泉南市議会 2020-06-04
令和2年第2回定例会(第5号) 本文 開催日: 2020-06-04
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時 開議
◯議長(南 良徳君) おはようございます。ただいまから令和2年第2回
泉南市議会定例会継続会を開議いたします。
直ちに本日の会議を開きます。出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。
これより日程に入ります。
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。本日の
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において11番
竹田光良議員、12番
大森和夫議員の両議員を指名いたします。
次に、日程第2、前回の議事を継続し、一般質問を議題とし、順次質問を許可いたします。
まず初めに、15番 森 裕文議員の質問を許可いたします。森議員。
2 ◯15番(森 裕文君) おはようございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
コロナ禍について、泉南市の
コロナ禍について質問をさせていただきます。
昨日、一昨日、議員の皆さんの質問は、ほとんどこの
コロナ関連の質問でございました。
コロナ非常事態下に開催しているこの市議会でございますから、市民の生活を最優先する市議会でございますので、当然あるべき姿だと私は思っております。
質問する議員の皆さんは、それぞれ市民という背景があって、市民の切実感をじかに受け止めていらっしゃって、時としてボルテージが上がるのも、これはまた当然のことであろうかと思います。
それに対する市長をはじめとする理事者の皆さんの答弁は、失礼ながらあまりにも他人ごとに聞こえて、市民感情を受け止めていないばかりか、この
コロナ禍に実際に対応に苦労されている
市役所職員たちの仕事をも、表現できない不器用さをあらわにするものでありました。これはあくまでも私の感想ですので。
中でも私が驚いたのは、
竹中市長自身が泉南市で初めての感染者が発表された日、泉南市がまさに
新型コロナウイルス感染症に直面し、今後の
対応対策に迫られた日、市長は夕刻、退庁されて御家庭でいつもどおりかどうかは知りませんが、晩酌をされた後、議会の議長に、一人の議員の行為についての抗議の電話をされたという事実でございます。
どのような内容の抗議かは私は存じませんが、酒気を帯びて電話で公人に対して、公務上の抗議を激しく行うなどは、事態を理解できていない本末転倒と言うしかありません。
この事実を市民の皆さんはどうお受け止めになるのでしょうか。このことについての市長の態度はいつものとおり、これといった謝罪もなく、まるで、これも私の感想ですが、どこが悪いんやという態度であったろうと私は感じています。私は、これは著しくリーダーとしての自覚に欠けている、アウトだと思います。
今般のあらゆる意味での想定外の災い、
コロナ禍が生起して、我々日本国民は個人的にも、社会的にも、そして
自治体泉南市としても、ともに生きていくための多くの新たな深刻な課題を突きつけられてしまいました。
我々がこの
コロナ禍から学び、改めて必要に迫られて講じなければならないマストマターは、本当に多岐多様に及んでいて、戸惑い、憂えるばかりというのが現状の国民・市民の偽らざる心境であろうかと存じます。
にもかかわらず、次に迫り来る待ったなしの
非常事態に備えなければならないのも、まさに我々が直面する過酷な現実です。
泉南市民の切実な危機感は、国の宣言などとは関わりなく、実質的なスパンを特定できない、出口の見えない
非常事態にあります。
現実に、財政以外にもあらゆる面での脆弱性を抱える泉南市は、間違いなく、言うまでもなく苦境に立たされています。市長にそのような自覚がないのであれば、この話は最初からできません。悲壮感や諦念感に浸るのではなく、我が泉南市でも泉南市の苦境打開の展望の全ては、例の
ロングパークに託すかのような、極めて矮小短絡な根拠のない
楽観的待望論や成り行き任せではなく、前向きで建設的な現実的な具体の議論の必要性に迫られています。今までの言葉遊びのような悠長な改革的なものなどでは、事態の打開は決して、はかどりません。
市長は、任期を全うするとおっしゃいましたが、
竹中市長の下で、緩み切った泉南市行政組織の早急なスクラップも、
非常事態打開に向けた有効な手段であろうと、私はこの苦境になって確信をしております。
ひょっとしたら今回の
コロナ禍は、この泉南市にコペルニクスを呼び出すことになるかもしれません。大いに反論をしてください。
泉南市民の一縷の望みのために反論してください。
泉南市独自の
市民支援についてお伺いをいたします。
どなたかがおっしゃっていましたが、日本一の市長を頂く我が泉南市です。
竹中市長は、4月14日の
各派代表者会議において、これは非公式の会議でありましたが、はっきりとおっしゃいました。泉南市の
財政状況は非常に厳しい中ですので、独自の施策というのは考えてございませんと。
それを聞いて、自他ともに認める
単細胞人間の私は、不覚にも単純に憤り、市長の深謀遠慮を量りかねましたが、市長は基本的に根底に、今もそのお考えに変わりはないのでしょうか。
市長は、財政難を、独自の支援策を取らない、あるいは取れない理由にされました。ない袖は振れぬという、それこそ単純短絡な思考回路が停止した理屈ですが、泉南市の財政難は、果たして市民の責任でしょうか。
泉南市の財政難の責任は、不可抗力の
社会経済情勢への影響も確かにありました。ゆえに、酌量の余地はあるものの、実際に今までの
財政運営を誤ってしまったのは、役人感覚を脱し得なかった前市長、現市長であり、その誤りを正せなかったのは、当然私も含めた、思想というよりも思惑が雑多過ぎて、事あるごとに錯綜して混迷を極めた議会です。その構図は今も変わっていないのかもしれません。
泉南市の財政難の発生過程から今日に至る財政難、そして
行政経営失敗の主たる責任は、市長、そして市長と同様に議会にあるのではないでしょうか。かように低調粗悪であった市長や議会に、行政経営、
財政運営を託してしまった、あるいは託さざるを得なかった市民の責任は、私はそんなに大きくはないのだろうと思います。
にもかかわらず、
緊急事態にあって、思いもしなかった突然の困窮に見舞われてしまった市民にしてみれば、この非常時にこそ、泉南市が財政難であろうがなかろうが、行政の手腕と庇護に期待を寄せたくなるのも、当然の人情ではないでしょうか。
現に、同じように住民が税金を納めている近隣市町では、いろいろな例えば
子育て世帯への給付金であるとか、
中小企業臨時給付金であるとか、水道料金の減額であるとか、
給食無償化であるとか、商品券等々の独自の
市民支援を早々に打ち出しています。
全国に目を転じても、
ひとり親家庭への給付、
店舗賃料補助、あるいは最近では学生支援など、様々な独自の住民を支援する
対策措置が、住民へのアピールとして、それこそ皆さんおっしゃっておられますが、
スピード感を持って打ち出されています。
財源はどうなっているのかなどは、知るよしもありません。それらを聞き及ぶだけの
泉南市民は、それらの自治体に比べても、泉南市は戦略がなくて、いかにも不明朗と感じ、中には理不尽とさえお思いになる市民もいらっしゃるのではないでしょうか。
コロナ禍による
困窮市民への泉南市独自の支援についての御見解をお聞かせください。
独自の
市民支援のために必要な自主財源は、多少の無理は承知で絞り出すしかないという覚悟が必要でしょう。
例えば、例えばですけれども、市制50周年事業、ワールドマスターズゲームズ等々、
市長肝入り事業を、
市長自身が断念して、市民に
市長自身が
コロナ禍に立ち向かう意気込みを示すことなども、市民の共感を得られることになるでしょう。
代替案があるにもかかわらず、長年経費倒れの施設をこの際に廃止する。あるいは
補助金事業の中にも、この状況において行えないもの。この際、市民に御協力をお願いして、御辛抱いただけるものはないでしょうか。
ささいでわずかかもしれませんが、議会の
行政視察費なども、この状況で恐らく自粛することになるでしょう。そのような
不要不急と判断して見送っても、
非常事態ゆえに市民に許される予算は、恐らくほかにもあるでしょう。
この際ですから、
不要不急の予算を徹底して洗い出して、
コロナ禍の
市民支援の財源に転嫁できるものは、していただきたいのですけれども、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。
3 ◯議長(南 良徳君) ただいまの森議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。
竹中市長。
4 ◯市長(竹中勇人君) まず、先ほど財政上の理由で
コロナ対策の
独自事業はやらないと言ったということでございますけれども、その前の言葉を削除されている部分がございます。
私が言ったのは、小学校、中学校の学校給食に対しての発言として、そういう
独自事業は財政上の理由でできないということは申し上げました。何もほかの事業を一切やらないと言っているわけではございませんので、その辺は誤解のないようにお願いしたいと思います。何でしたら、
議事録確認をしていただきたいなというふうに思います。
それから、本市の
コロナ対策の事業でございますけれども、4月7日の
緊急事態宣言の発令された後、市民の皆さんや事業者の皆さんにおかれましては、
緊急事態に伴いまして、外出自粛あるいは
休業要請等に対しまして、深い御理解と御協力を賜り、おかげをもちまして、感染が抑制されたということは、皆さん方の御協力のおかげだと、心から感謝を申し上げる次第でございます。
また、この間、
感染症対策に欠かせないマスクだとか消毒液等、その他もろもろのたくさんの御寄附を頂戴いたしました。これに対しましても、皆様方に本当に心より感謝を申し上げる次第でございます。
まだまだコロナが終息したという状況ではありません。ここしばらくは、ここのところ2週間ほどは、大阪府内での発生がゼロという状態ではございますけれども、まだまだ終息がされたという状況ではございませんし、これからも第2波、第3波というのが起こってくる可能性があります。
それにつきましても、今までと同様、3密を避け、ソーシャルディスタンスを確保し、またマスクの着用、手洗いやうがいの励行等、新しい生活習慣を常に意識して励行していただき、さらに第2波、第3波が大きくならないように、圧縮していきたいというふうに思いますので、改めての御協力をお願いしたいと思います。
本市の場合は、WHOが
非常事態を宣言した1月31日に、泉南市の
新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げまして、国が
緊急事態宣言を出した4月7日以降におきましては、
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく
対策本部へと移行いたしまして、危機管理上の重大な課題であるとの認識の下、国や大阪府等の関係機関と密接に連携をいたしまして、市民の健康と安全を守るという
基礎自治体としての使命を全うすべく、庁内体制を整えまして、総力を挙げて
感染症対策に取り組んできたところでございます。
主な事業といたしましては、各
公共施設や医療機関への
感染予防策としてのマスクや消毒液の配布、それから
休業要請支援金やテイクアウト・デリバリーの事業の
経済対策、それから水道の基本料金の減免、あるいは
児童扶養手当の受給者への
支援事業などの
生活支援対策、そして
GIGAスクール構想や妊婦さんへのマスクの配布などの教育・
子育て対策などを行っておるところでございます。
今後もこの
コロナ対策に関しましては、これからの状況等を注視した上で、第2波、第3波に備えるための事業、あるいはその状況を見定めた上での対策というのは、今後も検討していきたいというふうに考えてございます。
5 ◯議長(南 良徳君)
山上総務部長。
6
◯総務部長(山上公也君)
不要不急の事業の洗い出しについて御答弁させていただきます。
不要不急の事業の洗い出しにつきましては、現在事業の中止、規模の縮小、次年度への先送りなどができないか、またその影響はどれぐらいになるかを精査しているところでございます。
また、
コロナ禍において既に実施できなかった事業、実施の見通しの立たない事業など、その事業費、財源を把握しているところでございます。
現在、
コロナ感染症対策につきましては、
財政調整基金を取り崩して、その財源としている状況でございます。基金残高も少なく、
コロナ感染の第2波、第3波及びこれからの
台風シーズンに備え、
一定額基金を残しておく必要があるため、
不要不急の事業等の集約も行い、財源としてまいりたいと考えているところでございます。
今後、
コロナ感染症の
感染拡大の長期化も懸念されていることから、
コロナ対策のための財源確保に、全力で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
7 ◯議長(南 良徳君) 森議員。
8 ◯15番(森 裕文君) ただいまの市長の答弁ですけれども、昨日からこれ聞くのは同じ内容、全く一言一句違わない答弁を4回目と違いますか、これは。私も議席に座って居眠りしているわけやないんですから、聞いていますよ。結構ですよ、時間を使うだけの答弁は。
それから、もういつもこういうささいなことをおっしゃるんですけれども、議事録を読めと。読みます。
「まず、泉佐野でやっている
給食費等でございますけれども、御存じのとおり、本市の
財政状況は非常に厳しい中ですので、今の段階でそういう独自の施策というのは考えてございません」これが議事録です。こんなささいなことで私はやり取りしたくない。できるだけ財源を掘り起こして、
困窮市民の手当に回していただきたい。
それから、今後の
災害対応について、お伺いをいたします。
猛威を振るった
新型コロナウイルスは、一応第1波の峠は越えたかの様相ですが、しかるべく想定されている第2波、第3波に備えなければならないのは、今や常識となっています。
そして、そのような状況下で、我々はいつ起きるか分からない大地震、驚異的な風水害等の自然災害にも備えなければなりません。誰もが危惧する具体の懸念としては、
災害避難所の問題があります。
多くの市民が押し寄せる避難所で3密をどのように回避できるか。国は
新型コロナ禍の中で災害が起きた場合、通常より多くの避難所を開くよう、都道府県などに通知し、感染者は一般の避難所に滞在することは適当ではないとしています。
宿泊施設の業界団体には、避難所を受け入れられるホテルや旅館の
リストづくりを依頼したということでございます。
大地震はいつ起こるか分かりませんし、間もなく
台風シーズンに入ります。泉南市としても従来どおりの避難所の数や床面積では、
コロナ禍の中での激甚災害には間に合わないのではないのでしょうか。
早急に新たな避難所の準備に取りかからなければならないでしょうし、そうなれば、おのずと避難所の運営体制も新たに構築し直さなければならないはずですが、取組の現状と進捗状況をお示しください。
避難所用の資機材、備蓄品についても従来どおりでは、内容的にも量的にも不足、不十分でしょうから、対応策をお示しください。
専門家は、避難所で
クラスターが発生すれば、
避難所崩壊が起き、地域の医療崩壊につながる。それを防ぐため、今から全庁体制で事前準備を始めることが必要だと述べています。十分御承知おきいただいていることとは存じますが、改めて御存念をお聞かせください。
このように、最前線の
自治体行政には、これから難しい要求ばかりが、いや応なしに突きつけられてきます。いざというとき頼りになることは、市民の協力だと思います。いざというときの市民の協力を得るために大事なことは、今、市役所は事態に備えて何をやっているのか、何をしようとしているのかということを、市民に分かりやすく十分に説明しておくこと、御理解を得ておくことだと思います。御見解をお示しください。
それから、一気に言ってしまいますけれども、今、泉南市が一番想定しなければならないシナリオは、私は秋に
大型台風が直撃した場合のシナリオではないかと思います。最近の台風発生の頻度や規模を考えると、泉南市でも起こり得ます。
大型台風が直撃した泉南市で
避難勧告が出された場合、
感染リスクを感じながらの
避難所対応を余儀なくされます。最悪の場合、職員の感染、
クラスターにより
大幅戦力ダウン、
東日本大震災の
被災地並みの役所機能の低下が起こり得ます。
そして、これまでの災害時と大きく異なるのは、感染症ということで、ボランティアや他自治体からの応援が期待できないことです。心ないことを祈っていても仕方がありません。起こり得るシナリオを市長と職員、そして市民が共有することが大事です。起こり得ることから目をそらさず、転ばぬ先のつえを見極め、前もって先手を打っていく。
特に起きて困ることに対しては、たとえ緊急でないことであっても対策を立てておく必要があります。今の泉南市の体制と組織では、それは無理なことでしょうか。無理なら無理とはっきりおっしゃってください。市民もそれなりの心積もりと準備をしておかなければなりませんので、御答弁をよろしくお願いいたします。
9 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
10
◯総合政策部長(川端 豊君) 御答弁申し上げます。
地震などの大
