佐賀市議会 2019-07-02
令和 元年 6月定例会−07月02日-10号
令和 元年 6月定例会−07月02日-10号令和 元年 6月定例会
令和元年7月2日(火) 午前10時00分 開議
出 席 議 員
┌────────────┬────────────┬────────────┐
│ 1.富 永 明
美 │ 2.久 米 勝
也 │ 3.御 厨 洋 行 │
│ 4.西 岡 真 一
│ 5.宮 崎 健
│ 6.中 村 宏 志 │
│ 7.村 岡
卓 │ 8.松 永 幹
哉 │ 9.川 副 龍之介 │
│ 10.永 渕 史
孝 │ 11.山 下 伸 二
│ 12.野 中 康 弘 │
│ 13.松 永 憲 明
│ 14.山 田 誠一郎
│ 15.堤 正 之 │
│ 16.川原田 裕 明
│ 17.久 米 勝 博
│ 18.重 松 徹 │
│ 19.山 口 弘
展 │ 20.重 田 音
彦 │ 21.野 中 宣 明 │
│ 22.池 田 正 弘
│ 23.白 倉 和 子
│ 24.江 頭 弘 美 │
│ 26.中 野 茂
康 │ 27.平 原 嘉
徳 │ 28.千 綿 正 明 │
│ 29.川 崎 直
幸 │ 30.武 藤 恭 博
│ 31.福 井 章 司 │
│ 32.中 山 重 俊
│ 33.山 下 明 子
│ 34.嘉 村 弘 和 │
│ 35.黒 田 利
人 │ 36.西 岡 義 広
│ │
└────────────┴────────────┴────────────┘
│ │事請負契約の一部変更に
│ │
│ │ついて
│ │
├─────┼───────────┼─────┤
│第53
号議案│専決処分について(佐賀 │ 承 認 │
│ │市
国民健康保険税条例の│ │
│ │一部を改正する条例)
│ │
└─────┴───────────┴─────┘
令和元年7月2日
佐賀市議会
議長 武 藤 恭 博 様
経済産業委員会
委員長 川 副 龍之介
経済産業委員会審査報告書
本
委員会に付託された事件は、審査
の結果、下記
のとおり決定したので、
佐賀市議会会議規則第110条
の規定により報告します。
記
┌─────┬───────────┬─────┐
│
議案番号 │ 件 名
│ 審査結果 │
├─────┼───────────┼─────┤
│第38
号議案│令和元
年度佐賀市
一般会│ 可 決 │
│ │計
補正予算(第3号)中、
│ │
│ │第1条(第1表)歳出6款
│ │
├─────┼───────────┼─────┤
│第39
号議案│佐賀市
森林環境譲与税基│ 可 決 │
│ │金条例 │ │
└─────┴───────────┴─────┘
令和元年7月2日
佐賀市議会
議長 武 藤 恭 博 様
建設環境委員会
委員長 久 米 勝 博
建設環境委員会審査報告書
本
委員会に付託された事件は、審査
の結果、下記
のとおり決定したので、
佐賀市議会会議規則第110条
の規定により報告します。
記
┌─────┬───────────┬─────┐
│
議案番号 │ 件 名
│ 審査結果 │
├─────┼───────────┼─────┤
│第38
号議案│令和元
年度佐賀市
一般会│ 可 決 │
│ │計
補正予算(第3号)中、
│ │
│ │第1条(第1表)歳出4款、
│ │
│ │8款、11款
│ │
├─────┼───────────┼─────┤
│第41
号議案│佐賀市
手数料条例の一部
│ 可 決 │
│ │を改正する
条例 │ │
├─────┼───────────┼─────┤
│第49
号議案│市道路線の認定について
│ 可 決 │
└─────┴───────────┴─────┘
○
武藤恭博 議長
これら
の議案について、各常任
委員長からお手元
のとおり
審査報告書が提出されておりますので、
口頭報告を求めます。
◎
松永憲明 文教福祉委員長
おはようございます。それでは、当
委員会に付託されました議案
の主な
審査概要について、補足して報告いたします。
初めに、第38
号議案 令和元
年度佐賀市
一般会計補正予算(第3号)中、歳出10款5項7目
文化財保存費のうち、
地域文化財総合活用推進事業費補助金88万円について、
委員より、
映像記録作成作業に補助を行うと
の説明だが、作成した
映像記録は、どのように
管理し、活用していく
のかと
の質問があり、
執行部より、継承用と普及用
の映像記録を作成する。継承用はDVD2枚を作成し、一枚は保存会、もう一枚は市で
管理し、保存会では、行事
の前
の所作確認などで
の活用を、市では、学校
の総合的な学習
の時間
の授業や、シンポジウムなどで
の活用を想定していると
の答弁がありました。
これに対し、
委員より、この事業は、
