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03月12日-04号

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  1. 唐津市議会 2008-03-12
    03月12日-04号


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    平成20年  3月 定例会(第1回)   平成20年       唐津市議会会議録(定例会)その4   第1回1 日 時 平成20年3月12日 午前10時00分開会 於唐津市議会本会議場2 出席した議員    1番 熊 本 大 成           2番 宮 崎   卓    3番 楢 﨑 三千夫           4番 米 倉 幸 久    5番 松 尾 鶴 丸           6番 酒 井 幸 盛    7番 三 浦 正 之           8番 正 田 孝 吉    9番 古 藤 豊 志          10番 中 村 健 一   11番 堤   武 彦          12番 石 﨑 俊 治   13番 田 中 良 典          14番 青 木   茂   15番 笹 山 茂 成          16番 水 上 勝 義   17番 田 中 秀 和          18番 志 佐 治 德   19番 吉 原 真由美          20番 浦 田 関 夫   21番 山 下 正 雄          22番 井 本 敏 男   23番 山 崎 正 廣          24番 平 野 潤 二   25番 吉 田 廣 光          26番 志渡澤 一 則   28番 吉 田 壽 彦          29番 進 藤 健 介   30番 前 田 一 德          31番 宮 﨑 千 鶴   32番 中 川 幸 次          33番 白 水 敬 一   34番 松 尾 幸 長          35番 瀧 本 隆 仁   36番 百 武 弘 之          37番 奥 村   豊   38番 井 上 武 則          39番 嶺 川 美 實   40番 野 﨑 清 市          41番 古 川   保   42番 青 木 武 德          43番 宮 崎   健   44番 山 口 耕一郎          45番 大 津 保 規   46番 三 浦 睦 雄3 欠席した議員   27番 三 浦 重 德4 地方自治法第121条による出席者の職氏名          市       長      坂  井  俊  之          副   市   長      吉  本  金  壽          副   市   長      吉  田  勝  利          教   育   長      河  野  貞  夫          新 市 総 合 企画監      山  下  正  美                        (総合政策部長兼務)          産 業 企 画 監      尊  田  重  信                        (商工観光部長兼務)           総  務  部  長      世  戸  政  明          地 域 振 興 部 長      保  利  文  台          市 民 環 境 部 長      通  山     誠          保 健 福 祉 部 長      脇  山  健 治 郎          農 林 水 産 部 長      北  島  正  信          建  設  部  長      進  藤     仁          競 艇 事 業 部 長      堀  川  俊  英          水  道  部  長      山  﨑  達  男          消   防   長      川  添  多 賀 雄          会 計 管 理 者      梅  崎  芳  景          教  育  部  長      松  尾  公  志          浜 玉 支 所 長      中  野  史  博          厳 木 支 所 長      三  塩  政  廣          相 知 支 所 長      緒  方  年  明          北 波 多 支 所 長      松  本  律  夫          肥 前 支 所 長      吉  川  陽  三          鎮 西 支 所 長      平  川  範  雄          呼 子 支 所 長      杉  山     健          七 山 支 所 長      筒  井  茂  文          総 合 政 策 副部長      竹  内  御 木 夫          総 務 部 副 部 長      大  谷  正  広          財  政  課  長      岡  本  憲  幸          み な とまちづくり      渡  辺  祐  二          室       長          文  化  課  長      田  島  龍  太5 出席した事務局職員          議 会 事 務 局 長      小  林     修          午前10時00分 開会 ○議長(熊本大成君) ただいまから本日の会議を開きます。 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(小林修君) ご報告いたします。 三浦重德議員から本日ご欠席の旨届け出があっております。 以上でございます。 △一般質問 ○議長(熊本大成君) 審議日程に従い一般質問を行います。 通告に従い順次発言を許します。 山下議員。          (21番 山下正雄君登壇) ◆21番(山下正雄君) おはようございます。21番、新風会の山下でございます。皆さんも連日の長時間のご審議、ご苦労さまでございます。一般質問のトップバッターとして非常に光栄だと思っております。さわやかに簡潔にやりますんで、執行部の皆さんも簡潔にお願いいたしたいと思います。 まず、第1点、財政についてでございます。議案質疑でもいろいろ議論がありましたが、私は少し違った方向から提案したいと思います。まず、借入金の返済である公債費全体の推移と公債費の内訳である元金と利払い金の推移について伺いたいと思います。 次に、コンプライアンスについてでございます。今回、市役所を襲った未曾有の出来事である贈収賄事件でありますが、唐津が自治体として発足してからこういった事件が起きたことがあるのかれどうか、また事情聴取を受けた方がどれぐらいあるのか、どれだけの未曾有の広がりを持ってきたのか、伺いたいと思っております。 3番目に、まちづくり町並みづくり景観づくりについてでございます。20年ぐらい前から、私呼子の人間でありましたが、中心街を見ていますと、西ノ門、埋門、時の太鼓、また今は中心商店街が大正、昭和のハザードづくり、それから旧高取邸へと整備されてきております。今回まいづるを中心とした再開発の問題、旧唐津銀行の問題、そういったものができておりますが、再開発ビルに対してのそういう景観的なかかわり方は市はどのようにされようとしているのか、伺いたいと思います。 以上、3点でございます。簡潔にご答弁をお願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) 山下正雄議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず、財政関係で元利償還金、公債費の推移ということでございますので、合併後、17年度からお知らせをしたいと思います。17年度の決算で元金が63億9,494万3,000円、利子が16億2,010万8,000円、合計の80億1,505万1,000円というのが17年度決算の公債費でございます。同じように18年度、元金66億1,819万5,000円、利子16億5,396万1,000円、合計で82億7,215万6,000円。19年度、まだ決算を終えておりませんので見込みで申し上げますと、元金67億5,796万8,000円、利子16億2,955万9,000円、合計の83億8,752万7,000円、それから20年度見込みでこの予算でございますけれども、元金が67億2,203万9,000円、利子が16億7,508万7,000円、合計の83億9,712万6,000円でございまして、低利債の借りかえ分は両方に響きまして、これはもう同じようなものですんで省いた数字でございます。この推移の4年間では、全体で3億8,200万ほどふえておるがございます。これは、長いもので割ってというのもございましたので、そういった結果でございまして、元金と利子と分けて申し上げますと、元金で4.9%の増、利子で3.4%の増ということで、利子のほうが伸びが低いのは借り入れ率の低下等の影響ということでございます。 それから、コンプライアンス関係で、これまでにこのような家宅捜査等を受けるような事件があったのかと。事情聴取の状況、件数ということでございましたけれども、昨年の12月の28日に家宅捜査ということで行われたわけでございますけれども、こういった事件はたどってみますと、昭和44年1月に建設課職員の不祥事ということで受けた経緯がありました。それから、事情聴取の今回の件数、回数でございますけれども、12月から2月まで延べ83回の聴取、実人員で28人が聴取を受けたということでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) 山下議員さんのご質問にお答えをいたします。 市は、中心部でどのような町並みづくりをしようとしているのかと、考えているのかというご質問でございました。中心部の町並みづくりに対する考え方、これは基本的には歴史や文化など、その地域の個性を生かし、その地域が元気になるような町並みづくりを進めたいと、このように考えております。そのような考え方を基本として、中心部ではこれまで城下町としての個性を生かし、観光面での地域浮揚を図るため、城内地域におきましては、城址保存整備計画に基づく町並み整備、あるいは平成17年の3月に高さの制限の導入を行いました。そういったことで、町並みづくりを進めてきたところでございます。 また、近年では商店街の活性化に向けて、中町通り、大手通りにおきましてハザード整備による大正、昭和の町並みづくりが進められてきたところでございます。これらの町並みづくりは、まさにその地域の個性を表現するための景観整備そのものでございますので、今後も一定のエリアの中で周辺との調和に配慮をしながら、その地域の歴史や文化に裏打ちされたような町並みづくりを市民や事業者の皆様と協働で進めてまいりたいと、このように考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) それでは、財政についてから質問をいたします。 公債費の推移をいろいろおっしゃっていただきまして、だんだんふえているというような状況でございますが、公債費のもとになる市債、合併特例債ですとか辺地債ですとか、いろいろあります。そういった市債の中で、交付税に補てんされる分がいろいろありますが、交付税に補てんされる市債といいますか、その割合は大体どれぐらいになっているのでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 市債の借り入れで、交付税で後で補てんされる割合ということでございますけれども、まず一番、100%というのが臨時財政対策債というのがございます。これは、国が地方交付税の配分に財源不足ということで地方に買わせると。後払いということで、100%これは補てんされるという分でございます。それから、合併特例債が70%、それから辺地対策事業債が80%、過疎対策事業債が70%ということで、これ毎年基準財政需要額を算定しますときに詳しい積み上げをいたしまして、国と照合の上、計算されて元利償還に補てんされるということでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 今補てんされる市債をおっしゃっていただきましたけども、市債もいろいろありますね。それが大体全部の市債を補てんされるんですか、それとももう先ほど言われた限られた分だけなんですか。 それからですね、補てんされる分というのは交付税の中に毎年きちんきちんともう計画的に補てんされていくんですか。それとも、国のいろんな政策によって、ちょっとことしは待ってくださいとか、そういう変化があるんでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 まず、補てんされる分と補てんされない起債、まず補てんされる分を多く利用しているわけでございますけれども、例えば退職手当債というのはもちろん補てんがありません。それから、公営住宅の建設費も住宅の家賃でということで、これは家賃収入で償還するというルールになっております。それから、地域総合整備資金貸付事業、これは民間への貸し付けですけれども、それも戻る。民間から借りてくるということですから、そういったものは返ってこないということです。それで、ちゃんとこれは国の事情にかかわらず補てんされるのかということでございますけれども、先ほどお答えしましたように毎回、毎年基準財政需要額、その起債全部を積み上げまして、国もその数値が残っておりますので、照合したところで、その分は積み上がって返されるということで、これは間違い数字でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 市債とですね、公債費の割合と、そういった話の中で、よく新聞なんかにプライマリーバランスとかという話が出てきますけども、これはどういったことなのでしょうか。
    ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 簡単に申し上げますと、払うほうの借金、借金の払うほうよりも借りるほうが多くなるというのが、これは大変だということで、その累積、借金がふえていかないように、借金払い以下の起債を起こすということでございますから、元金と利子の償還費をまず歳出、市債の元金と利子の償還費を除いた歳出、それと市債発行費を除いた歳入、歳入の中から借り入れる金を除く、歳出の中から払うお金を残す、そのバランスということでございます。その分、だんだん借金がふえていかないための目安として使われるものでございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 先ほどから伺っていますと、公債費が少しずつふえていっているというようなことであれば、唐津市の場合のプライマリーバランスというのは少しずつ悪化していると解釈していいんでしょうか、その辺はどのようになっておるんでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 プライマリーバランスは、やはりその単年度、単年度で見る必要があると思いますし、国のように財政規模がある程度一定するということではない場合、例えば市の場合でしたら、その年に大きな投資をするとか大きな借り入れが要る、または通常の場合で済む場合というのが、これが借り入る場合でございまして、公債費の場合は、払う場合はもう20年均等償還というのが普通ですから、一定した支払いになる。その年によりまして、差し引きが赤字になったり黒字になったりというのが繰り返されるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) そうしますと、唐津市の場合は、特段にそのプライマリーバランスを意識した財政運営はされていないというようなことなんでしょうか。 それと、今唐津市の財政状況といいますか、市税の割合ですとか、合併特例債を今非常に発行していると、そういう状況、そういったものが今の状況だろうと思うんですけども、7年後に合併特例債が終わった段階で、今までのような投資的な費用が計上できるのかどうか、その辺まで伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 まず、プライマリーバランスを意識しなくてもよいのかということに対しましては、当然意識すべきでございまして、安定してこの財政が大きな投資が平均してきますと、当然払うお金と借りるお金、借りるお金がふえないように、それのバランスを保つということが必要ということでございます。現在のところは、ご承知のように合併特例債を利用した大きな借り入れも行っておりますので、短期的にバランスが崩れるという場合もございます。 次に申されましたこの大きな投資が合併特例債によってその期限が来た、終わった場合にですね、投資ができないのではないかということでございますけれども、やはりその分は当然あると思いますといいますのは、その合併の特例ということでこういった措置が設けられておるということでございますし、この特例債が10年間で終わりますし、11年目からは交付税も下がっていくということでございますから、それに見合った投資ということになると思いますし、その時点で有利な、例えば財源でありますなら、起債等も考えるということで考える必要がある。これまで同様の投資が続くということは考えられないというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 合併特例債がなくなったら有利な起債をするというようなお話ですけども、きのう、おとといの議論を伺っていますと、過疎債もなくなるというような話がありますんで、ちょっと不安かなと思います。そういった中で、財政の指標がいろいろありますとですね、経常収支比率だ何だかんだと、そういったものの推移と、これを総務省が指定されているのかどうか知りませんけども、危険ラインだとか、そういうものが示されていたり、また今回財政健全化法で新しい指標が出てきたりとか、その辺のまた新しい指標の危険ラインだとか、ことしですか、その危険ラインをまた暫定的に引き延ばすとか、そういう話が出てきておりますけれども、その辺の流れの説明をちょっと伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。 ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 まず、従来からの財政指標に基づく推移ということでご説明をいたしますと、まず経常収支比率でございますけれども、これが家計に例えますならば、いつも入ってくるお金で、いつもの生活費をですね、使ってどれだけゆとりがあるかという数値になりますけれども、これが75%程度を超えないことが望ましいという数字でございます。10万円の収入で7万5,000円、2万5,000円ぐらいのゆとりをということでございますけれども、20年度予算では89.8という数字にはなっておりまして、これは14.8%ほど、75に比べますと上回っておると。将来的にも、これは最も注目すべき指標というふうに考えております。 それから、公債費比率でございますけれども、これが15%を超えないことが、まず望ましいということでございますが、20年度の当初予算では15.2%と、そういうことでございます。 それから、従来から起債制限比率というのがございまして、これはその公債費の中から後で補てんされる、いわゆる交付税措置等を除いた純然たる借入金が一般財源に占める割合ということでございますけれども、これが20%を超えると、単独事業にはもう借り入れはできないというようなペナルティーがありますし、30%を超えると、もう災害復旧事業以外は、そういった財源は認めないというような制限がございます。この数字でいきますと、20年度当初予算では11.7というふうに、いずれの数値も以前よりも改善という形にはなっておりますし、要因としましてはやはり歳入の伸びというのもありますし、歳出の削減等もあるということで、合併以来徐々に数値的には改善しておるということでございます。 それから、新しい財政健全化法が公布されまして、実際の施行は21年の4月ということでございますけれども、19年度の決算からそういった数値を公表するというような指導がなされておるわけでございますけれども、その主な内容を申し上げますと、実質赤字比率というのがございますけれども、これは一般会計等の赤字が標準財政規模という年間に入ってきます市税、交付税等の一般財源の総額、唐津市で申し上げますと、約320億円でございますけれども、これの11.25%から15%ということですから、35億円から40億円の赤字が出た場合には危険ですよという数値でございます。もちろん赤字は出ておりませんので、これには該当しないと。 それから、もう一つが連結実質赤字比率、これも全会計を足しまして、それがこの財政規模とまた比較するわけですけれども、全会計の赤字額との比較、これが16.25から20%の赤字になりますと、これも健全化の計画をというラインでございます。 それから、実質公債費比率というのもありますが、これは25%が警戒ラインとなっておりますが、これは公債費比率債務負担行為等のいろんなその他の負債を加えた比率でございます。それが唐津市のほうでは19.8ということで、25%には至っていないという姿でございます。 それから、新しい指標で将来負担比率というのも出てまいりましたが、これは全会計の借金といいますか、公社まで含めた分ですけれども、これからいわゆる交付税等で戻ってくる分を差し引いた額、実質の全会計の借金が約320億円の一般財源規模の3.5倍になった場合、これが注意ラインということで健全化計画は示される。この将来負担比率が唐津市の場合は253.16で2.5倍になっておると。あと純然たる借金といいますか、それが320億円、300億円を超えるような額にふえてきますと、危険ラインということでございます。 それと、公営企業会計等資金不足比率というのがあります。これも20%を超えた場合ということですけれども、唐津市の場合は、各公営企業とも資金不足は生じていないというようなことでございまして、新しい指標はそのような指導を19年度決算から監査の審査を多くして、公表するということが義務づけられたところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 今ですね、部長からいろんな指標を示していただきましたけども、私はですね、なかなか実感がわかないんですよね、いろんなパーセントを伺ってもですね。普通事務の会計ですとか企業会計ですとか、そういったものはもっとわかりやすいですね。お金が入ってきて、どれだけ借金があって、どれだけ借金を返しているとか、非常にほかの私たちが普段生活している部門は非常に会計がわかりやすいんですけれども、この財政というのは非常に何かわからないと。それで、予算書とか決算書を見ても、私たちで計算できないと、何%なのかとはじけないと、何かおかしいなと私は思うんですよね。すべて政府に任せっ切りと。また、政府が昔でしたら、その75%どうのこうのという話、一般経常比率の場合そうなんですけれども、いつの間にか90%を超えても何も言われないと。何かおかしいなというような気が私ずっと議員になってからしているんですよね。もっとわかりやすい指標というのができないのかなと思うんですよ。多分一般市民の方もわかっていないんじゃないかな。ただ、財政は悪い場合、悪い場合というような、何かぼやっとした感覚だけでいっていると。いつの間にか夕張みたいに現実に破産寸前になって出てくるというようなことは、ちょっと財政、我々議員としてもいかんのかな。そういうことを考えればですね、そういうわかりやすい指標というのを考えていく必要があるんじゃないかなと。その辺の唐津市の取り組みとか考え方はどのように思っていらっしゃるのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 世戸総務部長。          (総務部長 世戸政明君登壇) ◎総務部長世戸政明君) お答えをいたします。 財政状況がわかりやすい指標、そのあらわし方等についてどのように考えておるかということでございますけれども、確かに経常収支比率であります公債費比率と、非常にそういった言葉を使いますと、どういうことかなかなかわかりにくいということがあろうかと思います。結論としまして、いろんなグラフ、または新しいですね、示し方も今指導を受けておりますけれども、例えば絵に、見てわかるような、今この黄色の危険ラインにどこまで近づいておるかとか、そういった色分けしたところに唐津市の位置を置くとか、見てわかるような説明の仕方もあろうかと思います。ただ、これはもう財政見通し、二、三年で大きく変わるというようなものじゃございませんので、長期見通しのもとにですね、このままでいけば大変なことになるとか、この点を十分に注意していけば何とかなりましょうというようなあらわし方もつけ加えて説明すべきじゃなかろうかなというふうに思っております。 私は、先ほど申しましたように経常収支比率でありますとか、この辺の数値をですね、基本に見ていきますと、大体わかるというふうに思っておりまして、先ほど家計に例えましたけれども、いつも入ってくるお金をいつも使わなきゃいかん義務的な経費に当てた後に、どのくらいのゆとりがあるかという収支が経常収支でございますから、75と、25%のほどのゆとりを持ったほうが望ましいと。県内で75%以下というところは、隣の玄海町だけしかないわけですが、そういったことで全体的に80、90という姿になっておる。ゆとりがなくなると、100を超えた時代もありましたけれども、臨時的な収入でそれを何とかしのいでいたということでございます。この推移に注目しながらですね、わかりやすい、見て絵でもですね、わかるような発表の仕方というのを考えていきたいなというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 同じことを言いますけども、私たちに出されたね、予算書、決算書でね、計算できるようなね、指標をつくっていただきたいなと思います。いつもすべて財政に伺わないとわからないというんじゃ非常に心もとないなと思っていますんで、私たちだけじゃなくてですね、市民の皆さんを入れたですね、研究会でもつくられてやっていかれたらなと思っております。 財政については以上でございます。 次、コンプライアンスについてなんですが、事情聴取を受けた方も28人いらっしゃると。市役所の中、非常に大変な状況じゃないかなと思います。そういった中で、再発防止委員会がつくられたというようなことですが、今現状としてどういったことが決まってやられているのか、今検討されていることはどういったことなのか、その辺を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 吉本副市長。          (副市長 吉本金壽君登壇) ◎副市長(吉本金壽君) 山下議員さんの質問にお答えをいたします。 再発防止調査委員会における再発防止の取り組み及び現状はどうなのかということでございますが、唐津市競売入札妨害事件再発防止調査委員会におきましては、これまで計4回の会議を開催いたしまして、これまでの調査で明らかになった事実とその背景となった原因を踏まえ、再発を防止するために必要と思われる措置につきましては、取りまとめ市長に報告いたしまして、実施が必要な項目から順次実施をいたしているところでございます。直ちに実施をいたしました対策でございますが、唐津市職員の公益通報に関する要綱を制定いたしまして、平成20年2月1日から唐津市職員の公益通報制度の運用を開始いたしまして、全職員に通知を行った次第でございます。なお、4月1日から外部にも窓口を設置したいと考えております。また、法令遵守及び唐津市職員倫理行動基準につきましても、全職員へ周知徹底を図った次第でございます。 次に、指名等の審査委員会の改善の一環といたしまして、特殊な業務につきましては、審査書類として業者の会社概要、実績及び選定理由書の提出を義務づけたところでございます。また、指名委員会の審査項目として、プロポーザル方式採用の適否及びプロポーザル方式に係る審査委員会メンバーの審査を追加いたしたところでございます。さらに、平成20年度中に指名競争入札につきまして、一般競争入札がふさわしいものにつきましては、条件つきの一般競争入札を導入することといたしております。また、調査委員会におきましては、組織機構のあり方、入札制度のあり方、随意契約のあり方、指定管理者の選定のあり方について、引き続き検討いたしておりますので、今後具体的な対応策がまとまり次第、最終的な再発防止策をご報告したいと思っております。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 今公益通報制度ですとか、職員さんの行動基準だとか、そういうお話がありましたけども、それは内規なんですか、それとも条例で、条例ですと議会にかかるんですが、内規だけなんですか。 ○議長(熊本大成君) 吉本副市長。          (副市長 吉本金壽君登壇) ◎副市長(吉本金壽君) 規定等基準でございますので、内規でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) よその状況を見ますと、この前長崎の市長が不幸な目に遭ったというようなことがあります。