佐賀市議会 2017-09-13
平成29年 8月定例会−09月13日-06号
平成29年 8
月定例会−09月13日-06号平成29年 8
月定例会
平成29年9月13日(水) 午前10時00分 開議
出 席 議 員
┌────────────┬────────────┬────────────┐
│ 1.野 中 康 弘 │ 2.宮 崎 健 │ 3.永 渕 史 孝 │
│ 4.村 岡
卓 │ 5.江 原 新 子 │ 6.高 柳 茂 樹 │
│ 7.山 下 伸 二 │ 8.山 田 誠一郎 │ 9.野 中 宣 明 │
│ 10.実 松 尊
信 │ 11.松 永 幹
哉 │ 12.松 永 憲 明 │
│ 14.川 崎 直
幸 │ 15.川 副 龍之介 │ 16.久 米 勝 博 │
│ 17.重 松 徹 │ 18.中 野 茂
康 │ 19.山 口 弘 展 │
│ 20.池 田 正 弘 │ 21.白 倉 和 子 │ 23.中 山 重 俊 │
│ 24.山 下 明 子 │ 25.重 田 音
彦 │ 26.武 藤 恭 博 │
│ 27.堤 正 之 │ 28.川原田 裕 明 │ 29.千 綿 正 明 │
│ 30.平 原 嘉
徳 │ 31.江 頭 弘
美 │ 32.松 尾 和 男 │
│ 33.西 岡 義 広 │ 34.福 井 章 司 │ 35.嘉 村 弘 和 │
│ 36.黒 田 利
人 │ │ │
└────────────┴────────────┴────────────┘
地方自治法第121条による出席者
佐賀市長 秀 島 敏 行 副市長 御 厨 安 守
副市長 馬 場 範 雪
総務部長 畑 瀬 信 芳
企画調整部長 古 賀 臣 介
経済部長 松 尾 邦 彦
農林水産部長 川 副 浩 顯
建設部長 志 満 篤 典
環境部長 喜 多 浩 人
市民生活部長 眞 崎 武 浩
保健福祉部長 田 中 稔
子育て支援部長 藤 田 基 明
交通局長 伊 東 博 己
上下水道局長 田 中 泰 治
教育長 東 島 正 明
学校教育部長 池 田 一 善
社会教育部長 江 副 元 喜
選挙管理委員会事務局長 中 村 純 士
農業委員会事務局長 福 田 康 則
監査委員 久 保 英 継
会計管理者 中 島 博 樹
○福井章司 議長
おはようございます。これより本日の会議を開きます。
日程により、引き続き
市政一般に対する質問を行います。
質問の通告がありますので、発言を許可いたします。
◆
川崎直幸 議員
おはようございます。自
民政新会の
川崎直幸でございます。任期中の最後となります8
月議会一般質問のトリを務めさせていただきます。
私はこの4年間、微力ながらも市政の発展を願い、同僚議員とともに
一般質問を行ってまいりました。執行部におきましても、前向きな答弁をいただき、市政発展につながっていった部分もあったと自負しております。
それでは、通告に従いまして、
水防対策について質問をいたします。
去る6月議会の
一般質問で、近年の雨の降り方は局地化、集中化、激甚化し、いつ大雨が降るかわからない状況であるため、災害を完全に防ぐことは不可能でありますが、たとえ被災したとしても、人命が失われないことを最重視し、また、被害を最小限にとどめるようにすることが重要であるとの認識に立って、本市の
水防体制を再認識していただくきっかけになればとの思いから、
水防体制についての質問をさせていただきます。
当局からは災害の状況に応じて順次体制を強化し、万全な体制で対応するとの答弁をいただき、安心していたところでございます。しかしながら、今回の7月5日、6日の豪雨では、南部では
道路冠水、また、家屋浸水も発生し、少なからず市民生活に影響が出たと思っております。
そこで、総括質問では
九州北部豪雨時の本市の
水防体制をお尋ねしたいと思います。
被害状況とその
対応状況につきましては、一問一答でお尋ねしたいと思います。
◎畑瀬信芳
総務部長
私からは
九州北部豪雨時の本市の
水防体制について、お答えいたします。
7月の
九州北部豪雨の
水防体制につきましては、7月5日午前11時36分に
大雨洪水注意報が発表されたことから、職員15名態勢で
災害準備体制をとり、情報収集などに当たりました。その後、5日の午後11時52分に
大雨警報に切りかわったため、
災害警戒体制(第1配備)に強化し、本庁36名、支所24名の計60名を参集しております。
この
大雨注意報から
大雨警報に切りかわったころから局地的に激しい雨となり、6日明け方まで降り続いたため、道路の一部が冠水するなどの被害が発生いたしております。
7月6日の午前2時37分、
土砂災害警戒情報が発表されたことから、
災害対策室へ強化するとともに、本庁100名、支所50名、計150名の態勢をとっております。この時点で本庁に
コールセンターを設置いたしました。
また、河川が氾濫する危険性が生じたため、午前8時に
久保田地区の一部に
避難準備・
高齢者等避難開始を発令し、
久保田保健センターに避難所を開設しております。
また、午前9時30分に市長をトップとした副市長、各部長、支所長などで構成する
災害対策会議を開催し、庁内での情報共有を図っております。
同日の午後2時5分に
土砂災害警戒情報が解除されたことに伴い、
災害対策室から
災害警戒体制(第1配備)に態勢を縮小し、あわせて設置していた
コールセンターを廃止しております。
その後も注意報と警報が繰り返し発令され、7月10日の午後8時17分に
大雨注意報が解除されるまで、状況に応じた
災害体制を維持し、対応に当たったところでございます。その間、対応に当たった職員は約540名となっております。
以上でございます。
◆
川崎直幸 議員
それでは、一問一答に入っていきますけれども、まずもって
農林水産部長からお伺いしたいと思います。
最初に、今回の災害に伴う有明海の
漂着ごみについて質問していきますけれども、佐賀市が管理する漁港については、最初に
漂着ごみを確認されたのが7月6日、本格的な撤去を始められたのが11日ということで聞いておるわけですよね。大雨や洪水のときには有明海に流入するごみは一旦有明海に漂流して、何日かたってから海岸や漁港に漂着するものが多くあると思っていますけれども、筑後川や早津江川には有明海に流れ出す前に漂着したごみもたくさんあったんじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。そう考えますと、最初に
漂着ごみを確認した6日からでも作業が必要ではなかったんじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。
平成19年に合併しましたけれども、合併する前もいろいろこういうふうな
流木関係、ごみ等々の被害があっておりました。
戸ケ里漁港がちょうどごみの集まる場所でありましたので、その当時は組合も議会も予算は差しおいて、まず、ごみを取り除くことが先ということで当初はしていたわけですよね。今回は若干ごみの回収がおくれたんじゃなかろうかというような感じがしておるわけですよね。
そこで、佐賀市が7月6日に