規模災害はもちろんのこと、今議員おっしゃっておりました大規模台風なんかも、これから想定される中で、避難所の開設、運営に係る物資や体制の点検、強化、充実に日々取り組んでいるところではございます。
大阪府域における
緊急事態宣言は解除されたものの、議員御指摘のとおり、今後、第2波、第3波に対する懸念もある中、災害時の避難所における
新型コロナウイルス感染症対策については、非常に重要かつ喫緊の課題と考えております。
国や大阪府から示されたガイドラインなどを参考にしながら、これまでの
避難所対策に加え、新たに追加、拡充すべき課題を洗い出し、可能な限り対応してまいりたいと考えております。
昨日もどなたかの御質問にもお答えしましたけれども、具体的には、
避難所スペースにおける3つの密の回避の対策、避難所の衛生管理の徹底、避難者の
健康状態の把握と管理、
避難スペース及び新たな避難所の確保、
避難者自身による
感染予防、拡大防止に対する取組、感染が疑われる避難者への対応となっております。
議員お尋ねの備蓄物資については、避難所における
感染リスクの低減を図るためのマスクや消毒液、パーテーション、ちょっとこれは段ボールの間仕切りとなる予定なんですけれども、それの準備を今考えているところです。
また、御指摘のとおり、3密回避への対応は不可欠であることから、定期的な換気の徹底はもちろんのこと、
避難者同士の適切な間隔を確保するための
避難所スペースの有効活用についての再検討を行う必要があると考えております。
本市では、避難所として35か所の
公共施設を指定し、大
規模災害に備えているところでございます。
参考には、今、
南海トラフ地震なんかでは、3,800人程度の避難者が出るであろうという想定にはなっておりますが、
実質使用可能人数が1万7,000人余りとなっておりますので、当初は1人当たり2平米ぐらいの換算でいっておりましたが、1人当たり2
メーター間隔でいきますと4平米を換算としても、
南海トラフ地震程度の避難者の数は、充足できるのかなというところでは今考えております。
現在、
新型コロナウイルス感染症の影響や、新たに得られた知見などを踏まえながら、本市において発生するおそれのある最大級の地震の対応に備えたいというところでございます。
それとあと、リスクじゃなくて……(「結構ですよ」の声あり)すみません。
11 ◯議長(南 良徳君) 森議員。
12 ◯15番(森 裕文君) 再検討ではなくて、私はこの対策を、初めから構築し直す必要があるんではないかと思っております。
御承知だと思いますけれども、これは4月1日と7日に内閣府と消防庁と
厚生労働省から、避難所における対応についてという文書が出ております。これは自治法に基づく
技術的助言ということだそうですけれども、これは、今おっしゃるとおり、可能な限り多くの避難所の開設、親戚や友人の家等への避難の検討、
自宅療養者等の避難の検討、避難者の
健康状態の確認、そのほかいろいろありますね。
これを一つ一つ、だから市町村にも府を通じてこれが来ているんだろうと思うんですけれども、これが4月1日、7日のことですよ。今日は、何日ですかね。もう6月に入っています。私もおかげで1つ年を取りました。
ですから、再検討を検討しているんじゃなくて、もう一から構築し直すということに取りかかったほうがいいんじゃないですか。そのようにだけ申し上げておきます。
それから、ちょっともう
リスク管理はやめます。
それから、一応人権だけ、答弁を御用意していただいていることですから、人権についてお伺いいたします。
新型コロナウイルス感染症に関連して、感染者、
濃厚接触者、
医療従事者やその家族、あるいは外国からの帰国者、外国人に対する誤解や偏見に基づく差別を行うことは、絶対に許されません。
しかしながら、残念ながら、極めて非常識なSNSのみならず、いろいろなケースで実際にそういう差別問題が発生しているようでございます。
人権を守ることが、コロナ危機を乗り切ることにつながると言われております。もう私もそうだと思います。そのことを御理解のない方が結構いらっしゃるようです。
人権啓発の困難さについては、私も実感をしています。実は私もその範疇にあるのですが、ある一定の年齢層以上の人たちは、確たる人権教育というものを受けていらっしゃらないのではないか。私個人の経験からすると、どうやらそれは事実のように思います。
確かに憲法には、人権の意義は明確にされていますが、人権意識のない、人権を尊重できない国民は、この国に一定の確率で存在しているのではないでしょうか。そして、そんな人々がほかの人々にも強引に影響を及ぼしてしまう。これらの人々の意識を変えていただくのは、これは浅学な私ですが、啓発しかないのではないでしょうか。泉南市としての今後の具体の対策対応をお聞かせください。
13 ◯議長(南 良徳君) 眞塚総合政策部参与。
14 ◯総合政策部参与(眞塚憲一君)
コロナ禍における今後の対策対応というところで御答弁をさせていただきます。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、感染した人や感染症に関わる
医療従事者及びその家族の方々などに対し、感染に関する誤解や偏見、またそれに基づく言われなき差別やいじめ、誹謗中傷事例が、SNSやインターネット上を中心に今なお、後を絶ちません。
新型コロナウイルス感染症は、誰もが感染する可能性があるということ、このことをまずしっかり認識した上で、このウイルスに関する正しい知識と正確な情報を基に、冷静な判断、行動を取ることが極めて重要であります。
本市でも、本年3月から5月にかけ、市ホームページ上や「広報せんなん」紙面を活用し、人権への配慮やメッセージとして、その旨掲載し、啓発、呼びかけを行ってきたところでございます。
本市では、平成29年8月に人権行政基本方針、その具体的実行計画として、昨年8月に人権行政推進プランを策定し、男女、子ども、高齢者、障害者、外国人等の人権、部落問題とともにインターネット上の人権侵害の含め、主要な取り組むべき課題を位置づけ、人権意識の高揚を図るための施策及び人権擁護に関する施策を柱とした取組、施策を進めているところでございます。
また、実際の施策展開につきましては、市職員や人権啓発推進協議会をはじめとする人権関連市民団体、企業、NPO等の様々な方々との連携、協力の下、推進しているところでございまして、本件につきましても、課題や情報を共有しつつ、従来と同様、体験談や識者等による講演、他者の意見を傾聴できるよう、参加型学習を中心とした啓発講座等を実施してまいりたいと考えております。
一人一人が、他者を思いやる気持ちを持ち、人権を自分のこととして捉えることこそが、人権意識の高揚に極めて重要であることから、今後ともこれら取組を継続し、一人一人がかけがえのない存在として尊重される差別のないまち・泉南を目指し、施策展開を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
15 ◯議長(南 良徳君) 森議員。
16 ◯15番(森 裕文君) ありがとうございました。それでは、もう次に移りますけれども、リーダーシップについて、これはやめておきます。今の市長を見ていますと、言うてもしようがない。やめておきます。
財政課題についてお伺いをいたします。
コロナ禍が発生して、泉南市の財政健全化への道のりは、より一層遠くなったと言えます。健全化は遠くかすんで、ほぼ見えなくなったのかもしれません。だからといって、悲観する必要はないと私は考えています。
それは、国はどうするんだろうかというと、どうしようもないんですけれども、国民の生命と生活を守るという大義名分がありますから、堂々と新規の国債を追加発行し続けるでしょう。それしかないんだろうと思います。
赤字国債の赤字という接頭語は葬り去られることになり、国の財政健全化などは、どこかへ吹っ飛んで、もはやあり得ない話になります。国は、このコロナ危機に当たって、財政健全化などもうしなくてもよい。今のところ確証のない財務省が大いに抵抗する、いわゆる最近はやりのMMTのあくまでも実験段階に、恐る恐るでもいや応なく入っていかざるを得ないのではないかと、私は浅学ながら、何の確証もなくそう考えています。
一方、財政危機にあっても、MMTという一種の妖剣、邪剣を振るえない自治体は、取り分け泉南市のような財政基盤が脆弱な自治体は、もはやひたすらに従順に国に頼るしかありません。
交付税、交付金、補助金に貪欲に食らいついていく。決して食いっぱぐれることのないように、私は国費獲得の専門家を配置してもいいのだろうと思います。
ただ、国任せで何もしなくてよいということでは、もちろんありません。その間にひそかに力を蓄えていかなければなりません。まず、この修復が利かない、修復しようとすればするほど多大なコストがかかってしまう行政組織を、一旦スクラップして、ここから強引な最近の私の持論に入っていきますけれども、一旦スクラップして、合理的かつ効率的な組織に一からつくり替える。
予算編成は徹底的に見える化する。ちまちました行革などは、もうこの際、一旦ストップをして、全てをゼロから一気に建て直す。心のスクラップ・アンド・ビルドなどというごまかしでは一歩も進まないということを肝に銘じていただきたく存じます。これは私の持論をとうとうと述べただけの話ですので、御見解があればお聞かせください。なければ別に結構です。
17 ◯議長(南 良徳君)
山上総務部長。
18
◯総務部長(山上公也君)
コロナ対策につきましては、国・府と共同連携しながら対策を取ることで相乗効果が得られ、事務的にも効率的と考えているところでございます。
コロナの
感染拡大が長期化すれば、対策を打ち続けることとなりまして、
財政状況につきましては、より悪化することが懸念されているところでございます。
財政基盤が弱く、基金残高も他団体に比べ少ないということから、効果的な時期、対策を見極める必要があると考えております。
また、議員おっしゃるとおり、政府の借金増大のペースについては、私どもも懸念してるところで、地方財政への圧迫とならないように、国への要望をしてまいりたいというふうに考えております。
今後の
財政運営につきましては、引き続き市民ニーズ、将来世代への負担額、
財政状況、基金残高などから判断いたしまして、何が最適かを検討し、進めてまいりたいと考えているところでございます。
事業の見直しにつきましては、予算要求に際しまして、各部局等への枠配分を行い、部局長マネジメントによる予算要求の実施、行政評価や事務事業評価を活用した事業の優先順位づけの指標として活用し、予算要求を行っているところでございます。
また、サンセット方式の導入によりまして、新規の事業につきましては、終期や見直し時期の設定をするなど、引き続き事業の見直し、歳出削減に取り組んでまいりたいと考えております。
予算編成過程の見える化につきましては、他団体でも進んできておりまして、その必要性については認識しているところでございます。
今後、先進自治体を参考に、指標について検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
19 ◯議長(南 良徳君) 森議員。
20 ◯15番(森 裕文君) 国のこれから借金がどんどん増えていくということを、私は懸念してもしようがないと思うんですよ。もうそういう成り行きで、それこそどなたかがおっしゃっている、もうMMTに走るしかしようがない。それはそれでいいんですよ。
だから、泉南市もお金がないんですから、もうそこに食らいついていくしかないと思います、私は。どんどん国債を発行してもらって、国のほうには、そこからおこぼれをどんどんもらいに行くと。
失礼ですけれども、教育長のようなお国の役人さんに、どんどん泉南市へ来ていただいて、パイプをつないでいただいて、お金を平身低頭して土下座して、もらってやっていくと、それしかないんじゃないかなと私は思っております。
次は、地域経済についてちょっと、これもコロナと関連した話なんですけれども、この
コロナ禍で、地域経済への影響は今後さらに深刻化するでしょう。市民の命を守る取組と並行して、足元の経済を支えて、市民の暮らしを守る近未来の施策も必要です。今申し上げましたように。
市長や行政の力量が問われる知恵の絞どころでもあります。今から申し上げることは、決して泉南市行政への非難ではありません。自治体としての泉南市は、今までに地域内の経済に影響を及ぼす、あるいは地域経済を取り戻す
経済対策を打ったことはありません。
市長はまた、地域振興券がどうやらこうやらとささいな実例を挙げて反証されようとするんでしょうけれども、私はここでそんな矮小化した話をするつもりはありません。
地域経済を取り戻すということが、泉南にとっては忘れ去られてしまっていた、改めてのこれからの大きな課題ではないでしょうか。
この
コロナ禍があって、今後の一層重視すべきは地域経済です。グローバル化だとかIT化だとかによって、どんな地域でも、日本全国あるいは世界につながっている時代ではありますが、そのような大きな経済の一部に取り込まれてしまうのではない地域の在り方も、可能にしていかなければならないのではないかという話をさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
今の泉南市には、社会減、
自然減、両面から人口減少が見られます。少子・高齢化で増える社会保障費と減る税収、日本全体の税収の一部を地域に回す仕組みも、今回のまさに恐慌に発達するかもしれない想定外の経済危機にあっては、今後の展望はできなくなっているのかもしれません。
そんな中で、我々に課される使命の1つは、地域内の経済循環を高める仕組みをつくり出すことを真剣に議論し、取り組むことではないでしょうか。御見解をお聞かせください。もう一気に質問します。
それから、漏れバケツ理論というのがあります。これは「漏れバケツ」で「ぬれバケツ」と違います。これまで地域活性化といえば、企業誘致や観光、産業など、外から稼ぐばかりに注力されてきました。工場やショッピングモールなどを誘致して、給与や売上げという形で、一時的にお金が入ってきても、すぐに地域から出ていくお金ばかりだとしたら、ジャジャ漏れのバケツに水を注ぎ込むようなものであります。
そうではなく、どうやって地域でお金を循環させるのか。お金の地域滞留時間をどう延ばすことができるのかが大事なのではないでしょうか。そのために役立つ考え方が漏れバケツ理論というものでございます。
当局にも既に御認識はいただいていることと存じます。産業、経済、雇用も、よそに頼らず、まずは自分のところで起こしていく、そういう意味で、中小企業、地場産業、あるいは農業資源、林業資源、水産資源、あるいは人材、空気、水、文化、スポーツも全て資源と言えます。
泉南市内のあらゆる資源を生かして、漏れバケツの穴を塞ぐ方法を考える。これは実は舶来の理論ではありますが、日本の泉南市より小さな町々でも、幾つか既に取組が始まっている議論です。
ここで詳しく述べるいとまはありませんが、ただ分かりやすいということだけで他意はないのですが、適切ではないかもしれない、簡単で身近な分かりやすい例えを申し上げます。適切ではないかもしれません。お許しください。これが分かりやすいと思ったので。
個々の案件の是非はともかくとして、例えば、これはあくまで例えばとお断りした上での話ですが、泉南市が公共事業で学校などの建設工事を行う場合、建設工事を市外の大手業者に発注すれば低予算で済むかもしれませんが、建設費用の大半はほぼ泉南市を素通りして外に出ていってしまいます。例えばですよ。
一方で、市内の従業員と市内の2次業者を擁する市内の事業者に発注し、建設資材類も市内で調達できれば、建設費用は割高になるかもしれませんが、お金は市内にとどまって、市内の業者や従業員の手に渡り、さらにその人たちが市内の商店などで買物をするなどの経済行動を行えば、それがやがて地域経済循環となり、泉南市の経済を潤します。そんなにうまくはいかないと、今はお思いになるでしょう。
ですから、このような循環をそちらこちらで起こし、産業連関させる装置を考え、つくり出すのが行政の仕事ではないでしょうか。これからの行政の仕事ではないでしょうか。
泉南市当局においても、ぜひ検討をいただきたい、取り組んでいただきたい。御見解をお示しください。
21 ◯議長(南 良徳君) 宮阪市民生活環境部長。
22 ◯市民生活環境部長(宮阪 宏君) 漏れバケツ理論に基づく市内の経済循環についてということに対しまして御答弁申し上げます。
地域のあるべき姿を考えて、地域全体を支える経済構造、これをつくり上げていくためには、どういった視点が必要なのかと考えたときに、自治体は住みよいまち、働けるまち、訪れたいまち、これを目指してまちづくりの有効な政策を考え、施策を実施していく必要があると認識してございます。
自治体内における地域経済については、一国経済とは異なりまして、他の地域と密接に結びついております。地域内で全ての財やサービスを自給自足できるわけではございませんので、地域外との取引を通じて確保されるものが多く出てまいります。
こうした他の地域から受け入れる材やサービスに対する対価を確保するためには、地域としての所得が必要でございます。その際、地域内で生産額の大きな割合を占める産業、これが地域の分配所得、そして地方税制の源泉となります。
地域内の限られた市場ではなく、地域外の広大な市場を相手に経済活動を行うことから、より大きな所得を得ることが可能となってまいります。
さらに、地域外から得た所得は地域内の需要をさらに喚起し、拡大することにもなります。
