額しておりますが、診療体制が在宅当番医制からセンター方式に変わったことで診療時間を午前9時から正午までであったものを午前9時から午後4時までに診療時間を延長することが可能になりました。また、在宅当番医制では診療日ごとに診療所が異なり、所在地が分かりづらいなど市民にとって利用しにくい点がありましたが、健康サポートセンター内に集約したこと、市の広報媒体、医療機関へのチラシの配布、民間企業が発刊しておりますフリーペーパーへの掲載など開設当初の広報活動によりまして令和元年度の地区別の患者数約6割が唐津地区、約1割が県内の市町の方、残りの約3割が県外の方であり、唐津地区の方のみならず、県外の方にも認知されたと認識しております。 次に、県内の休日救急歯科の診療体制につきましては、唐津市と同様にセンター方式による休日歯科診療所を開設しているのは佐賀市、神崎地区、小城・多久共同の佐賀市休日歯科診療所のみでありまして、それ以外は市町で在宅当番医制による診療体制を構築されているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、この項、最後の質疑となります。 この休日歯科診療所は唐津市健康サポートセンターさんての3階部分にございますとのことですが、新型コロナウイルス感染拡大防止の対応についてはどのようにされたのかについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染が広がり始めた当初は休日歯科診療所が健康サポートセンター内にあるため感染の疑いがある患者を識別することで健康サポートセンターの感染リスクの低減及び診療所従事者の罹患をしないよう1階ロビーでの発熱者へのトリアージ、使用するエレベーターの制限、専用レーンの設置、患者の密を避けるための入室制限を行ったところであります。その後、診療従事者の感染リスクを可能な限り回避するために健康サポートセンター入口に専用のインターフォンを設置し、対面によるトリアージを行わないよう感染対策を行ってきたところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、次に、離島口腔保健推進事業費についての再質疑を行います。 この事業のサービスの提供内容についてと利用者数についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度の利用者数につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、年3回が年1回に減数したため利用者総数は39人となっております。令和元年度の実績は125人と比べ減少しているところであります。 離島別では神集島が4人、高島5人、向島7人、加唐島3人、松島10人、馬渡島7人、小川島3人でありまして、過去3年間の利用実績は平成29年度、実施回数24回、165人、平成30年度、実施回数24回、184人、令和元年度、実施回数21回、125人でありまして、平成30年度までの実施回数については松島、馬渡島、小川島の3島では4回、それ以外の4島では3回としておりましたが、令和元年度から一律3回とし、おおむね4カ月に1回の割合で実施したところであります。 主なサービス提供の内容としましては、歯科検診、ブラッシング指導、応急的な歯科治療として虫歯治療、技師調整及びかみ合わせ調整を行っており、なお、治療が必要な住民に対しては治療勧奨を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) それでは、最後に、コロナ禍における今後の取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度におきましては、新型コロナウイルス感染拡大により予定どおり実施ができなかったことから、毎回利用されている島の住民の方から事業実施を待ち望んでいるというご意見も頂いております。 本年度の現時点での実施実績は向島の1回のみで、その他の離島については実施を見合わせているところでありますが、感染者数の動向等を見据え、今後事業を実施していきたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) この事業について、島の住民の方から待ち望んでいるという声もあるとのことでございますので、引き続きよろしくお願いいたします。 それでは、次に、看護師養成補助金についての再質疑を行います。 唐津東松浦歯科医師会立となっております唐津看護専門学校の状況についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 唐津看護専門学校の状況について、唐津東松浦医師会に確認しましたところ、学科については准看護師を養成する看護高等課程2学年、看護師を養成する看護専門課程3学年がありまして、各学年の定員がそれぞれ40人であり、養成機関は看護高等課程が昼間の2年間、看護専門過程が昼間・定時制3年間であります。 昨今の受験者数は年を追うごとに減少しておりまして、高等課程につきましては定員を充足しているとのことでありますが、専門過程につきましては平成30年度以降、定員割れが生じているとのことでございます。 このような中、高校推薦制度、社会人推薦制度、入学金免除、Uターン就学制度を設け生徒確保に努められているところでございます。 また、令和2年度の卒業生の就職先につきましては、看護高等課程においては卒業生30人のうち26人が市内の医療機関、または介護施設に就職し、看護専門学校過程におきましては卒業生22人中、22人全員が市内の医療機関または介護施設に就職しており、市内の就職率は92.3%であります。 厚生労働省による平成30年度の入学及び卒業生就業状況調査の県内養成所卒業後の県内就職率は64.8%と比較しますと、本専門学校の市内就職率92.3%は非常に高く地域医療の人材確保の一翼を担っていただいていると思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) ただいまのご報告にございましたが、近年、全国的には地方における看護師不足が深刻な問題となっているようでございますが、唐津市において看護師の充足状況はどのようになっているのでしょうか。また、今後の看護専門学校に対する支援についてどのようにお考えなのかについて、お尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 唐津市内における看護師の数につきましては、厚生労働省衛生行政報告例によりますと唐津市・玄海町の北部医療圏における就業看護師等の常勤換算で申し上げますと、平成24年、1,849.2人、平成26年、1,874.6人、平成28年、2,051.2人、平成30年、2,064.3人と増加傾向にあります。 昨今、看護師の就業の場が医療機関のみならず介護保険施設、訪問看護ステーション、社会福祉施設など職域の広がりによる看護師の需要拡大により就業している看護師が増加しているところでございます。 県内の平成30年度の看護師・准看護師の有効求人倍率は1.99倍と売り手市場で非常に高い状況でありつつも就職率では50.2%と低い状況であり、雇う側、雇われる側の双方の労働条件にギャップがあることが推察されます。このように市内においても看護師は不足傾向の状況にあると認識しているところであり、今後、働き方改革を踏まえた看護師の必要性はさらに増加すると見込まれております。 唐津市としましては、市内唯一の看護師を養成する機関であります本看護専門学校に引き続き支援を行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 唐津市看護専門学校は保育所も併設されており、他市に行かなくても働きながら資格が取得できる機関でもあり、ひとり親、子育て支援にもつながることと思います。 ただいま申されましたとおり、市内唯一の機関でもございます。また、これから将来に向けて看護師不足はさらに深刻になっていくと思いますことから、今後の支援の強化につきましても検討していただきたいと思います。 それでは、最後に、消防費、防災ネットワーク整備費について、避難行動要支援者への貸与についてから質疑に入ります。 避難行動要支援者への現在の貸与率は39.1%とのことでございますが、これは相知、呼子地区の貸与状況と比べるとかなり低いようですが、対象者の申請状況についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) 避難行動要支援者の世帯に関しましては、防災ラジオが不要と回答された世帯に対して防災情報をどのようなツールで入手されているかということをアンケートとして回答を頂いているところでございます。不要と回答され、アンケートにご協力頂いた世帯は1,081世帯ございました。 その不要の理由を順に申し上げさせていただきます。まず、1番目に多かったのがインターネットによる情報、2番目がチャンネルからつ、3番目がエリアメール、4番目が災害情報メール、5番目が防災行政無線、6番目が市ホームページ、7番がFMからつという順でございました。 貸与を希望された1,743世帯、それと今回不要と回答された世帯が1,081世帯ございました。合計2,824世帯となり、これは避難行動要支援者の母数で除しますと63.4%の世帯が防災ラジオとそのほかの情報ツールで災害時の防災情報を取得される手段が確保されるというところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 避難行動要支援者4,453世帯のうち回答がない世帯は1,630世帯ということで率にすると36.6%となりますが、返信のない、そのような世帯への対応こそが重要であるのではないかと思います。 これまでの対応、また今後についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) 避難行動要支援者の世帯への対応でございます。 まず、令和2年12月に行政連絡員の皆様に対しまして避難行動要支援者に対して防災ラジオの貸与を行うという旨、またその問合せがあった場合などその手助けの対応について行政連絡員にお願いをしたところでございます。その翌月になります本年1月に避難行動要支援者の世帯に対しまして防災ラジオ貸与に関する文書を郵送にてご案内させていただいたところです。また、その翌月の2月には介護予防支援及び在宅介護支援の関係団体に対しまして居宅に訪問された際に防災ラジオの申請書、申請手続の案内があった場合にはその手助けについて協力のお願いをいたしたところでございます。 今年度に入りまして、5月にその当時、未申請であった方に対しまして、再度郵送にてご案内をいたしました。9月、先月でございますが、市報とともに今後貸与予定の地区の全世帯に対してご案内をしたという状況でございます。 返信がない避難行動要支援者の世帯にも再々度、申請書をお届けしているという状況ではございます。引き続き関係者と連携を図りつつ、地域への支援体制についても協力をお願いしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 久保美樹議員。 ◆4番(久保美樹君) 例えば、避難行動要支援者の個別計画を策定される際に参画される福祉専門職などの方との連携や行政連絡員さん、民生委員さんなどをはじめ、地域の皆様方とのご協力を頂くなど支援体制の強化にも努め、返信することができないといった方への支援などにはさらに検討していただきたいと思います。 これで、私の議案質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 15時20分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 3時06分  休憩                     午後 3時20分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(笹山茂成君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 議案質疑を続行します。古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) 10番、志政会、古藤宏治でございます。議案第95号、令和2年度一般会計歳入歳出決算の中から、衛生費1項目、農林水産業費から3項目、商工費の中から2項目、計6項目を質疑いたします。 まず、衛生費の唐津市うみ・やま・かわ環境調和のまちづくり事業費についてですが、まず、その内容及び決算額についてお伺いをいたします。 次に、農林水産業費の横田上地区活性化施設移転事業費についてですが、その事業の目的、経緯についてお伺いをいたします。 次に、森林病害虫等防除事業費についてですが、この目的についてお伺いをいたします。 次に、浜崎漁港海岸浸食対策事業費についてですが、この事業は唐津湾海岸浸食対策調査検討委員会で決定された内容に基づいて進められている事業だと思いますが、令和2年度に実施した事業内容及び実績についてお願いをいたします。 次に、商工費の企業誘致推進事業費についてですけれども、令和2年度はコロナ禍の真っただ中でありましたのでどのような融資活動をされたのかをお尋ねいたします。 最後に、虹の松原再生・保全事業費についてですが、令和元年度の約2倍の決算になったわけですが、増額した事業費の内容についてお伺いいたします。 これで1回目の質疑といたします。 ○議長(笹山茂成君) 緒方市民部長。          (市民部長 緒方俊寿君登壇) ◎市民部長(緒方俊寿君) 古藤議員のご質疑にお答えいたします。 唐津市うみ・やま・かわ環境調和のまちづくり事業でございますが、本市の景観に恵まれた自然環境を守り、次の世代に引き継ぐため市民参加による地域環境活動を支援することを目的とし、平成18年度から継続して事業を行っております。 現在、補助率は補助対象経費の10分の9としており、事業を海辺や河川、森林等の自然環境を守る活動を対象とした環境保全、環境美化事業、体験型の環境学習や団体等で取り組まれる環境教育を対象とした環境企画・環境教育事業、それから、団体活動の基盤強化等を対象とした環境団体への自主事業の構築、確立事業の3事業に分け、採択された団体に補助金の交付を行っているところでございます。 事業実施に当たりましては審査委員会の設置及び運営、成果発表会の開催等、補助事業に関すること及び環境調和のまちづくりの推進に関することを中間支援組織となりますNPO法人に業務を委託して行っているところでございます。 決算額につきましては中間支援団体への事業実施業務委託料が333万441円、採択された活動団体への補助金が404万3,370円、合計で737万3,811円となってございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 古藤議員のご質疑にお答えいたします。 私のほうからは3項目ございました。 まず、横田上地区活性化施設移転事業費についてでございます。横田上地区活性化施設は農村集落及び地域住民の生活環境を改善し、活性化を図ることを目的として昭和60年に農村総合整備モデル事業により旧浜玉町にて整備されておりまして、横田上区に管理を委託している施設でございます。 今回、施設の底地が県管理河川横田川の河川改修計画区域となったため、敷地内の計画区域外へ曳家により移転工事を行ったものでございます。 続きまして、森林病害虫等防除事業費の目的についてでございます。森林病害虫等防除事業の目的は観光資源や防風など保安機能及び市民の憩いの場としても貴重な市内の森林を守り、また、被害の蔓延防止のために実施しております。近年、県内の松くい虫による松枯れ被害は減少傾向にあり、国有林である虹の松原においても被害が低水準で推移しておりますが、過去には隣県において薬剤散布を中止したことにより被害が拡大し、貴重な松林が全滅した地域もございます。 今後とも松枯れ被害の原因である松くい虫から市内の貴重な松林を守るため、薬剤の地上散布や空中散布、樹幹注入による予防措置を実施するとともに定期的に枯れ松調査を実施し、被害木の早期発見と伐倒、焼却などの駆除を徹底し、被害の拡大防止に努めたいと考えております。 続きまして、浜崎漁港海岸浸食対策事業、事業内容、実績について説明を行います。浜崎漁港海岸は全長約7.7キロメートルに及ぶ唐津湾海岸の東側に位置する自然海岸でございます。平成21年頃から浸食問題が深刻化し、佐賀県が中心になって唐津湾海岸一帯の浸食対策について議論され、平成28年3月に浜崎漁港海岸の浸食対策案が示されました。これに基づき、市では令和元年度から突堤整備や養浜を実施しているところです。令和2年度の事業実績でございますが、令和2年7月に2,475立方メートル、11月に487立方メートルの計2,962立方メートルの養浜工事を実施しています。 また、令和元年に実施しました50メートルの突堤整備の効果に関する経過観察、調査として海岸線の横断測量などを行っております。 全体事業費は1,219万6,995円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 古藤議員のご質疑にお答えいたします。 私のほうには2項目ございました。1項目めは企業誘致推進費の令和2年度の誘致活動の実績でございます。延べ180社へ企業訪問及び現地視察の対応などを行ったところでございます。内訳といたしましては、市外の企業への訪問が8社、市内立地企業への訪問が73社、工業団地等への現地視察対応が6社、来庁企業への面談による対応29社、電話による対応が39社、メールでの対応が20社、オンライン会議での対応が5社という状況でございます。 コロナ禍の影響により、市外企業への訪問ができず、新規引き合い企業の掘り起こしなど十分な誘致活動ができなかったところでございますが、そのため主に市内の立地企業への訪問、電話等により企業活動の状況や今後の設備投資の予定などの動向を伺うといった活動を中心に行ったところでございます。 また、愛知県で開催されました展示会に佐賀県が出展したブースにおきまして、本市の工業団地の物件情報と本市の優遇制度のほか、観光情報を含めた本市の特性などを紹介、アピールを行ったところでございます。 