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平成27年第2回定例会(第3号) 本文 開催日: 2015-06-12
平成27年第2回定例会(第3号) 名簿 開催日: 2015-06-12

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  1. 泉南市議会 2015-06-12
    平成27年第2回定例会(第3号) 本文 開催日: 2015-06-12


    取得元: 泉南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯議長(木下豊和君) おはようございます。ただいまから平成27年第2回泉南市議会定例会継続会を開議いたします。  直ちに本日の会議を開きます。出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。  これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において18番 堀口武視議員、1番 松田英世議員の両議員を指名いたします。  次に、日程第2、前回の議事を継続し、一般質問を議題とし、質問を許可いたします。  まず初めに、13番 竹田光良議員の質問を許可いたします。竹田議員。 2 ◯13番(竹田光良君) おはようございます。公明党の竹田でございます。  議長に発言の許可を得ましたので、平成27年第2回泉南市議会定例会において一般質問をさせていただきたいと思います。  今回、一般質問13人が通告をされているわけなんですけれども、私は11番目ということでございまして、最近本当に、さっきも言っていたんですけれども、1番とかが多かったので、また今回もくじ運がよければ1番を引かせてもらおうかなと思っていたんですけれども、11は確かに1、1なんですよね。随分きのうまでの皆さんと重なる部分が多々ございます。答弁のほうはもう簡潔にしていただければありがたいなと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  それでは、早速ですけれども、今回は大綱3点にわたりまして通告をさせていただいておりますので、順番に質問させていただきたいと思います。  まず、泉南市の地方創生についてお尋ねをいたしたいと思います。  我が国の人口は減少局面へと進んでおります。また、若者の地方からの流出と東京圏への一極集中が進み、首都圏への人り口の集中度は、諸外国と比較しても圧倒的に高くなっているとのことであります。  当市におきましても、現在微減ではありますが、人口減少へと入りつつあります。人口の減少は、一般的に消費市場の縮小、また人手不足による産業の衰退、地域のさまざまな社会基盤を維持することが困難になると指摘をされております。  政府は、昨年11月に成立したまち・ひと・しごと創生法に基づきまして、日本全体の人口減少の展望を示した長期ビジョンと、そして地方創生のための今後5年間の総合戦略を昨年12月27日に閣議決定をいたしました。都道府県や市町村には、地方版総合戦略、この策定を努力義務として課せられておるところでございます。  さて、当市におきましても3月定例会における市長の市政運営方針についても、主要施策の第一がこの地方創生であり、泉南市の今後を戦略的にどうしていくのかという点において、やはり欠かせぬ施策であると認識をしております。  そこで、質問の1は、この泉南市の総合戦略推進事業についての進捗についてお聞かせをいただきたいと思います。  また、その2は、地方創生に関連して、地方創生先行型事業並びに消費喚起生活支援型事業について、3月の定例会で平成26年度の補正予算として計上され、議会の議決が行われております。幾つかの事業について、その進捗をお尋ねいたしたいと思います。  地方創生先行型の各事業は、りんくうにぎわい創出プラン事業、また地域資源国際化事業紀州街道観光イベント事業泉南農業塾運営事業安全推進ヘルメット推進事業についてお尋ねをいたしたいと思います。  また、消費喚起生活支援型事業では、プレミアム商品券発行事業についてお聞かせをいただきたいと思います。
     なお、どの事業も、もう既に先ほども申し上げましたけれども、本日までの一般質問、そしてまた常任委員会協議会でも説明いただいておりますので、もう簡素で簡潔な説明でよろしくお願いいたします。  以上、よろしくお願いします。 3 ◯議長(木下豊和君) ただいまの竹田議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。竹中市長。 4 ◯市長(竹中勇人君) それでは、私のほうから地方創生に関する総合戦略の事業全体の進捗についてお答えをさせていただきます。  地方創生の事業といたしましては、15の事業プラスプレミアム商品券ということで、16の事業に分けて現在事業を進めておるところでございます。  まず、この地方創生総合戦略の核となる計画でございますけれども、これは人口ビジョンの策定、それと総合戦略の策定の2つでございまして、これを核として、さらにそのほかの事業、来年以後の事業の展開を考えていくということになってございます。  この策定に際しましては、市民を初めといたしまして産・官・学・金・労の各界の方の参画をいただきまして、総合戦略推進委員会で検討をしておるところでございます。先般、第1回の検討委員会を開いたところでございまして、これから順次この検討委員会を通じて10月ごろの策定に向けて御検討をお願いしておるところでございます。  地方創生に関しまして、平成26年度の補正予算でこの3月議会で御承認をいただきました。非常にタイトなスケジュールの中ではございましたけれども、今年度この16事業を実施していくわけでございますが、まだ現在は2カ月余りしかたってございません。もう既に終わった事業もございますが、まだ入り口という段階でございますけれども、順次担当のほうから御説明をさせていただきたいと思います。 5 ◯議長(木下豊和君) 真鍋総合政策部長。 6 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(真鍋康之君) それでは、私のほうから、総合政策部所管のりんくうにぎわい創出プラン事業の進捗と地域資源国際化事業の進捗について御答弁申し上げます。  まず、りんくうにぎわい創出プラン事業の進捗でございますが、この事業は、りんくう公園の整備活用を進めるに際しまして、本地区の基本的方向性または民間活力の導入等を見据えた上、全体のコンセプトを明確にし、イメージづくりのための基本計画をつくるというものでございます。現在は業者選定に向け、鋭意作業を進めているところでございます。  次の地域資源国際化事業の進捗でございます。  こちらは、市域に存するさまざまな地域資源を国際化することで、地域に住まう外国人の利便性を高めたり、また関空からのインバウンドを呼び込もうというものでございます。  実際の作業としましては、最も需要が高い生活に必要な情報の外国語翻訳の作業を進めているところでございます。具体には「くらしの便利帳」に掲載されております生活情報等を中心に、情報の抽出作業を現在行っているところでございます。  翻訳対象の言語につきましては、まず英語、できる限り多言語化を予定してございます。本市に比較的多く住まわれているスペイン語圏、ペルー、コロンビア等を中心に検討中でございますが、今後順次言語をふやしていくことを考えているところでございます。  以上でございます。 7 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 8 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) それでは、市民生活環境部所管紀州街道観光イベント事業泉南農業塾運営事業、それとプレミアム商品券につきまして順次御説明いたします。  まず、紀州街道観光イベント事業でございますけれども、これは本市が有する歴史的な資源を活用しまして、市民主体イベントの支援を通じて、市民同士のつながりを深め、また郷土愛を醸成するということと、多くの方々に訪れていただくということを目的に掲げて進めてまいりました。  2月に実施主体となる実行委員会を立ち上げまして、実施は4月29日、ABCまつり及び熊野街道信達宿藤まつりとあわせまして開催いたしてございます。  当日は、時代行列参加者の方77名の皆様に御協力いただきました。そして、この事業だけでは3,200名以上に上る観覧者に沿道にお集まりいただきまして、事故もなく無事ゴールしたと。  当日の観客数ですけれども、ABCまつり藤まつりの来訪者を含めまして、全体としては5,000人以上ということで、本事業の目的としている訪れてみたくなるまちづくりに一定寄与することができたと認識してございます。  続きまして、農業塾運営事業でございますが、この農業塾、本市の遊休農地でございますけれども、現在農業委員会調べで約19ヘクタールございます。これは年々増加傾向にございます。  原因としましては、高齢化でありますとか担い手不足になっております。その新たな担い手を育成し、現に遊休化しつつある農地の有効活用を目指しまして、農業塾ということを開講いたしました。2度の募集を行いまして7名の応募がございまして、2名を採用してございます。  塾の運営状況としましては、本市の北野にある遊休農地約1,400平米を学習用圃場としまして市で借り上げ、市内在住の農家の方1名を講師としまして、塾生の営農技術習得のため、現在の里芋でありますとかミズナス、キュウリ、トマト、ピーマン、豆類の作付を行っておるというところです。  この塾生は、来年度末まで2年間で営農技術を一通り習得しまして、卒業した暁には、泉南市内において遊休農地の活用を踏まえ、新規就農していただきたいなというふうに考えてございます。  続きまして、プレミアム商品券について御説明申し上げます。  プレミアム商品券は、地域における消費喚起型事業として実施予定でございます。国において地方の脆弱な消費を喚起するという目的のもと、本市におきましても8月末からの商品券販売開始に向けて準備を進めておるというところでございます。  名前は、泉南熊寺郎初陣記念プレミアム商品券と称しまして、20%のプレミアムを付加しまして、小規模店専用券を3,000円分、それと小規模店と大規模店共通券を9,000円分の構成で、額面1万2,000円の商品券を2万2,000部発行する予定です。  総額2億6,400万円を発行しますので、これが泉南市内で消費されるお金につながるということでございます。  商品券の有効期間は、他の市町村が3から4カ月という短い期間で設定する中でございますけれども、本市の場合、8月末から来年1月末まで、年末年始を含めた期間を設定することによりまして、本地域のさらなる消費拡大につなげてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 9 ◯議長(木下豊和君) 理事者の方に申し上げます。  発言者が申されましたように、重複するところはできるだけ簡潔に御答弁いただきたいと思います。福本教育長。 10 ◯教育長(福本光宏君) 私からは、ヘルメット推進事業ということでお答えいたします。  児童・生徒の登下校時の安全確保が大変求められている中、議員御指摘のとおり、今月1日から道路交通法の改正によりまして、特に自転車運転について、繰り返し危険行為を行う者に対しましては、運転者講習の義務づけなどが課せられるようになりました。  今般の改正の対象は14歳以上ということですので、当然中学生も対象というふうになっております。また、今回の改正にかかわらず、年々自転車による事故というのはふえておりまして、人身事故を伴う場合の賠償請求もより高額になっているのが現状です。  市内各小・中学校では、自転車通学の有無にかかわらず、警察官の協力を求めたり、交通安全指導等を実施している中で、特に自転車のルール、それからマナーを重点的にそのことについて指導をする。また、安全教育の充実、取り組みの推進という点では、意識の向上を図るように各学校に取り組みの推進を促しております。  市教委及び各学校では、昨年度末から保護者及び生徒にヘルメット着用についての指導及びヘルメット購入補助金交付の案内を行っているところですけれども、今の現状では、ヘルメットの着用はなかなか進んでいないというのが実情でございます。  今後、ヘルメット着用の義務化も含めまして、各学校と協議を進めていきたいというふうに思っております。 11 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 12 ◯13番(竹田光良君) 答弁ありがとうございました。  通告していますのに、答弁を書いていただいて簡潔にしてくださいというのも、ちょっと身勝手なところもあるんですけれども、ありがとうございます。  今後、泉南市のまち・ひと・しごと創生総合戦略ということで、これは委員会をつくって全部で4回ぐらいですかね、そこでいろんな話がされるということが1つと、それと泉南市の人口ビジョン策定、これをしていくんだという話があるわけでありますけれども、定住人口については、きのうもどなたかお話がありましたし、私も昨年のちょうど同じこの9月議会でしたかね、定住人口についてということで質問させていただいたわけです。  実はそのときにも披露させていただいたんですけれども、本当につい最近までなんですけれども、各市町村というのは、今もそうなんですけれども、要は総合計画というのをずっと立てていて、泉南市は今第5次総合計画を進めているわけですね。当然、その前は第4次、その前は第3次だったんですけれども、本当にそのときまでは、いわゆる泉南市の人口の目標というのがあって、第5次では6万6,000人を目標にしましょうと言ってしていたんですよね。第4次では7万5,000人だった。第3次ではたしか8万人だったと思うんですけれども、こういう目標を立てていたんですね。  ところが、昨年からいわゆる日本創成会議が、人口というのはこれからどんどん減少していきますよというような発表があって、つい最近、この日本創成会議は、御存じのとおり、いわゆる高齢者が大変ふえますよ、10年で175万人ふえるんですと。特に、大都市圏における介護施設が大幅に不足しますよと。  そういう意味では、どんどん要は引っ越しをして、そういうふうな介護施設が充実しているところへ引っ越してくださいみたいな、そんな話があって、この間また世間が騒いでいたわけです。  そんな中で、当市もこの間第1回の会議を開かれたということで配られた資料があるわけなんですけれども、これを見ると、45年後の2060年にはどうなるんだということで書かれているんですけれども、結構ちょっと衝撃的な数字が並んでいるなというふうに思いました。  ここには、現在もそうなんですけれども、今泉南市はもう200人ずつぐらいが減少を今続けているんだと、毎年ですね。それから、45年後の2060年には、現在の7割以下の4万5,000人を割り込むというふうに想定がされているということです。特に大変なのは、0歳から14歳までの年少人口が急激に減少して、2060年には5,000人以下となり、現在の45%と半分以下までに減少するというふうになっているんですね。  当然、いわゆる15歳から64歳までの生産年齢人口、これもどんどん減ってくる。