佐賀市議会 1992-06-10
平成 4年 6月定例会−06月10日-01号
○議長(山下勝)
ただいまの
中間報告に対して御質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
別に御質疑もないようでございますので、これをもって
中間報告に対する質疑は終結いたします。
△
都市開発事業推進調査特別委員長中間報告
△質疑
○議長(山下勝)
次に、
都市開発事業推進調査特別委員会に付託し、
継続調査中の
都市開発事業推進に関する
諸種調査について、
中間報告を求めます。
◎
都市開発事業推進調査特別委員長(
小柳達郎)
都市開発事業推進調査特別委員会は、去る5月27日に開催をいたしましたので、その概要を報告申し上げます。
まず、
幹線道路の整備についてであります。
最初に、佐賀駅末次線についてであります。国道264号線から
労働基準局までの
事業認可申請を提出しておりましたが、県から近々認可する旨の連絡がありました。この区間の
事業完了を平成9年度と予定し、本年度は城濠、楠の木、土塁等の文化財を
関係機関と協議しながら調査をする計画で、事業費としては 2,400万円の内示を受けております。
次に、上多布施町大財町線についてであります。本年度の事業費は2億 0,600万円で
用地取得 1,390平方メートル、
家屋補償3戸を計画しており、本年度の
事業進捗率は20%であります。
大財修理田線につきましては、本年度の事業費は1億 8,600万円で、
用地取得 1,466平方メートル、
家屋補償5戸を計画しております。
唐人町渕線第1工区につきましては、本
年度事業費は2億 4,800万円で、
用地取得886平方メートル、
家屋補償1戸を計画しております。
第2工区につきましては、本年度の事業費は1億 5,000万円で、
用地取得 1,045平方メートル、
家屋補償4戸を計画しております。
次に、再
開発事業関連の
白山呉服元町線につきましては、本年度の事業費は2億 5,000万円で、
用地取得216平方メートル、
家屋補償2戸を計画しております。
なお、再
開発事業地区に接する120メートルについては、地権者と折衝中であります。
次に、
環状東線の
県道脊振佐賀線から国道264号線までにつきましては、現在11メートルで供用開始をしておりますが、
事業効果を上げるためには
区画整理事業区域内の
環状東線の計画線と直線で結ぶ必要があるため、当面、県道と接する部分の
交差点改良を含めた整備を行う計画であります。本年度の事業としましては、
事業取得760平方メートル、
家屋補償7戸を計画しております。
次に、まちかど
広場整備事業についてであります。これは平成2年度までの5ヵ年で
シンボルロードの整備に当たってきましたが、この
道路沿いにまちかど広場を設け、都市部における
ゆとり空間をつくり出すもので、5ヵ所を計画しております。現在、唐人町に予定している1ヵ所については
用地買収が完了し、また、旧佐賀駅
ロータリー部分の2ヵ所の
用地買収についても、国鉄の
清算事業団と合意に達しております。
以上のような当局の説明に対し、佐賀駅末次線に関し、委員より、近々
事業認可がおりるとの報告であったが、県は市民の合意形成が不十分だとして待ったをかけていた。認可に対して条件が提示されているか、また今後、市民の合意を得るため、どのように対処されるのかとの質問がありました。
これに対しまして当局より、認可に対する条件は聞いていない。県は適正であると判断をされて認可されたと思う。お濠越え問題については、
検討委員会、また議会の御理解を得ながら今日までやってきた。今後も市の広報、また市民の代表である議会を通して、御理解を得ながら事業に着手していきたいとの答弁がありました。
また委員より、
文化財調査は
検討委員会でも事前にクリアすべき問題点として指摘されていたように十分検討していかなければならないものだが、これまで
用地買収等で協力いただいた地元の方々の御努力を考えれば、一刻も早く事業を完了していかなければならない。
当局の説明では、調査に3年かかるということだが、具体的に
事業計画をどのように考えられているかとの質問に対し、当局より、天然記念物に指定されている楠の木の下には土塁、昔の濠割等の文化財が存在している。これらの文化財を調査するには、楠の木の移転を2年ほどかけて行う必要がある。そのため、本年度は楠の木の
