泉南市議会 2017-12-19
平成29年第4回定例会(第4号) 本文 開催日: 2017-12-19
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時 開議
◯議長(河部 優君) おはようございます。ただいまから平成29年第4回
泉南市議会定例会継続会を開議いたします。
直ちに本日の会議を開きます。
出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。
これより日程に入ります。
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。本日の
会議録署名議員は、
会議規則第88条の規定により、議長において6番
梶本茂躾議員、7番 森
裕文議員の両議員を指名いたします。
次に、日程第2、議案第6号「泉南市
市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例の制定について」から日程第7、議案第14号「
土地収用裁決申請事件に係る和解について」までの以上6件を
一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案6件について、
総務産業常任委員長の報告を求めます。
総務産業常任委員長 澁谷昌子議員。
澁谷昌子議員。
2
◯総務産業常任委員長(
澁谷昌子君) 皆さん、おはようございます。ただいま議長より報告の旨の指名を受けましたので、これより今定例会において
総務産業常任委員会に付託を受けました議案第6号「泉南市
市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例の制定について」から議案第9号「泉南市
事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について」までの以上4件及び議案第11号「泉南市
都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」、議案第14号「
土地収用裁決申請事件に係る和解について」の計6件について御報告申し上げます。
本
常任委員会は、去る12月11日、委員並びに市長以下
関係理事者の出席のもと開催し、慎重に審査を行いました。
なお、本報告につきましては、
委員長一任の了承のもと作成したものであり、議員の皆さまに事前に
委員会会議録の
特急反訳原稿を御配付しておりますので、質疑、
討論部分につきましては省略をし、結果のみの報告とさせていただきます。
また、採決結果につきましては、本日、皆様方のお手元に御配付いたしております本
常任委員会審査報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いいたします。
それでは、御報告を申し上げます。
議案第6号「泉南市
市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例の制定について」は、質疑の後、
反対討論があり、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に、議案第7号「泉南市
部落差別などあらゆる差別の撤廃と
人権擁護に関する条例の一部を改正する条例の制定について」は、質疑の後、
賛成討論があり、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第8号「泉南市立人権ふれあい
センター条例の一部を改正する条例の制定について」は、質疑の後、
賛成討論があり、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第9号「泉南市
事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について」は、質疑の後、討論はなく、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号「泉南市
都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」は、質疑の後、
反対討論があり、賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に、議案第14号「
土地収用裁決申請事件に係る和解について」は、質疑の後、討論はなく、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上が、本
常任委員会に付託を受けました議案6件についての審査の結果でございます。甚だ簡単ではございますが、私の報告とさせていただきます。
以上です。
3
◯議長(河部 優君) お諮りいたします。ただいまの
委員長の報告に対する質疑につきましては、これを省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
4
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって
委員長の報告に対する質疑については省略することに決定しました。
これより本6件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────
大森議員。
5 ◯12番(
大森和夫君)
日本共産党を代表しまして討論を行います。
まず最初に、議案第6号についての
反対討論を行います。
この条例は、2019年10月からの消費税10%増税を既成事実として国から押しつけられたものです。
消費税増税に反対し、市民の暮らし、
地元商工業を守るため、
日本共産党は本条例に反対いたします。
大増税は、
消費不況を一層深刻にし、格差と貧困に追い打ちをかけます。
社会保障切り捨て、大企業に減税をばらまく一方での市民大増税には、一かけらも道理もありません。
法人の市民税は、
消費税率10%の増税後、地方への入金を一旦とめ、その後は交付金という形で地方へ配分をふやすという計画です。しかし、地方への配分がふやされるという保証はありません。
消費税増税分は、大企業の
穴埋め分や
軍事費増額に回されます。さきの総選挙では、消費税の増税分は保育や教育の無償化の財源にするなどの話もありました。しかし、これも一部しか実現できそうになく、
公約違反との声も上がっています。
このような現状を見れば、
消費税増税が地方に回るなどとは空約束になりかねません。能力に応じた負担の原則を貫く
税制改革、歳出の浪費をなくす
財政改革、国民の所得をふやす
経済改革を進めることで、消費税に頼らず暮らしの充実と国や地方自治体の
財政危機打開の両立を図ることができます。
以上で
反対討論を終わります。
続きまして、議案第7号、泉南市
部落差別などあらゆる差別の撤廃と
人権擁護に関する条例の一部を改正する条例の制定について
賛成討論を行います。
この改正の中心点は、「
部落差別」という言葉をとったことです。この判断は、時代の流れから当然のことです。
地域社会や職場などの
人間関係で、生まれたところや住んでいるところを意識しません。日本に住む人として、同じ市民として普通に暮らしています。
半世紀前には、
日本国民の一部の集団が経済的、社会的、文化的に低位の状態に置かれ、
市民的権利と自由を完全に保障されていないという、最も深刻にして重大な社会問題が存在すると言われました。
しかしその後、日本全体では、
高度経済成長のもとで都市化と近代化が進みました。同じころに
時限立法がつくられ、15兆円以上かけて
地域改善のための
特別対策事業が行われました。この半世紀で地域の環境は激変いたしました。自分の力で稼ぐことができるようになった人は、
特別対策に頼らないで暮らすようになりました。
民主主義的意識の高まりで、生まれたところや住んでいるところにこだわらないつき合いや結婚が当たり前になっています。
特別対策が終了したことで垣根がなくなり、一層市民の交流が進みました。
地域社会の中で、特定の地域を排除したり差別するということはありません。
江戸時代の終了から150年たった現在、
封建時代の
身分差別の意識は
近代社会とともに死滅しつつあります。
まだ偏見を持っている人がいても、
江戸時代につながる話なんて、そんな昔のことを今さら何なの、何の関係があるの、そんなことで人を見たらあかんやろうと周りの人はたしなめています。
インターネットや出版物で出自を暴き、偏見をあおるやからはいます。でも、リアルな社会では、そんな人はまともな人として相手にされません。社会的に非難されます。
以上の理由で、泉南市
部落差別などあらゆる
差別撤廃と
人権擁護に関する条例の名称から、泉南市
人権尊重の
まちづくり条例に変更する本条例案に賛成いたします。
続きまして、議案第8号、泉南市立人権ふれあい
センターを
泉南市立市民交流センターと名称を変更する条例案に賛成の討論を行います。
地域改善対策として
解放会館、
青少年会館、グラウンドなど、
周辺地域に見られない
公共施設が数多くつくられ、行政として
特別扱いが見られました。今日では市民全体に開放され、市民の交流の場になったり、過大な施設は解体、統廃合が進んでいます。
この泉南市人権ふれあい
センターも、隣保館という名称から
解放会館、その後、人権ふれあい
センターという名称に改称され、今回、
市民交流センターという名称に変更することが提案されています。
この変更も時代の流れから当然のことです。また、行政として
特別扱いをやめることにつながり、賛成します。
これを機に、
市民交流センターという名称にふさわしく生まれ変わらなければなりません。花笑み・せんなんにふさわしい
飾りつけなど実現していただきたいと思います。また、
解放会館の名残のようなものは、
市民交流センターから撤収される必要もあると考えます。以上をつけ加えて、
賛成討論といたします。
次に、議案第9号、泉南市
事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の討論を行います。
この条例の改正では、人権ふれあい
センターと名称などの変更に伴い、新しい施設が果たすべき役割を示したものです。
そこで、人権ふれあい
センターの機能の1つであった同和問題の解決にかかわる施策が削除され、
市民交流センターの役割からなくなります。これは、同和問題の
特別扱いをやめ、
市民交流の場にするために必要なことです。以上の立場から、本改正に賛成いたします。
次に、議案第11号、泉南市
都市公園条例の一部を改正する条例の制定について反対の討論を行います。
この条例案では、りんくう公園の建蔽率を100分の2から100分の5に
規制緩和するものであります。
これにより、りんくうタウンを管理運営する
民間事業者の
経営手法を最大限に利用するというものです。つまり、
民間事業者が収益を得るためにコンビニ、売店、
レストランなどの
出店規制を緩和するということであります。これにより、どのような弊害が心配されるでしょうか。
その1、
公園機能が損なわれる可能性がある。業者がつくる建物がロケーションを売り物にする公園にふさわしいかどうかは、市民や識者の意見を聞いた上で十分検討することが必要ですが、業者の判断で建造物が建てられる可能性があります。
その2、業者がつくる建造物は、地元産の物品を扱い、食堂もある
サザンぴあと競合する可能性があります。また、
レストランなどが出店された場合、
地元生産者との競合する可能性もあります。
以上のような弊害が予想される中、今回の
規制緩和は十分な議論がなく、市民や識者の意見を反映する機会もないので、反対といたします。皆さんの御賛同をよろしくお願い申し上げます。
6
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────以上で本6件に対する討論を終結いたします。
これより順次採決をいたします。
まず初めに、議案第6号「泉南市
市税賦課徴収条例等の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり原案を可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
7
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって議案第6号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第7号「泉南市
部落差別などあらゆる差別の撤廃と
人権擁護に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
8
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第7号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第8号「泉南市立人権ふれあい
センター条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
9
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第8号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第9号「泉南市
事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
10
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第9号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号「泉南市
都市公園条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
11
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって議案第11号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第14号「
土地収用裁決申請事件に係る和解について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
12
