• "西信達中学"(/)
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  1. 泉南市議会 2013-09-05
    平成25年第3回定例会(第1号) 本文 開催日: 2013-09-05


    取得元: 泉南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開会 ◯議長(南 良徳君) おはようございます。  ただいまから平成25年第3回泉南市議会定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。  今定例会には、議案等の説明のため市長以下関係職員の出席を求めております。  これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において5番 岡田好子議員、6番 澁谷昌子議員の両議員を指名いたします。  次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。今定例会の会期は、本日から9月26日までの22日間といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 2 ◯議長(南 良徳君) 御異議なしと認めます。よって会期は、本日から9月26日までの22日間と決定いたしました。  次に、開会に当たり、市長から挨拶のため発言を求めておりますので、許可いたします。向井市長。 3 ◯市長(向井通彦君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、平成25年第3回泉南市議会定例会の開会に当たりまして一言御挨拶を申し上げます。  議員の皆様方には、常々本市の発展と市民生活の向上のために御尽力を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。  また、議員の皆様を初め、市民の皆様に御心配をおかけしておりました学校プールの一般開放事業を無事に終えることができました。今後も職員が一丸となって安全対策、安心できる行政運営に取り組み、皆様の信頼回復に努めてまいりたいと考えておりますので、何とぞ今後とも御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。  さて、本議会には報告案件、平成24年度決算に基づく泉南市健全化判断比率についてを含む合計3件及び議案第1号 泉南市固定資産評価審査委員会委員の選任についてから議案第27号 平成24年度泉南市水道事業会計決算認定についてまでを上程させていただいております。何とぞよろしく御審議の上、御承認を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、開会に当たりましての挨拶とさせていただきます。 4 ◯議長(南 良徳君) 次に、日程第3、一般質問を議題といたします。  この際、申し上げます。今定例会における一般質問の各質問者の持ち時間については、その答弁も含め1人1時間といたします。
     また、質問者におかれましては、最初の質問については発言席または壇上から質問を行い、質問後は自席に戻らず発言席にて理事者の答弁を聞き、再質問につきましては、全て発言席から再質問を行うこととしますので、よろしくお願いいたします。  これより順次一般質問を許可いたします。  まず初めに、3番 谷 展和議員の質問を許可いたします。谷議員。 5 ◯3番(谷 展和君) おはようございます。新風立志の会の谷 展和でございます。  今回私、初の一般質問をさせていただくわけでございますが、決して第2回の定例会の田畑議員にたきつけられてするわけではございませんが、私なりに一生懸命頑張っていきたいと思います。  それでは、大綱1点目、高齢者問題についてを質問させていただきます。  さきの厚生労働省の発表によりますと、高齢者の65歳以上の方の独居老人の世帯が全世帯の15.3%に上ると発表をされましたが、これからどんどんと高齢化社会になっていく中、本市において高齢者の問題についての対策をどのように考えているのか、お聞かせいただきたいと思います。  続いては、発言席からまた御質問させていただきたいと思います。 6 ◯議長(南 良徳君) ただいまの谷議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。中脇健康福祉部長。 7 ◯健康福祉部長福祉事務所長(中脇一雄君) 御質問の高齢者の増加ということ、これはもう本市にとりましても非常に大きな問題になってございます。平成22年度で高齢化率が22%、26年度で約24.数%ということで、4人に1人が高齢者というような、そういうふうな状況に今後陥っていくというふうに考えてございます。  以上でございます。 8 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 9 ◯3番(谷 展和君) 最近、私の地元であったことなんですけれども、私の地元で孤独死が確認されました。二、三日ずっと電気がつけっ放しで、近所の方が不審に思い通報して発覚をしたわけではございますが、やっぱり地域でも高齢者の見回りをするものはいてるんですけれども、やっぱり全てを見回るというのは難しくて、また独居老人の数も把握はしていないので、そこで今後の本市の対策というのをお聞かせいただきたいと思います。 10 ◯議長(南 良徳君) 中脇健康福祉部長。 11 ◯健康福祉部長福祉事務所長(中脇一雄君) 御質問の孤独死の現状と、それからその対策ということでございますが、高齢化の進展に伴いまして、ひとり暮らしであるとか、あるいは高齢者夫婦のみの世帯が増加しているということ、これはもう現実問題となっておりまして、全国的にも孤独死の問題、これも社会問題というふうになっているところでございます。  本市におきましても、地域の方から洗濯物が干したままになっているとか、あるいは部屋の明かりがともったままになっているとか、またヘルパーさんが訪問したけれども、留守でもう鍵がかかったままになっているとか、そういった通報をいただくことがございます。  その場合、まず職員が訪問いたしまして、親族の方であるとか、あるいは関係者に連絡をして探すわけでございますが、確認できない場合もございまして、そういったケースについては、警察の立ち会いのもとで、消防のレスキューにお願いをいたしまして、中にも入らせていただくということもございます。  そういった通報が年に数件はあるわけでございますが、ほとんどがそのときに長期間外出をしていたとか、そういったケースでございます。  一方、議員が御指摘のような場合、恐らく直接警察のほうへ通報をされたんではないかなというふうに考えておりまして、こういった場合は、市には情報が入ってはこない状況でございます。ですから、把握ができないということで御理解をお願いしたいなというふうに思います。  対策といたしましては、本市では、現在徘回高齢者SOSネットワーク事業ということで、徘回高齢者が発生した場合、早期発見ができますよう泉南警察署を初め、市内コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、新聞配達の業者等の関係機関へも協力依頼を行いまして、徘回発生時の協力体制を構築しております。  これに合せまして、協力事業所の方々に、郵便物とかあるいは新聞等がたまっているというような、そういうちょっとした異変に気づかれた場合は、市まで御連絡いただけますようにお願いをしているところでございます。  昨年度では、新聞の配達員の方から新聞がたまっているとの通報を受けまして、警察の立ち会いのもとで確認をさせていただきました。その結果、亡くなられていたというようなケースも実際ございました。御家族の証言では、3日ぐらい前まで元気でいたんだけれどもというようなことで、早く見つけてくれて感謝をいただいたというところでございます。  今後とも、関係機関には徘回高齢者SOSネットワーク事業とあわせまして、異変に気づいた場合の連絡体制について、協力の依頼を行ってまいりたいというふうに考えております。  また、その他の取り組みといたしましては、65歳以上のひとり暮らしの高齢者で、安否確認の必要がある方を対象に、乳酸飲料を週1回配布し、配達員が安否確認を行う安心生活支援事業というものもやっております。  また、清掃課のほうでございますが、家庭ごみを自分で収集所まで持ち出すことが困難である方を対象に、戸別にごみの収集を行い、日常生活の見守りをあわせて行うということで、家庭ごみのふれあい収集事業を行っております。  また、泉南市の高齢者見守りネットワーク推進事業ということで、地域の中で温かい支え合いや見守りの輪が育まれるとともに、高齢者のさまざまな実情を考慮いたしまして、その人に適したサービスが提供され、誰もが住みなれた地域で安心して暮らせる優しいまちづくりを推進するということで実施しているところでございます。  現在、市内ではまだ8地域でございますが、独自の見守りネットワークが構築されて、支援活動を行っていただいております。  今後とも、地域独自の見守りネットワーク構築を全市的に推進していくため、地域にも働きかけていきたいなというふうに考えております。  また、本市では在宅のひとり暮らし高齢者等が、住みなれた地域社会で安心して生活が送れるよう、急病や災害の緊急事態発生時に簡単に第三者に通報できるものということで、緊急通報システム設置事業を行っております。  これは、ペンダント式であるとか、あるいは固定式の装置のボタンを押しますと、市が委託契約しております警備会社から安否を確認する電話がかかる。応答がない場合とか、応答内容によっては救急の手配であるとか、駆けつけて確認をして、迅速な対応を図るというものでございます。  この緊急通報装置は、緊急の際に第三者に通報できる1つの手段として重要でございますので、引き続き高齢者等の安全な生活の確保のために今後もこの事業を推進していきたいというふうに考えております。  また、平成23年度から、65歳以上のひとり暮らしの高齢者に対しまして、かかりつけ医療機関、持病、飲み薬、その他救急時に必要な情報を保管する救急医療情報キットを民生委員の御協力をいただき配布しております。今後とも、そういった形で安全・安心の確保に努めていきたいというふうに思っております。  今年度につきまして、孤独死を未然に防ぐためには、引きこもりがちな高齢者が地域とつながりを持つことが重要ではないかというふうに考えてございます。そのため、新しい事業といたしまして、福まちサポートリーダー養成講座を実施いたします。この福まちといいますのは、福祉のまちづくりの略でございまして、現在も地域でボランティア活動をされている方を対象にしまして、地域の互助を担う人材を育成して、スキルアップを図っていくという内容の講座を実施いたします。  この福まちサポートリーダーの1つの活動として、引きこもりがちな高齢者の方に対してサポートリーダーが話し相手となり、地域で開催されている好きなクラブや教室、あるいは高齢者の交流拠点となっておりますサロン等に一緒に参加をするなどしていただき、そして元気になっていただけるような活動を考えてございます。  在宅高齢者に対する閉じこもり・ひきこもり対策、これは孤独死をなくすためにも大変重要な施策でございますので、今後も積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 12 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 13 ◯3番(谷 展和君) 答弁ありがとうございます。今後も高齢化社会となっていく中、今以上に孤独死がふえていくものと思われますが、地域コミュニティと行政が今後も一体となって、本気になって今後も取り組んでいってほしいと願っております。  続きまして、大綱第2点、泉南市の観光資源の活用についてお聞きいたします。  大阪府は、大阪ミュージアム構想を推進しておると聞いておりますが、大阪府内には歴史的な町並みや豊かな緑、自然など、その場に立てばすばらしい空気感を感じることができる魅力的な地域資源がたくさんあります。  大阪府では、「明るく」「楽しく」「わくわく」するまち・大阪を実現するため、まち全体をミュージアムに見立て、魅力的な地域資源を発掘、再発見し、磨き、際立たせ、結びつけることにより、大阪のまちの魅力を内外に発信するというものが、大阪ミュージアム構想というものであります。泉南市の大阪ミュージアムの登録物は76件あると聞いておりますが、これは府内でも大阪市に次いで2番目に多い登録件数でございます。  この登録物については、その魅力を内外にPRするとともに、登録物を魅力的に演出し、大阪ミュージアムを楽しめる仕掛けづくりをしたり、登録物にストーリー性を持たせて、点から線へ、線から面へと結びつけるなどの取り組みをして、魅力のあるまちづくりをしていく必要があると思いますが、その点についてお聞かせいただけないでしょうか。 14 ◯議長(南 良徳君) 向井市長。 15 ◯市長(向井通彦君) 観光についての御質問をいただきました。観光というのは、これからの我々自治体にとっては非常に大きな課題でもございます。多くの人にお越しをいただいて、そして活性化をするというのが何よりも大事だというふうに思っております。  御質問にありましたように、大阪府では歴史的な町並みや豊かな緑、自然などすばらしい観光資源を発掘、再発見して、それらを磨き、際立たせ、結びつけることで、大阪のまちの魅力を内外に発信する大阪ミュージアム構想を推進しております。  この大阪ミュージアム構想には、さまざまな観光資源と呼ばれるものが登録されておりまして、府内で1,227件、泉南市では大阪市を除きますと府下で一番という78件が現在登録されております。  泉南市には、臨海部には関西国際空港を望める商工業・レジャー施設、内陸部には熊野街道、古代寺院の史跡といった歴史資源、山間部では農業公園や紀泉わいわい村といった自然や環境を体験できる施設、そして観光には欠かせない食としての豊かな農産物や水産物がございます。  以上のことから、泉南市には多数の観光資源が存在することというふうに思います。  また、ミュージアムより前に選定されておりますみどりの百選では、泉南市で4カ所、岡中のクスノキ、男神社の森、社叢、それから金熊寺の梅林と信達神社、それと堀河ダムが選定されております。また、大阪の観光百選では、林昌寺、金熊寺、樽井海水浴場が選定されております。また、大阪の町並み百選では、幡代が選定されております。こういった資源がたくさんございます。  ただ、これらを有機的に結ぶ、あるいは情報発信としてさらに発信しないと、なかなかわかりづらいという面が御指摘のようにございます。したがいまして、この前結成されました泉南市の観光協会とタイアップをしながら、これらの有機的な連携、そしてモデルコース、こういったものをさらに深めていって、内外にPRをしていきたいと思います。  それと、あわせまして、1つの町ということではなくて、この泉州地域全体でネットワークを組んでいこうということを提案いたしまして、昨年泉州観光推進協議会、今ちょっと名前が変わりまして泉州観光プロモーション協議会というものができ上がっております。  これは堺市から岬町までの9市4町で構成しておりまして、旅行者にもアドバイスをいただく中で、モデルコースをつくっていこうというふうにいたしておりまして、春コース、夏コース、秋コース、冬コース、そして半日コース、1日コース、こういったような内容でモデルコースをつくったところでございまして、今後これらを実際に体験していただくというようなことも含めて発信をしていきたいと思っております。  先般、この泉州観光プロモーション協議会ホームページがアップされておりますので、泉州観光プロモーション協議会というふうにヤフーのほうでアクセスしていただきますと、今言ったようなことが載っておりますので、またごらんいただきたいなというふうに思います。  いずれにいたしましても、市のほうでの産業観光課、また観光協会、大阪府では今回観光局ができましたので、それらとも十分連携しながら、多くの皆様にお越しいただけるまちに、さらに努力をして進めてまいりたいと考えております。 16 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 17 ◯3番(谷 展和君) わかりやすい答弁、ありがとうございます。  続きまして、観光協会の今後の動きについてお聞かせいただきたいと思います。  昨年観光協会が設立されましたが、ことしは泉南市のやぐらのパレードなども観光協会が主催ということではございますが、今後観光協会といたしましてどのような動きがあるのか、お教え願えないでしょうか。 18 ◯議長(南 良徳君) 知久市民生活環境部長。 19 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) それでは、観光協会の今後の動きにつきまして御答弁申し上げます。  議員おっしゃいましたように、昨年4月に観光協会が発足いたしました。昨年度は理事会でありますとかワーキングチームにおいて今後の観光協会のあり方とか活動方針、そういうふうなことを検討し、あるいは観光ビジョンの策定等々について検討していただきました。  観光協会が産業観光課とタイアップしまして、産業観光課が実施した環境保全事業への参加ですとか、岸和田以南の市町で構成する華やいで大阪・南泉州というのがあるんですけれども、そういうふうなところへのイベントへの参加というふうなものを行っております。そして、砂川の駅下がりにこのたび観光案内所を設置させていただいております。  今年度の活動でございますけれども、残念ながら先日、8月24日でしたか、中止になったんですけれども、サンセットフェスタといったようなウミボタルを観賞するような会、昨年はしたんですけれども、ことしは中止になりました。そういったイベントですとか、あるいは議員先ほどおっしゃいましたような、やぐらパレードを引き継いだせんなんフェスタというのを開催いたします。これは10月6日に予定してございます。  それと、9月29日ですけれども、女子限定の空美ちゃんと言うんですけれども、写真撮影会、これはKIXフォトクルージングというふうな名称でございます──を計画しております。  それと、11月には、大阪タオル工業組合グランフロント大阪で開催するイベントへの参加も検討しておるというところでございます。  先ほどお話ししました空美ちゃんですね。写真撮影会において参加者に撮影していただくんですけれども、そのときの写真をこのグランフロント大阪で展示してはどうかなということを考えていただいておるということでございます。  そして、商工会のほうで人材育成事業として、大阪府の補助金を受けて開店している事業所に依頼しておりました観光協会のホームページが昨日完成しました。こういったホームページを利用して、泉南市のさまざまな観光情報を提供していきたいというふうに考えております。  以上です。 20 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 21 ◯3番(谷 展和君) 先ほど空美ちゃんによる撮影会のことがありましたけれども、そもそもこの空美ちゃんというのはどういうことなんですかね。もうちょっと詳しいことをお教え願えないですか。 22 ◯議長(南 良徳君) 知久市民生活環境部長。 23 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) それじゃ、空美ちゃんについて御説明します。  このごろ女の人の間でもいろんな趣味の方がふえてきまして、例えば鉄道の好きな女性もふえてきています。こういった方々は鉄子さんと言われるみたいです。そして、山歩きの好きな女性は山ガールとか、歴史が好きな女の人は歴女と言うらしいんですけれども、飛行機が大好きな女性もかなりふえてきまして、その人の総称というんですか、空美ちゃんというふうに名づけておるみたいです。  もともと成田空港の関係者が、カメラを持ってお気に入りの飛行機を撮影するという女性の方を見て空美ちゃんと名づけたのが始まりというふうに聞いております。  女の人の場合、飛行機のメカニズムそのものではなくて、むしろ機体の塗色でありますとか航空会社のロゴマークに興味を持たれているというふうに聞いております。  今回の撮影会でございますけれども、岡田浦の漁業協同組合さんと、それと関空さんに協力していただいて、その飛行機をまず船から撮影、船に乗って撮影していただくということで、その後、バスに乗って関空のほうへ移動していただきまして、機内食を召し上がっていただいた後、一般では入れないような区域内で、また飛行機を撮影していただくというふうな企画、ツアーを予定しておるということでございまして、このツアーは観光協会のワーキングチームの会員様のほうから発案され、実行されていくということでございます。  今後も、このようないいアイデアというんですか、そういうようなのをどんどん生かしていきたいなというふうに思っております。  以上でございます。 24 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 25 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございました。  では、続きまして、大綱3点目の雄信幼稚園跡地利用についてお聞きしたいと思います。  毎年、男里区の要望でも公民館をという願いを出しているんですけれども、今現在のその経過についてお聞かせを願えないでしょうか。 26 ◯議長(南 良徳君) 上ノ山教育部長。 27 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、旧雄信幼稚園の跡地の利用現況についてお答えをさせていただきます。  この旧幼稚園の跡地につきましては、売却することを原則といたしまして、そして有効活用について地元活用がある場合については、それを十分検討するということにしてございます。  そのために、平成22年に庁内組織であります跡地活用検討会議、これを設置いたしまして、個々の処分活用方針の協議検討をこれまで行ってきているところでございます。  御質問の旧雄信幼稚園についてでございますけれども、これは今議員から披瀝がございましたように、過去に廃止されました雄信公民館の復活についての要望、これが男里、馬場、浜、幡代の雄信地区の4区から要望が以前からなされているということは、承知をいたしております。  また、この旧幼稚園の跡地の一部について、私ども教育委員会のほうで現在ほかのところに設置しております教育支援センター等の教育委員会の施設の一部を、この幼稚園跡地での活用というようなことが可能であるかどうかというようなことも検討中でございまして、これらのことから、地元からいただいております要望も含めまして、この幼稚園跡地の活用あるいはその処分の方法については、総合的に現在検討を行っているというような状況でございます。 28 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 29 ◯3番(谷 展和君) ありがとうございます。  最後に、向井市長にお聞きしたいんですけれども、来年市長選挙がございます。向井市長も出るかどうか、まだ発表はされていないとは思いますけれども、ぜひとも来年には、ある一定の結論というものをいただきたいんですけれども、その点、向井市長、お願いいたします。 30 ◯議長(南 良徳君) 向井市長。 31 ◯市長(向井通彦君) 雄信幼稚園跡地につきましては、議員言われましたように、以前から雄信4区のほうから公民館というような要望がずっともう相当前から出ておりました。ただ、立地場所が、なかなか適地がなかったということで、御存じかどうかわかりませんが、双子池の一部を埋め立てて、そこにつくってほしいというような要望もございました。  それらについても検討もしたんですが、結局改良区等との話がなかなか難しいということもございまして頓挫いたしまして、その後、じゃ上面利用といいますか、くいを打って、その上に人工地盤をつくって公民館をつくってほしいというような話もございました。  それは、もちろん技術的には可能なんですが、それらも含めて地元での意思統一をということを申し上げた中では、やはり改良区、水利さん等のほうから難色があって、現在に至っているという状況でございます。  ただ、その間において地元の皆さんの考えも少し変わってきておりまして、もちろん公民館というのは非常に大事な施設でございますから、それを設置してほしいというのがあるんですけれども、公民館設置となりますと、公民館法がありますし、いろんな使用について限定、一定の枠があるということが1つ。  それから、もう1つは、市のほうが職員も置いて管理をしていかなければいけないという費用負担の問題が出てまいります。そういう中で、最近では地元としては、要は使いやすいものを地元にそういうふうな使い方ができるようにしてほしいという要望がございます。いわゆるコミュニティ施設的な使い方ができる、それでもう十分だというお話も聞いておりますので、それらも含めて今教育委員会のほうから御答弁申し上げましたけれども、結構大きな建物でございますので、先ほど教委のほうで、教育委員会施設の一部というお話もありましたけれども、それとあわせてコミュニティ施設的に使えないかどうかということを含めて考えていきたいというふうに思います。  幼稚園を廃止してから相当長くたっておりますので、できるだけ早く結論といいますか、地元の方々とも協議をさせていただいて、結論を出すようにしたいというふうに思っております。 32 ◯議長(南 良徳君) 谷議員。 33 ◯3番(谷 展和君) 向井市長、どうもありがとうございました。ずっと幼稚園跡地を放っておくのもやっぱりどうかと思いますので、ぜひとも早急にお願いをいたします。
