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平成22年第4回定例会(第2号) 本文 開催日: 2010-12-09
平成22年第4回定例会(第2号) 名簿 開催日: 2010-12-09

  • 森羅万象(/)
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  1. 泉南市議会 2010-12-09
    平成22年第4回定例会(第2号) 本文 開催日: 2010-12-09


    取得元: 泉南市議会公式サイト
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    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯議長(松本雪美君) おはようございます。ただいまから平成22年第4回泉南市議会定例会継続会を開きます。  直ちに本日の会議を開きます。出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。  これより日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において15番 角谷英男議員、19番 南 良徳議員の両議員を指名いたします。  次に、日程第2、前回の議事を継続し一般質問を議題とし、順次質問を許可いたします。  まず初めに、10番 小山広明議員の質問を許可いたします。小山議員。 2 ◯10番(小山広明君) おはようございます。きょう朝、鮮やかなにじが出ておりまして、自然現象とはいえ、きれいだなという思いを持ちました。きょうの一般質問に立つまでさまざまな思いをめぐらしながら、ここに立たせていただきました。  泉南市も初めて財政健全化非常事態宣言を10月21日に発しまして、チャンスはピンチの顔をしてやって来るということを以前にも1回言ったことがありますが、まさしく今、泉南市は大きなチャンスを迎えておるのではないかなと思っております。  また、松本かよ子さんが議長に就任されて、これも泉南市にとっては初めてのことで、私はヒョウタンからこまという表現をさしていただきましたが、人間のさまざまな思いを超えて、実際の行動は私は大きな意味があると、そのように思います。  従果向因という仏教の言葉があります。果に従って因に向かうという、これは絶対的な道筋であります。原因から果に至る道は予想のつかない、どうなるかわからない不安定なものでありますが、結果から因にさかのぼる一つの考え方は、絶対的な外れのない世界であると思います。果となった稲の実が、植えれば必ず稲が実ってくる。これも私たちの思考の中で考えていく必要があるのではないかなと思います。  そういう意味で、泉南市の今日の財政破綻状態と言われるこの状態は、むしろこれからの新しい泉南市を築く上において、私は重要な、さかのぼって考える大きな材料がそこにいっぱいあるのではないかなと思っております。  さて、通告の題に入ってまいりますが、その前に、泉南市の事業において、1人の51歳の方がお亡くなりになりました。このことに対して私は、最高責任者である市長が、どのような思いを持ち、この人のとうとい命に対してどうこれから行政に生かしていくのか、私はそのことを議会にも市民にもやはりきちっと表明をしていただきたいなと。  でないと、この方が亡くなった意味ということが本当に無意味になるわけでありますから、今後の市政運営の中で安全という問題は最大の問題でありますから、また高校生がマンションから飛びおりて死ぬという、これもある意味で行政に全く関係ないとも言えない。全国で3万人を超える人たちがみずから命を絶つというこの異常な社会状況は、泉南市の行政においても無関係ではない。  私は、選挙のときにも、もし自殺をするようなことを考えるんだったら、市役所の玄関に来てそこに寝てほしい、決して泉南市は、市役所はその人を見殺しにすることはないんだから、市役所に来て、自殺をしないでほしいということを言ったことがありますが、命を守るということは、市役所が本当に市民から信頼をされておるという役所であるならば、私は1人の自殺をする人もない社会を泉南市からつくっていけるのではないかと、そういう思いを常に持っております。そういうことも含めて、市長が答えるかどうかわかりませんが、通告しておりませんから、私はそのことをまず冒頭に指摘をしておきたいと思います。  それでは、通告の時代認識についてお尋ねをしていきたいと思いますが、特に自治体の役割であります。政権交代はしましたけれども、かわる前、また戦前から同じような日本の行政体制ということは、基本的に私は変わっておらないと思うわけですね。  そういう中で、国と地方自治体の関係においても、まだ国が上で地方が下というような発想が私たちにも市民にもあるわけです。そういう意味で、私は地方自治体の役割というのは、新しい憲法になった中では大変重要な位置だと思います。国には自治という言葉はないように、地方自治体にこそ自治体という、自治、みずから治めるというものがあるわけでありますから、そういう点で市長に、時代認識を通して自治体の役割について、これまであなたがやってきた自治体の取り組みを通して、それを追認したり、それを是とするのではなしに、何が一番憲法の上からもなされておらないか、新しい希望が持てるような思いを聞けたらという願いを持って質問さしていただきます。  続いて、議会と行政についてでありますが、今日の泉南市の問題というのは、最終的には、今20人の議員でありますけども、定数でありますけれども、議会が承認をしてすべてのことが行われておるわけでありますから、そういう点から考えますと、すべての責任は議会にこそあるということが私の立場であります。  しかし、情報を持つことが権限を持つわけでありますから、今の状態の中では、権限のある議会にはほとんど情報がなく、また行政は積極的に議会に、市民にわかる形での情報公開はなされておるとは思えません。そういう意味で、しばらく議会が責任の立場に立って、決定を主体的に行うということになれば、今の民主党政権のような状態に陥らざるを得ないと思います。  しかし、それは議会が、市民が主権者であれ責任を持つということに至るためには、移行期間としては、私は辛抱強く主権者も見守っていく忍耐力が必要だろうと思います。
     今、国政における与野党の論戦を聞いておりますと、全く不毛な論戦にしか私は聞こえません。それは、攻める側が従来の構造の中で、関係の中で質問しとるからであります。しかも、受ける側もやはり従来の答え方を超えておらない。  私は、今日ある問題のすべては、自・公政権にあるんであるということをはっきり言やいいと思うんですね。我々は何もわからないということをもっと赤裸々に発言して、本当の議論をしてもらいたい。  高速道路の無料化や子ども手当などは、政権交代がなかったら絶対に出てこない理念ですよ。菅さんも大ぶろしきと言いました。できることを言うんだったら政治でも何でもない。こうしなければならないことを言うのが政治でしょう。できることを言うんだったら、政治も要らないし、行政マンだけで議会は要りませんよ。  議会は、新しく変わる日々の問題に対して、条例をつくり、立法し、新しい社会にこたえていくような枠組みをつくるのが議会なんだから、そのためには、現在どうなっとるかという実態がわからなければ、今のような民主党政権の実態になりますよ。  そういう意味で、私は議会こそが全責任を持つということをまず明確にして、一人一人の議員が市民の前に立とうということを最近は強く思うわけであります。  そういう意味で、私は市長の側においても、すべての情報をあなた方は議会に、市民に出すということをぜひ今までとは違う形で行っていただきたいと思います。  続いて、ごみの集積場の問題でありますが、これは、市が開発指導要綱で新しい住宅地にはごみの集積場をつくることを指導して、業者も立場がありますから、それに従って集積場をつくり、そこに当該の住宅開発した付近の住民がごみを出される。これだけ聞いとれば当たり前のことで、これは何も問題にする必要はないわけでありますが、当然その土地は市の所有物であります。そして、開発業者は開発をして、住民にその住宅を売れば、そこからは開発業者としての関係はなくなってまいります。  その後、住民と市との関係でありますが、この集積場に、駅前であるということもありまして、たばこが投げ捨てられたんでしょう、45リットルのプラスチックの袋、そこに火がつけられた。当然、火力は高いですから燃え上がる。びっくりするわけですね。当然、気がついた方が消防署に連絡をして消してもらったりいろいろして、警察にも当然届けて、一定の捜査というんですか、調査はされると思います。  その後であります。二度とこういうことがないようにということで、市のほうに住民が言っていきますと、いや、それは全然市は関係ない、土地は市のもんだけども、管理責任は全く市にないんですよと。えっ、そんなことあるのということで相談を受けました。私も事実確認ということで現場にも行き、担当者とも話しましたが、いや、そのとおりですと、市には責任ないんですと。  こんなことが果たして通るんでしょうかなということで、よもやと思って担当部長にも、こんな対応でいいんですかと言ったら、いや、市にあるといえば、たくさんありますしね、なかなか管理も大変なんですよ、難しいんですよということで、一向にらちが明かないんですよね、1週間たっても何も。  だから、とにかくあなた方の正直な答えなり思いを直接住民に言うてくださいよと言うんだけど、いや、難しい、それは小山さんから言うてくださいよと言うんで、私が言うんかなと思って私も言うていきましたよ。部長はそう言っておると。部長はそう言うとるから、言うてくれと言うからこういう状態で責任がないんだと言っとるんだと。当然、納得しないですわね、僕が納得してないんですから。  それで、これは市長に言わなあかんなと思って、市長に会うといっても、なかなか市長は最近会わないんですよね。おはよう対話という制度があるでしょうと言うから、ありますけどと。課長が出てきて、どういう用件ですか、何を言うんですか、建設的ですか、何かいろいろ言って、なかなかその壁がクリアできないんですよ。会えないんですよ。5期もなるとそうなるのかなとは思いたくないですけどね。  いつでも市長は選挙のときに市民の前に立って、皆さんの幸せのためにやりますと言っとるわけでしょう。そして、当選してしまうと組織の中に入り込んで、組織の段階を通さないと会わないと。これは行政マンの常識としては常識なんでしょうけども、市民感覚からいえば、やっぱりそれはちょっと違うんじゃないのと、そう思います。  きょう市長に言っても、市長も、そうですと、市には管理責任はありません、それは住民でやってもらわないかんと、こう言っとるんだから、恐らく答弁は同じ答弁をすると思いますよ、これ。ここで、いや、あれは反省しておりまして、市の責任ですと言えば立派です。人間は、唯一褒められるものは反省するということですよ。反省することは、何もマイナスイメージでも何でもない。本当に反省こそが人間を活性化さすんですよ。そうでしょう。だから、これは今見ものですね、今回の答弁が。どうするか。市が生まれ変わったのか、従来のまま反省を知らない行政なのか。そこまで言ったら言い過ぎですからね。そのことを期待して答弁を待ちたいと思います。  次に、首池──「くびいけ」と書くんですが、この不燃物置き場、これは従来から取り上げてきておりますが、市自身が違法に捨ててはならないものを捨てたんです。大事な土地というのは、市のもんでもだれのもんでもない、全く公のもんですよ、土地というのは。  そこに市は不法に捨ててはならないものを捨てて、そして汚染物が流れ出し、付近住民からも訴えが立てられ、和解をしたようでありますけれども、ずっとその後、水質調査をすることも義務づけられておる。そして、その土地は使えなくて、当然不燃物置き場ですからね。昔はそういうかわらとか燃えないものを置く場をつくらないといけないのは、これは市の責務ですよ。なかったら住民はどこか不法投棄しないといけないわけですからね。  そういうことでつくったところに、市は不燃物以外のものを置いた。かわらとか砂以外のものを置いた。これは明らかなんですよ。どうしたか。大阪府に相談したら、いや、もう動かさんかったらいいよ、木を植えてたらよろしおますと。これ、8億円の土地ですよ。そして、大阪府がそう言うとるからと、そんなろくな大阪府でないなと思うね。橋下知事は知っとるのかなと思いますけどね。そんな汚れた土地を何もせんと動かさんかったらいいと。それで、木を植えて今ごまかそうとしとるんです。  しかし、人間は限りある命ですから、亡くなってもまた新しい子孫は、みんなその問題を引きずりながら泉南市は生きていかないかんわけですから、これはだれが考えても汚したものはちゃんときれいにして、その土地を土地としてちゃんと使えるようにするというのは当たり前のこと。市民がよくこのことを具体的に知ったら、絶対そう思いますよ。それをせずに汚れたままで、上に土をかぶせて木を植える。木かてたまったもんじゃないですよ。汚れた土の栄養を吸って木は大きくなるわけですからね。  そういうことで、この問題について私は再三言っとりますから、はい、わかりましたと、今までは木を植えると言ってきたけども、これもよく考えてみれば汚したのは市ですから、市自身がきれいにして、使える土地として住宅を建てるなり農地にするなりしてもらいましょうと言うかどうか、これも見ものですね。これは期待して、泉南市の非常事態宣言がどういう中身かということをここから推察されると思いますので、ぜひこれもお答えいただきたい。市長自身がお答えいただきたいと思います。  関空についてでありますが、伊丹空港の利益で関空の借金を減らして、何とか関空を救済していこうということが今示されております。何か隣の阪南市の市長もその会長で、きのう国交省にもうちょっとちゃんとやってやというように言ったようでありますけども、この問題は、八ッ場ダムではないですけども、バブルの最後のビッグプロジェクトですよ。だから、コストなんか考えずにやっとったんですね。  だから、証拠に、前島のりんくうタウンの、再三言いますけども、一番初めに買った企業は坪90万で買っとるんですよ、あれ。それが今イオンに貸しとるのは平米150円ですよ、月ですけどね。固定資産税にもならない価格で、税金でつくった土地を大きな企業だったらただ同然でくれてやるみたいなもんですね。固定資産税より安いわけですわ。  しかも、それまでに道路から下水から水道から全部でき上がったりんくうタウンの都市計画の土地を全部壊して、そしてあのイオンが今建っとるんですよ。そして、またイオンが20年したら撤退するらしいですけども、定借が切れてね。そのときはまた復元するということですわ、その道路とか全部ね。そんなことあり得るのかなと思いますけど、そういうむちゃくちゃなことをやって、関空の失敗をいろいろごまかしとると。  関空は皆さんも御存じのように、26万回必要だという必要性があって、3本の滑走路を持った全体構想があってやっとるんですが、今12万回もいってないでしょう。そこが一番大きなネックなんですよ。26万回離発着することを前提にすべてがなっとるところに今12万回切っとるわけですから、何をどうごまかしても成り立たないわけですね。  そういう行政というのがやった失敗をほおかむりして、反省もせずにどんどん、どんどん突き進んでいくと。その未来には何があるんですか。ということで、政治家として関空について市長は、ちゃんと責任ある言及をしていただきたい。これも反省ということがキーワードでありますけども、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、住居表示であります。  私の家は2661なんですよ。こんなもんね、ほかから来た人は絶対にたどり着けませんで、2600もあったら。しかも、順番には番地がついてないんですよ、全部。飛び飛びなんですよ。というのは、業者が建てるときに売れたとこから地番をつけていきますから、ばらばらなんですよ。こんなもん、都市として形態してないですよ。  だから、国の補助金がある、国の強制的な施策の中で泉南市は、平島さん時代に住居表示を始めたんですよ。これはやってもやらんでもいいという事業でないということは、再三言っとるでしょう。絶対にしなければならない法律事項ですよ。当然、国からの補助金をもらってやっとるんですよ。それが途中で信樽線つくるためにやめとるんですよ、極端に言えばね。信樽線よりも、住居表示なんかせんでもいいと思っとるんですよ、行政は。  そして、そのときに詳しい、わざわざ岸和田のベテランのちょっと頑固──頑固と言ったら、ちょっと怒られますけどね。きっちりした人ですね──が泉南市に来て、平島市長の特命を受けて、そして5人の職員も使いながら住居表示を進めてきたんですよ。大苗代ぐらいまで来とるんでしょう、今。私の家もまだ番地なってませんからね、市場でも。  そして答弁では、いや財政、財政。財政を理由にしとる。僕は財政じゃなしに、有能な職員がおるんだから、3人でやっとる仕事を2人でやれば、1人当たりの給料を上げれるじゃないですかと。それで、1人浮いたものを、本来なら外注しとったら住居表示業務を1人にやらしたらいいんですよ。やれないことないですよ、有能な職員ですから。  これ、住居表示の一番大きな仕事は何かといったら、家族構成を全部調べるんですよ。これが大変なんですよ。これはもう至ってプライバシーに関係することが業務でしょう。あとはそんなん関係ないですよ。そんなことは市の職員がやらずして、だれがやるんですか、これ。家族構成を全部見て、何人家族で、全部やって住居表示があるでしょう、青い冊子が。古いのはこうだ、新しいのはこうだ、この人の家族は3人だ、全部それをつけたのが住居表示ですよ。それをずっとやってないんですよ、これ。そして、非常事態宣言ですわ。市長の家かて、住居表示のないとこに住んではるんですよ。何の矛盾も感じないんですか。  私は、市会議員をやめて市長選に出て落選をして、無収入になってやった仕事は宅配なんですよ。行けないんですよ、宅配で。何番地といったって行けない。どれだけ経済的なマイナス効果をしとるかですよ。今、マニュアル社会でしょう。なれてなくても、一定の手順にのっとってやれば何でもできる社会になったんですよね。だから、余り専門家が要らなくなったんだけど、その宅配の世界だけは、新しい人が参入してくれない。8,000円ぐらいもうける人が新しい人やったら2,000円ぐらいしかもうけられんわけですから、そんなんできないですよ、これ。  だから、この住居表示というのは、僕はある意味で一番重要な仕事なんだから、せめていつからやるぐらいのことは示してください、きょうね。何にも期限を示さずに、まだまだ、財政だって。財政難というのはよくなることは絶対ないんだから、このままではね。ということは、やらないと言うんだから、そんなら初めてやりません言うたら、永久に、泉南市は半分だけ住居表示しましたけども、あと半分はやりませんねやと言ったほうがまだすっきりしてますよ。そういうことすら言わない。財政がよくなったらやりますと言う。ごまかしもいいかげんにしてください。  こういうことを市民が知ったら、阿久根市長じゃないけども、僕はリコール運動かて当然起きると思いますよ。やっぱり本当の中身の政策について市民はもっと知って、本当に市民とぴりぴり緊張感のあるような議会をつくるためには、向井市長がもっと市の実態を、反省を含めてきちっと市民にわかるように情報を出してもらいたい。そのことがすべてが円満にいく方策だと私は思いますので、だれかを犠牲にして、だれかがよくなると、そんな施策はないですから、すべてがよくなるためには、まず市当局が反省をして、市民と一体となって行政運営をしていただきたい。そのことを申し上げて、期待をして答弁を待ちますので、よろしくお願いします。 3 ◯議長(松本雪美君) 小山議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 4 ◯市長(向井通彦君) できるだけ格調高い議論にできればというふうに思います。  まず、1点目のこの前の下水道工事による事故の件について触れられました。まことに残念な事故でございましたし、亡くなられた方につきましては、発注者として心からお悔やみを申し上げたいというふうに思います。  これは御承知のとおり、ことしの11月12日のお昼ごろに、北野地区の下水道工事の中で掘削をして管を入れるためのいわゆる床づけというのをやっていた作業員の方が、土砂が崩れまして埋まったということで、すぐに搬出して救急車で運ばれましたけれども、搬送先で残念ながらお亡くなりになられたという事故でございます。もちろん施工業者がおられるわけでございますけども、その下請としてやっておりました業者の作業員ということになっております。こういうことはあってはならないわけでございます。  二度とこういうことのないようにということで、私どももすぐに、今工事をやっております各業者さんあてに、「工事中の安全対策の徹底について」ということで、11月18日付の文書でもって要請を改めていたしておりますのと、それから市のほうの工事を主にやっております部署、上下水道部あるいは都市整備部に対しまして、工事現場でのこういう安全対策について、十分監視・管理をするようにということを指示したところでございます。  工事中の事故ということについては、これはあくまでも我々の設計どおりの施工をしていただくというのが前提でございますんで、それも含めて、さらにこの安全対策ということについて徹底をしてまいりたいというふうに思っております。  それから、時代認識についてということで、主に国と地方の関係をお話しされました。このことについては、やはり時代とともにかなり変わってきてるというふうに思います。ずっと以前は、国と地方、間に都道府県があるわけでございますけども、その辺の力関係といいますか、上下関係的なことが今よりはもっとはっきりとあらわれていた時代もあったというふうに思います。  ここに来まして、地方の分権なり、あるいは地方主権ということが叫ばれまして、国と都道府県、あるいは都道府県と市町村、また国と地方市町村ということについては、相当変わってきたというふうに思っております。事実そのようになっているかどうかは別にして、いわゆるイコールパートナーという形で進んできているのも事実でございます。  ただ、我々自治体というのは、日本は法社会でございますんで、地方自治法によって一定の規定がはっきりと定められているわけでございまして、我々地方自治体は、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を担い、基礎的な地方公共団体として都道府県が処理するものとされているものを除き、一般的に地域における事務及びその他の事務で法律、政令で処理することとされる事務を処理するということになっておりまして、特に国との関係でいいますと、さまざまな法律改正が行われるわけでございまして、その法律改正が行われますと、それにのっとって、私どもも事務を遂行しなければならないということにされているわけでございます。  したがって、事務そのものはそういう形で、仮に異論があったとしても執行せざるを得ないという立場にあります。ただ、一方では、我々ですと全国市長会というのがありますし、都道府県ですと全国知事会というものがありまして、そういうところで、国の施策なり、あるいはいろんな改正について、地方の意見あるいは提案を申し上げる機会があるわけでございまして、これについては、積極的に活用しながら国に是正を求めていくとか、あるいはもう少しいい方法を考えていただくとか、そういう提言も含めてやっているわけでございまして、そういう意味では、最近においては地方の力といいますか、パワーが国を逆に動かすということにもなっているわけでございます。  さらに、今の政権では地方主権改革というふうに銘打って、できるだけ地方に権限も、あるいは財源もということで今議論がされているわけでございますから、本来はやはり住民と一番近い地方自治体がこの自治の主体でなければならないというのは当然でございますから、そういうことをしっかりと物を申していくと、そして都道府県なり国を動かしていくということが大切ではないかというふうに思っております。  一方、地方は、じゃ分権、権限をお渡ししますよといったときに、やはりそれの受け皿となるべき力量、体制も必要であるというふうに思っております。  今回、大阪府から泉南市はかなり多くの権限移譲を受けたわけでございますけれども、こういう機会を通じて、我々はしっかりとその辺を見きわめて、できるだけ分権の時代に合うような基礎自治体であらねばならないということを改めて痛感をいたしているところでございます。  それから、おはよう対話の件でございますけども、決して拒んでるとかそういうことではございません。本来、この制度というのは、市民からの申し入れ、申し出によってお会いをさしていただくというのが前提になっているわけでございます。小山議員の場合は、それを仲介というか、されているようなことが過去もあったわけでありますけれども、本来は市民直接からそういうお話をいただいて、そしてお会いをさしていただいて御意見を交換さしていただくというのが本来だというふうに思っておりますので、その方にかわってというふうなことでございましたんで、その辺の趣旨とかそういうことをお聞きしたということでございます。 5 ◯議長(松本雪美君) 小山議員。 6 ◯10番(小山広明君) 市長に今までは答えていただいとる問題を提起したので、それから時間がたって、私のきょうの壇上での発言を受けて、今までにかわる答弁をしてほしいという願いをもってやりましたけども、市長は2点については御答弁ありましたが、そのほかについては答弁がないということで、従来のままの考えだというように受けとめさしていただいておるんですが、それでいいですか、市長。ほかは答えないのは、何か意図的なのか。  だから、ほかの担当者ということで、またいろいろ、せっかくの1時間の時間ですから、変わったんであれば反省して、ごみの集積場の問題でも、じゃ市に責任がないということで通るんですかということは詰めたいんですよ。通るの、これ。市の所有ですよ。市の所有地が、ほかの人に管理責任あるんですか。  だから、ごみが燃えたら、たばこは投げ捨てないでくださいというようなことを、市が主体でやっぱり張り出さないかん。それを張ってくれと言うたら、いや、それはあんたとこの管理やから自分で張ってくださいと、こう言われたんですよね。それはちょっと違うでしょうということですよ。  市の管理のもとに住民に協力を求めたら、維持管理はこうしてくださいというなら僕はわかるけどね。市の責任において、何でもやらなかったら、そこは宙ぶらりんになるじゃないですか。自治会というのは、強制的に組むものじゃないですからね。任意ですからね。自治会に入りたくないという人も何ぼでもそれはおるわけやから、だからそこは市の土地として所有があるんだったら、その土地に対する管理責任があるでしょう、ということなんですよ。  こういう事件があったら、火がつけられても最低限家に燃えないように、上にスラブというんですかね、そういうとこもありますわ、見に行ったら。さまざまです、形態がね。そら業者は、開発するときには立場が弱いから、市が開発指導要綱でもやれと言われればやりますよ、そら業者は。あんなもの法的に強制力はないでしょう、開発指導要綱なんていうのは。それでも実際的に実効を上げておるというのは、あなた方が強い立場にあって、それをやらなかったらいろいろ手続を遅らすよとか、そんなことはないんでしょうけども、そういうことを業者はいろいろあって、言うとおりやってますよ、そら。  そこもちょっといびつなとこがあるんだけどね。そういう強制力がないもので強制力を持たしておるというのも、これを改革していかないかんことですわ、議論してないですから、議会では、この開発指導要綱については、基本的にはね。議会の承認事項でもないですから。  しかし、広い意味で大きな上位法からいえば、市がごみの問題については安全にやるというのは当たり前、これは常識ですからね。そういうことを踏まえて開発指導要綱で、道路に出しておったのを集積場を全部業者の金でつくらして、それで所有だけ市がとっとるわけですよ。  だから、これは担当部長は十分、もう言うても行かんと言うんやからね。だから、市長に言うたんで、市長は政治家、責任者ですから、市長、もう一回、市の所有、もうここに限定しますわ。市の所有地ですわ。その所有地に起こる責任は市にあるでしょう。そこだけ聞いときますわ。  〔小山広明君「もういいって。あなたは、おま   え、よう市民にも、おれに言うてくれと言   うぐらいやから、主体性がないんやから。   市長、どうなんですか」と呼ぶ〕 7 ◯議長(松本雪美君) 山野市民生活環境部長。  〔小山広明君「いいって。指名せんといてくだ   さいよ。また、腹立つこと言うだけや。そ   れは僕が質問権あるんだからな。僕は市長   に問うとんねん。あんた、市長超えて言え」   んねやな。ほな、言うてごらん。