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平成23年第2回定例会(第2号) 名簿 開催日: 2011-06-10
平成23年第2回定例会(第2号) 本文 開催日: 2011-06-10

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  1. 泉南市議会 2011-06-10
    平成23年第2回定例会(第2号) 本文 開催日: 2011-06-10


    取得元: 泉南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯議長(松本雪美君) おはようございます。ただいまから平成23年第2回泉南市議会定例会継続会を開議いたします。  直ちに本日の会議を開きます。出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。  これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において4番 梶本茂躾議員、5番 原 憂子議員の両議員を指名いたします。  次に、日程第2、前回の議事を継続し、一般質問を議題とし、順次質問を許可いたします。  まず初めに、16番 成田政彦議員の質問を許可いたします。 2 ◯16番(成田政彦君) おはようございます。日本共産党市会議員の成田政彦です。  大綱5点にわたって質問をします。  東日本大震災で犠牲となった多くの方々に哀悼の意をまず表します。今なお不自由な生活を余儀なくされている被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。また、困難な中で被災者救援、地域の再建のために全力を挙げておられる皆様に心から敬意を表します。  さて、地震発生から3カ月近くが過ぎましたが、依然として8,191人以上の方々の安否が確認されておらず、わかっているだけで93万2,270人を超える被災者が避難生活を強いられています。  巨大地震と大津波から助かった命を失うことがあってはなりません。水道や電気が復旧しないばかりかトイレがあふれている劣悪な環境の避難がいまだ放置されています。3カ月近くたっても温かい食事がない、一度もふろに入っていない、間仕切りが全くない、医師や保健婦の巡廻もない、あっても10日に1回程度など、人間らしい生活にほど遠い極めて深刻な状態が続いています。  こうした中で、全国からの励ましと援助が寄せられる中、政府は震災に対する第一次補正を成立させましたが、このような中、未曾有の震災に立ち向かい、復旧、復興を目指す被災者の取り組みもようやく始まっています。そうした中、政府の支援や対策がどう被災者の苦闘を支え、こたえるかが厳しく問われています。  さらに、今回の大震災は、原発事故という津波を含めて巨大複合災害をもたらし、福島原発30キロ周辺の何十万人という住民に放射能災害をもたらし、今なお深刻な状態にあり、事故処理は遅々として進まないなど、東京電力と政府は一日も早く危険な状況を収束させることが求められています。  さらに、福島原発は、原発の危険性について深刻な問題点をすべての国民の前に事実をもって明らかにしました。  それは第一に、原発は本質的に未完成で危険なものであるということです。原発は、原子炉内に莫大な量の放射性物質、死の灰を内部に抱えており、ひとたび事故で冷却水がなくなればコントロール不能となり、大量の放射性物質を外に放出し、それを押さえる手段はもはや存在しないということです。  第二に、にもかかわらず、この危険な原発を世界有数の地震国であり、同時に津波国である日本に集中立地させるという危険な状況が改めて明らかになったことです。  第三に、これに対して歴代の政府は、日本で重大な原発事故が起こらないという安全神話を繰り返し、原発は危険であるという世界の常識を無視し、安全対策をとらなかったことが今回の重大な原発災害をもたらしたのであります。  国は、早急に責任を持って原発事故の収束、復旧対策、復興対策をする体制を確立し、長期的な展望を持って、原発災害から国民の命を守るべきです。さらに、原発に頼るのではなく、自然エネルギー、低エネルギーの開発と普及で原発推進から撤退へと大きく転換すべきです。  さて、このような中、大震災の復旧・復興が求められる中、日本の政治状況はどうでしょうか。今すべき地震対策を放って一連の内閣不信任騒動が示したものは、非情の国に非常識な政治家がはびこる寒々しい現実でした。
     朝日新聞でも6月4日の社説で「国の危機の中で菅おろしに走った与野党議員は無責任のきわみだった」と厳しく批判しています。不信任案は否決されましたが、日本共産党は自民党、公明党が出した不信任決議案は先の展望を示さない党利党略で無責任なものとして、同時に菅内閣も信任できないと棄権しました。  支持率28%の菅内閣がいつ辞任になろうとも首相である限り、被災者の支援と被災地の復旧・復興、原発事故の収束とその賠償に最後まで実行の責任が問われるのは当然です。  日本共産党は、一刻も早く被災地の復旧と復興のために被災者とともに頑張る決意であります。  大綱第1点は、東日本大震災の教訓から私たちが何を学ばなければならないのか、防災上どのような取り組みをしなければならないかについて質問します。  東日本大震災は、地震、津波、原発事故の巨大複合大災害をもたらしました。しかも想定を超えたマグニチュード9を超える大震災となりました。しかし、想定外の地震で災害を防ぐことができなかったという反省だけでは、今生きているとうとい市民の命と暮らしは守ることはできません。  既に政府は浜岡原発の停止の根拠として、今後30年間に87%という確率として東海地震が起きるとしています。政府の地震調査委員会では、東海地震の西隣に東南海地震、さらに西に南海地震の震源区域があるとして、三つの地震が連動する巨大地震の懸念が高まったとして、今年度3連動地震被害の想定を見直す方針だったのをさらに東日本大震災を教訓に、三つのほかに1605年に起きた慶長地震の震源域を加えて4連動地震も加えなければならない、見直さなければならないと言っています。もちろん原発事故防災対策も必要です。  4連動すると、津波は沖合で1.5から2倍の津波が発生し、太平洋岸に大きな津波が来る可能性があると試算されています。4連動すれば、地震発生が東海地震と同じ時期に起きるとすれば、現在の防災マップにある東南海・南海の地震確率が30年以内に60%から70%、津波が2メートル以内という災害予想を見直しする必要があります。東海地震と連動するならば30年以内87%、東南海・南海地震の起きる可能性はかなり高いと言わざるを得ません。いつ起きても不思議ではありません。  そこでお伺いします。防災計画の見直しと同時に、津波、液状化現象対策、そして今の職員数で災害時の対応はできるのか。また災害時の消防力が発揮できるように消防人員は充足されているのかお伺いしたいと思います。  さらに、原発事故についてお伺いしたいと思います。大阪より100キロメートル、福井美浜原発が7基あるが、今でも1970年に運転開始し、耐用年数30年と言われている原発が今なお稼働しています。そして美浜、敦賀、もんじゅの原発から1キロメートル以内に断層があり、津波についても関電は400年前にあった福井原発地域の大津波があった歴史上の事実を住民に知らせなかったなど、原発に対する不安を覆い隠そうとしました。  一度事故を起こせば近畿の水がめ琵琶湖まで原発30キロ以内に入ります。市として、関電に対して原発の安全対策をどのように申し入れているのか、お伺いしたいと思います。また、京大熊取原子炉についてもお伺いしたいと思います。  大綱第2点は、2012年度から始まる第5次高齢者保健福祉計画についてであります。  政府は、来年4月より介護保険を改正し、これに伴って市も第5次高齢者保健福祉計画が策定されます。今後ますます高齢者がふえる中で、公的な介護を求めている人はふえております。  養護老人ホームの待機者は、10年間で4倍、全国で42万人、家族の介護のために仕事をやめた人は、全国で13万人にのぼります。しかし、政府の対応は、介護保険から給付を削減し、国の負担を減らそうとしています。特に、軽度の介護については、保険から外そうとしています。高齢者は、社会の宝です。高齢者が安心して暮らせる体制を整えるのは国と社会の責任です。民主党政権が国としての対応を示さないならば、かつての介護切り捨ての自公民政権と同じになるだけです。  そこでお伺いしますが、第5次保健福祉計画では介護の充実、施設の増設に対してどのような計画を考えているのかお伺いしたいと思います。  大綱第3点目は、暮らしの貧困から市民生活を守ることであります。  総務省が発表した4月の完全失業率は、2012年以来6カ月ぶりに悪化し4.7%、完全失業率は309万人、同月の有効求人率も前年度比0.02下げ、0.61倍となりました。これは東日本大震災を受けた岩手、宮城、福島は入りません。依然として厳しい労働環境です。ことしの春の大学就職率は、就職氷河期と言われた2008年度と同じ最低91.1%となりました。これも東北3県は除きます。  市民の生活状況はどうでしょうか。生活保護状況は、2006年から2010年までの5年間を見ただけでも保護件数は706世帯より833世帯と5年間で16%、127世帯も増加するなど、市民の暮らしの厳しさが進んでおります。  さらに、市みずから招いた500億円以上にのぼる借金財政は、行政改革の名のもとに第1次から第3次行政改革にかけて、市は47億円もの効果額、すなわち削減してきました。その内容は、行革15年間に使用料・手数料2回、上水道1995年から2011年までに3回、下水道2回、保育料3回、幼稚園料2回、学童保育の有料化と値上げ1回、ごみの有料化など4年ごとの公共料金は、行革15年間で住民負担は年間15億円以上になっています。  リーマンショック以後、長く続く不況で失業は、高齢者ばかりか若い人たちに広がっています。相次ぐ公共料金の値上げは、とりわけ生活保護が受けられない、それに近い低所得者の人たちの生活に大変な負担となり、公共料金を払いたくても払えない市民がふえ続け、滞納者がふえているのが市民生活の現状ではないでしょうか。  例えば水道料金と下水道料金の滞納実態を見ると、水道料金の滞納は、2005年から2009年までの滞納額1,473万3,194円、件数521件から2,916万5,075円、1,083件と5年間で2倍、下水道料金の滞納も同じく410万7,515円、316件から1,038万7,756件、619件と2.5倍となっています。相次ぐ上下水道料金の値上げは、低所得者の人たちに支払いを困難にしていることは明らかであります。しかも、水道当局は滞納者に対しては、人には水が絶対必要なのに、給水停止という過酷な措置をしています。  このような水道当局の過酷な措置は、憲法25条で国民に保障された国民は、健康で文化的な最低限度の生活を保障する権利を有する、また地方自治法第2条地方自治体は、住民の安全、健康、福祉を保持するという本来の地方自治体の責務を見失っていると言わざるを得ません。命の源である水道給水停止など、いかなる理由があろうと停止してはいけないことであります。  そこでお伺いします。生活保護の現状と申請者の状況をどのように把握しているかお伺いしたいと思います。  また、上下水道など、滞納者に過酷な取り立てをする前に滞納者の実態をよく調査し、生活に困っている市民に対しては、減免措置などを拡大するなど、セーフティネットを広げる必要があると思いますが、お伺いしたいと思います。  大綱4点目は、第4次行革と火葬場建設であります。  第4次改革では、信達樽井線64億円、農業公園25億円、基幹農道40億円など借金返済のために2011年から2014年までに予算不足として14億円以上の赤字となるとして市職員の給与カット、各種の公共料金の値上げ、そして市長みずから市民に痛みを知ってもらうと宣言し、行革を強行しようとしています。  このような財政困難の中で、現在の信達、樽井火葬場十分使用可能状況であるのにもかかわらず、全額市負担10億円で火葬場を2014年度までに建設しようとしています。  私は、前回の質問のときは、財政が困難だから中止、延期すべきであると述べました。しかし、3月11日の東日本大震災の影響は、30年以内87%という確率で起きる東海地震と連動して起こる東南海・南海4連動大地震が現実化しています。  このような状況で、まず6万5,000人の生きている人たちの命を守るために耐震未改修の34カ所の避難場所をすぐ100%改修することが最も優先する課題ではないでしょうか。このことはすべての市民にとって火葬場よりも何よりも強い願いではないかと思います。火葬場と凍結し、耐震未改修34カ所避難所を改修することを今すべきではないでしょうか、お伺いしたいと思います。  大綱5点目は、地区福祉委員会の活動についてお伺いします。  地区福祉委員会は、社会福祉協議会の指導のもとに、府・市から50万円近くの公費が支出されています。泉南市内で10カ所で活動されています。活動については、地域でよく活動され、感謝するものであります。  さて、地区福祉委員会は、大阪社会福祉協議会の説明書によりますと、区、自治会、民生委員など、地域のあらゆる方が参加し、幅広い活動が求められると説明されています。  そこで伺います。2011年度の一丘区の地区福祉委員会の立ち上げについては、一丘区、自治会、民生委員協議会が地域の幅広い人たちの参加で地区福祉委員会を立ち上げるように前年度地区福祉委員会委員長に呼びかけ、さらに市高齢者福祉課社会福祉協議会も同様に呼びかけましたが、前年度の地区福祉委員長は一丘区、自治会、民生委員協議会の呼びかけを無視して地区福祉委員会を立ち上げました。  このような一丘区全体を反映しないような地区福祉委員会に公費を補助することは問題があるのではないでしょうか。市高齢者福祉課社会福祉協議会は、一丘地区福祉委員会の立ち上げにどのような指導をされたのかお伺いしたいと思います。  以上であります。よろしくお願いします。 3 ◯議長(松本雪美君) ただいまの成田議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 4 ◯市長(向井通彦君) まず、東日本大震災の教訓について御答弁を申し上げます。  東日本大震災は、マグニチュード9.0という国内観測史上最大の規模となりまして、死者、行方不明者が計2万4,000人にのぼるなど、東北各地は甚大な被害を受けました。  特に、津波の高さにおいても、想定と一般的に言われている高さをはるかに超え、多くの人命が奪われ、同時に、福島第1原子力発電所の事故にもつながりました。  明治以降の日本の近代化過程において、特に戦後の東京一極集中による高度経済成長を下支えした電力であったり、食料であったり、労働力であったり、東北地域の問題が顕在化し、それと同時に、大量生産、大量消費、経済至上主義、便利さの追求などによって成り立つ現代文明と、我々の生活の質そのものの転換を迫るものであると認識をいたしております。  市民が安全に安心していつまでもこの泉南市で暮らしていけますように、今回の地震を教訓に、津波想定の見直し等による防災計画の見直し、公共施設の耐震化の促進、災害備蓄品の充実など、適切に対応してまいりたいと考えています。  私も4月に岩手県のほうに行ってまいりましたけれども、今回の地震の被害の大部分は地震そのものというよりも、津波によるものがほとんどでございました。  そういうことからして、我が泉南市も大阪湾に面しているということもありまして、早速、市長会、町村長会と知事との懇談、役員の懇談の中で、知事にも早急に東南海・南海地震における津波について、再検証していただきたいということを申し入れをいたしました。  知事のほうからは、今月6月の末をめどに幾つかの津波パターンを想定をしたいというお話がございました。  また、御質問にありました原発の問題につきましては、先般行われました近畿市長会並びに全国市長会において、この原発問題を中心とした震災対策、あるいは津波対策についての緊急決議をいたしまして、政府を初め、関係のところに提出をしたところでございます。  いずれにいたしましても、今泉南市においても、もう一度改めて地域防災計画の見直し、また職員の初期対応を含めて、全般的な見直しに取り組んでまいりたいというふうに考えております。  それ以外については、担当部局より御答弁申し上げます。 5 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 6 ◯総務部長(竹中勇人君) それでは、たくさんの御質問をいただきましたので、順次お答えいたしたいと思います。  まず、防災マップの見直しでございますけれども、本市におきましては、平成19年に泉南市総合防災マップを作成いたしまして全世帯に配付をいたしてございます。  また、同時に作成、配付いたしました津波ハザードマップには、現在、想定されております東南海・南海地震、これはマグニチュード8.4で想定されてございます。これによる津波が押し寄せた場合に水門、門扉が護岸等の崩壊により閉鎖できなかった場合の浸水の予測、あるいは避難場所を図上で示したものでございます。  今回の地震を踏まえまして、政府の中央防災会議は、マグニチュード9の巨大地震と大津波で甚大な被害をもたらしました災害、東日本大震災を受けまして、各地で予想される地震の被害想定や地震、津波対策を抜本的に見直すことを決定いたしました。  学識経験者専門調査会が検討を行いまして、東海・東南海・南海の3連動地震など海溝型大規模地震の想定も含め、秋ごろに結論をまとめるということとされてございます。  今後、新たな想定が政府から示された後、想定される津波の規模に応じまして、浸水予測箇所を見直し、安全な場所の指定、避難経路等を早急に検討いたしまして、市民の皆さんに周知いたしますとともに、本市の防災対策に役立ててまいりたいというふうに考えてございます。  それから、液状化についてでございますけれども、液状化というのは、地震度なんですが、土砂の中に非常に高い濃度で水分が含まれた場合に、地震度によりまして土砂の粒子間の結合が分離いたしまして、全体が液状化するという状況でございますけれども、これは、通常土砂の粒子形がほぼ一定の細かい粒子形である場合に起こるものでございまして、大きいもの、小さいものが入り乱れたような状態の土砂には、そう簡単にはこういうことは起こらないというふうに言われてございます。  よく起こる場所といたしましては、盛り土で築かれたような場所でございますけれども、少なくとも、りんくうタウンにおきましては、大きいサイズの土砂から小さいサイズまでいろいろまざった状態で埋め立てがされておりますので、こういう状況にはなりにくいというふうにはされてございます。  それから、福井原発でございますけれども、関西電力の福井県の美浜、大井、それから高浜に合計11基の原子力発電所を保有いたしてございます。  今回の大震災を踏まえまして、原子炉はとにかく地震があったらとめる、最臨界に達しないように、まず冷やす、これは非常に大事なことでございます。それとともに、放射性物質を外に逃がさない、閉じ込めるということが大事なことでございますけれども、福井の原発につきましては、あの震災後、関西電力のほうでその対策といたしまして、非常用の発動機が福島原発では、津波でそれが動かなくなってしまっておりますので、そういうことのないように、非常用予備の発電機を高台に設置し直したということを伺ってございます。  それから、海水ポンプですけれども、海水ポンプも津波の影響のないように、また予備としての可搬式のポンプの設置、それから海水が進入しにくいようにということでの防護壁の設置、あるいはかさ上げ、こういうことを実施していくということで、関西電力のほうから対策として出されてございます。  発電機に関しましては、もう既に設置済みとのことでございます。  それから、続きまして、同じく原子炉ですけれども、京大の熊取の原子炉でございますが、これは以前は、高濃縮燃料を使っておったんですが、現在は、もう実験用、あるいは医療料ということで、低濃縮燃料に切りかえてございます。しかも、燃料の形状は、自然に臨界に達するというのを極力押さえるために、形状を管理する形になってございます。  核分裂というのは、中性子が原子核にぶつかって、それでその原子核が分離する。そのときにまた新たな中性子が発生して、その中性子が次の原子核にぶつかる、こういうことで連鎖していきます。この連鎖反応がつまりは臨界ということになるわけですけれども、この臨界に達しないように、連鎖が起こらないようにするには、極力原子力燃料を薄く細くする、棒状にすることでそれが押さえられます。その密度が高くなってきますと、ぶつかり合うことが多くなってきますので、そういう形状管理を徹底するということで、燃料の形状を形状管理をすることで連鎖反応が少なくなると、これで臨界点を押さえるということになってございます。  熊取の原子炉ですけれども、出力といたしましては、5,000キロワットでございます。通常、福島のあの原発でも、たしか100万キロワット、あるいはそれを超えるぐらいの容量だと思います。  火力発電で近くにあります御坊の原子炉ですけれども、御坊の場合でしたら、60万キロワット3基の180万キロワットだということでございます。原子炉1基当たりの容量というのは、非常に大きいものですから、それに比べまして熊取の原子炉は5,000キロワット、非常にコンパクトな小さい容量でございますので、しかも先ほど申しましたように、燃料の形状、あるいは濃縮度を低くいたしておりますので、もし事故があるといたしましても、そう大きな事故にはならないのではないかというふうに考えてございます。 7 ◯議長(松本雪美君) 山内消防長。 8 ◯消防長(山内俊夫君) 私のほうから消防職員の充足率について御答弁申し上げます。  消防力の整備指針、平成22年消防庁告示第1号による泉南市の消防職員の基準数は平成22年12月31日現在132名、現有数は71名、充足率は53.8%でございます。条例定数は88名、80.7%で欠員は17名でございます。  泉南市において、現在第4次行財政改革集中改革プランにおいて、職員削減を実施している中、消防におきましては、現状維持の71名を確保していただいております。  以上でございます。 9 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 10 ◯健康福祉部長(中脇一雄君) 私のほうから、まず大綱2点目の第5期高齢者保健福祉計画についてでございますが、初めに、国の介護保険の見直しにつきまして御答弁をさせていただきます。  本年3月11日に政府は、介護保険法改正案を閣議決定をいたしました。  改正案の内容につきましては、高齢者が自立して生活を営めるよう医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される地域包括ケアの実現に向けて、取り組みを進めることを掲げてございます。  また、介護保険料の上昇を抑えるため、都道府県の財政安定化基金の取り崩しや、在宅サービスを受けている高齢者を支えるため、昼夜を問わず定期的に自宅を巡回する訪問サービスの導入を盛り込んでおります。  制度改正の詳細につきましては、今後示されてまいりますが、市といたしましても、改正内容を十分に検討いたしまして、第5期の計画にも反映させてまいりたいというふうに考えております。  続きまして、第5期の計画の内容でございます。先ほども御答弁させていただきましたが、国では第5期の介護保険事業計画の中で、地域包括ケアの推進を充実強化項目といたしておるところでございます。  この第5期での地域包括ケアを実現するためには、まず1つに、医療との連携強化、2つ目に介護サービスの充実強化、3つ目に予防の推進、4つ目として、見守り、配食、買い物など、多様な生活支援サービスの確保や権利養護、5点目に高齢期になっても住み続けることのできる高齢者住まいの整備、この5つの視点で取り組みが包括的、継続的に行えることが重要であるとされております。  また、施設整備につきましては、第4期高齢者保健福祉計画において、地域密着型介護老人福祉施設として、29床以下の小規模の特養を1カ所、また小規模多機能型居宅介護をまだ未整備の2圏域に1カ所ずつ計画に位置づけてまいりました。結果的には、小規模多機能型居宅介護は、1カ所整備をされ、本年3月に開所をしたところでございます。  特に、特別養護老人ホーム等の施設整備につきましては、第5期における国の整備方針が今現在示されておりませんので、第4期の未整備の状況、待機者数、保険料の関係等を踏まえて、次期計画となります第5期高齢者保健福祉計画を本年度中に策定する中で、慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。  続きまして、大綱3点目の暮らしの貧困化と市民生活を守ることについてのうち、まず生活保護についてでございますが、本市の生活保護の状況でございますが、平成23年3月末現在で、被保護世帯数が833世帯、被保護者数1,260人、保護率19.6パーミルとなっております。  これは、議員も御指摘のように平成22年3月末では788世帯、1,214人、18.79パーミルということでございましたので、増加をしているところでございます。また、5年前の平成17年度、675世帯と比較をいたしますと158世帯の増となっております。  世帯の内訳でございますが、高齢世帯44.8%、母子世帯10.1%、障がい世帯11.2%、傷病世帯20.4%、その他世帯13.5%となっております。  また、平成22年度におきましては、保護開始が149世帯、222人、保護廃止につきましては99世帯、150人という結果でございました。  相談件数につきましては、平成17年度の299件と比較をいたしますと、平成23年3月末現在628件となってございまして、329件の増加をしてございます。  これについては、長引く景気の低迷による失業、あるいは厳しい労働環境による収入の低下、離婚件数の増加、多様化する精神疾患や核家族化による高齢者世帯の増加などさまざまな要因があるというふうに考えております。  こういった状況の中、本市においては、新聞紙上にも最近よく記載されております貧困ビジネスであるとか、薬物等の不正売買につきましては、現在のところ発見には至っておりませんが、引き続き実態把握の確認、レセプト点検の充実に努めてまいりたいと考えておるところでございます。  続きまして、各種公共料金の中で保育料のお話がございましたので、保育所の保育料の滞納対策でございますが、保育料に関しましては、法に基づく法債権として位置づけられておりまして、児童福祉法の規定に基づき、地方税と同様に、強制的な徴収が可能とされております。  本市におきましても、先進他市事例から学びながら、平成21年度から滞納処分を開始しておりますので、実際、平成22年度決算では、1,000万円を切って、900万円までにまで圧縮をしてきております。そういうような状況でございます。  それから、大綱5点目の地区福祉委員についてでございますが、地区福祉委員会は、社会福祉協議会の規則で定められておりまして、福祉を担うボランティアとして活動されているということでございます。  事務局についても、社会福祉協議会にございます。市からの補助金につきましては、これはあくまで大阪府からの地域子育て支援交付金によりまして、小地域ネットワーク推進事業補助金として社会福祉協議会に補助をいたしておるところでございます。  この小地域ネットワーク推進事業は、地域の高齢者、障がい者及び子育て中の親と自立生活を行う上で、支援を必要とする人々が安心して生活できるよう、その活動の推進を行っているところでございます。  社会福祉協議会のほうにも訴求をいたしましたところ、地域福祉委員会の認識としては、小学校区単位で地域のボランティアとして、地域福祉活動を行っていただいており、一丘地区福祉委員会におきましても、社会福祉協議会の事業として地域福祉活動を行っていただいているというふうにお聞きをいたしております。  市としても、社会福祉協議会に対して、できるだけ福祉活動を地域の中で円満に行っていただくようお願いをするところでございます。  以上でございます。 11 ◯議長(松本雪美君) 前川上下水道部長。 12 ◯上下水道部長(前川正博君) 御質問のありました水道料金の給水停止につきまして御答弁申し上げます。  まず、給水停止を行う法的根拠でございますけれども、水道法の第15条第3項におきましては、給水を受けた者が料金を支払わないとき、その者に対する給水を停止することができるという条文がございます。  また、泉南市水道事業給水条例第42条第1項では、水道事業管理者は、料金を期限内に納付しないときは、これを完納するまで給水を停止することができるという定めがございます。  これらの手続根拠を根拠に実施しておる水道料金の滞納整理の最終的な手続となっておるというふうに考えてございます。  滞納された場合の方々への滞納手順といたしましては、まず納付期限の1カ月経過後に督促状を送付しております。その後も納付がなければ、3カ月から6カ月後に催告状を送付いたしまして、納付方法について協議をいたしております。  その際、一括納付が困難な場合は、納付誓約などにより対応いたしまして、通常料金に滞納分を上乗せして徴収をしております。
