能勢町議会 2013-06-17
平成25年 第3回定例会(第1号 6月17日)
平成25年 第3回定例会(第1号 6月17日) 平成25年第3回
能勢町議会定例会
平成25年6月17日
午前10時開会
第1号
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定について
日程第3 一般質問
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│ 平成25年 第3回
能勢町議会定例会会議録(第1号) │
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│招集年月日 │ 平成25年 6月17日(月) │
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│招集の
場所 │ 能 勢 町 役 場 議 場 │
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│開閉会日時 │開会 平成25年 6月17日 午前10時00分│議 長│山 本│
│ ├───────────────────────┼───┼───┤
│及び
宣告 │延会 平成25年 6月17日 午後 3時26分│議 長│山 本│
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│ │議 席│ │出│議 席│ │出│
│ 応(不応)
招 │ │ 氏 名 │ │ │ 氏 名 │ │
│ 議員及び出席 │番
号│ │欠│番 号│ │欠│
│ 並びに欠席 ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│ 議員 │ 1番│ 木 戸 俊
治 │〇│ 7番│ 大 西 則 宏 │〇│
│ ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│ 出席 12名 │ 2番│ 福 中 滿 │〇│ 8番│ 長 尾 義 信 │〇│
│ 欠席 0名 ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│ │ 3番│ 中 植 昭
彦 │〇│ 9番│ 中 西 顕 治 │〇│
│ 凡 例 ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│ │ 4番│ 大 平 喜代江 │〇│10番│ 長 尾 義 和 │〇│
│〇出席を示す ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│△欠席を示す │ 5番│ 原 田 健 志 │〇│11番│ 美 谷 芳 昭 │〇│
│×不応招を示す ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│□公務欠席を示す│ 6番│ 西 河 巧 │〇│12番│ 山 本 光 晴 │〇│
│ ├───┼─────────┼─┼───┼─────────┼─┤
│ │ │ │ │ │ │ │
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│ 会議録 │ 3番│ 中 植 昭 彦 │
│ ├───┼───────────────────────────┤
│ 署名議員 │ 4番│ 大 平 喜代江 │
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│ 職務のため
│議会事務局長 │ 中 島 吉 章 │
│ ├────────────┼──────────────────┤
│ 会議に
出席 │議会係長 │ 岡 康 一 │
│ ├────────────┼──────────────────┤
│ し た
者 │議会書記 │ 田 中 朋 子 │
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│ │町長 │山口 禎
│環境創造部長 │森村 保 │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │教育長 │森田 雅彦
│地域振興課長 │藤原 伸祐 │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │ │ │教育次長 │ │
│ 地方自治法 │総務部長 │瀬川 寛
│ │福原 仁樹 │
│ │ │ │兼
学校再編室長│ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │総務部理事(
まちづ│ │総務部理事 │ │
│ 第121条
│ │進藤 由之
│ │坂口 正行 │
│ │くり活性担当)
│ │(学校再編担当)
│ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │まちづくり活性課長│ │生涯教育課長兼
│ │
│ により
説明 │ │前田 博之
│ │田畑 良信 │
│ │兼
学校再編室課長 │ │学校再編室課長│ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │ │ │学校教育課長兼
│ │
│ のため
出席 │総務課長 │寺内 啓二
│ │後藤るみな │
│ │ │ │学校再編室課長│ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │住民課長 │永井
勇 │会計管理者 │新谷 哲生 │
│ し た 者 ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │消防防災課長 │清水 鉄也
│ │ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │健康福祉部長 │渡瀬 正幸
│ │ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │福祉課長 │花崎 一真
│ │ │
│ ├─────────┼──────┼───────┼──────┤
│ │健康増進課長 │重金 誠 │ │ │
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│議事日程 │ 別 紙 の と お り │
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│会議に付した
事件│ 別 紙 の と お り │
├────────┼───────────────────────────────┤
│会議の
経過 │ 別 紙 の と お り │
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開 会 午前 10時00分
○議長(山本 光晴君) ただいまの出席議員は12人です。定足数に達しています。
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○議長(山本 光晴君) ただいまから平成25年第3回
能勢町議会定例会を開会します。
町長から、議会招集の挨拶のため、発言を求められています。この際、許可します。
○町長(山口 禎君) 皆さん、おはようございます。
今、山本議長の御指名ありまして、平成25年第3回
能勢町議会定例会の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げたいというふうに思います。
梅雨入りとともに、雨が本当に降らないということで、先日も10ミリ程度降ったということですが、今後水不足がさまざまな部分で悪い影響を及ぼすのではないかと、やや心配しておりますが、今週の中ごろには少し雨が降るのではないかと。ただ、その量によって、かなりまた今の状況は変わってくるんじゃないというふうに危惧をしておるところでございます。
本日は、早朝より議員の皆様にはお集まりいただきまして、どうもありがとうございます。
改選しまして初めての定例会ということで、本日とあすは一般質問ということになっております。既にいただいております質問事項に対しまして、しっかりとした形で答弁をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
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┌───────┐
│「諸般の報告」│
└───────┘
○議長(山本 光晴君) これから諸般の報告を行います。
議会の閉会中の継続調査について、
議会運営委員会より報告願います。
○
議会運営委員長(原田 健志君) おはようございます。
議会運営委員会より報告いたします。
平成25年5月30日、
議会運営委員会を開きましたところ、第3回
定例会提出予定案件につきましては、合計で13件、報告のほうが2件、条例のほうで2件、予算のほうが7件、契約1件、その他1件、合計の13件でございます。
会期につきましては、8月の31日までとします。6月の日程につきましては、6月17日から6月21日までの5日間とし、一般質問を本日、6月17日、18日とし、議案の審議を6月19日、20日、21日とすることが了承されました。
また、
全員協議会を6月11日に開催することが了承され、一般質問の締め切りは6月の7日と決まっておりました。
その他、事務局より陳情書等2件を報告を受け、賛同される場合におきましては、議員提案として議会に提出していただく旨、説明いたしました。
以上、報告を終わります。
○議長(山本 光晴君) その他の報告を
議会事務局長にさせます。
○
議会事務局長(中島 吉章君)
〔諸般の報告〕
○議長(山本 光晴君) これで諸般の報告を終わります。
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○議長(山本 光晴君) これから本日の会議を開きます。
本日の議事日程をお手元に配付しております議事日程第1号のとおりと定めます。
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┌──────────┐
│会議録署名議員の指名│
└──────────┘
○議長(山本 光晴君) 日程第1、「
会議録署名議員の指名」を行います。
本定例会の
会議録署名議員は、会議規則第120条の規定によって、3番、中植昭彦君及び4番、大平喜代江君を指名します。
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┌─────────┐
│会期の決定について│
└─────────┘
○議長(山本 光晴君) 日程第2、「会期の決定について」を議題とします。
お諮りします。
本定例会の会期は、本日から8月31日までの76日間にしたいと思います。
異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
○議長(山本 光晴君) 異議なしと認めます。
したがって、会期は、本日から8月31日までの76日間に決定しました。
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┌────┐
│一般質問│
└────┘
○議長(山本 光晴君) 日程第3、一般質問を行います。
順番に発言を許します。
○9番(中西 顕治君) 日本共産党の中西顕治です。
通告に従いまして、質問を3点させていただきます。
地域活性化策についてと、
学校再編整備について、
オスプレイ配備についての3点を質問させていただきます。
1番の
地域活性化策について。
TPP、
環太平洋戦略経済連携協定が締結された場合、地方自治体への影響と政府の
条約交渉参加についての見解を町長にお伺いしたいと思います。
お隣、韓国ではTPPによって法律が44項目、変更を余儀なくされ、各自治体の条例なども影響を受けておると聞いております。日本においても、政府調達では、一定規模に制限あるものの、地方自治体の発注、建設事業で7億6,500万、
サービス分野で750万円以上の場合、英文仕様書での国際入札がしなければならなくなると伝えられております。また、農業分野では、東大の鈴木教授らの試算で10兆円以上の損失が出、160万人の失業が見込まれると報道されております。これらは、農業を基軸として
地域活性化をとうたっておられる能勢町の方針とも整合しない方向性であります。
また、4月24日に、
全国町村会で
TPP交渉参加に関する意見書を取りまとめて、政府に要請を行っておりますが、町長、
TPP交渉参加が
地域活性化にどういう影響を与えるとお考えであるか、見解をお伺いいたします。
地域活性化、その2です。Uターン、Iターンによる
就農希望者の
農地転用許可等の支援、その展望について町長の見解をお伺いいたします。
改めて言うまでもなく、能勢町の人口、毎月減少の一途であります。この時期にUターンで定職というか、能勢に帰ってきて農業をしてみようと思われる方が少なからずいらっしゃいますが、その方々のお持ちの土地に家が建てられない、何とかならんかという相談が複数件入っております。都市計画法の範囲の話であれば、何とかなる部分もあったのでしょうけれども、農振法でひっかかっている農地ということで、なかなか前に進まないという状況が続いております。圃場整備の説明のときに、10年たったら家も建てられるんだよという説明も受けながら、20年たった今、もう何もできないと言われて、泣き寝入りのような状態になっていると。そういったことが能勢町の振興につながっているのかということを一つお伺いしたいと思います。
能勢町の振興のために、就農のためUターン、Iターンで入ってこられる方々に対して、温かく迎えてやれるよう施策を打つべき時期ではないかと思います。町長はどのような展望をお持ちか、お聞かせいただきたいです。
3番目、人・
農地プランの進捗についてですが、今農業の担い手としていそしんでおられる方に大きなメリットがない事業形態だという批判もあるのですが、能勢町では一体どういう進捗になっておるか、お尋ねしたいと思います。
2番、
学校再編整備について。
町長の運営方針にも述べられております1小1中への再編が最良だと判断された多角的視点からの内容の精査は、どのようなものかということをお尋ねしたかったのですが、
全員協議会のほうで文書で提出するという回答がありましたので、その文書の提出がいつになって、それに対する質疑など、予定されておるのか、お伺いいたします。
学校の項目2、能勢町の新校舎ですね、
実施設計業務の工期が予定工期を2回延長してますけれども、その経緯のほうをお伺いしたいと思います。
それと、2度目の延長のときに、大建設計から提出された工程表があるかと思いますが、それを配付していただきたいと思います。
関連しまして、12日、教職員向けに新学校の平面図が3枚配付されたと伺っております。教職員のほうには配付されて、議会に配付されていないというのはおかしいと思いますので、そのときの資料、校長会へ提出された資料をこの議会ででも配付いただきたいと思います。
それと、そのときに教職員にされた説明、私が伺っておる範囲でいいますと、議会への説明とやや食い違う話がありますので、説明を改めてお願いいたします。
3番、オスプレイの配備について。
今回、議会にも陳情書が出されておりますけれども、沖縄41市町村の首長144人が配備撤回の建白書を出したと。にもかかわらず配備、訓練が行われている現状について、自治体の長として、町長の見解をお伺いいたします。
さらに、大阪府知事がオスプレイの訓練を大阪府内で受け入れるという意向を示し、
橋下大阪市長が八尾空港での受け入れを提案するという事態になっております。その中で、今回の発言、知事としてではなくて、政党幹事長のものだとかいう発言もありますが、それを言った橋下市長、東京では戦後初めて
訓練受け入れを表明したのが大阪だというような演説をぶっております。もし大阪で訓練が入るということになれば、地形的にも能勢がルートになる可能性、十分あるかと思います。町長、この場合、対応をどうされるか、お伺いしたいと思います。
以上、よろしくお願いします。
○町長(山口 禎君) それでは、中西議員の質問にお答えしたいというふうに思います。
まず、1つ目の
地域活性化策についてということで、まず、TPPに関してということでございますが、御案内のとおり、この5月にTPP参加、11カ国による交渉会合が行われて、日本の参加に向けた同意がなされたということでございます。TPPは、国論を二分する議論が交わされておりまして、一自治体といたしましては、国の動向等、今後も注視してまいりたいというふうに考えるところでございますが、やはり昨年の11月、先ほどもちょっとありましたが、
全国町村会のほうでも全体会議の中で、TPP参加については反対という決議表明をしておりますので、私自身もその決議を尊重して進めていきたいというふうには考えております。
それから、2点目です。Uターン、Iターンによる
就農希望者に対する支援についてでございますが、現在土地改良区、2つありますが、両土地改良区により実施されている
農地利用集積円滑化事業を活用するということと、
全国農業会議所が実施しております農の雇用事業の周知など、今後も
就農希望者の支援に努めてまいりたいというふうには考えております。
なお、
農地転用許可につきましては、先ほどもありましたように、農地法が改正されまして、平成21年、農地転用の厳格化がなされたというところで、非常に厳しい状況であることに間違いないですが、一応その趣旨にのっとって適正に運用されるというふうなことが期待されるところでございますが、非常に、先ほどおっしゃったように、Iターン、Uターンという