したがって、こういった地域経済の維持発展のためには、今後、需要の成長が期待できる基盤産業、これを伸ばすことが必要だと考えてございます。
その一方で、卸、小売業、サービス業あるいは食品加工などの地域内消費者向け製造業といった、地域消費型産業の成長も、地域経済全体の発展に不可欠であります。特に、地域社会の高齢化が進めば、地域内での医療、介護サービス需要などの増加など、さらなる需要増が見込まれる分野が少なからず存在します。
こうした地域内消費に対応した産業の供給体制が整っていない場合、そうした潜在的な需要を取り込めないばかりか、地域外に材やサービスを支出せねばならなくなります。
地域経済の今後の望ましい姿を考える上では、人口、就業、消費構造などを踏まえつつ、こうした基盤産業と地域消費型産業、このバランスを取って地域経済構造の在り方を検討していく必要があると考えております。
議員がおっしゃっておりますこの漏れバケツ理論におけます地域経済のお金の漏れ穴、これを把握するには、地域経済の循環を確認するために、得られた所得が地域内で循環しているかどうかということに関して、地域経済の構造を分析する必要があると言われております。
漏れバケツ理論は、小さなまちでも取組が始まっているとのことでございますが、複雑ではない産業構造である場合は、分析や取組が容易だと想像しておりますが、様々な産業を抱え、他の地域と密接に結びつく地域経済の構造が複雑である自治体におきましては、産業構造を分析し、十分読み解いて活用できるものか、検討が必要だと思います。
また、地域内での経済循環を高める取組につきましては、どの部分を誰が主体で取り組むのかといった視点も必要であると考えられるため、行政だけではなく、民間企業であったり、市民の連携で、それによってビジョンをつくり出すという検討も必要だと考えております。
自治体が
経済対策を検討する際に、地域の経済循環を分析し、さらに人口、就業、消費構造などを考慮して、地域経済のお金の漏れ穴の対策、これを考えることが、市の政策や施策の取組を進める上で、有効なツールとなるのかについては、今後研究してまいりたいと考えております。
23 ◯議長(南 良徳君) 森議員。
24 ◯15番(森 裕文君) 随分と大きな構想で御答弁をいただきましたけれども、それだと手はつけられないでしょう。手はつけられないということを今おっしゃったんですが、私はもっと単純、簡単なことを言っているんです。
地域でお金を回す、いわゆる連関させるということの手助けを市役所としてできないかと、産業連関の。この産業とこの産業を結びつければ、そこに経済ができると、そういうこと。
例えば私が1万円の所得、あるいは収入を得たとしますね。それを20%、2,000円しか市内で使わなかったら、ずっとそれが循環していって、そうしますと最終的には1万2,500円が市内で循環したことになるんですよ。
いわゆる経済効果は1万2,500円しかないんです。20%しか使わなければ。簡単な単純な話ですよ。私が1万円のうち8,000円を市内で消費、あるいは支払いをしたら、それがその次の人も80%の支払いをすれば、それが循環となっていけば、最終的には5万円以上の経済効果となって表れるわけですよ。
今難しいことをおっしゃいましたけれども、私はそういう単純な構造を、この泉南市内でつくれないかと、全てが全てそんなことできるわけないけれども、少しでもつなげていけば、バラバラにやっているんじゃなくて、そういうことを具体的にできないものかどうか、検討をしていただきたいと申し上げておるわけで、できなかったらできないで結構ですけれども、そんな今おっしゃったような、何ていいますかな、対外貿易のような話では、とても手がつかない話だし、とにかく実効を上げていくために、これから地域経済が、今一番大事な要素になってくると思いますので、そういう提言を申し上げたわけでございますけれども、もう答弁は結構です。終わります。
25 ◯議長(南 良徳君) 以上で森議員の質問を終結いたします。
〔「議長、議事進行」の声あり〕
26 ◯議長(南 良徳君) 田畑議員。
27 ◯14番(田畑 仁君) すみません。この一般質問、この3日間見ていて、まるで何か予算反対した者包囲網みたいに、答弁がやたらめったら長いような気がするんです。
我々議員、タイムウオッチで測ったように1時間で終わる議員もいらっしゃいますけれども、我々のようにガチでやっとったら、これ1時間の中で質問、ほとんどできないんですよね。
そやから、長ければ長いのであれば、早よ言うてほしいし、その辺の工夫をちょっとやってもらわないと、我々議員が何のためにやっているか分からないんで……(「議長」の声あり)いや、まだしゃべっているんですけれども……(「議事進行や」の声あり)
28 ◯議長(南 良徳君) ちょっと待ってください。
29 ◯14番(田畑 仁君) 議事進行ですって、ですので、その辺りちょっとお願いします。
30 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。
31 ◯6番(梶本茂躾君) そういう話は、議会運営委員会の中で話ししていただく。本会議場で取り上げる話じゃないと思います。今の議事進行はちょっと間違っていると思うんですけれども、その点について、議長の見解をお願いします。
32 ◯議長(南 良徳君) この件について、議会運営委員会で諮っていただくようにします。
次に、9番 堀口和弘議員の質問を許可いたします。堀口議員。
33 ◯9番(堀口和弘君) 皆さん、改めまして、おはようございます。未来せんなんの堀口でございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。
まず冒頭に、
新型コロナウイルス感染症に罹患された方々にお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々への御冥福をお祈りいたします。
また、同
感染症対策に奔走されております
医療従事者や福祉関係者、役所の皆さん、市民生活を支える全ての皆さんに、敬意と感謝の意を表したいと思います。
また、昨日ともに同じ会派として切磋琢磨をしてきた古谷議員からは、会派解消に伴い、温かいお言葉を頂きました。会派は分かれることとなりましたけれども、2011年の府議選を闘ったライバルとして、ずっと引き続き切磋琢磨をしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
まず、冒頭から余談に入りたいと思います。
3月議会の一般質問で、FMの委員会の会長が東小学校の教育を、みそかすに言われたという話を取り上げさせていただきました。
ここにお世話になって、ここで育った卒業生として、また保護者として、その話を聞いた私をはじめ関係者の憤慨はいまだに収まってはいません。ろくに知りもせず言われたその一言で、多くの人々が傷ついたことは、一生忘れることはないと思います。
東小学校の特認校としての評価は、全国的に見ても成功事例であることは、揺るぎない事実であります。前回の教育長の答弁においても、高い評価をしていただきましたし、今回副市長が着任早々に、教育長と東小学校を視察に訪れたとお聞きをいたしました。
通告はしておりませんけれども、感想ですので、率直な意見を副市長にお聞きしたいと思います。
34 ◯議長(南 良徳君) 幡中副市長。
35 ◯副市長(幡中 力君) ただいまの議員御質問の東小学校についてお答えさせていただきます。
議員おっしゃったように、私は着任しまして、泉南市のことをいろいろと知りたいということで、何個か
公共施設を回らせてもらっておりまして、その中に東小学校も行かせていただきました。
私の率直な感想ですけれども、とてもすばらしい小学校だなというふうに思いました。ちょっと市街から外れたところにある小学校ということで、なかなか規模も小さいところだったんですけれども、市街から車で十分程度のところにあるんですけれども、とても自然が豊かで、私は堺市の町なかで育ったものですので、一般的な小学校しか知らなかったんですけれども、ああいう自然のある中で授業ができて、教育を受けられるということは、すごく子どもたちにとっていいことなんだなというふうに思っております。
聞きますと、ほとんどの小学生が他の地域からも来られているということで、それはそれほど魅力のある学校なんだなというふうに思っております。
ですので、そういう特色ある学校づくりというのは、非常に教育にとって大切だなというのは実感しましたので、これは今後も教育委員会において、いろいろと各小学校、切磋琢磨して、特色ある学校というのを、つくっていっていただきたいというふうに思った次第でございます。
36 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
37 ◯9番(堀口和弘君) ありがとうございます。非常に高い評価をいただきました。これが今、東小学校、ほかの小学校もそうなんですけれども、泉南市の学校教育って僕はまだ、よそさんに比べたらすぐれていると思っています。
東小学校の特別認定校としてのいわゆる自然環境の中で、心豊かな児童を育てるというところの概念からいうと、ここの歴代校長さんの尽力というのは非常に大であったなというふうに高い評価をさせていただいております。
特にここ2代、上中校長あるいは佐野両校長が築いてこられた、特に今和歌山大学との連携でプログラミング教育もしっかりやっていただいているというところで考えると、教育委員会はもっと胸張ったらええと思うんですよね。
だから、そこら辺はよそからの視察、成功事例としてあちこちに披歴をしていただいて、全国に小規模教育のすばらしさというのを、ぜひとも広めていただきたいなと。
FMに逆行することになるかもしれませんけれども、逆行してでも人を育てるというのは、非常に大事なことやと私は強く感じていますので、その辺は教育委員会に、またお願いしたいなというふうに思います。
本日の質問の順番についてなんですけれども、入れ替えさせていただいて、学校へのICT整備、それから
コロナ対策、和泉砂川駅前、新家駅前、買物難民、陣痛タクシーという形の順番でお願いをしたいなというふうに思います。
それではまず、学校へのICT整備についてお伺いをいたします。
先日来、多くの議員が質問されておりますので、重複する部分は省いてお聞きをいたします。皆さん、
GIGAスクール構想という名前をずっと理事者側から資料を頂いて、
GIGAスクール構想とは何ぞやというふうに、文科省のホームページなり、いろんなところで調べさせていただきました。
総じて言うと、1人1台の端末を高速大容量で一体的に整備し、多様な子どもたちを取り残すことなく公正に個別、最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想であるというふうに聞いております。
ソサエティ5.0と呼ばれるこの時代において、その中で育っていく子どもたちにとって、ICTをはじめ、先端技術を活用して体験していくというのは、まさに我々の小学校時代、中学校時代とは全く違う時代に入ってきたのかなと。
恐らく教育長も私らも、ソサエティ3.0ぐらいのレベルで育っているというふうに思うので、時代の変革というのを、非常に敏感に捉まえていかないといけないんじゃないかなというふうに思います。
これまでの文科省の構想では、
GIGAスクール構想の整備というのは、段階的に一定の年度をかけてやっていくという話でありましたけれども、今回の
コロナ禍において一気に進むということになりました。
泉南市にとっては、タブレットを導入、1人1台、オンライン授業への活用のみならず、学習指導要領に基づくプログラミング教育にとっても非常によかったかなと。
コロナ禍というところの不幸はありましたけれども、一気に進むということは非常にすばらしい話やというふうに思っております。
ただ、ちょっと待てよということがありました。まず、イニシャルコストについては、先日の答弁どおり、ランニングコストは年1億円、あえてLTE端末を一律にする必要があったのかというのは、いささか疑問が残ります。
家庭にインターネット環境の整備されている御家庭では、そちらのWi-Fiを使っていただき、インターネット環境がない御家庭については、ルーターを貸し出す形でよかったのではないかなというふうに思います。
大阪府は府立高校の生徒に向けて3,300台やったんですかね、ルーターを調達されて、ルーターを活用していくと。泉南市も同じようにやるとすれば、LTEを使うセルラーモデルと呼ばれるタブレットではなくて、Wi-Fiモデルのタブレット整備でよかったのではないかなというふうに思います。
性能は何が違うのかというと、単に電話回線を使える、いわゆるLTE回線を使えるか使えないか、この差だけなんですよね。
そこでまずお聞きしたいのは、学校で家庭におけるインターネット環境についてのアンケートを取られていると思いますけれども、その辺の数字が分かればお答えください。
38 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
39 ◯教育部長(岡田直樹君) 現在、本市における家庭でのインターネット環境なんですけれども、各学校では、これまで緊急配信メールとかいう形で、保護者に対してメールを送らせていただいたりしてございます。
今回、この
コロナ禍の中にあって、Wi-Fi環境がどんなものか、インターネット環境がどんなものかというのを、ちょっとまずは簡単に調べさせていただいたところ、やはりどうしても回答に誤差があるかとは思うんですけれども、今のところおおむね10%内外の家庭でWi-Fi環境がないのではないかというふうに今考えているところでございます。これについては、今後まだ精査をしていくという状況でございます。
40 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
41 ◯9番(堀口和弘君) 先日の答弁によると、1台月1,600円、年間1万9,200円、それが約5,000台ということで1億円ということで、これは教員の分もセルラーモデルにされたということですよね。
今回想定するタブレットの価格想定、文科省では一応モデルとしては4万5,000円で調達できるという形で提示されているというふうに思うんですけれども、例えばiPad、これは文科省が学習者端末の標準仕様という形で出されている通常のiPadの32ギガのセルラーモデルの価格というのが4万7,800円、Wi-Fiモデルやったら3万2,800円なんですよね。
ということは、1台当たり1万5,000円の差がつくんですよ。入れるか入れへんかで。これだけでイニシャルコストは7,500万の節約ができるんですよね。
3分の2を国で負担していただけるということで、いってまえという感じやったんかも分かりませんけれども、仮にモバイルルーターを1割の、先ほどのアンケートの答えどおり、1割の児童・生徒に借りたとしたら、年間大体どうですかね、9,000万円ぐらい浮く計算になると思うんですけれども、その辺の計算をされたのかどうか、まずお答えいただけたらと思います。
42 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
43 ◯教育部長(岡田直樹君) モバイルルーター等に関する試算ということでございますけれども、実際にまず、その試算も一定はしてございます。議員御指摘のように、モバイルルーターを導入することによって割安になる面は確かにございます。
ただし一方で、Wi-Fiモデルオンリーになりますと、学校で使用する際に、学校全体でWi-Fiのネットワークはつくりますけれども、そのインターネット接続をやはり十分なものにする必要があるという課題が生じます。
何かというと、前の答弁でも申し上げましたけれども、14校ある学校から、インターネットに出る回線を直接出ていくのではなくて、一旦教育委員会のサーバールームのほうに持ってくる、その14回線がございます。それを束ねて1回線にしてインターネットにつなぐと、合計15回線あるんですけれども、それを今回の
GIGAスクール構想の内容に見合った回線とする場合に見積りを取りましたら、トータル回線で月に600万円かかるという試算が出てまいりました。
したがって、Wi-Fiモデルでいった場合でも、ランニングコストが数千万かかる。それに加えてルーターを貸し出すとなると、それだけでも数千万かかるといったところがございました。
ついては、今回は各学校間の回線をスピードアップさせるよりも、全台LTEでいくほうが、設備投資的にもコストがかからないし、メリットが高いと判断したところでございます。
以上です。
44 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
45 ◯9番(堀口和弘君) これは文科省の
GIGAスクール構想の実現パッケージの中には、LTEを採用するについては、あくまでプラスアルファの部分での位置づけなんですよね。
基本的にはWi-Fiモデルの整備で、学校には高速大容量の設備をするという形が前提になっていたと思うんです。これはプラマイ、全部LTEモデルでいくのか、それとも先ほど教育部長がおっしゃったような、数千万かかりますという、学校にWi-Fi環境を整備するというのは、比較されてあまり変わらんからLTEでいくかみたいな話やったと思うんです。ここはどうなんですかね、あまりこれは僕は、ええ話やとは思わんのですよね。
文科省が示した校内LAN整備の標準仕様というのがあると思うんです。これがちゃんと満たされるかどうか。今現状満たしているのかどうかは、ちょっと分かりませんけれども、それが前提で多分今年整備するという計画やなかったんですか。
