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06月08日-02号

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  1. 唐津市議会 2017-06-08
    06月08日-02号


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    平成 29年 6月 定例会(第3回)   平成29年       唐津市議会会議録(定例会)その2   第3回1 日 時 平成29年6月8日 午前10時00分開議 於唐津市議会議事堂議場2 出席した議員    1番 田 中 秀 和            2番 中 村 健 一    3番 原   雄一郎            4番 青 木   茂    5番 古 藤 宏 治            6番 山 下 壽 次    7番 林   正 樹            8番 酒 井 幸 盛    9番 吉 村 慎一郎           10番 冨 田 幸 樹   11番 江 里 孝 男           12番 大 西 康 之   13番 馬 場 幸 年           14番 伊 藤 泰 彦   15番 楢 﨑 三千夫           16番 宮    卓   17番 福 島 尚 美           18番 浦 田 関 夫   19番 伊 藤 一 之           20番 青 木   茂   21番 石 﨑 俊 治           22番 笹 山 茂 成   23番 水 上 勝 義           24番 山 下 正 雄   25番 三 浦 重 德           26番 進 藤 健 介   27番 熊 本 大 成           28番 宮 本 悦 子   29番 中 川 幸 次           30番 白 水 敬 一3 地方自治法第121条による出席者の職氏名       市       長      峰     達  郎       教   育   長      稲  葉  継  雄       総  務  部  長      櫻  庭  佳  輝       企  画  部  長      小  形  昌  和       財  務  部  長      脇  山  秀  明       市  民  部  長      古  川  光  博       保 健 福 祉 部 長      田  中  士  郎       農 林 水 産 部 長      久  我  邦  浩       商 工 観 光 部 長      井  上  和  彦       交流文化スポーツ部長     保  利  守  男       都 市 整 備 部 長      中  江     勉       消   防   長      折  尾     命       ボートレース企業局長     日  下  義  信       水  道  局  長      濵  田  康  裕       教  育  部  長      金  嶽  栄  作       総 務 部 副 部 長      堀  田     信       商工観光部副部 長      宮  﨑  一  秀4 出席した事務局職員       議 会 事 務 局 長      吉  田     稔       議会事務局副局 長      林  山  弘  美          午前10時00分 開議 ○議長(田中秀和君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(吉田稔君) 報告いたします。 本日、平成28年度唐津市土地開発公社経営状況説明書、平成28年度公益財団法人唐津市文化事業団経営状況説明書、平成28年度株式会社肥前風力エネルギー開発経営状況説明書、平成28年度株式会社桃山天下市経営状況説明書、平成28年度株式会社鳴神温泉経営状況説明書、平成28年度株式会社キコリななやま経営状況説明書、以上、経営状況説明書6件が提出されております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 経営状況説明書6件は、お手元に配付しておりますので、ごらん願います。 議事日程に従い、議案質疑を行います。 議案第84号から議案第100号まで、並びに報告第3号から報告第12号まで、以上27件を一括付議します。 ご質疑ございませんか。石﨑俊治議員。 ◆21番(石﨑俊治君) おはようございます。21番、志政会の石﨑です。本定例会に提案をされております議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算から5項目、それと議案第85号、平成29年度唐津市介護保険特別会計補正予算について質疑を行います。 まず、第1回目の質疑です。 最初、補正予算の財政全般で伺いたいと思います。 今回の補正予算は、当初予算が骨格予算であったため、新市長による新たな提案事業等があるのではと市民の方たちからの期待もあるのではと考えております。 そこで、今回の補正予算を組むに当たっての市長の思いはどこにあるのか、予算編成に当たっての基本的な考え方、方針についてまず伺います。 次に、総務費の地域エネルギー創出事業費について伺います。 説明では、市の再生可能エネルギー総合計画に基づき、全額国の補助金を活用して再生可能エネルギーの賦存量調査及び市内の電力需要量等を調査し、地域エネルギー会社創設の可能性を探るものとありますが、もう少し詳しく説明を願い、あわせて委託先はどうやって決めていくのか、伺いたいと思います。 3番目に、衛生費の健康マイレージ事業費について伺います。 国の地方創生推進交付金を活用し、多くの市民に今取り組んでいただき、健康的な生活習慣づけによる健康寿命の延伸を図るものという説明がありますが、この事業については前から話はあっていたように記憶いたしております。今回、取り組みに至った理由あるいは目的は何なのか、伺いたいと思います。 次に、土木費の道路舗装改良費について伺います。 説明には、適切な道路の管理は地域住民の利便性・安全性の上からも大事なこととあります。まず、道路舗装改良の基本的な考え方について伺いたいと思います。 次に、教育費の佐賀県研究指定校事業費について伺います。 この事業は、教員の指導力の向上と生徒の学力向上を目指すための事業だということでありますが、その中で佐賀県教育委員会が指定する学校とあります。指定の方法と、この事業の目的をもう少し詳しく説明をお願いしたいと思います。 6点目は、平成29年度唐津市介護保険特別会計補正予算から介護施設等整備事業補助金について伺います。 説明では、介護施設の充実を図るためとありますが、この補助金により整備される地域密着型サービス施設の本来の目的、また具体的な補助の内容、対象者の選定方法について伺いたいと思います。 以上で1回目の質疑を終わります。 ○議長(田中秀和君) 峰市長。          (市長 峰 達郎君登壇) ◎市長(峰達郎君) 石﨑議員さんの議案質疑に対しましてお答えをいたします。 今回の補正予算の編成に当たっての考え方でございますが、まず、当初予算が骨格予算としながらも、継続的に事業を進めている小中学校などの施設整備など、切れ目のない対応を要するものや、まち・ひと・しごと創生総合戦略に沿った事業のうち、年度当初から予算化が必要なものについて予算措置を行ったため、予算規模としては決して小さいものではございませんでした。 これを踏まえ、今議会にご提案いたしました予算編成を進める中で、私の公約に掲げております具体的事業につきましては、既存事業の見直しや取り組むべき事業の選択、そして財源の調整などを要することから、私の今後の任期の中でしっかりと議論を重ねさせていただき、具現化していくことといたしました。 したがいまして、今回の補正予算におきましては、本市の最上位計画であります第2次唐津市総合計画に基づく施策事業の継続を基本とし、本市が潜在的に有しております生産、観光、教育、安心、発信の五つの総合力であります「からつ力」を、今後最大限に発揮していくための契機、すなわちきっかけとするために、これに関連した国や県などの補助金を活用した事業や市民センターの整備など、合併支援措置の終期を見据えたインフラ整備事業を優先的に予算化することとしたものでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) 石﨑議員さんの地域エネルギー創出事業費の内容についてをご説明申し上げます。 今回の調査対象に関しましては、まず、太陽光や風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーの設備が市内にどれくらいあるのか、さらにその賦存量がどれほどあるのかにつきまして、調査を実施したいと考えております。 さらに、民間企業等がどれくらい電力を消費しているのか、事業者ごとに個別の調査を実施をすることにいたしております。この調査を実施することで、市内でのエネルギー需給構造の詳細が把握できるものと考えております。 こうした調査に基づきまして、将来設置を考えております地域エネルギー会社の事業性評価に役立つデータを収集を行ってまいりたいと思っております。 また、平成25年度に総合計画を策定しておりますが、再生可能エネルギー需給率の計算方法として、市内の再生可能エネルギー導入量及び市内の電力消費量の全体量を把握しておりましたが、今回の調査によりデータが新しいものに更新できるものと考えております。 さらに、今回地域のバイオマス関連でございます食品残渣、家畜のふん尿の調査等もあわせて実施をすることとしておりまして、地域バイオマスの賦存量が確認できるものと思っております。 今後、例えば下水道処理場へ集約させるなど、地域バイオマスの利活用に関する事業展開への検討もできるものと考えております。 今回の委託先につきましては、プロポーザルまたは入札による公募を想定しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 石﨑議員さんのご質疑にお答えいたします。 健康マイレージ事業に取り組む理由、目的についてでございました。 国におきましては、平成25年度から平成34年度までの国民健康づくり運動を推進することを目的に、健康増進法に基づく国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針、いわゆる第2次健康日本21が決定されております。 これに基づきまして、唐津市でも平成24年度におきまして、第2期からつ元気いっぱい健康プラン21を策定し、心と体の健康づくりのために特定健診、各種がん検診の受診率向上による重症化予防、食生活の改善や運動習慣定着によるメタボリック症候群の解消などに取り組んでいるところでございます。 しかしながら、各種検診の受診率の向上や疾病の重症化予防になかなかつながらない状況でございました。そのため、唐津市健康づくり推進会議におきまして検討を行いましたところ、健康マイレージ制度に取り組んでみようという意見が出たものでございます。 このようなことから、今回補正予算をお願いしております健康マイレージ制度は、このからつ元気いっぱい健康プラン21に掲げられました目的を達成するため、市民の健康づくりへの動機づけを促進する環境整備を行い、健康に配慮した生活習慣を身につけるきっかけをつくることで、健康づくりへの無関心層を掘り起こし、各種健康診断、がん検診などの受診向上や肥満者の減少、運動習慣者の増加などにつなげ、健康寿命の延伸及び地域における健康格差の縮小を実現すること、並びに医療費の削減につなげることを目的として実施するところでございます。 以上でございます。 続きまして、介護施設等整備事業補助金についてお答えいたします。 唐津市が整備する地域密着型サービスの目的と施設整備補助の内容、対象者の選定についてのご質問でございました。 地域密着型サービスは、平成18年4月に創設されております。その目的でございますが、要介護認定を受けた介護保険被保険者の方が、できる限り長く住みなれた地域で生活を継続できるよう支援するためのものでございまして、唐津市には現在6種類のサービスを提供する施設がございます。 本年4月現在のサービスごとの施設を申しますと、認知症対応型通所介護施設12施設、地域密着型通所介護施設34施設、小規模多機能型居宅介護施設14施設、認知症対応型共同生活介護施設41施設、定期巡回・随時対応型訪問介護看護施設1施設、看護小規模多機能型居宅介護施設6施設、合計108施設となっております。 次に、補助金の具体的な中身、その内容についてでございます。 平成29年度は第6期介護保険事業計画に基づき、認知症対応型共同生活介護施設と看護小規模多機能型居宅介護施設を1施設ずつ、合計2施設の整備を行う予定にいたしております。 この施設整備を行う事業者に対して、施設整備費の補助といたしまして、認知症対応型共同生活介護施設の場合、工事等の施設整備費として3,200万円、施設の備品購入費、スタッフの人件費等を対象とする開設準備補助金として558万9,000円の合計3,758万9,000円を上限として補助いたします。 また、看護小規模多機能型居宅介護施設には、工事等の施設整備費と開設準備補助金に加え、新サービス施設開設促進事業費補助金として、さらに103万円を上乗せして3,861万9,000円を上限として補助いたします。この新サービス施設開設促進事業補助金でございますが、医療と介護を連携させた定期巡回・随時対応型訪問介護看護と看護小規模多機能型居宅介護の2つの新サービスが、平成24年度創設の制度開始後間もないサービスでありまして、普及率が低い状況もございますので、その普及促進を図るため追加で補助を行うものでございます。 補助の対象事業者の選定方法でございますが、唐津市内に住所を有する法人または唐津市内で介護保険法により、県または市の指定を受けている事業所を運営している法人の中から公募方式での募集を行い、地域包括支援センター運営協議会に諮り、ご意見をいただいた後、正式に対象事業者として決定しております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 石﨑議員のご質疑にお答えいたします。 私のほうからは、道路舗装の基本的な考え方ということでお答えいたします。 道路舗装の基本的な考え方といたしましては、舗装を常時良好な状態に保つために、まず、舗装が劣化しポットホールが発生しているなどの緊急に対策が必要な箇所につきましては、道路維持課及び道路環境パトロール室にて補修等を行っております。 次に、老朽化により一般交通に支障を来しているものにつきましては、平成25年度に実施いたしました路面正常調査の結果や、職員によります現地確認を行いまして、必要性が高い路線につきまして、この道路舗装改良費及び道路維持改良事業費によりまして、舗装改良や補修等を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 佐賀県研究指定校事業の内容につきましてお答えいたします。 県から指定されております新学習指導要領の研究校についてですが、この事業は、小学校が平成32年4月1日から、中学校が平成33年4月1日から施行される新学習指導要領を見据え、内容及び目的に沿った研究を行い、その結果を公表し、本県教職員の指導力向上を図ることにより、本県全ての小・中・高等学校における新学習指導要領への円滑な移行、並びに本県児童生徒の個性と創造性を育み、生きる力を培うことに資することを目的としています。 次に、外部専門機関と連携した英語指導力向上事業についてですが、外部専門機関と連携した効果的な研修を通して、平成32年度から実施が検討されておりますところの小学校中学年での外国語活動や、小学校高学年での外国語の教科化を見据え、小学校教員の指導力向上及び加配校等における指導体制の充実を図ることを目的としています。 どちらの事業も平成28年度に告示され、平成30年度から先行実施される新学習指導要領を見据えて、県内の小中学校への内容の周知徹底を図るためのものでございます。指定校を中心として新学習指導要領の全面実施に円滑に移行できるよう、具体的な指導方法や学校の体制づくり等の成果を県内の学校に普及することが求められております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、補正予算の財政全般から再質疑に移ります。 補正の概要では、第2次唐津市総合計画に基づき、その継続的な施策事業を基本とし、「からつ力」発揮への契機にしていくということのようでありますが、そういった中で、今回の補正予算の具体的な特徴といいますか、主な事業、目玉的なものについて伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 脇山財務部長。          (財務部長 脇山秀明君登壇) ◎財務部長(脇山秀明君) 再質疑にお答えいたします。 今回の補正予算の特徴と主な事業ということでございました。 今回の補正予算は、72事業、25億1,000万円の肉づけを行ったわけでございますが、先ほど市長から答弁がありましたように、総合計画を基本に「からつ力」発揮への契機として、将来の礎となる事業を選択し、予算編成をいたしたものでございます。 その中で4年後に迫りました合併支援措置の終期を見据え、特例債の有効活用を図った市民センター、消防分署、野球場などの基盤整備を進める、その方向性を出したことが今回の特徴の一つではないかと捉えております。 次に、補正予算の主な事業でございます。 今回、新規事業を25件計上いたしておりますが、まず、生産力の発揮としてエネルギー需給構造の構築に取り組む地域エネルギー創出事業、また、環境保全として浜崎漁港海岸侵食対策事業、観光力では、話題のアニメーションとの連携により、集客促進を図るアニメーション活用推進費、市内重点区域の景観形成と無電柱化の検討を行う景観まちづくりの推進、また、佐賀国体に向けた野球場の整備、次に教育力として、小中学校の大規模改造や改築事業のほか、学力の向上を目指す中学校放課後等補充学習支援事業、安心力では、健康寿命の延伸を図る健康マイレージ事業や、通学路の安全対策として、子供を守る通学路づくり、また、消防力の強化を図る消防分署の建設、最後に発信力の発揮では、地域拠点としての機能強化を図る市民センター改修整備、そのほか本市の課題解消に取り組む唐津市未来づくり研究会の活動費を今回の補正予算の主な事業と位置づけているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。
    ◆21番(石﨑俊治君) 今回の補正予算を経て、年間を通じた本来の予算の形になってきたんではないかなと思いますが、昨年度は最終的に約768億円程度の財政規模になったんではないかと思っておりますが、今年度の最終的な予算規模の見込みは現時点どのように考えてあるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 脇山財務部長。          (財務部長 脇山秀明君登壇) ◎財務部長(脇山秀明君) お答えいたします。 今年度最終予算規模の見込みでございますが、今回提案をいたしております予算の補正後の総額は660億4,076万6,000円となっております。これに今後の補正見込みといたしまして、明治維新150年事業関連経費や障害者のある方に支援等を行うヘルプカードの導入費のほか、旧唐津赤十字病院の整備費、本庁舎建設に向けての周辺環境整備、また、例年12月補正対応の県営事業負担金などを予定いたしております。 これらを積み上げますと、国の補正や災害など特殊要因を除きまして、現時点では最終予算規模を680億円から690億円程度と見込んでおりまして、引き続き、選択と集中を徹底した予算編成に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、総務費の地域エネルギー創出事業費について再質疑を行います。 説明の中では、地域エネルギー会社創設とありますが、その地域エネルギー会社というのはどういったものなのか。つくることによってどういったメリットがあり、デメリットもあればあわせて伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) 石﨑議員さんのご質疑にお答えをいたします。 平成28年4月から低圧の一般家庭や商店などでも電力会社が選べるようになりました。いわゆる電力小売の自由化がスタートを切っております。それを皮切りに、全国的に自治体主導で地域エネルギー会社の設立が始まっております。 そのメリットといたしましては、地域エネルギー会社の主な事業が電気の小売でございまして、地域内から再生可能エネルギーによる電源を確保いたしまして、地域内の事業所等に安く供給することで、地産地消のエネルギーの需給構造ができること、また、地域内での電気の売買により地域経済の活性化効果が見込まれること、それから地域エネルギー会社創設によりまして、雇用創出などの効果が期待されているところでございます。 デメリットといたしましては、いかに安定的な電源の確保ができるかが問題と考えておりまして、エネルギーミックスの観点から調達電源に関しましても、太陽光や風力、バイオマスなど再生可能エネルギー電源の多様化も検討しなければならないと考えております。また、電力の需給調整や販売先の確保なども課題として上げられておるところでございます。 こうしたメリット、デメリットを検証した上で、最終的な事業振興については判断をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、事業説明の中にもありますが、再生可能エネルギーの賦存量調査及び市内の電力需要量等を調査し、地域エネルギー会社の創設を図るものというふうになっておりますが、この取り組みの目的についてもう少し詳しく説明を伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 本市の再生可能エネルギー導入に関しましては、平成25年度に策定いたしました唐津市再生可能エネルギー総合計画に基づき、低炭素社会構築の推進及び地域経済の活性化について進捗を図っているところでございます。 今回の調査に関しましては、電力の需給調査を実施することといたしておりますが、最終的には事業採算性がとれれば、地域エネルギー会社の創設を探るものでございまして、地域エネルギー会社創設の際には、地産地消のエネルギーの需給構造が構築でき、さらなる低炭素社会の構築の推進が図られるものと考えております。 また、地域内での電気の売買により、地域経済の活性化効果が見込まれ、雇用創出などの効果が期待できることなどから、総合計画の目的に沿った事業が達成できるものと認識しております。 さらに、防災の拠点づくりや行政付加サービスの提供など、さまざまな地域の独自性を生かした事業展開も可能でございまして、例えばある地域エネルギー会社では、高齢者の見守りなど、エネルギーの消費量から自動的に判断できる仕組みを構築しているところもございます。 そうした検証をさらに重ね、費用対効果も勘案しながら決定してまいりたいというように考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) そういったこともあって視察を予定してありますけれども、先進地視察についてはどういったところを考えてあるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 先進地視察先につきましては、特色のある地域エネルギー会社の視察を中心に考えておりまして、詳細はこれから決定してまいります。 例えば、全国で初めて自治体同士が連携して立ち上げた地域エネルギー会社でございますとか、電力小売自由化のスタート当初から設立をしている会社でありますとか、設立当初は行政が関与し、その後は民間事業者のみで運営しているところなど、さまざまな地域性を生かした独自性のある事業展開を実施している事業者を選定いたしまして、視察に行きたいというふうに考えております。 唐津市にとりましても、どういった方法がよいのか、また、地域のポテンシャルを生かした手法はどういったものがあるのかなど、詳しく先行事業者からお伺いをし、唐津市のオリジナルなモデルケースの検討を実施してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) この項最後の質疑でありますが、調査を実施した後、例えば地域エネルギー会社等を創設する場合、運営体制はどういったものを想定しておられるのか、また、他市の事例等もあわせて伺いたいと思います。 そしてまた、会社等を設立する場合の国からの支援策等あるのかどうか、その2点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 他市の事例といたしましては、九州管内では北九州市、それから福岡県みやま市、鹿児島県のいちき串木野市、同じく日置市、熊本県の小国町などが取り組んでおられます。 自治体主導で立ち上げた地域エネルギー会社は、公表がされていないため、詳細な件数の把握はしておりませんけども、全国で約23件程度を認識しているところでございます。 運営体制といたしましては、出資割合がさまざまでございまして、自治体も出資しての事業展開の例も多く、いわゆる第三セクターとしてバランスシートや貸借対照表など自治体が資金管理を実施する場合が多く見受けられております。 現在のところ、地域エネルギー会社創設に関する国の支援策はございません。本市の場合も調査結果を受けまして、地域エネルギー会社設立の場合におきまして、市として出資するのか、また、出資するのであれば割合をどうするのか、また民間企業のかかわりをどのようにするのかなどの検討項目を洗い出しまして、平成28年度に設置いたしました産学官で構成をいたしております唐津市地域エネルギー推進戦略会議におきましても、委員の皆様方のご意見をお伺いしながら協議を重ねて検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、健康マイレージ事業費の再質疑に移ります。 この事業への取り組みは県内でも取り組んであるというところがあると聞いておりますが、県内での取り組み状況と近隣の県内での取り組みについて、どういった状況なのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 再質疑にお答えいたします。 同様の事業につきましては、全国の多くの自治体で既に取り組まれておりまして、県内におきましては、みやき町、鳥栖市、伊万里市、小城市、武雄市が実施しております。そのうち、先進的な取り組みとして、みやき町と鳥栖市をご紹介したいと思います。 みやき町の取り組み状況でございますが、平成28年度から実施されておりまして、参加方法といたしましては、スマートフォンのアプリやパソコン、タブレットによるインターネット管理での取り組みとなっております。 健康イベントへの参加や特定健診の受診、日々の生活記録などを入力して獲得したマイルにより、特典商品と交換できるようになるものでございまして、現在約100名の方が登録されているようでございます。インターネットの管理での取り組みは、県内ではこのみやき町だけでございます。 次に、鳥栖市の取り組みでございますが、平成24年度から実施されておりまして、こちらは紙ベースでの管理のみとなっており、5年目の本年度におきましては、約2,400名の参加者があるようにお聞きしております。 みやき町と同じく健康イベントへの参加、特定健診への受診によりマイルを獲得し、特典商品との交換やここの場合は市内の保育園、小中学校等への寄附を行うこともできるようになっているということでございます。 そのほか、お隣の福岡県では、福岡市、北九州市を初め、全部で4自治体が取り組んであるというふうに伺っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、次の事業内容で健康マイレージシステム構築委託とありますが、その委託先と委託の内容について伺いたい。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 健康マイレージシステム構築業務の委託先についてでございます。 平成28年3月に唐津市における市民の健康づくりの推進を目指すため、唐津市と株式会社ディーエイチシーとの包括連携に関する協定を締結いたしております。この協定におきまして、目的達成のための連携協力する項目の一つといたしまして、健康寿命延伸に関することが盛り込まれております。 この協定に基づき、また株式会社ディーエイチシーは、他の自治体でも健康マイレージ事業受託の実績がございますので、事業実施につきましては、そのノウハウを生かしていただきたいというふうに考えているところでございます。 委託内容でございますが、この健康マイレージ制度への市民の皆さんの参加方法につきましては、先ほど他の自治体のご紹介をいたしましたが、唐津市ではできるだけ多くの方に参加していただきますよう、アプリやパソコンなどでのインターネット管理と紙ベース管理、どちらも取り組めるような対応をしたいというふうに考えております。 その両方の取り組みに対応するため、ICTシステム開発と紙ベース対応の管理体制の構築などのほか、医学的・公衆衛生学的なシステムの監修、また、健康マイレージ制度周知のための広告宣伝に係る企画製作事前プロモーションやキャンペーンの実施までのトータルな委託と考えております。 特にアプリ等につきましては、楽しく取り組めるようなシステムを構築していただければというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) また、事業内容には大学との共同研究委託というのがあります。その委託先と委託する内容について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 大学連携共同研究の委託先についてでございますが、平成19年2月に地域社会の振興及び大学における教育研究の活性化に寄与することを目的といたしまして、九州大学と唐津市の協力協定を締結いたしております。 この協定を締結いたしまして10年になりますが、さまざまな連携協力を行ってまいりました。健康マイレージ事業につきましても、九州大学の持つ知的資源を活用させていただきたいというふうに考えております。 委託内容でございますが、年々全国で多くの自治体がこの健康マイレージ制度に取り組んでおりますが、唐津市といたしましては、唐津ならではの取り組みになるような検討をしていきたいと考えております。 この健康マイレージ制度の実施につきましては、平成28年度におきまして企画政策課や観光課、商工ブランド課、コスメティック産業推進室、保険年金課並びに保健医療課により庁内ワーキンググループを組織しまして、事業の内容の検討、特典の検討などを実施してまいりました。 