羽曳野市議会 > 2019-06-18 >
令和 元年第 2回 6月定例会-06月18日-04号

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  1. 羽曳野市議会 2019-06-18
    令和 元年第 2回 6月定例会-06月18日-04号


    取得元: 羽曳野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-07
    令和 元年第 2回 6月定例会-06月18日-04号令和 元年第 2回 6月定例会                  目      次                △開  議  午前10時1分 〇日程第1 会議録署名議員の指名(2番 通堂義弘、14番 今井利三)…………………… 174 〇日程第2 一般質問………………………………………………………………………………… 174  o質 問(今井利三)……………………………………………………………………………… 174   (1)世界文化遺産登録に伴う景観等を考慮した整備について     ①平成30年3月に「史跡古市古墳群整備基本計画(第1次)」が策定されたが、古墳の保全及び整備についての考えは。      ア 樹木の伐採による影響への対策は。      イ どの古墳の保全及び整備を計画しているのか。      ウ 周濠の洗掘防止対策を行った峯ヶ塚古墳の復元計画は。また、峯ヶ塚古墳、墓山古墳の水位の確保や管理について      エ 来訪者のトイレの設置場所等の計画は。      オ 史跡指定地内や古墳周辺の電線等の地中埋設の計画は。      カ 学校教育にどのように生かすのか。      キ 古市駅周辺の道路等の整備計画はあるのか。    1. 質 問(今井利三)……………………………………………………………………… 174    1. 答 弁(教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅)……………………………………… 175
       1. 答 弁(世界文化遺産推進室長 南里民恵)………………………………………… 176    1. 答 弁(土木部理事 戸成 浩)……………………………………………………… 176    1. 答 弁(学校教育室長 川地正人)…………………………………………………… 177    1. 再質問(今井利三)……………………………………………………………………… 177    1. 答 弁(教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅)……………………………………… 177    1. 再々質問(今井利三)…………………………………………………………………… 178    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 179    1. 要 望(今井利三)……………………………………………………………………… 180   (2)2020年度から始まる会計年度任用職員制度について     ①当市の嘱託員、非常勤職員、臨時的任用職員の数は。     ②会計年度任用制度の周知や準備及び対象職員への説明はできているのか。    1. 質 問(今井利三)……………………………………………………………………… 180    1. 答 弁(市長公室理事 高井基晴)…………………………………………………… 180    1. 再質問(今井利三)……………………………………………………………………… 181    1. 答 弁(市長公室理事 高井基晴)…………………………………………………… 181    1. 要 望(今井利三)……………………………………………………………………… 181  o質 問(外園康裕)……………………………………………………………………………… 182   (1)若者の政治参加について     ①最近の投票率の状況は。     ②若者の投票率向上に向けたこれまでの取り組みの成果は。     ③パブリックコメントへの投稿者の世代構成は。    1. 質 問(外園康裕)……………………………………………………………………… 182    1. 答 弁(選挙管理委員会事務局長 藤田悦宏)……………………………………… 183    1. 答 弁(市民人権部理事 山田剛史)………………………………………………… 184    1. 要 望(外園康裕)……………………………………………………………………… 184   (2)集中豪雨への備えについて     ①その施策について     ②避難所の開設と運営の状況は。    1. 質 問(外園康裕)……………………………………………………………………… 185    1. 答 弁(水道局長兼下水道部長 椿原 稔)………………………………………… 186    1. 答 弁(危機管理室長 阪口幸雄)…………………………………………………… 186    1. 再質問(外園康裕)……………………………………………………………………… 188    1. 答 弁(水道局長兼下水道部長 椿原 稔)………………………………………… 188    1. 答 弁(危機管理室長 阪口幸雄)…………………………………………………… 188    1. 再々質問(外園康裕)…………………………………………………………………… 189    1. 答 弁(危機管理室長 阪口幸雄)…………………………………………………… 189    1. 要 望(外園康裕)……………………………………………………………………… 189  o質 問(花川雅昭)……………………………………………………………………………… 190   (1)官民連携型「子育てシェア」について     ①子どもの一時預かり事業について    1. 質 問(花川雅昭)……………………………………………………………………… 190    1. 答 弁(市長公室部長こども未来室長 山脇光守)……………………………… 191    1. 再質問(花川雅昭)……………………………………………………………………… 191    1. 答 弁(市長公室部長こども未来室長 山脇光守)……………………………… 192    1. 要 望(花川雅昭)……………………………………………………………………… 193   (2)安心・安全で良好な住環境の確保について     ①歩行者事故における現状と課題について      ア 道路管理者としての役割について     ②私有財産のあり方について    1. 質 問(花川雅昭)……………………………………………………………………… 193    1. 答 弁(土木部理事 戸成 浩)……………………………………………………… 194    1. 答 弁(生活環境部長 松永秀明)…………………………………………………… 195    1. 再質問(花川雅昭)……………………………………………………………………… 196    1. 答 弁(生活環境部長 松永秀明)…………………………………………………… 196    1. 要 望(花川雅昭)……………………………………………………………………… 197   (3)恵我ノ荘駅周辺の道路事業について     ①駅前南側広場事業用地の有効活用について     ②駅周辺のまちづくりの構想について      ア 2年後の令和3年度末での事業の完成に向けて      イ 実施計画について     ③市道恵我之荘69号線(恵我之荘5丁目地内)における防災道路と防災公園について    1. 質 問(花川雅昭)……………………………………………………………………… 197    1. 答 弁(土木部理事 戸成 浩)……………………………………………………… 199    1. 再質問(花川雅昭)……………………………………………………………………… 200    1. 答 弁(土木部理事 戸成 浩)……………………………………………………… 200    1. 要 望(花川雅昭)……………………………………………………………………… 200                △休  憩  午後零時12分                △再  開  午後1時15分  o質 問(松村尚子)……………………………………………………………………………… 201   (1)世界文化遺産登録に関連して     ①古市古墳群のPRの展開と誘致対策について     ②ラグビーワールドカップ開催地の東大阪市との連携について     ③ふるさとの魅力と誇りを共有し、世界遺産を初めとする文化財を守ることの意義と、心を育む学校教育について    1. 質 問(松村尚子)……………………………………………………………………… 201    1. 答 弁(世界文化遺産推進室長 南里民恵)………………………………………… 202    1. 答 弁(学校教育室長 川地正人)…………………………………………………… 203    1. 再質問(松村尚子)……………………………………………………………………… 204    1. 答 弁(世界文化遺産推進室長 南里民恵)………………………………………… 204    1. 答 弁(生活環境部長 松永秀明)…………………………………………………… 205    1. 要 望(松村尚子)……………………………………………………………………… 205   (2)学校園の施設の現状と対応・対策について     ①点検によるものや現場から報告・要望のある学校園施設の課題と状況について     ②課題に対する取り組みの流れと方向性について     ③改善が図られるまでの対応・対策について    1. 質 問(松村尚子)……………………………………………………………………… 206    1. 答 弁(教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅)……………………………………… 207    1. 再質問(松村尚子)……………………………………………………………………… 208    1. 答 弁(学校教育室長 川地正人)…………………………………………………… 208    1. 答 弁(教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅)……………………………………… 209    1. 答 弁(総務部理事 金森 淳)……………………………………………………… 209    1. 要 望(松村尚子)……………………………………………………………………… 210   (3)地域防災計画の見直しに関連して     ①洗い出された課題の具体的な内容について     ②初動マニュアルの見直しについて     ③道の駅しらとりの郷・羽曳野と健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場の位置づけについて    1. 質 問(松村尚子)……………………………………………………………………… 210    1. 答 弁(危機管理室長 阪口幸雄)…………………………………………………… 211    1. 再質問(松村尚子)……………………………………………………………………… 212    1. 答 弁(危機管理室長 阪口幸雄)…………………………………………………… 213    1. 要 望(松村尚子)……………………………………………………………………… 214
      (4)防犯カメラの増設について     ①防犯カメラの増設についての考えは。    1. 質 問(松村尚子)……………………………………………………………………… 214    1. 答 弁(危機管理室長 阪口幸雄)…………………………………………………… 215    1. 要 望(松村尚子)……………………………………………………………………… 215  o質 問(田仲基一)……………………………………………………………………………… 216   (1)世界文化遺産登録決定後のまちづくりについて     ①峯ヶ塚古墳の整備・活用について     ②教育現場の取り組みについて     ③東アジア文化史における古墳群の存在について     ④もずふる応援隊の活動について     ⑤ヤマトタケル白鳥伝説の発信について     ⑥ガイダンス施設と機能強化について    1. 質 問(田仲基一)……………………………………………………………………… 216    1. 答 弁(市長公室部長こども未来室長 山脇光守)……………………………… 217    1. 答 弁(教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅)……………………………………… 218    1. 答 弁(世界文化遺産推進室長 南里民恵)………………………………………… 219    1. 答 弁(市民人権部理事 山田剛史)………………………………………………… 221    1. 要 望(田仲基一)……………………………………………………………………… 221   (2)観光及び移住・定住促進のためのシティセールスについて     ①宿泊施設の誘致及び移住・定住の促進について     ②百舌鳥古墳群との交通アクセスについて     ③南大阪自治体間の観光政策の連携について     ④フィルムカウンシルの設立について     ⑤市民の外国語研修について     ⑥2025大阪万博を見据えた施策展開について    1. 質 問(田仲基一)……………………………………………………………………… 224    1. 答 弁(市長公室部長こども未来室長 山脇光守)……………………………… 225    1. 答 弁(市民人権部理事 山田剛史)………………………………………………… 226    1. 答 弁(世界文化遺産推進室長 南里民恵)………………………………………… 227    1. 答 弁(生活環境部長 松永秀明)…………………………………………………… 227    1. 再質問(田仲基一)……………………………………………………………………… 228    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 228    1. 要 望(田仲基一)……………………………………………………………………… 230                △散  会  午後3時19分 〇令和元年6月18日羽曳野市議会第2回定例会を羽曳野市議会議事堂において再開した。 〇令和元年6月18日 第4日目 〇出席議員は次のとおりである。   1番   外 園 康 裕   2番   通 堂 義 弘   3番   笠 原 由美子   4番   百 谷 孝 浩   5番   竹 本 真 琴   6番   花 川 雅 昭   7番   樽 井 佳代子   8番   金 銅 宏 親   9番   広 瀬 公 代   10番   渡 辺 真 千   11番   笹 井 喜世子   12番   若 林 信 一   13番   上 薮 弘 治   14番   今 井 利 三   15番   田 仲 基 一   16番   黒 川   実   17番   松 村 尚 子   18番   松 井 康 夫 〇説明のため出席した者は次のとおりである。   市長       北 川 嗣 雄   副市長      安 部 孝 人   副市長      樽 井 市 治   教育長      高 崎 政 勝   市長公室部長こども未来室長            山 脇 光 守   総務部長     白 形 俊 明   保健福祉部長   川 浦 幸 次   生活環境部長   松 永 秀 明   水道局長兼下水道部長            椿 原   稔   教育次長兼生涯学習室長            清 水 淳 宅   市長公室理事   高 井 基 晴   市長公室理事   吉 永 留実子   危機管理室長   阪 口 幸 雄   総務部理事    金 森   淳   税務長      淋   信 行   市民人権部理事  山 田 剛 史   土木部理事    戸 成   浩   都市開発部理事  上 野 敏 治   学校教育室長   川 地 正 人   世界文化遺産推進室長            南 里 民 恵   保険健康室長   田 中 安 紀   選挙管理委員会事務局長            藤 田 悦 宏 〇議会事務局   局長       吉 村 俊 一   次長       松 川 貴 至   課長補佐     森 本 美津子   課長補佐     竹 中 雅 世   課長補佐     内 本 祐 介   主幹       金 銅 菜保子 〇議事日程は次のとおりである。  日程第1      会議録署名議員の指名  日程第2      一般質問
        午前10時1分 開議 ○議長(笠原由美子)  おはようございます。  これより第2回定例市議会第4日目の会議を開きます。  出席議員数が定足数に達しておりますので、直ちに本日の日程に入ります。   ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(笠原由美子)  日程第1、会議録署名議員を定めます。  本件は会議規則の定めにより、議長において2番通堂義弘議員、14番今井利三議員を指名します。   ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(笠原由美子)  日程第2、一般質問を行います。  発言の通告がありますので、順次指名いたします。  それではまず、今井利三議員。    〔14番 今井利三 質問席へ〕 ◆14番(今井利三)  おはようございます。朝のトップバッター、よろしくお願いいたします。  それでは、発言通告に従いまして大きく2点ございます。  まず、大きく1点目の世界文化遺産登録に伴う景観等を考慮した整備についてでございます。  今回、世界遺産登録が確実視されている百舌鳥・古市古墳群でございますけども、私は今回、古墳は保全か観光の推進の2つに分かれると思っております。これは2つ同時に進めることは今の状態では難しいんじゃないかと考えております。堺市は、観光を受け入れる体制がある程度整っておりますし、古墳の保全も早くから取り組んでおられます。当市は、財政面も堺市とは比べ物になりませんが、まして遺産登録がなるのかならないのかわからないものに大切な税金を投入するわけにはならないことも理解しております。  私は、これから市としては遺構環境の保全を最優先で行い、同時に観光は市内外の民間の業者または市民の皆様の力で進めたらいい結果が生まれるものと思っております。このまま中途半端で行いますと、最初の3年か4年の間は、見学、観光の方は多いと思いますが、そこから右肩下がりになるものと思っております。このようなことは日本国内で世界遺産に登録された京都市を除いてはたくさんあると思っております。そのようにならないために今回質問したいと思っております。今議会、一般質問で重なる質問もあると思いますが、6日もたってどんな質問か忘れられているものと思いますし、発言通告どおり質問いたしたいと思います。  そこで、遺構の保全、また環境保全、電気設備について、7項目について質問いたします。これは平成30年の「史跡古市古墳群整備基本計画(第1次)」が策定されましたが、どの程度できたのか、また進んだのか検証するものでございます。  それではまず小さく1点目でございます。この質問は、何年か前に私、ナラ枯れの影響について質問いたしましたが、樹木の伐採による影響の対策、1点目お願いいたします。  2点目は、遺構保護についてでございます。どの古墳の保全及び整備を計画しておられるのか、質問いたします。  3点目は、周濠の洗堀、早く言うたら古墳群の周りのことでございますし、これについて防止対策の計画について、また水の確保、この管理をお聞きしたいと思っております。  それと4番目でございます。これも質問に前回ございましたけども、来訪者のトイレについて質問いたします。  5番目に、電線、これ若林議員も質問しておりましたけども、改めてお伺いいたします。  6番目、これは今回世界遺産登録されますことに対して、学校教育にどのように生かすのかお聞きします。体験学習などいろいろあると思いますけども、世界遺産は大阪府内で当市羽曳野にあるので、どのように生かすのかお聞きいたします。  最後ですけども、羽曳野の玄関口でございます世界遺産のおり口の古市駅周辺の整備をお聞きいたします。  小さく7点、ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  教育次長。    〔教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅 登壇〕 ◎教育次長兼生涯学習室長(清水淳宅)  おはようございます。  私からは、小さくア、イ、ウ及びオのうち史跡指定地内の電線等の地下埋設についてお答え申し上げます。  まず、樹木の伐採についてですが、整備基本計画における遺構保存計画の項目において史跡指定された古墳の樹木については、「樹木の根によって古墳盛り土などを傷めないために、地表面と遺構の間が薄く、保護層が確保できない場合は除去することが望ましいが、市街地にあって史跡地の樹木が貴重な緑地として親しまれている」と記載されていることから、遺構保存を前提としつつ、景観樹木等については保護・育成を図ることとしています。  また、過度の伐採は古墳の景観を一変させ、下草が茂らない場所は降雨による盛り土の流出を起こしかねません。これらのことから、古墳の樹木の伐採に関しては、古墳や周辺の景観、樹木の履歴を配慮した上で、植生管理の中で伐採する樹木を慎重に選定し、枯渇や高木化して倒木の危険性がある樹木について伐採や剪定を実施し、墳丘などの保全を図るために適正な樹木管理に努めてまいります。  次に、どの古墳の保全及び整備を計画しているかについてですが、整備基本計画において、本市内では史跡である応神天皇陵古墳外濠外堤、墓山古墳、峯ヶ塚古墳を整備・活用を図る古墳として位置づけています。各古墳の整備に際しては、墳丘などの遺構を保護するための盛り土を施し、十分な保護層を確保することとしています。特に峯ヶ塚古墳については、本市で唯一立ち入りができる前方後円墳でもあり、整備して登るようにすることで古墳の大きさや形を体感できることとなります。その際には、確実に遺構の保護を図ることとして、見学ルートや階段などを設定し、古墳全体の整備を行うこととしています。  次に、周濠の洗掘防止策を行った峯ヶ塚古墳の復元計画についてですが、峯ヶ塚古墳では墳丘の西及び南側について、ため池が満水であったころ、水際が洗われて大きく侵食が及んで墳丘を傷めていました。この部分について整備検討委員会が文化庁の助言や指導を受けて、平成30年度に侵食部分に真砂土を補填した上で、手前に土のうを設置し、全体に繊維ネットを張るなどの養生を行い、これ以上の侵食や崩落を防止することができました。この工事によって復元整備の基盤が整えられましたが、世界遺産の構成資産の復元整備のあり方について、改めて文化庁や整備検討委員会などの関係機関と調整を行った上で、復元整備のための実施計画の策定を検討してまいります。  次に、峯ヶ塚古墳や墓山古墳の水位や管理については、以前、地元の財産区として所管されていたときは水利組合等が管理を行っていましたが、市が買収を行った際に水利権とともに市の所管となり、市が管理しています。  なお、峯ヶ塚古墳の東側では現在も水田耕作が行われており、峯ヶ塚古墳の濠の水が必要なことから、地元の耕作者と調整を行った上で、水位等の調整・管理を行っています。  最後に、史跡指定地内の電線等の地下埋設の計画はについてですが、史跡地内における電線などの埋設について、現時点では具体的な事例はありませんが、整備基本計画においては十分な保護盛り土を設けて施工しなければならない。また、升などの構造物や照明の基礎設置は深くなる可能性があり、遺構を損なうことのないよう、位置と形状を検討して設置することとされていますので、実施に当たっては古墳の遺構に十分配慮することとしております。  答弁は以上です。 ○議長(笠原由美子)  世界文化遺産推進室長。    〔世界文化遺産推進室長 南里民恵 登壇〕 ◎世界文化遺産推進室長(南里民恵)  私からは、エ、来訪者のトイレの設置場所等の計画はについてご答弁します。  まず、本市の構成資産周辺に公共施設等のトイレが設置されている事例は次のとおりです。墓山古墳、向墓山古墳、西馬塚古墳については羽曳野市役所に、応神天皇陵古墳東側面、二ツ塚古墳、東馬塚古墳、栗塚古墳では茶山テニスコート管理棟に、そして峯ヶ塚古墳については峰塚公園内及び同公園管理棟に設置されています。  ただ、今後来訪者が急増することを考えると、古墳をめぐるルート上にさらにトイレを充実させる必要があると考えられます。しかし、新たな設置にはさまざまな問題があり、実現は困難です。そこで、当面は古墳の見学ルート上やその周辺の店舗などの民間事業所等に来訪者の方へのトイレの利用の許可をお願いしています。そして、ご協力を得られた店舗については、来訪者の方にわかりやすいよう、「トイレが利用できます」というステッカーを店頭に掲示していただいています。今後とも広く呼びかけを行い、ご協力をいただける事業所等をふやしていきたいと考えています。  以上です。 ○議長(笠原由美子)  土木部理事。    〔土木部理事 戸成 浩 登壇〕 ◎土木部理事(戸成浩)  私からは、5点目、7点目の質問についてご答弁申し上げます。  まず、古墳周辺の電線の地中埋設工事として行われております庁舎前の国道170号の工事としましては、大阪府が百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を見据え、予想されている来訪者や良好な都市空間を確保するため、無電柱化の電線共同溝工事が令和4年度末の完成を目指し行われております。  大阪府からは、工事のため、日々歩道を掘削し、舗装復旧することから、その舗装が仮復旧のアスファルト舗装と現状のコンクリートブロック舗装が混在した状況になり、その状況が令和3年度末まで続き、最終的には排水性のよいアスファルト舗装に変更する予定であるとの報告を受けております。