指定無形民俗文化財の映像記録を作成することにより、将来へ
の保存継承につなげるという大きな目的がある。図書館などで、地域
の方や市民へ
の貸し出しを行ってはどうかと
の意見があり、
執行部より、
貸し出しについては、対応策を考えていきたいと
の答弁がありました。
また、
委員より、
無形民俗文化財に指定されていないが、まだいいものがいろいろとあるという話を聞く。後世に残したほうがいいものについては、対応できないかと
の質問があり、
執行部より、未指定
の伝統芸能については、平成29年度から自治会や公民館を通じて把握に努め、現在28件ほどあると把握している。まずは各団体
の意見を聞き、今後どのような支援ができる
のか考えていきたいと
の答弁がありました。
続きまして、第43
号議案 佐賀市立保育所条例及び佐賀市
児童館条例の一部を改正する条例について、
委員より、今回
の条例
の改正で、
松梅児童館は市
の施設でありながら認可外
の保育所になるが、一般的には余りない事例だと思う。今後、どのような扱いになる
のかと
の質問があり、
執行部より、
松梅児童館で保育を行ってきたことや保護者
の方も
保育施設と認識されていたという実態を踏まえ、国
の施策に合わせ、市民
の公平性
の観点から無償化
の対象とするために対応した。
しかしながら、私立でいうところ
の認可外保育施設は、公立では初めて
のケースであり、この施設
のあり方については、今後、研究していかなければならないと考えていると
の答弁がありました。
また、
委員より、認可外
の保育所であっても市
の施設である以上、さまざまな問題が発生したときには、市が責任を持って対応し、保育されている子どもが不利益をこうむることなどはないと理解してよいかと
の質問があり、
執行部より、現在も実態は
保育施設であり、指定
管理者が運営しているが、市で対応すべき問題が発生したときは、緊急に対応している。今後、認可外
の保育施設となっても、責任については変わらないものと考えていると
の答弁がありました。
また、
委員より、
スタッフの方たち
の処遇はどのようになっていく
のかと
の質問があり、
執行部より、現在
の児童館
の運営については、市
の社会福祉協議会を指定
管理者に指定し、運営していただいている。
保育所となった後も、引き続き
社会福祉協議会に委託という形で運営をお願いしたいと考えている。
スタッフについても、
社会福祉協議会で雇用される保育士
の資格を持つ方に対応していただきたいと考えていると
の答弁がありました。
また、
委員より、
松梅児童館を
保育施設とする議論
の際に、施設は
レッドゾーン内にあることから、移転するべきなど
の意見はなかった
のかと
の質問があり、
執行部より、
松梅児童館が
土砂災害特別警戒区域に入っていることは、
スタッフ全員が理解している。市と指定
管理者である佐賀市
社会福祉協議会で
十分協議をした上で、災害時
の避難体制として、
大雨注意報が発令された時点で
準備体制をとり、
土砂災害の大雨警報が発令された時点で、
松梅公民館のほうに早目に避難させることとしている。
施設
の移転については、今年2月に地域
の方から、建てかえ・移転
の要望をいただいており、今後、地域
の方々や保護者
の意見を真摯に聞きながら、検討を進めていきたいと
の答弁がありました。
これに対し、
委員より、山間部では
子どもたちが減ってきているため、やはりさまざまな議論をしておかないといけない。
子育て支援部だけではなく、教育
委員会や学校とも議論をしていくべきだと思うが、どうかと
の質問があり、
執行部より、地域
の方から要望を受けているため、まずは地域
の方
の意見をよく聞き、考え方をまとめ、理解を得て進めていくことになると
の答弁がありました。
なお、この議案
の審査については、
松梅児童館の現地視察を行い、
避難体制、
避難経路、避難にかかる時間
の確認及び施設
の設備内容など
の確認を行いました。
以上
の審査を経て、
委員より、第53
号議案 専決処分について、
負担軽減の部分もあるが、
賦課限度額の引き上げによって、500万5,000円以下
の所得階層でも3万円
の負担増となる世帯が出てくることは問題である。
また、本条例
の改正は、過去には
専決処分によらない対応をしたこともあると
の理由から反対であると
の意見がありましたが、採決
の結果、第53
号議案については、賛成多数で承認すべきものと決定いたしました。
また、その他
の付託議案については、
全会一致で可決すべきものと決定いたしました。
以上をもちまして
文教福祉委員会
の口頭報告といたします。
◎
川副龍之介 経済産業委員長
それでは、当
委員会に付託されました議案
の主な
審査概要について、補足して報告いたします。
第39
号議案 佐賀市
森林環境譲与税基金条例について、
