羽曳野市議会 > 2016-09-09 >
平成28年第 3回 9月定例会−09月09日-03号

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  1. 羽曳野市議会 2016-09-09
    平成28年第 3回 9月定例会−09月09日-03号


    取得元: 羽曳野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-07
    平成28年第 3回 9月定例会−09月09日-03号平成28年第 3回 9月定例会                  目      次                △開  議  午前10時零分 〇日程第1 会議録署名議員の指名について(5番 松井康夫、15番 花川雅昭)………… 123 〇日程第2 一般質問………………………………………………………………………………… 123  o質 問(樽井佳代子)…………………………………………………………………………… 123   (1)子育て支援、高齢者支援策の充実について     @子育て支援対策としての取り組みについて     Aいつまでも健康であるために健康寿命を伸ばす取り組みについて     BLICウェルネスゾーンの利用者の状況について   (2)観光振興策の現状と課題について     @「道の駅しらとりの郷・羽曳野」の来訪者の状況と今後の展開について     A当市の魅力を発信した映画「あしたになれば。」の成果と今後の活用方法について     B観光振興計画の策定状況について     C当市への来訪者の増加を図るための施策について   (3)人口減少問題の影響と対策について     @人口減少に関して当市が抱えている問題に対し、積極的に取り組むべき施策について
        A移住定住促進のための施策と雇用の創出について    1. (1)に対する質問(樽井佳代子)……………………………………………………… 123    1. 答 弁(こども未来室長 吉村俊一)………………………………………………… 123    1. 答 弁(保険健康室長 川浦幸次)…………………………………………………… 124    1. (1)に対する要望・(2)に対する質問(樽井佳代子)……………………………… 125    1. 答 弁(総務部長兼生活環境部長 植田修司)……………………………………… 126    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 127    1. (2)に対する再質問(樽井佳代子)…………………………………………………… 128    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 128    1. (2)に対する要望・(3)に対する質問(樽井佳代子)……………………………… 129    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 130    1. (3)に対する再質問(樽井佳代子)…………………………………………………… 131    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 131    1. (3)に対する要望(樽井佳代子)……………………………………………………… 131  o質 問(日和千賀子)…………………………………………………………………………… 132   (1)道の駅しらとりの郷周辺の渋滞緩和について     @周辺道路の渋滞の現状について     A今後の緩和策はあるのか。   (2)市内の無料Wi−Fi設置について     @無料Wi−Fi設置についての現状は。     A無料Wi−Fi設置計画はあるのか。   (3)当市一般職の職員給与について     @幼稚園の職員の給与について    1. (1)に対する質問(日和千賀子)……………………………………………………… 132    1. 答 弁(総務部長兼生活環境部長 植田修司)……………………………………… 132    1. 答 弁(土木部理事 戸成 浩)……………………………………………………… 133    1. (1)に対する再質問(日和千賀子)…………………………………………………… 133    1. 答 弁(総務部長兼生活環境部長 植田修司)……………………………………… 134    1. (1)に対する要望・(2)に対する質問(日和千賀子)……………………………… 135    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 135    1. (2)に対する再質問(日和千賀子)…………………………………………………… 136    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 136    1. (2)に対する要望・(3)に対する質問(日和千賀子)……………………………… 137    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 137    1. (3)に対する要望(日和千賀子)……………………………………………………… 138    1. 発言の訂正(市長公室理事 松永秀明)……………………………………………… 138  o質 問(吉田恭輔)……………………………………………………………………………… 138   (1)笑顔輝く子どもたちへの施策について     @羽曳野市立歴史資料館の建設について     A当市の「観光ボランティア協会」の設立について     B小中学校、幼稚園施設の老朽化対策について   (2)緑と歴史薫る賑わいと活気のあるまちづくりについて     @百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録実現へ。      