いろんな不当な口ききの問題があったりとか、そういった問題も起きていますけども、そういった問題はどのように取り扱われておりますか。 ○議長(熊本大成君) 吉本副市長。          (副市長 吉本金壽君登壇) ◎副市長(吉本金壽君) 先ほど申し上げましたようにいろいろな問題につきましては、市職員に対しましては職員の倫理行動基準を制定しておりまして、いろいろな形の禁止事項がございます。そういうことで、職員に対するいろいろな禁止に対しては、常日ごろから職員に徹底をいたしておるところでございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) いろんな問題の中でですね、内部で問題があったりとか、市役所外でまたいろんな事件があったりとか、いろいろ社会的にはあるわけですね。そういった中でですね、市役所内部だけの基準だけでですね、いいのかなと私は思っているんですよね。やはり全市民を巻き込んでですね、この再発防止をどのようにしたらいいかと、そういったものを立ち上げる必要があるんじゃないかなと。ただ、細かい今回のその贈収賄事件だけじゃなくてですね、もっと大きな問題を取り扱っていく、これがいいきっかけではないかなと思うんです。先ほど言いましたけれども、よその市では大変な不幸な事件も起きていますしね、そういったものをやるにはですね、公益通報制度だけでもですね、内部の基準じゃなくてですね、これも条例化していくとかですね、コンプライアンス条例をつくっていくとかですね、広い意味で全市民を巻き込んでやると。そのためのまた委員会をつくる必要があるんじゃないかなと。そのための予算を計上されていく必要があるんじゃないかなと私は考えておるんですけども、どうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 吉本副市長。          (副市長 吉本金壽君登壇) ◎副市長(吉本金壽君) お答えをいたします。 コンプライアンスについての制度化に際しまして、第三者を含めた委員会等で協議したらどうかということでございますが、現在当委員会におきましては、再発防止のための措置につきまして、引き続き検討を行っているところでございますが、山下議員さんのご提案がございました条例等によります市職員のコンプライアンスの制度化につきましては、他市の状況等を調査しながら、今後検討してまいりたいと思っております。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 基本的にはですね、そういうことを公務員はやらないと、地方公務員法があって、そういうことはしませんよということで、多分採用されたんじゃないかなと思いますけども、やはり普段の仕事の中で人間社会としていろんな問題が起きてくるというものがあろうかなと思います。そういったものをどこかできちんと律していかなきゃいかんと、各個人個人の、私たちも含めてですね、どこかで律していかなきゃいかんと、そういったものがあろうかなと思います。それを少しでも規範的な行動をしていくということが必要ではなかろうかなと思いますが、そういう制度をつくってみたり、反対に個人でチェックリストをつくってみたりとかですね、ある市では職員にチェックリストをつくらせて、不当な圧力があったことがあるのかとか、反対に職員が自分が業者に対して高圧的な態度をとったことがあるのかとかですね、そういう細かい何十項目か知りませんけれども、そういうのをつくられて、自分の行動を省みるとか、そういったことをされている自治体があるみたいですけども、その辺のことはどのようにお考えですか。 ○議長(熊本大成君) 吉本副市長。          (副市長 吉本金壽君登壇) ◎副市長(吉本金壽君) 再発防止のための職員からアンケート式のチェックリストのようなもので調査したらどうかということだったと思いますが、適正な市業務を遂行していくためには、未然に不正を防止することが大事であると存じておるところでございまして、そこで未然に不正を防止する手段といたしましては、例えばある職員が業者等から不当な要求を受けているかどうかの事情を事前に得ることができるのならば、早めの対応、不正防止ができるのではないかと、今議員さんが言われるように存じているところでございます。そこで、どのような調査内容で、どのような方法で実施することができれば不正を防止することができるのか、また有効な手段があり得るかということについては、今後検討してまいりたいと思っております。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 組織のですね、組織論としていろんな問題が出てきたりします。そういったときにですね、トップのあり方というのが非常に問われます。市長は、今回の事件をどのようにとらえていらっしゃるのか、制度上の問題なのか、それとも組織の問題なのか、それをどのようにとらえて、どのように行動をされようとこれからしていらっしゃるのか、その辺を伺いたいと思っています。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 山下議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。 まずもって1番目、この事件に対してどのように受けとめているかということでございます。このたびの前総務部長が不祥事を起こしたことに対しまして、私自身市の最高責任者といたしまして深く責任を感じているところでございます。議会の皆様方、市民の皆様方には深いご心配をおかけをいたしまして、市職員としての信頼を著しく損なったことに対しまして、心からおわびを申し上げる次第でございます。 今回の不祥事につきまして、事件の真相究明、そして再発防止策を検討するために、唐津市競売入札妨害事件再発防止調査委員会を設置いたしまして、二度とこのような過ちを起こさないという強い決意のもとで再発防止の取り組みを現在、吉本副市長委員長のもとで進めているところでございます。さまざまなことが考えられておりますが、平成20年2月1日付の中間取りまとめにご報告をいたしておりますように、今回の事件発生を未然に防止、または早期に発見できなかった原因、背景につきましては、1つ目に不適正な指示と風通しの悪い職場環境、2つ目に指名等審査委員会の審査のあり方、3つ目にプロポーザル方式の問題点が指摘されたところでございますが、早急に実施した再発防止策といたしまして、コンプライアンス、法令遵守及び唐津市職員倫理行動基準の周知徹底を図るとともに、公益通報制度につきまして、内部通報窓口を設置をいたしまして、2月1日から施行いたしておるところでございます。 議員さん先ほどおっしゃっておられました、例えば先ほどの制度化の問題、市民の皆様方も一緒になってこのコンプライアンスを未然に防ごうということでのことに対しましても、やはりこういうこともひとつ前向きに考えていかなければならないと思いますし、そしてまた職員の倫理行動基準につきましても、ただ単に基準規範ということであれば、それはただ単に紙に書いたものでありまして、どうやっていくのかということは、非常にこれからが問題になっていくところだろうというふうに思っております。この基準規範につきましても、非常に厳しい組織等の中におきましては、これを事細かくですね、遵守するような形のチェック・アンド・バランスをとりながら、この行動基準を策定をされている組織もあります。そういったものをしっかり取り入れて、今ある市の職員倫理行動基準をさらに細かく、かつわかりやすく職員の皆さん方と一緒になって、その基準を守っていくということもやっていかなければならないと思います。 また、なかなかそういう、伸び伸びと仕事が今度できないという環境をつくってしまうということも、またこれ一つ問題でございますので、職員の特に若手、中間の職員やる気を出して頑張ってもらわなきゃいけない。市民の皆様方と真っ向接しながらやっていく職員の皆さん方にはしっかりやる気を出す、起こすということにおいても、この通報制度につきましても、今は通報まだ来ていない状況だというふうに伺っておりますけれども、これはこれとして置いておかないとですね、そこのどこにやっぱり自分の仕事に対してこれでいいのかなという疑問を持ったりとか、あるいはこれからどうしていいのかな、あるいは心の不安なんていうものもあるかというふうに思います。そのようなことも含めて、この通報制度を意味のあるものにするためには、この制度として置いておいて、両副市長のもとに直接通報できるというシステムはシステムで置いておかないと、これまた職員の皆さん方のいろんな意味でのこれからのいろんな不安や疑問を持ったときに、しっかりと相談できる窓口というものをしっかり残しておくということも、職員の今度はやる気を阻害しないことにつながるかというふうに思います。私は、先ほど申し上げた議員さんのおっしゃることも含めて、今申した3つのことをしっかりとこれから確立をしていかなければならないというふうに思っております。繰り返すようですが、とにかく二度と起こさないようにというのが一番の大前提でございます。制度化、あるいはその基準規範といった組織論、そしてまたやる気をそがないというシステム、そういうものをもって私自身がリーダーシップをとって、しっかりと指導監督を含めて徹底して行いながら、責任を果たしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 私も非常に難しいだろうなと思います。トップとしてですね、どのように指導をしていけばいいのかなと、多分市長も悩んでいらっしゃるんじゃないかなと思っております。私は、今回のちょうど事件とですね、この予算書を見ながらですね、思ったのは、市税がですね、120億あって、人件費も120億あると。ちょうど同じ数字だったんですね。それを予算書を見ていてあっと思って、市民の方が一生懸命働いた分を皆さん市の職員さんをそれで雇っているんだなというふうに解釈をいたしましたならですね、やはり非常に市民の皆様の負託を受けて仕事をしているというのを思ってもらいたいなと切に思っています。きのうまでのですね、議案質疑なんかをずっと聞いていました。だけれどもですね、市長がですね、当初予算の説明をされました。そういったときに、この2日間の議案質疑の中で、部長たちが答弁に窮されたときが何回かありました。私はですね、そのときにですね、市長が出てきてですね、自分の思いをですね、この事業はこういうことでやりたいんだよと、そこでリーダーシップをとられたらいいのになと思っていました。遠慮されているのかなと、部長たちに遠慮しているんじゃないのかなというような気もいたしました。その辺をどんどんですね、自分の言葉でですね、おっしゃってですね、職員をですね、ぼんぼん引っ張っていってもらいたいなと、私は特にこの2日間そういうふうに感じておりました。非常にトップとして大変だろうなと、今大変な時期を過ごされているんだろうなと思いましたけども、市としてですね、産業を振興したりですね、住民の福祉をですね、増進したりとかという地方自治体としての根本的な政策があって、それがうまくいったとしてもですね、やはり内部のとか唐津市のですね、情勢がですね、ある特定の勢力だとか団体とか、そういったものにおもねないといけないような状況があるならですね、そういったことになってきたらですね、幾ら唐津が発展してもですね、多分対外的には、こんな唐津には住みたくないやというような人が多くなるんじゃないかなと私は思っています。唐津を愛する根本だと思いますんで、市長、ぜひリーダーシップをとって頑張っていただきたいなと思っております。 コンプライアンスについては以上にしたいと思っています。 次、まちづくりでございます。部長の答弁では具体的にですね、再開発ビルに対しての景観についての話、指導、指導とはできないんでしょうけども、その辺のお話があったのかどうか、伺いたいなと思います。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) お答えいたします。 まいづるの再開発ビルの中心部の町並みに調和するような景観整備を働きかけるべきではないかというご質問でございますけれども、今回の旧舞鶴百貨店バスセンターの再開発ビル建設計画は、地権者が出資をいたしましてつくられた大手口開発株式会社が事業者となり、進められている民間主体の再開発事業でございます。中心市街地活性化を目指す本市といたしましても、地域の中核となりますこの再開発事業に対しましては、大きな関心を持っており、これを成功させるため、補助を考えているところでございます。 なお、今回計画の再開発ビルは、本市の中央部に建設されるまちの顔となる施設でもあり、また行政からの補助金を投入をいたす予定でございますことから、今後具体的な実施設計の段階になりましたときには、この施設が町並みや周辺環境に調和した景観となるよう、本市といたしましても十分意見を申し上げたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 今、昨年旧高取邸がオープンいたしまして、多くのお客様が入ってきているというような状況ですけども、やはりですね、城内の雰囲気の中にああいう文化財があるからこそですね、非常に生きてくるんじゃないかなと思っております。 もう一つの旧唐津銀行の整備は上がっておりますが、やはりですね、それもですね、全体的なまちの中でですね、調和した建物をつくっていかないといけないんじゃないかなと思っております。そういった中で、この大手口再開発ビルというのが非常に大きなビルですから、まちのイメージを決定づけるような建物になるんじゃないかなと思いますんで、私はそこの辺まで指導をしていただければなと思っておりますし、またちょっと視点を変えましてですね、旧唐津銀行の整備がありますけども、辰野金吾先生を初めですね、3大建築家があると、私は4大建築家じゃないかなという話をしたことありますけれども、そういった動きをですね、唐津でしていかないとですね、旧唐津銀行だけぽんとあってもですね、なかなかまちの活性化にはならないんじゃないかなと思っております。武雄の動きというものもありまして、何か辰野金吾は武雄にとられたかなというような雰囲気もあるんですよね。そういった一昨年ですか、3大建築家展が図書館でありましたけれども、その辺の動きはどのようにされようとしているのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) お答えいたします。 3大建築家の顕彰をするその動きというのですか、そういったことをどうしていくのかというご質問でございました。先ほど山下議員さんがおっしゃいますように、18年の10月に近代図書館の美術ホールにおいて、日本における近代建築家の礎を築かれた建築家、曽禰達蔵、辰野金吾博士、そして現代の設計者としての村野藤吾先生の3大建築家の写真パネル展をやったところでございます。この写真が増田彰久と言われる写真家でございまして、この方は日本の建築の写真では第一人者でございます。そういった方をお迎えいたしまして、広く市民の各層へPRをしたところでございます。おっしゃいますようにまだまだですね、唐津としてこの3大建築家の啓発といいますか、非常にスピードが遅いというのが建設部としても感じておりますのでですね、やはりこの3大建築家、特に武雄市は唐津市の写真を貸してくださいというように、唐津市は非常にそういう写真を持っておりますのでですね、やはりこれは議員さんご指摘のありますように、やはり積極的にやっていかなければならないと、このように考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 唐津駅もですね、今南口が整備されております。それに合わせてですね、一部外壁の塗りかえが予定されていたりしております。そういった情報だとかですね、今後のJRに対してのアプローチ、そういったものはどのようにされているのかと思いますが。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) お答えいたします。 唐津駅の駅舎外壁の塗りかえについてのご質問でございますが、武雄温泉駅のれんがイメージの外観は、JR佐世保線の高架に伴う駅舎改築を契機として、高架促進期成会が提案し、県とJRに要望されていたと、そういうふうにお伺いをしております。 また、議員さんのご質問の今回の外壁の塗りかえ工事の件の問い合わせをいたしましたところ、JR九州のビル管理会社が駅の中にある商店街のガード下部分のみを塗りかえるということで、JR九州としては、現在のところ駅舎本体の塗りかえ等の計画はないと、このように伺っております。現在の唐津駅の駅舎は、武雄駅と同じように鉄道高架事業で昭和57年に完成したものでございまして、まだ築後26年ということで、すぐに改修というのは難しい状況であるというふうに聞いております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 継続的なですね、コンタクトをとっていただきたいなと思っております。今旧唐津市の中心街の話をしましたけれども、呼子の場合も今旧中尾家の保存活用がされようとしております。そういった中で、みなとまちづくり懇話会ですとか、私は旧中尾家保存活用懇話会のメンバーにさせていただいていたりしております。いろんな議論がされておりますけれども、今回の20年度の予算で旧中尾家の整備が上がってきておりますが、私は委員をしておっても1年間懇話会が開かれていないと、そういう状況があると。そういったときに、整備事業が上がってきておると、どういうふうに整備されていくのかなという不安があるし、またその文化連盟さんが議論をされている中で、中間報告的な話がありましたけれども、呼子を昔の古い港町風、漁師町風、そういったイメージで売っていこうかというような話があるときに、避難道路として計画されているのが、古い網元の家を壊されて道路になっていくと、そういう何かどうもちぐはぐじゃないかなと。まちをどういうふうにつくっていこうかなと思うときに、各部各箇所は、部は自分の仕事できちんと粗相なくやっているというようなことだろうと思いますけれども、全体的にはイメージとしては違うと、そういうちぐはぐな動きになりはしよらんかなと思うんですが、その辺はどのように認識をされているのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) 先ほどの質問に対しましては、いろんな部が関係をしておるというように思っております。まず、建設部のほうでは、市道の小倉町海岸線に緊急避難道路をつくりまして、議員さんがご指摘のようにこの小倉町海岸線というのは、市道小倉町海岸線は呼子港に沿って走る海岸道路と、その背後地にある先方地区密集住宅地を南北に走る市道呼子町内線と結ぶ道路延長45.3メートルの路線でありまして、非常に幅が狭いと。しかも、線上がクランク状になっておりまして、緊急車両等の通行もできない状態にあるということでございます。このたびの道路拡張計画は、観光地呼子の基幹道路であります海岸道路を佐賀県による呼子漁港広域漁港整備事業としての整備と連携をいたしまして、安全・安心のまちづくりの一環として、住宅が密集している先方地区の通りと海岸道路とを結ぶ防災緊急道路として計画したものであります。 建設部のことに関してはそういうことであります。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) そういう町並みをつくってですね、まちを活性化していこうというような動きだと思うんですが、今1年になりますけども、壱岐行きフェリーが唐津の東港に移転して、まちは寂れたんじゃないかなというような漠然たる話があっていますけども、市としてはそういう実証的な数字、どのようにまちの入り込み客が変化していったか、経済動向がどのように変わっていったのか、その辺をつかんでいらっしゃるのかなと思います。また、その壱岐行きフェリーの運営会社がどのように経済状況であるのか、そういったものの実証的な数字を検証していかれているのかなと思いますが、それはどうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 杉山呼子支所長。          (呼子支所長 杉山 健君登壇) ◎呼子支所長(杉山健君) 山下議員さんのご質問にお答えしたいと思います。私のほうからは、フェリー移転後の呼子の地域の経済動向の調査につきましてお答えさせていただきたいと思います。 フェリー移転後の動向といたしましては、19年度の全体の状況がまだ出ておりませんので、19年4月、フェリーの移転後のゴールデンウイークの状況を参考までにお答えさせていただきたいというふうに思います。昨年のゴールデンウイーク、4月28日、土曜日から5月6日、日曜日までの9日間の観光客の入れ込み状況を見てみますと、9日間で延べ11万6,063人となっており、これを前年の4月29日、土曜日から5月7日、日曜日までの同じく9日間と比較してみますと、5,674人の減、率にいたしまして約5%の減少となっております。ゴールデンウイークは、天候に左右されることが多いことから、その結果フェリー移転による影響とは一概には申せませんが、年間20万人を超すフェリー利用者があったことを考えますと、何らかの影響は呼子地域の経済に与えているのではないかというふうに思っております。 19年度の観光客等の動向の結果がまとまり次第、どのような点に影響が大きいのかも含めまして検証してまいりたいと、このように考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 渡辺みなとまちづくり室長。          (みなとまちづくり室長 渡辺祐二君登壇) ◎みなとまちづくり室長(渡辺祐二君) 山下議員さんのご質問にお答えいたします。 壱岐行きフェリーの関係の企業の経営状況について分析をしているのかというご質問だったと思いますが、まずその経営状況にも影響を与えます壱岐行きフェリーの乗降客数でございますが、昨年の4月からことしの2月までの11カ月間の乗降客数は22万1,085人でございまして、昨年の同じ11カ月と比べまして3,153人、率にしまして1.4%の減少となってございます。ただし、移転する前から年間1万人余り減少する傾向が続いておりましたので、この傾向を覆すことはできなかったわけでございますが、減少の率としましては下がっている状況にございます。 それから、運行会社であります九州郵船の経営状況につきましてでございますが、具体的な数字につきましては、会社の経営状況でございますので、そこまで具体的な数字につきましては、踏み込んだところまで分析はしていないところでございますが、九州郵船のほうにお伺いをしましたところ、呼子壱岐間と比べて距離が長くなったことですとか、新造船により燃費が低下したこと、そういった状況の中、最近の急激な燃油の高騰による影響は大きいようですが、呼子から唐津に移転をしたことが直接な原因で、経営に影響を与えているという状況にはないということでございました。 それから、九州郵船から発券業務及び離発着時の作業等を業務委託されております呼子海運株式会社にお伺いしましたところ、呼子町のときと比べますと、事務室及び作業室等の使用料の増加、バリアフリー化によりますホロー橋作業員の増加等の経費の負担があるとのことで、経営の効率化など経営努力をされているという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 全体的にはいいことは余りなかったんじゃないかなと思います。盛んにいろんなイベントをして東港のほうに人を集めて、いろんなことをやって壱岐行きフェリーに乗ってということをやっても、なかなかふえていないというような状況だろうと思います。また、呼子のほうも沈滞してきているということで、一つの案としてですね、呼子のほうではですね、1便は呼子のほうを経由して行ってもらえないだろうかというような話があっております。昔はですね、そういったことがあっていたわけですね。それとですね、この大型船が就航する前はですね、私が町会議員のときに一般質問をしたことがあります。どうなんだと、どのように考えているのかと。そうしたときにですね、大型船は唐津に行くけども、今までの小さいやつは呼子から出るんですよというような話があっておりました。その辺をですね、かんがみてですね、1便は呼子経由を出せないのかなというふうに思いますが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 渡辺みなとまちづくり室長。          (みなとまちづくり室長 渡辺祐二君登壇) ◎みなとまちづくり室長(渡辺祐二君) お答えいたします。 現在、運行されている5便のうち1便を呼子経由とすることができないかというご質問でございますが、航路の変更につきましては、運行会社の経営上の立場がございますので、運行会社と協議をしなければならないものと認識をしております。過去には議員さんご指摘のとおり、昭和45年7月に呼子壱岐間にフェリーが就航する前まで、貨客船が唐津から呼子を経由して壱岐等を結んでいたこともあったわけでございますが、唐津にシフトして1年しかたっていない現時点におきまして、呼子経由便を設けますと、離発着時に伴う作業等が唐津と呼子の2カ所必要となり、経費の増加が考えられることなどから、現実的には非常に難しいものではないかと考えているところでございます。 それでは、現在懇話会におきましてもできるできない、まただれがやるかは別にしましてですね、地域振興のためにいろいろなアイデア、知恵を出し合っているところでございます。したがいまして、呼子を経由することにつきましても一つのアイデアとして受けとめさせていただきたいと考えますが、やはりフェリー移転後の地域振興策につきましては、懇話会を中心に引き続き地元地域の方々と一緒に知恵を出し合い、すぐに取りかかれること、時間をかけて取り組むべきことなどを整理して、行政だけではなく、市民の方々と協働で取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下議員。 ◆21番(山下正雄君) 地域のですね、発展は、先ほどの議論じゃないですけども、活性化はですね、一つだけぽんと施設があっても無理だろうと私は思っております。そういった中で、唐津の中心街はどのようなまちにされるのか、非常に近代的にまちにされようとしているのか、それとも趣のある風格のあるまちにされようとしているのか、また呼子もどのようにされようとしているのか、その辺を総合政策部長としてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) 山下正雄議員さんのご質問にお答えをしたいと思います。 唐津にさまざまな課題がございまして、それを総合した今後のまちづくりとして総合計画を策定したところでございます。その総合計画に従いまして、それぞれの分野での例えば景観まちづくりであるとか、地域の活性化であるとか、福祉であるとかといったものがそれぞれの所管で検討されているところでございますので、それらの計画が総合計画の理念に沿った形で進行しているのかどうかということについて、進行管理を総合政策部のほうで行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。          (12番 石﨑俊治君登壇) ◆12番(石﨑俊治君) 12番、新風会の石﨑でございます。通告順に従いまして一般質問を行います。 大きく2題挙げております。まず、文化遺産の活用ということについてお伺いをいたします。海、山、川が響き合う自然豊かな唐津は、古代より半島からの文化の流入口、つまり大陸からの玄関口として栄えてきたところであり、豊かな自然と歴史にはぐくまれた名所旧跡も数多くあります。そういった先人たちが残してくれた文化遺産は、ほとんどが観光資源になるものと考えております。古代から近代までの歴史文化遺産、虹の松原や七ツ釜等に代表される名勝と言われるすばらしい景観、そういったものを保存活用することによって、唐津の観光や地域振興のために強力に生かしていくべきと考えております。唐津市としてこういった文化遺産を行政の中でどう位置づけ、活用を考えてあるのか、基本的な考え方、方針について伺いたいと思います。 また、あわせてことしは唐津城築城400年という記念すべき年であります。昨年末より市にとっては暗いニュースが続いており、市民の間にもやや沈滞ムードがあるのではと思っております。そのイメージを払拭するためにも、この400年記念事業を成功させなくてはいけないというふうに考えております。そのためには、単に城下町という範囲ではなく、唐津市全体のすぐれた文化遺産を市の内外に強力に発信して、唐津のイメージアップを図っていく必要があると考えております。 そこで、市長のこの事業に取り組む決意と思い、そしてどういった目的と効果を考えているのか、伺いたいと思います。 次に、新エネルギー産業の育成と支援について伺います。佐賀県は、燃料電池など新エネルギー産業関連産業の育成を目指し、研究機関や県内企業を対象とした新たな支援制度を創設し、将来性のある研究開発テーマを募り、地場産業の育成や中核企業の誘致につなげていきたいとしています。そういった目標を達成するための制度として、先導的研究開発支援というものを設け、1件当たり2,000万円の委託費を出すと言っております。