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第14号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第8、議案第4号「
指定管理者の指定について」から日程第10、議案第10号「泉南市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び泉南市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」までの以上3件を
一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案3件について、
厚生文教常任委員長の報告を求めます。
厚生文教常任委員長 堀口和弘議員。
堀口委員長。
13
◯厚生文教常任委員長(
堀口和弘君) ただいま議長より報告の旨の指名を受けましたので、これより今定例会において
厚生文教常任委員会に付託を受けました議案第4号「
指定管理者の指定について」及び議案第5号「
損害賠償の額の決定及び和解について」並びに議案第10号「泉南市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び泉南市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」の以上3件について御報告を申し上げます。
本
常任委員会は、去る12月12日、委員並びに市長以下
関係理事者の出席のもと開催し、慎重に審査を行いました。
なお、本報告につきましては、
委員長一任の了承のもと作成したものであり、議員の皆様に事前に
委員会会議録の
特急反訳原稿を配付しておりますので、質疑、
討論部分につきましては省略をし、結果のみの報告とさせていただきます。
また、採決結果につきましては、本日、皆様方のお手元に御配付しております本
常任委員会審査報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いをいたします。
それでは、御報告申し上げます。
議案第4号「
指定管理者の指定について」は、質疑の後、
反対討論があり、
起立採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に、議案第5号「
損害賠償の額の決定及び和解について」は、質疑の後、討論はなく、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第10号「泉南市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び泉南市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」は、質疑の後、討論はなく、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上が、本
常任委員会に付託を受けました議案3件についての審査の結果でございます。甚だ簡単ではございますが、私の報告とさせていただきます。
14
◯議長(河部 優君) お諮りいたします。ただいまの
委員長の報告に対する質疑については、これを省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
15
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって
委員長の報告に対する質疑については省略することに決定しました。
これより本3件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────
和気議員。
16 ◯13番(
和気信子君) おはようございます。議案第4号、
指定管理者の指定について、
日本共産党を代表して
反対討論を行います。
現在
指定管理者の指定を受けている
浜保育所が3年間の
指定期間を終えることから、来年から5年間の
指定管理者の指定についての議案となります。
浜保育所を運営している
社会福祉法人高陽会は、和歌山県紀の川市にあり、
特別養護老人ホーム、
障害福祉サービス、保育所など多様な事業をしています。
泉南市は、
行財政改革の方針のもと、
保育所職員の人件費がかかり過ぎとして、5カ所の
公立保育所を次々と
指定管理者制度にし、そして民営化をしてきました。
指定管理者導入の財政の効果額は年間3,000万円程度とも言われていました。現在、
浜保育所は、土地は国有地であり、民営化についてのその当時、方針が決まらない状況の中での
指定管理者制度の導入でした。
現在は、既に
公立保育所から3カ所が民営化され、公立は
認定こども園としてなるにっこが1カ所となりました。
指定管理者制度導入時、
浜保育所は、
公立保育所のノウハウを受け継ぎ、
保育基準などを下げないという条件がつけられていました。
そうした中、
浜保育所は定員150名ですが、現在125名です。
待機児童解消と言われている中、定員にあきがあるのはどうしてでしょうか。
今、
民間保育所では正職員の比率や職員の賃金、処遇及び
保育サービスにも、
公立保育所との差が出てきていると考えます。公立と民間の賃金の差は1カ月約10万円とも言われています。この差を是正するため、国も自治体も
民間保育所の職員の
処遇改善費が出せるまでになってきました。このことから、公立と民間の差があることが明らかであります。
泉南市が
公立保育所を設立した意義のもと、
指定管理者やまた民営化にするのでなく、
公立保育所を残し、泉南市の
子どもたちに同じ
保育環境を保障するべきと考えます。
以上のことから、
指定管理者の指定について反対をいたします。御賛同、よろしくお願いします。
17
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────以上で本3件に対する討論を終結いたします。
これより順次採決をいたします。
まず初めに、議案第4号「
指定管理者の指定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
18
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって議案第4号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第5号「
損害賠償の額の決定及び和解について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
19
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第5号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第10号「泉南市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例及び泉南市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
20
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第10号は、原案のとおり可決されました。
〔「議長」の声あり〕
21
◯議長(河部 優君) 山本議員。
22 ◯1番(山本優真君) この際、議員提案議案として、泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例を提案しますので、直ちに議題とされんことを望みます。
〔「異議なし」の声あり〕
23
◯議長(河部 優君) それでは、議案書を提出してください。
〔議案書提出〕
24
◯議長(河部 優君) ただいま提出されました泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定につきましては、所定の賛成者がおりますので、議案は成立いたしました。
暫時休憩いたします。
午前10時28分 休憩
午前11時30分 再開
25
◯議長(河部 優君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りいたします。この際、泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定についてを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
26
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。
泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
本件に対し、山本優真議員から提案理由並びに内容の説明を求めます。山本優真議員。
27 ◯1番(山本優真君) 今回、泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定についてを提案させていただきました、市議会議員の山本でございます。
皆様にお配りをしました資料を見ていただきまして、提案理由の説明をしたいというふうに思っております。
2ページ目をめくっていただきまして、今回の条例改正に関しまして提案理由を説明したいと思います。
財政調整基金は、長期的な財政運営を安定的に行うためのものであり、経済の不況等による著しい財源不足や災害の発生などによる予期せぬ事態、急な支出増加等に備えるために、計画的な基金積み立てが求められています。また、国の指導や助言においても、財政調整基金残高は標準財政規模の10%以上が望ましいとされてきました。
近年、日本の至るところで災害が発生し、本市も常に予期せぬ支出の脅威にさらされている状況でございます。しかしながら、泉南市の財政調整基金残高は大阪府下でも最低ラインにあります。大阪府下の市の中では一番低い残高になっております。
災害や経済不況等の緊急を要する際に切り崩す資金が枯渇していることから、目標を定めた上での基金の計画的な積み立てが必要であると考えます。
予算編成、財政運営等については市長の権限に属するものであり、議会として主体的に取り組める範囲は限られていますが、現在の泉南市の財政難の状況に真摯に向き合い、将来の泉南市の発展に寄与するという共通目標達成のために、議会は行政運営のチェック機能を果たすことに加えて、時には必要な政策や立法提案をする責務があると考えているところであります。
さらに、将来の泉南市が直面する不測の事態に備えるために、財政調整基金残高を標準財政規模の100分の10以上を積み立てることを努力目標とし、その達成に向けて、財政調整基金の流動資産的性質上、最低限の弾力性は守りつつも、必要最低限の処分にとどめるべきであると考えるところであります。
このようなことから、議会としても財政運営の改革に主体的に取り組むこととして、今回、財政調整基金条例の一部改正について提案するものであります。
以上でございます。
28
◯議長(河部 優君) それでは、ただいまの提出者の説明に対し質疑を行います。質疑はありませんか。────
大森議員。
29 ◯12番(
大森和夫君) まず第1に、この提出の仕方なんですよね。何でこのような緊急の形で提出するのかと。
議会の申し合わせでは、こういう議員の提出議案というのは、議会運営委員会の3日前ということで、きょう緊急に各派代表者会議が開かれましたけれども、議会運営委員会前に提出をして、議会運営委員会の中で議論をすると。それから1週間後なりその後に、いろんな質疑やこういう本会議などで議論されるわけですよね。
その間には、市民の方も見る機会もありますし、その間に十分な議論もできると。それはいろんな状況でこれができないことはあるかと思いますけれども、過去にもそういうことは、できなかったことはあったとは思いますけれども、今回、そういう申し合わせを無視したような形で進めるその理由、根拠はどういうものがあるのか、そういう事情についてまず教えてください。
それと、今の提案理由の中にあったように、予算編成、財政運営等については市長の権限に属するものであると。これはもう法律の根本にあるものだというふうに思うし、この提案理由の中にもこういうことが明記されているということなんですけれども、それにもかかわらず、今回のやつは第6条の第4号、財政上、市長が認める中身のことについては削るというのは、これはもう矛盾する中身だというふうに思うんです。
その辺のところを提案者はどのように考えておられるのかも、答えていただきたいと思います。
それと、100分の10以上を積み立てることを努力目標にしということですけれども、これはいろんな議員さんの質問とか、それからそもそもこの基金をつくったときの質疑でも、このことは何度も議論されて、市のほうもこういうことを目標にしてやりたいというふうには述べておられるので、わざわざ書き加える必要はないというふうに思うんですよ。
それから、ここにもありますように、緊急のいろんな災害等があった場合には、これはもうこの基金は切り崩してなくしていくわけですね。そうすれば、100分の10以上積み立てるというような、もちろん目標は別に置いて、それはもう災害が起こった場合には、その対策に一番、イの一番に使わなあかん。それから、いろんな市民の市民サービスとか福祉とかをするときには、必要な場合によっては切り崩すことも必要な、そういう予算ですよね。
そういう弾力性、100分の10を絶対の目標にするんじゃなくて、やっぱり一番にあるのは市民生活をどう守っていくか、ここにもありますように、災害なんかがあったときに、どうやって緊急的にお金を引き出してばっと対策をとるかということなんですね。
こういう趣旨からすれば、こういうことをわざわざ書き加えると。ふだんは、ふだんの質疑の中ではこれは目標にしますよというふうに言っているので、こういうことはわざわざ、特にこういう急いだ形で書く必要はないと思います。
それはもっともっと議論して、議員や議事録に残る形でいろんな委員会で議論して、それを書き加えて積み立てていってされるならいいですけれども、急にこういう形で出して、こういう提案の仕方であれば、そういうことに矛盾するんじゃないかというのは当然起こる疑問なので、そういう点についてはどんなふうに考えておられるのか。
それと、ここで急に言い出す出し方が理解できないんですよ。
