泉南市議会 2010-03-26
平成22年第1回定例会(第5号) 本文 開催日: 2010-03-26
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時 開議
◯議長(
堀口武視君) おはようございます。ただいまから平成22年第1回
泉南市議会定例会継続会を開議いたします。
直ちに本日の会議を開きます。出席議員が定足数に達しておりますので、会議は適法に成立いたしました。
会議に先立ち、申し上げます。去る3月4日の一般質問及び3月9日の
議案審議における議事進行の発言については、発言記録を精査した結果、いずれの発言も不適正であると認めましたので、その部分の発言は、議長において会議録から削除いたしますので、御了承願います。
これより日程に入ります。
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
本日の
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において19番 南 良徳議員、1番 河部 優議員の両議員を指名いたします。
なお、
泉南市議会傍聴規則第5条の2において児童及び乳幼児については傍聴することができませんが、本日の会議につきましては議長においてこれを許可いたしましたので、御了承願います。
なお、傍聴の方はお静かに傍聴願いたいと思います。
次に、日程第2、議案第6号 一般職の職員の給与に関する条例及び職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてついてから日程第4、請願第1号 保護者・園児の願いを無視した全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願までの以上3件を一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案2件及び請願1件について、
総務文教常任委員会委員長から報告を求めます。
総務文教常任委員会委員長 成田政彦議員。
2
◯総務文教常任委員長(成田政彦君) ただいま議長より報告の旨の指名を受けましたので、これより本定例会において
総務文教常任委員会に付託を受けました議案第6号 一般職の職員の給与に関する条例及び職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第7号 職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定についての以上2件と、請願第1号 保護者・園児の願いを無視した全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願の以上3件の審査につきまして、概要並びに結果の御報告を申し上げます。
なお、審査結果につきましては、本日皆様方のお手元に御配付いたしております本
常任委員会審査報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いいたします。
本
常任委員会は、去る3月10日、委員並びに
関係理事者の出席のもと開催し、慎重なる審査を行いました。
それでは、本委員会における各議案の審査の概要並びに結果について、順次御報告を申し上げます。
まず初めに、議案第6号 一般職の職員の給与に関する条例及び職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての審査の概要と結果について御報告を申し上げます。
初めに、今回の
条例改正の目的を示せとの問いに、60時間の
超過勤務を超えるものに対する健康の確保を目的とするとのことでした。
次に、本市における60時間を超える事案例、発生頻度を示せとの問いに、一時的なものでは6月前後における税務課、年間を通じて発生するものとしては、
上下水道部における夜勤が挙げられるとのことでした。
次に、本市における
サービス残業の実態を示せとの問いに、実績としてつかみようがなく、ないものであると認識しているとのことでした。
次に、60時間を超えた部分において、代休取得を指示されたが代休を取得しなかった場合の取り扱いを示せとの問いに、60時間を超える分については本条例で定める額を支給することになるが、代休を取得した場合、60時間以下と同額での支給となる。当然代休を取得しなかった場合については、本条例で定める額を支給することになるとのことでした。
次に、年度初めの人事異動において適正な人員配置を行ったにもかかわらず、
超過勤務が常態化した場合の把握状況を示せとの問いに、国の施策による
新規事業等の発生については状況を把握し、人員体制の対応を行っているが、各部門における一時的な繁忙期については、人員的な問題もあり、
超過勤務での対応となっているとのことでした。
次に、条例第30条の3において、「勤務時間の全部又は一部について勤務しないときは、当該勤務しない時間に係る賃金は支給しない」とあるが、このような事例があるのかどうかを示せとの問いに、6カ月を超える雇用契約を行った場合は
年次有給休暇が発生するが、本市における臨時職員の
雇用契約期間は基本的に6カ月未満であるため、事例はないとのことでした。
次に、今、市として
超過勤務をなくすために行っている取り組みとその効果を示せとの問いに、週休日の出勤については、振替休日の取得、業務の繁忙期においては
アルバイト雇用を行い数千万の効果を出した実績もあるとのことでした。また、残業時間のばらつきのある部署においては
数カ月単位での調査を行い、指導等を行っているとのことでした。
次に、本条例の条文は非常に複雑であり、条文を理解できる人は数少ないと考えるが、その点についての考えを示せとの問いに、本
条例改正は、
国家公務員における改正に準じて行っているため、理解願いたいとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
続いて、議案第7号 職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定についてについての審査の概要並びに結果について御報告を申し上げます。
初めに、この
条例改正の目的を示せとの問いに、中途採用の職員については、勤続25年以内では定年前
早期退職による加算がされない場合があり得るということで、勤続20年以上を対象として本条例が制定されたが、制度開始後、実績がない点、また勤続期間が短い中での
早期退職は本来の趣旨に反するものではないかという点で、
国家公務員手当法に準じた勤続25年以上に改正を行うとのことでした。
次に、この
条例改正による影響を示せとの問いに、これまでは勤続20年以上となっていたものが25年以上となるため、35歳以上で採用された者は特例を受けることができなくなるが、勤続25年未満の
早期退職の実績がないため、さほど大きな影響は出ないと考えているとのことでした。
次に、35歳以上での職員採用の実態を示せとの問いに、用務員等の職種において若干名の実績があるとのことでした。
次に、
早期退職の特例措置を受けることによるメリットを示せとの問いに、例として58歳で退職する場合、退職金に4%が加算されるとのことでした。
次に、平成23年度運用開始の趣旨を示せとの問いに、平成22年度においては、勤続25年未満での定年前
早期退職対象者への周知期間とし、平成23年度から勤続25年以上を対象とした運用を行うとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
続いて、請願第1号 保護者・園児の願いを無視した全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願について御報告申し上げます。
本請願の審査に当たり、紹介議員の
松本雪美議員に対し本委員会への出席を求め、請願の趣旨説明の後、質疑を行いました。
まず初めに、1年前に出された請願と今回の請願の違いを示せとの問いに、前回の請願は地域に根差した9園の存続を求めるものであり、今回の請願は、
教育問題審議会の答申を受けた中で、保護者や園児の願いを無視した2園化に対して
見直し凍結を求めるものであり、9園存続には固執しないとのことでした。
次に、
見直し凍結を行った場合、その先には何があるのか、またどういう見直しの考えがあるのかを示せとの問いに、
教育問題審議会答申においては、「就学前教育、保育の施策を考えるとき、財政難を理由に統廃合してはならない。
子どもたちを真ん中において、夢や理想に向かって、検討することが最も大切である。そのためにも豊かな環境を用意し、十分な人的配置を行うなど、泉南市の未来を担う
子どもたちの
保育教育に責任を持つことが望まれる」、そして「9園存続が理想であるが、公立4園が望ましい」というようなことがうたわれていることから、その趣旨にのっとり十分に議論を尽くしてほしいとのことでした。
次に、この請願の趣旨として凍結が願意なのかとの問いに、12月議会において一
丘幼稚園の
耐震化費用及び
新園予定地の建物の除去費の補正予算が可決されたが、
減額修正案に対し賛成9、反対10であった点を見ても、もう少し議論を尽くすべきであり、凍結が願意であるとのことでした。
次に、
幼保一元化について実行されていない点から凍結を望む旨の内容が記載されているが、
教育委員会から議会に対し、平成23年に2園化を行った後、3年後をめどに
幼保一元化を行うと説明が既に行われている点から、現段階において実行されていないことは当然であると考えるが、その点についての考え方を示せとの問いに、就学前教育・保育については、市として一貫した教育・保育方針をきちっと提起をした中で進めていくべきであり、今回の2園化と同時に
幼保一元化の議論を行って進めていくべきであるとのことでした。
次に、「一
丘幼稚園、新園の建設については、十分な議論がされていない」と書かれているが、どの程度の議論が十分と言えるのかとの問いに、行革における統廃合から始まった計画にもかかわらず、説明会においては財政についての説明は一切なく、十分な説明が行われたとは言えない。また、行革の面から考えても、当初予定していた
宗教団体による
新園建設が白紙になり、市の建設負担の必要性が生じた点で再度議論の必要性があったにもかかわらず、議論がなされていないとのことでした。
次に、今回の2園化の目的は単なる財政危機の問題だけではなく、保育所や私立の幼稚園への児童の流出による
公立幼稚園の衰退化による教員の危機感や
遠距離通園による安全性の問題など、多くの要因が挙げられ、議会での議論を尽くしたと考えるが、その点についての考えを示せとの問いに、3歳児保育や預かり保育を実施するなど、
公立幼稚園が衰退しないための努力すべき点は幾らでもある。また、安全問題については、バスを利用するから安全とは言えない。近くにあれば保護者が手軽に送迎ができるため、バスよりも安全とも言えるとのことでした。
次に、樽井や
東信達地域の保護者の声は地元の幼稚園の存続を求めるものであると思えるが、これについてどう評価をしているのかを示せとの問いに、これだけの人数の署名が集まるということについては、
自分たちの地域の幼稚園を守りたいということのあらわれであり、これだけの声があるにもかかわらず2園化ありきで進めていくやり方には問題を感じるとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りました。
討論では、
賛成討論として、今回の請願は、新しく樽井や東信達の地域から5,000名を超える署名が集まっている。また、財政的な問題で
宗教団体に寄附してもらうという話が変更されたことが、十分に議論されないまま、2園化が進んでいることから、
見直し凍結を行い、保護者や住民の声をよく聞き、答申の立場にも立ち返ることが大事である。そういう点で
見直し凍結を求める本請願に対し賛成する、との討論がありました。
以上で討論を終結し、採決の結果、賛成少数により本請願については不採択となりました。
以上が本
常任委員会に付託を受けました議案第6号 一般職の職員の給与に関する条例及び職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第7号 職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定についての以上2件と、請願第1号 保護者・園児の願いを無視した全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願の以上3件についての経過と結果でございます。
以上、甚だ簡単でございますが、本
常任委員会に付託されました議案及び請願の審査結果について私の報告とさせていただきます。
3 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
これより順次討論、採決を行います。
まず初めに、議案第6号及び議案第7号の以上2件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
これより議案第6号及び議案第7号の以上2件について一括して採決いたします。
本2件に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
お諮りいたします。本2件は、委員長の報告のとおりいずれも原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
4 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって本2件は、いずれも原案のとおり可決されました。
次に、請願第1号 保護者・園児の願いを無視した全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願について討論を行います。討論はありませんか。────
大森議員。
5 ◯9番(大森和夫君) 請願に賛成の立場から討論いたします。
この請願に賛同する署名は、昨日までに2,861筆となりました。昨年3月には幼稚園9園廃止計画の撤回を求める署名が5,000筆以上寄せられ、その後、
樽井幼稚園の存続を求める署名は4,327筆、
東幼稚園の存続を求める署名は2,252筆が議会に提出されました。議会も
教育委員会もこの署名に真摯に向き合うことが求められています。
幼稚園統廃合にかかわる予算が幾つか可決していますが、さきの12月議会では1票差、4月の市長選挙で市長がかわれば、統廃合案もどうなるかわからない状況にあります。
そんな中、
教育委員会は、市民や保護者の理解を得る努力を行うのではなく、既成事実を積み重ね、さらには骨格予算に
新園建設の予算を計上するようなやり方を使って、幼稚園をつぶそうとしています。
おととい24日には、議員の意見を聞きたいと
樽井幼稚園のPTAの皆さんが議会の各派を回って来られました。
統廃合計画を知った市民からは、全部の幼稚園をつぶすなんてやり過ぎや、バスで通園するのは大変だろう、せめて中学校区に
公立幼稚園1園は必要やなどの声が寄せられています。さらに、
教育委員会の強引なやり方には批判の声が上がっています。
このような中から、
市立幼稚園の全園廃止2園化は、保護者や市民の声を反映していないので凍結、見直しを求めるという趣旨のこの請願は、時宜を得たものであります。
樽井PTAの皆さんのお話では、幼稚園の
廃園計画は決まったものだと聞かされていたと怒っておられます。実際
教育委員会は説明会で幼稚園を9園に存続させるとか、せめて4中学校区に1幼稚園を残してほしいというような要望は聞けない、2園にすることに前提とした要望しか聞かないと述べています。
議会でも、幼稚園の廃園は議会で審議し、予算がつき、条例を改正しないとできない、
幼稚園廃園はいつどこで決まったのかと
教育委員会を追及すると、
教育委員会は
廃園計画を決めた、この
教育委員会の方針は変わりません、と開き直っています。市民や保護者の声を聞いて対応しよう、意見の違いがあっても納得いく説明を行って、市民や保護者の協力を得ようという姿勢は見えません。このような姿勢は、
教育委員会や行政に不信を生むだけであります。
泉南市の幼稚園は地域の宝と言われています。各幼稚園の生き生きした活動は、市のホームページから見ることもできます。
新家幼稚園の畑は、自然の宝庫です。元気な
子どもたちが毎日かわいい園舎で家庭的な生活を送っています。園庭の隣に畑があり、四季折々の
自然体験をしています。このように自然の宝庫である畑での実体験や感動を大切に、心豊かに主体的に生活する子を目指し、保育を進めています。千客万来、いつでも遊びに来てくださいね、と書かれています。
新家南幼稚園では、周りを山や田畑に囲まれ、近くに
は種河神社や
砂川奇勝などもあり、豊かな自然に触れたり、四季の変化を感じ取ることができるのどかな場所にあります。収穫物を使って
カレー会食をしたり、
イチゴジャムをつくったりして食べています。
自分たちが育て、調理したものは特別においしいようです。また、園庭の一角に虫の遊び場があります。
西信達幼稚園は、心が育つ幼稚園として、地域の特質、海、漁業を生かしてカニとり、磯遊び、地びき網体験、生きたタコに触れ合って遊び、地域の食材、押しずし、アナゴのてんぷら、
骨せんべい、カニ汁などを味わっています。地域の人との触れ合いや文化との出会いを大切に、敬老参観でお年寄りとの出会いや、秋祭り(やぐら曳行)、盆踊り、ふれあいフェスタなどに参加し、地域の方々に見守られながら元気いっぱい
幼稚園生活を楽しんでいるそうです。
55年の伝統のある
樽井幼稚園は、地域の方々から愛され、温かく見守られながら現在に至っています。地域とともに歩み、やぐら曳き、盆踊り(
樽井ソーレーサー)などの伝統文化に触れています。敬老会、根っこの会、
更生保護婦人会、独居老人の会などとの
世代間交流をして、地域の方々の優しさに温かく触れています。
ピンクの屋根に風見鶏が目印の素敵な
信達幼稚園では、広い園庭、
毎日子どもたちが元気いっぱい遊んでいます。砂、土、水を使って友達と声、思い、知恵を出し、地域と遊ぼう。アジサイの長慶寺、白砂の
砂川奇勝、ゴルフ場での芝滑りなどを行っています。
雄
信幼稚園は、自然の恵みいっぱい、おのしんのびっ子、豊かな自然に囲まれ、タケノコ掘り、レンゲ摘み、芋堀り、焼き芋などの直接体験の機会を提供してくださる地域の方々に温かく見守られながら伸び伸びと育っています。遊びや生活をともにする中で、友達の輪が広がったり、互いに必要とされる心地よさを味わっています。
鳴滝幼稚園は、赤と緑の三角屋根の総合遊具、その中の
ローラー滑り台は
子どもたちのお気に入りです。園庭には四季折々の花や野菜を植え、
子どもたちの心をなごませたり、遊びやクッキングなどに活用できるように環境整備に力を入れています。地域のいろんな人たちとの交流や
自然体験、社会体験の取り組みを積極的にし、「共に育ちあう
仲間づくり」をテーマに、一人一人を大切にした保育を進めています。
一
丘幼稚園は、園庭に自然の山が残っており、木々には野鳥が飛来し、クワガタやセミなどが生息するなど
自然環境に恵まれています。いちおかっこの仲間として、友達にも目を向けられるよう
集団づくりにも取り組んでいます。地域の老人との触れ合い、人との出会いを豊かにし、人とかかわる力を育てることを重点としています。
東幼稚園は、豊かな自然に恵まれています。地域の人達の温かい気持ちに支えられながら、
自然環境を生かしたさまざまな遊びを展開しています。また、東小学校とは同じ敷地内に校園舎があり、交流しやすい条件にあることを生かし、教師間の連携を密にしながら、年間を通して機会あるごとに
子ども同士の交流を深めています。
どの幼稚園もすばらしい活動をしています。廃園が望まれる幼稚園は1つもありません。保護者は有価ごみを集め、幼稚園の運営費に充てています。そんな努力をしていることも
教育委員会は御存じだと思います。
しかし、
教育委員会は、財政難と少子化を理由に幼稚園全園をつぶそうとしています。幼稚園をつぶしても、財政難は解決しません。財政難の原因は、借金財政にあります。
教育問題審議会は、財政難を理由に幼稚園を統廃合するなと忠告しています。これを
教育委員会は無視しています。財政難を声高に訴え、統廃合を進め、
教育予算の削減を進める
教育委員会に対し、保護者や市民の厳しい批判があります。この批判に対し、
教育委員会も財政難でなかったら1園だって廃園にしたくない、
教育予算だってふやしたい、幼稚園をつぶすのは
教育委員会でなく財政難をつくった市政運営にあると思っているかもしれません。
新園の建設費は、市の財政をさらに圧迫します。そのため、新幼稚園を
大型宗教法人に建設してもらう計画でしたが、断られました。財政問題も見直す必要があります。
幼保一元化の計画も具体化が進んでいません。この計画も具体化すれば、2園化計画を見直しする必要が出てきます。
新設幼稚園がどのようなものになるのか、議会に設計図が配られただけでその内容の説明もまだされていません。