言えんね   やな」と呼ぶ〕 8 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) 指名をいただきましたので……(小山広明君「だれが」と呼ぶ)議長より。(小山広明君「おれは指名してない」と呼ぶ)答弁をさしていただきます。(小山広明君「おれが質問権あるんだよ」と呼ぶ)  一つ、先ほどの小山議員の話の中で……(小山広明君「手短に言え、責任があるかないかだけでいいから。ないやろ」と呼ぶ) 9 ◯議長(松本雪美君) 小山さん、ちょっとお静かに。 10 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) 清掃課に小山議員とその方が行かれました。その後、私に連絡があったんですけども……(小山広明君「そんな経過説明ええって。聞いてないんだから」と呼ぶ)その後、私に連絡があったんですけども、日程がとれなかったから市長のところに行きはった。(小山広明君「言いわけすんな、言いわけを」と呼ぶ) 11 ◯議長(松本雪美君) 小山議員、答弁中、ちょっとお静かに。(小山広明君「整理してくださいよ、議長」と呼ぶ) 12 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) その後、私のとこに来て、市が責任があると言うてくれという話でしたんで、うちは、私は言う必要はありませんと言うて断ったんです。(小山広明君「もういい。これでいい」と呼ぶ)その流れは間違わんといてくださいね。  反省の話ですけども、日々私ども反省してますけども、全く進歩がないとは言われてるんですけども……(小山広明君「珍しいな。反省しとんのか」と呼ぶ)ごみの歴史と申しましたらね……(小山広明君「そんなもんええって、歴史は。そこは市の所有地や。それが市に責任あるかないかだけ言うてくれたらええんや。それが答弁やねんやわ」と呼ぶ)浅いわけでございます。 13 ◯議長(松本雪美君) 小山さん、ちょっともう一言、山野さん、短くお答えして。(小山広明君「議長、僕の質問に答えるんで、むだなこと言うたかて、ごみの経過なんか関係あらへんがな、歴史なんか」と呼ぶ) 14 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) いや、小山議員のおっしゃってる…… 15 ◯議長(松本雪美君) 短く答えてください、山野さん。 16 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) はい。小山議員のおっしゃってる中で、若干事実と違ったところが結構ございましたので……(小山広明君「そこだけ言え。はよ言え」と呼ぶ)先言わしていただきますけども、この要綱をつくらしていただきました。この経緯つきましては……(小山広明君「いや、それはいいって。そんなん、おれ何も言うてないんだから。要綱、経緯は言うてないんだから。市の所有地やろ」と呼ぶ) 17 ◯議長(松本雪美君) 小山さん……(小山広明君「そこは市に責任があるかないかだけしか問うてないんやから、質問以外のこと答弁すんなよ。当たり前やないか」と呼ぶ) 18 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) だから、その中でいろんなトラブルが発生してきたから……(小山広明君「いいって、それは。調べとるよ、おれかて全部」と呼ぶ)引き取ってきたわけです。この歴史についても、わずか10年程度です。(小山広明君「もういいって」と呼ぶ) 19 ◯議長(松本雪美君) 小山さん、ちょっと答弁だけ……(小山広明君「ちょっとじゃないよな。あなた議会の側の代表でしょう。僕の質問に答えて。僕は、市の所有地だから、そこには市に管理責任あるかないか聞いとんねやないか。あんたどこの議長なんですか」と呼ぶ)  山野市民生活環境部長、質問に的確にお答えください。 20 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) 御指名をいただきましたので、引き続き答弁さしていただきます。  市内の中には4,000カ所以上の集積場が……(小山広明君「そんなことは聞いてない。おかしな、聞いとることに対して答弁してよ」と呼ぶ)トラブルが起こってきたから市が引き取ってるのが……(小山広明君「そんなことは、経過はいいっていうんや」と呼ぶ)わずか200カ所ほどなんです。(小山広明君「どうでもええやん」と呼ぶ)ほな、その引き取ったところが市に責任があるとなれば……(小山広明君「もうええよ。ないんやろ。ないと言いたいんやろ」と呼ぶ)あると言うんであれば、その引き取ってないとこの責任はどうなるんですか。(小山広明君「そんなこと聞いてないがな、何も」と呼ぶ)そやからね……(小山広明君「そら、おかしいよ、議長。ちょっと整理してよ。そんなん、何も引き取ってないとこどうするかなんて言ってないんだから」と呼ぶ)  そやから、市に著しい過失があるんであれば、それは当然責任がありますよ。そやけど、過失がないんですから、責任はありませんと言うてるだけの話です。(小山広明君「わかった」と呼ぶ) 21 ◯議長(松本雪美君) 結構です、それで。小山議員。 22 ◯10番(小山広明君) 議長、あのね、質問に答えるとなっとるんですよ、これ。質問に答える。だから僕は、土地が市の土地ですよ。その土地に関する管理責任があるでしょうと言うたら、ない言うから、もう一遍確認して市長に言うたんですよ。それで、あなたは重大な過失があればあると言うでしょう。あるんですよ。重大な過失があろうとなかろうと、重大かどうかそんなんわからんですよ。しかし、その土地が市の土地である限り、土地の管理責任はあるというのが法的……。  それで、あんた方、それやったら裁判でもかけてくださいって、またこんなことを言うた、市長、ね。住民がそれやったら裁判かけます、おう、かけてくださいと。裁判にかけるんやったら、行政要りますか。市民がこれ、弁護士雇って裁判せなあかんでしょう、こんなことで。そういうことが市民に親切な役所でないと、僕は言いたいんですよ。あなたも今、認めとるんですよ、言葉じりでは。重大な責任があれば市の責任があると言ったんや。これでええんやないか。そういうことなんや。まあいいや、もういいけど。  それを市に何千カ所あるからどうのこうのて、何千カ所あろうが何万カ所あろうが、市の所有の土地、それは市にあるんですよ。きのう道路の答弁でもしとるでしょう。220キロもあるんだと。何カ所あるんだと。だからできませんなんて言わへんでしょう。  だから、整備はできませんと言うたわ、あんたはな。責任はあるけども、何カ所もあるから、そんなもの一々直しに行っとられんから、区長から言うてきたら、市が必要性を考えてやりますと、こんな無責任な答弁しとるんですよ。やらなあかんのがわかっとってもやれないんだと、居直っとんですよ、市民に対しては。そんなら初めから道路つくるなよ、道路を。道路をつくったら、道路の維持管理はついて回るんですよ、これ。  あんた、信樽線に58億円もかけてつくったけど、こういうの維持管理費なんか見てますか、予算で。見てないんですよ、あんた方は、つくるばっかりで。何でかといったら、補助制度がないからですよ、維持管理には。維持管理しようと思ったら、どうしても必要な職員の人件費でも…… 23 ◯議長(松本雪美君) 小山さん、質問以外のことでなく、質問の中身をちゃんと。 24 ◯10番(小山広明君) どういうことやねん。私は質問しとんやで。 25 ◯議長(松本雪美君) 質問の中身がずれていますので、もとへ戻してください。 26 ◯10番(小山広明君) 質問の中身て、質問の中身は私が決めとるんですよ。(発言する者あり) 27 ◯議長(松本雪美君) 道路のことは関係ないでしょう。質問…… 28 ◯10番(小山広明君) そんなことはどうでもええわ。1時間という時間を僕は制限されとるんだから。何を言うとるんや。(発言する者あり) 29 ◯議長(松本雪美君) 質問事項の中から外れています。 30 ◯10番(小山広明君) 質問の趣旨、僕は質問通告しとるんで、これ通告せんでいいんですよ、ほんとはね。 31 ◯議長(松本雪美君) ごみの問題で質問してはるんやから。
    32 ◯10番(小山広明君) 政治家ちゅうのはね、政治家ちゅうのはね、一つの問題をいろんな角度から言うというのが政治家の仕事じゃないですか。何言っとるんや。だから、管理責任がない問題から、何千カ所あってできない言うから、それやったら道路がそうで、道路はそんなこと言わないでしょうと。これ、何で関連してないんですか。あんたかて議会出身の議長でしょう。あんたかて、いろんな質問しとるでしょう。私以上のずれた質問してませんか。何を言うとんや。そんなときに私は何も議事進行、北出君みたいにしてないですよ。  〔堀口武視君「議長、議事進行」と呼ぶ〕 33 ◯議長(松本雪美君) 堀口議員。  〔小山広明君「議事進行かいな、また。ほな、   とめろよ。とめなあかんで。何ぼでもとめ   てや」と呼ぶ〕  時間をとめてあげてください。 34 ◯20番(堀口武視君) 議場の整理権というのは議長にあるわけですね。指名なくして発言することは、何びとも許されないんですよ。だから、その辺の議場整理をきちっとやっていただきたい。 35 ◯議長(松本雪美君) 的確に質問をお願いします。(小山広明君「それは議長不信任みたいな意見や、これ。議長ちゃんとやっとんのにな」と呼ぶ)  質問事項に……(小山広明君「議長のやり方を批判しとるの、今の堀口さんの意見は。僕の言い方を批判しとんのかいな」と呼ぶ)  山野市民生活環境部長。(小山広明君「ちょっと待ってよ。もうわかっとんねん。もうええよ。僕が質問してないんだから、やめろ、こら。何言っとんのや。あんたは重大な過失があればあると言ったよ。そんだけでいいんだよ、おれは。おれ、それ以上要らないんだから。何言っとる」と呼ぶ) 36 ◯市民生活環境部長(山野 豊君) ご指名をいただきましたので、答弁さしていただきます。(小山広明君「議長、それはおかしいよ。僕が聞いてないのに、何で指名するんですか」と呼ぶ。「議長、整理して」の声あり)  ごみの集積場につきましては…… 37 ◯議長(松本雪美君) 小山議員、お静かに願います。(小山広明君「じゃ、あなた、何で僕が質問してないことに、この人答弁に立ってくるんですか」と呼ぶ)  小山議員、発言席に戻ってください。(小山広明君「これが堀口さんの言うたやつかいな。むちゃくちゃでもいいから議長がいけちゅうんやな、このやり方は。道理が要るで、何でも。僕が質問してないのに、何で答弁に立ってくるのよ。僕は満足しとんねん。あんたのな、重大な過失があれば責任ある、これでええんだよ。何言ってんや」と呼ぶ) 38 ◯議長(松本雪美君) わかりました。山野さん、席に戻ってください。小山議員、的確に質問をお願いします。今から入れてください、時間。 39 ◯10番(小山広明君) これが泉南市の実態だということで、最後は市民が動かざるを得んという実態は明らかになったけどね、市民はそう簡単に動けませんから、これは言い続けますよね。あなたの言うた発言は重大ですからね。重要な過失があれば市に責任があると言ったんだ、市の土地。それでいいんだよ。それでいいんですよ。  だから、市がちゃんと、そこに火をつけられて2つの45リッター袋が燃えたと。これは市の管理責任だというのが普通の見方ですから、それは拒否されてもいいけどね、それは市民は納得しませんよということですよ。4,000カ所も全部不安があって、何かあったときにはどこに責任があるかわからない。重大な過失があって、市に過失。市が過失、市が火をつけたわけじゃないんだから。  しかし、市の所有地のところに火をつけられたんや。火をつけられても家に燃え移らないような最低限の、市はそういうことをやっとったかが問われるんですよ。だから、あるとこへ行ったら、スラブがちゃんと売ってますわ。火が燃えても家に移らんようになってますよ。それから網張って、だれも投げ込まれんようになってますよ。それはいろいろやっとるんですよ、そういうことから。  それが市の責任ということを言っとるんで、そんなこともわからないようなことで行政やってもらっておったんでは、市民のまじめな負託にこたえる市役所と言えませんよ。市民の立場に立ってください。戦前からずうっとそうやってお上意識で市民を下に見とるような発想やから、そういうような答弁を平気でするんですよ。  市長、そのことを聞いて、何にも言いたいことないですか。なかったらいいんですよ。ないんですね。ないんですね。はい、わかった。  市長ね、2つを御丁寧に答弁していただきました。お悔やみ申し上げますと言われたですね。亡くなられた51歳の方、まだまだやりたいこともあったでしょう。市の事業で亡くなったんですよ。  私はこのことで、内閣でいえば質問主意書を出しましたよ。ちゃんとやってくださいよというのは、それはわかりますよ。文書も出てます。本当にちゃんとやってるかどうかということを、実際の状況を把握している状況があれば、3年間の記録を出してくださいと言ったんですね。その回答をあなたもこれ、見とるでしょう。何も答えてない。ちゃんと業者にKY活動を行っているかどうかやってますと。ちゃんとやってくださいということ、実際やっておるかどうかを検証に抜き打ちで行くとか、行ったときに記録があって、Aという業者はこのことがやってませんでしたと記録を残しとないかんですね。記録はありませんというのがある、記録は。やってないんですよ、実際。やったとしても、そういう記録として、議論にこたえるような記録ないんですよ。やってくださいというのは、だれでも言いますわな。しかし…… 40 ◯議長(松本雪美君) 小山議員、通告にない質問にはなかなか…… 41 ◯10番(小山広明君) また議長、僕ね、1時間の中でやっとるんですよ。せっかく大事な通告しとるのを犠牲にしてでも、1人の人間が亡くなったことについて、二度とそういうことがないようにということで議論しとるのに、何で、これ、とめてくださいよ。何という議事進行するんですか。 42 ◯議長(松本雪美君) 一般質問は、通告に基づいて質問をお願いします。 43 ◯10番(小山広明君) そんなもん何でも、そんなもん、紳士協定じゃないですか、そんなもん。何を言うとんや。どこに書いとる、法律に。そんなもんやね、きょう人が死んだときにやで、通告してないからって、その問題を取り上げられないんですか。国会なんかでも全部やっとるでしょう。共産党の出身の議長がやね、さんざんそういうことで今までやられてきたのに、何でそんな同じことをするんですか。1人の人間が亡くなっとるんですよ。 44 ◯議長(松本雪美君) また、その問題ついては議論のできる場所でお願いします。 45 ◯10番(小山広明君) 何で、今、僕は自分の60分を超えてはできないんですよ。そこの中でやっとるんですよ。あんたかて、議案質問したことあるでしょう。 46 ◯議長(松本雪美君) 一般質問は、申し合わせ事項によって通告に基づいてお願いします。 47 ◯10番(小山広明君) 申し合わせじゃないですか、そんなことは。関係ない。市民は怒りますよ。そんな申し合わせで出来レースでやっとんのかということになりますよ、そんなことやったら。まあ、いいわ。(成田政彦君「議長、議事進行」と呼ぶ)また議事進行。とめなさいよ、議事進行。ちゃんととめ。何ぼでも延びるわ。やれ。議事進行に対して、私、答える義務あるからね。 48 ◯議長(松本雪美君) 指名してませんので、お待ちください。小山さん、通告に従って質問をお願いします。(小山広明君「議事進行、手挙げてる。当てなさいよ、言いたいんだから。あんた、手を挙げたらちゃんと貫けよ」と呼ぶ。成田政彦君「黙れ」と呼ぶ。小山広明君「何が黙れだよ。あんたもな、やじばっかりで、手も挙げんと。手挙げても手を下げる。そんな……」と呼ぶ。成田政彦君「君に質問してない。黙れ。黙れ。だれに質問しとる」と呼ぶ)  お静かに願います。(成田政彦君「黙れ。だれに質問しとる」と呼ぶ)小山さんは6点にわたって質問の通告をしておられます。それに基づいて、もう時間が迫っておりますので、よろしくお願いします。(小山広明君「とめとる」と呼ぶ)とめてます。質問をお願いします。(小山広明君「今、議事進行で手つけて……」と呼ぶ) 49 ◯議長(松本雪美君) じゃ、議事進行。成田議員。 50 ◯16番(成田政彦君) これは、みんな各会派で確認されたことで決まってます。議運を開いて再度確認すべきですな。こういうことがまかり通ったら、議事がとまりますわな、議長。ちゃんと議運を開いて確認してくださいよ、こんなこと。こんなことがまかり通ったら……。(小山広明君「確認せえ言うから、確認しなさいよ。確認するんやろ。あんた責任持って……」と呼ぶ) 51 ◯議長(松本雪美君) 議長の整理権において、小山さんの質問を許可いたします。(小山広明君「成ちゃんのあれは無視するんかいな。あんた、議論してくれって言うたんや。会議を開いて議論せえ言うたんや」と呼ぶ)議事進行については、後で取り上げます。  小山議員の質問に基づいて……。(小山広明君「いや、成田さんが会合を開いて議論せえ言うから、会合を開かなあかんのん違うかと言うとんねや」と呼ぶ)  それは後で取り上げます。(成田政彦君「議論せえと言わへん。議論は……議会運営委員会で再度……」と呼ぶ。小山広明君「手挙げて、手挙げて。手挙げて言いなさいよ」と呼ぶ。成田政彦君「何言うとるんや」と呼ぶ)  成田議員、静かに願います。小山議員の質問をお願いします。(成田政彦君「むちゃくちゃや」と呼ぶ。小山広明君「むちゃくちゃはあんたや」と呼ぶ。成田政彦君「前向いてしゃべれ」と呼ぶ)  小山議員、残された時間はわずかですので、6点にわたって質問が通告されておりますので、質問してください。小山議員。 52 ◯10番(小山広明君) これはね、議長の議事運営に問題があったんですよ。私が死亡事故について取り上げたら、あんたは通告制やから、通告以外のことは取り上げるなという指揮をされたんですよ。しかし、通告というのは、申し合わせによってやっておるのは、私は知ってますよ。  しかし、市民は生きとるわけですよ。何が起こるやらわからんときに、政治家の問題意識として取り上げるというのは、それ否定されるんですか。そうじゃないということでやっておるんだから、そのことは最大限あなたはやっぱり認めてもらわないといけないと、そういう意見だけ申し上げておきます。あなたの議事運行が、1時間という中でやるのに、再三、議事進行で手挙げて当てたり、僕の発言を妨害しとるんですよ、僕からいえば。  ということの意見だけ申し上げときまして、議長の指示に従って質問を続けていきたいと思いますが、私は、だけど、しり切れトンボで終わっとるんで、この事故の問題については、やはり二度とそういうことが再発しないようにするということが、亡くなった方に対してのせめてもの対応だということで、市は、ちゃんとやってくださいよ、まではわかってますけども、どこまでやっておるかどうかの検証がされておるということが、きょうまでの私の質問主意書なんかでは明らかでないので、この辺は後日でも結構ですけども、ちゃんとやってるかどうかだけの実際の把握をやっぱり議会にも市民にも示していただきたい、ぜひそのように思います。  私も今工事中のところにも何回か足を運びました。泉南市の安全に対する管理は厳しいですかと聞きました。どう言ったと思いますか。普通ですと。特に厳しいこともないけども、厳しくないこともない。何か指摘されたことありますかと言ったら、いや、こちらから説明して、ああそのとおりですねと言った。  だから、業者から見れば、安全に対して厳しい市行政であるとは認識してないように思いました。それが私の思い過ごしであればあれですけどね。私はぜひ、言うとおりやったら警察も何も要りませんよ。やっぱり言うとおりやらんというところが実態ですから、その辺は、市長は一番、技術屋さんですから現場も知った市長ですので、なかなか現場は、安全についてはきちっとやれないという状況もちょっとやっぱり市長はリアルに考えて、実際的な安全なことをやっていただきたい。それが私は亡くなられた方に対するせめてもの市の答えではないかなという意見だけ申し上げておきます。  それと、かつては国と地方は上下関係がはっきりあったけども、今はイコールパートナーというようなこともありましたが、これが地方の主体的なアクションでそうなったんやったら、僕は思わないけどね、やっぱり国が何か行き詰まって地方分権と言うて初めは権限を渡したけど、お金がないとかね。  だから、これはやはり、市長は厳しく地方からも言うていくことが変えていくことだと答弁されておりましたけども、地方こそ今大事ですよ。地方こそ大事と言うときの地方の中に、議会こそ大事ですよ。市民こそ大事ですよ。だから、政治家の一番誉れというんか働き場は、地方議会の議会ですよ。市長は行政執行者やからね。政治家というのは、やっぱり地方議員が政治家です。本当に生身の市民と接触しながら、我々はどうしたら市民が幸せになるかということを考える立場にあるわけですね。  そこに全く情報が具体的に届けられなくて、議会はただ追認したらいいというように思っているんであれば、とんでもない間違いだと、私はそのように思いますので、その辺はあなただけに要求してもだめです。我々のそういう勉強というんか、厳しい切り込みがないとね。  市長を擁護することが議員の役目と思ってるような人はおらんと思いますけども、やっぱり二元代表制、市長から選ばれたんじゃないんだ、議員は。主権者、市民から選ばれとるんですわ。国会よりもっと強力な権限を持っとるわけですわね、チェックにおいては。だから、そういう点で我々も切磋琢磨いたしますけども、今日の泉南市政の非常事態宣言を出すに至ったこの第一の原因は議会にこそあるということを、私も議員の皆さんとも議論しながら、泉南市の市政の再建というんか、健全化をやってまいりたい。  私のちょっと荒っぽい表現に市長は、大所高所というんか、レベルの高いというんか、理念の高いことでお答えいただいたことは心から感謝申し上げますから、市長を守る意味じゃなしに、市長の冷静な対応については、人間として私は感謝申し上げます。  そして、私の言わんとするところを酌んでいただいて、住居表示にしても、首池のごみの汚染にしても、ぜひ忌憚なくというんか、市民のためにやってください。私のためにやる必要ないんでね。そのことをよろしく申し上げまして、質問を終わっておきたいと思います。  1分残っておりますけど、私も長い間議員をやっとるけど、残して終わるということは初めてですけどね、よろしくお願いいたしたいと思います。 53 ◯議長(松本雪美君) 以上で小山議員の質問を終結いたします。  次に、12番 竹田光良議員の質問を許可いたします。竹田光良議員。 54 ◯12番(竹田光良君) おはようございます。公明党の竹田でございます。議長に発言の許可を得ましたので、第4回定例会におきまして通告に従い一般質問をさせていただきます。  さきの1時間大変に疲れました。心を落ちつかせ、そして質問に入ろうと思ってたんですが、激しいやりとりもございました。しっかりと質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  質問に入る前に、市長、昨日から財政早期健全化宣言の話も、何人かの方が質問をされてきたわけでございます。これはほとんど議会の我々も大きな宣言であるのと同時に、今後は議会もしっかりとこの点を踏まえながら、それからまた責任を持って対応していかなあかん、やっぱりこの点については一致するところであろうかというふうに思います。  今から私、大綱4点について質問さしていただきますが、このような宣言下のもとで、これまでと同じような──同じといいますか、要望していたこと、またいろいろ提言も踏まえて質問させていただくわけございますが、何せ議員がお願いをする立場は、お金が要ることばっかりで申しわけない限りでもあるんですけども、この財政早期健全化宣言のことも踏まえながら質問をさせていただいてるつもりでございますんで、どうかよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。  それで、大綱の第1点目は、公共施設の耐震化についてお伺いをさせていただきたいと思います。  私は、これまでもこの件につきましては、教育関係の施設や、また市長部局の公共施設に関する耐震化について、この本会議場、また予算や決算委員会等でも質問させていただきました。どんどん施設が老朽化していくわけでございまして、特に教育施設では、後ほどまた質問させていただこうかなと思いますけども、泉南中学校を代表するように50年を超えてきてる老朽化問題というのがあるわけなんですけども、一方、それ以外の施設でも相当40年、50年たつ施設も多くなってきてると、非常に危惧をするものがあるわけでございます。  そんな中、厳しい財政状況の中で、このことについてはしっかりと今後この公共施設の耐震化について計画的に取り組んでいただく、またその必要があるというふうに私は思っているわけでございますが、まずこの点についてのお考えからお聞かせをいただきたいと思います。 55 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 56 ◯総務部長(竹中勇人君) 公共施設の耐震化につきまして、防災の立場からお答えさしていただきます。  建築物の耐震改修促進法によりまして、昭和56年以前に建築されました現行の耐震基準を満たさない建築物につきましては、大勢の人が利用する一定規模以上の建築物につきまして、現行の耐震基準と同等の耐震性能の確保に努めることとなってございます。  市が所有する施設の多くは、不特定多数の市民に利用されるだけではございませんでして、地震・災害等の発生時には避難所となる施設もたくさんございまして、防災拠点施設としての機能が求められ、特に指定避難所につきましては、その施設が地震で被害を受けた場合、災害応急対策等の実施に支障を来すおそれがあるものと考えてございます。  そのため、災害に強いまちづくりを進めていく上で、本市におきまして公共施設全体を対象とした耐震化計画策定の必要性は高いものと認識をいたしておりますが、まずは小・中学校を平成26年度をめどに優先的に耐震改修を行うことといたしておりまして、これらの施設の一定のめどが立った時点で財政状況をも勘案しながら、公共施設全体の耐震改修計画を策定していきたいというふうに考えてございます。 57 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 58 ◯12番(竹田光良君) 御答弁ありがとうございました。よく今、幼稚園もひっくるめてかもしれませんが、小・中学校の耐震化、これは26年度までに100%しますというふうにあるんですけど、今の部長の御答弁も、確かにそれが過ぎてから一定策定に入りたいというふうなお話があるわけなんですけども、やはりこれは計画ですから早く進めていただく必要があるんではないかというふうに思うわけであります。  ざっと見ていきまして、公共の施設、この本庁舎もひっくるめまして、後ほどこの後質問さしていただきますけども、保育所もそうですし、老人集会場、この老人集会場は確かに建築物の耐震改修の促進に関する法律に該当するのは、樽井集会場のみというふうになりますけども、しかし老朽化してきているのは残り15会場ほど、これもあるんかなというふうに思います。  あと、市営住宅もそうでありますし、また中央浄水場や六尾浄水場、これなんかもまだ耐震診断もされていない。また、人権ふれあいセンター、それからあと幼稚園も──幼稚園に関しては2園に統合されますんでこれは置いといて、あと公民館、それから学校給食センター等々と相当数残っているわけでございます。すぐに耐震の改修というわけにいかず、やっぱりまず耐震診断ということが先に行われなければならないわけなんですけども、この耐震診断についても相当お金がかかると。  少し聞くところによると、例えば人権ふれあいセンターや青少年センター、これは議会前に公明党の会派で視察も行ってきたんですけども、この程度の物件でも診断するだけで約500万ぐらいかかるんではないかというふうにお聞きをしているわけですから、診断についても相当お金がかかるというふうに思うわけです。しかし、そうはいっても老朽化はどんどん進んでいくわけでありますし、またその中で優先度というのもやっぱりあろうかというふうに思います。  そこで、1つお伺いしたいんですけども、きのうもお話がありましたが、保育所の関係です。健康福祉部長、きのうたしか和気さんの質問だったかなというふうに思うんですが、このことについて26年度までには終えるというような、そんな発言があったと思うんです。  この問題については、決算委員会でも市長のほうに総括質疑で質問させていただきまして、随分前向きな御答弁もいただいたというふうに記憶するんですが、逆にきのうのお話を聞いてると、随分下がってしまったなという感じがするんです。改めて特にこの保育所については語る必要もなくて、子どもさんが毎日通われてますし、相当時間保育所の中で保育を受けられてるわけでございますから、これは優先度としてもやっぱり早急にまず診断からしてあげて、そしてその結果をもって耐震化を図ってあげなければならない施設だというふうに思います。  