以下審査の概要につきまして簡潔に御
報告いたします。
まず議案第53
号令和2年度
東大阪市
一般会計補正予算第4回
中本委員会所管分における
永和駅前交通広場北側工事の
整備費増額補正について、
利便性の高い地域の
活性化につながる
駅前交通広場の整備を進めていくべきではないか。
街路整備事業として円滑な交通の確保並びに豊かな
公共空間を備えた良好な市街地の形成を図り、安全で快適な
都市生活と機能的な
都市活動に寄与することが目的である。このことに係る
駅前交通広場用地取得進捗状況について、
早期完成に向けて
地権者の方々と丁寧に交渉を進め、計画的に取り組んでいくべきであり、
公共交通における
利便性の向上、
商業施設の
訪問客の増加など、
永和駅前の
にぎわいの創出にあわせ、布施、小阪、
俊徳道の
各駅周辺を含む
活性化につなげ、
相乗効果を上げるよう積極的に取り組んでいくべきである等の質疑並びに指摘がありました。
次に、
花園中央公園エリア官民連携魅力創出整備事業における
バーベキューエリアの設置について、
地域住民の意見を十分に酌み取りながら進めるべきではないか。
バーベキューエリアの設置については、
公募対象公園施設として可能ではあるものの、
地域住民や
利用者から煙や騒音、
ごみ等の多くの苦情が寄せられることが懸念される。また、
花園中央公園は本市の中心的な公園であり、
ラグビーワールドカップが開催された
ラグビーの聖地でもある。そのような歴史ある公園に設置を認め開設となった場合、認めていない他の公園で
バーベキューを行う
公園利用者が増加してしまう
可能性も危惧される。
都市公園の柔軟な利用の観点から、
利便性の向上という目的で、従前から公園を利用していた方や
地域住民の方々に迷惑がかからないよう十分に意見を酌み取り、よりよい公園を維持していくべきである等の質問並びに指摘がありました。
このほか、将来的に統合を見据えた
大阪広域水道企業団の動向、
市民生活を考えた
水道料金における
福祉減免措置廃止の再考と、新型
コロナウイルス感染症に係る対策としてのさらなる
水道料金減額補助、
水道庁舎建設事業見直しの経過を十分に踏まえた
庁舎候補地の検討、
コロナ禍に伴う
公共交通事業者に対する迅速な支援、市全体の
利便性を十分に踏まえた
大阪モノレール南伸事業における今後の
進捗状況、
本市交通事故防止のための積極的な
安全教育の実施とさらなる
交通マナーの向上、管理不全な空き家の増加に対する早い段階での対応と、地域、
業界団体との積極的な連携、旧
上小阪東住宅建てかえ事業の
進捗状況、全体的な市の施策として進めるべき
市営住宅戸数確保の
必要性等の質疑、質問並びに指摘がありました。
以上で
建設水道委員会の
委員長報告を終わらさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
○
鳥居善太郎 議長 次に
総務委員長の
報告を求めます。25番
岡修一郎議員。25番。
◎25番(
岡修一郎議員) (登壇)御指名によりまして
総務委員会の審査結果について御
報告申し上げます。
結果といたしましては、お手元に御配付いたしております審査結果
報告書のとおりであります。
以下審査の概要につきまして簡潔に御
報告をいたします。
まず議案第53
号令和2年度
東大阪市
一般会計補正予算第4回
中本委員会所管分における
美術センターの
施設使用料について、本件は今
定例会で上程されている議案第56
号指定管理者の指定の件を議決した場合、令和2年10月より
利用料金制を採用することから、
施設使用料の2分の1に当たる125万円を減額補正するものである。
利用料金制になれば
指定管理者が収入を上げる方法を考えた際、
利用料金が上がるのではないか。また、年度途中に
指定管理者が変更になることから、市民に対して丁寧な周知をするべきである。このことに関連し、このたびの
指定管理は
パークPFIの活用で20年の
事業期間となっている中、
管理運営の
チェック及び
評価体制がうまく機能するのか。また、
専門性が求められる
美術センターにおいて、
指定管理予定候補者はそのような経験を有していないのではないか。今後、
指定管理者制度そのものに対し検証が必要ではないか等の質疑、質問並びに指摘がありました。
次に新型
コロナウイルス感染拡大防止の観点からの
避難所運営について、市は
避難所における新型
コロナウイルス等感染症対応マニュアルを6月1日付で策定している。今後、本
マニュアルで示されているような
感染症対策の物資がふえてくる
可能性が大いにあり、市の単独の倉庫を今後設置するべきではないか。梅雨に入っての
集中豪雨や、
大型台風が間近に迫っており、
備蓄物資として
マスクや
消毒液等の確保の手だてはあるのか。また、熱のある方については保健所との連携が重要であり、
高齢者や
障害者の方については