このような問題を先送りし、強引に既成事実を積み重ねるやり方を改めさせ、市民や保護者に十分に説明責任を果たさせるために、この請願に賛同することをお願い申し上げまして、
賛成討論といたします。
6 ◯議長(
堀口武視君) ほかに。────小山議員。
7 ◯10番(小山広明君) 大変御苦労いただいた請願、保護者・園児の願いを無視した全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願に、賛成の立場から討論、意見を言ってまいりたいと思っております。
今、
大森議員も具体的に各園の特徴を並べながら、その大事さを訴えておられて、私もある意味で感動さしていただきました。本当に地域からこういう公共施設がなくなるということが、単に子どもの視点だけではなく、地域にとってどうなのか、そういう視点を総合的に考える必要があろうかと思いますし、子どもが減っておることになお拍車をかけるような、また少なくなった地域をなお少なくしていくような、そういうことに拍車がかかっていくことは間違いありません。
そこで、私たちは、この幼稚園を廃止していくという意図は一体何なのか。財政難ということなんだろうと思いますが、真の意味はですね。そして、もう
1つ教育委員会は、少ない生徒の中ではやはり集団的な中での教育よりも劣るというようなそういう認識をしておるんではないかなと思いますが、さまざまな場で子どもが育つということが、私は大事だと思います。全部大きくすればいいという問題ではもちろんありませんし、大きなところが悪いとも言えません。同時に小さいところが悪いとは絶対言えないわけであります。
私は案外少ない学校の卒業式や入学式などに行く機会があるわけですが、本当に
子どもたちの顔を見てると、少ない、多いでは語れない
人間そのものの輝きを感じます。
教育委員会が一番よくそのことは知っとると思います。
そういう点で、署名を集めて、今も報告ありましたように2,860、過去のこの問題に対する署名の数を合わせれば、5,000を超えとるわけでありますから、1万近いと言ってもいいのではないかと思います。こういう御苦労をかけて、地域を守ろうとする市民の皆さんの願いにこたえていくのが、私たち議会人ではないかなと思います。
行政がつくったものを議会が追認していくという時代は終わったと思います。やはり20人の英知を結集して、困難な中で基本的な政策の方向を議会が決めていく。そして、市民の中に議会が責任を持ったその姿をきちっと見せていくためには、この向井市政がやっておられる9園廃止、2園というものについて、議会としてやはり指導力を持った意思を示していくことが、私は今社会から求められておるのではないかと思います。
向井市政が16年でやってきたことは一体何なのかということが問われる市長選挙も近いわけであります。恐らく向井市長は、これまでやってきたことに基本的には間違いがなかったという中で、今回の9園廃止、2園は、私はなぜ幼稚園を残すということが16年の中で計画的にきちっとできなかったのか。このことが逆に私は問われるのではないかと思います。こうなることは、状況からいって予想できたわけでありますから、そこに具体的な手を打ってこなかったという向井市政の姿も私は一面ここにあらわれておるのではないかなと思っております。
そういう点で、議会がこのことを認めて、向井市政を支えてきたわけですから、多数の中ではですね。今回市長選挙を前にして、議会が主体的に考えて、この9園の問題について改めて──署名も出ておりますけども、やはり市民の4年に1回の判断を真摯に受けて、私はこの問題については議会が判断をしていくべきではないかなと、そのように思います。
そういう意味で、この請願については否決という形をとるのではなしに、実質的には判断を先送りするというようなことも含めて、私は議会に御判断をいただきたい、そのように思います。だから、内容的には否決になったとしても、継続という意味を込めて、議員の皆さんの御賛同をぜひお願いをしたいと思います。
8 ◯議長(
堀口武視君) 以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより請願第1号を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、不採択であります。よって採決に当たりましては、原案について採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり採択することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
9 ◯議長(
堀口武視君) 起立少数であります。よって請願第1号は、不採択とすることに決定いたしました。
次に、日程第5、議案第4号 阪南市泉南市岬町介護認定審査会共同設置規約の変更に係る協議についてから日程第8、議案第9号 泉南市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてまでの以上4件を一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案4件について、厚生消防
常任委員会委員長から報告を求めます。厚生消防
常任委員会委員長 森 裕文議員。
10 ◯厚生消防常任委員長(森 裕文君) ただいま議長より報告の旨の指名を受けましたので、これより本定例会において厚生消防
常任委員会に付託を受けました議案第4号 阪南市泉南市岬町介護認定審査会共同設置規約の変更に係る協議についてから議案第9号 泉南市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてまでの以上4件につきまして、その審査の概要並びに結果について御報告を申し上げます。
なお、審査結果につきましては、本日皆様方のお手元に御配付いたしております本
常任委員会審査結果報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いいたします。
本
常任委員会は、去る3月11日、委員並びに市長以下
関係理事者の出席のもと開催し、慎重なる審査を行いました。
それでは、本委員会における各議案の審査の概要並びに結果について、順次御報告を申し上げます。
まず初めに、議案第4号 阪南市泉南市岬町介護認定審査会共同設置規約の変更に係る協議について及び議案第5号 阪南市泉南市岬町障害程度区分認定審査会共同設置規約の変更に係る協議についての以上2件につきまして、一括して審査の概要について申し上げます。
初めに、介護認定審査会の庶務については2市1町において輪番制により事務を行っているが、その輪番制の経緯及び期間を示せとの問いに、審査会の執務場所については、2市1町の中間に位置する阪南市の保健センター分室内を執務場所としており、その庶務については、当初は阪南市を事務局としていたが、その後、阪南市、泉南市、岬町の2市1町による輪番制とし、期間については3年であるとのことでした。
次に、介護認定審査会を2市1町において共同で行うメリットを示せとの問いに、共同設置により近隣市町との認定審査の適正化及び公平化が図られ、また認定事務におけるシステムについては共同運用を行っているので、経費の効率化が図られているとのことでした。
次に、介護認定審査会の委員構成及びその運営はどのように行っているのかとの問いに、委員については、医師、保健師、介護支援員など専門職の方で構成されており、審査会の運営については、5名の委員で構成する合議体を1合議体とし、全体で20合議体でもって1カ月サイクルで審査を行っているとのことでした。
次に、本市における審査件数並びに不服申し立てはあるものなのかとの問いに、審査件数については年間約2,500件であり、不服申し立てについては現在のところないとのことでした。
次に、介護認定に際し、申請者に対する聞き取り調査等、丁寧できめ細かい対応が必要だと考えるが、市の手続はどのようにしているのかとの問いに、申請者に対しては訪問調査による聞き取りを実施しており、その中で可能な限り家族の方に同席をしてもらい、利用者の身体状態、生活状況の把握に努めており、また市から主治医に対し意見書の提出を求めているとのことでした。
次に、昨年認定基準の改正があったが、審査委員の研修等実施しているのかとの問いに、制度変更等の場合については研修会を実施し、審査委員に周知を図っているとのことでした。
次に、今回の規約の変更内容については、認定審査会の庶務を泉南市から岬町へ変更することに伴い、その関係する第5条から第12条まで単に市町の変更をするものであるが、このような出し方ではなく、庶務の担当自治体について3年ごとに次はどの自治体へ変更するという提案のほうが簡素でわかりやすいのではないかとの問いに、条文の変更部分についてはすべて同じ内容であり、今後提案の仕方については、法規の担当部局、また2市1町とも相談をするとのことでした。
次に、審査委員の報酬及び任期を示せとの問いに、報酬については1回当たり1万8,000円であり、任期については3年であるとのことでした。
次に、1日当たりの審査件数並びに委員の任期満了後はどうなるものなのかとの問いに、審査件数については、1日当たり最大35件としており、任期満了後については、一定数入れかえるとのことでした。
次に、介護認定申請が年々増加の傾向であり、調査を担当する職員については増員すべきではないのかとの問いに、現在は2名の職員により調査を行っているが、平成22年度から3名へ増員するとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第8号 泉南市立保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について、審査の概要を申し上げます。
初めに、今回3年間の指定管理を経て本年4月から信達保育所は民営化となるが、市として法人に対し安心して保育所運営を任せられるものなのかとの問いに、法人については、これまで公立の保育運営を引き継ぎながら公の行っていた保育についても継続しているので、保護者・園児については特に不安はなく、市としては民間の独自性は尊重しつつ、必要時には指導、助言は行っていくとのことでした。
次に、法人の保育内容について、ほかの幼稚園、小学校との連携、交流は行っているのかとの問いに、園外活動については、公立の場合に比べその頻度は減少したものの、民営化後も連携は深めていくとのことでした。
次に、民営化に当たり大阪府において第三者評価が実施されたが、その結果を示せとの問いに、評価対象項目89項目のうち87項目において最良のA評価であり、特に保育環境、保育内容についての項目については、すべてA評価であるとのことでした。
次に、第三者評価のうち保護者の評価はどのようなものであったのかとの問いに、市から保護者へアンケート調査を配布し、その回収については評価機関へ郵送する形をとった結果、回答をした保護者のうち約90%は法人の保育所運営について満足しているという評価であったとのことでした。
次に、指定管理から民営化に移行をするが、財政効果額を示せとの問いに、まず公立から指定管理への効果額として年間約3,000万円の効果があり、そして指定管理から民営化となれば、国・大阪府から保育所運営費の負担金を得ることができるので、その効果額は約7,400万円であり、このことから公立運営と比べると年間1億円超の効果額があるとのことでした。
次に、民営化に当たり、信達保育所の土地、建物の取り扱いを示せとの問いに、土地については保育所運営の安定化への考慮を勘案し、5年間無償貸し付けを行うものであり、建物については老朽化が進んでいるため一定期間無償貸し付けを行った後、無償譲渡をするとのことでした。
次に、民営化となれば信達保育所の名称は変わるものなのか、また現在は休日保育を行っているが継続する考えなのかとの問いに、保育所の名称については当面は変更しないとのことであり、休日保育については、保護者ニーズが高いことから引き続き実施するとのことでした。
次に、今回の信達保育所、また来年には樽井保育所が民営化の予定であるが、他の3保育所については市としてどのような方針を立てているのかとの問いに、平成17年に保育所民営化基本方針を策定し、保育所については民営化あるいは
幼保一元化の方向づけを行い、その後、平成21年5月に
教育委員会とともに
幼保一元化基本方針の策定を行い、具体の中身については現在精査中であるとのことでした。
次に、社会福祉法人については経営破綻している事例は多く、民営化に当たり法人全体の財務内容について市としてチェックはしているのか、また専門家の意見を聞くべきではないかとの問いに、法人全体の経営状況、財務内容については確認しておらず、今後専門家と相談を含め検討するとのことでした。
次に、民営化に当たり土地、建物についてはそれぞれ一定期間無償貸し付けとのことだが、本市には既存の民間保育所があり、法人については民間保育所と比べ初期投資をすることなく大変有利な条件と考えるが、市の見解を示せとの問いに、市としても既存の民間保育所と著しい不均衡がないよう、信達保育所の建物については老朽化しており、最終的に無償譲渡するほうが本市にとって有利であり、また土地については5年後には必ず有償貸し付けとし、著しい不均衡がないように努めるとのことでした。
次に、私立の幼稚園については行政の権限は及ばないと聞くが、民間保育所については行政の指導力は及ぶものなのかとの問いに、民間保育所については市から保育の負担金を支出しているため、行政の指導権限はあるものであるとのことでした。
次に、保育所における待機児童の現状を示せとの問いに、本市においては国が定める基準の待機児童は発生しておらず、現在の規模において対応は可能であるとのことでした。
次に、第三者評価、また保護者アンケートにおいて法人の評価は高い結果であったが、このことは公立の保育所運営を継続したことによるものであり、公立運営と何ら変わらないのではないのかとの問いに、法人の保育所運営については、公立の運営を継承する中で保育の質を落とすことなく民間活力を導入し、公立にはできない保育サービスについて迅速に対応できるものであるとのことでした。
次に、信達保育所における調理員の人数を示せとの問いに、調理員の配置基準は法令等で定めはなく、現在は3名を配置しており、民営化後においても同様であるとのことでした。
次に、民営化になれば保護者ニーズにより新たな保育サービスの提供を行うことは、保護者にとって有償負担となるものなのかとの問いに、保護者ニーズがあれば、例えば習いごと教室については無償と考えており、保護者との話し合いに基づき決定をするとのことでした。
次に、法人については民営化を見据え保護者要望の聞き取り、その反映は行ったのかとの問いに、年に数回、行政、法人、保護者代表の三者で協議の場を持ち、改善する点については改善を行ったとのことでした。
次に、来年は樽井保育所が民営化予定であるが、土地、建物の取り扱いは信達保育所と同じ条件なのかとの問いに、樽井保育所については信達保育所と同様の取り扱いと考えているとのことでした。
次に、民営化となれば市の人権推進部局との連携、人権研修等への取り組みはされるのかとの問いに、人権教育、人権研修については重要であると考えており、民営化後も一定取り組んでいくとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りました。
討論では、国による三位一体改革により2004年から公立保育所の運営費、施設整備費等については一般財源化となり地方交付税に組み込まれ、その交付税の減額分については地方自治体へ負担転嫁されたことから、本市においては財政難を理由に公立保育所を民営化へと推進することとなったものである。
今回の信達保育所の民営化に当たり、反対理由として、第1に公立保育所は国基準よりも職員の加配を行っているが、民間については最低基準で行うこともある。第2に、運営費が減額となっている中で公立の保育内容を継承することは難しい。第3に、職員の配置基準や労働条件は厳しくなり、保育内容に影響が生じ、子どもの成長に格差が出る。第4に、第三者評価では保護者アンケートの回収率が34%と低過ぎることから、保護者の要望、保育の継承について反映されていない。第5に、信達保育所の土地、建物の取り扱いについては、一定期間無償貸し付けとの結論は、公立と既存民間保育所との格差を広げるものである。
このようなことから、財政難であっても公立保育所の果たす役割は大きく、また保護者の安心、信頼性を考えると、公立保育所の存続に向けた努力は市として当然すべきであることから、今回の民営化を容認する本件については反対するとの討論がありました。
以上で討論を終結し、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決されました。
次に、議案第9号 泉南市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、審査の概要を申し上げます。
初めに、本改正については、平成20年10月に発生した大阪市浪速区の個室ビデオ店火災を踏まえ防火安全対策を強化するものであるが、その改正内容及び本市において適用となる店舗はあるのかとの問いに、改正内容については、カラオケボックス、インターネットカフェなどの個室型店舗の個室における外開き戸について、開放した場合において、自動的に閉鎖するものとし、避難通路における避難障害を解消するものであるとのことであり、本市における適用店舗については、該当はないとのことでした。
次に、本市には適用となる個室型店舗がないとのことであるが、今後新たに個室型店舗の建築申請があった場合、市として事前に設備点検等は行うものなのかとの問いに、建築の計画段階において防火安全面の事前協議を行い、また建築後においては事業所により年に2回以上防火訓練を行うものであるとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上が本
常任委員会に付託を受けました議案第4号 阪南市泉南市岬町介護認定審査会共同設置規約の変更に係る協議についてから議案第9号 泉南市火災予防条例の一部を改正する条例の制定についてまでの以上4件につきまして、議案の審査の経過と結果でございます。
甚だ簡単でございますが、私の報告とさせていただきます。
11 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
これより本4件について討論を行います。討論はありませんか。────和気議員。
12 ◯3番(和気信子君) 議案第8号、泉南市立保育所設置条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から共産党議員団を代表して討論を行います。
信達保育所は、働くお母さんたちの切実な願いのもと1976年に設置されてから、乳幼児の生活や遊びを保障し、保護者の要望にこたえ、障がい児保育、子育て支援、延長保育などを実施し、公的役割を果たしてきました。
公立保育所の信頼と安心、立地条件のよさもあり、規制緩和された後も入所希望も多く、なかなか入所できないこともありました。
こうした中、保育所運営費の基本部分は国庫負担金として確保されていましたが、さきの自・公政権のもと、三位一体改革の名で2004年から公立保育所の運営費と施設設備費のほか、障がい児保育補助金などが一般財源化され、地方交付税などに組み込まれました。地方交付税が減額され、地方自治体への負担転嫁となっています。
財政難を理由に泉南市は公立保育所に指定管理者制度を導入し、さらに民営化の道を選ぼうとしています。公立保育所の果たす役割は大きいものがあり、財政難であっても存続に向けた行政努力は重要です。
こういったことから、信達保育所を民営化する
条例改正に当たり問題点があります。
第1に、泉南市の公立保育所は、国基準よりも職員を加配するなど、よりよい保育を保障してきていますが、民間保育園は最低基準で運営努力を行わなければなりません。
第2に、指定管理者制度導入で運営費が削減されました。さらに減額された中で完全民営化後、公立の保育内容を継承し続けるには難しいことです。
第3に、運営費が限られた中、民間保育園で職員が定年まで働き続けるには、賃金や労働条件にも厳しいものが出てきます。それは職員の平均年齢でも示されてるように、公立が40代に比べ、信達保育所は20代ということにあらわされています。保育経験で保育内容にも影響が出て、子どもの発達保障にも格差が出てくると危惧されます。
第4に、保護者のアンケートの回収率34%は低過ぎます。完全民営化で保護者の要望事項が継承されていくのかどうかが不明であります。
第5に、財源のコスト削減をした分は子育て支援施策の充実に充てると言っておられたが、こういったことが見えてきません。
第6に、市民の財産である土地、建物の考え方の方針の甘さが見られます。今、国は不況の中、働きたいが保育所に入れない待機児対策として保育の最低基準を緩和するとしています。公立保育所5カ所の中で信達保育所が完全民営化になると、公立保育所と民間保育所の格差がますます広がることになると危惧します。