高齢者の方が大幅にふえていくというふうになるんですけれども、こうなったときに、どういうことが起こるのか、その影響は何かということもきちっとここへ書いていただいています。  今後、人口急減、超高齢化が現在のまま進展した場合に、2050年代には本市の人口は4万人台にまで落ち込むことが予想される。その上で何が起こるのか。課題は以下に列挙するとありました。  まず、安定した税収が望めない。それから、行政経営が成り立たなくなるんだと。現行のサービス水準の維持が不可能になる。いわゆる箱物だけでなく、道路、水道も含めたインフラを含む公共施設の維持管理やコミュニティバスなど、地域交通機関の維持等が困難になる云々とあります。児童数ももちろん半減していく。小・中学校においては、1学年当たり1クラスの維持さえできなくなるんだと。  要するに、こうなってしまっては、泉南市はもう非常に市として大変極めて厳しい状況に陥るというふうな話になってくるわけですね。ですから、そうならないように、まずはいわゆる特殊出生率を上げていきましょうと。今、泉南では1.53あるんですけれども、これが2020年度には1.6、また2030年には1.8、2040年には1.9、2050年には2.0まで回復さすようにしたいと。  実は、この人口減少というのは、早く手を打てば、特に出生率の問題については、改善が早ければ早いほど非常に効果が上がるというふうにされているわけであります。当然、今すぐに例えばどんと出生率が上がっても人口減少していくんですけどね。でも、早く手を打てば打つほど効果が上がるというふうにされています。  さて、そこで1つお尋ねしたいのは、これは4万人台にまで落ち込むと、泉南市はこのような状況になりますよというふうに書かれているわけなんですけれども、じゃ一体、その将来を見越したときに、泉南市としてはどれぐらいの人口が望ましいというふうに考えられているのか、またその根拠もあればお示しをいただきたいと思います。 13 ◯議長(木下豊和君) 竹中市長。 14 ◯市長(竹中勇人君) 今回は、総合戦略推進会議の資料でございますけれども、実際に今の予想ではそういうふうになるということでございまして、実際に4万人台にまで下がってしまいますと、行政の機能というのはほとんど維持できなくなると思います。  先ほど言われた行政サービスだけじゃなしに、公共施設そのものの維持ができなくなるというふうに思っております。それが維持できる最低限の規模は、やっぱり5万人以上は少なくとも一定なければ、公共施設の維持もかなり規模を縮小していかないといけないと思いますし、最低限やっぱり5万人は維持をしていかないといけないというふうに私は思っております。  今後、それに向けてできるだけ早い対応ということでございますけれども、今回の地方創生の事業の展開によって、どこまでその人口減を食いとめられるか。それと、あとはやっぱり少子化対策としての子育て、あるいは教育を充実させることによりまして、出生率の向上を図っていけるのではないかというふうに思っております。 15 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 16 ◯13番(竹田光良君) ありがとうございました。  5万人が必要なんだと、それに向けてしっかりと目標を掲げてやっていくんだと。出生率、今でもかなり国を挙げて、また各自治体も、きのうからもずっといろんな議論があったんですけれども、何とか少子化対策ということで、いろんな子ども手当であったりとか、また医療費を増額したりとか、さまざまなことをやっているんですけれども、これがなかなか形としてはあらわれていないのも、やっぱり現状だと思います。この辺は、相当戦略的なものが必要だろうと。  そうしたときに、今、市長から御披露ありましたように、やっぱりこの総合戦略、これが非常に大事になってくるであろうというふうに思うわけであります。  特に、一応骨子という形であるわけなんですけれども、行きたくなるまち、住んでみたいまち泉南、それから市域における安定した雇用の創出、若い世代が結婚、出産、子育てに希望を持ち、安心して教育できるまち、誰もが安心して長く住み続けることができる、時代に合ったまち、こういうコンセプトを掲げている。  今回、全員で26名の方ですかね、推進委員会の委員としてお名前を連ねていただいています。どうかいい議論をしていただきたいなと。そこでお願いは、決して行政主導でやるようなことはしないでいただきたいなと。もう活発な議論が出るようにしていただきたいなというふうに思うのが1つであります。  そして、もう1点、これはあるときにある人からお話があったんですけれども、竹田さん、今後我々が要するに子どもとか孫に残してあげるのは何かといったら、やっぱり新しい産業の構築が必要やでと、こんな話がございました。  きのうも堀口議員のほうから、もうける自治体という話がありましたけれども、そうだと思います。同時にやはり新しい産業をつくっていくような、そういうのもやっぱり必要ではないか。  特にこの辺というのは、実際に自治体は余り得意とするようなところじゃないんですよね。かつて泉南市は、御存じのとおり繊維産業が非常に盛んでありました。これが今はもうほとんどだめになってしまった。だから、その主産業というのは、今のところないわけなんですね。本当に雇用ということを考えて、そして就労というのをするんやったら、本来でしたら、やっぱり何か泉南市の新しい産業も考えていく必要があるのではないか。  六次産業を云々というような、また遊休農地を活用した特産物云々というような話もありますけれども、やっぱり新しい何か産業を起こしていくような、そんなものが非常に必要かなというふうに思いますけれども、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 17 ◯議長(木下豊和君) 辻本副市長。 18 ◯副市長(辻本 誠君) 地方創生のこれから戦略推進委員会で議論していくんですけれども、先ほど議員のほうからありましたように、しっかりと戦略を持って人口をキープできる──キープできるというか、実際には我々は、人口がかなり減少するということは、もうやむを得ない前提としながらも、できる限りその落ち幅を抑制していくということで、5万人以上は確保できるような仕組みを考えると。  そのために戦略をという話ですので、骨子のほうにも一応示させていただいている4つの戦略ですね。  まずは、人が訪ねてくるということで、流入人口を確保していくということで1つの柱。それから、雇用と、あと安心・安全ですね。その両方で、雇用と生活をしっかり安心・安全で確保できるということで、そこに定着してもらう、定住してもらうと。それで、何よりも人口の自然増も目指さないといけないということで、子ども・子育ての基盤をしっかりする。  この4つの戦略を一応はたたき台として提示させてはいただいているんですけれども、まさに委員会で英知を集めて、いろんな各方面からいただいていますので、具体的にはそこに放り込むコンテンツといいますか、実際の具体的な中身、事業をゼロベースで提案してくれということをお願いさせていただいたところです。それも含めまして議論していきたいなと思ってございます。  実際には、そういうものをかき集めていいものにしていきたいなと。必ず所期の目的である定住促進が地域を起こしてできるようにしていきたいなと。  その中で、実は戦略、お示しさせていただいている中で、新産業を生んで育てるというものは、若干欠けていたのかなと正直思っております。そういう意見もせっかくいいメンバーが推進委員会に集まっていただいていますので、ちょっと意見もいただきながら、できれば入れていきたいなと思ってございます。  以上でございます。 19 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 20 ◯13番(竹田光良君) ありがとうございました。  京都府京丹後市というところがありまして、ここは既に3月に総合戦略をもうまとめ上げているんですね。全国で一番早いというところなんですが、ここはシルク産業が盛んというか、かつてという話なんですけれども、これを復興してやりましょうというふうなことをやっておるそうです。  やはり今こそそれぞれの自治体の特色を生かしながら、またこのことについては、非常に大事な議論の場になると思いますので、若干副市長、ようしゃべられるほうなんで、副市長もやっぱり委員ですけれども、できるだけ委員さんにいっぱいしゃべっていただくような配慮をしていただいて、いい議論をできるように、また見守らせていただきたいなというふうに思います。  それからあと、ちょっとプレミアム商品券についてもお話もしたかったんですけれども、時間がないのであれですけれども、これなんかは本来でしたら、ちょっと広域で考えてやっていただきたかったかなというふうにも思いました。その内容については、きょうはもうあえてしませんが、要するに他市のこのプレミアム商品券については、例えば今20%がプレミアムになっていますけれども、30%のプレミアム率にしたりとか、また子育て教育応援券というのをつくったり、また高齢者支援券をつくったり、いろんな特色があるようにしています。  泉南市は恐らくそこまでないと思いますけれども、今後またそういうこともできるようであれば、余地があれば考えていただきたいなというふうに思います。  ちょっと時間がないので、先に行かせていただきたいと思います。  次は、教育問題についてお尋ねをしたいと思います。まず、4点についてお尋ねをいたします。  1点目は、体罰の根絶についてであります。  きのうも御披露がありましたけれども、平成26年6月に教育委員会は、いわゆる「体罰根絶のために 信頼される学校教育を回復するために」と題した報告書を議会と市民へ提出をされております。  この報告書では、二度と体罰事案が起きないよう取り組みますと、時の教育長は決意を述べられております。しかし、本当に根絶ができているのでありましょうか。昨日もこれについて大変厳しい指摘と、また質疑が成田議員からございましたけれども、私自身も甚だ疑問がたくさんございます。改めて教育委員会の見解をお尋ねいたしたいと思います。  2点目は、教育委員会制度についてであります。  地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正されました。この法律が公布され、本年4月1日から施行され、教育委員長と教育長が一本化した新教育長の設置、また総合教育会議の設置、首長が教育に関する大綱を設置するなど、地方教育行政の見直しが図られ改革がなされております。  本市におきましても、第1回の総合教育会議が開催されたと報告がございました。今般の教育委員会制度の改革によって、一体中身はどう変わっていくんでしょうか。我々議会や市民が期待するような変化があらわれるのか、お尋ねをいたしたいと思います。  3点目は、学校施設の老朽化問題についてであります。  学校施設の老朽化については、これまでも何度も取り上げて質問させていただきました。建てかえ、大規模改修等、その他泉南市内の学校施設全体に関して、これだけではなくてさまざまな老朽化問題というのは深刻であります。  福本教育長が今回教育長として初めて議会にも臨まれているわけですけれども、もともと教育長は教育に非常に熱心であって、子どもたちへの愛情も深い校長先生でございまして、私も御尊敬申し上げる先生の一人でございます。  そこで、教育長にお尋ねしたいんですけれども、この老朽化問題というのは、今、泉南市の抱える大きな問題でありますけれども、どのような御認識と、それからまた見解と取り組みに対する決意を披露していただければありがたいと思います。  教育問題の4点目は、給食事業についてであります。これも御報告をいただいておりますので、簡潔に今の進捗状況だけお聞かせいただきたいと思います。  それから、最後の5点目、各学校のパソコン設置についてでありますけれども、これは学力向上に向けた取り組みとして、ICT環境の整備を積極的に取り組んでいる自治体が多く見受けられます。  実は平成21年ごろに、当時の政府がスクールニューディール構想というのを掲げまして、耐震化、それからエコ化、そしてこのICT化を進めましょうと言って、随分補正予算を組んだりしてやりました。  また、当市においてもこのパソコンの設置など、ICT化を進めてまいりました。そのパソコンもまた老朽化しているというふうにお聞きしておりますが、現状はどうなっていますか。また、子どもたちだけでなく、教職員のパソコンの配置の状況もあわせてお聞かせいただきたいなと思います。  以上、よろしくお願いします。
    21 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 22 ◯教育長(福本光宏君) それではまず、体罰の根絶ということについてお答えいたします。  人格を持った一人の人間として尊重される存在である児童・生徒に対しまして、教職員が行う体罰行為というのは、あってはならないというふうに思いますし、重大な人権侵害行為であると考えております。  また、教職員による体罰は、学校教育法第11条で禁止されている違法行為であることも言うまでもありません。児童・生徒に直接身体的な暴力に及び、行為のみならず、長時間にわたる行為を命じることで苦痛を与えるもの、また体罰ではないにしても、威圧的で恐怖心や不安感を与える不適切な行為、それらは教師みずからがその指導性を否定するものでありまして、児童・生徒と教職員、保護者と教職員の信頼関係を損なうものでございます。  また、体罰等は児童・生徒の心身を傷つけ、児童・生徒が物事を解決する際に、体罰をまねて同様の行為を他者に行うおそれもございます。ひいてはいじめや不登校につながったり、力による課題解決への志向を助長させることにもつながりかねません。改めて市教育委員会を初め、各学校・園、教職員は、体罰やそれに類する力に頼ることなく、本来の教育の基本である児童・生徒理解を深めることや、指導技術の向上に努め、子どもとの信頼関係を土台にして、子どもたちが安心して生き生きと活動できる教育環境づくりの推進を徹底していかなければならないと考えております。  教育委員会といたしましても、これまでの取り組みの至らなかったところをしっかりと反省し、管理職を初め、教職員の体罰等に関する認識や適切な指導のあり方の徹底を図るべく、風通しのよい教育委員会として、学校園や教職員との連携と協力の強化、適切な指導支援に努力してまいる所存です。  加えまして、児童・生徒や保護者や教職員が学校のことや困っていること、悩み等をいつでも気軽に相談できるような窓口の周知あるいは新たな仕組みの構築を通じて、意思疎通、情報の共有をしっかりと図っていきたいというふうに思っております。  学校施設の老朽化についてですけれども、学校施設は将来を担う子どもたちの学習と生活の場ということでもありますので、教育活動を行うための基本的な大事な教育条件というふうに考えております。  今現在は、泉南中学校の改修あるいは新築を考えながら、老朽化対策を進めているところですけれども、大事なのは、やっぱり子どもがこの学校でよかったと思えるような、この学校に来て勉強したい、頑張りたいという意欲を持って学校に来られるような、そういう学校をつくっていきたいというふうに思っています。  その中で、教職員も充実した教育活動を十分に展開できるよう、それから新しい教育内容、新しい教育システムにも対応できるように、機能的な施設環境を整備するとともに、豊かな人間性を育むための快適で衛生的な環境を整える。