このほかにも一般社団法人電源地域振興センターの企業誘致支援サービス事業を活用し、本市の工業団地の物件情報発信を行うとともに、同センターが実施しました立地意向アンケート調査の結果を基に全国の企業情報の情報収集を行ったところでございます。 続まして、2項目めの虹の松原再生・保全事業費についてのご質疑でございます。増額した事業の内容ということでございました。平成21年度から令和元年度まで、県において実施されてきました松原内の環境整備、広葉樹伐採と腐葉層の除去等が行われておりましたが、これが完了したことに伴い、せっかく白砂青松の状態に近づきつつある状況をこのまま放置しておくとまた元に戻るという可能性がありましたので、松原内の状態を今後も継続して維持していくため、県と協議、調整を図り2分の1の負担により取り組んでいくことにより事業を増額したものでございます。 増額した事業費により環境維持保全事業としてボランティアで回収された枯れた枝松等の収集を2トントラック約133台分の処分ができたほか、約14ヘクタールの広葉樹の伐採が図られております。 また、唐津南高校が取り組まれております松葉と枯れ枝の有効活用研究に対しての支援などが行われたというのが主な内容でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) それでは、唐津市うみ・やま・かわ環境調和のまちづくり事業費の再質疑を行います。 採択事業数の推移についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 緒方市民部長。          (市民部長 緒方俊寿君登壇) ◎市民部長(緒方俊寿君) 再質疑にお答えいたします。 この事業の採択数の推移でございますが、平成30年度が新規事業6団体、継続団体21団体の計27団体、令和元年度は新規事業9団体、継続団体21団体の30団体、令和2年度は新規事業4団体、継続事業27団体の合計31団体となっています。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) それでは、令和2年度の採択事業費の詳細をお願いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 緒方市民部長。          (市民部長 緒方俊寿君登壇) ◎市民部長(緒方俊寿君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度の採択事業費の詳細でございますが、補助上限額が12万円でございます環境保護・環境美化事業が採択件数25件、金額が233万2,844円、補助上限額が50万円の環境教育を対象とした環境企画・環境教育事業が採択件数4件で、金額が77万8,183円、補助上限額が100万円でございます環境団体の自主事業の構築・確立事業が採択件数2件で、金額にいたしまいて93万2,343円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) それでは、この事業の今後の事業の方向性についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 緒方市民部長。          (市民部長 緒方俊寿君登壇) ◎市民部長(緒方俊寿君) 再質疑にお答えいたします。 この事業は先ほど答弁申し上げましたとおり、平成18年度に制度を創設し継続して事業を行っておりまして、これまで5回にわたり補助対象事業や補助率といった見直しを行いながら、その結果、令和2年度までに累計92の団体にご利用していただき、継続して自然環境の保全に役立つ事業や環境教育を推進する事業に取り組んでいただいております。 本市としましては事業の目的でもあります活動団体への支援や育成、活動の定着、環境調和に対する意識の高揚は図れたものと考えており、今年度を終期といたしております。 今後につきましては、現在、全庁的な補助制度の見直しが進められている状況でもございますので、事業の在り方や必要性について改めて検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) この事業は今年度を終期という、終わるということでありますけど、この事業は使い勝手がよくて非常に人気のある事業ではないかと思っております。ぜひとも次の年も何らかの形の利用ができないかと期待をしておるところでございます。 次に、農林水産業費の横田上地区活性化施設移転事業について再質疑をいたします。 今回、施設の底地が県管理河川、横田川の河川改修区域となったため敷地内の計画区域外へ曳家により移転をするということでありましたが、その事業内容についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 事業の内容についてでございます。横田上地区活性化施設移転事業につきましては、河川改修事業に伴う佐賀県からの移転補償費を財源としておりまして、移転事業費の主な内容といたしましては移転工事設計業務が208万6,000円、移転建築工事が3,206万5,000円、移転整備工事が860万2,000円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) この施設、実際に確認してみましたところ、曳家工法ということで立派な施設ができております。地域の皆さんが使い勝手のいい有効活用できるような施設として期待をしているところでございます。 次に、森林病害虫等防除事業費について、再質疑をいたします。 過去には隣県において薬剤散布を中止したことにより被害が拡大し、貴重な松林が全滅した地域もあるということでありましたけども、市が実施した主な防除事業の内容についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度中に実施した主な防除事業についてご説明いたします。 まず、予防措置として地上からの薬剤散布を西ノ浜、湊、浦地区など6地区で11.96ヘクタールの松林を対象に実施しております。空中散布については無人ヘリにより相賀、七ツ釜、波戸の18ヘクタールの松林において実施しております。 また、自然や生活環境に配慮が必要で地上からの散布が困難な松を対象に行う薬剤の樹幹注入においては浜崎において125本の松を対象に実施いたしました。 被害木の駆除措置といたしましては、被害木を伐倒し、焼却または薬剤による燻煙処理を実施しました。 それぞれの事業費については、薬剤の地上散布が170万5,000円、無人ヘリ散布が170万5,000円、樹幹注入が217万8,000円、被害木の伐倒処理が601万4,800円、その他、雑木等の下刈り等も含め、事業費合計が1,168万233円となっており、県から845万5,264円の補助を受けております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) 次に、無人ヘリ防除について、2年目になりますけれども、無人ヘリ防除の効果についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 無人ヘリ防除の効果についてのご質疑でございました。 令和元年度から相賀、七ツ釜、波戸で実施している無人ヘリによる薬剤散布の効果についてですが、以前実施していた有人ヘリによる空中散布に比べ、目視によって無人ヘリを調査するため、薬剤を樹木の近くからきめ細やかな散布が可能となり、薬剤の効果が高まるとともに薬剤の飛散抑制が図られました。 今後も被害状況を確認しながら効果的な防除事業を実施し、松林の保全に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) きめ細かな散布が可能となり、薬剤の効果が高まるとともに薬剤の飛散抑制が図られましたということであります。ということで、今後も利用を高めてもらいたいと思っております。 次に、浜崎漁港海岸浸食対策事業費について、再質疑をいたします。 令和2年度には海浜工事と突堤に効果を見るための観察調査を実施したということですが、経過観察調査ではどのような結果が出たのかをお伺いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 経過観察調査の結果でございます。突堤整備前の平成28年度に実施した測量結果と比較したところ、まず海岸線の横断測量では突堤よりも東側に約200メートルまでの区間において砂の堆積量が大きく、海岸線が最大5メートル程度回復しております。目視でも海岸線の変化が確認できる状況となっていますので、突堤の効果が表れているものと考えております。 ただ、浜崎漁港海岸全体で見ますと目標としております平成12年頃の海岸線の復元までには至っておりません。 引き続き、浸食対策事業を続けていくとともに海岸線の変化を注意深く観察していく必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) 私も見学、視察をしましたけれども、確かに目視においても効果が出ているように感じております。 それでは、今後の事業予定についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 令和3年度も令和2年度と同様に養浜工事と経過観察調査を予定しております。経過観察調査は9月末に実施を完了しておりまして、突堤整備から2年経過した海岸線の変化について早急に検証を行いたいと考えております。 また、本年8月に佐賀県港湾課や河川砂防課などと唐津湾海岸管理者会議を行っておりまして、突堤整備後の経過観察の情報を共有し、突堤を延伸する方針に関して説明を行ったところでございます。 市としましては、令和4年度に残り20メートルの突堤整備を予定したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) よろしくお願いをいたします。 それでは、企業誘致推進費の再質疑をいたします。 企業誘致活動によりどのような成果が上がったのかをお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 継続的な誘致活動を図ってきたことによりまして、令和2年度には企業としての進出または立地協定を3件、締結に至ったことが大きな成果だと捉えております。 具体的に1件目は北波多に立地頂いております株式会社マルタイの事業所増設に伴うもので、新たに10名の雇用、約43億6,000万円の投資を行う計画となっております。 2件目は、本州印刷株式会社の事業所新設に伴うもので、新たに62名の雇用、約11億7,000万円の投資を行う計画となっております。 3件目は有限会社ルズの事業所新設に伴うもので、新たに10名の雇用、約5,600万円の投資を行う計画となっており、令和2年度の3件の協定締結により82名の雇用創出となる企業誘致を取り付けることができているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) コロナ禍での誘致活動、大変だったとは思っております。その割には業績も上がったのではないかと思っております。 それでは、今後の誘致活動の方向性についてお尋ねをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 当面は新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めながらの活動になると考えていますが、本市への進出を検討する企業側も訪問による面談以外のやり方を求められることもあり柔軟に対応してまいりたいというふうに考えております。 今後の方向性としましては、人口減少対策としての雇用創出を図るという重要課題にも寄与する企業誘致の活動は強化していく必要があるというふうに捉えておりまして、民間委託などを含めた新たな誘致手法も取り入れながら、厳木工業団地と石志工業団地への企業誘致の実現を重点的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 加えて、企業側の働き方改革など新しいワークスタイルへの転換として地方への移転や進出に関心を高められているIT関連企業に対しても誘致活動を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) 厳木工業団地においては、なかなか企業誘致までには至っていないということであります。今後ともどうか努力をしていただきたいと思っております。 また、他地区においては企業のほうから来たいという地域もあると聞いていますので、そういった意味も併せて努力をしていただきたいと思っております。 続きまして、虹の松原再生・保全事業費について、再質疑をいたします。 令和2年度の再生保全活動ボランティアの状況についてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度、再生保全活動の状況といたしましては、アダプト活動をはじめとして一斉活動などコロナ禍で参加者を集めにくい状況ではございましたが、令和2年度中に2回開催いたしました虹の松原一斉清掃では10月18日開催分で過去最多の650人、12月20日の開催分でも540人の皆様の参加を得ることができたところでございます。この状況は改めて虹の松原が唐津市民の誇りであり、後世に引き継いでいくべき大切な財産だという認識が広がってきているというふうに感じているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) 私が思うに県道の南側エリアの環境整備についてですけれども、北側エリアには結構な手が入っておりますけれども、それに比べて南側エリアについてはなかなか手が入ってはないんではないかと感じているところでございます。それについてお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 県道虹の松原線の南側のエリアの環境整備についてのご質疑でございました。 先ほどご説明いたしました令和2年度に増額しました事業費の中で南側エリアの広葉樹伐採による環境整備が図られてきているところでございます。 令和2年度は14ヘクタールの面積について作業が完了しております。なお、この南側エリアの広葉樹伐採については全体で70ヘクタールほどの作業が必要となる見込みでございます。このため、南側エリアにつきましては、今後も環境整備を図っていく必要があるというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) よろしくお願いいたします。 それでは、虹の松原の副産物、例えば松の枯れ枝などの活用策の研究はどのようになっているのか。例えば、唐津南校などの支援などについてもお伺いをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 畔田経済観光部長。          (経済観光部長 畔田浩貴君登壇) ◎経済観光部長(畔田浩貴君) 再質疑にお答えいたします。 虹の松原内の松葉や枯れた枝など副産物の有効活用の状況としては、まずボランティアなどで回収、集積されました松の枯れ枝などを機械でチップ化し、ガーデニングなどの園芸用として花壇にまき、除草効果を図ることの研究が実施されてきているところでございます。 また、唐津南校が実施されております松原内の松葉を粉末状に加工し、松葉パウダーを使ったお菓子、飲料などへの食品素材原料化についての研究も図られてきております。 この研究については栄養成分の検査などでも高い効果があるとの成果が表れてきている状況となっております。 なお、いずれもまだ研究段階ではございます。これからいろいろと研究を進めて商品化等の実用化に向ける必要がありますが、こういったことが松原内の副産物に付加活を見出すことで、これまでに処分にかかっていた費用が削減され、循環の仕組みを構築することで将来にわたって持続可能な虹の松原の再生・保全活動を可能にすることが期待されると考えております。 今後もこの研究についても取り組みに対しての支援を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 古藤宏治議員。 ◆10番(古藤宏治君) あわせてこの研究についても期待をしております。 これで議案質疑を終わります。ありがとうございました。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 11番、志政会、吉村慎一郎です。議案質疑を行います。 議案第95号、令和2年度唐津市一般会計歳入歳出の中から民生費中3項目、衛生費中2項目、農林水産業費中5項目について、質疑を行います。 1回目の質疑ですが、まず、民生費の障害福祉サービス費について伺います。 新型コロナウイルス感染症防止対策における就労サービス活動及び各事業所の対策はどのようになされたのかお伺いします。 次に、運転免許証自主返納者支援事業費について伺います。この事業内容と実績について伺います。また、利用状況についてどのように分析されているのか伺います。 次に、放課後児童健全育成事業等対策費について伺います。放課後児童クラブの待機児童の現状について伺います。 次に、衛生費中、七山地区保険薬局整備事業補助金について伺います。決算現額が115万3,000円となっておりますが、その要因について伺います。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種事業費、これについては繰越明許分を含むについて伺います。新型コロナウイルスワクチン接種事業費における予算執行状況と繰越明許について伺います。執行率4.3%の要因と令和3年度、繰越明許費の使途について伺います。 次に、農林水産業費の猪等駆除事業費について伺います。過去3年間の鳥獣被害の状況及び今回特にイノシシとアライグマの捕獲頭数について伺います。 次に、きゅうり集出荷貯蔵施設再編整備事業補助金について伺います。この事業の実施に至った背景、またこの事業の目的について伺います。 次に、佐賀牛産地確立拠点施設整備事業補助金について伺います。佐賀牛産地確立拠点施設整備事業を実施することとなった経緯について伺います。 次に、多面的機能支払交付金について伺います。国庫返納金が92万7,249円ありますが、その要因について伺います。 最後に、唐津水産業活性化支援事業費について伺います。令和2年度当初予算時より増額となっておりますが、その要因について伺います。 