この26年というのはどういうことなんかちょっとわからないんですけど、具体的に例えば来年度は残りの3つですね、鳴滝第一・第二、それから浜。第一については予備診断は終わってるというふうにお聞きしてますんで、鳴二、また浜、これはどうするのか。そして、また鳴一をひっくるめて耐震化をどうしていくんかというのは、もう少し具体的なお話をお聞かせいただきたいというふうに思います。 59 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 60 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) ただいまの御質問でございますが、昨日和気議員のほうにもお答えさしていただきました。これは、まず耐震の診断をしていくということが前提になるかと思います。今現在、来年樽井が完全民営化ということになりますと、3つの公立保育所が残るわけでございます。その中で、耐震診断をする、それからそれに伴う設計をする、そして実際の工事にかかるというようなスケジュールを考えますと、1つの保育所で大体3年ぐらいの年数が必要かなと。3つございますので、それらを一度にというのはなかなか難しいことがあろうかということで、我々としては考えてございます。  ついては、教育委員会のほうが従前から26年度ということを一定めどにしてございましたので、我々としても、そのような同様の時期に何とかしたいという思いで御答弁をさしていただいたものでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 61 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 62 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございます。ちょっと今の答弁もうひとつよくわからんかったんですけども、そうしますと、後で質問しようかなと思ってたんですけども、いわゆる幼保一元化、保幼一元化の関係からしますと、今のところ鳴滝第二が候補地というふうに挙げられてるわけですから、今おっしゃったスキームでは、もし鳴二のほうが──これは保幼で最終的にですよ。今は候補地ということで、決定した場合、これは間に合わないようになってくるん違うかなというふうに思うんですけども、その点もひっくるめてもう一度、他の保育所同様でお答えいただきたいと思います。  ちなみに、このことについては、私、各建物の施設についての資料請求を平成19年のときにさせていただいてるんです。そのときに耐震補強の現状も一緒にお聞きをしてるわけなんですけども、実はこのときに、信達保育所、樽井保育所については、平成18年度に耐震診断をやりますと、鳴一は19年度、これはやってるわけなんですね。鳴二、また浜というのは20年にやりますというふうに書いてるんですよね。恐らくこれは、我々が資料請求して、それからそちらからお返しいただいてますから、公文書ですよね。  だから、これ以上もう言いませんけども、当時はやはりそういう計画はあったんだと思います。ただ、これは財政的な問題もいろいろあって延びたんだというふうに思いますけども、今保育所というのは、まず今の中で、確かに幼稚園、小学校、中学校ということで耐震も図っていただいてるんですけど、同時に保育所は非常に大事であろうという観点からすると、もう一度御答弁をいただきたいなというふうに思います。 63 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 64 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) ただいま御指摘のありましたように、従前から平成20年度に耐震診断を実施予定ということで考えておったところでございますが、確かにいろんな諸事情によりまして時期がずれてきてるということがございます。一方で教育委員会のほうも耐震診断あるいは耐震工事を進めている状況の中で、我々は大事な子ども様をお守りしている保育所でございますので、順次早期に進めたいということで考えてございます。  ついては、なかなか一度にということは、例えば代替施設の問題もございますので、かなり難しい点があるかなということもございますが、基本的には順次診断等を実施させていただいて、着実に耐震工事を進めていきたいということで考えてございますので、よろしくお願いしたいと思います。 65 ◯議長(松本雪美君) 竹田光良議員。 66 ◯12番(竹田光良君) できましたらもう少し具体的に、これについては喫緊にしなければならないということは、市長もそう答弁もされてるわけですから、やっぱりこれぐらいは、何年にはこうして耐震診断を図って計画を持って、そしてきちっと耐震化するということをしっかりと示していただきたいなというふうに思います。これ以上言っても、恐らくそのやりとりのままになると思いますのでね。  それと、あと先ほど少し触れましたけども、健康福祉部の中で各老人集会場もあるわけですね。確かに、法律的には樽井のみが適用するというふうなのがあるかもしれませんが、しかし老人集会場も非常に大事だと思うんです。要は診断ぐらいはしっかり今後しとく必要もあるんではないかというふうに思いますけど、まずこのお考えをひとつお聞きしたい。  あと、教育委員会の中で公民館がありますね。信達、西信達、樽井、それから市民体育館もそうだと思うんですけども、この施設ですね。これについては今のところどうお考えなのか。  2点お願いします。 67 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 68 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) 老人集会場もたくさん、27カ所ですか、ございます。そういった中で、市全体の公共施設の中で優先的にといいますか、計画の策定が必要だというふうに我々としても考えております。これはなかなか健康福祉部所管の施設のみで議論をするのではなくて、市全体の中で検討していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 69 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 70 ◯教育部長(市道登美雄君) 私ども教育部所管の分でございますけれども、樽井の公民館というのは新しいということもございまして、問題はなかろうかというふうに考えておりますけれども、あとの公民館、それから体育館につきまして、最近、学校関係の耐震ということで、そちらのほうに財源を投入しておったということもございますんで、それが26年度ということになってございますので、24年度にそのほかの施設関係ということで、大規模改修等を考えますけれども、それに合わせましてこちらのほうも考えていかなければならないというふうに考えております。  以上でございます。 71 ◯議長(松本雪美君) 竹田光良議員。 72 ◯12番(竹田光良君) 本当にすっきりしない答弁をいただいてるなというふうに思ってるんですけども、もうお気づきだと思いますけども、健康福祉部と教育委員会のほうに、今各施設についての現状を求めたんですけども、実は何でそんなにしつこく言うかというのは、もう御存じやと思いますけど、先ほど部長の答弁にありましたけども、全部指定避難場所になってるんですよ。そうですね。災害のときに指定避難場所になってます。もちろん小学校、中学校、幼稚園もあるんですけども、例えば雄信幼稚園とか新家南幼稚園も入ってるんです。今後、統合されたらどうなっていくかというのは、またひとつ変えていただかなあかんと思います。  あと、人権ふれあいセンター、また老人集会場、それから市民体育館、埋蔵文化財センターもそうなんですけども、要はこの指定避難場所というのは、大規模災害が起きたときに、いざというときにこの指定避難場所にまさに市民の皆さんが避難をしていく場所であるわけなんですね。にもかかわらず、まだ耐震ももちろんできてないんですけども、診断すらできてない物件がほとんどとなると、本当にいざというときに身を任せてええんかなというような、そんな懸念が起こるわけであります。  ですから、確かに一番最初にお話ししたとおり財政的にも厳しいですし、1件当たり相当の金額もかかるんですから、ですから一番最初に戻りますけども、計画性を持ってしっかりやっていただかないと、かといって、いざというのは、要は10年先、20年先とも限りませんし、あした、あさってかもしれない。特に安心・安全面を大事にするんでしたら、この辺のことはしっかりとフォローしていただく必要が僕はあるんではないかというふうに思います。何か御答弁ありましたら、いただきたいんですけども。 73 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 74 ◯総務部長(竹中勇人君) 確かに、おっしゃるとおり、指定避難所の中で耐震診断がまだできていないというところが数多く残っているわけでございますけども、今後の耐震化の優先度といいますか、優先順位につきまして、避難所に指定されて、しかも子どもたちがたくさん通われてる幼稚園、保育所等、あるいはまた小学校、中学校を優先的に耐震診断・改修を実施しておる状況でございますけども、今後また26年度の小・中学校の耐震化が終わった段階で、さらにその他の施設につきまして、災害時の対応の役割を果たせるように、耐震化を図っていく優先順位をまた設定していきたいというふうに考えてございます。
     まず、優先順位といたしましては、避難所に指定している施設、多数の市民の方が利用されている施設、それから災害時に中核となる施設など、そういうふうな性格を持つ施設ごとに優先度を決定していきたいというふうに考えてございますので、今後公共施設の耐震化を進めていくという観点から、26年度以後にはなりますが、徐々に進めていきたいというふうに考えてございます。 75 ◯議長(松本雪美君) 竹田光良議員。 76 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございます。計画そのものをもし立てるんでしたら、僕は別に26年を待つ必要はないんかなというふうに思いますんで、もう一度その点について庁内の中でしっかりと議論をお願いしたいなというふうにとどめさしてもらいたいと思います。  あと、その他の集会所ということで、自治会等々の自治会館、集会所なんかも、これはその他の集会所という位置づけをしてるわけなんですけども、これは決算委員会でも少しお聞きをしたんですけども、この集会所も相当老朽化しているところもあるというふうに思います。それから、恐らく部長のほうに、あそこを直したい、ここを直したいとかいろんな要望もあると思うんですね。今現行、その補助規定というのは、2分の1は補助しましょうと、ただし上限でたしか200万か何かだったというふうに思うんですが、ある自治会の集会所でしたら、ボールか何か置いたらずうっと流れていくような、そんな集会所もありますし、また私、地元なんかでも今後のことを考えたら、できれば市のほうで引き取ってくれへんかなというふうなことも、それは難しいでしょうという話でさしてもらったりしとるんです。  こういった補助規定も、もう少し改修しやすいように今後見直していただくことも検討もしていただきたいなと思うんですが、この点について1点だけお聞かせいただきたいというふうに思います。 77 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 78 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) その他の集会所ということで、これは開発指導要綱に基づきまして設置をされたものでございますが、今御指摘のありましたように、2分の1で、しかも上限が200万円という規定になっておるものでございます。集会所等の整備事業費補助金交付要綱に基づいて現在もそれを補助しておるわけでございますが、その見直しにつきましては、都市整備部と十分これからも協議をしていきたいというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 79 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 80 ◯12番(竹田光良君) よろしくお願いしたいと思います。時間の都合上、次の子育て支援について質問させていただきたいと思います。  まず、今特に少子化ということで、行政も、それから地域も子育てをしていこうということで、特に近年、子育て支援というのは相当充実してきてるなというふうに思います。  特に、泉南市においても、この子育て支援についてはいろいろ評価も高いというふうに認識をしてるんですけども、特に1つ目として、改めて本市として、また他市となかなか比較するのも容易ではないと思うんですけども、あえて比較していただいて、実はこういうところが子育ては非常に進んでるんですよというようなところがございましたら、お聞かせをいただきたいなというふうに思います。 81 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 82 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) 本市の保育・子育て支援の各施策と、それから他市との比較について御答弁を申し上げたいと思います。  まず、保育におきましては、保育指針の改定もございまして、保育内容を向上させるために職員の質を高めることに注力をしてございます。特に、指針にもあるように、自己評価の実施など新たな取り組みを行っております。また、障がいのあるお子様の保育所での受け入れも行っておりますが、さらに重点を置いたものとして、各種障がい児通園事業を子ども支援センター、リバースクールで実施をしております。療育の推進に長らく取り組んできたという経過もございます。  一方、在宅子育て家庭向けの施策といたしまして、子育て支援拠点事業、すなわち各中学校区に1カ所ずつ設けた子育て支援センターによる各種子育て支援施策の充実、これはもちろんでございますが、地域ボランティアの方々との協働の充実など、市民と連携した取り組みも進めております。  また、昨今、子どもの虐待防止に向けた非常に広範な取り組みへの対応も今後拡大が見込まれるものの1つとして挙げられます。  このように展開している子育て支援施策は、相当多種多様に、あるいは広範多岐に及んでおりまして、これらがそれぞれ一定のレベルでうまく運営させていただいております背景の1つに、かねてから本市では、伝統的に保健・福祉・教育の各分野が協調し、現在で言う子育て支援施策をつくり上げてきたことが挙げられるのではないかと考えております。このことについては、他市からも非常に高評価をいただいているところでございます。  こういった本市の特徴をこれからも生かしまして、市民の皆様のニーズにおこたえできるような、そして多くの皆さんが本市で子育てをしていただけるようなまちづくりに生かしていきたいというふうに考えておるところでございます。  また、乳幼児医療助成制度と、それから新生児から生後24カ月までの乳幼児に対する本市指定可燃ごみ袋の配布も行っているところでございまして、まず乳幼児医療助成制度については、通院医療費一部助成の対象年齢を本年10月より4歳児未満から5歳児未満へと拡大を図りまして、医療機関で支払われます本人負担分への助成を行っているところでございます。また、入院費一部助成の対象年齢は、従来から6歳児未満というふうになってございます。  この点につきましても、他市との比較でございますが、通院医療費一部助成の対象年齢を岸和田市、貝塚市は平成22年7月、それから阪南市につきましては来年の4月から実施予定と聞いておりますので、これらのことも含めて、我々としても今後検討していきたいというふうに考えておるところでございます。 83 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 84 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございます。今、乳幼児のことも言うていただいたんかな。ついでに言うていただいたような……。後でまたお聞きしようかなと思ってたんですけど、わかりました。引き続きお願いしたいと思います。  市長、特に泉南市は従来から、以前にもこの場でお話しさしてもらいましたけど、教育に力を入れてますと、それから子育ても本当にしやすいまちなんだということを今後もアピールしていただかなあかんと思いますし、そしてまた、しっかりと今後も引き続いて取り組んでいただきたいなというふうに思います。  あと、乳幼児もお話をいただいたんですけど、子ども手当ということで、従来から我々がずっと主張しておりました児童手当から、これは政権かわりましても子ども手当に変わっていったわけでありますけども、来年度も3歳未満については2万円まで引き上げるとか、今いろいろ政府の中でされてると思うんです。  市長は従来、いわゆる現金支給についてはいろいろお考えがあったとお聞きしてます。僕も賛成するところもあるんですが、しかし実際今の少子化について、こういった児童手当、また子ども手当、このことが1つは必要であろうというふうに思いますし、またあわせて、従来から少し感じてたんですけども、本当にこの手当が子どものために使われてるのかなと、実は私自身もそういう疑問もありました。そして、決算委員会のときに、このことについて一回市独自で調査してみたらどうですかということで、そんなやりとりもさしていただいたんです。  たまたまなんですけど、きのう毎日で、子ども手当は貯蓄が41%なんだと、こういう記事がありました。子どもをふやす計画が8%どまりなんだと。これを見ると、子どもの将来のために貯蓄、保険料で41.6%と。これは厚生労働省がどうも7日に調査をして、そして発表をされてるんですけども、支給による家庭の変化では、8.5%が子どもの数をふやす計画を立てたと。  これは相当いろいろな見方もあろうかというふうに思いますけども、これで見てどうということではないと思うんですが、恐らく泉南市においても、そんなに現実問題として数字的には変わらないかと思います。こういった調査結果が出たことについて、行政としてはどのように分析をし、お考えがあるのか、お聞かせをいただきたいなというふうに思います。 85 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 86 ◯市長(向井通彦君) まず、前段の子ども施策、子育て支援、これについては先ほど部長もお答え申し上げましたように、近隣あるいは他の自治体と比べても泉南市はかなり上位にあると。これはいろんなデータも出ておりますんで、そういうふうに理解をいたしております。ぜひとも子育てしやすいまちということをもっとアピールしていきたいなというふうに思っております。  それから、子ども手当の使い道、使途でございますけども、今議員が言われましたこともありますし、それからほかの報道でもたしか約38%だったと思いますが、生活費に使われているというようなデータも出ております。本来は将来ある子どもさんに使っていただくというのが趣旨という点からすれば、若干違う方向に行ってる部分もあるなというふうに思っております。  従来からそういう個人給付、いわゆる現金支給じゃなくて、子育て支援のいろんな施策で展開をしていくほうがいいということを申し上げておったわけでございますけども、いわゆる現物支給といいますか、そういう方向、先ほど言いました医療費助成とか、あるいはヒブワクチンの問題とか、子宮頸がんの問題とか、子どもたちを健康に育てていくためにいろんな支出が要るわけでございますし、行政としてもそれにさらにまた負担が要ってくるということになりますんで、できるだけそういうことに使っていただきたいという趣旨からすると、現金給付も多少あってもいいかなと思いますけども、現物のほうでしっかりと子育て支援に通ずるような施策にお金を注入していくというほうがいいのではないかというふうに考えてるわけでございます。  したがって、その辺が今議論されてるというふうに思いますけれども、当初のマニフェストでいくと年間5兆2,000億と、とんでもないお金が毎年要ってくるということになるわけでございますんで、そういうのもいかがかなというふうに思っておるわけでございますんで、実のある子育て支援につなげるような施策展開に充当していただきたいということを我々は切に願っているところでございます。 87 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 88 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございました。今後、これは泉南市だけじゃなくて国においても1つの課題だというふうに思います。特に、こういう景気経済状況ですから、どうしてもそちらへ充当してしまうというのは一部あろうかというふうに思いますけども、また今後の推移を見てまいりたいなというふうに思います。  あと、先ほど部長の中で乳幼児の医療費のお話もあったと思いますけど、妊婦健診もあったんかな、ひょっとして。ちょっと聞き損ねてたんですけど、最後にもう一回このことについてお聞きしたいなというふうに思います。  特に乳幼児医療費助成制度の中で、最近大阪府のほうをクリックしたら、全部各市町村を並べてどうやというのが、例えばこの乳幼児医療費の助成制度や、また妊婦健診の公費も全部金額まで出てきて、非常にありがたいといえばありがたい資料になっていくわけなんですけども、この乳幼児医療費の助成については、この10月から1歳引き上げていただいて、市長のマニフェストの中では今後もう1歳という約束をしていただいてるわけなんですけども、まずこのことをひとつお聞きしたい。  それとあと、聞き取りの中で少しやりとりさしてもらったんですが、約30%ぐらいに所得制限を設けてるんですね。恐らくこれは児童手当に合わして、今は子ども手当──今は子ども手当でもあれはないんか。だから児童手当になるんだと思いますけど、これに合わせて所得制限をしとるわけなんです。  例えば、これが約30%ぐらい各自治体がやってるんですけども、岬町なんかもそういうふうなことを設けてるようなんです。泉南市としては、これについては実は余り効果がないんだというふうなお話を聞いてるんですけども、そのこともひっくるめて、実際その検討の余地もあるのかどうなのか、実態をお聞かせいただきたいと思います。  それと、もう1点、妊婦健診もそうなんですが、これはうちの原さんがずっと頑張って質問もされてて、今回副議長は質問されませんので、僕がかわってやらせていただくことにもなっとるんですけども、市長も特にこの辺については、泉南市については今14回で3万5,000円の1人当たりの公費負担ですね。これが南のほう、泉南や阪南や泉佐野、これが非常に低くなってることについては、これは何とか最下位を脱却したいとまで先日も御答弁いただいてたというふうに思うんです。確かにお金も要ることでありますけども、この点についても、今後の見通しについてもお伺いをしておきたいと思います。 89 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 90 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) まず、医療助成の所得制限につきましてですが、本市の場合は、通院については所得制限はしておりません。入院については、5歳児から就学前の1年間のみ所得制限がございます。これについては、近隣市の岸和田市、貝塚市はこの乳幼児医療助成制度の入・通院に所得制限がございます。  それから、これについては、本市としても今後も乳幼児医療助成制度の通院医療費の一部助成の対象年齢を5歳児未満から就学前まで実現できるように努めていきたいということでございますので、この制度をまず国の制度として取り入れていただくように、市長会等を通じて国に要望をさしていただいてるところでございます。  それから、本市の妊婦健診の助成制度についてでございますが、平成22年度は、お1人14回の助成券3万5,000円分の助成を行っております。平成22年度の全国妊婦健診公費負担の状況では、大阪府は最低の4万6,086円、全国平均は9万948円というふうになっております。この助成券については、1回につき2,500円の助成で、1回目のみ2枚、つまり5,000円の使用ができるというようになっております。  妊婦健診につきましては、平均して1回当たり3,000円から5,000円程度の費用が必要なため、ほぼ毎回自己負担が必要となってまいります。平成22年度の状況を見ますと、平均で1人当たり12.6枚の助成券を使っております。また、半数の方が1回目に2枚使用している状況でございます。  国の妊婦健診臨時特例交付金は、先日の補正予算によりまして基金の積み増しが行われ、平成23年度も継続というふうに決定をされたところでございます。近隣の市町におきましても、増額の検討をしているというふうにも聞いてございますし、今後につきましては、近隣市町の状況も踏まえて、健診内容及び助成額について検討していきたいというように考えておるところでございます。  以上でございます。 91 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 92 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございました。頑張っていただきたいなというふうに思います。  なぜこういったことについて質問さしていただくかというと、まず1つは、泉南市は市民病院がなくて、それと今子どもを産む施設そのものもないというような状況の中で、その分、政策、また施策を十分に行っていただきたいなという思いがございます。  また、ちょっと部長の答弁の中で非常に気になるんですけども、きのうも例えばヒブワクチンか何かの質問の中でもありましたけども、他市と比較してと、他市を見てというのがあります。やはりそこは、私はできれば主体性を持っていただいて、我々も他市と比較して、こうでっせ、ああでっせなんて言って質問させていただくんですけども、できましたら下の水準を見るんじゃなくて、本当に上のほうを見ながら、どうかその点をお考えいただいて、そして何と言っても部長がしっかりと、これから多分来年度予算の段階に入っていくと思いますけども、予算獲得に向けてひとつ大いに頑張っていただきたいなというふうに思うわけでございます。  時間の都合上、ちょっと教育委員会のほうを飛ばして、がん対策のほうを先に質問さしていただこうと思います。また、中脇さんの所管になるなというふうに思います。非常に申しわけないんですけども、原議員から引き継いでるもんですからどうしても多くなるんかなというふうに思うんです。  まず、1点目として、いわゆる女性特有のがん対策として、子宮頸がん、そしてこの予防ワクチン接種の助成、このことについて、来年度以降のこの事業についての具体的な取り組み、このことをもう簡潔で結構ですんで、お聞かせいただきたいというように思います。 93 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 94 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) 予防ワクチンについては、今回、国のほうで助成制度というのが、これはヒブワクチンとともに子宮頸がんワクチンについても認められたという経緯がございますので、昨日も御答弁さしていただきましたが、先ほどちょっと近隣と比較するのはどうかという御発言もございましたが、我々としてもその重要性というものをしっかりと認識はしてございます。  そういった中で、これから予算要求等の時期に今なっておるところでございますので、他市の状況等もやはりその比較材料として使わしていただいてるという経緯もございまして、そういうことで御答弁さしていただいておるところでございまして、決して他市そのものをどうこうということではございません。  ただ、このワクチンについては、せっかく助成がついてる。これも平成23年度が一応めどになっているということでございますので、我々としても、ぜひ助成制度を泉南市できるように努力をしていきたいというふうに考えておるところでございます。 95 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 96 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございました。原さんが副議長で質問しない限り、今後も僕、いろいろまた質問さしていただくと思いますんで、中身についてもまた今後質問さしていただこうと思います。  せんだって11月25日の新聞に、子宮頸がんの妊婦の方が中絶せずに出産というふうな記事が載っておりました。これは大変なことらしいですね。日本で初だそうですね。