漂着ごみを確認し、11日から本格的なごみの撤去を開始するまでの間、佐賀市ではどういった動きをされていたのか、お伺いしたいと思います。
◎
川副浩顯 農林水産部長
本市が管理する漁港の
漂着ごみに対する初期対応について御説明いたします。
まず、7月6日から市職員で、市が管理しております7つの漁港の現場確認を行っております。そして、
戸ケ里漁港の
戸ケ里地区と
三軒屋地区の2つの漁港で
漂着ごみを確認しており、その量は合わせて約40立方メートルでございました。
そして、翌7日につきましては、ごみの量が前日よりも少なくなっておりましたけども、漁場に流出するおそれがある流木につきましては、市職員で撤去を行っております。
そして、8日の土曜日になりますが、新たに
寺井津漁港、
戸ケ里漁港の
早津江地区、
広江漁港、そして
佐嘉漁港の4漁港でも
漂着ごみが確認され、そのごみの量は6漁港全体で約100立方メートルとなりました。
その翌日の9日の日曜日には全体で約300立方メートルにまで増加し、有明海の大潮となった土曜日、日曜日から
漂着ごみの増加が目立ってきたところでございます。その間も漁場に流出のおそれがある流木を見つけた場合には、市職員が積載型の
トラッククレーンやチェーンソーを使って
撤去作業を行っております。
そして、土曜日、日曜日の
漂着ごみの状況から、重機等を使用した本格的な
撤去作業が必要であると判断いたしまして、国の
災害復旧事業を活用するため、直ちに
補助協議に必要な書類、調書や写真の
作成作業を開始したところでございます。
週明けの10日の月曜日には県を通じまして、国と
漁港関係公共土木施設災害復旧事業の活用についての協議を行いまして、翌11日には国から応急工事の承諾を得まして、12日から
撤去作業に着手したところでございます。
また、国の
災害復旧事業に該当しない箇所につきましては、これらの作業と並行いたしまして、前日の11日から本市の既決予算の事業であります
海岸漂着物等地域対策推進事業によりまして、本格的な
撤去作業に着手しております。
なお、この間、漁業者の方々にも自主的にごみの撤去をしていただいておるところでございます。
以上申し上げましたように、漁港に
漂着ごみが確認され、本格的な
撤去作業を開始するまでの間、現場の
被害状況の確認や市の職員による流木の
撤去作業、補助申請の準備、また、
関係機関との調整も図りながら、大潮の時期と撤去のタイミングを見ながら適切に迅速な対応に努めてきたところでございます。
以上でございます。
◆
川崎直幸 議員
わかりました。
災害対応は、何といってもスピードが肝心だと思っております。先ほど言ったように、やっぱり予算措置すると時間がかかるものですから、やっぱり
流木関係が入ったら撤去に万全の対応をとってもらいたいと思います。
今、ある程度
流木関係は、有明海等々、ある程度8月の終わりに終わったということですけれども、一番大事なのは、市長もこれは御存じだろうと思うんですけど、これから盆潮と──盆は終わったんですけど、今度は大潮があるわけですよね。そのときに、やっぱりこのヨシの陰に隠れたごみが物すごくいっぱいあるわけです。これはうちの
運営委員長からも聞いたんですけど、市長も同行したことがあるということですが、それで今度大潮で種つけが始まります。その中で
海面清掃ってあるわけですよね、
海面清掃。これは組合から各ボートで、ずっとノリ時期に網ですくって、多いときはボートいっぱいになって、回収して、ある程度の対応をしているということであります。そういう中で、昨日の答弁でも
農林水産部長から、佐賀県
有明海漁業協同組合と行政が一丸となって、監視や対応を続けるとの発言がありましたけれども、漁場で
漂流ごみが見つかった場合の県の漁業の対策について、もう少し詳しく内容をお伺いしたいと思います。
◎
川副浩顯 農林水産部長
今後、漁場で
漂着ごみが見つかった場合の県や漁協の対応についてお答えいたします。
まず、佐賀県水産課によりますと、今後、
漂流ごみが見つかった場合には、
漁場廃棄物緊急除去事業、いわゆる
海面清掃を佐賀県
有明海漁業協同組合と連携いたしまして、しっかり対応していくとのことでございます。
また、漁協に確認しましたところ、
海面清掃は例年10月に行われますノリの採苗後に開始しているとのことでございますが、
漂着ごみの状況によっては県と連携しながら、ノリの採苗前から開始したり、作業船のそう数等をふやすことも検討しているとのことでございました。
本市といたしましては、今後も漁協や国、県との連携を継続してまいりたいと考えております。
◆
川崎直幸 議員
1点だけお伺いしますけれども、この
海面清掃というのは、調べてみますと、国と県からの補助があるということでしたけれども、実際言うと、私たち漁民もやっぱり自己負担というのがあるわけですよね。その県と国があって、組合があって、市は関与しておるのかなというような感じがしますけど、これ市は関与しておるんでしょうか、どうでしょうか。
◎
川副浩顯 農林水産部長
海面清掃、
漁場廃棄物緊急除去事業でございますが、これは国の補助率が80%ございまして、県はその補助金に対して20%の上乗せをして、
有明海漁業協同組合のほうに委託されております。事業費の分につきましては、先ほど申しましたように、国と県で100%支出をされているといった状況でございます。
◆
川崎直幸 議員
わかりました。
あと1点は、この漁場の
漂流ごみについて、一番私がわからないのは、海岸や漁場の
漂着ごみは市、県等々がある程度の
撤去関係をしているんですけど、この有明海全体に対して、4県からまたぐ有明海の中で、ど真ん中で漂流したときの区域がようわからんわけですよね。その
漂流ごみの対策について、
水産振興の立場から、県はこれまで国にどういった
働きかけをしているかをちょっとお伺いしたいと思います。
◎
川副浩顯 農林水産部長
この件につきましても、県の水産課に確認いたしました。平成24年度に発生いたしました平成24年7
月九州北部豪雨におきまして、今回と同じように有明海の漂着、
漂流ごみの被害が大きかったことから、国に対して、漂流、
漂着ごみに関する提案や、
九州地方知事会などを通じまして要望を行ったとのことでございました。この主な内容は2つございまして、1つ目が、海域における漂流物の回収、処理のための制度を創設すること、2つ目が、漂着物の処理を目的とした事業の
地方負担の軽減を図ることなどでございました。また、その要望の結果、環境省の
漂着ごみ対策予算が増額されたり、海域の
漂流ごみや海底に突き刺さったごみなどが対象に加わるなど、制度の改善が図られたとのことでございました。
さらに県としては、今後もあらゆる機会を捉えて国に対し、漂流、
漂着ごみ対策について
働きかけを行っていくとのことでございました。
以上、申し上げましたとおり、海域の
漂流ごみ対策に関しましては、県も
水産振興の立場から、しっかりと国に
働きかけをされておられます。有明海の海域は大切なノリ養殖の漁場でもございますので、市といたしましても、今後の動きを注視していきたいというふうに考えているところでございます。
◆
川崎直幸 議員
