• 農道(/)
ツイート シェア
  1. 泉南市議会 2019-06-05
    令和元年第2回定例会(第1号) 本文 開催日: 2019-06-05


    取得元: 泉南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開会 ◯議長(竹田光良君) おはようございます。ただいまから令和元年第2回泉南市議会定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。  今定例会には議案等の説明のため、市長以下関係職員の出席を求めております。  これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において16番 南 良徳議員、1番 山本優真議員の両議員を指名いたします。  次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今定例会の会期は、本日から6月20日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 2 ◯議長(竹田光良君) 御異議なしと認めます。よって会期は本日から6月20日までの16日間と決定いたしました。  次に、開会に当たり、市長から挨拶のため発言を求めておりますので、許可をいたします。竹中勇人市長。 3 ◯市長(竹中勇人君) 議長のお許しをいただきましたので、令和元年第2回泉南市議会定例会の開会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  議員の皆さん方には、常々本市の発展と市民生活の向上のために御尽力を賜りまして、まことにありがとうございます。梅雨入りを間近に控えまして、温度、湿度も急激に上昇してまいりましたが、議員各位におかれましては、健康に御留意され、ますます御活躍いただきますことを心より祈念申し上げます。  先日、川崎市や大津市で大変悲惨な事件や事故が発生をいたしました。子どもを含む多くの方々が被害に遭われ、大変心を痛めているところでございます。本市におきましても、泉南警察とともに、より一層の安全対策を講じてまいりたいと痛感したところでございます。  さて、ワールドマスターズゲームズ2021関西の2年前を記念いたしまして、懸垂幕掲揚式典を市役所前で行いました。ワールドマスターズゲームズは4年に一度、誰もが参加できる生涯スポーツの国際総合競技大会でございます。再来年5月14日から17日間、泉南市では5月29日にサザンビーチオープンウオータースイミングの競技が開催され、熱戦が繰り広げられることと同時に、多くの方々が泉南市にお越しいただき、にぎわうことを大いに期待しております。  来年には市制50周年を迎えます。泉南市のさらなる飛躍につなげていけるよう、市政運営を図ってまいりますので、ぜひとも御協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。  さて、今回の本議会には、報告第1号の放棄した債権の報告についてを初め、報告第8号まで、議案第1号、泉南市公平委員会委員の選任についてから議案第17号までを提案させていただいてございます。何とぞ貴重な御議論を賜りまして、御承認いただきますようよろしくお願い申し上げまして、甚だ簡単でございますけれども、開会の挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 4 ◯議長(竹田光良君) この際、諸般の報告をいたします。  地方自治法第100条第13項及び会議規則第166条の規定による議員派遣の件について報告いたします。  本件につきましては、タブレットに掲載しております資料に記載のとおり、1件について議員派遣を承認しております。
     以上で諸般の報告を終わります。  次に、日程第3、議員派遣についてを議題といたします。  本件につきましては、タブレットに掲載しております資料に記載のとおり、地方自治法第100条第13項及び会議規則第166条の規定により派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 5 ◯議長(竹田光良君) 御異議なしと認めます。よって派遣することは可決されました。  次に、日程第4、一般質問を議題といたします。  この際申し上げます。今定例会における一般質問の各質問者の持ち時間については、その答弁も含め1人1時間といたします。  また、質問者におかれましては、最初の質問については発言席または壇上から質問を行い、質問後は自席には戻らず発言席にて理事者の答弁を聞き、再質問につきましては、全て発言席から行うこととしますので、よろしくお願いいたします。  これより順次一般質問を許可いたします。  まず初めに、12番 大森和夫議員の質問を許可いたします。大森議員。  なお、大森議員より、一般質問に当たり、パソコンのデータを使用したいとの申し出があり、これを許可いたしておりますので、御報告を申し上げます。大森議員。 6 ◯12番(大森和夫君) 早速ですけれども、プール問題から質問させてもらいます。  まず、ちょっとこの画面を見てほしいんですけれども、資料をつくってもらったので、学校プール市営プールの設置状況を表にしたんですけれども、堺市以南の市を調べました。ありますように、学校プールというのは学校で生徒さんが授業で使うプールですね。  その横に、ちょっと小さいですけれども、市営プール等の設置状況というのは、市立プールであったり市営プールであったり、市民の人がスポーツ振興とか余暇のために過ごすプールと。それぞれ使用目的が違うんですけれども、それぞれ大阪府、全国でもどこでも一緒だと思いますけれども、学校プールとそういう市営・市民プールがあるということです。  高石市から見てもらったらいいように、こういう形で全小というのは全小学校ですね。中学校に設置されている、これは高石市、和泉市、泉大津市は全小学校に設置されていて中学校にはないと。岸和田市は一部の小学校、中学校に設置と。貝塚市はなし、それから泉佐野市は一部の小中に設置と。それから阪南市はないと。  泉南市の状況はどうかというと、ことし2019年度から10校あったのが3校に減らされると。2020年には全廃するということですよね。  左を見てもらったらわかるように、例えば貝塚市を見てもらったらわかるように、学校プールがないところは市営プールが5カ所とか、それから泉佐野市でも4カ所とか阪南市でも6カ所とか、そういうところでは市営プールをつくって学校プールのかわりをしているというようなことです。  ないというところは余り、あればあるほうがいいんでしょうけれども、決して授業をしていないとかいうことではありません。身近な市営プールを使って授業を行っているということです。  もうちょっと詳しく言うと、下に書いていますけれども、泉南市では2012年度に学校プールの一般開放中にプールの事故があったと。一般開放という言葉も耳なれない言葉で、本当に市営プールとか市民プールとかが少ないところ、ないところがやっているんですけれども、本来言いましたら、学校教育で使うプールを、一般市民の方に夏休みの期間使ってもらうというのが一般開放です。  もちろんちゃんとした市立のプールとか、市営プールがあるところは一般開放する必要はあれへんので、これは形態としてはイレギュラーな状態と、前向井市長がおっしゃっていましたけれども、市営プール市民プールがないから学校プールを一般開放しなければならない。イレギュラーな状態だというふうに思ってください。  それから、あと貝塚市ですけれども、ここは今学校にはプールがありませんけれども、来年度を目指して屋内プールを、学校授業用の屋内プールをつくるそうです。でも、また目的の違う市営プールはそのまま存続するということですよね。  泉佐野市は、御存じのように今小学校にどんどんプールをつくっていっているということですね。敷地の関係があるのかもしれませんけれども、来年度以降でも、まだ3校ほど小学校ができないところ、まだ未定のところがあるというふうにおっしゃっていました、と聞いていますけれども、つくれるところは全部つくっていくということになっていくと思うんですよね。  阪南市は、市営プールが6カ所ですけれども、そのうち3カ所は、もうほとんどが学校の授業で使っていると思うんですけれども、3つは夏休みの間は市民向けのプールにしているというようなことでなっています。  これを見てもわかるように、学校プールを全廃するとかいうのは、これは異常ですわね。あるものをなくすという。それプラス、市営プール市民プールがない。そういうところで、また学校プールを潰すと。全廃すると。こういうようなんは、もう本当に異常をだというふうに思うんですよね。  過去の泉南市の状況でいいますと、市営プールが大苗代にありましたけれども、老朽化のため維持管理や修繕に費用がかかるということで、書いていますけれども、2008年に廃止したわけです。  これはいろんな議論がありましたけれども、廃止するかわりに、小学校にある学校プール、10校ですね、これの一般開放を充実させて市民のスポーツ振興なんかを保障するということで、市民プールを廃止して一般開放、イレギュラーな状態ですけれども、これをやったわけですよ。  しかし、その中で初め直営でやっていたプールですけれども、プールの一般開放ですけれども、財政問題なんかに絡めて、また当時の流れですけれども、民にできることは民にするということで民間委託をしたと。  その中で、泉南市は教育予算を削る。そして委託された業者は、また利益優先のためにガードマンなんかのお金を減らしたり、ガードマンを配置しなあかん数よりも少ない数でガードマンを配置していた。そういう中でプール事故が起こるわけですよね。  これに対して、当時の市長とか、竹中市長もそのとき、こういう再発防止委員会とか、いろんな第三者委員会で救命のことを対策をとられましたけれども、その結果言われたのは、安全対策のために必要な予算はちゃんと配分するということでやって、泉南市は全国でも安全水準が高い形でプールの運営とか一般開放をしてきたんですけれども、してきたんですけれども、また財政難を理由にして、今度学校プールを全部廃止する。市営プールはないままですよ。こんなことがあっていいのかということですよね。  例えば、こういうまちが子どもたちにとっても市民にとっても、魅力のあるまちになるだろうかということですよね。  それに、こんなことを続けていけば、泉南市に子育て世代が引っ越しすることはない。泉南市から子育て世代が出ることはあるでしょうけれども、そうすれば税収がひどくなると。税収が悪くなると。  財政難と言いながら、財政難の原因をつくっていく。それが言うたように、教育やスポーツ振興とか、市民の余暇とか楽しむことを奪っていくという、こういう事態は異常だと思うんですけれども、そういう認識があるのか。異常やけれども、財政難を理由に、あといろんな幾つか要因がありましたけれども、やっていくつもりなのか。  全国でも、こういう例はありませんね。僕もパソコンで見たぐらいやから、インターネットで調べたぐらいやからわかりませんけれども、海老名市というところが全廃したといいますけれども、これは2011年ですわね。どうもそれ以降やっているところはないようです。  でも、海老名市は3つの市民プールを持っています。そこで屋内でやっています。だから、海老名市はちゃんと市営プール市民プールを運営して、いろいろ問題があると思います。だけども、そういうことをしながら、学校の全廃をやったんです。  あと幾つかやろうとしたところはあったみたいやけれども、ほとんど、ほとんどというのは、僕が見た限りでは失敗していますね。佐倉市とか横浜市の例なんかがインターネットで出てきますけれども、子どもの送り迎えの問題とか、それからそういういろんな問題があってやっていません。  学校のあるものを全廃するなんていうようなことはまずないと。それに市民プール市営プールがないところでこんなことをするのはめちゃくちゃだなというふうに思うんですけれども、それにはどんなふうな考えをお持ちでしょうか、市長か教育長のほうからお答えください。 7 ◯議長(竹田光良君) ただいまの大森議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。岡田教育部長。(「市長か教育長、教育長、教育長が手挙げてるやん」の声あり)教育長、答えられますか。失礼いたしました。古川教育長。 8 ◯教育長(古川聖登君) 本日から初めて答弁をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  御質問の学校プールの廃止につきましては、近年夏季の猛暑が著しく、とりわけ昨年度は気象庁がことしの暑さは1つの災害と認定していると発表を行うなど、大人が日常生活を過ごす上においても、大変厳しい環境でございました。  そのような状況、状態のもと本市では子どもたちの安全性を確保するため、環境省が発表する暑さ指数を基準として一般開放を実施したところ、開催予定期間の半分を閉鎖せざるを得ないという結果となり、次年度に向けた子どもの暑さ対策について、即座に検討を開始いたしました。  一方で、本市の学校プールは、いずれも老朽化が進み、施設の安全性を確保するために、施設修繕などの維持管理コストが高どまりしており、今後の施設のあり方について検討が必要となっておりました。  以上の点を総合的に勘案いたしまして、プール授業を屋外から屋内へ移行することに伴い、学校プール停止の判断に至ったものでございます。  ただし、サンエス温水プールにつきましては、全ての学校・園の児童生徒数の受け入れが不可能であることから、さまざまな対策を今後また検討してまいりますが、私も先日サンエス温水プールに初めて泳ぎに行ってまいりましたが、大変すぐれた環境でございました。  子どもたちが充実した施設で大変な炎天下のもと、厳しい環境でやるよりは、そういったところで充実した、またインストラクターもついて、そのような授業を行われることが望ましいと私自身、実感したところでございます。  また、プールを廃止して、そのようなインストラクターの指導を受け、やっている市については、子どもたちの満足度も高いというデータもあるところでございます。 9 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 10 ◯12番(大森和夫君) 市長も教育長も、僕が聞いたのは、学校プールを廃止すると、教育の問題でどうなのか。学校プールでやっていた一般開放を中止すると。市民のスポーツ振興とか、どうするんかと。こんなことは全国でもないでしょうと。近隣でもないでしょうと。  財政難を理由にするけれども、そんなことしとったら子育て世代がどんどん出ていって、泉南市の税収はますます悪くなっていきますよ。そういうことを1つもお答えないですよね。  今、廃止の理由を幾つか述べられましたけれども、教育委員会は4つの理由を上げていますよね。まず第1が、屋外プールでは近年の夏季の猛暑により、水温が異常に上昇する中で、直射日光と高水温により熱中症の危険性が高まっているということなんです。  これは、もちろん資料はお渡ししているので、教育委員会の人は見てはると思うけれども、学校における体育活動での事故防止対策推進支援事業ということで、学校屋外のプールにおける熱中症対策ということで、独立行政法人日本スポーツ振興センターというところがつくった資料ですね。  これはインターネットでも簡単にとれる7ページの資料ですけれども、これは文科省がそういう形で頼んでつくってもらった資料でしょう。  ここで最初に書いてあるのは、「はじめに」と書いているところは、夏季の貴重な水泳活動の機会が確保される一助として、広く学校関係者に示し、普及及び啓発をしたいと。  後書きに何と書いてあるかというと、本資料では少しの工夫で、すぐにも実現可能な対策を中心に取り上げたと。そんなに費用がかからなくてもできますよと、熱中症対策はということでやっているわけですよ。  いや、首を振るけれども、できるんですよ。できるからほかの学校はプールを閉めたりしないでしょう。泉南市だって、ことしは3つの小学校が、3つのプールを残して屋外で授業をするわけでしょう。熱中症対策ができるからやるんでしょう。  それは不十分なことをしたらあきませんよ。お金をケチったらあきませんよ。でもここで言うてんのは、そういう形で続けていきなさいということでしょう、屋外プールをね。  一般質問、3月の本会議でもありましたけれども、屋外でプールの熱中症で廃止するなら、泉南市で海水浴できるのかということですよ。さっき市長もオープンウオーター競技の話をしましたけれども、こっちのほうがずっと熱中症の心配もありますし、それから海水浴場でいえば、子どもでいえば迷子とか強風、自然のいろんな環境でどんな事故が起こるかわからない。こっちのほうがずっと危険やし、そんなん泉南市は学校のプール、熱中症対策をきっちりすればできますよというようなところが、対策できませんと言うているようなところが、こんな屋外でのそういう活動、海水浴なんかできるような対策がとれるのかと。  それか、こういうウオータープールだけは特別の配慮をして、学校プールには配慮しないということなのか。そんなん熱中症対策で閉めるなんていうようなことは、廃止するというようなことは、それも一気に2年かけて十分説明もせんとやるというのは、ひどいと思いませんか。  他市ではやっている。泉南市でもことしは3つのプールは置いたまま、そして泉南の園児や生徒や児童の半分は屋外プールを使うわけでしょう。なぜかというと、熱中症対策をきっちりやればできるということでしょう。そういうことじゃありませんか、お答えください。 11 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 12 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼いたします。プールの関係でございますけれども、やはり我々としましては、近年夏季の猛暑により水温が上昇するという中にあって、今回このような判断をさせていただいたところでございます。  議員御指摘の昨年の夏の猛暑を受けて、国のほうで調べられた学校屋外プールにおける熱中症対策という資料は、私たちも拝見いたしております。  その中には、例えばですけれども、プールサイドの温度を抑制するために、テントを張ったり、直射日光を遮へいするような屋根をつくれというふうなことやと思いますけれども、こういったこととか、あるいは前日から水面をシートで覆い、水温の上昇を抑制する。これはプールの水温についてということやと思われます。  確かに、比較的簡単にできるというふうな記載もございますけれども、例えば大きなテントないし遮光ネットを張りめぐらせるにも、相当な経費がかかるであろうということ、またやはり学校の先生方が、前日から水面をシートで覆うというような作業、そういったものをしていただくのも非常に難しいだろうというふうに考えているところでございます。  今回、やはりそういうふうな形でいけるところからですけれども、サンエス温水プールを活用してもらうというふうに判断してございます。ただ、もちろん残る学校につきましては、これまで以上に散水をしていただくとか、そういった配慮をしていただきながら進めていただく所存でございますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 13 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 14 ◯12番(大森和夫君) 今、岡田部長、残っているプールについては、散水して熱中症を防ぎますと。散水しかしないじゃないですか。それで、今言うたような日よけとか予算なんか計算していないでしょう。学校の先生にも相談していないでしょう。  財政難とかいうて、学校プール廃止を押しつけられて、それに従って学校プール使用を廃止することを前提に進めてきたんでしょう。  そんなん、今言うたような話は、そんな予算の裏づけも全然されていませんし、幾らかかるなんていう話もありませんし、そんなん到底信用できません。  それに、せっかく泉南市で、サザンビーチがあって、いろんなオープンウオーターをやるんやから、この泉南市は、水泳が本当に屋外でも安心してやる、いろんな対策ができる、子どもたちもプールもあり、海もあり、水泳に接して、そういうまちにするというふうに考えていけばええと思うんですよ。  せっかく海があるのに、子どもたちもそういう水泳に接する機会もあるのに、プールを廃止する、これはやっぱりめちゃくちゃやと思いますよ。  海でプールが、事故がないように服を着たままでそういう対応するとかいうようなことも、学校プールで十分教えることができるわけでしょう。そういうことを含めて、もっとやっぱり水泳に力を入れるということを考えていただきたいというふうに思います。  プールを廃止する2つ目の理由には、屋外プールの使用は夏季に限定され、雨天時には使用できないなど不安な面があるというふうに述べておられますわね。  しかし実際、サンエスのプールを使うことによって、今まで5日間、10こまあった授業が3こまに減らされるわけでしょう。往復の時間がかかるから。それは天候やったら仕方がないですよ。市の都合で授業が減らされていくわけでしょう。  それに地元のこの3つ残されるプールを使う半分の生徒さんたちも、3こまから4こま、砂川小学校、西信達小学校は3こま、信小も4こまに減らされるわけでしょう。ここを使うことによって、不安定なところが人為的に授業数を減らされているんですよ。こんなこともひどいと思いませんか。その点、どうですか。 15 ◯議長(竹田光良君) 竹中市長。 16 ◯市長(竹中勇人君) プールの温度というのは、プールというのは水深が1メーター余りしかないわけですよね。夏の高温になりますと、プールの温度が上がってきて、去年の実績では、35度を超えるようなプールの温度になったというところもあります。  ほとんど体温に近いような状態になっているわけです。この中では、当然熱中症の危険性があるということで、その危険なときには当然中止してということにさせていただいていたわけでございます。  その日数が実際の一般開放した日数の中の半分以下しか実際にはあけることができなかったということでございます。  先ほど言われました海水との違いですけれども、海水は浅いところは、海岸沿いは浅いでしょうけれども、実際には3メーター、5メーターと非常に深い海なわけで、その中を潮が流れているわけですから、当然海水はまざっています。海水温で30度以上上がるというのはめったにありません。  太平洋の南のほうでは、30度以上の海水温になって、非常に強烈な台風が発生するということもありますけれども、35度というような温度になることはございませんので、その辺の水温での安全性というのは、海の中では確保されているかというふうには思います。  そういう意味で、プールでは非常に高い温度まで上がってくるということがございまして、子どもたちの熱中症に対する危険性を考え、またそれと相まって、そうすることによって経済的効果も大きいということもありまして、今回温水プールでの運用に切りかえていきたいというふうに考えた次第でございます。  あの温水プールも今現在改修して使っておりますけれども、これも清掃工場がいつまで使えるか、あと10年ほど使えるということにしますと、その10年程度の間でしか使えないということになってくるわけで、それまでの間には市としても新たな温水プール、市民プールと学校の授業用のプールを兼ねたような、そういうプールに移行させていただきたいと。  そうすることによって、温水プールで夏に限らずに1年を通じてのプール授業が、水泳の授業ができるという方向に切りかえていきたいというふうに考えてございます。  他市においても、この熱中症、ことしの夏もまた猛暑が予想されておりますので、そうなってくれば、当然そういうことの展開も考えられるんじゃないかというふうに私は考えてございます。 17 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 18 ◯12番(大森和夫君) 文科省は、科学的な裏づけのもとに、お金も出して屋外プール熱中症対策、いろいろ大変なことがあるかもしれませんけれども、きっちりやればそんなに費用もかからず工夫したらできますと。  さっき岡田部長がおっしゃったのは、散水しますとおっしゃった。それで一応対応はできるんです。それは高くなったときには、一応というか、もっと対策はありますよ。今、岡田部長が言ったように、日よけをつくるとか、いろんなことをすればいいですよ。  だけど、極端な例でいえば、そういう対応でできるわけですよ。もっといろんな工夫をしてもらわなあきませんが、そういうことで中身は書いていますけれども、安くてできるわけですよ。  それに、海水、海の中はいろんな危険が多いわけです。もっと危険が多い。深さの問題もあるし、潮流の流れがわからへんと。熱中症対策でプールを閉めるぐらいの対策しかとられへんのやったら、海水浴とかオープンウオーターの競技ができますかということを言うているわけですよ。  熱中症対策も十分とります。そういう海水浴もきっちり対策とります。それが普通でしょう。熱中症対策は対策とれません。閉めます。ウオータープールはもっと危険がありますけれども、やりますと。そんなことはちょっと通用しませんよ。  それに、サンエスですけれども、ここは清掃工場のところやから、例えば災害があったときに、去年の台風のときもそうやったけれども、ごみがいっぱい集中して、あそこはいっぱい混乱したりすることもあるわけでしょう。  そういう中でいえば、そういう場合に、きっちりプールが開かれるかどうか、そういう混乱の中で子どもたちが事故でも遭えへんか、そういう心配もあるわけでしょう。  それから、あの場所というのは、泉南市と阪南市の境界でしょう。一番泉佐野市に近い新家地域とかから行ったらどれだけ時間がかかると思いますか。それを連れていくだけでもいろんな問題が起こるのと違いますか。そういう経過があるから全廃とか計画したところでも、やめていっているわけですよ。  海老名市は今全廃して、屋内プールを3カ所使ってやっていますよ。3カ所ですよ。その中で、僕がインターネットで見たのでは、これは数年前の話で、今もしているかどうかわかりませんけれども、二、三年前に屋内プールの無料券を子どもたちに配るんです。そういうことをしないと、なかなか利用できないんですよ。  泉南市なんか場所も遠いし、校区外でどんなふうにしますか。そういう対策も考えへんまま、プール廃止ありきで進んでいるんでしょう。違うんでしょうかね。  それと、皆様方が言うている3つ目の廃止の理由です。専門的指導技術を持つインストラクター、指導員の指導を追加することにより、児童生徒への質の高い授業が期待できるため、令和元年度においては、学校プール利用の場合にも、インストラクターの指導は受けられるよう、学校へも派遣する予定と。  学校にインストラクターの人を派遣できるわけでしょう。わざわざサンエスまで行かんでも、それを実行したら、来てもらったらええわけでしょう。そういう形でのインストラクターの配置もできるわけでしょう。  それと、サンエスのプールを子どもたちが使いますけれども、全コースは使えませんよね。6コースあるうちの2コースだけ使うと。ほか4コースは会員さんが使うわけでしょう。子どもたち本当に思いきり遊べるプールではないんですよ。2コースしか使えない。会員さんたちに気を使わなければならないという。  これで質の高い教育とか子どもたちのそういうプールで楽しむということが実現できますか。実際に一丘中学校はことしからサンエスに行くつもりであったのが、行く予定だったのが、学校側から全面的なプールを使わせてほしいと、中学生ですから、そんな2コースだけでするんじゃなくて、全面使わせてほしいということで、今度は砂川小学校ですか、そこのプールを使うようにしたんでしょう。
