唐津市議会 > 2013-06-14 >
06月14日-05号

  • 星弘(/)
ツイート シェア
  1. 唐津市議会 2013-06-14
    06月14日-05号


    取得元: 唐津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-26
    平成25年  6月 定例会(第3回)   平成25年       唐津市議会会議録(定例会)その5   第3回1 日 時 平成25年6月14日 午前10時00分開会 於唐津市議会本会議場2 出席した議員    1番 熊 本 大 成            3番 冨 田 幸 樹    4番 江 里 孝 男            5番 吉 村 慎一郎    6番 伊 藤 泰 彦            7番 山 中 真 二    8番 井 上 常 憲            9番 伊 藤 一 之   10番 大 西 康 之           11番 馬 場 幸 年   12番 中 村 健 一           13番 笹 山 茂 成   14番 石 﨑 俊 治           15番 水 上 勝 義   16番 楢 﨑 三千夫           17番 古 藤 豊 志   18番 堤   武 彦           19番 井 上 祐 輔   20番 志 佐 治 德           21番 浦 田 関 夫   23番 青 木   茂           24番 山 下 正 雄   25番 井 本 敏 男           26番 進 藤 健 介   27番 平 野 潤 二           28番 百 武  之   29番 宮 崎   卓           30番 宮 﨑 千 鶴   31番 中 川 幸 次           32番 白 水 敬 一3 欠席した議員    2番 三 浦 重 德           22番 田 中 秀 和4 地方自治法第121条による出席者の職氏名          市        長      坂  井  俊  之          副    市    長      世  戸  政  明          教    育    長      大  塚     稔          企 画 財 政 部 長      佐  伯  善  春          総  務  部  長      岡  本  憲  幸          市  民  部  長      橋  川  英  彰          保 健 福 祉 部 長      横  山  敬  司          農林水産商工 部 長      坂  口  栄  一          観光文化スポーツ部長      今  村  繁  公          都 市 整 備 部 長      山  口     稔          消    防    長      冨  田  壽  一          ボートレース事業部長      日  下  義  信          水  道  局  長      佐々木   正  司          教  育  部  長      吉  田  洋  司          総 務  副  部 長      藤  田  秀  樹                        (総務課長兼務)5 出席した事務局職員          議 会 事 務 局 長      吉  田  英  俊          議 会 事務局副局長      脇  山  秀  明          午前10時00分 開会 ○議長(熊本大成君) ただいまから、本日の会議を開きます。 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(吉田英俊君) 報告いたします。 本日、三浦議員、田中議員から欠席する旨の届け出があっております。 以上でございます。 △一般質問 ○議長(熊本大成君) 議事日程に従い、一般質問を行います。 本日の一般質問は、平野議員、山中議員、伊藤一之議員、楢﨑議員、江里議員、石﨑議員の以上6名の予定であります。 通告に従い、順次発言を許します。 平野議員。          (27番 平野潤二君登壇) ◆27番(平野潤二君) おはようございます。27番、清風会の平野潤二でございます。通告に従い、一般質問を行います。 昨年秋の総選挙で自由民主党が大勝し、安倍首相の政治公約が「3本の矢」で、インフレからの脱却でありましたが、いろんな政策で経済も持ち直し、円安、株高で日本経済は、国民は将来に明るい兆しが見えてきたと感じております。ところが、本日の新聞報道では、株価が843円安、円が93円まで上がり、今後の予測が本当に難しい状況でございます。安倍政権の今後の経済政策に期待し、一般質問を行います。 今回は、2問の一般質問を行います。 まず、唐の津風景街道推進ビジョンでありますが、今回、唐の津風景街道推進ビジョンの冊子ができ上がりました。立派な冊子で、これからの唐津観光と活性化に役立つものと期待しておりますが、各地域の宝を集め、これからの唐津観光活性化にどのように生かしていくのか、執行部の手腕が問われるところだと感じております。 まず初めに、唐の津風景街道推進ビジョンの目的と活用計画について伺いたいと思います。 2番目に、地域活性化についてであります。 総務省として、地域活性化と地域人材力発掘の観点から、いろんな事業の展開を通して、地域資源を再発見し生かしていく地域づくりを始めております。唐津市においても、地域おこし協力隊は、平成23年10月から発足し、集落支援員は、平成25年1月から配置され、今現在5名の委員さんがおられると思いますが、地域おこし協力隊と集落支援員の活動状況について伺います。 まず1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 平野議員のご質問にお答えいたします。 唐の津風景街道推進ビジョン、その目的でございますが、昨年度、この2月・3月に完成いたしまして、お披露目したところでございますけれども、目的としましては、唐津市内の全域の文化的資源である地域の宝、これを活用したまちづくりを行い、各地の取り組みを、今までややもすると線としての実の終わらせ方でありましたものを、相互につなぐことで面として捉えることを第一としております。また、そこからの情報発信を行うことで、地域全体を活性化させることを目的としております。 事業の実施に当たっては、まず市民協働で事業を進めると。官側だけではなく市民協働で事業を進めることにより、地域の担い手の育成と活動の支援を図ろうとするものでございます。 平成25年度、今年度は、市民協働による事業を進めるために、県の緊急雇用創出基金を活用しまして、各観光協会に事業の委託、4名のスタッフを雇用していただいて事業を進めております。 現在、事業の計画については策定中でございますが、地域の魅力を発信、体験できるイベントの企画ツアー造成などいろんな事業、主に8つの事業、また唐津図鑑と銘打った3種類ほどの図鑑の作成などを実施する予定でおります。 また、推進ビジョンに掲げてある重点事業の推進につきましても、各所管課と、これも協働しながら、順次事業の振興を進めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 平野議員さんの質問にお答えしたいと思います。 地域おこし協力隊と集落支援員の活動状況についてという質問でございました。 最初に、ふるさと集落活性化事業の中身につきまして、少し触れさせていただきたいと思います。ふるさと集落活性化事業には、地域おこし協力隊、集落支援員、それに今回の予算でお願いしておりますガイドアドバイザーの3つの事業がございます。 地域おこし協力隊は、定住や就農などの支援などを行うもので、集落支援員は、地域の住民の暮らしの支援などを行い、いずれも地域住民と一緒に地域活動を行うものでございます。また地域再生マネージャーは、専門性を生かして地域住民の活動を補佐する役目になります。 まず、地域おこし協力隊の活動状況からご説明申し上げますと、厳木地区において、平成23年10月から、買い物弱者の取り組みとして「井戸端スクリーン商店idosk」の展開を行っております。また、女性加工グループ「佐用姫」が加工した無添加みそのラベルと容器を改善して試食会を行い、過去の1年半分を2カ月で売り上げた成果を上げております。 離島担当につきましては、平成25年4月からでございますが、唐津大使マロンちゃんとの協働による特産品発売や馬渡島の特産品、夢工房の復活に取り組んでおります。 ことしのゴールデンウイークには、七山直売所「鳴神の庄」において、7つの島の特産品を販売する「からつ☆七つ物産展in鳴神の庄」を行っております。 その他、小川島では、中村学園大学のゼミ、学生による島活性化の提案、加唐島での教育旅行の民泊受け入れなどの計画をしているところでございます。 集落支援員の活動といたしましては、厳木地区で平成25年1月からでございますが、猪肉を利用した新商品の開発や有機農法のための堆肥づくり、定年退職者をターゲットにした営農指導に取り組んでおります。 北波多地区では、平成25年2月、「岸岳ふるさと館」から情報発信と活性化のため、点検作業、婚活や地域素材を生かしたイベントの企画等に取り組んでおります。 呼子地区におきましては、ことしの5月からでございますが、朝市や地元商店街の活性化に向けて、現状把握と観光客への聞き取りを現在行っているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 唐の津風景街道推進ビジョンのほうから質問をいたします。 情報発信を行うことで、地域全体を活性化させる、また市民協働でこの事業を進めたいというような答弁がありました。その中で城内まちづくり計画ということで、大島邸の復原計画もこの中にうたわれています。 その点についてちょっと質疑を深めていきたいと思いますが、旧大島邸建物復原等復原計画については、議案審議の中でも多くの議員が質問されました。私は一般質問でも、平成24年12月議会で解体した部材を写真に映し、この議場で皆さんにお示しをいたしました。その部材は、シロアリ被害がひどく3割くらいしか使えないというような答弁でありましたが、この議会でも設計費の予算が、高額な予算が提示されておりまして、かなりこのことについて否定的な意見がありました。 執行部として、復原し活性化する目的は何か。また観光資源として集客する方法をどのように考えているのか。その点について伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 平野議員の再質問にお答えいたします。 旧大島邸復原事業、この目的でございますが、産業遺産の物語の重点事業、この中にも掲げております。旧大島邸復原事業としてその目的を掲げておりますが、唐の津風景街道推進ビジョン、また先ほどご指摘もありました文化的資源を活用した城内まちづくり計画に基づきまして、城内地区に点在している、他の地域と同じですが、点として今は存在している観光文化施設のこの施設同士を、結節点、いわゆる面として活用ができるための結節点として整備する。また、市内全域の産業遺産、例えば石炭産業の遺産、呼子捕鯨産業の遺産である旧中尾家住宅など、唐津の産業の基礎をつくった人々の物語の関連性を紡ぎ出しまして、観光の柱として位置づけたいと考えております。 活用する方法の検討につきましては、今回お願いしております設計費の中で可決をいただきましたならば、速やかに利活用検討委員会等を立ち上げまして、その中で一つの意見に偏ることのない幅広い意見を吸い上げまして、活用の方向性、方法などについて検討していきたいと考えております。 現時点での活用策としては、先ほども申し上げましたが、予定地の周辺には、旧高取邸をはじめ、文化的資源、文化の施設もございます。その施設同士の結節点として位置づけ、周遊観光の拠点として活用すると。また大島小太郎氏、その人の業績の紹介、また大島小太郎氏と同じような時期に耐恒寮で学んだ辰野金吾、曽根達蔵など、唐津を代表するこの近代の唐津をつくり上げていただいた先駆者たちを関連する物語として紹介し、周辺の施設、それら等を取り巻く人間模様を観光の柱として育てていきたいと考えております。 また、大島小太郎氏につきましては、言うまでもなくこの唐津の近代化産業の基礎をつくった人物の一人ではありますけれども、非常に幅の広い活躍をされております。旧唐津銀行の元となる唐津銀行の創立、また今のJRの唐津線・筑肥線の基礎、鉄道・道路の敷設、市街地の電化、また唐津の一番大きなスポットでもあります唐津港の整備など、過去多方面にわたり唐津の振興、近代化に大きな足跡を残されております。 それらと、先ほど申しました辰野金吾、また今は歴史民俗資料館になっております旧三菱合資会社唐津支店本館の設計、曽根達蔵など、いろんな方々の先駆者たち、耐恒寮を初めとするその先駆者たちの人たちを、それぞれ関連づけて紹介する唐津の歴史物語の一つに育て上げる、その観光の柱をつくり、つなげていくという考えでおります。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 一昨日の宮﨑議員の一般質問でも、各施設の入館者数、それから観光客の来客者数あたりを示されたんですが、なかなか右肩下がりということで観光客がふえない。今、部長の答弁では、文化的資源を活用した城内まちづくり計画に基づき、観光の柱として、周遊観光の拠点としたいというような答弁がありましたが、本当にこれが周遊観光の柱になるのかなという疑問符を持っております。 補正予算の質疑の中で、4,188万9,000円の設計費は、マクロの予算と答弁があっているんですが、大島邸は文化財ではないということでありますが、復原するのは、建物としての活用か。また大島小太郎の人物に光を当てるのが目的であるのか。先ほど答弁にありましたように、辰野金吾や曽根達蔵、耐恒寮などいろんな物語の話が出てきましたが、人物に光を当てるんであれば、復原方法もまた変わってくるんではないかと考えておりますが、その点についての執行部の考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 どちらか切り離して、建物、いわゆる物理的な部門と、人物に焦点を当てたソフト的なものと、全く切り離した形での活用は考えておりません。それらの拠点となる文化の薫りは残した形での建物の復原と、それにそこから発生するいろんな物語、人物像、その中の歴史の中でまた各方面の人物にそれぞれスポットを当てたいと考えておりますが、そのハードの部分と、そのハードを十分に生かし切る、十分に生かせるような形での人物のソフト面の紹介をしていきたいということで、全体の向上につなげたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 新たな観光の柱をつくるということでありますが、私もとてもこれは、柱にはなり得ないというふうな考えを持っておりますが、大島邸の問題は、同僚の楢﨑議員も用意されておりますので、そっちのほうに譲りまして、次にいきます。 まず、唐津観光の柱となるのが、先ほどの城内まちづくり計画がなるというような答弁であったんですが、ある人から教えていただいたのは、やはり唐津くんちは、3日間ぐらいで終わる。周年を通した唐津観光の核になるものが必要じゃないかというような話をしていただきましたが、やっぱり周年を通して観光客を呼べるような観光素材の醸成が必要と私は考えております。 唐の津風景街道も見てみますと、やはり太閤道と唐津街道の物語が最初に記されております。名護屋城址は、7年半の藩にわたり日本政治の中枢であったところです。また30万人の人口が生活した場所でありまして、私も5月の中旬ぐらいに名護屋城博物館にいろいろちょっと調査に行きまして勉強させていただいたんですが、たまたまそのときに、観光客の方が、日本丸のクルーズ船が呼子沖に停泊しておって、その観光客がバスで名護屋城博物館に来ておられました。 そして、たまたまその一人の人とお話をさせていただいたんですが、その人が東京から来られたお客さんで、その人は、これはすばらしい観光資源ですねと、やはり唐津市は、これば生かさにゃいかんですよというようなことを言われたんですが、唐の津風景街道でも、名護屋城址を売り出そうとするときにやっぱりタイムリーな話だと感じました。 そこで、現在の名護屋城博物館と名護屋城址の来場者数は、どのくらいなのか、その点について伺いたいと思います。
    ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 まず、県立の名護屋城博物館への入場者数、入り込み数ですが、伺いましたところ、昨年、平成24年度は、年間の5万4,000人、これは前年度比で相当減っております。前年度比67%。ただ前年は、5カ月ほど今回20周年に向けた改修工事をされていたということで、休館されたこの影響で減っております。その前の平成22年、平成23年の2カ年では、平均しますと約8万2,000人の来場者を得ているということです。 また、名護屋城跡への入り込み数は、観光案内所のほうで把握させていただきましたが、年間4万4,000人、前年度では96%ぐらい、先ほどの博物館と同様に平成22年、平成23年度、2カ年の平均を取りますと4万5,000人で、ほぼ同等の推移を示しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 名護屋城博物館が年間大体5万4,000人ぐらい、名護屋城跡・陣跡が年間4万四、五千人ぐらいということでありますが、名護屋城博物館と城跡は、佐賀県の管理であると思います。 今回策定した名護屋城址と陣跡活用実施計画をつくった背景と陣跡整備状況について、今後の方向性について伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 名護屋城跡また陣跡の活用は、唐津の、今までもそうですが、今後、より一層重要な地域と認識しておりますが、活用の実施計画の概要といたしましては、肥前名護屋城歴史ツーリズムの展開を基本理念として、重点的に取り組む内容のほかに、計画に掲げた取り組みを推進させる体制づくり、まずその体制づくりを第一に取りまとめ、この実施計画に基づいて、そこを拠点とする観光客周遊の拠点確立に向けた取り組みを展開していきたいと考えております。 一昨日11日に、肥前名護屋城歴史ツーリズム協議会の設立を、その総会を開かれまして設立いたしました。これを母体にして各いろんな活動の方々、いろんな組織を集約し、名護屋城跡・陣跡、また県と連携しながら活用を図っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 今の質問で、陣跡の整備計画がどのぐらい進んでいるのかというのをお聞きしたんですが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 陣跡の整備計画、県の教育委員会のほうで、ことし3月、平成24年度になりますが、平成25年3月に策定した、特別史跡「名護屋城跡並びに陣跡」の第4期保存整備事業計画書が示されました。保存整備事業、昭和62年度から実施されておりますが、数字的なパーセンテージ的な表現はございませんけれども、それまでの計画で、天守閣、二の丸長屋、本丸多聞櫓、本丸旧石垣、三の丸南東隅櫓台、三の丸井戸が整備され公開に至っております。 130余りの陣跡があるということですが、その中でも、特別史跡に指定された陣跡が優先的に整備されておりまして、これまでその特別史跡、23陣跡がありますが、そのうちの5陣跡について保存整備が完了しております。 また、今後整備方針に基づきまして、重要遺構、重要な遺産を公開活用するとされております。主な事業としては、いわゆる新規事業のその中の主な事業としましては、山里丸、草庵の茶室ですね。本丸周回見学路の整備が計画されております。 また、陣跡としては、前田利家陣跡徳川家康別陣が整備の対象とされているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 名護屋城址は、国の特別史跡というふうに指定されているということで、そのうち、陣跡23のうちに5陣跡が整備され、徳川家康、それから前田利家の陣跡など、歴史の中でのビッグネームの陣跡が整備されているというふうな状況であります。 その中でいろいろ調べていくうちに、名護屋城に行く交通アクセス、例えば唐津駅から来られた方は、大手口に行ってバスで行く、それからまたバスで来られた方は、また乗り継いで名護屋城址に行くというような形でなろうと思いますが、唐津市としてこの名護屋城址を全国的に売り出そうと思うんなら、やっぱりこの辺の交通アクセスの整備は必要だと考えておりますが、その点についてのお考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 確かに公共交通としてのアクセス的には、十分な状況ではございません。今現状ですと、当然鉄道等はございませんので、バスですとこの大手口のバスセンターから2路線が行っております。呼子線、また値賀・名護屋循環線と2路線のバスで、2路線を合わせても、運行の本数としては平日が10本、土日は6本、時間も40分~50分。時間のほうは、周辺を楽しむという名目でそれなり評価はあるかと思いますけれども、本数的には決して多いとは言えない現状でありますので、周辺いろんな開発整備、観光資源の整備等を含めまして、いろんなもう少しアクセスのよい対策ができないか、検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) さっきも言いましたように、この施設、陣跡は、佐賀県の管理であります。その中で佐賀県は、名護屋城址を生かした観光戦略はどのように計画しているのか。また9月に開催される黄金の茶室展の内容とそのPRは、どのようにやっているのか。 それからまた、名護屋城本丸跡薪能が、今回で15回目になるそうでありまして、10月5日に予定されておりますが、これはイベントも、やっぱりこれからは名護屋城を売り出すための大きなものだと考えておりますが、この薪能についても、名護屋城址等の情報発信の方策について、観光としてはどう考えているのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 県の施設であり県のほうの対応ということですが、ことしは、名護屋城博物館が先ほど、前年度にいろんな改修等をされましたけれども、ことしで開館20周年ということで記念の企画展を計画されております。ことしの秋の9月20日、秋のシーズン入り9月20日から11月4日までの46日間、ちょうど唐津くんちの最終日に、後ろのほうに持ってきて開かれる予定です。 いろいろそこの名護屋城博物館の館長をはじめ、いろんな職員さんたちも一緒に、いろんな地域の役割等地域の会合等にも一緒に協議をいたしまして、地域の方々、または旅館・飲食店、また呼子等朝市組合など、それぞれの役割を重点的に把握し合いあって、集客の増加、消費拡大、県のほうにも入っていただいた形で協議を調整を進めて意見交換を行い、今年度大いに盛り上げたいと考えております。 また、薪能につきましても、その期間中、名護屋城博物館での記念展の期間中の中日、10月5日ということで設定されて、実行委員会も先月末スタートいたしまして、一緒に、いわゆる名護屋城の記念展等もその相半ばに持ってくる、いろんな集客を相乗効果を高めるということで、今鋭意検討され、我々も含めて県も含めて一緒に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 名護屋城歴史博物館は、以前は佐賀県教育委員会の所管であったそうですが、今回というか去年、観光文化のほうに移って、県のほうからも知事サイドからも、もっと人を集めるような企画をしろというようなハッパをかけられているというようなことを聞いております。 やはりこの辺の連携というのは大切な問題だろうと思いますが、その職員さんに伺ったときに、この唐の津風景街道推進ビジョンの冊子を持っていって話をしていたんですけれども、これは、私たちは持っていませんというような形ですね。名護屋城歴史博物館も名護屋城址も売り出すというときに、やっぱりその辺の県との連携が取れていないのかなと思って感じて、私のほうを渡してきました。やはりそういう連携も重要な部分だろうと思います。 次にいきますが、NHKの大河ドラマというのが、フィルムコミッションということで、大変影響があると思います。 今、「八重の桜」ということで会津若松のが放映されておりますが、過去の大河ドラマの視聴率を見ますと、去年がちょっとあんまり、「平清盛」というこれは不評だったんですが、軒並みにやっぱり25%前後の視聴率をたたき出しております。そういう中で、来年のNHKの大河ドラマが、「軍師官兵衛」ということであります。 黒田官兵衛は、城づくりの名人で、名護屋城築城に当たって縄張りを担当したのは黒田官兵衛だということであります。その隣の福岡県の城址でありますが、やはりこれだけの接点があるんであれば、何とかしてその辺の名護屋城と黒田官兵衛を結びつけた物語をつくって、やっぱり全国に発信するべきだと考えておりますが、執行部の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 NHKの大河ドラマ、視聴率の高低はあっても一番日本のメーンの番組の一つだと思いますので、今回唐津に縁がある黒田官兵衛、「軍師官兵衛」というテーマでございますので、唐津にもいろんな接点を活用して、名護屋城が中心となるかと思いますけれども、今回のテーマで肥前名護屋城さるくといった企画も練っております。そのコースでの利用をする。 また、福岡のほうが、中津城を初めとした福岡都市圏も含めたところで、官兵衛の取り組みをされているようですので、そこと協働・連携しながら企画等を考えていきたいと思います。十分な一つのチャンスでございますので、活用できる形で企画を練っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) こういう状況は、めったにないような状況なので、やっぱりそういうマスコミを通したアピールをするべきだと考えております。 昔の観光は、大型バスを乗り継いで大勢でわいわい言って酒を飲んでくるというような観光から、現在の観光は、やはり参加型の観光に変化していると思います。 私も岐阜県の郡上八幡に、友達10人ぐらいと郡上踊りに参加したんですが、すごい熱気で、もう何にもないところであれだけのイベントをやるというのは、すごいものだと思います。また、徳島の阿波踊りは、もう十分そういう踊れるということで参加型の観光の代表であると考えております。 名護屋城関連のイベントで、当時の全国の武将が参陣した陣跡サミットを開いたり、また太閤道を、のぼり旗、陣羽織に身を包み、ウオーキング等でマスコミにアピールするような企画を考えてはどうかという提案でありますが、観光部長の考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 観光のいろんな企画等に当たりましては、来ていただく方、お客様に一番喜んでいただける、おもてなしの精神で喜んでいただくのが第一ですけれども、それと同様に、マスコミ等いろんな報道関係等に取り上げていただく、発信していただくという視点は、両睨みで同じ同等の価値として取り組んでいきたいと思います。 その中で、一番何が効果的か、どれが一番求められているか、それを探りながら発信していくことになりますけれども、今いろいろ提案いただいたことも含めたところで検討し、進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 今は、ネット時代で、もう多くの人がいろいろ観光に行くにしても、ネットで検索して、その目的地を調べて観光に来るというような状況であります。 やはりこういうことをやることによって、ああ唐津はおもしろかごとばやりよるねというような、観光客にアピールするような企画をしていかんと、なかなかこれからの観光客はふえないのではないかと考えておりますので、先ほど部長が言われましたように、そういう感覚で観光戦略を練って、観光客の入り込み客、それから消費額の増加とか、いろんな唐津を元気になるような観光戦略をやっていただきたいと思います。 次にいきます。地域活性化についてでありますが、先ほど部長のほうから、地域おこし協力隊と集落支援員の活動状況を答弁いただきましたが、いろんな活動をされているんだなという気がしております。 その中で、いろいろ調べておるうちに、担当者と話すうちに、なかなかいろんな問題があって仕事がやりづらいというような話を聞きます。地域おこし協力隊の職員の身分は、嘱託であり動きづらいところがある。また車の使用等に制限があって、なかなか自分たちの考えている形での活動ができないというようなことであります。 その中でも全国の状況を見ておりますと、各自治体で対応がばらばらであるというようなことであります。そのことについての現状と対策について、執行部の考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 平野議員の再質疑にお答えしたいと思います。 