阪南市議会 2002-06-11
06月11日-01号
平成14年 6月 定例会(第2回) 平成14年
阪南市議会第2回
定例会会議録(第1日目)1.招集 平成14年6月11日(火)午前10時00分1.開会 平成14年6月11日(火)午前10時00分1.延会 平成14年6月11日(火)午後4時31分1.閉会 平成14年6月18日(火)午前10時45分1.議員定数 20名1.応招議員 20名 1番 庄司和雄 2番 楠部 徹 3番 公文信次 4番 貝塚敏隆 5番 二神 勝 6番 三原伸一 7番 加納登美子 8番 見本栄次 9番 木村正雄 10番 中谷清豪 11番 芝野正和 12番 谷口佳久 13番 坂原利満 14番 土井達也 15番 武輪和美 16番 有岡久一 17番 土井清史 18番 慶田 浩 19番 根来武義 20番 塩谷嘉克1.不応招議員 なし1.出席議員 応招議員に同じ1.欠席議員 不応招議員に同じ1.
地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名 市長 岩室敏和 助役 岡田茂伸 収入役 森本康則 教育長 川村一郎 総務部長 直川清次 市民部長 石橋国夫
保健福祉部長 南 末吉 事業部長 岡本義彦
上下水道部長 阪上成行
行政委員会事務局長 中谷 勤
学校教育部長 徳和目睦一 生涯学習部長 米原義光
病院事務局長 中務正彦1.本会議に職務のため出席した者の職氏名
議会事務局長 竹中 義信
議会事務局庶務課長 阿形 昭
議会事務局主任 木村 浩之1.
付議事件日程第1
会議録署名議員の指名日程第2 会期の決定日程第3
一般質問日程第4 承認第1号
専決処分事項の承認を求めることについて日程第5 承認第2号
専決処分事項の承認を求めることについて日程第6 承認第3号
専決処分事項の承認を求めることについて日程第7 承認第4号
専決処分事項の承認を求めることについて日程第8 承認第5号
専決処分事項の承認を求めることについて日程第9 承認第6号
専決処分事項の承認を求めることについて日程第10 議案第30号 阪南市
固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて日程第11 推薦第1号 阪南市
農業委員会委員の推薦について日程第12 議案第31号
業務委託契約の締結について日程第13 議案第32号 阪南市
入札監視委員会条例制定について日程第14 議案第33号 一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について日程第15 議案第34号 阪南市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について日程第16 議案第35号 阪南市
非常勤消防団員に係る
退職報奨金の支給に関する条例の一部を改正する条例制定について日程第17 報告第2号 阪南市
土地開発公社の経営状況について日程第18 報告第3号 平成13年度阪南市
一般会計予算繰越明許費繰越計算書の報告について
△開会 午前10時00分
○議長(有岡久一君) 皆さんおはようございます。公私何かとお忙しい中、ご参集いただきありがとうございます。 ただいまの
出席議員数は、19人です。定足数に達していますので、平成14年
阪南市議会第2回定例会を開会いたします。
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○議長(有岡久一君) それでは、本日の会議を開きます。議事日程についてはご配付のとおりです。
------------------------------会議録署名議員の指名
○議長(有岡久一君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定によって11番芝野正和君、12番谷口佳久君を指名します。
------------------------------会期の決定
○議長(有岡久一君) 日程第2、会期の決定を議題とします。 本定例会の会期は、本日から18日までの8日間にしたいと思います。 ご異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(有岡久一君) 異議なしと認めます。したがって、会期は、本日から18日までの8日間と決定しました。
------------------------------一般質問
○議長(有岡久一君) 日程第3、一般質問を行います。 通告順により、順次質問を許します。 それでは、質問者12番谷口佳久君どうぞ。12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) おはようございます。それでは、質問させていただきます。 まず1点目は、文化行政の充実に向けて。
文化センター大ホールの施設改修についてお伺いいたします。 去る5月21日に開催されました
厚生文教常任委員会で、
阪南市立文化センターの課題と今後のあり方について(案)が提示をされ、まず1点目、自主事業は平成15年度から商業的公演の全面廃止を実施し、
舞台照明調光設備を使用しない事業のみを行う。2点目、
貸し館事業は、15年度は条件つきの
貸し館業務を実施し、16年度からは廃止の方向で考えているという
教育委員会の方針が示されました。
文化センターは、
文字どおり阪南市の文化の
中心的機能を持つ施設であり、
阪南市内外を問わず評価の高いことはご承知のとおりであります。しかし、今回の提案では、今後の
文化センターの機能が低下し、その中心的役割が果たせなくなるのではと心配をしております。
阪南市立文化センターの課題と今後のあり方(案)に至った背景及び今後の施設改修に向けての考え方についてお尋ねいたします。 2点目、医療の充実について。
阪南市立病院経営改善行動計画業務報告書についてお尋ねいたします。
阪南市立病院の経営改善への取り組みはこれまでも成果は上げてはきましたが、まだまだ改善の余地があるように思われます。そんな中、報告書が作成され、
経営改善策が示されたところですが、今後の推進のあり方についてお尋ねいたします。 以上、2点についてお願いいたします。なお、再質問については自席で行います。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) おはようございます。初めに、文化行政の充実につきましては後ほど教育長よりご答弁いたします。 次に、医療の充実についてお答えいたします。 平成13年度に行いました「
市立病院経営改善行動計画業務委託」は、毎
年度経常損失が計上され、経営が悪化してきていることから、中・短期的に病院として取り組むべき
経営改善対策の指針を指導していただくため、
病院経営コンサルタントに業務委託したものであります。 14年度におきましては、「
行動計画業務報告書」の指摘事項、指導事項に基づき、病院長を委員長とした
病院経営改善委員会において指摘されている個々の事項について整理し、具体的な取り組みを病院職員が一丸となって行うよう指示したところであります。 今後、病院としては、医療制度の改革等、経営状況は非常に厳しいと懸念されますが、経営感覚と
意識改革等すぐに取り組める改善対策から努力してまいりたいと考えております。
○議長(有岡久一君)
教育長川村一郎君。
◎教育長(川村一郎君) おはようございます。文化行政の充実につきましてお答えします。 文化行政の充実につきましては、文化事業の推進及び啓発、また文化の発信拠点となるよう、各部門において市民参加による文化向上を目的に取り組んでいるところでございます。
文化センター大ホールの施設改修につきましては、開館以来13年が経過し、過去において小規模な修繕等を行ってまいりましたが、大ホールの中枢機能であります
照明調光装置等の経年劣化による故障が見受けられるようになりました。施設改修につきましては、市長部局と調整を図りながら対応方法を協議してまいりたいと考えています。 また、今後の
文化センター事業につきましては、地域特性や施設特性に応じた新たな事業展開を図るための検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) ありがとうございます。まず、1点目の文化行政の点から再質問をいたします。 教育長も触れていただきましたように、阪南市の文化の拠点である
サラダホール・
阪南市立文化センターが昭和63年の3月に着工されまして、平成元年11月3日に開館をされました。総事業費23億6,000万円。以後12年7カ月が経過をしたということです。ご説明にもありましたように施設が古くなってきたということで、こういう案を出されたというご説明であったというふうに思います。 質問に入る前に、
サラダホールというものがどういう位置づけといいますか、考え方といいますか、市民の皆さんを含めて、どういう役割を果たしてきたのかというのを少し思い起こしてみたいと思うんですが、基本的には
サラダホールというのは阪南市の文化の拠点としての役割が期待をされてきたと。基本的な会館の位置づけとしては、
クラシックあるいは演劇を位置づけて、水準の高い文化・芸術を生で身近に触れることができる施設を提供する、あるいはそのことを通じて
文化活動家の練習あるいは発表の場を提供すると、そういう役割が期待をされて実践されてきたわけですね。 また、幾つか運営をされていく中での特徴点として、これは開館5周年を記念して歴代の館長さんの懇談をされた内容が1冊のパンフレットになって残っているわけですが、その中でこういう指摘があるんです。施設や事業を一定の水準に維持していくためにはかなりの費用がかかると、財政面の検討や他の部署との調整などを行う文化行政の担当部署が必要になってくるであろうと、こういう指摘がされています。当然、発足当時から文化的な施設というのは、特に経費的な面で将来的に問題が起こる可能性があるということは随分言われてきたというふうに思いますが、こういう場でも指摘をされています。 この間、自主事業というのは皿田能であるとか、
クラシックであるとか、
歌謡コンサートであるとか、あるいは市民参加型の事業も行われてきました。
貸し館事業も当然行われてきました。そういう意味では、文化団体を育成する、あるいは文化を発信していく、市民の皆さんにも参加をしていただいて、文化のすそ野を広げていくという役割を
サラダホールは十分果たしてきたというふうに私は思っています。 そこで、話を戻しますが、5月の
厚生文教常任委員会で提示をされた今後のあり方についての案ですが、それについての反響がさまざまあるようにお聞きをしていますので、まずその点をお聞きします。 まず、
文化センター協議会からもお話があったというふうにお聞きしていますのでその関係と、それから市民団体の方からも声が上がっているということも聞いています。その2点をお願いします。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。
教育委員会といたしましては、
サラダホールを守る会等、また5月21日開催された
厚生文教常任委員会等々の署名、またご意見をいただきまして、多数の市民の声と受けとめまして尊重してまいりたいと、このように思っております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 簡単で結構です。概略で結構ですので、少し内容について幾つかご紹介をしていただけませんでしょうか。それとまた、5月17日に
教育委員会も開催をされているというふうに思いますので、あわせてその議論の内容といいますか、かいつまんでで結構ですのでお願いします。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 協議会、また
教育委員会等々のご指摘でございますが、
文化センターを消すことはできないと、ぜひとも継続できるよう
教育委員会が頑張っていただきたいと、このようなご意見でございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 私も個人的にいろいろお話をお聞きしたりしていますし、そういう反響があったということは承知をしております。そういうご意見がたくさん寄せられたというふうに思っていますが、それほど
サラダホールという一つの施設に対しての思い入れがやっぱり強いというか、広く阪南市に浸透しているんだなということを改めて認識させていただいたんですが、今は
教育委員会の見解ということなんですが、阪南市の施設をそういう方向でということに対してのこういう反響があったということについて、教育長のご見解を改めてお願いします。
○議長(有岡久一君)
教育長川村一郎君。
◎教育長(川村一郎君) 先ほど生涯学習部長の答弁の中にもありましたように、多数の要望書の提出、また
厚生文教常任委員会、
教育委員会、
文化センター協議会等の意見を踏まえ、市長部局と協議し、検討したいと考えております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 検討中ということですので、結論がどうかということではなくて、私の意見をぜひ聞いていただいて取り入れていただきたいという立場で質問を続けさせていただきますが、同じ質問、市長はどういうふうにお考えでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 先ほど来、担当部長、また教育長の方からもいろいろご答弁させていただきました。私も今回の
サラダホール・
文化センターのあり方につきましては、過日の
厚生文教常任委員会の委員の皆さん方からもいろんなご指摘、ご意見をいただきました。また、市民団体の方、また一般の市民の方からいろいろご意見をいただきまして、私自身も
文化センターのその位置づけ、これを再認識させていただいたことも多々ございます。そういう中で、
教育委員会の方で現在種々議論をしていただいておりますので、
先ほど教育長も答弁させていただきましたように、
教育委員会の結論、考えを尊重させていただいて、最終結論を出させていただきたいというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 私の勝手な理解なんですが、今は
教育委員会所管の施設ですから、
教育委員会からの設備が古くなったのでこういう方向で行きたいという
教育委員会としての案という形では出てきているんですが、本来からいえば、言い方が悪いかもわかりませんが、それまでは文化不毛の地であった阪南町、阪南市に、こういうある意味では全国に誇れるような設備を持った
サラダホールをやっとつくっていただいた。それを阪南市のみならず、近隣の皆さんも含めて文化を発信していく拠点としてその役割を果たしてきたというように言えると思います。 そういう意味では、
教育委員会としては、当然この施設は従来どおりの機能を果たしていかせたいというか、さらに充実をしていきたいというお立場だと思いますね、立場としては。であるにもかかわらずこういう案を出さざるを得なかったというのは、これは大変同情するというんですか、苦しい心情といいますか、そういうふうに私としては思います。おかしな質問になるかもわかりませんが、教育長の本音のところはどうですか。
○議長(有岡久一君)
教育長川村一郎君。
◎教育長(川村一郎君) 先ほど生涯学習部長がお答えしましたとおりでございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 私は、こういう事態に至った責任の所在というのは、文化行政の姿勢、考え方というところにあったというふうに思いますね。だから、立派な施設をつくったと、これでよかったということでもう終わってしまったわけですよね。だから、紹介をさせていただきました5年前に相当の費用がかかると、いろんなところと調整をしながら、これから文化行政というものの担当部署を明確にして考えていかなあかんでという指摘があったという、これは建設当初からあったんですが、そういう意味では12年7カ月そういうことがなかったので一度に問題が噴出したということで、そういう意味では
教育委員会としても責任があると同時に、市長部局についても、文化行政のあり方についての取り組みが極めて不十分であった。今日の事態を招いたのは、やっぱりその辺に責任があるということをはっきり私は言えると思うんですが、その辺市長はご見解はいかがでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、谷口議員の方からいろいろご意見をいただきました。当然、
サラダホールのこれまでの位置づけ、それは今ご指摘いただいたこともあろうかと考えております。ただ、
サラダホール・
文化センターができた以後、谷口議員もご承知のようにいろんな新しい施設が周辺にできてきました。そういう中で、
サラダホール・
文化センターのこれまでの特性、あるいは得意分野を生かして、これから周辺の文化行政の中でいかに
文化センターを生き残らせていくかということが、これからの課題ではあるんではないかというふうに考えております。 当然、先ほどご指摘いただいたように、これまでメンテ、
リニューアル、そういうことに関しても計画的にやってくるべきであったということは一つ考えておりますけれども、これからの
文化センターのあり方ということで、繰り返して恐縮ですけれども、周辺のいろいろたくさん乱立されております
文化センターの中で、これまでの経験、知恵を生かしながら、
文化センター・
サラダホールをどう活性化していくか、生き残らせていくかということになりまして、今回ご指摘いただいた中で、当初部長の方からお答えいたしましたように、こういう方向性でこれから
文化センターの何とか活性化を図りたいというふうに考えている次第でございます。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) ありがとうございます。今の市長のご答弁は環境といいますか、周囲の状況が変わったということで、
サラダホールの役割も見直していく時期ではないかということは、私はそのとおりだと思います。 ただ、今はそういう一般論ということではなくて、問題は照明設備ということですよね、もう絞って言えば。照明設備が老朽化したのでというところから問題が発生したわけですね。一般論ではなくて、これからの
サラダホールを要するに照明設備を使わずに近隣の状況も踏まえて活性化していくというふうに私は今の発言を受け取ったんですが、私は照明設備というのは
文化ホールというか、文化的な催しをする際の大変重要な一つの機能ですから、それが機能として失われたら
文化センターというか、新たな機能をというように--ちょっと申しわけないです。ご答弁の言葉は忘れましたが、
サラダホールとして新たな展開をしていこうということには私はならないと思いますね。 ですから、一つの重要なファクターというか、要因をとったらある意味では
文化ホールというのは死んでしまうといいますか、極めて限定されたものしかできないということになると思いますので、今後活性化していくということは私はあり得ないというふうに思いますが、いかがですか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 ですから、先ほど来、担当部長、教育長の方からもご答弁差し上げていますように、重なったお答えになるかもわからないんですけど、今回こういう状況の中でいろんなご意見をいただきました。また、過日の
厚生文教常任委員会の方でも具体的なご意見もいただいております。谷口議員もご存じのように、
文化センターの照明器具、これのメンテ、
リニューアル等々で最終的に3億円余りの金額が要ってきます。 当然、今回調光卓という4,000万円近くの金額なんですけれども、これだけではなくて全体的な予算の中で、ご承知のように、繰り返して悪いですけれども、これからの
文化センターをどう活性化するかということと、これまでの
文化センターの特性をどう生かしていくかということは、将来を踏まえた全体の予算の中で考えていかなければならないというふうな認識をいたしております。 ですから、そういう中で、今
教育委員会でもいろいろご尽力をいただいているわけでございますけれども、そういう枠の中で最終的な結論を出させていただきたいというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 私は、この質問事項が文化行政の充実に向けて、
文化センター・大ホールの施設改修という質問の項目なんですが、阪南市の誇れる財産というふうに言いかえてもいいと思います。それを財政的に苦しいからというのは私もよくわかるんですよね、財政的にというふうに言われると。ちょっとググッと詰まってしまうんですよね、正直言いまして。でも、でもということ、しかしということなんですよね。 だから、
文化センター、一つの施設をどうのこうのということではなくて、阪南市という一つのまちがこれまで培ってきたこういう文化的な生涯学習のこういう領域において、一つの大きな成果をやっぱり積み上げてきたと思うんですよね。それをお金がないからというのは、私としてはちょっと理解しがたいんです。ですから、そういう阪南市の一つの大きな柱を是が非でも守る、これは一に文化をどう考えるんか、文化行政、文化活動というのをどういうふうにしていくのかという一つの認識ということになると思います。 それと、話は飛んでしまいますが、かつての
社会教育課を廃止して生涯学習部というものを設置されています。これは推測するところですが、やはり生涯学習をこれからの阪南市の大きな柱の一つにしていこうというお考えだったというふうに思います。ですから、そういう意味では、生涯学習の最大の拠点である
文化センター、一方で生涯学習を盛り上げていこうと言いつつ、片方で
文化センターの機能を低下させようと。機能低下というご認識はないのかもしれませんが、私は明確に機能低下ということはもうはっきりしていると思います。その辺でもつじつまが合わないし、文化行政に対しての認識ということを改めて問わざるを得ないというふうに思います。ただ、今の時点では、
教育委員会と市長部局と協議をしている最中だということですので。 私の幾つかの要望について、最後にさせていただきたいというふうに思います。端的に申し上げますので、端的にお答えください。私も
サラダホールの舞台に何回か立たせていただいて、7月7日にも立たせていただく予定をしておりますので、そういう意味ではそういうたくさんの人がああいうホールの上に立つ、観客を前にして何かを発表するというようなことをやっぱり楽しみにされている方というのは多いし、その演劇を含めて本物を身近に間近に見たいと希望されている方はたくさんいらっしゃるというふうに思いますので、ぜひ要望については前向きにお願いしたいと思いますが、まず1点目、
調光卓改修費4,000万円を来年度予算に計上していただけないでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 その点に関しましては、先ほど来から何度もご答弁させていただくわけでございますけれども、これまでご答弁を差し上げた枠の中で、失礼で申しわけないんですけれども、一つのご意見ということでお伺いをさせていただきまして、それを踏まえて種々検討させていただきたいということで、何とかご理解をいただければありがたいと思います。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) ぜひ前向きにお願いしたいと思います。 2点目。私は自主事業はかなり持ち出しをされているというふうにお聞きをしていますので、当面継続は困難であるということについては一定理解をいたします。ついては、自主事業をやめるということに当たって、それまで自主事業に使われていた経費が一定程度そういう意味では浮いてくるというか、そういう金額があると思いますが、そういうものを別途、例えば基金化をして、将来の補修、改修に充てていくための基金を設置していく、別途蓄えていくというような考え方はできないでしょうか。ぜひお願いしたいんですが、その点いかがですか。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 基金の設置のご質問でございますが、現在市全体の財政状況からいたしますと、ちょっと現在では難しいところがあろうかと思いますが、今後の検討課題と、このようにしたいと思います。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) その件について確認ですが、
