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平成29年12月定例会議(第2号12月12日)

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  1. 能勢町議会 2017-12-12
    平成29年12月定例会議(第2号12月12日)


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    平成29年12月定例会議(第2号12月12日)             平成29年能勢町議会12月定例会議                              平成29年12月12日                                  午前10時再開  第2号 日程第1 一般質問 ┌────────────────────────────────────────┐ │        平成29年能勢町議会12月定例会議会議録(第2号)       │ ├────────┬───────────────────────┬──┬────┤ │        │再開 平成29年12月12日 午前10時01分│議長│植昭彦│ │ 会議日時   ├───────────────────────┼──┼────┤ │        │散会 平成29年12月12日 午後 3時10分│議長│植昭彦│ ├────────┼───────────────────────┴──┴────┤ │ 場所     │  能 勢  役 場 議 場                │ ├────────┼───┬─────────┬─┬───┬─────────┬─┤ │        │議 席│         │出│議 席│         │出│ │        │   │ 氏     名 │ │   │ 氏     名 │ │ │ 応(不応)招 │番 号│         │欠│番 号│         │欠│ │ 議員及び出席 ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │ 並びに欠席  │ 1番│ 西 河   巧 │〇│ 7番│ 大 西 則 宏 │〇│
    │ 議員     ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │        │ 2番│ 森 田 則 子 │〇│ 8番│ 長 尾 義 信 │〇│ │ 出席 11名 ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │ 欠席  1名 │ 3番│ 岡 本 ひとし │〇│ 9番│ 中 西 顕 治 │〇│ │        ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │ 凡    例 │ 4番│ 伊 木 真由子 │〇│10番│ 奥   久 明 │〇│ │        ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │〇出席を示す  │ 5番│ 大 平 喜代江 │〇│11番│ 長 尾 義 和 │△│ │△欠席を示す  ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │×不応招を示す │ 6番│ 平 田   要 │〇│12番│ 中 植 昭 彦 │〇│ │□公務欠席を示す├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤ │        │   │         │ │   │         │ │ ├────────┼───┼─────────┴─┴───┴─────────┴─┤ │ 会議録    │ 7番│ 大 西 則 宏                   │ │        ├───┼───────────────────────────┤ │ 署名議員   │ 8番│ 長 尾 義 信                   │ └────────┴───┴───────────────────────────┘ ┌────────┬────────────┬──────────────────┐ │ 職務のため  │議会事務局長      │    清 水 鉄 也       │ │        ├────────────┼──────────────────┤ │ 会議に出席  │議会書記        │    永 井   勇       │ │        ├────────────┼──────────────────┤ │ し た 者  │議会書記        │    辻   かさね       │ ├────────┼────────┬───┴──┬────────┬──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │町長      │上森 一成 │環境創造部長  │福原 仁樹 │ │        │        │      │        │      │ │        ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │副町長     │東良  勝 │観光文化課長  │松田 正弘 │ │        │        │      │        │      │ │        ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │教育長     │加堂 恵二 │地域振興課長  │前田 博之 │ │        │        │      │        │      │ │        ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │総務部長    │中島 吉章 │地域整備課長  │馬瀬 師彦 │ │        │        │      │        │      │ │ 地方自治法  ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │総務課長    │藤原 伸祐 │環境創造部付課長│宇都宮福敬 │ │        │        │      │        │      │ │ 第121条  ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │住民課長    │新谷 哲生 │環境創造部付課長│森田 和城 │ │        │        │      │        │      │ │ により説明  ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │自治防災課長  │田畑 良信 │教育次長    │寺内 啓二 │ │        │        │      │        │      │ │ のため出席  ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │健康福祉部長  │瀬川  寛 │生涯教育課長  │古畑 まき │ │        │        │      │        │      │ │ し た 者  ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │福祉課長    │花崎 一真 │学校教育課長  │重金  誠 │ │        │        │      │        │      │ │        ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │学校教育課指導 │      │ │        │健康増進課長  │狭間 正樹 │        │辻  新造 │ │        │        │      │担当課長    │      │ │        ├────────┼──────┼────────┼──────┤ │        │        │      │        │      │ │        │        │      │会計管理者   │上安 敏弘 │ │        │        │      │        │      │ ├────────┼────────┴──────┴────────┴──────┤ │議事日程    │  別 紙 の と お り                  │ ├────────┼───────────────────────────────┤ │会議に付した事件│  別 紙 の と お り                  │ ├────────┼───────────────────────────────┤ │会議の経過   │  別 紙 の と お り                  │ └────────┴───────────────────────────────┘               再 開  午前 10時01分 ○議長(中植 昭彦君) ただいまの出席議員は11人です。定足数に達しています。      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) ただいまから平成29年能勢町議会12月定例会議を再開いたします。      ──────────────────────────────────      ┌────┐      │一般質問│      └────┘ ○議長(中植 昭彦君) 日程第1、一般質問を行います。  順番に発言を許します。 ○5番(大平喜代江君) おはようございます。  議長からお許しをいただきましたので、通告書に従いまして質問いたします。  快適なまちづくり地域づくりからについて行います。  平成28年7月、厚生労働大臣を本部長としました「我がごと・丸ごと」地域共生社会実現本部厚生労働省に設置されました。その設置の趣旨に1億総活躍社会づくりが進められる中、福祉施設分野においてもパラダイムも転換し、福祉は与えるもの、与えられるものといったように、支え手側と受け手側に分かれるのではなく、地域のあらゆる住民が役割を持ち、支え合いながら自分らしく活躍できる地域コミュニティを育成し、公的な福祉サービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる地域共生社会を実現する必要がある。  具体的には、人ごとになりがちな地域づくりを地域住民が我がごととして主体的に取り組む仕組みをつくっていくとともに、市町村においては、地域づくりの取り組みの支援と公的な福祉サービスへのつながりを含めた丸ごとの総合相談支援の体制整備を進めていく必要がある。また、対象ごとに整備された縦割りの公的福祉サービスも丸ごとへの転換をしていくため、サービスや専門的・専門人材の養成過程の改革を進めていく必要があると、この「我がごと・丸ごと」地域共生社会実現本部が設置されましたその趣旨に示しております。  この対策本部におきましては、地域力強化検討会を開催しまして、12月では中間報告と中間の取りまとめをし、本年の9月に最終取りまとめをしております。その中におきまして、さまざまなことが上げられておりますけれども、実際には当然福祉分野のことではありますけれども、基本的に地域共生社会ということの実現に向けまして、今回の質問は、市町村の地域づくり、とりわけ本町の地域づくり取り組み支援に関しまして、いろいろ質問をいたします。  まず、「我がごと・丸ごと」地域づくりで上げられています住民主体による地域課題の解決力強化体制づくりをどう理解し、支援されますか。本町の行政区を区ごとの人口差など、今後区としてのあり方や課題について伺います。  また、人口減少、高齢化の進む中、区会、自治会が抱える課題をどのように捉えておられますか。また、地域防災力の向上についてどのように考えておられますか、お伺いします。  最後に、地域と行政の協働の実を上げるための本町の仕組みづくりの現状を伺います。  以上、よろしくお願いいたします。 ○町長(上森 一成君) おはようございます。よろしくお願いをいたします。  それでは、大平議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。  人口減少高齢化社会における地域課題等についての御質問でございます。5点に分けていただいておりますけれども、相互に関連することから、一括して御答弁を申し上げたいと思います。よろしくお願いをいたします。  本町では、区によって人口減少の速度はさまざまでありますが、各区とも総じて人口が減少している状況にあります。また、将来人口推計によりますと、本町では2025年ごろに高齢者人口が最も多くなり、その後は総人口の過半を高齢者が占める状態が続くことが想定をされます。地域の担い手が不足し、このままでは集落機能の低下による地域活力や社会基盤の損失が懸念されるところであり、人口減少高齢化社会への対応は待ったなしの状況であると認識をしておるところでございます。
     地域づくりにおきましては、地域の自主性を尊重することは申すまでもございませんが、かつての人口規模、年齢構成から大きく変化し、人的資源が減少する中にあっては、福祉的な視点のみならず防災的な視点からも、単独の区や従来の組織では対応が困難な課題が生じているものと認識をしております。  こうした中にあって、まずは住民一人一人が自助の精神に立脚した上で、地域の実情に応じた共助と公助の新しい助け合いの仕組みをつくっていくことが、まさに地域づくりの取り組みとして必要不可欠であると認識をするところであり、本町といたしましても、昨年度国の交付金を活用した地域密着型サービス推進事業を実施し、新しい集落経営のモデル事業に対する支援を行うなど、機運の醸成に努めているところです。  引き続き、誰もが住みなれた地域で生き生きと暮らすことができる社会の形成に向け、住民の皆様とともに取り組みを進めてまいります。以上でございます。 ○5番(大平喜代江君) 全体をまとめてお答えいただきました。私のほうは、そういった全体的なことを踏まえまして、におきますところのこれからの取り組み、どうしていったらいいか。人口減少、高齢化に対応しまして、どう取り組んでいくか。福祉分野のみならず、防災にかかわりましても、暮らし全体について、日々の取り組みについて、いろいろと質問いたします。  まず、それぞれの自主活動、地域活動をされています区長というところについてお伺いしたいと思います。これは26年12月議会におきまして区長について私、質問しておりますけれども、本当にいろいろとわからぬことばかりで、お教えいただきたいと思っておりますので、質問いたします。  まず、区長の仕事はといいますか、が制度はないということで、法的に何も根拠のないところで、法的根拠といいますか、文書でちゃんと明確にされていないんですけれども、区長の仕事をどのように考えておられるのか。区長の位置づけはどうなっておりますか。 ○総務部長(中島 吉章君) まず区長ですけれども、位置づけといいますか、それぞれの組織する区がございます。地域のコミュニティを形成している中で、区という組織がございます。そこの当然リーダーでございますけれども、行政として、いろいろと行政施策の地域とのかかわりについて、区長さんを通して、いろいろと御相談をさせていただきながら進めていくもの、またいろいろと区長に例えば広報の配布ですとか、そういったからの依頼事項をお願いをしているもの、またいろんなの中に行政の組織がございます。地域の代表として、こういったさまざまな委員会ですとか、そういった組織の中に区長として参画をしていただくことで、あらゆる面で行政と一緒になって活動をしていただいておる、そういった立場の方と認識してございます。 ○5番(大平喜代江君) 余りわかりませんでしたね。ごちゃごちゃで説明されたようにというのが私の感想です。区長にいろいろと依頼をなさっておられます。実際に広報を配るとかいうようなことで、いろんな実務的なことをお願いされております。ただ、そこのところで、何やかいっぱい先ほど並べられましたけれども、実際には区長の業務といいましても自治会の代表者への依頼と、そして区の補助的な仕事をお願いしている仕事内容と、そこのところを明確に捉えてなさっているかが疑問なんですけれども、いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 自治会といいますか、地域の代表者として、それぞれその地域で独自のいろいろな取り組みがございましょうから、それはそれで区長さんとして、その地域でそれぞれ活動をされておるという、この中身については、それぞれの区によって内容もまたいろいろ異なるものであろうというふうに思います。  