だから、まずそこの学校への校内LANの設置についての考え方、以前の何年かかけてやりますと言うていた構想と、今回の一気にやりますという構想との違いというのを、ちょっと答えていただいていいですか。
46 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
47 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。確かに
GIGAスクール構想の前年度の内容としましては、まず、学校の校内LANをしっかりさせますというものでございました。
内容は、補助対象になっているものは、学校の校内の回線を太くする。それを高速ネットワークに対応できる機械にします。そこからあとの、インターネットに出る通信経費は市町村で見なさいと。国はそこは関与しませんというのが、従来からの内容でございます。
したがいまして、校内の回線を増強する、線を太くする、あるいはアンテナを設置するのは、先般、昨年度の国の補助制度で、支援制度でおおむね100%の支援を頂いていると。持ち出しなしでさせていただけるということなので、昨年補正予算を編成していただいて、それから今年度に繰り越して、今年度その工事を行っていくというものでございます。
したがって、これまでの構想どおりに、校内の回線は太くなりますと。ただしインターネットの先ほど申し上げた結構なコストのかかる部分については、市の単費になりますので、それならば一定校内の線は増強しておいて、その各学校からインターネットに入れる。それ全ての回線を増強するんではなくて、まずは端末のLTEでいこうというふうに考えてきたという経緯がございますので、御理解よろしくお願いいたします。
〔傍聴席より発言する者あり〕
48 ◯議長(南 良徳君) 傍聴席、静かにしてください。堀口議員。
49 ◯9番(堀口和弘君) いや、納得せえ言われても、なかなかその辺の具体的な数字の羅列がなかった。GIGAスクールをやるにつけて、常任委員会のほうではやったかも分かりませんけれども、議会全体には、そういうお知らせはなかったですよね。
比較したからこっちにやりましたという話を、Wi-Fiのほうがええのか、だから、学校の施設を増強するほうがええのか、それとももうLTEでいってまうのか。
何かLTEでいってしもたらLTEだけなんですよ。後で避難所の話をしますけれども、この学校の中のWi-Fi環境をきっちり整備することによって、これは全部避難所ですやん。じゃ、避難所の、要は避難所の中で通信環境を整えて、きちっと避難された方に対しても使えるというところで考えると、教育委員会単独の話ではなくて、恐らく危機管理課のジャンルのところの予算にも係ってくるとは思うんですよ。
だから、そこら辺まで考えたかどうかです。結局縦割りの弊害というのは、僕はここにあるというふうに強く感じています。
その辺、また今後きっちり議論はしていきたいなと思いますけれども、校内LANの高速大容量というのは、これは僕は逆に譲ったらあかん話やと思うています。
何でか、プログラミング教育をやるときに必要なんですよ。これからはロボットを動かしていく。それから、これからもう時代は5Gの時代に入ってくるんですよね。
だから、きっちりこれから過去5年間で考えたら、要はインターネット環境というのは激変していますよ。もちろんSNSもそうです。激変している中で、じゃ今から始めて今4G、これから5G、じゃ今のインターネットの容量で、恐らく文科省が示しているパッケージというのは、最低ラインやと思うんですよね。
だから、ある程度オーバースペックでも、僕はええと思っている。何でか。これから5Gが始まって高速大容量でバンバンやらなあかんようになってくる。プログラミング教育ももっと恐らく学習指導要領の中でどんどん改定されていって深められていく。
ロボットを使うなんていう話は、さっきの東小学校ではもう既にやっている話ですから、だからそういう意味では、きちっと校内LANの整備というのは、僕はやるべきやというふうに思っています。
これも意見で入れておきます。もう今言うても多分検討します、できません、どうしましょうという話になると思うので、あえて要望という形にさせていただきますけれども、ただ、お金の算段で考えたら、絶対に校内LAN整備のほうが安いと僕は思います。やり方やと思います。
これはいろんな方に僕は聞きましたけれども、もう答弁はいいですよ。いろんな方に聞きましたけれども、LTE、確かに1台1,600円というのは、非常に我々使っている中でいうたら安いのかも分かりませんけれども、やっぱりそこは教育の現場だけで使うというんではなくて、いざというときの避難所での回線として使うというところも想定すれば、校内LANの整備のほうが、はるかに僕は効率的、効果的やというふうに思っています。もう答弁いいですよ。答弁しますか。じゃ分かりました。
50 ◯議長(南 良徳君) 古川教育長。
51 ◯教育長(古川聖登君) 今回のLTEのことにつきましては、当初、文科省は学校で勉強ができればいいという枠組みだったんですが、この
コロナ禍になりまして、自宅でも学習しなければ学習権が保障できないという、そういうことで急遽、緊急措置の中で、日々変わっていく状況の中で私どもも、ぎりぎりの判断をさせていただいたところです。
議員おっしゃるように避難所のことですとか、あるいは留守家庭児童会のことですとか、本当に特定の場所に行かないと勉強ができないというような状況が生まれていることを考えますと、子どもたちが端末を持ってさえいれば、どこでも先生と連絡が取れ、どこに避難しても先生と一緒に学ぶことができる、そういうような安定した環境を考えたときに、LTEが最適であるというふうに判断した次第でございます。
当初はLTEに非常に文科省も冷たかったんですが、私は再三文科省にLTEについて、もう少し検討してくれというふうに、この
緊急事態の中で申しておりましたら、最近ではLTEについて積極的に文科省も資料に書いてくるようになりました。
また、私どもだけではなくて、全国からランニングコストについて、後年度の負担についても、支援をお願いしたいということで、文部科学大臣のほうにも声は届いておりまして、過日の記者会見でも、今後前向きに検討していきたいという力強いお言葉を頂いているところでございます。
先日来、ランニングコストについてお話を頂いておりますが、私にできることを最大限やってまいりたいと存じます。
52 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
53 ◯教育部長(岡田直樹君) 簡単に避難所の関係でございます。先ほど申し上げた校内LANの容量アップの工事を今年行いますと、学校の避難所となる部分にもWi-Fiアンテナがつきますので、万一の際には避難者の方にもインターネット環境を使っていただけるようになりますので、よろしくお願いいたします。
54 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
55 ◯9番(堀口和弘君) ありがとうございます。このランニングコストの部分について、市単費でやらなあかんということ自体、僕は納得はしていないんですけれども、そこは教育長は文科省出身なんですから、ぜひとも文科省へプレッシャーをかけていただいて、お願いベースになると思いますけれども、ぜひともこの1億円のせめて3分の2の負担、お願いするべきやと思いますけれども、そこはぜひとも形にしてください。まずやるかやれへんか、答えてください。
56 ◯議長(南 良徳君) 古川教育長。
57 ◯教育長(古川聖登君) 現在でも学校には大変なICT機器の整備に関して予算が来ていると私は承知しておりまして、その金額は本市につきましては、数千万円くらいは来ていると。地方交付税という形ではございますが、国がもう現在でも支援をしていると思っておりますが、今後もさらなる支援をお願いしたいということで、しっかりと訴えてまいりたいというふうに思います。
58 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
59 ◯9番(堀口和弘君) いや、だから、これ学習指導要領でプログラミングをやるともう決まっているわけやから、だから、国が決めた内容に沿って教育を進める以上、その分の応分の負担というのは、僕は国がやるべきやというふうに思います。
先日田畑議員も、文科大臣に会いに行くと言うてはりましたけれども、もちろん泉南市として教育委員会として、しっかりとそこら辺の予算要求、必ずつけてくれよという話をしていかんと、これまたこの間、誰やったかな、山上部長やったかな、FMで賄いますみたいな話をされてしまうとね、ほんなん、子どもの教育、本来やったら国が負担すべきところを市が負担する部分において、
公共施設が最適化という名の下に統廃合されていくというのは納得できへんのですよね。
だから、そこら辺ちょっと強く声を上げていくべきやと思うんです。なかなか声を上げにくいと思いますよ。上級官庁に物を言うというのは難しいことやと思いますし、教育長においては、それはもともとのベースを置いている古巣に文句言うというのは、なかなか難しいかも分かりませんけれども、それをしっかりやっていきたいなというふうに思います。これはもう要望にしておきます。
その辺のお手伝いを、昨日の田畑議員の話やないですけれども、一緒にやろうやという話ですよ。議会にもお願いしてね。
コロナ禍でもほな政府・与党に物を言うていくんやったら、自民党の議員もいてれば公明党の議員もいてるんですよ。その辺に詳しい、明るい国会議員はたくさんいらっしゃいますよ。
だから、そういった方々にもしっかりとお願いをして、泉南市だけの話やないですけれども、でも泉南市で年間、泉南市のレベルでも年間1億かかるんですよというところは、ちょっとしっかりと訴えていくべきやと思います。
また、教員に渡すタブレット、これこそLTEは僕は要らんと思います。ぶっちゃけ要らんと思う。ここに金かけるんやったら、今から言いますけれども、学校の先生方のオンライン授業をやるにつけて、例えばウェブカメラやったりとか、単にiPadで、そのまま授業が撮れるという、撮れんことはないですけれども、きっちりやろうと思うたら、やっぱりパソコンは必要なんですよ。
このための機材の整備というのは頭に入っているか、まず、お答えください。
60 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
61 ◯教育部長(岡田直樹君) 私どもの教育委員会の弱いところの1つが、学校に組織的にICT機材、端末を導入してこられなかったというのが、弱いところやと思ってございます。そうした中で、本当に学校の先生方におかれては御苦労いただいている状況でございます。
ただ、今回このようにGIGAスクールで一斉導入という形になりますので、まずは今のところ考えておりますのは、子どもたちと同じものというふうに思っておるところでございますけれども、今、学校の先生方にもリクエストをしっかりと聞いていって、よりよいものが導入できればいいかと思います。
それから、古川教育長も着任以来、学校における校務支援システムであるとか、教員のパソコンの必要性をずっと言うておられます。そういったところを、今後も予算要求等のしっかり確保に向けて努めてまいりたいと思っております。
62 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
63 ◯9番(堀口和弘君) ここで1つ大きな事実が分かりました、今の答弁で。これね、もうほかの質問をいっぱいやりたいのに、時間ないんですけれども、あえてやりたいと思います。
学校の先生に業務用のパソコンが整備をされていないですね。これは逆に僕らは驚きですよ。学校の子どもらの成績の管理とか個人情報の管理とか、これを誰の端末でやっているんですか。これ、先生の端末でやっている、先生の個人所有のパソコンでやっているとすれば、大きな問題やと僕は思っています。
必要なものを買うていないんやもん。これで情報漏えいがありました。以前ありましたよね。砂川小学校でしたかね。情報漏えいがあった。じゃ、今のこの時代、職員のパソコンがどれだけきちっとセキュリティが確立されているのか。
本来、こんなん個人のパソコンに覗き見しようと思うたら、何ぼでもできる人いらっしゃると思うんですよね。ここは非常に僕は問題やと思うんですけれども、これは教育長、整備するつもりないですか。
だから、今回LTEやめて、教員の分だけLTEやめて、そこで浮いてくるランニングコストの部分で教員1人一台一台ちゃんと市から、教育委員会から支給しましょうよ。
校務支援の話もそうですわ。学校の校内のいろんなイベントでもそうですし、いろんな活動の中で、いろんな事務作業も個人のパソコンでやっているというのは問題やと思いますよ。
そんなんやっている、例えば福祉の団体であったりとか、医療機関とか、そんなん個人で管理しているようなところなんかありませんよ。個人情報ですから、ましてや子どもの情報やから、成績だけやなくて、健康の記録もどこに入っているんですか。
だから、そんなんを考えたときに、これはタブレットを整備しましょうとかというGIGAスクール以前の問題やと思いますけれども、そこについて教育長、見解があったら。
64 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
65 ◯教育部長(岡田直樹君) 答弁といいますか、説明に言葉が足りませんで失礼いたしました。
あくまで組織的に導入はしてこなかったということでございます。先生方御苦労いただいたのは、毎年の少ない備品費の中から少しずつ学校の校務用パソコンというか、そういったものを整備されて、そういった中で御苦労されながら、していただいていると。
お問合せの重要な情報というのは、ハードディスクに大きなものを用意して、それを鍵のかかるところになおしていただいているというふうに聞いてございますので、よろしくお願いいたします。
66 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
67 ◯9番(堀口和弘君) これは私物をそもそも校務に使わせるというのは問題と違いますかと僕は言うているんですよ。例えば泉南市役所の中で、市民サービスに関わる部分について、個人のパソコンで作業をされていたら怖ないですか。怖いと思いますよ。
これは僕らが親の立場に立って、自分の子どもの情報が先生個人の端末で作業をされているというのは、非常に問題やと思うんですよ。いやいや、首かしげているけれども、違うって。学校に必要なものって何ですか。机と黒板、椅子、要りますよ、もちろん要りますよ。要るけれども、じゃそれを児童・生徒の成績を管理するものは要ると思いますよ。
もうこれ議論しても、恐らく難しい、どんな答えも返ってきいへんかも分かりませんけれども、これをやらん限り、保護者皆怒りまっせ。今日の僕のこのインターネット中継、誰が見てくれているか知りませんけれども、保護者が見ていたら怒りますよ。
自分の子どもの情報を先生個人のパソコンで作業するんですか。ないですか。絶対にないですか。じゃそれで何で情報漏えいなんか起きるんですか。ハードディスクでやっていたら、今でもあちこちで起こっているじゃないですか。砂小で起こったのは、もう何年か前ですけれども、でもそれだけ情報が、情報に関してはきちっと管理せなあかんのですよ。
だから、そこはもう答弁いいですよ。もう同じ答えが返ってくるだけやと思うから、答弁はええですけれども、そこら辺をしっかりやっていただきたいなというふうに思います。
そうしたら、中身の話をちょっとしたいと思います。急に降って湧いたように整備を進めることになりましたけれども、オンライン授業の実施方法について、同期、いわゆるリアルタイム、または非同期、オンデマンドのどちらをどのように実施するのか、お答えいただきたいなというふうに思います。
先日の竹田議員の質問でも、オンデマンドはちょっと飽きるんと違うかという話もありましたけれども、リアルタイムにやる対面授業的な使い方も、恒常的に入れるべきやというふうに思いますし、ホームルームとかもやったらええと思います。
また、オンデマンドやとスタディサプリとかの、いわゆるオンラインコンテンツのように、既に精査されたものを活用して、単元ごとに細かくぶつ切りをして、短時間に抑えて、確認テスト的な感じは、復習がいつでもできるという意味では有用やと思います。
今回の
コロナ禍において、私立では早々にオンライン授業を取り入れたところもありますし、オンデマンドというところでいうと、ユーチューブでつくり込んでいる学校も、非常に私立の場合は多いというふうに思います。
その辺、今後の泉南市の学校におけるオンライン授業の取組について、お答えいただいていいですか。
68 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
69 ◯教育部参与(阪上浩之君) それでは、今後のオンライン授業に関しまして、答弁申し上げます。
堀口議員御指摘のように、いろんな手法が我々もあろうかというふうに考えております。決してオンデマンド、一方でやるというのではなくて、双方向型の対面式の方式等々、いろんなやり方がミックスをしながらする必要がある。取り分け支援を必要とする子どもにとっては、今現在もやっぱりこのタブレットの持つアクセシビリティの活用が、非常に大きな教育的効果があるということも踏まえて、今後早急に柔軟な対応の仕方を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