ア 今回(平成28年)の落選理由について      イ 来年(平成29年)の国内推薦獲得を目指しての「ガンバリ」について     A竹内街道を活かしたまちづくりについて     B「軽トラ市」と「ぶどう狩り」施設について    1. (1)に対する質問(吉田恭輔)………………………………………………………… 138    1. 答 弁(生涯学習室長 石井康晴)…………………………………………………… 139    1. 答 弁(総務部長兼生活環境部長 植田修司)……………………………………… 140    1. 答 弁(学校教育室長 清水淳宅)…………………………………………………… 140    1. (1)に対する再質問(吉田恭輔)……………………………………………………… 141    1. 答 弁(学校教育室長 清水淳宅)…………………………………………………… 142    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 142    1. (1)に対する要望・(2)に対する質問(吉田恭輔)………………………………… 143    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 145    1. 答 弁(総務部長兼生活環境部長 植田修司)……………………………………… 146    1. (2)に対する再質問(吉田恭輔)……………………………………………………… 147    1. 答 弁(総務部長兼生活環境部長 植田修司)……………………………………… 148    1. (2)に対する要望(吉田恭輔)………………………………………………………… 148                △休  憩  午後零時6分                △再  開  午後1時10分  o質 問(笠原由美子)…………………………………………………………………………… 149   (1)個人向け健康、医療、福祉履歴管理サービスポケットカルテ」について     @市民の病院、診療所、調剤薬局などの受診率と利用状況について     A医療費控除の実態と控除を受けることができる世帯の状況把握について     B市民の医療履歴の掌握とその結果に対する対応策について     C地方創生にかかる生活基盤における医療環境整備について   (2)学校での徴収金の透明性と給食費の公会計導入について     @学校での徴収金の種類と内容及び予算と会計報告について     A学校給食費の管理、運営の実態について(給食費管理、収納事務、徴収率、滞納や督促の事務等)     B学校給食費の位置づけについて     C学校給食費の透明性と公会計への移行における考えについて   (3)選挙における開票所の問題点と会場変更について     @市民体育館における開票事務の実態とメリット、デメリットについて     A効率性、利便性、安全性を考慮した開票所の変更について    1. (1)に対する質問(笠原由美子)……………………………………………………… 149    1. 答 弁(保険健康室長 川浦幸次)…………………………………………………… 150    1. 答 弁(税務長 渡邊浩一)…………………………………………………………… 151    1. (1)に対する再質問(笠原由美子)…………………………………………………… 152    1. 答 弁(税務長 渡邊浩一)…………………………………………………………… 153    1. 答 弁(保険健康室長 川浦幸次)…………………………………………………… 153    1. (1)に対する要望・(2)に対する質問(笠原由美子)……………………………… 154    1. 答 弁(学校教育室長 清水淳宅)…………………………………………………… 156    1. (2)に対する再質問(笠原由美子)…………………………………………………… 158    1. 答 弁(学校教育室長 清水淳宅)…………………………………………………… 158    1. (2)に対する要望・(3)に対する質問(笠原由美子)……………………………… 159    1. 答 弁(選挙管理委員会事務局長 豊田浩和)……………………………………… 160    1. (3)に対する再質問(笠原由美子)…………………………………………………… 160    1. 答 弁(選挙管理委員会事務局長 豊田浩和)……………………………………… 161    1. (3)に対する要望(笠原由美子)……………………………………………………… 161  o質 問(今井利三)……………………………………………………………………………… 161   (1)百舌鳥・古市古墳群について     @文化庁からの5つの課題について      ア 墳丘上の植木の管理方法に関する調査、管理方針の明確化について      イ 堺、藤井寺、羽曳野間の移動手段の計画について      ウ 藤井寺、羽曳野の宿泊施設やバス等の駐車場について   (2)知的障がい者施策について     @知的障がいを持つ高齢者の現在の施設の受け入れ態勢を聞く。   (3)市営住宅について