教育委員会の委員の皆さんの中ではこの件については特に議論はなかったですか。その点ちょっと確認だけお願いします。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) ございませんでした。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 3点目に、
文化センターの改修計画というきちっとしたものをつくっておく必要があるというふうに思います。改修計画、それが今までなかったからこういう事態になっているわけですよね。だから、計画性を持つというか、計画をつくるのにはお金も要りませんので、そういう改修計画を今からどういうふうにしていくのかということですね。そういう計画をおつくりになるというお考えはないですか。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 今後、検討している中で、そういったものの計画性を持っていかなければならないものと思っております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) それと、先ほど議論の中でも出てきましたが、周辺の事情が変わってきたと。例えば、コスモスシアター、泉の森ホール、浪切ホールの出現、あるいは社会・文化情勢の変化などを踏まえて、
文化センター・
サラダホールとしての機能をもう一度見直すという必要性は私はあると思います。新たな時代に向けての
文化センターのあり方というものを明確にやっぱり定義づけて位置づけて、
サラダホールの特徴は何かというのを明確にして、それに突き進んでいくというのが本来だというふうに思います。 そういった意味で、市長もおっしゃっていただいていますので、改めてその辺を踏まえてこれから
文化センターあるいは
サラダホールの機能をどう展開していくのかという、そういう基本的な計画、考え方といいますか、理念といいますか、そういうものを明確にする必要があると思いますが、いかがですか。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 議員ご指摘のとおりでございますが、今後検討してまいりたいと思います。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 何でも、何をするにしても計画性がなければ場当たりになりますよね。だから、この文化行政にかかわらず、阪南市というのはちょっとやっぱり計画性に乏しいと、弱いというふうに私は思います。そういった意味で、せっかくの大きな財産ですよね、あの
サラダホールというのは。だから、もういいんやと、
サラダホールの役割は終わったんやというご見解であればそれはそれでいいんですよ、別に。それに対して私は反論しますけども、それはそれでいいんですよ。 でも、さらに発展をさせていこうというふうに
教育委員会もお考えでしょうし、市長もそういうお考えでしょうし、であるならばちゃんと状況を踏まえて新たな
サラダホールの展開の仕方をきちっとした計画性を持って、基本的な考え方をきちっとした上でやっていくというのが私は本来だと思いますので、検討していきますということではなくて、計画性をやっぱりきちっと持っていかないといけないし、補修の面にしてもこれは財政との調整もあると思いますが、そういう意味でも計画性を持っていくというのが大事だと思います。計画性がなかったからこういう状態になっているというのがはっきりしているわけですよね。計画がなかったんです、今まで全く何も。 5点目ですが、
サラダホールの職員人事について意見を述べさせていただきますが、文化、音楽、芸能という、こういう分野というのは、ある意味ではそういう世界がありますから、人間関係あるいは専門的な知識が重視されると。お互いの信頼関係で芸能プロダクションなり、あるいはアーチストなり、あるいは事務所なりというところで、人間関係、信頼関係の上で物事が決まっていくというところが大いにありますので、そういった意味では、現在の一定期間で入れかわっていくというような人事のあり方では、十分な信頼関係、あるいは知識が集積をされる前に異動してしまうということで、大変な損失になるというふうに思います。そういった意味で、これは人事にかかわる問題ですので、私の希望として申し上げたいというふうに思います。 この件の最後ですが、5月21日の
厚生文教常任委員会で市長がご答弁されましたが、素明かりでいくと。素明かりでその範囲内で利用できるものをやっていく、そのことを通じて減免措置を講じて阪南市の文化的なすそ野、素地を広げていくというふうにおっしゃいましたが、私はそれは全く不可能だというふうに思います。素明かりではどうなんでしょうね、映画の上映ぐらいしかできないというふうに思いますね。 ですから、こういう機会をとらまえていただいて、
教育委員会あるいは市長部局の皆さんも、
サラダホールへの期待がいかに大きいか、愛着がいかに強いかということは改めて認識をいただいたというふうに思います。そういった意味で、現時点では
教育委員会と市長部局とで協議をしていくと、対応していくということでこれ以上は質問できないんですが、そういった意味で、そういう声を議会の皆さんの声もどうか反映をしていただいて、照明施設を何とか継続していただきますようにお願いをしたいと思います。 以上でこの点については終わります。 2点目の医療の充実についてですが、先日
阪南市立病院経営改善行動計画業務報告書というものをいただきました。また、委員会でも報告されましたが、私も傍聴させていただきました。これは病院の短期的な指針を明確にしたものであるということで、本年度については病院長を委員長にして具体的な行動を行うように市長の方から指示をされて、現場でもそういう動きをされているというふうにご答弁いただきました。 これは私も過去病院の問題については何度か質問させていただいてきましたが、私としてはこの
阪南市立病院経営改善行動計画業務報告書というものが出るんだということを今年度の市政方針の中で文言として初めて見させていただいて、期待をしたんです。
阪南市立病院も移転・建て替えという問題は別にありますが、今の病院をいかにして経営改善していくかということをやっとこういうまとまった報告書でつくっていただいたんだなということで、私としては楽しみにしておりました。460万円という大変な金額をかけてつくっていただきました。 そこで、幾つかこの報告書の中に指摘をされている問題点について、私もちょっと腑に落ちないところがありますので、報告書の23ページに、市--阪南市ですね--の明確なビジョンが示されていないので、当院の将来のあり方を検討するのは難しいと、こういう文言があるんですね。 私はこの報告書が出されるという文言を見たときに思ったのは、今後の病院としてのあり方、どういうところの機能を充実させて、阪南市にふさわしい病院はこういう病院であるということを示された上で委託をされたのかなというふうに思ったんですが、これを見てみるとそうではないということで、短期的にとにかく黒字に転化をさせないといけないということなんですが、ただ委託をした先が当院の将来のあり方を検討するのは難しいというふうに指摘をしているわけですね。だから、
阪南市立病院をどういう病院にするかという理念というんですか、基本的な考え方がもう少しあってしかるべきではなかったかなというふうに私としては感じるんですが、その点いかがですか。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 議員ご指摘のとおり、この業務報告書につきましてはそのように明記をされております。ただ、議員もご承知のとおり、総合計画の中で戦略的プログラムということで、保健・医療・福祉一体化システムの構築ということを掲げております。したがいまして、市民が安心して医療を受けていただくため、地域に密着した医療救急システムの構築、また医療機器の充実に取り組んでまいりたいと、かように存じております。 以上です。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 率直に質問しますので率直にお答え願いたいんですが、病院の考え方、
阪南市立病院の理念というのはあるのかどうかですね。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。端的にお答えをいたします。 病院理念といたしましては、地域住民とともに歩み、愛され信頼される病院づくりということで、3本柱がございます。親切、信頼、活力ということでございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) そういう理念ですね。そういう理念があるわけですが、本来--本来というか、そういう理念に基づいて、そしたら阪南市という具体的なこのまちで、どういう病院がふさわしいのかという考え方というのは今のところありますか。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 先ほども市長からご答弁がございました。いわゆる病院長と一丸となり、具体的な病院経営、例えば業務報告書に記載されております改善方策につきまして、今後経営改善委員会、構成メンバーは11人でございますが、病院経営に向かって一つでも取り組んでまいりたいと、かように存じております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) 同じ質問を市長に。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 先ほど
病院事務局長の方からご答弁させていただきました。私も事あるごとに市立病院に行きまして、院長、また事務局長、全医師、看護師、また職員のすべての方に集まっていただいて、よく話をしに行かせてもらってます。その病院の基本理念もきちっとあるんですけれども、これがまだまだ病院の中に全体として周知されないということがございます。 この間も院長に指示をさせてもらったんですけれども、今までいろいろ私がそれなりに話をさせていただきに行ったんですけど、もうこれからは私が責任をとらせていただくから、一生懸命やっていただいているんですけれども、院長自身がさらにリーダ-シップを発揮していただきたいということを院長に指示をさせてもらっております。 そういう中で、
阪南市立病院に関しましては、谷口議員もご存じのように、例えば胃腸科あるいは内科、こういうところが一つの得意分野でございます。それと、医師の方も一生懸命頑張っていただいているんですけれども、直接申し上げているんですけど、まだまだ経営感覚に乏しい面もございますし、医師としての専門ということに対する認識の若干のなさということもございます。 ですから、そういうことを踏まえまして、まず
阪南市立病院を単年度黒字に持っていくということと、なおかつご承知のように、中核病院として市民の方により一層信頼される、初期治療に関しましては完全に市民の皆さんの負託にこたえていくというふうなことも含めて、きちっとしたこれから得意分野をベースにした経営戦略、これをより一層明確にして、市民の皆さんはもちろんですけれども、なおかつまず病院の中にその基本理念なり経営戦略を周知徹底していくということが、これからの一つの重要な課題であるというふうに認識をいたしております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) ありがとうございます。病院は企業ですから経営戦略というのはおっしゃっているとおりだというふうに私も思います。そういう言い方をかえれば理念というのが経営戦略で、具体化をするということになると思いますが、ただ、今の市長の答弁の中でひっかかっていることが一つあるんです。最初のご答弁でも、この報告書に基づいて経営改善委員会の方に具体的な行動を行うように指示したということとか、意識の重要性ということですかね。それを院長に指示をした。病院の中にそういう経営戦略的な考え方を周知させねばならないというお話だったというふうに思います。 これは
病院事務局長にご答弁いただいておりますが、私は
阪南市立病院をどうするのかというのは、あるいは経営戦略なり新たな理念を構築していくという問題は、事務局では、病院だけでは私は無理だと思います。だから、阪南市民あるいは近郊の住民の皆さんも含めて、そういう命と健康を守る医療機関はどうあるべきかという問題を現場にすべて考えさせるというか、押しつけるというか、それはこれまで従来行われてきたことなんですよね。病院の問題は病院で考えなさいということなんですよ。 だから、本庁はほとんどタッチしないということで推移してきたように思いますし、私は現場での努力、頑張りというのが当然必要ですが、市長部局というか、本庁も単年度黒字になるための指示をするということも大事でしょうし、檄を飛ばすということも大事ですが、病院も汗をかけ、そしたら本庁もこれだけ頑張るということがないと、現場だけにその任務を負わせるというのは、私は不可能だし無理だと思いますね。 だから、私が言いたいのは、病院という問題は、医療という問題は、市長部局も含めてきちっとした体制をつくって、その上で当面どうするのかという、この報告書で指摘された事項を解決していくと、取り組んでいくと。だから、本体というか、それこそ戦略を練るところがないわけですよ、今。 だから、市長が指示をされたということは、病院で頑張れよということですよね。ある面ではそれはそれでいいですよ。でも、そしたら本庁としてはどうなんかというのがちょっと今見えてこないんですよね。見えてこないんですが、私はそういう体制を、もちろん病院の職員の皆さんも含めて、本庁の関連の部署の職員の皆さんを含めて、そういう検討をしていくと。移転の問題は別ですよ。今の
阪南市立病院をどう改善していくか、限られたスペース、限られた予算の中でどう生かしていくか、何を基本に、何を重点にしていくんかということを考えるのは、今のところはどこにありますか、そしたら。そういうことを考える部署はどこですか。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 現在、議員がご指摘をいただいておりますが、例えば人事関係にかかわる部分につきましては人事課、また計画、財政にかかわることは財政及び企画課というふうに協議をしているところでございます。組織としてこれこれの組織、委員会というものはございません。 以上です。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) この報告の指摘事項の中にこういう指摘があるんですが、運営システムの企画や情報の--医療情報ですね--有効活用といった役割を担当する部署が存在しない、激変する医療情勢への対応がなされていないのが現状であると、こういう指摘事項もありますよね。この報告書にこういう具体的な指摘事項がありますから、これについても当然対応していただこうとしているというふうに思いますが、ただ対応しようにもどうなんですかね。 それと、この5月10日の
厚生文教常任委員会で、病院の院長の発言で、委員からの質問に答えて、介護の問題あるいは福祉との問題等密接に連携をとりながら、社会福祉という面にも対応していかなければならないと、いきたいと。ところが、本庁のどの部署に相談すればいいのか戸惑っているというような発言がありましたよね。 だから、病院頑張れ、頑張れと言うだけでは前へ進まないと思いますね。病院の皆さんだけがしんどい目をして、肝心の本庁が頑張れ、頑張れと言うだけでは私は進まないと思いますね。だから、今事務局長がご答弁いただいたように、そういうものを検討する、考えていく、それを全体の情報としてドクター、あるいは看護師さん、職員の皆さんに流していく、情報処理をするといいますか、そういう機能するところがないということですね。こういう状況についてのご認識はどうなんでしょう、市長。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 先ほどもご答弁差し上げましたように、私も機会あるごとに病院の方に行かせていただいております。それはなぜかといいましたら、今谷口議員の方からご指摘ありましたように、病院だけに事をお任せするということでは、もう恐らく事情が許さないというふうなことで、事あるごとに病院の方へ行かせていただいております。 まず一番大事なのは、病院におきましたら現在院長以下すべての職員さんが一生懸命やってくれているんですけれども、院長が病院経営者というより一層の自覚を持っていただくということと、それを事務局長が専門的な知識でやはりサポートしていただくという、そういう体制がまず大事ではないかと思っております。 それと同時に、今議員の方からもご指摘いただきましたように、医療、保健、福祉、これは三位一体の状況でございますから、まず病院の経営理念をきちっと明記した中で、そしたら阪南市全体として、何度もご指摘いただいておりますように、
阪南市立病院をどう活性化していくかということは、市長部局も踏まえて、阪南市でどうかというふうな議論をこれからもより一層させていただこうというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 12番谷口佳久君。
◆12番(谷口佳久君) これからもより一層ということなんですが、今まではなかったと思いますよ、そういう議論は。だから、私は今の
阪南市立病院をどうするのかということが、それをきっちり考えることが将来のやっぱり新しい病院をつくるというところにも生かされていくと思うんですよね。だからこそ今頑張らんとあかんというように思うんです。だから、そういった意味で、当面はこの報告書に基づいて、そういう意味では短期決戦で現場の方は大変だと思いますが、ぜひご努力をお願いしたいというふうに思います。 それとあわせて、繰り返しですが、本庁も責任を持って、本庁も自覚せなあかんということなんですよ。それが今までは全くなかったですよ。だから、そういった意味では、今市長からおっしゃっていただいたように、それこそ市長部局と病院が一丸となって、これからの市立病院のあり方を検討していただくようなそういう体制づくりを急いでいただきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。
○議長(有岡久一君) 以上で谷口佳久君の一般質問を終わります。 ただいまより11時15分まで休憩をいたします。
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△休憩 午前11時01分
△再開 午前11時15分
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○議長(有岡久一君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き、土井達也君の一般質問を許します。 それでは、14番土井達也君どうぞ。14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) まず、
サラダホールについてお伺いいたします。 平成元年3月28日に
阪南市立文化センター条例が制定され、第1条で、
文化センター設置目的を市民の文化活動に寄与し、市民生活の向上と文化・芸術の普及及び振興を図るため、
阪南市立文化センターを設置すると規定されました。そして、平成元年11月3日に開館。それ以来、
文化センターの設置目的である市民の文化活動に寄与し、市民生活の向上と文化・芸術の普及及び振興を図るため、自主事業を自主公演事業として鑑賞者育成事業、市民参加型事業の実施、また地域文化の振興や交流の拠点としての役割を果たすため
貸し館事業を実施されてきました。
サラダホールは、設置目的にのっとり、自主公演事業と
貸し館事業を二つの柱として約13年以上運営されてきました。そして、平成元年から12年度決算までの
サラダホールのトータルコストは約40億円、交付税措置のない施設ですね、文化会館というのは。それから、国からは交付税補助金の削減が本格化している。 その中で、本市の財政状況をかんがみながら今後の運営目標を検討せざるを得なく、平成9年度以降経常的に平均5億円ほど足りなくて、その分を財調を取り崩しながら運営してきている。その積み立て、だから積み立てるにも積み立てる余裕がなかったというのが実情で、そういう現状をもって5月21日に報告された状況は、
舞台照明調光設備改修、大・小ホール3億円、必要最低限度改修大ホールのみ約4,000万円、5年後の調光盤取り替え工事約1億円、さらに中規模工事、現行設備維持、小規模な修理、修繕に820万円が将来的に必要になると。それを踏まえて、
サラダホールの5月21日の案は、自主事業と
貸し館事業ともに
舞台照明調光設備を使用しない事業を行っていくということでした。 それで、まず第1点目、この件は通常なら2月に委員会報告、3月予算審議で議論すべき案件であったと私は考えますが、実際にはどういう状況であるのか新聞で知って、住民の方の集会で知ったという状況です。この間の事情をまずご説明ください。 それから、第2点目、市の案とは別の視点からの提案なんですが、まず泉南市と阪南市のホール全体の予算、決算を比較してみました。ホールを12年度決算、13年度予算で比較してみると、年間9,500万円違います。阪南市の方が運営コストが高い。行政コストを下げ、運営コストを下げてホールの現行の運営、すなわち
舞台照明調光設備を使用する運営を続けることは可能じゃないかと考えます。 まず、利用者基点、生活者基点に立った改革を行い、それでもだめなら利用者、生活者への負担を考えるというのが筋ではないでしょうか。なぜ阪南市は泉南市よりも図書館、ホールの運営コストが年間9,500万円も高いのか。そして、泉南市並みに運営コストを控えることは可能なのか。可能ならば21日に示された
サラダホール運営案とは違う運営ができるのか。 そして、最後に、今後の市の