先ほど申し上げました、いろいろな充て職みたいな形で各区長さんに御依頼をしておる、そういった各種委員会等への参画、これは地域の声を聞かせていただくというような意味でお願いをしておるものでございますので、そういった活動のすみ分けというのを行政のほうで行うというものではございません。 ○5番(大平喜代江君) 実際に先ほど町長の答弁にもありましたけれども、各区での人口減少等々、今後の取り組みについて懸念される部分をちらっと触れられたように受け取りましたけれども、実際に現在、今、区長はどれだけしんどいかと、なかなかなり手がない、順番が回ってくると、輪番制でなさっているところもあろうかと思うんですけれども、実際にはやはりその役割を担うにしましても大変だというところであるわけですね。この中には、いろんなそれぞれの地域特性がありますから、業務内容やら区長としての役割が随分多々ございますし、新興住宅においてはまた違ってくるというところなんですけれども。  実際に今、区長には年間14万円、税を引いたり、いろんな分で手元にはもう少し少ないですけれども、区長に年度末に一括してお支払いになっておられます。この金額はどういう内容のものに対しての金額なんでしょうか、仕事の内容に対しての金額なんでしょうか、お答えください。 ○総務部長(中島 吉章君) 先ほど来、お答えをさせていただいておりますけれども、各種委員会のほうに地域を代表して参画をしていただいたりとか、またからの依頼を、例えば先ほど言いました広報の配布ですとか、そういったさまざまな依頼物がございます。そういったことで、行政にいろいろとお手伝いをいただいておるというようなことで、報償金としてお支払いをさせていただいているものでございます。 ○5番(大平喜代江君) またお尋ねします。区長として、充て職として、さまざまな委員会の委員等を分担して出ていただいております。この費用については、区長にはお金は出ないんですか、報償金は、その出席にかかわりまして。 ○総務部長(中島 吉章君) さまざまな委員会がございますので、それぞれの委員会の規定により、若干取り扱いは異なります。中には、報償金と別に費用弁償等で費用をお支払いするものもあるかもわかりませんけれども、総じて出ないというものが多うございます。 ○5番(大平喜代江君) 実際には区長への報酬としての14万円、税を含みます14万円以外に、そういった面では出ているわけなんですけれども、そうしますと、14万円の区長に対する支払い内容に対する仕事というのをもう一度再確認いたします。いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) まず、依頼をさせていただいています委員会等でございましたら、例えば各区長それぞれにお願いしているのは、例えば能勢リサイクル啓発の推進委員ですとか地区の福祉委員、また選挙の関係の立会人、こういったところを各区長に今お願いをしてございます。それから、区長の中で各校区で区長会もお持ちでございます。その各区長については、代表の方については社会福祉協議会の評議員ですとか、また区長会の総代表につきましては、人権と平和のつどいの実行委員会の委員ですとか、社会を明るくする運動の実施委員ですとか、環境対策の検討委員会の委員ですとか、まだほかにもございますけれども、さまざまな業務をお願いをしておるというところでございます。 ○5番(大平喜代江君) ちょっと質問を変えます。区長はイコール自治会長かどうかということが気になるんですけれども、区の数は44。能勢におきます自治会は幾つあるんでしょうか。済みません、区会という言い方をしているかもしれません。地域のまとまりとしてのそういう組織は幾つありますか。 ○総務部長(中島 吉章君) 済みません、能勢のほうでは自治会というふうにして何がしかのお願い、地域で自治会というふうに名乗って、いろいろ活動されているところはあろうかと思いますけれども、実数については把握をしてございません。行政のほうとしては、区を対象にして、いろいろとお話をさせていただいておるということでございます。 ○5番(大平喜代江君) ですから、のほうは、自治会の理解はしていないと。区のまとまりで、区長を窓口にして地域に入っていくと、お願いをするという形をとっておられます。実際に自治会、確かに大阪府のデータをさまざま見ますと、自治会数のところ、能勢におきましては横棒で数字は出しておられないんです。でも、現に自治会というのは幾つもあります。能勢においては50を超えているんじゃないかなというふうにして、わかっている分でも50は超えております。  そういったところで、区長の仕事を再度確認いたします。それぞれの区に自治会があります。区長が属している組織もあります。昔からの組織があります。新たにその区の中に新興住宅地ができましたら、自治会ができております。1つのグループができております。区長は、いわゆる今先ほど総務部長がおっしゃられた内容で、説明いただきました内容でいきますと、区というのの区長はイコールそこの自治会長でありますと、そういう理解ですと、どうしてもすき間ができる、谷間ができる、情報が伝わらない地域ができております。実際に区長の仕事を、役割をきちんと明確にしないと、区長は自分の地域だけでなくて、例えば宿野とか、いろいろございますけれども、そこの中の他の自治会は関係がないということにしてしまうと困るし、自分の自治会代表の仕事に携わっているのか、区全体の仕事としてはお願いされているのか、その辺の認識をお伺いします。 ○総務部長(中島 吉章君) いろいろ先ほども申しましたように、自治会という形でさまざまな組織をつくって活動されておるというところはございますけれども、としては、それはあくまでどこかの区に属する一部の組織というふうに認識をしております。したがいまして、別に自治会があるから、それは区長の管轄ではないということではなく、どちらの区の中にその自治会は属しておるものというふうに認識をしてございます。 ○5番(大平喜代江君) 区長は、その地域の一部の自治会の代表者であるという地域もあるわけです。ほかにも自治会があると。複数の自治会がある区がございます。幾つかありますね。そこで、区長として御苦労さまということで14万払う。この区長としての仕事は、自分の属しているところのみならず、他へもきちんと情報伝達をしないといけない仕事があるわけですけれども、その点の認識は今理解されていないと、それかあるいは区長にその旨きちんと伝えてお願いをされているんでしょうか、いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 先ほども申しましたように、能勢町内の区の空白地域はございませんので、それぞれのところに区長がおられます。その区を管轄する住民さん全ての代表であるという認識をしてございますので、そういったさまざまな区長としての仕事というのは、別の自治会についても及ぶものというふうに認識をしてございます。 ○5番(大平喜代江君) すき間や空間がないと、こうおっしゃったんですけれども、そうしましたら、お伺いします。区長を通して協働事業交付金をその地域で必要であるならば、計画されているならばお出しいただきたいということで、協働事業交付金のことはお話しなさっているんですけれども、それについて区長の認識は、ちゃんと自分の区全体に出された金額であると、上限20万円であるという認識のほうはいかがでしょうか、どう捉えられていますか。 ○総務部長(中島 吉章君) 協働事業交付金につきましては、その地域での活動に要する費用の一部ということで交付をさせていただいておるものでございますので、当然その地域で使用していただいておるものと認識をしてございます。 ○5番(大平喜代江君) 理解されてませんね。先ほど言いましたように、1つの区に複数の自治会がある場合、それで行政組織として1つの区の中に住民の自治会が複数ある場合に、区長は両方の自治会の代表者であって、から受けたものについては、きちんと情報伝達したり相談したりと取りまとめしなくてはならないわけです。そうしますと、協働事業交付金は、それぞれの自治会にいかがでしょうかというようなことの上で優先順位をつけてあげてこられるんならわかるんですけれども、全く知らされないで、ほったらかしの地域がありますけれども、いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 協働事業交付金につきましては、過去に若干申請いただいていないところもございましたけれども、現在全ての各区からほぼいただいてございます。過去といいますか、昨年1地区が未申請でございましたけれども、その他については全てのところから申請をいただいてございます。使用の用途につきましても、防犯灯の設置ですとか、ごみステーションの設置、こういったものに関する費用、あと消防の関係、そういった機材をそろえるとか、集会所のほうの修繕等に充てるとか、こういった内容の申請でいただいており、交付をさせていただいておるものでございますので、ただ、中身の事業内容については特段こちらのほうで取り決めをするものではございませんので、受益のエリアがかなり広いということで順番に回しているとか、いろいろ工夫はされているというふうにお伺いはしてございますけれども、基本的には区として使用するものというふうな形で理解をしてございます。 ○5番(大平喜代江君) 申しわけないですけれども、実際に書いたものがございませんので、区長の仕事とは、区長の役割とはというようなところで皆さんが理解されているようには思っておりません、私は。人にもよります、これは。だから、きちんと伝えるもの、あなた方の役割はというところを明確にしないでいきますと、今しっかり答えていただかなかったんですけれども、ある区のある自治会から、どうしてもLEDにしたいけれどもという、そういう協働事業交付金なるものがあるならばいただきたいという申し出がありました。それは複数の自治会があるところでございます。帰って区長と相談してくださいと突き返したところがあります。そういう話が一切入っていないんです、そこの地域は。ですから、実際に区長という窓口にしていますけれども、区長は区全体の仕事をするというか、そういうの情報伝達をするというところが入っていないんですよ。そのことについて、担当課長にそのところ、どういう状況でお返しなさったのか、お伺いします。 ○自治防災課長(田畑 良信君) 協働事業交付金の使い方ということでの御質問かなと思いますけれども、協働事業交付金につきましては、予算の範囲内でということで、予算につきましては現在把握しております44区に対しまして予算を計上しておりますので、その44区に対しまして使っていただくということで、もしそこに今言われたような行き違いがございましたら、また区長さんと御相談をいただきたいということで回答を返しております。 ○5番(大平喜代江君) 区長に相談に行きなさいと、別の自治会の代表者がそういうふうにして返されて、戻ってきております。でも、区長は、そういう地域、協働事業交付金が出るということでしたら、ある面では自分のところだけではなく、他の自治会にもそのことのお知らせをせないかん。なかったらなかったでいいんですよ。私のところは要りませんという状況やったらいいんですけれども。必要としているにもかかわらず、そういうことが伝えられていないんです。巷ではそういうお金が出るようだけれども、それについていただけませんかと、その地域の会長が言いに行きまして、区長を通せというところで返っております。ですから、事細かなことよりも、区長という制度で交付金をということの中で、区長、その区全体の仕事をしてもらう、役割を担ってもらう方なのか、その地域の自分の所属している自治会のそういう運営にかかわりまして、うまくいくようにそういう点での支援をされているのか、一体自治会と区長の役割をはっきりとしないと、こういった幾らでも谷間やら空間やらがいっぱいできるんじゃないですか。  これは福祉のほうでも、そういうことがないようにという、きのうもいろんな答弁の中にもそういうことがありましたけれども、いっぱい空間やら谷間やら、そういうところをこしらえているのは、それぞれが双方に区長に対しての、区長御自身と、それから行政職員の区長に対する地域での代表という部分と役所でお願いしている区長の仕事というのが明確じゃないから、これからはどんどんしんどい状況になるんじゃないかなと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 区長といいますのは、そこの地域の区域内、そこの代表者ということで選出をいただいたものでございます。そして、そこの代表者がどなたであるかというのは、文書をもってのほうへ通知をいただくというようなことでございます。いろんな形で明確化というようなことも御指摘ではございますけれども、ちょっと過去にも御答弁させていただいたと思いますけれども、あくまで区というのは行政の下部組織ではございませんので、それは協力関係をいただく団体というふうに考えてございます。 ○5番(大平喜代江君) 下部団体ではないというのは、26年の12月にもお聞きしております。しかしながら、よく都会では連合自治会の全部の集まりやら、それぞれのまた地域での代表者が集まってのということがあるわけです。でも、能勢でやっているのは、区長ということの報償金を与えてのお仕事をお願いしている分で、区の全部の代表者であるかの認識でおられるのは間違っておられると思います。複数あるところで、例えば宿野一区ですと、みどり区、北区とか、そういった形で、東区ですか、一区の中にレンコンの穴のあいたようにして、それぞれの地域であるわけですよね。だから、一区のほうでは、それぞれのまとまり以外のところを一区としている。だから、それはそれぞれでなさっているからいいんですよ。それぞれであるわけです、一区の中でも。一区という中に3つ他に入ってきているわけですけれども、しかしながら、それで表に出てきていないところが結構ございます。新興住宅地の名月台は何区に入っているんでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 名月台は田尻中区でございます。 ○5番(大平喜代江君) 新興住宅地の山辺台は、どの区に入っていますか。 ○総務部長(中島 吉章君) 東山辺区でございます。 ○5番(大平喜代江君) 桜台は、どの区に入っていますか。 ○総務部長(中島 吉章君) 宿野三区でございます。 ○5番(大平喜代江君) それぞれの新興住宅地が何も一体になっている地域もございますけれども、そうでないところも今仮に上げましたところ、ほかにもあるんですよ。城山台とか、いろいろございますけれども、そういう状況では、何も複数でというか、1つでまとまってという区もございますけれども。そうでないところは情報が相当抜けております。ですから、そういった点でパラダイム転換をしっかりお願いしたいと思っています。  例えば一つの例で挙げますと、埼玉県では、随分と同じく区長制度をとっているところがございます。埼玉県の状況でいきますと、埼玉県では63自治体がございますけれども、12市町村で区長制度を持っているというところで、しっかりそれぞれの区長制度のあるところにおきましては、ちゃんとそういう規定をきちんとこしらえております。そのところの区長は、はっきり自治体のその状況でではなくて、事務区の区長として仕事を明確にしてやっております。ただし、これも費用が相当つきますので、そういったあたりでのやっぱりトラブルはあるんですけれども、実際には、そういった点できちんと明確にして、それぞれ漏れ落ちがないように情報についても、いろんな面でも取り組みをされております。区につきましても、全部どこが入るかはきちんと明確に、住所も含めまして、それぞれの区、漏れ落ちのないように全部網羅されております。  ですから、区長がその仕事、そのとき出席がなければ区長代理も設けるということなど、そういった点で取り組みが進められておりますし、それぞれ窓口を区長一本にするのはいかがなものかなと。これから大変な仕事がいっぱいございますので、そういった点では、そういう区長の状況を捉えて、混乱、区長自身もそうです。地域もそうですけれども、職員の方、行政のほうも、そういった面でごちゃごちゃにはされないようにしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 自治会と区のほうを別に混同しとるわけではございません。いろいろと全ての区に、それぞれの住民が属しておられるというふうに認識をしてございますので、そういった混同ということはないものと考えてございます。 ○5番(大平喜代江君) 今の答弁、と思いますということじゃないかなと思うんですけれどね。確認されていないし、どういう状況かというのは、区長1人の窓口を通してでしか見ておられないので見えないんじゃないですか。先ほどは、やはり各自治会の自主性を尊重してということなんですけれども、それぞれの役割でもってちゃんとやっていただいているか口出ししないというような状況で捉えられた一面はあるんですけれども、驚きました。  いま一つ埼玉県の例を出しますけれども、実際に広報では、区会、町内会、自治会に加入しましょうという呼びかけが入っております。区会、町内会、自治会の主な活動はということで、はっきりそういった点で広報できちんと説明をしてやっておられます。