就農希望者にとっては、それぞれの個々の方々の状況もしっかりとお聞きした中で、可能な限りの対応をしていきたいというふうに考えています。
それから、3つ目の人・
農地プランの進捗状況でございます。人・
農地プランは、人と農地の問題を解決するための未来の設計図とされて、本町におきましても、認定農業者の方々を中心に、1月から説明会、あるいは意向調査などを行って、地域の中心となる経営体として15件の農家、法人の位置づけを行ってきたというふうな状況でございます。今そういうふうな状況になっておるというところでございます。
それから、その次、2つ目の学校再編についてということでございます。
学校再編に係る精査につきましての御質問は、私自身、町長就任前から、教育委員会が平成21年11月に策定をいたしました能勢町
学校再編整備に関する基本方針について、住民の皆様に御理解を得ているかどうかについて疑問に感じていたことから、就任後、当初の事業計画を一旦中断して精査を行ったというものです。
精査の方法につきましては、既に町報等でもお知らせをしておりますが、耐震についてということ、それから、2点目としましては、学校の教育目標や理念というふうな部分について、あるいは3つ目の説明責任が果たされているかどうかというふうな3つの項目を中心に、主に小学校の保護者や未就学児童の保護者という方々と意見交換を行いました。それから、それ以外にも私個人としてさまざまな資料等も集めまして、御意見も
ヒアリング等もいろいろさせてもらったということで、精査の結果につきましては、先ほども御質問ありましたけれども、19日の本会議の冒頭で、もうその日、当日提示をさせていただきたいというふうに考えております。改めた形で精査についての報告をそこでしたいと。本会議入りまして、それ以降、そういうことについて質疑等が必要であれば、それに対応していきたいというふうに考えております。
それから、
学校再編整備につきましての御質問にお答えをいたします。
本業務につきましては、平成23年の10月22日から平成24年3月23日までということとなっておりましたけれども、造成、配置計画の
比較検討期間の延伸、あるいは府民牧場の敷地への立入調査時期の遅延と、保護者や地域住民等への意向把握に時間を要するために、12カ月間の履行期間の延長を行ったというふうに聞いております。
また、その後、私自身が事業の再精査を行うということにいたしまして、業務を一時中断をいたしました。そのことにより、よりよい新たな学校を築くための教育目標に関しましても、再度精査が必要であるというふうに考えましたために、結局9カ月間の履行期間の延長を行ったというふうなことになります。現在、平成25年12月27日を工期末として、今現在工期、設計業務を進めているというところでございます。以上でございます。
失礼いたしました。オスプレイを抜かしておりました。
オスプレイの府内での訓練についての御質問でございますが、国の外交、安全保障については、基本的に国が判断すべきという認識をしております。沖縄県の負担軽減につきましては、国民的な課題であり、安全を確保した中で、国の方針に沿う対応が必要であるというふうに考えておるところでございますが、この件に関しまして、平成25年6月11日、大阪府の市長会、町村会の代表、会長、副会長とがそれぞれ大阪府に対しまして、口頭にて、八尾市の件でございます、八尾空港の件でございますけれども、抗議をされるというところで、本町といたしましても、地元住民の安全にかかわる事案については、十分な協議、合意のもと決定されるべきものであるというふうに考えておりますので、今後どういうふうな形でこのことに関して進展していくというのはしっかりと注視していきたいというふうに考えておりますが、やはり唐突なこういうふうな意見が出てきたことに、少し不安を感じておるところでございます。以上でございます。
○議長(山本 光晴君) しばらく休憩します。
──────────────────────────────────
休 憩 午前 10時24分
再 開 午前 10時25分
(このときの出席議員12名)
──────────────────────────────────
○議長(山本 光晴君) 会議を再開します。
○教育長(森田 雅彦君) 教育長の森田です。よろしくお願いいたします。
今の中西議員さんの御質問、学校再編にかかわります文書の配付ということでございますが、これは平面図の話ですか。
〔「はい」の声あり〕
○教育長(森田 雅彦君) この平面図につきましては、5月21日、そして6月1日、2回にわたりまして、校長会で学校再編につきまして、教育委員会のほうから校長会のほうに説明をいたしました。それをもとに、各学校で教職員のほうに説明をしたところでございます。これは校長を通じてでございます。その際に平面図3枚を、これをお配りしましたですが、議会の皆様方には私のほうで口頭でお話をさせていただきました。御説明をさせていただきました。
といいますのは、今後まだ、これは事務局のほうで作成いたしました基本設計にかかわる案でございますので、これから、やはり学校の中で、教室の配置につきましては、使い勝手のいい、あるいは子供たちの動線等を考えまして、再度はこれは検討をいただき、意見を取りまとめてもらうというものでございましたので、議会のほうにはお配りをさせていただいておりません。きちっと固まりましたら説明をさせていただく予定をいたしております。以上でございます。
○教育次長(福原 仁樹君) 大建からの新たなスケジュールにつきましては、先ほど先日来配らせていただいております新学校だより、この中ほどにスケジュールは載せさせていただいてますんで、それで了承いただけますやろうか。
○9番(中西 顕治君) 文書の件は、また後ほど出したいと思います。
先ほどの何かちょっと話は入れてるんですが、教職員の説明の中で、これは教職員の方から聞いている話なので、これが真偽、どうであるか、ちょっと確認したいと思っておりますが、以前に提示した図面では開校許可がおりないので、編成を変えているという話をその方は聞かれております。意図が僕もちょっとよくわからないんですが、どういうことなのかなと。あと、その教職員への説明の中で、予算規模のほうを20億まで圧縮しないといけないという説明も受けて、この事業が小さくなっていっているという、事業というか、学校が小さくなっていっているというところの説明を受けたということでありましたけれども、それについて、いや、そんな説明はしてないよという話でも結構ですので、真偽のほうをよろしくお願いします。
○教育長(森田 雅彦君) 校長会で説明した内容につきましては、議会の皆様方に御説明させていただいた中身と同じでございます。以上でございます。
○9番(中西 顕治君) では、その職員の方が聞かれたのが聞き間違いであったということでよろしいんですか。
では、次に、前回、全協の中でもあった話なんですが、教育次長のほうから400平米の圧縮という課題で今取り組んでおるという話があったのですが、それは一体何平米から何平米へ圧縮するという話であったのかというのが説明の中で十分聞き取れませんでしたので、よろしくお願いします。
○教育次長(福原 仁樹君) 延べ床面積で、今考えてます565人規模の学校で、1万2,000平米程度に実はなります。圧縮と申しましたのは、その要求をいただいてつくった図面につきましては1万6,000平米を超えてましたので、4,000平米ほどの圧縮が要ると申したところでございます。
○9番(中西 顕治君) その1万6,000平米を超えると言われたのは、昨年8月に提示された図面ですかね。
○教育次長(福原 仁樹君) そのとおりでございます。
○9番(中西 顕治君) ということであれば、昨年8月に議会に提示されたものは、もう基本方針から逸脱した図を承認してくれと出されたということですか。
○教育次長(福原 仁樹君) 承認ではなくって、今こういう状態にあるということをお示ししたものと思います。教職員からいろんな希望をいただいて、それを図面化したものを、今こういう状態やというところやったと思います。
○9番(中西 顕治君) それでは、そこのところは置いときまして、次、中学校の体育館の面積が、説明の中で1.5倍というのを何度かおっしゃいましたが、1.5倍というのは一体何に比べて、どこに比べて1.5倍の面積なのか。
○教育次長(福原 仁樹君) 1.5倍と申しますのは、通常の中学校の標準的な体育館の面積に比してというところでございます。
○9番(中西 顕治君) 説明の中で、中学校でというのがあって、西中のことなのか、東中のことなのかと思いながら、ちょっといろいろ見てたんですけども、とあるところから、こういう図面、これは面積の入った図面を手に入れたんですけれども、この体育館の面積を見てみますと、言われてた1.5倍にならないので、どういうことなのかなということで、聞かせていただいた次第です。こういう図面、ちょっとよそからもらってきて、出どころのほうは言えないんですけども、よそから回ってきておるような状況で、これはほかの議員さん持っておられないと思うんですけれども、こういうのが出てくるような状況もいかがなものかとは思うんですが、その体育館の話はそれぐらいにしておきます。
続きまして、ちょっと出していただけないということなのですけども、大建設計のほうから山口町長宛てに業務工程表というのが送られておるんですけれども、これ造成工事が6月末に完了するという予定になってます。ところが、基本設計のほうは8月中になっているんですね。以前の前回の工程表のほうは、当然のことながら、基本設計が終わってから造成工事が最終完了するということになってます。地面のほうが先にでき上がってしまうような工程に今なるんですか。地面ありきで上の建屋を決めようという話になってるんですかね。よろしくお願いします。
○総務部理事(学校再編担当)(坂口 正行君) 基本設計というものは、造成、配置計画の検討を反映したもので基本計画を立てて、建物配置とかも当然総合して決めるものが基本設計でございます。
○9番(中西 顕治君) ということ、ちょっと聞いていることに対しての返答になってないかと思うんですが、造成計画が6月末に終わるということは、必要な面積はもうここで終わってるはずなんですよね、出すのが。でも、基本設計のほうはまだ続いているという状況は一体どういうことなんですか。
○総務部理事(学校再編担当)(坂口 正行君) 6月末で造成計画が終わってるんですけれども、そこから、そこで建物規模が決まっているというわけじゃなくて、ある程度フラットに建物配置が想定できるような、広い面積の宅盤をつくるというのが造成、配置計画のことでございます。
○9番(中西 顕治君) その宅盤をつくるのに、基本設計が固まる必要があるんじゃないんですかと。なしに、とりあえずある面積からつくりましょうねという議論になってるんですかという話です。
○総務部理事(学校再編担当)(坂口 正行君) 済みません、理解が悪くて。
6月末で造成、配置計画を終わって、一応そこでは宅盤とか、もう整理できてます。建物配置を一定そのあたりで配置しようかということであるんですけれども、基本設計自体は、まだそれだけじゃなくて、まだほかに検討しないといけないことがございますので、6月末で基本設計が終わったというふうなことではございません。
○9番(中西 顕治君) ちょっと納得はできてないですけれども、次に行かせていただきます。
3月議会で上程された造成費の額の件なんですけども、24年9月議会では5億9,000万計上されまして、その秋、3月にこれ流れましたと。3月議会では3億9,000万円上げられておりますけども、この2億円の差は一体何なんでしょうか。
○総務部理事(学校再編担当)(坂口 正行君) あくまでも5億9,000万というのは予算ベースでして、もう少し精査すればそれぐらいの金額になったということでございます。
○9番(中西 顕治君) その精査というのは、どの部署がどこといつ検討されたんでしょうか。というのが、11月以降、大建設計のほうは業務停止してますので、安くできるよというサジェスチョンが設計業務側から出るとは思えないんですけれども。
○総務部理事(学校再編担当)(坂口 正行君) 大まかな造成、配置計画は、それ以前にもう終わってまして、その11月までに期間があった、その期間で一定精査しております。
○9番(中西 顕治君) 24年の9月議会で5億9,000万計上されておりまして、もし中町長、そのまま続投になれば、この予算のまま執行されていたんではないかと思うんですが、その間、精査して、減額をするという可能性があったということですか。
○総務部理事(学校再編担当)(坂口 正行君) 一旦5億9,000万で計上して、あともう少しまた補正等で落とすようなことを考えておりました。
○9番(中西 顕治君) それでは、大体聞きたいことは聞けてますけども、学校関係の委員会が今回設置されるということになると思いますけれども、早急に招集されまして、これ以降の議論も続けていきたいなと思っております。
次に、オスプレイのほうに行きたいと思います。もうこれは簡単に終わらせます。
町長の答弁のごとく、非常に不安の多い事態になるかと思いますけれども、八尾の市長の反応など、非常に素早い形で我々の目にも入ってきております。住民の安全のために、先頭に立っていろいろな検討を受けていただきたいと思います。
今のところ、それ以降、大きく動いた話はありませんけれども、そういうことがあった場合には、町としても、広報も含めてやっていただきたいと思います。
○町長(山口 禎君) この問題については、ある程度方向性が明確になりましたら対応をしっかりしていきたいというふうに思います。
○9番(中西 顕治君) 以上、終わります。
○議長(山本 光晴君) 次に、発言を許します。
○8番(長尾 義信君) こんにちは。長尾義信でございます。
議長のお許しを得ましたので、通告に基づきまして一般質問を始めさせていただきます。
私自身、初めての一般質問で、多少緊張をしておりますが、誠意を持って質問をさせていただきますので、率直な御意見をよろしくお願いを申し上げます。
本町は、まちづくりの成長戦略として、地域の資源や特性を最大限に発揮できる行政機関、組織、住民が協働参画できる仕組みを日々構築されておられると確信をしております。それを踏まえまして、ただいまから3点の質問をいたします。1点目は、旧大阪府立総合青少年野外活動センターの跡地活用について、2点目は、共創まちづくりの取り組みについて、3点目は、能勢町一円の地域防災対策について質問をいたします。
まず、1点目は、平成24年4月より、大阪府から無償譲渡され、向こう10年間は自然公園施設の指定用途として供することで大阪府と能勢町は府有財産の無償譲渡契約を締結をされました。昭和42年、能勢町に東洋一のキャンプ場が一般向けに開所され、毎年小・中学校の
林間学習を初め、たくさんの団体、個人が通年、年間6万人から7万人、ピーク時は10万人を超える利用がありました。また、大学生を中心としましたキャンプカウンセラー、ボランティアリーダーが青少年の育成教育を学び、大学、専門学校等を卒業後、教育の現場や社会人として大変活躍をされておられます。本当に名高いキャンプ施設でありました。敷地面積約200万平方メートル、剣尾山麓の広大な敷地の中に、自然との見事な調和を生み出しております。いま一度振り返りまして、野外教育、自然体験、また環境施設の必要性を特に感じております。
キャンプ場は、一度人の手から離れますと、山林は荒れ山になってしまいます。キャンプ場が閉園後、そのままの自然環境を放置することは許しがたい。どうかこの広大な施設を再活用し、人が来れば来るほど自然はよみがえる、自然と人が共有できる空間、環境の場が人づくりを形成されることを念頭におきまして、まず、この野外活動センターのすばらしい自然環境施設の今の現状をお聞きします。
また、今後の野外活動センター活用について、どのようにお考えか、お伺いしたい。
次に、平成25年度町政運営の主要施策の1点として、共創まちづくりについてお聞きをいたします。
5月26日日曜日、町長と語るタウンミーティング2013年、挑戦だけが未来のチャンスをつくるを題して、開催をされました。対象者は18歳から39歳で、若手世代の方々で、その日は私もオブザーバーとして参加をさせていただきました。参加された方は能勢高校の生徒さんを初め、学生、社会人の方々など、31名が参加されました。会場は円座席で、町長の挨拶、まちづくり活性課からの内容説明の後、参加者の皆さんは本当に大変活発な意見交換をされ、質問、また能勢町に対しての要望などをされ、とても有意義であったと思います。参加された皆さんが能勢町に対する考え方、思いは到底2時間で集約できるものではありません。
今回の対話の場を通して、初めてタウンミーティングを実施された目的、また、1回目実施されました印象をお聞かせ願いたい。
また、タウンミーティングを今後実施されると思いますが、これからの展望をお聞きしたい。
最後に、3点目は、世界各地で地震、津波、竜巻などの自然災害が多発しております。この数日も、和歌山県を初め近畿圏で震度1から4弱の地震が発生しております。特に今後心配される東海から沖縄沖を震源地とする南海トラフ巨大地震、10年以内に20%、30年以内には60から70%の高い確率で発生すると言われております。各自治体も地震対策を初めとしまして、自然災害の危機管理を徹底されておられると思います。また、能勢町におきましても、地元消防団を初め、関係機関、住民の方々が強い意識を持って防災に努めていただき、本当にありがたいと思っております。