     まだ時間がありますけれども、今回の私の一般質問をこれで終わらせていただきます。どうもありがとうございます。 34 ◯議長(南 良徳君) 以上で谷議員の質問を終結いたします。  会議の途中ですが、間もなく大阪880万人訓練が実施されます。午前11時に携帯とかそういうものが鳴りますので、午前11時20分まで休憩いたします。      午前10時37分 休憩      午前11時20分 再開 35 ◯議長(南 良徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、14番 成田政彦議員の質問を許可いたします。成田議員。 36 ◯14番(成田政彦君) おはようございます。日本共産党泉南市会議員の成田政彦です。  さて、東日本大震災での重大事故から2年半近くたっても、いまだ終息のめどが立っていない中で、8月20日、東京電力福島第一原子力発電所で、4基の汚水タンクから300トンもの汚染水が漏れていることが明らかになりました。  汚染濃度は、9月3日には高いところでは最大毎時約2,200ミリシーベルトと東京電力は発表しました。この値は、人が4時間浴び続ければ死亡する線量です。  また、原子力規制委員会は8月28日の福島第一原発のトラブルの深刻さを示す国際原子力事故評価尺度をレベル1からレベル3、重大異常事象に引き上げました。  汚染水をめぐる状況は、海外のメディアでも非常事態と報道されるほどの危機的状況です。今、汚染水の処理は、福島原発事故に対応する上で決定的な問題です。  第一原発には背後の阿武隈山系より毎日1,000トンもの地下水が流れ込み、その600トン近くが原発の建屋に流れ込んで大量の汚染水となります。ふえ続ける汚染水をためるのに、東京電力は2.5日に1個ずつのペースでタンクを増設しなければなりません。  既に設置タンクは1,000基を超え、このままではタンクを設置する場所もなくなってしまう危機的状況です。にもかかわらず、安倍内閣は、汚染水漏れ問題の国会審議を先送りしようとしました。2020年の五輪招致を優先して、しかし国民の強い批判がある中で、やっと汚染水対策に重い腰を上げたのが現状です。  しかも、先月には電力4社が原発10基の再稼稼働を申請しました。申請基準についての原子力規制委員会の新基準は、重大事故が起きても住民の避難計画、防災計画はなくても再稼働を認めるという穴だらけの内容です。  原発事故を起こした東京電力に至っては、福島第一原発と同じ沸騰式原子炉の再稼働を再申請しました。もちろん新潟県知事は難色を示しています。今なお福島県では15万人の方が避難生活を余儀なくされています。このような状況で原発の再稼働というのは論外です。  共産党は、汚染水問題は深刻であり、科学的知識を結集し、政府は東京電力任せにせず、文字どおり国家的非常事態として対策に当たり、事故の終息宣言は撤回する、原発の再稼働や原発輸出はしない、こういうことを明らかにするべきであります。  8月25日、東京新聞の夕刊のコラムには、次のことが述べられていました。「放射性物質を垂れ流す日本は、もはや地球全体の迷惑者である」。ちなみに、このコラムのタイトルは「恥を知るべし」、こういうタイトルであります。恥を知るべきは誰なのか、政治家と電力会社は答えるべきであります。  それでは、市民の暮らしを守る立場から、大綱5点にわたって質問します。私は、大綱第1点は壇上から質問し、あとは質問席から質問します。  大綱第1点目は、体罰といじめについてであります。  まず、体罰についてであります。  子どもの心身を傷つけ苦痛を与える教師の体罰は、暴力行為そのものです。子どもの命と安全を守るべき教師が、どんな理由であれ、体罰という名で暴力を振るうことは絶対許せません。  体罰は、子どもの人権を侵害し、子どもの人格を否定するものです。学校教育法第11条は、体罰を禁止し、子どもの権利条約も学校における暴力は根絶する視点に立っており、世界はそういう立場であります。  しかし、教育の現場で行われる体罰についてはどうでしょう。例えば、子どもに対して、しかも無抵抗の子どもに対し、大人が白昼公然と暴行や傷害を加えた場合に、それを非難しない人はいないと思われます。しかし、同じ行為でありながら、これが学校という場に移ると、その非難は複雑な様相を呈します。  様相を呈するのは、なぜか体罰に多少なりとも教育的意味があると考えられがちだからです。それゆえ、同じ暴力が学校で教師によって行われると、教育熱心な教師として、殴った教師が賛美されたり、愛のむちとして殴った、そのものを容認する保護者、教育関係者があらわれたりする場合さえ、まれではありません。  しかし、教師が熱心であることは、専門職としての最低限のモラルであって、体罰容認の論理にはなり得ません。  さらに、小学校の体罰は、とりわけ深刻です。なぜならば、小学校においては、体罰を加えた担任教師との間では、1日中緊張関係を含んだ形で1学期、または1年、ないし数年にわたって授業を受けることを余儀なくされる関係にあるからです。  小学生にあっては、教師と自己との関係を客観化できるほど成熟していないため、体罰によって一旦信頼関係が損なわれると、教師嫌い、ひいては勉強嫌いに陥る可能性があります。子どもの学習する権利を進める立場から、教師や学校が真剣に考えようとするならば、体罰は決してしてはならないものです。  そこでお伺いしますが、樽井小学校での教師による体罰であります。教育委員会として、体罰に対する実態調査と体罰をなくす取り組みをどのように進められているのか、お伺いしたいと思います。  次に、いじめについてであります。  文科省の調査でも、ことし4月から9月の間、全国でのいじめ件数は約14万件と報告され、とりわけことしはいじめが社会問題化し、いじめが原因とされる自殺や事件が相次いでいます。  また、昨年、大津の中学校のいじめによる自殺は、日本社会に深刻な影響を与えました。いじめは子どもの成長途上で誰でも生じるものであり、第一義的に教育の営みの中で解決するものであります。また、なくす取り組みは、単に学校任せでなく、地域全体で取り組むことが必要です。  大津市が立ち上げた大津市立中学校におけるいじめに関する第三者調査委員会報告では、最終報告で大津の中学の子どもたちに次のように述べています。  皆さんが勇気を奮って事実を語ったことを誇りに思ってください。人は誰でも失敗を犯します。しかし、人はその失敗から目を背けてはならないのです。失敗を真摯に見詰め、なぜ失敗したのか、それをしないためにどうしたらいいかについて考えることによって、人や社会は成長していくと思います。失敗を見詰めるためには、失敗の内容、つまり事実を冷静に見詰めなければなりませんと述べております。  そこでお伺いします。教育委員会は、7月に起きた泉南中学校の中3男子暴行負傷問題に対してどのような原因究明を行っているのか。  また、市内の全ての小・中学校におけるいじめに対する予防、早期発見など、いじめをなくす取り組みについてお伺いしたいと思います。  以上であります。よろしくお願いします。 37 ◯議長(南 良徳君) ただいまの成田議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。片木教育委員長。 38 ◯教育委員長(片木哲男君) 御答弁の前に、私のほうから今回の体罰事案についておわびを申し上げたいと思います。  今回、樽井小学校で発生いたしました体罰事案では、当該児童並びに保護者に肉体的な苦痛だけではなしに、精神的にも大変大きな苦痛を与えましたことに対し、教育委員会を代表して心からおわびを申し上げます。  また、児童には一番安全な場所でなければならない学校でこのような事案が発生いたしましたことに対し、樽井小学校の児童とその保護者に対しましても、大変申しわけないというふうに考えております。  また、議員の皆様、市民の皆様にも大変御心配をおかけしましたことに対して、おわびを申し上げます。どうも申しわけありませんでした。  今後は、全ての学校・園におきまして、このような事案が起きないよう、再発防止に努めたいと考えております。 39 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 40 ◯教育長(蔵野博司君) それでは、成田議員の御質問に対して御答弁を申し上げます。  委員長も今おわびを申し上げました。事務局を預かる者としても、今般生起をいたしました小学校の体罰事案で、肉体的にも精神的にも大変苦痛を味わった児童並びに御家族の皆様方、また、それに関係した子どもたち、あるいは全ての市民の皆様に対して、まずもっておわびを申し上げる次第でございます。  議員の御質問にありました再発防止のための実態調査につきましてでございます。体罰につきましては、昨年度末の調査で体罰調査をさせていただき、根絶に向けて取り組んできたところでございますが、残念ながらことし7月に体罰問題が生起をいたしました。  これは、ひとつ起こった小学校の問題ではなしに、全市として取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。そのために、再度実態調査をしながら、子ども、保護者、そして今度は教職員の調査を考えているところでございます。  また、再発防止につきましては、個人一人一人のまず資質、体罰はあってはならないという教員が体罰に頼らない指導力を身につけるということが1つでございます。そして、また教員間での情報を共有しながら、組織の中でこの体罰事案が生起するようなことがなかったのかどうなのかということを含めて、学校全体として取り組んでいくことを、今後具体的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  次に、泉南中学校での件でございますが、これは6月に、クラブをしておりますパソコンクラブの部屋に2年生の男子が入っていったということでございます。このときに、3年生の部員がすれ違いのときに体に触れて暴行に及んだというような事案でございます。  この原因としましては、まずそのときには顧問がつけていなかったということが1つでございます。そして、またそこでは一旦引き離しましたが、再度、帰るときに近くのコンビニで出会って、事件が起こったということでございます。  まずは初期対応、起こったときに両方の子どもたちに納得をするような指導ができなかったことによって、第2次被害が起こったというふうに考えております。  初期対応ということは、大変重要なことでございます。今後、その初期対応についても十分に取り組んでいきたいというふうに考えております。  まず1つの取り組みとしましては、放課後のクラブ活動については、まず顧問がついている。そして、初期対応のところでは、被害者あるいは加害者の言い分をしっかりと聞きとめて、何が原因であったのかということを突きとめて指導をしていく。そして、それを各学年、今般の場合は2年生と3年生というふうに各学年が違いました。各学年間の共有と、そして学年相互の共有を図っていくということが大事であるというふうに考えております。  以上でございます。 41 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 42 ◯14番(成田政彦君) それでは、再質問を行いたいと思います。  学校教育法第11条、児童権利憲章、特に泉南市の子どもの権利に関する条例の第6条には、「子どもは、いじめや虐待、体罰その他の人権侵害を受けたとき、または受けそうな状況に置かれたとき、自己の権利として、その子ども自身が必要としている相談と救済を受けることができます。」と、もう高らかに泉南市はこういうことをうたっております。  まず、1つお伺いしたいんですけれども、体罰は暴力であると。体罰という名前自身、僕は間違っておると思うんですわ。体罰は暴力である、そのことを教育委員長、再度お伺いしたいと思います。  それから、ここに体罰を受けた子どもは救済を受ける権利がある。この中身ですね。今、教育長が言いましたわね。いろんなケアの問題を言ったけれども、具体的に、まず暴力を受けた子どもの救済、これは最も大事だと僕は思いますわ。  それと、その周りにいた子どもたちのケア、これなくして僕は子どもの権利を守ることはできないと思います。この点でまず、泉南市子どもの権利に関する条例、またなぜ体罰を受けたか。体育館の説明では、宿題を忘れたというのは、これは宿題は関係ないですわ。そんなことを言うたら、宿題を忘れた子は全て殴らないかん、こういう恐ろしいことになりますわ。  だから、何を忘れようがそれは関係なくて、まず子どもを救済する、こういうことだと思います。その点について、まずきちんとした、教育委員会委員長もそうですけれども、教育長もその立場をまず表明してほしいと思います。 43 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 44 ◯教育長(蔵野博司君) 学校教育法第11条にも、この体罰ということは禁止ということを明確に記されております。また、これは傷害であり暴行であり、脅迫等の刑事犯であるということも言われておるところでございます。  いかなる理由があろうとも、これは絶対に許されることではない行為であるというふうに、私たちは認識をしているところでございます。教員にはこの体罰によって自分の指導力不足なんだということを十分に把握させていくということ。そして教育効果は一切期待できないんだということを徹底していくと、私たちもそう受けとめているところでございます。  もう1点の子どもの救済につきましてでございますが、この新学期から、まず市のカウンセラーを派遣しております。そしてその当該のクラスにも心のケアの担当の教員をつけて、子どもの動向をしっかりと見て、子どもが訴えられるようなそういう体制をとっているところでございます。  以上でございます。  〔成田政彦君「教育委員会委員長さん、どうで   すか」と呼ぶ〕 45 ◯議長(南 良徳君) 片木教育委員長。 46 ◯教育委員長(片木哲男君) 私は、今回の事案につきましては、体罰ではなく、もう聞いた当初から暴行であるというふうに考えております。頬を手打ちする、頭をたたく、殴る、蹴る、胸ぐらをつかむということを聞きまして、本当に手数の多さ、それから暴行の種類の多さ等を見ましても、教師自身がコントロール不能な状態に陥っていたのではないかなということで、教育的な指導の範囲を本当に逸脱しているなという気がいたしました。  教師と児童との関係というのは、本当に我々が推しはかることができないような大きな関係にあります。評価をする、成績をつけるというふうな大きな関係でもありますし、今回の場合のように、体力差、体格差、そういったことの中で、本当に無抵抗な児童に行ったことは、明らかにこれは暴行であるというふうに私は認識しております。 47 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 48 ◯14番(成田政彦君) 教育委員会委員長と教育長に僕はお伺いしたので、市政の責任者である向井市長にも、この暴力問題についてどうお考えになるか、お伺いしたいと思います。 49 ◯議長(南 良徳君) 向井市長。 50 ◯市長(向井通彦君) 今回の体罰、暴行事件でございますけれども、私も保護者の方から聞いてほしいという話がありまして、お聞きをいたしまして、これは大変な問題だというふうに思いました。  特に、小学生の無抵抗な生徒に対して暴力を振るうということは、理由のいかんを問わず、いかなる理由があってもしてはならないことだというふうに思っております。  したがいまして、その保護者の方にも、これは学校の問題ではございますが、トータルとしての責任者としておわびをさせていただいたところでございます。  後の対応については、教育委員会でしっかりとやっていただきたい、二度とこういうことが起こらないように対応をしてほしいということを強く要請いたしました。 51 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 52 ◯14番(成田政彦君) この体罰問題については、皆さんも御存じのように、昨年、大阪市の桜宮高等学校でクラブ活動の中で生徒が自殺したと、こういう痛ましい事件が起きております。  この体罰事件の深刻な問題はなぜかというと、ここにも大阪市がつくった当該監査チームの報告があるんですけれども、いじめもそうなんですけれども、その体罰問題というのは、個人、本人はもう亡くなって、そのときはいなかったんですが、体罰を受けた子どもとか、それから保護者、そういう人たちから、この大阪の市立高校の事件もそうですけれども、生徒が自殺するまで全くそういう報告がなかった。事件が起きて初めてそれを知ったという、こういう性格のものであります。  いじめ問題もそうなんですけれども、いじめを見ておってもそれがいじめかどうかわからない。そして子どもたちは、先生とか父兄にいじめを訴えない、自殺してから初めてわかる、こういう非常に深刻な内容を持っています。  そういう意味からいいまして、体罰についても、特に小学校では教師、早期に発見し、それに取り組むということなくして、まだ成長過程にある小学生を守れないという気がするんですけれども、私はまず樽井小学校における体罰について、今までどのようなことが体罰で取り組まれてきたのか、また教師、保護者、生徒より、聞き取り調査だけでよいのか。また、この大阪市の桜宮高校の外部監査は、こういうことをやっています。  1つは、全生徒、それから全保護者、そして教師、この三者に対して、あなたは暴力を振るったことがありますか、あなたは暴力を見たことがありますか、こういう調査をしておるのであります。  私は、教師を含めて、振るったのかどうか勇気を持って答えてもらう。そういうことを隠して樽井小学校のことを置いておいたら、また起こる。新聞報道が正しいか僕はわからないんですけれども、見て見ぬふりをした教師がおったと。これは事実かどうかわかりませんで。  だけど、大津の中学校のいじめ事件の第三者調査報告委員会の調査では、見て見ぬふりは同罪だと、こういうふうに厳しく断罪していますわ。それはいじめをとめられなかったと、こういう厳しいことを言うていますので、その点でまず第1点は、樽井小学校では今まで体罰問題でどういうことをやっていたか。それから、聞き取り調査でなく、今言ったアンケート調査をすべき。そして全容を明らかにし、真実を皆さんの前に明らかにする。これが私は必要であると思いますが、その点もう少し答弁をお願いします。 53 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 54 ◯教育長(蔵野博司君) 議員御指摘のまず桜宮の調査報告の中でも、これは個人や親から異を唱えることがなかった。また、唱えることがないから、教師とすれば、人間関係ができておれば、多少の厳しい行動はいいのではないかというような風潮があったというような報告でございます。  確かに今までそういうふうな風潮もあっただろうというふうには思っています。しかし、体罰というものは、子どもの人権侵害で、異を唱えるどうのこうのよりも、まずは大人がそれはだめなんだという認識を持たせるということが必要であると思います  そのためのまず1つは、議員御指摘のアンケート調査につきましては、先ほど御答弁を申し上げましたように、子ども、そして保護者、教師、三者からとる準備をしております。樽井小学校には早急にとるようには指示を出しております。また、教育委員会としましても、全小・中学校にもその調査をしていく所存でございます。  また、樽井小学校は今までそういうような体罰事案についてはどうなのかということでございますが、前年度実施をした中でも、子どもらからの調査には体罰ということは上がってはきておりません。  学校としても厳しさということはあっただろうというふうに思いますが、体罰としての取り組みというようなことではなくて、その年度あるいは各職員会議等において、体罰をしない指導方法の改善ということについては、取り組んでいたということでございます。 55 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 56 ◯14番(成田政彦君) 桜宮の問題も大津のいじめについても、第三者による監査と、それから第三者委員会の報告によりますと、教師の問題については、チームワーク、連絡、それと後で質問するけれども、学校が風抜きのいいところであったと。まず、教師が管理職に報告し、校長が教育委員会に報告する。それが即座に返ってくる、こういう問題が非常に欠けた場合は、それは途中で曖昧になって、それがいじめとして認めないという、体罰もそうなんですけれども、そういうものが起きるということが僕は強く指摘されておると思います。  それで、さっきの調査の問題なんですけれども、平成18年、それから平成22年、いじめに対する文科省通知があるんですけれども、今現在はさっき言ったように14万件ですわ。僕は、いじめというのは成長過程の子どもから出てくる、これは教育的観点で、体罰もそうですわ。それは警察を入れるとか、そういうものではなく、教育という観点の中でやってこそ、教師の力量、これは愛情ですわな。暴力じゃないですよ。子どもを説得する能力、これがあってこそ本当に教育はあるんですわ。  そういう能力をつけるために、アンケート調査についても、アンケート調査を僕は見たんですけれども、その項目がちょっと少ないんじゃないかという気がするんです。  その点と、もう1つは、人間は誰でも過ちも犯すし、反省すれば僕は直ると思うんですよ。僕はそういう点で、暴力は憎むけれども、その教師を憎むことはしません。  だけど、1つ教育委員会を褒めたいのは、暴力を振るった教師を即座に担任から外した。僕は非常に正しかったと思うんです、それは。第1に子どものケア、暴力に対する不安、そういう点で暴力を認めないと。樽井小学校の説明会で言うているわね、暴力を認めないとはっきり。僕は正しいと思うんですわ。  僕はそういう点で、教育委員会はこういう問題に対しては毅然と臨んでほしいと、僕はそう思うんです。