この基金は土地開発公社が解散した後、土地開発公社のああいう無駄というか、本当に塩漬け用地などをいっぱい買っていって、それこそ無駄遣いした結果、予算がああいう泉南市の財政難になったと、こういうことをチェックしようという経過の中でできて、平成27年度の議論を見ますと、やっぱりいろんな議員がそれぞれ質問しながら、議長も質問をしていたし、このサインされている議員も、今回のやつにサインされていますけれども、議員も質問し、僕も質問し、そういう質問をする中で納得してこの基金条例をつくったわけです。
そういう議論の積み重ねも否定するような形で、極端に言えば、きょう1日の議論でこの議案を変えていくということは、前向きになってきますけれども、やっぱりいろいろ議論したことが否定されているような、前の議論は何なんだというようなところも含めて、やっぱりちょっとどのようにそのことも含めて考えて提案、こういう修正案、中身を変えることを出してきたのか、その点についてお答えください。
30
◯議長(河部 優君) 山本議員。
31 ◯1番(山本優真君) ただいま質問をいただきました。私、答弁者になるのは初めてでして、全てまともに一発で答えられるかどうかわからないですけれども、もし抜けているところがあったら、また教えてください。
最後におっしゃられていた、今までの議論の積み重ねの否定ではないかというお話もありました。この財政調整基金をずっと調べていく中で、本当に皆さん、各議員の皆さんがいろんな議論をされてこられたことを理解しておりますし、それがあってこそ、平成27年までなかった条例が新しくできたわけであります。
今回私が提案しているのは、あくまで否定ではなくてやはりそれをプラスアルファ、泉南市の今の逼迫した財政難に応えるために、何とか変えていこうと、プラスのほうに転じていこうというふうに思いまして提案したものでございます。
議論が早いのではないかと、何でこのタイミングやという御指摘も、先ほど各派代表者会議のところでも御指摘をさまざまな方にいただいた。そこは真摯に受けとめたいというふうに思いますが、私がなぜこのタイミングで提案をしたのかというところも説明をしたいというふうに思います。
私は、当選後から現在に至るまでの間、議会の一般質問、所管の委員会、委員会の協議会などでこの財政調整基金についてずっと問題提起をしてきましたし、私以外の議員の方でも、過去にもさまざまな質問をされてこられてきました。
しかしながら、大きな動きは見られず、来年には新たな予算が組まれる。その中において、本補正予算でも、この後に提案されます補正予算でも、財政調整基金を使い、来年度予算も財政調整基金を使うのではないかという中で、スピード感を持ってやるべきだと思い提案しました。
財政調整基金や財政調整基金以外の財政規律など、個人的には提案したいところがほかにもありますが、私も、細部に関しては今後の議会で熟議し、もんでいくべきだというふうには考えております。
今回は、後に補正予算案で議論された内容、職員の財政調整基金積み立てに対する危機感の薄さなどから、まずは最低限必要な財政条例改正案を提案したところであります。これをきっかけに、今後の議会でさらに細かい部分の議論ができればというふうに思っております。
続きまして、市長の予算執行権という話がありました。ここに関しましては、私もいろいろと研究を進めていく中で、近々では福岡市のほうで基金に関する条例の改正、議員提案でありましたし、ほかにも何カ所か全国で基金に関する条例の提案、もしくは改正の提案をされているところがございます。
福岡市の場合は、否決になってはいますが、理由は市長の予算執行権の介入ではございません。本改正案を提出する前にも、法律などを確認しましたが、本案件について縛るような条文がなかった。
確かに、地方自治法の第149条の2項のところに載っているところの担任事務というところがありますけれども、今回その細部の部分、今回基金に関してというところに関しては、具体的なものがないというふうでありましたので、今回提案するに至った次第でございます。
今回の条例提案の中にあります100分の10を絶対目標なのかと。もし災害が起きたときに崩す必要があるんじゃないかという話がありましたが、こちらもやはり努力目標ということで、皆さんが議会も行政も一丸となって、まずは100分の10をためていくという努力目標、あくまで努力目標ということで、こちらにつけさせていただきました。
この条例というものにおいて、この数値目標、努力目標を掲げることの重さというものが、やはりございまして、条例というものはそんなすぐに変えられるものではないと。やはりここにおいて大阪府下で一番要はお金がたまっていない、市の中で一番お金がたまっていない泉南市だからこそ、条例のところにしっかりと明記をして、皆さんで努力をしてためていくという姿勢をここに載せることによる意義はあるというふうに感じております。
以上でございます。
〔傍聴席より発言する者あり〕
〔「議長、すみません、傍聴席を注意してもら
えますか」の声あり〕
32
◯議長(河部 優君) 傍聴席は静かにお願いします。
大森議員。
33 ◯12番(
大森和夫君) 財政難を何とかしたいと。それをやるのも、そういう無駄遣いをさせないチェックをするというのは議員の仕事なんですけれども、ただ、この条例を修正して目標を置いたからというて、財政難が解決するというものでもあれへんし、基金がふえるというものではないと思うんですよね。
例えば泉南市の場合は、今も山本議員もおっしゃったように、もともとなかったんですよね。そういう財政難の中で、土地開発公社の失敗なんかもあって、何とか財政規律をきっちりしなあかんという中でつくった基金なので、それがうまいこと毎年毎年ふえるという状況は難しいですよ、それはもう財政難の中での出発なんでね。
例えば、この基金をつくるときにも議論がありましたけれども、こういう基金をつくるよりも、例えば退職債の退職の基金ですよね、そんなものをつくるべきじゃないかということで質問をしましたけれども、とりあえずはこの調整基金をつくって、退職金なんかはこういう形で対応していきたいという答弁で進んできたんです。
ですから、退職金なんかが泉南市の場合、退職金の基金がありませんから、そういうところでやっぱり赤というか、予算が組めないような状況になれば、この財政調整基金を取り崩して使う必要があるわけで、やっぱりこれはなかなか思いどおりに……。それはふやすのが一番の基金の目的ですよ。何かに備えるということなんですけれども、そういう実態があるということを考慮してね。
それと、この条例を変えたからというて、お金がふえるような、財政難が解決するような、そんな問題ではないと思うんですよ。そやから、財政難を何とかしなあかんということを、人質という言い方はおかしいかもしれませんけれども、それが目的であって、この条例を変えるのは目的ではないと思うんですよ。
だから、もっとしなあかんのは、この条例を提案する前にもっと議会とやらなあかんことは、どうやってこの財政難を解決していくか、そういうことが基本なので、そういうことでいえば、趣旨が違っているし、こういう緊急の出し方というのは、そんな急いで出す必要もないし、今もおっしゃったけれども、細かい議論はこれから必要やというふうにおっしゃったけれども……
34
◯議長(河部 優君)
大森議員、意見であれば、後で討論がありますので、質疑だけをお願いします。
35 ◯12番(
大森和夫君) はい。ですから、その点、もう一度繰り返しになっている部分は申しわけありませんけれども、議論すべきはこの条例を変えることで財政難を解決するという問題ではないというふうに思うので、その点、どんなふうに考えておられるのか、お答えください。
それから、細かい議論はこれからということであれば、こういうふうに急いでする必要はないというふうに思います。
それと、補正予算の関係のこともおっしゃいましたけれども、補正予算とこの条例の改正はどんなふうな関係にあるのか。
例えば、この改正が可決したら補正予算への、山本議員は補正予算の委員会のときは反対しましたけれども、それが賛成に変わるとか、そんなふうなことにかかわってくる問題なのか、その点についても答えてもらえますか。
それと、基金にこういう目標を一つ一つ入れていったり、市長の財政の使い方を変えるような中身にしていけば、全ての基金の中身を変えることになると思うんですよね。全ての基金の中にやっぱり市長の権限で予算をするということは書かれていますし、どの基金にもどれだけ基金をふやすという目標を書かれていませんので、これをすると全部の基金の条例を変えていく、そういうことも必要やみたいなこともおっしゃっていましたけれども、それはちょっとそこまで行くのはどうなのか、それであればこそもっと十分な議論をしてからする必要があるというふうに思いますので、その点についてお答えください。
36
◯議長(河部 優君) 山本議員。
37 ◯1番(山本優真君) ありがとうございます。
先ほど退職手当等に関するお話がありましたが、ここでは財政調整基金に関する条例の改正案ですので、意見はありますけれども、ここでは控えさせていただきます。
目標を置いたからといって解決できるとは限らないのは確かにそうでして、その目標があるから確実に財政難から脱却できるかといったらそういう話ではありませんし、財政難だからこそこうといいますか、この財政調整基金はやっぱり別の側面もほかの基金と比べて持っています。
財政難の中でもやはりためるべきお金が財政調整基金で、これはやはりどの自治体も標準財政規模の10%から20%をためておくものが望ましいというふうに言われています。その中において、やはりどれだけ財政難であっても、例えばですけれども、もし地震が来て甚大な被害がこの泉南市に降りかかってきた場合、自由に使えるお金というものが今は5億しかないと。
これはすごい緊急の事態だというふうに思っていまして、確かに13億、10%ためたからどうという話ではありませんけれども、いざというときに、家庭でいえば貯金ですね、いざというときに使えるお金がない状況で、やはり自転車操業で運営をしていくというのも、かなり危なっかしい市政運営になりますので、やはりここに関しては財政難の中でも特に気を使って目標を定めて、最優先事項として取り組むべきものではないかなということで、今回、提案をさせていただいております。
なので、これを1つ目標額を決めたからといって、ほかのところも目標を定めるのかという話はありましたけれども、この財政調整基金はそういった緊急の事態、不測の事態に備えるという側面もありますから、ここに関して特に必要だというふうに思ったので、提案をさせていただいているところでございます。
以上です。
38
◯議長(河部 優君)
大森議員。
39 ◯12番(
大森和夫君) もう1つ、何でこの時期に急いでやるのかと、補正予算の前にやるんだというようなことも含めての答弁はなかったというふうに思うんですけれども、地震とかがあった場合に5億では足りないんじゃないかと、今はもう3億ぐらいになっているのかな、ということですけれども、地震があれば、ほかの基金もやっぱりそれはもう使っても対応しなければならないですわ。その36億円、それはもう当たり前のことであって、そやからそういう対応が地震のときに費用が要るからということではね。
だから、地震の際、地震の際とおっしゃるけれども、地震の際に5億円しかないから、ほかの手が打てないということでは、もう絶対にないと思うんですよ。これはほかの基金を使ってでも対応するのが当たり前やし、それで、ほかの基金を流用するなと、繰りかえなんかおかしいとかいうて反対する議論なんていうのは、議会では出てけへんと思うんですよね。
ですから、地震が、災害があるからふやさなあかん。それはもちろん、それはありますけれども、それで地震の対応ができないというのは、もう全く間違った議論だというふうに思っています。
それと、10%するなりということは、理事者も各いろんなところで答弁しているわけですよ。だから、それはやると、そういう目標を持つということも言うているんですからね、それをわざわざこういう形で書き加える、書きかえる、それならもっと慎重な議論を、時間をかけて、全体の基金も見渡して、そういうことを話し合う必要があると。
だから、この出し方は余りにも早急だというふうに思うし、早急なことに、早急じゃないかと言ったことについては、もうちょっと丁寧な答弁、納得できる答弁をしていただきたいというふうに思います。
40
◯議長(河部 優君) 山本議員。
41 ◯1番(山本優真君) ただいま
大森議員から御指摘がありました、例えば災害の際に使える基金、災害の際にもほかにも基金を使って災害時にお金を使えばいいじゃないのかという話がございましたが、今持っていらっしゃる方は見ていただきまして、泉南市の例規集、条例の中に基金というものがたくさんございます。
しかしながら、それはそれぞれの目的のもとにつくられているものでございまして、災害が起きたからといって、それをすぐに全て使えるかといったら、そういう話ではございません。
この中で、特に災害等、予期せぬ事態に備えているというふうに、備えるというふうに明記されているのは、今回のこの財政調整基金だけでございますので、もしそういう際になったら、またこのようなお話が出てくるんじゃないかなと。
特段、今もし仮に災害が起きたときに、ほかの基金も使えるかといえば、そういう話ではないというふうに思っております。
急ぐ理由ですけれども、先ほど御説明をしました。提案理由にもございますとおり、今回の補正予算のときに議論になった内容で、かつ補正予算の議論をしているときに、やはりこれまでもですけれども、担当の職員、その財政調整基金をためるというところは、やはり財政難のところに引っ張られて、なかなかためられない状況にあると。
やっぱりその中において、しかしながら、何か災害が起きたときはためなければいけないし、そういうところにおいて、一定の目標額を設定した上で、それを最優先事項にして持っていくべきだというふうに考えております。
来年3月にはまた新たな予算が組まれる。そのところにおいて、また恐らくその財政調整基金がいろんな方法で使われる可能性もあると、そういうところから、今回、提案をさせていただきました。(「これ、最後に1つだけ質問させてほしいんやけれども、議長」の声あり)
42
◯議長(河部 優君) もう手短にまとめてください。
大森議員。
43 ◯12番(