妊娠中に子宮頸がんが見つかって、その胎児を残したまま腫瘍部分だけを切り取る手術をした。阪大病院で日本初だったわけなんですけども、正直な話、我々も政策としてこういう子宮頸がんであったりワクチンの話をするんですけども、実は男性にとっては非常にわかりにくいところがございます。  今回、この質問をさしていただくのに非常に思ったんですけども、実は私の妻もこの子宮頸がんの検診を受けて、要は最終的にはもう一回再検査という話になって、異形成だというふうに診断されたんですね。  ただ、今異形成だと言ってほとんどの男性の方はわからないのが事実じゃないかなというふうに思います。僕も初め異形成ってどういうことなんやと。実はこれはがんになる前の段階であって、ただし3カ月に1回の検診が必要なんだということです。ただ、本人にすれば、初めちょっとひっかかったということで相当落ち込んでたんですけど、まあまあ大丈夫やろうというような話をしてたわけなんですが、これは男性にとって非常にわからない話であったわけなんです。  何を言いたいかといいますと、要するに、我々男性ももっと深くこういうことについてはやはり学んでいかなあきませんし、理解はもっとする必要があるんではないかと今回思ったわけであります。  特に、女性特有のがんですし、男性がないわけでありますから、今後そういった意味において、当然女性に受けていただくわけですから、このことをどんどん周知もしなければいけないんですけども、同時に社会というのは男性社会で、最近は当議会も今度は女性の議長、副議長が誕生されましたけど、まだまだ男性社会の中にあって、男性もしっかりとこういうことを知っていく、またしっかり学んでいく、また理解していく、そういうことをひとつしっかりつくり上げていかなあかんなと、こう感じたわけです。  命に関する大変重要なことでありますし、市長としてひとつこの点について何かお考えございましたら、お聞かせいただきたいと思います。 97 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 98 ◯市長(向井通彦君) 披瀝のありましたその出産の件ですね。子宮頸がんの方が出産をされたというニュースは、私も拝見をいたしました。特に、子宮頸がんについては、子どもさんの時代にきっちりとこういうワクチンを接種しておけば、未然に防げるということでありますから、これは子育て支援からも、またこういう病気から守るということからすれば、非常に大切なものだというふうに思っております。  幸いといいますか、今度国のほうでも補正予算でこれの助成制度が可決されましたので、これから都道府県で基金造成されるようでございますけども、そういうものを使いながら市のほうでも助成をしていくということにいたしたいというふうに思っております。  まず、予防できるものはやっぱり予防していくというのが一番でございますんで、確実に効果があるということでございますから、我々財政が厳しいといえども、これはやっぱりやっていかなければならない課題だというふうに思っておりますので、今年度はちょっともう補正というのは無理だと思いますが、来年度当初予算のほうで、何とか我々のほうも最大限の努力をいたしたいと思っております。 99 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 100 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございました。今、市長からそういうお話がございました。大変力強くも思います。今、子宮頸がんのことを中心に話をさしていただいたんですけども、あと、がん対策としては、胃がんであったりとか、大腸がんであったりとか、乳がんもひっくるめていろいろながんの検診があります。  市長ももう御存じだと思うんですけども、残念ながらこの数字を見る限りは、泉南市は各検診の受診率がやっぱり低いんですよね。我々も、これは極めて気をつけて、健康診断であったりとか、こういう検診を率先して今後も受けていかなあかんなというふうに思うんです。  例えば、これは平成18年、19年のやつで、胃がんにしても大阪府平均で6.8%、泉南市は4.4%ぐらいにとどまってたり、あと大腸がんにしても、大阪は平均で13.7%あるんですが、泉南は9.9%、乳がん、その他もありますけども、ちょっと受診率が低いなと。  この辺については、今後課題だというふうに思いますし、せっかく検診も受けれる体制をとってるわけですから、しっかりと受診率アップに頑張っていただきたいなというふうに思います。部長、この点でひとつ何かありますか。ありますかと言うたら失礼やな。答弁をお願いします。 101 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 102 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) がん検診の受診率が低いという御指摘でございますが、確かに努力はしておるんですが、なかなか率が上がらないという状況でございます。これは平成21年度の実績でございますが、肺がん検診で4.7%、胃がん検診で4.6%、大腸がん検診で12.2%となっておりまして、21年度で比較をいたしますと、胃がん検診では大阪府下が6.3%で泉南市が4.6、大腸がん検診は府の平均が12.7で12.2というふうに、開きに違いはございますが、やはり全般的には低いかなというふうに感じておるところでございます。  がん検診につきましては、これは40歳以上の節目の年に受診の勧奨はがきを郵送してございます。また、女性特有のがん検診につきましては、無料クーポン券を郵送し、受診勧奨をしているところでございますので、今後も個別通知も含めてPRに努めていきたいというふうに考えておるところでございます。 103 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 104 ◯12番(竹田光良君) ありがとうございました。受診率アップに向けて、我々もまたしっかり受けていかなあかんのですけども、よろしくお願いしたいと思います。今後もまた引き続いて質問をさせていただきたいと思いますんで、きょうはこの程度にさしていただいて、もう時間がないんですけど、最後、教育関係についてであります。1つ目に施設の老朽化についてであります。  随分この間、各定例会で毎回毎回どないなってますかというふうにお聞きしているわけなんですけども、せっかく予算もついて泉南中学校もトイレを改修できるとなったんですけど、このままでいけば、今の3年生が新しいトイレをほんまに使用できるんかなとちょっと心配にもなるんですけども、トイレ改修並びに小・中学校の施設の改修ですね、どの程度進んでいるのか、改めてお聞きをさしてもらいたいと思います。 105 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 106 ◯教育部長(市道登美雄君) まず、泉南中学校のトイレの改修の件ということでお答えをいたします。  御指摘のとおり、早急なる改善が必要ということで予算化をいただいたわけでございますけれども、工事がおくれてるということで、まことに申しわけなく思っております。  この工事関係でございますけれども、設計のほうが完了をやっといたしまして、今月の下旬の発注ということになってございまして、完成といたしますと、3月の末ということになるわけでございますけれども、内容が3カ所のトイレの改修ということで、まず体育館の前、それから海側のトイレを先行してやると。その後で山側の角っこにあるトイレを直すということで、一定時間差で完成をしてくるかなというふうに考えておりますので、まことに勝手な言い方ではございますけれども、使う機会というのはあるのかなと。まことに勝手で申しわけございません。  それから、後の改修関係ということでございます。昨日もお答えをいたしておりますけれども、50年を超える建物、それについては非常に老朽化が進行してるということで、その辺の整備が急務となっていることは重々認識をしておるわけでございますけれども、それらにつきましては、建てかえあるいは大規模改修、それのほうの整備の計画ですね、これが現在先行いたしております耐震、それの関係もございまして、24年度をめどにどういうふうな整備をやっていくかということで、検討していくということで進めておりますので、よろしくお願いいたします。 107 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 108 ◯12番(竹田光良君) 部長、やっぱり恐ろしく遅いですよね。これは当時の議長と総務の委員長から市長にじきじきに要望を出していただいて、1つは学校の中での生活空間としてこれはやっぱり喫緊にやらなあかんやろうということで、そしていろいろ御努力があって、予算をどっとつけていただいて臨んだわけなんですけども、そうしますと3月になってしまうと、今の3年生は恐らく使えるんではないかというような話がありましたけども、逆にもう間に合わないんではないかというふうに大変危惧するんですね。このあたりもう少しスピードアップをしていただいて、何事もそうかもしれませんけども、ひとつ顕著にあらわれてるなという感じがするわけであります。  ちょっと時間がないんですが、先ほど建てかえと大規模改修というお話があったんですけども、そのことについて、たしか決算委員会だったと思うんですが、こういった建てかえや大規模改修については、補助金制度、交付金制度が実はないんですという、そんな議論があったと思うんです。  しかし、現実問題、泉佐野、阪南が今建てかえなんかやってるんですけども、資料もいただいて、それから問い合わせしてるんですけども、やっぱりきちっとついてるんですよね。その中で建てかえしてるんですけども、この点についてはどうなのか、きちっとお答えをいただきたいなというふうに思います。 109 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 110 ◯教育部長(市道登美雄君) ただいまの御指摘の交付金を使っての建てかえということでございますけれども、今御披瀝のございました泉佐野におきましては、校舎の建てかえを交付金を受けて行ってるというふうに聞いております。その前提条件というんですか、危険建物あるいは不適格建築物ということで、耐震性に問題があるとか、そういう危険な建物であるとかという場合に交付金が交付されるというものになってございます。  ただ、私どものほうの学校の施設、これにつきましては、耐震補強の交付金を受けて補強工事のほうが進んでおるということで、前提条件でございますその危険というところから外れてしまうということになってございまして、この分を使ってということはできないということになってございます。ただ、今後、国の交付金等の制度をいろんな角度から研究いたしまして、財源の確保ができるように努めてまいりたいというふうに考えております。 111 ◯議長(松本雪美君) 竹田議員。 112 ◯12番(竹田光良君) もう時間がないんでお聞きすることはできないんですが、そうすると耐震化をしたためにこの制度がつかないんですよというふうなお話になるんですけども、これはまたちょっとえらいことだなというふうに思うんです。  もう少し質問したかったんですけど、時間がございませんので、またの機会にさしていただきたいと思います。ありがとうございました。 113 ◯議長(松本雪美君) 以上で竹田議員の質問を終結いたします。  1時20分まで休憩いたします。       午後0時 4分 休憩       午後1時22分 再開 114 ◯議長(松本雪美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、8番 真砂 満議員の質問を許可いたします。真砂議員。 115 ◯8番(真砂 満君) 拓進クラブの真砂 満でございます。12月議会での一般質問を行わせていただきたいと思います。  まずは、松本議員におかれましては、泉南市議会始まって以来の女性議長誕生ということで、御就任おめでとうございます。議長初め役職の選出についてはいろいろあったかというふうには思うんですが、それはさておいて、さきの議長が強力に推し進めてまいりました議会改革、とりわけ発言力のある議会、行動ある議会という形でこの間推し進めてまいりました。ぜひともそういったことの継承を引き続いてやっていただきますように、この場をおかりしてお願いを申し上げておきたいと思います。  それでは、今回もたくさんの質問がございますので、早速質問に入らしていただきたいと思います。まず初めに、教育委員長の件でございます。  今回も残念ながら教育委員長の出席はございません。毎回一般質問の冒頭、教育委員長の問題ばかりでしつこいやつやなというふうには思われてるかもわかりません。  ただ、今回ちょっと明らかにしときたいのは、議長のほうからも欠席の旨については、私のほうにわざわざ御報告をいただいておりますので理解をしているんですが、ただ議長として、教育委員長に対して出席要請してるという事実はわかるんですけども、きょうの日に出席要請をされたのか、それとも、私はこの12月議会の開会中の出席要請ではなかったのかなというふうに思うんですが、教育委員長の欠席、きょうの欠席理由も含めてもそうですが、すべてのこの期間中、会期が15日間ございますが、すべて欠席なのかどうか、その辺の御確認をされておられるのか、まずお聞かせをいただきたいと思います。 116 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員の質問にお答えしたいと思います。  教育委員長の出席要請につきましては、真砂議員の一般質問を確認し、再三出席要求をいたしておりますが、都合により欠席とのことですので、了承願いたいと思います。12月3日付で出席要請をしておりますが、欠席いたしますということでの文書をいただきました。そして、下記の者に委任しますということで、教育長を初め教育委員会の職員の皆様の明記があります。  真砂議員。 117 ◯8番(真砂 満君) 経緯についてはわかりました。ただ、今私が聞かしていただいたのは、私の質問ということではなくて、議長のほうも私の質問があるから出席要請をされたんではないというふうに思うんです。これは地方自治法121条に基づいての出席要請をされたはずなんで、きょう欠席されるというのは理由があるから仕方ないとしても、さきにも言いましたように、この会期中すべて欠席ということでの理解でいいのか、それほど多忙な方なのかどうか、その辺また議論があろうかというふうに思うんです。  ですから、そこをただ単に欠席しますということではなくて、やはり欠席するならするなりの正当な理由等、私は必要ではなかなろうかなというふうに思うんで、そのあたりについてはいかがかなと思います。議長のほうがその辺おわかりでしたら、御報告をいただきたいと思います。 118 ◯議長(松本雪美君) 私は、これまでの議会の中で教育委員長の出席を真砂議員のほうからも要請をしてくれということでずっと続いており、その都度その都度欠席をされてきたという事実もありましたんで、このたび議会の開会中、本会議が開かれているときには出席をしていただきたいと、そういうことで要請をさせていただいたところ、教育長のほうから、出席をしてもらうことができないんだということでのお返事をいただいております。  真砂議員。 119 ◯8番(真砂 満君) 出席はできないということでございますので、非常に残念でありますが、仕方ないのかなというふうに思います。ただ、私は、答弁は教育長初め行政の方々ができないということは決してないと思っておりますし、それにまさるものはないというふうには思っております。  ただ、やはり教育委員長として、組織のトップとして議会のほうに出席をして、議論を聞いたり発言をするというのは、非常に重要なことではないのかなというふうに思っておりますし、会期期間中すべて欠席ということを冒頭からおっしゃるということは、いかがなものなのかなというふうに思っております。これは出席するまで引き続いて発言をしていきたいというふうに思っておりますので、どうかひとつよろしくお願いを申し上げときたいと思います。たくさんございますので、次に行かしていただきます。  次に、体育館の指定管理についてお尋ねをさしていただきたいと思います。  私も娘がスポーツ少年団に入団をしている関係で、体育施設等々をよく利用さしていただいております。こういう言い方をすると職員の皆さんには非常に失礼になるのかもわかりませんが、指定管理をしたことによって、施設も非常に美しくなり、利用者もふえ、すばらしくなっているのかなというふうに感じるところではございますが、それは私の見た目だけでございますから、この間の実績なり、この間の教育委員会としての指定管理を出したことによる評価等について御報告をお願いしたいというふうに思います。 120 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 121 ◯教育部長(市道登美雄君) それでは、ただいまの体育館の指定管理、これに関連いたしまして実績と評価という部分でお答えをいたします。  まず、市民体育館の指定管理につきましては、皆様方御承知のとおり、昨年の4月から泉南市体育協会のほうに業務委託をしておるということでございまして、その効果ということになりますと、以前は業者に委託していたトイレなどを含む館内の清掃業務、その辺を職員みずから行っていただきまして経費を削減しておると。  そして、今御指摘のございましたように、施設関係は非常にきれいになっておると。また、施設の改修・改善には体育協会といたしまして大幅に予算を費やしていただいておるということで、安全・安心を優先ということ、それからまた利用者の利便性を高めるということで、自動販売機の飲料水の販売価格の値下げとか、あるいは昼食用の弁当等々を行うことによりまして、利用者からも大変好評をいただいているということを我々も聞いてございます。  また、運営面にいたしましては、昨年の9月からでございますけれども、新たに金曜日の夜間の一般開放も実施をしていただいておりまして、先ほど御披瀝ございましたとおり、指定管理導入後、市民体育館の利用者数につきましては、21年度実績で前年度比で団体件数として450件増加しておると、利用者数では5,200人ほど増加をしておりまして、私どもがやっておったときと費用面ということで効果額ということで算定いたしますと、1,000万円を超す効果があらわれておるということで、私どもは体育協会さんのほうにやっていただいて非常によかったという認識をいたしております。 122 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 123 ◯8番(真砂 満君) ありがとうございました。昨年の4月から体育協会のほうに指定管理の管理運営を委託することによって、随分と効果が上がったという御報告をいただきました。驚いたのは、人数が5,200人増、これは非常にすばらしいということを感じますし、それよりか施設周辺、花も植えて非常に美しくなりましたよね。これは利用する側としても非常に気持ちのいいもんでありますから、非常によかったのかな。  ただ、一方で、民間という、指定管理に出したということでそのことができた、職員時代できなかった。この辺の反省は、指定管理に出した、民間委託した、だから効果額が上がった、すばらしくなった。それはそれでいいんですけども、それをとらまえて、現況、行政が持っている直営の部分、ここはそのことをとらまえて反省をしていく必要が私はあるんではないのかなというふうに思ってます。ほかの方ができて職員の方ができないことは決してないというふうに思っておりますから、余り部長のほうも胸を張って言われるというのも、一面ではおかしなことではないのかというふうに思います。  ただ、一方では、職員でできない部分は確かにあると思うんですよね。例えば、弁当を販売したりとか、本当にできるんかどうかというクリアしなければいけない問題は、確かにあるというふうに思いますが、それ以外の問題であれば、十分職員でも可能な部分というのはたくさんあろうかというふうに思ってます。ですから、そういう意味では、今直営で抱えている部分について、この事例を参考にしながら日々頑張っていただきたいな、これは職員に要請をしときたいなというふうに思ってます。  そこで、これほど実績がある、特にスポーツ少年団なんかそうなんですけど、部員もたくさんおられる、それより増してすばらしいのは、たくさんの指導者がおられるんですよね。これは、私は泉南市が胸を張って他市に誇れる内容ではないのかなというふうに思いますし、これは引き続いて継続をさしていく、行政として協力できる部分については、きちっとしたバックアップをしていく必要があるのではないのかなというふうに感じてるところです。  それは今回の問題と若干違いますので横に置くにしても、指定管理で体育館を初めとする体育協会にお願いしている部分は3年というふうにお聞きをしております。そういった意味では、そろそろ次の更新時期を検討しなければならない時期に差しかかっているわけでありますが、こういった実績を評価して、次の更新時に対してどのような姿勢で臨まれるのか、お考えがあればお示しをいただきたいというふうに思います。 124 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 125 ◯教育部長(市道登美雄君) 次回の委託関係をどうするかということでございますけれども、今御指摘のございましたとおり、確かにすばらしい施設になっておるということもございまして、先ほど御答弁申し上げたとおり、私自身非常に評価をいたしておると。一定今まではどうやったんやという、その部分も含めましてでございますけれども、非常によくやっていただいているという認識はいたしております。  確かに、契約期間につきましては3年ということで、23年度末ということになってまいります。したがいまして、来年、少なくとも23年中に次の業者の決定をしなければならないということもございます。  ただ、我々、体育館、それから文化ホールと教育委員会の関連では指定管理施設がございます。また、市長部局におきましても福祉センターということで現在やっておるということもございまして、我々だけではなしに市全体にかかわるということもございまして、我々教育委員会だけでというわけにはまいらんというふうに考えてございまして、今後、行政内部のほうでただいま御指摘がございました実績のほうも踏まえまして、次回の選定というんですか、その辺につきまして、方法等について検討をしていきたいというふうに考えてございます。 126 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 127 ◯8番(真砂 満君) ありがとうございます。若干時間があるので、きょうのこの12月議会の段階でどうするという方針は今お持ちじゃないと、全庁的に判断をするということの御答弁をいただきました。  ただ、私どもから見ていた場合、樽井保育所が一定期間の指定管理をクリアして完全民営化になるんですよね。教育委員会でいえば、さきの給食センターの部分が単純に金額の応札で向こう何年間委託業務をした。それと指定管理と若干違うんですけども、ただ、私の思ってるところは、一民間企業と例えば体育協会であったり社会福祉協議会であったり、今サザンぴあで委託をしている輝光──輝光という会社は一民間企業なのかわかりませんが、商工会という団体でやっていただいてるところでございます。  ですから、そこの辺については、一民間企業と一部公共性のある団体との違いみたいなものは、私はめり張りをつけといたほうがいいんではなかろうかなというふうに思いますし、一定こちらサイドが想定している効果が上がっていないというんであれば、改めて一からの見直しというのも必要なのかもわかりませんが、今回のように一定の評価がある。これは当初、もともと教育委員会が想定していた範疇なのか、それ以上のものなのか。  その辺については私自身がよくわからないところでありますけれども、その辺については、今御披瀝のあった内容であれば、十分に期待以上の効果を発してるんではないのかなというふうに思いますし、こういった団体については、引き続いてその団体にお願いをする、そういった手法もあってしかるべきではないのかなというふうに個人的には思うんです。  教育長、今ずっと私の顔を見ていただいてうなずいていただいてる部分もございますので、教育長のほうから何かお言葉があればお示しをいただきたいと思いますが、いかがですか。 128 ◯議長(松本雪美君) 梶本教育長。 129 ◯教育長(梶本邦光君) 指定管理制度につきましては、市民サービスの向上、それから経費の縮減という趣旨で導入をしたわけでございまして、これは教育委員会のみならず、全庁的な考え方のもとに一定進めさしていただいているということでございます。体育館等社会体育施設につきましては、体協が受けていただきましてやっていただいてるということでございます。  常々会長さん初めいろんな方々が私のところに見えられまして、いろんなことをお話し、あるいはまた報告をしていただいております。多くの市民の方々からも非常によくやっていただいていると。特に季節ごとに花を植えたり、トイレを職員が一生懸命掃除をしたりということで、非常に体育協会がモットーとしております、楽しくてきれいで使いやすい施設にしたいと、こういうことでやっていただいてるということで、本当に大きな成果を上げていただいているということでございます。  体育協会には17競技団体が所属をしておりますし、たくさんの子どもたち、市民の方々がそのもとでいろんな体育関係のことをやって、健康づくり、仲間づくりに励んでいただいているということでございます。大きな成果を上げていただいておりますし、子どもたちの健全育成の面でも非常に大きな実績、効果を上げていただいているということでございます。  今後、先ほど部長から答弁をさしていただきましたように、23年度末に新たな業者委託という段階になるわけでございますけれども、真砂議員から今御指摘がありました内容につきましても、一定視野の中に入れまして検討をしていきたいとは思いますけれども、これは教育委員会だけではなしに、全体で検討していくということになろうかと思いますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 130 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 131 ◯8番(真砂 満君) ありがとうございます。教育長には、本会議でいい答弁をいただいたこともあって期待をしてたら裏切られたこともあるんで、決してそんなことのないように御期待をしときたいなというふうに思います。  ただ、今ここへ来てまだ方針が決定していないということなんで、多分うわさ話なんだろうというふうに思うんですが、改めてプロポーザルでやるというような情報も耳にすることがあるんですよ。私は、決してそういった手法はとるべきではないんではないのかなというふうに思ってます。  これほどの実績が上がって、まだもっと求めるというんであれば別なんでしょうけども、悪いですが、施設なんかも満足に修理もしない施設をそのまま管理委託をしてるということからすれば、行政も非常に指定管理者に対して無理を言ってるのではないかなというふうに思いますし、一定私はそういった配慮も行政として考えるべきではないのかなという点だけ申し上げときたいというふうに思います。  続いて、教育関係で新幼稚園についてお尋ねをさしていただきます。  工事進捗等についてもお伺いをしたかったんですが、ほかの方も質問もされておりますし、重複する部分は避けさしていただいて、私のほうは、今回の入園の申し込み状況について質問さしていただきたいと思います。  今回、9園から2園になった、新設園ができたということで、市民の皆さん方も一方では新しいとこに入れたいというような大きな期待もあるかと思いますし、たくさんの応募があったんではなかろうかなというふうには推察されるんですが、昨年と比較してどうだったのかという点、それと当初から懸念されておりました3歳児に対する申し込み状況はどうだったのかという点。  それと、一方では、この2園化をするときに教育委員会が、民間の幼稚園に対して配慮をしていかなければならないというようなことも常々言われておりました。そういった意味では、民間幼稚園の入園状況については、今までそういったことをおっしゃってきた以上、当然把握もされておられるというふうに思いますので、そこらあたりの状況についての御報告もいただきたいと思います。 132 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 133 ◯教育部長(市道登美雄君) まず、入園申し込み状況ということでお答えのほうをいたしたいと思います。  まず、Aのくすのき園ですね。くすのきのほうにつきましては、当初の申し込みが326名あったということでございます。これは3歳児、我々考えておったのが定員で40名ということで、そこで80名ございまして326名。