     まず1つ、アンケート調査の中身について、ここに書かれておるいじめのアンケート調査なんかを見ると、8項目しかないんですけれども、いじめSOSによると、これは86項目ですわ。泉南市だと8項目で、早期に発見するということは非常に難しい子どもたち、それで先生方もアンケートから全て読み取ることは難しいですわ。だから、なるべく多くの項目で早期の状況を把握するということは、私は大事だと思うんです。その点どうですか。 57 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 58 ◯教育長(蔵野博司君) まず、いじめ調査についてですけれども、昨年度初めて全市で一斉の調査をさせていただきました。それまでは、各学校からいじめの件数を問題行動として上げるというような取り組みでございました。  しかし、各委員会でも報告をさせていただいているように、これが本当に子どもの数字なのか、教師だけの捉えではないのかというような御指摘もございました。確かに、教師からのそれは申告で今まで上げてきた。だから、今度は子どもからの調査もしていくということで、昨年度実施をさせていただきました。子どもとの開きということも、当然出てきたところでございます。そのときが、昨年度第1回目ということでございました。  中身の本調査につきましても、いろいろと考えていく部分というのがございます。今度はそれを軸に今言われたように項目をふやし、子どもたちからできるだけたくさんの情報が上がるような形を今後検討していきたいというふうに考えておるところでございます。 59 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 60 ◯14番(成田政彦君) 次に、教育委員会の小・中学校の危機管理体制の確立について、私はお伺いしたいと思います。  先ほど僕は言いましたけれども、体罰、いじめが起きたとき、生徒、教師、管理者、校長、教育委員会と敏速に対応し、保護者、生徒に対して真実を明らかにし、子どもたちの権利を守る、こういうことで、今回見ておると、報告されたのは1カ月ですわね。  事故が起きて1カ月後に樽井小学校で報告されたんですけれども、それ以後聞き取り調査というふうになっておるんですけれども、特に大津の中学校の調査報告によると、このいじめ、体罰をどう捉えるか、教育委員会、それから正確に報告されておる場合は、正しくやっておるということで、一番このことで気にするのは、教育委員会にしても先生たちの行動を一番見ておるのは、私は生徒、やっぱり中学生であると思うんです。  特に、大津の事件では、学校当局、教育委員会が正確に物事を報告せず、隠蔽さえしようとしたということで、中学生がみずから立ち上がって教師に、そういうところまで発展しておったんです。  だから、それは正しくは調査委員会ができて、今一定の結論が出ておるんですけれども、そういう意味では、危機管理体制が今どのようになっているのか、教育委員会、例えば市長にもお伺いしたいんですけれども、いじめ対策、体罰問題、大津市には何かそういう室があるといって聞いたんですけれども、現実にはそういうセンターを専門につくる、そういうのは必要だと僕は思うんですけれども、その点はどうでしょうか。 61 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 62 ◯教育長(蔵野博司君) まず、こういう重要な事案が生起をした場合には、緊急で我々部長、課長を含めた危機対応チームを編成いたします。その中で担当の指導主事もあることでございます。そこから担当の指導主事を派遣するなり、この対応チームをつくって今回の場合も対応し、また学校へも支援をしてきたというようなところでございます。 63 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 64 ◯14番(成田政彦君) 次に、いじめ問題についても若干質疑したいんですけれども、先ほど言うていましたように、いじめについて、子どもたちより直接声が出ることなく、事件になって初めて正確にわかるということで、先ほどアンケートと言いましたけれども、子どもより早期にSOSをつかむことが大事だと。  アンケート調査、教師のチームワーク、風通しのよい学校、地域のつながり、もうこれをなくして、これは日常的ですわ。いじめというのは、子どもの成長期に必ず起きる可能性がありますので、まずそういうことをやる。  それから、もう1つ、カウンセラーの役割ですね。カウンセラーはスーパーアドバイザー、その上にスーパーアドバイザーがいますよ。カウンセラーは今何人配置されて、そして正職員なのか、それからカウンセラーが自分みずからの部屋を持っているのか、そういう責任を持ってやっておるのか。  僕はなぜかというと、大津のいじめ調査委員会の報告によると、カウンセラーは先生と同じ教室にいたと。ということは、子どもたちが来たら全て情報は漏れるし、そしてカウンセラーが学校と教育委員会からの独立した存在ではなかった。だから、カウンセラーが常に学校の立場に立って、そのカウンセラーが子どものことを聞いたということが報告されておるんです。  カウンセラーというのは、本来子どもの悩みを聞く人でありますし、学校の立場に立つんではなく、厳正中立に子どもの立場に立ってやることが必要なんです。  僕は、樽井小学校でスーパーアドバイザーが来て──これを読みました。しかし、ちょっと疑問に感じたんです、あれは。そこには確かに子どものことを言うておるんですけれども、確かに言うていますよ、子ども。もちろん、大阪府から来た──あれはそうやね。大阪府から派遣されたちょっと上のカウンセラーだもので、非常にしゃべっておることが通り一遍の父兄に対する答弁というふうに僕は感じました、これを読んで。  やはりあそこに出てくるカウンセラーは、例えば樽井小学校におったカウンセラーがそういうことを語るとか、そういうふうにしないと、父兄が持った感想というのは、このカウンセラーはただいじめについて、体罰について説明しておるだけだと、こういうふうに受け取りがちなので、教育委員会としてカウンセラーに対してのように今つかんで、どういう指導をなされておるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 65 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 66 ◯教育長(蔵野博司君) まず、スクールカウンセラー制度でございますが、今現在は中学校に各1名を配置しております。各中学校にはカウンセラールームというものを設けております。だから、カウンセラーと相談者の面談という部屋でございますので、そこ以外に子どもが言ったことが漏れるようなことはございません。  しかし、学校が取り組むべきようなアドバイスにつきましては、情報交換はしているところでございます。しかし、子どものプライバシーについては十分守られているということでございます。  今回の樽井小学校の件でございますが、泉南市では小学校については、その中学校のスクールカウンセラーの活用をまずは行っているところでございます。この特別な樽井小学校の措置につきましては、市のスクールカウンセラー1名を派遣いたしているところでございます。  説明会当日に府のカウンセラーに来ていただきました。というのは、これはカウンセラー以上のスーパーアドバイザーということで、もし子どもがこういう身体的な症状を起こした場合には、その方ではなしに、市で派遣するカウンセラーに相談をするようにというようなことでの説明であったというふうに聞き及んでおります。実際に担当していくのは、樽井小学校につきましては専門の市のカウンセラーが対応をするということになっております。 67 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 68 ◯14番(成田政彦君) いじめにしろ体罰にしろ、成長途上にある子どもたち、さまざまな過程を通って成長していくということで、その子どもの立場に立って、体罰、いじめについて教育委員会はぜひ真摯に取り組んでほしいと、私はそのことを強く要望します。  次に、新火葬場問題についてお伺いいたします。  敷地の買収問題であります。林野組合に対する土地の買収についてお伺いしたいと思います。今回の2市による経営については、一番直近の報告書には、ここに書かれておるんですけれども、ことし12月に土地については議決すると、こういうふうに書かれております。  そして、1市でやる場合と、今度の計画の場合を見ますと、敷地合計は7,800平米であります。前回は1万8,000平米ということで、大体43%ぐらいの規模ですけれども、実際12月に議決するとしたら、あと4カ月であるから、林野組合について価格交渉はどのようになっておるのか。これは公費で全部買うんですからね。条件、土地の規模、まだ一切発表されていないんですけれども、本会議でその問題について具体的に林野組合との土地交渉はどうなっておるのか、坪単価はどのようになっておるのか、報告してほしいと思います。 69 ◯議長(南 良徳君) 知久市民生活環境部長。 70 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) まず、火葬場計画の変遷について若干触れさせていただきたいと思います。  議員御指摘のように、泉南市単独から共立に移行した場合、共立素案では規模として敷地面積は7,800平米というふうに書いてございます。この方向で用地の面積は進めていきたいというふうに考えております。  それと、泉南市単独での敷地面積、この想定でございますが、これにつきましては、基本計画のA-15ページから16ページに示させていただいております図面に基づきまして、用地としては一応4,200から4,300平米というふうな記述になってございます。  ですので、敷地としましては泉南・阪南共立によりまして7,800平米、これで進めたいというふうに考えておりまして、それで建物規模にしましては敷地面積で3,000平米、これは泉南市単独の場合が1,800でございました。  そういった中で、用地の買収の問題でございますが、これにつきましては、都市計画の決定の関係もございますので、早い時期にも具体的な面積7,800平米を目指して確定してまいります。当然地権者さんにお示しするとともに、鑑定を実施しまして、実勢でありますとか、その辺も参考にしまして、不動産評価審議会の議を経て12月議会にお示ししたいというふうに考えてございます。  以上です。 71 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 72 ◯14番(成田政彦君) そうすると、12月議会は12月の上旬に議決がありますから、それで最終本会議は終わるとして、もう既に11、12では合意に至っていない、でき上がっていないという状況になるんですけれども、そうしたら、あとせいぜい2カ月ぐらいの交渉でこの林野組合──どのぐらいの土地を林野組合から買うのか、まだ聞いていないんですけれども、どのぐらいの土地の平米数を林野組合──これぐらいは言えるでしょう。値段は、価格は……、それぐらい言えると思いますわ。  それで、あと2カ月でしょう。そうするとやっぱり16億の総費用ですから、大体何億か僕はようわからないんですけれども、これは早く議会に報告して論議するという必要があると思うんですけれども、その点はどうですか。  それと、もう1つ、この新火葬場は、これは普通の施設と違って火葬炉をセットしますので、この火葬炉の問題も非常に重要な問題であります。泉南市単独の場合は、火葬炉は1基3,600万ですか、今回4,600万というふうになっています。  この火葬炉については、工程表を見ますと火葬炉については、事業者決定、これは8月となっておるんですわ。火葬炉事業者選定は募集公告があって、もう今の時点で決まっていなきゃならないと。しかし、我々議会には何の報告もない。火葬炉というのは、新火葬場のキーポイントになります。この点についてどうなのか。  それから、もう1つは、事業主体であります。運営委託、事業主体、設計、いろいろあるんですけれども、この財政アセスですな。泉南市共立火葬場基本計画は、資料編というものがなくて、結論として民活手法の2案がよろしいということで、10.0%と書いてあるんですけれども、これは前回に出たいわゆる泉南市単独の場合でも、泉南市整備基本計画策定業務では、いわゆるVFM算定、財政指標が出ておるんです。  泉南市単独では、民活手法で選ぶとき、泉南市整備基本計画業務というのでVFM算定が行われて、きちっと出ておるんです。これは今回は出てきていない。数字だけ出てきておる。なぜ数字だけでこういうふうにしておるのか。その3点をちょっとお伺いしたいと思います。 73 ◯議長(南 良徳君) 知久市民生活環境部長。 74 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) まず、用地の大きさですけれども、これは先ほど申しましたように7,800平米、先般お示ししました基本計画の中に書いてございます。この方向で進めさせていただきたい。  それと、12月の議会には地権者さんとお話ししまして、間に合わせていただくというふうに考えております。  それと、火葬炉についての事業決定ですけれども、これにつきましては、先月、8月の末、26日でしたか、第1回の泉南阪南共立火葬場の審査委員会を開いていただきまして、そこで要綱等を審査いただきまして、10月下旬に火葬炉の整備の優先交渉権者が決定する予定でございます。  それと、火葬場全体の事業主体でございますが、これにつきましては、別途公募のプロポーザルを予定しております。  それと、財政アセスに関しましてのVFMの関係でございますが、このVFMに関しましては、要するに市が従来方式でやった場合と、民間手法を活用した場合と、どちらが有利であるかというふうなのを比較するためのものでございまして、さきの計画の中で私どもはPFIを使うのか、あるいはそれ以外の民活手法でいくのかということで、PFIはやめて民活手法でいくということを決めておりまして、その方向で共立火葬場も進めていくということで、今回は、ちょっと手元に資料がありませんけれども、約10ぐらいのVFMが見込まれるというふうなことになっていたと思います。  以上でございます。 75 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 76 ◯14番(成田政彦君) 12月に7,800平米の土地についての議決が必要なんですけれども、そうすると議会に発表する前に、少なくとも一、二回はきちっとその土地の問題について価格をどうして決めたのか、そういう問題を含めて私は報告する必要があると思うんですよ。  それから、もう1つ、この炉の問題が2カ月もおくれるということはどういうことか。日程では炉の決定は8月になっておるけれども、さっきの報告だったら火葬炉の事業者選定が約2カ月おくれるということは、当初2カ月おくれるということになっていませんわな、こんなことに。  私は、炉の問題は大きな問題だと思うんですけれども、1基4,600万、これが6基でしょう。6基だから、前回に比べたら6,000万ぐらい費用がかかるんですわ、全体で、値上げで。そういう問題について、なぜ高くなったのか、そういう面の説明が、ここには書いてありますよ、もう既に4,600万と具体的に。なぜおくれたのか。6,000万って大きいですよ。16億のうち6,000万ですから、かなりの炉が精巧なのか、それは見てみなわからんので、その点どうですか。 77 ◯議長(南 良徳君) 知久市民生活環境部長。 78 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) まずは、1点目の用地の問題でございますが、これについては、鑑定ないし不動産評価審議会の議を経ていきますので、自然とオープンになっていくというふうに考えております。  それと、炉の問題でございますが、まずどうして高くなったのかということでございます。一応考えられる要因としましては、労務単価が上がったということ、あるいは資材が上がっております。そういうふうな形があります。  それと、おくれた原因ですけれども、これにつきましては、具体的な炉の選定の作業についてはおくれておりますが、同時並行で事業を進めておりますから、この選定がおくれていったといって、火葬場計画自体が全部おくれるということでございませんので、平成28年3月竣工には支障はないということと、当初の基本計画の策定についても支障はないというふうに私どもは見ております。  先ほどの炉の問題ですけれども、それはまず1点忘れていましたけれども、要するに消費税の増税分、それを見込んだ金額でございます。  以上です。 79 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 80 ◯14番(成田政彦君) 消費税云々で、3,500万の10%としたら350万ですから、これは4,000万ぐらいでしょう。それも500万違うから、たった2年間でそれだけ上げてくるということについては、もうちょっと根拠ある、何か委員会をつくって炉の選定をするというんですけれども、議会に対してもう少し根拠ある資料を提供すべきではないですか、私はそう思いますよ。  次に、土地開発公社の問題であります。  借金返済に伴う金利負担の削減については、金融機関との話し合いはどうなっているのか、お伺いしたいと思います。 81 ◯議長(南 良徳君) 西出総務部長。 82 ◯総務部長(西出誠司君) 公社解散に伴う借金返済の三セク債の第三セクター等改革推進債の借り入れに係る進捗状況について御答弁させていただきます。  その償還計画につきましては、土地開発公社解散プランにおいてお示ししておりますとおり、借り入れ条件として30年間を年利2%と設定し、収支計画を推計しているところでございますが、実際の借り入れに当たりましては、66億という多額の起債を確実にかつ有利な条件で調達できるよう、現在金融機関に対して、国債の金利等市場金利の動向を参考としながら、少しでも有利な条件で借り入れができるよう粘り強く協議、交渉を続けるなど、鋭意努力をいたしているところでございます。 83 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 84 ◯14番(成田政彦君) 現在、10年長期国債の利率は1%であります。それに加えて、泉南市が設定しているのは2%でありますから、約倍、こういう国債に比べて倍であります。これは0.1%利息を下げた場合、泉南市にとっては大体9,000万円のメリットということです。0.5%やったら4億5,000万のメリット、30年間で。泉南市は市税収入が非常に厳しい。また、行革の中で限界まで来ておる状況で、土地開発公社の銀行に払う利息を少しでも下げれば、それだけ市民の負担は少なくなりますので、まず何%、何社、今どのぐらい入札に参加するのか。  それから、北海道では大体1%というところもありますわな、公社のいわゆる負債については。だから、2%以下でどのぐらい、例えば1.5%の金利──国債は1%ですからね、10年債が。少なくとも国債までいかなくても、それに努力して頑張るということは、市民の負担を減らすことだと思うんですけれども、0.1で9,000万です。これはどういうふうに努力しますか。金融機関、入札、これはそうでしょう。もうすぐでしょう、これは。それはどういうふうに考えておるんですか。市民負担ですよ、金利も。0.1%も下げたら9,000万ですわ。 85 ◯議長(南 良徳君) 西出総務部長。 86 ◯総務部長(西出誠司君) 確かに、0.1%金利が下がるだけで9,000万という効果が出ますので、その辺のことを十分踏まえて、金融機関に対してはできる限り金利を低減した形で借り入れできるように、今積極的に協議をしているところでございますし、仮に見積もり合わせ、入札になりました場合は、約10行程度の見積もり合わせになるものと考えております。 87 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。時間がありませんから。 88 ◯14番(成田政彦君) 最後に、洋式、洗浄式トイレなんですけれども、私、視察に行ったら必ずそこの役所のトイレを利用するんですけれども、北海道、東北、もう全て洗浄式、洋式トイレですわ。高齢化社会を迎えて、やっぱり洋式、洗浄式トイレ、それから職員さんの健康を考えても、庁舎は古いけれども、せめてトイレは洋式、洗浄式トイレ、こういう健康かつ高齢者に合った洋式トイレを上下に1つずつつけるべきではないかと思うんですけれども、その点はどうですかね。 89 ◯議長(南 良徳君) 西出総務部長。時間がありませんから端的に。 90 ◯総務部長(西出誠司君) 議員御指摘のとおり、高齢者社会になってきておりますので、洋式トイレの必要性等は十分認識いたしておりますので、その点改修に向けて鋭意努めてまいりたいと考えております。 91 ◯議長(南 良徳君) 成田議員。 92 ◯14番(成田政彦君) 時間がないので、防災のことを僕は取り上げるが、答弁はいいです。公共施設の耐震化の問題と、南海トラフ巨大地震について、震度は、政府は、泉南市は5弱から6強、津波は3.余ということで──2かな。それと避難対策、ビルですね。そういうものに対して早急にやるべきやと。市長、最後その点、防災の問題。 93 ◯議長(南 良徳君) 向井市長。 94 ◯市長(向井通彦君) 全力でやっています。  それから、避難ビルについては、広報にも載せておりますように、幾つか指定いたしております。 95 ◯議長(南 良徳君) 以上で成田議員の質問を終結いたします。  会議の途中ですが、午後1時30分まで休憩いたします。       午後0時20分 休憩       午後1時30分 再開 96 ◯副議長(河部 優君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、12番 中尾広城議員の質問を許可いたします。中尾議員。 97 ◯12番(中尾広城君) 皆様こんにちは。本日、記念すべき誕生日を迎えました公明党の中尾でございます。  ただいま議長よりお許しをいただきましたので、平成25年第3回定例会におきましての一般質問を、通告に従い大綱4点にわたりさせていただきます。  大綱1点目は、子育て施策についてであります。  その1点目として、まいど子でもカードの普及についてであります。  大阪府では、次世代育成支援対策の一環として、子育て世帯を社会全体で応援するまいど子でもカードを展開しています。これは企業、団体に協賛をいただき、子育て世帯の方がシンボルマークを提示することで、割引、特典などのサービスが受けられる事業であります。  平成19年10月から始まった施策でありまして、私自身、平成20年第1回定例会で取り上げさせていただいておりますが、5年が経過した現在、市としてどのような取り扱いをされてきたのかをお示しいただきたいと思います。 98 ◯副議長(河部 優君) ただいまの中尾議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。中脇健康福祉部長。 99 ◯健康福祉部長福祉事務所長(中脇一雄君) まいど子でもカードの普及ということでございます。先ほど議員もおっしゃいましたように、子育てにゆとり、余裕の環境づくりを目的といたしまして、大阪府が平成19年10月から実施しているものでございます。  大阪府では、次世代育成支援対策の一環として、子育て世帯を社会全体で応援するためのキャンペーンを展開いたしまして、企業などの協賛により、シンボルマークのついた携帯電話画面などを提示することで、割引、特典などのサービスが受けられます。  対象者は、18歳未満のお子様をお持ちの世帯で、携帯電話やパソコンまたは往復はがきで登録をしていただくと、協賛企業・団体から月1回から2回お得な情報をお知らせをするというふうになってございます。登録につきましては、本市のウェブサイトからも直接申し込みができるようになってございます。  また、協賛企業・団体になりますと、シンボルマークのついた認定証、ステッカーが送付され、企業PRなどでシンボルマークを利用でき、本カード協賛店のパンフレットに掲載されます。そのほか子育て世帯に対する新商品などのアンケートでありますとかモニター募集が行えるそうでございます。
     本市におけるまいど子でもカードの周知についてでございますが、以前に保護者に対しまして、本カードの利用方法を市のホームページに掲載していることや、保育所、子育て支援センター等にチラシも配布いたしまして、周知を図ったところでございます。  このカードは、いろいろなお店が子育て支援を応援するものですので、それから少し同じものでやっておりますので、これからまた再度カードの登録、また利用促進に向けて努めてまいりたいなというふうに考えてございます。  以上でございます。 100 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 101 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。5年前の質問に対する答弁とほぼ変わりのない御答弁ありがとうございます。  5年間も経過しておりますので、さぞいろいろな形で啓発活動もしていただいているのかなというふうに、すごく期待もしておったところなんですけれども、このことにつきまして、大阪府庁のホームページを開きますと、フラッシュコンテンツで動くようなそういうところ、最初のページでまいど子でもカードのコーナーも出てきまして、今、松井知事になっておられますけれども、やはり5年たってかなりの普及もされているというふうに聞いておりまして、大阪府下では10万人を超えるような会員数であったり、協賛店舗にしましても1万3,000店舗を超えるような店舗になっているというようなことでございます。  それから、これも5年前にも質問させていただいたんですけれども、地元商工会と提携して、そういう商工会が加入するようなお店でも使えるような、そういう働きかけもしてほしいというようなことも当時言わせていただいたんでありますけれども、その後の扱いはどのようになっているでしょうか、お答えいただきたいと思います。 102 ◯副議長(河部 優君) 知久市民生活環境部長。 103 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) それでは、私のほうから商工会との関係につきまして御答弁申し上げます。  本市の商工会にこのまいど子でもカードについて問い合わせしましたところ、大阪府ないしは大阪府商工会連合会からの連携要請というのはないというふうには聞いておるんですけれども、いかに大阪府の事業といえども、この事業を展開することで泉南市の事業所の活動が広がる可能性も出てきますので、今後連携できるものなら会員の事業所へのPRを行いたいというふうに聞いております。  産業観光課といたしましては、子育て支援と連携をしまして、子育て支援をすることで地域の活性化が図れるのであれば、これにこしたことはないので、広く浸透するように商工会にも協力を求めていきたいというふうに思います。 104 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 105 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。商工課といいますか、御答弁もそんなに変わりもないのかなというふうに思いますけれども、いろいろと見ておりますと、大阪府の子育て応援キャラクターというのが、またこのまいど子でもカードから生まれたようでありまして、「すこやん」という、そういうキャラクターらしいです。  そのまいど子でもカードのPRとか、そういう商工会のイベントには、大阪府に要請すれば貸し出しもしていただける。着ぐるみを貸し出ししていただけるというようなことも聞いておりますし、現在では、このまいど子でもカードのメルマガでありますとか、あと、まいど子ダンスとか歌等もありまして、いろんなイベントで歌ったり踊ったりして啓発を図っているというようなことも聞いておりますので、これに本当に泉南市自体もおくれることなく乗っていただいて、いろんなイベントにはまたいろんな形で工夫していただいて、もっともっと周知もしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思いますけれども、市長は御存じでしたでしょうか。 106 ◯副議長(河部 優君) 向井市長。 107 ◯市長(向井通彦君) まいど子でもカードということで承知はいたしております。ただ、府の施策ということで、我々のほうはそれを広く知らすあるいは参加いただける、そういうPRを含めて地域の皆さんにお伝えをしなければいけないという立場だというふうに思いますので、きょうの御質問もいただいたわけでございますので、改めてその辺の充実を図りたいというふうに思いますし、先ほど部長がお答えしましたように、商工会のほうとも連携をとっていきたいというふうに思います。 108 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 109 ◯12番(中尾広城君) この施策は、実を言いますと、平成19年、当時大阪府議会で我が公明党が提案させていただいてできた施策でもありますので、これは忘れないような形で、またもっともっと周知啓発もしていただきたいなという思いも込めまして言わせていただいたわけでございまして、また本当によろしくお願いしたいと思います。  