サラダホールの運営に関する方針についてご説明いただきたく存じます。 次に、地域イントラネット基盤施設整備事業についてお伺いします。 最近の状況としては、日本経済新聞2002年5月24日に、電子自治体、商工会議所広がると、自治体施設予約、入札、商工会議所受発注に活用という記事がありました。内容は、関西の自治体、経済団体がITを駆使した住民企業サービスの構築を急いでいる、インターネットによるスポーツ施設予約や非居住地での住民票発行、電子入札が可能な電子自治体のほか、インターネットによる受発注システムの電子商工会議所への取り組みだということです。大阪府などでは複数の自治体が広域連携を目指しているということです。 具体的には、大阪府と府内44市町村は4月下旬、全国的にも珍しい共同組織、大阪電子自治体推進協議会を発足させ、この秋までに自治体の総合情報ネットワーク整備計画をまとめ、電子入札なども研究すると。また、14市1町によるスポーツ施設のインターネット共同予約システムを府内全域に広げる、このような記事がありました。 また、読売新聞2002年5月31日では、大阪府庶務業務コンピューター化へ、電子自治体へ一歩ということで、2004年から各課の庶務係が引き受けていた仕事をコンピューターを一元化して民間に委託することで、個々の職員が直接パソコン上で手続を行って事務作業を省力化すると。それによって350人の削減効果を見込んでいる、このような記事もありました。 そこで、まず第1点目なんですが、日経に載っておりました大阪府と府内44市町村は、4月下旬全国的にも珍しい共同組織、大阪電子自治体推進会議を発足させたという内容と、14市1町によるスポーツ施設のインターネット共同予約システムを府内に広げると、こういう記事の内容について、阪南市もかかわる事項でございますので、最近のこのような動向についてご説明ください。 2点目に、例えば横須賀市だったら現在電子市役所推進戦略、厚木市ではIT基本戦略、深谷市で電脳都市構想というように、地方自治体では最新型のIT戦略書ができ上がって既に取り組んでいる自治体が見受けられます。阪南市では、平成5年に阪南市情報化推進計画を策定し、行政内部の情報システムの整備を順次行ってきていますが、今回の地域イントラネット基盤整備事業に伴い、策定が予定されている仮称の阪南市行政情報化ビジョンについて策定めどと内容についてご説明ください。 3点目に、地域イントラネット基盤整備事業を契機に総合計画を大幅に進捗させるいい機会だと私は考えております。特に--特にというか、総合計画の中には情報システムを活用したという項目が非常に多く見受けられること、それから例えば、今はお金がなくて建てられない施設、総合計画上では資料館と記載されていますけども、歴史資料館が向出遺跡発掘とともに必要じゃないかという話が上っておりました。そういう総合計画に記載されている箱物ですね、歴史資料館などは当分の間ネット上で開設することが可能であると考えます。いかがお考えか、お伺いいたします。 次に、幼稚園統廃合跡施設の活用方針についてお伺いします。 方針についての確認なんですが、
厚生文教常任委員会で示された方針について2点確認させていただきます。 この方針は、まず幼稚園に限ると考えていいのか。言いかえると、幼稚園以外の施設の統廃合の参考指針となることはないのか、お伺いします。 2点目に、幼稚園統廃合跡施設が今後老朽化し、大規模改修が必要になった場合、どのように取り組んでいこうとされているのか、お伺いいたします。 次に、財政再建についてお伺いします。 まず1点目は、財政悪化の原因について。以前、成子市長に伺いました。そのときは、成子市長の最後の定例会だったと記憶しているんですけども、市制施行に伴うさまざまな施設の建設費用とその維持コストの増大から始まって、さまざま事例を挙げて説明していただきましたけども、岩室市長は阪南市の現在の財政悪化の原因をどのようにとらえているのか、まずお伺いいたします。 2点目、財政再建の手法、手段としては、財政予測と事務事業評価が一つの柱になると思います。もう一つの柱は人件費などを含めた人事政策やアウトソーシング、施設の統廃合など、従来から検討してきた阪南市行財政改革、その他先発赤字団体の新たな取り組み内容の研究、検討、導入や阪南市独自の手段の開発、一般会計から約20億円繰り出している特別会計、企業会計、事務組合の合理・効率化になろうと思いますが、ことしの9月に出る財政再建実施計画ではどの程度をお考えになり、実際に導入しようと考えているのか、お伺いいたします。 次に、目先の短期的な財政再建におきましては、まずし尿処理場の建設などの新規事業、その他退職金などを含めた財政予測を示して、どれぐらいの規模の再建策--実際には減量化だと思うんですけども--が必要なのかというところから始まると思います。額を発表していただきたいと思います。今できないならいつになるのか、お伺いいたします。 最後に、
阪南市立病院についてお伺いいたします。 5月に市立病院に関し二つの報告書が出されました。病院の将来について非常に関心を持ち読ませていただいております。さて、市立病院は過去に第3次病院事業経営健全化計画指定団体、略して経営健全化団体であったと伺っています。当時のことを私は詳しくは知らないんですけども、今後の改革の参考になる可能性はないかと考えます。第3次病院事業経営健全化計画指定団体とはどういうもので、どういう状況で指定され、一体どういう取り組みを行って、
阪南市立病院の経営健全化を果たしたのか。現在と比較すると、現在の方が経営上甘くなっているという点はどういう点なのか、お伺いいたします。 また、この経営健全化団体の期間中は建物の改修などができなくて、結局現在の施設の状況に響いてきていると伺っております。経営健全化団体により現在どのようなデメリットが生じたと考えているか、お伺いいたします。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) 初めに、
サラダホールにつきましては、後ほど教育長よりご答弁申し上げます。 次に、地域イントラネット基盤施設整備事業についてお答えいたします。 まず、府下におけるIT推進化の取り組みでございますが、議員ご指摘の「大阪電子自治体推進協議会」につきましては、平成15年稼動予定のLGWAN(総合行政ネットワーク)を見据え、ITを活用する電子自治体の実現を共通の課題として認識し、連携・協働して、その円滑、効率的な実現を図るため本年4月に設置されたものであり、大阪府及び府内全市町村が参画しております。本市におきましても、将来のシステム構築において広域的な連携の模索等調査研究に努めてまいりたいと考えております。 次に、ネットワークを活用した資料館などを運営することにつきましては、本来は貴重な文化財については、実物を見ていただくことが重要であると考えておりますが、昨今の飛躍的に増加しておりますインターネット利用人口の増加状況等をかんがみますと、議員お示しのインターネットを介した画像による情報提供につきましても、その必要性は認識しておりますことから、積極的に調査研究を行ってまいります。 最後に、本市のITを活用した行政運営の推進計画の策定でございますが、平成5年度に「阪南市情報化推進計画」を策定しているところでございますが、策定後9年を経て、その間技術革新や地方自治体を取り巻く社会情勢も大きく変化しており、これからの自治体は情報化武装により発展していくものと認識しており、その成否が阪南市の将来を左右すると考えております。そのため、ITを活用した行政情報システムの構築について効率的・計画的に取り組むべく、本市の情報化ビジョンの策定は喫緊の課題であると認識いたしております。 内容の詳細につきましては未確定でございますが、本定例会におきましても、議案上程させていただいております地域イントラネット基盤施設整備事業で構築されますネットワークの活用を中心としました将来の本市における情報化のあり方等を主眼に置き、可能な限り早期に計画策定に着手してまいりたいと考えております。 次に、幼稚園統廃合跡施設の活用方針についてお答えいたします。 この活用方針は、幼稚園の統廃合跡施設の活用を対象にしたものです。今後、幼稚園以外の統廃合跡施設の活用につきましては、施設の立地条件等を踏まえ考えてまいります。 なお、改修費につきましては、当初改修のみと考えております。 次に、財政再建についてお答えいたします。 お尋ねの財政悪化の原因についてでありますが、収入面で長引く景気低迷により税収が落ち込む一方で、歳出面では数多い公共施設の維持管理費の増大や未成熟な都市基盤整備への投資による公債費の増大、また人口急増や市制施行に伴う市民ニーズに対応するための職員採用等にかかる人件費の増大、さらには急速な高齢化の進展による福祉・保健関連費の増大など、さまざまな要因が相まった結果であると考えております。 こういった状況を踏まえ、財政再建への取り組みの具体的メニューとして、本年4月15日に施行いたしました事務事業評価システム実施要綱に基づき、既存事業の成果、効果などを明確にし、限られた財源の中で事務事業のスクラップ・アンド・ビルドを前提に施策の再構築を行ってまいりたいと考えております。 また、一般会計より巨額の繰り出しを行っております特別会計、企業会計等につきましても、一般会計と同様の経営健全化への取り組みを図ることにより、繰出金の抜本的見直しを行ってまいりたいと考えております。 さらに、歳入面におきましても、市税徴収率の計画的向上の方策とあわせて、受益者負担の適正化を図るなど、財政再建団体転落回避へ向けて不退転の決意で取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 終わりに、
阪南市立病院第3次病院事業経営健全化計画指定団体当時と現在の経営状況についてお答えいたします。
阪南市立病院は、昭和63年から6年間にわたり経営健全化団体の指定を受け、病院経営の改善を行いました。その当時は、病院経営の不良債務額は5億9,179万3,000円でありました。不良債務の医業収益に対する割合が30.514%となっておりました。この割合が10%を超えると経営健全化措置をとる必要があることから改善に取り組んだ次第です。 その改善策としては、リハビリテーション施設の新設や入院ベッドの各科配分の見直しによる病床利用率の向上など、収入の増加に関する措置、また組織の見直しや手当の見直しによる支出の節減に関する措置などの改善を図ってまいりました。その上で、一般会計から6年間で3億9,400万円の繰り出しを行い、病院経営の健全化を行いました。 現病院の経営状況と比較しますと、当時よりたびたび診療報酬の引き下げにより、医業収益の落ち込みが大きく経営を圧迫しております。 また、健全化措置期間においては、病院経営は国及び府の直接経営指導を受けるため、独自による大規模改修や高度医療機器の整備ができにくい状況であったことから、現状では病院事業健全化措置の指定を受けるに至っていませんが、毎年経常損失があることから、早いうちに病院の
経営改善対策に取り組み、市民の皆さんの期待にこたえる病院診療体制を確立し、病院経営を行ってまいりたいと考えております。
○議長(有岡久一君)
教育長川村一郎君。
◎教育長(川村一郎君)
サラダホールの経緯と今後についてお答えします。
サラダホールの運営につきましては、市民の文化向上に寄与し、市民生活の向上と文化・芸術の普及及び振興を図ることを目的に館の運営を行っております。 経緯につきましては、本年2月、3月には館運営の取り組みについて検討中であり、議会への報告がおくれました。また、この間、利用者に配慮するところから、新年度の事業計画の目途が立たない旨を説明したことが先行する形になりました。 続きまして、泉南市と阪南市の予算比較についてお答えいたします。 施設の建設規模、また運営方法、市の方向性等に伴う予算配分が大きな要因となっております。運営コストにつきましては、今後、調査研究してまいりたいと考えております。 続きまして、運営案に対する見直しにつきましては現在検討中です。 最後に、今後の市の
サラダホール運営に関する方針につきましては、今後調査研究してまいりたいと考えております。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) 検討ということですので、なかなかちょっと質問するのが難しいんですけども、5月21日の
厚生文教常任委員会の資料の中で、平成13年度の自主事業、
貸し館事業が掲載されてました。その中で、貸し館でも自主事業でも
舞台照明調光設備を使用しなかったものにどういうものがあったのか。わからなかったら何件あったのかでいいんですけど、もし中身がわかれば、どんなものが
舞台照明調光設備を使用しなかったものなのか、ご説明ください。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 自主事業につきましては17件でございます。
貸し館事業につきましては4件でございます。主に映画上映でございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) 映画以外ではどんなものがあったかわかりませんかね。わからない。ないんですね。
舞台照明調光設備、要はライトを当てることをしないものというのは、多分劇団とか交響楽団でもどんな場合かといったら練習の場合ですよね。練習の場合使わないらしいんですけど、ホールとして発表の場とするときは、素明かりというのがそもそも作業用照明と言われていて合わないんですね。私もちょっと考え直していただきたいなと思います。谷口議員と同じくちょっと考え直していただけないのかなと。そのための案を先ほど一次では示させていただいたつもりなんで、ご検討ください。 でも素明かりという考え方も、素明かりだけというのはまずいと思いますけど、素明かりのそういう練習にみんなにどんどん使ってもらうという発想は、物すごいいいんじゃないかなと考えるわけなんです。ただ、値段の問題はありますけどね。ピアノの発表会がある前に練習で使うとか、使用している期間はだめですけども、ずっと毎日入ってるわけじゃないですよね。あいている、そういうときに限り練習用はちょっと料金を下げて使えるようにしてみるとか、もっと使いやすくしてみてはどうかなと思います。 もう一つ提案なんですけど、コスト削減が一つなんですが、もう一つ、素明かりというとこで練習で使えると。ずうっとどんなものがあるかなと考えてまして、大学の交響楽団の合宿、これに使えるんですね。阪南市にいる自分の大学の同期で明治大学の交響楽団、オーケストラ部にいて、合宿を年3回やってました。どんなところでやっていたんかと聞いてみると、とにかくお金がないから民宿やと言うんですね。もし、ホールが使えるならもう最高だと。ホールを使って大学の--120人いてて宿泊施設は必要なんですけども、そういうところでもし練習できるようになったらもう最高ですねという話なんです。 去年行ったところ、湯布院とかつながってくるじゃないですか、いろいろと。その合宿先で何かやったことがあるかと聞いたら、小学校で演奏したことがあると。それから、教会でもやったことがあると言うんですね。まさに波及効果--お金の波及効果じゃないですけど、大学生は時間ありますからね。住民の人らがやるときというのは、みんな働いてますから土・日しか活動できませんので、平日ここで使ってもらったらそういうことができるんじゃないですか。 駅コンもできますよね、駅のコンサートだって。この前、三原さんが言っていたように、下で演奏してもらったというわけです。どこでも、市内で演奏できる場所は、海だってできますからね。そういうところで別にこっちからわざわざお金を出さなくても合宿で来てもらって、どうぞ使ってくださいということは可能だと。思い当たったのは貧弱な発想でそれぐらいしかなかったんですけども、そういうのがあるんじゃないかと。 だから、そういうあいている時間は、年3回あって、夏の合宿、春の合宿、ゴールデンウイークとあるらしいんですけど、その間使用してないところに3泊4日とか4泊5日らしいですが、入れてみれば、なかなかいろんなおもしろいつながりが、前向きなつながりができていくんじゃないかなと。そういう団体さんがふえてくれば、またいろんなことが多くを語らずともつながっていくと思うんですけども、そういうことも考えていただきたいなと。石橋部長のご担当になると思いますので、よろしくお願いしておきます。 それで、まず目先の課題として、私さっき提案した--阪南市は大切にしているからこそ予算規模とか決算規模が大きいんですが、交付税はどんどん減らされています。補助金も減らしていく。要は、国だって地方だって経営上成立してないんですよね。阪南市だって赤字団体は--要はもう毎年5億円帳じり合わさんとずっと走っているんですから、成立してないです。やっぱり考えんとだめです。今までのままの状態でというのは、やっぱり無理やろうと思うわけなんです。それで泉南市と比較してみてこれだけ違ったということです。 それで、あとホールはほとんど委託費というのが多いんですね。委託費で随意契約が多い。業者さんが余りにも少ないんで随意契約が多いんかもしれないんですけども、それでちょっとお伺いしたいんですが、阪南市の場合はどこから入札かというと、工事とか清掃の請負は130万円以上入札ですよと、財産の借り入れは80万円以上、物件の買い入れは40万円以上、財産の売り払いは30万円以上、物件の貸し付け30万円以上、前項に掲げるもの以外は50万円以上と、それ以上は入札、それ以下は随意契約でもできる規定ですね。それ以外でも2号から7号までで要件を満たせば随意契約できる、できる規定です。しなければならないじゃなくて、できる規定ですね。 しゃべるのが難しくなるんですけど、
地方自治法の施行令の第167条の2第1項1号の規定とは違う随意契約、先ほど言った金額以上で入札をしなくて随意契約しているものは、過去3年間で何件あって合計金額はどれぐらいになるのか。最高金額もあったら教えてください、1,700万円ぐらいになるんですかね。それを答えていただだきたい。そこを何とかせんと落ちないわけですね、運営コストが。だんだんミクロで考えていかんといかんので、もうそれ以上質問しても仕方ないですけど、そういう部分にちょっと目を当てる以外に泉南市ほど下げる方法はないと思うんで、お答えをいただくとともに、今答えていただくところがちょっと考えんといかんところです。考えていただきたいと思いますので、ご答弁よろしくお願いします。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 過去3年間の随意契約でございますが、3年間で21件でございます。3年間合計での随意契約分につきましては、9,277万9,594円でございます。そのうち最高金額1,901万3,190円でございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) とにかく二つ提案させていただきました。まとめると、とにかくコスト削減を図って運営していただきたいということです。泉大津から阪南市まで岸和田市と阪南市除いて全部赤字団体です、今。泉大津の取り組みにもありますけども、ほかの自治体の取り組みもあるわけで、参考事例には事欠かないと。参考にしていただいて、まずちょっと下げていただく努力をしていただきたい。それから、素明かりでの練習利用ですね、あいている時間の。こういうのもどんどん行って、なおかつそれが本チャンのそういう照明設備を必要とするものにつながっていけばいいんじゃないかと。特に、さっき言いました大学とか短大とか交響楽団の合宿に利用してもらうのは、ちょっと一考できるのではないかと考えます。よろしくお願いいたします。 次に、イントラネットについてお伺いいたします。 具体的な提案なんですが、まだ計画もでき上がっていないので提案だけになるんですけども、透明性の向上、市民参加という面で、例えば藤沢市の市民電子会議室、大和市ではどこでもコミュニティと。あとパブリックコメントは多くの自治体が導入してますね。それから、概算要求過程からの--概算要求て、私たちは市の概算要求状態を知りません、国だったら発表されますけども。 それで概算要求から順番に載せていっている自治体があって、これは非常にわかりやすかったんです。最初は予算編成方針からですか。それで、概算要求をのせる。ダーッと走っていって最後の予算案までたどりつくと。何がしかのこういう概算要求からのがあれば、先ほど一次質問で伺いましたどうしてというのは、多分概算要求されてなかったんですかね。されてない、
サラダホールの照明については。されてなかったらもうわかりようなかったかと思うんですけど--されてない。答えられないんですね、いいです。 もしされてたら、そういうのが一つの担保になって、全部下げていく話なんですから、全部が全部市が説明責任を果たすというのはやっぱり無理やなと思うんですけども、何か我々に見ればわかるよというものを示していただけたらわかりやすいんじゃないかと思うわけで、そういう概算要求からの何らかのシステム、そういうのも組めるんじゃないか。 そのほかに、受付業務、窓口業務の改革として、もうこれはまさにイントラネットを構築してやらんといかんところですけども、市役所でのワンストップサービスですね。それから、公共施設間をつなぐわけですから、各種証明書とかは予約しておけばそれぞれの出先機関で受け取れるようにもなるはず。それから、公共施設の予約ですね、公民館とか体育館とかグラウンドの。そういうのももうできるでしょう、これで。 それから、歳入歳出の手続の電子化ということで、電子入札はもう早いところはやっていますけども、こういうものもできる。あと、物品の調達もできますね。調達項目をリストアップして申し込んでくださいで、もうできますね。それから、電子投票。それから、一次で申し上げました府庁の取り組みのように行政コストを下げる視点、これも非常に重要だと思います。 このような視点の取り組みを行っていただきたいんですけども、今回の地域イントラネット基盤施設整備事業で行うものがこういうものの中でどういうものが具体的に行われるのか。それから、この整備事業はどうもハード部分だけとお伺いしておりますので、それがもし今言った中のものができないんだったら、阪南市行政情報化ビジョンの中で取り入れていただきたいんですけども、いかがお考えか。 それから、ちょっと愚問なんですけども、情報化ビジョン、これも企画でつくられますので、これが総合計画と同じで、できた後、その計画の結果はどういう部署が推進していくものなのか、それをお伺いいたします。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えをいたします。 今回の地域イントラネット基盤施設整備事業につきましては、市役所と公共施設間のネットワーク整備を図るといった基盤整備が基本事業でございますが、本ネットワークを活用したシステムといたしましては、今年度は本市の持つ行政情報を整備いたしまして、市民への情報を積極的に提供することとともに、公共施設予約や学校間の交流支援、システム等の構築を行うことといたしてございます。 議員お示しの内部事務の電子化を図ることによる事務の効率化やそれに伴う行政コストの削減、また市民向上に向けたシステム構築につきましては、本システムを効率的に活用することによって取り組んでまいりますとともに、その取り組みを計画的、効果的に実施する必要性から、本市の情報化ビジョンを計画してまいりたいと、このように存じます。 また、総合計画に基づきます施策の推進と今後策定予定であります情報化ビジョンの推進につきましては、策定は一元化にて取りまとめの上、個々の推進項目は行政システムそのものの変更を伴いますことから、当然のことながら関係各課において推進すべきであると、このように考えるところでございます。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) 計画もできてない段階で質問ということで提案ばっかりになったんですけども、よろしくお願いしておきます。 次に、財政再建についてお伺いいたします。 ちょっと単発的になるんですけども、ミニ市場公募債の発行を今2006年までは協議で発行できると。これはもしかすると
サラダホールでも使えるんじゃないかな--ないかなです。わかりません。研究の余地というか、研究しておいた方がいいんじゃないかと思うんですね。 それで、太田市はやられているんですね。この14年度にもう発行するらしいんですけども、阪南市やったら
サラダホールの件もあるし、あと大きいのだったら病院とかも入ってくるかもしれませんね。まず、どんなもんか研究しておかんと使えませんから、どのようなものか、検討なされているか、お伺いいたします。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えをいたします。 議員お示しのミニ市場公募債につきましては、市民の行政への参加意識の高揚と地方債の個人消化、公募化を通じて資金調達手段を多様化する手段として制度化されたものであり、平成14年度では全国で15程度の団体が制度化に踏み切っておると、検討されておるという状況でございます。 発行に当たりましては、本市を取り巻く金融環境、本市の財政状況、市民ニーズ等さまざまな要因に基づき発行条件が決定されることから、他団体の導入状況や現行地方債の発行条件等を踏まえまして、慎重に検討をしてまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) 要は住民の方に買ってもらう起債です。発行条件は確かに厳しいと思いますけども、ご検討はください。 それから、入札と随意契約についてお伺いします。 先ほどは