     しかしながら、催告後も応じていただけない悪質な場合は、給水停止予告を行います。さらに、応じてもらえない場合は、やむをえず、給水停止を実施しているのが本市の手順となってございます。  このように催促、催告、予告、停止と滞納されている方々に対しましては、何度も支払いに応じてもらえる機会がございますので、滞納額の少ないうちに支払い方法につきまして、相談してもらえればというふうに考えております。  市民の方々の使用料金で成り立っております上下水道事業でございますので、適切にお支払いいただいております大半の市民の方々との公平性を考えますと、滞納された方々にはこのような対応をさせていただかざるを得ないというふうに考えてございます。  以上でございます。 13 ◯議長(松本雪美君) 根来市民生活環境部参与。 14 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 私のほうから、大綱4点目の2番目の火葬場建設と財政問題についてお答えいたします。  現在2カ所にあります施設の老朽化が著しく、統合した新火葬場建設に向け、昨年度において補正予算をお願いし、業務委託を発注しております。  その報告書につきましては、先般概要版にてお示しのとおりでございまして、その中に施設規模、環境対策、配置計画、整備費並びに最適事業手法の検討などについて記載させていただいております。  とりわけ、財政的な観点から、市にとって最適な事業スキームの決定とのことより、従来型手法と民活手法の比較検討を行い、市にとってより有利な手法の検討をお示しさせていただいております。  今後は、それに基づきまして、進捗を図っていくべく、作業を行っていきたいと思っております。  以上でございます。 15 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 16 ◯16番(成田政彦君) 時間もないですが、再質問を行います。  4連動と予想される震災が87%、30年以内に来るという、こういうことが政府もきょうの新聞でも朝日の一面には、大きく見直しということがはっきりと書かれていました。  一番大事なことは、まず防災をどう立てるかということであります。第一にお伺いしたいのは、命を守るということで、耐震化の問題であります。小中学校は進んでいますけれども、34カ所のうち、そのほかの耐震施設、私、約14カ所は改修計画は未定であります。どのように耐震計画を考えているのか。中学校でそれでおしまいなのか、全市民をカバーする避難所はどうなっているのか、そのまず耐震計画についてお伺いしたいと思います。  2つ目は、消防力の問題であります。  先ほど私は、消防長の答えを聞いて驚きました。消防は、命を助ける最大の力であります。消防力が51%、131人そろえなければならないのに、たった71人、53%、これでは災害が起きたとき命も救えないと思います。それとこの131人、71、全国平均はどんだけか新聞に載っていました。全国平均は、市町村基準数の75.9%、これは全国平均で75.9%となっています。この消防力といいますのは、政府も言っていますように、この消防力というのは、大変大切だと。第一次に命を助ける、こういう人数を早急につくるべきだと言われています。  それから、救急車の行く時間、消火に行く時間、これは5分間消防とかいろいろ言われていますが、これが必要であります。そういう点では、消防力の問題では、人員体制をどのように考えられているのか、お願いしたいと思います。  ちなみに、堺から泉南市までの消防力の状況を見ますと、お隣の阪南、岬消防組合は、102名の定員に対して102名、100%、財政力の困難な泉佐野、154名の定員に対して148名、96%、それに対して泉南市は88名で71名、17名不足している。この点については、早急に充足させるのか、その点をお伺いしたいと思います。 17 ◯議長(松本雪美君) どなたがお答えくださいますか。竹中総務部長。 18 ◯総務部長(竹中勇人君) まず、避難所の耐震化でございますけれども、昨日もこのような同様の質問をお受けいたしまして、お答えしたと思うんですが、現在ある避難所のうち、小中学校が26年を目標にすべて耐震化を実施する予定でございます。  その後、それ以外の施設につきましては、確か5施設ほどは56年以後の建築でございまして、耐震化は既に終わっておりまして、13施設か14施設ぐらいがまだが耐震化ができていないと思っております。  この施設につきましては、26年以後、その他公共施設でもまだ耐震化のできていないところもございますので、それらと合わせまして進めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 19 ◯議長(松本雪美君) 山内消防長。 20 ◯消防長(山内俊夫君) 消防力の充足率について、再度御答弁します。  欠員分につきましても、今後、市当局のほうと協議、検討していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 21 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 22 ◯16番(成田政彦君) 市長にお伺いしますけれども、それは行革で47億円効果額を上げたというけれども、あなた忘れておるんと違いますか。  一番市民の命と暮らしを守る、そういう消防職員については、欠落しておったと。これは何遍も言いますけれども、阪南102名に対して102名、100%、泉佐野154名で148人、96%。これ泉南市として、国の方針は大体131で71名で54%の充足率、総務省の調べでは75.9%、これは全国です。  極端に低いということで、最低88名のやつを17名、これは泉佐野並み96%でいったら10名の増員ですわ。佐野は非常に財政が困難、しかし佐野はね、財政は困難でも市民の命と暮らしを守ること、これは違うんやということで、財政は困難でもこういう努力はしているんですわ。  特に、市の職員も一つは、大震災で明らかになったんですけれども、この数年間、行革、構造改革で東北各地も市町村の職員を大変減らして、被災が起きた瞬間で避難所そのものまでも回らない、これは職員が典型的に少ない気仙沼とか、ほとんどそうですわ。減らせ、減らせということで、結局すべて国民がしわ寄せを受けておるという点で、私は、やはり市長にお伺いしたい。  消防長にこの間聞いたんだけれども、例えば現在の88名で17名少ないと、例えば消火救援に行く部隊が2部隊少ないと、よそに比べたら。  そうすると、我が泉南市民は、よそに比べたらそれだけ消火力を損なっていくと、17名、大きいですよ。2部隊ないんですわ、ここ。これは震災になったらどうなるかというと、想像しただけでも恐ろしいんですけれども、まず市長、増員はどうですか。88名、71、財政のことは言っておられませんよ、市民の命と暮らしは。17名、80%ですわ、市長、どうですか、増員。佐野並みの96%にしたらどうですか。 23 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 24 ◯市長(向井通彦君) 泉佐野並みとおっしゃいますけれども、泉佐野は田尻と一緒にやっておりまして、関空消防は我々も一緒にやっておるわけでございます。ですから、関空消防の職員も泉佐野消防でカウントされているわけでございまして、私どもは泉佐野に委託をしているということでございますから、お金で出させていただいているわけでありますので、その辺がここへカウントされていますので、ちょっと素直に比較はできないということでございます。  それから、泉南市の場合は、非常に効率的に運営をしていただいておりまして、過去からこの71名程度で運用をいたしております。  行革で一般行政部門は人員削減をいたしておりますけれども、消防職員については、減員をそれ以降しておりませんので、欠員があれば必ず補充をするという形でやっておりますので、この体制でいきたいと考えております。 25 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 26 ◯16番(成田政彦君) 恐ろしい答弁でね、人員不足のため、消防士5人で搭乗する消防ポンプ車に2、3人で搭乗し任務に当たると、こんなのざらですわ。  救急の応援が市内で各地で来るんですけれども、それも送れると、17人不足したら、これは助かる命も助からんじゃないかと言わざるを得ないと、よそに比べたら。  今、市長ね、佐野のことを言うたらあかんですわ。泉南市内のことを言うておるので、佐野消防本部は、泉南市も金を出しておる、いろいろ私は、泉南市における消防職員の問題を言っておるんですわ。わかりますか。  貝塚だってそうでしょう。貝塚消防本部は83の83、100%ですよ、あそこは。こんなところもある。岸和田99%、忠岡町でも89%ですよ。町より、ここは忠岡も大変財政困難ですけどね。  私は、何度も言うように、人員不足のために、地震が来たために第一次にすぐに救援に行く、これが不足すると。こういう点で最低佐野並みにふやす、10名ぐらいですわ。これどうですか。国の131の71、54%、これは極端に全国の平均から低いまちですけれども、そんなに言うても厳しのはわかります。  最低どうですか、88、10名ぐらいふやすとか、まさにおくれておるんですわ、人員不足のために、消防力と救援が。あなた認識しているんですか、それ。災害が起きたらどうするの。 27 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 28 ◯市長(向井通彦君) 先ほども言いましたように、泉佐野の場合、消防職員に泉南市も人数に換算すれば、何人か派遣しているのと同じなんですよ。ですから、それは泉佐野にカウントしておって泉南市にはカウントされていないと、その人件費分は負担していると、こういうことでございます。  それから、貝塚のこともおっしゃいますけれども、貝塚は、泉南よりもかなり人口多いんですけれども、定数は泉南より少ないわけですね。ですから、定数そのものを絞り込んでおるということですから、一律に定数と実員との比較で、何パーセントだからだめだとかいうことではないというふうに考えております。  泉南市の場合、しっかりと市民の命と暮らしを守るそういう立場で消防職員頑張っていただいておりますので、泉南市の消防本部と、それから百数十名おります消防団と一体となって、泉南市の火災、あるいは救急、それから万が一の災害時に対応していきます。 29 ◯議長(松本雪美君) 小山議員、新聞は読んでもらったら困るんですけどね、本会議場で。  成田議員。 30 ◯16番(成田政彦君) 市長、僕はね、泉南市の職員、いろんなことであんたへ理屈言っておるけれども、71名と一番少ないんや、実態として、市町村では。  僕は、何回も言っておる、町のレベルではなくて、市町村レベルで泉南市と同じ、例えば泉南市と同じ規模、泉大津ですわ、そんなにかわりませんよここ、泉大津では85人、泉大津の定足数は90人ですわ。これに対して85、泉南市は88、71でしょう。泉南市と同じ規模であって、大体平均94%の充足率ですわ。  僕は、消防力は力、人ですわ。17名も欠員しておって、今なおそういう佐野はどうやら、よそはどうやら、違うでしょう。  実際にそうですよ、消防自動車に乗る搭乗人員、救急車の派遣回数、そういうものが16人ふえたらどれだけ違うのか、それは防災のいわゆる災害が起きたとき、すぐわかりますわ。どれだけ人数が多いか少ないかということは。  これは職員もそうですよ。例えば東北で職員が少なかったのは、非常に被災地、避難所まで全然面倒が見られないと。市長は言うておった、自主部隊も大事なんですけれども、しかし専任の市の職員がいないと、被災を受けた地元の人たちだけでは半年も持たないと。やはり専任の職員がおってきちんとやらん限り、それは住民に自主防災もいいんですけれども、それは住民も災害を受けているから、これは持たないということで、この間、新聞に載っていました、市に返上しますと、市民が。こういう状況ですわ。  市の職員が極端に減っているのも、今後起きる災害に対して、大変危険な状況にあると私は思いますよ。  これも含めてもう一つ。今度、市ですわ。いわゆる市庁舎、南三陸町では、市庁舎が飛ばされて大変な状況ですけれども、この市庁舎は、私は耐震をすぐすべきだと思いますわ、指令本部です、ここは。職員がみんないます。  これは何を置いても、僕は市庁舎はちょっとと思った、これはあかんと。市庁舎はすぐ耐震化して、指令本部としてできるように耐震化すべきだと思う。これを最後に答えてほしいと思います。 31 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 32 ◯市長(向井通彦君) 市庁舎の耐震が一番重要だというふうに思っております。  ただ、過去からも御答弁申し上げておりますように、本市の庁舎というのは、当時3階建ての設計でございまして、2階建てでとどめておるということでございますから、一応使用部材については、普通の2階建てに比べれば非常に強い構造になっているということでございます。  ですから、基本的な部分については、耐震性はある程度あるというふうに考えております。  ただ、間仕切りとか耐震壁とか、そういうあたりについては、補強の必要があるのではないかという認識に立っておりますので、できるだけ早くそのあたりの、まずは耐震診断、そして耐震化に向けて努力をしてまいります。 33 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 34 ◯16番(成田政彦君) もう一遍本庁舎のことで聞くんですけれども、火葬場よりこの市庁舎、指令塔、あしたでも来る可能性はあるわね、地震は。それについて、当分は十分だというふうにお考えですか。 35 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 36 ◯市長(向井通彦君) ですから、さっき答弁しましたように、普通の当初から2階建てのものを2階建てとして設計してつくったものより、3階建てで設計して2階でとどめているということでありますから、普通の2階建てよりも強度的には強いと考えております。 37 ◯議長(松本雪美君) 以上で成田議員の質問を終結いたします。  〔小山広明君「議長、議事進行」と呼ぶ〕 38 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 39 ◯10番(小山広明君) 今、議長から新聞を読むのはやめてほしいという指摘が、恐らく議会始まって初めて私、指摘を受けたと思うんです、名指しで。  私、読んでおったのは読んでおったんですが、次の質問の原発のことでデータがちょっと気になったので、今調べてメモしておるんですよ。  今、この会議規則を読んでいただいたらわかるんですが、149条、何人も会議中は、参考のためにするもののほかは、新聞または書類の書籍の類を閲読してはならないと。  私、これ誤解を与えることをやったことは、私大変申しわけなく思います。しかし、私はここにもメモしてあるように、震災のことがちょっと気になったので、今新聞を取って調べておったんですよ。  だから、この規則からいっても、私はそういう公の場で名指しで事実確認もせずに注意をいただくというのは、私の名誉のためにも、私は看過できないので、議長においては、その辺をきちっと対応していただきたいと思います。 40 ◯議長(松本雪美君) 先ほど小山議員に御注意を申し上げましたが、149条の規定に反するということで注意をしたんですが、小山議員の今の議事進行、また改めて調査して後、また報告させていただきます。  〔小山広明君「議長、待ってくださいよ」と呼 ぶ〕 41 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 42 ◯10番(小山広明君) 私、今149条を読み上げたじゃないですか。そういうふうに調べること以外はだめだということになっておるんだから、はっきりこれは検討するも何もないので、議長の判断は誤っておったということさえ言ってもらえればそれでいいはずで、後で検討するという話では全然ないのでね。 43 ◯議長(松本雪美君) 暫時休憩します。      午前11時 3分 休憩      午前11時30分 再開 44 ◯議長(松本雪美君) 暫時休憩を解きます。  先ほど、小山議員から議事進行がありましたことについてお答えしたいと思います。  会議規則149条で何人も会議中は参考のためにするもののほか、新聞または書類の類を閲覧してはならないという条項があります。  これについて、小山議員のほうから次の議会の質問のための参考資料だと、そして閲覧をしていたと、こういうふうにおっしゃいました。  参考として閲覧をしているという小山さんの意思は理解をさせていただきましたが、小山議員の議場の不適切な行為であったということで、私は注意を申し上げました。  会議規則152条で議長の秩序保持権から見れば、本会議中に新聞などを閲読していれば、注意の対象となるので、事前に必要とあれば、御自身が参考とする資料として、本会議中に閲読をする旨を議長に申し出ておく必要があると、全国議長会のほうにも声を掛けさせていただいたことで、そういう結論に達しましたので、小山議員の議事進行に対しましては、そういう行為が私に対してしていただければよかったかと思うんですが、そういう形で議事進行についてのお答えにさせていただきたいと思います。  次に、10番 小山広明議員の質問を許可いたします。小山広明議員。 45 ◯10番(小山広明君) 開会前に議長の厳粛な議会運営をされる意思ということで、前向きにその注意を受け取っておきたいと思います。  それでは質問させていただきたいと思います。  時代認識ということで、東日本大震災を受け行政のあり方ということで、これまでも多くの議員の方がこの問題を取り上げ、市長も現地に行かれてそのことを踏まえ、私注目して答えを聞いておったのは、市民自身も考え方を改めていく必要があるということも言及されましたし、また当然行政自身もこの震災を受けてこれまでの行政のあり方、特に市民との関係のあり方についてやはり見直しをしていくということを申されましたので、その点について、もう少し具体的にどのような見直しの考えをされておるのかをお述べいただければと思います。  それから、避難公共施設の実態でございますが、私も現地に3月本会議が終わりまして、すぐ夜、出発をしまして、とりあえず行きました。  行ったのは、亘理町に入りました。そこで見た光景は、本当に見たことのないような悲惨な状態で、初めに会った方が家の回りで片づけものをされておられた男性でした。  もう夕方5時を過ぎておったわけですが、その方にお会いして、大阪から来ましたと、市民の救援物資、または義援金など持ってきたので、もしよろしければ受け取っていただけませんかということを言いましたら、ジャンパーがありますかということを言われましたので、ちょうどジャンパーを持っていっておりましたので、ジャンパーをお与えすることができました。  そのときは、まだ用意していなかったんですが、裸の5,000円を義援金としてその方にお渡しし、できれば住所、名前を書いていただければということで、サインをしていただいて、初めての出会いをさせていただきました。  その後、亘理町や、その日はちょっと陸に入った角田市の旅館に2、3軒は断わられましたが、旅館がありまして、そこで泊まることができました。  起きて、その旅館の方に聞くと、隣の近くで家がつぶれて避難をしている人が近くにおるよということを言われましたので、そこに行って、また同じようなお話をして支援物資と義援金をお渡しすることができました。
     その後、山元町に向かいました。これは大変海岸地帯で0メートル近いところだと思うんですが、イチゴなどをつくっておる、また田んぼなどをつくっておるところでありまして、そこは本当に悲惨な、農地が全部海水で覆われ、またそこに家が流れ、車が流れ、自衛隊の方が田んぼの中の車をロープで引き上げたり、また川の中に死体が上がったのかなと思って近寄っていきますと、金庫が川の中に流れておって、それを警察の方が引き上げるところにも遭遇いたしました。  本当に、海岸べりに100人近い老人施設があったんですが、そこは無残な状態でありましたし、堤防が全部飛んで、本当に割れて、何十メートル、何百メートルというところまで堤防が飛んでおりますし、また貨車が、あそこちょうど線路があって機関車がぽつんと線路の上にありますが、その前後は、そこが線路であるのかどうかわからないような状態です。それから、100メートルぐらい離れたところには貨車が何台も流れついておる。また家には津波に流れた家がぶち当たって家がつぶれておる。  その辺は、集落だったと思うんですが、全く集落がない、家が基礎があるだけです。本当に津波の対応というのは、対応のしようがないなというということを思いました。  地震とか教訓にすればあるんでしょうけれども、津波というのは、堤防まで水につかれば浮力がわくんでしょうね。ですから、全く意味を持たなくて堤防が飛んでしまっている。堤防が飛べば当然海水は流れてくるわけですから、本当に人間の非力さをまざまざと感じたわけであります。  そういったようなことを考えると、彼らも津波の地域ですから、堤防を頑丈にして、いろいろ対応しておったようでありますが、それが全く意味を持たない、機能しておらないということを目の当たりにして、泉南市もいろんな想定をして津波対策もやっておるようですけれども、先ほどの部長の答弁でもそういう堤防と仕切りの扉が機能しないときには水につかるよということでマップを配っておると言っておりましたけれども、私はあの現場を見れば、対応のしようがないんじゃないかなという感じがします。  そこで私は、やはり人間の限界というか、人間のやはり愚かさというか、至らなさということを知るということが、今回の地震の大きな、私は教訓ではないのかなと。  どちらかといえば、行政は全部市民の命を守りますよと。市民は、また行政に頼っていれば何とかなるだろうと。この現実を無視した依存関係ということが今回の震災の見直しで私は大きく見直さなければならないのではないかなというふうに思います。  そういう点で、泉南市の公共施設についても、海岸べりにあるような避難所は早速、早急に見直しをしないと、いつあるかわからないわけですから、今あるかもわからないわけですから、これはスピーディな対応をしていただきたいということで、基本的な避難所の公共施設の問題についてお答えをいただきたいと思います。  後の問題については、質問席のほうから質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  できれば、市長に基本的なことでお答えしていただければ、それでいいのかなと思いますのでよろしくお願いします。 46 ◯議長(松本雪美君) ただいまの小山議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 47 ◯市長(向井通彦君) 小山議員も現地に行かれたということはお聞きをいたしております。  福島県でしょうかね、行かれたのは。宮城と福島ということだそうでございます。  私も4月18、19、20と、私の場合は、関西広域連合で支援をするという担当になっております岩手県のほうに行ってまいりました。  盛岡の駅前のビジネスホテルで泊まったわけでありますけれども、もちろん盛岡は震災のそういう爪あとというのは、全くありませんで、本当に通常の平和な生活が営まれておったわけでございます。そこから、太平洋岸まで約100キロ余りあります。非常に距離感があるわけでありますが、その途中に遠野市というところがありまして、大阪府の職員も遠野市で先遣隊が泊まっておられて、そこで合流をして被災地のいろんな事前のレクチャーを受けまして、その後、大槌町のほうに行きました。  大槌町は、テレビでもよく出てまいりますので、御存じのとおり津波のところは、全く何もないというような状況でございました。町役場も比較的低いところにありましたので、外観だけは残っておりますが、中はもうめちゃくちゃというような状況でございました。  仮の庁舎がちょっと高台にある公民館の一室で、そこは避難所にもなっておるわけでございますが、町役場の事務もそこで行っておられます。  東梅という副町長とお会いをして、我々大阪府市長会、町村長会として支援できることは何でも言っていただきたいということを申し上げたところでございます。具体にその後、こういう職種の職員ということで要請がありまして、現在5月から支援に入っております。  その後、陸前高田にまいりまして、鳥羽という市長さんとお会いをしまして、ここも市役所はだめでございまして、高台にある給食センターの事務室を仮の市役所として執務をされておられましたけれども、本当にもう座るところもないというような状況でございました。  陸前高田につきましては、名古屋市が初期から重点的に支援をされておられるということをお聞きをいたしました。  市長が心配しておられたのは、今は全国からたくさんそういう支援の手が差し延べられているわけでございますが、これが例えば数カ月、あるいは1年たったら、もう忘れ去られるのではないかと、やはり非常に長い期間支援というものが必要なわけでございますので、決してそういうことのないようにお願いをしたいという要請もいただきまして、いえいえ、我々は中長期的な支援ということで来ているんですというお話をさせていただきました。  途中、釜石市も通りますので、釜石市の状況も見てまいりました。いずれもほとんどの被害というのは津波でございました。本当に何もないというような状況で、改めて本格復旧をどうするのかというのが非常に大きな課題というふうに感じました。  我々、お互いに行政と行政ということで、カウンターパート方式でやろうということで、今大槌町のほうに要請のありました保健師と、それから戸籍事務の職員、そして建築技術者を大阪府市長会から派遣をいたしております。  一応1クール3カ月といたしまして、1年を4クールでやろうということになっております。泉南市も第2クールで戸籍事務の職員を派遣する予定をいたしております。  それから、また新たに宮古市のほうからも要請がありまして、保健師の要請がございましたので、これも8月ごろ、これは1カ月ということでございますが、泉南市からの保健師も派遣するということにいたしているところでございます。  それで、今回の津波を受けまして、市民からもいろんな御意見をいただきました。十分に理解していただいていないようなこともあったかというふうに思います。  1つは、津波があれだけ来たということで、非常に高い地盤にある信達地区とか、新家地区の方からも津波が来ればどこへ逃げたらいいのかというような御質問をいただきました。信達とか新家は、非常に地盤的に高いわけでございますので、そこまでは来ませんということを申し上げました。  