それぞれに自治会のというところでの情報は大変きちんと整理しながら、自治会というのは、それぞれに任せておくところですから、そういった点では、余りの者が口出しすることはないというふうなことで言っておられる部分があるんですけれども、自治会、町内会加入促進マニュアルと、これは所沢市です。そういうものをつくって、しっかりやっぱり組織の基盤をきちんとつくろうとされています。  ですから、能勢において一つ一つの内容がわかるなと、今までどおりでずっと来た、今までの歴史的な文化的ないろんな要素も含めまして、今ずっとそれぞれのことをやっておりますけれども、行政は区に依頼されていますけれども、でも、そこのところの整理をしないといけないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○総務部長(中島 吉章君) 議員も今さまざまな歴史的なということで御発言がありましたけれども、それぞれの区の設置、おっしゃるように、さまざまな歴史的な経過もございます。それぞれで地域コミュニティーがもう既に形成をされておった。そういったところを区として、いろいろと行政の御協力をいただいておるというようなところでございます。全国的なお話で申し上げますと、先ほどおっしゃられたような自治会に対する加入率が非常に低下をしておるというようなところが、加入の促進のためのそういったPRをしておるところも存じておりますけれども、能勢では、まだそういう大きな流れの中では、そこまで加入率については、そんなに低いものであるというふうには認識をしてございません。 ○5番(大平喜代江君) 他の例を挙げましたけれども、自治会の加入率が低いからということで、そこまで立ち入ってと言うたらいかんのですけれども、そこまでやっぱり熟慮して自治会の加入のマニュアルなどつくっているところがあるということです。能勢においては、加入率は高いけれども、非常にやはりしんどくなっているというか、そういった点で高齢化、人口減少によってしんどくなっているということで、それぞれの役割を明確にする必要があるんじゃないかと。そういう状況を、しっかり地域の状況を知る必要があるんじゃないかということでの質問であって、何も埼玉県のまねをせよということを言っているわけじゃありません。  実際には、平成の合併のところで言われますことは、合併しましたら行政と住民との距離が随分と遠くなったと。なかなかそういった点ではできないと、うまくいっていないというところで、実際に昭和の大合併の時代でやはり課題になったところを振り返って、もう一遍見る必要があるんではないかという指摘をされています。ですから、ある点では、能勢においては、それぞれ先ほど文化や歴史やらというふうに言いましたけれども、町村合併時における、前の26年の12月議会の回答では、その経緯のもとで、合併した段階での区が形として残っているというお答えをいただいております。しかしながら、そういった点で、行政との各地区との距離が短くなったらいいんですけれども、もしそれがどうなのかというところの心配をしますので、要らぬおせっかいやということかもしれませんけれども、実際にはそういうことをしっかり考えないと困るんではないかなと、これから身動きつかなくなるんじゃないかなと思っております。  1、2の防災とか地域福祉にかかわりましてのところで質問いたしますが、数日前に区長の皆様へお願いということで、地区福祉委員会についてのお願いをされています。地域づくりの協議、実行の場として、区長の皆様を初め地域役員や地域団体、住民で組織されている地区福祉委員会について、いろいろ今後生活支援体制整備事業の協議体機能を担っていただきたいと考えておりますと、これに区長に投げておられます。つきましては、各地区福祉委員会への実施に向けて御協力を依頼してまいります。つきましては、区長の皆さんにおかれましては、さまざまな場面において御協力、御支援をいただきますようお願いいたしますと。  ここで、いきなりこんな区長、私自身もわからないです。区長さんにぽんと投げつけて、どういう答えを求められるんかなと思っています。それでは、地区福祉委員会ということについてお伺いします。今現在はどうなっておりますか。 ○健康福祉部長(瀬川  寛君) 今、御質問いただきました地区福祉委員会そのものにつきましては、社協のほうが統括をしておる組織であるということでございます。 ○5番(大平喜代江君) 社協が統括しているところであり、説明ができないというふうに、説明いただけなかったということなので、副町長にお伺いします。社会福祉協議会におきまして福祉委員会のそういう組織的なことなど、取り組みなど、今の現状はどうなっているんでしょうか、お教えください。 ○副町長(東良  勝君) 私の把握をしとる範囲で答弁をさせていただきますけれども、能勢の社協のほうでも福祉委員会を立ち上げて、各それぞれ地域に福祉委員会を立ち上げられておられます。また区と申しますけれども、特に区によっていろいろ事情が違いますけれども、主には民生委員さんが中心となって、そういった組織を立ち上げていただいておる、また活動していただいておると認識はいたしております。 ○5番(大平喜代江君) その福祉委員会は、地区福祉委員会という名称なんでしょうか。 ○副町長(東良  勝君) 地区福祉委員会、各地区でございます。特に旧の校区で一つのまとまりをもって、あとはまた区の下部組織として、皆さん立ち上げられとるいうことでございます。 ○5番(大平喜代江君) 地区福祉委員会という名称は、地域福祉計画の中にも地区福祉委員会ということできちんと書かれてあります。それも随分前からそういうことは生きております。ですから、そういった点でどうするのかというところの現状と、そのときは、それぞれは地区福祉委員会、住民は地区福祉委員会という認識はありません。校区福祉委員会なんです。校区福祉委員会で取り組んでおりました内容は、どういったところ、3つほど取り組みの主題があったと思うんですけれども、どのような取り組みをなさってたんでしょうか、お願いいたします。 ○議長(中植 昭彦君) しばらく休憩します。      ──────────────────────────────────               休 憩  午前 10時48分               再 開  午前 10時49分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。 ○5番(大平喜代江君) 地区福祉委員会というよりも校区福祉委員会ということで、みんなの集いとか、あるいはふれあい茶話会とか研修会とか、こういったことの取り組みをなさっています。それぞれの校区であり、あるいはそれぞれの地域での、地元での福祉委員会がそれぞれの自治会に戻りまして活動をしております。ところが、地区福祉委員会ということで、これから協議会をこしらえて、それぞれ地域全体の地域包括にかかわります包括システムに組み入れて動こうといったときには、やっぱり無理があるんですね。区長さんに投げても見えない、わからないということがあります。  ですから、そういった点で、そのことは区長としての報酬以外に、自治会それぞれの代表としてのいろんな面での請け負うところがあるわけで、そこが自治区の長であるというのと、それぞれの地域の代表であるというのと、それぞれ明確にしておかないとごちゃごちゃになって、次の段階では区長が大変しんどくなって、今は何かそれで回っていますけれども、これから大変になってくるであろうということが予想されます。青息吐息の方も結構いらっしゃいますのでね。そういった点で、2年たったらかわるからというふうな、そんな無責任なことは思っておられない。随分悩んでおられる区長さんもおられます。ですから、そういった点で明確にしていただきたいなというふうに思っております。  もう1点、防災にかかわりましてもそうなんですけれども、6月に質問いたしております、自主防災組織について。それについては、担当課からは規約をつくってくださいということで、具体の内容がないんですよ。規約をこしらえて自主防災組織を図ってほしいと、こういうお答えでした。でも、現在のところは6月段階では1つの区が立ち上げられましたと。きのうの回答では、今4つほど検討されていますというふうなお答えをなさっておられましたけれども、この自主防災組織についても、やっぱりどういうことか。消防団ではないんですよね。地域ごとのということですから、どうなのかということなんですけれども。実際に能勢の地域防災計画、これにつきましてちょっと見ますと、もういっぱい自主防災組織の役割といいますか、それが明記されております。自主防災組織、自主防災組織と出てくるわけです。でも、組織化されていないし、これを1冊区長にお渡しなさって、説明会なんか開かれていますか。読んどいてくださいじゃないですか。それどうなっていますか。ちょっとお尋ねします。 ○自治防災課長(田畑 良信君) 区長への地域防災計画への説明ということでございますけれども、地域防災計画につきましては、かなりのページになっておりますので、ふだんの区長会の中で自主防災組織を立ち上げていただいて、ふだんの見守り等やっていただけるようにということでお願いをしているところでございます。 ○5番(大平喜代江君) 実際にそういう形だけつくる。今一番問題なのは、地区福祉委員会にしても形をこしらえる。自主防災組織も形をこしらえる。これを目的にされたら、たまったもんやないんですよね。これからは、それが機能するということが目的にならないと話になりません。今先ほどの課長のお答えですけれども、昨日の答弁の中で避難誘導に対しては各地区で行っていただいていると、こうおっしゃいました。実際に防災計画でもが自主防災組織や区等と連携して、できるだけ集団避難を行うと。避難者の誘導ということで、のところでそのように書いてあります。3の24のページですけれども、そういうふうに書いています。自主防災組織や区等と連携して、できるだけ集団避難を行うと。  10月22日の台風のときに、その後の話で、いろんな方とお話し合いをする、この能勢の住民とお話しする機会を設けました。そこで出ました話は、どうしようかと思ったと。22日深夜に避難勧告が出ました。ちょうどひどいときに、そのときに選挙のいろいろと速報が入ってきますから、台風情報は1回見逃したらわからんというような大変な状況だったんです。準備情報はわからない。いきなり夜遅うに避難勧告が出て、私らどうしていいかわからんかったと。避難せなあかんというふうなこともおっしゃって、家でもめましたということやら、初めから、こんなんもう動かれへんし、諦めたという人もいました。ですから、そういった状況がやはりここに書かれていることと、また区長というところは書いていないんですけれども、自主防災組織ということであちこち書いてあります。それも随分抜け落ちてしまうんですね。  ですから、そういった点で、やっぱり区長という、その区の代表者、自治会を代表する代表者に周知徹底して防災のそのことがしっかり課題にならんとあかんの違うかなと思っております。区長が、これも昨日ちゃんと被害に遭った罹災証明というところの中でも回答が出ておりましたけれども、実際にはそのことの数字をいただきましたときには、ほとんど倒木とか見える範囲での区長報告はありました。窓ガラスが三、四枚割れたというのもありましたけれども、実際には大変見えないところ、屋根やら、いろんなところが飛んで大変な被害を受けております。ですから、区長がその地域を回っても見えませんから、被害報告は住民が自分からせないかんというようなことを伝えておかないと、これはちゃんと実態把握はできないですねという話がありました。  ですから、ある点では区長に言ってある、区長に伝えてあるというところでなくて、住民一人一人に自分の力でしっかりやりなさいと、自分でちゃんとやりなさいというようなことも、自治会とか区会とかいうことでのフォローする以上に、住民一人一人の呼びかけも必要じゃないかなというふうに思っております。そこのところがしっかり、それで区長が働きやすくするんならいいですけれども、それが全然ありません、見えません。そこまではちょっと干渉することになるからということで、全部ガードしています、壁をこしらえています。そういった点では、しっかりと取り組んでいただきたいなと、一定そういうふうに思っております。  能勢は、私やっぱりいろいろ関心して、これちょっと防災で1つ言っておきますが、この間、熊本県の地震に関しまして、災害に関しまして、ちょうど熊本市の危機管理監のお話、その取り組みをお話しすることの機会がありました。本当に失敗だらけやったと。まさかそんな状況とは、あんな被害を受けるとは想定してなかったいうことなんですけれども、やることなすこと失敗ばっかりで、ここでは失敗のお話をするということばっかりになるかもしれませんということで始まりましたけれども、やはりその中で、避難所については本当に多くの方が、あれだけいつも、別に災害があるから、いつもそういうことの訓練もなさっているんですけれども、避難所がわからないという人のデータがどれだけ多かったかということで驚かれました。  そのことを踏まえまして、ちょっと言いますけれども、能勢はということでいきますと、私、能勢はようやっていると思っています、一つ一つ。福祉についても、9月のときにもようやっていただいているというふうなところでお話をしました。いろんな点でやろうとしている、そこのところはよくわかります、本当に。ですから、全部材料はそろっているんですよ。料理しようと思ったら、全部。ジャガイモはある、ニンジンはある、タマネギもある、お肉もある、こういう状況。材料は全部そろっております。だから、設置されているわけですね。つくる準備は整っているわけです。でも、そこで何にするかなんですよ。肉ジャガにしますか、同じ材料で。カレーにしますか、同じ材料なんです。ですから、どうするかについては、それぞれの地域特性でカレーにするか何にするか、そこがやっぱり能勢ではどうするんかということの先を見ての取り組みをしないといけないと。材料は全部万端整っております。そういった点で、あといろんな面の調味料とか、いろんなことのあれが必要なんですよ。そこの部分のつなぎが能勢にはありません。配慮が欠けている。  区長についてもそうです。どっと区長にお預けして、もう少しうまく動きやすいようなことができないんでしょうか。私は、できると思っているんですよ。地域福祉計画でも、やはりアンケートで、なかなか自主的な自治についての取り組み、そういうことはちゃんとしたことのまちづくりは望んでおられません。物すごくデータは低いです。望んでおられるのは、地域におけるリーダー育成をしてほしいと。要請がそこんところにデータではっきり出ております。  あと、質問よりも話をしてしまいますが、第5次総合計画におきましても、本当に23ページにありますところの内容を一つ一つ見ますと、今、地域共生社会の実現なんて厚生労働省は言っておりますけれども、同じことを先取りして、ちゃんと総合計画に全部上がっております。また、23、24ページに総合計画の推進に向けて書いてありますことは、本当に言葉は違いますけれども、地域共生社会づくりのそこんところと重なる部分がこのページあるんです。町長も、1万人だからこそできる、まちづくりをと、こう書いておられます。総合計画の推進に当たっては、小さなであるからこそ可能となる新しい公共のあり方を確立することが重要ですと。だから、1万人であっても、そういうこと云々じゃなくて、むしろやっぱり快適な暮らしやすいまちづくりは、行政が笛吹いてもあきません。地域から起こらないけませんので、そこのつなぎを総務部長、よろしくお願いします。しっかりそれぞれの地域を理解した上で、自治会の数も言えんような状況では話にならないと思っています、わかっていないということになりますから。ですから、それでしっかりとお願いしたいなというふうに思うわけです。  そういった点申し上げましたけれども、決して能勢はだめではなくて、これからだと思っています。町長、最後に一言よろしくお願いします。だめですか、時間ですね。 ○議長(中植 昭彦君) 時間が過ぎましたので。 ○5番(大平喜代江君) 結構です。 ○議長(中植 昭彦君) これで、5番、大平喜代江君の一般質問を終わります。  しばらく休憩します。      ──────────────────────────────────               休 憩  午前 11時03分               再 開  午前 11時15分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。  引き続き一般質問を行います。  順番に発言を許します。 ○4番(伊木真由子君) 議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして一般質問のほうを始めさせていただきます。  まず1つ目に、地域包括ケアシステムの構築についてお伺いします。  小さい項目の1つ目として、何のために国が地方自治体に地域包括ケアシステムをつくれと言っているのか。  2つ目に、2015年度の国勢調査では、本町の総世帯数は3,717世帯となっています。そのうち夫が65歳以上で、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯は635世帯です。65歳以上の高齢者単身者世帯は475世帯ありました。2010年の総世帯数は3,853世帯で、そのうち高齢者夫婦世帯は515世帯、高齢者の単身世帯は327世帯あります。2005年の国勢調査では、総世帯数が3,818世帯、そのうち高齢者の夫婦のみの世帯は417世帯で、高齢者の単身世帯は243世帯となっています。年々増加傾向にありますが、はこのことをどのように認識していますか。そして、今後どのように推移していくと考えますか。  3つ目に、65歳以上の高齢者が50%を超える限界集落が本町でどのくらいありますか。2010年の総合計画審議会で出された資料では、平成31年には11地区になると書いてありました。  4つ目に、6月、9月議会の一般質問で高齢者の生きがいづくりや認知症高齢者の対応について議論してきました。その際、早急に地域包括ケアシステムをつくっていかないといけないと考えは一致したと思っております。現状の取り組みはどう進んでいるでしょうか。  大きい項目の2つ目として、能勢の環境についてお伺いいたします。  本町は、環境省が行っている重要里地里山500に選定されております。地域プロジェクトの実証地域となっており、実施期間は平成28年から30年度となっています。吹田市と共同で取り組むことになっておりますが、どのような事業でしょうか。  2つ目に、本町は、2016年に公表された都市部で生物多様性が保たれている自治体ランキングで全国トップに選ばれました。町長も、平成29年度の政運営方針で引用しております。生物多様性にすぐれた自治体ランキングの評価をどのように受けとめているでしょうか。  3つ目に、川西市の黒川地区は、日本一の里山と宣伝しております。なぜ日本一の里山と言われていると思いますか。は、このことをどのように評価しておりますか。  大きい項目の3つ目として、文化継承についてお伺いしたいと思います。