福祉避難所を事前に想定、準備しておくべきである等の質問並びに指摘がありました。
このほか、
特別定額給付金事業における
多言語対応の
必要性、新型
コロナウイルスによる
風評被害と人権問題、今後
コロナ禍における
支援策に必要な
予算規模、
DV相談状況とステイホームの影響、
専門職員の
体制強化の
必要性、
公民連携協働室の果たす役割と今後の
あり方、
交代制勤務の検証と
オンライン会議への
取り組み状況、
予備費の慎重な取り扱い、本庁舎における
ナッジ理論に基づく
取り組み、3世代近居に対する
定住支援、
コロナ後の
東大阪市の
あり方、職員の
服務規程遵守とコンプライアンスの
あり方などの質問並びに指摘がありました。
以上で
総務委員会の
報告を終わります。御清聴ありがとうございました。
○
鳥居善太郎 議長 以上で
委員長報告を終わります。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 質疑なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
通告がありますので発言を許します。
27番
嶋倉久美子議員に発言を許します。27番。
◆27番(
嶋倉久美子議員) (登壇)議長の許可をいただきましたので、私は
日本共産党東大阪市
会議員団を代表し、今議会に提案されました議案に対する討論を行います。
まず議案に対する態度です。議案第53
号令和2年度
東大阪市
一般会計補正予算第4回、議案第56
号指定管理者の指定の件に反対、2請願第1号、第2号については、採択すべきという立場から
継続審査に反対、その他の議案には賛成するものです。以下その理由を述べさせていただきます。
議案第56
号指定管理者の指定の件について、
花園中央公園の施設を
パークPFIで一括して民間が
指定管理するという内容ですが、そもそも
都市公園は人々のレクリエーションや交流の空間であり、災害時には広域的な
避難場所としての機能を備えなくてはならないことから、
都市公園内の施設に対しては法律で制約を設け、
建ぺい率も2%に抑えられてきました。ところが2017年、
都市公園法の改正によって規制緩和され、
収益施設と
公共部分とを一体に整備できるようになり、
建ぺい率も特例で12%と広げられたため、他市では大きな建物が建てられたり、木が伐採され景観が変わってしまうということが起きています。市は目的として、
民間活力を導入して公園の
魅力度を高め、
にぎわいと
集客化、効率的な運営を図るとしていますが、
市民サービスよりも
事業者の利益が優先されるのではないかという懸念はぬぐえず、本当にそうなるかは疑問です。また、
指定管理の期間が20年という長期間にわたる
管理運営によって、
チェックと評価の仕組みが十分でないことも問題です。一括して民間が
指定管理することで、
社会教育施設である
ドリーム21では、
社会教育施設としての役割が今後も維持できるのかが不明確であり、市の意向や指導についても、これまでと比べても反映させにくくなることが懸念されます。
美術センターでも、
指定管理の
候補者となっている団体がその
専門性と経験を有していないことが明らかとなりました。以上のことからこの議案に反対いたします。
議案第53
号一般会計補正予算第4回については、
ドリーム21や
美術センターの委託契約の減額が含まれています。
パークPFI関連の予算であることから反対いたします。
2請願第1号、第2号についてです。ことしの
待機児童の選考指数は最高で82点、夫婦共働き、フルタイムで、これだけ高い要件でも
待機児童になっています。また、
コロナ不況により、企業倒産の増加が懸念されることから、保育環境や行政指導上においても不十分な企業主導型保育に頼らず、認可保育所を整備すべきです。
コロナの第2波、第3波も予想される中、今後の保育ニーズの高まりなどを考えれば、来年度の
公立保育所4園のゼロ歳児
募集停止は再検討すべきです。
また、市立幼稚園では築50年以上の
木造園舎の
耐震化工事が未着手となっており、教育委員会としても
耐震化の
必要性を認めており、工事の手法などの検討を含め早期の
耐震化が必要です。
留守家庭児童育成クラブの
待機児童については、この間、事前の意向調査を行い
待機児童対策を行ってきていますが、ことしも5月時点、4クラブで
待機児童が出ていることも明らかになり、引き続き希望者全員が入所できるように対策を講じることが求められています。市民の切実な願いを受けとめ、請願第1号、第2号は採択すべきです。
以下、今議会で明らかとなった、
コロナ禍での問題点について意見を申し上げます。市長はこれまで中核市の中で職員数が一番少ないことを自慢してこられましたが、今回保健師の体制不足から、多い人では4月の時間外勤務が140時間と、過労死ラインの80時間を優に超える状態でした。市長は2波、3波に備えるとも言われていますが、対策が不十分で、他市が行っているひとり親家庭への支援給付や中小企業への