     子どもたちは、やっぱり大きな全面的なプールで遊ばせたり授業をさせてあげたいでしょう。こんなわざわざ狭いところに、それも遠いところまで行かせるということが、何で子どもたちにとってプラスなんですか。  それから、今もおっしゃっていたけれども、サンエスだけでは、泉南市の子どもたちのプールの授業は賄えないわけでしょう。来年度どうするかということは決まっているんですか。決まっていないでしょう。まだマコトスイミングとかどうなるかわからへんというて、この間の委員会でもありましたよ。  もう中止を前提にして進めていくから、こういう矛盾がどんどん生まれてくる。来年のことはどうやって、どこのプールを使うかというのはまだ決まっていないと、そんな実態になっているのと違いますか。  サンエスを使うことが、子どもたちにとってプラスというのは納得いかないんですよ。今も言うたように、廃止しているところでも3つぐらいやっていますよ、屋外プールね。その点どうですか。 19 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 20 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。たくさんございますので、順次御答弁申し上げます。  まず、海、ワールドマスターズゲームズの熱中症云々というところでございますけれども、ワールドマスターズゲームズ開催は、冒頭市長からもありましたように、5月29日、5月下旬ということでございます。直近この5月から6月の海水温をはかっておりますと、20度から21度ということで、ワールドマスターズゲームズ開催におきましては、そういった水温面の問題はないかと考えております。  それから、災害時に清掃工場近くにある施設だから使いにくくなるんじゃないかというところでございますけれども、今回我々は、学校プールの使用は停止しますけれども、そのかわりに公設民営プールであったりを活用して行っていくというふうに考えたところでございます。  つきましては、災害時の緊急的な保障といいますか、災害時に使えなくなる施設があるんやったらば、さらにそのときは、その水泳授業を保障するために、若干距離は遠くなるかもしれませんけれども、別のプールの活用も当然考える必要が出ようかというふうに思っております。  それはもう柔軟に災害対応、災害時の対応ということで考えるべきだというふうに思っております。  それから、全コースが使えないという点につきましてでございますけれども、これはもう、もとよりサンエス温水プールは、25メータープールで6レーンございます。もとより、もう学校で使用するから全面使うということはだめなんですよということで話が進んでおります。  なぜかと申しますと、やはり当然一般の市民の方というか、皆さんに使っていただく施設として使用しているんだから、学校だけで占用してはいけない。占拠してはいけないといいますか、そうしたことになってはいけないということで、一番大体クラスが行って、使えるそのサイズとして2レーンを使わせていただくというふうに考えております。  大体クラスで行きましたら、余りほとんど泳げない方、やや泳げる方、それからしっかりたくさん泳げる方というふうに3班構成で授業を行うそうです。これは現行の学校プールにおいても一緒なんですけれども、その3班をつくったときに、2レーンのうちの手前側1レーンを、何といいますか、半分に区切って、ほとんど泳げない方とやや泳げる方に泳いでいただくと。それで奥のほうの1レーンでしっかり泳げる方の授業を行うというような形になっております。  これは、言うたら1クラス単位で行きますので、これまでの学校プールですと、学年単位とか、あるいは複数学年をまとめてたくさんでプール授業をしていたところを、クラス単位でサンエス温水プールに行きますので、2レーンでも伸び伸びと十分に使っていただけるサイズ感となっていると思われます。  それから、全部の学校が行くためにはどうかというところでございます。確かに御指摘のとおり、我々、今この現年度、その学校がサンエス温水プールに行っていただくために一生懸命準備をして、今動かしておるところでございます。  ですので、当然来年、残る3プールを使っていた学校をどうするかということについては、まだ申しわけございません。本当に御指摘のとおり、まだこれから検討ではございますけれども、ここは、もうかねて行革の計画に載せておりましたように、民間プールの活用も考えていくということで、今後サンエス温水プール以外のプールの活用も考えていく、その調整を進めていく御相談をするというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。  あともう1点、他市の例では、屋内プールの無料券を配っているというふうな御指摘でございます。確かにそういったことも一職員、個人的にはしたいなと思っているんですけれども、まずは、ことしは各校区内で夏休みの子どもの居場所授業を行いまして、お子様の夏休みの居場所を確保するというふうにしておりますので、御理解ください。  以上です。 21 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 22 ◯12番(大森和夫君) 今の答弁を聞いて、子どもたちの目線というか、子どもたちの気持ちとか、どう考えているのかなと思いました。2レーンでいいとか、十分間に合いますとか、個人的には無料券を配ったらええと思います。そんなことを聞いているんじゃないでしょう。それで、そんな個人的な問題のレベルと違うでしょう。  今までは十分全面プール、屋外で使えたわけでしょう。熱中症対策も十分とれればいけるわけでしょう。それをやらずしてやね、学校プールを一方的に廃止すると言う。  子ども権利条約には、子どもたちの利益を第一にやると。子どもに関する予算は単なる出費やないと、投資や権利やというふうに書かれているわけですよ。  子どもたちの意見も聞かずに一方的に進めてきて、子どもたちになりかわってやね、2レーンで問題ありませんと。それはちょっとひどい、そのように思いますよ。  4つ目に上げている理由が、本市の学校プールはいずれも劣化が進み、修繕などの維持管理コストが増大しており、また全て更新することは現実的に困難であるためと。  このプール10校ありますけれども、築20年から30年のプールはあるわけでしょう。まだ利用可能なプールもあるわけですよ。全く更新しなくても一部のプールの更新ならできるのかどうか。そういうことの考えも計画も全く示されない。予算的なことの裏づけもされていない。説明もされていない。  財政難といいながら、市長は5年以内に屋内プールをつくりたいと言うけれども、学校プールも廃止してやね、子どもたちスポーツ振興の場所も市営プール市民プールも潰しておいてやね、5年後なんて、市長の任期じゃないでしょう。任期中につくってくださいという、この間も質問もあったけれども、任期中にはできませんとおっしゃっていたでしょう。  そんな形で気楽に屋内プールをつくります。貝塚市みたいに来年度からつくるとか、そういうことじゃないでしょう。それはもう信用できないというか、そんなん、もう問題のすりかえでしょう。僕はそんなふうに思いますよ。  文科省の方針も建てかえではなく長寿命化で対応するようにというふうに言うているわけでしょう。これをすれば、何とか財政難でも、僕に言わせても、括弧つきの財政難ですけれども、やりくりできることもあると思うんですよ。それも先ほど言いましたけれども、こんなことをしていれば、泉南市の税収が減るんじゃないかという心配がありますよね。  それと、プールの廃止でことしは1,400万の効果額があるというふうにおっしゃったけれども、この効果額はどこに使うんですかね。その点についてお答えください。 23 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 24 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼いたします。また、何点かございますので、順次、順番にお答えいたします。  子どもの意見のことでございますけれども、やはり当然子ども権利条例を持つまちとしましては、子どもが主体的に考える力を育成するためにも、子どもの意見を聞くということは大事だというふうに認識してございます。  ただ、今回のプール施設に関する案件は、学校生活におけるお子様の安全性確保、そういったところを考慮していくという観点から、大人の責任において判断すべきであると、問題であるというふうに考えているところでございます。  それから、本市の10カ所あるプールにおきましては、もう20年というのはないんです。最も新しいもので築27年ぐらいということで、30年近いという状況でございます。最も古いもので四十数年ということで、平均して30年という状況です。  そのような中にありまして、実際にプールを毎年学校プールを使うために、電気代とか水代とかではなくて、これらの10カ所を修繕するだけで、ここ数年800万円ぐらいかかっております。要はそれだけプールを使えるように、夏の間の1カ月半ほど使えるようにするだけでも、800万ほど要っているという状況の中にあって、相当に今後のプール設備の活用については、維持、活用、運営についてはしんどい状況にあるということは、御理解をお願いしたいと思います。  また、今回プールの授業を施設を切りかえさせていただいたことによって、一定の効果額というのは生じておりますけれども、それらについては、学校教育にはもちろんそうでしょうけれども、さまざまな部分で使っていただくんだろうなと考えております。  私としましては、一定、例えばですけれども、今回エアコンもつけていただいていますので、その運営コストというか、そういったところにも充てていただいているんだろうなというふうには思っております。  以上です。 25 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 26 ◯12番(大森和夫君) まず、子ども権利条例があって、子どもに一言も聞いていないでしょう。相談もしていないでしょう。それに築20年から30年までの間があるわけですよというふうに言うたから、20年があるとは言うていませんよ。まだ30年とか二十七、八年のやつは、これは長寿命化で使えるわけでしょう。  工事費、修繕費がありませんなんていうようなことは、それは子どもの教育に関するようなことでは、そんなことはやっぱり言うものじゃないと思いますよ。そんなことはしないように、そんなことで子どもに負担を、財政難のツケを押しつけるなんて、一番やってはならないことと違いますか。ほかを削るものはなかったんですか。  800万もいろいろ調べてみましたけれども、800万もかかった年というのはなかったですよ。これからふえるということを想像しているかもしれませんけれども、それにしても800万という数字も修理費は大き過ぎるというふうに思いますよ。  プールの廃止で使った1,400万は何に使われるんですか。こういうふうに行革やとかいうて削っても、結局新しいものができるんじゃない。次の潰す一方、そればかりの繰り返しでしょう。こんなのが本当の行革かと、議会でも追及されているわけでしょう。何か潰したかわりにスクラップ・アンド・ビルドでビルドが何かあるのかと。全然そういうものがないわけでしょう。  エアコンのための電気代に使うというのも、こんなひどい話ないですよ。このプールを潰さないとエアコンの電気代が出ないんですか。エアコンもことしつくっていただいて、小学校も全部できましたけれども、でも、これは、泉南市はこの地域でも一番遅い、エアコン設置、そうでしょう。  つけてくれていろんな努力をされたのはわかっていますけれども、市民の1万を超えるような署名を集めて、やっとできた。できたら、今度は何を言うかというたら、電気代がない。そのために市民プールのお金を回しますと。もうちょっと夢や希望が語れるような、子どもたちが学べるような環境をつくる責任があるでしょう。財政難のツケを子どもに押しつけるというのは、一番やったらあかんことだと思うんですけれども、その点どんなふうに思いますか。  それと、5つ目の皆さんがおっしゃっているプールを廃止する理由です。これまで水泳指導期間中に、毎日行ってきたプール指導の準備や水質管理などについて、教職員の負担が大幅に減少し、1つの働き方改革になるというふうに言うているけれども、先生方の多忙化問題は問題ですよ。でも先生方のほうから、学校プールを潰せという要望があったんですか。  もしかあったにしても、それは先生方に対してそれは違いますよと、泉南市もほかのところで先生方の多忙化を防ぎますと。学校プールは学校授業の大事な一環でしょう。これを残してくれ、残すためにはというのが先生、この問題と多忙化の問題は別に考えてくれと言うのが普通でしょう。  それに、先生の意向があるからと言うけれども、子どもたちや保護者の意向は全然聞いていないでしょう。そんな先生方をだしにして、プール廃止の理由にするというのは、ひきょうというか、間違っていませんか。保護者や子どもたちはどういう意見があったのか、一般プールの開放についてもパブリックコメントの1つでもとって聞いたんですか。  一般開放を中止にするという広報を出したんですか。学校プールの廃止も5月、6月になって保護者に用紙1枚配って、もうやりませんと驚かせて、もう決まったことやから諦めろみたいな広報を出すという、そういうやり方は間違っていませんかね、どうですか。 27 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 28 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼いたします。財政難を子どもに押しつけてはいけないという御指摘でございます。それはもちろんおっしゃるとおりでございます。ただ、我々としましては、やはり熱中症対策、この我々大人が子どものときに感じていた夏とはもう全く今現在は違うんだというところを踏まえて、やはり子どもさんの安全面を考えて、そういうような方向を考えて決定してきたところでございますので、御理解をよろしくお願いいたします。  また、先生方からプールを潰してというお話があったのか。そういったことはもちろんございません。(「あったって言うたやろう」の声あり)  ただ、潰してくれではなくて、全然違います。実際に我々はこういうふうな形で、先生方の負担になっている部分を解消しようと思っているんだということを説明しました。そういったことに関しては、本当にありがたいというお言葉も頂戴しているところでございます。  それから、保護者の方への説明の部分でございます。確かに3月議会で予算の関係でお認めいただき、そこからまた関係機関と調整しまして、保護者の方へのお手紙、教育委員会からのお手紙が5月中旬になってしまったわけなんですけれども、その間は手続等を含めてちょっと遅かったのは申しわけないなと考えております。  さらにその中で、ちょっと私としては保護者説明会的なものは時間的に難しいかと思っておったところです。これは正直なところなんですけれども、3月議会でも丁寧に説明しなさいという御意見を賜っておったところ、ちょっと本当に心苦しかったところでございますが、やはり今回皆様からの御意見が上がってきているのを伺いまして、保護者説明会を始めさせていただいております。  昨日は1回目、一丘小学校に伺ったんですけれども、夜にお二人お越しになりまして、若干いろいろ御意見をいただきました。御意見は、1つはちょっとびっくりしたんですけれども……(「短くしてくれるか」の声あり)はい。  プールに関して安全面の配慮とか、そもそもプール授業はせんとあかんのかという御意見もいただいたところでございますけれども、丁寧に御説明をさせていただいたところでございます。  以上です。 29 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 30 ◯12番(大森和夫君) 何度も熱中症対策のためと言うけれども、教育長、これを読まれましたか。教育部長もこれを読まれましたか。できると書いてある、熱中症対策は工夫次第でそんなに大変なことをせんでも、これが間違っているということを公に言うてるみたいなものですよ。そういう科学的じゃない、もうプール廃止前提にしたやり方というのは、本当にやめるべきだと思いますよ。  子どもたちに意見を聞く。権利条約、こういうのを持っている市の中で、もう大事なことだと思うんですよ。子どもたちにやっぱり熱中症にかかわるような地球環境の問題とか、天候の問題とか考える機会になるわけでしょう。  それから、自然エネルギーを活用すれば地球温暖化を防げるんじゃないかとか、それから学校の施設をもっと大事にしようとか、長寿命化するには子どもたちがどんなことを協力できるのかとか、大きくいえば泉南市の財政問題とか税金の使い方とか、そういうことも学べる機会になるわけでしょう。  そういうことは一切せんと、もうプール廃止は決まったものやということで子どもに押しつける。意見も聞かない。親にもパブリックコメントもしない。一般開放を中止してもうやらないと。そういうやり方は、絶対にやっぱりもうおかしいというふうにも思います。  ちょっともう時間の関係がありますので、ほかのことを質問します。  幾つか残っているんですけれども、さっきも言いましたけれども、学校のエアコン、小学校、夏までにつけてくれと、大分やかましく言いまして、ほとんどもう実現できて、もう設置したところもあるということです。  だから、もう夏休みも今からでも使えるところは使ってほしいということで、事前の説明のときにそういうことを言うたら、そういうことはちゃんと暑くなったら使いますと。つけたところから電気も通していってやりますということなので、これはもうよくやってもらったと思いますし、子どもたちのやっぱり環境のためにも、健康のためにもやってほしいということで、これは要望にかえておきます。  それから、老朽校舎の対策で、3月議会でもトイレの問題を取り上げましたけれども、新家小学校と砂川小学校のトイレです。においがするトイレは、本当に子どもたちがきれいに掃除してもだめなんだということでお話しして、3月の議会は答弁は余り芳しくなくて、国の予算がつけば何とかしますと。でも総額で1校1億円もかかりますから大変ですというような答弁やったけれども、ここも今回予算を見ますと、2億円以上の予算がついて2校、ちゃんとトイレも改修してもらうと。  一丘中学校や泉南中学並みのきれいなものをつくってほしいということの、金額からいえばそういうものができるというふうに期待しています。  ここも要望なんですけれども、ここでもやっぱり児童の意見をよく聞いて、利用しやすいものとか掃除しやすいものとか、トイレがやっぱりいじめのところになったりしますので、そういうことがないような、例えばオープン型の、これも何か場所の問題があるみたいやけれども、オープン型のトイレにするとか、そういうふうなことが、子どものほうから意見が出るかもしれませんので、そういうところもきっちり聞きながら対応してほしいというふうに思います。  給食センターの建てかえについても、前回3月議会で答弁があって、市長も給食は大事にしていきたいということですけれども、やっぱり市長も言っているように、安全でおいしい給食というのは、やっぱりセンター方式でなくて、できるだけ自校方式でやってもらうということで考えていただきたいというふうに思います。  それに、これはセンター方式でもできることなので、ぜひ検討していただきたいのは、地場産の農産物や水産物の活用をしてもらって、農業、水産業の支援にもつながるようにしてほしいということで、この3つについては質問項目に上げていましたけれども、要望といたします。  教育問題の最後ですけれども、教師の多忙化という問題で、4月からタイムレコーダー、ICが設置されて、先生方の勤務時間が把握できるようになったというふうに聞いているんですけれども、これによって勤務実態の把握がどのように、4月、5月だけの経験なんですけれども、どんなふうにできているのか、長時間や多忙化の解消にどんなふうにつなげたいと思っているのか。  こういう資料をやっぱり議会や保護者にやっぱりオープンにしてほしいんですよね。そんなことをどのように考えておられるのか、お答えください。 31 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 32 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。先生方の多忙な状況についてでございますけれども、今年度から各学校にタイムレコーダー、勤怠把握のシステムというのを入れさせていただいております。  これによりまして、先生方がみずからの勤務時間の開始時刻と終了時刻というのを、ICカードを持ってタッチしていただくことで、その時間外勤務時間とかの把握が、より客観的に正確なものになっていくということでございます。  ただ、まだ始まったばかりで、詳細についてはまだまだこれからということで、ちょっと私も内容はまだ見ていない状態でございます。やはり学校の先生方の長時間勤務の解消に向けては、国が示しておられます勤務時間の上限の目安とかを、守って教職員、先生方一人一人がしっかりとそういうことを意識していただくことが大事かなと思っています。  もちろん多忙化の解消に向けて、学校管理職を初め、先生方御自身が在校時間を的確に把握していただくことで、業務内容の効率化を図る手だてとすることができるのかなというふうに思っています。  もちろん今いろいろ先生たちが本来先生たちがしなくてもいいんじゃないかというお仕事もたくさん抱えておられるという現実、そういったところもきちんと整理、対応していかんとあかんのかなというふうに思っております。  その勤務実態の生のデータとかにつきましては、さすがにお見せするといいますか、公表というのは考えていないんですけれども、当然国や府の調査があった場合に、つくったりして報告していく形がありますので、生のデータを単独で公表するということは考えておりませんけれども、いろんな勤務実態に関する調査等の情報というのは、お示ししていきたいと考えております。  以上です。 33 ◯議長(竹田光良君) 大森議員。 34 ◯12番(大森和夫君) 教師の多忙化は、やっぱり最終的には教員増、それからやっぱり少人数学級で、先生方が子どもたちに寄り添えるような、やっぱり少人数学級を実現していくということが大事なんで、これについては、やっぱり国とか府にもどんどん要望していってもらいたいと。  泉佐野市なんかは、もう小学校を全部少人数学級を35人学級にしていますよね。市の財政状況はいろいろあるかもしれませんけれども、やっぱりこれも考えていただいて、英語教育とかおっしゃるけれども、一番大事なのはやっぱり教師が子どもたちに寄り添うことができるようにということを第一に考えていただきたいというふうに思います。  次に、被災者支援について、防災対策について質問いたします。  まず第一に、3月議会で災害見舞金を近隣市並みにということで質問しました。改善しますという、3月議会でも市長からそういう答弁がありましたけれども、どのように改善されたのか、お答えください。  それと、1つなかなかこれも難しい問題ですけれども、台風21号のときには、田尻町や泉佐野市では上限10万円で住宅改修支援金を実施されましたので、これがやっぱり大変喜ばれていますので、これを泉南市でも、被害者全てに対応できるように取り組んでほしいんですけれども、その点どんなふうに考えておられるのか、お答えください。  それから、避難所の整備ですけれども、やっぱり全ての避難所にエアコン設置ということをお願いしたいと。これをすると、やっぱり学校体育館ですよね。エアコン設置がやっぱり重要な鍵だと思うんですけれども、これについてどんなふうに考えておられるのか。  それから、避難所における非構造物の耐震化の実現、これも早く取り組んでほしいんですよ。この間の委員会でも問題になりましたけれども、避難しようと思って避難したら、体育館でガラスが割れているとか、それからいろんな体育道具が散乱しているとか、耐震化している、体育館でもやっぱりそういうこととか、公民館で起こることもあり得るので、避難所における非構造物の耐震化の実現を早くやってほしいこと。  それから、3つ目ですけれども、21号台風の際に、新家のNTTの電柱が6本倒壊しましたよね。これはもう本当に全国で、世界にも発信されてきた問題ですけれども、関電の電柱の対応と違って、NTTはなかなか対応が、身近な説明会とか、身近に市のほうともなかなか連絡がうまいこといっていないというようなこともお聞きしています。  今ずっとNTTに対して地元説明会を開いてくれと要望していて、ちょっとそういうふうな対応も今検討中ということで、NTTも聞いていますので、ぜひ市のほうでも地元説明会とか、いろんな対応ができるように検討していただきたいというふうに思います。  3つまとめて答弁のほうをよろしくお願いいたします。 35 ◯議長(竹田光良君) 竹中市長。 36 ◯市長(竹中勇人君) 私のほうから、まず災害見舞金、3月議会で改定を検討するということで回答させていただきました。その後、調べてはみたんですが、残念ながら、うちのほうでは過去に余り大きな災害がなかって、これの支出というのがほとんどなかったということもございまして、以前から住居の全壊で6万円、半壊で3万円、床下浸水で1万円という状況でございました。  私の記憶では、床上浸水の場合で支払いをしたのは、二十数年前に1回あったぐらいかなというふうに思っております。  他市と比べましたら、やはりかなり低いということで、今回それの見直しをさせていただきました。住居の全壊の場合に10万円、半壊で5万円、床上浸水で3万円というふうに既に改定をさせていただいたところでございます。  それから、泉佐野市が率先して住宅の修繕費の補助を出したということで、追随してあと田尻町も一部やられたというふうに聞いてございますけれども、泉佐野市はその申請額、10万円でしますと十数億かかったということでございます。これは全て単費になります。  私どもでそういうことをできるような財政状況ではないというのは、十分御存じだと思いますし、それをやった場合、泉南市では多分3億、4億、5億というような金額が単費で支出する必要があったかというふうに思います。今の財政状況から考えて、それは非常に困難だということの判断をさせていただきました。 37 ◯議長(竹田光良君) 野澤総合政策部長。 38 ◯総合政策部長(野澤幸徳君) 私のほうからエアコンの設置について御答弁させていただきます。避難所は35カ所ございますが、そのうち、いわゆる小・中学校の体育館については空調の整備が整っていないという現状でございます。その他の避難所につきましては、空調整備が整っております。
     いわゆる小・中学校の体育館への空調の設備の設置でございますが、これについては、当然災害時には環境改善に有効であるということは認識しております。  ただ、これにつきましても、非常に大きな財源がかかるということから、引き続き国の補助金等、この辺の動向を見きわめて検討してまいりたいというふうに考えております。  あと、非構造部材の御質問でございます。避難所、いわゆる耐震についてはもう整っておるところでございますが、非構造部材につきましては、今後の課題ということで、所管課と連携して、その改修のほうに取り組んでまいりたいというふうに考えております。 39 ◯議長(竹田光良君) 奥田都市整備部長。簡潔にお願いします。 40 ◯都市整備部長(奥田雅則君) NTTの地元説明会について御答弁申し上げます。  説明会の開催に関しましては、市の立場としてできることにつきましては、可能な範囲で協力させていただきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 41 ◯12番(大森和夫君) 終わります。 42 ◯議長(竹田光良君) 以上で大森議員の質問を終結いたします。  次に、13番 和気信子議員の質問を許可いたします。和気議員。  なお、和気議員より、一般質問に当たりパソコンのデータを使用したいとの申し出があり、これを許可しておりますので、御報告を申し上げます。和気議員。 43 ◯13番(和気信子君) 皆さん、おはようございます。日本共産党の和気信子です。  さて、新しい年号になり、考えさせられることがありました。安倍首相は、アメリカのトランプ大統領と日米会談を行いました。1機116億円もするF35戦闘機を147機も買う約束をしています。莫大な軍事費を減らし、教育費、社会保障費に回せば、地方自治体も安心して教育・福祉予算をふやすことができるのではないかというふうに思いました。  では、一般質問をいたします。大綱1点目は、教育問題についてお伺いします。  まず1つ目は、台風や地震によって通学路のブロック塀などの安全対策が問題になり、調査や改修対策が行われているというふうに思いますが、進捗状況をお聞かせください。  2つ目に、りんくう翔南高校の外壁のブロック塀が危険な状況です。校長先生が、「地震による倒壊に御注意ください」と張り紙をされています。近隣の方、道路を利用されている方、通学の子どもたち、本当に心配されています。危険なブロック塀の改修について、府の対応がわかればお答えください。お願いします。 44 ◯議長(竹田光良君) ただいまの和気議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。野澤総合政策部長。 45 ◯総合政策部長(野澤幸徳君) 通学路のブロック塀の改修ということで、市の公共施設、全てのブロック塀改修についての御答弁をさせていただきます。  大阪北部地震の被害を受けまして、本市の学校・園施設を含む公共施設の所在するブロック塀の現況確認と安全点検を実施したところでございます。点検の結果、278施設のうち45施設、62カ所におきまして現行の建築基準に適合していないなどのブロック塀が確認されたところでございます。  議員御質問の進捗状況でございますが、平成30年度末時点の進捗状況としましては、当該ブロック塀の撤去、改修の完了したものが6施設、7カ所となっております。また本年度中の撤去、改修予定のものが18施設、25カ所となっており、その他につきましても、各施設を管理している所管課において補助金申請等、撤去改修に向けての手続を進めているところでございます。  なお、安全確保を図るため、改修されるまでの間、各所管課におきまして、コーンや注意喚起看板の設置により、立入制限を行ったり施設内の注意喚起文書を掲示するなどし、対策を講じているところでございます。  また、りんくう湘南高校のブロック塀ということの御質問でございますが、先日電話で確認させていただいたところ、6月から12月にかけてブロック塀を撤去し、その後、フェンス等を設置する予定ということとお伺いしております。 46 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 47 ◯13番(和気信子君) ありがとうございました。これから本当に改修しなければならないところ、大急ぎでやっていただきたいと思います。通学路とかいうのは子どもたちだけが通るわけじゃなくて、一般の方、また災害時には学校とか避難所に近隣の方々が行くわけですから、そういった安全対策は引き続きよろしくお願いしたいと思います。  また、りんくう湘南高校についてもお聞きいただいて、本当に皆さん、御近所の方もしっかりとそのようにお伝えしたいというふうに思います。  続きまして、就学援助費の入学準備金を制服代、また諸経費代を3月議会でもお話ししましたけれども、文科省が2019年度において小・中学校、それぞれ全国平均約1万円が増額されて予算を組まれています。  他市では先駆けで増額しているところがあります。今年度早々に増額するようなことのお考えについてお答えください。予算審査特別委員会の中でも、市長も検討したいということでおっしゃっておられましたので、その後どのようになっているのか、お聞かせください。 48 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 49 ◯教育部長(岡田直樹君) 本市の入学準備金、就学援助の件でございますけれども、やはり本市は御案内のように大変多くの方々が、この就学援助制度を御利用いただいているということで、かなり厳しい状況にあられる家庭が多いということを認識してございます。  議員御指摘の入学準備の部分、特に新入学の学用品部分の増額についてでございますけれども、この時期については、近隣市町の動向も見据えながら、来年度に向けて検討をしておるところでございます。  以上です。 50 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 51 ◯13番(和気信子君) 来年度といいますと、ことしの予算には補正予算とかで組まれないということなんでしょうか。その点は確認をしたいというふうに思います。  立川市などでは、文部科学省、その概要予算を組んで補正予算を組んで小学校、プラス現在の、今4万600円ですか、それから2万2,500円とか、中学校でも3万2,100円アップして、そういった額を支給しています。  そして、これは補正予算を組んで、そして確実に予算を組むためには平成32年度、これは令和でいいますと2年なんですかね、にはもう必ず当初予算で組むというふうに、本当に子どもたちのことを、またこういった子どもたち大変な思いをされて、何とか制服代を捻出するような方々にとって、本当に教育を重んじる、こういった施策だというふうに思います。  こういった立場からいけば、泉南市はすごく心がないなというふうに、本当に残念に思うんですよ。やはり文科省も本当に入学前というのはお金が要るということを調べた上で、こういったことをしておりますので、再度その点お聞かせください。 