大阪府には今後も安全、そして早期に事業が完了するよう働きかけてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  次に2点目、古市駅周辺の道路等の整備計画のお尋ねについてですが、本市では過年度より古市や白鳥周辺の街道において、カラー舗装による市道の美装化を行っております。今後はそういったことに限らず、街道の周辺環境と調和のとれた修景整備を検討してまいりたいと考えており、大阪府管理である竹内街道についても、この機会に舗装の美装化や修景整備について協力を求めてまいりたいと考えております。  また、古市古墳群への来訪者の対策として、昨年度本市の幹線道路沿いに古墳への道しるべとなる案内看板を設置しております。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  学校教育室長。    〔学校教育室長 川地正人 登壇〕 ◎学校教育室長(川地正人)  議員ご質問の小さくカ、世界遺産登録を学校教育にどのように生かすのかについてお答えいたします。  本市ではこれまで、小学校3・4年生の社会科で副読本「わたしたちのはびきの」を使って、羽曳野市の古墳を初め市内の歴史的遺産の概略を学んでいます。また、6年生においては、土器の接合や古墳から出土された埴輪などの学習や、世界文化遺産推進室の方を講師に招いて、古墳新聞づくりや校区の近辺にある古墳について調べ、市民の方や観光に来られた方に古墳の魅力を発信するためのリーフレットづくりに取り組んでいる学校もあります。  平成29年度には、「世界遺産を目指す羽曳野の文化財古市古墳群」という副読本が6年生に配布され、これまでよりも詳しく具体的な古墳の様子を学習する機会もふえています。しかしながら、中学校においては、小学校と比べると羽曳野の歴史や文化遺産を取り上げて学習する機会は少ない現状があります。  世界遺産に登録されることは、児童・生徒の羽曳野市の歴史遺産に対する関心が高まるよい機会ではないかと考えます。小・中学校では、世界遺産に特化した学習の時間を恒常的に持つことは難しいのが現状ですが、従来の総合的な学習の時間や社会科での地域学習の取り組みをより一層充実させながら、世界遺産にかかわる児童・生徒の作品を市のイベント等に展示するなど、学習の成果を市民の方や他の学校に発信する機会をふやす工夫を考えていきたいと存じます。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  今井利三議員。 ◆14番(今井利三)  ありがとうございます。  それでは、再質問を行いたいと思います。  古墳群整備基本計画に沿って保全・整備を一部進められたことも理解いたしますが、改善できていない部分について再質問いたします。  峯ヶ塚古墳の水質の問題は理解いたしましたが、市が管理することも大事と思います。引き続き管理を怠りなくしていただきたいと思っております。  もう一つの墓山古墳の水質についてでございますけども、皆様も見ていただいたらいいと思いますけども、決してきれいな状態とは言えません。あそこの水は藤井寺市の水が入っていると聞いておりますし、北側と南側の水の色が違っております。南側の墓地があるところでございますけども、あの辺は水が滞っておるように思いますし、水が緑色になっております。これからどのように水質・水位の維持管理を行うのかお聞きいたします。  再質問でございます。 ○議長(笠原由美子)  教育次長。    〔教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅 登壇〕 ◎教育次長兼生涯学習室長(清水淳宅)  今井議員からの墓山古墳の濠の水質についての再質問にご答弁申し上げます。  史跡古市古墳群整備基本計画の中でも、墓山古墳の濠の水質悪化については懸念をし、改善に向けて検討を加えているところです。悪化の原因として、周辺住宅からの生活排水の流入が主な原因と考えられます。また、周辺農地の消滅から、用水の供給が絶たれて水位が下がり、自然浄化が低下したことも一因と考えられます。そのため、藤井寺市に対して当該エリアにおける公共下水道の普及の促進を依頼してきたところです。また、地元や周辺の関係者と協議・調整を行い、用水の流入を確保する方法を検討してまいります。加えて、水辺周辺の清掃を行い、悪化の遠因となるごみや枯れ草などの除去に努めてまいります。  今後も水質の変化については注視し、世界文化遺産の古墳の濠にふさわしい水質の維持を検討してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。  答弁は以上です。 ○議長(笠原由美子)  今井利三議員。 ◆14番(今井利三)  ありがとうございます。  最後に、意見、要望、また市長に再々質問を行いたいと思います。  この樹木伐採の質問は、先ほど申し上げましたとおり、以前ナラ枯れの問題で質問いたしました。勝手に古墳内に入れなく、木を切ることはできないと前回の答弁でございました。今回、世界遺産に登録されることになるのだから、景観問題、また台風とか木の病気等で急ぐ伐採があれば、特例でできるように宮内庁に働きかけたらどうでしょうか。提案でございます。  もう一つ、遺構保護でございますけども、これ引き続き保護をよろしくお願いいたします。  次に、古墳の水質・水位の件でございますけども、羽曳野、藤井寺市両市にまたがってこの古墳の水質・水位の管理の問題があることが今回わかってまいりました。水利組合が両市にまたがって古墳の水がかかわっていることがこれが問題であり、古墳周りの水は市で管理することが大事であると思っております。  次に、来訪者のトイレの件でございます。古墳をめぐるルートにトイレは必要であることは当たり前でございますけども、答弁では3カ所のトイレが用意されていることがわかりましたが、古市駅から応神古墳の市役所前のルートでは、議会棟下のトイレと思いますけども、計画ではこの場所は観光バスの駐車場になると伺っておりますけど、ではなぜ、日曜日にトイレはシャッター閉まってたと思いますけども、閉まってたら私は理解ができません。これから議会棟の下のトイレ、これ使用できるように要望いたします。ここにトイレがございますということでせんと、観光地でもバスの入るところにトイレが必ずございます。シャッターが閉まってるということは私は理解できません。  民間業者にお願いするのも結構でございますけども、流す水、トイレットペーパーなどの負担が簡単ではないと思います。トイレの件はその辺よく考えていただきたいと思っております。  もう一つ、学校教育にどのように生かすのかですけども、大阪府で初めての世界遺産が登録され、羽曳野市の宝でございます古墳群を世界史、歴史の教材に生かすべきと私は思っております。市内小・中学校で唯一立ち入れる峯ヶ塚古墳群などを生かし、市外の小・中の学校などに情報発信をして積極的に受け入れるべきと思っております。  次に、道路の整備計画でございますけども、世界遺産の町、玄関口であることをよく考えていただきたい。一部道路は電線地中化で、継ぎはぎででこぼこでございます。何年か先にこれするということですけども、何年か先であったら僕は遅いと思います。早急に大阪府に働きかけていただきたいと思っております。
     この電線地中化計画も今のところ中途半端でございます。若林議員もございましたけども、建設常任委員会で青森市と平川市に私たち視察に行ってまいりました。青森市の駅前はもう電線が一切ない。なぜかというたら、これ平川市も同じで、平川市の駅前から見渡す限り電線がございませんでした。これはなぜかといいますと、ねぶた祭で電線が邪魔になるから、それで地中化を早急にやったということでございます。地元でもちゃんとしたそういうような伝統を守りたい、そういうような一心で一生懸命やっているということを報告で受けました。計画があるようですから、道路管理者、これ府でございますけども、早急に働きかけていただきたいと思っております。  それで、最後に市長に再々質問いたします。  古市駅前から市役所、羽曳野警察前の通りを世界遺産登録記念に、市長が通りの名前を命名したらどうかと思っております。名前が今現在あるようですけども、全然私もそれ聞いたことがない名前でございましたんで、この機会に市長がそういうような命名をしたらどうでしょうか、これが再々質問でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  今井議員のご提案にお答えをさせていただきます。  議員からは、世界遺産、特に百舌鳥・古市古墳群が登録をされることが非常に濃厚になってきたと、こういった状況の中で、当市役所前から古市の駅前に続いているこの国道170号線、無電柱化されてきれいになっていくと。そうしたことで、ひとつ愛称を考えたらどうかというご提案であります。積極的にお受けをさせていただこうというふうに思っております。  特に私も、道路だけではなくて、今議会の中で下水道のマンホールのふた、あるいはまた単車等のナンバープレートに世界遺産をあらわしてはどうかというご提案もいただきました。これを機に、積極的にこうしたことを生かしてまいりたいというふうに思っております。そのことによって、さらに多くの市民の皆さんの意識がこうした私たちの持つ古市古墳群への意識あるいはそうした思いが強くなっていくのではないか。そうした形の中で積極的に生かしていきたいというふうに思っております。  ただ、道路に関しましては大阪府が管理をされておりますので、大阪府との調整も必要かと思われますけれども、当市としてはそうしたことを積極的に生かしていく、そしてまた本年度の一つの私どもの内部の方針によりまして、特に日本遺産に決定されております竹内街道の無電柱化についてもぜひ積極的に、さらに当市としてもできるところから取り組んでいくように指示をいたしております。これについては大阪府にももう数年前からお願いも要請もさせていただいております。ことしもぜひお願いしようと思っております。各府会議員団との交渉というか、要望交渉をお受けをいただいておりますので、ここにもさらにこのことについて強くお願いを、大阪府の府議会の各会派にお願いをしようというふうに思っておりますので、ご理解をいただきますようにお願いをいたします。  特に世界遺産になる当市としては、少し町の様子、そういったことが一つワンランク上の町を目指して動いていくということをしっかりと印象づけていきたいなと思っておりますし、日本遺産に認定された竹内街道につきましても、東西に走っている、敷設されている道路でありますから、特に工事等がありましたら、そこに日本遺産の竹内街道という形であらわすように、そしてまた古市の駅前から市役所等へ通じるこの170号線についても、世界遺産にふさわしいお名前が一般市民から頂戴できたらいいなというふうに思っておりますので、これも議会の皆さんとも相談を申し上げながら進めてまいりたいというふうに思っておりますので、私どもの一つの今持っております見解として議員に答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(笠原由美子)  今井利三議員。 ◆14番(今井利三)  ありがとうございました。ぜひとも恥ずかしくない羽曳野市の、きれいなと言うたらなんですけども、駅前開発の際よろしくお願いいたします。  次に、大きく2番目の質問でございます。2020年度から始まる会計年度任用職員制度についてでございます。  これは働き方改革の流れを受けてこういうふうになっていくと思いますけど、働き方改革、いいんか悪いんか僕ちょっとわかりません。なぜかと申しますと、残業が制限されるということでございますし、残業が制限されたらやっぱりそれだけ収入が減る、小遣いが減るということでございますし、いつもの時間より早く家に帰れる。新婚のときは家に早く帰ったら喜ばれるんですけども、20年、30年たった職員、働く人も、早く家に帰ったら奥さんが喜ぶとは限りませんし、まだ御飯ができてないのに帰ってきた、嫌な顔をされたりということもあると思いますし、晩酌も収入が減ることによって瓶ビールが発泡酒にかわったり、そういうこともございますと思います。いいか悪いんか私はわかりませんけども。  2017年5月に地方公務員法、地方自治法が改正されました。これまで法的な位置づけが曖昧な市長等の臨時非常勤等職員に関して、新たに一般職の会計年度任用職員制度が2020年4月から施行されます。今回の法改正により、同一労働同一賃金の考えを基本に給与水準を決定することが今回これが来年から求められております。民間企業では、同一労働同一賃金が義務化されて、合理的な理由なしに差をつけることは法では認められないとなっております。  そこで、質問いたします。  1番目、当市の嘱託員、また非常勤職員、臨時的任用職員の数はどのようになっておりますか質問いたします。  小さく2番目、会計年度任用制度の周知や準備及び対象職員への説明はできておられるのか質問いたします。  2点よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  市長公室理事。    〔市長公室理事 高井基晴 登壇〕 ◎市長公室理事(高井基晴)  今井議員のご質問にご答弁申し上げます。  まず、非正規職員の人数についてですが、本市の非正規職員につきましては、その役割に応じて嘱託員、非常勤職員、臨時的任用職員という形態でそれぞれ任用を行っているところです。  平成31年4月1日時点の社会保険に加入している職員の人数ということで申し上げますと、嘱託員251人、非常勤職員230人、臨時的任用職員2人、合計483人となっています。  次に、会計年度任用職員制度についての周知や準備状況等についてご答弁申し上げます。  これまでは法律上、一般職の非常勤職員の任用等に関する制度が不明確であったことなどから、特別職非常勤職員及び臨時的任用の要件の厳格化や一般職の会計年度任用職員制度の創設などを内容とする地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律が平成29年5月17日に公布され、来年令和2年4月1日に施行されることとなっています。  本市におきましても、法の趣旨に基づき、現在の特別職としての位置づけである嘱託員、一般職である非常勤職員等について、特別職として位置づけられる職以外のものについては会計年度任用職員への移行を行うこととしています。  現在、会計年度任用職員制度への移行に当たり、その勤務条件等について職員団体との協議を行っているところであります。これら職員団体との交渉を経た上での制度の構築を図り、対象となる本市で働く非正規職員に対して、制度の周知、勤務条件等の説明を丁寧に行ってまいりたいと考えていますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  今井利三議員。 ◆14番(今井利三)  再質問をいたしたいと思います。  今回の会計年度任用職員制度の移行に当たって、現在働いている非正規職員の労働条件の確保、これが求められております。そのためには相当の財源も必要であると推察されます。答弁にあったように、現在職員団体との交渉中であるということでございますけども、この財源はどのくらい必要なのかお聞きいたします。  また、国からの交付金等財源措置はあるのかお聞きいたします。  この制度に伴って、全体の予算に影響はあるのかお聞きしたいと思います。かなりの数字が要るものと思われますけども、答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  市長公室理事。    〔市長公室理事 高井基晴 登壇〕 ◎市長公室理事(高井基晴)  今井議員からの再質問について、まとめてご答弁申し上げます。  先ほどもご答弁いたしましたように、現在の特別職の位置づけである嘱託員、一般職の非常勤職員等の非正規職員については、特別職としての位置づけと整理されたものを除き、会計年度任用職員へ移行することとなります。今回の制度移行に当たっては、これら任用の厳格化とあわせて、非正規職員の適正な勤務条件の確保が求められています。  本市の会計年度任用職員の給与制度については、現在の給与体系、国からの財源措置の見通し、国及び他団体との均衡などを踏まえ、職員団体との交渉を経て決定されることから、現段階で具体的な金額をお示しすることは難しいのですが、相当な財源が必要となってまいります。  本市に限らず、地方公共団体の財政状況は厳しい状況にあり、会計年度任用職員制度への移行に関する財源確保は非常に重要な課題であります。国においては、今回の制度改正において必要な財源措置を行うと示しているところでありますが、現時点では具体的にその措置方法や金額について具体的な提示はされておりません。このような状況のもと、これまでからも制度の移行に向けて、また既存の住民サービスに影響を与えることのないよう、市長会等あらゆる機会を通じて国に対して、十分かつ確実な財源措置について要望し、財源の確保に努めているところです。  いずれにいたしましても、制度移行に当たって必要となる国からの財源措置については、引き続き注視しつつ、適切かつ円滑に制度の移行が行えるよう取り組んでまいりたいと考えていますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  今井利三議員。 ◆14番(今井利三)  最後に、意見、要望を言いたいと思います。  今回の法改正で人件費での市の予算は減ることはないと思います。年間予算は、人件費、この制度によって億を超えるものではないかと思っております。そうなると、どこかで事業の中止、削減等、市民生活に影響が出るのではないかと危惧いたしております。今回の法改正で国からの交付金、今さっき答弁がございましたけども、わからない状態では、市の予算への影響は避けられないかと思っております。交付金でございますけども、国としてはこれは永久的に出るもんではございません。緩和措置で、2年とか、今の国民健康保険、後期高齢者保険とか、この緩和措置で年数を切ってくるものと思っております。  市民生活に影響を与えないためにも、答弁にございましたが、市長会での要望をしっかり国に出していただきたいと思っております。この交付金が、私の考えなんですけども、つかない場合であったら、考えられることは、人件費を捻出するのではなく、嘱託職員、非常勤職員の削減、勤務日数の削減、それから時間の短縮等考えられますけども、そうすると今度は正規職員の負担増にもなります。そうなった場合、市民相談等の影響が出るのではないかと思っております。今回、この会計年度任用職員制度について、市のほうとしてもしっかり考えていただきたいと思っておりますし、国の交付金、しっかり市長会でも要望してください。  以上、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(笠原由美子)  次に、外園康裕議員。    〔1番 外園康裕 質問席へ〕 ◆1番(外園康裕)  発言通告に従って、一問一答にてお尋ねをいたします。どうぞよろしくお願いいたします。  まず大きく1つ目、若者の政治参加についてお尋ねをいたします。  この件につきましては、これまでにも何度か取り上げさせていただいております。2015年9月の議会でお尋ねをした際には、特に若年層の投票率向上へ向けて当市でもさまざまに取り組んでいくという旨のご答弁をいただきました。それから4年たった今、今回はそれらの取り組みがどのような成果につながったのか、また今後さらに取り組むべき課題が何なのかを考えたいと思い、そういった視点でお尋ねをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  総務省が取りまとめた「目で見る投票率」という資料によると、明らかに若年層の投票率が著しく低くなっております。それが投票率全体の低下の主たる要因ともなっているようでございます。こういった若年層の方々に政治に関心を持ってもらい、投票行動を起こしてもらう、こういったことが大変重要です。  では、どうすれば若者に政治に関心を持ってもらえるのか、それは政治や行政が身近なものであるという実感を持ってもらえるようにしていく以外にないのではないかと考えております。私は以前から学校における主権者教育が重要であると訴えさせていただいております。言うまでもなく、主権者たる国民の意思を政治に反映させる手段は選挙権の行使にほかなりません。どのような思想・政策を持っている人物に議会で発言・行動してもらうのかを選挙で選ぶことで初めて主権者としての意思表示ができることになります。ぜひこれからの日本を支えていく若い方々に、自分たちが生きている今、そして自分の子や孫たちに残していきたい未来をしっかりと考えて、その意思表示を示していってもらいたいと考えます。  2015年9月に公職選挙法が改正され、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上へと引き下げられました。この改正により、当市でも約2,400人の方々が新有権者となりました。その後、当市でも2017年7月の第24回参議院議員通常選挙以来、18歳選挙権による選挙が行われてきました。ことし4月には統一地方選挙がありました。その折の投票率などの結果がわかると思いますので、改めて確認をさせていただきたく質問させていただきます。  小さく1つ目として、直近の選挙について投票率の状況を教えてください。  また、小さく2つ目として、若者の投票率向上に向けたこれまでの取り組みとその成果を教えてください。  次に、小さく3つ目として、パブリックコメントについてお尋ねをいたします。  市民の声を市政に反映すべく、施策に対するコメントを募るこの制度でございますが、声を寄せてくださる方々の世代構成などがわかりましたら教えてください。  以上3点を質問させていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  選挙管理委員会事務局長。    〔選挙管理委員会事務局長 藤田悦宏 登壇〕 ◎選挙管理委員会事務局長(藤田悦宏)  外園議員の質問につきましてご答弁申し上げます。  私からは、大きく1番目の若者の政治参加について小さく1番目と2番目について順次お答えさせていただきます。  まず小さく1番目の最近の投票率の状況についてでございますが、平成29年9月10日の羽曳野市議会議員の一般選挙の投票率は47.13%、平成29年10月22日衆議院議員総選挙の投票率は47.44%、全国で52.66%、大阪府下で50.67%、平成31年4月7日大阪府知事選挙並びに大阪府議会議員選挙の投票率は、大阪府知事選挙の投票率で47.25%、大阪府下で49.49%、大阪府議会議員選挙の投票率は46.86%、大阪府下で50.44%でした。  続きまして、小さく2番目の若者の投票率向上に向けたこれまでの取り組みの成果についてでございますが、2015年に公職選挙法が改正されまして、投票できる年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられました。  本市選挙管理委員会では、出前授業といたしまして平成29年に高鷲南中学校の3年生の生徒約130名を対象に模擬投票を行いました。内容としましては、事前に担当の先生と打ち合わせをさせていただき、社会科の授業の一環として取り入れさせていただきまして、体育館内で児童に対して選挙の仕組みの説明から、実際に先生に候補者役になっていただき、生徒たちに実物の投票箱と投票用紙で模擬投票をしていただきました。出前授業終了後に生徒たちにアンケートをとった結果、約70%の生徒たちが模擬投票に満足されておられました。また、約50%の生徒たちが今後実際の選挙に投票したいということが結果としてあらわれました。  また、西浦支援学校に出向いて、約30名の生徒を対象に模擬投票を行い、授業参観に合わせてプログラムを組んでいただきました。また、平成30年には西浦支援学校へ2回出前授業へ行き、その他市内の小・中・高校などにチラシを配布、投票箱の貸し出しなどの啓発をしております。  また、羽曳野市明るい選挙推進協議会委員の皆様には、市のイベントや街頭・スーパーにおいて、若者向けの啓発物品を用意して啓発活動を実施しているところでございます。  また、市内の小・中・高校に「明るい選挙啓発ポスターコンクール」としまして、明るい選挙を呼びかける印象的なポスターの募集も行い、選挙に関心を持っていただいております。  次に、過去の選挙の18歳・19歳の投票率の結果でございます。平成29年9月の市議会選挙では35.34%、平成29年10月の衆議院選挙総選挙では30.44%、平成31年4月大阪府知事選挙・大阪府議会議員選挙では23.68%となっておりました。  今後も出前授業の継続と、市のイベントや街頭・スーパーにおいて若者向けの啓発物品を配布することにより、若者の選挙に対する意識を高めていきたいと考えております。  答弁は以上です。 ○議長(笠原由美子)  市民人権部理事。    〔市民人権部理事 山田剛史 登壇〕 ◎市民人権部理事(山田剛史)  私からは小さく3つ目、パブリックコメントへの投稿者の世代構成はについてご答弁申し上げます。  議員お尋ねのパブリックコメントについて、その意義・目的としましては、市民の市政への参画を促進するとともに、公正で民主的な開かれた市政を推進することにあります。そのため、市の基本的な施策に関する計画案の立案過程において、その案の趣旨・内容等を公表し、いただいたご意見を最終の意思決定に資するために実施するものであります。したがいまして、計画案等は多様な方法で若者世代も含め広く市民に公表することが重要であり、担当課窓口や情報公開コーナーへの備えつけのほか、パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器による閲覧も可能にしております。  本市では、平成28年度から平成30年度までの間に8件のパブリックコメントを実施しております。うち7件について個人や団体からご意見をいただいております。直近の平成30年度に、こども課が実施しました「就学前教育・保育のあり方に関する基本方針(案)」では、男性から9件、女性から39件、不明が2件の合計50件のご意見があり、子育て世代を中心にお孫さんを持つご高齢の方々からも多くのご意見を頂戴しております。  こうした状況を踏まえ、議員ご質問の世代構成については、パブリックコメントの実施内容、とりわけ計画案における影響の及ぶ範囲などによって世代構成は変わってくるものと考えております。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  外園康裕議員。