先ほど活動がやりにくいというような状況を本人たちが申しているのであれば、それにつきましては、我々ももう少しいろんな話をさせていただいて進めていきたいというふうに思いますし、先ほど全国でいろんな取り扱いがあるということですけれども、それにつきましては、やはりそれぞれ地区の問題がいろいろ違うわけですから、それぞれがあるのが普通だと思っております。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) その問題がいろいろあるのはわかるんですよ。その自治体の対応で、動きやすい体制なのか、そうでないのかという問題を私はここで提起しているんですよ。          (発言する者あり) ◆27番(平野潤二君) いいです。次にいきます。 地域おこし協力隊、先ほどの問題と一緒になるんですが、その中でいろんな障害があって難しいような状況でございます。 これは、東北の河北新聞というニュースであります。地域おこし協力隊、自治体のケアが不可欠だということで、いろいろ成果を上げているような例も多くあるんですが、一方、問題点に上げられるのが、職種をめぐり、自治体側と隊員側とのミスマッチが想定と違う地味な活動を割り当てられ、任期途中で隊員をやめるケースもあるという、応募する側には、イベント企画のような日の当たる場所だけが任務ではないという地方の実情を理解してほしい。自治体側も漫然と受け入れるのではなく、担ってほしい業務を示すなど、明確な目的意識を持って採用に当たる姿勢が必要だろうというような新聞記事があります。 そのような状況の中、やはり私は、その隊員だったり支援員であったりということで、行政と普通の嘱託職員という感覚じゃなくて、やっぱりその地域おこしのパートナーとして、もうちょっと彼が彼女たちが働きやすいような環境をつくるべきだと思いますが、執行部の考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 再質疑にお答えしたいと思います。 先ほど申されましたパートナーといいますか、住民とのパートナーという点におきましては、地域おこし協力隊とか集落支援員につきましては、地域住民と行政の橋渡しをする中間的存在であるというふうに考えております。 中間的存在としては、本来は、区長さんであったり駐在員さんも同じような立場と言えると思いますが、どちらかというと、区長さんたちは、住民寄りの部分の位置に立っておられて、地域おこし協力隊は、住民からも行政からも少し距離を置いてそれぞれ客観的な視点で捉えることができて、中には入っているけれども、客観的な立場で見ながらそういうことができるということで、パートナーとしてふさわしい役割をしていると思っております。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) やはり上から目線ではなくて、やっぱりその人たちと本当に動きやすいような、何が課題なのかというのも、きちんと話し合っていただきたいと思います。 それから、地域おこし協力隊の事業の趣旨は、「地域活動に従事してもらい、定住・定着を図りながら地域の活性化に貢献」とありますが、定住に対しての唐津市の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 定住のための方策はということでお答えさせていただきたいと思います。 地域おこし協力隊の任期は、1年以上3年以内と限られております。その期間終了後の定住促進については、期間中に取り組んでいる活動の成果や波及効果等を自分の仕事として成立できるようビジネス化することが重要であると考えられている。現に他の地域で定住をされている地域おこし協力隊のほとんどが、ソーシャルビジネスを展開されております。 地域おこし協力隊は、そのために研修や技術習得をすることも現在も支援しておりますので、その結果として定住につなげていただいて、その知識や技術を地域の活性化に役立てていただけることを願っております。 また、定住のためには、地域おこし協力隊員の活動の実績の評価が一番大事ではないかというふうに考えております。その実績を地域住民にアピールすることにより、地域の住民から必要と思われる存在にぜひなっていただければと思っております。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 隊員の一人は、東京から来られて、地域おこしに対して熱い思いを持って来られているんですよね。ところが、なかなか理想と現実のギャップというんですか、その中でなかなか悩んでおられるというような現状もあります。 事業のビジネス化を図り、ソーシャルビジネスで生活する基盤を図るという答弁でありましたが、なかなかこれも、生活できるようなビジネスというのはなかなか難しいようなものがあると思います。この辺もいろんな唐津市としても支援をするような形をとっていただきたいと思います。 その中で、地域おこし協力隊は3年間で終了、それから集落支援員制度は1年ごとの事業であるということですが、この事業の国における今後の方向性は、どうなのか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 国の制度といたしましては、地域おこし協力隊の場合は、三大都市圏を初めとする都市の住民が、先ほど申しました1年~3年以内で地域に住民票を移して、定住・定着をしながら地域おこし協力隊の活動を行うと。それで地域協力活動に従事してもらうものでございまして、これに対しまして、財政支援といたしまして、地域おこし協力隊1人当たり報償費等を200万円、活動経費で200万円、合わせて400万円を上限として特別交付税措置がなされているものでございます。 期間の3年を超えても継続して活動することが可能ですが、特別交付税の支援につきましては、3年間で終わりということでございます。 集落支援員の制度ですが、これにつきましては、任期は1年ですが、再任の妨げはございません。財政支援といたしましては、報償費等200万円、活動経費150万円で、合わせて350万円を上限として交付税措置がなされるものでございます。 以上が、地域おこし協力隊等の制度ですが、国としての考え方は、今後も変わらず継続して今のところいただけるようでございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 地域おこし協力隊は、3年間は交付税で対応するよということですが、集落支援員を1年ごとでありますが、その任期というか、例えば3年、4年も交付税で対応されるのか、その辺について伺いたいと思います。          (発言する者あり) ○議長(熊本大成君) 時間をとめてください。 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 済みません。今資料を持ち合わせておりません。すぐ確認させていただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) この私が持っている総務省の集落支援員についての資料でありますが、財源手当として集落支援員1人当たりが350万円を上限に特別交付税措置、情報提供等により実施と書いてありますが、年数については書いてありませんが、執行部のほうでは確認されていないんですか。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 大変申しわけございませんでした。3年でも4年でも大丈夫だということでございます。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 唐津市がもう望むんであれば、3年でも4年でも交付税の措置はできるということですね。確認します。 最後の質問になりますが、現在の先ほど言いましたように5名の地域おこし協力隊員さん、集落支援員さんがいろんな活動をされて、地域活性化のために頑張っておられますが、各地域、特に周辺部での活性化というのは、ぜひ必要だと思いますが、今後の唐津市における事業の継続性について伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 再質疑にお答えしたいと思います。 先ほど議員申されますように、地域の担い手が減少して、地域の活力は下降傾向にあるというふうに我々も認識しております。 そういった中で、今現在は、厳木、北波多などに地域おこし協力隊員や集落支援員を配置しているところでございますが、今後それ以外の地域におきまして、新たな人材の配置の要望がある場合は、配置する方向で検討したいと思っております。そのためには、これまでの地域おこし協力隊員の活動の経験から、地域課題を顕在化し、明確な目的意識を持つ人材の配置を検討をしていく必要があるものと考えております。 また、地域住民の協力も必要ですから、自分たちのまちは自分たちの手で元気にするというのが、まちづくりの基本ですので、配置する前には、地域住民との十分な協議が必要だと考えております。 ○議長(熊本大成君) 平野議員。 ◆27番(平野潤二君) 人材の配置が必要であれば配置するし、地域課題を明確にし、住民が住んでいる地域を元気にするという意識を持つことが大事ということで、または市民共働という、ともに働く共働というのがとても重要な部分だろうと考えております。答弁があったと思います。 私たち清風会で、鹿児島県の鹿屋市の柳谷地区というところに視察に行かせていただきました。ネットあたりで見てみますと、かなり山奥の山間地かなという気がしておりましたが、平野的なもので、そう過疎というような気はしなかったんですが、そこの中で、豊原館長というのが本当に元気な人で、地域住民を引っ張って、住民一人一人にボーナスをやるということで地域の活性化のために頑張っておられます。 やはり地域おこしの原点はここだろうと思いますが、豊原館長のようなエネルギッシュな人材がなかなかいないというのが現状でありますが、やはりこれからも私たちも見習っていろんな形でかかわっていきたいと思います。 これで一般質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。          (7番 山中真二君登壇) ◆7番(山中真二君) 7番、清風会、山中真二でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 本市の観光振興について、お尋ねいたしたいと思います。 国においては、安倍内閣発足後の成長戦略、いわゆるアベノミクス効果で、景気の動向は上向いていると言われているものの、株価の乱降下が示すように、いまだ不安定な部分も含んでいるところであり、地方においても景気回復の実感すらないのが実情でございます。 また、電気料金の値上げを初めとする公共料金の値上げや消費税アップの論議が、マスコミをにぎわせて、市民の将来への不安は増すばかりであります。 安倍内閣の成長戦略では、クールジャパン戦略と銘打って、観光立国の実現に向け、外国人の観光客の倍増をうたっているところではございますが、国際情勢は、政情に左右される面も多く、やはりここは国内の観光客にしっかり目を向けて取り組んでいく必要があると考えております。 これまで本市の観光振興の取り組みについては、この議会においてもさまざまな議論がなされたところでありますが、観光振興については、10人いれば10人それぞれの考え方や意見があるところでもございます。 ご承知のように、本市には、大きな企業や牽引車となるような産業も少なく、我が国全体が人口減少社会に入る中、大都市以上に人口流出や高齢化が進む地方都市においては、交流人口の増大を図ることで、まちの活性化を目指す必要があると考えます。そのためには、何とか唐津の持つ資源を最大限に生かして、交流人口の増大に努めなければならないであろうかと思います。 そういう観点から、私は最近、肥前町の大浦の丘から、大浦の棚田といろは島のすばらしい景観を目にしたとき、何組かのカメラマンが撮影してありました。いろは島に夕日が沈む、心を和ませる景観でございました。観光は、人の心を癒し和ませ、その地域の食材を使った料理を食べていただき、心の豊かさと安心感、平和な心で、人と人との満足感を得るのではないかと私は思っております。 今、ことし4月から観光・文化・スポーツが一つの部となり、スポーツ観光、文化観光、一体化かつ奥の深い観光づくり、より広範囲なサービス向上を目指していこうとされております。その中でお尋ねいたします。ことしの連休には、曜日配列は若干空白があったものの、天候に恵まれた市内の観光は、まずまずの人手があったというふうに聞いております。まず連休の総括として、主な観光地の入り込み状況はどうだったのか、お尋ねいたします。 そしてまた、ことし4月1日から、西九州自動車道の二丈浜玉道路が無料となりましたが、無料化による交通量の増加など、どういった変化、影響があったのか。また、北波多インターも開通しておりますので、それについてもお聞きいたします。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 山中議員のご質問にお答えいたします。 今年のゴールデンウイークの期間中における観光客の入り込み数でございますが、今回4月27日(土曜日)~5月5日(日曜日)、この9日間で調査をいたしました。唐津市全体では41万9,000人、前年と比較してほぼ1割増の3万7,000人ほどふえたところです。また、その前、過去3年間と比較いたしましても、1万9,000人ほど、約5%ほどの増加を見ております。 代表的なエリアごと、施設ごとでいいますと、まず唐津城でございますが、天守閣、またそこまでの登城者を含めまして2万3,000人、2割近い増加となっております。その中でも天守閣の入場者が1万1,000人、これも同じような比率で延びております。鏡山のほうには1万3,000人、大体13%の増加となっているところです。 あと、各地域のエリア別で申しますと、浜玉のほうで1万6,000人、ほぼ少しふえたという形です。厳木エリアで1万3,000人、7%ほどの増としておりますが、相知のほうで1万6,000人、これは若干減少しております。北波多エリアで8,000人、その中で岸岳ふるさと館では3,000人ということで、2割から3割の増加をしております。 肥前のエリアでは1万6,000人、この中のぼたんと緑の丘公園で5,000人、これは若干減っておったところです。鎮西エリアは、ほぼ変わらない4万7,000人。呼子エリアが11万5,000人で5%ほどの増加です。七山も5%ほどの増加で2万8,000人となっているところです。 また、唐津における一番大きな変化の一つでありました、二丈浜玉有料道路のから有料という文字が取れて無料化と、西九州自動車道北波多インターの開設、これに伴いましては、国土交通省佐賀国道事務所の発表によりますと、いずれも大幅に増加しておりますけれども、同じような形で既存の一般国道が、国道202号、浜玉地区の交通量では56%減少、北波多地区では38%の減少ということで、二丈浜玉道路、また北波多インターまでの西九州自動車道、ともに大幅にふえにぎわっているところですが、基本的には、既存の道路からの乗りかえがほとんどを占めている状況だったと聞いております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、観光客の入り込み状況と西九州道路の状況について説明をいただきました。ことしのゴールデン期間中に、まず肥前・鎮西・呼子エリアの入り込み客が合計で17万8,000人となっております。平成24年度に、また唐津を訪れた観光客は底落ちで758万人余りとなっています。これをさらにふやすためには、やはり上場地域とまた市内を結んだルート、または北波多インターからおりての上場へのルートが設定が必要と思いますが、これに対してはどう思われているか。 また、観光客がやっぱり来ていただくためだけでなく、観光地でやっぱりお金を遣っていだたくシステムも必要だと思います。そういう中での市の取り組みは、どう考えておられるか、質問いたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 先ほどの平野議員のときにも言わせていただきましたけれども、いわゆる点としての活用だけではなく、面として周遊のルートとしての企画設定が重要だと考えております。 今回、上場地区につきましては、この補正予算のほうでお願いいたしておりますけれども、名護屋城跡と陣跡活用推進事業といたしまして、肥前名護屋城歴史ツーリズムの展開を理念とした歴史をテーマとした体験型・交流型の商品をつくり出しまして、観光客、来ていただく方の滞在時間を延ばす仕組みづくりをしたいと考えております。 また、上場地域につきましては、唐の津風景街道推進ビジョンの中で、海遊浪漫の物語として結びつけております。周遊ルートの設定に当たっては、それぞれ各地域の点としては、非常に一つ一つ魅力があるわけですので、そのイベント、それぞれ観光資源、これらの宝を有機的に組み合わせて、今まで幾度もいろんな企画も出しておりますけれども、また今までと違った切り口で、斬新な形での企画提案を取り組みたいと考えております。 また、議員おっしゃいました、観光地でお金を使って来ていただく、楽しんでいただく、それに対しておもてなしをする、十分に満足をしていただく、これを第一義的に大事なことですが、こちら側にとりましては、食事、宿泊、またお土産等、ぜひ唐津のこの地でお金を落としていただく、消費していただく仕組みづくりが一番大事だと思っております。もうそのことを第一に念頭に置きながら、仕組みを考えていきたいと思っております。 呼子の朝市もありますが、ほかの既存の組み合わせ、また新たな工夫を増やして、観光または商工、いろんな業者の方々とも協働しながら進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、部長が説明しましたように、やはり観光客によっての経済効果を進めていっていただきたいと思います。 次に、平成24年度に策定された唐の津風景街道推進ビジョンでは、社会実験も事業展開もされていく予定となっておりますが、4月から観光文化スポーツ部が新設されて、観光振興を一体的に進めるというものだと思っておりますが、唐の津風景街道推進事業の所管は、どのようになっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 4月から観光文化スポーツ部として発足させていただきました。唐の津風景街道推進事業の所管につきましては、当然私の観光文化スポーツ部で所管いたしておりますが、課のほうといたしましては文化振興課、歴史的・文化的資源やその宝を発掘再評価する。守っていく。魅力を向上させる。そういうことで文化振興課のほうで直接的には所管し、部を挙げて協働しながら、また他地域、他のセクションとも協働しながら進めさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ご説明をいただきましたが、所管が文化振興課に移管されて、観光的な素材と文化的な素材を生かして、相乗効果を生み出しながら今後の誘客促進につなげていく部だと考えますが、唐の津風景街道推進ビジョンの素材を生かすためには、客観的な評価に基づく戦略的なPRが必要ではないかと思いますが、そこ辺としては、どうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 ご指摘のとおり、自分で唯我独尊にならないような客観的な評価に基づく戦略的なPR等が重要だと考えております。 昨年度は、まだこの唐の津風景街道推進ビジョン策定の途中でありましたけれども、各地域の宝、素材をつないだモニターツアー、またウオーキングイベント等を実施いたしました。この事業それぞれの素材に集客する魅力があるかどうか。それを探る社会実験として実施いたしましたが、そのアンケートの結果等、客観的な評価として一つ一つ十分に認識を行いながら、今後の戦略的なPRの基礎資料にさせていただきたいと考えております。 今年度、平成25年度でも、この地域資源を生かしたイベント、モニターツアーの社会実験として7事業ほど実施するように今現在進めております。このいろんなアンケートの評価、今後も今得た評価も含めて、これからもそういう評価等も十分につくり上げながら進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ぜひ客観的なPRを進めていただきたいと思います。 ここで、一つ観光事業を進めていく中で、やはり食のおもてなしということがあると思います。そういう中で農林水産部長にお尋ねいたしますが、今唐津産の農水産物のブランド的な食材、またはそういうことを関係する団体等、そしてまたこの唐津の食材を利用して料理を推進していく、またはその新しい料理を研究していくような考えはございませんか。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 山中議員さんのご質問にお答えいたします。 食材をPR、それから開発というご質問でございます。 まず、農水産物のPRでございますが、唐津市におきましては、ブランドといたしまして、イチゴの「さがほのか」、ハウスみかんでは「はまさき」や「曳山」、それから「うわばの夢」などがございます。また、デコポンや清美などの晩柑類、上場産のコシヒカリ、それから蕨野の棚田米、また玉葱、唐津茶などの各種農産物、それから佐賀牛や肥前さくらポークに代表されます畜産物、呼子のイカ、玄海のアジ・サバ等の水産物など食材の宝庫でございます。 これらの水産物を各種協議会3団体ございますが、まず唐津農産物ブランド確立協議会、それから唐津玄海地区水産物消費拡大協議会、それから唐津市地産地消モデル推進協議会、これらの団体によりまして、市内外に市と一緒になってPRをいたしているところでございます。 また、唐津薬膳鍋という取り組みも、平成24年度に唐津市旅館組合において取り組みいただきまして、健康・美容をテーマにした唐津薬膳鍋の研究に取り組んでいただきましたことに対しまして支援をいたしたところでございます。 この唐津薬膳鍋は、唐津市旅館協同組合がそれぞれの宿で違った味を楽しめるように、唐津産の新鮮食材を豊富に使いまして、漢方製薬と組み合わせた冬の鍋料理として研究をされたもので、市民をはじめ、市外の皆様にも好評があったと伺っております。 今後は、冬の唐津の新しい楽しみ方として、唐津薬膳鍋を定着をさせ、冬の観光キャンペーンと絡めましてPR等に取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、部長が言われましたように、本当に食・農のおもてなし、大切なことだと思いますし、その唐津の特産の農産物・水産物を食べていただいて、やはり唐津の料理はうまかったというふうで、また観光に来てもらえるようにしていただきたいと思います。 それともう一つ、ちょっとうちの地元でございますが、うちは大浦浜漁協がございます。そういう中で、11月から3月まで、カキの養殖もされていますし、地ガキもありますし、カキもその中に入れていただきたいと思います。 次の質問ですが、唐津には古くからの伝統・文化歴史がございますし、すばらしい景観も広がっております。この各地域の素材を掘り起こしていくことが大切と思いますが、埋もれた素材もあるということもあるかと思います。そういう中で、今後さらなる掘り起こしをされていく考えはあられるのか、お尋ねいたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 地域に、各地域この唐津の中にはたくさんの宝がありますが、今回の唐の津風景街道推進ビジョンにおきましては、この平成24年度にそれらを十分、その地域資源素材を十分発掘し、認め合った上で策定したところでございます。 当面の今後は、この唐の津風景街道推進ビジョンに沿った8つの物語、この重点事業を生かす段階でこれを適切に有効に推進したいと考えております。 地域素材のさらなる掘り起こしにつきましては、当然また新たな様相、新たな魅力も出てまいりますし、各地域で新たなまちづくりの活動なり、今後いろいろ展開されていかれると思いますので、そのときには、その地域素材を有効にまたしたいと思いますが、基本的には、今回策定されたものを十分推進し、別途新たな素材についても、十分認識しながら進めていくという形にしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ぜひやはり埋もれた文化財、または史跡を掘り起こして磨き上げていけば、やはりその磨き上げたものが美しい花が咲いて、おいしい実がなってくることにつながっていくと思います。そのためには、意識改革をさせていただき、必要と考えております。 先ほど平野議員からも名護屋城周辺の観光振興については、質問があっていたようでございますが、本当に名護屋城は、豊臣秀吉公が朝鮮出兵への拠点として建てられたお城で、7年間半あったということを聞いております。 そしてまた、当時全国の大名、兵士たちが30万人も集まり、一つの城下町を形成しておったということでございますし、またその中で、きらびやかで優雅な安土桃山文化も広がったんだなと思います。 私は、この名護屋城の史実を、市としてはどのように受けとめておられるのか、ひとつお聞きいたしますし、そういう中で、やはり名護屋城は、周辺にはやはり陣跡もございますし、そしてまた波戸岬もございますが、呼子にあっては大綱引きもございますし、朝市もございます。そしてまた、まちなかめぐりもございます。 そういう中で、私が一つこのごろ感じたので、呼子の大綱引きは、全国的に有名ではございますが、波戸漁港で8月15日に海中綱引きが開催されております。この海中綱引きは、豊臣秀吉公が兵の士気を高めるためにされた綱引きと、そしてやはりその中でたくさんの人が戦死をされて、やはりその中の御霊を慰めるため、慎めるためにもされた綱引きと聞いております。 そういう中で、私はこの名護屋城周辺のエリア、そして波戸岬という鎮西エリア、そして今さっき言いました呼子のエリア、そして肥前町も、いろは島景観が美しゅうございます。そして中に温泉もありましてぬるぬる温泉でいい温泉もあります。 そしてまた、切木ぼたん、そしてまた鷹島肥前大橋もかかっておりますし、そういう3地区のエリアを一つの観光ルートとして考えて、やはりできたら一泊でも泊まれるような形をつくるようなルートをつくっていただきたいなと思いますが、そういうお考えはないでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 名護屋城跡、また陣跡、この国の特別史跡でございますが、唐津のそのボリューム、またその質、唐津にとって一番大きな拠点の一つと考えております。 まず初めのほうのその史実、歴史に関する考えということでございましたけれども、歴史にはいろいろな認識があると思いますが、一つ県立名護屋城博物館の設立の目的というのがあります。その中で、「特別史跡名護屋城跡と陣跡を日本列島と朝鮮半島との長い交流史の中で捉え、その歴史的な位置づけを明らかにすることによって、今後の日韓双方の交流、友好の推進拠点となることを目指す」とされております。この設立の目的、同様な認識でこの周辺の地域の観光におきましても進めたいと考えております。 今、ご提案ありましたいろんな数々の大きな魅力、それも先ほど来申し上げておりますけれども、一つ一つのそれを点として捉えるんじゃなくて、肥前町を中心に鎮西、また名護屋、呼子まで含めたこの全体の面として捉えて、名護屋城につきましては、太閤秀吉からのそのときのそれこそ物語、歴史のイメージも含めた振興に努めたいと考えております。 名護屋城につきましては、肥前名護屋城歴史ツーリズム協議会が、おととい設立いたしました。そこの中心に一つの大きな説明させる組織もでき上がりましたので、そこを拠点にしていろんな方々の意見を吸い上げて、今言われた大きな魅力となるよう一つ一つ有機的につなげて、一つ一つを単品ではなくて有機的につなげた面としての地区のメーンとしての企画を練りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、説明がございました。ぜひお願いしたいと思います。 観光唐津の主軸となるルートをまずしっかりと定めて、必要に応じた投資も行っていただきながら、観光資源や文化的資源を有意義にする仕掛けを戦略的に必要と、戦略的にやらにゃいかんということを考えますが、その市の考え方、または、まちなか観光、8の字ルートというゆえんでお願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 観光は、唐津の重要な柱の一つであります。またいろいろ裾野も広く多方面にわたる事業でございますので、今後、宿泊、また日帰りも含めますが、増加を図って唐津のイメージのアップとともに実利的に消費額を拡大してもらう。唐津を旅行の目的として選んでもらうために、またそこで消費をしていただくそのために、唐津への来てもらう意欲を高めてもらうためのイメージをつくり上げ、またそのための情報の発信、効率よく効果的にまず情報の発信、これがまず第一に大事だと考えております。 