あるいは安全面では防災性や防犯性を備えた安全・安心なものでなければならないというふうに思っております。  また、学校施設は地域と密接につながる重要なものでございますので、地域住民が利用する身近な公共施設として、また生涯にわたる学習、文化、スポーツの活動の場として多様な活用ができるように、そのこともしっかり考えていきたいというふうに思っております。  以上です。 23 ◯議長(木下豊和君) 上ノ山教育部長。(竹田光良君「上ノ山さん、もう簡単にね」と呼ぶ) 24 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、教育委員会制度の改革から御答弁申し上げます。  今回は4つのポイントがあろうかと思いますけれども、1つは、新教育長の設置ということでございます。これはもう既に議会でも議決をいただいておりまして、福本新教育長が新たな制度のもとでの教育長として任命をされているということでございます。  2つ目は、教育長へのチェック機能の強化ということがうたわれておりますけれども、これは従前から教育委員会としても議事録の作成・公開というようなことも進めております。  それから3つ目に、首長による総合教育会議の設置ということでございます。これは議員からも御披瀝がありましたように、先般、5月12日に第1回目の会議を開催いたしました。ここでは会議の運営に必要な事項が協議・承認されたところでございます。  それから、4つ目には、首長による教育に関する大綱の策定ということがうたわれております。第1回目の総合教育会議の場で、本市の大綱の計画期間や今後の策定スケジュール等が協議されたところでございます。  そして、スピード感を持った教育行政ということでございます。1つには、新たな制度では、教育委員会の会議の招集は、これまでの非常勤である教育委員長から常勤の教育長が行うということになりました。緊急時、タイミングを逸することなく、より迅速に対応できるようになったものと考えております。  また、総合教育会議におきましては、市長と教育委員会が教育の条件整備など、市が重点的に講ずべき施策、それから児童・生徒の生命、身体の保護等、緊急の場合に講ずべき措置について協議をすることとなっております。このことによりまして、民意を代表します、そして予算の編成権と執行権、条例の提案権など、教育に関することであっても、教育委員会が独自に持たない権限を持つ市長と、教育委員会が協議調整を行うということになりまして、両者が泉南市の教育政策の課題を共有して、一致して執行していくことが制度として可能となったというように考えております。  いずれにしましても、この4月からこの制度ができたわけでございますから、この制度の趣旨であります民意を反映するということ、これを念頭に置きまして、今後とも市長部局と連携協力をいたしまして、泉南市の教育行政を進めてまいりたいというふうに考えております。  それから、中学校給食の進捗ということでございます。これにつきましては、来年度4月の導入ということで目指しておりますけれども、先般から御説明いたしておりますように、プロポーザル方式によります業者の選定作業を行いまして、現在はその最終候補者と詳細な仕様の調整を行っているというような状況でございます。  今般の給食の導入に当たりましては、安心で安全はもちろんのこと、おいしい給食、これを目指しております。今後、温かい給食あるいは食物アレルギー対策などの課題につきまして、具体的な対処方策の検討と調整をこの最終候補者と行ってまいりたい。そして、議会を初め保護者等の関係者に対しまして、適時説明と御意見をいただく機会を持つ予定でございます。  以上でございます。 25 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 26 ◯教育長(福本光宏君) 失礼いたします。  パソコンの設置についてですけれども、現在、学校のほうにはパソコンが1校当たり40台、ほぼ児童・生徒1人に1台整備されております。また、インターネット接続環境、あるいは大型デジタル設備なども配置しておりますけれども、最近は教職員の中でもこういうICTを活用した授業研究あるいは実践を進める若い教員も出てきておりますので、以前に比べて教室で使ったり、またパソコンルームで使ったりということがふえておりますし、教科のほうもいろんな教科で展開がされているというふうに聞いております。  ただ、ICT環境の進展・変化は速うございますので、議員御指摘のとおり、国事業を活用して整備した機器ではございますけれども、徐々に古くなってきております。また、更新が必要な時期が迫ってきております。  市教委としましては、国が進める教育のIT化に向けた環境整備4カ年計画等の事業を活用するなど、次のステップの環境整備に向けて計画を積極的に進めてまいりたいというふうに思っております。  また、タブレットにつきましても、導入地域の活用の状況、またその効果等を調査検討しながら、本市における活用について検討していきたいというふうに思っております。 27 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 28 ◯13番(竹田光良君) どうもすみません。ありがとうございます。また、急がせてすみません。  今るるいただきました。特に体罰については、きのうも成田議員から大変厳しい批判もありました。福本教育長におかれましては、着任早々いろんな課題があって、これは大変だなという思いが今あろうかなというふうには推察はいたします。  きのう、おとといも一般質問をされる方というのは、ほとんど教育に関することが非常に多く取り上げられていますし、それだけ課題が山積しているなというふうに思います。  そんな中で、当然新たな体制になって、そして新しい教育長にもなられたわけですから、我々も期待をしています。そして、市長も御自身のマニフェストの中にありますけれども、やっぱり教育に力を入れていくんだというふうにはっきり明言されている。それから、議会も、これはもう誰もが皆そうだと思いますけれども、やっぱり泉南市は教育でしっかりとまちづくりの1つの核にしていく、あるいは全国一の教育力ナンバーワンの都市にしていくんだと、そんな思いの議員がほとんどだというふうに思うのです。  ですから、あとは教育委員会が本当に腹を据えていただいて、そしてどんどんいい教育行政をしていただきたいなという思いがいっぱいであります。  そんな中で、さまざまなことが現場で起こったりはしているわけなんですけれども、耳の痛い話で申しわけないんですけれども、つい先日もこんなお話を伺いました。  ある御父兄と話をさせていただいたんですけれども、その方は、体罰とは言わなかったんですけれども、実はということで、私の息子は先生からいじめられていましたと、こんな話が実際にありました。ただ、もうこの子は卒業してしまっていますのであれなんですけれども、要するに教師にいじめられておったというような話がありました。  ちなみに、この教師につきましては、きのうも指摘がありましたけれども、アンケートがありまして、どうも改ざんした、そういう疑いがあるみたいであります。  ですから、今本当に現場で何が起こっているのか、何がどうなっているのか。これは言うておきますけれども、樽井とか西信とかこの間から出ていますけれども、別の学校ですからね。  要は、一生懸命頑張っていただいている先生もいてます。頑張っていただいている学校もあるわけなんですけれども、例えばこのアンケート1つとっても、今、教育委員会がやっているアンケートというのは、記名記入のアンケートをやっておるんですね。  要するに、そのアンケートは、これを実施するときに、我々も指摘をしているんですけれども、これが管理職に渡って、そして管理職が体罰に関する記述を確認して、そして必要な生徒に聞き取り調査を行って、集計をして市教委へ提出するようになっているわけでしょう。  その御父兄と話をしたときに、意味がわからんと言うていましたね。理解でけへんと。仮に担任の先生にそういうことに遭うた場合に、書かれへんやんと。例えば、管理職にそんなんがあった場合に書けないでしょうと。だから、あるお母さんは、白紙で出させた。やっぱりこんなことがあるそうです。  ですから、今やられていることの1つ1つも、確かにこういう体罰については、早期発見で早期対応が大事だと思います。そういう一環かもしれませんけれども、もう少しよく考えて、1つ1つチェックをしながらお願いしたいなというふうに思います。  先日の厚生文教常任委員会でしたか、その中の議論の中で、これは私どもの岡田議員が言っていたことで、僕はそのとおりやなと思ったんですけれども、子どもというのは、やっぱりそのときなんですよね。教育長は今後どうしますと、我々も今後こうします、ああしますというような話があるんですけれども、子どもにしたらそのときが大事であります。そのときに傷ついたことというのは、一生残るかもしれない。  そして、もう1点、最近気がついたんですけれども、子どもたちに先生を選ぶ権利はないんですよ。今、残念ながら小学校から中学校、高校まで要するに与えられた先生のもとで1年間授業し、そして先生のもとでクラスとして運営されていくんですね。  大学になってようやく、例えば授業であったりとか、先生を選ぶことができるんです。ですから、それだけに、もう時間がないのでいろいろと聞きたいこともあったんですけれども、言いますけれども、しっかりとした人事管理のもとで、そしてしっかり教職員を、ある意味人間対人間ですので、お互いに成長し合うような場として、そしてまた先生をも育んでいけるような、そういう教育委員会にしっかりと変わっていただきたいなというふうに思います。それが即、子どもに通じるのではないかというふうに思います。  改めていろいろ諸課題があろうと思いますけれども、これは教育長、ひとつ教育長になられて今どうお感じになっているのか、またどうされていくのか、その辺の決意がございましたらお聞かせをいただきたいと思います。 29 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 30 ◯教育長(福本光宏君) 学校現場ですけれども、いろいろ学校現場それぞれに課題がありますし、管理職、それから教職員も含めて、子どものためにしっかり頑張っている、そういう実態もございます。  ただただ、その課題の中には難しい問題も数多くあるというふうなことも、自分自身の勤務した経験からも実感として持っております。その1つ1つの情報をしっかりと受けとめること、受けとめた情報をしっかりと分析して、迅速に対応する、問題解決を図っていく、そういう信頼されるような教育委員会でありたいと思いますし、そのための目に見える努力を1つ1つしっかりと積み重ねていきたいなというふうに思っております。  議員おっしゃいましたように、子どもに起こったこと、これはやり直しはききません。また来年ということもございません。1つ1つの子どもとの出会い、それから1つ1つの課題、そのときにタイムリーにしっかりとかかわるということを1つ1つ大事にしていきたいなというふうに思っております。 31 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 32 ◯13番(竹田光良君) 2つだけ指摘をさせていただいて、もう終わりたいと思いますけれども、1つは、例えば先ほどありましたヘルメットの問題、これは僕も平成20年に初めて取り上げさせていただいています。それからも全く進展していません。当時の教育長もそうでしたけれども、要は現場に責任を押しつけ、そして要は保護者や子どもたちに理解を得られないということで、余り真剣にやろうとしたような覚えはなかったと思います。このあたりなんかでも、相当腹をくくらなければならないのではないかと思います。  それから、教育委員会がつくった、先ほどありました「体罰根絶のために」、この中で、以前にも指摘をさせていただきました6ページ、教職員の調査、教科指導に自信があるという肯定的回答は、小学校で76%、中学校で60%、学級経営に自信があるという肯定的回答は、小学校で83%、中学校で何と47%。  先生も大変いろいろ悩んではると思います。しっかりとまた教育委員会に本当にお願いしたいなということを付しまして、もう次に移らせていただきたいと思います。  最後、環境問題であります。それについてお聞かせください。  3・11東日本大震災以降、防災やまちづくり、環境、中でもエネルギー問題は、我が国の政策を大きく転換させるものでありました。原発依存から自然エネルギーへの転換は、避けては通れないものと認識をしております。今後の我が国の政策上の大きなテーマ、課題の1つであることは、間違いないと思います。  そこで、当市においても、太陽光発電ソーラー設置の際には補助制度を設け、自然エネルギーについて推奨しているところでございます。また、市内の遊休地において、昨今多くのソーラーパネル設置が見受けられます。  しかし、昨年、新家のサングリーンにおいて、この太陽光発電設置につきまして、自治会が結束して反対をする、そういう運動が展開をされているわけであります。  まず、その実態について何が起こっているのか、経過とともに把握している範囲でお聞かせいただきたいと思います。 33 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 34 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 新家サングリーン内におけます太陽光発電設備の問題につきましては、この住宅地内の一角の空き地に、20キロワット弱と思うんですけれども、太陽光発電パネルを野立てで設置したいと。自治会としましては、景観上とか環境面で何か行政として規制できる手だてはないかということで、私も直接相談を受けさせていただいております。  公害環境法令等をチェックしましたところ、要するに市の公害防止条例等も含めまして、今この事象について特に規制するという公法上の規定は今のところ見当たらないということで、こういう事案に対しましては、ほかにも他の自治体もそういうような同じことで悩んでいるところがあるかわかりませんので、その辺は調査させていただきたいなというふうには思います。 35 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 36 ◯13番(竹田光良君) ありがとうございました。  これは、間違ってはいけないのは、住民さんは太陽光発電そのものが反対というわけではないと。例えば、屋根の上につけるソーラーパネルなんていうのは、どんどんやっていただいたら結構だと。それから、当然自然エネルギーというのは大事ですよと。  ただ、ここは御存じのとおり、第1種低層住居専用地域というふうに指定をされております。これは、用途地域の中でも最も規制の厳しい地域というふうになります。これは、良好な住環境を維持するために、例えば建蔽率であるとか容積率を低く抑えるというふうな、物すごく厳しい縛りをかけているわけなんですね。  ところが、最近だんだん高齢化してきていますので、どこかに移動されたりとか、またお亡くなりになったりとか、要するに土地があいて、そこへ野立てをするということ、これはやはり第1種低層住居専用地域から見ると、ちょっと違うのではないか。これは環境の話なんですけれども、逆に環境的によくないのではないか。  