    ◆1番(外園康裕)  ご答弁ありがとうございました。  では、意見と要望を述べさせていただきます。  まず、投票率についてですが、さきのご答弁では、市全体では47.13%、47.44%、47.25%と、この3回の選挙では大きな変動はありませんが、18歳、19歳世代では35.34%、30.44%、23.68%と、回を追うごとに少なくなってきています。  これまで市として主権者教育に新たに取り組んできていただいた出前授業などの成果があらわれてくるのは、その世代が18歳を超えるこれからのことだとは思っておりますが、18歳選挙権というものが定着をしてきたことにより、逆に若年層の意識が低くなってきているものではないかと推測されます。18歳選挙権の導入、こういった目新しさがなくなっても投票率が低くならないようにする。そのためには、やはりいかに政治や行政を身近に感じてもらえるかが大切なことではないでしょうか。そのためには、政治や行政に声が届く、こういった実感が大切だと考えます。私は以前、通報アプリ導入の要望をさせていただいたことがございました。このときにも、「自分が通報してすぐさま行政が対応してくれる、その届く感がよい」という旨の市民の声を紹介させていただきました。こういったことがまさに政治や行政を身近に感じてもらう鍵ではないでしょうか。  現在、当市において市民の皆様の声を聞かせてもらう場として重要な役割を持っているのがパブリックコメントだと認識をしています。今回、私はパブリックコメントに寄せられる声の世代構成をお尋ねしましたが、パブリックコメントを実施する施策によっては、そもそも年代をお聞きしていない場合もあるともお聞きをしました。せっかくパブリックコメントを実施するのであれば、今後の施策立案に生かせるものとして、管理分析をしていく材料とすべきではないでしょうか。それができれば、どの年代がどんな施策に対してどのような考えを持っているのか、これをあらかじめ把握することができ、今後の立案にそういった思いを反映できるようになるとも思います。また、市民にとっても、声を上げたことがそれ以後の市政・施策に反映されているという実感が生まれ、結果として政治や行政がより身近に感じられるのではないでしょうか。  先日、お孫さんを羽曳野市内の幼稚園に通わせておられる方から、10月以降の幼児教育無償化のことでご相談を受ける機会がありました。その際に言われたのは、「自分の娘に対しては、わからないことや相談をしたいことがあればすぐに議員や行政に自分で相談しなさいと言っている。しかし、娘世代は、どうせ言うても何も変わらないという諦めの気持ちで行動を起こさないんです。だから、今回は私は相談しました」ということをおっしゃいました。ここのところを変えていかない限り、若年層の政治への無関心は払拭できないのではないかと思っております。まずは、学校での主権者教育のさらなる充実と、市民にとって政治や行政が身近になるための取り組みをぜひ推進していただきたいと思います。  この質問の最後に、若者議会、これを紹介させていただきます。  愛知県新城市では2015年以降、この若者議会を継続実施しています。市の予算から1,000万円分の使い道を託された10から20代の若者が市議会同様に1年間かけて魅力あるまちづくりについて議論し、市長に政策提案をするという取り組みです。新城市内に在住、在学、在勤する16歳から29歳の若者を対象に公募し、面接などの選考を経て20人の若者議会議員が決まるとのことです。  彼らが提案した図書館リノベーション事業では、学習スペースをふやしてほしいといった声から、多目的スペースの増設などを積極的に行い、年間30人程度だった来場者が4,000人以上へと急増したということがあったそうです。このほかにも、教育ブランディング事業など、独自の政策を次々に実現し、政策実現の手応えをメンバーが実感し、新しい政治参加の機運が盛り上がっているとのことです。この4月からは第5期生のメンバーとして若者議会がスタートをしています。  なお、この1期生だったメンバーの一人がその後、市政への情熱がさらに高まり、2017年に27歳で最年少の市議会議員となったそうです。  この若者議会のような若者の声を施策に取り入れていけるような取り組みを今後この羽曳野市でも実施をしていただきたい、このように思っております。  以上を要望し、この質問を終わらせていただきます。  引き続き、大きく2つ目の質問に移らせていただきます。  集中豪雨への備えについてです。  近年、特に夏場ですが、集中豪雨が発生しています。毎年、日本のどこかで集中豪雨による土砂崩れや河川の氾濫などが起こり、多くの犠牲者や被災者が出ている状況です。集中豪雨は、日本全国どこででも発生する可能性があり、そのメカニズムの解明と高精度予測の研究は今も続けられています。  当市でも、市内を流れる石川、東除川、大乗川などで危険水位を超えそうな水量となる、こういった事態も発生したりしております。また、台風の襲来に伴って大雨が降り、その影響で避難を余儀なくされた方もおられました。そして、市内の各所で水路から水があふれる事象も起こるなど、これまでの都市計画では想定していなかった雨量により、市民生活に影響が出てしまっていると感じられます。当市としては、これまでも市民の安全を守るためにさまざまに対策をとってこられましたが、近年の状況を見ると、これまでの想定では間に合わない部分もあるのではないかと感じています。  そこで、今回は台風被害も含めた集中豪雨に対する当市の備えについてお尋ねをいたします。  まず小さく1つ目として、集中豪雨に対する施策について、ハード面、ソフト面にわたってお聞かせください。  次に小さく2つ目として、避難所の開設と運営の状況についてお尋ねをします。  避難所については、前回の質問の折に、避難所での備蓄内容の詳細を教えていただきましたが、今回は避難所の開設・運営について、その実態を29年度と30年度について教えてください。  以上の2点についてお答えください。ご答弁よろしくお願いします。 ○議長(笠原由美子)  下水道部長。    〔水道局長兼下水道部長 椿原 稔 登壇〕 ◎水道局長兼下水道部長(椿原稔)  私からは、大きく(2)番、集中豪雨への備えについての小さく①番、その施策についての中で主にハード面の整備についてお答えいたします。  これまで本市において事業計画に基づく雨水幹線や管渠整備の実施とともに、水路のかさ上げや断面確保などの改修等を実施してまいりました。このことにより、浸水対策について一定の効果を得ているものと考えております。  しかし、近年異常気象によります集中豪雨に見舞われる中、市内の一部の水路に溢水が見受けられます。今年度は事業計画に基づき、水路の改修工事を実施するとともに、既存施設の改良を含めた中・長期的な雨水整備基本計画を策定いたしまして、さらに浸水対策を効果的に進めてまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(笠原由美子)  危機管理室長。    〔危機管理室長 阪口幸雄 登壇〕 ◎危機管理室長(阪口幸雄)  外園議員ご質問の小さく①番のうち、ソフト面から集中豪雨に備えた市の防災体制についてご答弁いたします。  現在の本市での風水害等の災害に対する市の災害対応組織としましては、災害の規模等から災害対策本部を設置するレベルに達していない段階で市域において災害が発生し、またはそのおそれがある場合に、その被害を最小限にとどめる防災対策を図るために災害警戒本部を設置します。この災害警戒本部は、気象台より気象警報または土砂災害警戒情報が発表されると、第1次配備に指名されている職員が市役所別館3階に自主参集し、被害情報等の収集に努め、当面の災害予防及び災害応急対策の方針を決定し、状況に応じて第2次配備、第3次配備に指名されている職員の中から機動班、避難所開設班などの招集を行い、災害に対応するものであります。  また、気象台から特別警報が発表されたときや大規模な災害が発生した場合などには、災害対策本部を設置します。災害対策本部では、全職員による動員配備を行い、地域防災計画に定められた業務分担に基づき、市全体で災害応急対応、災害復旧・復興対応を行うことになります。  続きまして、小さく②番、避難所の開設と運営の状況はについてご答弁いたします。  初めに、当市の避難所につきましては、福祉避難所の3カ所を含め、小・中学校などの指定避難所が26カ所、コミュニティセンター等のその他の避難所が21カ所となっているところです。  それでは、議員お尋ねの避難所の開設状況と避難者数について近年の状況を報告させていただきます。  まず、平成29年度ですが、避難所を開設するような災害が4件あり、8月7日に襲来した台風5号によりまして、暴風警報発表に伴いましてLICはびきのを自主避難所として開設しました。その後、土砂災害警戒準備情報が発表されたことに伴い、避難準備・高齢者等避難開始を発令し、土砂災害警戒区域に立地する埴生南小学校、羽曳が丘小学校、古市南小学校、駒ヶ谷小学校の4校を避難所として開設しましたが、この台風による避難者はありませんでした。  続いて、9月17日に襲来しました台風18号におきまして、LICはびきの、はびきのコロセアムの2カ所を自主避難所として開設し、避難者数はLICはびきので1名でありました。  次に、10月22日に襲来した台風21号におきましては、土砂災害警戒準備情報の発表に伴い、避難準備・高齢者等避難開始を発令し、駒ヶ谷小学校、羽曳が丘小学校、LICはびきのの3カ所の避難所を開設し、さらに土砂災に伴う避難勧告の発令に伴い、懐風館高校、古市南小学校、埴生南小学校を避難所として開設し、石川に対する浸水被害に対応する避難勧告の発令に伴い、誉田中学校と市民会館を避難所として追加で開設し、東除川に対する避難準備・高齢者等避難開始の発令に伴い、はびきのコロセアムと高鷲小学校を避難所として追加で開設しました。このときの避難者数は、誉田中学校13世帯29人、古市南小学校9世帯23人、高鷲小学校1世帯2人、LICはびきの5世帯13人、はびきのコロセアム2世帯8人、市民会館5世帯10人で、合計35世帯85人でありました。  次に、10月29日に襲来しました台風22号におきましては、土砂災害警戒準備情報の発表に伴い、直ちに駒ヶ谷小学校、古市南小学校、羽曳が丘小学校、埴生南小学校、懐風館高校の5カ所を自主避難所として開設しました。その後、避難準備・高齢者等避難開始情報を発令しましたが、この台風による避難者はありませんでした。  続きまして、平成30年度では避難所を開設する事案が3件あり、8月23日に襲来した台風20号におきましては、大雨警報が発表されたことに伴い、はびきのコロセアムを自主避難所として開設し、LICはびきのを自主避難所として追加で開設しました。このときの避難者数は、LICはびきので1名、はびきのコロセアムで1名の合計2名でありました。  次に、9月4日に襲来し、当市に莫大な風害を及ぼした台風21号ですが、6時30分、大雨警報、土砂災及び浸水被害が発表されたことに伴い、自主避難所として、はびきのコロセアム、LICはびきの、陵南の森の3カ所を開設し、状況の変化に合わせ、同じく自主避難所として小学校14校を追加で開設しました。このときの避難者数は、LICはびきの23世帯30名、はびきのコロセアム5世帯7名、陵南の森公民館1世帯1名、古市小学校2世帯2名、高鷲南小学校1世帯1名、古市南小学校1世帯1名で、合計33世帯42名でありました。  最後に、平成30年9月30日に襲来しました台風24号におきましては、暴風警報が発表されたことに伴い、はびきのコロセアム、LICはびきの、陵南の森の3カ所を自主避難所として開設し、その後に大雨警報、土砂災及び浸水害が発表されたことに伴い、小学校14校を自主避難所として追加で開設しました。このときの避難者数は、LICはびきの37世帯63名、コロセアム13世帯19名、陵南の森5世帯8名、古市南小学校10世帯14名、高鷲南小学校7世帯8名、古市小学校7世帯11名、恵我之荘小学校3世帯3名、白鳥小学校1世帯1名、高鷲小学校2世帯3名、埴生南小学校2世帯4名で、合計87世帯134名でありました。この台風24号での被害につきましては、幸いにして大きくありませんでしたが、避難者が増加したのは、さきの台風21号がかなりの勢力を保ったまま上陸し、大きな被害をもたらしたため、市民の皆様の避難に対する認識が強まったものと思われます。  以上が近年の避難所の開設状況と避難者数の状況となっております。これら避難所での体制につきましては、災害警戒本部内の避難所開設班が1カ所2名の配置で対応しております。  答弁は以上であります。 ○議長(笠原由美子)  外園康裕議員。 ◆1番(外園康裕)  ご答弁ありがとうございました。  避難所の開設と運営の状況について再質問をさせていただきます。  まず、先ほどのご答弁にありました今年度策定をする雨水整備基本計画について、その内容を教えてください。  次に、避難所の開設と運営についてですが、過去2年間で避難所を開設した中では、最大で87世帯134名が避難されたとのことでした。本当に過去にはなかったような状況ではないかと思います。避難所を開設するときには、災害警報や避難準備情報、避難勧告などが発令されて開設することになるのですが、市民の皆様はこれらの情報を受けて避難所に来られます。この避難所開設時にこれらを待ち受ける職員に不足はないのか。避難所開設当初に必要な物資がすぐに準備できているのかなど、課題はなかったのでしょうか。また、課題があるとすれば、その対策はどのようにしているのでしょうか、この点を教えてください。  以上、再質問させていただきます。 ○議長(笠原由美子)  下水道部長。    〔水道局長兼下水道部長 椿原 稔 登壇〕 ◎水道局長兼下水道部長(椿原稔)  再質問にお答えいたします。  雨水整備基本計画は、平成23年度より平成30年度まで区域を分けて実施してまいりました雨水基本設計業務の各成果を全体計画としてまとめるものであります。内容につきましては、既存施設や水路等の排水機能の評価及び10年確率の1時間当たり約50ミリの降雨に対応する管渠整備案に基づき、本市全体の施設や水路について、優先ルートを初め、工法、事業費及び目標年度などを示す計画で、今年度末策定に向けて鋭意取り組んでおります。ご理解いただきますようよろしくお願いします。 ○議長(笠原由美子)  危機管理室長。    〔危機管理室長 阪口幸雄 登壇〕 ◎危機管理室長(阪口幸雄)  外園議員の再質問、近年の避難所の開設回数や開設箇所数の増加が著しいが、開設に当たっての課題と感じていること、またその対策を何か講じているかについてご答弁いたします。  先ほど1回目の質問に答弁しましたように、平成29年の台風21号では9カ所の避難所を開設し、85名の方が避難されました。また、昨年の台風21号では17カ所を開設し、42名の方が、台風24号でも17カ所を開設し、134名の方が避難されるという、これまでにないような状況でありました。  これまでの災害警戒本部の避難所担当職員は、土砂災害警戒情報等の発令時に開設する6カ所の避難所を想定した職員配置であったことから、市内14小学校を自主避難所として開設するに当たり、機動班の職員等、日ごろから避難所となる学校施設の配置や状況等になれてない職員が開設・運営に当たる状況となりました。  こうした教訓を受け、本年1月より開催しております地域防災計画検討委員会での議論を経て、従来、災害警戒本部に配備していた避難所班と、震度5弱以上の地震のときに直接避難所へ向かい、開設・運営を行うために配置している避難所開設班を風水害時にも対応できるよう、体制を一本化し、福祉避難所を含む指定避難所26カ所に交代要員を含め各4名ずつ配置できるよう見直しを行いました。このことにより、風水害時においても避難所の開設・運営を円滑に行えるよう体制を強化したところでありますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  外園康裕議員。 ◆1番(外園康裕)  ご答弁ありがとうございました。  避難所の開設と運営の状況について再々質問させていただきます。  避難所の開設に当たっての課題は理解できました。  ところで、避難所の快適性という点では課題はなかったのでしょうか。台風や集中豪雨が発生する時期は大変蒸し暑いときが多いのですが、そんな中で避難されている方の快適性は十分に確保できているのでしょうか。この点、市の考えを教えてください。  以上、再々質問をさせていただきます。 ○議長(笠原由美子)  危機管理室長。    〔危機管理室長 阪口幸雄 登壇〕 ◎危機管理室長(阪口幸雄)  外園議員の再々質問の避難生活の快適性につきましては、不快もしくは不健康な状態になるケースとしまして、体育館の床に着座する座位に対して、冷えによる各種の病気や疼痛など、課題のある症状を持っておられる方がふえておられることや、人権的な視点から見たときのプライバシーの侵害による心因的課題、いわゆるプライベート空間の確保や避難スペースの確保等の問題が問われているところです。また、避難所での発症例といたしましては、雑魚寝による血栓症の発症が全国で確認されるなど、高齢者の生活不活発病などが多く見受けられているところとなっております。  そこで、それぞれに対応した備蓄品といたしまして、ふだんは椅子として使用が可能で、高さ空間も利用でき、就寝時にはやわらかさも感じられる段ボールベッドや、避難者を世帯間で区切り、プライバシーを確保するための空間確保用品としての間仕切りなどを今後の避難所環境の改善策の一つと検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  外園康裕議員。 ◆1番(外園康裕)  ご答弁ありがとうございました。  では、意見と要望を述べさせていただきます。  集中豪雨対策として、ハード面では、新たに雨水整備基本計画を策定し、それに基づいて対応していってくださるとのことでしたので、この点については着実に進めていただきたいと思います。  避難所の開設と運営状況については、避難所班と避難所開設班の体制の一本化をしていただき、指定避難所26カ所に交代要員も含めて4名が配置されることになったとのことでしたので、大変心強く思っております。ご自宅の様子など心配で不安な思いを抱えて来られる避難者の皆様に対し、できる限り余裕を持って親切に対応できる体制をお願いしたいと思います。  また、避難生活の快適性という点については、想定されるケースとそれぞれに対応できる備蓄品を準備、検討いただくということでしたので、ぜひともよろしくお願いいたします。  さて、その上で改めて避難所としての学校体育館の快適性について要望を述べさせていただきたいと思います。  各学校の体育館については、ぜひバリアフリーの観点からの見直しもお願いをしたいと思います。特に車椅子生活の方が従来に比べるとふえてきております。体育館に入るまで、また入った後のトイレはどうするのかなど、課題は多いと思います。例えば段差部分について、段差をスロープに改修するなどの大規模な工事は難しくても、取り外し可能なスロープ板を備えておくことなどで安価に対処できるように考えています。高齢者がますますふえる時代です。ぜひこういった視点での見直しもお願いをいたしたいと思います。  また、エアコンの設置についても、改めて前向きにご検討ください。前回の質問で、比較的安価で導入できるスポットバズーカエアコンを提案させていただきましたが、この導入も含めてぜひご検討ください。設置後の電気代はどうするのかなど、課題が多いことは理解をしています。そして、学校施設については、非構造部材の耐震化が優先されることも理解いたしますが、災害レベルとまで言われた昨年の夏、そしてことしも夏は暑くなると言われております。このような状況の中、羽曳野市の子どもと地域住民の命を守る安全拠点でもある学校体育館です。これからもその整備を着実に進めていただきますことを切にお願いをいたします。  以上を要望し、質問を終わらせていただきます。大変にありがとうございました。 ○議長(笠原由美子)  次に、花川雅昭議員。    〔6番 花川雅昭 質問席へ〕
    ◆6番(花川雅昭)  発言通告に従い、大きく3項目についてご質問いたしますので、ご答弁のほどよろしくお願いいたします。  令和元年を迎え、新年度予算が国並びに地方自治体でスタートしております。そして、各自治体の予算内容を見てみますと、多くの自治体が子育て支援関連の事業を重要ポイントにしております。  そこで、大きく1つ目に、官民連携型子育てシェアにおける子どもの一時預かり事業についてお尋ねいたします。  現在、国や自治体によって少子化の抑制対策として子育て支援は喫緊の課題であり、国におきましても、教育の無償化や新制度でふえるであろう教育・保育の場の創設が示されております。また、今議会でも議案として家庭的保育事業関連などが上程され、保育に対しての規制緩和、これは賛否があると思いますが、そのような動向が見受けられます。あわせて、女性の活躍できる働き方も注目されているところでございます。  今回の質問は、子育て支援と女性の就労及び生活環境から身近なところでの子どもの一時預かり事業について質問いたします。  近年の子どもたちの就学前教育では、幼稚園、保育園、認定こども園への入園がほとんどであるが、保護者の中には就労もフルタイムでないケースも少なくないと思います。できるだけ子どもに寄り添いたいと思っている保護者もおられ、そのようなニーズから、企業主導型保育施設もふえてきている実情があります。  以前、平成28年3月定例会にも庁内における事業所内保育を提言させていただきましたことを踏まえ、一時預かり保育の現状をお尋ねいたします。  まず、市外、認可並びに認可外を問わず、子どもの一時預かり施設における利用者数、預かり時間、費用、そして利用ケースの概要と最近の子育てニーズ調査の分析等もわかればお聞かせください。  以上、1回目の質問といたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  こども未来室長。    〔市長公室部長こども未来室長 山脇光守 登壇〕 ◎市長公室部長こども未来室長(山脇光守)  一時預かり事業の現状についてご答弁申し上げます。  民間保育園3施設、高鷲保育園・ベビーハウス社協・悲田院保育園で実施している一時預かり事業の平成30年度における実績となります。利用者数は延べで4,666人となっております。預かり時間は、各園の開園時間内でそれぞれ設定されており、費用については年齢や時間によりますが、早朝や延長の加算を除き、1回当たり1,000円から3,000円の間で設定されています。  なお、一時預かり事業については、週3回までの利用となっております。  利用されているケースの概要については、施設長からの聞き取りによりますと、利用希望者の6割以上は保護者の就労を要因としており、保育下限である月64時間以上の就労に満たないパート就労者や短期間就労を行うために利用しているケースが多いとのことでありました。残りの約4割については、病院への通院、妊婦健診、美容院の利用やその他の私用などが多く、また中には幼稚園就園などに向けて集団生活になれることを目的とするものや、子どもさんの心や身体の発達のため利用したいと希望される方もおられるとのことでした。  近年は認可保育園の定員増などによる受け入れ可能児童数の増加や、企業主導型などの認可外保育施設を利用される方の増加など、保育サービスの多様化が進んだことから、一時預かり事業の利用者数は減少傾向にあります。  また、これら法律に位置づけられ、府への届け出を行っている事業以外に、認可外保育施設などで実施されている預かり事業があります。担当課においては、実績報告等による把握は行っておりませんが、事業者の設置連絡票や立入調査等での聞き取りによりますと、保育園で実施していない夜間や祝日の利用を希望される方がいるほか、毎年幼稚園の春休みや夏休みなどの長期休業期間に利用希望児童が増加する傾向にあると伺っております。  現在、令和2年度からの第2期羽曳野市次世代育成支援計画の策定に向けて、平成30年度に実施したニーズ調査の分析・検討を実施しておりますので、一時預かり事業も含め、必要とされる保育サービスの量などについては、次期計画の中でお示ししてまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  花川雅昭議員。 ◆6番(花川雅昭)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、再質問いたします。  答弁では、認可保育園の定員増や企業主導型などの認可外保育園の利用増の状況から、利用者は減少傾向にあると考えておられますが、認可外保育施設における一時預かりを行っている施設はたしか市内に5施設ぐらいあったと思いますが、それらの利用人数や内容など把握していないことに、こども課としての認可外施設に対しての行政の姿勢がわかったように感じた次第です。  答弁でも触れておりましたが、利用者の中では短時間のパート就労者や買い物に行きたい保護者など、二、三時間だけ預かってほしいというニーズも少なくないと思います。仮に2時間だけ利用しても、3,000円となると割高であり、利用回数も週3回と制限されているところでございます。  そこで、お聞きしますが、まず1つ目に、一時預かり事業は民間保育園3園、南恵我之荘にある高鷲保育園、高鷲にあるベビーハウス社協、学園前にある悲田院保育園と答弁がありましたが、なぜ東地域にはないのでしょうか。また、短時間の料金設定はできないのでしょうかお聞かせください。  次に2つ目、これは提言といたしまして、身近な場所、そして短時間の一時預かりに対応するために、市が場所を提供し、顔見知りで身近な地域の方、または子育てされている方も含め、あいている時間を子育てや家事サポートに協力していただき、相当分の報酬を得、預ける側は保育料を支払う子育てシェア事業はどうでしょうか。ことしから生きがいサロンが高齢者枠から外れたことも含め、ご近所で、そして安心してサポートを受けられる事業の実施についてお考えをお聞かせください。  以上、再質問といたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  こども未来室長。    〔市長公室部長こども未来室長 山脇光守 登壇〕 ◎市長公室部長こども未来室長(山脇光守)  再質問に順次ご答弁申し上げます。  1点目、一時預かり事業の実施地域についてでございますが、東地域では平成16年度から平成20年度まで坂門ケ原保育園、現さかとがはらこども園でございますけれども、一時保育事業を実施しておられました。