藤井寺市議会 2019-06-26
06月26日-02号
令和 元年 6月 定例会(第1回) 令和元年第1回定例会
藤井寺市議会会議録(第2号) 令和元年6月26日(水曜日) 午前10時
開議◯議事日程(第2号) 日程第1 所信表明に対する質問並びに一般質問 ◯改革ふじいでら [代表質問・個人質問] ◯公明党 [代表質問・個人質問] ◯大阪維新の会 [代表質問・個人質問]◯本日の会議に付した事件 日程第1◯出席議員(14名) 1番 花崎由貴子君 2番 松木洋介君 3番 生田達也君 4番 河井計実君 5番 玉田日登美君 6番 國下尊央君 7番 木下 誇君 8番 瀬川 覚君 9番 伊藤政一君 10番 片山敬子君 11番 山本忠司君 12番 畑 謙太朗君 13番 岡本 光君 14番 麻野真吾君◯地方自治法第121条の規定による出席者 市長 岡田一樹君 副市長 東野桂司君 副市長 西野祐治君 教育長 濱崎 徹君 危機管理監 林 章浩君 総務部長 森田 勉君 政策企画部長 田中 真君
政策企画部付部長 山田幸弘君
市民生活部長 澤田憲章君 福祉部長兼福祉事務所長 清水哲夫君 こども・健康部長 白江和弘君 都市整備部長 木村 浩君
病院事務局長 田中健司君 水道局長 吉田重孝君 教育部長 糟谷健司君 教育部理事 西村光世君
監査委員事務局長併公平委員会事務局長併固定資産評価審査委員会事務局長 小西浩幸君 総務課長 松村力也君
◯議会事務局出席者 事務局長 角田伸夫君 事務局次長 萬田栄治君
事務局チーフ 田名出隆行君 事務局副主査 森脇香奈君 午前10時00分 開議
○議長(片山敬子君) おはようございます。 ただいまから定例会を再開し、直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。-----------------------------------
○議長(片山敬子君) 日程第1 所信表明に対する質問並びに一般質問について議題とし、各会派の代表質問並びに個人質問を行います。 まず、改革ふじいでらの代表質問を一問一答形式で行います。 12番 畑 謙太朗議員。
◆12番(畑謙太朗君) (登壇) おはようございます。私は改革ふじいでらを代表し質問をさせていただきます。 4月の統一地方選挙により國下市政から岡田市政へと変わりました。また市議会も多くの新人議員が誕生し、藤井寺市政の大きな節目だと感じるところであります。私も市民皆様方のご信託を頂戴し、新たな気持ちを持って令和という時代にふさわしい藤井寺市のまちづくりを、会派所属議員とともに全力で取り組んでまいりたいと存じております。何とぞよろしくお願いいたします。 それでは質問に入らせていただきます。 1点目の風通しのよい市政についてのア.市民との交流機会をふやす方策について、岡田市長は市民の声をより反映させたいとの思いから、市の情報を伝えるから伝わる方策をお考えのようですが、私も政策を執行するに当たり、その政策が市民にとって有益か否か意思決定する前に情報を市民に提供し、いろんな意見をくみ取って判断することが重要であると考えます。 本市ではパブリック・コメントでご意見等を吸い上げる手法をとっていますが、なかなか思いどおりの成果が上がっていないのが現実です。 岡田市長は市民や自治会の方と話す機会をふやすとおっしゃっていますが、具体的にどのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。 後の質問については自席で行います。
○議長(片山敬子君) これより、理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)、アについて、岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) (登壇) 1.所信表明について(1)風通しのよい市政について、ア.市民との交流機会をふやす方策について、答弁を申し上げます。 これまで私自身は、市民としての立場でまちづくりに携わる中で、この藤井寺市をもっと元気なまちにしていきたいと考え、
藤井寺市長選挙に立候補し、このたび多くの方々から信託を得ることができました。 市長として、私は「藤井寺の未来はみんなでつくる」という考えのもと、市民協働という視点で市民と職員が力を合わせて、このまちをよくしていきたいと考えております。 「市民目線」に立った
行政サービスがどうあるべきか、市民の皆様からご意見をお聞きするための具体的な方策といたしましては、まず私自身が職員とともに地域に出向き、市民の皆さんと直接話す
タウンミーティングを実施していきたいと考えています。 具体的にどのような体制で、またどのような形で行うかについては、これから検討を行ってまいりたいと考えておりますが、市政運営を担っていく上で、市民の皆さんに満足していただけるよう、何事もスピード感を持って対応していくことが大切であると認識しております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 1点目の(1)、アについて、理事者の答弁が終わりました。 これより、通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。 いろんな方策があると思いますけども、大体市長がお会いされるというのは、市民というのは区長会とか各種団体の方々という方の場合のケースが結構多いわけですね。一般市民、いろいろ新体制、市政に対していろいろ思っておりますけども、なかなか声に出して言えないという市民が大部分だと思います。そのようないわゆるサイレントマジョリティー、そういった方々の意見をくみ上げるシステムとしては今現在市の
ホームページでの投稿もあろうかと思いますが、近年の実績についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) (登壇) 答弁申し上げます。 現在、本市では
ホームページから市政へのご意見をいただく方法として、トップページの「市民の声」からのメールと、各部署のページに「お問い合わせ」メールを設置してさまざまなご意見をお聞きしております。 受信件数の実績は、平成28年度は382件、平成29年度は472件、平成30年度は524件でございます。 種類別では、平成30年度の524件のうち、お問い合わせが約310件を占めており、ご意見・ご要望は約90件、苦情が約40件、その他約90件でございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。今の数字をおっしゃっていただきましたけど、過去3年間のデータですけど、投稿数の増加というのは伺えます。ネット社会を反映しているものだと思われますけども、そういったご意見メールをいただいているわけです。 そういったメールに対しての処理の流れ、と意見の反映についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) 答弁申し上げます。 受信したご意見等につきましては、毎日、協働人権課でメールの内容を確認後、担当の部署へ伝達しております。各担当部署で内容を確認、検証後、できるだけ迅速にお尋ねいただいた方に対して回答を行っております。 また、いただいたご意見から市民ニーズの把握や、
行政サービスの向上に役立てるよう、ご意見に対する回答を協働人権課で一括集約し、庁内での情報共有を行っております。 市政への反映に関しましては、現在のところ各部署がそれぞれニーズの検証等を通じて本市の施策や事務、事業への反映に努めているところでございます。しかしながら、反映には財源の確保が必要なため、実現が困難なご要望も多くあるのが実情でございます。そのような際には、理由や市の考えをきっちりとご説明して、ご理解いただけるように努めておりますが、今後も市民の方々の声を少しでも多くお聞きし、解決策を市民の方々と一緒に考えながら、市政に反映していけるように努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) いろんな内容のメールはあろうかと思います。その要望に100%答えるのはなかなか財政問題もありまして難しいというふうに思いますけども、ご意見メールに対してやはり今どう言う状況なのかという質問をされた方に対する市としての回答、この辺の回答するまでの期間、日数はどれぐらいかかっているのか、目安をお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) (登壇) 答弁申し上げます。
ホームページからのご意見メールにつきましては、メールを受信後、開庁日の業務時間内に確認、受付をし、早ければ受付当日には回答しております。また、内容によっては回答時間がかかる場合でも、おおむね7日から10日ぐらいで回答をしております。さらに時間を要するような場合には、各担当部署からどういった理由で処理に時間がかかっているか連絡を入れるなどの対応をしております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。やはりそういったご意見メールを投稿したけども返事がなにもないというようなことは、やはり市政に対する市民の方の不信が募るということで、そういったことがないよう、現在1週間ぐらいの後に質問者に対して回答しているという、丁寧に対応していただいていることを非常に評価します。 岡田市政では岡田市長ということで、目指している伝えるから伝わるという政治への転換というのは非常に大きい意義があると私は思います。そのためには、幅広いチャンネルからご意見を聞くことが大切ではないかと思います。SNSになれていない方々のために、提案ですけど、やはり市内公共施設、たくさんございますけども、そこにご意見箱というんですかね、目安箱というようなものを設置して、市民の皆様方から意見を聴取することもご検討いただきますよう要望しておきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続きまして、イ.の組織のスリム化、意思決定の迅速化について質問させていただきます。 地方自治体というのは、最小の経費で最大の効果を得られる事業を進めていかなければなりません。そのためには組織のスリム化も意思決定の迅速化も必要であります。しかしながら、現在は地方分権により多くの事務が市に権限移譲されております。これらを迅速に進めるためには一定のスタッフの確保というのが私は必要になるのではないかと思っておりますけれども、その辺、市長がどのように組織のスリム化、意思決定の迅速化を図ろうとされているのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 少子化や高齢化社会の進展に伴い、求められるさまざまな課題や、高度化・多様化する市民ニーズへの対応に加え、地方分権による事務移譲等により、市町村が担う業務はますます増加していると認識しております。また、このような行政需要への対応や、新たな政策目標の実現に向けた体制強化などに応じた一定の職員数が必要との認識を持っております。 このような状況の中で、次々と発生する行政需要やさまざまな課題に対し、スピード感を持って柔軟に対応するためには、スリムな組織体制のもとで効率的な行政運営を図ることが不可欠でございます。 そのためには、可能な限り関連する業務の集約化や業務事業の整理を行うとともに、市が担うべき役割を整理した上で、市が直営で行う業務はしっかりと直営で行い、
市民サービスの向上や効率的・効果的に業務を行うことが期待できるものについては、民間に任せたり、民間の活力を導入することでスリム化を図ってまいりたいと考えております。 このように、市民目線に立った簡素でわかりやすい組織づくりを進め、より一層、市民の皆様に丁寧な対応を行うとともに、地域の特性や創意工夫を生かした取り組みを進める中で、私のリーダーシップのもと、縦割り主義の考え方を改め、全職員が広い視野でもって他部局との連携を進める意識を持ち、組織間の連携や意思決定の迅速化を図ることで、何事もスピード感を持って市政運営が行える組織につながっていくものと考えております。 また、無駄のない効率的な行政運営を行うために、ICTを積極的に活用するとともに、職員一人一人が業務の簡素化・効率化を推し進めることで業務量の減少を図り、市役所のサービスの質の向上を図る必要がございます。 今後は、組織機構に係る課題を全庁的に洗い出し、それらを整理・検証した上で、事務事業の整理や組織機能の統廃合による最適化、民間活力の導入などにより、組織のスリム化と意思決定の迅速化に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。 続きまして、(2)子育て施策についてのア.待機児童の解消について質問させていただきます。 子育て世代への支援策の柱というのは、やはり待機児童の解消であると思います。岡田市長は子育てしやすいまち藤井寺を目指すとおっしゃっていますが、國下市政においても毎年この待機児童の解消については取り組んでおったんですけども、やはり解消するまでに至っていないのが現状であります。 近年の待機児童の推移と今後の対策についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 白江こども・健康部長。
◎こども・健康部長(白江和弘君) 答弁申し上げます。 まずは、近年の待機児童数の推移でございますが、各年度4月1日現在における国報告数値といたしましては、平成28年度では7名、平成29年度では4名、平成30年度では15名、今年度につきましては14名の待機児童数となっております。 また、今後の対策ということでございますが、来年度4月からふじみ緑地に定員150人規模の(仮称)
ふじみ保育園が開設されることもあり、待機児童の解消に一定のめどが立つものと考えております。 以上、答弁といたします。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。平成30年度が15名ですか。待機児童ということでございますけども、これは国の報告数値ですので、実質はもうちょっと多いと思いますけども、それに対して対策として今、答弁があったのは、来年4月に(仮称)
ふじみ保育園が開設されると、私も期待しているところでございますけども、これが開設したら待機児童がなくなるというようなことには私はならないんじゃないかと思いますけど。保護者の希望というのは、やはり小学校区内、もしくは送迎に便利な駅前という立地の保育所が人気ではないかと思います。 そこで今現在の保育所の
入所申し込みの手順について改めてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 白江こども・健康部長。
◎こども・健康部長(白江和弘君) 答弁申し上げます。 年度当初の4月入所希望者につきましては、受付期間を設けております。例年、11月中旬から下旬にかけまして募集を行っており、その後、利用調整を行い、2月上旬に第1次の決定通知を送付しております。 また、年度途中の申し込みは随時受付しており、空きが出るなど、入所可能になった保育所について、毎月入所決定を行っております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。 11月中旬から下旬にかけて1次募集を行っていると、その決定が2月上旬ということでございますけども、せっかく申し込んで決定したにもかかわらず、入所を辞退するという方が私は少なくないというように思いますけども、その状況についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 白江こども・健康部長。
◎こども・健康部長(白江和弘君) (登壇) 答弁申し上げます。 今年度の辞退者につきましては20名となっております。 主な理由といたしましては、会社、家庭、介護などの要因で復職できず、家庭保育が可能となったことや、他の保育施設に預けることができるようになったこと、急な転出などがございます。 また、辞退者が出た場合には、1次決定で入所に至らなかった方と受付締め切り後の新規申込者も含めて、再度入所審査をし、2月下旬に2次決定を通知しておるところでございます。 以上で答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) いろんな理由があって入所を辞退されるんですけども、申し込みのときに保護者の方が第1希望、第2希望、第3希望と
いろいろ保育所を選ぶわけです。結果、第2希望に当たったと、第2希望に入所が決まったということで報告があって、実は第2希望では嫌なんです、第1希望しかうちは入りませんというケースがあると思います。そういうことになりますと、1次募集で入所できなかった子どもたちが2次募集になるわけですけども、やはりせっかくそうやって申し込んでも第1希望じゃなかったら入らないという方が結構いてはるというふうに聞いています。それならば第2希望、第3希望を書かなければ私はいいと思うんですけど、その辺の窓口の対応というんですか、指導というんですか、そういったことをやはりやっていく必要性が私はあるんじゃないか、そういう工夫が必要じゃないかと思いますけど、いかがですか。
○議長(片山敬子君) 白江こども・健康部長。
◎こども・健康部長(白江和弘君) (登壇) 答弁申し上げます。 議員ご指摘のとおり、申し込みの取り下げや辞退届を早く出してもらうことが重要と考えております。
入所申し込みをされた全ての方に対しまして、申し込みを取り下げる場合や辞退される場合には速やかにご連絡いただくようお願いしております。 今後、保護者にお渡しする書類等におきましても、このことを強調すると同時に、電話対応等においても丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) そういったことが起きているということで、少なくとも
待機児童解消ということを目指すのであれば、いろんな工夫というんですか、対応していただけたらなというように思いますけども、基本的にはやはり私は保育所の中でもニーズが高いというのは駅前の保育所じゃないかと思います。お勤めのお母様、お父様もやはり出勤の途中に送っていって、また帰ったときに迎えに行きやすいということで、現実的に藤井寺においても駅前の保育所の競争率が高いんじゃないかというように思っております。そういうことを考え合わせますと、前にも私が申し上げましたけども、土師ノ里の駅前にある支所、そこの支所機能を移転して、あそこを民間誘致して保育所を設置してはどうかなというふうなことも考えておりますので、ぜひともそれを検討していただけますよう要望しておきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続きまして、イ.の学校のエアコン設置について質問させていただきます。 教育環境の向上並びに熱中症から子どもたち、生徒たちを守るために、
市内公立小・中学校全校にエアコンが夏休みに設置されるとお聞きしています。この事業はPFI方式で実施され、業者も決定し順調に進んでいるとお聞きしますが、その進捗状況についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 議員ご質問のPFI事業によります全
市立小・中学校の普通教室等への空調の設備につきましては、当初は夏休み中心の工事を予定しておりましたが、ことしも昨年末のような酷暑となることも考えられますことから、前倒しでの工事実施を事業者に対し要望いたしました。 それを受けまして、現在、事業者が全校一斉に工事を実施しており、1学期中での空調試運転を目指しているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 非常に前向きに取り組んでいただきまして、やっぱり毎年夏がすごく暑く、熱中症も心配されますので、早目に取り組んでいただいて非常にうれしく思います。最終、それが設置完了するまでしっかりとこの件については取り組んでいただきますよう要望しておきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続きまして、学力の向上について質問させていただきます。 本市の学力を示す指標の一つとして、
全国学力学習状況調査の結果が本市の
ホームページで公表されています。教育委員会としての本市の現状をどのように捉まえておるのか、お聞かせください。
○議長(片山敬子君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 本市の平成28年度から平成30年度までの
全国学力学習状況調査の結果につきましては、府との平均正答率のポイント差で考えますと、小学校は府とのポイント差は大きくはございませんが、近年では上がったり、さがったりを繰り返している状況でございます。中学校は以前は府から大きくポイントを下回っておりましたが、そのポイント差は徐々に小さくなってきております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。 今答弁されたのは大阪府との比較というんですか、大阪府平均との比較ですけども、全国的に見たら大阪というのは非常に学力のレベルが低いと聞いております。そういった状況の中で、小・中学校とも府平均より下回ったり、若干上回った話も聞いていますけど、そこらのところをやはりもっと子どもたちの学力向上にしっかりと取り組む必要があると思いますが、それに対しての市の取り組みはいかがですか。
○議長(片山敬子君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 教育委員会は、「藤井寺市
学力向上推進支援事業」「藤井寺市
先進教育推進事業」「藤井寺市放課後『ゆめ』教室事業」等の学力向上に関する施策を実施しております。「藤井寺市
学力向上推進支援事業」につきましては、各学校が自校の課題を分析し、その結果をもとに、毎年研究テーマを決めて課題解決に向けた取り組みを組織的に推し進める事業でございます。 また「藤井寺市