植生調査文化財の
事前調査を行い、6年度までに楠の木の移転、また文化財や
交通調査を行っていく計画で県の
文化財課と協議を行っている段階である。これと並行して、5、6年度に
用地買収を行い、8、9年度には濠越えを完了したいと
基本的考え方を持っている。
文化財は後世に残る大事な資産であるので、慎重に対応するとともに、佐賀市の都市軸として、この佐賀駅末次線の早期完成を目指して全力を尽くして事業に着手していく考えであるとの答弁がありました。
次に、中央第1
地区市街地再
開発事業についてであります。
まず、当局より次のような説明がありました。
本組合の設立につきましては、本年8月上旬を目標に、認可に必要な権利者の同意書、定款、
事業計画等の準備を行っている段階であります。
キーテナントの誘致につきましては、
大店法改正後、大型店が
地方都市の再開発には敬遠ぎみということもあって、商業床の
フロア構成を
専門店方式で事業を進めています。
本年度の事業費としては、
調査設計費のうち、
地盤調査、
建築設計、
権利変換計画作成など1億 7,820万円を計上しております。
これに対し委員より、準備組合では、商業床の
フロア構成を
専門店方式で考えられているが、集客力の大きい大型の
テナントに負う部分が大きいと思う。
専門店方式でいいのか。
また、
キーテナントの出店断念の理由としては、床単価、あるいはまた
基盤整備のおくれを上げられているが、再
開発ビルに進出しやすいような
条件整備は考えられていないのかとの質問に対し、当局より、
テナントについてはデベロッパーの方で
出店意向調査を行っており、現在、四十数社から条件等が整えば出店したい旨の回答が出されてきている。ただ、床単価は本年度予定している
建築設計ができなければ決まらないので、具体的な
テナントとの交渉はしばらくかかるものと考えている。現在でも
ワンフロアを受け持ってもらえるぐらいの
テナントを希望している。
今後、保留床を取得し、
テナントに賃貸する管理会社の設立と並行して、
テナントについては基本設計のコンセプトをあわせて見直しをやっていきたい。いずれにせよ、佐賀市が取得予定のコミュニティセンターを含め、集客力のある快適で個性のある再
開発ビルにしたいと考えている。
大型店の進出については、
大店法改正後、地価の安いロードサイド型の進出が相次いでいる。そのため、床単価を幾らかでも低く抑える手だてとして、現在、佐賀市では商業ビジョンの作成に取りかかっているが、知事の承認を受けられると、管理会社が中小企業振興法の認定を受け、中小企業事業団から無利子の融資を受けられる制度がある。この資金を活用して、できるだけ安く
テナントが進出できるようにしていきたいと考えている。また、再開発関連の道路整備についても十分配慮して努力していきたいとの答弁がありました。
次に、景観についてであります。
まず、当局より次のような説明がありました。
佐賀市において、都市景観に対する関心が非常に高まっている中、個性あるまち、美しい都市づくり、また、現存する景観の保全のため、6月議会に景観条例の制定を計画しています。この条例は、憲章的な大筋をあらわした条例で、実現のためには市と市民が一緒になって取り組んでいかなければならないものであります。
この条例を構成する主な内容は、第3章として、景観的にすぐれた地区を景観形成地区として指定し、基準の設定、届け出を行ってもらう「都市景観形成地区」、4章としては、一定規模以上の大規模建築物の新築等に対して届け出を行ってもらう「大規模建築物等の新築等」、第5章としては、景観形成上、重要な価値があると認められる重要建築物の指定と現状変更行為等の場合に届け出をしてもらう「都市景観重要建築物等」、第6章としては、都市景観の功績があった建築物や行為された場合の「表彰、助成等」など第8章から成るものであります。
この条例は、制定後、市民の皆さんへ協力をお願いする事項については、PR期間を置いて施行する計画であります。
なお、都市景観形成地区並びに重要建築物の指定については、今後
関係機関と協議を行い、地元や地権者の同意を得て行うが、他市の例では、説明会、合意形成のため時間を要するため、施行後、しばらく時間を持ってから実施に移している。