委員より、
森林環境譲与税基金の使途
の一つに人材
の育成とあるが、
高性能林業機械などを使える技術者が不足していると聞く。この点について市はどのように考えている
のかと
の質問があり、
執行部より、
高性能林業機械は小規模
の林家ではなく
森林組合など
の事業体で所有されているので、そういったところに就職して機械を扱ってもらいたい。事業体では
待遇改善に取り組んでおられるので、市はそれを支援したり、
高性能機械の取り扱い方に関する研修などにも取り組みたいと考えていると
の答弁がありました。
また、
委員より、農業
の場合は
トレーニングファームがあるが、林業でも
研修環境を設置する考えはない
のかと
の質問があり、
執行部より、市
の単独事業で平成27年度から
林業就業体験合宿を行っており、これにより毎年1名ないし2名が
森林組合に就職されている。将来的には
森林環境譲与税も活用しながら、
トレーニングファームのような形で
林業事業体に仮入社して体験できるような仕組みも考えていきたいと
の答弁がありました。
また、
委員より、
林業経営に適さない森林は、
森林経営管理制度において
森林所有者へ
の意向確認により、市で
管理を委託し、伐採等を行うということだが、所有権はどうなる
のかと
の質問があり、
執行部より、所有権
の移動はなく、市で
管理委託を受けることになると
の答弁がありました。
さらに、
委員より、市へ
の委託期間が終われば、
林業経営に適した森林として
森林事業者に任せていくことになる
のかと
の質問があり、
執行部より、
林業経営に適さない森林は、例えば、作業道がつくれず、切っても木材を運び出せない山
のてっぺんや、荒れて杉も余り立っていない森林であり、市で伐採や植栽などにより森林
の保全を図るが、将来的に
林業経営に適した森林になるとは限らないと
の答弁がありました。
また、
委員より、
森林所有者が不明な場合
の意向調査はどうやって行う
のかと
の意見があり、
執行部より、
所有者不明
の場合は公告を行い、市で維持
管理をできるようになっていると
の答弁がありました。
これに対し、
委員より、その場合は市
の財産となる
のかと
の質問があり、
執行部より、
所有権移転はされず、
所有者不明
のまま
委託契約が結ばれた
のと同様に手続を進めていくことになると
の答弁がありました。
さらに、
委員より、不明者
の森林ばかりを市が
管理していく
のもいかがなものかと思う。
追跡調査のやり方はどのように考えている
のかと
の質問があり、
執行部より、いきなり公告
の手続をするわけではなく、
一定期間をかけてきちんと
追跡調査を行うが、それでも
所有者が不明な場合には、そういった手続を行うこともあると
の答弁がありました。
また、
委員より、森林
の所有者がどうしてもわからないケースは出てくる
のかと
の質問があり、
執行部より、まずは、
モデル地区を選定して把握していきたい。その上で、
所有者の不利益が生じないように手続を進めたいと
の答弁がありました。
さらに、
委員より、
モデル地区は面積で設定する
のか、それとも
集落単位で設定する
のかと
の質問があり、
執行部より、
モデル地区はおおむね30ヘクタールを目安とし、富士、三瀬、大和、それぞれから1地区を選定したいと考えていると
の答弁がありました。
以上
の審査を経て、採決した結果、全て
の付託議案について、
全会一致で可決すべきものと決定いたしました。
以上をもちまして
経済産業委員会
の口頭報告といたします。
○
武藤恭博 議長
総務
委員長、
建設環境委員長から
の口頭で
の報告はないと
のことです。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑なしと認めます。
これをもって質疑は終結します。
△討論
○
武藤恭博 議長
これより討論に入ります。
なお、討論について
の発言時間は10分以内とします。
第53
号議案 専決処分(佐賀市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例)について、討論
の通告がありますので、発言を許可します。
◆山下明子 議員
市民共同
の山下明子です。私は第53
号議案、佐賀市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例
の専決処分へ
の反対討論を行います。
この議案は、地方税法施行令
の改定に伴い、昨年と同じように国保税
の基礎課税分を58万円から3万円引き上げることにより、介護分、後期高齢者支援分と合わせて、現行
の93万円が96万円になるという負担増
の部分と、2割軽減及び5割軽減
の対象となる所得基準額を引き上げることにより、軽減対象を拡大するという2つ
の部分から成っています。