しかしながら、運営に係る経費面や利用者の大幅な増加が見込めないことを要因として、平成21年度に廃止され、以後東地域での事業は行われていない状況であります。  次に、料金設定についてですが、1回目の答弁でもお示しさせていただきましたとおり、保護者の臨時的就労に伴う利用が多いことや、近年の利用状況で長時間利用の実績が多く見られること、また実施施設においては、保育環境の保全や基準に則した保育士を確保する必要もあり、安定的な運営を行う上では、利用時間にかかわらず一律のご負担をいただいている状況であります。  なお、現在ゼロ歳児から2歳児は1日当たり3,000円、3歳以上は同じく1日当たり1,800円となっており、現時点では料金設定を変更する予定はないとのことであります。  次に、2点目の子育てシェア事業に関するご提言についてご答弁申し上げます。  本市では、児童福祉法に定められております子育て支援事業の一つであるファミリー・サポート・センター事業を平成12年度から実施しております。ファミリー・サポート・センター事業は、子育ての援助をしてほしい人(依頼会員)と、子育ての援助をしたい人(協力会員)とが相互援助活動を行う会員組織として、市立子育て支援センターふるいちにおいて事務的な支援を実施しております。  現在、協力会員が減少傾向にあり、本市といたしましても、子育て支援を必要とする世帯がより利用しやすい事業のあり方について検討が必要であると考えており、議員からご提言のありました事業とファミリー・サポート・センター事業が融合する余地がないのか等について、検討すべき課題であると受けとめております。  今後、令和2年度からの第2期子ども・子育て支援事業計画や羽曳野市内の公共施設運営方針等を踏まえて、子育て世帯からの保育ニーズと公共施設や地域資源の有効活用など、幅広い観点から調査研究等を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。  答弁は以上となります。 ○議長(笠原由美子)  花川雅昭議員。 ◆6番(花川雅昭)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、意見、要望といたします。  まず、意見といたしまして、行政として認可施設での一時預かりの見解はよく理解いたしましたが、答弁でありましたように、認可外施設については、人員や内容などを把握していないことが残念でございます。把握していないのなら、今議会、発言通告後15日という長い時間もあるのだから、数件の認可外施設の調査を行っていただき、認可外施設の実情を把握の上、答弁をしていただきたかった次第でございます。羽曳野市の子どもはどの施設を利用しても同じであることをよろしくお願い申し上げます。  それでは、要望いたします。  世間では景気は回復傾向と言われておりますが、私たちの周りでは景気の回復の波が感じられないことは皆様方も同じだと思います。子育て世代にとって非常に厳しい生活の中、無償化という支援策も講じられていきますが、よりよい生活環境を確保するために、就労や日常生活での家事、そして家庭によっては高齢者の介護という中で、時間を確保するために一時預かり事業の必要性を強く感じます。  今後、第2期の子ども・子育て支援事業計画策定に当たり、全ての保護者の方々を対象に、大きな視野での子育てニーズを十分把握していただき、きめ細やかな身近な一時預かり事業や家事サポート事業の拡充を強く要望いたします。  以上で大きく1つ目の質問は終わらせていただきます。  次に、大きく2つ目、安心・安全で良好な住環境の確保について質問いたします。  全ての市民は、安心で安全、そして快適に生活できる環境を一番に望んでおります。しかし、近年、安全と思っていても事故に見舞われたり、快適に暮らしていると思っていても倫理的なモラルの違いから不安に陥る不慮のケースが見受けられ、後を絶ちません。良好な住環境、それは人それぞれ違いがあると思いますが、それらを確保するためには行政として行わなければいけないこと、またそのために必要であれば法的権限のある是正措置を確立することなど、難しい課題とは思いますが、前向きなお考えをお聞かせください。  まず小さく1つ目に、歩行者事故における現況と課題、道路管理者としての役割、市としての今できることについてお聞きします。  ここ数カ月の間に、歩行者を巻き込んだ交通事故が頻繁に起こっております。滋賀県の大津市での普通乗用車が園児の列に突っ込み、園児のとうとい命を奪った痛ましい事故、西宮では、横断歩道を渡っていた子どもが普通乗用車にはねられる事故、そして昨日も東京の町田で、子どもの列に60代の女性が突っ込んだ事故などがあります。  最近、歩行者が犠牲になる交通事故の多さに驚きと心の痛みを隠せません。とうとい命をなくされた方にご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げる次第でございます。  警察の統計から、交通事故の大半は安全確認が足りないや、ながら運転である脇見運転、信号無視や速度違反などが報告されています。また、先日の新聞では、東京のある小学校区で春の交通安全週間の10日間で車両進入禁止や歩行者優先の無視などの交通違反を1万件摘発したと掲載されておりました。  そこで、お聞きしますが、まず1つ目に、当市における歩行者の事故や被害についての現状と交通安全講習などの啓発活動についてお聞かせください。  次に2つ目に、滋賀県の事故でも問題視されております横断歩道のたまり部分の車どめや防護柵など、安全な歩行者空間の確保や横断歩道など、歩行者に対しての安全対策の現状についてお聞かせください。あわせて、市内の交差点でたまり部分におけるバリカー、車どめや防護柵があるところとないところが見受けられますが、設置基準についても教えていただきたいと思います。  3つ目、当市が考える道路改良や安全施策など、交通事故防止・抑制につながる具体的な対策をお聞かせください。  警視庁は、滋賀県の重大な事故や、その後子どもが巻き込まれる事故が相次いで発生していることから、道路管理者と連携して、幼稚園や保育園に通う幼児の安全確保に対する対策の必要性について検討を実施するなど、子どもを交通事故から守るため、交通安全の確保に向けた道路環境の改善に取り組むよう、各都道府県の警察に指示があったと聞いておりますが、今後の連携体制や内容についてお考えをお聞かせください。  次に小さく2つ目、私有財産のあり方についてお聞きします。  私有財産は、個人または私的団体が所有する財産であり、その権利は憲法で守られています。このような私有財産の所有権の保障、個人情報の保護という前提により、場合によっては良好なまちづくりを推進する上で大きな問題となっている事案があります。例えば個人の土地、建物、道路、樹木などが他人の生活や地域のまちづくりに対し弊害となっているケースがあります。法的には、当市の環境美化条例や大阪府の迷惑条例がありますが、指導等を行うに当たっても、個人情報の保護の観点から所有者が特定できない場合も少なくありません。もし特定できたとしても、是正させる強制力もないのが実情であります。  しかし、平成26年制定された空家等対策推進に関する特別措置法後は、個人情報取得や行政代執行権まで強制力のある法律も存在するのも事実であり、当市におきましても平成30年3月に空家等対策計画を策定し、運用に至っております。  そこで1つ目に、当市の環境美化条例と大阪府の迷惑条例の規制内容の違いと強制力などについて教えてください。  次に2つ目、担当部署には多岐にわたるいろんな事案が持ち込まれると思いますが、解決作業を行っている際に法的な規制で事案解決まで至らなかった、また進められなかったケースがあったと思いますが、それらの要因についてお聞かせください。  以上、1回目の質問といたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  土木部理事。    〔土木部理事 戸成 浩 登壇〕 ◎土木部理事(戸成浩)  私からは、花川議員大きく2点目、安心・安全で良好な住環境の確保について、小さく1点目のうちの3点のご質問にご答弁申し上げます。  まず1点目、本市の歩行者の事故や被害の状況についてですが、大阪の交通白書によりますと、過去5年間で1年当たりの平均は50件を少し下回る件数で推移しております。  また、平成30年に発生した人対車両の交通事故件数は47件で、そのうち横断中の事故が26件となっております。  また、現在実施しております啓発活動の取り組みといたしましては、羽曳野警察署、羽曳野・藤井寺交通安全協会、関係機関や各種団体と協力し、毎年春と秋の全国交通安全運動に合わせ実施している安全運転講習会や交通安全街頭キャンペーン、交通安全市民大会、交通安全功労者表彰式などがございます。これらの事業により、市民の交通安全意識の高揚と交通マナーの向上、交通事故防止を図り、安全・安心なまちづくりに努めており、今後も継続してまいりたいと考えております。  次に2点目、大津市で起きた交通事故でも問題視されている横断歩道直前の歩行者空間であるたまりでの安全対策についてですが、自転車や車椅子の通行に配慮しながら、車どめや防護柵を設置し、歩行者の安全確保を行っております。  また、防護柵の設置基準についてですが、国の通達に基づいたたまりへの明確な設置基準はございませんので、道路管理者が交通量や事故の発生状況などを勘案し、車両の歩道等への逸脱による2次被害の防止を目的として設置しているのが現状であります。  最後に3点目、交通事故防止・抑制につながる具体的な対策ですが、本市におきましては、水路等の公共用地を活用したふたがけによる歩行者空間の確保、グリーンベルトや注意喚起を促す路面標示の設置、事故抑制のための交差点への道路びょうやカーブミラーの設置など、危険箇所を検証した後、費用対効果を考慮し対策を講じております。  また、今後の連携体制につきましては、議員お示しのように、大津市の交通事故を受け、本年5月13日付で警察庁より都道府県警察署に通達がされました。これは過去5年間で子どもが当事者となった交差点での重大事故が発生した箇所を対象とし、道路管理者と交通管理者が連携し、交通安全確保に向けた道路環境改善に取り組むよう通達されたもので、本市においては過去にそのような重大な事故は発生していないため、現在のところ羽曳野警察署から本市に連携等の要請は届いておりません。  しかし、今後もより一層交通事故防止・抑制につながる対策を交通管理者である羽曳野警察署を初めとした関係機関と協議、連携を行いながら取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  生活環境部長。    〔生活環境部長 松永秀明 登壇〕 ◎生活環境部長(松永秀明)  私からは小さく②番についてご答弁申し上げます。  本市の環境美化条例は、健康で安全で快適な市民生活が営めるよう、羽曳野の環境をより美しくしていくため、市、事業者、市民が各自でできることを協力してやっていこうとする理念をもとにまとめられています。そして、この条例は一種のマナー条例としての側面もあり、民事上の案件にまでも一歩踏み込んだものとなっています。  一方、大阪府の迷惑防止条例は、刑法等を補完する内容で、つきまとい行為やわいせつ行為などの迷惑行為に対する罰則が規定されています。また、大阪府生活環境の保全等に関する条例は、公害などの環境悪化から府民を守る実効性のあるものとなっています。  次に、本市の環境美化条例における対応事例を申し上げます。  空き地の除草の相談ですと、土地所有者の特定のため、一般に公開されている不動産登記事項証明書の取得や条例において取得することが可能である情報を入手し、現在の状況写真を同封し、土地所有者と思われる方に文書で除草をお願いしています。  土地所有者を特定する場合において、空家等対策の推進に関する特別措置法では、固定資産税関係所有者情報の内部利用を可能とし、固定資産税の納税義務者本人または納税管理人に空家等の所有者を確認するために連絡をとることができますが、環境美化条例では、不動産登記事項証明書と住所が異なる場合や相続登記がなされていない場合などでは、現在の所有者や管理人に連絡がとれないのが現状です。また、送付した郵便物が返送されなかった場合でも、何度訪問してもお会いすることができず、居住実態がつかめない場合もございます。このような場合でも、これ以上の調査権限がなく、追跡調査は不可能となっています。このような要因により解決に至らなかった事例がございます。ご理解いただきますようお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  花川雅昭議員。 ◆6番(花川雅昭)  ご答弁ありがとうございました。
     それでは、私有財産のあり方について再質問いたします。  答弁を聞かせていただきまして、市としての良好な住環境の確保を進めていくためには、強制力のある法整備が必要と強く感じた次第です。例えば法的に厳しい部分については、有識者による審議会などを設置し、社会一般の常識に合わすことが必要と強く思いますが、考えをお聞かせください。  あわせて、第6次総合基本計画の表紙に「だれもが住みたいまちをめざし」とありますが、誰もが住みたい町を目指すのであれば、平成4年に制定された環境美化条例も約27年がたち、問題事案内容も変わってきているはずです。いま一度条例内容を精査し、時代に合った条例の見直しを考えるべきと思いますが、見解をお聞かせください。  以上、再質問といたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  生活環境部長。    〔生活環境部長 松永秀明 登壇〕 ◎生活環境部長(松永秀明)  再質問にご答弁申し上げます。  まず、空家等対策の推進に関する特別措置法では、地方税法第22条の守秘義務に抵触することなく、法の施行のために必要な限度において空家等施策担当部局が法に基づく措置を講ずる目的のために、固定資産税関係所有者情報の内部利用は可能となっていますが、あわせて知り得た情報の利用において、地方公務員法第34条の守秘義務に抵触しないことが担保されない限り、今と全く変わらない状況となります。  また、環境衛生課が過去に行った環境美化条例の相談における追跡調査では、全て平成27年8月末現在で、平成23年度相談件数105件で未完了2件、平成24年度相談件数75件で未完了1件、平成25年度相談件数88件で未完了3件、平成26年度相談件数112件で未完了19件となっており、毎年の案件や重複している案件もございますが、長期にわたって交渉を続け、完了した案件もあります。  さきの答弁で申し上げたとおり、未完了の要因は土地所有者の特定ができないなどさまざまで、これら種々の問題に対し、議員お示しの有識者による審議会等の設置についてですが、法の枠組みを超えられる権限を持つものではありませんが、その実行性について研究してまいります。  一方、国において、所有者不明土地の解消のための表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化に関する法律が5月24日に公布されています。同法では、法務局の登記官が調査権限を有し、所有者不明土地の解消を行うとなっています。適正に運用され、相続人不明となっている不動産登記において、所有者・管理者が特定されることが望まれるところです。  次に、環境美化条例ですが、複数の部署にまたがる構成となっておりますので、ご提言いただいています条例の見直しについては、これら担当課で横断的に協議していく必要がありますので、今後見直しの必要性も含めて検討してまいります。議員におかれましてもご理解いただきますようよろしくお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  花川雅昭議員。 ◆6番(花川雅昭)  ご答弁ありがとうございました。  意見、要望いたします。  小さく1つ目の歩行者事故における現状と課題、道路管理者としての役割についてでは、初日の一般質問でもありましたけども、本当にここ数カ月の間に歩行者を犠牲にした不慮の事故が多発しておりますが、このようなときだからこそ、道路管理者として市民を守るためにできる限りの対策を講じることは行政の責務であると強く感じます。答弁にありました交通安全の啓発活動や交差点などを含む道路関係の安全対策など、多くの課題がありますが、危険度の現状把握をしていただき、安心して歩ける住環境の確保を要望いたします。  そして、答弁でありました歩行者の交通事故の半数以上が横断中ということです。最近、問題視されております信号機のない横断歩道における歩行者優先無視違反に関しては、すぐにでも運転者に対しての注意喚起を促す看板や、大阪府警でも実証済みの立体舗装などの早期対応を強く要望いたします。  次に、小さく2つ目の私有財産のあり方についてでは、近年の市民生活における多岐にわたるいろんな迷惑行為が発生し、マスコミ等でも取り上げられておりますが、それらは法的に明らかに抵触するものであります。答弁をお聞かせいただき、それらの法律に抵触しない迷惑となっている事案の多さと解釈の難しさを認識し、これまで多岐にわたる多くの諸事案に対し、地道な指導を継続的に行っていただき、対応や措置をしていただいておりますことに深く感謝申し上げるところです。  今後、行政として今まで以上に踏み込んだ考えをしなければ、問題解決はできないように思います。総合基本計画の「みんなでつくる だれもが住みたいまち」羽曳野を目指すのであれば、ハードルは非常に高いかもわかりませんが、まちづくりの観点から法的研究をしていただき、時代に即した条例の見直しをすることが安心・安全で住みよい住環境の確保につながると考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上で大きく2つ目の質問は終わります。  最後に、大きく3つ目の恵我ノ荘駅周辺の道路事業についてお聞きいたします。  現在、恵我ノ荘駅周辺は、府道郡戸大堀線歩道整備事業に伴い、道路拡幅の用地確保並びに解体工事も順次行われております。当市におきましても昨年度、駅前南側広場用地の一部を取得し、今年度も事業を引き続き推進をしていただいておるところでございます。そして、駅の北側では狭隘な道路が多く、駅北側、恵我之荘4丁目・5丁目地域には緊急車両が進入困難でありましたが、今年度防災道路として市道恵我之荘69号線とあわせて、既存公園を防災公園化するため用地の取得も進められているところです。そのような状況を踏まえ、質問をいたします。  まず1つ目に、駅前南側広場事業用地の有効活用についてお聞きいたします。  ことしの2月に地域の恵我之荘まちづくり協議会で京阪寝屋川市駅とその周辺道路、そしてJR茨木駅に事業視察を行ってまいりました。両駅とも駅や利用者数の規模も違いますが、駅利用者の利便性と事業地の有効活用等につきましては、参加者から活発な意見が交わされた次第です。  そこで、お聞きしますが、駅前南側広場の事業用地を単にロータリー整備するだけではなく、事業用地として有効活用するため、例えば平面的にはロータリー整備を行い、その上層はテナントや行政窓口の官民連携のもと、立体的な活用ができないのかお聞かせください。  次に2つ目、駅周辺のまちづくり構想についてご質問いたします。  駅周辺事業であります府道郡戸大堀線歩道整備事業と恵我ノ荘駅前南側広場事業など、2年後、令和3年度末の完成を目標に事業を進めておられますが、事業経過や今後の進捗についてお聞きいたします。  まず1つ目に、府道郡戸大堀線歩道整備事業に伴い、道路拡幅の用地確保並びに解体工事も順次行われておりますが、当初大阪府から示された事業予定、スケジュールから大分おくれているように感じますが、府の事業でありますけども、事業経過についてお聞かせください。  あわせて、当初の事業説明の折に、一定の区間で用地取得並びに解体作業が完了したところは、暫定的に通行車両の待避場所など安全対策を考えて整備を行うとなっていましたが、そのところもどうなっているのかお聞かせください。  次に2つ目として、当市の事業であります駅前南側広場事業についてでは、昨年9月に補正予算にて事業用地の取得を行い、現在も用地取得作業に努めていただいております。平成29年度には恵我ノ荘駅前南側広場基本計画策定が示され、駅利用者や周辺住民などへのアンケート調査を行い、それらのデータをもとに恵我ノ荘駅前南側広場基本計画検討委員会に諮問し、恵我ノ荘駅前南側広場基本計画案として答申を受けていると思いますが、この基本計画は策定されたのでしょうか。基本計画は策定されたのかされてないのか、明確にお答えください。策定されているのであれば、実施設計、また実施計画に向けての今後の事業概要をお聞かせください。  次に3つ目、市道恵我之荘69号線、恵我之荘5丁目地内の防災道路と防災公園についてお聞きいたします。  昔、ちょうど平成の一桁の年代だったと思います。恵我ノ荘駅北側の恵我之荘5丁目地内にて一般住宅の建物火災があり、とうとい命が失われました。その際、狭隘な周辺道路により、緊急車両の到着や作業などに支障を来したことから、平成12年に市道恵我之荘69号線として市道認定され、事業化へと進められてきたと認識しております。19年がたった今、今年度当初予算に用地取得費用が計上され、市道恵我之荘69号線はもとより、隣接しております公園整備もあわせ、現在測量等の作業が進んでいるところでございます。  そこで、質問をいたしますが、防災道路としての市道恵我之荘69号線、そして防災公園として整備される隣接公園の概要や機能について、あわせて今年度事業でどの程度の事業化を考えているのかお聞かせください。  また、市道恵我之荘69号線は、市道認定図面を拝見いたしますと、踏切北側の先行取得地から既存住宅の南側沿いを東へ行き、公園南側道路に接続されるように破線で予定計画されておりますが、今回の路線は予定どおりなんでしょうか。  また、先行取得した土地は全てが道路になるのでしょうか。残地が出るのであれば、有効活用を考えているのかお聞かせください。  以上、1回目の質問といたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  土木部理事。    〔土木部理事 戸成 浩 登壇〕 ◎土木部理事(戸成浩)  大きく3点目のご質問について、小さく3点、順次ご答弁申し上げます。  まず1点目、恵我ノ荘駅前南側広場整備事業においては、既に都市計画決定されております駅前広場の区域内に、昨年9月議会において恵我ノ荘駅前南側線の市道認定をいただき、本路線の整備を道路法による事業として用地取得を進めているところであります。そのため、議員お示しの重層による立体的な整備を行ったとしても、歩行者通路など道路施設以外の利用については難しいと考えております。  次に2点目、府道郡戸大堀線歩道整備事業につきましては、平成33年度末、令和3年度末の整備完了を目指して進められております。本市は事業協力として、平成28、29年度に用地境界の確定作業と用地測量を実施し、現在大阪府土地開発公社が羽曳野支所から駅に向かって順次支障物件等の調査を行い、用地取得を進めているところです。大阪府からは現状の進捗状況として、地権者側の要因や財政的な要因から、当初の計画よりややおくれているとの報告を受けております。  また、議員お示しの用地取得が完了した一定区間での待避場や歩道としての暫定整備につきましては、既に大阪府に要望し、理解を得ているところであります。  次に、恵我ノ荘駅前南側広場基本計画につきましては、平成29年度に策定を終え、有識者を含めた第三者で構成される同基本計画検討委員会より、「都市計画決定されている区域については用地取得に入ることを要望する」との答申を受け、恵我ノ荘駅前南側広場は周辺の事業進捗状況を踏まえ、段階的に整備を進めるべきであると判断し、まずは駅前広場の都市計画決定区域について迅速に対応すべく、用地取得を進めているところです。実施設計につきましては、全筆の用地取得のめどが立った年度で予算要求し、その後行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  最後に、小さく3点目のご質問につきましてご答弁申し上げます。本路線の整備概要といたしましては、延長100メートル、幅員7.3メートルで、幅員構成としましては、車道が片側3メートルの2車線で、路肩等がそれぞれ0.65メートルとなっております。  なお、本路線整備においては、歩道を設置する予定はございません。これは経済性の観点と地域周辺の道路状況との整合性をとった上での計画であります。  近接する公園につきましては、本路線からの人の出入りなどを考慮し、間口や面積を広くとり、利便性の向上を図れるよう、また防災機能を向上させる施設を設置するよう検討を行っております。  設置施設としましては、昨年度設置された防災行政無線に加え、かまどベンチやマンホールトイレ、ソーラー照明等となっております。  次に、今年度の事業内容といたしましては、用地の境界確定、地権者との用地交渉や地元水利組合など関係機関及び水道などのインフラ施設の管理者と協議を進める予定であります。本路線の道路線形につきましては、周辺施設などを考慮し作成した設計図をもとに、大阪府警本部との協議を経て決定したものです。  最後に、先行取得用地につきましては、交差する市道恵我之荘6号線との隅切りや緊急車両の待機場所として活用したいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  花川雅昭議員。 ◆6番(花川雅昭)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、2つ目の駅周辺のまちづくり構想について再質問いたします。  恵我ノ荘駅前南側広場基本計画策定に当たり、検討委員会からの答申を受け、今後の実施設計にかかわる形態や事業に伴う財政的な部分を含む意見や要望等があったと思いますが、内容等についてお聞かせください。  以上、再質問といたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(笠原由美子)  土木部理事。    〔土木部理事 戸成 浩 登壇〕 ◎土木部理事(戸成浩)  再質問の1点についてご答弁申し上げます。  恵我ノ荘駅前広場基本計画検討委員会からは、整備方針と事業推進体制の構築について答申をいただきました。主な内容としましては、近隣住民の意見を十分に把握・共有することや、関係機関との十分な協議、事業の円滑化を図るための庁内体制の強化、都市計画決定されている駅前広場区域の用地取得着手要望などの答申をいただいたものです。