また、大規摸建築物の基準については、都市形態やまちのなりあいによってその基準が違ってくるので、佐賀市においてどの程度が妥当であるか検討しています。
以上のような説明に対しまして、委員より、景観条例の市民へのPR、都市景観形成地区の指定、また都市景観上、功績があった建築物に対する助成はどのような形で考えているかとの質問に対しまして、当局より、市民へのPRとしては、8月に市報の特集号を組み、また、秋には景観シンポジウムを開催する予定である。さらに、長崎街道筋、城内等で地元の説明会を行う計画である。
景観形成地区の指定については、中心商業地区から城内あたりの景観核、貫通道路沿線の景観帯、環状線沿いの景観回廊、
シンボルロードを中心とした南北の景観軸を景観の骨格と称している。これら全体について指定すべきであるが、まずは骨格の中で歴史的な景観を保全する必要がある場所やまちの活動の核となるところを候補地として選ぶことになると考えている。
助成については、他都市の状況を調査しているが、地域によってさまざまである。今は実情調査の段階で、今後、詰めをしていく計画であります。
以上をもちまして、
中間報告を終わります。
○議長(山下勝)
ただいまの
中間報告に対して御質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
別に質疑もないようでありますから、これをもって
中間報告に対する質疑は終結いたします。
△工業団地等事業推進調査特別委員長
中間報告
△質疑
○議長(山下勝)
次に、工業団地等事業推進調査特別委員会に付託し、
継続調査中の工業団地等事業推進に関する
諸種調査について、
中間報告を求めます。
◎工業団地等事業推進調査特別委員長(米村義雅)
当委員会は、去る5月26日に開催されましたので、その概要を御報告いたします。
最初に、当局より事業の進捗状況の説明を受けました。その内容は、現在、工業団地計画地内に広い面漬の農地を所有されている方との用地交渉を継続中であり、ここの解決をまっていたら全体が相当おくれるので、部分的にでも造成分譲できるよう団地の全体区域は従来どおりとしながらも、土地利用計画を一部修正した。具体的には未買収地が集中している団地中央やや東寄りに計画していた調整池を団地南西の隅に移し、未買収地は一応工場用地に変更し、将来、用地交渉の状況によっては、工場用地または代替地として利用する。なお、その他の
事業計画は変更していない。
大規模開発の申請については、現在申請中である。
未相続地の処理については、専門家の指導、意見を受け、裁判所の判断処理が妥当ではないかということで裁判所に申請をしており、それをまって全面積の農地転用申請を行いたい。
企業誘致活動は県とともに引き続き進めているが、電子機器関係の企業との話が具体性を持ってきており、今後も鋭意努力していきたい。
アクセス道路については、市道念仏橋赤井手線、全延長 2,380メートルのうち、北アクセス道路の延長 1,060メートルに着手しており、平成3年度までに594メートルが暫定完成し、約56%の進捗率である。なお、平成4年度はさらに100メートルを完成させ、250メートルを暫定完成させる。
用地交渉中の延長116メートルの部分は、用地交渉が今年度中にはめどがつくと考えている。県道佐賀川久保鳥栖線以北の市道赤井手西原線、延長880メートルについては、現在、繰越事業で120メートルを施工中であり、平成4年度は北側から500メートルを施工する予定である。埋蔵文化財発掘調査については、遺跡総面漬9万 2,370平方メートルのうち7万 4,890平方メートルを本調査必要面積として現在確定しており、そのうち2万 3,390平方メートル、約30%の本調査が終了している。作業員の確保は厳しい状況であるが、1月から5月までは
圃場整備の方から作業員を投入し、現在80名程度で進めているとの説明でございました。
これらの説明に対しまして、委員より、未買収地が工業団地の中央に残っていては、市が誇る工業団地としての体をなさないのではないか。未買収地の交渉については、今後とも、担当だけではなく、市の総力を挙げて対応していくべきであるとの強い意見や、分譲はいつごろかとの質問が出されました。