先進教育推進事業」につきましては、四天王寺大学と委託契約を結び、平成29年度から毎年市内の中学校1校を指定しております。指定校の学習指導上の課題に沿って、大学教員を重点的に配置することで、教員の指導力向上を目指した事業でございます。 「藤井寺市放課後『ゆめ』教室事業」につきましては、中学校において生徒の学力補充・学習意欲の向上を図ることを目的としております。退職教員や教員志望の大学生などを活用して個別指導する事業でございます。 教育委員会といたしましては、これらの事業を活用して子どもたちの学力向上に取り組んでまいります。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。しっかりとそういった子どもたちの学力向上のために取り組んでいただきますよう要望します。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続きまして、(3)賑わいの創出についてのア.世界文化遺産登録記念イベントについて質問させていただきます。 長年取り組んでまいりました百舌鳥古市古墳群の世界文化遺産登録が間もなく現実のものとなろうとしています。ご尽力いただいた皆様方には心より感謝申し上げたいと思います。 私は市民皆さん方の認識を高め、喜びを分かち合うためにも市として何かイベントを実施してはどうかと思いますが、どのようにお考えなのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 百舌鳥古市古墳群世界遺産登録に当たり、市民の皆さんの認識を高め、喜びを分かち合うことは非常に重要なことと認識しております。 そこでまず、6月30日にきれいな環境で来訪者をお迎えできるように、市民の方々とともに主な古墳周辺の清掃活動を実施してまいりたいと考えております。 また、この世界遺産登録の喜びを市民の皆さんと分かち合う場として、世界遺産登録決定時に古室山古墳の墳頂において登録記念イベントの実施を考えております。あわせて市内3駅におきまして号外配布を実施する予定といたしております。 また、9月には津堂城山古墳において記念イベントの実施を計画しております。このイベントの実施に当たりましては、行政だけでなく、市全体のイベントして盛り上げるために、長年本市観光振興にご尽力いただいている観光協会との共催により実施することとしております。内容といたしましては、記念式典のほか、名誉市民であります奥村旭翠先生の記念演奏会などを行いたいと考えております。続く10月にはスタンプラリーを内容とする周遊プログラムを実施する予定としております。 また、本市には多くの市民団体によりさまざまなイベントが行われております。それらの中には長年実施されており、歴史あるイベントが多数ございます。これらのイベントに世界遺産登録記念の冠をつけまして、1年間を通して世界遺産登録を祝えるようにしていきたいというふうに考えています。全市全庁を挙げて盛り上げていきたいと考えております。 以上、答弁といたします。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。いろんな取り組みをしようとしています。やはり市民意識、いろんな外国の方が来訪されると思いますけども、やはりこの地元が盛り上がらないとだめだと思いますので、しっかり取り組んでいただきますよう要望しておきます。 続きまして、イのシュラホールの有効活用について質問させていただきます。 シュラホールは主に文化団体に利用され、一定の役割を果たしていますけども、外観の形状から外国人来訪者から人気があると聞いています。世界遺産登録により来訪者のための活用方法があると思われますが、どのように有効活用されようとお考えですか。
○議長(片山敬子君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 アイセル・シュラホールにつきましては、以前より私の外国人の友人からも「この施設は何なんだ」と非常に強い興味を示しており、「こんな建物が藤井寺にあるのか、もっとSNSで発信すればいいのに」と言われ、それが記憶にずっと残っておりました。 今触れましたように、「アイセル・シュラホール」は一種独特の建物でございます。古墳建設の際に使われた「修羅」と「船形はにわ」を組み合わせたデザインで建設されたと聞いておりますが、その形が特徴的でございます。また、施設内には文化財展示もあり、来訪された方々には非常に魅力的な施設といえます。 ただ、この施設は生涯学習機能や公民館機能を持ち合わせた「教育施設」として整備されたものでございます。 しかしながら世界文化遺産登録、にぎわいの創出を考えた場合、何とかこの「アイセル・シュラホール」を周遊ルート上のシンボル的な施設として活用できればとイメージしております。今後、活用に向けて検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) そういうことでシュラホール、形状が非常に皆さん、興味あると思います。有効活用していただきますようお願いしておきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続きましてウの観光案内所について、本市では藤井寺市駅前商店街に観光案内所というのがあります。来訪者並びに市民の皆さん方がご利用されていると思いますけど、その利用実績についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 観光案内所につきましては、平成22年より藤井寺駅南にあります、まちかど情報館ゆめぷらざ内に併設する形で設置をいたしております。開設以来10年が経過し、多くの方々にご利用をいただいております。 実績といたしましては、開設以来の来場者数が約8万7,000人となっており、年平均にいたしますと9,600人、月平均では800人の来館者実績となっております。 また、観光案内所では各種パンフレットの配布など観光情報の発信のほか、地域物産の販売も行っており、本市魅力の発信基地として運営いたしております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 今、世界遺産になろうとしていますけども、その世界遺産になるまでにそのぐらいの利用実績だということでございまして、これは登録が決定すればますますふえるんじゃないかというように思っておりますけれども。 道明寺駅周辺にもそういった観光案内所を設置するというふうに所信表明ではおっしゃっていますけども、その具体的な内容についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 ご質問の道明寺周辺への観光案内所の設置についてですが、道明寺方面は古室山古墳などの古市古墳群だけでなく、道明寺や道明寺天満宮などの観光スポットも数多く存在しております。この場所に観光案内所を設置することで、藤井寺地区と道明寺地区の両輪で来訪者の方々に対するサービスの向上に資するものと考えております。 具体的には、お土産物の販売を始め、休憩場所やカフェ機能を備えたものが設置できないかと考えており、今後、設置場所や運営体系、また費用対効果など諸条件の検討を進めていけたらと考えております。 また、このことで周辺商店街などの活性化にもつながるのではないかとも考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。設置することはいいことだと思うんですけど、やはりその中身ですね。今は国内の日本人だけやと思うんですけど、外国のほうからこれからたくさん来られるというふうな形になればその対応というのが必要だと思うんですけど、外国人来訪者の対応についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録に当たりまして、本市に多くの方が訪れることが予測されます。観光案内所につきましては、その来訪者の方々の玄関口としての役割を担う施設となり、必要な機能の充実を図る必要があるものと考えております。 来訪者対策といたしましては、観光案内所の環境整備として、休憩設備の整備や物販コーナーの充実、本市の魅力を映像で発信するための大型モニタの設置などを予定しており、受け入れ環境の充実を図ることといたしております。 また、ご質問の外国人来訪者対策といたしましては、日本政府観光局、いわゆるJNTOが実施しております外国人観光案内所の認定制度に申請を行い、その認定を取得いたしております。この認定制度は外国人旅行者に対して観光案内所の見える化を実施し、同時に外国人旅行者に対しPRを行うものとなっており、JNTOのウェブサイトにて、本市観光案内所が認定外国人観光案内所として掲載されております。 加えて、翻訳機の整備や外国語パンフレットの整備などを行う予定をしており、インバウンド対策として実施していきたいと考えております。 なお、これらの整備費等につきましては、本6月市議会に補正予算として計上させていただいているものでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。翻訳機ですか、英語、外国語を喋れる方を雇うのはなかなか大変だと思いますので、そういったものは必要だと思います。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続いて、エ.の近鉄との連携事業について質問させていただきます。 一般的に他市の主要駅を訪問しますとご当地のPRポスターなどをよく目にするわけですけども、本市の近鉄駅を見渡してみても、世界文化遺産登録に向けてのポスターというのは余り見かけないですね。非常に寂しい限りでございますけども、間もなく登録実現となることを契機に、近鉄と連携した取り組みが必要だともいますが、その辺はどのようにお考えですか。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 世界文化遺産登録に向けた鉄道会社との連携につきましては、現在、登録事業をともに進めております近隣市とともに、古市古墳群のある藤井寺・羽曳野エリアへの周遊や集客を狙った取り組みを検討しているところでございます。 具体的な内容につきましては、決定次第お知らせしたいと考えておりますが、取り組む基本的な考えといたしましては「百舌鳥・古市古墳群」は堺と藤井寺・羽曳野エリアということで大きく2つに分かれており、いかにして古市古墳群に足を向けていただくかという点をともに検討している状況でございます。 そのための必要な発信も当然のことながら、まちなか観光という要素も取り入れ、近畿日本鉄道などと連携し、古市古墳群への周遊・集客を促す取り組みを進めているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。 近鉄さんと藤井寺市というつながりは、私が認識していることについては、定期的な協議の場というのがあったと思うんですよね。過去にも議員もそこに参画してましたし、藤井寺市近鉄連絡協議会という協議会があったと私は思うんですけども、最近その協議会が動いているかどうかちょっとわかりにくいんですけど、近鉄連協の最近の状況についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 ご質問の「藤井寺市・近鉄連絡協議会」につきましては、昭和48年以来、本市と近鉄との諸問題を解決するための協議の場として開催されてきたものでございます。 しかしながら、ここ数年は個別案件ごとに必要な協議は行っておりますが、協議会のあり方や連携事業の具体的な内容等につきまして、方向性を詰め切れていないということもあり、事務担当者レベルでは連絡をとり合っております物の、現在、全体的な協議会としては開催していない状況でございます。 本市と近鉄の相互発展のための協力関係を継続していく必要性は認識いたしておりますので、再開につきまして、近鉄側との調整を行ってまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 最近開いていないというので、当然そうでしょうね。やはり常に一定の期間で近鉄と連絡をとっていただく協議の場というのは非常に私は大事だと思います。ぜひとも近鉄連協というのを有効活用していただけたらなと思います。藤井寺の主要アクセス、公共アクセスというのはやはり近鉄しかないですよね、電鉄ね。やはり近鉄の駅の主要駅に藤井寺の世界遺産にまつわるものとかいろんなPRポスター、そういったものを張っていただくとか、また世界遺産登録になれば、周遊きっぷの発売とか、それからイベント開催、共催とか、そういうさまざまな取り組みを受けて近畿日本鉄道さんとしっかり連携をとっていただきますよう強く要望しておきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 続きまして(4)の高齢者の健康づくりについてのア.高齢者の居場所づくりについて質問させていただきます。 2025年問題というのがありましてね。そういった問題はいわゆる団塊の世代の人たちが75歳を迎える年なんですね。そのときになると恐らく全国で約2,200万人の方が75歳以上となる超高齢化社会となるであろうと言われております。これからは高齢者の皆様が健康寿命を延ばして、生き生きと暮らしていける環境を整えることが大きな課題であります。 そのためにはまず人や地域とのつながりを持つということが有益だと思います。それらのための情報提供や案内など積極的に取り組むべきだと思いますが、どのようにお考えなのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 清水福祉部長。
◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君) 答弁申し上げます。 議員ご指摘のとおり、健康寿命を延ばし、生き生きと暮らしていける環境を整えるために、人や地域とのつながりを深められる仕組みづくりが有益だと認識しております。 本市では平成29年度より「いきいき笑顔応援プロジェクト」を実施しており、高齢者が積極的に外出することや、目標・希望を持つこと、地域に居場所を持つことの大切さを啓発・支援に努めております。プロジェクトでは、高齢者の支援にかかわるさまざまな職種が集まって、本市に必要な施策について協議しており、この取り組みの一つとして、地域の情報を発信する「いきいき笑顔応援ガイド」という冊子を制作し、平成30年3月に発行いたしました。これは体が少し弱ってきた方でも参加できるような趣味グループや地域の活動情報、お元気な方ならボランティア情報など、幅広い分野の情報をまとめて掲載しております。このガイドを各住民団体や介護サービス関係者等に配布し、ケアマネジャーの手から高齢者へ直接渡してもらうなど約3,000部を配布しております。 また、地域の人が誰でも集まって過ごすことができる居場所があり、そこで体を動かしたり楽しく話ができるということが地域全体の健康につながると考えておりますが、集まるためにはまずきっかけが必要となります。そこで本市では、市民音頭の曲に合わせた振りつけで「ええとこふじいでら♪体操」という体操をつくり、現在老人クラブや地域のサロン活動などからの依頼に応じて出張講座を行い、住民の皆様に徐々に体操に親しんでいただいているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございます。いろいろ取り組んでいただきまして、「いきいき笑顔応援ガイド」という冊子がありまして、私も拝見させていただきましたけど、非常に内容の濃い、わかりやすい冊子でございます。これをしっかりと配布していただくことによって、定年後生きがいを見つけている方、何か地域とのつながりを見つける方には非常にこの応援ガイドというのは役立つんじゃないかというように思っております。 今後の事業展開というのはどのようにお考えなのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 清水福祉部長。
◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君) 答弁申し上げます。 住民主体による地域の活動がふえ、しっかりと定着することが地域での居場所づくりにつながり、また一人一人の身体機能の維持向上にもなるものと考えております。 今後の展開といたしましては、体操に継続して取り組むグループの新たな立ち上げを支援し、運営が安定するようにかかわっていくと同時に、それらの活動情報について、高齢者やその支援にかかわる方々に向けて積極的に案内し、活動への参加を推進してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございました。 高齢者の健康づくりを考えていく過程で、いわゆる気軽にスポーツに親しむということが私は非常に効果的ではないかと思います。その中で施設の利用料の一定の配慮を施す必要性があるものと思いますけども、例えば高齢者の体育館施設利用料は個人の60歳以上であれば割引があるんですよね。しかしながら団体利用でグラウンドを借りるとき何かは割引制度がないんですよね。そういう矛盾が発生していまして、今後高齢化社会に向けて、高齢者の方々、グループが施設を利用するときにはやはりある程度一定の減免措置というのをしていただければ非常に参加しやすい状況になるんじゃないかと思うのですけど、その辺はいかがですか。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 現在、本市におきまして、高齢者の方々で構成されました多数のスポーツ団体が屋内外の各種スポーツ施設を定期的に利用されております。 本市のスポーツ施設を団体でご利用になる際は、市民総合体育館条例や市民運動広場条例等に掲げる各施設使用料を納付していただいております。 また、同条例施行規則には、使用料の減免に関する規定がございまして、「本市または本市の機関等が主催する事業で使用するとき」「本市または教育委員会が共催する事業として使用するとき」のほか「市長が必要と認めるとき」に限り、減額または免除することができるとされております。 現状では、高齢者のスポーツ団体を含め、各種スポーツ団体が定期的な練習目的等でスポーツ施設を利用される際は既定の使用料を納付していただいており、減免措置の対象とはしておりませんが、減免制度における近隣市の状況を調査するとともに、スポーツ施設利用団体の全体的なバランスも考慮に入れながら、今後研究してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 例えばグラウンドゴルフですね、高齢者の方に非常に親しまれてますけども、グラウンドゴルフをするに際してそれだけのスペースが必要なんですね。それで各地区にいろいろ聞いてみますと、いわゆるシュラホールの4階ですかね、あそこでされている方はここは有料ですよね。今言っている体育館のスポーツグラウンド、ここも有料、しかしながら例えば松水苑のグラウンドがあるんです、ここは利用料は無料なんですね。あと下水処理場の屋上も、あそこも大阪府の施設ですけど使用料は無料なんです。そういった地域、地域によってそういった差異が発生してまして、健康づくりという意味合いでぜひともそういった減免する取り組みを考えていただきたいなというふうに思います。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) 最後に(5)危機管理体制について質問させていただきます。ア.災害マニュアル・ハザードマップについて質問します。 近年全国的に自然災害が多発し、本市においても一昨年初めての避難勧告が発令されました。災害に対する危機管理の向上や防災に対する知識を高める取り組みが必要です。このたび災害マニュアル・ハザードマップの見直しの必要性をおっしゃっておりますけども、どのような見直しをされるのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 林危機管理監。
◎危機管理監(林章浩君) 答弁申し上げます。 本市における自然災害に対しましては藤井寺市地域防災計画を基本といたしまして、災害の発生、または発生が予測される場合に備え、危機管理室を始め、関係所管課及び関係機関などがさまざまなマニュアルを作成し対応しているところでございます。 例えば、自然災害に対するマニュアルといたしましては、災害が発生した場合に職員が参集する基準や体制を定めました「職員参集マニュアル」や「避難準備・高齢者等避難開始」や「避難勧告」などを発令する際の基準を定めました「避難勧告等の判断・伝達マニュアル」また避難所を開設する場合の「避難所運営マニュアル」など、さまざまなマニュアルがございます。 昨年は相次いで近畿地方に台風が襲来し、特に台風第21号では記録ずくめの暴風の影響で、本市におきましても多数の家屋被害が発生したことから「災害対策初動本部体制」を長期間設置することとなり、災害対応を行ったところでございます。 その際の台風第21号の対応等、内容を検証する中におきまして、「職員参集マニュアル」につきましては、長期間対応時の職員の負担軽減を図るため、「庶務班」と「市民対応班」及び「調査班」を1班体制から2班体制に、また「機動班」を3班体制から4班体制に増強し、交代で対応できるようマニュアルの見直しを行ったところでございます。 このほかにも冒頭に申し上げました自然災害に対応するさまざまなマニュアルがございますが、必要に応じ順次見直しを行ってまいりたいと考えております。 次に、ハザードマップにつきましては「防災ガイドブック」に掲載し、平成28年度に見直し修正を行いまして、平成29年4月に全戸配布を行ったところでございます。なお、新たに本市に転入されました市民の方々にも転入手続の際に配布させていただいております。 現在この「防災ガイドブック」には、大和川や石川における最新の浸水想定区域図などを掲載しておりますが、今後、国や大阪府においてデータ等の修正が行われた場合におきましては、必要に応じて順次見直しを行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 畑議員。
◆12番(畑謙太朗君) ありがとうございました。 自然災害というのはいつ起こるかわかりませんし、全国でも想定外のことが頻繁に起こっています。市民の安全・安心の確保のためにもしっかりと柔軟的に対応していただきますよう強く要望して、私の全質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(片山敬子君) 以上で改革ふじいでらの代表質問を終了いたします。 続いて、改革ふじいでらの個人質問を一問一答形式で行います。 11番 山本忠司議員。