国保加入者
の8割が非課税世帯、低所得
の方が多くを占める中で、軽減対象を拡大することにより131世帯、245名
の被保険者
の方が新たに
負担軽減となることは歓迎すべきことです。軽減拡大に伴う国保税
の減収は514万円と見込まれていますが、それは国が手当をするため、直接国保特別会計
の負担とはなりません。
一方で、
賦課限度額の引き上げにより影響を受ける
のは1,450世帯に上り、その税収増は約4,200万円と見込まれています。しかし、事業主が2分の1を負担する協会けんぽとは違って、国保税は全額被保険者
の負担である上、国保に加入している世帯
の人数によって税額がふえる仕組みになっているため、必ずしも高額所得とはいえないような所得水準であっても、家族が多ければ最高額に達するということにもなり得ます。
今回も、単身や2人世帯なら所得633万円
のあたりから丸々3万円増という影響を受けますが、4人家族なら所得610万円、5人家族なら所得533万円で最高額になってしまいます。最高額という
のは93万円、1回当たり9万3,000円、これに1人1万6,000円余り
の国民年金が加わってきますから、世帯
の負担はかなり大きくなります。
賦課限度額いっぱいにならないまでも、今回
の限度額
の引き上げによって所得433万円
の世帯から影響を受けることになります。所得数千万円
の世帯と500万円以下
の世帯とが同じ最高額となるということは耐えがたいものがある
のではないでしょうか。
委員会
の審議
の中でも、
執行部自身、中間所得層へ
の負担
のしわ寄せについては懸念していると述べられました。連続的な
賦課限度額の引き上げは、政府が協会けんぽ
の負担率に追いつくために1.5%ずつ引き上げるという方針に基づくもので、ちなみに協会けんぽ
の最高負担額は、東京都で98万円に対し、佐賀県は104万円と全国一高い状況にあります。そこに向かって引き上げていくという
のは、2分の1
の事業主負担
のある協会けんぽと違って、全額負担
の国保世帯にとっては大変なことになります。国保課税
の仕組みとして、所得割を一律に考える
のではなく、一定
の所得段階以上は累進性を持たせることも必要と思われるという
執行部の見解も示されました。
全国市長会でも、国庫負担
の増額や子ども
の均等割部分
の軽減、市町村独自対策に対する国保ペナルティー
の撤廃などが提言されており、低所得層
の割合
の高い国民健康保険
の構造的な課題
の解決が切実に求められています。
こうした国へ
の提言だけにとどまらず、佐賀市独自でも他
の自治体で子育て支援
の一環で行われているような子ども
の均等割部分を軽減するといった何らかの
負担軽減策を講じることが考えられない
のでしょうか。
また、手続的にも、これまでも何度も指摘しておりますように、これほど
の負担増となる内容を前もって議会に諮らずに
専決処分とするやり方も問題です。
かつて、平成5年以来、数年間にわたって国
の地方税法改定によらず
賦課限度額を据え置き、佐賀市独自に判断していた時期もあり、市長御自身が保険年金課長として対応されていたこともありました。今でも高過ぎるという国保税がさらに最高96万円という、もはや保険とは言えないような額にふえていく流れに、佐賀市として
の英断を下すべきだということも申し上げ、この議案へ
の反対討論といたします。
△採決
○
武藤恭博 議長
これより、まず第53
号議案を採決します。
なお、本案に対する常任
委員会
の審査報告は承認であります。
お諮りします。本案は承認することに賛成
の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
起立多数と認めます。よって、第53
号議案は承認されました。
次に、第38号、第39号、第41号から第51号及び第54
号議案を一括して採決します。
なお、本案に対する常任
委員会
の審査報告は、いずれも可決であります。
お諮りします。これら
の議案は可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、第38号、第39号、第41号から第51号及び第54
号議案は可決されました。
次に、第52
号議案を採決します。
なお、本案に対する常任
委員会
の審査報告は承認であります。
お諮りします。本案は承認することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、第52
号議案は承認されました。
△追加議案上程・提案理由説明・質疑・
委員会付託・討論
○
武藤恭博 議長
お諮りします。本日、追加提出されました第55
号議案 佐賀市固定資産評価員
の選任についてを日程に追加し、議題としたいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、第55