70 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
71 ◯9番(堀口和弘君) 要はまだ具体的に何か固まっているというわけではないということやね。
でも、そこら辺、併用をしっかりしながら、これはコロナの第2波が来るかもしれへんというところで考えると、これ以上の授業の遅れというのは、もう許されへん。
今でも、もう多分必死こいてやらな、やっても全部消化できへんような状態の中で、もし第2波が来て、もう1回休校せなあかんとかというような話になったときには、やっぱりこれが一番有効な手段やというふうに思うので、早急にその辺、体制を整えていただきたいと思います。
この間、J:COMでやられたやつも見ましたけれども、あのレベルやなくて、もうちょっとしっかりと単元ごとに、今日はここやってね、あそこをやってねとかという指示も飛ばしながらやっていただきたいなというふうに思います。
それと、先日の澁谷議員の質問で、障害のある児童・生徒への支援の在り方について、少し触れられていたと思いますけれども、私のほうからもお伺いをしたいと思います。
発達障害をお持ちの児童・生徒の中でも、読み書きの困難さを抱える児童・生徒への学習支援において、音声読み上げ、画像記録、音声入力などのワープロ機能、筆算支援、マインドマップなどのマッピングツールの活用を考えれば、今回のタブレット導入は、インクルーシブ教育の可能性を大きく広げるというふうに期待をしております。
特に日本版ディスレクシアホイールというところに基づいて、指導を何か考えられているのかどうか、お答えいただきたいというふうに思います。
こうした活動については、東京大学先端科学技術研究センターによるDO-IT Japanとか、異才発掘プロジェクト ROCKETとか、私も参加させていただいておりましたけれども、ハイブリッド・キッズ・アカデミーなどのように複数あります。
先日の澁谷議員の質問に対して、障害の度合いに応じてとの答弁もありましたけれども、東京都渋谷区では、東京大学先端科学技術研究センターに委託をして、渋谷区ラーニングリソースセンターを立ち上げて、スクランブルエデュケーションというのを掲げて、学びの異なる子どもたちが、それぞれのゴールに向かって学ぶことを目的にプログラムが提供されているというふうに聞いております。
そこまで行くのはなかなか難しいと思いますけれども、泉南市の今後の取組について、何かあればお答えください。
72 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
73 ◯教育部長(岡田直樹君) 今回のGIGAスクールの端末導入に際しまして、議員御披歴のように、本当に今までの学校教育と違う部分、新しい部分が大きく幅が広がるというところでございます。
ただ、御指摘のように、当然新しい道具が入る際には、それをちゃんと皆さんが使えなくてはいけないということで、そういった支援を要するお子様には適切なツールであったり、機材が必要かというふうにも考えております。
今先ほど議員が御披歴いただいた中で、渋谷区の事例、東京大学の研究所の事例などを拝見しておりまして、例えばですけれども、今まちに出回っているタブレットですとか端末の中で使えるアプリケーションで、もう既にあるもの、無料で使えるものなど、日頃から私たちが一部使っているようなアプリケーションも含めて、いろんなものがもう既に出回っているようにも聞き及んでおります。
そういったものをしっかり活用しながら、また必要な機材、ハードウエアが必要であれば、それはまたそれでケース・バイ・ケースで調達が必要になるかなと思っておりますけれども、今あるアプリケーション等の活用も、今後考えていって、今回のGIGAスクールの国が掲げた大きな考え方の1つに、誰一人取り残すことなくという考え方がありましたので、そういったところには、しっかり検討して配慮していきたいと考えております。
74 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
75 ◯9番(堀口和弘君) ありがとうございます。調べていただいたんですね。見ていただいてありがとうございます。
要はこれ、いろんなアプリがあります。ユーパッドとかいろんな音声入力支援も含めて、今しゃべれば、そのまま原稿用紙に作文が書けるというすばらしいソフトもあります。
計算支援もそうです。読み書きも含めて、また発語のない児童・生徒への対策、対応とかというところでも、非常に有用なアプリというのはたくさんあります。
ただ、何を組み合わせるかというのが、非常に大事なんですけれども、それとともにもう1個大事なのが、学校現場がちゃんとそれを受け入れてやってくれるかどうかなんです。例えば、さっき作文の話をしましたけれども、じゃ作文を音声入力でいわゆるワープロ打ちみたいな形で出力しました。
でも、学校の先生は持ってきたら、いや、手で書いて持ってこいよと。読み書きに書くのが苦手なお子さんに持ってこいよという事例がやっぱりあるんですよね。その辺、学校現場の指導について、阪上参与は教育者やからよう分かっておられると思いますけれども、その辺をお答えいただいていいですか。
76 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
77 ◯教育部参与(阪上浩之君) それでは、ただいまの学校教育現場における具体的な指導に関しまして、御答弁申し上げます。
堀口議員御指摘のように、今現在学校教育現場には、いろんな課題を持つ子どもたちがおります。そういう子どもたちの中には、当然文字を表すことに非常に困難な課題を抱えている子どももいるわけであって、そういう子どもたちにとって、どんなやり方が適切で自分を表現することができるのかということを考えたときに、今般今御指摘いただいているような、ICTのアプリを活用した中で、自分の考えていること、気持ちを表現するというのも、我々これから大切な表現方法の1つであるというふうに考えております。
以上でございます。
78 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
79 ◯9番(堀口和弘君) ありがとうございます。その辺の話は阪上参与としてしやすいよね。学校現場できっちりその辺の柔軟な対応をやっていただきたいということです。
それから、障害の度合いに応じてという話がさっきありましたけれども、障害の度合いに応じて、じゃ、この子ども一人一人のいわゆる個性、僕らは障害という言い方は嫌いなんで、個性ですよ。個性について、きちっと個別支援計画を立てて、別に心理検査どうこうというんじゃなくて、学校の中で配慮しなければいけない事項とか、そのお子さんの持つ特性、それから得意なことも含めて、きっちり見てあげてほしいんですよね。
だから、そこら辺、それをまた学校の中で共有をしていただきたい。この先生はええと言うたけれども、あの先生はあかんと言うたという事例ももちろんありますから、だから、そういったところも含めて、今後教員に対しての研修とか、当然あるでしょうから、その点についてもしっかりやっていただきたいなというふうに思います。
それでは、時間がちょっと押していますけれども、
コロナ対策の話を聞きたいと思います。
泉南市における
コロナ感染症対策については、これまでも多くの議員が質問をされました。だから、細かい話を聞くのはやめて、1点だけお伺いをしたいなというふうに思います。
今回の
コロナ禍の最中においても、あちこちで地震が発生をしております。こうした
緊急事態宣言の中に、地震やそれから災害が発生した場合、避難所についての対策というのは講じられたのかどうか、さっきもちょっと森議員の質問であったかも分かりませんけれども、改めて簡潔にお答えください。
80 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
81
◯総合政策部長(川端 豊君) 今、先ほども森議員の御質問の中でお答えさせてもらったんですけれども、一応
避難所対策につきましては、基本はやっぱり3密ということが大きな問題になっていますので、その辺の検討と、あと要はそれに対する備蓄、消毒液であるとかパーテーション、段ボールで作るものですけれども、そういったものの準備を今ちょっと進めているところでございます。
82 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
83 ◯9番(堀口和弘君) さっきの話の続きをします。避難所へのICTの整備というのは、今回の
GIGAスクール構想で、学校に配備されるWi-Fi環境というのは、非常に有用やと思います。
その一方で、さっき話がなかったんですけれども、充電する設備であるとか、それから当然たくさんの方が同じ箱の中に入られるということで、感染症の対策、しっかりやっていかなあかん。さっきは全員飲み込めるみたいな話はありましたけれども、恐らく1か所で固まったら無理ですわ。無理です。
じゃ、避難所の人数を今の想定の恐らく半分近くまで落とさな無理やと思うんですけれども、その点についての想定についてお答えいただきたいと思います。
それから、そこに入り切れない、避難が困難な場合においては、在宅避難であったりとか、あるいは民間企業などの協力事業所などでの協力避難所とかというのも整備するべきやと思うんですけれども、その点については、泉南市のスタンスをお答えいただけたらと思います。
84 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
85
◯総合政策部長(川端 豊君) まず、避難所の人数の想定なんですけれども、先ほどちょっと森議員のときにもお答えしたんですけれども、35か所の避難所で収容人数1万7,000人余りを収容できるということを、今考えております。
コロナの前の状態ですけれども、そこのときは、大体1人2平米ぐらいの換算で考えていたんですけれども、今は4平米ぐらいは必要になるであろうということでいきますと、大体1万7,000の半分ぐらいということになります。
それでいきますと、大体
南海トラフ地震の想定をすると4,000人弱ぐらいが避難されるであろうという想定が出てきていますので、一応避難所としての避難者は、取りあえず充足できるのかなということは考えてはあります。
ただ、避難所が全てオープンできるかどうかの問題も出てきますので、その辺を考えますと、やっぱり先ほどおっしゃっていました民間施設の活用であるとか、やっぱり在宅で避難を考えていただかなあかんという部分は、検討の課題となると思います。
国と府の取組としては、今、民間施設の活用のところを視野に入れて防災協定を結んで検討せざるを得ないのかなというふうに思っていますので、今、その手挙げ方式で一応挙げてくれた大阪府内の民間施設のリストも上がっているんですけれども、ただ悲しいことには、こちら方面の民間施設がないということもあります。泉南市内でも、その施設を考えていきますと、防災協定の締結に向けて、検討をしていかないかんのかなというふうには考えております。
あと、充電の関係とWi-Fi環境は、一応今年は公民館のほうにWi-Fi環境の設置を今進めているところです。
それとあと、ポータブルの充電器を今年何基か購入する予定にしておると思います。
86 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
87 ◯9番(堀口和弘君) 役所で想定していただいている部分、いつも災害とか起こったときに、やはり想定外のという話が往々にして出てくるという中で、じゃそれがきちっと4,000人弱というふうにお話しされましたけれども、いけるのかどうかというのは、いささか疑問は残ります。
何が言いたいかというと、やっぱり民間の避難所の整備、これ僕はすごい大事やと思っております。物資の供給に関わる広域緊急交通路の確保もそうなんですけれども、物資を運ぶための、例えばヘリポートの整備です。
以前、泉南市でも防災で1か所整備したと思うんですけれども、今、ほっちっちで草ぼうぼうになっていますけれども、そういったところも、きちっともう1回再点検をされるべきやというふうに思います。
あと、もう1つは、やっぱり特に僕らが、古谷議員もよくボランティアに行かれますけれども、僕も行かせてもろうて一番感じたのは、在宅避難されている方の支援をいかにするか。それから在宅避難をされている方の情報をいかに把握するか、もうここに関わってくるかと思うんですよ。
だから、避難所に来られている方の把握はできる。でも、じゃあ例えばいろんな問題があって、避難所に行けない方というのは、もちろんおられると思います。それから、家にペットがいてるから無理やとかというのもあるでしょうし、発達障害があるので、たくさんの人の中には入れないという方については、在宅避難であったり、車中泊であったりという形になってくると思います。
そういった方々への支援の形というのは、恐らく今の泉南市の計画の中では、あまりうたわれていないように思うんですけれども、その点については、しっかりと整備をしていただきたいなというふうに思います。もうこれも要望にしておきます。今言うても、やってくれるとは思いますけれども、信じていますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、和泉砂川の駅の周辺整備についてお伺いをしたいと思います。
以前からお伺いをしているので、今の課題としてお伺いをしたいんですけれども、和泉砂川駅のいわゆる西口ですかね、海側の整備はどんどん進んできました。
しかし、マツゲン側についてはバリケードをされて、せっかく舗装したのに待機場所として使えないという状態になっていますけれども、その辺、警察から閉めろというお話やったかと思いますけれども、今のこういう事態になった原因について、お答えをいただきたいと思います。
88 ◯議長(南 良徳君) 奥田都市整備部長。
89 ◯都市整備部長(奥田雅則君) 議員御指摘の現在バリケードで囲っているところについてでございます。当該箇所につきましては、当初、大阪府警本部との設計協議の際には閉鎖する方向で協議を行っておりましたが、整備工事中に利活用する中で、工事完了後もそのまま有効利用するほうが望ましいというふうに市のほうで考えまして、開放しておりましたところ、警察から指導が入りまして閉鎖したというふうな状況になっております。
以上でございます。
90 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
91 ◯9番(堀口和弘君) これは、最初も計画段階から、あそこの部分というのは、砂川樫井線に接道するためのスペースやというふうに、行く行くはそうなるんでしょうけれども、それはそれでええんですけれども、何ていうんですかね。砂川樫井線と接続するまでに何年かかるかという話ですやん。
今、鋭意やっていただいているとは思いますけれども、じゃまだ当分の間、使わへんのであれば、あそこを駅の送迎用の待機所に僕はすべきやと思います。それは最初の計画の段階で、ここを待機所にするという計画がなかったから、今のこういう状況になっているのかなというふうに思うんですけれども、整備されてきれいになったのは、すごくよかったなというふうに思いますけれども、いかんせんお迎えの車が殺到する時間帯、何でここに止められへんねんという声は非常にたくさん市民の方からお声を頂きます。
当初の計画に織り込んでいなかったというところは、当然反省はしていただかないといけないと思うんですけれども、警察と協議してあそこを待機場所として使えるようにするという方向性にはなれへんのかどうか、改めてお答えください。
92 ◯議長(南 良徳君) 奥田都市整備部長。
93 ◯都市整備部長(奥田雅則君) 議員御指摘のところにつきましては、市民様からもそういうような要望も頂いているところでございます。
現在、閉め切っているところではございますけれども、当該箇所の道路整備の完成までの間の有効、利活用が図れるように、泉南警察のほうへ再協議の申入れを今現在行っているところでございまして、整備が整い次第、その協議内容に沿った形で有効活用ができるように取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
94 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
95 ◯9番(堀口和弘君) ありがとうございます。もうぜひともそれを警察と改めて協議をしっかりやっていただきたいなと。
これは市長、やっぱり市長が動いてくれんと無理やと思います。警察もうん言うてくれへんと思うので、その辺、ぜひとも市長も動いてやってください。市民の皆さん、せっかくきれいになったのに、何でこんな格好になってんねんという話のほうが圧倒的に多いです。
だから、せっかくきれいにしたんやから、便利よう使えるように、その辺やったっていただきたいなというふうに思います。
時間がなくなってきたんで、ちょっと前に進みたいと思います。新家駅のほうをちょっとお伺いしたいと思います。
新家駅の踏切周辺の対策というのは急務だといいながら、莫大な予算がかかることから後回しにされてきました。私の記憶では、民主党政権時にも国に要望に行って云々というふうにありましたけれども、もう本当に長い懸案事項やというふうに思います。
私が以前から言っているのは、新家駅の踏切への流入の仕方を変えるという話をさせていただきました。ただ、莫大な予算がかかるということで、ずっとペンディングになっていましたけれども、