能勢町は昔から災害に強いまちと言われておりますが、自然災害を避けて暮らせるまち、場所はないと思います。その中で、能勢町地域防災計画の防災基本方針に、災害に強いまちづくりを一層推進しなければならない。いま一度住民の皆さんが安心・安全に暮らせる、生活できる防災、減災対策として、特に能勢町が力を入れておられる対策をお聞きかせ願いたい。
また、災害時の避難に備えて、避難地、避難所の整備、誘導体制など、安全性の確保を踏まえて、現況をお聞きをしたいと思います。
以上、1回目の質問といたします。よろしくお願いします。
○町長(山口 禎君) それでは、長尾義信議員の質問にお答えしたいというふうに思います。
まず、1つ目、旧大阪府立総合青少年野外活動センターにつきましての御質問でございます。
青少年野外活動センターにつきましては、平成24年4月1日付で大阪府より無償譲渡を受け、平成24年度より町の管理ということで、施設内整備及び維持管理、また除伐、あるいは森林整備ということを行っております。
その施設の跡地の利活用ということで、活用につきましては、先ほども議員の御指摘がありましたように、自然公園というふうな形がしっかりとうたわれております。当該地域の豊かな自然環境を保全していくと同時に、自然公園区域内にふさわしい活用策を現在検討しているところでございます。さまざまな検討が必要ではないかというところであります。まだ具体的にこういうふうな形で活用しますというところははっきり明確に決まったわけではないというのが現状でございますけれども、可能な限り早く活用していきたいというふうに考えております。
それから、2点目です。共創まちづくり、タウンミーティングについてという御質問でございます。
タウンミーティングについての目的は、次の3つを設定しております。1つ目は、住民の皆様に町政への関心を高めていただくというのが一つの目的です。2つ目の目的は、まちづくりに住民が直接参加できる仕組みというものがぜひ必要であろうということで、これを2つ目の目的としております。そして、最後、3つ目は、多様な主体が協力、連携しながら、まちづくりを進めていく仕組みというものをやはりしっかりとつくっていかなければならないということで、これを3つ目の目的ということで、以上の3点がタウンミーティングの目的ということでスタートさせました。
平成25年度につきましては、現時点で1回の開催でございますけれども、今後回数を重ねる中で、住民の皆様と行政が同じ目線に立ち、信頼関係を構築しながら、ともにまちづくりの課題解決に向けて取り組むことができるように努めてまいりたいというふうに考えております。
第1回目のタウンミーティングにおきましては、先ほどもお話がありましたように、10代から30代の若者にお集まりをいただきまして、率直な意見交換ができたのではないかというふうに感じております。この御意見は、能勢町をよりよくしたいという熱い若者の意見が多かったのではないかということで、そういう若者たちと意見交換をさせていただく中で、町の最も重要な財産である次代を担う人材の力も改めて認識したところでございます。また、参考にすべき御意見も多々ございましたので、町としても具体的な取り組みができるよう速やかに条件の整理、あるいは検討を行ってまいりたいというふうに考えております。
次に、今後の予定でございますが、第2回目の開催につきましては、7月13日に予定をしております。次回は、まだ御意見をお聞きできておりません、10代から30代までは1回目でございましたので、40代以上の皆様を対象として実施をしてまいりたいというふうに考えております。また、3回目以降につきましては、テーマ別、あるいは世代別、少なくとも2カ月に1回のペースで開催をしていきたいと。本当は月1回とは考えておりましたが、なかなかさまざまな御意見をいただいた中で、そういうものも整理しながら進めていくと、2カ月に1回のペースということ。ただ、これは任期中にずっと続けていきたいというふうに考えておりますので、そう短期間ではなく、長いスパンで、本当に有意義なタウンミーティングとしていきたいというふうに考えております。詳細につきましては、適時、広報等でお知らせをしてまいりたいと考えております。
能勢町の将来に対する思いや問題意識について、各世代のより多くの方々と意見交換を行う中で、住民の皆様と行政が思いをともにして、心と、あるいは知恵とを出し合いながら、能勢の未来をともにつくるということで、住民自治に資する行政運営に努めてまいりたいというふうに考えております。
その次に、能勢町一円の地域防災対策についてということに対する答弁でございますが、本町における防災、減災につきましては、地域防災計画による体制のみならず、先ほども御指摘がありました地元消防団及び地域住民相互の協力が不可欠であるというふうに考えております。日ごろから自分の命は自分で守るという強い気持ちを持って行動することが大切であり、災害を身近なものとして捉え、いま一度災害時に落ちついて行動ができるよう、自助、共助、公助といったものが連動して、防災、減災を目指し、減災行動の普及啓発に取り組んでいきたいというふうに考えております。
また、先ほど南海トラフの地震の話も出ましたけれども、災害が広域にわたるということも想定いたしまして、近隣市町と連携した豊能地区3市2町合同防災訓練などの広域的な訓練も取り入れ、平常時から大規模災害を視野に入れて、広域的な視点に立った防災体制の充実に努めてまいりたいというふうに考えます。
次に、避難所等に関する御質問について御答弁申し上げます。
災害時に行政の役割を的確に果たすということは言うまでもありませんが、有事の際に、住民間のコミュニティー活動及び相互の協力が重要であるため、常日ごろから危機管理意識について広報誌、啓発チラシ等を活用して住民への啓発も行ってまいりたいというふうに考えております。
災害時の避難場所につきましては、淨るりシアターや住民サービスセンター並びに各小・中学校の体育館など、現在12カ所を指定しております。地域防災計画により、職員の連絡体制や参集職員の規模について体制を整え、より適切に安全な場所へ誘導することができるよう、被災状況に沿った対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
○8番(長尾 義信君) ありがとうございます。
ちょっとお伺いをいたします。野外活動センターの件なんですけども、現状認識は当然されておるということでございますね。私、先日、現場のほうを視察をさせていただきまして、嘱託員の方ですかね、管理運営をされておったと。今おっしゃいました除伐、森林整備ということですが、嘱託員の方は基本的にはどのような仕事をされて、それ以外にされておるのかということと、何名の配置をされておるか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○まちづくり活性課長(前田 博之君) 現在3名の嘱託員がおられまして、日常は草刈りとか、側溝整備をしております。それと森林整備、伐採におきましては、森林組合のほうに委託をしておる状況でございます。以上です。
○8番(長尾 義信君) 剣尾山の山頂に行くのには、山辺地区の行者山から登るのと、野外活動センターから登る、2カ所ハイキングコースがあるんですけども、登山の方の受け入れとか、クレームなどございますか。
○まちづくり活性課長(前田 博之君) 一応ゲートのほうは閉めておるんですけれども、隣があいておりまして、剣尾山へのハイキングコースなどはちゃんと整備もしながら、案内もしておるところでございます。苦情等はございません。
○8番(長尾 義信君) ちょっと施設のほう見させていただきまして、登山客の方とちょっとお会いしたこともあるんですけども、非常にこの場所をなくすのは残念やというのを聞いております。施設をずっと見させていただきまして、管理事務所から上の山村池ですね、それから展望台と歩きましたが、不法投棄等はなかったということで、しっかり管理をしていただいていると思うんですが、ただ、第1キャンプ場から第7キャンプ場並びに本館施設等につきましては、人のやはり出入りがありませんので、かなり老朽化しているというのが非常に心配で、そういう感じを受けましたが、そのあたり、現場を見られてどう思いますか。どうですか。
○まちづくり活性課長(前田 博之君) 確かに年数も暮れておりまして、かなり老朽化しているところでございます。また、あと、自然公園としてまた活用していくということなんですけれども、まだその辺の施設もたくさんあるんですけれども、整備できるところはして、次につなげていきたいなとは考えておりますけれども、まだその整備計画も立てておりませんので、考えていきたいということです。以上です。
○8番(長尾 義信君) 以前に何度か議会のほうで説明がいうか、質問があったと思うんですけども、野外活動センターの再活用について、その後検討委員会を立ち上げるということも聞いておりまして、そのあたりをちょっと聞いておったんですけども、そのあたりの進捗状況は今のところはいかがですか。
○まちづくり活性課長(前田 博之君) 検討委員会の設置はまだ考えておりません。まちづくり活性課といたしまして、近隣、箕面ですね、が民間を入れてそういう施設運営をやっておるというところで、ちょっと視察など行ってまいりまして、その辺の他市町村の運営方針とか、後のやり方とか、その辺を勉強して、今回の次期の野外活動センターの跡地利用について考えていきたいと思っております。以上です。
○8番(長尾 義信君) ということは、今後大いに検討していただけるという御理解でいいかなと思いますが、よろしくお願いします。
実は、やっぱり能勢町は、こういう自然環境施設を町外にアピールできる非常にすばらしい場所だと思うんですね。今後この施設の維持管理を含めて、早急な有効活用の立案とか、方向性をやっぱり決めていただきたいと思います。よくあるんですけども、このような施設を整備するのに多額な予算が必要と思います。今すぐ跡地活用を実施するというのは難しいと思いますけども、しかし、今後のやっぱり方向性はしっかりと議論していただき、予算がないからとか、先々に延ばすのではなく、先ほどありましたタウンミーティングや広報で能勢町の活性化を望んでおられる住民の皆さんの意見とか情報等を参考にされまして、その中で住民が協働参画できるシステムをつくっていただきたい。その中で積み上げた方法でプランをやっぱり立てていただきたい、そのように思います。
今や自治体が積極的に民間を活用して、民間活用、またNPO、野外活動センターでしたらアウトドアの企業等のノウハウの知恵ですね、それから工夫を取り入れて、公私一体となって進めておるところが非常に多いです。能勢町もいろんな施設を参考にしていただいて、情報収集やネットワークを図って、ぜひ推し進めていただきたいと思います。よろしくお願いしますということで、お願いいたします。そのあたりどうでしょうか。
○総務部長(瀬川 寛君) ただいま御質問いただきました点も踏まえて、よりよい活用策について検討を進めてまいりたいと思いますので、またその際にはいろいろとアイデア等ございましたら、御協力も賜りたいと思います。よろしくお願いします。
○8番(長尾 義信君) ありがとうございました。ぜひお願いします。今後もまた質問等で進捗状況などをまたお聞かせ願いたいと思いますので、そのときはぜひすばらしい回答をお待ちしていますので、よろしくお願いいたします。
次に、2点目のタウンミーティングの件でございますが、非常に熱心に皆さんがいろんな質問等、提案をされておりましたが、その中で、特に町長、提案された意見で参考になったとか、また勉強になったとか、そのあたりいかがでしょう。
○町長(山口 禎君) 冒頭にやっぱり市街化調整区域やら市街化区域の線引きの件、若い人たちがこういうところにも意識を持ってはるなということで、非常にある意味で、これは年齢を度外視して同じような課題を持っておられるというふうなことを強く感じてきたところでございます。この若者のタウンミーティング、先ほど2カ月に1回していきたいということを申し上げましたが、できましたら、それとは別に少し続けながら、さらにいろんな御意見をもう少し、こちらの対応も含めまして、まとめていきたいというふうに考えておりますので、本当に多岐にわたるいろんなお話が出ましたけれども、それぞれをやはり、何かこういうことをしてはどうやというふうな御意見も出ておりますので、それも非常に心強く感じているところで、そういう御意見を拾いながら、逆にともにいろいろつくっていくということをやっていきたいというふうに感じています。
○8番(長尾 義信君) 皆さんからの意見とか提案が何件があって、ちょっと抜粋させていただいたんですけども、市街化調整区域では家が建てられない。人口がふえない。能勢は就労、就職、雇用の場がない。非常に利便性が悪い、これは生活面とか交通機関、病院等。観光地である府民牧場、野外活動センターが閉鎖され、能勢は目的地じゃなくて、通過点と、そういうような厳しい意見もございます。また、それと違いまして、非常に今後期待をされておるのは、農業を通じて能勢のよさを知ってもらうとか、農業体験、農家の民泊など、能勢町のこの場所に生かした農家の方々が協力してつながりを持つとか、能勢町で農業、芸術、物づくりなど、個々に活躍をされておられるんですけども、お互いに協力してイベントを開けたらどうかとか、あと、また能勢の自然を生かしたコミュニティーを行政と住民が協力していく、進めていく、こういう非常にすばらしい意見がありましたんですが、ぜひとも今後進めていっていただきたいと思います。これは熱望をさせてもらいます。
その中で、タウンミーティングを数回かやられたとき、例えば一つの意見がありましたけども、広報が初め50名程度の方を募集しておったのが、やはりちょっと少なかったので、口コミでいろいろ聞いたという形で来られた方が多いですが、広報も含めて、そういう周知をしっかりお願いしたいと思います。
もう一つなんですけども、能勢町には優秀な才能、能力、技術を持った方がたくさんおられると思いますが、そのあたり、ぜひとも集めていただいて、いろんな意見を進めていただきたい。ただ、これがこのミーティングをするだけということではなしに、やっぱり今後能勢のためになるということを念頭に置いて、我々思うんですけども、そのあたり、しっかりした意見というか、回答をお願いしたいと思います。
○町長(山口 禎君) 今、長尾議員がおっしゃったように、たくさんの意見が出まして、本当にすばらしい提案的なものもありましたので、できましたら、それが1つでも2つでも実現していけるように、その目的で今回タウンミーティングをスタートさせておりますので、幾つ実現できるかわかりませんけれども、そういうふうな形で努力していきたいというふうに考えています。
○8番(長尾 義信君) ぜひよろしくお願いいたします。
それとちょっと関連してなんですけども、事務分担ですかね、主な事務分担のところで、4月から機構改革が伴いまして、まちづくり活性課政策推進係ですかね、そちらのほうのちょっと業務をお教えいただきたいんですけども。
○まちづくり活性課長(前田 博之君) 主に広報広聴とか、国際交流関係ですね、ルーチンの部分以外にタウンミーティングとか、今度またまちづくり活性課長会議いうのを立ち上げまして、それの事務とかもいろいろやっておるところでございます。以上です。
○8番(長尾 義信君) ちょっと確認させていただいて、現場の方にいろいろお話を聞いたんですけども、当然広報、統計とか、そのあたりかなり仕事量が多くて、デスクワークが非常に多いんではないかなと。私個人なんですけども、このまちづくり活性課というのは、あらゆる現場に行かれたりとか、そのときに研究、調査、またネットワークづくりとか、それから情報聴取、企画、立案等、やっぱりそういう方向をメーンにやっていただいたらどうかなと思うんですが、そのあたり、町長いかがでしょうか。
○町長(山口 禎君) 御指摘のとおりでございます。またその辺、人員等についても再度検討してやっていきたいというふうに思ってます。
○8番(長尾 義信君) 最後に、3点目でございますが、消防の基本計画の災害に強いまちづくりということでございます。
その中で、能勢町は、私も生まれ育ったところなんですけども、非常に災害が少ないと。私の知っている範囲で、聞いている範囲では、50数年前ですかね、そのあたりに台風と集中豪雨がありまして、何か水害被害ですかね、被害で河川が氾濫して堤防が決壊し、家屋が全壊、半失したというのは聞いておりまして、かなり自然災害が、そういう大きな自然災害があったと聞いております。ちょっと参考までに、近年どうですか、そういう自然災害はございますか。
○総務部長(瀬川 寛君) 近年におきましては、大きな土砂災害なり自然災害はないというふうに認識をしております。
○8番(長尾 義信君) 災害の引き起こった時、能勢は非常に災害が少ないということで安心ということなんですけども、南海トラフ巨大地震も間近に迫ってきているような状況の中で、豊能地区の3市2町ですかね、合同防災訓練を実施されていると。平成24年度は豊能町で実施されてるかと思うんですけど、これは能勢町は何年後に実施されるんですか。
○総務部長(瀬川 寛君) これにつきましては、豊能地区3市2町が当番を輪番で受け持っておりまして、今もございましたように、24年度は豊能町、25年度については本町が当番ということになっております。
○8番(長尾 義信君) それから、ちょっと能勢町内をずっと見させていただきまして、防災に役立っている避難場所、それから避難地、避難経路などを書き込んだハザードマップですかね、避難所の案内表示とか、看板の設置とか、そのあたりがあんまり見られないんですけども、そのあたりの周知というのはどうでしょうか。