大森和夫君) 今のことでしたら、山本議員は、例えば震災なんかに遭うて、5億円以上の、今の調整基金以上のお金が必要やというた場合に、他の基金を流用して、目的外使用であっても例えばそのために使いますというふうな提案があった場合は、それは目的外使用は認められないと、災害は調整基金だけでしなさいということで反対されると、そういうことになっているんですかね。その点についてお答えください。
44
◯議長(河部 優君) 山本議員。
45 ◯1番(山本優真君) 先ほどの答弁で誤解があったら申しわけございません。
そういうことではございません。やっぱりそういうときが起きたら、恐らくそういった話が出てきます。そういうときには、もしその条例を変えて災害用に使えるようにするという条項がもしつけば、それはもちろん賛成ではございますが、現時点で基金の中で災害が起きたときに、すぐに使えるお金というものは、財政調整基金に限られているのではないかというふうに思っております。
46
◯議長(河部 優君) 会議の途中ですが、午後1時30分まで休憩いたします。
午前11時57分 休憩
午後 1時50分 再開
47
◯議長(河部 優君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
〔「議長」の声あり〕
48
◯議長(河部 優君) 山本議員。
49 ◯1番(山本優真君) すみません、冒頭で失礼します。
先ほど皆さんにお配りをした資料をごらんください。議案書4ページ目をごらんいただきたいんですけれども、こちらにある新旧対照表をごらんになっていただきまして、今回改正を提案しております第2条中第1項に追加する項目の中で、地方財政法第5条の4第1項第2号としておりますが、地方財政法施行令等の一部改正があったことにより、第5条4第1項第2号を、第5条の3第4項第1号と改められておりますので、訂正をお願いしたいというふうに思います。
50
◯議長(河部 優君) それでは、質疑を続行いたします。────梶本議員。
51 ◯6番(梶本茂躾君) ちょっとお昼を挟みましたので、忘れることもあるかもわかりませんですけれども、1つ目としまして、これは条例改正の動議に必要な賛成、
出席議員の中の賛成者議員数が半分か、半分以上3分の2という場合もあるんですけれども、この場合、どういうふうになるのかどうか、お聞かせいただきたい。
それと、この条例改正の第2条、今も言われましたけれども、第2条をこれはある程度具体的に用途、使途を書かれたことだと思うんですけれども、それとプラスこの100分の10を超えるように努めなければならないと、この文言がふやされたと思いますが、この財政調整基金使途、使い道ですね。処分方法についてのこういう制約が必要であったのかどうかというのと、この100分の10というこの額ですね。これはどういう根拠でされたのかということをお聞かせいただきたい。
それと、第6条の4号を削除ということになっておりますが、そうした場合、同じようなもの、この捉え方の問題があると思うんですけれども、第7条にこの条例の定めるもののほか、基金の管理及び運用に関し、必要な事項は市長が定めるということで、この辺のところ、第7条とのこの整合性という面でどういうふうにお考えか、お答えください。
それと……。あとはまた次に質問させていただきます。とりあえず。
52
◯議長(河部 優君) 梶本議員、1つ目の質問、もう少し具体的に、多分提案者もわかっていないかもしれませんので。梶本議員。
53 ◯6番(梶本茂躾君) いや、僕もこれは把握していないんです。そやから、提案者ですから、把握した上でこの動議を出されて提案されて、議案として出されたら賛成者が何人必要かということを把握されていると思いましたので、質問させていただきました。
54
◯議長(河部 優君) 山本議員。
55 ◯1番(山本優真君) ありがとうございます。
1つ目の質問からです。何人、今回のこの改正案は何人で可決なのかという話ですけれども、過半数で可決というふうに聞いております。
2つ目でございまして、第2条の100分の10の根拠というところなんですけれども、ちょっと調べていくうちに、類似団体の財政調整基金の管理状況であったりとか、あとはほかの自治体が、芦屋市のほうの基金管理条例等の管理の仕方の書類等がございまして、そういうところを見せていただく中で、100分の10というところが大体あります。
一般的に言われているのは10%から20%、標準財政規模の10%から20%が望ましいというふうにされておりまして……、少々お待ちください。
議事録をさかのぼりますと、泉南市議会においても、やはり担当の部長が何度かにわたりまして、標準財政規模の10%、泉南市でいえば約13億円が望ましいというふうに答弁をされていることから、今回100分の10というふうに設定して提案をいたしたところでございます。
3つ目なんですけれども、第7条との整合性という話で、この条例をつくる際に、恐らくこの整合性の話があったと思うんですけれども、具体的にお答えはできませんが、第7条の委任事項の話ですね。委任というところが多分第7条やと思うんですけれども、第6条は処分というところで、処分と委任というところで、また別の項目立てをしているので、その処分の第4号を消すことによって、7条の委任も考えなければいけないというわけではないと個人的には思っております。
以上です。
56
◯議長(河部 優君) 梶本議員。
57 ◯6番(梶本茂躾君) これについては、市長の権限を抑制するという意味があるのかなと思いますが、それについてですけれども、どうしても、きょうも朝から
大森議員からも多少あったと思うんですけれども、この平成29年度の一般会計補正予算(第6号)との絡み、その中に財政調整基金を2,700万何がしかを繰り入れているということについての動機があって、こういう条例改正を提案されたものなのかと思いますが、これの歳出のほうです。
このときもこの歳入のほうにおいても、今回補正額、約8,084万7,000円のうち、大体約5,000万が府、それと国からの負担金、補助金が投入された中で、歳出として大きなところからいうたら、放課後等のデイサービス、事業所に渡す金とか、児童発達支援給付金の額9,115万、それとか
浜保育所指定管理、これは2つのあれにわたっていますけれども、これで大体4,200万ほど、それと生活保護費として3,300万。
それから、この歳入のほうでかなり減額補正もされた中、どうしてもこの財政調整基金の繰入金が、これだけ歳出から考えてマイナスになったということで、この基金を使ったということで、あろうと思います。
それについても、この補正予算に対しては、山本議員が反対されておりまして、これは歳出の面から見て山本議員なら歳入をこれは足らず、どうしても要る部分だと思いますけれども、その足らず分をどうすればよかったかということで、そこまで言えなかったら結構ですけれども、それが今回のこの条例改正案につながって、財政基金の改正ということを今回提出した動機になっているんかどうか、その点についてもお答えいただきたいと思います。
58
◯議長(河部 優君) 議案に関することだけで結構です。山本議員。
59 ◯1番(山本優真君) ただいま御質問いただいたところなんですけれども、補正予算の詳しいところに関しては、ちょっと条例とは違う部分がありますけれども、足らず部分を今回は補正のほうで、財政調整基金のほうで使われるという話なんですけれども、今回の議論をいろいろする中で、やはり以前もずっと議会のほうで議論がある内容ではあるんですけれども、財政調整基金の使い方というところにおいて、やっぱりもし仮に使う、弾力性を持たせてたくさん使うにしても、最低限の、私の考えでいえば、標準財政規模の10%以上あれば、もちろんその財政調整基金を年度間調整だとかいろんなところに使ってもらうのは、また議論があるところかとは思うんですけれども。
泉南市に事、限っては、やはりもともと持っている残高が少な過ぎるというところと、やはりそういう状況下において、なかなか弾力性を持たせて使っていく。
2年間、平成27年からもう2年たっていますけれども、全然変わっていないという部分で、やはりそこは今回のように変えていかなければいけないというふうに感じ、提案をさせていただきました。
今回の補正予算の項目に関しては、財政調整基金の処分の方法の第1号を根拠にして使われているということではありますけれども、これをきっかけにして、今回は第1号だったけれども、それ以外の今回第4号というところになっていますが、これは恐らく政策的経費とか、時の市長がどういうふうに使えるか、弾力性を持ってつくられている項目ではあるとは思うんですけれども、そこに関しては、このタイミングにして見直す必要があるのではないかということで、今回提案をさせていただいております。
60
◯議長(河部 優君) 梶本議員。
61 ◯6番(梶本茂躾君) 一応大体のことをお答えいただきましたけれども、この議会でこの動議を出してというのが、この補正予算の絡みがあったんじゃないかということをお聞きしたいなと思う。もう1つ、まだある、ちょっと待ってな、3回目やから。
それと、これは一応第4号、朝から
大森議員も言われていましたけれども、あらゆる基金にはこの項目が入っているんですけれども、一応財政上、市長が認めたときと、項目を入れられているんですけれども、これについて、ここをターゲットに、100分の10は僕はいいと思うんですけれども、ここをターゲットにするというのは、今回の補正に絡んでのことじゃないかと僕は思ったわけなんですけれども。
それともう1つは、今回の歳出面で、補正予算の歳出面では、かなり要る部分が、必要な部分ばかりだと思うんですけれども、こういう場合、ちょっと市債残高とかいうことなんですけれども、市債においては大阪府下でも、まだちょっとはましな市だと思うんですけれども、市債がこの足らずに使えないということを言われていますので、こういう場合のときの財政措置について、今後財政調整基金を使わないとしたら、どういうふうに考えられるのか、僕らもちょっと考えようがないと思うんです。
その前に、当初予算で補正予算を組む必要のない、そやから入る部分だけで行政を運営するという考え方もあると思うんですけれども、どうしても足らずで、この1月から3月までにお金を欲しいと。待っている市民あるいは事業所がおられる中で、このお金を出さないとなったら、どういう結果を招くかということも教えていただけますか。
62
◯議長(河部 優君) 山本議員。
63 ◯1番(山本優真君) ありがとうございます。
動機の部分で質問がありました。今回、その補正予算の議論から端を発して、その議論の中でやはり例えば森委員が質疑をする。担当部局から答弁をするというところを聞いていても、やはり財政調整基金の捉え方というものが、大阪府下で一番要は残高がたまっていない自治体の割には、かなりその捉え方がすごい甘いんじゃないかなと私自身思うところがありました。
そういったところと、あとはまた来年から新しく予算が組まれると、3月で組まれるというときにおいて、やはり財政調整基金を1つ切り崩す選択肢に入ることもあろうかと思いますので、このタイミングで提案をさせていただいたということになります。
今回のような件で今回条例を改正したらどういうふうに補填するのかという話がありましたが、今回の補正予算で使われている項目は、第1号に当てはまるので、今回4号の削除をしたからといって、今回のような項目が使えないというわけではないというふうに考えております。
64
◯議長(河部 優君) ほかに。────竹田議員。
65 ◯11番(竹田光良君) 提案者の山本議員におきましては、大変お疲れさまでございます。何点かちょっと質問させていただきたいというふうに思います。
今回、条例改正ということで、恐らくこういう改正の仕方というのは、全国でもほぼほぼまれな形だろうなというふうに認識をしております。
そういった意味においては、趣旨は賛同もいたしますし、それから常々、これは一般質問でもしたかなと思うんですけれども、条例はやっぱり見直しをかけるというのは、これは必要だろうなというふうに思っております。
特に、古い条例であったり必要でない条例であったり、そういうのは今後も廃止をしたり、また新しくやっぱりそういう環境に合った条例にしていくということについては、これは深く賛同をいたすところでございます。
何点かお聞きしたいなと思っていたんですけれども、もうダブらんようにしたいなというふうに思っているんですけれども、まず、先ほどの梶本議員の質問にも出ていたかなというふうに思うんですが、この財政調整基金そのものの山本議員のまず評価、これをお聞きしたいなというふうに思います。
先ほどの答弁では、平成27年度から5億が変わっていないと、このようなお話だったというふうに思うんですが、しかし逆にいえば、今まで、それまでは財政調整基金がなくて、この厳しい財政状況の中で、平成27年度以降、平成29年までにやっぱり5億をためたというのは、これは僕は一定評価できるものじゃないかなというふうに思うんです。
標準財政規模からいえば、恐らく10億から12億ぐらい、これを積めば、その10%に当たるんだろうなというふうに思いますけれども、既にその50%近くはやっぱり積んできていると。
それから、これまでの手法においても、仮に財政調整基金を使ったとしても、最後には要するに黒字分をきちっと補填して、そして5億を保ってきたという、そういうやっぱり事実があるのかなと。
そういった意味においては、一定の評価はあるべきかなというふうに私はそう思うんですけれども、山本議員の見解をお聞きしたいというふうに思います。
それから、先ほどもこの後の第6号ですか、補正予算の話が出ていたんですけれども、今回のこの補正につきましては、この要するに財政調整基金を使うわけでありますけれども、この使い方については、厳密にいえば、山本議員はどう捉えられているのか。
というのは、少し調べたんですが、今回この財政調整基金を、例えば
浜保育所の指定管理料の増額であったりとか、また放課後デイサービス、児童発達支援給付とか、いわゆるこれは処遇改善等々について、必要な経費としてやっぱり載せているわけです。
ですから、その名のとおり、まさに財政が非常に厳しくて、どうしてもこの2,700万何がしが出なかったのを、まさにこの財政調整基金をもって、そこで調整していくわけでありますから、使途としてはそんなに、逆に悪い使い方ではないんかなと、私はそう思っております。
逆に、今まで財政調整基金がなかったときに、他の基金から流用し、流用という言葉が余りいいのかどうかわからないんですけれども、例えば公債費管理基金とか
公共施設整備基金、繰りかえ運用なんかをしていたわけですよね。要はどこから来ているか、使途がわからなかった。