52 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 53 ◯教育部長(岡田直樹君) 御指摘のように、補正予算を組んで増額している市町もあるとは聞いております。一方で全く未定だという自治体も実際にございます。  そういった中にありまして、やはり補正対応するのか否かということも含めまして、来年度この実施に向けて検討は進めていくということで、よろしくお願いいたします。 54 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 55 ◯13番(和気信子君) しっかりと検討していただいて、ぜひ補正予算を組んでいただきたいと思います。市長のほうも、補正予算も含めて検討するというふうにしっかりとおっしゃっておりましたので、その辺を再度確認した上でお願いいたします。  続きまして、学校プール授業と一般開放廃止についてお聞きいたします。  先ほども大森議員から質問ありました。若干重複するところもあると思いますが、私のほうは保護者、また子どもたちから、お知らせを聞いた上でのいろんなことを聞いておりますので、その思いをお伝えしたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。  高温続き、そして台風の影響でプール授業が難しかった。一般開放は利用者が少なかった。利用にいろいろ教師の多忙化の問題も言われておりました。  そういった中でも、今年度の計画、急でしたよね。廃止のことが一般開放も含めて、こういったことが、子どもたちの意見も聞かずに、また説明もなく一方的に学校から、ことしは暑いから、熱中症になるし大変やからということで中止ですよというようなことで言われても、本当にびっくりするし、ことしの夏どうしようかというふうに、お母さん方も心配されております。  やっぱり、説明会を今始められたというふうにおっしゃっておられましたが、言われるこのやめようと、廃止するというときには、そういうことすらも考えておられなかったのか。  保護者のことや子どものことや、そういったことに対しては、どういった対応をしようかとか、どうして納得してもらおうかとかいうのは、本当に考えていなかったんやなというのは、すごく残念に思いますし、その点は再度どうだったんでしょうか。  それとあと、現在使えるプールですよね。来年度は廃止する。いろいろ老朽化のこともあるというふうにおっしゃっておりましたが、実際に砂川小学校とか3校においては、実際に使えるわけです。また、砂川小学校においては、命を大切にする思いで、地域の方に本当に大事にされ、やはりこのプールで子どもたちが安心してプール遊びできる、プールの授業ができるようにということで思いも深いというふうに思っております。  使えるプールを廃止というふうに決めつけていますよね。すぐにね。こういった、これはあらゆる角度から検討をすべきではないでしょうか。その中で行財政改革を今行われているわけですけれども、どれぐらいの計画でこの廃止をということで、教育委員会のほうは考えておられたんですか。  そのことを一言もそういった計画も含めて、いやこの実施をするいいチャンスやなというふうにしか捉えられないんですよ。だから、そういうことではいけないというふうに思いますし、その点、お聞かせください。  それから、市長のほうからもこのプール、これから温水プールのサンエスプールも老朽化しているしということで、あと何年か後には、初め10年とおっしゃっておりました。10年後ぐらいには新しいプールをやっぱりつくらなければならないだろうと。  しかし、今また5年ぐらいというふうにおっしゃっておられましたし、しかし、本当に学校のプールや、こういったことをなくすのであれば、この市民プール、屋内プールをまずつくってから、つくる計画をしてつくってから、やっぱりそれはもう全部なくしますよという経費も、二重にすることもないし、本当の意味で行革というんであれば、全体の長い目で見て本当に安心してお金をどこへ使うか、どういう形で運営するかというふうにすべきなのに、そういうことすらもせずに、一方的にするんじゃないかなというふうに思っています。  また、財政が厳しいからということで、教育とか子どもにかかわる費用を削るというのは、本当にどういうことなのかなというふうに思っています。  もう1点は、お答えいただきたいんですが、スイミングクラブとかに行っているお子さんは、泳ぎも習得されたりとか、いろんな形で保障されているというふうに思うんです。  しかし、夏休みに今スイミングに行っていない子どもさんですよね。夏休みに近くに歩いていけるこのプールで、学校の授業だけではなかなか習得できないお子さんは、やはりそこで練習をしたりとか、夏のそういった暑いときに水遊びをしたりとか、すごく今一般開放が重要、本当に喜ばれているんですよ。  子どもたちの利用が少ないというふうにおっしゃっておりましたけれども、当然少なくなるのは当たり前で、プールが始まったころは、午前中も午後も一定のお盆休の間ぐらいはなくて、ほとんどがあいていて、いつでも子どもたちが、宿題が終わってプールへ行こうかとか、そういうような感じで行けたときから、だんだんと少なくなって、財政的なこともあるでしょう。いろんな気候的なこともあるでしょう。  そういったことで、現在は本当に、いつどこでプールが開かれているのか、わからないぐらいの行きにくい開放になっていました。そうであるならば、当然減るのは当たり前です。  ですから、今回なくしますけれども、この子どもたちの水遊び、夏にしかできない体験、これについてはどのように保障されるのか、どのように考えておられるのか。居場所づくりがあるから、学校でするからというふうにおっしゃっておられましたけれども、また違うんですよね。  プール遊びのと、いろんな形で居場所づくりの中でするのと違うんですが、プールの水遊びの今まであったことの中で経験できたことに対して、どのようにこれにかわる手だてを考えておられるのか、その点お聞かせください。 56 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 57 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。順番に御答弁を申し上げます。  まず、説明会について考えていなかったのかということの御指摘でございます。先ほども申し上げたところでございますけれども、やはり3月議会でも市民に対して丁寧に説明をということで、指摘もありましたし、私もそうお答えしてきました。  その中にあって、考えていなかったわけではなかったんですけれども、なかなかタイミング的にできていなかったというのは事実です。  ただ、やはり今回の皆様の御意見を伺いまして、本当に急遽ですけれども、全小学校を回らせていただこうということでさせていただくことにしておりますので、よろしくお願いいたします。  それから、どのぐらい計画ということで、スケジュール感といいますか、考えてきたのかということでございますけれども、実際に昨年の秋に台風によっていろんな被害を受けた教育施設がたくさんございます。  まずは、学校の教育環境を整えるために、そっちを優先に被害を調べて対応していったところ、プールに関してもやはり使えない、被害が出ているということがわかってまいりまして、それらが実際に秋、冬ぐらいでございます。  そこから、じゃ代替は何ができるんかということで検討を本格化しまして、予算計上をしてできるようになったのが、本当にもう2月の上旬ぐらい。それで確定していただいたのが3月下旬というところでございます。  そのような時間的な流れで、そこからやはりまだ関係機関等の説明を含め、保護者周知のお手紙が、5月になってしまったというところでございます。そこのあたりのおくれたところについては、本当に申しわけなかったなというふうに考えております。  それから、まず屋内プールをつくってからではないのかというところでございますけれども、それもやはり御指摘、確かにそういうふうに感じるところがございます。  ただ、今回このような形で学校プールを停止させていただく方向で考える過程で、市長のほうからも新たなプールをという御発案をいただいておりますので、かなり緊急的にこのような対応を考えてきたというところがございますので、御理解をよろしくお願いいたします。  それから、夏場の泳げる場の保障はいかがかというところでございます。これにつきましては、先ほど個人的にと申し上げましたけれども、そのプールの例えば温水プールの無料券等というのを考えたところでございますけれども、かねて本市で夏の一般開放ができなかった時期に、バスを仕立てて各学校付近まで迎えに行って、プールを活用していただいたときにも、なかなか御利用がなかった、少なかったということもあって、今回はちょっとそういったところはもう、何とかしたいなという思いはあったんですけれども、させていただいていないというところでございます。御理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 58 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 59 ◯13番(和気信子君) ということは、今まで子どもたちがプールに一般開放のときに行った、遊べた子どもたちについては、もう切り捨てるというふうなことですね。考えたけれども、無理やというような形で、今おっしゃられていました。それであってはいけないというふうに思うんです。  それから、この行革の中でプール廃止というところには、なかったんですか。そういうのは載っていないんですか。  その点と、今回は載っていない、プール廃止はないと、もう継続をずっとすると教育委員会のほうは。その中で、たまたまずっとこの温暖化の関係で、そういう夏が暑くてプールも入れない、熱中症の心配もある。いろんなことがあるからということで、こういう結果になったんですか、その点、最後にちょっと簡単にお答えください。 60 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 61 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。学校プールの関係ですけれども、第5次行革にはプールの件を考えるということの記載があるやというふうに考えております。したがって、我々は常々そういったことを考える立場にあったということでございます。  以上です。 62 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 63 ◯13番(和気信子君) 実際にあったわけですよね。それを今回は、いいチャンスやなというふうにしか捉えられない。本当にしっかりと保護者も子どもたちにとっても、本当に泉南市の学校教育のあり方、プールのあり方については、今後もしっかりとまた検討もしていただきたいなというふうに思います。また、次回にこの続きはさせていただきます。  続きまして、少人数学級についてお伺いします。大阪府では小学校1・2年生が学習習慣や生活習慣の基礎を確立して安定した学校生活を送るための重要な時期であるというふうな認識に立って、35人学級、この基準を現在少人数学級編制ということを実施して1・2年生については保障されていますよね。  泉佐野市でも6年生まで35人学級制が今とられています。また当市においては、小学校6年生まで、きめ細やかな指導ができる少人数学級とか、教職員の配置とかについてのお考えについてお答えください。教師については府からですけれども、そうする場合は、独自に教職員の加配をしないといけないと思うんですが、この見解をお聞かせください。 64 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 65 ◯教育部長(岡田直樹君) 学校におけます少人数学級について御答弁申し上げます。  先ほど御指摘ありましたように、大阪府では平成19年度から小学校1・2年生で35人学級が実施されております。また、近隣では、単独で35人学級を実現しておられるところもございます。  こういう35人学級編制による少人数の集団というのは、やはりこれまでの子どもたち、保護者等の意見からも評価が高いところでございます。子どもたちの安心感が増し、落ちついた学校生活を送れるようになったというような声が聞こえておりまして、結果としては欠席者率が減少しているという状況もございます。  また、学校からも子どもたちが落ちついて学校生活が送れる等の生活面での効果や子どもに対して教師の目が行き届くようになったとか、総じて児童の学力が向上しているなどの学習面での効果が継続的に報告されております。  こうしたところから、我々としましても、さまざまな背景を抱える子どもたちの諸課題にきめ細やかに向き合うためには、一定の少人数学級編制の有効性は認めるといいますか、認識しておるところでございます。  ただ、なかなかその形で、それを全部に35人学級にしていくというのは非常に難しい状況になりますので、そのあたりは御理解いただきたいところでございます。  以上です。 66 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 67 ◯13番(和気信子君) 小学校のときに本当に低学年を含めて丁寧な学習指導、そしてわからないところをしっかりと習得する。そういったことによって、学力が向上し、また安心して子どもたちも自信を持って、いろんなところに意欲が出るということは、もう実証されておりますし、引き続きぜひ取り組みをお願いしたいというふうに思います。  続きまして、大綱2点目、熱中症対策についてお伺いします。  学校での対策についてですけれども、5月末、北海道でも39度を超すような、熱中症で死亡事故も起こっています。これからも暑い日が続いてくるというふうに思われますが、小学校では運動会でもテントを張るなど、いろんな対策がとられているというふうに思います。  そこで、お尋ねなんですが、屋外での授業とか、また体育、プール授業、運動会などの水分補給とか日よけ対策、子どもたちの体調管理ですよね。いつもより本当に教師の方々も大変な思いをされていると思いますが、こういった学校での対策についてお聞かせください。 68 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 69 ◯教育部長(岡田直樹君) 学校における熱中症対策のお問い合わせでございます。  まず、私どもの学校では、その熱中症対策としまして、子どもたちに対して、活動前の適切な水分補給はもちろんですけれども、活動中とか、その終了後も、適宜水分補給を行うように指導はさせていただいておるところでございます。  とりわけ熱中症の疑いが少しでも見受けられた場合は、早期に水分と、それから塩分、最近は保健室には水分補給のものと、それから塩あめというんですか、塩分を含んだあめを置いているところもあるといいますから、そういうふうな形で今進んでおります。  それから、もちろん体温の冷却とか、熱中症的な症状が見受けられて、本当にしんどそうなときは、もう病院への搬送を行うというような形で、適切な処置を行っていただくようにお願いしております。
     あとほかに、体育館とか校舎には温湿度計等を設置して、暑さ指数等を計測して、そういった気温、湿度が高い場合で、運動することが危険であると判断される場合には、そういった屋外とか体育館での活動の中止を検討いただくなど、子どもの熱中症防止に向けた取り組みについて、十分考慮、配慮をしていただいているところでございます。  それから、ふだんから養護教諭の先生が作成する保健だよりなどを通じて、保護者にも広く熱中症について周知させていただくとともに、御家庭における熱中症対策等についても、しっかりと情報をお伝えしているところでございます。  以上です。 70 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 71 ◯13番(和気信子君) 子どもたちは水筒を持っていっているわけですけれども、1つ持っている子も2つ持っている子も見かけます。そういった子どもさんですけれども、6年生にもなると、小学校ですよね、本当に体も大きくなって、それだけ水分の量も多くとらないといけないような状況になっていると思うんです。  できれば、学校の給食のときに牛乳が出ていると思いますが、そのときにお茶の1杯でも出してもらえたらなというふうに、個人的に思ったんですが、厳しい部分もあるようですので、また今後どういったことが、水分補給の何ができるかというのは考えていただきたいというふうに思います。  心配なのが、先ほどのプールの問題で、熱中症対策で日よけの問題なんですけれども、泉南市においては、日よけ対策でプールとかについては、随分前に質問したときには、予算がないということで、よしずをするとかありましたけれども、安全面もありますので、そういったことはしっかりと対応をとっていただきたいし、子どもたちにも十分指導もしていただきたいと思いますが、その点だけお聞かせください。 72 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 73 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。実際にことし、その3つのプールを使って学校水泳授業を行うこととしております。  御指摘のように、日陰をつくったりするのは、申しわけないですけれども、なかなか屋根をつくるのは難しいので、よしずというものを買って立てかけたりして日陰をしっかりつくったりという取り組みはしてございます。  そういったところで、プールにおいても、水泳授業においても、きちんと熱中症対策をとるようにということの指導は、徹底してまいりたいと思います。  以上です。 74 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 75 ◯13番(和気信子君) しっかりと対策をとっていただきたいというふうに思います。やっぱりお金も要りますので、それもやはり教育委員会としてもお金が要るところでやっぱり使ってほしいんですよ。  よしずじゃなくて、そういう意味では、本当に子どもたちにプールの授業もするわけですので、その点はまたよろしくお願いします。  続きまして、ウオータークーラー設置についてなんですけれども、既に庁内にはウオータークーラーが設置されております。市民には余り知られていないようなんです。  随分、生活福祉課の奥のほうにあるということで、確認も私もしましたけれども、実は阪南市にたまたま用事で、泉南市の市民の方が行かれて、あそこには給水器が設置されていて、本当にうれしかったと。暑い中、水分補給ができてうれしかったということで、ああいうのをつけてほしいということで、設置してほしいということも言われていました。  阪南市に聞きますと、あれはもう予算がなくて、もう廃止するということになっていて、しかし、市民の皆さんがやっぱり要るんやということで、今は玄関に入ったところの待合室に置いていますけれども、飲んだ方々が貯金箱みたいなところにお金を入れて維持をされて、予算はゼロということで、市のほうも助かっているというのか、市民の皆さん方が自分たちでそういうふうにしていると。  初めはお水だけだったんだけれども、お金がたまったので、お茶も出るようになったとかということで、それも喜ばれているというようなことでおっしゃっておられました。  泉南市においては、ウオータークーラーがあるわけですから、奥のほうじゃなくて、玄関のほうに入ったところぐらいにわかるように、市民がコミバスを待つ間も暑いので、庁内で時間待ちされている方もたくさんいらっしゃいます。  また、そういう方々にも一口でもせっかくあるわけですから、飲んでいただき、暑さ対策をしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。移動できないんでしょうか、その点ちょっとお聞かせください。 76 ◯議長(竹田光良君) 山上総務部長。 77 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 庁舎のウオータークーラーについての御質問について御答弁させていただきます。  現在、旧の食堂跡にウオータークーラーを1台設置しているところではございます。玄関のほうに設置をということではございますが、玄関のホールでの使用につきましては、人目があり、使用しづらいと感じる方もおられるというところもございます。  また、移設には給水設備、水道管等の設置とか電源の設置とか費用もかかるというところで、現在据えつけている場所以外には、ウオータークーラー類の設置のほうは考えていないところでございますので、御理解のほどお願いしたいと思います。  また、提示していただきました阪南市のほうでは、給茶機、お茶の機械を設置しているというふうに聞いております。平成30年度から予算のほうはもうゼロということになっているというところで、募金箱を設置して費用に充てているというところではございますが、その費用だけではかなり厳しいという状況であるというふうに聞いているところでございます。  以上でございます。 78 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 79 ◯13番(和気信子君) ありがとうございました。しかしながら、何でもお金が要るからだめやとかいう形での回答は、やはりよくないなと。何とか検討して工夫できないかなとかいうような思いでやはり考えていただきたいなというふうに思います。  市民にとっては奥のほうでわかりにくいので、せめて玄関から入ってきたときに、ウオータークーラーがあそこにありますよということで矢印をするとか目安を、案内の方もいらっしゃいますし、何かわかるような目印をぜひしていただきたいというふうに思います。  それはお金は要らないでしょう。紙1枚あればできますので。やはりせっかくあるんですから、やっぱり市民の方に喜んでいただき、泉南市もこういう工夫をしているんやなということが、わかればいいかなというふうに思いますので、その点どうですか。簡単にお答えください。 80 ◯議長(竹田光良君) 山上総務部長。 81 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) ウオータークーラーの設置場所については、役所の奥というところで、わかりづらいというところもございますので、来庁者の方に設置場所がわかりやすいように、周知に努めたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 82 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 83 ◯13番(和気信子君) よろしくお願いいたします。  続きまして、大綱3点目なんですけれども、国民健康保険についてお伺いします。  国保税値上げの影響、対策についてなんですけれども、府下統一の保険税に向けて、2016年度からまた2019年度今年度ですけれども、この最高限度額が64万円から86万円、22万円が上がっています。統一化に向けて6年間の激変緩和といいますけれども、国もどんどん上がっていますし、それにあわせて府も上がっています。  また、それに合わせないといけない。泉南市については本当に大変な課題だなというふうに思っています。また、スライド制でどんどんと所得の低い方にも重い負担になっています。  子育て世代にも負担になっているということから、協会けんぽとの差もあるということで、知事会でも本当に国の予算をぜひ回してほしいということも言われていますし、こういった統一後の保険税の推移ですね。またどんどん上がるのか、どうなのか、その点の推移と、それから今現在どのような影響があるというふうに思われるのか、国・府への対策についてのお考えをお聞かせください。  答弁の前にちょっとグラフのほうを見ていただきたいんですが、ちょっとわかりづらいかというふうには思いますが、この中でグラフにするほうが、私は、ずっと何回も、これだけ上がっているよ、これだけ上がっているよという感じで、ずっと言っていますけれども、なかなかわかりづらいんやなというふうに思って、これで一目瞭然ということで、少しだんだんと上がっていく。  右上がりの2019年度においても上がっていますし、またこれからも上がるというふうに予測されるんですよね。こういった中で、本当にこの額が大変な額になると。泉南市においても、今まで本当に担当の職員たちも頑張っていますけれども、もうどうしようもないようなこの上がり方ですし、何とか対策がとれないものかというふうに思っています。  続きまして、これは最高限度額です。  次は、これを見ていただきますと、これは40歳の夫婦と、この方は300万円の所得なんですが、夫婦と未成年の子どもが2人いる家庭なんですが、この青色が2017年度、そして赤い色が2018年度、若干下がっていますけれども、この2019年度今年度ですよね。これが緑色になっています。  こういった形で、最高限度額が上がることによって、ちょうど、はざまに置かれる、低所得者の方は若干少しずつ下がっていっているんですけれども、緩い上がり方なんですけれども、ちょうど40歳とか、子育て世代の方がぐっと上がって、収入も同じなのにこういった形で上がっています。  ですから、またこれもあと3年間、4年間でまたぐっと上がるというふうに予測されるんですが、こういった子どもたちへの、子育て世代への支援ですよね。そういったことについてもお聞かせ願いたいんですが、その点をお答えいただきたいというふうに思います。お願いします。 84 ◯議長(竹田光良君) 竹中市長。 85 ◯市長(竹中勇人君) 私のほうから、統一の保険税への影響についてお答えさせていただきます。  今現在の大阪府の賦課限度額は93万円で、本市の状況では86万円、この6年間の激変緩和期間中、この統一の料金に合わせていかなければならないわけでございますので、まだここの7万円の乖離がございます。  この7万円の乖離をこの激変緩和期間中に徐々に引き上げを図っていきたいというふうに思っております。昨年も引き上げをさせていただきましたが、大阪府自体がまた上がりましたので、引き上げたけれども、結局近づいたのは1万円だけであったというような結果もございます。  これは大阪府のほうも年々引き上げていく、あるいは、おととしは1回引き上げはなかったんですけれども、そういう状況にありますので、それとあわせての引き上げになりますので、可能な限り緩やかな状況にはしていきたいというふうに考えておるところでございます。  保険料率の負担の増加につきましては、大阪府の国保運営方針の中で、保険料の減免の府下の統一の基準というのを見直しをしていただいているということでございます。その辺の中身の要望について、我々の今までやってきたその減免の方法とか、そういうようなのも含めた対応というのは、大阪府のほうでも考えていただきたい。  それと同様に、国のほうからも低所得者対策として保険料減免の制度の拡充等もやっていただきたいというふうに思いますので、その辺、大阪府あるいは国に対して我々もしっかりと要望を続けていきたいというふうに思っております。 86 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 87 ◯13番(和気信子君) 市長においてもしっかりと本当に予算を獲得できるように、ぜひお願いしたいと思います。  子育て支援も含めて、岩手県の宮古市は、全ての子どもの均等割を全額免除しました。財源は一般会計から法定外の繰り入れで賄い、国保特別会計の子ども以外の被保険者への影響がないそうなんです。  国保特別会計から何か減免するとか対策すれば、ほかの人にまたしわ寄せが起こるということになりますけれども、一般会計の中からと、一般会計からすれば、また一般会計、ほかのが困るんじゃないかという意見もあると思いますが、子育て支援の立場から、やはり全般的にこういった対策も積極的にとられているということがありました。  こういったことから、先ほど府のほうでもいろんな減免対策を考えているということでしたので、しっかりと子どもに対する減免のほうも含めて、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、資格証と滞納数、差し押さえ数ですよね。これについても、お答えください。  また、滞納される方については、督促とかいろいろ封書が来たら、市役所へ行かないといけないし、窓口へ行かないといけないけれども、でも保険証、資格証を発行するには、やっぱりお金を持っていかないといけない。  分割でお金を払い、前の分の滞納の分とまた今年度の分を払わないといけないということで、お金がなければ行けないと。行ったら必ずいろんなことで払ってくださいと言われるし、そういうのでなかなか行けないし、心配やし、怖いしというような形でおっしゃっておられる方もいらっしゃいます。  しかし、滞納をしないように、できるだけ対応もしっかり保険証も継続し、病院も行けるようにしていただきたいというふうに思いますし、そのためにも丁寧な対応、そしてまた安心して相談ができるというふうな、そういう取り組みが要るというふうに思いますが、その職員体制も大変やというふうに思いますけれども、その対応についてお聞かせください。 88 ◯議長(竹田光良君) 薮内健康福祉部長。 89 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(薮内良造君) まず、子育て世帯の件でございますけれども、現在子どもの多い多子世帯に対する免除、また減免については、大阪府の広域化調整会議で、今現在府内の統一減免の基準について検討が行われており、今後も他市村とも連携を図りながら、本市は多子世帯が多いという地域性もございますので、減免制度に対して十分協議を行い、要望を行っていきたいと引き続き思っております。  それと、平成29年度と平成30年度の直近のこの2年間の実績ですけれども、資格者証の発行につきましては、平成29年度は8件、平成30年度は3件。また、滞納世帯数については、平成29年度は1,005世帯、平成30年度は1,022世帯と。  また、差し押さえ数及び差し押さえ額についてですが、平成29年度は263件で1,966万8,920円、平成30年度は164件で1,549万4,351円ということになってございます。  収納の対策については、保険税の納期ごとに納付がなければ、まず督促状を発布してございますが、その際に新しい国保加入者については、この発布前に電話等で連絡しまして、この保険制度について十分御説明をさせていただいて、納付をお願いしております。  また、長期の滞納につながらないように、文書や電話での催告も行っております。