これに対しまして当局より、交渉を断念したから計画を一部修正したのではなく、全体がこの部分で遅れるので、部分的にでも早く分譲できるように土地利用計画を一部修正した。用地交渉は今後とも精力的に進めていく。分譲の時期は造成、環境整備等が終了しておらず、現地で状況が見えないのが問題であるが、企業誘致が具体化してきたものについては、部分的にでも造成し、早期に分譲していきたい。少なくとも、平成4年度中には分譲を開始したい旨の答弁がありました。
さらに委員より、若年労働者の県外流出防止策や雇用問題はどうなっているかとの質問に対しまして、当局より、学校の就職担当の先生方との懇談会も開かれているが、県内に企業が少ないということで県外への流出率が高い状況である。また、Uターン志向も強いので、この工業団地へ優良企業を誘致することによって雇用の場をつくっていきたいとの答弁がございました。
また、
文化財調査に関しまして、委員より、作業員を確保し、調査を早く完了するためにも、作業員の勤務労働条件をさらに改善してもらいたいとの要望も出されました。
次に、新規工業団地に関しまして御報告いたします。
当局より、新規工業団地の適地調査については、ポスト久保泉として新規需要に対応できる工業団地、佐賀空港開港をにらんだ臨空型工業団地、さらには市内既存企業の移転拡張用地としての工業用地を確保するために調査中であるが、土地利用の規制、あるいは
圃場整備事業の進展等により、候補地選定は極めて厳しい状況にある。全市を白紙の状態から10ヘクタール以上の一団の用地が確保できる候補地を拾い上げ、この中から開発目的ごとに庁内で数ヵ所を候補地として絞り込んだところであるとの説明がなされました。
これを受けまして、委員より、現在でも市内の既存企業が市外に出ていくとの話をよく聞くが、そうなっては佐賀市の弱体化につながっていく。早急に開発する必要があるが、いつごろまでに選定を終えるのかとの質問が出されました。
当局の答弁といたしましては、企業誘致も大切だが、既存企業が市外に移転されては市の活性化につながらないし、既存企業は市にとって大切であるので、新規工業団地選定の中でも既存企業の移転拡張用地の選定を早目に詰めたい。できれば、年内にでも選定を済ませ、地元等との協議をスタートさせたいと考えている。また、既存企業の事業拡大、移転等の意向調査も行っており、それらもにらみ合わせながら、適地の候捕地を何ヵ所か上げている。さらに、企業の情報を早くつかむためにも、調査、相談等もやっていきたいとのことでございました。
これに対しまして委員より、これらの意向調査等については上辺だけの調査に終わらず、市内全企業の声が届くように注意すべきである。さらに、新規工業団地のPRも十分に行い、早期に開発してもらいたいとの要望が出されました。
最後に、工業団地未買収地の交渉はなお一層積極的に進めていただき、工業団地の早期完成をとの全員一致の要望を確認いたしまして、当日の委員会を終了いたしました。
以上で
中間報告を終わります。
○議長(山下勝)
ただいまの
中間報告に対して御質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
別に御質疑もないようでありますから、これをもって
中間報告に対する質疑は終結いたします。
△議案上程
○議長(山下勝)
第64号乃至第83号議案、以上の諸議案を一括して上程付議いたします。
なお、平成3年度佐賀市
一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について及び平成3年度佐賀市
公共下水道特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について並びに平成3年度佐賀市
一般会計継続費繰越計算書の報告について、平成3年度佐賀市
水道事業会計継続費繰越計算書の報告についての報告が第3号乃至第6号報告として提出されておりますので、申し添えます。
△提案理由説明
○議長(山下勝)
議案の朗読はこれを省略し、直ちに上程諸議案に対する提案理由の説明を求めます。
◎市長(西村正俊)
本日、佐賀
市議会定例会を招集し、当面する諸案件につきまして、御審議をお願いすることになりましたので、これら上程諸議案の概要につきまして、御説明を申し上げます。