号議案を日程に追加し、議題とすることに決定しました。
市長から提案理由
の説明を求めます。
◎秀島敏行 市長
おはようございます。本日、本定例会
の追加議案といたしまして、人事案件を提出し、御審議をお願いすることになりましたので、その概要について御説明申し上げます。
第55
号議案「佐賀市固定資産評価員
の選任について」は、杉町浩氏
の辞任に伴い、その後任として小林孝氏を選任したいので、御同意をお願いするものであります。
以上、よろしく御審議をお願い申し上げます。
○
武藤恭博 議長
以上で提案理由
の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑なしと認めます。
これをもって質疑は終結します。
お諮りします。本案は
委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、本案は
委員会付託を省略することに決定しました。
これより討論に入りますが、討論
の通告がありませんので、これをもって討論は終結します。
△採決
○
武藤恭博 議長
これより第55
号議案を採決します。
お諮りします。本案は同意することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、第55
号議案は同意することに決定しました。
△意見書案上程・提案理由説明・質疑・
委員会付託・討論・採決
○
武藤恭博 議長
お諮りします。本日提出されました中山重俊議員外3名提出、白倉和子議員外1名賛成による意見書第3号 最低賃金改正に関する意見書案を日程に追加し、議題としたいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、意見書第3号を日程に追加し、議題とすることに決定しました。
意見書第3号
最低賃金改正に関する意見書 案
労働基準法第2条第1項において、労働条件は、労働者と使用者が、対等
の立場において決定すべきものであると定めているが、最低賃金
の影響を受ける多く
の非正規労働者やパートタイム労働者は、労働条件
の決定にほとんど関与できない現状である。
一方、政府は、最低賃金について、平成22年
の雇用戦略対話で初めて数値目標を示し、また、経済財政運営と改革
の基本方針2018やニッポン一億総活躍プランで、年率3%程度
の引き上げを目指すとしているが、あるべき水準へ
の引き上げができていない現状にある。
また、人手不足が深刻化する中、都市部と
の間に生じている賃金格差は、地方
の人材確保をさらに厳しくする要因となっている。
これら
の課題に対応するには、地域間
の賃金格差
の是正、賃金水準
の大幅な引き上げが必要である。
よって、国に対し、最低賃金改正に関して、下記
の措置を講じるよう強く要請する。
記
1 最低賃金
の改正に当たっては、雇用戦略対話
の合意に基づき、早期に最低でも800円を確保し、その上で、今後
の景気状況に配慮しつつ全国平均1,000円に到達させること。
2 全国一律最低賃金制度
の確立等、地域間格差
の縮小へ
の施策を推進すること。
以上、
地方自治法第99条
の規定により意見書を提出する。
令和 年 月 日
佐 賀 市 議 会
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
宛
財務大臣
厚生労働大臣
経済産業大臣
以上、意見書案を提出する。
令和元年7月2日
提出者
佐賀市議会議員 中 山 重 俊
提出者
佐賀市議会議員 富 永 明 美
提出者
佐賀市議会議員 野 中 康 弘
提出者
佐賀市議会議員 松 永 憲 明
賛成者
佐賀市議会議員 白 倉 和 子
賛成者
佐賀市議会議員 山 下 明 子
佐賀市議会
議長 武 藤 恭 博 様
○
武藤恭博 議長
提案理由
の説明を求めます。
◆中山重俊 議員
おはようございます。それでは、私は意見書第3号 最低賃金改正に関する意見書案について、提案者を代表して趣旨説明をいたします。
労働基準法第2条第1項において、労働条件は、労働者と使用者が、対等
の立場において決定すべきものであると定めています。ところが、現実は、最低賃金
の影響を受ける多く
の非正規労働者やパートタイム労働者は、労働条件
の決定にほとんど関与できない現状にあります。
さて、2018年、平成30年
の改定による地域別最低賃金は、最も高い東京都で時給985円、佐賀県では762円と、最も低い鹿児島県
の761円に次いで下から2番目に低い賃金となっています。毎日フルタイムで働いても月11万円から13万円
の手取りにしかならず、これでは憲法第25条が保障する健康で文化的な最低限度
の生活はできません。しかも、時間額で223円まで広がった地域間格差、東京都と比較すると年収で約45万円