これは、住民さんがそういう主張をされるわけなんですけれども、私は確かに一定の理解ができるなというふうに思います。これはなぜなら、1カ所じゃなくて、要するに2カ所、3カ所、4カ所になって、そこが全部野立てでずっと配置されていくと、これは結構大きなソーラーの、工業地域とは言いませんけれども、見た目はそういう形になるおそれがやはりあるのではないか。  ですから、ここで行政としては、そのことについてきちっとどういう見解なのかというのは、僕は示していく必要があると思います。  それから、行政のやれることがあるのではないかと思いますし、また相手との話し合いもしていかなあきませんけれども、そういうところにどういう役割をしていくのか、もう一度お答えをいただきたいなと思います。 37 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 38 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) この問題につきましては、環境法令で対応するのか、あるいは都市計画的な法令で対応するのか、その点につきましては、担当の都市整備部門と共同しまして、他の事例も参考に、今後起こるであろうこういう事案について研究したいというふうに考えております。  以上です。 39 ◯議長(木下豊和君) 竹田議員。 40 ◯13番(竹田光良君) ありがとうございます。  住民さんも非常に苦しんでいます。しっかりといろんな話をしながら、いい解決をしていけるように、また行政の役割を発揮していただきたいと思います。  以上、ありがとうございました。 41 ◯議長(木下豊和君) 以上で竹田議員の質問を終結いたします。  次に、2番 古谷公俊議員の質問を許可いたします。  なお、古谷議員より一般質問に当たり、パネルを使用したいとの申し出があり、これを許可しておりますので、御報告申し上げます。古谷議員。 42 ◯2番(古谷公俊君) 皆さん、おはようございます。自由民主党の古谷でございます。  議長のお許しをいただきましたので、平成27年第2回定例会に際しまして、一般通告の4項を質問させていただきます。  私の恒例ではございますが、一般質問の前に一言お話しさせていただきます。  去る4月12日に統一選挙があり、4月26日に統一選挙の後半戦がございました。後半戦では泉州エリア、大阪府下、兵庫県、関東と、私、選挙の応援活動で初めてたくさんのエリアを行かせていただきました。  そんな中で、また休む間もなく、5月17日の大阪市の都構想の住民投票のお手伝いにも、私、行かせていただきました。あっという間に6月の定例会が来たということで、時の流れの速さと年を感じるきょうこのごろでございます。  住民サポート、大阪都構想がいろいろテレビ、話題になっておりましたけれども、私は自民党の大阪市議団の幹事長の地盤の西成地区を実はサポートさせていただきました。そんな中で、地域の特徴や、また人間模様のさまざまな貴重な体験を今回させていただきました。  私個人的には、大阪市内の知人のほうも多くて、実は6・4で賛成のほうが多かったんですけれども、一緒に西成地区で私ども活動させていただいた中では、地域の高齢者の方々の皆様と一緒になって活動していく中で世間話がかなり盛り上がってきまして、そんな中で高齢者の方々がいろいろ口ずさんでいたのは、賛成、反対いずれにしても、大阪のまちがよくなって、景気よくなったらいいよなというようなことで口ずさんで、最終的にはみんな仲よくなったらいいのになということを、最後投票する前につくづくおっしゃられていまして、そんな70代、80代の方々と一緒に活動していると、ごもっともなことだなというようなのが、私個人的にちょっと印象的でした。  私は投票権がなかったんですけれども、そんな中で、きのう大阪府議会のほうでは、賛成多数で大阪戦略調整会議ですね、大阪会議が可決されたんですけれども、あとは堺市議会がどうなるかですが、いずれにしても、この大阪府下、特に泉州、この泉南市、我々泉南市の立場ではあるんですけれども、景気がよくなっていってほしいなというのが、ちょっと私の思いでもあります。  それでは、私の一般質問に入らせていただきます。  質問1の高校生が大阪で発見した国内最大級のモササウルスについてということで、地元泉南市で発見し、市としての小・中学校の教育の取り組みは。  2番目以降は、発言席でもってお尋ねさせていただきます。よろしくお願いします。 43 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 44 ◯教育長(福本光宏君) モササウルスの化石ということですけれども、モササウルスは約7000万年前、中生代白亜紀に生息していた大型の爬虫類に属する恐竜というふうに聞いております。これまでに泉南市の山中で発見されたことが、新聞等で取り上げられております。中でも、ことし5月に高校生が化石を発見し、大阪市立自然文化博物館に寄贈されたということが話題になっております。  小・中学校のほうのこういう関連の取り組みですけれども、それぞれ理科の学習で地層とか、それから化石について学ぶ単元があります。私も学校におりましたときに、子どもたちと一緒に山に出かけて化石掘りをこちんこちんと金づちを持って楽しんだということもあります。  小さな貝殻の化石を見つけて、子どもと一緒に飛び上がって喜んだというような懐かしい思い出もありますけれども、そういう学習もございますので、これまでにも身近なところで化石が発見されたというエピソードもいろいろございますので、そういうニュースも取り上げながら、子どもたちが興味を持って学習できるように活用できればいいなというふうに考えております。  これからも子どもたちが、より意欲的に学習するきっかけになるように、そういう活用を図ってまいりたいというふうに考えております。 45 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 46 ◯2番(古谷公俊君) 教育長、ありがとうございます。わかりやすい説明で理解できました。
     今回このモササウルス、私も実は今から何十年前になるのか、18歳のときに泉南市の教育委員会で考古学のアルバイトをさせていただいた、そういうことがありまして、ちょうど六尾とか金熊寺のあたりの皆さんの田んぼですね、そこで遺跡をとる調査を実はしていまして、非常に興味津々であの新聞、5大紙ですか、全部掲載されて、泉南市、泉南市ということで、恐らくここで見つかったんだろうなと予想された中で、今回の取り組みはということで、これは実は私も今教育長の思い出話で、実は化石取りとかいろいろそういう小学校のときに経験させていただいたんです。  教育長並びに市長、これはモササウルスの化石、これを発見したときは、見学に行かれましたでしょうか。まず、そこから。 47 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 48 ◯教育長(福本光宏君) すみません、見学のほうは行っておりません。申しわけありません。 49 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 50 ◯2番(古谷公俊君) 教育長、就任されたばかりで忙しかったと思います。そんな中で、せっかくなので、私は非常に興味がありまして、勉強不足というのもありましたので、せっかく泉南市で見つかりましたので、やっぱりこれは何かアピールできないかなと、泉南市で。  あれだけテレビでも新聞でも騒がれまして、泉南市の山中で出たということで、新しく市長も就任されて、ウミガメが帰ってくるわ、化石が出るわで、非常に市としてのアピールがかなりできていたんじゃないかなと、個人的には思っているんですけれども、多分隣の市長でしたら、もうキャラクターをつくったり、グッズをつくったりして、いろいろ大騒ぎしてアピールしていたんじゃないか。  うちの市長は、なかなかそういう秘めてアピールをするタイプだなと個人的に思っていたんですけれども、後でちょっとこのコメントは聞きたいと思うんです。  このモササウルス、実は私も全然わからなかったんですけれども、わかりやすく言うと、ティラノザウルスのトカゲ歯の大きい版。これは歯の一部だったみたいです。  私も現地に行きまして話をさせていただきました。どこの部分が見つかったのか、新聞では全然わからなかったんです。この歯の赤の部分ですね。ここだったらしいです。  これが実は何年か前、寄附される前に、もう1つ見つかったらしくて、それが同じものだった、同じ位置から見つかったらしいです。これは日本最大ということで、非常に珍しいといいますか、これは灘高校の生徒の皆さんが寄附されたんですけれども、改めて私もこれは感心して聞かせていただいて、この資料を取り寄せさせていただいたんですけれども、いろいろ見ていただいたら市民の方もわかると思うんですね。  先ほども教育長が子ども心にとったよとかいうような興味、懐かしい思い出があるということなんですけれども、こういうのを教育にもうちょっと取り入れたらどうかなと。  私も大阪博物館のほうに実は小学校、幼稚園以来ですかね、長居のほうまで足を運びまして、情報交換させていただきました。私も実は非常にど素人で、全然考古学も物理も苦手で、もう赤点ばかり取っていたんですけれども、こういうのをちょっと教育関係で、地層関係でぜひとも説明するということで、そこの博物館の館長とかいろいろおっしゃられていたので、もうちょっと教育に取り入れてもらって、逆に泉南市、せっかくこんな有名なものが出ているんで、この後から出てくる、質問をさせていただいたんですけれども、化石を庁舎で一時期間イベント実施をということ、これは私がちょっと提案させてもらったんです。  泉南市の地元で見つかったんであれば、もちろん寄附したものを1週間でも10日でも庁舎で見学するとか、もうちょっとそういうのに取り組んで、市長みずからトップセールスでやってみたらどうかなと思うんです。  これは、実は感謝状も出ているんですかね、この取材で、この高校生たちに記念品が。モササウルスの感謝状贈呈式というのが実はあったんですね。これは御存じでしょうかね。私もこんなのはちょっと存じてはいなかったんですけれども、逆に泉南地区で見つかったんやったら、泉南市からもこういう感謝状も贈って、もうちょっと関心を高めて泉南市のアピールをしてみたらどうかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 51 ◯議長(木下豊和君) 上ノ山教育部長。 52 ◯教育部長(上ノ山正人君) モササウルスの御質問でございます。  マスコミ報道によりますと、御紹介のありましたように、本市の山中で昨年の9月ですか、高校生が発見をしたということでございます。国内では発見例が非常に珍しい化石、そして今回発見されたものは、国内最大級の個体ということでございます。  教育委員会でも今回の化石発見のこのトピックスにつきましては、市民が本市の太古の姿、これに思いをはせたり興味を持つよい機会ではないかというふうに考えております。  この化石は、既に大阪市立の自然史博物館のほうに寄贈されたというふうに聞き及んでおりますので、私どものほうで博物館のほうに対しまして、この貸し出しについての問い合わせということを行いました。口頭ではございますけれども、一定貸し出しは可能だということで、ただしばらくの間は、このレプリカを作成する必要があるということで、当面の貸し出しはできないということでございますけれども、原則貸し出しは可能ということでございます。  教育委員会としましては、今回のモササウルスの化石展示だけではなくて、それに関連する資料を展示するということで、太古の泉南市の地形や生物について市民の理解がより深まることができるようにというふうには考えてございます。  その場合に、関連資料等も含めますと、広いスペースが必要ということが考えられまして、市庁舎というよりも、十分なスペースがあります、そしてセキュリティー面で完備をしています埋蔵文化財センター、これでの展示が適当ではないかというふうに考えております。  これまでにもこの埋蔵文化財センターでは、化石の展示会というようなことも実施した経験、実績がございますので、今回につきましても、これを展示いたしまして、常設展示しております泉南市の他の史跡史料、あるいは発見された遺物等も見ていただきまして、本市の歴史に興味を持ってもらうきっかけになればというふうに考えてございます。  なお、今回、今議員のほうからも御披瀝がございました、これと対の下顎の部分も5年前に発見をされていて、これはきしわだ自然資料館のほうに寄贈されているというふうに聞き及んでおります。そちらのほうにも問い合わせしましたら、貸し出しは可能ということでございますので、これもあわせて、ただいま申しましたような方法で展示できないのかということを検討していきたいというふうに考えております。 53 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 54 ◯2番(古谷公俊君) ありがとうございます。  今、教育部長からお答えいただいたんですけれども、大体いつぐらいになりますかね。僕はぶっちゃけた話を言うと、埋蔵文化施設で展示するということなんですけれども、実は僕、あそこを見学、一回しか行ったことがないんですよね。それだけ、後から観光施設の件でお話しさせていただくんですけれども、あそこは来場率が毎日どのぐらいあるのかどうかわからないですけれども、あそこに展示しても、多分みんな認知度が、見学に行かないと思うんですよ。  僕は、市民の人にもっとより多くに知ってもらうために、セキュリティーの問題はもちろんあるんですけれども、庁舎が一番、やっぱり住民票、市民課に足を運ぶ方も多いですし、これを比べてもらったらわかると思うんですけれども、あそこの埋蔵博物館と市に足を運ぶ人の来場を比べると、圧倒的な差があると思うんですよ。  そこにタイムリーに、こういう新聞紙上で話題になったものをすぐに掲載するということで、そこの関心度が高まったりするんです。これを例えば半年、1年たって、レプリカということもあるんですけれども、そこは僕は交渉事だと思うんですよ。これが例えば市長と副市長と教育長と皆議員団も一緒になって、たとえ1週間でも、この期間でもいいからという、熱意とそういうのがあれば、多分僕は貸し出しは可能だと思うんですよ。  きのう、おとといも教育関係のいろいろな話をしたんですけれども、また検討したいと思いますじゃなしに、僕はもう即決なんですよ。民間企業だったら、もうほとんど即決でその日に決めてしまうんですよ。  だから、もう少し、これは別に吟味する必要はないんですよ。見るか見ないかという話で、人が集まるところで出すかと。極端に言えば、後からでも出てくるんですけれども、イオンモールの中で展示するぐらいの勢いでもいいんじゃないかなと。  だから、泉南市としてのやる気というか、そういう熱意を持って、見学とかそういうのをやりたいんだという思いがあれば、大阪市でもそういう貸し出しとか、レプリカをするんだと。はい、そうですかじゃなしに、あの手この手を使って、そういうふうに市のアピールをするような働きかけはしたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、その辺、ちょっといかがでしょうか。 55 ◯議長(木下豊和君) 上ノ山教育部長。 