ですから、確定ということになりますと、3歳児につきまして40名、4歳児につきましては112名、5歳児が137名と、これが10月の末時点という数値でございますので、合計289名くすのき園では実質に申し込みのほうを許可しておると、そういう状況になってございます。  続きまして、B園でございますけれども、同じく確定数ということでいきますと、3歳児で38名、4歳児で38名、5歳児で66名の合計といたしまして142名ということになってございます。それで、参考までに、申し込みの状況からの10月末時点での待機ということでいきますと、3歳児で23名ということになってございます。  3歳児の申し込みは、くすのき園で当初80名、それからあおぞら園のほうで30名と。ですから、確定の38の差というのが、くすのき園からあおぞら園のほうに回ったということでございます。  それから、民間の幼稚園の状況ということでございますけれども、砂川幼稚園のほうで実数が3歳児で140名余りと、ちょっと数字が記憶の中ではそのぐらいというふうに記憶しております。それから、4歳児で190名ほど、それから5歳児で220名ぐらいですかね。というふうに把握をいたしております。  以上です。 134 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 135 ◯8番(真砂 満君) 状況報告をいただきました。部長、よろしいですか。1点聞きたかったのは、対前年と比較してこの数字、確かに少子化が若干進んでおりますので、単純に比較できないかというふうには思うんですが、総計ですね。今回、9園から2園になってますから、それぞれの園の比較はできませんので、総数としての比較対照はどういうふうになっておるのか。とりわけ民間幼稚園に対してはどうなのか、お示しをいただきたいなというふうに思うんですが、数字の把握はできておりますか。 136 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 137 ◯教育部長(市道登美雄君) 3歳児の分なんですけども、昨年度よりもというんですか、22年度より23年度のほうが39名民間の幼稚園では減少をしておるというふうに聞いております。ということでございます。 138 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 139 ◯8番(真砂 満君) 質問の仕方が悪いんかわかりません。総数比較もしてほしかったんですが。今から計算せないかんかったら時間もかかりますから結構です。  それはそれでいいんですが、私、非常に矛盾すると思うんですね、今から言うことは。一方では、新しく2園化をすることによって、公立幼稚園に子どもさんをたくさん寄せていかないかん。そうすることによって、民間幼稚園に対して圧力がかかってくるわけですよね。これをどううまいこと整合性を図っていくんか、共存共栄をしていくか。このことは非常に難しいんかなというふうに思いますので、ここは公立幼稚園としてのしっかりした姿勢を示す中で、園児をふやしていく努力は当然やっていただかないかん。  一方で、そのことによって当然競合してきますよね。3歳児を入れていく、バス通園を導入していくということで、民間の幼稚園に対して一定のプレッシャーがかかってくるわけですから、これはある意味、官民がいい意味での競争をする中で、お互いにすばらしい教育をしていっていただければ、市民にとっては非常にありがたいことではないのかなというふうに考えてるところであります。  特に、今回非常に残念なのは、当初から言われておりました3歳児の部分ですね。これは教育委員会サイドから予想はされていたと思うんですよ。3歳児は申し込みがたくさんあって、お断りにならないかん状況が出てくると。  その中で一種私どもが期待していたのは、申し込みをしてみなければある意味わからない、一定数あれば配慮ができるような部分──教室の部分とかもありますから、配慮を考えなければいけないというような御発言も一部にあったかというふうに思うんですが、結果だけを見ると、やはり足切りという形になってるんですよね。  その辺については、3歳児の受け入れについて配慮ができなかったのか。外れた方については、勢い待機という形になってしまうんで、抽せんなり選考でこんな形になったのか、経過等について簡単で結構でございますから御説明をいただきたいと思います。 140 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 141 ◯教育部長(市道登美雄君) まず、3歳児の定員の設定ということでございますけれども、ことしですか、試行の段階ということで、それまでは3%でしたかね、そういう形でやっておったと。今回、大体3歳児の総数というのが600人余りということがございまして、それの10%程度ということで当初のほうを設定いたしておりました。  それで、先ほど初めに御答弁申し上げたとおり、くすのき園のほうでは80人、それからあおぞら園のほうでは30人の当初の申し込みがございまして、くすのき園につきましてはそのキャパの関係等ございまして、2クラス40名、それだけしか迎えることができないということで、抽せんによりまして40名決定さしていただいたと。  残りの方につきましては、あおぞら園のほうでは30人の申し込みがあったということで、キャパ的にも収容が可能であったと。それから、4歳のほうで申し込みが少なかったという事情もございまして、3歳児のほうをもう1クラスふやすということでいきますと、申し込み30人で定員が40名になるということもございまして、10名新たに受け入れると。ですから、そういうことで、くすのき園を外れた方につきましても、あおぞら園であれば受け入れのほうは可能ですよということで、回っていただいたということでございます。  以上でございます。 142 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 143 ◯8番(真砂 満君) わかりました。ただ、利用者とすれば、新しいところであったりとか、選択肢の基準がどこでもいいわというんではなくて、いろいろあるというふうに思うんです。そういったとこからすると、外れた方はいろいろおっしゃられるということであろうかというふうに思います。  ちょっと時間の関係がございますので、教育施設についてお尋ねをしますが、さきの竹田議員のほうが泉中トイレのことをおっしゃられました。せっかく予算ついたのに何してるねんというのが正直な気持ちですよね。学校サイドからも以前から強い要望があった案件だというふうに思うんです。市財政のほうも非常に厳しい状況の中で、あえて議会のほうが動いた。教育長なり、また市長のほうもじきじきに現場を視察して、これはいかんなということで予算をつけたと。  そういった経過からすれば、いち早く工事をして生徒の方にきれいなトイレを一日も早く実現してあげるというのが本来ではないのかなというふうに思うんですが、朝の答弁を聞いてますと、今月末に工事発注、工事業者が決まるというような状況でありますよね。この時間経過というのは一体何なんですか。普通で考えると非常にわからない。  特に、この間の教育委員会、さきの議会はちょっと熱くなって怒りました。非常に申しわけなかったんですが、もうひどいですよね。今回は怒りませんから、冷静に話をしますけれども、何なんでしょうかね。もう少し計画的にといいますか、うまくいかないんでしょうか。  特に、泉中だけに限って言いますと、なぜ予算がついてからこの今月末の工事発注になるのか、ちょっと時系列的に御説明をいただけませんでしょうか。 144 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 145 ◯教育部長(市道登美雄君) 時系列ということでございますけれども、これは3月の補正ということで予算のほうをいただいたということでございます。ちょっとかかるのが遅くなったということがございまして、9月3日、設計の契約のほうの発注をいたしたということでございます。  その前の8月ですか、我々といたしましたら、こういう形で改修内容というふうに考えたわけですけれども、教職員並びに生徒会のほうからの要望というのがございまして、後半の部分ですけれども、それでなかなかうまく発注に至ることができなかったということで、ただ設計自身が9月ということで、予算をいただいております3月、それから非常に経過をいたしておると。  この間、私どものほうのきちっと進行管理ができておらなかったということで、まことに申しわけなかったと思っております。 146 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 147 ◯8番(真砂 満君) 結果が出てますんで、別に今さら私は市道部長を責めるつもりはさらさらないんですけれども、要は3月に補正が組まれたと。当然、生徒会なり教職員の要望、意向を聞くというのは必要なのかわかりません。ただ、一定のぜいたくにある予算を計上したわけではなくて、ある意味、先進的にやられた、泉南市内の中で先行的にやられてる信達中学校を1つの事例としてしか予算を多分組んでなかったと思うんですよね。そういった予算範疇の中であれば、要望事項にしたって一定限界があるというふうに思うんです。  ですから、そういったプロセスに余り時間をかけ過ぎている。それと、今部長が謝罪されておりましたけども、設計から工事発注に余りにも時間がかかり過ぎている。これは主要因が何であるのか、ちょっと想像はできませんけれども、この間、教育委員会でのいろんな工事の発注であったりとか、重なっておりますから、担当職員のほうも大変だったのかなというふうには一定推察はするんですけども、ただせっかく期待をして待っている生徒がいてると、貴重な予算を学校教育施設に使わしていただいてるんだという意味からすると、やはり期待にこたえられるようにスピーディーに業務執行をしていかなければいけないんではないのかなというふうに思います。  ただ、今月末の業者指名、年明けの工事発注ということでありますから、3末までにできるようにしていただきたいなと。ただ、1月は正月明けですし、2月というのは小の月で、仕事をする側とすればなかなか進捗しない月でございますから、その辺については計画どおり進めるように、管理のほうをよろしくお願いしたいなというふうに思います。  それと、泉中の関係でいいますと、泉中プールがもう使われなくなって随分となるんですが、これはいつから使われなくなったんでしょうかね。使われなくなった理由は、想像するには、いろいろ故障箇所が出てきたりとかで、修理代であったり維持管理をする費用が削られてきたことに起因してるのかなというふうに思われるんですけれども、この辺についてはどういう経過をたどって、泉中のプールについてはどんな判断をされておられるのか、この際お聞きをしときたいと思います。 148 ◯議長(松本雪美君) 市道教育部長。 149 ◯教育部長(市道登美雄君) まず、泉南中学校のプール、これの使われなくなった時期ということでございます。調べたけれども、はっきりしたことはちょっと不明でございまして、15年前後ということで、再度確認したんですけれども、そのぐらいと。  ただ、使われなかった内容というんですか、その理由のほうの確認はできております。泉中プールは現在、授業、それから一般開放、どちらにも使うていないということでございますけれども、今のところ、中学校のプール授業というのが、中学1年生のときに1回あるだけやというふうになってございます。  それから、信達小学校のプール、近くですね。それから、樽井小プール、鳴滝小プールというのが周辺地区に整備されたことによりまして、一般開放の主な利用者である児童・生徒が泉南中学校プールを利用しなくても、近くのほうのプールに行くということもございまして、それらの理由によりまして利用のほうが非常に減ったということで、対費用効果の観点からということで閉鎖をしたというふうに聞いております。  当然、今後どのようにするかということにつきましては、改めまして検討してまいりたいというふうに考えてございます。 150 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 151 ◯8番(真砂 満君) 使われなくなった時期が不明というのは、教育委員会としては非常に情けない話ですよね。調べてわからないというのはどうなんでしょうかね。利用が少なくなったというのは確かにわかるんですけれども、ただ学校プールであろうが、中学校であろうが、小学校であろうが、貴重な税で、国税であろうが、府税であろうが、我々の市税であろうが、税金ですべて施設とかというものがつくられていくわけですよね。ですから、そういった意味では、国民、市民のものということで、やはり大切に使っていくということが必要なんですね。  各地域で小学校プールができてきた、そういった経緯は確かにあるんです。ですから、一般開放も年々少なくなったとおっしゃられましたけども、縮小してきたのは教育委員会なんですよ。予算が少なくなって、修理も満足にできなくなって、使えなくなってということでずっと進んできてるわけですから、利用者が好まなくなって少なくなったということでは決してないというふうに思うんです。  その辺についてはしっかり事実確認をしていただかないかんやろうし、私が今回ここで申し上げたいのは、貴重なお金でつくったものは、大切に使っていかなければならないんではないのかなと。それについては修理すべきものは修理をする、開放の仕方についても、考えられることは、学校のほうで使わなくなってもいろんな使い方というのはあると思うんで、それは市民に還元するんであれば市民に還元するという方策も含めて、考えなければならないんではないのかなというふうに思います。  ただ、あれほど放置している泉中プール、再開して使えるかといえば、甚だ疑問なのかなというふうに思います。ただ、もう使わないんであればどこかで一定判断をしなければならないというふうに思うんです。生徒会の要望を見れば、さっさとあのプールを撤去してほかのもんに使わしてくれという要望も出てるようにお聞きをしております。  ですから、管理としては施設ですから、その辺は教育委員会が一定の方針を示すべきではないのかなというふうに思いますので、今部長の答弁がありましたように、早急に方向づけをしていただきたいなというふうに思っております。
     それと、あわせて幼稚園並びに鳴一小学校の跡地の問題であります。  小学校の問題は横に置いたとしても、この間、幼稚園の跡地利用については、基本、売却をするという方針が出されております。ただ、ちょっと解せないのは、地域から利用の要望があったらお聞きをしますよということで答弁があるというふうに思うんです。ここは、ほかの方もおっしゃられてたと思うんですが、9園から2園にする、そのときの財政的なシミュレーションの中で、売却ということを前提に我々議会のほうに説明をしています。それは全部売却ということでの、売却益ということでのシミュレーションですよね。  ですから、その辺はある地域でいえば、樽井なんかは全部自分とこの地域の金でつくったやつを売却するとは何事やと、非常に怒ってますよね、当然だと思います。税金でつくった各地域の幼稚園にしたって、長年地域の幼稚園として親しんできた、そして我が子を幼稚園に入れてきたという経緯からすれば、この施設を利用して地域のために何か活用できないかという地域がすべてだというふうに思うんです。  ですから、教育委員会が今公に示してますように、全園売却という1つの方針、そして地元から要望があったら検討して考えますという方針、私はこれは相入れない問題だというふうに思っておるんですが、これは内部で検討委員会か何かで協議をするというふうにおっしゃられてたと思うんですが、この矛盾をする問題をいつ解決しようとしておられるのかですね。やはりここは一定早い時期にきちっとした方針を出すべきではないのかな。でないと、地域も混乱するしかないんではないのかなというふうに思うんですが、その辺についてはいかがでしょうか。 152 ◯議長(松本雪美君) 梶本教育長。 153 ◯教育長(梶本邦光君) 幼稚園の跡地利用につきましては、これまでも何度か質問者に対して答弁をさしていただいているとおりでございまして、基本的には売却、そしてその後さまざまな地域、団体から要望がございましたので、その要望も尊重をして検討さしていただきますというふうに今なっております。  ただ、基本的には、廃園をした園については売却ということでございますが、実際いろいろ検討を加えておるわけでございますけれども、いろんな立地条件がございまして、売れるか売れないかというような判断に立ったときに、かなり難しい部分もあるのかなというようなことも今考えておりますが、基本的には、先ほどから申し上げておりますように、売却、そしてさまざまな団体からの要望については尊重する。  その方針はいつ出すのかということでございますけれども、これにつきましては、今年度中に一応基本的な方向性を出すということで検討会議の中では一致しておりますので、そういった方向で今検討を加えているということで御理解をいただきたいと思います。 154 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 155 ◯8番(真砂 満君) 今年度中に方針が出るということで期待をしときたいというふうに思うんです。  ただ、今教育長がおっしゃられた中で思わず笑ってしまったんですけどね。売れるかどうかが判断基準じゃないですよ。そんなこと言うてたら、とんでもない方向へ行くん違いますか。私は、そういう判断基準で物事を考えると、間違いを犯すもとではないのかなということだけ指摘をしときたいと思います。  それと、ちょっと時間の関係がございますので、一方的な話になるかわかりませんが、教職員について、これは市民から言われておりますのでお伝えをしときたいと思いますが、最近の教職員は質が悪い、こちらがあいさつしてもあいさつしない、服装が乱れておるというきついお言葉をいただいております。これはお1人じゃなくて複数の方からいただいておりまして、例えばあいさつをしない教師については、安全パトロールの黄色いジャンパーを着てたら、おはようございますとごっつい大きな声で言うていただくんですって。ただ、私服で犬を散歩さして、おはようございますと言うても知らん顔してると。  これは教師も仕事ですから、お世話になってる方にはあいさつをされるんかどうかわかりませんけども、やはり私は教職、教師の立場としてそんなことではいけないと思いますし、私の家は教育長も御存じのように小学校の真裏なんで、のぼりを立てて元気よくあいさつしましょうということで、学校の先生と、多分生徒会の役員なのか当番の子どもなのかわかりませんが、のぼりを持って朝のあいさつをしてるんですよね。  それを聞いてますと、お互いに気持ちのいいもんだというふうに思いますし、安全・安心の観点からしても、まちの中であいさつをすることによって犯罪が少なくなったという事例報告も出てるぐらいですから、その辺についてはきちっとしなければならないんではないのかなというふうに思いますし、先生みずからがまずきちっとしなければ、今子どもの服装なんかも乱れておりますけれども、その指導すらできないんではないのかなというふうに思ってるところです。  簡単で結構ですんで、その辺について見解だけお示しをください。簡単で結構です。 156 ◯議長(松本雪美君) 梶本教育長。 157 ◯教育長(梶本邦光君) 確かに、今真砂議員が御指摘いただきましたように、そういった職員の服装の乱れであるとか、あいさつの件であるとか、そういうことにつきましては、市民の方々からも教育委員会に対していろいろ意見や要望を受けているところでございます。  一番大事なのは、この地域あるいは保護者の皆さんに信頼される学校づくりをしていくということのためには、やっぱりみずから律していく、服装のあり方とか言葉かけであるとか、さまざまですね。一番基本的には、授業でしっかり指導をしていくということだろうと思いますけども、付随して、またそういったいろいろ生活規律の問題にみずからちゃんとできて、尊敬が得られるようなそういった言動をとれるように指導していきたいというふうに思っております。 158 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 159 ◯8番(真砂 満君) 議場でこういうふうなことを質問すること自身、私はおかしいのではないかなというふうに感じているところでございます。時間の関係がございますので、次に行かしていただきます。  いろいろ聞きたいんですが、岡田浦の日曜青空市のトイレについてお伺いをします。  私もよう日曜日に行くんです。魚を見るのが好きやし、結構お魚が好きなんで、市長のほうもイベントごとにおいでになってるというふうにお聞きをしてます。結構お客さんが入ってます。かなりにぎわってるのかなと。特に、いずみだこにすれば、タコカーニバルも含めて長年継続してやられておりますので、ようやくここに来ていずみだこという名前も浸透もしているんではなかろうかなというふうに思うんです。  そこで、念願のお客さんが使うトイレ、これは漁業組合がつくったというふうにお聞きをしてるんですけれども、完成をされました。非常にきれいなトイレができております。  それで、つくれば当然維持管理が要るんで、この辺についての費用負担であったりとか、その辺については、市としてどのように考えておられるのか、お示しをいただきたいというふうに思います。 160 ◯議長(松本雪美君) 土井都市整備部長。 161 ◯都市整備部長(土井 聡君) 岡田浦漁港では、岡田浦漁業組合を中心として、毎日曜日の朝市であるとか、10月31日にタコカーニバルをされたと。非常に多くの人も来場されております。  そうした中、今年度、これらの来場者向けに新設されましたトイレの維持管理につきましては、地元岡田浦の漁業振興、また地域振興、そういった観点も踏まえて、どのような形で行うのが望ましいのか、市内部でも議論を行った上で、岡田浦漁業組合と十分協議してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 162 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 163 ◯8番(真砂 満君) 協議中ということで理解していいのでしょうかね。地域振興というような概念もあるでしょう。私は、一方では観光という概念も入れたらどうなのかなというふうに思います。トレイの維持管理の部分ですから、莫大な費用は要らないというふうに思いますので、地域振興の概念での観光という形で予算化する、どちらでも結構かというふうに思うんですが、やはりいつまでもきれいなトイレを継続していくためには、きちっとした管理というものが要るというふうに思いますので、その辺は実現できるように引き続き御努力をいただきたいというふうに思います。  その程度にして、次に子どもの治療的教育の充実についてお尋ねをさしていただきたいと思います。  これは6月の議会で私が紹介議員として全会一致で採択をさしていただいたものなんですが、11月に採択以降、議会のほう、また市長のほうにも、団体のほうから要望書が出てきているというふうに思います。  それで、子ども支援センターについては11項目、リバースクールに対しては3項目の具体的な要望が出ているというふうに思うんですが、この要望に対しての市の考え方、取り組み姿勢について、時間がございませんので、答えられる範疇で結構でございますので、お示しをいただきたいと思います。 164 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 165 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) 子どもの治療的教育の充実及びセンターの設立に関する請願に関連して御答弁を申し上げます。  本年第2回の定例会におきまして採択をされた請願でございますが、その後、請願の内容について、誓願をされた皆様と本市の担当者が一度お話を伺う場ということで持たせていただきました。  そこで具体的な内容について意見交換もさせていただいたところでございますが、その後も請願者の皆様方みずからが他市の事例などをお調べになって、さらに具体化されたものを今回要望としてまとめられたというふうに聞いております。  その結果、具体的な御要望という形で、そういう内容のものを先月11月初旬にちょうだいしたわけでございますが、まず本市では直接その内容は本担当課のほうを経由せずに行かれたという点がございまして、その代表の方と具体の中身の詰めについて再度面会をして御意見をお伺いしようと、そういう項目についてお伺いしようとしているところでございまして、もう少しお時間をいただきたいなというふうに思っております。  また、今後どのようなことができるかということで、幾つか項目がございますので、市の範囲でできる部分、あるいはちょっと広域的な取り組みといいますか、少しレベルの高いものもございますので、そういった点も含めて検討を進めたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 166 ◯議長(松本雪美君) 真砂議員。 167 ◯8番(真砂 満君) 時間がございませんので。部長におかれましては、これから団体等とお会いをして話し合いと。議会のほうも全会一致で採択をしているというようなこともございますので、こたえられる部分については十二分にこたえていただきますようにお願いをして、今回の質問を終わらせていただきたいと思います。 168 ◯議長(松本雪美君) 以上で真砂議員の質問を終結いたします。  次に、18番 北出寧啓議員の質問を許可いたします。北出議員。 169 ◯18番(北出寧啓君) 地方民会の北出でございます。きょうは3点にわたって質問をさせていただきたいと思いますが、大森議員がおっしゃられていた、私も石綿の工場跡地でよく遊んだんですけれども、ちょうど私の友人が──韓国系の友人なんですけど、1歳年上で、小学校、高校が一緒で、一緒に遊んで、搬入とか手伝って、今、石綿症ということになっておりまして、結局ニット産業とかしながら、泉南市の経済の衰退の中で職業がなくなって、今私どもの施設で夜勤をしていただいておるわけですけれども、いろんな方がいらっしゃいます。  さっきも真砂議員がおっしゃったあいさつというのは、やっぱりコミュニティ再生のまず出発点だと思うんで、教育関係者はまさに教育コミュニティということもよくおっしゃられるわけでございますから、教育長、あいさつというのはやっぱり基本、出発点になると思うんで、よろしくお願いいたします。  それでは、ケアについて発言さしていただきたいと思います。  我が国にとって戦後の市民社会の形成は、戦前・戦中に抑圧されてきた諸個人の人権の拡大として、憲法に保障された基本的人権の数々を獲得するとともに、同時に諸個人は、合理的に利益の最大化を図る市民として展開されてきました。前者は肯定的・積極的でありましたが、後者は否定的なものであり、そこでは原理的には他者というのは、その存在を考慮する必要はありませんでした。  戦前・戦中に抑圧されていた自己が一気に解放されたという日本の特殊な事情もあり、資本主義の経済発展、結果としての大量生産・大量社会の出現と相まって、旧来の農村型共同体は解体を余儀なくされ、諸個人の欲望の肥大化がそれとともに生じ、地域社会で人々は、社会の連帯や隣近所の共同を見失っていったわけであります。  現代社会は経済危機よりも一層深刻なものとして、ニューコンサーバティブの影響のもと、年功序列・終身雇用制の解体が広がる中で、農村共同体にかわる会社共同体も変質し、中流を誇った核家族も共稼ぎの中で崩れ、地域社会は空洞化し、連帯と協働の喪失に直面しています。  経済的には、サムソンに象徴されるように、アジアの経済新興に追撃を受け、国内的には地域社会の崩壊と子どもたちの未来の喪失がますます憂うべきものとして立ちあらわれてきております。  まず、ケアの議論に入る前に、従来の市民社会の行為規範というか、市民社会の原理、正義というものについての議論から始めたいと思います。  正義という場合、おおむねアメリカに発するリベラリズム、日本社会も無意識の前提としている、最近、40年たってようやくまともな翻訳が出たロールズの「公正としての正義」の中で展開されている正義のことを一応含意します。そこで、ロールズが提案する何にも縛られることのない負荷なき自己とは、決して無色透明な白紙ではなく、合理的に自己利益を追求する経済人が前提となっています。  中世から近代の架橋としてデカルトが、認識論的に一たん人間(意識)外のもの、つまり神や外界を否定して、疑っている自分の存在は疑えない者として自我を措定しました。そこでは、一たん神も自然も破棄されたわけです。ヒューマニズムというコペルニクス的転回であります。同じようにロールズは、人種と階級、宗教と性別、あるいは名誉や地位や富といった外的条件を捨象した負荷なき自己を措定し、そのような自己は、自由と平等、そしてそれを補償するための環境をいかに考えるかを構想しました。  