サラダホールでお伺いしたんですけども、自治法施行令の167条の2第1項1号の規定とは違う随意契約--平成11年度病院と水道の企業会計を除いて、130万円以上の随意契約の建築工事が平成11年度は8件ありました。契約合計金額で4,600万円。それから、50万円以上の随意契約のコンサル
業務委託契約が21件で、契約合計金額が2億5,600万円。11年度は130万円以上の工事と50万円以上のコンサル合わせて29件、3億300万円ということです。 12年度、これも病院と水道を除いて、同じように130万円以上の随意契約の建設工事が7件、契約合計金額が2,400万円。50万円以上の随意契約のコンサルタント委託業務は5件で契約合計金額1,200万円。12年度合わせて工事とコンサルで合計12件、3,600万円ですね。 13年度は同じく水道と病院の企業会計を除いて、130万円以上の随意契約の建設工事は2件、契約合計金額400万円、50万円以上の随意契約のコンサルタント業務は3件で、契約合計金額2,300万円、合わせて合計5件の2,700万円。年々というか、物すごく落ちています。平成13年度の病院と水道合わせた130万円以上の建設工事と50万円以上の委託業務は16件あって、2億6,500万円であるということです。 随意契約も、工事の入札は今入札の窓というんですか、ホームページで公開されてますけども、項目を限る必要もあるのかもしれないんですが、透明性向上という観点からどんどん情報発信していったらどうかなと思いますが、いかがお考えか、お伺いします。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 契約の手続につきましては、これまで透明性を確保する観点からさまざまな改善を進めてまいりました。議員ご指摘の随意契約につきましても、入札による契約と同様に透明性の確保が必要と考えておりまして、本年度より随意契約の事案につきましても、その理由を付してインターネット並びに情報公開コーナーで公開することといたしておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) 同じく随意契約なんですけども、施行令の第167条の2第1項の2から7号の規定の厳格な適用をお願いしたいというのも変ですけどね。厳格な適用をされているんでしょうけども、特に随意契約によることができる場合と、できる規定です、何度も言いますけども。 七つの要件のいずれかに該当するものであって、場所や時期や種類を大体において同じくするもので、現に契約しようとする分量と契約を必要とすることが予定されているものを一括として、これを1件として算出された予定金額でなければならないとか、年度内に同数、同一の契約をする必要があることが明らかであるにもかかわらず、これを殊さらに限度額以下の金額、少数の金額に分割して随意契約とすることは不当であるなどなど、通達もいろいろ出てますね。 入札と随意契約の1号から7号の規定を今までも厳格に行ってたんでしょうけども、もっと--もっとと言うのも変ですね。何て言ったらいいかよくわかりませんが、とにかく職員間で知識の、そういう通達からこんなんあるんやでというのをみんなちゃんと周知してもらう。やっているんでしょうけども、もう一度共有化を図っていただきたい、そのように思うんですが、いかがですか。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えをいたします。 議員ご指摘されます
地方自治法施行令第167の2第1項1号を除く各号の厳格な運用につきましては、法律に基づく行政の行為として当然のことと受けとめております。現在は随意契約も指名委員会での審議の対象としていますことや、現在の契約決済が契約審査を受けるような仕組みとなっておりますことから、一応のチェック体制は整っていると、このように考えてございます。 ただ、職員間の知識の共有化を図るというようなことにつきましては、契約審査における実務の中で意識を持って実践してまいりたいと考えるところでございます。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君) 実践の中で取り組むということですね。 もう一つ、入札と随意契約の観点から、電子入札はもう間もなく、そんな遠い将来のことじゃなく多分導入されるんでしょう。されるんだと思います、本当に。早い時期に導入されるんだと思うんですけど、それまでの間、今多くやっているのは郵便入札ですね。ふえてきました。私はいい取り組みだと思います。どのように考えているのか、お伺いいたします。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 郵便入札につきましては、平成13年度下水道事業の制限つき一般競争入札で既に実施した経緯がございます。この郵便入札でございますが、平素実施いたしております指名競争入札とは異なる性質が一般競争入札という手続にありましたことから、試行的に実施したものでございまして、現場説明会の省略、設計図書の有料化、質疑・回答のインターネット利用などもこの一般競争入札で施行いたしております。 この経験から、本年度では現場説明会の省略と設計図書の有料化を制度化いたしましたが、市内業者を対象とした郵便入札につきましては、特段導入すべき趣旨、目的の側面からは希薄と判断しております。 今後、将来的には電子入札へ移行していくものと思われますが、その段階的なプロセスの中での郵便入札といったことはあり得ることかもしれませんが、現時点におけます指名競争入札の手続での郵便入札には、同額の場合の抽せん方法など手続上の課題を残しておりまして、当面従来の方法によりたいと考えてございます。 ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(有岡久一君) 14番土井達也君。
◆14番(土井達也君)
サラダホールの質問でしました。聞いてなかったよというところなんですけども、何か考えんとまずいじゃないかと。これからもっとふえていきますよね、こういう案件が、多分。といっても、平成14年度の予算をつくるときに、概算要求で40億円つくった予算よりも上回った。40億円削ったらしいんですけども、物すごいですね、40億円削ったというのは。 だから、概算要求の予算をもし私らが何らかの形で見せてもらって最後の予算と突き合わせしても、40億円削ったもんを比較してもよう見つけ出さんかなと、そういう不安はあるんですけども、何がしかしないと、しかも担当部長にとっては、40億円削って、もう何を説明すればいいのという状況かもしれませんわね、それだけ要求して40億円削ったんやから。本当はこれだけじゃないんかもしれません。
サラダホールの案件だけじゃなくて、もっとドキドキしている案件がいっぱいあるんかもしれませんけど、やめていくという発想を持ったときに、必ずいろんなものが、いろんな出来事が生じるわけで、これからますますふえていく、そのときの何か--今までだったら2月に各常任委員会で説明していただいてました。それで、予算を経たという形だったんですけども、何か考えんとまずいなと。それで、今回それが抜けましたからね。 じゃ、予算の概要のときに主要事業の一覧表に廃止とか減額とかする事業なんて載せても、もうほとんどそんな事業ばっかりになるんでしょうね。どうしたらいいんかなと思っているんですが、先ほども言いましたように、やっぱり概算要求で担保しとかんとだめじゃないですかね。概算要求の段階で見れますよと、見てくださいと。ホームページと私言いましたけど、ホームページじゃなくてもいいですよ。とにかく議会が知らんというのが非常に困るんですね、議論できずにパッパッと流れてしまうんですから。 だから、提案ではホームページ上に掲載していただきたいと考えたんですけども、その概算要求と最後との差額、これがまず多分影響のあるもんですね。翌年度、また翌々年度へ影響のあるものがここに凝縮されているはずですから、それがわかるように何とか考えていただきたい。総務部長だけの話じゃないんですけどね。各担当部長にお願いしておきます。 もう余り時間がないんですけども、あとは財政再建からちょっと離れますけど、透明度ということで、アルバイトや補助金とか、あと何があるかな。2点だけですか。アルバイトなんかは、大阪府は失業率全国ワーストという状況で、公募してみては--公募しているのかもしれませんけども、してみてはどうかと。あと、補助金ですね。補助金もNPOとかが育つ過程で、1年間とか2年間とか育てるという意味で必要じゃないかと思います。それを公募してみたらどうかと。切っていくばっかりじゃなくて、育てるという面で……。
○議長(有岡久一君) あと1分です。
◆14番(土井達也君) 補助金の公募というのはおもしろいんかなと思うんですけども、いかがお考えか、二つあわせてお願いします。
○議長(有岡久一君) 助役岡田茂伸君。
◎助役(岡田茂伸君) まず1点目、非常勤職員の公募についてお答えいたします。 本市におきましては、年度当初に基本的には公募させていただいております。各原課での広報やホームページによりまして公募して、基本的には非常勤職員をそれで採用すると。ただ、年度途中になりますと、基本的には当初にご応募いただいた方を優先しておるわけですけれども、おのおの各個人の事情によりまして、既にもうほかのところが見つかったというような場合につきましては、その都度公募というのはなかなかしにくい面がありますので、個別に基づくようなケースもございます。 次に、補助金の公募というお話でございますが、やはり事業の目的というんですか、何が何でも補助金あげるから何か出してみなさいというのはなかなかしんどい話でございまして、ある程度事業、例えばNPOの活動とか、福祉関係のどうのというようなことで、事業目的があればそれは検討の余地はあろうかというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 以上で土井達也君の一般質問を終わります。 ただいまより1時15分まで休憩をいたします。 -----
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△休憩 午後0時15分
△再開 午後1時15分
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○議長(有岡久一君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き、木村正雄君の一般質問を許します。9番木村正雄君どうぞ。9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) それでは、通告しておりました行財政改革について、財政全般についてを問うをお聞きします。 長引く景気低迷による税収の落ち込み、また行政運営の諸施策の拡充等により大変厳しい財政状況が続いています。このような現状を打開するために、本年9月に向けた財政再建実施計画の取り組みを現在全庁的に鋭意作業されていることだと思われます。財政破綻は絶対に避けなければならない問題です。そのためにも、今置かれている財政状況、またこれから進めていく方針、方向について常に情報の公開を行い、共有をする中で、一致団結をした財政再建に向けた取り組みが必要であると思われます。 市長は、常々コストとサービスを意識しながら最少の経費で最大の効果を上げるということを念頭に置き、公正で効率的、効果的な財政運営を行うことが肝要であるとおっしゃっています。今後ますます複雑・多様化する市民ニーズに対応していくためには、行政の役割を明確にし、過去よりの行財政改革の取り組みを精査し、新たな政策への転換を図っていかなければならないと考えられます。市民不在の改革ではなく、ともに進める改革が必要であります。 そこで、ご質問をいたします。現在、鋭意作業されています本年9月に向けた財政再建実施計画の取り組み状況とあわせて、現状の財政運営についてをお尋ねいたします。 二次質問については自席にて行います。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) 行財政改革の取り組み経過と今後の方針、方向についてお答えいたします。 本市の行財政改革への取り組みといたしましては、社会経済の急速な回復が見込めない状況において、本市の持続的な発展の確保と複雑・多様化する市民ニーズに効率的・効果的・合理的にこたえ、行財政システムの再構築を図るため、平成9年3月に「行財政改革実施計画」を策定し、一定の成果を上げてきたところであります。 しかしながら、今後における財政状況においては、依然景気低迷が続く中、税収の落ち込み、加えて人件費や扶助費などの義務的経費や他会計への繰出金の増大など、危機的な財政状況になっており、早急な財政再建が必要であると考えております。 今後、このような財政状況を踏まえ、公正で効率的・効果的な行財政運営を行うに当たり、自己決定・自己責任の原則に基づき、市民・民間・行政との協働による適切な役割分担のもと、常にコストとサービスを意識しながら「最少の経費で最大の効果」を上げるべく、現在取り組んでおります事務事業評価をベースにした事務事業の抜本的な精査や他会計への繰出金の抜本的な見直し、また歳入確保として、市税徴収率の計画的向上の方策などとあわせ、数値目標を明確にした具体的な財政再建に向けた「財政再建実施計画」を本年9月末までに策定し、財政再建団体転落回避へ向けて不退転の決意で鋭意取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) それでは、市長の答弁を受け二次質問をさせていただきます。 この間、財政再建につきましては全庁的に鋭意作業をされているところだと思います。また、いろんな情報を市民の皆さん方に共有していただけるという観点の中で、6月の広報なり「阪南財政再建通信」という通信網で市民の方々に内容を発信されていることだと思います。 そこでお聞きしたいんですけども、1点目なんですけども、今通信の内容をよくよく見せていただきましたところ、この6月の「広報はんなん」にもそうなんですけども、前回の総務常任委員会、また第2号の「阪南財政再建通信」の中の内容もそうなんですけども、財政再建団体の内容ばっかり出ておりますね。こういうふうになったら再建団体に陥りますよという内容を広く市民の方々に発信をされているとこだと思うんですけども、その中で一つ出てきているのが、これは財政課の方で書かれた文だと思います。 「阪南財政再建通信」ナンバー2ですね。再建団体て何ですかということで、市の職員向けに4月18、22日と説明会を開催していますね。その時点で、職員の方々に今の状況を数字やデータで説明をされていると思うんですけども、そこでこういう状況やということで、職員の方々に認識を統一するということでこの説明会を18、22日にされてますけども、その内容というのはこの財政再建通信の中には一切出てきてないんです。今言っていること、おわかりでしょうか。 財政再建団体に陥るのはこういう状況があったら陥りますという内容で、中身の問題として今の阪南市の置かれている立場、置かれている数字状況というのが余り出てきてないんですね、その内容として。財政課の方にもいろいろと聞きまして、今阪南市が大阪府下の中でも結構なんですけども、一つは財政力指数ということで、阪南市が今どういう位置に置かれているんかと。財政課の方ではつかまれていると思うんですけども、近隣市町と比べまして阪南市が今現在持っている財政力というのはどういう状況になっているか、またそれは加えて近隣市との比較というんですか、その辺の分析をもうされていることだと思うんですけども、その辺を一言お願いしたいんですけども。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 地方公共団体の財政力を示す指標である財政力指数につきましては、指数が高いほど自主財源の割合が高く、財政力の豊かな団体であります。また、単年度の財政力指数が1を超える団体は、普通交付税の不交付団体であります。 ご質問の府内市町村の平成12年度の財政力指数、過去3カ年平均は0.871であります。本市は0.592でありまして、自主財源が乏しいことから府内の市では最も低い財政力指数であります。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 0.592と府内の中でも最も低いということで、もうちょっと突っ込んだ分析というのはされてますでしょうか。数字上では今現在そういう数字になっているんですけども、なぜこういう数字になったんかという突っ込んだ数字的な部分というのはありますでしょうか。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) 参考までに申し上げますと、府内市町村、大阪市を除きますと、3カ年の平均、平成10年度から12年度で申し上げますと0.838、府内市町村で0.846、近隣の市町村別で申し上げますと、岸和田市が0.702、貝塚市が0.659、泉佐野市が1.071、泉南市が0.822、熊取町が0.660、田尻町が1.573、岬町が0.683、以上になってございます。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 部長、数字聞いているんと違いますねん。0.592の財政力指数というのが阪南市として出ているということですので、財源的になる部分で近隣市より市民税や固定資産税の割合が依存している部分が多く、一般的に入ってくる収入が少ないということですわね。それに寄与するものというたら、企業が少ないとか、思っていた人口増加ができなかったりとかという部分だと思うんですけども、過去における計画をずっと立ててきている中で、この財政力指数に対していろいろと議論がされていると思うんです。その辺のことを僕はちょっと今お聞きさせていただいてたんですけども、ちょっとその観点が違っているんですけども、ご答弁できますでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 木村議員もご承知のように、財政力指数が弱いというのは、やはり自主財源が乏しいというふうに理解をしております。これまでも議会議員の皆さんのご尽力もいただきまして、過去から何とか阪南市として自主独立ということで自主財源の確保、財政力指数が1に近づくためにということでいろいろ努力をしてこられたと思うんですけれども、最終的に地場産業の衰退、それと企業誘致に関しては大きな企業誘致ができなかったと。 それとまた、スカイタウン一つにしましても、成熟ということで人口の増加も予定どおり見込めなかった。そういうようなことが結論として財政力指数の低下につながっているんではないかというふうに解釈をさせていただいております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 歳入が少なかったら歳出の部分もやっぱりその数字に合わせていかなければいけないというのがあるんですけども、いかに歳入の部分の財政力を上げていくかというのも、これは一つの施策であり方策だと思うんです。数字上、府下ではこんな数字になってますというのは、それはわかるんですけども、その以前からやっぱりこの財政力というのは問われてきた部分だと思いますので、その辺今度の財政再建計画の中にもきちっと僕はうたわれていって、歳入の部分というのをどうフォローしていくんかというか、ふやしていくんかというのは大きな部分だと思うんです。 そこで歳出の部分なんですけども、歳出には投資的な部分と義務的な経費ということと、その他会計に流れている部分というのはあるんですけども、この間阪南市になって、市になる前から人口のいろいろの急増によっても、インフラ整備とかそれぞれ大きな事業整備をされてきた経過があろうかと思います。それはきちっと計画に基づいて、この間歳出の事業として組んできている部分だと思うんですね。 大きな事業をする、また整備をしていく中で、義務的な経費もこれは一緒に合わせてかかってくることだと思います。一つの課ができればそこには人員も配置をさせなければいけない、そういったことで過去からの実績の中で、その計画性の中でこの間やられてきたことだと私は認識していますし、その当時の中できちっと議論をされている中でされていると思います。 その中で、今回、6月の広報を読ませていただきまして、なぜ財政がこんな状態に陥ったのかということを書かれています。前段は省略をさせていただいて、後段の方に十分反省しなければなりませんという文言が書かれていますね。長年にわたる行財政運営の中でこうした問題に陥った。それは十分反省しなければなりませんというようになっているんですけども、その反省しなければなりませんということは、どういう意味をしているんかなと思うんですね。 一つは過去の施策に対して、それは間違っているということをこの中でうたっているのか、それとも、その施策は施策としての認識のもとで、今後その施策も踏まえて検討していくという内容になっているのか。私、これを読ませていただいた限りでは、十分反省しなければなりませんというように、過去の施策をこんなやり方やったらあかんかったやんかということがここに書かれているように思うんですけども、その辺これはどちらの方で書かれたんでしょうか、ご答弁お願いできますか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、木村議員の方からご指摘いただきました反省材料ということなんですけれども、これまで本当に前市長を初めとして職員の皆さんも、またこれまでも今も議会議員の皆さんのご意見を聞かせていただいて、施策としたら一生懸命やらせていただきました。そういう施策の中でそれぞれ適切な施策をやっていただいたということは、私も十分理解、また認識をさせていただいております。 ただ、そういう中で、今日の事態に至ったということの中で、私としたら一つの反省材料として、よくやっていただいたということは大前提なんですけれども、経営感覚あるいはより以上の厳しい計画性、それが少し乏しかったんではないかというふうに考えておりますので、その点は今後のことも含めまして、やはり真摯に反省する必要があるんではないかというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 過去におきまして、昭和60年に阪南町行政改革大綱ですか、設定をされていますね。平成6年には行政改革緊急推進基本方針、平成7年には行政改革推進計画、平成9年には行財政の実施計画策定ということで、過去においてもやっぱりきちっと精査をする中で方向づけをされていると思うんですね。その経営感覚もしかりだと思うんですけども、それもこれもある意味一つ一つの政策を総括する中で、もう一度新しい施策の転換をしていこうというのが本流ではないでしょうか。 今、こういう財政が厳しい中で、十分反省しなければならないというのは、それは本庁の中できちっと会議の中で、反省をする部分は反省したらいいと思うんですよ。しかし、文面上出てきているというのは、過去の施策に対して過去は間違ってましたよと。とらえ方によっていろんなとらえ方ができると思うんです。 私、読ませてもうたときに、そのときにはいろいろと皆さんのお知恵の中でよりよいものを求めていこうということで、いろんな改革計画を立ててきているはずだと思うんですね。ここにも幹部の部長さん方おられると思うんですけども、その方々が一生懸命計画を立ててきてやられていると思うんですね。 それをまたきちっと精査をして、新しいものに塗りかえていくというのは、それは新しい市長のもとで頑張ってするのは当たり前のことだと思うんですけども、過去を否定するんじゃなくして、やっぱり過去を踏まえて、施策を踏まえて新しい転換をしていただきたいなというのが、この文章を読ませていただいたときに率直に思ったことなんです。時間がありませんので次行かせてもらいますけども、その辺はやっぱりきちっとお考えをしていただきたいと思います。 先ほども市長の方からもお話がありましたように、情報を公開していくということで、情報を公開する中で共有をしていって、市民の皆さん方とともに財政改革を進めていきたいということでお話があり、その情報をどのようにどういうふうに公開されるんかなということで、常々市長がよく言われていますように、この公開をしていくということを言われているんですけども、財政の公開というのはどんな形で出してこられるんですかね。 一つは、市の職員の皆さん方に数字やデータで示したところ理解をしていただいたという内容になっているんですけども、その数字やデータというのは一般市民の方々には公開はしないんでしょうか。その辺をお聞きしたいんですけども。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、木村議員の方からいろいろご意見、ご指摘いただいております。私も議会議員の皆さんはもちろんのこと、市民の皆さんに対しても、説明責任も含めましてプライバシーにかかわる以外の情報はすべて公開をさせていただければというふうに考えております。当然、物を考えていただくとしましたら、情報公開させていただいて情報を共有すると。 そういう中で、できれば同じ土俵で行政、また市民の皆さんの立場で物を考えていただいて、市民参画も含めて、市民の皆さんの広範な意見をお聞きしながら、いいことは市政に反映をさせていただきたいというふうなことは、今もご指摘いただいたように常に考えさせていただいております。 ですから、今後とも、職員の皆さんに対する情報と市民の皆さんに対する情報の提供の仕方は若干違いがあるかもわかりませんけれども、できるだけ市民の皆さんに対しても具体的な数値、それを公開させていただきたいというふうに現在考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 広報の方なんですけども、広報の裏面に財政の硬直化、悪化の主な原因と背景ということで、収入面については景気低迷に伴う税収の低迷ということを書かれています。それと、経費の部分につきましては公共施設の維持管理費。きょうも朝からもありましたように、