これで1回目の質疑といたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 吉村議員のご質疑にお答えいたします。 保健福祉部所管で5項目ございました。 1項目めの障害福祉サービス費でございますが、就労型サービスの活動におきましては、新型コロナウイルス感染防止を行い活動をしている状況でございまして、感染防止の観点から在宅でのサービス提供を行うことができることとなっております。そのため事業者や利用者から在宅就労での希望があった際は在宅での利用を行っていただいているところでございます。 また、各事業所における感染防止対策につきましては、県の指定事業所のため、県より事業所のほうへ感染防止マニュアルが配布されております。 感染防止マニュアルの内容を具体的に申しますと、基本的な感染対策であるマスクの着用、手指消毒、3密の回避に加え、病原体の排除、感染経路の遮断、抵抗力の向上を3つの柱として取り組むよう示されております。 また、精神面では利用者、家族の不安を和らげる精神的ケアのポイントが具体的に示されております。 次に、市から事業所への助成金として令和2年度に市内の就労継続支援事業所に対し、継続的な生産活動の確保、事業所運営の維持と利用者の賃金、工賃の確保のため、唐津市就労継続支援事業所継続化支援助成金を1事業所当たり20万円の上限で支給を行っているところでございます。 次に、運転免許証自主返納者支援事業でございます。まず、事業の内容でございますが、この事業は平成30年7月から始まった制度で、高齢者の交通事故防止をするために運転免許証の自主返納者に対し、タクシー運賃が割引となるタクシー利用券の交付等を行い、返納後の日常生活を支援することで運転免許証の自主的な返納を促すものでございます。 具体的には平成30年4月1日以降に運転免許証を自主返納され運転経歴証明書の交付を受けた方にタクシーの運賃が3割引になるタクシー利用券を年間最大48枚交付しております。初めて申請をしたときから3年間交付を受けることができるものでございます。 また、運転経歴証明書の交付手数料1,100円についても全額助成をしております。 次に、令和2年度の実績でございますが、申請者は1,062人で、4万1,844枚のタクシー利用券を交付しております。交付したタクシー利用券のうち、利用された枚数は1万918枚で、補助金額は約495万円となっております。 また、利用状況についての分析でございますが、1人当たりの平均利用枚数は約10枚でタクシー利用券1枚当たり平均補助金額は約450円になります。このことから利用された方は平均1,500円の運賃区間を利用されていることとなります。これは前年度とほぼ同じでございます。 次に、放課後児童健全育成事業等対策費でございます。待機児童の現状についてご説明いたします。令和2年度の待機児童数は4月が121人、最も待機児童が多かった月で申し上げますと5月の124人で、年度末は16人でございました。 今年度につきましては、4月で29人、7月が最も多く54人、9月時点での待機児童は9カ所の児童クラブで1年生から6年生までで35人となっております。やや減少傾向ではございますが、まだ多くの待機児童が存在する状況でございます。 次に、七山地区保険薬局整備事業補助金でございます。決算減額の要因でございますが、通常、建物を建築する際は建物を安全に支えるための地盤改良工事が必要であるため、地盤改良工事費を含めて計上しておりました。しかし、実際、地盤調査をした結果、地盤改良工事は必要ないということであり、これにより不要となった地盤改良工事に係る補助金100万円の減額が主な要因でございます。 なお、事業費減による補助金の決算額115万3,000円につきましては、令和3年3月議会で減額補正をしております。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種事業費でございます。令和2年度新型コロナウイルスワクチン接種事業費の予算執行状況でございますが、予算額2億5,140万8,000円で、決算額は1,085万6,775円となっており、予算執行率としましては4.3%となっております。本予算は繰越明許費補正として予算編成し、令和3年2月の臨時議会で専決処分の承認を頂いて、当事業をスタートさせております。令和2年度分の予算執行につきましては、限られた短い期間でもありましたので執行率も低いものとなっておりますが、ワクチン接種に必要な医薬材料や備品などの購入及び感染対策の準備、事業を円滑に実施するためのワクチン予約システム構築などの業務委託について着実に進めたところでございます。 令和3年度に入り、高齢者、医療従事者及び離島の住民をはじめ医療機関による個別接種及び唐津市で実施する集団接種を開始して実質的なワクチン接種事業に取り組んでいる状況でありますが、繰越明許予算でありますので、令和3年度においても事業実施に伴う予算執行は円滑に進めている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 吉村議員のご質疑にお答えいたします。 私のほうからは5項目ございました。 まず、過去3年間の鳥獣被害の状況、イノシシ、アライグマの捕獲頭数についてお答えいたします。 過去3年間の有害鳥獣による農作物の被害状況としましては、平成30年度、被害面積32.5ヘクタール、被害額4,582万、令和元年度、被害面積39.9ヘクタール、被害額4,018万円、令和2年度、被害面積43.1ヘクタール、被害額5,205万円となっております。 次に、有害鳥獣の捕獲頭数についてですが、イノシシの捕獲頭数が一番多く、過去3年間の捕獲頭数は平成30年度、5,888頭、令和元年度、4,719頭、令和2年度、7,707頭──過去最多となっております。近年、アライグマの捕獲頭数が急増しておりまして、過去3年間の捕獲頭数は平成30年、70頭、令和元年度、114頭、令和2年度、252頭で、こちらも過去最多となっております。 なお、令和2年度の被害状況の悪化につきましては、捕獲頭数の推移から考えますとイノシシの個体数の増加が原因ではないかと考えられるところでございます。 続きまして、キュウリの集出荷貯蔵施設の再編整備事業のこの事業の実施に至った背景、また目的についてお答えいたします。 きゅうり集出荷施設再編整備事業の背景、事業、目的でございます。園芸農業が盛んな本市におきまして、キュウリ生産に関しましては農業者の高齢化による離農や経営面積の縮小が加速し、産地としての維持が懸念されておりました。そこで、浜崎と山本のJAからつキュウリ唐津選果場を1つに再編整備し、集出荷作業の効率化と労務費の削減によってコスト低減を図るとともに、出荷規格の統一などブランド化に向けた取り組みを進め、生産者の所得向上を図ることでキュウリ生産者数、栽培面積の増加につなげ、魅力あるキュウリ産地としての維持と発展、ひいては本市の園芸農業の振興に寄与することを目的としております。 続きまして、佐賀牛の産地確立拠点整備事業を実施することになった経緯についてお答えいたします。 肉用牛繁殖農家数は平成20年度に240戸であったものが、令和2年度には148戸、マイナス38%と高齢化や後継者不足により小規模な農家を中心に年々減少しており、繁殖基盤の強化が求められているところでございました。 一方、佐賀牛のもととなる肥育素牛の県内自給率は3割程度と他産地に大きく依存しておりますが、他産地も本市と同様に高齢化の課題を抱えており、今後、全国的に肥育素牛の確保が困難となることが懸念されております。こういう状況を踏まえ、1頭でも多くの肥育素牛を県内で確保し、自給率を向上させることが必要であるため、佐賀牛の安定生産と繁殖基盤の強化を目的にJAからつ直営の佐賀牛産地確立拠点施設の整備が計画されておるところでございます。 続きまして、多面的機能交付金の国庫返納の要因についてでございます。令和2年度の国庫返納金については、令和元年分の活動組織の交付金のうち12組織におきまして農地転用等による対象農業地から外れた面積、約17.9ヘクタール分の交付金額92万7,249円を返還したものでございます。 続きまして、唐津水産業活性化支援事業費、補正によって増額の要因についてでございます。唐津水産業活性化支援事業は九州大学との共同研究により誕生した完全養殖マサバ、唐津Qサバの生産量、流通量を増やすとともに水産業の活性化を通じて地域振興を図ることを目的としております。 事業費増額の要因でございますが、九州大学を代表機関として共同申請を行っておりました農林水産省の関連団体の事業であるイノベーション創出強化研究推進事業の採択を受けることができましたので、市としても研究費の配分を受けて事業を実施するための予算を増額させていただいたものでございます。研究費といたしまして1,240万円の配分を受け、人件費や消耗品費などに充当したほか、唐津Qサバ生産性向上資金研究業務などの新たな業務を実施したものでございます。 以上でございます。
    ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) それでは、障害福祉サービス費について、再質疑を行います。 新型コロナウイルス感染症の就労継続支援等がありますけども、各事業所への影響についてどうだったのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症の就労継続支援事業所への影響についてでございますが、製造販売する事業所は老人ホームなどの施設や野外イベントなどでの販売が行えず、コロナ禍以前のようには回復ができていないという状況でございます。また、クリーニング等を請け負う事業所は新規のクリーニング作業を請け負うことで昨年に比べ収益は改善傾向にあるものの、まだ回復には至っておらず、コロナの影響は継続しているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) コロナの影響が継続しているといった状況であるということでございましたが、この項、最後の質疑になりますが、3年前の平成29年度の決算額は25億1,022万円でありました。令和2年については29億8,300万円と年々増加傾向でありますが、これは国や県、それから市の各負担割合で、その費用の増加についてどのようなお考えなのかお伺いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 障害福祉サービス費の決算額が年々増加傾向にあり、その費用の負担増に対してどのような考えかということでございます。 まず、決算額が毎年増加しております要因でございますが、市内の障害福祉サービスを提供する事業所が年々増加しておりまして、それに伴いサービス利用者も増加している状況が続いており、それにあわせて障害福祉サービスの決算額も増加している状況となっているところでございます。 決算額の増加に対しての考え方でございますが、障害福祉サービスを提供する事業所が増えることによりサービスを利用するための環境整備ができてきておりまして、地域での生活においてより身近に障害福祉サービスの提供を受ける環境が整ってきていると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 予算的には費用的には年々増加しているけれども、環境が整ってきているということでサービスの充実が図られてきているというような答弁であったかと思います。 それでは、次の質疑に移ります。 運転免許証自主返納者支援事業について、再質疑を行います。 この事業の予算額と決算額を比較しますと執行率が67.1%とこれは低いように感じますが、その要因についてどのようにお考えなのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 予算執行率が67.1%の要因でございますが、この事業が平成30年度から始まった事業で令和2年度に3年目を迎える利用者の方がいる状態で推移が読めず、想定していたよりも利用者数や助成額が伸びなかったためでございます。 予算編成におきましては、より正確な分析を加え、適正な執行に努めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 推移が読めなかったということで想定した利用者数、助成額が伸びなかったということでありますが、正確な分析をしていただいて予算執行をお願いいたしたいと思います。 次の質疑ですが、タクシー利用券の利用率についても約26%とかなり低いと思います。利用率が低い要因について、どのように考えておられるのか、お伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 タクシー利用券の利用率が低い要因でございますが、運転免許証を自主返納された方には同居の家族が送迎できる環境にある方など、タクシー利用をされない可能性が高い方であってもタクシー利用券の申請を勧めており、その時点で交付できる最大枚数を交付しておりますので、そのことが主な要因ではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この項、最後の質疑ですが、自主返納者への周知方法やタクシー利用券の利用促進啓発についてどのように考えられているのか。また、今後、バスの利用との併用はできないか、その点について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 まず、事業の周知につきましては、市報やホームページ等での広報とあわせ、実際に免許証を返納される警察署では市で作成した助成内容のチラシを渡していただくことなど連携を取りながら周知を図っております。 また、更新時にも申請が必要になることから、タクシー利用券の使用期限が切れる前の3月上旬をめどに対象者に対しまして郵送で更新手続に必要な書類を送付して郵送での申請を促しております。 次に、タクシー利用券の利用促進についての啓発でございますが、タクシー利用券交付時の窓口では、佐賀県バス・タクシー協会が実施している運転経歴証明書の提示による運賃の1割引と併せて実質4割引で利用頂けるなど助成の内容についても丁寧に説明していきたいと思っております。 また、運転免許証を返納された方がより利用しやすいようにバスの利用についてもバス会社と協議を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 現場では、やはりタクシーの利用ができる、それから現場ではやはりバスの利用の併用についてもできないだろうかというような声もありますので、そういった協議のほうをよろしくお願いいたします。 それでは、次の質疑に移ります。 放課後児童健全育成事業等対策費について、再質疑を行います。 先ほど説明では、待機児童は7月が最も多いと、それから9月の時点では35人となっているということですが、そこで次の質疑ですが、放課後児童クラブ支援員に対して令和2年度に行った処遇改善、これはあったのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度につきましては、支援員の処遇改善は行っておりません。これまで段階的に処遇改善を行っておりまして、近いところでは令和元年度から社会保険への加入、令和3年度におきましてはチーフ手当を5,000円から1万円に、サブチーフ手当を3.000円から5,000円に引き上げております。また、代替職員に対する通勤手当の支給も行ったところでございます。令和4年度からは時給を引き上げる予定でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 支援員さんの処遇についてもやはり改善をしていかなければいけないというふうに私も強く思うところでございます。 この項、最後の質疑ですが、保護者が安心して働ける環境づくりが必要と考えます。今後の児童クラブの展望について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 児童クラブの役割は保護者の皆様が安心して子供を預けて就労できるよう、子供たちの安全な居場所であることだと考えております。そのためには入所を希望されるお子さんが待機することなく入所できることが大前提でございます。待機児童を解消するために必要な支援員の確保や児童クラブの実施場所の確保や環境整備に努め、それに伴う支援員の待遇改善も図っていきたいと考えております。子育てに優しい唐津として子育て世代の皆さんの支援を行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) さらに保護者が安心して働くことができる環境づくり、並びに児童の健全育成を図っていただくことをお願いいたしまして、次の質疑に移ります。 七山地区保険薬局整備事業補助金について、再質疑を行います。 減額の要因については理解ができました。薬局の開局時期については予定していた時期に開局することができたのか。また、薬局の利用者については想定していた数の利用が合っているのか伺います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 薬局の開局でありますが、当初の事業計画どおり令和2年1月から工事を着工して5月に竣工、同月に保険薬局指定手続等を完了され、当初の予定どおり6月1日に開局しております。また、薬局の利用者数につきましては、薬局に確認しましたところ、想定していた人数、一月当たり1,000人に近い方が利用されているということでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この項、最後の質疑ですが、七山市民センターに七山診療所と七山歯科診療所が開院し、同敷地内に薬局を開局されたということでございますが、その事業の成果が見られたのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 診療所の近くに薬局を開局したことによる事業成果でございますが、七山市民センター敷地内に診療所及び歯科診療所並びに保険薬局を集約したことにより、診療を終えた患者さんが歩いて薬局に移動することが可能になり、薬の受取りが短時間で完結することによりまして利便性が向上し、また、市民の方が安心して生活できる地域医療体制の確保ができたと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) それでは、新型コロナウイルスワクチン接種事業費について再質疑をいたします。 