しかし、その背後には、社会──他者を切断した自我、諸権利を主張する合理的な利己主義者、つまり市民がいます。もちろん、少数ですが、積極的には市民的公共性を切り開く市民もいますが、私には近代とはそういう時代と思えます。行政担当者は、コミュニティの再編等に向けて、この近代における市民をどう考えているのか、お答え願いたいと思います。  本題に入ります。現代社会の閉塞状況を突破するものは、経済の持続的発展はさておくとして、原理的なものに遡及するなら、第1に、ケアあるいはケアリングを通して、地域社会つまり国の土台の再構築を、第2に、地球の共通課題として生物多様性の保全活動によって、自然あるいは人間的自然を回復することだと思います。前者は社会の一員、後者は自然の一員、あるいは人間の帰属する場所としてあります。  その際、理念のないケアや持続しない環境保全はあり得ないわけであります。これを国民国家の下にある行政組織としては、とりわけ公・共・私、あるいは自助・共助・公助を貫くつながりのキーワードとしてとらえ、考えを深めていかなければならないと思います。  今、市民社会の原理、地域社会──コミュニティの現状を打破し、子どもたちに明るい未来を引き寄せるには、合理的に自己利益を追求することが許される市民社会で、その乗り越え、補完は、原理的には、他者の自己実現を援助する中で、自己実現を図るケアにこそあるのではないでしょうか。もちろん、その過程でケアする者も間接的に自己実現を遂げ、またケア自身は、単にケアするものとケアされるものに限定されるものではなく、広く地域社会──コミュニティの問題でもあるわけですが、ケアの現実は理念とはほど遠いものがあります。  地域福祉という国の意図とは裏腹に、介護施設等はそれほど地域社会との強い結びつきはないし、施設での有給、あるいは家庭での無給のケアを問わず、いわゆるきつい、汚い、危険といった3K労働に属する高齢者介護、あるいは孤立した子育てを初めとするケアは、一定の苦痛を伴います。  こうしたケアの環境を改善するには、また介護施設や子育て支援と地域をつなぐのは、根幹的には、中央政府の介護保険制度等の制度改革、そして地域社会の外部化として、地方自治体の高齢者介護や子育て支援等に対する原理的な理解と支援だと思いますが、担当者におかれては、ケアに対してどのような理解並びに現場への支援がどのようになされているのか、お聞かせ願いたいと思います。  私がこのように主張する根拠をより子細に言うならば、近代の成立あるいは国民国家の成立は、資本主義を土台に生じたものであり、経済成長に付随する地域社会の多元化と解体、大家族制の崩壊、近年では新自由主義の席巻による年功序列制・終身雇用制や共稼ぎによる核家族の解体といった様相の中で、ますます共同体の枠組みが完膚なきまでに崩れ、地域社会の基本的機能を再生するのが、租税を糧とする中央政府並びに地方政府の基本的な責務になってきたからだということであります。  端的に言うならば、ケアを共通言語とする子ども、障がい者、高齢者など社会的弱者に対する社会保障であります。  また、ケアの深層に立ち入ると、そこには単なる人権の尊重にとどまらない、他者への世話、配慮、注意などを通した現在の市民社会──コミュニティを補完するケアの未来性・本来性が見えてきます。  つまり、ケアはコミュニティ再生の土台であり、さらには生物多様性へとつながり、最後には生と死、聖と遊といった、生活とは別の次元にまで及ぶ森羅万象、宇宙全体を包摂すると思いますが、当局はケアの論理に対して、どのような理解に立っているのか、改めてお尋ねいたします。  歴史的に鳥瞰するなら、近代以前では、人権は普遍的に認められなかったばかりか、人権は抑圧され、時に村八分や魔女狩りなど、異質なものを集団で排除し、攻撃し、殺害するまでに及んでいました。  近代になり、ようやく自由平等のもとに、幅広く諸個人の権利が人権として集約されるようになりました。しかしながら、多元社会の中で諸個人はその人格を尊重されるようになりましたが、近代は言うまでもなく資本主義の成立と同時にあり、それは社会から切断された個人の利益追求、欲望の肥大化としてもあるわけであります。  諸国民としての義務は、日本国憲法を例にとれば、納税、勤労、教育を受けさせることであり、それ以外、市民は個人的利益を合理的に追求し、余暇を楽しむだけでよかったわけです。戦後の経済成長の過程では、そこに何の矛盾も生じてきませんでした。  しかし、高度成長が終えんし、長期にわたる経済的停滞の中、パイが限られ、従来の枠組みが閉塞し、国家財政が危機に瀕するに及んで、前段で述べたように、市役所と市民との協働による他者への支援なしに、ケアをベースとする地域社会──コミュニティを再生することは不可能であると思います。  にもかかわらず、えせリベラリズムの結果、時代の要請に逆行するかのように、市民は相変わらず身勝手に生き、ますます孤立化を深めています。現代の日本の危機、より射程を広げると、近代固有の危機がここにあると思います。  こうした時代の要請に行政として、子育て支援や高齢者介護、あるいは障がい者支援の経験を積み重ねて、つけ焼き刃のその場しのぎではなく、ケアの根源的な理解を獲得して、資本主義社会以前の地域共同体の外部化として、市民の社会保障を担う地方自治体にはどのような対策の展開が考えられるのか、お示し願いたい。  というのも、ケアを地域社会の公・共・私、あるいは自助・共助・公助を貫くつながりのキーワードとしてとらえなければならないということの関連でいうならば、現在、流行のガバメントからガバナンスというコンテキストにおいて、地域社会の担い手は行政主導ではなく、多元的で多様だとは言われてきて久しいわけでありますが、実際は、国民国家での公、中央政府と地方政府は、財と人と権限と情報を集中している限り、それぞれの場において、中軸を担わなければならない義務があると考えるからであります。公が基軸となり、個としての市民との協働を強めていくしかないと、改めて市役所の役割に思いをはせるものであります。  また、ケアは一方向ではなく、高齢者や子どもとのコミュニケーションによる心の活性化、あるいは創造性の発揮につながるものでありますが、この点の認識はいかがなものでございましょうか。  最後に、子どもたちへのケアと高齢者へのケアは、第1に、一般的な労働を離れ、聖と遊という時空に生きているということ、第2に、人生という1つの循環の中で、始点と終点が重なり合う存在に対するものとしてあること、この点では両者は似た存在であるように私には思えます。  私は、自分自身も命を落としかけ、また日々高齢者の死に直面し、今では生と死の境界が外れ、1つの連続性にあるものとしての実感を深めています。かつて、死者はそもそも自然である鎮守の森に帰属し、何の違和感もなくコミュニティのサイクルの中にあったと思えます。  少なくとも子どもたちへのケアと高齢者へのケアは、切り離して考えられるものではありません。保育子育て支援課と高齢障害介護課は、両者をどのようなケアのレベルで交流できるのでしょうか。  例えば、高齢者に学校唱歌をハープなどで披露すると涙する高齢者も多く、認知症やパーキンソン病の高齢者などで大人になってからの記憶が徐々に剥離していく中、子ども時代の記憶はより鮮明になってきているように思えます。  実際的には、労働を離れた遊の空間でいかに子どもと高齢者がにぎわえるのか。私どもの施設でも、小学校から小学生の訪問を受けたり、幼稚園の運動会に参加したりなどはしておりますが、施設単独でできるものには限界があります。行政としての使命、役割、改めてこの点に関してお示し願いたいと思います。  壇上の質問はこの程度にとめたいと思いますので、まず答弁をよろしくお願いいたします。 170 ◯副議長(原 憂子君) ただいまの北出議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。中脇健康福祉部長。 171 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) それでは、ケアについて御答弁を申し上げます。  急速に進む少子・高齢化社会の中で、団塊の世代が75歳に到達し、後期高齢者となる2025年には、全国的に65歳以上の人口が3,600万人、全人口の30%をも超える。本市においても、市民のおおむね3人に1人が高齢者となり、認知症高齢者についても、65歳以上のおおむね9人に1人、さらには75歳以上の高齢者になると、6人に1人が認知症高齢者になることが予想をされております。  そういった現状を踏まえまして、今後あるべき高齢者に対するケアの方向性と、その姿を実現するための解決すべき課題の検討が必要と思われます。  議員の御質問にございました社会の連携や隣近所の協働がなくなりつつある近代社会の現状、またケアに対する理解と現場への支援がどのようになされているのか、あるいは子どもたちへのケアと高齢者へのケアの同一性についての考え方につきましても、今後の施策を進めていく上で重要な点であると認識をいたしております。  国におきましても、地域包括ケア研究会において、地域における医療・看護・福祉の一体的提供、いわゆる地域包括ケアの実現に向けた議論がなされております。2025年を目標として、あるべき地域包括ケアの方向性とその姿を実現するための解決すべき課題を重点に、介護保険制度が果たすべき役割、介護保険制度を取り巻く地域社会のあり方、介護と深くかかわる医療のあり方、ケアの基盤としての住居のあり方、さらには家族、親族及び地域住民の支え合いのあり方をも中心に検討がなされました。  そこでの議論を踏まえまして、本市といたしましても、今後の地域包括ケアの提供に当たっては、それぞれの地域が持つ自助・互助・共助・公助、これらの役割分担を踏まえた上で、自助を基本としながら互助・共助・公助の順で取り組んでいくことが必要ではないかと考えております。  自助は、みずからの選択に基づいてみずからが自分らしく生きるための最大の前提であります。また、互助については、家族・親族等、地域の人々、友人たち等との助け合いにより行われるものであります。  したがいまして、自助や互助は、単に介護保険サービスの共助等を補完するものではなく、むしろ人生と生活の質を豊かにするものであり、自助・互助の重要性を改めて認識することが必要であります。特に、互助の取り組みは、高齢者等に対するさまざまな好影響を与えております。  御指摘のとおり、社会の連携や隣近所の協働がなくなりつつある近代社会の現状を憂う中にあって、地域活動やボランティア活動を行っている高齢者では、認知症や要介護の発生率が低くなります。  これまでの地縁・血縁に依拠した人間関係だけではなく、趣味・興味、知的活動、身体活動、レクリエーション、社会活動等、さまざまなきっかけによる多様な関係をもとに、互助を進めていくことが重要と考えております。  これまで同様、介護の社会化を前提にして、介護保険制度の設計は行うべきでございますし、家族における親密性の保持、新たな家族における姿に対応しつつ、家族に期待される役割を踏まえた上で、自助や互助としての家族による支援と地域包括システムとの調和のとれた関係の構築が必要だというふうに考えております。  また、地域ケアを提供するには、地域住民のニーズに応じて、医療・介護・福祉サービスを的確にコーディネートし、適時に対応できる体制が必要であり、その主体としては地域包括支援センターが考えられます。  相談者の問題を解決するため、地域包括支援センターにおいて、互助・共助にかかわる多様なサービスの紹介、また地域包括支援センターと各分野とのコーディネート機能のあり方等についての検討も必要であると考えております。  御質問の中にもございましたが、現場への支援がどのようにされているのかということについてお答えをさしていただきますが、本市におきましても高齢化が進む中、認知症高齢者も急速に増加をしております。介護保険制度を中心に対策を進めなければならない状況がございますが、今後は、地域というものに焦点を当てた地域包括ケアを推進し、市民の方々の意識の中に地域の支え合いが今以上に必要であるとの認識の確立が急務であり、喫緊の課題であると考えております。  具体的な取り組みにつきましては、平成18年度から地域包括支援センターを市内2カ所に設置をし、主任介護支援専門員、保健師もしくは看護師、社会福祉士の専門職種を配置いたしまして、多職種による協働によりまして、その専門知識や技能を互いに生かしながら、地域での各種のサービスや住民活動に結びつけております。  地域のネットワークの構築あるいは再生するなどの取り組みを第一としながら、個別サービスのコーディネート等の活動を進めているところでございます。  このケアの市民参加につきましては、市内の6地域で見守りネットワークが立ち上がっており、民生委員・児童委員や地区福祉委員を初め各区・各自治会の住民参加による地域の見守り活動が推進されております。  また、市内4つの中学校区を基本としながら、整理統合した日常生活圏域である4圏域において、コミュニティソーシャルワーカーを配置し、そのコミュニティソーシャルワーカーが各地域から協力相談員を発掘し、各日常生活圏域で毎月地区ケア会議を開催し、地域の要援護者へのケアを行っているところでございます。  それから、子育て関係のこともございました。まず、ケアに対しての担当者の理解ということでございますが、保育・子育て支援現場におけるケアの環境改善、その理解と支援について御答弁を申し上げます。  保育・子育て支援の現場におけるケアの苦痛としては、肉体的にも精神的にも一定厳しさがございます。特に後者では昨今、子どもはもちろん、さまざまな形での保護者対応、家庭支援が求められる中、メンタル的に相当厳しいケースが増加をしております。これもやはり厳しい世情を反映しているものであろうと考えております。  もちろん、こういった対人対応の難しさが増していることなどは、やはり相応の研修を実施いたしまして、ケア現場における各職員の資質・技能を向上していくことと適切な休暇取得の推進など、しっかりとしたリフレッシュというものも必要だというふうにも考えているところでございます。
     それから、行政としてのケアの根源的な理解の獲得ということがございますが、個の時代とも言われます今の時代、個人や個性が重要視されることはもちろんでございまして、ただそれがゆえに、逆に個人の孤立を生み出している状況がうかがえます。  したがいまして、個の尊重はもちろんですが、それに偏重するのでなく、個そのものを、言いかえればさまざまな独立性や多様性を大切にしながらも、個と個が協力し連携するつながりを強化するという、新たな協働へという取り組みも重要視されるべきと考えております。  今後、行政も各施策のさまざまなところで、個と個のつながりの強化、すなわち人と人のつながりを深め、個人を大切にしながら、コミュニティ・地域社会の再構築の一助としていくべきではないかというふうに考えております。  それから、高齢者や子どもとのコミュニケーションによるさまざまな活性化ということでございますが、子ども、高齢者への福祉施策、取り組みの1つの形として、これまでも異年齢の交流、あるいは高齢者や子どもとの世代間交流、あるいは施設間交流といったものをやってございまして、世代間交流によって、お子様には社会性や豊かな情操性がはぐくまれることが期待できますし、同時に中高年・高齢者世代の雇用機会創出や社会参加の促進、あるいは子育て支援施設を地域社会に開くこと、さらに世代間交流の活性化による地域福祉の向上といった効果があるという研究成果も知られております。  ただ、現在の多くの施設の中で、高齢者、障がい者、そして子育て支援等各福祉施策ごとに独立した施設で交流を行う場合、当然一定の移動が伴うというような限界があるのかなというふうに思います。  近年ではこういった世代間・異施設間交流をさらに高め、高齢者福祉事業等々の子育て支援事業を近接地で実施する、また同一施設内に置くことで交流をさらに深め、新たな福祉施策を生み出すという取り組みも進められております。  今後、本市でもそういった面でも、市民のニーズも踏まえて、調査研究を進めていきたいなというふうに考えてございます。  以上でございます。 172 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。 173 ◯18番(北出寧啓君) 何点かちょっと質問したいと思うんですが、地域包括支援センターはもともと4カ所あったのを2カ所断って、2カ所になったという経緯があると思うんですけども、それが地域社会の拠点であるとするんだとしたら、意外と情報が全然入ってこないんですよ。例えば、我々ほかの施設にも入らないし、市民にも議会にも、そんなに包括支援センターのデータとか入ってこないので、共有ができないんですね。共有ができないというと、そしたら拠点の位置はどうなるのかという、その辺についてもうちょっと説明していただきたい。  前に北川参議院議員がちょっと話しに来たときに、中学生にも介護経験をさしたらどうかみたいなことをおっしゃってましたけれども、要するに個別の家族とか施設とかの単独ケアはいろいろやられてるわけですよ。そのネットワークを組み立てるということがやっぱり行政の役割で、単独の施設とか単独の家庭ではそれができないわけですから、地域ネットワーク、そしたら今のお答えでは、地域包括センターがやってるよということになるような感じがするんですが、そうじゃなくて、地域包括センターは行政として社会保障の基軸として、あるいは地域活性コミュニティの再生に向けた中心的なネットワーク機能を果たさなければいけないと思うんですけども、その点についても説明いただきたい。  もう1点は、私がケアの原理的なことを強調してるのは、やっぱり今のコミュニティの崩壊とか近代社会の持つ固有矛盾をこれから乗り越えていくために、ケアの原理というのは非常に重要ではないか。地球環境、自然の問題とともにですね。だから、限定された社会や地域と分離された個じゃなくて、個が他者との関係の中で成立し、他者のケアに入るということにおける新たな社会の組み立てということ。そのための基軸のキーワードとして、ケアということを私は今回強調しているわけですから、その点についてもお答えください。  以上、3点よろしくお願いいたします。 174 ◯副議長(原 憂子君) 中脇健康福祉部長。 175 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) まず、地域包括支援センターの役割ということでございますが、介護に関する相談業務等、そういったものでネットワークを組んで、高齢障害介護課との情報交換等、それとまた地域ケア会議等でそういう情報の共有を進めているということでございます。  それから、2点目は……(北出寧啓君「ケアの原理的な話、展開していくためのね。だから、地域の再生、コミュニティの再生というのは大きな課題で、その枠の中でケアを貫くキーワードとして言っているわけで」と呼ぶ)すいません。  例えば、認知症のそういう対応事業といたしまして、今年度、認知症のサポーターを養成することを目標に掲げまして、認知症サポーターを養成するキャラバン・メイトの養成研修等も実施をしております。  そういった中で、一般住民の方とか専門職の方約80名に受講していただいて、その方々を土台にいたしまして、各地域でキャラバン・メイトによります認知症サポーターの養成講座を実施してございます。市内各所で開催さしていただきまして、今現在までで800名程度を超える方々について、認知症サポーターになっておられるという状況がございます。  そういった形で、行政だけではなかなか限界がある部分というものはございますし、当然その方々が地域のコミュニティの中に帰っていただいて、そういう認知症にかかられた方の理解あるいは支援というんですか、そういったものを進めていただくという、そういう形のお手伝いをしていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 176 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。 177 ◯18番(北出寧啓君) さっき課長と話しされていて、ちょっと僕の質問を聞いていらっしゃらなかったんやないかと思うんですが、北川参議院議員が中学生に介護経験をやらしたらどうかみたいなことをおっしゃっていた記憶があるんですけれどもね。  例えば、そういうこととか、子どもと高齢者の世代間交流というのを進めていく上でのネットワークづくり、そういう交流をつくれるのは、やっぱり行政しかないと思うんですよ。そういうことを今後どのように検討できるのか。  ちょっと市長にお答えいただきたいんですけれどもね。僕もずっとガバナンスと言ってきたんですけれども、財とか人とか権限とか情報は、どうしても地方自治体に集中してるんで、そこが基本にならないとやっぱり動かないですね、共助にしても互助にしても自助にしても。だから、その辺をガバナンスという流れがあるんですけども、やっぱり中央政府が主体なんだなと思うんですね。  そこで、今言ったようなことのネットワーク展開は、やっぱり行政しかできないと思うんですよね。個々のケアというのは各施設やら家族やら個人でできますけども、それをネットワークづくるのは、やっぱりあくまで行政府だと思うんですよ。答弁少ないんで改めてちょっと。 178 ◯副議長(原 憂子君) 向井市長。 179 ◯市長(向井通彦君) 福祉に限らず防災にしてもなんですが、ネットワークづくりというのは非常に大事だと思っております。それのいわゆる旗振り役といいますか、統治能力──ガバナンス、これをどこがとるんかというと、その中身にもよりますけども、一番市民との身近な行政体である市町村が一定リーダーシップをもってネットワーク形成に向けて、呼びかけしたり、あるいはシステムづくりしたりというのが大事だというふうに思っております。  自助、共助、公助、最近は産助と言われてまして、産業というか、企業がもう1つそこに入ってきて、企業の社会的貢献というのもありますんで、今はそういうふうな自助、共助、公助、産助と言われてるというふうに思いますけれども、それらをうまく動かしていくといいますか、そういうのはやはり我々の役目でもあろうというふうに思っております。  泉南市も決してやっていないというわけではありませんけれども、これからの少子・高齢化社会が非常に進んでいくという中では、高齢だけではなく、子育てネットもそうなんですけれども、そういう1つの大きな枠組みがうまく回転さしていけるようなシステムづくりというのは非常に大切だというふうに思っておりますので、これからもその辺についてまた担当部局にも指示をいたしまして、できるだけ効率よく運営をしていただけるように頑張ってまいりたいと思います。 180 ◯副議長(原 憂子君) 中脇健康福祉部長。 181 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) 先ほどちょっと例に挙げられましたけども、中学生にケアの体験とかということもございます。例えば、職業体験というんですか、そういった形では、保育所とか、そういったところでの交流というものをやってございますし、それをまたケア等でも含まれていけるというようなこともあろうかというふうに考えております。  ただ、中学生ですから、当然時期的な問題とか、そういった面とかも検討しなければなりませんし、学生の本分といいますか、そういった面とどのように連携できるのかということで考えていく必要があるかと思っております。  ただ、実際、私事で大変あれなんですが、私の母が手術をした後、かなり体が弱ったということもございましたが、孫の顔を見て徐々に元気を取り戻したと。やっぱり若い人と交流することはすばらしいなというふうに考えておりますので、そういった点でも、やはりこれからも大変重要な課題だというふうに認識してございます。  以上でございます。 182 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。 183 ◯18番(北出寧啓君) それでは、部長、地域包括センターのデータとか、そういうことで基本的な問題点とか情報公開というか、出せば出るんでしょうけども、拠点として位置づけるのであるならば、できるだけ幅広く情報公開するように努めていただきたい。それだけ要請さしていただきたいと思います。  時間がありませんので、次は予算編成についてお尋ねいたします。  振り返れば、昨年の12月議会で、私は非常事態宣言を発するよう市長に要請いたしました。その段階ではなりませんでしたが、本年10月21日に市長は、財政健全化宣言を出されました。  宣言では、財政健全化団体に転落する赤字構造が続いている現状で、住民に身近な行政サービスを提供する基礎自治体として、事業の有効性、事務経費の見直し、受益者負担の適正化、施策の見直し、職員給料の削減等を決意されております。  予算編成では、収入の範囲で予算を組む、実質収支の黒字化を目指すということですが、次年度の予算編成について多少お尋ねしたいと思います。  さて、予算編成に対して我が会派が指摘し、約束された事業別予算、市債の制限、繰りかえ運用の禁止は、厳格に守られているのでしょうか。また、今回の予算減額1.8%はどのように運用されているのでしょうか。一律削減ではないのでしょうか。それをまずお聞きしたいと思います。  そのほか、実質収支の黒字化を図るために、言いかえれば、健全な財政の持続的な運営を保障するために、どのような措置をとっているのか、お示し願いたいと思います。  並びに、具体的な問題を四、五点余り指摘しておきます。  この間の生活保護世帯の急激な伸び、おおよそ20億円から21億円を超えていくと思いますが、自治体の根幹を確実に揺るがそうとしているように思えます。もちろん、生活保護費の4分の3は国の補助金で賄われ、残りの4分の1は交付税に算定されるわけですが、危機に瀕した国家財政にも限界があり、国全体の所得がますます落ち込んでいるということの例証でもあります。市税の収入減という事態をどう見るか、御意見をお示し願いたいと思います。  次に、予算編成に当たって、マイナーな新規事業の取り扱いをどうするのかということであります。例えば、通園バスの費用を新規算入するのか、あるいは教育委員会の幼稚園経費の限られたシェアの中での配分合戦になるのか、あるいは減額ができない指定管理者への補助金はどのような扱いになるのか。そこができなければ他の事業の圧縮で賄うのか、お聞かせ願いたいと思います。  第3点として、何年かに一度の経費が伴う事業の臨時経費については、どのような予算措置をするのでしょうか。地価の見直しとか教科書、指導書の購入などは、どのような扱いになるのでしょうか。  第4点として、統廃合後に残された幼稚園や小学校の施設の維持管理をどうするのでしょうか。最低限度の維持を図るのか、あるいは廃墟にするのかということであります。  第5に、現在多くが義務的経費である予算で、管理職の裁量権に入る予算はどの程度のものでしょうか。  最後に、予算計上に当たって、中間評価や事後評価など、行政評価のノウハウは活用されているのかをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。 184 ◯副議長(原 憂子君) 理事者の答弁。向井市長。 185 ◯市長(向井通彦君) 基本の部分について私のほうからお答え申し上げます。  新年度予算編成において、事業別予算の制度、それから市債発行の抑制、基金の繰りかえ運用はしないと、こういうことについてしっかり守るのかということでございます。新年度予算の編成に先立ちまして、予算編成方針を10月に策定して、現在、その方針に基づいて予算編成の作業を行っているところでございます。  この予算編成の基本となる予算編成方針において、市債については、将来に負担を残すこととなる地方債の新規発行につきましては、当然ながら償還額以下に抑制するものとするとの基本方針を示したところでございます。  ただ、臨時財政対策債につきましては、普通交付税の交付にかえて発行が認められているものであり、これを発行しなければ所要の一般財源が確保できないこと、後年度における償還においては、交付税措置により償還財源が担保されており、将来負担にならないということから、発行抑制の対象外といたしております。  また、基金については、一般会計への繰りかえ運用に依存した予算編成から脱却するとしたところであり、新年度予算におきましても、基金からの新たな繰りかえ運用による繰り入れはしないということにしております。  ただ、各基金の本来目的の財源については、その繰り入れについては、その事業の目的にかなった一定の範囲内で行う予定にいたしております。  なお、事業別予算の制度につきましては、平成21年度予算から導入をしたところでございまして、3年目となる新年度予算においても、引き続き歳出予算について事業別で編成するということにいたしております。 186 ◯副議長(原 憂子君) 井上財務部長。 187 ◯財務部長(井上 隆君) それでは、私のほうから、新年度予算において決算時における実質収支を黒字化するため、ひいては健全な財政を持続的に運営するため、どのような方策を講じるかの御質問に対しましてお答え申し上げたいと思います。  