56 ◯教育部長(上ノ山正人君) 議員おっしゃるように、これが今マスコミに乗っているということで、そういうニュースバリューのあるうちに、ホットなうちに展示するのが最適かと思います。  ただ、相手さんもございますことですから、議員おっしゃるように交渉ということになろうかと思いますけれども、今のところは、まだそのレプリカの作成に要する期間というのも詳細に聞き及んでおりませんので、いつ実現が可能かと。  そして、先ほど言いましたように、私どもとすれば、できれば下顎の部分の岸和田が持っている部分もあわせて展示をする。あるいはこのモササウルスの化石単体ではなくて、関連する史料も一緒に展示したいというようなことがございますので、場所的にも、そして今後も、所管する教育委員会としましては、埋蔵文化財センターもより多くの方に御来場いただきたいというようなこともございますので、そちらのほうでの展示を考えているということでございます。  もちろん来場者の数でいけば、この市役所のほうが当然多いわけでございますので、この市役所に埋蔵文化財センターのほうへ市民の方たちを誘導するような、何か掲示なり展示というようなこともあわせて考えてまいりたいというふうに思います。 57 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 58 ◯2番(古谷公俊君) 恐らく来場を誘致するといっても、多分来ないと思うんです、人の流れというのは。  教育部長、それで交渉事でということだったんですが、これは実際、物を見られましたか。その中で、向こうさんとのその話の中で、電話でのやりとりですかね。逆に行って訪問して話ししたのかどうか、それだけちょっとお聞かせ願いたいと思います。 59 ◯議長(木下豊和君) 上ノ山教育部長。 60 ◯教育部長(上ノ山正人君) 取り急ぎの向こうの担当者の方との電話でのやりとりでございます。 61 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 62 ◯2番(古谷公俊君) これは厳しいことを言うんですけれども、役所の体質というかどうかわからないんですけれども、これは私、現地へ行って直接名刺交換して交渉して話をさせていただいたんですけれども、そのときはすぐ貸せるような勢いだったんです。  どうも電話のやりとりだけじゃ、向こうさんに全然伝わっていないんじゃないですかね。そのやる気、その両方を見てという話なんですけれども、両方を見られましたか、逆に言うと。  だから、電話一本で済むぐらいのことしか思われていないんじゃないかなと。私は一般質問でこれだけ浪費といいますか、いろいろ活動をして調べてやった中でも、電話一本で済むぐらいのことを僕は一般質問でしているんであったら、ちょっと何かなと思って。  市民の皆さんもこれを聞いていたら、いかがなもんかなと思いますよ。あれだけ新聞で取り上げられていたのに、電話一本で済んで、これでいつかわからないですけれどもというようなことで、もうとてもやる気があるようには思えないんですよ。  庁舎がどうの、誘導でということで、誘導をするんであればどれだけのプレゼンで調査してやっていくか。これは僕が民間企業出身だから言うんですけれども、どこまでのそこまでを考えてやっているのか。僕は、聞いていましたら、多分見学も見られていないと思うし、ああ、泉南市で見つかったなみたいな感じで。そういう方が教育委員会で、僕、厳しいことを、きのう、おとといも皆さん先輩議員さんがいろいろ厳しいことを言われていましたけれども、そういう教育関係のトップで指導しているんであれば、僕はだめじゃないかなと思うんですよ。  だから、そういういろいろ諸問題が起こってきて、後で結果報告だけ議員がみんな聞いている立場であるんですけれども、もう少しちょっと真剣にこういうことは捉えていただいて、取り組んでいただきたいと思うんですけれども、ちょっともう一回その辺の意見を聞かせてください。 63 ◯議長(木下豊和君) 上ノ山教育部長。 64 ◯教育部長(上ノ山正人君) 物につきましては、今回の大阪市の自然史博物館のものは、私は見ておりません。岸和田のものは以前に見た記憶がございます。  電話での問い合わせということでございますけれども、これはあくまで泉南市への貸し出しが可能かどうか、貸し出しを前提に問い合わせをいたしております。向こうさんからは、先ほど御報告をいたしましたレプリカの都合ということもございますけれども、その他セキュリティー上の条件だとかというようなことも一通りお示しをいただいているとういうことでございます。  また、教育委員会としてこれを実施するであるんであれば、単に今回発見されたものを、その単体を展示するということではなくて、もう少し幅を広げて、我々が現在住んでいるこの泉南市が昔、モササウルスの時代には海の中にあったんだとか、そういうことも含めて子どもたち、市民の方たちにも知っていただきたいというようなことで、一定の他の資料も含めて展示をするというような方向で考えているということでございます。 65 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 66 ◯2番(古谷公俊君) それでは、前に進んでいかないと思うんですよ。やっぱり営業とかやっていると、クレーム処理とかがございますよね。今回はクレーム処理じゃないんですけれども、やっぱり対面して初めて、私らも市民の皆さんと初めて話をして、話をして初めていろんな形で理解してくれて、この人に1票を投じようかとか、政治家としてはそういうふうな形で、先ほども僕、冒頭申し上げましたけれども、西成区に行ってまして、市民の皆さんと話をして、初めてそこで意気投合して、こういうのができたなと、そういう純粋なそういう人の心というか、そういう気持ちもつかんで、この人はこうだということで進む中で、やっぱり電話で、僕はどうかなと、そういう教育方針というかね。  僕は決して頭はよくなかったんですけれども、ちょっとそれは今後そういうことになってくると、ちょっと心配だなと思います。何とか一度時間、別に東京とかではないので、教育長、これは一度部長とか見に行っていただいて、ちょっと関心、時間は半日もかからないと思うんですよ。ちょっと見ていただいて、そこの博物館の担当の方とかの話を一度聞いていただいて、これはちょっと教育に生かせるなというふうなことを、ちょっとみずから行っていただいて、大阪で多分教育会議とかいろいろ皆さん、天王寺とか府庁に運ぶと思うんですけれども、そんなときに一度寄っていただいて、アクションというか、起こしてほしいなと思います。もう回答はいいので、よろしくお願いします。  それで、3個目があるんですけれども、改めて畔の谷の観光名所としての強化ということでお聞かせ願いたいと思うんですけれども、これは前回、僕、6月議会で戦没者の位牌のお寺の件でちょっと質問をさせていただいたんですけれども、改めてそういう教育関係ですね。今、教育長も子ども心で化石をとってという話をいろいろ話された中で、ここは前に僕、去年ですね、小・中学校の遠足でまたどうかなと。  私も小・中学校のときにここに遠足で何度か足を運んだことがあるんですけれども、そういう教育関係でまた再認識みたいな形で取り組まれたらどうかなと思うんですけれども、その辺の意見をちょっとお聞かせ願いたいと思います。 67 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 68 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 議員のただいまの御質問は、教育関係でということをおっしゃっていましたが、私どもは観光ということでの議員から御質問をいただいておりましたので、その辺についてちょっと畦の谷との関係で御答弁申し上げます。  現在、私ども観光協会が主催するまち歩きのコースの一部に畦の谷を組み込みまして、その学術的な、おっしゃるように化石が出てくる重要性を紹介するなど、本市の観光ツーリズムの一部として活用しておるということでございます。  しかし、この畦の谷における化石の採集場所というのは、複雑に個人の所有地が入り組んでおるということもあって、また多くの来訪者が勝手に立ち入って地層の岩肌を乱すというようなことも想定されますので、そういった意味では、貴重な地層を保護する観点からも、その扱いについては十分に慎重に扱う必要があろうと思います。  この畦の谷周辺でございますが、このほかに笠山・白山神社に登る参道の入り口になります。それと、畦の谷地蔵尊など歴史的な資源が点在はしておるということでございますが、先ほど議員おっしゃったように、やはり戦没者慰霊塔があります。やはり静ひつが求められる場所であることも、これは間違いないと思いますので、その辺、市としては包括的に、歴史遺産と、それとそうした静ひつを保つ場所ということを総合的に勘案して、泉南市をPRしていくということが必要ではないかなと思います。  以上でございます。 69 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 70 ◯2番(古谷公俊君) 総合的なPRの観光ということで、ぜひともそれは取り組んでいただきたいと思う中で、市長も御存じだと思うんですけれども、遺族会等で3月にいつも私も同席で一緒に行かせていただいているんですけれども、ここを観光的に包括的にやっていくという中で、トイレが何とかならないかなと。  他人地であるんですけれども、私も大変で、簡易トイレがなくて、これは個人が使用しているのかどうかわからないですけれども、もうちょっと泉南市、こういうハイキングコースとかいろいろそういうふうにやっている中で、観光的にこれから包括的にやっていく中で、外国人の方々がまたひょっとしたらハイキングとかでふえてくる中で、ちょっとトイレを何とかできないのかなと。防犯上もあると思うんですけれども、高齢者の方もトイレを探すのに大変になりましてね。  今のトイレはひどいですわ。あれは民間所有があれしているんですけれども、とてもじゃないけれども、その辺はちょっと市としても、もうちょっとそれこそ地方創生で少ない予算で済むんで、助けてあげたい。観光マップにも掲載できる場所で、パワースポットでもあるので、ちょっとその辺何とかならないかなと思うんですけれども、ちょっとそれだけお聞かせください。 71 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 72 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 畦の谷だけじゃなくて、観光に来ていただくためには、やはりそういったトイレでありますとか、そういうようなものの整備というのは、私は大事であると思います。  ですので、その辺については、今すぐできることでしたら、例えば公の施設のトイレを使うとか、畦の谷だけじゃなくて、市内全域を観光していただくためには、そういった工夫が必要かと思いますので、その辺は観光に視点を当てて、利用できるものは利用していけるような形では整備していきたいなと思います。  以上でございます。 73 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 74 ◯2番(古谷公俊君) ぜひともちょっと環境を強化していく上で、これから観光客、インバウンドでだんだんふえてきます。さらにふえてきますので、ちょっと整備に力を入れていただきたいなと思います。答弁は結構です。  それでは、2番目の泉南農業塾運営事業についてということで、事業の進捗状況と今後の具体的な取り組みはということ。あと内外への発信のPRについてということで、事業の進捗状況は、先ほど竹田議員に大体お答えしていただいているので、それはもう割愛していただいて構いませんので、お願いします。 75 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 76 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) それでは、農業塾につきまして御説明申し上げます。  塾生も2名雇用しまして、2年間という限られた期間でございますけれども、新規就農を目指すために、多種多様な作物に対応可能な充実した栽培ノウハウを計画的に提供していきたいなというふうに考えております。  現在、まだ開講して間もないことでございますので、土づくりなど、営農環境の整備と並行しまして、ミズナスでありますとか豆類、トマトとか、そういったもの6品目を栽培しておるというところでございます。  塾生の作業量、学習量とも充実していますけれども、今後は営農環境整備が一定、ある程度完了した後、作業量でありますとか学習量の低下が予想されるので、講師の指導方針などの協議をこれまで以上に密にしまして、その意見を踏まえて指導内容が希薄と思われる、想定される時期などにつきましては、花とかそんなものも含めて、営農農作物の異なる農家の皆さんの協力をいただいて、連携を強化して、より高度な多岐にわたります栽培ノウハウを塾生に提供していければなというふうに考えております。  それと、PRでございますけれども、営農環境の整備のめどが立ってきましたら、塾生もみずから市のホームページでありますとかフェイスブックなどを活用して、泉南市の農業塾について、目的でありますとか状況を直接PRしていただいて、あわせて新規就農後の販路──販路の確保も大事でございますので、必要となる情報発信能力を培ってもらいたいなというふうに考えております。  以上です。 77 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 78 ◯2番(古谷公俊君) 今のお答え、ありがとうございました。  これ、でも実は僕、ちょっとPRが気になっていたんですが、これは市長が肝いりで選挙公約にうたわれた1つで、なおかつ地方創生の予算、今回結構な金額を入れて予算を組んでやられているんですけれども、私、これを聞いたのが、実は農業委員会に私も去年の年末から配属されているんですけれども、そっちの委員のときのほうが先に聞きまして、議員への報告のほうが後になってしまっているような状況なんですけれども、なかなか農業塾の運営というのが見えないというのがあります。  僕は市長にも聞きたかったんですけれども、僕、市長とフェイスブックで友達同士でつながっている中で、何か余り力が入っているように見えないんですよね。それは僕だけかどうかわからないんですけれども、ここのところで始まりましたよとか、個人的なそれはあると思うんですけれども、広報のほうも、市長は公務で忙しいかと思うんですけれども、もうちょっと泉南市のホームページとかそういうので、リアル農業というのが今ちょっとはやって取り上げられてきているんですけれども、そういう農業塾の状況ですね。一応国のお金の予算が入ってやっているので、先ほども初めて進捗状況を聞いたんですけれども、市民の皆さんもこれは初めてここで聞いたと思うんです。市報には載っていたと思うんですけれども。  もうちょっと、せっかく地方創生の予算をこれだけ使っている状況であれば、ちょっと何に使ったかわかれへんような状況じゃないかなと、これは僕も個人的にも感じてならないんですけれども、そんな中で、PRをもうちょっと強化してもらいたいなというのが、私個人的にも希望であります。  