藤井寺市議会 > 2019-06-27 >
06月27日-03号

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  1. 藤井寺市議会 2019-06-27
    06月27日-03号


    取得元: 藤井寺市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    令和 元年  6月 定例会(第1回)             令和元年第1回定例会           藤井寺市議会会議録(第3号)                      令和元年6月27日(木曜日)                      午前10時開議◯議事日程(第3号)  日程第1 所信表明に対する質問並びに一般質問      ◯政新クラブ       [代表質問個人質問]      ◯日本共産党       [代表質問個人質問]      ◯個人質問  日程第2 報告第8号 平成30年度藤井寺一般会計予算繰越明許費繰越計算書の報告について       報告第9号 平成30年度藤井寺水道事業会計継続費繰越計算書の報告について       報告第10号 公益財団法人藤井寺地域サービス公社経営状況の報告について       報告第11号 公益財団法人藤井寺勤労者互助会経営状況の報告について  日程第3 議案第13号 藤井寺市公平委員会委員の選任につき同意を求めることについて  日程第4 議案第14号 藤井寺市農業委員会委員の任命につき同意を求めることについて  日程第5 諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて  日程第6 議案第7号 藤井寺市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について       議案第8号 藤井寺市森林環境譲与税基金条例の制定について       議案第9号 市税条例の一部改正について       議案第10号 特別職の職員の給与に関する条例の一部改正について       議案第15号 令和元年度藤井寺一般会計補正予算(第3号)について       議案第17号 令和元年度藤井寺公共下水道事業会計補正予算(第1号)について  日程第7 議案第11号 藤井寺市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について       議案第12号 藤井寺市放課後児童健全育成事業設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について       議案第16号 令和元年度藤井寺介護保険特別会計補正予算(第2号)について  日程第8 請願第1号 子どもの医療費助成の拡充に関する請願について       請願第2号 国民健康保険料大幅引き下げに関する請願について◯本日の会議に付した事件  日程第1~日程第8まで◯出席議員(14名)       1番 花崎由貴子君      2番 松木洋介君       3番 生田達也君       4番 河井計実君       5番 玉田日登美君      6番 國下尊央君       7番 木下 誇君       8番 瀬川 覚君       9番 伊藤政一君      10番 片山敬子君      11番 山本忠司君      12番 畑 謙太朗君      13番 岡本 光君      14番 麻野真吾◯地方自治法第121条の規定による出席者        市長       岡田一樹君        副市長      東野桂司君        副市長      西野祐治君        教育長      濱崎 徹君        危機管理監    林 章浩君        総務部長     森田 勉君        政策企画部長   田中 真君        政策企画部付部長 山田幸弘君        市民生活部長   澤田憲章君        福祉部長兼福祉事務所長                 清水哲夫君        こども・健康部長 白江和弘君        都市整備部長   木村 浩君        病院事務局長   田中健司君        水道局長     吉田重孝君        教育部長     糟谷健司君        教育部理事    西村光世君        選挙管理委員会事務局長併監査委員事務局長併公平委員会事務局長併固定資産評価審査委員会事務局長                 小西浩幸君        総務課長     松村力也君◯議会事務局出席者        事務局長     角田伸夫君        事務局次長    萬田栄治君        事務局チーフ   田名出隆行君        事務局副主査   森脇香奈君     午前10時00分 開議 ○議長(片山敬子君)  おはようございます。 ただいまから定例会を再開し、直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。 それではこれより議事に入ります。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  日程第1 所信表明に対する質問並びに一般質問について議題とし、各会派の代表質問並びに個人質問を行います。 まず政新クラブの代表質問を1問1答形式で行います。 14番 麻野真吾議員。 ◆14番(麻野真吾君) (登壇) おはようございます。 政新クラブの麻野です。若干の所信を述べさせていただき、通告に従い会派を代表して質問いたします。 4月に行われました選挙におきまして、「藤井寺の未来はみんなでつくる、古くて固いから新しくて柔らかい市役所へ」をスローガンに掲げられました岡田市長が当選されました。マニフェストや就任前後に発信された言葉をお聞きしておりますと、市民目線、お客様目線、人、物、金、情報、民間活力の導入も重要性を説き、スピード感ある市政運営に当たっていくと力強く宣言しておられます。この市長のお考えは、これまで私が5期20年訴え続けてきたこと、そして引き続きこれから4年間訴えていく理念や政策と共通・共感する部分が多く、山積する課題の解決に向けて一気に進み始めるのではないかと大いに期待をしております。 市長と議会という是々非々の関係ではありますが、今後これまでよりも同じ方向、思考で議論ができるのではないかと思いますので、積極的に前向きなご議論をお願いいたします。 それでは1.所信表明について(1)行財政改革について、ア.最高経営者会議についてお聞きいたします。これまでから私の質問の根幹として、部長によるマネジメントの重要性を何度も訴えてまいりました。自治体の最高経営者会議である庁議が連絡・報告の場にとどまり、意思決定の場としての機能を失っていっているのではないかと、問題提議を続けてまいりました。そこで改めて岡田市長最高経営者会議である庁議をどのように捉え、どのように運営していかれるのか。また、庁議を含めた部長中心のマネジメント体系の確立について、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)のアについて、岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君) (登壇) 皆さんおはようございます。 1.所信表明について、(1)行財政改革について、ア.最高経営者会議について答弁を申し上げます。 私の庁議に対する考え方といたしましては、市幹部による市政全般を対象とした分野横断的に意思決定・調整を行うためのまさに最高経営者会議に位置づけられる会議であるとの認識を持っております。市役所を活性化するには、何よりもまずこの庁議で議論が活発に行われることが重要であり、庁議が変われば組織全体も変わってくるものと考えております。そのためには、庁議で議論するテーマをきっちり設定した上で私自身がリーダーシップを発揮し、みずからメッセージを積極的に発信することで、庁議メンバー全員が言いたいことを言えるような雰囲気づくりに努めてまいりたいと存じております。 また、組織の活動を円滑に行うために管理する上では部長によるマネジメントが非常に重要であると考えております。各部長には長年の行政経験を生かし、自分が所管する部はもちろんのこと市の幹部として幅広い視野でもって他部局との積極的に連携を図りながら、市全体の課題解決に向けて戦略的にスピード感を持ってマネジメントを実行していただくことを期待しているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  1点目の(1)のアについて、理事者の答弁は終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  正しい判断とビジョンの実現のためには、適格な調査・分析が必要であり、マーケティングをしっかりと行いデータに基づき、役員会議である庁議において判断をするという会議でなければならないと思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 人口減少や超高齢社会への動きが顕著となり、今までに経験したことがないような社会構造の変化を迎える中で、住民ニーズや行政課題も複雑かつ多様化してきております。こういった状況のもとで適格な政策判断を行うには、判断を行うに当たっての材料となる住民意識や情報を収集・分析し、事業効果や課題等をきっちり見定めた上で既存の個別計画や財政状況との整合を図りながら各行政組織のトップが行う庁議において十分議論し、意思決定を行っていく必要があるものと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  近年の激しい自治体間競争に勝っていくためには戦略マップを作成し、そして計画を実行していく際に設定した目標数値をモニタリングし、進捗管理を行い戦略の見直しや新しい戦略の立案が必要となります。庁議の場が自治体経営を行う上で最もリーダーシップを発揮しなければならない場であると思いますが、現状のあり方や今後についてお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 私は市長就任後、既に5月及び6月庁議を開催いたしましたが、庁議の空気を変えるべく庁議メンバーが目標を共有できるように、みずからの思いを積極的に伝えたところでございます。 私は事あるごとに職員には市民目線、お客様目線に立った行政サービスがどうあるべきか、市民の皆様が何を求めているのかというお客様第一主義に立ち、市役所はサービス企業なんだということを意識していただくように申し上げております。 市政運営は常にサービスの受け手である市民から見て、最良の仕事のやり方を追求する必要があり、庁議においても十分な議論を経た上で政策判断が行われたことをはっきりと市民に説明ができるようにしなければなりません。 そういったことから庁議メンバーについては庁議に出席するということは部の長ということだけではなく、私と同じ市の経営者としての立場であり、それだけ重い立場であるということを認識した上でスピード感を持って適格に市政運営に当たっていただきたいと考えております。そういった意識改革により庁議の質が向上し、ひいては市役所全体の活性化につながっていくものと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  次にイの部長を中心とした予算体系についてお聞きいたします。 毎年予算・決算が議会に示されるタイミングで判で押したように「財政状況は非常に厳しい」という言葉が繰り返されます。経常収支比率のワーストを更新し、臨時財政対策債を含め起債残高は増大を続け、昨日の答弁にもありました財政調整基金が少しずつ目減りをし、見込みのない雑入が多く計上されております。しかしながら、これまで理事者の危機感は薄く、抜本的対策が講じられてこなかったように思います。このままでは財政調整基金が数年内に枯渇し、予算編成ができなくなることはこれまでの答弁から明らかになっております。この点についてどのように考えておられるのかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 私は市民の側から市の財政を見てた際に、生まれ育った藤井寺市の未来はこのままで大丈夫なのかと感じ、これまでにない民間の目線をもって市の行財政の改革が必要であるとの考えに立ち、多くの市民の皆様のご指示とご支援を得て市政をお預かりさせていただくこととなりました。 市の財政状況の悪化が継続している状況にあるということは、何かしらの無理や無駄があるものと考えており、これまでの予算編成の取り組みや方法では毎年多額の財源不足が見込まれるような予算となってしまっていると危惧をしております。 これらの状況を踏まえまして、今後私が先頭に立ちさまざまな施策を進めていくためにも、予算の内容、また予算編成の方法についてスピード感をもってよりよい方法へ見直してまいりたいと考えている所存でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  先ほどの提案も含めて、部長を中心としたいわゆる部予算を何度も提案してまいりました。市長の指示のもと部長が強い権限と責任のもと、マネジメント力を発揮することで事業の優先順位を判断し、シーリングなどの手法を活用した財政規模の全体最適を図るべきであると思いますが、改めてお考えをお聞かせください。
    ○議長(片山敬子君)  森田総務部長。 ◎総務部長(森田勉君)  答弁申し上げます。 議員からは以前より、各部に予算の枠を配分し、部予算として各部で予算編成を行ってはどうかとのご提案をいただいております。 来年度以降の予算編成の方法につきましては、先ほどの市長答弁のとおり岡田市長を先頭に新しい体制のもとで、今後スピード感を持ってよりよい方法へと見直しを検討してまいりたいと考えております。なお、検討の際には議員ご提案の内容も含め、本市にふさわしい予算編成のあり方について考えていく必要があると認識しておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  複数年度予算にしてインセンティブ型の予算システムを加えていくということについてのお考え方をお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  森田総務部長。 ◎総務部長(森田勉君)  答弁申し上げます。 複数年度予算に関しましては、担当事業課においては年度を超えるより長い期間を見据えた柔軟な事業展開を検討できるというメリットがあり、また事業の見直しや効率的な執行方法の取り組みなどに取り組んだ結果、インセンティブにより獲得した予算を重点配分できるなど、有効な一面もございます。 しかしながら、これらの従来型の予算編成とは異なる方法につきましては、その制度のあり方、仕組み等について十分に検討する必要があり、メリット・デメリットも見きわめた上で本市にふさわしいよりよい予算編成の手法につきまして、考えていく必要があると認識いたしております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  毎年予算の作成時に庁議において、各部長が短期・長期のマニフェストを作成し発表するということについて、どのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 毎年行う新年度の予算編成におきましては、予算編成方針に基づき部長のマネジメントのもと、課ごとの予算要求の考え方を整理し、各部ごとに予算要求の取りまとめが行われているものと認識しております。 議員のご提案の、各部長が短期あるいは長期のマニフェストを作成し発表することについては、各部の特色があらわれ部長がマネジメント力を発揮する機会の一つとなり、私自身も部長を初めとした各部の考え方を把握することができるというメリットがあるものと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  予算時におきましてのシーリングの一部を市長特別決済枠として、先ほどのマニフェストをもとに、各部長がプレゼンテーションをすることによって予算を獲得するというような考え方についてお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 議員ご提案の内容につきましては、予算編成を進めていく方策の一つとして、インセンティブとなり得るものであると認識しております。各部において予算を新たに確保するための手法として、また、私自身が限られた予算を重点的に配分するための判断材料としての活用が見込まれ、有効な予算編成の手法の一つではないかと考えます。 議員のご質問の冒頭でも答弁させていただきましたが、私自身近年の財政状況から、また今後私がさまざまな施策を進めるに当たっても、これまでの予算編成の方法に改善の必要性があると認識しております。そのため、本市にふさわしいよりよい予算編成の方法については、スピード感を持って見直してまいりたいと考えている所存でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  よりよいやり方というのを模索していただきますことをお願いいたします。 次にウの部長を中心とした人事制度についてお聞きいたします。 先ほどの質問と同様に、部長がマネジメント力を発揮し、効率的で機動的な組織及び人員体制とするための人事制度として、部長を中心としたいわゆる部人事を提案してまいりましたが、実施されておられるところもありますけれども、今後どのように発展していかれるのか、お聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  田中政策企画部長。 ◎政策企画部長(田中真君)  答弁申し上げます。 部長は部内の各課が効率的に業務を運営するための調整役であり、また、政策を企画・立案・実行する部内のリーダーとしての役目を担っているものと認識いたしております。 人事配置につきましては、各部課における人員配置や確保、また人材育成といった課題や解決する方法について、人事担当から部課長へ聞き取りを行うとともに、職員個人からの自己申告書、人事評価の結果の情報等をもとに、各職場の職員バランス等を総合的に勘案し、部長の意見も取り入れた方法で最終的に人事配置を決定しているものでございます。 今後も引き続き、部長のマネジメント能力の醸成を図りつつ、部内異動等部長権限として柔軟に対応できるような制度化に努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  部予算については、違う方法も含めて何らか今までと違う編成方法をご検討いただけるという趣旨のご答弁をいただけたと理解しておりますが、部人事に関してはこれまでと同じ答弁であり、お聞きした発展性についてお答えがなかったように思います。 そこで、いま一度市長にお聞きいたします。市長が掲げる政策を実行するには、職員の今まで以上のパフォーマンスの発揮が必要であると思います。そこで、人事制度、研修制度の面においてどのように組織を発展させていかれるのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 人材育成においては、頑張ったことに正当に評価できる人事制度をつくっていくことや、職員の成長を促す研修を取り入れることなど、効果的な研修体系や人事制度を構築することが必要で、その取り組みが職員のモチベーションアップ、組織の発展につながるものではないかと考えております。 我々自治体を取り巻く情勢が大きく変化する中において、行政課題、市民ニーズに対して適格かつ迅速に応え、魅力ある行政サービスを展開するには、市政全体を見渡す広い視野を持った人材を育てなければなりません。 そうした意味におきまして、いろいろな経験を積むことが重要であり、例えば多くの職員が若いうちに人事異動で窓口部門や管理部門など、さまざまな部署で働く経験を積み重ねることが大事と考えております。職員の中には5年から10年程度在職しているが、一度も人事異動を経験していない若手職員もいるようです。ジョブローテーションという言葉がありますが、課長のような管理職になるまではさまざまな職場を経験することで、市職員としての幅が広がりその職員が管理職になったときに柔軟性といいますかメンタル的にも強さが備えられます。 私が思いますのは、何事も経験が肥やしとなり、決して無駄ではなく経験を積んだ職員のスキル向上の広がりが組織力の向上、ひいては市民サービス、財政運営にも大きな効果が生まれるものと考えております。 人事配置におきましても、職員がさまざまな部署での経験を積んで、その結果どのような特性を持ちどのような分野に適正があるのかといったところを見きわめて、適材適所の配置をするべきではないかと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  行財政改革の面について、この状況で市政を担われる岡田市長のご苦労は相当なものであると感じております。待ったなしで行財政改革に取り組むことが求められます。健全な自治体経営でなければ市長が掲げる政策の実現もおぼつきません。しかしながら、私の提案に対しては慎重なご答弁でありました。行財政改革にはさまざまな手法があると思いますので、別の手法を用いて成果を出していただけるのであれば結構ですけれども、今までとは違う手法が必要であることは間違いないと思います。組織風土を変えるこれまでの当たり前から脱却し、変革することに勇気を持って行財政運営に取り組んでいただくことを要望いたしまして、次の項に移ります。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  (2)市内公共施設について、ア.公共施設の最適化・老朽化対策についてお聞きいたします。 マニフェストにも現在数多くの施設が更新時期を迎え、必要な「機能移転、統廃合、民間委託を含めた市民が求める公共施設の最適化・老朽化対策を進める」と掲げておられますが、具体的にどのように進めていかれるのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  森田総務部長。 ◎総務部長(森田勉君)  答弁申し上げます。 公共施設の最適化・老朽化対策につきましては、最適化分野の計画として策定いたしました公共施設再編基本計画及び老朽化対策分野の計画となります、公共施設保全計画の二つの計画に基づきまして、これまで以上にスピード感を持って進めてまいりたいと考えております。 これまで、公共施設が担っていた行政サービス機能を他の施設へ移転する機能移転、また施設の集約・廃止を伴う統廃合を進め、手法といたしましては民間活力の導入や事業者との連携の可能性を探ってまいりたいと考えております。 かねてから、議員ご指摘のとおり我々自治体はサービス業であるということ、自治体経営の観点が必要であることを踏まえまして、真に必要な市民サービスは何か、そのために求められる公共施設とはどのようなものかを引き続き検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  民間活力の導入について可能性を探るとありました。民間活力の導入、公民連携による体育館、図書館等の複合施設化についてはこれまでも質問してきました。当初予算に計上されておりませんでした昨年12月議会においても、当初予算化し早く進めていくべきであると申し上げておりましたが、今後の進め方についてお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  森田総務部長。 ◎総務部長(森田勉君)  答弁申し上げます。 ご質問の市民総合体育館スポーツセンター、図書館の敷地を活用した公民連携による複合施設整備の検討につきましては、本議会におきまして補正予算として計上いたしております。 このことから、予算論議の中で詳細に議論をしていただくことになろうかと思いますが、事業の概要といたしましては、規模・内容面でどのような体育館、図書館が必要か、財政負担をできる限り小さくするためにはどのような手法が有効か、概算での収支バランスはどのようになるか等につきまして検討を行い、事業化するか否かの判断材料としてできるだけ早く整えてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  公共施設の再編や民間活力による複合施設化については、将来に備え何年も前から何度となく進めていくように申し上げてきました。しかしながら、担当部署をつくっていただき、また計画をつくっていただいたものの、現在に至るまで個別施設についての方向性がいまだ決定に至っておらず、非常に不満を持っておりました。今回、岡田市長が就任され、マニフェスト公共施設の最適化・老朽化対策に加え、民間活力を掲げられる中で、どの時期までにどのような取り組みを進めていかれるのか、スケジュール感を含めて市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 人口減少や少子高齢化が進展する中で、限られた市の資産を活用し、真に市民が求める公共施設のあり方とは何か、できるだけ少ない負担でそれを実現するにはどのようにすればよいか、そのような点を鑑みまして、先ほどの市民総合体育館スポーツセンター、図書館の複合施設整備検討につきましても、既存施設をベースにするのではなく、もう少し幅広くさまざまな可能性を検討し、かつ市の負担が極力少なくなるような方法を検討するよう指示いたしております。 この公共施設再編については、その方向性を示す公共施設再編基本計画を策定してから3年目を迎えております。この間、なかなか計画の方向性どおりに取り組みが進んでこなかった施設もあると報告を受けております。 今後は、私が前面に立ってリーダーシップをとることでスピード感を持ち民間目線でこれまでの藤井寺市にはなかったアイデア、他の自治体にないような要素についても検討してまいりたいと考えております。しかしながら、全ての施設の最適化・老朽化対策を一斉に実行することは、人・物・金の部分において難しいことも認識しておりますので、できるだけ早くしかるべき時期に決断を行い、お示しすることによって市民の皆様の声を反映してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  公共施設の最適化・老朽化対策については、複合施設化に向けて当初予算措置をするよう求めてまいりました。少し時期はおくれましたが、補正予算に計上されているようですので、安心いたしました。予算措置時期が3カ月おくれた分、今後の進捗にはよりスピード感が求められます。来年度の当初予算に向けておくれた分を取り戻すことができるよう取り組んでいただきますよう要望いたしまして、次の項に移ります。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  次、(3)藤井寺市の教育について、ア.子どもたちの学力についてお聞きいたします。 かつては、文教都市と呼ばれた藤井寺市ですが、現状はその輝きを失って久しいとたびたび申し上げてまいりました。子育てをする保護者が住みたい場所を決める大きな要素として、学力の高いまちであることは当然のことでしょうから、まちづくりの観点からも重要性を訴えてまいりました。この点について、どのような認識を持ち対策をしていかれるのか、教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  濱崎教育長。 ◎教育長(濱崎徹君)  答弁申し上げます。 岡田市長は公約の中で「子育てするなら藤井寺といわれるまち」をまちづくりの大きな柱の一つに挙げておられます。その実現の中核を担うのは地域の学校園の存在であります。先生からご提案いただいております学力については、重要な課題の一つであると認識しております。 学力向上に向けて、1点目は「人づくり」です。変化する社会の中で、未来の情報化やグローバル化に対応した質の高い学習指導の実現に取り組みます。 2点目は、一人一人に確かな学びや成長が実感できる学校園を目指します。特に、各学校においては「学び残しゼロ」の取り組みを進め、また意欲・関心の高い子へはさらに課題を追求できるように、個々に応じたバランスのよい指導を展開してまいります。 3点目は、保・幼・小・中の接続であります。それぞれの学校園が自校で教育を完結するのではなく、子どもが成長し進学していく中学校区でカリキュラム等の接続を図りながら、校区で一体となってきめ細かな教育を展開していきます。 4点目は、地域が学校を元気にし、元気な学校が地域を活性化する好循環をつくっていかなければなりません。そのため、学校園は「情報を開く」「教育を開く」「経営を開く」「施設を開く」の4つの視点から取り組みの具体化を図らなければなりません。 以上、4点を重点とし施策を進めることにより、保護者に藤井寺を選んでもらえるよう、子どもたちの学力向上に取り組んでまいりたいと存じます。 以上、答弁といたします。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  次に、イ.の小学生版「ゆめ教室」についてお聞きいたします。 これまで学力向上に向け、本市の子どもたちが放課後無料で学習ができる環境づくりを提案してまいりました。まずは、授業の充実が大切であるとの答弁が中心で、明確な答えをお聞きしておりません。 各学校において「学び残しゼロ」の取り組みを進め、とありました。そこでいわゆる無料塾の創設、私は小学生版「ゆめ教室」の設置の形で実現できると考えておりますけれども、改めて教育委員会のお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 藤井寺市の子どもたちの家庭学習の取り組みに課題があるということは、全国学力学習状況調査でも明らかとなっております。各校においては例えば希望者を対象にして、週に1回放課後の1時間を個々の課題解決の学習時間に充てるなど、子どもたちの実態に合わせた取り組みを進めているところでございます。 先ほど、教育長も答弁にありましたように、地域が学校を元気にし、元気な学校が地域を活性化する好循環をつくるためには、「教育を開く」「施設を開く」という点においても、放課後の学校のあり方を再検討する必要がございます。 教員の働き方改革の面から考えられる人員体制についての課題や、下校時の子どもたちへの安全体制についての課題など、対策をすべき点もたくさんございますが、従来の授業による学力向上の取り組みとあわせて、放課後における子どもたちの学習環境を整えることにつきましては、今後検討していくべき取り組みであると考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  放課後の学習環境ということでいえば、例えば放課後児童会の5、6年生も対象に含めた小学校版「ゆめ教室」のような授業を実施すれば、中学校に入った時点での授業についていけない生徒をなくしていけると考えますが、どのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 中学校に入学した段階で、子どもたちの学力差を少しでも減らすためには、小学校段階で何らかの手だてを打つことが必要であると考えます。その対応策の一つとして議員ご提案の小学校版「ゆめ教室」を検討することも選択肢の一つであると考えます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  次に、ウの常に英語に触れられる環境づくりについて、お聞きいたします。 世界文化遺産登録が現実のものとして目前に迫る中で、外国人の来訪者が増加することが想定されます。本市を取り巻く環境が変化する中で、英語力の向上にこれまで以上に取り組むことが重要であると思います。異年齢、異文化の人たちが英語を通じて交流を図り、お互いを成長させる取り組みができると考えます。生涯学習の充実の面においても、市の施策に合致するのではないでしょうか。 そこで、私がこれまで提案をしてまいりました「英語村」の創設を含め、英語力の向上、またそのための環境づくりについて、教育委員会のお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 諸外国の人々とコミュニケーションをとるには、ある一定の英語力が必要になってまいります。子どもたちにその英語力を育てるには、幼児期から英語に親しむことで英語があって当たり前の環境をつくったり、生の英語に頻繁に触れることで自分も英語を話したいという意欲を育むことが重要となってまいります。 今回の世界文化遺産登録により、外国人の観光客が増加することは、英語でコミュニケーションをとる必要性が生まれ、子どもたちが英語を学ぼうとする大きなチャンスであると捉えます。 また、議員のおっしゃる異年齢、異文化の人たちが英語を通じて交流を図ることができる環境があれば、高齢者の中で英語を得意とされる方の活躍する場にもなり、意欲のある子どもは英語への親しみが増し、ひいては子どもの英語力向上につながるものと思われます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  所信表明の中で、グローバル社会に通用する英語教育とありましたが、どのようなことをお考えかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 グローバル社会に通用するとはどのような社会の変化にも対応でき、いつでもどこでも誰とでもどんな場面でも対応できる力をつけることであると考えます。このグローバル化に伴い、諸外国の方々とコミュニケーションをとることには、ある一定の英語力が必要です。しかし、これまで学校教育で培ってきた英語力は、必ずしもコミュニケーションに重点を置くものになっていなかったと考えます。 私の考えるグローバル社会に通用する英語教育とは、まずコミュニケーションができる英語力を育てることです。そのためには、小さい子どもが日本語を学ぶように、幼児期から英語があって当たり前の環境をつくり、英語を話したいと思えるようにしていくことがまず大切であると考えます。さらに、学校現場でその環境をつくるには、生の英語に頻繁に触れさせることが一番です。そして、必然的に英語を話さないといけないような場づくりも必要であると考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  幼児期から英語があって当たり前の環境をというお言葉がありました。そこで、私が何度も提案してきました、本庁舎地下において就学前の子どもたちに対して、現在生涯学習で実施されている「きらめき教室」の発展型を本庁舎地下で「英語村」として開催することについてのお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 生涯学習で実施しております「きらめき教室」は、未就学児が英語を楽しむ場となっております。その発展型として「英語村」を実施するのであれば、子どもたちが幼児期から英語を学ぶことができる場所の一つになるかと考えます。 「英語村」につきましては、ALTなど英語を話すネイティブの人材確保なども含め、どのような形で実施していけばいいのか、課題に対してさまざまな考えを持ち寄り、検討を進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  今のご答弁、過去のご答弁でも従前より私の提案しております「英語村」を開催するには、ALTなどのネイティブの人材確保が必要であるとのお答えであります。