それと、ある方からは、これは低いところの方でございますが、どのあたりまで逃げたらいいのかというその目安が欲しいという御意見もいただきました。  我々もその点は十分察知をしておりまして、防災の担当とも話をしておりまして、例えばこのあたりの地盤高は、何メートルですよというような表示を、厳密に言えば、何センチ何ミリまで正確ということではないけれども、おおむね、例えばTPプラス5メートルとか10メートルとか、そういうものをわかりやすく市民の皆さんにわかっていただけるような表示を考えたらどうかということを今考えているところでございます。  それと、万一津波が来て、非常に大津波ということであれば逃げていただくというのが、避難するというのが一番でございますが、時間的に逃げおくれた方々に対しは緊急避難というところで、しっかりとした新耐震に耐え得るようなビル、建物、そういうものを抽出をしまして、そこの管理者の皆さんと御了解をいただいて、万が一のときにそこの高い階に避難をしていただくというようなことも必要だというふうに考えておりまして、そういう1つは津波のコンターライン、等高線でずっと地図上に落とすという作業と、それから今言った地盤表示、それとしっかりとした高い建物で安全である建物、RC、鉄筋コンクリート、あるいはSRC、鉄骨鉄筋コンクリート、そういう建物を見て、管理者に一時緊急避難という形で御協力をお願いしていきたいというふうに考えております。  また、中期的には、当然東南海・南海の見直しが行われますので、それに沿ったような防災計画の見直し、そして避難経路の見直し、それと避難所の見直し、こういうものに取り組んでいきたいと考えております。 48 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 49 ◯総務部長(竹中勇人君) それでは、避難所の件でございますけれども、防災マップに記載させていただいてございます津波ハザードマップでございますが、今回の津波ハザードマップは、東南海・南海地震でマグニチュード8.4を想定いたしたものでございまして、その津波が来た場合に水門、あるいは門扉を閉鎖することができなかった場合に浸水するエリアということで想定させていただいてございます。  この中で、御指摘のとおり津波の危険性のあるところ、現在は避難所となっておりますところで、この津波の危険性のあるところと申しますと、浜の老人集会所でございます。これは水でつかる予想になってございます。  それから、もう1カ所危険性が高いということで、浜の保育所、こちらも避難所になってございますが、ハザードマップ上は、これらの避難所は避けて避難するように指示をさせていただいてございます。  それと西信のほう、岡田のほうにいたりましては、小出川の水門が閉鎖できなかった場合に、一応今の想定では、旧街道、府道からおおむね海側付近に浸水が予想されてございますので、現在の予想では、西信達小学校、西信達公民館、あるいは西信達中学校へ避難されるように避難路を指定いたしてございますが、これは想定がもっと大きな津波の想定になりますと、それぞれがまだ危険な状態になるところもあるかと思いますので、それについては、また改めて想定をかえた上で、この推計をさせていただきたいと考えてございます。  ただ、そういう浜の老人集会所だとか、あるいは浜の保育所につきましては、津波の対策上は危険なところでございますけれども、風水害、例えば台風なんかの場合の避難所としては、まだこれは十分機能いたすものと考えてございますので、直ちにこれを廃止するということでは考えてございません。  以上でございます。 50 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 51 ◯10番(小山広明君) 僕は、市長が現地に行かれた、私も2回行ったわけですけれども、これからも毎月1回程度は、現地へ直接避難物資を持っていきたいとは思っておるんですが、そのことで日本全体の社会のあり方も大きくやはり見直しをしていかないといけない。  向こうもそれなりにきちっと対応しておったのに、ああいう実態になったわけですから、我々は、やはりどういう状態が起こるかを予測できない。常にやはり我々の予測を超えて新しい被害が出てくるわけですから、市民が余り行政頼りというのが、やはり私は大きい問題があるんじゃないかなと思います。  やはり、戦前主権者というのは、市民ではなしに天皇であったわけですから、どうしてもやはり行政頼り、官僚頼りというのか、そういう公に対して頼り切る体質というか、考え方が根強いと思うんですね。  しかし、やはり今回の原発事故1つをとっても、そういう原発を推進する政府を主権者である市民、住民が選んできたというそのことまでさかのぼって問われないと、今回の地震、また原発を考えますと、私は対応できないだろうと。  だから、私は原発というのは、事故が起こらないことを前提にしか成り立たないシステムですね。それが事故が起きたわけですよ。だからもう手の施しようがないというのが事実だと思うんですね。だれが考えても、上からヘリコプターで水をかけたり、そういうふうなことで防げるとはだれも思っていない。  恐らく、私は初めのニュースで記憶があるんですが、東京電力は、我々は逃げますと。後は自衛隊なり何とかお願いしますと言ったということに対して、菅総理大臣が東電がだめになるだけじゃなしに国がだめになるんだ、何とかせよと。ここで大きな間違いがあったんじゃないかなと僕は思いますね。  だから、事実はもう手の施しようがないのであれば、その事実を言うと。そのことで主権者である市民、国民がやはり自分の責任だったということにやはり立ち返る、受けとめざるを得ない。私は、それが今回の原発事故に至るまでの状態ではないかなと思うのです。  これは、原発だけではないんですけれども、いろんなことでもやはり行政が安全だ、ちゃんとやっていますと言っても、ほとんどそれはいろんな事件や事故や災害によって、やはり覆されてきておるわけですから、その点は、そういう緊急時というのは、なかなかこういう公の公平を旨とするような組織というのはなかなか機能しないと思いますね。  だから、自分の命は自分で守らないといけないわけですから、市民がやはり自分の命を守るためにいろいろ自主的に動くと、これは災害時になればやはり自主的に動かざるを得ないわけですから、動かなかったら自分の命がなくなるわけですから、そういう点で私たちの社会のあり方ということをもう一度憲法の主権在民、主権者は市民なんだというところに市民も立ち返って、これからのまちづくりをしていかないといけないというのが私の思いですよ。  そういう点で、泉南市の行政におかれても、私はやはりこういう災害時にはほとんど行政は機能しないだろうと思います。  きのうの議論の中でも、職員の方に回りの公共施設の六十何カ所ですか、施設のかぎを持たせているということも本会議で初めて聞きました。そういうふうなこと、ほとんど市民に知らされていないですよね。では、ここの施設のかぎはだれが持っておるのか、その人が来なかったらかぎは開かないわけですからね。  そういう点で、そういう情報をちゃんと市民に日ごろから知らせておかないとだめなんじゃないかなと思うので、そういう点で、やはり市長、僕が聞きたかったのは、あの震災を受けて、行政というのは、一体市民に対してどういうことを言わないといけないのか。何を求めないといけないのかということを、私はそのことが一番大きいんじゃないかなと思うので、そのことを聞きたかったんですよ。  だから、市民に危機管理を含めて、市長はどういうメッセージをし、この範囲については行政は責任を持ちますという明確な責任の持ち方ということを明確にやはり市長としては発する必要があるんじゃないかということで聞いたつもりなんですが、そのことについて端的にお考えを聞かせていただければと思います。 52 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 53 ◯市長(向井通彦君) 阪神淡路のときに、自助、共助、公助と言われましたけれども、公、すなわち県であったり、市であったりが救出できたというのが1割だったわけでございます。あそこは地震だけでしたから、津波というのはなかったわけですけれども、今回のように津波というのが大きくまたそれに加わって、行政そのものが壊滅状態ということになりましたから、恐らく公助と言われる部分はもっと低かったんじゃないかというふうに思います。  そういう意味では、やはり自助、共助、ここをやはり市民の皆さんにももっと訴えていかなければいけないというふうに思っております。いろんな催しではそういう発信もしておるわけでございますけれども、なかなか差し迫った中で、日ごろからのそういう訓練といいますか、そういうことをしっかりとやっておかないとなかなか体が動かない、意識的に動かないということになりかねませんので、そのあたりはもっと発信をしていかなければいけないというふうに思います。  もちろん、我々は、まず物理的にとめるということを最善の構えとしてやってまいりますけれども、それを超えてくる、あるいはそれを破壊して進んでくるというものに対しては、適切な時期に避難勧告、あるいは避難命令、こういうものもしっかりと果たしていかなければいけないと思います。  佐用町の水害のときには、避難勧告なりが大雨の最中ということもあって、そのために溝といいますか、川に流されたという方がたくさんいらっしゃいましたので、そのあたりの判断というのが非常に難しい判断であろうかというふうに思いますが、まずは安全第一ということを考えれば、早目早目に手を打っていかなければいけないというふうに考えておりますので、今後の防災を考える上で、ハード面はもちろんでございますが、そのソフト面、その辺の重要性というのをさらに高めていき、また市民と我々行政とのそういう情報のお互いの共有、そしてお互いの信頼関係が一番大切だというふうに思っておりますので、これを機会に、このあたりの醸成を進めていきたいと思っております。 54 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 55 ◯10番(小山広明君) 私は、議会に課せられた役割というか、責任のほうが大きいんだろうと思いますね。最終的には、市民に選ばれた議会が物事を決定しておるわけですね。そういうことで、議会というのは、しかしいろんな考え方を持った人たちの集まりですから、それをある意味でまとめるという点には、大変困難性を持ちますよね。  しかし、それだけにやはりまとめて、市のことについては、やはり議会が決定をし責任を持っていると。  市長は、行政のほうはそういういろんな価値観があったら困るわけですから、ものを執行していくわけですから、市長の指導のもとに職員を使って議会で決めたことについて、より効率的に透明性を持ってやっていく、行政執行の責任はもちろんあると思いますが、決めたことについては、やはり追認したにしても、市長が出した案を認めたにしても、それは議会に責任があるんですよということを、大胆に市長もその辺のことは、議会に対しても言うことが市民に対しても、ひとつ市民の責任ですよということになるわけですから、その辺のやはり行政と議会のあり方については、きちっとやはり分けて議論をしていただきたいと思います。  それで次に、議会に対する行政のあり方についてでございますが、橋下知事の手法に対する対応でございますが、今私が言ったような、議会が多様性を持って、いろんな意見を持った人たちの集団です。  そういうものがやはり最終的に決定をすることがいいというのは、当然理屈の上でも言えるわけですが、しかし一方では、まとまらなければ、だれか1人のリーダーのもとにそのとおり動くような組織が効率的だということで、私は知事を務める橋下さんが議会まで自分の思うとおりの議会をつくろうということで動いてきた、これはある意味で議会に対する挑戦だと私は思うんですよね。  議会がそういうすきをつくってしまったという責任を私は議会にあると思うんです。議会が本当に機能しておるというふうにはなかなか市民も受けとめられない。そういうジレンマみたいなところにああいう何でも1人の考えのもとに、しかも議会もその1人の考えのもとに立つということになれば、議会というものは必要でなくなるというように私は思います。  そういう点で、この橋下知事の手法について、市長は恐らく批判的な視点を持っていると思うんですが、その辺の市長の考え方と、それからこれから議会と執行者である市長との関係はどうあるべきなのかということをお述べいただければと思います。 56 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 57 ◯市長(向井通彦君) 橋下知事におかれましては、就任直後からかなり大胆な発言もされておられます。  特にマスコミ等を介していろんな自分の考え、あるいはそれを活用して情報を発信するということをされておられます。それも何かずっと間断なくいろんなテーマについてされておられるということでございます。  今春、府議会議員選挙があったわけでございますが、みずからが率いる地域政党、維新の会が大阪府議会におきましては57名ですか、過半数を獲得するということになったところでございます。  これは、選ぶのはやはりそれぞれの選挙区の市民、あるいは町民でございますので、その結果が57議席を与えたと、こういうことになるわけでございますから、民意と言えるかというふうに思います。  大阪府議会を考えた場合に、いわゆる知事みずからが率いる政党が57名、過半数を超えておるということになりますと、普通に言えば知事のいろんな提案そのものが必ず可決をされるということが言えるのではないかというふうに思います。  それは、1つはいい面を言いますと、スピーディに物事が進むということがあるというふうに思います。  また、もう1つは、やはり非常に過半数の数、勢力を持っているということは、それだけ非常に重い責任があるわけでございます。ということは、1つは、やはりその重い責任がゆえに、一方では謙虚な対応をしなければならないんじゃないかなというふうに思っております。  そういう意味では、さま変わりしたわけでございますけれども、この前の議会でもいろんな条例が可決されたりということがございました。ですから、それはいろんな御意見もあろうかというふうに思いますけれども、やはり少数意見というものも十分お聞きになられて、そして最終的に、いろんなもちろん意見対立があったとしても、あるいはいろんなやりとり、質疑があったとして、ある一定時間をかけて最終的には議決をするということが大切ではなかろうかなというふうに思っております。  名古屋の市長もそうでありましたけれども、減税日本という地域政党を掲げて行動をされたわけでございまして、その自治体の長がみずから率いる政党をつくると、そしてその拡大に努めるということについては、私は余りそういうことはどうなのかなという思いは持っております。  しかし、最終的には、その選ぶ方々の判断ということになるわけでございますから、それは民意として受けとめざるを得ないということだというふうに思います。  我々、泉南市議会の場合は、執行権者である私どもと、それから議決機関である議会とは、常に緊張感を持ちながら、そしてお互いに意見を戦わせながら、最終的に賛成のものは可決、反対のものは否決ということで処理をしていただいているわけでございますから、私は非常にいい関係といいますか、適正な関係状態にあるというふうに考えています。 58 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 59 ◯10番(小山広明君) 最後のいい関係にあるという総括は、やはりまずいと思うんですね。  我々、何も批判されることを恐れておりませんし、むしろ市長から議会に対して執行者の立場から議会に対して苦言を呈するぐらいのことがあるのが議論ですからね、今の関係はいいですよと、そういうような関係がやはり橋下知事のような人たちが出てくる背景だと僕は思うんですよ。  まずいのは、ものをつくる人が案をつくるんですよ。だから、市民が見えないんです、それは。案をつくり、ものを決定するのは別な人がつくり、そのことをやる人は、そのことについて職員的にやっているので透明性が保たれるわけですが、あなた方が案を出して、自分でやるわけでしょう。そうすると、やはりやりやすいようにやるのが当たり前じゃないですか。だれのために、それは自分たち、やる人のためにやりやすいようにやるので、それが市民のためということが抜け落ちるところが問題なので、今うちの関係はうまくいったているという総括では、私は橋下さんの出てきたことに対抗できないと。  それは市民は不満を持っているわけですから、あんたらなあなあでやっているやないかと。全部行政が出す案は追認しているやないかと。それやったら議会要らんやろと、市長1人でええやないかと。正直それは聞きますよ。きのうも議員定数削減、つまり1人議員おったらええんと違うかと、そういうのですよ。  だから、この議会の役割ということは、なかなか理解してもらいにくい。しかも時間がかかる。時間がかかることが悪いんじゃなしに、時間がかかることはいいので、これが民主主義なんですよ。  戦後ずっと、戦前まで続いてきた天皇が主権者でどんどん続けてきたわけでしょう。その結果が国民、市民に大きな迷惑をかけるようなことになった反省に立って議会と市長は分けたんですよ、地方自治体は。  だから、全然別にこれは2つ別々に選ぶわけですから、それをその制度を壊すような、市長の考えどおりいくような議会を議会の中につくってしまう。これだったら、今の地方自治体そのものが崩壊されてしまう。我々議会ももっと頑張らないかんですけどね。  だから、その点で私は今の泉南市の議会と行政のあり方は、決して市民的視点に立ったら、うまくいっているというようなことは絶対あり得ない。あなたにとってうまくいっているんでしょうけれども、市民にとっては最もうまくいっていないと、私はそう思うのは当然だと思います。  だから、変えるんだという維新となれば、維新でない人まで当選したり、変な現象になっているわけですよ。  今回の君が代にしても国旗にしても、こんなの思想信条の全くそのものでしょう。あの旗を見るだけでも鳥肌が立って怖いという人が現にまだ生きていらっしゃる。私も聞くまでは知らなかったですよ。国旗揚げたらいいんと違う、君が代も歌ったほうがいいんじゃないかと思った人間です。  しかし、あの旗を見たら鳥肌が立って震えが来るという人に出会ったんですよ、在日朝鮮人の方に。それから私は君が代を歌えなくなったし、国旗を掲揚しても、僕は立たなくなったんですけどね。  こんなことが実質的に自分が進んでやる、最もそういう質のものでしょう、国旗なり、直接行政に関係ないじゃないですか。だから、踏み絵でしょう。自分の命令どおりやっているかやっていないかを見るだけのものじゃないですか。それを初めの政策の特徴的なことがこういう条例を出して、維新の会の、泉南市からも維新の会の会議に出ていますよ。  僕はメールを送ろうと思ったけれども、メールが送れないんですよね。これは隣の土井さんという府会議員、これも維新の会で出ているからやめてくれと、こんなことは最も自主的な求められる内容だから、強制的に行政が立たなかったら首になるとか、どこかへ行きなさいとか、そんなことはむちゃくちゃですよということで意見を送っておきましたけれども、維新の会で反対が1人もないような状態、これもおかしいですよね。  こんな問題について、デリケートな問題ですから、いろんな意見があってもしかるべく、それを行政の長が歌えと、立てと、そんなことを強制的にやれば、ますますそういうものに理解をする人たちが逆にふえていくんじゃないかと、僕はそういうふうに思います。  次に、今行政の泉南の職員も給料が下げられて、しんどい目に遭っているから、議会もその痛みを伴うべきだということで議会の動きがあって、今回も議案が出ております。  私は、議員全部がその痛みを伴うという趣旨で言うならば、議員報酬の削減をするというのが私は筋だと思うんですよ。それを議員定数の削減が圧倒的多数の会派から提案されているわけですが、市長、このことに対して市長の考えを聞こうかなと思ったんですが、酷かなと思うので、これは議案の中で、議会でまた議論したいと思いますから、この点については、市長のお考えは結構ということでおきたいと思います。  次に、住居表示についてお尋ねをしたんですが、これは行政が議会の議決を受けて、絶対にこれはやらないかんということで、国の補助金をもらってやった。しかし、財政難でとまっておりますね。これは、いつまでに全部完成するんでしょうかね、市長。これぐらいは財政が好転すればという抽象的なことじゃなしに、やはりいつまでにやりますということを市長から御答弁いただきたいんですが、市長いかがですか、これは。期間いつまでだけで結構ですから。 60 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 61 ◯市長(向井通彦君) 先ほどのちょっとうまくいっているというのは、誤解があるように思います。うまくいっているというのは、それぞれがそれぞれの機能を十分果たしていると。  だから、我々が出した議案に対して、議論をいただき、そして最終的にいいだろうというものについては可決をいただき、だめだというものについては、否決をされているわけでありますから、そういう面でそれぞれの機能がお互いに十分発揮をされて、いわゆる執行機関と議決機関という関係がうまくいっていると、こういう意味でございますので、御理解いただきたいと思います。  それから、住居表示でございますが、確かに中断しているということでございます。今非常に厳しい財政状況の中ということでございますので、我々新たな行財政改革の実施計画を策定いたしました。  その中で、まずこの5年間でしっかりとした財政基盤を築こうと。1つは校舎の修理を適切にやっていきたい。そして繰りかえ運用をしている基金については戻していきたいと、これをまずしっかりとやるというふうに考えておりますので、住居表示については、その後ということになります。
    62 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 63 ◯10番(小山広明君) 住居表示、本当に途中までこれほど住民にとっては、不便があるわけですね。信達市場はないわけです。信達といったら山の上から、市役所のちょっと下がったところまでが信達市場なんですが、本当にこれは不便なので、市長、これはぜひ、これこそは行政が手法を考えて、職員これだけおるわけですから、5人ぐらいのチームを組んで、ほとんどの業務は個人のプライバシーに関する調査がほとんどですよね。何人、どういう家族構成かということを全部調べるわけですから、これはやはり泉南方式でお金をかけずにやる方法ができるわけですので、業者委託をするのじゃなしに、市の職員でぜひやっていただきたいと思います。  それから、不燃物置き場の課題ですが、今見ると、8億円以上のお金で買い戻したんですか。それであそこに樹木を植える、自然公園をつくるということで買い戻しをしたんですが、今シートがかぶせてありますよね。これは市自身が捨ててはならないものを捨てて汚してきたわけでしょう。  市がこういうことをきちっと浄化しなかったら、市民に対しての指導は、僕は全くできないと思いますよ。違法にやったことは認めておるわけですから、そういう汚染土壌を取り除いて、あそこを土地として、普通の土地に戻してやれば、永久にあそこから生産がされ、税金も入ってくるわけですからね。このままだったら税金は入らないわ、不安を抱えながら、時限爆弾みたいなものですよ、いつ出るかわからんわけですから、入っておるのは入っておるわけですから。どんどんこういう規制は厳しくなってきますよ。  アスベストの問題もありますけれども、アスベスト問題が起こる前にも、あそこは不燃物置き場としてあったわけですから、そういうものが入っておる可能性も十分あるし、だから、これはやはり行政がもう少しきちっとした情報を出して、これは議会にボールが投げられたと思うんですが、議会のほうでもぜひこの問題については、将来にツケを残さない、汚れたものを将来にツケを回さないという点で、議会が決断していかないと、何回も議論しておりますけれども、行政は決して汚染土壌を取り除こうとしない。  そしてその上に木を植えて、木ほどかわいそうですよね。汚染土壌のところに木が生えるわけですから。木だって命があるわけですからね、健全な土壌の中に育っていきたいと、やはり木も思っておりますよ。そういう点では、やはりもうちょっと生命という点に立って対応していただきたいと思います。  それから次に、水道行政について、東北震災を受けての自己水の拡大策ということで、この間の本会議で、私は1人の市民が生まれたと。自主的に署名を集めて、議会に対して自己水の確保をしてほしいと、水道代を上げないでほしいという請願が出されました。  その方がそのことを題材にこういう、アップで写していただきたいんですけれども、こういう子ども向けの冊子をつくられたんです。これは応募されたんです。当選すれば、これは冊子として全国に配付されるようなものですね。大変すばらしいものです。  こういうものから始まっておるんですね、写っていますか。ちょっとあれですけれども、こういうもので14ページにわたって、こういう楽しい水の音がするというようなことから、いろんな14ページにわたって、これはカラーですけどね。こういうものをつくって1つの作品が生まれたんですね。やはり水を大事にしようというこの思いは、この間の議論のときからすれば、やはりもっと大事になってくるのではないかなと思いますし、きのうの部長の答弁では、いや、府営水のほうがボリュームもあって安くていいんだと。だから、行政としては大阪府営水を導入して、自己水はなくしていくんだということが力強く答弁されました。  気になったのは、大きいという表現が大変僕は気になったんですね。この大震災を受けて、大きなこと、早いこと、それから大きなスケールでやれば安くつくこと、これは順調にいっているときは、それはそれでいいですよ。  しかし、事何かあるときには、やはり小さなこと、森議員も言っておられましたが、財政の問題は単純がいいと。何でかといったら市民によくわかる。市民に理解されなかったら、財政再建もやはりできないよという議論があって、僕はすごいなと。  単純ということ、それから小さいということ、身近ということ、これがこれからのキーワードじゃないかなと思うので、市長、これやはり自己水、泉南市は半分が山ですよ。唯一泉南市は山があって、そこから水が取れるわけですから、水のおいしい泉南市と、大阪府の水道、何とか事業団でしょうけれども、これは特徴になりませんからね、大阪府ですから。  だから、そういう点では、私は水のおいしい泉南市というようなことで、やはりやっていくためにも、大きな政策転換をしてもらいたい。  これも議会に頑張ってもらわないといけない。市長に言っても、一遍決めたことはなかなかかえられないということがあるでしょうから、議会の皆さんにもぜひ泉南の自己水を泉南市の、何もないけれども、自己水だけはいいのがあるよというようなこと。油で汚れておるとか、いろいろ言いわけをしましたけれども、自然に汚れたわけじゃないんですね。人間が汚したわけですから、人間が汚さなければ川の水は汚れないと。  この中にもこういう下りがあるんです。僕は感動したので、この文章、アップにならないですか。ここに書いてあるのは、こういうことが書いてあるんです。お父さん、これが清潔ということ、これは工場の流れですね、大丈夫、水をきれいにする技術は世界一だから、こういうフレーズですよ。  だから、原発もそうなんですけれども、何か技術過信で、どんな汚れたものがあっても技術できれいになるんだ、だから汚してもいいんだ、こういうような社会というのは、私は見直していかなければならないと思いますので、そういう点で市長、水道部長には、さっき答えていただいたので、あなたも今20%の自己水を飲んでいらっしゃる市長ですから、この水を30、40、50、僕が当選したころは50%でした。自己水を何とか確保するように、市民の理解も得ながらやっていただけないでしょうか、議会も頑張りますけどね、どうですか。 64 ◯議長(松本雪美君) 前川部長。  