滞納処分となる前に、可能な範囲で納付相談、また就労や生活状況の確認をさせていただいて、必要に応じてこの分割納付も進めさせていただいております。  今後も引き続き被保険者との接触を図りながら、丁寧な収納対策を行って、国民健康保険税の負担の公平化を図ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 90 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 91 ◯13番(和気信子君) 滞納者の数を聞きますと、かなりいらっしゃると。また、そういった方々が本当にしっかりと滞納せずに納めていただけるように、また資格証や短期証、そういった差し押さえがないような形でできるように、しっかり対応を丁寧な対応をして、そういった方々からも信頼されるように、滞納も減らして安心して医療にもかかれるような対策を、体制も大変だと思いますけれども、しっかりと取り組んでいただき、またいい報告ができますように、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。  続きまして、大綱3点目は、基本的人権についてです。  5月、6月は憲法週間です。また人権を守る立場から、LGBT問題を何回かに質問させていただきました。当市においても、泉南市男女平等参画推進条例の基本理念で、また男女の性別、あらゆる人の人権が尊重されています。先駆けて泉南市は早くそれが推進されているというふうに思っております。  また、男女平等参画プランも、これにおいてもさまざまな性の多様性についても理解がされているというふうに思います。  行政として、LGBTに関する講演会とか啓発活動にも力を入れていることもよくわかります。市長はパートナーシップ制度については慎重に検討していきたいというふうに答えておられます。これだけいろんな人権の問題について頑張っている泉南市においてなんですけれども、やはり率先して取り組んでいただきたいというふうに思うんです。  既に、堺市が今年度からパートナーシップ宣言が実施されて、人権を大事に取り組まれているという、当市においてもこういったものを見習って早く実現をしていただきたいというふうに思いますし、また啓発活動にも力を入れていただきたいというふうに思いますが、お考えをお聞かせください。 92 ◯議長(竹田光良君) 小井総合政策部参与。 93 ◯総合政策部参与(小井敏彦君) パートナーシップ証明制度導入についてということでございますけれども、パートナーシップ証明制度は、条例や要綱などにより、当事者の方が互いを人生のパートナーとして宣誓されたことを、自治体が証明するものであると認識してございます。  2015年11月に東京都渋谷区並びに世田谷区でスタートし、徐々に全国に広がりを見せております。2019年3月までに11の自治体で導入され、本年4月より、さらに幾つかの自治体で導入され、その数は全国で約20の自治体となってございます。  大阪府での導入状況につきましては、2017年7月に大阪市、そして本年4月から御指摘のとおり堺市及び枚方市で導入されて、現在は府下3自治体となってございます。  近年、性の多様性についての社会的な認識は徐々に進んでいるものの、依然として性的マイノリティーに対する差別や偏見によって、当事者の方々がさまざまな困難を抱えているということが少なくないと言われております。  本市におきましては、平成28年度から継続してLGBTに関する講演会や研修会を開催してございます。講演会では、当事者の方を講師に招き、社会における性的マイノリティーの現状や、当事者としての思いなどをお話ししていただき、誰もが多様性を認め合い、生き生きと暮らすことのできる人権尊重のまちづくりに取り組んでいるところでございます。  今後とも引き続き講演会等の開催により、市民意識の醸成に努めるとともに、本市のパートナーシップ制度の導入につきましては、各自治体の導入状況や取り組み内容などを参考に、慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上です。 94 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 95 ◯13番(和気信子君) ぜひ積極的に進めて推進していただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。  続きまして、児童虐待防止についてお伺いします。我が子を死に追いやってしまった痛ましい事件が相次いでいます。児童虐待事件の摘発が昨年1年間に1,380件あり、被害に遭った子どもの数は過去最多となっています。  また、警察が児童相談所に虐待の疑いを通告した子どもの数は8万252人と最多になっています。今国会で児童虐待防止法関連法改正案の修正案が正式合意されました。  修正案には、虐待した親に対し、医学的または心理学的見地に基づく指導を行うよう努めるとか、虐待を受けた子どもがいる家庭が転居した場合の支援を、切れ目なく行うことも明記しています。  また、虐待を受けた子どもへの対応は、必要な措置を講じると、より強い表現に改められております。改正防止法に基づき実施されるよう期待しております。  そこでお尋ねします。児童相談所の体制、またケースワーカーの配置基準、市への通告、相談件数、児童の保護状況、また虐待した大人への支援、対応についてお答えください。 96 ◯議長(竹田光良君) 薮内健康福祉部長。 97 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(薮内良造君) まず現在、国におきましては、この子どもの生きる権利、子どもの育つ権利など、子どもの権利と尊厳が尊重されるよう、児童虐待防止等に関する法律の改正が、来年度に向けて、今現在進められております。  改正の中身として、親権者等によるしつけの名目による体罰の禁止のほか、児童相談所に医師、保健師、また弁護士などの専門スタッフの配置の義務づけ、また一時保護などの介入対応部門と家庭関係の再構築を担う支援部門を、これらの機能を区分することで強化を図っていくこと。  また、負担が集中するこの児童相談所もあるため、国の支援によって中核市以上での児童相談所の設置、促進や児童の面前での保護者間のDVの対応のため、この児童相談所と配偶者暴力相談支援センター、その間の協力促進といった内容と聞いてございます。  本市において、この平成30年度ですが、この家庭児童相談室への通告、相談件数は310件、またそのうち児童虐待事案につきましては、身体的虐待が23件、性的虐待が4件、心理的虐待が前年度は4件から平成30年度が31件と。またネグレクトが13件、合計71件、今申し上げましたとおり、この心理的虐待が大幅な増加となっております。  これについては、ちょっと調べたところ、ふえているんですけれども、カウントの仕方が兄弟が今まで1であったのが、2というようなカウントになった要因もあるようです。  本市においては、この子どもの権利の尊重と、また子育て・子育ち、これを社会で支え合う仕組みづくりを整えて、一人一人の子どもが人間としての尊厳を持ったまちとするために、泉南市子どもの権利に関する条例を制定し、さまざまな取り組みを進めているところでございます。  また、児童虐待事案や子育て相談といった事案につきましては、家庭児童相談室が主な窓口となって児童福祉法に基づき警察、消防、また学校・園や児童福祉施設等のほか、関係する行政機関や所管課など、全部で33機関で構成する泉南市子どもを守る地域ネットワーク、これを組織して連携した取り組みを行ってございます。この泉南市子どもを守る地域ネットワークの特色といたしましては、子ども虐待防止部会を初め、子育て支援部会、発達支援部会、教育支援部会といった部会を設けて、支援の対象となるお子さんや、また家庭の状況のほか、子育て環境に応じた適切な支援が提供できるよう取り組んでおります。
     また、各部会においても専門的な見地から、支援内容や方針を定めるほか、支援の要因が複合するようなケースなどについては、部会間で連携して必要な支援を行い、児童虐待の未然防止や、重篤化をさせない取り組みというのを行ってございます。  今後も泉南市における全ての子どもの権利を擁護するために、支援の充実を図ってまいりたいと考えてございます。  以上です。 98 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 99 ◯13番(和気信子君) ありがとうございました。本当に子どもは親と違う性格を持っていますけれども、親はどうしても自分のものというふうに感じてしまい、そういった状況の中でいろんな虐待が起こってしまうというふうに思います。  個人として尊重されなければなりませんし、また虐待されても、子どもはどんな親でも本当に親を慕いますし、離されれば離されるほど親を慕っていきますし、またこういった中で虐待してしまう大人の支援体制が本当に必要だというふうに思います。  また、近隣で虐待を見聞きして、通報しようかどうしようかとちゅうちょされている方もいらっしゃるんです。防止につながる啓発は大事やと思いながらも、こういったちゅうちょされている方々にもやっぱり啓発が必要かなというふうに思いますが、その点について簡潔にお答えください。 100 ◯議長(竹田光良君) 薮内健康福祉部長。 101 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(薮内良造君) こういった事案の相談につきましては、当然隣近所の方というのもございますが、特に目に見えた暴力とか、それにつきましては、そういった通報もございますが、なかなかこの心理的な場合は難しいというのは、これは現実かと思います。  そういったところで、また警察からの通報というんですか、そういったのもたくさんございます。子育て支援センターからのおりてきている事例もたくさんございますので、今後とも周知には十分努めてまいりたいと考えてございます。  以上です。 102 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 103 ◯13番(和気信子君) 今後ともよろしくお願いいたします。  続きまして、大綱5点目なんですが、留守家庭児童会の運営についてお聞きします。  留守家庭児童会は、1年生から6年生まで対象を広げていただきました。また、今年度から延長保育、午後7時までになりましたし、保育ニーズが高まっています。国は今指導員の配置基準を緩和する動きがありますよね。  子どもの安全第一に運営していただきたいというふうに思いますが、複数から1人でもいいというように、何か改正されるような動きもありますし、やっぱり安全第一、複数制が大事かというふうに思っております。  また、子どもの人数に対して指導員の配置基準、また保育内容、1年生から6年生までありますので、安心して居場所になれるようにしていただきたい。その件について、また、障害のお子さんについても、一緒に留守家庭児童会で保育されていますし、また、そういった状況、子どもが急病になったりけがをした場合の緊急対応ですね。  また児童の、時間がないですが、児童の送迎について、また待機児童もあるというふうにお聞きしました。困っておられるというふうにお聞きしていますので、その点の対策についてよろしくお願いします。 104 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 105 ◯教育部長(岡田直樹君) 本市の留守家庭児童会について御答弁申し上げます。  まず最初に、その指導員さんの配置基準について御指摘のように、国の規制緩和の動きがございますが、我々本市におきましては、これまでどおり1単位2名の指導員、40人のお子様に対して2名の指導員を配置するというふうに考えております。  それから、保育内容ですけれども、やはり1年から6年までちょっと幅が広がっておりますけれども、学年にかかわらず同じ部屋での保育という形になってございます。今後も年齢層が広がっても、やはりもうお子さんたちが通いたくなる児童会となるような取り組みを、鋭意計画したいと思っております。  障害のあるお子さんへの対応ですけれども、加配という形で対応させていただいています。そういう支援を要するお子様2名に対して1名の指導員を加配する形にしております。  今は、5児童会で9名おられるということで、加配が今5名という形で対応させていただいております。  それから、緊急時の対応ということでございますと、やはり熱を出したり、けがをされたりということ、やはり子どもさんの安全あるいは状況を安全確保を最優先して、その状況を保護者の方に真っ先に伝えるということを徹底してございます。けがの大小にかかわらず、保護者とその管理をしております私ども事務局への連絡を密にするように徹底しているところでございます。  それから、送迎ですけれども、5時までのお子さんの場合は帰っていっていただいていますけれども、午後5時以降の延長児童については、保護者のお迎えが必須としております。  ただ、やはり5時以前に帰られるお子さんについても、今の状況ではやはり可能な限り保護者がお迎えに来ていただけるようにお願いをさせていただいているところでございます。  あと、待機についてでございますけれども、やはり残念ながら、若干の待機が出ております。今ですと、3カ所の児童会で待機が発生しておるんですけれども、これまでの実績からいいまして、夏休みを過ぎますと、大概、もう皆さんが留守家庭児童会を退会される。  例えばちょっと半年ほどたって、留守番ができるようになったとかいう理由で、大変多くの方が退会していかれるという状況もありますので、これからやはり年間を通じて待機が発生するという状況がなかなか考えにくいので、今年度の待機児童数の推移をしっかり把握した上で、今後の対策としては検討していきたいというふうに考えております。  以上です。 106 ◯議長(竹田光良君) 和気議員。 107 ◯13番(和気信子君) 資料をいただきましたが、この子どもたちの状況を見ますと、昨年は障害児数が27人、今年度は9人と。そして昨年度においては待機児童はゼロという形で、今年度は14名という形で、当初年度だというふうに思いますが、こういうふうになっています。  もちろんお部屋の関係やとか、希望するいろんな条件があるというふうに思いますが、なぜお聞きしたかといいますと、障害をお持ちの方が待機になったと。その方は障害なので、同じ自分の学校のところで入りたいと、今までだったのにということで入れなくても仕方がないので、放課後デイサービスのところに行かざるを得なくなったと。やっとそこの居場所がそこしかなかった。シングルマザーで家に置いておくわけにもいかないし、障害を持っているのでということです。  その方は、そこへ何とか居場所はできたんだけれども、やっぱり環境が違うし、今まで児童会の中で一定友達もいて、そういう環境の中でいけたのに、何で待機になってしまったのか。優先順位からすれば、できるんじゃないかということもお伺いしております。  やはり全体的にその点も含めて、やっぱり安心していけるような形にしていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 108 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 109 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。御指摘のケースと一致するかどうかわかりませんが、現在加配を要するお子さんが、加配の支援員が1名足りないので、ちょっと待機している事例があると聞いております。  その方は、要員、その職員が確保でき次第、受け入れする予定というふうにしておりますので、1つ御報告いたします。 110 ◯13番(和気信子君) ありがとうございました。 111 ◯議長(竹田光良君) 以上で和気議員の質問を終結いたします。  会議の途中ですが、午後1時30分まで休憩いたします。       午後0時 6分 休憩       午後1時30分 再開 112 ◯副議長(谷 展和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  15番 森 裕文議員の質問を許可いたします。  なお、森議員より、一般質問に当たりパネルを使用したいとの申し出があり、これを許可しておりますので、御報告申し上げます。森議員。 113 ◯15番(森 裕文君) よろしくお願いいたします。  元号が改まりました。泉南市民の多くの皆さんには、改元に寄せて新しい時代へのそれぞれの願い、希望といったものに、はせる思いがあろうかと勝手におもんばかっています。  私個人は、我が泉南市においては、平成の時代よりも進化した自治体経営が実現することを、ひたすら願ってやみません。「進化とは、絶え間ない変化を意味する」、これは進化論の解釈の1つの典型です。  自治体経営の進化の機能は、自治体がみずからの課題を発掘し、行政運営に自覚的にフィードバックすることで生まれるのだと。その自覚的フィードバックの核に、見えない非効率というものを発掘することがあるのだと、これは私の意見ではございませんで、ある地方自治研究の専門家は述べています。  泉南市においても、先代市長以来、一応のそれなりの行革の名のもとに、金科玉条のごとく専ら職員数や歳出削減による組織、業務のスリム化に精力的に取り組んでこられました。  しかし、職員数や予算額等、単純で表面的な数値に依存した生産性に背を向けたスリム化は、業務の多様化やふくそう化とは連動できなかったのは、ただいまの泉南市財政の惨状を見ても明らかではないでしょうか。  それどころか、自治体運営の持続性に対して、大きなリスクを抱える要因となってしまったのではないでしょうか。なぜなら、行政組織の中の意思決定や行動の中には、無意識化している見えない非効率があったにもかかわらず、それをあえて確認せずに、それらの非効率を残しながら、単純なスリム化が進行してしまったからではないでしょうか。  この見えない非効率の中にリスクを抱え込む非合理な意思決定や人間行動が埋め込まれていたのではないでしょうか。今となれば、まさに大いなる失政であったと私は断じます。その失政に間違いなく私も加担していたことは、事実に相違ありません。  納税者泉南市民に対しておわびしても、し切れるものではありません。私は今、行政側にとってはとんでもない暴論と受けとめられているのかもしれないことを述べておりますが、今のこの私の議論に対して、せめて泉南市役所一丸となって総反撃していただけることを願っています。その反発心に一縷の希望の光を見出したいと思います。  ひたすら予算額や人員等を削減しても、従来展開してきた意思決定や行政活動に潜む見えない非効率を温存し続ければ、結果は行政内の非効率の比率を拡大させてしまい、現象としての職員たちが実感してしまったのは、努力しても報われない実態ではないでしょうか。  そのことは、職員の意欲を低下させる要因になると同時に、公共サービスの質的劣化にも結びつきかねないのではないでしょうか。  見えない非効率は、日常ルーチン的に実施してきた当たり前という認識、無意識化している領域に多く存在するものではないでしょうか。予算額や職員数を削減しても、見えない非効率を従来どおりに温存すれば、全体に占める非効率の比率はむしろスリム化後のほうが拡大し、結果、効率化に努力すればするほどに、自治体経営の機能が劣化する逆機能をもたらしたのではないでしょうか。  恥ずかしながら、私は今になってようやくそのことに気づきましたが、果たして歴代の市長はそのことにお気づきでありましたでしょうか。  自治体の進化とは、常に見えない非効率をみずから自覚的に掘り起こし、非効率の克服に向けて新たな意思決定や行動原理を創造する自治体経営を形成することではないでしょうか。この形成に結びつけることが、それこそ行政評価に本来求められる機能ではないでしょうか。  ここまでは、半可通を振り回す私の私見でありまして、質問の体はなしていませんので、御答弁はなくても結構ですが、「ちょっと待てと、言いっ放しは許さない、何ぬかしてんのや」という反論なり、「おぬしごときに言われるのは片腹痛いわ」という反骨心がおありであるのならば、遠慮なくおっしゃっていただければ結構です。  つい最近なんですけれども、私は図らずも、この泉南市のこの見えない非効率に遭遇しました。5月の連休前のことだったと思います。とある市民の方から突然電話をいただきました。そんなことは私の場合はほかの議員さんたちとは違って、私の議員生活においては、実はめったにないことです。  そのとある市民の方は、電話の第一声で、「森さん、あんた新築した泉南中学校の体育館の山側の外壁を見たのか」とおっしゃいました。私は「いいえ、見ていません」と正直に申し上げました。「ほな、一遍見てきたらええ、えらいことになっとるで」とそのとある市民はさらにおっしゃいました。  「泉南市は何をしとんのや。こんな汚れた汚いものを目をつむって検査を通したのか」とおっしゃいました。私は正直、わけもわからずとりあえず竣工後、間もない泉南中学校の体育館の山側の外壁を見にいきました。  それがこの写真です。まず、この外壁の仕上げは、コンクリート打ちっぱなし仕上げということのようでございますが、そこにくっきりあらわれた汚れたしま模様は、柄というんでしょうか、まさか趣を凝らしたデザイン的なものではないということは、素人の私でもわかります。違いますでしょうか。  「素人が何を抜かすか」とおっしゃるなら、素人にわかるように御説明をいただきたいと思います。コンクリート打ちっぱなし仕上げの魅力は、コンクリート独特の重厚感や素材感からの意匠性の高さだと言われております。  それにしては、この仕上がりは、意匠性を台なしにしているばかりか、見た目にも汚れていて汚いと映るのは、私や、たまたまそれをごらんになった市民だけの感想でしょうか。  この我々が感じた異様について、竣工検査を行った泉南市の検査官の目にはどう映り、どう認識されて、どういう判断を下されたのでしょうか。検査体制と検査過程から御説明ください。  そして、それを受けて施主として検査結果を承認し、検査済証というんですか、合格証かもしれませんけれども、検査合格証を発行した市長は、この建築工事の出資者である市民に対して、その説明責任をいかに果たされるおつもりでしょうか。  こうなってしまった。つまりこの外壁面が設計意図に反して甚だしく見苦しく仕上がってしまった原因でございますが、これはどう見ても施工上の問題、ふぐあいがあったと。はっきり申し上げますと、施工ミスがあったと思わざるを得ません。  泉南市は施工者に対しては、この明らかな施工ミスについて、どのように確認をされているのでしょうか。その責任については何をどう追及されるのでしょうか。  施工監理者についてはいかがでしょうか。契約に反していて、施工監理の職責を果たしていないと思われますが、泉南市はどのように処置されるおつもりでしょうか。  設計者についてはいかがでしょうか。みずからの設計意図とは全く違う仕上がりについて、一流と言われるこの設計者の見識、そして良心として見解を示すべきだったのではないでしょうか。この設計者については、この前の泉南阪南共立火葬場建設工事で不測の追加予算が発生してしまった件においても、決定的な過失があると私は議会において、言わけて懇切丁寧に説明させていただきましたが、それに対して、泉南市は、かたくななまでの設計者擁護に徹し、私の議論の否定を貫き通し、議会も結果として私たちの主張を否定しました。  この設計者がかかわっての泉南市においての重なる私の不審について、市長の見解をお聞かせください。 114 ◯副議長(谷 展和君) ただいまの森議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。山上総務部長兼行革・財産活用室長。 115 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) それでは、まず竣工検査についてちょっと御答弁させていただきます。  泉南中学校改築工事の竣工検査につきましては、2月12日及び13日の2日間にわたりまして、まず12日は現場事務所において書類検査を、13日は現地において現地検査を実施したところでございます。  検査官につきましては、契約検査課職員2名、受検者は請負者の現場代理人、監理技術者、主任技術者及び住宅公園課の監督員等によって行ったところでございます。  1日目の書類検査につきましては、工事概要、工事関係書類などにつき概略の説明を受けた後、建築班と設備班とに分かれ、工事の実施状況、出来形、品質について適正な工程管理、安全管理のもと設計図書のとおりの施工がなされ、品質が確保されているかの確認を行ったところでございます。  2日目の現場検査につきましては、前日の書類検査を踏まえ、位置や機能、おさまりの確認検査を行いました。特にこれから生徒が学校を使用するに当たりまして、事故につながるおそれのあるところがないか。また機能面に問題があるところ、使用に支障が出るおそれのある箇所がないかについて注意をして検査を行ったところでございます。  今回はこの外壁面について御指摘いただいたところなんですけれども、外壁面につきましては、建物の周囲をもって歩きながら見上げる形で、目視による検査を行ったところでございます。  検査時、体育館東面のコンクリート打ちっぱなし面についての色むらが少しあるというのは確認したところでございます。  強度や耐久性の品質上の問題はないものと考えまして、補修を求めるレベルではないという判断をいたしたところではございます。  しかしながら、今回の件を受けまして、現場を再確認させていただきました結果、躯体に構造クラック等の異状は認められないと。またそういうこともありました。当時の検査自体には問題がなかったというふうに考えております。  今回このような御指摘があったことを踏まえまして、請負業者と調整した結果、この色むらにつきましては、請負業者において改善をしていただくこととなった次第でございます。  今回のこの色むらにつきましては、本市といたしましては、瑕疵があったというふうには考えていないところでございます。  また、検査体制、検査自体につきましては、建築基準法に基づく工事監理者が常駐しておりまして、施工の各段階における確認及び検査が実施されているというところで、さらに確認検査機構における外部機関での検査も実施されているということから、このような点も踏まえまして、この現体制で行っている検査を実施したところでございます。  また、検査日程等につきましては、具体的にどういった検査をしなさいという定めはないところではございますが、今回の工事については、最大可能な人員及び日程を設定したというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 116 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 117 ◯15番(森 裕文君) 瑕疵がない。検査に問題がない。じゃ、どこに問題があるのか。仕上がりはどんなに悪くても、見ばえが悪くても問題ないんだと、この建物は、そういう見解でよろしいんですか。  私も、泉南市内の建設業者の方に何人かに見ていただきました。まあ、異口同音に、「これはもう話にならない、やり直すべきである」と、中には、「これよりもまだましな状態に仕上げても、ある自治体ではだめだと、やり直せという指摘、命令を受けたことがある」とおっしゃる業者もいらっしゃいました。  それから、議員にも何人かに見ていただきましたが、議員のことは言わないほうがいいかもしれませんけれども、これではあかんやろうと。実際に山上部長、ごらんになっていますか。これで瑕疵がないということであれば、瑕疵というのは一体何なんでしょうか。  ここで突っ張ってよろしいんですか、こんなことで。業者は、じゃ何でやりかえるんですか。何を改善するんですか、どうやって改善するんですか。改善なんかしなくいいですよ、瑕疵がないというんだったら突っ張るべきでしょう。  これから、そういうことであれば、私は多くの泉南市民の皆さんに実際にごらんいただいて、判断を仰ぎたいと思います。それでよろしいですね。 118 ◯副議長(谷 展和君) 山上総務部長兼行革・財産活用室長。 119 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 議員御指摘の瑕疵についてですけれども、瑕疵というのは、契約の内容に適合しない場合というところが主なところでございますが、という点と、普通の注意を払っても確認できないものが後で見つかった場合、瑕疵と認められるというふうに考えております。  今回の色むらにつきましては、竣工検査時に確認をとった上で、竣工検査合格を出しているというところで、請負業者においては瑕疵はなかったものというふうに考えております。  なぜ、改善をさせるのかという点ではございますが、本来では、市のほうでも最初の竣工確認を行って合格を出しているという時点で、業者におきましては改善する義務というのはないというところではございますが、今回の案件を業者に説明しましたところ、この見ばえが悪いという御指摘が実際にあったというところを踏まえまして、業者において改善を図っていただくということになったところでございます。  以上でございます。