この問題は物すごく重要な問題だと思うわけですよね。というのは、やっぱり浮いたやつはほとんど海岸等々に漂着しますけど、やっぱり底に沈んだ
流木関係とか、中浮きするとか、これが福岡県、佐賀県、長崎県も流域がちょっとわからないところがあるわけですよね。これは組合からの話で、特に市関係に対して要望、県、国に要望して、その
区域関係をはっきりしてもらいたいというのが
漁業組合の考えなものですから、今後、県と国との話し合いをしながら進めていってもらいたいと、こういうように思っています。
次に、
環境部長にお伺いしますけれども、今回のこの漁港の海岸等から撤去した
漂着ごみのその後の処理、相当なごみがあるわけですよね。この処分はどうなっておるんでしょうか。
◎
喜多浩人 環境部長
今回の
九州北部豪雨の災害により、筑後川から流れ、
有明海沿岸に漂着した、いわゆる
漂着ごみでございますけれども、そのほとんどを占めます流木等は、
一般廃棄物とされております。市町村は
一般廃棄物の適正な処理に必要な措置を講ずる責務があることから、佐賀市
災害廃棄物処理計画において、
処理方法を規定しております。また、
海岸漂着物処理推進法の規定により、
海岸管理者等はそれぞれの場所に漂着したごみについて迅速に処理を行う必要があります。佐賀市が管理しております漁港の
漂着ごみにつきましては、市の
処理責任となり、その他の漁港及び海岸等の
漂着ごみにつきましては、佐賀県等に
処理責任がございます。
漂着ごみのうち、ヨシくず及び流木等につきましては、海水の塩分を多量に含んでおりますことから、引き揚げ後、すぐには焼却や
リサイクルをすることが困難な状況でございます。
清掃工場で焼却する場合には、焼却炉への影響がありますため、数カ月間、仮置き場で保管し、雨水等により塩分を除去する必要がございます。また、
民間施設において
木質チップ化等への
リサイクルを行う場合も、塩分を含んだ
リサイクル品の
受け入れ先がないことから、すぐに
リサイクルことができないと聞いております。このような事情があるために早急に処理をする必要がある場合は埋立処分を行うしか方法がないということが現状でございます。
今回の
漂着ごみは、県や市の考え方にもよりますが、佐賀市が管理する漁港に漂着したごみについては、
南部中継所の横の処分場において数カ月間仮置きをした上で、
清掃工場での焼却をする予定ですが、焼却に支障を来すような大きな流木等については
民間施設での処理をすることとしております。
以上でございます。
◆
川崎直幸 議員
確かに有明海の中のものですから、塩分等々が入って処分等々にはちょっと苦慮されるだろうと思うんですけど、これに関して、これは市長も御存じのように、平成24年度も大量に
流木関係が入ってきました。その中で私が言いたいのは、いつもこの筑後川から入って、最終的な処理をするのは我が市と佐賀県と、そして本当の末端の仕事をするのは漁民なわけですよね。有明海に流れてきて、私はいつも言ってきたわけですよね。この有明海はごみ箱かいということ、その整理は誰がするかということで常日ごろから訴えてきました。そういう中で、市に
一般質問したところが、平成28年8
月定例会の質問に対して、
漂着ごみの処理について、筑後川・
矢部川水質汚濁対策連絡協議会へ理解を求めて、筑後川の河口を有する大川市や柳川市に
働きかけを行い、一緒に行動するように相談していくと答えているわけですよね。その後の進展はどうでしょうか。
◎
喜多浩人 環境部長
議員お尋ねの平成28年8
月定例会後の
漂着ごみに関する協議会への
働きかけなどについて、お答えいたします。
その話をする前に、この協議会の目的などについて少しお話をさせていただきたいと思います。
この筑後川・
矢部川水質汚濁対策連絡協議会は、河川及び水路について水質の実態を把握し、
水質改善の実効を上げることを目的に、国の機関や福岡県、大分県、熊本県、佐賀県の38の機関で組織されております。この協議会は当然、佐賀市も参加しておりまして、会議も年3回程度開催されます。
さて、お尋ねのその後の対応でございますけれども、平成28年10月に筑後川、
矢部川下流で河口を有する自治体と連携を図るために、福岡県の大川市、柳川市及び
みやま市の環境を所管する部署に伺いまして、本市を含む4市の連名で、筑後川・
矢部川水質汚濁対策連絡協議会へ
漂着ごみへの対応について
働きかけをすることを提案しまして、それぞれの市から了解をいただいております。そこで、本年6月7日に開催されました同協議会の第2回調整部会におきまして、大川市、柳川市、
みやま市及び本市の4市を代表して私が出席いたしまして、私のほうから各市における
漂着ごみの現場の写真等を掲載した資料を用いて現状を報告しまして、日ごろの
河川管理のさらなる徹底と
家庭系ごみの河川への流出抑制など、
漂着ごみの
発生源対策をお願いし、
関係機関に御理解を求めたところでございます。
◆
川崎直幸 議員
いろいろ説明がありましたけれども、この件に関しては、これまで私も3回にわたり同様の質問をしてきておるわけですよね。まず、平成24年9
月定例会では、当時の
竹下環境部長、この人は私に反問権を出した人ですね。平成22年9月及び平成23年6月に開催された同協議会で、当初の漁協の状況等を提示して説明し、下流へ流出させないために、上流での
ごみ対策は重要であると訴えてきたと。下流へ
漂着ごみを流出させないために、やはり下流域のことを上流に伝えていき、同じような価値観を持って上流と下流が分かち合うことが重要だと思っていると答弁されているわけですよね。その後の平成24年12
月定例会も
竹下環境部長が答弁しておるわけですがね。
先ほど言われるように平成24年8月にはこういうふうに状況を報告されて、発生源や
処理費負担のあり方の検討をお願いしたと答弁されています。
しかし、こう聞いてみますと、私も3回質問しているのにこの
対策協議会ですね、何度も筑後川・
矢部川水質汚濁対策連絡協議会に
働きかけをしていますけれども、進展が見えないわけですよね。そこで、大
規模災害により
漂着ごみが発生した場合にすぐ対策を講じることができるような体制が必要と私は思います。したがって、国や県及び
筑後川下流の
関係自治体により構成された新たな組織をつくるべきじゃなかろうかというふうに私は思っていますけど、どうでしょうか。
◎
喜多浩人 環境部長
ただいま議員から、大規模な災害時の
漂着ごみ対策のために新たな組織をという御提案をいただきました。この
漂着ごみ問題に関しましては、大きな2つの対策が必要であると考えております。それは
発生源対策と
処理対策の2つでございます。
まず、
発生源対策でございます。
漂着ごみに関しましては、まずは上流域の方々の御協力が不可欠だと思いますので、先ほども申しましたように、筑後川・
矢部川水質汚濁対策連絡協議会において、流域の
関係機関に
発生源対策をお願いしていきたいというふうに思います。
次に、
処理対策ですが、今回のように河川の上流域で大規模な災害が起こり、多くの流木等の
漂着ごみが流れてきた際には、下流域の自治体に多くの負担がかかることから、やはり国及び県からの支援が欠かせないものと考えます。