委託料において、コールセンター委託業務110万3,000円の内容について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 新型コロナウイルスワクチン接種の実施に伴いコールセンターを設置して、予約受付や電話相談業務を円滑に行うための体制整備を行いました。 業務期間につきましては令和3年3月12日から令和3年9月30日までとし、契約金額は1,745万1,280円となっております。 業務時間は土・日・祝日を除いた平日の午前9時から午後6時までとしており、コールセンターの体制としましては、対応スタッフ人員数を令和3年3月から5月末までを4人、同年6月から8月末の繁忙期には10人、同年9月からは再度4人に戻して利用者へ対応しておりますが、令和2年度中は利用件数24件で委託料110万3,000円の支出となっております。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) それでは、次の質疑ですが、ワクチン集団接種等では様々な備品が必要となってきますが、令和2年度における備品購入費の内容について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 コロナワクチン接種における実施に当たる数多くの備品が必要となります。例えば冷凍のワクチンを解凍する際に使用する冷蔵ケースやワクチン接種予約者を管理するためのパソコンなどがあります。令和2年度に購入しました主な備品につきましては、冷蔵ケースが1台、31万7,500円、ノートパソコンが3台で71万4,000円、発熱スクリーニング用赤外線カメラが2台で52万5,000円、ワクチン冷凍用ディープフリーザー用発電機を2台で21万6,562円、診察用ライトを3台で34万2,000円などを購入し配備し、ワクチン接種に向けた準備を実施しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この項、最後の質疑になりますが、新型コロナウイルスワクチンの接種体制について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 唐津市では令和3年2月に新型コロナワクチン接種対策室を設置して以来、医療機関での個別接種及び市で実施する集団接種を通じて高齢者や離島住民をはじめ多くの市民の皆様にワクチン接種が安定して行き届くよう日々取り組んでまいっております。途中、ワクチンの供給が不安定な時期もございましたが、現在のところ、ワクチン接種がおおむね順調に進行していると思っております。医療関係者等の連携、協力による接種業務に必要な実施体制が構築されたことにありますので、今後におきましても新型コロナウイルス感染症の鎮静化に向けてしっかりと医療機関と連携を図りながらワクチン接種体制の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) それでは、次の質疑に移ります。 猪等駆除事業費について再質疑を行います。 特にイノシシ、それからアライグマの捕獲実績については過去最多ということでありました。ここに調査、現地指導活動費166万4,039円とありますが、この内容についてどのような内容なのか伺います。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 現地調査活動費は鳥獣駆除業務員の報酬や福利厚生の費用でございまして、鳥獣駆除業務員の業務内容といたしましては、箱わな、猿用大型おりによる捕獲、捕獲した猿への発信機の取りつけや処分、発信器を用いたテレメトリー調査及び個体数調査が主な業務となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) もう一点、捕獲追払い経費、これ91万2,148円、この内容と、近年よく市街地にイノシシが出没したとかそういった情報がよく流れますが、猿も一緒ですが、市街地に出没する鳥獣対策についてどうなっているのか伺います。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 市内に出没した有害鳥獣の捕獲や追払いを実施するため、猟友会へ有害鳥獣対応業務を委託する事業でございまして、実績といたしましては延べ13名の出動により捕獲や追払いを実施しております。 また、近年増加している市街地のイノシシ出没対策について、有害鳥獣対策業務の活用や唐津警察署などの連携により対応しておりますが、市街地では猟銃やわなの使用が禁止されており、現在のところ付近の山への追払いが唯一最善の方法とされていることから、市街地へ侵入させないためにも生ごみや廃棄農産物の適切な処理や集落周辺の除草などが必要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 次の質疑に移りますが、令和2年度の侵入防止柵整備の実績、それから既存の設置された箇所の再整備、今回、成果書を見るとわな整備については取り組んでおられないというふうな内容になっておりますが、その理由について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 侵入防止柵整備の実績としましては、国の交付金を活用し電気牧柵62台、猿用電気ネット柵2台、ワイヤーメッシュ1万6,579メートルを整備し、県単独事業を活用した分では電気牧柵37台、離島のワイヤーメッシュ140メートルを整備しております。 次に、既設置箇所の侵入防止柵の再整備でございますが、侵入防止柵は種類によって耐用年数が決まっておりまして、ワイヤーメッシュが14年、電気牧柵器が8年となっており耐用年数を経過しますと再整備が可能となります。 最後に、わな整備の取り組みでございますが、当初、事業計画では実施する予定となっておりましたが、令和2年度はイノシシの捕獲頭数が大幅に増加したことから、捕獲報奨金が不足したため、整備費用の全額を捕獲報奨金に充てたところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この項、最後の質疑ですが、課題として捕獲従事者の高齢化に伴う対策について、これはどういうふうに考えてあるのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度の有害鳥獣の捕獲従事者は177名でございまして、年度末現在で65歳以上の方の割合が59.3%となっております。そういった高齢化対策といたしまして、新規狩猟免許取得者に対して費用の補助を行っておりますが、まずは狩猟に興味を持っていただくことが新たな鳥獣駆除の担い手確保につながるものと考えておりますので、鳥獣の魅力を発信する広報に力を入れるとともに農林事務所、農業改良普及センターなどの関係機関のほか、猟友会とも連携を取りながら新たな捕獲従事者の確保に努めてまいりたいと考えております。 また、地域住民の協力と理解を得ながら自分たちの地域は自分たちで守っていくという意識を持っていただき、捕獲従事者の活動を支援できる補助員制度の活動により捕獲対策の強化につなげていければと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 猪等駆除事業費ですが、まず、これ侵入防止柵はワイヤーメッシュと電気牧柵でできました。それから、捕獲頭数は過去最高の実績でした。これは成果が出ました。一方で、取れ過ぎたがためにわなの整備はできなかった、そして捕獲報奨金も不足したということでございます。ですから、これ、答弁求めませんが、これはやはり唐津市もですが、やはり国や県のほうにこういった不足している状況、成果が出ているわけですから、これは当然予算要求、これはしっかり私はやっていっていただければと思います。 次の質疑に移ります。 次に、きゅうり集出荷貯蔵施設再編整備事業補助金について再質疑を行います。 経緯については理解ができました。次に、具体的に整備された設備などの詳細についてどのようになっているのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 事業内容につきましては、実施主体である、唐津農業協同組合において浜崎と山本にある集出荷施設を再編し一元化される際に必要な機械及び設備の整備に対しまして経費の一部を補助したものでございます。 整備内容は再編により一元化した浜崎選果場における自動梱包機、自動製函機、建屋空調設備一式の導入で受益者となるキュウリ農家の戸数が63戸、受益面積は15.5ヘクタール、年間の計画処理量は2,472トンでございます。総事業費は7,139万円で補助対象経費及び消費税相当額を除いた補助対象外経費及び消費税相当額を除いた6,123万円が補助対象事業費でございます。補助金額は全額国庫による2分の1補助で3,061万5,000円となっております。 なお、再編整備は本年3月に完了し、4月から新たな浜崎選果場として稼働を開始しています。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この項、最後の質疑になります。 先ほど施設の稼働は4月からということでございました。まだ事業効果は見えてきていないかと思います。事業の実施によってこれから得られるであろう効果についてどのように考えられているのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 事業の効果についてでございます。まず、国庫事業においては集出荷コストを10%以上削減することが要件となっております。JAからつの試算では選果場一元化によって人件費の大幅な削減が見込まれ、集荷所から選果場までの運搬費用など増加するコストを差し引きましても全体のコストとしましては11.6%が削減される見込みでございます。 次に、今回の再編整備によるキュウリ集出荷施設の運営面及び生産者にとっての事業効果を申し上げます。 まず、運営面における効果といたしまして選果場の一元化による出荷体制の見直しによりまして施設のランニングコストや人件費の削減で集出荷コストの低減が図られます。また、選別や梱包作業の効率化が図られ、キュウリの生産、出荷基盤の安定につながるものと考えております。 続まして、生産者にとっての効果を申し上げます。これまでは選果場ごとにキュウリの出荷規格が違いましたが、今回の選果場の一元化を契機として出荷規格の統一を図り、出荷規格が統一されることで唐津地域単一でのブランド化につながり、安定的かつ高単価での取引が期待できます。販売単価の向上はキュウリ生産者の売上げ向上につながり、選果場再編での人件費削減による出荷経費の負担減少と併せまして生産者の収入向上の効果がこれから表れてくるものではないかと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 次に、佐賀牛産地確立拠点施設整備事業補助金について再質疑をいたします。 先ほどの事業の実施の経緯については理解ができました。 次の質疑ですが、整備計画では令和2年度実施設計とありますが、設計委託業務の状況についてお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 設計委託業務に係る施設の概要といたしましては、繁殖牛舎や育成牛舎などの主要管理施設6棟、研修生の宿泊施設を兼ねた管理研修施設1棟、堆肥舎や飼料倉庫などの関連施設8棟、合計15棟の施設総面積は約9,800平方メートルとなっております。 令和2年度に実施した業務委託入札は実施設計と工事管理委託業務を一括して実施し、唐津農業協同組合管内の唐津・玄海地区の設計業者を対象とした条件付一般競争入札により設計委託業務の入札が実施され、実施設計3,000万円、工事管理業務800万円、合計3,800万円の契約となっておりJAからつに対し令和2年度分の実施設計委託費3,000万円を支出いたしております。 なお、工事管理委託費の800万円につきましては債務負担行為を設定しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この事業、市内の繁殖農家と繁殖牛の頭数、これは高齢化と担い手の不足により毎年減少、これは全国的なもので減少しております。また、肥育素牛についても約7割を県外に依存している状況であります。 今後、肥育素牛の確保が困難になってくるだろうと思っております。このような現状と課題がある中、施設整備が確実に実施されますようお願いいたしまして次の質疑に移ります。 多面的機能支払交付金について再質疑を行います。 国庫返納金の内容については理解いたしました。 次の質疑ですが、資源向上支払のうち、長寿命化活動の交付金が減額となって理由についてお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 減額になった理由でございます。 まず、令和2年度予算につきましては交付金の算定基礎となる活動組織の対象農用地面積を前年度実績と同程度と見込んで予算を計上しておりましたが、新たな対象農用地に加入された面積と農地転用等により減少となった面積を集計した令和2年度の対象農用地面積が前年度に対し約15ヘクタール減少したことが要因として上げられます。 次に、交付金は対象農用地面積に対し農地維持活動、共同活動、長寿命化活動といったメニューごとに定められた単価を乗じて算定されますが、先ほど言いました農地維持活動と共同活動については、ほぼ申請どおりの交付額となりましたが、長寿命化活動については佐賀県からの交付額が申請の8割程度の交付額にとどまったものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 次の質疑ですが、活動組織数の推移、それから本市としての対策について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 当該交付金事業に取り組まれている活動組織数の推移につきまして、ご説明申し上げます。 活動組織数は平成30年度が107組織でございましたが、令和元年度と令和2年度が102組織となっておりまして、組織数は減少傾向で推移しております。 組織数減少の主な要因といたしましては、構成員の高齢化、事務負担が大きいことなどから役員の成り手がいないこと、活動への参加者が減少していることによるものでございます。 そのような中でございますが、市といたしましては幾つかの地域が連携して活動をしていただく活動組織の広域化を奨励していきたいと考えているところでございます。 これは隣接した地域が1つの活動組織となり、大きな組織となることで一人一人の負担を減らし、一定の活動人員を確保することができます。 また、活動組織の広域化をすることで共同で事務担当者を雇用することも可能となり、事務負担の軽減になり役員の成り手不足対策にもなるのではないかと考えております。 なお、本年8月には本市からの働きかけにより、佐賀県農地・水・多面的機能推進協議会の主催で小城市と白石町へ先進視察へ参りました。白石町では交付金事務の受託組織を立ち上げられ、専任の事務職員を雇用し、事務の簡素化が図られて事務の軽減が図られておりました。受託組織には現在13組織加入されており、残りの組織についても加入数を増やしていきたいとのことでございました。本市にとっても大変参考になった事例であったと考えております。 そのほか活動組織用の事務支援ソフトをご紹介しておりまして、そのようなものを活用していただくことで事務負担の軽減に役立てていただき、活動の継続につなげていただきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 今申されました活動組織の広域化、それから共同での事務負担者を雇用すること、こういった取り組みによって組織数の減少の主な要因である構成員の高齢化、それから事務負担の軽減など、これは改善が図られると思います。そしてまた組織の維持、活動継続につながるものと考えますので、ぜひこれは推進をお願いいたしたいと思います。 この項、最後の質疑ですが、交付時期の早期化、事務の簡素化についてお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 交付時期の早期化につきましては、これまでも県への要望を行ってきたところでございますが、交付金の返還額確定の事務処理とこれに係る県との調整に時間を要しており、例年思うように交付時期の改善が図られていない状況でございます。 交付金の早期交付につきましては、今後とも事務手続の見直し等について県と協議を行い改善を図ってまいりたいと考えております。 次に、事務手続の簡素化につきましては、これまでも国のほうで事務処理の簡素化が図られてきたところでございますが、まだまだ不十分な点もあることから、今後とも地元活動組織から出される声を受け止めまして、国、県へお伝えしていきたいと考えておるところでございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 交付時期の早期化については、やはり組織はこの交付時期が早くなれば早くなるほど事業がすぐさまできる状況になりますので、これが遅くなると立替金とかそういったものが発生しますのでなかなか着手できないということにつながりますので、このことについてはよろしくお願いいたします。 それでは、次の質疑に移ります。 唐津水産業活性化支援事業について再質疑を行います。 先ほど申されましたイノベーション創出強化研究推進事業とはどのような事業なのかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 イノベーション創出強化研究推進事業は従来の常識を覆す革新的な技術の創出を目的とし、農林水産業の発展につながる研究開発を支援する事業でございます。 市として実施した事業は2つございまして、1つ目は唐津Qサバ生産性向上試験研究業務でございます。これはICTを利用した生産管理システムを導入することで唐津Qサバ養殖時の状況をモニタリングするとともに餌やりの最適な知見を得ようとするものでございます。具体的には唐津Qサバの養殖場にカメラと自動給餌装置を設置し、魚群の遊泳状況や餌やりのときの魚の状況などのデータ収集を行い、九州大学とデータを解析して養殖途中で死んでしまうサバの割合が高い理由を明らかにして生残率を改善するとともに餌やりの量なども最適化するものを目指したものでございます。 