今年度は大学と連携し、関係団体へのヒアリングなどのフィールドワークを行い、大学のノウハウを提供していただきながら、唐津の地域性を生かした健康増進と産業創出等のマッチングについても共同研究することといたしております。 それにより、経済効果の創出やまちのにぎわいづくりといった健康推進以外の効果も期待できるのではないかというふうに考えております。多くの市民の参加がいただけるよう、さまざまな方面から事業を検討してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、2つの事業は連携して取り組む事業というふうに考えていいのかどうか、そうなれば産学官の連携事業というふうになるというふうに思っておりますが、具体的にはどういった形での内容の連携をすることになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 システム構築に関する委託業務と大学連携共同研究の委託業務が連携し、産学官連携となることで、それぞれが持つ技術力や新たな発想を融合させ、健康推進のほか地域活性化等の相乗効果も期待できる制度となるのではないかというふうに考え、期待もしているところでございます。 そのため、共同研究の成果をシステム構築に反映させるよう連携・調整を行っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、ポイントとなる対象の取り組みですけれども、唐津市として特徴的なポイント対象事業について検討がしてあるんであれば、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 全国の自治体が実施していますポイントの対象事業の多くが、ウオーキングなどの日常的な健康への取り組み、そして各種検診の受診、健康イベント、運動教室などへの参加などとなっているとこでございます。 唐津市といたしましては、唐津東松浦医師会、唐津東松浦歯科医師会並びに唐津東松浦薬剤師会などのご意見もお伺いしながら、よりよい対象事業を選定していきたいというふうに考えております。 例えば、歯科口腔ケアのために歯科医院に通院した、また薬局にお薬手帳を持参した、インフルエンザの予防接種を受けたなど、医療機関が関係する取り組みも対象にすることも、できれば検討もしていきたいというふうに考えているところでございます。 また、地域ボランティア活動への参加、ひとり暮らしの高齢者への見守り活動など、健康・医療にかかわらず、地域コミュニティの醸成につながるような活動もポイントの対象にしたいと考えているところでございます。 さらに、特典がなくても市民の皆様が参加したくなるような楽しいシステムの構築ができればというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) 唐津市として、いろいろ独自な方法も検討されてあるようであります。幅広く多くの市民が参加できるような形に、ぜひしていただきたいと思っております。 それでは、この項最後の質疑でありますが、たまったポイント利活用はさまざまな取り組みが各自治体であっているようですが、ポイント利活用の方法についてはどういった考え方、あるいは利用等を考えておられるのか、あわせてこの事業に取り組むことによって市内全体でどういった事業効果があると考えてあるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 マイルの交換につきましても、参加される皆さんが楽しみながら健康づくりに取り組めるような仕組みを構築したいと考えております。 交換商品として、地場商品がもらえたり、市内の店舗で購入割引が受けられたり、観光施設の入場割引などといった唐津市独自のシステムを平成30年度の実施に向け、産学官連携で協議してまいりたいというふうに考えております。 この取り組みにより、地産地消、地域振興や観光振興などの地域産業の活性化といった健康推進以外の効果も期待できればというふうに期待もいたしております。 いずれにいたしましても、地方創生推進交付金対象期間の3年間で、何とかしっかりとした健康マイレージ制度の構築並びに周知活動に取り組み、市民の皆様の健康増進並びに医療費抑制等につながっていく取り組みにしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) この事業は本当にそれぞれがいろんな健康的な取り組みをすることによって、ポイントがたまって、そこでいろんな利活用ができるということでありますので、やはり多くの市民が参加しやすい制度に、ぜひしていただきたいということを要望いたしておきます。 次に、土木費の道路舗装改良費についての再質疑に移ります。 道路舗装など補修する場合、地域別なのか、あるいは市全体において行うのか、あるいは地元からの要望などで対応していくのか、さまざまなケースがあると考えております。 事業実施に当たっての採択方法について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 実施箇所の選定方法といたしましては、基本的には市全体を見まして、路面の凹凸でございますとか、劣化状況、舗装の平たん性、そういったものを調べます路面正常調査ですね、平成25年度に実施しておりますが、そういった結果や職員によります点検結果、これをもとに実施しております。 地元からの要望によりまして職員が確認し、さらにまとまった延長を改良する必要がある場合につきましては、この道路舗装改良費で舗装の打ちかえなどを行っている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) 次に、今回の事業実施地域と現在ほかにどのくらいの舗装改良への要望があっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 今回の事業箇所と要望の件でございますけれども、今年度の舗装改良事業実施箇所につきましては、地域別で申しますと、本町が8路線、浜玉2路線、厳木1路線、相知1路線、肥前1路線、鎮西1路線、呼子1路線の合計15路線を計画いたしております。 この中で比較的規模が大きい箇所としましては、浜玉の玉島川右岸側の谷口五反田線と、呼子の綱引き通りの呼子町内線でございます。 また、昨年度、市民センターを通じまして各地区から提出されました要望書のうち、舗装改良への要望につきましては、浜玉10路線、厳木4路線、相知1路線、鎮西1路線、呼子1路線、七山7路線、合計28路線でございます。これらの要望につきましては、緊急を要するものや小規模なものは道路維持改良費にて対応し、規模が大きく計画的な改良が必要な箇所につきましては、道路舗装改良費にて対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) この項最後の質疑ですが、今後の道路舗装改良に向けての基本的な考え方と、財源等はどういったものになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 今後の道路舗装改良に向けての考え方と財源等についてのお尋ねでございます。 計画的に実施いたします舗装改良につきましては、やはり有利な財源ということで、国の社会資本整備総合交付金を活用しながら取り組んでいきたいと考えております。 今後、定期的に舗装状況調査を実施しながら維持管理計画を作成いたしまして、適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、教育費に移ります。研究指定校の再質疑です。 各指定校があるわけでありますが、それぞれ教科を指定して取り組むようになっておりますが、研究校や教科選定の方法についてはどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 研究指定校の選定につきましてお答えいたします。 新学習指導要領を見据えて、県教育委員会が先行して授業等における実践的研究を行い、その取り組みや成果について県内の学校への啓発を図り、教員の指導力向上及び児童生徒の学力向上を目指していくもので、本市では、既に唐津市独自の学力向上アクションプランに基づきまして、子供たちの主体的・対話的で深い学び、いわゆるアクティブ・ラーニングの実現に向けた授業改善に取り組んでいるところから、唐津市の小中学校が研究指定校に選定されたものと思われます。 県指定の研究校についてですが、県内の小学校と中学校の中からそれぞれ4校ずつとされておりまして、この4校がそれぞれ国語、算数、数学、社会、理科の教科に対応します。 鏡山小学校では理科、鏡中学校では社会科の授業改善について研究を進めていき、新学習指導要領の全面実施に向けた研究を教科ごとに推進します。 どの学校を指定するかにつきましては、実質的に市教育委員会が指定しまして、教科については県教育委員会が指定したところであります。 鏡山小学校では、平成27・28年度の小学校理科専科指導教員配置校として、児童の学力向上及び教員の指導力向上に取り組んできた実績があり、選定されたものと思われます。 鏡中学校では、実績のある研究主任の社会科教員を中心としまして、校内研究及び社会科教育の充実が図られているところから選定されたものと思われます。 次に、外部専門機関と連携した英語指導力向上事業についてですが、県内の小中学校から2校選定されておりまして、厳木小学校は唐津市学力向上推進校でもあります。佐賀大学からの指導助言を得て、小学校中学年での外国語活動や小学校高学年での外国語の教科化を見据え、外国語活動の模範的な授業実践等を通して、教員の指導力向上及び児童生徒の学力向上を目指しているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) 各学校でのそういった取り組みの成果をどういった形、方法で他校に広げていかれるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 取り組みの成果の他校への広げ方についてお答え申し上げます。 県から指定されております新学習指導要領の研究校につきましては、研究した成果と課題を他の学校、地域の参考となるよう公表をすることになっておりまして、年に1回の授業公開と研究協議を行う予定となっております。 鏡山小学校、鏡中学校どちらも10月に公開授業研究会を予定しております。県内の先生方に研究の成果を公開・発表することになっております。 また、定期的に学校の研究成果をホームページや各種通信で職員や地域などに発信する予定としております。 次に、外部専門機関と連携した英語指導力向上事業についてですが、こちらも県から指定されております新学習指導要領の研究校と同じように、年1回の予定で研究授業及び研究協議会を開催し、研究成果の普及を図ることになっております。 また、専科指導教員を中心とした外国語活動の授業研究会の実施や、県及び市町教育委員会が主催する研修会や実践事例の発表の場を通して、他校へ広げる予定としているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、こういった研究指定校でいろいろ取り組むことによる教育的な効果について、どういうふうに思っておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) この事業に取り組む教育効果についてということでございますが、研究校の教育効果につきましては、加配教員を中心とした取り組みによりまして、児童生徒の主体的・対話的で深い学びを実現するための授業改善が図られること、校内の研究体制が活性化されること、児童生徒の能動的な学習への参加が図られること、県内の小中学校に研究成果が広く周知されることなどが上げられます。 次に、外部専門機関と連携した英語指導力向上事業の教育効果についてですが、英語専科指導教員を中心とした取り組みにより、校内及び地区の外国語活動の指導力向上が図られること、校内における研究体制が構築されることなど、新学習指導要領に示されている小学校英語科指導の充実につながるものと考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、この項最後の質疑になりますが、一部では教職員の方の労働の過重が時々問題になっておりますけれども、こういった事業に取り組むことで教師の方々が負担になるような心配はないのかどうか、その辺について最後に伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) この事業に取り組む教師の負担についてお答えいたします。 教職員にとって、日々の教育活動の中でも中軸を担うものが授業でございます。この授業研究が教師のモチベーションを高め、日本における義務教育の質の向上に大きく貢献してきたと言えます。 したがいまして、児童生徒にとってわかる授業・楽しい授業を提供するために、研究指定等により教職員の質の向上を図ることは、教師の使命であり、同時に唐津市教育委員会の責務でもあると考えているところでございます。 一方、議員さんご質問の教師への労働過重が心配されるのも事実でございます。今回、県が指定する研究の内容は、新学習指導要領への対応であり、このことは既に唐津市が学力向上の研究指定をしている鏡山小学校、鏡中学校への指定内容と同じでございます。 したがいまして、新たに他の学校を研究指定するよりは、教職員の負担は低いと考えているところでございます。 厳木小学校につきましても、昨年まで唐津市で同じような研究内容で指定をしていたことと、学校職員に英語教育推進リーダーが在籍しておりますので、その職員を中心に研究を推進することは、新たな学校を指定するよりは効果的だと考えております。 また、労働の過重につきましては、保護者対応、いわゆるモンスターペアレントですね、そういう人もおるわけでありまして、保護者対応に費やす時間や諸行事の運営、それから部活動指導に費やす時間が、より教職員の負担となっている実情もございます。 そこで、教師の授業力を向上させ、授業の中での教師と児童生徒の信頼関係の構築や、触れ合う時間の確保、保護者との連絡体制の円滑化に努めることで、保護者と学校の摩擦を解消し、少しでも保護者対応が軽減できると考えているところでございます。 諸行事につきましては、これまでも各学校には実態に応じて行事の精選を行うように指導してまいりましたが、一層の推進を促したいと思います。 部活動につきましては、唐津市全体といたしまして、部活動の一斉停止日の設定や、外部指導者の活用を試みているところでございます。 また、その他の対策といたしまして、ICTを活用した業務の効率化、事務の学校間共同実施、情報の共有化、定時退勤の推進などさまざまな効率化を試みているところでございます。 以上のような取り組みを実施しているところではありますが、教職員の負担を勘案して、研究指定につきましてもむやみに指定するのではなく、必要性に応じて計画的に指定をするように配慮していく考えでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) それでは、平成29年度唐津市介護保険特別会計補正予算介護施設等整備事業補助金の再質疑に移ります。 これまで市は市内全体を7つの生活圏域に分けて全体的にバランスを考えて、こういった施設の整備が進められてきたと思っておりますが、第6期介護保険事業計画における施設整備計画の概要について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 再質疑にお答えいたします。 第6期介護保険事業計画における施設整備計画の概要でございますが、第6期介護保険事業計画は、平成27年度から平成29年度までの3カ年計画でございまして、その事業計画の中で施設整備につきましては、サービスの提供が均等に行き渡るよう唐津市を7つの圏域に分けているとこでございます。 浜玉・七山圏域、厳木・相知・北波多圏域、鏡・久里・鬼塚圏域、成和・外町・東唐津・高島圏域、大志・長松・竹木場圏域、西唐津・佐志・大良・湊・神集島圏域、そして肥前・鎮西・呼子圏域でございます。バランスよく施設を配置し、より地域に密着した介護サービスの推進を図るものとして策定しているところでございます。この3年の期間で合わせて11の施設の整備を考えております。 まず、住宅通所系の認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護の2つのサービスにつきましては、7つの圏域全てでおおむね施設整備は進みましたので、今期の計画では、一部の圏域で未整備になっております看護と介護が一体となった看護小規模多機能型居宅介護施設の整備を浜玉・七山圏域、成和・外町・東唐津・高島圏域、大志・長松・竹木場圏域、肥前・鎮西・呼子圏域の4圏域で各1施設ずつ、また訪問入所系のサービスにつきましては、その利用形態から、圏域を固定せずに唐津市を一つの圏域として推進することといたしまして、認知症対応型共同生活介護を5施設、定期巡回・随時対応型訪問介護看護を2施設計画いたしておりました。 平成28年度までの整備の実績でございますが、看護小規模多機能型居宅介護につきましては、3つの圏域において各1施設ずつの整備が既に完了いたしております。残りの大志・長松・竹木場圏域におきましては、本年度中に1施設の整備予定となっております。 認知症対応型共同生活介護につきましては、平成28年度までに4圏域において各1施設の整備が完了し、残りの西唐津・佐志・大良・湊・神集島圏域も本年度中に1施設整備の予定となっておりますので、この2つのサービスにつきましては、第6期事業計画の当初予定どおりの整備が完了するというふうに思っております。 このほか、全圏域で2施設の整備を予定しておりました定期巡回・随時対応型訪問介護看護につきましては、今回の事業計画中において応募される事業者様がございませんでしたので、残念ながら第6期計画中の整備は完了しませんでした。この点につきましては、次期計画での課題とさせていただきたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) 第6期の整備計画というのは、大体平成29年度で終了するということでありますが、そうなれば、今年度のうちに第7期介護保険事業計画の策定をしなければならないというふうに思っておりますが、今後の施設整備への考え方、方向性について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 今後の施設整備に対する方向性でございますが、平成29年度は次期計画であります第7期介護保険事業計画の策定年度となっております。第6期事業計画時より長期計画として介護、予防、医療、生活支援、住まいの5つのサービスを包括的・継続的に提供する地域包括ケアシステムの構築を進めてまいりました。 次期第7期計画におきましても、地域包括ケアシステムのさらなる推進と深化を図っていくことが必要であるものと考えております。 施設整備におきましては、各圏域ごとのサービスの提供状況と第6期計画から抽出された課題の分析、昨年度実施しました高齢者要望と実態調査のアンケート結果等も活用しながら、各サービスの目標量等の適正な設定を行いまして、必要な介護サービス等が確実に提供できますよう、バランスのとれた施設整備を行っていく必要があるというふうに考えております。 なお、唐津市第9期高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画策定委員会を設置いたしまして、その中でさまざまな方面よりのご意見をいただきながら、施設整備計画を含めた次期介護保険事業計画策定について協議していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) 最後の質疑になりますが、唐津市は県内でもトップクラスでこういった地域密着型の整備はされてきたと思っております。 しかしながら、そういった施設が本来の目的に沿って適切に運営されることが大事だと思っております。入所者の方が人としての尊厳を大切に、住みなれた地域での人生としての最後を送っていただくことが、この事業の目的ではないかと思っております。 そのためには、そういった施設が本来の目的に沿うよう、適切な運営がなされることが大事だと思っております。適切な運営がなされているかどうか、指導管理も時々は必要だと考えておりますが、そういったことへの対応はどう取り組んであるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 事業計画に基づき整備されました介護施設が、その本来の目的に沿った適切な運営を行うよう、市はどのような管理指導を行っているかといったご質問だったと思います。 まず、唐津市内における平成29年度当初の地域密着型サービス事業所の状況でございますが、先ほど申しましたように、6種類のサービスを提供する事業所が108施設ございます。これら地域密着型サービス事業につきましては、保険者である唐津市が計画的に整備を行い、運営事業者に対する施設開設の認可及び指導監督の権限を有するものでございます。 議員さんがおっしゃられますように、施設を整備すれば終わりということではございませんで、その施設が介護保険制度の本来の目的に沿った適切な運営、常に提供されるサービスの質の向上というものが問われているかというふうに思っております。 実際に市が行っております指導等の手法といたしましては、まず第一に、利用者、利用者家族、地域代表、市職員等を構成員とする運営推進会議の設置を義務づけておりまして、この会議の中でサービスの提供の状況等に対し、市の職員が内容の評価等を行い、反対に事業者から疑問、要望等に対し助言を行う機会を設けて、サービスの質の向上確保に努めているところでございます。 また、直接的な指導といたしましては、3年に1回程度市の職員が直接施設のほうに出向き、施設職員と対面方式での聞き取り、書類審査等を行う実地指導を行っております。この実地指導におきましては、事業所の運営及び経営的な面のみならず、利用者に対するサービスが適切に提供されているか、ケアプラン等の利用者に対する直接処遇の面についても、指導を行っております。 このほかに、利用者やその家族の方が施設に対し苦情などがある場合、市が相談窓口となりまして、事実確認等を行い、必要に応じ施設側に改善についての働きかけ等、各関係機関と連携しながら対応しております。 以上のような取り組みを効果的・総合的に実施しまして、施設運営状況を的確に把握し、適切に事業者にかかわりながら唐津市全体の介護サービスの質の向上に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 石﨑議員。 ◆21番(石﨑俊治君) 今、部長答弁されましたように、やはり施設については一定の関心を持って見続けていただきたいと思っております。 これはうわさですけれども、例えば夏の猛暑時に電気代を節約されるとか、食費を物すごい削ってやるといった、そういったうわさ話も以前耳にしたことありますので、それにしっかり今後の運営に当たっては見届けていきたいと思っております。 以上で終わります。 ○議長(田中秀和君) 江里孝男議員。 ◆11番(江里孝男君) 11番、江里孝男でございます。平成29年度一般会計補正予算の中から、6項目について議案質疑を行います。 まず、1点目の市民センター改修整備費についてお尋ねをいたします。 今回の補正で、浜玉市民センターの基本設計、敷地測量、地質調査、相知市民センターの敷地測量が計上されております。 まず初めに、浜玉市民センターの内容と相知市民センター、厳木市民センターの計画についてお尋ねをいたしたいと思います。 次に、市民センター耐震化事業費についてお尋ねをいたします。 今回、北波多市民センター、呼子市民センターの耐震化を計上されております。初めに、市民センター耐震化事業の内容についてお尋ねをしたいと思います。 次に、老人福祉施設整備費補助金についてお尋ねをいたします。 養護(盲)老人ホームサリバンの建築費の一部を助成するものであるというふうに思いますが、養護(盲)老人ホームの概要と現施設の状態についてお尋ねをしたいと思います。 次に、農業基盤整備促進事業費についてお尋ねをいたします。 今回の補正で、7地区の予算が計上されておりますが、それぞれ地元負担が違っております。なぜ違うのか、その内容についてお尋ねをしたいと思います。 次に、アニメーション活用推進費についてお尋ねをいたします。 アニメーションを活用し、唐津の認知度のアップを図るとともに、国内外から集客促進を図るものというふうにされております。アニメーションを活用した事業と事業実績についてお尋ねをしたいと思います。 次に、唐津市野球場整備費についてお尋ねをいたします。 平成35年度の佐賀県国民体育大会の軟式野球のメーン会場に内定したということで、今回改築に向けた基本実施設計を計上されておりますが、初めに改築計画の概要についてお尋ねをしたいと思います。 これで1回目の質疑をいたします。 ○議長(田中秀和君) 櫻庭総務部長。          (総務部長 櫻庭佳輝君登壇) ◎総務部長(櫻庭佳輝君) 市民センター改修関係の予算についてお答えをいたします。 まず、浜玉市民センター事業費についてでございますけども、現在の浜玉公民館の敷地に築57年が経過しております浜玉市民センターの移転、建てかえを行うものでございまして、それにあわせまして、老朽化が進んでおります公民館及び社会体育館を複合化した施設を整備するものでございます。 今年度は、先ほどもご紹介がありました基本設計、敷地測量、地質調査を実施する費用として3,303万6,000円を計上をお願いしているところでございます。 次に、相知市民センターの計画でございますけども、地元協議により現地建てかえの方針が出されておりますところから、今回現地調査のための測量費といたしまして831万6,000円を計上いたしております。 今年度測量調査の結果を踏まえまして、基本計画を策定いたしまして、来年度には設計に入りたいと考えております。 また、厳木市民センターにつきましては、現在用地取得の調整中でございます。その調整が整い次第、今年度中に基本計画を策定いたしまして、来年度には設計に入りたいと考えているところでございます。 市民センターの改修整備に当たりましては、期限ありきの拙速な検討にならないように十分注意をしたいというふうに思っております。 したがいまして、外構でありますとか、既存庁舎の解体など部分的に平成33年度以降になることも視野に入れているところでございますけども、庁舎本体につきましては、平成32年竣工を目指して進めたいというふうに考えております。 もう一点ございました、市民センター耐震化事業費関係でございます。 今回お願いしておりますのは、市民センターのうち建てかえの方針が決定している庁舎と耐震性を備えた庁舎を除きまして、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づきまして、耐震診断をこれまで実施してまいりました。この結果及びこれと並行いたしまして作成してまいりました、唐津市公共施設白書の中の施設カルテの品質情報において、安全に問題があるという評価が出ていることを踏まえまして、北波多市民センター及び呼子市民センターの耐震性が不足する部分の補強改修をお願いするため、設計の予算をお願いしているものでございます。 北波多市民センター耐震改修設計費といたしまして193万8,000円、呼子市民センター耐震改修設計費といたしまして201万5,000円の計上をお願いしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 江里議員さんのご質疑にお答えいたします。 養護(盲)老人ホームサリバンの概要でございますが、昭和59年2月に相知町佐里に建設されておりますが、当初は今の法人とは別の社会福祉法人により、春秋園として開設されております。 その後、平成5年に春秋園が閉園になったため、その後社会福祉法人光の園が引き継ぎ、県内唯一の養護(盲)老人ホームとして運営されているところでございます。 この養護(盲)老人ホームでございますが、養護老人ホームの設備及び運営に関する基準では、入所対象者はおおむね65歳以上の経済的理由などにより居宅での生活が困難な方で、視覚に障害のある方が70%以上入所されている施設でございます。 定員は開設当時から変わらない50人で、平成29年4月1日現在では45人の方が入所されております。過去の入所状況を申し上げますと、平成27年度が平均44.3人、平成28年度が43.0人で、今年度当初の時点では、若干ですが入所者はふえている状況でございます。 敷地面積は1万355平米、鉄筋コンクリートづくり平家建てで、延べ床面積が1,356平米、職員数は訪問介護サービス事業を含めまして、正規職員24名、嘱託職員5名、臨時職員6名の計35名でございます。 次に、施設の状態でございます。建設から30年以上を経過し、経年劣化により老朽化が進んでおり、そのため外壁補修、空調機の修繕、浴室の改修など部分的な改修を繰り返しながら施設を維持されてきておられます。 しかしながら、ここ数年は外壁や内壁のひび割れが目立つようになりまして、災害などの発生時には入所者の安全確保の心配、さらには空調機など機械設備も耐用年数を大幅に超えている状態でもあり、機械の故障時には入所者の環境を悪化させるおそれもございましたので、また、繰り返し修繕に対する財政負担など諸事情を総合的に判断されまして、今回敷地内での全面改築を行われることになったものでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 江里議員さんのご質疑にお答えいたします。 農業基盤整備促進事業費の地元負担の内容についてのご質疑でございました。 市と地元負担金につきましては、唐津市土地改良事業分担金条例施行規則をもとに決定をし、お願いをいたしているところでございます。基本的には、国・県の補助残額の50%をそれぞれ市と地元において分担するように定めております。 今回の農業基盤整備促進事業費におきましては、山本地区の農業用排水路整備がこれに該当いたします。そのほか集落間を結び、公共性が高く、幅員がおおむね4メーター以上の農作業用道路、また、雨水計画がない地域での公共性が高く、幅員がおおむね3メーター以上の農業用用排水路並びに河川工作物である頭首工、以上の3つの要件に該当する箇所につきましては、地元負担はいただかないということにいたしております。 北波多の山彦・田中地区の農作業用道路、下久里地区の農業用排水路、北波多山彦・成渕地区の頭首工がその該当地区となっているところでございます。 また、上場土地改良区で管理をしておりますファームポンドの改修の分担率につきましては、ため池本体と同様の考え方で、農地はもとより人家、公共施設等にも多大な被害を与えるおそれがあるため、災害の未然防止を図ることにも考慮をし、地元負担率を補助残額の25%と定めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 江里議員さんのご質疑にお答えいたします。 アニメーションを活用した事業の実績でございますが、これまで佐賀県が行ってきました「サガプライズ!」を中心といたしまして、本市におきましては、「ロマンシングサ・ガ」、「スプラトゥーン」、「おそ松さん」、「ユーリ!!!on ICE」などのアニメーションとのコラボ企画に取り組んでまいりました。 その企画内容に応じまして、それぞれのアニメーションが持つ多くのコアなファンの方が、本市を訪れられております。中でも、「おそ松さん」とのコラボ企画「さが松り~佐賀も最高!!!!!!~」の際には、限定グッズショップに女性を中心といたしました多くのファンでにぎわいまして、長蛇の列ができるほどでございました。 また、直近では、3月6日から5月7日まで「ユーリ!!!on ICE」とのコラボ企画「サーガ!!!on ICE」を佐賀県と唐津市が共同で実施いたしております。「サーガ!!!on ICE」のコラボ期間中には、世界27カ国から約2万4,000人のアニメファンの方が唐津を訪れられております。オリジナルグッズやコラボメニュー等の販売を行いまして、大盛況にてコラボ企画が終了したところでございまして、また、このコラボ企画終了後の現在におきましても、多くのアニメファンの方が唐津に訪れられていらっしゃる状況でございます。これによりまして、さまざまな効果を生み出しているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) 江里議員さんのご質疑にお答えをいたします。 唐津市野球場改築計画の概要でございます。 現在の野球場は、バックネット裏が1,500人収容のメーンスタンドとなっておりますが、改築計画では選手が控えますダッグアウトの上までスタンドを拡張し、3,000人収容のメーンスタンドを建築したいと考えております。 また、現在のグラウンドは、両翼91メートル、中堅120メートルですが、公認野球規則により優先的に望ましいとされている公認野球場の規模であります両翼98メートル、中堅122メートルに比べると狭いため、今回の改築時に拡張し、少しでも公認野球場の規模に近づけたいと考えております。 スコアボードも撤去して改築し、防球ネットは安全性確保のため、現在よりも高い防球ネットを設置したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) それじゃ、市民センター改修整備費から再質疑を行いたと思います。 浜玉につきましては、浜玉公民館跡地にということでございました。それから、相知市民センターにつきましては、今年度測量調査結果を踏まえ、基本計画を作成し、来年度設計に入るということでございました。 また、厳木市民センターにつきましては、今年度中に基本計画を作成し、来年度に設計に入るということで、外構、解体など残りますけれども、庁舎本体については平成32年度竣工の予定であるという答弁であったと思いますが、そこでお尋ねいたしますが、市民センター建設の完成が平成32年をまたいだ場合、合併特例債の適用はできるのかどうか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 脇山財務部長。          (財務部長 脇山秀明君登壇)