また、駅前広場区域の用地取得を迅速に進める観点から、土地開発公社の再立ち上げの要望や、駅の南北動線の円滑化のため、駅舎の橋上化の要望といった現時点で実施が困難な答申もございました。  恵我ノ荘駅前広場につきましては、周辺整備の進捗にかかわらず、令和3年度末完成を目指し、現在都市計画決定区域の用地取得に努めており、今後駅前広場区域の用地取得の完了見込みが立った段階で予定しております実施設計に、答申で要望のありました近隣住民の意見を十分に反映するとともに、駅周辺の利便性・安全性も含め盛り込んでまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○議長(笠原由美子)  花川雅昭議員。 ◆6番(花川雅昭)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、意見、要望といたします。  まず、意見といたしまして、平成29年6月議会から数度の基本計画について質問をしてきましたが、恵我ノ荘駅前南側広場基本計画策定や計画案に伴う検討委員会の答申を含め、全てが非公開であることが私自身行政に対し不信感を持っていることを認識していただきたい。そして、検討委員会の答申が行政が考える思惑と違っていたのでしょうか。違ってもいいじゃないか。違うのであれば明確な対案を示すべきと考えます。普通、恵我ノ荘駅前南側広場という大きな事業に対し基本計画を策定したのであれば、普通ではきちんと議会に報告があると思いますが、私の認識違いなのでしょうか。基本計画などを公表することにより、周辺地域に悪影響が出るという固着した考えもあるでしょうが、もっと柔軟的に考えたほうが円滑な事業推進につながっていくと感じますので、意見といたします。  それでは、要望に移ります。  まず、駅前南側広場事業用地の有効活用についてでは、事業用地として税をつぎ込み収用するのでありますから、道路法がどうであれ、市民の利活用優先で事業地の有効利用を今後も訴えてまいります。  また、答弁では、原則的には難しいという答弁をいただきましたが、原則と言うのであれば、例外もあると認識し、今後地域活動はもとより、まちづくりの推進に努めていきますので、柔軟的見解と決断をお願いしたいと思います。  次に、駅周辺のまちづくり構想についてでは、答弁から、昨年9月に市道認定や土地取得したことを踏まえ、今後の事業化の進展に期待するところであるが、基本計画が非公開のため先が見えないことにいい気はしてないことは事実であります。地域の動向を十分酌み取ることが円滑な事業につながっていきますので、どうかよろしくお願いいたします。  それと、この機会に言っておきますが、現在暫定的に駅前広場にはしらとりの郷・羽曳野の平成19年6月オープンという看板があり、私は平成25年6月議会にて指摘させていただきましたが、現在も平成19年当時のままです。本来、設置場所からしても、恵我ノ荘駅前南側広場の構想図を描くのが普通だと考えますが、どうなのでしょう。これ以上は申しませんが、適切な活用をお願いしたいと思います。  最後に、市道恵我之荘69号線である防災道路と防災公園についてでは、地域にとっては待ちに待った防災道路です。道路形態や公園も含め、防災機能の拡充を大きく期待申し上げます。  また、道路完成後の大和高田線側道から駅北側、また府道郡戸大堀線から駅北側への進入という動線も踏まえ、待機場所も含めた円滑な交通形態の確保を早急に検討していただき、事業化の推進を強く要望いたしまして、以上で今回の私の一般質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。   ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(笠原由美子)  それでは、昼食のため、午後1時15分まで休憩いたします。     午後零時12分 休憩     午後1時15分 再開 ○副議長(竹本真琴)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(竹本真琴)  一般質問を続けます。  松村尚子議員。    〔17番 松村尚子 質問席へ〕 ◆17番(松村尚子)  発言通告に従いまして質問させていただきます。  それではまず最初に、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に関連してお尋ねします。
     質問通告では、本項の小さく①番でPRの展開と誘致対策としていますが、人を招き寄せることに特化してのお尋ねですので、質問では誘客と表現させていただきます。  さて、5月14日のイコモスの登録勧告によって、いよいよ百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録がほぼ実現の運びとなりました。6月末のG20大阪サミットが終われば、間髪なく、国内のみならず世界へと羽曳野の名がとどろくことになります。改めて、この間にご尽力いただいた関係各位のご労苦に心より敬意を表しますとともに、長年にわたりこのすばらしい歴史資産の保護と保存に市民の立場でかかわっていただいた全ての方々に感謝を申し上げておきたいと思います。  ところが、勧告後の報道を見ていますと、紹介されるのは百舌鳥古墳群に偏り、古市古墳群は置き去りにされたような印象です。予想していたこととはいえ、仁徳天皇陵のネームバリューに引っ張られるという心配が現実のものとなりました。とはいえ、古市古墳群はロケーション的にも、また白鳥伝説などストーリー性にもすぐれ、また東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーのルートに藤井寺市とともに組み込まれたことなど、今後は世界に誇る歴史資産を有する町のメリットをどう生かして、融合させて内外に発信していくかの工夫と仕掛けが求められます。このことがいわば古市エリアへの誘客の成否にかかわってくると考えますが、今後においてどのようなPR活動を展開されるのか、まず1点目としてお聞かせください。  また、今後特に関西では、ことし9月のラグビーワールドカップを皮切りに、2年後の関西ワールドマスターズゲームズと東京オリンピック・パラリンピックを挟んでのスポーツイヤーに加え、大阪・関西万博と、世界の目が注がれるイベントが続きます。これらのイベントとどうコラボさせていくのかも、注目が登録時の一過性のものとして終わらせない連携対象だと考えます。  とりわけ3カ月後に迫ったラグビーワールドカップは、外環状道路でつながる立地にある花園ラグビー場で開催されることを考えれば、東大阪市との連携も効果があると考えます。幸い、東大阪市はラグビーワールドカップが大阪府との共催でもあるので、各自治体にも参画していただくよう呼びかけを行っているとのことで、この呼びかけに対し市として対応される用意があるのかを小さく2点目としてお聞かせください。  さて、そもそも世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現代に引き継がれてきたかけがえのない宝物で、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産と定義されていることから、私たちは今後古市古墳群を守り、未来へと引き継ぐという大きな使命を負うことになり、一層の理解と自覚を深めなければなりません。この理解と自覚を芽生えさせるには、子どものころから我が町への誇りと愛着を教育の場を通して育む取り組みが必要と考えます。羽曳野市教育大綱にも同様の考えが盛り込まれており、古市古墳群に関しては、古墳見学や歴史学習のフィールドワークが行われ、29年度には副読本「世界遺産をめざす羽曳野の文化財古市古墳群」が小学6年生に配布されましたが、その後どのように活用されているのかが見えません。  そこで、小さく3点目として、羽曳野市で育つ子どもたちにふるさとの魅力と誇りを共有し、古墳を初めとする文化財を守ることの意義と心をどのような学校教育をもって育もうとされているのか、これまでの取り組みとあわせてお尋ねします。  以上3点、ご答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  世界文化遺産推進室長。    〔世界文化遺産推進室長 南里民恵 登壇〕 ◎世界文化遺産推進室長(南里民恵)  松村議員のご質問の1点目と2点目にお答えします。  世界文化遺産の登録に対しての誘客については、大阪府が今年度、「百舌鳥・古市古墳群をめぐる周遊ルート策定事業」に取り組んでいます。事業内容は、「(1)魅力的な周遊ルートの企画及び周遊ルートの魅力を紹介するガイドブックの企画・作成」と、「(2)プロモーションの実施」というもので、現在古市古墳群と羽曳野市の魅力を盛り込んだガイドブックの作成が行われています。ガイドブックは5つの言語で作成し、関西国際空港などにも置かれます。同時に、インターネットを活用した動画広告なども実施され、全世界に魅力発信、PRが行われます。  また、市では、民間企業や関連団体、地元大学などとのコラボでキャンペーン的な周知イベント等を計画しています。情報発信に対しては、迅速に、また柔軟に対応できるPR方法として、市ホームページやSNSも活用します。さらには、ガイドボランティアやもずふる応援隊の皆様にもご協力をいただき、口コミやSNSによる情報の拡散などを期待しています。  これらの発信コンテンツとしては、構成資産である古墳やそのルートを紹介するのはもちろんのことですが、古市エリアの巨大古墳から出土した埴輪を初め、百舌鳥エリアでは余り知られていない金銅製や銀製の装飾品、鉄製武器といった副葬品等の出土遺物など、写真と簡単なコメントとともに紹介できればと考えています。  また、本市独特の歴史的文化遺産の魅力、例えば古くは2万年前の石器製作のアトリエである翠鳥園遺跡から、飛鳥時代の野中寺、西琳寺、観音塚古墳、河内源氏ゆかりの壺井八幡宮、戦国時代の日本最大級の高屋城跡、江戸時代の吉村家住宅等々についても広く周知します。古市古墳群をめぐる際に、あわせて時間をかけてゆっくりと訪問していただけば、いろいろな時代の、いわば歴史丸ごとを身近に体感していただけるものと思われます。  さらに、埴輪づくりを気軽に体験できる工房が古市エリア内の民間企業内に4月からオープンしています。これは百舌鳥エリアにもない、古市エリアを楽しんでいただける大きな魅力と思っています。  以上のように、古市エリア独特の魅力を広く情報発信していきたいと考えています。  次に、2点目のご質問についてです。来年の2020年には東京オリンピック、また大阪においては、ことしのラグビーワールドカップ、2025年開催の大阪・関西万博といった世界的な催しが立て続けに行われます。このようなイベントに来られるインバウンドの方にもPRしていくことができれば、人類の宝となる古市古墳群はもとより、本市やその魅力の認知度の向上に大きくつながるものと思われます。  ワールドカップの会場となる東大阪市との連携については、大阪府や堺市、藤井寺市とも諮りながら調整をさせていただければと思います。  私からの答弁は以上です。 ○副議長(竹本真琴)  学校教育室長。    〔学校教育室長 川地正人 登壇〕 ◎学校教育室長(川地正人)  ご質問のありました小さく3点目、世界遺産を初めとする文化財を守ることの意義と心を育む学校教育についてお答えいたします。  本市には、応神天皇陵、白鳥陵を初めとする古墳群のほかに、野中寺や大津神社など神社仏閣、古代人が石器を作成したとされる白鳥小学校近くの翠鳥園遺跡など、多くの歴史的遺産が多く点在しております。本市のこのような状況を考えますと、ご質問にございました子どもたちにふるさとの魅力と誇りを共有し、世界遺産を初めとする文化財を守ることの意義について、何をどの機会にどのように指導していくべきなのかをいま一度きちっと整理しておく必要があると考えます。  現在、本市では小学校を中心に、社会科の地域学習や総合的な学習で古市古墳群を初め、市内の歴史的遺産についての学習や、古墳新聞や古墳の魅力を発信するためのリーフレットづくりなどに取り組んでいます。子どもたちが郷土の特色を知り、その魅力を理解することは、自分たちが住む町に誇りを持ち、将来にわたって住み続け、この町で子育てをしていこうとする気持ちを育てることにもつながるのではないかと考えます。また、歴史遺産や文化財を大切にしようとする気持ちは、公共物を大切にし、自分の周りの人たちとも協力する態度を養います。そのような意味においても、世界文化遺産の登録はまたとない機会ですので、羽曳野市の持つ多くの魅力について、これまで以上に関係各部のご協力を得ながら、子ども、教職員、そして保護者もともに学び、ともに体験し、心豊かな羽曳野の子どもを育ててまいりたいと存じます。  答弁は以上です。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  ありがとうございました。  答弁をいただきましたが、誘客対策については、もう少し具体的な内容をお示しいただきたいと思います。質問でも申しましたように、現時点における認知度は圧倒的に百舌鳥エリアがまさっています。ご紹介のあった府作成のガイドブックも同列の扱いでは、仁徳天皇陵のネームバリューと現在の発信力では古市古墳群の魅力は広く認知されずに終わってしまう可能性があります。情報発信の手段として、市のホームページやSNSのほか、ボランティアガイド、もずふる応援隊の皆さんによる口コミ、SNSに期待しているとのことです。もちろんそれらも大事ですが、メディアの取り上げ方、政令市の発信力に対向するには、藤井寺市とともに強力な発信、例えばインフルエンサー等を活用しなければ現状を打破することは困難だと思います。  ラグビーワールドカップが開催される東大阪市との連携についても、大阪府や堺市も含めてとのことですが、私は少なくとも堺市を交えてではなく、外環状を使えば30分の立地にある羽曳野市が藤井寺市とともに主体的に取り組むべきとの思いでのお尋ねです。  百舌鳥サイドでは既に泉州KIXツーリズムビューローが中心となり、高野山を含めた泉州地域での観光ルートづくりが進行中です。百舌鳥と古市が一体となって取り組んできたことですから、競うわけではありませんが、古市古墳群へといざなう独自の積極的なアプローチや仕掛けを打ち出さなければならないということです。  先ごろ、中世に出会える町として日本遺産に認定された河内長野市との連携も重要になってきます。  先日、私は東大阪市に伺ってきました。コラボすることはお互いにプラスになることだと思うと、積極的な姿勢をお示しいただきました。その上で、初めて世界を相手にするために積み上げてきたノウハウについてもご紹介したいとの意向も示され、既にワールドカップ開催日に合わせたイベントには、個別に羽曳野市内企業にもお声がけをされているとのことでした。府内の自治体で政令市を除いては最も規模の大きい東大阪市でさえ、注目が一過性にならないようにと危機感を持ちながら、ワールドカップ後をにらみ、次なる企画が考えられていました。意欲のある近隣自治体と相互連携することは、相乗効果を生み出し、結果として互いの地域の活性化につながります。そのような意味において、東部大阪や河内エリアとして連携することは意味のあることと考えます。  そこで、2点お尋ねします。  現在考えられている民間企業や団体、大学などとのイベントはどのようなものになるのか、具体的にお示しください。  また、東大阪市との連携を含め、華やいで大阪・南河内観光キャンペーン協議会との具体的な取り組みにはどのようなメニューを用意されているのかお聞きしたいと思います。 ○副議長(竹本真琴)  世界文化遺産推進室長。    〔世界文化遺産推進室長 南里民恵 登壇〕 ◎世界文化遺産推進室長(南里民恵)  松村議員の再質問の1点目にお答えします。  民間企業とのコラボの一つとして、現在羽曳野市や藤井寺市内の郵便局がゆうパックなどを出す際に、それに張りつける「古市古墳群に来てね」というステッカーを制作して周知に努められており、登録時には第二弾のステッカーを制作されるよう準備を進めてくださっています。  また、あべのハルカスにつくられた学びの場であるハルカス大学と連携し、7月にあべのハルカスを会場にしてイベントが開催されます。  その他、現時点では詳細はお伝えできませんが、幾つかの企画が進行中です。  また、もずふる応援隊の皆さんは、ことし3回目になる「古墳DEるるる」というイベントを今回は登録を市民全体で祝うイベントとなるよう企画をしてくださっています。こちらも企画内容の詳細はこれからですが、11月ごろの開催を目指して準備が進められています。  私からの答弁は以上です。 ○副議長(竹本真琴)  生活環境部長。    〔生活環境部長 松永秀明 登壇〕 ◎生活環境部長(松永秀明)  私からは、華やいで大阪・南河内観光キャンペーン協議会との具体的な取り組みについてご答弁いたします。  華やいで大阪・南河内観光キャンペーン協議会は、自治体単独では行いにくい事業について広域的に取り組む組織です。当協議会には、本市と同じく古市古墳群のある藤井寺市や地域の公共交通機関である近畿日本鉄道なども参画しており、協議会に参画している企業にとっても、今回の世界文化遺産登録への期待の高まりは大きなビジネスチャンスであると認識しています。  具体的な取り組みの一つとしましては、10月に開催予定のはびきのの夕べとリンクするイベントとして、古市古墳群をめぐる記念ハイキングを企画しています。この企画に華やいで大阪・南河内キャンペーンと協賛し、古市古墳群をPRするものです。このような取り組みを通して、世界文化遺産への登録という大きなチャンスを逃すことなく、官民の協働と広域での取り組みによって南河内を活性化させてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  なお、議員ご提案の東大阪市との連携につきましては、今のところ具体的な予定はありませんが、この機会に市の魅力を発信する取り組みについては、さきにお示しした記念ハイキング以外にも市として幾つか進行している事業がございます。残念ながら、連携先との関係上、現時点で申し上げることはできませんが、逐次お示ししたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  再度のご答弁でも詳細をお示しいただけず、残念です。登録の発表まで2週間です。もちろん登録決定と同時に行うイベントばかりではないと思いますが、少なくとも決定時のイベントは既に告知されてしかるべきです。堺市は既に登録決定時の瞬間をパブリックビューイングで盛り上げ、7月に行うちょうちん行列の参加者も募っています。これでは羽曳野市のメディアの露出は期待できそうにありません。  最近、市民の皆さんから、「テレビで紹介されるのは堺ばっかりやな、藤井寺も取り上げられて、羽曳野は何でないの」といった声をよく聞きます。私も同様の思いです。結局、華やいで大阪も協賛どまり、東大阪市とのコラボもどうなのか。なぜもっと主体的に動かないのか理解できません。  先進地から学ぶことはたくさんあります。私たちが行政視察に行くように、先進市の知恵をかりれば、新たな切り口にも気づくことが必ずあるはずです。  せとうち観光推進機構でも、マーケティングにはアメリカの観光局が使っているトラベルライフサイクルを引用し、ターゲティング戦略にそのまま使われているとのことでした。  東大阪市では、欧米からの旅行者には車椅子で来られる人も多く、車椅子用のお手洗いが必要、ストーリー性を重視されるので、チラシではなく冊子にしたパンフの用意が必要、5カ国語に翻訳したホームページを企業の社会貢献で開くことができる等々、多くのインバウンド戦略のお話をお聞きすることができました。  答弁を聞いていますと、域内や国内向けの企画ばかりのように見えてしまいます。世界遺産がこの町にできるのです。首尾よく来てくださった人を対象とする企画だけではなく、羽曳野を知って来訪してもらえるよう、インバウンドにも目を向けながら、まずは古市古墳群、羽曳野の認知度を高める戦略が必要と考えます。市内学校の5名の外国人ALTにも羽曳野を案内し、母国向けにSNSを発信してもらうことも有効だと思います。  郵便局のステッカーのお話もありました。今、郵便局には外国語が話せる職員さんが配置されて、道案内程度なら海外からの来訪者に対応できるといったお話もお聞きしました。大きなサービスポイントだと思います。  最後に、1つ提案させていただきたいと思います。  理事者の皆さんは「パプリカ」という曲を御存じでしょうか。この曲は、2020応援ソングとしてNHKがプロジェクト化したもので、5人の子どもユニットが簡単なダンスとともに歌っているものです。幼児に好まれ、次第に子育て世代、祖父母世代へと親しまれつつあります。NHKが現在、この曲を歌って踊る動画を「みんなのダンス」として募集しており、その一部をホームページやテレビで放映しています。以前、AKB48の曲に乗せて多くの自治体がPRに使うパフォーマンスがありましたが、古墳の町羽曳野バージョンをパプリカ版としてつくってはいかがでしょうか。聖火ルートになったという関連性もあり、古墳を初め、市内の旧跡やブドウ、イチジク畑などの風景を背景に、応援隊やガイドの皆さん、生産者、子どもたちなど、ゆかりのある皆さんに登場いただき、ダンスする姿を短いカット割りで撮影するものです。映像をNHKに持ち込み、時事ネタとNHKのキャンペーンを絡めて紹介してもらえれば大きなPRとなります。予算も必要としませんし、著作権がクリアできれば映像サイトでも長く公開できます。とんでもない発想かもしれませんが、大胆な広報戦略で、この機に羽曳野を全国、世界に発信しなければチャンスを逃してしまうと申し上げておきます。  子どもの段階から我が町の歴史文化を学ぶことは次の時代に古墳群を守る意識を高めるために欠かせません。我が郷土は歴史資産だけではなく、内外に誇れる特産物などの魅力がある町です。ぜひ内容を整理していただき、郷土に愛着と誇りを持つ教育の推進をお願いし、次の項目の質問に移ります。  次に、大きく(2)番、学校園の施設の現状と対応・対策についてお尋ねします。  今議会には、小学校の屋外運動場などに設置されている遊具の撤去費が計上されています。この議案については、さきの議案審議で私は、多くの小学校で遊具の周りにコーンや黄色と黒のテープ、あるいはトラロープ等が巻かれている状態が長く続く姿は本来の学校の姿ではないという趣旨の思いを述べました。それは児童が使用すると危険な遊具が学校に存在するのは危機事象に相当し、早期の危険除去が求められると同時に、再び子どもたちが元気に遊具で遊べる環境にすることこそが本来の学校の姿であるとの思いからです。  昨年2学期に行われた一斉点検でふぐあいが見つかった一部については、科目内流用で撤去されました。残りについては方針が定まらなかったことから、予算が当初予算に計上されていなかったようですが、遊具が児童に与える意義を考えれば、あらかじめ想定される費用を予算化しておき、方針決定と同時に必要な対策に着手できる方法がとられるべきでなかったかと思えてなりません。  同様のことがほかにもありました。例えば昨年9月の台風によって屋根の広い部分のパネルが剥がれたと思われる西浦東幼稚園の園舎の補修もこの5月に行われたばかりです。また、6月7日には第1給食センターの雨漏りによって、一部の献立が提供できない事態が生じたことを考えれば、学校園施設の老朽化は深刻だと言わざるを得ません。  そこで、お尋ねします。  校舎、教室、運動施設、生活空間など、学校園に係る全般の施設について点検や現場から報告・要望されている課題がどのような状況にあるのかをまず1点目としてお尋ねします。  そして小さく2点目として、これらの課題に対する取り組み・対応はどのような流れで行われ、特に予算措置はどのような方向性で行われるのかをお聞きします。  また、改修が図られるまでの対応・対策はどのようにお考えなのか、3点目としてお尋ねします。  以上3点、よろしくお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  教育次長。    〔教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅 登壇〕 ◎教育次長兼生涯学習室長(清水淳宅)  松村議員からのご質問に順次ご答弁申し上げます。  まず1点目の最近学校現場からどのような修繕の報告や要望が出ているのかについてですが、学校からの修繕の報告や要望は多種多様にあり、校舎の雨漏り、放送設備の不良、便所の修理など、毎月約40件の報告・要望がございます。最近では、水泳授業が近づいてきましたので、水泳授業実施前の学校プール清掃の際に判明したプール槽からの水漏れやプールサイドの滑りどめシートのひび割れ、事前点検を行った際に判明した学校プール止水栓がさびていたため、開閉できないことによるバルブの取りかえ、プールサイドの日よけテントの補修などの要望がありました。また、専門業者による学校プールろ過装置の点検において判明した修理が必要な箇所の報告がありました。  次に、2点目の修繕の要望があった場合の対応はどのような流れで行われているのかについてですが、まず学校から修繕が必要な場所の写真が添付された報告書が届きますので、必要に応じて担当職員が学校に赴き、現場で聞き取りを行いながら確認をします。そして、専門業者による修繕が必要なものは専門業者に、また市維持管理課で対応が可能なものは維持管理課にそれぞれ依頼をし、修繕を行います。学校の修繕費については、一定の予算配当の中で執行していることから、児童や生徒の安全を確保することができないなど、至急に対応しなければならないものや、原因が判明しており、比較的容易に修繕できるものを優先的に専門業者に依頼するなど、優先順位をつけながら対応しております。  次に、3点目の改修されるまでの間、修繕箇所に対してどのような対策を講じているのかについてですが、専門業者による修繕を行うまでの間は、学校において必要に応じて応急措置や立入禁止の措置などをとっていただいております。一方、専門業者による検査により、児童・生徒に危害が及ぶことがなく、一定の期間様子を見るような案件については、安全に配慮した上で経過観察を行っております。  答弁は以上です。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  ありがとうございました。  それでは、再質問をさせていただきます。  いただいた答弁では、大小合わせて毎月40件もの修繕や要望があるとのことでした。この数が多いのか少ないのか評価は私にはできませんが、少なくとも年間500ものふぐあいが市内の学校園で起こっているということがわかりました。  時節柄、これから始まる水泳授業に関し、プールに特化して例示をいただきました。このプールですが、お示しの修理箇所のほかに、古市南、高鷲南の両小学校では致命的なふぐあいのため、プールが使用できず、他の学校のプールを借りての水泳授業が実施されます。このことについて保護者からは、行き帰りによる時間のロスで実際の水泳授業が減少するとの声が出ています。  水泳授業は、水になれる遊びから始まり、泳ぐ運動を身につけ、最終的にはクロールや平泳ぎ等の泳法へとつなぐ流れがあります。指導要領では、環境に欠ける場合は取り扱わなくてもよいとされているものの、水の怖さを知り、事故を防止するという観点からすれば、きちんと指導してほしいという思いがあって当然ですが、水泳授業に時間的な支障が出ていることについてどうお考えなのかをまず1点目としてお答えください。