2つ目としまして、唐津Qサバの稚魚をこれまでより早く養殖事業者に提供できるよう親サバの成熟を促すことで採卵、ふ化を早めようとするものでございます。早く稚魚が提供できれば、現在5月から6月がめどとなっている海面養殖の開始時期を早めることができ、夏場に海水温が上昇する前に一定の大きさまでに生育させることで高水温で弱って死んでしまう稚魚を減らすことを目指したものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 会議時間を延長します。 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 説明ではイノベーション創出強化研究推進事業において唐津Qサバの生残率改善に取り組まれているといったところですが、令和2年度の成果、どのようになっているかお伺いします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度につきましては主に水中カメラの映像や魚体の生育情報などのデータ収集を行ったものでございまして、具体的な生残率改善までには至っておりません。当初、稚魚を海面養殖いかだに入れた際に弱って死ぬ稚魚が多いのではないかという仮設を立てておりましたが、水中カメラに映像データを見る限りそのような状況は見受けられませんでした。引き続き生育情報を収集しながら生残率改善につながる知見を探ってまいりたいと考えております。 また、餌やりに関しましても養殖事業者によって餌やりの効率や魚の成長に違いがあることがデータとして明らかになっております。取得したデータは養殖事業者の方と共有しておりますので、より効率的な養殖に役立てていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) 次の質疑ですが、唐津Qサバの市内の取扱い店舗数、それから県外への出荷の状況及びその課題についてお伺いいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 現在、唐津Qサバを取り扱っていただいている市内の店舗数は令和2年度シーズン開始の10月において39店という状況でございました。また、県外への出荷状況でございますが、令和2年度当初におきましては活魚出荷先として福岡、熊本、鮮魚出荷先として東京、千葉、香港を見込んでおりましたが、活魚での出荷はなく、全て鮮魚や冷凍フィレとして福岡、東京、香港に出荷されております。令和2年度シーズンにおける唐津Qサバの出荷数量でございますが、出荷先ごとの集計は取れておりませんが、全体で約2万尾となっております。令和2年シーズンは冬場、特に令和3年1月から3月までの期間におきまして出荷注文に対して出荷可能なサイズまで成長した唐津Qサバの数量が不足し、出荷を制限したり一時停止する状態となり、結果として出荷数量を伸ばせなかったものでございます。このため安定的な供給体制の確立が必須だと考えております。 また、新型コロナウイルスの影響によりまして、これまで出荷しておりました店舗などが多数閉店している状況もあるようでございますので、営業の再開後に再度取扱いをしていただけるよう、佐賀玄海漁業協同組合と協力し、PRに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
    ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) この項、最後の質疑になります。イノベーション創出強化研究推進事業の今後の予定、それから唐津Qサバの目標について伺います。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 吉村議員の再質疑にお答えいたします。 イノベーション創出強化研究推進事業につきましては、3年間の研究期間での採択を受けておりますので、令和4年度までの予定で研究事業に取り組むこととしております。今回の採択は基礎研究ステージという段階での採択でございまして、次に応用研究ステージという段階がございます。応用研究ステージの採択は大変狭き門のようですが、九州大学とは引き続き採択に向けて申請を行いたいと話しておるところでございます。 唐津Qサバにつきましてはコロナ禍の影響はあるものの認知度は上がってきていると感じておりまして、現在研究を進めている生残率改善を含め養殖事業として十分な採算が取れる状況を目指すとともに、養殖事業者を増やし安定した生産体制を確立することで流通量の拡大を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 吉村慎一郎議員。 ◆11番(吉村慎一郎君) くしくも昨日からQサバの出荷が始まりましたというふうなテレビでの放映があっておりましたけれども、平成30年度の出荷尾数は約2万尾、それから令和2年度の目標は3万5,000尾というふうになっておりました。先ほど2万尾ということでございましたが、新たな創出強化研究推進事業を実施され、Qサバの生残率改善、これが一番の出荷尾数を確保する最大の課題だと思いますけれども、これに取り組まれているということでございましたが、まだまだ成果として上がっておりません。そういった状況でありますので今後さらなる研究をお願いいたしまして私の議案質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) 12番、志政会の江里孝男でございます。13項目の議案質疑をいたします。 初めに、総務費の地域振興費、それから商工費の地域振興費、土木費の地域振興費、教育費の地域振興費については関連がありますので一括して質疑いたします。 総務費の一般管理費の施設修繕料予算30万円に対しまして執行額が1カ所59万9,500円執行されています。また、道路維持改良費ですが、予算80万円に対しまして工事請負費1カ所78万8,700円が執行されています。このような場合、地域振興予算ではなくて、私は本予算で、また通常の予算で執行すべきというふうに思いますが、どのように考えてあるのかお尋ねをいたします。 次に、人・農地プラン推進事業につきましては、事業の実施状況についてお尋ねをいたします。 次に、中山間地域等直接支払事業につきましては、同じく実施状況についてお尋ねをいたします。 次に、農業基盤整備促進事業につきましては、それぞれの実施地区の内容についてお尋ねをします。 次に、農業水路等長寿命化・防災減災事業費につきましては、事業の内容についてお尋ねをいたします。 農村公園管理費につきましては農村公園の数とどのような事業で実施されたのか、お尋ねをいたします。 次に、造林事業補助金につきましては令和2年度に造林事業補助金を活用し事業を実施した地区の事業量、申請件数、事業実績についてお尋ねをします。 からつの元気な森づくり事業費につきましては、事業の内容と補助金の内訳についてお尋ねをします。 次に、林道維持管理費、これにつきましては唐津市内における林道の概要についてお尋ねをいたします。 それから、農林地(林地)崩壊防止事業、この事業につきましては家の裏の事業をするのに農林地崩壊事業の農地、林地、また急傾斜地崩壊防止事業の3つの事業があります。同じような事業でありますが、3つの事業の採択要件と負担割合についてお尋ねをいたします。 これで1回目の質疑といたします。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) 江里議員のご質疑にお答えいたします。 地域振興予算ではなく通常予算で執行すべきではないかというご質疑でございましたが、まず1点目は肥前市民センターの一般管理事務費でございますけれども、本事業の内容につきましては市民センター事務室の雨漏り修理でございまして、雨漏り被害のさらなる拡大防止のほか、雨漏りによる公文書の汚損やパソコンの故障を防ぐため緊急性と必要性の観点から早急に実施すべきと判断し、執行したものでございます。 ご指摘の通常予算での執行についてでございますが、肥前市民センターにおきましては通常予算においては他に執行予定の工事があったため、各市民センター間で地域振興分予算を調整することにより実施したものでございます。 2点目の相知市民センターの道路改良維持費でございますが、本工事につきましては冠水対策のため側溝を拡張する工事でございました。市民センターへ寄せられました道路関係に関する要望につきましては、そのつど都市整備部に相談と報告がなされておりまして、本工事につきましては相知市民センターにおいて地域住民の生活活動に密着した要望課題等に対し、迅速に対処し地域の振興を図るために対応が必要と判断し、市民センター地域振興分予算において工事を執行したものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 江里議員のご質疑にお答えいたします。 私のほうからは9項目ございました。 まず、農業次世代人材投資事業の実施状況でございます。農業次世代人材投資事業は、令和2年度の交付対象者は13名で、そのうち単身就農者が11名、夫婦就農者1組の2名に対し、1,257万8,784円を交付しております。 また、交付対象者の営農形態につきましては施設野菜10名、施設果樹2名、露地野菜1名となっております。 続きまして、中山間等直接支払事業の実施状況でございます。中山間地域等直接支払制度につきましては、農業の生産条件が不利な地域における農業生産活動を継続するため、国及び地方団体による支援を行う制度として、平成12年度から実施してきております。令和2年度における実施状況につきましては、協定締結集落数が99集落で、参加農業者数が2,987人、対象農用地面積が1,812ヘクタール、集落への交付金が3億2,193万5,810円となっております。令和2年度は第5期対策の初年度となっておりまして、高齢化や担い手不足によって協定締結集落数、参加農業者数、対象農用地面積が減少しておりますが、本事業の継続的な取り組みにより農業生産条件の不利を是正し、耕作放棄地の発生防止が図られ、さらには洪水や土砂崩れを防ぐ美しい風景や生き物のすみかを守るといった中山間地域の農地が持つ多面的機能の増進に寄与するものでございます。 続きまして、農業基盤整備促進事業費の実施地区の内容でございます。事業内容につきましては工事を4カ所、実施設計を1カ所、合計6,159万70円で事業を行っております。内訳でございますが、北波多の岸山地区頭首工補修工事3,101万7,800円、浜玉の平原地区のパイプライン敷設工事5,311万1,900円、浜玉の玉島地区水管橋下部工工事744万6,700円、浜玉の水管橋測量設計調査業務980万8,700円、山本の唐津第2地区排水路工事800万8,000円となっております。 続きまして、農業水路等長寿命化防災減災事業費の内容についてでございます。農業水路等長寿命化・防災減災事業費でございますが、唐津地区全体の防災重点農業用ため池が決壊した場合の避難経路等を表示したハザードマップを作成しております。ため池といたしましては、防災重点農業用ため池に指定を受けた全箇所の217カ所のため池を対象としております。 続きまして、農業公園の管理ということでございます。農業集落居住者の憩いの場を提供する目的として、国や県の補助金を活用して農村公園を整備しております。唐津市の農村公園条例では15カ所ございますが、そのうち農林水産部で管理をしております箇所の管理費を計上しています。その農村公園は県営中山間地域総合整備事業で整備しました半田地区にございます滝の観音農村公園、宇木地区にございます醍醐の滝農村公園、浜玉地区にございます池場農村公園、相知地区にございます町切水車公園の4カ所、農業総合整備事業で整備しました相知地区にございます町切地区農村公園1カ所の合計5カ所でございます。 造林事業補助金について、事業を実施した地区の事業量と申請件数についてご説明いたします。令和2年度の事業実績としましては、七山、厳木、浜玉地区において森林作業道の開設を8,843メートル、保育間伐を3.14ヘクタール、間伐を43.34ヘクタール実施され、市から338万5,754円の補助金を交付しております。申請件数につきましては、森林作業道の開設が26件、保育間伐が4件、間伐が27件となっております。なお、申請については森林所有者分を松浦森林組合において一括して代理申請を頂いております。 続きまして、からつの元気な森づくり事業の内容についてご説明いたします。令和2年度の事業内容としましては、森林調査を4地区において21.3ヘクタールを委託料532万700円で実施しました。また、間伐業務を一地区において6.2ヘクタールを委託料316万6,900円で実施し、それに伴う立木売払いが140.28立方メートル、売払い額108万156円でした。そのほかシステム利用料を含めた総事業費は896万7,473円となっております。この事業の財源は全て国の森林環境譲与税をベースとした唐津市森林環境基金を充当しております。 続きまして、林道維持管理費につきましてご説明いたします。林道の路線数につきましては、唐津地区15路線、浜玉地区11路線、厳木地区20路線、相知地区20路線、鎮西地区1路線、七山地区25路線、各地区にまたがる広域的な路線が8路線あり、計106線となっております。林道の延長につきましては316キロメートルとなっております。 続きまして、農林地崩壊防止事業の採択要件、急傾斜地崩壊防止事業とのそれぞれの事業の負担割合についてでございます。農林地崩壊防止事業は主に荒廃地が林地と農地の2種類がございます。採択要件はともに人家2戸以上及び道路等施設農地2ヘクタール以上に直接被害を与えると認められる箇所となり、1カ所の事業費が40万円以上という要件がございます。また、補填対象の範囲は崩壊の高さの5倍の水平距離と崩壊箇所から45度の範囲にあることが必要となります。 続きまして、急傾斜地崩壊防止事業は都市整備部で行っている事業でございますが、採択要件は一連の急傾斜において人家5戸以上に直接被害を与えると認められる箇所となり、1カ所の事業費が60万円以上となります。また、対象となる急傾斜の要件は地表面が水平面に対しておおむね30度を超える角度を成し、その高さが5メートルを超える急傾斜であることが必要となります。 農林地崩壊防止事業は災害時に適用される事業でありまして、人家及び荒廃地の林地と農地を守る事業でございます。 次に、事業費に対する負担割合でございますが、農林地崩壊防止事業、急傾斜地崩壊防止事業、どちらでの場合も県が事業費の2分の1で市と受益者がそれぞれ4分の1となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それでは、地域振興費について再質疑を行います。 観光施設管理費において、手数料3件、9万7,900円が執行されておりますが、どのような場合に手数料での費目支出となるのか、お尋ねをします。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) 再質疑にお答えいたします。 質疑の件は相知市民センターの観光施設管理費中、手数料の内容についてでございますが、あじさい館トイレの詰まり解消業務3件でございました。トイレを利用できなくなることにより、地域住民の生活・活動に支障が出るため、緊急性と必要性から迅速な対応が求められると判断し、市民センター地域振興分予算にて執行したものでございます。 手数料での執行に関しましては、トイレの詰まりの解消を依頼する場合、部品の交換がなく、単に詰まりを解消するのみであれば、手数料で支出することとしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それでは、次に体育施設整備費で施設周辺で12万5,000円、それから工事請負費7万4,800円でそれぞれ1件執行されておりますが、修繕料と工事請負費の違いについて、どのような場合に修繕料なのか、工事請負なのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 ご質疑の件は肥前市民センターの体育施設整備費の2つの事業でございまして、施設修繕料12万5,000円は肥前体育館の壁の張替え、工事請負費7万4,800円は納所小学校の夜間照明施設の撤去でございました。 施設修繕料と工事請負費の違いでございますが、修繕は家屋、構造物、備品等の全部または一部に修理を加える、一般的には小規模で役務と材料とによって成り立つもので、本体の維持管理、原状復旧を目的としております。一方、工事請負費は土地、工作物等の造成または製造及び改造の工事、工作物等の移転及び除去工事のうち請負契約により行うものでございます。 需用費の修繕料と工事請負費の区別につきましては、工作物そのものの位置や形状を変更するか否かによって区別するものとしております。 今回の施設整備費につきましては、事業内容から判断した結果、体育館の壁の張替えにつきましては施設修繕料、夜間照明施設の撤去につきましては工事請負費として執行したものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) ちょっと分かりにくいような感じがいたしますが、例えば、水道管が詰まった場合、人件費だけでした場合は手数料と、切ったり何だりせんで、樋を外しただけやったら手数料と、例えば切って塩ビ管をつないだという場合は修繕料と、塩ビ管がもうこれ使われんと、ですからステンレス管に変えた場合、これはグレードアップをしておりますので工事請負費ということで理解していいですか。お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 先ほどの議員の例で申しますと、管の詰まりを取り除くだけの役務費であれば手数料、切って工事などの修繕をするのであれば修繕料というところで、機能を向上するのであれば工事請負費ということで説明していただきましたが、そのとおりでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) どうもありがとうございました。 それでは、地域振興分の予算の総括をどのようにされたのか。また、総括を行うに当たり、行政連絡員さんへのアンケート、また、市民センター長の聞取りを行ったということでございますが、どのような意見が出たのか。