公立保育所の安心、信頼性、必要性、そして果たす役割は重要です。泉南市の保育行政においてコスト削減のための民営化路線でなく、民間保育園にも格差の出ないように運営費の増額をするべきです。
以上の点から第8号の議案に反対をいたします。御賛同ください。
13 ◯議長(
堀口武視君) ほかにありませんか。────以上で本4件に対する討論を終結いたします。
これより、まず反対討論のありました議案から順次採決をいたします。
まず初めに、議案第8号 泉南市立保育所設置条例の一部を改正する条例の制定についてを採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
お諮りいたします。本件については、委員長の報告のとおり原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
14 ◯議長(
堀口武視君) 起立多数であります。よって議案第8号は、原案のとおり可決されました。
次に、ただいま採決をいたしました1件を除く議案第4号、議案第5号、議案第9号の3件について、これより一括して採決いたします。
本3件に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
お諮りいたします。本3件については、委員長の報告のとおり原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
15 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって本3件は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第9、議案第2号 市道路線の認定等について及び日程第10、議案第3号 土地改良事業の計画の変更についての以上2件を一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案2件について、産業建設
常任委員会委員長から報告を求めます。産業建設
常任委員会委員長 角谷英男議員。
16 ◯産業建設常任委員長(角谷英男君) ただいま議長より報告の旨の指名を受けましたので、これより今定例議会において産業建設
常任委員会に付託を受けました議案第2号 市道路線の認定等について及び議案第3号 土地改良事業の計画の変更についての以上2件の審査について、その概要並びに結果の御報告を申し上げます。
なお、審査の結果につきましては、本日皆様方のお手元に御配付いたしております本
常任委員会審査報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いいたします。
本
常任委員会は、去る3月12日、委員並びに
関係理事者の出席のもと開催し、慎重に審査をいたしました。
それでは、本委員会における各議案の審査の概要並びに結果について、順次御報告を申し上げます。
まず初めに、議案第2号 市道路線の認定等について御報告を申し上げます。
まず初めに、市道路線の廃止の中には、他の府道や国道などと重複する部分については1つの路線を分割するなどの方法がとられている一方で、信達樽井線については、府道や国道と交差するにもかかわらず路線が分割されていないことについて、市道路線の廃止、認定における市の考えを示せとの問いに、他の府道、国道との重複する路線の認定については、それぞれの道路管理者との協議で決定しているものであり、特に法律に定められているものではなく、基本的には府道、国道などの上位の路線を優先し、市道についてはその重複する箇所で分割されるとのことでした。
また、信達樽井線については、既に都市計画決定が行われており、街路事業として1つの市道路線として事業認可を受け事業を行っていることから、国道、府道との重複部分についても1つの市道路線として考えているとのことでした。
次に、今回の市道路線の認定には、既に供用が開始されて年月が経過した路線も含まれているが、同様の事例がほかにどの程度存在するのかとの問いに、供用後の市道としての認定がおくれていた路線については、今回ですべて整理されたものと考えているとのことでした。
次に、信達樽井線については、工事も完了していない中で今回市道として認定することに問題はないのか、市の考えを示せとの問いに、これまでにも市場長慶寺線や砂川樫井線など、供用開始前に市道路線として認定を行っている事例もあり、法的に問題はなく、特に国・府の補助を受けて行う道路事業については、事業期間が長期にわたることなどから、毎年度、市道認定を繰り返して行うことは適当ではないとのことでした。
そして、信逹樽井線の市道認定については、今年秋に供用開始を予定していることから、円滑な供用が行われるようにあらかじめ市道認定を行い、供用告示を行う必要があることから、事前にその手続を行うものであるとのことでした。
次に、市道路線の認定に当たっては、地方交付税の算定額にも影響することから、道路台帳の整備が重要と思われるが、今回の市道路線の認定によって、いつ、どの程度の交付税が算入されると考えているか、市の考えを示せとの問いに、道路台帳の整備については、年1回まとめて整備を行っていることから、市道路線として認定後すぐに交付税が算入されるものではなく、供用開始後、翌年度に道路台帳が整備されて、その額が決定されるため、現在のところ算入される交付税の額については未定であるとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第3号 土地改良事業の計画の変更について御報告申し上げます。
まず初めに、今回の計画変更については、金熊寺川のつけかえにより旧河川敷を土地改良区域に編入することにより、その事業費に変更が生じたものであるが、計画時点においてあらかじめ事業費に計上することはできなかったのか、市の考えを示せとの問いに、本事業については、計画区域に山を掘削した際の公共残土を利用して盛り土を行う計画であり、河川敷が埋まることはわかっていたが、河川敷については、登記簿上、地目が河川となっており、地積、地番等が確定していなかったため、河川をつけかえることによって旧河川敷に新たに地番を設定し、面積の確定を行ったため、事業区域の面積に変更が生じ、また河川敷の埋め立てにより土壌改良等の必要が生じたため、その費用が新たに生じたものであるとのことでした。
次に、残土の処分について、本事業で使い切れない部分があればどのように処分など考えているのか、市の考えを示せとの問いに、残った残土の処分については、他の公共事業において活用を予定しているとのことでした。また、残土の搬出に伴い、大型車両等の通行によって損傷した道路等については、事業主の大阪府において原状回復するとのことでした。
次に、農地の地元等への売り払いの時期についてはいつごろを予定しているのか、また売却の予定価格について、市の考えを示せとの問いに、地元農家から農地の購入の依頼があれば、売却の協議を行うが、現在、工事の途中であること、また農地も完成していないことから、農地の購入を希望する農家は少ないと思われるため、売り払いに当たっては、事業が進み、農地の形が見えてくる来年2月から3月ごろを予定したいとのことでした。
また、農地の売却に当たっては、財団法人大阪府みどり公社が大阪府から本事業に係る農地の払い下げを受けた後、近傍の農地等の価格を参考にして価格を決定し、公社から地元農家等へ売却するとのことでした。
次に、農地の売買に当たっては、農地法の規制により農地は農家以外の売買はできないが、本事業の農地の売り払いについて、市の考えを示せとの問いに、農地の売買については、農地法に基づき適正に行いたいとのことでした。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上が本
常任委員会に付託を受けました議案第2号 市道路線の認定等について及び議案第3号土地改良事業の計画の変更についての以上2件の議案の審査について、経過と結果でございます。
甚だ簡単でございますが、当委員会に付託されました議案2件の審査結果について、私の報告とさせていただきます。
以上です。
17 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
これより本2件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本2件に対する討論を終結いたします。
これより議案第2号及び議案第3号の以上2件について一括して採決いたします。
本2件に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
お諮りいたします。本2件は、委員長の報告のとおりいずれも原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
18 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって本2件は、いずれも原案のとおり可決されました。
次に、日程第11、議案第10号 平成21年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第8号)から日程第15、議案第14号 平成21年度泉南市水道事業会計補正予算(第3号)までの以上5件を一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました議案5件について、平成21年度予算審査特別委員会委員長から報告を求めます。平成21年度予算審査特別委員会委員長 小山広明議員。
19 ◯平成21年度予算審査特別委員長(小山広明君) こんにちは。平成21年度予算審査特別委員会委員長報告をさしていただきます。ただいま議長から指名をしていただきました件で、議長も言われたような議案第10号の平成21年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第8号)から議案第14号までの以上5件について、審査の概要並びに結果の報告を申し上げます。
なお、審査の結果につきましては、本日皆様のお手元に御配付しております本特別委員会審査結果報告書のとおりでございますので、御参照いただければと思います。
さて、本特別委員会に付託されました議案5件につきましては、過日の3月15日、委員並びに市長以下
関係理事者の出席のもと開催し、慎重なる審査を行いました。
それでは、本特別委員会における各議案の審査の概要を申し上げたいと思います。
まず初めに、議案第10号についてでありますが、 初めに歳入において、地域活性化・きめ細かな臨時交付金について性質及び内容を示せとの質問に対して、平成21年12月8日に国の緊急経済対策として、地方公共団体のきめ細かなインフラ整備等を支援するもので、公共施設の建設や修繕等を行うための交付金である。また、その内容については、国の平成21年度第2次補正予算における総額約5,000億円のうち、泉南市の配分額は約8,800万円であるということでありました。
次に、りんくうタウン公共施設等の引き継ぎに関する負担金として5,000万円が計上されているが、その内容を示せとの問いに、平成7年12月にりんくうタウン公共施設等の引き継ぎに関する基本覚書及び確認書に基づき、大阪府が瑕疵担保期間3年間に要する引き継ぎ経費を負担するもので、残引き継ぎ施設は公園及び下水道施設であり、緑地の維持管理についてはアドプト制度の導入を考えているとのことでありました。
次に、基金繰入金674万8,000円について、その内容を示せとの問いに、今回は公共施設整備基金から繰り入れするものであるが、今回の地域活性化・きめ細かな臨時交付金に関する事業について、全15事業で約9,500万円の経費を計上しているが、交付金の内示額が約8,800万円であるために、落札減等を考慮した上、公共施設整備基金から繰り入れた額であるということでありました。
次に、教育寄附金10万円が計上されているが、購入図書の内容を示せとの問いに、国際ソロプチミストから寄附されたもので、女性問題関連の図書を67冊購入しましたということです。
次に、歳出において、庁舎改修工事費950万円については、改修内容を示せとの質問に、今回の改修は、庁舎食堂跡の改修、議場屋上の防水改修及び点字ブロックの設置となっており、内容については、食堂跡は、福利厚生事業を中心に、市民相談室の設置、職員の食事スペースの確保及び調理を伴わない弁当の販売など物品販売機能を備えた多目的室に改修を行う予定である。
次に、議場屋上の防水改修については、経年劣化により修繕対応が限界となったことから全面改修を行うものである。また、点字ブロックの設置については、本館1階玄関から身障者用トイレ及びエレベーターなどへの案内誘導を考えており、予算については約100万円程度を見込んでいるとのことでありました。
次に、全国瞬時警報システム整備に伴う工事請負費942万円について、その内容はということに対して、全国瞬時警報システムとは、国から発表される緊急地震速報や弾道ミサイルの発射情報など瞬時に市民へ情報伝達を要するものを通信衛星から人手を介さず防災無線を起動し、サイレンや音声等で市民に知らせるシステムである。完成時期については、この8月に発生した駿河湾沖の地震などに対応するため、現在、システムの高度化を検討しており、平成22年夏季以降の完成予定であるということであります。また、運用については、国民保護計画に基づき市民への周知徹底を行い、体制づくりを整えていくということでありました。
次に、老人集会場に係る工事請負費について、先般グループホームにおいて火災が発生し、高齢者が死亡したという新聞報道があったが、今回の老人集会場の改修についてはどのような対応策を考えているのかという質問に対して、今回は浜老人集会場において経年劣化による壁面亀裂があり、雨漏り防止の工事を行うものであるが、災害への対応策としてスプリンクラーの設置について検討しているとのことでありました。
次に、他の老人集会場における今後の改修計画を示しなさいということに対して、現在職員が現地調査を行い、改修箇所の把握を行っており、また各区や市民からの要望を精査し、優先順位に応じて安心した利用が可能な改修に努めていくということでありました。
次に、保育所の修繕料や下水接続工事883万2,000円が計上されているが、修繕内容と下水接続工事の現状を示せとの質問に、修繕内容については、鳴滝第一保育所の配ぜん台が老朽化していることから入れかえを行うものである。
また、今回の下水接続工事は浜保育所の下水接続工事であり、その他の現状については、信達保育所は下水道供用開始がされておらず、下水道接続が未接続であり、鳴滝第一保育所については、敷地中央に暗渠があり接続に支障がある部分があるため、一部浄化槽利用が続いている状況であるという説明でありました。
次に、火葬場の修繕料315万円が計上されているが、その修繕内容を示せとの問いに、今回の修繕は、樽井火葬場の1炉における耐火レンガの全面巻きかえと、西信達火葬場の2炉における台車2台のキャスターの補修を予定しており、1炉ずつ約1カ月程度の改修期間を要するとのことでありました。
次に、火葬場に対する将来ビジョンについて市の考えを示せとの問いに、将来ビジョンとしては、樽井火葬場を利用した新火葬場の建設は、進入路や面積に問題があり、また樽井火葬場を一たん取り壊した場合、西信達火葬場のみの対応となり、年間約550件の火葬に対応が難しくなり、補完機能に問題に生じる。このような理由から、火葬場の将来ビジョンとしては、両火葬場を維持補修しながら新火葬場を建設した後、両火葬場を閉鎖する方向で考えているとのことでありました。市長、聞いてますか。
次に、水道事業会計繰出金2,362万5,000円について、その内容を示せとの問いに、平成21年度における地域活性化・公共投資臨時交付金のライフライン機能強化等事業であり、老朽管更新事業が採択されたため、企業債から交付金に変更したということであります。
次に、小学校費の下水道接続に伴う工事請負費は西信達小学校に要するものであると聞くが、樽井小学校のトイレについての対応策を示せとの問いに、樽井小学校の留守家庭児童会のトイレについては、下水接続が未接続であることから、今後において積極的に予算要求をしていきたいとのことでありました。
次に、学校給食センター費450万円について、今回は調理がまの修繕費であると聞くが、他の備品について緊急的に修繕するものはないかとの質問に対して、現状の調理がまのサイズは生徒人数に対応が困難で、煮炊きをする際に吹きこぼれる可能性が高く、現場の要請に伴い調理がまを1つふやすための経費であり、また施設においても、昭和50年以来の施設であるため、一定計画的に設備の更新はしているが、今後も必要に応じて更新要求をしていくとのことでありました。
次に、中学校費の消防設備修繕及び泉南中学校のトイレ改修経費については、修理しても壊されるという声を聞くが、学校設備は共有財産であるという観点から、生徒に対して改修後どのような指導を考えているのかとの問いに、学校設備は市民の大切な税金により成り立っていることの周知を行い、仮に故意に破損させた場合は弁償責任の指導も考えている。また、物を大切にする教育として、
自分たちの学校を
自分たちで守るという意識をつくり、生徒会活動の活性化など総合的な指導を行っていくとのことでありました。
次に、教育関係予算の執行方法についてであります。優先順位という視点において、
子どもたちの安心・安全を守るということに対する一定の基準はあるのですかという質問に対して、優先順位に対する基準は、まず
子どもたちへの危険性が高いものから最優先に改修を行い、次に学習活動に支障があるもの、そして費用対効果があるかどうかを基準として改修に努めているとのことでありました。
次に、繰越明許費中、信達樽井線改良事業3億9,470万円が示されているが、工事の総事業費及び総事業費中の起債額及び残事業費を示せとの問いに、総事業費は約57億6,100万円である。そのうち起債、いわゆる借金額は約29億3,000万円である。また、残事業費については約5億5,000万円であるということでありました。
次に、林道改修工事費500万円及び道路新設改良事業費500万円については、いずれも算定根拠を示せとの質問に、林道改修工事については、市民の里から堀河側へのSカーブの縦断勾配がきつい箇所、またお菊松から堀河ダム側へおりる場所の縦断勾配がきつい箇所は、一般車両の通行に支障を来していることから、改修に要する経費である。道路新設改良事業については、市場長慶寺線について数回に分けて事業を完成させるものであるが、今回の補正予算では、市場岡田線側から工事を行うため、補正予算に合わせて500万円を計上したということであります。
次に、体育館修繕料70万円が計上されているが、指定管理者に委託をするならば、責任問題を明らかにする点でも、体育館全体について改修箇所の確認をすることは指定管理者への引き渡しの最低条件であると考えるが、その考え方を示せとの問いに、今回の改修は経年劣化による屋根の漏水に対する改修経費であるが、体育館の改修についてはいろんな要望も受けていることから、市民が安心して利用できることを目的に、今後とも鋭意努力を行っていくとのことでありました。
以上で質疑を終結し、本議案に対して、松本雪美委員ほか1名から、繰越明許費における信達樽井線改良事業3億9,470万円、幼稚園施設耐震化事業1億5,300万円及び旧済生会泉南病院施設解体事業5,450万円について減額する旨の修正動議が提出されました。
ここで原副委員長に委員長席をかわりましたので、これから原副委員長が委員長として審議運営をしたところは、原副委員長に報告をいただきますので、よろしくお願いします。
20 ◯議長(
堀口武視君) 委員長の指名でございますので、平成21年度予算審査特別委員会副委員長 原 憂子議員に報告を求めます。原 憂子議員。
21 ◯平成21年度予算審査特別副委員長(原 憂子君)
すみません。議長のお許しをいただきましたので、続きまして報告をさせていただきます。
本修正案に対する質疑では、旧済生会泉南病院施設の解体工事は、議会で議決をし、契約を締結した上、解体工事を行っている。今回、本工事費を削除することは、さまざまな問題が発生することが考えられるが、その見解を示せとの問いに、解体工事後、幼稚園の新設について、幼稚園の全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願の提出があり、また
教育問題審議会の答申についても、答申内容を無視したものである。よって予算を凍結し、再度市民の意見を反映させたきめ細かな就学前保育を期待するため、繰越明許費の減額を提案するものであるとのことでした。
次に、旧済生会泉南病院施設解体工事の契約について、現在工事が進んでいる中で本事業予算を凍結することは法的に問題はないのかとの問いに、今回の修正動議は、繰越明許費は予算の一部をなすものであるから議会の議決を要するもので、地方自治法施行規則第14条の規定により款、項、事業名、金額を内容とする所定の様式により議会の議決を求めることとされている。議会としては、長が提出した金額を増額し、または減額して議決することも差し支えないと確認していることから、契約違反による損害賠償が発生する可能性はあるが、市民及び答申内容を重視する必要があるため、凍結は必要であるとのことでした。