〔小山広明君「いいって、先ほど答弁してくれ ているんだから。議長、僕に質問権があるんだか ら」と呼ぶ〕 65 ◯上下水道部長(前川正博君) 私のほうから御答弁申し上げさせていただきます。  議員もおっしゃっておられますように、大変泉南市、山があって水もきれいというふうにお考えのようでございますけれども、もう少し現状を認識というか、知っていただきたいなというふうに思ってございます。  やはり、近隣市の上流部分で、今現在新しい道路も開通してございますし、やはり生活に見合ったような薬品とか、あるいは道路に関係しますオイル、あるいは従前から御報告申し上げておりますようにクリプトスポリジューム菌、病原性の菌等も発生してございまして、そこら辺を認識していただきますと、やはり私どもが昨日より御答弁申し上げておりますように、やはり安全で安心して安定した水を特に安価でのという形での一般の市民の方々の要求もございますので、それらをかなえていきたいというふうに考えてございますので、やはり自己水の収束を考えておるものでございます。  以上でございます。 66 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 67 ◯10番(小山広明君) 議長、そういうことこそ整理してよ。さっき答弁もらっておるんで、市長にどうですかと聞いておるんだから、答弁しなかったらいいんですけどね。  あなた、今病原菌だとか何かいろいろ言ったけれどもね、それは人間が汚してきたんですよ。水道水を取らなかったら、汚してもいいという話と違いますよ。  川の水が汚れればどうなるかという、それぐらいの想像力を働かせてくださいよ、技術があるんだから。  大型の大阪府のきれいな水を使う、技術できれいにしているんですよ。大阪からここまで運んできているので、どこかが何かあったときは運べないんですよ。だれが考えたってわかるんだから、これも口を酸っぱくするほど言っても、行政は言わない。それは言わないわけだから、これも議会のほうにぜひ考えていただきたい。そういうふうに思います。  それから、これは私の本題というか、私の提案ですが、行革ですね、これは公務員というのは、必要なものを、民間がやらないものをやるというのが私、公というものの役割だと思うんです。これは何回も言ってきておるんですが、1つは、今の山間部ですね。  山間部は、今も言ったように油とか汚れとか菌とか言っておりますが、全く泉南市の予算でも100万円までいっていないぐらいの予算執行ですね。だから、ここを有効に自然を大事にした形で活用するということは、これはだれも批判しないと思います。  もう1つは、50歳代の平均寿命が、今はもう80歳を超えておりますよね。民間で定年退職した人が有効な有用な人材、財産として社会にいっぱいあふれておるんですよ。だから、公務員、今やっておる公務員の仕事を民間の定年退職者が1日、半日ずつ働いていただく。市民のために働くわけですから、サービスする対象は市民、サービスするのも市民。これで年金ももらっているので、人件費が大幅に浮く。  そのことで、今の若い職員の人たちを山間部に投入して、半分は公で給料を保障するから、あと半分は自分の力で稼ぎなさいと。そしたら、意欲を持って私は公務員が山間部の公にふさわしい開発をすると思うんです。  どんな開発があるんやという話があるから、私は私の案を言っておるんですが、山間部では、毎日黙っておっても木がどんどん大きくなっていくわけですからね。定期的に木は切らないとだめなんですよ。泉南の線維産業が栄えたのは、山の山間部の木があって、それを燃料してボイラーをたいて線維産業が栄えたと、こういう話をまちの人から聞きました。すごいなと。  そういうことで言えば、山の木で建物を建てて、そして1泊500円か1,000円ぐらいで泊まるようにすれば、全世界から宿泊に来ますよ。そして泉南で取れた野菜や山の幸や海の幸を泉南市民が料理をしてもてなしをすると。  そしたら、泉南市は本当に自然豊かな、市長が言う、緑、水あふれる泉南市に憩いに来て1週間でも1カ月でも泊まってくれば、食べるのはどこでも食べるわけですからね。そこで少し利益を上げさせていただければ、地域の人たちの雇用にも役立つと。すべてが一石五鳥も六鳥もいいことづくめなんです、私のこの案はね。  あなた方は、もっとそこにアレンジをすればもっともっとすばらしい泉南方式の山間部のいい意味での開発が進むと。  今、泉南市は90億円に行かない市民税のうち、人件費が50億円かかっているんですね。借金返しが25~26億円あるわけでしょう。それだけでほとんど市税は消化されてしまうんですから、あなたが財政的に好転すると言ったのは、人件費を5%や10%下げても追いつかない状態だから、下げずに、職員が頑張れば給料は上がるんだということをやれば、税がふえるわけですからね。  そういうことを私は提案しているので、市長、何回も私これを言っておるのでね、市長から直接このことについて余り答弁がなかって、担当部長から、いや、そんなのあきまへんでと、法律もありますから、公務員は専任義務があるからできないでということを言われておる。担当者はそう言うでしょう。  市長は政治家ですから、法律をかえればいいんですから、そういうことで市長の答弁をいただきたいと思います。 68 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 69 ◯市長(向井通彦君) おっしゃっておられることは、もう既に泉南市の場合は、紀泉わいわい村ができて非常に昭和20年代ぐらいの生活様式を再現して、カヤぶきの家であったり、いろりであったり、五右衛門ぶろであったりということで、全国から多くの皆さんが泊まりに来ておられます。そこで田植えをしたり、野菜をつくったり、あるいはイモを焼いたり、いろんなことを体験型としてやっているわけでございますから、それは既にでき上がっているというふうに思います。  それ以上のことをして、なおそれだけの人に来ていただけるのかというと、極めて難しいわけでございます。  紀泉わいわい村も御承知のとおり、夏場は満員でございます。それから春、秋も休日なんかは満員の状態でございますけれども、やはり冬場、非常に厳しい経営環境にあるというふうに聞いております。  したがって、おっしゃられた意味のことは、既に泉南市は先駆けて、これは施設は大阪府の施設でございますが、民間に委託をして、YMCAが今運営をされているということでございます。  それから、高齢者を雇って一般職員をその山へ行かせたらどうかということでございますけれども、職員の皆さんはやはり生活があるわけでございますから、給料を半分にしてとか、そういうことはできない相談でございます。  それとやはり、高齢者もさることながら、今若い方々の就職というのも非常に厳しいわけでございますから、若い方々の雇用ということも考えていかなければいけないわけでございまして、今我々のほうでやっております職員をできるだけスリムにして、そして人件費を減らすという形で財政の立て直しを行っているわけでございまして、そういう方向に沿って今後も市政の運営をしていきたい。  その山手の利活用という面については、また別の考え方の中でやっていくのがいいんじゃないかというふうに思っております。 70 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 71 ◯10番(小山広明君) すれ違っておるような議論になっておるんですが、私は大きな意味では、若いときは民間で、年を取れば公のために働くという、社会全体のシステムをかえていくという1つの理念があるんですよ。  そういう意味で、泉南市も社会で働いてきた民間の方を定年後は役所に入って市民サービスのためにやっていただく。将来の子どもたちのために働く、公の仕事ですね。  若い職員は、財源を生み出さないといけないわけですから、50億円の人件費が、もし、それで20億円、30億円とすれば、あと20億円余るわけですから、その20億円を職員は半分は保障するよと、半分はあなた方の力で稼いだらいいよと、これは最も意欲の出るようなシステムだと私は思うんです。  これは、沖縄に行ったときに、高江というところで、やはり戦争の話って余りよくないんですけれども、100人ぐらいを密林の中に放り込むと。何も持たさずに放り込む。それでヘビも食うわ、カエルも食うわ、家も建てるわでやって、1カ月か2カ月したら帰ってくる。こういう訓練をしておるらしいですよ。  だから、この有能な職員を山に放り込めば、絶対有能だから自然を相手に、私は生き生きしてくるんじゃないかなと。泉南も生き生きすると、こういうことがヒントであって、私は提案しておるわけです。 72 ◯議長(松本雪美君) 以上で小山議員の質問を終結いたします。  午後1時45分まで休憩いたします。       午後0時30分 休憩       午後1時45分 再開 73 ◯副議長(原 憂子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、7番 木下豊和議員の質問を許します。木下豊和議員。 74 ◯7番(木下豊和君) 拓進クラブの木下でございます。  議長に御指名いただきまして、一般質問をさせていただきます。  まずは、皆さんもこれまで発言されておりますように、過日の東日本大震災に対しまして、お見舞い申し上げますとともに、特にまた関係者の皆様方含めまして、これまでの復興の努力に敬意を表しておきたいと思います。  また、小山議員であるとか、市長を含めまして、現地を早速視察をされております。私も行こうと思ったんですけれども、相手先に迷惑をかけてはいけないとか、いろんなこともございまして、ためらっておったわけでございますが、特に私も岩手県の釜石には旧知の友人がたくさんございまして、非常に心配でありました。  過日、向こうのほうからいろんな情報が来まして、実はきょうパネルで現地の状況を御案内しようと思ったんですけれども、マスコミで嫌というほどいろんな悲惨な光景を目にしておりますので、あえて議会で披露することはないということで、今回は遠慮させていただきました。  釜石の状況、皆さん御存じだと思うんですけれども、あのまちは、かつて人口9万人、現在は4万人を切っております。鉄と魚とラグビーのまちでありますが、やはりあのまちで特に製鉄所といいますのは、我が国で最初に近代高炉を立ち上げたところでありまして、あの高炉ができた3年後に実は、現在の市の半分以上の方が、当時のデータで7,000人ぐらいの犠牲者の出た大津波に見舞われておりまして、せっかく我が国最初の高炉もその津波ですべて流されて製鉄所は9割方消滅をした。こういう記録が残っております。  またさらに、昭和8年には2回目の津波に見舞われておりますが、そのときはほんの400名程度の被災者、ほんのという言い方はよくないんですけれども、このときには明治の教訓が生きて、高台にかなりの方が住居を構えた、こういう教訓が生きたようであります。  そして、3回目は、これは自然災害ではなくて、昭和20年7月に米軍の艦砲射撃によりまして、これは釜石のまちは製鉄所ごと壊滅いたしました。  こういういろんな厳しい状況を乗り越えてきただけに、今回の震災でも釜石の製鉄所の皆さん、それからOBの皆さん、非常に粘り強い人たちでありますので、頑張ろう釜石ということで復旧、復興しております。  私どもの仲間の皆さんもまだ900名ぐらいのいろんな死亡や家族が亡くなったり行方不明がございまして、大変苦労をされております。ただ、彼らは一生懸命頑張っておりまして、まずは早速発電所を立ち上げました。これは東北電力の1割近くを発電しておりますので、発電所を立ち上げ、そして製鉄所は先月、5月にやっと立ち上げました。  この釜石製鉄所は、御案内のとおり高級線材をつくっておりまして、日本のタイヤのスチールタイヤの素材の約半数、それからピアノ線であるとか、こういう高級線材をつくっておりまして、これも5月に操業再開いたしました。  もちろん、その間にも地域に貢献するために、御案内のように製鉄所は大きなふろを持っておりまして、従業員用ですけれども、このふろを市民に開放して、これまでに延べ二千数百名の方に利用していただいておるようであります。  こういったことで、非常にたくましく頑張っておりますので、私はそういった面で、我々はそれをバックアップするということで、これからも応援してまいりたいと思っております。  我が国は、いろんな面で、そういった時期に際して一体感を共有して、パニックにならないとか、いろんなすばらしい国民性を持っております。  ただ、これからはやはりそういうことだけじゃなくて、いかに本来のペースに戻るか、これはやはりかつてイギリスのチャーチルが言いましたように、Business as usualですか、大戦から結束してやとうと。そのためにはあわてふためかないで、日常ふだんの1人1人のことをしっかりやろうと。このことが例のバトルブリテンでドイツのナチスを破った、こういうことにつながったわけでありまして、大きなものに対しては、みんながしっかりと冷静に対処していけば、物事もなる、こういうことの証左ではないかと思っております。  こういうことを申し上げまして、大綱1点目、東日本大震災の教訓につきまして、質問させていただきます。  3月議会で、中央構造線のことに関しまして、震災の質問をさせていただきました。これまで何名かの方が質問しておりますので、重複は可能な限り避けまして質問させていただきます。  まず、泉南市も市長答弁がございましたように、1,230万円ですか、これまで義援金が出ておりますし、私ども議員もいろんなカンパ活動をしてまいりました。不謹慎ですけれども、カンパ疲れという声も一部聞いております。  私は、やはりカンパも大事ですけれども、これからは義援金よりも、やはり復興へどのようにシフトしていくかということが大切ではないかと思っております。義援金の例の赤十字ですか、含めて4団体、まだ15%程度しか皆さんに渡っていないということでございますので、それよりもやはりしっかりと全国民でシステム的に被災者にこれから国の皆さんの志をどう使っていくか、こういうことを考えていく時期ではないかと思っております。  したがいまして、義援金のいろんな現在停滞をしております、遅滞している中身、これをどうとらえるかということと、復興に向けまして、これから泉南市を含めて、国も含めてどういうことをしていくべきではないか、こういうことがございましたら、市としての見解をお聞きをしたいと思います。 75 ◯副議長(原 憂子君) ただいまの木下議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 76 ◯市長(向井通彦君) 私もちょうど大槌町の隣が釜石だったと思いますので、釜石のほうも通りました。立ち寄りはしませんでしたけれども、ちょうど海べりを道路が通っているものですから、新日鉄釜石の工場が十分見てとれたということでございます。  海のきわにありますので、ちょうど全滅ということではなくて、海側のほうのどのぐらいでしょうか、3分の1ぐらいがかなり建物自体も変形もして被災をされていたということでございました。  駅前も一部水でつかったようですけれども、我々が行った時点では、もうかなりまちとしての機能を復旧されておられました。  そのような状況の中で見てまいりました。やはり津波の影響の大きさというのを改めて感じたところでございます。  それから、今回の災害に対しまして、いろんな物事がおくれている、国も含めてというお話もございました。  義援金、議員の皆さんも泉南市内のあるお店の前で募っていただいて、かなりの額が集まったとお聞きもいたしております。  市民の皆さん、あるいは各区、諸団体の皆さんからも多くの義援金が市のほうを通してお寄せいただいておりまして、その義援金については、日赤のほうに送らせていただいているわけでございます。  ただ、日赤のほうも相当集まっているにもかかわらず、その分配がまだ十分できていないと。ほんのわずかしか配分されていないという状況でございますので、そういうとにかくお困りになっておられる方々に、とにかく内金といいますか、暫定でもいいですから、だれかが決断して、一律何ぼ払うというようなことをしないと、なかなかいろんな手続がどうのこうのと言っておりますと、非常におくれるというふうに思います。  泉南市のほうは、500万円を送らせていただきましたけれども、これは日赤を通じずに、全国市長会を通じて、カウンターパートナーというのが岩手県でございますので、岩手県の市長会のほうに直接送らせていただきました。  岩手県の市長会からは、御礼のお手紙と、それからそれをどういう形で分けさせていただいたらいいか、希望があればということでアンケートが幾つかありました。もう任せてくれるかとか、どこか指定の市町があるかというようなことがございまして、具体にそういうようなアンケートが来まして、一応岩手県市長会に一任という形でさせていただいたんですけれども、最近市民の皆さんの間では、日赤を通さずに、直接ある町、あるところへ送ったほうが自分たちの気持ちが直接伝わる。そういう意見もたくさん聞いております。  やはり、これも1つは、おくれというのがテレビとか新聞報道でありますので、日赤に送ってもなかなか自分たちの善意が見えないといいますか、役にすぐにたっていないというのがあるのではないかなというふうに思っております。  それから、もう1つは、国として、あるいは都道府県、市町村として、何が課題としてあるかということでございますけれども、まずは正確な情報をしっかりと把握をして伝えると、情報の一元化というのが一番大事だというふうに思っております。  そういう意味では、原発がその象徴のように、幾つかのチャンネルがあって、それぞれが情報発信なりされておられますけれども、それが二転三転ということで、不信感を国民の皆さんに与えている。あるいは外国から見て、日本はどうなっているのかという信用不安にも陥れているということがございますので、やはり我々行政を預かる者としては、まずしっかりとした正しい情報を一元的に集めてそれを正確に市民の皆さんなり、関係のところへお伝えするというのが一番大切ではないかというふうに思っております。  そして、何よりもこれから中長期の復興ということになりますから、息切れしないように、うまくローテーションを組みながら、長い期間の我々と行政支援を行っていけるような体制づくり、これをしっかりやっていかなければいけないということで、今大阪府市長会でも3カ月を1クールといたしまして、1年を4回に分けて、それぞれの市町村の協力をいただきながら、ローテーションを組んで準備をし、また派遣も現にいたしているところでございます。 77 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 78 ◯7番(木下豊和君) ありがとうございました。  これからやる場合に、もちろん国のさまざま、2次補正であるとか、財源の問題であるとか、課題はあると思うんですよね。  私は、個人的には期間限定的な消費税なんというのは、非常にいいのではないかなと思うんですよね。それぞれの個人ができることというのは、パフォーマンスでやる、その芸能人の方が炊き出しをやったりとか、それからある財界の方が2億円を出すとか、私はそういうことばっかりが、本当は一時的にはいいと思うんです。  しかし、膨大な地域の復興というのは、やはりきっちりとした財源、もちろん国債も必要ですけれども、1億円を超えた国債をさらに出すというのは、非常に無理だと思うんですけれども、消費税、私は公平税制のきわみだと思っているんですけれども、一部には弱者がどうのと言うんですけれども、そういう限定的な消費税なんていうのも、個人的には思うんですけれども、市長、いかがですかね。
    79 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 80 ◯市長(向井通彦君) いろんなやり方があろうかというふうに思います。要は、国民すべてで支えるというシステムのほうがいいというふうに思います。  そういう意味では、方法としてはいろんな方法があると。今言われたように限定的に消費税を上げるというか、徴収してその分を被災地のほうに配分するということになれば、国民全体として我々の一部も被災地に届いているという思いがあるというふうに思います。  それからもう一つ、3月議会だったかもわかりませんが、御質問をいただいたときに、私お答えさせていただいたのは、国債でも無利子国債ですね、普通は低くても金利をつけて買っていただくわけでございますけれども、もそれは金利は買う側も望まないと。無利子で多くの国民の皆様がそれを所有するということにするとか、さまざまな形があろうかというふうに思います。  国のほうでもさっき言われた消費税の問題、それから無利子国債も議論に上がっているというふうにも聞いておりますので、やはりしっかりと、ここは日本国民すべてで被災地を何らかの形で支援する、その思いというものを表現できるようなシステムがいいというふうに思っております。 81 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 82 ◯7番(木下豊和君) ありがとうございます。  次に、防災マップの見直しなど質問したかったんですが、この前のやりとりでほぼコメントをいただいていますので省略いたしまして、これから耐震化の件で教育施設の平成26年度完了以降の避難所の13施設ですか、これに着手するということを聞いていますが、市庁舎のことも先ほどの質問で市長答えていましたけれども、確かに3階建ての2階建てで問題ないんでしょうけれども、かなり経年劣化していますよね、もう四十数年ですか。診断だけでもやったらどうかと思うんですけどね、それについてはいかがでしょうか。 83 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 84 ◯市長(向井通彦君) 当然診断をまずやらないと、具体の技術的な理論的な根拠というものはないわけでございますので、それはやはり急いでやるべきだというふうに私も思っておりますので、できるだけ近々考えたいというふうに思っております。 85 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 86 ◯7番(木下豊和君) 早速やっていただければと思います。  そこで、これから工事をする場合、前の泉南中学でもそうですよね、窓が1つ、教室の3つあるうちの1つつぶれていますよね。  それから、西信などは、廊下が全部窓がなくて、扇風機をつけていますよね。あちこち行っても同じような工法なんですけれども、ちょっとこの間知り合いから情報をもらうと、非常にいい方法がある。エスパックというんですけれども、従来ですと、こういうブレースをつけなきゃいけないやつが柱の補強だけでいける。だから、本来だったら全部ふさがるところが、何もふさがらなくて、柱が多少太くなる、こういうエスパックという工法があるということを聞きました。  これは、ただそういうこと以外にも重機が要らないんですね。だから、ブースの型枠を運ぶのに大きな重機が要らない。それから、そのまま建物を使いながら工事ができる、工期も短い、値段も安い、重機も要らない、でき上がりもいろんなものが、空間がふさがれない。いろんなメリットがある工法もあるようですから、ぜひこれからはそういう工法をどしどし取り入れていただいてやっていただければなというふうに思うわけですね。  どんなことかということで、受け売りなんですけれども、あります柱に棒鋼とタップを立ててそして鉄板で覆う。それから回りに炭素繊維で強度を持たせるんですけれども、そういうことでしっかりと強度が保つ、粘りもある。大きな工事が要らない。鉄板でも普通の安い炭素鋼でいいわけですね。この繊維がちょっと高いんですけれども、トータルコストは非常に安くて工期も早くてそのまま使える、こういうことでありますので、ぜひ関係箇所の皆さんを含めまして利用いただきたいと思うんですけれども、部長、いかがでしょうか。 87 ◯副議長(原 憂子君) 土井部長。 88 ◯都市整備部長(土井 聡君) 耐震補強につきましては、いろんな工法がございます。  よく用いられているのは、耐震壁を多くするとか、あとそれで壁をつくるとか、そういった工法、それからブレスを入れる、それから今の工法は、まだ余りやられていないと思うんですけれども、それぞれ一長一短があって、ただ外壁をつるので今の何とかいう工法もあるんですけれども、それに比較的似た工法だと思います。  そういった新しい工法につきましては、我々も学んで使えるところにはまた使用していきたいというふうに考えています。 89 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 90 ◯7番(木下豊和君) 私何もこの業界とつながっているわけではありませんので、いろんないいものを取り入れていただきたいと思います。  それから、私は震災も震災ですけれども、震災よりもやはり人災のほうが怖いと思うんですね。  今いろんな情報を聞いてみますと、がれきの片づけですが、これが物すごく濃淡があるそうですね。お金がまだついていないから、独断で自治体がやるところと、国待ちのところといろんなところがあるようですし、それから、仮設住宅でもやろうと思っても予算待ちのところ、きょうも住民とか被災者のニーズはもう一時も待てないわけですね。  それがどこでしたか、陸前高田のちょっと奧の内陸の住田町ですか、ここでは町長がしびれを切らせて3億円も自分ところで都合して充てたりしていましたよね。逆にこれは、民間の方が3億円寄附をしたりしましたけれども、そういう縦割が至るところに出ている。  先ほどの義援金が到達しないのもそこ。そういうときに縦割は私はないんじゃないかなと思うんですよね。  これは民主党政権が悪いから官僚を使いこなしていないとか言うんですけれども、私はそうではないと思うんですね。官僚というのは、国民の税金で雇われているわけですから、政治家で働いてはないですね。ですから、国の危機に対しては、身をとしてでも、上司が政治家であれ何であれ、やはり身をとしてこういういいものがありますよ、早くやりましょうということをやるべきではないかと思うんですけれども、泉南市がそういう立場であれば、果たしてどうなるのかを含めまして、ちょっとその辺の見解を聞けたらと思います。 91 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 92 ◯市長(向井通彦君) 国のほうでは、縦割行政、あるいは縦割行政による法の壁というのがあって、なかなか一元的に動けないという部分が確かにあるというふうに思います。  きょう採決だと思いますけれども、復興のあれが通りそうですけれども、そこでは一応復興院というような感じですかね、そういうものをつくるということになっております。  ですから、やはり権限をそこに与えた人をできるだけ現地の近くで構えて、いろんなことをそこで、本庁ではなくて、そこで処理できるようなことにしないと、なかなかいかないと。  阪神淡路がよく例に出るんですけれども、復興についての方向性は1カ月でできたと。今回は3カ月かかっているわけですね。震災担当大臣をすぐにつくって、そこで采配を振るったというのが言われているわけでございますので、そういう意味では確かに立ちおくれ、広いエリアというのもあると思いますけれども、立ちおくれがやはりあるんじゃないかなというふうに思いますので、大幅に権限をそこに移して、そこの指揮命令系統、あるいは財源も含めて任せるというぐらいのことをしないと、なかなか一元的な全体的なコントロール、あるいは進捗というのが図れないのではないかなというふうに思います。  片や、我々みたいな小さなまちですと、確かにセクショナリズムはあるとしても、それを超えるというのは、比較的簡単だというふうに思いますので、その辺はしっかりともし万が一そういうことになれば、しっかりと即対応できるような、そういう指揮命令系統、体制ということをしっかりとつくっていくということをお約束をさせていただきたいと思います。 93 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 94 ◯7番(木下豊和君) これからもよろしくお願いいしたいと思います。  