また、令和3年度予算にどのように生かされたのか、お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 堀田政策部長。          (政策部長 堀田 信君登壇) ◎政策部長(堀田信君) お答えいたします。 予算の総括についてでございますが、市民センター地域振興分予算は地域住民の生活活動に密着した要望、課題等に対し市民センターにおいて緊急性と必要性から迅速に対応できるよう予算措置を行い、地域の振興を図るために令和元年度から実施いたしております。 令和3年度の市民センター地域振興分の事業展開を検討するに当たり、令和元年度、令和2年度における事業の検証を行いました。議会に対しましても令和2年12月に市民センター地域振興分予算についての考え方として報告をさせていただいたところでございます。この報告書の作成に当たりましては、市民センター長への聞取りのほか、行政連絡員等へのアンケート、市民センターへ寄せられた要望の内容についても検証をしたところでございます。 本予算の総括でございますが、地域住民の生活・活動に密着した要望、課題に対し、市民センターにおいて緊急性と必要性から迅速に対応できる地域振興予算は限られた通常予算の中では当分の間、必要であると考えたところでございます。行政連絡員へのアンケート、市民センター長への聞取りにおきましては予算の増額を望む声や事業を限定せずにセンターの実情に応じた事業配分を望む声などがございました。 令和3年度からの予算におきましては、これまで2年間の実績、行政連絡員等へのアンケート結果等を総合的に勘案し、各市民センターの実情に応じ、小学校維持管理費や中学校維持管理費の新たな市民センター地域振興分の予算を計上したほか、各事業の予算の配分につきましても180万円の予算の範囲内におきまして各市民センターの判断で地域の実情に応じた予算の振分けを行い、事業を実施することでさらなる地域振興を図っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 17時40分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 5時22分  休憩                     午後 5時40分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(笹山茂成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 議案質疑を続行します。江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、人・農地プラン推進事業費について再質疑を行います。 当初予算2,951万1,000円に対しまして、決算額が1,394万6,000円ということで1,556万5,000円の減となっておりますが、減の要因についてお尋ねをします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑についてお答えいたします。 事業費減となった主な要因でございますが、前年の所得算定額に基づく交付額の減が5名で129万6,000円、所得超過での交付休止による減が1名で75万円、離農等での交付中止による減が3名で375万円。 また、新規の交付対象者を7名見込んでおりましたが、相談はあったものの申請までには至らなかったことにより1,050万円の減となっております。その理由といたしまして、コロナ禍の中、社会情勢による影響もございまして、新規就農に対して慎重になられたのではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) 次に、交付対象者は、将来にわたって農業経営を行うに当たって、フォローアップが非常に大事であろうというふうに思います。フォローアップの実施状況と、令和元年度から人・農地実質化の取り組みを推進されていますが、実質化の取り組みの状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑についてお答えいたします。 農業次世代人材投資事業費補助金の交付対象者につきましては、交付期間中並びに交付終了後5年間、年2回の就農状況報告を行うことになっております。就農状況の確認につきましては、市、県、農林事務所、農業改良普及センター、農業委員会、JA等の関連機関が連携してサポートしており、経営規模、生産量、売上高など経営状況の確認を行い、課題や問題点を解決するための指導、助言を行うなどの支援を実施しております。また、規模拡大や機械設備の導入などを希望される方につきましては、各種補助事業等の情報提供を行うなどの支援を行っております。 また、人・農地プランの実質化の取り組み内容、推進状況についてでございますが、人・農地プランにつきましては、人と農地の将来における問題を解決するため、地域での話合いを基に、今後の地域農業に関する大まかな方針をまとめたものでございます。 本市におきましては、JAからつ9支所単位における地域区分の設定を行い、市内を19の地域に分け、それぞれの地域ごとに、人・農地プランの作成を行っております。 しかしながら、既存の人・農地プランにつきましては、設定地域が広範囲であり、地域の話合いに基づくものとは言いがたいものも見受けられるという見解が示されまして、実効性のある人・農地プランを実現するためには、集落単位で、人・農地プランの実質化の取り組みを推進することとされております。 実質化の具体的な取り組み内容・手順につきまして、1つ目は、地域の農業者の年代区分や後継者の有無といった、地域の状況が分かるようなアンケート調査を行う作業を行います。2つ目は、地域のアンケート調査等で把握した状況などを地図上で示し、地域の状況を地図にして見える化する作業を行います。3つ目は、アンケート結果や見える化した地図を活用しながら、地域の様々な機会を活用し、5年から10年先の将来、地域の農地を誰に担ってもらうかについて話し合い、その担ってもらう方を、農地利用を担うその方を、農地利用を担う中心経営体として決定します。 進捗状況につきましては、令和3年3月末現在で45地区において人・農地プランの実質化に向けた工程表を作成しており、令和2年度におきましては、厳木町浪瀬地区が実質化されている状況となっております。 コロナ禍の中、地域での徹底した話合いを進めることが大変難しい状況ではありますが、人・農地プランの実質化に向け、市、県、JAなどの関係機関・団体が一体となって、継続した支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、中山間地域等直接支払事業費について再質疑を行います。 当初予算3億6,051万9,000円に対しまして、決算額が3億2,193万5,814円ということになっております。3,858万3,000円の減でございますが、減の要因についてお尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 当初予算額と比較し決算額が減となった主な要因についてでございますが、取り組み集落が5集落減り、統合された取り組み集落が1集落あり、全体で6集落が減少したことなどにより、対象農用地面積が減ったことによるものでございます。これは、高齢化や担い手減少により参加するものが集まらなかった、新たな役員の引受手がいなかった、5年間継続する自信がないなどが原因としてあると考えております。 市といたしましては、取り組み集落の減少を防ぐため、農作業の省力化や事務の広域化を進めるなどにより、取り組み、事業取り組みの負担軽減に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、第1期から第4期までの協定集落数、それから協定農用地面積の推移について、また第5期対策における主な変更点、進捗状況についてお尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 本事業につきましては、平成12年度から第1期対策が始まり、5年を1期とする事業となっております。 本事業における協定締結集落数、協定農用地面積につきましては、第1期、平成12年度は89集落、1,504ヘクタール、第2期、平成17年度は97集落、1,763ヘクタール、第3期、平成22年度は105集落、2,130ヘクタール、第4期、平成27年度は104集落、1,982ヘクタールとなっております。第3期から第4期への移行時において、協定締結集落数、協定農用地面積が減少している状況でございます。 続きまして、第5期対策における主な変更点としまして、4つのポイントがございます。 第1点目は、集落の話合いによる協定農用地と集落の将来像を明確化し、第5期対策を越えても農業生産活動は継続されることを促すため、体制整備単価の要件を「集落戦略の作成」に一本化されたものでございます。なお、集落戦略の作成をしない場合は交付単価の8割交付となり、作成する場合は交付単価の10割となります。また、集落戦略につきましては、令和4年度までをめどに作成することとされております。 2点目は、より前向きな取り組みへの支援を強化するため、集落機能強化加算、生産性向上加算が新設され、集落協定広域化加算が拡充されております。 3点目は、令和元年8月に施行された棚田地域振興法に基づく活動を支援するため、棚田地域振興活動加算が新設されております。 4点目は、農業生産活動等の継続ができなかった場合の遡及返還の対象農用地を協定集落農用地全体から当該農用地に見直しがされており、第5期対策に安心して取り組んでいただける内容となっております。 また、第5期対策への移行の進捗状況につきましては、まず、各集落への丁寧な説明や周知を図る必要があると考え、唐津市管内の集落協定役員等を対象とした全体説明会を実施いたしました。令和2年度からは、集落からの要請があれば個別による事業説明を行っておりまして、徹底した第5期対策への取り組み推進に努めてまいりました。その後、各集落において、対象とする農用地や活動内容の見直し等の作業が行われ、計画の認定をいたしたところでございます。 現在、認定した99集落につきましては、第5期目の取り組みを実施され、中山間地域の農地の維持管理に努められております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) じゃあ次に、農業基盤整備促進事業費について再質疑をいたします。 事業費は、予算額と決算額、大きな違いがありますが、その理由についてお尋ねいたします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 事業費は予算額と決算額に大きく違いが生じた内容についてお答えいたします。 予算額2億1,970万円に対しまして決算額6,159万70円となっており、執行残額の1億5,810万2,930円につきましては、令和3年度に繰越しを行っております。 その理由といたしましては、令和元年度から令和2年度に8,113万6,000円の繰越しを行っており、その事業費が例年に比べ極めて大きかったことが上げられます。また、玉島川は佐賀県において河川の拡幅も同時に計画が進められたことにより、唐津市が実施する工法等全て、佐賀県との協議対象となりました。そのため、事業の実施が昨年の11月になったこと、新型コロナウイルスの影響で部材の入荷の遅れ等により年度内の完了ができなくなり、繰越しが発生いたしました。 また、横田川のサイホン施設移設工事につきましては、県と協議を行った結果、当初の工法で実施した場合、令和3年度から3か年で完了する工程と判明いたしました。そのため、佐賀県と再協議を行ったところ、3年間ということに難色を示されたため、さらに工法の見直しや精査に時間を要し、令和2年度中の発注に間に合わず、年度内完了ができなくなり、繰越しを行うこととなったものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) じゃあ次に、事業に対しての負担割合と、農業基盤整備促進事業の今後の計画についてお尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 事業費に対しての負担割合について、まずお答えいたします。 国の補助率につきましては、過疎地域、半島振興・山村振興地域等、地域指定を受けている地区につきましては55%、指定を受けていない地区につきましては50%となっております。したがって、北波多以外の地区につきましては地域指定を受けているため55%、北波多地区につきましては50%となっております。 地元受益者からの負担につきましては、唐津市土地改良事業分担金条例に基づいて徴収をいたしております。基本的には補助残の2分の1としておりますが、ため池本体に係る防災上重要な施設の改修については4分の1、頭首工、水管橋等、国と、国・県等の工事協議を行う必要のある河川構造物につきましては地元負担を頂かないように定めているところでございます。 今後の計画についてでございます。 農業基盤整備促進事業で現在実施しております箇所につきましては、現在、浜玉の玉島地区の水管橋移設工事と、浜玉の横田川サイホン移設工事の2カ所となっております。 玉島川の水管移設工事につきましては、今年度、水管橋の常備工事を行い、令和4年度にパイプラインを約400メートル敷設いたします。令和5年度では旧管の撤去工事を行いまして、事業完了としております。 横田川につきましては、本年度11月上旬に着工し、河川拡幅区間の敷設工事を行います。令和4年度は既設部分の改良工事を行い、完了となります。 新規要望等につきましては、地元や県と調整を行いながら、計画的に行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、農業水路等長寿命化・防災減災事業について再質疑を行います。 防災重点農業用ため池の指定される要件について。また、ハザードマップを作ったということでございますが、ハザードマップの今後の活用について。それから、防災重点農業用ため池の今後の工事や優遇措置について、お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 まず、防災重点農業用ため池の要件についてでございます。 防災重点農業用ため池に指定される要件でございますが、ため池管理保全法第7条第1項の規定により、ため池から水平距離100メートル未満の浸水地域に住宅があるもの。2番目に、ため池から水平距離100メートルから500メートルの浸水区域に住宅等があり、かつ貯水量1,000トン以上のもの。3番目に、ため池から水平距離500メートル以上の浸水区域に住宅等があり、かつ貯水量5,000トン以上のもの。4番目に、自然的条件、社会的条件等の状況から見て、決壊を防止する必要が特に高いと認められるもの、ということになっております。 続きまして、ハザードマップの活用についてでございます。 ハザードマップは、震度4以上の地震や豪雨の影響でため池が決壊した場合の洪水の到達時間、避難時間や避難ルートを表示しております。活用としましては、ため池の管理者に配付を行い、ため池を保有する地区の公民館や集会場に掲示を依頼し、ため池の周辺住民の方に周知していただくようにお願いをしているところでございます。 防災重点農業用ため池の工事の優遇措置等についてのお尋ねでございました。 防災重点農業用ため池を対象に、令和4年度から令和9年度までの6か年、全国一斉に、ため池調査が開始されます。調査を行う中で、緊急性の高いものから改修工事を行っていくことが可能となっており、唐津市としましても、佐賀県と調整を行いながら調査を行います。令和4年度は、唐津市で15カ所、佐賀県で5カ所の調査を予定しております。 調査内容としましては、地震、豪雨によるため池の危険性などの診断や、これに伴う改修に係る事業費の算定を行います。 財源につきましては、国庫補助率が100%となっております。また、改修工事が必要となったため池につきましては、国・県で88%の国庫補助率で事業が実施できるようになっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、農村公園管理費について再質疑を行います。 農村公園の管理内容について。また、唐津市の農村公園にはいろんな形態があると思いますが、農村公園の譲渡についての唐津市の考え方について、お尋ねをします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 主な管理内容を申し上げますと、施設の維持管理に係ります水道料や電気料、火災保険料、また浄化槽の維持管理、トイレの清掃業務、植栽樹管理、施設管理に係る委託料となっております。 また、地域への譲渡というご質問でございましたが、譲渡について地域からもしご要望がございましたら、地域の方々と、将来の管理の在り方も含め、十分に話合いを行いながら、並行して庁内の関係部署と協議を行いたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、造林事業補助金について再質疑を行います。 当初予算701万8,000円で決算、約338万5,000円となりまして、減の363万3,000円の減となっておりますが、この減の内容についてお尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 当初予算から減額となった主な理由としましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により木材価格が下落し、それにより、森林所有者が木材の搬出を行う間伐等の作業を抑制されたことに伴うまつら森林組合の事業受託が減少したことにより、減額しております。 さらに、木材価格の下落分を補うため、県が間伐の補助率のかさ上げを行ったことで、市の補助率をそのまま適用すると100%を超えてしまうため、市の補助率を下げたことにより、補助金額も減少しております。 また、最近、まつら森林組合の作業員数が減少していることも、事業量減少の一因となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ、造林事業補助金の国県を含めた補助率と事業の効果、今後の推進について、お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 造林事業の国・県を含めた補助率ですが、森林作業道の開設については、国51%、県34%、市8.5%で、合計93.5%の補助率となっております。 