    120 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 121 ◯15番(森 裕文君) 瑕疵は見えないところで見つかった欠陥だと。見えるところで見つかっているのは瑕疵以上のものですよ。実際に瑕疵担保責任においては、瑕疵とは、通常の不動産上の見えないところのものではなく、欠陥であると、瑕疵イコール欠陥なんですよ。  これは欠陥でしょう、どう見たって。これを見たらもっとひどいですよ。この雨だれのようなもの、これは柄ですか。おっしゃっている設計の仕様どおり仕上がった姿がこれですか。  それで、検査して合格を出したから業者は責任がないとおっしゃるなら、私はあえて申し上げますけれども、そんなことは言いたくないですけれども、検査したほうが問題でしょう。検査が間違っているんでしょう。検査のやり方を考えないかんでしょう、そんなん。これをこのままにしておくんやったらしておいたらよろしいよ。  今おっしゃっているとおり瑕疵がないというんだったら、堂々とこのまま残しておいたらええんですよ。多くの方にこれをごらんいただいたらいい。その上で判断したらいいんです。問題提起をしているんですよ。  だから、市役所のすべきことは、検査を撤回して間違っていましたと市民に謝罪して、改めて業者と交渉することですよ。そのおつもりがないんであれば、私にも考えがあります。いろんな人に見ていただくなり、公のところで再度、検査していただくなり。  そんなことする必要ないでしょう。明らかでしょう、これは。何を今さらガタガタ言っているのか。素直に申しわけなかったと、検査が至りませんでしたとなぜ言えないんですか。 122 ◯副議長(谷 展和君) 山上総務部長兼行革・財産活用室長。 123 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 先ほども申しましたように、今回の竣工検査については、市のほうに手落ちがあったというふうには考えておりません。  ただし、業者のほうと話した結果、最終的にこの色むらについては、もう少し見ばえよく改善していただくということになったところでございます。  ただ、議員御指摘のとおり、今回こういう事案が発生したというのは確かでございます。今後の検査体制については、このような事案が発生したことも踏まえて、検査体制についてはまた内容の見直しを検討したいというふうに考えているところでございます。 124 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 125 ◯15番(森 裕文君) 私、これは4月、連休の前ですわ、申し上げたのは。もうここまで言いたくないですよ、私も。連絡いただいて、市民から電話いただいて、すぐに見て、すぐに行政のほうにも申し上げております。それからずっと返事がなかった。何の返事もなかった。私も市民から言われている以上、答えなければいけませんから、返事がないものですから、通告をさせていただいた。  議会で市民に対してお答えくださいと。私ではなくて、だから、そうおっしゃるんだったら、これはもう明らかに決裂ですから、私は市民とともに皆さんと闘う。そうさせていただく。全然反省も何もないじゃないですか、それじゃ。出たものはしようがない。そういう態度と違いますか、これは。申しわけないの一言もない。どういう態度なんですか、これは。  これから、そういうことであれば、言葉は悪いですけれども、市民とともに決着をつけようじゃないですか。そういう出方をしているから、議会といつまでたっても融和できないんです。そんな話はないでしょう、木で鼻をくくったような。  ほかの質問にも答えていないですよ。全部責任がないんやね、ほかは。誰も責任がない。でも結果はこれや。設計者も監理者も業者も行政も全て責任がない。結果はこれやと。それはそれで結構です。そういうことにしておきましょう。結論ですね、それが。よろしいですか。確認だけしておきます。 126 ◯副議長(谷 展和君) 真鍋副市長。 127 ◯副市長(真鍋康之君) お答えいたします。  当然、しみについては、ないほうが、当然よかった、私も見に、現場に行きまして、遠目から見ました。離れて見るほど、そのしみといいますか、明確に見えるということだと感じたところでございますが、先ほどの答弁もございましたように、私の感覚では、瑕疵というのは、機能とか構造面での何か損なわれたものがあるということが、一番明確な瑕疵と言えるのではないのかなと考えています。  今回のしみについては、見てくれこそ悪いということですが、機能・構造面には影響はないということなんだろうなと考えてございます。  ただ、検査自体は現場検査員もそのしみについては認識しておりまして、それが機能・構造面を損なうものではないということと、近くで見て検査するのが、近寄って見るということで、その視覚がどうかわかりませんけれども、それが恐らく検査員の判断としては受忍の範囲内と判断したのだろうと考えてございます。  その判断が適切なのかどうかということは、そのときにオーケー出したということで、今はもう結果がこういう形になってはございますが、その段階で事業者さんに補修を命じたところでは、恐らく想定では事業者の同意は得た上で、補修をさせていただくということになったんではないだろうかと考えております。  ただ、その反面、機能とか構造に問題がある場合については、その補修命令と有無を言わさず補修をさせると、そういう違いがあるのかなと考えてございます。  ただ、その現場ではその際に、受忍の範囲内ではないのかなということを、恐らく検査員が判断した結果、こういう形になったと。その判断が甘かった結果、こういう結果になってしまったということにつきましては、私のほうからおわびを申し上げるところでございます。  以上です。 128 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 129 ◯15番(森 裕文君) わかりました。泉南市では、建築物、建設の仕上げの基準は、見てくれはどうでもよろしいと。どんな見てくれでも合格を出しますよということを、世間に申し上げたわけですね、今。  見てくれなんかどうでもええと。わかりました。しかと肝に銘じておきます。結構です。  〔「議事進行」の声あり〕 130 ◯副議長(谷 展和君) 田畑議員。 131 ◯14番(田畑 仁君) 時計をとめて。  いやいや、あのね、森議員のこれは大事な一般質問で、議事進行を上げるのは非常に申しわけないんですけれども、我々議会人として今の発言、質問の中身の内容の山上部長の答弁で、このまま進めていくことってできますか。  俺も同じようにこれは知らんかって聞いておったら、なめてんかという話になるでしょう。これ、副議長、これは暫時休憩入れて議長と相談するか、この後何らかの形で説明責任を果たしてもらわんと、このまま議会がなめられて、議会なめられるということは、市民がなめられているのと一緒やからね。  あんな答弁で通ると思ったら大きな間違い、おたくら。特に教育委員会もそうやけれども、このまま進めていくんですか。(「暫時休憩」の声あり) 132 ◯副議長(谷 展和君) 暫時休憩いたします。       午後2時00分 休憩       午後2時45分 再開 133 ◯副議長(谷 展和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  山上総務部長兼行革・財産活用室長。 134 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 失礼します。私の誤った答弁で、一般質問をとめてしまいまして、また貴重なお時間を使ってしまったことに対して、まずおわび申し上げます。  竣工検査についてですけれども、まず、色むらを確認しましたが、その際は近くから見たということもあり、許容範囲と判断してしまったという事実は確かでございます。  遠目から、遠くから見た確認をせずに判断してしまったというところで、遠くから見ると確かに色むらがひどいというのは確かでございます。  私どものこの竣工検査時の判断が間違っていたと、誤っていたと、甘かったということに対しては、反省するとともに、議会の皆様、市民の皆様におわび申し上げたいと思います。申しわけございませんでした。  今後、このようなことがないように、検査態勢の見直しを図るとともに、検査の充実を目指していきたいというふうに考えておりますので、御理解のほうをいただきたいと思います。どうも失礼いたしました。 135 ◯副議長(谷 展和君) 真鍋副市長。 136 ◯副市長(真鍋康之君) 先ほど私の答弁で、瑕疵に入るのは機能、構造が損なわれている状態のみとの誤った答弁をしてしまいましたが、できばえについても、できばえが損なわれている場合につきましても、瑕疵に入るものという答弁に訂正をさせていただきます。どうも申しわけございませんでした。 137 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 138 ◯15番(森 裕文君) 答弁はそれだけですか。これでシャンになるわけですね。これは何というんですかね。世間ではトカゲの尻尾切りというのと違いますか。検査が悪かった。責任は検査担当者にある。体制を改める。誰も責任をとらない体制をどう改めるんですか。  業者に対してはどうするんですか、業者に対しては。ペナルティーがあってしかるべきでしょう。ないんですか。 139 ◯副議長(谷 展和君) 森議員、一定の説明はさせていただいたんですけれども、まだなかなか森議員のほうも納得いかないところもあると思いますので、ここは一度ちょっと議長のほうに預からせていただいて、また改めてというところでよろしいでしょうかね。 140 ◯15番(森 裕文君) えらい重たいものをしょうことになりますよ。よろしいですか。 141 ◯副議長(谷 展和君) はい。 142 ◯15番(森 裕文君) わかりました。谷副議長の顔を立てましょう。  それにしても、そういう検査が悪かったとか、そういう答弁をしているようでは、泉南市行政も改めなければならないことがたくさんありますよ。市長、どう思われますか。 143 ◯副議長(谷 展和君) 竹中市長。 144 ◯市長(竹中勇人君) 確かに検査の中でのもっと精密といいますか、緻密な検査をしておけば防げたものだというふうには思っております。確かにこういう事象というのは、細かいところで起こり得る可能性のあるものでございますけれども、これはこれからもしっかりと職員一同、そういうことのないように、常に緊張感を持った行政執務を執行していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 145 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 146 ◯15番(森 裕文君) これぞまさしく見えない非効率が露見したと私は思います。なぜ泉南市役所の組織体制にこのような見えない非効率が存在するのか。  1つには、組織の中にいる人には、みずからが所属する組織が見えていないのだろうと、私は思います。組織の外からのほうが、視点を変えたほうが組織の穴がよくわかるということが往々にしてあるものです。  失礼ながら、市長も副市長もおおむねこの泉南市役所の中で育ってこられた。もっと言わせていただくと、この泉南市役所では四半世紀以上も市役所内で主に通じる考え方や感覚が支配的な行政運営が行われてきた。空気がよどんでいるのではないでしょうか。  いろいろな意味で、新しい風を入れないと、これ以上に息苦しくてたまらなくなるのではないでしょうか。職員の皆さんは、今の処置について、行政の処置について果たしてどうお感じになっていらっしゃるでしょうか。何か事あると、どこそこの部署が悪いで済ませていたのでは、いつまでたっても泉南市行政はよくならないと私は思います。答弁は結構です。  それでは、泉南市財政について質問をさせていただきます。  竹中市長にまず申し上げたいのは、泉南市財政にちゃんと向き合っていただきたい。泉南市の将来は、将来市民の市民生活のファンダメンタルは、全て財政の健全化から始まるということを認識していただきたい。  いつまで市長をお務めになられるつもりかは存じません。かといって無為に早々に退陣も勧めません。あくまでも客観的に合理的に、この泉南市のひどい財政状況で誰が市長であれ、明らかにリーダーたる市長がやるべきことは、泉南市財政の現状認識の上に立った財政改革の道筋をつけるということではないでしょうか。  けさ方もいろいろと質問がございましたけれども、あたふたと市民に何の説明もせず、後先の見境もなく唐突に学校のプールを閉鎖することを決めてしまうような、つけ焼き刃政策などは決してあり得ないはずであります。  申しわけありませんが、6次行革なる全く人間らしい魂の感じられない単なる経過報告、事務報告文書の中に、ひょっとして市長の耳には届いていないのかもしれませんが、「市長、何やってんねん」という多くの市民の声への申しわけのレスポンスはあるのでしょうか。  時間がないので走らせていただきますけれども、それでは、財務書類の活用についてお伺いをいたします。  泉南市におきましても、平成28年度、29年度の統一的な基準による財務書類が作成され公表されています。この財務書類は、当局の懸命の努力によって今後もさらに修練された形のものになっていくのは、間違いのないことでしょうけれども、これは言うまでもないことですが、確固たる財務書類をつくり上げること自体が、財務書類作成の目的ではありません。財務書類等を活用すること、すなわち日常の財務活動や財政活動に組み込んでいかなければ、全くその意味はありません。  そこで、財務書類等の活用のための今後の泉南市の課題ですが、1つは、資産管理への活用のための実務的な手法の確立であります。財務書類等を、資産管理や予算編成、行政評価等に活用するためには、施設別、事業別の単位でコスト等を分析することが有効であり、セグメント別財務書類の作成が不可欠かつ喫緊の課題と言えます。セグメント別財務書類作成の見通しをお聞かせください。  2つ目は、財務書類から得られる指標の実務的な検証であります。経年比較、水平比較等による検証について、具体の手法なり方法論なりがあるのであれば、お聞かせください。  3つ目は、財務書類や指標等の比較可能な形による開示です。作成した財務書類等を比較可能な形で見える化する方法の検討が必要ではないでしょうか。財政は数字に凝縮された住民の運命とも言われます。  しかしながら、市民のみずからの運命たる財政への関心は、泉南市においても全く大きくなってはいません。この原因は、財政情報の可視化は進んでいても、見える化は進んでいないということにあるのではないでしょうか。  可視化とは、財政に既に関心を持っている人々に必要な情報を提供し、理解を深めてもらうことですが、果たして何%の泉南市民が、泉南市財政に関心を持っていただいているでしょうか。  それに対して見える化とは、泉南市行財政にそもそも関心のない人々の目に財政情報をさらし、財政問題の存在をまず認識してもらい、関心に高める動機を持ってもらうことを意味します。  詳細で充実した財政情報を市のホームページに掲載しても、市民がそれを手に取らなければ、情報は伝達しません。まず市民の目にさらし、伝達の対象として認識してもらい、行財政に気づきを持って考えようとする行動に結びつけることが重要ではないでしょうか、御見解をお聞かせください。 147 ◯副議長(谷 展和君) 山上総務部長兼行革・財産活用室長。 148 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) それでは、まず施設別、事業別の財務書類の作成について御答弁させていただきます。  平成28年度決算から固定資産台帳を作成し、これを活用した統一的な基準による財務書類を作成してきました。初年度は委託にて作成、2年度以降は自前により作成し、公表時期につきましても、3月から12月へと前倒しを行ったところでございます。  財務書類については、国の方針も作成から活用へと前進しており、本市におきましても、より活用できるよう取り組みを進めていく必要があると認識しているところでございます。  施設別、事業別等の単位による財務書類の作成については、少しずつではありますが、進めてまいりたいというふうに考えております。  平成30年度決算における財務書類については、予算編成や中長期財政収支計画、収支見通しの作成など、並行して作業を進める中で、どういう作業が必要で、いつその作業ができるのかを検証し、可能な範囲で作成してまいりたいというふうに考えているところでございます。  次に、財務書類の経年比較、水平比較等による検証についてでございますが、財務書類の各指標につきましては、平成29年度の財務書類においては、前年度比較を実施いたしました。より経年比較はできるよう、グラフ化などの工夫をしてまいりたいと考えているところでございます。  また、水平比較についても、府下の他団体の平均や類似団体の指標が公表されるものについては、比較を行ってまいりたいというふうに考えております。  最後に、財務書類の見える化についてですが、財務書類については平成24年度の決算統計から作成した財務書類から市ホームページには掲載しておりましたが、平成28年度決算に係る財務書類から統一的な基準による作成となったこともあり、市民の皆様に広く御理解いただけるように、広報に掲載したところでございます。  よりわかりやすいもの、興味を持っていただける内容を提供できるように、先進自治体のものを参考にしながら、見える化ができるように努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 149 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 150 ◯15番(森 裕文君) これはもう前々から言っていますとおり、このセグメント分析については進まないわけです、現状としてね。なぜ進まないのか、理由はもう1つはっきりわかりませんけれども、全てを、これも前から言っています。全てをやる必要はないんだと。できること、やらねばならないこと、これを1つでもやらないことには、先に進まないでしょう、いろんな政策が。  だから、施設別の行政コスト計算書をつくることは必要なんですよ。今なぜ進まないかの理由にはならないかもしれませんけれども、行政の内部でやっているんだということを何回かお聞きしておりますけれども、だから、間に合わないんじゃないですか。  そこまで財政は逼迫していますけれども、専門家の手をかりても私は幾らかかるのか知りませんけれども、いいんじゃないかと。そのほうが効果は早くあらわれて、早く成果が出るんじゃないかと。全部やれと言っていませんよ。そこから内部の皆さんが勉強なさっていけばいいんです。勝手な言い分かもしれませんけれども、そこでセグメント分析の必要性は共通認識ということにさせていただいて、今後その方向性を具体にお聞きしたいと思いますけれども、受益者負担の適正化についてはいかがでしょうか。  使用料、手数料については当該施設の維持管理費や減価償却費、当該サービスに要する経費等を基礎として算出されるべきものですが、行政コスト計算書を活用して、使用料、手数料等の改定につなげることもできます。今、泉南市は違った方向でやられていると私は思っていますが、具体的には、事業別、施設別の行政コスト計算書を作成することで、減価償却費や退職金引当金等も含めたフルコストで、利用者1人当たりのコストを算出し、当該データを使用料、手数料の改定の基礎データとすることができます。  なお、使用料、手数料の算定に係る受益者負担割合は、施設やサービスの性質によって異なるべきものでありますから、施設やサービスの類型ごとに受益者負担割合を設定することも当然考えられます。  いずれにしましても、泉南市の使用料、手数料の見直しで示されているコストの算定は、丼勘定と言ったら失礼ですけれども、正確性、妥当性、さらには丁寧さに欠け、まことにもって乱暴でおざなりな算定方法と言わざるを得ません。  とにかく今、先ほどの話ですけれども、今料金改定が必要であるのなら、必要な施設、事業部分だけでも先行してセグメント分析をやって、丁寧に正確なコストを示して、それを基礎にデータとして見直しを行うべきではありませんでしょうか。それが市民の理解を得られる周到な行政の処方というものではないでしょうか。 151 ◯副議長(谷 展和君) 山上総務部長兼行革・財産活用室長。 152 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 受益者負担の適正化における使用料、手数料等の料金設定における算定につきましては、直前の決算数値から原価コストを算定し、料金改定の基礎データとしているところでございます。  現状の原価算定につきましては、現金主義ベースでの把握であるものとなっております。財務書類を活用することによりまして、減価償却費や退職手当引当金等の発生主義による期間費用を含めたフルコストの把握が可能となります。  この活用に当たっては、対象となる施設別、もしくは事業別といったセグメント単位での分析、把握が必要となりますが、今後の見直しの対象となる施設、事業単位で順次分析するなど、活用を進めてまいりたいというふうに考えております。 153 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 154 ◯15番(森 裕文君) やってください。早くやらないといけないと思います。  それでは、施設の統廃合についてはいかがでしょうか。
     公共施設総合管理計画では、公共施設等の供用を廃止する場合の考え方や、ほかの公共施設等との統合の推進方針を記載することとされていますけれども、具体的な個別施設の統廃合を検討するに当たっては、施設別の行政コスト計算書を作成して、セグメント分析を実施することが有効であります。  施設別の行政コスト計算書を作成することにより、利用者1人当たりのコストを把握することができますが、例えば同類型の個別施設のデータを並列することにより、どの施設が高コストなのか、一目瞭然となります。  もっとも施設の統廃合に当たっては、このようなコスト情報だけでなく、地理的条件や将来の人口動態等、地域の実態を踏まえた丁寧な議論が必要ですが、施設別コスト情報の見える化を契機として、統廃合に向けた議論が広く市民や議会を巻き込んだ形でなされることが期待されるのではないでしょうか、御見解をお示しください。 155 ◯副議長(谷 展和君) 下薗行革・財産活用室参与。 156 ◯行革・財産活用室参与(下薗浩幸君) 施設の統廃合についてでございますが、本市における公共施設の今後のあり方につきましては、平成28年3月、29年4月に策定いたしました公共施設等最適化推進基本計画及び実施計画でお示ししたところでございます。  また、これらの計画内容を踏まえ、各施設の特性等に留意しつつ、施設の戦略的維持、管理、更新の推進について、施設ごとの計画を令和2年度までに策定する必要がございます。  この計画の策定に当たりましては、施設の築年数、躯体の劣化度、利用状況とあわせて施設維持管理に要する経費が、その存廃を検討する上で重要な要因と考えております。  議員御指摘のように、施設別のセグメント分析は、施設の再編、統廃合を検討する際に重要なツールとなるだけではなく、施設自体のメンテナンス優先順位、あるいは事務事業の見直し、改善の判断材料としても有効であると考えております。  ただ、統廃合、いわゆる施設の複合化や集約化につきましては、維持管理経費だけではなく、それぞれ施設で展開されております事業の規模、あるいは内容、アクセスなど、利用者の利便性なども大きな検討要因であります。  セグメント分析で得られる結果もその1つの要因であると考えております。本市では平成28年度より施設カルテを作成し、施設建物の情報や利用者情報、施設維持も含めた財務情報を施設ごとに作成し、ホームページで公開しているところでございます。  今後、個別施設計画を策定していく過程で、施設カルテやセグメント分析など、施設の最適化を進める上で、活用してまいりたいと考えております。  以上でございます。 157 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 158 ◯15番(森 裕文君) 下薗さんとおっしゃるんですか。私、森でございます。初めまして。統廃合の担当をされておられるわけですね。  どうですか、セグメント分析、質問じゃないですけれども、まず施設別の行政コスト計算書が必要であるということを痛切にお感じになっていれば、それがあれば仕事がスムーズに、おっしゃるとおりいろんな条件が伴いますけれども、私は、正確なコストがそもそもの検討材料の目安であると思っておりますので、その点は御担当のほうからも総務のほうに強く進言していただければ、今後進むものと思います。  それから、行政評価との連携についてはいかがでしょうか。  行政コスト計算書は、1会計期間における減価償却費や退職手当引当金も含めたフルコストを計上するものでありますが、そのため事業別、施設別の行政コスト計算書等を作成して、行政評価と連携させることにより、フルコスト情報に基づいた、より精緻な行政評価が可能となるのではないでしょうか、御見解をお示しください。 159 ◯副議長(谷 展和君) 山上総務部長。 160 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 行政コスト計算書につきましては、これまでの現金主義では把握することのできなかった減価償却費や退職手当引当金等の発生主義による期間費用を含めたフルコストの把握が可能となります。  行政評価におきましても、事業に投入されたコストについて、現在の現金主義ベースでの把握から、期間費用を含めたフルコストによる把握が可能となることから、評価においても有効と考えているところでございます。  以上でございます。 161 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 162 ◯15番(森 裕文君) もう時間がありませんので、例の財政運営に関する条例の件ですけれども、この間、何人かの議員さんと一緒に草津市に教えを請いに行ってまいりました。  お相手がちょっと先進過ぎて非常に戸惑うところもあったんですけれども、一緒に行かれた皆さんはどうお感じになっているか、わかりませんけれども、先議会で理念条例は成立しています。これは当然尊重をいたします。  しかし、これにはこの前も言いましたように、実効性が伴っていない。この実効性を上げていくためには、私はこの草津市のガイドライン方式というものが、内容は別ですよ。内容はもう雲泥の差がありますから何とも言えませんけれども、それはこれからの話ですけれども、これから泉南市の条例に実効性を持たせていくためには、このガイドライン方式というのが適切じゃないかという、私は個人的に判断をしています。  そこで、議員さんともお話をして、我々のほうでガイドラインをつくってみてはどうかなと、できるかどうかわかりませんけれども、行政のほうも御協力いただけるんであれば、試案をつくってみたいなと思っております。  それは、委員長が山本委員長ですけれども、そういう考えを持っておりますので、御協力をお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 163 ◯副議長(谷 展和君) 山上総務部長兼行革・財産活用室長。 164 ◯総務部長兼行革・財産活用室長(山上公也君) 財政規律のガイドラインの作成についてでございますが、議員から以前からも御指摘があるように、財政課におきましても、このガイドラインを、どういう形で今後作成していくかということについて検討しているところでございますので、議員みずからが試案をつくっていただけるというところではございますが、まずは財政課のほうでどこまでのガイドラインが作成できるかというところを、今検討しているところでございますので、その結果を待っていただいてから、もしそれでだめということであれば、試案の作成に移っていただけたらと思っておりますので、その点については、今後また議員といろんな意味で議論をした上で、このガイドラインについては財政課のほうで進めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 165 ◯副議長(谷 展和君) 森議員。 166 ◯15番(森 裕文君) いろいろとお騒がせをいたしまして、議員の皆さんには大変御迷惑をおかけいたしました。議長、副議長にもお気遣いを賜りまして、まことに申しわけなく思っております。  ただ、私は冒頭の質問の件は、何も解決されていないという思いでおりますので、引き続きどういう場でお話ししたらいいのか、ちょっと今のところ見当もつきませんけれども、市民を交えて徹底的に追及させていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 167 ◯副議長(谷 展和君) 以上で森議員の質問を終結いたします。  次に、9番 堀口和弘議員の質問を許可いたします。堀口議員。 168 ◯9番(堀口和弘君) 皆さん、改めましてこんにちは。自民党・創生会の堀口和弘でございます。副議長のお許しをいただきましたので、逐次質問のほうをさせていただきたいと思います。  その前に、きょうの朝から議会をずっと聞かせていただきまして、何と怒りはる議員さんの多いことかという、声の大きな、声を荒げていろんな思いをぶつけられたというふうに思いますけれども、一番びっくりしたのは、やっぱり先ほどの森議員の質問にありました泉南中学校の問題やと思います。  先ほど答弁もいろいろ、るるありましたけれども、結果的には、誰が悪いか、何が問題やったのか、何もこれさっきの答弁では出ていない。副議長のほうで預かっていただけるということで、今後きっちりとしたお話が出てくるんだろうというふうに思いますけれども、いずれにせよ、例えば新車を買うて色目の違う車が届いて、機能的に問題ありませんので、そのまま乗ってくださいな。それで普通にお金を払う人がどこにいてますか。欲しいオプションがついていなくて納品されて、誰が喜んでお金を払いますかという話なんですよ、簡単に言うと。  だから、そういう意味では、どこの誰を守りたいのか、どうしたいのかがようわかりませんけれども、しっかりと原因、何が悪いのか、もう建ててしもうたもん、どうしようもないですから、通常でいけば建て直せという話になるんでしょうけれども、そこまでもいかないにしても、じゃ補修させるなら補修させるで、何が原因で誰が悪くてというところも含めて、はっきりとしていただきたい。  泉南市にとっては、これは竹中市長にとってもビッグイベント、ビッグプロジェクトでもあったというふうに思います。それにけちがついたという話ですから、それについては、しっかりと原因解明をしていただくよう、これも議長団のほうに改めてお願いをしたいなというふうに思います。  そういう話をしながら、いつも冒頭いろいろお話しさせてもらうんですけれども、今議会もそうです。さきの議会もそうです。財政難という言葉に非常に我々政治家は弱い。あれも切ろ、これも切ろ、削る話はよくします。その行政側の動きに対して、我々議員側も、ある意味、非常に従順で、お金ありませんねんと言われて、ああそうですかと、納得してしまう部分がある。  いつも言いますけれども、削る話をするときには、ふやす話もセットでやらんとあかんのですよ。これはもう例えば企業の経営者であれば、もうけるためにはどう動くべきか。自分のところの会社の自分のところの従業員にちゃんと給料を払って、きちんとした成果物を顧客にお届けをさせていただいて、無駄を省きながら自分の会社が成長していくべく設備投資をしていく。必要な設備投資をしていく。これはもう当たり前の話なんですね。  特にこの行政というところでいうと、赤字が当たり前な部分というのは、往々にしてあろうかと思います。だから、そういう意味では、企業以上にもうける努力というのを、行政としてはやらんとあかんのです。その辺にぜひとも気づいていただきたい。  いろいろ企業誘致をせなあかんとか、そんな話もあります。でも、いかにこの泉南に若い人に住んでいただいて、働いていただいて、税金を落としていただいて、泉南市の行政をきっちりと回していく。