ところが今回は、財政調整基金を使うということで、これが非常にやっぱり使途についてはわかりやすく明確になったなというふうに思うんですけれども、その点についての御見解をお願いしたいと思います。
それからもう1点は、
大森議員もたしか質問されておったなというふうに思ったんですけれども、先ほどの各派代表者会議の様子を少し見させていただいたときに、少なくとも今回の趣旨であったりとか、そういうことについては、真っ向から反対している会派は、僕はなかったかなと。それよりもむしろ、むしろですね、しっかりともっと議論しましょうよと、議会の中で一定議論していきましょうということが、ほとんどほかの会派だったなというふうに思うんです。
そう思ったときに、平成27年度の3月に、私どもは泉南市の議会基本条例というのを制定しておるわけであります。その中の第3条では、議会が合議制の機関であることを十分認識し、活発な議論を行うことというふうに明記されております。
つまり、議会は基本的には合議制なんだと。要はしっかり議論を活発化させていくんだと。そういった中で、最終的にですよ、最終的に、これはもう議論は分かれて、いや、もう条例としてこういうふうな提出をしましょう、どうしましょうというのは、これはやっぱり議会の僕はあるべき姿ではないのかなと。基本条例にも書いてあるわけですからね。この点についての見解をお尋ねしたいと思います。
以上お願いします。
66
◯議長(河部 優君) 山本議員。
67 ◯1番(山本優真君) 質問いただきましてありがとうございます。
1つ目の質問からです。これまでの財政調整基金の見解、私の個人的な見解なんですけれども、泉南市に関しましては、平成27年までは財政調整基金なるものがなかったところで、議会や理事者の皆さんがいろいろ議論をする中でつくられて、やっぱり今5億たまっているというところに関しては、一定やはり評価をしておりますし、やはりそれが、その土台があってこそ、私は、今、今回、提案をさせていただいているので、午前中の
大森議員の質問でもあったように、これまでのその条例、財政調整基金の話を否定するわけではなくて、さらに前へ進めるために、今回1つ改正案を提案させていただいているところでございます。
なので、財政調整基金の取り組みに関しましては、できたばかりというところもありますけれども、まずつくられたこと、まずつくられたことに関しては、やっぱり評価をしている部分はあります。
2つ目です。今回の使い方を、補正予算での財政調整基金の使い方をどう捉えておられるかという質問だったと思うんですけれども、ここに関しては、確かに条例の第1号の部分の処分の仕方で、経済事情の著しい変動等という、その「等」の部分で当てはめて今回使われていると。
先ほど梶本議員もおっしゃられたように、ほかに確かに使えるようなものがなかったから仕方がないというところは、1号に根拠があるというところから、一定理解するところはございます。
しかしながら、先ほどからやっぱり提案理由の部分で申し上げているとおり、今まで財政調整基金を要は5億、大体5億というものを維持し続けてきた。これは大変すばらしいことだと思っているんですけれども、プラスアルファでそこから財政難の状況から、10%までやっぱり引き上げるということに関しては、かなりの労力と努力と必要だなというふうに感じております。それぐらいの思い切ったことをしない限りは、恐らく5億から、10億から12億とおっしゃいましたけれども、そのあたりまで要は積み立てていくにはかなりの時間が要しますし、かなりの苦労があるというふうには思っています。
しかしながら、それをしないことには、やはり大阪府下の市の中で一番ワーストワンから抜け出せないと思っていますし、いざというときに使えるお金が今よりも少しあったらいいのは間違いないので、そういった意味において、今回提案をさせていただいたということになります。
とりあえず以上でございます。
68
◯議長(河部 優君) 竹田議員。
69 ◯11番(竹田光良君) どうもありがとうございます。
この改正によって、前へ進めるんだというお話はありましたが、これはしかし条例をここで変えてしまいますと、それ以上前へ、逆にもう結論が先に来ているなというやっぱり印象なんですね。
そうではなくて、もうちょっとやっぱり議会の中でしっかりと議論しながら、そのほうが逆に前へ進めることにつながるんではないかなと。
山本議員がおっしゃっておりましたけれども、10%相当まで引き上げるというのは相当難しいだろうと。確かにそうなんですね。それは何といっても、やっぱり財政難ということが大きな課題だと思います。
だからこそ、先ほど6号を例に出しましたけれども、緊急避難的に、これは必要になるようなことが、今後も出てくるだろうと。
そうするとこの財政調整基金が非常に使いにくく、逆になるんではないかと、このような懸念があるわけなんですけれども、改めてこの点についてお伺いしたいと思います。
それから、第2項のところで、いわゆるまさに今議論となっております10%の部分ですよね。これを明文化するわけでありますけれども、ちょっと他市のを全部見ているわけでもないんですが、この基金条例のそのものの中にこういう目標値というのを掲げているところは、やっぱり少ないのかなと。
また、これを入れることによって、ちょっと前後左右の条例が一体どうなるのかというのも、実は本当はきちっと議論したいなと思っているんですけれども、そういった意味においては、条例関係の、やっぱり規律条例というのを山本議員もおっしゃっていましたから、やっぱりそれは私も必要だとは思いますので、今後その中できちっと入れながら、そして全体のやっぱり基金をしっかり管理していくと、こういうことが考えられるんではないかと思いますけれども、この点についての見解をお願いしたいと思います。
それからもう1点、積立金の処分でありますが、これはどなたかも質問されておりましたけれども、地方財政法においては、御存じのとおり5号がございます。泉南市の場合は4号までで、この地方財政法の積立金の処分から見ると、どうも3号、4号が、やっぱり4号になっているんではないかというふうに思うんです。
そう当てはめているのではないかというふうに思うんです。ですから、4号は廃止をするならば、改めてこの地方財政法、積立金の処分、第4条の4の3号、4号を改めてここへ付して、そして新たな運用をしていくということも1つ考えられるかなとも思うんですが、この点についての見解をお示しいただきたいと思います。
70
◯議長(河部 優君) 山本議員。
71 ◯1番(山本優真君) 先ほど3つ目の質問をいただいたところ、答えることができなかったので、お答えをします。それが先ほどの1つ目の質問だと思いますので。
議会は合議制の機関ということで、もっと議論するべきではないかという話もありました。そこの認識も含めてお話をしたいというふうに思います。
泉南市議会におきましては、昨年も同じような形での政務活動費だったかな、こういった形での提案が恐らくあったかとは思います。今回もやはりこのタイミングでの提案というふうになっているわけですけれども、やはり補正予算の議論がある中でも、私自身ずっと思っていたところもありましたし、以前の答弁等も含めて、100分の10をためなければいけないというのは、恐らく役所の中でも暗黙の了解として、了解値としてあったのではないかと。
そういう中で、私自身、やっぱりこの財政調整基金を積み立てることというのが、一般質問でも述べたように、何よりも優先順位を上げて積み立てるべきお金だということで、一般質問でも取り上げたというふうに思うんですけれども、それをいち早く1つ、全てではありませんが、やるべきところを先に提案をさせていただいた。
しかしながら、本質的な部分というのはもっとほかにございまして、財政全体の部分の規律の条例等をこれからどんどん考えていくべきだなというふうに思っています。
今回の条例は、1つの皆さんに提案をさせていただいて、この場で議論をして採決をする。プラスアルファの部分は、ぜひとも議会の場で議論をしながら、いろんな提案をまた行政側にしていきたいなというふうに感じております。
10%、100分の10のこの条例での明文化というのが、確かにほかの自治体ではもうほとんどない例に、もしこれが可決されましたらほとんどないので、すごく特別な条例だというふうに思っています。
しかしながら、特定の自治体の中で、財政調整基金条例ではありませんが、財政規律を正すような条例の中の基金という条例部分の中に、同じような記載がされている自治体がございました。
とりわけ泉南に関しましては、やはり明文化することによって、全庁を挙げて、まずは10%を超えるように努力をしていくという意思を示す意味でも、やはりこれを条例のところにあえてつけるというのは、意義があるのではないかなというふうに私は考えております。
続きまして……
72
◯議長(河部 優君) 地方財政法の関連が出ています。
73 ◯1番(山本優真君) はい、地財法の関係で、先ほど御指摘がございました。第1号から第5号まであります。泉南市の場合は、今までの場合では3号と4号を除くものが泉南市の条例に入っていて、3号と4号は入っていないというふうになっています。
捉え方によっては、それが今の泉南市の条例の4号に当てはまるのではないかという捉え方もあるとは思いますが、こちらも、これを提案する前にいろいろとヒアリング等で職員に聞いておりましたけれども、なかなかこれに該当するものというのはないというふうに、そのときはお聞きしました。
特段、財政調整基金というところにおいて、そういう意図で恐らく4号というものはつくられているというふうに思いますので、多分必要であれば、その3号、4号というのはそのままだというふうに感じます。
なので、今回特段、やっぱりまずはためるというところから、必要最低限の弾力性を担保しながら必要最低限の使い方に特化してためていくというので、まずは100分の10以上をためるように努力目標として設定するべきではないかということで提案させていただきました。
以上です。
74
◯議長(河部 優君) 竹田議員。
75 ◯11番(竹田光良君) ありがとうございました。
地財法の3号、4号については、そうであろうかなというような臆測の中の議論しかできませんので、ですからやっぱりこれは行政にもその辺はきちっと確認をする。そしてやっぱり議会の中で議論していく。そして慎重の上で改正案を提出するならしていくという、やっぱり方法が、これは本来のあり方ではないかなというふうに思うんです。
この4号をとるということで、
大森議員も言ってはりましたけれども、いわゆる予算の編成権の権限をこれは侵すことになるんではないかと、こんな話があったわけで、少なくとも抑制することになろうかなというふうに思うんですね。
そうした場合、これは単純に市長がどうのこうのとか議会がどうのこうのじゃなくて、予算編成にかかわることというのは、これはもちろん市民にもかかわることになるんですね。
だから、それを取り払おうということであれば、やはり慎重であるべきだろうと思いますし、もう少し議論を深めても遅くはないんかなというふうに思うんですけれども、改めてこの辺の見解をもう一度お聞きしたいと思います。
それから、10%をやっぱり今は目指すべきだと。それは全く同じ考えであります。ただし、4号を、今までは恐らく4号を使って、そしてこの基金を運用していないということなので、そうだろうというふうに思うんですが、これから非常に財政難にある中で、これは毎定例会のように補正予算も組まれておるわけなんですけれども、こういった中で、これが非常に使いにくい基金になってきた場合、まさに財政が逼迫しているのに財政調整基金が使えないと、こんなやっぱり状況が出てくるのは好ましくないなと、こう思うんですけれども、その点についても改めて御見解をいただきたいなというふうに思います。
それと、先ほど基本条例のお話をしたんですが、議会は合議制の機関であるということであれば、しっかりと議論する場をやっぱりつくるべきだろうと。今回の、こう言ったらなんですけれども、山本議員の手法は、ある意味、結論を、はい、議会で即座に判断してくださいというやり方に見えてしまいますし、そうであっては、何というかな、活発な議論を展開することが非常に難しいんではないかと、このように思います。
一例を出されて、昨年の政務活動費等々もありましたが、これはもう終わったことでありますのでもう申し上げませんが、少なくとも、しかし定数については何回か議論し、そして最終的には、じゃ、ほなら出しましょうかという形で出しました。
ただ、政務活動費と報酬については、これは議論がなく提出されたということでもあるんですけれども、この問題と市民がかかわる財政調整基金のいわゆる市長の権限を抑制していくのとは、これはまた違うのかなと。
そういった意味では、市民も入れた中で、大きな議論展開が慎重な議論が必要ではないかというふうに思っているところであります。
以上、改めて見解を求めて、僕の質問を終わりたいと思います。
76
◯議長(河部 優君) 山本議員。
77 ◯1番(山本優真君) ありがとうございます。
予算編成権についての見解、市民に影響があるのではないかという話でございました。
先ほど一番最初の午前の
大森議員の質問にもございました。条例に関する、基金関係の条例の議員提案というのは、全国の中でもそんな多くはございませんが、福岡市を初めとして、ほかにも自治体として提案しているところはございます。
しかしながら、冒頭のこの資料にも記載しているとおり、確かにここに関しては、法令では明記はされておりませんが、議会として主体的に確かに取り組める範囲というのは限られているというふうには思います。
しかしながら、やっぱり今回のその泉南市の財政難に真摯に向き合いながら、これからの泉南市の発展に寄与するという共通目的の達成のためには、やはり1つこういった、時には必要な政策や立法提案というのをする責務を議会自体が私は負っているというふうに思っています。
今回、全てが全て予算編成権に係るものに対して提案をするというのは、またいろんな議論があるとは思いますが、とりわけここ、財政調整基金に関しては、現状として大阪府下の中では全然たまっていない状態であると。
そしてまた、処分の方法の1つとして、重大な緊急的な災害や何か経済等の事情があったときに、使える、最後の頼みの綱というような側面も兼ね備えているところから、こういったところでも1つ提案として、やるべきではないかなということで今回提案をさせていただきまして、提案の結果、8名の賛同をいただいているところでございます。