○消防防災課長(清水 鉄也君) ハザードマップの件で御質問いただいたところでございますけども、以前、西地区版と東地区版に分けまして、土砂、急流であるとか、そういった避難といいますか、危険箇所を周知をしたマップについては全戸配布をしたところでございます。区長会の、ことしの区長会、6月の分でございますけども、その中でも、池田土木事務所のほうからそういった土砂災害に備えるようなお話をしていただきまして、能勢町の区の中でもモデル地区を立ち上げまして、そのハザードマップをつくっていこうというところでございます。
また、町内に避難経路、またそういった表示がないというところにつきましては、順次整備をしてまいりたいと考えております。
○8番(長尾 義信君) 一つお聞きします。避難地、避難所は学校等のグラウンド、それから体育館、公共施設ですね、淨るりシアターとか、住民センターになってるわけなんですけども、避難所に関しての耐震ですね、当然そこに避難するわけなんですけども、その対策というのはどうでしょうか。
○総務部長(瀬川 寛君) 今現在の本町の地域防災計画に基づきます避難所につきましては、今もございました広域的な避難所については、名月のグラウンド、あと各地域の避難所については、小学校の体育館、あるいは住民サービスセンター、あるいは淨るりシアター、そういったところを指定をさせていただいておる状況でございますが、既に御案内のように、東地区の3小学校の体育館については、今現在耐震工事をしておる状況でございます。それと、久佐々小学校、西中学校につきましては、新耐震基準の体育館でありますので、耐震工事の必要はないというふうに考えておるところでございます。そういうところからしますと、今指定をさせていただいている部分では、岐尼の小学校の体育館、あるいは天王小学校の体育館、こういったところについては今現在は耐震化はされておらないというふうな状況でございます。
○8番(長尾 義信君) そういう指定になっておるんですけども、それは早急にやっぱり拡充をしていただきたい、進めていただきたいということと、もう一つは、3市2町でそういう協力をしてやっていく中で、やっぱり能勢町だけじゃなくて、外から大きな災害があったのを受け入れる場所、その中で例えば校舎などはその中に入っておらないんですけども、そのあたりどうですか。
○総務部長(瀬川 寛君) 今現在、広域での避難者の受け入れというところまでは想定はされてないということでございます。
○8番(長尾 義信君) またぜひとも進めていただきたいなと思っております。
あと、実はその野外活動センターとちょっと関連をするんですけども、自然災害に当たりましては、地域の防災活動とか防災教育の対策の一環といたしまして、野外活動センターですね、ここを利用して、例えばそこで、主体的な行動が当然必要になってくると思うんですけども、そこで防災に役立つ体験とか、例えば知識とか知恵を習得できる研修など、子供さんからお年寄りにかけて、そういう場所で野外活動センターを利用するというのはいかがなもんでしょうか。
○町長(山口 禎君) 最近そういうふうな形でいろんなメーカーも例えば寝袋が非常に保温性があって、東日本大震災の中でもそういうふうなことがきちっと活用できてるところについては、非常に体力の消耗等が軽減できたような話も伺っておりますので、そういうのも一つの参考として野外活動センターの活用の中に考えてみるというのも一つの方法だというふうには認識します。
○8番(長尾 義信君) よろしくお願いいたします。
質問はもうこれで以上なんですけども、今後とも町民の生命と財産を災害から守っていただいて、安心・安全な災害に強いまちづくりの強化に努めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
本当に最後なんですが、町長に一言ちょっとお願いをしたいと思います。元気な能勢町、地域の活性化に向けてしっかりとした町長の考えを持っておられると思いますが、ぜひ住民の皆様方が期待される町政運営に対しまして、手腕を発揮されることを期待をいたしまして、以上で私の質問を終わらさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(山本 光晴君) しばらく休憩します。
──────────────────────────────────
休 憩 午前 11時20分
再 開 午後 1時00分
(このときの出席議員12名)
──────────────────────────────────
○議長(山本 光晴君) 会議を再開します。
続いて、発言を許します。
○2番(福中 滿君) 失礼します。福中でございます。何分初めてなもので、いろいろ御迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。
ここで、質問事項として3点上げておりますが、基本としましては、今後の能勢町の活性化を考えるときに、一番、私として危惧している点について、中心に質問したいと思います。
といいますのは、既に皆さん御存じのように、今の能勢町は非常にある意味快適な里山景観も守られておりますが、先々のことを考えたときに、非常に危惧される点がたくさんございます。特に現在田んぼとか里山の管理をしている人たちの中身を見ますときに、圧倒的に60代、70代がそれを基本的に支えているというふうに考えていいと思います。今後5年、10年はおおよそこの団塊の世代が中心になってそういう仕事が支えていかれると思いますが、多分10年後をピークにして、この里山環境を実際に支えていく労働人口が急激に少なくなっていくということが予想されます。そのときに、我々の能勢町の里山、クリ林とか、クヌギの森とか、森林がほったらかされて荒れていく。それから、田んぼなんかも、田畑もどんどんつくられずに、不耕作地がふえていくということがすごく懸念されます。そういう意味で、そのことを、その急激な農業就労人口の激減ということに対して、能勢町はどう対応していくんかということが一番、私として気になるところでございます。
そういう意味で、今後5年から10年かけて能勢町がどんな政策をしていくのか、また町行政だけじゃなくて、民間レベルでどういう取り組みがされていくのかということが今後の能勢町の命運を握っているのではないかというふうに思っております。町長が掲げられている町の活性策の両輪といいますか、そういう意味で、これからちょっと質問する3点について、そういう立場から質問していきたいというふうに思います。
まず、1点目です。就農支援助成金制度についてお伺いします。これは、既に御存じかと思いますが、昨年度からスタートした国の事業でございます。それについてお伺いします。
町内での新規
就農希望者に対する今後の対応について、町行政の基本的認識と対策の基本方針をお聞かせいただきたいと思います。
2点目、平成24年度において、能勢町内に新規就農についての相談や問い合わせ件数がどれだけあったか、概要で結構ですので、お聞かせください。
それから、3点目、平成25年度、本年度の就農支援助成金制度の運用について、能勢町の事業の実態と計画について教えていただきたいと思います。
4点目、今後4年間の事業運用を推進していく上での課題は何か。特に農地の確保と住居の確保について、どのような計画を考えておられるか、お聞かせください。
5番目が新規
就農希望者に対し、町行政として適切な対応をしていくために、縦割り行政の弊害を克服していく手だてとしてどんな対策を必要と考えておられるのか、教えてください。
それから、大きな2つ目のテーマです。里山再生事業について。
1つ目、平成24年度里山再生事業、里山景観形成事業の概要及び成果と課題について、わかる範囲で概要を教えてください。
2番目、平成25年度里山再生事業、里山景観形成事業の事業計画、本年度の計画について、あらましで結構ですので、教えてください。
それから、3番目、里山環境保全育成のためのボランティア組織の育成に向けた対策について、お考えがあれば聞かせてください。
3点目、新学校建設について、これはちょっと里山のこととは少しずれますが、能勢町の活性化という意味で質問します。
新学校建設について。
1、28年度開校に向けて新学校建設を進めていく過程で、情報公開及び住民参加ということをどういうふうに取り入れていくか、一つの課題だと思いますので、それについての考えをお聞かせください。
2つ目、新学校において、新たな質の高い教育環境づくりが期待されるが、その概要、計画を教えていただきたい。特に注目される情報教育、英語教育、クラブ活動等々、特に能勢町としての特色を中心に、もしお考え、計画がございましたら、お聞かせください。
3番目、新学校建設、新火葬場建設、新消防体制づくり等、今後の大きな財政負担を伴う事業が計画されておりますが、町行政全体の健全性の保持という観点から、どのような財政計画かをお聞かせいただきたいと思います。以上でございます。
○町長(山口 禎君) それでは、私のほうからは、特に、まず1つ、新学校建設についてということで、28年度開校に向けての新学校建設を進めていく過程で、情報公開、住民参加をどういうふうに取り入れていくかということについて、まず御質問にお答えしたいというふうに思います。
新学校建設についての御質問は、新学校に関する情報は、これまでもホームページ、あるいは広報、能勢新学校だより、まだ2号しか出ておりませんけれども、8月には3号というふうに考えておりますが、そういう形でお知らせをしてきたところでありますが、引き続き新学校開校に向けて、新校の開校に向けて現在の取り組みの進捗状況等につきましては、節目節目でお知らせをしてまいりたいというふうに考えております。現在とまっているかのように見えるやに思いますが、今いわゆる設計の部分の条件的なものを確定させて、次の段階に進んでいけるようにということで、今取り組んでいただいておるところでございます。
また、住民参加という部分につきましては、今までも御検討いただいたような制服とか、あるいは新学校の校名、あるいは今後の校章や校歌の検討、あるいは特に保護者の方の注目のあるところでございます、危惧しておられるところでございますが、通学対策などについて御意見をいろいろといただいていきたいというふうに考えているところでございます。
それから、あと、もう一つは、同じく新学校建設についてというところで、新学校建設、新火葬場建設、新消防体制づくりなど、今後の大きな財政負担を伴う事業を計画しているけれども、町財政全体の健全性の保持というところから、どういうふうな財政計画かということを聞きたいという御質問でございますけれども、自治体運営の基盤は、やはり財政運営にあるという認識をしております。本町を取り巻く環境は、少子高齢化、あるいは生産人口の減少などで、持続可能な行財政運営を行う上で、大変厳しいというのが正直なところでございます。したがいまして、本町の将来を担う次世代への負担を少しでも軽減してまいりたいというふうに考えているところでございます。
議員御指摘のとおり、これまで政策的課題としてずっと取り組んできております新学校建設を初め、火葬場建設、あるいは消防の広域化等につきましては、大きな財政負担が伴うことは事実でございます。しかし、これらの課題につきましては、将来のまちづくりを見据えたときに、本町がやはり乗り越えていかなければならないものであるというふうに認識しておりまして、平成25年度町政運営方針におきましても、これらの課題、特に学校建設につきましては全力を尽くす所存であるということを申し上げたところでございます。
そのような状況におきまして、財政計画における収支の均衡をどのように図るのかということでございますが、歳入の根幹である町税及び地方交付税は、担税者の減少などにより、今後減少していくという傾向にあることから、限られた財源を有効に配分するために、より一層財政規律そのものの確保が求められるのではないかというふうに考えています。大きな財政負担を伴う新学校建設等の事業のみならず、現在本町が取り組んでいる全ての施策、事務事業、加えまして組織運営のあり方について、最少の経費で最大の効果が得られるよう、ゼロベースから見直すように鋭意取り組むということで、持続可能な行財政運営につなげていきたいというふうに考えているところでございます。
○教育長(森田 雅彦君) 福中議員さんの3、新学校建設についての御質問のうち、新たな質の高い教育環境づくりの概要につきまして御答弁申し上げます。
新たな学校の教育内容につきましては、今後現場の教職員とともにつくっていくことにしておりますが、土台となるのは、これまで6小学校、2中学校において研究実践を積み重ねてきた取り組みでございます。
英語教育におきましては、大阪府からの研究委嘱事業である使える英語プロジェクト事業において、小学校から高等学校までの教育課程を編成し、オールイングリッシュの時間を設けるなど、教材の工夫、電子黒板を活用した授業などを展開しておるところでございます。そして、英語検定等において、検証を行っております。また、クラブ活動については、国からの研究委嘱事業であります運動部活動地域連携再構築事業におきまして、研究を推進しておるところでございます。その取り組み及び成果につきましては、広報等において発信をしております。
今後は、これらの研究成果をもとにいたしまして、9年間のつながりのある教育課程の編成やクラブ活動のあり方について、プロジェクトチームを立ち上げ、中心に検討していきたいと考えております。また、情報教育や自然環境学習、中学校給食等につきましても、同様に方向性がまとまりましたら、積極的に情報公開に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○環境創造部長(森村 保君) それでは、引き続きまして、私のほうから、1点目の就農支援助成金制度について、それから、里山再生事業関係について御答弁をさせていただきたいと存じます。事業実績等のお問い合わせもございますので、私のほうから失礼させていただきます。
まず、就農支援助成金制度についての御質問でございますけれども、新規
就農希望者に対する対応と、それから平成24年度の相談件数、そして平成25年度の就農支援助成金制度の実態などについてでございますが、本町では、青年就農者の実態を把握すべく、本年1月から2月にかけまして、大阪府の担当者の方と一緒に町内で農業研修を受講された若手の農業者の方や農地利用集積によりまして農地を借り受けられております農業者、そして相談のあった農業者など、25人に対しまして、個別に面談をさせていただき、幅広くそのときに御意見、意見交換等を行ったところでございます。
その結果、国の実施いたします青年就農給付金受給要件を満たし、今後も能勢町で意欲的に農業を行う考えを示されました4人のお方につきまして、本年度より給付金が受給できますように、現在事務を進めているところでございます。
また、この6月には、町内在住の若手の農業者の皆さんが主体となりまして、栽培技術の向上や会員相互の親睦を図り、能勢の農業を活性化させることを目的に、以前もございましたけれども、青年農業者クラブ、4Hクラブと言われるものでございます。これの設立に向けて予定をされているというところでございまして、町といたしましても、こうした活動に対しまして支援を行うこととしているところでございます。
次に、新規
就農希望者に対する農地、住居の確保及び縦割り行政への対応ということでございますけれども、これにつきましては、まずは両土地改良区で取り組み中の
農地利用集積円滑化事業を活用をいたしまして、意欲ある農業者に農地の集積化を図るとともに、大阪府やJA、そして土地改良区などの関係機関とこういった課題の解決に向けた協議や、また希望者との意見交換を行うなど、支援に努めてまいりたいと考えているところでございます。
大きな2点目の里山再生事業についてでございます。
里山の再生と景観形成についてでございますが、まずは、事業の概要等についてでございますけれども、いずれの事業もNPO団体や森林組合などが実施をいたします一事業地の面積が0.1ヘクタール以上の土地での森林整備について支援を行おうとする制度でございます。
里山再生事業につきましては、里山の再生を図るために、主に放置クヌギ林などの伐採による天然更新などを行う事業で、補助額といたしまして、ヘクタール当たり50万円を上限に補助をさせていただくとするものでございます。
平成24年度の実績でございますけれども、1件ということでございました。能勢町の野間出野地内で1件がございまして、事業の面積といたしましては2.2ヘクタール、補助金の額にいたしましては110万円ということでございます。
里山景観形成事業についてでございますけれども、里山の景観形成を促進するために、林内美化活動、不要木の伐採などを行う事業としてございまして、補助額といたしましては、ヘクタール当たり12万5,000円を上限に補助をするものでございます。昨年度におきましては、問い合わせ件数はございましたが、実施には至らなかったというところでございました。
次に、平成25年度のこの事業計画についてでございますが、両事業とも、広報7月号などに掲載をいたしまして、事業者を募集する御案内をさせていただきたいとすることとしてございます。
最後に、ボランティア組織の育成についてでございますけれども、現在2つの団体が町に登録をされまして、活動機材の貸し出しや森林保全活動に要する費用の一部補助、上限5万円としてございますけれども、これらの支援を行っているところでございます。今後も住民参加型の森づくりに向けまして、機運の醸成と、そういった団体、組織の育成に努めてまいりたいと考えるものでございます。以上でございます。
○2番(福中 滿君) 済みません、じゃあ、1番の就農支援助成金制度について、もう少し伺いたいと思います。