の差が生まれています。これら
のことが労働力
の地方から
の流出を招き、人手不足を深刻化させています。
また、佐賀県と隣県
の福岡県
の最低賃金を比較すると、川一つ隔てた諸富と大川市、久留米市などを比べると、福岡県は時給814円と52円
の差があり、年収で約10万円
の差が生まれ、若者を初め、定住
の妨げになっている
のではないかと考えられます。このことが地方
の高齢化と地域経済を疲弊させる要因にもなっています。地域経済を再生させる上でも、地域間格差
の是正と最低賃金
の大幅な引き上げが求められています。
さて、本年度
の地域別最低賃金を幾ら引き上げるかを議論する厚生労働大臣
の諮問機関である中央最低賃金審議会
の議論が7月4日にもスタートします。現在
の全国平均は時給874円であり、前年度並み
の26円引き上げて、初
の900円台に達するかが焦点とも言われています。
安倍首相は、最低賃金を毎年3%程度引き上げて、加重平均で1,000円を目指すとして最低賃金
の引き上げを進めておりますが、年3%
の引き上げでは、できる限り早期に全国最低800円を確保し、2020年までに全国平均1,000円を目指すとした2010年
の雇用戦略対話で
の政府、労働者、使用者
の三者合意を先延ばしにするだけであります。今すぐ政治的決断で1,000円に引き上げるべきだと考えます。
ちなみに、世界各国
の制度と比較すると、日本
の最低賃金は低水準と地域間格差が特異点であり、先進諸国
のグローバルスタンダードに近づけるためには最低賃金
の地域間格差を是正し、全国一律
の最低賃金制へ
の改正と金額
の大幅な引き上げが必要です。
最低賃金1,000円は、中小企業には支払いが困難と
の意見もありますが、欧州
の先進諸国
の最低賃金は、購買力平均換算で時間額1,000円以上、月額20万円以上は当然であり、そうした高い水準
の最低賃金が労働者
の生活と労働力
の質、消費購買力を確保しつつ、地域経済と中小企業を支える経済を成り立たせています。
以上、趣旨説明をいたしましたが、
佐賀市議会として、国に対し、最低賃金改正に関して以下
の措置を講じるよう強く要請します。
1.最低賃金
の改正に当たっては、雇用戦略対話
の合意に基づき、早期に最低でも800円を確保し、その上で今後
の景気状況に配慮しつつ全国平均1,000円に到達させること。
2.全国一律最低賃金制度
の確立等、地域間格差
の縮小へ
の施策を推進すること。
議場
の皆さん
の御賛同を求めて、趣旨説明といたします。
○
武藤恭博 議長
以上で提案理由
の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑なしと認めます。
これをもって質疑は終結します。
お諮りします。本案は
委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、本案は
委員会付託を省略することに決定しました。
これより討論に入ります。
なお、討論について
の議員
の発言時間は10分以内とします。
討論
の通告がありますので、発言を許可します。
◆山下伸二 議員
それでは、意見書第3号 最低賃金改正に関する意見書案に反対
の立場から討論を行います。
まず、現在
の最低賃金は、最低賃金法第1条
の法目的に鑑みて十分な水準とは言えません。また、今
の仕組みだと地域間
の格差がますます開いてしまうことについて
の認識は同じです。
では、なぜこの意見書案に反対かというと、全国一律最低賃金
の創設に言及している点です。最低賃金法第9条第2項では、「地域別最低賃金は、地域における労働者
の生計費及び賃金並びに通常
の事業
の賃金支払能力を考慮して定められなければならない」とされており、全国一律最低賃金は法
の趣旨にそぐわないものと考えます。仮に法律
の改正が必要だとしても、まずは公労使
の三者構成における最低賃金審議会において十分な議論を行った上で認識を一致させることが必要であり、政治的な介入は行うべきではありません。
なお、地域間格差
の是正については、平成29年3月に中央最低賃金審議会が目安制度
のあり方に関する全員協議会報告を取りまとめており、この中で、現行
のランク区分
の見直しを行っています。
また、次回は令和4年度に見直しが行われることとなっており、その中で現行
の4ランク制度についてもう一度リセットして見直すなど、議論を通して是正を図っていくべきと考えます。
水準に関しては、誰もが時給1,000円
の早期実現を目指すとともに、法目的である生活できる水準まで引き上げるべきと考えます。しかし、地域別最低賃金が近年、従前に比べて大きな引き上げが続いている
のは、平成19年度
の成長力底上げ戦略推進円卓会議、平成20年