     1つ目に、祭りなどを維持していくことが難しいという声がいろんな地域から出ているとテレビなどでよく聞きます。本町の各地区の祭りについて、現状をどのように認識していますか。  2つ目に、少子化により亥の子のあり方も昔と随分変わってきたと思います。どのように認識していますか。  3つ目に、限界集落とは、少子化、高齢化、人口減少によって経済的、社会的な共同生活の存続が難しい集落と考えます。本町でも限界集落がふえてきており、文化の継承が難しくなってきているではないでしょうか。としての認識をお伺いします。  以上で1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○町長(上森 一成君) それでは、伊木議員の御質問にお答えをしてまいりたいと思います。  まず、地域包括ケアシステムの構築についてのお尋ねに御答弁を申し上げます。  地域包括ケアシステムの構築が必要とされるのは、高齢化が進む中、特に団塊の世代が75歳以上となる2025年、平成37年を目途に、重度な要介護状態になっても住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域の包括的な支援やサービスの提供体制の構築が不可欠であることからでございます。  高齢者夫婦や高齢者単身の世帯は今後も増加傾向にあると考えており、そうした高齢者が住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるような地域における支え合い、助け合いの関係、仕組みづくりがこれまで以上に必要不可欠であると存じます。  また、65歳以上の高齢者が50%超のいわゆる限界集落と言われる地区は現在3つ、嘉村区、田尻上区、天王区でございます。  地域包括ケアシステムは、住まい、医療、介護、予防、生活支援の5つの構成要素が一体的に提供されるものであり、5つの要素はそれぞれ所管課において、その構築に向けた施策を展開するとともに、相互に連携して取り組んでいるところでございます。  続いて、環境の問題でございます。  環境省による地域プロジェクト事業についての御質問でございますが、本町におきましては3カ所、3地区の指定を受けたところでございます。  また、平成17年に締結の吹田市と能勢とのフレンドシップ協定を生かし、広域的な視点から、街と里の人と人との交流が活発化することを通じて、人と自然の関係の再構築による里山資源の循環利用を進め、環境と経済、都市と農村の相乗効果による地域循環共生圏の形成を目指すことを目的に、大阪自然史センターが事務局となり、行政、大学、NPO、博物館、研究機関が参画し、平成24年3月に設置している大阪生物多様性ネットワークに運営マネジメントを担っていただきながら、「大阪府吹田市、能勢の都市と農村の経済性を伴った交流を目指して」を実証事業テーマとして採択を受け、事業展開をしているところでございます。  また、平成28年11月には、民間シンクタンクの調査による都市部において生物多様性が保たれている自治体として総合1位であると報道がなされたところですが、これまで農業を中心とした営みにより保全されてきた農村環境が高く評価されたものであると認識をしております。  次に、川西市黒川地区が日本一の里山であると宣伝しているとの御質問でございますが、そのように申されていることは聞き及んでおるところでございます。  私からは以上でございます。 ○教育長(加堂 恵二君) 伊木議員の文化継承に関する3項目めの御質問につきまして、教育委員会といたしまして文化財保護の立場から一括して御答弁申し上げます。  御質問の中にありました各地区の祭りや亥の子などは、文化財保護法に定める本町の貴重な文化財であると認識しております。御指摘のありましたとおり、少子高齢化や人口減少により次代の担い手が少なくなってきておりますが、それは文化継承に限られるものではなく、他の産業等も同じ課題があるというふうに認識しております。  能勢の祭りや行事、亥の子等の継承に当たっては、本町に伝わる伝統文化について啓発を行うとともに、子供たちがの文化を知り、学ぶことができる機会もつくり、継承していただけるよう環境づくりに努めたいと考えております。以上です。 ○4番(伊木真由子君) では、まず1つ目の地域包括ケアシステムについて伺っていきたいと思います。  先ほど質問しました、何のために国が地方自治体に地域包括ケアシステムをつくれと言っているかという質問に対してですが、住みなれた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるようといったことだとお答えいただきました。私も同じ認識であります。高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的としたものであると考えております。目的についての認識が一致したところで、次の話に行きたいと思います。  では、本町の現状を確認していきたいと思っております。2つ目の質問で、高齢者の夫婦のみの世帯、高齢者単身世帯についてお伺いしました。増加傾向にあるということですね。それで、今後も増加するであろうということが認識できたということですけれども、ちょっと私なりに表にしてみたら、こんな感じなんですね。ずっと増加傾向にある。2005年は660人でしたが、2015年には2つ合わせたら1,110人と、2005年の1.5倍以上になっています。やっぱりこういう中で、地域包括ケアシステムをしっかりつくっていかないといけないと思っております。  さっきの世帯数なんですが、平成27年の国勢調査では、総世帯数が3,717世帯になっておりますので、65歳以上の高齢者単身世帯と高齢者夫婦世帯ですね、それが占める割合というのが30%ということになっております。結構大変な状況です。  次に、3つ目の65歳以上の高齢者が50%を超える限界集落が本町にどのくらいあるかということですが、先ほど回答をいただいた中では3カ所ということでした。2010年の総合計画審議会で出された資料では、その当時でしたら、こんな感じの図でいただいているのですが、最初はこういう感じで青い地域が20%未満ということですね。赤になるほど50%以上で、だんだん厳しくなってくるという図になっています。平成31年度、その当時予想された図では、こういう感じになりますよと。赤い地域が多くなってきております。それに対して、先ほどお答えいただいたのは3カ所ということですが、じゃあ、その当時予想されてたのはちょっと改善されているという認識でいいのですかね。 ○議長(中植 昭彦君) しばらく休憩します。      ──────────────────────────────────               休 憩  午前 11時30分               再 開  午前 11時32分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。 ○健康福祉部長(瀬川  寛君) 先ほどの御質問にお答えを申し上げますが、総合計画の中で見込んでおったものから改善をしたのかという御質問でございましたけれども、改善をしたというよりは、進行が若干緩やかになっておるのかなと。ただ、そういう中であっても、50%を超えておるのは3つの区ではありますけれども、40%台の区が17ございますので、数年後には、そういったところもより50%に近づいてくる、あるいは超える区が出てくるのではないかということが予想される状況です。 ○4番(伊木真由子君) 今現在の状況として50%以上を超える区が3カ所ということで、あと40%から50%未満ぐらいの地区が17カ所ということですね。じゃあ、その当時立てていた総合計画審議会での資料というのは、あながち間違ったものではないんじゃないかなというふうに私は認識しますが、いかがでしょうか。その当時予想されてたよりも、さらにちょっと深刻な事態になってくるのではないかなというふうに思うのですが、どうでしょうか。 ○町長(上森 一成君) 第5次総計のときは私も直接かかわっておりましたので、その表は類推ということでつくったように記憶をしております。それは、単にこれまでの人口推移から見たということです。今、伊木議員がお示しになって、赤く塗っていないところは、どちらかというと新しく引っ越してこられた方が多くおられる地域が黄色になってたように記憶もしておりますし、実際そのとおりだと思います。ですので、流れとしてはそのようになっていくというのは、その当時の類推のとおりであろうと思っておるところでございます。 ○4番(伊木真由子君) 大体共通認識ができたところで、じゃあ実際に地域でこれからどう取り組んでいくかということが大事だと思うのですが、先ほど御答弁いただいた中で、行政としては、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体で提供されるような取り組みをしていくことが大切だとお答えいただきました。  として、いろんなことに取り組んでいただいている中で、第6期能勢高齢者保健福祉計画、能勢介護保険事業計画では、第6期の策定の意義として、特に地域包括ケアシステムの構築に当たって、高齢者の社会参加を進め、世代を超えた地域住民がともに支え合う地域づくりを進めていくことが重要であるとしております。いろいろ取り組みはあると思うんですけれども、地域で支え合う地域づくりが一番重要であると言っているのですが、今年度どういったことに取り組んでいかれたのでしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 29年度、今年度におきましても、6期計画の最終年度ということでございますけれども、この間、いわゆる地域での活動参加、社会参加の場、そういったところも含めてこの計画、以前からもずっと地域で主体的な活動ができるような取り組みということで、介護でいいますと予防の事業でありますとか、そういったところで展開をさせてきていただいているというところでございます。いきいき百歳体操とか、そういった一つのツールになり得るものでございますので、そういったツールを活用した地域での集い、そういったところから相互に互助の仕組み、あるいは共助の仕組みにつながっていくものというところでの支え合いの拠点になるような場所になっていく、あるいはそうしていこうというところでの取り組みを行っているところが大きなところでございます。 ○4番(伊木真由子君) 今年度の取り組み状況を今お聞きしました。では、今年度を踏まえて、来年度はどういった取り組みを考えておられるのでしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 基本的には、既にあるそういった活動体あるいは協議の場の拡充というところに力を入れていきたいというところで考えております。先ほどの大平議員のお話にもございましたけれども、そういったいわゆる住民同士の課題の発見、把握、そして共有、そして皆さんの力で解決に向けて取り組むというところを行政とともにしていきたいというところで、それが介護の予防でありましたり、子育てでありましたり、多様な世代、発達段階において、包括的に取り組むというような動きをしていきたいというところを目指して取り組んでいこうというところでございます。 ○4番(伊木真由子君) 今お聞きしましたが、この間、私、能勢介護保険事業運営委員会に参加させていただきまして、今お伺いしましたように、29年度、来年度の第7期策定の計画をいただきました。その中で、これからどういった取り組みをしていくのかというのが書かれております。そこには、地域への展開として旧小学校区を単位として地域活動を行う既存の団体が協業体の組織として育つことを目指して、取り組みを進めていきますと書かれております。  地域でこれから支えていくのはしんどいということで、校区単位でのいろいろな取り組みを考えておられると思うのですが、先ほど最初のほうに出した資料によりますと、65歳以上の高齢者の数がこんだけふえてくるとなると、私は、ちょっと校区単位での取り組みもちょっとしんどくなってくるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 議員御指摘のように、この先2025年あるいは2040年を見てみますと、これまで支えられる側にいらっしゃったお方様も、全てとは言いませんけれども支える側に回っていただかなければ、既存のシステムでありますとか仕組みというのが維持できないというのは、これは明白な事実になるんではないかなということを想定してございます。  その中で、人材の確保というのは非常に難しいところになってまいりますので、たとえそれが一定のまとまりである旧の小学校区単位というようなところでも、それぞれの地域の実情によって、なかなか人材の確保というところでは難しいというのは認識してございます。しかしながら、さきの議員の御質問にもありましたように、一定の住民皆様方のいわゆるパラダイム転換とかパラダイムシフトと言われるような取り組みをしていただかなければ現状を打破することはなかなか難しいんだろうと、意識の改革はやはり必要なんだろうというところが一つあります。  ただ、それもなかなか人の心の話でありますので、一朝一夕にできるものではございませんので、あわせて既存の社会福祉法人等の能勢町内にございます施設さん等にも、各地域地域でそういった拠点になり得るような法人さん、人材もいらっしゃいますことから、今現在福祉課としては、そういった団体さん等にも働きかけもさせていただきながら、一緒に地域で住民さんはもとより、団体さん等も含めて地域包括ケアのあり方について進めていっているというところでございます。 ○4番(伊木真由子君) 今伺った意見でしたら、協業体、地域福祉委員会、それだけの協業体だけではなく、いろんな形でのコミュニティーや、そういったものをつくっていきたいという理解でよかったのでしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 今まず今年度は、一定旧の小学校区単位を一つの目標として動いてございましたので、まず地区福祉委員会さん、旧校区の福祉委員会さんに御相談を申し上げてきたと。その中で、やはり地区の、あるいは各区の福祉委員会さんの成り立ちからいいますと、区の役員さんとの関係は密接なものがあるというような御意見等もいただいたことから、最近については各校区の区長会等にお邪魔をして、お話もさせていただいてきたというところでございます。  決して小学校区単位で成り立たない、あるいはできないというところであれば、さらに細分化をするというようなところもあるとは思いますし、先ほど申し上げたように、地域にあります資源さんが、いわゆる法人さん等が協力をいただけるような地域であれば、そういった多様な担い手が参画をする。これは住民さんだけじゃなしに、いろんな各種関係団体さん、そういったものにも参画もいただいて、地域にお住まいの方々が地域の課題をしっかり解決に向けて取り組んでいくという機運の醸成に向けてというところでいいますと、住民さんとか、あるいは地区福祉委員会さんだけで動いてもらうというようなものではございません。 ○4番(伊木真由子君) 前回の9月議会でお話ししたときにも議論したと思うんですが、コミュニティーというのは重層的であるほうがいいと。だから、多様な形があるべきだというふうにお話し、一緒に認識したと思います。