また、間伐については、国51%、県17%、市12%で合わせて80%の補助率となっておりますが、令和2年度につきましては、県の新型コロナウイルス対策として、木材価格の下落に対し、間伐等における補助率のかさ上げが行われており、国51%、県42.5%、市6.5%で、合わせて100%の補助率となっております。 なお、国・県の補助率については、市を経由せず、申請者に直接交付されることになっております。 続きまして、事業の効果、今後の推進方針についてでございます。 造林補助事業につきましては、私有林の作業道開設及び間伐に係る補助を行い、搬出間伐を推進することにより、間伐材の有効利用及び森林の健全な育成を図るものです。健全な森林を整備することで、良質な木材を生産することはもとより、水源涵養や災害防止など、多面的機能の発揮にも寄与するものです。 今後は、引き続き国・県と連携し、当事業及び他の有効な事業を活用しながら、適正に森林整備を推進していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) それじゃあ次に、からつの元気な森づくり事業について再質疑を行います。 佐賀県森林クラウドシステムとはどのようなシステムなのか、また事業の今後の計画について、お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) お答えいたします。 まず、佐賀県森林クラウドシステムについて説明いたします。 このシステムは、県が株式会社パスコと開発したシステムで、林地台帳や森林経営計画、伐採届等の管理や更新を行ったり、森林簿や施業履歴等の閲覧ができるようになっています。県内全ての市町は、株式会社パスコと契約し、このシステムを使用しており、林業経営体も県にシステム利用を申請し、株式会社と契約すれば一部機能の閲覧等が可能となっております。 次に、使用料については、各市町に存する5条森林面積に応じて区分分けされた定額となっており、本市においては、年額40万9,200円となっております。 次に、今後の計画についてでございますが、事業の今後の計画については、災害を未然に防止するためにも、まずは当事業のメイン事業である、荒廃のおそれのある私有林の森林整備を積極的に実施したいと思っております。 また、今後、森林環境譲与税の額も増額となっていくことから、担い手育成確保に関する支援や、森林整備の一環とした危険木による住宅等への被害防止対策などの助成事業についても、他の自治体の先進事例等も参考にしながら、有効な施策を拡充できるよう検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) 次に、林道維持管理について再質疑をいたします。 この事業の内容と、関係区への維持管理の委託の状況について、お尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) お答えいたします。 まず、事業の内容でございます。 令和2年度では、草刈り等業務を66路線、維持補修工事を8カ所、改良等工事を6カ所実施しております。内訳としましては、維持補修工事8カ所のうち、舗装補修3カ所、路肩補修3カ所、側溝補修2カ所です。改良等工事6カ所のうち、舗装1カ所、路肩改良3カ所、集水ます設置1カ所、土砂撤去1カ所となっております。 続きまして、維持管理の委託内容についてでございます。 令和2年度で地元委託を実施しました路線につきましては52路線ございまして、市全体の39地区へ地元委託を行っております。そのほか、シルバー人材センターへ11路線、草刈り委託を行っております。 地元委託業務は草刈り業務のみを実施していただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) じゃあ次に、農林地(林地)崩壊防止事業について再質疑を行います。 この事業の事業内容についてお尋ねします。 ○議長(笹山茂成君) 山本農林水産部長。          (農林水産部長 山本善文君登壇) ◎農林水産部長(山本善文君) 再質疑にお答えいたします。 農林地崩壊防止事業で、令和元年度から令和2年度で繰り越した事業の内容でございますが、実施箇所は梨川内坂地区、相知町大野市場地区、相知町湯屋本谷地区の3カ所で、3カ所とも、植生マット施工で山腹を復旧しております。 令和2年度の事業でございますが、実施箇所は相知町湯屋本谷地区の1カ所で、植生マット施工で山腹を復旧しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 江里孝男議員。 ◆12番(江里孝男君) 最後に、市長にお願いでございますが、採択要件をお聞きいたしました。そうした場合、農林地崩壊防止事業の農地と林地事業につきましては、採択要件が人家2戸と。2戸ということになっていますが、急傾斜地崩壊防止事業につきましては、人家が5戸以上と。それにプラス、5戸とも復旧しなければ、採択できなくなっています。 旧郡部におきましては、5戸以上という人家が連なっているのは、まれでございます。ですから、該当しない部分が多々あります。また、5戸でも、被害がないところまで復旧しなければ、採択できないと。非常に厳しい、採択要件となっております。 ですから、市長におきましては、市長会等で農林地崩壊防止事業を採択で工事ができるように提案をお願いしたいと思います。これ答弁は要りません。よろしくお願いします。 これで議案質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 22番、志政会の石﨑です。議案第95号、令和2年度唐津市一般会計歳入歳出決算の中から、5事業について質疑を行います。 第1回目の質疑ですが、民生費のコミュニケーション支援事業費について伺います。 この事業の目的は、視覚障がい者及び聴覚障がい者並びに音声または言語機能障がい者の社会生活等におけるコミュニケーションが円滑に行えるよう支援したものとありますが、この事業の実績、事業の実績・効果についてどう判断しているか、伺いたいと思います。 次に、民生費の障害者就労支援事業費について伺います。 この事業の目的は、市役所において障がい者を期限付で会計年度任用職員として雇用することにより、障がい者本人が就労に対する自信を持てるように経験を積み、将来の一般就労につながるように実施したものとありますけれども、まず、過去の実績があれば伺い、その後の一般就労につながっていった経緯があれば併せて伺いたいと思います。 次に、民生費の放課後児童健全育成環境改善等事業費について伺います。 この事業の目的は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、放課後児童クラブにおいて購入する物品等、必要となる経費に対し支援をしたものとなっておりますが、どういったものを支援したのか伺いたいと思います。 次に、土木費、道路維持改良費について伺います。 この事業は、市民生活の安心、安全のためにも必要不可欠な事業ではないかと考えております。まずは、この事業の目的について伺いたいと思います。 次に、道路舗装改良費について伺います。 この事業の目的に、地域住民の日常生活の利便性や安全性の向上を図るためにあるというふうにありますけれども、基本的にどういった事業をなされているのか伺いたいと思います。 以上で、1回目の質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 石﨑議員のご質疑にお答えいたします。 保健福祉部所管で3項目ございました。 最初に、コミュニケーション支援事業費でございます。 事業の効果でございますが、令和2年度におきましては、従来より実施しております手話・要約筆記奉仕員派遣や、音声による市報発行などの事業に加え、令和元年12月に、唐津市手話言語の普及及び聴覚障害児・者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例の制定により、新たに、手話等を普及促進する事業を実施しております。従来からの事業につきましては、前年度同様の成果となっておりまして、一定の効果が継続できていると考えております。 一方、条例に伴います新規事業の手話等の普及活動につきましては、コロナ禍ということもあり、当初予定していた事業量に達することができない状況になっているところでございます。 次に、障害者就労支援事業でございます。 雇用した人数と一般就労へつながった人数の実績を申し上げますと、本事業は、平成22年度から実施しておりまして、現在まで18名の方を雇用しております。この18名の就労状況の内訳は、6名の方が一般就労に移行しており、11名の方は一般就労までは移行されておらず、現在1名が雇用継続中となっております。 次に、放課後児童健全育成環境改善等事業費でございます。 放課後児童クラブにおける新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、全ての放課後児童クラブへ、感染予防に必要な消耗品、備品等の保健衛生用品の整備を行っております。放課後児童クラブ1支援当たり50万円を基準として、整備を行ったものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 石﨑議員のご質疑にお答えいたします。 二項目ございました。 まず、道路維持改良費の事業目的でございます。 こちらの目的といたしましては、市民生活の基盤である市道や市道に係る橋りょうについて、適正な維持管理や改良整備を行い、事故防止や生活環境の改善を図ることを目的とした予算となっております。さらには、生活環境の向上のために、私道の舗装新設工事に対しまして地元に助成金を支給する費用も含まれております。 次に、道路舗装改良費の事業概要でございます。 道路舗装改良費につきましては、通行する市民が安全で快適な通行の確保を目的といたしまして、計画的に道路の更新工事等を行う事業でございます。 概要といたしましては、老朽化した舗装の計画的な更新を行う舗装修繕工事、道路のり面の斜面対策工事、また局所的に整備を実施する道路改良工事でございまして、これらを行うための測量及び設計業務も、この事業として取り組んでおります。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 民生費より、再質疑に移ります。 コミュニケーション支援事業費についてですけれども、その事業内容としては、手話通訳設置事業、手話・要約筆記奉仕員派遣事業費、音声による市報発行事業、奉仕員養成事業等に取り組んでおられますが、各事業内容の詳細と決算の内訳について伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 事業内容と決算内訳についてでございます。 事業は6事業ございます。 1つ目は、手話通訳設置事業でございます。この事業は、障がい者支援課内にコミュニケーション支援センターを設置し、手話通訳者の2名により事業を実施しております。内容としましては、窓口における手話通訳やテレビ電話による遠隔通話を行っておりますほか、令和2年度より新規事業として、企業や学校を訪問し手話の普及・啓発、聴覚に障がいがある方の自宅を訪問し、生活状況の聞き取り、相談や防災等の情報の提供などを行っております。決算額は、手話通訳者2名分の人件費493万9,440円となっております。 2つ目は手話普及啓発事業でございますが、この事業は、1つ目の企業や学校の手話の普及・啓発で、聴覚に障がいのある方が日常使用してある手話を実際に見て理解を深めるため、聾講師を派遣するものでございまして、6回派遣し、決算額は3万9,280円となっております。 3つ目は手話通訳者派遣事業でございますが、この事業は、休日等におきまして市が実施する緊急発表等において手話通訳者を派遣する事業でありまして、7回派遣し、決算額は2万5,200円となっております。 4つ目は手話・要約筆記奉仕員派遣事業でございます。この事業は、聴覚障がい者で手話や要約筆記が必要な方に奉仕員を派遣する事業であり、令和2年度におきましては120回派遣し、決算額は43万5,600円となっております。 5つ目は、音声による市報発行事業でございますが、この事業は、市報を音声テープに録音し、視覚障がいの希望者に郵送をする事業となっております。34名に発行し、決算額は11万8,800円となっております。 6つ目は、奉仕員養成事業でございます。点訳、要約筆記、手話の3つの教室を開催し奉仕員を養成する事業で、障がい者支援センターりんくで開催しております。令和2年度の受講者数は、点訳教室が7名、要約筆記教室が2名、手話教室が20名となっておりまして、決算額が49万4,770円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) それでは、今回取り組まれた事業の中で問題や課題はなかったのか伺い、今後のこの事業の継続についても、その考え方を併せて伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度に実施しました事業の課題や問題点についてでございますが、先ほど説明しました事業のうち、手話通訳設置事業によります企業や学校の訪問、聴覚に障がいがある方の自宅訪問が、予定どおり実施できない状況となっております。企業や学校訪問については希望数28件に対し実績6件、聴覚に障がいのある方の自宅訪問については希望者数78件に対し実績36件となっておりまして、これは、コロナ禍の影響により見合わせたものがほとんどとなっております。 この手話等の普及活動に関する事業につきましては、条例による事業でありますので、今後につきましても事業を継続し進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) この事業はコロナ等もあって十分できなかったということでありますけれども、事業の成果について、具体的にどのように評価をしてあるのか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇)
    ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 事業の評価についてでございますが、この事業の全体の利用を見ますと、聴覚に障がいのある方、視覚に障がいのある方につきまして一定の支援ができていると考えておりますが、ただ、先ほど申しました、条例による手話等の普及啓発事業におきましては、予定する成果とはなっておりませんので、今後しっかりやっていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 令和元年12月議会において、唐津市の手話言語条例が制定をされました。今後は、その条例の精神を生かし、障がい者福祉の施策を十分、充実させていく必要があるというふうに思っておりますが、唐津市は今後、この条例を生かし、どう障がい者福祉の増進を図っていかれるのか、伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 条例を生かし、どのように障がい福祉を進めていくかということでございます。 この条例が目指す「全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく、共に安心して暮らすことのできる地域社会の実現」のために、障がいのある方への理解や配慮など、市民に意識を持っていただくよう、今後も企業や学校等に出向き、手話の普及・啓発に取り組み、また、障がいのある方の相談を受け、困り事や不安の解消に向けてどういう支援が必要なのかを考えていきたいと思っております。しっかり取り組んでいきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) それでは、次の質疑に移ります。 障害者就労支援事業費の再質疑に移ります。 この事業の事業内容の詳細と、予算の執行率が35.9%になった要因について、伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 事業の内容についてでございますが、ハローワークの就労支援チームの支援を受けている身体・知的・精神に障がいのある者のうち、ハローワークから推薦を受け、唐津市で面接を行って、採用を決定しております。 ハローワークと、障がいのある方の就業面や生活面の一体的な相談及び支援を行う障害者就業・生活支援センタールートの支援を受けながら一般就労を目指すため、雇用期間中、就業活動等のため必要があるときには休めるよう、また終日勤務が難しいと判断した場合は半日勤務からスタートするなど、配慮を行っております。 業務の内容は、主に軽作業など、本人の特性に応じたものとしております。 次に、予算の執行率が35.9%となった要因でございますが、本事業予算は通年フルタイムで2名の雇用を予定しており、それに必要な報酬、社会保険料、通勤手当の人件費を計上しております。 令和2年度雇用した2名のうち、1名は令和元年度からの継続者で、雇用期間の終期が令和2年4月までの1カ月間でございました。その後の2人目は雇用開始が8月からで、勤務時間が1日6時間の時短勤務で通年雇用者がいなかったこと、またハローワークからの推薦がなかったこともあり、報酬に不用額が生じたものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 事業成果では、1名の方が一般就労につながったとありますが、どういった職種に就かれたのか伺い、そうでないもう一方の方にはその後どういった対応をされていくのか、いるのか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度に雇用した2名のうち、一般就労につながった1名は事務員として雇用されております。 もう1名は、雇用期間が本年度7月まででございましたが、その後、一般就労へとはつながっておりませんが、引き続き、ハローワーク、障害者就業・生活支援センタールートによる就労支援が行われていることとなっております。 