それじゃ、続きまして2点目といたしまして、マザーズハローワークについてであります。  これは厚生労働省所管の子育てをしながら就職を希望している方に対して、キッズコーナーの設置など、子ども連れで来所しやすい環境を整備し、職業相談、地方公共団体との連携による保育所等の情報提供、仕事と子育ての両方がしやすい求人情報の提供など、総合的かつ一貫した就職支援を行っております。  そこで、本市としての啓発等の考え方をお聞かせいただきたいと思います。 110 ◯副議長(河部 優君) 中脇健康福祉部長。 111 ◯健康福祉部長福祉事務所長(中脇一雄君) マザーズハローワークということでございますが、これは厚生労働省労働局・ハローワークが進めている事業でございます。  マザーズハローワークは、子育てをしながら就職を希望している方に対して、キッズコーナーの設置など、子ども連れで来所しやすい環境を整備し、予約による担当者制の職業相談、地方公共団体等との連携による保育所等の情報提供、仕事と子育ての両立がしやすい求人情報の提供など、総合的かつ一貫した就職支援を行っており、利用料は無料となっているそうでございます。  子育てをしながら就職活動をしている方には、マザーズハローワークの趣旨を御説明させていただいて、ただ大阪には実は1カ所しかございません。難波のほうに1カ所ございます。その他通常のハローワークにマザーズハローワークコーナーといいますか、そういった一部分コーナーを設けているというのが6カ所程度あるというふうに聞いてございます。ここでは大体堺が一番近いのかなというふうに思いますが、そういったところの普及も含めて、利用促進に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 112 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 113 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。そういうことでマザーズというふうに言われておりますけれども、一応父子家庭でも、当然お父さんでも利用できるというふうなことも聞いておりますし、またこれも本当に大きく啓発もしていただきたいなというふうに思います。  それと、もう1点お伺いしたいのですが、これは厚生労働省所管ということでありますけれども、例えば泉南イオンでの期間限定の出張マザーズハローワークの開催等というのは可能なんでしょうか。これは厚生労働省のほうにお願いするような形にはなると思いますけれども、例えば2市1町であるとか、近隣市町とあわせて、そういう申し入れというのをしていただいて、場所はイオンに限らず、この泉州かいわいで出張的なマザーズハローワークコーナーというのを設けてやっていただくということに関してはいいのかなというふうに思いますけれども、その辺の御所見があればお伺いしたいと思います。 114 ◯副議長(河部 優君) 中脇健康福祉部長。 115 ◯健康福祉部長福祉事務所長(中脇一雄君) 臨時的な開所ということで、一応労働局のほうにも問い合わせもさせていただきました。ただ、まずこの制度自体が非常に新しいものと。都道府県に大体1カ所程度あるのではないかなということでございますが、大阪のようにその1カ所のマザーズハローワークが普通のハローワークにそういうコーナーを設けてやっているというのは、もう大阪ぐらいかなというようなことも聞いてございます。  やはりその施設内で子どもさんを見守る、特別な専門職員というのを配置もされているということでございますし、そういった職員の人件費でありますとか施設の整備も必要になってきます。当然、絵本とかいろんな子どもさんの喜ぶようなものも置かなければならない。あるいはそういうスペースも必要になってくるというようなことがございまして、現時点では府内のその6施設以外に他の市町村の臨時的な開所というのは、計画は難しいというふうに聞いてございます。  ただ、厚生労働省は拡充の方向で計画を立てているということでございますので、今後はそういうふうな方向性、人的な配置等が進めば、またそういった国の動向も見ていきながら検討していきたいというように考えております。  なお、やはり泉佐野のハローワークでも、これはキッズコーナー自体は設けていないわけですが、ベビーチェアを設置したり絵本をそろえていたりということで、そういったお子様連れの就職活動がしやすいような工夫もされてございますので、そういう点、御理解のほうをお願いしたいなというふうに思います。  以上でございます。 116 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 117 ◯12番(中尾広城君) 難しいとおっしゃらずに、そういう要請といいますか、働きかけもできるだけ続けてやっていただきたいなというふうに思いますので、まだまだ新しい施策といえども、やはり子育てしながら就職活動もしたいというふうなお母さんであったりお父さんであったりという方はたくさんいらっしゃるのは間違いないことであります。  そういった意味では、地方自治体のことでありますけれども、それに似通ったような施策であるとか、いろんなことを工夫していただくなり、また要請もしていただくというようなことも続けていっていただいて、何かしらこういう違う形のマザーズハローワーク的なものをまたしていただければなというふうに思います。  また、人権ふれあいセンターの就職相談コーナーですか、ああいうところにでもそういう保育士までは雇えないかわかりませんけれども、そういった形で見てもらえるような環境もつくっていただけたら、そういう近くではありますけれども、また利用もしやすくなるのかなというふうに思いますので、再度その辺のところをもう一度お答えいただきたいと思います。 118 ◯副議長(河部 優君) 中脇健康福祉部長。 119 ◯健康福祉部長福祉事務所長(中脇一雄君) 先ほどの難しいというのは、これは市として難しいということじゃなくて、今現在、その大阪マザーズハローワークに問い合わせた結果、そちらさんのほうがやはりそういう人的な配置等の問題もありますので、今の時点ではちょっと困難であるということでございます。  例えば、人権ふれあいセンターのお話もございました。そういったところで仮にやるということになりますと、これは本来ハローワーク、職業安定所ということでございますので、資格を持たなければできない事業ということになってございます。  実は、無料職業紹介所ということで、生活福祉課のほうにはそういうふうな届け出をして認可もいただいている。それは、あくまで対象者を限定して認可をいただくということでございますので、議員がおっしゃいますような、その趣旨に基づいたそういう設置というものは、ハローワークから出てきていただかない限りは難しい、これはそういう判断をしておるものでございます。  以上でございます。 120 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 121 ◯12番(中尾広城君) また、私もさらに勉強もさせていただきながら、いろいろと国会議員とも連携をとりながら、またいろいろと進めていきたいというふうに思っております。  続いて、大綱2点目に移らせていただきます。  庁内環境についてでありますが、その1点目、フロアマネジャー制度についてであります。この件につきましては、ワンストップサービスなど、庁内にかかわる先進事例の一環として何度となくこれも取り上げ、提案させていただいている施策でありますので、理事者の皆様にもある一定理解していただいていることと思います。  先日、ちょっと用がございまして泉佐野のりんくう総合医療センターへ行く機会がありまして、受付を待っていますと、そこに設置されているテレビのPR画面に、「本院では、フロアマネジャーを配置しております。当院では、平成22年10月より外来受診をされる患者様や来院された方々へのサービス向上の一環として、2階、3階の外来フロアを中心にフロアマネジャーによる巡回を開始いたしました」との説明が映し出されておりました。  最初は、銀行でのフロアマネジャーというイメージがあったのですが、今どき最新の高度医療を擁するような病院でさえもフロアマネジャーを配置するような時代になったんだというふうに感心もいたしました。そこで、再々度改めて提案、また要望したいと思うのですが、市としての考えを聞かせください。 122 ◯副議長(河部 優君) 西出総務部長。 123 ◯総務部長(西出誠司君) そうしましたら、過去何度か御質問いただき、御答弁いたしておりますフロアマネジャー制度についてお答えさせていただきます。  現在、本庁正面玄関には、庁内案内係として受付にアルバイト1名を配置しているところでございます。フロアマネジャーの登用については、泉南市総合計画にもありますように、行政サービスを受ける市民の立場に立って、効率的で効果的な行政運営を図る必要があると認識いたしております。  来庁者に対する受付業務については、サービス向上に当たり非常に重要なものであると考えております。しかしながら、フロアマネジャーが総合的な窓口業務を行うためには、業務の多様化、法改正への対応等、全ての業務を理解したベテラン職員を配置する必要があり、また職員数を削減している現状においては、困難な状況であると認識いたしております。  案内業務だけですと、現在配置しております受付業務と重複いたしますので、今後は受付業務において来庁者に対して積極的に働きかけ、親切丁寧な対応を図るとともに、より一層サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 124 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 125 ◯12番(中尾広城君) おっしゃっていただきました。そうしたら、その総合窓口の設置については改めていかがお考えでしょうか、今現在は。 126 ◯副議長(河部 優君) 西出総務部長。 127 ◯総務部長(西出誠司君) 総合窓口の設置につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆるマイナンバー法及び基幹システム更新による新基幹システムを平成29年度本格稼働に向け、現在準備をいたしておるところでございます。  この新基幹システムについては、マイナンバー法の対応に基づいて汎用機やオフコンのようなメーカー独自の仕様に基づいたものではなく、国際的な標準に基づいて定められた指標を用いて情報システムのハードウェア等を構成するオープン系パッケージシステムの設置を検討しており、それに総合窓口対応機能を付加することが可能となるため、今後設置運用についてマイナンバー制度及び基幹システムの更新に合わせて検討を進めてまいりたいと考えております。 128 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 129 ◯12番(中尾広城君) そのオープン系パッケージシステムの設置を検討しておりということでありますけれども、平成29年度本格稼働に向け準備を進めておられるということでもございますので、近いうちにまた改めて質問もさせていただきたいというふうに思います。  それから、先ほども御答弁にありました総合計画にうたわれているというふうなことでありますので、なおのこと配置の具現化に向けて対応していただきたいというふうに思いますが、それでは固定配置すること自体が難しいと考えるのであれば、例えばこれも提案なんですけれども、1日1回以上の声かけ運動ということを職員さん全員に周知していただき、まさに1日の業務のうち庁内を出歩く際に、必ず1人以上の来庁者に対して声をかけることを励行するというのはいかがでしょうか。  これはお金もかからず、皆さん職員の認識の中できちっとできるのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。副市長あたりでひとつ。 130 ◯副議長(河部 優君) 竹中副市長。 131 ◯副市長(竹中勇人君) 以前から職員向けの接遇マニュアルというのをつくってございます。その中にもそういうことの記載はしておるんですが、来客した方に接遇はより充実した形でするようにということでやっておりますので、そちらのほうの徹底をしていきたいというふうに考えてございます。 132 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 133 ◯12番(中尾広城君) そういうことであれば、本当にそういうことをきちっと、いろんな役所へ行きますと、皆さんそういう名札もかけておられますし、挨拶運動の励行であるとかいろんなことをされているような役所等も多うございますので、そういった中で、積極的に職員さんのほうから来庁者に対して声をかけるということは、大事ではないかというふうに思いますので、改めてお願いしたいというふうに思います。  続きまして、2点目といたしまして、庁内BGM放送でありますが、現在は節電のため休止というふうに聞いております。ほかでは珍しいユニークな施策であると、某一部では評価していただいておるところでありますが、再開の時期と本格運用についてお聞かせいただきたいと思います。 134 ◯副議長(河部 優君) 西出総務部長。 135 ◯総務部長(西出誠司君) 庁内BGM放送につきましては、節電対策期間が終了後、再開する予定でございます。  議員提案の開庁時間中のBGM放送につきましては、来庁者の窓口での待ち時間中にリラックスしてゆったりとくつろいでいただけるために、非常に有効であるとは考えております。ただ、業務に支障のない小音量での放送が不可欠であるとも認識いたしております。  放送機器の老朽化により、庁内各所において、特に小音量の調整が困難であるとともに、BGMがうるさく感じる方や、音声の聞き取りが困難な来庁者への対応など、課題も幾つかあると考えておりますが、時間中のBGM放送については、放送機器の更新等も視野に入れ、検討してまいりたいと考えております。 136 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 137 ◯12番(中尾広城君) 本当にこのことにつきましても、意見、見解の相違というふうなこともあるのかわかりませんが、別にそんな大きい音量で流してほしいということではなくて、聞こえるか聞こえないかぐらいの微妙な音量でも構いませんので、それが一定全庁においては音量の調節が難しい、それもよくわかっておるつもりであります。  このことにつきましても、また引き続きちょこちょことさせていただきたいと思いますので、機器の改修、そのことも当然老朽化は今もしておることでしょうから、いつかは買いかえ等の時期も来るでしょうから、そのときまた申し上げたいというふうに思います。  3点目といたしまして、駐車場の整備についてであります。  今どき市役所駐車場とはいえ、有料にされているところもふえているようでありますが、駐車スペースの白線が消えかかっている、また車どめの一部が破損しているようでは、有料化などとてもできないと思います。せめて整備だけでもきちっとしていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 138 ◯副議長(河部 優君) 西出総務部長。 139 ◯総務部長(西出誠司君) 来庁舎駐車場につきましては、議員御指摘のとおり、白線が消えている箇所及び車どめが一部とれている箇所等がございます。  その辺の修理等につきましては、本庁舎において10月より庁舎の耐震改修工事を実施する予定にしておりますので、工事期間中は大型重機等も出入りがあるため、工事完了後できるだけ早く白線及び車どめ等の改修を行い、来庁者の皆様が不便を感じない駐車場にしてまいりたいと考えております。 140 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 141 ◯12番(中尾広城君) ということでありますけれども、具体的な時期は、おおよそで結構ですので、来年の何月ぐらいとかというレベルで構いませんので、大体の時期をちょっとお示しいただきたいと思います。 142 ◯副議長(河部 優君) 西出総務部長。 143 ◯総務部長(西出誠司君) 庁舎の耐震工事が一応3月末までをめどといたしておりますので、それが終わり次第という形になると考えております。 144 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 145 ◯12番(中尾広城君) 本当によろしくお願いします。  続いて、大綱3点目に移らせていただきます。教育問題についてであります。  1点目として、砂川高校跡の支援学校との連携について、今現在の状況及び概要をお示しいただきたいと思います。 146 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 147 ◯教育長(蔵野博司君) それでは、砂川高校跡の支援学校との連携についてお答えをさせていただきます。  今年度から、砂川高校の跡を大規模改修しまして、府立の佐野支援学校砂川校として中学部、高等部が開校いたしました。来年度におきましては、そこに小学部、また高等部が新たに開設をされるところでございます。  現在のところでございますが、砂川高校との連携につきましては、例えば隣接する信達小学校と教員同士が相互の授業を見学したり、あるいは生徒同士、顧問がクラブ交流を行うなどの連携をしているところでございます。  また、本市の支援教育の質的向上を図るという目的で小・中学校の支援教育担当者が支援学校の教員から専門的な指導方法を学んだりというような合同の勉強会も行っているということでございます。  以上でございます。 148 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 149 ◯12番(中尾広城君) 教員の皆さんとか、そういう学校関係の交流等は当然そうであろうなというふうに思いますけれども、このような学校であるからこそ、この地元地域に密着するようなもっとオープンであるべきというふうに考えますが、市としての考えをもう一度お示しいただきたいと思います。 150 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 151 ◯教育長(蔵野博司君) 確かに、障害者理解ということにつきましては、各学校だけではなしに、教員だけではなしに、当然子ども、そして地域の皆様方に知っていただく必要があろうかというふうに考えています。  まずはやっぱり隣接をしますから教員同士、そして次には子どもの交流、そして支援学校さん等も今小・中でもそうですが、外に開く、公開をする授業であったりとか行事をオープンにするであったりとかというようなことも考えられているというふうに思っています。そこらあたりは十分に連携をとりながら、市民の皆様方の要望に応えられるように、こちらからも要請はしていきたいなというふうに思っています。  今の教育の状況からすれば、多分ではございますが、これは府立学校のことですので、府立学校のほうも地域に開いていくという気持ちは十分あるというふうに考えております。
    152 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 153 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。ぜひそういう開かれた学校を目指して、本当に地域の方に愛されるような、そういう学校であっていただきたいなというふうに思いますし、どんどんと教育委員会、また小・中学校との連携もお願いしたいというふうに思います。  また、先ほど御答弁いただきました中に、4月には高等部もできてというようなことで、本格的な開校となるというふうに聞いておりますけれども、その際、事前に議会に対して内覧会的な、そういうふうなことは要望としていただけるのでしょうか。 154 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 155 ◯教育長(蔵野博司君) 施設見学を兼ねたということと理解をさせていただいていいですね。  府立の学校でございますので、どの時期にどんな形で御披露させていただけるかということは、こちらの教育委員会と、そして府の教育委員会あるいは学校とも調整をしながら、こういう御要望があるというようなことを十分伝えて、実現ができるように考えていきたいなと思っております。 156 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 157 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。ぜひまたよろしくお願いいたします。  続いて2点目といたしまして、今年度におけます「泉南“楽”会」の内容についてわかる範囲でお聞かせいただきたいと思います。 158 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 159 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、御質問のございました「泉南“楽”会」について御答弁をさせていただきます。  この「泉南“楽”会」の事業につきましては、平成15年度に文科省の補助事業としてスタートいたしまして、3年目の平成17年度からは市の単独事業としております。ことしで11回目を迎えるということでございます。  当初から、「世界に開く自然と歴史街道のあるまち泉南の創造を目指す」と、これをテーマといたしまして、教育機関、それから市民団体、行政の三者が協働いたしまして、地域に埋もれているもの、自然、人材などの資源を再発見する、これを目的に実施をしてきております。  御質問の今年度の事業でございますけれども、「泉南市の各小学校校歌から学ぶ郷土史」、これを大テーマといたしまして、この10月26日に文化ホールのほうで開催する予定でございます。  その内容としましては、市内各小学校の校歌を朗読、斉唱しながら、それぞれの地域の歴史を探訪しようという趣向でございます。 160 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 161 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。本当に毎年毎年予算も少ない中、いろんな工夫されて、本当に地元の方、ボランティアの方が中心になられて、一生懸命新しい泉南の伝統的なものをつくっていただいているのかなというふうに、すごく興味深く見させていただいておりますし、毎年楽しみにさせていただいておりますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。  また、聞き取りの際にも意見交換させていただきましたけれども、以前にもほかの提案等を申し上げましたように、この催しそのものに市内の小・中学生を招待するであるとか、このイベント自体に参加してもらうというような工夫はできないでしょうか。 162 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 163 ◯教育部長(上ノ山正人君) もともとこの事業は生涯学習の一環として行っておるものでございまして、事業の対象が大人ということでございます。テーマによっては子どもたちにも理解できる、あるいは興味を持つものもあるとは思いますけれども、今まで開催してきたところでは、ほとんど大人が対象ということでございまして、また会場等の関係もありまして、今までクラス単位であるとか、あるいは学校からこの「泉南“楽”会」のほうに子どもたちを連れていくというようなことは、できかねているような状況でございます。 164 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 165 ◯12番(中尾広城君) キャパの問題でありますとかいろんな、休みの日に開催しているからというふうなこともあるでしょう。いろんな課題等もあるでしょうけれども、まさにこういう泉南の歴史というか、文化的遺産にも等しいようなものをされるというすばらしいものにじかに触れさせてあげることは、大変大事なことだというふうに思います。  それであるならば、今回のもののみならず、今までのものも含めまして、各学校において、例えば撮影したようなものがあれば、録画したものを生徒・児童たちに鑑賞してもらうというようなこととか、そういうことにより泉南市の歴史、文化等を知ることができるようになるというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。 166 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 167 ◯教育長(蔵野博司君) 議員御提案していただきましたように、泉南市のすばらしい町並みであるとか歴史であるとか、今回は校歌ですわね。そういうものをやっぱり子どもたちには伝承はしていきたいというふうに考えております。  しかし、今部長のほうが答弁させていただいたように、中身によっては、大人の中身ということもございます。今までの流れ等について、例えば残っているものがあれば、中学校では文化祭等が行われます。小学校でもいろんな展示会というものがございます。そんな折に工夫をして、展示ができるものがあれば展示をして、子どもたちに紹介をしながら、こういう活動もしているんだというようなことも、可能な範囲ですね。学校と、またそこは連携ができるところはしていけるんではないかなというふうに思っています。 