削るばかりでは、結局後でプールの話もちょっとだけ触らせていただきますけれども、削るばかりじゃ、結局こんな泉南に誰が住みたいんやと。  いろいろ宅造があっても、やっぱり泉佐野市を選ぼうかなと、田尻町を選ぼうかなと。条件がええところに行くのが当たり前ですから。だから、そういう意味では、ぜひとも行政サイドの皆さんにも、そういったところはよく理解していただいた上で、仕事のほうをしていただきたいなというふうに、切に願うばかりであります。  それでは、質問のほうに入らせていただきたいと思います。  JETプログラムについてお伺いをさせていただきます。前回の、それこそ3カ月前の議会のほうでALTに関して、JETプログラムのお話をさせていただきました。今回教育長はJETプログラム御出身ということで、文科省からJETプログラム、前職がJETプログラムということで、どういうふうに変わるんやろうというふうな期待もあります。  細かい説明、JETプログラムについての細かい説明というのは前回お話ししておりますので、省かせていただきますけれども、泉南市教育委員会としては、JETプログラムは、講師の日本語技量の問題あるいは生活側面のサポートなどの問題から、JETプログラムではなく、派遣会社からの招致が望ましいという御答弁を岡田部長から頂戴をいたしました。  しかしながら、今回JETプログラム御出身の新教育長をお迎えして、ALTを含めた英語教育について方針変更があるのかどうか。あるとすればどのような変更があるのか、その点についてまず教育部長の答弁を求めたいと思います。 169 ◯副議長(谷 展和君) 岡田教育部長。 170 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。JETプログラムにつきまして、今先ほどお披瀝がございましたように、前回の平成31年第1回定例会におきまして、私この場でJETプログラムの導入については、今先ほど御指摘がありましたような課題があるため、活用は考えていないという御答弁をさせていただきました。  近隣といいますか、導入されている市等から、そういった課題の面を多く聞いておりまして、我々では導入は難しいというふうに判断していたところでございます。  ただ、今ありましたように、古川教育長におかれましては、昨年度そういうJETプログラムの責任者をしておられたということもあり、そのメリットを聞かせていただきました。  そして、もちろんその導入のためのノウハウもお持ちでいらっしゃいます。明らかに私にとっては、情報不足あるいは勉強不足であったというふうに考えておるところでございます。  今後、古川教育長の進められる国際化教育に沿って進んでまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 171 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 172 ◯9番(堀口和弘君) 全否定からいわゆる前回の議会でいうと、JETプログラムどうですかというお話をさせていただいたら、ほぼほぼ全否定的な御答弁をいただいたと。それからわずか3カ月足らずで180度転換をされると。  これは別に転換することが悪いと言うてんと違いますよ。前回そのJETプログラムについては、日本国内の任用団体の半数以上が4つの省庁の協力のもと参加されているというお話もいたしました。多くの自治体が高く評価をされているというふうに私は認識しています。だからどうですかという質問をさせていただきました。  これも前回聞きましたけれども、このプログラムの中には、ALTのほかCIRと呼ばれる国際交流員やSEAと呼ばれるスポーツ国際交流員というのも、他の自治体では活用されておりますけれども、泉南市においてはJETプログラムをこれから活用して、何がどう変わるのかというところについて、教育部長、もう1回お答えいただきたいなというふうに思います。教育長には後でしゃべってもらいますから。 173 ◯副議長(谷 展和君) 岡田教育部長。 174 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。古川教育長が着任早々に私たちにお示しになりましたのは、やはり関空のまちであるからこそ、そういったJETプログラムにより、まず各学校にALTを配置しようよと。  私たちが考えていた導入の難しさというのは、小規模でJETの方をALTに入っていただくと、なかなか地域でも孤立してしまうことがある。したがって、そうではなくて一定のマス、マスボリュームを、何人か複数人、大きな数でお招きして、しかも今御指摘がございました国際交流員(CIR)という方も置くことによって、そのJETプログラムのALTのメンバーを何といいますか、統括していただくというか、いろいろ面倒見ていただくというか、そういういろいろ行政との間に入っていただいて、前へ進めていこうよということを御提案いただきました。  なるほど、そういうテクニック、手順があるんだなというふうに感心させていただいたところでございます。そういうふうな教育長がお考えになっているプログラムの方向をどんどん進めたいなと考えております。  以上です。 175 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 176 ◯9番(堀口和弘君) 泉南市が変わろうという姿、姿勢というか、そういうところは非常に共感をいたしております。それも賛同をもちろんするんですけれども、泉南市は実は海外に姉妹都市提携がない。いわゆる国際交流的な活動もほぼほぼないと。昔はABC委員会に国際交流チームというのがあったように記憶をしておりますけれども、ただ、これも市内で大方完結していたような印象を持っております。  その泉南市でいうと、市長肝いりのワールドマスターズゲームズも泉南市であると。海外の方もたくさん来られるんであろうというふうに思います。  そういう意味では、国際交流員による外国人の参加者や観光客へのいろんな情報発信であるとか、泉南市で今のところホテルはない、事実上ありませんけれども、泉南市で滞在をしていただいて、例えば、わいわい村を利用してもらってもいいと思うんですけれども、泉南で滞在していただいて、泉南で日本を感じていただく、こういった取り組みというのは、非常に僕は大事やと思います。  そういう意味では、いわゆるALTだけを入れるんじゃなくて、CIRとかSEAとかというところも入っていただいて、しっかりと市民の国際交流も含めて、泉南では例えばフィリピンのダバオと交流を持たれている施設があったりとか、あるいは台湾と関係のあるところがあったりとか、あるいは中国と関係のある企業さんがあったりとか、海外に進出されている泉南の企業さんも幾つかあるというところも含めて、泉南の都市魅力の発信というところに、もっと力を入れていただきたいなと。  また、逆に日本の子どもたちにも海外のよさを理解をしていただきたい。というところでいうと、やっぱりここは非常に大事やと僕は思っています。  また、小学校でいうと、小学校高学年における英語教育の教科化に伴う指導内容の高度化、指導時間増への対応、それから現状では不足する高度な英語指導力を備えた専科教員の育成確保というのは、これも急務やというふうに思います。  さらに、小学校中学年からの英語教育の開始に伴い、中学年の学級担任も外国語活動の指導を行う必要性が生じてくるということから、研修を初めとした指導体制の大幅な強化も不可欠であります。  いろいろお話をさせていただきましたけれども、これも含めて、新教育長、泉南に来てえらい議会、えらいところへ来たなというふうに思ってはるかもわかりませんけれども、ぜひとも議会のほうで、まだ、その教育長の思いというのを御披瀝いただいていないと思いますので、この件も含めて御披瀝いただけたらなというふうに思います。教育長、よろしくお願いします。 177 ◯副議長(谷 展和君) 古川教育長。 178 ◯教育長(古川聖登君) 貴重な質問のお時間をいただきまして、ありがとうございます。まずもって、私の企画いたしましたこの国際化教育の流れに関しまして、賛同しますというお話を頂戴いたしまして、本当にうれしく存じます。ありがとうございます。  また、先ほど御質問にもありましたとおり、堀口議員におかれましては、ことし3月の第1回定例会におきまして、JET任用に関する御質問をいただいておりまして、会議録を読ませていただきましたが、制度の内容をよく御理解いただいた上での御質問であり、大変ありがたく拝見をさせていただきました。  昨年度、私は自治体国際化協会(CLAIR)という組織で、文部科学省から派遣され、JETプログラム事業部長をさせていただいておりました。  先ほど御質問にあった1,000の自治体に対して全国で5,500名の海外からの青年を受け入れて、自治体にあっせんしております。その人選は海外の在外公館、大使館等で外務省が責任を持って優秀な青年を選んで、日本に派遣しているというシステムでございます。  そのJETの任用を、昨年全国を回りまして、どうかJETの青年を任用なさってはいかがですかと申して回っておりましたので、こちらで、そのような御議論が出たということは、本当になおさら感動をいたした次第でございます。  今回、縁がございまして、泉南市に来させていただきまして、改めてJETプログラムの活用を、市長を初め教育委員会にも丁寧に説明し、今のところ大変前向きに検討する旨、感触を得ておるところでございます。  その内容につきましては、先日厚生文教常任委員協議会のほうで御説明をさせていただいたんですが、泉南市教育振興3プランというSEPP3といっておりますが、この3つのプランの中で国際化教育プランというものを御説明をさせていただいたところでございます。これは今お手元のタブレットで見ることができますので、御参照いただければと存じます。  この中に簡単に箇条書きにしておりますけれども、JETプログラムの積極的活用により、ALT(外国語指導助手)を大幅に増員し、小・中学校に常駐と。これはさきの3月の御質問にもあったように、単に英語、外国語の授業に入るだけではなくて、一緒に給食を食べたり、また体育の授業に一緒に参加したりと、日常的に子どもたちに触れ合う。廊下で合ったら英語で挨拶をするとか、そのような形で、単純に受験英語を学ぶだけではなくて、外国人そのものがこの同じ地球の同じ人間であるということを肌で感じる、そのような国際的な感覚を身につけることができる、そのような観点から、招致したいというふうに考えております。  また、先ほど御質問にございました国際交流員(CIR)も同時にお招きしたいというふうに考えております。これは教育委員会で担当しておりますワールドマスターズゲームズ、先ほど観光に絡めて私ども泉南市の重要なイベントが2年後に控えておるわけでございますが、そのときに大いに力を発揮してほしいということで、導入を検討しておるところでございます。  そして、SEAでございますが、SEAというのはスポーツ国際交流員でして、全国で10名ほどしかちょっとまだ任用がないので、制度が同じようにありまして、同じように派遣いただけるんですが、なかなか海外のほうの基準が高くて、日本に来る人が少なくてスポーツも多種多様ございまして、なかなか難しいところがあって、今回はちょっと見送らせていただいておるところでございます。  いずれにいたしましても、これから新学習指導要領が本格実施になりますけれども、もとより小学校の教員は英語の授業を、本当に発音も含めまして誰もが十分にできるというような状況にはなかなかないわけでございまして、そのような中、ネーティブスピーカーである外国青年を、小学校とまた中学校との小中一貫によって力強く前進することで進めてまいりたいと。  また、CIR(国際交流員)につきましては、市内の幼稚園、保育所、また認定こども園にも訪問して、外国語また外国人に触れる機会を国際交流の機会を持つことによって、小学校に入る段階までに、大変発音にもなれ親しんだ上で入ってくる。そして小学校に入れば、今度はまたさらにお歌遊びですとか、いろんな形で外国人と親しむ機会を持つことができる。中学校になりましたら、本格的な英会話にも力を入れることができるかと存じます。  そして、最終的には中学校を卒業するときには、例えば関空などで積極的に困っている外国人を見かけたら、こちらから声をおかけして、道案内ができるくらいの語学力と積極性、そしてコミュニケーション能力を泉南市の子どもたちにつけてほしい。  そのようなイメージを幼稚園、保育所の教員や保育士、また小・中学校の教員とみんなでイメージを共有しながら、私どもそれぞれの学校・園段階では、どのような教育または交流をすれば、そのようになるかということを十分に話し合っていただき、まさに小中一貫して、そのような教育を進めていけば、泉南市の子どもたちは他市に比べても語学力が高い、また大変コミュニケーション能力が高い、泉南市で教育を進めたいと、そのような都市になると私は信じて、このプランを作成させていただきました。  以上でございます。 179 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 180 ◯9番(堀口和弘君) おとなしめにお話しいただいてありがとうございます。本当に英語教育、受験英語は確かに必要なんですけれども、やっぱり英語というのは4技能をきっちり全部網羅できて、ようやくあちこち海外に出ていっても使えるのかなというふうに思うんですけれども、そういう意味では、その3プランですかね、教育振興3プランの中で、一応大幅増員をしてくれると。小・中学校に常駐をさせるという、ある意味今までやったら1人しか無理です、2人しか無理ですという話やったやつが、ある種これはもう全校へ置いてくれるぐらいの勢いですよね。  実際にこれを、まずいつからやるのか、いつからスタートするのか、その新教育長の思いがいつからスタートしていくのかというところについてお答えいただきたいというのがまず1点です。  それから、この英語指導に関して、市で統一した指導計画を策定するのかどうか、これはいつまでに策定をして、いつ実施するのか、さっきのいつという話ですけれども、について2点目をお答えいただきたいと思います。  それから、人を入れるということは、当然お金が要るという話になりますよね。例えばJETの資料で見させていただいたんですけれども、大体1人頭336万から396万円かかる。4年目、5年目が396万でしたかね。そのほか渡航負担金160万円とか、その他もろもろいろいろお金が必要になってくると。それだけの人数、泉南市内の小・中学校に全校配置を仮にするとすれば、莫大な費用がかかってくる。  でも、その一方で普通交付税で118万円プラス参加人数掛ける472万円、これも普通交付税で密度補正によって加算をされるということで、一定お金がかなりかなりつくんやないかなというふうに思います。  コーディネーターの経費についても、50%は特別交付税で措置をされるというふうに聞いていますけれども、実際に今まで使うていた派遣の費用と比べてどれくらい違うのか、これは教育長がわかるんやったら答えていただきたいんですけれども、部長、わかりますか。 181 ◯副議長(谷 展和君) 古川教育長。 182 ◯教育長(古川聖登君) 制度に関して深い御理解の上での御質問、大変にありがとうございます。  まず、いつからやるのかということでございますが、今年度申し込みをいたしまして、最短で来年4月に一部CIRなどのJETを呼ぶことが、ALTとCIRとを呼ぶことができます。  そして、本格的にALTを大量に来てもらうのは来年の9月になります。ですから、4月の段階では、今の計画では中学校に1人以上の配置をして、まずもって4月当初は中学校から域内の学区内の小学校にも行っていただく。まさに小中一貫の取り組みを開始していただきたいというふうに考えておる次第でございます。
     また、先ほど言いましたCIRに関しましては、先ほどちょっと申し漏れましたけれども、外国人児童生徒で語学指導が必要な子どもにも対応できるような人を呼べればというふうにも考えているところでございます。  そして、この英語の指導計画をつくるのかという御質問でございますが、御指摘のとおり、ただ外国人の青年に来てもらえれば、英語能力が向上するわけではございません。  ですから、JETが最短で来年4月に来る前に、つまり今年度中に何らかの指導計画、あるいは指導マニュアルのようなものは作成しなければならないというふうに考えておる次第でございまして、それに必要な準備に今年度中に取り組みたいというふうに考えております。  そして、人を入れるのに財源をということで、数字も少し御紹介いただきまして、ありがとうございます。  雑駁に言いますと、JETの給与が大体月30万ぐらいでございまして、その方々は基本1年間の任用なんですけれども、5年が最長になります。少し給与は上がりますけれども、基本的には、今御紹介いただいたように300万円台の年間の給与が要りまして、それに渡航費、そして研修費などを積算いたしますと、およそ400万円台になります。  そして、普通交付税につきましては、まずJETを1人でも任用したら、国のほうから118万円の普通交付税が出まして、あとは472万円の人数分の加算がなされるということでございます。  雑駁に言って500万円ぐらいですので、例えば16人任用すると8,000万円ぐらいの普通交付税の積み増しが泉南市になされると。この額につきましては、ことし実は交付税法が改正されまして、増額になっております。  国としてこのJETの任用に関しては、増額で後押しをしてくださっているというような状況でございまして、私実は泉南市に来ることが決まって、まだこちらの議会で御挨拶をする前に、大阪府内の先進地であります箕面市に行きまして、活用状況を見てまいりました。  当時、箕面市では55名のALTをJETプログラムで任用しておられて、その費用、給与も含めまして、住宅の補助費ですとか、あるいは先ほど御紹介いただきましたコーディネーター、お世話をする方の給料も雇って、全てそのJETプログラムの普通交付税の金額の中でペイできたというふうに担当者が御説明されておりました。  つまりこのJETプログラムを任用しても、市の財政によることなく、JETプログラムの加算分のみで任用できるという大変いいお話になっております。有利なお話になっております。  その任用につきましては、日本大好きという外国人が、日本に来て、まだ日本語もさほど上手ではない青年もまじっているわけでございます。実際にその方々に泉南市民になっていただいて、自由自在に学校で御活躍いただくためには、一定のお世話も必要ですし、準備も進めていかなければならないわけでございますが、そのような先進市の事例などを今後また教えていただきながら、しっかりとした学校教育の充実がなされるように、さらに進めてまいりたいと存じます。 183 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 184 ◯9番(堀口和弘君) しっかりした答弁、ありがとうございます。  箕面市の事例を聞かせていただいて、箕面市の現状というのは、私も実はちょっとさらっと見にいかせていただきました。私立の中学、高校でやってはるところも含めて、何カ所か見させていただいたんですけれども、ふだんの生活、学校生活の中にそのALTの方が完全に溶け込んでやってはる。  この間、ある学校の体育大会も行かせていただきましたけれども、そこでもずっとアナウンスは英語でやっているんですよね。「いや、俺わかれへんけれども、自分らはわかんのか」と生徒に聞いたら、「いや、わかるよ、おっちゃんわかれへんのか」と言われて、逆に恥ずかしい思いをしました。  そういう意味でも、ぜひとも全校配置できるんであれば、しっかりとやっていただいて、それこそただでやれるという意味では、非常に大きな発見かなと。やれるところを探せば、絶対にお金がどこかから出てくるんやろうなというのが、ええ経験かなと。  だから、派遣の部分と比べたら、やっぱりこっちのが得やというのがわかったということでも、一歩前進やなというふうに思っておりますので、ぜひとも積極果敢にちょっと早急に、もう来年4月スタート、本当言ったら基本、丸1年かかるんですよね、依頼かけてからね。  でも、それも4月からスタートできるように、ちょっと頑張っていただきたいなというふうに、エールを送って、この質問を終わりたいと思います。  続きまして、中学校の支援学級における成績評価についてお伺いをいたします。  議員の皆さんはよく御存じやと思いますけれども、自閉症やアスペルガー症候群、学習障害、ADHDなどの発達障害、またそれ以外の障害を持つ子どもの就学先として、まず大きく小・中学校と特別支援学校に分けられます。  特別支援学校は視覚、聴覚、知的の障害をお持ちのお子さんや肢体不自由であったり病弱であったり、そうした子どもたちの教育を行う学校である。幼稚園から高等部まである。盲学校や聾学校なども含まれると。  国が定めている基準をもとに、障害の程度に応じて特別支援学校、もしくは通常の学校のどちらかをチョイスができると。比較的軽度の障害の場合は、小学校の中の特別支援学級というところに入りますよね。もしくは通常学級に入って、在籍しながら通級指導教室、通級による指導というところにも必要に応じて実施をされていると。  特別支援学級については、障害のある子ども向けに特別に設置された少人数学級、これは上限8人であります。特別支援学級に在籍している場合も通常学級の子どもたちと触れ合う機会は、設けられている場合もあるというふうに聞いております。  このように、通常の学級に行き来する理由というのは、障害のある子どもと障害のない子どもが一緒に活動する機会を積極的に設けるように、学習指導要領で示されているためでありまして、子どもたちが触れ合いの中で、お互いに理解し合うことを目的にしています。  昨今日本でも進められているインクルーシブ教育の流れで、障害のある子どもと障害のない子どもが、ともに学べる環境づくりが進められています。これは学校によって対応はさまざまであります。  今回は、中学校の特別支援学級に在籍する生徒の、府立高校進学の取り扱いについて確認をさせていただきたいなというふうに思います。  府立高校に進学するには、学力検査及び調査書の評定というのが必要になります。私の理解では、府立高校の試験というのは、学力検査が450点、調査書の評定が450点、これを基準として府立高校、それぞれの判断でタイプ1から5までの総合点の出し方があるというふうに聞いています。間違っていたら指摘してくださいね。  例えば、タイプ1であれば、学力検査を450点満点を1.4倍、そしてそれにプラス調査書の450点満点を0.6倍して総合点をはじき出します。タイプ5であれば、その逆であって、学力検査が0.6倍、調査書が1.4倍ということで、調査書が重視されるということであります。  大阪市に至っては、さらに開きがあると。大体9対1とかというような、1対9とかいうような話もあるというふうに聞き及んでおります。  調査書については、3カ年分を算定するんですけれども、通常学級における生徒、あるいは通級指導教室に通う生徒については、恐らく普通に算出できるんだろうなというふうに推測できますけれども、では、特別支援学級に在籍している生徒については、どのような取り扱いがされているのかについてお答えいただきたいと思います。 185 ◯副議長(谷 展和君) 岡田教育部長。 186 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。その支援学級に通っているお子様の入学者選抜の際の活用する調査書、いわゆる内申書の関係でございますけれども、今議員から御披瀝がありましたようなところで、高校への選抜の際には、試験の点と内申書の関係で判断がされていくというふうに聞いてございます。  その中で、今ありましたように、普通の通常学級でおられますと、普通に調査書の内申点というのは、評定というのはついていく形になります。  その支援学級のほうでございますけれども、こちらには入っていただく際に、支援学級での学習をどういうふうに行っていくかとか、保護者とあるいは本人を交えたりしてですけれども、しっかりと話し合った上で方向を決めていくというふうにしてございます。  その中で当然一人一人のお子様の実情、実態に応じて本当にもう千差万別、個人個人、何ていいますか、手法、方法論が変わっていくというふうに聞いています。  例えばですけれども、その支援学級におられるお子さんの障害の程度によって、例えば教科の目標とか内容を、例えばですけれども、1つ下の学年の目標とか内容に置きかえて指導することもあると聞いています。  こういう場合ですと、評定点というのは、いわゆる内申書でつけていく、通知表における学習内容とその成果を、点数というよりも文章で表記するということがあるということでございます。したがって、通常学級とは異なる内申の評定ではない形になることもあるということでございます。  これについては、先ほど申し上げましたように、お子さんのいろんな状況によって、個別違いがあるというふうに聞いてございます。  以上です。 187 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 188 ◯9番(堀口和弘君) 要は内申書が出ない、文章では書くけれども、点数としては評価されないということですよね。これはちなみに、市内の4中学校の取り扱いについて、わかればお答えください。 189 ◯副議長(谷 展和君) 岡田教育部長。 190 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。個別各学校ごとに違うというよりも、そのお子さんの状況に応じて違うというふうに認識しております。ついては、どこそこの学校ではどうだというふうなものではないというふうに認識しております。  やはり支援学級で学習していただいているお子さんの評価については、個別に状況が異なります。もうお子さんの状況も違いますし、また支援学級で教えて、指導させていただくときに、支援の担当教諭がつきますけれども、たまたま支援教諭があわせて、例えば数学の免許証を持っていた場合は、たまたまですけれども、支援学級での指導の際にも数学の評定がつけられることもあるとか、そういうたまたまだとは思うんですけれども、教員の免許の所持状況とか、どういう免許を持った教員が配置されるかということで、評定がつく、つかないということに変化があるということはあり得るというふうにも聞いております。  すみませんが、ちょっと学校によってというふうには認識しておりません。  以上です。 191 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 192 ◯9番(堀口和弘君) もうどこの学校がどうとかという話は、時間がないので、また別の機会にさせてもらいたいと思うんですけれども、これは要は特別支援学級に入ると、府立高校、通常の進学は難しいというふうに、これはもう結論がそこにあるんやというふうに思います。  ただ、全国的な数字を見てみますと、大体特別支援学級に在籍している生徒の約6割程度は特別支援学校に行かれている。でも、それはそれでその子ども、生徒さんに応じたあれやと思うんですけれども、例えば一番怖いのは、発達障害でもグレーゾーンと呼ばれる生徒まで、特別支援学級への誘導がなされているケースが散見されると。  例えば、精神障害福祉保健手帳をお持ちの方か、もしくは単に放課後等デイサービスなどの受給者証だけしか発行されていないお子さんに関してまで、そういった指導がなされているという話が、実際に既に私が聞いているだけでも2例ございます。  これは細かな内情を言うていくと、本人が特定されてしまうので、これ以上言いませんけれども、保護者がきちんとそれを納得しているのかどうか。実際に府立高校に行けますよという話をされるのかもわかれへんですけれども、府立高校に普通に受験をしようと思ったら、内申書の部分の450点というのは、文章で評価をされると。  じゃ、これは受験の公正公平なところはどこに行ったんやという話に、また議論がとんでしまうんで、もうそれはまた言いませんけれども、それぞれの中学校とか教育委員会の判断では、やっぱり行ったお子さんの中に、その授業内容に不満を持ったりとか、周囲とのギャップもあって、不登校に陥るとかというケースも当然想定できるわけですよね。  僕が一番心配しているのは、特別支援学校の高等部に進んでも、高校の卒業資格は得られないわけで、例えば就職する、社会に飛び出すというところに関しては、伸び代を大きく、伸び代を引き出すことなく、社会に放り出してしまうようなことにはなりはしないかというところを非常に危惧をしているわけです。  だから、普通学級に入れたら、ちょっとしんどい子、しんどいけれども、しんどいからもう特別支援学級へ入れてしまえみたいな、安易なケースがあるやに聞いておりますので、これはもう個別の話もまたいたしませんが、ぜひともその辺、市教委としてこのままでええんかどうか。これも教育長、1回、今の話を聞いた感想を述べてください。 193 ◯副議長(谷 展和君) 古川教育長。 194 ◯教育長(古川聖登君) 私、平成19年4月に特殊教育から特別支援教育に切りかわったときに、文部科学省で特別支援教育課の課長補佐をさせていただいておりました。特別支援教育には人一倍の思いがございます。  先日も泉南支援学校の運動会に出させていただきまして、小学部から高等部までの子どもたちが大変笑顔で、結構難しいダンスですとか競技にも取り組んでいる姿を見て、大変感銘をいたしました。  それで、特別支援学級また特別支援学校のお話、また普通高校への進学の話につきましては、我が国の特に高等学校の特別支援教育体制の対応が、大変に以前からおくれているという指摘がございまして、最近では通級を始めている高校が泉南市の周辺にもあって、そちらへの進学を希望される保護者がいらっしゃるというふうに聞き及んでいるところでございます。  まだ、こちらに来て地域の事情にはそれほど詳しくはないのですが、先ほど来教えていただいております市内小・中学校の状況、特別支援学校の状況等をもう少し私も勉強させていただきまして、今後適正な形で、本人にとって一番いい進路が得られるようにしてまいりたいですし、またその際に保護者の御意見等も十分に伺いながら、学校と協議の上、また進学等にも配慮をすることが重要だということを感じました。 195 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 196 ◯9番(堀口和弘君) 非常に重要なところなんですよ。グレーゾーンのお子さんの扱いというのが、実はすごく難しくて、実際に通常学級に単に入れているだけやったら、ちょっとしんどい。でも通級やったら何とかついていけるというお子さんもいてれば、通常学級に入れて別に遜色ない。ただ何か非常にいろんなこだわりがあるとか、そのお子さんによっていろいろさまざまやと思います。  