サラダホール等々の公共施設の維持管理費がふえてきていると。人件費の増大、福祉・保健関連費の増大、あと都市基盤の整備等々ということで、これが原因で財政が硬直しているんですよという内容を書かれています。ということは、これをなくしたら市が何をするんですかということになろうかと思います。 景気低迷で収入面でも最も収入が減っている。それは阪南市だけではなく、やっぱり全国的に歳入が少なくなってきている。公共施設につきましても、いろいろと学校の施設や直接施設を運営していく部分としては、かかってくるのはこれはもう建てた時点で必然とわかっている部分だと思うんですね。 きょうの
サラダホールの件でもそうなんですけども、議員としては全く知らない状況の中で、新聞を読んで初めて、あ、こんな問題が出てきたんかなということで、市長がいつも言っている情報の公開をしなければいけない、共有してする、それに伴ってどうしていくんかという部分と僕は整合性が余りにも少ないんではないかなと。議員としても新聞で見て初めてその情報を共有して、その後どうするんですかと。そうじゃなくして、3月の予算委員会の中でもこれはもうわかってきた話と違いますか。 3月予算の時点でも、きちっと
サラダホールの件に関しても、これは情報を公開するというのは、新聞に一番先に言うんじゃなくして、やっぱりその委員会というのがありますので、そこできちっとご説明をしていただくなり、今こういう状況になっているということで、財政的な面で見たらしんどい状況かもしれませんけども、やっぱり文化の発信基地という阪南市の位置づけがないからほうっている部分なんですよ。 阪南市の位置づけが、
サラダホールの位置づけがきちんとあれば、これは予算委員会の中でも審議できる話なんです。それがきちっとした文化の定義づけがないからそういうふうにほうっておく部分が大きいと思いますので、その辺は情報の公開、公開とおっしゃっていただけるなら、もっときちっとした情報の公開をお願いしたいんですけども、その辺はどうでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 まず、
サラダホールの件なんですけれども、それに関しましては午前中も
教育委員会の方からご答弁差し上げましたように、平成15年度の予算を編成するに当たって、
サラダホールの位置づけをどうするかということで、この4月に今後の
サラダホールのあり方ということの案を
教育委員会で出していただきました。 それに基づいて、当然今ご指摘のように、委員会の方はもちろんのこと、市民の皆さんにも情報提供させていただくという準備をさせていただいておりました。そういう中で、ある市民団体の方が来られまして、いろいろ署名運動されたような形でご迷惑をおかけしたかもわかりません。 ですから、ご指摘のように、これからも事前、事前に出せる情報は当然のことですけれども、議会議員の皆さんに提供申し上げて、そこで皆さん方のご意見を聞かせていただく中で、同時にまた市民の皆さんにも必要な情報は極力事前、事前に提供させていただこうというふうに考えておりますので、その点のご理解をいただきたいと考えます。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) そうですね。やっぱり市長の政治方針だと思いますので、それはきちっと情報の公開をしていく各委員会というのがありますので、そこでそれぞれ議論をしていただくというのがこれが本筋だと思います。 今回、人件費の件についてもご提案がされていますね。この6月議会の中でも、人件費の削減ということで上程をされていますけども、これも通常でしたら先にそういったお話がある場合には、総務の方の条例の改正になりますので、今回総務常任委員会を開かれるということも決定をされていますけども、しかしこの部分についても新聞で見ているんですよ。新聞に載ってきているんです、職員基本給2.5%減と。これも新聞で見ている話なんですわ。 だから、情報の公開、情報の公開、またいろんな部分で委員会を重視していただけるという、これは条例にいろいろとかかわってくる話でもありますしね。それは新聞に出る前にこういう状況になってますというので、急きょそんな総務常任委員会が開かれるというのじゃなくして、議長なり総務常任委員長なりにきちっと説明を、いつも市長がおっしゃっています説明をきちっとしてないんで、こんなどたばた、どたばたした動きになるんだと思います。 だから、市長の政治方針という、そういう方針の中では説明というのが本当にあるんかなと。今回、
サラダホールも新聞で見いの、職員の基本給の条例改正も新聞で見いのと。新聞というのはよっぽど私らより早いんやなと。どこから情報というのが流れていっている話かなというのは、議会を軽視するとか重視するとか云々じゃなくして、やっぱり説明をしていただけるというのが本筋であって、市長が常々おっしゃっている言葉を私たちがそういうふうに受け取っている。受け取っているからこそ、行財政改革についてもともに進めていくという観点に立たなければいけないんですけども、観点に立てないんですよ。どっちが進んでいるんか、どっちがおくれているんか。 私たちが情報不足やと言うたらそれまでなんですけども、しかし情報というのはどちらからでも発信できる。そらやっぱり市長の方が市に対しての情報というのは多数お持ちだと思いますので、その辺はきちっと今後も考えていただきたいと思いますけども、ご答弁よろしいですか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、木村議員の方からいろいろご意見をいただきました。当然、議長からも議会と理事者は両輪であるということをいつも指摘いただいております。私としましても、そしたらどこまで情報提供を事前に差し上げられるかということを踏まえて、私にしましたらできる限りの情報提供をさせていただいているつもりでございます。 今回の職員給料におきましても、当然議会議員の皆さんへの情報提供が第一ですから、今回の後でご議論いただく職員給料の問題に関しても、議案を議員の皆さんに発送させていただいた後に、これはもう木村議員もご承知のように、阪南市だけではなくて他市もプレスに議案提供するということで、新聞に載ったということでご迷惑をおかけしたかもわかりません。 ですから、これまでもそうなんですけど、ご指摘いただいたように、これからもとりあえず事前審議等の問題もございますけれども、これもまた相談させていただいて、失礼ですけれども、できる限り事前に情報提供をさせていただいて、議会議員の皆さんのご意見も聞かせていただけるような方向性をより一層精査させていただこうというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) それは市長のお考えをきちっと皆さん方にわかっていただけるように発信をしていただきたいし、そういう意味では阪南市の行革の中にもそれが盛り込まれていくことだと思いますし、職員の給料のカットというたらこれは大きな話ですわね。通常、生活給という、一つはそれで生活をしていく中で2.5%のカットをするということで、ある意味職員の方々もやっぱり断腸の思いでこれを受け入れなければならない状況だと思います。 だから、市の方から、市長の方からきちっとした数字というんですか、情報というのを職員の方々には発信をされていることだと思いますけども、しかし人件費のカット、また人件費以外の今人員募集を行っておりませんわね。この3年間人員についても凍結をしていくということで、職員数のカットをしていくという方向づけで今されていることだと思うんですけども、それも職員の士気にかかわってきたら、これはもう大変なことになろうかと思うんですね。一人一人の職員さんを見ても、一生懸命頑張られていると思うんですよ。 しかし、財政状況が悪化している中で、そのしわ寄せというたらあれなんですけども、それがもう最終的に基本給のカットになるという、これは職員の方々も今回はそういうふうに合意されているというんですか、お話をされているということにもなるんですけども、しかし私の思いとしては、この9月に財政再建の実施計画が出てくる中で、こういう職員のカットもしかりですし、職員の人数もしかりですし、そういった問題がきちっと出てきて精査する中で、そこから僕はいろいろとお話があるもんだなと思ってましたけども、緊急を要するというお考えだと思いますけども、その中でまずカットをされた金額がありますわね。新聞には3年間で3億9,000万円の節減を見込んでいると書かれてますけども、その使い道とかそういうのは何かお考えがあるんでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 まず、職員さんの賃金カットなんですけれども、私もいつもそうなんですけど、今回も団体交渉に最初から2回出させていただきました。職員さんにはそれぞれのお考えがありますので、すべての質問に私自身が答えさせていただきました。今、木村議員おっしゃっていますように、本当に職員さん自身も生活が日々やっぱり厳しい状況ですから、そういう中で賃金カットの同意をいただくというのは大変だったと思います。そういう中でもいろいろ職員さんと本当に多様な議論をさせていただいて、今回阪南市のためにということで組合の方も快く了解をいただきました。 これから詳細はご審議をいただくわけでございますけれども、仮に議決をいただけたと考えまして、今ご指摘の節減できたそのお金をどうするかということで、これは職員さんの中からも、表現悪いですけども、市長、我々の削られたお金をどう使ってくれるんやというふうなご質問がありました。当然、十分苦しい中をご了解いただいた金額ですから、仮に議決いただけたとしましたら、当然市民サービスの向上、またできれば職員さんの今木村議員がご指摘いただいたやりがいと、そういうことにもつながるような、とりあえず賃金カットを了解してよかったというふうに職員さんにご理解いただけるような、そういう予算の使い方をこれから鋭意努力して精査しながら、そういう位置づけをしていきたいなというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 市長、給与の方を15%カットされてますわね。これは市長が公約を掲げて15%の給与をカットするということで、公約のもとで選挙戦を頑張って戦ってきたところだと思いますけども、職員のカットというのは、これは公約ではないですわね。まして、私たちが考えるのは生活給の一部--生活給というか、それで生活をしていく糧の部分だと思いますので、評価の対価というのが給料というような形での対価というもので変わってくることだと思うので、カットされたときにやっぱり士気に作用されないかなというのがあれなんですよ。 職員の方々にもお話を聞く中で、今の状況を見たら大変しんどい状況であると。片方で市の財政をかんがみたら、そういう部分としても話としても出てくることだと思いますけども、しかしもっともっと僕は精査する場所というのがあろうかと思います。 それが9月の財政再建実施計画という大きな柱のもとに、人件費の抑制、また公共施設等の維持管理の問題等々の課題というのが出てくることだと思いますので、その辺はきちっと僕は精査をしていただきたいし、安易に人件費をカットするというのは大変難しいんじゃないかと考えますので、その辺は今後のこともございますので、きちっと市長の考え方というのも、市長一人だけでは市役所は回っていかない話だと思いますので、これだけ一生懸命頑張られている部分として、その辺も含めて今後考えていただきたいなと思うんですけども、その辺どうでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、木村議員の方からいろいろご意見、ご指摘いただきました。私も当然そのことに関しては同意見ですし、繰り返して恐縮ですけど、今回も団体交渉へ出させていただいて、本当に職員の皆さんが一生懸命やっていただいている中で、あえて今回も市のためということも含めてご理解いただいたという認識は十分させていただいておりますので、今ご意見いただいたことも含めまして、とりあえず職員の皆さんのやる気の喪失につながらないような方向、より一層阪南市のために頑張っていただけるような方向づけ、これを踏まえてこれからも頑張っていきたいというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) よろしくお願いしておきます。 財政再建の実施計画を作成するに当たり、いろいろと事業の方での一つは圧迫の部分というんですか、今後出てくる問題としていろんな部分が--し尿処理にしてもそうですし、病院の関係も特別会計の関係もそうですし、計画を立てるに当たりなんですけども、その中で既存の事業ですね。今回バスの関係でいきましたら7月が12月になったと。これは新規事業なんですけども、既存の事業の見直しと評価システムというのをつくられるというような形ですけども、その考え方というのはどういう考え方でつくられるんでしょうかね。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 後日また議会議員の皆さんに詳しい報告をさせていただく予定なんですけれども、現在事務事業評価制度が大体整ってきました。これまでにも原課から事務事業評価の調書を出していただいて、現時点で阪南市の事務事業が127になっております。当然、これを継続していく、見直ししていく、廃止をしていくということで考えていかなければなりません。これも財政なり企画なり、あるいは経営会議なりという、そういうところで最終的に決めさせていただくにしても、それまでにやはり一番その仕事の重要性をわかっているのが原課でございますから、今申し上げましたように、調書の中でこれを継続していく、見直ししていく、あるいは廃止していくということの位置づけを現在原課でしてもらっております。 これをそのままというわけにいきませんので、繰り返して悪いですけど、この間調書が集まりまして一応127の事業になりまして、原課から三つの方向性が出てきておりますので、これを本当にこれでいいのかということの再度の精査をしてほしいということで、現在原課の方に調書をもう一度預けたという形になっております。 これが再度原課の方で精査されて出てきた時点で、経営会議等々を含めまして、当然それまでに議会議員の皆さんに報告させていただくわけでございますけれども、とりあえず厳しい財政状況の中で、大変つらいことですけれども、その中でもできるだけ市民の皆さんに負担をかけないような形で、何とかうまくその辺の精査を深めていければいいなというふうに現在考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 事業の見直しもそうですし、新しい事業の部分も入ってきます。財政再建団体に陥るのは22億円の赤字で転落しますということで書かれております。し尿処理の問題も大きな問題であると思われますね。この分についてはもう待ったなしの状況であり、莫大なお金がかかってきます。市長、3月の予算の中では新規事業ということも盛り込まれてきております。しかし、新規事業に対して、それは新規の分は新規でやっていかなきゃしょうがないというお考えか、それも全部含めてこの9月に出される計画を立てていらっしゃるのか、その辺はどういうお考えでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 木村議員もご承知のように、これまで何度もご説明させていただいたんですけど、この9月に一応数値目標を明確にした阪南市の財政再建実施計画を立てさせていただく予定でございます。当然、その中でこれまでの事業の見直しということも、先ほどご答弁申し上げましたように大前提ですけれども、新規事業も果たしてこのまま続けさせていただいていいかどうかということも、当然再建団体になってしまったら何も言えませんので、新規事業の見直しも一応頭に入れさせていただいております。 先ほどご指摘いただきましたし尿処理施設の問題につきましては、この本会議が終わり次第また特別委員会の方にご説明、ご報告差し上げる予定でおるわけでございますけれども、し尿処理施設につきましてはロンドン条約のかかわりもございまして、これはどんなことがあっても、これまでもご答弁させていただきましたようにやり遂げざるを得ないということでございます。ですから、既存の事業の見直しと同時に、新規事業も必要であれば見直していくことはやむを得ないというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 既存の事業もそうですし、新規事業もということで、大前提というのは再建団体に陥らない、そのためにはどういうふうな施策を展開していくかということで、これは市長が議員のときに言うてましたように、民間でいうたらもう破産会社やと、会社がもう破産している状態やということを常々おっしゃってましたので、そこで収入役にお聞きしたいんですけども、収入役は民間で頑張っていらっしゃいまして、民間における経営感覚というのをお持ちの中でこの間頑張ってこられたと思いますので、まだ2カ月か3カ月ですか、収入役になられて、今阪南市の財政状況というんですか、収入役のお考えの中で阪南市の今置かれている立場というのはどうでしょうかという、収入役のお考えをちょっとお聞きしたいんですけども。
○議長(有岡久一君) 収入役森本康則君。
◎収入役(森本康則君) お答えいたします。 まずは、阪南市の財政状況に関する私なりの感じなんですけども、4月に就任させていただく前に感じておったよりは、先ほどからもお話がありましたけども、財政状況は非常に硬直化しておるなという感じを持っておりまして、これから9月に向けて検討されております財政再建実施計画の中で、個別の事業を含めまして具体的な見直しが進むことを期待もしておりますし、私なりに頑張っていきたいなと思っております。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 市長が常々経営的な感覚、経営感覚を持ちなさいということで各課の方にお話をされていることだと思うんですけども、市長の経営感覚というのをちょっとお聞きしたいんですけども。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 いろいろ考え方がありますので、余り長くご答弁申し上げるわけにもいきません。一言で言いましたら、やはり最少の経費で最大の効果、最大のサービスを出していくと、これが一番経営感覚の基本ではないかというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 市長における経営感覚というのはいろいろとあろうかと思うんですけども、その一端ということでお話を聞きまして、そしたら公的な--公ですね、市というのは。公的な長としての考え方というのはどうでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 公的な長、市長になりましたら、当然市民の皆さんの生活の安寧、生命、財産を守っていくといういろんな市長としての義務がございます。そういう中でもやはりこれから財政の健全化が第一でございますから、切り捨てとかそういうふうな感覚ではなくて、同じ公費を使わせていただくということであれば、繰り返して恐縮ですけれども、阪南市を最少の経費で最大の効果を出していけるような、そういう市役所に変えていければいいなと、またそういう方向性でこれからも頑張っていきたいというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。
◆9番(木村正雄君) 今のところ数字とかそういうのは、9月に向けて鋭意精査されていることだと思いますので、余り数字の部分というのはあれなんですけども、市長の考え方はわかりました。しかし、それを具体的にどう進めていくのかというのは、これは大きな課題だと思うんですね。
教育委員会に経営的な感覚を持て、病院に対して経営的な感覚を持て、それでしたら公立病院じゃなくして私立病院というか、私立の病院にというような感覚になってくるんじゃないんでしょうかと。 教育に対しても経営的な感覚を持てとおっしゃっていくなら、子供たちの教育というのをどういうふうにお考えかなと。子供を育てる部分としては、やっぱりお金がかかっていきますのでね。そら一番コストが少なく済んで大きくふえていければこれにこしたことはないんだと思いますけども、しかし具体的な話となったときに、今回の
サラダホールのように突然出てきた話、しかし市が建てた時点で考えていれば突然の話じゃなくなるんですね。 市がきちっとその財源の手当てをしていけばこういったことには陥らなかったという、これは公の部分と私的な部分という、市長が常々おっしゃっています経営的な感覚というのは、どういうふうに持っていったら僕はいいんかなと。いつもお話を聞いている中で、そしたら具体的にどれをどうしたらいいんでしょうかねというのが--聞いていても余り、言葉はいい言葉を並べられたりもするんですけども、しかしそれに対して本当に反映していかなければいけないという細かい話なんですけども、細かいとこからスタートしていくというのが必要ではないんでしょうかね。 教育の問題で、子供たちに幅広く情報提供していく今のご時世ですので、それでしたらインターネットも引かなければいけないとか、やっぱりお金もかかってくる話だと思いますので、そんなもの要らないよと、そういうわけにもいかないと思うんですね、今の現実の世の中で。優先順位もそうですし、福祉の問題でもどうしてもやっていかなければいけないというのはあろうかと思います。 今回この6月の広報を見てましたら、何でかしら財政の硬直化悪化の主な原因という悪者扱いをされている福祉、保健関連とか、公共施設の維持管理費というのをこういうとらえ方をしていくのがいいんかなと。それでしたら、公共施設の部分というのを市で賄うというのはもう今後やめていかなければいけないという政策になっていきますので、それも踏まえてされるんでしたら、それはそれで市長のお考えですので結構だと思うんです。しかし、そうじゃなくして、公の部分として財政がかかる部分というのは財政として見ていかなければいけないと思うんですけども、その辺9月にきちっと明確にした数値目標、計画が出されるということですので、事前にまたそれを精査させていただいてお話を聞きたいと思いますので、よろしくお願いします。 どうもありがとうございました。