竹中市長は、踏切の歩行者対策ということで動いてこられたと思います。
今現状、どのように進んでおられるのか、お答えください。
96 ◯議長(南 良徳君) 奥田都市整備部長。
97 ◯都市整備部長(奥田雅則君) JR新家駅の踏切拡幅整備の進捗状況につきまして、御答弁を申し上げます。
踏切整備計画につきましては、現在、設計委託をJRにて発注をしておりまして、今年度6月末に完成予定となってございます。
その後、JRと大阪府との間で設計委託に基づきます実施協定書の締結に向けての協議を行いまして、本年12月頃の協定締結を目指していきたいというふうにお聞きをしているところでございます。
また、工事につきましても、JRによる施行となりまして、工事着手時期につきましては、年明けの令和3年の1月頃からの着手となりまして、工事の内容で、踏切内の工事がありますので、夏場の作業規制もあることから、令和3年度末ごろの完成となる予定というふうにお聞きしているところでございます。
以上でございます。
98 ◯議長(南 良徳君) 堀口議員。
99 ◯9番(堀口和弘君) もう時間がなくなってしまいましたので、残りの買物難民対策とか陣痛タクシーについては、次に回したいと思います。いずれにせよ、この
コロナ禍にあって、非常に泉南市にとっては役所もしんどいですし、市民もしんどい。
でも、ここは昨日、田畑議員がおっしゃいましたけれども、役所も議会も車の両輪となって一体化して、今のこの困難に立ち向かっていかなあかんというのは、誰もが認識していることやと思います。
今議会は非常に殺伐とした感じはしますけれども、答弁もなかなか、どうしてというような答弁、長い答弁で、質問したい内容がなかなかできへんとかというところもありますけれども、でも、役所のほうも、理事者のほうも、しっかりとこっちに寄ってきていただきたい。
逆に議会側も寄っていかなあかん。今ちゃんと力を合わせてこの困難に打ち勝っていかないと、泉南市の未来は、僕はないというふうに思っています。
だからこそ、ええ話も悪い話も腹を割って話ができる環境を、ぜひとも理事者の皆さんにも、また議員の皆さんにもお願いをさせていただいて、私の一般質問とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
100 ◯議長(南 良徳君) 以上で堀口議員の質問を終結いたします。
会議の途中ですが、午後1時30分まで休憩いたします。
午後0時 1分 休憩
午後1時30分 再開
101 ◯議長(南 良徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
13番 和気信子議員の質問を許可いたします。和気議員。
102 ◯13番(和気信子君) 皆さん、こんにちは。日本共産党の和気信子です。最後の質問者となりました。よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスの
感染拡大の下で、経済的、社会的に立場が弱い人たちほど、大きな犠牲を強いられる事態が続いています。コロナ危機によって職を失う人は世界で最大2,500万人に達する可能性があります。最も厳しい打撃を受けているのは中小企業、個人事業者、日雇労働者と報告されています。
今、
緊急事態宣言が解除され、学校も開かれました。これからも
感染予防対策や支援は重要です。市におかれましては、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
では、通告に従いまして質問をいたします。質問項目が重複しているところについては、お答えは簡潔にお願いいたします。
大綱1点目は、
新型コロナウイルス感染症対策についてお尋ねします。
国・府・市独自の対策や支援がありますが、ホームページだけでは市民には情報が伝わり切れていないと感じています。
庁内で新型
コロナ対策についての相談窓口を設けていますが、相談体制はどのようになっているでしょうか。
また、
緊急事態宣言は解除されましたけれども、今後の相談体制について周知方法についてもお聞かせください。
2点目は、頼りにされていた総合窓口ですが、健康相談、個人給付、また事業者支援の相談件数についてもお聞かせください。お願いいたします。
103 ◯議長(南 良徳君) ただいまの和気議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。
川端総合政策部長。
104
◯総合政策部長(川端 豊君) それでは、お答えいたします。
庁内における相談体制につきましては、
対策本部設置以降、段階的に体制を整えてきました。現在は総合的な相談につきましては危機管理課で、健康に関する相談は保健推進課で、個人給付に関する相談は政策推進課で、事業者支援に関する相談につきましては産業観光課でそれぞれ担当しております。
市民への相談窓口の周知につきましては、ホームページや「広報せんなん」広報紙の折り込みチラシ、これはごみ袋の無料引換券などの裏にちょっと印刷したものなんですけれども、市広報の掲示板などを活用して行ってきました。
相談窓口における相談業務につきましては、今後
新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら、一定終息するまでの期間は対応を継続してまいりたいと考えております。
2点目の相談件数のお話ですけれども、
新型コロナウイルスの各種相談窓口について、たくさんの市民の方からの問合せや事業所の皆様の相談がございました。
これまで、すみません、5月22日とちょっと古い集計となって申し訳ないんですけれども、健康相談の件数が213件、症状に関する相談、受診、健診の必要性やどこの病院に行けばいいのかというところが内容的には多かったということを聞いています。
また、事業支援に関する相談につきましては、融資制度に関する相談を中心に87件となっているということでございます。
総合相談、個人給付に関する相談につきましては、相談件数の集計は行えておりませんでした。個人給付の手続や振込時期、指定ごみ袋無料引換券に関するお問合せが非常に多くて、
緊急事態宣言に関連したお問合せにつきましても、多数あったということを聞いております。ここの総合窓口の集計は、ちょっとできていなかったということになっております。
以上でございます。
105 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
106 ◯13番(和気信子君) 今お話を聞きましたけれども、かなりの相談者がいらっしゃったと思います。私のほうも相談されても分からないので、市の窓口のほうに聞いてねという形で、何人も市のほうに回させていただきました。
その中でも、近所の方で高齢で独り暮らしの方が高熱で、救急車をお願いしたんですけれども、受け入れてくれる病院がなくて、救急隊員の方が苦労されて、長い間、あちこち電話をし、そうした中で、やっと他市の和泉市のほうで受け入れてくれることになって、そこでもコロナじゃないか、いろんなことがあって、そこでPCR検査をしてもらって、やっと入院ができたと。陰性ということが分かって入院ができたというような形で、ホッとしたというふうにお話をされていました。
だから、これからもどうなるか分からないので、すごく不安やと、そういった状況もお話しされていました。
病院経営が今大変になっています。病院の支援も含めて、また泉南市でもできましたら、PCR検査ができるような体制を、ぜひこれからもまた要望もしていただきたいというふうに思います。
また、年金がなくて、アルバイトで生計を立てていたけれども、コロナで仕事を休んでくださいと言われて、収入がなくなって家賃も払えないと、そういう相談がありました。
これについては、社会福祉協議会で行われている貸付融資の申請をするということができたというので、大変喜んでおられました。
ですから、こういった問題、いろいろな相談もありますし、困っている条件もありますので、これからも市の窓口を含めて相談体制、またPRも必要じゃないかなというふうに思いますが、これからについては、どのようにこの相談窓口については、市としては対応されていくんでしょうか、お聞かせください。
107 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
108
◯総合政策部長(川端 豊君) これからにつきましても、引き続き分かりやすい相談窓口の周知に努めてまいりますとともに、市民や事業者の皆様からの御相談やお問合せに対して、丁寧にお話をお聞きしまして、的確に対応できるよう努めてまいりたいというふうに考えております。
109 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
110 ◯13番(和気信子君) よろしくお願いいたします。
続きまして、特別定額給付金、そのことについてお聞かせ願います。
国民全ての方に給付することになっていますけれども、受給申請は世帯主となっています。また、配偶者からの暴力を理由に、DVなどで避難している方もいらっしゃいます。こういった方への給付方法についてお聞かせください。
もう1点は、婦人相談所、配偶者暴力相談支援センター等が発行するその証明書を添付するということになっています。また、申請するのが分からないとか、申請をためらう方もいらっしゃいます。
これについては、4月30日が締切りとなって、それも本当に早い締切りかなというふうに思いますが、こういった状況の中で、過ぎても申請はできるというふうになっておりますけれども、もう既に世帯主に支給されるわけですから、この支給された後については、どういうふうになるんでしょうか、お聞かせください。
111 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
112
◯総合政策部長(川端 豊君) DVなどで避難している方への給付の方法ですけれども、特別定額給付金の基準日に、本市で避難措置を受けておられる方については、通常の給付申請で手続を行っているというところでございます。
DV避難で避難措置を受けておられない方につきましては、先ほど議員から御披歴がありましたとおり、証明書を発行した上で、市町村間で情報のやり取りをして、申請期間、4月30日までの間で申請いただくということになっておりましたけれども、これは世帯主のほうに避難された方の給付を止めるという作業のために、ここの日付で一応は申請いただいたんですけれども、これにつきましては、まだ随時受付をさせていただいておりますので、そこは間違いなく避難されている方にも給付が届くような体制となっております。
実際に、世帯主に給付されたという事案が出ましても、その場合でも避難者に対しての給付は支給できるということになっておりますので、ただ、世帯主に対しては、その避難者の給付金については返還を求めていくという体制を取っているということになっております。
113 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
114 ◯13番(和気信子君) 申請受付が早くに締め切られて、またこの世帯主が申請をすると、そういった場合に、一旦受け取ってしまえば、なかなかそれをお返しするというのは、やっぱりちょっとしんどいかな、難しいかなというふうに思いますが、実際にもう避難されている方には届くということですね。
これについては、本当に必要な方に行き渡るように、そういうようにお願いしたいというふうに思いますが、これは個人給付となっていますので、DVとか虐待など、また子どもさんも含めて、こういった被害者に行き渡る制度に今なっていないかなというふうに思うんです。
休校中、家に居づらくなっている若者が増えているというふうに聞きます。その子どもたちも世帯主、お父さんのところへ振り込まれるわけですからね、本当にそういった困っている方々に対しても個人給付する必要、これはもう制度ですので、国の制度から出されていますので、いろんな形でしっかりとそれを見直す必要があるんじゃないかなというふうにも思っています。
続きまして、次の子育て支援については、最後のほうに時間が残りましたら、お聞かせ願いたいと思います。教育についての先に質問をさせていただきたいというふうに思います。
今、様々な形で市民はコロナの影響を受けています。また、近隣市町村では、独自の支援策を打ち出しているところでもありますし、市民の中からは、泉南市は何もしてくれていないのと違うかと。ほかのところはいろんな情報が入ってくるわけですから、あれもしてくれた、これもしてくれたということで、本当にうらやましいというような声をたくさん聞きました。
そのたびに、本当に情けなくなるような思いもしたんですが、今後はいろんなまた施策を打たれると思いますので、市民の声を聞き、何をすべきか、しっかりと対策を打ち出して、早急にお願いをしたいというふうに思います。では、質問いたします。
まず、就学援助費についてのお尋ねです。
何回も質問していますので、もう分かるかというふうに思いますが、就学援助の対象児童数をまず教えてください。
泉南市は府下でも最低のことは、もう教育委員会も十分認識されておられると思います。全額支給から引き下げた後、2015年度には修学旅行費を1割上げて8割にしていますよね。
しかし、給食費は下げたまま、7割のままです、今でもね。その理由について説明してください。
それから、経済状況に関わらず、安心して給食が食べられる、学べることが学校生活の基本ではないでしょうか。
2016年1月の教育問題審議会では、修学旅行費が1割上がり8割になりました。今後、保護者負担軽減のため、様々な支援を検討してまいりますと報告されています。
教育委員会は、修学旅行費や給食費についての支援の議論をされてこられたんでしょうか。5年前から止まったままではないですか。前に進め、早急に元に戻し、全額支給すべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか、お答えをお願いします。
115 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
116 ◯教育部参与(阪上浩之君) それでは、私のほうからは、就学援助制度につきまして答弁いたします。
和気議員御指摘の対象者の数ですけれども、まず令和元年度で小学校におきましては780名、中学校につきましては403名の方が受給対象となっております。
それと、この間、御指摘のように平成27年に修学旅行費は1割戻して8割支給ということで、給食費はそのままというふうになっております。これにつきましては、もう議会のたびに和気議員も御指摘をしていただいて、我々もいたく承知しておるところでございます。
今般は、こういう
コロナ禍ということもありますので、従来5月31日を就学援助の締切りとしていたところでございますけれども、今回は6月12日、今月の半ばまで延長しているところであります。今現在、ほぼ去年並みの申請者の数が集まっているという状況でございます。
御指摘のように、教育施策、子どもたちの貧困状況を改善する1つの大きな有効な施策というふうに考えておりますのは今も変わっておりませんので、今後も全額支給に向けて、教育委員会として努力してまいりたいと思います。
以上でございます。
117 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
118 ◯13番(和気信子君) 検討はしているようですけれども、一歩も進展していません。
じゃお聞きしますけれども、全額支給から引き下げた年、それについても教えてください。
それと、全額支給するためには幾ら要りますか。
また、それぞれ1割上げるためには、修学旅行費でしたら今8割やから、9割にするために1割上げる。また給食費は今7割ですから、8割に1割上げたらね。そうしてその1割上げることについては、幾ら額としてお金が要るんですか、それをお答えください。
119 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
120 ◯教育部参与(阪上浩之君) それでは引き続き、就学援助について答弁申し上げます。
就学援助のこの給食費及び修学旅行費が引下げになりましたのは、平成17年度からでございます。平成17年度はまず1割、平成18年度にさらに1割、平成19年度に1割ということで、平成19年度をもって、今現在のように7割支給というふうになった経緯がございます。
それともう1つお問合せの全額支給になるのであれば、いかほど費用が必要になるのかということにつきましては、毎年子どもたちの修学旅行の行き先等にもよるんですけれども、去年度決算で試算をしますと2,000万前後全額支給するためには必要かというふうに見ております。
ただ、修学旅行費を8割から9割、あるいは給食費を現状の7割から8割、1割上げるに至っての計算については、すみません、今のところ試算のほうはできておりませんので、また調べておきたいと思います。
以上でございます。
121 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
122 ◯13番(和気信子君) ぜひ、調べていただきたいんです。
先ほど理由は述べられていませんでしたが、その当時に修学旅行費だけ7割から8割に上げたというその理由ですね。本来ならば両方上げるのが普通だというふうに思うんですが、もちろん給食費を上げることには、額がちょっとアップするからだというふうには思うんですが、その辺の理由も再度述べてください。