168 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 169 ◯12番(中尾広城君) ありがとうございます。形を変えてでも、そういった形で子どもたちに伝承していくことは、大事だというふうに思います。  それから、聞くところによりますと、そういう録画するようなそういう撮影機械もないというふうなことも聞きました、ぶっちゃけた話。そういった意味では、こういうものというのは、やっぱり何らかの形で残す、記録として残すということも非常に大事なことではないかなというふうに思いますし、物を購入しないといけないということもありますし、それ以外では、例えばプロのそういう撮影のプロダクション等にお願いして撮影するとか、いろんな方法があると思いますけれども、なるべく生の形で残せるようなことも考えていただいて、予算も伴うことでありましょうけれども、何とかこれを生かしていけるようなことも1つ考えていただきたいなというふうに思います。  次に移らせていただきます。3点目といたしまして、埋蔵文化財センターについてでありますが、聞くところによりますと、今年度大阪府が提案している、わがまちカンヴァス事業に本市の埋蔵文化財センターが手を挙げたというふうに聞いておりますが、まず事業の概要と、本市としてどのように取り組むのか、お聞かせいただきたいと思います。 170 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 171 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、今、中尾議員から御披瀝がありましたわがまちカンヴァス事業、これについて御答弁をさせていただきます。  埋蔵文化財センターでは、現在大阪府が実施するわがまちカンヴァス推進事業について連携して計画を進めているところでございます。  この事業は、大阪府が今年度からスタートするということで、22年度からは「わがまち」でなしに「おおさかカンヴァス推進事業」と、これは中之島を中心だと思いますけれども、これをやっておるわけでございますけれども、その一環として、大阪府が支援をして、アートやデザインを活用したそれぞれの市町村域の公共空間の活用の促進、あるいは地域の活性化、魅力発信等につなげていくということを狙いとしたものでございます。  本市におきましては、市民の方々の御参画を得ながら、文化財を活用するための市民組織づくりを目指す案で、本事業にエントリーをして検討中というところでございます。  企画段階から市民の方々に携わっていただくということができれば、市民の声を反映した、より有効な文化財の活用ができるであろうということで考えているということでございます。本市としては、大阪府から提供されますノウハウをもとに、こうした取り組みを有効かつ継続的なものとなることを目指しながら、府の技術的支援を受けることを予定しているということでございます。  ただ、今のところはエントリーをしている企画段階ということで、その具体な内容については、まだ確定はしていないというような状況でございます。 172 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 173 ◯12番(中尾広城君) まだ具体化していないということで、なかなか苦しい御答弁をいただきましたけれども、時はもう今9月でございますし、今年度の事業であれば、来年の3月までにはきちっとした形になるようなものとして提案していただかないといけないというふうに思いますので、これも急ぐようなことではないかなというふうに思いますし、じっくり考えていただいて、より市民にPRできるような開かれたものをお願いしたいというふうに思います。  これも前から議論させていただいておりますけれども、この埋蔵文化財センター自体、土・日が閉館というのはいかがなものかなと。ましてや昨年観光協会も設立されて、いよいよもってこういう埋蔵文化財センターも1つの大きな目玉として皆様に披露していく中で、やっぱり土・日があいていないというのは、この辺は発想の転換といいますか、人件費がなかなかというお話をよく聞きますけれども、これはちょっと今この時点で考え直すべきではないかなというふうに思いますので、そういう将来的展望についてお聞かせいただきたいと思います。 174 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 175 ◯教育部長(上ノ山正人君) 埋蔵文化財センターの土・日開館ということでございます。  この文化財センターは、現在のところ月曜日から金曜日まで開館ということで、条例のほうでもそういうふうに規定をされてございます。この間、施設自体が展示室というものもございますけれども、発掘をされた埋蔵文化財、これの処理、調査する、そういう施設でもございまして、博物館機能に特化した施設ではないということでございます。  しかしながら、市民の利便性というようなこと、あるいは展示しています展示品をより多くの方に見ていただきたいということで、毎月の第2と第4の土曜日に臨時開館という形で対応しているところでございます。  それと加えまして、文化財センターのほうでは種々のイベントを企画いたしております。先ほど申し上げました、わがまちカンヴァス事業もそれに当たると思いますけれども、そういうものがあるときには臨時開館ということでございますけれども、何分この埋蔵文化センター、現在3人の職員の体制でやっております。  この3人につきましては、開発事業に伴う文化財の審査、そういう本庁で書類審査、あるいは現場に行っての調査というような本来業務といいますか、そういう業務もございます。  そういう中で、職員がローテーションを組んで土・日の週休をやりくりして月2回あけているというような状況でございまして、今の体制のままで恒常的に全ての土・日を開館するということは、なかなか難しいというふうに考えてございます。 176 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 177 ◯12番(中尾広城君) このことについても、もう大分前から議論もさせていただいておりますけれども、なかなか変わらないといいますか、先ほどから申しておりますように、発想の転換をしていただいて、あえて人をふやして、利益を生む施設ではないというふうには思いますけれども、やはりもっとこのまち泉南市をPRするためには、土・日開館は必然のことではないかというふうに思います。  これを例えば教育委員会の生涯学習課だけで抱えるのではなくて、やっぱり全庁的に泉南市本庁部局と一緒になってやるべき事業ではないかというふうに思いますし、そういった意味では、人員も何とか1人でも2人でもふやして配置していく、またいろんなイベントも工夫してやる。今までの課題であったのも確かなんですけれども、このことについて、市長はどのようにお考えでしょうか。 178 ◯副議長(河部 優君) 向井市長。 179 ◯市長(向井通彦君) 従前からいろんな御提案もいただいておりまして、私も何とか土・日開館ということが大きな費用負担なくしてできるようにならないかということで、教育委員会とも相談しておったんですけれども、何分2階部分、一般展示だけであれば、まあまあ何とか開けるんですが、重要文化財が300点余りあそこに保存しているという関係もありまして、なかなか例えば第三者にお願いするとか、自主管理というのは難しいということでございました。  そういうことで、何とか土曜日をあけるということで対応をしているわけでございますけれども、泉南市の1つの大きな文化財の遺産でもございますし、また一方では、観光面でもあの場所というのは海会寺跡広場を含めて、非常に名前の売れた施設でもございますので、何とか工夫できないかということをまた改めて検討させていただきたいというふうに思います。 180 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 181 ◯12番(中尾広城君) 今回はこれぐらいにとどめておきたいというふうに思います。  次に、4点目に鳴一小、また各幼稚園の跡地問題についてであります。  平成23年4月に鳴一小と鳴二小が統合し、幼稚園も9園から2園に統合され、はや2年5カ月がたとうとしております。当時から原則売却を前提として、有効活用について地元要望がある場合には十分検討することということでありますが、遅々として進まないのが現状ではないでしょうか。  そこで、進まない理由、または進捗についてお示しいただきたいと思います。 182 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 183 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、旧幼稚園跡、それから鳴一小学校跡の状況について御説明をさせていただきます。  御指摘のありましたように、これらの跡地につきましては、庁内組織である跡地活用検討会議、ここにおいてその処分、旧幼稚園跡地については原則売却を前提、あるいは鳴滝第一小学校の跡地につきましては、有効活用を前提ということで検討を続けてきているところでございますけれども、御指摘のように進捗がないということで、さきの6月議会でも一定の報告はさせていただいておりますけれども、それ以降特段の進捗というようなことはございません。  お尋ねのなぜそういうふうに進捗が遅いのかということでございますけれども、その主な理由といたしましては、それぞれの跡地の用地測量、特に権利関係ですね。これの整理がなかなか終結できないというようなことがございまして、それが終結しないために、次のステップ、売却というようなステップになかなか行けないというのが実態でございます。 184 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 185 ◯12番(中尾広城君) 跡地活用検討会議をなされているというふうなことですけれども、この開催状況、2年5カ月の間にどれぐらい開催されたのか。また、この中の運営メンバー等をちょっと教えていただきたいということと、また鳴一小と地元との話し合いの開催状況、具体的要望もわかる範囲でお示しいただきたいと思います。 186 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 187 ◯教育部長(上ノ山正人君) 跡地活用検討会議でございますけれども、これは庁内組織ということで10名で構成をいたしております。副市長を会長といたしまして、教育長が副会長ということでございます。委員といたしまして、私も含めまして部長級8名が加わってございます。  開催状況ということでございますけれども、平成22年に第1回の会議を持ちまして、現在までのところ臨時開催も含めまして合計9回開催をいたしております。  それから、鳴滝第一小学校についてでございますけれども、これは地元と協議をさせていただくということで、去年の議会でも河部議員のほうからも御質問がございまして、そういう場を設けさせていただくというようなことで御答弁をさせていただきました。それに沿いまして、ことし1月に地元と意見交換をする場を設けてございます。  一定地元のほうからは、活用方策というようなことで案も出ましたけれども、実現ができるような成案には至っていないというような状況でございます。 188 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 189 ◯12番(中尾広城君) なかなか進まないというわけですけれども、その運営メンバーを聞かせていただきますと、副市長が座長でというようなことで、庁内的に組織としてやられているということで、9回もされている割にはなかなか進んでいないのが悲しいかなというふうに思いますが、そういうのであれば、例えば一定外部から有識者といいますか、学識経験者でありますとかコンサルとか、いろんな民間の方とかも入っていただいた上で、目標年度を決めて具体的にもっと精力的に進めていく。  例えば、地元区との要望の話の開催につきましても、まだ1回程度しかとっていないというふうにも聞いておりますので、もっともっと精力的に市がかかわって吸い上げるような、もっとそういう積極的な働きかけも必要ではないかというふうに思います。  そういった意味で、座長を副市長がされているということでありますので、副市長からちょっと一言いただきたいと思います。 190 ◯副議長(河部 優君) 竹中副市長。 191 ◯副市長(竹中勇人君) 旧幼稚園の跡地の問題でございますけれども、確かに今まで9回の検討委員会をやってございます。私が副市長になってからまだ1回しかやっていないんですけれども、昨年御承知のとおり、新家南幼稚園につきましては売却の手続を取らせていただきました。ほかの幼稚園につきましては、まず一部借地しているというようなところが幾つかございます。  それ以外に、ずっと以前の買収になるんですが、用地買収をして幼稚園をつくった段階で、土地の整理ができていなかったといいますか、権利関係で個人名が入っている、市の名義になっていないというようなところもございます。そういうところ、あるいは先ほど部長からも言いましたように、境界確定をする必要もございますので、その辺の作業に非常に時間がかかってございます。  それと、もう1つは、法律上の制限がございまして、少なくとも新家南のように市街化調整区域であるとなりますと、そこの用途制限とか建物の制限がかかってまいります。だから、売却する相手方が限られてくるといいますか、そういうところもございます。  それとあと、新家幼稚園なんかでしたら、横に消防車庫があり公民館があり、進入路としては非常に狭いところになっている。こういうことの制限がございまして、その辺の対象となる用途が制限されてくる。  そういうようなこともございまして、まずは土地の権利関係、これを先ほどもおっしゃられたように有識者関係の委員さんを入れてということでございますけれども、法律関係はもう第三者が入っても余り関係がございませんし、権利関係につきましても、有識者が入ったからどうなるということもございませんので、我々非常にこの権利関係は特に難しいと思いますので、その辺は顧問弁護士さんと相談した上で徐々に進めてまいりたい。これは解決までには相当時間がかかろうかと思っておりますので、御理解賜りたいと思います。 192 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 193 ◯12番(中尾広城君) なかなか進まない理由をるる述べていただきまして、ありがとうございます。実際のところ難しいんでしょうけれども、やっぱり何とか開けるような形で開催もまた多くしていただきたいですし、いろんな知恵等も活用していただいてお願いしたいと思います。  もう時間もなくなってまいりましたので、最後、子どもの権利条例についてお聞きしたいと思いますが、市長も常々おっしゃっていらっしゃいますように、大変立派なよい条例だというふうに思います。そこからせんなん子ども会議が開催されているようでありますが、本年度の内容についてお聞かせいただきたいと思います。  また、あわせてここのせんなん子ども会議における課題と、そしてどのように考えておられるのかもあわせてお示ししてください。 194 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 195 ◯教育部長(上ノ山正人君) 子ども会議でございますけれども、これは子どもの権利に関する条例に基づきまして設置しているものでございます。本年度につきましては、この5月の下旬から新年度の分としてスタートをしまして、毎月1回のペースでこれまでに4回子どもたちを集めてございます。  各回の参加人数につきましては、大体15名前後、申し込みについてはもう少し多くて20名を超すんでありますけれども、それぞれの子どもの都合で、実際の参加は15名前後というような状況でございます。  今年度の活動につきましては、子どもの権利について学び、深め、多くの人にこれを伝える活動を目指すということで、この子どもたちがポスターづくり、パンフレットづくり、それからビデオづくりと、それぞれのチームに分かれまして、啓発のための広報作品づくりを進めているところでございます。現在の予定では11月から12月にかけての人権作品展あるいは人権市民の集いなどの場で、市民に向けて活動ができるように取り組みたいというふうに思ってございます。  また、この11月には子ども防災会議というものに参加をいたしまして、子どもの視点から地震や津波が来た際のことであるとか、避難場所での共同生活のこと、あるいは家庭でできる防災対策など、これらについてこの防災の場で意見を述べる予定でございます。  課題ということでございますけれども、1つには、地域的、年齢的に広がりのある会議にしたいというふうに思ってございますけれども、結果としては少し偏りがあるというような状況でございます。年齢的には小学生が多くて中学生はなかなか、これは勉強の関係もあるかと思います。主に活動は土・日をやっております。  それから、2つ目の課題とまして、この子どもたちの様子をほかの子どもたちあるいは大人たちにどういうふうに発信、広報していくのかということがございます。現在のところ「広報せんなん」に一定枠をとりまして、シリーズ「子どもの権利」というような記事を載せてございます。あるいは、学校向けにはニュースレターを作成いたしまして、子どもたちの活動を伝えているというようなことでございます。  それから、3つ目に…… 196 ◯副議長(河部 優君) 時間が余りございません。 197 ◯教育部長(上ノ山正人君) 子ども会議で出された意見について、どう我々行政が具体化をしていくのかという体制を構築していく必要があるのかというふうに考えてございます。 198 ◯副議長(河部 優君) 中尾議員。 199 ◯12番(中尾広城君) 課題としましては、なるべく10小学校、4中学校ある中で、なかなか偏りがあるというように前からも聞いておりますし、そういった意味では、各学校長の力量といいますか、認識の優劣があるようにも思います。  やっぱり大人がつくったものですから、大人の力の入れぐあいによっては、やっぱり子どもも興味を持つようにもなると思いますので、そういった意味では、学校間での格差がなくなるような形で今後は進めていっていただきたいというふうに思いますし、できましたというふうに与えるだけではなくて、子どもみずからがこの条例自体を書きかえていくような、その時代に合ったよりよい条例にしていただきたいというふうなことを込めまして、最後終わらせていただきます。ありがとうございました。 200 ◯副議長(河部 優君) 以上で中尾議員の質問を終結いたします。  次に、13番 竹田光良議員の質問を許可いたします。竹田議員。 201 ◯13番(竹田光良君) 皆さん、こんにちは。幹事長に引き続きまして、同じ公明党であります竹田が質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大綱4点にわたって通告をさせていただいております。まず4点先に質問させていただきたいと思いますので、その後再質問させていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
     まず第1点目は、防災についてであります。  昨今、きのうもそうだったんですけれども、相当豪雨、それから竜巻ですね。非常に大気が不安定でありまして、各地が大変被害をこうむっている。泉南もきのう大雨洪水警報が出ていたと思います。もちろん3・11東日本大震災に見られますように、今後の南海トラフ大震災、こういったものもそうなんですけれども、身近な台風、豪雨、そしてこういった竜巻なんかにも本当に注意していかなあかん、そういうふうな気がいたします。  また、この夏にちょうど所管の委員長をさせていただいておりまして、空港等まちづくり対策特別委員会の委員長をさせていただきまして、名取市、大崎市のほうに視察に行ってまいりました。そのときに感じたことや、そのときのお話を少ししながら、しっかりと市民の皆さんの生命と、また財産を守る観点から質問させていただきたい、このように思いますので、よろしくお願いします。  その防災について1点目は、まず市民意識の向上についてであります。  やはり市民意識の向上、常に高めていかなあかんと思いますし、大変重要だと思います。しかし、これも大きな課題だと思います。まず、その取り組みについてお聞かせをいただきたいと思います。  2つ目は、災害時における初動体制についてでありますけれども、じゃ、いざ災害が起こった、このときの初動体制についてはどうなっているのか、改めてこれをお聞かせをいただきたいと思います。  そして、3点目は、地域や関係する諸団体とまた行政の連携、これはどうなっているのか、お聞かせいただきたいと思います。  防災については以上であります。  それから次に、教育に関する問題でありますけれども、1つ目は体罰についてであります。  けさも成田議員のほうから質問がございましたけれども、私の通告としては、まず1つ目は、今回の事件に関しての簡潔な概要をお聞かせくださいということでありますけれども、きょうは朝からやっていますので、本当に簡潔で結構ですので、御説明をいただきたいと思います。  それから、2つ目は、学校給食についてでありますけれども、学校給食費の問題について、今は私費という形でありますけれども、公会計化というのが全国的にどうも増加しているというふうに聞いております。泉南市の市教委の考えはいかがでありましょうか、お聞かせいただきたいと思います。  3点目は、プール事業についてであります。  けさも市長のほうから御挨拶をいただいたときに、このことについて真っ先に触れられました。大変大きな事故があって、それからことしまた初めてとり行ったわけでありましたけれども、総括的にどうだったのか、これももう簡潔にお聞かせをいただきたいというふうに思います。  次に、大綱の3点目につきましては、観光についてであります。  これは、けさ谷議員のほうから質問をされておったわけでございますけれども、先日ある市民の方とお話をさせていただいていて、たまたま泉南市のいいところというような話で、いろいろさせていただいたんですけれども、常々特に市長のほうが花のまち泉南だと、花いっぱいにしていこうということで、例えば梅であったりとか桜であったりとか、またショウブであったりとかアジサイであったりとか、そしてバラであったりとか、それぞれの季節季節で相当いろんなものが、例えば花に例えてもいろいろ見ることができますね。  しかし、きょうも朝からいろんなお話もあったんですけれども、戦略的にもっと、やっぱり泉南ってこんなところやで、こんないいものがあるで、もっと広報活動、アピールが必要ではないかというふうな、確かにそうだなというふうにありました。この点についてどのようなお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。  それと、2つ目は、宿泊施設ということでありますけれども、やはり観光に力を入れていくということの1つには、宿泊施設というのは欠かせないものではないかというふうに思います。  今、わいわい村であったりとか、一部ホテルもあるようですけれども、なかなか宿泊施設が来ない。これは待っていてもなかなか来ないだろうと。やはりどんどん誘致をする必要があるんではないかと思いますけれども、その点についての御見解をお聞かせいただきたいと思います。  それから、観光について3点目は、やはり関空としっかりタイアップする必要があるんではないかと思っています。来年はいよいよ関西空港が開港20周年。きのうだったんですか、19周年だったと思いますけれども、当然地元との関係であったりとか、新たな次の10年、20年を構築していかなあかんと思います。その中に、やはり今しっかりと観光という分野においてもタイアップする必要があると思いますけれども、その点についての戦略をお伺いいたしたいと思います。  それから、大綱4点目は、大阪都と泉南市ということでありますけれども、これは仮の話になりますので、大変恐縮をしておるわけですけれども、平成27年度ですか、2015年実施に向けて、今堺市長選挙もこのことがちょっと争点になっておるというふうなのがあるんですけれども、もともと大阪府と大阪市の二重行政を解消しようということで始まったと、これが大きな目的なわけですけれども、当然のことながら大阪都ができると、私どももこれは大阪府がなくなってしまうわけですから、全くこれは無関係な話ではないというふうに思うんです。そうなった場合、泉南市との関係はどうなのか。  それから、もう1つ、メリット、デメリットでありますけれども、現時点でこれは明確にこうですというのはなかなか、仮のお話になりますので、お答えもしづらいと思いますけれども、答えられる範囲で結構でございますので、お答えいただきたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。 202 ◯副議長(河部 優君) ただいまの竹田議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 203 ◯市長(向井通彦君) 最後の質問のほうからお答えをさせていただきたいと思います。  大阪都になった場合に、泉南市との関係ということでございます。  現在、大阪都につきましては、法定協議会が設置されまして会議も進められております。これからはその区割りであったり、その他もろもろの諸手続というものが必要になってまいります。国のほうでも、都の設置についての法律はできたわけでございますが、細かい法律を改正しないといけないという問題、それから当然ながら大阪市条例でも細かい部分の改正も必要になってこようかというふうに思います。  