○議長(有岡久一君) 以上で木村正雄君の一般質問を終わります。 ただいまより2時30分まで休憩をいたします。
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△休憩 午後2時14分
△再開 午後2時30分
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○議長(有岡久一君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き、坂原利満君の一般質問を許します。13番坂原利満君どうぞ。13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) それでは、一般質問をさせていただきます。今回は2点に絞っての質問でございます。 1点目は、午前中からも議論になっていた面もありますが、
サラダホールなどの社会教育施設、また小・中学校等の学校教育施設の維持管理と、そして文化の振興策を問うものでございます。 去る5月21日開催の
厚生文教常任委員会に、市立
文化センターの課題と今後のあり方として、状況報告と今後の方針案が提案されました。通称
サラダホールは平成元年11月開館以来市民に親しまれ、有効に活用されてきたと思います。ところが、ここに至って、照明装置や空調設備、中央監視装置等が経年変化により大規模な改修、更新工事が必要となった。特に、
舞台照明調光設備の改修が急がれるが、財政難を理由に改修は行わず、15年度からの自主事業は照明調光設備を使わない事業のみとして、
貸し館事業は条件つきの貸し館とし、さらに16年度からは廃止の方向を考えている、こういうことでございました。
サラダホールは全国でも指折りのすぐれたホールとして、阪南市だけではなく泉南地域の文化発信地として大きな役割を果たしてきました。現在も幼稚園や小・中学校の発表会、音楽会、舞台観劇会、合唱や吹奏楽などさまざまな分野の演奏会、生涯学習の場としても
サラダホールの大ホールでなければできない多くの催しが行われており、幅広い年齢層の多くの市民、団体に親しまれ、有効に役割を果たしております。 年数が経過し、放置していれば機械設備は使えなくなるのは当たり前、当然です。このまま放置すると有効な活用がほとんどされないもったいない建物と化するでしょう。せっかく芽生え、そして成長しつつある市民の文化活動のその息吹を吹き消すことになるんではないでしょうか。今なら遅過ぎることはありません。困難な情勢の中だからこそ、芸術・文化は人として生きるための大切な栄養素と言われるその意義をしっかりと受けとめ、大切な市の財産を守るために速やかに必要な財政措置を講ずるべきと考えますが、いかがでしょうか。 あわせて、小・中学校の校舎を中心とした老朽化への対応ですが、今までも幾度となく危険箇所を中心に早期改修を訴えてまいりましたが、まだ多くの改修が残されています。今後の改修計画についてお伺いをいたします。 2点目は、新たな障害者施策としての支援費制度の導入に向けての市の対応と、そして障害者福祉の充実を求めると題しての質問です。 障害者施策の制度的な変更として、来年度つまり来年4月より支援費制度が本格実施されることになっております。今までの措置制度から障害者自身が直接にサービス事業者と契約を結び、サービスを受ける仕組みに変わるとのことであります。ことしのこの7月、来月には事業者の指定が始まり、10月からは支給申請の受け付けが開始されると聞いています。 市が果たす役割、責任も大幅に変化があると思われますが、職員の研修とその体制づくり、またサービス提供体制、つまり基盤整備の問題、そして利用者への説明と情報提供など十分な対応が必要と考えるところでございます。市の準備状況はどうなっているのか、お伺いいたします。 あわせて、今後の障害者施策の充実をどう図るのか、伺うものでございます。 どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) 初めに、教育文化行政につきましては、後ほど教育長からご答弁申し上げます。 次に、「支援費制度」導入における本市の準備状況についてお答えいたします。 障害者施策においては、サービス提供のあり方が「措置」から「利用制度」へ移行され、支援費支給制度として平成15年4月から実施されます。そのために、サービスを利用するための申請手続及び事業者、施設との契約が必要となります。 国における市町村の支給決定事務など「事務処理要領」の策定がおくれている状況ではありますが、本市では10月の利用者申請受け付けに向け、担当課での研修を重ね、体制を整えているところであります。 情報提供については、利用者、家族への申請手続など制度概要の周知のため、「広報はんなん」への掲載や説明会を計画しております。また、自己決定と選択を基本とする利用制度にこたえる事業者、施設などサービス基盤の整備に努めているところであります。
○議長(有岡久一君)
教育長川村一郎君。
◎教育長(川村一郎君)
サラダホール等の社会教育施設、小学校、中学校等の学校教育施設の維持管理と振興策につきましてお答えします。
サラダホールにつきましては、開館以来13年が経過し、館において小規模な修理を行ってまいりましたが、
照明調光装置等の経年劣化により大規模な改修・更新工事が必要となっております。この予算につきましては、市全体の財政状況から施策の優先順位もあり、今後市長部局との調整を図りながら協議を進めてまいります。 また、当ホールは、市民が行うさまざまな文化活動や交流の場の拠点として、練習や発表の場を提供するとともに、質の高い舞台芸術鑑賞の機会を提供してまいりました。その結果、地域文化を醸成し、その活動内容等を地域の内外に積極的に発信するという地域文化、また文化行政の役割を果たしております。 次に、小・中学校等学校教育施設の維持管理についてお答えします。 ご承知のとおりの財政難の中にあって、状況が好転するまでの間は、子供の安全を第一に優先順位を設け、事業選択を行い、部位別改修、消防設備改善、学校要望改善事業等工夫を重ね、施設の維持に努めたいと考えています。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 再質問を行います。 私も5月21日の
厚生文教常任委員会を傍聴させていただきました。このときは委員以外に8人の議員の皆さんも傍聴するということで、約3分の2の議員が心配をして、この委員会の審議に委員の方はもちろん参加する、また見守るということでございました。 その委員会での質疑、これを踏まえ、きょうも午前中からこのことが議論になっておりますので、そのことも踏まえた上での質問をできるだけさせていただきたい。重複は避けたいと思うんですが、部分的に重複する点があるかもわかりませんが、その点は流れとしてよろしくお願いします。 まず最初に、確認させていただきたいんですが、この当日、5月21日の常任委員会で
教育委員会の説明、また質疑、答弁では、
教育委員会としては現在の運営を継続していきたい、こういう基本的な考えを持っているという意思表示がされました。そして、今までも毎年のように要求予算を計上してきたが、予算がつかなかったという説明でありました。 ついては、現在も
教育委員会としての基本的な認識は変わりませんかというのが1点。それから、具体的に今までも毎年予算要求してきたとおっしゃいましたが、その予算要望を何年間続けてやってきたか、質問いたします。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) 今後、
文化センターの方向性につきましては、市長部局と協議をしてまいりたいと思います。 それと、予算要求でございますが、この辺は2~3年前からかそれ以前か、ちょっとはっきりした日程は把握してございません。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 今後のことを言うているんじゃないんです。今現在の時点での
サラダホールの認識として、運営を継続していきたいという答弁を常任委員会でやられておった、その答弁の認識は今も変わりませんねという確認を再度させていただきたいというのが1点と、それと2年か3年ということですか。それは確実ですか。もう一回、二つ。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君)
教育委員会としては、継続することにつきましては、5月21日の常任委員会におきまして6月中に方向性を出すということで今現在取り組んでいるところでございます。 予算要求が何年前からかということにつきましては、ちょっと今のところ把握しておりませんので、ご了解願いたいと思います。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 6月までに検討するというのは、じゃ具体的に何を検討するんですか。今まで委員会の質疑があった中では、
教育委員会の委員さんの意見を
教育委員会議の中で聞いたところ、やはり継続して使えるようにしてほしいという意見が圧倒やったと。また、
文化センターの運営協議会の中での意見も同様であったというのが報告されてましたですね。 だから、
教育委員会がこの
文化センター・
サラダホールを継続して使えるようにすべきかどうかということについては、もう方向ははっきりしているんじゃないですか。
厚生文教常任委員会のこの日には、もちろん財政的なことも勘案してというのはついてましたけども、
教育委員会としての基本的な姿勢は、現在の
サラダホールを継続使用できるようにしたいというのはおっしゃっておったんですよ。それから今変わっているんですか。ちょっとこれ大事なとこなんで、どうですか。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) 常任委員会におきましては、一定の
教育委員会としては継続をやっていきたいということで予算要求をしてきたものでございます。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) だから、それはもうはっきりしているんです。今の時点でニュアンスが変わってきているんですか、意識が。もう照明設備も更新できんで使えなくなっても仕方ないという認識を
教育委員会として持たれつつあるんですかということを聞いているんですが、どうでしょう。
○議長(有岡久一君) 生涯
学習部長米原義光君。
◎生涯学習部長(米原義光君) お答えいたします。 朝からの答弁におきましても、いろいろと市民さんからのご意見、また厚生文教常任委員からのご意見等々を踏まえまして、再度検討するという方向でございます。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) それも委員会で言うてはりましたですね。それも了解しているんです。それはよっしゃ。 そしたら、少なくともここ2~3年は予算要求してきたというのは、私も担当の方からも直接お聞きしたんですよ。市長の説明の中でもあったかと思うんですが、確かにこういう機械物というのは当然更新する時期が来るんだと、そういうのを今までしてこなかった、そういうのがやっぱり大きな問題があるというのが市長の認識としても言われておったというふうに思うんですね。 しかし、少なくとも市長が就任してからここ2年間の予算編成、これについては市長に権限があったはずなんですよね。本当に文化を守り発展さすという、またそのための施設を維持するということの認識が全体的に薄かったんじゃないかと。だから、今の時点での問題でなくて、そういう予算要求があった、それをカットする、それで少なくとも2年、3年来ているという状況ですね。ここのところの認識、どうでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 過去のことは申し上げられませんけれども、今坂原議員がおっしゃってますように、当然これまで計画的に
リニューアルあるいはメンテ、これをやってくるべきだったというふうに考えております。これまでにも
教育委員会の方から予算請求していただきまして、当然財政の方でいろいろヒアリングさせていただく中で、先ほど坂原議員もおっしゃってました機械のことでわかりませんけれども、あと2~3年何とか予算の苦しい中で現状維持で機械をもたして頑張っていきたいというふうなことで、予算措置をさせていただきませんでした。 ただ、平成15年度に当たりましても、一応使用期限が10年であるのがもう13年ご承知のようにたっております。これからも無責任な形で、機械のことだということでわからないにもかかわらず、あとまたこのままズルズル行くということは許されませんので、15年度の予算計上に当たって
サラダホールのあり方を考えていくということで、この14年の4月に
教育委員会の方から
サラダホールの今後のあり方という案を出していただきました。 ですから、これからどうするかということは、私自身が
教育委員会の中へ入り込んで私の意思でというわけにもいきませんので、やはり
教育委員会は独立した団体で、教育長もおられますので、結論は
教育委員会の方向性ということで、市長として最大限度の尊重をさせていただきますけれども、ただ
サラダホールに関しましても最終的に予算が3億円要ります。ですから、自動的にこれまでも請求してきたから例えば15年もというんじゃなくて、午前中も議論をさせていただきましたように、自主事業の見直し、また委託業務の内容の見直し、こういうことを十分精査していくということが今回はワンセットの状況であるというふうに私自身が考えております。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君)
教育委員会の意思というのははっきりしているんですよ。2年も3年も前から更新が必要だということで予算要求しておった、これははっきりしているんでしょう。やっぱり
サラダホールの運営を今までどおり継続していきたい、そういうのははっきりしているんですよ。予算がつかないから仕方なく、じゃどうするんやということで、15年度からもう貸し館については照明が要るものは条件つき、16年度からはもう廃止せんと仕方ないということになってきているんでしょう。そこのとこをはっきりしておいてほしいと思うんです。このことはまた後で触れたいと思います。 それでこの問題は、我々議員はもちろん、先ほどからも出てましたように突然の話で本当にびっくりしたわけです。とりわけ、この
サラダホールの危機を聞きつけた利用者の方、市民の皆さん、本当にびっくりされたと思うんです。10数団体の方を中心にして
サラダホールを守る会をつくられて、そして5月に入って今までどおり使えるようにしてくださいと、こういう署名運動を必死に行われて、5月23日にそれまで集めた2万2,992筆ですか、その要望署名と、そして劇団や俳優の方の要望はがき221通が市長に提出されたと、この会のニュースにありました。これだけの多くの署名を短期間に集めるのは、大変な努力を費やしたことと思います。この文化の殿堂を何としても守りたい、こういう熱意のあらわれだと思うんです。 また、この要望はがきを寄せられた方の中には仲代達矢さんや加藤剛さん、倉石功さん、大滝秀治さん、いまむらいづみさん、また渡辺美佐子さんら多数の著名な俳優さんが寄せられておりますし、また森繁久弥さんが理事長を務め、森光子さんや淡路恵子さんなどが副理事長を務める日本俳優連合からも激励文が届いているというのがニュースで出ておりました。 市長としては確かに多くの機関、また分野の方からの意見を聞く、これは当然のことでやっていただいたらよろしいし、やっていただきたいんですが、これらの利用者の皆さんの熱意を単に要望があったというだけでなくて、この熱意を正面から受けとめて、最大限の努力が求められていると思うんですが、考え方を聞かせてください。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 先ほど坂原議員の方からもご意見がありましたように、過日2万2,000の要望署名をいただきました。阪南市の方が約7,000近くございまして、あと全国的に今もご紹介いただいた内容の要望署名もいただきました。当然、私としましても、また
教育委員会としても、今までいろいろ
サラダホール、
文化センターのことに関しては十分な認識を持っておりました。当然、文化の灯は消したくないという考えも十分私も持っておりますし、認識もしております。 そういう中で、それだけたくさんの要望署名をいただきましたので、また新たにいかに
サラダホールが阪南市だけではなくて周辺の情報文化の発信基地であるかという認識もさせていただいております。ですから、結論としまして、そういう単なる要望ではなくて、十分尊重させていただいた上で最終的な結論を出させていただこうというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 市長も認識されているように、これは全国的な、また広域的な関心事であり、願いということであるわけなんですね。そこのところもぜひ正面から受けとめていただきたいというふうに思います。 次に、ちょっと違った観点からやはり
サラダホールを何とかせないかんというのを強調したいと思うんですけども、この会館は平成元年に
文化センターと図書館の併設の会館として、市民の熱い期待のもと建設されたわけですが、当時議会としても先進地の会館を各委員会ごとに手分けして視察に回って、建設場所の選定から意見を交わし合いながら本当に真剣に検討をしたもんでした。そして、23億6,000万円をかけて建設されたわけです。市制施行とあわせて、本当に私どもも誇らしく胸を張る思いでございました。 その際の建設の財源として約18億4,000万円の起債を起こしたんですね。つまり借金をしたということです。既に10年以上にわたってその借金返し、起債の償還が行われてきたと思うんですが、ついてはまだこれからも起債の償還は残っていると思うんですね。この
文化センター・図書館建設事業に伴う残りですね。公債の償還計画、予定額はどんなもんですか。
○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。
◎総務部長(直川清次君) お答えをいたします。
文化センター・図書館の起債未償還残額につきましては、9億4,232万7,961円でございます。なお、内訳といたしましては、
文化センターにつきましては7億1,276万2,467円、図書館未償還分につきましては2億2,956万5,494円でございます。なお、最終返済年度は平成22年度でございます。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 本当にそういう思いで大きな借金をしてつくった会館ですね。これがやはり空調設備、また火災報知器等のそういう安全保安設備、こういうのは図書館と共有ですよね。こういうのも更新しなければ、図書館も使えなくなるというのが近いうちに来るというふうに言うたら言い過ぎでしょうかね。しかし、その可能性も近年出てくるはずですよね。 そういうことから言いましても、やはり今これに対応しなければ、大きな借金をしてつくったこの会館、冒頭も申し上げましたが、これが本当にもう廃墟と化すというように思えて仕方ございません。その償還もまだこれから平成22年までですか、まだ8年間これから平均すれば恐らく年間1億円以上の償還額になると思うんですが、いわゆる借金返しをしていかないかんと。しかし、近々実質有効に使えなくなると。こんなもったいないことありますか、本当に。 だから、こういう大きな投資をしたのは、それらしく有効に活用できるように維持すると、これこそ本当に限られた財源を有効に活用するということになるんじゃないでしょうか。今ここで補修しないということでいくと、まさに市民の税金のむだ遣いと、こういうことになってしまうんじゃないでしょうか。ちょっと別の観点ですけどね、見解をお伺いします。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、坂原議員の方からご意見いただきましたことは、当然私自身もその点は十分認識をさせていただいております。その認識をさせていただいた上で、財政難ばかりということではなくて、
サラダホールの置かれている状況は、午前中もご議論させていただきましたように、かなり以前と変わってきております。当然、周辺地域の公共施設とのネットワーク、またすみ分け、そういうこともこれからある程度考えなければならないというふうに思慮いたしております。 ですから、今いただいたご意見も踏まえて、できるだけ
サラダホールのいい点を残して、競争力をより一層高めていきたいというふうな観点も含めて、最終的に結論を出させていただければというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 照明もなしの会館で
サラダホールのええ点を残す。何残すんでっか。確かにすぐ近くに急行停車駅がある、これはええ点ですね、ホールの。それぐらいなんです。そんな嫌みなことは別にして、ちょっと具体的に聞きますけども、盛んに特性を生かして活性化を図るんだとか、もしくは地域文化の発信の拠点にしたい、そして減免を拡大して文化の発信基地を今後つくっていく方向で検討するとかおっしゃってましたですね。 しかし、本当にこのこと自身が、照明も冷房も効く、設備が満足に働く、そういうことがあってこそ初めて言えるんじゃないでしょうか。とりわけ市長が盛んにおっしゃっている近隣にいろんなホールがたくさんできてきたと。それですみ分けとかおっしゃいますけども、ほかのホールというのはご承知のように大体1,000席以上ですよね、1,500、1,700と。そうなると、逆に使用できる演目といいますか、そういうのが限られてくるということにもなるんですね。 先ほど言いましたように、この会館建設に当たって議会としてもいろいろ検討会、また視察などやったときにも、また議論したときにも話になったんですが、例えば演劇であれば生の声で場内までいくような、そういう設備とか、いうこととかも踏まえて約750席というふうなキャパが決まったという経過を覚えているんですが、そういう点ではやはりそういう市民団体も適切に使える規模、かつ、そういう生の芸術に触れることのできる設備ということで、
サラダホールができているわけです。これは私の過去の資料を繰った中でもそうなってます。 そうすると、すみ分けと言うならば、じゃこれを大事にするのが阪南市の
サラダホールが今後生き残っていく特性が生かされたすみ分けであるというふうに私ははっきりと言えると思うんですよ。それ以上の以外のすみ分けてどういうことでしょうかね。 ついては、盛んにおっしゃっておった地域の文化発信の拠点にしたいと、文化の発信基地をつくるとか、ちょっとこれはあやふやなもんで、委員会でもおっしゃってましたが、これはどういうことなんか、ちょっと具体的に説明してください。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 ですから、何度も申し上げてますように、