それから、例えば今給食費、修学旅行と同じように1割上げて8割に、ぜひその辺はしていただきたいんです。このことについては、教育長にお答え願いたいというふうに思うんですが、ずっと私らも言っているんですが、市長はりんくう公園の収益を当てにされていて、財政が本当に好転したら考えるということで、何回もお話、答弁されています。
それでも、子どもたちは日々もう成長しているんです。どんどん卒業していき、1年生は2年生になりとか、そういった形で日々成長していますので、今が大事なんですよ。
教育長は、本当に今教育に力を入れられて、学力向上やとか英語教育に本当に力を入れられて、すごく立派かなというふうに思っております。
今回も教育長はGIGAスクール、この国の政策の中でも、いろんなそれに対しても期待を寄せられておられますし、まず、こういうことについては大事なことかなというふうには思いますけれども、ランニングコストが1億円ほど、市の財政から必要となるというようなこともお聞きしました。
こういうことに対しては必要やからと、大事やからということで、すぐに決断をされておられます。本当に今こうした大阪府下でも最低の修学旅行費、それすらも出せないこの泉南市において、やはりこれは今このときやからこそ、修学旅行費をやはり1割でも、全額にするために、やっぱりそれも同時に考えていただかないと、あまりにもひど過ぎるなと、ちょっと本当に残念に思っていますので、その辺は教育長、どのようにお考えですか、お答えください。
123 ◯議長(南 良徳君) 古川教育長。
124 ◯教育長(古川聖登君) 全額支給に関する御質問でございます。
私といたしましても、先ほど参与が答弁いたしましたとおり、教育委員会として引き続き努力してまいりたいと思います。
また、GIGAスクールはやるけれどもと、給食費のこともやってほしいというようなお話でございます。
GIGAスクールに関しましては、今年度の予算で3億円余りの予算を計上しておりますが、そのうち国は1億5,000万円余りの補助金を振り出してくるということでございますが、今年度限りということでございまして、今年乗らないわけにはいかないというような、そういった政治的な判断があったものというふうに考えています。
元より優先順位のつけにくい事項でございますので、一つ一つ状況を見極めながら、1つでも多く改善をしてまいりたいというふうに思っている次第でございます。
125 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
126 ◯13番(和気信子君) こういうことは、何度も何度もここで質問することすらも恥ずかしいなと本当に思っているんです。
やはり教育長は、いろんなところへ回られて、もうすごく頑張っておられるということもお聞きしていますし、こういった泉南市のこの最低のこと、子どもたちの本当に教育の基本的になるところを、やはり上げてもらわないと、底上げしてもらわないといけないなというふうに思います。
それはお金がないということをいつも言われるんですが、そういうことを言うていたら、副市長もおっしゃっておられました、財政だけを気にしていたら対策を打てないと、財政も必要やけれどもということもおっしゃっておりました。
そういったことも含めて、やはり今この時期にそれも真剣に考えていただかないといけないなというふうに思います。よろしくお願いしておきます。
次に、この
コロナ感染防止で学校が休校となっている中で、給食はありませんでしたよね。特に就学援助を受けている家庭のお子さんとか、本来ならば学校に行けば給食が食べられて、7割ですけれども、こういった援助がありました。
しかしながら、家庭では本当にお昼御飯もままならない子どもたちもいて、パンやうどんとか簡単なお菓子とかそういうような形で、また食べられない子もいるというふうにお聞きしています。
全国各地では、子ども食堂とか、いろんなところで取組をされて、すごく活動されているところもいっぱいありまして、こういう方々がボランティアでお弁当を届けているとかいうこともお聞きしました。
市としては、今後もまた休校になる可能性もあります。そういったことで、もちろん見回りは学校の先生とかいろんな形で努力もされておられますが、こういった食の問題、これについては、市としては今後どのようにお考えになっているのか。
それともう1点は、和泉市、泉佐野市、泉大津市、田尻町もそうで、熊取町もそうですけれども、休校した3か月分から、この令和2年度においては、給食費を無償にするということも、どんどん全国各地からそういったことの情報が入ってきています。
せめて全額無償ということが無理なら、就学援助児童のこれを含めて、今7割ある分を次にこの1年間後の後半の分を8割にするとか、そういった決断が要ると思うんですよ。
全て、無償にする、それこそ多額なお金が要りますけれども、そういった少しでもそういう考えを、知恵を絞っていただきたいと思うんです。そういった発想はないんですかね。その点、お聞かせください。
127 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
128 ◯教育部参与(阪上浩之君) それでは、私のほうからは、この
緊急事態宣言下における子どもたちの食についてということで御答弁申し上げます。
和気議員御指摘のように、我々も一番学校・園も心配しておりましたのは、要保護対象となっておる園児・児童・生徒たちの所在でございました。
御指摘のように、近所の方の御支援であるとか、いろんな方々の御支援の中で、取りあえず食のほうを細々とつないでいるという報告も受けた家庭もあります。
ただ、我々教育行政としては、独自で政策を打つすべというのはございませんので、御指摘いただいているような外部の関係と連携をするような方向性を、次の来る第2波、第3波に向けて我々も検討する必要があろうかというふうに考えております。
それと、御指摘の2点目につきましては、給食費の無償化についてということで、それと今年度分の給食費の状況についてお答え申し上げますけれども、今現在本市としては、給食費を無償化するということにつきましては、検討のほうはしておりません。
ただ、今年度この今受付をしておるところですけれども、どれだけの方が申請していただけるかというのを、我々も非常に学校のほうも今頑張っていただいているところですので、例年並み、ひょっとしたら例年以上になるだろうというふうに見込んでおるところですけれども、1人でも、1件でも多くの御家庭のほうに、この就学援助制度を、まずは行き渡らせること、それに努力をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
129 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
130 ◯13番(和気信子君) 国も本当に、失業されているところの御家庭とか、いろんな形でそういうことについては、就学援助を本当に広く受け入れてくださいということもありますので、その辺はぜひお願いしたいと思います。
また、学校の問題なんですが、休校中とそれから開校後の取組と児童の心のケアとか学習についても、いろいろ今までも昨日も質問がありました。今後も丁寧な対応をお願いいたします。
次に、学校の消毒体制についてお聞かせください。
通常の授業以外に教師の負担になっているというふうに思うんですよ。3密を避けるとか、いろんなところで30分に1回とか、使った後は消毒するとか、子どもたちが使っているロッカーなのかおトイレなのか、いろんな形で必要以上に消毒を、今しばらくはしないといけないというふうに思うんですが、そういったところを、今の職員でされているのでしょうか。
やはり、職員はそれだけでなくて、いろんな形で子どもの心のケア、そして授業のいろんなことを計画立てたり、今は大変なときになっていると思うんですが、職員を増やして、こういった加配もして、こういう3密も含め、消毒も含め、いろんな形で援助が必要じゃないかと思いますが、その辺はどうですか。
131 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
132 ◯教育部参与(阪上浩之君) それでは、私のほうからは、お問合せいただきました開校後の教職員の業務状況についてお答えいたします。
議員御心配いただいていますように、今現在段階的登校ということで開始しておりますけれども、国や府の衛生マニュアルに沿って、やはり先生方も1時間に一度あるいは子どもたちが帰られた後に消毒作業ということで、従来はなかった業務ということで、この間、学校・園現場では多忙を極めておるというのは、我々も承知しております。
このことについては、一定の状況把握もさせてもらいながら、我々も消毒液の購入とか、支援のできるところはさせていただいているところですけれども、今現在これからの新しい学校生活の在り方という形の中では、一定学校生活の中における
感染拡大防止の1つに、消毒作業ということも含まれておるところでございます。
そこら辺りを上手に業務の中で改善していっていただくように。どうしても業務負担にはなってくるんですけれども、子どもたちの健康安全にとって、よい環境づくりのために、我々も指導していきたいと思います。
以上でございます。
133 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
134 ◯13番(和気信子君) 教師は、いろんな仕事をしないといけないし、特別に普通のときじゃないから、もう本当にいろんな形で、心も体も大変やと思うんですよ。だから、教師だけに頑張ってくれと。プラスして消毒もせなあかん、心のケアもせなあかん、学習の指導のいろんな形の計画を立てなあかんと、そういうようなことは酷じゃないですか。
やはり、それは条件をつくって、体制をつくって、そういうのをすべきだと思いますが、そういったところは考えておられないんですか。
国も、少人数でするとかいろんな、国との対応はどうなんですか、その点、再度聞かせてください。
135 ◯議長(南 良徳君) 阪上教育部参与。
136 ◯教育部参与(阪上浩之君) 今、議員お問合せの学校現場の教職員に対するサポート体制はどうなっているのかということについて、お答えいたします。
これは予算委員会のほうでも、大森委員のほうからも御質問をいただいたところでございますが、国のほうも一定人数を加配ということで、この間、措置するというふうに聞いております。我々も今後大阪府教育委員会と連携を取りながら、一定何人の加配措置があるのか否かということを協議してまいりたいと。
ただ、頂ける加配といっても、我々小・中学校合わせて14校ありますので、14人頂けるとは考えておりません。頂いた加配を有効活用していくような方向で、検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
137 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
138 ◯13番(和気信子君) ぜひよろしくお願いいたします。
続きまして、留守家庭児童会のことでお聞かせ願いたいというふうに思いますが、この休校中についても居場所について、また留守家庭児童会は開いていただき、お母さん方も本当に安心して仕事に、どうしても行かなあかん人は行けたということで喜んでおられました。
その中でも、休校中でもお父さんやお母さんが家でお仕事をされる方もいらっしゃいましたし、そういった方でお休みして協力されているお子さんがたくさんいらっしゃったというふうに思います。
資料を頂きますと、登録者404人中出席者が101人ということで、4分の1の子どもたちがここを利用したわけですけれども、ということは、密は避けられたかなというふうに思いました。
そういうことであるならば、今後もいろんな形でずっと基準を言われるんですが、基準がすごく悪いんですよね。施設の広さやとか、そういう部分では、こういったこの機会にこの子どもの人数、40対1、指導員もそうですけれども、部屋も、そういった環境の整備を、見直していただく必要があるかと思いますが、その点いかがですか、お聞かせください。
139 ◯議長(南 良徳君) 岡田教育部長。
140 ◯教育部長(岡田直樹君) このたびは
コロナ禍に関連しまして、急遽学校を休業にした、あるいはその休業が大変長期にわたったということで、学校でも子どもの居場所をつくっていただいたり、また御指摘の留守家庭児童会も、大変頑張ってくれたというふうに考えてございます。
その中で、議員御披歴のように、本当に在宅で、在宅のワークを余儀なくされた保護者の方におかれては、本当に御協力いただいて、お子様を家庭で見守ってくださったと、そういったところが本当に如実に出まして、御指摘のように、平時は手狭に感じる留守家庭児童会も、比較的すいていたというふうにも考えてございます。
もちろん学校の体育館とか図書館といったお部屋を借りるような手配もしたということもございますけれども、何とか今のところうまく来ておるのかなというふうに考えてございます。
ただ、そういう中でゆとりのある環境をというところのお問合せかと思いますけれども、現実我々は施設の基準というのは、条例で規定する形にしてございますけれども、1単位40人当たり2人という形では指導員を置いていると。それで、国に準拠する形で面積要件を決めてございます。
ここを例えば、また1単位分広げるかとなると、また同じような施設を横につくってというのは、非常に大き過ぎる形にもなってしまいます。現在のところ、国運営基準に準ずるような形での市の基準、面積要件に沿ってつくってございます。
今回のように、何とか3密回避できてきたということもございますので、これ以上もし増えたらというところでは、課題が浮き彫りになったかというふうには認識しておりますけれども、今後こうした本当に今まで考えていなかったような状況、
コロナ禍というような状況でどうあるべきかというようなことは、国においても、いろんな方向性を見いだしてくださるかということも期待しながら、本市でも、よりよい環境づくりをしていきたいと考えております。
以上です。
141 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
142 ◯13番(和気信子君) 今回のこの3密を避けられたというのは、保護者の方が協力したから4分の1の子どもたちの参加、利用で密を避けられていますので、それをやっぱり心に秘めて、基準やから、基準やからじゃなくて、やはりそういうことも想定した上で、何らかのやっぱり対応をもちろん考えていただきたいと思います。
空き教室を利用するとかいうことをおっしゃっておられましたが、日常的にも、やはり子どもたちにゆったりとした環境が必要じゃないかなというふうに思います。わざわざ別にもう1つ建てろとか、そういうことは言っていません。
だから、基準の中にもっとゆとりを持った形で、今後も検討をお願いしたいというふうに思います。
続きまして、災害時の避難所の対策についてお聞きしたいと思います。
避難所の改善について努力されているということは、お聞きしていますが、感染症、今回流行時期と様々な災害が同時期に発生する可能性がありますよね。そういった今回の
コロナ感染対策も踏まえての対応については、今朝も森議員や堀口議員のほうからも質問がありました。
こういった中で、この密を避けるために人数とか想定した、避難者が増えるというのは想定されますけれども、この指定避難所については、お答えは今の基準で何とかみたいなこともおっしゃっておられましたが、国もいろいろ今施策を打っていて、この宿泊施設やまた親戚・知人、避難所だけじゃなくて、そういうようなことも、日頃から考えておいてくださいよというようなことも言われてきています。
こういった、日頃から準備をする必要があるというふうに思いますが、今の自主防災組織やとか、いろんな形で民生委員さんも含めて、そういったことも含めての協力体制、そして連携が必要かというふうに思いますが、実際に防災の危機管理のほうでは立てられているというように思いますが、これについては、いつ頃から計画を立ててこのタイアップしてされるのか、その点、お聞かせください。
143 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
144
◯総合政策部長(川端 豊君) 災害時のこれからの避難所の対策などなんですけれども、今、議員も御指摘のとおり、民間施設の活用であるとか、それとか知人、友人宅への避難ということも、府や国からも示されてきております。
本市といたしましても、その辺の考えをやっぱり取っていかんと、十分な対策が取れないということも考えられますので、今、検討を始めているところでございます。
そういう周知を決めた段階で、きっちりと説明できる、理解していただけるような周知の仕方も考えながら進めていきたいというふうに考えております。
避難所に対しての備蓄であるとか、そういうところにつきましては、今回の補正予算でも上げておりますアルコールであるとか、段ボールなんかの仕切りを使って対策も考えてはおりますので、よろしくお願いいたします。
145 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
146 ◯13番(和気信子君) 日頃の避難所のそういった備蓄やとか対策については、プライバシーの問題とか、それはそれなりに本当に今まで努力をされて積み上げていっているというふうに思うんですよ。
ですけれども、今回はそのコロナというそのものが今あって、いつ終息するか分からない。ダブルで災害が起こったときはどうしようかと、今市民はすごく思っているでしょう。