     また、議案審議では、指導要領で体育遊具とされるもののみを更新するとされました。子どもは遊びながら楽しく体を動かし、体力をつけて成長していくものです。ましてや、最近は外で遊ぶ子どもが少ないと言われ、体力の低下が懸念されている中、このような考えで教育の場としての使命を果たしているのかという疑問があります。危険な遊具があるところは撤去に早くて3カ月の時間を要し、今後の設置時間を考えれば、少なくとも体育遊具だけでも2つの学期にわたって遊具が使えず、児童の一部には、遊具を使って遊べないことにストレスを生じさせているとの話もお聞きします。  答弁には、比較的容易なところを優先にという表現がありましたが、学校は人をつくる場です。子どもは日々成長しているのですから、容易な箇所はもちろん、必要なところには早期に必要な対応を施すという考え方があってしかるべきですが、再度教育委員会の考えを2点目として求めます。  また、学校の修繕費については、一定の予算配当の中で執行しているとありました。  そこで、予算を措置する財政を所管する総務部には、学校施設でこのような状況が常態化していることを含め、今後どのような予算措置を講じていくことが義務教育をつかさどる行政として責任を果たすことになるとお考えか、3点目としてお答えください。お願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  学校教育室長。    〔学校教育室長 川地正人 登壇〕 ◎学校教育室長(川地正人)  松村議員の再質問、1点目の水泳授業の実質的な時間が不足していることについての考えについてお答えします。  議員ご指摘のとおり、学習指導要領には、「水泳の指導については、適切な水泳場の確保が困難な場合にはこれを扱わないことができる」と記されており、今年度のようにプールが使用できない場合は水泳指導を実施しないという選択もございます。  しかしながら、水泳の授業は、泳ぐことだけでなく、水の怖さを知り、事故を防止するという目的の重要性を鑑みて、今年度、不便さもありますが、他校の施設を借りて2小学校の水泳授業を実施することといたしました。今年度、高鷲南小学校は高鷲南中学校のプールを、古市南小学校は駒ヶ谷小学校のプールを使用し、1から4年生は4時間程度、5、6年生は6時間程度と、他の学校に比べると若干回数は少なくなります。しかし、指導内容の精査と充実等によって時間の少なさを補えるものと考えております。具体に高鷲南小学校においては、夏休み中も水泳指導を計画し、児童がより多く参加できるように、古市南小学校においては、バスでの移動であるため、夏休み中の水泳指導は実施できませんので、1学期に実施する授業において、民間のスイミングスクールの指導員を活用し、きめ細かな指導ができるようにそれぞれ計画しております。  このように、水泳の授業は子どもたちの命を守る観点からも非常に重要であると認識しておりますので、今年度各学校と連携をとりながら、安全面を最優先に考慮しつつ、限られた時間内ではありますが、滞りなく実施してまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  教育次長。    〔教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅 登壇〕 ◎教育次長兼生涯学習室長(清水淳宅)  私からは、2点目の修繕に対する考え方についてご答弁申し上げます。  学校施設につきましては、まず第1に児童・生徒が安全で安心な学校生活が送れるように整備していく必要があります。そのため、先ほども申し上げましたように、修繕につきましては、児童や生徒の安全を確保することができないなど、至急に対応しなければならないものや、校舎の雨漏り、水漏れなどのうち、原因箇所が明らかで放置しておけば被害が拡大するおそれがあり、比較的容易に対応できるものから優先的に専門業者に依頼するなど、優先順位をつけながら対応をしております。  教育委員会といたしましては、今後とも引き続き児童・生徒の安全・安心の確保はもちろん、議員お示しの学校遊具を含めまして、児童・生徒の豊かな心と健やかな体を育む学校づくりに資するよう、必要な修繕や更新を行ってまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。  答弁は以上です。 ○副議長(竹本真琴)  総務部理事。    〔総務部理事 金森 淳 登壇〕 ◎総務部理事(金森淳)  私からは、3点目、予算措置に関するご質問についてご答弁いたします。  予算は、事務事業の執行計画、その執行に要する経費の財源調達計画、事務事業ごとの経費の支出計画を一体として、歳入歳出という形で数量化し、それをまとめた計画であり、予算の策定においては、その調製権限を有する市長がみずからの選挙公約等で掲げた政策、市の基本計画やこれに基づく実施計画、その他の中・長期的に継続して実施していくべき政策実現に向けた施策、市民の皆様から求められる行政課題を実現するための施策など、広く目を配り、その中の緊急性、必要性、要求度などの観点から優先度を判断し、計上していくものと考えています。よって、予算編成においては、予算編成方針が明確な形で示され、予算担当部課のみならず、予算要求する各部課にも徹底され、全庁的な体制のもとでなされるものであります。  また、教育委員会は、市の教育に関する事務を担任する執行機関であり、その担任する事務の性格上、強く中立性を要求される機関であることから、その事務に要する経費について予算を調製するに当たり、教育委員会の意見を聴取しなければならないものとされています。  今後も、各部課それぞれの担うべき事務事業、その現状、課題などを各部課とともにしっかりと共有し、行政目的の効率的、効果的な達成のため財務に努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  それぞれご答弁をいただきましたが、私は行政側に立った論理を聞いているのではありません。あくまで、この羽曳野で子どもが生まれ育つ中で、市立学校で学ぶ子どもの立場、子どもを預けている保護者の心に響く答弁をいただきたかったということです。危険があれば、危険を除去するのは当たり前、雨漏りのする校舎なんて今どきあってもよいのでしょうかとの思いもしますが、そのほかも含めた不都合が月に40件もある現実を対症療法的な対応でよいのかということです。幾ら移住・定住人口をふやそうとしても、子どもを通わす学校を見に行けば、コーンやロープで巻かれた使用禁止の遊具があり、学校のシンボルであるジャングルジムがない。そんな学校の姿を見て、移住しようという気持ちになれるでしょうか。  指導要領に水泳授業の時数が示されていませんが、おおむね各学年10時間の指導内容が手引に示されています。答弁の指導内容の精査と充実によって削られた時間を補うという説明はこじつけにすぎず、説得力のある説明にはなりません。ご自身の子ども、お孫さんが通う学校という立場で物事を考えていただきたいと思います。  財政からの説明がありましたが、教科書的な答弁を求めているのではありません。再度申しますが、人づくりの場がこのような状況で、ある種の危機的状況が存在する。その学校だけで完結できず、授業時間を削ってでも他の学校へ行かなければならない。ふぐあいがあれば、その都度補修費を拠出する。そんな繰り返しが果たして効率的、効果的な予算執行と言えるのか。選択と集中の考えはどこに存在しているのかということです。  羽曳野市教育大綱の基本方針3には、「子どもの健やかな成長を支える環境づくり」が掲げられ、「老朽化の対策を推進する」とあります。対症療法的対応は推進ではありません。ましてや、公教育の場はいろんな境遇の子どもが生活する場です。勉強に打ち込む子、ボール遊びが好きな子、体を動かすことが好きな子、その体を動かすことが好きな子が遊具で遊べないという状況は、本当に子どもの健やかな成長を支える環境づくりになっているのでしょうか。一度理事者の皆さんそろって、このプールが使えない2つの学校に行かれてはいかがでしょうか。プールも使えなければ、遊べる遊具もありません。使用禁止を表示するひもも、この長い時間を象徴するように、ぼろぼろになっていました。健やかに育てる環境づくりのはずがストレスをつくる環境にもなっているということを申し上げ、まだまだ言い足りませんが、次の質問に移ります。  次に、地域防災計画の見直しについてお尋ねします。  今回の見直しは、この間の災害の特徴、災害の対応などの教訓を踏まえ、今後多様な災害事象や緊急事態に対応し得る組織の編成と強化を図りながら、上位計画との整合を図るとのことでした。既に1月から庁内に検討委員会が立ち上げられ、各部署のヒアリング等も実施されるとのことでしたが、現時点においてどのような課題、どんな意見が教訓として上がってきているのか、具体の内容をまず1点目としてお聞かせください。  また、災害対応における市の最上位である地域防災計画が修正されれば、災害時職員初動マニュアル等も整合した形に修正されるべきですが、こちらについてはどうされるお考えなのか、2点目としてお尋ねします。  さらに3点目として、道の駅しらとりの郷・羽曳野の位置づけについてお尋ねします。  地域防災計画では、指定緊急避難所における広域避難所とされており、拠点としての位置づけはドクターヘリランデブーポイントとされています。しかし、熊本地震のときに見られたように、幹線道路に面し、駐車場もあり、広い敷地のある道の駅には、地域はもちろん、地元以外からの避難者があることも予測され、ドクターヘリといえども、ヘリポートに位置づけておくのはいかがかという心配があります。しかも、しらとりの郷の駐車場は4つに分散しており、実際の運用には危険なように感じます。  そこで、しらとりの郷の北側に位置する健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場をヘリポートの代替拠点としてはどうかと考えますが、ご所見をお尋ねします。  以上3点、よろしくお願いします。 ○副議長(竹本真琴)  危機管理室長。    〔危機管理室長 阪口幸雄 登壇〕 ◎危機管理室長(阪口幸雄)  松村議員のご質問に順次ご答弁いたします。  初めに、小さく1番目、洗い出された課題の具体的な内容についてですが、議員お示しのとおり、市ではこの間の災害対応等の教訓等を踏まえ、現行の災害対応の体制の課題・問題点を整理し、災害対応組織の再編につなげるべく、本年1月より部長級を中心とした地域防災検討委員会を4回開催しております。特に1月から3月にかけての3回の会議においては、本年の出水期にも間に合うよう、当面の災害警戒本部の班体制や配備職員等について優先的に議論を行ってきました。特に避難所については、この間の災害に伴う避難所の開設が大型台風接近時などにおける小学校等での自主避難所の開設や、河川氾濫リスクに備えた浸水想定区域周辺の避難所の開設など、頻度、開設数及び開設期間もこれまでの土砂災害を想定した職員配備体制では対応し切れないことから、抜本的な見直し・強化が緊急の課題として議論されてきました。  そのほか、現行の体制での本部機能の連動性の問題、避難や災害対応の長期化への備え、機動班・情報収集班など既存の班の役割や職員の配置方法等の検討、指定管理者の避難所運営における役割の整理、要配慮者支援・避難誘導体制の確保などの課題が出されました。こうした課題の抽出を踏まえて、当面の出水期までに見直しを行えるものについては、この4月より一部の班の改編、職員の配備の充実等を実施してきたところです。  令和元年度は引き続き庁内での検討会での議論や職場ヒアリングなども行い、現行の防災対応体制の基本的な再編も含む地域防災計画の修正を防災会議でご議論・ご決定いただきたいと考えております。  続きまして、小さく2番目、初動マニュアルの見直しについてご答弁いたします。  議員からは、地域防災計画の修正に伴い、災害時職員初動マニュアル等も整合性を持たすために修正が必要であるが、そのお考えはとのことです。  先ほどの答弁でもありましたように、市ではこの間の災害対応等の教訓を踏まえ、現行の災害対応の体制の課題・問題点を整理し、災害対応組織の再編を検討しており、今年度の地域防災計画の修正の中で災害本部体制等の再編を行う予定で作業を進めています。地域防災計画の修正が防災会議で決定された後、災害時職員初動マニュアルについても見直しを行う必要があると認識しております。  次に小さく③番、道の駅しらとりの郷と健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場の位置づけについてご答弁いたします。  議員からは、道の駅しらとりの郷は地域防災計画では広域避難場所及びドクターヘリランデブーポイントとして位置づけられているが、道の駅しらとりの郷が幹線道路に面して駐車場もあり、広域避難場所ということから、市域外からも多数の避難者が避難されること、また駐車場が分散されており、広さの面からもヘリポートとしての運用が危険なように感じるが、市の考えは。また北側の健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場を代替拠点として活用する考えはないかお尋ねです。  ドクターヘリランデブーポイントとは、救急隊とドクターヘリが合流する緊急離着陸場で、消防本部が現地調査も行い、安全性等を確認した上で、大阪府との調整の上選定されたものです。また、実際緊急時に使用する場合においても、消防が現地に向かい、使用に際しての危険性や支障がないかを確認し、ランデブーポイントとするか判断することとなっています。特に災害時などの緊急事態においては、施設の被害状況や避難者等の状況などにより、選定されているランデブーポイントが使用に適さないと判断される場合もあり、その場合は状況に応じて、選定されていない場所も含め、別の場所をランデブーポイントとして使用する場合もあります。  よって、災害時などに道の駅しらとりの郷の使用に支障があると判断される場合、議員お示しの健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場が使用されることも想定されます。しかし、かわりのランデブーポイントとして健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場を使用する場合も、当施設が一時避難場所に指定されていることから、そのときに使用に適するかどうか同様の判断が必要となります。  したがいまして、現在の時点であえて市として道の駅しらとりの郷のドクターヘリランデブーポイントの代替拠点として健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場の活用を地域防災計画に位置づける必要性はないものと認識している次第です。ご理解賜りますようお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  それでは、再質問をさせていただきます。  答弁では、これまで精力的に検討委員会を開かれ、出水期に間に合うよう配備体制を見直していただいたとのことです。ただ、この配備体制の改編はどのような課題のもとに行われたものなのか、その課題を職員間で共有されることが重要でないかと考えます。せっかく検討会が開かれたのですから、課題となったことを現象別に整理し、それが庁内的に共有されれば、体制を改編する意義も伝わりますし、今後の災害対応にも生かされるのではないかということです。  昨年の大阪北部地震で被災した自治体では、課題を検証・整理し、今後の備えの教訓になるとして、ホームページ上で公開しているところもありますし、府の防災会議も南トラ地震へつなぐ強化策を提言としてまとめられています。中でも特に摂津市や寝屋川市の検証報告は、できた点やできなかった点を表出しされ、この反省を踏まえた今後の対応がまとめられ公開されています。計画どおりに機能しなかった点をさらけ出し、それをオープンにすることで、危機管理対応への理解が深まったのではないかと思いますが、検討委員会で出された課題を全庁的に共有することや、広くホームページ等で公開されるお考えがないのか、1点目としてお尋ねします。  また、2点目として、避難所の配備体制を見直しされたとありますが、これまでの体制と改編後の体制を具体的にお聞かせください。  以上2点、再質問としてお尋ねします。 ○副議長(竹本真琴)  危機管理室長。    〔危機管理室長 阪口幸雄 登壇〕 ◎危機管理室長(阪口幸雄)  松村議員の再質問の1点目、検討委員会で出された課題について、個別・具体的に全庁的に共有することや、広くホームページ等で公開する考えはないかについてご答弁いたします。  地域防災計画検討委員会は、地域防災計画の修正案を作成し、防災会議への計画の修正に係る意見の具申を行うことを主な役割とする組織で、危機管理担当の副市長をトップとし、各部長、部内室長、局長など20名により構成されており、この間の会議では、主に近年の災害対応等の教訓等を踏まえた課題・問題点を整理し、災害対応組織のあり方等を中心に議論を行ってきております。  検討委員会で出された課題等の全庁的な共有につきましては、この間も委員によっては部内等において会議を開催し、検討委員会での議論内容や提案を持ち帰られ、部内での情報共有や検討を行い、その結果を次の会議にフィードバックされるなど、一定職員の間でも課題の共有化は進んでいるものと考えております。  また、今後地域防災計画の修正素案づくりに向けて、防災対応組織の再編と、それに伴う各職場における防災対応業務の業務分担の見直しを行うために、職場ヒアリングなども実施することとしており、その過程においてこの間の災害対応の課題を踏まえた各職場での議論が必要と考えております。  次に、ホームページ等での公開の考えについてですが、本市においても大きな災害に見舞われた場合などには、議員お示しの摂津市や寝屋川市などのように、災害ごとに検証し、今後の対応に生かす取り組みが必要になってくるものと認識しております。  なお、これらをホームページ等で公開するか否かに関しましては、別途その必要性や災害時の基準など、十分検討しておく必要があるものと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。  次に、再質問の2点目、避難所の配備体制について、これまでの体制と改編後の具体的な内容についてご答弁いたします。  ご承知のように、この間の災害対応への特徴として、避難所の開設が従来に増してその頻度、開設箇所数、避難者数が増加しているということがあります。平成29年の台風21号では9カ所の避難所を開設し、85名の方が避難されました。また、昨年の台風21号では17カ所を開設し、42名の方が、台風24号でも17カ所を開設し、134名の方が避難されるという、これまでにないような状況でありました。  従来の風水害の場合での避難所の開設につきましては、災害警戒本部内に避難所担当職員として土砂災害警戒情報等の発令時に開設する6カ所の避難所を想定した職員の配置であったため、急遽機動班の職員等、日ごろから避難所となる学校施設の配置や状況になれてない職員が開設・運営に当たる状況となりました。  一方、災害対策本部に震度5弱以上の地震の場合に、避難所に自動参集し、開設・運営等に当たる避難所開設班として、各避難所に2名から4名の職員の配置を行っておりました。このように、避難所の開設につきましては、災害の状況等の違いによって全く異なる職員が配備されていたことから、施設管理者との連携等で支障が出るなど、課題となっておりました。  こうしたことから、本年1月より開催しております地域防災計画検討委員会での議論を経て、従来災害警戒本部に配備していた避難所班と震度5弱以上の地震のときに直接避難所へ向かい、開設・運営を行うために配置している避難所開設班を風水害時にも対応できるよう体制を一本化し、福祉避難所を含む指定避難所26カ所に交代要員を含め各4名ずつ配置するよう見直しを行いました。このことにより、風水害時においても避難所の開設・運営を円滑に行えるよう体制を強化したところでありますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  ありがとうございました。私の思いに一定のご理解をいただいているものと受けとめさせていただきました。  災害対応は、ほとんどの皆さんが経験されたことがなかったことですから、計画どおりにできたものとできなかったものがあって当然だと思います。それを検証委員会や各部署でのヒアリングで振りかえられたところに大きな意義があると私は思います。まだ積極的に庁内共有、一般への公開へは踏み切れないようなお答えでしたが、出てきた課題を表出ししても決して非難されるものではないと思います。逆に、皆さんが困難の中で対応されていることが知られることとなり、それが自助や共助の理解へとつながるものではないかと思っています。  ただ、道の駅のドクターヘリのランデブーポイントですが、必要が生じたときに既に駐車された車両があれば、移動させるのにも時間を要します。そこに人手もとられます。そのようなことがあらかじめ予測されるのであれば、立地的にも近く、車が入らない環境にあるグラウンド・ゴルフ場の北西角の多目的広場をヘリポートとして位置づけ、常に吹き流しを設置しておけば、利用者や市民への啓発にもつながります。緊急時に貴重な時間と人員を費やすことも最小限に抑えられ、吹き流しを持って右往左往しなくてもよいだけでもプラスになります。ぜひご検討ください。  それでは、最後に防犯カメラの増設についてお尋ねします。  ここで言う増設は、現在設置助成事業として行われている自治会等団体による設置促進ではなく、市の事業として市が主体となっての設置・増設を意味します。  昨今の報道を見ていますと、犯罪や事故が生起した際、防犯監視カメラが被疑者の早期検挙や事故の検証に大きな威力を発揮しています。直近では、16日の日曜日、吹田市で警察官が襲われ、拳銃が強奪された事件でもそうでした。防犯カメラから容疑者が特定され、箕面市の山中で逮捕されました。箕面市では、1校区当たり50台、通学路の70メートルに1台の割で防犯カメラが設置されていて、足取りをリレー方式で解析できたからこそ、犯行から25時間で容疑者が確保されることにつながったと言えます。学校はほぼ平常どおり授業が行われ、住民にも安心を与えることができました。このように防犯カメラは事件や事故の事後対応、とりわけ犯罪の未然防止・抑止効果や被害の拡大防止に効果があります。  近年はこの箕面市を初めとして府内の自治体でも、設置補助制度と並行して自治体の事業として防犯カメラを増設されるようになっています。それらの自治体では、街頭犯罪の認知件数が大幅に減少するなどの効果が数字となってあらわれていて、単なる机上の空論ではないことが実証されています。これが安心・安全なまちづくりではないでしょうか。もちろん地域と警察が一体となった防犯活動も大きな要因ですが、これに防犯カメラの増設が相乗効果として奏功していることは否定できません。こうしたことから、市民の身近なところで発生する犯罪を抑止するには、今や防犯カメラは不可欠な存在です。  羽曳野市内に設置されている防犯カメラは現在、自治会等の管理で104台、市管理のカメラが75台だそうですが、この台数は極めて少ないという気がしてなりません。  以上のような観点から、通学路や街頭犯罪抑止上、必要かつ効果的な候補地を羽曳野警察と協議し、市が実施主体となり、計画的に防犯カメラを増設していくことが必要と考えますが、ご所見をお聞かせください。 ○副議長(竹本真琴)  危機管理室長。    〔危機管理室長 阪口幸雄 登壇〕 ◎危機管理室長(阪口幸雄)  松村議員のご質問にご答弁いたします。