支援策など、本市では実施されていません。今からでも提案することを求めます。
教育の問題では、学校再開に当たって授業やカリキュラムについては、カリキュラムの修了が優先され、詰め込みや、これまでと違う授業形態などを推し進めるのではなく、
子供たちが一日も早く日常の学校生活を送れるような配慮が必要です。また、給食の
あり方、運動会や修学旅行などの行事、クラブ活動など、
コロナのために実施できなかったとならないよう、
子供たちの学校生活を第一に考えて実施するよう求めてまいりました。教育委員会からも、授業の内容については精査して詰め込みにならないようにすることや、行事についても実施していくとの答弁がありましたが、
子供たちの心身への影響を第一に考えて取り組んでいかれることを要望しておきます。
次に、国保の新型
コロナウイルス感染症の影響を受けた市民への保険料減免は、我が党が要望する中でできたもので、一定の評価をするものです。しかしながら国の制度設計の問題で、同じように昨年よりも売り上げや収入が3割以上減少する見込みで減免対象になり得るにもかかわらず、昨年の所得が発生していた方は最大で全額免除となるのに、給与収入が昨年65万円だった方がことし30万円に下がっても、昨年の所得がゼロのために減免できないという矛盾が起きます。ずっと収入が少なく、さらに収入が減った市民にも、新たに減免対象にすることや給付で救うなど、市の独自策を次の臨時議会において提案することを求めます。
また、水道減免については、
コロナ不況で暮らしが大変になっている中で低所得者への福祉減免の廃止はすべきではなく、少なくとも来年度からの廃止は見直すべきです。
最後に、
東大阪市ではプレミアム付商品券事業のことが取りざたされていますが、これまでの商品券事業においては、予算に比べると経済効果が少なかったことや、低所得の方への対策など、今困っている市民の暮らしを応援する施策が急がれます。
日本共産党東大阪市
会議員団は、今後も市民の暮らしを守るために全力を挙げることを申し上げ、討論といたします。御清聴ありがとうございました。
○
鳥居善太郎 議長 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 なしと認めます。これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。
まず一括議題のうち、議案第53
号令和2年度
東大阪市
一般会計補正予算第4回及び議案第56
号指定管理者の指定の件についてお諮りいたします。採決の方法は起立をもって行います。2案件は原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○
鳥居善太郎 議長 起立多数であります。よって2案件は原案のとおり可決することに決しました。
次に、ただいま決定いたしました2案件を除く
報告第2
号令和2年度
東大阪市
一般会計補正予算第1回に関する
専決事項報告の件以下議案第57号
大阪広域水道企業団の共同処理する事務の変更及びこれに伴う
大阪広域水道企業団規約の変更に関する協議の件までの10案件についてお諮りいたします。10案件はいずれも
報告を承認または原案のとおり可決することに決して御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 御異議なしと認めます。よって10案件はいずれも
報告を承認または原案のとおり可決することに決しました。
次に2請願第1号
公立保育所4園、鳥居、岩田、御厨、友井、
募集停止の延期を求める請願の件についてお諮りいたします。採決の方法は起立をもって行います。本件は民生保健常任委員会に付託の上、閉会中の
継続審査とすることに賛成の方の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○
鳥居善太郎 議長 起立多数であります。よって本件は民生保健常任委員会に付託の上、閉会中の
継続審査とすることに決しました。
次に2請願第2号の1、第2号の2、
子育て環境の充実を求める請願の件の2件についてお諮りいたします。採決の方法は起立をもって行います。2請願第2号の1は文教常任委員会に、2請願第2号の2は民生保健常任委員会にそれぞれ付託の上、閉会中の
継続審査とすることに賛成の方の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
○
鳥居善太郎 議長 起立多数であります。よって2件はそれぞれ文教常任委員会、民生保健常任委員会に付託の上、閉会中の
継続審査とすることに決しました。
───────────────────────────────────────────