唐津市として県のこういった支援制度をどう生かし、活用されていかれるのか、伺いたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 石﨑議員さんのご質問にお答えを申し上げたいと思います。 築城400年は、唐津のイメージアップに積極的に活用していくべきじゃないかというご質問でございます。議員さんおっしゃるとおりだと思います。その前の100年前、300年祭にも次の500年祭にも恐らく今この時代を生きている方々ではなかなかめぐり会わないというような、そういった時期的にも奇跡的に申しましょうか、この400年というのがめぐり回ってきたということは、非常に歴代の大先輩各位に対しましても心から敬意をあらわし、感謝を申し上げたいということを、まず冒頭に申し上げておきたいと思います。 現在、計画をいたしております築城400年記念事業、たくさんの方々に気軽にご参加をいただいてご協力をいただきながら、より多くの観光客の皆さん方に来ていただいて、観光客、それから宿泊増、それからレストラン、飲食店の売り上げの増ですね、を含めて考えていきたいと、そういうことをしっかりやっていきたいというふうに思っております。中、メニューごらんいただいておわかりのように、春から12月までいろんなものをいろんなところで実行委員会の皆さん方とともにいろんなことを考えてまいりました。その建造物、それから町割も含めて、あるいは唐津くんちに代表されますお祭り、そしてまた郷土芸能、そういったものを幅広く取り入れて、そしてまた一緒になって魅力的なこの唐津という地域資源といったものをしっかりと情報発信をしながら、イメージアップを図っていきたいというふうに思っております。昨年熊本城が400年でございまして、熊本城が本丸の改修を観光客に見せながら、その400年祭を行ったという経緯があります。熊本の幸山市長ともお話をいたしましたけれども、今回は本丸殿じゃないんですけれども、石垣の修復がちょうど重なります。危険回避、安全対策はしっかりしていかなければなりませんが、何とかそういった形でこういう復元にしていくんだよというような石垣の石積みというものは、なかなかお目にかかれないものもございます。そういったものも今研究をしていただいておる先生方を含めて安全対策を万全しながらですね、そういった石垣というものの修復の一つの形、これを見せるのは非常に珍しいものだと、城の修復にしてはですね、そういったものをあわせてやっていきたいと思いますし、またお城といっても縁の濃い深いありますが、名護屋城、あるいは唐津城、獅子城や例えば浜田城ですとか岸岳城とか、いろんなお城、玄海町さんのほうにも城跡が残っておりますが、そのいろんな関係、そしてまた時代背景や縁の濃い深いはあるのかもしれませんけれども、それぞれのお城を探訪するツアーですとか、あるいは秀吉公が一行を連れて名護屋城に行かれたときに通られた、ちょうど福岡の東側のほうに唐津街道というのがまだ残っています。あそこから含めて松原を通られて、山を通られて、名護屋城のほうに行かれた太閤道というのも残っております。こういうものも万葉のいろんな研究会の皆さん方、それからが太閤道研究会の皆さん方とも話をしながら、しっかりとその観光ルート、そしてまた歩いて散策する全市を込めたこの唐津城400年祭にもしていかなければならないであろうというふうに思っておりまして、そのようなことを含めて、とにかく先頭に立って400年のこの1年間、議員皆様方のご指導ご協力をいただきながら、しっかりとこの400年祭を皆さんとともに記念事業として、そしてお祭りとして、そしてまた歴代の諸先輩各位に感謝をしながら、この1年間唐津城400年記念事業というものをしっかりと進めていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 保利地域振興部長。          (地域振興部長 保利文台君登壇) ◎地域振興部長(保利文台君) 石﨑議員さんに対しましてご答弁いたします。 新エネルギー関連産業の集積を目指す県の具体的な取り組みと支援制度を今後いかに市においてどう生かし、活用していくかというご質問だと思います。お答えいたします。ご案内のとおり県におきましては、平成19年11月に新しい総合計画を策定されまして、新エネルギー政策の分野については、地球環境時代のトップランナーを目指し、新エネルギー研究支援と導入支援を行うこととされております。具体的には、佐賀県太陽光発電トップランナー推進事業の実施やクリーンエネルギーの自動車導入の促進、燃料電池等の新エネルギー分野における研究開発支援、天然ガスコージェネレーションの導入の促進、バイオマス等の新エネルギーの導入等に向けた取り組みを進めるということにされております。 これに対しまして、本市といたしましては、平成19年2月に唐津市地域新エネルギービジョンを策定いたしまして、唐津市の地域特性、産業特性を活用した新エネルギー事業の導入、大学等の知的資源、唐津の地域資源を活用した新エネルギー事業の導入、唐津地域の新エネルギー事業を情報発信するためのネットワークづくり等を進めることとしております。 また、本年2月1日に国の同意を受けました企業立地法に基づく基本計画の中におきましても、目指す産業集積として自動車関連産業、食品関連産業とともに、自然環境を生かしながら、企業や大学等の連携による新エネルギー関連産業の集積を図ることとしております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 文化遺産の活用から再質問に移ります。 市長には、築城400年における熱意を述べていただきました。そういった中で、特に今回文化遺産ということであれば、古代から近代まで数多くの遺産がありますので、その中から的を絞りまして城跡、あるいは近代以下遺産、この2分野について質問を行います。まず、この400年の記念事業を考えていかれる中で、唐津の市内には、先ほど答弁にもありましたように数多くの城跡が散在いたしております。中世から戦国、近世と、ある意味ではもう城の博物館と言ってもいいぐらい、この新唐津市内にはたくさんあります。そういったものを今回の記念事業の中でどういった活用をされていかれるのか、また今後の調査計画、あるいはその辺についても伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) お答えをいたします。 城跡の調査等について、そしてこれをどう生かしていくのかということでございます。まず、唐津地域の肥前地域と申しますか、城跡でございますけれども、まず名護屋城、それから陣屋等が最も早く、昭和60年度から調査が開始されております。旧町村におきましては、北波多の岸岳城は平成9年から5年間、波多城は平成14年から4年間、厳木の獅子城と肥前の星賀城塞群が平成12年度から発掘調査を実施をいたしておりまして、それぞれ城跡や年代や性格、保存状況を確認したところでございます。また、これらの調査は平成21年度に完了するという予定になっております。 それから、これらを400年事業にどう生かすかということでございますけれども、先ほど市長がおっしゃいましたように市全体としてはですね、先ほど市長がおっしゃいましたような方針でやっていくということですけれども、実はこれに合わせましてですね、教育委員会としてもですね、事務局内部で教育委員会としての取り組ということでですね、実は唐津城築城400年記念事業企画案、教育委員会の中でですね、これをまとめまして、これは文化振興財団も一緒にですね、入れ込んで、実はこういう計画をつくっております。文化課のほうで取りまとめをいたしておりますけれども、その中で教育委員会としてのですね、3つの柱というのを立てております。 1番目に、歴史に学び未来に伝える歴史文化を検証し、現代と未来に再発信ということで、これはタイトルですけれども、具体的に言いますと、唐津城、それから名護屋城ほかのですね、肥前国の城にかかわる歴史の検証と、それから歴史の事実を伝えていくと、これが第1番です。 それから、2番目、楽しさ発見、唐津に住む人、唐津を訪れる人に対して唐津市民の誇りを発見し、観光客にもですね、その魅力を伝えるということが2番目の柱でございます。 それから、3番目の柱といたしまして、地域交流を深めようということで、新唐津市の交流発信と周辺全域、唐津肥前国全域となったつながりをつくろうということでですね、人と人の交流、そして唐津の情報発信、地域文化の共有ということで、実はいろいろ計画を立ててですね、実施をするということにいたしております。文化振興財団もそれに加わって唐津城指定管理をやっておりますので、旧高取邸もですね、含めて唐津城址保存ということがありましたので、そのエリアに入るものということでですね、一緒になってやろうということでしております。 城跡といいますと、あちこち点在しておりますので、まず第1にはウオーキングということを先ほど市長さんもおっしゃいました。その中で、ウオーキングをですね、年間計画を調べてですね、みますと、新唐津市全体で、名護屋城も含めますとですね、大体年間20ウオークぐらいあります。ですから、これをですね、やはり城跡をですね、毎年継続してやっているものもありますけれども、そのルートをですね、お願いしているのは、3月からもうすぐ始まるのがありますので、いろいろポスターとかパンフレットにあるかもしれませんけれども、それをですね、やはりコースの変更をですね、もうできるんじゃないかということでですね、やはりすぐお願いをして、所管としては文化課、観光課、地域振興課、それから保健課も入っております。春風ウオークとか、かべしまウオークとかですね、それから名護屋城の県立博物館がするのも、これすぐあります。ですから、やはり城跡をですね、そのときでもいいですから、コースに入れて、皆さんに400年ですよということを説明してですね、そして歩いてくださいというお願いをですね、しかけております。 そういったことでですね、とにかくそういうことをやりまして、そして中世の山城、唐津城につきましてはですね、唐津城の発掘展、名護屋城の資料も交互に相互展示をやるという計画もお願いをしておりますし、そういうふうなことで先ほど3つの柱を申し上げましたけども、唐津に住む人、唐津を訪れる人、そういう人々に対してですね、400年と、それから唐津城のですね、魅力、唐津地域の宝というものをですね、PR、伝えていきたいというふうに思っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) ひとつしっかりPRしていただいて、多くの市民の方が参加されるように願っております。そういった中世から近世にかけての山城の中で、特に中世における波多城、そしてまた戦国期の県内でも最大城と言われる岸岳城、こういったものについては確認調査なり、測量調査が行われておりますけれども、余り公開がされていないという気がいたしております。そういったことについては、何か今回取り組まれる意思があるのかどうか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) 石﨑議員さんのご質問にお答えいたします。 波多城及び岸岳城のですね、調査の成果、それをどういうふうに公開すべきじゃないかというご質問かと思います。岸岳城、波多城の調査成果につきましても、私ども400年記念事業の一環として取り組んでいきたいというふうに考えております。まず、その第一弾として、現在共催事業ということで、名護屋城博物館で開催されております「城を移す展」においてですね、岸岳城と獅子城の調査成果、それからもうこれは唐津城の成果の一部門でございますけれども、公開させていただいております。非常に好評だというふうなお話を伺っております。 それから、さらにさきにお話がありましたように唐津城における特別展におきましてもですね、市民の皆さんにもその成果をわかりやすく伝えられるような展示内容を企画したいというふうに考えております。そのほかにも古代の森会館とか、それから地元の支所のですね、ロビーあたりでもできるだけ公開ができるような機会をとらえ、そしてご指摘ありましたように広報にも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 今市内でも名護屋城、あるいは獅子城については調査が進んでおりますけれども、そのほかの中世のそういった館跡、山城等についての調査あたりは県あたりがされるというようなことを聞いておりますけれども、その辺の計画はどのようになっておるのか、伺いたいと思いますが、大まかで結構でございます。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) ご質問にお答えいたします。 県の中近世の山城調査のことかと思います。これは、19年度からですね、準備期間に入っておりまして、すべてのこの地域、唐津、東松浦を含めたですね、地域の山城調査をですね、つぶさに調べていくという調査に、事前調査ということでもう既に入っておる状況でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) それでは、近代化遺産のほうに入っていきます。 佐賀県がたしか七、八年前だったと思うんですけども、佐賀県の明治からの近代化における産業遺産の調査をしたと思うんですけれども、こういった中で唐津市内では何カ所ぐらい登録をされているのか、またこういった文化財をどのように活用をしていかせるのか、それは基本的な考えだけで結構ですから、お示しを願いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) ご質問にお答えいたします。 近代化遺産の唐津市内の件数ということでございますけれども、近代化遺産は先ほどおっしゃったとおり佐賀県教育委員会が平成12年、13年に調査をいたしておりまして、これは県内も含めてですけれども、明治以降の産業遺産について詳細に調査して、冊子にまとめられております。「佐賀県近代化遺産」という冊子にまとめられておるわけですけれども、この冊子の報告の中ではですね、近代化遺産を農林水産業、工業などを含む産業の部門、それから鉄道、港湾などの交通の部門、それからダム、河川などの土木の部門、それから庁舎、病院など建物を中心ですけれども、その他の部門みたいな4種別に分類して報告されておるわけでございます。 唐津市内につきましては、旧肥前町にあります杵島炭鉱の大鶴、これは「にあんちゃん」で有名なところですけれども、炭鉱床の第2坑口などの産業遺産が48件挙げられております。それから、松浦橋などの交通遺産が17件、それから特性が土手などの土木遺産が14件、馬渡島のカソリック教会堂など、その他の部門になりますけれども、こういう産業遺産が22件、合わせまして101件が取り上げられているところでございます。この保存ということでございますけれども、この中には既に登録文化財に指定して保存に向かったり、もしくは佐賀県遺産に持っていくとか、近年ではカソリック教会堂は、長崎を含めたですね、世界遺産の一つのこれる県としてですね、調査があったり、いろいろなことがされて、保存に向けての動きもされているものもあるかと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 今市内における近代化遺産の状況について伺いました。最近では、旧中尾家住宅が佐賀県遺産に登録されたいという新聞記事があっております。そういった中で、旧唐津銀行の整備については、いろいろと議案質疑の中でも出ておりましたけれども、全国的なこういった施設の活用例というのは、研究調査されたのか、そういったことを含めてもう一回、地下及び1階、そして2階の3大建築の展示場についてですけれども、これを今の状態では非常に乱雑といいますか、整理がうまくされていないような状況でありますので、もう少し整理をして内容の充実を図ってもらいたいというのと、今度新しくなればDVDなどを使った映像と音声ガイドなどもしてですね、観光客なり市民にわかりやすい説明ができるようにすべきではないかというふうに思っておりますけれども、その辺の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) 旧唐津銀行についてのですね、文化財としてのですね、いわばイメージとしては旧高取邸的なですね、ご意見かと思いますけども、これにつきましても今工事をしているわけですけれども、先日来申し上げましたように、文化財の国指定を目指した施設整備ということですので、そういう方向で工事をしているわけですけども、今おっしゃいましたやっぱり音声ガイドとかなんとかというのは、やはりそこに何を、中身としてですね、何を持ってきて何を売って、そして条例化というのが先日出ましたが、そういう面を含めましてですね、何を入れたら条例化して、そしてお金が取れるのか、そういうところをですね、含めて今の現在の活用も含めてですね、過去いろいろありましたけれども、そういうのを含めて全市的にですね、判断すべき、検討すべきことだろうと思っております。しかし、文化財としての活用ということはやっぱりですね、見てもらう、復元するわけですから、そういうことはですね、市民にきちっとやっぱりわかってもらうようなことでですね、我々としてもまず文化財、そしてそこに何を入れるか、そしてそれを条例化するならするとして、そこでお金を取るということであればですね、その中身の検討というのは、文化財としても十分検討していきたいと、これはもう市全体でお願いをしたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 活用について検討がなされておりますよね。そういったことを受けて、今総務部長に質問しましたように、全国的なこういった明治とか大正ぐらいの建物についての活用展示についての調査をされたというふうなことを聞いておりますけれども、事実であったのかどうか。その活用がそういった活用懇話会の中で生かされているのかどうか、その点について伺いたいと思います。
    ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) 石﨑議員さんの質問にお答えをしたいと思います。 旧唐津銀行の整備後の活用にかかわります全国的な活用事例の調査研究ということでの質問だったかと思いますけれども、これにつきましては旧日本銀行京都支店、それから門司港駅、旧松本家住宅、それから福岡市の赤煉瓦文化館から旧古河銀行、そういうものを調べまして、そのうち福岡市の赤煉瓦文化館とか佐賀市の旧古河銀行、こういうものにつきましては現地での利用状況等、そういうものの聞き取り調査まで行っております。そういうものの中で、今回のですね、旧唐津銀行の保存整備事業の活用の中ではですね、市民の皆様や観光客の皆様、利用者の立場に立って使いやすい、そして集まりやすい、そういうものを考えて計画をいたしております。先ほどのような観点からいけば、1階の活用の中で案内機能を備えた情報センター、休憩所、イベント会場、喫茶室、そして地下への活用につきましては、昼はランチ及び喫茶、夜は気軽に立ち寄れるようなパブというようなこと、それから中央部にオープンスペースを設け、ライブコンサート等に利用できるようにして、また既存の個室はグループで有効活用するというようなことをですね、先ほどの調査結果を参考にしながら、市民の皆さんの利用によるにぎわいを創出するというようなことでの活用の観点から計画をしたところでございます。 先ほど教育部長のほうからも歴史性の部分のところ、そういう話がありましたけれども、その有効な展示の方法、そういうことにつきましても先ほどのような映像による案内とか紹介、そういうものも取り入れまして、より観光宣伝として効果のあるレイアウトや演出方法、そういうものにつきましても今後検討をして進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 保存と活用、両面しっかりやっていただきたいと思っております。同じ近代化遺産の中で、これは県指定の文化財でありますが、西唐津にある歴史民俗資料館については、昨年の議会の中では、懇話会等の中で移転改築というような方向性が示されておりますけれども、このことは新年度につくられて、当然そういった中で、来年度のいろんな事業が取り組まれていると思いますけれども、新年度の公園整備の内容も簡単に触れて答弁を願いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 渡辺みなとまちづくり室長。          (みなとまちづくり室長 渡辺祐二君登壇) ◎みなとまちづくり室長(渡辺祐二君) 石﨑議員さんのご質問にお答えいたします。 懇話会の中で新年度の取り組みとあわせて歴史民俗資料館の移転改築の方向性についてのご質問でございますが、懇話会としましては今年度は県の緑地整備に合わせて、約1,600本の松を市民の手で植樹していただきましたが、来年度におきましても県により交流センターの北側約700平米の緑地整備が行われますので、引き続きこの緑地整備と連携して、松の植樹や大島桜の試験植樹等を行うこととしております。 それから、懇話会での歴史民俗資料館移転の方向性につきましては、平成17年8月に懇話会が提案した地域素案におきまして、立地条件の悪い当資料館を東港地区の緑地内に移転して、シンボル的な建築物及び景観資源として活用すべきとの方向性が示されているところでございます。現在は、この地域素案の実施を推進プロジェクトの一つとして、歴史民俗資料館移転プロジェクトを位置づけ、類似事例の収集、利活用方策、資金調達方法、関係機関との調整など、具体的な検討を進めているところでございます。そうした中で、先ほども事例がございましたけども、懇話会のほうでも北九州市の門司港ですとか、大牟田市の旧三井クラブの移転改築の事例など、事例がたくさんございますので、いろいろ勉強していくべきじゃないかということで考えている状況でございます。 それから、懇話会で先月資料館の利活用につきまして、懇話会の委員のみならず、地元の駐在員方々も一緒にワークショップ形式による検討を行っておりまして、地元の方々の意見としましても、今の場所での利活用は困難であり、もっと人の目に触れる場所に移した上で、飲食機能、展示機能などを持たせ、唐津港の象徴として多くの方々に利用すべきではないかという意見が多くなってきておりまして、機運も高まってきている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) この歴史民俗資料館は、明治からの石炭の積み出し港として栄えた唐津港の歴史をずっと見守ってきた、いわば歴史の生き証人であると思っております。今後も移築されてですね、未来永劫この地域のシンボルとして活用がなされるよう期待をしております。 そういった中で、この資料館の傷みぐあいといいますか、劣化調査がされたと思うんですけれども、その結果についてお示しを願いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) 石﨑議員さんのご質問にお答えいたします。 歴史民俗資料館の劣化調査の結果ということでございますけども、歴史民俗資料館の劣化調査は、平成19年度県の補助事業として行っておるものでございます。調査は、主たる構造体、いわゆる土台とか基礎とか柱、耐力壁ですね、壁です。それから、鋼矢組み、屋根の部分、そういうものとその他、外壁とか玄関ポーチなど、13の部分に分けてですね、その劣化状況を調査しておるものでございます。その中で、今のところ8部分について劣化、破損が非常に進んでいて、早急な補修が必要であり、それからそのほか3つの部門でですね、補修が必要との診断結果が報告されておるところでございます。 また、今回の調査では、建物の土台基礎の部分のですね、ゆがみといいますか、水平がどう沈んだりしているかという、いわゆる不陸調査というものでございますけれども、これも精密に実施していただいております。その結果、やはり建物にですね、多少沈下があるというようなことも報告されております。文化財の修理方法というのがいろいろございまして、劣化の状況によりまして、部分修理、もしくは半解体の修理、解体の修理という、その頻度に応じたですね、傷み方の場合に応じた修理の仕方をするわけでございますけれども、いわゆるその傷みの状況、ぐあい、その中身に応じてですね、それが選択されていくということになるかと思うんですけども、今回の場合、かなり進んだもので、部分修理ということではなかなか難しい。実際的には半解体、もしくは解体修理が必要な状況であると。そういうのも含めまして、工事が長期に及ぶこと、それから経費等の内容ですね、これが高額に及ぶということもありまして、上に仮小屋を建てたりするようなことも必要になるということで、半解体という形よりも、むしろやっぱり解体という形での修理が今回の場合ふさわしいのではないかということの一応方向での結果報告を受けております。保存修理につきましては、県の指定の重要文化財になっておりますので、県の文化財課とも十分な協議を行ってですね、その方法や財源経費などについても全市的に考えていかなければいけないというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 移転改築ということになれば、当然経費の問題が出てきますけれども、県の文化財であれば当然県や国が負担をしてですね、ぜひやっていただきたいというふうに思っております。 また、この歴史民俗資料館はかつて公の機関等も入っていたという話も聞きますので、こういった公的な機関が移転するのであれば、そういったところとの協力関係も考えてですね、やれないのかなという思いも持っておりますので、その辺はちょっと後で検討をしてもらいたいと思っております。 次に、山下議員の質問の中にもありましたけれども、3大建築家のことについて伺いたいと思います。実は、昨日の質問の中にも辰野金吾の認知度がないんじゃないかというような質問あっておったわけでございます。そういったことを考えますと、やはりこの辺の評価、活用については、今後いろいろ考えていかなくてはいけないと思っておりますけれども、建設部、観光、そして教育部それぞれの立場からこの辰野を中心としたこの3人の評価と、あるいはその活用について伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) 3人の建築家の方の評価と活用ということですけれども、評価につきましてはですね、もう皆さんご承知のように、これは日本を代表する建築家ですので、あとは活用とかですね、PRの問題ということで、先ほど建設部長も申されたとおりだと思います。ただ、その機会をいかにつくっていくかということはですね、いろいろありますし、先ほど市長部局も申されました。教育委員会部局としてはですね、子供たちにですね、教材として使用するということでしておりまして、小学3年生、4年生の副読本としての辰野金吾の取り扱い、それから郷土の偉人伝ということでですね、取り上げていくという形にいたしております。これにつきましては、今回第一弾を発行いたしますので、その後ですね、これらの偉人につきましてもですね、その次の取り扱いをして、そしてまずは教育委員会サイドとしては、そういった形で取り扱っていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問についてお答えをしたいと思います。 3大建築家のですね、評価、活用について商工観光的な観点からのですね、立場でのお尋ねということだと思いますけれども、先ほどのような3大建築家の歴史的といいますか、文化的といいますか、建築的な評価というのは、もうまさに先ほどのようなことかと思います。それらを踏まえましてですね、観光所管といたしましては、この3氏が生まれ育った時代が幕末から明治へかけての激動する時代であったと。そういうようなことを踏まえまして、当時の面影が残っている場所だとか建物、そういうものを結んでですね、周遊コースとして組み立てていくというような形でのアピールをしていくようなことができるのではないかというようなことで考えております。そういうものの充実を図って推進を図っていきたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) 石﨑議員さんのご質問にお答えします。 建設部から申しますと、この3大建築家は辰野金吾さん、村野藤吾さん、そして曽禰達蔵さん、私たち建築をする人にとっては雲の上の存在の方でございまして、よくもこの3人の方がですね、東京大学の第1回の卒業生として2人、そして早稲田大学と行かれてですね、やはり村野藤吾先生の写真展も佐賀でやりましたけれども、やはり早稲田大学の生徒がですね、わざわざ佐賀まで来られてですね、そのときは佐賀では4,500人ぐらい来られましたけれども、非常によかったと思います。 それから、辰野先生につきましては、東京駅で平成14年だったと思いますけれども、辰野金吾展をやりましたときに、やはり辰野金吾さんは余り知られていないというさっき話がありましたけれども、実際東京へ行きましてですね、アンケートをとったところ、約600通ぐらいございましたけども、やはり辰野金吾さんは東京では90%ぐらいはご存じでございまして、それよりも唐津市をご存じですかと言ったら、やっぱり95%ぐらいは東京の方は知ってありましたので、やはり唐津と辰野金吾さんはリンクしているんじゃないかなというふうに思っておるわけです。 