        @現在行っている住宅ストック計画について、あと何年かけて行うのか。     A改修した住宅は何年の耐久性があるのか。   (4)当市の小中学校の制服について     @制服、体操服、カバンの平均価格を聞く。     A各小中学校でどこへ発注するのか。    1. (1)に対する質問(今井利三)………………………………………………………… 161    1. 答 弁(市長公室理事 松永秀明)…………………………………………………… 162    1. (1)に対する要望・(2)に対する質問(今井利三)………………………………… 163    1. 答 弁(保健福祉部長 山脇光守)…………………………………………………… 164    1. (2)に対する要望・(3)に対する質問(今井利三)………………………………… 165    1. 答 弁(都市開発部理事 中村靖夫)………………………………………………… 165    1. (3)に対する再質問(今井利三)……………………………………………………… 166    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 166    1. (3)に対する要望・(4)に対する質問(今井利三)………………………………… 167    1. 答 弁(教育次長 村田明彦)………………………………………………………… 167    1. (4)に対する再質問(今井利三)……………………………………………………… 168    1. 答 弁(教育次長 村田明彦)………………………………………………………… 168    1. (4)に対する要望(今井利三)………………………………………………………… 168  o質 問(松井康夫)……………………………………………………………………………… 169   (1)当市のこれからの学校教育、家庭教育について     @いじめ、不登校児童、生徒の学校での取り組み状況について     A生徒の家庭における生活実態について     B幼児教育の考えと取り組みについて    1. (1)に対する質問(松井康夫)………………………………………………………… 169    1. 答 弁(教育次長 村田明彦)………………………………………………………… 169    1. (1)に対する再質問(松井康夫)……………………………………………………… 171    1. 答 弁(教育次長 村田明彦)………………………………………………………… 171    1. 答 弁(生涯学習室長 石井康晴)…………………………………………………… 172    1. (1)に対する要望(松井康夫)………………………………………………………… 173                △休  憩  午後3時7分                △再  開  午後3時25分  o質 問(林 義和)……………………………………………………………………………… 174   (1)水道局と下水道部について     @統合して上下水道部にしてはどうか。   (2)市立幼稚園の今後について     @統廃合も考え、(仮称)こども未来館たかわしをモデル園として、3歳児保育をしてはどうか。    1. (1)に対する質問(林 義和)………………………………………………………… 174    1. 答 弁(水道局長兼下水道部長 椿原 稔)………………………………………… 174    1. (1)に対する要望・(2)に対する質問(林 義和)………………………………… 175    1. 答 弁(教育次長 村田明彦)………………………………………………………… 176    1. 答 弁(こども未来室長 吉村俊一)………………………………………………… 177    1. (2)に対する再質問(林 義和)……………………………………………………… 177    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 179    1. (2)に対する再々質問(林 義和)…………………………………………………… 180    1. 答 弁(市長 北川嗣雄)……………………………………………………………… 181    1. (2)に対する要望(林 義和)………………………………………………………… 181 〇延会について………………………………………………………………………………………… 182                △延  会  午後4時10分 〇平成28年9月9日羽曳野市議会第3回定例会を羽曳野市議会議事堂において再開した。 〇平成28年9月9日 第3日目 〇出席議員は次のとおりである。   1番   外 園 康 裕   2番   笠 原 由美子   3番   通 堂 義 弘   4番   松 村 尚 子   5番   松 井 康 夫   6番   嶋 田   丘   7番   広 瀬 公 代   8番   若 林 信 一   9番   田 仲 基 一   10番   竹 本 真 琴   11番   日 和 千賀子   12番   上 薮 弘 治   13番   今 井 利 三   14番   林   義 和   15番   花 川 雅 昭   16番   金 銅 宏 親   17番   樽 井 佳代子   18番   吉 田 恭 輔 〇説明のため出席した者は次のとおりである。   市長       北 川 嗣 雄   副市長      安 部 孝 人   副市長      酒 井 伸一郎   教育長      高 崎 政 勝   総務部長兼生活環境部長            植 田 修 司   保健福祉部長   山 脇 光 守   水道局長兼下水道部長            椿 原   稔   市長公室理事   松 永 秀 明   こども未来室長  吉 村 俊 一   税務長      渡 邊 浩 一   保険健康室長   川 浦 幸 次   土木部理事    戸 成   浩   都市開発部理事  中 村 靖 夫   会計管理者    山 田 剛 史   教育次長     村 田 明 彦   学校教育室長   清 水 淳 宅   危機管理室長   阪 口 幸 雄   総務部副理事   淋   信 行   市民人権部副理事 南 里 民 恵   生涯学習室長   石 井 康 晴   選挙管理委員会事務局長            豊 田 浩 和 〇議会事務局   局長       津 守 和 久   次長       松 川 貴 至   課長補佐     吉 井 裕 子