まず、第68号議案「佐賀市
都市景観条例」について申し述べます。
この条例の制定に当たっては、総合計画の都市像である「風格と躍動の人間都市」の実現を目指す施策の一つである“個性と潤いにあふれた魅力的なまちづくり”をすすめるために、市民意識調査の実施や、都市景観懇話会からの御提言、
都市開発事業推進調査特別委員会等の御指導をいただきながら、準備を進めてきたところであります。
この条例は、市民共有の財産であります佐賀のすぐれた都市景観をまもり、そだて、つくることによって、より美しく、より快適な、個性ある魅力的なまちづくりを目指しているものであります。
その主な柱といたしましては、
第1は、都市景観形成地区の指定であります。
これは、重点的にすぐれた都市景観を創造し、又は保全する必要があると認められる地区を都市景観形成地区として指定し、住民の方々の合意をもとに、景観形成方針、景観形成基準を策定して、指定地区の魅力ある都市景観の創造・保全を図るものであります。
第2は、大規模建築物等の新築などの届出に関する規定であります。
都市景観形成地区の区域外において、都市景観の形成に大きな影響があると思われる大規模な建築物等の新築、増築等に際して、事前に届出をしていただき、大規模な建築物等の個性を尊重しながら、周辺地域との調和を図るため、必要に応じて指導、助言を行い、すぐれた都市景観を形成しようとするものであります。
第3は、都市景観重要建築物等の指定であります。
都市景観形成上重要な価値があると認められる建築物、工作物、樹木等を都市景観重要建築物等に指定し、将来のまちづくりの資源として活かそうというものであります。
そのほか、表彰、助成、景観審議会の設置等について規定いたしております。
なお、この条例の意図する都市景観の形成については、公共空間と私的空間がうまくかみあっていかなければならず、行政の力だけではなく、市民の方々の協力があってはじめて出来上がるものであります。
したがいまして、この条例の施行に当たりましてはその周知徹底や基準作りに十分の時間をとり、遺漏のないようにする所存であります。
この条例をよりどころとして、市民と行政が一体となり、素晴らしい魅力あるまちが出来上がっていきますことを念じております。
第73号議案『佐賀市
農業共済条例の一部を改正する条例」は、水稲及び麦の事務費賦課金率を県内の平均並みに改定するものであります。
現行の率は、昭和53年度に改定して以来今日に至っておりますが、その間の災害等における積立金の取崩しによる預金利子の減少などにより農業共済事業の運営に支障をきたしているところであります。
このため、農業共済事業運営協議会にもお諮りし、慎重に検討した結果、現行率を改定することといたしたものであります。
第76号議案「財産の処分について」は、報道関連施設用地として位置付け、公募を実施した大和紡絞跡地北ブロック部分のうち、面積約 6,520平方メートルを株式会社佐賀新聞社に処分いたすものであります。
その処分に当たりましては、大和紡縛跡地利用の基本理念であるゆとりある環境と景観の確保や跡地周辺地区との調和などを十分考慮して施設の導入が図られるようにいたしております。
第77号及び第78号議案は、
市営西与賀団地新築工事請負契約の締結に関するものであります。
市営西与賀団地は、「水と緑に親しむ住まいづくり」を設計テーマに掲げ、近年のライフスタイルの多様化に対応した、快適で個性豊かな住環境の整備を目標に建設を進めてまいりました。
また、高齢者対策についても、本格的に取り組んだ最初の団地であり、周辺の環境にも調和するよう配慮いたしております。
今年度は、当団地建設の最終年度であり、鉄筋コンクリート造り瓦葺き3階建て12戸1棟及び4階建て24戸1棟の計36戸の2種住宅を建設いたすものであります。
第80号議案「
本庄小学校校舎・
給食室改築(
建築主体)
工事請負契約の締結について」は、老朽化した校舎及び給食室の改築をいたすものであります。
内容は、鉄筋コンクリート3階建て、延床面積 1,654平方メートルで、普通教室10室と多様な教育、学習活動ができる多目的ホール2室及び給食室170平方メートルの改築事業を実施し、学校教育の充実につながる施設といたすものであります。