サラダホールのすぐれた点、それは今坂原議員からもご指摘いただいたことも私は十分認識をしております。そういうことを踏まえて、今まででも
サラダホールは市民文化の発信基地でもありましたけれども、できればより一層減免措置の拡大をして、今まで使えなかった市民のグループの皆さん、また団体の皆さん、そういう方にもより一層使い勝手がいい
文化センターにさせていただいて、より一層そういう中から市民文化のすそ野を広げていきたいというふうな考えも持たせていただいております。 ですから、一応
教育委員会の結論を最終的に尊重させていただいた中で、いろいろご議論がございますし、そういうことに関しても私自身も十分新たな認識もさせていただいておりますので、そういう中で、何度も同じことで恐縮なんですけれども、最終的なその結論を出させていただこうというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 市民の皆さんが使いやすい、気軽に使えるようにということでの方向立てということですね。それはそれで結構です。しかし、それが照明装置の
リニューアル、更新をしないという理由づけになっているんだったら、これは大きな問題と思うんですよ。ですから、市民の皆さんにより一層使うてほしいということであれば、今現在の料金設定は照明を使うという前提での料金設定ですから、だから照明つかなかったらその半額です、もしくは3割ですという二重の料金設定にしたら済むだけの話なんですよね。市民がもっともっと使いやすい、安く使える、そういうホールにするということと
リニューアルをしないということと、何ら関連、リンクするもんではないということを私、声を大にしたいと思うんですよ。この点、これは私の見解で聞いておいてくださいね。 時間もあれですから最後のまとめになりますが、ご承知のように昨年の12月、文化芸術振興基本法、これが公布されました。この理念として、文化・芸術の振興に当たっては、地域の人々により主体的に文化・芸術活動が行われるよう配慮する、こう規定した上で、地方公共団体の責務として、この基本理念にのっとり、文化・芸術の振興に関し国との連携を図りつつ、自主的、主体的にその地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する、とその責任を定めているわけでございます。 国の財政的な裏づけが不十分なままという状況ではありますが、新たにできたこの法律の趣旨を今こそ私は生かすべきだと思います。このまま改修されなくて舞台が満足に使えなくなってしまっては、本当に将来に禍根を残すことになると思います。市の財政の状況に十分な余裕があるとは考えませんが、区画整理事業には完了、終結さす必要があるとして、当初計画の4倍にも至る--今では33億円になったんですか、こういう補助金を出しているんじゃないですか。後ほどまた審議することになっておりますけども、13年度の最終の補正予算で、工事入札の減額などで財政調整基金からの繰入金9,700万円が必要なくなって、いわゆる貯金に積み戻しされるということになっております。 その一部を活用して、まず調光卓の改修費4,000万円に充てる。それが一気に無理ならば、今年度はせめて設計費を補正予算に計上して、来年度予算で本体の対応をするなど打つべき手はあると考えるところでございます。市長並びに関係者の最大限の努力を期待いたしてこの点、終わらせてもらいます。頼みまっせ、よろしく。私、頼んでるん違うんや。皆さんが頼んでるんやからね。 あわせて、次に学校施設の改修の問題ですが、これは一定の前進があったのは資料もいただきました。また、認識しているところです。近年の主なものでは、東鳥取小学校の2階のトイレの設置とか、また波太小学校の外壁の全面改修、また屋上の防水の工事、また下荘小学校の管理棟の外壁改修などが行われてきました。本年度、14年度は改修、また補修費で3,400万円程度でありまして、耐震診断をした鳥取中学校の大規模改修を初め、まだ課題は山積という状況でございます。 1970年代の人口急増期に学校施設が大量に建設されたものが、一気に改修が必要になってきているという状況があるんですね。これはいわゆるベッドタウン開発の波の中にあった大都市周辺、近隣の市に共通した課題、難問になっているというふうに思うんです。各自治体ともこの対応には苦慮しているというのが実態だと思うんですね。 ついては、政府の進めたそういう高度経済成長政策、これに協力してきたという側面もあるわけでございまして、他市とも共同してこの改修事業への国の補助制度をもっときめ細かく適用されるように、制度の充実とそして補助率の引き上げ、これを国に対して本当に今こそきっちりと取り組んでいくべき、要求していくべきだというふうに考えております。この点の見解をお伺いいたします。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、ご意見いただきましたように、これから本当に教育施設が全般的に老朽化していきます。そういう中で、市独自でできることというのは限られてきますし、ましてこれから広域の中で物事を考えていくということも必要ですので、我々にしましても近畿市長会、また全国市長会等々ございますので、今ご意見がありましたように、国の方に対してできる要望は具体的に1市だけではなくて、できる限り広域の中でそういう具体的な要求をしていきたいというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) これは全国の市長会でも政府への要望の中にも一定入れられて、また改善も少しされたというふうにも聞いております。しかし、それでは阪南市の現状を見てもわかるように、なかなか対応し切れないということなんですよ。これはもうほかの市にも今言いましたように共通したもんがありますから、予算措置、改善がされるまで挙げてやっぱり要求していくべきもんで、その方向で取り組んでいくべきもんだということで強調しておきます。 それから、あと1点。これは時間がないんで意見だけで聞いておいてほしいんですが、幼稚園の統廃合関係で、教育施設もこういう形で今後とも統廃合になっていった場合、その跡地の利用、これについての取り決めをしたということで、既にその方針が発表されてます。ついては、市が直接費用を持つのは最初の時点の改修だけだということですね。しかし、運営費については光熱水費、これはもうそこの地元で持ってくださいよということなんですね。 しかし、本当に地元の自治会なり地元の団体、これが収入がある、もしくは何かの財産を持っている、そういうところで経費を負担していけるという状況があるならばそれでもよろしいでしょう。しかし、とりわけ新興団地のそういう自治会とかそういう団体というのは、そういう原資がなかなか生み出せない。会員の会費とか、いわゆる一般的な寄附とかそういう程度なんです。本当にこれは大変なんですよ。 ですから、これがスタートする時点でそういうことで契約も交わしているということだから、1年はそれでいくのも仕方ないと思うんですが、ぜひこれについては柔軟に対応してもらわんと、とりわけ舞、あたごの統廃合については、皆さん方も思った以上にスムーズにいったでしょう。皆さんやっぱり協力したんですよ。その跡地使わせてもらえると楽しみにしておったら、経費は皆負担せなあかん。大変になってくる。その点で柔軟な対応ができるように検討し直していただきたいということを要望しておきます。 次の2点目に移ります。先ほども冒頭申し上げたのでありますが、社会福祉法が昨年の6月に公布されたわけであります。これまで福祉の行政責任を明確にして、全国同じ水準の福祉サービス提供、これに重要な役割を果たしてきた措置制度が廃止されて、2003年度、来年4月から、言いかえれば利用契約制度に基づいて障害者の福祉サービスが提供されるということになったわけです。 この仕組みが障害者、障害児、本人やその家族の皆さんの基本的人権を守る新たな制度になり得るのか、それとも障害者福祉サービスの提供事業のサービス産業化といいますか、こういうことを促進し、権利としての社会福祉制度を空洞化させてしまう制度になるのかということで、関係者は本当に不安な日々を送っているところでございます。 この障害者福祉施策が支援費制度なるものに移行するということも、なかなか広報されておらないという状況があるんですね。介護保険であれば、実施1年前という状況では、もう既にマスコミも取り上げ、そして市の方の対応も積極的に準備室もつくって、保険料もこれぐらいやというのを示して、認識も非常に高まっていくという時期であったわけです。しかし、来年4月までというともう1年を大きく切っているわけですね。そういう状況の中で、あえて非常に大事な問題ということで、担当は知っているでしょうけど、ほかの理事者の皆さんもぜひこの際認識をしていただきたいということで、あえて今議会で取り上げました。 ついては、基本的な問題で、この支援費制度というのはどういう制度か、また手続など現在の措置制度とどう変わるんか、この点。それとあわせて、こういう支援費制度が導入されたのはどういういきさつというか、なぜこういう支援制度が導入されたんか、その辺ちょっと基本的なところでお聞きをいたします。
○議長(有岡久一君)
保健福祉部長南末吉君。
◎
保健福祉部長(南末吉君) お答えいたします。 これまで身体障害者、知的障害者のサービスを行政がサービスの受け手を特定し、サービスの内容を決定する措置制度から、新たに利用制度として支援費支給制度に移行します。そして、支援費支給制度は、障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービス提供を基本として、事業者及び施設との対等な関係に基づき、障害を持つ方自身がサービスを選択し、契約によりサービスを利用する仕組みとなります。 支援費制度では、障害者がサービスを選択することができ、障害者の自己決定が尊重されるとともに、利用者とサービス提供者とが対等の関係に立つことにより、利用者本位のサービス提供されることが期待できると考えております。 以上です。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 言葉でずっと言われてもなかなかわかりにくいんですけどね。介護保険の制度と似たような制度になるが、介護保険のように保険料を払ってサービスを受けるというもんではないんですよね。しかし、サービスを受けるのは介護保険のように直接本人がサービス提供者、施設と契約を結ぶということで、障害者福祉サービスについても受けることができるという制度に変わるということですね。 ついては、現在の障害者関係の施策、事業というのはいろいろあるわけですが、この支援費制度に移行する施策はいろいろありますね。市内にも小規模の作業所もあればさつき園とかああいうのも入るんでしょうか。そういうのもいろいろ施設はありますが、その支援費制度に移行する対象の事業というのは何か、この点についてお伺いをいたします。
○議長(有岡久一君)
保健福祉部長南末吉君。
◎
保健福祉部長(南末吉君) 現在の障害者関係事業のうち支援費制度の対象となるサービスにつきましては、身体障害者関係では、委託サービスではホームヘルプサービス、ショートステイ、デイサービス事業です。なお、デイサービス事業としてはまつのき園があります。施設サービスでは身体障害者更生施設、療護施設、授産施設でございます。 また、知的障害者関係では、委託サービスではホームヘルプサービス、ショートステイ、デイサービス事業、グループホームです。施設サービスでは知的障害者更生施設、授産施設、通勤寮です。なお、授産施設としてはさつき園があります。 障害児関係では、委託サービスではホームヘルプサービス、ショートステイ、デイサービス事業でございます。なお、デイサービス事業としてはたんぽぽ園がございます。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 市内の施設でこの支援費制度に移行するのは、三つの施設ということですね。現在、阪南市には不足しているグループホーム等もあるわけですが、いわゆる在宅サービスで提供されるホームヘルプサービスとか、また外出のときに援助するガイドヘルプ、そういう関係も今現在実施していると思うんですが、これは市が直接やっているもの、そうでないもの、いろいろあると思うんですが、これも支援費制度へ移行するということでよろしいんですか。
○議長(有岡久一君)
保健福祉部長南末吉君。
◎
保健福祉部長(南末吉君) そのとおりでございます。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 大体輪郭的なもんは認識できてきました。見てみますと、どれだけのどういうサービスを受けられるんかということについても、いわゆる認定の区分分けをされるというふうにも聞いているんですね。その基準は何かということも、いわゆる障害者手帳、その等級といいますか、そのランク、それで自動的に区分分けされるんだとかいう話もあるわけですけども、障害認定のこの区分分け、そういうのが設定はどうなるのか、その点についてちょっと説明いただきたいと思います。
○議長(有岡久一君)
保健福祉部長南末吉君。
◎
保健福祉部長(南末吉君) お答えいたします。 障害程度の区分は重度障害者に対する支援が適切に行われるために、施設訓練等支援費の額について障害の程度に係る3区分を設け、その3区分に係る判定基準を設け、それに応じた差を設定します。障害程度区分の決定は、市において支給申請を行った者等に対する聞き取り調査を行い、チェック項目といたしまして25から35項目になるわけでございますが、該当する数を把握することによって行うことになります。障害程度区分は機能障害のみに着目したものでなく、日常生活上の能力障害を加味した上で判定されることとされ、必ずしも身体障害者手帳や療育手帳の障害程度と関連しているものではございません。 以上です。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 介護保険もランクづけされますよね。この支援費制度でも障害者の支援の必要度をランクづけすると、区分するということですね。介護保険はご存じのように専門の方が審査するということになってますが、恐らくこの障害認定区分は市の職員がやらなければならないということにもなると思うんですね。そういう点で、先ほど冒頭に市の職員の、もしくは市の担当としての研修も含めた体制をとる準備状況を聞いたんですが、それは順次進めていくというようなことですね。 しかし、もう時間がないんでもう1点お聞きしますが、肝心のその利用者ですね。この方らに私何人かの方に聞きますと、そういう話というのはあちこちから聞いて今話題になっているんやと。しかし、正式にこうなりますよ、こうしてくださいよというような話は一回も聞いたことないということなんです。もう10カ月ほど先というよりも、この10月からは支給申請の受け付けをするというわけでしょう。この点どうなっているんですかな。
○議長(有岡久一君)
保健福祉部長南末吉君。
◎
保健福祉部長(南末吉君) この6月の18日に事業者に対して説明会がございます。確かに、10月から申請等受け付けしていくわけでございますけども、府からも事務処理要綱等若干おくれておりまして、その辺で具体的に今の時点でお答えできる範囲というのは限られてくるわけなんでございますけども、できるだけ早くそういう内容を把握いたしまして、説明会、また「広報はんなん」等でPRに努めてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(有岡久一君) 13番坂原利満君。
◆13番(坂原利満君) 確かに、昨年これに関する通達が出て、それ以後ことしの1月でしたか、Q&Aが国の方から示されているとかいう程度であって、本当に情報というのは少ないんですよね。私もあちこち調べてみましたけども、本当に最近とりわけこんなに詰まってきているのに、政府からの情報量が少ないということがあるんですね。 これは確かに全国一律の制度の移行ですから、国から示されんと動きようがない、市として決定しようがないというのもたくさんあるというのも、これは事実だと思うんです。であればこそ、先ほどの話やないけど、これは本当にこぞって早く障害者の立場に立った制度にするためには、指針を示すべきだという声を上げていくべきだというふうに思うんですよ。 この問題の導入によって市の財政の負担についての変化はどれだけあるんかとかいうことも聞きたいんですが、これは政府の方針では大幅な変更はないと、ないようにしたいということですな。当面はないかわかりませんな。 しかし、この制度を導入したこと自身、いわゆる橋本内閣時代に打ち立てた構造改革、その中で出されてきた一連なんですね。その動機は、国の財政支出を抑制するという大きな方針のもとに出されてきたもんですから、これは将来どういう方向にいくかというのは、十分我々注意しておかないかんという点だというふうに思うんです。 あわせて、市の果たす役割というのはますます大事になる、位置づけをちゃんとしないと本当に犠牲が障害者だけにいってしまうということになりかねないという制度であると思います。よって、市の対応も情報不足ではありますけども、十分な情報収集と、そして障害者の立場に立った施策の整備、障害者への情報提供、これを強く要望して、時間ですので終わらせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(有岡久一君) 以上で坂原利満君の一般質問を終わります。 ただいまより3時45分まで休憩をいたします。
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△休憩 午後3時30分
△再開 午後3時45分
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○議長(有岡久一君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き、庄司和雄君の一般質問を許します。1番庄司和雄君どうぞ。1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 皆さんこんにちは。先日より通告いたしておりました
阪南市立病院経営改善行動計画業務報告書について、市内循環バスについて、この2点に関してお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 まず、1点目になりますが、
阪南市立病院経営改善行動計画業務報告書について。 先月、5月10日、
厚生文教常任委員会にて報告を受け、概要的には大きく分かれており、1点目として経営改善行動計画策定に当たって、2、現状分析、3、現状のまとめといった内容で今までの病院経営について記載されていました。 私は専門的な知識は余りありませんが、赤字経営は阪南市全体の医療水準の低下、また地域住民の損失にもつながり、間接的に市民生活に影響するものと考える。次に、医療とは地域に密着したものであり、その特性がしかるべきである。今、まさに公立病院は国が推進する医療機能の体系化と高齢化社会に対するさまざまな施策の中、どのような役割を果たし、地域に貢献していくのか問われている。 しかし、市行政が明確かつ具体的な指針を提示できないでいる現在、市立病院の市民の負託にこたえるべく、医療・福祉施策を実現しなければならないと考える。すなわち、ただ単に病院だけの発展を目的とするものではなく、常に阪南市全体の中で役割を考え、市民が住んでよかった阪南市と思える真の意味で市民のための病院、いわゆる市民の病院にならなければならないと考える。 そこで、医療体制の充実についてお尋ねいたします。阪南市におきまして現在市民さんから休日診療等が求められている。しかしながら、財政状況が思わしくない中、その体制は不可能だと思います。だが、市として財政を考えながら市民サービスは行っていかなければならない。そこで、地域に密着した中核的病院としての役割を果たすための市立病院として、集患力の向上、また市民が安心して医療提供を享受する上で、現在月曜から金曜に外来診療を行っていますが、休日診療としている日曜日を開院し、平日の開業医が診療をしている日に休診してはと思うのです。 また、市民にとって月曜から日曜まですべてに医療サービスを受けることが可能となり、先ほど申し述べた市民が住んでよかったと思える真の意味での市民のための病院、いわゆる市民の病院へとつながるきっかけになれば、将来計画されている市立病院新築・移転の基盤ともなる。また、市内及び近隣医療機関との連携をなお強化した体制で、市民サービスが行われるのではないかと考えるのですが、いかがですか。 2点目になりますが、市内循環バスについて。財政再建実施計画の策定を目前にして是非を問う。 この件なんですが、現在市において財政健全実施計画の策定作業が進められている中で、市内循環バスは本当に実施すべき事業なのか。年間4,000万円ほどのランニングコストが必要な事業について、仮に赤字団体に転落した場合、事業の存続はどうなるのか。この2点についてお伺いいたします。 なお、二次質問は自席にて行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) 初めに、診療体制の充実についてお答えいたします。