     現在、羽曳野市では防犯カメラの増設につきましては、自治会等で必要と考え設置される防犯カメラの設置に対して、補助金の交付を行いました。平成28年度は29台、29年度は33台、30年度は17台分の補助金を交付し、防犯カメラの増設をさせていただきました。  また、警察からの依頼により、羽曳野市が所有する防犯カメラの映像提供数につきましては、年度別で平成28年度が82件、29年度は117件、30年度は174件提供させていただいたところで、年を追うごとに増加しており、防犯カメラの必要性は十分理解しております。  続いて、刑法犯の認知件数と検挙率の推移につきましては、平成28年は1,207件の認知件数があり、そのうち232件が検挙され、率でいいますと19.2%となっております。29年は935件の認知件数で、241件が検挙され、25.8%となっています。30年は715件の認知件数で、227件が検挙され、31.7%となっております。  防犯カメラは、犯罪の抑止並びに警察署の犯人検挙にもつながっているものと認識しております。これらのことから、防犯カメラの増設につきましては必要不可欠なものであると考えますが、現時点では市民の皆様の協力を得て自治会等との協働により、防犯カメラの増設を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  松村尚子議員。 ◆17番(松村尚子)  ありがとうございました。  この件につきましてはもっと議論をしたいところですが、時間がありませんので、9月議会で再度質問させていただきたいと思います。  ただ、市民の協力を得て自治会等の協働でとのことでしたが、これについては予算の効率的な拠出という側面と市民の安全という観点から課題を整理しておいていただきたいと思います。  また、補助金で設置されたカメラも、いつまでも稼働しません。時間がたてば故障をすることもあります。補修用性能部品の保有期間を考えれば、現行の予算の範囲の補助制度では、ある時期になれば台数が頭打ちになることは明らかです。  最近の防犯カメラには無線LANが備えられており、事前の協定に基づき、設置者を介すことなく警察が直接画像を取得することができます。運用情報も事後検証できるようになっていて、守口市や枚方市がこの方式を採用し、休日や夜間でも対応できるようになっています。箕面市のカメラはLANケーブル方式でしたが、16日に起きた警官の拳銃が強奪された事件も日曜日の発生ながら、この機能が有効に使われたものと想像できます。結果的に行政力と警察力が一体となって市民生活の平安を早期に取り戻した典型例ということを申し上げ、これをもちまして私からの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(竹本真琴)  次に、田仲基一議員。    〔15番 田仲基一 質問席へ〕 ◆15番(田仲基一)  通告に基づきまして、大きく2点について質問いたします。  まず大きく(1)番、世界文化遺産登録決定後のまちづくりについて6点お聞きします。  ご承知のように、去る5月14日、イコモスはユネスコに対し、百舌鳥・古市古墳群は世界遺産一覧表への記載が適当と勧告をされました。記載という最高ランクの勧告をいただいたことにより、今月末から開催される世界遺産委員会において正式決定されることがほぼ確実となりました。今回の勧告における評価内容を確認させていただきましたが、その内容は、ネガティブに捉えがちであった住宅密集地における保全など、古墳群の存在価値を大変深いところまで理解・評価していただいております。大変ありがたく感じるとともに、海外の方々にも理解を深めていただける高度な提案書を作成いただいた作業チームの皆様に心より感謝を申し上げます。  今回の質問は、今後このような多くの方々のご苦労の上に実現する運びとなりました世界文化遺産を持つ我が町羽曳野がこの財産をどのように保全・活用していくべきなのかという部分で、これまでさまざまな角度からこの場で意見、要望、また提言をさせていただきました件について再度質問するものです。今後の取り組みにおける重要と考えるものについて、吟味した上でまとめさせていただいておりますので、どうか前向きな答弁をいただきますようよろしくお願いをいたします。  まず最初に、峯ヶ塚古墳の整備活用について。  勧告がなされてから新聞、テレビ等で百舌鳥・古市古墳群について取り上げられる頻度が激増していることはご承知のことと思いますが、私がこれまで確認した番組、記事では、ほとんどが堺市百舌鳥エリアにおける取材で、次に藤井寺市、残念ながら羽曳野市が登場する場面はほとんど確認できませんでした。そこで、当市に対する世界文化遺産登録の勧告後のメディアからの取材の申し込みの数と内容をお聞かせください。  次に、藤井寺市内の古市古墳群の報道で頻繁に取り上げられておりますのが、墳丘に登り、古墳を体験できる津堂城山古墳です。古墳に触れ合える場所として、藤井寺市の津堂城山古墳での取材をたびたびテレビ等で拝見しますが、私が従前から何度も指摘しているように、ロケーション的にはLICはびきの前の峯ヶ塚古墳が百舌鳥・古市古墳群の構成遺産の中で最もそれに適した古墳と考えており、古墳公園として整備を訴えておりますが、いまだ予定すらありません。  これまで市民フェスティバル開催時など、機会を限定して数回市民開放を行っていただきました。私もその際墳丘に登り、そこから眺めることのできる日本武尊白鳥陵を中心とした古墳群と、その後ろに控える生駒、信貴、葛城、金剛山系の山並みのパノラマは絶景で、訪問者に古墳の町にやってきたことを実感していただける百舌鳥・古市古墳群エリアでの最良の場所であると認識を持っています。  この峯ヶ塚古墳の整備について、いまだ予定すらない理由と、整備するにはどのような手続が必要なのかお聞かせください。  次に、教育現場の取り組みについて。  より多くの市民に生涯学習の見地から古市古墳群の知識を持っていただきたいと考えますが、どのような取り組みをされる予定でしょうか。  また、世界遺産登録推進室は、登録決定後は教育委員会に所属する形で残すことが理想ではないかと考えますが、今後の組織についてどのようにお考えでしょうか。  次に、イコモスからも従前から指摘があったように、古墳文化を東アジア文化史の中での価値を見出すことは、国際交流、地域間交流や観光面でも重要になると考えますが、市として今後取り組む考えがあるのかお聞きします。  次に、もずふる応援隊の活動について。  現在の会員数とことしの活動の状況と今後の予定をお聞きします。  また、今回の5月14日、勧告の情報などは会員にどのようにお伝えされたのか。また、本登録決定に際しては、どのように会員の皆様と喜びを分かち合う準備をしているのかお聞かせください。  次に、日本武尊白鳥伝説の発信についてお聞きします。  当市では長年にわたり、同じく日本武尊の墓所を持つ三重県亀山市、奈良県御所市とともに都市間交流事業を行っていますが、この白鳥伝説3市の都市間交流の最近10年間の活動内容を教えてください。  また、日本武尊白鳥御陵が世界文化遺産の構成資産となることで、最も観光的効果の高い当市がこれから主導し、白鳥伝説による都市間交流をより活性化すべきと考えますが、どのようにお考えでしょうか。  また、白鳥伝説にちなんだ羽曳野市のマスコットキャラクター、タケルくんとたちばな姫を活用すべきと考えますが、いかがでしょうか。  最後に、ガイダンス施設とその機能強化についてお聞きします。  堺市では、これまでも機会を得て視察をさせていただきましたが、仁徳御陵そばにガイダンス施設があります。仁徳御陵の西側にも、その巨大さを感じ取ってもらえる施設の整備を検討されています。さらに、海から離発着できる飛行艇を使った空からの見学も計画されていると聞きます。このように堺市は積極的に取り組んでいるようですが、当市の現状と予定はどうなっているのでしょうか。  また、現在当市のガイダンス施設とされております時とみどりの交流館、道の駅しらとりの郷、また応神御陵横茶山ガイダンス施設の現状について、どれくらいの方々が年間利用されているのか。また、建設費用、年間維持費をお聞かせください。  また、過去スマートフォンのGPS機能を活用した古市古墳群のガイダンスアプリ「みささぎナビ」が観光協会によって開発されましたが、現在は廃止されています。このような多機能なスマートフォンを活用したガイダンスを復活すべきではないかと考えますが、いかがお考えでしょうか。  以上、答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  市長公室部長。    〔市長公室部長こども未来室長 山脇光守 登壇〕 ◎市長公室部長こども未来室長(山脇光守)  1点目と2点目のご質問のうち、メディアによる取材の件と世界文化遺産推進室の件についてご答弁申し上げます。  取材申込件数は、テレビが5件、新聞が10件程度でございました。テレビ取材につきましては、5件のうち1件は今後取材を受ける予定となっており、2件につきましては取材を受けましたが、放送されませんでした。  主な取材内容は、世界遺産一覧表への記載が適当との勧告がなされたことに対する感想や今後の取り組みとなっておりまして、市役所屋上から古墳を撮影されたり、古墳グッズの紹介もしていただきました。  次に、世界文化遺産推進室の所属に関するご質問についてご答弁申し上げます。  まず初めに、この間の経緯についてご説明申し上げます。  当初は、古墳群・文化財を中心に議論が進んでいたことから、平成21年4月の時点で教育委員会に「生涯学習室社会教育課世界遺産登録準備室」として設置いたしました。その後、大阪府、堺市及び藤井寺市など他の自治体及び外部機関との調整の必要性が高まったことから、調整機能の拡充を図るため、市長部局に移管することとし、平成23年4月に市長公室政策推進課内に「世界文化遺産推進室」を設置、平成26年4月には市長公室の部内室として「市長公室世界文化遺産推進室」に改組いたしました。  なお、平成27年9月より、特別職、市長部局の部長、教育委員会の室長などで構成する「羽曳野市世界文化遺産登録推進本部会議」を設置し、全庁的な取り組みとしての推進体制を構築しております。市長部局へと所管が移った後も教育委員会とは適切に連携しており、世界文化遺産の登録が決定された後にも、大阪府を初めとする他自治体及び外部機関との調整は続くものと考えられますので、当面の間は市長部局のまま継続してまいりたいと考えておりますが、組織のあり方については常に検討を行い、適切な組織の運営に努めてまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  教育次長。    〔教育次長兼生涯学習室長 清水淳宅 登壇〕 ◎教育次長兼生涯学習室長(清水淳宅)  ご質問のありました小さく1点目、峯ヶ塚古墳の整備・活用についてご答弁申し上げます。  峯ヶ塚古墳は、本市では立ち入りが可能な唯一の前方後円墳であり、自由な見学が望ましいと考えていますが、以前自由な見学を行っていたころ、古墳の表面を見学者の踏圧や滑り遊びなどで傷めたことがあります。また、南及び西側には濠としてのため池が現存しており、たくさんの方が来訪される公園内にあって安全性を確保するため、現在では一定立ち入りを制限せざるを得ない状況です。  峯ヶ塚古墳の整備については、平成30年3月に策定した「史跡古市古墳群整備基本計画(第1次)」において、群内にある古墳の中で確認調査が実施され、多くの基本データが蓄積され、早期に整備が可能な古墳の一つと位置づけています。「往事の古墳を体験し、親しめる公園づくり」をメインテーマとし、1、古墳の復元整備を目指し、築造された往事の大きさを体感できるようにすること。2、副葬品や埴輪等の出土品を紹介するため、既存施設を活用して実物を見学できる機会をふやすことなどを具体的に検討することとしております。  今後、実際に整備に至るまでは、有識者から成る古市古墳群整備検討委員会により、その整備実施計画の内容を諮った上で、整備案を立案しつつ、世界遺産の構成資産である古墳整備のあり方に関して、文化庁とも十分な調整や協議を行う必要があります。また、整備内容が決まった場合、国の史跡であることから、史跡現状変更許可申請書を提出の上、国の審査会での意見を踏まえた上で着手することとなります。  また、工事を実施するには、国の補助事業の認定を受けることになりますので、担当部門と事前に十分な調整を図ることなどの手続が必要となりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。  続きまして小さく2つ目、教育現場の取り組みについて、より多くの市民に生涯学習の見地から古市古墳群の知識を持っていただきたいと考えるがどうかとのご質問にご答弁申し上げます。  本市ではこれまでも世界文化遺産の登録を目指す過程で、古市古墳群の魅力や歴史的な価値を多くの市民に知っていただけるよう、歴史講座の開催や市民フェスティバルでの啓発を進めてきております。  具体的には、陵南の森公民館やはびきの市民大学で歴史講座を開講するほか、中央図書館と陵南の森図書館で百舌鳥・古市古墳群コーナーを設置し、関連図書を常設展示しています。また、埋蔵文化財展示室では、古市古墳群からの出土品を中心に展示するとともに、茶山グラウンドと峰塚公園管理棟ではパネル展示と映像放送も行っています。古市古墳群に関するリーフレットについても、世界遺産推進室と文化財保護課でこの間、数種類を作成し、配布を行い、市民への資料提供を行っているところです。先ほどの図書館では、イコモス勧告後、関連図書の常設展示に加え、リーフレットの配置も行ったところ、持ち帰られる市民が多くおられ、興味関心が高まっていると感じられるとの報告を受けております。  多くの市民に古市古墳群の知識を持っていただき、郷土愛を深めていただくことは、これからますます必要になってくるだろうと認識をしておりますので、現在取り組んでおります市民向け講座等の充実やイベント、シンポジウム等での啓発を進めていきたいと考えております。  続きまして、小さく3つ目、東アジア文化史における古墳群の存在についてご答弁申し上げます。  議員お示しのとおり、古市古墳群内の古墳から出土した数多くの副葬品については、明らかに東アジア諸国との文化や技術の交流を見てとることができます。例えば誉田丸山古墳出土と伝えられる国宝の金銅透彫鞍金具は、中国北部の騎馬民族系の優品と考えられています。また、峯ヶ塚古墳から出土した耳飾りや三叉形垂れ飾りなどのアクセサリー、太刀を装飾する金や銀製品なども朝鮮半島から直接もたらされたか、製作技術が伝わったものと考えられます。  百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産への登録が決定した際に、東アジア諸国からも、関連するこれらの資料を初め、日本の考古学や古墳への関心が高まるものと思われます。こうした資料の研究者や強く興味を持たれている方々との人事交流は、日本における当該資料の研究レベルや資料の付加価値を高めることができるものと考えられます。また、互いの研究成果や情報交換や共同研究は、東アジアの視点での日本の古墳時代の技術や文化、伝達ルートなど、さまざまな謎の解明につながるものと期待されます。  一方、これらの資料は、本市だけではなく日本を代表する資料でもあることから、関係する市町村や大学等の研究機関と連携を図りつつ、どのような国際交流や地域間交流が可能であるのか、視察や見学などの対応ができるのかを研究してまいります。  答弁は以上です。 ○副議長(竹本真琴)  世界文化遺産推進室長。    〔世界文化遺産推進室長 南里民恵 登壇〕 ◎世界文化遺産推進室長(南里民恵)  私からは、4点目、5点目、6点目についてお答えします。  4点目、もずふる応援隊の活動についてお答えします。  まず、現在の会員数ですが、羽曳野市で登録されている方が団体で189団体、個人で1,998人です。藤井寺市と合わせると、団体206、個人2,305人となります。  従来、市や推進本部でのイベントやシンポジウムなどの開催の際、会員の皆様にメールでご案内して参加を呼びかけることなどを行ってきました。平成29年度からは、もずふる応援隊との共催で、古墳や世界遺産に興味関心を持ってもらうためのイベント、「古墳DEるるる」を開催しています。企画段階からもずふる応援隊の方が中心となって取り組んでおられ、ことしも実行委員会が始まっています。イコモス勧告が出されたその日、報道提供と同じタイミングでもずふる応援隊員の皆さんにはメールでお知らせしました。世界遺産委員会開催時には、市民の皆さんと一緒に審議の様子を見守るパブリックビューイングを実施しますが、もずふる応援隊の皆様にも参加を呼びかけ、ご一緒に登録を喜び合いたいと思っています。  5点目の日本武尊白鳥伝説の発信についてのうち、私からはタケルくんとたちばな姫についてお答えします。  タケルくんとたちばな姫は、白鳥陵古墳にまつわる伝説を形にしたキャラクターとして、これまでさまざまなイベントなどで羽曳野市青年会議所のご協力を得て活用させていただきました。今後ともそのような形でご協力いただけたらと考えています。  6点目、ガイダンス施設とその機能強化についてにお答えします。  世界文化遺産登録を目指す古市古墳群のガイダンス施設としては、本市文化財展示室を初めとして陵南の森歴史資料室や峰塚公園管理棟、茶山テニスコート管理棟、そして市民ギャラリーを活用しています。このうち、ご質問の3つの施設についてお答えします。  まず、峰塚公園管理棟である時とみどりの交流館は、平成30年度の利用者2,679人、建設費用7,165万2,000円、平成30年度の維持管理費369万円です。ただし、このうち光熱水費は峰塚公園全体のものです。ここでは峯ヶ塚古墳から出土した魚佩のレプリカや埴輪の実物資料、そして古市古墳群を紹介するパネルを展示しており、あわせて百舌鳥・古市古墳群の価値・魅力を伝える動画を上映しています。  次に、道の駅しらとりの郷の情報案内施設についてです。施設内には、周辺の観光情報などを提供する端末機、モニターを設置、イベント関連の冊子やチラシ、ポスターの配架や掲示を行っています。建設費用は、隣接する24時間トイレ棟と合わせ6,075万3,000円、30年度の年間維持費は491万9,231円です。  茶山テニスコート管理棟は、応神天皇陵古墳など周辺の古墳の説明看板を設置しており、休日には百舌鳥・古市古墳群の価値・魅力を伝える動画を上映しています。建設費用は5,299万3,500円、平成30年度の年間維持費はテニスコートも含め235万1,568円でした。平成30年度の年間利用人数は3,286人でした。このうち、ガイダンス施設としての部屋の貸し出しの実績はありませんでしたが、説明看板が設置されているテラス部分やトイレの施設はよく利用されています。市やボランティアの方がガイドするときは、よくこの施設を利用しています。ほかに文化財展示室では、応神天皇陵古墳の周辺から出土した埴輪や峯ヶ塚古墳の副葬品など、いずれも目をみはるすばらしい出土遺物の展示を行っております。  陵南の森歴史資料室では、古墳時代だけでなく、連綿と続く羽曳野市の歴史を展示、さらに市民ギャラリーでは、古市古墳群全体のガイダンスとなる展示を定期的に内容を変えて行っています。市内の古墳をめぐる中で、それぞれの施設を訪ねていただき、それぞれの場所に特徴的な遺物などに触れていただけたらいいのではないかと考えています。  「みささぎナビ」については、現在利用することはできませんが、そのデータを活用して作成された「大阪てくてく羽曳野AR」というアプリがあります。これは「大阪てくてく羽曳野」の地図と連動して、観光地や食事ができるところなどのスポットを紹介するものです。  私からは以上です。 ○副議長(竹本真琴)  市民人権部理事。    〔市民人権部理事 山田剛史 登壇〕 ◎市民人権部理事(山田剛史)  私からは、小さく⑤番、日本武尊白鳥伝説の発信についてのうち、都市間交流の活動内容と当市の主導による交流の活性化についてご答弁申し上げます。  まず、最近10年間の活動の内容についてでございます。この三市交流は、平成10年11月に三重県亀山市、奈良県御所市との間で「日本武尊・白鳥伝説ゆかりの地、御陵のあるまち」というご縁により、将来に向けて文化・産業を初め、幅広い分野において都市間交流を図り、活性化につなげていくことを目的に合意書を交わしたものでございます。そして、翌11年度に交流事業を亀山、御所、羽曳野の輪番によって、最近10年間は2年に1回の開催とし、これまで15回の交流を重ねてまいりました。  この10年の交流の歩みをご説明しますと、平成22年6月の第11回交流事業を御所市当番のもと、平城京遷都1300年祭平城京跡会場において、四季の祭りをテーマとした舞台の鑑賞やウォーキングツアーなどを行いました。  平成24年10月の第12回交流事業では、羽曳野市において河内ワイン祭りへの参加や、歴史散策として駒ヶ谷地区の歴史遺産をめぐる約3.8キロのウォーキングツアーを開催したところであります。  平成26年11月の亀山市における第13回交流事業では、「ヤマトタケル群行ウォーキング」や日本武尊御墓の見学、ミュージカル「TAKERU」の鑑賞を行いました。  平成28年11月、御所市開催の第14回交流事業では、御所まち及び市民交流に関する講演会の後、霜月祭を観覧し、白鳥陵を見学したところであります。  直近の第15回交流事業が平成30年10月に本市が会場市となり、はびきの市民大学学長河内厚郎氏によるスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の講演に始まり、NPO法人フィールドミュージアムトーク史遊会のご協力のもと、市民会館からLICはびきのまでの移動に合わせ、周辺歴史遺産を解説していただきました。また、本市職員による百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向けた取り組みの紹介や峯ヶ塚古墳の現地説明、フィールドミュージアムトーク史遊会による白鳥陵と周辺の案内・説明を行いました。さらに、駒ヶ谷駅西側公園における「はびきのの夕べ」にもご参加いただいたところであります。
     次に、最も観光的要素の高い当市が主導し、白鳥伝説都市間交流を活性化すべきとのお尋ねについてでございます。  この交流事業は輪番制で開催していることから、会場市が中心となり、白鳥伝説にちなんだ歴史・文化や芸術、各種の地域特性を生かした取り組みなど、幅広い分野から企画されております。次回は令和2年度に亀山市にて開催予定でありますが、本市としましては、世界文化遺産のある町羽曳野の魅力をPRしながら、市民交流がさらに深められるよう、事業内容について提案してまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  田仲基一議員。 ◆15番(田仲基一)  答弁ありがとうございました。  それでは、再質問はせず、意見、要望とさせていただきます。  世界文化遺産となる古市古墳群の活用において、何よりも当市が取り組むべきと考えるのが峯ヶ塚古墳の整備ではないでしょうか。古市駅近く、すばらしい古墳のある風景を体感できる、百舌鳥・古市古墳群の中でも他にないスポットが峯ヶ塚古墳の墳丘であると考えています。答弁からは、後は市の決断あるのみという印象を受けました。早期の整備に向けて決断いただきますように重ねて要望させていただきます。  教育現場の取り組み、生涯学習の見地から古市地区古墳群の知識を市民にという部分では、市民大学などを通じて行っていただいてはいますが、市民向けの公開講座をインターネットによる動画配信サービスなどを活用して、家にいながらでも学べるような環境をつくっていただければありがたいなと考えております。  東アジア文化史における古市古墳群の存在についてですが、昨年に引き続き、先週の水曜日も駒ヶ谷地区の飛鳥戸神社に韓国からの高校生、修学旅行生が関西空港に到着して初めの見学地としてバス2台で訪問され、峰塚中学の中学生の皆さんとともに歓迎・交流をさせていただきました。この飛鳥戸神社に祭られております百済時代の昆支という人物は、当時の百済の王様の弟でありまして、その昆支の生んだ子どもが韓国公州市のほうで武寧王という百済の王様になっております。この公州から来られた高校生たちです。  その中では、後日韓国のその高校の校長先生からお礼のメールをいただきました。その中には、「大阪、奈良、京都と各地を訪問したが、住民の方々にあれだけ歓迎され、交流できた場所はなかった。飛鳥戸神社を見学コースに取り入れて本当によかった」と、感謝の言葉が込められていました。このようなことが実現しているのは両国の歴史研究者の相互交流のたまものであり、私も所属している日韓の民間交流団体、昆支王国際ネットワークの果たした役割は大きなものであると実感しております。  イコモスにおいても指摘されていた東アジアにおける古市古墳群の価値について、今後さらに行政や学術関係者が交流を深めることで、両国の間で古墳群の新しい価値の共有が広がり、ひいては多くの観光客が羽曳野市に訪れることにつながっていくと考えています。行政・教育機関レベルでの相互交流を深めていただきますようにお願いをいたします。  もずふる応援隊については、登録決定後のあり方について方針を定めていただき、登録はしているが何もない、何も参加しないというのではなく、ともに人類共通財産となる古市古墳群を後世に引き継ぐプライドを持っていただける活動を展開し、さらに全国から会員がふえる仕掛けを検討ください。  日本武尊白鳥伝説の発信については、これまでも何度も意見や要望しておりますが、古市古墳群の魅力を多くの方に理解してもらうには、上空からその大きさを実感してもらうことだけではなくて、古墳に眠る人、その古墳をつくった人、そして古墳を守り続けている人の物語をさまざまな角度で発信することが重要であると考えております。その意味で、日本武尊の物語は当市の持つ無形の財産です。何度も映画化、小説化、漫画化、スーパー歌舞伎として日本武尊の物語が取り上げられているのは、それが現代にも通じる感動の人間物語であるからです。また、日本武尊にまつわる伝承は、九州から広く関東、東北まで、亀山、御所、羽曳野市だけではなく、全国各地に驚くほどあります。日本武尊伝承をネットワーク化し、日本遺産登録することは、世界文化遺産登録後の当市の次の目標であると私は考えています。今回お聞きした3市の都市間交流はその核となるもので、白鳥陵古墳が世界文化遺産登録された暁には、当市が率先して古市古墳群世界文化遺産を内外に発信する重要コンテンツとして、日本武尊白鳥伝説に着目すべきではないでしょうか。羽曳野市のマスコットキャラクタータケルくんとたちばな姫の活用についても同じです。  現在の職員の方々には、タケルくんとたちばな姫は一般社団法人羽曳野青年会議所のものであるという間違った認識をされている方が多いのですが、そもそも当時、商工会と青年会議所で生み出し、羽曳野市から市のマスコットキャラクターとして認定をいただいており、当時の大阪府のご当地キャラクター名鑑にも羽曳野市の代表として長年ウエブサイトにも掲載されておりました。ブドウのキャラクターつぶたんの存在は、それはそれであってもよいのですが、世界遺産関連、歴史関係のイベントで各市のキャラクターが集まるときぐらいは、堺市のハニワ課長、藤井寺市のまなりくん、太子町のたいしくんと並んで、明らかに不自然な現状を修正すべきであると考えます。現状は、羽曳野市が世界遺産の取り組みに後ろ向きではないのかという間違った印象を市内外に与え続けていると思います。  市長は以前、私の同様の質問に対して、市のキャラクターは時代時代、必要に応じて変化してもよいのではないかという趣旨の答弁をされました。それならば、世界文化遺産の決定する今こそが必要に応じて再度変化するときなのではないでしょうか。多くの市民がそれを願っています。  ガイダンス施設のあり方については、点在する今あるものを生かすという考え方は、財政力が豊かでない当市においては、それはそれで一定理解しなければならないかもしれません。けれども、では今あるものを生かし切れているでしょうか。先日の室長の答弁にありましたように、市役所横の文化財展示室のほかにない価値は私も同感とするものです。それが予算の都合であるということは別にして、本物の埴輪などがガラスケースに入っていない、空気を感じ取れる環境に置かれているということは、本当に貴重です。陵南の森の展示物しかり、施設は脆弱でも、保管する当市の文化財は一級品です。残念ながら、その事実を多くの方が知りません。