そのときに、国は国で、やっぱり親戚のところやとかホテルへ行ったほうがいいとか、そういうことを言われている中で、泉南市はじゃどうするねんと、これから考えますと言っているけれども、やっぱり泉南市はそういったことを、早く手だてを打って、市民に大丈夫ですよと、こういうことがありますからということを知らせて、安心させて、やっぱり市民を守る立場でいないといけないと思いますが、それが伝わらないから、私ども聞かれても、国はこういう計画、じゃ市は何もないのかなと。でも防災計画はあると言われても、ですので、早くそれをしていただきたいというふうに思いますが、その体制というのはできているんですか。お願いします。
147 ◯議長(南 良徳君)
川端総合政策部長。
148
◯総合政策部長(川端 豊君) 避難所の体制につきましては、従来のその施設で十分人数的なところは充足、スペースもあるんですけれども、充足しているというふうに考えております。
ただ、感染症はやっぱり気になる方とかも出ますでしょうし、そういう方につきましては、自宅であるとか知人宅を利用いただくということも、1つの方法やというふうに考えておりますので、日頃からやっぱりそういうところというのは、自助のところで御検討いただくということも、市としてやっぱり発信していかなあかんのかなというふうに思っております。というところでございます。
149 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
150 ◯13番(和気信子君) ちょっと質問の仕方が悪かったと思うんですが、市の体制で、これからいろいろされるというふうにおっしゃっておりましたよね。だから、それをきちんと早くにして、今始めます、始めますじゃなくて、もうすぐにでもやってもらって、こうしましたよということを発信してほしいんです。
ですから、そうでないと市民も不安やし、その辺はやっぱり急がないといけないというふうに思いますので、ちゃんとお願いいたします。
続きまして、介護施策についてお尋ねしたいと思うんです。
コロナ感染症予防でデイサービスとかお休みをされて、それも特に独り暮らしの方、そういった高齢者の方もたくさんいらっしゃいますし、自宅に籠もり、本当に外との交流がなかったり、運動や食生活も偏りがちになったりとか、こういった方がたくさんいらっしゃったというふうに思いますが、この予防対策について、市が取り組んでおられることが、何かあったというふうに思うんですが、その辺をお聞かせください。それだけで結構です。
151 ◯議長(南 良徳君) 野澤理事兼福祉保険部長兼福祉事務所長。
152 ◯理事兼福祉保険部長兼福祉事務所長(野澤幸徳君) まず、本市の健康づくりの取組についてですが、第7期の地域包括ケア計画の中で、基本目標の1つとして、生涯にわたる健康づくり、予防対策の推進を掲げ、健康寿命の延伸に向けた取組を行っております。
具体的には、健康体操等の取組を行っており、平成22年度には泉南市の市歌による御当地の体操、WAO体操に始まり、初期認知障害予防のMCIの予防体操、また介護予防に特化したWAO体操2とか、フレイル予防とか、こういった教室を各地で実施しておりました。
議員お尋ねの今般の
新型コロナウイルスの
感染拡大の防止によりまして、なかなか外出が難しくなっております。
したがいまして、そういう通いの場もなかなか開けないという状況の中で、市民の方に身体機能を低下させないために、自宅でできる9種類の体操を収録しました「WAO体操2~在宅編~」というというものを、これを泉南市のホームページの動画で配信し、ユーチューブでも公開をしております。
また、動画サイトで見ることができない方に対しましては、希望者にはDVDを郵送にて無償の提供を行っております。
また、DVDを再生できない方につきましては、紙ベースで提供をさせていただいております。現在
緊急事態宣言の解除に伴いまして、徐々にではありますが、地域の通いの場、交流の場を、
感染予防策に十分配慮し、再開していきたいというふうに考えております。
153 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
154 ◯13番(和気信子君) ありがとうございました。引き続き、ぜひまたプラスして対策をお願いしたいというふうに思います。
これからも第2波、第3波というふうに予想されています。介護施設や事業所は、市民や利用者にとっては本当に必要なものです。事業が安定し、働く職員の補償も大切です。今後も取組を強化していただきますよう、これは要望としておきます。
続きまして、歩道の段差解消についてお聞きします。
バリアフリー化が求められていますが、最近はよく見るのはグリーンベルトの設置が増えたように思います。しかし、段差のある歩道は高齢者とか障害のある方には、もう最悪なんですよ。市役所の前はすごくきれいなんですけれども、広いしね。ですけれども、今、横ですね。市役所の横、樽井大苗代新家線というんですか、そこの歩道は草も生えているし、歩道の設置位置と車道、車のところと歩くところに段差があります。
この道路沿いの住宅とか駐車場の入り口、歩道が斜めになったりとか、またお隣とお隣の間は、駐車場のところは切っているんですけれども、ぼこっと上がっていて、本当に凸凹、段差、そしてまた途中に電信柱がぼんと設置してあったりとかで、本当に歩きにくいなと。市民からそういうような、いろんな要望が出されています。
高齢者は手押し車とか、つえでないと歩けませんし、また車道は危ない、歩道は転びそうで怖いというようなこともおっしゃっておられました。
また、乳母車を押されている、お子さんを連れて歩かれる方も、車道に降りたら危ないと、危険であるということも話されています。このような場所の段差解消ですけれども、これについての改善策をお聞かせください。
155 ◯議長(南 良徳君) 奥田都市整備部長。
156 ◯都市整備部長(奥田雅則君) 歩道の段差解消、いわゆるバリアフリー化の取組につきまして御答弁を申し上げたいと思います。
歩道のバリアフリー化への取組としましては、都市計画道路事業によります整備と、既設の道路、生活道路とかの街道の2本建てとなってございます。
都市計画道路事業における歩道整備の際には、セミフラット方式を採用しまして、バリアフリー化を図っており、市役所の前であったり、一部、信達樽井線とか、砂川樫井線では既に一部供用しているところもございます。
既設道路につきましては、沿道に住宅等建物の張りつきがございまして、またその建物への車両の乗り入れ等のために歩道が切り下げられ、波打った状態となって、ベビーカーとか、あと車椅子等の通行に支障を来しているというところは、十分認識をしているところでございます。
しかしながら、既に沿道の土地利用がなされていることから、幅員の確保や段差解消のための用地の確保等、事業化には課題も多く、容易ではないことから、バリアフリー化対策の進捗がなかなか図られていないといった状況でございますので、歩道幅員の確保のためには、関西電力とかNTTと電柱移設等の協議を行いましたり、段差解消につきましては、個々の状態を勘案しながら、その現場に合った対応を、できるところから順番に取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
157 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
158 ◯13番(和気信子君) その点、難しいかと思うんですが、例えば道路の脇のところの駐車場がここにあって、お隣も駐車場があって、でもその間はフラットになるんだけれども、その上のところのちょっとした30センチとか50センチの間は、もうそのまま切り落とさずにポコポコとなっているような、そういうときに、そういうのを平らにするような、やはりそういった市も何かできるのと違うか、そういうところから始めていただけたらいいなと。
難しいかもしれないけれども、そういうのも見ていたら、何でここはできないのかなというのが、すごく思いますし、少しずつでも努力していただきたいなというふうに思います。もうそれで、難しそうなので、要望としておきます。
次に、コミュニティバスの改善についてお聞きします。
さわやかバスが導入をされてから初めは一方通行だけ、そしていろいろなことで要望もして逆回りコースができました。また、買物困難者のためのイオン回りなど、現在まで市民の様々な要望を受けて改善をし、実現をされてきているというふうに思います。
今、高齢者世帯が増えて、免許返上も多くなりました。自分の足で行動できる間は、住み慣れた地域で暮らすために、さわやかバスの交通手段が本当に重要なんです。
市内を回る、病院がいっぱいあって、もう次々と送迎バスが走っているんですが、こういった送迎バスとの連携、これは取れないものでしょうか。また、
公共施設を利用するときでも、行きはいいけれども、用事を済ませても、なかなか今度は帰る便がなくて長時間待って、一日潰れてしまうようなこともおっしゃっておられます。増車して増便して利便性を高めていただきたい。
それともう1点は、今、バス会社とは契約がコースとかダイヤの関係で5年間というふうにお聞きしているんですが、やはりこれをいろんな社会情勢も変わるし、こういう中では3年契約という形でしてはいかがでしょうか。その点お聞かせください。
159 ◯議長(南 良徳君) 宮阪市民生活環境部長。
160 ◯市民生活環境部長(宮阪 宏君) それでは、市内を走る病院送迎バスとの連携というところについて御答弁いたします。
コミュニティバスにつきましては、市民の生活の足として重要な交通手段でございます。地域公共交通として持続させていくためには、多角的な検討が必要だと考えております。それには利用者の利便性向上とともに、市の財政負担の軽減を図ることが重要であると認識してございます。
御指摘の市内の各病院が顧客サービスとして導入している送迎バスにつきましては、各病院の診療時間に合わせたダイヤとなっていることや、乗車定員が少数で限定的であること、またほとんどが無料で運行しており、コミュニティバスとは料金体系が異なるなど、様々な課題があると考えております。
病院経営としてのサービス、これと公共交通との連携に関しては、実現が難しいのではないかと考えてございます。
続きまして、増車、増便して利便性を高めていただきたいということにつきましてでございますけれども、現在利用者の皆様からは、運行ルートの拡充、それと運行時間や本数を増やしてほしいとの要望を本市のほうでも頂いております。
今後バス会社との協定の更新の前には、市民ニーズを把握するためのアンケートの実施を予定しておりまして、その結果を分析しまして、できるだけ市民の利用しやすい運行方法を検討していきたいと考えております。
それと最後に、バス会社との契約が5年ということで、それをもう少し短くしてはということなんですけれども、バス運行会社との協定におきましては、運行に要する経費として、大部分を運転手の人件費が占めております。車両の償却期間なども考慮しまして、また運賃収入につきましては、運行経路とダイヤを基にして、5年間の事業計画を、運行者のほうで立てていただいて運行しております。
コミュニティバスの運行経路の変更でありますとか、ダイヤの改正につきましては、利用状況だけではなくて、ニーズを把握するアンケート調査などを考慮して検討する必要があることから、一定の期間が必要ではないかというふうに考えております。
利用者の利便性向上を、なるべく早く実現することは必要であるということは認識しておりますけれども、一方で効率的な運営を求められることから、短期間でこの変更を繰り返すということは、ちょっと難しいというふうに考えております。
161 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
162 ◯13番(和気信子君) それでは、引き続き、ぜひまたよろしくお願いしたいというふうに思います。
時間が少なくなってきましたけれども、子育て支援についてお聞きしたいと思います。
まず、幼児教育の無償化となっていますけれども、国との保育料差額分で副食費を無償にしている自治体とかありますよね。
さきの議会で泉南市でも考えていただきたいとの質問に対して、軽減額は約2,400万円ということでした。これを今後の子育て支援充実に活用したいというふうに考えているということで、先の部長が答弁されています。それを今どのように活用されているのか、お聞かせください。それが1点です。
もう1点は、この無償になっているけれども、この副食費は年収360万以上は有料ですが、これをそういったところに無償にするとかいう、全額といわず半額でもいいですから、そういった考えはないのか、まずその2点をお聞かせください。簡潔にお願いします。
163 ◯議長(南 良徳君) 小井健康子ども部長。
164 ◯健康子ども部長(小井敏彦君) まず1点目ですけれども、無償化による子育て支援を何に活用したかということについて御答弁させていただきます。
軽減された財源の充当につきましては、子ども子育て支援への充実に活用したいと考えており、具体的には、今年度民間保育所等運営費補助金として、保育内容及び保育環境の充実を図るため、国が定める最低基準以上に保育士、または保育教諭を配置するための費用を補助する特別加配保育士補助金や、保育所等における保育士の業務負担を軽減し、保育士の離職防止を図ることを目的とし、保育士の補助を行う保育補助者の雇い上げに必要な費用を補助する保育補助者雇い上げ強化事業費補助金を加え、支給することとしており、民間保育施設において人員配置を充実し、安心・安全な保育の提供につなげているところでございます。
それともう1点、子育て支援として、全額は無理でも半額にすることはできないかという考えなんですけれども、その辺について御答弁させていただきます。
泉南市では、従来から主食費を徴収しておらず、民間保育施設等へ主食費相当額として、子ども1人につき3,000円を補助金として支給してございます。
副食費を免除されていない年収約360万円以上の収入のある世帯の副食費に充てるとなると、民間保育施設も含めて、年間約3,000万弱の支出が必要となることから、利用者による応益負担の考えに基づき、進めてまいりたいと考えております。
165 ◯議長(南 良徳君) 和気議員。
166 ◯13番(和気信子君) 小学校、中学校もそうなんですが、給食費についてもそうですし、いろんな形で子どもたちの支援のために何とか無償にしてほしいと、保育所もそうですし、そういったことをお願いしているんですが、市長がそれは無理やということで、何かもう頭から無理やというようなことでおっしゃられております。
そういった無理ということじゃなくて、どうしたらできるのかという視点に立って、それをやっていただかないと、やっぱり市民もそうですし、いろんな人からもちろん要望がたくさんあります。
じゃどういった支援が必要で、この辺は我慢できる、この辺はもう絶対にお願いしたいと、そういうところをもう1回振り返って、担当部局も市長も教育長もそうなんですが、やっぱり考えていただきたいというふうに思うんです。
そして本当に市民とともに一緒になって、泉南市に住んでよかったなと思えるようにしないと、何かこう、これは駄目です、お金がない、駄目ですみたいなことだけでは、いけないと思いますので、ぜひその辺は今後よろしくお願いしたいと思います。
もう1点は、この保育所もそうですが、協力支援をしていると思うんです、保育所の、もちろんお仕事をされている人は、働かないといけないですので、子どもたちを保育所に預けてもう開所もしていただいて、それはよかったかなというふうに思っているんですが、ここでも学童保育と一緒で、たくさんの方がここで在籍総数1,228人のうち、839人が協力されたということを資料で頂きました。
もちろん自宅で協力していただいた方々に本当にありがたいなというふうに思いますが、けれども、その中身については、それこそデスクワーク、家でライフワーク、何ですかね、それもされている方は、初めは頑張ろうと思うんやけれども、子どもがちょろちょろしたりすると、やっぱりうるさいとか、もう何かそういう形で初めはすごく協力的にしていたけれども、よくそういうのでトラブルが起こっていると、そういうこともお聞きしました。
ですから、保育所に協力してよかったということだけじゃなくて、やはりどうなのかなと、家庭でちゃんと、よりよい環境の中で子どもたちが安心して暮らしているのかなということも、やっぱりそういったときは、そういった配慮が、職員も含めて子どもが少なくなっているわけですから、それは今後ぜひ対応していただきたいと思います。
もちろん学校は家庭訪問とかをされておりましたので、保育所においても、それが必要かと思いますので、これは要望としておきますので、よろしくお願いいたします。
終わります。
167 ◯議長(南 良徳君) 以上で和気議員の質問を終結いたします。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
なお、次回本会議は、来る6月9日午前10時から継続開議いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
本日はこれをもちまして散会といたします。お疲れさまでした。
午後2時30分 散会
(了)
署 名 議 員
大阪府泉南市議会議長 南 良 徳
大阪府泉南市議会議員 竹 田 光 良
大阪府泉南市議会議員 大 森 和 夫
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