今後、国や県に対しましては、大
規模災害時における
撤去費用等に対する負担額の増額及び補助率のアップなど、さらなる支援を求めていきたいと考えます。
したがいまして、議員から新たな組織をという御提案をいただいてはおりますけれども、まずはこの2つの対策に取り組んでいきたいと考えております。
◆
川崎直幸 議員
部長も努力されて、いろいろと要望等々をしていますけれども、この3回ずっと聞いているんですけどね、何となく
議会対策の答弁にしか聞こえないわけですよね。これは最後に市長にお伺いしたいと思います。そういう思いで新たな
組織づくりをしていったらどうかということで市長にお伺いしたいと思います。
次に、
建設部長にお伺いしますけれども、今回の7月5日、6日ですね、佐賀市内の南部においては雨量がある程度多かったということで、特に冠水、浸水等々が起こりました。今までにこの
本庁管内で
道路冠水の被害が多く発生したときがあっただろうと思うわけですよね。その水防時の対応、旧佐賀市でいろんな大雨が降って浸水したとき、その対応はどのように行ったんでしょうか。
◎志満篤典
建設部長
本庁管内での
道路冠水時の対応についてどうしているかという御質問でございます。
旧市内には
数カ所程度、浸水しやすい場所がございます。把握しております。大雨時には、それら浸水しやすい箇所も含めまして、
道路パトロールや市民からの通報により、直ちに現場を確認いたしまして、冠水箇所への車両進入、また、車両走行による住宅への水の侵入を防ぐために、
バリケード等での通行どめを行っております。また、あわせまして交通誘導のための人員配置も行っているところでございます。
◆
川崎直幸 議員
そしたら、
道路冠水時の通行どめなどの判断はどのように行っていたんでしょうか。
◎志満篤典
建設部長
通行どめの判断につきましては、職員によるパトロールで冠水が確認された場合は、確認した職員と
水防体制の班長、これは水防本部のほうにもおりますけれども、また、それぞれの課のほうにも待機しております。双方が早急に協議を行いまして、通行どめの判断をし、実施しております。
また、市民から
道路冠水の情報が寄せられた場合には、職員を直ちに現地に赴かせ、冠水状況の確認を行った上で通行どめ等の実施をしております。
このように、通行どめにつきましては、水防に従事する職員と本庁内に待機する班長で双方協議をし、行っておりますけれども、当然、場合によっては緊急を要することもございますので、その際には現場判断で、現地の職員で通行どめの措置を行うというような対応も当然ございます。
ただ、あわせまして、その内容につきましては、すぐ水防本部のほうに報告も行っております。
以上です。
◆
川崎直幸 議員
パネルを出しましたけれども、今度の7月5日、6日、(パネルを示す)この写真は川副町の犬井道の方面ですけれども、標尺、これが約30センチメートル、要は車のタイヤ半分以上はつかっているわけですよね、つかっている。その中で、これはもう消防も出ているし、30センチメートルほど冠水しているわけですね。こちらの写真は、水が少し減って約10センチメートルほど、一番ひどいのは20センチメートル以上あったわけですよ。そのときに、今、質問したけど、旧佐賀市が冠水、浸水したときにはいろんな対応をしてきたということでありますけれども、この写真には職員が誰もいないわけですよね。この当時は、こちらのほうはやっぱりパトロール等々が来ているわけですよね。そういう中で、今回、何で職員等々が来なかったのか、よければ教えてもらいたい。
◎志満篤典
建設部長
今回の雨というのが、時間雨量で50ミリメートルを超えた状況だったと思います。その写真のような状況の際には、確かに職員は現地のほうにはまだ行っておりません。ちょっと想定外という言葉は絶対使ったらいけないんですが、相当な雨が短時間に降ったということで、まだその時点での対応ができていなかったということと考えております。
◆
川崎直幸 議員
それでは、続いて
総務部長にお伺いしたいと思いますけれども、総括質問への答弁で、7月6日午前2時37分に
土砂災害警戒情報が発表されたので、
災害対策室へ強化し、職員150名態勢として、さらに
コールセンターを設置したと答弁されたわけですね。この150名はどのような業務に当たっているんでしょうか。
◎畑瀬信芳
総務部長
基本的には佐賀市全体の、現在の状況把握、冠水箇所だったり、道路が冠水していたり、水位の状況、各クリークのポイントポイントの水路の水位の状況等を、全体をまず掌握するために防災室のほうに数十名詰めております。
あと今回は土砂災害警報が出ましたので、避難所の準備等にかかわるような態勢をとれるようにある程度招集して、今回は支所のあたりはもし避難勧告とか出したらすぐ避難所を開設できるように準備をしております。あとは広報において、かなりそういう災害がすぐそこまで迫ってきていますので、ホームページだったり、防災ラジオだったり、防災行政無線、こういうものの準備をして、市民に的確に情報を伝える準備等をしています。
以上、それぞれ
災害対応マニュアルに従いまして、150名がそれぞれの業務に当たって、大きな災害が来ても即応できるような態勢をとっております。
◆
川崎直幸 議員
大体わかりましたけれども、そして、総括質問への答弁でもありましたように、午前8時に
久保田地区の一部に
避難準備・
高齢者等避難開始を発令されていますけれども、その時点で川副町も、こちらにパネルがありますように、要は午前5時ぐらいから物すごく雨が降りました。ちょうど満潮時にかかっておりました。その中で、要は30センチメートル以上増水、道路はもう20センチメートル以上冠水しているにもかかわらず、やっぱり川副町にも
避難準備・
高齢者等避難開始を発令するのが筋じゃなかろうかと私は思ったんですけど、どうでしょうか。
◎畑瀬信芳
総務部長
避難準備情報、また、避難勧告等の判断は、基本的にはきちっとルールをマニュアルで決めております。それで、基本的には久保田の場合は福所江の河川の水位が基準になっております。川副町につきましては、基本的には河川でいいますと、4つの河川、筑後川、諸富川、早津江川、八田江川、4つの河川の水位が──その
避難準備・
高齢者等避難開始を発令する場所はちょっと変わってくるんですよ、河川によっては。河川の水位を見て発令するようにしております。
もう一つの基準が内水ですね、雨の状況。基本的には内水氾濫の約1時間に60ミリメートル、また、3時間で100ミリメートルの降雨が予想される場合には、
避難準備・
高齢者等避難開始をすることにしています。今回、川副は過去観測史上1位となる、1日で250.5ミリメートル降っておりますが、時間雨量は5日の23時から24時の44.5ミリメートルが最高雨量となっておりましたので、この
避難準備・
高齢者等避難開始の発令はしておりません。
◆
川崎直幸 議員
筑後川、諸富川、八田江川、早津江川ということで、ちょうど午前6時ぐらいだったですか、浸水寸前だったもので私も早津江川に行きました。ちょうど満潮時ですね、7時ぐらいが。そのときも早津江川も物すごく水位が上がっておったわけですよね。それに対して、早津江川の水位は入っていなかったというんですけど、そこはどこでキャッチしているでしょうか、本部でしているのか、職員が連絡しているのか、それだけちょっと教えてください。