それと、やはり最大のハードルというのは、住民投票でございます。当然ながら議会の議決も必要になってまいりますけれども、そういうかなり高いハードルが控えているんではないかというふうに思っておりますので、これから我々も十分注視していかなければいけないというふうに考えております。  仮に大阪都になった場合、どうなるかということでございますが、東京都の例でもありますように、特別区、現在の大阪市24区が5つから7つぐらいの特別区になるというふうに言われております。堺を含むかどうかは別にしまして、そういう特別区ができると。これは1つの自治体に相当するわけでございますので、当然ながら区長公選、区議会、それから一方では都議会というものが設置されるということになります。  一方、府下の市はどうなるのかといいますと、当面は特に変更というのはないと。東京でも例えば東京都国立市とか、そういう形になりますから、大阪都泉南市ということになります。ただ、将来の姿としては、府下の市町村も人口30万ぐらいの市に再編したいという考え方はあるというふうに聞いております。  したがって、直接的な大きな影響というのはないわけでございますが、ただ大阪府が大阪都にかわりますので、いろんな面でそういう手続とか、それから当然住所も含めてそういうことの変更が加わってくるというふうに思います。  大阪都になった場合のメリット、デメリットというのは、非常に今の時点ではわかりにくいわけでございますが、先般効果というのが効果額として発表されましたけれども、あれは府と市が一緒になることによるスケールメリットの部分、それからいろんな施設等の統合とか、そういうどちらかといいますと行革的な効果が大部分だったんではないかなというふうに思います。  本来やはり都にするということの意義からすれば、大阪府、大阪市よりも都になった場合のほうがこんなによくなるんですよ、あるいはパワーアップできるんですよという一般的に言う成長戦略、これがまだ明確に見えていないというふうに思っておりますので、このあたりが1つの課題ではないかなというふうに思います。  泉南市におけるメリット、デメリットというのは、先ほどありましたように、極端に大きいものということにはならないかなというふうに思っておりますが、いずれにいたしましても、税も府民税から都民税というふうになるんだろうというふうに思いますし、いろんな面で細かい部分での変更というものは生じてくるというふうに思っております。  これは、今後のいろんな議論を踏まえて徐々に明らかになってくるものというふうに思いますので、我々も必要に応じて大阪府市長会でも説明に来ていただくということにしておりますので、折に触れしっかりとした説明を受けて、我々市町村がどういう影響を受けるのかということをしっかりと見きわめて、また意見もしっかりと言っていきたいというふうに思います。 204 ◯副議長(河部 優君) 西田総合政策部長。 205 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) そうしましたら、私のほうから1点目の防災についてということで、まず市民意識の向上についての取り組みということでお答えさせていただきます。  さきの東日本大震災ですね。その教訓を踏まえると、確かに市民意識の向上というのは、非常に大事な部分になってくるんじゃないかと認識しております。そういった市民の防災意識を高めていくために、災害に対する防災意識あるいは自助、共助の精神、そういったことが非常に大切でございまして、それを市民の皆様に浸透していただくような必要を強く感じていると。  例えば今現在、泉南市では泉南市総合防災訓練、イオンと合同でやっておるんですけれども、そういった訓練のような多くの市民に参加いただけるような訓練等を継続的に実施するとともに、防災に関する伝市メール講座等を活用して、まさかここまで津波が来ないとか、うちのまちは被害がないやろうとか、そういったこと、そういった楽観的な見方をするんではなくて、防災に関する基礎知識とか災害時の心得を日ごろから考えていただけるような市民の防災に対する意識の向上につなげてまいりたいと考えています。  防災意識の向上ということで、災害は忘れたころにやってくるというような格言がございます。さきの震災を踏まえた国や府の最悪のケースを想定した検証結果をもとに、市民意識を高めていくための継続した取り組みが今必要であると、改めて認識をしているところでございます。  次に、2点目の災害時における初動体制についてどうなっているのかということでございますが、大規模な災害発生時における初動体制は非常に重要でありまして、そのため泉南市では、泉南市職員初動マニュアルというものを以前から作成しておりまして、災害時の初動期に応急的にとるべき行動であるとか考え方を全職員に配付させていただきまして、周知徹底を図っております。  内容につきましては、震度5以上の地震が発生したとき、あるいは津波による大規模な被害が発生したときなどは、災害対策本部の設置とあわせまして全職員が自主参集いたしまして、各部署ごとの役割、例えば被害の調査班とか避難所班とか食料班とか医療班などに分かれまして、全庁を挙げて対応させていただくことにしています。  また、震度5強以上の地震の発生のときには、指定避難所34カ所のうち15カ所を自動的に開設するということで、あらかじめ担当職員2名を指定しておりまして、この2名は直ちに自主参集の上、避難所を開設するということにしてございます。  国の中央防災会議が最終報告をいたしましたが、それを踏まえて、ことし地域の防災計画の改定を行います。それとあわせて、今申し上げた初動マニュアルも改訂の予定としておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、防災3点目の関係団体との連携についてということで御答弁させていただきます。  今、関係団体との連携ということで、現状といたしましては、自主防災組織と行政の連携をとっております。例えば自主防災組織が行っていただいています防災訓練の実施に資財を貸与したり、防災意識の向上の啓発を行ったり、あるいは消防署の協力によって救助訓練など、さまざまな形で支援をさせていただいています。  また、自主防災組織間の連携ということで、昨年自主防災組織連絡協議会というものを立ち上げさせていただきまして、各防災会の組織力の向上であるとか情報交換であるとか、そういったことをやっていただいています。  また、さまざまな形で今後そういった自主防災組織と各種団体との連携もこれから重要になってくるかと思いますので、そういった取り組みも積極的に進めていきたいと考えてございます。  以上でございます。 206 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 207 ◯教育長(蔵野博司君) それでは、私のほうから教育問題の体罰についての概要についてお答えをさせていただきます。  先般、小学校で起こりました体罰事案につきましては、本年7月19日、終業式前でございます。当該の6年生の教室で起こった事案でございます。  被害児童の耳を引っ張り、叱りながら頬や頭を平手で数回たたいたと。その後、胸ぐらをつかみ、廊下に連れ出して突き放した。そのときに、被害児童はバランスを崩して尻餅をつくような形で倒れ、消火栓ボックスに背中や頭をぶつけた。自力で立ち上がったんでございますが、さらに頬をたたいたということでございます。  以上でございます。 208 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 209 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、私のほうからは大綱2点目の教育問題についてのうち、2つ目の学校給食についてまず答えさせていただきます。  学校給食費の取り扱いということでございますけれども、本市の場合、この学校給食費の取り扱いにつきましては、私会計方式をとってございます。ここに至った経緯というのは私も承知はしておらないわけでございますけれども、旧来からずっとこの方式ということでございまして、現在全国的に見ましても7割を超える自治体が、この私会計方式をとっているということで、一般的なものというふうに解釈をしてございます。  ただその一方、最近の傾向といたしまして、公会計方式への移行、あるいはそれを検討しているというところもふえてきているというふうに聞き及んでおります。  これは、公会計方式にすれば、それぞれの市町村の会計、予算に位置づけられるということでございまして、当然議会の決算審議の対象になる。そうすることによって、会計内容が明確になるなど、学校給食事務の透明性の向上、あるいは保護者の負担の公平性の確保、これらに寄与するものであるということが考えられるということでございます。  本市におきましては、現在、私会計方式をとっておるわけでございますけれども、今後公会計、私会計それぞれの方式の課題整理、メリット、デメリットを検討してまいりたいというふうに考えてございます。  それから、3つ目のプール事業についての総括でございます。計画では、この7月29日から8月28日まで、お盆の期間を除きまして27日間の日程でこの夏耐震化工事でオープンができません樽井の小学校のプールを除く9カ所のプールを毎日3カ所ずつ開放することとしておりました。  結果といたしましては、悪天候による開放中止や、あるいは監視員の人数の不足等の運営体制の不備による中止というようなこともありませんで、また事故もなく、予定どおり全27日間の開放事業を完了することができました。  27日間の利用者数につきましては3,228名でございまして、今年度は27日間でございましたけれども、平成22年度の21日間の5,890名、これに比べますと半減ということでございます。  その要因につきましては、1つには、この一般開放が2年ぶりの実施であったこと。あるいは先ほど申しました樽井小学校のプールが工事の関係で開放できなかったこと、これなどが一因ではないかというふうに現在のところは考えておりますけれども、まだ詳細には分析はできておりません。  それから、一般開放中の事故についてでございますけれども、救急搬送を伴うというような事故はございませんで、鼻血が出たとか、あるいはすり傷をしたとかいうような軽傷のものが17件でございました。  こういうふうに大過なく完了することができましたけれども、その背景には各プールの巡回につきまして地域の方々を初め保護者の方、あるいは教員の協力も得まして、これは27日間で延べ261名の方の御協力を得ました。あるいはまた職員につきましても、我々教育委員会だけではなしに、全庁的な応援も得ることができたというようなことも、成功裏に終わった大きな要因であるというふうに考えてございます。 210 ◯副議長(河部 優君) 知久市民生活環境部長。 211 ◯市民生活環境部長(知久 孝君) それでは、観光につきまして御答弁いたします。  まず、積極的な広報宣伝についてでございますけれども、当市では施策やイベントなどを市の広報で市民の皆さんに当然お知らせするとともに、泉南市民だけではなく、より広く多くの皆様に情報を周知するために、プレス発表をしたり、あるいは本市のホームページ、フェイスブックを利用した広報を行っているというところでございます。  そのほか、堺以南の市町で構成する観光プロモーション推進協議会、これは9市4町ですが、こういうのをしていますし、岸和田以南で構成する華やいで大阪・南泉州など、府内外でさまざまなイベントを行い、その中で泉南市、本市の観光DVDやまちあるきマップ等を配布しております。  先日も藤まつりやローズフェスティバルのときに観光協会の事務所が臨時にオープンしまして、DVDでありますとかパンフレットを前を通っておられる市民、お客さんに配布いたしました。  今述べました観光協会でございますけれども、これについては、朝からも御答弁申し上げましたけれども、昨日ホームページが立ち上げられまして、本市の観光情報については、広く発信していけるというふうに思っております。  また、熊本県の公認キャラの「くまモン」に代表されるような地域のシンボルとして、ゆるキャラの活用というのも活性化に大きく貢献するというふうに考えております。  前回の6月議会でもお話しさせていただきましたけれども、泉南市、田尻町、泉佐野市が開催したつばさのまちフェスタというマスコットキャラクターのウィンピー、これはコミュニティバスに描かれているデザインでございますけれども、当面このデザインを泉南市のイメージキャラクターとして積極的な広報・宣伝活動に使っていきたいなというふうに思っております。  それと、2点目の宿泊施設の誘致でございますが、確かに本市には宿泊施設が男里に1つと、もう1つは紀泉わいわい村、2施設ぐらいかなというふうに考えてございます。以前は樽井の浜ですとか、砂川の駅、砂川周辺にはあったんですけれども、今のところこの2施設程度というふうに考えております。  誘致の件でございますけれども、本市の場合、立地としまして大阪市の廉価なホテルの立地が近い現状もございます。そのため、そういうような背景を考えますと、本市内においての宿泊施設を営業しようとした場合、例えば泉南市あるいは近隣に泊まったらおいしいものが食べられるであるとか、あるいはほかにないような特殊性、お祭りがあるなどの文化的な催しがなされているというような、そういったここでしか見られないものを磨き上げていく必要があるのではなかろうかなというふうに考えます。  そのために、当然、市と観光協会並びに近隣市町が協力して、泉南市あるいは泉州に点在する観光資源に興味を持っていただけるように熟成していくということが大事かなというふうには考えております。  本市の先ほど竹田議員のおっしゃっていました梅とか藤とかバラというようなもの、これはもう観光資源としては定着してきているのではなかろうかな。特に藤なんていうのは、もう毎年3万人ぐらいのお客さんが来られているということでございますから、かなり定着してきたのではなかろうかなということと、バラ園も今後大きな観光スポットになっていくであろうということは期待しております。  それと、関西国際空港とのタイアップでございますけれども、これにつきましては、関空利用促進PR事業としまして、堺以南での市町が行う事業に対して補助する関空支援金というものがございます。この事業の補助を受けまして泉州観光プロモーション推進協議会でありますとか、華やいで大阪・南泉州の活動あるいは泉州国際市民マラソンなど、広域でのイベント事業を展開しているというふうに聞いております。  また、このたび朝から御説明しましたように、観光協会が関西国際空港さん、それと岡田浦漁業協同組合さんに協力していただきまして、船上からの飛行機の撮影会をするという企画をしております。岡田浦漁業組合さんには船の協力でありますとか、関空さんにはふだんなかなか立ち入れない一般の人が入っていけないような制限区域へ入っていけるというふうに考えております。  今後、泉南市が持つ観光資源の魅力を成熟させて、本市のような関空の対岸であるという立地を生かしたインバウンドでありますとか、あるいはトランジットを見据えた関空とのタイアップができるように努めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 212 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 213 ◯13番(竹田光良君) 答弁ありがとうございました。一定、全て答弁いただいたと思います。  それでは、再質問のほうは、まず防災についてから少し質問させていただきたいと思います。  防災意識の向上ということで、ついこの間ですけれども、9月1日ですね。これは全国的に防災の日という形になっておりまして、泉南市も私どもの澁谷議員の提案で家族防災の日ということで、年に2回そういう日に定めましょうということで、そういう形にしていただきました。  前にもここで披露させてもらったかもしれませんけれども、例の関西大学の河田教授が、まず防災の第一歩は家族の話し合いなんだと。それが一番大事なんですよというような話が、僕は非常に印象深く残っております。  例えば、きょう私は今この時間でこうやって質問させていただいておるわけですけれども、これがちゃんと家族に伝わっているか。また、いざというときに、大きな震災が起こったときに、家族でどこに集合するか、こういう常の話し合いが実は防災に一番大事なんですよというような、こういう話があって、これはもう非常に大事なことやなというふうに思いました。  せんだっての9月1日のときに、防災意識向上に苦慮ということで、ある新聞がこういうような形で書かれているんですけれども、3月11日の東日本大震災、その前に神戸もあったりするんですけれども、過ぎていってしまうと、その辺の防災意識の向上というのがなかなか難しいんだと、そんな記事だったわけです。  先ほどお話をさせていただきました大崎市と名取市に行ったときに、そのときの職員の説明から、実はこんな説明がございました。これは委員会の行政視察の報告書ですけれども、私たちは自分の記憶、80歳の方、80年無事であったでしか考えないものである。震災前、地域での防災啓発のときの話であるが、マニュアルには大津波が来たら逃げなさい、車では渋滞に巻き込まれる場合があるなどが記載されている。  防災担当として説明を行っていたが、実際当日はラジオを聞かない、情報収集しない、津波が来るとは思っていない。地域の言い伝えですが、運河があるんですけれども、ここを超えて津波は来ないという伝説があった。ほとんどの人は逃げないという状況であった。  次が大事やなと思ったんですけれども、全国の防災担当の人は、動かない人をいかに動かすかが最大の課題であると、こういうふうに言っておられました。  きのうもそうでした。大雨が降ったり、また竜巻──この竜巻も結構、和歌山で出たり滋賀で出たり奈良で出たり、海面に近いところは割と出るということで、大阪も絶対に出ないという保証はないと思いますね。  しかし、ありがたいことに、市長もいつもおっしゃっていますけれども、泉南市はやはり大きな災害というのは、警報は出ますけれども、ああいうふうな震災も今までなかった。しかし、動かない人をどういうふうに動かしていくか、ここが最大の課題ですと。やっぱりここが非常に大事な点だなというふうに思います。  そういった意味では、ちょっと時間がないのであれなんですけれども、今新たな防災に関するマニュアル、そういうものをつくっていただいているというふうに聞いておりますけれども、また同時に、常に市民の意識調査というのをしっかりしながら、そしてどれぐらい泉南の市民の皆さんが、防災に関する意識はどれぐらい高めているのかというのは、常に把握をしておく必要があるんではないかと僕は思うんですけれども、まずこの点についてどうお考えか、お聞かせをいただきたいなと思います。 214 ◯副議長(河部 優君) 西田総合政策部長。 215 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) 確かに、今お話しされました宮城県の閖上地区ですか、かなり大多数の人がその閖上地区で亡くなられたという報道を確認させていただきました。  向こう──その当時、どこでもそうだったんでしょうけれども、浸水ハザードマップとか、そういった中では、例えば閖上地区でしたら、その避難所になっている公民館が浸水の区域になっていなかったということもあって、そこへ避難してきた方が、逃げおくれたんじゃないですけれども、そこを襲われてかなり亡くなったというふうなことも書いておられました。  そういったことを踏まえて、先ほども申し上げたように、市民意識の向上というんですか、それがおっしゃるとおり最も大事なことであると認識しております。ことし防災計画の改定あるいは津波避難計画の策定であるとか、津波ハザードマップですね。新たな想定に基づくハザードマップの策定をしていきますけれども、そういった中で、地域にもおりていって意見も聞いた上で策定したい。そういった中で、防災意識の向上も図れたらと考えておりますので、よろしくお願いします。 216 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 217 ◯13番(竹田光良君) ありがとうございます。最後のほうがちょっと聞き取りにくかったんですけれども、泉南の市民の皆さんは、部長に助けてもらうんやなというふうに見てはりますので、しっかりとよろしくお願いしたいと思います。
     あと、2つほど確認をさせていただきたいことがありまして、せんだってから特別警報の運用開始というのがございました。これは今までは注意報、警報、それから特別警報──今回特別警報というのができるわけなんです。きのうの雨なんかでもそうだったんですけれども、例えばきょうの防災訓練で警報が出ましたとか、防災情報というのがメールで流れてきますね。それと、例えばテレビなんかで、大阪の最近は細かいところまで出ます、泉南地方のほうに警報が出ていますとか。  しかし、これはテレビもつけていない、例えばメールなんかもしないといったら、こういう情報というのはやっぱり今までどおり入らないんですよね。  きのうなんか、ああいう警報の姿を見て思ったんですけれども、これは警報なんか出ると、何らかの形で市もきちっと、これは雨で警報が出ますよ、外に出ると危ないですよと。きちっと、例えば防災無線なんかそこで活用するなり、何らかの形で周知できるようにせなあかんなというふうに個人的には非常に思ったんですけれども、この特別警報については、都道府県から市町村への連絡があって、そして市町村による住民周知が義務となっているというふうにあるんですけれども、このあたりはどうなっているのか、簡潔にお聞かせいただきたいと思います。  それと、もう1点、もう1つは備蓄ということが非常に大事だというふうに思います。これもこの間の9月1日の日だったんですけれども、各自治体での備蓄というのは、平均して0.7日分しかない。  私は、基本的には自助、共助、公助の第一歩の自助で、みずから備蓄する、備えるというのは非常に大事やと思いますけれども、泉南市は大阪南部の防災拠点や、それから消防署であったりとか、また一部小学校なんかにも備蓄をやっているわけなんですけれども、この辺の計画性いうのはどうなっているのか。  この2点お聞かせをいただきたいと思います。 218 ◯副議長(河部 優君) 西田総合政策部長。 219 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) まず、1点目の特別警報の件なんですけれども、気象庁で8月30日からたしか運用されていたと思います。  内容につきましては、50年に一度くらいの大雨が観測される、予想される場合ということなんですけれども、ちょっと細かい規定がありまして、これは5キロメーター四方、5キロメーターメッシュが府県程度の広がり、複数の府県に広がって、それが50メッシュぐらい予測されるときというんですか、その場合に特別警報を出すというようになっています。  確かにおっしゃるように、そのときは市民に周知する義務があるということになっています。先ほど市民に周知のお話がありましたけれども、防災用広報システム、確かに大雨警報が出たとき、きのうも出ましたけれども、そういった防災用広報システムを使っての市民への周知というのはやっておりません。  それは今後検討課題ということになるかと思うんですけれども、例えば大阪府の防災メール、それは出前講座なんかに行ったときに登録してくださいということで、登録していただくと、いろんな情報、注意報からそういった警報も入ってきますよということで、それは絶えず市民の方に啓発させていただいています。  あと、いろいろ市民への情報伝達手段というんですか、たくさん考えられると思うんですけれども、要は確実に正確に情報を伝えるような、あるいはこちらからも情報を収集できるような手段を検討していきたいと考えてございます。 220 ◯副議長(河部 優君) 竹中副市長。 221 ◯副市長(竹中勇人君) 備蓄についてでございますけれども、御指摘のとおり南部防災拠点、それから消防署、小学校等に現在備蓄いたしてございます。今現在の備蓄量といたしましては、5,000食程度でございます。確かに人口6万5,000から比べるとたかだかしれたものなんですが、今現在の被災者の想定数から推定いたしましての備蓄というのでさせていただいてございます。  今回、また被災の状況の見直しがございましたので、これで被災者の数がまた変わってくるかと思います。その数に合わせましての備蓄量というのが必要になってまいります。  先ほど議員御指摘のとおり、自助の部分でどうかといいますと、私も防災の伝市メールとかで行ったときに、よく説明させていただいているんですが、市の備蓄に必ず頼ってしまうというところがありますので、市の備蓄はたかだかしれた量でございます。  実際には各御家庭のハイザーの中には、被災したときに全く米がないということはまずないと思います。少なくとも3日や4日分の米はあるでしょうし、そのほかにラーメンやとかソーメンやとか、長期保存のきく食料品というのがたくさんございます。あと必要なのは水でございます。水は、最近はほとんどの家庭で給湯器を使っておられるわけでございますけれども、私の家にも給湯器がありますが、それで300リッター入ってございます。これを下のドレンで抜きますと少々の水量はあるということでございます。  それ以外に、もちろんペットボトルとかで用意していただく必要はあろうかと思いますけれども、そういう自助の部分での補強というものを、先ほどの話の中にもありました。市民意識の向上の中に盛り込んでいきたいなというのは考えてございます。 222 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 223 ◯13番(竹田光良君) ありがとうございました。