平成21年度決算が実質収支で赤字となりまして、財政早期健全化宣言をした現在、住民に身近な行政サービスを提供する責務がある基礎自治体として、本市におきましては、決して財政健全化団体に転落することなく、持続的に自主・自立による行財政運営を実施していくことを強く決意したところでございます。  そのため、新年度予算の編成におきましては、実質収支の黒字化を目指し、市民ニーズに基づいた諸施策の実現を推進しつつも、積極的な歳出削減を行うこと。将来に負担を残すこととなる市債の新規発行につきましては、先ほどの答弁のとおりでございますが、償還額以下に抑制するということと、基金の繰りかえ運用についての予算編成から脱却するということでございます。  それと、自主財源としての市税収入の確保に最大限の努力を傾注すること。使用料、手数料については、受益者負担の適正化と確実な徴収を図ることを基本方針とさしていただいてございます。  フレーム的なところといたしましては、後で述べさしていただきますように、予算要求限度額については1.8%、3,000万円のマイナスシーリングとさしていただいてるところでございます。また、人件費につきましては、さきの臨時議会で議決をいただきました職員給与の改定、また職員数の縮減による減額を予算案に反映することとさしていただいております。  また、歳入面におきましては、保育所保育料の改定を予算案に反映することとさしていただいているものでございます。  次に、今申し上げました新年度の予算編成に当たって設定してございます要求限度額1.8%の御質問についてでございますが、新年度予算案の編成に当たりましては、人件費、扶助費等の義務的経費と投資的経費を除いた経費につきまして、これまでどおり一般財源ベースで要求限度額を設定いたしまして、あらかじめ各部に配分さしていただいてございます。  一般会計の要求限度額の総額につきましては約16億1,100万円で、本年度予算の9月補正時における対象経費から約3,000万円、1.8%の減額としたものでございます。  要求限度額の制度につきましては、プライマリーバランス等の財政規律を維持するため、財源を無視した安易な増額要求を抑制し、歳出規模の膨張を防ぐことを目的としているものでございます。また、数値化した具体的な要求基準をあらかじめ示すことにより、各部局が行っていただきます選択と集中の判断基準の一助とするものでございます。  御質問につきまして、1.8%の減額は各経費の一律削減ではないかとの御趣旨でございますが、設定しました削減額3,000万円、率にして1.8%は、あくまでも要求限度額の総額に対するものでございまして、要求限度額の対象となるすべての経費について、一律に1.8%の削減を行うこととしたものではございません。  財政規律を守るため、対象経費全体としては1.8%の削減を必ず行わなければならないこととさしていただいてますが、どの経費について、どのように減額または増額を行うかにつきましては、選択と集中、または一定ルールのもとで、各部各課において判断いただいて、予算要求がなされることとなってございます。  次に、生活保護費の増加がもたらします財政運営への影響と市税の減収について御答弁を申し上げたいと思います。  経済状況が芳しくない時期につきましては、税収を中心とした歳入は減少し、扶助費を中心とした歳出が増加するのが地方財政の常でございまして、財政運営上では歳入歳出両面で厳しい時期でございます。  生活保護に要する経費が年々増加してございまして、市の財政運営に占める割合が拡大していることは御指摘のとおりでございまして、新年度においてもその傾向は続くものと考えてございます。  一方、歳入の根幹をなす市税収入は、ここ数年、徴収率は向上しているものの、社会経済の情勢や土地価格の状況から低迷が続いてございまして、新年度においても好転は望めない状況でございます。  生活保護に要する経費につきましては、御質問にありますように、市町村が支出し、その4分の3を国が負担することとされ、残る4分の1につきましては、市が負担してございます。それにつきましては、地方交付税の基準財政需要額に算入され、現在のところルールどおりの交付税措置がなされている状況でございます。  また、市税収入の減少につきましては、この財政状況の厳しい時期を乗り越えるため、歳入の根幹をなす市税はもとより、使用料、手数料などについても、確実な徴収による歳入の確保を図ってまいりたいと考えているものでございます。  次に、マイナーな新規事業の取り扱い、また何年かに一度の経費が伴う事業の臨時経費についての予算措置でございますが、新年度予算の編成ルールといたしましては、各部における選択と集中の結果、新年度において実施すべきと判断した施策、事業に係る所要の一般財源については、新規事業、臨時的な事業をも含めて、あらかじめ配分された予算要求限度額の範囲で措置することを原則とさしていただいてございます。  新規経費、臨時経費がある場合は、その必要とする一般財源につきまして、部内調整により措置するか、スクラップ・アンド・ビルド等の手法により既存の経費を削減することとなります。  また、予算要求限度額の制度になじまない、あるいは既存経費を縮減してもなお限度額の中でおさめようのない多額の経費を必要とする施策、事業で、全庁的な判断のもとで実施すべきものとなったものに要する経費の一般財源につきましては、要求限度額におさまらない部分について、所要の財源措置を講ずることとしてございます。  次に、指定管理委託料でございますが、新年度予算における公の施設の指定管理委託料の扱いにつきまして御答弁申し上げます。  指定管理者制度を導入した公の施設に係る新年度における指定管理者への委託料につきましては、当該委託契約に基づいた所要の経費を予算計上することとなります。  新年度における契約内容に変更がある場合につきましては、その契約内容に応じた所要額を予算計上することとなるものでございます。  公の施設の指定管理者制度の委託料は、予算要求限度額の対象経費に含まれますが、予算編成の方針として、その増減額については、特段定めているものではございません。  予算要求限度額の制度のもとでは、債務負担行為や長期契約に基づく経費のように、新年度における支出額が確定しているものがある場合につきましては、その他の部分で調整し、総額として限度額内におさめることとしているものでございます。  次に、予算編成における管理職職員の裁量権についての質問についてお答えを申し上げます。  予算案の作成は、大きくは市の財務規則に基づきまして、また具体には、毎年度決定される予算編成方針に基づき、各課長がその所管に係る予算の見積もりを作成し、担当部長の承認を得た後、財政部局に提出することとなってございます。  我々財政部局では、各課から提出された予算の見積もりについてヒアリングを行い、予算編成方針に基づいて必要な調整を行って、市長の査定を受けた後、予算案を作成するものでございます。したがいまして、本市の予算案の基礎は、各部局の課長が作成するシステムとなってございます。  御質問の趣旨は、予算編成の過程で管理職職員の判断により増減額することのできる実質的な金額の範囲ということだと考えます。今年度一般会計の肉づけ補正後の予算額を例にとれば、予算総額202億1,400万円のうち、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費の額は122億6,500万円で、率にして61%、その他の経費79億5,900万円は39%でございます。  したがいまして、任意に削減できない義務的経費を除いた自由度のある任意に支出することができる経費は、予算の約4割程度でございます。この中には、債務負担行為に基づくもの、長期契約に基づくものなど、あらかじめ支出額が確定している類の経費もございまして、実際の予算編成における自由度は4割を割るものと思われます。  今後、予算編成における自由度のある任意的経費の度合いを高め、市民ニーズを反映した本市独自の施策、事業を展開していくためには、人件費、公債費等の義務的経費そのものの縮減とともに、歳入面におきましては、経常的な一般財源、その中でも市税等の自主財源の確保が重要であると考えているものでございます。  以上です。 188 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。 189 ◯18番(北出寧啓君) もう時間もないんで、簡単に確認だけしたいと思うんです。  だから、自由度がほとんどないし、新規事業を提案する場合は、その部内のほかの事業を抑制するということでしかない。新たな位置づけに対する増額というのは、基本的にないということが1点。  それと、指定管理者制度の枠組みの中では下げられないから、下げられないその部分は、その部においてほかの部分で1.8%強を圧縮しなきゃならないということなんでしょうか。その2点だけお尋ねします。 190 ◯副議長(原 憂子君) 井上財務部長。 191 ◯財務部長(井上 隆君) 御答弁申し上げます。  今回の予算編成につきましては、義務的経費と投資的経費を除きます経費につきましては、議員御指摘のとおり、枠配分をさしていただきまして、それにつきましては、総額で3,000万円、1.8%の減ということですので、その範囲内での予算編成をさしていただくというものでございます。  また、それにつきまして、各課各部局において、税収の一般財源が伸び悩むということでございますので、そのような形をさしていただいたところでございます。その中で、各部局において、また予算編成において、選択と集中ということのキーワードで予算編成をお願いしたいということでございます。  それと、指定管理者の委託料につきましては、その枠配分の中で必要経費として見積もらせていただきまして、それについては契約がございますので、その契約金額を必要経費とさしていただき、残りの部分で総額1.8%の減額の措置をお願いしているものでございます。 192 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。
    193 ◯18番(北出寧啓君) 答弁なかったと思うんですけども、4月以後廃園になる樽井幼稚園とか信達幼稚園とか、その維持管理費は、例えば電気もとめるとか、電話もとめるとか、いろいろあると思うんですけども、その辺はどの程度やるのか、全く全部維持管理をとめてしまうのか、その辺の答弁をいただけなかったんで、よろしくお願いいたします。 194 ◯副議長(原 憂子君) 市道教育部長。 195 ◯教育部長(市道登美雄君) 統廃合によります小学校あるいは幼稚園ということでございますけれども、これらにつきましては、3月末廃止ですか、4月に入って直ちに売却できるということは当然考えられないということでございます。  また、備品関係も当面運び出すまでの間、その間につきましては、少なくとも警備等をやらなければならないかなというふうに思っておりまして、私どもとしましては、6カ月程度管理は続けたいなという思いはございます。  ただ、財源等の関係ということで部内の配分ですね、それのほうでそれがかなわぬという可能性というのは否定できないというところでございます。 196 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。 197 ◯18番(北出寧啓君) だから、こういう場合になると、教育委員会が例えば各幼稚園を廃園しないで存続させようと思ったら、その一部の費用というのは、その部内の費用で賄わないといかんわけですね。だから、ほかを圧縮しないと、例えば電気代とかそういうのを全部できないということなんですね。その辺だけ確認したいと思います。 198 ◯副議長(原 憂子君) 井上財務部長。簡潔にお願いいたします。 199 ◯財務部長(井上 隆君) 御答弁申し上げます。  その部分につきましては、当然枠内要求限度額の部分については、その範囲内で執行していただくということでございます。 200 ◯副議長(原 憂子君) 北出議員。 201 ◯18番(北出寧啓君) 左部さんには申しわけないですけど、行政評価と総合計画はまた次回で質問さしていただくということで、これで一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 202 ◯副議長(原 憂子君) 以上で北出議員の質問を終結いたします。  午後3時40分まで休憩いたします。       午後3時23分 休憩       午後3時41分 再開 203 ◯議長(松本雪美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、16番 成田政彦議員の質問を許可いたします。成田議員。 204 ◯16番(成田政彦君) 日本共産党議員の成田政彦です。  さて、政権交代から1年2カ月、菅内閣発足から5カ月経過しました。11月に朝日・毎日・産経新聞が発表した菅内閣の支持率は、27%、26%、21%と前月比より14%から23%と大幅に下落しました。今や菅内閣は、閣僚の相次ぐ辞任など統治能力を失いつつあり、国民からも見放されようとしています。  このような中で、国民生活の実態はどうでしょうか。総務省と厚労省が発表した9月の全国の完全失業率は7カ月連続5%、完全失業者は340万人、1年以上も職のない人は昨年より49万人ふえ128万人、有効求人倍率も0.55です。大阪では完全失業率6.1%、有効求人倍率は0.5%です。特に、大阪はすべての働く人の中で非正規雇用は44%を占め、生活実態の厳しさを示しています。文科省の10月の調査でも、大学生、高校生の半数近くが就職できていません。未来を担う若者から希望を奪うような社会は健全とは言えません。  このような中、民主党政権は何をしてきたのでしょうか。政治と金の問題では、小沢一郎元代表の国会の説明もできない、外交では尖閣、千島の領土問題などの新たな状態に積極的な対応ができない外交力のなさを露呈しました。  また、公約である後期高齢者医療制度を廃止しないばかりか、新たな差別医療を持ち込もうとしています。さらに、労働者派遣法の抜本的な改正も見送り、普天間基地問題では、辺野古への新基地建設を言い出すなど、次々と公約を踏みにじるなどして、国民からの支持を急速に失ったことは当然であります。  結局は、自民党と民主党の間には、政治の中身ではねじれではないということ、どこがねじれているかといえば、民主党と自民党の共通の土台としているアメリカ・大企業中心の古い政治と国民の利益の間にねじれがあることがわかったのではないでしょうか。民主党政治のこの1年5カ月の実態ではなかったのではないでしょうか。  日本共産党は、このような民主党政権に対して、国民の立場に立った政治をするよう厳しく追及していく決意です。  私は、市民の暮らしと命を守る立場から、大綱5点にわたって質問します。  大綱第1点は、国民健康保険についてであります。  市は、来年度より国民健康保険税を値上げするために、9月30日に開かれた第3回国保運営協議会に所得割を20%と、最高限度額を63万円に大幅に値上げする案を提案してきましたが、反対多数で否決されました。市民生活の実態を無視した値上げが否決されるのは当然であります。不況と失業が長く続く中で、所得が300万円以下から100万円以内でも所得の1割以上も保険税を支払えなど、とても支払える状況ではないということです。  国民健康保険は、現状でも高くて支払えない状況の人たちの滞納総額は、泉南市でも2,060世帯、6億800万円もあり、これ以上の値上げは市民生活の崩壊につながります。今でも府下で43番目に世帯収入が低い泉南市では、保険税が低額に抑えられてきたのは当然のことであります。  国民健康保険税が高い最大の原因は、国にあります。国民健康保険は、低所得者の加入が多く事業主負担がないため、国の責任で支えなければならない制度です。その国が、1984年に国保財政の50%の国庫支出金を2008年度末には約24%と半分に削減しました。このことが市の国民健康保険財政を厳しくし、加入者に大きな負担を与えています。同時に、地方自治体として一般会計から繰り入れることによって、国保財政の負担を軽減し、加入者の負担を軽減することは当然であります。  国民健康保険は憲法と地方自治法で保障された社会保障制度であり、当然財源に責任を持つべきであります。そこでお伺いいたします。国民健康保険税について、今後は値上げを抑えること、一般会計より繰り入れすることによって、加入者の負担を軽減することをどのように考えておられるのか、お伺いしたいと思います。  国民健康保険その2は、広域化についてであります。  民主党政権は、高い国民健康保険税の最大の原因である国の国民健康保険に対する予算削減に反省もなく、5月に国民健康保険の一元化、医療の一元化を進める法律を成立させました。その中身は、厚労省が知事あてに出した「広域化支援の策定について」の通知にあるように、一般会計の繰り入れによる赤字補てんはしないこと、保険税の引き上げはすること、収納率を引き上げよ、医療費の適正化を推進せよなどとなっています。これを最も進めようとしたのが大阪府であり、そして推進せよと強く求めたのが向井市長であります。  7月に知事と16市町の話し合いが行われました。国の方針をそのまま受けて、1、市町村の一般会計の繰り入れの廃止、2、知事のリーダーシップによる国保税の値上げの推進、3、徴収率アップによる医療費削減による累積赤字の解消が話し合われました。広域化の名で市町村国民健康保険を解体し、変質しかねない話し合いです。  現在、府が進めている大阪府国民健康保険広域支援方針(素案)は、この話し合いに沿って進められています。もしこれが実施されれば、高い国民健康保険税に苦しむ加入者が、一層の負担と支払えない状況になるのは明らかであります。収納率の高低の差は、市町村の加入者の所得状況を全く無視したものと言わざるを得ません。  そこでお伺いしますが、市としてこのような府の広域化など支援方針案に対してどのように考えられておるのか、お伺いしたいと思います。  大綱第2点目は、介護保険制度についてであります。  2000年に創設されて以来10年を迎えた介護保険制度は、当初介護の社会化をうたい文句にし、公的な介護体制を確立し、その財源は国費と国民負担で保険料、利用料を賄うとしてきました。しかし、今日の実態はどうでしょうか。  日本民医連が2008年に実施した1,000の事例調査によると、重い費用負担のため、サービスの利用を手控えざるを得ない、認定や支給限度額、予防給付など制限に組み込まれる仕組みによって、サービスを十分利用できず、さまざまな困難が生じている、また特別養護老人ホームを初めとする基盤整備のおくれにより、在宅生活が困難になっているにもかかわらず、次の行き先が見つからない事態が広がっている。とりわけ胃ろうなど医療処置を要する在宅利用者の状況がより深刻になっているなど、特に困難が低所得者層、独居、重度認知症高齢者で深刻化していることが明らかになりました。  これに対して政府は、2010年11月25日に厚生労働省社会保障審議会・保険部会が、利用者への給付削減と負担増を列挙した意見書を出したのを受けて、2012年から介護保険の5,000円以上の値上げか、さらに利用者への負担増と給付減かと、高齢者に新たな負担を強いる内容となっています。  民主党は、総選挙で介護保険への国費を8,000億円投入すると公約していますが、これもしようとしていません。高齢者は、長年にわたって社会に貢献してきた文字どおり国の宝です。そうした高齢者が安心して送れるよう、介護や医療、年金などの体制を整えるのは、国、地方自治体、社会の責任であります。  そこでお伺いしますが、来年で最終年となる市の第4期高齢者保健福祉計画の介護保険事業の実施状況と問題点についてお伺いしたいと思います。  大綱第3点目は、水道料金の値上げ問題についてであります。  市民生活が厳しい状況で、市は昨年9月の議会で15.9%という大幅な水道料金値上げを提案し、否決されました。しかし、1年後にまたもやメーター使用料を含む年間総額1億2,000万、最高1世帯当たり14%以上となる水道料金の値上げを12月議会に提案してきました。水道メーターの年間使用料1,200円を加えると、年間7,000円近くの値上げになります。  しかし、今回の値上げは、1人世帯を含めてすべての世帯に値上げが及ぶようになり、少子・高齢化社会が進む中で、年金収入の少ない高齢者にとってはさらなる負担となり、ますます市民生活を圧迫させることは必至であります。  さらに、今回市の水道料金が値上げされると、府下44市町村の中で、家庭用では第5位、市レベルではトップの高い料金となり、市民は府下で最も高い水道料金を支払わなければなりません。向井市政5期目になって早々に国民健康保険税値上げ、これは否決されました。保育所保育料の値上げ、そして水道料金の値上げと、市民に負担ばかり押しつける市政運営には、今後市民の厳しい批判は避けられないでしょう。  さて、今日の水道行政の赤字の体質は、どこから来てるんでしょうか。その1つは、空港開港に合わせて人口がふえるとして、1991年より48億円もつぎ込んで進められてきた第7次拡張事業に伴う水道需要予想が大幅に狂ったことであります。  7拡については、1999年に人口7万人を6万5,900人に修正しましたが、この時点で1日最大供給量も3万3,000トンと修正したにもかかわらず、2010年度では2万4,925トンと75%しか使用されていません。当然、使用されてない売れない水のその差額は、赤字となるのではないでしょうか。  今まで水道料金は、1995年に25%、2001年に24%と赤字と称してその都度大幅な値上げをしてきましたが、水道の使用量はふえず、料金収入は下がる一方、市の累積赤字は膨らむ一方で、現在では水道事業の経営状況は府下最下位です。このことは、単に水道料金を上げて市民に負担をかぶせれば経営がよくなるとは言いがたい状況であります。  そこでお伺いしますが、今年度の水道料金の値上げで、今後の市の水道事業は改善されるのか。累積赤字14億円の原因と反省についてお伺いしたいと思います。  大綱4点目は、市道のバリアフリー化と公園の整備についてであります。  現在、市道でバリアフリー化がどの程度進んでいるのか、また公園の定期的な草刈りなど整備はどの程度進んでいるのか、お伺いしたいと思います。  また、新家駅前の混雑解消のため、砂川樫井線の樫井方面への延伸計画は、現時点でどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。  大綱第5点目は、区長の権限と区費のあり方についてであります。  区設置規程における区長と市の関係についてお伺いしたいと思います。また、市が区に支払ってる区費委託事務費の会計報告はどうなっとるのか、お伺いしたいと思います。  以上、よろしくお願いいたします。 205 ◯議長(松本雪美君) ただいまの成田議員の質問に対し、理事者の答弁を求めます。向井市長。 206 ◯市長(向井通彦君) 私のほうから、国保の広域化について御答弁を申し上げます。  国民健康保険の広域化は、改正後の国民健康保険法第68条の2第1項が平成22年5月19日付で施行されたことにより、国として国保広域化の法的な整備を行い、都道府県が市町村を支援できるように、本年度大きく進展が見られている事案であります。  7月には、大阪府市長会と大阪府知事との意見交換会が行われ、その中で市町村長の側から国保の広域化の要請を知事にしたところでございます。これは、全市町村長が要請をしたということでございます。殊に各国保の財務体質の改善のため、広域化に関する支援を要請し、知事からも前向きな回答があり、広域化が少し現実味を帯びてきたものとしてクローズアップをされてきております。  10月に大阪府は、大阪府国民健康保険広域化等支援方針の素案を作成し、市町村から意見を聴取しながら、12月中に決定すると聞き及んでおります。  本市の国保財政が平成21年度末で約3億9,000万円の累積赤字を抱えるなど、財政基盤の脆弱さを否めない状況にあり、国保財政の安定的な運営を行うためには、国保の広域化が必要と考えており、国においても広域化の方向で検討されているところでございます。  このたび大阪府が策定する支援方針は、各国保の個別の課題を次の支援策に基づいて解消していくものであります。  その支援策の1つ目として、行動変容事業及びジェネリック医薬品普及啓発等の共同実施、2つ目として、高額な医療給付を広域で実施する財政運営の広域化支援、3つ目として、府内国保料の収納率について、規模別に収納率の目標を定め、平成24年度までに目標値を満たすこと。以上の施策が現時点において公になっているものでございます。  いまだ施策内容に具体的な保険税、あるいは保険料率及び上限額等、数値の設定はされておりませんけれども、今後、国民健康保険広域化検討委員会で標準的な保険料の算定方式が検討されるということであります。  府下の国保が低所得者及び高齢者の割合が高いという構造的な課題を抱え、赤字団体がその約3分の2であるということ、本市も例に漏れずにそのような財務体質を抱えていることからも、今後の広域化の流れの中で、泉南市国保がとり得る方向性を的確に把握していくことが重要であるというふうに考えております。 207 ◯議長(松本雪美君) 中脇健康福祉部長。 208 ◯健康福祉部長兼福祉事務所長(中脇一雄君) それでは、国保税改定の考え方と、それから一般会計からの繰り入れについて御答弁を申し上げます。  本市の国民健康保険税は、均等割、世帯割、所得割及び資産割の構成によりまして、被保険者世帯に対し賦課をしております。  国民健康保険税に関しましては、平成19年度以降、賦課限度額・賦課税率を改定しておらないまま、政令に基づく上限額と本市のそれとは、乖離幅が大きくなってございます。大阪府からも、上限額を引き上げるよう再三指導が入っておる状況でございます。  今年度、国民健康保険運営協議会におきまして、4回にわたってその改正案について御議論をいただきました。府下の国保における資産割は近年廃止される傾向にございまして、本年度現在、府下では6団体でございます。  運営協議会の中では、その資産割を今後も適用するか否かについて議論いただき、また資産割を外した場合の不足分がございますので、それについて所得割で補う試算ということで、大阪府からの指摘事項である賦課限度額の引き上げと含めて検討をいたしました。  しかしながら、事務局から提案をさせていただきました案については、時間的な制約もございまして、議論を十分尽くすことができないまま、結果として、具体的な改正内容を盛り込んだ答申を得られるまでには至りませんでした。  国民健康特別会計は、平成21年度は単年度赤字を計上し、平成22年度におきましても、対前年比で医療費の支出が伸びている状況がございます。財政基盤がそれほど強くはない本市のような団体では、国の政策変更、国及び府からの調整交付金等の交付基準の変動、市の賦課徴収率の低下などによりまして、さまざまな影響を受けております。  ことしになりまして、大阪府と市長会との協議の中で、先ほど市長からも答弁がありましたように、府の中で広域化を検討するプロジェクトチームが発足をいたしまして、広域化を支援するための準備が進められております。また、本日の新聞でも、国のほうにおいても2018年に都道府県が所管するような、そういった広域化の流れもございます。  こういった状況を踏まえて、今後泉南市国保が府下の広域化の流れに即し、また泉南市の国保財政の安定的な運営に向けて、国保税の賦課内容の見直しについては考えていきたいというように考えてございます。  それから、一般会計からの繰り入れでございますが、これについては従前から、一定の時期には一般会計からの繰り入れも検討すべきだというふうには考えてございます。  次に、介護保険の第4期の事業実施状況と問題点ということでございますが、現在は第4期泉南市高齢者保健福祉計画に基づいて事業を進めております。この介護保険料につきましても、この計画、これは3年ごとの中期財政計画に基づくものでございますが、それに基づいて、本市の場合、一月当たりの基準額は4,782円でございまして、府内で申しますと高い方から12番目ということでございます。  また、計画の内容についてでございますが、高齢者人口の急増とそれに伴います要介護等認定者の大幅な増加、認知症高齢者、ひとり暮らし高齢者世帯等の増加といった課題に対応いたしまして、高齢者を中心とする市民の安心した自立生活を支援することを目的としております。  また、介護予防は保健・医療・福祉・介護の横断的な取り組みが必要となることから、老人保健福祉計画と介護保険事業計画とが関連した一体的な計画として策定をしております。計画の期間は先ほども申しましたように3年間でございまして、来年、23年度で第4期は終了となります。来年度続いて第5期の計画の見直しを行う時期となっており、今後また国の法改正等の動向も踏まえまして、第5期の高齢者保健福祉計画として策定をする予定でございます。  以上でございます。 209 ◯議長(松本雪美君) 前川上下水道部長。 210 ◯上下水道部長(前川正博君) 私のほうから、水道料金関係につきまして御答弁申し上げます。  