市といたしましても、一般就労に移行が決まらない場合には、ハローワークと連携しながら、就労継続支援事業所を提案するなど、市役所の雇用期間就労後も支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 障がい者の雇用については、市の職員としても恐らく数年前から採用があっているのかなと思っております。その辺の状況はどうなっているのか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 濵口総務部長。          (総務部長 濵口 智君登壇) ◎総務部長(濵口智君) 障がい者の法定雇用率を遵守するために、平成25年度採用分から職員採用試験に障がい者枠というものを設けまして、年度により、必要に応じまして、採用を行ってきております。 これまでの採用実績を申し上げますと、平成25年度に採用した職員が1名、平成26年度が2名、平成27年度が1名、平成29年度が1名、令和元年度が2名、令和3年度に1名という状況で、これまで8名の障がいを有する職員を採用いたしております。 今年度の法定雇用率が2.6%でございます。これに対しまして、本市の障害者雇用率は2.77%という状況でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) それじゃあ次に、放課後児童健全育成環境改善等事業費についての再質疑を行います。 事業内容及び実績の中で、市内の放課後児童クラブ52施設、60支援とありますけれども、この60支援の内容について伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 国が定めております放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の中で、支援の単位は、放課後児童健全育成事業における児童の集団の規模を示す基準とされており、「1支援」の単位を構成する児童の数はおおむね40人以下ということでございます。 市内の小学校は29校ございますが、児童数が多い学校においては、学校のほかにも施設を整備したり、公民館等を借用して複数の場所で実施しているため、児童クラブ数は52クラブでございます。その中でも、40人を超える児童クラブについては、部屋を分けたりすることで2支援を設置している児童クラブもございます。このため、支援数としては60支援となっているものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) この事業の支援対象品目が、子供用マスク、消毒用エタノール、空気清浄機などとありますが、そのほかにどういった支援があったのか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 整備した物品の内容でございますが、先ほど議員のご紹介のように子供用のマスクなどのほか、非接触型体温計、足踏み式消毒スタンド、加湿器、サーキュレーター及び支援員が清掃の際に使用するゴム手袋、便座スプレー、モップ等の購入を行っております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) そういった支援品目を各児童クラブに配付するに当たってですね、各児童クラブから要望等の聞き取りはあったのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 委託先である唐津市社会福祉協議会においては、放課後児童クラブ支援員を含めて毎月1回程度、会議を行っております。その際に、各児童クラブから要望等については聞き取りを行っております。聞き取った要望を基に、唐津市社会福祉協議会において整備すべき物品を検討した上で購入し、各児童クラブへ配付したものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 今の答弁では、大体毎月1回の定例の会議のときにいろんな要望を聞いているということだったと思うんですけれども、やっぱり、こういった特殊な、コロナというような、感染拡大というような特殊なときにはですね、やっぱり、もう少しやっぱり現場の声を聞いてほしいという声がありましたので、お伝えをいたしておきます。 成果の中で、感染拡大防止に必要な物品等の確保ができてよかったとありますが、現在でも十分足りているのか、今後の必要性はないのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中寿幸君登壇) ◎保健福祉部長(田中寿幸君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度の本事業において、十分な量の物品を購入しておりましたので、令和3年度においては予算計上をしておりませんでした。 しかし、令和3年8月に、唐津市において新型コロナウイルスによる感染が爆発的に拡大したため、児童を感染から守るため、児童クラブにおいて徹底的な感染拡大防止対策を行ったことから、物品の使用量が予想を上回り、現在、物品が不足する児童クラブが出てきております。 引き続き、感染拡大防止対策を行うために、整備すべき備品の確保に努めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 各児童クラブで不足しているものがあればですね、今後しっかり対応していただきたいというふうに思っております。 それでは、土木費の道路維持改良費の再質疑に移ります。 事業内容で工事費1億4,360万3,900円の事業の詳細について伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 工事費1億4,360万3,900円の内訳でございます。 道路舗装工事や側溝の蓋設置工事などの工事費として6,835万1,800円、石油貯蔵施設立地対策等交付金の舗装費として1,857万5,700円、道路後退用地工事費として24万7,500円、PAZ圏内の改善要望箇所への道路側溝・蓋新設工事として5,642万8,900円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) それでは次に、私道舗装助成金111万5,090円で4件の事業がなされてありますが、助成金の目的、採択要件、実績内容等について伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 この助成金の目的でございますが、生活環境の向上及び交通の安全を確保するため、私道の整備を行うものに対し、予算の範囲内において、助成金を支給するものでございます。 採択要件としまして、道路幅員が1.8メートル以上あること、道路の両端が公道に接続していること、両端の一方が公道に接続し他方が公共施設に接続していること、一端が公道または整備された道路に接続する袋小路上のもので関係人家が2戸以上あることなど、一定の基準を満たす必要がございます。 対象となる費用としましては、舗装工事、側溝工事、交通安全施設工事、これらの新規設置に係るものに対し、これに要する費用の2分の1を、1件当たり100万円を限度額として助成するものでございます。 令和2年度実績としまして、カーブミラー3件、側溝1件の新規整備に対し助成を行っておりまして、国道、県道、市道といった公の道路以外のうち生活道路として一般交通に利用されている私道の整備に対しまして助成しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) この道路維持改良費の予算の執行率は86.4%で、5,000万円を3年度へ繰り越したことになっておりますが、その辺について、どういうことか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 繰越しいたしました5,000万円でございますが、昨年の12月議会に平準化事業としてお願いしたものでございます。平準化事業は、4月から5月にかけまして公共事業が極端に減少する時期に併せて発注し、工事の平準化を図るもので、繰越しを前提としているものでございます。このため、執行率が86.4%となったものでございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) それじゃあ、委託料で、市道の草刈り等管理業務とありますが、現在はどういった形で市道の草刈り業務をしてあるのか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 市道の草刈り業務につきましては、まず、道路環境パトロール室職員による直営作業、それから地元自治会等への業務委託、それから業者への業務委託の、以上3つの方法により行っております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 草刈り等の管理業務費は、今の予算で十分と考えてあるのか、執行予算の内訳を含め、執行部としての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 まず、市道草刈り等の維持管理予算は今の予算で十分かというお尋ねでございますが、令和2年度の実績で申し上げますと、地元草刈り委託分が1,998万4,800円、業者委託分が4,764万7,811円、合計6,763万2,611円となっております。 このほか、道路環境パトロール室で直接行うものもありますが、市道の維持管理予算につきましては、現状では一般財源に頼らざるを得ないということで財政的に増額は厳しい状況ではありますので、人員的にも予算的にも、全ての市道を補っていくには十分とは言えないのが実情でございます。 このため、利用頻度の高い路線など、現状の状況を確認し、優先度を判定して、執行しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 毎年、今行っていただいております草刈り業務についてでありますけれども、北波多地区においては何カ所か、毎年、同じ箇所が残るというか、されないというようなところがあるわけですよね。だから、何か……、市道の草刈りというのは大体、年に1回が基本だと思うんですけども、予算の関係でできない分もあるかと思いますが、基本的には1回が基本というふうに我々、考えております。 ですから、草を刈った後の確認というのをね、どういった形でしてあるのかなと。確認があっているんだったら、次はそこ幾らかでも改良されるはずですけれども、毎年同じような所が残っているような状況が一部あるわけです。 その辺の確認作業の考え方と、今後、例えば市民センター辺りでも、やっぱり地域の市道はどこにあるかぐらいはやっぱり、せめて幹部の職員ぐらいは知っておいてほしいと思うんですよ。その辺、そういったことを含めて、草刈り業務についての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 毎年同じ路線、同じ場所の草刈りが実施されていないのではというご質疑でございます。 唐津市は、令和2年4月1日現在、2,602路線、実延長1,443キロメートルの市道を抱えております。このように、長大な延長を限られた人員と予算で管理しなければなりませんので、必然的に交通量などから優先度を判断して実施することになってまいります。このため、交通量が極端に少ない路線などは、結果的に実施できなくなってしまっている状況でございます。この点、その他の手法など可能なものがないか、地元協議も含めて考えていきたいと思っています。 次に、草刈りが終わったことの確認ですが、業者や地元への業者委託の際は、管理報告書の提出時に、作業前後の写真添付と併せて、道路環境パトロール室で現地確認をしております。 なお、昨年12月の一般質問におきまして、石﨑議員から、可能なら市民センターの協力も得てはという話がございました。このことにつきましては、市民センターでは本来抱えている業務がありますが、管内を把握するという点におきましては、パトロール巡視などの協力が可能かどうか、市民センターと改めて協議調整をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 通常の市道の管理、水路、それから河川もあります。こういったことをちゃんと管理することが、市民生活の安心安全につながるわけでありますから、この辺の予算については今後、国あたりにも要望していただきまして、何か昔あった、きめ細やかな交付金みたいなものをぜひお願いするような機会を市長にはぜひつくっていただきたいというふうに思っております。 最後の質疑でありますが、道路改良費について再質疑を行います。 予算の執行率が34.8%となっておりますが、その要因も含めて、取り組まれた事業内容について伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 令和2年度の執行率38.4%でございますが、これは、国から十分な交付金の配分が得られなかったことや、事業の繰越しが生じたことが主な要因でございます。 取り組んだ事業につきましては、舗装個別施設計画に基づく丸宗公園線、黒須田線、渕上五反田線、高野菖蒲線、交付金を活用しました笹原中島線、八丁飯田線の舗装修繕工事を実施いたしております。また、のり面対策工事として、黒瀬大泊線、殿ノ浦西海岸線、田島線、鶴楠線、天川星領線の対策工事を実施しております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) それでは、令和3年度に繰り越した9,218万4,000円の事業内容と、その要因について伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 令和3年度への繰越事業の内訳でございますが、舗装工事につきましては、八丁飯田線の舗装工事の実施に当たりまして、唐津南高前交差点部の国道204号線との管理協定、安全計画協議及び工事に伴う通行規制による地元調整に期間を要したことにより、繰越しを行ったものでございます。 また、のり面対策工事につきましては、入札不調が相次ぎ発生し、工期の確保が困難となったことで繰越しが生じたものでございます。 なお、入札不調の原因といたしましては、落石の防止を目的とした落石防止網工の専門工事におきまして、技術者の確保が困難であったことが原因でございました。その後、再入札によって落札者が決定し、現在は全ての対策工事を完了いたしております。 また、国の3次補正に伴う舗装点検及び舗装修繕工事につきましては、全額を繰越計上させていただいております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) まあ、除草作業もそうですけども、道路の舗装改良工事もなかなか目標どおりにはいかないという実情があります。 道路ののり面工事や道路舗装の工事はどういった方針で取り組んであるのか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 舗装工事につきましては、老朽化の対策と長寿命化を図る道路ストック点検の一環としまして国土交通省道路局の点検要領に基づく調査を行いまして、わだちやひび割れが進行した箇所の舗装修繕工事を行っております。 また、のり面対策工事につきましては、平成30年度に行われた重要インフラ緊急点検などの要対策箇所の工事を実施いたしております。 この道路舗装改良費につきましては、国の交付金を最大限活用し、起債の充当が可能なものを対象事業とする方針で取り組んでいるところでございますが、維持修繕に必要となる交付金は、国土強靭化などに比べて十分な配当を受けることができないのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 最後の質疑になります。 道路事業の考え方についてでありますが、例えば道路の中央の白線や交差点などの路面の標示が消えかかって見えにくいところが見受けられます。特に雨の夜などは、非常に見えにくい感じがしております。そういった、その路面標示についても、何とかもう少し補修ができないかということを伺うとともに、市道、のり面の伐採等も含めて、今後の道路維持改良費や道路舗装改良費の予算規模で本当に、市民生活、市民の生活圏内の道路の安心安全は守れると考えてあるかどうか伺いたいと思います。 ○議長(笹山茂成君) 宗田都市整備部長。          (都市整備部長 宗田匡央君登壇) ◎都市整備部長(宗田匡央君) 再質疑にお答えいたします。 2点ほどあったかと思います。 まず、道路路面の標示がきちんと見れるような補修をという点につきましては、利用者が安心して通行できるように、現在、パトロール点検、市民からの要望や情報提供により、緊急性が高いと判断したものなどから優先的に補修を行っております。 路面標示等を含む交通安全施設の整備に当たっては、国から配分されます交通安全対策特別交付金を財源に、可能な限り当該年度に対応するように努めておりますが、予算が不足する場合には、翌年度の予算で対応せざるを得ないことがございます。そのため、対応に時間がかかってしまうというケースもあるかもしれませんが、可能な限り、適正な路面標示ができるように努めてまいりたいと考えております。 次に、現在の予算規模で道路の安全安心を守れるかとのご質疑でございました。 新規の整備や改良等には国・県などの助成がある一方、施設の維持管理に要する経費につきましては助成がなく、そのため、一般財源に頼らざるを得ず、今後、維持費がますます膨らむことが予想されることから、維持管理に対する対応は喫緊の課題であると考えております。 過去に、国のきめ細やかな交付金において、施設の維持管理費用に充当することが可能であったため、道路行政においても大変有効に活用させていただくことができました。道路の安全対策は、利用者の安全、安心を守るために継続して取り組むべき大切なことでありますので、改めて維持管理に使用することができる財源の創設を、市長会等を通し、国等に働きかけていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹山茂成君) 石﨑俊治議員。 ◆22番(石﨑俊治君) 以上で、私の質疑を終わります。 ○議長(笹山茂成君) 以上で、本日の議案質疑を終結します。 議事日程に従い、次会は10月4日午前10時から本会議を開き、議案質疑を行うこととし、本日はこれにて散会いたします。          午後 6時55分 散会...