この4号ですけれども、今の市長におきましては、やはりそういった財政難というところもすごい直面をしていながら、この4号を適用した形での活用の方法というのはされていません。
しかしながら、将来にわたって、どなたが市長になられるかわかりませんけれども、市長によってはそれを政策的経費に充てるためとか、いろんなもので使える弾力性を持っていますので、そういった意味で、ここは1つ、削除するべきではないかなということで提案をさせていただきました。
結論を求める。今回の私の提案というのは、ある種結論を先に出しているという御指摘がありましたが、今回もたくさんの御指摘やアドバイスをいただきました。私はそれを真摯に受けとめながら、しかしながら、必要なことは必要だというふうに提案をしていくというスタイルをやっぱり一貫してやっていきたい部分がございます。
プラスアルファの詳しい部分に関しましては、やはりこれから議会でどんどん深めていって、全然今不足している、この条例を改正したところで、まだまだ不足している部分がたくさんあるので、そこも含めて議会でもんでいきたいなというふうに、もんでいけたらなというふうに思っております。
あとは、財政調整基金が使いにくくなるのではないかという御質問もありました。
確かに1つの、1から4号あるうちの4号を削るということなので、間違いなく使いにくくなるとは思います。しかしながら、やはり財政調整基金、弾力性を持たせつつも、もう全てが全てちょっとしんどいので使うというわけにはまいりません。
最低限の担保としての1号から3号で、今回の補正予算の議案であっても、1号の災害等というところで、財源が著しくという部分がありました。そういうところにも当てはめながら、今回も当てたわけですけれども、そういった形で、もう使いにくくなるのはもう間違いないんですけれども、しかしながら、やっぱりそれだけまずは100分の10をためていくという努力目標を、まずは達成をしていくという姿勢が必要かというふうに思いますので、今回提案をさせていただきました。
以上です。
78
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────以上で本件に対する質疑を終結いたします。
この際、お諮りいたします。本件につきましては、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議あり」「異議なし」の声あり〕
79
◯議長(河部 優君) ただいま議長の宣告に対し、御異議がありますので、本件につきましては、起立により採決いたします。
お諮りいたします。委員会への付託を省略することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
80
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって委員会への付託を省略することは可決されました。
これより討論を行います。討論はありませんか。────
大森議員。
81 ◯12番(
大森和夫君) 反対の討論をいたします。
質疑を通しても、なぜこの案を急いで提案するのか理解できません。私がこの案をお聞きしましたのは、先週12月15日の金曜日です。そのときには、提案理由はまだできていないということでお話は聞いておりません。
そして、本日19日火曜日ですが、本会議当日、緊急に各派代表者会議を開いて説明を聞き、その後、採決、こういうことになっています。余りにも拙速と言わざるを得ません。
各派代表者会議では、3会派からは慎重審議を求める声が上がっています。閉会中の審査もしたらどうかという意見が出されていました。
こういう意見になぜ耳を傾けないのかわかりません。議会の申し合わせ事項や、議会基本条例の趣旨に背く形ではないでしょうか。
提案者は、市の財政難を理由に、この案を提案しています。財政難の原因、それに対してどのように対応するのか、これは市民にとっても大事な問題であります。こういう議論は市民の前でオープンにし、各議員が意見を述べ、そういう論議が必要ではないでしょうか。
この点からも今回の提案は拙速過ぎると思います。仮にこのような提案の仕方を行政がすればどうでしょうか。こんな拙速な条例案の提案に対し、議会は厳しく批判するでしょう。もともとこのような提案の仕方は行政はしないと思います。身内には甘く、行政には厳しい、そういう対応と指摘されるのではないでしょうか。
このようなやり方は、慎重審査の否定であり、議会制民主主義の形骸化を促進するようなものではないでしょうか。
市長の財政にかかわる専決事項を制限するものではないか、こういう質問に対しても、全国で何件かそういう事例があったということの答弁はありましたが、その内容について答弁はなかったと思います。
100分の10という目標を書き加えることで、実際に基金がふえるのか、そんな検証もありませんでした。努力目標を掲げれば基金が集まる、これは精神論的なものを述べているもので、何人かの方から質問もありましたが、そういう結論を押しつけているだけのものではないでしょうか。
財政難の原因をえぐり出すような議論や探究こそが、身を削る改革ではないでしょうか。財政難の原因を、単に財政調整基金の条例が原因であるような、そんな矮小化した提起ではないでしょうか。
以上を理由に、本提案に反対し、閉会中の継続審議を求めて討論といたします。皆さんの御賛同をよろしくお願い申し上げます。
82
◯議長(河部 優君) ほかに。────森議員。
83 ◯7番(森 裕文君) そもそも財政調整基金条例は、地財法第4条の3、地方公共団体における年度間の財源の調整、第4条の4、積立金の処分に根拠を置くものであって、第4条の3は地方公共団体における年度間の財源の調整の部分でございますけれども、「地方公共団体は、当該地方公共団体の当該年度における地方交付税の額とその算定に用いられた基準財政収入額との合算額が、当該地方交付税の算定に用いられた基準財政需要額を著しく超えることとなるとき又は当該地方公共団体の当該年度における一般財源の額が当該地方公共団体の前年度における一般財源の額を超えることとなる場合において、当該超過額が新たに増加した当該地方公共団体の義務に属する経費に係る一般財源の額を著しく超えることとなるときは、その著しく超えることとなる額を、災害により生じた経費の財源若しくは災害により生じた減収を埋めるための財源、前年度末までに生じた歳入欠陥を埋めるための財源又は緊急に実施することが必要となった大規模な土木その他の建設事業の経費その他必要やむを得ない理由により生じた経費の財源に充てる場合のほか、翌年度以降における財政の健全な運営に資するため、積み立て、長期にわたる財源の育成のためにする財産の取得等のための経費の財源に充て、又は償還期限を繰り上げて行う地方債の償還の財源に充てなければならない。」
これが地財法第4条の3の1の全文で、これが財政調整基金の基です。そして、この条文の後半部分をまとめたのが4条の4、積立金の処分です。
積立金は、次の各号の1に掲げる場合に限り、これを処分することができる。
1、経済事情の著しい変動等により財源が著しく不足する場合において、当該不足額を埋めるための財源に充てるとき。これは泉南市財政調整基金条例にもそのままあります。
2、災害により生じた経費の財源または災害により生じた減収を埋めるための財源に充てるとき。これも泉南市財政調整基金条例にあります。
3、緊急に実施することが必要となった大規模な土木その他の建設事業の経費、その他必要やむを得ない理由により生じた経費の財源に充てるとき。これは泉南市の条例にはありません。これはなくても差し支えないと私は考えます。
4、長期にわたる財源の育成のためにする財産の取得等のための財源に充てるとき。これもありません。泉南市の場合、これはどだい無理です。なくてもよい。必要ありません。
5、償還期限を繰り上げて行う地方債の償還の財源に充てるとき。これはあります。
地財法は、ここまでしか処分の要件を認めていません。何ゆえにか、地財法にないことをわざわざ泉南市が掲げる必要があるのか。ぬるい市長の裁量条項などは、他団体の財政調整基金条例のいずこを見ても見当たりません。
この条項1つが、泉南市財政調整基金条例の規律性、意義、価値を台なしにしてしまっています。泉南市当局はどうやら他団体に倣って条例を制定して基金は設置してみたものの、この財政調整基金は、財源が不足すればいつ何どきでも自由に使える裏財布かへそくりかのように扱いたいと考えている節があります。
自治法では、基金は特定の目的のために設けることができ、当該目的のためでなければ処分することはできないとあります。明確な目的を損ねる曖昧な市長の裁量条項は抹消することに議論の余地はありません。
そして、ただいまの泉南市財政にとって、最大の課題であり欠落する理念、財政規律への回帰をいかに目指すか、この条例の有効性を担保する努力目標をこの条例にうたうことも、ともすれば財政規律が緩み、自堕落で安易な財政運営に陥りがちな泉南市には、当然必要な条項です。
改正提案に賛成します。この改正を機に、ますます泉南市財政調整基金条例の議論を議会で深めていってまいりたい。先へ進んでいきたい。
以上。
84
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────金子議員。
85 ◯3番(金子健太郎君) 泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定についてに関して、会派を代表して、新政せんなんの金子健太郎が、反対の立場にて討論いたします。
提出されました本議案は、泉南市財政調整基金条例第2条に、積立額をおおむね100分の10を超えるようという内容の努力目標を明記することと、処分に関する第6条第4号、「前各号のほか財政上市長が認めたとき」を削除する内容となっております。
提案理由にも触れられているように、災害や経済不況等の緊急を要する際に必要となる資金として財政調整基金があり、それに備えるため計画的な積み立てを行い、着実に財政基金残高を積み上げるために、議会等の厳しいチェックのもと、必要最低限の処分にとどめること、この意義に対しては賛同するものと考えております。
ただ、今回、十分な議論を行えていない中では、本提案に賛同できないというふうに考えております。
本提案は、例えば処分に関する4号の削除を見ましても、先ほど山本議員の御答弁にもありましたように、その削除の意義としては、市長の、この先誰がなるかもわからない市長に、そのような権限を持たせ、財政規律が緩むような財政支出を乱発させる、その危険性を抹消するために削除するんだ。
これは確かにわかるんですが、片や違う答弁では、ほぼこの第4号が使われることは今まではなかった。そして、これの弾力性に対しての代替案は第1号で補えると。ただ、そうなりますと、この第4号の削除、その意義というのがよくわからなくなります。
少なくとも、これに対しては議論すべきではないかというふうには考えていますし、この4号の削除に関しましても、先ほど他の議員の方から御質問があったように、地方自治法第149条第2号にも規定されていますが、普通地方公共団体の長、首長は予算を調製し、及びこれを執行することとあり、その権限をこの削除は制限することになりかねず、慎重な議論が必要と思われます。
積立額に関しましても、一般的には標準財政規模の10%が適正とされておりますが、この泉南市の特有の事情を加味した上で数値設定を行うべきで、私は逆にこの泉南市特有の事情を加味した結果、もし100分の10、これ以上が適切というのであれば、それはその数値でも100分の20でも25でもいいと思っておるんですが、やはりこのことに関しましても、慎重な議論、これというのが欠けているのではないかというふうに考えております。
ですので、以上のことをもちまして、提案者の火急の事態が起こるその日に備えるため、計画的、最低限の処分を徹底することにより、迅速な適正額の積み立てに関して、ここは十分私も理解するものではありますが、本議案に関しては、慎重な議論が必要と考えることから、今回は反対の討論とさせていただきます。議員各位の皆様には御賛同賜りますようよろしくお願いいたします。
以上とさせていただきます。ありがとうございます。
86
◯議長(河部 優君) ほかに。────原口議員。
87 ◯2番(原口悠介君) 大阪維新の会の原口悠介です。
ただいま議員発議されました財政調整基金条例の一部を改正する条例について、賛成の立場から討論いたします。
財政調整基金に関しまして、その積み立ての必要性については、長期的な視野に立つのはもちろんのこと、各年度における歳出の最適化や平準化を実現するだけではなく、あすの備え、緊急時の備えのためでもあります。あえてここで申し上げるまでもなく、財政調整基金の積み立ての必要性は共有しているところだと思っております。
ですが、本市の財政調整基金の残高は、大阪府内でもワーストに入り、不測の事態に対応できる状態ではありません。困ったら誰かが助けてくれる、手を差し伸べてくれる、そんなに甘くはないはずです。今こそ自分の足で立ち、自立をするべきときであります。
臨時財政対策債を含む国からの地方交付税などが減少する一方で、今補正予算のような義務的支出、社会保障関係費などの増加により、厳しい財政状況が続くことが予想されます。歳出の見直しなどの対策は急務であります。
このままの運営では来年度はまだしも、再来年、そしてその先と予算が組めるのか、危惧するところであります。いま一度本当に使っていいお金とそうでないお金をしっかりとチェックする、そしてそれを予算に反映させる、その思いをしっかりと誰が市長になっても共有できるようにと、今回の改正にあります項目の趣旨を尊重し、しっかりと将来にこの泉南市を引き渡していくためにも、本提案に御賛同いただきますようよろしくお願い申し上げまして、賛成の討論といたします。
88
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────以上で本件に対する討論を終結いたします。
泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
89
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって泉南市財政調整基金条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決されました。