3月議会で質問したJRと南海の鉄橋としては、4つありますけれども、これは紀ノ川鉄橋とのかかわりを含めてお聞きしましたけれども、その後の対応はいかがでしょうか。 95 ◯副議長(原 憂子君) 竹中総務部長。 96 ◯総務部長(竹中勇人君) 南海の鉄橋について、南海のほうに確認いたしましたところ、紀ノ川の鉄橋は一番古い鉄橋だそうでございますけれども、あれは全面的に改修をしたということでございます。  ほかの鉄橋については、南海のほうで耐震強度の確認をいたしましたところ、今現在の状況では、すべての鉄橋において、耐震強化は十分確保されているということでございます。  ただ、今度2年に1度程度、鉄橋の耐震のチェックをいたしまして、さらに強度のあるような改修を進めていくということでございます。  JRのほうはまだ確認できてございません。 97 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 98 ◯7番(木下豊和君) お役所仕事にならんようによろしくお願いいたしますね。  では、大綱2点目、公務員の給与削減であります。これも震災の緊急対策として、国家公務員の10%カットをするということが法案として今動きがございます。参議院のほうは拒否をしておるようでありますけれども、この動き、2013年度までに二千数百億円ですか、課長級が10%、課長補佐、係長が8%、係員5%、ボーナス10%ですか、こういうことで今関係団体と話し合いが進んでいるようでありまして、連合系はオーケーを出しました、全労連系が話にならない、参議院が議論をちょっと拒否しているようでありますけれども、この動き、片山大臣は地方は地方だというふうに言っておりますけれども、実は、これ以外にも隣の佐野では、給料20%カットが出ております。  こういったことを含めまして震災の動き、それから行革との関連での動き、そして私どもは昨年やったばかりでありますから、市長はこれ以上のカットはしないと明言しておりますけれども、こういった動きに対してどのようにお考えでしょうか。 99 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 100 ◯市長(向井通彦君) 今回国家公務員については、10%カットということで、一部組合とも妥結したというふうに聞いております。  先日、全国市長会がありまして、その中で総務省の方の御説明もありました。それは一定の期間ということなんですけれども、質問で国がそういうふうにしたのなら、地方にそれも波及させるのかというか、連動するのかとこういう質問があったということでございますが、それは考えておらないと。片山総務大臣もそういう考えはないというお話であったということでございます。  泉南市の場合は、御承知のとおり昨年10月から4年間、職員の給料、最初は2%からもう少し多い、3%~8%ぐらいですか、多い数字だったんですが、人勧が下がったということもありまして、現在では、2%~5%のカットということにいたしているところでございます。  これは、震災というよりは行革の一環として職員の皆さんにも理解をいただいてさせていただいているということでございます。  ただ、やはり職員の給与というのは、非常に重い問題でございますから、やはり軽々にこれを削減するということは、たびたびあってはならないものというふうに考えております。  したがって、今回この給与カットについては、今回の4年間を最後にしたいということを申し上げたわけでございますので、泉南市としては、既にカットいたしておるということも含めて、このままの推移でいきたいというふうに考えております。 101 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 102 ◯7番(木下豊和君) 今の言葉をしっかりと受けとめさせていただきたいと思います。  ただ、人勧がことしは多分調査できないし、動きがないと思うんですけれども、人勧以外に公務員制度改革、国家公務員のほうもちょっと途切れていますけれども、それは連動して全国市長会でも今度は地方公務員の給与制度のかかわりで国の労働3権、これについて議論をしていますけれども、これにつきまして、結局国家公務員との連動もあるんですけれども、地方は議会でチェックしようということが国家公務員と違う形で出ていますけれども、そういった動きと、それから独自のカットはしないということと、隣ではしかし、もう今けんけんがくがく20%の議論をしていますけれども、それとのかかわりで、では人勧がなければそのままで行くのか、人勧があればどうするのか。  今まで人勧は別枠だということでやってきましたけれども、それと全体の動きですね。今回の震災特例はやらないと明言されましたけれども、人勧と隣の佐野、そしてさらには公務員制度のかかわりを含めた今後の動き、どういう形で対応していこうとしているのか、これらを含めてお聞きをしたいと思います。 103 ◯副議長(原 憂子君) 竹中総務部長。 104 ◯総務部長(竹中勇人君) 人勧でございますけれども、ことしは震災の関係で人事院の給与調査がちょっとできない状況であると思います。  もし、仮に人勧がなされたとしましたら、今まで一応人勧に準拠した形での給与改革をさせていただいておりますので、またそれについては、その段階で関係団体と協議してということになろうかと思います。  人勧と今回の地方公務員にも労働協約締結権を付与するという関係でございますけれども、これにつきましても、今まだ先日取りまとめ案が示されたということでございますので、内容について、もうちょっと詳しい内容がわかりましたら、その内容を精査させていただいて、当然その制度がそういうふうに変われば、市としてもそれと同様の制度に進めていかなければならないというふうには認識はいたしてございますけれども、その辺、地方公共団体と国との制度の違いと申しましょうか、その辺の差もありますので、詳しい内容がわかり次第検討させていただきたいと思います。 105 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 106 ◯7番(木下豊和君) 今後の動きは確かに見なきゃいけないんですけれども、私常々言っていますのは、国家公務員の体系があって、地方公務員は人勧を連動しているからだめなんじゃないですかと指摘をしているんですね。  今お聞きをしたら、人勧があるかないかわからないで動くということですけれども、その労働三権を与えてやるということは、これはその人勧は関係なくなるんですよね。ですから、私は方針が出る前に、予備訓練として、きちっと独自のあるべき姿、財源でいくのか、職員の能力でいくのか、結果でいくのか、こういうことを私は常々言っているのはそこなんですよ。  ですから、中央待ちでやっても、今度は国家公務員と地方公務員は分けましょうということまで含めてかなり出てきますので、本来のあり方について、私はちょうどいい機会だということで、それを今回議論をしたいと思っているんですね。  ですから、震災でその時々震災であるとか、行革であるとか、そんなときにその場しのぎじゃなくて、本来のあり方、こういったものについてのいいチャンスじゃないかなと思っているんですけれども、それにつきまして、もっと研究する、そういう意欲はないですか。 107 ◯副議長(原 憂子君) 竹中総務部長。 108 ◯総務部長(竹中勇人君) おっしゃるとおり、今現時点で人勧に準拠する体制でさせていただいております。  確かに、今後協約締結権が付与された場合、おっしゃるとおり今後人勧がなくなるわけですから。かといいまして、人事院になるのかどこになるのかわかりませんけれども、給与調査に関しては、同じようにされると思うんですが、今度はその人勧じゃなしに、私どもが、市が主体的にその給与調査をベースに給与のあり方を考えなければならないと、そういうふうに考えてございます。  まず、それに当たりましては、能力給的な考え方、今までの年功序列的な考え方から能力給的な考え方に完全に切りかえていく必要があるかというふうには思っております。 109 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 110 ◯7番(木下豊和君) 息の長いテーマになると思いますので、お互い切磋琢磨していきたいと思っております。  3点目、斎場であります。  これまで私、議員になる前から、かなりいろんな動きがあったようでございます。  私、いろいろ調べてみまして、これは何なのかなと思っている部分があるんですけれども、平成10年に出されました泉南聖苑基本計画策定業務というのが出ていますよね。  これは何か10年ぐらいかけて1,000万円近い調査費いろいろやっているんですけれども、いろいろかつて皆さんも議論をしてまいりました。それと今回の市長がマニフェストを出しました火葬場の関係ですが、それは選挙で出たんでしょうけれども、これと今までの聖苑計画の連動性、これがないんだということもお聞きをしていますけれども、ただ、あれは場所は位井上池から下池になって、今度は市民の里だということになっていますよね。  その辺の経緯、それから投じたお金、これについてどのようにお考えかお聞きしたいと思います 111 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 112 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 私のほうから、斎場関係のこれまでの経緯についてということで御答弁申し上げます。  今議員のほうから御指摘のありました泉南市の火葬場の計画につきましては、昭和63年から検討を行ってまいりまして、今御指摘のありました平成元年当時に、墓地公園基本構想業務委託ということで、最初の当時は墓地公園でございまして、委託の作業に入っております。  その折は、墓地併設ですので、墓地の必要数、全体規模、候補地の選定等に市内の4カ所ほどの候補地の選定業務を行っております。  それを受けまして、先ほど指摘のありました平成7年にも墓地公園建設候補地調査業務委託ということで行っております。この当時は、まだ当初の計画を受けておりまして、墓地公園の規模の検討、候補地4カ所を絞った後の適地の選定ということで、作業を行っておりまして、その7年の後には、委員御指摘の平成9年ごろには候補地としての地元に当時の市の担当者が地元説明等を計6回程度行っておるということで、過去の資料を調査しまして確認しております。  その当時は、去年補正予算計上の折も、市長のほうから答弁ありました、その当時は聖苑事業として約100億円程度の規模の事業構想でございました。  それでもってその後、経年変化がありまして、13年ごろにその4カ所から絞る作業を行いながら、(仮称)泉南聖苑基本計画(その2)ということで業務委託を行っております。  このときには、位井上池、下池ということで、位井のほうに決まっておりまして、経済的な情勢の変化の中で、去年にも申し上げております、このときもまだ墓地と火葬場ですが、事業費約半分程度の50億円弱の規模になってございます。  その後、地元等の説明会も進めておりましたが、社会情勢の変化、あるいは市町村合併などによりまして、平成17年3月に凍結の表明を行い、議会等にも発表して今に至っております。  それと今議員御指摘の去年の9月におきまして、以前の聖苑計画から火葬場建設という移行の関係のもと、説明等もさせていただきましたけれども、去年度補正予算をいただきまして、今回概要版の配付いたしております基本計画策定並びに可能性調査の委託を去年度で行わさせていただいたということでございます。  以上でございます。よろしくお願いします。 113 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 114 ◯7番(木下豊和君) 丁寧な説明ありがとうございます。私どもも勉強になりました。  これまで地元説明会をやられたということですけれども、あと位井上池、下池ですから、治水の問題であるとか、それから水利保障であるとか、そういったものについては、調査費以外に市のいろんな資金的なものは使ってはおりませんかね。 115 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 116 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 再度の御質問にお答えいたします。  以前の資料等を拝見しましたところ、地元に説明に行った折に、当然池の関係がございまして、地元の役員さん、並びに水利委員の方々から、それと府の関係等もございまして、議事録若干残っている部分を確認しましたところ、そういった話は、当時に水利の関係の方から出ておりまして、計画を進める折は、そういったことも合わせて進めていくというような議事録は私のほうで確認しておりますけれども、ただその時点では、金額的なものについては、今の段階でちょっと承知しておりませんので、よろしくお願いします。 117 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 118 ◯7番(木下豊和君) 話はあったけれども、実行されていない。凍結になっているので、それも凍結だというこういう理解でよろしいでしょうかね。  それと、凍結になって今回の火葬場に移った、移行した後、このもともとの聖苑の凍結は、解除したんですか、凍結のままなんですか、それをちょっと確認したいです。 119 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 120 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 再度の質問にお答えいたします。  聖苑計画につきましては、先ほど申しました17年3月に凍結をさせていただいております。  それと先ほど申しました選挙を受けた後の去年の9月の補正予算計上の折に、厚生消防常任協議会並びに議案審議の折に、我々担当部並びに市長のほうからも御説明申し上げておりますが、規模につきましては、縮小して候補地につきましては、そのときに決定しております位井、その後に市民の里周辺が上がってきて、去年の9月に当時は市の担当でお示ししております火葬場の計画についてということで、2地区から1カ所に絞った経緯を去年の9月に説明させていただきまして、今に至っておるというふうに承知しております。
     よろしくお願いします。 121 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 122 ◯7番(木下豊和君) ちょっと語尾がよくわからないです。前の計画は、解凍したんですか、凍結のままですか、解凍したんですか。そこだけ答えてください。 123 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 124 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) お答えいたします。  以前の聖苑計画は凍結しております。  先ほど申しましたように、規模を縮小して火葬場のほうへ移行したということで、よろしくお願いします。 125 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 126 ◯7番(木下豊和君) では、凍結のままで、その中から一部取り出して、今回新しい火葬場基本計画に考え方をちょっとピックアップしたと、そういう理解でよろしいんでしょうかね。  それはそういうことにしておきましょう。  それで3月にこれを出していただきました、概要版ですね。かなり突っ込んだ、なぜここになったのかとか書いていないんですけれども、大体わかる構想案が出ております。  これを見たら市民の里の駐車場の奧なんですけれども、こういう形でシミュレーションされていますけれども、地主さんはどなたなんですかね。そして地主さんとはどういう話をされて、賃貸なのか、買収するのか、その辺についてお聞きをしたいと思います。 127 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 128 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 再度の御質問にお答えいたします。  市民の里周辺ということで、先ほど申しました9月議会の補正予算計上の折にも市長のほうから答弁させていただいておりますが、その9月の時点で林野組合さんのほうに一定話を市長のほうからされておりまして、了解を得ておるということで、9月の折にも答弁させていただいております。  今回、去年度のこの作業に入る折にも測量等につきましては、担当部のほうから林野さんのほうに依頼をしておりまして、現在に至っております。  それと当時、事業費策定の折は、説明しました市の担当でつくった報告の中では、借地ということで説明させていただいていたかと思いますので、よろしくお願いします。 129 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 130 ◯7番(木下豊和君) では、借地ということで、この建設費10億円というのは、10億円プラスアルファで借地の費用とかこれから出てくるということですよね。  もちろん概要版ですから、細かいことは別としまして、市民の里の今この図で見ますと、入り口の駐車場の奧のところ、今土砂を置いているんですかね、そこのところに候補地として建って、そこで借地をして建てると、こういう確認でよろしいですね。もう一度確認しますよ、地主さんとの話も済んでいるんですね。 131 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 132 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 概要版にお示しの配置計画表並びに概要版の中には、7番としまして公害防止対策の関係で周辺状況地図、少し細かくてわかりにくいかと思いますが、そこに示しておりまして、今議員御指摘の駐車場の上の部分、その部分で現時点の計画としましては、入り口部分、中央部分、山手部分ということで、現時点の報告書の中では、その3カ所で一定比較させていただいております。その場所でございます。  〔木下豊和君「地主さんの了解は」と呼ぶ〕  先ほどお答えしましたように、一定了解をいただいておるということで。 133 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 134 ◯7番(木下豊和君) 次に、新しく火葬場をつくれという意見と、一方では樽井と西信達の今の現有設備ですね、これは改造という意味からきれいにしてくれたらいいじゃないかと、こういう意見もこれまでたくさん議会で出ましたけれども、その辺との整理ですね、それは今回の概要版を出すことによって、きっちりと整理をしていくのかどうか、まだ一応ヒアリングはしますよということなのか、その辺についての見解をお聞きしたい。 135 ◯副議長(原 憂子君) 根来市民生活環境部参与。 136 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) お答えいたします。  以前地元のほうからも、去年度におきまして、要望書を二度に分けていただいております。その中でも、地元に対しまして回答させていただいている内容としましては、従前から述べておりますように、新火葬場完成後は廃止となりますということで、そういう文言ではないですけれども、新火葬場を建設しましたら廃止になりますという旨の樽井区なんですけれども、回答はさせていただいております。  ですから、統合する施設としまして、新しい火葬場建設に向かっておるというところでございますので、よろしくお願いします。 137 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 138 ◯7番(木下豊和君) 通知はしたのはいいんですけれども、相手の反応はどうなんですか。それでわかりましたと言っていただいているんでしょうか。かなり強い御意見もございましたし、議員の方も意見を言っていましたようにね。それで、はい、わかりましたということになっているんでしょうか。 139 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 140 ◯市長(向井通彦君) 樽井区のほうから二度ほどにわたりまして要望が出ました。  基本的に、樽井区としても、今のところずっと将来、今の場所で建てかえてくれということはおっしゃっておりません。私は確認したんですよ。何かわかりにくい言葉で言いはるから、では、そこで建てろとこういうことですかと言うと、いやそうではないというようなことですね。  ですから、我々は新しいところでつくりますと。それまでの間は、当然良好な状態で使えるように、維持、修理、メンテナンスを行っていきますということを申し上げております。  ですから、そこで建てかえてほしいというような要望は一切出ておりません。我々のほうも、さっき申しましたように、いつまで使うのかということについては、新しい炉ができるまで、新しい炉ができたら一応廃止をしますということを回答させていただいております。  その後は、特に改めてということはございません。 141 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 142 ◯7番(木下豊和君) それでいろんな問題が済んだとして、問題はお金ですよね。こういう財政難で、順番が違うという声もたくさんございます。  やはり経済効果を考えなきゃいけないということで、私は今回この案では、新たなVFMですか、バリュー・フォー・マネーということで従来型の公共事業との費用対効果で、民活の2番目で2億円ほどの効果額を出しておりますけれども、これだとしても、やはり10億円のうちの2億円ですから、8億円要りますよね。  こういう時期に起債をしても相当これは厳しいわけでありまして、私ども同じ仲間で阪南市のほうがかなり現状の焼却炉が手詰まりだと。建てかえたいという意見も聞いているわけですけれども、ごみ焼却炉と同じように、阪南市と広域でやれば、単純に言うと半分、6・4にしても、そういうことで費用が半減するんじゃないかというふうに思うんですけれども、その辺の考え方はいかがでしょうか。 143 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 144 ◯市長(向井通彦君) 阪南市のほうですが、かなり以前にちょっと話をしたことがあるんですけれども、そのときは第2阪和沿いの用地を考えていると、こういうお話でございました。  いろいろ聞いてみますと、新しく用地を買わなきゃいけない。それから、第2阪和は自動車専用道でありますから、そこからのアプローチを考えなきゃいけない。我々のほうから行きますと、第2阪和の山手ということでしたので、左折レーンをとれば入れないことはないんですけれども、逆に阪南市の向こうから来ますと、今度はなかなか入れないと。アンダーパスかオーバーパスで超えないと入れないと。平面というのはあり得ないという話でございますから、そうなりますと、相当な費用がかかると。いわゆる附帯工事にかかるということになります。  今回の場所を選んだのは、附帯工事はほとんど要らないということで、非常に安価にできるというのが1つのメリットであるわけでございますので、そういう話をさせていただきました。  その後、特に阪南市さんから火葬場という話はございません。まず、向こうも耐震をやりたいというお話でございました。 145 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 146 ◯7番(木下豊和君) いずれにしましても、すぐ来年、再来年の話ではありませんので、阪南市さんも相当急いでいると、ほかにやることはあるんですけれども、その次の大きなテーマになっているようでありますから、以前に話した以降、相当向こうも状況がかわっていますので、ぜひ市長、阪南の市長とは空港の関係でいつも同じだと思いますので、胸襟を開いて、ぜひセットでやっていただきたい。  私も今のままだとちょっと今までの焼却が凍結している問題、それから今回やることのやはり財政の問題、セットであれば今後ろから出ておりますように、相当やはり軽くなるわけでありますし、市民の理解も得られやすいと思うんですね。ぜひ阪南市長との話し合いをしていただきたいというふうに思っています。  次に、そういうことで斎場でありますから、最上のものをつくりましょうよ。  大綱4点目の幼稚園の跡地の利用であります。  これは、後ほど真砂議員が質問いたしますので、いろいろ細かいことは別にしまして、これまでシルバー人材センターのワークプラザの土地を含めてほしいということで現有が狭いので、特に鳴1、鳴2の統合の跡であるとか、それから幼稚園であるとか、そういう教育施設のところで候補地をいろいろ探しているんですけれども、それにつきまして、どのようにお考えでしょうか。 147 ◯副議長(原 憂子君) 市道教育部長。 148 ◯教育部長(市道登美雄君) それでは、私ども昨年度幼稚園の2園化をして、結果的に8カ所の廃園を行ったと。  それから、鳴滝1小、2小の統合によりまして、1小の用地が現実的に空いておると。その中で、今シルバー人材センター、この件で御質問がございましたけれども、実は、私ども今まで地元、あるいはその団体さんというんですか、そちらからの御要望ということで7件ほどいただいておるわけですけれども、その中にシルバー人材センターの分が含まれていないということで、先般総務文教常任委員会の協議会の中でお示しした中には、当然に含まれておらない、検討は行っていないということになってございます。  今後、御要望が出てくるということであれば、場所や広さの問題等々、条件がいろいろあるかなというふうに思います。ですから、私どもといたしましては、今まで出ておりましたほかの要望、それと同様にその内容等を個別具体的に検討する必要があるというふうに考えております。  その上で、ほかの要望についても一定必要なものと御辛抱いただくものに分けまして、必要なものについては、対応していくという形で進めておりますので、今回の御提案がございましたシルバー人材センターにつきましても、同様に考えたいというふうに考えております。 149 ◯副議長(原 憂子君) 木下豊和議員。 150 ◯7番(木下豊和君) 要望書がなかったら答えてくれないということなんですか。要望書を出しなさいとどこかで言われましたか。  私、2回今まで本会議で要望しましたよ。だから跡地の利用は、1、2小とか幼稚園が出ますから、それらを含めてシルバーさんは、非常に土地困っているから、そういうところを活用していただきたいということで、いろいろ答え、市長もワークプラザについては、前向きに検討したいということで、要望書が一筆書いていなかったらだめということですか。今一緒に取り扱えということでコメントいただきましたけれども、それはいかんのじゃないですか。  では、公募してこういうことで使いたい人は申し出てくださいとどこかで出しましたか。  ですから、もう言いませんけれどもね、平等に扱ってくださいよ、ぜひよろしくお願いいたします。  以上で終わります。 151 ◯副議長(原 憂子君) 以上で木下議員の質問を終結いたします。  次に、8番 真砂 満議員の質問を許可いたします。真砂議員。 152 ◯8番(真砂 満君) 真砂でございます。  昼からの2番手で随分と眠たい時間帯ではございますが、拓進クラブの質問が続きますことをお許しをいただきたいというふうに思います。  今回私のほうは、5項目の質問を通告させていただいております。  まず、質問する前に少しだけお時間をいただいて、向井市長とお話をさせていただきたいと思います。  まず、会派を代表いたしまして、このたび大阪府の市長会の会長に就任されましたことを心からお喜びを申し上げます。  