◆11番(山本忠司君) (登壇) 改革ふじいでらの山本でございます。個人質問をさせていただきます。 まず1点目の世界文化遺産登録についての(1)史跡古市古墳群整備計画について質問をさせていただきます。 さて5月14日に「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録に関し、世界遺産の登録を審査するイコモスから一つの資産も問題となることなく登録をすべきとの勧告がありました。これを受け7月の世界遺産委員会において正式に登録の可否を審議されることとなり、勧告内容からいよいよ登録されることと思っております。 そこで史跡古市古墳群において、昨年の3月に整備基本計画を策定され、この計画に合わせて順次整備していくこととなりますが、まずは整備計画の現状をお聞かせください。 後の質問につきましては自席で行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片山敬子君) これより、理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)のアについて、山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) (登壇) 答弁申し上げます。 平成30年3月に策定いたしました「史跡古市古墳群整備基本計画(第1次)」において、第1次整備事業対象古墳の計画では、特に早急に整備を図る重点整備の古墳といたしまして、羽曳野市の峯ヶ塚古墳、藤井寺市の唐櫃山古墳、緊急整備の古墳といたしましては、城山古墳、古室山古墳、鉢塚古墳、赤面山古墳などが整備対象として計画されています。 整備計画は、緊急性や優先順位を検討した上で、5年スパンで年次計画を策定いたしたものでございます。第1期に当たる今年度は津堂城山古墳の墳丘度流出箇所の緊急整備が予定されております。来年度以降には唐櫃山古墳の墳丘の保護と遺構の表示、出土石棺の展示が整備対象として計画されています。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 1点目の(1)のアについての理事者の答弁が終わりました。 これより、通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それではアの唐櫃山古墳についてお尋ねいたします。 ご答弁の中で特に早急に整備を図る古墳として土師ノ里駅前にある唐櫃山古墳が挙げられております。また、今年度に唐櫃山古墳は用地購入の予算が計上されております。 そこで、今後はどのように整備を進めていかれるのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 土師ノ里駅前にある唐櫃山古墳は墳丘の3分の1が道路によって削平されているため世界遺産の構成資産になっていない古墳でございます。しかしながら、古市古墳群の中において数少ない帆立貝形の前方後円墳であり、墳丘から出土した九州の石材でつくられた石棺は貴重な考古遺物でございます。こうした石棺は、ほかに道明寺小学校にありました2基の長持山古墳の出土の石棺がございます。しかしながら百舌鳥・古市古墳群において石棺が残っている例は非常に少なく、古墳を説明する上で貴重な資料でございます。 今年度、唐櫃山古墳の土地を一部公有化することによって、唐櫃山古墳を整備する準備が整いつつございます。唐櫃山古墳の敷地内に石棺を展示できるよう努力していく必要があると考えております。特に土師ノ里駅前に位置する唐櫃山古墳は来訪者にとって最初に目にする古墳の一つでもございます。第1期整備計画にある唐櫃山古墳は石棺の展示を含め、早急な整備を考える必要があると考えてます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございました。 ご答弁でもありましたように、この唐櫃山古墳は土師ノ里駅前にあり、来訪者が最初に目にする古墳です。また貴重な石棺も展示し、駅前で数少ない実物にふれることができることは、藤井寺市を訪れる来訪者にとって大きな魅力の一つだと考えます。 そこで世界遺産登録を来月に控え、できる限り迅速に対応していただきますよう、要望しておきたいと思います。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは次にイの津堂城山古墳についてお尋ねいたします。 この津堂城山古墳には「まほらしろやま」ガイダンス棟があり、ここには巨大な長持形石棺の復元品や、津堂城山古墳から出土した竪穴式石棺の天井石などが展示されております。 この日本最大の石棺を展示しているガイダンス棟を整備計画の中で施設を改修し、展示内容を更新するとありますが、今後どのように考えておられるのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 城山ガイダンス棟につきましては、平成11年の開館以来、古墳見学の拠点として活用されてまいりました。開館以来20年が経過し、施設は老朽化が目立つようになってきております。改修では外壁の修繕、トイレの改修、それからクロスの改修などを考えております。特に外壁は、長年の劣化による塗装が剥がれたりしている部分が多くみられ、再塗装し美観に配慮する必要があると考えております。また展示内容は昨年8月に一新いたしましたが、今後の調査の成果から新たな知見が得られましたら随時更新していきたいと考えております。それとは別に今後の検討課題といたしまして、本来の墳丘の形状をわかりやすく紹介できるような立体模型を展示できればというふうに考えております。そうすると来訪者のさらなる理解が得られやすいというふうにこちらも考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ガイダンス棟には津堂城山古墳の説明や遺物などが展示されている非常に貴重な施設でありますので、今後はできる限り早く改修などを進めていただきたいと思います。 そして城山古墳には世界遺産登録を前に来訪者が増加しており、朝9時過ぎには既に来訪者が来られております。しかし、現在このガイダンス棟は朝10時から夕方の5時まで開けておられ、休館日は月曜日と火曜日となっております。そこを来訪者の増加に対応して、開館時間や休館日の変更、またはこのガイダンス棟でお土産などの販売ができないものかと思うんですけども、いかがでしょうか。
○議長(片山敬子君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 城山ガイダンス棟の開館時間、休館日につきましては、世界遺産登録後の来訪者の増加を把握し検討してまいりたいと考えております。 また、ガイダンス棟での物品販売など、今後の来訪者及び市の魅力創出事業としては非常に興味深い提案と考えられます。今後、物品販売の実現の可能性を含め検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございます。今後ぜひとも検討していただいて、来訪者に来てよかったと思っていただけるような、そういった魅力のあるガイダンス棟にしていただくよう要望しておきたいと思います。 そしてこれまで城山古墳の西側及び後円部側の遊歩道の整備を平成27年から3年間にわたって行っていただきました。今年度は墳丘の崩れている部分の補修整備を実施することですが、今後の津堂城山古墳の周遊路整備についてはどのように考えておられるかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 城山古墳の整備につきましては、平成27年度から29年度にかけまして西側周遊路、それから後円部側の周遊路の整備を実施いたしました。平成30年度には、城山古墳墳丘の崩壊部の整備に係る設計業務を実施し、本年度整備工事を実施する予定となっております。 周遊路につきましては、前方側に私有地があるため、周遊路整備の大きな課題となっております。早急に所有者の方と協議し、買い上げを進めながら、津堂城山古墳の前方部正面からの侵入口を確保し、安全な周遊路の整備を進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございます。土地所有者の方もすごく協力的だと聞いておりますので、早急に買い上げを進めていただき、周遊路の整備に向けよろしくお願いいたします。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それではもう1点お伺いしますが、城山古墳の東側のバス通りの旧大阪中央環状線の歩道についてですが、この歩道には古墳の景観にそぐわない柵や、歩道との段差などで危険な状態のところがございます。そこで市民の方々や来訪者の方などが安全に古墳を訪れていただくためにも早急に整備が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 旧大阪中央環状線につきましては、大阪府所管の道路でございます。 議員ご指摘のとおり、津堂城山古墳東側の歩道につきましては、狭さく箇所や段差などが見受けられ、市内外からの来訪者のほか、高齢者や車椅子を利用される方々にとって通行しづらい状況となっております。 また、歩道端に設置されている転落防止柵につきましても、世界文化遺産登録を見据え、周辺景観等の調和に配慮した対策が必要であると思われます。 以上を踏まえ、安全・安心に通行できる道路整備の観点などから、これらの課題を改善していただくよう大阪府へ要望を行ってまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございました。百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録が目前となった今、こうした資産の整備や来訪者対策について、迅速に対応していく必要があると考えます。そこで大阪府に対しましてもしっかりと要望をしていただいて、安全確保に努めていただくよう強く要望しまして、この項は終わりにしたいと思います。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 次に2点目の空き家対策について質問をさせていただきます。 世界文化遺産に登録されますと、観光などを目的とした来訪者の増加が見込まれます。そういったことからも世界遺産にふさわしい良好な環境づくりが重要であり、著しく住環境に悪影響を与えている空き家はしっかりと措置していく必要があります。 そこで空き家対策については、昨年の3月議会においても質問をさせていただきましたが、改めて現状をお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 平成27年5月26日に空家等対策の推進に関する特別措置法が完全施行されたことを受けまして、本市では平成28年度に市内全域における空き家の実態調査を実施し、この結果を踏まえ、平成29年度に空家等対策計画を策定いたしました。周辺の住環境に悪影響を与えている管理不全の状態の空き家につきましては、空家特措法及び、空家等対策計画に基づき、空き家所有者などに対し、適正管理に関する指導等を実施しているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 現在、空家特措法及び本市空家等対策計画に基づき、管理不全な空き家の所有者に対して指導等を実施しているということですが、特に状態が悪い空き家については特定空き家等と判定し、指導する必要があると思いますが、この特定空き家の現状についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 平成28年度の実態調査におきまして、およそ700棟が空家特措法上の空き家、もしくは空き家の可能性が高いと判断しております。また、本調査の調査結果を踏まえ、平成29年度の空家等対策計画策定時には外観二次調査を実施しており、この結果、およそ100棟が管理不全な状態の空き家等であると判定しております。 そして、平成30年度にこの管理不全な状態のおよそ100棟の空き家に対しまして、改めて「本市空家等判定基準」に基づく市職員による外観調査などを実施いたしました。そして市長、地域住民を代表するもの、学識経験者及び関係行政機関の職員で構成する空家等対策協議会で意見を伺いながら総合的に判断した結果、周辺環境に深刻な影響を及ぼしており、なおかつこれまでに空家特措法第12条に基づく是正に向けた情報提供及び助言を複数回実施しているにもかかわらず、連絡が取れない、または改善の見込みがない4棟を特定空家等と判定しております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは(2)指導状況についてお伺いいたします。 ご答弁で、判定基準に基づいて判定した結果4棟を特定空家等の候補としたということですが、それではその4棟の現状、また指導状況についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 特定空家等と判定いたしました4棟の所有者には、特定空家等と判定する以前に、法第12条に基づき是正に向けた情報提供及び助言文書とともに空き家の状況写真やリーフレットを送付いたしまして適正管理を促してまいりました。 そして特定空家等に判定以降は、法第14条第1項に基づく助言指導文書を送付しております。そのうち2棟の所有者の方からは連絡をいただき、是正する意向である旨の確認や、今後の連絡先を聞くことができましたので、電話にて状況の確認、また必要に応じて助言などを続けております。 残りの2棟につきましては、措置期限を過ぎても連絡などがなかったため、ことし3月の空家等対策協議会で意見を伺い、法第14条第2項に基づく勧告書をそれぞれの空き家所有者に送付したところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 現在4棟のうち2棟の特定空家等の所有者から措置期限が過ぎても連絡がなかったため勧告書を送付したということですが、しかしそれでも是正されない場合は、今後どのように指導などを進めていかれるのか、是正に向けた流れをお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 既に勧告している2棟につきましては、文書送付や居住地への訪問などにより、引き続き是正指導をしてまいりますが、是正されない場合、またはその是正が不十分である場合は法第14条第3項に基づき、勧告に係る措置をとることを命ずることとなります。それでもなお是正されない場合には、法第14条第9項に基づき、行政代執行により市が除却等の措置を実施していきます。 また残りの2棟の特定空家等につきましても、是正等が進まないと判断された場合は、空家等対策協議会で意見を伺った上で、法第14条に基づく措置を再開するか否かを判断いたします。再開した場合は先ほどの2棟と同様に、勧告、命令、最終的には行政代執行により市が措置していくこととなります。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは、今年度予算に行政代執行による除去工事費760万円が計上されておりますが、これは特定空家などと判定した4棟を除去するための費用だと聞いております。 そこで、先ほどのご答弁で、それぞれ所有者の対応が違うため、市の指導状況にも相違があるとのことですが、この行政代執行による措置の実施についてはどのように考えておられるのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 議員ご質問のとおり、今年度は4棟の特定空き家等を行政代執行により除却する費用760万円を予算計上しております。 しかしながら、先ほど申し上げましたように、同時期に特定空き家等と判定した場合でも市の指導などに対する空家所有者の是正に向けた対応によりまして、行政代執行による除却工事の時期には差異が生じてまいります。また、空き家所有者が勧告に係る措置をとった場合には、行政代執行による除却工事が不要となりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 なお、現在特定空家等として指導しております4棟以外の空き家につきましても、適正管理を所有者に促してまいりますが、著しく管理不全な状態である空き家につきましては、その緊急性を踏まえ、空家等対策協議会で意見を伺いながら、特定空家等の判定や指導等を実施してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございました。 それでは要望させていただきたいと思います。 今年度、行政代執行による4棟の除却工事が予算計上されているものの、指導などの過程で空き家の所有者の対応によっては代執行の時期に違いが生じること、また不要となることは理解いたしました。しかし、所有者の事情もあるとは思いますが、やはり特定空家などは著しく管理不全な状態であり、また周辺にも危険を及ぼしている状態で、その措置は緊急を要するものでございます。 そこで所有者による適正管理は当然の責務であることから、文書の送付や電話による連絡、居住地への訪問など、あらゆる手法で是正を促すことはもちろん重要です。しかし一方で、良好な生活環境を確保し、また市民の方々の安全を守るためには、本市の行政代執行による措置を速やかに決断して、実施することも状況次第では必要ではないかなというふうに私は思います。 今後、是正の意向が示されない、連絡も取れない特定空き家などについてはできるだけ早く行政代執行を実施し、また是正の意向が示されている特定空き家などについてもその緊急性を踏まえ、早急な対応を所有者に求めていただくことを強く要望いたしまして、この項は終わりにしたいと思います。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 次に3点目の東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーについての(1)現在の進捗状況について質問をさせていただきます。 2020年に開催されます東京オリンピック・パラリンピック競技大会の聖火リレーにつきましては、本年6月1日に東京2020オリンピック組織委員会が日本全国47都道府県、857市町村を通るルート概要を公表し、藤井寺市が聖火リレー通過市町村の一つとして先行されることが正式に決定されました。 そこでまず、今回組織委員会が公表されました内容、また現在の進捗状況についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 東京2020オリンピック組織委員会が公表された内容につきましては、聖火リレーの通過市町村の概要、聖火ランナーの募集内容、そして聖火ランナーのユニフォームでございます。 大阪府の聖火リレーは2020年4月14日火曜日と15日水曜日の2日間で実施されます。 1日目は堺市から出発し、大阪北部の各市をリレーし吹田市で終了となります。 2日目は泉佐野市から出発し、大阪南部の各市町をリレーし大阪市が最終地点となります。 藤井寺市につきましては、2日目の出発地点となる泉佐野市から貝塚市、岸和田市、和泉市、太子町を経て、羽曳野市、藤井寺市の両市を通過し、柏原市、大阪市へと向かう順序となっております。 今回の正式発表にもございましたように、本市は羽曳野市との共同開催という形で選定され、両市で1区間、約2.6キロメートルを担当いたします。 また聖火ランナーの1名当たりの走行距離としましては約200メートル、走行時間は約2分間になるということでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 本市は羽曳野市との共同開催ということですが、現在、具体的にどのような協議や調整が進められているのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 本市と羽曳野市との共同開催という形に決定したことにより、聖火リレーの走行ルートに関しましては、両市で1区間約2.6キロメートルを担当することとなり、その間走行ルートが途切れることがないようにする必要がございます。 現在の進捗状況といたしましては、両市の政策担当部局及びスポーツ担当部局におきまして、ランナー及び車列の配置、道路交通状況等、実施した場合のさまざまな影響を踏まえながら協議・検討を行っているところでございます。 今後、両市におきまして詳細な走行ルート案を作成していくこととなりますが、本市と羽曳野市との共同開催のコンセプトといたしましては、やはり「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を間近に控えている状況下におきまして、世界中に大阪府発の世界文化遺産をPRすることができる走行ルートの設定が重要視されてくるというふうに考えておりますので、そういったことを踏まえた協議・調整がなされていくこととなります。 また、具体的な走行ルートが確定してきた際には、ルート周辺の警備体制や周辺住民または店舗等への周知も含め、さまざまな影響を考慮した内容の協議を行う予定でございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは、実際に聖火リレーの走行ルートが正式に公表される時期はいつなのか、また発表方法についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 走行ルートの詳細につきましては、本年末に組織委員会から発表される予定と聞いております。 また発表の方法でございますが、現在、組織委員会の公式ウェブサイトに先日発表されました全国の聖火リレールートの概要を始めとしたさまざまな情報が掲載されております。 現段階では、各都道府県別のルートマップや通過順序等が掲載されておりますが、各市町村の走行ルートが正式に決定されましたら、組織委員会の公式ウェブサイト等での発表とあわせまして、本市の広報紙や