の最低賃金法改正、最近では働き方改革実行計画なども踏まえて、中央最低賃金審議会において議論が尽くされてきた結果です。今後も公労使三者で真摯な話し合いを行い、時々
の事情を勘案しつつ、総合的に引き上げ
の議論が行われるべきであって、政治的な介入は行うべきではないと考えます。
最低賃金に関して政治が担うべき役割は、監督体制
の抜本的強化により違反事業所
の積極的な摘発や罰則適用を強化すること、最低賃金
の改定額を踏まえ、発注済み
の公契約
の金額を見直すなど、最低賃金制度
の実効性を高めること、また、最低賃金
の持続的な引き上げ
のため、企業
の生産性を高めるため
の支援です。
私たちは、最低賃金法
の改正や最低賃金
の水準額に政治が介入すべきだという考えは持っていません。したがって、この意見書は政治的介入を促すものであり、このような意見書を
佐賀市議会から提出することはなじまないと
の考えから、この意見書案には賛同できないことを申し上げて、反対討論といたします。
○
武藤恭博 議長
以上で討論は終結します。
意見書第3号を採決します。
お諮りします。本案は可決することに賛成
の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。
△議決事件
の字句及び数字等
の整理
○
武藤恭博 議長
次に、議決事件
の字句及び数字等
の整理についてお諮りします。
本定例会において、議案等が議決されましたが、その条項、字句、数字その他
の整理を必要とするときは、その整理を議長に委任することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしと認めます。よって、条項、字句、数字その他
の整理は議長に委任することに決定しました。
△会議録署名議員指名
○
武藤恭博 議長
次に、会議録署名議員
の指名を行います。
会議録署名議員は、議長において松永幹哉議員及び千綿正明議員を指名します。
△閉会
○
武藤恭博 議長
これをもって議事
の全部を終了しましたので、会議を閉じます。
定例市議会を閉会します。
午前10時40分 閉 会
△表彰状伝達式・佐賀市表彰式
○
武藤恭博 議長
それでは、これから議員に対する表彰状
の伝達式を行います。
準備をさせますので、しばらくお待ちください。
◎梅崎昭洋 議
会事務局長
ただいまから表彰状
の伝達式を行います。
本年6月11日に開催されました第95回全国市議会議長会定期総会におきまして、本市議会から4名
の議員が表彰されております。
表彰されました議員
の皆様を御紹介します。
白倉和子議員、池田正弘議員、川原田裕明議員、堤正之議員です。皆様におかれましては市議会議員として在職15年、市政
の振興に尽くされた功労者として表彰されております。
皆様
の受彰を心からお喜び申し上げます。
また、全国市議会議長会
の部会長ほか役員として会務運営に携わりました功績により、
武藤恭博議長に感謝状が贈呈されておりますので、申し添えます。(P364掲載)
それでは、表彰されました議員
の皆様は前
のほうにおいでください。
それでは、お名前を読み上げますので、お一人ずつ、表彰状をお受け取りください。
白倉和子議員。
○
武藤恭博 議長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 佐 賀 市
│
│ 白 倉 和 子 殿 │
│ あなたは市議会議員として15年市政
の │
│ 振興に努められその功績は著しいものが │
│ ありますので第95回定期総会にあたり本 │
│ 会表彰規程によって表彰いたします │
│ │
│ 令和元年6月11日 │
│ 全国市議会議長会
│
│ 会 長 野 尻 哲 雄 │
└────────────────────┘
(拍手)
◎梅崎昭洋 議
会事務局長
池田正弘議員。
○
武藤恭博 議長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 佐 賀 市
│
│ 池 田 正 弘 殿 │
│ │
│ 以 下 同 文
│
│ │
└────────────────────┘
(拍手)
◎梅崎昭洋 議
会事務局長
川原田裕明議員。
○
武藤恭博 議長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 佐 賀 市
│
│ 川原田 裕 明 殿 │
│ │
│ 以 下 同 文
│
│ │
└────────────────────┘
(拍手)
◎梅崎昭洋 議
会事務局長
堤正之議員。
○
武藤恭博 議長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 佐 賀 市
│
│ 堤 正 之 殿 │
│ │
│ 以 下 同 文
│
│ │
└────────────────────┘