◎畑瀬信芳
総務部長
基本的に今の4つの河川は佐賀県が管理しておりますので、佐賀県からの情報を防災室のほうに連絡をいただいて私どもが判断をしております。ですから、佐賀県から情報が来るようになっております。
◆
川崎直幸 議員
わかりました。
それでは、また総括質問への答弁について3点目ですけれども、7月6日の午前9時30分から
災害対策会議を行ったと答弁されたわけですよね。午前9時30分に会議を開催するということは、私から言えば遅いなというような感じがするわけですよ。午前9時30分とは、もう午前6時から午前7時は冠水、浸水しておるわけですよ。何で午前9時30分に会議をしたのか、
災害対策会議をもっと早く開催すべきではなかったのかなという感じがするわけですよね。午前9時30分といったら、もう潮が引きよるわけですよ。これがもう午前9時30分は、ある程度ポンプアップして、そして潮も引いていきよる中で、この午前9時30分と。普通だったらもう早朝に会議を開いて対策をして、いろんな職員を導入して、やっぱり通行どめとか看板とか入れて、ここはシャッターをあけた後で物すごく車が通って被害があっておるわけですよ。午前9時30分というのはどういう解釈すればいいんでしょうか、もう少し早く対策するのが筋だっただろうと思うんですけど、どうでしょうか。
◎畑瀬信芳
総務部長
今回の7月6日の大雨に対する対応は、
災害対策室をつくりまして、150名態勢でやっております。150名態勢の一応私がそこの責任者としてやっておりまして、災害に対する対応は、先ほども申しましたように、その150名でしております。ですから、樋門の管理だったり、排水だったりはもう既にその場で行っておるわけです。
災害対策会議を催しましたのは、今回の雨の状況がちょっと尋常じゃなかったので、市長をトップに副市長、あと全部長を招集いたしまして、どのくらい被害があっておるのか、今後の大雨の状況はどうなのかあたりの情報共有を行っております。
ですから、昨年4月の熊本地震、14日は21時に発生しまして、23時から
災害対策会議をしていますし、2回目の16日の地震のときは午前1時25分に地震が発生しまして、午前3時に市長以下全幹部が集まって災害対策をしております。ですから、そのときの対応は、その都度その都度変わってきておりまして、今回が遅いというふうには思っておりません。
◆
川崎直幸 議員
遅くは感じていないということですね。
それで、災害時に支所の対応が手薄にならないように、支所を支援する支所支援スタッフ制度を創設したと、6月議会で答弁もらいました。今回、私もはっきり言いますけど、ちょうどうちの家もつかりました。近辺の家もつかりました。その中で、いろんな市民から電話があって、何しよんかんたということで私も指摘を受けました。その中で支所に電話しました。どうしているのかということで支所に電話したら、その支所はこう言いました。人手の足らんけん、どがんもされんでしょうもん、ガチャッと切ったわけですよ。職員ですよ。ガチャッと切ったんですよ。そして、その後に支所長に電話しました。支所長に電話したところが、済みません、済みませんということで、その中身は言いません。そして、本部にも電話しました、本部に。佐賀市の本部。その後は、こちらに態勢で人間を送っているということであったんですけれども、結果的には、この交通整理は私がしました。一人も来ませんでした。そこで、その後に市長にも電話しました。市長は、こちらに南部に来ているということで、その後のどうこうは次の質問でしますけれども。
そこで、
総務部長にお尋ねしますけれども、この支所支援スタッフ制度は機能したんでしょうか、その考えはあったんでしょうか。
◎畑瀬信芳
総務部長
職員の電話対応等につきましては、本当に申しわけございませんでした。私どももう一度きちっと指導をしたいと思っています。
今回の川副町の状況を見ておりますと、基本的に支所支援スタッフというのは災害が長期化したときに、支所の──今、川副支所は23名いるんですけど、やはり昼間の窓口業務もしないといけないし、この7月5日は夜11時から徹夜でずっと朝までぶっ通しで業務をしているわけですね。それで、昼間の業務もしないといけないので、その交代要員として、今13名の職員を指定しております。そして今回も、朝、ある程度災害が落ちついたときに交代要員として2名の支所支援スタッフを用意して、一遍に使ってしまうと、これが、今回7月10日までかかっているんですけど、ずっと警報が出ますと、支所の職員はある程度の数の職員が徹夜せんといかんので、その交代要員としてある程度支所支援スタッフを配置していますので、今回の災害において支所支援スタッフは機能しています。ただ、冠水時のときは、本来、本部から、きちっと職員を派遣しなければいけなかったかなと。ですから、支所の職員だけで外の
道路冠水地域が──聞いておりますと川副町ほぼ全域で冠水等が起きていまして、それも通勤、通学時間帯でしたので、通行どめできずに、ある程度職員が立って徐行させないといけないような状況だったと聞いておりました。そういう状況をもう少し早くわかっていれば、こちらから職員を派遣すべきであったのではなかろうかとは反省しております。済みません。
◆
川崎直幸 議員
確かに私にも指摘があったんですよ。うちも30センチメートルほどつかって、家の機械等々を上に上げようと必死だったんですけれども、まず、市民のことを思って、それで行ったところがほとんど職員もいなかった。私から言えば、
建設部長が言われるように、旧市内、いろいろな災害があったときは、やっぱりいろんな職員が入って、立て看板、通行どめ、徐行、それを指示するのが支所支援スタッフだろうと思うんですけれども、ここに1時間、私はおったんですよ、水が減るまで。一人も来なかった。これが私もちょっと感情的になってですね。
そういう中で、これだけ6月議会でも大雨が降る、いろんな災害が来るかもわからないということで、舌の根の乾かぬうちにこういうふうな一件が出てきたという時点でいかがなものかなと、こういうふうに思っております。
今回の
九州北部豪雨では川副町で、これ、うちの家もつかったのは20年ぶりですね。当初、助役が、福岡助役ておったんですけどね、そのときもつかって大概町民から指摘されたんですけれども、今回の九州北部の対応で反省する点はなかったのかなという感じがするわけですね。あったとすれば、今後どのような改善をされるつもりなのか、お伺いしたいと思います。
◎畑瀬信芳
総務部長
反省すべき点としましては、今回、災害対策本部が終わりました当日、南部4支所を私は回らせていただきましたが、支所の対応は的確にされていたと考えております。
ただ、実際、川副町の方には大変迷惑かけて、冠水したのに車の徐行とか、通勤時、なかなか指示することができなくて、川崎議員も1時間立っていただいたということで、大変迷惑かけました。反省すべき点はそのときに、現場の状況を把握できたのがやはり朝の9時ぐらい、どうしても9時ぐらいになってしまったので、本当は本庁から応援をもっと早く出せばよかったかなということは大いに反省させていただいて、今後そういうことがないように支所と緊密に連絡したいと思っています。