以上で修正案について質疑を終結し、修正案、原案について討論を行いました。
まず、修正案に賛成の討論として、市政を転換するという視点から、泉南市の将来を考えると本事業予算を凍結し、根本的な予算の見直しを行う必要がある。また、市長選挙を控えた骨格予算という観点からは、市民のために自由な施策展開を可能にする環境づくりが必要であるため、本修正案について賛成するとの討論がありました。
続いて、原案に対する討論では、反対討論として、今回の補正予算は、庁舎改修経費、火葬場の修繕料など市民生活や
子どもたちの教育の安全確保を含む大切な予算であることは認めるものの、一方で、反対要因として、1つ目は、繰越明許費において、大型公共事業を中心とする信達樽井線改良事業は、平成21年度末で総事業費約57億6,100万円で、残事業費は5億5,000万円である。また、起債償還が続く中、さらに繰越明許費3億9,470万円を計上していること。
2つ目は、幼稚園の全園(9園)廃止2園化の見直しを求める請願が提出されていることから、市民のニーズを反映しておらず、一
丘幼稚園の大規模改修経費については、2園化ではなく、すべての幼稚園に対し執行すべきである。
3つ目は、旧済生会泉南病院施設解体事業についても、幼児の生命を預かる施設として100%の安全確保について不十分であることから、さらに今後議論が必要であると考えるため、反対するとの討論がありました。
次に、
賛成討論として、今回の補正予算は、国の地域活性化・きめ細かな臨時交付金及び地域活性化・公共投資臨時交付金事業を主な財源にしたものであるが、国の緊急経済対策には、子育て応援特別手当は執行停止となるなど、基本的に国の施策がすべて正当とは言えないが、国民の総意ととらえ、外交等に関しては、慎重に執行することが大切であると考える。
以上、苦言を申し添えて、今回の補正予算は、従来から泉南市の抱えてきた重要課題、全国瞬時警報システム整備、老人集会場の整備、保育所の下水接続、小・中学校のトイレ改修及び消防設備の整備等など喫緊課題がフォローアップされ、厳しい財政状況の中において、特に
子どもたちを中心とした安心・安全の施策の遂行を改めて評価し、賛成するとの討論がありました。
次に、反対討論として、今回の補正予算は、全国瞬時警報システム整備などの予算が計上されているが、議会が議決することに当たって、弾道ミサイル発射情報を受けた際の現実的な対応策について議会への説明が不十分であり、また、政治的立場から市民に責任を持たなければならないという自覚を持って、本市政の総括とも言える本予算には反対するとの討論がありました。
以上で修正案及び原案に対する討論を終結し、採決に入りましたが、まず初めに、議案第10号に対する修正案については、採決の結果、反対多数で修正案については否決されました。
次に、原案については、採決の結果、賛成多数で可決いたしました。
ここでかわります。
22 ◯議長(
堀口武視君) 議長より小山委員長に申し上げておきます。昨年の第4回定例会におきましても、議長のほうからこういうやり方については注意をしております。会議規則第39条では、委員長報告は委員長が行う、委員長に事故あるいは欠員ある場合のみ副委員長と、こういうことになっておりますけども、今回そういうことでやむなく副委員長の報告を認めましたけども、今後このようなことのないように改めて注意をしておきます。
小山委員長。
23 ◯平成21年度予算審査特別委員長(小山広明君)
どうもいろいろ御協力をいただき、ありがとうございます。
次に、議案第11号 平成21年度大阪府泉南市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)の審査の概要を報告させていただきます。
初めに、保険基盤安定繰入金936万1,000円が減額されているが、その減額内容をとの問いに、今回の減額の内容は、歳入間における相互調整を行うものであり、介護従事者処遇改善臨時特例交付金540万4,000円の増額、繰入金227万6,000円の増額及び財政安定化支援事業繰入金1,163万7,000円増額する一方で、保険基盤安定繰入金936万1,000円の減額及び諸収入768万円を減額するもので、結果的に歳入合計に変更は生じないということでありました。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第12号 平成21年度大阪府泉南市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)の審査の概要を報告いたします。
初めに、今回の減額補正6,284万円については、サービス利用者の減少によるものと聞くが、その内容はとの問いに、泉南市第4期高齢者保健福祉計画において地域密着型サービス等を計画していたが、地域密着型介護サービス給付費が4,000万円減額となるなど、利用者についても進捗状況が思わしくなかったことから、減額補正に至ったものであるとのことでありました。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号 平成21年度大阪府後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)の審査の概要を報告させていただきます。
初めに、後期高齢者医療保険料3,600万円の減額補正について、その内容を示せとの質問に、平成20年度と同額程度の所得により保険料を試算していたが、平成21年度所得が減少したことから保険料が減額になったと考えているとのことでありました。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
次に、議案第14号 平成21年度大阪府泉南市水道事業会計補正予算(第3号)の審査の概要を報告いたします。
初めに、今回の補正予算は、水道管の老朽化に伴う経費であると聞くが、今後の改修計画を示せとの質問に、水道管の老朽化は未来永劫に続くものであるため、老朽化に伴う修繕については、必要に応じてその都度改修を行っていきたいとのことでありました。
以上で質疑を終結し、討論に入りましたが、討論はなく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上、本特別委員会に付託を受けました5件につきまして審査の概要並びに結果でございます。
甚だ簡単ではございますが、私の報告とさせていただきます。よろしく御承認いただければと思っております。ありがとうございました。
24 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で……(松本雪美君「議長、この際動議を提出いたします」と呼ぶ)
松本雪美議員。
25 ◯17番(松本雪美君) ただいま議題となっております議案第10号については、修正するとともに、これを議題とされんことを望みます。(「賛成」の声あり)
26 ◯議長(
堀口武視君) ただいま
松本雪美議員外1名から議案第10号については、一部を修正するとともに、これを議題をされたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
議員提出議案第10号 議案第10号に対する修正動議を議題といたします。
修正案を配付させます。
〔修正案配付〕
27 ◯議長(
堀口武視君) 本件に対し、提出者を代表して
松本雪美議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。松本議員。
28 ◯17番(松本雪美君) 議案第10号、平成21年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第8号)のうち、27事業のうち3事業ですね。来年に繰り越される3事業について減額の修正を求めるものであります。
27事業は総額12億92万5,000円、繰越明許費のうち3事業、1つは信達樽井線改良事業費3億9,470万円、2つ目は幼稚園施設耐震化事業1億5,300万円の事業費、3つ目は旧済生会泉南病院解体事業費5,450万円の3事業費総額6億220万円を減額し、修正を求めます。
減額の修正の理由を述べたいと思います。今回の繰越明許費は、昨年来から不況対策のためになど政府が地方に配分した臨時交付金、第1次補正分、第2次補正分を合わせて、泉南市にも4億3,000万円の国費の歳入があり、各小・中学校へのパソコンの導入や消防設備の修繕、泉南中学校のトイレの改修、和泉砂川駅のエレベーター設置やトイレの水洗化、バリアフリー化など、市がこれまで放置してきた行政の底上げに役立つ事業化が進められます。
しかし、前政府も新政府も年度末ぎりぎりになって予算化されたものもあり、事業も完了に至らないものが続出しました。政府はこの対策のための財源確保は国債という借金で賄われることを思うと、将来に消費税増税など国民への負担増が押し寄せるのではないかと不安が大きくなるばかりです。
今回の繰越明許費の減額の1点目は、信達樽井線改良事業3億9,470万円の減額を求めるもの。旧26号線からの延長でりんくうタウンまでの橋梁工事を含む信達樽井線の建設の総事業費は63億円を超えるとされております。平成21年度末で事業費は57億6,100万円に達し、この時点での残事業は5億5,000万円であると答弁をされております。
この道路は、一般財源は少ないけれども、泉南市の負担はほとんど借金で、平成48年まで借金返済が続きます。全体で元金と金利を含めて35億1,700万円を超える借金返済、今後6年間だけ見ても毎年2億円の返済をせねばなりません。しかも、ことしから平成37年までの15年間で25億3,000万円、約70%を超す返済額になり、今すぐ必要でない信達樽井線、加えて基幹農道、農免道路、農業公園、市民の里、これらの大型事業がどんどん進められた結果、市財政は借金が膨らんで財政破綻を引き起こしました。そんな中で市民の暮らし、教育、福祉が大幅に切り捨てられ、今後の市政運営には新たな事業展開ができない異常な事態になっております。
我が党議員団は、これまで一貫して信達樽井線など大型公共事業の借金が若い世代に大きな負担となってのしかかってくること、またイオンは栄えるけれども、内陸部の商業者は疲弊していく、財政分析を含めてあらゆる角度から忠告をしてきました。市長は全く聞き入れませんでした。今回の繰越明許費は、前議会で可決されたものであるとしても、平成22年度への事業が引き継がれるものとして、この時点で減額して緊急度の高い事業に充てるべきです。
減額の2点目、3点目の問題です。大型公共事業で財政破綻で犠牲になったのは、幼稚園の統廃合、9園廃止、2園化です。昨年末には9園廃止、2園化のためとして、一
丘幼稚園の耐震化、これは1億5,300万円、旧済生会泉南病院の除去解体費には5,550万円で、今回6億2,000万円が予算化され、繰越明許費として提案されております。この減額を求めます。
減額の理由のその1は、
教育問題審議会では就学前保育の施策を考えるときには、財源難を理由に統廃合してはならない、子どもを真ん中に置いて夢や理想に向かって検討することが最も大事である、そのためにも豊かな環境を用意し、十分な人的配置を行うなど、泉南市の未来を担う
子どもたちの保育、教育に責任を持つことを切に望むとあります。
さらに、
公立幼稚園の役割を担うために、新しい配置が必要な場合は、子どもが育つ教育、コミュニティとして校区間連携や地域に根差した交流ができるような配置が必要であり、最低中学校区に1園は残すことが必要であると、
教育問題審議会では
教育委員会に答申をしています。
就学前部会では、幼児教育保育の専門家や市民代表も交えて議論が尽くされ、出された結果の答申であり、
教育委員会はみずから審議会に諮問し、出された答申に逆行させるような形でこの9園廃止、2園化を進めております。市の言うままに
教育委員会は就学前教育の原点を投げ捨て、行政と一緒になって、行財政改革の立場で泉南市の幼児教育を切り捨てるなど、あってはなりません。今からでも遅くありません。改めるべきです。
教育委員会はわずか8回しか説明会を開いていないのに、保護者や地域住民には十分に説明したと言い切りました。
29 ◯議長(
堀口武視君) 松本議員、討論ではありません。提案理由と趣旨説明ですから簡潔に。
30 ◯17番(松本雪美君) そして、1年前には地域住民の幼稚園保護者から請願が出て、また樽井地域や東地域からも要望書が出て、今回も請願が出されました。
3つ目には、2園化準備のために、一
丘幼稚園の耐震化と済生会泉南病院跡地の除去費も、繰越明許費合わせて2億7,000万円が次年度へ繰り越されるというものであります。
また、泉南病院跡地の問題では、土壌の調査をすると、こういうふうに言っており、1カ月はかかるということです。だから、まだいまだに結論が出ていないこの時点で、安全の確認をすることもできないという状況であります。
私は、こうした時点で繰越明許費の減額修正を求めたい、そして
幼保一元化の問題もまだ財政的にも結論は出ていないし、そしてこれから後、2園化で効果額が出されているということですが、この効果額も
幼保一元化の施設を建設したり、具体的な計画を立てたり、これを進めようとするときには多くの資金がかかる。そういう事態であるということを問題点として指摘をして、3件の繰越明許費の減額を求めるものであります。
よろしくお願いします。
31 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
これより修正案及び原案について順次討論を行います。
まず初めに、議員提出議案第10号
松本雪美議員外1名から提出されました修正案について討論を行います。討論はありませんか。────小山議員。
32 ◯10番(小山広明君) 今、松本さんから提案されました理由、繰越明許、いわゆる今年度に予算が使われなかって来年度に繰り越しをするという措置でありますけれども、この事業すべてが市民の多くの合意を得てない事業であります。強引に向井市政が進めてきて、結局向井市政の任期が終わるときにも、こういう繰越明許というようなことをしなければ事業ができないという無理に無理を重ねた結果であります。
確かに行政の事務というのは、一たんかかるととめられないシステムになっておりますから、これは議会がある意味で荒っぽくとめる以外に、事業をとめる方法はできないわけですね。行政主導では、もう一たんかかればとめるということを想定しませんから、なかなかそういうことはできないんですが、まさしく向井市政の4期16年の総括とも言える事業がこの信樽線、また幼稚園事業に集中されておると思います。
そういうことで、近く市民の審判を受ける状況もありますから、そういうことを含めれば、これまでの向井市政まで続いてきた泉南市の長い歴史を総括をして、根本から市政運営のあり方を市民というところに基盤を置いて立て直すためには、政治的にも議会においてはこの修正案に賛成をいただいて、新しい泉南市を出発するための覚悟を示す意味も込めて、ひとつ御賛同いただければと思っております。よろしくお願いします。
33 ◯議長(
堀口武視君) ほかにありませんか。────以上で議員提出議案第10号に対する討論を終結いたします。
次に、原案について討論を行います。討論はありませんか。────和気議員。
34 ◯3番(和気信子君) 議案第10号、平成21年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第8号)について、反対の立場から共産党議員団を代表し、討論を行います。
この補正予算の中には、庁舎改良事業、点字ブロック設置など、また老人集会場改修事業、火葬場施設管理運営事業、和泉砂川駅バリアフリー化施設整備事業、泉南中学校トイレ改修事業、中学校施設耐震化事業などなど、市民生活や
子どもたちの教育の場の安全確保など、大切な予算が含まれていることは認めるものであります。
しかし、昨年来からの第1次補正、第2次補正分など年度内に執行し完成させることができないために、来年度へ繰り越される27事業が繰越明許として計上されています。
まず、反対の理由の第1は、繰越明許費の中に大型公共事業中心で進めてきている信達樽井線は13年間で37億円、その借金返済が続いている中、市民の暮らし、教育、福祉を守るために必要な事業は財政難で進められなくなっています。さらに、信達樽井線改良事業として3億9,470万円が計上されていることです。
第2は、9園廃止、2園化についての反対、見直しなどの署名、請願が出されています。
教育委員会が諮問し、就学前部会での中学校区に1幼稚園が望ましいとの結論を無視した2園化については、幼稚園は地域の宝、幼稚園が必要との思いや保護者の意見やニーズを十分に聞かずに強行しているとしか思えません。
幼稚園施設耐震化事業1億5,300万円の事業費が計上されていますが、これは一
丘幼稚園の大規模改修は2園化に向けてではなく、すべての幼稚園の改修費として考えるべきです。保育室、配ぜん室、駐車場についても、不十分な状況です。
第3に、旧済生会病院施設解体事業5,450万円についても、いまだ幼児の命を預かる施設の安全確保が不十分なままになっています。幼稚園教育を大切にするなら、市民が納得できる議論をしていく必要があります。現在使える幼稚園を壊して借金までして新幼稚園をつくる予算のこの繰越明許費が計上されています。
以上の理由から反対といたします。御賛同お願いいたします。
35 ◯議長(
堀口武視君) 井原議員。
36 ◯13番(井原正太郎君) 議案第10号、平成21年度大阪府泉南市一般会計補正予算(第8号)について賛成の立場で討論いたします。
今回の補正は、主に国の経済対策で地域活性化・きめ細かな臨時交付金に伴うもの、また地域活性化・公共投資臨時交付金事業に伴うものの原資による補正予算が主な内容になっておりますけれども、私には今回の政府の政策決定の中で随分不愉快な政策の変更が見られたと認識をしております。
前政権が今子育てが大変ということで施策展開いたしました子育て応援特別手当が執行停止となり、今回の補正予算では減額補正をされております。この事業は、本来、昨年国会のほうでも議決をされまして、泉南市議会におきましても皆様の御賛同をいただきまして既に執行段階にあったわけであります。私は、今となって多くを語る気はありませんが、現政権政党の傲慢さがこの補正予算にあらわれていると思っております。
また、このようなことは、沖縄普天間基地の移設問題にも出ております。前政権と沖縄名護市、そしてアメリカとの間で基地の移設とアメリカ海兵隊のグアムへの移転が合意されておりましたが、現政権はゼロベースでやり直すと言い出しまして、御存じのように大混乱を起こしております。
基本的には、時の政府、国会が決めたことはすべて正しいとは言えませんが、当時の国民の多数による総意ととらえ、特に外交等で他国との約束事案、また契約事案には慎重に判断をし、執行していくことが大切であると思うわけであります。
さて、今回の21年度補正予算は、従来泉南市が抱えてまいりました重要課題でありました諸懸案事項が予算化されております。1つは、全国瞬時警報システムの整備、そして老人集会場の整備、さらには保育所の下水道接続事業等、また小学校、中学校のトイレの改修、消防設備の整備等、実に喫緊の課題とされました事業がフォローアップされております。
厳しい財政状況の中でありますが、特に児童・生徒、さらには地域の安心・安全への施策の執行される予算案を評価しまして、苦言も申し上げましたが、
賛成討論をさせていただきます。皆様の御賛同をよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
37 ◯議長(
堀口武視君) ほかにありませんか。────以上で原案に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第10号及び原案について順次採決いたします。
まず初めに、議員提出議案第10号、
松本雪美議員外1名から提出されました修正案について、起立により採決いたします。
お諮りいたします。本修正案に賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
38 ◯議長(
堀口武視君) 起立少数であります。よって議員提出議案第10号の修正案は、否決されました。
修正案否決でありますので、これより原案について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
お諮りいたします。本件につきましては、委員長の報告のとおり原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
39 ◯議長(
堀口武視君) 起立多数であります。よって議案第10号は、原案のとおり可決されました。
審議の途中でありますが、午後1時15分まで休憩いたします。
午前11時56分 休憩
午後 1時15分 再開
40 ◯議長(