      主幹       内 本 祐 介   主事       古 川 明 徳 〇議事日程は次のとおりである。  日程第1      会議録署名議員の指名について  日程第2      一般質問     午前10時零分 開議 ○議長(金銅宏親)  おはようございます。  これより第3回定例市議会第3日目の会議を開きます。  直ちに本日の日程に入ります。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(金銅宏親)  日程第1、会議録署名議員を定めます。  本件は会議規則の定めにより、議長において5番松井康夫議員、15番花川雅昭議員を指名いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(金銅宏親)  日程第2、一般質問を行います。  発言の通告がありますので、順次指名いたします。  それではまず、樽井佳代子議員。    〔17番 樽井佳代子 質問席へ〕 ◆17番(樽井佳代子)  おはようございます。  発言通告に従い、大きく3点質問いたします。  まず初めに、大きく1番、子育て支援、高齢者支援策の充実についてお聞きいたします。  最新の国勢調査、人口速報集計結果では、大正9年の調査開始以来初めて減少に転じ、全国的に人口減少時代に突入しました。全体人口の減少に反して、全人口のうち65歳以上人口の占める割合は増加傾向にあり、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、平成47年には3人に1人が高齢者になると見込まれています。  本市としても例外ではなく、大阪府による国勢調査速報によると、本市を含む南河内地域は大阪府内で最も人口減少率が高い地域となっています。また、本市の平成28年3月末現在の65歳以上の人口は3万1,987人で、本市人口の28.1%を占めており、今後も増加することが見込まれます。そのような傾向の中で、子育て支援施策高齢者支援施策は非常に重要な課題であると思われます。昨年度は子ども医療費助成の拡充や教育環境の充実にもつながる小・中学校普通教室へのエアコン設置に向けた取り組みなど、子育て支援施策に対する積極的な取り組みをされ、またLICはびきので実施しているLICウェルネスゾーンなどの高齢者支援施策についても非常に評価のできるものと考えています。  そこで、お聞きをいたします。  まず1点目の子育て支援対策としての取り組みについては、現状と本市として今後積極的に取り組んでいこうとする施策についてお尋ねをいたします。  次に2点目に、いつまでも健康であるために健康寿命を延ばす取り組みについては、幾ら長生きされても健康でなければ意味がない。ウォーキングやグラウンド・ゴルフ等趣味やスポーツを健康で楽しめるようにしたい。当市は健康寿命を延ばす取り組みについてどのようなことをされているのかをお尋ねいたします。  続いて3点目に、LICウェルネスゾーンの利用者の状況をお尋ねいたします。  以上、1回目の質問とします。 ○議長(金銅宏親)  こども未来室長。    〔こども未来室長 吉村俊一 登壇〕 ◎こども未来室長(吉村俊一)  おはようございます。  私からは、樽井議員からご質問のありました子育て支援、高齢者支援策の充実についてのうち、子育て支援対策としての取り組みについてご答弁を申し上げます。  本市では、平成31年度までを計画期間とするはびきのこども夢プランを平成26年度に策定し、「ひとりじゃないよ!いっしょに育とう」という基本理念に沿って各種の事業を進めています。計画では、家庭や地域の子育て支援の充実、健やかな子供の育ちを支える環境づくり、子供の居場所づくりの3点を重点プロジェクトとして推進することとしており、これらが本市として今後積極的に取り組んでいこうとする施策と考えています。  家庭や地域の子育て支援の充実は、育児への不安を軽減、解消し、育児に楽しさを感じることができるよう、地域と連携しながら家庭への支援に取り組むことを方針とし、子育て、親育ちを支援するための学習会や講座に取り組む子育て親育ち支援学習事業や支援が必要な家庭に学びの場を提供するペアレントトレーニング事業、子育て情報の受発信事業、病児・病後児保育の拡充について調査研究をする病児・病後児保育事業を重点事業としています。  健やかな子供の育ちを支える環境づくりは、学校、家庭、地域が連携しながら、子供の安全・安心を確保する環境づくりや思春期における保健事業の充実に努めることを方針とし、小学校への円滑な接続と連携、保育園での待機児童の解消と幼稚園児の減少の課題を解決するため、こども園などの施設整備のあり方について検討を進めるこども園の検討、小・中学校体育館の非構造部材の耐震化に取り組む学校施設の耐震化事業、幼稚園、保育園の耐震化を進める幼稚園・保育園耐震化事業、老朽化した保育施設の更新に取り組む保育園リフレッシュ事業、学校園のエアコン設置の調査研究を行う学校園エアコン設置調査研究、14小学校における登下校時の安全確保の充実に取り組む登下校時の安全対策事業、感染症対策事業思春期保健事業を重点事業としています。  また、子供の居場所づくりは、子供同士が触れ合ったり交流できる場づくりや機会づくりを進めることを方針とし、屋外スポーツ施設の拠点としての中央スポーツ公園整備事業グレープヒルスポーツ公園グラウンド改修事業、公園や遊び場の充実事業、小学校6年生までの拡大に取り組む放課後児童健全育成事業放課後子ども教室の全小学校での実施と充実に取り組む放課後子ども教室事業を重点事業としています。  