だから、やっぱりこういった形というだけでなくて、いろんな形での新しいコミュニティーなどをつくっていただけたらなというふうに思います。  それとあと、やっぱりこういう地域、コミュニティーをつくっていくに当たって、住民の理解というのが一番大切だと私は思うのですが、住民さんにこういったことが全然行き渡っていないのではないかと思うのですが、どういう認識でしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 今現在の時点で申し上げますと、御指摘のように、それぞれ個々の住民様お一人一人まで必ずしも行き届いていないという状況であるとは思っております。 ○4番(伊木真由子君) 区長さんとか、ほかの民生委員さんとか、いろんな委員をやっている方には、いろいろと周知、お話ししていただいているとは思うんです。でも、やっぱり実際に隣に住んでる人が困ったときに助けられるのというのは、隣の人であったりとか、そういったことだと思います。そういったことで、やっぱり住民の方にいろいろと周知していくことが必要ではないでしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 御指摘のように、こういったコミュニティーづくりというのは、個々の住民さんが動かれて成り立つものでありますので、それは個々の住民さんに御理解をいただくような周知あるいはそういった手段、機会を捉まえて取り組んでいきたいと。とはいうものの、まずは組織が地域にそれぞれございますので、組織の御理解もいただかないことには個々の住民さんに直接というところもなかなか難しいものもございますので、まず今現在は各団体さん等との調整をさせていただき、機会を捉まえて個々の住民さん全ての皆様に御理解をいただけるような取り組みをしてまいりたいなというふうには思ってございます。 ○4番(伊木真由子君) 私、この間、地域包括ケアシステムというのをちょっと勉強させていただいているんですけれども、やっぱりなかなかちょっと言葉で聞いても難しいんですね。区長さんに聞いたお話を伺っても、何か難しくて、よく理解するのが難しかったというふうにお聞きしています。やっぱり住民の方とか、いろんな方に広めていくんだったら、もうちょっとわかりやすくしていくことも大切なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○福祉課長(花崎 一真君) 御指摘のとおりだと思います。 ○4番(伊木真由子君) じゃあ、能勢がこれから高齢化が高くなっていく中で、いろんな形でのコミュニティーづくりに力を入れていただけたらと思います。  では、次の質問に行きたいと思います。2つ目の質問ですが、能勢の環境についてお伺いしました。  事業について、先ほどいろいろと説明していただきましたが、まずちょっと最初に基本的なことから確認していきたいと思います。ここで出てくる、1つ目の質問で、環境省が行っている里地里山500についてお伺いしていますが、では、里地里山というのは、どういったものなのでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 里地里山500選定というところで、環境省のほうから平成27年に全国で500カ所、大阪府内でも22カ所ということで、本町でも3カ所選定をされておるというところでございまして、この里地里山と申しますのは、特に里山と申しますのは、いろんな実は定義がございまして、まず狭い意味におきましては、人の手の入った森や林というような、そういう大きい枠の中から今こういう選定がされとるというふうな認識はしておりますけれども、一方、もっと広い意味においては、経済的な部分まで入ってくるというようなことでありますので、まずそういう狭い意味での今申しました森や林、そういうところを含むところについての選定であったという認識でございます。 ○4番(伊木真由子君) そうですね。里山は、集落を取り巻く二次林を中心とした森林に広がる地域と。里地に関しては、里山とその周辺にある農地や集落を含めた地域であるということで、認識は一緒だと思います。では、なぜ里地里山を守っていくことが大事だと言われているのでしょうか。 ○地域振興課長(前田 博之君) 今、議員の御質問でございますけれども、もともと育みの中で里地里山というのが存在しておったわけでありまして、それが今この社会事情の中で手つかずの状態になっているというところで、そういう後で出てくる生物多様性とか、その辺が崩れてきているというところで、そこに手を差し伸べていかなければいけないというところでございます。 ○4番(伊木真由子君) そうですね、里地里山というのは、いろんな多面的機能があるからということで守っていかないと、生物多様性も先ほど言っていただきましたか、そういったことを含めて取り組んでいかないと、守っていかないといけないものであるということです。では、吹田市との協働事業についてお伺いしていきたいと思います。  先ほどいろいろと御説明いただきましたが、この間の全員協議会でもこういった資料を配っていただきました。これの予算というのは一体どうなっているのでしょうか。 ○地域振興課長(前田 博之君) これ地域共生圏構築検討事業というんですけれども、これはもともと吹田市とフレンドシップ協定を平成27年度で結んでおりまして、それがちょっと事業が進んでいないという状況であったところで、こういう事業があるというところを聞きまして、そして、それではまた吹田市との交流も含めて、ええことやなというところで、この検討業務に手を挙げたというところであります。それで、今までの吹田市と能勢の関係はあったんですけれども、それを取り巻く多様な構成が必要かというところで、大阪生物多様性保全ネットワークというところに参画をいたしました。その団体は、大阪府自然史センター、大阪府の環境農林水産部とか大阪市の環境局、堺市の環境局、大阪の府立大学の方々が参画されておるネットワークでございます。  そこに参画いたしまして、その中で、街と里の連携推進部会というのを立ち上げてもらいまして、そこから地域循環共生圏構築事業をやろうというところになっております。それで、大阪市の自然史センターが申請を行いまして環境省に提出したところ、採択されまして、大阪自然史センターが事業の主体となっておると。事業費の交付金も、それもそこにおりてきて、そこからいろんなところに活動資金として使っとるというところでございます。 ○議長(中植 昭彦君) しばらく休憩します。      ──────────────────────────────────               休 憩  午前 11時55分               再 開  午前 11時55分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。 ○4番(伊木真由子君) 今お伺いしたように、この事業、本町の予算が伴っていないということですね。だから、議会でも議論されたことはないですし、住民も知らない状態です。せっかく能勢がこのようなプロジェクトに取り組んでいるなら、もっと知ってもらうべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 当然が取り組んでおる事業でございますので、また随時そういう説明は当然させていただかんなんというふうに思います。それと、今ほんなら実際にどういう事業をしておるかというとこら辺はちょっと説明が不足しておりますので、そこはさせていただきたいと思いますけれども。一つには、栗林、これは能勢栗の圃場になりますけれども、原木の圃場を中心とした栗林での自然観察会、それから能勢にあります栗林の分布調査、栽培指針作成や農業遺産、これは今まだ検討の段階ですけれども、そういう指定登録をしたらどうやというようなことも含めて、その可能性の調査についてのそういう事業を一つやっております。  それからもう一つは、里山資源、これは木質バイオマス、これを利用推進するにつきまして、資源の調達から活用についての調査を始めておるというところでございます。  それからもう一つは、能勢の生産者、いろんな生産物がございますけれども、これは関西大学と主に交流をしとるんですけれども、生産者と関大生を交えたマルシェの準備交流会、こういうことを開催したり、吹田にございます、これはサッカースタジアムでのこの事業のPR活動なんかを行っておるというところでございます。  それから、そのチラシ、今お持ちでしたけれども、街と里のつながりを考えるシンポジウムということで、吹田市長、それでうちの町長、パネラーとして出ます。30年、来年の1月13日、シアターのほうで開催をする予定としております。今やっておる内容は、こういうところでございます。 ○4番(伊木真由子君) 今いろいろ御説明いただきましたこの事業、実施期間としては平成30年度までとなっております。今いろいろ取り組んでいるんでしたら、今後も継続していただきたいなと思うのですが、30年度以降、31年度からはどういったことを考えておられるんでしょうか。 ○地域振興課長(前田 博之君) この地域共生圏事業で3つのテーマがございまして、今、部長が説明したところでは、自立するための経済的仕組みづくりというところで、銀寄の母樹園のところとかバイオマスとか、その辺を仕組みづくりで考えております。人材育成というところで、関西大学との交流とか、その辺をやっておりまして、もう一つは、地域のプラットホームの設置というところで、事業としては3年で終わるんですけれども、それを継続するために活動のマネジメントなどを行うような団体というか、プラットホームの設置を今年度か来年度にしたいと思っており、31年度からそういうところでつなげていくと。また、それが資金が要りますので、まずはその辺は違う交付金などを活用していきたいなと考えております。以上です。 ○4番(伊木真由子君) 今いろいろお聞きした中でも、いろんなことに取り組んでいるので、ちょっとびっくりしました。やっぱりこんないろんなことに取り組んでおられるのでしたら、もっと住民さんにもPRしていくべきではないでしょうか。  続きまして、2つ目の質問のほうに移りたいと思います。 ○議長(中植 昭彦君) ちょっと待ってください。2項目めですね。 ○4番(伊木真由子君) はい。 ○議長(中植 昭彦君) でしたら、1時から議運を予定していますので、ここでちょっと切らさせていただいてもよろしいですか。ちょっと中途半端になりますけれども、済みません。  しばらく休憩いたします。      ──────────────────────────────────               休 憩  午後  0時01分               再 開  午後  1時30分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。 ○4番(伊木真由子君) 続いて、2つ目の質問に行きたいと思います。  本町は、2016年に公表された都市部で生物多様性が保たれている自治体ランキングで全国トップに選ばれております。そのことについて、どのような評価をしているかということについて、高く評価しているというふうに御回答いただきました。では、実際本町の生物多様性の実態について少しお聞きしたいと思います。昔に比べ、赤トンボ、受粉昆虫、メダカ、ドジョウ、スズメ、ツバメなど減ったと思わないでしょうか、町長、お願いします。 ○町長(上森 一成君) ドジョウは減ったと思います。あとは、ちょっと確かに減っているけれども、感覚では減っているんじゃないでしょうか。 ○4番(伊木真由子君) では、スズメ、ツバメなどは、なぜ減っていると思いますか。担当の方でもいいですし、どっちでもいいです。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) スズメ、ツバメということでございますが、それに関しては、その生態系、何を食料として、どうしているかというとこら辺に起因しているというふうには思いますけれども、当然田畑の虫ですとか、そういうものをいろいろ食べとるというふうに思いますが、農薬の改良等も含めて、その状況は刻々と変わってきておるという、そういうことが影響しておるというふうに思います。 ○4番(伊木真由子君) では、メダカ、ドジョウなどは、なぜ減っていると思われますか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) これも同じように生態系のあるべき姿というとこら辺から、川で生活する上においての水質ですとか、その辺の変化が、生活が昔から大きく変貌してきたというところに起因するというふうに考えられます。 ○4番(伊木真由子君) じゃあ最後に、済みません。赤トンボや受粉昆虫は、なぜ減っていると思われますか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) それも、同じように生活環境の変化であるというふうに思います。 ○4番(伊木真由子君) スズメやツバメが減った理由として農薬というふうに言われました。赤トンボや受粉昆虫も、農薬などが影響しているのではないかというふうに言われております。農薬なども関係しているのであれば、生物多様性を保っていくために、減少していくのを解決していくにはどうしたらいいと思われますか。
    ○環境創造部長(福原 仁樹君) 今の環境を向上あるいは維持をしていくということを考えますと、当然そういう生態系に影響するものについての制限、あるいは今も無農薬でいろいろされておりますけれども、そういうことの推奨ということも考えられると思いますが、それとあわせて農業の継続というとこら辺のバランスをよく考えていかんなんというふうに考えます。 ○4番(伊木真由子君) 今回、生物多様性が保たれている自治体ランキングで全国トップということですが、これにもいろいろ指標がありまして、本町は緑地等が多いから、生態系の豊かさや便益で1位になっております。都市区域内に緑地が多いという点から選ばれたということです。しかし、多様性保全の取り組みに関しては、伊丹や神戸が1位になっており、能勢は上位には入っておりません。私が今回言いたかったのは、生態系の豊かさや便益で1位なのだから、生物多様性の保全に取り組めば、すばらしいになるのではないかということが言いたかったのですが、いかがでしょうか、町長。 ○町長(上森 一成君) そうですね、都市部において生物多様性が1位ということで評価を受けたんですけれども、言いかえれば、都市部に近い田舎ということですので、従来からの自然が手つかずで残っておるということなんでしょうね。ですから、いろいろもう少し大きな話をしますと、調整区域がほとんどを占めて、そして農振農用地が全てを占めて、開発というところから縁が遠かったということで残ってきたんでしょうけれども、その辺を生物多様性ということも大事な話として、また違う面も大事な話として、そこはいろんな面で考えていかなければいけないのかなというふうに、今お話を聞いて思いました。以上です。 ○4番(伊木真由子君) ありがとうございます。ぜひ取り組んでいただけたらと思います。  次に、川西市の黒川地区についてお伺いしました。この話、川西市の黒川地区が日本一の里山と言われているという件について聞いているという御回答をいただきましたが、なぜ日本一と言われているかといったら、里山の歴史性や里山が生きているということ、ダイバクヌギの存在、クヌギ林にたくさん、いろんな種類の昆虫がいるということから、日本一と言われております。こういった理由から評価されていますけれども、隣の川西市の黒川地区が日本一と言われているなら、隣の能勢も日本一と言われることが可能ではないかと思い、今回言わせていただいたんですけれども、どうでしょうか。 ○町長(上森 一成君) 私、答弁で申し上げましたのは、日本一とおっしゃっているということは聞き及んでおりますというふうにお答えしたということで、私自身、あそこが日本一であるかどうかは、これはわかりません。日本一という定義が今、伊木議員おっしゃいましたけれども、それがそうなのかというのは私はまだわかりませんので、決して日本一とも思ってませんし、悪いとも思っていません。そんなことです。  それと比較して能勢はどうかということですけれども、一概に土地が横だから、そこと比べてどうかということではなく、能勢には能勢のこれまでの歴史とか文化財とか、いろんなことがありますので、別に隣の評価に惑わされることなく、うちはうちで考えていけばいいのではないかと思います。以上です。 ○4番(伊木真由子君) 里山、隣の黒川地区が日本一だというふうには思っていないということで御回答をいただきましたが、私はインターネットで今、日本一の里山と入れたら、川西市の黒川地区が出てくるというのが、ちょっと私も川西市というのがどうなのかなという気は、一部ですし、思ってはおります。ただ、能勢が日本一と言われたらいいのではないかなというふうに思って、今回言わせていただきました。  ここで言う里山ということなんですけれども、薪炭の生産を目的として定期的に伐採、利用される二次林というふうに黒川地区の里山は言われております。