堀口武視君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、先ほど採決いたしました議案第10号を除く議案第11号から議案第14号までの以上4件について一括して討論を行います。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
これより議案第11号から議案第14号までの以上4件について一括して採決を行います。
本4件に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
お諮りいたします。本4件は、委員長の報告のとおりいずれも原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
41 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって本4件は、いずれも原案のとおり可決されました。
次に、日程第16、議案第15号 平成22年度大阪府泉南市一般会計予算から日程第35、議案第34号平成22年度泉南市水道事業会計予算までの以上20件を一括議題といたします。
ただいま一括上程いたしました平成22年度泉南市各会計予算20件について、平成22年度予算審査特別委員会委員長から報告を求めます。平成22年度予算審査特別委員会委員長 竹田光良議員。
42 ◯平成22年度予算審査特別委員長(竹田光良君) ただいま議長より報告の旨の御指名を受けましたので、これより本定例会において予算審査特別委員会に付託を受けました平成22年度大阪府泉南市一般会計予算を初めとする各会計予算20件の審査につきまして、概要並びに結果の御報告を申し上げます。
なお、審査結果につきましては、本日皆様方のお手元に御配付いたしております審査結果報告書のとおりでございますので、御参照いただきますようお願いいたします。
さて、本特別委員会の審査は、去る3月16日から19日までの4日間にわたり、委員並びに市長以下
関係理事者の出席のもと開催し、各分野において慎重なる審査を行いました。
なお、審査に当たっては、各委員から熱心な質疑が行われ、その質疑の報告は会議録として提出させていただくこととなっておりますが、事務整理の都合上、本日この場に提出することはできませんので、会議録の調製、製本ができ次第、後日速やかに皆様方のお手元に御配付させていただきますので、その点あらかじめ御了承賜りたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
つきましては、ただいま私が皆様方に御了承をいただいたことを踏まえ、私からの審査報告は、各会計予算に対する討論及び採決の部分のみの御報告とさせていただきますので、その点御理解のほどよろしくお願い申し上げます。
それでは、以上の点を踏まえて、これより御報告をさせていただきます。
まず初めに、討論のあった会計でございますが、一般会計及び後期高齢者医療事業特別会計の以上2件について討論がありました。
一般会計予算につきましては、成田政彦委員外2名から、
新設幼稚園建設事業に係る管理委託料900万円及び
新設幼稚園建設工事請負費4億8,000万円の予算に対して、それぞれ削減する旨の修正案が提出されました。
初めに、成田政彦委員外2名による一部修正案について、
賛成討論として、今回の予算は骨格予算にもかかわらず
新設幼稚園の予算が入っており、通例、市長選挙の前は経常的な予算以外は予算化しないというルールを破るものである。また、
教育委員会は、保護者や市民の声を十分聞かずに、幼稚園の全園廃止計画を決定したかのように既成事実を積み重ねるような形で進め、今回の骨格予算での幼稚園予算を計上している。そして、充実した新幼稚園をつくると言うが、設計図書は配付されただけで、議会への説明もなく、
教育委員会の一方的なやり方、最も教育的でないやり方で進められたこのような予算計上を認めるわけにはいかない。そういう意味から、この
減額修正案に賛成するとの討論がありました。
次に、原案に対する討論では、反対討論として、今回の予算は、総括質問でもあったように結局は市民と職員に負担を押しつけるものとなっている。公共事業の優先が借金をつくり、その借金の返済が財政難となり、福祉や教育の予算が削られている。
市は、後年度負担という形で公共事業を行い、借金をふやしてきた。信達樽井線も、財政難の中、建設の是非について、りんくう関連の潤沢な税収が見込めることを理由としていたが、本予算委員会でも明らかになったように、イオン関連の法人市民税は見込み額の約4分の1となっており、このような十分な見通しのないやり方を進めていけば、泉南市の財政は解決することがない。
この問題が端的にあらわれたのが、土地開発公社の経営である。事業をするあてもない土地を買い、塩漬け用地をふやしてきた。今、市は必死になり処理を進めているが、結局その負担は一般会計にかぶさるものであり、解決には及んでいない。保有地をすべて売却したとしても4分の1の価値しかなく、4分の3は損切りの見込みである。
また、
新設幼稚園の建設費をどうやって捻出するのかという財政問題が議会で大問題となったとき、市から出た案は、宗教法人に
新設幼稚園の建設をお願いし、市の財政負担をなくすというものであった。最終的には、宗教法人からの辞退があり白紙となったが、このことについて議会への報告が全くされていない。
幼稚園問題はこういう財政問題だけではなく、保護者や子どもを切り捨てるものである。少人数の学級は自立心、向上心の成長に限界があると、こんなことを言って少人数の幼稚園をつぶそうとしてきた。そういう意味から、この本予算案に反対するとの討論がありました。
次に、
賛成討論として、本議会に提案されている予算案は、現下の厳しい社会経済情勢を反映して、新年度においてはさらなる市税収入の落ち込みが見込まれるなど、非常に厳しい財政状況の中で、地域主権と財政健全化の両立を図る上で極めて重要な予算であるとの認識のもと、これまで以上に不断の行財政改革を推進していくという予算編成方針による決意をもって編成されたものである。
歳出予算については、新年度における行政運営に必要となる経常的な経費、市民生活に欠かすことのできない経費を中心とする内容である。したがって、新たな施策、事業等の展開については、市長選挙後に編成される補正予算に期待するものである。
本年1月に議会の総意として提言された市立教育施設、特に学校施設に係る改修については一定の経費が計上されていることは、議会の意見を反映したものであり、評価に値する。
予算編成方針にある不断の行財政改革の推進の具体策として、信達保育所の完全民営化に係る経費が計上されている。また、土地開発公社の経営健全化のための経費は、将来の泉南市民に負担を先送りすることなく、本市の財政課題の1つに真摯に取り組むものである。
平成21年度予算から計上されている
公立幼稚園の再構築に係る経費は、平成23年度からの2園化を目指すものであり、
公立幼稚園として将来に持続可能で確かな
保育教育を目指すものとして期待するものである。
一方、歳入においては、市税の徴収に全力で取り組むべく、引き続き税の納入及び収集の利便性、税収納率の向上を図るため、コンビニエンスストアでの収集委託業務やインターネットオークションの実施など、さまざまな取り組みがなされている。また、市税以外の保育料や住宅使用料等においても徴収率を向上するべく、あらゆる工夫、法的手法等を駆使し、歳入増を図る取り組みがなされていることを評価する。そういう意味から、この本予算案に賛成するとの討論がありました。
以上で修正案及び原案に対する討論を終結し、採決に入りました。
初めに、成田政彦委員外2名による修正案について採決した結果、可否同数となり、委員会条例第17条第1項の規定により、委員長は本修正案について否決することに裁決をいたしました。
次に、原案について採決した結果、可否同数となり、委員会条例第17条第1項の規定により、委員長は原案について可決することに裁決をいたしました。
次に、後期高齢者医療事業特別会計において、後期高齢者医療については、政府によって公約で廃止ということになりながら、引き延ばしとなった。その結果、ことしは5%の値上げとなり、75歳以上の高齢者を医療差別するなど、大変過酷な医療制度である。よって、反対するとの討論がありました。
以上で討論を終結し、採決の結果、賛成多数で原案のとおり可決されました。
なお、その他の18件の各会計予算につきましては、いずれも討論なく、採決の結果、
全会一致で原案のとおり可決されました。
以上、甚だ簡単ではございますが、本特別委員会に付託を受けました平成22年度大阪府泉南市各会計予算20件に対する審査並びに結果についての私の報告といたします。
43 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。質疑はありませんか。────小山議員。
44 ◯10番(小山広明君) 骨格予算ということで、字の意味からいえば、市長選挙を控えて出される予算ですから、当然市長選挙の後、市民がだれを選ぶかによって、そこから本格予算、肉づけ予算をされるというように私は理解をしておるわけですが、今回こういう、ずっと長い経過もあって争点になっている幼稚園問題、この工事予算をなぜ骨格予算の中に入れたのか。当然、選挙が終わって、その結果を受けて、市民の判断を踏まえて肉づけ予算を組むのが私は当然だと思うんで、採決を見送って継続審議とか、そういうような議論はなかったのかどうかということですね。
それから、もう1つは、可否同数だったと思うんですが、4対4ですね。これは理事者が出した議案を過半数を超えない状態ですね。当然委員長というのは中立的立場ということで委員会を運営されると思うんですが、常識的には行政が全体重をかけて説明したことが過半数の理解を得られなかったということからいえば、議会の性格は行政のチェック機関ですから、そういう立場からいえばやっぱり否決するというのが、私は委員長の裁定のあり方ではないかなと。委員長が個人的にこの議案に賛成だから賛成したということでは私はないと思うので、その辺の委員長裁定の、どうしてそういう裁定をされたのか、もし説明ができるんであればしていただきたい。
以上2件、よろしくお願いします。
45 ◯議長(
堀口武視君) 竹田委員長。
46 ◯平成22年度予算審査特別委員長(竹田光良君) ただいま小山議員から質問がございましたので、2点についてお答えをさせていただきたいと思います。
まず、骨格予算であるにもかかわらずなぜこの予算を入れたのかということでございますが、これはひとえに行政、また市長の判断だというふうに思います。
ただ、そのことについては議論がございました。行政のほうでは、一定これは継続の事業だからというような、そういう答弁があったというふうに思いますが、この点については参考までにお答えをさしといていただきたいと思います。
また、継続についての議論がなかったのかというような話ですが、このことについては委員会の中では継続にするべきではないかというような意見は、一切なかったというふうに認識をしております。
また、もう1点、可否同数について、委員長が最終的に4対4でなぜ──修正案については否決ですね。要はこのことについて、なぜそういうふうな裁定をしたかということでありますが、確かにおっしゃるとおり、委員会の運営については、委員長の立場というのは、これは間違いなく公平、公正であるべきだというふうに思います。
ただ、可否を求められた場合は、これは1人の議員に戻るわけでございますので、そのことについては、その前の補正予算で小山委員長が委員長席をおりられて、委員になって、それからみずからその賛成、反対の立場をあらわしたように、我々は委員長であっても1人の委員であり、議員でありますので、それを求められた場合については、その判断はそのときそのときの政治判断をするべきではないか、かように思うわけでございます。
以上でございます。
47 ◯議長(
堀口武視君) 小山議員。
48 ◯10番(小山広明君) 大変明快な答弁をいただきまして、ありがとうございました。
継続だからということですが、継続の中にも上げてないのは当然あるわけですね。だから、私も傍聴はしておったんですが、市長はかなり強い意志を持って上げたというわけですから、私は骨格予算ということからいえば、ルール違反ではないかなと思いますね。
だから、例えば今の現市政が選ばれなかったら、これ当然、予算執行できないわけですね。そういうことを考えたら、市民から選ばれた新しい体制に対して、自由なフリーハンドを与えて、市民の意向に沿って1年間の肉づけ予算を執行、運営していくと、その段階で議会も判断をしていくという、私はこれは普通のあり方だと思うんですね。
そういう強い意志を持ってやったり、政治的な判断だとか、市長の判断だというのは、ちょっと骨格予算の意味からいえばない。せっかく4月25日に市民の判断を受けるわけですから、そこでどんな立場の人がそこの市長であっても、真摯に市民の判断を待つというのが、これは政治家である者の共通的概念、立場ではないかなと私は思います。
そういう点では、向井市長が4期16年やってきたことの結果、こういう予算の出し方に、向井市政の、個人的な考えもあるんでしょうが、16年という長い市政運営をやってきたことの集約がそこに出てるのかなと私は感じるわけであります。
それと、もう1つ、委員長も一議員でありますからという見解ですが、これはちょっと違うんではないかなと思いますね。委員長というのは、中立的な立場で委員会を運営するわけですから、個人的な意見を言いたいんであれば、それは委員長席を副委員長にかわってすることも可能ですしね。委員長はあくまでも委員長という立場で、一委員として判断するべき問題ではない。
そういうことで、私は先ほども言いましたけども、議会、委員会というのは行政をチェックする立場であるから、説明は全部行政がするわけですね。その説明をしたにもかかわらず過半数を超えた賛成を得られないということは、政治的な委員長の判断としても私は否決をして、再度慎重な審議を求めるというのが、私は委員長、また議長という立場にある人の裁定、判断だと思うんですね。一委員として判断したわけじゃないわけですから。4対4という状態を踏まえて判断しておるわけですからね。
ということで、私の意見を言って、答弁は結構でございます。もしするんであれば、していただいて結構です。
49 ◯議長(
堀口武視君) 小山議員、意見を言う場ではございません。委員長に対する質疑、質問でございます。(小山広明君「意見言っとるじゃないですか、今まであんたたちも何回も」と呼ぶ)
竹田議員、何か答弁ありますか。(小山広明君「意見を言わんような政治があるんですか。散々意見を堀口さんかて言うとるでしょう」と呼ぶ)
いやいや、それは討論の場で言うていただいたら結構で、場が違います。(小山広明君「意見言うないうて、言うとるでしょう、いつもみんな最後には、申しておきます、要望しておきますと。それはやっとるじゃないですか」と呼ぶ)
いや、小山議員に申し上げます。今は委員長に対する質疑でございます。(小山広明君「そうですよ」と呼ぶ)
じゃ、質疑してください。(小山広明君「だから意見を言ったんですよ」と呼ぶ)
じゃ、質疑してください。(小山広明君「答弁を受けて。答弁を僕は求めてないわけですね」と呼ぶ)
ほかにありませんか。
〔竹田光良君「ちょっとすみません、中立的
云々がありましたんで、そのことだけ」と
呼ぶ〕
50 ◯議長(
堀口武視君) 竹田議員。
51 ◯平成22年度予算審査特別委員長(竹田光良君) 答弁はよろしいという話だったんですが、小山議員のほうから中立的云々という話がございましたので、私はあくまでこの4日間、委員長として中立な立場で運営をさせていただいたと思いますし、またこれまでも、私も議員をずっとさせていただいてて、各予算委員長、また決算委員長のいろんな方がおられましたけども、やはり泉南市の伝統として、きちっとその辺は委員長として運営に関しては中立な立場でずっとされてきておりましたので、私もそれに従って今回も運営はさせていただいたということは、一言加えさせていただきたいと思います。
52 ◯議長(
堀口武視君) 以上で委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
〔成田政彦君「議長」と呼ぶ〕
53 ◯議長(
堀口武視君) 成田議員。
54 ◯16番(成田政彦君) この際動議を提出いたします。ただいま議題となっております議案第15号については、修正するとともに、これを議題とされんことを望みます。(「賛成」の声あり)
55 ◯議長(
堀口武視君) ただいま
成田政彦議員外1名から、議案第15号については一部を修正するとともに、これを議題とされたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
議員提出議案第11号、議案第15号に対する修正動議を議題といたします。
修正案を配付させます。
〔修正案配付〕
56 ◯議長(
堀口武視君) 本件に対し、提出者を代表して
成田政彦議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。成田議員。
57 ◯16番(成田政彦君) 議員提出議案第11号に対し、趣旨説明と提案理由を述べます。
新幼稚園整備費は、4月にある市長選挙を控えて、2010年度一般会計予算は政策的経費を含まない骨格予算となるべきであります。
新幼稚園建設跡地は、病院跡地で環境汚染が心配されているが、市の対応は不十分です。新幼稚園については、施設の内容や運営については、議会や保護者、市民に十分な説明がされてません。
子どもたちを借金財政の犠牲としてはなりません。幼稚園の廃止では、借金財政は改善されません。
以上の趣旨を踏まえて、提案理由を説明したいと思います。
1ページをお開きください。議案第15号、平成22年度大阪府泉南市一般会計予算の一部を次のとおり修正する。
第1条第1項中「19,016,000千円」を「18,527,000千円」に修正する。
第3条中「第3表 地方債」を別紙のとおり修正する。
次に、4ページをお開きください。平成22年度大阪府泉南市一般会計予算説明書修正意見書、歳入の分、地方交付税9,827万2,000円、国庫支出金9,592万8,000円、市債2億9,480万円を減額。
次に、5ページをお開きください。教育費、幼稚園費、幼稚園整備費、委託料、工事請負費、900万円及び4億8,000万円を減額するものであります。
以上、よろしくお願いします。
58 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
これより修正案及び原案について順次討論を行います。
まず初めに、議員提出議案第11号、
成田政彦議員外1名から提出されました修正案について討論を行います。討論はありませんか。────
大森議員。
59 ◯9番(大森和夫君) 修正案に賛成の立場から討論いたします。
今年度の予算は、市長選挙の年で骨格予算となります。市長がかわったときに、予算の中身を変更することがないようにするためです。
ところが、向井市長は、骨格予算と言いながら
新設幼稚園の予算を計上しています。この予算は市長がかわれば削減される可能性があるもので、骨格予算に計上するものではありません。この予算の削減を求めることは、道理にかなったものです。たとえ新幼稚園の建設に賛成でも、骨格予算から削減すべきものです。市長選挙が終わってから臨時議会を開き、建設費を計上しても何ら問題がありません。なぜ幼稚園予算を計上するのでしょうか。
教育委員会は2013年にすべての
市立幼稚園9園を廃止し、新たに2園に統廃合する計画を立てました。この計画は、財政難と少子化を理由にしたものです。財政難は、幼稚園があるために起こったものではありません。また、幼稚園を廃園にしたから財政難が解決するものでもありません。大切な幼稚園教育を切り捨て、子どもや保護者、地域住民に赤字財政のツケを押しつけることが許されるのでしょうか。
教育委員会が招集した
教育問題審議会やサン愛プランでは、財政論の観点だけで安易に
公立幼稚園の統廃合、民営化は進めてはならない、
公立幼稚園は1中学校区に1園、市内に4園必要、園児の教育を保障するには160名規模が望ましい、という答申が出されています。
教育委員会はこれらの教育者の良識、市民の常識である答申を裏切っています。
新しい2園の規模は、200名と280名の定員となります。もちろん160名を超える規模でもすばらしい教育を行っている私立の幼稚園もありますが、同じように
公立幼稚園を大規模化する必要はありません。公立には私立にない役割があります。通園も多くがバスになり、9園に通う園児の声はまちから消え去ります。こんな寂しいことはないと、幼稚園の周辺に住む方は嘆いておられます。
泉南市の借金は500億円、その返済は24億円にもなります。このような中、新しい幼稚園が建設されれば、借金は3億円ふえます。市は幼稚園を売却し、建設費に充てる計画です。この売却計画に対し、地元の貴重な財産を売り払うなという声が上がっています。
危機的な財政難の中、新幼稚園の建設費をいかに捻出するかは、議会でも問題となりました。財政難を理由に市民に負担を押しつけながら、新たな借金をする計画など認められるわけがありません。