平成14年にですね、東京駅を借りて1週間イベントをやったときにですね、辰野金吾さんの胸像を持っていったわけです、東京駅に。そのときの駅長さんがですね、JR東日本の上野駅長さんだったんですけども、将来東京駅は改修をしますということでですね、そのときには私としてはライオンズクラブから辰野先生の胸像をもらっていました。それを東京駅にぜひ唐津出身だということでですね、寄附させてもらえないだろうかという話をしたんですよ。そうしたら、そのときの東京駅の駅長さんはですね、それは非常におもしろいということで、それを東京駅のですね、どこかのコンコースにですね、飾ってくださいよ。そして、唐津出身ですよということを話をしてですね、平成14年ぐらいはそういった話をして非常に盛り上がったんですけども、もう恐らくやめてあるんじゃないかなということでですね、ちょっと遅いんですけども。 それと、あと1つは曽禰達蔵さんをですね、駅並み振興会が曽禰達蔵さんの胸像を寄附するということで、今ですね、窯元さんでまた焼き物としてつくってあるということをお聞きいたしております。そして、辰野金吾さんと曽禰達蔵さんを唐津駅のコンコースに置きまして、そして唐津に観光に来られた乗客の皆様方に、こういった建築家が唐津出身なのですよというようなことをですね、大いにアピールをしていきたいというふうに思っております。 あと1人残っていらっしゃるのが村野藤吾さんでございますけども、何とかこの3人の建築家をですね、唐津駅のコンコースに設置できたらいいなというようなのが、私たち建築をしているものとしての夢でございます。夢はぜひ追い求めていきたいと、このように思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 辰野金吾の胸像を東京駅にという話は、私は初めて聞きましたけれども、まさに今東京駅は改装が始まっております。機会があれば、市長さんにもぜひこのことは真剣に検討していただけないかなと思っております。東京駅の構内で唐津出身の辰野金吾となれば、相当なPR効果があるんじゃないかなと思っておりますので、ご検討をお願いいたしておきます。 それから、進藤部長に伺いますけれども、曽禰達蔵と辰野金吾の胸像が駅の構内に今立てられるということでありますけれども、そうなれば何らかのセレモニーなんかが行われると思うんですけれども、合わせて3大建築家のシンポジウム等を開く考えはないのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) お答えいたします。 胸像が8月ぐらいにできるんじゃないか、そういった予定ではないかなというふうにお聞きいたしております。そういったときに合わせてですね、やはり今いっぱい写真がございますので、シンポジウムを市民の方と一緒にやっていきたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 次に移ります。 明治から大正にかけての唐津、あるいは佐賀県の近代化を推し進めた大きな原動力となった芳谷炭鉱のことについて伺いたいと思うんですけども、この炭鉱は明治の中期ぐらいから大正時代にかけて県内でも最大規模の出炭量を誇った大きな炭田であります。これを開鉱したのは竹内綱、吉田茂首相のお父さんですけども、綱とその子の明太郎親子と旧高取邸をつくった高取伊好で始められております。そういった中で、竹内親子が残した功績、そしてまた芳谷炭鉱が唐津や県の近代化に果たした役割、このことについて伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) ご質問にお答えいたします。 芳谷炭鉱を開いた竹内親子が果たした唐津、そして日本近代の功績ということでございますけれども、議員さんおっしゃるとおり竹内綱氏とその長男である明太郎氏は高取伊好さんと協力して芳谷炭鉱を開いたということでございます。この芳谷炭鉱は、先ほどおっしゃいましたように唐津炭鉱において初めて組織的に開発が行われた炭鉱でございまして、当然明治、大正、昭和にわたってですね、佐賀県の有数の出炭量を誇った。唐津港は、その積み出し港として栄え、唐津の発展のもとになったということかと思っております。竹内綱氏から炭鉱の経営を引き継いだ明太郎氏によってですね、その機械部門として設置されたのが今に残る唐津鉄工所であるということは、皆さんもご存じのことかと思いますし、それからこの竹内氏がが石川県の小松のほうでつくられたものが日本の誇る機械メーカーであります小松製作所ということになっておるということは、いかにこの明太郎氏を初め綱氏がいろんな形で日本の産業教育の育成、それから日本の近代化に功績をなされたかということであるかと思っております。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) もう一件、早稲田の理工学部にもかなりかかわっているんじゃないかと思っておりますので、その点については答弁を。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) ご質問にお答えします。 早稲田大学の理工学部設立当時のお話かと思いますけれども、これも私費で育成された研究者をですね、その設立に際して提供するというか、そういう組織づくりに役立てるという意味合いでもですね、教授陣として提供することによって大変な功績をなされているということでございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) そういった意味からすると、やっぱり竹内親子というのは、もう少し唐津の市内においても認識されていいのじゃないかと思いますけれども、やはり全く個人的な痕跡がなかったというのが、こういう現状を生んでいるのかなと思っております。そういった中で、現在芳谷炭鉱跡に竹内綱が書いた石碑、また芳谷炭鉱の小学校跡に奉安殿が残っておりますけれども、この奉安殿というのは恐らく佐賀県では、現地に残っているのが1カ所だと思うんですね。こういったものがありますので、こういったものについてやっぱり調査をすべきであるというふうに思いますけれども、正確な調査は無理にしても、踏査あたりで現地調査をぜひお願いしたいと思うんですが、文化課の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 田島文化課長。          (文化課長 田島龍太君登壇) ◎文化課長(田島龍太君) ご指摘の北波多の岸山に残る遺構のことでございますけども、これは旧北波多村の資料や九州大学の旧石炭資料センターに収蔵される資料によってですね、その名称とか位置、それから機能などの調査も実施しておるところでございますけども、この数年北波多の村史編さんの一環として、芳谷地区の現地聞き取り調査も進めております。古老のお話によって、戦後当時のですね、炭鉱街とか町並みについてもですね、ほぼ掌握できるような状況になってきております。引き続きご指摘の芳谷炭鉱の赤れんが以降等々につきましてもですね、詳細な調査を行った上で、保存についても検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 13時に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 零時01分  休憩                     午後 1時00分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(熊本大成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 引き続きまして、文化遺産の観光への活用について伺います。 古代から開けた当市内には数多くの伝説や説話、そういった民間伝承などがあるわけでございますけれども、そういったものをやっぱり観光資源としていかに活用していくかということも大事なことではなかろうかと考えております。具体的にどういったことを考えてあるのか。そして、またこういった観光をPRする上で、昨年は日本一のつり橋と有名になりましたけれども、日本一とか、あるいは日本最古のとか、日本最大のとか、そういった形でアピールできるような観光資源というのは、唐津市内にどのくらいあるのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問にお答えをいたします。 市内には、多くの伝説とか伝承、民謡があるのではないかというような、観光資源として使えるようなですね、それと日本一とか、そういうようなことでアピールができるような資源がないのかということのお尋ねだったかと思います。まず、伝説とか伝承、民謡、そういうものについてでございますけれども、平成17年度、平成18年度のですね、2カ年にわたりまして実施いたしました地域再生マネジャー事業の成果の一つとして、「唐津観光うんちくガイドブック」を作成いたしております。これは、唐津の観光資源を素材として、唐津市内の観光地のモデルコースをつくり、またうんちく情報を掲載した通常のガイド本にはない個性ある観光ガイドブックでございます。その中で、伝承、伝説にかかわるものとして、神集島の万葉恋歌めぐりではですね、新羅へ派遣される兵士や神功皇后の話、それから発見は河童連邦笑和国でのかっぱの話、それから玉島川の万葉浪漫を歩くでの悲恋物語のマムシよけ神社として有名な諏訪神社、ほかにも多く掲載をしておりまして、現在唐津観光協会ATE事業部におきまして、このガイドブックを教本の一つとして観光ガイド育成に役立てております。また、その観光ルートをですね、造成するときの資料としても活用をしているという状況でございます。 それから、観光をPRする上で、日本一、日本最古というようなことでアピールできるような観光資源ということでございますけれども、本市におきましてはそれらに該当するものといたしまして、名護屋城跡並びに陣屋跡、これは日本最大規模の陣屋跡と言われておりますし、菜畑遺跡は日本最古の稲作遺跡でありまして、また日本最古の割竹式登り窯ということで、北波多の古窯、こういうものがございます。 また、日本3大ということではですね、3大松原としての虹の松原、3大朝市での呼子の朝市、3大くんちの唐津くんち、それから3大悲恋伝説の佐用姫伝説、そして茶器の世界では一楽二萩三唐津と言われる唐津焼がございます。こういうものが代表的なものとしてあるんではないかというふうに認識をしております。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 今答弁がありましたように幾つかの例があるようでございます。例えばまた近い時代ではカンネどんの話とかもありますよね。それから、日本一という意味では、松原としては日本一と言えないかもわかりませんけれども、白砂青松の日本一だったら虹の松原は該当するんじゃないかなという気がしておりますので、それはゆっくり検討しておいてください。 次に、観光振興を図る中で、観光課と観光協会の役割分担、あるいは観光課の本所と支所の役割分担、そういったものについてはどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) 観光の振興を図る上での市役所の観光課と観光協会との役割、それから支所とのかかわりというようなことだったかと思います。これにつきましては、新市合併後間もなく観光協会は一つの組織に統合されておりまして、平成18年度より新たな唐津観光協会として、広域観光振興のための事業が展開されているところでございますけれども、旧組織で実施されてきていました地域独自の観光宣伝の手法を整理するとともに、観光課といたしましても、支所独自の観光宣伝や情報発信を集約化させ、より充実した観光情報として全国に発信させる取り組みを実施してきているところでございます。中でも観光協会との役割分担につきましては、観光協会の強みをより打ち出して特化させていくことか必要ということで考えております。 その強みといたしましては、協会会員を中心とした観光産業界の方々の協力、参画によりまして、例えば「唐津・呼子イカ検定」などユニークなキャンペーン、それからイベントを企画実施できる組織力と実行力がございまして、また佐賀市などの近郊する観光関係団体とのタイアップ事業、イベント出展における観光PRなどのフットワーク、そういうもののほか観光客が求める旅行先における見どころ情報、土産やお食事どころを初めとします地域ならではの旬な情報などをきめ細かく収集し、より魅力的な情報として発信するネットワークが挙げられます。これらの強みを生かした事業を推し進めていただくことが観光協会に期待される役割ではないかというふうに思っております。 また、本市といたしましては、観光客のための利便性やもてなしの向上、そういうものを初めとして中長期的な観光戦略の総合的な調整やそういうものを果たしていくべきだというふうに考えております。そういうものの中で、本庁と支所の機能のことにつきましても、今後いろいろ整理をしながらですね、強化を図っていきたいというふうに考えております。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 数多くの観光資源を持つ唐津市の観光政策において、やっぱりこういった機能が、役割分担がはっきりしていかなければですね、なかなか十分に発信ができないんじゃないかと思っておりますので、今後整理をしていただいて、観光行政がスムーズに強力に発信できるようにしていただきたいと思っております。当然のことながら観光協会とか、あるいは支所の観光課の職員、そういった人たちについてもやはりある程度の職員教育の必要性もあると思うんですね。やはり観光を発信するには、それなりにストーリー性を持たせることが必要であり、かつまたそういった企画力のある人が私は求められると思っておりますので、そういった人材の確保に努力をしていただきたいと思っております。 次へ移ります。同じ観光施設、これは文化振興財団管理の施設になりますけれども、文化振興財団が指定管理を受けている施設の中には、観光資源として活用できるものがあるわけでございます。そういった場合に、やはりそれぞれの建物の観光客の誘致、そしてまた館内の案内、そういったものはやはり職員ができるだけできるような方向でいかないといけないというふうに考えております。そういった意味での職員教育等についてはどういったことをやってあるのか、また周遊券あたりの考え方はどうなのか、その2点について伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) 文化振興財団についてですね、職員教育と周遊券についてということでございます。先ほども申し上げましたように唐津城400年、これは先ほど計画で申し上げましたように財団も含めてですね、取り組んでいきたいというふうに思っております。 まず、財団についてはですね、職員教育の一環としてですね、財団職員の中で企画ワーキンググループというのをですね、つくりまして、これは職員でつくっておりますけれども、毎月1回、職員教育を兼ねて企画会議といったようなことでですね、実施をいたしております。 それからですね、もう一つは実際の誘客活動にこれをつなげていかなくちゃいかんということですけども、唐津観光協会の会員になりまして、それから施設での観光パンフレットの配布、そのほかの観光施設の唐津市内の観光案内、そういったものにも参加をしておりまして、観光協会と一緒にですね、市外のですね、観光宣伝隊にも加わってPRして、誘客に努めておるというのが現状でございます。 職員教育につきましては、先ほども言いましたような企画会議と、それから別個にもですね、職員の研修会も開いております。そういったことで、これはその中から出てきたわけですけれども、肥前唐津城築城400年ということで、これはもう財団でこれをつくってですね、これはタオルですよね。そういうことでやっておりますので、いろんな先ほどのウオーキングの件とかですね、これは施設でも売っておりますので、ご紹介をさせて、400円です。済みません、よろしくお願いします。こういうことでやっております。これも財団のですね、企画会議の中から出てきたものでございます。 それから、周遊券でございますけれども、これは長年の懸案と申しますか、これにつきましてはですね、唐津城曳山展示旧高取邸でですね、セットで今検討しております。ただし、法律的な収入の問題がありますので、条例等の関係もございますので、その辺はもう少し詰める必要があるかなというふうに思っておるところでございます。一応文化振興財団としてはですね、このように誘客等にいろんなですね、内部から改革ということで、積極的に活動を開始しておるというところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) そういった形でそれぞれの職員に自覚を持ってですね、施設の管理をしていただいて、入館者の増につなげていただきたいと思っております。 それから、文化遺産の活用で最後になりますけれども、観光案内板とかパンフレット、チラシ、そういったときのつくり方の基本的な考え方ですけれども、やはりこういったパンフレットとか案内地図あたりについては、外部から来た人がわかりやすくなくてはいけないと思うんですね。そういったことを含めてどういった基本理念を考えているのか、伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問にお答えをいたします。 観光パンフレットの作成、そういうものにつきましては外部の視点を取り入れるべきではないかというようなことだったかと思います。これにつきましては、現在観光課で用いております観光ポスター、観光パンフレット、これは新市になって新しい唐津をイメージさせるねらいを持って作成したものでございますが、次回改定をする時点におきましてはですね、本市の観光の売り込むところを強化させ、より機能的で注目度のあるものを作成していくということをぜひしていくためにもですね、ただいま議員さんのご提案のとおり外部の視点も積極的に取り入れた、例えばコンペ方式とか、そういうことも含めまして検討をしてまいりたいというふうに考えております。 以上、お答えいたします。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) これは、文化遺産の活用の最後になりますけれども、要望という形で伝えておきます。 実は、合併して旧各地域へ残る、各地域には五、六カ所ぐらいはそれらの名所旧跡があると思うのですね。そういったものがやはり新市になって、市内の人でもどこに何があるかわからんというような声を聞くわけでございます。そういったそれぞれの地域で代表的なものを集約してまとめた形での案内板みたいな、小さな冊子なんかをつくったらどうかというような気持ちを持っておりますので、そういうものができれば、そういう人たちには唐津市内にどういったものがあるんだということが一目瞭然でわかるような冊子をつくることに対して検討を要望いたしておきます。 次へ移ります。新エネルギー産業の育成ということで、再質問に移りますけれども、唐津市はこれまで産、学、官連携フォーラムとかシンポジウムとかを開いて、大学との協定も結んで、地元の新エネルギー産業の育成や事業支援に取り組んでおられると思っております。具体的にどういった取り組みがなされておるのか、実例も含めてお示しを願いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 保利地域振興部長。          (地域振興部長 保利文台君登壇) ◎地域振興部長(保利文台君) ご答弁いたします。 ご案内のとおり唐津市は、佐賀大学、九州大学、早稲田大学公共経営研究科と連携協定を締結しておりまして、これらの大学を初めとする高等教育機関等と連携を深めまして、大学等が持つ知的財産を活用し、市内の企業の事業展開や新商品開発などを推進することによりまして、地域産業の振興を図ることとしております。市内の企業においての大学との共同研究に取り組まれて、事業化をしているケースでございますが、まずご紹介いたします天生水産株式会社が佐賀大学などと共同研究を進められておりまして、超機能性バイオポリフェノールの開発や長崎シーボルト大学等との共同で進められております各種ペプチド生活習慣病の予防効果の研究、それから株式会社ワイビーエムが九州大学との共同研究で開発された地中熱ヒートポンプシステムや、それから唐津市や九州大学との共同の研究をされております生きイカの搬送技術の開発、続きまして日本建設技術株式会社で開発されましたミラクルソルを活用し、佐賀大学と共同で進められている水質浄化や底質改善の研究、それから宮島醤油株式会社が佐賀大学等との共同で進められておりますノリの産業的利用を目的とした高機能性食品素材の開発などがございます。 また、企業企画課におきましては、九州大学との連携で呼子線のトンネルを活用しました地下空間貯蔵技術の研究に市内の食品加工業者と取り組むこととしておりまして、それから企画政策課におきましては、九州大学との連携で無線LANを活用した情報通信技術の実証実験を唐津で現在進められているところでございます。また、さらには県のですね、地域産業支援センターが唐津地域の産、学、官連携を進めるために、平成17年度から取り組んでおりますKIAネットワークに参画し、本市の産、学、官連携の推進に努めているところでございます。今後は、本市の産、学、官連携を推進するため、市内の企業や大学等のネットワークを構築いたしまして、産、学、官連携に取り組む企業のシェアを広げながら、本市の産業振興を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 農林部長にお尋ねいたします。 地元産材の地元での活用の状況と森林健全育成に対する唐津市の支援等について何かあれば伺いたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答え申し上げます。 木材の地産地消でございます。唐津産の木材のほとんどは原木でございまして、唐津木材市場や県森連の木材共販所、または伊万里の木材市場へ森林組合や木材業者などにより出荷をされております。これをですね、地元の材木店や製材所が購入をされまして、消費者へ県産材とか唐津産材として利用されているわけでございます。材の利用でございますが、市有林を含め唐津地域で育った材でございます。唐津産材を積極的に利用することは、地域の林業及び木材産業の振興になることはもちろんでございます。出荷につきましてはですね、直材、真っすぐな材をですね、唐津木材市場や県森連の木材共販所へ、それから曲がり材については伊万里の木材市場へというふうな流れがあるようでございます。地域産材をどのように使っていくという取り組みでございますけれども、県、市あわせ持ってですね、いろいろやっておりますが、市では公共建築物を木材産市場の推進のために学校など、公共建築で内装材の取り組みを進めておりまして、今後もですね、積極的にそういった取り組みを図っていただきたいというふうに働きかけをしているところでございます。これにつきましては、市内の林業関係者、製材業者各層のですね、メンバーとですね、会議を持って推進を図っているところでございます。 それから、県のほうにおきましては、乾燥木材認定製材工場の拡大とか県産材の生産利用拡大を支援する企業、団体の募集等をですね、行われておりまして、県産材としての利用拡大の取り組みがなされているところでございます。このような会を活用しながら森林の手入れ、木材の生産活動の活性化、それに木材が消費者により多く使っていただけるような環境づくりを進めていきたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 石﨑議員。 ◆12番(石﨑俊治君) 以上で終わります。 水上議員。          (16番 水上勝義君登壇) ◆16番(水上勝義君) 16番、水上勝義でございます。通告に従いまして、3点一般質問を行います。 初めに、高等学校と行政の連携についてお伺いをいたします。今の行政の方向性を見てみますと、教育委員会は小学校、中学校の義務教育に向けられ、また企画部については大学との連携に力を注いでいるように見受けられますが、どのような連携をされているのか、お示しください。 また、高等学校は県立だから県に任せたらよいというのではなく、私は小学校、中学校、そして高等学校、大学校との連携を行い、地域の教育力のアップを図るべきだと思いますが、各高校で行われている公開講座や文化祭、体育祭、そして一般市民も参加される講演会などは、関係者の方は参加できますけれども、なかなか一般市民にその情報が見えてきません。公開講座の数や参加者の数、また開催日時等が公開してあるかをお聞きいたします。 次に、自給率の向上についてお伺いをいたします。自給率の向上については、今まで多くの議員の方々が質問をされてまいりました。新聞やテレビでも報道されているように食の安全、異常気象の現状について報道がされない日はありません。そんな中で、オーストラリアの5年に及ぶ大干ばつ、また穀物のバイオ燃料への転換などによる小麦、大豆、トウモロコシなどの価格の高騰等、輸入大国の日本にとっては食の安全とともに、国内自給率の向上が一番大事であると思います。 そこで、私は水田の裏作の振興と荒廃農地、遊休農地の活用が自給率の向上につながると思っております。そこで、水田裏作の中心である麦の県内の作付状況と唐津市の裏作の状況についてお伺いいたします。 3点目ですけれども、ブランド推進についてお伺いをいたします。昨年4月に唐津ブランド推進課を設立されましたが、この1年間の取り組みと事業内容についてお伺いをいたします。 これで1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) ご質問にお答えをいたします。 まず、義務制の小中学校と高校との連携ということで、一般論と申しますればですね、やはり義務教育からですね、6・3・3といくわけでございますので、当然ですね、広い意味での連携は学業面でもですね、それから子供の生活面でもですね、これが一番重要というふうなことで考えておるところでございます。 具体的にご質問でございますけれども、各高校が行っている一般市民参加の公開講座数、それから参加者数、開催日時の公表等についてはどうなのかということでございましたけども、高校が行っております一般市民が参加できる公開講座については、学校管理者と、佐賀県の教育委員会が高等学校の多様な教育資源の活用ということで、県高校独自の取り組みとして、佐賀県学校開放講座事業ということで、昭和61年度から実施をされてきた経緯がございます。唐津で申しますと、唐津南高校、唐津商業高等学校、唐津工業高校、いわゆる専門学校系で実施をされております。内容につきましては、南高がハンドメイドセミナーということで、パンやケーキ、みそづくり、それからクッキーづくりということで、参加者は地域の一般の方ということで、17年度27名、18年度15名、19年度22名という実績がございます。それから、商業高校でございますけども、初めてのホームページ作成講座ということで、参加者も一般の成人の方ということで、17年度28名、18年度5名、19年度はデータございません。3番目に、唐津工業高校がバーベキューコンロ、または薫製機の製作講座ということで、工業高校らしいですね、講座、それからパソコン初級講座というのがあっております。18年度17名、17年度10名ということでございます。 これらにつきましては、高校におかれましては高校のホームページへの掲載等を通じて、市民への周知ということを行っておられますけども、そういうことになりますと、市としてもですね、積極的にですね、こういう情報があれば、やはり一緒にご協力をしたいということで考えております。残念なことにですね、よく聞きますと、この公開高校講座は19年度で廃止を県がするということでございますけども、幸い南高校ではですね、学校の自主事業ということでですね、独自に継続したいということでございますので、これにつきましては私どもといたしましてはですね、校長先生にですね、連絡をとりまして支援措置等もですね、一緒に考えていきたいと。また、末盧館のほうでもですね、南高はあそこにいつで顔を見せてもらっておりますので、やはりこういうつながりは続けていきたいなということで考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) 水上議員さんご質問にお答えいたしたいと思います。 総合政策部のほうで大学との連携事業を行っておりますが、その事業の中で市内高校生との取り組みも行っているところでございます。幾つか例を挙げますと、18年の10月に佐賀大学との協力協定の締結を記念いたしましてシンポジウムを行いましたが、その際唐津南高校の生徒が佐賀大学の協力を得て虹の松原に関する研究成果を発表し、生徒もシンポジウムに参加したところでございます。生徒たちにとりましても、環境問題に関する学習だけではなくて、自治体を担っていく上での励みになり、いい経験になったとの評価をいただいておるところでございます。 また、昨年の11月には九州大学の協力を得まして、日韓新エネルギーシンポジウムを開催をし、市内の高校生に参加を呼びかけ、10名程度の参加をいただきました。