これらの重点事業の中には、学校園エアコン設置の調査研究のように、調査研究段階を終えて設置に向けて具体的に動き出している事業や中央スポーツ公園整備グレープヒルスポーツ公園グラウンド改修放課後児童健全育成事業の小学校6年生までの拡大、全小学校での放課後子ども教室の実施など、既に目標を達成しているもの、こども園の検討、学校施設の耐震化事業、子育て親育ち支援学習事業、登下校時の安全対策事業、感染症対策事業思春期保健事業などのように、現在積極的に事業に取り組んでいるものがあり、その他の事業につきましても、厳しい財政状況ではございますが、順次取り組んでいきたいと考えています。  また、計画では重点プロジェクトには入っていない事業でありましても、議員よりお示しいただいた子ども医療費助成の拡充のように、社会情勢の変化や市民ニーズの高まりを受けて実施した事業もございます。現在、積極的に取り組んでおりますのは、保育園の安定的な待機児童ゼロを目指す事業や赤ちゃんの駅事業、子どもの貧困対策事業などでございます。  私からの答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  保険健康室長。    〔保険健康室長 川浦幸次 登壇〕 ◎保険健康室長(川浦幸次)  私のほうからは、小さく2点目、3点目のご質問についてお答えいたします。  いつまでも健康であるために健康寿命を延ばす取り組みについて、高齢者施策の充実という点からのご質問でございます。  樽井議員ご紹介のとおり、当市におきましては、全人口のうち65歳以上の人口に占める割合は増加傾向にあり、高齢者支援施策は非常に重要な課題であります。この課題に対しまして、介護サービスを必要としない元気な高齢者づくり、介護予防の充実は欠かせないものとして施策を展開しているところでございます。多くの事業がございますが、うち3つの事業についてご説明申し上げます。  多くの方々が参加される地域主体の介護予防事業、いきいき百歳体操でございますが、こちらへは市保健師が地域に出向き、地域の方々が主体となって展開を支援するものでございます。また、高齢者の方々がボランティア活動を通じて社会参加、地域貢献をされることで、より元気に生き生きと生活されることを目的としたきらきらシニアプロジェクト・介護支援サポーター事業の展開もございます。そして、健康づくり、介護予防の拠点でありますLICウェルネスゾーンは、平成28年1月12日にグランドオープンし、大変好評をいただいておるところでございます。これらの展開により、健康が我が町の文化として根づき、健康寿命を延ばす取り組みとして継続したものとして進めてまいりたいと考えております。  お尋ねのLICウェルネスゾーンの利用者の状況でございますが、大変好評をいただいております。平成28年1月から3月期の利用申込総数は314名、253名の方々がプログラムを受講されました。4月から6月期、7月から9月期の状況でございますが、利用定員270名に対し申込総数は604名、339名と、大変多くの方から申し込みをいただきました。  こういった好評の中で、受講された方々からプログラムを継続したいというお声をいただき、修了者へのフォローアップ事業として、はびきのウェルネス事業を6月より開始しております。はびきのウェルネス事業の利用状況ですが、1月から3月期修了者のうち110名の方々がご利用いただき、4月から6月期の修了者のうち、8月までに121名の方々がご利用されております。引き続き、健康づくり、介護予防の充実に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  樽井佳代子議員。 ◆17番(樽井佳代子)  ご答弁ありがとうございました。  子育て支援、高齢者支援策の充実については、意見と要望といたします。  冒頭に申し上げたとおり、子育て支援は非常に重要な課題であります。はびきのこども夢プランの遂行が順調であることも今回確認できましたが、子育て支援は常にその形を変えながらも恒常的に取り組む課題であると思っております。答弁にもありましたように、一定目標を達成した事業があるとのことです。そのような事業については、しっかりと事業の評価を行い、次の目標を定めて、さらによりよい事業の創出へとつなげていただきますよう要望いたします。  高齢者支援については、個人の健康に着目し、日ごろから身体機能の維持を心がけることで、高齢者に関する医療費増大の抑制という目標があると考えますが、このような活動はそれ以外にも心の健康にも大いに寄与するものと考えます。羽曳野のお年寄りは何だか健康で活発だという評判が周辺自治体にもとどろくような、そのような事業に高めるべく、事業のさらなる拡大、横展開についても積極的に取り組んでいただくことを強く要望して、次の質問に移ります。  次に、大きく2番目に観光振興策の現状と課題についてお聞きいたします。  暑い夏ももう少しで終わり、秋の訪れも近づいてきているところですが、道の駅にも大粒のブドウやイチジクが並び、多くの消費者の方が地元の新鮮な野菜や果物を楽しみに来られているところです。人口減少が叫ばれている昨今、市民はもとより、市外から多くの方が羽曳野市に訪れておられることは本当にすばらしいことではないかと感じているところです。  皆さんご承知のとおり、本市には世界文化遺産登録を目指す古市古墳群や竹内街道などの歴史資産のほか、イチジク、ブドウなどの特産品など、多種多様で特色のある観光資源が豊富にあります。また、軽トラ市や映画「あしたになれば。」の製作などを通じた地域活性化に向けた取り組みや古市駅前の観光案内所の整備、観光ガイドブックの作成などをお聞きし、観光客を受け入れるための環境整備にも取り組んでいるところです。さらに、関西の道の駅ランキングでも常に上位を占めるまでに有名になっている道の駅しらとりの郷・羽曳野においても、市内外から多くの来訪者によって変わらぬにぎわいを見せているところであります。  