その他の条例等の議案につきましては、それぞれ議案の末尾に提案理由を略記いたしておりますので、それにより御了承をいただきたいと存じます。
次に、補正予糞議案につきまして、御説明を申し上げます。
今回の補正予算は、大和紡絞跡地の民活用地売払代金の基金積立金、九州北部研究学園都市建設構想推進費、
佐賀導水事業に伴う合併事業負担金、市立図書館建設関連経費、高齢者福祉対策費のほか、当面緊急を要する諸経費につきまして、所要の補正措置を講じております。
まず、第64号議案「
一般会計補正予箕」は、補正額約15億 2,800万円で、補正後の予箕総額は、約395億 2,800万円となり、前年度同期に比べ10.3パーセントの増となっております。
それでは、歳出予算の補正について、主な内容を御説明いたします。
まず、大和紡績跡地利用のための
●大和紡績跡地
開発事業につきましては、これまで
基盤整備実施のための測量、実施設計を行ってきたところでありますが、これに加え、市立図書館や県の女性センターなどの導入施設の建設構想が策定されつつありますので、
基盤整備と施設建設とを併せた跡地全体の空間構成に関する基本計画を策定するものであります。
●また、第76号議案に関連する、民活用地の売払代金につきましては、同額を公共用施設建設基金に積立てることとし、自治省の「地域づくり推進事業」の指定が内定いたしました、大和紡績跡地
基盤整備事業の財源として活用していく考えであります。
次に、都市機能を強化し、近代的な地方中核都市を創るための
●九州北部研究学園都市建設構想推進事業につきましては、これまで平成2年度から3年度にかけて、佐賀県及び福岡県においてそれぞれ「九州北部研究学園都市建設構想調査」が、国においても直轄調査が実施されるなど、国家プロジェクトとして筑波研究学園都市、関西文化学術研究都市に次ぐ第3の研究学園都市の建設を目指して構想づくりが推進されているところでありますが、平成4年度は、本構想の中での拠点都市としての佐賀市の位置付けや意向等を明確にするため、佐賀市独自の構想策定を行うものであります。
●地方拠点都市整備法地域指定推進事業につきましては、先ごろ成立した「
地方拠点都市地域の整備及び産業業務施設の再配置の促進に関する法律」に基づく地域指定を受けるため、これまで佐賀地区広域市町村圏16市町村による期成会の設立や陳情活動などを実施してきましたが、構成16市町村が足並みを揃えて地域指定を受けるための事業をさらに推進してまいりたいと考えております。
●道路整備事業負担金につきましては、
佐賀導水事業の管理道路との合併施行方式で、巨勢川から嘉瀬川はでの区間4.5キロメートルを市道として年次計画により整備することとし、建設省との費用負担協定に基づき、本
年度事業費の佐賀市負担分を計上いたしております。
次に、生涯学習のまちを創るための
●市立図書館建設事業につきましては、平成6年度中のオープンを目指し、自治省の地域づくり関連施策のうち「リーディング・プロジェクト推進事業」の指定を受け、現在、「佐賀市図書館情報ネットワーク形成事業」の推進計画を策定いたしておりますが、開館時に10万冊から11万冊の図書をそろえるとなりますと、遅くとも今年度から計画的に図書を購入する必要がありますので、その経費を計上しております。
なお、推進計画がまとまり次第、基本設計等の補正予算措置を講ずることにいたしております。
次に、高齢者福祉を推進するための
●高齢者の生きがいと健康づくり推進モデル事業につきましては、平成4年度から2か年間の国の指定を受けて実施するもので、事業内容としては、高齢者ワープロ講座を開設し、高齢者が技術を身につけ、健康で生きがいを持って社会活動ができるよう、佐賀市老人クラブ連合会やシルバー人材センターとの連携を十分にとりながら、在宅就労支援システムづくりをすすめることにいたしております。
●また、高齢者相談事業につきましては、在宅福祉の多様化に対応し、相談窓口業務を円滑に行うため、社会課の高齢者対策室に専門の相談員を配置することにいたしております。
本市の高齢化率は、平成3年度末で13.5パーセントに達しており、高齢者の生きがい対策とともに、在宅福祉対策の重要性がますます高まっておりますので、現在市内の特別養護老人ホーム3か所に委託して実施している在宅介護支援センターによる相談窓口のほかに、高齢者の各種相談に応じる相談窓口の充実を図るものであります。