また、電話対応が十分でなかったということで、支所にかかってきた電話を、本庁に
コールセンターをつくっておりましたので、何とかそこで対応できなかったかなということもちょっと反省していました。もしそれができなかったら、そのときの電話をどうするのか、今後、要員の問題も含めて、これも今後十分対応できるようにしていきたいと思っております。
以上でございます。
◆
川崎直幸 議員
わかりました。
反省点ということで、その気持ちはわかります。
最後に、
総務部長に1点だけお伺いしたいんですけれども、今回特に川副町が浸水、冠水しましたけれども、何のために浸水した、冠水したかをどういうふうに分析しているのか、お伺いしたいと思います。
◎畑瀬信芳
総務部長
いろんな要因が重なったと思います。まずは24時間250.5ミリメートルという観測史上1位の雨が川副町という地域に集中的に降ったということ。それと、有明海の満潮が朝6時58分、ちょうどそれと重なったということと、農業用水の使用時期ということで、水路等の水位はある程度落としていたんですけれども、それ以上は協定上落とせなかったので、ある程度の水が水路に残っていたと、この3点が重なって、広い地域での冠水を起こしたと検証しております。
◆
川崎直幸 議員
そのとおりですね。一番問題点は、
上下水道局長にも言ったように、やっぱりこの2,000キロメートルの河川がダムということで、やっぱりあした大雨が降るということであれば、ある程度水位を落とすというのが条件だった。しかし、私はずっと徹夜して肉眼で見ておったんですけど、ほとんど水位は落ちていなかった。それで、ずっと調べたところが、夜中の12時ごろから、干潮時からポンプアップしていたけれども、やっぱり雨と同時に、それが今度は満潮に重なった。一番大事なのは、この水を落としていなかったのが一番原因と私は読んでいるわけですよ。これを6月に私も質問したけれども、やっぱりこの2,000キロメートルの水位、特に言わんとすることはわかると思うわけですよ。
ことしは雨が降ったようで降っていないわけですね、嘉瀬川ダムでも何でもああいうふうに貯水率が低いということで。やっぱり農業者の方も、どんと落としたら困るという心理的なものもあっただろうとは予測しますけれども、やっぱりそれに対しての対応を今後してもらいたいと思うんですけど、どうでしょうか。
◎畑瀬信芳
総務部長
水は、ある程度、協定水位まで落としはしていたんですけど、十分じゃなかったということで今回反省して、これは私どもだけで決定することはできませんので、関係者と協議をしてみたいと考えております。
◆
川崎直幸 議員
あと市長にお伺いしたいと思います。数点ですけれども。
環境部長に質問しました
漂着ごみの処理の問題ですけれども、再三私も質問して答弁を伺ってきました。しかし、その重みのある返事がちょっと現実に見えてこないわけですよね。これは漁業会も一緒です。この大雨による大規模な被害が広範囲に発生した場合に、国──国交省、農林水産省、県域を超えた筑後川流域の県、市町等の
関係機関で構成する団体を新たにやっぱり設立する必要があろうと思うわけです。市長は10市10町の代表、また筑後川沿岸の首長であるし、やっぱりここを何とか検討する必要があろうと思うんです。ただ、
環境部長に
漂着ごみの関係でいろいろと──汚濁対策連絡協議会ですか、これは私はちょっと薄いなと、重みがないなと。やっぱり秀島市長が、ドンが動いてもらわんとやっぱり動かないなというような感じがします。この感想はいかがでしょうか。
◎秀島敏行 市長
先ほどからやりとりを聞かせていただいている中に2つあると思います。特に生活ごみ等が一気に流れ着くというのは、被災地の生活ごみも一気に流れてきているかもわかりませんが、私が地域を見てみますと、河川敷に日ごろからあるごみ、いわゆる生活ごみ的な捨てられたごみがそのまま流れてくると。それが結構入っているんじゃなかろうかと、そういうふうな思いもしているところでございます。だから、そういった部分については、これは災害じゃないから、上流部の人たちが日ごろからやっぱり考えるべき、注意をしてくださいと、それが一気に集まって、これだけのごみになりますよということをやっぱり訴えていかなければならない。そういうことで設けられたのが上流部との関係で連絡会議です。それはやっぱり続けていかなければならないと。余り効果が見えないから次なるものというのもなかなか見つからない。やっぱりそれは上流部で、下流部の困っている写真等を見て、やっぱり対応していくような、そういう訴えをしていかなければならないということで、それは今後も存続をさせて、強化をしていかなければならないと思います。
それともう一つ、災害が発生して、四、五年に一遍ぐらいの災害かもわかりませんが、やっぱり同じようなものが繰り返されると。ただ、昨今の状況等見てみますと、これは四、五年に一遍じゃなくて、毎年来る、あるいは1年に2回ぐらい来るぞと、そういうふうな構えをしておかなければならないような危機感を覚えています。そういうときに、ことしの状況等を見ますと、広範囲に漂流物が来ると。そして、それも通常の人力では対応仕切れないような重いもの、大きいもの、そういったものが流れ着くということになってくると、これは大変だと。
今は国、県、市、それぞれ受け持ち分野を決めてやっていますが、そこにやっぱりすき間があると、あるいはうまく作動しないということ。メンバーは人事異動等々でかわりますので、なかなか臨機応変に動けないと。そういう意味からすると、災害時はある程度、何というんですかね、縦割り等に、垣根にこだわらんで少し超えても違う分野まで自分のところでやるということをするとか、あるいはそういう指示をしないと、全てが自分の受け持ち範囲の中で対応していたら、なかなか進まないというか、見落としというんですかね、できない分野もあるように今回の部分で私は感じました。
だから、私は7月の下旬に、県に対して市長会ということで、市長会でも唐津、伊万里方面は関係ないかもわかりませんが、有明海での今回の経験、あるいは数年前の経験等から見て、やっぱりそういう部分で県が主体的になって、そして、県の中でもそれぞれの課に分けるんじゃなくて、どこが主体的に統率をして、そしてやっていくと。そして、責任はそこに、あるいは情報もそこに集めてする、いわゆる災害に対するリーダー的な部門がないといけないんじゃないかと、そういう意味でつくってくれと。そしてまた、それぞれの市町が今回経験した部分での経験者と一緒に話し合いをして、こうしたほうがいいんじゃなかろうかと、そういうふうな協議会を設けてくれというようなことを市長会事務局を通して申し入れをしています。そういうことで、経験が、まだ記憶に残っている部分で話し合いをして、そして、今後の災害に対応して、少しでも迅速に動けるように、そしてまた、すき間がないような対応をするように動いてはいるつもりです。
◆
川崎直幸 議員