あと、この4番目になるんですけれども、営農者との連携強化について、今、知久部長のほうからも、学者さんをいろいろ呼んで取り組んでいくということなんですけれども、今これ実は1名の方に預けられて指導されているんですけれども、逆にそれで農業委員会で皆さん協力はしていくんですけれども、そういうのでも、1人に任せて負担になっていくんじゃないかなと、もうちょっとその辺、市としてせっかくそうやって雇用で農業塾でやっていくんであれば、全面的にもっとバックアップ、見えるような形で僕はバックアップしてあげるべきじゃないかなと思うんです。その辺の意見と状況ですね。  あと、この5番目になるんですけれども、2年先の雇用ですね。これ、僕、実は先週ですかね、千葉県のほうにちょっと行政視察で行かせていただきまして、農業に精通している自治体なんですけれども、お聞きしたんですけれども、2年では、とてもじゃないけれども、農業では一人前になれないよというふうな話も飛んでいました。なかなか農業ってそんな甘いもんじゃない。これは、農業委員会でもそういう話は出ていました。私も議員になってもうすぐ丸3年になるんですけれども、とてもじゃないけれども、まだまだアマチュアですわ。  そんな中で、2年この塾でやって、すぐ、はい、そうですかということでできるのかどうか、その辺、僕はどうしてもこの地方創生の予算が入ったら、後から新型交付金制度の話もさせていただくんですけれども、ちょっと心配でならないなと。そのまま、また先々終わってしまうんじゃないかなと。本当にこれで農業を推進していくのかどうかが見えないんですけれども、もうちょっと見える形で、僕は逆にこれも市長がトップで、農業の委員会の方々で農業に力を入れていくよというような形のアピールはできないものかなというふうに思ってならないんですけれども、その辺の意見ですね、感想をいろいろお聞かせ願いたいと思います。 79 ◯議長(木下豊和君) 竹中市長。 80 ◯市長(竹中勇人君) 農業塾の関係でございますけれども、ことしから始めたばかりの事業でございます。今回初めての事業で1軒のお宅に御指導いただいて、2人の塾生が今勉強中でございます。  2年間ですので、これから来年もあるわけです。来年はまた新たに募集をしていきたい。この2人で終わるわけでは決してございませんので、また来年は来年で募集をしていきたい。この塾生がどんどんふえていきましたら、卒業後は当然、また新たな遊休農地をお借りして、そこで営農していただくという方向で進めていきたいと思っております。  また来年は新たな人を募集してということになりますけれども、その際にはまた新たな指導者の方にも御指導いただけるように、1人の人に余り負担がかからないように、また別の方に御指導いただけるようなことも考えていきたい。  その結果、どんどん人数がふえていきましたら、その塾生がグループでいろんな研究といいますか、新たな方向での研究開発なんかがやっていけるんじゃないかと思います。  また、もう1点、この農業塾による産品、今現在つくっておる産品ではなしに、里芋の親芋を使っての焼酎づくりとか、また新たな産品も今現在開発中でございますし、この焼酎も、もうしばらくしたらできると思います。その辺も含めてのPRというのは、これからどんどんやっていきたいと考えてございます。 81 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 82 ◯2番(古谷公俊君) ありがとうございました、市長。  ちなみにこの野菜、収穫、とれたものはどうされるんでしょうか。これは販売に出すんですかね。ちょっと素朴な疑問なんですけれども、今ふと思ったんですけれども。 83 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長
    84 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 初めての事業でありまして、いきなりそれを出荷するというようなことは予定しておりませんで、講師の先生ですね、講師の方に謝礼という形で還元していきたいなと、今のところはそう考えております。  そのほかにも、もし使える場合があれば、売るというよりは、どなたか協力していただける方に、そこで料理をつくっていただくとか、そういうことは可能と思いますので、それも含めては考えております。  以上です。 85 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 86 ◯2番(古谷公俊君) これ、地方創生の予算が入っていますよね。売らなくてもいいんですけれども、手伝ってもらった人に分けてもらうのは、それは構わないと思うんですよ。地方創生の予算が入っているので、そのとれたものは、例えば泉南市民の子どもさん、幼稚園の子どもさんに食べていただくとか、泉南でとれた野菜ですよとか、高齢者の方に食べていただく、防災訓練のときの炊き出しに利用するとか、ちょっとそういうものに、今の答弁ではちょっとあれだったので、やっぱりそういう予算を入れてやっているものの商品なので、その辺はもうちょっと市民の方に還元できるような形で、僕はちょっと検討していただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 87 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 88 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 先ほどから申しておりますように、とにかく初めての事業でございまして、それを直接売るとか、それができるかどうかというのは、1つ問題があるんですけれども、やはり講師の先生にかなり負担していただいておりますので、その辺はやはり泉南市からも先生方に謝礼を差し上げるという意味では、その物でお返しするということです。  議員おっしゃっているように、それを幼稚園でありますとか老人会とか、そういうことに還元できれば、そういうふうに広がっていければ、それは当然すべきことだと私どもは考えております。  以上です。 89 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 90 ◯2番(古谷公俊君) いや、部長、謝礼は僕はいいんですよ。それはそれでいいんですけれども、地方創生の予算が入って取り組まれた事業なので、やっぱりそのお金を使ってやっている事業なんですよ。だから、それを渡すにしても、やっぱりそれは市民の皆さんの税金で、国から引っ張ってきているお金なので、それを僕はもうちょっと還元、もちろんだから僕は1人の人にそういうふうに力を入れずに、皆さんの協力のもとでやっていくべきだろうと。  やっぱり地方創生で、それだけこの農業塾はすごい予算が入っているんですよ。600万やったかな。1年でそれだけ入ってきているので、やっぱりそれをもう少し市民に還元できるんじゃないですけれども、取り組んでいただきたいなと。もう答弁はいいですけれども、ちょっとその辺を検討していただきたいなと思います。  あと、農業のほうなんですけれども、就農者の農業技術の研修を受けるという形で、またこういう千葉県の南房総市でちょっといい案が出ていまして、これまたお見せするんですけれども、2年たった後、こういう就農研修支援事業というのを市で取り組んでいるんですけれども、補助金1人につき5万円、最長3年と出しているんですけれども、こういう取り組みも2年後、農業塾を卒業した後は、今市長が答弁で言われていたようにふやしていくということなんですけれども、これは僕、ちょっとおもしろいなというので、ちょっと資料をいただいてきたんですけれども、1人につき補助金を年5万出す、最長3年出す中で、卒業した後もこういうふうに取り組んで、予算を自治体から出すので、どんどん卒業生もここでやっていってほしいというような形のものを取り組んでみたらどうかなと。ちょっとおもしろい、よくできているなというのが参考になったので、ちょっと資料をいただいてきたので、その辺も加味して、今度地方創生の中で検討していただきたいなと思います。  それでは、3個目になるんですけれども、地方創生の新型交付金制度についてということで、1番、2番、3番ですね。2016年度の市の戦略は、あと人口流入策は、3番目に結婚・子育て支援についてということで、これも前日もいろいろ答弁で出ていたので、簡単にお答えしていただければ構いませんので、お願いします。 91 ◯議長(木下豊和君) 竹中市長。 92 ◯市長(竹中勇人君) 地方創生の来年度の戦略ということでございますけれども、今現在は総合戦略推進委員会を立ち上げて、第1回の委員会を開いたところでございまして、これから秋までの間半年ぐらい、10月までの間に来年度以降の戦略についての取りまとめを行っていく予定でございます。  それができてからの話になりますので、今現在は先ほどもお答えいたしましたように、市民の委員さんを初め、産・官・学・金・労の各界の方に御協力をいただきまして、現在その推進委員会でこれからの戦略についての検討をしているところでございます。  それから、人口の流入策でございますけれども、現在の想定では、先ほどもございましたけれども、4万人台にまで落ち込んでしまうだろうという予想でございます。この人口減を食いとめ、さらに自然増でふえるような策をとっていきたいということで、その総合戦略の中にもそれはもちろん入ることでございますし、これからそういう方向でのどういう施策の展開がいいんかということで、これからいろんな方法を考えておるところでございます。  そのうちの1つといいますか、私の御提案ということで、昨日ですか、お答えいたしましたけれども、3世代同居のあり方とか、若い世代に来ていただくために、義務教育世代の子どもさんを持つ世代に対しての転入の補助金を出すとか、そういうものをやっていきたいなというふうには考えてございます。  以上でございます。 93 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 94 ◯2番(古谷公俊君) 市長、ありがとうございます。  この新型交付金制度というのが6月1日ですね、自民党の石破臨時議員のほうから提出資料で出たんですけれども、その中できのう、きょうといろいろ出ていたんですけれども、地方創生の推進という形で出ているんですけれども、ローカルアベノミクス実現を目指すということで、先ほど市長の答弁に出ていたんですけれども、1番目に地方創生の進化に取り組むということで、稼ぐ力を引き出すということです。地域の総合力を引き出すと。頑張る地域に対しては、インセンティブの改革というのがはっきり出ていますね。多分これは法案が通っていくと思うんですけれども、民の知恵を引き出すということで、民間企業の創造の最大活用、これは6月1日にもうはっきり資料として出ています。  この辺をもうちょっと加味して取り組んで吟味して決めていただいて、3世代、市長はそれでいいと思うんですけれども、私らの立場から言うと、私はまだ独身なんですけれども、結婚する立場だと、それだけのスペース、3世代が住めるスペースはないですよね。  きのうも河部議員ですかね、お答えされていた部分で、やっぱり家賃補助だとか、大阪市内でしたら家賃補助とかがやっぱり出ていたんですよね。5万円ですか、新婚家庭にはとか。  ちょっとおもしろいなと思ったのは、岬町なんかこの間新聞で取り上げられていたんですけれども、移住者を呼び込もうということで、2018年度3月末まで南海電車の特急券の座席指定券を月に2枚プレゼントする。これはおもしろいなと。実は私、サラリーマンだったのでこれを言うんじゃないですが、JR、南海、両方を利用していたんですけれども、泉南市もサラリーマンの方が多いんですよね、新家のほうへ行くと。もちろん砂川も多いんですけれども、樽井も多いんですけれども、やっぱりそういう形のものをもうちょっと取り入れて、3世代もいいんですけれども、もっと幅広く、今、地方創生の推進ということではっきり稼ぐ、先輩議員さんも言われていたんですけれども、稼がなあかんということで、きのうも強く言われていたんで、この辺はもうやっぱり実際に出ていますので、これをちょっと取り組んでいただきたいなというふうに思っております。  新型交付金、これは差が出てくると思うので、力を入れないところ、アピール足らないところは、どんどんやっぱり減らされていく可能性があるなというふうな、インセンティブというふうにはっきり出ていますので、この辺をもうちょっと、優秀な理事者の方々、スタッフの方々が多いと思うので、よろしくお願いします。  3番目の地方創生の新型交付金の制度については以上です。  あと、4番目の観光への取り組みということで、観光案内所の場所に関してですけれども、1項めの人の来る場所に早期移転をということと、あと観光課の専属の課を設けて強化をということで、この1番、2番をお答え願いたいと思います。 95 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 96 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 観光案内所について御答弁申し上げます。  観光案内所というのは観光の拠点となるということでございますので、ここは開設してから3年が経過しました。4年目を迎えておるというところで、当初は案内所が広く認知されておりませんで、来訪者も少なかったわけですけれども、このところ、とりわけて4月の藤まつり等々ではかなりお客さんが来ていただくと。5月のローズフェスティバルとかでも、案内所への来訪者はふえてきております。  今後、お客さんの増加とともに、観光ツーリズムというのも観光協会のほうでやっていくんですけれども、そういう拠点となる観光案内所というのは、その組織とか事業の拡大とともに、状況に応じて考えていく必要があろうかなというふうには思います。  それと、観光課としての専属の課でございますけれども、課に観光の名を冠しましたのは、平成22年の機構改革のときでございます。そのときに初めて観光という言葉を出しまして、多くの人に泉南市の魅力を知ってもらおうと、来ていただくことが肝要ということで、今後は次のステップとして、市に住んでもらうということを目指さなければならない。そのために、今後は観光だけを特化して推進するのではなくて、泉南市は魅力あるまち、住みやすいまち、住んでみたいまちに再生していくということが必要かというふうに考えます。  観光を定住促進に寄与するツールとして考えまして、庁内においても定住を効果的に進めるような組織の構築に向けた検討が必要であるかなというふうには思っております。 97 ◯議長(木下豊和君) 古谷議員。 98 ◯2番(古谷公俊君) 毎日私は観光案内所の前を通っているんですけれども、とてもじゃないけれども、来場、入っているようには見えないんですけどね。あと、自転車、レンタサイクルを置いているんですけれども、後でお調べになられているかどうかわからないですけれども、それの利用率ですね。あと、トイレにどれだけ入っているのかどうか、お聞かせ願いたいなと思います。  そんな中で、3年たってどうなのか。僕は、確かににぎわいまつりのときはたくさん来場があったと思うんですけれども、1カ月トータルすると、今はもう閑散としていますね。僕は閉まっているイメージか、中でおじさんがじっとしている、それのイメージしか、あとはもう鎖が張っているイメージしかないんですよね。もうそれしかイメージが、いつも閉まっているなというような。  そんな中で、私もちょっと時間もあれなんですけれども、富田林へ行ってきました。富田林に5月に観光案内所がオープンしたんですよ。