そして、そのためにもその原因でもあり結果でもあるわけですが、唐津の観光におけるその周遊のルートを一つ一つのテーマを持って、物語として定着させて、四季折々通年、各季節でそれぞれの変化する周遊ルートをつくり、見どころ、食事、いろんな体験の交流、プログラムなどもつくり、消費をしてもらうという形での旅行の魅力度を高める仕掛けづくりを進めたいと考えております。 今回制定させていただきました唐の津風景街道推進ビジョンで、8つの物語を定めております。これを基本にそれらに独自性、競争性、いろんな魅力をつけ加えて、唐津の地域のブランドを順次確立させ、情報の発信と並行して唐津に来てもらう、そして楽しんでもらい使ってもらう、そういう形で進めさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ぜひ情報の発信の強化を図っていただきたいと思います。 次の質問ですが、唐津に入ってまず観光客が目にするのは、虹の松原の風景とランドマーク的な存在である唐津城ではないかと考えます。 この唐津城、もしくは周辺においては、しっかりと唐津の観光、または文化歴史、景観といった情報を発信することが周遊性の向上と滞在型の観光につながると考えますが、唐津城の年間の入り込みは、天守閣に舞鶴海浜公園利用者を含めると相当な数と思われます。聞くところによると10万人~11万人と言われております。 石垣修復工事が続いている中ではございますが、観光のランドマーク的な唐津城における情報発信は、石垣修復工事を待たずにして取り組むべきではないと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 数あるたくさんの魅力の中でも、唐津城、ちょうど唐津への入り口といいますか、位置的な存在もあって、非常に重要なランドマーク的な存在となっています。 天守閣への入場者数も10万~11万と、今ご紹介がありましたように一番唐津でも多いほうで、また安定的に集客をしているところです。 唐津城そのものの魅力もありますが、唐津全体をあらわす一つのPRの素材としても十分に生かしながら唐津城を活用したいと考えております。 平成25年度、本年度には、その唐津城も含めた周辺で、ゴールデンウイークの期間に、唐津やきもん祭りを実施し、非常な好評を得て情報発信につなげたところです。 また、唐津城からスタートしましたマスコットキャラクターの「唐ワンくん」、そこも活用し、連携して唐津城でのもてなし、唐津城を含めたまち歩きそういう形で進めたいと考えております。 修復工事も続いておりますけれども、完成してから改めてやるのではなくて、その並行してスタートできるようにいろんな形、平成26年には、春から冬にかけた取り組みで、唐津城周辺で唐津のひいな遊びと連携しながら、この唐津城を中心にしつつも、いろんな地区への回遊性を高める取り組みを行い、通年、冬も唐津観光のキャンペーンを展開し、唐津へ来てもらう、集客自体を来てもらう、また来ていただいた方の滞在時間も延長する。そして先ほど申し上げておりますけれども、最終的な消費額の増加につなげる。そういう形で唐津城を中心にしたところも進めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、ご答弁をいただきました。部長が言われましたように、やはり観光消費額の増加を考えていかなければならないというところですね。 一つ、私1案として、唐津城の周辺の場所等にも関係はありますが、唐津城においての市内観光や物産等の情報発信するアンテナショップ的な施設を設置すれば、情報提供と周遊性の向上にもつながると思いますが、そういう中でやはりもう一つ、その唐津全体の、要は各私たちも観光に行くわけでございますが、よそに行けばやはりそのメインのところに、その地区のいろんな名物のお土産、それ等を販売してある。それだけで10万も11万も来らす中で、やはりそういう等を販売していくことも一つ必要かと思いますが、そのところは、どうやってやるんでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 観光を充実させる、観光の魅力を高める、その中の一つとして、いろんなご提案もあります。 今やっている、今までやってきたこと、今やっていることの反省も含めて、中には、充電中といいますか、そのまま余り変化のない取り組みも幾つか残っておりますので、それらも全部洗い上げて、今現在、またこれからどういう形が一番人から喜んでもらえるのか、一つは原点に返り、また好評なところはそれを延ばす形で、協力して取り組みたいと考えています。 今、ご提案がありました情報発信、これは一番重要なポイントの一つですので、アンテナショップ的な施設もどういう形で、アンテナショップも幾つか他の団体も含めてありますので、その中でどういう形で進めるが一番効果的なのか、一番魅力として捉えていただけるのか、場所、やり方、いろいろあそこには業者の方、また指定管理として唐津市文化事業団にもお願いしております。そういう携わっている方全ての考え、意見等を十分に初心に返って出し合って、最適な方策を探りたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ぜひやはりアンテナショップの設置に対して、前向きに考えていただきたいと思います。 次に、これはずっと肥前町のエリア内の観光的なものの中での質問でございますが、現在いろは島国民宿舎があって、いろは島での周辺には、いろは島の「花と冒険の島」がございますし、その「花と冒険の島」の遊具とか散歩道の整備はどのように考えておられるのか。 また、6月議会の議案にもございましたが、海水浴場周辺の清掃関係、そういう中でいろは島も入っておりましたが、いろは島は内海で、そして先ほども申しましたように大浦湾ではカキも養殖してあり、天然ガキもございまして、カキ群生ができている中で、海水浴場の中でけがをされるお客さんも出てくるような状況の中でございます。こういうふうなカキ群生に対する対策とかに対しては、どういうふうに考えておられるのか。お聞きいたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇)
    観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 まず初めに、いろは島の「花と冒険の島」、設置された遊具等ですが、これは、この遊歩道は佐賀県のほうで平成2年に整備され、来年度、平成26年度までは、市が指定管理者として管理運営を受託いたしております。 県のほうでは、その期間終了後はどうするか。唐津市に譲渡する意向も含めて、市としてはさらにどうやって今後推進するか。受け入れた場合のどういう問題点があるか。今しているところですが、言われた遊具と、平成2年の整備ということで、老朽化等も大分進んでおります。 何よりも一番いろいろ喜んでもらうのが第一ですけれども、それ以上に安全性というのが一番大事ですので、費用の面も含めた調査検討を含めてどういう整備が今後一番ベストなのか、探りたいと考えております。 それから、カキ殻、カキ群生ですか、カキ殻の対策でございます。これもそれぞれ来ていただく方、まず楽しんでもらう前に安全が損なわれてはどうにもなりません。まず安全が第一ですので、いろいろ注意を喚起、安全性の確保にはまたこれもどうしたらいいかを含めて、まず周知することも含めて検討したいと思っております。 今回、議案質疑でしていただいた審議、お願いする中での対応は、かなわなかったところですので、それを含めた他の方法、いろんな関係者と協議をしながら、改善策は進めたいと考えております。まず安全第一を優先したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今、部長がおっしゃいましたが、ぜひ検討していただき、改善の報告に行っていただきたいと思います。 もう一つ、いろは島展望所は、国民宿舎の北側の上場、高台のほうにございますが、そこでそこから国民宿舎におりてくる市道満越線ですね。ここが道路の敷地からかなり木の枝が差し込んでかかったり、車が通りにくかったり、そしてまたその東側には大浦棚田も広がっておりますし、その景観が見えにくかったりしております。そういう中で国民宿舎を利用するマイカーや大型バス等の通行人にも支障を来たすというところでございます。この方についての整備は、どのようになっていただくか、お伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 山中議員のご質問にお答えをいたします。 市道満越線上に茂っている立木についてでございますが、通常は、市道の敷地内の立木であれば、木の幹が小さいものについては、市で市のパトロール班等で、直接設定や伐採をしておりますけれども、大きな大木につきましては、業者さんのほうにお願いをしているところでございます。 また、個人さん所有地の立木もございまして、個人さん所有地ということで財産権もございますので、所有者がわかる場合には、所有者の方に連絡をとって処理をしていただいている状況でございます。しかしながら、所有者の方が見つからない場合は、緊急を要する場合には、市道での通行に支障となる部分についてのみ、市のほうで直接伐採をしているところでございます。 議員さんが言われましたように、いろは島展望台付近から国民宿舎へおりてくる市道満越線でございますが、この道路につきましては、国民宿舎の利用者を初めといたしまして、観光客が利用される観光用道路として機能している道路というのは、認識しております。 私も先日、現場を見てまいりましたけれども、車両の通行に支障がある箇所の小さい木や枝については、現在伐採をしている状況でございます。しかし、大木につきましては、業者さんのほうへお願いをしていくことといたしております。 しかしながら、先ほど述べましたように、個人所有の立木につきましては、所有者の方へ伐採の依頼を行ってまいりたいと考えておりまして、通行に支障がないよう維持管理に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ぜひ伐採のほうをお願いしたいと思います。 次にもう一つ、このいろは島の国民宿舎の件で最後の質問ですけれども、いろは島国民宿舎のこの施設料と、いろは島はもう延べ築42年経っておりますので、なかなかもう古くよっております。 そういう中で、今回の補正予算で地域の元気臨時交付金が29億円が使われ、昨年50億円使われた合併特例債が、今年度は10億円程度に減っています。ある意味、投資的事業の余裕があるとも受けとれます。 そういう中で、現在2,000万円近い施設使用料をいただいておりますが、交付税措置が高い過疎債、または合併特例債を使えば、自主財源の分の償還も施設使用料を充てると、さほど多額な負担がないと思いますが、私は、今やはり建てかえるのがいいと思います。 そういう中で、いろは島国民宿舎は、ぬるぬる温泉と景観、指定管理者の努力によって年間多くの観光でにぎわいますので、建てかえになれば、地元の雇用促進や、また産業の振興にも大きく役立っていきます。ぜひ検討会を開催するべきで、一日も早い建てかえをお願いしたいと思います。 そういう中で、やはり宿舎の統廃合や民間売却も検討されると思いますが、民間が42年以上も経った建物を増改築して運営するには難しいと思いますし、国の措置を利用して、それから民間への売却をされてもいいと思いますが、この国民宿舎の建てかえについては、どうお考えでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 国民宿舎、唐津市内に4カ所ございまして、それぞれいろんな魅力を備えて運営していただいているところですが、一番観光、この部門の中でも一番大きな課題の一つと思っております。それぞれが年数も大分経ち老朽化も進んでおります。それこそ安全性第一の面からもいろんな考えが必要かと思っておりますけれども、唐津市全体の中でそれこそ一つ一つの点として考えるんじゃなくて、唐津全体の中での4つの宿舎等のあり方、今後またどうするか、数年来からの課題でございますけれども、早急に今後どうするか、多方面一つの意見等とらわれることなく、あらゆる方面からの意見等を集めていただいて、しかしながら早急に考えなけりゃいけない課題と思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) 今部長がおっしゃいました。ぜひやはり文化財保存や美術館も大切でございますが、地元の食材を使い、金を生み、そして雇用が広がり、こうした施設の整備も早急にやはりお願いしたいと思います。 最後の質問になりますが、最後に市長にお伺いいたします。 観光唐津は、いろいろな素材がありながらも、生かし切れないという多くの意見もございます。唐津の観光振興を図る上では、行ってみたいと思われる観光地のイメージアップや、さらにその奥にあるさまざまな観光素材を効果的に発していくことで、奥の深い観光地としてさらなる活性化につながっていくと考えます。素材を生かし、磨き上げて観光に生かすためには、意識の改革、また新たな視点が必要であり、市民とともに振興と取り組んでほしいと考えますが、市長のお考えをお聞きいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 山中議員さんのご質問にお答えを申し上げたいと思います。 議員さんもご指摘のとおり、観光ニーズは、観光地を見て歩くというだけのものから、地域でのふれあい、そして各それぞれの体験を求めていくというスタイルへと変化をいたしてきております。 ご指摘のとおり、市民の皆様方と一緒になって、観光客をお迎えする環境づくりが重要になってきていると感じております。 また、情報の共有化、あるいは情報の発信も大変重要なことだと考えておりますので、これからの誘客、そして宣伝活動におきましては、それぞれの地域のイベントや、唐の津風景街道推進ビジョンに掲げた観光資源などを組み合わせながら、これまでと違った切り口で、企画、そして開発した旅行商品を旅行業者の皆さん方にご提案できるように取り組んでまいりたいと考えております。 今議会での冒頭でも申し上げましたとおり、今回の補正予算では、次世代の未来のための新たな挑戦として掲げましたネクストステージから7つの約束の中で、「あすへつながる暮らし」といたしまして、地域の力、そして都市圏の力、世界の力を唐津の発展につないでいくための施策をご提案申し上げております。 旧唐津銀行等の集客促進事業、あるいは名護屋城跡と陣跡活用促進事業のほか、観光振興に関する予算をお願いいたしているところでございます。 ただ、この2つにつきましても、外からの観光だけじゃなくて、まだまだ市内の、特に子供たちが、旧唐津銀行、あるいは名護屋城跡につきましては、認識が不足していることも指摘をされております。 そのために、教育長さんのほうにお願いをして、歴史に、合併した大きな唐津をそもそもつくっていただいた皆さん方ということで、偉人たちの副読本をつくっていただいて、子供たちの教育に活用しているところですが、観光客の皆様方に来ていただくだけじゃなくて、唐津の人たちが、この大きな唐津のそれぞれの文化財ですとか、あるいはさまざまな文化的な施設ですとか、いろんな名護屋城跡のような歴史的な場所ですとか、そういったものを認識をするということが、一番私は、あわせもって大事なことであろうというふうに考えております。 ご指摘のとおり、地域の宝に対する誇り、あるいは愛着をしっかりと持っていただくということ。市民の皆さんがほかの人たちに薦めたくなるようなそんな唐津だけの物語、オンリーワンの唐津だけの物語といったものをつくり上げていくことが必要であると思っております。 この唐津にしかない唐津だけの物語をつくっていくには、市民の皆さん方だけにお頼りをするんではなくて、議会の皆さん方のいろんなご指導もいただきながら、職員も一丸となって、発想、そしてしっかりと汗をかいていく。現場に足を向けてしっかりその場所を見ながら、それぞれの歴史観にあった考え方、そして市民の皆さん方のそれぞれの今ボランティア活動等でやっていただいている部分のその汗とか思いとかいったものをしっかりと感じながら、頑張って取り組んでいただかなければならないというふうに思っております。 いずれにいたしましても、積極的に展開をして、市内・市外を問わずとにかくその場所を愛していただいて、愛着を持っていただいて発信をしていただけるようなそんな環境に全力で取り組んでいきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 山中議員。 ◆7番(山中真二君) ありがとうございました。ぜひ唐津のこのすばらしい宝物を市民と皆さんと一緒に磨き上げていって、観光の振興、発展にぜひつなげていただくことを要望いたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。          (9番 伊藤一之君登壇) ◆9番(伊藤一之君) おはようございます。9番、社民党、伊藤一之でございます。2点、通告をいたしていましたので、一般質問をさせていただきたいというふうに思います。 1点目は、唐津市の勤労者政策についてでございます。 財団法人唐津市勤労者福祉会館が、ことし3月末で解散をされました。財団所有の唐津市勤労者福祉会館は、昨年の12月に解体をされ、会館を利用していた勤労者は、これまでのように自由に集い憩う場所がなくなり、そうした場所を確保するのに困難をしている。これが偽らざる現状であるというふうに思います。 財団法人唐津市勤労者福祉会館は、昭和53年に当時の唐津市と地区の同盟が出資者となり法人格を取得しました。目的として、勤労者福祉会館の建設、維持運営を通じて、勤労者相互の親睦及び福利厚生を図るとしていました。 事業は、勤労者福祉会館の維持と管理、会議室の無料貸し出し、勤労団体への事務室賃貸でもありました。 この会館建設に当たっては、当時の唐津市議会等が、解体されたその建設材料を使って建設をされたと、そう先輩たちから聞かされてきました。そうした先輩たちの設立に当たったいろんな思いが思い出されます。 先輩たちは、20年30年40年と一生懸命働いて、給料から天引きで税金を払って唐津市に貢献したと自負をしております。そんな中で勤労者福祉会館を育ててきました。退職後も勤労者福祉会館で相互交流を図ってきました。会館閉鎖後の施策がどうにかならないのか、そんな強い思いもあります。 当然、現代的世代もそうであるというふうに思います。そうした歴史と勤労者にとって、親しみのある会館の閉鎖に至った経緯、理由、事務手続など、今後の手続、そして会館の建てかえ、もしくは会館にかわる会場費の補助など、代替措置についてお聞きをしたいというふうに思います。 2点目は、放課後児童クラブについてでございます。 唐津市の次世代育成支援行動計画の中で、「近年、少子化や核家族化の進行、地域社会の変化などにより、子供や子育て家庭を取り巻く環境は大きく変化し、子育てについても急な残業など変則的な保育ニーズの高まりや児童虐待の顕在化など、対応すべき課題が山積をしている。経済事情の悪化、子育て家庭の孤立化、仕事と家庭の両立など、さまざまな問題を背景として、子育て家庭の子育てへの不安や負担感が高まり、そのような状況に対応して育てる環境を整備していく上で、地域における子育て支援を支援する仕組みが必要不可欠となっている」と触れ、地域での子育て支援の重要性を強く訴えています。 また、唐津市総合計画の中でも、快適居住空間形成と少子高齢化社会に対応する優しさと温かさのある安全・安心のまちづくりの中で、児童福祉の充実を掲げています。 そういう意味でも、共働き家庭が増加をし、核家族化が進行している今日、子育て世代が安心して産み育てるために、放課後児童クラブの役割は、ますます重要になっていると考えます。 今回、3月議会後に議会報告も兼ねながら、いろんな人とお話をさせていただきました。その中でも、放課後児童クラブに対する若い保護者の方からの不安や要望など、多く聞かせていただきました。そうした要望も含めながら、何点かに分けて質問をし、市での対応などを聞かせていただきたいというふうに思います。 第一に、唐津市の放課後児童クラブの現状と課題について、事前に通告をしていますが、お聞かせをいただきたいというふうに思います。 これで、1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 伊藤一之議員さんのご質問にお答えいたします。2点あったかと思います。 勤労者福祉会館の解散、それから今後の事務手続、あわせまして、それにかわる代替措置はないのかというご質問でございます。 まず、閉館・解散に至った経緯でございますが、財団法人唐津勤労者福祉会館につきましては、議員さん言われましたように、昭和53年に設立以来、主に管理の運営、主たる業務として活動をされてまいりました。 平成20年12月に新公益法人制度の施行に伴いまして、財団法人の今後の方向性などを検討されてこられたところでございます。 最終的には、存続が困難と判断をされまして、平成23年6月の理事会で解散の方針を決定されまして、今年3月31日をもって財団法人を解散をされております。 あわせまして、唐津市勤労者福祉会館の今後の運営についても検討されたところでございますが、建設から約35年が経過をいたしておりまして、建物の老朽化等の理由から、勤労者福祉会館は、平成24年9月に閉館をされまして、その後解体をされたというところでございます。 手続、それから事務の流れでございますが、財団解散の手続といたしましては、県の指導のもと、平成24年11月に臨時理事会を開催されまして、解散に向けた寄附行為の変更の決議、今年3月理事会を開催されまして、清算人の選任の決議、それから3月31日ですが、存続期間満了で解散をされているという状況でございます。 現在の法律に基づきます清算手続が行われておりますが、今年4月25日、それから4月30日、5月8日、官報に解散の公告がされたところでございます。 今後の手続といたしましては、今年6月25日までが債権申し立ての期限となっておりますので、その後寄附行為に基づく残余財産の処分、清算結了に関する登記、佐賀県への届け出等を行われまして、8月末には、清算事務手続が完了する見込みと伺っております。 次に、会館にかわる代替措置というご質問でございます。 勤労者福祉会館につきましては、これまで勤労者の皆様が会議やレクリエーションのさまざまな行事に使用されておりましたことは認識をいたしております。この会館の閉館後の代替施策につきましては、新たな施設の建てかえにつきまして、財源等の問題について現実的に難しいと考えております。勤労者の皆様が会議等を開催される場合は、市内の公共施設等をご利用いただきたいというふうに思っております。 また、公共施設利用の際の優遇措置につきましては、他の市民の皆様、また団体の方々との公平性といった観点から難しいものがあるというふうに考えております。ご理解をいただきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) 伊藤一之議員さんのご質問にお答えいたします。 放課後児童クラブの現状と課題というご質問でございました。 まず、現状でございますけれども、放課後児童クラブにつきましては、入所の条件でございますが、保護者が労働等により、昼間家庭にいない小学校1年生~3年生の児童を優先的な受け入れ対象としているところでございます。現在小学校区単位で実施しておりまして、29校区に43クラブが開所しております。 利用の児童数ですけれども、平成25年4月1日現在では、定員1,690人に対しまして、1,293人の入所となっています。 次に、開所日でございますが、月曜日から土曜日、日曜日はお休みでございます。その中で、国民の祝日に関する法律に定められております休日、それから年末年始の12月29日から1月3日まで、それからお盆の8月13日から15日までは、お休みとさせていただいております。 次に、開所時間でございますけれども、授業のある日は、授業終了時間から午後7時まで、授業のない日、例えば土曜日とか夏休み等でございますが、午前7時半から午後7時までとなっております。利用料金につきましては、1人月額3,000円としているところでございます。 また、放課後児童クラブの運営につきましては、全クラブ、唐津市社会福祉協議会に委託しているところでございます。社会福祉協議会のほうで指導員の配置等についても行われておりまして、その指導員の配置につきましては、県のガイドラインで児童が35人までであれば2人以上、36人以上は3人以上といった基準が決められておりますので、その基準に基づいた配置をされているところでございます。 続きまして、もう一点、課題ということでございますけれども、私どものほうで捉えている課題といたしましては、先ほど人数を申し上げましたが、1,609人に対しまして、1,293人の入所ということで、全体では定員内になっているところですけれども、個別のクラブを見てまいりますと、定員をオーバーして、定員以上に入っているところもあるところでございます。そういった受け入れ先といたしましては、小学校の空き教室、それから公民館等の公共施設等を基本としているところでございますが、そういった場所の確保がなかなか難しい状況であるというのが一番の課題だというふうに思っております。 また、入所する児童の数も年々ふえ続けておりまして、指導員の確保ということについても考えられる問題ではあるんですが、現在のところは確保できておりますけれども、今後また利用者がふえていった場合には、指導員の確保についても大分難しくなっている部分が出てくるかもしれないという危惧は持っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 13時に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 零時01分  休憩                     午後 1時00分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(熊本大成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 再質疑をさせていただきたいというふうに思います。 通告をしていました順番を変えて、2番の放課後児童クラブについて、先に再質問をさせていただきたいというふうに思います。 現状と課題についてお伺いをいたしました。放課後児童クラブの利用児童数は、定員1,690人に対して1,293人ということでありますので、単純に数字的に言えば400人くらい収容が、ほかにも可能というような話でありましたけれども、定員オーバーもあるという答弁でございます。 私の持っている資料、これはことし5月の1日の資料でありますので、人数的には利用児童数が40人くらいふえています。その中で、43クラブ中10クラブが利用率100%を超えています。その中でも特に西唐津の第2放課後児童クラブが124%、そして巻木の放課後児童クラブが120%、西唐津第1でも116%もあります。これは、よく言えば待機児童をつくらないために一生懸命子育て支援に全力を挙げている行政の姿ではないかというふうに思いますけれども、この数字だけを見れば、行政は何をしているんだとそういうふうに言われかねないというふうに思います。 保健福祉部課長、課員のみんなも本当に休憩時間も惜しんで一生懸命働いているというのは、私もこの目で見て十分承知はしていますけれども、しかしながら、数字だけを見れば、やはり行政の怠慢と言われても仕方がないんではないかというふうに思っています。実数もしっかり知っています。 そこで、待機児童がいるのか、また一つの放課後児童クラブに定員を超えてどのくらいまで、何%ぐらいまで許容がされるのか、こうした定員オーバーの状態を今後どうして解消していくのか、行政としてどう努力をしていくのか、教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 定員を120%オーバーしている児童クラブ等があるといったご指摘でございました。確かに西唐津、巻木につきましては、西唐津につきましては、25名の定員に29名、こっちのが116%でございますが、25名のところに31名、124%と超えております。巻木につきましては、20名のところに24名。 これにつきましては、何%までいいのかというところでございますけれども、何%という基準は設けていないところでございまして、極力待機児童を出さないために運営を委託しております社会福祉協議会とも相談をいたしまして、指導員の配置等の追加をするなどをいたしまして、極力待機児童を出さないといったことで、保護者の皆さんの利便性を図るために努めた結果がこういったことになっているところでございます。 また、待機児童が出てきたらどうするのかというところでございますけれども、待機児童が出てきた場合には、昨年もそうでございましたけれども、新たなクラブをふやすなどの対策を講じております。 ただ、最初の質問にときに申し上げましたが、その場所というのが小学校の空き教室、または公民館等ということでございまして、専用施設になりますと時間もかかるということもございます。