ホームページ、SNSを用いて情報提供していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございます。今後も羽曳野市としっかりと協議をしていただいて、本市が最大限にPRできるようなルート設定を要望しておきたいと思います。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは(2)の実施市町村に対する予算的な支援についてお尋ねいたします。 聖火リレーを実施する上で、ほかのイベントと同様にいろんな経費がかかることになると思います。 そこで国や組織委員会、また大阪府からの予算的な支援はどうなのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 現在のところ、国や組織委員会、また大阪府からの財政的支援の発表はなく、聖火リレー実施に関する大阪府の説明会におきましても、実施する自治体において予算措置を行うよう発言がされているところでございます。 なお、大阪府では聖火リレーの実施に当たり、走行路の安全確保・警備にかかる人件費や鉄柵等のリース料、ボランティアスタッフたちが着用しますジャンパーなどの費用といたしまして、約1,000万円程度必要であると試算されておりますが、詳細につきましては今後確認してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 基本的には実施する自治体が予算措置をするということですが、しかし約1,000万円程度必要ということでございますので、今後羽曳野市と連携して、国や組織委員会、また大阪府に対してできる限りこの財政的な支援などの方法を探っていただきますよう要望しておきたいと思います。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは次の(3)聖火ランナーの募集方法や応募の要件についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 聖火ランナーの募集につきましては、聖火リレープレゼンティングパートナー4社及び聖火リレー各都道府県実行委員会が募集を行うこととなっており、募集の期間は、日本コカ・コーラ株式会社が6月17日から8月31日まで、トヨタ自動車株式会社、日本生命保険相互会社及びNTTが6月24日から8月31日まで、各都道府県実行委員会におきましては、7月1日から8月31日まで募集されることとなっております。 応募の基本的な要件につきましては、2008年4月1日以前に生まれた方であれば、国籍や性別は問わないとされており、介添者のサポートを含め、みずからの意思で聖火を安全に運ぶことができる方が募集の対象者となっております。また、走行を希望する都道府県につきましては、現時点または過去に居住していたことがある方など、その都道府県にゆかりのある方が応募できるとされております。 応募要件はほかにも幾つかございますが、ランナー募集を行うプレゼンティングパートナー4社のウェブサイトにも掲載されているところでございます。なお、本市の7月号広報紙、それから
ホームページ、SNSにも組織委員会が聖火ランナーを募集しているということを掲載する予定でございます。 以上でございます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 先ほどのご答弁にもありましたように、ランナー1名当たりの走行距離は約200メートルということです。となれば、両市で2.6キロメートルですので、単純に本市の通過距離は1.3キロメートルになり、ランナーは6名程度になるわけでございます。 そこでこの6名の方をどのように決定されるのか、また本市がその決定にかかわることができるのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 聖火ランナー決定までの流れといたしましては、先ほど答弁いたしました聖火ランナーの各応募先が応募者から提出された事項をもとに選考を行い、組織委員会に候補者を推薦した後、組織委員会が聖火ランナーを決定するというふうにお聞きしておりますので、本市がランナーを決定できるというものではございません。 以上答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 本市がランナーを決定できないということは少し残念な気もしますけども、続いて。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) それでは(4)の今後の取り組みについてお尋ねいたします。 聖火リレーの通過市町村として選定されたということは、藤井寺市を全国的にPRすることができる絶好のチャンスでございます。 そこで今後どのような取り組みを考えておられるのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 この6月1日に本市が聖火リレーの通過市町村の一つとして選ばれたことが公表された時点で、速やかに市の
ホームページやSNSを用いて、既に市民の皆様方に情報を提供いたしております。 また、この聖火リレーの実施と世界文化遺産への登録の実現間近の「百舌鳥・古市古墳群」のPRと合致させまして、本市の一つの大きなPR手段として、その方法につきまして、今後市長部局とも協議を行っていく予定でございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) ありがとうございます。今後この聖火リレーを成功させるためには、やはり全庁的な事業として捉え、適切な組織体制でもって望んでいっていただきたいなというふうに思います。 それでは最後に市長にお尋ねいたします。市長の所信表明の中で、「聖火リレーについて、市民の皆さんと一緒に楽しみ、思い出に残る聖火リレーとなるように必要な準備を進めていく」とあります。 そこで、この聖火リレーの実施に向けての市長の意気込みやお考えをお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 56年ぶりに日本で開催されるオリンピック競技大会、パラリンピック競技大会に先立ち、藤井寺市が聖火リレーの通過市町村の一つとして選ばれましたことを受け、まさに世界が注目する一大イベントを実現させようとしております。 議員のご発言にもありますように、来年4月15日の聖火リレーを盛会裏に導くためにも、全庁的に適切な組織体制をもって望んでいきたいと考えております。 また、この聖火リレーを実施することにより、藤井寺市の魅力や藤井寺市らしさというものを発信することができるような方策を多面的に検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 山本議員。
◆11番(山本忠司君) 市長、どうもありがとうございました。この藤井寺市を最大限にアピールできる本当に絶好のチャンスだと考えますので、この聖火リレーをぜひとも成功させるために、今後は市長みずからが先頭に立っていただいて、職員の皆さんとともに最善を尽くしていただくことを強く要望しまして、私の全質問を終わりにします。 どうもありがとうございました。
○議長(片山敬子君) 以上で、改革ふじいでら山本忠司議員の個人質問を終了いたします。 続いて、改革ふじいでらの個人質問を一問一答形式で行います。 6番 國下尊央議員。
◆6番(國下尊央君) (登壇) 改革ふじいでらの國下でございます。続いて個人質問をさせていただきます。 1番所信表明について(1)農業の振興についてア.地域産品のブランド化についてお聞きいたします。 本市においては、都市部近くに利便性が高いことから住宅開発が進み、現在では市域の大部分が市街地となっております。しかし農地には市街下にある貴重な緑空間として評価がなされております。 そこでまず近年の本市の農業事情についてお聞きいたします。現在の農業面積や営農状況、また農地の増減状況についても教えていただけますか。 後の質問については自席で行わせていただきますのでよろしくお願いいたします。
○議長(片山敬子君) これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)、アについて、木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) (登壇) 1.所信表明について(1)農業の振興についてア.地域産品のブランド化について答弁申し上げます。 本市における農地面積は平成31年1月1日現在で約60ヘクタールでございます。主な生産作物は水稲でございますが、一部ではイチジクや露地野菜などを栽培されているところがございます。 また農地の増減に関しましては、農業従事者の高齢化などにより、少しずつ減少傾向となっております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 1点目の(1)のアについての理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 國下議員。
◆6番(國下尊央君) ありがとうございます。農地が少しずつ減少傾向にあるとのことでございますが、私としては貴重な農地は残していきたいと思っております。 そこで地域産品のブランド化についてお聞きいたします。 地域ブランド化については、ほかの農産物との差別化を図り、付加価値を高めることだけではなく、地域への愛着を深めるという意味でも地域活性化の一助を担うものと考えられます。農業圏ではない本市においてはかなりハードルが高い問題ではないかとは思いますが、今後どのように進めていくかお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 本市では各農業者関係団体や大阪府と相互に連携を図りながら、藤井寺市内の農作物や加工品を販売する機会を通して地場農産物についての情報提供を行い、特産品のPRについて努めているところでございます。特に市外の方にも藤井寺市の農産物を幅広く知っていただくことで、農産物のブランド化に努めているところでございます。 また、農産物の品種につきましては、職と緑の技術センターや大阪府、JA大阪南、生産者と連携を図りながら、優良品種等の調査研究を引き続き行っていくものでございます。 今後も継続してこのような活動に取り組んでいくことが重要であると考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 國下議員。
◆6番(國下尊央君) ありがとうございました。先ほども申し上げましたが、なかなか難しい試みかもしれませんが、ぜひともブランド化にチャレンジしていただきたいと思います。
○議長(片山敬子君) 國下議員。
◆6番(國下尊央君) 次にイの都市型貸し農園の開設についてお尋ねいたします。 近年、農業者の人口を確保するために、次世代農業者の育成やサポートが今後必要となってくる中、都市型農園を開設するという手段も一つとしてあると思います。私が以前に研修させてもらった兵庫県内のある場所では、鍬や鎌といった道具を農園に備えつけてあり、会員の方は手ぶらで来て畑を耕すことができるような取り組みをされておりました。 そこでお聞きしますが、本市としては貸農園についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 本市では、都市型貸農園の開設につきましては、遊休農地の解消や予防対策の一つとしての側面もあることから、遊休農地対策とセットで実施することが望ましいと考えております。 昨年9月には都市農地貸借法が制定され、生産緑地であっても貸農園の実施が可能となりました。また、この法改正により企業が農園を開設することもできるように緩和されたものでございます。 都市農業につきましては、都市住民に新鮮な野菜を供給するだけではなく、農地の多面的機能が求められるものでございます。そのためにも都市住民が農業にふれる機会を通じて農業に対する理解を深めることが必要と考えております。 今後は農業従事者の高齢化等により、農地の機能を十分に発揮できなくなることも予測されます。 本市といたしましては、都市型の貸農園を推進することにより、若い世代の方が農業に関心を持つことで、先ほどのご質問にもありました、地域農産物のブランド化へつながっていくことも十分に考えられますので、情報収集に努めるとともに、他市での貸農園事業に関する事例を参照しながら、貸農園の開設希望者があれば前向きに進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 國下議員。
◆6番(國下尊央君) ありがとうございました。ぜひとも進めてもらいたいと思います。 今、お聞かせいただきました中で、私も市民の方が農業に触れ合って、農業に対する理解を深めることが大事だと思っております。農地があることで自然を身近に感じることができますし、例えば大雨が降ったときでも農地に一時的に遊水することで水害の予防の一助になることも考えられます。 そこで再度お尋ねしますが、現在本市で取り組んでいる農業に触れ合うような取り組みはどのようなものがあるのでしょうか。
○議長(片山敬子君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 本市には農業団体の藤井寺市農研連絡協議会が設置、運営している貸農園が2カ所ございます。総面積は2,288平方メートルで、約110区画となっております。利用者からは身近で農業を体験できる施設として人気があり、熱心に農作業に取り組まれております。また野中地区にあります宮池学習畑では、子どもたちがみずから作付を行い、収穫し、食べるという一貫した農業体験を実施しております。この取り組みでは食の教育の一環といたしまして、地域のボランティアと小学校、幼稚園が共同での栽培を行っております。 また、地場農産物の販売につきましては、農業団体の朝市連絡協議会が実施しております朝市、トラック市を通じて地域の消費者に新鮮な野菜を供給しているものでございます。そのほかにも農業関係団体と連携を行いながら適宜実施をしております。 このような取り組みを今後も継続して実施していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 國下議員。
◆6番(國下尊央君) ありがとうございました。野中の学習畑については私も以前勤めていた関係でお手伝いをさせていただいたことがあります。農業を知らない子どもにとっては非常に実のある取り組みで、子どもたちは食べ物の好き嫌いもほとんどなくなったと聞いております。担当されている職員の方や教員の皆様、また近隣の皆様にも熱心で一丸となって取り組んでいただいているのを拝見いたしまして、物すごくよい取り組みだと私自身思っております。またこの取り組みが継続されますよう、またほかの幼稚園にも広がりますように引き続き頑張っていただきたいと思っております。 最後に、藤井寺市の農業と振興、また都市型農園を早期に実現することを要望させていただきまして、私の全質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(片山敬子君) 以上で改革ふじいでら國下尊央議員の個人質問を終了いたします。 次に、公明党の代表質問を一問一答形式で行います。 9番 伊藤政一議員。
◆9番(伊藤政一君) (登壇) 公明党の伊藤です。公明党議員団を代表して、若干の所感を申し上げ質問を行います。 私ども公明党議員は、市民の皆様の小さな声を聞く力を磨いております。藤井寺市民の小さな声に耳を傾け、一人に寄り添い、赤ちゃんから高齢者までそれぞれの世代が抱える問題に向き合い、誰一人置き去りにしない、みんなが希望を持ち笑顔で生活できる、元気で活気あふれるまちを、安全・安心なまちを、観光と環境に優しいまちを築くため、公明党ふじいでら議員団はこの4年間活動してまいります。 それでは通告に基づき、岡田市長の所信表明について質問させていただきます。 市長は所信表明の中で、風通しのよい市政を市民目線で実行すると述べられました。 そこで(1)市政運営方針についてア.市民目線について、市長が述べられている市民目線をどのように取り組んでいかれるのかをお聞かせください。 以後の質問は自席にて行います。
○議長(片山敬子君) これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)、アについて、岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) (登壇) 1.所信表明について(1)市政運営の方針について、ア.市民目線について答弁申し上げます。 「市民目線で実行する」という観点につきましては、所信表明でも述べましたように、まず職員一人一人がお客様第一主義という精神のもと、市民の皆様の立場に立って、より一層丁寧な対応と
市民サービスの向上に努めるよう、職員の意識醸成に取り組まなければならないと強く考えているところでございます。 私がこれまで市民の立場で行政と接する中で、心に持っていた思いがさまざまございます。これからは市長としてその思いを実現していくという責任ある立場となりましたので、私自身が先頭に立って市民の皆様にご満足いただけるような「市民目線」「お客様目線」に立った
行政サービスが提供できるよう、職員と力を合わせて組織の活性化に取り組んでいきたいと考えております。 市役所はサービス企業なんだという意識で各職員が職務に当たり、「市役所の職員最近変わったよな」と市民の皆様に感じていただけるように、そしてその職員はもちろん、まちづくりの主役である市民の皆様にも「楽しくて元気なまち」にするべく努力を尽くしてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 1点目の(1)のアについて、理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) どうもありがとうございました。岡田市長より「市民目線」に立った
行政サービスが提供できるよう職員と力を合わせて取り組み、「市役所、最近変わったよな」と市民の皆さんに感じていただけるように、また「楽しくて元気なまち」にするべく全力を尽くすとのご答弁をいただきました。 では、今後それをどのように展開されるのか、具体的にどのような取り組みをされるのかをお聞かせください。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁を申し上げます。 「市民目線」に立った
行政サービスの提供につきましては、市長のほうからまず、幾らよい政策であってもそれが伝わらなければ何の成果も出ない、市民の方々へ「伝わる」ことにこだわりを持って成果を上げるよう指示がございました。 「楽しくて元気なまち」という点では、藤井寺市に活気を取り戻し、地域や組織を活性化するには、おもしろい、楽しいまち、組織をつくることが大切であり、おもしろくて楽しいまちや組織になれば、おのずと来訪者や定住者、また若者もふえるとの考えでございます。 具体的には、本市のフェイスブックにつきまして、市民の方々が求める情報や、市民の方々に伝えたい情報をどんどん投稿するよう指示があり、世界文化遺産登録関連の情報を始め、タイムリーな各種のイベント案内や市政情報など、ほぼ毎日、さまざまな情報を全庁的に投稿しており、閲覧数もふえ、市民の方々にも好評をいただいているとお聞きいたしております。 市広報紙や
ホームページにつきましても、市民目線に立った読み手への十分な配慮を行い、市民の方々の共感を得る情報と事務的な情報を使い分けるなど、きっちりと情報が「伝わる」形での発信を行うように指示があり、その検討を始めたところでございます。 また、庁内の関係課や職員が連携し、6月30日にはきれいな環境で来訪者の方々をお迎えできるように、市民の方々とともに「世界遺産登録直前」クリーン大作戦として、市内の主な古墳周辺の清掃活動に取り組むこととしたものでございます。 さらには「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を契機に、市民の方々とともに「おもしろくて楽しい」イベントの実施も計画しているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 楽しくて元気なまち、藤井寺市に活気を取り戻し、地域や組織を活性化するにはおもしろい、楽しいまち、組織をつくることが大切であり、そうすることでおのずと来訪者や定住者、若者がふえるとのお考えですけども、果たしてそう簡単にいくでしょうか。実際にもう少し一つ一つ丁寧に、また具体的に、あるいは数字的にこうしたい、こう変わったというような、そういう目標を設定することが大事ではないでしょうか。 また聞いていますと、申しわけないですけど、指示待ちというような、そういうイメージも受けさせていただきました。 実際にもう少し具体的に目標を定めて改善し、また成功した行政を訪問したり、研修したりとか、またそのよそを招いたりして、実際にイベントをどんどんやればその分野にたけた職員を配置するなど、まだまだ今からスタートしたばかりではありますけれども、全てがこれからですが、1年先、2年先、この4年間でどう変わったのかなど、何らかの達成ラインを決めないと市民には伝わらないと思います。 また、堺市、羽曳野市とも連携するなど、具体的に取り組んでいただくことを要望いたしまして、次の質問に移ります。
○議長(片山敬子君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 次にイの各窓口の市民対応についてですけども、窓口では職員一人一人が市民の立場に立って、より一層丁寧な対応と
市民サービスの向上に取り組まれるとのことですが、市役所の各窓口においてはどのような市民対応を考えていますか。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁を申し上げます。 市役所へ来られた市民の方々への対応といたしましては、丁寧な対応で市民に接し、要件を理解し、担当がどこになるのかを判断し、自分の担当でなければ担当まで案内し、各担当は的確かつ迅速に処理し、また時間がかかるようであればいつごろできるのかを示すことが肝要であると考えております。このことは窓口対応の原則として、職員がぜひとも守らなければならないことであると認識いたしております。 また、窓口に限らず、あらゆる部課におきましても、職員は市民と接する機会がございます。市民から信頼感、親近感を得るには、市民に対する接し方、つまり接遇が大切になるものと考えております。 接遇につきましては、まず市役所へ入庁した職員が最初に学ぶものとして研修を行っております。この研修では敬語を始め、ビジネスフレーズといった社会人としてふさわしい表現力や電話応対などの接遇能力を養うとともに、接遇の向上とは職場全体で取り組むものであり、職場の身近な人たちとの人間関係づくりへの努力が必要であると自覚を促しております。 この研修の特色といたしましては、新人研修に接遇を指導するのは外部講師ではなく、同じ職員である先輩職員であるというところでございます。もちろん先輩職員は一定の接遇能力を備えておりますが、改めて外部講師から接遇を指導する能力を養う研修を受講して、その成果をもって新人職員を指導するものでございます。これにより、先輩職員は接遇のあるべき姿勢を振り返るとともに、再認識することで相乗効果が生まれ、職場全体の接遇が向上するものでございます。 また、育成のプログラムといたしまして、住民応対の基本を身につけた後は、段階に応じてコミュニケーション能力や説明能力といった対人関係に関する能力向上の研修を通じて、職員への意識づけに力を入れております。 今後とも市民の方々に対しまして、よりよいサービスの提供をすることにより、誰もが利用しやすく、親しみやすい市役所づくりに努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。 市役所の窓口には申請される方も収められる方、呼び出された方などいろんな目的、事情で多くの方が来られます。また、多様化する社会情勢の中で、性的マイノリティの方々を初め、適切な配慮を必要とされる方もおられます。窓口においても、お一人、お一人の気持ちに寄り添って対応しなければなりませんが、現在窓口としてどのように対応されていますか、お聞かせください。