    ◎財務部長(脇山秀明君) お答えいたします。 合併特例債の適用についてでございました。活用期限の平成32年度(最終年度)をまたいだ場合の取り扱いでございますが、所管する総務省のほうに見解を確認した結果を申し上げますと、災害など例外的にやむを得ない場合を除き、合併特例の制度の趣旨からその効果を最終年度(平成32年度)までに発現させるべきである、目に見える形で完了しなければならないということでございまして、そういったことから、最終年度をまたぐような事業には充当すべきではないとの回答でございました。 したがいまして、事業着手年度の当初申請において、平成32年度を超える継続事業に対しましては、開始年度の当初から特例債の活用はできないもので、また、平成32年度に終わる計画の事業でありましても、災害以外の何らかの理由で、一部もしくは全額を繰り越すような事態になった場合、繰り越し分のみならず、年度内出来高分についても合併特例債の充当はできないものというふうに認識をいたしております。 現在のところ、先ほど総務部長からありましたように、浜玉、相知、厳木、3つの市民センターの庁舎本体につきましては、平成32年度の竣工の計画で事業を進めておりますので、財源につきましては合併特例債の活用を予定いたしております。 なお、外構、解体など事業の一部が平成33年度以降になる場合には、庁舎本体の建設と事業を切り離しまして、基金など他の財源で対応したいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 合併特例債の適用が最終年度をまたぐような事業には充当すべきではないということでありますので、例えば相知、浜玉の市民センターにつきましては、庁舎本体を平成32年度まで建てるということですので、そこまでは合併特例債ですると、あと外構等部分についてはほかの事業でするということで理解していいのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 櫻庭総務部長。          (総務部長 櫻庭佳輝君登壇) ◎総務部長(櫻庭佳輝君) 再質疑にお答えいたします。 先ほどお話があったとおりでございまして、今は平成32年度までに完成することを目指して実施をいたしております。万一、平成33年度になる分が出てきましたら、ほかの財源を活用するということでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) それじゃ、市民センター耐震化事業費について再質疑を行います。 市長は、3月の議会の一般質問の答弁で、住民の意見があれば市民センターの統合もあり得るという答弁をされております。今回、耐震化事業を計画されているということについては、統合をしないのか、また、しないということで理解していいのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 櫻庭総務部長。          (総務部長 櫻庭佳輝君登壇) ◎総務部長(櫻庭佳輝君) 再質疑のほうにお答えをいたします。 いわゆる耐震改修のタイミングに関するご質疑だろうというふうに理解をいたしております。 先ほど議員のほうからありましたように市民センターの統合につきましては、住民の合意形成ができればそのような可能性があるということでお答えをしてきたところでございます。 今後につきましては、旧市町村単位で設置を予定いたしております公共施設再配置検討委員会などで住民の皆様の意見を聞きながら、市民センターの機能を集約、またあり方について検討してまいる予定でございます。 しかしながら、その検討にはもう少々時間を要するというふうに見ております。 今回の耐震改修につきましては、来庁者の安全確保はもとよりでございまして、地震など万一の場合の防災拠点施設としての機能確保を図るという、そのために実施をするものでございます。 経済性とか効率性、それと安全性、どちらを優先するのかというところ、また、耐震工事を見合わせる時期をどこで線引きをするのか、私どもも非常に悩んだところでございますけども、今回は安全性の確保を優先し、最小限の改修を行うものでございます。 したがいまして、統合等の検討も並行して進んでいくとは思いますけども、今回の安全性確保ということを優先をしたということでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 安全性の確保を最優先にして、今回耐震をしたということでございました。 それであれば、切木出張所については耐震性がないということで、先日の資料ではバツになっておりましたが、この施設についてはどのようにされるのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) 再質疑にお答えをいたします。 公共施設の再編の関係から、私のほうから切木出張所の関係につきましては回答をさせていただきます。 議員おっしゃるように、公共施設白書におきまして、切木出張所の耐震区分につきましては、ないというふうなことになってございます。切木出張所は、旧耐震基準に基づき建設をされておりまして、耐震診断を実施していないことから、区分におきましては、バツということになっております。 また、今後どうするかについてでございますが、今回唐津市公共施設白書において、このように施設ごとの評価を実施しておりまして、今後は公共施設再配置検討委員会などで住民の皆さんの意見をお聞きしながら、出張所のあり方についても検討させていただきたいと考えておりますし、他の施設につきましても、同様に検討を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 公共施設再配置検討委員会、また住民の意見を聞きながら出張所のあり方について検討していくということでございますけれども、多分四、五年かかるんじゃないかというふうに思っております。そこの四、五年が大事ではないかというふうに思っておりますので、早期の検討をお願いしたいというふうに思います。 次に、老人福祉施設整備費補助金について再質疑を行います。 建設から30年以上経過し、老朽化が進んでいるという答弁であったと思いますが、今回建設予定の市施設の概要についてお尋ねをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 再質疑にお答えいたします。 新しい施設の概要でございますが、建物は鉄筋コンクリートづくり平家建てでございまして、延べ床面積が1,672平米で、現在の施設より約300平米広くなる予定で、主な施設をご紹介いたしますと、居室、食堂、医務室、面談室、浴室などがございます。 新しい施設には、壁面や床のフラット化、点字ブロック、手すり、音声ガイドなど視覚に障害のある方に欠かせない支援設備が充実しておりまして、居室についても、現在の全室2人部屋から完成後は個室46室と夫婦部屋が2部屋というように個室化され、現施設に比べプライバシーが確保されるなど、住環境は大幅に改善されることになります。 また、耐震化も強化されまして、現在入所者の9割が視覚に障害のある方でございまして、自力での安全確保や避難が困難なため、耐震性の強化で入所者の皆様はこれまで以上に安全が確保された施設で、安心した生活が送られるというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 鉄筋コンクリートの平家建てと、それから延べ床面積が300平米あたり広くなると、そしてまた個室化されプライバシーが確保され、住環境が大幅に改善されるということであったと思います。 次に、工事のスケジュールについてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 建てかえ工事の全体スケジュールでございますが、工事は平成29年度から平成30年度の2カ年で実施されます。計画では、本年7月から建物の実施設計や敷地整地に着手されまして、10月末ごろから建設に入られます。 建物の建設期間としましては、10カ月程度見込まれておりまして、今年度の工事としましては、12月ごろに建物の土台となるくい打ちが終わり、3月ごろには基礎工事から本体工事に入り、機械設備の整備、内装工事を行いまして、平成30年8月末ごろに建物が完成する予定でございます。 入所者の引っ越しですが、建物の完成後となります9月中旬ごろをめどに、安全に十分注意しながら1日で済まされたいという考えでということをお聞きしております。 引っ越しが済みますと、現施設の解体工事に入られ、解体物の撤去、撤去後の整地をされて、平成31年2月末ごろに全ての工事を終える計画でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) それじゃ次に、農業基盤整備促進事業費について再質疑をいたします。 基本的には、市・地元負担につきましては、唐津市土地改良事業分担金条例施行規則により決定しているという答弁であったと思いますが、ここの排水路の場合ですけれども、排水路のほとんどが上流には住宅が配置、どこの地区でも住宅が配置しているという状況があると思います。 あと商業地があるかないか、それから幅が3メートルあるかないかで、25%負担、負担ゼロということで大幅な違いがあります。そこら辺も今後検討が要するのかなという感じがいたしますので、ここら辺につきましては、農林水産部のほうで十分検討をしていただきたいというふうに思っているところでございます。 次に、農業基盤整備促進事業について、どのような事業が今後できるのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 再質疑にお答えいたします。 農業基盤整備促進事業は、国庫補助事業でございまして、農業の競争力の強化、生産性の向上、高付加価値等を図ることを目的に、平成25年度からスタートをしております。 この事業は、区画整理や老朽化したため池及び頭首工の改修、畑地かんがい施設等の基盤整備、農作業道及び農業水利施設の整備が可能でございまして、土地改良法の手続が不要であるなど、他の補助事業に比べまして比較的採択が受けやすく、事業の着手が早期に可能となってまいります。 この事業の採択要件といたしましては、1地区当たりの事業費が200万円以上、受益者が2名以上、1地区当たりの受益面積が5ヘクタール以上となっているところでございます。 この補助率は、過疎・半島地域など5法指定地域につきましては55%、その他の地区につきましては50%となっているところでございます。 今後、国・県への要望活動を含めまして、地元と協議を行いながら事業の進捗を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) それじゃ次に、今後、農業基盤整備促進事業の取り組みについて、どのようなものがあるのか、今後どのようなことを予定してあるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 再質疑にお答えいたします。 唐津市管内におきます農地・農業水利施設等につきましては、老朽化し、整備更新を必要とする施設が数多く見受けられてきております。 このため、事業を推進していくに当たりましては、地元農家の要望等を取りまとめ、国・県と協議を進めまして、農業・農村整備事業管理計画書を作成いたしまして、計画的な事業の実施に努めているところでございます。 農業基盤整備促進事業の実施により、受益農家におきます施設の維持管理経費の負担軽減や、きめ細やかな農地・農業水利施設の整備が図られているものと考えております。 今後とも地元と十分に協議をしながら、地元の要望を中心に推進してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 次に、アニメーション活用推進費について、再質疑を行います。 「サーガ!!!on ICE」のコラボ期間中には、27カ国から約2万4,000人のアニメファンが唐津に訪れられたというふうな答弁であったと思います。 今回、アニメーションを活用した情報発信の実施、効果検証、分析の実施など、1,100万円程度を計上されておりますが、具体的な事業の詳細内容についてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 江里議員さんの再質疑にお答えいたします。 本事業の詳細についてということでございますが、アニメーションを活用いたしました情報発信事業の実施と、これによります事業の効果の検証及び分析を行うことといたしております。 アニメーションを活用した情報発信といたしましては、訴求力のある旬なアニメーションを活用いたしまして、昨年12月1日にユネスコ無形文化遺産に登録を受けました「唐津くんちの曳山行事」などの国際的なコンテンツと連動させるとともに、そのアニメーションの話題性と集客性を活用し、さまざまな媒体を使って情報発信することを考えております。 また、アニメーションと地域資源が融合し、ストーリー性が出てくることで、新たな価値が創出され、アニメーションを通して唐津への来訪のきっかけと集客促進につなげていこうとするものでございます。 また、アニメーション活用の事業効果の検証と分析につきましては、事業ごとにターゲットを定め、国内のみならず海外からの誘客促進に向けた地域の観光力を把握いたしまして、次なる展開へとつなげていくものでございます。 以上、お答えさせていただきます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 次に、この事業の狙い、それから目標についてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 再質疑にお答えいたします。 この事業の狙いと目標でございますが、国際観光都市唐津を目指すために、アニメーションを一つの切り口といたしまして話題性を生むことで、国際的にも注目される唐津としての認知度アップ、さらにはイメージ構築を図りまして、集客促進へとつなげることを狙いとしているところでございます。 目標といたしましては、オリンピック・パラリンピックが開催されます2020年の外国人宿泊者数を2015年の約1.5倍の3万人、2030年には約2.5倍の5万人を達成することを目標といたしております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 次に、唐津市野球場建設費について再質疑を行いたいと思います。 3,000人のメーンスタンド、また両翼98メートル、中堅122メートル、それからスコアボードも撤去して改築すると、また、現在よりも高い防球ネットを設置するという答弁であったと思いますが、概要を聞いて見ますと、ほとんど新設なような感じがいたします。莫大な建設費になるというふうに考えておりますが、事業費はどのように考えてあるのか、幾ら設定してあるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) 再質疑にお答えをいたします。 野球場の全体的な事業費についてのご質疑です。メーンスタンドの改築、内野、外野フィールドの改修、防球ネットの設置と参考見積もりを個別にいただいた金額から積算をいたしますと、10億円を超える金額になるかと考えております。 今後は、利用される野球連盟等の意見も取り入れながら事業を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 10億円を超える事業費になるという答弁でありましたけれども、ここの体育の森につきましては、陸上競技場と野球場、それから体育館あるわけですけども、陸上をする場合のサブグラウンドがございません。また、野球をする場合は練習場ございません。そういうことを考えれば、10億円かかるならば、新しく移転したほうがいいんではないかというふうに私は考えておりますが、新しく移転など検討されたのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) お答えをいたします。 議員さんがおっしゃいますように、野球場、陸上競技場ともメーンとサブのグラウンドを有するのが理想的ではございます。今回、平成35年の佐賀国体を迎えるに当たりまして、唐津市野球場の改修検討委員会の中でも最初に大規模改修か、現地での改築か、または移転新設かについて費用面、財源、移転する場合の具体的な土地、改修または建設費とその後の維持管理をトータルしましたライフサイクルコスト、それと将来の野球人口やチーム数の見通し、並びに利便性なども含め協議をいたしました。 その結果、現地建てかえの方針といたしました。 この中では、野球をする人はもちろん、見る人やボランティアスタッフなど大会を支える人たちにとって、ユニバーサルデザインへの取り組みはどうするかなども含めて、協議を重ねていったところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 今回につきましては、設計の予算の計上であります。今後の工事計画、どのようになるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) お答えをいたします。 今回、設計業務委託料を計上させていただいておりますが、この設計をもとに平成30年度から平成31年度にメーンスタンドの改築及びグラウンドの全面改修を実施させていただき、工事の最後に外野の芝生を植え、芝が安定する3カ月程度の養生期間を設けて、平成32年7月からグラウンドを利用できるように進めたいと計画しております。 国体開催の前年度(平成34年度)には、リハーサル大会として、天皇賜杯全日本軟式野球大会を開催することとなっており、また、その前年度(平成33年度)には、西日本軟式野球大会を開催することとなっておりますので、リハーサル大会のスケジュールも見据えて年次計画を立てまいりたいと考えております。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 平成32年7月からグラウンドが使用できるように進めたいという答弁であったと思います。両翼が7メートル、それからセンターが2メートル拡張の予定ということでございました。ライト側には皆さんご存じのとおり、県道がございます。またレフト側には駐車場と場内道路があります。現在でも手狭な体育の森でありますけれども、県道や場内道路、駐車場には影響ないのかどうか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) お答えをいたします。 先ほど議員さんがおっしゃいましたように、公認野球場の規模にするには最大で両翼7メートル、中堅2メートルの拡張が必要となります。 今回の改築計画では、照明灯の移設までは考えていないため、中堅のセンター部分が非常に拡張が厳しくなるかと思います。両翼につきましては、外野の芝生席を削ることで可能ではないかと考えております。 外野芝生席の後ろに樹木を植えておりますが、これらは伐採し、高い防球ネットを設置することになります。県道側、また園内の道路についても、これで影響はないと現在考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 平成35年の国体では、多くのお客さん、また選手が訪れられるというふうに思います。 そこで、文化体育館ではバスケット、そして唐津の野球場では軟式野球が開催されるという予定と聞いておりますが、駐車場が不足するというふうに思っておりますが、どのような運営を考えてあるのか、今の段階で考えてあることについてお尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) お答えをいたします。 今回の改築に向けての設計は、野球場の改築でございまして、駐車場の増設までは計画に入っておりません。国体開催時の駐車場の対策でございますが、国体開催の先催県の事例から申しますと、大会会場地への車の進入は規制をされております。選手につきましては、ホテルや練習会場から、また応援の方につきましては、最寄りの公共交通機関や大規模な駐車場からシャトルバスによる輸送を行っております。 これからの協議ではございますが、唐津市におきましても、同様の輸送方法を取り入れてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 江里議員。 ◆11番(江里孝男君) 最寄りの公共機関や大規模な駐車場からシャトルバスで運行すると、輸送を行っていくということでございますけれども、やはり国体となりますと、選手の皆さん、それから役員の皆さん大勢の方が来場されますので、そこら辺スムーズにいくように、今から検討をよろしくお願いいたしまして、質疑を終わります。 ○議長(田中秀和君) 13時に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午前11時59分  休憩                     午後 1時00分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(田中秀和君) 休憩前に引き続き会議を始めます。 議案質疑の前に、中江都市整備部長より、石﨑議員の道路舗装改良費の答弁に対し、訂正の申し出があっております。これを許可します。中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 午前の石﨑議員からの道路舗装改良費に関するご質疑の中で、市民センター管内の要望箇所につきまして、私の答弁が間違っておりましたので、訂正させていただきます。 厳木センターの4路線が正確には3路線、鎮西センターの1路線が正確には6路線ということで、合計の28路線は変わりございません。誤って答弁いたしておりまして、まことに申しわけございませんでした。おわび申し上げます。 ○議長(田中秀和君) 議案質疑を続行します。 大西康之議員。 ◆12番(大西康之君) 12番、志政会、大西康之です、議案質疑を行います。 今回は、議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算から6項目、議案第91号、唐津城条例の一部を改正する条例制定について、議案第97号、唐津市税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認について質疑いたします。 では、議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算から始めます。 まず、民生費より放課後児童クラブ施設整備費の中から、鏡山第2~第5放課後児童クラブ耐震改修工事224万円についてお伺いいたします。 耐震改修を行うということは、耐震診断に基づくものだと考えております。耐震診断の内容と改修工事の内容についてお示しください。 次に、浜崎放課後児童クラブ施設整備費9,453万1,000円についてお伺いいたします。 概要書によりますと、浜崎小学校校舎の大規模改造及び放課後児童クラブ利用児童数の増加に伴い、専用施設を新設するとありますが、施設の全体計画及び駐車場の一部に新設する理由についてお示しください。 次に、土木費に移ります。 こどもを守る通学路づくり事業費570万円についてお伺いいたします。 概要書によりますと、通学路点検の結果を踏まえ、カラー舗装及び外側線・防護柵設置を行うとありますが、まず詳細にお示しをお願いいたします。 次に、景観まちづくり推進費2,584万2,000円についてお伺いいたします。 事業内容に3点記載されておりますが、その中から、まず無電柱化調査検討業務875万9,000円についてお伺いいたします。 無電柱化調査を行うエリア選定の根拠と今回調査を行うようになった経緯についてお示しください。 次に、市営住宅耐震改修事業費1,166万4,000円についてお伺いいたします。 概要書では、ラコルテ和多田市営住宅のエレベーターを現行保安基準に適合させるとありますが、改修内容についてお示しください。 次に、教育費に移ります。 旧高取邸開館10周年記念事業費497万6,000円についてお伺いいたします。旧高取邸は、国の重要文化財に指定されており、本年5月11日に開館以来入場者数が50万人に達している。唐津の観光施設として定着しているように感じています。まず、入場者数の推移についてお示しください。 次に、条例議案に移ります。 議案第91号、唐津城条例の一部を改正する条例制定についてですが、この条例は本年7月22日に予定されています唐津城リニューアルオープンを受けての入場料の改正だと思いますが、まず、リニューアルの内容についてお示しください。 最後に、議案第97号、唐津市税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認についてお伺いいたします。 提案理由説明では、一部改正の内容が3点あり、1点目は被災住宅用地の特例措置に係る申告規定の整備、2点目はリフォーム減税の拡充に伴う申告規定の整備、3点目は、軽自動車税の関係で、燃費性能に応じた軽減措置の期間延長とのことでした。この中で2点目の住宅リフォーム減税の拡充について具体的にお示しください。 以上で1回目の質疑といたします。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 大西議員さんのご質疑にお答えいたします。 放課後児童クラブ施設整備費の中の鏡山放課後児童クラブについて、耐震診断の内容、結果と改修工事の内容ということでございました。 鏡山放課後児童クラブにつきましては、小学校の児童数の増加等に伴い、早急な施設確保が必要だったことから、平成27年12月議会において関係予算をお願いしまして、旧唐津農協鏡支所の建物を購入して整備したものでございます。 ご質問の耐震診断については、当該建物が新耐震基準導入以前の昭和53年建築、鉄筋コンクリートづくり2階建てであり、その安全性を確認する必要から平成28年度に実施したところでございます。耐震診断の結果でございますが、特に問題とされるコンクリートのひび割れや中性化等はなく、各階、各方向とも耐震判断指標値を満足しているものでございました。 ただし、1階に比べ、部分的に突き出している2階部分の片持ちばりと玄関のひさしにおいては、耐力不足であり、上下振動に対する補強が必要との診断所見もあったため、今回、鉄骨鋼管による頬づえ補強工事を3カ所行い、突き出した2階部分の斜め下方から支えることにより、上下振動に対する安全性を確保しようとするものでございます。 以上でございます。 続きまして、浜崎放課後児童クラブ施設整備費についてお答えいたします。 浜崎放課後児童クラブ施設整備の全体計画でございますが、浜崎小学校の児童数の増加に伴う教室不足に対応する必要から、現在、放課後児童クラブに使用している教室が、校舎の大規模改造を契機として、平成30年度以降は使用できなくなるため、新規に専用施設を整備するものでございます。 整備する場所は、浜崎小学校校舎北側の駐車場の用地の西側に木造平屋建てで延べ床面積387.55平米、定員160名として整備する予定でございます。 当該駐車場に整備する理由でございますが、児童が授業の終了後に利用することから、学校との連携や距離的な利便性、安全性、そして外遊びをする小学校運動場に隣接するなどの条件面にすぐれ、十分な広さを有するため、教育委員会とも協議の上、適地として選定したものでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 大西議員のご質疑にお答えいたします。 