このシンポジウムの講演は、同時通訳もございましたが、すべて英語で行いまして、エネルギーだけではなくて、そういった国際感覚の涵養にも役立ったのではないかというふうに考えております。 さらに、今月16日には東京大学と共同で制作いたしました映画「ブルー・シンフォニー」の試写会及びシンポジウムを予定しておりまして、そこにも高校生の参加を呼びかけているところでございます。平成20年度にも大学と連携して行う市民講座やフォーラムにも、高校生の参加を工夫してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) 自給率向上のほうからお答えを申し上げます。 県内の麦の作付面積でございますけれども、平成18年産で申しますと、小麦が1万1,600ヘクタールで北海道のこれは12万1,000ヘクタールですね。福岡県の1万6,300ヘクタールに次いで全国3位、二条麦が9,610ヘクタールで全国1位となっております。唐津市の水田裏作につきましては、一部タマネギの作付もございますが、麦の作付が多く見られるようでございます。市内の麦の作付状況でございますが、市内には小麦の作付はございませんで、二条大麦が平成18年度産で222ヘクタール、県内で13番目の作付面積となっております。これは、平たん地が少なく、中山間地が多い本市の地形も大きく影響いたしているものと思います。かわりに労力集約型の施設園芸が農業生産額の中心を占めている状況下にございます。 次に、ブランド推進についてでございます。平成19年4月に唐津ブランド推進課を農林水産部内に設置し、当面は農林水産物の流通促進を目的として、販路拡大と消費拡大のための事業を行ってきたところでございます。具体的には、農業団体でありますJAからつと鏡協同組合、行政からは唐津市と玄海町で組織する唐津玄海地区農畜産物ブランド確立協議会において連携して実施をしております。内容は、東京、大阪、札幌での唐津フェアを6回、トップセールス事業を3回、異業種交流会や消費者交流会を各1回実施し、季節折々の野菜や果樹の積極的な販売促進と情報交換を行ってきたところでございます。また、同じように漁業者や水産物の卸売事業者等、関係団体と唐津市で組織する唐津地区水産物消費拡大協議会においても連携し、事業を実施しております。内容は、東京での唐津フェアを3回、トップセールスを2回実施し、唐津産の魚介類の販売促進を行ったほか、販路開拓のための消費者や小売店舗との商談会を4社との間で実施をしてきたところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) ただいまのですね、教育委員会のほうの答弁をお聞きしますと、現在公開講座を実施している高校は、職業高校の3校で、平成19年度で終わるというようなことを聞きまして、またその中で南高においてはですね、このまま続けていかれるというようなことを聞きました。その他については、教育委員会のほうでは明確に把握はしていないというようなことだったと思いますけれども、現在市内の小中学校と高校との連携をしている事業などがあったらお伺いをしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) 現在の市内の小中学校と高校の連携事業ということでございますけれども、中学校から高校への進学と、それから学校生活の円滑化を図るという意味で、中学校、高等学校の生徒指導部会、それから国語、英語、数学の教科部会、これらでですね、教職員の合同会などをですね、定期的に開催して、連携を図っているということでございます。 具体的に申しますと、生徒部会は新入生の進路等について、年1回の情報交換会を開催、国語、英語、数学の各教科部会は、中学校と高校で各1回ずつの事業交流会を実施、そういうことでやっておりまして、あと中学校生徒と高校生徒との交流事業ということで、中学生の高校体験入学、高校生が卒業した中学校の後輩生徒たちの前で高校生活の体験談ということを語る進路学習会の事業ということを、中学校の主催で実施をいたしております。具体的に申しますと、高校体験入学は3年生の夏休みに実施をする、進路学習会は中学2年生のときに多くの学校で実施をするということでございます。 また、さらには交流学習の例といたしまして、唐津南高校と長松小学校との間で行っております野菜づくり、これは4年生が年3回交流をやると。それから、唐津南高と第四中学校との家庭科の料理づくり、これはうどん打ちとか農産物の加工品づくりだそうでございます。そういったことが平成16年から続いておるということでございますので、私どもといたしましてはですね、やはりこういった交流事業というのは貴重であって重要であると思っておりますので、先方ともですね、話をしながらですね、どういったものができるかということはですね、校長会なども通じて積極的に取り組んでいきたいなというふうに思っております。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 今の答弁でですね、高等学校進学前の夏休みに体験入学や先生たちの各部会での交流が行われるということをお聞きいたしました。また、学習面での交流としては、南高と長松小学校の野菜づくり、それから第四中学校の料理づくり等が長く続いているとお伺いいたしました。今は高等学校や高校生、それから小中学校との交流の中ですね、一部今行われているということですけれどもですね、今後早稲田の中高一貫校の誘致、それとまた佐賀大学や九州大学との連携強化が行われておりますが、今こそですね、小学校、中学校、高校、大学が一体となってこの唐津市をですね、活性化させるために教育力のアップというのは、いい機会だと思っておりますので、そこでですね、早稲田の中高一貫の誘致の状況についてはどうなっているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) 水上議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 現在ご質問の早稲田の中高一貫校につきましては、早稲田大学の関係者等におかれまして、準備財団の早期設立のため、諸条件についての協議調整が進められているところでございます。唐津市といたしましても県と一緒になり、早稲田大学本体とも連絡をとり、中高一貫校が順調に開設にこぎつけるように努力をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 今早稲田の関係者とですね、協議をしながら、財団設立の準備をしているというようなことですけれども、今教育機関とやっぱり行政とが手を握りながらですね、この唐津の活性化にですね、向けて努力をしていかなくてはいけないと思っております。そんな中で、唐津市にはですね、やはり大学がないわけです。早急にですね、やはり早稲田の中高一貫の誘致がですね、これが起爆剤となると思っておりますので、ぜひ努力をしてですね、誘致にこぎつけていただきたいと思っております。 そのような中でですね、ことしの10月に日本学校農業クラブ全国大会がですね、佐賀県で行われるようになっております。その中で、唐津も会場となっております。そういうことで、多くの高等学校の生徒や父兄が訪れるようになっております。高等学校と連携してですね、唐津市のPRに活用すべきではないかと思っておりますが、どのようにお考えになっているのか、またこの大会に対する支援策があるか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 松尾教育部長。          (教育部長 松尾公志君登壇) ◎教育部長(松尾公志君) 本年の20年10月に開催されます日本学校農業クラブ全国大会佐賀県大会ということに対しての考え方と、それからまた支援策ということでございます。実施要領なんかを拝見いたしました。これは、農業を学ぶ全国各地の高校生、先生方、約6,500人ということらしいですけれども、生徒さん方が5,000人、教職員の方が1,000人、来賓、役員500人が集まって意見発表や農業技術の競技大会を開催されるということで、ことし佐賀県下、佐賀市、鳥栖市、それから唐津市も開催ということに聞いております。いわば昨年開催されました高校総体の農業関係版、農業高校の高校総体の佐賀県大会か、そういったとらえ方もですね、我々はやっぱりすべきじゃないかなというふうに思っております。 唐津市ではですね、聞きますと、体育の森、文化体育館を会場に約1,300人が集まってこられて、農業鑑定競技大会が開催されるということになっております。これにつきましても、唐津市といたしましても大会運営に当たられます唐津南高校の皆さん、これから関係者の方、OBの方々、それから全国から来庁されます皆さんに、唐津市を大いにPRをしていきたいというふうに思っております。 支援策についてでございますけれども、これは佐賀県大会への行政的支援ということで、県、それから市町、分担してですね、補助金というものがございます。それから、これ県教委のほうが共催ということになっておりますので、お尋ねをいたしましたところ、県の教育委員会といたしましては、県PRのための県産農産物、土産品の紹介、物品販売、それから今後は関係課、農林観光課と連絡して支援体制をつくっていきたいが、今のところまだ詰めの段階であるということでございます。これにつきましては、私どもも観光課、農林課とですね、共同体制を組んで協力をしながら、やはり支援をしていきたいというふうに思っております。 それから、もう一つ、唐津南高校のですね、実際事務局としてですね、頑張ってもらえる農業高校の先生のほうにお尋ねをいたしました。どういうことをですね、唐津市に要望というか、現時点ですね、お願いされるのかなということを聞きますと、プレ大会として予行演習を兼ねてですね、7月の23日から24日に文化体育館でプレ大会をやるということでございます。これにつきましては、全国大会、佐賀県大会時のですね、会場の借上料とかですね、そういったものについてご配慮を願えないかと。会場の確保とか減免とかですね、そういうのがございました。 それから、貸し切りバス40台で移動されますということで、やはり駐車場の確保とかですね、そういうものについてもお願いできるんだろうかということでございますので、これにつきましては競艇場の駐車場とかですね、文化体育館、これも高校総体のバスケット会場と同じでございますので、そういった対応をとりたいというふうに思っております。 それから、全国大会時には保護者会の方がですね、何か猪鍋をつくって参加者に振る舞いたいというご計画があるということなんで、これについてもですね、青年の家の借用ですね、そういったものについてもですね、配慮をお願いできるんだろうかというのが農業高校のですね、事務局の先生方の要望ということでお聞きをいたしておりますので、これにつきましても相応のですね、対応策ということで、可能な限りですね、支援をしていきたいというふうに思っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 教育委員会のほうとしては、できるだけ対応して協力をしていくというようなことですけれども、やはり唐津市を全国にPRするためにはですね、やっぱり商工観光部のほう、また農林水産部のほうも協力をしていただかなくちゃいけないと思いますけれども、そちらのほうの体制はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) まず、農林水産部の支援体制からまいりたいと思います。 市は、後援団体というふうになっているわけでございますので、本大会を成功させるべく、今後は実行委員会とも密に連絡をとりながら、可能な限り支援を行ってまいりたいというふうに考えます。また、広島大会があったわけでございますけれども、その折にはですね、会場におきまして地元の農産物や農機具等のですね、展示が行われたというふうに聞き及んでおりますので、実行委員会からの要請等がございますれば、唐津市からもJA等へ協力要請を行いましてですね、大会を盛り上げるべく支援を行っていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) 水上議員さんの質問にお答えをさせていただきます。 商工観光部関係でのですね、支援策ということでお答えをさせていただきたいと思います。今回のですね、日本学校農業クラブ全国大会佐賀大会開催に際しまして、本市にお越しになる学校に対しましてはですね、事前に唐津市の観光パンフレット、これを送らさせていただく予定としております。また、大会会場、宿泊施設にも観光パンフレットを置きまして、大会の後、もしくはリピーターとしてこの次唐津をゆっくり見てみたいと興味を持っていただけるようなですね、そういう形にしていきたいというふうに思っております。 それから、宿泊者に対する支援策ということでもありますけれども、本市の観光客誘致対策の方法の一つといたしまして、現在観光客誘致対策補助金の制度がございます。当該補助金は、観光客の誘致及び本市経済の活性化を図るためにですね、市内での各種会議や大会などにおきまして、市内の宿泊所を利用する50泊以上の宿泊者に対しまして、1人1泊300円の助成と1団体に基本額1万円を加えまして、合計20万円を限度として助成いたしている制度でございます。これについてもご支援等ができるのではないかということでの検討をしているところでございます。 以上、お答えいたします。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 農林水産部並びに商工観光部のほうもですね、ぜひ実行委員会のほうと密に連絡を取り合ってご協力をお願いしたいと思っております。 では、次にまいります。自給率の向上についてですけれども、水田裏作の振興とですね、遊休農地の活用ということでですね、自給率の向上をですね、図っていかなくてはならないと思いますけれども、遊休農地の再生並びに活用についてはですね、今市としてどのようにお考えになっているのか、最初お聞きしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 遊休農地の再生活用でございます。非常に難しい課題でございます。市内にはですね、現在、これは販売農家のみでの調査でございますけれども、水田が207ヘクタール、畑が163ヘクタール、樹園地が484ヘクタール、合計854ヘクタールのですね、耕作放棄地という形がございますが、非常に抜本的な対策はですね、困難をきわめておりますけれども、JAが今度新しくですね、新年度からのですね、荒廃地対策をですね、積極的に取り上げていきたいというような意向も示されております。また、農地・水・環境での対策が一定のですね、成果を上げているというふうに思っておるところでございます。今後ですね、全国的な問題でもございますことからしましてですね、国等のですね、対策等があればですね、私どももそういった施策にですね、対応してですね、努力をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 荒廃農地についてはですね、私も農業委員をしていたときにですね、見て回ったんですけども、かなり多くの荒廃地が上場地区にですね、あったのを思い出しております。今のですね、荒廃地についてはですね、かなりセイダカアワダチソウとかですね、もう10センチ以上になったような木が生えております。それをですね、やはり再度もとに戻してやらなくちゃいけないんじゃないかなと思っているわけですね。そういうときにですね、かなりの資金が要ると思うわけですけれども、それに対するですね、資金についての補助というようなものはないのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えをいたします。 現在荒れているものをですね、もとへ戻すという施策についてはですね、土地改良事業で全面的にその区域をですね、転換をするということ以外にはですね、実効的な対策といったものはないようでございます。いずれにしても、土地改良区なり集落に対してですね、これから先耕作放棄地がふえないという対策のほうをですね、進めてもらう、それしかないかなというふうに思っているところでございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 今部長から言われましたように対策的には余りないというようなことですけれどもですね、やはり今唐津市においては各地区で取り組まれております農地・水・環境整備事業においてですね、対策をとっていかなくちゃいけないかなと思っております。 それでは、もとに戻ってといいますか、麦の作付についてですね、お聞きをしたいと思いますけれども、小麦の優良品種ができているというようなことも聞きますし、そんな中でですね、県内の小麦の生産量並びに主な産地はどのようなところがあるのか、唐津市においてはほとんどつくられていないというようなことでしたけれども、どうでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) 小麦の品種でございますが、佐賀県の奨励している品種といたしましては、しろがね小麦とかチクゴイズミとかニシノカオリといった品種があるようでございます。その中でニシノカオリは、九州農業試験場が育成をし、平成10年に種苗の登録を行った品種でございまして、佐賀県で平成13年度から作付をされておりまして、たんぱく質含有が多く、パン用途への利用適性が高く、需要拡大が期待できる品種と言われているようでございます。 また、県内での産地でございますけれども、18年産で見ますと、小城市が8,490トン、白石町が6,430トン、神埼市が5,450トン、佐賀市が4,600トン、みやき町が4,010トンとなっておりまして、佐賀平たん部ばかりでございます。先ほど議員申されましたように唐津市での作付はあってございません。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 唐津における小麦の生産というのはですね、あっていないということですけれども、私が知っているのは昭和30年代ぐらいからですね、小麦はつくられていたと思います、私が小さいころはですね。そういうことでですね、麦の生育期間というのが、かなり小麦については遅くなるというのはわかっておりますけれどもですね、昔つくっていたからつくられるんじゃないかなと一つは思っておりますし、小麦をつくるとしたらですね、現在は多分水稲の作付時期をずらしていかなくちゃいかんと思うわけですよ。それで、その点についてですね、JAとの問題かれこれあると思いますけれども、市としてはどのようにお考えか、ちょっとお聞きしたいと思います。
    ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) JAとの協議をしながらですね、今後小麦の作付等ができないのかということでございますけれども、米麦の主な生産地でございます唐津カントリーエレベーター管内ではですね、米の収穫時期のもみ搬入と乾燥調整をスムーズにするために水稲生産計画を立てまして、田植え時期の調整を行ってございます。そのような米の生産状況の中での麦の生産振興は管内の実情、いわゆる米が中心で麦が後に来るという格好でございますけれども、平成19年産の田植え時期を見てみますと、わせ品種の夢しずくが5月26日から、中性品種のたんぼの夢が6月11日からの田植えとなっております。 このことからしましてですね、麦の生育のステージとのずれが出てくるわけでございまして、また小麦は大麦よりもですね、10日ほど熟成期が遅くなってくるといったこともございますので、例えばその大麦にかわって小麦をですね、導入するとした場合にはですね、カントリーの生産計画も変えていかなきゃならんということになるようでございます。それが可能であるかどうかにつきましては、JAとかカントリーの組合員さんたちとのご協議が必要ではなかろうかと思います。ちなみに、平成19年産の二条大麦の刈り取り時期は、カントリーエレベーターの操業報告から見ますと、5月17日から始まり5月30日に終了をいたしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) やはり今の時点では難しいんじゃないかなというのが答弁でございましたけれども、私としても今の状況からすると、やっぱり小麦の生産というのはちょっと難しいかなと思っております。しかし、地球温暖化の問題で、ひのひかりについてはですね、非常に一昨年ですけれども、収量が落ちて、田植え時期をずらした方がいいんじゃないかというようなことが言われております。また、今回たんぼの夢という品種を今植えるようにしておりますけれども、これについてはですね、若干ずれてきて、収量的には昨年は非常によかったというようなことで、そちらのほうに品種の移行というのがなってくるんじゃないかなと思っております。確かに梅雨時期にですね、かかってですね、生産が難しいということですけれどもですね、麦作の振興については図っていかなくちゃいけないと思っておりますので、唐津地区における麦の振興をですね、今後どのように行っていこうと思ってあるのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 小麦はさておき、麦全般の作付の振興ということでございますけども、唐津地区の鏡、久里、山本、千々賀、石志、北波多地区に主に栽培されておりますけれども、唐津地区を区域とします唐津地域水田農業推進協議会では、米の生産調整と水田での米にかわります産地づくりを推進するために、水田農業構造改革交付金、いわゆる産地づくり交付金を麦に対して重点配分を行い、作付を奨励し、支援を行ってきております。今後も引き続き支援をしてまいりたいというふうに考えております。したがいまして、唐津市では食料自給率向上のため、議員申されますように水田の裏作や遊休農地を活用しまして、麦作振興も含め、適地政策を基本に望ましい作目の作付拡大を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。しかしながら、世界的な潮流の中でですね、日本でできるものは麦よりも米のほうが非常に合っているということもございますので、私考えるにですね、パン等も小麦でのパンじゃなくて、米からできるパンも開発されているようでございます。そういった意味ではですね、ほかの加工品もですね、やはり小麦に依存するのではなくですね、米を加工してですね、いろんな加工品をつくるということもですね、さらに進めてまいらにゃいかんのではないかというふうに考える次第でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 今の答弁の中でですね、米の加工品に重点を置いた施策も必要じゃないかなということですけれども、それについてですね、唐津ブランドがやっぱり必要だと思います。 次に移りますが、唐津ブランドの推進についてですね、いろんな唐津フェアを行ったり、トップセールスを行ったりというようなことをされて、前年よりも多くの販売量があったというようなことをお聞きいたしましたけれども、唐津ブランドを考えるときにですね、やはり農林水産物だけでなくてですね、やはり唐津焼など、商工業から算出される物品も考えられると思います。今後唐津ブランドとしてですね、どのような産品をですね、育成していこうと思っておられるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 議員申されますように農林水産物だけではなくですね、ほかのものも含めてのブランド化ということを図っていかなくちゃいけないわけでございます。唐津地区は、先ほど申されましたようにたくさんの商品が存在しておりますので、商標法という法律がございますけれども、地域ブランドを保護する地域団体商標制度というものにおきましてですね、有形、無形の商品であるというふうな規定もございます。昨年6月の議会におきましても、市長がブランドはその地域のステータスであるとの認識の中、唐津の持つ有形、無形のブランド化の様子を横断的に組み合わせて、戦略的に工夫することで、効率的なブランド化を推進するとお答えをいたしております。農畜産物、水産物だけではなくですね、唐津の自然、歴史、文化、食、産業などなどをですね、地域資源ととらえて、他の地域との競争力ある唐津ブランドの確立を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) やはりご答弁のようにですね、唐津の自然とかですね、歴史、文化に伴ったですね、食文化等に唐津ブランドとして名前をつけてですね、確立していかれるのは非常にいいことだと思っておりますので、ぜひそのようにやっていただきたいと思っておりますが、最後に市長にお尋ねいたしますけれども、唐津の産品をですね、PRする上でですね、唐津市長みずからですね、トップセールスの必要性があると思いますが、トップセールスの必要性をどう考えておられるのか。また、トップセールスをするときに、宮崎県知事はいろいろ手土産を持っていっておられましたけれどもですね、唐津の産品としてどのようなものをですね、持っていかれているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 水上議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 商品の販売促進、あるいは販路開拓において、その組織の長が行うトップセールスは、取り組み意欲、あるいは信用を付加する意味で、大変重要な活動と私自身も認識をしてきております。今までも毎年JAの皆さん、鏡果協の皆さん一緒なって東京、それから大阪にも行ってまいりました。いろんな農業を含めて、それから水産の部分につきましても、トップセールスに今までに行ってきたわけでございます。先般JAさん、それから漁連のほうからお伺いしたんですが、いろんな意味でこのセールスを一緒に行っていくということで、JAからつ、あるいは鏡果協が取り扱う農畜産物の卸売市場への平成19年度の中間報告によります出荷高、過年度から微増で推移をいたしまして、現在約300億円に迫る勢いでございます。 また、水産物におきましても玄海漁連が卸売事業者として直接出荷する商社、あるいは店舗での新規取り扱いが平成18年度で2社、19年度では新規商談中が5社と着実に増加をいたしてきておりまして、平成18年度の取り扱い高も約1億円に迫っているところでございます。それから、本年2月末から1週間実施いたしました東京の二子玉川の高島屋でございますが、唐津フェア、2月27日から3月4日まで1週間行いましたが、唐津玄海地区農畜産物ブランド確立協議会と唐津地区水産物消費拡大協議会の合同で実施をいたしたところですが、農畜産物と水産物の合同実施は高島屋では例のない試みであったということで、販売促進に係る本市の高い取り組み意欲と同店のフェア実施の告知、あるいは売り上げの拡大、全体的な売り上げ拡大も含めて一翼を買ったと、非常に高い評価を受けているところでございます。就任以来、先ほど申し上げたとおり機会をとらえてJAさん、それから水産関係の皆様方、トップセールスを行ってまいりました。 先日も太田市場に行ってまいりまして、「さがほのか」の出足がちょっと遅かったんですけれども、一番最初の出荷のときに間に合いまして行きまして、トップセールスで一番私自身感じますのは、太田市場で確かに1万を超える仲買さん、中卸さん、あるいは市場関係者の皆さん方がいらっしゃる中で、マイクでごあいさつをしてセールスをするという機会も必ずいただくわけですが、それはそれとして大事なことなんですけども、中卸さん、それからバイヤーさん含めて、市場関係者の皆さん方と懇談会でですね、今どうなのかというリアリティーなご意見をお伺いすることができるというのが非常に我々も勉強になりますし、JAさん、あるいは水産関係の皆さん方も非常にそれが直の意見として、消費者の直の意見ですから、そういった意味で非常に私自身も大変その辺は勉強になるところでございまして、今後ともしっかりとトップセールスやっていきたいと思うわけでございます。 それから、昨年8月には古川知事と、それからJAの組合長さんと一緒に台湾に行ってまいりまして、ハウスミカンの「J―PON」ですね、のトップセールスにまた行ってまいりました。非常に地元漁連の世帯も大きくなったということで、その訪問先も大変多くなったわけでございますが、農畜産物、あるいは水産物を初め、必要なトップセールスには参加をして、しっかり売り込みを図ってまいりたいというふうに思っております。 トップセールス時の手土産でございますけれども、地場産品の中から何かPRにつながる商品価値があるものをということで選びましていくようにしております。ご指摘の唐津焼はもちろんのこと、唐津焼の箸置きもおつくりになられておられますし、それもお持ちします。それから、お茶、先ほど出ておりましたまんじゅうも持っていきました。それから、水産加工品はもちろんのこと、それから地酒というよりも、今は地しょうちゅうですね。地のしょうちゅうをJAさんと組んでつくっておられます。そういったものも非常に珍しい、自分たちの中から編み出した企画の商品でございますので、一応地場の市場関係者、あるいは中卸さん、仲買さんたちにもそういうものを紹介しながら持っていって、あわせてのトップセールスをしていっているところでございます。