ALTを増員することによって「英語村」の開催も可能となる上に、来年度から始まる小学生への英語の授業や、中学校での英語教育においても大きなプラス効果があると考えますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 ALTが5名体制になったのは、平成27年度からであると聞いております。現在の学校現場や他の施設などでのALTの活用状況を踏まえた上で、今後検討すべき課題であると認識しております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  今回の答弁では、幼・小・中接続に保育所が加わり、保・幼・小・中接続となっている点がございました。この点につきましては、大変評価いたしたいと思います。公立も大切ですが、民間幼稚園、保育所、こども園を含め、市全体トータルで考えていただくことを要望いたします。 さて、文教都市の復活を目指し、学力向上、英語力向上について継続的に質問しておりますが、今回も前進なのか後退なのかわからないような答弁もございました。学習塾のように目標数値を掲げるのが難しい面もあると思いますが、教育長がおっしゃったひとづくりの根幹としてしっかりと学力向上、英語力向上に取り組み、できれば数値も含めた目標ビジョンを掲げていただきたいと思います。そのために、必要な人材、例えばALTの増員が必要であれば要望していただきたい。また、私も大いに協力してまいります。 市を挙げた本気の取り組みが子どもたちを初め、保護者、先生方、教育委員会、関係する皆さんのモチベーションになると思います。藤井寺市で学んだ子どもたちが大人になったときに、さまざまな方面で活躍している姿を思い描いていただき、教育に当たっていただきますよう強く要望いたしまして、次の項へ移ります。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  (4)トップセールスマンとしての本市の魅力や特色の情報発信について、ア.魅力の創生とその情報発信の考え方について、お聞きいたします。 市長は自分自身が「市のトップセールスマンとして、藤井寺市が持つ魅力や特色を全国に情報発信してまいります」と言われておりますが、特色である観光資源については形のあるものをいかにして発信するかですが、形のないものの魅力創生について、どのように考え発信していかれるかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 藤井寺の魅力に関しましては、さまざまな点があると感じております。私は商店街で長年商売をやってきたものですから、イベント開催や神社仏閣等の歴史遺産をめぐるウオークなどでまちへ来ていただける方がふえることで、まちをにぎわせたいと考えているところでございます。 世界遺産登録やイオン再オープンの話は、当然市長就任前から非常に気になっていたことであり、何とかこの機会をものにできないかと考えていました。 現状のシティプロモーションはまちなか観光という考えのもとに進めており、交流人口をふやし定住につなげていくということで進めております。しかしながら、本来まちのプロモーションは観光だけでなくさまざまな施策を打ち出し、まちの総合力をアピールすることではないかと考えるところで、教育、福祉や都市基盤整備といった分野も当然大切と考えております。 よって、私の初登庁の際には市役所は総合サービス企業なんだということを全職員に対して申し上げましたところで、各分野の施策のレベルアップは当然と考えるところでございます。 したがいまして、教育を初めとしてさまざまな分野において、本市の独自性というか特色のあるものができないかと、全庁的に投げかけているところでございます。 私は、まちを元気にしたいという強い思いを持っていますので、観光施策と同時に教育、福祉施策など行政サービス全般において、本市の特色を出せるよう知恵を出し、そしてまちのアピールとなるよう進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  形のないものをいかに創生する、例えば全庁的な取り組みとして達成するためのPTを組んでつくり上げていくようなことについて、どのように考え、また指示を出されていかれるのか、お聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 まちの魅力を高めるためにはまちの総合力というお話をしましたが、全庁的な取り組みとして行うことは当然と考えるところでございます。 先日、各部課の事務事業の説明を聞きましたが、その際にも懸案事項への対応や私のマニフェスト項目の進め方などに関し、いろいろと指示をしたところでございます。また、その後の検討状況につきましても逐次報告するようにと指示したところで、何らかの結果を出してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  次に、イの今後の方向性についてお聞きいたします。 先ほどの質問にもつながりますが、子どもたちの学力向上、英語力向上などは藤井寺市の魅力発信につながると考えております。また、世界文化遺産登録や市内商店街の活性化、公共施設の最適化等も魅力発信につながると考えます。藤井寺市の魅力創生に職員による企画合戦といったようなお考えについて、お聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 まちの魅力創出に関することや、時代の流れに対応するための工夫、アイデアについて、職員、中でも若手職員から提案が出てくることは私も望むところであります。 これまで提案に関しては、職員提案制度というものがあったと聞いておりますが、私のイメージするところは事務的な改善に提案をいただくことは大切ですが、それは通常の業務改善でやっていただきたいと思っており、マニフェストで掲げました事項や現状の課題解決については、実現するにはどうするべきかということを踏まえ、財源措置、独自性の発揮、そして市全体の財政構造の改善などの提案をさせたり、検討するチームのようなものを必要に応じて組織し、進めていきたいというイメージを持っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  市長がトップセールスをする材料として、市の魅力づくり、独自性を検討するチームのようなものという意味では、以前より藤井寺市の将来展望、課題解決のための組織であります「チーム藤井寺」について、今のままでいいのかという問題意識を持って何度も質問をしてきました。今、市長が言われるような点、そして人材育成という点からも、いま一度チーム藤井寺という組織の運用、活用を含め課題解決や人材育成の観点からイメージされている点について、お考えをお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 私のイメージしているものに関しましては、行政組織は縦割りと感じており、昨今のさまざまな課題を拝見しておりますと、縦割りでは対応し切れない課題ばかりだと感じております。その際、最終決定者として判断を下す際の判断材料をいただきたいと思っており、現状分析に始まり市場の動向、将来予測とさまざまな判断材料が必要となり、それらをトータルに検討できる組織がそばにあればというイメージを持っております。 また、職員においてはこれまでに経験したことのないような事案への対応や、人事異動による新たな分野での対応を求められることから、柔軟に対応できる職員が求められます。その点においては人材育成が重要となってくるわけでございますが、その点においてもプロジェクトチームや私がイメージしている組織の活用は有効に機能するのではないかと考えるところでございます。 いずれにしましても、このようなことにも取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  麻野議員。 ◆14番(麻野真吾君)  トップセールスマンとして、本市の魅力や特色の情報発信についてということでお聞きいたしました。 総合計画では、定住人口増につなげることが掲げられております。平成30年度からシティプロモーションに取り組まれておられます。まだまだ情報発信が足りないと思います。シティプロモーションができ、プロモーション動画も作成し「なかなかのまちなか藤井寺」をキャッチフレーズに展開されておられますが、実際にはほとんど目にする機会はありません。職員の皆さんも知らない方がたくさんおられるように感じます。まだまだ浸透しているとは言いがたい状況であります。 藤井寺をアピールし、売り込んでいこう、興味関心を持ってもらおうというのに、一部の部署がやっているような感覚では、藤井寺市に関心を持ってもらうということは到底かないません。定住人口につなげるためには、答弁でもいただきましたように、まちの総合力を高めていくことは私も大切だと思います。定住人口増につながるさまざまな分野の施策の充実や、独自性の発揮も考えていただき、情報発信することはもちろん、そもそも市役所全体、職員全体が一丸となってキャッチフレーズやシティプロモーションを理解し、一体感を持って推し進めていただきたい。その代表として市長がトップセールスマンとして全国にアピールしていただきますようお願いいたします。 最後に、全体を通して要望させていただきます。 今回の議会は、岡田市政になって初めてということで、非常に期待しておりました。冒頭申し上げましたように、同じ方向、ベクトルで進めるのかなと思っておりましたが、所信表明からも答弁からも市長の強い思いを表明されるところまでには至らず、これまでの踏襲にとどまる無難な議会対応であったことが、非常に残念に思います。就任直後ですから全ての行政課題について具体策を語ることは難しいにしても、所信表明の中に市長の思いが余り感じられなかったこと、これまでと余り変わらず総花的で力のこもった言葉が少なかったように感じました。実際に市長になられて課題が山積していること、また市長の責任の重さを痛感されての無難さになっているものと思いますが。商売人の感覚でスピード感を持った市政をと訴えてこられたときの初心や、初心を忘れず市政運営に当たっていただきたいと思います。また、たくさんの市民の方がそんな岡田市長に期待し、支持をされたということを忘れないでいただきたいと思います。 少し話はそれますが、大阪のある自治体で平成29年1月に全国最年少で当選された市長がおられます。就任直後のブログ等を拝見しておりますと、就任直後の2月1日付で30代の女性人事課長を抜てきし、その後副市長を公募されるなど、若さとバイタリティーでスピード感を持ってこれまでの行政にはない取り組みを進められておられます。 岡田市長が訴えてこられた、「伝える」から「伝わる」へ進化させようと思えば、まずは行政内部が変わらなければなりません。紹介した市とは地域の風土も庁内の風土も異なるでしょうから、全て先ほどの市長のようにとは申しませんが、今までとは違う岡田市政の色をもっともっと出していってほしいと思います。そのための協力は議員として惜しみません。新しい施策である五つのKを実現するための具体的な取り組みを、もっともっと打ち出していただきたい。そのための財源を生み出すための取り組みにももっともっと知恵を絞っていただきたいと思います。イベント情報の告知だけでなく、このまちをどんなまちにしていきたいのか、市長みずからの言葉で発信し、伝えるのではなく伝わるまで繰り返し発信し続けてほしいと思います。 藤井寺市の将来を考えますと、新市長に変わったこの時期こそが大切と考えます。スピード感ということも言っておられます。いかにスタートダッシュできるかで、今後の進捗も変わっていくと思います。これまで行政運営には閉塞感があったことは事実で、市民の皆様も含め庁内でも閉塞感からの脱却を望んでおります。そのためには、市長がリーダーシップを発揮されることが大いに期待されます。市民の皆様はもちろんのこと、行政の中にも今回の岡田市長就任によっての変化や発展を期待する声をたくさんお聞きしております。そのような人々をいい意味で巻き込んで、これからの市政のかじ取りを行っていただきたい。協力していただける市民の方、同じ方向で市長の思いを実現しようと汗をかいてくれる職員は数多くおられると思います。 最後にもう一度申し上げますが、我がまち藤井寺の現状や未来を憂い、危機感を持ち市長に立とうと決心されたときの初心と、初心を忘れずに市政のかじ取りを行っていただくことを強く強く、本当に強く要望いたします。また、今後の議会答弁が市長の思いのこもったものとなりますことをお願いいたしまして、私の全質問を終わります。 ○議長(片山敬子君)  以上で、政新クラブの代表質問を終了いたします。 続いて、政新クラブの個人質問を1問1答形式で行います。 13番 岡本 光議員。 ◆13番(岡本光君) (登壇) 政新クラブの岡本です。麻野議員代表質問に引き続き、個人質問を通告に従いまして行います。 本日はちょっと変わった議場がマイク不調でありますということで、ハンドマイクを使っておりますけど。 今からは特に中学校のクラブ活動というお話をさせていただこうと思っていますので、40数年前ですか、部活動時代を思い出してできるだけ大きな声で質問をさせていただこうと思います。 それでは1点目の中学校教育について、(1)市立中学校の部活動について、ア.の部活動が担う教育的意義についてをお聞きいたします。 核家族の一層の進行や地域社会のつながりの希薄化などにより、子育てに不安や負担を感じている保護者に対し、市行政は安心して子育てができるような支援体制を構築していくことが大切です。小中学校の子どもたちに特化しても子どもたちが安全に、かつ楽しく魅力ある放課後を過ごせる居場所が充実しているかを検証していくことは大切であると考えます。 今回は、あえて中学生に絞って申し上げます。従前より中学生が安全・安心そしてその上で放課後を有意義に過ごすための魅力ある活動の拠点、居場所を学校、部活動がその役割を果たしてきたことは、誰もが認めるところでございます。 そこで、教育委員会にお尋ねいたします。中学校部活動の教育的意義をお答え願います。 以後の質問は自席にて行います。 ○議長(片山敬子君)  これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)ア.について、西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君) (登壇) 1.中学校教育について(1)市立中学校の部活動についてア.部活動が担う教育的意義について答弁申し上げます。 学校教育の一環として行われる部活動は、生徒の自主性、自発的な参加により行われる活動であり、スポーツや文化、及び科学などに親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養など、学校教育が目指す資質、能力の育成に資するものでございます。 また、異年齢との交流の中で生徒同士や生徒と顧問との好ましい人間関係の構築を図ったり、生徒自身が活動を通して自己肯定感を高めたりするなど、生徒の多様な学びの場として、また部活動の様子の観察を通じた生徒の状況の理解など、その教育的意義は高いと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  1点目の(1)のア.についての理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 岡本議員。 ◆13番(岡本光君)  教育的意義については改めて理解いたしました。教育的意義は高いというお話でした。 私は、成人された若い人たちとよくお話させていただくことがございます。そんな中その若い方たちが一様に話されるのが中高の部活動時代の話で、そこで学んだこと、そしてその先輩や後輩、また友人、先生、指導してくれた方々の中で過ごした日々の話をされて、そして今、自分たちがこうやって大人になって人間として形成、大人として形成されていく一助になっているという話をよくします。そういったことからも充実した部活動というのを持続していかなければならないと、私はそう思うんですけども。 そんな中で、部活動の充実や推進という点において、課題がありましたらお答え願えますか。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 部活動の実施に当たっては、次のような課題があると考えております。一つは、生徒数の減少に伴う教員数の減少により、安全面に配慮し生徒のさまざまなニーズに応えた多様なクラブの運営が難しくなってきております。 二つ目は、部活動は教育課程外の学校教育活動であり、長時間の活動が生徒のバランスのとれた生活や成長に悪い影響が出ないように配慮しなければなりません。これは教職員の勤務負担軽減の観点、ひいては働き方改革にもつながっており、運営上の工夫を行う必要がございます。 三つ目は、生徒の心身の健康管理や事故防止になります。近年の気候変動等により暑熱環境が悪化し、学校管理下の活動、とりわけ夏季の部活動において熱中症事故の予防対策の徹底が必要になってまいります。屋外の部活動だけでなく、屋内の部活動や文化部の活動場所の環境改善を行う必要がございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  岡本議員。 ◆13番(岡本光君)  わかりました。 それでは、イの環境設備等支援についてですが、特に身体活動が伴う部活動は、生徒の安全が確保された上で行えることは大前提です。本市の中学校各校におかれましては、日ごろから指導者と生徒に対しては事故防止に対する意識を高め、できる限り注意を払い事故やけがの防止に努めておられます。 しかしながらここで私が指摘したいのは、部活動を行う上で施設・設備の安全管理についてであります。