国においては、地方創生や観光立国に向けた取り組みが進められる中、羽曳野市においても観光を通じて本市の魅力をより効果的に内外に発信していく必要があるのではないでしょうか。  そこで、お聞きいたします。  まず1点目の、多くの人でにぎわっている道の駅しらとりの郷・羽曳野の来訪者の状況について、また今後の展開についてどのように考えているのかをお答えください。  また、2点目の、一昨年に作成した本市の魅力を発信した映画「あしたになれば。」については、劇場公開から約1年半が経過しましたが、映画公開による成果と今後の活用方法についてどのように考えておられるのでしょうか、お聞きいたします。  そして3点目に、さらにこれからの羽曳野市の観光振興の柱となる観光振興計画の策定状況について、現在の進捗状況をお聞かせください。  最後に4点目の、当市への来訪者の増加を図るために、今後どのようなことを実施していかなければならないと考えているのかをお答えください。  以上、1回目の質問といたします。 ○議長(金銅宏親)  生活環境部長。    〔総務部長兼生活環境部長 植田修司 登壇〕 ◎総務部長兼生活環境部長(植田修司)  議員ご質問の観光振興策の現状と課題についてご答弁申し上げます。  なお、小さく2つ目につきましては、後ほど市長公室のほうからご答弁申し上げます。  まず小さく1つ目の道の駅につきましては、議員ご承知のとおり、平成19年のオープンより9年目を迎え、今もなお年間100万人以上の方が訪れる本市の観光拠点の一つとなっております。  平成28年度の年間売上高は、あすかてくるで、タケル館、バーベキュー広場を合わせまして約15億円となっております。オープン当初より変わらぬにぎわいを見せているところでございます。また、この間取り組んでまいりましたアジサイの植栽は1万本を超え、本年6月の開花時期には各種メディアにも大きく取り上げていただきまして、多くの方に満開のアジサイの花をめでていただいたところでございます。また、あわせて実施いたしましたアジサイ祭りのアンケート調査では、82人の方に回答いただきました。そのうち58人、71%の方が市内の方でございまして、大阪府内はもとより、京都、奈良、兵庫など、近畿一円より来場いただいているところです。また、2人以上で来られている方が61人、74%、2回目以上の方が67人、81%となっておりまして、羽曳野市民にとどまらず、遠方からも広く愛される道の駅として認知され始めているところと思われます。  今後とも、アジサイを初めバーベキュー広場など、本市の道の駅の魅力を道の駅関連の雑誌や情報誌、メディアなどを活用して情報の発信に努めてまいりたいと存じます。  次に、小さく3つ目の観光振興計画につきましては、平成25年に作成いたしました羽曳野市観光産業振興計画をベースにいたしまして、観光に関する市場調査をもとに具体的にターゲットや情報発信ツールを選定し、効率的、効果的に本市の魅力を発信していくための観光プロモーション戦略として策定してまいりたいと考えております。  なお、計画の策定に当たりましては、この間急増しています大阪を訪れる外国人をターゲットとしたインバウンド観光も視野に入れながら、モデルツアーの実施や本市の魅力を発信するためのPR動画の作成など、本市の観光振興に直接的に活用できるコンテンツの作成にも取り組んでまいりたいと存じます。  今後のスケジュールにつきましては、9月よりプロポーザル方式にて業者の選定を行い、今年度中の策定を目指してまいります。  最後に、小さく4つ目の本市への来訪者の増加を図るための施策につきましては、議員お示しのとおり、ブドウやイチジク、ウスイエンドウといった特産品のPRを初め、軽トラ市や各種イベントなど、現在取り組んでおります各種施策をさらに磨き、充実させていくとともに、観光ボランティアガイドの養成やレンタサイクルの充実など、来訪者を迎えるための準備も進めていく必要があるものと考えております。  さらに、情報発信という点では、地方を訪れる番組が最近注目される中、羽曳野市内を取材される機会がたびたびありまして、本市職員も出演するなど、番組に協力して羽曳野市の魅力を発信しているところでございますが、引き続き観光ガイドブックを有効に活用しながら、観光専用のホームページやSNS、各種メディアなどを通じて、常に新しい情報を発信していくことが重要でございます。ターゲットの設定やどのような媒体を活用して本市の魅力を伝えていくべきかにつきましては、先ほど申し上げました観光振興計画の策定の中で十分に検討してまいりたいと存じますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(金銅宏親)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  私からは、樽井議員からご質問のありました2点目の映画「あしたになれば。」についてご答弁します。  議員の皆様にも多大なご協力をいただき完成しました映画「あしたになれば。」は、平成27年2月14日の先行上映会を皮切りに全国8都市で上映され、5,000人を超える方に、また地域での自主上映会などの取り組みにより1,600人の方にそれぞれごらんいただきました。テレビ、ラジオ、インターネットなどさまざまなメディアを通じての広報、映画DVDの販売及びレンタルなどにより、3市町の美しさやよさを全国に発信することができました。  ほかにも、ロケ地の情報を網羅したロケ地マップの発行やご当地グルメとしての「わたしの初恋ドーナツコンテスト」も開催し、大変好評を得ることができました。中でも、「わたしの初恋ドーナツコンテスト」は、チケットが販売開始から1時間で完売するという結果になり、地域住民の皆さんの関心の高さがうかがえたイベントとなりました。  映画祭への出展も積極的に行い、平成28年4月に中国で行われた北京国際映画祭における2016北京・日本映画週間において映画「あしたになれば。」が上映され、海外へ本市のよさを発信する絶好の機会となりました。  このような活動を今後も継続するとともに、本年度は第2回「わたしの初恋ドーナツコンテスト」において出店いただくドーナツをもとに、初恋ドーナツマップを作成の予定であり、本市を訪れていただくきっかけとなるコンテンツの一つにこのマップを加えたいと考えております。これらの取り組みを着実に積み重ね、シティプロモーションにつなげてまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。  答弁は以上でございます。