次に、日程第11、議案第12号「平成29年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第6号)」及び日程第12、議案第13号「平成29年度大阪府泉南市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」の以上2件を
一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案2件について、平成29年度予算審査特別
委員長の報告を求めます。平成29年度予算審査特別
委員長 澁谷昌子議員。澁谷
委員長。
90 ◯平成29年度予算審査特別
委員長(
澁谷昌子君) ただいま議長より報告の旨の指名を受けましたので、これより今定例会において平成29年度予算審査特別委員会に付託を受けました議案第12号「平成29年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第6号)」及び議案第13号「平成29年度大阪府泉南市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」の以上2件について御報告申し上げます。
本特別委員会は、去る12月13日、委員並びに市長以下
関係理事者の出席のもと開催し、慎重に審査を行いました。
なお、本報告につきましては、
委員長一任の了承のもと作成したものであり、議員の皆さまに事前に
委員会会議録の
特急反訳原稿を御配付しておりますので、質疑、
討論部分につきましては省略をし、結果のみの報告とさせていただきます。
また、採決結果につきましては、本日、皆様方のお手元に御配付いたしております本特別委員会審査報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いいたします。
それでは、御報告を申し上げます。
議案第12号「平成29年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第6号)」は、質疑の後、
反対討論があり、
起立採決の結果、賛成少数で否決されました。
次に、議案第13号「平成29年度大阪府泉南市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」は、質疑の後、討論はなく、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上が、本特別委員会に付託を受けました議案2件についての審査の結果でございます。甚だ簡単ではございますが、私の報告とさせていただきます。
91
◯議長(河部 優君) お諮りいたします。ただいまの
委員長の報告に対する質疑については、これを省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
92
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって
委員長の報告に対する質疑については、省略することに決定しました。
これより本2件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────森議員。
93 ◯7番(森 裕文君) 泉南市行政は、市民の視点に立ち、効率的に透明性を持って行うべく、市民から託されたはずの財政運営を、市民や議会に何の説明や断りもなく、手前勝手の裁量でやろうとしている。行政が決めたことだから議会も黙って承認すればよい、市民にはわかりやすく説明する必要もないという泉南市行政の思慮の浅い思い上がった傲慢な姿勢は、もはや目に余るものがあります。
私は、泉南市行政のこの放漫、傲慢な財政運営、無規律、無秩序、無軌道な主我主義に断固抗議をし、議案第12号、平成29年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第6号)に反対いたします。
財政が正常に円滑に運営されているならまだしも、泉南市財政が今危機的状況にあることは、市長も認識を持っているはずです。こんなときだからこそ、なおさらに、バッドニュースファースト、業種を超えて絶賛されるトヨタの経営ポリシーでもあります。バッドニュースファースト、悪い知らせをいち早く知らせることで、過去の問題に対処し、将来の改善の原動力とするのです。これは、すぐれて高い危機管理能力であって、どこかの自治体の隠蔽体質とは対極の経営理論であります。
9月、地方交付税決定額が示されました。泉南市に交付されるその額は22億9,595万円、これは確かに当初予算でもくろんだ25億3,000万円からすれば、やりくりに青息吐息状態の泉南市にしては、2億3,400万円ショートの大誤算です。当てにしていた財源が本当に当て外れとなってしまって、たちまち一般財源が枯渇して、これでは年が越せない、今となってはいたし方がない、災害など、いざいうときの備えのわずかな蓄えの財政調整基金を取り崩そう、たとえ備えが風前のともしびとなって、有事に間に合わなくてもケセラセラ、起きないことを願うばかりだが、万が一の未曽有の事態が出来したら、一体どうするつもりなんだ。
市民は、こんな底の抜けた金庫に、なけなしの命の次の頼りを預けていたのでは、たまったものではない。安心・安全どころか安心して夜もおちおち眠れない。一体誰のせいでこんなことになったのか。明らかに財政運営の失敗だろう。
その要因は、歳入の不適正な会計処理の数々の実例からうかがい知れる。失われた庁内ガバナンス、行政みずからが認めるコンプライアンスの欠如、火葬場建設の追加予算に対する拙速過ぎる決定に見られた、説明を省く強引な対応等々、様相としてさまざまを数え上げれば切りがなくあらわれています。当然、至極当然の話として、経営責任が問われてしかるべきだろう。
本来、財政健全化に資するはずの財政調整基金までをも取り崩しながら、なぜそのことに口をつぐんでやり過ごそうとするのか、なぜごめんなさいの一言が言えない、言おうとしない。泉南市行政は、場が違えば、同じ口がいろいろなことを、のたまわっているのではないでしょうか。
行革においては、対症療法ではだめと言った、その口が、これを対症療法的な手法と言わずして、何をもって対症療法的運営というのか。これはまさに対症療法ど真ん中の、計画性はおろか、ごく近い将来さえフォーカスできない、不慮を想定した準備もできない、まさに場当たり経営ではないのか。
こんな無責任放題なことがかつてあったでしょうか。事ここに至るまで、議会にも市民にも全く何の説明もしないでいて、いきなりこの補正予算案にすっとぼけてぽんとのせてきて、それでもなお、問われるまで説明責任を果たそうとせず、予算審査特別委員会で否決されれば、何ちゅう議会やと言わんばかりのあきれ顔をする。
あきれ返っているのはこちらのほうである。経営責任を自覚し、諫言を享受する度量のかけらもないのか。泉南市財政の健全な運営に資するための条例の基金を処分する要件の解釈において、泉南市行政当局による国の財務状況の単なる読み違い。極めて低レベルの分析力によって起きた不測の事態を、経済事情の著しい変動等により財源が著しく不足する場合に置きかえるなどに及んでは、ましな詭弁にも値しない非常識、厚顔無恥の欺瞞である。
市民、議会を冒涜するにもほどがある。もっと謙虚になって懸命に市民のための持続可能な財政運営に資する情報の収集に努め、率直に失敗は失敗として認め、事を分けて説明して、市民に謝罪して真摯に改善に取り組むべきである。
役人の役人による役人のための行政の終えんに期待を寄せて、説明責任の不実の弁償を勧告して、檄を込めて泉南市行政の覚醒を促して、
反対討論とします。
94
◯議長(河部 優君) ほかに。────金子議員。
95 ◯3番(金子健太郎君) 議案第12号、平成29年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第6号)に関して、会派を代表して、新政せんなんの金子健太郎が賛成の立場にて討論を行います。
提出されました一般会計補正予算は、今回の補正額である歳入歳出それぞれ8,084万7,000円を追加し、補正後予算額が261億4,955万3,000円となっています。
本一般会計補正予算は、社会福祉事業に対して多くの予算が配分されており、生活困窮者、そして私たちの未来を担う存在である乳児、幼児、障害児がその対象となります。
この予算は、日々困り事や不安を抱えながら生活している方々の医療費に関するサポート、そして
子どもたちの健全な成長と生活の向上に資するものであります。
そして、庁内業務において非常に重要なインフラである情報システムの改修に伴う予算にも振り分けられており、市民の皆様に提供する行政サービスの質と利便性を向上させるために不可欠であるという観点からも評価するものです。
歳出に関する詳細を上げますと、情報システムの改修にかかわる予算の増額が行われており、マイナンバー制度における日本年金機構との情報連携においては、年金の資格取得確認、給付を受ける際に利用され、各手続のワンストップで処理が可能になるなど、利用する市民の皆様の負担が大きく軽減されます。
そして、障害者総合支援法等の改正に伴う改修と介護保険システムの改修において予算が増額されております。これらのシステム改修費は、行政においては事務作業の効率化とあわせて、限られた人的資源の中で行政サービスの質の向上に資することとなり、ひいてはサービスを利用する市民の皆様にとっても利便性が向上し、その恩恵を大いに得ることができます。
情報システムへの投資は、その意義や効果がわかりにくい場合もありますが、質の高い行政サービス提供で欠かせないインフラであり、今回の予算の増額は重要であると評価しております。
そして社会福祉に関してですが、保育所事業に3,449万9,000円、
民間保育所等支援事業として867万8,000円の増額となっており、泉南市立である
浜保育所と泉南市内の
民間保育所の保育士等への処遇改善に充てられます。
この措置により、保育園の事業運営における人材確保とスキルアップに関して、改善を促進することとなり、保育所へ通う子どもに対して質の高い保育と安心・安全を提供することにつながり、保育士たちにとってもやりがいが持てる職場づくりを実現することからも評価できるものであります。
障害児通所給付事業9,115万2,000円は、児童の発達支援や放課後等デイサービスの利用者数や利用頻度がふえているので、増額されたとのことです。児童とその親の皆様のサービス利用に対する切なる願いを酌み取り、利用者ニーズへ迅速な対応をされたことを評価し、今後も期待しております。
生活保護事業の3,300万の増額は、生活に困窮されている方々の医療費扶助であり、その方々の健康と命にかかわる非常に重要な予算でありますので、その増額に関しても評価しております。
最後に、歳入ですが、こちらの歳入では、財政調整基金が2,752万6,000円、こちらが繰り入れられていますが、泉南市の財政を健全で安定させるための施策をさらに進めていただき、より多様化する住民サービスに対応するための投資を行うことによって、市民の皆様には住んでいてよかった、そして流入人口をふやすために住みたい、そのように思える泉南市をつくり上げることを要望とし、
賛成討論とさせていただきます。議員各位の皆様の御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。
96
◯議長(河部 優君) ほかに。────以上で本2件に対する討論を終結いたします。
これより順次採決いたします。
まず初めに、議案第12号「平成29年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第6号)」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は原案否決であります。よって採決に当たりましては、原案について起立により採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
97
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって議案第12号は、原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号「平成29年度大阪府泉南市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)」を採決いたします。
本件に対する
委員長の報告は
原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、
委員長の報告のとおり
原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
98
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって議案第13号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第13、閉会中の継続調査を議題といたします。
各常任
委員長及び議会運営
委員長から各所管事務の調査のため、
会議規則第111条の規定により、お手元に御配付いたしております申出書のとおり、閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りいたします。各
委員長からの申し出のとおり所管事務の調査について、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
99
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって各
委員長からの申し出のとおり、所管事務の調査について、閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。
〔「議長」の声あり〕
100 ◯議長(河部 優君) 南議員。
101 ◯16番(南 良徳君) この際、動議を提出いたします。
地方自治法第98条第1項の規定により、公金の不適切な会計処理の検査に関する動議を提出いたしますので、直ちに議題とされんことを望みます。
〔「賛成」の声あり〕