3点ございました。まず、こどもを守る通学路づくり事業についてでございますけれども、事業の概要でございますが、平成29年度事業といたしましては、町田鬼塚線、紺屋町船宮線、高畑山本線及び千束伊岐佐線の4路線を計画いたしております。 まず、町田鬼塚線につきましては、成和小学校付近でございまして、外側線の外側の歩行者の通行帯の部分をカラー舗装で約150メートル施工し、グリーンで色分けするものでございます。 続きまして、紺屋町船宮町線につきましては、外町小学校付近の大石町、水主町でございまして、一部外側線がない区間がございます。その区間に外側線約250メートルを設置するものでございます。 続きまして、高畑山本線につきましては、鬼塚小学校付近でございまして、老朽化しました防護柵を約250メートル更新するものでございます。 もう一つ、千束伊岐佐線につきましては、伊岐佐小学校付近でございまして、水路沿いに新規に防護柵を約200メートル設置するものでございます。 続きまして、景観まちづくり推進費に係ります無電柱化調査検討業務の件でございますけれども、無電柱化調査検討業務につきましては、景観計画に指定しました城内地区・曳山通り、これはもとより、これまでも市議会でご質問がたびたびあっておりました相知宿通り、これにつきましても、可能性の調査検討業務を実施したいと考えております。 城内地区・曳山通りにつきましては、これまでも検討委員会や住民の説明会等の際にも、何とか地中化はできないかといったご意見を多数いただいていたところでございます。また、観光客の方からも、神社前の通りの電線がどうにかならないかといったようなご意見もたびたびいただいていた経緯がございます。そういった重要な課題として捉えておりまして、これの推進を図っていきたいということでございます。 また、相知におきましては、旧街道筋として発展いたしまして、当時をしのばせる歴史的な建物等が残っている相知宿通りにおきましても、宿通りを横断する電線のために、明治、大正とかで山笠が縮小されていること、また、江戸時代の大名行列を再現した羽熊行列の際に行われる羽熊や毛槍の投げ渡しの瞬間に横断線が景観を阻害している、そういった状況から、合併前から地元より要望書がたびたび提出されていた経緯がございます。横断線の撤去につきましては、既にもう検討されている部分もございますけれども、今回、新たな視点で、無電柱化の完成というものを検討してみたいということで、対象地として選定したところでございます。 そういった中、佐賀県におかれましては、国もですけれども、無電柱化の促進ということで、市町を支援するための助成制度を立ち上げていただいております。佐賀県の美しい景観づくり事業補助金を改正いたしまして、無電柱化の調査検討などに係る費用を補助金の対象とされたところでございます。 今回、この補助金を活用して、無電柱化の調査検討業務を実施し、無電柱化の可能性をまず探ってみたいというふうに考えているところでございます。 無電柱化調査検討業務実施に当たりましては、城内地区・曳山通りの対象区域と相知宿通り、これら全てにおいて、エリア全体において、まずは踏査といいますか、歩いて現地を見て回る、そういった踏査調査を実施した上で、具体的な箇所を絞り込んでいくこととしております。 例えば、曳山通りにおきましては、大石町、魚屋町あたりとか、または、佐賀銀行、旧唐津銀行支店周辺ですとか、当然ながら、唐津神社前の通りですとか、そういったものが想定されるわけですけれども、そういった部分の可能性を探っていきたいというふうに考えております。 続きまして、市営住宅耐震改修事業費におきますラコルテ和多田北棟のエレベーター、これの改修を予定しているわけでございますけれども、この概要についてご説明いたします。 エレベーターの耐震改修でございますけれども、現行の保安基準は平成21年9月の建築基準法施行令改正に伴うものでございます。 今回の改修内容としましては、1つ目には、機器が故障し、かごが大きくずれて停止した場合や、扉が閉まる前にかごが動いた場合など、自動的にかごを制止する戸開走行保護装置、戸開というのは戸が開くと書きますけれども、そういった装置といたしまして、二重ブレーキ、二重制御回路、かご移動感知装置を設置したいと思っております。 2つ目には、地震による揺れ、P波、S波を感知し、もよりの階に停止させ、そして扉をあけることができる地震時管制運転装置としてP波センサーの設置を予定しております。 3つ目には、停電発生時にエレベーター内に閉じ込められないようもよりの階へ着床させる予備電源の設置を主たる改修内容としているとこでございます。 そのほか、関連装置部品の交換及び平成26年施行令改正分のつり合いおもり脱落防止、脱レール防止装置、ロープ滑車溝外れ防止など、そういったものも含めて、今回、改修する予定でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) 大西議員さんのご質疑にお答えをいたします。 旧高取邸の入場者数の推移でございます。旧高取邸は、平成19年4月1日に開館いたしまして、先ほど議員さんおっしゃいましたように、ことしの5月10日に50万人の入場者を数えるに至ったところです。旧高取邸の過去最近5年間の入場者数の推移は、最も多い年で約4万5,000人、最も少ない年で約3万8,000人の方々に入場していただいておりまして、その平均値は約4万2,000人となっております。 平成26年度、平成27年度の入場者は約4万5,000人を数えておりましたが、昨年度、平成28年度は約3万9,000人と落ち込んでおります。この減少傾向は、旧高取邸に限らず、末盧館や鯨組主中尾家屋敷などでも同様の傾向が見られることから、昨年の熊本地震の影響もあるのではと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 大西議員さんのご質疑にお答えいたします。 唐津城天守閣のリニューアルの内容でございますが、主なものとして6点ございます。 まず1点目でございますが、老朽化した展示ケースを、展示物の温湿度の管理に適した鑑賞しやすい展示ケースに改修いたしまして、今まで展示することができませんでした豊臣秀吉の朱印状ですとか、刀剣、甲冑及び古文書等、唐津市で所蔵しております貴重な資料等を展示いたすことといたしております。 2点目でございますが、デジタルサイネージ、いわゆる電子看板でございます。これを活用いたしまして、唐津城から市内の観光文化施設をめぐる観光ルートの案内や観光情報を発信することといたしております。 3点目でございます。体験コーナーを設けまして、豊臣秀吉公や小笠原長行公の兜、もしくは衣装のレプリカを着用したり、デジタル記念撮影コーナーを設置いたしまして、来館者の方が記念写真を撮影することができるようにいたしております。 4点目でございますが、唐津城天守閣内にWi-Fi環境を整備することによりまして、スマートフォンを利用して、展示開設や唐津の観光情報を紹介するシステムの導入をいたしまして、来場者に、より詳しい情報と解説を提供することといたしております。 5点目でございますが、これまでなかった空調設備と洋式トイレを新設することによりまして、来館者の方へ快適な空間を提供いたしたいと思っております。また、訪れる全ての人に、物、情報、空間を楽しむことができるユニバーサルデザインを導入いたすことといたしております。 最後6点目でございますが、車椅子利用者や高齢者の方が5階展望フロアまで上がれるように、可搬型階段昇降機を導入いたしまして、来場者の方の利便性向上に努めたとこでございます。 以上が、今回の唐津城天守閣リニューアルの主な内容でございます。 ○議長(田中秀和君) 古川市民部長。          (市民部長 古川光博君登壇) ◎市民部長(古川光博君) 大西議員のご質疑にお答えします。 住宅リフォーム減税のうち、耐震改修に係る措置としましては、昭和57年1月1日以前に建築されました住宅で、現行の建築基準法に適合する耐震改修工事を実施した場合、1戸当たり120平方メートルまでの分に限って、翌年度の固定資産税の税額の2分の1を減額するというものがございます。 また、熱損失防止改修、いわゆる省エネ改修、これに係る措置としましては、平成20年1月1日以前に建築された住宅で、窓や天井、壁、床などの断熱性を高めるために国土交通省が定める一定の要件を満たす改修工事を実施した場合、1戸当たり120平方メートルまでに限り、翌年度の固定資産税の税額の3分の1を減額するというものがあります。 今回の条例改正では、この耐震改修または省エネ改修が行われた住宅が、認定長期優良住宅に該当することとなった場合、固定資産税を減額する措置を拡充したものでございます。具体的には、耐震改修を実施した住宅が認定長期優良住宅に認定された場合、固定資産税の減額措置を、現行の2分の1から3分の2に拡充し、省エネ改修を実施した住宅については、減税措置を、現行の3分の1から3分の2に拡充するというものでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) それでは、再質疑に移っていくわけですが、質疑順のほうを、条例議案の1件を先に質疑させていただき、その後、予算議案を質疑したいと思っておりますけれど、よろしいでしょうか。 ○議長(田中秀和君) どうぞ。 ◆12番(大西康之君) それでは、議案第91号、議案第97号、議案第84号の順で質疑させていただきます。 では、唐津城条例の一部を改正する条例制定についての再質疑を行います。 6点のリニューアル内容を答弁いただきました。これまでなかった部分や必要とされていた部分を補う内容であったというふうに私は思っております。 次に、そのリニューアルを受けての料金改定でありますが、まず、過去の料金改定の経緯についてお示しください。また、あわせまして、今回、大人500円、子供250円と設定される根拠、これについてもお示しください。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 大西議員さんの再質疑にお答えいたします。 唐津城の一般の入場料につきましては、当初の天守閣が整備されました昭和41年10月28日時点での料金は80円でございました。その後、昭和48年4月1日に100円、昭和51年4月1日に150円、昭和56年4月1日には200円、平成元年4月1日には300円、平成5年4月1日に310円、平成15年4月1日には400円、そして平成26年4月1日から現行の410円となっておるとこでございます。なお、小中学生の入場料につきましては、一般入場料の約半額をいただいております。 続きまして、料金改定の根拠でございますが、唐津城天守閣の入場料の改定の積算根拠でございますが、今回の唐津城天守閣改修工事に伴いまして、リニューアルによる唐津城の運営経費の増加分を積算の根拠といたしたとこでございます。 主な内容を申し上げますと、空調設備及び洋式トイレの新規設置によります光熱水費の増加分、可搬型階段昇降機の配置に要する経費並びに警備、清掃業務委託料等の経費の増額分の合計額約850万円を、年間の想定入場者数15万人で割りまして算出した結果、1人当たり約56円の負担をお願いすることになろうかと思います。 現在の一般の入場料は410円でございますので、これに加えますと466円となりますが、市内の他の施設の入場料及び天守閣を有します他市の天守閣入場料と比較検討いたしました結果、500円と設定させていただいたところでございます。 なお、小中学生の入場料につきましては、市の他の施設と同様の一般入場料の半額の250円といたしたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) それでは、次にこの料金改定平成29年10月1日施行ということでございますけれど、7月22日のリニューアルオープンにあわせて料金改定を行ったほうが、来場者にちょっとわかりやすいのではというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 再質疑にお答えいたします。 議員ご指摘のとおりでございまして、唐津城天守閣のリニューアルオープンの日に入場料を改定するということもこれまで検討いたしてきたところでございます。その検討の中で、現在、唐津城天守閣を見学コースとしてツアーメイクされている旅行代理店の方への配慮がちょっと足りないのではないかとのご意見もございまして、各旅行代理店のツアーメイクの担当者のほうへ確認をしたところでございます。その結果といたしまして、3カ月程度の周知期間をいただければ助かりますというふうな意見が多数ございました。このため、3カ月程度の猶予をいただきまして、平成29年10月1日から料金改定を施行したいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) わかりました。 では次、利用料金といえば、以前の話ですが、3館、唐津城、旧高取邸、唐津曳山展示場、これを同時利用される場合は割引チケットの発行があったように記憶いたしております。 周遊目的でプラス旧大島邸、旧唐津銀行などを含めた割引チケットなどの販売はどのようにお考えでしょうか。 例えば、割引チケット購入の場合は、旧大島邸の入場無料、旧唐津銀行の駐車場1時間無料など、プラスアルファの要素を加味したチケットなどについてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 再質疑にお答えいたします。 唐津城、曳山展示場及び旧高取邸の3施設に入場できる共通入場券につきましては、平成20年10月から実施させていただいておりましたが、旧高取邸が月曜日が休館であることにより共通入場券を購入された観光客の皆様にご不便をおかけしていたということがございました。さらには、平成28年10月から唐津城天守閣の改修工事を実施したことによりまして、唐津城天守閣の入場利用ができなくなったことなどから、現在は販売を中止いたしております。 しかしながら、城内のまち歩きを促進して、観光客を集客する上では、必要であると認識いたしておりますので、平成29年4月23日から開館しております旧大島邸を含めまして、他市の状況等を参考としながら、4施設を有効に活用し、周遊できるような仕組みづくりを早急に研究してまいりたいと考えております。 また、これにあわせまして、駐車場の利用につきましても、研究を重ねてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 研究を重ねるということでしたが、8年間はやられてきたという実績があるわけで、旧高取邸、これは月曜日休みであるから、クレームが発生したということを踏まえて、現在はされていないというところなので、それは旧高取邸の休館日があるからいけないんであって、旧高取邸を休館しなければいいんじゃないかと単純に思うわけであります。 旧高取邸というのは観光施設であると考えたときに、休館日をなくすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) 旧高取邸所管の交流文化スポーツ部からお答えを申し上げます。 旧高取邸は、明治38年、1905年の建築後110年以上経過した木造建物であり、国の重要文化財の指定を受けております。旧高取邸の最も重要な目的である建物を保存し、未来に残すということ並びに見学者に快適に見学していただくためには、週1日程度の休館日、これを設け、その休館日を利用して、建物の保守点検や、開館日には行うことが難しい箇所などの清掃、庭木の手入れ等を行う必要があるかと考えております。 また、現状につきましても、ゴールデンウイークや唐津のひいな遊びの期間中、あるいは日本丸などの大型クルーズ船入港時など、多くの入館者が見込める際には、指定管理者であります唐津市文化事業団協力のもと、可能な限り、休館日も開館することで対応いたしております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 今ほど答弁いただきましたように、状況に応じては開館していただくというと、まず、建物を守るために週1回は休まないと、ということでしたが、例えば、休館日を第1、第3の月曜日にするなどの方策もあろうかと思いますし、そのチケット自体は当日限り有効とすれば何の問題もない話であります。そういうふうに考えていくと、周遊観光を優先すべきだと思いますが、再度、商工観光部長に答弁求めますが、周遊チケットについてのお考えをお聞かせください。 ○議長(田中秀和君) 井上商工観光部長。          (商工観光部長 井上和彦君登壇) ◎商工観光部長(井上和彦君) 再質疑にお答えいたします。 なかなかこの館の管理が観光課でやるとか、文化振興課でやるとか、管理がちょっと違うというところがございますけども、早急にこちらのほうでも館同士の調整をうまくつけるように協議を重ねてまいりたいと思います。それによりまして、4館共通点を何らかの形で、お客様の利便性を高めるというのが一番我々の目的でもございますので、そのために努力していきたいと思っております。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) ぜひとも前向きの努力をお願いしておきます。 次の質疑に移ります。 唐津市税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認について再質疑を行います。 耐震改修、省エネ改修が行われた住宅が認定長期優良住宅に該当する場合、固定資産税の減額措置を拡充する特例措置を設けるとの答弁でありました。 では、次にこの特例措置は何年までに施工した改修工事に適用されるのか。また、固定資産税が減額される期間は何年間なのかお伺いをいたします。 ○議長(田中秀和君) 古川市民部長。          (市民部長 古川光博君登壇) ◎市民部長(古川光博君) 再質疑にお答えをいたします。 住宅リフォーム減税には、先ほどお答えをしました耐震改修、それからいわゆる省エネ改修、認定長期優良住宅化改修のほかに、バリアフリー改修というのがあります。このバリアフリー改修に関する減税措置としては、建築後10年以上経過した住宅で、一定の要件を満たす改修工事を実施した場合、1戸当たり100平方メートルに相当する部分に限って、翌年度の固定資産税の税額の3分の1を減額するというものです。 ご質疑がありました住宅リフォーム減税の特例措置は、いずれも平成30年3月31日までに工事が完了したものが固定資産税の減額対象となるものです。なお、固定資産税が減額されますのは、工事が完了した翌年度の1年間分となります。 以上です。
    ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) では次に、この住宅リフォーム減税を受けるためには、個人、建主、住宅の所有者が申告する必要があると思いますが、申告する際に用意する必要がある書類や注意事項などについてお伺いいたします。また、あわせまして、この申請、工事完了後3カ月以内に申請書の提出が必要ということではございますが、市民の皆様への周知の方法についてお示しください。 ○議長(田中秀和君) 古川市民部長。          (市民部長 古川光博君登壇) ◎市民部長(古川光博君) 再質疑にお答えをします。 住宅リフォーム減税の特例措置を受ける場合、これまでは改修工事の内容により添付していただく書類が異なっておりましたけれども、今回の改正により、耐震改修、いわゆる省エネ改修、認定長期優良住宅化改修につきましては、添付書類が整理統合されたところです。 具体的には、それぞれ固定資産税の減額申告書に登録を受けた建築事務所に所属する建築士や、建築基準法に規定された指定確認検査機関などが発行する増改築等工事証明書を添付していただく必要がございます。 ただし、認定長期優良住宅化改修の場合に限り、これに加えて長期優良住宅の普及の促進に関する法律施行規則に規定された認定通知書の写しを添付していただくこととなります。 なお、いずれの場合も、対象となる工事が完了した日から3カ月以内に申告書を提出していただく必要がございます。 次に、市民の皆さんに対する周知の方法でございますが、住宅リフォーム減税の特例措置を受けるためには、対象となる改修工事が完了した日から3カ月以内に申告書を提出していただく必要がありますが、耐震改修に係る減額措置は平成18年4月から、熱損失防止改修、いわゆる省エネ改修に係る減額措置は平成20年4月から、また、バリアフリー改修に係る減額措置は平成19年4月からそれぞれ施行されておりますので、これまでも市報や市のホームページ、行政放送などでお知らせしてきたところです。 今回、拡充されました認定長期優良住宅化改修を含めまして、改めまして市の広報媒体を活用して、市民の皆様にお知らせをしていきたいと考えているところです。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) この制度、今年度いっぱいに工事完了したものが対象であります。この制度をきっかけとして、リフォームが進むように、市の広報媒体のみならず、施工者側工務店等々にも十分な周知をお願いしておきます。 次に、議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算関係の質疑に入ります。 鏡山放課後児童クラブについての再質疑を行います。 平成28年に耐震診断を行われ、補強内容はオーバーハング部分及び玄関ひさしに頬づえを計3カ所施工するという答弁でございました。 では、次に改修工事の工事期間とその改修期間の児童に対する安全対策、これはどのようにお考えかお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 再質疑にお答えいたします。 まず、当該施設における放課後児童クラブの実施状況でございますが、現在、鏡山小学校の2年生から6年生を対象に、定員130人として、おおむね学年ごとに分けました4つのクラブがあります。開所の時間については、平日の月曜から金曜までにあっては授業終了後から午後7時まで、授業のない土曜日や夏休みなどの長期休業期間にあっては午前7時30分から午後7時まで開所、運営していくものでございます。 ご質問ございました工事期間については、子供の多い夏休みを避け、早期に安全を覚悟する観点から、とにかく年内をめどに、できるだけ早い、速やかな工事完了を図ることとし、安全対策としましては、先ほど申し上げました開所時間以外、児童のいない午前中を中心に工事を行うとともに、工事箇所を覆うなど、児童が誤って入り込めないよう十分注意して施工してまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 耐震補強の工事内容が屋内じゃなくて屋外であったというのが幸いかと考えます。児童のいない時間での工事を行うということでしたので、騒音、ほこり等の問題も余り発生しないものと考えられますが、より安全に速やかな工事の完成をお願いしておきます。 次に、2つ目に、浜崎放課後児童クラブ施設整備費について再質疑を行います。 浜崎放課後児童クラブは、浜崎小学校大規模改造を契機とし、児童クラブを新設するということでございました。場所は、校舎北側の駐車場用地の中の西側を使用し、木造平屋建て、延べ床面積387.55平米、約117坪の建物でありまして、定員は160人という答弁でございました。 では次に、建物各部の仕上げについてお伺いいたします。 国では木材の利用促進を進められております。それを受けてのこの木造平屋建てということだと私は理解しておりますが、唐津産材を含む県産木材の利用促進についての対応はどのように、この建物の中でされていくのか答弁を願いいたします。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 木造による新設する放課後児童クラブの仕上げの内容ということでございます。 外装については、サイディング仕上げ、内装については、床が木フローリング、壁は窓枠の下まで、杉の腰壁、それより高い部分は石膏ボード、天井は化粧石膏ボードによる仕上げを予定しており、今まで整備してきました放課後児童クラブと同様の仕上げでございます。 唐津産を含む県産材の利用につきましては、林業振興等の観点から、利用促進の必要性、重要性を認識しているとこでございます。 今回の施設整備に際しましても、新たに床材を初め、腰壁や下地材、構造材など、部材全般について、量的確保等に関し、供給業者と協議しながら、仕様書等に盛り込むこととし、可能な限り、地元産木材を率先して使用するように努めていく考えでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) ぜひとも地元産木材を率先して使用していただきたいとお願いしておきますし、また、例えば、天井の一部なり壁の一部などを、まだ木材の特性を生かして、より多くの部分に木材を利用できるものと考えますので、より多い利用をお願いしておきます。 では次に、定員設定の考え方についてお伺いいたします。 1年生から3年生で現在の定員130人であるに対して、今回、160人定員を定められております。この根拠についてはお示しください。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 まず、定員設定の考え方でございますが、本市の放課後児童クラブにおいては、条例により設備の基準面積として児童1人につきおおむね1.65平米以上を確保するように努めるということといたしております。 したがいまして、施設面積を基準面積1.65平米で割り戻した人数をもとに、実際に利用希望がある児童数を勘案して定員を設定しており、おおむね基準面積を確保するよう努めているとこでございます。 浜崎放課後児童クラブのうち、1年生から3年生まで学年ごとに実施しております各クラブにおいても、以上の方法により積算して定員を合計130人と設定しており、5月1日時点の利用児童数は124人という状況でございます。 また、新しい施設の定員を160人とした理由でございますが、浜崎小学校の児童数が最大と予測される平成31年度、ここを基準にいろいろと考えてきたところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 160人定員の根拠については理解できました。ただし、生徒数がそのままそこに行くわけでなく、その中の利用率というんですか、利用実績等で増加する要因もあろうかと考えております。 そこで、今回新設されるこの施設ですが、木造平屋建てということですので、耐力壁の配置等々を少し考えれば、安易に増築することは可能であります。仮に160を超えて面積不足になった場合、それに対応できるよう、増築可能な構造、つくりとすべきではと考えますがいかがでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 定員が160人の施設で、将来、規模的に不足することはないかという質問でもあったかと思います。定員設定に当たり使用した過去の利用率は、ピーク時の利用児童数により算出するなど、最大値に対応できるよう配慮したものでございます。 そういう中で、議員のほうからご指摘受けました将来の児童の定員超過が生じる場合の可能性も十分あるわけでございますので、今回の新施設の整備に際しましては、議員ご提案のとおり、施設規模が不足する場合に備え、敷地の建物の位置の関係上、東側へ増築が可能な施設構造となるよう十分配慮した上で考えて施工したいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 敷地東側へ増築できるよう検討していただけるということでございました。建物、木造ですので、県産材を多く使用し、温かいよりよき施設整備となるようお願いいたしておきます。 次の質疑に移ります。 こどもを守る通学路づくり事業費、これについて再質疑を行います。 先ほど、各路線ごとに対応策について答弁をいただきました。その中で、町田鬼塚線のカラー舗装は、通行帯部分をグリーンで色分けするということでございました。確かに、私も運転しておりまして、着色した通行帯があるほうが、より安全に、スピードを出しにくい状態になるのかなというふうに考えますし、実際、効果もあるというふうに考えております。この通行帯部分着色でありますが、例えば、道路幅や車両通行量の基準等、何かのルール、決まりがあるのでしょうか。また、紺屋町船宮線については、この決まり事を満たしていないので、外側線だけで、その中の着色がないということなのか、どういうふうになっているのかお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 カラー舗装につきましては、道路幅や車両通行量の定量的な数値基準はございませんけれども、町田鬼塚線につきましては、通勤時間帯の通り抜け交通量が大きく、平成27年度に実施しました小学校、教育委員会、警察、道路管理者からなる通学路合同点検結果、これによりまして、面的に自動車速度を時速30キロ規制を図るゾーン30という地区に指定されておりまして、警察からの指導でカラー舗装まで行うという対策内容といたしているところでございます。 一方、紺屋町船宮町線につきましては、通学路合同点検におきまして、外側線がない区間について外側線を設置するという対策内容といたしておりますけれども、外側線の設置後、小学校において効果の検証をしていただくこととなっております。 今後の通学路合同点検におきまして、さらに対策が必要と判断されましたら、カラー舗装等の対策について、再度検討することといたしております。 なお、紺屋町船宮町線におきまして、カラー舗装という形になったとした場合、現在のカラー舗装は基本的にはグリーンで着色いたしておりますけれども、曳山通りでもありますことから、今年度、まちづくり課において予定しております城内・曳山通りの公共施設のガイドライン策定、これとの整合を図りながら、色彩の検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) では次に、今回、この4路線を選定してあるわけなんですが、この4路線の選定の理由についてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 4路線の選定理由でございますけれども、平成27年度に通学路点検を行いました箇所の中で、緊急性の高い箇所につきましては、交通安全施設整備費にて対応しているところでございます。 この交通安全施設整備費の予算内では、全てを賄うことができないということもございまして、今回、国の交付金が可能であるということで、こどもを守る通学路づくり事業といたしまして、ある程度まとまった区間、延長等がございました部分を、4路線を選定して、今回の交付金事業で実施することとしたところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 今回は、国の交付金を活用し、整備するという答弁でありました。