江戸の街並み、近鉄富田林駅前にできまして、これは新聞でも、市長も御存じかなと思うんですけれども、観光案内所という形でちょっとデータが見にくいんですけれども、これは1億2,000万かかったんですね。それで大きなのを建てました。実際、中も見させていただきました。よくできています。  ここの営業時間なんですけれども、1億2,400万、営業時間は開所は午前10時から午後9時まで、年末年始を除き無休。これが観光施設の拠点といいますか、基本じゃないかなと思うんですよ。  この辺、この差が人口的に富田林市ができて、富田林市のほうが若干人口が多いんですかね。なぜ富田林市でできて、この泉南市でできないのかなと。  これは僕、もう1個ちょっと、時間がないんですけれども、住宅展示場、モデルホームって、これ新しいモデルルーム、償却は何年するか御存じですか。これ、大体5年なんですよね。それで、モデルホームの減価償却、大体5,000万、7,000万なんですよ。これ、来場者数が悪かったり売り上げに機能しなかったら、撤退するんですよね、もう減損で1年以内で。  僕は何が言いたいかというと、この観光施設でこれ3年間引っ張っていて、果たして機能をしているのかどうか。同じ自治体の中で、富田林はこれだけ1億2,400万かけて、一般の人も──寺内町の中でやっている中で、全然泉南市と変わらない。泉南市も紀州街道で同じような街並みなんですよね。  この辺、ちょっと市長、もうちょっと真剣に取り組んでいただかないと、同じお金をもらっている中で、あそこで施設がいつまでもあっても見苦しいと思うんですよ。もうちょっと気合いを入れていただかないと、あそこの商店街で一生懸命朝から晩まで働いて、喫茶店で500円のモーニングをやって稼いでいる人らに失礼かなと思うんですよ。ちょっとこの辺は、真剣に取り組んでいただきたいなと思います。ちょっと時間がなくて申しわけなかったんですけれども。  それじゃ、古谷公俊の質問を終わらせていただきます。 99 ◯議長(木下豊和君) 以上で古谷議員の質問を終結いたします。  会議の途中ですが、午後1時30分まで休憩いたします。       午後0時 1分 休憩       午後1時30分 再開 100 ◯議長(木下豊和君) 休憩前に引き続き会議を開きます  次に、3番 谷 展和議員の質問を許可いたします。谷議員。 101 ◯3番(谷 展和君) それでは、自由民主党泉南クラブ、谷 展和の質問に入らせていただきます。  久しぶりの一般質問でございまして、また最後の大トリということで大変緊張をしておりますが、どうぞ最後までよろしくお願いをいたします。  まず、大綱1点目の教育についてですけれども、その質問の前に、4月から新しく教育長になられました福本教育長、泉南の教育像といいますか、教育についてどのようにお考えなのか、改めてちょっとお聞きしたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 102 ◯議長(木下豊和君) ただいまの谷議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。福本教育長。 103 ◯教育長(福本光宏君) 失礼いたします。  私の教育の思いについてということでよろしいでしょうか。  今回の議会のほうでも話題に上がっておりますけれども、なかなか社会情勢が厳しく、子どもたちが安心して生活できる環境というのが大きく変化してきております。学校におきましても学力や体力、学習意欲、規範意識の低下、問題行動、子どもの安心・安全、多くの問題が山積しております。  そんな中で、全ての子どもたちが生き生きと学ぶことができる活力ある元気な学校づくり、保護者や地域から信頼される学校の創造を目指したいというふうに考えています。そのためには、やはりこの泉南市に生まれて、この泉南市に育って、学ぶことの幸せ、そして泉南市で育ち、学ぶことの誇りを感じることができるような、それに値するような魅力ある特色ある学校・園づくりを進めていきたいと、そういうふうに思っています。  ぜひ学校・園と連携協力しながら、また教育委員会としてもしっかり教職員、子どもたちの教育活動をサポートしながら、魅力ある、特色ある学校・園づくりを進めていきたいなというふうに思っております。  自分が学校におりましたときに、大事にしていましたのが、やはり一番は心の教育の充実です。それと健やかな体を育むこと。これは子どもたちの生活、それから学習の一番の土台になるものというふうに考えています。土台をしっかりつくって、その上で豊かな学び、確かな学力の保障ということへつなげていきたいというふうに考えております。  そのためには、たくさんの皆さんの協力を得ることが必要です。学校でできることというのは限られておりますので、学校だけではなくて、家庭、地域、それから関係するいろいろな機関、それぞれの力をお貸しいただきながら、学校の教育活動、子どもたちの学習を盛り立てていきたいなというふうに考えております。  以上でよろしいでしょうか。 104 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 105 ◯3番(谷 展和君) 福本教育長、どうもありがとうございます。大変すばらしい考え方で、ぜひ魅力ある、心ある教育を行っていただきたいと思います。  それでは、大綱1点目、教育についてです。  教育について、2日間ほかの議員の皆様方もいろいろと御質問をされていたと思いますけれども、かなり重なっている部分等もあると思いますので、その部分につきましては簡潔にお願いをいたします。  以前、私が代表質問をさせていただいたときに、学力・体力の向上についていろいろと市長には質問をさせていただいたんですけれども、今回は教育委員会のほうで、現在、学力・体力の向上に向けてどのように取り組んでおられるのか、具体的なお話をお聞きしたいと思います。 106 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 107 ◯教育長(福本光宏君) 学力と体力の2点ということで、まず学力についてですけれども、泉南市の子どもたちの学力の状況ですけれども、平成19年度に実施されている全国学力・学習状況調査の結果から見ますと、小・中学校とも年度により波はございますけれども、緩やかではございますが、上昇傾向を示していると認識しております。  特に、小学校では全国平均、あるいは大阪府の平均の水準に近い形で近づいているということもございます。ただし、中学校においては、依然として低位にあるということも事実でございます。  中学校については、ことし1月に実施されましたチャレンジテストにおいても、平成23年、24年度に実施された大阪府学力・学習状況調査に比べ、大阪府の平均正答率との差は縮まっており、わずかですが、上昇傾向は示しているものの、やはりこれも府の平均を上回るという、そういう教科はございませんでした。  各学校では、その都度調査結果を分析し、また指導方法や指導技術にどのような課題があるのか、教員みずからが自分たちの教育活動を見直したり、また子どもたちのつまずきをもう一度把握をし直して、どういう学習指導が適切かどうか、そういうことも考えながら改善のための研究を進めております。  学校によりましては、校内研究のテーマに取り上げたり、授業研究を積極的にしたりという学校もございます。市教委としても各校の学力向上担当者を集めた研修等を行いまして助言をしているところです。  また、平成26年度から秋田県の由利本荘市との交流を深めておりますので、先進地域の事例研究というのを進めております。また、これも学校に紹介、あるいは研究会の場で教育委員会から情報提供、取り組みの参考にしていただくという形で進めております。  また、平成27年度は特に小・中連携の推進、それから家庭学習の推進、個々の力を伸ばすこと、この3点を重点として取り組みを進めていきたいというふうに思っております。  続いて、体力につきましてお答えします。  体力の実態につきましては、学力同様、小学校5年生と中学校2年生を対象とした全国学力・運動能力調査を例に見ますと、小学生はおおむね全国平均、大阪府平均と同レベル、それよりもすぐれた結果を残しているという項目もございます。  ただ、中学校につきましては、全国、大阪府平均よりも低位の状況が続いているという部分もございます。  また、昨年より府平均を上回る項目も若干ふえてきておりまして、全国及び大阪府平均を下回る項目でも、その差は少しずつ縮まってきているかなというふうに認識しております。  原因としましては、生活習慣の変化もございますでしょうし、運動習慣の二極化というのもあるように思います。また、体を使った遊び、活動の機会が先ごろ減少しているということも原因の1つと考えられます。  改善の方策としましては、特に幼児期からの遊び、外で元気よく汗をかいてほこりにまみれながら遊ぶという、そういう活動をより小さいころから進んでできるようにということと、家庭における生活リズムの確立、地域における体験活動、これも大事なものかなというふうに思っております。  特に、生活リズムを整えて、食生活をしっかりと安定させてバランスのいいものにしていくということで、子どもの活動意識、活動力が上っていって、ひいては運動の習慣化につながるものではないかなというふうに考えております。子どもたちの体力、運動能力の向上ということにも力を入れていきたいというふうに思っております。  以上です。 108 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 109 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございます。  1年前に市長に代表質問した回答とほとんど同じような回答をいただきましたけれども、これから1年でなかなか変わるというわけでもございませんので、教育長におかれましては、本当にこれからの子どもたちの教育に一生懸命取り組んでいいただきたいと思います。  また、学力の向上や体力の向上に向けて、この前の第1回定例会の一般質問の中で竹田議員がおっしゃられました早寝早起き朝ごはんですか、私もそういうことをやっているところがあるというふうなテレビを見まして、これも別にお金がかかることでもないですし、こういうこともぜひ徹底していただきたいと思います。  それとあと、土曜日授業についてなんですけれども、これは泉南市ではどのような現状になっているのか。  あと、子どもたちの交流について、これも初日のときにほかの議員の方がおっしゃられましたが、子どもたちの交流の中で、海外の諸外国との交流というのがあるのかどうか、お聞かせ願いたいと思います。 110 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 111 ◯教育長(福本光宏君) それではまず、土曜日授業ということでお答えいたします。  平成25年に文部科学省は、土曜授業に関する検討チームを設置いたしまして、土曜授業推進プロジェクトを示しました。その背景として、学習指導要領の改訂に伴い、授業時数がふえたことに伴う授業時間を確保すること。また、地域活動やボランティア活動などを取り入れた教育の推進というのがございます。この動きを推進するために、学校設置者の判断により、土曜日に授業を行うことが可能となったということになります。  ただ、全国的に見ても、土曜日に授業をしているというのは、まだそう多くはございませんし、市内の各学校を見ましても、定期的に土曜日に授業をしているということは、今のところございません。  土曜日に学校公開、あるいは授業参観をしたり、また学校行事をしたりということはございますけれども、土曜日授業という形でというのはまだ本市では広がっておりません。  土曜日に授業を実施するということで授業時間確保にゆとりが生じる反面、土曜日に授業をする分、時間数がふえるんですけれども、その反面、子どもたちは土曜日、日曜日に地域の中で活動したり、スポーツに親しんだりということで、そういう活動への影響もあるかなというふうに思っております。  それから、子どもたちの休息、あるいは体力の課題という面でも、1週間のうちに土曜日も含めて6日間活動するということで、子どもたちの負担はどうかなという点。  それと、家庭で家族と過ごす時間の確保、もう1点は、教職員の勤務に関する課題もございますので、その辺の課題解決も含めて考えていかなければいけないかなというふうに思っております。  現時点では、そういう意味で成果もあり課題もありというのを情報として得ておりますけれども、国や府、それから実際に実施されている学校・園の状況も見ながら、また判断してまいりたいなというふうに思っております。  それから次に、諸外国との交流ということについてですけれども、現行の学習指導要領の中では、総合的な学習の時間の中で、諸外国の生活や文化などを体験したり、それから調査したりするという学習が行われるということがよくあります。
     小・中学校においては、いろいろな機会を利用して、世界の国々のいろんな文化に触れたり調べたり、それからある意味、留学生の方との交流を行ったりというふうな学習に取り組んでいるという場面も見ております。  また、一部の小・中学校では、これまでも社会教育等のイベントで来日されたさまざまな国や地域の方々と交流を行っておりまして、昨年度はスイスのランドヴェール音楽隊と泉南中学校の生徒が交流を図ったということも聞いております。  さまざまな国や地域の方々と交流したり、直接触れ合ったり、コミュニケーションを図る機会があるということは、児童・生徒にとってとても貴重ですばらしい体験の機会になると思っております。  ただ、反面、教育課程上の授業時数の確保、それから学校ごとに年間行事計画、あるいは教育計画というものがございますので、その辺の調整という点から、こういう海外の方との交流、また訪問ということについては、その辺も含めた上でしっかりと計画していかなければ、授業時数や学校の行事予定等に支障を来すという部分も出てきますので、また状況に応じて見ていきたいというふうに思っております。 112 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 113 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございます。  さまざまな課題があり、なかなか土曜日授業もこれからの検討課題だと思いますけれども、ぜひ前向きにこれからも検討していただきたいと思います。  子どもたちの海外交流なんですけれども、私はこの関西国際空港がある中で、やっぱりこういう海外との接触、交流ということは、子どもたちにとって本当にすばらしいことだと思います。土曜授業の時間等もありますけれども、ぜひ定期的にまた子どもたちとの交流を推し進めていただきたいと思います。  では、続きまして、色育について質問をさせていただきます。  色というのはいろいろとあるんですけれども、例えば全ての色をまぜると何色になると皆さんお思いでしょうか。皆さんは聞かれたら、恐らく黒色だと言われると思うんですけれども、これも正解ですけれども、同じ質問を色彩先進国のアメリカなどで子どもたちに聞いてみますと、白と答えが返ってきます。どちらも正解ですが、より厳密に判断するならば、物理的に光は色の源であることから、白と答えるほうが正しいです。  