実は、最近ですけど藤井寺中学校野球部の運動場で生起している、藤井寺中学校のほうへ行って実際にお話を聞いたんですけども、ことし4月から3カ月間において他校との練習試合において、計3度ファールボールが道路に飛び出しています。これは道明寺中学校のほうは生徒に聞いただけなんですけども、大井のほうのグラウンドでやるときもたまに出ますというような話もお聞きしました。今回幸い通行中の歩行者や自転車、自動車のドライバーに直撃はしていませんけども、これはたまたま結果オーライだったんじゃないかと思います。通行中の人々に大きな損害を与える危険性もありますし、また二次的な被害、最近は事故の話もありました。例えば車の窓ガラスに当たってびっくりしてブレーキかアクセルか間違えたとか、そういうような人命にかかわる大きな事故を引き起こす可能性があるんじゃないかと思っております。 ちょっとオーバーには言ってますけど、最近子どもの体力というか、大柄にはなってきていますけども、それ以上に道具の進化というのがすごく顕著になってまいりまして、特に軟式、今の中学校のクラブだったらボールも変わってきていますし、バットが非常に飛ぶようになっております。恐らく経験されていない方はわからないかもしれませんけども、多分経験された方に聞きますと昔とはえらい飛ぶようにはなってきているんで、非常に危険度が増しているんではないかと思っております。だからこれからも何度となくボールが飛び出すようなことがあるんじゃないかと思うんです。そんな話しましたけど、教育委員会はこの藤井寺中学野球部の活動中にボールが校外に出るという事象が起きていたことについて、どういうふうに考えられますか。 ○議長(片山敬子君)  糟谷教育部長。 ◎教育部長(糟谷健司君)  答弁申し上げます。 議員ご指摘の藤井寺中学校の件につきましては、隣接します府道大阪羽曳野線にボールが飛び出しており、場合によっては大きな事故につながりかねないものでございました。 子どもたちが安全に、かつ楽しく部活動ができるのはもちろんのこと、近隣の方々にもご迷惑をかけることのないよう、何らかの方策を講じる必要があると考えておりますので、この件に関しましては学校と協議しながら安全性を考慮した上で活動位置の変更や防球措置などの方法を検討してまいりたいと考えております。 先ほどの答弁にもございましたが、部活動は教育の一環であり、その教育的意義も高いものと認識しております。さまざまな部活動を通して、子どもたちがその可能性を広げることができるよう、教育委員会としましては部活動に係る備品や環境整備につきましても、学校現場の意見を聞きながら今後も充実させていきたいとこのように考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  岡本議員。 ◆13番(岡本光君)  それでは要望させていただきます。 今日、中学生の放課後や休日における子どもたちの興味・関心に基づく学びの場、活動の場という面では部活動はもとより、それ以外にも地域諸団体による活動や民間が運営する活動にも中学生が参加している例は多くあります。例えばですけども、野球というスポーツを一つとっても子どもたちがどの団体に所属して活動するか、地域・団体が主催するクラブもあれば学校の部活動もあります。それぞれ子どもが自分の求める場を選択できる、そんな環境があることは大変望ましいと考えます。ですから、今直面する藤井寺中学校、道明寺中学校も同様なこともあるんですけども、設備の課題についても設備・環境上の不備という問題があるから、この野球部に何らかの影響を及ぼすようなことになる考えは決してあってはならないと思います。そう願うところでございます。 市行政として学校が学校教育活動として子どもたちのために展開している部活動を全面的に支えていく、このことは市長初め、教育長も同様のお考えがあると思います。ですからまずは学校現場の問題点を把握し、先生方の要望もお聞きしていただいて学校支援という立場で部活動にかかわる安全措置等を迅速にできるだけ早く進めていきたいということです。 そして、市内3中学校の部活動をさらに支援していくということで、教育委員会におかれましては各学校長としっかり議論していただき、活動の充実に関する設備改善や、以前にも私話させていただいたんですけども、昨年外部からの指導者、人的な支援などもお願いいたします。また、各部局におかれましても教育委員会に委ねるだけでなく、義務教育段階の子どもが魅力あるよりよい生活環境のもとで、健全な育ちを構築していくということをモットーにしていただき、財政支援を初め教育委員会としっかり行動・連携をとってそういう施策を進めていっていただきたいということを要望して、私の質問を終わります。
    ○議長(片山敬子君)  以上で政新クラブ、岡本 光議員の個人質問を終了いたします。 次に日本共産党の代表質問を1問1答形式で行います。 8番 瀬川 覚議員。 ◆8番(瀬川覚君) (登壇) 日本共産党の瀬川 覚です。代表質問を行います。 さて、昨日150日間にわたる通常国会が閉幕いたしました。年金問題を初め、課題が山積する中、予算委員会質疑から逃げ続ける安倍内閣の姿勢は議会制民主主義軽視以外の何物でもありません。日本共産党は原発再稼働や消費税増税など国民の声を聞かない政治、安倍政治を変え国民の誰もが希望を持って安心して暮らせる社会に変えるために、個人の尊厳、議会制民主主義、国民主権を高々にうたう憲法を暮らしの隅々にまで生かすため、そうした政治の実現を目指し、全力で頑張ってまいります。 さて、市長はさきに所信表明で「市民の皆さんの信託にお答えするには多くの方々の声に耳を傾け、市議会の英知をお借りしながら私自身が先頭に立って市民の皆さんに安心して暮らしていただけるまちづくりを進めることであると考えております。」と述べた上で、「市民の皆さんと一緒にまちづくりを進める市民協働また、民間目線を強調された上でまちの活性化や行財政改革に取り組んでいきたい」そう述べられました。そして五つの点にわたって施策の概要をおっしゃられました。その4点目ですが「健康でいきいきと暮らせるまちづくりを推進する」このようにおっしゃっていただきました。 今、安倍政治のもとで格差と貧困は大きく広がっております。私どもはこれまで市議会においても藤井寺市内の市民の暮らしがどうなっているのか、所得状況がどうなっているのかについて述べた上で暮らしを支える社会保障、まさに市長がおっしゃっていただいた、健康でいきいきと暮らせるまちづくりを支える社会保障の実現をと訴えてまいりました。 その中で、国民健康保険の問題は、正味の課題だと言わなければなりません。昨年度、4人世帯、お子さんが二人という4人世帯で所得が200万円という方の保険料が39万2,000円だったのに対し、それが41万9,000円に上がる、こうした事態になっています。余りにも高過ぎる国民健康保険料、これを何としても引き下げなければなりません。市民の暮らし第一に考える市長の立場を、この国民健康保険料の引き下げという立場で表明していただきたいと思います。 国民健康保険料がそもそも高過ぎるという認識はお持ちでしょうか。そしてそれを引き下げるためにはどのようにすべきだとお考えでしょうか。お答えください。 ○議長(片山敬子君)  これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)について岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君) (登壇) 1.所信表明について(1)高過ぎる国民健康保険料の引き下げのためについて答弁申し上げます。 国民健康保険につきましては、他の医療保険に加入しておられない方々を、被保険者といたします公的医療保険のセーフティーネットとしての性質上、無職の方が多いことなどから被保険者の平均的な所得水準が低くなる一方で、年齢構成が高くそれに伴いまして医療費水準も高い傾向にございますため、被保険者の方々の保険料の負担が大きくなるという構造上の問題を抱えていることは認識しているところでございます。 そういった中で、国民皆保険を支える国民保険制度につきましては、本来は国において権限・財源・責任を一元的に担うことが基本であると考えており、制度設計に責任を持つ国に対しまして国保料の負担軽減のために今後においても引き続き市長会等を通じまして、万全の財政措置を講じるよう要望してまいりたいと存じます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  1点目の(1)について、理事者の答弁が終わりました。 これより、通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  国保財政の構造的な問題について市長が触れられた上で、国に対してしっかりと財政措置を行うことを強く求めるとおっしゃっていただきました。このことについては既に党派を越えて全国知事会でも国費の1兆円投入で国保料を引き下げてほしいと自治体から国に対して要望が上がっております。ぜひ、全国の自治体と連携してこうした国に対する財政措置をとることを強く求めていっていただきたいと思います。 しかしながら、今の政治状況の中で選挙で政治を変えない限りはこれは変わりません。今、国民健康保険制度は広域化という流れの中で、どんどん上がっていくという仕組みがつくられていっております。それが実際に上がっていっていることは先ほども示したとおりであります。そんな中で藤井寺市独自としてしっかりと国保料を引き下げる、国の政治そのものを変えるとともにそれ以前にもできることは何とかする、そうした市政が今の藤井寺市には必要ではないでしょうか。 そこでお尋ねしますが、国保会計の累積黒字について、どうなっているのかについてお答えください。 ○議長(片山敬子君)  清水福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君)  答弁申し上げます。 平成29年度の国保会計決算における累積黒字額といたしましては、約2億3,387万円となっております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  それでは、被保険者一人当たり1万円の保険料引き下げにかかる金額は幾らだと考えますか。 ○議長(片山敬子君)  清水福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君)  答弁申し上げます。 平成29年度の国保会計決算の状況といたしまして、被保険者数が1万5,672人でございますので、単純計算いたしますと1億5,672万円の財源が必要となってまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  国保の会計というのは国、府、市そして保険料、そうしたことで成り立っている中で、構造的な矛盾がある中でそれをどうやって引き下げるかを考えたときに、黒字の状況というのは取り過ぎているがために黒字になっているわけです。ですからこの2億3,387万円の一部を使って、例え単年度ではあっても余りにも高過ぎる国民健康保険料を引き下げるということの検討されるおつもりはございませんか。市長にお尋ねします。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 大阪府及び府内各市町村におきまして、ともに検討を重ねてまいりました結果、大阪府の基本方針となる大阪府国保運営方針の策定に至りましたものでございますため、各市町村は法の趣旨にのっとりまして、この運営方針を踏まえた国保事務の実施に努める必要がございます。また、現在も継続してその内容につきましては検討が重ねられているところでございます。 本市といたしましては、被保険者の方々への負担が過大となることのないよう、大阪府に対しまして保険料の抑制、また軽減策の拡充が図られるよう今後においても積極的に意見を言ってまいりたいと考えております。 また、国に対しましても同様に重ねて要望を行ってまいりたいと考えておりますので、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  今の市長のご答弁は藤井寺市独自としての引き下げをやる考えはないというふうに受けとめられます。しかしながら、国自体が統一保険料を目指しており、そしてここ大阪府は維新政治のもとで真っ先に統一保険料をしようとしている。そして、ここ藤井寺市は初年度から統一保険料を受け入れている。そうした市の姿勢そのものを変えない限り、高過ぎる国民健康保険料を引き下げられないと考えます。と同時に日本共産党は市長のおっしゃられたように、仮に国保の広域化を認める立場であっても、国に対してしっかりと財政措置を求めていく、このことをおっしゃっていただきました。 日本共産党は消費税の増税によらない7兆5,000億円の財源を示し、そのうちの一部を使って安心して暮らせる社会保障の実現を訴えております。その中には、全国知事会も要望している国費の1兆円投入で、高過ぎる国民健康保険料の協会けんぽ並の引き下げを訴えております。ぜひ、党派、立場の違いを超えて、高過ぎる国民健康保険料の引き下げへと力強く、それこそスピーディーに動いていただくことを強く申し述べ、かつ藤井寺市独自で引き下げることができないか、そのことも検討していただくことを求め、次の質問に移ります。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  続きまして、市長は所信表明の2点目の施策の中で、子育てをするなら藤井寺と言われるまちを実現する。その中で「第5保育所につきましては、現在予算化されている現施設への耐震シェルターの設置を含め、子どもたちの安全確保を第一に考えていきたいと思っています」と述べられました。 また、5点目には「危機管理体制をしっかりと構築する」と述べられました。危機管理体制と言ったときにやはり安全・安心なまちづくり、災害に強いまちづくりが第一に浮かぶはずです。そして災害に強いまちづくりといったときに、公共施設の耐震化は何よりも先に思い起こすべきことであります。くしくも、本議会の開催初日6月18日は昨年の大阪北部地震から1年目の年となりました。そして、同時に新潟で震度6強の地震も起こっております。 そうした中で毎日通う保育所で、まだ耐震化ができていない保育所がある、それを放置し続けてきた市の姿勢に対する批判は強いものだといわなければなりません。岡田新市長になられて、第5保育所の耐震化、なぜ行わないのか。それについてお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 第5保育所につきましては、就任後関係部課からこれまでの経過や市の方針等、現状の説明を受けまして、私自身も不明点など質問しながら意見交換を行いました。 現在、第5保育所の安全対策につきましては、耐震シェルター設置に向けて準備を進めているところでございます。今後におきましても子どもたちの安全確保を最優先に考え、進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  質問に答えていただけます。なぜ耐震補強工事をしないんですか。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  現在の第5保育所の安全対策につきましては、シェルター設置に向けて進めているところでございまして、今後におきましても子どもたちの安全確保を最優先に考えて、スピードを持って進めていきたいと、そのように考えてはおります。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  質問に答えてください。耐震補強工事はしないでいいと思っているんですか。耐震化そのものをしないでいいと思っているんですか。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  議員おっしゃったとおり、大阪の北部地震、またその後1年たった今も多くの地震が起こっております。その中で、一番スピード感を持って対応していかないといけない、今そのように考えております。今、子どもたちの安全第一に考えることにおきましては、まずシェルターを設置していく。これが一番スピード感があると、そのように考えておりますので、まずそこからスタートしていきます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  済みません、議長、市長に質問に答えるようにおっしゃっていただけませんか。 耐震工事、耐震化というのは前市長のときでも言ってたんです。第5保育所の耐震化。シェルターをつくったらそれが安全対策終わるんですか。どういう認識なんですか。シェルターをつくったら現地で耐震補強工事できなくなります。違う場所で移転して耐震化を図るというなら、移転先を示さなきゃならない。スピーディーに安全確保をするというなら移転先を探して、ここに建てるということを市民の皆さんに伝えるのがスピーディーな対応なんです。一番安全を考えた、第一に考えた。耐震化を引き延ばしているだけなんです。耐震化を行う気あるんですか。それともシェルターで安全を守られるとしてそこでストップするんですか。それは前市長よりも後退ですよ。はっきり答えてください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 自分が思いますのは、一番スピード感あるのは今ここまで議論されて既に3月議会で前政権で決定されてきたシェルター、これが一番早い対応だと私は考えております。子どもたちのために一番安全で、まずはどこからやっていくのか。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  耐震をするのかって聞いているんです。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  それは今並行して考えております。