他の地域への対応は今後どのように進められるのか、年次計画についてお示しをいただきたいのと、あわせましてその財源についての計画はどのようにお考えかお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 他の地域への対応と年次計画、財源を含めということでございました。 毎年、教育委員会から市内の各小学校へ照会を行いまして、小学校から要望がございました箇所につきまして、小学校、教育委員会、警察及び道路管理者で合同点検を実施し、その結果に基づき必要な箇所に対策を実施しております。 年次計画につきましては、現在、平成27年度点検分と平成28年度点検分のうち、ある程度まとまった延長や規模のものを平成29年度、平成30年度の2カ年で整備する計画でございますが、合同点検は、今年度も含め、継続して実施してまいりますので、今後も点検により対策が必要と判断された箇所につきましては、可能な限り継続して整備を行ってまいりたいというふうに考えております。 なお、財源につきましては、国の社会資本整備総合交付金を活用しており、平成29年度、平成30年度の2カ年で事業費規模としましては1,575万円を予定しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 2カ年ですので、来年度までの計画はできているようでございます。その一方、また要望に応じて計画して進めていただけるものと思っております。 外側線外側の通行帯部分についてのカラー舗装着色については、ある程度一定のルール化が必要ではないかと、私は考えます。例えば、中央線のない道路について着色をするとか、当然、色彩につきましては、地元協議が必要であろうというふうに考えておりますので、今後、何らかのルール化のもとに、より安全な通学路の確保をお願いさせていただきまして、次の質疑へ移ります。 景観まちづくり推進費について再質疑を行います。 無電柱化調査について、市民からの要望が多かった城内地区・曳山通り、相知地区通りについて、佐賀県美しい景観づくり事業補助金を活用し、調査するという答弁でありました。 では、次にその調査の内容についてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 済いません。質問がおかしかったのかもしれません。その調査の内容というか、どのような調査をされるのかお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 調査の内容としましては、先ほど申しましたように、まずは、全体的にエリア内を踏査といいまして、専門の業者が歩いて電線の状況とか道路の状況とか、そういったものをまずは確認をするという作業が出てこようかと思います。その後に、例えば、道路条件の中には、地下埋設がどういう状況であるとか、水路があったり、いろんなケーブルが入っていたりとか、道路によっては条件が異なってまいります。 そういう中で、無電柱化という点では、3つの手法がございますけれども、まずは地中化、地中化するときには地下埋の状況が非常に大事になってまいります。それと、地上機器といって、管理者が管理しますトランスというものを道路上に置く必要がございますので、そういった道路上に置くトランスのスペースがあるのかとか、そういった道路条件を確認する必要が1つございます。さらには、無電柱化の中では、裏配線といいまして、通りから別の隣の並行した通りのほうに電線、電柱を移せないかとか、鹿島市の肥前浜宿、そこはそういう形で整備しておりますけれども、そういった手法はとれないかといった、いろんな手法がございます。さらには、最近は規制緩和によりまして、単独でケーブルを埋設することも可能になってきているようですので、新たな手法でもって、どういった対応が可能なのかといったものを絞り込んでいくという形の作業になってこようかと思います。 ですから、まずは表面的な道路状況とか道路の幅員を確認いたしますけれども、二次的には、道路の下にある地下埋設の状況とか、隣接する道路の状況とか、そういったものを調査した上で可能性を探っていくという作業になろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 政府のほうで平成28年10月に無電柱化を進めるために道路脇に設置する小型の側溝に電線や通信回路をまとめて埋設できるよう制度改正をされております。また、単独で埋設するにしても、埋設する深さの緩和も行われているようでございます。また、先進地事例として、担当者には写真を提示させていただきましたけれど、八代市のほうで街灯の上にコンデンサーを設け、そこから各家庭へ引き込んでいる事例もあるようでございます。このメリットというのは、地上機器の設置スペースが不要である点にあります。また、今現在、電柱に取りつけてある街灯、防犯灯も、無電柱化になれば街路灯、街灯用の柱が必要となりますので、この方式が非常によいのではというふうに私は考えております。 いずれにいたしましても、よりよい景観保持のため、また、防災力強化のため、無電柱化を推進していただきたいと考えております。よろしくお願いしておきます。 次に、景観まちづくり推進費の中の助成支援制度についてお伺いいたします。 先日の3月議会で城内地区・曳山通りが、景観まちづくり条例が改正され、重点区域に指定されました。このエリアのそばにあるんですけど、栄町に現在建築中のドラッグストアの看板が従来のその店の色彩ではなく、茶色系等の落ち着いたものになっておるようでございます。一例ではありますが、条例制定の効果が生まれてきているものというふうに私は感じているところであります。 この条例を受けて、いよいよ対象区域内の助成支援制度の創設となるわけでございますけれども、支援制度の詳細についてお示しください。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 景観まちづくり推進費について、再質疑にお答えいたします。 先ほど議員からご紹介がありましたドラッグストアの件につきましては、条例制定の動きがある中で、事業者さんが積極的に貢献したいということで、企業のイメージカラーをお持ちですけれども、ブラウン系の店舗に変える。さらには、看板等も今、でき上がっていますけど、ああいった形に協力していただいたということで、条例の効果が出ているのではないかと思っております。 そこで、お尋ねの件ですけれども、助成制度の詳細な内容でございますが、ちょっと繰り返しになりますけれども、平成29年10月1日から景観まちづくり条例、3月にご承認いただきましたけれども、これを施行する予定といたしております。 景観計画の重点区域に指定いたしました城内地区と曳山通り、この対象区域内で建築物、工作物の建設や土地の形質の変更等を行う際には、届け出を行っていただくこととなります。その際には、景観形成のルールに適合していただくという必要がございます。 このルールにつきましては、住民説明会も何十回となく開催して、3年がかりでできたわけですけれども、特徴的なのは、誰もが守りやすいルールと景観をつくり育てるための推奨ルール、この2つのルールを定めておりまして、必ず守っていただくルールは地域全体の町並みの調和を図るために建物の屋根と外壁等の色についてのみルールを定めたところでございます。 一方、推奨ルールにつきましては、これは必ず守っていただくルールではございません。ただし、よりよい景観をつくっていくという観点から、旧城下町の風情が感じられる町並みを次の世代に残し、地域の魅力の向上につなげていくことを目的といたしております。推奨ルールに取り組む場合におきましては、中には費用負担が大きくなるものもございます。そういったことから、助成制度を創設し、この推奨ルールの推進、そういった建物を数多くつくり残していくということを考えているところでございます。 助成の対象となりますのは、建築物につきましては、屋根は切り妻、寄せ棟、入母屋屋根で勾配が10分の4から10分の6、瓦につきましては日本瓦を使用したもの。外壁は木材や漆喰等の自然素材を使用したものと考えております。 なお、城内地区・曳山通りは、全区域が準防火地域でございます。外壁に木材や漆喰等を使用する際には、防火構造等を満たす必要がございますので、その経費等につきましても、助成の対象にしたいと考えております。 また、屋根単体での補助、外壁単体での補助も可能にしたいと考えております。 また、町並みの連続性、これをつくり育てるための門、塀、生け垣等の設置や、建物の1階部分に建築する軒、これは主に曳山通りでございます。1階に軒を設けていただくような推奨ルールを定めておりまして、そういった軒の建築です。それと、エアコンの室外機等の設備機器の目隠し、塗装等についても対象にしたいと考えております。 さらには、地域での景観協定の締結など、ソフトなまちづくりに対する活動の支援ということで、そういった活動の経費の助成といったものも今回定めたいと思っています。 なお、城内地区で特徴的でございます笹垣、この笹垣の保全につきましては、高齢の方から、非常に大変だというような話も説明会の折に聞いたところでございまして、笹垣の維持管理についても助成をしたいというふうに考えているところでございます。 補助率や補助限度額の設定につきましては、標準的な工事費を市で積算するとともに、他市の事例も参考に設定したいと考えております。 現在の案といたしましては、補助率は一律で2分の1、補助限度額につきましては、屋根は90万円、外壁は50万円、門、塀につきましては100万円に設定したいと考えております。 また、補助の対象が複数の項目にわたるため、建物の1軒当たりの限度額も設定したいと考えております。 この助成制度の財源といたしましては、市負担の2分の1が補助としていただけます国の街なみ環境整備事業、この活用を予定しておりまして、既に申請後、交付金の内示を受けている状況でございます。 景観を守り、つくり育てるためには、長期的な取り組みが不可欠であると考えております。この助成制度につきましても、5年を1つの周期としまして、制度の検証は行いたいと思っておりますけれども、国の補助事業を活用して助成制度の継続に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 済いません。その助成について補助率、補助限度額についてちょっとお伺いしたいんですが、この補助制度、今ほど答弁にありましたように、1軒当たりの限度額を設定されるということでございました。ということは、例えば、ことし屋根、外壁をやりますと。来年は塀をやりますとした場合、来年また申請できるものなんでしょうか。 それとあと1点、補助限度額についてですが、屋根は90万円に対しまして、門、塀が100万円と高く設定されておりますが、通常、門、塀のほうが安価にできるのではというふうに考えますが、その辺のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 ことし屋根に対する助成をいただいて、来年、例えば外壁に対する助成がもらえるのかといったご質問が1つあったと思いますが、それについては可能でございますけれども、Aさんという方が引き続きということであれば、1軒当たりの限度額を定めたいと思っていますので、その範囲内で総額が決定されるものというふうに考えております。 もう一つ、門、塀のほうが安価ではないかということでございますけれども、これにつきましては、うちの建築サイドとも試算をした上で、現時点ではこういう金額を定めておりますが、再度、精査はかけてみたいと思います。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 済いません。今ほどの屋根、外壁をして、次の年に門、塀をつくるお話ですが、限度額を定めてありますので、同じ人には助成できませんよというお話だったかと思いますけれど、そしたら何年後だったら可能になるとかいう決まりはあるんでしょうか。例えば、今ほど答弁でもありましたように、景観を守りつくり育てるには、長期的な取り組みが必要不可欠であるというふうに答えてあります。私も同感なんです。そのためには、この助成制度、長きにわたって続けていってもらわないといけないし、例えば、行政単位、行政の補助の単位でいいますと、通常5年したら振り出しに戻るというのかな、そういうところがございますんですが、その辺で、このまちなみ保全に対する補助金は5年後見直しますよとはおっしゃっておりますけれども、基本的に、1回で1軒の家の上限額を受けたらもう2度と受けれないというシステムなんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 現時点では、今持っている案としましては、二、三年にわたっていろんな部分部分で整備をされていく場合も当然あろうかと思います。そういったある特定の同じ方がそういう形で補助金を活用したいなという相談に来たときには、やはり1軒当たりの上限というのは設けないといけないだろうというふうに、ちょっと我々今考えているわけでございまして、10年後、20年後じゃだめなのかというようなところもあろうかと思いますので、今後、この補助金の要綱等をきちっと定めていかなければいけませんので、そのあたりの期間というものも視野に入れて、補助金の活用がどうなのかというのが明確になるような要綱にさせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) ぜひとも、例えば1年間の上限はここですよと。その次の年は別の場所であれば申請できるぐらいの状態でないと広まっていかないように私は感じておりますので、よろしくお願いしておきます。 では次に、景観まちづくり推進委員というのが委員を選定されるようになっておりますが、それの選定方法及び委員の役割、責任の範囲についてはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 景観まちづくり推進委員の選定及び役割、責任はというご質疑でございました。 景観まちづくりの推進委員でございますけれども、重点区域における今回、城内地区・曳山通り重点区域として指定したわけですが、この区域におけます景観形成のルールの円滑かつ適切な運用のために設置するものとしております。 城内地区・曳山通りの景観に精通されてある専門家の方を5名程度委嘱したいなというふうには考えております。 人選につきましては、今後の予定でございますけれども、3年にわたっていろんな検討会でご議論をさせていただきながら、条例案までこぎつけられる経緯もございます。そういったことからしますと、この検討委員会の中で中心的であった方々に、できれば委嘱をしたいなというふうに考えているところでございます。 城内地区と曳山通りの景観まちづくりということで、行政だけではなく、当然、市民と一体となって取り組まなければなりません。それと、やはりそういった景観に精通された方も一緒になって、協働での取り組みが不可欠だと思っていまして、行政だけではなかなか景観の専門家というのが非常に限りがございますので、サポートしていただくようなことも、我々としては考えているところでございます。 景観まちづくり推進委員の役割でございますけれども、今回の条例改正によりまして、いわゆる周辺に景観上大きな影響を与える、例えばマンションです。大きなマンション等の建設等があった場合、従来は、誰も知らなかった。知らないうちに建ったというような状況がございました。そういう中で、一定規模以上の建物につきましては、建築行為を行う際に、町内の住民に対しまして説明会を開催していただくという形にしたいと考えております。 そういう中で、町内の住民の方にも参加していただいて、いろんなお話を聞いてもらうと。あくまでも景観との調和についてのご意見を伺うというスタンスでございます。 その際に、行為を行おうとされる方が、市に事前に相談に来られる形になりますけれども、事前相談の際に、行政の職員だけでなくて、できればそういった推進委員の方にはご意見をお伺いしたいなというふうに考えているのが一つございます。 さらに、説明会を開催するようにしておりますけれども、説明会に入っていただくということではなく、説明会の後に、最終的に市のほうが住民の理解がとれたよというところの確認書を交付する必要がございます。その確認書を交付する際に、参考意見として推進委員の方のご意見もお伺いしたいなというふうに考えているところでございます。 その他の役割といたしましては、先ほどの補助メニューの中で、地域でのまちづくりなり、景観協定なり、ソフトな取り組みに対しても支援するというお話をしましたが、そういった場合のサポートですとか、アドバイスですとか、景観まちづくりの啓発活動にも取り組んでいただくことを考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) わかりました。私が思いますに、この推進委員さんの仕事というのは、ガイドラインに適合するか否か、これを判断するのがお仕事かなというふうに感じておりますし、今ほどおっしゃいましたように、この制度を広めていくのもまた一つのお仕事かなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 では、次にこの制度の周知方法については、どういった方法をとっていかれるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えいたします。 制度の周知方法ということでございますけれども、制度の周知方法としましては、唐津市景観まちづくり条例と唐津市景観計画の改正につきましては、唐津市報の5月号にて周知のための記事を掲載し、あわせてホームページでも周知を行っているところでございます。 また、景観形成のルールや手続の流れにつきまして、パンフレットを対象区域内の各世帯と町外の土地所有者に8月の駐在員文書及び郵送にて配布したいと考えております。 また、景観形成のルールや事前協議などの手続の流れ、こういったものをわかりやすく具体的に解説いたしました城内地区・曳山通り景観形成ガイドライン、この作成を今進めておりますけれども、これにつきましても、県や民間の建築確認の審査機関ですとか、地元の建築士会、宅建業界、そういった関係機関へガイドラインの配布を行い、しっかりと周知徹底を図っていきたいと考えておりますし、ご協力をお願いしたいと考えているところでございます。 また、助成制度につきましても、今回の補正予算をご承認いただきましたならば、助成制度の要綱を速やかに制定し、その後、市のホームページや駐在員文書等で周知を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 助成制度要綱を制定し、ホームページ、駐在員文書で周知を図るという答弁でありましたが、誤解を招かないためにも、町単位ぐらいでの説明会の開催はいかがかなというふうに考えております。 市と、今ほどの選ばれる予定であります推進委員でも、説明会の開催等についてはいかがでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 我々としましても、周知徹底といいますか、この取り組みをしっかりと広げていかなければいけませんので、ぜひともそういう形で計画をさせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 景観を守り、つくり育てるには、長期的な取り組みが必要であるというふうに私も考えております。長期的に行えるような制度設計、これに向けてご尽力いただくようお願いいたしまして、次の質疑に移ります。 市営住宅耐震改修事業費について再質疑を行います。 エレベーターを現行基準、保安基準に適合させるため、大きくは3点の改修を行うという答弁でありました。 では次に、ラコルテ和多田、この市営住宅は6階建てでありますが、エレベーターの基数とその改修の工期及び改修期間内の住民への対応についてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) エレベーターの基数と改修工期及び改修期間中の地元の対応というご質問でございます。 今回の改修となりますエレベーターの基数は1基でございます。また、改修工期は、工事を発注いたしました現地調査後、現場作業となり、全体の工期を約4カ月ほど見ております。ただし、実際の現場作業としましては10日程度と見込んでいるところでございます。 現場作業時は、相当数の部品等の交換をし、安全点検確認後でなければ稼働できません。そのため、エレベーターを休止せざるを得ない状況となります。 エレベーターの利用の2階から6階までにお住まいの31戸の方へは、エレベーターを休止する10日間につきまして、周知連絡の徹底を図るとともに、短期間で終わりますよう、作業の効率化も検討していきたいと考えております。 安全性や耐震性の向上のための措置でございますので、住民の方々にはご苦労かけますけれども、ご協力いただきながら、今後とも住生活の安心安全に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 今ほど10日間の工事期間中は、階段しかないということになろうかと思います。6階までの階段というのはなかなか大変かなと想定しております。できるわけですので、住民の皆様方には、十分な説明をお願いしておきます。 また、現場での工事期間が今ほど10日という説明をいただきましたけれど、事前準備などで、期間短縮できる部分があるんであれば、十分な検討をして、安全に工事を進めていただきたいというふうにお願いさせていただきまして、次の質疑に移ります。 最後の質疑は、旧高取邸開館10周年記念事業費についての再質疑を行います。 入場者数につきましては、平均で4万2,000人、昨年度は熊本地震の影響で3万9,000人と落ち込んだとの答弁でありました。 では、次にこれまでの入場者数向上に向けての取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) 再質疑にお答えをいたします。 入場者数の向上に向けての取り組みについてでございます。 旧高取邸では、入場者数が落ち込む冬季、12月から3月にかけまして、土蔵ギャラリー内において、指定管理者である唐津市文化事業団主催の特別展を開催しております。また、文化庁の支援事業としまして、唐津文化遺産の日実行委員会と共催をし、旧高取邸内の舞台において、平成25年度以降、計3回、や狂言の公演やワークショップを開催しておりまして、リピーターの獲得並びに新たな来館者に向けた旧高取邸の魅力の発信等に努めております。 先月の5月10日には、来館者が50万人に達したため、50万人目の入場者に記念品を贈呈しましたところ、多くの報道にも取り上げていただき、広く周知を図ることができました。 さらに、昨年撮影が行われ、ことし年末ごろの公開が予定されております唐津映画花筐には、随所に旧高取邸で撮影されたシーンが使われております。今後、映画が公開された際には、映画制作会社等とも協議を行った上で、旧高取邸のPR等にも活用してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) それでは、次に今回予定されております10周年記念事業、この内容についてお伺いいたします。 また、コラボ企画として、旧大島邸でも何らかを企画され、周辺施設への周遊も図るべきではと考えますが、あわせてご答弁願います。 ○議長(田中秀和君) 保利交流文化スポーツ部長。          (交流文化スポーツ部長 保利守男君登壇) ◎交流文化スポーツ部長(保利守男君) お答えをいたします。 旧高取邸開館10周年記念事業の内容についてでございます。 旧高取邸は、ことしの4月をもちまして開館10周年を迎えました。これを記念いたしまして、11月下旬にと狂言の公演を計画いたしております。演者は、唐津市出身の能楽師、多久島利之さんにご相談させていただき、決定したいと考えております。公演は、昼と夜の2回の公演を予定しておりまして、それぞれ70席程度をご用意し、各回2時間から2時間半程度の公演を予定しております。 さらに、今回は、小学生向けのワークショップとしまして、能面をつけての仕舞体験や鼓、太鼓の体験、お謡の体験等も計画をしております。 続きまして、旧高取邸と旧大島邸の連携につきましてお答えをいたします。 旧高取邸、旧大島邸の連携につきましては、両館のスタッフや旧高取邸のボランティアガイドの皆さんに相互に見学をしてもらい、お互いにスムーズな案内ができるよう図っております。それぞれの施設で説明の際には、もともと歴史的な結びつきの深い両館の紹介や建具の細部に見られます共通点などの説明を行うことで、相互の入館者の増加に努めていきたいと考えております。 また、先ほどご説明いたしました旧高取邸において、11月に開催予定のの公演の際には、例えば、公演の前後に旧大島邸で呈茶を楽しんでいただき、その延長として唐津神社、曳山展示場への誘導も図るなど、公演が旧高取邸単独で完結せず、周辺施設への周遊にもつながるようなイベントも計画してまいりたいと考えております。 さらに、小学生を対象としたワークショップの開催地として、旧大島邸や埋門ノ館での実施も計画しておりまして、このような活用面での連携につきましても積極的に行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 大西議員。 ◆12番(大西康之君) 是非ともその周辺施設でも旧高取邸開館10周年のお祝いムードをつくっていただき、コラボ企画で盛り上げていただくよう、そのことにより、周遊観光につながっていくよう進めていただきたいというふうにお願いさせていただき、私の議案質疑を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中秀和君) 原雄一郎議員。 ◆3番(原雄一郎君) 3番、原雄一郎です。通告に従いまして、平成29年度6月補正予算、議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算の総務費中企画事務費について質問いたします。 まずは、本事業の目的について、また、既に辞令がおりているとのことですので、参加されたメンバーの内訳についてお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) 原議員さんの唐津市未来づくり研究会の目的及びその構成メンバーということでお答えをいたしたいと思います。 今回の唐津市未来づくり研究会は、政策課題の解決を図るための調査研究を行い、若手職員の政策立案能力の向上と横断的連携が可能な組織づくりを目指すことを第1の目的としております。 今回、そのメンバーでございますけども、研究会につきましては、公募によりまして、40歳未満の若手職員16人が参加しております。そのうち3名が女性で、参加者の平均年齢は30歳となっております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 若手職員の方の政策立案能力、及び横断的連携が可能な組織づくりを目的とのことでして、16名の方が公募で参加されているとのことでした。ちなみに、この16名の方の公募なんですけども、ほかに応募の方はありましたかどうかお教えください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えいたします。 当初、このメンバーとして十数名程度という形で予定をしておりましたが、公募をいたしました折に16名の応募がありまして、その16名の若手職員につきまして、全員メンバーに入っていただいております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) では、この事業を始められるに至った経緯と申しますか、感じられている唐津市への課題とは何かというのをまずお示しいただきますでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 市役所では、市町村合併後、定員適正化計画によりまして、職員数を約350名ほど削減しております。一般職の職員の平均年齢は、合併直後と比較しまして約2歳ほど若くなっております。また、過去3年間、毎年60名を超える退職者が出ておりまして、今後もここ数年間にわたっても約40名程度の定年の退職予定となっております。 このような状況から、ベテラン職員の減少に伴う業務スキルやノウハウの継承が課題ではないかという認識に至っておりまして、若手職員の底上げに向けての取り組みが必要だと考えたところでございます。 その取り組みの1つといたしまして、今回の未来づくり研究会の実施に至ったというところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 今回の課題としては、業務スキルのノウハウであったり、継承であったり、若手職員の方の底上げの必要性ということが課題というふうに理解しました。 それでは、本事業、唐津未来づくり研究会なんですが、この事業を行っての最終的なゴールと申しますか、目的はどのような状況を目指されるのかお示しいただけますでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 具体的なゴールということでございました。 まず、研究会に参加した職員の政策立案能力を向上させるということが、先ほど申しましたように、1つのゴールでございます。 あわせまして、研究会の各グループから報告される課題解決の提案が1つでも2つでも採用され、市政に貢献する事業を創出することがもう一つのゴールではないかと考えております。 さらに、限られた職員数で効率的かつ効果的な行政運営を行うために、職員みんなが日ごろからあらゆる行政課題に目を配り、本来業務以外でも連携して課題を解決する組織づくりをすることが第3のゴールというふうにも位置づけております。 徳島県では、タスクフォース制度によりまして、所属部署を越えて職員が連携をして、課題を解決していく仕組みを、いわば標準的装備として備えておられます。本市といたしましても、制度化までするかどうかは別にいたしましても、市民ニーズが多岐にわたり1つの部署だけでは解決が困難な問題が今後ふえてくることも想定されることから、横断的連携が可能な柔軟な組織づくりを図りたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 今回、事業のゴールとして政策立案能力の向上と、あとは市政に貢献される事業の創出、それと横断的な連携ができる組織づくりとのことでした。 では、先ほど最初にお伺いしました、今、感じていらっしゃる課題から、それと今回、詳細におっしゃっていただきましたゴールまで、それまでに至るまでにどういった事業内容でこの研究会を進めていかれるかをお示しいただけますでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 研究会では、会員メンバーが市の現状から課題を抽出いたしまして、課題ごとにグループをつくり、グループで課題解決に向けた調査研究を行うこととしておりますけども、まだまだそういうふうなノウハウ等もありませんので、この調査研究を行うに当たり、どういった調査、手法があるのか、そういったいろんな方法等を事前に大学教授などの専門家を講師にお招きいたしまして、調査研究の効果的な手段及びその進め方について指導を受けるなどして、政策立案能力の向上に努めていきたいと思っております。 さらに、他の自治体若手職員が組織の枠を越えて、横断的に活動している事例などを視察させていただきながら、研究会活動に参考にさせていただきながら、政策実現に向けて頑張っていきたいというふうに考えております。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 先ほどおっしゃいました研修の中で、視察のほうに行かれるとのことですけども、視察をしていく候補として考えられていらっしゃる場所、また、そこを選ばれた基準と申しますか、何か理由等ありましたらお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 視察先選定の理由でございますけども、未来づくり研究会の活動の参考となる他自治体の先進事例を選定していきたいと考えております。 現在のところ、福島県庁でございますが、政策立案過程の改革の先進事例である、先ほど申しましたタスクフォース制度を実施されておりまして、この制度は部局を越えて20代、30代中心の係長以下の職員が集まりまして、特定の政策課題を検討する組織を設置されて、問題解決に当たっておられると。 次に、大阪市役所でございますけども、組織風土改革の先進事例である職員提案制度や、はなまる活動表彰制度を実施されておられまして、職員提案制度、はなまる活動表彰制度は、職員の市政への参加意識を高めるとともに、業務の改善や能率の向上を図ることや、職員の問題解決力、企画力の向上を図ることに実施されておりますので、そういったところを見ていきたいと思っております。 2つの自治体とも、それまでの政策立案過程や組織風土を変えるための制度を導入されておられまして、先進事例として視察をさせていただきまして、本市の参考にさせていただきたいというふうに、現在は考えておるところでございます。
    ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 視察の中で行かれる徳島県では、タスクフォース制度、また大阪での職員提案制度、はなまる活動表彰制度を1つの参考にされるとのことでした。 1つ気になりますのが、タスクフォース制度というのは、徳島県が行っている事業で、ある課題に対して、それを各課の専門家の特に若手の方が集まってから、その課題に向けての解決を目指すというやり方かと理解しております。 それに対して、今回の未来づくり研究会に関しては、どちらかといいますと、職員の方の研修制度を主として、その結果出た政策に関して、もしいいものがあれば採用されるという内容で、少しこのタスクフォース制度に比べて難易度が高いと申しますか、やることが多くなってくると思います。そうなってくると、参加者の方であったりとか、もしくは実際に運用を行われる企画政策課さんのほうとの意識共有というのがすごく大切になってくると思いますが、そのあたりは既に任命式のほうは行われているとのことですけども、共有されていらっしゃるのかどうかお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 今回の未来づくり研究会につきましては、企画政策課のほうが事務局的な立場におりまして、この研究会で行っております内容につきましては、随時把握をしていきたいというふうに思っておりますので、その辺は整合性をとっていきたいと思っております。 先ほど、ちょっと私間違って、徳島を福島と言ったようですけども、徳島の事例は、先ほど議員もおっしゃられるように、専門性があるかと思いますけども、やはり若手職員につきましても、将来はそういった部署についていくということですので、やはり若いうちから、そういうことが大事だというような自覚を持つためにも、実際にそういうところを視察すれば糧になっていくのかなというふうに感じております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) それでは、参加者の方の自覚という言葉でお答えいただきましたが、その自覚を持っていただくためには、周りの環境と申しますか、今回の研究会の位置づけというのがすごく大切になってくるかと思います。その中での質問になりますが、今回の事業は新聞記事にもありますが、峰市長の発案とのことで始まる事業とのことでありました。若手の方にとっては自己アピールの場ともなる場所になるかとは思うんですけども、ただ、今回の6月補正予算の概要書には、新規事業をあらわす「新」という文字が抜けております。これは若手の方にとっては少し残念なところかと思いますが、「新」という文字がつかながったご理由等ありましたらお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 今回、研究会の活動に必要な予算は、先ほども申しましたように、講師を呼んで、お話を聞くとか、先進地に視察に行くというふうな講師謝金の報賞費、それから先進地視察の旅費でございまして、いわゆる事務費でございますので、企画事務費の増額補正ということで、今回、提案をさせていただいております。 既存の事務費の増額補正という形で、新規の印がついていないというような形になっております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) それでは、研究会の会員です。先ほど答弁の中で企画政策課のお名前が出ていましたが、実際にどのように所管となるのか、組織体制についてお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 先ほども言いましたように、今回、この未来づくり研究会におきましては、事務局を企画政策課に置いておりまして、研究会の活動への参加、それから所属長への出動の依頼等を企画政策課のほうで行いたいと思っておりまして、先ほども言いましたように、研究会の活動内容につきましても、企画政策課のほうで十分把握をしながら、立案に向けたアドバイス等も行っていきたいというふうには考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 研究会の運用等は、企画政策課とのことなんですけども、実際に、組織上の問題でありますけども、管理監督者はどちらになるかをお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) 一応職員の所属につきましては、所属長が職員の管理監督という形になろうかと思います。 企画部におきましては、その辺を取りまとめる形として携わっていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 会員の方の組織上の管理監督者は所属もとで、実際に研究活動の進行等は企画政策課で、所属もとの所属長には配慮をお願いするとのことですけども、それでは業務を行っていく中で、若手の方が参加される中で、自分のお持ちの業務と、それと研究会での業務です。どちらを優先していくかというところが、組織上のところでのはっきりしなくて、実際にどちらを優先するのか、活動においてのすごいストレスになってくるのではないかと考えられるんですけども、さっきの質問でもちょっと申しましたように、峰市長の今回発案の事業でもありますし、あとは若手の方をどう育てていくかというような事業でもありますので、組織運営上でもはっきりと違う形で、例えば丸々係、そういった形になるのかちょっとわからないですけども、組織上の形でもはっきりと分けていたほうがいいかとは思うんですけども、そのあたりについての何かお考えがあればお示しください。 ○議長(田中秀和君) 小形企画部長。          (企画部長 小形昌和君登壇) ◎企画部長(小形昌和君) お答えをいたします。 今回の未来づくり研究会につきましては、一番最初に申し上げましたように、若手職員の政策立案能力向上と横断的な連携が可能な組織づくりを目指すということで、若手職員を対象に、公募をかけたところでございます。 今回、このメンバーに参加いただいた人たちは、やはり自分の本来業務もありながら、やはりそこで何らかの今後の市政に対する思いがあって、これに参加してあると思います。 当然、自分の現在の職業がメーンでございまして、その中で仕事を切り盛りしながら、こういう将来への市政に向けた課題等を研究していくというところでございますので、この辺は本来の配属されたところが優先するというところでございます。 ○議長(田中秀和君) 原議員。 ◆3番(原雄一郎君) 今回、集まられた方が若手というところで、やはりそういった組織体制というのをはっきりしておくほうが本人のモチベーションの維持のためにも必要になってくるかとは思います。 また、最初のほうに申しました研修内容の共有というのが、実際に受けられる方にとっては必要になってくると思いますので、そのあたりをもう一度ご検討いただきたいということをお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(田中秀和君) 吉村慎一郎議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 9番、志政会、吉村慎一郎です。本議会に提出されました議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算の中から、農林水産業費中、アスパラガス集出荷施設整備事業補助金、タマネギ乗用管理機整備事業補助金、土地改良施設維持管理適正化事業費、地域農業水利施設ストックマネジメント事業費、以上、4項目について議案質疑をいたします。 まず、アスパラガス集出荷施設整備事業補助金について質疑をいたします。 今回、アスパラガスの出荷調整に係る労力の軽減及び共選化による安定販売のため、集出荷施設の整備補助を行うということでありますが、アスパラガス農家の現状及び今後の見込みについてお伺いします。 次に、タマネギ乗用管理機整備事業補助金について質疑をいたします。 昨年12月議会におきまして、タマネギべと病緊急特別対策事業が可決されまして、本年、べと病対策が行われたわけですが、その後のタマネギ農家の現状はどのようになっているのかお伺いいたします。 次に、土地改良施設維持管理適正化事業費についてお伺いします。 土地改良水利施設の機能保持のための上場土地改良区が行う補修事業費ということですが、このファームポンドの全体数と、その中で鎮西地区3カ所、玄海町1カ所となった理由についてお伺いします。 最後に、地域農業水利施設ストックマネジメント事業費についてお伺いします。 今回、老朽化した農業水利施設の効率的な保全と長寿命化を図るため、対策工事を計画的に行うということでありますが、この3つの土地改良区のそれぞれの事業内容についてお伺いします。 以上で1回目の質疑を終わります。 ○議長(田中秀和君) 15時15分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 2時57分  休憩                     午後 3時15分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(田中秀和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 議案質疑を続行します。吉村慎一郎議員の質疑に対する答弁を求めます。久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 吉村議員のご質疑にお答えいたします。 4点ございました。 まず、アスパラガス集出荷施設整備事業補助金でございますが、アスパラガス農家の現状と今後の見込みということでございました。JAからつが把握されておりますデータでお答えさせていただきたいと存じます。 平成28年産のアスパラガス部会員さんの加入農家数は38戸で、出荷量136トン、販売高は1億3,400万円となっているところでございます。 次に、今後の見込みについてでございますが、この事業の計画でございます産地パワーアップ計画の平成31年度が目標年度とされておりますので、それのデータでいきますと、農家数は高齢化等により離農される農家も一部あるかと予想される状況ではございますが、新たな作付農家もふえている状況でございまして、農家数といたしましては、ほぼ横ばいを見込んでおられます。しかしながら、出荷量につきましては156トン、販売高で1億5,800万円を見込んでおられ、出荷量で14.8%、販売高で17.3%の増加を見込まれているところでございます。 次に、タマネギ乗用管理機整備事業補助金でございます。これにつきましても、JAタマネギ部会のデータで答えさせていただきたいと思います。 農家数といたしましては231戸、作付面積で216ヘクタールとなっておりまして、前年に比べ、農家数では23戸、作付面積では14ヘクタールの減となっております。これは、議員ご指摘のとおり、昨年大きな被害を及ぼしましたべと病が原因で、タマネギ生産をやめられた方が少なからずあったものと推測されているところでございます。 次に、土地改良施設維持管理適正化事業費についてでございます。上場土地改良区のファームポンドの全体の数と、その中での今回の箇所選定の理由ということでございました。 上場土地改良区におかれましては、国・県営事業で整備されたファームポンドが29カ所ございます。このファームポンドにつきましては、稼働率が少ないほど堆積物が多くなる傾向がございます。また、風の影響により、周辺の木の葉やビニール等の浮遊物が混入し、蓄積し、水質悪化の一因となっていることから、平成14年度から順次しゅんせつを行い、平成28年度までに23カ所が完了したところでございます。 今回の4カ所につきましても、現状を確認しながら計画的なしゅんせつ計画に基づき、今回実施を予定しているものでございます。 最後に、地域農業水利施設ストックマネジメント事業についてでございます。この事業につきましては、農業用水利施設の長寿命化と効率的な保全を図るための機能診断を行い、その結果に基づいた5カ年の機能保全計画を策定することとされております。 平成29年度の事業計画としましては、上場土地改良区が加圧機場4カ所、減圧弁3カ所の補修を計画されております。また、鏡土地改良区におかれましては、揚水機場のポンプ2基と幹線水路の補修を計画をされておるところでございます。また、浜玉畑総土地改良区におかれましては、加圧ポンプ3基とパイプラインの補修を計画されているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) それでは、アスパラガス集出荷施設整備事業補助金から再質疑をいたします。 新規作付農家もあり、2年後の平成31年の数値目標は、出荷量で14.8%、販売高で17.3%を見込んでいるということであり、右肩上がりの伸長での答弁であったかと思います。 そこで、次の質疑ですが、この事業の施設の規模、それから整備内容、機能等、事業内容についてどのようになっているのか、お伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 再質疑にお答えいたします。 事業内容、規模、整備内容、機能等についてということでございます。この事業の実施につきましては、浜玉の東部営農センター横にあります準低温倉庫内の10室あるうちのうち1室を改修いたしまして、集出荷施設の整備を行うものでございます。その中に、調整・選別機を1台、自動計量結束機を2台導入する計画でございまして、年間処理計画量は140トンとなっているところでございます。 また、その機能といたしましては、調整・選別機は、サイズのほか、穂先の開き、曲り、扁平、色などを10段階以上で選別することができまして、1時間当たり3万本という処理能力がある機械でございます。 また、計量結束機に関しましては、グラム数と本数の組み合わせも可能で設定することができまして、1束当たり100グラムが基本でございますけれども、70グラムから200グラムまでを自由に設定ができまして、自動結束まで行うものでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 東部営農センターのほうに設置をすると。それから、機械等については、非常に性能が優れた機械が導入されるということが理解できました。 次に、この導入の効果、メリットについてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 導入効果についてでございますが、まず第一に、今までは個別に選別を行われていましたものが、共同選別することによりまして、品質のばらつきが解消されまして、出荷ロスの削減、平準化が図られ、安定販売が可能となってまいります。 また、今までは、収穫から箱詰めまで全ての作業を生産者が担ってきたところではございますが、今後は、収穫とある程度の個人選別だけを行えばいいということで、その分省力が図られ、あいた時間において、作付面積の拡大や徹底管理による品質、収量のアップにもつなげることができるものと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 整備をすることによって安定販売が可能になり、そして、あいた時間等の有効活用につながるというふうな効果があると、期待できるといった答弁だったかと思います。 次の質疑ですが、補助率につきましては、国と市合わせて60%ということでございます。残りの40%、これはどういうふうになるのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 再質疑にお答えいたします。 国・市の補助の残りの部分についてでございますけれども、これにつきましては、事業主体であります農協が借り入れで資金を調達されまして、その後7年間の償却期間の間、施設利用料として共同出荷施設利用者が、生産者が負担されることとなっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 残りの40%については、受益者は負担ということで理解ができました。 この項最後の質疑でございますが、集出荷施設の稼働の期間、これはどれくらいになるのか。また、集出荷施設が稼働すれば、従業員が必要かと思うわけですけれども、最近の動向を考えると、人材不足が考えられ、作業員の確保は大丈夫なのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 共同施設の稼働時間とその従業員の確保の状況でございますけれども、アスパラガスにつきましては、1月中旬より出荷が始まりまして、7月をピークに10月いっぱいまで出荷されるということで、年間10カ月ほど稼働する予定となっております。 出荷量は他品目に比べ少ないことから、1日当たり、多いときでも10名程度の作業員が確保できればいいということでございまして、現在、農協において雇用されている従業員さんで十分対応できるものとわかっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 全国のアスパラガスの生産につきましては、北海道、それから長野、1位、2位でありまして、3位が佐賀県ということで、私も調べてみて、ちょっと若干びっくりはしたわけです。4位がお隣の長崎県ということです。10月からは外国産が主流になるということでございますけれども、やはり健康志向、それからサラダ等の需要があって、まだまだ伸びる品目だと言われており、今後の整備により、本市のアスパラガスのさらなる伸長に期待をいたすところであります。 それでは、続きまして、タマネギ乗用管理機整備事業補助金について再質疑を行います。 先ほど、タマネギ農家の現状についてお示しいただきましたが、やはりべと病の発生によって大打撃を受けられ、また、高齢者を含め農家数で23戸、作付面積で14ヘクタールの減となったというふうな答弁であったかと思います。このような中、本年度からべと病対策としてマンゼブ剤での防除が実施されたわけですけれども、そのべと病対策の現状、効果はどうだったのか、お伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 再質疑にお答えいたします。 べと病対策の状況でございますけれども、昨年12月の補正におきましてご承認いただきまして、タマネギべと病緊急特別対策事業としてマンゼブ剤の配布をし、一斉防除を行ったところでございます。その事業効果でございますけれども、昨年に比べて病害虫の発生も少なく、例年並みの出荷数量は確保できる見込みであるとの報告を受けているところでございます。 参考までに、本年5月末現在の出荷数量と販売高を前年と比較しますと、出荷数量で192トン、販売高で6,500万円の増となっておりまして、先ほど申し上げました農家数及び作付面積は減少したものの、出荷数量、販売高は伸びているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) マンゼブ剤の効果はあったということでありますけれども、今回、そのべと病対策として、乗用管理機を導入されるわけですが、事業主体が農業者が組織する団体というふうになっておりますが、その団体とはどのような組織なのか、お伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 この事業につきましては、乗用管理機を導入するに当たりまして、タマネギ防除のための任意の受託組織を設立することが要件となっているところでございます。 今回は、事業の取り組み希望がありました唐津市3名の方と玄海町1名の方で、仮称でございますけれども、タマネギ防除組合を設立をされまして、共同でタマネギの防除作業を行うとともに、受託作業を行う計画となっておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 今回、組織を立ち上げられまして、受託組織を設立し、タマネギ防除作業を行うということであります。 次の質疑ですが、玄海・唐津地区で作付面積が、先ほどの答弁では216ヘクタールということでありました。今回の事業の受益面積は24.21ヘクタールと少ないようですけれども、これについてのご答弁をお願いいたします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 今回の事業の受益面積についてでございますけれども、24.21ヘクタールといいますのは、今回の事業主体である農家4戸の作付面積と、今現在で、現計画段階での受託予定先の5戸の作付面積を合わせた合計の面積となっております。 当初、事業要件である受託面積の最低ラインで計画をされておりますけれども、今後、組合の運営が徐々に軌道に乗っていけば、受託面積をふやしていく計画であるというふうに伺っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 答弁では、今の4戸プラス最低限の受託予定先農家5戸の面積の合計ということであります。 それでは、次の質疑ですが、乗用管理機を導入することによるメリット、それから、その乗用管理機の機能についてお伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 乗用管理機のメリットと機能についてでございますが、メリットということでございますと、今までは手作業によります薬剤散布ということで、時間と労力が費やされてきたところでございますけれども、この機械の導入によりまして、作業時間の短縮、または、労力人数の軽減にもつながるものと考えております。 今回の事業により、導入を予定されています乗用管理機の機能でございますけれども、速度に連動した散布装置、速度連動散布装置が標準装備となっておりまして、走行速度に応じて自動的に圧力設定を行えるなど高精度な作業散布ができるもので、効率的に、効果的に散布ができるものというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) この項最後の質疑になりますが、その乗用管理機4台導入をされるわけですけれども、導入後の管理はどのようにされていくのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 乗用管理機導入後の管理についてでございますが、事業主体である仮称タマネギ防除組合で管理されることとなります。その管理に当たっては、減価償却資産の耐用年数等に関する政令により、農業用設備機械につきましては、耐用年数が7年と定められておりますので、その間におきましては適正な管理をしていただきますよう指導してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) それでは、次の土地改良施設維持管理適正化事業費について再質疑を行います。 全体で29カ所のファームポンドのうちの23カ所のしゅんせつが完了したという答弁でございました。 そこで、次の質疑ですが、この施設のしゅんせつということでありますけれども、どのような方法で行われるのか。そしてまた、期間、それから時期、どういうような方法で行えるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 しゅんせつの方法と時期等についてでございます。ファームポンドのしゅんせつに当たりましては、工事期間中を2日程度と考えております。その工事の期間中は農業用水が使用できませんので、関係受益者と協議をしながら、11月から2月の水使用の少ない時期で調整をしながら、ファームポンド内の全ての水を抜きまして、堆積物をバキューム車で吸引し、最後に人力で内部を清掃を行うというふうな計画でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) 期間は2日ぐらい、そして、時期は11月から2月ぐらいという答弁であったかと思いますけれども、やはり、イチゴ等の育苗等については、年間を通して水等を使われるかと思いますので、そういった工事期間内の受益者へ迷惑かからないようにお願いをいたしたいと思います。 次の質疑ですが、このしゅんせつによって、どのような効果、そういったものがあるのか、お伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 事業の効果についてでございます。土砂はもとより、木々の葉やファームポンド内で発生した水草や藻類を取り除くことによりまして、水質改善や末端給水栓の目詰まり等の解消ができるなど、適切な施設管理ができるものと考えております。このことによりまして、受益農家によります施設の清掃など労力軽減が図られているものというふうに考えているところでございます。 また、このほかにもファームポンドにネット及びフロート装置の設置によりまして、水質改善効果の検証を行い、関係機関と協議を随時行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) この項最後の質疑ですが、今後の事業計画についてお伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 今後のしゅんせつ計画ということでございます。上場土地改良区におかれましては、現在、土地改良施設維持管理適正化事業の10カ年実施計画が策定をされておりまして、年間3カ所のしゅんせつを行う予定でございます。ため池及びファームポンドのしゅんせつにつきましては、現在、維持管理適正化事業以外での対応可能な補助事業はございませんので、予算の確保等、関係機関と連携を図りながら、当事業の推進と管理の負担軽減のために努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) それでは、次の地域農業水利施設ストックマネジメント事業費について再質疑を行います。 3つの土地改良区の事業内容についてお示しいただきました。いずれの施設についても機能診断を行い、その結果に基づいた5年計画の機能保全計画を策定し、それに基づいて実施しているとの答弁でございました。 次の質疑でございますが、国・県・市町合わせて85%の補助率であります。この事業の採択要件はどのようになっているのか、お伺いします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 事業の採択要件につきましては2点ございます。 まず、1点目といたしましては、地域の農業に欠かせない農業水利施設の長寿命化及び効率的な保全を図るための機能診断を実施して、診断に基づいた機能保全計画を策定している地区であって、受益地の面積が10ヘクタール以上の地区となっております。 また、2点目の要件といたしましては、施設の劣化に起因した事故が想定される緊急的な工事であること、機能向上を目的としない工事であることというふうになっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) この項最後の質疑でございますが、今後の事業計画についてお示しをしていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 今後の事業計画でございますけれども、各土地改良区におかれまして策定をされております5カ年の機能保全計画に基づいて取り組むこととなっております。 上場土地改良区におかれましては、平成30年度に埋設管の補修、平成31年度に加圧水機場1カ所と減圧弁2カ所、埋設管の補修を計画をされておりまして、平成32年度からは、新たな機能保全計画を策定し、取り組むこととなっているところでございます。 また、鏡久里土地改良区におかれましては、機能保全計画が今年度までの計画となっておりまして、来年度以降の計画につきましては現在策定中という状況でございます。 最後に、浜玉畑総土地改良区におかれましては、平成30年度にパイプラインの補修を計画をされておりまして、平成31年度から新たな機能保全計画を策定し取り組まれることとなっております。 また、各土地改良区とも老朽化した施設が数多く見られ、補修更新に多額の費用を要することが懸念されております。このため、有利な補助事業の導入と将来の営農に向けた水利用を考慮した施設のあり方を検討する場といたしまして、国・県・土地改良事業団体連合会など関係機関によります施設機能保全協議会が各土地改良区ごとに推挙されておりまして、水管理等につきまして協議を進められているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 吉村議員。 ◆9番(吉村慎一郎君) これで私の議案質疑を終わります。 ○議長(田中秀和君) 冨田幸樹議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 10番、志政会の冨田幸樹でございます。提出されました2議案の中から5事業について質疑を行いたいと思います。 まず初めに、議案第84号の平成29年度唐津市一般会計補正予算から消防費のはしご車更新費でございます。 配備されて22年を経過したはしご車の更新ということでございますけども、はしご車の用途というのは、我々は考えるときに、高所での消火とか救助とかいうふうなことを考えるわけですけども、そのほかに用途があればお聞かせください。 それから、次に、同じく消防の高機能消防指令センター更新整備事業費ですけども、ここでは、各種消防業務の効率運営を図るというふうな目的でございまして、そういった中で高性能というふうな言葉が書いてあります。高性能とはどういうふうな状況なのか、現状との違いについてお尋ねいたします。 それから、教育費でございます。中学校放課後等補充学習支援事業費でございますけども、概要書には、学習内容の定着が十分でない生徒を対象に補充学習を行うというようなことでございます。その中で、選定されたのが唐津第一中学校ほか4校となっておりますけども、この5校の選定理由について、まずはお尋ねいたします。 それから、同じく教育費の厳木中学校校舎大規模改造事業費ですけども、厳木中学校の老朽化によっての大規模改修と思いますけども、聞くところによれば、旧本山小学校を仮校舎として使用されるということを聞いております。その本山小学校を仮校舎として選定した理由について、まずはお伺いしたいと思います。 それから、議案第86号の平成29年度唐津市水道事業会計補正予算でございますけども、配水設備拡張費でございます。概要書には、浜玉地区の谷口地区の配水の設備を行う当初予算から49%の増額を図っております。その49%の補正増額となった理由について、まずはお伺いしたいと思います。答弁よろしくお願いします。 ○議長(田中秀和君) 折尾消防長。          (消防長 折尾 命君登壇) ◎消防長(折尾命君) 議員さんのご質疑にお答えします。 消防本部所管で2点ございました。 まず、はしご車更新に係るはしご車の用途についてのご質疑でございます。はしご車については、議員おっしゃるとおり、高所──高いところでの消火、救助活動が主な用途でございます。対応可能な建物の階数については、おおむね10階、11階程度というふうになっております。 そのほか、工場などの大規模な建物火災や建物同士が密集地、地上からの放水では届かないような場合に、はしごを伸ばし、高いところからの放水が有効であるという場面があります。また、はしごはマイナス角度でも伸ばすことができるということで、水難救助や崖下救助など低い場所での活動も可能となっております。 次に、高機能消防指令センターの概要と現状の違いについてであります。 現在の高機能消防指令センターは、平成20年4月から運用しており、これまで約9年間24時間365日の常時運用を継続し、住民からの119番通報の受信を初めとする指令管制業務を実施しており、いわば消防の現場活動の頭脳と言えるシステムとなっております。住民の命を守る重要なシステムとして、安定的に業務を継続するために更新整備を図るものであります。今回は、その更新整備をするための実施設計に関する予算を計上しております。 消防指令センターについて簡単にご説明しますと、火災や救急などの119番通報を受信した時点から、その災害を終息させる一連の消防活動をシステム化したものであります。特徴的なものとして、各家庭の固定電話や携帯電話等のGPS機能により、電話がかかってきた場所を地図上に表示し、119番通報した方の場所を特定することが可能となっております。また、火災の種別によって、火災現場に最も近くにいる消防車の種類と台数を自動選別し、合成音声で出動指令をかけております。 そのほかにも連動している災害情報メールや防災行政無線にも情報を送り、ほぼ同時に、市民の方へ火災等の災害情報の提供をしているという状況でございます。 次に、今回整備するものと現状との違いであります。今回整備する内容と現状との違いについては、情報共有のための3項目を予定しております。 1点目は、119番通報の内容を受信した指令台の指令員と出動する消防車両が情報共有する受付補助装置というものです。これまでは、文字情報の指令書と音声情報の無線により行っていたところを、イラストや手書きメモなど、よりわかりやすく伝えることができるようになります。これは、担当職員の操作性の向上、誤操作防止にもつながるものであります。 2点目は、現場状況をリアルタイムに共有する災害現場画像伝送装置の導入であります。大半の災害現場に出動する指揮車という車両にライブカメラを搭載して、災害現場の画像や音声を伝送して、指令センターでもリアルに災害現場の状況を見ることができるようになるというものであります。 3点目は、本庁の防災センターとの情報共有システムの強化というところであります。現在の消防本部や各分署で計測している気象情報等は共有しておりますが、より多くの情報を双方向にお互いにやりとりできるようなシステムを構築し、唐津市全体の災害対策に対応できるシステムの構築を検討しております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 中学校放課後等補充学習支援事業費の対象中学校5校の選定理由についてお答えいたします。 昨年度、市内の各中学校の校長に対しまして、この中学校放課後等補充学習支援事業の趣旨及び事業実施要領等について通知をし、全国学力学習状況調査及び佐賀県小中学校学習状況調査の結果と生徒の家庭学習の状況等を踏まえて、各中学校の校長に検討をしていただきました。その結果、厳木中、鬼塚中、一中、西唐津中、湊中の5校が希望いたしましたので、唐津市教育委員会で検討し、佐賀県教育委員会へ申請をいたしました。 放課後等補充学習支援事業費補助金交付要綱に基づき、5校より提出された補助金交付申請書を佐賀県教育委員会において審査され、この夏休み前までには決定することとなっております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 冨田議員さんのご質疑にお答えします。 議員さん、おっしゃいましたとおり、厳木中学校校舎大規模改造事業につきましては、仮設校舎として旧本山小学校を活用する計画でございます。 旧本山小学校を仮校舎として利用につきましては、一つは、平成3年に新耐震基準で建設されており、また、建物自体健全な状態でしたので、利用に当たり問題がなかったということがございます。 2つ目は、プレハブ校舎建設の確認申請や建設解体に要する期間が不要なため、工期の大幅な短縮を図れること──約6カ月を見込んでおりますが──、また、経費面においても約1億円ほど経費節減が見込まれることがございます。 3つ目は、工事区間が完全に分離できるので、生徒に対して安全性が高く、安全対策工事や騒音対策のための工事中断がなく、経費削減や期間短縮が図られることなどが上げられます。 これらのことから、旧本山小学校を仮校舎として利用したい旨、学校及び保護者会に提案しましたところ、徒歩や路線バスで通っている生徒さんに対しては通学バスを出すという条件で了承を受けまして、決定した次第でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 濵田水道局長。          (水道局長 濵田康裕君登壇) ◎水道局長(濵田康裕君) 冨田議員さんの質疑にお答え申し上げます。 配水設備拡張費の未普及地区解消事業、浜玉谷口地区ほか、配水管新設工事の事業費を約49%増額した理由でございます。 この事業は、平成28年度から平成32年度の計画で整備を進めておりまして、平成30年度以降も継続する事業について、国庫補助金の増額内示がありまして、それに伴いまして事業費を増額するものでございます。 事業費については、当初予算6,421万8,000円に3,123万9,000円を追加し、9,545万7,000円と約49%の増額になっております。 事業内容でございますけども、当初予定しておりました管路延長1,050メートルに710メートルを追加し、合計1,760メートルを整備を計画いたしております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) それでは、再質疑に入ります。 まずは、はしご車更新費からですけども、今回導入を予定されている35メーターというのは10階程度までも可能だと。それから、どういったところに使うのかということでは、密集の住宅地に上からの放水とか、高さの下のほうの救助とかいうことで使えるんじゃないかというようなことでございます。 この22年間の中で、過去の出動状況について、まずはお尋ねいたしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 折尾消防長。          (消防長 折尾 命君登壇) ◎消防長(折尾命君) ご質疑にお答えします。 はしご車の出動状況についてでございます。実災害での活動実績としましては、現在のはしご車、平成8年の配備から22年間で、火災が4件、救助事案が2件となっております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。
    ◆10番(冨田幸樹君) 火災が4件、それから救助が2件と出動回数は少ないほうがいいわけですけども、このほかには、出初式なんかでのそういったことでの出動とか、小学生の見学とか、そういったことに使われているのかなと思います。 この22年間の中で維持費といいますか、これはどれほどかかっているんですか。それをお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 折尾消防長。          (消防長 折尾 命君登壇) ◎消防長(折尾命君) ご質疑にお答えします。 はしご車の維持費についてでございます。 まず、はしご装置の保守点検費用としまして年間約34万円、次に、車検整備及び12カ月点検費用として年間約40万円であります。また、安全基準上のオーバーホールをこれまで2回実施しております。1回目が約2,940万円、2回目が約3,360万円となっております。22年間の維持費の総額が約7,930万円で、平均しますと年間で、はしご車の維持費として約360万円というふうになっております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 前回というか、今あるはしご車の22年間の維持費が約7,930万円ということで、今回の購入費と合わせると大体3億円ちょっとですね、20年間使うということになればなるというふうなことですね。結構しますね。 そういった中で、今回新しくされるということで、今現在のやつと装備が幾らか新しくなるかと思うんです。その辺の装備の新しくなることについてのご説明をお願いいたします。 ○議長(田中秀和君) 折尾消防長。          (消防長 折尾 命君登壇) ◎消防長(折尾命君) ご質疑にお答えします。 装備の変更についてでございます。装備の主な変更としましては、まず、先端屈折式というふうになります。これは、はしご先端のバスケット部分が屈折することにより、人命救助が容易になるというものであります。 次に、水路管つきであります。これは、現在ははしごにホースをつないでいたものをはしご自体に水路がつくことになり、放水までの時間短縮につながるというものであります。 また、制振制御機能というものを備えております。これは、安全性の向上のために、はしごの揺れを抑える装置というふうになっております。 また、バスケットとリフター、走行装置が大型化し、かつ同時に操作することが可能となっておりますので、一度に救助できる人数の増加が図られます。 これら、最新の機能と安全性を備えたものとなっており、大幅に機能が向上しているという状況でございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 今までの装備とは4点ほど違うというふうな説明でございます。 1点は、上についているかごが動くために、ビルとかそういったところに接岸しやすく救助をしやすいと。 2点目が、その揺れを少し軽減する装置もついている。 それから、ホースをわざわざつなげていかんでもよかと、もう管がついているということですね。 それから、かごのバスケットがもう一台あって、上下は、これは単独でできると、その4点ですか。 よくはなっていまして、これだけ金がかかるということでございますので、ないにこしたことはないんですけども、今後、新しい車も22年じゃなくて25年、30年ぐらい使えるように、しっかりと整備をしていただきたいと思っております。 それでは、次の高機能消防指令センターの更新ですけども、現在あるやつは平成20年の運用ということで9年程度使ってきているということでございます。 現在のやつとの違いといいますか、今度新しくなるのは、情報の相互、現場との双方な、総合的にやりとりができると、相互のやりとりができるということと、それから、指令のやり方が、今までは文書と言葉だったんですが、そういった映像とか、図面とかそういったものを送れて、的確な場所選定になっているというふうなことでございます。 そういったことになった場合、消防団との連携は、当然必要になってくると思うんです。そういったときに、消防団との連携はどのように考えてあるのか、お答えください。 ○議長(田中秀和君) 折尾消防長。          (消防長 折尾 命君登壇) ◎消防長(折尾命君) 消防団との連携についての変更部分についてお答えします。 現在も運用している災害情報メールの内容を充実させることを検討しております。具体的には、一般市民向けと消防団幹部向けを区分し、消防団幹部等に区分する消防関係者への配信については、災害現場の地図情報を配信する、添付するなど、より正確な情報を伝え、迅速に出動できるよう、また、常備消防と消防団が一体となって消防活動をできる仕組みを構築したいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 消防団との連携についても、災害メール等の内容で、そういった図面等も添付できるということですね。 今までの出動とかそういったものを見ていまして、やはり、個人情報の保護の観点から、何々宅の火事というふうには言えないというようなことで、その集落でいう主な公民館とかそういったことが言ってあって、全然公民館の位置と火事の場所が反対側だったとか、そういったことがあったんで、その辺は、今回のことで解消ができていくのかなと期待しております。 更新することによって効果があるということで更新されると思うんですけども、先ほど言われた効果のほかに、効果というものがありましたらお聞かせください。 ○議長(田中秀和君) 折尾消防長。          (消防長 折尾 命君登壇) ◎消防長(折尾命君) 再質疑にお答えします。 今度更新することについての効果というところであります。 まず、現場到着までの時間というものが重要になってきます。平成20年度に整備した高機能消防指令センター、これが、現場到着までの時間については、平成20年度から現在運用している消防指令センターに変更してからは約17秒早くなっているという統計がございます。今回更新することで、早くなるシステム改良はございませんが、職員の操作性の向上により、1秒でも早く出動できるよう日々訓練を実施しているところであります。 また、冒頭申しましたように、住民の命を守る重要なシステムとして、安定的に業務を継続することにより、市民生活の安心安全の確保に努めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 更新によって、出動から現場まで行く時間の短縮は1秒でも短めていきたいというふうなことでございます。 こういったシステムを導入するときに、いつも問題になるのが、現場と、それから市役所でいうと電気関係の技術屋さん、それから、設計委託した業者さん、こことのやりとりがうまくできなくて、どうしても納入された後に、運用しかけた後にやり直すとか、そういったことがよくあります。ことしが設計ですので、その辺をしっかり内容に手戻りといいますか、そういったことがないように、導入したら直ちに運用がうまくいくように、しっかりした調整方をお願いしておきます。 それでは、教育費のほうに行きます。 中学校放課後等補充学習支援事業ですけども、5校の中学校の校長先生から要望があったというようなことでございました。この補充学習に参加する生徒さんの、当然、要件といか、そういったものも絞られてくると思うんですけども、その辺の要件についての考え方についてお聞かせください。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 再質疑にお答えいたします。 生徒の参加要件についてということでございます。この事業は、学習内容の定着が十分でない生徒を対象に、学習への意欲づけと学習習慣の確立を図るため、教員免許保有者と地域の人材を活用し、放課後や長期休業中に補充学習を行うもので、学習支援を行う指導員を5名、すなわち各校に1人ずつ配置しまして、各中学校の実情に応じて行っていただこうと考えています。 各中学校は、この事業について、生徒や保護者に対して説明を行い、希望者を募ることになります。そこで、参加を希望する生徒は、高校受験を控えている3年生であったり、基礎となる学力を補充したい希望者であったり、塾へ通いたいが通えない生徒であったりなど、自分の学力を伸ばしたいという意欲がある生徒が中心となって参加すると考えられます。 参加の要件ということになれば、マンパワーとの兼ね合いで人数を制限することがあるかもしれませんが、やってみなきゃわかりませんけれども、希望者は全員収容できるのではないかと、今のところは思っております。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 学力の定着していない子供と、それから、進学を希望して補習を受けたい生徒さん、そういった方々を受け入れるというような話で、そういったことはわかりましたが、この補充学習の実施時期や時間等について、どのような制限があるのか、どういうふうな計画なのかについてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) この事業の実施時期や時間についてお答えいたします。 この事業は、放課後や長期休業中に補充学習を行うもので、週2回程度、各1時間ずつ、年間35週実施する予定となっております。唐津市では、本年度より、この夏休み、夏季休業中からこの事業に取り組んでいきたいと考えているところであります。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 唐津の学習力というんですか、全国テストとかの成績等を見れば、ほかの中学校でも実施する必要があるんじゃないかというふうな、私は感じがするんですけども、教育長のお考えはどうでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) ほかの学校で実施する必要はないのかということでございますが、今回希望しなかった中学校には、全国学力学習状況調査及び佐賀県学習状況調査の結果と生徒の家庭学習の状況、それから、希望する生徒数等を総合的に検討しながら、必要であれば希望を促すなど、唐津市教育委員会としても学力向上の一環として本事業を活用していきたいと考えているところであります。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 今回は、県の補助制度にのっとったところでの試験的な試行なのかなと、実施なのかなというふうな感じはしますけども、やはり唐津の学力、今月の6日に新聞等に出ておりました。唐津を含む唐松地域の県内の平均回答率を比較すると、全学年で▲(黒三角)のマイナスということでございます。 こういったことを考えれば、やはり、先ほど言われた進学を考えている方の上位のほうじゃなくて、やはり下のほうを底上げをするというようなことが大事ではなかろうかと。そこの考え方をしっかり教育委員さんたちでもって、こういったことをやっていくことが大事ではなかろうかと思っておりますので、今後そういった、来年もこういった事業があれば、唐津市内全校で取り入れていただいて、そして、学力の底辺の底上げにしっかり努めていただきたいと思っております。 では、次に、厳木中学校の改修ですけども、本山小学校を仮校舎とする理由については、仮設費が要らないと。それから、工期の6カ月短縮。それから、事業費にして1億円程度の節減ができるというようなことで、それから、また、通学等については、バスを出す予定にしているというふうなことで、保護者等の説明も終わっているみたいでございます。 そういった中で、通学バスに乗る生徒というのが当然限られてくると思うんですけれども、その辺の通学バスに乗る要件、それから運行計画についてお尋ねいたします。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 冨田議員の再質疑にお答えします。 通学バスに乗る生徒さんの要件、また、運行計画についてでございました。 厳木中学校から仮校舎の旧本山小学校まで約3.7キロほどございますので、現在徒歩で通っている生徒に対しまして、通学手段の補償として運行するものです。したがいまして、遠隔地の路線バスで通学している生徒も対象となります。校区的には、厳木小学校区の生徒を対象としておりまして、約50名ほどの利用を見込んでおります。 運行計画といたしましては、朝の登校時には1便ですが、下校時は、部活動を考慮しまして2便を予定しております。乗車下車場所は、厳木コミュニティセンター、牧瀬バス停、厳木中学校バス停、厳木駅前バス停、そして、旧本山小学校を計画しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 心配していたのは部活の関係で、どういった調整をされるのかなというふうなことがちょっと心配したわけですけども、朝1、夕方は2便を時間帯的に考えてあるということでございます。 それから、乗る場所としては、厳木駅よりも本山小学校に近いところは徒歩なり自転車で来ていただくということですね、わかりました。 あと、この事業費の年次事業の割り振りを見ていましたら、2カ年の継続費となっています。今までの中学校の年次割等を比較してみますと、2年では本当に大丈夫なのかなというふうな考えを持っておりますけども、それについてのお考えをお聞かせください。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 再質疑にお答えします。 2カ年の事業で大丈夫なのかということでございます。従来のグラウンドに仮設校舎を建てる方式ですと、契約から工事完了まで約20カ月ほどかかっておりますので、今年度のような年では、浜崎小学校のように3カ年の継続費とする必要がございます。 厳木中学校の大規模改造工事の場合、旧本山小学校を仮校舎として利用できますので、その期間短縮効果によりまして、プールの新築工事を含めましても約14カ月で工事完了ができると見込んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) そういった中で、もう少し詳しくいきますと、平成26年度に6億7,700万円の執行を予定されております。本年度は6月の補正ですから、かなり着工はおくれるんじゃないかなと思っていますけども、この初年度の執行については大丈夫なんですか。もう一度、お答えをお願いします。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 再質疑にお答えします。 初年度の事業が大丈夫なのかということでございますが、通常のスケジュールでございますと、6月に契約議案の議決をいただいてから改修になりますので、仮設校舎の建築確認申請と建設に約6カ月ほどかかりますので、引っ越しが12月の冬休みになっております。その後、1月から解体工事、建設工事等に入りますので、初年度の工事実績は余り上がらないことになります。 厳木中学校の大規模改造工事では、今回お願いしています予算をご決定いただきましたら、すぐに仮校舎の整備にとりかかり、8月中旬に引っ越しを行う予定でございます。また、他の学校に比べエレベーターが既存でありますので、エレベーター等の増築もなく、地質調査やくい工事なども不要なため、引っ越し後すぐに、解体工事や本体工事にかかることができます。事業費の大半を占めております校舎本体の工事は、10月から9カ月を予定しておりまして、翌年6月中には進行する予定でございます。 また、その後、引き続き外構工事、プール建設工事、グラウンド整備工事等を行いつつ、夏休み中に引っ越しを行いまして、グラウンド周りの部室や屋外トイレの建設を行い、最終的に、11月末に事業完了の予定でございます。 予算配分につきましては、事業費の大半を占めております校舎本体工事の3分の2が初年度に出来高として見込んでおりますので、十分に余裕ある設計と考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 通常の発注状況からすると、1月下旬に着工していたのが、仮設もないしエレベーターの新設もないんで、9月末には着手できるということですね。そういったことで、年内の執行は問題ないであります。わかりました。 それでは、次の水道のほうに行きたいと思います。 配水設備の拡張工事ですけれども、国の予算がまた追加でついてきたんで、早急に終わりたいというふうなことでの理由だったかなと思っております。 そういった中で、3月議会でも、水道事業会計が少し厳しくなってきているというような状況を聞きました。そういった中で、この浜玉の谷口地区の整備がこの時期になった経緯というんですか、できたら上場の配水の工事と一緒にこの辺もやっておけば、平成30年度からの、今計画されている更新とかそういった部分と兼ね合わずに、財政のほうに影響は少ないんじゃないかなと思っていますけども、この時期になった理由についてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 濵田水道局長。          (水道局長 濵田康裕君登壇) ◎水道局長(濵田康裕君) 冨田議員さんの再質疑にお答え申し上げます。 この整備予定地区は、平成17年の市町村合併当初から水道未普及地区解消の計画地区及び平成21年度の唐津市上水道統合認可時の給水区域となっておりました。これまで地元から要望はありませんでしたが、平成26年6月2日に、浜玉町の谷口、岡口、五反田地区区長の連名による同地区への上水道普及についての要望書が提出されました。 その後、平成26年9月に、3地区を対象とした水道給水に関するアンケート調査を実施いたしましたところ、対象世帯152戸のうち123戸の世帯で、水道が整備されれば加入を希望するとご回答いただき、率にいたしますと80.9%の水道加入希望率でございました。 また、アンケート調査を実施した同じ月の平成26年9月18日に、玉島小学校PTA会長及び玉島地区区長会会長の連盟による上水道整備についての要望書が提出されました。要望書の提出とアンケート調査の結果が80.9%と高い水道加入希望率でございましたので、水道局といたしましても、水道未普及地区解消事業に取り組む必要があると判断いたしました。 その後、平成27年1月の地元役員への事業計画の説明会、平成27年10月と11月に開催した地区住民への事業計画説明会を経て、平成28年度から平成32年までの5カ年計画で整備することにいたしました。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 冨田議員。 ◆10番(冨田幸樹君) 経緯については伺いまして、早くから給水計画区域に入っていたというふうなことで、地元の要望が平成25年からあって、アンケートをとったときに80.9%の加入の意向だったんで、平成28年から工事をしかけたということでございます。 やはり水道会計は厳しくなるというふうなことを聞いておりますんで、80.9%の加入以上に加入していただけるように、加入促進のほうをお願いいたしまして、私の質疑を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中秀和君) 山下壽次議員。 ◆6番(山下壽次君) 6番、清風会、山下壽次です。本議会に提案された議案の中から、議案第84号平成29年度唐津市一般会計補正予算中、3事業について質疑を行います。 まず、第1番目の質疑、平成29年度唐津市一般会計補正予算中、衛生費の健康マイレージ事業費について質疑いたしますが、前任者と重複している事業の趣旨、目的、大学連携等は省略し、地域包括支援課で実施されている介護予防への早期取り組みと、この健康マイレージ事業は重複する点が多々あると思われます。今後の健康マイレージ事業展開はどのように考えているか、お伺いいたします。 次に、農林水産業費の農業基盤整備促進事業費については、前任者と重複しており、事業の趣旨、目的について理解ができましたので省略いたします。 3番目に、土木費の景観まちづくり推進費、これは、前任者と重複しないように質疑いたします。助成支援制度を活用して取得した建築物、構築物等を第三者に譲るといったことや撤去することが起こり得ると考えられます。これに対する対処策について伺います。 以上で、1回目の質疑を終わります。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 山下壽次議員さんのご質疑にお答えいたします。 地域包括支援の各事業は、高齢者が住みなれた地域で活動的にかつ尊厳あるその人らしい生活を継続していくために、介護予防への早期取り組みや、必要に応じた介護予防サービス等の提供など、保健、医療、福祉に関して包括的に実施しているところでございます。 平成30年度より実施いたします健康マイレージ制度におきましては、マイル付与の対象となる事業をこれから選定していく必要がございますので、この介護保健事業、地域包括の各事業につきましても内容の検討を行い、対応可能な事業につきましては、マイル付与の対象事業ということも考えていきたいというふうに考えますし、さまざまな分野からできるだけ多くの事業メニューに取り入れて、幅広い年代の方が参加しやすい制度としていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 山下壽次議員のご質疑にお答えいたします。 支援制度によって取得した建築物を第三者に譲るといった場合とか、撤去すると、そういう場合が起こり得るということで、どうなるのかというお尋ねだろうと思います。 