いろんな意味で、お伺いをしたことを含めて、今後、先ほど議員さんご指摘のとおりのブランド確立、それから新商品の紹介、企画、そして新商品の何か編み出すきっかけになればということで、今後ともトップセールスの機会をまた生かしながら、私自身も研究をさせていただいて、またこの唐津の基幹産業を担っておられる皆さん方とお話をして、そういうブランド確立にもしっかりつなげてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 水上議員。 ◆16番(水上勝義君) 大変心強いお言葉をいただきましてありがとうございます。私も農業者としてですね、生産をしておりますので、それに見合うような立派な商品をつくっていきたいと思っております。本当にどうもありがとうございました。 これで終わります。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。          (13番 田中良典君登壇) ◆13番(田中良典君) 13番、新風会、田中良典でございます。通告に従い、3点質問を行います。 まず最初に、JR筑肥線の複線化に対する要望活動についてであります。この件につきましては、毎年3月の定例議会におきまして継続してただしてきました。たしか今回で5回目になろうかと思っております。これまでの成果として、駅舎の改装、電車内の便所の設置等がなされてきました。そして、昨年は休日のみの5往復の快速電車の運行が平日にも4往復増設され、その結果、唐津、博多間の所要時間がわずかではありますが、10分間の短縮がなされたことであります。昨年の3月議会における私の質問に対する答弁として、今後も筑肥線の複線化をメーンとして、さらに土曜、日曜、祝日については、観光列車の運行も要望していくとの返答でありました。 そこで、お聞きをいたしますが、坂井市長を会長とする筑肥線複線化促進期成会として今年度、平成19年度はどのような要望活動及び協議がなされたのか、そしてその結果、どんなだったかを具体的にご説明をお願いをいたします。 第2点目です。昨年度の6月議会における私の質疑をベースに話を進めたいと思っております。観光施策に対する要望についてでございます。商工観光部長は、心の豊かさが感じられる魅力的な観光地づくりを進めていく。そのために、関係各部が連携し、旅の動機づけとなる歴史やストーリー等に配慮しながら、観光客の嗜好とニーズを十分に把握して、満足できる情報発信に努めるという答弁でありました。関係する各部長も縦割りの垣根を超え、協働して情報発信しながら誘客に努めていくと答えてあります。総合政策部長は、観光分野は複数の部にまたがるものであり、施策の取り組みについては、関係ある各部の連帯でプロジェクト会議を行い、プロジェクトの目標達成に向けて連携しながら議論を詰めているとの答弁をなされております。それ以降、半年以上の期間を経ているわけでありますが、着々と実施、実現に向けて進んでいることを期待するものであります。観光戦略の立案において重要な要素となりますのは、実情把握といいますか、現況のシビアな分析が必要不可欠なのであります。 そこで、伺います。過去5カ年間の観光客、これは宿泊客も含めてでございますが、観光客の入り込み数はどれだけであったか。その結果、近々年度の経済効果分析はどんな結果が出ておるのか。そして、3点目には、施設をも含めた主な観光資源としては、どんなものを位置づけているのかをご説明をお聞きいたします。 3点目についてであります。3点目は、緊急医療体制の見直しに関してであります。今年度年明け早々に我が市おきまして、まさかと思うような出来事がありました。皆様ご承知の1月4日の事件であります。今までは他県での出来事だと、対岸の火事視していた油断が、その現実の重さを認識させたものであります。病気や事故、また災難は人を選ぶものではありません。いつ何どき我々みずからに降りかかるかは、その確立はみんな平等なのであります。この問題について、我々は自分のこと、家族のこと、身内のことに置きかえて真剣に考えねばならないことを提示されたものと言えます。今回の事件に直接関係する担当部として、消防、保健福祉部においては、それぞれの立場で原因分析がなされたと思います。 そこで、消防のほうには搬送体制の立場から、保健福祉部は患者を受け入れる医療現場の立場からの分析をお聞かせをお願いをいたします。 1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) 田中良典議員さんのご質問にお答えをいたしたいというふうに思います。 ご質問にもありましたように唐津市長を会長といたします筑肥線複線化電化促進期成会におきまして、JR九州、また国土交通省の九州運輸局に対してまして、これまでも要望を行ってまいったところでございます。そういった成果といたしまして、先ほど申し上げられましたように東唐津駅のホームの待合室の設置、唐津駅のエレベーター及びスロープ、虹の松原駅のスロープ及び手すりの設置などが行われております。また、ダイヤ改正という面におきましては、昨年の3月のダイヤ改正によりまして、平日の唐津、福岡空港間の普通列車の増便、1日3便でございますが、増便、また平日も快速列車の増便、1日4本でございますが、そういったものが実現をいたしたところでございます。 19年度の要望活動でございますが、期成会におきまして昨年の12月4日にJR九州及び国土交通省九州運輸局に対しまして、駅舎等の整備を含め、筑肥線前原以西の複線化など要望活動を行っております。また、唐津線利活用電化促進期成会でも本年度要望活動を行っているところでございます。少し要望書の中から拾い上げますと、先ほどご質問にもありましたように、サービスに関する要望といたしまして、筑肥線の割引回数券の充実であるとか、土日、祭日の観光列車の運行、また伊万里駅から地下鉄区間への直通切符の発売といったようなサービス面での要望事項等も要望書の中へ記載し、要望活動を行ったところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) 田中良典議員さんの質問にお答えをいたします。 観光施策に対する要望ということでの中で、まず過去5年間の観光客の入り込み、これは宿泊数も合わせてでございますが、それとその経済効果、それから施設を含めた観光資源でどういうものがあるのかと、どのように分類しているのかということでのお尋ねだったかと思います。 まず、過去5カ年の観光客の入り込み、宿泊数等についてですけれども、佐賀県観光動態調査の結果で、観光客入り込み数、宿泊数を年次順に申し上げさせていただきたいと思います。まず、5年間ということですので、14年度でございますが、観光客の入り込み数が921万1,000人、宿泊数で59万5,000人、同様の順で15年度906万人ちょうどですね。それから、56万4,000人、16年度は867万9,000人、54万1,000人、それから17年度857万8,000人、52万8,000人、18年度は836万8,000人と56万9,000人というようなことになっております。年間の観光客の入り込みにつきましては、ここ数年減少傾向が続いているという状況でございます。 宿泊客数につきましては、18年度は微増でございますけれども、増加をしているということで、観光客数が減少傾向になる中で、宿泊数が増加しているという現象が見られておりまして、注目すべき点だなというふうに受けとめておりますが、要因分析、この要因分析につきましてはですね、非常に調査的にも難しい部分がございまして、唐津市にとって日帰り型の観光がですね、宿泊型へ移行している兆しなのかどうなのか、そういうふうなことに関心を持ちながら、今後さらに分析ができるように注視をしていきたいというふうに思っております。 次に、経済効果についてでございますけれども、これにつきましては同じく佐賀県観光動態調査の結果で、年間の観光消費額と、それを1人当たりの消費額の単価ということで申し上げさせていただきたいと思いますけれども、これも14年度から順次申し上げますと、平成14年度が年間消費額331億4,300万円、1人当たりが3,598円、15年度は324億8,700万円、1人当たりで3,586円、16年度304億9,200万円、3,513円、17年度は303億3,600万円で1人当たり3,536円、18年度は年間で302億9,600万円、1人当たりで3,621円というようなことになっております。年間の観光消費額につきましては、全体的に減少傾向ということでございますけれども、1人当たりの消費額につきましては、17、18の2カ年連続で増加傾向ということになっている状況でございます。これにつきましても要因分析という分析という部分は難しい状況になっておりますけれども、これについてもその増加の部分につきましてぜひとも注視をしていきたいというふうに思っているところでございます。 それから、観光資源の位置づけといいますが、どういうようなものがあるかということで、現在観光課におきましては、観光資源として情報発信をする場合におきまして、基本的に観光資源を自然、歴史、焼き物、食文化、祭りの分野で整理をさせていただいておりますので、その分野ごとでちょっと申し上げさせていただきます。自然分野という形で整理している部分では、国の特別名所、虹の松原を初め七ツ釜、立神岩、いろは島、見帰りの滝、樫原の湿原、切木のぼたんなどがございます。歴史分野といたしましては、国の特別史跡、名護屋城址を初めといたしまして、国の重要文化財、旧高取邸や唐津城など、それから焼き物分野として、伝統工芸品の唐津焼のほか登り窯跡、窯元の陶芸体験、そういうもの、それから食文化ですね、食文化分野でございますけれども、イカの生けづくりを初めとする玄界灘の海の幸、シロウオ、ツガニ、アユなどの川の幸、ハウスミカン、イチゴ、ジネンジョなどの山の幸など、そういう分類でございます。それから、祭りの分野ということで、国の重要無形民俗文化財、唐津くんちを初めといたしまして浜崎の祇園祭、呼子綱引きなど、そういう形で分類して挙げているような状況でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 川添消防長。          (消防長 川添多賀雄君登壇) ◎消防長(川添多賀雄君) 田中良典議員さんのご質問にお答えいたします。 先般1月4日の発生時の状況はどうであったかというご質問であったかと思いますが、ことしの1月4日に発生いたしました救急事案につきましては、零時24分に一般電話におきまして、船舶の関係会社より貨物船が門司港に向かっている途中に乗組員の男性が呼吸困難な状況であり、唐津海上保安部の巡視艇にて唐津東港に零時30分ごろに到着する予定であるとの通報を受けまして、直ちに救急の出動をいたしております。零時05分に巡視艇が東港に到着いたしまして、救急車に患者さんを収容いたしましたが、その時点で意識がないような状態であったということであります。それから、酸素吸入等の応急措置を行うとともに、唐津市内の病院へ連絡をとりまして、受け入れをお願いいたしましたが、唐津市内の病院では受け入れができませんでしたので、伊万里、多久、佐賀、それから福岡の病院へと連絡をいたしました結果、最終的に福岡の病院で受け入れる旨の連絡がとれましたので、直ちに搬送をいたしております。患者さんの収容から受け入れ病院が決定し、現場を出発するまでの時間が約1時間30分程度かかっておりまして、患者さんの収容から病院到着まで約2時間30分程度かかっております。この内容で、病院が受け入れできなかった主な理由といたしましては、唐津市内の病院につきましては、その以前にですね、重篤の患者さん等をですね、処置中であったということで、スタッフ等の不足から受け入れができないとか、専門外で処置困難であったとか、ベットが満床であっというようなことで、受け入れができなかったという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 脇山保健福祉部長。          (保健福祉部長 脇山健治郎君登壇) ◎保健福祉部長(脇山健治郎君) 田中良典議員さんのご質問にお答えをいたします。 1月4日、こういう事件が発生しました実情でございますが、今消防長のほうからもありましたとおり、日赤が唐津市におきましては最終的な受け入れ先でございまして、日赤の状況を調べましたところ、1月4日当日は4台の救急車が入りまして、1例目は死亡、2例目は緊急心臓カテーテルの処置、3例目は緊急外科手術、4例目が脳梗塞の重症患者でICUへの入院ということで、いずれも重症患者であったと。4例目の脳梗塞患者を受け入れた直後に、消防本部の救急隊から第一報がありましたですけども、今受け入れたばかりであるということで、受け入れが困難と。また、2回目の収容依頼があったときには、その脳梗塞の重症患者をICUにて対処中であったということで受け入れが困難だったということの実態がございます。 なお、今回の事件がなぜ防げなかったのかということは、近々県のお医者さんたちのメディカルコントロール検証委員会ということで、対策も検討されますので、原因と対策、どうすれば防げるかということをされますので、この委員会の動きを見守っていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 筑肥線の件に関して再質疑を行います。 今年度は、大した成果が見られなかったということで、これは客観的に考えまして、JR九州においても大変厳しい状況にあるということは推察できるわけでございます。今回のいろんなマスコミを騒がせておりますように、紆余曲折を経てようやく長崎新幹線の着手にゴーサインが出ました。博多、鹿児島間の九州新幹線の工事も博多、東八代間で着々と進んでおります。また、博多駅の改修工事等のビックプロジェクト等がメジロ押しでございます。財政的に大変厳しいに環境にあることは承知をしておりますが、唐津市の将来の発展のためには、ぜひ筑肥線の複線化は大きな要素となるわけでございます。 ちなみに、将来の唐津市の姿をいろんな場所で討論会がなされたり、またシンポジウム等が開かれておりますけれども、その場におきましても必ず皆さんが一様に申されることは、この唐津市の将来にとっては、筑肥線の複線化はどうしても必要であるということはおっしゃられるわけでございます。そういう意味からもですね、今後大変厳しい状況にありますけれども、筑肥線の複線化に向けたですね、要望をですね、さらに継続していってもらいたいというふうに望むわけでございます。その点についての市長のご決意をお聞かせください。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 田中良典議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 鋭意今日までさまざまな成果を見られた年もあり、そしてまたまだまだ民間として非常に厳しい財政状況にあるんだなということで、大変私どもも直に向こうとお話をしまして、いろんなことを申し述べて、そして強く要望していくわけでございますけれども、なかなか動かない状況にあることは、議員さんご承知のとおりだと思います。その非常に厳しい状況であるわけでございますが、筑肥線前原駅以西の複線化というのは、以前からのご要望等も重ねて私ども会のほうにもいただいておりますし、会長といたしましても福岡に参りまして、JR本社並びに九州運輸局のほうにもお話をさせていただいておるところでございます。そういった意味では、道路の進捗が進み、車での行き来というのも一つあるわけでございますけれども、やはり以前からのJRによる交通機関というのは、やはりなくてはならない公共交通機関であろうというふうに思っております。今後ともこの我々の念願に向けて、JR九州並びに国土交通省九州運輸局に対しまして強く要望を続けてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 次に、観光の件について質問を移ります。 先ほど入り込み数、それから経済効果、観光資源についての位置づけというご説明を受けましたけれども、次にお伺いをいたしますのは、観光客の入り込み数の類型というのは、1人の人間がこの唐津市を訪れまして、いろんな各施設を回るというようなことの単純な類型で計測されたということであります。しかし、大変重要になってくるのはですね、やはり重複率をもとにした観光客の動態調査というものが必要不可欠になってくるのでありまして、おのおのの観光客が何の目的を持ってどこのどの施設、どの場所を訪れたかという観光行動の把握が本市の唐津市の観光施策の計画及び決定に最重要なヒントを与えてくれるものであるというふうに思っております。 そこで、お聞きをするわけでございますけれども、重複率はどれだけか。そして、客が回るいろんな施設、場所等において、多分アンケート調査等が実施されておるであろうというふうに思っておりますけれども、そのアンケートの調査の結果、どのような意見が集約されて、どのように観光客が感じておるのかということをお尋ねをいたします。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 観光客の入り込み客数の中でですね、重複している状況、そういうものと観光客の皆さんの意向の調査というようなことでのお尋ねだったかというふうに思います。観光客入り込み客数の中での重複率についてでございますけれども、まずは平成17年の5月にですね、このときの連休のときに、唐津城と曳山展示場におきまして、観光地回遊調査というものを実施いたしております。この結果でご報告させていただきますけれども、調査対象施設を訪れた観光客の方に、市内の観光施設を1カ所以上訪問された方は、全体の39%という結果になってございます。そして、観光施設を訪れる人のですね、意向調査の実施状況ということでございますが、ちょっと細かいデータというものがないんですけれども、調査的にやっているものとしてはですね、主要な観光施設につきましては、指定管理者による管理運営という形がございますけれども、その指定管理者におかれまして利用者の方々に対します食の満足度、接客マナー、スタッフサービスなどの満足度、そういうものについての調査が実施されているというようなことでございます。 市といたしましても、そういうものに該当するようなものといたしましてはですね、17年度に実施しております地域再生マネジャー、この事業の中で唐津に対する期待度とか周知度、そういうことでの調査を実施しておりまして、その調査物という形でいけばですね、そういうようなものになります。その観光した結果での云々ということではなくて、申しわけございませんけども、そういう期待度や周知度についてのですね、一応調査というものが実施された実績としてございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 回答によりますと、1カ所以上訪れた人たちは39%であったと。これは、重複率の数値を計算したものでも何でもないわけでございますね。それと、接客マナー、スタッフ、サービス等の調査を実施しております。また、期待度や周知度などについての調査も実施しておりますと。その実施した結果が何であったかということを私は聞いているのでありまして、そういう状況であればですね、やはり観光戦略も立てられたものでも何でも、立てられないというような状況ではないかなというふうに思うわけでございます。したがいましてですね、やはり将来の唐津の観光を根本的に考えていくならば、こういうふうな一番重要な最低レベルのですね、基礎的な数値というものは定期的に、また連続して当然把握していっていくのがセオリーじゃないかと思うわけでございます。どうでしょう。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。 各種観光関係のですね、調査、観光客の意向調査、そういうことの重要性ということでございますけれども、もう当然そのように認識をしております。定期的にですね、やっていって、そういう統一的なデータで定性的な分析ですね、そういうものができるような形でやはりやるべきだというふうには認識をしております。そして、今ご指摘のあったような形で観光客のですね、アンケート分析によりまして、観光客の皆様の意向やニーズ、そういうものもしっかりと把握し、それからそれに基づいて地域資源を最大限に活用すること。それから、マーケットといいますか、団塊世代の市場などですね、旅行嗜好者のニーズを的確に把握するようなこと。そして、競争相手があるということでございますので、激化する地域間競争に対応していくための観光戦略を練っていくというようなことが、また重要になってくると、そのように認識をしております。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 前回、商工観光部長はですね、観光客の嗜好とニーズを十分に把握して、満足される情報発信に努めるとの答弁がなされております。今の説明ではですね、とにかく現実的にそういうことはまだ行われていないというふうにしか理解ができないのであります。唐津への観光目的は何なのか、どのような手段でどのようなコースを回ろうとしているのか、時間的、季節的な傾向、年齢、男女別の員数、リピーターの数、そして唐津を訪れる最大の動機は何なのかということをですね、やはり冷静に分析せねばならないのであります。ぜひ重複率を出してですね、客の実数把握、そしてそれをもとにして観光客意識の把握をしてですね、いってもらうということを強く要望しておきます。 諸問題や諸課題の把握ができていないということでありますので、私が具体的にある観光客から聞いたことを一つ、二つ例を挙げてみたいと思います。まず、その方は大変手厳しい評価をなされたわけでございますが、たまたま運悪くそういう時期に来られたかもしれませんけれども、そのときにまちが大変汚れている。道が汚い。そして、公衆トイレが非常に悪臭が強くて汚いというような指摘がなされておりました。こんな状態では、ホスピタリティーも何もあったものではないと感じるわけでございます。観光事業や観光産業にかかわる各団体や組織は、それぞれの立場において懸命に頑張っておられることと推察するわけでございますが、もはやそういう状況においては、これらとの連携だけでは限界に来ているのではないかなと私は判断するものでありますが、この点についてはどのように考えておられるかをお聞きをいたします。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問にお答えをさせていただきたいと思います。 訪れていただいたお客様の声としてですね、まちが汚れているとか、道が汚かったとか、トイレが汚れていたということで、厳しいご意見もいただいたということでございますけれども、確かに観光の中で重要な要素として、やっぱりもてなしの大事さ、そのことを掲げているところでございます。そういう中ではですね、そういうまちとかですね、町並みそのもの、それからまちの中、そしてそれぞれの施設、道路、トイレなど便益施設、そういうものがやはりきれいにですね、保たれているということが非常に重要だというふうに思います。そういうことで、唐津の旅の動機づけとしていただくということにつきましてはですね、繰り返しになるようでございますけれども、観光客の方々が美しい自然景観ということはもとよりですね、町並み、観光施設、トイレなどの便益施設、これを気持ちよく使えるという形で、満足度の高い状態とすることが必要だというふうに考えております。このためには、主要観光地を初めといたしまして街なかやトイレなどの便益施設の美化清掃、こういうものにも心がける必要がありますし、そういうことにつきましては地域の皆様方と連携、協働する形でですね、おもてなし、ホスピタリティーの醸成、そういうものに努めてまいりたいと、そういうことがまた重要であるというふうに認識しております。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) そういうことで期待をするわけでございますが、私が先ほど申し上げました一例をとりましても、まちの美化活動一つをとってもですね、やはり地域の資源の整備をいかに徹底させるかと、このことはやはり自分たちの地域の財産は、自分たちが住んでいるその地域の人々が守り育てていく姿勢が必要不可欠ではないのかなというふうに思っております。つまり住民と協働のまちづくりではないでしょうか。そうした運動を地道に推進していく、そしてまたムードを盛り上げていく。例えばキャンペーン等を張ってですね、そういうことから始めていくべきではないかなというふうに思いますが、この点についてはどのように思っておられるのでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 尊田産業企画監。          (産業企画監兼商工観光部長 尊田重信君登壇) ◎産業企画監兼商工観光部長(尊田重信君) ただいまの質問にお答えをさせていただきたいと思います。 今別途唐津のほうも大変喜んでいただいているというようなお声もちょうだいいたしたりしましたけれども、先ほどもちょっとお答えしたような形でですね、今おっしゃるとおりそれぞれ地域をですね、美観を持ってきれいに守っていくと、そういう形でいくにはですね、その観光に携わるものだけということではなくて、地域の皆様方がですね、大切にしていくということで、一体的にやっていく必要性があるというふうに考えております。そういう意味において、まさに先ほど申し上げたとおり地域の方々とですね、協働する形でそのもとなしをさらに充実させ、ホスピタリティーの醸成に努めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 観光部長とのこうしたやりとりの中でですね、やはり気づいた点があるわけでございますが、現在観光課のスタッフが多分6名ぐらいじゃないかなと思うわけでございます。佐賀市においては、15名からそれ以上のスタッフが携わっておるというふうなことを聞いております。やはりそうした基礎的なデータ分析もできなく、また根本的に観光戦略を練り上げていくというようなことが現在まだままならんという状況であることはですね、やはりこうしたその人たちの能力の問題ではなくて、体制的にやはり少ないのではないかなと感ずるところでございます。 これ一つの提案でございますけれども、嘱託でもいいですから、観光のスペシャリスト、そういう方をですね、観光戦略のプランナーとして、またコーディネーターとしてですね、やはり部長や課長等の補佐役としてつけることによってですね、腰を据えてじっくりとこの唐津市のですね、将来に向けた観光戦略をやっぱりつくり上げていくのが大事じゃないかなというふうに感ずるわけでございます。これは、私の個人的な考え方でございますので、参考になればそれを実現してもらいたいのが私の希望でございますが、最後にこの件につきまして市長にお伺いをいたします。前回おもてなしをするには、自分、つまりする側も楽しまなければならない。自分が楽しくなければ、相手にしっかりとしたおもてなしはできない、こう述べてあります。つまり自分の地域の財産を愛する気持ちがホスピタリティーを受ける側の観光客の満足度としてあらわれることであります。ぜひ住民との協働のまちづくりを十分に市民にご理解いただいて、一体となった観光唐津として発展することを期待する次第でございますが、市長の所見をお伺いをいたします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 田中良典議員さんのご質問にお答えを申し上げたいと思います。 先般、昨年の6月の議会で田中良典議員さんにお答えをさせていただいたトップマネジメントについて、そのときのご答弁を今引用していただいたんだというふうに考えております。確かに観光という大きな産業を全庁全職員をあわせて観光に対するさまざまな諸施策を進めていくことが必要であるということ、また自分がまず地域を歴史を、そしてまたロマンを楽しんで、その楽しみから相手にお伝えをする心のおもてなしの醸成に取り組むということ、そして唐津市のPRを私自身を含めて全庁一体となってマネジメントとしてやっていくということでお答えを申し上げました。まさにおっしゃるとおりだと思います。確かに商工観光部が先ほど申し上げた動態調査等につきましては、各ホテル、旅館、それから飲食店を含めて、それぞれの情報を商工会議所等に数字を出してもらってということなんですが、先ほど議員さんにご指摘をいただいたようないろんな施設に、我々にすると歩くことも必要だろうと思うんですね。いろんなどういうお声が上がっていますかなんていうことを拾っていくことも、やっぱり議員さんご指摘のとおり大事だろうというふうに思っております。 マネジメントと考えるときに、例えばホテル、旅館、どこでもいいんですが、例えばホテルとした場合に、一番考えますのは、例えば宿泊1泊2食1万2,000円といたします。それをイン単価と申し上げます。アウト単価というのは、例えば出られるときに、その方が1人幾ら払われるか。つまり2万円だったら8,000円プラスになるわけでございまして、そのアウト単価をいかに伸ばすかというのが、宿泊施設の大きなかぎとなります、売り上げの。それもまちとしても同じことだと思うんです。旅行商品として売られてきたというか、販売された一つの旅行商品とした唐津という観光地、その中で入って来られる方、そして幾ら買い物をされて、幾らお食事をなされて、どんな箇所を幾つ回られたか、つまり幾らお金を落としていただいたかというような、唐津を出ていかれるときのアウト単価、これを大いに考えて、マネジメントとして唐津の観光をひとつ大きく考えることは大事なことであろうと思います。