水道料金につきましては、決定基準と申しますか、水道法第14条第2項には、「能率的な経営の下における適正な原価に照らし公正妥当なものであること」、また地方公営企業法第21条第2項においても、「公正妥当なものでなければならず、かつ、能率的な経営の下における適正な原価を基礎とし、地方公営企業の健全な運営を確保することができるものでなければならない」というふうに強く規定されてございます。  この2つの規定につきましては、表現は確かに異なりますけども、同様な考えを示しておるものでございます。すなわち、第1に料金は公正妥当なものでなければならないこと、第2に料金は原価を基礎としたものでなければならないこと、第3に料金は水道事業の健全な運営を確保することができるものでなくてはならないこと。これら3点を基本に、今般私どものほうでお配りさしていただいております、議案に上程さしていただいてますような改定案をお願いしているものでございます。  先ほど議員御指摘の料金改定に伴います中身が一部抜けておりますので言わせていただきますと、お年寄り等高齢者世帯の方々への負担軽減を図るため、非課税世帯等の一定の条件つきではございますが、基本料金を半額とさしていただく福祉減免の導入を図らしていただいておるということも御指摘をさしていただきたいなと思います。  それから、今回の改定等で今後とも水道事業としてやっていけるのかというふうな御指摘がございましたが、今般お示しさしていただいてございます中期改善計画等でも、平成26年度までに中央・六尾の両浄水場の自己水を廃止いたしまして、完全府営水道化が完了いたしますと、取水量の関係で大変非効率となっておりました浄水機能部分の解消が図れますので、浄水施設の多額の投資が不要となってまいりますので、そこら辺については種々の改善を図れるのではないかなと、寄与できると考えてございます。  また、送水事業につきましても、中央配水区におけますポンプ圧送方式につきまして、タンク形式であります配水池方式への変更等を行いますと、経常経費の大幅な削減が図れることから、これらの改善等によりまして、水道事業の経営基盤の強化を図り、適切な建設改良計画に基づき、改良・更新事業を継続しつつも、採算性を持った企業体質を維持できるものと確信いたしております。  また、長年の課題となってございました累積赤字等につきましても、今回の料金改定等によりまして、適正な経営に必要な収入が確保できるという一定のめどが立ってまいりますので、それらの水道料金の構築ができた旨を関係省庁とも十分協議をさしていただいて、これらの解消を図ってまいりたいというふうに考えてございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 211 ◯議長(松本雪美君) 土井都市整備部長。 212 ◯都市整備部長(土井 聡君) それでは、私のほうから、大綱4点目、まちづくりについて3点ほど御質問ございましたので、順番に御答弁申し上げます。  まず最初に、市道のバリアフリー化でございます。  本市においては、「生活創造都市 泉南」の実現を目指していく上で、さまざまな分野でバリアフリー化に取り組む必要があると考えております。  このようなことを踏まえ、平成15年には、和泉砂川駅から市役所を通る信達樽井線を軸とした周辺を対象地区として、泉南市交通バリアフリー基本構想を策定いたしました。  バリアフリー対策といたしましては、歩道幅員の確保、横断勾配・段差の解消などでございます。車道と歩道の段差につきましては、かなり以前から取り組んでおり、その解消に努めておりますが、幅員の確保につきましては、既に沿道の土地利用がなされていることから、拡幅が非常に困難であることは御理解願いたいと考えております。  また、横断勾配・平たん性の問題につきましても、沿道の住宅への車両出入りのため歩道が切り下げられていることから、歩道が波打った形になり、車いすの通行に支障を来していることは、十分認識をしているところでございます。  そのため、新たに歩道を設置する場合は、従来のマウンドアップ方式ではなく、セミフラット方式を採用し、平たん性の確保に努めているところでございます。  一方、既設歩道の下に水路があることからコンクリートぶたが設置されている箇所については、従来よりその解消に努めてまいりましたが、依然として未解消の箇所が存在しているところがございます。特に重点整備地区内のコンクリートぶたによる通行に支障のある箇所については、順次対応してまいりたいと考えております。  具体的には、平成21年度に、樽井大苗代新家線の泉南中学校北側の歩道についてバリアフリー化の工事を実施しており、また今年度におきましても重点地区内のバリアフリー化工事を実施する予定でございます。  続きまして、公園整備の維持管理等について御答弁申し上げます。
     市内には、平成22年3月末時点で125カ所の都市公園と10カ所のちびっこ広場がございます。そのうち区や自治会に日常の管理業務を委託契約している公園が83カ所、ちびっこ広場は3カ所ございます。  それらの公園につきましては、地元自治会の方々による草刈り、また自治会等から管理内容の報告を受けており、その中で遊具等にふぐあいがある場合、その旨連絡をいただき、市のほうで修理等の対応を行っております。  また、その他の公園につきましては、定期的に職員が巡回中、目視にて点検を行っており、支障のある場合は、遊具の改修や使用禁止などの処置を随時行っております。  自治会等に委託してない公園の草刈り等についてでございますが、これにつきましては、適切な維持管理時期に市の方で年1回の除草を予定しております。限られた予算の中での対応ということでございますので、御理解願いたいと考えております。  次に、3点目、砂川樫井線の延伸と新家駅前の混雑解消について御答弁申し上げます。  新家駅前には多くの交通が集中し、交通渋滞や駅前混雑が発生しております。これまでも駅前広場や尋春橋のかけかえなど一定の整備・誘導を進めてきたところでございますが、抜本的な解消には至っていないことは十分認識しております。  今後、新家駅前における混雑解消のためには、現在整備を進めております砂川樫井線を市道樽井大苗代新家線まで延伸、整備することが、その解消の方策の1つであることも認識をしているところでございます。  しかしながら、議員御存じのように、本市財政を取り巻く環境は非常に厳しく、行財政改革に取り組んでいるとこでございますので、着手時期について明確にお示しすることはできないということについては、御理解願いたいと考えております。  以上でございます。 213 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 214 ◯総務部長(竹中勇人君) それでは、区長の権限についてということで、区長と市の関係ですね、これについてお答えいたします。  現在、泉南市には区の設置規程というのがございまして、33の区が設置されておるわけでございまして、それぞれ自治活動を行っていただいてございます。  区長の権限についてございますけども、区を地域の自治組織といたしまして、自主的・民主的に運営していくためには、その組織を取りまとめていく上におきまして、対外的にも内務的にも代表者が必要でございます。この機能を区長が担っていただいてるわけで、それぞれの区の規約等に基づきまして組織を総務し、活動の中心となっていただく重要な役割を担っていただいてございます。  区長の主な職務といたしましては、地域の問題に対する調整や市政に対する要望事項の取りまとめ、それから主な、一番負担の大きいところだと思いますが、広報誌の配布、それから住民相互の情報伝達など多岐にわたる職務をこなしていただいているというふうに認識をいたしております。  それから、区費のあり方ということでございますが、御指摘の区費というのは、これは区設置規程に規定されております市事務委託料のことではないかというふうに考えてございますが、ただいま申し上げましたような区長にお願いいたしております職務内容でございますけども、この事務を委託しているということで、委託料としてお支払いしているものでございまして、会計報告は特に必要がないというふうに認識をいたしております。  ただ、区長連絡協議会に対しまして、市のほうから補助金を支出いたしておりますが、この補助金に関しましては区長連絡協議会の総会におきまして、決算承認の後、市のほうに会計報告をいただいてございます。  内容につきましては、毎年その精査を内部でいたしておりますが、適正に執行されているものでございますので、御報告申し上げます。  以上です。 215 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 216 ◯16番(成田政彦君) それでは、水道料金についてお伺いしたいと思います。  この間、昨年の9月、水道料金の値上げが否決されて、一定水道部のほうでは、水道事業中期改善計画、そういうのに一定努力されて、今後の改善案というのが出されたんですけど、そのことで私は、今度の水道料金と関連してちょっと質問したいと思います。  1つは、水道料金の改定は、平成7年、平成13年、それで去年出されてこれは否決ということで、3回水道料金の値上げが出されとるんですけど、私どもは、平成7年と平成13年もそうなんですけど、値上げするときの水道料金の過大な値上げ、例えば平成13年では7月の値上げを提案したんですけど、そのときは年間大体2億5,000万という値上げ幅を出したにもかかわらず、既にそれは15年に破産し1億2,000万と。これはどこから来とるんやと、この問題。  それから、平成7年も同じようなことがあって、水が売れない、そればかりではないということも、今回の水道事業のやつでわかりました。簡易水道ですね。これは水道事業にとっては法定外の事業にもかかわらず、水道料金で簡易水道の料金まで負担してきた。これが年間3,000万あると。市の報告によれば、今回14億のうち7億は簡易水道の赤字ですと、ここに書いてある、きちっと。  そうすると、7拡事業のときに簡易水道の料金も吸収できるということで、水道料金の値上げはいつもそれでやってきたと、こう考えざるを得ない。しかし、市の答弁だと、簡易水道はもともと最初から料金収入で赤字になるという答弁だったんです。ひとつ上下水道部長に聞きたいんですけど、この簡易水道は水道事業であるのか、もしくは違うと。各市でやっておるように、法定内事業、民生事業として補助金を出してやるものなのか、それをひとつお伺いしたいと思います。  それから、水道料金の前年度の計画、去年の9月の値上げ案を見ますと、これも大幅に狂っとるんですな。あのとき2億4,000万という値上げ案を出したんですけど、今回1億2,000万ですから、その1億2,000万はどのように吸収されたのか。前回、年間2億4,000万の値上げ案を出した、その1億2,000万はどのように吸収されたのか。その点をお伺いしたいと思います。  以上です。 217 ◯議長(松本雪美君) 前川上下水道部長。 218 ◯上下水道部長(前川正博君) お答えいたします。  水道事業のうち簡易水道事業についての考え方という御質問だったと思いますが、考え方にはいろいろございまして、私どもの泉南市では、簡易水道事業につきましても水道事業の一部だというふうに認識してございます。  それから、1億2,000万円、前回、昨年9月に否決以降、今回お示しさしていただいております中身と乖離してきてるという御指摘でございますけども、一定、昨年9月案につきましては21年でございまして、20年度の決算状況を参考に収支計画の見通しを立てるわけでございまして、今般、私どものほうといたしましても、事業、料金の体系を確認する上におきましては、今年度、22年度のもう半期以上を過ぎた中でのことでございますので、22年度の決算予測数値をもとに、シビアな数字で積算さしていただきまして、それらを数値化した後という結果で、前回15.9%の上程案をお願いし、否決後、今般9.234%の改定案をお出しさしていただいたということでございますので、御理解のほどお願いいたします。 219 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 220 ◯16番(成田政彦君) 水道料金は公正、公平、上下水道部長の言うそのとおりであります。ただ、私は、泉南市の水道料の改定には非常に疑問符を持たなければならないとこがあるんです。平成7年もそうだ。先ほど言ったように乖離が余りにもひどい。  例えば、先ほど部長が言いましたように、これは1年前に出された収益的収支、資本的収支の概算で、改定後というのが入っとるんですわな。それで、これは平成22年から値上げということになっとるんですけど、このときの料金収入というのは15億4,132万となってる。今回はどうなっとるかというと、料金収入というのは13億6,000万か、そういう金額でしょう。  そうすると、前回の差額を見ますと、1億7,000万近くの差額があると。例えば、22年から15億、23年15億、24年15億、25年15億、ずうっと15億の料金収入が並んどる。今回は13億6,100万円の料金収入が載ってると、値上げした後ね。この差額は、私さっきの説明では、例えば平均16%から9%、これだけ下げたということは、さらに例えば簡易水道の分、23、24、25、この計画によると、25年に童子畑はなくなってる、葛畑は27年に簡易水道がなくなります。  4年間の簡易水道の3,000万の赤字については、これは法定内できちっと厚生省の管轄のもとで市が出さなあかんでしょう。3,000万ぐらいは、4年間でもちゃんと一般会計から入れなさいよ。これは各市でやっとるねん、ちゃんと。なぜ泉南市は10数年にわたって簡易水道の3,000万を一般会計から繰り入れないで──これは法定外ではありません、法定内だ。何でそういうことをやってきた。  7拡はさっき言うたでしょう、市長。7拡ではそれを吸収できると、そういうことでしょう、料金収入によって。全く吸収できなかった、これは。今回15億で、僕見ると平成13年の値上げも、これもすごいことを言うとるけど、実際は吸収できなかったと。ここに資料があるんですけどね。このときの値上げも私、見とるんですけど、このときの値上げは、13年の7月からなったんですけど、値上げする前は、このときは水道料金収入は11億ですわ。それが計画では、見込みでは13億。2億以上の増収を見込んだけど、実際は1億数千万円狂ったということでやってきたんです。この点、市長、どうなんですかね。  水道料金の値上げによって、簡易水道の分も吸収できたと。しかし、今日では吸収できないまま、14億──7億はそうなんですけどね。この責任については、たとえ今回の水道料金の値上げについて、簡易水道については、25年に市水に入り、26年童子も市水に入るということになるんですけど、その間については最低3,000万、これは国保の法定外ではありませんので、最低そのぐらいね、過去、法定内で簡易水道の会計を見てなかったんですから、これは大きいですよ、何十年という。その点については、繰り入れてさらに引き下げたらどうですか、市長。 221 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 222 ◯市長(向井通彦君) 過去の値上げのときにさまざまな設定をして改定をさしていただいておるわけでございますけども、その間、社会経済状況の変化とか、あるいは想定以上に高齢化社会が進んだとか、今──今というか、ごく最近では、景気が非常に落ち込んでいるというような状況も踏まえて、使用水量が目標値まで達しなかったという部分は確かにあろうかというふうに思います。  できるだけその正確な収支見通しをするわけでございますけども、なかなか計算どおり、実態として伴わないということの誤差というのは、当然出てくるというふうに思っております。  言われました簡易水道についても、泉南市の場合、葛畑・楠畑地区、これは大変御不便をおかけしているわけでございまして、衛生上極めて厳しい状況にあるわけでございますんで、できるだけ早期に上水道に切りかえたいというふうに思っております。これも一定期間のうちにしないと補助金がもらえないということがありますので、その期限内に接続をしたいということで計画をしておるわけでございます。  簡水への繰り出しということでございますけども、泉南市の場合はずっと水道事業としてやってきたという経緯がありますので、その水道事業としての枠の中で収支を合わせていただくという形でやっているわけでございます。できるだけ早く上水道に切りかえて、100%の普及率に持っていきたいというふうに考えております。  今回の改正につきましては、昨年残念ながら議会の御同意を得られなかったという反省も含めて、再度見直しを行って、できる限り効率的な経営の再見直し、そしてアップ率の低減という形でやりまして、約10%以内の改定というふうにさしていただいた次第でございます。 223 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 224 ◯16番(成田政彦君) 私は、長いこと議員やってきたんだけど、水道の惨たんたる結果というのはやらないんだけど、大阪府下市町村の経営状況というのが何位にあるかというたら、団体名では大阪府水道事業の状況というのは43位ですわ。14億。赤字があるのは能勢、市で赤字があるのは松原と泉佐野市ですわ。あとは全部黒字。高いとか低いことは、僕は別に問わないんだけど、簡易水道ね、市長の言ったことは正しいと思うわ。それはそれで正しいと思うんです。  例えば、市長はもう16年市長をやっとるんですけど、簡易水道の7億はこの14億に入っとるんですけどね、この府下最低の経営状況という今日の結果をもたらしたというのが高い料金でしょう、結局。このことについて、これは弁解できないと思うんですけど、僕は13年のときも簡易水道のことをそれほど気がつかなかったんですけど、今回気がついて、少なくとももっと早く簡易水道については、7拡のときにこれを一般会計から繰り入れてやれば、こういう14億の赤字はなかったと僕は思うんです。その点では、きつく言ったら失態じゃないかと、市長の。  そのときに入れといたら、今日これほど43位というね、水道事業でここまで低い、原価も高いし、ならなかったんじゃないかと私は思うんですよ。今は上下水道部の方は非常に努力してやっとるんですけど、しかし自己水も、結局自分で府営水を入れるとか、簡易水道も全部取り込むといっても、この計画によると、大体15億8,000万ぐらいの60年スパンで効果があって、それも二千数百万でしょう。そういう計算が出されてますわ。これはこれで僕は認めるんだけど、しかしこれでは現状の改革にならんと思うんです。  そういう点で、少なくとも最後の平成26年に童子が市水に入るまでは、一般会計から3,000万繰り入れたら、今1億2,000万年間値上げですから9,000万でしょう。そうしたら、さらに料金が私は下がると思うんですよ。そういう点はどういうふうに考えとるんか、ひとつお伺いしたいと思います。  それと、時間がないもんで市長にお伺いしたいんですけど、国民健康保険の広域化についてであります。7月12日に話された問題については、市町村から知事に話が出されたんですけど、その点の中で大きかったのは、一般会計の繰り入れについてはしない、それから減免の制度についてもこれをやめる、それから徴収率を上げると、こういう広域化にしたらほとんど非常に厳しい状況になると、一般加入者が。  他の知事さんあたりは、赤字を抱えたままで国保を持ってくるということは非常に厳しいということで、そのことについて反発があるということが全国知事会であるんですけど、この広域化になったら国保料が上がるんじゃないか、それから各市ばらばらの減免制度がなくなるんじゃないか、徴収率ばっかり上げて負担がいくんじゃないかと、こういう心配が一番広域化で出とると思うんです。  その点では、今回の支援策はまだ徴収率だけでしょう。しかし、厚生労働省がきのう出したやつでは、18年に行くということを出してますからね。その点が非常に不安であるというのが広域化に対する問題点ではないかと思うんですけど、その2点どうですか、市長。 225 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 226 ◯市長(向井通彦君) 国保の広域化については、先ほど言いましたように、知事と市町村長との意見交換会で出てきた話でございまして、これはなぜかといいますと、大阪府というのはそんなに大きな府域面積を持ってるわけではございませんで、その中に33市10町があるという中で、相隣るところとすべて保険料も違う、サービスの水準も違うということはいかがかと。  やはり広域行政を今後やっていく中では、一定府内は府内として統一的な1つの運営組織にすべきではないかということから出てきたわけですね。そのときに当然、例えば保険料を統一にするとすれば、上がるところもありましょうし、逆に下がるところもあると。あるいは累積赤字を持ってるところと持ってないところがある。いろんな課題はあると思います。それは当然そういうことはあり得るわけでありますから、そのことを十分に承知した上で、一応広域化をしようということになってるわけです。  ただ、累積赤字については、これはそれぞれの市町村で対応をしていかなければいけないとは思いますけれども、少なくとも料金体系とか、それから減免の仕方とか、そういうことについては府下統一にしましょうということでございます。  先ほど言いました繰り入れはするなというのは、これは特別会計、国保という1つの事業でありますから、基本的にはそういうことが正しいというふうに思います。ただ、実態としては繰り入れもしてる分はありますんで、これは今後の課題かというふうに思います。 227 ◯議長(松本雪美君) 前川上下水道部長。 228 ◯上下水道部長(前川正博君) 再度の質問がございましたので、御答弁申し上げます。  議員各位にはお手元のほうに、一応私ども今回上程さしていただいてございます料金の改定案の収支見通し関係につきまして、23年から26年における分という形で御配付さしていただいておるわけでございますけども、議員御指摘のように、繰り入れ云々あるいは簡水絡みの分ということでございますけども、水道自体は、従前から御説明申し上げてますように、やはり泉南市の水道自体が簡水からのスタートだということをぜひとも御認識いただきたいなと。  そこから順次順次その簡水がくっついていき、浄水が拡大していったという経緯がございますので、この辺につきましては、水道の事業という形での資料なりを御配付さしていただいてございますので、その辺もう一度目を通していただきまして、何とぞ御認識、御理解いただきたいなと思ってございます。  それから、さきにも御答弁申し上げましたが、今般の改定案等で御承認いただけるならば、私どものほうといたしましても、責任を持って採算性の確立できる企業体体質に切りかえるべく努力してまいることは確約できますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 229 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 230 ◯16番(成田政彦君) 水道でもう1つ、一言言うんですけど、この計画では、水道は平成28年からは使用量が3%ぐらいさらに減るということで、料金収入が減るという計算をしとるんですけど、平成9年から私計算したんです。平成9年から今日の時点の計算の水道料収入減は6%ですわ。3%の収入減、人口増の、必ずこれ甘いんじゃないかと。僕は、それは指摘しておきます。  それから、市長、全市長が全部そう言っとったと言うんですけど、例えば病院のある市とか、医療施設がない市とか、これは非常に不平等さが、病院のあるとこの市とないとこが同じ料金なのかとかね。それから、さっき市長は、大阪市なんてごっつい赤字ですわな、300億。そういうことが統一されてできるかどうかというのは、これはなかなか非常に厳しい。池田市の倉田市長も9月の議会答弁で言うとるんですけど、なかなかこれは厳しいと、43市議会で議会を開いてこれをきちっとやるということは厳しいということを言われとるんですけど、その点ひとつお伺いしたい。  それから、区長会の問題なんです。今、一丘の区長さんは月、火、水、金、土まで毎日働いております。だから、平日には出てくることはできません。なるべく区長会に出るにおいても、夜とかそういうときに開くべきじゃないかということが1つ。  それから、この間、11月に区長会の臨時総会が開かれたんですけど、区費委託事務費1,100万は、全部現金でその日渡されたということをちらっと聞いたんですけど、これはなぜそう言うかというと、うちは去年までは暫定区長さんでした。それで、暫定区長さんは、その人も区の会計をつくっとるから、暫定会計をつくって、そこに振り込んでほしいと、そういうことを言いましたら、市の職員さんは、現金で渡しますと。  そうすると、1,100万の金はそういう状況になっとるのか、いつも現金で渡しとるのか、それをひとつお伺いしたい。それだけでいいですわ、もう時間がない。 231 ◯議長(松本雪美君) 向井市長。 232 ◯市長(向井通彦君) 広域化について簡単に御答弁申し上げます。  確かに、課題はたくさんございますんで、それぞれさっき言うたようなたくさんの自治体がありますから、これを一定みんなが合意する案というのはなかなかすぐにというわけにはいきません。ただ、今そういう方向でいろいろ検討をしているということでございますので、御理解をいただきたいなと思います。 233 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 234 ◯総務部長(竹中勇人君) 区長は、現在働いておられる方で平日では出にくいということでございますけども、区長会の幹事会は、毎月平日第2水曜日でしたか、日を決めて毎月開催いたしておりますので、その辺調整していただいて、できるだけ出ていただけるようにお願いしたいというふうに考えてございます。  それと、11月の総会、それと5月にも総会をいつも開いておるんですが、その段階で、区費じゃなくて区の事務委託料につきましては、2分の1ずつ2回に分けてお渡しいたしております。通常は現金で支給さしていただいております。もし振り込みということでございましたら、申し出ていただきましたら、振り込みでの対応もできると思いますので、させていただきます。 235 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 236 ◯16番(成田政彦君) もう時間ない。それから、うちの区長さんは、10月3日から選挙に当選して区長になったんですけど、市からのいろんな事業に出てくれと言うてくるんですけど、区というのは自治でありますから、これは強制ではないですね。出ても出らんでもどっちでもええと。そういう中身なのか、必ず出なあかんと。イオンの合同何かしらとか、いろんなやつが年に何十回あるんですけど、とてもできないということなんですけど、その点はどうですか。 237 ◯議長(松本雪美君) 竹中総務部長。 238 ◯総務部長(竹中勇人君) イオンの防災訓練とか、そういういろんな動員をお願いしてる分はございます。ただ、もう無理に出ていただこうというつもりはございませんので、イオンの防災訓練なんかは参加していただいたら非常にためになると思いますので、できるだけ参加していただきたいというふうに考えてございます。 239 ◯議長(松本雪美君) 成田議員。 240 ◯16番(成田政彦君) ためになる。そら区長さんも向井さんに協力するだけやないけど、区長としてそういうことに協力するのは必要やと思ってますわ。別に否定はしてないんだけど、そういうなかなか出席できないということで、ぼんぼん、ぼんぼん送ってきたらちょっと混乱すると。そういうことを僕に言うたもんで、適切にそういうときは対応してほしいということですわ。 241 ◯議長(松本雪美君) 以上で成田議員の質問を終結いたします。  お諮りいたします。本日の日程は全部終了いたしておりませんが、本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、あす10日午前10時から本会議を継続開議いたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。  〔「異議なし」の声あり〕 242 ◯議長(松本雪美君) 御異議なしと認めます。よって本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、あす10日午前10時から本会議を継続開議することに決定いたしました。  本日はこれをもちまして延会といたします。御苦労さまでした。       午後4時42分 延会                   (了) 署 名 議 員  大阪府泉南市議会議長   松 本 雪 美  大阪府泉南市議会議員   角 谷 英 男  大阪府泉南市議会議員   南   良 徳 © Sennan City, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...