○議長(片山敬子君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁を申し上げます。 市役所の窓口におきましては、誰もが気持ちよく利用できる環境を整えなければならないとともに、職員は現代社会において存在する価値観の多様性について学ぶことが重要でございます。 本市におきましては、全ての職員を対象として人権研修を実施しております。近年、この研修におきましては、障害者の社会参加と共生社会をつくり、障害の社会モデルについて理解を深めることや、多様な性のあり方について理解を深めることをテーマとして取り扱うなど、基礎的な知識の習得と多様な個性や違いをどのようにしてお互いが受け入れるべきかといった研修を実施いたしております。 職員一人一人が多様性を尊重したコミュニケーションを図り、現代社会に即した人材の育成に引き続き努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 市役所の顔はやはり窓口業務だと思います。窓口に来て、やさしく言っていただいたとか、いろんな形で市民の方が喜ばれると聞くと私もうれしいです。また反対に、いろんなことで冷たかったとか、きつかったとかいう形の声を聞きますとやはりどうかなという感じになります。 以前より我が会派の先輩議員が質問していますが、窓口業務に対しまして改善してほしい、その中にプライバシーの確保とワンストップの声をよくお聞きします。いろいろそれを実行するためには制約とかがあるかもしれませんが、何とかこれを要望させていただきますとともに、それと近い将来外国人労働者の雇用もふえてくることも予測されますので、ネイティブな語学力をもった職員採用などの準備もしていただくことを要望しまして、次の質問に移らせていただきます。
○議長(片山敬子君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) (2)子育てをするなら藤井寺について、働き方改革関連法が順次施行されています。その中にあって、なかなか状況が改善されないのが教職員の勤務時間ではないでしょうか。 先日も、地域住民の方からのお話を耳にし、私自身もお見かけしたことがあるのが、夜遅くまで働いておられる本市の教職員のお姿でした。 我が党としては、以前より教職員の働き方改革について質問し、意見を述べさせていただいてきました。 そこで、どれぐらい教職員の働き方改革が進んでいるのか、まずは本市教職員の勤務状況の現状についてお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 小・中学校教員の勤務状況の現状につきましては、各学校において教員が各自の自己申告により毎日の出勤時間と退勤時間を記録し、月末に校長に提出し、健康管理の観点から管理職が集計と把握をしております。 提出されている勤務時間管理簿から、平成29年の一人当たりの月平均の時間外勤務を算出いたしますと、小学校はおよそ44時間、中学校ではおよそ62時間となっております。また平成30年度の一人当たりの月平均の時間外勤務を算出いたしますと、小学校ではおよそ42時間、中学校ではおよそ58時間となっております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 現状は以前と変化がないようですけども、私は教職員の働き方改革が進み、教職員に少しでも余裕が生まれてこないと、結果的に子どもたちの学習面や生活指導面、また教育相談などの場面で悪い影響が生じてくることを危惧しております。ぜひ早急に教職員の働き方改革を進めていっていただきたいと思いますが、教育委員会ではどのようにお考えなのかお聞かせください。
○議長(片山敬子君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 昨年度までに、教材準備の時間軽減のため、授業にICT機器の導入を進め、市内3中学校普通教室へプロジェクターを完備いたしました。また、今年度は教育の質が低下しないことを前提に、教職員の働き方改革について「教職員の一斉退勤日」「夏季休業中における学校閉校日」「ノー部活デー(部活休養日)」「9月からのタイムレコーダーの導入」の4つに取り組んでおります。 今後はこの取り組みの結果を検証し、校務用パソコンの整備と統合型校務支援ソフトの導入など、さまざまな取り組みについて検討してまいります。 これらにより勤務時間の大幅な軽減を図ってまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○議長(片山敬子君) 会議の途中ですが、この際午後1時まで休憩いたします。 午前11時59分 休憩 午後1時00分 再開
○副議長(木下誇君) しばらくの間、議長の職を代行させていただきます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。 休憩前に戻り、会議を再開いたします。 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) それでは要望させていただきます。6月20日の新聞の記事で、経済協力開発機構OECDの調査で、日本の小・中学校の教員の勤務時間が加盟国地域の中で最も長いとする調査結果が発表されました。調査によりますと、報告書作りといった事務作業や部活動の負担、授業でのICT情報通信技術の活用をめぐる課題も浮かんでいるとのこと、調査を行ったOECDの局長は「日本の教員は児童・生徒との強いきずなを構築できている」とする一方で「事務的な負担を減らす努力をすべきだ」と述べられていました。児童・生徒のために教職員や教職員の家族のためにも働き方改革を進めていただくことを要望いたします。 また本年度中に普通教室にエアコンが設置されます。導入後は夏季休業中の授業も視野に入れていただくことも重ねて要望いたします。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 次に、関連ですけども、これも以前から我が会派の先輩議員が定例議会において質問させていただきました、道明寺東小学校と第三中学校の改修について、現在どのようになっているか、また他の学校のトイレの改修については、教育委員会として今後どのように取り組んでいくのかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
糟谷教育部長。
◎教育部長(糟谷健司君) 答弁申し上げます。 現在、道明寺東小学校及び第三中学校のトイレ改修につきましては、本議会に上程されております補正予算において改修設計費用を計上させていただいております。今年度はこれら2校の設計を行い、来年度から工事に取りかかりたいと考えております。 今後の小・中学校のトイレ改修についてでございますが、トイレの洋式化率という点では、今回工事する学校のほかにも低い学校がございますので、計画的に改修していきたいというふうに考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。トイレの改修の定例議会での質問は平成26年9月議会での質問でした。子どもたちのためにも改修工事の計画推進をよろしくお願いいたします。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 次に、子どもの命を最優先するために設置される第5保育所の耐震シェルターの進捗状況をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 白江こども・健康部長。
◎こども・健康部長(白江和弘君) 答弁申し上げます。 まず金属製の耐震シェルターを製造しているシェルター事業者は5社把握しておりまして、その5社全てに意向調査を実施いたしました。そのうち保育所対応が可能とされた3社に対しまして、第5保育所の現地調査をしていただきました。そして見積金額等を含めた提案を依頼いたしましたが、各社とも時間を要するとのことで待っておりましたところ、今月11日に3社全ての提案が出そろったところでございます。 今後は提案内容について確認や調査を行い、シェルター事業者を決定し、仕様書作成に取りかかってまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。先日、6月18日も新潟県で震度6強の地震が発生しました。地震速報も最近多く発表されています。いつ大阪で地震が発生するかもわかりません。子どもたちの安全のためにも一日も早く進めていただくことを要望いたします。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 次に(3)観光の資源を活かしたまちのにぎわいについて、ア.藤井寺市の文化遺産の活用について。 いよいよ7月にはユネスコ世界遺産委員会での本登録が決定されますが、藤井寺市にはもともと国宝や重要文化財など貴重な歴史資産が存在しています。本登録を前に藤井寺市の観光資源をいま一度見直す必要があると思います。世界遺産による来訪者を藤井寺市へ呼び込み、藤井寺市の豊かな文化遺産を積極的に活用するために、施策として何かございますか。お聞きします。
○副議長(木下誇君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録が実現いたしますと、来訪者の増加が考えられます。来訪者はまず堺市の日本最大の前方後円墳、仁徳天皇陵古墳に訪れることが考えられます。これまでの来訪者数を見ても仁徳天皇陵古墳への来訪者が急激に増加しており、古市古墳群への来訪者も増加は認められるものの、その数は余り多くはありません。 しかしながら、藤井寺市内の古墳は墳丘を体感できる古墳があるとともに、陵墓においても水を蓄えていないため古墳本来の姿がよく見えるなど、魅力あふれる古墳が多いと自負しております。 こうした堺市百舌鳥古墳群に訪れた来訪者を古市古墳群に引き込むためにも、堺市と藤井寺・羽曳野市を結ぶバスなども計画しているところでございます。 藤井寺市には世界遺産の資産である古墳のみならず、「1300年続く日本の終活の旅-西国三十三所観音巡礼」として、今年度日本遺産に認定されました葛井寺とともに、国宝を有する道明寺・道明寺天満宮、史跡国府遺跡など来訪者がより市内の文化遺産を楽しめるよう、今後は活用を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。 世界遺産登録になれば、多数の来訪者が訪れることになります。こうした来訪者が増加することに不安を感じている地域住民の方もおられます。生活にも大きな影響が生じると考えられますが、本市としてどう対応されるのかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 来訪者の増加による大きな悪い影響は、ごみなどの環境問題が一番に考えられます。来訪者のもたらすごみについての対策は、ごみ箱を設置することが考えられます。しかしながら、ごみ箱を設置することによってごみを捨てやすくなり、かえってごみの量がふえるということが非常に大きな問題として挙げられます。このため観光地においてはごみ箱の除去を考えているところが非常に多くございます。本市においてもごみ箱を設置することではなくて、
ホームページやSNS、立て看板などでみずからごみを持ち帰っていただき、世界遺産の美観保全に協力いただけるよう、来訪者に対してお願いしていきたいと考えております。 また、マイカーなどの来訪による混雑に関しても世界遺産に対する大きな課題でございます。古墳周辺の市街地に現在多くの駐車場があるわけではございません。また駐車場が住宅地内にあり、狭い道に来訪者のマイカーが乗り入れすることが、それ自体が大きな問題となります。世界遺産となった資産において、古市古墳群内のように公共交通機関の駅が4つあるということは非常に珍しいことでございます。
ホームページやSNSなどで情報を発信し、こうした公共交通機関を利用するよう勧め、マイカーでの来訪を極力控えるように訴えてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。先日の新聞記事で国連教育科学文化機構ユネスコの世界文化遺産登録の期待が高まるということで、百舌鳥・古市古墳群でユネスコの諮問機関による登録勧告が出たその5月以降に観光客が増加傾向にある、この世界遺産の特需を生かそうと、地元自治体などは観光サービスの拡充やPRに取り組んでいるとありました。これは堺市を紹介する記事でした。本市もこれに準ずる対応を、また観光客がリピートされる思い出づくりのできる企画を考えていただくことを要望いたします。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 次に(4)健康で生き生き暮らせるまちづくりについて、福祉施策の充実について。 2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われています。認知症の本人、家族が希望を持って暮らしていけるためにも施策の充実は喫緊の課題です。認知症の高齢者が住みなれた地域で安心して生活できるために、認知症の方への見守り体制についてどのようにお考えかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 清水福祉部長。
◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君) 答弁申し上げます。 本市では、認知症に関する施策につきましては、認知症に対する正しい理解を広めていただくことと、議員ご指摘のとおり、認知症の方が住みなれた地域で安心して暮らしていける仕組みづくりを目指し、推進してまいりました。 具体的な取り組みで申しますと、より多くの人が認知症を正しく知るとともに、認知症の方やその家族を支え、温かく見守る「認知症サポーター」を養成するための講座を開催しており、平成30年度には573人の受講がございました。受講者は老人クラブ等の地域団体や駅前商店街、高齢者とかかわる機会の多い企業などで、地域に根差したサポーターの要請を行っております。これに加え、これからの藤井寺市の将来を担っていく若者世代に向けた認知症サポーター養成講座が定着していくように取り組んでおります。 そのほかには、認知症サポーターになられた方が次のステップへ進めるよう、フォローアップ講座の開催、サポーター養成講座の講師となるキャラバンメイトの育成などに取り組んでおります。 また、平成30年度より、認知症の早期診断、早期対応に向けて、専門職と専門医による認知症初期集中支援チームを地域包括支援センターに設置しております。初期集中支援チームは認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り本人の望む環境で暮らし続けられるよう、まだ医療や介護での支援を受けていない認知症の疑いのある方やその家族を主な対象として支援を行っております。また、認知症に関しての地域での支援や認知症ケアの向上に関する事業を実施するため、認知症地域支援推進員を地域包括支援センターに設置し、見守り体制の整備に取り組んでいるところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。認知症の高齢者が住みなれた地域で日々の生活を行えるためには、ご答弁にあったとおり、家族や地域の見守り、サポーターはもちろんのことですが、生活に密着した企業や商店の見守り・サポート役としての存在が非常に重要だと思います。最近ではその重要さから、金融機関編、スーパーマーケット編、交通機関編などと、さまざまな業種別で認知症高齢者がお客さんとして来られた場合に想定される対応困難な事例などへの対応ポイントなどが習得できるDVDも出ているそうです。本市においても、企業などに向けた講座も開催しているようですが、どのような内容で企業向けの認知症サポーター養成講座を開催されているのかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 清水福祉部長。
◎福祉部長兼福祉事務所長(清水哲夫君) 答弁申し上げます。 過去に銀行で講座を開催した例を挙げますと、認知症について学ぶ一般的な座学に加えて、講師がお客様として銀行に来店された認知症の方の役、受講者が窓口で対応する銀行員の方の役となり、実際に直面するであろう場面を想定したロールプレイング方式による体験などを織りまぜて講座を構成いたしました。 講座用のDVDにつきましては、企業・職域向けの事例DVDは少数ですが、一般向けのDVDとともに講座に活用しております。 今後もさまざまな講座受講者に応じた講座開催に努めるとともに、市域一体となった取り組みを目指して、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。認知症になる方は年々着実にふえてきます。発症しても確実な治療法もまだ解明されていない、ご家族や周囲の方の支援が不可欠です。以前新聞であったんですが、認知症事故を保険で救済、神戸モデルという取り組みの記事がありました。その内容は当然政令指定都市の神戸市だからこそ可能な内容でした。本市にすぐそのまま当てはめることはできないと思いますが、調査・研究していただいて、補助金などが出た場合など、可能なときにすぐに対応できる体制づくりを要望いたします。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 次に(5)危機管理体制についてお聞きします。 6月16日の早朝に大阪府吹田市内で警察官が襲われ、拳銃が奪われる強盗殺人未遂事件が発生しました。本市の皆様も大変不安になったと思いますが、今回の事件を受けて、本市ではどのような対応をされたのかお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 林危機管理監。
◎危機管理監(林章浩君) 答弁申し上げます。 この事件を受けましての本市の対応ですが、この日、危機管理室では、防災訓練の業務がございまして、午前8時過ぎには4名の職員が出勤しており、この事件の情報収集を並行して行うとともに、一時対応といたしまして、市民の皆様への注意喚起として、
ホームページやフェイスブックへの掲載などの対策を検討しておりました。 ほぼ時を同じくしまして、市長より「羽曳野警察署に対するパトロールの強化の依頼」と「市民の方に不測の事態が起きないよう、適切に対応するよう」指示があったものでございます。 その後、羽曳野警察署より防災行政無線を使用して注意喚起を行いたいとの申し出もあり、防犯を所管いたします環境政策課と連携し、市公共施設の施設管理者に対して、施設の安全管理の徹底を周知するとともに、防災行政無線の放送、
ホームページやフェイスブックへの掲載を行い、市民の方に注意喚起を行ったものでございます。 また午後1時から、市長、副市長、教育長を始め、教育部、こども・健康部も加わりまして緊急の会議を開催し、翌日の児童・子どもの安全対策について検討を行い、夕方には教育委員会から翌日の登園、登校時、降園、下校時の見守り活動と、青色防犯パトロール車による巡回を強化する旨
ホームページに掲載しております。 幸いにも、17日の早朝には容疑者の身柄が確保されましたことから、午前7時から平常体制に移行したものでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。当日羽曳野警察から防犯行政無線を使用したいとの申し出があったようですが、実はこの放送について、聞き取りにくかったとのご意見をいただきました。 それでは実際にどのように放送されたかお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 林危機管理監。
◎危機管理監(林章浩君) 答弁申し上げます。 本市の防災行政無線は、無線設備の老朽化によりまして、以前のアナログ方式からデジタル方式へと再整備を行う際に、音達エリアの机上シミュレーションを改めて実施し、市内全域をカバーできるよう、市内34カ所に各スピーカーを配置し、平成30年4月より運用を開始したところでございます。 このデジタル防災行政無線の放送機能といたしまして、市内の34カ所のスピーカーから同時に放送する「一斉放送」と、近鉄南大阪線と大阪外環状線で市域を4分割し、そのエリアごとに放送する「グループ放送」、またグループ放送のエリアによらず、1カ所、または複数箇所を指定して放送する「個別放送」の3パターンにより放送するスピーカーを選択することが可能となっております。 また、緊急時の放送や国のJアラートを通じた自動放送を除いては、隣り合うスピーカーからの音が重なり合うことを軽減させるため、34カ所を3グループに分けて放送する「時差放送」により放送することも可能となっております。 通常、Jアラートを通じた毎月の試験放送などでは時差放送を行わずに全てのスピーカーを同時に放送しているものですが、今回の羽曳野警察署からの注意喚起のお知らせにつきましては、隣り合うスピーカーからの音が重なり合わないよう「時差放送」を用いて放送を行ったものでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) 今までは、一斉放送で放送されていましたが、今回は隣り合うスピーカーからの音が重なり合わないよう「時差放送」を行ったとお聞きしました。それではこの「時差放送」の機能を使用すると具体的にどのように放送されるのかお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 林危機管理監。
◎危機管理監(林章浩君) 答弁申し上げます。 この「時差放送」機能を選択し放送した場合は、3回に分けて放送することになります。今回の放送では、音が重なり合わないよう1回目に12カ所で、2回目に15カ所で、3回目に7カ所で放送を行ったものでございます。 またこの放送した内容を