ぜひとも、かなり多忙になるというふうには思いますが、さきの議会で泉南市をとにかく元気にしていこうやということで議論をさせていただきました。  私の見方が少しおかしいのかわかりませんが、まだまだ大阪府下的にも、泉南市の位置的なものであったりとか、名前も完全に皆さん方が周知されているというふうにはちょっとまだまだ足らないのかなというふうに思います。  今後、市長会の会長ということで、泉南市の市長の向井さんがいろんなところで出られるということになりますと、泉南市というまちがずっとついて回るということでありますから、ひとつPRのほうも兼ねてぜひとも頑張っていただきたいなというふうに思います。  以前には、もう近畿市長会の会長も歴任をされておられますので、その間でも相当は泉南市のまちの名前は売ってはいただいたんだというふうに思うんですが、向井さんのキャラからすると、パフォーマンス的に泉南市をPRするというのはちょっとキャラ的には向かないのかなというふうには思うんですが、そこはちょっと意識をしていただいて、泉南市を元気にするために、ぜひとも頑張っていただきたいなというふうにお願いを申し上げておきたいというふうに思います。  それでは、時間の関係がございますので、質問させていただきたいと思います。  今回の質問で何点かについては、重複をしておりますので、まずは重複をしている部分から入らせていただきたいと思います。通告の順番が若干かわりますがお許しをいただきたいと思います。  その1つは、まずは防災、安心、安全についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  けさからもいろいろ議論がされておりますので、言いたいことはほとんど重複してしまうんですね。それでもともと通告のときに提案をしようかなという部分がありましたので、何点か提案をさせていただいて、お答えをいただきたいなというふうに思います。  その1つは、午前中の議論の中にもありました。そしてお答えのほうも既に出ております。というのは、市民の多くの皆さん方は今回の大震災の不安の1つが津波なんですよね。  それで、市長のほうからも御答弁があったんですが、ここは本当に大丈夫なのかというようなことがありましたので、答弁の中にもありますように、例えば電柱のところとか、何メートルですよというような表示があればいいなと、既に道路マップのほうにはそういった表示もあるということでありますから、市民の皆様方が目につきやすい場所、一番電信柱とか、そういうのが一番いいのかなというような気もいたしますので、そういった表示をぜひともしていただきたい、それが1点。  それと、泉南の場合は、津波が来てから70分でしたか、それぐらいの時間差があるんですが、どうしてもその時間帯の中で、高いところに逃げられないということになれば、近くの高層のマンションであったりとか、高層の施設のほうに避難をできるような形にする必要があるというふうに思います。  公共施設であったり、商業施設であれば許可もなくそういったところに入ることは可能なんですが、例えばマンションでありますということになると、セキュリティの関係等があるので、なかなかそういうわけにはいかない。一定そういうようなことを可能にしていこうとすれば、行政と一定の協定なりを結んでいく必要があるというふうに思います。そういったお考え方があるのかどうか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。  それと、この議会の中でも何度か議論をされておりますが、市民の皆様方の中で、やはり声が大きかったのは、海浜地帯にあります防災センターが本当に大丈夫なのかというようなお話です。液状化の問題もそうです。  もう既にお答えのほうはいただいておりますので、そういった答弁をいただいている内容をぜひとも広報か何かに一度載せていただいて、不安になるかもしれませんが、あそこは大丈夫なんですよというようなことを明記したものを出していただきたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。  それと、避難施設できちっと耐震化ができていなければだめなわけで、とりわけ天井の部分は非常に危ないということが今回の地震で明らかになりました。私どものほうも天井というのはうかつでして、今までそういったところに余り気がいっていなかったんですが、今回の震災の中でそういったことが明らかになりましたので、その辺について対策を講じていただく必要があるというふうに思いますので、その部分についての考え方をお述べいただきたい。  それとあわせて学校関係、避難先ということで一番住民さんが多く行かれるわけでありますが、この中でもなかなか安全対策面では十二分ではなかったということもありますが、本当に大丈夫なのか、当然質問をするということも含めまして点検もしていただいていますから、御報告をいただきたいというふうに思います。 153 ◯議長(松本雪美君) ただいまの真砂議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 154 ◯市長(向井通彦君) まず最初に、大阪府市長会長に就任いたしまして、お祝いをいただきましてありがとうございます。  大阪府市長会というのは四つのブロックに分かれておりまして、北摂ブロック、河北ブロック、それから中部ブロック、泉州ブロックの4つに分かれておりまして、その中で会長候補というものをまずあるなら出すという形になっておりまして、複数出た場合には会長選考委員会という形の中で選考がされるということでございます。  今回泉州ブロックのほうから私が出させていただいて、ほかでもちょっとお1人途中まではあったんですけれども、辞退されまして、そして選考委員会のほうで満場一致、それから総会でも満場一致ということで、御選任をいただいたということでございます。  真砂議員言われますように、やはりこの泉南という名前を売っていくというか、広めていくためには、そういう大阪府市長会会長ということも1つの方法でもありますし、チャンスでもあるというふうに思いますので、私もそういう形にさせていただいたわけでございます。  おかげさまで選任いただきましたので、たくさん充て職もあって、議会の日程でも御迷惑をかけるところがあるかもわかりませんけれども、ある程度は御容赦をいただいて、全力で取り組んでいきたいと思っております。一応任期は2年ということになっております。  さて、防災の件でございますが、御指摘がありました幾つかの御提案について、私どもも既に考えているところもございますし、またいろんな御示唆もいただきました。  やはり、今回の被害の大部分というのは津波でございましたので、特に大阪湾に面している泉南市といたしましては、津波対策を改めてしっかりと対応しなければいけないというふうに思っております。  そういう意味で、まず津波の高さ、これが今言われておりますように、TPプラス2.4メートルというシミュレーションになっておりますけれども、果たしてこれでいいのかどうかというのを検証しないといけないと思います。  これは、なかなか1自治体では無理でございますから大阪府、あるいは国のほうの力を借りて、化学的にやはり検証をしていただくと。これによってまた新たな対応、あるいは修正すべきはすべきということでやっていこうということにいたしております。  そのような中で、もし津波が入ってきて、乗り越えてきて逃げなきゃいけない。どこまで逃げたらいいのかという1つの目安がやはり要ると思います。したがって、それはわかりやすく表示をして一般市民の方々にも常々目に触れるようなふうにしたらいいと私も思っております。  したがいまして、例えば電柱にここは海抜でもいいんですけれども、何メートルですということがわかるように所々表示をしておくというのが1つの逃げるときの目安になるというふうに思っておりますので、ぜひこれはやっていきたいなというふうに思っております。  そして、その場所まで逃げるというのが一番でございますが、万が一逃げおくれた、あるいは何らかの支障があって、たどりつけないということであれば、浸水区域であってもしっかりとした建物の高い階に逃げるということも当然考えなければいけないと思っております。
     一般的に避難ベルというふうに言われておりまして、これは1つは鉄筋コンクリート、RC造、それから、鉄骨鉄筋コンクリート、SRC造、この2つがその対象というふうに一応はなっておるわけでございますが、S造、鉄骨造であっても、しっかりし構造物であれば逃げるということについては、何ら支障がないというふうに思っております。  それにはやはり新しい耐震設計のもとに設計された建物であるということ、それから津波が来ても、当然耐え得るというだけの耐力、それから高さがあるということが必要かというふうに思っております。  そこで、今そういう建物の抽出作業をやっております。例えば、男里浜なんかですと、サザンコーストのマンションですね、こういうものは比較的新しいし高い階層があるということで、そういうことも1の候補ということで上げておるわけでございます。  ただ、御指摘がありましたように、そういう場合には、やはり管理組合がございますし、管理者がおられるわけでございますので、そこと防災協定なりを結んで、万万が一のときにセキュリティ解錠なりしていただいて、そして地域の方々をとにかく高い階まで逃げていただけるような合意形成というのが必要になってまいりますので、ぜひそういう形で相手方とも今後交渉をしていきたいというふうに思っております。  それから、りんくうにあります南部防災拠点でございますが、これは先ほど過日の御質問にもありましたように、りんくうの高さ自体が非常に高い地盤ででき上がっておりまして、さらにその上、トラックの荷台の高さにフロアがあります。さらに、蓄えている物資は、そのまた2階ということで、非常に高いところにございますので、通常考えております2.4メートルということは、1.6メートルの津波、今度0.8メートルの満潮位ということで2.4なんですが、それが仮に1.6が倍になって3.2ということになっても0.8足しますと、TPプラス4メートルでございますから、倍になってもりんくうタウンは大丈夫ということになるわけでございますけれども、そのあたり、私もまた議員言われるように、あそこ大丈夫かという質問もいただきましたので、そういうことの正確な情報を提供するためにも、この津波という1つのテーマの中で広報誌等を使って、市民の皆さんに正しい認識、理解をいただけるように広報活動に努めていきたいというふうに思います。  それから、今回の地震、東京なんかでも影響があって、九段会館の天井が落ちたとか、体育館の天井が落ちたという、いわゆる構造体は持っても、中の具材が落下すると。それによって被害を受けるということがありましたので、今新たにそういう天井の防災というのが大きなテーマになっております。  御承知のとおり、天井というのは、今までは比較的金具で釣ってずっと釣天井みたいな形になっておったわけで、それが外れたり壊れたりということがありましたから、これはもう一度震災に対して安全なように設計基準も含めて見直しすべきという声が非常に大きいということでございますので、我々ももう1つの視点として、こういう内装材の安全ということについても考えていく必要があるというふうに考えております。  それから、学校の御質問もございました。学校のほうは教育委員会のほうから御答弁を申し上げるようにいたします。 155 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 156 ◯教育部長(市道登美雄君) それでは、今回学校が避難所ということで、多くが該当いたしております。この辺の避難所として適切かどうかということで、耐震化ということが最重要なのかなというふうに考えてございます。  今年度末、23年度末ということで66%、これは目安でいきまして66%の完了、整備率ということになってまいります。  具体的にということで、今年度末時点ででき上がっていないという、耐震性能がないというところになりますと、まず体育館が新家東と東小学校2小学校、それから校舎のほうで合計6カ所ということで、新家、砂川、樽井、新家東、東、一丘という6小学校が校舎におきまして、耐震が完了していないと。  それから、先ほどの重複になりますけれども、体育館においては新家東と東、その2小学校ができていないということで、これらにつきましては、先ほどから御説明をいたしておりますとおり26年度までには完了するということで、現在計画的にやっておるということで御理解のほうをお願いいたします。 157 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 158 ◯8番(真砂 満君) 御答弁ありがとうございました。  市長に御答弁いただいたことについては、非常に前向きに御答弁いただきました。ぜひとも実行に向けて御努力をいただきたいなというふうに思います。  それともう1点、市長、先ほど発言するの忘れたんですが、今回の防災の日というのは当然あるんですが、市長もいろんな防災に関してのパネラーになったりして、いろんな活動をされておられるというのは知っているんですが、この際、今回の東日本の震災があった日を泉南市としても、もう一度市民全体が考える日という位置づけであったり、やはり今回の東日本の震災については、一過性ではだめだというふうに思っておりますので、やはりもう少し長いスパンで協力体制も含めて考えていく必要があるというふうに思いますので、できたら、その日を何か1つ考える日にしていただけるように、企画なんかを考えていただければなというふうにお願いをしておきたいというふうに思います。  それと中学校の関係なんですが、これも以前からずっと言われておりますが、どうも安全対策については、やることもたくさんあるんでしょう。消防関係からもずっと毎年のように指導を受けながら、なかなか計画はされておられるのかどうか知りませんけれども、実行されていない。  今後避難所で本当にそういうことがあったら、説明も何もつかんのと違うのかなというふうに思いますので、教育委員会としての優先度ですね、その辺はどういうふうにお考えなのか。それとあわせて、今まで幼稚園の問題であったりとか、統合の問題であったり、教育委員会としてお金を使う部分がたくさんありました。  ですから、そういったところまで予算配分がなかなかしてもらいにくかったんだというふうに思いますし、なかなかそういったことを要求もしづらかったのかもわかりませんが、一体きちっとして整理するには、教育委員会としていかほどのお金がかかるんだということで、把握されておられるのか、一度総額をちょっと披瀝してください。 159 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 160 ◯教育部長(市道登美雄君) ただいまの御質問でございますけれども、まず教育委員会としての優先度という部分でございますけれども、現在耐震が御指摘のとおり最優先であったと。  今後、建物が残っても、その中身というんですか、あるいは火災とか、そういう部分で生徒、児童が危険な状態に陥ると、そういうことは避ける必要はもちろんあるという認識はいたしております。  昨年度、一定予算のほうをいただきまして、消防設備関係を修繕のほうを大分入れております。ただ、相当数まだ残っておるというのも事実でございます。  御質問のどのぐらいという額の面でございますけれども、その分、私今のところまだはじいていないということでございますので、御理解のほどをお願いします。 161 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 162 ◯8番(真砂 満君) 正直に答弁していただいておりますから、それはそれで結構だというふうに思うんですけれども、やはり予算要求をするにしたって、全体の部分、きちっと把握した中でやらないと、この間のお金で大部分やったんや、どの程度やと言っても説明つかんでしょう。  学校にしたって、全部それがすべてできていないんですよ。本の一部しかないんですよ。そうすると、なぜそこだけやねんと、残っている部分どうするんやということになりますし、その後の計画も途切れるんです。たまたま予算があったから、ついたからやっただけの話でしょう。  だから、必要性があって計画があってという話ではないんです。だから、私は教育委員会の悪いところはそこやというふうに思っているんです。だから、きちっとした実態をまずつかんで、計画を立てて着実に確実に実行していただきたいというふうに思います。  教育行政の部分は後でありますので、またそちらのほうでやらせていただきたいと思います。  続いて、火葬場についてであります。  先ほど、うちの木下議員が何点かについてお聞かせをいただきました、進捗と今後についてぜひともお聞かせをいただきたいんですが、概要版、過日の月曜日でしたか、厚生消防常任委員会に提出をされました。  なぜ概要版が今、概要版しか提出されないのか、成果品、いつになれば手に入るのか、きちっとお示しの中で現在までの進捗と今後の計画をお示しください。 163 ◯議長(松本雪美君) 根来市民生活環境部参与。 164 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) それでは、私のほうから、進捗状況と今後の予定についてお答えいたします。  まず、概要版を過日の厚生消防並びに議員各位に配付させていただきましたが、基本計画の概要版でない成果品という御指摘ですが、これにつきましては、おおむね上がっておりまして、ただいろんな言い回しだとか、あとこの前に報告させていただいておりますアンケートをとった部分、それから業者のアンケート、並びに他の行政団体のアンケート等もとっておりまして、一定仮納品があったときに、団体等の名前等も上がっておりまして、上がっている部分もいいのですけれども、その辺の校正に若干時間を要していまして、今月末までには配付、成果品をこの前の厚生消防常任委員会でも御答弁しておりますが、報告書につきましては、報告書と参考資料と2部でまとめております。  それにつきましては、その時点までに報告書を配付させていただきたいと思います。  それと概要版にお示しの規模につきましては、概要版のほうに規模並びに配置計画、概算事業費、それと最適事業手法について記載させていただいております。  施設計画としましては、利用していただく方の動く距離が少なく済む計画、並びにそれに伴うゾーニングの計画で一定表示をさせていただいております。  また、計画の関係で大気汚染防止法につきましても、火葬場は、規制対象外施設でありますけれども、その辺自主規制目標値を設定しながら、また、ダイオキシン及びばいじん対策等につきましても、義務づけを考えております。  それと、今年度の事業につきましては、以前にも御答弁申し上げておりますが、環境アセス、地盤調査を予算計上させていただいておりまして、その実施並びに都市計画決定の手続を行っていいくということでございます。  それと今回お示しの概要版に基づきながら実施に向けた精査を引き続き継続していきたいと考えております。  以上でございます。 165 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 166 ◯8番(真砂 満君) 私は、6月のこの段階で概要版しか出ていないこと自身がおかしいと思っていますよ。成果本、3月末で当然上がっていて当たり前でしょう。だって、それだけの予算でそこまで期限を切って契約しているわけですから、それが6月のこの段階で成果本が上がっていないのは、一部調整しているということが現実としてあったとしても、私はそれはおかしいと。きちっと日にちに基づいて、契約に基づいて、業者にきちっとしたものを出させて当たり前だというふうに思っていますし、出たものをきちっと議員に説明する。  その説明するのは、資料として概要版で説明するのは結構ですよ。きちっとした成果本があって、概要版で説明していただかないと、この概要版を見ても、その根拠になるものは何かというたら、こっち側の本編を見ないとわからないわけです。その本編がないわけですから、説明を聞いていてもとんちんかんでわからない。  ですから、きちっとしたものを資料として、まずは期限の中で出していただきたい。そのことができていないということが、まず行政として反省していただきたい。そうしないとおかしいですよ。そのことは申し上げておきたいというふうに思います。  それと、木下議員のほうからもありましたが、よくわからないのは、土地の問題なんです。一定話をしています。御了解をしていただいています。林野関係の人からすると、いや、正式に聞いておりません。こちらは言って、向こうは正式に聞いていないというふうにおっしゃるんですよね。  私は、少なくとも泉南市の状況から見たら、市民の里が適地だというふうには思っていますし、道路の面からしても、できたらあそこにまさるところはないというふうに思っておりますが、思っておっても、まずは手順、手続というものがきちっとしていただかないと、あやふやなままで計画だけを進めていくというのはいかがなものかなというふうに思っておりますが、その辺について、一定というのは、どういう一定なんでしょうか。 167 ◯議長(松本雪美君) 根来市民生活環境部参与。 168 ◯市民生活環境部参与(根来久雄君) 再度の御質問にお答えいたします。  先ほどの木下議員の折にも説明申し上げましたように、去年度今回の委託の補正予算計上の折に、その前段としまして、市の担当者で計画概要について、お示しの検討についてということで3ページプラス注のついたもので説明させていただきました当時の建設比較表の中にも位井下池案、市民の里案というときに、借地ということで説明申し上げております。  そのときの答弁につきましては、先ほど説明も申し上げましたように、当時も市長の答弁をしまして、借地については、一定理解をいただいておるということを先ほども申し上げまして、その時点では東小学校の借地単価の例で試算をしておりまして、今回の厚生消防常任委員会の折にもうちの山野部長のほうから年間試算で面積等が以前に示しておるものと異なっておりますけれども、試算しておおむね年間100万円程度と、借地については御説明を申し上げております。  まだ、詳細については、相手方と何ら金額云々については決まっておりませんが、それをこの前の厚生消防常任委員会でも一定御答弁申し上げたところです。 169 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 170 ◯8番(真砂 満君) よくその一定という意味がわかれへんから教えてくれと言っているのに、答えはまた一定、一定で、何回出てきたか。  でないと、企画の問題もいろいろあるんですが、この図面だけを見てみますとね、場所も含めて、面積も含めて、ここまで詳細に出ているわけでしょう。本来こんなことありませんよ。  ここまで出すんだったら、もっと詰めて関係者と協議の上で詰めるべきものは詰めた中で、話をしていただかないと、やはり私は順番がおかしいと思いますよ。  私の考えている場所と全然同じ場所なので、これ以上どうこういうことは言いませんが、ただ手順、手続については、間違いなくやっていただいたほうが後々何かにつけていいというふうに思いますので、きちっとやっていただきたいというふうに思います。  それと、今回の火葬場建設については、過去の泉南聖苑からいろんな経緯の中で行っていく、特に、とりわけ現在の厳しい財政状況の中で行っていくわけでありますから、一方で市民のニーズ、非常に高い事業でありますから、この事業についても、早急にちゃんとしていかなければいけない。  そういう中で、従来の事業手法じゃなくて、新たな事業手法の追求というような形で今回調査依頼をかけておるわけであります。  木下議員のほうからも、財政のことを考えて、それとあわせて、これからの泉南市の単独ではなくて、やはり広域行政の追求という観点からも含めて、阪南との広域的に考えてみてはどうだというような話も提案をさせていただきました。  とりわけ男里地区からすれば、以前から阪南市の火葬場の問題でいろいろ要望も上がっておりますから、いわば阪南から直接多分市長のほうに直接的なお願い事もないというふうに思います。  私も個人的には福山市長と話をさせていただいて、できればそういったものも広域でお願いをしたいというような話の感触はあるんですが、実際現実として、正式な話じゃないですから、正式に依頼があるわけではなく、ただ、今阪南は、病院問題とかいろいろありまして、行政が進めていくには、原課から積み上げていかないと、市長がそうだからといって、いきなりというのもどうかというようなこともあります。  ただ、今回一般質問するに当たって、福山市長のほうには、市長、悪いけれども、勝手にこっちからそういうような話をしましたけれども、気悪せんといてやというふうに申し上げたところ、それはええよと、それはおまえが勝手に言うんだから、言うのは結構だというようなこともいただいておりますので、できたら本来はお願いする側から来るべきものだというふうに思うんですが、物が嫌悪施設だけに、泉南市長の向井さんとしても、すべていいですよというわけには、なかなか市民感情を考えた場合、難しいという部分というのはわからんこともないんですが、ただ、いろんな事業をこれからもしていかなければならない泉南市の財政を考えた場合、少ない費用でよりましな、もっとやり方ですからいろいろあるんですが、泉南市単独ではない、もう少し豪華なものも追求していくには、可能性を秘めているということからすれば、タイミング的に、今一定の考え方を示したほうがいいのではないかなというふうには考えるんですが、少しでもそういった考える余地はないのかどうか、お示しをいただきたいと思います。 171 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 172 ◯市長(向井通彦君) これからの時代ですので、できるだけ広域行政の中でやるというのは、基本的にそうだというふうに思います。  阪南市との関係も良好でございますし、特段何もないわけでございます。  ただ、以前にちらっとそういう話もあったときに、阪南市さんのほうでは当時学校の建てかえの問題、それと市立病院の問題、これでかなりの費用がかかると。だから、今の時点で火葬場というのはなかなか、また新たな議論を生みかねないということで、ちょっと今の時点ではというお話でございました。  今回、病院、建てかえは残っておりますが、指定管理にされたということもございますから、少しは懸案のものが前に進んだのかなというふうに思っております。そういう中で、こういう火葬場ということであれば、お話は聞かせていただきたいというふうに思います。  ただ、こういう施設でございますので、やはり立地場所の関係者の皆さん、それと周辺の皆さんの理解というのは、泉南市単独であっても要るわけなんですが、よその方の分もということになれば、また一定難しさもあるのも事実でございますので、安易に受けるということではなくて、慎重にそのあたり、皆さんの御理解が得られるということであれば、そういうのも1つの方法だというふうにも思っておりますので、また福山市長とはお話はしたいというふうに思っております。 173 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 174 ◯8番(真砂 満君) ありがとうございます。  火葬場だけではなく、これからいろんな事業をしていくときに、近くではまたごみの清掃工場も一定年度も来ておりますから、今清掃工場は泉南と阪南だけなんですが、本当に泉南、阪南だけでいいのか、もっと範囲を広げて極端に言うと泉佐野から岬町までぐらいの広域も考えてもいいんじゃないかなと。そういう発想の中でどんどん考えていただいたほうがいいのかなと。  この考え方については、もう既に市長のほうからも、いろいろなその事業、事業、施策、施策で広域的なことを考えていくんだという方針も示されておられますから、その方針のもとで進めていかれたほうがいいのかなというふうに思います。  とりわけ、今回の火葬場建設については、財源の問題から考えても、私はそのほうがいいのじゃないかなというふうに考えます。  