さまざま、観光の話になりますと、私も申し上げることは山のようにあるわけでございますけれども、ひとつまちぐるみになって大いに取り組んでいきたいと思います。 一つだけご紹介をいたしておきます。唐津観光協会の皆さん方が本当に今一生懸命になってやっていただいております。唐津よかばい旅クラブ、ATE事業部なんですが、今月20日から市内ガイドが観光案内についていきながらやると。4名から15名のグループにガイドさん1人ついて約2時間、まち歩きをしながら歴史や文化を解説するというガイドシステムをスタートされます。つまりガイドがこうして有償で案内する取り組みというのは、県内初めてのこれは取り組みでございます。そういった取り組みが既に始まっておりまして、昨年9月から接客現場などでの説明など研修を重ねて、実は任意の資格を、現在28人がこのガイドの認定試験に合格をされているところでございます。るる議会の中で、コースとしてもいろいろ出てきたさまざまな、旧高取邸を初め名護屋城博物館、曳山展示場、石垣の散歩道などを含めて、いろんなところをガイドさんがつきっきりで2時間案内をするということをATE事業部よかばい旅クラブ、観光協会の皆さん方がやっていただくというふうなシステムにおきましても、おもてなしの唐津の観光の一つのスタイルが始まるというふうに思っておりますので、このようなことも含めてまち全体で、唐津市全体で観光客をお迎えする。そして、また観光といったものを皆さんで考えていく。セクションも確かに重要でございます。いろんな部分を考えていかなければならないことも確かにありますが、そういったことを含めて市内全域で唐津観光をしっかりと推進をしてまいりたいと思うところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 15時10分に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午後 2時55分  休憩                     午後 3時10分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(熊本大成君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 次に移ります。先ほどの説明におきまして消防のほうから、また保健福祉部のほうから当時の生々しい情景が浮かび出されるようでございます。 次にいきます。そこで、消防長にお伺いをいたしますが、これまで救急搬送された事例の中で、過去5カ年間、5カ所以上10カ所以内の医療機関から拒否された件数、10カ所以上の医療機関から拒否された件数があったかと思いますが、その数はどれくらいあったのか、お聞きをいたします。 それと、また今回と同様な事件があったのか、そこら辺をお知らせください。 ○議長(熊本大成君) 川添消防長。          (消防長 川添多賀雄君登壇) ◎消防長(川添多賀雄君) 田中良典議員さんのご質問にお答えいたします。 ちょっとその前にですね、先ほどお答えいたしました時間経過の中で、時間の回答がちょっと間違っておりましたので、一般電話でですね、受け付けた時間が私「零時24分」と申し上げわけですが、「零時27分」が正確でございます。それから、巡視艇が到着し、救急車に収容した時間がですね、これまた「零時05分」と報告したと思いますが、これは「1時05分」でございますので、訂正させていただきます。 それでは、ご質問の5カ所以上10カ所以内に拒否された医療機関があるということでございますが、過去5年間ちょっと調べてみますとですね、平成15年で3件、平成16年で10件、平成17年で10件、平成18年で13件でして、平成19年で21件ございます。それから、11回以上のですね、件数につきましては、平成15年が1件、それから19年が3件ございます。 それで、今回と同様なケースがあるかどうかということでございますが、今回のように15件に連絡したというのはですね、これまでにはあっておりません。今回が初めてでございます。 以上でございます。          (「死亡事故はなかったの」と呼ぶ者あり) ◎消防長(川添多賀雄君) 死亡事故はあっておりません。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) わかりました。それでは、保健福祉部長にお伺いをいたします。 昨年の6月の定例議会におきまして、白水議員とのやりとりの中で、保健福祉部長は初期救急医療機関と2次救急医療機関との役割分担は明確にできておる。ゆえに、救急医療体制は消防署との打ち合わせにより、制度的には完璧にでき上がっているという答弁がなされております。しかし、今回こういうふうな問題が起きたということは、現実的には今の体制、制度では限界に近づきつつあるのではないかなというふうに思うわけでございます。悪者をつくることではなく、やはりそろそろですね、根本的に考え直す時期に来ているのではないかなというふうに思うわけでございますが、前回説明されましたこの現体制についてどのように感じておられるか。また、現在何らかの対策が協議をなされておるのかを伺いますが、あったら具体的にお聞かせお願いします。 ○議長(熊本大成君) 脇山保健福祉部長。          (保健福祉部長 脇山健治郎君登壇) ◎保健福祉部長(脇山健治郎君) お答えをいたします。 昨年の6月の議会の私の答弁の内容を引用されて言われましたけれども、今の現体制をどう思っているのかと。それは、どこか問題があるのではないか、システム的にはでき上がっているということを私は申しましたけれども、運用上でどのような問題があるのかということだととらえました。現在の救急体制といたしましては、初期医療といたしまして、唐津市が委託をしております唐津市救急医療センター及び在宅当番医、その次に2次医療といたしまして救急告示病院が実施をいたします夜間救急外来、さらには当地区の唯一の中核的医療機関であります唐津赤十字病院で365日、24時間ということでやっておるわけでございますけれども、これをどう思うかということでございますが、しかしながら休日夜間における待機医療スタッフは、唐津赤十字病院を除く救急告示病院でも医師1名、看護師1名のところが現状でございまして、空きベットなかったり専門外ということで、なかなか対応ができないということで、重篤の患者さん、またそのような事例のときには、県外に搬送するということがあると思います。 また、近年患者の皆様が病状に対する不安などから、医療設備の整った高度医療機関への受診志向がすごく高まっております。先ほど説明しましたように、1月4日には日赤に4台も救急車が行くというような事例も発生してきておりまして、初期救急医療機関と2次医療機関との役割分担が有効に機能しないような状況が発生してきております。 その次に、現在何か対策が協議されているのかということでございますが、調べましたところ救急医療で運ばれました中の32%はかかりつけ医で受診できるような軽い症状の方であったということが判明いたしております。そのようなことから、かかりつけ医、初期医療、また2次医療役割分担を有効に果たせるためには、かかりつけ医の理解、協力、また住民の皆様も軽いものは、自分のかかりつけ医で診ていただくというようなご協力も願わなければならないのではないかと思っております。 それと、救急が発生しましたときに、唐津地区救急医療対策意見交換会というのを毎年大体1回ずつやっておりますけれども、これは19年5月23日に唐津保健福祉事務所、唐津東松浦医師会、唐津赤十字病院、救急告示病院、玄海町、唐津市と、唐津市からは消防本部、地域医療課が出て会議をいたしまして、その後も何回となく関係機関との連絡調整を図りながら、またことしに入りまして2月14日の日に2回目を開催をいたしました。 それと、佐賀県が平成15年から整備をいたしております救急医療情報システムというのがございますが、これが空きベット、病院の受け入れというような情報をリアルタイムに変更してですね、新しい情報に変更して救急体制に努めると。消防署の消防隊の要請にこたえるということになっておりますけれども、県内7消防本部で、現在4消防本部しかそれを使っておりません。なぜかと申しますと、お医者さんが忙しくて、リアルタイムに情報を更新できないというような状況でございます。これを受けまして、国では救急医療情報システムの整備及び適切な運用の確保等に関する法律の制定に向けて動き出しております。内容といたしましては、先ほど説明いたしましたシステムがリアルタイムに更新できるように、医師のかわりに救急患者受け入れ情報を入力する医師事務補助員を配置すると。これは、今回の医療報酬制度で盛られております。 その次に、救急隊員がどこの病院に搬送していいかわからないというときに、お医者さんを配置いたしまして、コーディネーターを配置して、適切に病院を指示するというようなシステムが考えられておりますので、このシステムの法律がまた通りますと、たらい回しの防止に大きく前進するのではないかと考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 川添消防長。          (消防長 川添多賀雄君登壇) ◎消防長(川添多賀雄君) 田中良典議員さんのご質問にお答えいたします。 現在何か対策が協議がされているかというご質問でございますが、唐津市消防本部といたしましては、唐津地区のですね、救急医療関係の病院側と救急救命士と救急医の先生と顔の見える関係をつくり上げるということで、日赤唐津病院とか済生会唐津病院さんとですね、年間2回程度ですね、連絡会議を開きまして、いろいろな受け入れ関係についても話をいたしてはおりますけれども、先ほど申しましたような1月4日のような件もございますので、そういったことが今後ないように、もちろん唐津市内、あるいは佐賀県内のメディカルコントロールの中で受け入れをしていただければ、それが一番我々としてはいいわけでありますけれども、どうしてもいろいろな事情等があって受け入れができないということでですね、佐賀県の防災課とか医務課あたりと協議検討をいたしてまいりまして、今回福岡市内のですね、3つの医療機関の当直の先生方に唐津市消防本部から直接連絡がとれるようなホットラインの構築を図ることができないかということで、今月の6日に県の防災課、あるいは医務課も同行していただきまして、これは福岡のメディカルコントロールの関係もございますので、福岡市消防局、それから済生会福岡総合病院、福岡大学病院、九州大学病院へお願いに伺った次第でございます。その結果、各病院ともですね、救命救急センターの当直医の先生にですね、直接連絡がとれるホットラインの構築について了解をいただきましてですね、現在その事務的な手続を行っておるところでございますが、今後また坂井市長からもですね、福岡市長のほうにさらにお願いに行っていただいてですね、これをぜひ進めていくということで、今考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 部長の説明によりますと、今回だけに限らず、やはりこうしたことが日本国じゅうで起きておるということをもとに、受け入れ側の体制の整備の構築が図られておるということを十分理解をするわけでございますけれども、原因分析で述べられましたように、今回のように重篤患者が3名も4名も待機中と、そういうふうな手術中であるということであれば、いかに連絡網が完備していても、現場ではそれは対応し切れないということなんですよねということは、受け入れ体制のシステム、体制が完備しても、実際には機能しない場合があるということの証拠でもあります。 それと、またかかりつけの医師のところに行けば治るのも、32%の方がやはりそういうような病院を利用するという利用者の認識の甘さといいますか、そこら辺の認知の徹底というようなこともクリアをせねばならないと思うわけでございますが、先ほど法律の整備によって、全国的に救急医療の情報システムをしっかりして、空きベットや手術の有無等のリアルタイムな情報を発信する。そして、またその情報の処理を的確に行うコーディネーター等を配備して万全を期すという説明がなされましたけれども、やはり今申しましたように現場において手いっぱいの状態であれば、何も功を奏しないのでありまして、近隣の各広域圏のそういうような体制におきましても、例えばうまく情報が更新できて、そこまでスムーズに短時間で搬送できたけれども、そこもそういうふうなことで現場が手いっぱいであるということであれば、やはり今回のような事件はどこででも起きるというような感じなんですね。 ですから、それをですね、やはりどうしてもこれは不可抗力だというふうなことであればしようがないわけですけれども、やはり患者にとって、もしもああいうふうなことがなかったらというときに、やはり悔しい思いをしないでいいためにはですよ、この救急急性にとにかく一秒を争う生命に関係する重篤患者に特化された等を受け入れるですね、特化された救急救命病院等の設置等が必要ではないかなというふうに思うわけでございますが、これは理想論と言われればそうかもわかりませんけれども、そういうふうなことも考えてみる価値があろうかというふうに思います。それをですね、やはり実現するためにはですね、やはりある程度の高規格の広域圏による話し合いが大事であろうというふうに思います。 それと、もう一つはですね、ドクターヘリ、前回の議会の中でも提案をされておりましたように、ドクターヘリの導入というものをやはり真剣に考えられねばならないのではないかというふうに思うわけでございます。ちなみに、アウトバーンで代表される高速自動車道が完備しておるドイツにおいてはですね、ドクターヘリの導入をしてもう久しいそうであります。国内に73機配備されており、要請があれば国内のどこにでも15分以内に到着できる体制がしいておられると。導入後、救命率が格段に向上し、交通事故に至っては、死亡者が3分の1に激減したと言われております。 一方、我が日本では、まだ13都道府県の14の施設での運用にとどまっているいう状況であります。医療過疎地域へと追い込まれていっている地方は、やはり声を大にしてそういうふうな強い要望をしていくべきだと考えておりますが、この点についてどのように考えられるかをお聞きをいたします。 ○議長(熊本大成君) 脇山保健福祉部長。          (保健福祉部長 脇山健治郎君登壇) ◎保健福祉部長(脇山健治郎君) お答えいたします。 2点あったかと思います。1点目は、救急救命センターの設置が必要ではないかということでございました。救急救命センターは、3次医療圏、3次医療圏というのは県内ですね。佐賀県とか長崎県とか、それの県単位を3次医療と申しますけれども、現在佐賀県におきましては、この救急救命センターは佐賀大学医学部附属病院、県立好生館病院、この2機関で設置をされております。唐津市にとりまして、この特化された救急救命センターの開設はちょっと難しいと今のところは思っております。現在、佐賀県では新県立、新しい好生館を開院に向けましてですね、救急救命センターの病床の増床、ヘリポートの設置、専門医師の養成、スタッフの充実などを今計画をされておりますので、現時点ではこの病院の開院に向けてその動向を見ながら、当該地区の2次医療圏からその病院へ運ぶ消防本部の救急車、連携強化などを図りながら、その県の動きを見ていきたいと思っております。 次に、ドクターヘリのことだったと思います。ドクターヘリは、佐賀県におきましては平成15年の9月から設置をいたしておりまして、福岡県と共同運行によります久留米大学のドクターヘリを今運行しております。15年の9月から運行をしておりまして、15年が2件、16年が6件、17年が5件、18年が9件、19年が今のところ8件ということで、もうドクターヘリは今活用しております。 それと、現在今佐賀県が進めておりますのは、大村にあります長崎県の医療センターのドクターヘリも共同運用できるよう、今佐賀県が長崎県と協議を進めております。 さらに、九州初の民間版のドクターヘリが宗像市に6月1日に開設予定でございますので、この整備が進みますと、これまで以上に患者発生場所から患者搬送、連続的な医療の提供が可能となり、重篤患者の救命率の向上が図れるものと期待をしております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 田中良典議員。 ◆13番(田中良典君) 既に久留米大学との連携によってドクターヘリの就航がなされておるというご説明でございました。大変いいことであろうというふうに思います。しかし、事故が起きているということで、そのドクターヘリの活用、運用をですね、より使いやすいように今後とも整備の拡充を希望をいたすところでございます。 聞くところによりますと、消防長の川添消防長は本年度をもって退職をなされるということでございまして、昭和47年11月に消防署に奉職をされ、以後35カ年5カ月間の長期にわたり市民の生命、財産の保全に尽力をされてこられました。今回の議会を最後に勇退されるわけでございます。今後は、退職後も地域のために頑張っていかれることを期待し、大変ご苦労さまでありましたと申し上げたいと思います。どうもご苦労さまでございました。 私の一般質問をこれで終わります。 ○議長(熊本大成君) 吉田壽彦議員。          (28番 吉田壽彦君登壇) ◆28番(吉田壽彦君) 28番、吉田壽彦でございます。一般質問を行います。 私は、今回2点ほど通告をいたしております。 まず第1点目に、合併調整項目につきまして質問いたします。唐津東松浦合併協議会で協議確認されました調整方針に基づきまして、合併後に調整するとされた事務事業に対する調整項目につきまして、合併後速やかに調整するとした調整項目が97項目ありました。できるだけ速やかに調整するとした項目が130項目ございまして、その調整の進捗状況についてお示しいただきたいと思います。 それから、2つ目、JR唐津線和多田駅の設置についてということでございます。JR唐津線和多田駅の設置をすることにつきましては、私は過去数回にわたりまして質問をしてきたところでございます。JRが独自に新駅を設置するということになりますと、相当の乗客が見込まれなければならないと、このように考えておりまして、現段階では不可能であると思っております。          (発言する者あり) ◆28番(吉田壽彦君) そこで、またあとありますから、私は今まで和多田駅と言い続けてまいりましたけれども、一つの考えといたしまして、国鉄民営化直後から論議をされておりました設計案がありました。それは、まだ幾つもあったわけですけれども、その一つでですね、筑肥線の和多田駅と連絡通路、いわゆる橋りょうで結び、プラットホームの設置ということであれば、比較的に工事も少なくて済むのじゃないかと、このように思っているわけでございます。そこで、平成18年6月議会の一般質問以降の取り組みにつきましてお聞かせをいただきたいと思います。 プラットホームのことにつきましては、内容通告はしておりませんので、これは私の考えでございますから答弁は求めません。よろしくお願いいたします。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) 吉田壽彦議員さんのご質問にお答えをいたしたいというふうに思います。 まず、合併調整項目についての進捗状況でございますが、ご質問にもありましたように1年以内に調整するとした項目は、合併協議会で協議調整された項目、いわゆる調整区分のAでございますが、28件、協議会の委任を受けて幹事会で調整された項目、いわゆる調整区分Bが69件の計97件でございまして、17年度に調整が済んだ項目は、調整区分Aが17件、調整区分Bが34件の計51件、18年中に調整が済んだ項目は、調整区分Aが4件、調整区分Bが33件の37件、本年中に、19年度中に調整が済んだ項目は、調整区分Aが7件、調整区分Bが1件の計8件となっており、現在調整区分Bを1件引き続き調整しているところでございます。 また、合併後できるだけ速やかに調整する、すなわち3年以内に調整するとした項目は、調整区分Aが29件、Bが101件の計130件ございまして、そのうち17年中に調整が済んだ項目は、Aが9件、Bが26件の計35件、18年中に調整が済んだ項目がAが13件、Bが23件の計36件、19年中に調整が済んだ項目は、Aが件、Bが51件の計58件となっておりまして、現在調整区分Bを1件引き続き調整をいたしているところでございます。 以上が合併協定項目の調整の現状でございます。 JR唐津線和多田駅の設置について、まず前回ご質問いただきました18年の9月以降の取り組み状況でございますが、それ以降唐津線利活用電化促進期成会及び佐賀県鉄道建設整備促進期成会を通しまして、平成19年2月16日及び本年2月19日にJR九州本社に対する要望、また筑肥線複線化電化促進期成会といたしまして、18年11月10日及び19年12月4日にJR九州本社、あるいは九州運輸局に対しまして、唐津駅から鬼塚駅間の新駅の設置ということで要望を続けてまいったところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田壽彦議員。 ◆28番(吉田壽彦君) 調整項目につきましては、合併後できるだけ速やかに調整するとした団体運営補助金の進捗状況をお示しいただきたいと思います、団体運営補助金の進捗状況。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) お答えいたします。 団体運営補助金につきましては、合併後できるだけ速やかに調整する、すなわち3年以内に調整するとしておりましたが、その内訳といたしまして、30の補助金の調整を進めてまいりました。現在までに29件の調整が済んでおり、残り1件を現在調整中でございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田壽彦議員。 ◆28番(吉田壽彦君) 今30件中29件ということでございまして、あと1件が調整中か未調整かどっちかと思いますけれども、団体運営補助金は新市に引き継ぎ、従来からの経緯、実情を踏まえつつ、内容を検討した上で、新市においてできる限り速やかに調整すると示されております。今お答えいただきました1件だと思うんですけれども、その調整中ですね、調整中でしょう。その調整中についてですね、市町村合併に伴い合併した団体、同一同種の団体の合併もいろいろ進められておるわけです。その中でですね、合併がどうもその補助金の調整関係なのかどうかわかりませんけれども、うまくいかないように見受けられた部分があります。その対応につきましてどのように進められるのか、3年以内ですから、もう当然当初の調整で定められている期間がね、経過しております。今後どのようにその対応をなされるのか、お伺いいたします。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。 ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) 吉田壽彦議員さんのご質問にお答えをいたしたいというふうに思います。 団体運営補助金の調整がまだ1件調整中ということでございますが、所管部におきまして補助の対象団体であります関係団体と現在調整を進められているところでございますので、進行管理をつかさどる私のほうといたしましても、早急に調整が進行するように図っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田壽彦議員。 ◆28番(吉田壽彦君) 今ご回答をいただきました。早急に調整をしていくということでございます。3年間で調整ができなかったものを早急にと、これは至難のわざだと思いますよね。精いっぱい努力をしていただきたいと、このように思っております。 次に、唐津線和多田駅についてでございます。佐賀県鉄道建設期成会の先ほど答弁のありました期成会ですね、期成会の設立目的、それと会長及び構成メンバーについてお示しいただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) 山下総合政策部長。          (新市総合企画監兼総合政策部長 山下正美君登壇) ◎新市総合企画監兼総合政策部長(山下正美君) お答えをいたします。 佐賀県鉄道建設促進期成会でございますが、まず目的は佐賀県における鉄道の建設整備を促進し、もって地域の開発、経済文化の発展及び県民福祉の向上を図るということが目的でございます。 また、その構成メンバーでございますが、県知事、県議会議長、県内の市町長、市町議会議長及び地元経済団体の代表でございます。会長は県知事、副会長は佐賀県議会議長、佐賀県市町会長、佐賀県商工会議所連合会会長及び副知事の4名となっております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田壽彦議員。 ◆28番(吉田壽彦君) 期成会の目的につきましては、今お答えいただきました。その中で、この件につきましても要望等、いろいろやっていただいておると思います。会長が佐賀県知事でございますので、佐賀県知事を先頭にこの件につきまして、当初申しましたけれども、JRだってこれは無理ではないかという話をしましたんで、佐賀県知事を先頭にですね、上下分離方式、いわゆる公設型も含めて論議を深めていただきたいと、このように思うわけであります。この件につきまして、市長のご所見を伺いたいと思います。 よろしくお願いします。 ○議長(熊本大成君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 吉田壽彦議員さんのご質問にお答えをいたしたいと思います。 先ほど議員さんからもご紹介いただきましたとおり唐津線の利活用電化促進期成会、そしてまた筑肥線複線化電化促進期成会、両会長を私がさせていただいておりまして、その旨で和多田駅の件につきましても、鋭意必ず要望活動をする場合には、上げて要望を現在まで続けてまいりました。佐賀県鉄道建設促進期成会の中におきまして、和多田駅新設の議論、そしてまた公営上下分離方式ということで、きょうもご提案をいただきました。議論を深めていただきたいというご質問でございます。現在の佐賀県鉄道建設促進期成会の活動といたしましては、毎年JR九州に対しまして、私どもの唐津線利活用電化促進期成会と一体となって、佐賀県全体の鉄道促進にかかわる要望活動を現在行っているところございます。 唐津線全体の発展並びに和多田駅の新設につきましては、佐賀県鉄道建設促進期成会を通じて知事とも協議を行ってまいりたいというふうに考えておりますし、またJR九州に対しましても、九州運輸局に対しましても佐賀県鉄道建設促進期成会並びに我々唐津線利活用電化促進期成会一体となって、議員さんおっしゃっていただきました方式につきましても議論を深め、そしてまた要望に上げさせていただいて、要望を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 吉田壽彦議員。 ◆28番(吉田壽彦君) 以上で私の一般質問を終わります。 笹山議員。          (15番 笹山茂成君登壇) ◆15番(笹山茂成君) 15番、笹山茂成です。通告順に従いまして、4点一般質問をします。 まず、1点目ですが、今議会に議案のほうに出されていましたが、私の所管でしたので質問をされませんでしたので、一般質問のほうでやらせていただきます。漁船燃料などが高騰している中、頑張って漁をしていますが、一日じゅう走り回って魚が1匹しか釣れないときもざらにあります。そういう中で、生活も苦しくなり、いろんな資材も上がりどうしようもなくなって、皆さん土木作業員に転換する人も出てきていますが、年末の新聞で、国の緊急助成法制度が報道されましたが、どのような内容かお聞きします。 次に、2点目ですが、唐津港水産市場の整備についてお聞きします。平成15年から平成19年まで構想や基本計画などがありましたが、その途中で西方沖地震があり、古くなっていました唐津魚市場は出入り禁止となり、現在解体されていますが、その唐津魚市場のほうはいいんですが、漁連市場の壊れたところはペンキを塗ったりして補修などしてありますが、その後はどのような進行なのかをお聞きします。 3点目に、児童館の有効利用についてお聞きします。市としては、子供は大切な宝物だとしていろんな取り組みをされていますが、子供の減少のためやむなく休館になった施設があると思いますが、建設幾つあるのか、お聞きします。 次に、4点目ですが、唐房交差点の信号機についてお聞きします。これは、平成17年の質問で、私が質問させていただきましたが、佐志バイパスから右折の信号が余りにも短いので、何とかしてくださいとお願いいたしましたが、バイパスが南高下まで開通して、交通量がふえたら考えますと、建設部長のお答えだったと思いますが、随分車もふえて、地域の皆さんからあの信号機ば何かしてくれんねといろいろお願いされますが、バイパスが開通してからその信号機のところを調査されたのか、お聞きします。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) 笹山議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 漁船の燃油高騰に対する市の施策でございます。