確かに備蓄は個人的というか、まず自分でするというのは、それはもう大前提だと思います。例の国の中央防災会議が最終的に報告をされたときに、家庭の備蓄は7日分要るんですよと。これはもう実際大変です。かなり御高齢の方も多くなってきていて、実際に備蓄していくのも大変やろうし、7日分ためておくのは本当に大変やと思います。  しかし、いざというときにはやっぱり必要になりますし、どうぞ今後は、もっともっとその辺をどうしていくかということをしっかりと行政のほうもいろいろ注視しながら、またその辺の呼びかけもやっていただきたいなというふうに思います。  まだ質問したいこともいろいろあるんですけれども、ちょっと時間がないので、次に移らせていただきたいと思います。  次は、教育問題に関してでありますけれども、まず1つは体罰についてであります。  きょう朝から、成田議員もこのことで質問をされておりました。私も認識のところをお伺いしようかなと思っていたんですけれども、片木教育委員長のほうからは、これはもう体罰ではなく暴行なんだと、そういうようなお話がございました。市長のほうも、いかなる理由があろうと、これはあってはいけないんだ、二度と起こらないように対応してもらいたいと、こういうようなお話をいただいたわけであります。  私も全く同じでありますし、今回の件については、極めて厳しい見方をさせていただいております。その理由の1つは、やっぱり体罰そのものが非常にこれは深刻だなというふうに思っております。朝から片木教育委員長のほうもありましたけれども、かなり手厳しいやり方をしているなと。ある意味、一方的なまさに暴行、暴力だなというふうに思います。これが自分の子どもだったら、これは許されへんなというような行いではないかというふうに思っております。  それと、もう1点、非常に残念だったのは、先ほど中尾幹事長のほうからもありましたけれども、私どもは泉南市子どもの権利に関する条例をつくったわけであります。これは教育委員会が主体となってつくりました。これは市長も、これはつくろうということで、しかも2年前のときには、ああいう事故があって、そしてやっぱり子どもの命を尊重しましょう。そして、生きていてよかった、優しいまちづくり、子どもに優しいまちにしましょうということで、要はこれをつくったわけなんですけれども、そのやさきにこういった事件があったというのは、非常に残念であります。  この間の協議会のときも私は申し上げましたけれども、今体罰、それからいじめ──いじめについては、正直な話、なかなか教師や周りが目の届かないところでもある可能性がありますので、根絶というのは非常に難しいかもしれませんけれども、体罰は根絶できるだろう、根絶しなければならないんだろうというふうに思っています。  そこで、少しお聞きをしたいんですが、まず1つは、先ほど成田議員もおっしゃっていましたけれども、まず子どものことが非常に大事でありますし、気になります。このお子さんはどうなんでしょう。2学期に入って、その辺はもう学校に行かれているのか。もうそこだけで結構ですので、お聞かせください。 224 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 225 ◯教育長(蔵野博司君) 私たちも学校もそれが一番大事なことだというふうに思っています。大変心配をしておりましたが、無事に8月30日の日には、今耐震で教室を移動するということで登校日、その日も登校してくれました。また、9月2日からここまで順調に登校してくれているというふうには聞き及んでおります。 226 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 227 ◯13番(竹田光良君) それはひとまず安心だというふうに思います。  ただ、しつこく質問をするつもりもないんですが、今回はなぜ起こってしまったのか。そして、もちろんこの子どもさんのケアを第一として、そしてもう1つは、今後再発防止をどうしていくのか、こういうことが非常に大事だというふうに思うわけであります。  1点ちょっと確認をさせていただきたいのは、今回の事案というか事故というか、事件ですね。これはどうしても防ぐことはできなかったのか。防ごうと思えば、何かしらの形で防げないことはなかったのかなというようなことをふと考えます。  今からお話ししするのは、その直接因果関係はどうかはわかりませんけれども、せんだっての代表者会議の中で、私どもの幹事長のほうから、2年前にこの教諭のクラスでいわゆる転落されて、そして指をけがする、この事故がありましたね。  たまたまなんですけれども、ここ最近、その件についてちょっと詳しくお聞かせいただくケースがあったんです。この件については終わった件でありますけれども、1つ間違えば相当危ない状況だったなというのは、改めて私自身も認識をいたしました。指を大けがもしたんですけれども、その転落の仕方が違えば非常に危なかった。  このときにも、当然のことながら議会への報告、またそれからこのときは保護者会を開かれて、説明会も開かれているわけなんですけれども、当然このときに、今回のように府教委との連携の中で、そしてきちっと指導もされておったんではないかというふうに思いますけれども、実際にこの点はどうだったのか、この点をまずお聞かせいただきたいというふうに思います。 228 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 229 ◯教育長(蔵野博司君) まず、学校のほうからその状況を聞きまして、このときには安全確認、危機管理という部分でございました。まず、校長からそういう事実を聞いて、校長には私のほうからまずしっかりと教員の動向を管理していくようにというようなことで話をさせてもらいました。  また、担当のほうは担当のほうで本人を呼んで状況を詳しく聞いて、担当のほうからもこの教員に対しての指導もしておりました。  今回のこの体罰の防止に結びつかなかったということは、大変残念なことであったというふうには思っていますが、この事故防止に関しての指導については、そのときには校長並びに本人にも指導をいたしました。 230 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 231 ◯13番(竹田光良君) この方については、いい先生なんだという方や、そういうお話もあるというのも、これも存じ上げておるわけなんですけれども、要は私が言いたいのは、この間、この件についてもいろんなうわさが出ています、お話があります。私どもも聞きました。  御存じのとおり、これはネットなんかにも最近はすぐ出まして、名前もずっと出て、そしてどんどん書き込まれる、そういう時代であるわけなんですけれども、総合して考えてみて、そういうふうな事件、確かに今回の体罰とは直接因果関係はないと思います。  しかし、当然そういうふうなことで指導もしており、当時あったということと、それとここ最近、教育委員会やったらもう御存じやと思いますけれども、例えば胸ぐらをつかむなんて、これはもう日常茶飯事というような話もあって、そういうことは児童も皆知っていた。そのことをきちっと吸い上げることができなかった。そして、きちっと指導を教育委員会、また現場のほうができなかった。  今後の再発防止には、やっぱり大きくこのことをどうしていくんだというのは、ここはやっぱり非常に大事な点ではないかというふうに私は思うわけであります。  そういう意味では、もう一度改めてお聞きをしたいと思いますけれども、きょうもしっかりと調査するんだとありましたけれども、私はこれはきちっと調査委員会を立ち上げて、そしてその報告書をもって徹底した調査をして、根絶のために取り組んでいただく必要があるなというふうに僕は思いますけれども、この点お聞きをしたいと思います。 232 ◯副議長(河部 優君) 蔵野教育長。 233 ◯教育長(蔵野博司君) おっしゃるとおり、まずやっぱり今の学校の中では、評価の面もあればそうでない面もございます。一般的には熱心な先生であるとか、あるいは厳しい先生であるとかというような期待もされているところでございます。それと体罰、力で抑えるということを取り違えている場合があるのではないのかなというふうに考えております。  この点についても、再発防止に向けて取り組んでいかねばならない。また、情報が共有されなかった、あるいは言える状況があったのかどうか、体罰をとめる状況があったのかどうかということも取り組んでいかねばならないことであろうというふうに思っています。  第三者委員会についてでございますが、今聞き取りの中では、まずは本人の行った行為、そして被害を受けた御家族との間でもそごがございます。とりあえず、我々としては今原因を究明して、再発防止に向けた、今言いました本人の課題、そして体制への課題等を我々のほうでまとめていきたいなというふうに考えているところでございます。 234 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 235 ◯13番(竹田光良君) 少し求めているものが違うんですね。私はこの方はこの方で、起こした事件は事件だというふうに思っていますけれども、要はそういうことがあるのに、いろんな声を吸い上げることができなかった。そして、また見て見ぬふりもあります。  こういうことが現場で、またそれを吸い上げて、そしてすぐさま教育委員会に上がって、そしてきちっと対応する、この体制をきちっと整えていかなければならないんではないかというふうに僕は思っておりますので、改めて聞きませんけれども、どうかその点よろしくお願いしたいと思います。  もう少し聞きたいこともあったんですけれども、ちょっと学校給食のことで聞きたいこともありますので、もう時間も余りないんですけれども、そちらに移らせていただきたいというふうに思います。  改めて、先ほどの件につきましては、二度と起こらないように、またどうぞよろしくお願いしたいというふうに思います。  それから、学校給食について、私会計と公会計のお話がございました。最近は公会計がどんどんふえてきていますというような話もありました。この平成28年度から当市におきましても、それを目途に中学校給食を今進めているわけでありますけれども、私はこのときに、例えば公会計に変えるんだったら、すこっと変えてしまうほうがいいんではないかというふうに思います。もちろんその課題はいろいろあろうというふうに思います。  それで、1点ちょっと確認をしたいのが、平成21年のときに当時の真砂議員がこの問題について取り上げて、そして実はこの議会がとまるぐらい大きな問題がございました。  1つ目は、いわゆる私会計の中の決算のあり方ですね。このことを問われていたんだというふうに思います。いわゆる滞納分を差し引いた形で処理している、この問題が1つあったと思います。  それから、もう1つは、学校関係者のみでいわゆる給食会の構成メンバーですね。今はかわられていると思いますけれども、この点を指摘されていたと思います。この2つについては、改善はどうなっているのか、お聞きをしたいなというふうに思います。 236 ◯副議長(河部 優君) 上ノ山教育部長。 237 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、給食問題についての課題ということでございますけれども、まず決算についてでございます。  これについてはその透明性を高めるということで、小学校1年から6年生までと、それから卒業した中学1年生、この保護者に対しまして毎年度の決算報告を配布するように改善をいたしております。  それから、給食会の構成ということでございます。御指摘のように、従前は教育委員会、それから学校関係者だけで構成しておったわけでございますけれども、平成22年度からは役員には保護者も就任をいただきまして、現在24人の役員のうち5名が保護者代表という状況でございます。 238 ◯副議長(河部 優君) 竹田議員。 239 ◯13番(竹田光良君) もう一度公会計のお話もしたかったんですけれども、時間がなくなりましたので、また次回させてもらいたいと思います。ありがとうございました。 240 ◯副議長(河部 優君) 以上で竹田議員の質問を終結いたします。  会議の途中ですが、午後3時50分まで休憩いたします。       午後3時31分 休憩       午後3時50分 再開 241 ◯議長(南 良徳君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、9番 梶本茂躾議員の質問を許可いたします。梶本議員。 242 ◯9番(梶本茂躾君) 皆さん、こんにちは。会派に属しない、保守系無所属の梶本です。議長のお許しを得ましたので、第3回定例会初日の最終の一般質問をいたします。  その前に、この何日間にわたり異常気象による記録的な大雨、そしてきのう、一昨日には大竜巻が発生しております。今回、私は防災マップについての質問を予定しておりますが、このような想定外の天災についての防御策についても検討の余地があると思います。また、被害に遭われた方々には、力落とさず頑張っていただきたいと心より願っております。  それでは、質問に入ります。  大綱1点目、小・中学校の建てかえについてから、1番目といたしまして、過去5年間ぐらいの4中学と10小学校に対する施設面の耐震化事業を除く保全・改修事業の投資額について、学校別にお答えください。  2番目といたしまして、老朽化対策における建てかえと大規模改修、スーパーリニューアル、どちらにするかという判断基準または必要性、優先順位はどうするのか、お答え願います。  まず、1番目と2番目について、とりあえず先にお答えいただけますか。 243 ◯議長(南 良徳君) ただいまの梶本議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。上ノ山教育部長。 244 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、まず1点目の過去5年における各学校別の維持保全の投資額の御質問でございます。  対象の数が非常に多くございまして、全て網羅できませんので、おおむね1件500万円以上の工事請負費なり維持補修費を集計いたしましたので、御報告をさせていただきます。20年から24年まででございます。そして、耐震は除いております。  中学校につきましては、4中学校の総額が1億500万円でございまして、そのうち泉南中学校、これにつきましては、平成22年にトイレ改修なり、24年に屋内消火栓あるいは屋外階段の改修というものをしておりまして、約7,200万円でございます。  それから、一丘中学校につきましては、21年度に屋上防水の改修をしてございます。1,200万円でございます。  西信達中学校につきましては、昨年度体育館の床の補修改修をいたしております。これは1,600万でございます。  それから、信達中学校と一丘中学校、これは消防設備の改善を22年度に実施いたしておりまして、合わせまして500万円となってございます。  次に、小学校でございますけれども、この5年間での総額3億5,300万でございます。  樽井小学校につきましては、平成20年度でございますけれども、屋外トイレの新設をいたしておりまして、900万の投資でございます。  それから、信達小学校につきましては、20年度に図書室の改修を500万円で行っております。  新家小学校につきましては、20年度に屋上防水の改修をいたしております。500万円でございます。  それから、23年には統合、開校をいたしました鳴滝小学校、これにつきましては、22年から23年にかけまして大規模改修1億9,200万、それから屋上防水が500万、あとアスベスト対策2,700万等、2億2,400万でございます。  西信達小学校につきましては、21年度に防球対策あるいは消防施設の設備の改善等で600万、22年度に下水の接続をしておりまして700万、それから23年度には大阪側に用地を追加購入しております。この用地の購入費用が2,000万円でございます。それから、校庭の整備、この追加買収した分と既存の校庭をつなぐ工事でございますけれども、これに800万ということで4,100万でございます。  一丘小学校は、平成24年度、昨年に渡り廊下の転落防止対策、これを施しておりまして、1,100万でございます。  砂川小学校は、前年度プールの改修に5,000万を投入しております。  それから、新家小学校と砂川小学校、これを合わせまして消防設備の改善として800万でございます。  今ここで御報告しておりません東、それから新家東、雄信小学校につきましても、それぞれ500万以下の補修というようなことはしておりますけれども、この集計では500万以上ということですので、御報告の数字には上がってございません。  それから、もう1つの御質問で、老朽化対策を進めるに当たっての建てかえなのか、あるいはスーパーリニューアルという言葉が出ましたけれども、そういうものの判断基準があるのかということでございます。  この老朽化対策につきましては、その規模あるいは内容からしまして、多額の財源を必要としますし、かつ長期にわたる事業でございます。したがいまして、この老朽化対策を継続的かつ安定的に実施していくためには、市の財政面での負担が少しでも軽減できるよう留意することも重要であるというふうに考えてございます。  そのために老朽化対策事業の実施に当たりましては、建てかえオンリーではなく、可能なものについては、大規模改修による既にある施設の長寿命化を採用することも重要なことであるというふうに考えてございます。  このことにつきましては、文科省が昨年度末に取りまとめました国の老朽化対策ビジョンでもうたわれているところでございます。  建てかえの方法によるのか、あるいは大規模改修によるのか。これにつきましては、それぞれ個々の施設の事業実施に当たりまして、コンクリートあるいは鉄筋のその強度の度合い、あるいはそのときの新たな教育内容にその施設が適合しているのか、そういうようなことを見きわめながら、建設年度あるいはその学校の立地条件によります建てかえの困難さなど、こういうことを勘案しまして、各学校の個別の課題、諸条件などを検討して判断をしてまいりたいというふうに考えております。
    245 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 246 ◯9番(梶本茂躾君) 建てかえについてでございますが、皆さんも聞いてもらったとおり、いろいろと今まで各中学校、小学校に対してかなりの金額を投資しているところも何カ所かありまして、それについて、今度建てかえについて後にまた質問させていただきますが、今まで二重投資、三重投資という形に、この建てかえ問題が出てきたときにならないかどうか、税金の無駄遣いという面でそういう形にはならないかどうか、それを1つ危惧しております。  それと、まず建てかえに当たっても、順番的には泉南中学ということになっておりますが、泉南の中学の中で6棟だけが50年以上経過しておると。それで、あとは35年から39年が1棟、30から34年が1棟、この辺のところを見据えた上での建てかえをされるのか、新しいところは建てかえの対象になるのかなれへんのかということをお聞きしたいと思います。  それと、樽井小学校について、24年までということで900万ということで言われましたけれども、24年度繰越明許の中で1億強の予算がつけられて、今年度実施されると思うんですけれども、1億9,000万、特に小学校間の格差もある中で、樽井小学校について、平成19年に屋上トイレ300万何がしの予算をつけた。これと今回のトイレの改修についての場所的な問題、同じ箇所をやり直すのか、いやこれだけ別個にあるトイレであったのかどうか、その辺のところをお答えいただきます。 247 ◯議長(南 良徳君) 上ノ山教育部長。 248 ◯教育部長(上ノ山正人君) 3点ほど御質問をいただきました。  まず、先ほど御報告をさせていただきました5年間の投資についてでございます。投資という言葉は使っておりますけれども、これは維持補修がほとんどでございます。先ほど御答弁させていただいた中には、耐震の分を含めておりませんで、全て緊急性を要するということで実施したものでございますので、将来建てかえ、老朽化対策に当たっても、これらは二重投資にはならないというふうに考えております。  それから、全て建てかえなのか、学校単位で建てかえなのか、あるいは大規模改修かというようなことの御質問かと思いますけれども、それぞれの学校につきましても、学校規模の拡張によりまして建物の建設年度も違います。当然老朽化度も違いますので、その学校ごと、学校単位で建てかえあるいは大規模改修というような判断ではございません。それぞれの棟、校舎、体育館等、個別に判断をしてまいりたいというふうに考えてございます。  それから3点目が、樽井のトイレですね。さきに御報告をいたしました20年度のトイレと昨年度3月議会で計上して繰り越しをしている分、これでございますけれども、20年度は屋外トイレでございます。前年度末に予算計上して繰り越し、今年度施行分については、これは校舎の中のトイレということで、全く別のものでございます。 249 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 250 ◯9番(梶本茂躾君) ちょっと質問がダブるかもわかりませんけれども、続けて質問をさせていただきます。  3番目といたしまして、この14小・中学校、今後の老朽化対策の見通しについてという項目ですが、これは先日ある会派の発行の新聞折り込み紙面8月号の中で、教育委員会は老朽化対策に関する基本的な考え方を公表し、泉南中学は2015年、平成27年より2018年、西信達中学は2017年より2020年、信達小学校は2019年より2020年まで、7年間で建てかえる具体的な進め方を答弁しましたと書かれておりましたが……(成田政彦君「そんなこと書いていないで」と呼ぶ)書いているよ。(成田政彦君「計画やで。計画やぞ」と呼ぶ)これ見せましょうか。このとおり書いてます。ちゃんと書いてます。(成田政彦君「だから、進め方」と呼ぶ)進め方と言いましたやん──を答弁しましたと書かれていますが、これは決定でしょうか。また、いつどの場で誰が答弁したのですか。  また、残る10小・中学校については、今後の計画等はできているのですか、お聞かせください。  また、この老朽化対策に関する基本的な考え方の冊子について、泉南市教育委員会においてどのくらい議論され、また財政面を含めた諸問題がいろいろとあったはずでございますが、意見の相違点とか問題点があったのならお答えください。  それと、私の第2回定例会における質問の答弁において、上ノ山教育部長は、「老朽化対策でございますけれども、御存じのように、本市の今後の老朽化対策の指針となります基本的な考え方を今回取りまとめたということでございます。御質問の学校の統廃合なり、あるいは小・中の一貫校、これの問題につきましては、この考え方の中でも、今後そういう可能性ということは、記述をさせていただいております。」と答えられましたが、老朽化対策に関する基本的な考えの中では、そういう記述がなかったと思いますが、再度お答えください。  特に小・中一貫校については、いまだ議会に示されたことはなかったと思います。今後どうお考えですか。  前回の第2回定例会で、私はモデル校の他校への波及について質問いたしましたが、これは要領の得ないお答えでありました。  8月30日の厚生文教常任委員協議会において、教育長は、西信達地区の小・中一貫校について言及されました。何ら議論されないまま特定の学校に対して優遇するのはいかがなものでしょうか。教育予算は、全ての学校に平等に使われるべきではないでしょうか。  最近の、先ほど上ノ山部長から答弁いただきました使われ方を見ると、学校格差と不平等、不公平感はぬぐえません。平等というのは、例えば4つのあめがありました。子どもが5人いるとしたら、5人全員に分けられないから全員にやらない、それが1つの平等のあり方であります。  しかし、これは愚者の選択であって、我々には言葉があります。話し合いができます。どうしても要る人、我慢できる人、全員の意見を聞いて4つのあめを分け与えるというのが公平であり、平等であります。  モデル校のときは、教育問題審議会においても議論され、議会に対しても何度か説明と議論がなされて、他校への波及ということで了解されました。小・中一貫校についても、早急に議会の説明が必要であります。  とりあえず、以上につきまして、まだ続けてやりたいんですけれども、答弁がちょっといただけなければ困りますので、この辺で以上のところを御答弁願います。 251 ◯議長(南 良徳君) 上ノ山教育部長。 252 ◯教育部長(上ノ山正人君) たくさん質問いただきましたので、多分答弁漏れがあると思います。また、御指摘をいただければと思います。  まず、最初の各学校のといいますか、泉南中学、西信、それから新家小学校の開始時期でございます。これは、基本的な考え方でスケジュール例ということでお示しをさせていただいているところでございます。  これまでの御答弁でも教育委員会といたしましては、これを基本としまして財政当局とも調整をしながらやっていきたいという考えを披瀝させていただいているところでございます。  それから、私の答弁で小・中一貫の話で、この基本的な考え方にどこにも記述がないのではないかという御指摘でございますけれども、16ページをごらんいただければ記述をしてございます。今後の進め方というところでございます。中段あたりに、小・中一貫施設の導入等々を考慮したものではないということと、この計算自体はしていないということですけれども、前のほうで、それぞれの教育内容に合った内容なり、その立地条件に応じて、それぞれ個別に考えていくということで、そういうふうな御指摘のようなそごがあるというふうには考えてございません。  