ただ、泉南市のやろうとする時期と阪南市が考える時期、この時期の差というものは、当然出てこようかなというふうに思うんですが、それについては、十分協議の中で進めていただけたらありがたいというふうに思います。  それとあわせて、もともと泉南市は、泉南聖苑計画というのがありました。先ほどの経緯の中の披瀝の中でもありましたように、市民のニーズとしては、もう一方は墓地ということもあったんです。これは広島市長の時代に、泉南市民は、そういった要求が非常に多かったということもございました。  ただ、市民の里という位置関係でもしも確定をするならば、これも林野組合の関係がございますので、軽々に物を言うわけにはいかないわけですが、墓地の併設等も考えてもいいのではないかなというふうには思うんですが、既にあの場所ですと、一定の整地関係もできておりますので、もともとの泉南聖苑計画よりは、比較的安価に事業推計ができるのではないかなと思われますが、それについては、いかがでしょうか。 175 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 176 ◯市長(向井通彦君) 以前は、火葬場と墓地のセットということで考えておりました。  現在は、火葬場は市のほうでやろうということにいたしております。  墓地でございますが、人口が減少時代に入ってくるということもございまして、当時とかなり環境が変わってきているというのが1つあるというふうに思います。  それともう1つは、市で果たしてやらなければいけないものなのかと。民間でもいいのではないかという考えもあるというふうに思っております。  私どもは、そのセット論ではなくて、まずやはり市民のために必要最小限の費用で、非常にお困りになっておられる火葬場を先にやろうと。  墓地については、これは例えば民間さんであってもいいのではないかなというふうにも思いますし、地理的には、あるいは場所的には、十分そのスペースはあるというふうに思っておりますので、まず火葬場のほうをやりたいと。  墓地については、あえて市が直接やらないかんのかなという思いは持っております。 177 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 178 ◯8番(真砂 満君) 市長の考え方については、よくわかりました。  ただ、市民ニーズとしては、やはり墓地も同様にあるんですよね。ただ、市長も御存じのように、泉南市も民間でやられている箇所は何カ所かあります。言い方悪いですけれども、いろいろ問題がある手法の中でやられている。非常に無理をした形でやられているんですよね。  そういった意味では、きちっとした今回のような機会に行政がどこまでやるんだと言われると、なかなか判断の難しいところがございますが、同じならこの際というようなこともございますし、いずれにしたって、市民ニーズというのは、それなりにあるということの御理解だけをいただきたいなというふうに思います。  続いて、同和更生資金貸付基金償還金について確認をさせていただきたいと思います。  時間の関係がありますので、一とおり質問させていただきますので、お答えをいただきたいと思います。  1つは、時効分の処理、これをどうされるのかという点と、未到来分の回収について、どう取り組むのかという点と、今現在議会のほうで100条調査特別委員会が設置をされております。  大体、議会のほうで調査委員会を設置しなければならないということ自身、私は行政の恥だというふうに思っています。その辺について、担当部長、今担当部長で非常に申しわけないんですが、担当部長としてどのようにお考えになっておられるのか、あわせて、その考え方の中で、本来きちっとした執務をいけないこの回収について、できていないことについての反省をどうお持ちなのか、お示しをいただきたいと思います。 179 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 180 ◯健康福祉部長(中脇一雄君) まず、時効分についての取り扱いでございますが、これは大阪府さんと私も協議をさせていただきまして、同和更生資金貸付事業については、大阪府としては間接債権として位置づけられております。  しかしながら、昨年11月に制定をされました大阪府債権の回収及び整理に関する条例、これは直接債権に当たるものの処理なんですが、これに準じて時効分の債権放棄等の処理について、一定今後、来年度中ぐらいに一定の方針を出したいというふうにはお聞きをしておるところでございます。  また、未到来分の回収の努力についてでございます。御指摘のとおり、大変不十分な点ということは、私ども大変反省をしておるところでございます。  平成14年度以降、毎年、14年度については、20件の督促をさせていただきました。また、平成17年度から10件程度督促の送付をさせていただいております。督促状以外の送付の努力について、大変な不十分な点があるということでございます。この点については、大変反省をしておるところでございます。
     今後も、やはりまずは訪問させていただいて、そういう努力もしていかなければならないというふうに考えております。  それから、やはり100条委員会で調査を受けているということでございます。これは行政としては、大変責任の重いものだというふうに考えてございます。  平成14年度、15年度を除きまして、平成10年度以降の回収できなかったことについて、また多額の未収金が存在しておると、その多くが時効到来となったこと、時効未到来分についても、いまだ回収に至っていないことでございますので、深く反省をし、今後とも引き続き回収に努めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。申しわけございません。  以上でございます。 181 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 182 ◯教育部長(市道登美雄君) 御答弁ありがとうございます。  この同和更生資金貸付基金償還金については、担当がかわるたびにその質問されたときの担当というのは、非常にかわいそう、気の毒だなと思いつつ、言う相手はそこしかいてないので、言わせていただきますが、いいかげんにきちっとすべきものをして解決しましょうや。いつまでこれをぐじゅぐじゅしているのかなというふうに思います。  そのためには、しっかりとした回収努力をしていただいて、なおかつ取られへん、もう仕方ないですやんか。何をしたかて取られへんのでしょう。それだったら、逆に不納欠損をする形を取っていくべきでしょう。そのためには、きちっと行政もすべきことはしてくださいよ。  御本人が払われへんかったら、連帯保証人をつけているわけですから、連帯保証人のほうにもらいに行く、そういったことをして、なおかつだめな場合、結構あると思いますわ。だめだったらだめで、不納欠損のほうで処理して解決していくという処理の仕方をぜひともしていただきたいというふうに思います。  その辺は、平成14年当時から言われている話なので、もういいかげんに当初から約束をされた形の中できちっとした行政対応をしていただきたいというふうにお願いをして終わっておきたいというふうに思います。  何で急いでいるかというと、片木教育委員長が出席してくれているのに、1回も質問しなかったら失礼かなと思って、かなり急いで進めました。  すみません、御出席をいただきまして、本当にありがとうございます。  委員長、どういうふうにお聞きになっておるのか知りませんが、私は委員長が来ていただいたからといって委員長に対して、ああだこうだと質問するというつもりでお呼びしているんではないんですよ。  本来は、教育委員長たるものは、この議会に出席をしていただいたほうがいいというふうに思っておるんですが、なかなか来ていただけない。要請しても来ないんです。  ですから、質問を通告していたら、質問があるから来なさいと言いやすいというようなこともあって、そのたびたびに通告をするんですが、それでも来ていただけない。やっと来ていただきました。本当にありがとうございます。  ただ、来ていただいたときには、教育委員長については、泉南市が今抱えている教育課題、本当にたくさんあると思うんです。そういった課題について、やはりきちっとした対応の中で、御議論をいただいて、また、議会の中でもいろいろ議論しておりますので、そういった議員同士、また行政とのやりとりもつぶさに聞いていただいて、参考にしていただきたい、そんな思いの中で、ずっと要請をかけていたということでございますので、御理解のほど、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。  そこで、せっかく来ていただいて、多分そういうことを聞かれるよということもお聞きになっておられると思うので、多分御用意をされている御答弁もあるというふうに思いますので、手短で結構ですので、御答弁いただけたらなというふうに思います。よろしくお願いします。 183 ◯議長(松本雪美君) 片木教育委員長。 184 ◯教育委員長(片木哲男君) 答弁をさせていただく前に、皆様に一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  私は、3月議会におきまして、御承認をいただき、教育委員長に就任をいたしました片木でございます。  昨年度幼稚園の2園化、また鳴滝第1、第2小学校の統合に伴う予算、条例改正の審議に際しまして、大変お世話になりました。  おかげをもちまして、くすのき幼稚園、あおぞら幼稚園の開園、また鳴滝小学校の開校を迎えることができました。その際には、皆様方にたくさん御臨席を賜りまして、本当にありがとうございました。  さて、議員のお尋ねのというか、先ほどの件なんですけれども、教育委員会が扱う内容というのは、非常に多岐にわたりますけれども、私は最大の教育課題は、低学力、学力が非常に低いことだと認識しております。  小学校、中学校ともそうなんですけれども、特に中学校におきましては、全国で、これはもう最低レベルだということで、極めて深刻に受けとめております。中学生の卒業後の進路保障にもかかわる重大な問題だと認識をいたしております。  低学力の問題につきましては、具体的な成果を出していかない限り、地元の公立中学校からどんどん離れていくということで、これは本当に地元に愛着を持つ子どもが少なくなると。そういう意味でも、泉南市にとりまして非常に大きな損失ではないかと考えております。  低学力の状態が続きますと、泉南市は活力のない非常に貧しいまちになるんじゃないかと思っております。学力活動は、将来の経済格差につながり、また経済格差が学力の格差につながるというふうに、これは悪循環を繰り返すばかりで、本当に大変なことだと思っております。  これを解消するためには、また学力テストの情報等を開示をするとか、また学校、それから保護者、地域を巻き込んでこの危機感を私は共有したいと、そういうふうに考えております。  私は、先ほどから学力の問題ばかり申しますけれども、例えば知育・徳育・体育というような言葉がありますけれども、知育の向上というだけではなしに、徳育ということも向上を図っていかなければならないと考えています。  具体的には私、これは思いつきなんですけれども、徳育の向上のために、例えば1学期に1回でも例えば講演会なり、芸術の鑑賞会なり、そういったことを行いたいなと思っています。  特に、第1回、これは東日本大震災で泉南市は陸前高田市を支援するというふうに聞いておりますので、震災直後にそちらのほうへ派遣をされた、例えば消防隊員の生の話を聞かせていただくと。そういうことも非常に大事じゃないかなと思っております。  この震災は、もう既に3カ月を経過するという時点になっておりますので、この機をとらえ風化しないように、風化する前に必ずそういうことを行って、私は国民の1人として、そういうことを共有してまいりたいと、そういうふうに考えております。  こういう会は、生徒だけではなしに、例えば保護者、また地域住民の方々も参加できるようにしたい。生徒も教師も、それから保護者もお互いをまず見詰め合う、現状がどうなっているかということをきちっと認識をしたいなと思っております。  その中で、生徒も人の話を聞くというマナーも育ちますし、それから親子の間できょうの講演会の話どうやったなという共通の話題も生まれますし、そしてまた、地域の方々にとりましても、非常に有意義な会であったなというようなことで、よく地域とともにとか、最近よくどういう場でも、教育の場でもそうですけれども、地域とともにと、地域と一体となってという言葉をよく聞くんですけれども、そういう地道な行動というか、そういうことを進めないと、本当の真の意味での地域の一体というは、私はないというふうに考えております。  これを10年続ければ、本当に長い話なんですけれども、学力の向上、また徳育の向上につながるのではないかなと思っております。  いずれにしましても、情報を開示するという勇気と、それから我慢を続けながらやっていくことが必要じゃないかなと。  教育は、レベルが上がれば、泉南市の本当に魅力もアップいたしますし、豊かでいいまちになるんじゃないかなというふうに考えております。  先ほどからいろんなお話をいたしましたけれども、具体的な解決策につきましては、今後の定例の教育委員会、これは毎月1回開催をいたしておりますけれども、そういう定例の教育委員会で十分議論をいたしまして、教育行政に反映させていきたいなというふうに考えております。  以上、簡単ですけれども、私の本市の教育に対する基本的な考えを述べさせていただきました。 185 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 186 ◯8番(真砂 満君) ありがとうございました。  議場で教育委員長の考え方をこうして聞くのは、私も議員19年目ですが、初めてでございまして、本当にありがたくお聞かせをいただきました。  今委員長がおっしゃられた内容もさることながら、ほかの課題もたくさんあろうかというふうに思うんです。  とりわけ、学力、体力の問題等については、新聞報道でもされました。喫緊の課題としては、新聞だけで見ると、国歌・国旗の問題もにぎやかになっておりますし、最終的には市町村の教育委員会の判断で処分するとかしないとかいうようなことも書かれております。  ただ、私も学校へ入学式、卒業式とか参加をしたときに、やはり異様に感じるんですよね。思想、信条はありますよ。僕らも左寄りの先生に教えられた、君が代の歌詞の内容はこうやというふうに鮮明に覚えておりますが、そんなことは横に置いたとしても、法律で決まって、君が代のときはだれ1人歌わない。生徒は教えてもらっていませんからね。君が代、今教えていないんですよ、知らない。そのかわり、校歌のとき一斉にばっと歌うんですよ。あれは異様やと思いますわ。  だから、やはりその辺は本当にあるべき姿というのは、きちっと考えていただきたいし、思想、信条の問題として片づけるのかどうかは、今回の議論としてはやめておきますが、すべきことはしていただきたいなと、子どもたちには教えるべきものは教えていただきたいというふうに思います。  時間の関係がございまして、本当は教育行政は一番にやりたかったんですが、余り教育委員長とやりとりする時間を余りとってしまうと、またおかしくなるといけませんので、最後にしてしまいました。  その辺については、失礼があったかというふうに思うんですが、わざわざお越しをいただして申しわけなかったんですが、今後ともひとつよろしくお願い申し上げて終わらせていただきます。 187 ◯議長(松本雪美君) 以上で真砂議員の質問を終結いたします。  午後4時まで休憩いたします。       午後3時45分 休憩       午後4時 0分 再開 188 ◯議長(松本雪美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、13番 井原正太郎議員の質問を許可いたします。井原正太郎議員。 189 ◯13番(井原正太郎君) 大変皆様お疲れのところ御苦労さまでございます。  それでは、議長のお許しが出ましたので、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。  なお、さきに各議員が随分質問されて重なりますので、一部省かせていただくところがありますので、よろしくお願いします。  大綱1点目は、信達樽井線供用開始後の整備計画であります。  その1としまして、残された事業の内容をお伺いいたします。この事業は、泉南市におきましても、大変重要な位置づけのものと理解をしております。供用開始がされました。しかし、信樽線の全体的な事業を考えますと、まだまだ完成までには大きな事業が残されていると思うわけでありますが、今後の事業内容をお示ししていただきたいと思います。  その2は、ただいま質問させていただきました事業につきまして、本市は国の方針に基づきまして、バリアフリーを一層進めることも努力をされてまいりました。泉南市のバリアフリー化の計画に対し、進捗状況を示していただきたいと思います。  中でも、各種道路、特に歩道の改善がなされていますが、この進みぐあいと今後の課題をどのように考えておられるのかをお答えいただきたいと思います。  大綱2点目は、幼稚園の跡地の問題であります。  この問題に関しては、各議員が随分と質問されましたので、壇上からの質問は控えさせていただきまして、質疑がされた上に、私その上に立って質疑をさせていただきたいと思います。  大綱3点目であります。  第4次行財政改革についてお伺いいたします。平成21年度決算におきましては、実質収支が赤字に転ずることになり、従来積み上げてまいりました行財政改革が結果として厳しいものになっております。  22年度の出納閉鎖もなされました決算結果予想、これは、速報値でかなり数値が出ているようでありますが、改めてお示しをいただきたいと思います。また、経常収支比率はどのように予想されるのかも示していただきたいと思います。  この点に関しましては、新しく就任されました副市長が今所管になっておりますので、改めて質問させていただきたいと思います。  そこで、1点目として市の財政状況を左右する大きな要因の一つは、土地開発公社の事業について、これは過日の評議委員会におきましても示されておりますけれども、今後の対応に、特に塩漬け状態になっている土地に関しては、大胆に方向性を決めなければならないと思うものでありますが、新体制となった今、どのようにお考えをお持ちなのかを示していただきたく思います。  あわせて、市の保有する普通財産の実態と今後の計画についても示していただきたいと思います。  2点目は、市財政の収入についてでありますが、不景気が続く中、市税収入を中心としました入りの部分が心配されるわけであります。22年度の速報値では、一定の成果が発表されておりますが、最近では、職員の給与までカットをするという、カットをしなければならないような状況、まことに残念なことでありますが、今後の財政見通しをお示しいただきたいと思います。  これらの状況を勘案した今後の財政健全化への方向性は、市長の早期健全化宣言もありますが、改めて方向性を示していただきたいと思います。  大綱4点目、火葬場問題についてお尋ねしたいのでありますが、さきの議員が随分と質疑をされましたので、壇上からの質問は控えさせていただきまして、従来の議員と理事者の質問の上に立って何点か質疑をさせていただきます。  大綱5点目であります。  厳しい財政状況下の中で、種々の市民ニーズにこたえていくために事業は継続されていかなければなりません。特に東北地方大震災で実に多くの犠牲者と福島第1原発事故の経験から、安心、安全なまちづくりは避けて通れない状況にあります。  また、電力の供給も心配となってまいりました。省エネを今後、今まで以上に展開していかなければなりません。  これらのことを勘案してみると、事業の展開は必然的に変化をしてくるものと判断いたしますが、本市の財政規律を遵守しながらどのように考えておられるのか示していただきたいと思います。  その2は、以上の事業を遂行されるに当たり、入札制度の改善を重ねながら今日に至りましたが、最近は昔と異なりまして、落札率も改善されてきたと理解をいたすものでありますが、現在の入札制度の評価と課題についてお示しをいただきたいと思います。  質問は以上であります。何とぞよろしくお願いいたします。 190 ◯議長(松本雪美君) ただいまの井原議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 191 ◯市長(向井通彦君) 私のほうから、行財政改革の中の22年度の決算速報値等について御答弁を申し上げます。  まず、平成22年度の決算見込みでございますが、さきの総務文教常任委員協議会で御報告をいたしましたように、実質収支は5億2,200万円、単年度収支は5億3,500万円の黒字となる見込みであります。  これは、第4次行財政改革実施計画における平成22年度取り組み後の実質収支の試算3億8,600万円より1億3,600万円増額の黒字となる見込みでございます。  経常収支比率につきましては、今後、分析等の作業を経て算出する必要から、現在、算出には至っておりません。またわかり次第お示しをさせていただきたいと思います。  次に、市財政の見通しでありますが、第4次行財政改革実施計画の策定に当たりまして、平成26年までの財政収支見通しを行った結果、平成26年度で約15億円の財源不足が生じる試算となりました。これは基金の返済も含めてでございますが、収支見通しにおける主なマイナス要因といたしましては、歳入では、税の減収傾向や、歳出における扶助費の増加、また、基金の返還が主なマイナス要因となっております。  このことは、早期健全化団体に陥る恐れがあることから、財政の健全化に計画的に取り組む必要が生じ、直面している財政的課題を回避するべく、第4次行財政改革実施計画を策定して、緊急の行動の重要な取り組みの1つとして、職員給の減額を行ったところでございます。  この取り組みにより、一定の効果額が確保され、収支改善に向けた影響は多大であると同時に、遊休財産の処分、事務事業の見直し等の改革を推進することで、平成26年の黒字化を目指すものであり、今回の取り組みにより、今後、新たに職員給与の減額に及ぶことのないよう、行財政改革の推進に努めてまいりたいと考えております。  財政健全化への方向性についてでございますが、本市では、数度の改革により、集中的に財政健全化に取り組み、改革の目標であった、早期健全化団体への回避を達成することとなりました。  このような取り組みにもかかわらず、国の三位一体改革や、長引く景気の低迷による市税の減収、扶助費の増加、地方分権改革といった要因により、財政運営においては、緊急措置として基金の繰りかえ運用、土地売却等の財源対策により対応する結果となりました。  行政を取り巻く環境は依然として厳しく、今後、財政健全化策を講じなければ、危機的な状況に陥ることが懸念され、将来にわたり、絶えず改革を推進し、財政の健全化に職員一丸となって、取り組んでいかなければなりません。  このため、財政健全化団体に陥る回避の緊急行動として、昨年10月、財政早期健全化宣言を行い、徹底した事務事業の見直しや歳入の確保、また、職員定数削減等による総人件費の見直しに取り組み、さらに土地開発公社の経営健全化や民営化の推進など、基礎自治体として、決して財政健全化団体に陥ることなく、自主・自立による行財政運営を構築していかなければならないと考えております。  これら改革とともに、基金の繰りかえ運用の適正化を図り、中長期的に健全な財政を確立し、変革の時代に対応するため危機、コスト、改革に係る職員意識の醸成や、組織、機構の再構築などを通して、社会の変化に伴う新たな行政需要にも対応できる行財政基盤を構築してまいりたいと考えております。 192 ◯議長(松本雪美君) 奥平副市長。 193 ◯副市長(奥平 薫君) 私のほうからは、大綱3点目、土地開発公社の今後の展開につきまして御答弁申し上げます。  土地開発公社につきましては、平成20年度に策定いたしました経営健全化計画に基づきまして、その計画期間であります平成24年度までの目標を設定しておりまして、その達成に向け、鋭意保有地の縮減を進めているところでございます。これまでのところ、計画どおりその進捗を進めているところでございます。  この計画による市における地方債の発行見込等につきましては、市のほうの第4次行財政改革の実施計画上、その収支見通しにも織り込まれておるところでございます。平成24年度までは計画どおり着実にこれを進めていく必要があるというふうに考えておるところであります。  しかし、この計画どおり保有地の縮減を進めましても、平成24年度の経営健全化計画終了時点において、なお約67億円の保有高が残る予定でございます。  平成25年度以降の対応につきましては、平成25年度までの時限措置となっております第3セクター等改革推進債の活用も含めまして、ただ市の財政に一定大きく影響を与えることも考えられますので、その財政に与える影響等を十分分析をさせていただきまして、24年度中に次の方針を策定してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 194 ◯議長(松本雪美君) 土井都市整備部長。 195 ◯都市整備部長(土井 聡君) 信達樽井線の今後の整備計画について御答弁申し上げます。  信達樽井線につきましては、平成22年10月に南海本線を越える高架橋であります樽井大橋を供用開始し、その後、歩道部分等の整備を行っております。