これ既に日本の場合は1人当たり150万、年間150万の補助金を出すという、5年間出すというような概要やったと思いますが、この制度は、これから激減していくであろう能勢町の農業の担い手を育成するために、非常に大きな事業やと思っております。フランスではもう既に20年前、30年前からこれがやられてて、フランスの場合は180万ですけど、少し農業規模も違うんですけど、とはいえ、就農率、これに参加した就農率90%以上という、90%を超えるすごい率で、その有効性が確認されている事業です。ぜひこの能勢町においても、この制度は今後しっかりと生かしていってほしいと思っております。
それで、ちょっと聞きたいんですけど、25人のうち4人がことしその対象になるというふうに聞きましたけど、25分の4というのがどういうふうに捉えたらいいのか、もう少し、ちょっと何でほかの人はあかんかったんかとか、予算のことがあったんかどうかわかりませんねんけど、その辺ちょっともう少し。
○環境創造部長(森村 保君) 私も正直申し上げまして、窓口で直接この方々とお話をさせていただいたわけではございませんけれども、担当者のほうから聞きますと、やはり最初の取り組みで、本町にとっては最初の取り組みでございましたので、ちょっと情報収集はとりあえずしてみようと、とにかく話をお伺いをしてみようという、そういうお考えの方がありましたのと、そのうち、本当に我が本町で農業をやろうという意欲、これを示された方が結果的には4人の方がそういう意欲を示されまして、もちろん大阪府の担当者、農業改良普及員の担当者の方々も同席をして相談をさせていただいた結果、4人の方に今年度はこの事業に乗って、将来能勢の農業を活性化させていただく一翼を担ってもらうことを確認させていただいたがゆえに、このような今年度においては結果となったというところのものでございます。
○2番(福中 滿君) 済みません、非常に行政のほうも25人の人を集めて、個別に面談して、意見交換されているという、そういう丁寧な対応に対して、僕は非常にうれしいなというふうに思っています。そういう基本的な今後もぜひそういう丁寧な対応をしていただけたら、非常に若い人たちも心強いんではないかというふうに思います。ただ、ちょっと先ほどもフランスのことで言いましたけど、能勢町の場合は、多分いろんな障害があって、多分就農率とか、多分定着率とかはしんどいかもしれません。数字はそんな90%以上とかいうふうにはならないんかもしれないんですけど、ただ、それだけにできるだけ希望する人に間口広くやっぱり受けとめる体制というか、受け皿体制というのが重要であろうというふうに思っています。
それで、ちょっと数であれなんですけど、1年間通してこういうのの問い合わせって、どれぐらいの数あるものなのかわかりますか。多分25人というのは、ちょっと今までの全部の人を含めて25人だと思うんですけど、これから例えば毎年毎年新しく25人以外でそういう希望してこられる方って、どれぐらいの数いるもんなんかとか、その辺は把握されてますか。
○地域振興課長(藤原 伸祐君) お答えを申し上げます。
昨年度お問い合わせをいただいた件数につきましては、たしか5件程度であったかと思います。それ以外の方をどうしてつかまえたかといいますと、地域の方からの情報であったりとかいうのと、円滑化事業を通して農地をやっておられる方というのを対象に、一定情報収集に努めたところでございます。ですので、昨年度までつかんでおる情報の方については、全てヒアリングをさせていただいておりますので、今後新たに就農を希望される方というようなところを大阪府さんなり、地元の方から情報をまた寄せていただいて、できるだけまた対応を丁寧にしていきたいというふうに考えております。以上です。
○2番(福中 滿君) じゃあ、もう1点、新規就農者、IターンなりUターンなり、両方あると思うんですが、障害になる大きな点として、土地と家とだと思うんですね、一番困られるのが。まず1点目の土地ですが、例えばその辺の土地の把握ですね。例えば若い人に貸していいよ、役場が仲介してくれるのやったら貸してええよとか、そういう土地の集約というか、そういう情報の収集が要ると思うんですけど、そのあたりはどうなっているか、ちょっと教えてください。
○環境創造部長(森村 保君) 土地、そういう方の土地的な受け皿的な条件の問題でございますけれども、幸いにも今回4人のお方につきましては、それぞれ町内で住居をお持ちの方でございました。能勢で就農をという希望を示された際に、議員が御心配をされております土地とか家のことでございますけれども、その辺の情報につきましては、行政のほうも不動産業的なことは、これはできませんので、その情報の一つとして、やはり先ほど来申し上げてございます農地集積円滑化事業の中で、土地改良区、そしてまたJA、農業関係団体等にもそういった旨の御協力を願いまして、ここなら、こういうところなら農業従事について協力してもらえるよといった情報面は把握をしてまいりたいというふうに考えてございます。
議員も御心配されてございます縦割り的なという御表現をされてございまして、恐らく都市計画法、そしてまた農業振興地域に関する整備の法律、農振農用地と、そういった面での御指摘、御心配であろうなというふうに察するところでございますけれども、本当に農業に就農していこうということでありますなれば、農振農用地では、それはもう住居を構えていただくことは不可能に近いわけでございますけれども、それ以外の調整区域であっても、土地につきましては、農業の従事をするという一定証明とか、そういったものが確認されますと、全く家が建てられないとか、そういったものではございませんので、その辺の運用は十分考えられると思ってございます。
○2番(福中 滿君) ちょっと今聞きたかったのは、つまり若い世代の人で新しく農業したいと思って来る人は、まず役場へ普通来ると思うんですね、問い合わせに。そのときに、一番困るのが土地をどうしたらええか、それから例えばもう一つ聞きたいのが家、住まいですね、住まいはどうしたらええかということにまず悩まれると思うんですね。そのときに、町としては一応窓口として、窓口は一本化ということがすごい大事やと思うんですけど、受け入れる窓口が土地はこういう候補があるよと、家はここ、空き家とか、情報としてこういうのがあるよと、そういう情報をどんだけ持って、トータルとして一人の人にどんだけ丁寧な対応ができるかということが一つのポイントになるというふうに思うんですね。それで、そういうことでちょっとお伺いしてるんですね。
空き家情報についてはどうですかね、今町で集約しているような部分があるんでしょうか。
○地域振興課長(藤原 伸祐君) 空き家住宅の情報については把握しておりません。
○2番(福中 滿君) ちょっと繰り返しになりますが、多分例えば1年に四、五人の人が能勢町で農業をしたいといって問い合わせに来るというような実態があると仮定したときに、この一人というのが非常に大きいという認識が要ると思います。10年後に急激に農業者数が減っていくときに、この一人というのは非常に大きな一人やということを、そういう認識のもとに、本当に若い人でIターン、特にIターン組なんかで非常に農業に対して意識が高くて、意欲を持っている人が結構いてるということ。そういう人材は、あと10年後、20年後に能勢町の非常に大きな貴重な人材になっていくという予想のもとに、それなりの町としての受け皿をぜひつくっていってほしいというふうに思っています。できましたら、空き家情報なんかも積極的にいろんな手を使って集めていただいて、こんな家があるよ、こんな家があるよって、そういうことも窓口として情報提供できるような体制をぜひ整えてほしいということが1点です。
それから、僕が縦割りやと言ったのは、もう一つの意味もあって、例えばこれは多分10年ぐらいはぜひ続けていって育ててほしい事業やと思ってるんですけど、役場もどんどん人事異動あるから、多分対応していくときに、まずその人と個別の信頼関係みたいなことが役場の職員の中でなかったらあかんし、役場の職員としたら、そういう空き地情報、空き家情報みたいなのをトータルに知ってなあかんし、そういうやっぱり詳しい人がちゃんと窓口でしっかり対応していただけるようなぜひ体制をお願いしたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○環境創造部長(森村 保君) 空き地でございますとか、そういった空き家の情報の提供を窓口で一本的に把握して、もしそういう問い合わせがあれば相談に乗るという、御指摘の相談に乗ればというところのことでございますが、一定検討はさせていただきたいなというふうに考えます。ただ、行政側としてどこまでそういうところのものが可能なのかということは、ちょっとまた研究なり検討してみたいというふうに考えます。
ただ、現在、先ほどちょっと農の研修というようなことを述べましたけども、実は農業委員会の組織でございますけれども、農の雇用事業というのがございまして、その中で、そういった若者の就農者の方を受け入れて、そして研修をする、いわばそういう認定を受けられてする制度がございます。本町におきましても、2つの法人の方でそれを利用されましてやられてございます。その際に、就農されて、いわゆる受講生の方に能勢で農業をというようなところで、そういう地元の方々等に協力なり、理解をされまして、就農をされたと、されているというような状況もございますので、そういった制度をもとにして、この能勢にも就農していただく機会ができるのではないかなと。
それと、何よりも、1点思いますのは、やはり地域ですね、就農を新規でしていただく際に、地域にも溶け込んでいただくと、こういうことも大事でございますので、先ほど私が土地改良区と申しましたのは、土地改良区、言葉はあれですけども、うまく利用というか、いたしますと、もう議員も御承知のとおり、土地改良区に、それぞれ地域の総代さんですとか、役員さんがおられますので、行政側の考えも示させていただいた上で、今現在ちょうどやり始めました農地集積のこの事業、そういったものとうまくリンクをして活用できたらなというふうに考えてございます。
○2番(福中 滿君) ありがとうございます。ぜひそういう形で今後事業を膨らませていただけたらというふうに希望しておりますので、どうぞよろしくお願いします。
先ほどからありましたように、役場も職員少ない中でやられているので、こういうことはひょっとしたらちょっとそういうNPOとか、そういうもんがあるともっと行政は楽になるんかもしれないんですけど、そういうことも含めて、ちょっと構想をしていただけたらというふうに思っております。
それから、時間がございませんので、次、行きます。
2番の里山再生事業ですが、これもいろいろ取り組まれておりまして、一定昨年度及びことしの事業規模も一定把握できたわけですが、何度も繰り返しになりますが、例えば私の住んでる岐尼校区でいいますと、三草山、キネン田から三草山を見てますと、いかにもきれいな里山のように見えますが、実際中入ってみると、クリ林が、もう広い広いクリ林が荒れ放題になってて、ササが生えてるというような状況も見受けられますし、長谷、有名な棚田も一部はもう本当にササが生えちゃって、もう野生動物のすみかになってて、もう困ってるというふうな状況も見受けられます。これは今ですらそうです。このままいきますと、こういう状況が5年後、10年後にはどんどんふえてくる。10年後を境に、もう就農人口が激減しますので、そういう意味でいうと、10年後からはもうこういう姿はもうどんどんあちこちでふえてくるというふうに覚悟しなくてはならないというふうに僕は考えています。
そういう意味で、これから5年、10年かかってどういう体制をつくっていくのかということがあります。その中で、一つは、里山再生事業で、一つは近隣でいいますと、川西市なり猪名川町はちょっと一歩進んだことをやっています。これはなぜか、ちょっと調べてみたら、やっぱり兵庫県はもう全然こういうものに向かう姿勢が全然違います、基本的に。もう20年前から必死になってそれをやっています。能勢町は、そういう意味では、非常に住民の意識も低いし、もう能勢町は何とかなるやろうと、こういうような感覚が強いように思われます、私の主観ですけど。特に例えば猪名川町なんかですと、行政は本当にお金をかけずに上手にやってはりますけど、例えば森林ボランティア、里山整備ボランティアやりませんかって声かけたときに、都市部のほうから来る希望者ってすごく多いんですね。10年ほど前か、猪名川町が一番最初に声かけたときに200人、100人のところに200人応募があったというふうに聞いております。ということは、都市部からそういう求めて自分で森林ボランティアやりたいという人は結構な数いる。特に団塊の世代がどっとふえているこの近年ではもっと多かろうというふうに思っています。
そういう意味では、農業観光のまち、能勢町をつくっていくときに、一つはこのボランティア組織いうのをどう育てていくかというのも非常に大きなところです。もう既に皆さんも御存じかと思いますが、隣の猪名川町では桜並木をやったりとか、それからそこの龍化のトンネルのとこから上に登山道をきれいに整備したりとか、非常にボランティアによる積極的な活動がされています。これは全部行政はほとんど金使っていません。みんなボランティアが、最初は行政が声をかけてやってるんですけど、二、三年でボランティアが自立して、自分たちでもうやってはるというような事業ですが、そういう意味で、ちょっと再度お聞きしますが、こういう今現在聞かせていただいた能勢町の事業から発展して、今後そういう都市部のそういう人材を活用するようなボランティア組織の育成みたいなことについて、何か考えておられることないか、ちょっと。
○環境創造部長(森村 保君) 森林ボランティアの関係でございますけれども、実は能勢里山クラブというのがございまして、これ森林ボランティアで活動を願ってございます。今現在12人の方々で活動を願っているわけでございますけれども、能勢町に在住の方はおられません。ほとんど近隣の川西市、豊中市と、そうですね、川西市の方が多うございますけれども、そういった方々が能勢の里山を保全していこうというボランティアで活動を願ってございます。
これのきっかけが、実は町のほうで、ちょっと年数は忘れましたんですが、森林ボランティア養成講座というのをさせていただきまして、それを数回やらせていただきました。それをそのときに公募を、募集をさせていただいて、そして、今後は能勢の里山の活動をお願いしたいと、していくような組織にできませんかというように誘導をさせていただいてきた経過がございます。その養成講座から現在この里山クラブとして活動を願っていただいております。それをまた再びというようなことを考えられないこともないですけれども、結果的に、ちょっとこれは今現在、里山クラブというのがございますので、その辺の状況は見ていこうかなと。
したがいまして、積極的にちょっと取り組みはどうなのかなというふうに考えておりますのと、それと、もう一つの団体といいますのが、NPO法人のこれは日本森林ボランティア協会でございます。これは全国組織でございまして、そのうち近隣で活動されておられる団体さんがございまして、これも20人ほどの方が登録をされてて、ちょうど先般、歌垣山公園におきましてアドプトフォレストの活動にも御協力をいただいた次第でございます。そういった方々も能勢の山をボランティア活動でもって森林整備をしていこうというようなお考えもございますし、こちらのほうも働きかけをさせていただきたいというふうに考えてございます。
議員、最初に冒頭申し上げられましたとおり、兵庫県は里山というものについては、非常に私も熱心だと思ってます。と申しますのも、我々構成しております1市3町の国崎クリーンセンターのところにおきましても、広大な里山、山も所有をしてございまして、それにおいても、兵庫県の里山整備の事業の一環に取り入れて里山をやっていこうというような取り組みもされてございますし、本当に府県、すぐ近くでありますのに、大阪府側は何やねんと、こういったところは、もう大阪府のほうに強く、やっぱし北摂山系、一連のものでありますので、その辺は府のほうにも要望していきたいなというふうに考えているところでございます。
○町長(山口 禎君) 福中議員のお話の中にボランティアとかが出てきておりますが、この前、第1回目の10代から30代までのタウンミーティングの中でも、やはりこういったNPO法人の立ち上げ方とか、そんなことについても教えてほしいというふうな意見もありましたので、それもきちっと捉えまして、そういう立ち上げることについては一定の勉強会とか、そういったものも今後ぜひしていきたいというふうに考えています。それがどういう森林ボランティアに直接つながるか、あるいは農業に直接つながるかどうかはちょっとわかりませんけれども、そういう御意見も少なからずありましたので、そういうふうなことについては検討していきたいというふうに考えています。
○2番(福中 滿君) ますます能勢町も財政が厳しい中、多分こういうボランティアと言ったら語弊があるんですけど、それぞれの生き方というか、そんなんの連携ということになると思うんですけど、そういうこととか、NPOとかをどううまく育てていくかというのは、こういう財政の厳しい市町村では特に重要かと思いますので、今後その方向で御検討をお願いいたしたいと思います。ありがとうございます。
じゃあ、最後の新学校建設について、いきます。
ちょっと新学校建設については、もうこれはお願いでしかならんと思うんですけど、①番の情報公開と住民参加というのは、住民が一番望んでいるところというか、逆に言うと、今まで欠けてきたところではないかというふうに私は思っております。住民さんからもそのことはよく聞きます。ですので、特に本当に大きなお金をかけて、新しい学校に夢託してつくるわけですから、ぜひ情報公開等、住民参加の場というのを大切にしていただけたらというふうに思っております。