ホームページやフェイスブックにも掲載し、注意喚起を行ったところでもございます。 あわせて、放送した内容を24時間以内であれば確認することができる「テレフォンガイダンス」の電話番号も掲載いたしました。 このデジタル防災行政無線の運用を開始して1年余りでございますが、実際に放送した実績がそれほど多いわけではございません。今後、どのような形で放送するのが最も効果的であるのか、放送方法や内容につきましても、実績を重ねる中で検証してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 伊藤議員。
◆9番(伊藤政一君) ありがとうございました。 防災行政無線の使命は、いち早く、最新情報を発信することだと思います。その放送が聞き取りにくい、内容がわからないでは本末転倒です。 これから台風シーズンになります。大事なときに威力を発揮するよう、例えば機械音声がいいのか、肉声のほうがいいのか、スピーカーの向き、角度などもう一度確認していただき、市民の皆様から信頼されるデジタル防災行政無線の運用となることを要望し、私の全質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(木下誇君) 以上で公明党の代表質問を終了いたします。 続いて、公明党の個人質問を一問一答形式で行います。 5番 玉田日登美議員。
◆5番(玉田日登美君) (登壇) 公明党の玉田です。伊藤議員に引き続き個人質問を行います。 1.動物虐待への本市の取り組みについて(1)犬猫へのマイクロチップ装着の推進、ア.狂犬病予防注射接種の現状について伺います。 去る6月13日に動物愛護法が改正されました。殺処分ゼロを掲げる我が党のリードで、動物虐待罪の罰則強化や繁殖業者に対して犬猫へのマイクロチップ装着が義務化され、一般の飼い主には努力義務となります。大切な家族の一員であり、人生のパートナーであるペットを保護する内容であるとともに、飼い主のモラル向上も今回の法改正の重要な目的となっております。飼い犬登録の現状も含め、狂犬病予防注射接種の現状についてお聞かせください。 以後の質問については自席にて行います。
○副議長(木下誇君) これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)、アについて、
澤田市民生活部長。
○副議長(木下誇君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) (登壇) 1.動物虐待防止の本市の取り組みについて(1)犬猫へのマイクロチップ装着の推進について、ア.狂犬病予防注射接種の現状について答弁申し上げます。 飼い犬につきましては、狂犬病予防法に基づく登録事務を行っており、平成30年度末現在で3,043頭が登録されております。また、毎年1回義務づけされております狂犬病の予防接種につきましては、飼い主の方々が市に届け出て注射済み票を交付した数が1,524件となっております。登録された頭数からしますと約半分の犬が予防接種を受けていないことになりますが、予防接種を受けていても市に届けていない場合もございますし、飼い犬が亡くなっていても届け出ていない場合もございますため、実際はさらに高い割合で予防接種を受けていただいているものと認識しております。また、予防接種を受けていただきやすいよう、各地区の会館や公共施設に出向きまして、集団接種を実施しており、飼い主の方々への利便性の向上に努めております。 今後とも正確な飼い犬登録や継続的な狂犬病予防接種の実施につきまして、また改正される動物愛護法の観点も踏まえまして、責任をもって最後まで飼っていただくことや、ふん尿の処理などの飼い主のマナーの向上等につきましても、広報紙、
ホームページ等を通じまして啓発活動に努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 1点目の(1)のアについての理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) ありがとうございました。現状をお聞かせいただきました。ぜひ集団接種の場を利用し、法改正のチラシを配布するなど、周知啓発の場にしていただくよう要望いたします。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) 続いての質問に入らせていただきます。イ.動物虐待防止への啓発についてお伺いいたします。 動物虐待はこの6年間で約3倍に増加しています。動物虐待行為は他の犯罪に拡大していくことも懸念されています。動物への殺傷に対し、今回の法改正では現行の2年以下の懲役、200万円以下の罰金から、5年以下の懲役、500万円以下の罰金へと強化されました。 今後どのような形で本市ではこの件について周知啓発に取り組んでいかれるかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) 答弁申し上げます。 今回の法改正に伴うマイクロチップ装着の義務化は、飼い主を特定することによってペットに対する飼い主の責任を明確化し、虐待を防ぐ効果も見込まれるところでございます。 市としましては、法施行までの期間におきまして、この法改正の趣旨や目的を市民の皆様にわかりやすくお伝えすることが大切であると認識しており、大阪府の動物愛護管理センターとも連携しながら、広報紙、
ホームページはもちろん、集団予防接種の機会等も含めまして、動物の愛護と適切な管理につきまして、市民の皆様への周知啓発活動に努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) ありがとうございました。 最後に要望を申し上げます。マイクロチップ装着は終生飼養を促すだけではなく、災害時には迷子になった飼い犬、飼い猫の管理にも役立ちます。将来的には集団予防接種と併行して行うことも検討し、装着の助成金の創設を要望させていただきます。 また、ふん尿の被害に悩んでおられる市民の方も多くいらっしゃいます。そして登録義務のない飼い猫の管理にも役立ちます。犬が好きな人、猫が好きな人、また動物が苦手な方もお互いが気持ちよく生活でき、マナー向上にもつながる動物愛護法の周知啓発運動に努めていただくよう要望させていただき、この項目の質問を終わります。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) 続きまして、2.プラスチックごみゼロ宣言、(1)本市の具体的な取り組み、ア.ごみ分別、ポイ捨て禁止についてお伺いします。 近年海に流れ込んだプラスチックごみが海洋生物の生態系に悪影響を与えていることが大きく報じられています。また、明後日から開催されますG20サミットにおいてもこの問題が議論されるとのことです。 このような中、藤井寺市では先日6月5日付の本市
ホームページにプラスチックごみゼロ宣言が掲載されましたが、その経緯はどのようなものかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) 答弁申し上げます。 現在、多くのプラスチックごみが海に流れ込み、海洋生物が傷つけられるほか、漂流する中で細かく砕かれてマイクロプラスチックとなり、餌と間違って食べてしまうなど深刻な影響を与えております。 そこでG20サミットや2025年万博の会場となる大阪府と大阪市が「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を共同で行い、大阪府全体の取り組みとなるよう、各市町村にも呼びかけがございました。本市は海に面しているわけではありませんが、大和川や石川などの河川もあり、市民の皆様に使い捨てのプラスチックごみが環境にもたらす影響についての理解を深めていただくきっかけとなるよう、この取り組みに賛同し、6月5日の環境の日に「ふじいでらプラスチックごみゼロ宣言」を行い、市や府の
ホームページを通じてお知らせしているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) ありがとうございました。 では具体的に市として取り組む予定のこと、また取り組まれていることはありますか。
○副議長(木下誇君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) 答弁申し上げます。 現在のところは、市民の皆様にこの問題に対する意識を高めていただけるよう、市や府の
ホームページを通じまして、本市の宣言文を掲載するとともに、海洋プラスチックごみ問題に関するチラシを掲載しております。 また、これまでも市民の皆様と協働で取り組んでまいりましたペットボトルの分別回収の徹底や、大和川、石川の清掃活動等に引き続き取り組むとともに、今後策定が見込まれているプラスチックごみに関する国、府の対策と連携しながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) ありがとうございます。大和川・石川クリーン作戦の継続とともに、ペットボトル回収ボックスの設置箇所の見直しや、必要に応じてその増設も要望させていただきます。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) 続いて、イ.レジ袋有料化に向けての啓発についてお伺いします。 国内で使用されるレジ袋は年間450億枚に上ると推定されます。政府方針として、明年春にはレジ袋有料化の法整備を行い、プラスチック資源循環戦略案として、G20で表明される予定です。 本市としての取り組み、今後の展望をお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
澤田市民生活部長。
◎
市民生活部長(澤田憲章君) 答弁申し上げます。 プラスチックごみを減らすために、一人一人ができる具体的な取り組みといたしましては、マイバッグやマイコップ、マイフォークやマイスプーンの持参や、ごみは持ち帰って適切に処理することなど、使い捨てのプラスチック製品の利用を極力控えていただくことであり、これらの推奨について周知徹底してまいりたいと考えております。 このような取り組みを通じまして、まずは海洋プラスチックごみを与える環境への影響について、一人でも多くの市民の皆様に関心を持ってもらうとともに、安価で便利な使い捨てプラスチック製品に頼った生活を見直していただくことが何よりも大切でありますので、レジ袋有料化の法整備に関する周知も含めまして、さらなる啓発活動に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 玉田議員。
◆5番(玉田日登美君) プラスチックごみ問題は海洋生物だけではなく、奈良公園の鹿など、他の動物にも被害が広がっています。先ほど答弁いただきましたように、市民の皆様に関心を持っていただく運動を積極的に展開していただきたいです。それには市役所内でプラスチックごみや海洋ごみについてのこわさを伝える展示を行っていただきたいと思います。そして広報でもぜひ特集を組んでいただきたいと思っております。 また、地球環境の改善にも、ぜひ市民協働をして取り組んでいただくよう強く要望させていただき、私の全質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(木下誇君) 以上で、公明党玉田日登美議員の個人質問を終了いたします。 次に、大阪維新の会の代表質問を一問一答形式で行います。 3番 生田達也議員。
◆3番(生田達也君) (登壇) 大阪維新の会、生田達也でございます。会派を代表いたしまして若干の所信を申し述べ、市長の所信表明を中心に質問させていただきます。 本年4月の統一地方選挙におきまして、府知事、また府議会議員、市議会議員とともに我々大阪維新の会所属の議員が多くの市民の皆様のご支持を賜りました。我々はその市民皆様の期待を結果という形でお戻ししなければなりません。 令和という新たな時代の始まりと同じくして、藤井寺市が発展するための本当に重要な4年がスタートいたしました。 府と市、また近隣自治体としっかりタッグを組み、藤井寺市のさらなる繁栄、市民皆様の幸せな暮らしのため、会派一同全力で邁進してまいる所存でございます。 理事者におかれましても、第一に必ず市民皆様の立場になって考え、引き続き熱意ある取り組みで実行くださいますようによろしくお願い申し上げます。 それでは通告に従いまして質問をさせていただきます。1.所信表明について、(1)市長の政治姿勢について質問いたします。 先日、市長の熱い所信表明を伺いました。傍聴された市民の方からも感動したという声を聞いております。 その中で市長は「お客様第一主義の精神で市民対応を行う」と言われております。私は昨年まで26年間、ホテルマンとして接客業に携わってまいりましたが、行政は接客業の中でも究極であると捉えております。日本の誇るおもてなしの心とは本当に奥が深いものであります。この心をどのように市政運営に落とし込むのか、先ほどの市民目線の質問と重なる部分はございますが、この究極の接客に対する市長の政治姿勢をお聞かせください。 以後の質問につきましては自席にて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
○副議長(木下誇君) これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)について、岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) (登壇) 1.所信表明について、(1)市長の政治姿勢について答弁申し上げます。 私の政治姿勢というご質問でございますが、所信表明でも述べさせていただいたように、まず市役所の業務をサービス業として捉え、「市民目線・お客様目線」に立った市政運営を進めていきたいと考えております。 このことから、市民窓口では市民の方々が何を求めて来られているのかということをしっかりと捉え、市民の方々の立場に立って、より丁寧な対応に努めることを徹底していきたいと考えております。 一方、私はもちろんのこと、職員が市民の皆様との距離を縮め、市民の皆様のご意見を十分お聞きし、市民の皆様の声や思いを市政の中で形にしていきたいと考えております。 さらにさまざまな市政情報につきましても、市民の皆様にきっちりと伝える形で発信するなど、市政運営の透明化を図り、藤井寺市の未来をみんなでつくってまいりたいと考えております。 市政運営に当たりましては、「風通しのよい市政を市民目線で実行」すること、「子育てをするなら藤井寺といわれるまちを実現」すること、「観光資源を生かしたまちのにぎわいを創出」すること、「健康で生き生きと暮らせるまちづくりを推進」すること、「危機管理体制をしっかりと構築」することの5つを大きな柱として、各種の施策に取り組んでいきたいと考えております。 そして私自身がリーダーシップを発揮し、市民の方々に満足していただけるように、何事にもスピード感を持って対応していくことで、まちに活気があり、市民の方々に安全・安心で、幸せに暮らし続けていただける藤井寺市を築き上げていきたいと考えているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 1点目の(1)について理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 生田議員。
◆3番(生田達也君) ありがとうございます。間違いなく言えますのが、サービスの質はそれを担う人材の質そのものです。しっかりと人材育成していただき、ホスピタリティ精神にあふれる市役所づくりにリーダーシップを発揮くださいますようによろしくお願いいたします。 また先ほどの答弁で接遇に関して先輩が研修しているとお伺いいたしました。必要であれば私もお手伝いさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 続きまして(2)まちのにぎわい創出について、ア.世界遺産登録の経済波及効果について質問いたします。 世界遺産登録によって、経済波及効果額はどれぐらいを推計されていますでしょうか。
○副議長(木下誇君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 世界遺産登録に関する経済波及効果の試算は、平成28年公益財団法人堺都市政策研究所による数値がございます。「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されたときのビジターの増加率を推定するために、観光状況が類似している「平泉-仏国土をあらわす建築・庭園及び考古学的遺跡群」が世界文化遺産に登録されたときのビジターの増加率を参考に試算しております。藤井寺市単独での試算ではございませんが、大阪府における「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録による増加ビジターの経済波及効果は1,005億8,400万円となっています。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) では、藤井寺市における増加人員並びに波及効果の概数はどれぐらいをお考えでしょうか。
○副議長(木下誇君) 山田
政策企画部付部長。
◎
政策企画部付部長(山田幸弘君) 答弁申し上げます。 大阪府における「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録における増加後のビジター全体の経済波及効果は先ほどの増加する経済波及効果1,005億8,400万円を含め、3,618億100万円と試算されています。しかしながら、この波及効果を見ても非常にわかりにくい数値になっています。 藤井寺市における増加するビジター数を状況のよく似た世界遺産「平泉」の増加率から試算いたしますと、藤井寺市の世界遺産登録時の予想ビジター数は136万人、増加するビジターの数は51万9,000人という数値が試算されております。 経済波及効果としては諸条件が変わるために安易に数値を試算することを避ける必要がありますが、もし増加ビジターが市内において一人1,000円程度の土産物消費がなされたとすれば、約5億1,900万の消費額が見込まれるものと考えられます。しかしながら、藤井寺市の土産物の数がいまだ多くはなく、今後の大きな課題となっている状態でございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) その見込み額5億円程度を現実としなければなりません。観光を楽しむ三原則は、見る、食べる、買うです。今後の大きな課題という土産物に関して、地元企業の製造が税収面でも好ましく、そういった目立った特産品の施策がない現状のままでは機会損失が明らかであると言わざるを得ません。 またふるさと納税制度などを活用するのも一つの手だと思います。 市長はこの機会をどう捉えていらっしゃるのかお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 本市への来訪者の増加を、消費喚起による経済的効果にいかにつなげていくかということは非常に重要であると考えています。先ほど答弁させていただきましたように、非常に大きな経済効果が期待できると考えています。 この世界遺産登録という機会を捉え、ふるさと応援給付金を通じて、本市を応援していただく仕組みや、古墳群を周遊していただく際、商店街などへ足を運んでいただく仕掛けづくりなどを進めていく必要があると考えていますが、進めるに当たっては、行政だけではなく、市内事業者の協力も不可欠であり、官民一体となって本市への経済的な波及につなげていきたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 記録の観光ではなく、記憶の観光にしないと単なる一過性にすぎず、リピート率もふえないため、観光では絶対に成功しません。まずもって市長の言う、スピード感を持って対応する勝負どきと考えていただき、観光事業を取り込む環境を早期に整え、受け入れ態勢を構築しなければなりません。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 続きましての質問です。イ.近隣自治体との連携について。 観光資源を最大限に生かすためには、関係市と連携した整備も必要であると考えます。新しい堺市長は東西交通網の実現に向け、次世代型路面電車LRT、モノレールなどさまざまな交通機関を想定した計画に着手し、他地域への延伸も検討すると言われました。堺市との東西交通網が整えば両古墳群への交通アクセスが格段によくなります。 その中のモノレールに関して、大阪中央環状線を利用して大阪空港と堺市を結ぶ構想を耳にします。現状と本市の対応をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 議員ご質問のとおり、大阪モノレールは大阪中央環状線を利用してモノレールを整備し、大阪都心部から放射状に形成された既存鉄道を環状方向に結節することによりまして広域的な鉄道ネットワークを形成することを目的としております。 現在、大阪モノレールは、大阪空港から門真市までの区間において開業しております。平成31年3月には門真市から東大阪市瓜生堂までの延伸が決定され、令和11年度に開業する予定となっております。 しかし、瓜生堂から南への延伸については未定となっておりますことから、平成29年度に堺市、松原市、八尾市が連盟で延伸についての要望書を大阪府に提出されております。そのルートでは松原市において近鉄南大阪線と交差するような計画となっており、この交差部が大阪モノレールと近鉄南大阪線の結節点となれば、百舌鳥・古市古墳群への来訪者のみならず、本市を含む近鉄沿線の自治体にとりましても交通アクセスの格段の向上につながると思われます。 モノレールの整備につきましては、ルートや駅の場所、鉄道の構造、周辺環境などさまざまな調査や検討、協議などが必要となってまいります。 しかし、現時点では延伸についての議論は進んでいないと聞いております。 本市といたしましては、国や府の動向、事業の進捗状況など情報の収集に努めまして、関係自治体とも情報共有を図りながら連携して取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) ほかに本市において近隣自治体と連携し、進められている道路事業をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 木村都市整備部長。