そのため、市と
教育委員会は
新設幼稚園は
大型宗教法人に寄附として建設をお願いする計画を立て、市の財政負担は大きくないと説明し、財政問題の批判をかわしました。
しかし、この計画は
大型宗教法人から断られました。市はこのことを議会にも報告せず隠していました。こんな無責任な説明責任の放棄はありません。
大型宗教法人が幼稚園の建設をするという話は、財政難の追及を逃れるための口実にすぎなかったのかと疑いたくなります。
このようなその場しのぎのやり方は、これだけではありません。08年の第4回議会では、予算委員会の最終日の夜に市長が5月中に
幼保一元化を具体化すると答弁し、何とか予算を成立させました。しかし、
教育委員会でも十分に検討されているものではなく、現時点でも何ら具体化されていません。これも予算を可決させるためのその場しのぎの答弁ではなかったのかと疑いたくなります。
幼稚園統廃合問題の事前の説明会は、わずか8回です。中学校で4回、公民館で4回です。しかも説明会では、これは報告会ですか、説明会ですかという質問が一番に出ています。事前の説明でありながら決まったことを報告するような
教育委員会の姿勢に、少なくない市民が疑問を持っているのです。
教育委員会の説明責任を果たさないものは、これだけではありません。改修される幼稚園や
新設幼稚園の設計図書も、建設や設計にかかわる予算を計上した後に後出しで出してきています。
新設幼稚園の設計図書は、本年度の予算委員会前に議員に配付しただけで、いまだ説明さえ行われていません。
教育委員会は、新幼稚園に不安を持つ保護者に対し、あらゆる要望に取り組むと回答してきました。また、新幼稚園になれば不便をかけるが、その不便を補うような充実した新幼稚園をつくるとも説明してきました。しかし、具体的なことはわからないままです。このような誠意のない
教育委員会の態度は、新幼稚園に対する疑問を表に出させないためのものかと疑いたくなります。
新家、東、新家南、鳴滝の各幼稚園は小規模幼稚園とされ、このような小規模幼稚園では、園児が少ないために園児のコミュニケーション能力が欠如する、そのために小規模幼稚園をなくし大規模幼稚園をつくると
教育委員会は説明しています。
新家幼稚園では、
子どもたちは心のポケットを思い出いっぱいにして卒園すると、保護者の方が卒園式で感動に涙しながら謝意の言葉を述べておられました。
新家のみならず、小規模幼稚園の園児が具体的にコミュニケーション能力が欠如していると問題になっている例はありません。また、小学校に問い合わせてみても、小規模幼稚園出身の園児がコミュニケーション能力に欠如することはないと答えています。
教育委員会にこのような小規模幼稚園の園児をおとしめるような学説があるのなら示すようにと追及しましたが、まともな答弁はありませんでした。
教育委員会は、なぜ小規模幼稚園でもない樽井、信達、西信達、一丘、雄信の幼稚園までつぶすのでしょうか。
教育委員会は一丘中学校の説明会でなぜ全園幼稚園を廃止するのかという質問に、ほかにもどこの幼稚園を残すのか、それぞれ皆さん何十年も続いている地域の幼稚園には愛着がある、この園を残す、この園はつぶしますということはできない、そんな中で出てきた全園廃園のプランだと説明しています。
この発言の趣旨は、2002年に
新家幼稚園、
東幼稚園を廃園にする計画が地元の強い反対で白紙撤回になった経験から、
教育委員会は小規模幼稚園など一部の幼稚園をつぶすと、うちの幼稚園だけ何でつぶすのかと反対運動が起こる。これはまずい、今度は全園をつぶして市民みんなにあきらめてもらうという趣旨であります。
このような理由でつぶされる幼稚園や保護者の地域の皆さんは、どんな思いになるでしょうか。
教育委員会はそのことを考えたことがあるのでしょうか。反対運動を起こさせないために、地元の幼稚園がつぶされ、愛着のある施設や土地が売り飛ばされ、地域のコミュニティが壊されます。樽井区が区を挙げて反対の声を上げるのは、当然ではないでしょうか。
教育委員会は、幼稚園の
廃園計画をこのようなその場しのぎの既成事実を積み重ね、市民や保護者への説明責任を果たさず、一方的に進めてきます。その流れで、この骨格予算に幼稚園の設計費を計上しています。
予算の提案の仕方はもちろん、全幼稚園をつぶし、財政悪化につながる新園幼稚園の建設に反対し、修正案に賛成いたします。皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。
60 ◯議長(
堀口武視君) 小山議員。
61 ◯10番(小山広明君) 今、竹田委員長から委員会の審議内容を御報告いただきまして、ありがとうございました。
4対4という結果を受けて、今回本会議でこれから採決をされるわけでありますけれども、やはり骨格予算でありますから、当然現市政が選ばれることもあるし、また選ばれないことがあるというのは、これは当たり前の状況であります。
今回の予算は、現市政が選ばれなかったら一体どうするかという、そういうフォローといいますか、そういう対応は全くされてないと私は思うんですね。
そういう点で、市長も議論の中で強い意志を持って出したんだということは、骨格予算で強い意志を持って出すということは、政治的とか政策的なそういう予算であると言っても過言ではないんじゃないでしょうか、市長。あなたが選ばれると自分で決めるわけにはいかないわけですから、だれを選ぶかは主権者である市民が選ぶと。選ばれたことに、だれが市長になってもその方が一番やりやすい方法でこの3月議会の予算をつくるというのが、これが政治家にはいろんな考え方があるわけですから、それはもう共通した立場ではないでしょうか。
先ほども私は言いましたけども、行政というのは一たん始めると、なかなかそれをとめるというそういう方法を持ってないんですね、ある意味で。それが今の日本のいろんな問題を起こしとるわけですが、今度は12月議会に向井市長もこの場で出馬表明をされました。この議員の中におる若い方もされた。
今のところは2人の市長選になると思うんですが、当然この幼稚園問題は議会の状況でも、委員会の採決では4対4、前回の市会議員選挙が終わった後の3月議会では、あなた方は9園廃止、2園は予算として通らない状況になったんでしょう。それは認めるでしょう。そして、慌ててにわかづくりで
幼保一元化も結論を出していきたいと言ったわけです。親切な議会は、じゃ、それやったらそういうものを受け入れて凍結をして予算は可決しようと、ここに1つの思いのずれがあったわけなんですけども、その後、市長の発言を聞いておると、
幼保一元化については大きく後退した発言をしております。
私は気になってたんですが、いわゆる民主党政権になって、就学前教育を一緒にせなあかんという流れがある中で、その枠組みが決まれば、当然そのための補助金やそういうものがあるから、それを利用して
幼保一元化を進めていきたいというような発言を市長はされておる。あなたの責任で
幼保一元化を進めるということを言って9園廃止、2園の予算を通して──通していただいたというんか、議会が通したにもかかわらず、あなたが主体的にそのことにこたえてないことが、あの発言で私ははっきり出たと思うんですね。
そういうようなわかりにくいといいますか、複雑な状況の中で、今回市民が判断をする機会があるわけですから、これは骨格予算という形で私は4月の市長選挙が終わって臨時議会を開いて、そして新しい市長のもとで幼稚園問題の予算をここで議論するべきだと思いますね。
教育長は、なぜ今出すのかという質疑の中で、23年度までの開園に間に合わないんだと、そういう話ですよね。しかし、急がば回れという話があるように、そんなに急ぐと、こんな問題は余り急ぐと、行きたいところも行きつけないんじゃないでしょうか。
そういう点で、もうちょっと我々は冷静になって、この議案についてはやはり採決を見送ると、そして市長選挙後に議会で判断をしていくという、私は議会としての機能をぜひ発揮していただきたい。ここで強行すれば、火の粉をかぶるのは市長だけじゃなしに、議会も火の粉をかぶることになるでしょう、市民の審判があるわけですから。それぐらいの冷静さを議会も持とうじゃありませんか。我々は何も賛成とか反対とか言っとるんじゃないです。市長選挙が終わるまで、この判断は待とうではありませんか。
我々は、市長選挙を前にして予算を全部つぶしたことだってあるんですから、議会はある意味で何でもありの世界なんですよね。そのかわり責任は全部議会がとるわけですよ。行政は、理屈の積み上げで1つでも成り立たなかったら成り立たないような完璧な構造の中で進めとるからね、なかなかそれはできないでしょう。前に認めたんだから今回も認めんわけにいかんと、こういう論理で来ますからね。
しかし、議会は全然違うベクトルを持っとるんだから、だめなものはだめということを、ちょっと行政から考えりゃむちゃやなということでもできる力、権限を議会は与えられとるわけですから、この新年度予算については、まさしく骨格予算として、専決もできるわけですからね、どうしても必要なものは。これは、やはり市長選挙後までこの判断については待とうでありませんか。
3月議会では否決だったんですよ、この9園廃止、2園は。それを
幼保一元化を出してきて、こんな混乱をしてきとるんですけどね。だから、市民の民意は、明らかに9園廃止、2園には反対が多いんですよ。また、それの結果を受けて、議会もそういう構成で新しい議会が始まっとるんですよ。そら議会の中での動きはありましたよ。しかし、市民の判断はちゃんと出とるわけでありますから、ぜひ議員の皆さん、人間の判断には間違いがあるのは当然ですからね、だからもっと柔軟に市長選挙が終わるまで、この新年度予算は待とうでありませんか。
そういうことを強く申し上げて、賢明な議員各位の御判断をよろしくお願いしたいと思います。
62 ◯議長(
堀口武視君) 以上で議員提出議案第11号に対する討論を終結いたします。
次に、原案について討論を行います。討論はありませんか。────
大森議員。
63 ◯9番(大森和夫君) 一般会計に反対の立場で討論を行います。
理由の1つは、本予算が骨格予算にもかかわらず幼稚園の新設予算が出ていることです。この反対理由につきましては、修正案の討論で述べたとおりであります。
民主党政権が発足してほぼ半年がたちました。国民の中から期待外れだったという声も上がっています。後期高齢者医療制度の廃止を先送りにし、労働者派遣法の改定も使い捨て労働を温存する法案を国会に提出しようとしています。沖縄米軍普天間基地問題は移転先探しに迷走し、米軍の顔色を気にし、県外、国内移設を主張できないような状況にあります。政治と金の問題では、鳩山首相や小沢幹事長を初め、一連の問題でも自浄作用を発揮できないでいます。
日本共産党は、次の立場で国民生活を守ります。異常な対米従属、財界、大企業の横暴な支配から抜け出さない限り、国民の生活を守ることはできません。地方政治では、大型公共事業優先を改め、福祉・
教育予算をふやし、市民生活を応援する政治への転換を求めてまいります。
泉南市政におきましても、無駄な大型公共事業を見直すことは、財政を再建し、福祉や
教育予算を充実するために重要であります。
泉南市がどれだけ無駄な公共事業を計画してきたのかは、土地開発公社の経営を見れば明らかです。この借金は、ピーク時には130億円、金利だけでも年間2億円ありました。今、買い戻しが進んでいますが、実態は土地開発公社の借金を一般会計に移したもので、いまだ塩漬け用地を多数抱え、現在でも90億円強の借金を抱え、金利も1億6,000万円以上あります。塩漬け用地が売れたとしても、借金の総額の4分の3は回収できないとも言われています。
イオン関連やりんくうタウンからの増収を見込んで信達樽井線の建設を進めてきました。税収は激減し、予想したほどの交通渋滞もありません。借金と補助金だけでつくったこの道路の借金の返済は、長期にわたって財政負担となるでしょう。
市長は、後年度負担と言って借金をつくることを合理化してきました。後年度負担は、少ない予算で事業ができるメリットはありますが、事業予測を誤ると、将来にわたって借金を残すだけのものになります。これが土地開発公社の経営であり、信達樽井線であり、農業公園、基幹農道であります。
また、市長は、事業には光と影があり、教育施設の改修など、市民の要望の強い事業にこれから光を当てる旨の発言を行っていました。この発言は、我が党の成田議員が指摘したとおり、本末転倒であります。地方自治体の第一の仕事は、福祉、教育を充実させることであります。さらに、これからも続く借金財政をさらなる市民負担、職員への人件費引き下げ、「行革」の名で克服する計画であります。
しかし、向井市政のもとこの行革を進めてきましたが、一向に財政は好転せず、借金がふえているのが現状です。向井行革は完全に失敗しています。
市は、この行革の失敗の理由に、扶助費がこの10年間で100億円にふえたためと新たな言いわけをしています。しかし、この100億円には、国からなどの補助金も含まれており、市の負担がストレートにふえたものではなく、新たな福祉切り捨ての口実ではないでしょうか。
今、景気悪化で市民の生活は大変です。まじめに額に汗をして働く人たちにも、仕事がなくなって大変です。景気の悪化は、
子どもたちの生活にも影響を与えます。こんなときこそ、自治体は市民生活を守る防波堤にならなくてはなりません。市民の命と健康を守るセーフティーネットになる扶助費の増額を財政難の理由にするのは、これも本末転倒です。行革は借金財政を進めるために行うのではなく、市民の命と健康を守るために行うものです。
本予算での
教育予算は、どうなっているでしょうか。耐震化の予算を除けば、削減の一途です。この5年間で教材費は6割の減です。学校図書館の蔵書は、小学校11校中6校が国の決めた標準の冊数よりも少ない現状です。中学校では、全中学校の図書館の蔵書数は、国が決めた基準を満たしているところは1つもありません。老朽校舎の大規模改修は耐震化が済んでから行うとし、具体的な計画はありません。建設以来50年を超す老朽校舎が放置されているなど、教育に大きな影を落としています。
福祉関連でも、ヤクルトによる独居老人の見回りが減らされました。これにかわる体制もとられていません。福祉タクシーも廃止されるなど、障がい者にとって冷たい市政が続いています。
交通弱者や山の手の生活にかかわるさわやかバスの増車も、要望は実現していません。コースによっては、倍の利用者がある山の手地域では、増便は待ったなしの課題です。これに係る予算は今までの実績からすれば、1台増車するのに500万程度だと言われています。
生活道路の維持費の削減は、複数の会派から増額を求める意見が出されています。信達樽井線よりも生活道路の修繕というのが、市民の願いであります。
雇用対策費は微減ですが、180万程度では足りないというのが実感ではないでしょうか。相談業務だけではなく、予算を大幅にふやし、地場産業の振興とともに雇用をつくる政策をとる必要があると思います。
以上、問題点を指摘しまして、本予算に対する反対討論といたします。皆さんの賛同をよろしくお願いいたします。
64 ◯議長(
堀口武視君) 森議員。
65 ◯11番(森 裕文君) 平成22年度大阪府泉南市一般会計予算について、
賛成討論を行います。地方民会の森でございます。
修正案に対する反対討論でもありますので、そのつもりでお聞きをいただければと思います。
まず、この予算案について、骨格予算であるがゆえにどうであるかとかこうであるかとかの議論があるようでございますし、予算編成権者の市長も本予算を骨格予算と明言をされておりますので、改めて骨格予算について明確に御説明をして、御理解をしていただく必要があろうかと存じます。
言うまでもなく、日本国憲法で規定された地方自治の本旨を具体に実現させる地方自治法は、骨格予算を定義もしていなければ、全く規定もしていません。一般的には、市長や議会議員の改選を目前に控えている場合等において、1年間の行政活動すべてにわたって予算計上することが困難あるいは適当でないと判断した場合、新規の施策等を見送り、また政策的経費を極力抑え、義務的経費を中心に編成する予算を骨格予算と呼んでいます。
そして、これも言うまでもなく、予算の編成権は市長にあります。議会に対しては、地方自治法は予算の承認権を与えています。そして、さらに言うまでもなく、ただいまの泉南市の最重要課題は財政の健全化であり、それに資するのは行財政改革にほかなりません。健全化、行革がひとときの歩みもとめられない現況で、幼稚園2園化は泉南市行政が逼迫した財政という盤面に久々に打ったまさに攻めの妙手であり、これを外しての次の一手はなく、もしここで逡巡してこれを打たなければ、財政はまたしても守勢一方に回ってしまい、やがて投了になってしまいかねません。
もちろん、幼稚園2園化はたまさかの妙手ではあっても、まだまだ詰めろは見えていません。幼稚園以外の次の思案も、次の次の思案もまだまだ必要であり、財政健全化の局面は予断を許しません。ここで行財政改革の緊迫を緩めてしまっては、将来にわたっての教育も福祉も成り立たない、少なくとも自立はほど遠くなってしまいます。メルトダウンの可能性さえあるのではないでしょうか。
教育をないがしろにして財政を言うなというヒューマンな訴えをよく拝聴しますが、少なくともこの泉南市の幼稚園2園化に関しては、幼児教育、就学前教育をないがしろにはしていません。今後、いろんな意味での議論は続きますが、結果的には保幼・
幼保一元化をも包含して、いわゆる地域教育も具現化して、現状を整理してのより発展的な進化を遂げていくものであると評価をし、期待もしています。
本来、骨格予算というものは、基本的に政策的経費を含まないことから、議会が内容的に厳しく審議する必要はないものでありますが、今回のこの予算は、泉南市が今後とも行財政改革を推進していくのか否かという、まさに骨格というよりも骨髄の命題を含んだ骨髄予算かもしれません。
今や泉南市財政は、次の市長選挙の結果云々をおもんぱかっている事態でありましょうか。財政の健全化とそれに資する行財政改革は、どこのどなたが市長であろうとも、行政と議会と市民がとるべき羅針盤が示す航路であり、泉南市の命運はその先にあるのではないでしょうか。それを無視して、放棄して、泉南市民はどこへ向かえというのでありましょうか。
まずは、この泉南市財政の骨髄を絶やさない骨格予算を通過させて、御一緒に次の段階へ進んでまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
66 ◯議長(
堀口武視君) 小山議員。
67 ◯10番(小山広明君) これぞ討論という討論になると思いますね。森さんからああいう形でちゃんと、立場は違うけれども、明確に1つの立場を披露されたわけですから。私は何も言わんとこうと思ったんですが、あれを聞けば、当然私も1つの意見がありますから、言ってまいりたいと思うんです。
森議員が今堂々と言われました。骨髄予算と新しい概念で表現されたんですが、いわゆる骨格予算ではないんだと。泉南の将来を決する予算だということでね、だれがなろうとも行革をやらなきゃいけないと。それも当然ですよね。
しかし、出した市長が責任持てる期間はいつまでですか。4月25日までしか責任持てないんですよ。そういうこともあって、1年間のこういう予算を出すということは、僕は問題だ。だから出したかったら、市長選挙で堂々とそれを言ったらいいんですよ、私はこうします、ああしますって。これは言えるんだから。
それをこういう公の議会という場、だれが市長に選ばれるかわからん場でやね……(発言する者あり)新しく市長になった方がですよ、議会の決議がある予算を踏まえてやらなあかんわけですよ。だから、我々は言っとる。議会は、私も森さんの意見も賛成だし、いいと思うけども、なぜそれは市長選が終わってからしないんですかということを言うとるんですよ。それに何も異論ないでしょう。
何ぼこの方が立派な市長でも、市長選の結果を受けて、もし市長という場になかったら、何ぼやりたいと思ったってできないんですから。その厳粛な市民の審判というものを受けて、堂々と市の行財政改革を提案したらいいんじゃないか、その場で。
それは、今の現市長が言うのは、この場じゃなしに、街頭に立って訴えて、私はこうして市を再生するんだというのが、その立場における主張の場じゃないですか。こんな場で、議会で議決するんですよ。しかも、あなたが言うような骨髄予算。中心的な予算を決議してしまったらどうするんですか。また、この先4年やって、火葬場をつくりますというのが公約でしょう、この場でも言いましたけど。どこに行財政改革という文言があったんですか。
市長におかれましては、やっぱり発想の転換が私は必要だと思いますし、市長はほとんどこれまでの発想の転換が私には見受けられない。象徴的なのは、信樽線とここに来ての幼稚園の統廃合の問題ですね。
だから、こういうところに、強引な、信樽線にしても幼稚園にしても、1票差の、あっちいったりこっちいったりするような採決状態ですわ。だから、あなたは議会の中でも、半分ぎりぎりの綱渡り的な市政運営しかできてない、基本的には多数の信頼を得てない、そういう市長であるということを私は明言しておきます。議会からも、市民の中に入ったら、全く評価されておりませんよ、向井市長は。ね。それは合併の問題1つしかりにしてもそうでしょう。