それで、2番目について、もう少しちょっと教えていただきたいんですが、例えば情報教育でいいますと、最近タブレットが大はやりというか、もう普通の時代になってますよね。もうこれからの子供は多分どこへ行くにもタブレットを持ち歩く世代やと思うんですけど、1人1台タブレットを持たすとか、そんな計画はございませんか。
○教育長(森田 雅彦君) タブレットパソコンの活用等につきましては、今後どのような導入が子供たちにとって本当に効果的なのか、そういうようなことも含めまして、これは検討してまいりたい。新学校建設に当たりまして、いろんな情報化ということで、もちろん校内LANということもございますけれども、そういう中で検討していきたいというふうには考えております。以上でございます。
○2番(福中 滿君) ぜひ学校給食なんかも、中学校給食が予定されているということで、ある意味、周りの学校からうらやましがられるようなランチルームがあったりとか、そういう学校を、本当に見学者がどんどん来るような学校をぜひつくっていただきたいというふうに思っておりますので、その辺の特徴あるところをぜひうまくアピールできる学校にしていただけたらというふうに思います。
時間がございませんので、まだ、あるか。じゃあ、3番目に行きます、もう行きます。
ちょっと私は新人でよくわからないんですけど、素人質問になるかもしれませんが、お許しください。この学校をつくるのに30億、40億要る、それから火葬場も7億とか言われています。まだこれから消防とか、いろいろそれ以外にも学校関連でたくさんのとんでもない金額のお金が次から次へ要るというようなことが予想される中で、夕張みたいになれへんのか、単純に言うと、そういう財政健全という意味からいってどうなんやと、その辺の見通しについてちょっとお伺いしたい。
○総務部長(瀬川 寛君) 大規模な事業を控えての町の財政についての御質問でございますけども、夕張のようにならないのかという御質問でございますが、ある部分で言いますと、やはり能勢町の将来的には、例えばこれは2012年にまとめた資料でございますけども、将来的には町の財政についても非常に危惧される点があるという、そこはそのとおりでございますけども、そうならないために、計画的な行財政運営に努めていかなければならないということを主として、次年度以降の予算編成に当たってまいりたいというふうに考えております。
○2番(福中 滿君) 先年度、24年度にシミュレーションされたというふうに聞いておりますが、それによりますと、30年かな、ちょっと財政的に非常に厳しい状況に陥るんちゃうかという予想がされているようですが、そのときの学校予算ですね、これは新学校予算はどういうふうに見積もられていてたのかというか、つまり42億でいっているのか、今それを30億台に削るということで一生懸命やっていただいているんですけど、その数字はどの辺のレベルの数字で24年度のあれはされているのか、ちょっとわかりますか。
○総務部長(瀬川 寛君) 24年の8月の段階だったと思いますが、骨太の方針2012というのをまとめております。この段階におきましては、まだ設計等も固まってないというところから、基本構想のときに一定試算がなされました42億というものをベースに長期見通しの中では数字を反映しておるということでございます。
○2番(福中 滿君) その42億ですら、平成30年にはちょっと危ない状況に陥るというようなことが24年度の予算でされているわけですけど、ちょっとその辺のもう将来的な見通し、非常に42億でもかなり厳しい財政状況があるという中で、今ちょっと今の予算の作成の中で、どういう、そういう意味では、今度新しい学校つくるとき、それから火葬場つくっていくときに、じゃあ、どうしたらいいんやというか、その辺のことは考えておられると思うんですけど、ちょっと初歩的な質問で申しわけないんですけど、この財政見通しというか、そんなんは毎年出されますか、いかがですか。
○総務部長(瀬川 寛君) 基本的には、これまで毎年、骨太の方針ということで年度版を作成をしてきたところでございます。今後においても、名称はどうなるかは別にしまして、次年度以降の予算編成の、あるいは今後におけます新規事業等の検討をするに当たっては、やはり長期見通しというものがない中ではできないということですので、今年度におきましても、あるタイミングではまとめていきたいというふうに考えております。
○2番(福中 滿君) 私も新米でわかりませんけど、とにかく少なくとも財政が夕張みたいになってしまうというのは、町の議員としても、最低限の役割が果たせてないというふうに考えますので、この点については、今後十分、私も勉強不足でわかりませんけど、そのことについては常に注視して、実態については住民さんに十分知ってもらって、報告していく義務があると思っていますので、また今後ともぜひ財政健全化については最優先でまた情報公開等、お願いしたいというふうに思っております。よろしくお願いします。これはお願いです。
私の質問は以上でございます。ありがとうございました。
○議長(山本 光晴君) しばらく休憩します。
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休 憩 午後 1時56分
再 開 午後 2時10分
(このときの出席議員12名)
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○議長(山本 光晴君) 会議を再開します。
続いて、発言を許します。
○6番(西河 巧君) 公明党の西河でございます。
それでは、通告に従いまして質問させていただきます。
4月の選挙に初当選させていただいて以来、住民の皆様からさまざまな御意見とか御要望をお聞きしてまいりました。能勢町にはさまざまな問題が山積していることを改めて実感しているところでございます。今回、一般質問は、その中で御質問、要望が多くあった2点について質問させていただきます。
1点目は、農業の振興について質問させていただきます。
農業は私たち人間にとって非常に大事な仕事だと思っております。私たちの命を支える食糧の生産、安心・安全な食糧は私たちの健康を守るために重要なものと思います。また、農業は洪水の防止や水資源の確保、地球温暖化の防止、人々の心を癒やす景観の提供など、多面的な機能を果たしていると思います。農業が衰退するということは、人々が健康維持や食糧の安定供給が危うくなるということであり、農業の多面的機能が低下すれば、地球環境の悪化や地域の荒廃につながるものであると思います。今回国内の食料自給率が40%を割り込んでいる中、農家の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の問題など、深刻な状況にあります。あわせて、貿易の自由化によって、新たな担い手の育成や生産向上など、農業の活性化が緊急な課題となっていると思います。
そこで、本町、能勢町も重要な農業は産業の一つであると思います。能勢町は農業を中心に今までやってきたまちだと思っております。そこで、町長にお伺いしたいと思います。能勢町の今の農業の現状をどのように認識されているのか。
また、能勢町として農業の振興に対しては、どのような取り組みをしているのか。
今農家で一番困っていることはどのようなことだと認識されているのか。
農業の後継者づくりについて何か具体的なことをしているのか。
そのほか、鳥獣害の対策について、どういう施策をされているのか等、お聞きしたいと思います。
もう1点は、先ほど長尾議員が質問されましたが、青少年野外活動センターの現状について、どのようになっているのか。
また、今後どのような活用を考えておられるのか、お聞きしたいと思います。これからの能勢町のまちづくりのためにも、野外活動センター跡地利用は大変重要なところとなっていると思います。どうかよろしくお願い申し上げます。
○町長(山口 禎君) それでは、西河議員の御質問にお答えしたいというふうに思います。
まず、農業振興についてということでの御質問が1から5まであったように思います。
やはり農業の現状ということは、先ほど議員のお話にもありましたとおり、非常に課題山積しているというふうに考えています。まず、その中で、1つは、農業者の高齢化、そして担い手の不足というふうなこと、それに加えまして、今最後にもありましたように、獣害対策というところで今非常にこれも問題になっておりますが、野生鹿、あるいはイノシシ、アライグマ、あるいはヌートリアといったような、そういう動物による獣害による被害というのは非常に大きくなっているというふうに思っております。今後こういうようなものが農地の維持管理、あるいは営農の継続に大きな課題であるというところを認識しております。
一方で、農地の利用の集積などを図ることによって、営農規模拡大を目指す若手の農業者や、あるいは町外からの新規の就農者の方が本町で農業を実践されるなど、多くはありませんけれども、新しい息吹も感じられる状況にありますことから、こうした現状を踏まえまして、本町でもことし3月に人・
農地プランを作成するとともに、両土地改良区と連携し、
農地利用集積円滑化事業の枠組みを構築しましたところでございます。
また、先ほど出てまいりました獣害対策につきましては、効果的な防護柵の整備に係る事業費の補助というものに加えまして、大阪府猟友会能勢支部の捕獲活動への支援といったような形で、少しでも被害が低減するという方向に向けた支援を実施しているところでございます。
具体的に後継者づくりのために、何か具体的なというところは、先ほど申しましたように、一つは集積化を進めることによって、新規に新しく町外から能勢に来られる農業を志す方々、あるいは現在農業を若手の方でそういう農地の規模を拡大するというあたり、そういったあたりを今後能勢町として少しでもそういう部分の農業者の高齢化、あるいは担い手の不足という部分に対応していきたいというふうに考えているところでございます。
それから、2つ目の御質問でございます。総合青少年野外活動センターの現状ということで、どうなっているのかということでございますけれども、先ほども申し上げましたけれども、平成24年の4月1日付で大阪府より無償譲渡を受けたというふうな状況でございます。先ほどもいろんな御意見もありましたけれども、やはり同じように、できる限り早く次の自然公園という、そういう区域内にふさわしい採用策というのを検討していきたいというふうに考えています。
実際には、具体的に幾つかの企業さんからのお話もありますが、それも含めまして、どういう形で自然公園内のそういう区域にふさわしいものとして位置づけた形の中から、どんな活用ができるのかというふうなあたりも、府と十分に協議、相談しながら、今後進めていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
○6番(西河 巧君) 今の能勢町の農業の現状についてですけども、本当に今農業だけで自立営農されてる方というのは、今能勢町にどれぐらいおられるんでしょうか。
○町長(山口 禎君) 非常に少ない、2桁いくぐらいの程度でございます。なかなか兼業という方が多くなっておられますので、その方々のお年も召されて高齢化が非常に大きな問題になっているというふうに感じておりますが、なかなか専業だけで生計を立てていくということがなかなか厳しいというふうなところから、やはりそういうふうな現状になっているのではないかというふうに感じています。
○6番(西河 巧君) そういう現状を踏まえて、能勢町の農業というのは、本当に重要な産業やと思うんですけども、その農業をこれから発展さすために能勢町としてどういう方針で取り組んでおられるのかというのをちょっと聞かせていただきたいと思います。
○町長(山口 禎君) 先ほども環境創造部の部長、あるいは藤原課長からもお話がさせていただきましたけれども、一つは、まず、後継者のいないことということに対しましては、やはり今言いましたように、町内で一つ事業を拡大していただける方を育成していくということ。それから、集積することによって、その規模拡大ということに支援をしていけるのではないかというふうに、まだ、ただ、十分な形がもちろん定着しておりません。スタートして、昨年度からというのもありますので、その辺をしっかりと活用していく、これには能勢町だけではなくて、土地改良区のやはり御協力もいただかなければいけないというふうなこと。先ほど福中議員からもありましたように、やはり空き地や耕されていない土地というようなものも、そういう中で一定情報としては持っていく必要もあるであろうというふうに、もちろんこれは単独でいうこともあるでしょうけれども、それぞれの団体さんとそういう情報交換をする中で、そういう実態把握をもう少し進めていきたいというふうに思います。
それから、たった4名かもわかりませんが、新規就農者の方々への支援と。25名のヒアリングをして、結果としては4名というふうなことになると思いますけれども、まだまだ町外からそういう農業をしたいという方も実際にはおられると聞いておりますので、そういう方々の情報をできるだけきちっと集めまして、そういう方々に対しまして、しっかりとした対応をしていきたいというふうに考えています。
あと、先ほども言いましたように、人・
農地プランというものの中で、一つは集積の円滑化事業、それからもう一つは、やはり実際にそういうさまざまなそれを基盤にして事業拡大をしようと言われている方々の支援というふうなところで、現状については、まだまだ不足はしておりますけれども、そういう幾つかの施策で今後さらにそれをレベルアップしながら、農業についての活性化を少しでも進めていきたいというふうに思います。
また、物産センターを中心にいたしまして、実際に農業をしていただいている方々にやはりある意味ではブランド野菜とか、そういったものの新しい取り組みも含めながら、そういうものを進めていきたいというふうに思います。
また、東の地区におきましては、けやきの郷というふうな形で、一定あそこを活用してきて、農業の生産物を販売しておられる方々もおられます。そういう方々にやはり法人化というようなこともお勧めいたしまして、そういう法人化の資格を持っていただいて、またさらに少しでも活動の範囲を広げていけるような取り組みもしてまいりたいというふうに思います。
○6番(西河 巧君) 農業者というか、農家の生の声というのを聞かれる場というのは、これから持っていかれるつもりはあるんでしょうか。タウンミーティングとか、いろいろされてることなんですけど、この農業に関して、そういう自分自身も皆さんから聞く意見の中に、本当に町がやっぱりなかなかわかってくれてないと、自分らの現状をね。そういう話もよく聞きますので、その辺を担当課でも何でも構いませんが、やっぱりそういう農業者がいろいろな意見を述べれる場所というのをつくっていただけるというか、そういうことはないでしょうか。
それと、もう一つは、そういういろんな意見に対して、やっぱりやれることはもうちょっと柔軟に対応していただいて、いろんな条例等もあるとは思うんですけども、本当に農業者が積極的に農業発展のために頑張っていきやすい施策をつくっていただきたいなというふうに思っております。その点についてお願いします。
○町長(山口 禎君) 御指摘のとおり、やはり農業につきましては、能勢で外すことのできない重要な柱であると思います。そういう方々の、農業を従事しておられる方々の御意見を聞く場を持つということも重要でありますので、ぜひ検討させていただきますとともに、そのさまざまないただいた御意見をやはり柔軟な形で対応していくということもあわせて進めてまいりたいというふうに思います。
○6番(西河 巧君) 今いろんな意見を聞いてますと、今一番困ってるということで、農家で言われてるところは、獣害対策ということで、一生懸命百姓をやっても、収穫前にみんなイノシシや鹿やヌートリア、その他、そういう有害動物にやられて、次やる気力を失ってしまうようなというような話をたくさん聞いておりますけども、本当にこの獣害対策、今防護網とか、電柵とかに対する補助は能勢町でやっていただいてますけども、先ほど猟友会とのそういう話し合いも持たれてるということですけども、能勢町の現状として、本当に今イノシシ、鹿等、この周辺でどれぐらいいてると思われてるんでしょうか。
○地域振興課長(藤原 伸祐君) 生息数はという御質問でございますけれども、なかなかその実数についてははかり知ることができないところでありますけれども、毎年猟友会さんのほうにお願いをしまして、駆除をしていただいております。大体鹿で申しますと、近年70頭から150頭の間、イノシシについても100頭から200頭の間、駆除をしていただいております。ですけれども、一向に野菜なんかの被害は減っておらないということから申しますと、かなりの数が生息しておるというふうには考えられるところでございます。以上です。
○6番(西河 巧君) 対策は一応はとられてるということなんですけど、現状としては、本当に鹿なんかは年々ふえてるような気がしておりますけども、実際被害がどんどんふえてるというのが現状やと思うんです。なかなか柵や網の柵や電柵では防ぎ切れない部分がたくさんあると思うんですけども、これからもやっぱり頭数を減らしていくしかないとは思うんですけども、その辺のことについて、能勢町として全体的なやっぱり能勢山系における生息数というか、ふえ過ぎたのがやっぱり原因ではないかと思うんですけども、その辺の能勢山系で彼らが住んでいけるような頭数というのはどれぐらいだと思っておられるんでしょうか。