また場所の問題もございますけれども、そういったことで、若干不便な面はおかけしているところはございますけれども、やや遅れ目ではございますが、遅滞ないということで対処しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 待機児童を出さないために一生懸命努力をしているというのは、本当にわかるんでございますけれども、やはりもう際限なく入れてくるとやっぱり収拾がつかなくなるとそういうふうに思います。 定員オーバーの解消は、本当に課題の中でも上げられていましたけれども、本当に予算をお願いするしかないんだろうというふうに思います。子育て支援の強化と、そして行政の怠慢と言われないためにも、やっぱり予算の確保をしっかりお願いをしたいというふうに思っています。 現状と課題について、もう一点だけお伺いをしたいというふうに思います。指導員の配置等についてでございます。 佐賀県のガイドラインでは、答弁でありました児童35人までが2人以上、児童36人以上は3人以上、そういうふうになっているということでございます。唐津の状況でございます。一つの放課後児童クラブで定員がもう20名から70名までありますよね。その中で佐賀県のガイドラインがきっちり適用されているのか。指導員が急病やけがなどで休んだ場合、しっかり適用されているのか、その点をお尋ねしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 指導員の配置につきましては、ガイドラインに沿った人員で配置されているところでございます。また急な病気、または用事等でお休みになられるといった場合もございますので、そういったときに備えまして、社会福祉協議会におきましては、指導員の代替制度を設けてありまして、現在34人の方がそこに登録されまして、急な交代等に備えてあると、そういったことで運営に支障を来たさないようにしてあるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) しっかり対応がされているということでございますので、安心しました。聞くところによったら、何かそういういないときがあるというような話もあったんで、お聞きをしたんでございますけれども。 次に、子ども・子育て支援の唐津市としての基本方針についてお伺いをしたいというふうに思っています。 子ども・子育て支援法が昨年8月に公布をされます。その中で、地域子ども・子育て支援事業計画策定が義務づけられたわけでございます。その中でも、子ども・子育て会議の設置努力義務化がされていますけれども、唐津市としてどう対応していくのか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 子ども・子育て支援法でございますけれども、これは、新しく平成27年から始まるということでございますが、幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進するということを基本方針といたしまして、先ほど議員さんがおっしゃられましたように、子ども・子育て支援法が平成24年8月22日に公布されたものでございます。その中で事業計画の策定が義務づけられております。 本市におきましては、今年度に子育て支援ニーズ等に関するアンケート調査を実施いたしまして、平成26年度に調査結果等を踏まえて、子ども・子育て支援事業計画を策定したいと考えております。 その策定におきましては、子ども・子育て会議の設置については、努力義務となっておりますけれども、国の動向を見ながらということになってまいりますけれども、いずれにいたしましても、各分野の方々の意見を取り入れて検討していきたいという考えは持っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 今の答弁の中でアンケートを実施するというようなことがございました。どういうアンケート内容なのか、そしてまたどういう人たちを対象にするのか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) アンケートの内容でございますけれども、本市におきましては、平成22年に唐津市次世代育成支援行動計画を策定しております。その際にもニーズ調査を行っております。今回のアンケート調査も前回と同様に、一部においては同様に調査を行いたいというふうに考えております。 まず、内容につきましては、前回の調査では、子育ての感じ方、保育サービス、子育てと仕事の両立で大変と感じることといったような9項目について、調査を実施しております。 また、今回、国のほうでも、新たな計画を策定するに当たりましては、必須調査の項目を検討中ということでございますので、国の方針が示された後に調査項目を決定していきたいと考えております。 また、調査の対象者でございますけれども、前回のアンケート調査が、就学前の児童の保護者を2,000人、小学校1年生~3年生を養育する保護者を1,000人対象として実施いたしております。これは、児童数の3分の1程度の保護者になるわけでございますけれども、前回と同様の規模で調査をいたしまして、比較検討の資料としたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 内容的には、わかりました。私は、何かがあるからアンケート調査をするんではなくて、やっぱりリアルタイムに調査をして、不平不満、児童クラブなどでもしっかり父兄などにアンケート調査をとりながら、そして実施していかないと、私がこう回ってみるといろんな意見があったんですね。お伝えをした部分もあるかというふうに思いますけれども、リアルタイムにアンケート調査を実施していただきたいなということを言っておきたいというふうに思います。 次の項目でございますけれども、児童福祉法第6条には、「放課後児童健全育成事業とは、小学校に就学しているおおむね10歳未満の児童であって」というふうに規定をされています。しかしながら、国の実施要項では、4年生以上も入所可能となっているというふうに思います。 実は、この4年生以上の放課後児童クラブの入所について、多くの保護者から要望があったんで、この一般質問になったわけでございます。福祉課にもお願いをしてきました。この4年生以上の入所について可能なのか、これからの展望も含めてお聞かせをいただきたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 4年生以上の入所ということでございますけれども、冒頭申し上げましたが、現在、小学校3年生までを優先的に入所していただく仕組みでいっているわけでございますけれども、一部障害のある方とか、そういった方たちについては、4年生以上でも入所することができるというふうにいたしております。 また、国のほうにおきましても、今回の子ども・子育て支援制度の施行に当たりましては、小学校6年生までを拡大するといったことの検討もなされるというふうに伺ってはおりますが、そちらのほうで国のほうで義務づけられるということになりますと、唐津市も自動的にそれに従っていくということになるわけでございますが、小学校6年生までということにつきましては、現在の状況を見てみますと、問題点と課題等で申し上げましたけれども、クラブを設置する場所の問題、これが大変大きな問題となってまいりまして、現在でも小学校3年生まででもなかなか対応しきれていないところでございますので、もし小学校6年生までとなりますと、きちんとした計画、またさまざまな財源措置等を考慮に入れながら進めていく必要があると考えております。 いずれにいたしましても、子育ての充実といった方向で、そういった方向に将来的には進んでいくと思っておりますので、国、他の自治体等の流れを見ながら考えてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 答弁をいただいたように、平成27年からおおむねという部分がなくなってというか、外れてくるんだろうというふうに私も十分承知をしています。しかし今現在のことなんですね。保護者から言われました。今3年生と4年生の子供でございますけれども、当然3年生の子供は入所の資格がありますよね。上の4年生の子供が入所資格がない。そういうことで、家に上の子だけ置いていくのも心配だということで、やっぱり2人でも心配だけれども、やっぱり2人でということで、下の子が上の子の授業の終わるのを待って一緒に帰っている。どうにかならないかなと。ほかの何人からかも、その人たちは4年生でありましたけれども、そういう話をしていました。 私が持っている資料によりますと、やっぱり1人の言われた地区は、少し余裕があるんですよね。だから例外的にというか、受け入れることができないのかということをお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 そういった保護者の方の気持ちは、十分にわかっているところでございますけれども、どこまで認めていくかということもございまして、そこについては、申しわけございませんが、決まりどおりということで進めさせていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 部長の答弁にありますように、やっぱり非常に厳しい判断が要るんだろうというふうに思いますけど、定員に余裕のあるところは、今後検討もしていくべきだろうし、私はもうしていいんではないかなというふうに思っています。 本当にもうできるところからやってくれたら、本当に助かるわけでございまして、一定の制限は確かに必要だというふうに思いますけれども、定員を超えない程度に入れられれば入れていただきたいなと。今後またそれも検討していただきたいということでございます。検討をしていけるでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 確かに議員さんがおっしゃられることも一つの意見であると思っておりますけれども、ただ、現在定員を超えているところの保護者の方が、それを黙って許してくれるかというところも考えられるところでございまして、そういったところについても、施設をふやして自分たちの子供も入れてくれといった要望が出た場合に、それに応え切ることはできるのかといったことも念頭に置いて、検討させていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 本当もうこれを何か私は、できるところからはやっていけるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、本当に検討もできたらお願いをしたいというふうに思っています。 次に、施設設備についてお聞きをしたいというふうに思います。 この児童福祉法第34条には、「児童の身体的、精神的及び社会的な発達のために必要な生活水準を確保すること」というふうになってございます。施設設備について、実態、問題点があれば、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 放課後児童クラブの施設整備につきましては、定員の問題は別といたしまして、こちらにおいても県のガイドライン等で定められております。衛生及び安全が確保されていること、またスペースの確保、それから空調設備、カーテン、洗面所等のさまざまな部分にわたるまでガイドラインが示されておりますけれども、それを全てクリアというのはなかなか難しいところでございますが、そこで放課後児童クラブを運営していくにふさわしい施設ということでは、配慮してやっているところです。 ただ、この中で空調設備については、ほとんどの施設でやっておりますけれども、幾つかの施設において、現在新しいものについてこうできていないところが2カ所ほどあるというふうに、そこについてはどうしていこうかというのは、現在考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 設備を聞いたのは、その2カ所のことだったんですよね。空調がついていないから、もう夏が来るのに暑くなるということで、この設備についてちょっとお聞きをしたんですけど、この設備はどうなっていくのかというか、今後の改善していけるのかどうか、お伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 エアコンの設置につきましては、どうしても必要な施設だということで、これまでも市のほうといたしましては、迅速に対応してきたわけでございますけれども、この2カ所につきましては、昨年新しくできた児童クラブでございます。 それで、ことしになって片方は場所を移ったと、もう片方については昨年の場所を使ってあるということで、ちょっと特殊な事情がございまして、本当は、こちらについても迅速な対応をしたいところでございますけれども、何度も申しますが、特殊事情がございまして、まことに申しわけございませんけれども、もうしばらく辛抱していただくようお願いしたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 特殊事情があるということでございました。大体わかっていますというか、大体そうであるというふうに思いますけれども、善処をお願いをしたいというふうに思っています。 最後に指導員の数と資格者別の人数を教えていただきたいというふうに思います。そしてまた、指導員から要望などもあれば、お聞かせをいただきたいなというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 まず指導員の数でございますけれども、5月現在の指導員の人数といたしましては、43クラブで146人となっております。平均にいたしますと、1クラブ3.4人といったことになっております。 資格者別では、保育士または幼稚園教諭が26名、小中学校または高校教諭が28名、それから資格を持たない方は92名となっております。その中で、2年以上こういった放課後児童クラブに従事されている方は50名となっております。 また、こういった指導員の方からの要望とか意見といったことでございますけれども、例えば学校の教室を利用されるところが多いわけでございますが、一部のクラブでは、学校の管理面からの活動の制約、それから授業中の時間帯と重なった場合に、騒がしくできないといった気遣い等があると。できれば専用施設があったほうがよいといった意見など、施設に対する要望がほとんどとなっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 今、言われた指導員の要望は、私が今まで質問したことが解消できれば、解消できるような問題ではないかなというふうに思います。 ちょっと違うほうで聞いたんですけど、無資格者がいますね。放課後児童クラブの質を上げるには、やっぱり最低でも資格を持った人が受け持つべきではないかなというふうに思いますので、採用基準がどういうふうになっているのか。そしてまた常勤は臨時職員ということでございますけれども、少なくとも1クラブに1人ぐらいは正職員ということでなければ、本当にもうモチベーションも上がらないし、放課後児童クラブの質も上がらないだろう。今いる人が悪いと言っているわけではございませんけれども、そういうふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 横山保健福祉部長。          (保健福祉部長 横山敬司君登壇) ◎保健福祉部長(横山敬司君) お答えいたします。 指導員につきましては、社会福祉協議会のほうで雇用されて配置されているところでございますけれども、指導員の資格といたしましては、ガイドラインにおきましては、保育士、幼稚園、小学校、中学校、高校の教諭が望ましいということになっておりまして、その資格がなくてはならないという縛りにはなっていないところでございます。 また、そういったことで、社会福祉協議会では臨時の方を雇用されておりますけれども、そこを正規職員というのは、なかなかこちらからは難しいと。正規職員であろうと臨時職員であろうと、きちんとした運営をやっていただくということが、市が望んでいる姿だというふうに私は考えておりまして、またモチベーションの問題ですけれども、社会福祉協議会におきましては、そういった人たちの中においても、指導員と指導補助といった仕組みをつくられまして、少しでもモチベーションを持って仕事ができるような体制づくりには、取り組まれていると聞いております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 市からの指導はできないということでしょうね。正職員にしろとかいう話で。わかりました。私としては、やはり1クラブに1人の正職員が、有資格者ということでお願いをしたいなというふうに思っています。 本当に安心しては働き、そしてまた子育てもしやすい唐津にするために、この質問でお願いした4年生以上の拡大と施設設備の充実、そしてそれらをしっかりしていただきたいなというふうに思っています。 これもやっぱり予算がないとできないので、市長には、そこのところよろしくお願いをしてこの質問を終わりたいと思います。 それでは、唐津市の勤労者政策について、再質問をさせていただきます。 昨年9月にもこういう質問があったなというふうに思います。経過から事務手続、代替措置について、答弁をいただきました。 経過については、もう聞き込むようなところはないのかなというふうに思いますけれども、かかわってきたOBの方々もやっぱりテレビを見ながら、こんなものかなというふうに寂しい思いをしているんではないかなというふうに思います。 しかし、代替措置については、もう昨年の9月議会での市長答弁で、勤労者の生活向上を目的としてするように重点を置いた施策は、これまでやってきて、さらに充実をさせなければならないというふうに言われていたんで、今回の答弁には少し期待をしていたんですけれども、何ら昨年9月議会の答弁と変わらないということでございました。 財政面、公平性の問題を言っています。しかしながら、私がもう議員になって3月議会に臨むときに、こんな分厚い資料をいただきまして、一枚一枚めくりながら予算議案、そして本当に頭が悪いので勉強させていただきました。一つ一つ各課長、係長には、迷惑をかけながらレクチャーもしていただきました。 本当に補助金の多いのには驚きました。私が無知だっただけでございましょうけれども、私も本当に会社員で社宅と会社を往復するだけで、地区活動もほとんどなくて、そしてまたそれゆえに勉強不足ということで、全く本当にこうした多くの補助金があることを存在すら知らなかったというのが現実でございます。 多分多くの勤労者がそうであるんだろうというふうに私は思います。農林水産商工、本当に多いです。多いから悪いというふうにはもう言っているので、悪いならば議案に反対していましたけれども、3月議会では全ての議案にも賛成をしております。悪いと言っているんではないんですね。その中で、何か勤労者に対する予算が本当に少ないんですよ。それは率直に本当に感じました。国政ベースで全体予算のわずか0.1%と。それはもうほとんどが預託金ですよね。これは、もう執行部の皆さんも十分承知だろうというふうに思っています。 平成23年度の決算での勤労者福祉会館補助金が76万9,000円だったんですね。これは、光熱費だけだろうと思うんですよね。電気光熱費。最低でもこのぐらいは、会議室の補助費に充ててくれないかなというふうに率直に思っています。 ただでさえも、こうして少ない勤労者への施策、本当に勤労者福祉会館が閉鎖をしたということで、本当に減少してきました。このままずっと減少していくんではないかなというふうに危惧をしているところでございます。そうした状況、他市の状況を含めて、現在の市の勤労者福祉をどう考えているのか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 再質問にお答えをいたします。 市の現在実施している施策と状況というご質問でございます。 まず、議員、先ほども言われましたように、現在実施をしております事業につきましては、医療、教育などの生活資金や住宅購入資金などの低利な勤労者向けの貸し付け事業に対します原資の預託、また佐賀県勤労者福祉サービスセンターや労働団体が行います勤労者の福利厚生事業に対する支援、補助金負担金等でございますが、勤労者の生活向上を目的とした福祉事業に重点を置いた勤労者施策を実施をいたしているところでございます。 現在、他市の状況も踏まえてでございますが、市が実施しております勤労者福祉施策の中には、佐賀県や県内の市町と連携をして実施をいたしております施策等もございますので、他市の市町におきましても、同じような施策が実施されているというふうに認識をいたしております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) この答弁も昨年9月議会の答弁とほとんど変わっていないということで、こうたたいて答弁だけを聞けば、本当に多くの多くの勤労者施策があるように聞こえますけれども、先ほどの予算を見れば、本当にわずかな施策であることは、厳然たる事実であろうというふうに思います。 先日、税務課からもレクチャーを受けました。給与所得者といっても、どういう所得があって、ほかの所得があって、重複分があるんですけれども、大体税申告者の七、八割を占めるというようなことでもございます。 先輩たちにずっと言われてきました。自治体に勤労者福祉施策を求めているのは、給与所得者が、自治体が徴収経費のあまりかからない天引きで、確実にきっちりと市民税、所得税を含めて納めているんだけれども、やっぱり農林漁業、商業といった事業者にある優遇税制が、ないとは言いませんけれども、少ないということで要求をしてきたという、ずっと先輩たちから強く強く言われてきました。 そういう意味で言えば、税の還付という言うわけではございませんけれども、勤労者福祉施策の充実、これは、私は当然のことだというふうに思っています。 そういう意味で言えば、税の還付というわけではございませんけれども、勤労者福祉施策の充実、これは果たしてください。今後市として勤労者福祉施策の充実に、どういうふうに取り組んでいくのか。お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えをいたします。 市といたしましては、これまでも勤労者の生活向上を目的といたします福祉事業を重点に施策を実施して、今後も継続していくことといたしております。しかしながら、近年は、勤労者の皆様を取り巻く環境も大きく変化をしてきております。勤労者に対する支援のニーズも多様化してきていると思っております。 今後の市の勤労者福祉施策の取り組みにつきましては、関係機関、部署等と連携をいたしまして、ニーズに対応した労働環境、それから生活環境の改善など、勤労者の皆様方が豊かで充実した生活が送れますように、今後も施策に取り組んでいきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) 今の答弁は、昨年9月議会での市長の答弁と全く同じでございますよね。一つだけ聞きたいんです。多様化したニーズというのを具体的にどういうことなのか。市長答弁からもう9カ月経っているわけでございますので、この間どういうふうに多様化したニーズを把握をしてきたのか、教えていただきたいというふうに思います。 ニーズというのは、昔も今は、こうした勤労者がもう自由に集う施設が欲しいというのは、あんまり変わらないというふうに思うんですよね。うちの会社の若い社員に聞いても、やっぱりそういう場所が欲しいというふうに言っているんですけど、どうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えいたします。 ただいまニーズが多様化してきているというふうなことで申し上げましたけれども、まさしく今生活のリズムの中で、いろんな生活体系が変わってきているというのが、私どもが思っているところでございますが、それにつきましても、今後関係機関、それから部署の方々と協議をして、どのような対応をしていったらいいのかというものをつかみながら、今後の対策に取り組んでいきたいというふうなことでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 伊藤一之議員。 ◆9番(伊藤一之君) それも9月の答弁だっただろうというふうに思いますけれども、やっぱりニーズ、ニーズと言うならば、しっかりこれから、今度半年ぐらいしてまた聞きますので、しっかり把握をしておいていただきたいなというふうに思っています。 勤労者福祉会館にかわる勤労者福祉施策の充実をお願いして、そして何らかの福祉勤労者予算がつくことをお願いして、私の一般質問にさせていただきます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。          (16番 楢﨑三千夫君登壇) ◆16番(楢﨑三千夫君) 16番、清風会の楢﨑でございます。通告に従い、一般質問を行います。 今回は、2つの質問を通告しておりました。 まず、1つ目の質問でございますけれども、機構改革についてであります。 本年4月に大きな機構改革が行われ、部長職も2名減となっており、支所も4課に統一をされました。そこで質問でございますけれども、今回の機構改革の趣旨についてお伺いいたします。 これは、3月にも説明があっておりますので、簡単明瞭にお願いしたいというふうに思っております。 次に、2つ目の質問でありますけれども、総合整備計画についてであります。 本議会に社会資本総合整備計画、唐津市中心市街地地区都市再生整備計画の計画書、これですね。の計画書が配付されました。以前から中心市街地活性化については、活発な議論が行われてまいりましたけれども、そこで質問でございますけれども、今回のこの総合整備計画との違いについて、お伺いいたします。 これで1回目の質問といたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 楢﨑議員さんの機構改革についての質問にお答えしたいと思います。 今回の機構改革の趣旨といたしましては、唐津市定員適正化計画に基づき、職員数が減少していく中、社会経済情勢の変化に対応し、さらに職員の能力及び組織力が十分機能し、施策目標、目的達成及び施策の実現に向け、有効に機能する組織となるよう再編を行ったものでございます。 機構改革を行うに当たっては、1つ目に、組織のスリム化、2つ目に市民にわかりやすい組織名称の検討、3つ目に教育委員会の職務権限の見直し、そして4つ目いたしまして、長期的な組織のあり方に向けた先導的モデル組織の検討を行うということで、今申し上げました4つの共通認識のもと、機構改革を実施したところでございます。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 楢﨑議員さんのご質問にお答えいたします。 総合整備計画について、都市再生整備計画の概要と既計画のエリアについての変更というご質問で理解してよろしいでしょうか。          (「そうですね。違いですから」と呼ぶ者あり) ◎都市整備部長(山口稔君) 都市再生整備計画の概要でございますが、これは、都市再生整備計画は、都市再生特別措置法によりまして、都市の再生を重点的に行うべき対象としての区域に市町村が作成する計画書でございます。 この計画により行う事業費用の一部は、国から社会資本整備総合交付金、旧まちづくり交付金でございますが、交付されることになっておりまして、計画書には、国が定めます基幹産業、これは道路や公園などのハード事業でございます。それと、市町村の提案に基づきます提案事業を掲げることができるようになっております。 この社会資本整備総合交付金でございますが、従来の補助事業に比べまして、市町村の自主性、裁量性が大幅に認められておりまして、年度間や事業間の流用が可能でありまして、地域の創意工夫を生かした総合的、一体的なまちづくりを進めることができるというものでございます。 従来なら、国庫補助のメニューがなく市町村の一般財源で実施していました事業でも、まちづくりの目標達成に必要な事業であれば、提案事業として交付対象事業にできることも大きなメリットとして上げられるものでございます。 この交付金の交付を受けるために、都市再生整備計画の中には、実施区域及びまちづくりの目標、目標を達成するための事業、目標達成を評価する指標を記載し、国へ提出することとなっております。 本市では、平成20年から平成24年度までを計画期間として、1期計画事業を実施し、さらに1期計画に引き続いて整備を行うために、平成25年度から平成29年度までを計画期間として、2期計画を本年3月に策定をしまして、国土交通大臣の承認をいただいたところでございます。 1期計画では、約190ヘクタールを区域としておりましたが、2期計画では、142ヘクタールと、約48ヘクタールを減にしております。これは、本市におきまして、平成22年度に中心市街地活性化基本計画が認定されましたことを受けまして、中心市街地活性化基本計画の実施区域にこの都市再生整備計画の区域が含まれる場合は、補助率の5%のかさ上げを受けるということができるため、同じエリアに設定したものでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 今お答えをいただきました。それでは、まず機構改革についてから再質問をさせていただきます。 今回の機構改革で、副部長さんが課長を兼務してあるというところも見受けられます。以前からそうなってあったところもあるとかもしれんばってんですね。それで、今回の機構改革で課長さんの人数は、どうなっているのかをまずお伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) お答えしたいと思います。 課長の数そのものは、全体的には変わっておりません。97名。今も前も97名でございます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 今、変化はないということでございましたけれども、先ほど私が言いましたように、副部長さんが兼務してあるところもありますよね。そういうことで、以前からそういうところもあった人数なんでしょうか。今度新しく課長だけに限った人数で今お知らせされたんでしょうか。そこのところをもう一回ちょっと確認したいというふうに思いますけど。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 従前から副部長であり、例えば昨年で言いますと、私の場合は建設部の副部長であり都市計画課長でありましたので、両方を持っているということで、その数でいいますと、課長の数は変わっていないということでございます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 以前からやっぱりそういうことは、あったということですね。その数は変わっていないということですね。 これは、いろんな部署にわたっていますから、全部聞くのはちょっともう時間的に無理なんで、今回は農林水産商工部、そこについてちょっとお伺いします。そこが、今回農地整備課と林務課が、これが一つになっているわけですね。そこは、以前は2人の課長さんが多分おられたと思うとですよね。ところが、今度兼務になっています。 そこで、あるやっぱり業界の人からちょっと聞いた話ですけど、やはりその農業と林業、今までは別々の課長がいたと。しかしながら、今度は兼務をしているということは、やはりその農業とか林業を軽視しておらんかと。そういう小耳に挟みました。そこで、今回ちょっと質問をさせていただいておりますけれども、その辺のことについては、そういう農業、林業の軽視にはなりはせんですね。ちょっとそこをお伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 今回の機構改革におきまして、農地整備課と林務課を統合しまして、農地林務課としております。これは、先ほどおっしゃいましたように、2つの課を統合しているわけですけれども、土地改良事業とか林業施策、もしくは、よくあります災害復旧工事、こういう業務を統括的に推進することを目的として、それぞれの業務につきましては、従来どおりの仕事をしながら、上を一つにすることによって、例えば災害が生じたときに、農地災害、林務災害というようなことで、それぞれで担当している課が分かれておりましたので、担当しておりましたので、今回からは、農地林務課へ統合したことによって、同じところでその判断もし、効率的に災害対応が機能的かつ効率的な災害対応が可能となるということで判断いたしまして、統合したものでございます。 ですから、その軽視とかいう話ではないというふうに理解いたしておりますし、今回の機構改革に当たりましては、事前に各部長さんとか、支所長さんにも協議を行っており、組織再編機構改革を行うに当たりましては、その後の事業がスムーズにいくように十分協議を行っていきたいと考えております。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。