だから、そういう市民からも信頼されてない、また議会も信頼を本当にされてない、そういう市長が4期16年も続いてきたことは、我々市民の責任でもあるし、議会の責任でもある。今回、4月はきっちりと決着をつけて、本当に市民に胸を張った市政をやっていきたいと思います。
ということを意見を申し上げて、一般会計に反対の討論にさしていただきたいと思います。
68 ◯議長(
堀口武視君) 以上で原案に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第11号及び原案について順次採決いたします。
まず初めに、議員提出議案第11号、
成田政彦議員外1名から提出されました修正案について、起立により採決いたします。
お諮りいたします。本修正案に賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
69 ◯議長(
堀口武視君) 起立少数であります。よって議員提出議案第11号の修正案は、否決されました。
修正案否決でありますので、これより原案について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
お諮りいたします。本件につきましては、委員長の報告のとおり原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
70 ◯議長(
堀口武視君) 起立多数であります。よって議案第15号は、原案のとおり可決されました。
次に、ただいま採決いたしました一般会計予算を除く議案第16号から議案第34号までの以上19件について、一括して討論を行います。討論はありませんか。────成田議員。
71 ◯16番(成田政彦君) 議案32号に対する反対討論を行います。
今回の後期高齢者医療事業特別会計予算案は、2年に一度の値上げを前提とした予算であり、後期高齢者1人当たりの保険料は、年額1人当たり現行7万6,333円より8万728円と5.7%値上げとなります。少ない年金で生活している後期高齢者にとって、暮らしに大きな影響を与えるものとなっています。
この後期高齢者医療は、2006年、自・公政権によってつくられ、75歳以上の高齢者の医療を差別し、保険料は2年ごとに値上げし、しかも年金から天引きするもので、75歳以上の高齢者にとっては過酷な医療保険です。
また、このような後期高齢者医療制度は、さきの衆議院選挙で民主党が廃止を約束したにもかかわらず、先送りして、引き続き値上げを続けることは、公約違反であります。政府は、少なくとも後期高齢者医療制度については今すぐ廃止すべきです。政府に対して後期高齢者医療廃止を強く求めるとともに、75歳以上の後期高齢者の暮らしをさらに困難にする議案32号に反対いたします。
以上であります。
72 ◯議長(
堀口武視君) ほかにありませんか。────以上で本19件に対する討論を終結いたします。
これより一般会計予算を除く他の会計予算19件について、まず反対討論のありました議案から順次採決いたします。
まず初めに、議案第32号 平成22年度大阪府泉南市後期高齢者医療事業特別会計予算について採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
お諮りいたします。本件につきましては、委員長の報告のとおり原案可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
73 ◯議長(
堀口武視君) 起立多数であります。よって議案第32号は、原案のとおり可決されました。
次に、ただいま採決いたしました1件の会計予算を除く議案第16号、議案第17号、議案第18号、議案第19号、議案第20号、議案第21号、議案第22号、議案第23号、議案第24号、議案第25号、議案第26号、議案第27号、議案第28号、議案第29号、議案第30号、議案第31号、議案第33号、議案第34号の以上18件の各会計予算について、これより一括して採決いたします。
本18件に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
お諮りいたします。本18件については、委員長の報告のとおりいずれも原案可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
74 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議案第16号、議案第17号、議案第18号、議案第19号、議案第20号、議案第21号、議案第22号、議案第23号、議案第24号、議案第25号、議案第26号、議案第27号、議案第28号、議案第29号、議案第30号、議案第31号、議案第33号、議案第34号の各会計予算18件については、いずれも原案のとおり可決されました。
暫時休憩いたします。
午後2時22分 休憩
午後3時 再開
75 ◯議長(
堀口武視君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、日程第36、議員提出議案第1号 三菱マテリアル建材株式会社の石綿被害に対し誠意ある救済を求める意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して南 良徳議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。南議員。
76 ◯19番(南 良徳君) 議員提出議案第1号、三菱マテリアル建材株式会社の石綿被害に対し誠意ある救済を求める意見書について、案文を朗読し提案にかえさせていただきます。
三菱マテリアル建材株式会社の石綿被害
に対し誠意ある救済を求める意見書(案)
三菱マテリアル建材株式会社(旧三好石綿工業
株式会社)においては、石綿粉じんを吸入し石綿
に曝露したため、健康被害を受けた元労働者の
方々や同社工場の近隣で生活し石綿に曝露し被害
を受けた住民の方々、その遺族の方々(以下、
「第1次請求人団」)に対し平成20(2008)年9
月11日、重大な生命被害や健康被害を被ったこと
について遺憾の意を表明されて謝罪し、一定の補
償を行うことで早期の和解協定が成立した。
このような三菱マテリアル建材株式会社の真摯
な姿勢は、第1次請求人団だけではなく、多くの
石綿被害者や支援団体から高く評価されている。
平成21(2009)年7月以降、三菱マテリアル建
材株式会社により健康被害を受けた方々33名が、
第2次請求人として、三菱マテリアル建材株式会
社との間で、補償の交渉をされている。
三菱マテリアル建材株式会社が引き続き、真摯
で誠意ある対応をされ、当市を中心に発生した多
数の健康被害について、円満な解決が図れること
を求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を
提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
77 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第1号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
78 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第1号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第37、議員提出議案第2号 子ども手当の全額国庫負担を求める意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して竹田光良議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。竹田議員。
79 ◯12番(竹田光良君) 議員提出議案第2号、子ども手当の全額国庫負担を求める意見書について、案文を朗読いたしまして提案にかえさしていただきたいと思います。
子ども手当の全額国庫負担を求める意見書(案)
政府は、2010年度から「子ども手当」をスター
トさせるが、その財源について、当初、「全額国
庫負担」と明言していたにもかかわらず、10年度
限りの暫定措置とはいえ、一方的に地方にも負担
を求める結論を出した。
しかも、2010年度における子ども手当の支給方
法は、子ども手当と現行の児童手当を併給させる
という“変則”であり、極めて遺憾である。また、
地方の意見を十分に聞くこともなく決定するのは、
地方と国の信頼関係を著しく損なうものであり、
「地域主権」という言葉とは裏腹な今回の政府の
対応は誠に残念である。
よって、2011年度以降の子ども手当の本格的な
制度設計においては、政府が当初明言していた通
り、全額国庫負担とし、新しい制度としてスター
トすることを強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を
提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
よろしく御賛同をお願いいたします。
80 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第2号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
81 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第2号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第38、議員提出議案第3号 都市再生機構賃貸住宅居住者の安定を求める意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して真砂 満議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。真砂議員。
82 ◯8番(真砂 満君) 議員提出議案第3号、都市再生機構賃貸住宅居住者の安定を求める意見書について、案文の朗読をもって提案にかえさしていただきます。
都市再生機構賃貸住宅居住者
の安定を求める意見書(案)
政府は、独立行政法人都市再生機構(以下「U
R都市機構」と呼ぶ)を含むすべての独立行政法
人を「見直し」する方針を決めている。「ムダ」
や「天下り・わたり」をなくす「仕分け」は賛成
であるが、独立行政法人や公益法人がしている仕
事には国民生活を守る大切な役割もある。
「UR都市機構の賃貸住宅」では、居住者の高
齢化が進み、収入面でも公営住宅入居対象階層が
大半を占めている。「UR都市機構の賃貸住宅」
を公共住宅としてますます充実させ、さらに高齢
者や子育て世帯の「住宅セーフティネット」とし
ての役割を果たしていくことが望まれている。
こうした実情を無視した、従来の売却、民営化
路線を引き継ぐ「仕分け」は住まいの安定をおび
やかす重大な結果をもたらすと憂慮される。
よって、国及び政府に対し、「廃止ありき」の
「仕分け」ではなく、「UR都市機構の賃貸住
宅」を公共住宅として守る施策を確立するように
強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を
提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
全会一致でございますので、ひとつよろしくお願いします。
83 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第3号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
84 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第3号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第39、議員提出議案第4号 介護保険制度の抜本的な基盤整備を求める意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して原 憂子議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。原議員。
85 ◯5番(原 憂子君) 議員提出議案第4号、介護保険制度の抜本的な基盤整備を求める意見書について、案文を朗読して提案にかえさせていただきます。
介護保険制度の抜本的な
基盤整備を求める意見書(案)
介護保険制度がスタートしてから10年を迎えた
が、介護現場では深刻な問題が山積している。特
に特別養護老人ホームの入所待機者は42万人にも
上り、在宅介護においても家族の心身の負担など
深刻である。介護保険を利用している要介護認定
者とその家族、そして介護事業者および介護現場
で働いている人など、介護保険制度にかかわる
方々から、必要なサービスおよび介護施設の確保、
経済的負担の軽減、介護報酬や処遇の改善などを
要望する切実な声が数多く上がってきている。
しかも、15年後の2025年には65歳以上の高齢者
人口がピークを迎えるといわれている。今後さら
に進展する超高齢化社会を見据え、「安心して老
後を暮らせる社会」の実現をめざすには、介護施
設の大幅な拡充や在宅介護の支援強化、利用者負
担の抑制、公費負担割合の引き上げなど、必要な
見直しが求められている。
そのために、2012年に行われる介護保険制度改
正では、抜本的な制度設計の見直しが必要と考え
る。
よって、国及び政府に対し、介護保険制度の抜
本的な基盤整備をすべく、特に以下の点について
早急な取り組みを行うよう強く要望する。
記
1.2025年までに“介護施設の待機者解消”を目
指すために、介護3施設を増やし、特定施設、
グループホームを3倍に増やすこと。
※介護3施設:特別養護老人ホーム、老人保健
施設、介護療養型医療施設。
※特定施設:有料老人ホーム、ケアハウスなど。
2.在宅介護への支援を強化するために、24時間
365日訪問介護サービスへ大幅な拡充を行うほ
か、家族介護が休息をとれるよう「レスパイト
(休息)事業」も大幅に拡大すること。
3.煩雑な事務処理の仕分けを行い、手続きを簡
素化、要介護認定審査を簡素化し、すぐに使え
る制度に転換すること。
4.介護従事者の大幅給与アップなどの待遇改善
につながる介護報酬の引き上げを行うこと。
5.介護保険料の上限が高くなりすぎないように
抑制するため、公費負担割合を5割から、当面
6割に引き上げ、2025年には介護保険の3分の
2を公費負担でまかなうこと。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見
書を提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。
86 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────和気議員。
87 ◯3番(和気信子君) この介護保険制度の意見書について、基本的には賛成でありますけれども、この介護保険制度がスタートして10年ということで、これはさきの自・公政権のもとでどんどんと改悪されて、ホテルコストとかが導入されて、本当に介護保険制度の中でも厳しい状況になってきて、今こういった現状であるというふうに私たちは思っています。
また、共産党のほうもやはりこういった名目のもとで本当に待機者をなくすために、また高過ぎる保険料を少なくするために、こういったことをずっと要望してきてました。
しかし、具体的にちょっとお聞きしたいんですが、この介護施設の介護療養型医療施設とか、これがどんどんと削減されて、さきの自・公政権の中で現在は356床も減らされてきていますが、こういった問題とかそういったこと、そしてまた在宅介護への365日訪問介護、24時間体制ということですが、実際には今泉南市でもこういった体制は行われていませんし、すごくこれは必要やというふうには思っています。
しかしながら、こういったことはどのようにしたら実現できるのかということも、お考えがあればお示ししていただきたいというふうに思います。
それから、4番目の介護従事者の大幅給与アップなんですが、これについてはどれぐらいの給与アップをし、基本的にどれぐらいの給与にしたらいいというふうに思われてるのか、そのことについてもお聞かせください。
それから、介護保険料が高くならないために公費負担ということで、これも賛成でありますが、前は50%あったのが、現在は25%というふうに認識してるんですが、その辺が5割とあります。これからまた50%から引き上げ3分の2までということになっていますが、こういった財源も含めてどれぐらい試算をされているのか、お聞かせ願いたいというふうに思います。お願いします。
88 ◯議長(
堀口武視君) 原議員。
89 ◯5番(原 憂子君) 和気議員の質問にお答えいたしたいと思います。
ほとんどが賛成ですというお言葉を聞いて、うれしく思っております。
昨年11月、12月に公明党の議員もしっかりとこの介護のほうのアンケート調査もさせていただきまして、先ほども言いましたけれども、10万人に及ぶ皆様のお声を聞かせていただくことができました。
本当に介護療養型医療施設も大変少ないという形の中で、しっかりと国に申し上げていきたいということで、2月24日にそのアンケート調査をまとめまして、鳩山総理のほうに提出させていただきました。鳩山総理のほうからも、すばらしい案ですので、ぜひ検討していきますというお声もいただいているということで、まずは国がいろんな形で対応していただくという形で、私たちの意見をこの1番、2番、3番、4番、5番、すべて挙げさせていただいておる状況であります。
4番におきましては、昨年3%のアップでほぼ1万5,000円ぐらい上がったかなと思いますけれども、現実は本当に働いてる介護従事者の方々は、その1万5,000円がなかなか目に見えて上がった状況でないということも私も聞いております。だからこそ大幅給与のアップが必要であるかなというふうに思います。
7割の方々が大変な中で働いてる中でも、大変な仕事であるけれども、この仕事を続けていきたいと、このように思ってくださっている中で、8割の方々がやっぱりお給料の少なさ、また負担の大変な中ということで、やめていかれる方もたくさんあるというふうにも聞いております。だからこそ、この大幅給与アップなどをしっかりとやってほしいということで申し上げさせていただいております。
そういう形でよろしいでしょうか。お願いいたします。
90 ◯議長(
堀口武視君) 和気議員。
91 ◯3番(和気信子君) さきの自・公政権のもとでこの制度がされて、こういったことで現在出されているわけですから、これについては前のそういった制度のもとで、やはり具体的にこれは本当にひどいということが実感されて、今回のこういったことを要望し、意見書という形になっていますので、これは本当にこういったことが実現するということが大事なことでありますが、先ほどお聞きした財源の問題についてはお答えなかったというふうに思うんです。
だから、どういった形で、鳩山首相にもお話しされたということですので、どういった財源からこういったことをされようとしているのか、どのように提案されようとしてるのか、その辺を再度お聞かせ願いたいというふうに思います。
92 ◯議長(
堀口武視君) 原議員。
93 ◯5番(原 憂子君) 再度の質問にお答えさせていただきます。
先ほども一応申しましたけれども、この1番から5番までの分をすべて鳩山総理のもとにつけさせていただいて、上げさせていただいてる事実でございます。今のところは党としまして、私自身なんですけれども、こういう形で上げたということでいろんな形での報告はもらっておりますけれども、財源まではちょっと聞いておらない状況でございます。
しかし、本当に大変な仕事である中、また25年には本当に3人に1人の方々が高齢化の時代を迎えるという形の中で、早急なる対応をしていかなければいけない、このようにも思っております。
おかげで泉南市におきましては、ミニ特養と小規模多機能型施設もできるということで、大変私自身は喜んでいるんですけれども、あとD圏域の中でもできてないのも現状だと思います。そういう面でもしっかりとまず国に訴えて、国にこの意見書をしっかり聞いてもらって、できるだけ早い処置を、すばらしい処置をもらえたらというふうに私自身は思っております。
以上です。
94 ◯議長(
堀口武視君) ほかに。────以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第4号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