国におきましては、平成19年度補正予算により102億円の基金を活用して、漁業向けの燃油高騰緊急対策が実施されております。内容としましては、共同操業による省エネ設備への転換や地域グループ操業による省エネ新型操業形態への転換の支援や従来の強い水産業づくり交付金や漁業経営安定特別対策資金の燃油タンク整備等の補修率の改定による整備促進を支援するものでございます。国の協業化に対する支援につきましては、今後漁業者との調整を図りながら推進することが必要となっております。しかしながら、玄海漁連などにお聞きをしますと、地方の零細漁業者や玄海地域の漁業経営形態から見ますと、国の制度をすぐさま導入、活用する希望者は少なく、またハードルも高いように言われております。 次に、水産基地の整備についてでございます。唐津地方卸売市場は、佐賀県が所有する土地や建物を利用しまして、佐賀県玄海漁連と株式会社唐津魚市場の2つの事業者が市場を開設され、日々の鮮魚、活魚の取引がなされております。唐津市内の漁業者が主に利用するのは、沿岸物荷さばき施設でございまして、昭和45年に建築されまして、現在では経年劣化により老朽化をいたしまして、昨今の消費者ニーズの高まりの中、必要不可欠な安心安全のための衛生管理が構造的には機能し得ない状況下にございます。平成18年9月に土地建物の所有者である佐賀県が主体となりまして、整備を進めることを前提といたしまして、卸売事業者である玄海漁連と唐津魚市場及び唐津市の4者によります実効性の高い整備計画の立案、検討に入ったところでございます。玄海地区漁業の水揚げ量や取り扱い規模に合った施設の整備及び水産業の活性化のために必要な機能配置について、平成19年度に具体的な計画として取りまとめをいたしたところでございます。 計画では、沿岸物荷さばき施設を優先的に建てかえることとし、県では平成20年度に設計費1,871万3,000円を計上されておりまして、平成21年度に市場本体の建設及び設備の整備を行うよう進められております。市といたしましては、県事業負担金という形で、その事業を支援、推進していくことといたしております。その後、市民に新鮮な魚介類を提供する直販施設及び飲食施設の整備、次いで巻き網物市場の整備の順で整備を進めることとしておりますが、そのための協議を進めることで、関係者の合意を得ているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 脇山保健福祉部長。          (保健福祉部長 脇山健治郎君登壇) ◎保健福祉部長(脇山健治郎君) 笹山議員さんのご質問にお答えをいたします。 児童館の減少で休館になった保育型児童館だったと思います。まず、児童館の数でございますが、児童館設置条例によりますと、14施設ございまして、そのうち3施設が児童福祉法に基づく児童館でございますので、保育型児童館は11施設でございます。この保育型児童館は、児童が10名を下回った場合に休館をすることといたしております。現在3施設が休館になっておりまして、その内訳でございますが、枝去木児童館が平成9年4月から、宇木児童館が平成16年4月から、相賀児童館が平成17年4月から休館をいたしております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) お答えいたします。 唐房交差点の信号機はどうするのかというご質問でございました。バイパスが開通した後の信号の状況はどうなのかと、調査をしたのかというご質問でございます。佐志バイパスが平成18年の10月の24日に開通をしました。唐房入り口交差点での渋滞状況を佐志バイパス方面から湊方面に行く際の帰りの車が多い。夕方5時から7時の間の状況を調べてみました。そうしたら、湊方面に行く車は、平均して約12台が並んでいる状況でございます。ここの青信号は10秒で、この間に行くことができる車の台数は5ないし6台でございました。また、唐房入り口交差点の信号機は、平日と土曜日、日曜日、祭日、また時間帯によってサイクルの長さが変わるということでございますが、佐志バイパス方面から湊方面に行く信号機につきましては、21時以降に12秒に変わるということでございます 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) それでは、2回目にいきます。 それではですね、次、国の事業は大体わかりましたが、国の事業はですね、余り大き過ぎてですね、私たちの小さな零細企業には、今部長がおっしゃるようになかなか当てはまらなくてですね、大変苦慮をしております。そんな中でですね、県がですね、漁業者に対して助成金を出すと、この前新聞にありましたが、唐津市としては助成は考えていますか。
    ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) 唐津市の助成の考えでございます。 県が燃油高騰対策に伴う燃費消費量削減の取り組みに対する支援策としまして、漁船の船倉の清掃事業に対する補助を本年1月11日から実施をされておりますが、市も燃油高騰対策のですね、委員会を経ましてですね、こういったものに取り組んでいこうということでですね、県と連携した形で取り組んでまいるつもりでおります。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) 県もしてくれるということで喜んで、市もそれに合わせてしてくれるということで大変喜んでおりますが、唐津市としては漁業者に対してですね、どのような助成をするのか、またその補助金額と補助対象者、それも一遍にでいいですから、お願いします。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 市が要綱で定めている助成をどうするかということで決めておりますけれども、助成の内容といたしましては船倉船底の清掃のための上架及び下架に要する経費と塗装のための塗料及び塗料用溶解材の購入に要する経費の合計額に対し、補助対象事業費の2分の1を上限としまして、県と市が補助金を交付することにしております。補助金の額につきましては、補助対象事業費の2分の1の額から県補助金を差し引いた額について、市の施策として5トン未満の漁船5,000円上限、5トン以上20トン未満の漁船1万円を上限として補助金を交付するものとしております。ただし、補助金の交付は、1経営体当たり1そう1回を上限といたしております。 それから、補助対象者でございます。補助対象者は、20トン未満の漁船を保有する漁業者が組織する団体、漁業協同組合を対象といたしておりまして、対象経営体数は900経営体となっており、19年度においては期間が短いためにですね、約3割、それから20年度において残り7割の実施を予定し、予算計上をさせていただいております。19年度におきましては、漁業経営支援事業において緊急対策事業費として156万円の予算流用により実施をしていくつもりでおります。また、20年度予算額につきましては、367万円を計上いたしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) 今部長から聞きましたが、大体船、要するに私たちは船揚げといいますが、船の上架料の大体半分ぐらいですね。それでですね、私の船がですね、長さ10メーター40で幅か2メーター弱で、その上架料とペンキ代がですね、一応上架料は8,000円ぐらいかかるのですよ。1日目に揚げて、船の船底のカキを取って水洗いして、1日その日干して、次の日にちょうど昼ぐらいからその船底塗料を塗るわけなのですが、それで塗って、それも乾かないうちは船をおろされませんので、次の日で、とにかく2泊3日のわけですよね、もう。それで、もろもろ入れて2万円、私の船で2万円ですよ。船底は余り大して広くもないんですが、1日がかりで塗りますけれどもね。20トンの船になったらペンキも私の何倍ということですよ。じゃが、それでもたった1万円ぐらいといったら、余りじゃなかかなと思うんですけども、決められたことには余りいろいろ言われんが、ちょっとね、補助してもらえれば私らは御の字なんですが、1日本当に走り回ってですね、魚が釣れんときでも油だけで、ちょっと6割ぐらいのスピードで走って、ドラム缶の半分ぐらいは使ったという船もざらにいますので、それで魚が一匹も釣れんだったということ、この前もちょっと聞きまして、どうもならんねという話を浜でしていたんですが、そのですね、漁業者も中には漁ばかり行って、余り組合に、顔を出すのはちょっとおっくうじゃないですけども、漁に一生懸命行って、組合に顔を出さないで、なかなかそういう話を知らない人もいるんですよ。それで、そういう人たちにね、どのようにしてその通知をするか、市としては考えてありますか。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 通知の方法でございますけれども、県と市があわせて行います事業につきましては、1月11日事業決定後に事業内容及び申請方法につきましては、各漁協へ通知をしておりましたけれども、補助の詳細な申請方法等を理解していただくために、再度3月上旬にですね、漁協の担当者へ説明会を実施したところでございます。再度ですね、漁協のほうにそういったことを知らない漁業者がいらっしゃるんであればですね、説明をしていただくようにですね、お願いをしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) 通知のほうをくれぐれもよろしくお願いいたします。 それでですね、船はですね、年に1回揚げるんじゃなくてですね、年に少なくても2回、3回は揚げなくてはいけないんですよ。近場で漁をする船は、さっきも言ったように大したことないんですが、遠いところへ行く船は、原油は軽油と重油を使っている船があるんですよね。私の船は軽油を使っていますが、その軽油、今陸の上でも天ぷら油とか、いろんなものを使って軽油のかわりをするようなことを考えていますが、市としてもいろんなことを考えてね、抜本的なその事業とか何とかは取り組んでおられないのですか。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) 抜本的な対策ということでございますけども、今後ともですね、引き続き燃料の高騰が続くことも考えられます。国、県の施策を軸にですね、漁業形態の共同化やグループ操業等による省エネの取り組みも推進していかなきゃならんというふうに思いますけども、市としましては議員今申されましたようにいろんな角度からですね、研究をしていかなきゃいかんというふうに思います。 1つには、先ほどのバイオマス燃料としてのですね、BDF燃料化の問題、特に漁船や水産加工業者のですね、構内車両への実証導入試験、実用化プラントの導入といったことが考えられると思いますけれども、なかなかこれがですね、的確に漁船等に積んだ場合にですね、もし途中でトラブルでも起こしたときにですね、遭難をするというような危険性もございますので、そういったしっかりしたですね、実証実験をやっていかにゃいかんというふうに思いますし、また漁船の省エネ機器、1つはエンジン内部に発生する保有電流の除去によるですね、燃費向上技術等が考えられておりますので、そういったものの実用化、そういったものの情報の提供ということですね。 それから、エマルジョン燃料という形でですね、以前も議員さんからお話を聞いたことありますけれども、重油に水を添加する、そういった省エネ燃料の技術の開発だとかですね、あろうかと思います。既に開発はされておりますけれども、なかなかいろんな技術面でですね、無理があるようでございますけれども、さらなる改良がなされているというふうに思いますので、そういった情報をキャッチしてですね、皆様にご提供するといったことが必要かと思いますので、いろんな多様な漁業燃料の実用化を進めまして、漁業者の経営支援への新たな取り組みについてですね、産、学、官連携を活用した調査研究を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) いろんな研究をなされていることで、なったらよろしくお願いしたいと思います。エマルジョンのことはですね、私も一緒に見に行って水と油ということで見たんですが、どうも船の故障、エンジンの故障は波風があるときがいつも多いもんですから、水で油はという感じでですね、なかなか思い切りがつかなくて、漁師のみんなには言っていないんですが、なぎばかりのときにはよかですけども、しけのときのことを考えたら、とても言えるような状況じゃなかったんで黙っていました。そんなわけで、まだほかにいろんな燃料がですね、開発されて、バイオですか、ああいうような油ができれば私の船で、近場ですので、実験台になってもいいなという考えはありますので、そのときはくれぐれもよろしくお願いいたします。 では、次にいきます。次にね、水産市場の整備にいきます。21年度に市場本体の建設や設備の整備を進めるとのことですが、当初の計画では、高齢者対策等、いろんなことで魚を揚げるときに潮が引いた場合ですね、船と岸壁の高さが大分違うということで、荷揚げにかなり苦労されております。そういうのを会議のときにいつも言っていましたが、浮き桟橋の計画はしますという話はあるんですが、いつ行っても、私たちが行くときは浮き桟橋の話が出ないのですよね。浮き桟橋がなければ市場の整備をしたって魚も揚げにくいし、それが第一じゃないかなと思いますが、その整備はされるんですか。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 確かに議員、以前から唐津港の整備の段階で、特にこの水産基地の部分だけではなくですね、唐津港の中でもおっしゃっていたことは事実でございます。しかも、私たち時々水揚げの現場を見ますけれども、現実に利活用されていらっしゃる漁業者からはですね、高齢者、重労働の緩和対策としてのですね、荷揚げ用の浮き桟橋の設置に強い要望が寄せられていることも承知をいたしております。今後市場への集荷率の向上や新たな買い受け人の確保等に必要な機器配置を検討する中で、県に対してですね、浮き桟橋の設置についても要望をしてまいりたいというふうに考えております。ぜひとも皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) 部長、くれぐれもよろしく、もうそういう話だったらいつでも協力をしますので。今私たちの組合のことを言いましたらですね、私がこの年になってですね、青年部なんです。下から4番目か5番目なんです、船を持っている若手がですね。そういうふうに皆さん高齢化してありますので、もしものことがあったらいけませんので、くれぐれもなるべく早く浮き桟橋をつけていただきたいと思います。 また、その市場をつくるときにですね、初め公設で市の市場ということで、唐津市営市場となるという話を聞いていましたが、そこのところはどうなんでしょう。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えいたします。 公設市場の考え方でございます。現在の唐津地方卸売市場は、本館となります建物と給排水等建物に付随する基本設備を県が整備し、市場開設者でございます卸売事業者である玄海漁連株式会社、唐津魚市場に貸し付けによりまして、借り受けをされた両組織がですね、みずからが必要な機器を整備いたしまして、市場を運営されております。これはですね、全国になかなか例が少のうございますけれども、公設に近い民設民営という形態で整備運営をされているということでございます。 そういう中で、水産基地整備計画の当初計画の中にですね、公設民営を念頭に置いた再生計画の協議検討が行われたことも事実でございます。しかしながら、平成19年度、先ほど説明しました4者協議の中でですね、現在の市場開設者、玄海漁連と魚市場の意向によりましてですね、そのままその形態を継続するこでもちましてですね、認可の権限者でございます県と合意をされたところでございます。以上が公設民営からですね、今回合意されました民設民営、より公設に近い民設民営でございますけれども、に至った経過でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) いつの間にかいろいろ話し合われて、公設に近い民設民営化ですね。なかなかうまいところ、両者で話し合ってうまいところをやっていただきたいと思います。また、それについてですね、市場、今唐津魚市場をああいうふうにして撤去されていますが、今度玄海漁連のほうを撤去されるに当たってですね、市場がどこら辺につくられるのかですね、いわゆる場所ですね、今ところではちょっとかなという考えがあるんですが、それじゃ今どこの市場に行ってもですね、以前から言っていますようにハセップ対応の市場ですね。大体ハセップというのは、市場も船も買う人も売る人もみんなきれいにしておかなきゃいかんという感じが本当のハセップだということ、この前見学に行って、もう大分前ですがね、聞いていましたが、ハセップ対応の市場には一応なるんですよね。それで、場所とお願いします。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答えを申し上げます。 まず、場所からまいります。現在の玄海漁連の市場のほうからですね、西方、100メートルほど西のほうにですね、移転をしようということが案として出ております。あくまでも平成20年度、県が実施設計を策定する中で決定をいたすというふうには思っております。北側の水産埠頭側であるということは事実でございます。 それから、ハセップ対応につきましては、今回ハセップ対応型のですね、市場をですね、模索しないと何の意味もございませんので、よりそういったものに近いものをですね、考えていかれるものというふうに思っております。現在でもですね、ハセップ対応に向けてはですね、市場関係者一生懸命頑張っていらっしゃいまして、たしか市場内ではもう禁煙、それから車の乗り入れ禁止、そういったものをですね、努力されております。今後ともそういったものにつきましてはですね、対応をちゃんとされる中でしか、市場の未来はないというふうに存じ上げております。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) 今部長の話を聞いて、大分市場も変わったかなと思っておりました。昔は、たばこを横ぐわえで、長靴で魚を入れた箱の上を皆さん走り回っておられましたのでね、今はそういう時代ではないということですね。皆さんマナーが大分よくなって、売り手も買い手もされているということで安心しました。 それでですね、いろんな整備をされるに当たりですね、よく聞かれるのはですね、唐津のブランド化商品、せっかく県とタイアップしてブランド化の魚やいろいろなものをつくっていますがですね、食べられるような店がないとよく言われるんですよ、会議に行ったときに。唐津で店にぽっと入って、どこか唐津のブランドの魚を食べさせてくださいというそういうお店、今度東港埠頭がずっとあるので、お客さん、観光地、観光地とずっと言われていますので、そういうお店とかの考えはどうでしょう。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) 先ほどもご答弁いたしましたけれども、今後の計画の中でですね、そういったものについては考えていかなきゃいかんというふうな位置づけをされておりまして、市がそういったものにつきましてはですね、主導的に果たすようにというようなことでですね、お話をいたしております。昨今の高速道の道路網整備とインターネット産業の進展によります情報の整備はですね、福岡都市圏を初めとする消費地を身近な距離に変えておりまして、福岡市等の近隣都市からの夕飯の買い物圏内になっていると言っても言い過ぎではないというふうに思います。加えて食料自給率の向上や安全安心の方策として、地産地消の推進の立場からの機運というものが盛り上がっているものというふうに思っております。唐津港の再生計画では、この点に着目をいたしまして、消費者が直接新鮮な魚介類を購入できる販売店や新鮮なままで食べることができるレストランなどの飲食機能を配置する計画と考えております。具体的には、県が着手します沿岸物荷さばき施設の整備と並行しての整備計画というふうになろうかと思いますので、今後その中卸の事業者さんや大規模小売業者さん等の協議といったものに入ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) そうですね。いろんな方と協議の上でないとですね、勝手につくったらいろいろな弊害が出てくるかもしれませんね。それで、この前も議案で聞いたんですが、ファンド、基金ですね、ああいうのを聞いたら、営利目的のためはだめだということで、あのファンドは絶対ここには使われんなと私は今考えていましたが、そんなわけで次にいきます。 最後にですね、直接関係ないといえば関係ない、関係あるといえば関係あるんですが、水産基地の整備にね、前からずって言っていたんですが、玄海漁連の荷揚げ場前を海底、あそこのしゅんせつをしてくれと前からずっと、前の漁連の会長のときからお願いしていたんですが、されたのかされなかったのか、全然こっちはわからないままなんですが、それは行われたんでしょうか。 ○議長(熊本大成君) 北島農林水産部長。          (農林水産部長 北島正信君登壇) ◎農林水産部長(北島正信君) お答え申し上げます。 ご質問の件でございます。唐津土木事務所に問い合わせをいたしました結果、平成18年に玄海漁連社屋の前面約2,000平方メートルの広さで実施をされて、しゅんせつ土が1,750立米発生したというふうに伺っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) しゅんせつされたのですねというようなことですけれども、それでですね、今ずっと市場の建つところを聞きながらずっと考えていましたら、この前お魚フェスタがあった場所なんですね、多分こうずっと頭で考えていましたが。それで、そこのところの前の岸壁に昔も浮き桟橋があったんですよ。あれがぼろぼろになって、もう使われんもんになったらそのままで、とれたままなのです。そのようなわけで、ぜひともその水産基地構想のときには、浮き桟橋とか、いろんな部分でよろしくお願いしておきます。 それで、次にいきます。それでですね、次に、先ほど児童館の数をお聞きしましたが、私が聞きたかったのは3児童館ですね。枝去木、宇木、相賀、それで相賀のあれを聞きたかったんですが、児童館の子供がですね、急にふえる様子もない中でですね、そのまま使われないのはもったいないと思います。あの相賀のところをいつも行くとですね、草ぼうぼうで、これはまたと思うような格好になっておりますのでね、今後児童館をどのような活用をされるのか、お聞きしたいと思うんです。 ○議長(熊本大成君) 脇山保健福祉部長。          (保健福祉部長 脇山健治郎君登壇) ◎保健福祉部長(脇山健治郎君) お答えいたします。 現在休館になっております児童館、保育型児童館につきまして、活用はですね、その地域の団体等の会議や交流、また活動の場として有効活用する方針をとっておりますので、そのような団体の申し込みがあれば活用していただきます。 以上でございます。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) それなら、使いたいときにはいつでも役所のほうに言ってくれば使わせてもらえるということですね。わかりました。なぜ私が言ったかというとですね、若いお母さんたちがですね、あの児童館を見て、もったいないセンターじゃないんですが、もったいないね、もったいないねと言われるんですよ。あのもう草ぼうぼうで扉はかぎかかりっ放しでですね。それで、何とか使われないんですかということを聞かれましたんでですね、くれぐれも今度借りたいという要望がありましたらですね、お願いしておきます。これは、簡単にすぐいきます。 では、次にいきます。先ほど交差点のですね、信号、部長は行っていただきましたが、大体12台程度で10秒で五、六台が行けるというのは合っているんですよ。私もですね、南高の下から走ってくるときはですね、前の信号を見て、佐志の郵便局の手前の信号でですね、車が五、六台おったらですね、そこを右折して浜町に出ていくんですよ、これはだめだと思ってですね。そんなわけで、かなりそうしている人がいます、見ると。そんなんでですね、佐志のその通りが大きくなれば、また話も変わるんでしょうが、その信号機がですね、部長、12秒とおっしゃいましたが、夜になるとね、3秒か4秒しかならんとです。12秒になるわけなかとです。私がですね、あそこを夜役所から帰るときもですね、真っすぐ行って、湊方面青信号だなと思って、ちょっとスピード違反をして走ります。でも、昼は間に合うのですが、夜は間に合いません、絶対。スピード違反はいけませんが、急ぐときはちょっと目をつぶってもらって、そんなふうなわけでですね、そして私がですね、言いたいのは、そこの信号は青のときに右側、唐津から湊へ行く方向のところの唐房入り口のバス停、あそこの前に横断歩道があるんですよ、佐賀銀行の前のところね。だから、そこは歩道が青なんです。そうしたら、子供たちやバスをおりたお年寄りが信号を待って渡るんです。そうしたら、おろおろしよる間に、もう信号また変わるんです。そんなわけで、子供たちの安全のために、教育部長……。          (発言する者あり) ◆15番(笹山茂成君) 教育部長、とんずらした。          (「きれいな言葉使って」と呼ぶ者あり) ◆15番(笹山茂成君) 済みません。きれいな言葉で、教育部長はおられないので、どうしましょう。一応教育部長には通告ちょっとしていなかったので、気の毒だなとは思いますが、子供の安全のためにもですね、教育長、初めての答弁でよろしいでしょうか。子供たちのために危ないと思うんですが、教育長、わからんですね。どうしましょう。いいや、もう建設部長でとにかくいいでしょうか。わかります、場所。教育の観点でどうです、教育部長に言いたかったんです。          (「まだ質問になっておりません」と呼ぶ者あり) ◆15番(笹山茂成君) そんなわけで、横断歩道は子供たちが渡るのに危ないと思いますので、教育の観点から教育部長にどう思いますかというお尋ねをしたいわけなんです。教育部長はいらっしゃらないので、建設部長に聞いて、もう最後の質問ですけども、終わりたいんですよ。そんなわけで、建設部長。 ○議長(熊本大成君) 笹山君、ですからその横断歩道の時間が、青点滅が短過ぎるというわけでしょう。 ◆15番(笹山茂成君) そうです。短いから、教育部長にもどうですかと、子供の安全のためにもという話をしたかったんですよ。 そんなわけで、いないので、どうぞ、建設部長、お願いいたします。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) 笹山議員さんのご質問にお答えいたします。 佐志バイパスから唐房、湊方面に行くのに、私は10秒というふうに答えまして、9時以降は12秒になると言ったところが、笹山議員さんは3秒ぐらいだったということで、それはですね、もう一回調査をしてみたいと思います。 そうしたら、その10秒の間にですね、子供が横断をしていたら、結局は歩行者優先ですので、もう渡らないでじっと、渋滞すると、そういったことになるだろうと思いまして、そこで子供の安全はどう思うかと、もちろん子供の安全が一番最優先でございますので、やはり大人は車で子供の通行を待つ以外ないんじゃないかというふうに思います。 以上です。 ○議長(熊本大成君) 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) だからね、子供の渡れる時間も欲しかけんが、その信号機をこっちと連結しておるけんが、長くしてくださいという要望もしているんです。わかります。 ○議長(熊本大成君) 進藤建設部長。 つまり湊方面が10秒だからあそこの歩道も短くなるという……。          (建設部長 進藤 仁君登壇) ◎建設部長(進藤仁君) お答えします。 湊方面は、10秒ですよね。それから、海岸からですね、湊方面行くのは48秒なんですよ。だからですね、旧海岸通りから湊方面に行くのは、今48秒ですから、それを短くして、そちらのほうを長くすればいいんですけれども、唐津警察署はですね、今の信号の長さがですね、やっぱり実情に合っていると、要は交通量に合っているということでですね、そういうふうに考えてありましてですね、そういったご要望でございますので、青信号を、そういう要望でございますので、また唐津警察署とですね、協議をさせていただきたいと思います。 ○議長(熊本大成君) ですから、笹山議員が言われたこともつけ加えておいてください。交通量の実情というのは、途中で郵便局前から右側に回っていっているから、その実情になるという実情。 笹山議員。 ◆15番(笹山茂成君) 議長、ありがとうございました。とにかく右折と子供が渡る信号が連動しているということを頭に入れておいて見ておいてください。 きょうはすっきりいこうと思ったら、途中でいかれんごとになりましたが、これで私の質問を終わります。 ○議長(熊本大成君) 以上で本日の一般質問を終わります。 審議日程に従い、明13日、午前10時から本会議を開き一般質問を行うこととし、本日はこれにて散会いたします。          午後 4時35分 散会...