でも、そのお子さんの特性をきちんと理解をして、そういう導きをやっていただくのは、僕は教育委員会やというふうに思っているので、だから、いつも学校における個別指導計画の話もそうですけれども、一部の学校では、いわゆるその子どもたちの指導計画が6年間改定されずに、そのまま放置やったとかというようなケースも、中にはあったやに聞いています。  もう1年で書いたやつが、全部そのまま6年まで行ってしまったという話も、実際にあったというところから考えれば、もうちょっとしっかりと僕はやっていただきたいな。もちろん岡田部長、反論はあるんやと思いますけれども、反論は受け付けませんが、その辺しっかりと子どもたちに寄り添っていただきたいなと。  伸び代をいかに伸ばすか、ここが欠けてしまうと、特別支援学校にみんな行ってしまうんですよ。特別支援学校に行くと、今度はまた特別支援学校の中でいろいろ問題が出てくる。実際に支援学校のほうの問題もいろいろお伺いはしています。  これは大阪府の話なので、大阪府にぶつけなければいけないと思うんですけれども、でも、実際にいろいろそういう問題が出ているということも含みながら、考えていただきたいなというふうに思います。時間がないので、先に進みます。  教育問題、最後プールについてちょっとお伺いさせてください。  朝から大森議員が大分エキサイトして質問していただいて、私が考えていた質問内容も大方お話しいただいたんですけれども、1点確認させていただきたいのは、プールをなくすという話で、じゃプールをなくすということは、今現状ある施設については、当然取り壊されるのかどうか。当然取り壊されるべきやと私は思うんですけれども、取り壊すための費用というのを考えた上での廃止なのかどうか、これについてお伺いしたいと思います。 197 ◯副議長(谷 展和君) 岡田教育部長。 198 ◯教育部長(岡田直樹君) 利用を停止しましたプールの扱いでございますけれども、現時点で決まったところはございませんが、私としましては、やはり放置することはあってはならないということで、壊したりあるいは何か活用できるのかわかりませんけれども、まずはやはり壊して、また学校内の広場やったら広場、何らかの形で使っていくというふうにしていきたいとは考えております。  ただ、取り壊しについてですけれども、泉南中学校プールを除却した数年前の事例ですと、泉南中学校のプールの場合で3,000万弱、除却だけでかかっております。相当な経費になることも含めて、今後しっかり検討はしていきたいと思っております。  以上です。 199 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 200 ◯9番(堀口和弘君) 要は費用対効果の話で、プールやれへんから、さっき朝の質問でいうと、年間800万円の修繕費の問題も含めて、じゃ、今ある学校のプールを廃止する、除却するというところに至ったときに、本当にそれでええのかという疑問は湧くわけですね。  サンエス温水プールの話もありました。サンエスの利用者さんからは、非常に苦情が来ています。私が聞いただけでも、もう5人ぐらい聞いています。2つレーンを塞がれて、結局どうなんやと。いろんなお声もいただいています。  そもそもサンエス温水プールというのは、何でできたのかというのを、もしわかるようでしたら教育部長、よろしくお願いします。 201 ◯副議長(谷 展和君) 岡田教育部長。 202 ◯教育部長(岡田直樹君) 昨日私どもにもちょっと情報がございました。正直私は存じ上げなかったんですけれども、サンエス温水プールについては、一定、ごみ焼却場をつくる、そのときに熱利用をしてプール活用をするというところでございますけれども、当時相当前ですけれども、一定嫌悪施設を設置するという形で、地域福祉向上という観点があったんだぞという御指摘を、昨日いただいたところでございます。  以上です。 203 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 204 ◯9番(堀口和弘君) よく御存じでよかったと思います。実際に、もともとは男里浜区に清掃工場を建設するための条件やったと。だから、地域福祉に資するためのある意味、ごめんなさいね、これで許してねという意味でのプールの設置やったというふうに私は思っています。  当然既に一定の年数が経過しているんで、男里の浜区の人たちも、もう納得してもういいよというふうになっているのかは定かではありませんけれども、少なくともその点、今回そのプールの利用の仕方について、浜区の皆さんにはきちんと説明をなされるべきやというふうに私は思っています。  だから、学校内でのいろんな周知する、周知せえへんの話も含めて、ちょっと余りにも唐突過ぎて、説明もなく何やねんという声が圧倒的に多いということは含んでおいていただきたいなというふうに思います。  部長のほうから除却をするという話もお伺いしたので、またこれ除却の計画もあれば、つくっているんであれば、またそれも後始末の仕方については、きっちりとやっていただきたいなというふうに思います。  それでは、次の質問に、もう時間が全然ないですね。不法投棄についてお伺いしたいと思います。  3月13日に新家高野地区の基幹農道沿いに産業廃棄物が不法に積み上げられている解体業者が逮捕をされました。  議員の皆さんもごらんになったと思いますけれども、20メーター以上積み上げられて、えらいことになっています。実際に雨が降れば、それがぞろぞろ流れて道が汚れるという形で、非常にひどい状態であります。  また一方で、私の地元であります金熊寺でも、昨年末から家屋解体の廃材や家電などを、個人の所有地や大阪府の府有地に大量に投棄をされました。しかし、犯人は何とかこれは見つかったんですけれども、犯人である孫請業者は特例されたんですけれども、結局逃げているということで、今のところ捕まっておりません。  廃材の出どころがわかったんで、地主とか元請に対して撤去を要請していますが、これもいまだに手つかずです。いずれかの形でちょっと警察も含めて対応をお願いしたいなというふうに思うんですけれども、この2つの大きな事件、泉南市としていつごろ把握されて、何らかの対応をされているのかどうか、これは大阪府とかに絡んでくる話なんで、余り関係ないかもわかりませんけれども、それについてお答えください。 205 ◯副議長(谷 展和君) 宮阪市民生活環境部長。 206 ◯市民生活環境部長(宮阪 宏君) それでは、私のほうから新家地区の産廃と、それと金熊寺地区の産業廃棄物の不法投棄について御説明させていただきます。  まず、新家地区なんですけれども、この新家地区の産業廃棄物の件につきましては、市としましても平成28年の夏ごろからの事案として把握いたしておりまして、産業廃棄物の不法投棄に関して指導する行政機関というのが、大阪府であるというところから、当初から大阪府と連携して対応を行ってまいりました。  この間に野焼きであるとか建築廃材の野積み、それから森林伐採等の行為もございまして、その都度大阪府の泉州農と緑の総合事務所環境整備課というところに情報提供いたしまして、大阪府から不適切な行為を行う事業者に対して指導、勧告、そして措置命令等を行っていただいておりましたが、改善されずに、平成30年11月26日に大阪府から警察への告発を行いまして、先ほど議員から紹介いただきました本年3月13日に逮捕というふうに至っており、現在公判中というふうに聞いております。  現在大阪府から引き受けた事業者及び依頼をした事業者に対し、持ち込んだ産廃を排出し、適正に処理するように大阪府のほうから指導していただいているところでございます。  それと、金熊寺地区の不法投棄について御説明させていただきます。  金熊寺地区の不法投棄の件については、担当窓口である清掃課において把握ができておりませんでした。ことし5月に現場において建築廃材などの産業廃棄物を確認いたしまして、これも大阪府の泉州農と緑の総合事務所環境整備課に照会したところ、把握していないということでございましたので、早急に現場確認をお願いし、対応されるように依頼したところでございます。  今後、大阪府と警察、関係機関が連携して対応していただけるものと考えております。  以上です。 207 ◯副議長(谷 展和君) 堀口議員。 208 ◯9番(堀口和弘君) 非常に困っています。みんな困っています。新家のほうは自分の土地にという話ですけれども、結局基幹農道に大量に流れてきているわけで、きのうも通りましたけれども、もう本当に真っ白ですわ。そういう意味では、ちょっとぜひとも対応をお願いしたいなと。  金熊寺については民有地と府有地が入っているんで、府は府でやってもろたらええんですけれども、府は民間のところはやらんということなので、今放置されたままでございます。また、その辺も含めてしっかりと対応をしていただきたいなというふうに思います。
     最後、会計年度任用職員制度について、もうちょっとこれはお話だけさせてもらって、あと河部議員がやっていただけるということで、あれさせていただきますけれども、地公法が改正されて2020年4月から非正規職員に会計年度任用職員制度が導入されます。  これまでの臨時・非常勤の立ち位置と法文上、明確でないとの指摘や制度上のさまざまな課題が指摘されてきました。  改正地公法では、こうした職員が本市の行政事務等の重要な担い手となっていることに鑑み、特別職非常勤職員及び臨時的任用職員の任用要件の厳格化、それと一般職の会計年度任用職員制度の創設、それから会計年度任用職員に対する給付の規定を主とした3つの改正がなされたというふうに承知をいたしております。  この質問の本当に細かな内容は、もう河部議員に譲らせていただきたいと思うんですけれども、今回の改正で、本市の財政的な負担というのは、間違いなくふえるというふうに考えています。  その一方で、適正な勤務条件の設定となる役所版ワーキングプアを減らすことができるのかというところも注視していきたいというふうに思っています。  この質問、ちょっともう質問というか、話だけになりますけれども、本制度の移行に際しては、人材確保や雇用の安定を図る観点から、そうした非常勤職員への不利益が生じないように、配慮することを求めておきたいというふうに思います。もうこれで、答弁は結構です。  最後に、この職員の話をさせていただいて、これはもう最後のまとめといいますか、締めなんですけれども、非常に最近気になることがあります。それは何か。職員の服務規程の話、以前大昔に何かいろいろ新聞がどうたらこうたらとかという話もあったと思うんですけれども、どうも今の泉南市役所の中で職員が勤務時間中に中抜けをされているというケースが多々、多々というか幾つか散見をされております。  実際に証拠あんのかと言われたら証拠をとっていますので、いつでも開示はさせていただきますけれども、誰がとは言いませんけれども、実際に中抜けをされていると。  公務中であれば、当然公務であれば、その出先への移動というのは、当然公用車で行われる、行くべきやというふうに思うんですけれども、これも公用車でなされず、私の自分の自家用車で移動されているというふうに聞き及びます。えらい暇なんやなというのが率直なところであります。  これでええんかな、本当に。これはあかんと思います。実際に誰がという、もし御要望やったらお教えはさせていただきますけれども、ここでしゃべったらまたあれなんで、お教えさせていただきますけれども、実際に中抜けをされている。  全然関係のない部署に行かれている。あるいは関係のない民間の事業所にお茶を飲みに行かれているとかというケースもちょこちょこと、何月何日何時ごろまでちゃんと一定証拠写真もつけて把握はしておりますので、いつでも開示はさせていただきますけれども、そういった職員の服務規程、ちょっとたるんでへんかなというふうに昨今思うわけです。  だから、ぜひともその辺も含めてちょっと役所、しっかりとやっていただきたいなと、ちょっとたるんでいるのと違うかなというふうに思います。  あともう1点、前回の厚生文教常任委員協議会のときにもあったと思うんですけれども、泉南市民がいろんな、川崎の事件とかを受けていろいろ問題があった。いろいろ事件があった中で、泉南市内でもいろいろ起こっている。これも全然我々議員に対してもそうですし、市民への啓発活動も何もされていないと。これもたるんでいるのと違うかというふうに私は思いますので、あえてそれも申し述べて、私の質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。 209 ◯副議長(谷 展和君) 以上で堀口議員の質問を終結いたします。  会議の途中ですが、午後4時35分まで休憩いたします。       午後4時16分 休憩       午後4時35分 再開 210 ◯議長(竹田光良君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長いたします。  4番 河部 優議員の質問を許可いたします。河部議員。 211 ◯4番(河部 優君) 新政せんなんの河部でございます。議長にお許しをいただきましたので、令和元年第2回定例会におきまして、一般質問をさせていただきたいと思います。こんな遅い時間からするのは初めてかもしれませんけれども。  今回大綱5点にわたって通告をさせていただいております。もう早速質問させていただきます。  まず、大綱第1点目として、教育行政について、泉南市教育振興基本計画についてお伺いをしたいと思います。  現在策定をしております泉南市教育振興基本計画は、2016年5月に出された教育問題審議会の答申を受けまして、同年7月に策定されたものであります。  その計画期間は2016年度から2019年度までの4年計画となっておりまして、今年度が計画の最終年となっております。そのことを踏まえて何点か質問をさせていただきます。  本基本計画の進捗管理は、地方教育行政の組織と運営に関する法律第26条の規定による教育に関する事務の管理及び執行状況についての点検及び評価の制度が活用されております。  その中で、主要施策の具体的内容を明らかにし、年次ごとに効果と課題を示した上で、今後の方向性を示し、その結果については報告書を作成し、議会にも提出されるとともに、市民にも公表するというふうになっております。  直近では昨年11月に出された平成29年度の点検評価報告書があります。それに基づいて幾つか質問をいたします。  まず1点目といたしまして、基本方針に小・中学校の教育力の充実として、10点にわたって施策項目が記されております。今回の点検評価の中で重要項目として取り上げられている小中一貫教育を視点に入れた連携の推進があります。  具体的施策としては、小中一貫教育連絡会を立ち上げ取り組まれたとあります。その内容について、まずはお聞かせをいただきたいと思います。 212 ◯議長(竹田光良君) ただいまの河部議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。古川教育長。 213 ◯教育長(古川聖登君) 小中一貫教育連絡会における論議についてのお尋ねでございます。  小中一貫教育連絡会は、4人の中学校長と校・園長会会長、小学校校長会会長の6名と、教育長以下教育委員会幹部職員により構成しており、最近では3月18日に実施し、年間の各中学校区の取り組みの総括を行ったと聞いています。  各学校長からは、子どもの育ちにとって小中の9年間、さらには幼稚園等の就学前機関と連携し、段差のない教育課程をつくることが重要である。また子どもたちが学習を初め、人間関係づくりなど社会性を培っていくために、小中一貫教育を進めていくことは効果があるなどの意見が出されておりまして、校区ごとの子どもの実態の違いを超えて、活発に情報交換が行われたと聞いております。  私、就任以来まだこの連絡会には参加しておりませんが、以前新潟県三条市におきまして、小中一貫教育を推進した経験を持っておりまして、その経験を生かし、取り組んでまいる所存でございます。 214 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 215 ◯4番(河部 優君) 今、教育長のほうから新潟県のほうで小中一貫を推進してきたということで、この泉南市でもそういったお力を発揮していただきたいと思いますが、まず4月に就任をされまして、はや2カ月を過ぎたわけでありますが、精力的に取り組まれているということも、先日の協議会でも報告をいただきました。  また、その厚生文教常任委員協議会の中では、泉南市教育振興3(さん)プランというんですか、スリープランというんですか、が示されまして、小中一貫教育についても重点的に取り組むということが盛り込まれておりました。  今後の小中一貫教育の目指すべき方向、あるいは小中一貫校としての姿は、どのタイミングで議会や市民に示されるのでしょうか、わかっていれば教えてください。 216 ◯議長(竹田光良君) 古川教育長。 217 ◯教育長(古川聖登君) 小中一貫教育の推進についてお尋ねでございます。  今後の目指すべき方向に関しまして、まずもって申し上げたいことがございます。それは小中一貫教育を推進している学校は全国にたくさんございまして、究極は義務教育学校という形で校長が1人という学校が多数ございます。  それから、小学校と中学校が一体型の校舎で校長先生が2人いる形、そしてまた連携型といいまして、離れていてやる形とさまざまございますが、いろんな取り組みを参考に、いろんな市で小中一貫教育がなされている中で、特に重要だと考えられる視点が、小中一貫教育を推進するのか、小中一貫教育でやっていくのかという視点でございます。  つまり、目的と手段が逆転してしまう現象が全国的にも指摘をされておりまして、小中一貫教育をやらなければいけないというような、そういったプレッシャーから、まず何をしたらいいんだろうかみたいな、そういうことが、かえって関係者に負担になるというような指摘もあるところでございます。  したがいまして、まずこれから小中一貫教育を進めていくに際しましては、関係者とよくよくもう一度私も協議をさせていただきまして、関係者が同じイメージ、どういうふうに子どもを一貫して育てていくのかということを十分に話し合っておられることと思いますけれども、それをお聞かせいただきながら推進してまいりたいというふうに思うことが、まず前提でございます。  その上で、泉南市が進める小中一貫教育は、2つの大きな点があると思います。それは、教育の内容であります。もう1つは、その小中一貫教育が推進しやすい学校のあり方でございます。この2つを並行してやっていく必要があるわけでございます。  その話し合いが随時始まっており、学校ではもう既に取り組みが、先ほど答弁させていただいたように、始まっていることと存じますけれども、まずもって教職員が前向きにその小中一貫教育をやっていてよかったというような状況になること、これを私は大切にしてまいりたいなというふうに思っているところでございます。  先ほど御質問がございましたJETプログラムに関しましても、単純に学区内の隣の学校あるいは小学校であれば中学校にJETがいるというだけでは、別の学校にそういう人がいるらしいねということにしかならないわけですが、既に泉南市では小・中学校の先生方が協議を持たれて、話し合いを進めておられるので、スムーズにそのような英語教育の小中一貫教育が進むものと考えております。  そのようなことで、小中一貫教育が先生方の前向きな御議論になっていくようなことに十分に配慮しながら進めてまいります。  そして、学校のあり方に関しましては、これから現実問題として泉南中学校以外の学校が大変老朽化しておるわけでございまして、それらを全て新築で行うということは、現実的ではないと考えております。  また、学校の規模を見ましても、国が定めております標準の学級数に満たない1学年1学級の学校も少なからずございます。そのような状況を総合的に勘案して学校のあり方を考えていく必要がある。  そして以前の泉南市を構成していた市町の構成ですとか、あるいは学校の老朽化の度合い、いろんなさまざまな角度から検討していく必要がございますが、私のような地域のしがらみのない者が一生懸命になってそのプランを練っていかなければならないだろうと覚悟している次第でございますし、またスピード感を持ってやっていくことが、最終的には学校の建築が一年でも早くなされることにつながっていくと考えておりますので、全ての人がもう納得するような案ができるかどうか、わかりませんけれども、できました暁には、また議会の皆様にもいろいろ御助言等をいただければ、また御協力もいただければと思っておる次第でございます。  ちょっと今正直言いまして、いつまでにどんなプランを、学校を建てるという、そういうことはちょっと申し上げにくい状況ではございますが、スピード感を持って取り組んでまいりたいと存じます。 218 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 219 ◯4番(河部 優君) 今、教育長のほうから御答弁をいただきましたけれども、この学校のまずは施設のあり方については、これまで教育問題審議会を受けて泉南市教育大綱をつくって、どのようにしていくかというさまざまな計画を立てて、実際は平成30年度には一定のモデル的な姿を示さなければいけないとなっていたんですが、これについては教育長も不在やったということもあって、一定1年先送りになっているんですね。  実際、今年度にはある程度の姿形を出さなければいけないということにはなっているんですが、そういったことも含めて、しっかりと今年度議論をしていただきたいとは思うんですけれども、なかなかやはり先ほど教育長がおっしゃったように、しがらみのない教育長ではありますけれども、泉南市には各地域がございますし、各地域にやはり小学校がありますので、なかなかそういった地元の小学校をどうしていくということになれば、大きな議論にもなろうと思いますので、その点はしっかりと意見も聞きながら進めていただきたいということを改めて申し上げておきたいと思います。  続いて、2点目としまして、教育基本方針にあります人権教育の推進についてお伺いをしたいと思います。  平成29年度における泉南市内の学校・園での人権教育の取り組みについて、実績と課題をお聞かせください。そして同時に、教職員に対する研修における人権問題の位置づけ、実績についてもお聞かせをいただきたいと思います。 220 ◯議長(竹田光良君) 古川教育長。 221 ◯教育長(古川聖登君) 人権教育の課題等に関する御質問でございます。  現在教職員の状況を少し述べますと、経験の浅い若い教員が非常にふえております。これは泉南市だけでなくて全国的な傾向になっておりまして、世代交代が大きく進んでおります。そうした中で、人権教育をどのように推進していったらいいかというようなことを、大学等でしっかりと学んできた教員ばかりではないようでありまして、そのまま進めていくということに難しさを感じているというふうに学校からは聞いているところでございます。  教育委員会におきましては、各学校・園に対しまして、研究授業の対象でない授業にも気軽に相談できるように通知をさせていただいておりまして、このことによって学校・園からの相談もふえ、年度末の総括ヒアリングにも、人権教育の実施件数として反映していただいている状態でございます。  また、本市でも年々外国からの児童生徒が増加している傾向にございまして、言語や文化の違いの中で、さまざまな子どもたちの課題がございます。また、子どもたち同士での人間関係で発生する問題などには、根底には人権の問題があり、その意味においても学校・園の人権教育を、より充実を図ってまいりたいと考えておりますし、それらの子どもに対する支援も、先ほど申しておりましたJETプログラムも含めまして、対応を検討してまいりたいというふうに考えている次第でございます。 222 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 223 ◯4番(河部 優君) 総合的な見解として教育長のほうから御答弁をいただいたんですけれども、具体的にどんな取り組みがされたのかという実績であるとか、あるいはそこから出てきた課題であるとか、そういうものをもっと具体的にお聞きをしたかったわけですが、その辺わかれば教育部長のほうでもお答えいただきたいと思うんですが、どうですかね。今すぐ出ますか。 224 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 225 ◯教育部長(岡田直樹君) 昨年度実際に私が学校現場の人権教育の取り組みで、非常につぶさに、何ていいますか、子どもさんが置かれている状況というのを目の当たりにしたものがございまして、例えばですけれども、いろんな取り組みの中で、家庭の状況とか学校の状況を把握しますけれども、家庭でどういうふうに過ごしているのかというのを、言葉ではなくて絵を描いて、子どもさんに絵を描いて持ってきてもらうというようなことを取り組んでいただいたことがございました。  そうしますと、その中でやはり僕はここで勉強しているねんという感じの絵を、ふとんの上に寝転がって宿題をやっているというような絵を描いてきたりとか、あるいはもう目の前にテレビがあって、そこで小さな机で勉強しているというようなものを描いてくるようなお子様がおられたと聞いています。その絵を実際に拝見しました。  そういうようなところで、やはり非常に厳しい環境にあるお子さんが、家庭学習が難しいというようなことの実態を把握していくというような取り組みを、丁寧にしっかりとやっていただいているというようなことを、実際に目の当たりにしたというのがございます。  ただ、そのほかいろんな細かい詳細の数値等につきましては、ちょっと今私のほうから申し上げられませんので、申しわけございません。 226 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 227 ◯4番(河部 優君) わかりました。これはまた後日1回資料請求をさせていただきたいと思います。  先ほど教育長が、若い教職員の方もふえているというような話もございました。昨年10月に大阪にある教育研究団体が、大阪市を除く大阪府内全ての小・中学校を対象に、人権教育推進のためのアンケート調査というものを行いました。  この調査の目的は、この間大きく世代交代した学校現場の状況を正確に把握し、人権教育推進にかかわって、学校現場が感じている課題を明らかにするために行われたということであります。  その調査結果の中で幾つかちょっと紹介をしたいんですが、例えば人権教育に取り組む上で、担当者として特に困っていることは何ですかという問いに対しまして、進めるための知識や情報がない。あるいは実践の経験や担当者としての経験が、まずは不足しているという項目の回答が多くありました。  また、人権教育担当者自身に対して、あなたが差別や人権について最も深く考えるようになったのはいつですかという問いに対しまして、回答項目として7つぐらいあるんですね。小学校、中学校、高校、大学、短大、あるいは卒業してからという項目があるんですが、最も多い回答としては、教職についた後という方が、小学校、中学校の教員を含めて4割ぐらいあるという結果が出ております。  このようなデータ結果を踏まえて、今後泉南市においても、教職員の方々を対象にした研修計画や実践内容を考えていく必要があるというふうに思いますが、どのようにお考えか、今即座に答えられるんでしたらお答えいただきたいと思います。 228 ◯議長(竹田光良君) 古川教育長。 229 ◯教育長(古川聖登君) 私は泉南市に来まして、人権教育に関する研修が大阪府、また泉南地域、泉南市域の教職員によりまして多層的に多重的になされているということを知りました。これほど人権教育に力を注いでいる地域も全国にはそうたくさんはないのではないかと感じた次第でございます。  学校・園長を対象にしたものとして、校・園長人権教育研修、そして教頭・副園長を対象にした教頭・副園長人権研修が実施されておりますほか、選択研修として人権教育指導者養成講座、人権保育・教育講座なども毎年実施されているところでございます。  こうした研修を通じて、まずは指導者が学ぶとともに、先ほど言いました大阪府、また泉南地域、また泉南市の中で若い教員にも具体的な授業のあり方や、その根本的な問題の所在等に関しましても、研修をする機会を持たれているものと、自主的な協議会などもございますので、そのようなところで皆さん御努力なされているものと感じます。  先ほどのデータのお話をお伺いして、社会人になって、急になってからそのような人権教育についてたくさん学ぶ機会があったということでございますが、世界に目を転じますと、いろんな形で人権上の差別事象ですとか、いろんな民族の問題ですとか、たくさんあるわけでございます。  子どもたちが今後グローバルな社会の中で生きていくためには、人権教育、またその人権について考えるという機会を持つということは、大変重要なことだと思っておりますし、その教育の中心である教職員が、しっかりとした人権の意識を持ち、子どもたちに指導できる力を養うということは、まずもって重要なことだと考える次第でございます。  今後とも教職員の自主的な学びなど、教育委員会としても応援しながら、人権教育の推進に努めてまいりたいと存じます。 230 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 231 ◯4番(河部 優君) 教職員の方々に対する研修については、人権研修だけじゃなくて、さまざまなスキルアップも含めた研修、校内研修であったり全体の研修であったりを含めて、さまざまな分野で年間の研修計画というものが立てられて行われていると思いますので、そのような中身をしっかりと位置づけをしていただきたいというふうに思います。  同時に、やはり研修をまず校内で行う場合の一番の問題点というか、スピーディーに進むのか進まないのかの問題点というのは、私は管理職であるというふうに思っております。やはり校長、教頭がしっかりどのような視点を持って、自分のところの学校の中で何を位置づけて、どう進めるのかということをしっかり持っているのか持っていないのかによっては、やっぱり研修の進みぐあいも違うというふうに思いますので、その辺は校・園長会も含めて、そんな議論もしていただきたいなというふうに思います。  教育長の3プランの中にも教員研修という項目があったと思いますので、しっかりと位置づけていただきたいと思います。  続いて、3点目として、基本方針の中にあります生涯学習の推進についてお伺いをしたいと思います。  今回の点検評価では、施策項目として人権尊重のまちづくりについて効果と課題が報告をされております。この間の学校・園における保護者や市民に対する人権啓発教育の取り組みと課題についてお聞かせをいただきたいと思います。  また、泉南市PTA協議会における人権教育の取り組み実績についてもお聞かせをいただきたいと思います。 232 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 233 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。保護者あるいは市民等から成るPTAに係る人権啓発の取り組みでございますけれども、まずは泉南市の市のPTA協議会、いわゆる市Pでは、人権啓発委員会を設置しまして、人権研修会の内容を検討決定してございます。  昨年度ですと、その人権研修会では「子どもの人権について」をテーマに、府のPTA協議会の関係の役員の方とか、いわゆる府Pの人権啓発委員長を講師に招き、59名が参加して研修を受けていただいたというふうになります。  また、学校・園単位の取り組みとしましては、各校区ごとに人権協議会があるところがありますので、そういったところが中心となって、例えばですけれども、授業参観の後などに講演会などを設定実施していただいて、保護者への人権啓発も行っていただいています。  ただ、なかなか全部の校区で実施されているというわけでもありませんので、今後市のPTA協議会を通じて、各単位PTAに対しても啓発をしていきたいなというふうに考えております。  そういった課題のほかには、やはりあらゆる差別を根絶するためには、各家庭における教育、保護者や子どもを取り巻く大人たちが、子どもに誤った情報を教えない、そういった仕組みづくりが重要なんだなというふうに認識しておりますので、私どもとしましても、生涯学習観点で一番その保護者に近い組織と言える単位PTAに対して、啓発をしっかりしていきたいなと。  多くの保護者、市民の方が人権教育に興味を持っていただけるような取り組みをしたいなというふうに考えております。  以上です。 234 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。