これは見せ方、伝え方の問題であり、広告代理店などその道のプロのコンサルティングでこの原石は大きく光り輝くのではないでしょうか。羽曳野市の古墳文化の伝え方について、伝え方のプロのアドバイスを受けることを検討していただきたいと思います。  スマートフォンGPS機能を活用した古市古墳群のガイダンスアプリについて、過去当市の観光協会が阪南大学と協働して開発した「みささぎナビ」のことを取り上げました。「みささぎナビ」は、羽曳野市内の古墳や寺社仏閣、市内公共施設の表示だけではなく、公衆トイレの位置、車椅子での利用の可否などに加え、災害時の避難所の場所も入り口の画像つきで表示できるようにしたすぐれたアプリケーションでした。開発時期が早過ぎたのか、残念ながら諸般の理由で現在は廃止されております。過去のこのような先進事例を参考に、訪問者の方々が安全で周遊しやすい環境を再構築していただきますように要望したいと思います。  古市古墳群の存在について、過去20年前から青年会議所の仲間を中心に、ともに日本武尊白鳥伝説を通じ、その価値を市内だけでなく全国に訴えてまいりました。日本武尊白鳥御陵を含む古市古墳群を世界遺産にというキャッチフレーズはそのころからのものです。今回の世界文化遺産関連の質問を行うに当たり、過去の私が議場で行った関連質疑を再度見直しました。その質問回数は、代表質問、一般質問合わせて全51回中24回と、およそ2回に1回、この世界遺産関連の質問を行ってきました。悲願の登録を目の前に、これまでの総括として過去の要望を実現できていない部分を中心にさせていただきました。認定を前に、北川市長を初め、これまで本事業にかかわっていただいた歴代の関係職員の皆様に心から感謝を申し上げます。  20年前、私たち郷土の古墳文化を愛する有志が古市古墳群には世界遺産の価値があると訴え始めたころ、世間は半信半疑どころか、まず無理という雰囲気でした。当時の状況を鑑みると、本当に夢のようです。時間こそかかりましたが、かえってその時間が機運の醸成の意味で大切な時間であったのかもしれません。大都市堺と比較し、財政面、マンパワーでも明らかに劣っている羽曳野市が世界遺産を持つ自治体として今後歩んでいく道は厳しいものであるとは理解しております。しかし、市民力と、また南河内近隣市との互恵関係を構築することで、堺市にはできない羽曳野市ならではのアプローチが行えると信じ、私も微力ではありますが、今後ともライフワークとしてこの課題に取り組むことを誓い、次の質問に移ります。  大きく(2)番、観光、移住・定住促進のためのシティーセールスについて質問します。  まず、宿泊施設、定住希望者の誘致についてお聞きします。  大阪においては、観光客の増加に伴い、現在、民泊・シェアハウスの需要が急増しており、この傾向は2025年の大阪・関西万博に向けてさらに強まると予想しますが、市としての取り組み状況はどうなっているのでしょうか。また、全国自治体の大きな課題であります移住・定住促進に対する現在の取り組みについてお聞かせください。  次に、百舌鳥古墳群との交通アクセスについてお聞きします。  前回答弁のあった民間事業者による百舌鳥古市間の定期バス運行計画の進捗状況をお聞かせください。  また、両古墳群を結ぶ安全に通行できるサイクルロードがあれば、より多くの来訪者を見込めると考えますが、中央環状線に沿ってサイクルロードを検討できないか、ご意見をお聞かせください。  次に、南大阪自治体間の観光政策の連携について。  南河内エリアにはすばらしい歴史資産が点在しています。市の枠組みを取り払い、観光について来訪者ファーストで取り組むべきと以前から主張しております。現状の組織、華やいで南大阪の現状では、これからふえるであろう国内外からの訪問者への対応は弱過ぎるという指摘を何度もいたしておりますが、自治体の枠を超えてシームレスに観光施策に取り組む強力な組織が必要と考えます。このままの体制でよいという姿勢は今も変わりがないのでしょうか。観光施策への取り組み機運が南河内各自治体において高まる中、今こそ南河内の各自治体に呼びかけ、南河内観光サミットを開催すべきと考えますが、この件についても当市が旗を振る予定はないのか、これまでの答弁と変わりはないのかお聞かせください。  次に、従前から要望しておりますフィルム・カウンシルの設置についてお聞きします。  大阪には、府内での映画、CM、番組取材に対する需要と供給を取り持つ大阪観光局が運営する大阪フィルム・カウンシルという組織があります。世界遺産決定後、認知度が飛躍的に向上するであろう当市において、大阪観光局と連携できる組織として、市内での取材・撮影のバックアップ、エキストラの確保などを担う組織団体を創設することは、市の活性化に大きな役割が期待できるのではないかと考えています。  そこで、質問ですが、現状メディア対応の窓口はどうなっているのでしょうか。また、このような外部団体との折衝には観光協会などの民間団体のほうが親和性が高いと考えます。民間非営利団体にその担いを託すべきと考えますが、いかがでしょうか。  次に、市民の外国語語学研修についてお聞きします。  当市ではこれまで、市が必要とした際に通訳などを依頼する外国語の話せる市民の人材バンクがあったと記憶していますが、現在の当市が把握している外国語を話せる市民の現状をお聞かせください。  また、今後海外からの来訪者対策として、市民が気軽に外国語が学べる仕組みが必要であると考えますが、その必要性についていかがお考えでしょうか。  最後に、2025年大阪・関西万博を見据えた施策展開についてお聞きします。  以前、大阪府が提唱した万博サテライト会場へのエントリーについて質疑を行いましたが、情報収集など、その後の状況についてお聞かせください。  以上、1回目の質問とさせていただきます。答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(竹本真琴)  市長公室部長。    〔市長公室部長こども未来室長 山脇光守 登壇〕 ◎市長公室部長こども未来室長(山脇光守)  1点目、4点目、6点目について順次ご答弁申し上げます。  1点目、民泊に関する市としての取り組みについてでございますが、宿泊施設を営むには旅館業法に基づく許可、もしくは特区民泊の特定認定を受ける、または住宅宿泊事業法に基づく届け出を行う必要があります。民泊事業における営業許可手続や事業者の監督業務は保健所設置市を除いて大阪府の所管となります。したがいまして、本市としては直接開業等に関与することはできませんが、住民の福祉の向上という自治体の基本に立ち、状況に応じて大阪府を初めとする関係機関と連携しながら対応・支援してまいりたいと考えております。  次に、定住促進に関する現在の取り組み状況ですが、定住に関する意識については、単独の事業により効果が上がるというものではなく、市が取り組んでいる施策全般を通して総合的に評価されることにより向上するものであると考えます。特に市民の関心が高い地域のにぎわいづくりや安心・安全、子育て支援など、時宜に応じたさまざまな施策を実施することが肝要であります。  本市においては、道の駅や観光案内所などの拠点整備やイベントの開催など、にぎわいや交流を生む施策、はびきの中学生study-OやLICウェルネスゾーンなど、学びや健康に関する環境整備、認定こども園の設置を初めとした子育て環境の整備など、市の魅力を高める施策に取り組んでいるところであります。これらの施策を進めながら、多くの方に興味を持っていただけるよう、同時並行的に移住・定住情報サイト「はびすむ」や住民参加型プロモーションムービー、定住促進ガイドブックなどを通して広く情報発信を行っているところでございます。  次に4点目、フィルム・カウンシルを設置し、市のメディア対応を一任すればとのご提案についてです。  本市への問い合わせの内容は多岐にわたり、その手段も電話、メール、来訪などさまざまな状況となっております。内容によってそれぞれの部署が対応することになりますが、メールなどによる問い合わせについては市民人権部市民協働ふれあい課が、新聞、テレビ、ラジオなどのメディアに対する対応は市長公室秘書課がそれぞれ窓口となっております。世界文化遺産登録が実現すれば、本市の認知度は上昇し、問い合わせ件数もふえることが想定されますが、冒頭にも申し上げましたように、メディアからの問い合わせといえども、その内容は多岐にわたるため、これらの業務を一律に民間非営利団体に託すことは、回答の正確さや回答までの迅速性の確保などを総合的に勘案しますと、市として対応するほうが適当であると考えているところでございます。このため、当面の体制としては現状を維持し、問い合わせの内容などについて情報の収集・蓄積を行ってまいりたいと考えております。  最後に6点目、2025大阪万博を見据えた施策展開についてでございます。  万博開催に向けた動向としまして、本年1月30日に国、地方自治体、経済界の協力のもと、万博の準備及び開催運営等を行う一般社団法人2025年日本国際博覧会協会が設立されました。4月19日には「平成三十七年に開催される国際博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律」が成立し、5月31日には2025年日本国際博覧会協会が博覧会業務を適正かつ確実に行うことができると認められるものとして、同法の規定する博覧会協会に指定されております。  こうした万博開催に向けた組織や法制の整備と並行して、本年1月末、経済産業省に大阪・関西万博具体化検討会が設置されています。この検討会は、万博のテーマや開催計画についてより具体的な検討を行い、来年5月までに博覧会国際事務局への提出が求められている登録申請書の作成に活用していくことを目的としたもので、関係自治体、経済界、学識経験者、文化人などが委員として参画しています。  現在、同検討会のワーキンググループにおいて、各論点に精通した専門家に対するヒアリング等を実施するとともに、博覧会協会、大阪府及び大阪市などと連携して検討が行われているところです。その主な論点の一つとして、サテライト的な展示、関連イベントの実施など、万博会場と連携した取り組みについても上げられており、ことし夏ごろには検討結果を取りまとめることとされています。  このように、現在は万博開催に関する具体的な検討が行われている段階であり、国、府などからサテライト会場の取り組みに関する具体的な方針等は示されておりませんので、引き続き情報収集に努めるとともに、国、府などの動向を注視してまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  市民人権部理事。    〔市民人権部理事 山田剛史 登壇〕 ◎市民人権部理事(山田剛史)  田仲議員ご質問の小さく⑤番、市民の外国語研修についてのうち、私からは外国語の話せる市民の現状についてご答弁申し上げます。  本市では、平成21年4月に多文化共生推進ボランティア登録制度を設け、外国人住民等からの依頼に応じて市役所窓口や病院、学校等において通訳が必要な場合に、登録いただいたボランティアの方に有償にて通訳をお願いしております。これまで英語、中国語、韓国語、スペイン語のボランティア登録があり、韓国語、英語、スペイン語の通訳をお願いした実績がございます。  なお、ボランティアの登録有効期限は2年間であり、更新制をとっております。  今後は当ボランティア登録制度を維持発展させ、さらには市民ボランティア団体や公益財団法人大阪府国際交流財団との連携を強化しつつ、語学堪能な市職員にも活躍してもらいながら、地域社会の構成員である外国人住民の方々が安心して快適に暮らすことができるまちづくりを進めてまいります。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  世界文化遺産推進室長。    〔世界文化遺産推進室長 南里民恵 登壇〕 ◎世界文化遺産推進室長(南里民恵)  私からは、2点目と5点目の後段についてお答えします。  先に、5点目の市民の外国語研修についてのご質問の後段、市民が気軽に外国語を学べる仕組みについてご答弁します。  世界文化遺産登録が決定した後、特に数年間は海外からの来訪者が増加するものと考えています。世界文化遺産を通して地元の皆様がホストとしてこのような海外からの来訪者の方々と相互に友好交流を図ることができれば、地元市民、そして来訪者の双方が幸せを感じることができるのではないかと思います。  これまでに行われてきた例としては、平成29年・30年度にボランティア団体の主催で「古市古墳群を英語でガイド」講座が開講されました。講座は、市民の皆様が気軽に英語を学びながら古市古墳群の魅力を伝えることができるようにという目的で、1回90分、全6回の講座を3クール実施されました。1クール3,000円の講座で定員は30人としていましたが、実際には定員を超えての申し込みがあったと聞いています。参加された方は、「今までは外国の方を見かけても避けていたが、この講座に参加してから、歩いている外国人の方を見かけたら話しかけるようになった」とおっしゃっていました。本市としては、今後もこのような取り組みがより活性化するように支援をしていくことができればと考えています。  次に、2点目の百舌鳥古墳群との交通アクセスについてです。  羽曳野市は、市役所と仁徳天皇陵古墳拝所を結ぶシャトルバスを2年前から運行させていますが、大阪府の事業として、百舌鳥エリアと古市エリアを結ぶシャトルバスの運行が7月スタートを目標に実施されます。バスは、堺市、羽曳野市、藤井寺市に1カ所ずつとまり、1日複数回運行される予定です。民間のバス会社に委託して有料で運行させることになっています。今年度は社会実験として委託事業で実施されますが、ニーズがあり、採算がとれるようであれば、来年度以降は民間事業者の通常のバス事業として運行される予定です。  ご質問の大阪中央環状線は府道ですので、羽曳野市単独では何ともしようがありませんが、堺市、藤井寺市とともに百舌鳥エリアと古市エリアを結ぶもずふるレンタサイクル事業も行っており、両エリア間を安全に走行できるルートの整備は本市としても希望するところですので、サイクルロードの整備について大阪府へ要望していきたいと考えています。  以上です。 ○副議長(竹本真琴)  生活環境部長。    〔生活環境部長 松永秀明 登壇〕 ◎生活環境部長(松永秀明)  私からは、③番、南大阪自治体間の観光政策の連携についてご答弁申し上げます。  議員もご承知のとおり、本市では広域的な観光事業について、華やいで大阪・南河内観光キャンペーン協議会事業に参画しているところです。同協議会では、各自治体単独では行いにくい事業について、自治体・企業が同じテーブル上で広域的な観点から検討しており、議員おっしゃるようなシームレスな関係のもとで事業に取り組んでおります。  本年度は、従前までのイベントの開催のほか、電鉄会社などと連携し、広告媒体を活用した宣伝広告や、広域観光研究として国のアドバイザー派遣事業等を活用し、観光消費の拡大やターゲット層へのアプローチなどを検討してまいります。今後も南河内としての観光行政を各団体が力を合わせて進めてまいります。  議員ご提案の観光サミットの開催につきましては、現在開催に向けた具体的な予定はございませんが、各団体を代表して参画する華やいで大阪・南河内観光キャンペーン協議会の場において、さらに連携を高めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○副議長(竹本真琴)  田仲基一議員。 ◆15番(田仲基一)  答弁ありがとうございました。  では、南河内自治体間の観光政策の連携についてのみ1点、市長に再質問させていただきます。  答弁からは、これまでと変わらないスタンスであるという印象でした。自治体の枠を超えて共同で物事に取り組むということは、残念ながら行政が不得手とするところであるということは私も理解をしております。しかし、観光行政とは、その枠を超えるところからしか生まれません。当市にも観光課を創設していただき、その動向を常に見守っております。現場の職員の皆さんが本当に汗をかいて努力をされている姿は常々敬意を表しておりますけれども、残念ながら市民や他団体との協働という部分では、何か手かせ足かせをかけられているような印象があります。言いかえれば、情熱は確かにあっても、その熱を外に向けて放射、発散できずにオーバーヒートを起こしかけているエンジンのようです。エンジンが生み出したエネルギーを駆動することでタイヤを回して車体を前進させなければ、ガソリンの無駄遣いです。  観光行政は、見知らぬ人同士がどれだけつながるかが肝心であり、道を示し、職員さんに向けてその扉をあけるのが私たち政治家の仕事でもあると思います。世界文化遺産と日本遺産の2つをあわせ持つことになる当市のかじ取り役として、市長には南河内観光を広く他団体と連携し強化していく責任もあるのではないかと考えますが、市長の思いをお聞きしたいと思います。 ○副議長(竹本真琴)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  田仲議員のご質問にお答えをさせていただきます。  議員からは、南河内を含めて観光産業に積極的に取り組むべきではないかというようなご趣旨であったと理解をいたしております。こうした関連したご質問については、一昨年もお尋ねをいただきまして、そのときも答弁をさせていただきました。積極的に南河内の各市町村と連携をとって観光施策について進めていきたいということの答弁をさせていただきました。今も変わってはおりませんし、その姿勢、2年がたちましたけれども、その姿勢を積極的に今南河内の中でも発言をさせていただいているところでございます。  特に古墳につきましては、さまざまな思い、議員のかける思い、また私自身のかける思いもございます。これは当然受けとめ方、また考え方の違いはあっても当然であるかもしれませんけれども、しかし共通して言えることについては、4世紀、5世紀、6世紀に巨大古墳群が築造された、そしてその築造された古墳の傍らで私たちは生をうけて、そして成長して今あるところであります。しっかりと、今も変わらぬこの古墳というのを大事にしていきたいな。そのありのままの姿、自然というのを大事にしていきたい。そして、その思いをしっかりと多くの皆様に知らせていきたい。また、来ていただいて見ていただきたい、体験していただきたい、こういう思いは私自身もしておりますし、議員もそうであろうというふうに思っております。  そうしたこの思いを私たちは今どのような形の中で具体的に進めていくべきかということでの私はお尋ねだったというふうに思っております。本市はこれを観光事業における周辺の自治体と広域組織として今現在、華やいで大阪・南河内キャンペーン協議会というのを、議員も組織されているのは御存じだろうというふうに思っております。南河内の市町村に加えて電鉄会社、そしてそれぞれの各機関、また議員もご承知のとおり、大阪観光局の参画によって、それぞれの特性を生かして今現在広域的に、より機能的に活動されているところであります。今、担当の部長からもお答えをさせていただきましたように、そうした活動、かなり積極的に活発に活動されているのではないのかなというふうに私自身は感じています。  しかしながら、このままではというよりも、やっぱり積極的にもっと私たちの持つこの羽曳野のよさをしっかりと前に出す、そしてまたそれを南河内の各市町村とそれぞれ連携をとってやる、このことが一番今問われているときであります。ご承知のとおり、南河内の各市町村の観光への取り組みは以前よりも相当強い思いを持って、各首長、自治体は動いております。羽曳野市もその一つであるというふうに私は認識をいたしております。
     特に羽曳野の場合、議員もご承知のとおり、もう10年以上前につきましては、およそ観光と名のつくところは、来ていただくところというのは非常に少ないという、非常にそういった取り組み、消極的であったと思いますし、ただにぎわいという点では非常に寂しい思いをさせていただきました。  そうした中で、議員、そしてまた多くの市民、各団体のご協力をいただいて、軽トラ市、開催をさせていただきました。これは大阪府下でも初めての取り組みであり、当時十数年前の最初立ち上げたときについては、60台以上の軽トラ市の登録がございました。そして、軽トラ市の出発式も毎年させていただいて、そして今現在につながっております。今は壺井通法寺の桜祭りから10月のはびきのの夕べまで、大きなにぎわいを見せるようになってまいりました。これが今、一つの羽曳野でいうにぎわい、それが観光につながれば、そしてそのいいところで皆さんに見ていただきたいところでそういった市を開く、そしてそこに観光の施策をつくっていこうということでありますので、議員におかれても、我々が消極的であるとか、形はどういう形であれ、しっかりと羽曳野のよさを多くの人に知ってもらうための今状況にあるのではないのかなというふうに思っております。  古墳は、やはり私たちをずっといつも変わらぬ姿で見守っていただいているところでありますから、しっかりとそのことを大事にする、保全をする、このことがまず第一番で、そしてその周辺を我々はどのようにして形づけていくのか、整備をしてくのかというのが問われているところであります。翁千歳もそうであります。竹内街道沿いにあるあの翁千歳に協力いただいて、そして今そこに整備をしていって、また新たなにぎわいを、観光施策をつくっていこうとしているところであります。そうしたことを議員も十分ご承知のとおりであるというふうに私は理解をいたしております。そうした思い、しっかりと今我々羽曳野の市民が、また議会が、そしてまた私どもが一体となって、今こそしっかりと羽曳野を、午前中の答弁でも申し上げましたように、ワンランク上の町を目指して今やるべきところではないのかなというふうに思っています。  そういった思いにつきましては、特に議員ももう既におわかりのとおりでありますし、そしてそのことをしっかりと大事にしながら、今議員が言われた南河内各市町村、しっかりと枠を取っ払って、そして大きな形の中でのまちづくり、観光施策を積極的にこれからも進めてまいりますので、どうかよろしくご指導をお願いを申し上げまして答弁といたします。  以上であります。 ○副議長(竹本真琴)  田仲基一議員。 ◆15番(田仲基一)  市長、どうもありがとうございました。  何かちょっといい話を聞いたなというふうに思います。そうなんですよ。我々は、古墳と寄り添って生きてる人間がこの古市古墳群の周りにはいるんですよね。ですから、もう決定まであと2週間ということで、今から何をするというて何もできない状態ではありますけれども、確かに、やはり世界一大きいと言われる仁徳陵とか、政令指定都市と言われるビッグシティーである堺が注目を浴びるというのは、これはもういたし方がないとは思いますけれども、古市古墳群の持つ魅力、南河内が持っている潜在能力というのは、堺のまちづくりよりも、それを凌駕するものであるというのは私の持論です。それはやはりそこに住み続けている人間がこの古墳を守り続けているという、そのことが一番これから来訪者の方に感動を与えていく部分であり、それは市長と私同感です。ですから、余りばたばた慌てる必要はないと思ってます。この南河内の持つ歴史の奥深さというのは、時間をかけて伝えていくことで、より多くの方々が深く理解をしていただける、そのようなすばらしい土地であるということを信じております。  意見、要望として今回、シティーセールスについて何度もこの場でも質疑を行ってきました。しかし、残念ながら、答弁の中では、いつも聞きますのは、他市の様子を見てから行うであるとか、今ある施設や組織を賄っていくという、この姿勢がやはり残念な部分であります。人口減少社会が進み、自治体間競争が加速する中、生き残りをかけたシティーセールスは最重要課題であると思います。生き残りをかけた競争であるなら、他市の動向を見てからでは遅いです。旧態依然とした組織では戦えません。今回、6項目について質問をさせていただきましたが、前段の世界文化遺産登録とあわせて全てに通じることは、今この町に住んでいただいている羽曳野市民の住民満足度を向上することが一番のシティーセールスであるということです。市民の皆さん一人一人が我が町を愛し、誇りに思い、セールスマン、セールスウーマンとなって町を自慢していただけるまちづくりを進めることが市役所の仕事です。民泊しかり、交流人口しかり、フィルム・カウンシルの創設、市民の外国語研修しかりです。市民が能動的に観光施策や市民交流、また文化・スポーツ活動に参加できる環境づくりを進めることにより、生き生きとした市民生活を醸成し、一人一人を町のヒーローにしていく。市役所はその裏方として場づくりを進めていただきたいと思います。  これから羽曳野市は古市古墳群の世界文化遺産と竹内街道の日本遺産という他市にない2つの魅力を携えることになります。市民の皆さんがそれを武器に生き生きと町自慢のできる環境づくりを今後計画的に取り組んでいただき、来るべき2025年、大阪で開催される万国記念博覧会の場において、羽曳野市民の郷土愛が世界に向け大きく発信される日が来ることを願って、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(竹本真琴)  これをもちまして一般質問を終了いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(竹本真琴)  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  大変お疲れさまでした。     午後3時19分 散会  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。    令和元年6月18日  ┌───────────┬──────────┬───────────────────┐  │ 羽曳野市議会議長  │ 笠 原 由美子  │                   │  ├───────────┼──────────┼───────────────────┤  │ 羽曳野市議会副議長 │ 竹 本 真 琴  │                   │  ├───────────┼──────────┼───────────────────┤  │ 羽曳野市議会議員  │ 通 堂 義 弘  │                   │  ├───────────┼──────────┼───────────────────┤  │ 羽曳野市議会議員  │ 今 井 利 三  │                   │  └───────────┴──────────┴───────────────────┘...