(拍手)
◎梅崎昭洋 議
会事務局長
皆様おめでとうございました。
以上をもちまして表彰状
の伝達式を終わります。
引き続きまして、佐賀市表彰式が行われますので、そのままお待ちください。
◎小林知季 秘書課長
ただいまから佐賀市表彰規則に基づきまして、長年にわたり市政発展
のため御尽力いただきました議員
の表彰を行います。
表彰される議員
のお名前を申し上げますので、前
のほうにお進みください。
白倉和子議員。
◎秀島敏行 市長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 白 倉 和 子 様 │
│ あなたは
佐賀市議会議員として市政に │
│ 参画されること15年その間本市
の発展に │
│ 尽くされた功績は誠に顕著であります │
│ よってここに表彰します
│
│ │
│ 令和元年7月2日
│
│ 佐賀市長 秀 島 敏 行 │
└────────────────────┘
(拍手)
◎小林知季 秘書課長
池田正弘議員。
◎秀島敏行 市長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 池 田 正 弘 様 │
│ │
│ 以 下 同 文
│
│ │
└────────────────────┘
(拍手)
◎小林知季 秘書課長
川原田裕明議員。
◎秀島敏行 市長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 川原田 裕 明 様 │
│ │
│ 以 下 同 文
│
│ │
└────────────────────┘
(拍手)
◎小林知季 秘書課長
堤正之議員。
◎秀島敏行 市長
┌────────────────────┐
│ 表 彰 状
│
│ 堤 正 之 様 │
│ │
│ 以 下 同 文
│
│ │
└────────────────────┘
(拍手)
◎小林知季 秘書課長
それでは、ここで秀島市長よりお祝い
の言葉を申し上げます。
◎秀島敏行 市長
ただいま市政功労者として表彰させていただきました。皆様方におかれましては、議員活動、合併
の都合で15年
の方から19年半近く
の方、幅がございますが、いずれにいたしましても、地域
の皆さんたち
のよき相談相手として、そしてまた、佐賀市政
の発展
のためにこれまで尽くしてこられました。本当にありがとうございます。これからも十分健康に注意をされて、地域
の皆さんたち
の期待に応え、そしてまた、佐賀市政
の発展
のためにお力添えをいただければ幸いでございます。これから
の活躍を期待しております。ありがとうございます。
◎小林知季 秘書課長
続きまして、受彰者を代表して白倉議員より御挨拶をお願いいたします。
◆白倉和子 議員
このたびは全国市議会議長会から永年勤続表彰を受彰し、それに伴いまして、佐賀市においても在職15年
の表彰をいただき、まことにありがとうございました。
私にとっては合併前
の川副町議会議員からだったらほぼ20年たちますが、ただただあっという間だったような気がします。4人
の受彰者を代表いたしまして、御挨拶させていただきます。
きょう
の緊張感があった
のでしょうか、実はきのう、初当選したとき
の夢を見ました。きょう
の朝これをしたためました。そして、さまざまなことが走馬灯
のように頭
の中をぐるぐると回り、今も改めて感慨無量でございます。
この間、市町村合併など、通常経験し得ないさまざまなことがありましたが、こうして議員活動を続けてこられた
のもひとえに有権者
の皆様
の負託を受けられたこと、そして、
執行部の皆様や議会事務局
の皆様
の御指導、お力添えがあって
のことと深く感謝申し上げます。
報酬を頂戴しながら好きな仕事をし、その上、佐賀市
の表彰をいただく
のは、まことに心苦しくもありますが、
令和元年度
の受彰を機会に、心新たに
執行部と
の切磋琢磨、また、開かれた議会に向けて精進、努力してまいりますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。十分なる意は尽くせませんが、これから
の御指導もお願いいたします。本日はまことにありがとうございました。(拍手)
◎小林知季 秘書課長
以上をもちまして佐賀市表彰式を終わります。本日はおめでとうございました。(拍手)
会議に出席した事務局職員
議
会事務局長 梅 崎 昭 洋
副局長兼議会総務課長 花 田 英 樹
参事兼副課長兼議事係長 倉 持 直 幸
書記 八 田 圭 司
書記 石 井 伸 史
書記 野 田 浩 志
書記 本 告 昌 信
書記 林 田 龍 典
書記 峰 松 麻由美
書記 石 田 幸 三
地方自治法第123条第2項
の規定により、ここに署名する。
令和 年 月 日
佐賀市議会議長 武 藤 恭 博