阪南市立病院におきましては、地域における中核病院として、市民が安心して生活が送れるよう医療サービス提供に取り組んでおるところであります。 市立病院における土曜、日曜、祝日の診療体制については、昨年11月より内科系医師、外科系医師の各1名が24時間体制で救急患者の対応を行っております。 つきましては、市立病院における日曜日の外来診療開院については、ライフサイクルが定着している今日、患者ニーズの動向等を見きわめる必要もあり、当面現行の診療体制で医療サ-ビスの提供に努めてまいりたいと存じますが、ご提案の趣旨につきましても、市民サービスの向上、病院経営の改善といった視点から、その有用性について検討を進めたいと考えております。 次に、市内循環バスについてお答えいたします。 福祉バスから市内循環バスに移行するため、これまで保健福祉部において事務を担当していましたが、本年4月、事業部・都市整備課に交通政策班を設置し、その事務を推進してきているところであります。今日まで調査検討を行った内容につきましては、先日開催の事業水道常任委員会において「市内循環バス運行計画(案)」についてご報告申し上げたところであります。 議員ご指摘のとおり、本市財政が大変厳しい状況下に置かれていることについては十分認識しております。私といたしましては、本年度の早い時期の運行を目指し、今日まで鋭意取り組んできたところでありますので、本年12月1日を運行開始日と目標設定し、引き続きバス事業者の選定や関係機関協議等、精力的に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) ただいまのご答弁いただいた中で、内科系医師、外科系医師の各1名が24時間体制で救急患者の対応を行っているとのことですが、これは現状の体制であって、将来はどういうふうな形でお考えになっているのか、それと今の体制をとられてどのような効果があったか。この2点、お答え願えますか。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 議員ご指摘のとおり、昨年11月より救急医療体制いわゆる24時間体制を実施しております。約6カ月経過しようとしております。現状、もう少しこの体制で様子を見ていきたいと、かように存じております。 また、2点目の体制をとられてからの成果がどうかというご指摘でございますが、24時間体制をとる以前よりも当然患者さんが多く、逆の意味でいえばそのように患者さんがふえては困るんですが、体制を整えた以降、非常に市民サービスというんでしょうか、患者さんにご好評をいただいております。 以上です。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 今お答えいただいた24時間体制の救急患者の対応、ここなんですが、もしおなかが痛くて盲腸とかそういった形で病院に駆け込んできたと、そういう状況があればすぐに対応できるのかどうか、ちょっとお答え願いたいんですけども。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 例えば、今庄司議員ご指摘のとおり、たまたま内科系のドクターが担当であればいいんですが、外科系ドクターもございます。したがいまして、患者さんの内容によりましてまずドクターの意見を聞いた上で、その内容によりまして他の病院もご紹介しているケースがございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) ありがとうございます。それと、診療体制についてなんですけども、眼科、耳鼻科の医師等が外科系として診療しているため、外科系といいながら診断を断るケースも多く、患者数の増も余りないと聞いているのですが、これが真のサービスとなっているとは考えにくいんですけれども、どうでしょうか、お願いいたします。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 先ほどもご答弁させていただきました内科系1名、外科系1名。議員ご指摘の眼科、耳鼻科系統につきましては外科系でございます。したがいまして、患者さんの状況によりまして他の病院等紹介もするケースもございます。真の市民サービスとなっているかどうかというご指摘でございますが、その内容を踏まえた上で適切に患者さんに診療を受けていただく、そういうものも一つのサービスではなかろうかと考えておるところでございます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) こういった先ほどなされた市民のライフサイクルが定着しているという観点があるならば、平日頑張って働いている人たちのためにも、休日診療を前向きに考え、平日仕事を休まなくして診療を受けることが可能ですし、集患率のアップにもつながると思うんですよ。また、個人の健康管理、これにもつながってくると思うんです。だから、こういった点を踏まえて市民あっての阪南市だと思いませんか。ここの部分でひとつちょっとお答え願いたいんですけども、よろしくお願いいたします。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 先ほども市長から議員の質問に対しましてご提案いただいた趣旨につきましては、市民サービスの向上、病院経営・改善といった視点から、その有用性について検討を進めてまいりたいとご答弁を差し上げたとおり、今後検討していきたい、かように存じております。 以上です。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 今回この報告書を受けて、報告書の中にも記載されていますように、健全化への具体策の例示がありますが、まさに経営改善じゃなく健全化だと思うんですよ。重要なのは、基本理念の達成に向けて、病院運営にかかわるすべての事柄の初めからやり直し、見詰め直し、つまり根の部分の治療法であると思うんです。これこそが市立病院にとって必要な姿であり、経営改善化であると考えるんです。 こういった意味でも、病院全職員が経営意識を持って取り組むことは、もちろん医療収益にもつながるための方策として、例えば高度医療機器の導入を図るなど、地域の医療機関との連携を推進する上でより効果的なものとなると思うのですが、どうでしょう。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 市立病院におきましては、地域の中核病院としての役割を果たすべく、市民が安心して生活が送れるよう医療サービスの提供に取り組んできたところでございます。安定した病院経営の健全化方策につきましては、医療収益の増収と一定の患者数を確保するためには、高度医療機器の導入など医療機器の整備は必要不可欠であり、市民が身近な形での治療が受けられるよう、医療体制の充実と地域医療機関との病診連携を推進する上では効果があると考えております。 よろしくお願いをいたします。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 次に、現在は高度医療化時代と言われていますが、実際住民さんにとって医療分野は専門的なところで不安感が生じているように感じられているんですよ。その不安感をなくすために、医療に対する講座、例えば岩室市長さんがなされている出前講座的なもので、病院の医師が病院内で行う講座を開かれてはと考えるのですが、どうでしょう。これも市民と病院との距離を少しでも近づける意味で一つの市民サービスであると思うのですが。また、市民への健康の意識の向上にもつながると考えるのですが、どうお考えでしょうか。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 出前講座的ないわゆる患者様、市民の皆様が病院内で講座をということでございます。議員もご承知のとおり、現在ドクターは内科系、外科系21名、その中で外来、または入院患者等診療、診察に当たっておるわけでございます。その中で、当然講座を設ければ初期治療より、また医療費の抑制、患者の増にもつながろうと思いますが、今後の課題として受けとめていきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 また、もう1点、患者増、初期治療、医療費の抑制云々ということで、どう考えておるかということでございますが、議員ご指摘のとおりそのように認識しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 以上です。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 今後ひとつよろしくその分は検討していただきたいと。 次に、外来診療科内容の充実についてなんですが、例えばストレス社会と言われている昨今、現在の内科診療の中で神経内科的な専門治療をふやすとか、ほかに人工透析とか、小児リハビリ等幾つもあると思うのですが、こういった考えはないのでしょうか。ひとつよろしくお願いいたします。
○議長(有岡久一君)
病院事務局長中務正彦君。
◎
病院事務局長(中務正彦君) お答えをいたします。 市立病院の外来診療体制につきましては、議員もご承知のとおり、内科から麻酔科まで13診療科を標榜しております。医療提供を行っておりますが、市立病院の外来機能の充実といたしましては、内科における糖尿患者に対する専門的な特別診療、禁煙外来など、また小児科における小児慢性特定疾患等を初めとした特別診療、及び脳波検査等の特殊外来の充実に取り組んできたところでございますが、議員ご指摘のことにつきましては、市立病院としての使命である公共性の福祉の増進と市民の健康を保持するため、患者ニーズの動向、採算性をも見きわめながら医療サービスの提供に努めてまいりたいと存じますので、ご理解のほどお願いいたします。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 今のご答弁の中で、私も禁煙外来ですか、それはちょっと勉強不足で認識してなかったんですが、こういった形で知られてないと。多分、市民もその禁煙外来があるとか、そういった部分はわからないと思うんですよ。そこを市民に周知していただくにも、やっぱり先ほど僕が言いましたように、出前講座的な講座を住民さんに医療のサービスの充実ということで考えていってほしいというところで、ひとつこれは要望でお願いいたします。 それから次に、医療収益のアップについてなんですが、医師手当等支給見直しについてお尋ねいたしたいんですけども、現在医師の医療収益は1.4%以内だと聞いているんですが、よいときと比較すれば半分になっています。これから病院の健全化を目指す中で、医師、看護師さん、専門職さんの皆さんに対するよい具体策はお考えでしょうか。 例えば、職種別損益を試してみるとか、その中での医師と看護師の配分を見直してみるとか、いろいろ専門的に考える部分があると思うんですよ。そういったとこでどうでしょうか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 先日も院長と事務局長と話をしたところなんですけれども、例えば医師手当に類することに限定させていただいてご答弁申し上げるということになりましたら、先ほど
病院事務局長が申し上げたように、医師が21名現在おります。医師が最大限度頑張っていただくということは、当然病院の収益につながってきます。ですから、現時点では医師に関して申し上げましたら、一生懸命やるモチベーションが、やる気のその刺激が乏しいというふうな意見も先日何人かの医師から聞きました。 そういう中で、結論としまして、先日院長に私の方から指示をしたんですけれども、医療収益を上げるに当たって、医師に対するやる気、それの何らかの喚起するような制度がないかということで、それを早急に検討してほしいということで指示をさせていただいた結果でございます。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) こういった中、少し問題から外れたことなんですが、午前中にもお話あったように、一般職の給与に関してでも2.5%減ですよね。17年6月30日までということなんですが、これは3年間。この件に関しても近隣の自治体と比較して、もう少し検討する余地があるんじゃないかと。これも医師や専門職、看護師さん等の意欲につながる部分だと思うんですよ。 そういった部分で再度協議いただきたいというところで、次に病院長の権限の強化についてなんですが、前に岩室市長さんが病院長に経営感覚を持って頑張ってほしいと言われてましたが、この報告書の中にも記載されている公立病院経営沈滞の理由、一つとしてリーダーシップの不在、責任の所在の不明、院長の専決範囲が狭い等、環境の変化が著しい状況の中、機敏に対応し切れる状況であるとは言いがたいと記載されております。この点について公営企業法の全部適用が考えられるとあります。 経営感覚だけでは市立病院の事業経営健全化につながりにくいと思うが、この点において全部適用を採用するのか、また一部適用、今の現状でいくのか、それともほかにまた何かお考えがあるのか、これひとつ市長さん、お教えいただけますか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 午前中もご議論をさせていただいたんですけど、一部適用、全部適用はこれはちょっと別の議論にさせていただくといたしまして、当然これから院長の病院におけるリーダーシップ、これが大きなウエートを占めていくんではないかというふうに考えております。 それにつきましては、
厚生文教常任委員会の方でもちょっと申し上げたと思うんですけど、過日某テレビで「ガイアの夜明け」というのがありました。ここで二つの公立病院の財政健全化を実現した例ということで、詳しいビデオの報告がなされておりました。私も前からその点に興味を持っておりまして、病院の事務局長に、ビデオを撮ってもらって、これを院長を含めて病院のすべての職員に見てもらって、それで詳細な議論をしてほしいという指示をさせていただいております。 また、その前に午前中にもご答弁申し上げましたように、院長には直接、これから病院では院長のリーダーシップは、繰り返して恐縮ですけれども、一番大きなウエートを占めていく一つであると。だから、責任は私がとらせていただくように考えるから、病院の中でその一部・全部適用は別としまして、院長として最大限度の努力をしてほしいと。でないと、これからの病院の健全化、活性化ということは具体的にやっぱり前へ進みにくいというふうな指示を私の方からさせていただいている次第でございますので、結論としまして、これから公立病院における院長のリーダーシップのあり方は、大きなウエートを占めていくんではないかというふうに考えております。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 今の市長さんのご答弁の中で、私も他府県の事例といたしまして岡山市立病院とか、香川県の坂出病院とか、よい事例もあると聞いています。よいものはよいと、悪いものは悪いとして判断して、今の社会で生き残っていくのは、こういったところをちゃんと見きわめられるかというとこだと思うんですよ。今回、
阪南市立病院経営改善行動計画業務報告書作成費460万円、このお金をむだにすることなく経営改善に努めていただけるようお願いいたします。 それと、病院理念ですね。これはひとつ提案なんですが、玄関前に市民さんの目のつくところに置いていただけないかと。今現状どこにあるのかと探しても、私の目には局長室の壁に一つかかっているのしか僕は認識ないんですよ。そういった点も踏まえて、病院の健全化というところでひとつこれは要望としてお願いいたします。 次に、循環バスについてお伺いいたします。 当初、運行開始目標が7月であったものがなぜ12月に延期されたのか、これひとつお伺いいたします。
○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。
◎事業部長(岡本義彦君) お答えいたします。 運行開始目標につきましては、当初議員ご指摘のとおり7月運行開始ということで検討を重ねてまいりましたが、運輸局、公安委員会、道路管理者など関係機関との調整や運行に関する許可手続などに時間を要することなどから、その目標につきまして12月に変更させていただきたいと、このように考えてございます。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 昨年の行動計画素案に対する
厚生文教常任委員会での意見について、これは反映されたのですか。ひとつそこの点お願いいたします。
○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。
◎事業部長(岡本義彦君) お答えいたします。 市内循環バスの運行計画案につきましては、昨年度の運行計画素案に基づきまして、運行実施に向けてその内容を検討してまいりました。そういう中で、導入を予定しております車両の大きさ、また道路が狭隘であるなど、そういう制約もかかってまいりました。 そういうことによりまして、現行の福祉バスにおいてワゴン車で対応している地区について、循環バスルートとして設定できなかったコースにつきまして、先般電柱移設などの方法につきまして関係機関と協議をさせていただきました結果、通行可能の見込みとなりましたことから、一部ではございますが、桜ヶ丘地区をルートに追加したところでございます。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 今、お聞かせいただいた内容では、
厚生文教常任委員会でこれについて意見が各議員さんからあったと思うんです。余り取り入れられていないようですが、この点は本当に議員さんの思いを協議したのかというところをもう一つお伺いしたいんですけども。
○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。
◎事業部長(岡本義彦君) お答えいたします。 確かに、昨年の
厚生文教常任委員会の中で何点かご質問をいただき、ご要望もいただいております。そうする中で、市内循環バスという形になりますと、先ほども若干ご答弁申し上げましたように、キックターンが禁止されるとか、もちろん道路の問題もございます。そういうことも種々検討をさせていただきました中で、今回ご提案申し上げておりますコースを選定させていただいたところでございます。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) それと、バス事業者の選定については提案方式で進めるとのことですが、その提案内容については、バス事業者を決定する前に公開することは可能なんでしょうか、お伺いいたします。
○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。
◎事業部長(岡本義彦君) お答えいたします。 バス事業者からのさまざまな提案につきましては、厳正に審査を行いまして決定していきたいと、このように考えております。ということで、その審査の前にバス事業者からの提案内容を公開するということにつきましては、選定に混乱を招くおそれがあることなど、その公開につきましては差し控えさせていただきたいと考えております。 しかしながら、バス事業者の選定が終わりましたら、その事業者からの提案のあった内容につきまして速やかに公表をさせていただきたいと、このように考えてございます。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 次に、運行計画案については、本当の市民ニーズに沿った内容になっていると考えられるのか。ひとつ旧市街地が無視されているとか、公共施設のあいている時間帯での運行時間帯がカバーされていないとか等いろいろあると思うんですが、その点についてはどうお考えですか。
○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。
◎事業部長(岡本義彦君) お答えいたします。 現在の運行計画案につきましては、議員ご指摘のとおりでございます。今後におきましても、議会はもとより市民の皆さんの意見を募集させていただく予定もしてございます。そういう中で反映させていくなど、より市民ニーズに沿った内容の循環バスになるよう努力してまいりたいと、このように考えてございます。 以上でございます。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) 市民ニーズに沿った内容、市民からのご意見をいただくということで、これから時間的にもかかると思うんですよ。そこで、本当に12月1日に運行したいと市長さんは言われてますが、詰めて詰めてこの事業を進めて、市民に対して真のサービスをもう一度考え直して、慌ただしく事務を進めず、よく議員の意見を聞き、ゆっくり検討していただけませんか。この件ちょっと市長、お願いしたいんですが。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) 先ほどの庄司議員のご意見です。失礼ですけど、今ご指摘いただいたご意見に関しましては、過日の事業水道常任委員会の方でもいろいろ委員の皆さんからご意見をいただきました。近々またパブリックコメントもやらせていただく予定をしておるわけでございますけれども、私としましたら、最初申し上げましたように、できれば12月の1日付で運行させていただければありがたいとも思うんですけれども、今おっしゃっていただいたご意見も多々ございますので、そういうご意見も最大限度尊重させていただきながら、何とか12月1日で運行できるように頑張っていきたいと思いますし、またそういう中で、失礼ですけど、逆に支障が出てくるようなことがございましたら、またそれは常任委員会の方に報告をさせていただいて、またご意見を聞かせていただく中で、決して無理はしないという方向性で頑張っていきたいと思うんですけれども、できるならば12月1日に運行させていただければありがたいということで、そういう方向性でこれから頑張っていきたいと考えております。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) ただいま市長さんからの答弁をいただきましたけれども、僕的になぜ12月1日やと、そこにこだわるんですが、時間的に考えてでももっとじっくり考える必要もあると思いますし、財政再建実施計画ですか、その計画内容が皆さんに提示されて、それからもう一つ踏まえて考えて時間をとってもいいんじゃないかと思うんですが、そこで今回この質問をしたわけであって、その部分を踏まえてちょっと考えていただきたいと。 最後になるんですが、市内循環バスの運行開始時期について市長の考えをお聞かせいただきたいと。阪南市が赤字再建団体になるかならないか。ならないためにも、阪南市の行財政運営のあり方についてどのような組み立てをし、どう実施していくのか。 今、まさにその羅針盤となる財政再建実施計画を策定中でありますよね。当然、この実施計画の中には阪南市の最重点課題である環境センターの建設、箱作土地区画整理事業、箱作駅周辺整備、及び2年間の凍結となった尾崎の駅前開発ですか、それと先ほどもちらっと話ししました
阪南市立病院の新築・移転、また今議会の一般質問でクローズアップされている
文化センターの施設の改修等、まだまだこれから取り組まなければならないいろいろな事業を評価し、予測を立てているものと思います。 本計画が明確に打ち出される9月まで、この市内循環バスの運行について、先ほども述べました最重点課題等と同じテーブルの中で再考すべきではないのかと思うのですが、市長さんどうお考えですか。
○議長(有岡久一君)
市長岩室敏和君。
◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、庄司議員の方からいただいたご意見、それも十分私自身も認識をさせていただいております。ただ、循環バスにつきましては私の思いもございますし、これまで過去にいろんな議員の皆さん方から循環バスを実現しようというご意見もいただいてきました。そういう中で、こういう厳しい財政状況の中にもかかわらず、そういうことをご理解いただいて、3月議会で一応予算を議決いただいております。だからということではないんですけれども、一応循環バスにつきましては、既存のどうしてもやるべき事業であるというふうに私自身が認識をしております。 ただ、それだからといいまして、今ご指摘いただいた財政の状況、これは十分勘案しなければならないということは、おっしゃるとおり認識をさせていただいております。 ですから、矛盾したご答弁になるかもわからないんですけれども、今ご指摘いただいた財政状況を十分踏まえながら、できれば先ほどご答弁申し上げたような形で、何とか市内循環バスを市民の皆さんのためにも実現をさせていただければありがたいというふうに考えておりますので、ご指摘いただいたように、決して無理をしないという方向性で何とか頑張っていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。
◆1番(庄司和雄君) これが最後の私の気持ちなんですが、市長さんが阪南市の将来をどう考えているのか、市長選に出る前にまとめられた財政健全化プログラムですか、今それがどのようになっているか。市長になる前のことですし、時代も流れています。私はその件に関しては、余りどうでもいいと言うたらこれは言い方が失礼に当たりますが、しかしながら阪南市長になってからの方向性をまとめられる財政健全化実施計画、これはいろいろな角度から議論すべきである問題だと思います。 今、その羅針盤がないままに赤字再建団体となった時点でカットされる市内循環バスをこの時期に運行するのは、私といたしましても余りにも危険ではないかと思っている次第であります。答弁はもう結構なんで、これで私の一般質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(有岡久一君) 以上で庄司和雄君の一般質問を終わります。 お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。 ご異議ありませんか。 〔「異議なし」の声あり〕
○議長(有岡久一君) 異議なしと認めます。したがって、本日の会議は延会することに決定しました。 なお、明日は午前10時に再開しますので、よろしくお願いします。
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△延会 午後4時31分...