私はこの水質汚濁対策連絡協議会を潰せとは言いよらんです。そのまま保っていきながらも、別個として、今回のように、いつ何どき災害があるかもわからん、その特別なときにやっぱり予算関係、いろんな諸問題があるものですから、特に秀島市長が動けば山が動くと私は判断していますので、その点はよろしくお願い申し上げたいと思います。
その中で、
総務部長にもいろいろと質問しましたけれども、この7月7日ですね、私も秀島市長に電話しました。現地に来て、どうしているんですかということで。市長は、その後どのような対応をされたんでしょうか、私は多分犬井道に来られて現地を見られたかなと思うんですけど、その対応をちょっと教えてください。
◎秀島敏行 市長
あの日は、私は多分午前10時半をちょっと過ぎたと思いますが、特に気になっていたのは、
道路冠水が広範囲にわたっているというような部分と、もう一つ気になったのは、福所江が氾濫危険水位になっていると。その時点でなっているということは、後でまた上流部から押し寄せてきますので、ひどい状況に向かっているかもわからないと、そういうのが気になりましたので、役所を出て、まず福所江に向かいました。福所江のポンプ場、そして、あの辺一帯の水路というんですかね、田面等が低いところを見させていただきました。ぎりぎりいっぱいのところであったわけですが、そういったものを見て東与賀に行って、そして、川副の漁港、そして、海童神社のそばですね、そこら辺におりて、こうしました。そしたら、シャッターの上げるところ付近に、いわゆる浮き草、我々は、ヤアて言いよったばってんですね、ああいったものがこびりついとったというようなことからすると、ああ、ここまで来たかというような感じで、そういったものを見させていただいて、そして、山手のほうの金立も気になりましたので、金立方面に向かって帰ったところです。
◆
川崎直幸 議員
最後ですけど、この前の議会のときにやっぱりマニフェスト関係ですね、今度の市長選に出るときは、1点だけこの
水防対策について、24万人の生命と財産を守るという意味でマニフェストに入れてくださいと言ったんですけど、市長のリーフレットを見たら、それが入っていないわけですよね。それで、何でかなと思って、この前の議会とは全然違うなというような感じがしたんですけど、どうでしょうか、
水防対策についての考え。
◎秀島敏行 市長
いつも申しますように、水防というのは合併した佐賀市ですね、上流部も、それから下流部も一緒なんですが、やっぱり宿命の部分もあります。それからまた、山間部には宿命だけじゃなくて、最近の雨の降り様等で、物すごくやっぱり危険な地域もあると。そういったものをやっぱり我々としては頭の中に入れて大事に、大事にというよりも、やっぱり慎重かつ重点的に取り組んでいかなければならないと思っています。
○福井章司 議長
以上で通告による質問は終わりました。
これをもって
市政一般に対する質問は終結いたします。
△議案に対する質疑
○福井章司 議長
次に、第63号から第80号議案に対する質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、発言を許可いたします。
◆山下明子 議員
市民共同の山下明子です。通告しております第78号議案 財産の取得についてについて質疑をいたします。
この議案は、藻類産業拠点地整備事業に係る用地20.2ヘクタールを約9億3,200万円で購入するという議案ですが、その規模はどの程度のものか、お示しいただきたいと思います。
よくメディアのコマーシャルなどで石垣島の藻類培養施設が出てまいりますけれども、市民にイメージしやすい形で説明していただきたいと思います。
2点目に、この20.2ヘクタールの取得用地の中で、実際に施設整備に要する面積はどのくらいに当たるのか、お示しください。
以上、1回目といたします。
◎
喜多浩人 環境部長
お答えいたします。
用地の規模につきましては、議員の御質問のとおり、株式会社ユーグレナが石垣島で操業をされております。しかしながら、その施設の規模については公にされておりませんので、規模の比較については他の企業の例で御説明させていただきます。
まず、佐賀市
清掃工場西側で操業しております株式会社アルビータの施設の例で申し上げますと、施設面積は約2ヘクタールでありまして、今回の事業用地は約10倍の規模となります。このほかにも近隣にある同様な施設として、福岡県筑後市に創業50余年のクロレラ工業株式会社の九州工場がございます。この施設は、敷地面積は約6.6ヘクタールでありまして、比較しますと、佐賀市の事業用地は約3倍の規模となります。
また、施設整備に要する面積につきましては、企業から示された事業計画によれば、藻類培養施設が敷地の半分程度を占める計画となっております。
以上でございます。
◆山下明子 議員
今、
清掃工場のそばでされているアルビータの施設の10倍、それから、筑後市のクロレラ工業でずっとなさっているところの3倍ということで、相当大きいということなんですが、この敷地面積の半分程度が実際の施設だろうということなんですけれども、清掃センターの東側に今、エコロジカルポンドがございます。原野に近い形で自然環境が残されていると思うんですが、この今度取得する用地、北側の広大な水田にも多種多様な生き物が生息しているのではないかというふうに思います。
この間、自然史研究会のメンバーでもあるという市民の方から、現地の自然環境が大きく損なわれてしまうのではないかという心配の声も寄せられておりますけれども、こうした点で要するに環境部門で取り組む施設でありながら、環境に配慮をされるのだろうかという心配の声が上がっているという点で、今回のこの用地の中で、自然環境等への配慮はどのように考えられているのか、お示しください。
◎
喜多浩人 環境部長
今回の計画につきましては、市が公共工事を行う際に、自然環境への配慮の観点から、専門家等で構成します佐賀市自然環境懇話会委員との会議を開催いたしまして、御意見をいただいております。
御意見としましては、佐賀市が行う事業用地南側の水路を環境に配慮した整備内容にすること。また、希少植物保存のための移植方法などがございました。これらの意見を踏まえまして、用地南側の水路沿いに希少植物を移植するなど、できる限り環境に配慮した計画を進めております。
◆山下明子 議員
佐賀市自然環境懇話会ですかね、こことの会議の中でそういう意見が出て示されたということなんですけれども、今、部長がお答えになったような手法で南側の部分でこうしますということだとか、希少植物については移植するというようなやり方で大丈夫というふうに言われているのかどうかということが1つですね。それが1点です。
それから、よく工業団地ですとか、企業の中で緑地帯をつくるとか、ビオトープを配置するといったような取り組みがよく聞かれるんですが、今回の施設との関係で、施設そのものは全体の半分ぐらいと言われたわけなんですが、この事業用地の中に、そういう今言ったような自然環境に配慮するようなことを企業の側で対応するといったような期待はできないのかどうかというのが2点目です。