    ◆16番(楢﨑三千夫君) 今、軽視ではないということで、災害に限っては、対策が効率的になるというような答弁でございました。 しかしながら、まず、せんだっての議案質疑でもあっておりましたように、農業問題、農業は今からTPP問題、それから後継者問題、それから耕作放棄地、いろんな問題がもう山積していますよね。そういうふうなことで、非常にその仕事もふえてくると思うんですよ。そしてまた水産業でも同じですよね。いろんな後継者問題もありましょう。売り上げ、漁獲高の問題もいろいろありますよね。 そういうふうで、いっぱいいろんな問題がある中で、その今までどおりで差し支えないというふうな答弁ではございましたけれども、JAだけでは、売り上げだけでも252億円ですね、言われました。それで水産業でも69億2,500万円、これも現在、若干減少傾向にあると。これをどうにか歯どめをして、上向きにしなければならないというような問題等もあるわけですよね。 そういう中で、先ほど言いましたように、農地整備が林務課と一緒になって、本当に今部長が言われたように、その仕事に対してきちんとそういう対応ができるのかなと。ちょっとここで断っておきますけど、今度なられた方がそれより仕事ができないという意味で言っていますのではありませんので、その辺のところはご理解願いたいというふうに思っております。そういう意味を込めまして一つ答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 先ほど一番最初に今回の機構改革を行うに当たっての4つの点で申し上げたと思いますが、そういう点からいきまして、どうしてもやっぱりスリム化をしていくという部分がございますので、そこだけにしわ寄せをしたつもりはございませんし、全体的な流れの中で、先ほど申しましたように、各部長、支所長、全体の仕事の流れ見ながら検討させていただいたことだというふうに理解しております。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) それでは、そして今度部長は、今度は商工観光も兼ねてあるわけですよね。そういうふうでこれは……。          (「違う違う」と呼ぶ者あり) ◆16番(楢﨑三千夫君) 商工部か。済みません。商工部ですね。商工を兼ねてあるわけですね。そういうふうで、これは激務やないかなというふうに感じております。 それともう一つ、先ほど言いました農地整備課と林務課が一つになった。そして今度は、その林務課についてもちょっとお伺いしたいんですけれども、林業につきましては、唐津市については、2万4,000ヘクタールの森林面積を持っておりまして、県下では断トツですよね。その中に市有林、私じゃなくて公有林ですね。市有林。市有林も1,637ヘクタールあるというふうに聞いております。 そしてまた唐津市内には、松原森林組合、七山森林組合と大きな組織があります。そういう中で、そこを合併させて、先ほどから言っていますように、一緒になって果たして部長は問題ないと言われましたけれども、そういうこの林業に関しても、公有林も持っているということで、やっぱり大きなウエートを占めるんじゃないかというふうに思うんですよね。 そういうことで、林業についても、やはり関係者の方は、ちょっと心配をされております。その辺について、もう一回部長の答弁をお願いしたいというふうに思っておりますけれども。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 先ほど林業のほうについての質問をいただきました。その分につきましても、課が今度一つになったということで、年間を通して同じ業務をずっとやっているわけではございませんので、課の中での流動ができるというふうに考えておりますし、よそでも例えば同じようなことはやっていると思いますので、道路と農林のほうの災害を一緒にするとかいう格好で、支所内でもやっていますし、そういう部分でいきますと、十分対応できるんではないかなというふうに私は、現在今のところ理解しております。 ただ、そういう問題が生じるようであれば、当然いろんなお話を聞かせていただいて、検討はしなければいけないと思いますが、現在のところはそういうことで理解をいたしております。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 市も平成17年の合併当時は、海、山、川の理想住環境に視点を置いて、そういう住みたくなるような唐津にしますよというようなことで、森林事業、農政のほうとかいろんな事業に取り組まれてきたというふうに思っておりますけれども、この初めの理念、これを忘れないように、そしてまた支障が出ないようにひとつお願いして、支障が出る場合は、すぐやはりいろんな対応をしてもらいたいと。 そしてもう一つ、そこでちょっと心配になりますのが、やはりいろんなことを、先ほど言いましたJA、それに漁協、それに森林組合、いろんな団体がありますよね。いざ問題等ができたとか、そのときにやはりその関係団体の人たちとは、密な関係、もう親密な情報交換をして、交付金事業とかそういう補助事業に対しては、すぐ対応しなければならないような事態が起きてくるというふうなことも想定されますよね。 そのような場合、今回この機構改革により、そういう課長さんが少なくなった、その対応する人が少ないということで、そういうことに対しての支障は出ないでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) そういう情報といいますかね、情報の共有化といいますか、そういう部分については、日ごろからのことが一番だろうと思いますし、緊急で出た場合においても、そういう情報ができるということは、一番大事なんではないかなというふうに思います。 先ほど言われた、2人で今まで聞いていた分を1人で聞くんだから、その分については間に合わない部分があるじゃないかという趣旨の質問だと思いますけれども、当然我々は組織として仕事をしておりますので、係長もおりますし、その中での対応を課長がとっていくだろうし、部長もそのような対応させていただくだろうと思いますので、もし至らない点がございましたら、いろんなことでご指導をいただければ、その対応はさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 対応をさせていただくというふうな答弁でございました。それと、支所機能につきましての質問も、もう議案質疑から、以前の議会からいろんな質問が出ております。 そこで、各支所が4課体制になりました。その中で今動いているわけでございますけれども、この支所機能につきましても、何ていいますか、各支所で、例えば浜玉、七山でいいますと、森林の割合といったら七山がもう断然多いわけですね、ちょっとこの2つだけ比べれば。林業の割合はですね。 そういうことで、今では例えば、課に同じ人間のような割り振りをされていますよね。若干のその人数の違いはあるとは思いますけれども、やはりその水産業が盛んな呼子地区とか、畜産が盛んな鎮西・肥前地区とか、いろんな支所によって特徴があると思うんですよ。 そういうことで、その支所のその課の人間配置、それについても今回はどういう割り振りでされているのか。例えば私は、林業が重きを置いている支所には、そういう部署に精通した人をちょっと余計に置くとか、そういうそこまでの配慮といいますか、そこまではしてあるものかどうかをちょっとお伺いしたんですけれども、支所に対してです。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 各支所、それぞれの支所の特徴がありますので、それに対してということでございますが、この前の機構改革での異動のことに関しましては、その当時の各支所長さんへのヒアリングを行いながら、適正な配置に努めたつもりでございます。 ただ、各支所、実情に応じた適切な人員になっているかと、全てがそのようになっているかということに関しては、支所長の意見は聞いてしておりますが、全体の中を見たときに、各支所の配置といいますか、人数の配置を見たときに、例えば業務量が多いところ少ないところ、時期的なものもいろいろあると思いますが、そういう点で考えますと、少し考えなければいけないところもあるのかなというふうには思っておりますが、当時の支所長さんとのお話の中では、適正な人員を配置したというふうに考えております。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 楢﨑議員さんのいわゆる職員の配置に対してのお尋ねにつきまして、お答えをさせていただきたいと思います。 私のほうが、職員課を抱えておりますのでお答えをさせていただきたいと思いますが、まず異動に関しましては、これは、支所に限らず異動が近まってまいりますと、職員課長がもうそれぞれの担当課長と、支所におきましても支所長と、先ほど佐伯部長のほうからご説明いたしましたように、支所長とも十分協議をさせていただいております。 その中で、例えば定員適正化計画との絡みもありますので、その人数も踏まえつつ、どうやったら一番効率的な業務を展開できるかということを常に考えておりまして、そのために各課、各支所の責任者の方と十分お話し合いをさせていただきながら、現在まで行ってきているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 今、ご答弁をいただきました。定員適正化計画のもとに、支所長とその担当の人と十分協議をして今やってあるというような答弁だったと思いますけれども、また支所のあり方といいますのも自然に変わっていくのかなというようなことは感じてはおりますけれども、昨日の一般質問でも出ておりましたけれども、直ちに統廃合とかこういうのは、またいろんな問題があるとは思います。 しかしながら、今言いましたような仕事に対する、産業に対する拠点化といいますか、そういうことは考えていって、機能分担をしながら、そして本庁・支所を連絡を蜜に、それとその時間短縮といいますか、それをぜひやっていただきたいというふうなことでお願いしたいというふうに思いますけれども、それに対しての答弁をちょっとお願いしたいんですけど。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 再質問にお答えをさせていただきます。 ただいま議員さんから熱い思いをお聞かせいただきましたので、十分そういったご意見を尊重させていただきまして、今後とも市民サービスがスムーズに行き届きますような、いわゆる人事異動と申しますか、そういう配置を心がけたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 人事配置については、職員さんのまた士気にも非常に関わってくるのかなというふうなことも考えますので、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思っております。 それでは、総合整備計画についての質問に移らせていただきます。 先ほどこの新しい冊子をいただきました。その中で説明を受けましたけれども、今年3月に面積を「199ヘクタール」を「142ヘクタール」ということで、中心市街地等も同じエリアになったということですよね。そういうふうに理解していいわけですよね。 そして、これで概要書をいただきました。この中に基幹事業と提案事業と2つに分かれておりますね。この基幹事業の中に舞鶴海浜公園と北城内児童公園多目的トイレ、それに旧大島邸の復原整備、これも入っています。それから松浦川河畔緑地バリアフリー化ですね。この4つの事業が基幹事業として入っています。その中に先ほど言いましたこの旧大島邸、これが大きな予算が上がっております。 そしてまた、先ほど部長答弁にもありましたように、これは、提案もできますよということで、5%の補助率アップを狙ったというような答弁だったというふうに思いますけれども、その提案事業にも、また6事業、ここにまた上がっておりますけれども、今回は、私、議案質疑のほうで言っておりましたように、この旧大島邸について、これで議案質疑でもう少し聞きたい面がありましたので、ここについて特化してちょっと質問させていただきたいというふうに思っております。 そこで、まず大島邸の今までの流れといいますか、ことし1月選挙がありました。そういうふうで今度新しい議員さんも6名いられますね。ということで、今までの流れについてちょっと簡単に説明をさせていただきたいというふうに思っております。 今は、便利になりまして、インターネットで旧大島邸というのを開きますと、会議録検索をしますとすごい量が出てきました。もうそれこそ平成6年から、それから平成16年から今までのものが全部出てきました。それをずっとちょっと一応調べてみましたけれども、それは全部は言いませんよ。 その当時の記録を見てみますと、平成13年の記録が出てまいりまして、このときに文化財を活用したまちづくりという施策があっております。その中には、旧高取邸と旧唐津銀行が明記してあるんです。しかしながら、旧大島邸は、具体的な計画はなされておりません。これが平成16年です。          (「本当か」と呼ぶ者あり) ◆16番(楢﨑三千夫君) いや、13年です。済みません。平成13年です。16年に建設課が目視といいますか、そこに、そのときには学校用地として買うというようなことで、職員駐車場の議案質疑といいますか、質問が出ておりました。そういうふうなことで、80台入るとかというような職員駐車場の話が平成16年にあっておりました。 そのときに総務部長が、検査というか、大島邸に入っているんですよね。そのときの文言が、「16年現在で建物の老朽化や湿気、シロアリ等の食害により損傷が極めて著しい状況」、そういう文言がきちんと残っています。もう平成16年の段階でそういう段階だったんですね。 そこで、合併で17年になりました。その当時は、大島邸は、先ほど言いましたように学校用地として以前からその土地開発公社から買うというそういう約束がなされていまして、きていましたけれども、平成21年~平成22年にかけて、大島邸を残してほしいというような運動があって、そしてその要望が出て、そして平成22年の3月に請願書が出ております。 その請願書が、平成22年の3月で、ある議員さん2名の方の署名をもって請願が出たわけでございますけれども、もう1名の議員さんはいらっしゃいません。今1名だけ残っておられますけれども、その請願に対しまして反対を議会はしております。 その文言については、後から述べたいというふうに思っておりますけれども、今までのこの流れ、今は簡単に説明しましたけれども、この流れにつきまして、そしてせんだっての議案質疑の私の答弁のとき、坂井市長のほうで言われたことが、「私自身が変えさせていただいた」という言葉を言われました。 そういうことで、この市長が変えられたということが、いつの時点で、この平成22年の12月の議会にもう大激論になりました。大きな方向転換があって、それは議会軽視じゃないかというような議論がありましたね。その中で、いつ市長が、議案質疑のその文言が出たようなことを決められたのかをまずお伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 楢﨑議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 今ご質問のご趣旨をお伺いをしながら、私自身もいま一度その詳細な流れを読み返しておりました。残念ながら平成13年は、私は県議会におりましたので、リアルタイムでその議論は参画をいたしておりません。平成15年に初当選をさせていただいてから、その議論は、昔から営々と続いてきた議論だったとお伺いいたしております。先輩であります福島前市長さんにもその話をお伺いをして、経緯等をご本人からお伺いをしたこともあります。 その中で、やはり大島邸につきましては、残そうという動きをされていた方々がいらっしゃって、しかしもうこれは小学校の用地にするんだということで議論が変わってきたから、もういいよで、改めて違う方々がこの大島邸の価値観を再度見つけられて残していこうという請願を出されております。 その部分については、いろんな中で私自身もその団体の皆さん方、文化的ないろんな行事ごとをなさっておられる皆さん方、あるいは一般市民の皆さん方、そして大島邸に昔からご親戚筋の中で大変お世話になっておられたという思い出を語る方々に、いろんな方々に数多く接触をいたしましていろいろお話をしてまいりました。 その中で、先般の議案質疑におきまして、楢﨑議員さんのご質疑にお答えを申し上げたのにつきましては、私自身が、私は決して個人で書いたわけではございませんで、いろんな情報をとりながら、今後変えた責任は私にありますという意味でございます。 いずれにいたしましても、この方向転換と言われればそうなんですけれども、部材を残して記録保存をするというのが第一弾の発表をして、皆さん方にご納得をいただいた議論でございました。 しかし、いろんな部分でいろんなお話を聞いて、やっぱりきょう午前中のご質問の中にもありましたとおり、大島小太郎という人を継承する。そして文化的な非常に経済界の方々が集われて、いろんなお話をなされたであろう大島邸というご自宅もあられたと。やはり両方に私はスポットを当てる必要があるんだというふうに思います。 しかし、文化財の要素と言われれば、これまた別議論でございまして、いろんな意味で集いながら、そして大いにその場所を活用していただいて、次の時代の若い人たちが育っていくそんな場所になればということで、残された部材を活用して一度復原をしていくということにかじを切ったということでございまして、そのかじを切った責任というのが私にあるかというふうに思います。 そういった意味で、私が変えさせていただいたというふうなご答弁につきましては、そういうふうな意味でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 今ご答弁をいただきました。確かにいろんな人の多くの人の意見を聞きながら決めたというふうなことを言われました。確かにそういう経緯であったとは思いますけれども、私たち議会として今思っているのは、この平成22年3月の請願書に対する採択の反対討論、これは志政会時代の反対討論ですね。そこが、議会としての最終認識かなというふうに思っております。 それから、いろんなこの文化的資源を活用した城内まちづくり計画、この冊子をつくるために何回となくその検討委員会を開かれました。その検討委員会の中にも、私は出席をさせていただきましたけれども、これは、もう以前も言いましたけれども、学識経験者等そういう関係の人ばかりで、方向性は初めから決まっていたかなというような感じの検討委員会でございました。 そういうふうなことで、議案質疑でも私言いましたけれども、もう以前から、これは文化財ではないというのは、もうはっきり市長も認められておりますけど、そういうふうで文化財でもないそういう建物、確かに大島小太郎さんというのは、唐津市のためには貢献をされたというふうには感じておりますよ。しかしながら、今回の予算には、唐津焼美術館、そしてまた歴史民俗資料館ですか、そういう予算等も上がってきておりますよね。 唐津焼というのは、これはもう全国的なネームバリューで確かに有名です。そしてまた歴史民俗資料館につきましては、もう県指定の文化財ですよね。そういうものがある。しかしながら、大島邸は文化財ではない。それをあそこに土地開発公社の土地を買って、議案質疑の説明では、約10億円、そのうち6億5,000万円は土地代とはいうものの、それだけ大きな予算をかけてあそこにその大島邸を再現をする。しかしながら、その大島邸の部材というものは、もう7割・8割はシロアリにやられている。そういう部材であるからして、もうその部材は多分使い物にはならないというふうに思いますよね。 そういう文化的で文化財でもないその建物をあそこに建てて、本当に何回も議案質疑のときにも言いましたように、後世にツケが残らないかなというようなことが一番心配なんですよね。やはり私たち議会としてこれを承認するには責任があります。 そういうふうなことで、そこのところをもう一回きちっと、どういう計画をもってあそこにそれだけの予算をかけて建てるという計画をなされているものかを、もう一回ちょっとお伺いしたいんですけれども。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 楢﨑議員さんのご質問にお答えをいたします。 やはり納得できる具体策というのがしっかりと示していくというのは、大事な話だと思いますし、先般も部長のほうから答弁をいたしましたとおり、ご承認をいただくということでございましたら、直ちにこの利用の検討委員会を立ち上げるという手はずになっております。その中で、具体的に大島邸に関しては、利活用といったものをしっかり出して、打ち出していきたいというふうに考えているところでございます。 いずれにいたしましても、残された部材、そしてこの大島小太郎さんと歴史民俗資料館とのまた関係もございますし、いろんな意味で大島小太郎さん、そしてそこに集われた、高取邸ほど、大隈重信総理がお見えになられたとそこまではないかもしれませんが、経済界のいろんな方々が集われて、いろんな話をされたであろう大島邸、この人と集われた場所というものを文化財ではないということをはっきりこの間申し上げましたけれども、その資源として活用をしっかりしていきたいという気持ちには、今のところも変わっておりません。 この唐津焼会館の場合につきましては、検討委員会があっております。これは、新しく建てるという方針まではまだ出てきておりません。いろんな部分でもしも、空きの場所がこれがベストだということであれば、そこという選定も当然あり得るわけでございまして、唐津焼の会館につきましては、今後その位置とか場所、そういったものをお示しをするという段階になろうかというその検討をするというふうな予算でございます。 歴史民俗資料館につきましては、先般も申し上げたとおり、現在あそこのまさに昔の港のランドマークタワーでございました。歴史民俗資料館についても、いろんな検討委員会の中で移設してはどうか。あるいは文化財ですから県との協議も当然必要になってまいります。いろんなお話をいたしておりますが、ここに来て、先般も申し上げたとおり、三菱さんとの関係も出てまいります。いろんなところで、また再度早急に検討をして、歴史民俗資料館を今の場所でいいのか。そして移築をして港のランドマークという形にもっていくのか。いろんな意味でこれを検討しなければならないという時期だというふうに思っております。 いずれにいたしましても、議員さんもおっしゃいましたとおり、旧大島邸につきましては、まちづくり交付金並びに合併特例債という非常に有利な財源のある期間の中でやって、そしてそこを市民の皆さん方に、観光客の皆さんというよりもまずは市民の皆さん方に、大島先生という方、そして大島邸の中でいろんなことが行われたということ、そしてこれを機にいろんな人たちが集っていただきたい。これは、文化的にお茶とかお花とかの世界だけではなくて、いろんな若い人たちがここで講義をやってもいいし、そしてまたいろんな講演をやってもいいし、そんな形で人が集う場所をつくっていくということが私は大きなテーマになろうかと思います。 いずれにいたしましても、議員さんお示しのとおり、納得できる具体策、しっかり早急に示してまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 楢﨑議員。 ◆16番(楢﨑三千夫君) 具体策をと言われましたけれども、それと先ほど答弁にありました、市民の方にもという答弁もたしかあったと思いますけれども、以前からいろんな質問をしています。市民協働でしなければならない。そして多くの人の意見を聞いたというふうなことでございました。 そこで、議案質疑でも言いましたけれども、基金のことについてもう一回ちょっと確認をさせていただきます。 基金が、市民協働という立場で基金を立ち上げられました。そういうふうなことで、保存会の人たちの意見が大きく物を言ったかなというふうなこともちょっと感じております。その基金について再度調べていただきまして、総額が678万5,718円、募金については13万円、現金出が39万円、郵便振替で115万円、そして寄附の予約、これが510万円ということで、もう3分の2どころか、約6割といわない、7割ぐらいですか、はこれでちょっと持っているんですよね。 それで、これはどうことかなということで調べていただきましたら、予約の510万円については、確約性があり、6月議決後に今年度の額を集金する。年に10万円ずつ3年間継続して、寄附者は17名と書いてあるんですね。 そこで、せんだって私は日南市の飫肥氏のことも言わせていただきました。それともう一つ鹿児島県の枕崎というところがございまして、この駅舎が完全募金だけで建てているんですね。ここ人口は2万3,000人です。ちなみにね。 ここで、今募金額が2,500万円、そのうちふるさと納税だけで650万円集めています。そして駅舎は、ことしの何月だったか、4月28日に完成しているんですよ。全額募金です。 そのうち、ちょっと聞いてみますと、県からのやつが、県産材使用ということで500万円だけはいただいていらっしゃるそうです。駅舎が1,400万円、あと1,000万円、2,500万円ですから1,000万円以上は余っているんですよ。それをどうするんですかと聞いたら、駅舎だけじゃなく、周りの広場、それに維持管理費まで寄附で賄いたいと思っていますと。