ただ、それを考えてずっとまたやっていったら、またまたずっと後ろへ後退とおっしゃられてましたけども、後退じゃなくてどんどん後ろへいきます。だからまずはシェルターは進めていきたい。そのように考えております。その後、移転も含めていろんな形で対応していかないといけないと考えております。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  移転も含めて耐震化というのを考えるということなんですか。耐震補強工事ができないとして前市長はシェルターを言ってきたんです。耐震補強工事ができないとする理由について、何かわかっているんですか、岡田市長は。耐震補強工事ができないという理由。耐震補強工事できるんならしたらいいじゃないですか、それが一番早いんです。なぜ、耐震補強工事をしないんですかというのに対して何も答えてないです。耐震補強工事ができないとしていた、では聞きます。スピーディーにやるためにシェルターなんやと結論したとおっしゃいました。しかし、耐震補強工事ができないとする前市長の立場は踏襲されるということですか。それについてなぜ検討されないんですか。 市民目線と言いながらじゃあ市長が就任された5月17日以降、第5保育所の保護者会の方とお話しましたか。保護者会から数千筆の署名が届けられているのをご存じですか。耐震補強工事してください。市民目線と言いながらなぜ市民と話さないんですか。お答えください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 その点も含めて、対応をこれからしてまいります。 私は、就任前から第5保育所のことに関しましてはテレビでも拝見しておりましたし、自分も子どもたちのためにどないかしていかなあかんなという思いは持っておりましたので、子どもたちのためにどの策が一番いいかということは、今検討いろいろしております。ただ、今進んでいることは進めていかなければいけないと考えておりますので、まずはシェルターを進めていく。そして、子どもたちへの安全確保、これを第一に考えてよりよい策を引き続き考えていきたいと、そのように考えております。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  耐震補強工事の問題について、市民の方から公開質問状をいただきませんでした。それ市長はどう答えられました。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 公開質問状につきましては、第5保育所の件について自分がテレビ報道の情報くらいしか知り得ない選挙期間中での質問でありましたので、そのとき私は全て一から白紙で考えていきたいというふうなことを述べさせていただきました。また、あわせながら保護者の方以外にも地域の方、いろんな方の声も聞きたいと、そういうふうにも申し上げました。そして、地域の方々にもどの策がいいかは別として早く子どもらのためにどないかしたってくれよという声はたくさんいただきました。 私自身就任後、第5保育所のこれまでの経過説明を受け、現段階において所信でも申し上げましたとおり、まずは子どもたちへの早期における安全確保を重要視して考えていきたいという中で、まず耐震シェルターの設置を進めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  一旦白紙に戻すとおっしゃったんですよね。5月17日に就任されてから急いでやるんだと。保護者会の方と話しました。処遇については検討されました。我が党が出している耐震補強工事できるじゃないか、そのための全数調査ができるじゃないかということについての検討は行いました。検討を行っていないなら、全く白紙に戻すと言ったのはうそになりますよ。検討を行った上でなおかつスピーディーにやるというなら、せめて必ず耐震化を行います、それこそスピーディーに耐震化を行いますと、決意を持って表明されないといけないんじゃないですか。耐震化というのは子どもの安全確保のためのシェルターと言いますけども、地震がきて基礎がどうなったかわからないんですから、使えなくなってしまったらそこに行けなくなるんです。1億何ぼ使ったシェルターだけが残っちゃうんです。どこに行くんですか。それ考えたら子どもの安全考えるなら、まずは耐震補強工事本当にできないのか。それについて真剣に検討されるのが当然じゃないですか。選挙出て公開質問状で白紙に戻すと言っときながら、それは2点ですね、白紙に戻すと言っておきながら結局スピーディーにやるのがいい、スピーディーにやると言いながらじゃあ第5保育所、移転先についてはなるべく早く、早急に決めます。第5保育所の建てかえを考えますと、なぜ言わないんですか。あなたの考えだったらシェルターつくりました。でもそのまま第5保育所を放置しますってことになりますよ。それこそでたらめじゃないですか。明確な答弁ください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  まずは第5保育所に関しましてのシェルターをつくるということは先ほどから何度も述べているとおり、シェルターをつくるということが一番スピーディーなまず子どもたちの安全対策だというふうに考えましたので、それで進めております。それと並行しまして、部局とは耐震の問題等と移転の問題等といろんなことを今調整はしておりますが、まず今何をしなければいけないかということでおけば、まずはシェルターをつくると。それが一番スピードの対応だという自分なりに解釈いたしました。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  ですから、安全を考えてスピーディーにシェルターをつくる。でもそれでは終わらない。必ず第5保育所の耐震化を行いますと、なぜ言えないんですか。耐震化が問題だったんですよ。シェルターつくるのが問題だったんじゃないんです。安全確保に完璧にならないでしょ、シェルターだったら。だからこそ耐震補強工事ができないとしていた市の見解は間違っていると、それは平成27年度時点の見解であって、その後市が結局一度たりともまともに検討していないということを議会で明らかにした上で、耐震補強工事をすべきじゃないかと。これが経緯なんですから。市長就任されたら本当に耐震補強工事できないんか、検討されたらいいんじゃないですか。なぜ検討されなかったんでしょうか。ぜひ、このことを再検討していただくとともに、早急に第5保育所の保護者会の方としっかりと対応してください。そして、必ず移転によって第5保育所をしっかりと早期に建てかえます。それによって耐震化を図りますと、答えてください。そうじゃない限り、シェルターつくります、はいそのまま第二期計画までどうするかわかりません、というのと変わらないですから。市長その辺の認識をしっかりと改め直していただくことを強く求めまして、次の項に移ります。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  市長は所信表明の中で、2点目の先ほども触れましたが、子育てするなら藤井寺と言われるまちを実現するとおっしゃられました。それを実現する上でも来年度から始まる第二期の子ども子育て支援事業計画というのを立てている段階なんです。子ども子育て支援事業計画というのは、保育、幼稚園、その需要なんかを考えるというのとあわせて、見込み量を考えると、それをどう供給するかというのを考えると同時に重要事業、放課後児童会も含めてどうやって進めていくのかという、総合的な子ども子育て支援事業計画なんです。それを考えるに当たって私どもが考えているのは、やはりせっかく計画を立てるんですから、それに藤井寺市の現状がしっかりと把握できるような計画を立てるべきだと考えているんです。 先ほど触れましたが、第二期計画の中で保育所・幼稚園の再編計画つくるんですよね。それというのは第二期計画の最終年度から2年目の年につくり始めるわけなんです。ですからその中で市長は早期に第5保育所建てかえますと、それまで待ってくださいと、シェルターで我慢してくださいとは言わなかったから。だから第二期計画の中で第5保育所しょうがないです、とにかく潰しませんけども残しときますけども、新たな保育所を別に建てません、という計画出してくることも考えられるわけです。でも市長の考えておられるように、待機児童解消というのは喫緊の課題です。それをどうやってやっていこうかということを、市長もやっぱり考えておられると思います。その中でふじみ緑地に150名規模の保育所が仮にきて、それは大きなことなんですが、地域的なことを考えるとやっぱりミスマッチが生まれて来ざるを得ないんですよ。青山から野中からふじみ緑地まで毎日お子さん連れてこれますか。やっぱり地域的な特性、地域的な状況というのを地域ごとに把握する必要があると思うんです。 先ほど教育長が学校園のこと校区で考えると、同僚議員の質問の中で。校区の中で地域の皆さんとつくるんだという趣旨のことをおっしゃられた。そういうことを考えても市としても小学校区か中学校区か、あるいは都市マスタープランの中にある四つの区割りかわからないけども、第二期計画で考えると四つのプランになりますね。四つの区分けになりますよね、第一期がそうなっているんだから。いずれにしても地域の状況をしっかり踏まえた計画を立てないといけない。ですから、提供地域を1市にするのではなくて全市一括にするのではなくて、提供地域を区割りごとに見るべきじゃないか。その点について、現在の市の立場についてお考えお答えください。簡潔にお答えください。 ○議長(片山敬子君)  白江こども・健康部長。 ◎こども・健康部長(白江和弘君)  答弁申し上げます。 こども・子育て支援事業計画の考え方としましては、幼児教育・保育の提供区域を定め、そこに見込まれるニーズ量にあわせ、受け皿となる施設の整備計画を立てるということになっており、それぞれを「量の見込み」「確保方策」と呼んでおります。 この「量の見込み」につきましては、1号認定、2号認定、3号認定子どもがそれぞれどれだけ見込まれるかという数字でございまして、「確保方策」につきましては、それらの受け皿に必要となる施設の利用定員となっております。この受け皿に関しましては、公立、民間を問わずさまざまな施設が関係してくることになりますが、保育所や認定こども園、また私立幼稚園につきましては、公立幼稚園における園区のような考え方はなく、お住まいの地域から離れた施設に通うことも可能となっており、どのような施設を希望するかというのは保護者の選択次第となっております。 また、第二期藤井寺市子ども・子育て支援事業計画に係るニーズ調査につきましては、昨年11月6日に開催されました、子ども・子育て会議に諮った際、市全体を一つの提供区域としてみなすことに関し、特にご意見等もございませんでした。こうした事情により量の見込みと確保方策に関しましては、第一期事業計画と同様、藤井寺市域を一つの提供区域として捉え、ニーズに対する受け皿が不足しないよう、適切に整備計画を立ててまいりたいと考えております。 また、藤井寺市において具体的にどのような施設配置をしていくかにつきましては、市立幼稚園・保育所再編実行計画の後期計画に向けて検討していく形となっており、今後の利用ニーズの推移を経過観察しながら慎重に計画立案を行いたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  ですから、道明寺からふじみ緑地までとか、第6保育所までとか大変じゃないですか。地域ごとに考えるべきじゃないんですか。ということに対して保育所ていうのは園区が定まっているわけじゃないから、それで一つでいいんだ。これ答えてないんです、質問に対して。せっかくコンサルにも委託料払って調査していただくわけでしょ。市長は現状がどうなっているか把握した上で方向性出すのがいいんだとおっしゃっていただいているわけでしょ。であったらば、そうした方策を見直すべく、区割りを考えるべきじゃ、提供区域を考えるべきじゃないでしょうか。しかも、第一期の再編計画では四つの区割りを考えていたわけですから。それを考えるならば都市マスに沿って考えるというのも一つの手ですから。そのことについて強く求めて次の項に移ります。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  続きまして、幼稚園の統廃合問題及び3歳児保育の実施についてです。これも市長にお尋ねします。 幼稚園の統廃合問題については、昨年急に出てきて、そして7月に住民説明会があって紛糾しました。どこの説明会でも。少なくとも私が行ったところではさまざまな声が聞こえました。 そうした中で市長、市民目線とおっしゃっているんですから、この計画についてどうなのか、市民目線でもう一度考えられるおつもりはありませんか。 また、3歳児保育については以前から教育委員会自身も求めていることですし、それについて踏み出すという、検討するというおつもりはございませんか。お答えください。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 市立幼稚園・保育園再編実施計画の前期計画における、幼稚園廃合と幼稚園統合は集団教育の効果を確保するためのものと理解しております。就園率の低さとそれに伴う学級の少人数化につきましては、集団教育の効果に影響を与えかねない喫緊の課題であり、適切な集団が確保できなくなる前のやむを得ない統合であると考えております。 3歳児保育につきましては、今後の検討課題の一つであるという認識を持っております。しかしながら、それ単独の議論ではなく本市の幼稚園・保育所がそれぞれ幼児教育・保育の中でどのような役割を果たしていくかについて、まずは専門的な審議に諮り、有識者や現場の職員の意見も踏まえながら慎重に決定する必要があると考えております。 以上。答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  統廃合についてはこれまでの市の立場を踏襲する。3歳児保育については、慎重に考えていきたいということでした。3歳児保育、こういったことをスピーディーに考えるべきではないでしょうか。 藤井寺市で積極的にどういう政策を打って、子育てしやすいまちづくりをやっていくのか、そういうことこそ市長がリーダーシップをとって、この政策だと打ち上げていくべきことではないでしょうか。 2016年3月、人口ビジョンがされました。この中では今後の人口の変化が地域の将来に与える影響の分析・考察を行い、目指すべき将来の方向等を示すということを言っていました。人口減少に対応したまちづくりを行う挑戦戦略と、そして人口減少に歯どめをかける積極的戦略のバランスを図りながらと書いているんです。その上で2060年に4万5,394人まで減るんだと、推計でそうなっているんですけども、5万3,000人に抑えるんだと、8,000人近く抑えるんだと人口減少を。とおっしゃっているんです。これは人口ビジョン今あるわけですね。そしてそれを実現するために若年層に選ばれたのが子育て環境の充実と教育環境の整備というのを、第一に方向性の一つとして挙げているんです。でしたら、それが市民に対して目に見える形で訴える、それこそ市民に伝わることじゃないですか。それこそシティセールスになりませんか。子育てしやすいんだよ、こういう施策をやろうと、それこそスピーディーを持って市民目線で。決断していくことではないかと思うんです。 そういうことで考えましても、3歳児保育、ぜひ早期実現に向けて検討していただきたい、ということを強く述べさせていただきます。 また、幼稚園の統廃合は我が党は最後まで諦めていません。といいますのも、人口減少を抑えるためにはいろんな階層のいろんな人たち若い世代が移り住んでいただかなくてはいけないんです。それ考えても公立の幼稚園をやっている、この地域に公立幼稚園があるというのが一つの藤井寺市の魅力としてあるわけですから。それを4つに統廃合していったら、特に八尾富田林線の開発これから見込まれる地域に、市長はそこに商業施設などを誘致する、企業を誘致するとおっしゃいましたが、人口の増ということを考えると、あるいは市内にある空き家にたくさん入っていただくことを考えても、例えば藤井寺小学校区の、幼稚園の減りが一番多いんです。そこに幼稚園に入れたいと思っていただいている方が多く移り住んでいただけるようにするためには、北幼稚園と藤井寺幼稚園残しておいたほうがいいと思うんです、将来的に考えて。そういうことも含めてぜひ考え直していただきたいということを強く申し上げて、次の質問に移ります。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  続きまして、保育所・公立保育所についてです。 待機児童解消というのは、本当に喫緊の課題です。その中で、150人規模の民間保育所を誘致されても、必ず地域的なミスマッチが出てきますから。また、どんどん保育の需要をさらに喚起することになりますから。それを考えてもしっかりとやっていかないといけないと思います。その上で公立保育所の環境整備というのも同時にやっていかないといけないと思っているんです。 その中で、これまでもいろいろと要望させていただいてきましたが、例えば、第3保育所の廊下、床、建具改修。それで4,100万円及び210万円と管理業務をあわせまして。ということも考えていただいていると。2歳児保育室改修、これについても考えていただいているとお聞きしています。この間、共産党は第6保育所と第4保育所を視察したんですが、建具ぼろぼろなんです。門が開いたまま、ストッパーつけないと。第6保育所は門扉がなくなったまま。外の倉庫は腐食している。そんな状態。第6保育所については床のことについてはやっていただいているということはお聞きしましたが、建具の改修、これは2,742万、第4で。第6で3,011万だというふうにお聞きしているんです。予算として。 今シェルターをつくろうとしている、1億かけて。それだけじゃないんです。