次に、市民生活を支える快適な環境を創るための
●ごみ処理対策につきましては、最終処分場に発泡スチロールやトレイを処理するための廃プラスチック類溶融装置を設置するとともに、最終処分場における職員の健康管理及び場内の美化の面から、場内の舗装、手狭になった事務所の増築など作業環境の整備を行うことにいたしております。
次に、地域経済を活性化するため
漁業では
●沿岸漁業振興特別資金利子補給につきましては、昨年の台風17号、19号によって有明海ののり養殖用支柱の竹が大量に流出し、のり網や流し網などに大きな被害を与えましたので、その対策として竹支柱から合成支柱への転換を促進するため、のり養殖漁業者が合成支柱を導入する場合に利子補給を行い、沿岸漁業の振興を図ることにいたしております。
なお、債務負担行為として、平成4年度から9年度までの利子補給について措置いたしております。
観光では、
●観光振興事業として、当初予算で措置いたしております観光説明板の整備に加え、同じくふるさとづくり基金による大型観光案内板の整備を図り、本市のイメージアップと観光客誘致のための受け皿づくりをすすめてまいります。
次に、文化財の保存、活用を図るための
●指定文化財保存費補助につきましては、佐賀市史跡に指定しております「高伝寺墓所」内の瓦葺土塀が崩壊していますので、これの修復について佐賀市文化財保護条例に基づき補助するものであります。
次に、市民参加の促進を図るための
●映像広報事業につきましては、広報の充実を図ることとし、7月1日に開局します佐賀シティビジョンの「市民チャンネル」を利用して、本市の主要な事業などの情報を提供し、市政に対する市民の理解に役立てたいと考えております。
このほか
●「政治倫理条例(仮称)」制定のための調査・研究費、熱気球大会JR臨時停車駅開設負担金、金立山線林道改良事業費、学校週5日制導入のための調査・研究費、前年度分医療費の精算に伴う老人保健医療特別会計繰出金等を措置いたしております。
歳入予算の補正としましては、補助事業等に伴う国・県支出金のほか、地方交付税、財産収入等を計上いたしております。
以上で、
一般会計補正予算の内容についての説明を終わります。
次に、特別会計の補正予算につきまして、主なものを申し上げます。
国民健康保険特別会計は、健康づくりの意識啓発を図るため、健康ビデオ及び健康情報紙「ひととき」の作成、シンポジュウムの開催などのヘルスパイオニアタウン事業費を増額措置いたしております。
次に、農業共済特別会計は、
農作物共済勘定の水稲及び麦の無事戻し金等について措置いたしております。
次に、老人保健医療特別会計は、前年度分医療費の精算に伴う
関係機関への返還金等を措置いたしております。
以上で、補正予算関係議案の概要説明を終わりますが、なお、細部の点につきましては、歳入歳出補正予算事項別明細書、6月補正予算の概要等により御検討をいただきたいと存じます。
何とぞ、よろしく御審議を賜りますようお願いいたします。
ありがとうございました。
△散会
○議長(山下勝)
本日はこれをもって散会いたします。
明11日から14日まで休会いたします。
本会議は15日午前10時に再会いたします。
午前11時23分 散会
△表彰状伝達式
△佐賀市表彰式
○議長(山下勝)
ただいまから本市議会議員に対する表彰状の伝達を行います。
光武議員は、25年の長きにわたり市政の発展に寄与されました功労者として、去る5月27日開催されました第68回
全国市議会議長会の定期総会において、議長会会長より表彰状を贈呈されましたので、心からお喜び申し上げますとともにその伝達を行います。
それでは、光武議員さん、前の方にどうぞおいでくださいますようお願いいたします。
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│ 表彰状 │
│ 佐賀市 │
│
光武重一殿 │
│ あなたは市議会議員として25年の長 │
│ きにわたり市政の発展に尽くされたその │
│ 功績は特に著しいものがありますので │
│ 第68回定期総会にあたり本会表彰規定 │
│ によって特別表彰をいたします │
│ 平成4年5月27日 │
│