今も現在も受付中というようなことを答弁していただきました。 やはりこれぐらいの市民の盛り上がりといいますか、これはやっぱりすごいなと思ったんですね。飫肥氏もすごいと思いましたけれども、それ以上にこれは、行政は全然、県はもちろん県産材使用ということで500万円はもらっていますけど、あと全部自分たちでしてあるんですね。 そこで、先ほど市長は、多くの方の意見を聞かれました。そしてそういう方向性に、またその人たちの意見だけじゃなく方向転換をしたということを言われましたけれども、この基金を見る限り、唐津市のこの現況を見る限り、これは本当に市民の人の大きな盛り上がりがあるんですかね。本当に必要と思ってある人は、どれだけいらっしゃるのかなというのがちょっと疑問視されるんですね。その署名活動にされた方もですよ。 平成21年12月28日、このときに1,798名、平成22年3月10日、これは3,262名、このうち市内は1,723名、市外は1,539名です。全部入れてもこれは5,000人ですよね。その後にも1回、1,688名あるということで、全部入れたら7,000名弱ということで報告はされましたけれども、唐津市は13万ですよね。そのうちの7,000人が署名。 ただ、その中に本当に納得して署名をされた方が、どれだけいらっしゃるのかなというようなことを非常に思います。この金額を見てみますと。それは確かに金額だけの問題じゃないかもしれません。それはですね。それは文化財的、その施設を活用するためには、その金額だけでは図られないこともあるかもしれません。しかしながら、やはりそれだけの文化財でもない、それだけの価値があるものかなと。有利な財源があるからというふうに言われましたけれども、有利な財源があるなら、もっとほかのいろんな考え方はありはしないかというふうなことをずっと思っております。 そこは、いろんな考え方があると思います。それは、自分の一つの案としてはありますけれども、ここで言うべきじゃないというふうに思っていますので、もういろんなそういう考え方というのはあると思うんですよ。そして議会には、議会といいますか、ずっとの流れは、原則的には部材を保存して、あとは記録保存。初めは写真保存して記録保存というような流れがあっているんですよね。そういうふうに私たちは理解をしております。 これを今の市長の答弁を聞いてみますと、この請願のとおりになっているんですよ。請願は、現状だったです。その場所に復原せろということで一応反対はしております。あとは、議会といたしましては、将来復原できるような記録保存に努め、貴重な部材について慎重に取り扱うよう要望しますということで、委員会のほうでも議場でもまとめられております。議会としては、そういう認識なんですよ。 しかし、もう現状どころか、もう復原してしまうということになれば、請願をそのまま受け入れたと私は感じております。そういう形になりはせんですか。ただ場所だけ違うだけで。ですから、そういうことで本当にいいのかなと。今いろいろ問題提起しましたけれども、本当にそれでいいのかというのを私は危惧をしております。 そしてまた、私たち議会人として、議長が就任時に挨拶をされました。今回の選挙につきまして、非常に初選につきましては、いろんな激選でありました。それは、市長だけじゃなく私たち議会にも向けられているという言葉を言われました。そのとおりだと私は本当に胸にじーんときました。そういうふうで、この議会の議決というものは、絶対的な権限といいますか、その重みがあるわけです。 そういうふうなことで、この大島邸については、もっともっと私、議論が必要というふうに思っております。本当にいいいろんなコスメチックがある。ILCも今夢のある話もあります。そしてみんないろんな予算が今出てきていますよ。本当にいい予算もいっぱいあります。本当に執行部の方は頑張ってあるなというようなことも感じます。しかしながら、この大島邸に限っては、もう一回、私議論をする必要があるというふうなことを非常に思っております。あくまでも今設計費ですよね。議論の余地は大いにあると私は思っております。そのことをこの議場で訴えまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。          (4番 江里孝男君登壇) ◆4番(江里孝男君) 4番、志政会の江里孝男でございます。通告をしておりました3点について質問をいたします。 まず初めに、空き家対策について質問をいたします。 近年、少子高齢化の進行、人口減少社会の進展や産業構造の変化などにより空き家が増加しております。佐賀県内においても、2008年10月時点でまとめた調査によりますと、3万5,700戸が空き家となっております。5年前に比べて7,300戸ふえております。 背景には、人口の減少や都市部への流出が大きな原因であると思っております。増加しつつある空き家は、老朽化による倒壊の危険、治安、景観の悪化、地域活力の低下など多くの問題を引き起こすおそれがあると思っております。 唐津市では、区長さんを通じて、平成23年に空き家の調査をされたとお聞きいたしております。まず初めに、区長さんへ依頼された空き家の状況などの調査項目について、お尋ねをいたします。 次に、公営住宅についてお尋ねをいたします。 昭和26年制定の公営住宅法に基づきまして、各市町村がこぞって建設をされ、多くの公営住宅を唐津市は管理されていると思います。現在管理されている戸数は幾らあるのか、お尋ねをいたします。 次に公民館事業についてお尋ねをいたします。 古来から、日本には強いコミュニティーというものが存在しています。それは、現在でも同じで、例えば東日本大震災のときには、地域の方々が助け合って、災害を乗り越える姿が頻繁に報道されました。これも古来から続く日本的な地域コミュニティの魅力が発揮された一例だと思っております。 そんな地域コミュニティには、やはり中核となる施設が、また場所が必要だと思います。それが私は公民館だと思っております。また公民館は、住民の身近な学習、交流の場として、高齢者及び子供までの講座など内容が充実しています。今後の公民館というのは、レベルの高い生涯学習の拠点になっていくのではないかと思っています。 公民館は、地域コミュニティの核となる施設と思います。公民館活動の現状と役割についてお尋ねいたします。 これで1回目の質問を終わります。答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 江里議員さんの空き家の状況等についてのご質問にお答え申し上げます。 昨年、総務課のほうで、5月末でございましたけれども、駐在員さんのほうに調査を依頼をいたしております。その調査内容でございますけれども、地区内の空き家の有無、空き家があるのかどうかということでございます。それから空き家の管理の有無、管理があっているのか。管理をされていない空き家の状況、この大きな3項目につきまして依頼をいたしております。 中でも、管理をされていない空き家の状況につきましては、例えば雑草が生えているのか。あるいは窓ガラスが破損をしているのか。空き家の一部が破損をしているのか。空き家の倒壊のおそれがあるのか。不審者情報の有無があるのかといった項目を調査を依頼をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 江里議員さんのご質問にお答えをいたします。 公営住宅について、唐津市が管理している戸数についてのご質問でございます。 今年4月1日現在の状況ですが、総管理戸数は、2,342戸でございます。 構造別の内訳を申しますと、RC造り、鉄筋コンクリート造りでございます。1,306戸、これは法定耐用年数が70年でございます。次に簡易耐火造り二階建てのものが295戸、これは耐用年数が45年でございます。そして最後に、耐用年数が30年ものでございますけれども、簡易耐火の平屋が396戸、木造が345戸となっておりまして、合わせて741戸でございます。トータルといたしましては、2,342戸でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) 江里議員さんのご質問にお答え申し上げます。 公民館活動の現状と役割ということでございますが、先ほど江里議員さんがおっしゃったとおりと考えております。 公民館は、法律では社会教育法第20条におきまして、「市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする」と規定されております。 その一環としまして、本市の公民館におきましては、書道や茶道、健康ストレッチやウオーキング教室、また子育て教室や親子料理教室、さらに成人講座や高齢者学習など、地域の実情にあわせたさまざまな講座が開催されております。地域に密着した社会教育活動を行っているところでございます。 また、公民館が行う事業としまして、各種の団体や機関との連絡、さらにその施設を住民の集会その他の公共的利用に供することもございます。 このため、公民館は、地元婦人会や子供クラブなど、地域のさまざまな団体の活動拠点として、まさに地域コミュニティの核となる施設と考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) それでは、空き家対策のほうから再質問をいたしたいと思います。 調査項目につきましては、空き家の有無、空き家の管理の有無、それから空き家を管理されていない戸数等を聞かれたようでございます。それで、空き家調査をされたわけですけれども、唐津市の空き家が現在幾らあるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 再質問にお答え申し上げます。 これは、駐在員さんのほうに調査を依頼をいたしまして、その集計をした結果でございますが、これは、あくまでも目視ということで、これは外観を見ていただいて判断をされたものでございますので、駐在員さんによっては、いわゆる個人差というんですかね、見た目がございますので、そこはご理解をしていただきたいと思います。 集計した結果でございますが、1,997戸という数値が出ているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 唐津市の空き家1,997戸あるということでございました。これは、区長さんを通じて調査されたというふうに思っておりますが、調査結果について、区長さんに報告されたのかどうか。お尋ねをしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 この報告につきましては、現在まだいたしておりません。と申しますのは、これは、空き家を調査をすることが目的でございましたために、調査結果につきましては、先ほど申しましたその空き家という定義が、非常に不明瞭であるということであったために、現在の段階ではまだ未報告でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 区長さんには、報告されていないということで答弁がありましたけれども、区長さんに私も聞いてまいりました。大体空き家が幾らあるのか、区長さんに聞いてみましたけれども、そのことで今度平成23年度に調査があったということを知ったんですけれども、区長さんは区長さんで区内の空き家対策について十分検討をされております。区の役員会等におきましても研究をされたということで聞いております。 そういう関係もございまして、今度の空き家の数とか、唐津市の全体の空き家の数とか、旧市町村別の空き家の数とか、知りたいという意見も数多くございましたので、知らせてほしいと思いますが、部長のお考え方をお示しいただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 再質問にお答え申し上げます。 この空き家の情報につきましては、これは、いわゆる個人情報的な要素も含まれておりますので、財産という大きな観点がございますので、取り扱いを慎重にしていたわけでございます。しかしながら、そういったことで地区のほうで対策等を講じていただく中での情報が必要ということでございますれば、それにつきましては、報告をさせていただくことで検討をさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) それでは、次の空き家については、今後やっぱり少子化の進行や人口の流出などにより増加するというふうに思っております。管理されている空き家について、唐津市の対策をお伺いしたいというふうに思っております。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 管理されている空き家対策についてでの再質問でございますが、管理されている個人さんが、管理されているということで理解しております。 まず、全国の自治体で行われております空き家の利活用施策の事例でございますけれども、一般住宅の空き家については、定住促進の施策として、空き家の流通を促す空き家バンクの設置を行うというものが代表的な事例としてございます。 そのほかの利活用では、過疎地域と自立活性化推進交付金事業により、古民家を会員制民宿とするものや中心市街地活性化事業による空き店舗の活用など、特殊な建物や店舗について、定住促進や市街地活性化などの事業の中で空き家を利活用するものというものでございます。 本市におきましても、島内空き家実態調査や旧村上歯科リノベーション事業などの事例がございます。 管理されている空き家の対策でございますが、現在主に検討を行っている対象は、管理されていない空き家でございまして、どのようにすれば、土地・建物の所有者へ管理者に管理をしてもらえるのか、検討をしているところでございます。 管理されている空き家につきましては、先ほど述べました定住促進事業や過疎対策事業などに協力していただく形を検討していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 管理されている住宅といいますと、現在まだ住めるという状況であろうと思います。 なぜ、お聞きしましたかといいますと、私ども相知町時代に、平成18年の集中豪雨で田頭や長部田地区で6戸の全半壊がありました。その移転先として、公営住宅、空き家など仮住まいを探したわけですけれども、なかなか公営住宅も見つからず、また空き家等はあるんですけれども、地権者との連絡がつけずに断念をしたところでございます。その間、長く避難所を設置したという状況もございました。そういうところで、空き家の登録制度、そういうのがあればすぐに間に合うのだなということでつくづく感じたところでございました。 県内には、空き家バンク制度をとってある市町さんはあるようでございますけれども、唐津市はどのような状況であるのか。お尋ねをいたしたいというふうに思います。また、空き家バンク等の制度をつくる考えはないのか。お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 空き家バンクをどうするのか、また災害時の備えとして利用できないか、登録制度ということでお答えをさせていただきます。 近年、各地の自治体におきましては、定住促進と空き家の利活用を目的といたしまして、物件の紹介を、実態やNPOなどが行う空き家バンクを設置する事例がございます。 佐賀県内では、多久市や武雄市など7市町が行っております。本市におきましても、空き家バンクではございませんが、企画財政部企画政策課のほうで定住促進を目的として、唐津市UJIターン支援情報ホームページを開設し、佐賀県宅地建物取引業協会唐津支部のホームページへリンクすることで、市内の賃貸物件の情報提供を行っているところでございます。 空き家バンクにつきましては、空き家の中でも改修なしで居住に使える物権や店舗に活用できる状態の空き家が対象となります。宅地建物取引業法の規制があり、売買や賃貸契約の仲介は行えませんので、自治体においては、あくまで情報提供という場としての活用にとどまり、契約そのものは、直接当事者同士が行うか、もしくは宅地建物取引業協会を紹介することになります。 空き家バンクの成功例としましては、多くの制約実績が見られる事例では、先ほど申しましたように、過疎対策事業や定住促進事業として、家屋改修費の補助や家屋取得費の補助を行っているケースや専門の推進委員による積極的な登録の勧誘を行っているケースなどがあるようでございます。 普通の民家の空き家の利活用手段といたしましては、現在のところ、空き家バンクが代表的事例として挙げられるところですけれども、有効な施策とするためには、定住促進事業などと連携を行いまして、相乗効果を図る必要があると考えているところでございます。 また、災害対策としての空き家バンクのような登録制度を利用して、避難所や仮住宅として民家を活用できないかというふうなご質問もございました。空き家対策としては少々異なるかもしれませんけれども、災害時の避難場所や仮入所先、もしくは移転先として、不動産団体が管理物件を無償で仲介する災害時における民家賃貸住宅の媒介等に関する協定を結ぶという事例があります。 これは、佐賀県も平成23年6月27日付で、県内宅地建物取引業関係団体と協定を締結しておりまして、これにつきましては、本市においても効力はあるものでございます。賃貸用物件ではありますが、広い意味でも空き家の利活用の一例として紹介をさせていただきました。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 空き家バンク等につきましては、インターネットを引いてみますと、武雄市あたりで事例があるようでございました。このことを勉強していただいて、唐津市でもつくっていただけるかなということで思っております。 この項の最後の質問になりますけれども、条例制定についてでございますが、多久市や有田町では、空き家条例が制定をされておりますし、西部地区では、検討会などをつくって勉強会などもされているようでございます。管理されている空き家を有効できるような条例制定について、どのような考えがあるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 空き家の有効利用の条例についてというお尋ねでございます。これは、昨年からの議会においてもいろいろご質問を受けているところでございます。 市町村が、老朽空き家や危険空き家等の解体・除却を指導推進していく上では、空き家条例は、有効な手段の一つであると考えております。 本市におきましては、昨年度行いました空き家調査の結果を分析し、条例の必要性やその内容の検討を全庁横断的に検討委員会など設置しまして、慎重なる議論を重ねる必要があるというふうに考えております。 一方、空き家の有効利用として空き家バンクの設置などの施策につきましては、要項を定めること、及び予算を確保することで実施が可能となります。 昨年の議会におきましては、空き家の有効利用も条例の中に組み込んではという意見も出ているようでございます。その必要性や有効性、または他事業との連携などにつきまして、早急に先進地の事例などを研究し、関係部署との協力を重ね、検討していきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 15時10分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 2時53分  休憩                     午後 3時10分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(熊本大成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 空き家対策について、最後の部長さんの答弁がありましたけれども、今、昨年の6月議会の答弁書、インターネットで引きまして持っておりますけれども、最後の答弁と若干違うようでございますけれども、どういう見解で答弁をされたのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えいたします。 昨年の議会と答弁が違うという意味は、要は、空き家条例制定で、何といいますか、廃屋、要するに解体等指導助言する条例と、前回大西議員さんだったと思うんですが、利活用についてもセットで条例を策定できないかというお話だったと思います。 私、先ほど答弁をいたしましたのは、その指導助言する通常の空き家条例と利活用については進展はあっておりませんけれども、今後早急に総務部、市民部と一緒にしなければならないというふうに思っています。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 私も空き家と管理されている住宅の総体的な条例の制定ということで聞いたつもりでしたけれども、そういうふうには聞こえなかったのかなということであります。 昨年の6月の答弁を読んでみますと、「今後、早急に条例制定について準備には、かかっていきたいというふうに考えております」というふうに書かれております。ですから、早急に条例制定についてしていきたいということでございますので、早急にやっていただきたいというふうにお願いいたしまして、次の質問に移りたいと。          (「どのぐらいかと聞いてくれるか」と呼ぶ者あり) ◆4番(江里孝男君) それでは、公営住宅について再質問をいたします。 唐津市で管理されている総数は、2,342戸との答弁でありました。それでは次に、耐用年数を過ぎた戸数は、幾らあるのか、お尋ねをいたしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 耐用年数が過ぎた戸数は幾らあるのかということでございます。 総管理戸数が2,342戸のうち、耐用年数が過ぎたものが635戸でございまして、約27%と全体の4分の1を超えております。 また、建てかえ等の判断基準となる耐用年数の2分の1を超えたものを加えますと、1,418戸にもなりまして、約6割が建てかえや用途廃止を考える時期に来ているというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 耐用年数を過ぎた住宅が635戸という答弁でございました。耐用年数を過ぎた住宅につきましては、建てかえや用途廃止、譲渡など、選択肢はあると思いますが、今後どのようにされようと思っているのか、ストック活用の考え方をお教えいただきたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) お答えいたします。 ストック活用計画の考え方についてでございます。 市営住宅のストック活用計画の方針は、平成18年度に策定いたしました唐津市市営住宅ストック総合活用計画に基づいて行っておりまして、本年4月に、より現状に即した見直しを行っているところでございます。 本市の基準としましては、耐用年数内のものにつきましては、維持保全、または個別改善として、当然に活用していくことになりますが、耐用年数を過ぎたものにつきましては、建てかえ、用途廃止、譲渡処分のいずれにするかでございます。 建てかえとするものは、耐用年数を超過したもののうち需要があるもの、2、敷地形状がよいなど高度利用の可能性があるもの、3、敷地規模が大きいものという条件が全て該当するものとしております。 3つの条件のうち、一つでも該当しないものは、用途廃止となろうかと思いますが、入居者全員の同意があり、形状が個人での改築、建てかえが可能であるなどの条件に当てはまるものは、譲渡可能というふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 建てかえや用途廃止、譲渡などを考えているということでございました。合併前は、各市町村で建設をされてきたところでございますけれども、人口減少などによりまして、公営住宅についても、建てかえや用途廃止などバランスを考えながら計画をしなければならないというふうに思っております。地区公営住宅のあり方について、どのような考えを持ってあるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 地区の公営住宅のあり方ということでございます。 現在のストック総合活用計画は、合併時分の平成18年度の策定しておりますので、地区特性が大きく異なる団地を全体の計画の中に組んでおりました関係上、これまでの地域社会形成や旧市町村のマスタープランへ大きく配慮をしたものとなっております。 現在、合併後8年が過ぎまして、小中学校の統廃合や金融機関、商店等々の生活に密着する店舗の集約化などが行われまして、各地区の生活環境も大きく変化しているのではないかと考えているところでございます。 平成28年度からの新たな市営住宅ストック総合活用計画の作成に当たりましては、各地区の特性や生活環境の変化を的確に分析を行い、より全市的な視点のもとに各地区のバランスもあわせて考慮してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 地区の特性を考えながら、ストック総合活用計画を立てていくという答弁でございました。 それでは次に、公営住宅も所によりますと、建設当時の原形がわからないような、また増築されているところがございます。先ほど譲渡も考えてあるとの答弁でございましたけれども、譲渡については、団地の入居者全員の同意が必要というふうに私は考えておりましたが、今は、譲渡の条件などについては、どのような条件で譲渡されるようになっているのか、お尋ねをしたいというふうに思っております。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 譲渡の条件ということでございます。今考えておりますのは、用途廃止についてでございますが、木造または簡易耐火平屋建ての住宅で1戸建て、または2戸1棟長屋の形式のもの。2番目に、道路などで囲まれた20戸以下のブロックの入居者全員の同意があるもの。3番目に、1戸当たりの敷地面積が100平方メートル(約30坪)以上のもの。4番目に、敷地が幅員4メーター以上の公道、または公道になり得る道路に接続するものという条件を全て満たすものとしております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) それじゃあもう一回お尋ねしますが、例えば団地内において、団地の全員じゃなくして、団地の区画の10戸か20戸、そういう区画があったら、それの全員の同意があれば、その区画については、払い下げが可能ということでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質疑の答えをいたします。 道路等で囲まれた20戸以下のブロックの全員の同意ということで、議員さん、ご質問のとおりでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 住宅につきましては、戸数約2,300戸ということで、耐用年数の半分を超えた住宅が約60%、約1,400戸あると今答弁がございました。今後1,400戸を建てかえとなりますと、大きな財源が必要となります。 先ほど答弁がありましたように、建てかえ、用途廃止、譲渡など、地域のバランスを考えながら、住宅のストック総合活用計画を早く立てるべきだと思っておりますが、部長の考えをお尋ねをしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 ストック総合活用計画は、早急に策定をしなさいというご質問でございます。 平成18年度に策定いたしました活用計画の計画期間が10年間でございまして、平成27年度、再来年度まででございます。 計画期間の半分を経過しましたことから、ことし4月から計画の見直しをしているところでございます。平成28年度からの新計画に向けては、今年度行います「住生活総合調査」の結果を受けまして、平成26年度中期に取り組んでいくことと計画しておりまして、平成27年末までには、新ストック総合活用計画策定を完了しまして、議会の皆様にお示しをしたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) それでは次の質問に移ります。 公民館について、再質問をいたします。 相知町公民館の要覧によりますと、相知町では、昭和25年、県下でもいち早く独立施設で560万円をかけまして、収容人員3,000人の公民館が建てられております。また、昭和28年には、部落全域に56の公民館が設置されております。昭和35年からは、6地区の公民館を整備し、地区民の中から地区館長・主事を専任しております。 他の地区と異なりまして、中央公民館があり、その下に6地区の地区公民館があり、その下に56の自治公民館がございます。合併して制度が変わりますと、平成18年まで永遠と活動をされてきました。 地区公民館がつくられてからは、あらゆるスポーツ大会、これは地区間対抗ということで行っておりますし、消防行政に至るまで、あらゆることが地区間単位で行事が行われてきたところでございます。また公民館活動も地区公民館が主体で、人権講座や運動会、盆踊り大会などを開催をしてきたところでございます。この地区公民館制度が、相知町公民館の特徴でもございましたし、恐らく県下でもない組織であったというふうに思っております。 相知地区においては、市町村以前に組織されていた地区公民館が合併により曖昧になっており、地区の行事についても支障が出てきております。このことについて、どのように考えておられるのか、お尋ねをいたしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) 再質問にお答え申し上げます。 相知地区の地域住民活動におきましては、地区公民館制度が大きな役割を果たしてきたことは十分に認識いたしております。議員さんのお話と重なる部分があるかと思いますが、この相知独特の制度でございます地区公民館制度のことについて、ちょっとお話をさせていただきます。 その相知公民館の成り立ちは、昭和23年に相知公民館に専任の館長を置くとともに、それとは別に旧小学校区ごとに地区公民館組織をつくられ、6つの各小学校校長と教頭にその地区公民館の館長と主事を委嘱しておりました。 昭和28年には、地区公民館のもとに、現在の56の自治公民館が発足し、相知地区独自の制度である地区公民館制度ができたものでございます。その後、昭和41年から小学校長、教頭から地区住民の方々に、地区公民館組織の館長と主事を委嘱するようになりました。 各地区公民館では、地区の運動会等を主催されており、相知地区全体の運動会も、地区公民館対抗という形で行われてまいりました。 市町村合併後も、唐津市の制度としての地区公民館制度はなくなりましたが、自主的に唐津市相知町自治公民館協議会をつくられて、地区公民館組織は活動を続けられてまいりました。 唐津市の相知公民館と連携されてスポーツ大会などさまざまな活動を行っていただいており、地区公民館組織の館長・主事の方々には、大変ご尽力をいただいていることも聞き及んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。