両者の違いは、色を単に物の一部として捉えるか、自然界で大きな役割を担う光として、色を本質的に捉えるかという認識の違いにあります。  日本で、色はともすれば美術分野と誤解されやすく、絵の具などまぜれば黒色に近づく物体色の混色を連想して答えるケースが多いです。しかし、欧米諸国などの地域では、小学校で物理学的観点から色を学習します。そのため、色はまぜれば明るい白になると答えます。  また、ここで挙げる色の例は、人間が色から受ける生理的な反応やイメージを大切にしたものでございます。性別、年齢、学年にかかわらず、使用することができます。  例えば、落ちついて学習する場合は、青から青緑色がよいとされております。精神的な安定ももたらしやすく、効果的な色でございます。また、青は、体感温度を下げる効果もあり、夏場の暑さ対策にもよいと言われております。探究心が必要な場合、何でだろうと子どもが探究心を持って積極的に学習がしやすい色は、黄色でございます。また、やる気を引き出したいときは、赤やオレンジ色がよいとされており、活気を与えて自然と運動がしたくなる効果があります。  世界の大学ランキング上位のイギリスやアメリカは、学年を問わず教育現場に効果的な色彩があり、教室で青から青緑が多く使用される。体育館ではスクールカラーに関係なく赤を使用するケースも見られ、青は勉強時間を短く感じさせ、集中力を高める効果、赤は毛細血管を開き、運動を引き出し、ダイエットなどの効果がある。  この色育について、教育委員会としてどのようにお考えになっておられるか、お聞きしたいと思います。 114 ◯議長(木下豊和君) 福本教育長。 115 ◯教育長(福本光宏君) 色育についてお答えいたします。  色育ということで、ちょっと調べさせていただきました。私自身、色育の研修を受けたことがございませんので、合っているかどうかはわかりませんけれども、色育とは、色彩心理学の研究を取り入れ、心を落ちつかせる効果や集中力、想像力、コミュニケーション力を育む上で効果が期待できる指導法というふうに聞いております。  子育ての中の保護者、それから保育士などを対象に講座が開設されている場合が多いというふうにも聞いております。ただ、小・中学校におきまして教育課程の中に、今これを取り入れるということはなかなかすぐには難しいかなという気がしております。  就学前の保育の中で取り入れることも考えられますけれども、これを進めるに当たって、指導法を学ぶ講座を受講する場合、有料のものが多いとも聞いておりますので、その辺も教職員が受けるとすれば個人負担になってしまうという問題もございます。  また、幼児・児童の中には、色の見え方がほかの子どもさんと異なる子どもさんも存在している可能性もございますので、その辺の色に対する配慮も必要になってくるかなと考えております。  ただ、議員おっしゃいましたように、色の効果というのは多岐にわたっているというふうに感じます。またこれから泉南市も学校施設を改善していくという部分もございますので、そのところでの色合いというか、子どもの生活環境の中でどういう色を効果的に使うかということの参考にさせていただきたいというふうに思っております。 116 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 117 ◯3番(谷 展和君) 答弁ありがとうございます。  それぞれのお子さんによって個人的に見える割合、見えたり見えなかったりするという、こういうことも考えられますけれども、なかなか今言ってすぐというわけにもいかないですので、ぜひとも、こちらといたしましても、これからの要望といたします。  続きまして、大綱2点目に観光についてですけれども、泉南市の観光について、とりわけ今必要になっているものというのは、外国人観光客が必要とするものといたしましては、昨日の河部議員の質問にもあった無線LAN、Wi-Fiの環境づくり、またこれは地域資源国際事業の中である多言語化の翻訳、またホテル・宿泊施設等がまだまだこの泉南市においては全然足らない。  そのような中、観光協会、観光といたしまして、ぜひともこれからの課題、どうやっていくのか、お答えをお聞かせいただきたいと思います。 118 ◯議長(木下豊和君) 竹中市長。 119 ◯市長(竹中勇人君) 観光協会のこれからの取り組みでございますけれども、現在、観光協会のほうは、設立してからことしで丸3年、4年目を迎えておるわけでございます。この間、私ども泉南市も観光協会もそうですが、観光というものに対する経験がないといいますか、余りノウハウがなかったものですから、この間、試行錯誤しながら観光資源の開発だとか、そういう取り組みを、イベント開催等の取り組みを進めてきたものでございます。  中でも最近では特にまち歩きツーリズム、あるいはKIXクルージング、それとか100問検定、こういうのをさせていただきまして、非常に高い評価を受けておるものでございます。  ただ、まだまだそれだけで観光というものにはならないということは、十分認識しておるわけでございまして、これからも市内のあらゆる観光資源の開発、掘り起こしをさせていただいて、そしてまた新たな食といいますか、泉南市に来たら、これが食べられるというようなB級グルメといいますか、そういうものの開発等もさせていただきたいというふうに考えてございます。  そして、今年度も地方創生の関係でいろんな事業に取り組んでおるわけでございますけれども、とりわけ4月29日に開催いたしました熊野紀州街道泉南にぎわい祭り時代行列につきましては、行列に参加していただいた方が77名、それ以外にABCまつり藤まつりに参加していただいた人を全て合わせますと5,000名以上の方に来ていただきまして、かなりのにぎわいができたものというふうには感じてございます。  今後につきましても、観光協会を通じて積極的に活用、PRして定期的な会報の発行等も含めて、新たな会員の確保、そして今現在実施をしております観光ガイドの養成事業におけます新たな観光マップの作成等にも積極的に携わっていただいて、これからの観光協会の発展、また観光の振興に期待をしていきたいと考えてございます。 120 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 121 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございます。  観光協会、4月29日ですか、時代行列、多くの方が集まったといわれておりますけれども、今後観光協会においてことし3年目ですかね、これから4年目、5年目ということになってきますと、やはりもう一定の市から離れ、観光協会独自でこれからやっていかないといけないと思うんですけれども、その辺のことについてお聞きいたします。 122 ◯議長(木下豊和君) 知久市民生活環境部長。 123 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) 現在の観光協会の事務局としまして商工観光課が担当しており、事務を実施しておるところでございますが、議員おっしゃるように、将来的には観光協会が自立して、自分でも企画立案し、事務遂行全てを行うというのが理想の形でございます。  そのための人材育成でございますけれども、1つはやはり、まず組織としての機能を強化する、これはもう幅広い会員の確保にあると思います。それと、2点目は、実務遂行能力を有する者の育成。  この2点を柱として観光協会が自立していくということで、まず1点目の会員数でございますけれども、現在、法人、個人合わせて97ぐらいでございます。実際に定期的に活動に参画できる方はもっと少ないんですが、今後はこの辺、そういった方にどんどん参加していっていただくようにしていく必要があろうかというふうに思います。  そのためには、やはり今現在の規約の見直しでありますとか、そういった組織をうまく動かしていくための手段ですね、それを今年度中にはちょっともう少しきっちりと考えていきたいなというふうには考えます。  それと、2点目の実務遂行能力を有する者の育成でございますけれども、これは従前より観光ガイド養成事業ということで、人材育成事業を遂行しているわけでございますが、4名の方が現在本市の観光開発のお手伝いをしていただいておるということでございまして、この事業が10月まで続くわけですけれども、そうした後に、この人材、育った人を本市の観光協会のほうに迎え入れれば、またワンステップ、本市の観光が進んでいくのではないかというふうには考えております。 124 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 125 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございました。  これからの先を見据えて観光協会独自でやっていけるように、もっともっと頑張っていっていただきたいと思います。  では最後、大綱3点目、まちづくりについて、これも皆様方議員から多くの質問があったと思いますけれども、私も重なっている部分に関しましては簡潔にお願いをいたします。  定住促進についての質問でございます。  人口減少時代の到来により、泉南市においてこのまま何も対策を立てなければ、45年後の2060年には、現在の7割以下の4万5,000人を割り込むと予測をされております。そのような中、泉南市はどのように考えておるのか、お聞かせをいただきたいと思います。 126 ◯議長(木下豊和君) 真鍋総合政策部長。 127 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(真鍋康之君) 人口減少の中、どうしていくのかという御質問でございます。  国が言う地方創生は、急激に人口が減り続ける現象に、とにかく歯どめをかけるということが特に第一義的な目標であると考えてございます。  そのために、人口流入だけではなく、在来の市民にも、より長く住み続けていただくという視点も必要かと存じます。加えて言いますと、一旦泉南市から転出された方には、いつか泉南市に戻ってきていただくという視点もまた加えて大事なことかなと考えてございます。  その中でも、特に新たに本市に住まうことを希望される方がふえるというのは、非常に本市にとってもありがたいことでございます。人口流入に向け、まずは市の知名度アップ、すなわち泉南のまちのブランドイメージを確立し、さまざまな形で対外的にPRしていくということも非常に大事なことではないかと考えております。  昨今、うちが取り組んでございます花笑み・せんなんブランドや、さまざまな本市情報を積極的に情報発信してまいりたいと考えてございます。  またさらに、地元に雇用の場を創出するということも非常に大切だと認識してございます。よって、りんくう公園の整備活用や第二阪和国道の空間再編、さらには高速道路インターチェンジ周辺の活用等、市域各所でまちの活性化を図り、新たな企業・事業所を誘致したり、あるいは遊休農地を活用して若い就農者をふやすなど、本市の特性を生かした労働の場をつくることで、流入人口をふやし、定住化を促進していくということも非常に大事なことかと考えてございます。  もちろん、ほかにはない大きな雇用の場としましては、やはり対岸に位置しております関空があるのではないかと考えてございます。昨今、関空では非常に利用が伸びている現象がございまして、それに引きずられるように労働者の需要が非常に高まっているということも、関空のほうからの情報でも伺っているところでございます。  ぜひ本市に住んで関空で働くという方向性といいますか、そういうのがふえるような取り組みも進める必要を感じているところでございます。  以上でございます。 128 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 129 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございました。  午前中の質問や昨日の堀口議員の質問の中でもありましたとおり、まち・ひと・しごと、これをどのようにしていくのか、総合的に戦略を持って臨んでいかなければならないことだと思います。  泉南市まち・ひと・しごと創生総合戦略、このスケジュールを見ますと、4回ほど委員会を開きまして、人口ビジョンについては8月に完成予定、総合戦略については10月ごろというふうになっていますけれども、全てよくするというのはなかなか難しいと思いますけれども、何か突出した特色のあるまちづくり、これをぜひとも望むものでございます。  これらのまち・ひと・しごと総合戦略について今後どのようにしていくのか、スケジュールはこのとおりに進んでいくんでしょうけれども、その辺の考えをよろしくお願いいたします。 130 ◯議長(木下豊和君) 真鍋総合政策部長。 131 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(真鍋康之君) 泉南市をよくする地方創生総合戦略、これから推進本部ないしは推進委員会等で非常に活発な議論をいただいて取りまとめていく予定ではございますが、さまざまな施策があろうかと考えてございます。  午前中、市長のほうから披瀝がございました3世代同居世帯の推進に係る助成政策でありますとか、若者世代が泉南市へ引っ越してくる際の補助制度とかというのも、一般的には考えるところでございますが、視点は、本市が抱えている弱い部分にどうてこ入れしていくか、また泉南市の持っている財産、海、山、非常に貴重な財産がございます。そのあたりを利用していかに強い部分ですね、そういうことを積極的に活用しまして、いかに泉南市がほかの市に比してすぐれているか、いかに付加価値をつけていくかというところが、一番重要な今後の制度を考えていく上での根幹になるのではないかと考えてございます。  そういった取り組みの方向性を持ちながら、今後鋭意積極的に検討していくと。その中で、泉南市としてまさに地域にマッチングした事業等、政策等が浮かび上がってくるのではないかと考えてございます。  以上でございます。 132 ◯議長(木下豊和君) 谷議員。 133 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございました。  少子・高齢化の中、子どもたち、特に教育とあと高齢者の方に対しての施策、特色のあるまちづくり等を、他市に負けないようにこれからも頑張ってこの委員会でもっともっと練り上げていただきたいと思います。  以上、3点質問をさせていただきました。まだまだ時間が残っておりますけれども、これにて私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 134 ◯議長(木下豊和君) 以上で谷議員の質問を終結いたします。  これをもちまして一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  なお、次回本会議は来る6月15日午前10時から継続開議いたしますので、よろしくお願い申し上げます。  本日はこれをもちまして散会といたします。お疲れさまでした。       午後2時11分 散会                   (了) 署 名 議 員  大阪府泉南市議会議長   木 下 豊 和  大阪府泉南市議会議員   堀 口 武 視  大阪府泉南市議会議員   松 田 英 世 © Sennan City, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...