◎都市整備部長(木村浩君) 答弁申し上げます。 近隣自治体と連携した道路事業につきましては、本市西部において大阪府により整備が進められている都市計画道路八尾富田林線がございます。この道路は大阪中央環状線と大阪外環状線を補完するとともに、八尾空港に隣接する大阪府中部広域防災拠点へのアクセス道路として位置づけられており、八尾市、藤井寺市、羽曳野市、堺市、富田林市の5市を結ぶ重要な地域高規格道路となるものでございます。 八尾富田林線の早期の整備完了に向けては、八尾市、藤井寺市、羽曳野市、富田林市の4市で構成する八尾富田林線整備促進協議会を組織しております。本市では平成4年の創設当初から会長市となり情報交換や要望活動など、積極的な連携に努めております。昨年度は大阪府とともに国への要望活動を行い、また事業主体である大阪府、堺市に対しましても継続的な要望活動を行っております。 また、大阪南部地域は大阪府では数少ない高速道路の空白地帯であることから、阪和・南阪奈・西名阪・京奈和の各自動車専用道路に接続する大阪南部高速道路が構想されております。この道路は、大阪南部地域と大阪都心部や関西国際空港等を結ぶだけではなく、世界遺産を有する奈良県や和歌山県を含め、藤井寺市を始めとする南大阪地域の歴史・文化財をネットワーク構築に寄与するとともに、地域全体の経済発展と地域振興、防災対策について大きな効果が期待されております。 この道路の整備促進に当たりましては、本市を含む大阪南部地域及び和歌山県、奈良県の15市町村で構成する大阪南部高速道路事業化促進協議会を組織し、国などへ要望活動を行っております。 本市では、これからも世界文化遺産登録を契機に藤井寺市の多くの来訪者がスムーズにお越しいただけるような広域交通網の整備促進のために関係自治体などとさらなる連携、協力体制の強化を図ってまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) ありがとうございました。 では市長は近隣自治体との連携に関してどのようにお考えかお伺いいたします。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 鉄道やバスなどの公共交通や道路網というのは、観光客はもとより地域住民の日常生活において必要不可欠な通勤、通学、買い物や通院などの移動を支え、まちの骨格となる重要な交通インフラでございます。 交通インフラなどの整備につきましては、単独の自治体だけで取り組むというよりは、近隣自治体にまたがる生活圏、経済圏で一体的に取り組んでいくことにより大きな効果が期待できるものと考えております。 また、こういった交通インフラに限らず、地方分権の進展や市民の生活圏の拡大に伴い、行政需要も広域化する傾向にあることから、幅広い場面において近隣自治体との連携強化が求められております。 本市といたしましては、さまざまな分野で国や府の動向を注視し、また近隣自治体と情報の共有を図りながら、広域的な視点で多様なニーズに対応していくことが重要であり、さらに連携や交流を発展させていくことにより効率的なサービスを提供できるものと考えております。 以上でございます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 近隣自治体との情報の共有を図りながら、連携や交流を発展させるとの答弁をいただきました。しっかりと関係を構築していただき、藤井寺の発展に寄与していただきたくお願い申し上げて、次の質問に移りたいと思います。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) (3)危機管理体制について、藤井寺市を観光で発展させるのと同時進行にして必要なのが危機管理体制の構築です。 消防は災害や事故の増加及び大規模化、取り巻く環境の変化等々ニーズが多様化する反面、小規模な消防本部においては、出動態勢、保有する消防用車両、専門要員の確保等に限界があることや、組織管理や財政運営面での厳しさが指摘される等の問題もございます。 この是正策として、消防においても広域化により行財政上のさまざまなスケールメリットを実現することが有効であると考えられています。 本市においても、南河内地域の消防広域化について検討しておりますが、現状をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 林危機管理監。
◎危機管理監(林章浩君) 答弁申し上げます。 広域化につきましては、まず柏原羽曳野藤井寺消防組合消防本部、富田林市消防本部、河内長野市消防本部の3消防本部が中心となり、南河内地域における消防の広域化についての勉強会が進められたところでございます。その経緯と背景につきましては、去る平成31年2月と3月の大阪南消防広域化に関する会議の中で、柏原市、羽曳野市、富田林市、河内長野市、太子町、河南町、千早赤阪村、そして本市をあわせた5市2町1村の市町村長に対する、柏原羽曳野藤井寺消防組合消防長からの説明とあわせて、首長間の意見交換がなされたものでございます。 その中で、広域化の議論については、まず行政と消防の職員による「消防広域化検討会」を立ち上げ、広域化のメリット・デメリット等について具体的に判断できるデータ等を分析・抽出し、検討するよう指示がされたところでございます。 現状といたしましては、令和元年6月に「消防広域化検討会」を立ち上げまして、今後市町村長が広域化のメリット・デメリットの判断ができるように、資料づくりチーム、分析チームなどがこの先1年間をめどに作業を進めていくとのことでございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) では、市長は消防団の経験もおありですが、この消防の広域化について、どのようなお考えかお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 最近は人命にかかわりますさまざまな大きな災害が発生するなど、災害対応能力を市全体で強化していくことが重要と考えています。また、この災害対応の活動を行います自治体消防の強化につきましても、関係市町村や関係機関などとの連携強化を図りながら進めることが大変重要と認識しているところでございます。 議員ご質問の消防の広域化につきましては、現在、事務担当者レベルで各市町村長が判断できる資料を作成しているとのことでございますので、そのメリット・デメリットをしっかりと検証し、判断をしなければならないと考えるところでございます。 今後も引き続き、各議員の皆様のご意見をしっかりお聞きしながら、この消防の広域化についての判断を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 危機管理体制をしっかりと構築する、は市長の所信表明で明確におっしゃっています。今後とも市民の生命、身体及び財産を守る責務を全うしていただきたくお願い申し上げまして、この項の質問は終わります。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 2.新教育長の今日いう方針について、子どもたちはまちの希望と宝であります。濱崎教育長の教育方針について、ぜひお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 濱崎教育長。
◎教育長(濱崎徹君) 答弁申し上げます。 岡田市長は「子育てするなら藤井寺」を公約の一つとして挙げられ、教育委員会の施策に大きな期待を寄せています。教育長就任に当たり、自己の責任として「藤井寺市の教育」の充実、発展、振興のために何をなすべきかを常に問い続けていかねばと思っております。 まず学校教育につきましては、学校の教育の方向性を明らかにし、実際的な学校運営はそれぞれの学校が校長を中心に、子どもや保護者、地域の実態を踏まえ具体化していくべきだと考えております。 本市の教育が目指すものとして、教育は「人づくり」であります。目の前の子どもたちが活躍するであろう近未来は、人工知能の革新的進化などに象徴される、想像以上の大きな変化が現実味を帯びてきました。そうした変化の激しい社会において、藤井寺の担い手として活躍できる人材として「夢や志を持ち、個性を生かし、仲間とともに未来を切りひらく子どもの育成」を示しました。 また、このような子どもの育成をするためには、学校はともすると閉鎖的であるなどの批判のある従来型の学校から、未来型の新しい学校に生まれ変わらなければなりません。 未来型の学校として、1点目、一人一人に確かな学びや成長ができるよう、多様な学びの提供、主体的な学びの醸成、協働する学びの構築ができる学校であります。 2点目は、保育所、幼稚園、小学校、中学校が自校園で教育を完結するのではなく、子どもが成長していく中学校区でカリキュラム等の接続を図りながら、校区一体となってきめ細やかな教育を展開できる学校であります。 3点目は、地域が学校を元気にし、元気な学校が地域を活性化できるよう、家庭や地域と一体となってよりよい教育環境を実現する学校であります。 以上、3点を示して、各学校において重視する教育内容と教育方法の検討を指示しました。 一方、活気にあふれたまちづくりの観点からも教育委員会の役割は重要であります。 我がまち藤井寺は、悠久の歴史の中で誇りに思える歴史遺産が現在まで受け継がれ、未来に継承していかなければなりません。歴史文化の薫るまちづくりを進めなければなりません。あらゆる世代の市民が学び、集い、遊び、交流し合える個性豊かな生涯学習を展開しなければなりません。 市立図書館は資料や情報の提供を通じ、市民の「読みたい、知りたい、学びたい」を応援し、子育てや健康等、地域の課題解決に寄与しなければなりません。 余暇を有効に活用した心豊かなライフスタイルを獲得したいというニーズが高まる中、スポーツを楽しもうという人もふえてきました。お年寄りや障害のある方など、人に優しいスポーツ環境やスポーツを通じた地域コミュニティ活動の活性化を図らなければなりません。 これらの施策を進めるに当たっては、市民の声を十分にお聞きし、市民の思いを反映していくことが重要であると思います。 以上、教育長の教育方針の一端を述べさせていただきました。課題ばかりが山積みしておりますが、一つ一つ着実に解決してまいりたいと存じますので、ご理解とご協力をお願いいたしまして、答弁といたします。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) ありがとうございました。教育長がおっしゃるように、課題は本当に多いかと思いますが、実効力を発揮していただき、改革に取り組んでくださいますようにお願い申しまして、この項の質問は終わります。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 3.教育現場の安全確保について、4月には久仁親王殿下が通われるお茶の水女子大学附属中学校での不審者侵入事件、5月には川崎市多摩区で通学バス待機中の20名が襲われる事件を始め、近年、不審者事案は後を絶ちません。 本市の学校が行っている安全確保の取り組みはどのようになっているのでしょうか、お伺いいたします。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 各校では危機管理マニュアルを策定し、万が一不審者侵入者事案が生起した場合に備えております。 毎年学校では、不審者の侵入を想定した訓練を実施しております。警察官を講師に招いての模擬訓練や、さすまたの活用研修等を行う学校もございます。 また、日常の安全対策といたしましては、設備的な側面としまして、インターホン、監視カメラを設置しております。また、人的配置の側面としましては、各小学校へ安全監視員を配置しております。これによって各校門の開閉確認を行い、来校者を直接確認する対応ができております。 さらに平成22年度から始まりましたスクールガードリーダー事業におきましては、元警察官の方が週に2回、登下校時に市内各小学校区の通学路を巡視し、安全確保に努めております。 市内各小学校では、子ども自身が安全な生活を送る基礎を培うため、日々の教育活動の中で児童に対し安全教育を行っております。防犯ブザーを携行させ、その使用方法についての指導、みずからの命をみずからの力で守る暴力防止教室など、多くの取り組みを行っております。 このような取り組みを継続していくことが子どもの安全対策として大きな成果を上げているものと認識しております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) ありがとうございます。先ほども申し上げましたが、子どもたちはまちの希望と宝であります。監視カメラ等の設備的な充実が逆に学校側の気の緩みを起こしているという専門家の指摘もございます。ぜひいま一度安全対策を徹底していただき、気を引き締めて取り組んでいただきますようにお願い申し上げまして、この項の質問を終わります。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 続きましての質問です。4.全庁的な取り組みについて、(1)SDGsへの取り組みについて質問いたします。 いよいよあさってより20カ国地域首脳会議、G20大阪サミットが開催されます。初めて日本で開催、しかも大阪で開催されるのに大変大きな意味があります。世界に対してMICE誘致への大きなアピールになり、さらなる外国人観光客の増加が見込まれます。 そのG20大阪サミットでも取り上げられているSDGsに対する本市の考え方をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 SDGsは持続可能な世界を実現するために、2015年9月の国連サミットにおきまして採択をされたものでございます。2030年を期限とする17の目標と169のターゲットからなる世界共通の目標であり、各自治体におきましても、その推進が求められているものと認識いたしております。 またその目標やターゲットにつきましては、本市の総合計画や総合戦略、各種個別計画等で掲げました目標や施策と重なるものや趣旨を類するものも多数ございますことから、そうした本市における計画や施策の着実な推進が、SDGsの取り組みを進めていくことにつながるものと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 次に、本市におけるSDGsの取り組みについてお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 本市におけるSDGsに関連した取り組みでございますが、何点か例示させていただきますと、代表的なものといたしましては、本市の世界文化遺産登録に向けた取り組みは、まさにターゲットの中にございます「世界文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する」に該当するものと考えております。 また、地方創生交付金を活用して取り組んでおります「まちなか創業支援事業」につきましては「持続可能な経済成長」や「雇用促進」といった目標に通じております。 最新の取り組みといたしましては、本市の「プラスチックごみゼロ宣言」に基づく各種の取り組みは「地球環境の保全」「海洋環境の保全」といった目標に資するものであると考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 世界がこの取り組みを前向きに進めております。取り組み事例を外務省の
ホームページに掲載し、情報発信することによって、大きなシティセールスにつなげている自治体もたくさん見受けられますので、ぜひ参考にするのもよいかと思います。 先ほどのプラスチックごみゼロ宣言ですが、学校の給食のストローがプラスチックなのは矛盾しているように思いますので、改善を要望いたします。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 続きまして(2)外国人観光客の対応についてお伺いさせていただきます。 G20の開催、世界遺産登録、大阪万博も控え、今後多数の外国人観光客が増加すると考えられます。前職の経験から、観光客は訪れたい場所のことだけではなく、その地域の取り組み、催し、雰囲気等を検討材料に
ホームページを閲覧され行き先を決定されます。 本市
ホームページの今後の多言語化への対応をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 本市
ホームページでの多言語対応につきましては、外国人観光客や海外の方への観光情報提供のため、現在は「歴史遺産・観光」ページを英語・中国語・韓国語等でも紹介させていただいております。 また「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を契機として、外国人の来訪者もふえ、市民のみならず数多くの外国人利用者が閲覧することになることが予測されます。 このため、全てのページで多言語表示ができるように、自動翻訳サービスを利用しての多言語対応に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) ありがとうございます。 次に、観光学会ではその地域に宿泊するのとしないのでは7倍の経済効果の差が生じると算出されております。ちょうどこの6月で民泊新法が施行され1年が経過いたしました。 藤井寺市の民泊の現状をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 大阪府の
ホームページによりますと、本年6月1日現在の状況で、藤井寺市内の住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法に基づく届け出住宅は1カ所となっております。 また、国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業、いわゆる特区民泊の特定認定を受けた施設につきましては、かつては本市に1カ所ございましたが、6月1日現在のリストには掲載されておらず、現在はゼロでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 住宅宿泊事業法第18条の規定に基づき条例を設けて、民泊の実施区域や期間を制限している自治体もありますが、本市では何かそういった制限を設けておられますでしょうか。
○副議長(木下誇君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 本市では、住宅宿泊事業法に基づく実施区域や期間を制限する条例などは特に制定はいたしておりません。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) 宿泊施設もない、特産物もない、では観光客は藤井寺市のどこにお金を落とすのでしょうか。そもそも外国人観光客は現金など持ち歩きません。本市におけるキャッシュレス環境の状況をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 田中政策企画部長。
◎政策企画部長(田中真君) 答弁申し上げます。 このキャッシュレス化につきましては、世界文化遺産登録に際してのインバウンドへの対応の点からも必要と考えておりますが、現在、国におきましては、端末導入や決済手数料に対する補助制度も創設されており、全国的な普及啓発が進められております。 本市におきましては、まだ十分浸透しているという状況ではございませんが、商工会が中心となり、管内事業者に対して相談窓口の設置や、セミナーの開催なども予定されており、商工会と協力しながら市内における普及促進に努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 生田議員。
◆3番(生田達也君) ありがとうございました。 観光庁が今月21日に公表した2019年版の観光白書は関西での観光産業がインバウンドにより支えられていて、日本人をあわせた旅行消費に占める外国人の割合は大阪府が46.2%と全国でトップであると報告されています。 企業誘致等を踏まえ、通過型観光から、
滞在型観光への転換は必須であると考えます。早期健全化団体一歩手前の本市において残された道は、コスト削減と観光しかありません。コスト削減においては、特別職みずから給料削減で覚悟をお示しいただきました。議員も追随すべきだと考えます。 もう一方の観光は、藤井寺市再建の核として、まずは世界遺産登録成功、その後は受け入れ態勢を本格的に進めていただき、目指すところは結果、市民の皆様が「藤井寺は変わったな」「本当によくなったな」と感じていただくことが最終目標であります。それを目指す市政をともに運営させていただくことをお誓い申し上げまして、私の代表質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(木下誇君) 以上で、大阪維新の会の代表質問を終了いたします。 続いて、大阪維新の会の個人質問を一問一答形式で行います。 2番 松木洋介議員。
◆2番(松木洋介君) (登壇) 大阪維新の会、松木洋介です。質問させていただきます。 1.所信表明について、(1)コスト削減について質問いたします。 所信表明で庁内全体の経費全般の見直しを進めると挙げられていますが、具体的目標数値などは述べられておりません。コスト削減は財源が大変厳しい本市におきまして、至上命題であると考えております。ぜひとも市長が現段階で考えられている目標数値がありましたらお聞かせください。 また、以後の質問につきましては、自席でさせていただきます。
