大阪市議会 1971-02-23 02月23日-02号
このたびの予算編成にあたっては、1970年代の課題とされている人間性の回復を目ざし、公害防止と健康で安全な環境づくり、お年寄りと子供を大切にし、福祉市政を推進、次の世代の育成と文化水準の向上、近代都市への再開発と中小企業振興を4本柱として編成、限られた財源の中での配分ではありますが、次に申しあげる諸問題に関していま一歩という感を抱くものであります。 まず最初に公害対策についてお伺いいたします。
このたびの予算編成にあたっては、1970年代の課題とされている人間性の回復を目ざし、公害防止と健康で安全な環境づくり、お年寄りと子供を大切にし、福祉市政を推進、次の世代の育成と文化水準の向上、近代都市への再開発と中小企業振興を4本柱として編成、限られた財源の中での配分ではありますが、次に申しあげる諸問題に関していま一歩という感を抱くものであります。 まず最初に公害対策についてお伺いいたします。
特に、本年は人間性の回復が最も望まれる1970年代の最初の年であります。この大きな課題を達成すべく、都市問題解決のため皆さまとともに一そう強力な市政の推進にあたらなければならないと痛感いたしておる次第であります。
すでに自民党政府はいわゆる新全国総合開発計画を進めておりますが、この方法によれば1970年代の新たな高度成長を目ざし、昭和60年までに工業用地を3倍にし、工業生産を五、六倍にする計画を持っております。したがってこの政策強行の結果は、昭和60年には市街地に人口が集中し、中でも東京、大阪、名古屋に日本の全人口の53%が集中することになっております。
次に、市長は1970年代の課題として、人間性の回復、都市問題の解決を打ち出しております。そして人間性の回復と健康な環境づくり、お年寄りと子供を大切にする福祉市政、次の世代の育成、暮らしの向上と中小企業の振興でありますが、いいことです。このこと自体、反対する者はありませんでしょう。しかし、それが真にできるかどうかということとは別であります。
そして、世界じゅうが1970年代は都市に人間性を回復する時代だと言われておるのに、外国の1割しか自然を持たないこの姿は、将来にわたって、日本国民の非常な不幸だという考え方で、市民の皆さんとともに、緑化100年宣言をして、この運動に特に力を注いでまいっておるのでありまして、市民の方々の協力によって大阪の緑化は進んでまいっております。
本年はまた1970年代の幕あけの年であり、新しい転換が大きく期待されているところであります。60年代の目ざましい経済成長がもたらした激しい都市化の波は、生活環境の悪化と都市機能の低下など、都市問題をいよいよ深刻なものにいたしたのでありますが、その都市化のひずみの中から、特に人間性の回復が強く求められております。
さて、旬日を出ずして迎える新しい年1970年代のわが国の最大の課題は、都市問題の解決であろうかと確信をいたすのでありますが、本市に顕著にあらわれます諸種の困難な都市問題の解決のためには、すでに策定されたマスタープランに基づきまして、その具体化の事業計画を立て、強力に推進をいたしますとともに、過密化とモータリゼーションのさなかで、市民の生活の安定と、健康を確保しなければならないと思うのであります。
これもいろいろな機会に申し上げたのでありますが、1970年に万国博をやろうという計画を4年前にいたしました際に、ごく一部の人からではありましたが、安保の年であるがだいじょうぶかというような論議がなされたのであります。しかし、安保といえども、大阪は土地柄が東京と事情が違う、その影響はそう大きいものとは考えられないというようなことも言って今日に至ったわけであります。