    235 ◯4番(河部 優君) それぞれの単Pあるいは市Pの中でも、さまざまな形で研修に取り組まれているということでございます。しっかりと今後も引き続いて、それぞれのやはり今課題となっているテーマであるとか、そういったものを取り上げながら、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  ただ、保護者や市民というものは、一定生涯学習という枠の中で、そういった取り組みが行われるんですが、学校の中で位置づいているPTAということでもありますので、生涯学習とやっぱり人権教育課との連携した取り組みというものもしっかりとセットになって、連携してやっていただくという必要もあると思いますので、その点について方向性をお聞きしたいと思います。  もう1つは、やはり生涯学習基本方針というものは、今泉南市にはございません。そういった基本方針なり推進プランをしっかりとつくって、今後の生涯学習における、生涯教育における泉南市の方向性というものも、しっかりとつくっていく必要性があるというふうに思うんですが、その点についてどのようにお考えか、お聞きをしたいと思います。 236 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 237 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。生涯学習、社会教育における人権教育と学校におけるそれとの連携ということでございますけれども、これはやはり私ども教育部、教育委員会事務局としましても、大きく学校教育と、それから社会教育、いわゆる生涯学習の二本柱を担わせていただいているところでございますので、このいずれもしっかりそういう取り組み窓口がございますので、それらを連携して、今後も教育の観点で人権啓発の推進をしていくということで考えております。  また、そういった取り組みに関して、生涯学習に関する基本方針についていかがかということでございますけれども、この生涯学習に関する大きな方向性というものは、やはり私どもの第5次総計におきましても、(仮称)泉南市生涯学習推進プランの策定を検討というふうにしてございます。そういうところもありますので、御指摘のような人権啓発を含めた施策を含めて、その生涯学習に関する施策の方向性を、計画的、効果的に推進するための方向性というのは必要やと認識しております。  現段階では、そういったところの策定の検討はまだ進んでいない状況でありますけれども、今後いろんなところの意見を聞きながら、策定に向けた検討を行っていきたいと考えます。  以上です。 238 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 239 ◯4番(河部 優君) ぜひ第5次総計にも載っているということですので、そのプランの策定についても、しっかりと議論をしていただきたいと思います。  先ほどから何点か質問させていただきましたけれども、振興基本計画については、一定今年度が計画満了の年度となっておりますので、先ほど行った内容の質問も含めて、その見直し作業の中にしっかりと位置づけて行っていただきたいということで、意見にかえたいと思います。  次、大綱2点目の機構改革について、子どもに関する部署の設置についてお聞きしたいと思います。  2012年8月に、子ども・子育て関連3法が成立し、それに基づく子ども・子育て支援新制度がスタートをしました。  そのような中、私が以前行った質問で、子どもに関する部署の設置についてお聞きしたところ、いずれ子どもの施策に関する部署を設置したいという御答弁がございました。  新制度から間もなく7年がたとうとしておりますが、制度の運用もさまざまな分野で複雑化してきているというふうに思いますが、現時点で、子どもに関する部署の設置については、どのような議論になっているのでしょうか、お聞かせをいただきたいと思います。 240 ◯議長(竹田光良君) 野澤総合政策部長。 241 ◯総合政策部長(野澤幸徳君) 子ども施策の関連部署の設置について御答弁申し上げます。  まず、本市における組織・機構の見直しにつきましては、3つの基本方針に基づいて行ってきております。1つ目が、市民ニーズに的確、かつ迅速にサービス提供ができる組織、2つ目が、簡素で効率的な組織、3つ目が、新たな政策課題に対応した組織を目指すものでございます。  これは泉南市の総合計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略に沿った施策、事業を着実に推進し、今後直面する人口急減・超高齢社会の到来に対応し、定住促進施策等にしっかり取り組むためのものでもございます。  御指摘の子ども関連施策を担う組織体制の現状でございますが、保育子育て支援課、生活福祉課、障害福祉課、これは健康福祉部に属するものでございますが、また教育委員会の学務課、総合政策部の中にある人権推進課など、それぞれの部署で子ども生活に関する業務を担っておるところでございます。  また、認定こども園の入園に関する手続や子ども医療助成、児童手当など、給付等を行う業務についても、市民にとって窓口が非常にわかりづらく、業務に関しても複数の課で類似業務を行っている状況があるというふうに認識しております。  したがいまして、窓口及び業務を一元化することにより、市民の視点、立場に立った明確でわかりやすい組織に再編し、効果的かつ効率的な業務を遂行できるよう取り組むことを検討しているところでございます。  なお、執務スペースの関係がございますので、庁舎における物理的な制約のため、子ども関連部署及びその他の部署の配置に支障を来す場合もございます。  この場合につきましては、庁舎の改修を行うなど、できるだけ効果的な配置を目指し、市民の利便性が向上するように検討してまいりたいというふうに考えております。 242 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 243 ◯4番(河部 優君) 今、一定議論が進んでいるという答弁だったと思いますが、これに拍車をかけたのは、先ほど私が言いました国の子ども・子育てに関する新制度がスタートして以降、それに関連する3法が制定されたことによって、これまでの児童福祉に通ずるもの、あるいは教育委員会の関係に通ずるものということで、2つにまたがって事業を行わなければいけないというものも多く発生してきたということに起因していることだと思います。  ただ単に、そのものだけを実施するために、今、子どもに関する部署をつくろうとしているということであれば、本当に先ほど部長の御答弁じゃないですけれども、簡素になり過ぎてしまうんじゃないかなというふうに思います。  泉南市の各課には、子どもに関する部署・係がたくさんございますので、やはり今後の泉南市の子どもに関する施策を総合的にそこで担っていけるというようなポジションとして、新たな部署を設置をしていただきたいというふうに思いますが、その考えについて御答弁をいただきたいと思います。 244 ◯議長(竹田光良君) 野澤総合政策部長。 245 ◯総合政策部長(野澤幸徳君) 今後行政を進める上で、子どもに対する、そこに重点を置くというのは、これは非常に行政にとって大事なことだというふうに考えております。  したがいまして、今議員からも御指摘ありましたとおり、子どもを大切にするといいますか、そういうところを中心に置いて、そういう組織の再編というものを進めていきたいというふうに考えております。 246 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 247 ◯4番(河部 優君) ぜひよろしくお願いしたいと思いますけれども、最後に1点だけ、これは具体には、いつスタートする方向で今議論が進められているのでしょうか。 248 ◯議長(竹田光良君) 野澤総合政策部長。 249 ◯総合政策部長(野澤幸徳君) 先ほどの答弁にもございましたように、庁舎の改修を伴う場合もございますので、その辺の部分もクリアになった段階ということで、時期ということは、今ここの場では明らかではないんですが、できるだけ早期にそれは進めていきたいというふうに考えております。 250 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 251 ◯4番(河部 優君) ぜひよろしくお願いします。  それでは次、大綱3点目、人事について御質問させていただきます。  先ほど堀口議員のほうからも出ておりました会計年度任用職員制度についてお聞きをしたいと思います。  先ほど若干この間の経過等も触れられておりましたけれども、私のほうでもかぶるかもしれませんが、お聞きをしたいと思います。  2017年5月に地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律が成立をしまして、2020年4月から自治体の非正規職員に会計年度任用職員制度が導入されることとなっております。  総務省の調査によりますと、2006年から2016年までに自治体の正規職員は約26万人減少し、274万人となっておりますが、非正規職員は約19万人増加し、約64万人となっております。これは全国の自治体により、コスト削減が実施され、非正規化が進んだ結果であると考えられております。  今回の改正により、一般職の会計年度任用職員が創設をされ、任用や服務規程等の整備を図ることとなっており、特に給与については、正規職員との均衡を図ることが求められております。  本市で働く臨時・非常勤職員の皆さんに不利益がこうむることなく制度移行を進めていただきたいというふうに、まずはお願いしておきたいと思います。  そこで、本市においても、本制度の導入を考えておられると思いますが、3点についてお聞かせをいただきたいと思います。  まず第1点は、本市として本制度をどのように活用されていくのか、また任期付職員制度の活用も含めてお聞かせをいただきたいと思います。  2点目として、本市で働く臨時・非常勤職員の実数や業務内容など、現状をどのように把握をされているのか、お聞かせいただきたいと思います。  3点目に、本制度の趣旨である臨時・非常勤職員への処遇改善に結びつく制度設計となるよう、市としての取り組みの方向性についてお聞かせをいただきたいと思います。 252 ◯議長(竹田光良君) 野澤総合政策部長。 253 ◯総合政策部長(野澤幸徳君) 会計年度任用職員制度について何点か御質問いただきました。  まず、その制度の活用というところについての御答弁をさせていただきます。  議員の御質問にありましたように、会計年度任用職員制度の創設を初めとする制度改正は、行政需要の多様化等に対応し、公務の能率的かつ適正な運営をするために、地方公務員の臨時・非常勤職員、この場合、3つの職種がございます。特別職の非常勤職員、臨時的任用職員、一般職の非常勤職員、この3種がございますが、この適正な任用、勤務条件を確保することが求められているというふうに認識しております。  本市としましては、現在まず特別職の非常勤職員として任用している産業医、また学校医の方々、この方々につきましては、本市におきましては、法改正の影響を受けないことから、引き続き特別職の非常勤職員としての任用をお願いする予定でございます。  続きまして、臨時的任用職員としての任用している職員の方につきましては、今回の制度改正の趣旨を踏まえまして、会計年度任用職員の任用、給与、勤務時間、その他勤務条件などについて整理した上で、その活用について検討を進めてまいりたいというふうに考えております。  一般職の非常勤職員につきましては、本市の場合は任用はございません。  また、御質問の中にありました任期付職員の制度でございますが、これは地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律、この規定により任命されているもので、主に高度な専門的な知識、経験、またはすぐれた識見を有する者を一定期間業務に従事させる場合、また一定期間内に終了することが見込まれる業務、また一定期間内に限り業務の増加が見込まれる場合、また住民サービス提供時間の延長や繁忙期、繁忙時における提供体制の充実、これに対応するために採用を行うことができるものとされているものでございます。  本市におきましても、多様化する市民ニーズに対応するため、本年度の4月1日時点では125名の方を任用しておりまして、今後につきましても、住民サービスの向上のため、任期付職員の制度の活用を図ってまいりたいというふうに考えております。  2点目の御質問でございます。臨時職、非常勤の職員の方々の実数と業務内容をどのように把握しているかという問いでございます。  本市における臨時・非常勤等職員の実数につきましては、平成31年4月1日現在で、先ほど御説明しました特別職の非常勤職員の産業医、学校医の方々、これが約50名、臨時的任用職員が186名おられます。  現状把握につきましては、各課における臨時・非常勤職員の任用及び今後の検討状況を確認するために、昨年6月に庁内全課対象に制度改正の概要を周知し、調査を実施しました。その結果をもとに、昨年10月にヒアリングを行いまして、制度改正の概要説明、それぞれの課での臨時職、非常勤等職員の業務内容の詳細と今後の意向の把握を行ったところでございます。  来年度令和2年4月から、これが法施行でございますが、この制度に向けて、今ヒアリングを行った内容等を踏まえて、移行の作業に取り組んでいるところでございます。  3点目でございます。臨時・非常勤職員の方々への処遇改善、このあたりがどうなるのかというところでございます。  本市としましても、法改正の趣旨を十分に踏まえまして、地方行政の重要な担い手となっております地方公務員の臨時・非常勤職員の適正な任用、勤務条件の確保を図る必要があると認識しております。  処遇改善の検討を進める内容につきましては、まず国の非常勤職員制度を基準とした休暇制度の整備でございます。また実費弁償である通勤手当の支給、また期末手当の支給、こういったものが考えられます。  これらにつきまして、時間は限られておるところではございますが、総務省で示されている通知、またマニュアル、他の自治体での取り組み事例、この辺をもとに、本市に合った適正な制度設計を行ってまいりたいというふうに考えております。 254 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 255 ◯4番(河部 優君) 今3点、丁寧にお答えいただきましたけれども、いずれにしても、もう来年4月から導入がされますので、庁内では十分に議論しながら進められているんだと思いますけれども、関係団体とも十分に協議連携をしながら制度導入をしていただきたいということで意見を申し上げておきたいというふうに思います。  続いて、大綱4点目の子どもの学習支援について質問をさせていただきます。  2014年1月に、子どもの貧困対策を総合的に推進するために講ずべき施策の基本となる事項を定めた、子どもの貧困対策の推進に関する法律が施行されました。  その後、さまざまな検討会を経て、子どもの貧困対策に関する大綱が出されました。大阪府においても、こうした政府の動きを受けて、2016年に府内各自治体と共同して、子どもの生活に関する実態調査を行いました。今回は、その調査結果に基づいて幾つか質問させていただきます。  まず、調査の結果を見たときに、ひとり親世帯の所得状況が厳しいという結果がまず出ております。特に母子世帯の収入では、200万円未満が約40%ということになっておりまして、父子世帯の20%という数字と比較しても、倍以上の開きが出ており高いことがうかがえます。  また、そうした厳しい所得にある世帯でも、就学援助を受けたことがないと回答した人が14.6%あるという数字から見ても、制度が十分にそういった方々に行き届いていないという実態も明らかになっております。  保護者から見た子どもの進学希望についても、困窮世帯ほど短大や大学への割合が低いという結果も出ております。また、その理由については経済的に余裕がないからという割合が、困窮世帯ほど高くなっております。  まだまだほかにも調査項目がありますが、総じて教育環境における課題としては、困窮している世帯ほど、子どもの教育に係る環境が整っていないため、子どもたちが安心して学習や進路希望を持つことができるような教育環境が必要であるという見解であるとか、あるいは学校という全ての子どもが集まる場に、さまざまな授業や職業等を取り入れることにより、学校生活を支援し、子どもの最善の利益を保障していく必要があるというような見解も出されております。  そういったことを踏まえてお伺いしますが、本市における学校以外での学習支援の現状をお聞かせいただきたいと思います。 256 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 257 ◯教育部長(岡田直樹君) 失礼します。私のほうでは、学校以外というものとちょっとずれますけれども、放課後学習としましては、補充学習として泉南スタディ事業をやってきてございます。  また、生活困窮家庭を対象としました学習会というものも、本市の担当部局でも行っていただいております。そのほか、各民間でも学習支援に取り組んでいただいている団体もおられるというようなことは聞いてございます。  以上です。 258 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 259 ◯4番(河部 優君) 私の知る限りでは、公的に行っている学習支援というのは、生活困窮者自立支援事業に基づく学習支援というものが、そういう困窮者の家庭の子どもさんを対象に行われているということは、既に聞いておるんですけれども、なかなかやはり対象となる子どもさんが限定的になってくるので、私はもっと間口を広げて、学習支援が必要な子どもには、そういった施策を講じていく必要があるというふうに、以前から申し上げております。  大阪府では、こういった実態を見据えて、その地域の方々の協力を得て、課題を抱える子どもや保護者を早い段階で発見し、支援につなぎ見守るネットワークを構築するために、大阪府子どもの未来応援ネットワークモデル事業というものを、2017年10月から2018年7月にかけて、門真市のほうで実施をされてきました。  そして、その事業結果を踏まえて、府内全域において、子どもや保護者を支援につなぐセーフティーネットづくりに取り組むようモデル事業の内容について府内全市町村と共有するとともに、市町村を支援するための事業として、子どもの貧困緊急対策事業補助金というものも創設しながら、この間取り組まれております。  こういったものを泉南市としては活用して、先ほど部長がおっしゃった、例えば民間レベルで行っている学習支援などを、行政的に支援していくというようなお考えはないのかどうか、お聞きをしたいと思います。 260 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 261 ◯教育部長(岡田直樹君) 今先ほど御指摘の大阪府が門真市でモデル事業として行いました、子どもの未来応援ネットワーク事業につきましては、今御指摘のように、子どもの見守り、異変の発見から、それをボランティアを募って行われ、そしてその課題を抽出、整理するための関係者会議を設けられて、そこから例えば既存の子どもさんを支援している団体、例えば相談窓口の団体であったり、地域で学習支援をする団体であったりとか、あるいは、ひとり親家庭等の相談事業をやっている団体等に支援をしていったという形のものを、あるいは子ども食堂の居場所づくりをしている団体に支援をして、そういうネットワークを構築していったというふうに承知してございます。  府の福祉部門における事業として進めてこられたということもありまして、私どももその事業等余り詳しくはわかっていなかったんですけれども、今後やはり私どもの学校も、いろんな団体、地域の方と連携を図っていく必要があるということは認識してございますので、うまく子どもさんの学習支援、特に生活困窮に準ずるような形での、困っておられる子どもさんの学習支援につながるような事業ができることでありましたら、そういったところは、やはり今後福祉分野とか教育分野ともに連携を深めて検討していきたいというふうに考えております。  以上です。 262 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 263 ◯4番(河部 優君) 先ほど私が言いました子どもの貧困緊急対策事業費補助金というものは、これは窓口は健康福祉部になるんですかね。令和元年今年度からこれが大阪府、2分の1補助ですけれども、予算をつけて実施をされているんですけれども、こういった事業を活用して、民間レベルの学習支援を行うところに支援をしていく考えは、おありかどうかというのを聞いたんですが、まずその点をお聞きしたいと思います。 264 ◯議長(竹田光良君) 岡田教育部長。 265 ◯教育部長(岡田直樹君) その補助制度の内容詳細につきまして、私ども今不勉強な点がございますので、今後はちゃんと勉強した上で検討したいというふうに考えております。  以上です。 266 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 267 ◯4番(河部 優君) こういった事業もできておりますので、事業の内容等をしっかりと1回検討していただいて、やはり各地域で、そういった民間レベルで学習支援を行おうというようなNPOや個人グループが生まれていますので、そういったところに少しでも援助できれば、より内容がスピーディーに進むんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いします。  それでは最後、外国との友好都市についてお伺いしたいと思います。  関西国際空港の開港からことしで25年目になります。開港以来、泉南市でも国際都市を掲げて関空との共存共栄を目指してきました。またLCCなどの導入により、海外からのインバウンドも大阪経済に大きな効果をもたらしています。  泉南市でもインバウンドの取り組みに向けて、あらゆる施策が今実施をされております。外国とのかかわりは、市政にとっても今後の発展に向けた大切なキーワードとなっております。  そこでお伺いをしたいと思いますが、国際都市を目指す泉南市として、外国とのつながりを形として示す友好都市の提携について、どのようにお考えか、お聞かせをいただきたいと思います。 268 ◯議長(竹田光良君) 竹中市長。
    269 ◯市長(竹中勇人君) 友好都市についての御質問でございますけれども、御承知のとおりこの6月28日、29日、G20のサミットが開催されますし、また9月にはラグビーのワールドカップ、来年は東京オリンピック・パラリンピック、その次2021年にはワールドマスターズゲームズ関西が開催され、また2025年には大阪万博が開催されると。たくさんの外国の方が来ていただくような大きなイベントが続くわけでございます。  この間、たくさんの外国人が来ていただいて、そのイベントだけにかかわらず、関空から泉南市へ来ていただくお客さんもたくさんあろうかと思いますし、そういう機会を捉えて、国際交流のほうの推進もしていきたいと。  それについては、いろんなイベントやとか、プロジェクトにも参加をしていただきたいと思いますし、我々もそういうイベントのほうに協力をしていきたいというふうに思っているところでございます。  そういうのを通じて、この泉南市のほうに来られた外国人の方との国際交流、そういったところを通じて、それがさらに広がっていって、どこの都市と友好都市になるかというのは、まだまだこれからどこのまちを選ぶかということの関連性といいますか、そういうのがまだはっきりと見定まっていない状況でございますので、ちょっと今の段階ですぐにいつごろからということは、ちょっとめどが立っていないわけでございます。  ただ、我々としてもりんくう公園を通じて、来られた外国の方々がさらに内陸部へ来ていただく。またそういういろんな機会を通じて外国との提携をし、そしてそういう提携が深まりつつある中で、またさらに深い交流ができるようなまちがあれば、またその段階でしっかりと友好都市の提携を考えていきたいというふうに考えてございます。 270 ◯議長(竹田光良君) 河部議員。 271 ◯4番(河部 優君) 国際都市ということを目指して泉南市も掲げておりますし、今回新たに就任されました教育長についても、国際理解教育、英語教育の推進ということも含めて全力で力を入れていくということも、本日の一般質問、さまざまな方から聞かれた中でもお答えになっております。  ぜひ泉南市としても、まずは1カ国からどこかの国、地域と友好都市を結んで、そういう国際文化の共通点を見つけていっていただきたいというふうにも思いますし、来年は市制施行50周年でもありますので、そうした節目も含めてぜひ友好都市の提携を考えていただきたいというふうに思います。これはもう意見として申し上げておきたいと思います。  以上の質問をいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 272 ◯議長(竹田光良君) 以上で河部議員の質問を終結いたします。  〔「議長、議事進行」の声あり〕 273 ◯議長(竹田光良君) 田畑議員。 274 ◯14番(田畑 仁君) きょう午後一発目の森議員の一般質問で暫時休憩が入りました。行政側のほうからは、何か副市長も山上部長も申しわけありません、申しわけありませんと、我々謝ってほしくてあれを暫時休憩入れたんではなくて、ある一定の何が本当で何がうそなのか。何が正解で何が間違っていたのかという説明責任を果たしてほしいという意味で暫時休憩を入れさせていただいたんですね。  再開してから、森議員が一般質問を始まったんですけれども、まだ我々のほうが納得いかない状況だったので、谷副議長のほうから、ある一定ペンディングして、ある一定後日というお話を副議長のほうからいただきました。  そのペンディングした今後については、担当の厚生文教常任委員会か、もしくは契約の総務なのか、それとも各派代表者会議なのか、そういったところでお話を続けていっていただけるんでしょうか。議長の見解をお聞かせください。 275 ◯議長(竹田光良君) 確かに森議員の質問のときに、田畑議員のほうからいわゆる議事進行ということで、一定の運営がとまった経緯はあったと思います。  その後、行政側とそして森議員の中で一定の説明をいただいたわけなんですけれども、これは正直森議員のほうからもまだ納得していないと、そういう回答を得ておりますし、これをお聞きしますと、私のほうでもまだ少し疑問な点があるのは確かでございます。  よって、そのことを加味して副議長のほうでは一旦副議長、あわせて私もひっくるめてでありますけれども、議長のほうでお預かりをして、そして、改めてこれはどこまで納得をしていくかわからないんですけれども、改めて行政のほうについては、きちっと説明責任を果たしていくべきだろうということをお伝えをしておりますので、これは森議員の一般質問で起こったことでございますので、森議員に説明責任を果たす。  あわせて今御指摘のあったとおり、この本会議場でまさに議事進行が出たわけでございますので、これはしかるべきところで、森議員並びにそれから議員全員にまた説明責任をしっかりと果たす場をまた持ちながら、進めさせていただきたいなというふうに思っております。  この手法につきましては、当該委員会にするのか、またどこでするのかというのは、改めてこれは検討させていただきたいということでございますので、よろしくお願いをいたします。よろしいですか。 276 ◯14番(田畑 仁君) はい。 277 ◯議長(竹田光良君) お諮りをいたします。本日の日程は全部終了いたしておりませんが、本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、あす6月6日午前10時から本会議を継続開議いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 278 ◯議長(竹田光良君) 御異議なしと認めます。よって本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、あす6月6日午前10時から本会議を継続開議することに決定いたしました。  本日はこれをもちまして延会といたします。       午後5時38分 延会                    (了) 署 名 議 員  大阪府泉南市議会議長   竹 田 光 良  大阪府泉南市議会議員   南   良 徳  大阪府泉南市議会議員   山 本 優 真 © Sennan City, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...