それから、3つ目に、この20ヘクタールの水田を埋め立ててしまうことで当然心配されるのは、水田の平地ダムとしての機能が大きく損なわれるのではないかという点もやはり心配なわけですね。この現地で浸水対策など大丈夫なんだろうかと。その点での排水対策はどのように考えられているのかお聞きして質疑といたします。
◎
喜多浩人 環境部長
まず、自然環境懇話会の中での議論が生かされるかというところかと思いますけれども、御意見いただきまして、今年度、植物、魚類、昆虫類、鳥類、哺乳類、植物に分けて詳細な調査を行っております。そういう生物の多様性が豊かなところでございますので、情報を全て関係者で共有したいというふうに考えておりまして、専門家の中には移植先の候補地について、環境をよくしてくださいという御意見がありますので、なるべくそれは生かしていきたいという方針のもとに進めていきたいというふうに思っております。
それから、企業についてですけれども、当然、進出される企業につきましては、藻類という生き物を扱う企業でございますので、そこのところは考えられるのではないかというふうに期待しているところでございます。
そして、最後の事業用地の排水対策というところでございますけれども、企業の施設整備計画の中で、事業用地の排水対策については敷地の周辺をブロックで囲みまして、敷地内には砕石を敷くことで雨水を一時的に貯留する構造を予定されております。このように雨水を一時的に貯留し、敷地からの排水が集中して水路に流れ込むことを防ぎ、時間をかけながら排水することで周辺水路への影響を少なくするよう計画されております。
議員がおっしゃいますことは、まさに持続可能な開発のための教育の理念に沿ったものというふうに思っておりまして、我々も今回の用地取得に当たって、これらのこともできるだけ配慮して対応してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○福井章司 議長
以上で通告による質疑は終わりました。
これをもって議案に対する質疑は終結いたします。
△議案の委員会付託
○福井章司 議長
次に、議案の委員会付託を行います。
第63号から第80号議案は、お手元に配付しております委員会付託区分表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
委員会付託区分表
〇総務委員会
┌──────┬────────────────┐
│ 議案番号 │ 件 名 │
├──────┼────────────────┤
│第63号議案 │平成29年度佐賀市一般会計補正予算│
│ │(第2号)中、第1条(第1表)歳入全款、│
│ │歳出第2款、第12款、第13款、第3条│
│ │(第3表)事務用情報機器借上料、明治│
│ │維新150年事業委託料、個人住民税シ│
│ │ステム改修委託料、第4条(第4表) │
│第68号議案 │佐賀市犯罪被害者等支援条例 │
│第71号議案 │佐賀市市税条例の一部を改正する条│
│ │例 │
└──────┴────────────────┘
〇文教福祉委員会
┌──────┬────────────────┐
│ 議案番号 │ 件 名 │
├──────┼────────────────┤
│第63号議案 │平成29年度佐賀市一般会計補正予算│
│ │(第2号)中、第1条(第1表)歳出第3 │
│ │款、第4款第1項、第10款、第2条(第2│
│ │表)第10款、第3条(第3表)学校給食調│
│ │理等業務委託料 │
├──────┼────────────────┤
│第64号議案 │平成29年度佐賀市国民健康保険特別│
│ │会計補正予算(第3号) │
├──────┼────────────────┤
│第65号議案 │平成29年度佐賀市後期高齢者医療特│
│ │別会計補正予算(第1号) │
├──────┼────────────────┤
│第73号議案 │諸富南小学校校舎耐震補強・大規模│
│ │改造(建築)工事請負契約の締結につ│
│ │いて │
├──────┼────────────────┤
│第74号議案 │新栄小学校校舎耐震補強・大規模改│
│ │造(建築)工事請負契約の締結につい│
│ │て │
├──────┼────────────────┤
│第75号議案 │本庄小学校校舎耐震補強・大規模改│
│ │造(建築)工事請負契約の締結につい│
│ │て │
├──────┼────────────────┤
│第76号議案 │日新小学校校舎耐震補強・大規模改│
│ │造(建築)工事請負契約の締結につい│
│ │て │
├──────┼────────────────┤
│第77号議案 │北川副小学校校舎耐震補強・大規模│
│ │改造(建築)工事請負契約の締結につ│
│ │いて │
└──────┴────────────────┘
〇経済産業委員会
┌──────┬────────────────┐
│ 議案番号 │ 件 名 │
├──────┼────────────────┤
│第63号議案 │平成29年度佐賀市一般会計補正予算│
│ │(第2号)中、第1条(第1表)歳出第6 │
│ │款、第7款、第11款第1項、第2条(第│
│ │2表)第7款 │
├──────┼────────────────┤
│第69号議案 │佐賀市大隈記念館条例の一部を改正│
│ │する条例 │
└──────┴────────────────┘
〇建設環境委員会
┌──────┬────────────────┐
│ 議案番号 │ 件 名 │
├──────┼────────────────┤
│第63号議案 │平成29年度佐賀市一般会計補正予算│
│ │(第2号)中、第1条(第1表)歳出第4款│
│ │(第1項を除く)、第8款、第11款第2項│
├──────┼────────────────┤
│第66号議案 │平成29年度佐賀市水道事業会計補正│
│ │予算(第1号) │
├──────┼────────────────┤
│第67号議案 │平成29年度佐賀市下水道事業会計補│
│ │正予算(第1号) │
├──────┼────────────────┤
│第70号議案 │佐賀市営住宅条例の一部を改正する│
│ │条例 │
├──────┼────────────────┤
│第72号議案 │市道路線の認定について │
├──────┼────────────────┤
│第78号議案 │財産の取得について │
├──────┼────────────────┤
│第79号議案 │平成28年度佐賀市水道事業会計未処│
│ │分利益剰余金の処分について │
├──────┼────────────────┤
│第80号議案 │平成28年度佐賀市工業用水道事業会│
│ │計未処分利益剰余金の処分について│
└──────┴────────────────┘
△散会
○福井章司 議長
以上をもって本日の日程は終了いたしました。
次回の会議は9月25日午前10時に開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午前11時11分 散 会...