102 ◯議長(河部 優君) ただいま南 良徳議員から、地方自治法第98条第1項の規定による公金の不適切な会計処理の検査に関する動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
それでは、議案書を提出してください。
〔議案書提出〕
103 ◯議長(河部 優君) 暫時休憩いたします。
午後3時11分 休憩
午後3時30分 再開
104 ◯議長(河部 優君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りいたします。この際、公金の不適切な会計処理の検査に関する動議を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
105 ◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって本動議を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定しました。
公金の不適切な会計処理の検査に関する動議を議題といたします。
本件に対し、南 良徳議員から提案理由並びに内容の説明を求めます。南 良徳議員。南議員。
106 ◯16番(南 良徳君) それでは、公金の不適切な会計処理の検査に関する動議につきまして御説明を申し上げます。
本動議を提出するに至った経緯としましては、本年平成29年5月に、教育委員会所管の留守家庭児童会の会費の徴収事務において、調定が事後処理となっていたなど、債権管理が適切に行われていなかったことが判明しました。
その後、理事者において全庁的に調査を行った結果、留守家庭児童会を含む市事務の計11の事務債権において、事務処理の一部に誤りがあることが、12月4日に開催をされました議員全員協議会におきまして報告を受け、その報告内容について質問等を行ったところでありますが、納得のいく答弁を得ることができませんでした。
さらに、今定例会にあっても、本件について6名の議員が一般質問を行いましたが、理事者の答弁は責任の所在すらはっきりしないというのが現状であります。
このような状況から判断した結果、議会において、地方自治法第98条第1項による検査を実施することが、本内容を調査する最善の策という考えに至ったことから、本動議を提出するものでございます。
それでは、本動議の内容について御説明を申し上げます。議案書の2枚目をお開きください。
1番としましては、検査事項としましては、地方自治法第98条第1項の規定により、次の事項について検査するものとするとしましては、(1)公金の会計処理に関する事項としております。
次に2番目としましては、特別委員会の設置としまして、本検査は、地方自治法第109条及び委員会条例第6条の規定により、委員7名から成る公金の会計処理に関する調査特別委員会を設置し、これに付託するものとする。
次に3番目としましては、検査権限としましては、1に掲げる事項の検査を行うため、地方自治法第98条第1項の権限を、上記特別委員会に委任するものとしております。
次に4番目としましては、検査期限につきましては、上記特別委員会は、1に掲げる検査が終了するまで、閉会中もなお検査を行うことができるとしております。
以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
107 ◯議長(河部 優君) それでは、ただいまの提出者の説明に対し質疑を行います。質疑はありませんか。────梶本議員。
108 ◯6番(梶本茂躾君) 今回の公金の会計処理に関する事項ということで、南議員もちらっと言われましたけれども、範囲が留守家庭児童会のみについてで検査するのか、それともこの公金処理に関する広い範囲で検査するのかというのと、改選前でしたけれども、たしか委託業務の件に関しまして、当初98条、途中から百条と、急遽もう改選間際で百条に切りかわったような事態がありましたけれども、今回、頭から百条というような考えがなかったのか、お答えください。
109 ◯議長(河部 優君) 南議員。
110 ◯16番(南 良徳君) 梶本議員の質問にお答えをいたします。
先ほども提案理由、説明で述べさせていただきましたように、公金処理という中で、11項目という大きい枠の中で考えておりまして、決して留守家庭児童だけに限定したものではございません。
それから、なぜ百条にしないのかと。議会としては98条で検査、百条で調査ということになりますが、今回は証人喚問等々まで至らずに検査を粛々とやっていきたいということで98条を提案いたしました。
以上です。
111 ◯議長(河部 優君) 梶本議員。
112 ◯6番(梶本茂躾君) 私が懸念するところは、この改選前の委託業務に関しての98条、百条の検査、調査ということで、長い日にちがかかりながら何も出てこなかったという懸念があると。
とするならば、証人喚問もできる百条、一定のそういう不適切な会計処理があるということで今回出されておると思うんですけれども、そうなれば、白黒はっきりすると言うたらちょっと語弊になるかもわかりませんけれども、そういう気持ちで百条の動議というのが必要ではないかと思うんですけれども、どうですか。
113
◯議長(河部 優君) 南議員。
114 ◯16番(南 良徳君) なぜ百条にしないのかということですが、御意見として承っておきます。
115
◯議長(河部 優君) 梶本議員。
116 ◯6番(梶本茂躾君) これを今動議を出されて、御意見として承っておきますというのは、どういうふうに捉えたらいいのかわかりませんし、とにかく騒ぐだけで終わらすような調査委員会ではだめだと思います。うみがあるならば出し切っていただきたいと思いますが、その今の御意見、どういう意味で言われたのか、お答えください。
117
◯議長(河部 優君) 南議員。
118 ◯16番(南 良徳君) 先ほど申し上げたように、98条あるいは百条という議会としての権限がございますが、私は今回は98条を提案したと、これを梶本議員が言われる百条にしなさいというような話ではなくて、私はそれを選択した、こういうことです。
それから、2点目は、何も結果云々という話ですが、結果についてはわかりません。これから検査をするわけですから、期限なりあるいは頻度なり、委員会の、その中で議論をしていただいたらいいと。おのずと結果が出る、あるいはひょっとしたら解明できないということもあり得ると思いますが、それは今から考えることではないと、そういうふうに思っております。
119
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────竹田議員。
120 ◯11番(竹田光良君) 何点かちょっと質問させていただきたいと思います。
この間、公金の不適切な会計処理につきましては、確かに先ほど南議員のほうからもありましたように、一般質問、それから2回でしたか、議員全員協議会等々をやってまいりました。
今回98条ということで、百条ではないんでありますが、大きな議会の権限をいわゆる発動して、そして調査特別委員会を設置するわけでありますが、私はこの間見ていて、この不適切な公金処理については、行政としてはきちっとそれなりのプロジェクトチームをつくって、そして解明に当たってきたというふうに思うわけです。
これが仮に98条特別委員会を設置しなくても、必要な書類というのは今はきちっとそれに応えるだけのいわゆる行政側の姿勢はあるんではないかなというふうに思うわけであります。
ですから、例えば所管の委員会であったりとか、そういったところから要請をして、必要な、いわゆる検査に必要な書類、こういったものは十分に今出すことができる態勢になっているんではないかなというふうに思うんですが、それを越えて98条にしていく意義、改めてお聞かせをいただきたいと思います。
それからもう1点、この間最終報告ということで、議員全員協議会の中で副市長のほうから一定の説明があったわけでありますが、今後いわゆる職員に対する処罰と言っていいのかわからないですけれども、こういったこともございました。
当然そうした場合について、議会に対して改めてもう報告があろうかなというふうに思いますので、どちらかとすれば、そういう報告を待った上で、改めて議会としては98条云々というのは考えてみてもいいのかなというふうに思うんですが、そういった意味においては、少し時期尚早の部分はないのかなというふうに懸念をするわけでありますけれども、そこは南議員としては、提出者としてはどう考えておるのか、お尋ねをしたいと思います。
121
◯議長(河部 優君) 南議員。
122 ◯16番(南 良徳君) 竹田議員の質問に御答弁を申し上げます。
確かに我々は資料請求等で、書類をとることは可能だということは認識をしております。ただ、今までの理事者側の答弁にもあったように、ヒアリングの話が出てきたり、いわゆるそういったことも含め、我々が議員全員協議会でいただいたこの調査結果、これについては、コンプライアンスの問題等々ございますので、そのあたりも含めていろいろ一定の検査が必要だと。
だから、書類だけではなかなかそこまでに至らないということで、今回98条を提出させていただきました。
それから2点目、理事者側の処罰というか、賞罰委員会も開かれると思いますが、決してこの98条は、こういった個人的な問題ではなくて、ほかの案件も含めた中で、私は全庁的な問題だというふうに認識しておりまして、決してそういう我々が処分、処罰にかかわるとかいう問題じゃなくて、市全体としての、やはりどういうふうにいいますか、組織あるいは体質といいますか、そういった問題のほうが、私は今後についても必要ではないかということで、処分を待つことはないと。別個に98条でやっていきたい、こういう思いです。
123
◯議長(河部 優君) 竹田議員。
124 ◯11番(竹田光良君) そうしますと、今の御答弁、一定いただいたわけなんですが、いわゆる書類のみではないということは、それは恐らく参考人を視野に入れているということだと思いますが、それについては、いわゆる1つは、先ほどの文脈からいくと、この間、一般質問でしたか、いわゆる課長と部下のいわゆるその辺の、何ていうんですかね、一致しない点であったりとか、そういったところまで視野に入れてはるのかなというふうに思うんですが、決してこれは98条、百条というのは犯人探しではないんだということを、やっぱり肝に銘じておかなあかんと思うんです。98条というのは、そういう特別委員会ではないということだと思います。
それとあわせて、参考人を呼ぶとなれば、一定の予算が必要となるわけでありますが、それについては1、2、3、4点を見るとありませんが、予算措置としてはどう考えておられるのか、改めてお聞きしたいというふうに思います。
それから、全体的な話なんだというふうにありましたが、あくまで余り広げ過ぎると、やっぱり調査事項がぶれてしまう可能性があるなと、そういった意味においては、11項目だったら11項目にきちっと絞ってやらなければならないんではないかなというふうに思うわけでありますが、この点について改めて御答弁をお願いいたします。
125
◯議長(河部 優君) 南議員。
126 ◯16番(南 良徳君) 再度の御質問にお答えをいたします。
参考人が視野に入っているというふうなことでございますが、視野に入っております、当然。
それから2点目、予算措置の件ですが、我々も過去の経験等からして、先ほど百条の話も出ましたが、今回98条ということの中で、余りそういった予算、多くの予算は必要としないという前提でございまして、もし要れば、議会費の流用をしていきたいと。
それから3点目は、11項目に限るのかということでございますが、一応私は11項目に限ってやっていこうという思いでございます。
127
◯議長(河部 優君) ほかにございませんか。────以上で本件に対する質疑を終結いたします。
この際、お諮りいたします。本件につきましては、委員会への付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
128
◯議長(河部 優君) 御異議なしと認めます。よって本件につきましては、委員会への付託を省略することに決定しました。
これより討論を行います。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
公金の不適切な会計処理の検査に関する動議を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」の声あり〕
129
◯議長(河部 優君) ただいま議長の宣告に対し御異議がありますので、本件については起立により採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
130
◯議長(河部 優君) 起立多数であります。よって公金の不適切な会計処理の検査に関する動議は、原案のとおり可決されました。よって本件については、7名の委員で構成する公金の会計処理に関する調査特別委員会を設置し、これに付託の上、調査終了までの間、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
暫時休憩いたします。
午後3時48分 休憩
午後4時55分 再開
131
◯議長(河部 優君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長いたします。
先ほど設置されました公金の会計処理に関する調査特別委員7名の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、1番 山本優真議員、3番 金子健太郎議員、7番 森
裕文議員、9番
堀口和弘議員、10番
澁谷昌子議員、13番
和気信子議員、16番 南 良徳議員の以上7名の議員を指名いたします。
委員各位におかれましては、よろしくお願いいたします。
以上で本日の日程は全部終了し、今定例会に提出されました議案の審議は全て終了いたしました。
連日にわたり慎重なる御審議を賜りまして、まことにありがとうございました。
議員及び理事者各位におかれましては、健康に留意され、御家族ともども幸多き新年を迎えられますようお祈り申し上げます。
これをもちまして、平成29年第4回泉南市議会定例会を閉会いたします。お疲れさまでした。
午後4時56分 閉会
(了)
署 名 議 員
大阪府泉南市議会議長 河 部 優
大阪府泉南市議会議員 梶 本 茂 躾
大阪府泉南市議会議員 森 裕 文
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