○地域振興課長(藤原 伸祐君) 適正頭数というのは、ちょっとはかりかねるところがあります。宅地がどんどんどんどん広がっていって、そもそもそこのエリアを侵しておるというところも当然ありましょうし、これをそのまままた山に戻すということもできませんので、町としましては、今お願いしております猟友会さんへの駆除の支援ですね、そういったことと、あとは、新たな猟師さんになっていただく方に対する支援なんかを引き続きやっていきたいというふうに考えるところでございます。
○6番(西河 巧君) 今非常に現状としては、農家としては困ってるということをたくさん聞いておりますけど、このことに対して、もっとやっぱり農家の気持ちというのをわかっていただきたいなというのが現状であります。本当に今一生懸命農業をされている方が、せっかく丹精込めてつくったものを獣害にやられるということは、次のやっぱり生産意欲を失っていくことにもつながりますので、その辺、頭数の適正化というか、それに対してよその町村では報奨金を出して獣害駆除をやってるとか、そういう話も聞いてますけども、能勢町としてはそういう考え方というのはないのでしょうか。
○環境創造部長(森村 保君) 御指摘のとおり、獣害対策につきましては、もうここ過去ずっと行政、我々のほうもいろいろ取り組みをさせていただいてきております。大阪府の補助も実際のところ減額をされてきているような状況でございますけれども、府にももとに戻してくれというようなことで要望も強くさせていただいております。
獣害対策につきましては、議員御指摘のとおり、我々のほうももう本当に広報で毎月のようにお知らせもしておりますし、その柵の設置につきましては。それと、また、イノシシであれば電柵、それから鹿であれば、やっぱり1.8メーターから2メーターぐらいの柵をこしらえてくださいよといった、そういう職員のほうも研修等を受けてきて、この間、可能なことはしてるんです。さりとて、やはりおっしゃってますように、本当に農家の気持ちになってくれと、これはなってます。わかります。せっかくつくったのに、何をするねんというお気持ちは十分わかるんです。そのために、現在のところでは、それは100%、十分とは言い切れない部分がありますけれども、それは一定そういう状況を踏まえて、努力をさせていただいていると。これが、だから、それでよいのかということになりますと、そうでは決してないということは、それは認識はしてございますので。
ほかにも獣害の関係で、実は能勢のところだけで防いでも、やはり他の地域から入ってきたりしますので、それは広域的に連携をとりながらやっていこうということをちょっと数年前から近隣の市町村なり大阪府と話を進めておるわけなんですけれども、これは実際のところ、ちょっと進んでございませんで、それは反省すべき点であって、今後の大きな課題になっているところのものでございます。ちょっと状況だけ、よろしくお願いします。
○6番(西河 巧君) その辺の今後のやっぱり対策を十分とっていただきたいと思います。
この獣害対策については、農業規模の拡大についても、先日もそういう農家の方と話している中で、鹿、イノシシさえいなければ、もっと拡大もできるのにと。今それに追われて、本当に農業をやろうと思っても、これ以上拡大はできないと。そやから、収入が上がってこないというような話も聞いておりますので、やっぱり篠山なんか見ますと、能勢みたいに網をたくさん張っているような状況ではないと思うんです。あれは、もう山際にかなり、山際は結構柵とかしてますけども、本当に田園、田んぼの中にそういう柵をしているとか、そういうことはないと思うんで、やっぱり他地域のそういうことももうちょっと研究していただいて、能勢のそういう農業を守っていくという上で、もっと積極的に対応をしていただきたいなというふうに思っております。
あと、もう1点、青少年野外活動センターの跡地利用についてですけども、本当に能勢の大きな財産やと思うんですけども、府民牧場が今回学校用地ということで、府民牧場がなくなった後、やっぱり能勢町にとって大きな観光の目玉になるような場所やと思うんです。これは周辺整備、またそういう施設の整備等について、先ほどの質問では、検討委員会をつくってというような話もありましたけど、1年おくれるたびにどんどん老朽化もするし、使えなくなるものもたくさん出てくると思うし、そして、山という場所ですから、どんどん木は生い茂ってくるし、荒れ放題になってくるというような状況でありますので、その辺の今後の見通しです。いつごろまでにどういう対策というか、方向性を示していかれるのか、お聞きしたいと思います。
○町長(山口 禎君) できましたら、一定の方向性は今年度中にはぜひ出したいというふうに思っております。
○6番(西河 巧君) 方向性は町で考えていただけるとは思うんですけども、それに関して、住民というか、そういういろいろ御意見のある方がたくさんおられると思うんですけど、そういう方に対して、やっぱり検討委員会等を早急につくっていただいて、そういう意見聴取というか、本当に能勢町の大きな財産を発展させる意味でも、そういうところをつくっていただきたいなというふうに思っております。
あと、そういういろんな意見、町民の方が持たれてると思うんですけども、なかなか役場まで来て話するのはしづらいと言われております。もっと簡単に町にそういう意見とか、そういうことを述べれる場というか、例えばボックスとか、その辺に昔目安箱みたいなのがありましたけど、本当に意見を能勢町に伝えれる、そういう場所というのをつくっていただけたらなというふうに思います。ぜひとも能勢町の発展のために、そういう皆さんのそういう思いを町長自身が聞いていただいて、もっともっと住みやすいまち、発展できるまちをつくっていただきたいと思います。
いろいろ聞いておる中で、ありますけども、これから私自身も議員になった以上、能勢町の発展のために、いろんな意見をまた言わせていただいて、頑張ってまいりますので、今後ともよろしくお願いします。以上です。
○町長(山口 禎君) 今ちょっと西河議員のほうから、早急に検討委員会をつくって、住民さんの意見も聞いてほしいということで、そのとおりだというふうに思います。そういうふうにしていきたいと思います。
それから、もう一つ、簡単に意見が言えるような場所という、ものということで、意見箱を7月に設置をしたいというふうに、今ちょっと調整しているところです。大体町内の施設9カ所程度に箱を置かせてもらって、そこにさまざまな御意見をいただいて、それもオープンにしながら進めていきたいと。その中で、御意見として十分町政に反映していけるものであれば、そういうこともそういう形で反映をしていきたいというふうに考えています。
○6番(西河 巧君) 以上で終わります。
○議長(山本 光晴君) 続いて、発言を許します。
○4番(大平喜代江君) 4番、大平です。初めて質問に立ちます。
私自身、能勢町の行政に男女共同参画の視点を必ず入れてほしい、そういう思いで立候補いたしましたし、これまでいろいろと見せていただく中で、気になるところ多々ございます。でも、今回はそのさわり程度の質問になろうかと思いますが、通告に従いまして、何点か質問したいと思っております。
平成11年、1990年に制定されました男女共同参画社会基本法におきまして、男女共同参画の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置づけ、社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要であるとしています。
男女共同参画とは、男女が個性と能力を十分に発揮する機会が確保されることにより、社会の対等な構成員として、みずからの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画し、かつともに責任を担うことであります。男女がともに輝く豊かで活力ある社会を築いていくためにも、男女共同参画社会の実現が強く求められています。男女共同参画社会は、女性のための施策だけではなく、男性や未来を担う子供たちにとりましても、住みやすいまち、住みやすい社会をつくっていくためのものであります。職場、地域、家庭、学校など、あらゆる分野での男女共同参画を推進することが、豊かで活力ある能勢町を築く基礎となりましょう。
男女共同参画社会基本法におきましては、地方公共団体の責務として、責務が示されておりますが、地方公共団体は基本理念にのっとり、男女共同参画社会の形成の促進に関し、国の施策に準じた施策及びその他その地方公共団体の区域の特性に準じた施策を策定し、実施する責務を有することが基本法に定められております。
本町ではそういう計画はいかがなものなのか。計画は一体どういうふうにして立てられているんだろうか。いろいろ今、それは私自身がわかっていないだけで、さまざまな部局でしっかり取り組んでいただいていることと存じますけれども、今、平成25年度から平成33年度までの10年間を基本計画とする第5次能勢町総合計画が作成されていますけれども、その計画からそういった男女共同参画の部分を見てみたいとも思いますし、施策の基本方向と具体的な取り組みについてお尋ねしたいと思っております。
そこで、質問ですが、7点ございます。
まず、第1点目、第5次の能勢町総合計画におきまして、施策綱目2-①の3、男女共同参画の推進についてというところございますが、その方向性については、家庭や職場、地域で男女がともに活躍できる環境づくりを目指して、啓発活動を行うと示されていますが、具体的な事業についてお答えいただきたく存じます。これが1点目です。
2点目、町行政における各種審議会等への女性委員の占める割合は。特に平成24年度実績はどれだけでしょうか。
3点目、町行政における各種審議会等への女性の参画を拡大する上で、目指しますところの数値目標をお伺いしたい。
4点目、町女性職員の管理職への登用について、現在その割合はどれだけでしょうか。
5点目、町女性職員の管理職への登用を推進する数値目標など、ございましたら、お教えいただきたい。
6点目ですが、男女共同参画にかかわりましての取り組み状況を内閣府に報告をしていますけれども、実際には町の状況、内閣府への推進状況調査で記載されております町の平成15年度から25年度の男女共同参画基本計画につきまして、大変申しわけないんですけども、私は全然目通ししておりません。どこにあるのかなというとこ、探しましたけれども、直接担当課のほうにお伺いしたらいいんですけれども、それができておりませんが、実際に取り組まれる、その10年間の取り組みに対して自己評価なさった場合、その評価はいかがなものですか、教えてください。
7点目、平成25年度からの基本計画は、どのように策定され、取り組まれるのか、お伺いしたく思っております。
以上、7項目についての質問、よろしくお願い申し上げます。
○町長(山口 禎君) それでは、大平議員の男女共同参画の視点に立った能勢町行政についてという御質問、7項目ありましたけれども、町長答弁という形でお答えしたいというふうに思います。
まず、1点目、施策綱目2-①の3ということで、男女共同参画の推進についての方向性、あるいは家庭や職場、地域で男女がともに活躍できる環境づくりを目指して啓発活動を行うという形で示されているけれども、具体的な事業ということで御質問でございますけれども、具体的な事業につきましては、特に男女共同参画に目的を絞ったものというものは、申しわけありませんが、実施をしておりません。それも含めまして、広く人権尊重の機運を高めるべく、人権と平和のつどいを毎年開催して、あるいはまた、広報やホームページにおきましても随時そういうような形の男女共同参画につながるようなことにつきまして、随時啓発を努めているというところでございます。
それから、2点目です。町行政における各種審議会等への女性委員の占める割合、24年度実績はどれだけの割合かという御質問です。各種審議会等への女性委員の占める割合につきましては、本年の3月31日、3月末現在の状況でございますけれども、教育委員会などの行政委員におきましては8.1%、それから各種審議会などの附属機関におきましては19.8%となっております。
3つ目、町行政における各種審議会等への女性の参画を拡大する上で数値目標を伺いたいという御質問でございます。この割合の数値目標につきましては、平成15年度に策定をいたしました男女共同参画計画におきまして、3分の1以上というふうに定めているところでございます。
続きまして、4点目でございます。町女性職員の管理職への登用について、現在その割合はどれだけなのかという御質問でございます。女性職員の管理職への登用の状況につきましては、本年4月1日現在の状況を申し上げますと、全職員数129人、うち女性管理職は3人、割合といたしましては2.3%というふうになっております。また、管理職に占める女性職員の割合は、全管理職が27名でございますので、女性管理職3名、その割合といたしましては11.1%というふうになっております。
5番目のその登用を推進する数値目標ということでございますが、その数値目標につきましては、全職員のうち一般行政職に限りますと、女性職員は98人中7人、割合として現在7.1%にとどまっておるということです。このように、女性職員の絶対数が非常に少ないという中で、数値目標を掲げるところにかなり厳しいところがありますが、さきに申し上げました男女共同参画計画の中にも町職員における女性の登用の促進ということを掲げておりますので、できる限り積極的な登用に努めてまいりたいというふうに考えております。
次に、6点目の御質問です。内閣府への推進状況調査で記載されている平成15年から平成24年度の男女共同参画基本計画について、その10年間の取り組みに対する評価はどうかという御質問です。平成15年度に策定いたしました男女共同参画計画における平成24年度までの取り組みに対する評価は、数値目標を達成できなかった部分もあるなど、素直に申し上げて、必ずしも十分とは非常に言いがたいというふうなことは認識しております。
7番目の平成25年度からの基本計画はどのように策定され、取り組まれるのか、伺いたいという御質問ですが、この男女共同参画計画につきましては、24年度が最終年度でありまして、本年度から新たな計画を策定するべく、現在鋭意取り組んでいるところでございます。新たな計画につきましては、男女共同参画も含めた形で、人権施策推進計画として策定することとしております。早急に作業を進めまして、案を確定した後、人権擁護審議会で御審議を賜ることというふうにしております。そういう計画で進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○4番(大平喜代江君) 全てお答えいただいたわけなんですけれども、1項目ずつ、そのお答えに沿って、また質問したく思っております。
実際に5次の計画におきまして、特に事業など、いろいろと男女共同参画にかかわってのことを設けていないと、実施していないというような状況でお答えいただきました。このことが本当に能勢町のもう実態そのものだなと思いました。例えばもう既に男女共同参画社会基本法にのっとりまして、随分と動いております、世の中全て。しかしながら、能勢町は足踏みか、足踏みじゃないですね、後退しております。例えば能勢町のホームページに設けられている男女共同参画について、総務のほうで出されている分だと思うんですけれども、その男女共同参画についての内容は、びっくりいたしました。なぜ男女共同参画社会基本法がつくられたの、これいつつくられたんでしょうか。平成11年につくられたんですけども、なぜつくられたのと、もうこれはどんどん進んでおります。国は基本計画を打ち立てて、今度第3次が出ております。それに準じて、準じた施策を取り入れて、地方公共団体ではその区域の特性をも含めて、勘案していろいろと取り組みを考えなさいよと、こう言われているわけですけれども、ホームページにはなぜか基本法がなぜつくられたのということと、法律がつくられたことによってどうなるのという疑問に答える形で示されています。もうとんでもないことですよね。いつの時代かと言いたいぐらいです。
実際に、まず、11年度に策定されましたこの基本法をしっかり理解いただきたいなと、町職員で全員で理解いただきたいと思っております。といいますのは、全員がその対応する全ての部局が対応しないといけないことを、もうその代表として答えているホームページに、もう大昔の話です。そこから一歩も前へ出てないんですよね。今の時代、物すごい急激に物事進んでおります。10年というと、10年大昔なんですよ。5年というのが一昔、本当にそれぐらいのスピードで世の中変わってきております。ですから、基本法がつくられました後、やはりそれを時代に即して、現状に即してどう取り組むかは、もうどんどん変わってきているわけです。能勢町を取り巻くいろんな市町村でもそうですけれども、都道府県でもどんどん取り組みが前へ進んでおります。随分変わってきたなと思うことがたくさんあるんですね。それなのに、人ごとであります。国がこんな法律つくったよ、どんなふうにして取り組むのかということは、そういったところでは、我々がそういったことの取り組みをせねばなりませんのに、そういう観点がきれいに抜け落ちております。どういうことでしょうか、一体。
特にホームページで、1項目といいますか、気になるところどころ、ちょっと少し紹介をさせていただきます。法律がつくられたことによってどうなるのという疑問符でもって書かれていることに対して、どう答えているか。性別にかかわりなく、一人一人の人権が尊重される社会の形成を総合的、計画的に推進するため、国や地方公共団体は今後さまざまな施策を展開します。また、私たちも男女があらゆる分野へ対等に参画することができるよう、一人一人が果たさなくてはならない役割を分担していく必要があります。わかりませんね、この回答は。これは、性別にかかわりなく、一人一人の人権じゃないんです。男女共同参画は、男女の人権を尊重なんです。それぞれ男性の、女性の人権をしっかり捉えて、その環境を変えていく、そういったことの取り組みなのに、一人一人が果たさなくてはならない役割を分担していく必要がありますなんて、とんでもない話やと思っております。どうかしっかりと勉強していただきたいなというふうに思っております。