全国市議会議長会 │
│ 会長 鈴木正之 │
└────────────────────┘
(拍手)
◎議会
事務局長(中座徳次郎)
以上をもちまして、表彰状の伝達式を終わらせていただきます。
◎秘書広報課長(中牟田貞巳)
それでは引き続きまして、佐賀市表彰式に移らせていただきます。
ただいまから佐賀市表彰規則に基づきまして、長年にわたり市政発展のために御尽力を賜りました
光武重一議員さんの表彰式をとり行います。
┌────────────────────┐
│ 表彰状 │
│
光武重一殿 │
│ あなたは佐賀市議会議員として市政に │
│ 参画されること25年その間本市の発展 │
│ に尽くされた功績は誠に顕著であります │
│ よってここに表彰します │
│ によって特別表彰をいたします │
│ 平成4年6月10日 │
│
佐賀市長 西村正俊 │
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(拍手)
◎秘書広報課長(中牟田貞巳)
西村市長よりお祝いの言葉を申し上げます。
◎市長(西村正俊)
それでは、失礼いたしましてお祝いの言葉を申し上げたいと思います。
去る5月27日に開催されました第68回
全国市議会議長会の定期総会におきまして、
光武重一議員さんが在職25年のはえある表彰を受けられましたことは、まことにおめでたい限りでありまして、心からお祝いを申し上げます。
光武議員さんは、市民の方々の期待と信頼を一心に受けられまして、市議会議員として、また本年3月からは副議長として、その立派なお人柄と卓越した識見、思慮をもちまして、市政の発展に御尽力を賜っているところでございます。
佐賀市といたしましても、この輝かしい御功績をたたえるために、ただいま佐賀市表彰規則に基づきまして表彰を申し上げた次第でございます。
さて、本市は21世紀を展望した総合計画の実現に向けて、個性と活力、それに快適性を加えた風格ある県都づくりを進めているところでございますが、当面する重点施策として、大和紡絞跡地の
基盤整備と市立図書館の建設、久保泉工業団地の開発、中心市街地の再開発、都市景観の形成など積極的に取り組んでいるところでございます。
このような施策を展開するためには、議会と執行部がお互いの機能を十分に発揮しながら、よく連携をとることが肝要でございまして、そうすることによって大きな成果をおさめることができると確信をしているところでございます。
どうか光武議員さんには、この上とも市政発展のため、なお一層の御尽力を賜りますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつにかえさせていただきます。
まことにおめでとうございました。ありがとうございました。(拍手)
◎秘書広報課長(中牟田貞巳)
光武議員さん、謝辞をお願いいたします。
◆(
光武重一議員)
それでは、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
ただいまは全国議長会、さらには佐賀市表彰を受けまして、私といたしましては身に余る光栄と深く感謝申し上げております。さらに、ただいまは市長さんから身に余る過分なお褒めの言葉をいただきまして非常に恐縮に思っとります。
顧みますれば25年間、この期間というものは長かったわけでございますが、その振り返って見てみますれば、何らその間私にはなすことなく、表彰に値するような問題はございませんでした。ただ、25年間というものを経過し、ここにこのように表彰されたことにつきましては、今日までの同僚の議員さん、先輩議員さん、さらには執行部の皆さん方のほかならぬ御指導のたまものであります。深く御礼申し上げます。
私は、この表彰を契機に心を新たにして、ただいま市長さんが言われました21世紀に向けた佐賀市の人間都市づくりに対しまして、大きな諸問題が今日数多く山積しております。その諸問題について、今後、議員の皆さん、執行部の皆さん方の御教示を受けながら、微力ではございますが、精いっぱい頑張っていくことをお誓い申し上げまして、簡単でございますが、御礼の言葉にかえます。
どうもきょうはありがとうございました。
(拍手)
◎秘書広報課長(中牟田貞巳)
これをもちまして、佐賀市表彰式を終わります。...