昔みたいに薪炭が使われなくなっておりますので、どうかと思うんですが、能勢においては一部において薪炭はつくられておりますけれども、里山は放置林になっているのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 黒川地区におかれても本町においても一緒なんですけれども、炭をやっておられるお宅というのは、思い切り激減をして、今1軒ないし2軒ぐらいの数になっとると思います。放置というよりも、それだけの需要に応じて当然そういうことがふえたり減ったりしてくるものというふうに思いますし、それを放置ととるのか、必要があって、そういう形に循環していくのか、そこはやっぱり需要と供給のバランスがあるのかなというふうに思います。 ○4番(伊木真由子君) 薪炭について、今需要がなくなったのでということでお聞きしました。それならば、やっぱり新しい活用方法というのも考えていかないといけないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 本町におきましても、炭を焼いておられる方、いろんな活用方法を検討されております。その辺がどう伸びておるかどうかということは定かではございませんけれども、いろんな創造をされとるという認識をしております。 ○4番(伊木真由子君) 先ほどの1番の質問でもお伺いしましたが、本町ではバイオマスなども考えているのではないんですかね、どうなんでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 一番最初にも申し上げましたように、里山の定義については非常に多種多様、いろんなとり方がございます。先ほど申された黒川地区の里山については、ひょっとしたら私は狭義、狭い意味での里山なのかなというふうに思います。その中で質問いただいた中で、今、吹田市と能勢はフレンドシップを結んでおりまして、生物多様性のネットワークという、そういう組織の中でいろいろ模索しておりますことについては、山、里、それから都、昔はそういう定義になっとったようですけれども、そういう経済も含めた循環も含めて検討していくということが非常に大事ではないかというふうに考えておりまして、今、昔と同様の炭をというような、生活の中で使わなければならないという、そういう需要は当然ございませんし、茶室ですとか、いろんな今コーヒーを入れたりもされとるようですけれども、そういう創造と、本来ほんまに燃料として必要かどうか、バイオについても、その中でそういう検討を進めとるというところでございまして、うまく都市との循環が実現できれば、本来持つ里山里地としてのそういう機能が一部でも循環できるのちゃうかなということで、こういうことに取り組んでおるところでございます。 ○4番(伊木真由子君) ぜひそういった事業、うまくいっていただいたら里山の活用になると思いますので、お願いしたいと思います。  それと同時に、先ほど上げた高齢化により里地里山の維持管理が難しくなってきているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 高齢化になるならん関係なく、先ほど申しましたように生活様式の変化、当然これまきからガス、灯油等に変わってきた、そういう経過があり、里山といいますか、それを使った生活のサイクルの中には今もう既にないのではないかというふうには思っております。ただ、それは高齢化になったからというようなことではなく、必要があれば、そういう循環は当然できると思いますし、山の整備も含めて、そういうサイクルをつくっていかなければ、高年齢になろうとなるまいと、そういう整備ができないというふうに考えます。 ○4番(伊木真由子君) 今の回答から、新しいコミュニティーが必要だという認識でよかったでしょうか。新しい維持形態・体制が必要だというふうに言われたということで。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 維持形態が新たにというようなことでは当然ございません。私がずっと申し上げとるのは需要と供給、そこの経済的な循環の中に、そういうことが当然動いてくるというふうに考えます。今、土地利用についても新たに検討し始めております。そういうところの中で、どんどんどんどん高齢化が進んで衰退していくということではなく、新たなそういう創造を同じようにしていくということで考えています。 ○4番(伊木真由子君) ぜひいろいろ考えていただいて、里山の新しい利用方法など実践していただけたらと思います。  では、最後の質問に行きたいと思います。文化継承についてお伺いしました。祭りなどを維持して、3つまとめて回答をいただきましたが、少子化、高齢化、人口減少などによって、文化の継承や維持が難しくなってきているというところで認識は一緒だというふうに思ったのですが、間違いないでしょうか。 ○教育長(加堂 恵二君) 御質問の各地域の祭りとかというようなことにつきましては、まさに地域の伝統文化でございますから、長く続いてきた系統を伝えていくものでありますので、伝える側の主体といいますか、子供たち、若者世代が減っていくということは、確かに継承については難しくなってきているものと思います。 ○4番(伊木真由子君) そうなってくると、さっきお伺いした中で、祭りや亥の子は本町の貴重な文化財であるというふうにお伺いしました。では、文化をどのように維持していくかが大事になってくると思うのですが、どうでしょうか。 ○教育長(加堂 恵二君) 先ほど言いましたように、伝統文化ですから、ずっと長い間続いてきて不変のものもありますし、長く年限を経過する中で変わってきた部分もあると思うんですよね。ですから、それは社会のそのときの情勢とか、それこそ主体の受け手の人口とかによって変えていくべきものだと思います。例えば伊木議員が昔と随分変わってきたとおっしゃっている亥の子ですけれども、伊木議員が昔というのは、いつの次代のことをおっしゃっているのかちょっと定かじゃないですけれども、少なくとも私が子供のころの50年前の亥の子とは随分変わりました。亥の子そのものも能勢はいろいろありまして、桟俵といいますか、米俵の両側にふたをする桟俵に菊の花をつけてする地域もあれば、本当にイノシシが獅子舞のように獅子頭をつけて、布とか蚊帳、夏に蚊を防ぐための蚊帳なんかを身にまとって踊る亥の子もございますけれども、それは能勢さまざまでございますけれども。  私の子供のころは、実は私の地区では中学生の男子だけでやっておりました。その亥の子には、ちょっと長くなりますけれども、獅子舞を2人でしますから、四つ足1本つくりますから2人と、太鼓に2人、つちといって、わらでつくった棒をごん棒とも呼んでましたけれども、それで地面をたたいて、はやし立てる役目ということで、最初に合計6人で行ったんですよね。それが私ども、たまたま同級生は4人いましたから、卒業した後一気に5人か6人になったんですよね。そしたら、まず最初に減ったのは、つちをたたく人が1人減りました。  それから、また何年かたっていきますと、太鼓が1つになりました。それでも獅子だけ2人でしかできませんから、それで何年か先を見通して、これではだめだということで、小学生を入れるようになりました。小学校の5、6年生を入れるようになりました。それから、さらに年がたってくると、それがいつごろか私も大分離れていますからわかりませんけれども、低学年を入れるようになったのが先か、女子を入れるようになったのかというのは、その辺は定かじゃないですけれども、女子を入れるようになりました。今では女の子も入れて小・中学生でやっておりますけれども、それでもだんだんと人数が減ってきて、今のところ、ことし回ってきたのは6人で回っておりましたけれども、何とかやっていけるんだなというふうには思っていますけれどもね。  ただ、そうしながらも、太鼓の音色といいますか、たたき方、拍子、それは私たちの子供のころとほぼ変わりません。踊りというか、舞い方も変わりません。ですから、そういったずっと長い間伝えてきた変わらないものと、その時代時代に応じて変えていかなければならないものと、それはあると思うんですよね。それは、それこそ地域、集落の工夫だと思います。祭りについても言えると思います。以上です。 ○4番(伊木真由子君) 今いろいろ御説明いただいて、何か昔の風景がよみがえるような感じがしました。子供たちについて、子供たちは亥の子に関してどのように認識されているのかなというふうに思うんですが、どうでしょう。 ○教育長(加堂 恵二君) 全ての子供たちに意識調査したわけではありませんし、たまたま私のところにことし来た地元の子供たちとちょっと話ししただけですので、そんなに長くできませんでしたけれども。どういう認識しているかということについては、ちょっと言葉ではなかなか言いあらわせません。ただ、子供たちは、その伝統行事をすることによって、後で何年か振り返ったら、自分たちもこの地域の中で、それなりの役割を果たしているんだなというようなことを感じてもらえる部分があると思うんです。ただ、今、学年にもよりますけれども、中学3年生の子と小学校1年生の子はもちろん考え方は違いますから、ただ1年生の子がついて回って、何か知らないけれども、獅子舞が回っているなということしかないかもわかりませんけれども、振り返って大人になってみたら、この地域の伝統文化を支えてきた一つの役割を果たしているんだなというような、そういうふうな考えを持ってくれるんではないかなというふうに思います。 ○4番(伊木真由子君) では、大人ですね、昔から教育長のように住んでおられたら、亥の子に関して、いろいろと理解もされていると思うのですが、新たに引っ越された方とか、そういう方ですね。亥の子について認識、意味合いについてどのように理解されていると思われますか。ちゃんと伝わっていると思いますか。 ○教育長(加堂 恵二君) 今のそれに対するお答え、正直言って、わかりません。それぞれの地域だと思います。地域によっては、例えばこの亥の子の回る日も昔は11月の第1の亥の日に決まっておりました。それは旧暦で、大昔であった10月というのが旧暦になったんですけれどもね。でも、最近は11月の3日前後の連休とか第2土日なんかに回ってくることもありますので、それこそ集落の中で、ことしの亥の子は何月何日に回りますよというようなことを連絡をしている地区もあれば、されていないところもあるかもわかりません。  後から入ってきた、今おっしゃいましたけれども、新興住宅の方々とか、昔からの伝統を十分御存じでない方にとって、亥の子とはそもそも何ぞやというようなことをちゃんと伝えているところもあれば、伝えていないところもあるかと思いますので、先ほどのお答えで言いましたように、わからないとしか答えようがございません。 ○4番(伊木真由子君) 地域によって違うのではないかというお考えということで、文化継承していくに当たって、やっぱり住民にちゃんとした理解が必要だと思うんです。そういったことも文化を継承するに当たって、としてやっていかないといけないのではないのかなと思うのですが、いかがでしょうか。 ○教育長(加堂 恵二君) 先ほど言いましたように、地域の伝統ですから、主体は地域ですけれども、もちろん能勢全体の中には、こんないい行事があるんだよというようなことは、子供の間から学校の教育の中で学習する機会はもちろん設けております。幸い能勢町中の子供たちが1つのところに集まりましたので、これまででしたら旧校区の行事にしか見聞きできなかったものが他校区のこともわかるようになりましたので、小学校におきまして能勢の祭りや行事という学習を社会科の中でして、能勢にはこういったすばらしいものがあるんだなというようなことが小さい間から学習するようにしております。あとは、大人に対しましては、いろんなそれこそチラシとか看板を上げるとかで周知をしていかれている状況だと思います。 ○4番(伊木真由子君) 学校が1つになったことで、いろいろと伝えやすくなったというふうに今伺ったと思うのですが、地域のことだから地域によって違うと言われたらそれまでなんですけれども、先ほど言われたように、教育長のところは女の子も参加されていますよね。ただ、まだ女の子が参加できない地域とか、さまざまです。そういったことについては、いかがでしょうか。どういう認識でしょうか。 ○教育長(加堂 恵二君) これは行政とか教育委員会のほうから、こうすべきだというようなことはなかなか言えるべきものでもないと思っています。先ほど言いましたように、地域の伝統ですから、それぞれの地域で、先ほどうちの地域のように人数が少なくなってきて、どうしようもないなというようなことで女の子を入れたということもありますし、もう少し言いますと、東郷地区の祭りなんかでは、昔はそれこそ男性だけの祭りでした。だんじりに乗る子供は男の子だけ、だんじりの綱を引く、もちろんてこを使うのも男性だけでした。女性は縄をまたいでもだめというふうに言われた時代もあったというふうに聞いたこともあります。  しかし、それはそれこそ時代の中で、ひょっとしたら人権意識の高揚があったのかもわかりません。男性だけじゃなくて女性も楽しく参加すべきじゃないかというような意見がというか、考えの方が多くなってきたんではないかなと思うんですけれども。でも、それは決して行政のほうから、こうすべきですよと、こうしましょうというかけ声かけてやったわけじゃなくて、地域の方々のそういう考え方が多くなって変わってきたものだとも思います。 ○4番(伊木真由子君) 文化の面からいって行政が言えないということですが、しようがないから女の子をというのは、ちょっとひっかかったんですけれども。本町には男女共同参画プランがあります。地域によってそういう差がないように、このプランを使って推奨していくということは必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○町長(上森 一成君) 議員が御質問の趣旨はわからんことはないんですけれどもね。そもそも文化とか伝統芸術とかいうのは、がどうしろこうしろというもの以前に、何百年も前から続いてきたもんですよね。そのときに、当時、今の亥の子の話でしたら、私は小学校1年生から入りましたけれども、男だけでしたね。最近は女の子も入っていますね。だから、それを男女共同参画とか、そういうことで捉まえるということは私は個人的に必要はないのではないかなと。あくまでも地域の中で、必要に応じて変革をされてきたのも事実ですしね。だから、そこを行政が一元的にするということは、かえって地域の文化を衰退させるような、そんなこともあるのではないかなというふうに思います。趣旨を否定するもんじゃないんですけれどね。ただ、一概に一つのことだけで全てのことを整理しようというのには、私は無理があるのではないかなと、そんなふうに思いますね。以上です。 ○4番(伊木真由子君) 文化ですから、が言うことではないというのは理解はするんですけれども、やっぱり地域によって亥の子が近づくと、私がわからないで、いつ亥の子なのって聞くと、私、関係ないねんって女の子が答えるんですよ。それってやっぱりちょっと寂しいなと私は感じました。それで、住民の方でも、やっぱりほかの地域は女の子も参加させているんだから、うちの地域でもそうならへんかなとかいう声もお聞きします。やっぱりそういったところも、できたら何かをしてもらえたらなというふうに考えます。  1つ目にしました祭りについてなんですけれども、祭りの維持に関して、担ぎ手がいなくてアルバイトを雇ったりという声も聞いたりします。やっぱりちょっと高齢化とか人口減少で影響してきているのではないかなと思うのですが、先ほどからいろいろ話ししてきたんですが、コミュニティーのあり方について議論していくときではないのかなと、いろいろな意味で思うのですが、どうでしょうか。 ○町長(上森 一成君) それも同じような答えになりますけれども、お祭りでも、私の地区は岐尼地区なんですけれどもね。いわゆる地車、だんじりでなくて担ぐ、山車って言うんですけれども、それを昔は担いでたんですけれども、昭和30何年から車に乗せるようになりましたね。それは担ぎ手が減ったからですね。それは何で減ったかというと、いわゆる農業だけで生計を立てた人たちが働きに出るようになって、昔は10月15日とお祭りは決まってたんですけれども、その日に人が集まらないというようなことで変えました。でも、大西議員の山辺地区は、いまだに担いでいらっしゃいますね。そういう地区もありますね。だから、それはその地区地区のお考えです。ですので、それを行政がどうのこうのというのは、私、先ほど申しましたけれども、主客本末の話が逆なんじゃないかなと思いますので、それはそういうお考えもあっていいと思うんですよ。  それで、話を戻せば、今の亥の子の話も、伊木さんのお住みになっている地域ではまだ女の子は入っていないのかな。 ○4番(伊木真由子君) うちの地域は入っています。 ○町長(上森 一成君) 入っているんですか。だから、入っているところもあるし、入っていないところもあるし、やはりそれは地区地区のお考えでいいと思うんです。そのときにタイムラグ、時間差があったとしても、何も横一線に何でもせんなんもんでもないでしょうしね。その辺はちょっとおうような考え方もあっていいのではないかなと、そんなふうに思います。以上です。 ○4番(伊木真由子君) 私、今回、農業、地域包括ケアシステムから環境について、文化について、いろんな意味で新しいコミュニティーが必要となってきているのではないかということで質問させていただきました。文化については、ちょっとあれだったんですけれども、校区単位での実態が地区単位ではちょっといろんなことを維持していくのが難しくなってきて、では、校区単位ではどうかといったら、それも高齢化などによって、ちょっと維持が厳しくなってきていると。やっぱりが活性化していくためにも、いろんな形でのコミュニティーが今後必要になってきているのではないかと思うのですが、町長、認識いかがでしょうか。 ○町長(上森 一成君) 全てにかかわっていくんだと思います。さきの議員さんのお話の地域福祉の関係、包括支援センターもそうでしょうし、地域防災組織もそうでしょうし、もっと言えば、各区の運営そのものも、やっぱりその時々によって変えなければいけないと思うんですね。言うはやすしです。でも、実際それぞれの区の中でそれぞれの自治をやっていらっしゃいますね。行政自治と住民自治とありますね。今先ほどの議員でもお話ししてたのは、能勢は44区の区長さんに行政自治として、いろんなことをお願いしてやっていますね。でも、その各区の中には、それぞれ住民自治としていろんな自治がありますよね。  例えば私の地区でしたら、山田区という中に従来3つの地域に分かれてて、その3つがそれぞれ何区かに分かれてて、そういうコミュニティーがあるんですね。だから、そういうのを維持していくのも本当大変ですけれども、そこは工夫をしてやっています。それがやっぱり福祉の問題もそうです。いろんな形で、災害が起こったときに誰が助けるの、どうするの、どうするのと言っても、行政が100何人職員で能勢町中に行けるはずがないんです。ということは、地域の皆さん、それも地域の役員さんだけでは無理ですね。近隣の人が助け合わないとできませんね。  だから、それをどうするかというのが全てにかかわる話だと思います。ですので、それは言うたら打ち出の小づちやないので、やっぱりこつこつと地域の関係を構築していかざるを得ないし、現にそうして皆生きてきておりますのでね。そこに各地域によって、もちろん歴史も違うし、考え方も若干変わりますよ、地域が広いので。だから、そこはができることは、その辺の話のやっぱりきっかけをつくるというか、そういうことなんだろうと思います。ですので、おっしゃることは十分理解もしているんですけれども、やっぱり地域でやるということは、行政もかかわりますけれども、まず地域の人たちが自分がどうするのかと、まさしく我が事ですね。そういうことでやっていくべきなんだろうと思いますので、いろんな御意見頂戴しながら、これは私も考えますし、議員も考えていただかないといけないし、そういう問題なんだろうと思います。以上です。 ○4番(伊木真由子君) 以上です。 ○議長(中植 昭彦君) まだありますよ。 ○4番(伊木真由子君) 時間ですか、時間はもういいです。一言言うたほうがいいのかな。  今いいお答えをいただきましたので、以上で一般質問のほうを終わりたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(中植 昭彦君) これで4番、伊木真由子君の一般質問を終わります。  しばらく休憩します。      ──────────────────────────────────               休 憩  午後  2時07分               再 開  午後  2時20分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。  順番に発言を許します。 ○1番(西河  巧君) それでは、一般質問最後ですけれども、元気いっぱいやっていきますので、どうぞよろしくお願いします。1番、西河でございます。議長の発言の許可を得ましたので、通告に従いまして質問させていただきます。  いよいよ本年も12月に入り、何かと気ぜわしい時期になりました。7月、8月は猛暑が続き、8月後半からは秋雨前線の影響による天候不順、10月には近年にない大きな台風が通過し、住宅や農作物の被害も多くありました。国道173号線においても、いまだ通行どめになっている状況であります。住民の日常生活や地域経済の影響が出てきていると思います。開通に向けた取り組みをよろしくお願い申し上げます。  今回、質問は、の活性化についてと獣害対策についてお伺いします。  まず1点目は、の活性化についてですが、本町における商工業の現状と今後の展望をお伺いします。  近年、人口減少、高齢化や後継者不足による商工業者数が減少していると思いますが、現状をどう認識されているでしょうか。の活性化のためには、商工業の振興が必要だと思います。企業の誘致や新たに起業する人に何らかの支援が必要だと思いますが、本町としてのお考えをお伺いします。  次に、の活性化に向け、農業資源の活用や林業資源の活用が大事であると思いますが、本町としてどのような取り組みをしていこうとしているか、お伺いします。特に遊休農地の活用やバイオマス発電の取り組みの進捗状況についてお伺いします。  2点目には、獣害対策についてでありますが、鹿やイノシシの有害鳥獣による被害はふえていると思います。本町の取り組みの状況についてお伺いします。  本年度は、報奨金制度の導入や緩衝帯設置等を行っていますが、被害の状況は減ってきているのでしょうか。有害鳥獣による被害を減らすためには、個体数を減らす以外にないと思いますが、いかがですか。そのため、有害鳥獣実施隊の設置が必要だと思いますが、としてのお考えをお伺いします。  また、豊中商工会議所と能勢商工会の農商工の連携事業の一環として、のせジビエ振興協議会が成立されていますが、本町のお考えをお伺いしたいと思います。  以上よろしくお願いします。 ○町長(上森 一成君) それでは、西河議員の御質問にお答えをしてまいりたいと思います。  まず、能勢における商工業の現状と今後の展望についての御質問でございますが、地域経済の好循環を図る上で、商工業の振興は重要なものと認識をしております。本町では、商工会、地域金融機関が連携し、創業支援を行うネットワーク体制を構築し、創業支援対象者に対し、経営、人材育成、販路開拓に関する知識習得のサポートや創業後のフォローアップについても、関係機関が連携・協力して実施をしております。  また、新たな企業誘致に向けた取り組みとして、新名神高速道路の開通に伴う交通インフラの充実を見据え、企業誘致による地元雇用の確保に向けて取り組み、定住促進や地域資源を生かした産業の創出に向け、市街化調整区域において時代に合った土地利用を進める方針を示し、農地法、都市計画法、本町の土地利用に関する計画を所管する部署等と連携し、現実可能な手法について、大阪府を初めとする関係機関との協議・調整に努めているところでございます。  バイオマス発電等の取り組みへの御質問でございますが、本年9月の8日には、森林の中に残置する未利用の木質資源の活用について、飛騨高山しぶきの湯、小型木質バイオマス発電の視察を行ってまいりました。また、昨年度より環境省公募事業の採択を受け、行政、大学、NPO、博物館、研究機関で構成する大阪生物多様性ネットワークに運営を担っていただきながら、木質バイオマスを含む地域資源の循環利用について具体的な検討を進めており、来年1月13日には淨るりシアターにおいて「街と里のつながりを考えるフォーラム」を開催し、都市部の方にも広く周知していくところでございます。  次に、獣害対策についての御質問でございます。  今年度より鳥獣被害防止特別措置法の活用により、鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業に取り組んでいるところでございますが、11月末時点において、鹿、イノシシ合わせまして313頭の捕獲が行われたところでございます。また、緩衝帯整備事業については、宿野地内で2カ所及び野間出野地内で1カ所、合わせて5,300平米の整備を実施したところでございます。  次に、鳥獣被害対策実施隊の設置についての御質問でございますが、捕獲体制の再編にかかわる問題につきましては、これまでと同様に捕獲の実施主体である大阪府猟友会能勢支部の御意向を踏まえ、協議を行っていきたいと考えております。  次に、のせジビエ振興協議会の設立についての御質問でございますが、豊中商工会議所並びに能勢商工会からの情報提供がございませんので、内容は把握はしておりません。以上でございます。 ○1番(西河  巧君) いろいろと答弁いただきまして、最初の商工業の振興については、町長もいろいろと考えていただいている様子でありますので、ぜひともやっぱりの活性化については、今商売とか、いろんな工業、いろんな企業さんも活発に仕事を拡大していけるような状況になるように、よろしくお願いします。今、町長も言われましたけれども、新名神が川西インターまで開通し、それで年度中には全線開通というふうに聞いておりますので、やっぱり交通の利便性を活用していただいて、にやっぱり新しい企業なり新規事業を始められる方への相談体制とか、先ほどいろいろ話がありましたけれども、それの充実を図っていただいて、活性化を進めていただきたいというふうに思います。  それで、企業誘致に関してなんですけれども、能勢がやっぱりいろんな規制で、能勢ではそういう産業用地としての活用ができないというイメージが企業さんにはあるように思うんですけれども。ことしの9月に、やっぱり土地利用のそういうプロジェクトチームをつくってやっていこうということで、能勢も始められたと思うんですけれども、そのPRがやっぱり必要ではないかと思うんです。やっぱり能勢も、そういう工場を誘致するとか産業を誘致するということに前向きに取り組んでいるんだというような、そういうアピールが必要ではないかと思うんですけれども、その辺のお考えをお伺いしたいと思います。 ○町長(上森 一成君) 西河議員御指摘いただいたとおりでございまして、これまで本当に能勢は農業一本でいくんだと、開発はできないんだというような、本当にそういう状況になっておりまして、大阪府におきましても農地の天領みたいな、そういうイメージがございまして、本当に手つかずでございました。新名神につきましても、ことし12月に開通しましたけれども、前からわかっておったので、もっと早く手を打つべきところだったんでしょうけれども、言っても仕方がございません。今から始めたいと思っています。  まず、これまでイメージをやっぱり変えていかないといけない。それで、いろいろな手も打たないといけないんですけれども、まず大阪府の商工部とか政策関係の部署ですね、そういうところにもうちの意向も申し上げてきましたし、今後も言うていこうと思っています。大阪府の都市計画を所管するところにも、そのようにうちは方向転換をしますよというふうに言うてきています。もちろん農業を所管する部署にも言うております。なかなか農地法というのが結果的に大きなハードルになるのかなと実は思っておりまして、そこをどのように調整するのかなと思っています。それが行政との話です。  あと、議会でもお話もさせていただいたのも、こんなことは余りなかったと思いますけれども、議会に言わせていただいた、また議員さんからも発信はしていただきたいと思っていますし、あと業界のほうにアプローチすることも可能なんですけれども、何せ土地の規制が現にまだあるわけでして、今の手法としたら、やっぱり喫緊には地区計画という手法によりまして企業なりを誘致していくべきなんだろうと思います。だから、その辺については、やっぱりなかなか土地所有者が個人の方ですので、そこの調整も要りますので、やみくもに宣伝をしてもいかがなものかと。その辺もありまして、考えています。ですけれども、は、そういう方針にかじを切るということについては、あらゆるところで申し上げていきたいなと今思っておるところでございますので、また議員さんも、こういうところでも行って言うたらいいよというようなところがございましたら、ぜひともお教えいただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○1番(西河  巧君) PRの必要性というのは非常に大事やと思いますので、よろしくお願いします。あと、企業が能勢に来ようとすれば、やっぱり何かメリットというか、能勢は土地が川西やとか池田やとかに比べると非常に土地も安いし、交通の利便性もあるということで、もっともっとアピールすれば、そういう手を挙げる企業もあるんではないかというふうに思いますけれども、その辺はまたよろしくお願いします。  あと、来る企業に対しての、町長も就任当初の所信表明で優遇税制というような話もされておりましたけれども、その辺の検討というか、その辺のアピールというのはいかがなんですか。 ○町長(上森 一成君) いわゆる固定資産なり、その辺の関係なんですけれども、今、原課に言うて調整をさせております。いつその条例を議会にお諮りするのか、どういう形でしようかなと思っているんですけれども、まずは今の企業を誘致するという都市計画の調整と、それとあと地区計画になりますので、そこの個別の調整も含めて、その辺のころ合いを見計らいながら、一番有効な時期に出したらいいのかなとは思っております。  質問の中にありましたように、彩都の企業団地も箕面森も、もう満杯に近い状態のようでございます。何よりも能勢というところは土地が安うございますので、それが大きなメリットになると思うんですけれども、いかんせん、先ほども申しましたけれども、個人の土地ですので、そこだけはやっぱり個人さんの意向を十分に踏まえた中でお話をしていかなければならない。その辺の総合的に勘案した中で、いろいろな手法を打ちたいなと思っておるようなところでございます。 ○1番(西河  巧君) この前も町長にお伺いしましたけれども、なかなか有地というのは少ないというふうに言われておりましたけれども、旧学校跡地とか、いろいろ探せば未利用の能勢の土地もあると思いますので、その辺からまた検討していただいたらというふうに思います。それで、企業誘致を図っていただいて、働く場所の確保、また新しい住民が移転されてくるような施策をとっていただきたいと思います。  あと、町内、また外でも、新しくやっぱりこの地域で起業しようとされる方に対するいろんな支援が必要だと思うんですけれども、そういう相談する窓口というか、そういうものを検討していただくことはできないでしょうか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 起業される方への支援ということで、これ平成27年ぐらいにビジネスコンテストを含めて事業をとりに行ってきました。その後、その状況も踏まえた上で、商工会のほうを窓口にしていただいた中で、相談窓口の設置ですとか、あるいは経済、人材、さっき答弁にもありました販売回路等の指導、知識の習得なんかに役立つ講習会というようなことで、そのものをベースに実は継続して引っ張っております。29年度についても同様、来年度についても、そういう方向でということで、一定の窓口は開設をさせていただいております。 ○1番(西河  巧君) 一定そういう窓口はあるということですけれども、やっぱりそういう今起業しようとしている方がどこに相談に行けばええかというのがわからないような状況なんですけれども、僕、聞かれたら、商工会に行って相談しいやというふうには言っているんですけれども、そういう方もおられるんで、もうちょっととしてもアピールしていただいたらというふうに思います。  それで、商工業の振興については、やっぱり交流人口の増加が、今、大阪のてっぺん祭りであるとか商工会の「よっほいせ」であるとか、そういうを挙げて大きなイベントもやっておりますけれども、そのときはたくさんの方が来られていると思うんです。いろんなイベントを通じ、そういう交流人口の増加を目指し、それで能勢に来られた方が能勢に住もうとか、またこの地域で何か仕事を始めようとかする方をやっぱりふやすためには、ただ人を集めるだけじゃなしに、何かもっとそこでアピールすることを考えていただいたらどうでしょうかね。その辺いかがですか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) いろんな当然行事をしながら、そういうアピールは努めていくべしというふうに考えておりますし、今回フォーラムを企画しております都市との交流事業というような内容で、吹田市との交流もこれ一つのきっしょとしていくものというふうに認識をしております。 ○1番(西河  巧君) そういうこともされておると思うんですけれども、そのてっぺん祭りなんかで、やっぱり能勢はこういうであるというアピールをもっとしていただくために、今、地域振興課が中心でいろいろやられていると思うんですけれども、いろんな各課が、うちのはこんなんやという発信する場として、何か各課がそういう出店じゃないですけれども、何かそういうブースをつくっていただくとか、もっとそういう能勢のよさをアピールするような何かをしていただくということは可能ではないかと思うんですけれども、いかがですか、そういうことは。 ○地域振興課長(前田 博之君) てっぺん祭り、栗まつりからずっと続いてきているわけなんですけれども、その中で、昔はやっぱり役場の中で出店は何回かありました。それで、何年か前に1回出してみようかというところで1回やったんですけれども、2年で終わってしまいまして、次またそういう機会があれば職員のほうで、いろんな能勢をPRできるような出店ができたらいいなと思っております。 ○1番(西河  巧君) ぜひともまたそういう機会を設けていただいて、町内外にやっぱり能勢というものをアピールしていただきたいなというふうに思います。あと交流人口の増加を目指してということでありますけれども、前にもお聞きしましたけれども、自然公園というか、そういう公園、から都会の人がやっぱり憩いの場として来られるような公園を早く整備していただきたいなと。前に町長のほうからは、能勢の郷を何とかしたいというお話をお聞きしましたけれども、一庫公園、一庫ダムのところにありますあの公園なんかは、たくさんの人が来られておりますし、能勢にやっぱりそういう場が必要ではないかと思うんです。  週末に能勢に行って1日過ごしてこようとか、そのようなことができれば、お店にも寄り、また物産センターにも寄りというようなことも考えられると思うんです。そういうふうな人口の、そういう街の人が1日ゆっくり遊べるような場所というか、町内の人も、そういう子供が安心して遊べる場所が欲しいということは再三言われておりますので、その辺のお考え、それと能勢の郷のそういう計画というか、どれぐらい進んでいるのでしょうか。 ○町長(上森 一成君) 感覚の問題で、私、これ聞いた話なんですけれども、能勢の川べりで例えばお昼御飯、お弁当でも食べたいんやけれども、ベンチでもあったら、そこに座るんやけれども、そこで食べていいのかどうかわかりませんねんと。田んぼだって、僕なんかやったら全然入ってもろてもいいんですけれども、人の土地に入ってもいいのかどうかわからへんとか、いろんなことをおっしゃる人のお話も聞きました。それで、確かにそうだなと思いつつも、じゃあ一庫公園の大々的なああいう公園を今町として即つくる予定もございませんし、なかなか土地もございません。そんなことも含めて、今、さきの議員にも御答弁申し上げましたように、能勢の郷につきましてはが府から購入をしたものですので、行政財産として有効に利用もせないかんという中で、その辺も含めて考えていけばいいかとは思っていますけれども、まだちょっときのうお答えしたとおりで、具体なところまではまだまとまっておりませんので、またできるだけ早いうちにお示しできるように考えていきたいと思っております。