特に5次のほうの計画におきまして、既往分野別計画というふうなところで、男女共同参画の計画が項目、名称が上がっておりますけれども、これはどこの部局がどのようにしてつくられるんでしょうか、その辺のところ、御説明いただきたいと思っております。よろしくお願いします。
○総務部長(瀬川 寛君) 第5次総合計画におきます、ただいま御質問ありました施策の推進にかかわる計画につきましては、主として総務部総務課のほうが所管をするものでございます。
○4番(大平喜代江君) 総務部総務課にお尋ねいたします。その作成につきましては、これまで内閣府の報告書、推進状況の内容から見まして、15年から24年と書いてありました。そうしますと、もう25年からはスタートせねばなりません。先ほど町長からは、まだ策定できていないということなんですけれども、そういう途中で切れるような計画でいいんでしょうか、総務のほう、お答え願います。
○総務部長(瀬川 寛君) 議員お尋ねのように、本来、長期計画でその後継計画の策定年次が明示がされておるものについては、その年次の終了に向けて、前年度、あるいはその前から次期計画についての策定に着手をするというのが通例でございます。
○4番(大平喜代江君) 通例ではありますが、できていないのはどういうことなんでしょうか。
○総務部長(瀬川 寛君) 準備ができておらないというのは、その手続が抜けておったものというふうに考えるところです。
○4番(大平喜代江君) 10年間の計画を立て、その間の見直しもなく、そういった状況で放っておかれますと、やはり町における男女共同参画、むしろ男女共同参画という言葉よりも、一人一人のそういった面での取り組みが随分とおくれてきます。もう取り残されているという、私はそのように思っておりますので、できる限り策定し、全ての部局が動きやすいように策定し、全て町の住民に公表をきちんとしていただきたいと。ですから、5つの平成11年につくられました基本理念は非常に大事なことなんですけれども、男女共同参画社会基本法の基本理念は非常に大事なことなんですけれども、もうそろそろそれはちょっと引き揚げていただきまして、ホームページできちんとそういった取り組み姿勢を示していただきたいと思っております。そういった点で、まずお願いをしまして、質問、第1項目め、終了いたします。
2点目ですが、町行政における各種審議会への委員の占める割合につきましてお答えいただきました。3月31日現在ということなんですけれども、8.1%、行政にかかわるところの女性比率8.1%、各種審議会11.8%と、こう説明いただいております。内閣府の資料では、能勢町は各種審議会の場合は比率18.9%、女性を含むいろんな委員会がありますけれども、そちらのほうは5.3%ということになっております。
そういった数字の違いは、4月1日現在とその年度末というのとでは違いが出てこようかと思うんですけれども、そこでちょっと教えていただきたいことは、今報告いただきました比率の8.1%とか11.8%の委員会の数ですね。分母がどれだけあって、最初の行政にかかわる分の8.1%なんですけれども、それは女性を含まない審議会等はいかほどあるんでしょうか。
○総務部長(瀬川 寛君) 数値についての御質問でございます。
女性を含まないといいますか、全体の委員会の数については、全部で6委員会でございます。そのうち女性を含まない委員会の数については5つでございます。
○4番(大平喜代江君) そうしますと、各種審議会のほうはいかほどの委員会数で、女性を含む数はどれだけあるんでしょうか。
○総務部長(瀬川 寛君) 失礼いたしました。答弁が漏れておりました。
各種審議会におきましては、全部で委員会数が11ございます。そのうち女性委員がいらっしゃらない審議会の数については5でございます。
○4番(大平喜代江君) 今お答えいただきました、5つのほどの、それぞれありますね、それぞれの審議会、委員会の名称をずらっとお教えいただけませんでしょうか。
○総務部長(瀬川 寛君) 失礼しました。国民健康保険運営協議会と能勢町防災会議、それと文化財保護審議会、それと情報公開審査会及び個人情報保護審査会の5つでございます。
○4番(大平喜代江君) 細かいことばっかりお聞きして申しわけございません。
これは全くゼロの審議会ということになりますと、結構充て職が多い、そういう委員の人選におきましては充て職でもって構成されているかと思います。このことは、女性を構成員とすることを制限する規定がなくても、諸団体の役員、役職員等は、役職者等は、一般にやっぱり男性が多いことからの結果なんですよね。ですから、女性がそこまで選ばれていないということになりますから、女性が政策、方向、方針決定過程に参画することのやっぱりそういう障害になることが、そういう場合があります。少しでもそういった面で女性が活躍する、そういった面でのいろんなところでの登用ということを願うばかりですけれども、そういった意味からも、能勢町の働きかけなど、特に能勢にありますところのいろんな団体さん等についても、あるいはそれまで以上に女性への支援をしっかりお願いしたいなと、リーダーシップとれるような状況、そういう人材の育成などもぜひともお願いしたいと思っております。
2項目めの質問の最後で、一番女性委員が参加しているといいますか、登用されているところの一番数字の大きい委員会を一つお教えください。
○総務部長(瀬川 寛君) 先ほど11の附属機関があると申し上げましたうちでは、児童館運営推進委員会、それとさきに申し上げました各種委員会6委員会のうち、女性登用が一番多いのは教育委員会でございます。
○4番(大平喜代江君) ありがとうございました。今後の大いに参考にしたいと思っております。
次に、3点目ですが、町行政における各種審議会への女性の参画の拡大に対しての数値目標をお伺いしました。計画のもとでは、15年度には3分の1以上という状況で、3分の1以上って物すごい大きい数字やと思うんですけれども、それが達成できなかったということなんですけれども、大変難しい、私自身もそう思います。特に、やはりその辺の考えが、これはいかんなという状況で、きちんと数字と向き合っていただきたかったなということを思っております。といいますのは、内閣府に報告された数字は、24年度目標値34%って書いてるんです。このことを22年に報告しております。22年に、24年度目標は34%ですよと、できもしないことを、そういうことで書く必要は本当にあるんですか。きちんと正直に数字を見ないと、どれだけ取り組んでいるかがわかりません。ですから、真にその仕事に向き合って、きちんと正直に、だめなところはだめということの中で、次のステップ、取り組みに生かしていただきたいというふうに思います。これが3点目のところでの意見です。
次、4点目、町女性職員の管理職の登用についてなんですけれども、先ほど、これ4番目と5番目、数値目標と一緒にこちらからちょっとお伺いしたいといいますか、意見をしたいと思っております。
女性の職員の絶対数が少ないので、管理職への登用をと、こういうふうにして町長答えられましたけれども、実際に町職員の非常勤で嘱託で窓口やら、たくさん女性がいらっしゃいます。男性の嘱託でいらっしゃる人数と女性の嘱託でいらっしゃる人数とは、どれだけの違いがあるんでしょうか。お答えいただきたいとは申しません。そこの認識の上で、もう少し女性が活躍できる、女性の力を生かす、いろんな面での取り組みをぜひともお願いしたいと思っております。
私自身、ここの議会で、これで初めての議場での質問をさせていただいておりますけれども、私自身も余りにも無関心でもありました。ことし初めて3月に議会に参りまして、議員に女性が一人もいないと。私は当たり前で数人いると思っていたんですけれども、一人もいないということで、大変ショックを受けました。本当にいろいろと御支援いただきまして、議員として登庁することになりましたけれども、選挙結果の新聞報道を見ましたときに、本当に身の引き締まる思いがいたしました。ただ、残念なことに、能勢町と同時にありました島本町の選挙結果は、何と50%が女性なんですね。半分が女性議員であるということを見ましたときには、本当に鳥肌が立ちました。能勢町におきましては、12名中、私一人で、紅一点。向かいます理事者側にいらっしゃるのは、やはり紅一点。そういう状況で能勢町は進んでまいりますので、そういったところ、いろいろと今後の対応をしっかりしていただきたいなというふうに思っております。
もう皆さん御存じやと、この議場にいらっしゃる皆さんはもう御存じやと思うんですけれども、男女共同参画週間は、今度の日曜日、6月23日から29日、1週間、男女共同参画週間ということで、毎年この週間に合わせて、内閣府の男女共同参画局ではキャッチフレーズを募集しており、ことし25年度のキャッチフレーズは皆さん御存じでしょうか、御存じですか。ただ、役所の方々というか、皆さんお忙しくって、そんなどころやなかったという状況もあろうかと思いますけれども、ことしのキャッチフレーズは「紅一点じゃ、足りない。」、これがキャッチフレーズでございます。兵庫県の安本さんという方のキャッチフレーズがことしのこの週間に合わせて取り上げられました、選ばれました。そうですから、内閣府のホームページ、それから大阪府の府政だよりには、紅一点じゃ、足りない。というふうにしてはっきり出ております。
しかし、広報「のせ」6月号の22ページには、これももう本当に憤っております。6月23日日曜日から29日土曜日は男女共同参画週間です。男性と女性が職場で、学校で、地域で、家庭で、それぞれの個性と能力を発揮できる男女共同参画を実現するためには、皆さん一人一人の取り組みが必要です。男女のパートナーシップについて、この機会に考えてみませんかとなっています。全然ずれております。そういった面で、全くその点から、もうどう言っていいのか、もう本当にあいた口が塞がらんというのが私自身の正直な感想でございます。
その辺のところ、置きまして、6番目の質問ですが、内閣府の推進状況に記載されているというこの10年間の取り組みに対する評価は、数値目標等を達成できず、そういったところはうやむやのままで、計画を立てても計画倒れどころか、計画忘れで、全然動いていないという状況、本当に私自身はそういった面で町行政のそういった点での男女共同参画の少しでもその火種をと思って、しっかりまた燃えていただきたいなと思うわけですけども、私のほうがかっかして燃えてしまって、燃え尽きてしまったら話にならんなというふうに思っております。
そういった点で、実際にここのところでちょっと触れさせていただきますが、やっぱり町の施策については、ホームページから確認したりはしておりますけれども、骨太計画の中で、第5次の計画を作成されるに当たりまして、実際にいろいろと24年度において、前年度に実施した事業計画のうち、238事業について評価を行っておられます。実際にはそういった内容のものが一つ一つ事務事業の項目として、5次計画に基づく項目立てをして並びかえて発表されております。ここのところをホームページの修正をお願いしておきます。ワープロの打ち間違い違うかな。評価対象にはなっておりません。先ほど町長がおっしゃいましたように、事業はしていないということでしたので、事業項目の評価がAだのBだのCだのということ出ておりませんでしたけれども、ただ、そういう5次のほうの総合計画の項目として、男女共同参画について上がっておりましたけれども、その後が何打ってあるかわからんと。お酢の酢、子供の子、音楽の音、この字が男女共同参画のその後続いておりましたので、修正をお願いいたします。
そういった点、お願いしまして、最後ですが、7番目、先ほどもう既に総務部長から25年度の基本計画についてお答えいただいておりますので、そういった点で、ただ、人権の推進、人権擁護委員会等を含めて、いろんな面で取り組まれるということなんですけれども、男女の人権ということの中で、何を目指して男女共同参画社会の基本法がつくられたのかということを十分に踏まえておつくりいただきたいなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
私自身、初めて立って偉そうに、本当に物をわかってないのに、いろいろと発言をしまして、ちょっと恐縮なんですけれども、実際にきょう初めての議会で男女共同参画につきまして、国、内閣府に報告されている程度の情報の質問をいたしました。これからの最後にお願いをしたいことは、やはりわかりやすい言葉で、本当に具体に町の住民に示していただきたい。何かいつも煙に巻かれたような状況で事が進みますと、本当にわかりません。
例えば第5次総合計画では何が書いてあったかということなんですけれども、第5次総合計画は、大綱的なものですから、そんな具体に書くもんじゃないと思っておりますけれども、記載されている内容を読み上げます。第5次総合計画では、人づくりを一つの大きなテーマとして考えました。地域の人の力、従来から活動されている組織の力、これからまちづくりにかかわる人の力など、全ての動きや知恵が有機的に結合することで、自立した能勢を築いていきたいとの思いを込め、策定に取り組みました。未来を開くためには、私たち一人一人ができることを考え、そして行動することが大切です。その一つ一つを積み上げ、その一つ一つをつなげることで継承された日常に創造という変化を生み出すことが必要ですと示されています。私自身わかりません。理解に苦しみます。どうしたらいいんやということなんですよね。ですから、本当に教えていただきたいと思っておるんですけれども、むしろ皆さんからは逆に自分で考えよと言われそうで、突き放されそうですけれども、実際に能勢町の男女共同参画につきましても、一人一人がとか、考えよということではなくって、本当に家庭や職場、地域で男女がともに活躍できる環境づくりを目指し、啓発活動を行うとされていますものの、やっぱり個々の心がけで推進できるようなものでありません。山口町長が公約として能勢町の活性化とか、共創のまちづくりについても、もう総合計画についてもそうなんですけども、これからは男女が地域で支え合うことにより、まちが活性化し、人々が生き生きするようなまちづくりの観点を取り入れる必要があろうかと思います。
そういうことから、やっぱりお願いしたいのは、元気で魅力あるまちづくりを支えていくのは、地域で活動する人であり、一方の性に偏らず、意思決定過程から男女ともにかかわっていけるよう、女性リーダー等の人材育成や地域活動の先進事例の紹介を行うなど、地域のさまざまな団体の方針決定過程における女性の参画拡大を図っていただきたい。それから、これまで仕事中心で、地域とのつながりが希薄であった定年退職者の地域活動への参画を促す仕組みをつくっていただきたい。あらゆる人々にとっての身近な男女共同参画を推進するため、意識啓発をさらに進めるとともに、課題解決型の実践的活動への移行を推進し、共同参画、男女共同参画の視点に立った地域や分野横断的なネットワークの構築、地域の男女共同参画の拠点の活性化などに取り組んでいただきたいというふうに思っております。
住民にとりまして身近な行政に携わる能勢町の政策決定は、一人一人の住民の生活に大きな影響を与えます。また、社会のあらゆる領域での多様性の確保が必要とされており、政策、または民間団体における方針の立案及び決定過程に男女がともに参画し、その意見が反映されることが重要です。行政だけでなく、企業、労働団体、さらに地域のさまざまな組織、団体においても、男女共同参画に向けた取り組みを促すとともに、行政からの働きが非常に必要になってきております。どうか山口町長のもとで、さまざまに進められる町行政において、男女共同参画の視点を持って、それが基礎、基本やと思っております。住民の皆さんと一緒にまちづくりを進められ、本当にいろんな、タウンミーティングも活用なさってということを先ほどからお話、説明いただきましたが、あらゆるところの多様性の確保をされますようお願いいたします。そのような状況下では、周りをけ散らかし、暴走するような結論には決してならないということを確信しております。
以上、よろしくお願いいたします。どうも長時間ありがとうございました。
○議長(山本 光晴君) 答弁はよろしいか。
○町長(山口 禎君) 非常に厳しい御指摘を受けまして、でも、おっしゃるとおりでございます。今おっしゃいましたような、さまざまな部分で、男女共同参画という部分の視点でいろいろ行政を進めていくというふうにいってほしいというふうにおっしゃいました、そのとおりでございますので、努力をしていきたいというふうに思います。
○4番(大平喜代江君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。終了いたします。
○議長(山本 光晴君) お諮りします。
本日の会議はこれで延会したいと思います。
これに異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
○議長(山本 光晴君) 異議なしと認めます。
したがって、本日はこれにて延会することに決定しました。
本日はこれにて延会します。
念のため申し上げます。6月18日は、午前10時より本会議を再開いたします。
御苦労さまでございました。
──────────────────────────────────
延 会 午後 3時26分
以上会議の経過を記載し、これを証するためにここに署名する。
能勢町議会議長
3番議員
4番議員...