    ◆4番(江里孝男君) 館長・主事さんには、大変ご尽力をいただいているという答弁でございましたけれども、相知町の場合、他の地区と異なり、地区公民館が相知公民館を支えており、地区公民館の支援がないと公民館活動はできません。 また、合併後、相知地区の地区公民館は、自治公民館として認められず、今までのような地域発展の活動ができませんという趣旨の要望書が、相知地区公民館協議会と相知地区区長会から出ていると思いますが、このことについてどう思っていられるのか、お尋ねをしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) お答え申し上げます。 平成22年度から平成23年度、平成24年度と、地域の方々から地区公民館制度についてのご要望をいただいております。その趣旨は十分承知しているところでございます。 ご要望をお受けいたしまして、教育委員会といたしましては、地元の方々と話し合いをさせていただきまして、一部ご要望にお応えするなど、誠実に対応をしてきたところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 一部理解を示されて、一部は改善をしておりますけれども、公民館の館長さん、主事さんについては、まだそのままの状況のようでございます。早急に解決をしていただきたいというふうに思っております。 先ほども言いましたように、相知町の地区公民館は、部落公民館にかわって多くの事業をされております。地区公民館なくして公民館活動は考えられないと言っても過言ではないというふうに思っております。それほど重要な位置づけというふうにはなっております。 また、市民協働、特徴のまちづくり、地域の活性化を図る上で欠かせない組織であるというふうに思っております。 教育長さんも相知小学校の校長として赴任されておられましたので、相知町の現状は、よくご存じのことと思います。地区公民館を制度化し、位置づけができないか、教育長に最後お尋ねをいたしたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 大塚教育長。          (教育長 大塚 稔君登壇) ◎教育長(大塚稔君) ご質問にお答えいたします。 相知中学校の校長時代のことを若干思い起こしております。相知公民館と相知の中央地区公民館の区別が最初つきませんで、大変苦労したことも、また大変お世話になったことも思い出しているところでございます。 地区公民館で地域コミュニティ活動の企画を熱心にされていたというふうなことも、それからお世話になったことも、十分こう思い出しているところでございます。 それから、平成19年~平成20年度にかけてのその地区公民館制度について、協議会を設けられるその検討の場にも立ち会っていたこともございまして、相知町の方々の地域活動のエネルギーを感じたところでございます。 さて、合併によってさまざまな制度が合併協議会で検討されまして、新市全体で統一されてきたところでございます。社会教育法の規定に基づく公民館の制度についても統一をされたところでございます。 地域コミュニティ活動につきましても、現在唐津市の多くの地域で地域づくりの一環として、地域ごとに運動会などさまざまな形での行事が行われております。 その運営方法も各地区で異なっておりまして、地域によっては、校区ごとに任意に校区の区長会を組織されて、その区長会で校区の運動会の行事を行っておられるようなところもございます。いずれにいたしましても、唐津市全体の地域コミュニティにおける行事、市の現状のあり方、現状について改めて調査を行いまして、その中で公民館制度のあり方などについて検討してまいりたいと、そのように考えているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 江里議員。 ◆4番(江里孝男君) 地区公民館制度は、相知町にとって非常に大切な非常に重要な位置を占めております。合併によりまして唐津市のみということで、地区公民館制度がなくなったわけですけれども、やはり市民協働、特徴あるまちづくり、地域活性化のことを考えると、やはり重要な位置づけを占めているというふうに思っております。 今、教育長のほうから検討するということでございますので、早急に検討をしていただいて、結論を出していただきますようお願いいたしまして、一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。          (14番 石﨑俊治君登壇) ◆14番(石﨑俊治君) 14番、志政会の石﨑です。通告順に従い、一般質問を行います。 まず1回目の質問ですが、地域の元気臨時交付金の活用ということで質問をいたします。 国の元気臨時交付金を活用した経済対策を迅速かつ円滑に実施、地域の経済の活性化や雇用の創出を図るため、唐津市においても、今回の補正予算に12億2,500万円を計上されておりますが、市では、どのような交付金の活用を考えてあるのか、あわせて県及び他市での活用状況をわかればお示し願いたいと思います。 次に、観光振興についてです。 観光客誘致においては、女性客をどう呼び込むか、あるいは女性目線を意識した取り組みが大事ではないかと思っております。 そこで、今村観光文化スポーツ部長に伺いますが、数年前から歴史が好きな女性観光客がふえ、歴女と呼ばれております。ことしは、伊勢神宮と出雲大社という日本を代表する神社の遷宮が重なるという記念すべき年になっており、伊勢女とか、出雲ガールといった言葉も生まれております。いずれの言葉も、観光は女性に魅力を感じさせることが大事であるということではないかと思っています。 まず、この3つの言葉に対する部長の見解と、市としての観光客誘致の基本的な考え方をあわせて伺いたいと思います。 3番目は、将来に向けてということで、まずコスメティックバレーへの取り組みについて伺います。 化粧品産業の集積は、その原材料となる農林水産業が盛んな唐津にとって、非常に魅力のある取り組みであると思っておりますし、その実現に向けて精力的な取り組みをしていただいているものと思っておりますが、これからのコスメ構想の実現に向けての取り組みについて、伺いたいと思います。 4番目に、唐津港と近代化遺産ということで質問をいたします。 特に明治以降でありますが、北波多、相知、厳木から石炭が産出されたことが、唐津港の発展や市の近代化につながり、その時代は昭和の前半まで続いてきたと思っております。そこで、石炭産業が唐津市の近代化に果たした役割について、まず伺いたいと思います。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 石﨑議員さんの地域の元気臨時交付金の活用についてということでの質問にお答えしたいと思います。 本市では、地域の元気臨時交付金を活用した事業といたしまして、45事業、28億9,521万4,000円を計上させていただいたところでございます。 主な事業といたしましては、障害者支援の拠点施設等整備費、林道改良舗装事業費、道路改良費、高規格救急自動車整備費、中央分署建設事業費、消防ポンプ格納庫建設費、小型動力ポンプ積載車購入費、防災情報ネットワーク整備計画費、水道事業会計の広域化に伴う連絡管布設への繰り出し等に充てさせていただいております。 次に、県及び他市の状況でございますが、まず県につきましては、約101億5,000万円、他市の状況でございますが、議案のときにも説明をいたしましたけれども、20市全体では、46億7,000万円でございまして、そのうち唐津市が12億2,500万円でございます。 県におかれましては、2月補正予算で101億5,000万円を活用され、基金への積立金を含め、対象金額としましては、280億1,600万円の緊急経済対策費を計上されたところでございます。 主な事業といたしましては、原子力防災屋内退避施設確保事業費、原子力防災資機材整備費、緊急雇用創出基金への積立金、漁場環境保全創造事業費などでございます。 次に、他市の活用状況でございますが、予算計上につきましては、3月補正に計上されたところ、それから当初予算に計上されたところ、6月補正に計上されたところ、市町によってそれぞれさまざまでございますが、例えば佐賀市では、3月補正に元気交付金5億7,000万円を活用され、16億6,000万円の補正予算を計上されたと伺っております。 主な事業といたしましては、農業用排水施設の整備、ノリの出荷施設の整備に関する補助、それから漁港の整備、泊地航路のしゅんせつ等、それから農林道・市道の整備などと聞いているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 石﨑議員の観光に係るご質問にお答えいたします。 議員のほうからもご紹介がありました女性客、ことし、歴女、歴史好き、または歴史にうんちくが豊富な歴女、また伊勢神宮、出雲神宮20年と60年が重なって、またクローズアップされております。また全国的な観光需要の平均値をとりましても、おおむね女性客が6割を占めるという数字も出ております。女性客の取り込みが非常に重要なことだと考えております。 市のほうでも、観光部門、また文化スポーツまで合わせますと7名の女性職員がおります。合併後に採用されて二度目で観光に携わった者、またほかそれなりに経験豊富な職員まで入れて7名ほどおります。 そんな女性のアイデアを取り入れながら、また他の団体の女性等も含めたところで、効果的な方法、企画に結びつけたいと考えております。 観光に対する全般的な考えですが、今申しましたような、それぞれのターゲットに基づいて魅力ある仕組み、企画をつくり上げながら、他といろんな旅館、観光業者さん、いろいろ立場立場それぞれ相互しながら、皆さんと一緒になって観光の誘致に努めたいと考えております。 また、文化もスポーツも含めたまちづくりという要点もありますので、観光だけではなく、いろんな資源、まず市民に愛着を持ってもらう、市民が自慢できることこそ、来てもらう方々への対応、おもてなしにもなると考えますので、広く観光をまちづくりに生かす、まちづくりを観光に生かす、そういう要点からのサイドで進めたいと考えております。その中に女性客も取り入れると考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 石﨑議員さんのご質問にお答えをいたします。 コスメ構想のこれからの取り組みというご質問でございます。 現時点につきましては、今後具体的な取り組みの内容を十分に検討している段階ではございませんけれども、このコスメ構想を実現していくためには、まずは仮称でございますが、ジャパン・コスメティックセンターを立ち上げまして、産学官の連携構築を図ることが急務だと思っております。 企業誘致面から今の現在の状況を申し上げますと、企業におきましては、補助金があるからというだけでは進出を決めることが難しい状況でございます。一番重要なことは、ビジネス環境が整っていることが必須条件となっていると考えております。 そこで、唐津に来たいという魅力あるビジネス環境を構築しなければなりません。そのため今回設立いたしますJCCにより、企業と大学、また行政との連携、サポート体制が整えられるとともに、今回フランスのコスメティックバレーとの連携も強みを生かしまして、産業の構築、販路の確保にアジアマーケットの開発等に取り組みながら、企業の進出を促すことが事になると考えております。 また、大学におきましては、唐津にございます佐賀大学農学部附属アグリ創生教育研究センターを企業との研究開発の拠点といたしまして、常に企業の研究ニーズに応えられる体制を整えるなど、またそれぞれ会員の大学におきましては、企業ニーズが非常に高いといいます化粧品専門学科等の創設などを大学等に取り組んでいただければと考えております。 また、行政におきましては、国の総合特区制度を導入をいたしまして、法人事業税の減免制度を創設する、また既存の補助制度では、カバーができない製造業以外のコスメ関連企業向けの補助制度の創設等が考えられると思います。 このような産学官の取り組みをJCCで調整を行っていくことになりますが、さらに今後、大きな仕事といたしましては、会員企業間のビジネスのマッチングの機会をつくり出す。また会員企業の研究ニーズを掘り起こして大学とのマッチング、またコスメ構想を内外へ周知をするPR活動が重要になってくると思います。 最後になりますが、このコスメ構想は、第一次産業の振興への取り組みも重要になってくると考えております。コスメ関連企業が集積することによりまして、原材料を地元の一次産業が生産をするという流れにつなげていかなければなりません。 そこで、農林漁業者にもコスメ産業の理解を得るため、農林漁業者向けのコスメ産業セミナー等の開催、またコスメ原材料の栽培ノウハウの研修会等を実施をする必要があると思います。それには、第一次産業者と会員企業との仲介も重要な事業になってくるものと考えております。今後、全力でこの業務に当たっていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) 石﨑議員さんのご質問にお答え申し上げます。 石炭産業が市の近代化に果たした役割でございます。 我が国では、幕末から明治初期にかけて、開国に伴って石炭産業が増大し、唐津も薩摩や肥後藩及び明治政府の蒸気船の燃料供給地として重要な地位を占めていました。 その後、石炭の採掘、輸送方式の近代化の遅れから、筑豊などほかの地域に採炭の中心は移っていきましたが、高島炭鉱の技師であった高取伊好などによって、唐津炭田も近代化されました。芳ノ谷炭鉱が明治18年に、相知炭鉱が明治29年に本格操業を開始しております。 また、輸送のための鉄道敷設が明治31年、山本─妙見間で完成し、石炭輸送が完成し、石炭輸送が飛躍的に向上したところでございます。 さらに、相知炭鉱を明治33年に、芳ノ谷炭鉱を明治43年に買収しました三菱などの大手資本が進出してまいりました。このような大手資本の唐津炭田への進出をきっかけに、鉄道による石炭輸送が主流となり、唐津港、現在の妙見埠頭側が石炭積み出し港の地位を確立いたしました。 また、電気、電話などのインフラ関係も整備され、石炭によって生み出された利益は、城下町であった市街地を近代化していくことになりました。 大正時代になってからも、大正3年のパナマ運河の開通によりまして、国際航路の寄港地、また燃料の補給港となった唐津は、非常に反映することになったものでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 再質問に移ります。 元気臨時交付金の活用についてでありますが、緊急経済対策予算につきましては、3月補正予算に45億円、6月補正で29億円、合計74億円が計上され、その経済効果は126億円ほどになるというような説明があっておったと思っております。 今回のような交付金は、道路や施設などの維持管理には使えないと聞いております。市民生活の安心・安全の確保は、日常生活圏域の身近な道路や河川や水道の維持管理改良が、十分確保されて可能になると思っております。 数年前、きめ細やかな交付金のような身近な事業に使える交付金の創設を国・県に強く要望していただきたいと思っております。そのことは、また地域の経済効果にもつながっていると思っておりますので、執行部としてお考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 再質問にお答えしたいと思います。 施設の維持管理等につきましては、そもそも一般財源として普通交付税などで措置されるべきの性質のものでございまして、今回の元気臨時交付金をそのような維持補修等に活用することはできません。 例えば、先ほどおっしゃいました平成22年に、きめ細やかな臨時交付金というのがございまして、このときは、使途が比較的自由で、市民生活に直結いたします施設等の維持等にも活用できましたので、また地元の中小企業の受注機会の増大にもつながって、非常に使い勝手のいいものでございました。そういった意味では、地方にとっては大変ありがたい交付金であったと実感しております。 今後、機会を捉えながら、より使い勝手のよい交付金の創設につきまして、国及び県に要望してまいりたいと思います。 また、交付金の財源の確保と合わせまして、歳出面におきましても、限られた予算を効果的に効率的に活用する努力は必要だと考えております。 本市におきましては、国の有意義な財源を活用して、道路・橋梁をはじめ、公園や下水道の長寿命化に取り組んでおります。将来にわたって維持管理費のコスト削減に努めてまいります。経費削減により生じた財源を有効に活用しながら、市民生活に直結する公共施設の適正な維持管理により、一層努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) ぜひこのことは、市長にはぜひお願いいたしておきます。 次に、観光振興について伺います。 先ほど部長のほうから基本的な考え方を伺いました。例えば観光施設の管理についてでありますが、やはり施設で働く職員の方、受付さんとかいろいろおってありますけれども、そういったところの観光客、あるいは一般の市民の方に対する応対というのが、やっぱり大事だと思うんですね。 そういったことについてのどういった指導が、あるいはなされているのか。私、このことについては、三、四年前に1回質問したことがあるんですけれども、していると答弁はあっておりましたけれども、今具体的にどのような形になっているのか、もう一度伺いたいと思います。 そしてまた、あわせてパンフレットが時々やはり唐津城なんかでも切れているときがあります。やはり本来ならその施設管理、あるいは受付の方とかが常に目を配って、状況を見て、観光協会なり観光課のほうに報告するのが一番いいんではないかと思っておりますけれども、その辺の管理も含めて答弁をお願いします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 観光に係る再質問にお答えいたします。 観光客、見えられた方に対する対応等で、おもてなしからほど遠い幾つかクレームを受けるといったことも、まだ現在も幾つかあるようです。その都度、苦情を聞きましたら、指定管理者、業務委託先、関係部署、指摘を受けたところにすぐフィードバックし、またあわせて以後の指導等もお願いしているところですが、今後また一つには、そこだけに終わらせず、そのクレームを他の施設、受けていない施設にも、あそこでこういうことがあったよと、ここでこんなことを聞いたようだよというような形で、唐津の観光関係全部が共有できるような形で進めたいと考えております。 また、パンフレット等もつくるまでは、いろいろ情熱、アイデアを凝らしてつくり上げるんですが、あとはそのまま置きっぱなしというような面もないこともなかったようですので、ある意味それぞれの、我々も当然第一義的に我々は気を配るわけですが、他の施設、他の管理者の方々から、ある意味おせっかいでも、なかったよとか、のうなっているよといったようなこともいろいろ言ってもらって、それを全員で共有できるような形にして、そういうクレーム等に迅速に対応できるような形で努めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) ぜひそういう形で、細やかな気配りをお願いいたしておきます。 観光施設について、次に旧唐津銀行についてでありますが、今1階の金庫室がありますけれども、非常に今人気があります。観光客に。やはり金庫というのは魅力があるのかなと。そういった中で、例えばその中に1億円のレプリカとか、あるいは金の延べ棒あたりのレプリカを置いたらどうかというような意見も聞くわけでありますが、やはり何かこう整備が終わったら終わりじゃなくて、何か人の目を引くようなそういった部分の考え方も今後必要ではないかと思っております。 また、2階の辰野金吾の資料展示スペースには、やはりビデオなどで辰野金吾の生い立ちなどを紹介した映像で紹介するとか、そういった施設とかも大体こういうところに施設はありますので、こういったことについても今後ぜひ整備をしていただきたいと思っておりますが、観光課としてのお考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 施設もでき上がったときは、一番新しくていろんなアイデアが込められているものですが、時が経つとそれなりに古くなり、いろいろ不足した点も出てくるかと思います。今いろいろご指摘を受けましたけれども、旧唐津銀行は一つの唐津の大事な資産、また、本物の資産でありますので、そこにふさわしい展示は何か。そこにふさわしい置物は何か、いろいろ各方面協議していただいて、議員が提案されたようなことも含めて、そのほか、いろんなことで金庫室の魅力を高める。また、2階の展示等、辰野金吾の物語を中心として活用していく努力をしたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 次に、ことしの2月から行われました唐津のひいな遊びについてでありますが、市内の幾つかの施設でひいな遊びが行われたわけでありますが、期間中のそれぞれの施設での入館者数はどれぐらいになっているのか、お伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 唐津のひいな遊び、ことしは2月の23日から3月10日まで、16日間開催させていただきました。旧唐津銀行ほか4施設、合わせて5施設で行っております。 今年度、先ほどの2月23日から3月10日までの16日間の入場者数としましては、旧唐津銀行で5,793人、もう一つ、古代の森会館で4,395人、埋門ノ館、5,316人、鯨組主、中尾家屋敷、1,446人、と、もう一つ、ギャラリー魚や町でしました3,286人、合わせて2万236人の来場をしていただいたところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 同じく旧唐津銀行にかかわることでありますが、議案質疑等でも出ておりましたが、来年は東京駅ができて100周年になります。そういった中、辰野絡みで、またさまざまクローズアップされる年ではないかと思っております。東京駅付近でのJRによる記念イベントが今計画があるのかどうか。また、その時期に合わせ、辰野の顕彰をすることによって、唐津市のPRをすべきと考えておりますけれども、地元唐津あるいは地元旧唐津銀行あるいは東京駅付近での市の取り組みについて、今の時点での考え方を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 東京駅につきましては、来年、東京駅、1914年12月18日に開業いたしまして、来年は100周年ということで、唐津も大いに考えをめぐらしているところですが、JRそのものにつきましては、県の首都圏営業本部などからも確認をしておりますけども、今のところJRとしてのイベント等の情報は入っておりません。昨年リニューアルして、JRのカウントとしては来年はもうリニューアル後の2年目という意識が強いかなと考えております。 ただ、唐津市にとりましては、旧唐津銀行、辰野金吾との物語性が一番のまた売りでございますので、来年の東京駅の100周年とあわせて、また、最大の物語の源であります辰野金吾博士も1854年の10月13日生まれで、生誕160周年、また、あわせて1919年の3月25日に亡くなられて、没後95周年、いろんな意味合いが重なっておりますので、可能なものはまた今から検討して、また、9月、12月、来年度、新年度予算等で唐津で行う、それに絡んだ有効な企画等を練って活用したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) これも辰野絡みでありますけれども、坊主町にサイン計画なんかで辰野の生誕地に石柱が立っております。高さは1メートルもありません、五、六十センチぐらいですか。それから、あと、耐恒寮、大名小路に最初の場所ですけど、そこに石柱が立っております。それから、大名小路には、曽根の生誕の地に石柱が立っております。特に最近聞いたのが坊主町のほうからですが、観光客の方が来られて、どこに石柱があるのかなと探さんば分からんような状態にあるということでありますので、何とかとしてちょっとした説明板でもつけていただければ、非常に観光客にとってもわかりやすいというふうに思いますし、また、大名小路の2カ所については、さらにわかりにくい状況にありますので、せっかくしているんであれば、もう少し市民の方が気づくような形の取り組みができないのか、伺います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 確かに石柱等、今3つほど上げていただきましたけども、辰野金吾、曽根達蔵、また、耐恒寮の跡とありまして、日常の生活の中で非常に目立たないような形で立っております。 せっかくの施設ですので、まず、訪れる方もいらっしゃいますけども、まず周辺の市民の方にも知っていただいて、そして、観光客が尋ねられたら、あそこです。また、こういう趣旨ですといったようなガイドができるような形とするために、説明板等を検討したいと思います。 ただ、いずれも道路敷きにあったり、そういう許認可、また、通行の問題、いろいろ検証等は必要と思いますけども、可能な形で検討したいと考えます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 旧唐津銀行の1階のイベント会場ですけれども、さまざまな方が使ってありますけれども、条例でも、使用料に減免措置はあると思っております。 そういった中で、入場金などを取って、そこでお客を呼ぶような使い方もあれば、市民の方が自分たちの発表を多くの人に見てもらいたいというような形での利用はあると思っております。私は、その後者の方です。市民の方が、あるいは、個人でもグループでもいいですから、自分たちの発表を多くの人に見てもらいたいというそういう発表の場については、もう少し減免措置について踏み込んだ措置ができないのか、検討ができないのか、その辺について観光としての考えを伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 旧唐津銀行、建物としての魅力も重要なところですが。まちなかのにぎわいづくりの拠点施設としても位置づけておりますので、そういう市民の方に気軽に、有効に活用していただけるということも、また大事というふうに考えております。 多目的ホールの減免等につきましては、条例で規定いたしまして、現在1時間1,000円に係り、減免等は他の施設とほぼ同様の措置でございますけども、市または教育委員会が主催、共催で全額免除、後援する場合には5割相当という形でさせていただいております。平成23年度、平成24年度合わせて40件、39件と多くの利用も得ておりますので、一番喜ばれる形で利用していただきたいと考えておりますけども、減免等に当たっては、他の施設等もありますし、また、何が有効なのか、どういうケースで減免すべきなのか、今申し上げました基準をそのまま基準として活用を考えたいと思います。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) できれば、もう少し踏み込んで検討していただきたいんですけれども、この施設は、やはり同じく文化的な発表の場として考えた場合に、例えば市民会館の3階、4階の部屋でするとかというのとは全く雰囲気が違うというところがあるもんですから、やはり、こういったところでしたいという思いの方もあるわけです。