△日程第2 議案第58号財産区
管理委員選任の同意を求める件
───────────────────────────────────────────
○
鳥居善太郎 議長 次に日程第2、議案第58号財産区
管理委員選任の同意を求める件を議題といたします。
議案の朗読を省略し、直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
◎野田 市長 (登壇)ただいま議題に供されました議案第58号財産区
管理委員選任の同意を求める件につきましては、本市財産区管理会のうち、河内財産区におきまして一部委員の任期が満了いたしますことから、家出清剛氏を委員として再任するとともに、善根寺財産区におきまして委員の逝去に伴い欠員が生じていることから、新たに稲田晃祥氏を委員として選任するに当たり、財産区管理会条例第3条の規定により議会の同意を求めるものでございます。
以上何とぞよろしく適切なる御決定をいただきますようお願い申し上げます。
○
鳥居善太郎 議長 本件に対し御質疑、御意見ありませんか。
(「なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 なしと認めます。
お諮りいたします。本件はこれに同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 御異議なしと認めます。よって議案第58号はこれに同意することに決しました。
───────────────────────────────────────────
△日程第3 諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求める件
───────────────────────────────────────────
○
鳥居善太郎 議長 次に日程第3、諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求める件を議題といたします。
議案の朗読を省略し、直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
◎野田 市長 (登壇)ただいま議題に供されました諮問第1号
人権擁護委員の推薦につき意見を求める件につきましては、本市の
人権擁護委員のうち一部委員の任期が満了いたしますことから、その後任について、祝前俊宏氏、石原健治氏、小島孝氏、石津良行氏、山崎由起子氏、好川智也氏、北野真弓氏、三澄晃彦氏に引き続きお願いするとともに、新たに大林一夫氏が適任と存じますことから推薦するに当たり、
人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものでございます。
以上何とぞよろしく御答申を賜りますようお願い申し上げます。
○
鳥居善太郎 議長 本件に対し御質疑、御意見ありませんか。
(「なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 なしと認めます。
お諮りいたします。本件はこれに異議ない旨答申することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○
鳥居善太郎 議長 御異議なしと認めます。よって諮問第1号はこれに異議ない旨答申することに決しました。
以上をもちまして今
定例会に付議されました事件はすべて議了いたしました。
閉会に当たり市長からごあいさつがあります。市長。
◎野田 市長 (登壇)令和2年第2回
定例会の閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
議員各位におかれましては、6月4日に開会されました本
定例会におきまして、その運営に当たり新型
コロナウイルス感染症に係る対応や、感染拡大防止に向けて御配慮賜りましたことにつきまして改めてお礼申し上げます。
また、各議案の御審議をいただくとともに、貴重な御意見、御指摘をいただき、重ねてお礼を申し上げます。
議員各位におかれましては、何とぞなお一層の御支援と御協力をいただきますようお願いを申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
○
鳥居善太郎 議長 これにて令和2年第2回
定例会を閉会いたします。
(令和2年6月19日午前10時39分閉会)
閉 会
会議録署名議員
東大阪市議会議長 鳥 居
善太郎
───────────────────────────────────────────
東大阪市議会
議員 右 近 徳 博
───────────────────────────────────────────
東大阪市議会
議員 笹 谷 勇 介
───────────────────────────────────────────...