内装に800万以上使って、内装全部きれいにするわけでしょ。もし耐震補強工事ができるんであれば耐震補強工事を数千万円でやって、そして浮いたお金で、浮いたお金じゃないですけど借金ですから、そもそも1億円は。もっと別のところに回せるんじゃないですか。そういうことも考えてぜひ、話は今は保育所の施設整備ついてお尋ねします。進めていっていただけますか。 ○議長(片山敬子君)  白江こども・健康部長。 ◎こども・健康部長(白江和弘君)  答弁申し上げます。 保育所施設につきましては老朽化が進んでおりますが、所長会を通じてぐあいの悪くなったところはすぐに確認等を行い、速やかに修繕を行ってまいりました。今後におきましても、トイレ、床、建具、外壁などにつきましては、計画的な改修を行い、既存施設の長寿命化を図ってまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  トイレのことで言いますと、乾式化してほしいうことが多いんです。ぜひやっていただきたいのと。第4保育所について言いますと、駐輪場とかないんです。乳児教室の前の小さなスペースが、駐輪場のスペースになっていますけど、結局そこに夏とかプールしますから、置けないんです。来賓者の駐車場もないんです。そういうことを考えてもそういったことも含めてぜひ整備していただきたいということを強く求めまして、次の項に移ります。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  続きまして、ぜひ市長には積極的な子育てしやすいまちだと、市民に伝わる具体的な施策を掲げていただきたいと思います。それが藤井寺市にとって重要なんです。もちろん財政のこととの調整も図りながらですけども、人口減少は今の社会でどうしてもこの状況は起こります。でもそれをいかに藤井寺市が子育てしやすいと思っていただいてそれを抑えるかというのは、本当に藤井寺市の発展にとって不可欠だと思うんです。それは同じ思いだと思います。そのためにぜひいろんな施策を打ち上げてほしいんですが。その中でここで聞きたいのは、保育料の無償化の問題なんです。これまで副食費は保育料に含めていたということがあって、藤井寺市独自でやっていただいてたんです。ところが国の政策は今度無償化にするけども、副食費は除いているんです。であるならば、せっかくこれまで藤井寺市で副食費含めていたんだから、これを保育料も含めた考えのままで無償化やったらどうかと思うんですが。その点についても現段階の考え、お聞かせいただけますか。 ○議長(片山敬子君)  白江こども・健康部長。 ◎こども・健康部長(白江和弘君)  答弁申し上げます。 今年度10月より実施されます。幼児教育・保育無償化の制度におきまして、食材料費の取り扱いにつきましては、これまでも基本的に実費徴収、または保育料の一部として保護者負担していたことから、この考え方を維持することを基本とし、無償化の対象から外されております。本市といたしましては、この考え方を踏まえ、市が支出している実際の食材料費や他市の状況等を調査しながら検討しているところでございますので、よろしくご理解・ご協力お願いしたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  市長自身はどのようにお考えですか。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 現状いまその件に関しては、部局のほうと調整はしておりますので、今はこういうお答えになります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  国の施策事態は、公立保育所については市が無償化部分については負担するんですよね。ですから公立保育所頑張っている市ほど、自治体ほど苦しくなるんです。だから国は無償化無償化といいながら選挙対策的にいってます。実際にそれを維持しようと思ったときに、国は公立園についてはお金を出さないということがありますから、非常に厳しいのはわかります。しかしながら、そんな中でも藤井寺市としてはこれまで副食費は保育料に入れてたということを踏まえて。ベクトルの方向はどっち向いているかなんです。しんどいのわかっているからなるべく負担はふやさんようにしたいけども、何とかわかってもらえるように説明できんかなという方向で調査しているのか、それとも何とかできないかなと、無償化に含められへんかなという方向で検討はするけども結果的にはそうはなりませんでしたよと言うんだったらまだわかるんやけども。今の市長のご答弁だとベクトルの方向がわからないんです。無償化の中に含めたいと思っているが、実際どうなるか方向性としては今後の検討課題、このままいったら10月からになるわけで、すぐなんです。これこそスピーディーに決断しないといけないと思うんです。ベクトルの方向性をぜひお聞きしたい、市長の思いです。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 市が支出している実際の食材費や、他市の状況を調査しながら検討しておりますが、無償化の部分も含めまして今後検討していきたいと、そのように考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  無償化の部分も含めましてというのは私が、我が会派が求めている副食費も保育料に入れたままで無償化するという方向も一応含めて、検討してまいりますというご答弁だと受け取ってよろしいですか。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 無償化の内容も含めて今後検討してまいるということでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  ですからベクトルの方向を聞いているんで。無償化の内容というのは国が出しているわけで、大きな方向性を。その中で市としては頑張って副食費も保育料に入れてたわけで、それも含めた保育料として無償化の対象に入れるという方向もあると考えているのか、はなからそれはないと考えているのかということなんです。その中身というのはそれしかないんで。それしかないって言ったら語弊がありますけど。いろんな問題出てきますから、実際問題として。例えば保育士さんが給食費集めることになるのかとか、事務がふえるわけです、いっぱい。 そういうことを考えても、どういう方向性なのかというのを明確にしてほしい。今まで頑張ってやってきたことも含めて続けられるような形での無償化もできないか、しっかりと含めて考えますと、結果としてそうならない、市長はこれをやりますと、これで子育てしやすいまちづくりをアピールするんですということを、こちらに重点するんだということが別に出てくる可能性だってあるわけでしょ。ですからそこも含めて考えることを検討しているかどうかというのは言えるはずなんです。市長の思いですから。はなから実は思っていませんというんだったら、別のことを考えていますとおっしゃらないと、議会ですからここ。市長の思いを言っていただいたらいいんちゃいます。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  無償化の内容につきましては、今後いろいろ検討してまいりますということを再度申し述べます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  なぜ言えないのか、言えないということははなから副食費は国の定めるとおり、保育料の中に含めないという方向性でいくと、今、検討しているというふうに見ざるを得ないんですけど、実際問題。思いとしてそれができないかどうかも含めて検討すると言えないですから。含めていないということなんです。検討の中身は。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 何度も申し上げていますとおり、その辺も含めまして無償化のことに関しまして検討しておるところでございますので、今後引き続き検討してまいるということでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  その辺のところも含めましてというところで、ご回答いただいたというふうに認識しました。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  それでは次の最後の項に移りたいと思います。 これまで保育、幼児教育の充実のためにということで、子ども子育て支援事業計画についてお聞きし、提供区域を1市全体だけじゃなくて、例えば四つの区域とか、あるいは小学校区と中学校区とか、そういうふうに分けて具体的にニーズ調査をされているわけですから。それを集約するだけですから。できると思います。やってほしいということを求めて、実効性のある計画を立ててほしいということを求めた上で、幼稚園統廃合については見直せないか。 また3歳児保育をスピーディーに決断していただけないか。そして待機児童解消に向けて保育所、環境改善していってほしい。この点については述べませんでしたが、我が党は道明寺地域に公立・民間含めて第4保育所しかないですよね。ですからそれを考えると第4保育所、いっそのこと建てかえたほうが早いんじゃないかというのが大きな思いであります。そのことは既に何度も求めてきたことですから、あの地域に子育てしやすいまちというんであれば、第4保育所の拡充するという方向でやってほしいということも再度求めておきます。 そして、保育料の無償化、ぜひ副食費も含めてやってほしいということを求めてきました。 これは市長が真に必要な市民サービスを考えると言ったときに、これまで聞いた中で一番懸念されるのは真に必要でないサービスをどう選別するかだけに向かっているのではないかという危惧なんです。それによって起こるのはコストカットイコール福祉サービスの削減でしかないんです。先ほども人口ビジョンについて申し上げましたが、人口減少に対応したまちづくりという調整策とあわせて、人口減少を抑える積極さが必要になってまいります。 そういうことでいうと、市民が何を望んでいるのか、子育てしやすいまちづくり、何を望んでいるかということに積極策の大きな一つとして、子どもの医療費助成をぜひ18歳まで拡充することを検討してほしいと思うんです。これこそ市長、なるべく早くやったほうがいいです。今どんどん上がっています。南河内地域でも22歳までというとこで出てきていますから。そういう中で人口減少を抑えて子育てしやすいというのをアピールする具体的な積極策の施策の中の一つとして、これ大きく位置づけられるんじゃないかと思うんです。 そこで今の自治体の中の実施状況について、教えていただけますか。 ○議長(片山敬子君)  清水福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君)  答弁申し上げます。 平成31年4月1日現在での、大阪府下における子ども医療費助成制度の実施状況につきまして、府下43市町村のうち通院、入院とも18歳到達年度末まで対象としておりますのは、6市3町。通院、入院とも中学卒業年度末までを対象としておりますのは、27市5町1村。通院を小学校卒業年度末、入院を中学校卒業年度末までといたしておりますのは1町となっております。 以上、答弁とさせていただきます。
    ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  平成31年、ことしの4月1日現在での状況はというと、18歳まで対象としているのは6市3町ということでした。ぜひ、ほかがやった後でやるというのはやっぱりアピールにならないんです。ほかがやる前にやるということが必要だと思うんです。それでぜひ拡充をしてほしい、それ決断してほしい、それこそスピーディーにやってほしい。その点についての市長のお考えをお尋ねします。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 子どもの医療費助成の拡充を行いますためには、継続した事業実施が求められますことから、安定的な財源の確保が必要となってまいります。しかしながら、拡充部分につきましては大阪府の補助事業の対象外となっており、市における新規の負担が発生いたしますことから、市の限られた財源の有効活用が行えるよう総合的に判断してまいる必要があると考えているところでございます。 今後におきましては、大阪府の制度で定められた基準を準用いたしつつ、引き続き国及び府の動向等に注視いたしまして、市長会等を通じて制度拡充の要望をしてまいりたいと考えておりますので、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  瀬川議員。 ◆8番(瀬川覚君)  これも制度拡充の要望を市長会通じてするということなんですが、財源の有効活用が行われるよう、総合的に判断していくということですので、総合的に判断してシティセールス、住みよいまち、安心して暮らせるまち、子育てしやすいまちをアピールする一つの大きな柱として、18歳までの医療費の拡充というのをやっていただきたい。あわせて、私ども日本共産党が国自身で就学前までの医療費助成の拡充、これ国の制度として医療費拡充とか実現すると。そのことによって例えば大阪府さんが中学校卒業まで、あるいはせめて小学校卒業まで、所得制限なしで。今ありでやっていますけども、なしでやっていただければ藤井寺市としては中学校以上、もしくは高校以上だけの負担で済むんです。そういうことを考えましても、ぜひ私どもは子どもの医療費、18歳までに拡充していくということを強く国に訴えていくとともに、そういったことの早期の実現のために全力で頑張りますので、市長としても周りがやる前に、動向を見るんじゃなくて、何が藤井寺市住みよいと思っていただけるのか、そのまちづくりをしっかりと考えていただいて、そのことを施策として具体的に打ち出していただく。それが伝わることに。伝わるというのはもちろん接客技術なんです。市民の立場に立った接客技術、これも大切です。そういう意味で民間目線とおっしゃっているのなら、それは大切な観点です。しかし、具体的な施策の中身として、それこそ市長がイニシアチブをとって、これはできないか、あれはできないか、検討してくれと、財源何ぼいるんやと、各部局にどんどんいっていくと、そういう動きこそ市長に求められるんじゃないですか。それを市長は集約してよしこれでいこうとやっていけるんじゃないですか。その中でもぜひ、子どもの医療費助成、18歳まで拡充するということを強く求めさせていただきます。 いずれにしても、今、安倍政治のもとで格差と貧困広がっております。昨年度、議会でも言わせていただいたんですが、課税標準額が200万円以下の方が、全納税事務者の67%を超えているんです、藤井寺市は。ですから、住民人口の増強、にぎわい活気、それは大切です。でも、まずはやはり住みよいまちをつくって多くの方に住んでいただいて、そして税収を上げていくという方向性をとらないといけない。そのことを強く申し述べて私の全質問を終わります。 ○議長(片山敬子君)  以上で日本共産党の代表質問を終了いたします。 会議の途中ですが、この際午後1時まで休憩いたします。     午後0時10分 休憩     午後1時00分 再開 ○議長(片山敬子君)  休憩前に戻り会議を再開いたします。 続いて、日本共産党の個人質問を1問1答形式で行います。 7番 木下 誇議員。 ◆7番(木下誇君) (登壇) 日本共産党の木下 誇です。個人質問を行います。 子育てというのは産前産後はもちろん、出産時のこともかかわってきます。市長が所信表明の中で述べられた「子育てするなら藤井寺と言われるまち」を実現するためには、誰もが安心して出産できる、あるいは産前産後を安心して過ごすことのできる支援の強化と環境整備が重要だと考えます。 本議会に計上されている補正予算案には、我が党が求めていた妊産婦健診の助成の拡充もしていただいています。さらに、誰もが安心して出産できる施設があれば、より一層そう思ってもらえるのではないでしょうか。 本市が行った公共施設に関する市民アンケートの調査結果でも、藤井寺市の全ての公共施設の中で、医療施設を充実してほしいという要望が一番高く、全体の25.6%を占めています。その中で、市民病院に関する意見が最も多く、理由としてトップに挙げられているのが、産婦人科などの診療科の拡充です。 まず、こうした産婦人科への要望が高いという認識はお持ちなのかお聞かせください。また、産科の創設や誘致についての考えもあわせてお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)アについて。 岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君) (登壇) 1.所信表明について(1)安心して子どもを産み育てたいと思えるまちづくりのために。ア.産科の誘致及び創設を求めるについて、答弁を申し上げます。 市民アンケートの調査結果としましては、産科を藤井寺市内にといった声があることは認識しております。現在、市内には産婦人科が2施設あり、いずれも出産を取り扱う施設ではございませんが、妊婦健康診査などを通じて出産までの健康管理を行っていただいております。 藤井寺市民の出産状況としましては、近隣の羽曳野市にございます大阪羽曳野医療センターでの出産希望者が多く、そのうちほとんどの方が希望どおり大阪羽曳野医療センターで出産しておられます。また、同じく近隣の柏原市、松原市にも出産可能な医療機関があり、この二つの医療機関におきましては、分娩制限がなく妊娠週数が進み、他の医療機関での分娩予約がかなわない場合にも柔軟な受け入れが行われており、妊婦の方には安心して妊娠・出産に望んでいただけると認識しております。 このような現状を踏まえ、産科の積極的な誘致までは考えておりません。