今回の助成制度の財源といたしましては、国の街なみ環境整備事業の補助金の活用を予定いたしております。そのため、補助金に係る予算の執行の適正化に関する法律──補助金の適正化法でございます──、それと、唐津市補助金等交付規則の規定によりまして、国土交通大臣と市長の承認を受けずに、補助金等の目的に反して、売買や撤去などの財産処分を行うことはできないこととなっております。また、財産処分の承認に当たりましては、処分の状況に応じまして、補助金等の全部または一部に相当する額の納付を条件として付する場合がございます。 ただし、その財産が耐用年数を勘案して定める財産処分の制限期間を経過している場合などは、この限りではございません。助成を受けた建物などの財産処分の制限期間等につきましては、今後助成を行うための補助金交付要綱を制定する際に定めたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 山下壽次議員。 ◆6番(山下壽次君) 健康マイレージ事業が市民の方々に気軽に利用され、市民の方々の健康年齢が延び、住みなれた地域で自分らしい暮らしをできるだけ長く続けることができる社会の構築に寄与することを期待し、次に移ります。 景観まちづくり推進費の助成支援制度について再質疑します。 城内地区・曳山通りは、唐津城が築城された当時からの区画・町割や石垣や塀、町屋の軒先が連なり、城下町の風情を醸し出す地区です。しかしながら、人口減少等により、城内地区・曳山通りにおいても空き家や空き地が発生し、城下町の風情・風景を阻害することが推測されます。どのように対処していこうと考えていられるのか伺います。 ○議長(田中秀和君) 中江都市整備部長。          (都市整備部長 中江 勉君登壇) ◎都市整備部長(中江勉君) 再質疑にお答えします。 空き家や空き地等につきましては、住民説明会の折やパブリックコメントでも同様のご意見を多数いただいている実情がございます。我々としましても大きな課題として捉えているところでございます。 第一義的に、空き家や空き地等が景観を阻害している状況がございましたら、条例を所管する市民部ですとか、利活用をという点では、空き家バンクを立ち上げている企画部、こういったところとしっかり連携をとりながら対応していく必要があろうと考えております。 一方で、唐津くんちの曳山行事がユネスコの無形文化遺産登録になりまして、唐津市に、特に、この地区にとっては追い風が吹いているものと考えております。 今回の城内地区・曳山通りの景観まちづくりのテーマとしましても、城内地区・曳山通りならではのたたずまいを守り、つくり、育て、にぎわいの創出につなぐ景観まちづくりというテーマを掲げております。 今後、景観及び歴史的建造物を生かしたまちづくりを推進することによりまして、良好な住環境の形成や地域の魅力向上を図っていかなければならないというふうに考えておりまして、それによって、空き家や空き地の減少、いわゆる利活用の促進につなげていくという視点が必要だろうと思っていますし、今後、定住の促進、地域のにぎわいづくりにつなげていかなければならないというふうに考えております。 そういった意味では、都市整備部だけで取り組める課題ではございませんので、市民部、企画部、さらには商工観光部、交流文化スポーツ部など、庁内の横の連携をしっかりととりながら、景観まちづくりの推進を図っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 山下壽次議員。 ◆6番(山下壽次君) この事業が唐津のにぎわいづくり、観光振興等の一翼を担うこと、また、景観づくり、まちづくりに密接に関係した関係各課、関係業務との連携を密にして、唐津の風情を感じさせる事業の推進に努めていただくよう願い、質疑を終了いたします。 ○議長(田中秀和君) 古藤宏治議員。 ◆5番(古藤宏治君) 5番、清風会の古藤宏治でございます。議案質疑をさせていただきます。 議案第84号平成29年度唐津市一般会計補正予算中、民生費の浜崎放課後児童クラブ施設整備費について、新設の設備が必要な理由について、場所の協議について、どのような経過があったのか、その施設の周辺の危険防止対策はどう対応されているのかを質疑いたします。 次に、教育費の浜崎小学校校舎大規模改造事業費について質疑を行います。 人口増加をどこまで見込んでいるのか、また、その対応策はとっているのか、校舎北側の駐車場の一部が減るため、その対応策について質疑をいたします。 まず初めに、浜崎放課後児童クラブ施設整備費ですが、本件については、先ほど大西議員さんと重複しないように質疑をしたいと思いますので、今回、児童クラブを新規に整備する理由としては、小学校児童の増加や校舎の大規模改造をきっかけに教室が使用できなくなるためとの説明であったかと思います。この新施設の整備が必要な理由について、もう少し具体的な説明をお願いいたします。 ○議長(田中秀和君) ちょっと済いません。浜崎小学校のほうの分は、先ほど前例で言われたものを質問と捉えていいですか。 ◆5番(古藤宏治君) はい、そうです。 ○議長(田中秀和君) いいですか。じゃ、2つ答弁させますので、2項目、よろしいですか。田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 古藤議員さんのご質疑にお答えいたします。 私のほうからは、浜崎の放課後児童クラブの新規施設が必要になった具体的理由ということで答弁させていただきます。 浜崎の放課後児童クラブには、おおむね学年ごとに構成をしておりまして、4つのクラブがございます。現在の状況としましては、既存の専用施設で実施しております第一クラブを除き、第二、第三、第四の3つのクラブについては、校舎内の特別教室3室をそれぞれ使用している状況でございます。 そして、今回、小学校の児童数が増加する中での校舎の大規模改造に伴い、小学校等で教室の使用などについて検討されました結果、現在児童クラブとして利用している3つの教室が、平成30年度以降は使用できない状況となったものでございます。したがいまして、3つの児童クラブの実施場所を新たに確保する必要があり、今回、校舎北側の駐車場に新規施設を整備しようとするものでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 古藤議員のご質疑にお答えいたします。 浜崎小学校校舎大規模改造事業での人口増加をどのように見込んでいるか、また、その対応策についてということだったと思います。 浜玉地区、特に浜崎小学校区におきましては、転入による人口増加が見込まれておりまして、教育委員会としましても、将来推計に基づいた設計を行ったところでございます。 将来推計は、現在、1歳から6歳の未就学児童数を参考に、今後6年間について推計しておりまして、これによりますと、現在の児童数632名から、ピーク時が──平成31年度になりますが──681名になることが予想されます。現実には、これに転入転出や校区外通学などが増減要因になるということですが、この値を参考に教室数の算出を行っているところでございます。 教室数は、現在、普通教室が19クラス、特別支援教室が3クラスの合計22クラスでございます。ピーク時の平成31年度には、普通教室数が20クラス、特別支援教室が3から4クラスの合計23から24クラスの教室が必要になると予想しております。 本議会でお願いしております大規模改造工事では、老朽化した校舎の内外装、配管、電気配線などの改修工事が主体でございますが、同時に、必要な教室を確保するために、余裕教室として放課後児童クラブに一時使用させておりました特別教室等を改造する工事を行う予定でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 古藤議員。 ◆5番(古藤宏治君) 放課後児童クラブ施設整備費について再質疑をいたします。 新規の施設が必要な理由は理解しました。そこで、整備の場所については、校舎北側の駐車場ということですが、場所の協議についてはどのような経過があったのか説明をお願いいたします。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 再質疑にお答えいたします。 整備場所についての協議の経過でございますが、大規模改修の設計スケジュールとの関係もございまして、教育委員会、そして浜崎小学校、浜玉市民センターと平成28年度から協議を重ねてまいったところでございます。 そういう中で、新規施設を駐車場に整備することについて、先ほども答弁いたしましたけれども、児童が授業の終了後に利用することから、学校との連携や距離的な利便性、安全性が高いなどのメリットがあるため、お互いが合意確認したところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 古藤議員。 ◆5番(古藤宏治君) 浜崎放課後児童クラブについてもう一点ですが、今回整備を予定している駐車場は、時間帯により車の出入りが多く、新施設のすぐ西側には高低差が2メートル近くある水路が存在するため、施設周りの危険防止対策が必要と思いますが、何らかの対策を考えてあるのか、ご説明をお願いいたします。 ○議長(田中秀和君) 田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) お答えいたします。 危険防止対策については、児童の安全確保を第一といたしまして、あらかじめ教育委員会や小学校などと協議をしており、児童クラブの整備に合わせて対応する予定でございます。ご指摘いただきました駐車場への出入りする車両については、授業終了後の送迎の時間帯などに少し多いというふうに感じているところでございます。 その車両対策としましては、まず、新施設の配置について、一番近い出入口から進入してくる車の通行ルートを避けて施設を配置することといたしております。また、進入車両にとって、施設の玄関から出入りする児童が死角により見えないため、児童の飛び出しを防止するフェンスを設置するとともに、車両に対する徐行運転等も改めて周知徹底したいというふうに考えております。 また、施設周りの危険防止対策としましては、児童が施設周りの水路そのものに近づくことができないよう進入防止フェンス2カ所を設置し、対応することとしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 古藤議員。 ◆5番(古藤宏治君) 今回、校舎北側の駐車場に放課後児童クラブが建設されるということですが、現在、何台駐車でき、放課後児童クラブの建築後は何台になるのか、お尋ねいたします。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 古藤議員の再質疑にお答えします。 放課後児童クラブの建築後に、北側の駐車場が何台から何台になるかということでございますが、現在、校舎北側の駐車場には約120台の駐車が可能ということでございますが、放課後児童クラブが建った後につきましては、80台程度の駐車スペースになる見込みでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 古藤議員。 ◆5番(古藤宏治君) 放課後児童クラブの建築により、駐車場敷地の3分の1がつぶれることになります。当地区は、公共交通機関がないため、車両での乗り入れが主な交通手段でありますので、今でもクラス会、保護者会、運動会等の学校行事の際には、駐車場不足のため支障が出るのではないか、何か対策は考えているのか、お尋ねいたします。 ○議長(田中秀和君) 金嶽教育部長。          (教育部長 金嶽栄作君登壇) ◎教育部長(金嶽栄作君) 再質疑にお答えします。 行事等で自動車での乗り入れが多いので、その辺の狭くなるので対策はあるのかということであったと思います。 校舎の大規模改修工事に際しましては、学校敷地の有効利用を図り、駐車スペースの確保をまず努めていきたいと考えております。例年、浜崎小学校におきましては、運動会開催時は、隣接の事業所施設を駐車場として借用しております。大規模な施設で十分な駐車スペースの確保ができますので、学校から保護者の皆様に周知を促していただき、今後とも同様の対応をしていきたいと考えております。 また、今回の大規模改造工事で運動場の整備も行いますので、現在はできない運動場への車の乗り入れが可能になりますので、運動場を使用しない行事につきましては、運動場での駐車ということで対応できるのではないかと思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 古藤議員。 ◆5番(古藤宏治君) 理解をいたしました。 小学校は学び舎でもあり、子育て世代の方々が安心して子供を預ける学校施設でもあります。また、市民の皆さんのスポーツレクリエーション等の場でもあり、また、災害時の緊急避難場所でもあります。安心安全の利用勝手のいい施設設備を願いまして、質問を終わります。 ○議長(田中秀和君) ちょっとそのままで待ってください、訂正。座ってください。 先ほどの答弁の訂正があるそうですので、これを認めます。田中保健福祉部長。          (保健福祉部長 田中士郎君登壇) ◎保健福祉部長(田中士郎君) 先ほど、古藤議員のほうからの質疑に、協議の経過ということで回答させていただきまして、平成28年度から協議を行ってまいりましたと答弁いたしましたけれども、平成27年度から協議を行ってまいりました。訂正しておわび申し上げます。申しわけございませんでした。 ○議長(田中秀和君) よろしいでしょうか。 ◆5番(古藤宏治君) はい。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑三千夫議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 15番、清風会の楢﨑でございます。今回2点の議案質疑をさせていただきます。 まず1点目でございますけれども、議案第84号、平成29年度唐津市一般会計補正予算の中から農林水産業費の浜崎漁港海岸侵食対策事業費についてであります。 この海岸侵食については、以前から非常に問題になっておりまして、住民の方も非常に心配をしておられました。そしてまた、今回この対策事業費で基本設計費が出ております。この基本設計費というのが、検討委員会の提言書に基づきということで概要書に書いてありますけれども、この提言書の内容といいますか、その話の内容をまずお知らせください。 もう一点でございますけれども、議案第87号、唐津市モーターボート競走事業会計補正予算の中の設備改良費です。この中に、ボートレース場の改修を行いと書いてありますけれども、その中の新しい新事業でありますボートピア三日月、この事業に関して、特化して質疑をさせていただきます。 まず、このボートピア三日月、この施設の概要についてお伺いをいたします。1回目の質疑といたします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 楢﨑議員のご質疑にお答えいたします。 唐津湾海岸侵食対策調査検討委員会の提言についてでございます。 海岸侵食が問題となっております西の浜海岸、東の浜海岸及び浜崎漁港海岸につきまして、景勝地であります虹の松原一帯の海岸保全につなげるために、平成25年度に、学識者5名による唐津湾海岸侵食対策調査検討委員会が設置をされたところでございます。 この検討委員会の提言書によりますと、佐賀県管理の西の浜海岸、東の浜海岸におきましては、砂浜の後退が進むことは考え難い。また、浜崎漁港海岸におきましては、玉島川からの流れ込みの土砂量が現状のまま程度とした場合、海岸線予測計算では、30年後で最大約20メートルほど砂浜が後退すると予測がされておるところでございます。 また、その対策法につきましては、2000年ごろの海岸線を復元目標といたしまして、突堤の設置と養浜を組み合わせることで、砂が突堤東側に堆積しまして、浜崎漁港海岸全面を前進させる効果があることが提言をされているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 日下ボートレース企業局長。          (ボートレース企業局長 日下義信君登壇) ◎ボートレース企業局長(日下義信君) ボートレース企業局所管の議案についてお答えをいたします。 まず、ボートピア三日月の施設の、どういうものなのかというご質問ですが、まず、このボートピアという名称につきましては、場外発売場の名称の一つであります。この場外発売場というのは、レースを主催する施行者、例えば、ボートレース唐津がボートレース場本場以外でも舟券の発売を行うためにつくられた施設でありまして、全国に73カ所、現在設置されております。また、このボートピア三日月につきましては、小城市三日月町に、平成8年8月に開設をいたしております。 運営につきましては、唐津市が直営で行っておりまして、場長以下事務員、警備員、投票員、従事員等配置をいたしまして、唐津市営のレース及び他のレース場のレースも合わせて、現在1日最大4カ所の舟券を発売しておりまして、年間に約360日営業いたしております。 また、施設内は、優良席が130席、一般席が297席、施設全体の収容人員は約1,400名というふうになっております。ほかに食堂や売店、トイレを設置しておりまして、ボートレースの舟券の発売、それから払い戻しと、また、ボートレースの映像をリアルタイムで観戦できる施設というふうになっております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 会議時間を延長します。 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) それでは、再質疑をさせていただきます。 まず、浜崎漁港海岸侵食対策事業費についてでございますけれども、先ほど、検討委員会の提言についてご説明をいただきました。平成25年度から、学識経験者5名で検討委員会が設置をされ、開催をされたということでございます。 資料によりますと、本当にそうそうたるメンバーの大学の教授の方ばかりで検討されているなというふうに理解をしておりますけれども、これとまた、平成25年度からこの検討委員会が開催されたわけでございますけれども、それとは別に、また住民説明会といいますか、住民の意見を聞く会というのも開催されたというふうに聞いておりますけれども、その内容についてもお伺いしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) 再質疑にお答えいたします。 検討委員会の開催と住民の意見を聞く会という説明会の開催の状況でございますけれども、平成25年度から平成27年度までの間に検討委員会が4回、地元の説明会が3回開催されてきたところでございます。その地元の説明会の中で出されました地元からの意見を集約いたしますと、遠浅の昔の海岸線を取り戻してほしい、浜崖のない安全な砂浜にしてほしい、砂どめをして養浜を行ってほしいなどの主な意見がございました。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 今、住民説明会の意見というものを集約していただいて言われたわけでございますけれども、実際浜崎海岸を見た方はよくわかると思いますけれども、あそこは公園化をしてコンクリ入れですね、松林もつくっております。そこは、コンクリをしていますから、侵食がそこではとまっているんですけれども、もう絶壁なんです。 それから、要するに、ここは浜崎漁港区域ということで、市の所管になっているというふうに理解をしておりますけれども、それから西側のほうの松原の分、それから唐津のほうに続いている海岸ですけれども、そこは、意外と侵食が進んでいない。浜崎ばっかりやられておるわけです。これがもう、非常に理解に苦しむわけです。(笑声)何で、そこ、うちばっかり、これだけえぐられんにゃいかんとかなという、いや、ずっと昔もこういうことがあったというふうなことは聞いております。自然現象ですから、こっちが削られたり、こっちが削られたりという移動はするというふうなことは以前から聞いてはいるんですけれども、今回のは、非常に、やっぱり激しい、ひどいといいますか、なかなかとまらない。もう、かなりの年数になりますけれども、とまらないということで、非常に住民の方も苦労してあるというか、心配をしてあるわけですけれども、そこで、今回、この事業費が出ているわけでございますけれども、この事業内容と財源についてを、まずお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇)
    ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 事業内容と財源についてでございます。今回お願いしていますのは、その検討委員会の提言に基づきました対策といたしまして、突堤約70メーターの設置を浜崎漁港海岸に計画をしておるところでございます。 この事業計画につきましては、県と市への協議を進めるために、今回、突堤の基本設計につきまして、市単独で費用としまして、事業費593万円をお願いをしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 今、事業内容と財源についてお伺いいたしましたけれども、先ほど、検討委員会の提言に基づきまして、70メーター突堤をつくるというようなことでございますけれども、そして、この検討委員会といいますか、審査といいますか、そういうことを原因究明については、県のほうと市のほうで一緒になって検査をされたというふうに理解をしていますけれども、そういうふうで理解していいですよね。 そういうふうに理解していますけれども、先ほどの答弁では、検討、協議をするために、基本計画を市の単独予算で今度計上させていただいたというふうなことですよね。そういうことで、今、言われましたけれども、それでは、設置場所、突堤ができる場所、それと考え方についてお伺いをいたします。 ○議長(田中秀和君) 久我農林水産部長。          (農林水産部長 久我邦浩君登壇) ◎農林水産部長(久我邦浩君) お答えいたします。 現段階で予定をしております設置場所につきましては、突堤の設置の目的が浜崎漁港海岸の海岸線の回復でございまして、また、突堤の西側では、突堤を設置することによって砂浜が後退する可能性もあることなどから、市の管理区間内である浜崎漁港海岸の端のほうに設置をするように提言をされているところでございます。 侵食対策が必要なのは浜崎漁港海岸ではございますが、佐賀県におきましても海岸侵食は唐津湾全体の問題と捉えていただきまして、支援をしていただけるように協議をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 今、答弁いただきましたように、これは自然現象なんですよね。そういうことで、やはり市単独、漁港区域ということで、市の所管ではあるかもしれませんけれども、県のほうとも協議をしていただくというふうなことでご答弁いただきました。 本当に、一番初めの答弁の中で、西の浜とか東の浜には全然心配がないと。浜崎海岸ばっかり心配、やられているということで、非常に、これが、市の所管の管轄の海岸であるから、市でしなさいというようなことを、以前、私もこれ、質問しました。 そういうことで議事録を引っ張って見ますと、そういうことを言っておられますけれども、あくまで、やっぱり自然現象。そしてまた国土保全、白砂青松の虹の松原の海岸を保全するための突堤というふうに理解をするわけです。ということは、やはり国・県も一緒になって、市と一緒になって突堤をして、その、また砂をしっかりつけていただくと、そして回復をさせていただくというふうなことをぜひお願いして、市長にも頑張っていただきたいというふうに思います。そういうことでお願いをいたしまして、次の質疑に移らせていただきます。 それでは、モーターボートのほうに移りたいと思います。 ボートピア三日月については、先ほどご説明をいただきました。場外発売場の名称の一つということで、小城にある平成8年にできた、もう20年は経過しているということになるわけです。 現在は、4場の発売をして年間360日営業されて、1,400名収容というような施設であるというふうなことでございますけれども、過去3年間のこのボートピア三日月の売り上げの状況とか入場者数の推移についてお伺いいたします。 ○議長(田中秀和君) 日下ボートレース企業局長。          (ボートレース企業局長 日下義信君登壇) ◎ボートレース企業局長(日下義信君) 私のほうからボートピア三日月の売り上げ、それから入場者について、過去3年間の数値をご説明をいたします。 平成26年度、35億1,621万1,300円、平成27年度、33億5,996万5,500円、平成28年度、27億9,964万900円となっております。ここで、平成28年度の売り上げが平成27年度に対しまして16.7%ほど減少をいたしております。額で約5億5,000万円程度になりますが、これは、平成28年度に、本場の投票券のシステムの更新を行う際に、約1カ月間、ボートピア三日月を休場したというのが大きな要因と考えております。 次に、入場者につきましては、1日平均の数字でご説明をいたします。平成26年度、623人、平成27年度、577人、平成28年度、506人、入場者、それから売り上げともここ数年、減少の傾向にあります。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 今、過去3年間の売り上げ、それにまた入場者数を言っていただきましたけれども、私ももう何年か前になりますけれども、1回だけ、ボートピア、視察に行かせていただいたことあります。大きな施設ですよね。中はかなり広くて、画面も大きな画面があってというイメージしかありませんけれども、聞きますと、平成26年は35億円、平成27年は33億円、平成28年は27億円というふうなことで、平成28年度は1カ月間休場したから5億5,000万円の減少があると言いながらも、入場者数を見ても623人、577人、506名ということで、年々、やはり売り上げ、そしてまた入場者数とも、これは減少しているということでありますけれども、それでは、この減少している要因についての分析はされているんでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 日下ボートレース企業局長。          (ボートレース企業局長 日下義信君登壇) ◎ボートレース企業局長(日下義信君) ご質問にお答えをいたします。 この減少の傾向をどのように分析をしているかということでございます。 まず、1点目に、現在、舟券の発売形態に変化が上げられます。スマートフォンなどの普及によって、電話投票がボートレース全体の、現在売り上げの約4割を占めるようになりました。平成28年度の売り上げにおきましては、発売形態の中で電話投票の占有率が第1位というふうになっております。 2点目に、開設後20年が経過いたしておりますし、施設や設備の老朽化が進んでおります。設備の機能として、現在、1日に4カ所のレース場の発売が最大で可能ということですが、映像につきましては、現在デジタル化に対応ができない状況にあります。 それから、3点目に、営業時間をおおむね日没の時間あたりまでとしておりますので、ナイターレースを最終12レースまで完全発売していない状況にもあります。また、近隣に新しい場外発売場も開設をされております。 よって、フアンの方々は、現在、他のレース場等では、1日最大8場発売、またはナイターレースも最終12レースまで提供するという近隣の場外発売場へ移ってしまったのではないかというふうに分析をいたしております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 今、売り上げの減少と入場者の減少の分析についてお伺いをいたしました。確かに、発売形態の変化、要するに、電話投票がもう4割に達して、非常に、以前の本場に行っての買うやつとはもう全然形態が変わってきているというふうなことです。 そしてまた、私が見たあの画面の、あれはアナログでデジタルではないわけです、大きな画面がありましたけれども。それを、先ほどの説明では、1日4場だけは発売をしているということですけれども、もうほかの、近隣に新しい場外発売所ができて、8場発売とか、ナイターレースとかを発売して、そちらのほうに客を奪われているんではないかというような分析というふうなことですね。 これだけ分析といいますか、要するに、原因がわかっているということに対しての今度のこの改修費の計上かなというふうには思ってはおりますけれども、この改修内容とスケジュールについてお伺いをいたします。 ○議長(田中秀和君) 日下ボートレース企業局長。          (ボートレース企業局長 日下義信君登壇) ◎ボートレース企業局長(日下義信君) 先ほど申しましたように、分析結果を捉えて、じゃ、これをどういうふうに改善をして売り上げの向上につなげていくかということですが、まず、事業の内容としては、現在アナログ対応になっております映像関係をデジタル化に移行するということが大きな1点目です。 それから、2点目につきましては、今、議員ご指摘のように、基本的には、今、最大8場発売を実施しているレース場及び場外発売場がもう主流になっております。今回、ボートピア三日月につきましても、最大8場発売を実施して、あわせてモニターなどの付帯設備も全部見直すということにしたいというふうに思っております。 それから、また、3点目に、来場者の滞留時間を延ばしたいということで、優良席及び一般席の配置、席数を見直し、座席間を現在よりも広くとっていきたいと。ゆっくりと落ち着いた環境で映像観戦をしていただくというふうなフアンサービスの向上を図っていきたいというふうに考えております。また、事業のスケジュールですけれども、今年度に実施設計業務を行い、平成30年度に改修工事を予定いたしております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 楢﨑議員。 ◆15番(楢﨑三千夫君) 今、お答えいただきましたように、収益が減少して、皆さんご存じのように、唐津のほうは順調に売り上げが伸びている、この場外発売のボートピア三日月が減少して足を引っ張っているというような状況で、足までは引っ張ってないんですか、(笑声)まだ余裕はあるわけですね。そう言いながらも、今度改修をして、少しでも収益を上げるという方向でやっていただくわけでございますので、ますますの売り上げ増を期待いたしまして、私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長(田中秀和君) 以上で、本日の議案質疑を終結します。 議事日程に従い、次会は、明9日午前10時から本会議を開き、議案質疑を行うこととし、本日はこれにて散会いたします。          午後 5時13分 散会...