それから、平等性ということで、先ほど答弁させていただいた、それぞれの学校への支出額でかなりの差があるんではないかということでございますけれども、先ほど申しましたように、これはほとんど緊急性を要するような支出ということでございまして、この5年間のうちに屋上防水など、危険箇所が出たとか、あるいは体育館の床にひずみが出てきたというようなことに使ったものでございます。  もちろんその前提として、学校それぞれ規模が違いますので、そこに使う予算も当然その規模によって違ってくる、あるいはその時期のめぐり合わせによりまして、多いところ、少ないところが出てくるのも当然かというふうに考えております。  あとは御質問といたしましては、また御指摘いただければ。 253 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 254 ◯9番(梶本茂躾君) 緊急性ということで今部長が言われましたけれども、何でそういう疑念を持つかということは、多分部長も思われていると思うんですけれども、泉南中学のトイレの改修に当たっては、我々議員に対してほかの中学校も視察した上で、よそと比べてこれはどうしても必要じゃないかということを説明されて、それで皆、議会が納得したといういきさつがありました。  この樽井小学校については、そういう視察とか、そういうことをなさらずに、この3月予算においてぼんと出てきました。それも24年度の繰越明許という形で出てきた。そういう予算の出し方に問題はなかったでしょうかというのと、もう1つ小・中一貫校について、この冊子の中では、どっちかといえば、文章のとりようでございますけれども、否定的な物の言い方で、僕はそういうふうに捉えましたし、前回の答弁では肯定的な捉え方をしました。  ただ、これについても議論は議会で行われていない。また、教育問題審議会というようなものの中でもうたわれていない。その中で、前回の6月の議会のその質問の中においても、僕だけじゃなしに、何人かの人が小・中一貫校について、あたかもこれはやるんやと、意思決定できたという話の上での答弁の仕方やったと思うんです。そやけど、それはよく議事録を見直せばおかしいなと、またそこで疑念を持ったわけです。  そういう説明がされていない。教育委員会もプールの事故もあり、また今回も体罰の問題もあったと思いますが、そういうところで、やっぱり議会に丁寧な説明がなければ、そういう疑いの念を持つということを理事者側は考えていただきたいなと思っております。  これについて、きょうは教育委員長がお見えでございますので、小・中一貫校について、それとまた、もう1つちょっと答弁漏れがあったんですけれども、この老朽化対策に関する基本的な考え方についての教育委員会内でのそういう問題点、相違点、そういう意見があったとしたら、その中身の意見をわかる範囲で結構ですけれども、答えていただきたいと思います。 255 ◯議長(南 良徳君) 片木教育委員長。 256 ◯教育委員長(片木哲男君) それでは、お答えをいたしたいと思います。  議員お尋ねの老朽化対策に関する基本的な考えなんですけれども、これは定例会のほうで5月の定例会、こういうものをまとめましたという報告をいただきました。それからさらに6月の定例会におきまして、議員の皆様にもこういうものを提示いたしましたという報告をいただいております。  内容についてなんですけれども、議員御承知のように、教育委員会というのは、市長部局とは独立した存在になっておりますけれども、独自の予算を持っているわけではございません。全部建てかえということであれば、その費用が約200億円というふうに聞いておりまして、財政的にも裏づけがあったという話では私はないというふうに理解をいたしております。  16ページに、先ほど御質問の老朽化対策の具体的な進め方として、泉南中学校、西信達中学校、信達中学校の順で8年間にこういう建てかえを進めていくというふうな例がありますけれども、これはあくまで事業実施のスケジュールの例だというふうに私は理解をいたしております。  財政的なものが一番多いものですから、これは国庫補助金とか、そういった有利な資金を引き出していただいて、そして予算については我々持っておりませんので、市長にお願いをして、このスケジュールの例のとおり早急に建てかえをお願いしたいと、私はそういうふうに思っています。  それから、議員先ほどの小・中一貫校の問題なんですけれども、この件につきましては、定例会の議題にも上がっておりません。  以上です。 257 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 258 ◯9番(梶本茂躾君) 最後に、小・中一貫校の議題が教育委員会の中で上がっていないということでございましたけれども、教育長の厚生文教常任委員協議会での答弁について、教育長からお答えいただいていないんですけれども、もし西信達中学、小学校を建てかえるということになれば、去年でしたか今部長言われましたけれども、運動場を新たに買い入れる。そういう無駄なことをしていいんでしょうか。  PDCAサイクルというのを僕も前に申し上げましたけれども、この部分で検証という部分が今まさになされるべきであって、それはそれで別に小・中一貫校が反対ではないんですけれども、いろいろとそのやり方というんですか、やっぱり順序を踏んでPDCAサイクルを回していくような形での検証を行われて、チェックをして検証するという形になると思うんですけれども、その投資が無駄でなかったかどうか、その運動場を買い入れたことについてはどういうふうにお考えでしょうか 259 ◯議長(南 良徳君) 蔵野教育長。 260 ◯教育長(蔵野博司君) 8月30日の厚生文教常任委員協議会のときに、そういう小・中一貫のお話で、具体的に西信達中学校校区というようなお話もさせていただきました。  ただし、これは意思決定ではございません。私は常々、小・中の連携ということをしていきたいという話はさせていただいているところでございます。特に、学力についても教育内容についても、あるいは生徒指導面についてもでございます。今回の体罰事案についても、連携をしていかねばならないことであろうというふうに思っています。  その連携は、やはり離れた場所の連携なのか、そしてそれよりも同じ近くのところにある一貫した形のほうがいいのかというような考え方もございます。1つはそういう考え方もあるということで、今後ただ単に離れた場所の連携だけではなしに、同じ敷地内で可能かどうかというようなことも十分検討をしていく意味があるというふうなことでございます。  今、委員長も御答弁申し上げましたように、教育委員会の中で話し合ったのかという、まだそういうことの段階ではございません。これから一貫を進めている学校の現在の様子、本市においてそれが可能なのかどうか、いろんな情報を集めて教育委員会でも話し合いをさせていただきますし、その結果もまた議会のほうにも御提供させていただいて進めていきたいなというふうに思っているところでございます。 261 ◯議長(南 良徳君) 上ノ山教育部長。 262 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、私のほうから、御指摘のありました西信達小学校の用地の拡張につきまして、もともと西信達小学校は、その児童数に比べまして学校規模が小さいということで、基準を満たしていないというような状況でございました。過去にもこの用地、買収の機会があったわけですけれども、当時は財政状況が悪いというようなことで見送った経緯があったと思います。23年度でしたか、この部分につきましては、少しでも基準を満たすようにというようなことで追加購入をしたものでございます。  それから、樽井小学校のトイレの改修が唐突ではないかということでございますけれども、これについては、このトイレの改修の必要性については、教育委員会としても常々認識をしておったところでございます。前年度の年度末、国のほうで予備費を使った経済対策ですとか、それから1次補正というのがございました。これを活用しまして、樽井の耐震化を前倒し実施することにいたしました。  御存じのように、大規模な学校ですので、他の学校では夏休み期間中の工事で済むわけですけれども、この樽井小学校につきましては、プレハブ校舎を設置しての大規模工事というようなことでございます。  したがいまして、この時期にトイレの改修も同時施工すれば、子どもたちへの負担も軽減できる。あるいは工事を同時施工することによって経費的にも圧縮できる部分があるということで、有利な起債なり補助金を使いまして、3月補正に計上させていただいたという状況でございます。 263 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 264 ◯9番(梶本茂躾君) 時間がなくなってきましたので、もうあえて言いませんけれども、指をくわえてあめを欲しがっている小学校もあります。  続きまして、まだ教育委員会ということなので、大綱2点目と3点目の中でお聞かせいただくつもりでしたけれども、教育委員会所管ということで、大綱2点目の2番目の指定避難場所についてですが、教育委員会として学校、公民館等の見直し、津波対策もあると思いますし、見直しが必要であろうかと思いますが、見直しが行われているのか。  また、老朽校舎建てかえに当たっての場所等の見直しも考えているのか、お聞かせください。  そしてまた、大綱3点目の平成24年度繰越明許になった事業のうち、小学校施設保全整備事業、小学校施設耐震化事業について、進捗状況についてお答えください。  これについては、樽井と西信達小学校でしたか、施設保全整備事業、トイレの改修ということなので、今現状どこまで──施設の耐震化事業については、もう時間がありませんので結構です。小学校のトイレは、いつまでに完了するのか。それと、先ほどお答えがなかったけれども、今からでも議会に対して視察とかそういうことを設けていただけるかどうか。お願いします。 265 ◯議長(南 良徳君) 西田総合政策部長。 266 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) 私のほうから、指定避難場所の見直しにつきまして御答弁させていただきます。  指定避難所には小・中学校を主に指定させていただいているんですけれども、ここについては、今鋭意耐震化を進めておるという状況になっています。  御質問の指定避難場所の変更、見直しについては、現在地域防災計画とか津波避難計画の策定を進めておるんですけれども、幼稚園の再編とか小学校の統合によりまして、廃園・廃校となった施設につきましてもその避難場所に指定しておりまして、地域防災計画の改定に合わせて、地域住民の意見も参考にしながら避難場所の見直しを検討することにさせていただいています。  策定後は、こういった計画見直し結果を市民にも十分啓発していきたいと考えてございます。  以上でございます。 267 ◯議長(南 良徳君) 上ノ山教育部長。 268 ◯教育部長(上ノ山正人君) それでは、私のほうからは、今年度に繰り越しをいたしました事業のうち、小学校の耐震化事業、それから保全事業の進捗状況ということで御報告をさせていただきます。  まず、耐震化事業でございますけれども、樽井小学校の耐震補強事業につきましては、まずプレハブ校舎の設置ということから着手いたしまして、これはもう既に設置済みでございまして、この2学期から一部使用をいたしてございます。  それから、本体の補強事業のほうでございますけれども、これにつきましては……(梶本茂躾君「耐震はいい。トイレの改修がいつ終わるかだけ言うてくれたらいい」と呼ぶ) 269 ◯教育部長(上ノ山正人君) トイレもこれは耐震と同時にしておりますので、今年度いっぱいというふうな状況でございます。(梶本茂躾君「視察の予定。議員の視察。トイレの各視察はどうしてくれますか」と呼ぶ)  各学校のトイレ視察ということでございますか。  また、常任委員会もございますので、委員長とも相談させていただきたいというふうに考えます。 270 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 271 ◯9番(梶本茂躾君) 時間がございませんので、大綱2点目については、もう中身だけお聞きしたいのですけれども、総合防災マップの早急な作成、これをしていただきたいんですけれども、地震マップじゃなしに、この前地震防災マップは23年3月に発行されておるんですけれども、皮肉なことに3月11日に例の東日本大震災が発生して、津波による被害がありました。想定外のことということでありました。  それについて、地震だけじゃない総合防災マップ、これは平成19年に発行されていますが、これについて作成の予定があるのか。それと、今も避難場所について、これはもう西田部長が答えていただいたので、全体をお聞きしたかったんですけれども、これはもう結構です。  それと最後に、防災ランキングというのがあるんですけれども、それについて御存じですか。今全国的に見て泉南市は何番ぐらいになっておるのか。  自主防災組織について、これの組織の構成員ですけれども、年齢層はどのくらい、高齢化されていないのかどうか、その辺のところをお答えいただけますか。 272 ◯議長(南 良徳君) 西田総合政策部長。 273 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) まず、1点目の防災マップの件でございますが、御指摘のとおり、平成19年に泉南市総合防災マップということで、これは従来の被害想定──主に地震ですけれども、被害想定に基づいて地震防災に対する意識啓発とか避難所の位置をわかりやすく説明させていただきまして、全市民に配布させていただいています。  これもお話がございましたけれども、平成23年3月に泉南市地震防災マップということで、これも従来の想定によります東南海・南海地震の震度予測とか、建物被害をわかりやすく説明させていただいたものでございまして、同じように全世帯に配布させていただいています。  さきの中央防災会議の巨大地震の対策の最終報告が5月に出ましたけれども、それとか、大阪府の被害想定が、津波はこの間出ましたけれども、あと建物被害あるいは人的被害がこの秋以降に出てくるということで、それらを踏まえた中で、今年度中に地域防災計画あるいは津波避難計画、ハザードマップ等を作成する予定にさせていただいています。  そういった中で、先ほど申しましたが、地域の皆さんの意識啓発に、あるいは今後の防災対策に活用させていただきたいと考えております。  それから、自主防災組織の年齢構成ということでございますが、13団体構成されておるんですけれども、その構成員の年齢の構成というのは、ちょっと今手元に把握させていただいていませんので、改めて御報告のほうをさせていただきます。 274 ◯議長(南 良徳君) 竹中副市長。 275 ◯副市長(竹中勇人君) 自治体の防災力についてですけれども、議員御指摘の防災力がどういう比較をされているのか、詳しいことはちょっとわからないんですが、以前に近畿市長会で近畿地区についての防災力をいろんな角度から見て比較したものがございまして、それはたしか平成18年ごろだったと思うんですが、その当時の防災力は、ちょっと順位まではっきり覚えていないんですけれども、たしか平均より下回ってございました。  その段階では、まだうちの広報システムがございませんでした。広報システムのあるところは、そういう評価が非常に高かったんですが、それがないところについては、非常に低い評価の状況になってございました。  今現在それは装備されておりますので、今その基準で並べますと、かなり平均より上に行くんじゃないかというふうには考えてございます。 276 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 277 ◯9番(梶本茂躾君) 時間がありませんので、西田部長にはその自主防災組織の構成員の年齢層というのか、平均年齢を出していただければ、議長、お願いしたいと思います。 278 ◯議長(南 良徳君) はい。 279 ◯9番(梶本茂躾君) それと、今竹中副市長が言われました防災力ランキングというのが、これは僕の持っている資料は2011年でしたけれども、そこから2年たっておりますけれども、そのときに各都道府県、市でハード防災ですね。ハード防災力とその市の財政力、ソフト防災力ということで、人的な面と情報面での防災力、それのランキングが総合で出ておりまして、1番目としては、東京都千代田区、中央区、江戸川区、荒川区、豊島区、これが総合点数は90点で、あとここへ書かれているのは、122番までです。  大阪府下で一番高いのは70点で、茨木、枚方、そして大阪市は65、堺市が60、吹田市が60、寝屋川市が55、東大阪市が45、高槻も45、八尾市が40、全国的には泉南市の名前は出てませんので、122番以下だと思います。  この辺のところを、またもし資料があれば調べていただいて、何が弱いか強いかという形で、府の防災について検討していただきたいと思います。  それでは、ちょっと時間がありませんので、大綱3点目はちょっととばして、大綱4点目を先に。時間があれば大綱3点目も質問させていただきますが、時間の都合でできないと思います。  大綱4点目は、障害者の雇用の促進等に関する法律についてですが、今月9月は障害者雇用支援月間であります。理事者側の認識はいかがなものか、お聞かせください。  その1番目としまして、泉南市役所の障害者の雇用状況について、泉南市内企業の現状についてお答えいただきたい。
     また、雇用義務とか罰則があると思うんですが、お聞かせください。  また、この25年4月1日から引き上げられております法定雇用率についてもお答えください。  反対に雇用した場合の補助金とか施設整備の補助というのはかなりあると思う。バリアフリーについての補助があると思いますので、教えてください。 280 ◯議長(南 良徳君) 西田総合政策部長。 281 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) まず、泉南市役所の雇用状況、中身的に何点かございましたが、一括して御説明のほうをさせていただきます。  障害者の雇用の促進等に関する法律に基づきまして、事業主は、その雇用する労働者に占める身体・知的障害者の割合が一定の法定雇用率以上になるように義務づけをされております。この法定雇用率が改正されておりまして、平成25年4月1日から、民間企業では1.8%が2.0%で、国とか地方公共団体では2.1%が2.3%となってございます。事業主は、毎年6月1日に現在の状況を厚生労働大臣に報告する義務があるということになっておりまして、法定雇用率未達成の事業主、これは地方公共団体とか国を除くんですけれども、法定雇用障害者数に不足する障害者数に応じて、1人につき5万円の障害者納付金を納付しなければならない。これが議員おっしゃっていたいわゆる罰則の部分であるかなと思います。  泉南市の平成25年6月1日現在の雇用率ですけれども、これは2.42%となってございまして、法定雇用率の2.3%を0.12%上回っているという状況です。  あと、助成金、補助金についてお話もございましたが、障害者の新規雇用とか継続雇用を促進するために、障害者作業施設設置等助成金あるいは障害者介助等助成金等の各種助成制度が設けられております。ただ、この制度は民間の雇用促進を図るためのものであるということで、これも国とか地方公共団体は対象外ということになってございます。  以上でございます。 282 ◯議長(南 良徳君) 柏木人権推進部長。 283 ◯人権推進部長(柏木節也君) それでは、泉南市内の企業の現状についてというところを答弁させていただきたいと思います。  雇用率の関係につきましては、先ほど西田部長が述べられましたので省略いたしまして、市の、うちのほうの考え方というところを説明したいと思います。  市としましても、障害者の方が地域の一員としてともに生活できる共生社会を実現するため、職業による自立を進めることが重要であると考えております。厚生労働省の調査によりますと、民間企業における障害者雇用の状況は、徐々に増加傾向にございまして、事業主の支援策としまして、200人以下の事業所では一定水準を超えて障害者雇用をするということで、それで事業主には先ほどおっしゃられた報奨金制度などがございます。  また、障害者雇用においては、各種支援制度などありまして、促進されてくると予想されております。  平成24年度の泉佐野公共職業安定所の調査結果によりますと、市町村単位では公表されておらないんですけれども、泉佐野管内での障害者雇用率、これが55.6%と半数以上の企業が達成しておるというふうに聞いております。  それから、障害者雇用率等の指導監督におきましては、厚生労働省が所管でございますけれども、市内企業においては、人権の視点から企業理念を構築し、就職の機会均等など社会的責任を果たすために、泉南市事業所人権推進連絡会を組織しておりまして、連絡会の会員企業に対しましては、ハローワーク等と連携、協力しまして、障害者雇用促進法に基づいた障害者雇用の周知、研修などを実施しており、今後も促進のために引き続き実施してまいりたいと考えております。 284 ◯議長(南 良徳君) 梶本議員。 285 ◯9番(梶本茂躾君) 時間がないので……。樽井駅のバリアフリーも始まっていると思うんですけれども、大阪の地下鉄鶴見緑地線のバリアフリーというのが一番最新のものらしいんです。何がいいかというと、チケットを買って改札口を通ると、椅子のまま電車に乗れるというような方式になっておるんですけれども、もちろんホームと電車の間もちゃんと平らになっている。そういう形に樽井駅はできないのかどうか。  障害者の中で、特に車椅子なんですけれども、交通事故等で車椅子に乗っておられる方について、今ハローワークの統計も聞かせていただきましたけれども、ハローワークは年齢関係なしに、ハローワークの窓口へ行っている数の55%と思うんですけれども、実際に働ける、腰から上の元気な人、それで頭もいろいろと使える人もたくさんおられると思うんですけれども、そういう年代的にも学力的にも就職できる、そういう障害者の泉南市における登録制度とか、そういう人数を把握できる場所、現在まだ就職していない、これからしたいと手を挙げる人についての窓口というものが設けられておるのかどうか。  とにかく登録制度でもいいんですけれども、もう60以上とかそういうことじゃなしに、とにかく車椅子に乗っているがために就職困難であるというような人を、あえてそういう人を雇い入れるという考え方を持っていただければ、そういう登録制度というのも有効ではないのかなと思いますので、その辺のところの答弁をお願いいたします。  それと、もう1つ、ある人から言われたんですけれども、高齢者福祉のほうのあのスロープがありますけれども、あのスロープは、若い40代のもう30年も車椅子に乗っている人でも上り切れないという欠点があるらしいですけれども、その辺のところもお答えいただきたいと思います。 286 ◯議長(南 良徳君) 西田総合政策部長。時間がございませんので簡潔に。 287 ◯総合政策部長兼行革・財産活用室長(西田 満君) 市の障害者採用に当たっての登録制度というんですか、その件につきまして御説明させていただきます。  泉南市の職員採用につきましては、障害者の特別枠という形では現状としたら設けておりません。ただ、採用に際して障害者を排除しているとか、そういうことは、これもないということでお願いしたいと思います。  他市の事例をちょっと見てみたんですけれども、自力で通勤できて、かつ介護者なしで一般事務職として職務の遂行が可能な人が条件となっているというところが大半となってございます。 288 ◯議長(南 良徳君) 柏木人権推進部長。 289 ◯人権推進部長(柏木節也君) 障害者の求職情報ということで、ハローワークのほうで求職情報というのがございまして、それを登録しておくという制度なんでございますけれども、25年7月現在登録されている方というのが、泉佐野のハローワークですけれども、65名の方が登録されております。 290 ◯議長(南 良徳君) 土井都市整備部長。 291 ◯都市整備部長(土井 聡君) 樽井駅のバリアフリーでございますけれども、電車の乗降口とプラットホームにはかなり高低差が実はございまして、そのプラットホームのかさ上げをするというのは聞いておるんですけれども、そのすき間について介護なしで乗降できるかについては、ちょっと確認をしておりませんので、それはまた南海のほうに確認をしたいと思っております。 292 ◯議長(南 良徳君) 以上で梶本議員の質問を終結いたします。  お諮りいたします。本日の日程は全部終了いたしておりませんが、本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明日6日午前10時から本会議を継続開議いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 293 ◯議長(南 良徳君) 御異議なしと認めます。よって本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明日6日午前10時から本会議を継続開議することに決定いたしました。  本日はこれをもちまして延会といたします。お疲れさまでございました。       午後4時50分 延会                   (了) 署 名 議 員  大阪府泉南市議会議長   南   良 徳  大阪府泉南市議会議員   岡 田 好 子  大阪府泉南市議会議員   澁 谷 昌 子 © Sennan City, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...