そういうことで、商売として使わないということであれば、もう少し踏み込んだ減免措置の検討をお願いしておきたいと思っております。 次に、県立名護屋城博物館ですけれども、きょうは、朝の質問にも出ておりました。開館20周年を迎えるので、その記念事業として「新華」、つまり新しい「華」のある取り組みの一環として、黄金の茶室を企画展示すると聞いておりますが、唐津市としてもこの機会を捉え、鎮西、呼子はもちろん、市内観光施設等について、誘客増に向けた取り組みが必要であると考えておりますが、市内外の関係業界への働きかけ等も含めて、市としての対応について改めて伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 再質問にお答えいたします。 名護屋城博物館20周年ということで、大体的な計画をされております。また、県のほうでもこれまでの教育委員会的なサイドではなく、観光も含めた文化的な活用ということで、今回の企画に至ったようでございます。 唐津市といたしましても、その期間、9月20日から11月4日までのその期間の連携、また、あい中、10月5日に薪能も計画されております。そういう融合させながら、呼子、鎮西を含めた他の地域への誘導も含めていろんな協議等をさせていただいておるところです。また、館のほうからは、館長、副館長率先していろんな会合等、文化にかかわらず、まちづくり、観光面のサイドの会合にも一緒に出てきていただいて協議も進めております。一番効果的な発想、この夏のシーズンに向けて名護屋城等を活用した観光のセールス等を、旅行業者を含めて紹介企画をしたいと考えております。 また、その他周辺の旅館、飲食店、また朝市の組合等、いろいろそういうことがあっているよ、ここはあれがあるよ、といった情報の共有を進めながら、全体の物語につなげて、一つ一つ最終的な消費活動にまでつながる形でのプランをまとめたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 黄金の茶室の展示は、たしか10年ぐらい前にも2週間ほど名護屋城博物館でありましたけれども、そのときかなりの人気を博しておりました。今回も45日間とロングランでございますので、それを活用して地域の活性化につなげていただきたいと思っておりますし、また、地元地域団体、支所のほうでも一生懸命頑張っておられると聞いておりますので、地元と一緒にしっかりやっていただきたいと思っております。 次に、唐の津風景街道のサイン計画についてでありますが、特に基本になるサインの設置についてでありますけれども、計画されたサインについては非常にわかりにくく、値段も高いということで、当時の志政会から見直すような申し入れがあったと思っております。その後の対応はどうなっているのか伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 今村観光文化スポーツ部長。          (観光文化スポーツ部長 今村繁公君登壇) ◎観光文化スポーツ部長(今村繁公君) 観光文化スポーツ部でございますが、サイン計画、今、議員のほうからありましたように、いろんな批判またご指導を得ております。その点を十分に踏まえながら、新たな事業の進め方として、形状、デザイン、金額も含めたところで今、検討をさせていただいています。中間報告も含めてある程度まで見えてきたら、議会を初めいろんな関係方面に相談しながら進めたいと思っておりますが、現在は、前回指導を受けた点を踏まえながらの検討中でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 議会として否定的なことを言ったわけではありません。非常にわかりやすいサインをつくっていただくというのが本旨でありますので、よろしくお願いいたしておきます。 次に、将来に向けてについてでありますが、ILC(国際リニアコライダー)誘致に向けてでありますけれども、誘致することでさまざまな経済波及効果や、教育的な効果などについては、これまでも一般質問や議案質疑の中で何度も聞いておりますので省き、今後、誘致に向けての取り組みについて伺いたいと思いますが、つい先日、政府が国内に誘致するような方針を決めたとかいうような新聞報道がなされておりましたけれども、国の現在の対応状況等を踏まえて、県・市推進協議会での国内候補の一本化への取り組み等を踏まえた今後の取り組みはどうなっていくのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) ILCの計画に関する質問にお答えしたいと思いますが、県・市の動きにつきましては、市では4月1日に唐津市ILC推進グループの庁内設置をいたしております。 その前に、本年の2月に設立されたILC唐津推進協議会の活動を支援する体制をつくったものでございまして、私を中心といたしまして企画財政課長、財政課長、まちづくり課長、商工ブランド課長、生涯学習文化財課長などからなる庁内横断的な組織として、現在対応しているところです。 5月の13日には、佐賀県の古川知事が福岡の小川知事とともに、スイスのジュネーブの郊外にあるCERNを訪問されております。 また、5月の16日には、大分市で開催された九州市長会において、坂井市長のほうで説明をしていただきましたが、ILC推進の決議が九州市長会として採択されております。 次に、ILCの唐津市推進協議会の取り組みでございますが、先日、6月8日の日には第3回の講演会を開催しておりまして、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉機構長を講師にお招きして、唐津市民会館大ホールで、800人の参加者を集め、講演会を開催してきたところでございます。 この中では、高校生による質問コーナーも設けられ、村山先生と高校生が直接やりとりを行うことができ、高校生の皆さんにとっては貴重な経験になるとともに、ILCはもとより、科学に関する関心の高まりにつながったものと考えております。 建設候補地の決定までのスケジュールにつきましては、まだはっきりとしておりません。現時点で把握している情報といたしましては、国内研究者で組織されているILC立地評価会議が6月中に背振山地と北上山地におけるILC建設に関する技術的、経済的評価を取りまとめることになっております。これは7月中に上位機関であるILC戦略会議が、技術評価、社会・環境基盤評価に関する報告書として発表される見込みであり、この中で、国内の2つの候補地が一本化される予定のようでございます。 先ほど申されました文部科学省においては、ILCの日本への誘致を視野に入れ、我が国の科学者を代表する特別機関である日本学術会議に対して、誘致の是非を議論するよう要請されたところでございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 国の対応は、そういった方針はあるけれども、まだ決まったわけじゃないと、一歩踏み出したということです。夢のある事業でありますので、ぜひ最善の努力をしていただきたいなと思っております。 次に、新エネについてでありますが、唐津市における再生可能エネルギーの現在の取り組み状況はどうなっているのか。今後の展開も含めて簡潔に伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 新エネルギー導入等に係る現在の取り組みということで、お答えしたいと思います。 再生可能エネルギー総合計画について説明いたします。 現在、パブリックコメントを終えて、6月中には策定する予定としております。パブリックコメントの折には4名の方からの意見提出があっております。 次に、風レンズ風車についてご説明を申し上げます。 レンズ風車の有効性を検証する実験を行うため、平成24年度に、レンズ風車1基を神集島に設置しておりまして、現在、九州大学との共同でデータ収集などを実施しているところでございます。発電した電力につきましては、旧神集島小学校敷地内にあります照明塔や非常用電源として使用しておりまして、今後も九州大学と共同研究や維持管理等について行っていく予定でございます。 メガソーラーでございますが、北波多岸山地区と相知後川内地区の2カ所において工事が完成しておりまして、2月、3月にそれぞれ売電が行われているところでございます。 肥前町赤坂につきましては、8月ごろに着工が予定されておりまして、年末前後の売電開始が見込まれるところでございます。 このほか、情報といたしまして、厳木、相知、呼子の3カ所で民間による事業予定を確認しているところでございます。 今後の展開といたしましては、情報収集などを行い、事業者からの問い合わせに対して再生可能エネルギーの導入を推進してまいりたいと考えております。 また、昨年委託業務として実施しました創・省エネ型地域社会システムの構築、節電所ということでちょっと説明したかと、前任の山下部長のほうが説明したかと思いますが、これにつきましても、ことしも九州大学に仕組みと取り組みについて研究の助言を求めていく予定でございます。 このほか、人材育成としまして、九州大学や九州経済産業局への職員の派遣を行うことによりまして、専門的知識を有する人材を育てたり、国などの情報収集に努めてまいりたいと思っております。 さらに、今年度は市民ファンド事業について、唐津市におきまして経済が循環するようなシステムの構築を目指すため、経産省といった国などが行う勉強会へ参加して、市民ファンドの導入について研究をしていきたいと考えております。 なお、これは唐津市の直接の事業ではありませんが、海洋再生エネルギーの取り組みといたしまして、独立行政法人新エネルギー産業技術総合開発機構、通称NEDOと言いますが、と三井海洋開発株式会社によります海洋エネルギー発電システム実証研究が、発電方式の共同研究事業の一環として、世界初の浮体式潮流・風力ハイブリッド発電(skwid)の実証実験が行われるようでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) ただいまの答弁にありましたように、さまざまな取り組みが唐津市内においてこれからなされていきます。 そういった中で、新エネルギー導入を進めていくためには、前ありました新エネ戦略会議室あるいは戦略会議でしたか、そういった組織をつくって民間主体で推進体制をつくるべきじゃないかなというふうに考えておりますが、推進体制についての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) 組織について、立ち上げについてでございましたが、再生可能エネルギーを推進するための組織の設置につきましては、再生可能エネルギー導入などによる低炭素づくりへの貢献、地域経済の振興、さらには新たな雇用の創出などを実現するためには、行政だけではなく、民間の知識やノウハウを導入していく価値は十分あると思いますし、重要であると考えております。 現在策定中の総合計画の中におきましても、協力組織のことに関して記載をしており、認識をしているところでございます。今後、民間等が主体となる組織の立ち上げにつきましては、関係機関と協議を行いながら、設立についても検討したいと考えているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 新エネルギーを進めていくからには、やっぱり担当の職員についてでありますが、やはりこれから職員削減の中で、なかなかそれに専門的にかかわるような職員は増やすということは難しい状況ではあると思います。 そういった中で、民間のこういった推進体制をつくっていただいて、それに行政がバックアップしていくというような形でやっていかないと、なかなか進まないと思っておりますので、ぜひ、そういった組織づくりをお願いをいたしておきます。 もう一点、ハイグリットというものへの取り組みがしておったと思いますが、最近、石油プラントの精製過程で出てくる水素にある物質を加えることによって、常温で液体化するという技術が開発された。その液体化した水素を使って発電に取り組むというようなことが載っておりましたけれども、今まで水素というのはマイナス250度以上に冷やさないと液体にすることができなったことからすれば、大きな技術の進歩ではないかと思っております。 一方、全国的には水素ステーションの設置などが進んできております。唐津市で取り組まれたハイグリッドに関する研究はどうなっているのか、今後の展開についても伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 佐伯企画財政部長。          (企画財政部長 佐伯善春君登壇) ◎企画財政部長(佐伯善春君) ハイグリッドに関して現在の取り組み状況でございますが、ハイグリッド研究会におきまして唐津市のエネルギーインフラに関する状況やポテンシャル調査、それに、唐津市における水素利用の可能性などについて調査研究が実施されました。平成25年3月に報告書が提出されたところでございます。 報告書の内容につきまして主なものを申し上げますと、最初に、唐津市域では、風力発電が最も有効ですが、次の可能性として太陽光発電が考えられます。それから、風力のポテンシャルは高いものですが、多くの水素を生産できる余剰電力と利用率が確保できる可能性は高くありません。水素そのものの製造に係るコストが高く、インフラに係る投資も必要となるため、固定的な費用の低減が必要です。 しかし、水素が今後の社会インフラの一部として果たす役割は大きなものとして期待されておりますので、再生可能エネルギーにおいて先端的な取り組みを行っている唐津市が取り組む意義は大きいと考えております。 おおむね以上のような報告となっており、水素のハイグリッドのポテンシャルは低い。しかし、ハイグリッド研究会のメンバーでありますトヨタ自動車、それから川崎重工、岩谷産業など、各分野の先端企業が燃料電池自動車や水素電池の製造、水素ステーション建設など、水素に関するトップクラスの取り組みを展開しておりまして、水素分野の将来が期待されるものでありまして、研究会員との関係を今後も継続していきたいと考えているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 水素の研究については、今後もぜひ続けていただきたいと思っております。といいますのは、水素を燃料とするのに一番問題だったのは2つ、液体化が常温でできないということと、水素をどうやって安価で取り出すかということであります。しかし、常温で液体化する技術が進めば、やっぱりこれは一つの大きな前進ではないかと思っております。あとは、どうやってコストを下げて水素を取り出すかと、海からでも、川からでも結構ですけれども、燃やしたらまた水になりますから、永遠のエネルギーになるわけです。 それで、この項の最後になりますが、市長に伺います。現在、コスメ構想、ILC、新エネ、ハイグリッドとさまざまな将来に向けた取り組みがあっております。それぞれ課題もあり、夢と期待もあると思いますが、市長として、こういった事業に対する今後の展開と期待をどのように考えてあるのか、お伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 石﨑議員のご質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、コスメティックでございますが、6月1日付で唐津市コスメティック構想推進グループを庁内に設置をいたしております。これは構想の計画の立案、各産業間の連携に関する庁内の調整を担うものでございまして、農林水産商工部長をグループ長といたしております。それから、商工ブランド課長、企業誘致課長、農政課長、企画政策課長、財政課長、文書法制係長をメンバーとする庁内横断の組織でございます。フランスのコスメティックバレーを手本とした一大コスメ産業集積地を唐津に実現するということで、積極的に取り組むものといたしております。 これから民間の皆様方ともお話をしながら、10月のJCC(ジャパン・コスメティックセンター)の立ち上げに向けて準備を進めてまいりたいと思います。多くの雇用、税収を満たす企業の進出、それから1次から3次産業まで連携をした産業振興、アジア市場への輸出拠点の形成、輸出港としての唐津港の振興といった効果が期待されると考えているところでございます。 現在のところ、まだ具体的な企業のお名前は我々には明かされておりませんけれども、昨日も申し上げましたとおり約10社ほどがもう既に、基幹となるブルームのほうへはお問い合わせが来ているようでございます。 また、今後ともそういった部分で情報が明らかになりましたら、情報を記者会見等により公開をしていきたいというふうに思っております。 ILCでございますけれども、まず6、7月で研究者レベルで、北上か背振か決まることは既にご承知のとおり。それから、2年かけて、2015年に国家として日本が手を挙げるかどうか。これが今の議論の焦点でございまして、今のさまざまなマスコミの記事等はそれぞれの見方がありますので、今わかっておりますのは、2015年に日本が国家として手を挙げるかどうかでございます。その中で、さまざま国会議員の皆さん方が、あるいは政府関係者が今議論をされているところでございます。 これは科学でございますので、余り最初に経済効果というわけにはいきません。科学で世界に類を見ないというか、そのような科学的な発見があるということで、それに伴いまして、経済効果がやはりご存じのとおりさまざま生まれてくるということでございます。よくご質問の中で、ヒックス粒子が発見をされて、それが確定をされましたならば、どうなるとかという質問をよく受けますが、ヒックス粒子が誕生した場合に、当時の電子、陽電子が発見されたときと同じような、また、全然今まで我々の常識でははかれない物質、そして、さまざまな構造物ですとか、あるいは、医療関係のその重粒子がんセンターが今、鳥栖にありますけれども、ああいったもののもっと進んだものが、そのヒックスによって開発をされるということが当然期待をできるわけでございまして、科学的にも、もちろん我々の人類の未来といったこと、それから経済効果といった面で非常にこれは大事なものでありますので、知事とも連携をしながら、誘致に積極的に推進をしていきたいと思います。 あるいは、先ほど申された再生可能エネルギー、新エネルギーにつきましては、低炭素社会を実現するということで、議会の皆様方と条例を策定をいたしておりますので、条例あるいはエネルギーの総合計画に基づきまして積極的な展開を図っていきたいと思います。 いずれにいたしましても、今まだ新・再生可能エネルギーというのは、価格の問題ですとか、時間、それからそのエネルギー量の問題ですとか、さまざまな議論になっておりますので、そういった部分を新たな展開等もしっかりと我々も注視をしながら、積極的に新・再生可能エネルギーを唐津市としても取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) それでは、最後の質問ですけれども、石炭産業が暮らしの近代化に果たした役割については、今、説明をしていただきました。 それでは、現在近代化遺産の現状の把握についてですけれども、たしか10年以上前になると思いますが、佐賀県の近代化遺産調査が行われてあると思っております。その中で、唐津市内においても石炭産業にかかわる遺産等について報告があっているものと思っておりますが、石炭産業にかかわる近代化遺産で主なものはどんなものが残っているのか伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) 再質問にお答え申し上げます。 市内の近代化遺産でございますが、やはり石炭産業にかかわるものが多くを占めております。まず、皆様もよくご存じの炭鉱の近代化を進めました高取伊好の邸宅、国指定重要文化財の旧高取邸住宅、そして、市指定重要文化財の旧唐津銀行本店、どちらも整備・公開しているところでございます。 次に、相知炭鉱、芳谷炭鉱などを経営した三菱合資会社の事務所で、三菱丸ノ内建築所が設計しました県指定重要文化財の旧三菱合資会社唐津支店本館とその建物が建つ妙見の埋立地の護岸がございます。現在、保存整備の計画を進めているところでございます。 さらに、肥前町にございます国の登録有形文化財、旧杵島炭坑大鶴鉱業所第二坑口は、外観を見ることができます坑口として大変貴重なものでございます。 そのほか、指定ではございませんが、先ほどお話にございました佐賀県の近代化遺産総合調査の報告によりますと、明治後期から大正期にかけて、県下最大の炭鉱であった旧芳谷炭鉱の第三坑口と炭鉱の中央部にあった巻き上げ機台座、現唐津鉄工所にあります機械工場などがございます。また、旧唐津鉱業鉄道、現JR唐津線でございますが、厳木駅構内の給水塔、山本駅宿舎など十数カ所がございます。これらの指定外の建造物も、唐津にとって貴重な近代化遺産であると認識しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 十幾つか挙げていただきましたけれども、やはり炭鉱に直接かかわった近代化遺産の中で、一番評価が高いのは、私は旧歴民ではないかと思っております。邸宅ではありませんよ。直接そういった炭鉱の、唐津港の中で炭鉱を通じて地元で色々とあったんじゃないかなと思っております。これについては、県の重要文化財にも指定をされておりますが、かなり劣化が進んでおると思っております。たしか5年ぐらい前に県が劣化調査をやっておりますので、そのときも傷みが激しいというようなことではなかったかと思いますけれども、今、そういった歴民の改築に向けた検討がなされているようでありますが、どういった内容が検討されているのか伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 吉田教育部長。          (教育部長 吉田洋司君登壇) ◎教育部長(吉田洋司君) 再質問にお答え申し上げます。 歴史民俗資料館の保存整備の委員会での検討内容ということでございますが、この委員会におきましては、保存活用を検討して、協議していただいておるところでございますが、平成23年度に委員会を立ち上げさしていただきまして、今年度は委員会におきまして保存と活用の基本計画をまとめていただく予定でございます。 まだ保存の大きな構想的なところでございまして、どういうふうな方法で改築するのか、また、その場所につきましても、現在のところにするのか、移転をするのかについても、今後検討していただく予定でおります。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 今から、例えば改築はするにしても、どこに行くかということは今からということですね。 私は個人的には今まで何度も言っておりますように、旧唐津と歴民の歴史から見ますと、唐津港のシンボルとしてずっときたわけですから、できれば東港あたりに移転していただいて、あそこは寂しいからですね。あそこのシンボルとして今後100年間唐津市を見守ってほしいなという思いは持っております。それは、あくまでも個人的な意見であります。 それで、唐津港について伺いますが、大島小太郎らによって石炭の積み出し港として栄えてきた唐津港でありますが、当時は石炭の輸出港でもあったわけであります。1914年のパナマ運河が開通し、世界一周航路が開かれ、太平洋に出た船ボルトンキャッスル号が日本で最初に立ち寄ったのが唐津港だったということであります。そこで石炭を積みフィリピンへ向かったという話が残っております。これを機に、唐津港はさらなる発展を遂げていくことになったと言われております。来年がちょうど100周年という記念すべき年に、めざとくこの機会を捉え、記念イベント等を行って、石炭産業とともに栄えてきた唐津港の歴史を広く市民に知っていただき、唐津港の新たな発展につなげてほしいと思っております。 そこで、100周年記念イベントの取り組みや、その一環として市内の近代化遺産めぐりツアーなどの企画ができないかどうか。 もう一点は、東港の緑地公園整備も全体像が見えないということで、市民の方からも、時々あの公園はどうなるのかというのを聞いております。今回、グランドデザイン策定の費用が上がってきております。こういったグランドデザインの取り組みについても、あわせて伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 石﨑議員さんのご質問にお答えをいたします。 今からさかのぼること99年前でございまして、1914年ですね。ボルトンキャッスル号が日本の唐津港に寄港し、石炭を積み込んでフィリピンのマニラへ向かったとのことでございます。来年のボルトンキャッスル号寄港100周年に向けては、来月の7月14日に開催されます第21回海のカーニバルinからつのタイトルに、99年ということで、白寿記念の冠をつけることを予定されていると伺っております。こうした唐津港で開催されますイベントに冠をつけていただくことも広く市民の皆さまに知っていただく上で大事であると考えております。 来年の記念事業につきましては、これからの検討になりますが、唐津港にかかわる方々へご相談しながら事業を進めてまいりたいと考えているところでございます。 また、議員さんよりご提案ございました石炭産業における唐津近代化遺産ツアー案につきましても、来年度の実施を関係する担当部局と協議をしながら進めてまいりたいと考えております。 あと、2点目でございます、東港緑地の全体像を早く示すようにというご指摘でございます。 このことにつきましては、本定例会に提案させていただいております一般会計補正予算案の中に、唐津港グランドデザイン作成業務費を計上させていただいているところでございます。これは唐津港の具体的な将来像を示すことによりまして、調和のとれた一体感のある整備がなされ、円滑な推進が図れるようにすることを目的に作成するものでございまして、この唐津港グランドデザイン作成業務の中で、東港緑地についても全体像を示していきたいと考えているところでございます。 予算がご承認いただけました後には、具体的な作業に入ると予定でございまして、港にかかわる方々のご意見をお伺いしながら、内容の検討を進めてまいりたいと考えておりますし、来年の春には東港緑地についても将来像をお示しできるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 唐津港は、たしか港オアシスからつ1号とか、何かそういった称号もあったんじゃないかと思っておりますけれども、何か今の状況のままでは非常に寂しくて、なかなか人が普段余り集まれるような雰囲気じゃないというようなところがありますので、早く全体像を描いていって、唐津港を本当に意味で唐津市民の方も、また、観光客の方もやっぱり気軽に行かれるような公園整備を一日も早く願っております。 ちょっとあと4分ありますので、あと1点だけ。旧三菱合資会社でありますけれども、これは、今、この三菱の合資会社というのは、もう全く唐津市と縁が切れているのかどうか。私は切れていても、今後この整備を進めていくわけでありますから、やっぱりこれを機会に何か三菱とのご縁をつくるような機会はできないか。金をもらうとか、そんなんじゃないです。ただ、三菱さんとのつながりを再構築ができないかなという思いは持っております。執行部としても、そういった考え方があるのかどうか。その辺についてのお考えは、今のところどういうふうに思っているのか伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 石﨑議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 本来であれば、教育委員会サイドがお答えするのかなと思いますけれども、私のほうからお答えをさしていただきます。 つながりがあるかないかといえば、今のところはつながりはないと言えると思います。しかしながら、申し上げたとおり、三菱丸ノ内建設設計事務所があそこを設計をし、今、その所管が三菱地所福岡支店になっているということ。それをうちの財政課等を含めて、そのつながりというものを引っ張り出しまして、三菱地所福岡支店のほうにお電話をしましたら、翌日支店長さんが歴史民俗資料館を見に来ていただいたというようなことで、またご縁が紡げるかなと思いますけれども、いま一つは、福岡資麿参議院議員は三菱地所でございますので、福岡参議院議員にもいろんなご相談をしながら縁をしっかり紡いで、何とか成案にしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆14番(石﨑俊治君) 福岡先生は選挙も近くなりますので、唐津に来られたら、ぜひあそこに連れていきたいと思っております。 以上で、一般質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 以上で、本日の一般質問を終わります。 議事日程に従い、次回は6月17日午前10時から本会議を開き、一般質問を行うこととし、本日はこれにて散会いたします。          午後 4時44分 散会...