     また、今年度も引き続き府道堺阪南線から旧防潮堤までの間の事業認可区間のうち、未整備部分の工事や土地開発公社からの買い戻しを予定しております。  本路線の全体計画としましては、JR阪和線和泉砂川駅付近から都市計画道路泉佐野田尻泉南線までの間、延長2.78キロメートルにつきまして都市計画決定されております。  そのうち、樽井大橋から海側と市役所前の合計約0.9キロメートルの区間につきましては、整備済みとなっており、全体計画に対する進捗率は32%となっております。  したがいまして、未整備区間としましては1.88キロメートルあり、整備に要する費用は、多額なものとなります。補助金の状況及び市財政状況などを踏まえながら、まずは、現在事業中の認可区間を完成させることを最優先に進めてまいりたいと考えております。  次に、市のバリアフリー計画について御答弁申し上げます。  バリアフリー対策としましては、歩道幅員の確保、横断勾配、段差の解消などでございます。車道と歩道の段差については、かなり以前からその解消に努めておりますが、幅員の確保につきましては、既に沿道の土地利用がなされていることから、拡幅することが非常に困難であることは御理解願いたいと考えております。  また、横断勾配、平坦性の問題につきましても、沿道の住宅への車両出入りのため歩道が切り下げられているところなど、歩道が波打った形となって、車いすの通行に支障を来たしていることは十分認識をしております。  そのため、新たに歩道を設置する場合は、従来のマウンドアップ方式ではなく、セミフラット方式を採用し、平坦性の確保に努めているところでございます。  一方、既設歩道の下に水路があり、コンクリートぶたなどが設置されている箇所につきましては、従来よりその解消に努めているところでございます。特に、重点地区内のコンクリートぶたによる通行に支障のある箇所については、順次対応しているところでございます。  具体的には、平成21年度に樽井大苗代新家線の泉南中学校北側の歩道について、また、22年度につきましては、同路線の泉佐野岩出線の交差点付近について歩道のバリアフリー工事を実施いたしました。  23年度におきましても、22年度の工事箇所を延伸して実施してまいりたいと考えております。歩道の段差解消及び平坦性の確保については、今後とも、順次取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 196 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 197 ◯総務部長(竹中勇人君) それでは、市の普通財産の状況について御答弁申し上げます。  現在、泉南市行財政改革集中改革プランに基づきまして、平成19年度より市保有の普通財産につきましてその売却の手続を進めているところでございます。  平成19年度は、1件の市有地の入札を行ったのでございますが、残念ながらそれが不調となりましたので、翌年同物件を再度入札に付しまして、約2,000万円で売却をいたしてございます。  平成21年度は、旧市営住宅3住宅の物件を含めて7件の入札を行いました。残念ながらそのうち3件が制約いたしまして1,466万円余りの金額で売却をいたしてございます。  平成22年度につきましては、9件の入札を行いまして、6件が落札、2,070万円余りの金額で売却を行ってございます。  引き続き、本年度におきましても、5件の市有地の売却を行う予定で、現在その手続を進めているところでございます。 198 ◯議長(松本雪美君) 井上財務部長。 199 ◯財務部長(井上 隆君) それでは私のほうから、市の発注事業について御答弁を申し上げたいと思います。  まず、震災対策と財政規律についての御質問について御答弁を申し上げます。  東日本大震災につきましては、地震の規模、震源域の広さ、津波の激しさとそれによる被害規模など、どれをとっても史上例を見ない大震災となったものでございます。  本市におきましても、今後30年以内に高い確率で、その発生が予測されている東南海・南海地震に対する対策が急務となってございます。  市民の安全を守り、市民が安心して、いつまでも、この泉南市で暮らすことのできるよう、安全、安心のまちづくりを今後とも最優先課題として取り組んでまりたいと考えているところでございます。  公共施設の耐震化を初め、安全、安心のまちづくりは、その実施が急がれるものの、財政面でも、その他の面でも、決して単年度で完了する規模ではございません。  したがいまして、非常時は別といたしまして、平時におきましては、一定の財政規律を維持しつつ、計画的に取り組んでいくことが必要であると考えているところでございます。  また、一定の整備完了後におきましても、継続的に維持管理を行っていく必要があることから、健全で安定した財政運営による財政面での裏づけが必要不可欠であるとも認識しているところでございます。  次に、現在の入札制度の評価と課題につきまして御答弁申し上げます。  入札制度につきましては、競争性、公正公平性、透明性、客観性の向上を図るべく、これまでも継続的に検討、改善を行ってきたところでございます。  ここ数年のうちに改善してきた入札制度といたしましては、受注意欲のあるものが広く入札に参加できる入札制度といたしまして、土木、建築工事の一部に希望型指名競争入札を導入いたしました。これにより、競争性が一層高まり、また適正な落札率となり、一定の入札改善がなされものと考えてございます。  また、昨年度より、土木一式や建築一式といった総合的な工事から電気設備や消防設備といった専門業種の分離発注を採用することとしたことによりまして、専門的技術が反映され、また落札率の適切な改良も図られることとなったものと考えてございます。  入札制度の今後でございますが、厳しい財政状況のもと、工事の発注件数は減少傾向にございますが、地元業者育成のため、また業者が持っている施工技術を発揮できる機会を確保するためにも、工事内容を把握して、発注する工事区分の適正化を図って、発注件数の確保に努めてまいりたいと考えてございます。  また、建設業法や適正化法等の法律を遵守するよう指導するとともに、法改正等の情報の伝達を速やかに行い、情報を共有して、適正な履行の確保に努めてまいることにより、公共福祉の充実につなげてまいりたいと考えているものでございます。  以上です。 200 ◯議長(松本雪美君) 井原正太郎議員。 201 ◯13番(井原正太郎君) どうもありがとうございました。  質問も後半になりますと、皆さんが質問されまして、自分が質問をしようと思っていたものがやはりダブってしまいまして、ちょっと迷惑をかけております。  まず、バリアフリーについて確認をさせていただきたいと思います。  私、樽井に在住しておりますけれども、随分と計画的に財政の許される範囲で進めておられると思うんですけれども、特に信樽線が供用開始してりんくうに臨む信号のところ、ここの信号のところに横断歩道がないということで、随分と苦情をいただいております。  また、区からも要望があるようでありますけれども、大阪府警本部とも一定の協議を重ねて現在に至っているようでありますけれども、それは樽井4丁目、5丁目の方がやはり大変困っておるというふうなことの要望が出ております。  これは、現在私自身も要望を出しておりますけれども、その状況を説明をいただきたいと思います。  それと、幼稚園の跡地の問題は、原則いわゆる売却ということで、昨年2園化スタートするときからスタートしまして、第4次行財政改革の中にもそれが金額として入っておるわけなんですね。  ところが、並行して、先ほども質疑がありましたけれども、地元側の8園の跡地に対する要望というのは、非常に多種多様なものがありまして、これは、いやいや売却やからと言って全部通過できない状況にあると思うんですね。  ですから、先ほどシルバーの要望も出てきておるようでありますけれども、この跡地に関しては、基本的には売却ということは私どもは認識しておるんですが、やはり地元にどう反映させるかということが大事になってきています。  過日樽井で行われたんですが、いわゆる市の状況報告の中で、先般の総務常任委員協議会の中で、幼稚園跡地の処分方法についてというA3の資料が配付されました。  そこで樽井の幼稚園を見たときに、地元要望の内容のところで、地元区が使いたいということは聞いているけれども、具体の利用方法は記載がないんだというふうなものが出ておりますね。  私は、帰っていろいろ調べてみたり、あるいは地元の方の意見を聞いたら、何を言っているんやと、市民は2回要望を出して、答えもちゃんといただいていると。それなのに具体的な記述がないとかいうのは、一体どういうことやというふうなことで、具体には樽井の幼稚園、これは早い段階から、いわゆる園庭を開放してくれと言っていると、これは市長にも言いましたと、市長の名前が出てきまして、それなのに具体の記述がないからというふうなことで、基本的に売却やなんていうのは、非常に樽井を逆なでしているなというふうに感じました。  それから、和気議員がきのうでしたか、プールのことでも幼稚園のことで、これはプールというのは、樽井幼稚園の場合は、いわゆるプールそのものが水の遊び場として現存していましたよね。新しい2園に関しては、これは別に設置しなくていいということなのか、それとも設置しなければいけないが、いわゆるいろんな事情、理由でできなかったと。  きのうの質疑におきましては、いわゆるビニール製のもので賄うんだと、あと信達の小学校であるとか、あるいは一丘の小学校をお借りして水遊びをさせるんだというお話がありましたが、本来取りつけなきゃならんものなのかというふうなこと。  それから、もう1つは、これはビニールで一時しのぎ的にやるというふうなことの理解をしたんですけれども、恒久的なものとして設置をしなきゃならんものなのかというふうなことも気になりましたので、改めてその点を答弁、見解をお示しをいただきたいと思います。  一たんここで質問を切りまして、答弁をいただきたいと思います。 202 ◯議長(松本雪美君) 土井都市整備部長。 203 ◯都市整備部長(土井 聡君) それでは、交差点の横断歩道の問題について御答弁申し上げます。  信達樽井線の整備につきましては、計画段階から交通安全上の観点で府警本部とさまざまな協議をしてまいりました。  府警本部と協議の中で、当該交差点の山側の横断歩道につきましては、信達樽井線と交差するりんくう、南周回線の山側の沿道利用、ほとんど東洋クロスの敷地になるわけですけれども、その沿道利用、ほとんどないこと、また大型ショッピングセンターへの樽井駅側からの歩行者アクセスとしても、海山方向の動線に頼るといった状況の中で、南海本線をまたぐ橋梁の下り勾配の直近に横断歩道を設置することは、歩行者の安全性の観点から望ましくないといった判断から現在の形態になったわけでございます。  ただ、しかしながら、共用部分の通行状況や地元からの要望を受けまして、既に警察のほうにはその旨の要望も行っております。  今後とも我々としては、実現できるよう引き続き要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 204 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 205 ◯教育部長(市道登美雄君) それでは、私のほうから幼稚園の跡地に関しまして、3点ほど御答弁申し上げます。  まず、地元の要望といいましょうか、そのあたりでございますけれども、それぞれの物件によりまして、いろいろ条件がございまして、すべて処分、あるいはお貸しするとか、お使いいただくというような画一的な対応は難しいというふうに考えてございます。  内容や経過、その辺を個別に検討する必要があるというふうに考えてございまして、その上で、一定必要なものと御辛抱いただくもの、その辺を分けて、必要な部分については、要望のほうを尊重するという方向で検討を行ってまいりたいというふうに考えてございます。  それから、樽井の先般、総務文教協議会のほうで出させていただきました処分の答申というところで、議員御指摘のとおり、具体の要望がないという記載をいたしておりましたけれども、その後、よくよく調べてみましたら、確かに議員御指摘のとおりということでございまして、その内容をこの中で御説明のほうをさせていただきたいと思います。  まず、区のほうがコミュニケーション的施設として利用したいと。具体的に言いますと、財産区の管理会あるいは山郷の樽井地区協議会との会議関係ですね。それから老人クラブ、婦人会、福祉委員会等、いろいろ団体がございます。21団体という記載がございまして、そういったものの会議室、それから各種サークルの活動の場、それから先ほど御披瀝いただきました未就園児に対する子育て支援の場ということでございます。  それらにつきまして、我々、私どものほうじゃなしに健康福祉部でやっている部分もございますので、それらとの調整という意味も含めまして、具体のほうの今検討のほうをしていきたいなというふうに考えてございます。  それからもう1点、プールの件でございますけれども、これは今議員御指摘の中で、樽井はプールがあったんやと。新家、くすのき園のほうでそれが必要なのかどうかということでございますけれども、実は、従前というんですか、統合前、この中でいきますと、プールがありましたのが、樽井、信達、雄信とその3カ所ということになってございます。それからプールのなかったのが新家、鳴滝、新家南と。  それと隣接で利用可というのは一丘、あるいは西信達、東ということで、小学校が近いとか、そういう事情があるところということでございまして、そういう状態で長い間、過ごしてきたというか、経過があったということで、今般私どもいろいろな理由というのがあるわけでございますけれども、当初は、くすのき園におきましてプールの予定はいたしておらなかったと。  ただ、皆様方の御指摘を受けまして、我々も今年度はもちろん予算の関係で無理でございますけれども、来年度以降で、どういう形で整備できるのかという検討をしていきたいと。  ただ、今年度については、水遊びということで、ビニールプールを数個購入して対処したいと。一応プールということになりますと、信達小学校のプールを活用したいということでございます。  以上でございます。 206 ◯議長(松本雪美君) 井原正太郎議員。 207 ◯13番(井原正太郎君) 答弁ありがとうございました。  横断歩道につきましては、僕もつけ加えて申しますと、あそこを利用される方は、わかっているとおり、本来東洋クロス側に道路があったのが閉鎖されているわけですね。  だから、皆コの字型に通って通行しておる。最近健康のために歩く方が多いので、そういう方は余りどうのこうのじゃないんですけれども、やはり日常生活の中であそこを使っている方はそういうふうな苦情がありますので、今部長から申請をいただいていることですので、できるだけ早いような形で実現するようにお願いしておきます。  それから、教育委員会のほうで今プールのほうは、さきの和気議員の質問に対して、ビニール製のもので対応するという話を聞いたんですけれども、これはやはり将来恒久的なものであるほうがいいのかないのか。ただいまもいわゆる旧園のプールのあるなしのお話があったんですが、これはやはりああいう3歳児から5歳児までですか、しっかり水遊びもしたい年ごろですし、教育の方針の中にどのような形であるのか知りませんけれども、これは明確にやはり設置をしていくことが大事じゃないか、このように私は思いますので今後とも努力をよろしくお願いしたいと思います。  それから、市長のほうから、22年度の速報数値をいただきました。大変ありがたい数字が出まして、特に5億何がしかの単年度収支が出たということで、本来であれば、3億8,000万円ぐらいでしたかね、この第4次の行革の見通しの中では。この中で、このような5億何がしという単年度黒字が出たということは非常に評価したいのでありますが、過日の委員会でもそれは大きな原因は思った以上に交付税が多かったというようなことで、謙虚に、いやいや職員の努力でこのようになったんだという表現がなかったのでありますけれども、ほかにも第4次行財政改革の資料編であるとか、あるいは計画案を見ていると、何か特筆すべきこととして、私は市税が非常に右肩上がりであることに敬意を表するわけであります。  この6年間のデータが出ておりますけれども、見事に右肩上がりであると。これは税務長に1回確認せないかんのですけれども、徴収率が数字として上がっているんですけれども、この数字というのは、収入済み額を調停額で割ったものかなというふうに見ておるんですが、ひょっとしたら、不納欠損でようけ落としたんと違うかとか、あるいはいろんな今までも意見があったわけでありますけれども、この数年間を見ていると、これは4億円も不納欠損で落とした年度もありますけれども、やはり17年度から21年度までを見ていると、随分とやはりその努力の跡が伺えるんですね。  さきの委員会でもワーストワンといったかな、そのような答弁をいただいたと思うんですけれども、私どもは泉南市というのは、徴収率というのは、一番べった、これは当たり前のように歴史を刻んできたわけであります。これだけ景気が悪い中、そしてやはり徴収する努力を幾らしても、今の経済状況、あるいは今の雇用状況からしたら随分と苦労されたと思いますけれども、一回税務長にこの数年間、なぜこのように、これ10%ぐらい上がってきておるんですね。  だから、ここら辺の成果の背景を端的に、長いこと言わんと、端的に答弁をいただきたいなと思います。  よろしくお願いします。 208 ◯議長(松本雪美君) 瀬河財務部参与。 209 ◯財務部参与(瀬河義男君) 徴収率のほうで御質問だと思うんですけれども、決算見込みのあらましにもありますとおり、22年度最終徴収率から90.9%でした。この90を超えた数字というのが、過去平成4年に90.1という数字があった以来で、約18年ぶり90%超えということになりました。  第4次行財政改革にもありますとおり、26年度目標数値なんですけれども、93.6を今のところ目指しております。  ただ、市税の徴収環境のほう、景気のほうが悪化しておりまして、収納額については、今現在よりは落ちる見込みであります。ただ、徴収率は、先ほど井原議員のほうから御指摘いただいたとおり、右肩上がりということで、昨年が府下ワースト5、ワーストというと語弊がありますけれども、下から勘定すると5番目、上から39位です。  過去はずっと、御指摘のとおり、勘定せずに断トツの一番どんじりでしたので、この間、御指摘のとおりテンポイント以上の徴収率の伸びがありました。  これは、ひとえに職員の努力のたまものでありますし、計画したこと、平成19年に市税基本徴収計画をつくったんですけれども、それを真摯に取り組んできた結果、このような徴収率になったということで、決して分母のほうを操作したということではなしに、現年度課税のほう、今現年の徴収率もでこぼこもありますけれども、ずっと伸びてきております。  今年度につきましては、現年の徴収率が97.7%、もう少し頑張れば98が見えてくる。府下平均が約数年前が98%でしたので、現年の徴収率につきましては、府下平均並みにたどり着きつつあるというような状況です。  こういった職員の努力のたまものの結果、今のような徴収率になったということでありますので、できれば職員をほめていただければと思います。 210 ◯議長(松本雪美君) 井原正太郎議員。 211 ◯13番(井原正太郎君) 謙虚な答弁ありがとうございました。  職員がよく頑張っておる1つの数字のあらわれだと思うんですけれども、非常にありがたいと思うんですけれども、先ほども申しましたように、これほど不景気が長い中、徴収率を上げるということは至難のわざだろうなと、ひょっとしたらうちの税務課は、市民から随分と怖がられているんと違うかなというふうな危惧もするわけなんですけれども、本当によく頑張っていただいていることに感謝を申し上げたいと思います。  とはいえ、先ほど22年度の会計決算の見込みの中で、平成26年度までの大体の予測がされておるんですけれども、決して安心できるものではないと。やはり23年度は確か、24年度でしたか、また赤字に落ちるであろうというふうな予測も出ておりますから、一層の行財政改革をしていかなならん、むだを省いていかなきゃならんという現状にあるわけでありますけれども、そういった中で、先ほども質疑がありましたが、火葬場の問題について、26年度15億円と言いましたか、16億円と言いましたか、一応収支が厳しいものであると。  これは、10億円何がしか、10億円相当の火葬場の予算というのは、その収支見通しの中に当然組み入れられているものというふうに理解をしております。この点は、改めて確認しておきたいと思います。  それから、先ほどの質疑の中にもあったんですけれども、この概要版の中で、用地がどうも明確でない。僕前回か前々回のときも質問をしたわけであります。用地がいわゆる借地として計算されておる。だけれども、今回のシミュレーションの中で林野組合の土地をお借りしてやるということなので、言うてみれば一番近い、また管理者がうちの議員さんでもありますので、一番話できるのに話ができていないのと違うか、これが数値として入っていない。  それと、これは林野組合に対して、こんな大事なことをきちっと書面で申し入れて、いわゆる成り立っているのかどうか。ひょっとしたら、もう貸さんと言われるんと違うかと、このように思ったんですよ。  というのは、さっきも僕はそこで聞いておったんですけれども、後ろからぶつぶつと言ったら怒られるかもしれませんが、大体借地料が数字として100万円とかこういう数字が上がってきているんですね。だから、林野さんとの話し合い、ずっと書面で交わされて合意がなされているのかなと。私から考えたら、こういうものは一番早く数値として上がってこなあかん。根来さん、特に僕はここが気になったんですけれども、一番上がってこなあかんところが空白になっておる。これは一体何ですか。ちょっとここで答弁をいただきたいと思います。 212 ◯議長(松本雪美君) 本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめ延長いたします。  山野市民生活環境部長。 213 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) いろいろ御心配をいただきまして、またおしかりもいただいているわけでありますけれども、昨年の9月17日の予算審査特別委員会におきまして、火葬場の補正予算、この計画ですね、650万円の調査費について御審議をいただいた経緯でございますけれども、その中で、委員の質問の中で市民の里の所有権はどうなっているんだという中で、市長が信達共有林野組合でございますと、事前に相談して今回の予算計上には了解をいただいております。また、関係区長におきましても、お話を既にさせていただいていますという答弁をさせていただきました。
     その中で、樽井の火葬場との比較であったり、何でそこやねんという話もございまして、その中で、借地料が当然発生するだろうということでございましたけれども、そういった話はまだ一切行ってございませんと。具体的には、どうやねんという話の中で、その中で、市長はここの地区であれば、条件整備にかなりのお金がかかるという中で、比較的安価でできることが想像されるといったこともございまして、それならどの程度考えているのかという問いに、今現在東小学校が林野組合からお借りしている。この平米単価を換算しますと、100万円程度になりますが、決して市民の里の借地料とは関係ございませんけれども、参考までにこの程度の金額だったというのを御答弁させていただいたということでございます。  今後基本計画が終了して本格的な計画になっていく段階で、当然そういったものもお話させていただいて決めていくという運びになろうかというふうに思います。  また、書いたものでございますけれども、当然基本計画が終了後、早急に協議いたしまして、正式な文章も取り交わしていくというふうに考えております。御了解いただきたいと思います。 214 ◯議長(松本雪美君) 井原正太郎議員。 215 ◯13番(井原正太郎君) 基本計画が発表される前に、このことはきちっと書面でも交わされて、あるいはその土地は幾らで借りるんだというようなことが決まっていなかったらあかん、だからこれは早急にやはり作業をしていただきたい、きちっと。  何か言うていますけれども、随分不満もあるようですから。  それから、こういう中で、先ほど西信達、樽井の火葬場、タッチをするまではお世話になるわけなんですけれども、ここら辺の整備というものは、従来の市の答弁の中で無臭、このようないわゆる施設をきちっとフォローアップするんだというふうな答弁も見ましたけれども、この辺は当然やっていかなきゃならんことだろうというふうに思うんですね。  だから、過日樽井のほうからも若干苦情をいただきまして、非常ににおいの面で心配なんだと。だから、今基本計画ができるまでとか、あるいは概要版がこうやって出ておりますけれども、それがきちっとした形で完成に向けて刻んでいくことが大事なんですけれども、私も申しましたように、林野さんとの間で書面におけるような、そういうお願いやら契約行為が一切ないままこういう数字が一人歩きしているというのは非常に残念であります。だから、これは改めていただきたいと思います。  それから、皆お疲れで心苦しいんですけれども、入札の成果と課題の中で、非常に私は最近の落札率もいいものが出ているというふうに答弁をいただいたんですけれども、これは僕も契約検査課にも言うておるんですけれども、今中学校のトイレが直されて、非常に快適になったということで、みんなが大変喜んでおります。だから、本当に生徒さんも父兄も喜んでおってありがたいことなんですが、この事業の背景に、私は教育委員会にも異議を申し上げたというか、問題提起をしたんですけれども、この事業をなされた方がお金を受け取っていないという状況がありますね。  だから、元請さんから、そして下請、孫請までのこの契約行為だったんです、これは。それでいわゆる下請さんが破産をされたんです。もちろん下請のほうにお金は元請から行きますね。そのときに本当に仕事をした孫請さんがお金をもらえないという、こんな不幸な事態が発生したわけです。  これは、教育委員会としてどう考えているのか。あるいはこの入札行為をした中で、こういうふうなことが起こったという事実と改善点は当然出てこないかんだろうなというふうに持っているんですけれども、1,000万円に近いようなお金がもらわれやんで、あのきれいなトイレがただ働きをしなきゃならなかったというこの現実、これをどうとらえておるのかな、ちょっと答弁をいただきたいと思います。 216 ◯議長(松本雪美君) 井上財務部長。 217 ◯財務部長(井上 隆君) それでは、御答弁申し上げます。  先ほどただいま議員御指摘のとおりの事実があったことは確かでございます。  まことに、私どもといたしましても遺憾なことでございまして、御迷惑をかけたということで、下請の業者の破産ということで、そういう状況になったことにつきましては、遺憾なことだと考えていますので、以後こういうことのないように改めてと、申しわけないんですけれども、きちっとした契約行為、工事執行に関してやっていきたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 218 ◯議長(松本雪美君) 井原正太郎議員。 219 ◯13番(井原正太郎君) 今答弁いただきましたけれども、非常に不幸なことで、このシステムがやはりそういうふうな不正が、不正じゃない、結果的にそうなったのかもわかりませんけれども、いわゆる破産をされた日、あるいは元請から金が振り込まれた日、計算されたようにいわゆる孫請さんは何ももらえなかった。もらいにいったら、もう既にいわゆる弁護士の手にゆだねる、ちょうどその日にありました。  こんなようなことがあったということでありますから、当然契約検査課にあっては、公的なこういう公共事業において、こんなことがあってはならんと私は思うんですね。きっと改善の余地があろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから、先ほど火葬場に関して、私は林野組合との契約なり、あるいはこの数字的なもの、数字が一人歩きしているというようなことに関しては、正式な方向づけをちょっと表明してくれませんか、答弁を求めます。 220 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 221 ◯市長(向井通彦君) 現在行っておる基本計画、この件については、林野さんときちっと話をして御理解、御協力をいただいて進めております。  具体に実際につくるということになれば、当然用地をどうするのか、借地で行くのか、あるいは買うのかを含めてお話をさせていただかなければいけないというふうに思っています。  その時点で契約行為ということが発生してくるというふうに考えております。ただ、お互いに理解をしているとはいえ、やはりきちっと文書なりでやりとりをしておくということに超したことはございませんので、近々にそういう相手さん側からもそういう御意向を示されておりますので、我々のほうも書面でもってお願いをし、書面でもって回答をいただくというふうにいたしたいというふうに思います。 222 ◯議長(松本雪美君) 井原正太郎議員。 223 ◯13番(井原正太郎君) 私の質問は、以上です。どうも御清聴ありがとうございました。 224 ◯議長(松本雪美君) 以上で井原議員の質問を終結いたします。  お諮りいたします。本日の日程は全部終了いたしておりませんが、本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、来る13日午前10時から本会議を継続開議いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 225 ◯議長(松本雪美君) 御異議なしと認めます。よって本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、来る13日午前10時から本会議を継続開議することに決定いたしました。  本日はこれをもちまして延会といたします。       午後4時54分 延会                   (了) 署 名 議 員  大阪府泉南市議会議長   松 本 雪 美  大阪府泉南市議会議員   梶 本 茂 躾  大阪府泉南市議会議員   原   憂 子 © Sennan City, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...