今後も市民の声をお聞きし、市のおかれている現状を踏まえ、国や周辺自治体等の動向を注視しつつ、さまざまな方向から安心して妊娠・出産していただけるように努めてまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  1点目の(1)のアについて理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 木下議員。 ◆7番(木下誇君)  ご答弁いただきましたように、市内で出産できる施設というのはないわけなんです。妊婦健診検査、これは2施設で行っていただいていますので、お産するまでの間の検診というのは藤井寺市は充実しているというふうに思うんですけれども、やはり産科の要望というのは非常に高いです。産科の誘致積極的な誘致は考えていないということをおっしゃられましたけども、なぜ先ほどの市民アンケートでも市民病院の要望が高いか。ここに注目していただきたいんです。市が運営している安心感、信頼感、また出産時の費用面も出産一時金の範囲内でおさめたい、こういった思いもあると思うんです。また小児科のすぐ近くにお産ができる施設があれば、何かあった際に連携してもらえたら安心できる、こういう思いから市民病院に産婦人科の要望が多い、こういうふうに声を聞いているんです。妊産婦さんの方で車に乗れない場合、タクシーや電車で行かなければならないわけなんです。そうしますと、妊産婦さんの体調を考えれば近くにお産ができる施設があると本当にありがたいと、こういった声も聞いております。また、公共施設循環バス、市民病院も行きますからそうした要望があるんだと思います。 妊娠期から継続してみてくれて、母子の状態を知ってもらっている病院でそのままお産ができる、こういった安心感が求められています。やはり安心してお産をすることができる施設が藤井寺市にあってほしいと、こういった声が多いんです。ぜひその声に応えていただきたいんです。誰もが安心して市内でお産ができる施設の確保、これをしていただくことを強く求めさせていただきたいと思いますし、市民病院内での産科創設が、これが難しいのであれば市内で、公共施設再編基本計画の中で土地のあいているところを使えないかどうかも含めて、検討していただきたい。このことを強く要望して次の質問に移ります。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  続きまして、新生児聴覚検査についてお聞きいたします。 生まれつき聴覚に何らかの障がいを持つ赤ちゃんは1,000人に1人から2人と言われています。新生児聴覚検査は出産後間もない時期の耳の聞こえの状態を把握するための検査でありまして、その結果、聴覚障害が早期に発見され適切な支援が行われた場合は、聴覚障害による音声言語発達等への影響が最小限に抑えることができると、こうされているんです。近年検査の必要性から、検査費用の助成、これを行っている自治体もふえてきています。大阪府下近隣市で助成を行っている自治体がどれぐらいあるのか、お聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(片山敬子君)  白江こども・健康部長。 ◎こども・健康部長(白江和弘君)  答弁申し上げます。 新生児聴覚検査について、平成29年度に公費助成を実施している全国の自治体は、394市町村で22.6%となっております。また、今年度におきまして府下43市町村中13市町村が公費助成を実施しております。そのうち、南河内地域におきましては松原市、河南町、千早赤阪村の3市町村が実施しております。 以上、答弁といたします。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  平成29年度に検査費用を助成している全国の自治体は394市町村、22.6%。また、本年度においては府下で13市町村が助成を実施しておりまして、南河内地域でも3市町村が助成しているとお聞かせいただきました。ふえてきているんですよね。 では、本市の平成30年度の出生数と新生児聴覚検査の費用、これどのぐらいかかるのか教えていただけますでしょうか。 ○議長(片山敬子君)  白江こども・健康部長。 ◎こども・健康部長(白江和弘君)  答弁申し上げます。 平成30年度につきましては、446人の方が出生されております。 新生児聴覚検査の費用につきましては、出産費用の中に一緒に計上されている医療機関もあるようですが、別途費用が必要な場合は受検料が5,000円程度の医療機関が多いと聞いております。 以上、答弁といたします。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  お聞かせいただきましたように、平成30年度は乳児446人なんです。病院によっては出産費用の中に一緒に計上されている医療機関もあるんですけども、別途費用が必要な場合実費なんです。5,000円前後の医療機関が多いと。私自身も新生児聴覚検査受けさせていただきまして、実費を払っています。 446名ということなんで、30年度の新生児が。これ5,000円と見積もっても約420万円程度でこの非常に大事な検査、助成ができるということだと思うんですけれども、ぜひ助成を実施していただきたいんですけど、いかがですか。 ○議長(片山敬子君)  白江こども・健康部長。 ◎こども・健康部長(白江和弘君)  答弁申し上げます。 新生児聴覚検査につきましては、全ての方に受検していただけるよう検査の必要について母子健康手帳交付時の面接でお伝えし、出生連絡票の提出時や4カ月児健康診査時に検査を受けていただけたかどうかの確認を行っております。検査を受けておられない方には、再度検査の必要性や検査可能な医療機関をお伝えするなど、さまざまな機会を通じて周知に努めております。 新生児聴覚検査の公費助成につきましては、今後府下の市町村の動向等を注視してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  府下の市町村の動向を注視しながら研究していきたいということをおっしゃっていただいたんですけれども、実際問題、聴覚障害が早期に発見され適切な支援が行われた場合は、音声言語発達への影響が最小限に抑えられる、そのための検査で非常に必要性があると。それを十分認識されていると思うんです。 平成29年度に大阪府がこの検査の必要性から周知を強化したというふうにもお聞きしているんです。大阪もリーフレットをつくって各市町村にも配布している。また本市もそれを受けまして、母子健康手帳交付時に大阪府のリーフレットを配付して、出産後は出生連絡票提出時に新生児の聴覚検査を受けているかどうか確認をして、今までは全員じゃなかったんです。ただ、29年に大阪府が必要性の周知を強化してから、本市でも全てのお母さんに新生児聴覚検査を受けているかどうか確認をして、また受けていない方には再度検査の必要性と検査可能な医療機関を伝える、これ重要性も認識されているんです。やはりこの必要性を認識されていて、大阪府もしっかりと必要性を認識した上で周知も強化している。各市町村も助成をしているという実態もぜひ受けとめいただきまして、この新生児聴覚検査への本市独自の補助をやっていただくことを強く要望して、次の項へ移ります。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  続きまして、放課後児童会についてです。 今年度は、放課後児童会整備計画の最終年度です。平成27年度から順次対象学年を4年生から6年生まで拡大するという計画、これ立てておきながらその最終年度に待機児童を出してしまっているんです。平成28年度の藤井寺市教育振興基本計画においても、今後は保護者の就労が増加することが予想され、入会児童の増加が見込まれる。こうしているにもかかわらずなんです。どのような対応をとってきたのかというのが問われるんです。希望する全ての児童を受け入れられるようにすべきだと考えます。その観点でお聞きしていきます。 現状お聞きしていますと、令和元年6月19日時点で入会児童661人。待機児童、どこの学校で何人出ているかといいますと、藤井寺南小学校ふじのこ学級で18人、藤井寺西小学校すぎのこ学級で8人、合計26人の待機児童が出ているんです。とお聞きしているんですけど、なぜ対象年齢6年生まで拡大させる最終年度に待機を出してしまったのか、お聞きしたい。予想していたんですか。またこれ何か対策というのはとっていたのかどうかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 平成30年度の入会児童の状況から、平成31年度にふじのこ学級と藤井寺北小学校のなかよし学級におきましては、当時の定員を超過する可能性を認識しており、学校とも協議し教室の確保を行い準備を進めていたところでございます。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  ふじのこ学級は教室の確保されていたとお聞きしました。藤井寺北小学校のなかよし学級においても当時の定員を超過する可能性、認識していて教室の確保を行った。この二つのところの教室確保を行っているんです。藤井寺北小学校のなかよし学級については、29年度の議会で瀬川議員もこれ求めてまして、そのときは計画を前倒しにすべきだということを求めていたんですけど、29年度は定員がぎりぎりになってしまい、夏には予想を上回る児童の入会申し込みがあって、緊急で部屋を共用教室で確保しているんです。それが確保のことだと思います。ふじのこ学級は教室を確保したと、にもかかわらず待機が出ているんです。ふじのこ学級は教室を確保されていたにもかかわらず待機が出ている。すぎのこ学級、これは藤井寺西小学校、これ教室の確保していなかったということだと思うんですけど、これなぜなんですか。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 ふじのこ学級につきましては教室の確保を行っておりましたが、指導員の急な退職等に対して新しい指導員の確保ができなかったことから待機が発生しております。 すぎのこ学級につきましては、平成30年度までの入会状況から平成31年度に入会希望者が急増するという認識がございませんでした。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  ふじのこ学級は教室の確保を行っていましたが、指導員の確保の問題で待機児童を出してしまった。指導員の確保の問題というのは後でお聞きいたします。 すぎのこ学級については、急増すると予想していなかったので教室の確保はしていなかったとのことなんです。これはふたを開けてみないとわからないということなんですけれども、果たして本当にそうなのかというところをお聞きしたいんですけども、昨年夏休みの期間だけ入会希望をしていた人数、ふじのこ、すぎのこ、たけのこ、ひまわり、たんぽぽ学級、これ教えていただけますか。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 平成30年度の夏休みの利用者は、ふじのこ学級が19人、すぎのこ学級が16人、たけのこ学級が9人、ひまわり学級が16人、たんぽぽ学級が15人でございます。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  入会希望者が急増するという認識のなかったすぎのこ学級では、昨年夏休みだけ利用されている人数だけでも16名いたということでした。すぎのこ学級の昨年の入会数70名なんです。定員80名。ですから昨年と同様夏休みに利用者が来ると想定して、緊急の教室の確保を考える必要があったはずなんです。16名ですから、夏休みだけ昨年、それもしていないわけなんです。その結果、現実問題としてすぎのこ学級では教室の確保をしていなかったために待機児童を出してしまったわけなんです。これもっと言いますと、待機児童が出ている影響で二つの放課後児童会では、夏休み期間中だけ利用される方も入れない、こういう事態まで起きています。夏休み期間中親御さんが共働きの間、例えば低学年の児童、1年生2年生3年生、一人で家で過ごさなければならないわけなんです。しかも整備計画の最終年度にこの事態が起きていることを、強く指摘しておきたいと思います。 待機児童が出ているこの藤井寺西小学校、藤井寺南小学校、今年度の夏休み期間中の対策をどうされるおつもりなのか、お聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 夏休みに開設を行うためには、教室の確保について学校と引き続き協議を行う必要があると考えております。それとあわせて指導員の確保が必要であるとも考えております。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  夏休みに開設を行うための確保については、引き続き協議をということで、具体的な対策はまだ出ていないということでした。これ本当に早急に対策を打つ必要があります。 それではお聞きします。現在小学校で校舎内の教室を教材庫や資料室として使用している学校があるのかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 藤井寺西小学校と道明寺小学校でそれぞれ1教室を教材室として使用しております。また、藤井寺小学校と道明寺南小学校につきましては、それぞれ教室の半分を資料室として使用しております。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  藤井寺西小学校と道明寺小学校でそれぞれ1教室を教材室として使用していると。また、藤寺小学校と道明寺南小学校については、それぞれ教室の半分を資料室として使用されているということをお聞きいたしました。 待機児童の出ている藤井寺西小学校については、1教室教材室として使用している。これ要望いたします。早急に外にプレハブの教材庫を建てて、あいた1教室を放課後児童会の教室として整備して確保していただきたいと思います。そうした協議を学校側と早急にすべきです。放課後児童会をプレハブで建てるという話を整備計画でどうしようもなくなったらそういう方針も出ていたと思いますけど、全くそれよりもお金かからないですし、外にプレハブの教材庫を建てて、あいた1教室を、早急に協議していただきたい。このことを強く要望しておきます。続きまして。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  これまでと同様に待機児童を生じさせず、安全・安心な放課後児童会運営ができるように、早急に計画的な施設の整備運営面の向上を図っていく必要があります。 その観点でお聞きしていきたいんですけれども、令和2年度の見込みとして定員を超過するおそれのある学級、あるのかないのかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 今年度の各学級1年生の入会率と、今年度2年生から6年生の入会者数をもとにした、あくまでも試算でございますが、令和2年度はあおぞら学級で定員150人に対して124人、ふじのこ学級は定員80人に対して81人、すぎのこ学級は定員80人に対して77人、なかよし学級は定員120人に対して101人、たけのこ学級は定員120人に対して125人、ひまわり学級は定員80人に対して66人、たんぽぽ学級は定員80人に対して84人となり、全学級において定員のおおむね規定の範囲内となる見込みでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  全学級定員のおおむね規定の範囲内ということでしたが、ふじのこは定員80名に対して81名、たけのこは定員120名に対して125名、たんぽぽは定員80名に対して84名、見込みの時点で既に定員を超えているところがあります。私どもは実際に放課後児童会の視察も行かせていただきましたが、おおむね40名の定員でも児童会の部屋は児童でいっぱいなんです。一つの長机に6人から8人の児童が座る、高学年の児童になると体も大きいですから、きつきつの状況なんです。その上、特に現在待機児童が出ているふじのこ学級は来年度も超過する見込みだということなんです。今度はたんぽぽ学級が定員を超えてくる見込み、そこにもし先ほどお聞きした昨年度の夏休み期間中の申し込み15名程度がくるとすれば、今度は道明寺南小学校のたんぽぽ学級の受け皿の確保が喫緊の課題だということもわかるんです。今後も年度ごとに共用教室探していてはすぐに教室の確保は困難になるのは目に見えているんです。なぜなら、支援学級数の増加、特別教室の確保、少人数学級を推進していくことも考えていけば共用教室の確保すらままならなくなる。それで本当に安全・安心の児童会運営ができるのか。就学予定児童が減っていっても放課後児童会のニーズは今後も高まっていくわけなんです。 ここは我が党が以前から申し上げているように、共用教室ではなく市としてしっかりと専用区画の確保をしていくんだと、こういう方針を掲げて真剣に検討していただきたいということを、早急に検討していただきたい。これ強く求めます。続きまして。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  先ほど、教室の確保の次に問題になってくるのが指導員、支援員の確保。仮に新たな教室が確保できた場合、新たな指導員何人必要だと考えているのかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 シフト勤務でローテーション出勤を行いますので、1教室当たり最低4人から5人の指導員を確保をする必要があると考えております。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  それでは、他市と比べて本市の処遇はどうなのか、お聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  西村教育部理事。 ◎教育部理事(西村光世君)  答弁申し上げます。 他市の指導員の雇用形態が本市と同一ではないため、単純比較は難しいところではございますが、同様の職務についている方で時間給換算して比較すると、200円前後の差があると認識しております。 以上でございます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  今現在、指導員の方々は放課後児童会の6年生まで対象学年拡大していますし、支援が必要な子どもたちもふえてきている中、専門性求められています。抜本的な処遇改善図っていただきたい。このことを強く求めさせていただきまして、次にいきます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  設備の充実を要望させていただきます。見させていただいて本当に棚が足らない。または棚が劣化して指にとげが刺さる、こういうのがあります。ぜひ、棚をふやしていただきたい、きれいにしていただきたいと思います。 安心・安全な環境、放課後児童会運営、指導員の確保しっかりとして教室の確保も専用区画にしていただく、このことを強く要望してこの項の質問を終わります。 続きまして。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  軽中度難聴児、補聴器の助成対象というのは聴覚障害6級以上、両耳の聴力レベル70デシベル以上なんです。これまた身体障害者手帳の交付対象とならない両耳の聴力レベルが60デシベル以上70デシベル未満の児童については、大阪府の事業交付があるんですけども、大阪府の事業にも該当しない軽度中等度難聴児に対する補聴器の購入という補助はありません。他市の状況をお聞きしましたら、平成30年の12月時点において、府下43市町村31団体実施している状況であるというのをお聞きしているんです。対象者、人数、どのようにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(片山敬子君)  清水福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君)  答弁申し上げます。 軽度・中等度難聴に該当する対象児童数につきましては、事前に人数を把握する方法はございませんが、先行して助成事業を実施しております団体の給付対象件数から、本市の人口規模等を勘案いたしますと、年間数名程度の児童が対象になるのではないかと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  数名程度ということなんです、給付対象人数年間数名程度。 私、実際軽中等度の難聴児のお母さんからお話聞いてまいりました。その子が4歳のときにおたふく風邪になりまして中耳炎になったそうなんです。右耳はほぼ聴力を失ってしまったと、左耳も聴力が落ちてきているそうです。助成対象にならなかったと。これ事故でも故意でもなくどの子にも起こり得る疾病で落ちてしまった聴力に対して、何の支援もないと。その子は言いました。「左の耳もっと聞こえるようになりたい。」ぜひこの声に応えて助成をしていただきたい。見解を教えてください。 ○議長(片山敬子君)  清水福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君)  答弁申し上げます。 議員ご指摘の助成事業につきましては、軽度・中等度難聴児の言語の獲得や、健全な発達の促進のために資すると考えられることから、国・府の動向も注視しつつ、本市にふさわしい事業のあり方について検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  ぜひ、この補助事業はやっていただきたいということを強く要望しておきます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  高齢化に伴いまして聴力レベルも落ちまして、仕事や社会生活に困る高齢者の難聴の方がふえてきています。しかし、補聴器は平均価格が15万円と高額で高くて買えない、こういった声が上がっています。我が党の国会議員も加齢によって起こる難聴に対して、補聴器購入の補助制度創設するように求めています。 難聴はうつや認知症の原因にもることも指摘されているんです。日常生活不便に生活の質を落とすだけではないわけなんです。これ今まで市として要望書、国や府に出しているのか。出していなかったら出すべきだと思いますけどいかがですか。 ○議長(片山敬子君)  清水福祉部長。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君)  答弁申し上げます。 これまで身体障害者手帳の交付対象外の加齢性難聴高齢者を対象とする補聴器購入費の公費助成制度創設につきましては、国・府への要望事項として本市より挙げたことはございませんが、今後、本市として加齢性難聴高齢者への補聴器の補助について、国・府への要望事項取りまとめ先であります中部ブロックを通じて要望してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  木下議員。 ◆7番(木下誇君)  ぜひ、要望していただきたいと思います。 本市で加齢性難聴の高齢者の方を把握しているんですかということで、事前にお聞きしました。すると全体数としてはまだ把握できていないんですけれども、昨年度下半期に行った要介護要支援認定調査のデータのよると、調査を受けられた方のうち35.7%の方が加齢性難聴の疑いがある状態にあったと。本市における要介護認定者数は約3,600人ですので、認定者に限って約1,000人を超える方々が加齢性難聴をお持ちでないかと思われるということを、事前にお聞きしているんです。ぜひ、生活の質を補償するもありますけれども、認知症の予防、交通事故の防止、ひいては健康寿命の延伸や医療費の抑制にもつながると思います。ぜひとも国や府に対して要望を上げていただきたい。 そして本市では手話言語条例も制定されています。手話は言語であるという認識にたち、全ての市民が安心して暮らすことのできる地域の実現、こういったことも行っていますから、ぜひともこのことを取り組んでいただきたいということを要望して、全ての質問を終わります。 ○議長(片山敬子君)  以上で、日本共産党、木下 誇議員の個人質問を終了いたします。 次に、個人質問を行います。 1番 花崎由貴子議員。 花崎由貴子議員の個人質問については、1問1答形式で行います。 ◆1番(花崎由貴子君) (登壇) 花崎でございます。 発言通告に従いまして個人質問をいたします。 1.所信表明について(1)「風通しのよい市政を市民目線で実行する」ことについて、ア.市民参画の重要性をどのように考えているかについてお聞きします。 私自身、これまでの活動の中で市民と行政との距離感が遠いと感じていました。市民との対話の場がもっと必要ではないでしょうか。 市民参画の重要性、必要性について市はどのように考えておられるのかお聞かせください。 以降の質問については自席で行います。 ○議長(片山敬子君)  これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)アについて澤田市民生活部長。 ◎市民生活部長(澤田憲章君) (登壇) 1.所信表明について(1)「風通しのよい市政を市民目線で実行する」ことについて、ア.市民参画の重要性をどのように考えているかについて答弁申し上げます。 市民の方々の多様なご意見をお聞きし、住みよいまちづくりを進めるためには、行政とともに市民一人一人が主体的にまちづくりにかかわっていただける仕組みづくりが必要であると考えております。そのためには、まず我々自身が日ごろから各施策に関連する団体や市民と直接かかわりながら関係性を築いていき、市民とともに施策を実行していくという姿勢が何よりも重要であると捉えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  1点目の(1)のアについての理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 花崎議員。 ◆1番(花崎由貴子君)  市民参画の重要性について、認識をしているということですが、イ.市民参画の現状についてお聞きします。 市民ニーズの把握のため、市民参画の方法・手段にはどのようなものがありますか。 ○議長(片山敬子君)  澤田市民生活部長。 ◎市民生活部長(澤田憲章君)  答弁申し上げます。 本市では、協働のまちづくり基本指針を定め、それに基づいて市民参加、参画の機会の拡充に努めております。市民参加の手段、方法としましては、条例制定や計画策定の際にはパブリックコメントを実施すること、また諮問機関である各審議会においても公募委員を選任することなどを要綱や指針で定めております。さらに、各課におきましては、必要に応じてワークショップやアンケート調査を行うなど、市民参加や参画の機会を設けております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  花崎議員。 ◆1番(花崎由貴子君)  (2)市民の声を聞く方法について、ア.どのように進めていかれるかについて。 所信表明の中でも、市民の声や意見を十分聞いて市民の思いを市政や施策に反映していくことが重要であると述べられていますが、市民生活に影響を及ぼす計画や方針の策定に際しては、検討する段階から市民と一緒に考えるという仕組みを、あらゆる場面で用意する必要があると考えています。 そこで、市長に直接お聞きします。市民の声を聞く方法について、今後どのように進めていかれるのか、お考えをお聞きします。 ○議長(片山敬子君)  岡田市長。 ◎市長(岡田一樹君)  答弁申し上げます。 これからのまちづくりは、行政だけでできるものではなく、市民の意識を高めてどんどんまちに関心を持ってもらい、積極的に行政に参加してもらわなければなりません。そのためには、今後市民参画を進める仕組みづくりが、行政運営においては必要不可欠な取り組みであると認識しております。 市民の声を聞くという方法につきましては、従来から取り組んでいる方策以外にも、地域に出向いてタウンミーティングを行うなど、市民と直接話す機会をふやし、市民の方々の思いを市政や施策に反映していくことがまさに重要であると考えております。 今後、このような取り組みを円滑に進めていくために、職員一丸となり全庁的な体制で市民主役のまちづくりを目指してまいりますので、市民の皆様にも積極的にご協力いただけるよう、私たちの動きが見えるような形で働きかけてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(片山敬子君)  花崎議員。 ◆1番(花崎由貴子君)  ありがとうございました。 お二人から市民参画の必要性、重要性についてお答えいただきましたが、従来からパブリックコメントや各審議会において公募委員を選任するなど市民参画の機会は設けられていて、市民の意見を聞くことはなされています。 私も最初に述べましたが、幾度となく各審議会に委員として参加しました。市長とは第5次藤井寺市総合計画審議会で同席いたしました。しかし、正直な思いといたしまして市民の声が本当に届いているのか、疑問を持ちました。そのときに感じたことがきっかけで今この場にいます。 これから直接に市長は市民の声を聞かれるということですが、市民の立場からは市の計画や施策がわかりづらく、そしてどのように市民の意見、アイデアが生かされているのかもわかりません。ただ聞くだけではなく、その声が市政に反映されたと実感できるよう場面をふやしていただき、藤井寺の将来を真剣に考えている市民の声を聞く仕組みづくりを整えていただきたいと思います。 職員の方々だけではなく、私たちもともにまちづくりに参加させていただけますように、願いを込めて要望いたしまして質問を終わります。 ○議長(片山敬子君)  以上で、花崎由貴子議員の個人質問を終了いたします。 以上で、各会派の代表質問並びに個人質問を終了いたすとともに、所信表明に対する質問並びに一般質問を終了いたします。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第2 報告第8号から報告第11号までの4議案を一括議題とし、直ちに質疑に入ります。 質疑はございませんか。---質疑なしと認めます。 よって、質疑を終結いたします。 ただいま、議題となっております4議案については、これをもって報告を終了いたします。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第3 議案第13号について議題とし、直ちに質疑に入ります。 質疑はございませんか。---質疑なしと認めます。 よって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については、委員会付託及び討論を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     [「異議なし」の声あり]
    ○議長(片山敬子君)  ご異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託及び討論を省略することに決しました。 これより採決に入ります。 本案はこれに同意することにご異議ございませんか。     [「異議なし」の声あり] ○議長(片山敬子君)  ご異議なしと認めます。 よって、本案はこれに同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第4 議案第14号について議題とし、直ちに質疑に入ります。 本件については、地方自治法第117条の規定により、伊藤政一議員、山本忠司議員の退席を求めます。     [伊藤政一議員、山本忠司議員 退席] ○議長(片山敬子君)  本件について、質疑はございませんか。---質疑なしと認めます。 よって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については、委員会付託及び討論を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     [「異議なし」の声あり] ○議長(片山敬子君)  ご異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託及び討論を省略することに決しました。 これより採決に入ります。 本案はこれに同意することにご異議ございませんか。     [「異議なし」の声あり] ○議長(片山敬子君)  ご異議なしと認めます。 よって、本案はこれに同意することに決しました。     [伊藤政一議員、山本忠司議員 復席]----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第5 諮問第1号について議題とし、直ちに質疑に入ります。 質疑はございませんか。---質疑なしと認めます。 よって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については、委員会付託及び討論を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     [「異議なし」の声あり] ○議長(片山敬子君)  ご異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託及び討論を省略することに決しました。 これより採決に入ります。 本案はこれに同意することにご異議ございませんか。     [「異議なし」の声あり] ○議長(片山敬子君)  ご異議なしと認めます。 よって、本案はこれに同意することに決しました。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第6 議案第7号から議案第10号まで、並びに議案第15号及び議案第17号の6議案を一括議題とし、直ちに質疑に入ります。 質疑はございませんか。---質疑なしと認めます。 よって、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております6議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり総務建設常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第7 議案第11号、議案第12号及び議案第16号の3議案を一括議題とし、直ちに質疑に入ります。 質疑はございませんか。---質疑なしと認めます。 よって、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております3議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり民生文教常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  次に、日程第8 請願第1号及び請願第2号について議題といたします。 本件については民生文教常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(片山敬子君)  以上をもって本日の議事日程は全部終了いたしました。 次回は7月10日午前10時より再開いたします。その間、各常任委員会におかれましては、付託議案の審査を行っていただくことになりますが、よろしくお願いいたします。 本日はこれをもって散会といたします。 ご協力ありがとうございました。     午後1時45分 散会...