95 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第4号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第40、議員提出議案第5号 米軍普天間基地の移設問題を受けて関西国際空港の軍事利用に反対する意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して
松本雪美議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。松本議員。
96 ◯17番(松本雪美君) 議員提出議案第5号、米軍普天間基地の移設問題を受けて関西国際空港の軍事利用に反対する意見書について、案文を朗読して提案にかえます。
米軍普天間基地の移設問題を受けて関西
国際空港の軍事利用に反対する意見書(案)
沖縄県民に重大な犠牲と負担を強いてきた米軍
普天間基地の移設・撤去をめぐり、政府・与党が
総選挙での公約を貫き、沖縄県民・国民の声に応
えるかどうかが問われている。最新の世論調査で
も、約7割の県民が普天間基地の移設・撤去を求
め、米軍嘉手納基地への統合にも反対している。
鳩山首相は、総選挙中の党首討論で、普天間基
地は、「県外・国外移転がのぞましい」と発言し
ているにもかかわらず、大阪府の橋下知事は、沖
縄の普天間基地の移設問題で関西国際空港への移
設について「国から正式な話があれば議論を受け
入れる方向で考えたい」という発言をした。これ
について泉南市長は、「関西国際空港は、地元合
意の下で『平和の空港』として地元と共存共栄し
ていく空港として作られたもので当初から軍事利
用は全く想定していない。軍事利用も基地化も反
対」との意思を表明している。
また、当時の大阪府の知事は、関西国際空港は、
1982年に空港建設で泉州沖埋め立てに関わって
「関空が軍事併用するという考えはないと運輸省
に確認した」と府議会で発言。さらに泉南市議会
でも1999年9月議会で「関西国際空港の軍事利用
に反対する意見書」を可決した。
よって、泉南市議会は、国及び政府に対し、こ
うした歴史的経過を受けとめ普天間基地の移設に
関して、関西国際空港の軍事利用は認めないこと
を強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を
提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
以上です。提案いたしましたので、御賛同よろしくお願いいたします。
97 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────小山議員。
98 ◯10番(小山広明君) この趣旨は、関空の軍事利用を認めないことを強く求めるということになっておるんですが、これはこれまでもこの議会の中でも議論がありましたように、アメリカが有事の際には、関空を名指しで使うということも表明しておりますね。日本政府もそれは了解しとるという内容です。
それと、毎年滋賀県の饗庭野では日米軍事演習がされて、この関空を利用して米軍の迷彩服を着た方が民間機で利用しておると。それから、阪神大震災のときには、軍用機で救援物資を持ってここに降り立っておると。
こういうようなこともこの軍事利用というようなことを言うときに、いきなり軍事利用するわけじゃないんで、いつでも軍事利用するような訓練をしないと、それはできないわけですからね、だから早い段階でそういうものはチェックしていかないといけないと思うんですが、一方では、向井市長も昔は安保反対のデモに行ったということをこの場でも表明されておりましたが、基本的には安保条約は必要だと。今日私たちがこうしてあるのは、日米軍事同盟、米軍基地が日本にあるおかげであるという認識も示されておる、そういう大きな矛盾があるわけですね。
関空には困るし、沖縄に戦後ずうっと押しつけておるのも、これはだれも納得しないから、橋下知事は、正式に国からあれば議論はしてもいいよと。
この議論はしてもいいよというのは、泉南市長も議論ぐらいして、議論の結果を押し返すぐらいの説得力なり理論武装があれば、僕は議論はしてもいいと思うんですね。
そこであの安保条約が果たして本当に市民の立場に立っていいのかどうか、そういう議論をしないと、頭からあかんとかいいと言ったって、現実にはさっき言ったような、ちゃんと着々と軍事利用する準備は進められとるわけですからね。向こうかて、そんな準備なしにどんといきなり来るわけじゃないんですから、そういうものを察知をして、我々は本当に関空が軍事利用されないことに、議会で決議を上げるわけですから、市民にも、あっ、泉南市議会が決議を上げたんだから大丈夫だなという安心感が持てるような中身であればいいんですが、単にポーズだけで上げといて、実態そういう利用されとることに議会から質問が出ないと、泉南の行政当局も動き出さないと、そういう私からいえば軍事利用に対して鈍感な対応ですよ。
もっとグローバルというんか、もっと広い視野で、一体軍事利用というのはどういうことなのかということも含めて、提案者の御意見をこの現実の利用のされ方も含めて、御答弁いただければと思います。
99 ◯議長(
堀口武視君) 松本議員。
100 ◯17番(松本雪美君) 小山さんが今、朗々と自分の考え方を述べられましたが、軍事利用とはどんなものか、どんな利用をされるのか、その考え方というふうなことで、最後はそういうふうに言われたので、私はそのことに対して答えればいいということですね。
軍事利用って、当然アメリカの基地が関空に来て、そこで演習をしたり、自衛隊と一緒になってそういう訓練をする。そういうようなことはもう当然やられては困ることでありますから、こういう意見書、関空はそういうことでは使わない、使用しない、あくまでもそういうことから離れて平和の空港としてつくられてきたという経過があると、泉南市長もこれまでの歴史の経過をたどってお声を発しておられますので、そういうことを受けて、泉南市議会でも1999年9月議会で関西国際空港の軍事利用に反対する意見書を可決しております。これは、市民の皆さんの意向を受けて議会に登場した議員の皆さんの判断であったと。
本当に沖縄県民の皆さんが県議会でも総意で県内の移設には反対だという思いが、ここ一両日中の議会での思いが決議をされたというようなニュースもマスコミを通じて知らされておりますし、当然、平和の空港として関空がそういうことから全く関係のない空港として運用されることが当然のことだと私は思っています。
日米安保条約の問題では、この前も意見を述べさせてもらいましたけれども、今すぐこの問題については白紙にして、日本とそれからアメリカとは対等、平等で、そして日米友好条約を結んでいくということで、そのことが十分に国民にわかっていただけるような、そういう形での運動を私たちも進めていきたいと思っています。
101 ◯議長(
堀口武視君) 小山議員。
102 ◯10番(小山広明君) 日本国憲法を見れば、武器を持たずに、軍隊も持たずに、世界の善意を信頼して名誉ある立場を貫いていくということがうたわれておりますから、これはだれが読んだって、今の自衛隊が合憲であるとは僕は思わないし、ましてやそういう平和憲法のあるところに、米軍と。自衛隊とも言えない米軍がおるわけですから、独立国家のこの国土の中に、憲法に反するそういう武力を持った最強部隊を戦後もずっと置いておるというのは、異常ですよね、これは。
だから、そういう点では、私たちの泉南市議会における平和に対する決議については、その辺も踏まえて、ここだけに来てもらったら困るというだけではなしに、日本じゅうから、世界じゅうから軍事基地をなくすという、そういう憲法の理念に立った決議を上げていくことが、私は必要ではないかなというんで、その点だけもう一度答弁いただきたいと思います。
103 ◯議長(
堀口武視君) 松本議員。
104 ◯17番(松本雪美君) 小山議員のほうから、憲法の問題ではどうかということですが、当然日本国憲法9条は、戦争を放棄して、そしてどんな威嚇にも攻撃を加えたりそういうことはしないという立場で、戦争を放棄したものとしての位置づけですし、軍隊は持たないという位置づけをしっかり守るべき、これは当たり前のことでありますから、小山議員の言われたとおりであります。
そういうことで御了解ください。
105 ◯議長(
堀口武視君) ほかにありませんか。────以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第5号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
106 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第5号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第41、議員提出議案第7号 後期高齢者医療制度の即時廃止を求める意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して和気信子議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。和気議員。
107 ◯3番(和気信子君) 議員提出議案第7号、後期高齢者医療制度の即時廃止を求める意見書について、案文を読み上げ提案といたします。
後期高齢者医療制度の即時
廃止を求める意見書(案)
政府与党は、政権公約であった後期高齢者医療
制度の廃止を先送りすることとした。その結果、
2年ごとの見直しによって、本年4月から保険料
が大幅に引き上げられることとなるが、政府は負
担軽減のための財政支援を行っていない。
後期高齢者医療制度は医療を年齢で差別し、保
険料は有無を言わせず年金から天引きするなど、
世界に例のない差別医療制度である。無年金者や
定額年金しか受け取っていない人は自分で保険料
を納めなければならない。
その結果、滞納者が増え、大阪府では2010年1
月5日現在、3550人に短期保険証が交付され、高
齢者の医療を受ける権利を脅かせている。老人医
療費に対する国の負担は1983年の44.9%から2007
年の37.3%と落ち込み、後期高齢者医療制度の導
入でさらに削減され、高齢者の尊厳を傷つけ、医
療破壊をもたらしている。
よって、国及び政府に対し、以下の措置を速や
かに講じるよう強く求める。
記
1.後期高齢者医療制度を速やかに廃止すること。
2.廃止までの間、4月からの保険料負担の増大
については、政府の責任で軽減し、少なくとも
現行の水準以上に引き上げないこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を
提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
御賛同をよろしくお願いいたします。
108 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第7号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」「異議あり」の声あり〕
109 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの議長の宣告に対し、御異議がありますので、本件については起立により採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
110 ◯議長(
堀口武視君) 起立多数であります。よって議員提出議案第7号は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第42、議員提出議案第9号 政治資金をめぐる疑惑解明と
企業・団体献金の禁止並びに政治資金規正法の制裁強化を求める意見書についてを議題といたします。
本件に関し、提出者を代表して南 良徳議員から提案理由並びに趣旨の説明を求めます。南議員。
111 ◯19番(南 良徳君) 議員提出議案第9号、政治資金をめぐる疑惑解明と
企業・団体献金の禁止並びに政治資金規正法の制裁強化を求める意見書について、案文を朗読し提案にかえさせていただきます。
政治資金をめぐる疑惑解明と
企業・
団体献金の禁止並びに政治資金規正
法の制裁強化を求める意見書(案)
政治資金をめぐる国会議員らの不祥事が発覚す
るたびに再発防止策が議論され、収支の公開方法
や献金規制の強化などの政治資金規正法改正が繰
り返されてきた。しかし、本年1月、政治資金規
正法違反で現職国会議員を含む秘書らが逮捕され
る事件が再び起き、極めて遺憾なことである。
国民の政治不信を招く「政治とカネ」の問題を
断ち切るために、再発防止に向けた法整備にしっ
かり取り組むことが強く求められている。特に、
「秘書が勝手にやったことで自分は知らない」と、
議員自らが責任をとろうとせず、会計責任者が不
正行為を働いた場合には監督責任のある政治家が
責任を取る具体的な仕組みを作る必要がある。
現行法では、国会議員など政治団体の代表者が
「会計責任者の選任及び監督」について「相当の
注意を怠ったときは、50万円以下の罰金に処す
る」と規定されているが、実際に会計責任者が収
支報告書の虚偽記載などの不正を犯した場合、そ
の人を会計責任者に選ぶ段階で「相当の注意を怠
った」と立証するのは困難であり、実効性に欠け
ると言わざるを得ない。
従って、会計責任者の「選任及び監督」を「選
任又は監督」に変更し、政治団体の代表者が会計
責任者の監督についてだけでも「相当の注意」を
怠れば、罰金刑を科せられる仕組みに改めるべき
である。
また、金権腐敗事件が繰り返しおこる温床には、
企業・団体献金の禁止が約束されながら実行され
ていないことにある。
よって、国及び政府に対し、政治資金をめぐる
疑惑を解明するとともに直ちに
企業・団体献金を
禁止すること、また、政治資金規正法については、
より一層の制裁強化を図るため、秘書などの会計
責任者が違法行為を犯した場合に、監督責任のあ
る国会議員の公民権(選挙権や被選挙権)を停止
する政治資金規正法改正案の今国会での成立を強
く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見
書を提出する。
平成22年3月26日
泉南市議会
よろしくお願いいたします。
112 ◯議長(
堀口武視君) ただいまの提出者の説明に対し、これより質疑を行います。
本件については、質疑の通告はありません。質疑はありませんか。────質疑なしと認めます。
以上で本件に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
本件については、討論の通告はありません。討論はありませんか。────討論なしと認めます。
以上で本件に対する討論を終結いたします。
これより議員提出議案第9号を採決いたします。
お諮りいたします。本件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
113 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって議員提出議案第9号は、原案のとおり可決されました。
ただいま可決されました意見書については、送付先等、その取り扱いは議長に御一任願います。
次に、日程第43、閉会中の継続調査を議題といたします。
各常任委員長、議会運営委員長及び各特別委員長から、各所管事務の調査のため、会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました申し出書のとおり、閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、所管事務の調査について閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
114 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって各委員長からの申し出のとおり、所管事務の調査について閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。
以上で本日の……(小山広明君「議長、議員辞職を議題としてください。私は市会議員を辞職いたします」と呼ぶ)
暫時休憩いたします。
午後3時44分 休憩
午後4時19分 再開
115 ◯議長(
堀口武視君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長いたします。
暫時休憩いたします。
午後4時20分 休憩
午後4時40分 再開
116 ◯議長(
堀口武視君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほど小山広明議員から議員辞職願が提出されました。
この際、お諮りいたします。小山広明議員の議員辞職についてを日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
117 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって、この際小山広明議員の議員辞職についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
本件については、地方自治法第117条の規定により、小山広明議員の除斥を求めます。
〔小山広明君退場〕
118 ◯議長(
堀口武視君) まず、その辞職願を朗読させます。
119 ◯議会事務局次長(今橋正能君) 朗読いたします。
2010年3月26日
泉南市議会議長
堀口武視さんへ
泉南市議会議員 小山広明
議員辞職願い
自治法126条にもとづいて議員辞職願いを致し
ます。
私は市民感覚を持った若い人の行動を支援した
く思っています。
この事を大事にしていく事が泉南市の活力と考
えます。
私は職員が市長になる事は最大の「天下り」だ
と思います。
職員は国、府、市との縦の関係の中にあって主
権者市民の方よりもそちらの方に気を使う長い間
の習性が身につき、市民の為にあるべき市政本来
の役割が発揮出来にくい状況にあると考えます。
今回、若い政治家がその市長選に挑戦する状況
に遭遇し、その決意に少し関わったものとして、
私の経験からという中で、市議を辞職することと
の市民との関係において、市民から与えられた議
員の席を当然のこととして市民にお返ししなけれ
ばならないと思ってきました。
今回、その若い政治家が市長に挑戦するに当っ
て私が関わる為には「補選が出来るようにして市
長選に挑む」と言う事を私は言って参りました。
しかし、その確証が得られない今、私がその若
い政治家をあくまでも応援する為にも、応援する
ものの立場として私が補選が可能な状況をつくっ
て、市民の市議選に立つ権利を議会に席を持つも
のの私で出来うる事として行なうものであります。
人間不十分な事もあり得る事がむしろ市民の立
場の若い人の特徴として前向きにとらえたいと思
っている事を申し上げておきます。
むしろ総てが納得できない事こそ、挑戦者には
必要不可欠な可能性の要素として前向きにとらえ
ています。批判的ではまったく有りません。
人間完璧なものという事は無いという事は当た
り前の事として私も含めて共有するものでありま
す。
その点、職員経験のない、いわゆる一般市民の
立場の方が正直不完全さを表に表わせやすい事も
また、生きた社会にとってはむしろ必要不可欠な
感性であります。
というような事で議員辞職をするものでありま
す。
議員として同じ立場を持つ各議員のご理解を頂
けますよう宜しくお願い致します。
以上
小山広明
120 ◯議長(
堀口武視君) 以上のとおりであります。
お諮りいたします。小山広明議員の辞職願については、許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
121 ◯議長(
堀口武視君) 御異議なしと認めます。よって小山広明議員の辞職願については、許可することに決定いたしました。
小山広明議員の入場を願います。
〔小山広明君入場〕
122 ◯議長(
堀口武視君) 以上で本日の日程は全部終了し、今定例会に提出されました案件はすべて審議が終了いたしました。連日にわたり慎重なる御審議を賜りまして、まことにありがとうございました。
閉会に当たり、3月末日をもちまして定年または勇退される職員の皆様方におかれましては、本市の職員として長年にわたり職務に精励され、市民福祉の向上に御尽力をいただきましたことに心から感謝と御礼を申し上げます。
皆様方におかれましては、今後とも健康には十分御留意され、本市行政並びに議会に対し、一層の御指導と御協力をいただきますようお願い申し上げます。
これをもちまして平成22年第1回泉南市議会定例会を閉会いたします。どうもお疲れさまでございました。
午後4時45分 閉会
(了)
署 名 議 員
大阪府泉南市議会議長 堀 口 武 視
大阪府泉南市議会議員 南 良 徳
大阪府泉南市議会議員 河 部 優
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