    ○1番(西河  巧君) なるべく早くそういうことも考えていただいて、やっぱり能勢はいいところやと思う人がたくさんふえることが大事ではないかと思うんです。そのことによって能勢に住もうかなという人も出てくるとは思うんで、その辺のところ、せっかく新しい学校もでき、いろんな整備もしていっている状況なんで、そういうことも考えていただきたいと思います。  あと農業資源の活用ということで、先ほどお答えがなかったんですけれども、遊休農地というか、今圃場整備の済んだ田んぼは割と大規模の農家がやられておりますけれども、山に近い田んぼ、畑とかは今荒れ放題になってきているところが面積的にはまだまだ少ないようでありますけれども、年々ふえていっているような感じがしますけれどもね。その辺を活用するというか、その辺の整備というか、そういうことも必要ではないかと思うんです。今後、能勢のやっぱり景観を守っていくためには、そういうことも必要ではないかと思うんですけれども、その辺のお考えがありましたら。 ○地域振興課長(前田 博之君) 実際に圃場整備が済んでおるところの山におきましては、まだやっぱり議員おっしゃるように、だんだん遊休農地、耕作放棄地がふえてくるのが現状でございます。ただ、そこをどうやっていくとなると、なかなか難しいもんもありまして、そういう言われているように、農業法人とか、その辺で担い手がおられればいいんですけれども、そういう人に関しても耕作のしやすいところから行かれますので、山裾のところが残ってくるのが現状でございます。その辺は、みどり公社を通じまして企業への働きかけなどを今行ってもらっておるところでございます。 ○1番(西河  巧君) 今話された、そういう耕作放棄地の場所では、やっぱり田んぼ、畑をつくろうかということにはなかなかならないと思うんですけれども、町内の人であれ、また非農家の人であれ、の人であれ、今そういう家庭菜園といいますか、そういうことに非常に興味を持っておられる方がたくさんおられると思うんです。それで、もう既にやっぱり能勢に来て、そういう耕作をされている方も見受けられますけれども、そういう今荒れつつある田畑も、そういうことに活用していけないかなと。ただ、さっきも町長が言われたように、そこは個人の田んぼ、畑でもあるし、一概にがどうのこうのと言うことはできないと思うんですけれども、やっぱりが旗振りをして、そういう今耕作されていないような田んぼ、畑を、そういうの人であれ、町内のそういう非農家の方に貸し付けるとかいうことで、そういう放置する土地が減っていくんではないかと思うんですけれども、その辺のお考えはないでしょうかね。 ○地域振興課長(前田 博之君) 議員御指摘のように、町内の非農家とか、その辺の方はあるんですけれども、その辺で、先に今耕作、1枚の田んぼが広いわけでございますので、それをまた区割りとかしていかなあかんというまた違う事業費が出てくるというところもありますので、なかなかその辺は難しいのかなと。また、非農家の方がやられるに当たっても、また農業機械とかを持っておられないので、その辺の段取りもありますので、ちょっとなかなか難しいのかなと思っております。 ○1番(西河  巧君) それはなかなか難しいというか、そんな大規模に耕作するとかいう話ではなしに、本当に家庭菜園をされる方というのは、宿野の奥のほうに行きますと、あいた宅地ですかね、そこらで畑をされている方も多くおられますので、そういう方がやっぱり今ほったらかしになっているような田畑を使ってやっていただければ、また景観もよくなるんではないかというふうに思うんですけれどもね。そやから、やっぱり能勢は豊かな自然というのが売り物でありますので、そういうところがだんだんふえるということは景観が悪くなってくると思うんです。特に長谷の棚田でありますとか、そういうももうちょっと率先して、そういう自然を守っていくというか、景観を守っていくとか、そういうことも考える時期ではないかと思うんです。長谷の山の上のほうに行きますと、それはなかなかそこで農業をしてどうのこうの言うのは難しいですけれども、あの地元の人は本当に必死に先祖伝来の土地を守ってきておられるというのはわかるんですけれども、それを一旦放してしまうと山になっていっているような状況でありますので、能勢としても、そういう取り組みを課長は難しいというふうに一言で言われましたけれども、難しいところを何とか活用できるような方法を考えていただきたいなと思うんですけれども、どうですかね。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 議員御指摘いただきました件につきましては、これできるとは申しませんが、参考とさせていただいて、今後の検討に生かしたいというふうに考えます。 ○1番(西河  巧君) ぜひともそういう取り組みもしていただいて、能勢のやっぱり景観を守っていく、自然を守っていくためにも必要と思います。先ほど伊木議員が生物の多様性ということで言われましたけれども、本当に能勢はまだまだ自然が豊かで、いろんなものが残っている状況ですけれども、どんどんやっぱりそういう希少生物というのは減ってきている状況でありますので、そういうものを守る意味でも、そういうことが必要ではないかというふうに思います。  ただ、そういう遊休農地を利用して何かドジョウであるとか、少ない生物、今うちらの辺によくタガメをとりに来られる方がいてるんですけれども、何か1匹3,000円で売れるとかいうて田んぼの中に入ってとってはる人がいてるんですけれども。そういうことではなしに、もうちょっとそういう本当にとってしまうと何もかもなくなってしまうんで、先ほど伊木議員が言われたように、そういう保護することも必要ではないかというふうに思うんですけれども、この交流人口をふやすというか、せっかく能勢に来てもらう以上、きれいなそういう、能勢はすばらしいなと思っていただけるような地域にしていきたいなというふうに思うんですけれども、その辺は今後考えていただける余地はありますか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) 交流人口につきましては、これ昔から、こういうことについて議論をされとるように思います。交流人口がふえて喜ぶ住民さん、またそれを是としない住民さん、これ両方あるように聞いています。その辺のやっぱりバランスをよく考えながらすることが大事なのかなというふうに考えておりまして、手放しで交流人口だけふやすというようなことは難しいと考えています。 ○1番(西河  巧君) 別に今現に住んでおられる方の迷惑になるようなことではなしに、もうちょっと活用ができるんではないかというふうに思っておりますので、またいろいろ御相談申し上げたいと思いますので、よろしくお願いします。  あと林業支援の活用については、バイオマス、今いろいろ検討していただいているというふうに思います。先ほどもあった炭の話もありますし、また今、能勢、クヌギ林が非常に大径木になって活用しにくい状況にありますので、その辺も早くやっぱり手を打っていかないと、どんどんナラ枯れ病もふえてきていますし、いろんな状況にあると思いますので、その辺のことも考えていただきたいというふうに思います。  次に、獣害対策についてではありますけれども、先ほど大阪府猟友会ともいろいろ相談されてということで言われていますけれども、やっぱり獣害を減らしていくということは個体数を減らす以外にないというふうに思っているのですけれども、その辺はいかがですか。 ○町長(上森 一成君) 議員おっしゃるように、個体数を減らす以外にないと私は思っております。 ○1番(西河  巧君) そのためには、やっぱりとる人を育成していかないと、なかなか言うているだけでは減っていかないと思うんです。能勢の周りの猪名川、亀岡市、篠山も、ほとんどのところがそういう実施隊を編成して、そういうふうにやっておられますし、大阪府では島本だけがそういうのを設置しているようでありますけれども、やっぱり狩猟者の育成というか、猟銃による狩猟というのは、なかなか今の時代難しいところがあると思うんですけれども、今はわなであるとか、いろんな方法があると思いますので、その辺のとる人の育成をしていただけたらというふうに思うんですけれども、その辺はいかがですか。  今、能勢町内のやっぱり猟友会も高齢化しているというふうに聞いておりますので、今後やっぱりそういう狩猟者の育成というのは必要ではないかと思うんです。今、篠山とか京丹波のほうを聞きますと、やっぱり狩猟というか、現にイノシシ、鹿をとっているところは、やっぱり獣害というのは大分減ってきているように聞いているんです。向こうで命が危ないから能勢にいっぱい来ているんじゃないかというふうには思うんですけれどもね。その辺やっぱり能勢も、もうちょっと力を入れて狩猟をしていく必要があるんではないかと思うんですけれども、いかがですか。 ○環境創造部長(福原 仁樹君) おっしゃるように、今、猟友会の構成メンバーの皆さん、結構年齢も上がってきておるのも事実でございます。若い方も入ってはいただいておりますけれども、まだまだ少ないように思います。鉄砲隊につきましても、もう年齢相当上がってきておられるというふうにも認識しておりまして、その辺、今後やはり何らかのそういう免許を取るための例えば支援ですとか、そういうことも検討していかんなんというふうには考えております。 ○1番(西河  巧君) ぜひともそういうふうな方向でよろしくお願いします。  最後に、のせジビエ振興協議会という、資料提供がないのでわかりませんということでありましたけれども、先日の商工会の役員会でも、そういう話がありまして、いろいろ聞かせていただいたら、非常に今の獣害に対するやっぱり狩猟という面では必要ではないかというふうに思いますので、いつ町長、そういうお話を聞いていただける場というのはとることは可能でありますか。その説明というか、商工会から。 ○議長(中植 昭彦君) しばらく休憩します。      ──────────────────────────────────               休 憩  午後  3時02分               再 開  午後  3時04分               (このときの出席議員11名)      ────────────────────────────────── ○議長(中植 昭彦君) 会議を再開します。 ○1番(西河  巧君) 獣害対策についても、今後はやっぱりいろんな方法で、農家の人というのは非常に困っているわけですよ。それで、やっぱりだんだん獣害があるから農業をやめていくという人もふえていますので、今後早急に手を打っていただいて、農業もやりやすいような状況で進めていただきたいなというふうに思います。先ほどの土地利用の話にもありました、農地もやっぱり産業用地にしていこうとか、いろいろありますけれども、全体として、あこもここもという虫食い状態のような利用の仕方ではなしに、こういう地域は、この前、図でお示しいただいていましたけれども、そういう地域地域で景観も考えながらやっていただくようなことをお願いしたいと思います。  今後、まちづくりについては、いろんな面で規制とかがありますけれども、やっぱり我々、私自身、ここで生まれ育って、このが誇れるになっていただきたいと、なってもらわな困ると。我々もせっかく先祖伝来こうやって能勢をつくってきた先人にやっぱり報いるため、また次の時代に豊かな自然のこのを残していきたいというふうに思っておりますので、ぜひともその辺は、いろんな議論をしながら進めていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。最後に、町長からひとつよろしくお願いします。 ○町長(上森 一成君) 御提案ありがとうございました。さっきの御質問のこの農地の問題も、貸し農園については、これまでにも役場の横でやったことがございます。今現に東郷のケヤキの郷のところでもされておって、長谷でもされておると。そんな現状もありますけれども、農業の指導者がいないというようなことで、なかなか広がらないという現実もございます。そういうのがベースにありますけれども、山間、要するに平地から山に入っていった分のそういう耕作放棄地に近いようなところ、例えば今、物産センターでことし初めて芋掘り園をしまして、小学生に掘っていただいたというような、そういう実績もつくりました。そういうような観光的な農業がそういうことの一つの道になるんだろうと思いますし、そういうことも含めて考えたいし、今、千早赤阪村のほうで棚田のオーナー制度ですか、ああいうのもされております。また、その辺の状況もお聞きしながら、何とか農地は農地として守れるという方向は、これ一つ考えていかないといけないと思っています。  それと相まって、今、後段におっしゃいました土地利用のあり方、要するに調整区域と市街化区域のあり方、最初におっしゃいました、例えば学校の跡地ですけれども、旧岐尼小学校とか旧西中学校は市街化区域にあるんですけれども、そこは用途区域が住宅の用途区域なので、今の法律のもとでは工場は建てられないような制度になっています。ですので、そこの用途区分を変更するというのも当然視野に入れて動いております。そんなことも含めて動いていますし、行く行くは調整区域の線引きというのも見直さないといけないとは思っておりますし、ただ、一朝一夕にはいきません。ですので、今の地区計画によって何とか個別に企業さんとお話をしながら、1社でも能勢に来ていただくという道をあけたい。そのベースになるのが今の新名神のインターの開通ということで、非常に状況が整ってきておりますので、ここは何とか頑張っていきたいし、そういうことによって能勢のの土地利用のあり方を変えるということは、こののありようを変えることであるんだろうと思います。結局そういうことによって働く場もできる、そして勤めにくる人が来る、そういうことでがにぎわう、そういうことで全て循環がこれまでの流れと変わるんだろうなと私は思いますので、そこに傾注をしたいと思っています。  それと、片一方では、前の議員の生物多様性の話もございますので、その辺はなかなかバランスも難しいですけれども、そこは総合的に考えながらいきたいなと思っておるようなところですので、またいろんな形で御提言賜りますようにお願いを申しておきます。以上です。 ○議長(中植 昭彦君) これで1番、西河 巧君の一般質問を終わります。  これで本日の日程は全部終了しました。  本日はこれで散会します。  念のため申し上げます。  12月13日は午前10時より本会議を再開します。      ──────────────────────────────────               散 会  午後  3時10分  以上会議の経過を記載し、これを証するためにここに署名する。  能勢町議会議長     7番議員     8番議員...