○副議長(木下誇君) これより理事者に答弁を求めます。 1点目の(1)について、岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) (登壇) 1.所信表明について、(1)コスト削減について答弁申し上げます。 私は、これまで市民の立場から、藤井寺市の財政状況が実質単年度収支は5年連続の赤字、市の貯金である財政調整基金は5年間で約4億6,000万円の減少、市の借金は5年で約50億円の増加といった現状を知り、市民の目線で行財政改革の必要性を感じて市民の皆様にお伝えしてまいりました。 その結果、多くの信任を得て、市政をお預かりさせていただくことになり、まずはこれらの財政状況を改善していくことが必要であると考えております。 私が市長に就任してから、可能な限り速やかに庁内全体に対して事務事業の概要等の説明を求め、各部課の事務内容、課題など本市が置かれている状況を把握し、多くの懸案事項、重要な行政課題があることも認識したところでございます。 現時点におきまして、今後の施策の進め方、事業の優先順位、あるいはこれらを踏まえた経費全般の見直し方などについて、現在検討しているところでございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 1点目の(1)についての理事者の答弁が終わりました。 これより通告に基づいて順次質問並びに再質問に入ります。 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございます。 では、コスト削減をどのような手法で行っていくつもりなのかを具体的にお答えください。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 具体的な手法につきましても、先ほど答弁させていただきましたとおり、まずは現状の把握、認識が必要であるとの観点から、庁内全体の状況を把握し、その状況を踏まえた上で、方策を導き出すことが重要であると考えております。 そのような中において、まずは特別職である市長、副市長、教育長の給料月額20%削減を本議会へ提案させていただいたところでございます。 また、民間活力導入によるコストカット、公共施設の有効活用による収入の確保など、既に財政の健全化に寄与できるコスト削減の取り組みを進めるよう指示したものでございます。 今後、平成30年度の決算を踏まえ、財政状況の見通しにつきましても明らかになってきますことから、これらも踏まえ総合的に判断し、スピード感を持って、最善の方法で進めていく必要があると考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございました。所信表明での、そして本議会での市長や特別職の月額報酬2割削減、本市の厳しい、厳しい財政状況を考慮しますと、市長みずからが先頭を切って財源確保を行う考えは大変すばらしく、ぜひとも進めていただきたいと思います。 現段階で、コスト削減における具体的数値のお答えが難しいことも承知いたしました。 収入源が限られ、今後各施設の改修や設備などさらなるコストが必要となる本市では、コストに対してよりシビアに考えていく必要性が高いと考えます。コスト削減には資源の削減、人件費の見直し、事業の見直しなどが一般的に挙げられており、先ほど申し上げていただきました手法に加え、ぜひとも検討していただけると思います。 今後、厳しい目で本件に取り組んでいただき、徹底したコスト削減を進めていただきたいことを強い要望としまして、本件の質問を修了といたします。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 次の質問にまいります。(2)子育てするなら藤井寺と言われるまちについて、既に他会派から同様の質問がございましたので、一部重複する部分がございますが、改めてご質問いたします。 質の高い授業と学習指導の実地を挙げられておりますが、これまでも教育委員会や現場の教員が常に質の高い授業と学習指導の実地を意識をされていると思います。授業だけが全てではありませんが、それにもかかわらず、本市の小・中学生の学力は全国水準をはるかに下回っております。 質の高い授業とはどのような授業なのか、そして何をもって質の高い授業と判断するのかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 AIが普及し、グローバル化が加速度的に進んでおり、この勢いは今後も衰えることなくあらゆる面で変化の激しい時代に突入していくと言えます。これからの子どもたちには今このような変化が激しく、予想しづらい社会に対応する力を身につけていくことが必要であると考えております。 もう少し私の考えを申しますと、学校で学んだことを実社会でいかに活用し、役に立つものにしていくかが問われるのではないかと考えます。 ただ、大前提として、学習は積み重ねでありますから、基礎的な知識と技能を確実に習得することができる学習指導が必要なことは言うまでもありません。 学校教育における質の高い授業とは、子どもが感じた問題点を子どもみずから考え、級友と協働しながら解決していく能動的な授業であり、基礎的な知識と技能を確実に習得することができる学習指導だと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございました。 では教育長、その質の高い授業と学習指導を実現するための取り組みをより具体的にお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 濱崎教育長。
◎教育長(濱崎徹君) 答弁申し上げます。 市長がお考えのような社会に対応する力を子どもたちにつけていくためには、まず一人一人に確かな学びや成長ができるよう、各学校においては「学び残しゼロ」の取り組みを進めるとともに、学校教育における授業も新しい時代に向けて変わっていかなければなりません。 来年度から小学校で本格実施される新学習指導要領にもあります「主体的、対話的で深い学び」に向けて授業の改善が必要であり、そのためには何より教員の意識改革が重要です。「子どもが突き詰めて考えたくなるような問い」を提示して、「子どもが積極的に発言するような授業」を展開するためには、これまでのように問題を提示し、学習の流れに沿って授業を進めていく教師から、子ども自身で問題解決できるようコーディネートする教師へと変わらなければなりません。 これを実現するために、教員研修の充実を図ってまいります。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございました。教育現場は常に動いております。本議会が開かれている今も子どもたちは学校で授業を受けております。そのためスピード感が特に大事であると考えます。 質の高い授業をより多く受けることができるよう、迅速な対応を要望としまして、本件の質問を終了とし、次の質問へまいります。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) (3)市役所組織のスリム化について質問いたします。既に他会派の議員から質問がございましたので、一部の内容が重複する部分もございますが、改めて質問させていただきます。 市長が考えられる市役所組織のスリム化の目的をお伺いいたします。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 なお、畑議員のご質問に対する答弁と一部重複する点がございますが、ご了承賜りたいと存じます。 少子化や高齢化社会の進展に伴い、求められるさまざまな課題や高度化、多様化する市民ニーズへの対応に加え、地方分権による事務移譲等により、市町村が担う業務はますます増加しており、各課も非常に数多くの広範囲にわたる業務を抱えております。 また、行政課題が非常に複雑化していることもあって、一つの窓口や担当課だけでは解決できないような事案が非常に多くなってきており、その対応や庁内調整に非常に時間を要するといった課題がございます。その一方で、市民側から見た場合に、案件によってはどこの窓口に行けばよいのかが少しわかりにくいといった点もあろうかと思います。 このような状況の中で、次々と発生する行政需要やさまざまな課題に対しスピード感をもって柔軟に対応するためには、スリムな組織体制のもとで効率的な行政運営を図ることが不可欠でございます。 そのためには、市民目線に立った簡素でわかりやすい組織づくりを進め、より一層市民の皆様に丁寧な対応を行うとともに、地域の特性や創意工夫を生かした取り組みを進める中で、私のリーダーシップのもと、縦割り主義の考え方を改め、全職員が広い視野でもって他部局との連携を進める意識を持ち、組織間の連携や意思決定の迅速化を図ることで、組織のスリム化につながっていくものと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございます。 では、現在の組織規模はどのようになっているのか、また市役所組織のスリム化に向けて、具体的にどのように取り組んでいかれるのか、その内容をお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 現在、市の組織規模は全体で12部41課となっておりますが、課や部を超えて横断的な対応が必要となる課題等に対しましては、組織間の横のつながりが重要となってまいります。 そのため、可能な限り関連する業務の集約化や事務事業の整理を行うとともに、市が直営で行う業務はしっかりと直営で行い、
市民サービスの向上や効率的、効果的に業務を行うことが期待できるものについては、民間の活力を導入することでスリム化を図ってまいりたいと考えております。 また、無駄のない効率的な行政運営を行うため、ICTを積極的に活用するとともに、職員一人一人が業務の簡素化、効率化を推し進めることで、業務量の減少を図り、市役所のサービスの質の向上を図る必要がございます。 今後は、組織機構に係る課題を全庁的に洗い出し、それらを整理・検証した上で、事務事業の整理や組織機能の統廃合による最適化、民間活力の導入などにより、組織のスリム化を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございました。市役所組織のスリム化は
市民サービスの向上や、職員の皆様の負担軽減につながります。必要、不必要、なくてはならない、あったら便利、なくしても大丈夫をしっかりと分類し、審議いただき、市役所組織のスリム化を積極的に進めていただきたいということを要望としまして、本項の質問を終了といたします。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 2.藤井寺市内の小・中学生の教育について、(1)本市における小・中学生の学力と体力の現状認識と過去の取り組み、問題点についてご質問いたします。既に他会派の議員から類似した質問がございましたので、一部重複する部分もございますが、改めて質問いたします。 藤井寺市内の小・中学生の教育について、子どもたちの学力と体力を改善していくためには、現状の理解、的確な問題分析、具体的な対応策を実地していく必要があると考えます。ただ現状把握、問題分析、具体的な対応策をとるに当たり、教育委員会の認識と学校現場の認識がずれていては成果を上げることは困難であると考えます。 その点について、教育委員会としてのお考えをお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。
全国学力学習状況調査やチャレンジテスト、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果分析から、藤井寺市の子どもたちの学力や体力は全国や大阪府と比べて低い水準にあるのが現状でございます。その分析結果も参考にし、学力や体力の向上に向け、各校の実態と合わせながらさまざまな施策を講じております。 それらの施策につきましては、各学校長の指揮のもと、各校の課題に応じて取り組みを進めているところでございます。学力につきましては、学力向上推進委員会を活用し、市の学力課題について、代表の教員と直接情報交換をし共有しております。次に体力につきましては、市の教育研究会と連携するなど取り組みを進めております。 しかし、議員ご指摘のとおり、それらの施策が子どもたちの学力・体力の向上につながるためには、何よりも子どもたちと直接かかわる教職員一人一人が、市や各校の課題を明確に捉え、施策に基づくさまざまな取り組みを進めていかなければなりません。 学力課題について、学力向上推進委員が各学校でどれだけ周知し共有できているのか、体力課題についても、各学校でどれだけ取り組みを共有しているのか、確認していく必要があると考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございます。 次の質問にまいります。(2)本市における小・中学生の学力と体力の今後について質問いたします。 藤井寺市の小・中学生の学力と体力の今後について、どのように対応し、具体的にどのような目標数値を設定するのかをお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 市の学力課題は「主体的に課題に向かい、解決する力」であると捉えております。市全体として「書くこと」に重点を置き、各校が主体的に取り組みを進めることを目的として事業を展開しております。課題解決に向けた取り組みの検証方法の一つとして、
全国学力学習状況調査における記述式問題での無回答率を府と同等にすることを目標としております。 それをもとに、各校では自校の課題と合わせて全ての教職員が、全ての教科において課題解決に向けた取り組みを進めていくことが重要であると考えております。 またその取り組みは、ただ進めていくのではなく、内容について検証し、成果と課題を明確にして、今後の取り組みにつなげていくといったPDCAサイクルを整えるよう、学校に指導しております。 各校では、自校の実態に応じて評価テストやアンケートを活用し、定性的・定量的な指標をもとに、その取り組みが効果的であったのか検証しております。具体的には、学期末テストの記述式問題の平均正答率を向上させることや、アンケートの「話し合う活動を通じて自分の考えを深めたり広げたりすることができる」の項目において、肯定的回答を向上させるなどが挙げられます。 また市の体力課題についても、学力課題と同様、今後具体的な課題解決に向けた取り組みと、その検証方法、目標設定について検討していかなければならないと考えております。そのためにも、より一層学校現場の具体的な実態把握に努め、取り組んでまいります。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございました。学力や体力は子どもたちの夢や希望をかなえるために必要項目です。そして学力や体力を向上するためには、努力や継続する力が必要で、社会を生き抜くためにも非常に重要なものです。残念ながら、本市の小・中学生の学力、体力は全国と比較すると低水準となっており、本市の子どもたちは夢や希望をかなえられる可能性が全国水準よりも低くなっているのが現状です。 今後、この学力・体力が低いことについては、さらなるシステムの構築、効果判定を徹底的に行っていただき、速やかな改善をしていただきますことを強い要望としまして、本件の質問を終了とし、次の質問へまいります。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) (3)本市におけるいじめや家庭・校内暴力について質問いたします。 昨今、いじめや校内暴力や家庭内暴力などによる児童のひきこもりや小さな命が絶たれてしまうという悲惨な出来事が起きています。そして社会全体でそれらを根絶する動きが活発になっております。 このような出来事は本市においても他人事ではないと考えております。本市の小・中学校におけるいじめの認知や、家庭内・校内暴力行為についてどのように把握されていますでしょうか。また、その対応について具体的にお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 いじめの認知件数や暴力行為件数につきましては、学期ごとに定期的に調査を行うとともに、必要に応じて各校に聞き取り調査などを行うことにより把握しております。 いじめにつきましては、平成28年3月に文部科学省から「いじめの正確な認知に向けた教職員間での共通理解の形成及び、新年度に向けた取り組みについて」の通知が出され、いじめを積極的に認知し、できる限り早期に対応してまいりました。 さらに平成29年3月には「いじめ防止等のための基本的な方針」が改訂され、事案に対する指導の後、3カ月程度の期間いじめの再発が起こらないか、日常的に注意深く見守り、そこで初めていじめが解消できたかを判断するよう捉え方が変わりました。 そのため、本市のいじめ認知件数は増加傾向にございますが、校内のいじめ対策委員会等で情報共有し、組織的な指導を行い、被害者の心のケアやその後の見守りなど、丁寧な取り組みを徹底しております。 暴力行為につきましては、昨年度はやや増加しております。これは軽微な暴力も認知するようになったことも原因の一つとして挙げられます。暴力行為に対しては、教職員の指導だけでなく、スクールカウンセラーを活用したり、子ども家庭センターや少年サポートセンターの通所指導を家庭に促すなど、外部機関とも連携しております。 家庭内暴力につきましては、家庭の課題に学校教育がかかわることに難しさはございますが、相談窓口として子ども家庭センターや警察などの各機関を紹介したり、連絡会を通じて関係機関へ報告するなど、個別に対応しております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございます。今後も引き続きいじめや暴力行為、家庭内暴力には細心の注意を払い、子どもたちが楽しく学校生活を過ごし、そしてSOSを発信しやすい環境づくりの徹底を要望としまして、本項の質問を終了とし、次の質問へまいります。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 3.放課後児童会についてご質問いたします。 昨今、保育園の待機児童問題が全国的に取り上げられ、各自治体と連携のもと対策が進められております。しかし問題は保育園の待機児童だけではございません。子育ては保育園、幼稚園、そして小学校と続きます。ですので、保育園の待機児童にのみの対応では視野が狭く、子育ての現状解決にはつながりません。 今年度より放課後児童会については、待機児童が生じていると聞いております。児童数と待機児童数の現状をお聞かせください。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 現状の児童数は6月19日現在で661名、待機児童数は26名でございます。 以上でございます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 昨年度までは待機児童はいなかったと記憶しています。待機児童が生じた原因についてどのようにお考えですか。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 入会希望数の急激な増加により、児童会を開設するための教室の不足や、必要な指導員数が確保できなかったことが原因であると考えております。 以上でございます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 入会希望者数の増加と答弁いただきましたが、要因はどのように分析されていますか。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 一番の要因は共働き世帯の増加によるものと考えております。保育所の整備が進んだことにより、これまで保育所に入所できず、働くことができなかった世帯が共働き世帯となり、そういった世帯の児童が小学生になった結果として、入会希望者が増加したものと考えております。 そのほか、核家族化なども要因としては考えられます。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) では、今後の入会希望者数の推移について、どのような見通しを立てていらっしゃいますでしょうか。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 小学校の在籍児童数については減少していくと考えられますが、ここ数年の入会希望者数の増加を見ておりますと、しばらくは放課後児童会への入会希望者については増加傾向が続くものと考えております。 以上でございます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) ここ5年間の入会希望者数はどうでしょうか。
○副議長(木下誇君)
西村教育部理事。
◎教育部理事(西村光世君) 答弁申し上げます。 それぞれ5月1日時点で、平成27年度では479名、平成28年度では510名、平成29年度では560名、平成30年度では631名、令和元年度では650名となっております。 以上でございます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) ありがとうございます。 ここ5年間、入会希望者数は急激に増加し、今後の見通しもしばらく入会希望者数は増加傾向であるということは、当然待機児童は増加する一方であると思います。 今後何か具体的な対策は考えられていますか。市長のお考えをお聞かせください。
○副議長(木下誇君) 岡田市長。
◎市長(岡田一樹君) 答弁申し上げます。 放課後児童会の
待機児童解消については、
待機児童解消に向けて早急に2つの対応策を講じていく必要があります。 まずは受け皿づくりとして「教室の確保」が必要です。それにつきましては、学校側と十分協議し、学校教育活動、また放課後児童会の活動、その双方に支障なく使用できるよう配慮を行いながら教室の確保をするように関係部局のほうで引き続き検討していくよう指示をさせていただいたところでございます。 2つ目に、「人材の確保」が必要です。指導員の確保につながる処遇改善や働きやすい環境づくり等、今後の放課後児童会に対しての需要を的確に見きわめながら、適切に対応してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(木下誇君) 松木議員。
◆2番(松木洋介君) 答弁ありがとうございます。 放課後児童会の待機児童、保育園の待機児童と同様、社会的にも重要な問題です。保育設備が整い、共働き世帯が増加したということは、保育園利用者数が増加したと意味するものであると考えます。それらによって待機児童が出るということは、事前に各課で連携を図り、見通しを立てていれば現状とは異なった結果になっている可能性が高いと思われます。 ですので、今後、関係する部や課が円滑に連携できる仕組みがより必要です。ぜひとも各課での連携しやすい仕組みづくりも同時に進めていただきたいと思います。 最後に、本市の共働き世帯が安心して仕事と育児の両立ができる体制を少しでも早く整えていただくことを要望としまして、本件の質問を終了とさせていただきます。 以上をもちまして、私からの質問は全て終了とさせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(木下誇君) 以上で大阪維新の会、松木洋介議員の個人質問を終了いたします。 以上で本日予定の一般質問を終了いたしますとともに、本日の議事日程は全て終了いたしました。 次回は、あす27日、午前10時より再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。ご協力ありがとうございました。 午後2時48分 散会...