    ○議長(金銅宏親)  樽井佳代子議員。 ◆17番(樽井佳代子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、再質問をいたします。  今後の本市の観光振興については、市長にお尋ねいたします。  この間、市長は教育と観光を施政方針の重点課題に置き、積極的に取り組んでこられました。道の駅のにぎわいはもとより、軽トラ市など駒ヶ谷駅西側公園や市内各駅前でのイベントなど、市内のにぎわいづくりという点では一定の成果を上げてこられたものと評価しているところです。  そこで、今後の本市の観光振興について市長の考えと思いをお聞かせください。 ○議長(金銅宏親)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  樽井議員の再質問にお答えをさせていただきます。  樽井議員からは、当市の観光施策についてお尋ねをいただいて、そして今後の本市の観光振興について市長の考えはということでお尋ねでございます。  まず、議員のほうから取り上げていただきました道の駅しらとりの郷につきましては、本当に私ども、議員の皆さんにとっても思い入れのある事業でございまして、ちょうどもう来年で10年目を迎えるところであります。私も市長としての仕事をさせていただいて一番最初の取り組みが道の駅しらとりの郷、峰塚公園などでございました。議員の皆さんに当市の現状をお話をさせていただいて、そして道の駅しらとりの郷を立ち上げていこうということで、まさに議会と一つになって進めた事業でございます。そして、来年が10年を迎えるところでございまして、道の駅、特に関西エリアの中では3本の指に入るまで成長してまいりました。これからもしっかりとこの道の駅を軸にしながら当市の観光施策を考えてまいりたいなというふうに思っております。  また、この道の駅しらとりの郷がある羽曳が丘の皆さんには、交通渋滞で少し皆さんにご迷惑をおかけをしている点ございますけれども、一つの道の駅を中心とした地域、町ができ上がったのではないのかな。あの地域ではでき上がったのではないのかなというふうに思っています。こうしたことをしっかりと私ども受けとめさせていただいて、現状からさらに改善をし、よりよいにぎわいづくりに邁進をしてまいりたいというふうに思っているところであります。  また、軽トラ市につきましては、これは観光を生み出す一つの手段として軽トラ市、にぎわいづくりに使わせていただきました。関西でこうした大きな規模での軽トラ市は全く初めてでございまして、いろいろな関心を呼んでいただいて、そしてこの軽トラを媒体として、当市の特産品でありますブドウ、イチジク、ウスイエンドウなどを中心に販売をさせていただいて、そして市民の皆さんから、あるいはまた市外の皆さんにもいろいろと好評をいただいているところでございます。このことをしっかりと、軽トラ市でにぎわいをつくりながら、当市の観光施策を生み出していきたいなというふうに思っています。そういった意味では、特に4月に始まりました通法寺の桜祭り、そして古市7月の七夕祭り、駒ヶ谷のはびきのの夕べ、そしてまた高鷲の納涼祭、恵我之荘の軽トラ市など、各主要な駅を中心として今軽トラ市を開催をさせていただいてにぎわいづくりをさせていただいております。  これからについては、これを軸にしながら、特に観光資源の多くを持つ東の地域を観光施策の一つの大きな目玉として、商品として、多くの市民の皆さんに提供させていただきたいなというふうに思っています。特に通法寺の桜祭りにつきましては、河内源氏の発祥の地であります。ここに訪れていただく方を多くこれからも求めていきたいというふうに思っておりますし、また壺井、通法寺、そして竜王寺、飛鳥、この地域を一つのウォーキングのコースとして、緑を皆さんに親しんでいただける地域として整備をしていきたいなというふうに思っていますし、また駒ヶ谷については、10月にあります杜本神社提灯祭りを一つ前に出しながら、竹内街道を使った駒ヶ谷の観光というのをつくり出していきたい。本格的にまた来年度議会でもご提案申し上げてご意見頂戴しながら、駒ヶ谷の町そのものを丸ごとひとつ見ていただくといいますか、訪れていただくような、そんなまちづくりをさせていただきたいなという強い思いを持たせていただいております。そしてまた、本市だけにとどまらず、隣接する竹内街道がつなぐ太子町、そして奈良の5市町村の皆さんと一緒になって大きく観光施策を生み出していきたいというふうに思っていますので、議員におかれましてもどうかひとつよろしくご理解をいただくと同時に、また大きなご声援をいただきたいなというふうに思っております。これからもやはりこの羽曳野が住み続けたいと思えるような、そんないい町にさせていただこう、そして多くのたくさんの魅力を、歴史と、そしてまたこういった先人が残していただいた遺産を大切にする町、そしてまたそのことを生かす町として多くの方が来ていただけるような、そんなまちづくりをさせていただこうというふうに思っておりますので、どうか議員におかれましても今後より一層のご指導とご鞭撻をお願いを申し上げまして、私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(金銅宏親)  樽井佳代子議員。 ◆17番(樽井佳代子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、意見と要望をいたします。  北川市長は、これまで施政方針で観光と教育を市の重点施策として取り組んでこられました。初めは、羽曳野で観光なんて本当にできるのかといった空気もあったのではないでしょうか。今では道の駅のにぎわいも近畿でトップクラスとなり、また大阪で初めて開催した軽トラ市も地域のにぎわいづくりという点では十分な成果を上げているところです。また、観光への取り組みを進める中で、市民の多くの方が、羽曳野には多くの貴重な歴史資産やすばらしい特産物があり、世界文化遺産登録への期待も含め、羽曳野市にはたくさんの誇れるものがあると再認識されたものと評価しているところです。  しかしながら、一歩外に出ますと、まだまだ知名度は低く、大阪の羽曳野市ってどこにあるの、何が有名なのと言われることも少なくないのではないでしょうか。市長には、これまで以上に羽曳野市の広告塔として、羽曳野市のことをしっかりとセールスしていただき、観光を通して市の活性化に取り組んでいただくことを強く要望し、次の質問に移ります。  それでは次に、大きく3番目、人口減少問題の影響と対策についてお尋ねをいたします。  全国的な人口減少、高齢化が叫ばれるようになって久しい昨今、政府の地方創生のかけ声のもと、各自治体ではさまざまな取り組みがなされております。しかしながら、このような人口減少、高齢化に関する問題は一朝一夕に解決できるものではなく、またそれぞれの地域が抱えている状況に大きく左右されることから、その地域の実情に合った対応が必要であるということは言うまでもありません。  そこで、お聞きいたします。  まず1点目の人口減少に関して、本市が抱えている問題をどのように認識しておられるのか。また、それらの解決に向けて積極的に取り組むべき施策についての考え方をお聞かせください。  続いて、2点目の羽曳野市まち・ひと・しごと創生総合戦略の具体的な取り組みとして書かれている3つの柱立てのうちの一つ、羽曳野に新しい人の流れと雇用を創り出すの中で、中でも特に移住、定住及び雇用の創出に向けた施策について、現在の取り組み状況をお聞かせください。  以上、1回目の質問といたします。 ○議長(金銅宏親)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  樽井議員からのご質問に順次ご答弁申し上げます。  初めに、人口減少に関して本市が抱えている問題としては種々あり、一概にこれと述べることはできませんが、1つとしては、仕事を理由とする転出が多いということが考えられます。これは人口ビジョン策定の際に実施したアンケート調査から判明したことですが、本市がこれまで都市部で働く人のベッドタウンとして発展してきたことが理由であると考えられます。  もう一つ、転出の原因として大きいものに結婚が上げられます。結婚を機に本市から転出されるということは、直接の人口減にとどまらず、その後の出生数などにも大いに影響するため、これらの理由による転出をいかに抑制するかが本市が抱える大きな課題であると認識しています。  これらに対して対症療法によるその場限りの施策を打つのではなく、施策同士が有効に連携して町の成長を維持できるよう策定したのが総合戦略であり、若い世代の結婚、出産、子育て支援、新しい人の流れと雇用の創出、安心・安全な住環境の整備の3つを柱とし、産業、金融、労働、大学等多様な主体と連携協働して取り組んでまいります。  特に、さきに述べた課題に対してもこの戦略の柱に位置づけており、施策の実施と効果測定による再評価に努めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。  次に、移住・定住促進のための施策及び雇用の創出につきましても、さきに述べました戦略の3つの柱に組み込んでおり、今年度において国の地方創生加速化交付金を活用し、交流人口の増加、流通、加工、消費の活性化、農業、産業の再生と雇用の創出を目的とした多様な関係団体の参画による組織体形成のための基盤整備事業に取り組みますので、こちらにつきましてもご理解、ご協力をお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  樽井佳代子議員。 ◆17番(樽井佳代子)  ご答弁ありがとうございました。  本市が抱える課題と対策、現在の状況については理解をいたしました。  では、再質問いたします。再質問は市長にお聞きいたします。  1回目の質問でも申し上げたとおり、人口減少、高齢化は一朝一夕に解決できるものではありません。地方創生に対しては、まさに広範囲で長期にわたる事業の継続が必要と思われますが、これから本市における地方創生の先頭に立つ者としての総合戦略にかける意気込みと思いをお聞かせください。 ○議長(金銅宏親)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  議員のお尋ねは、人口減少の問題の影響もさることながら、市長としてこれからのまちづくり、羽曳野市のまち・ひと・しごと創生の総合戦略にかける思いはということでのお尋ねだというふうに理解をいたしました。答弁をさせていただきます。  人口の減少問題については、ほとんどの全国の自治体が抱えている問題であります。しかしながら、今議員もおっしゃったように、それをいきなり右肩上がりになるような、そんな施策が今あるわけでもありません。しっかりと現状を受けとめながら、これからのそれぞれの町の、また我が町羽曳野の創生といいますか、そういったことをしっかりと考えて行動するべきであるというふうに思っております。  そういった意味では、特に特効薬はない、そういった現状の中で、やはり本市が持つ特有の個性あるいは資源をどう生かしていくのかということが一番大切ではなかろうかなと。そういったことを一つの町の魅力として、そして多くの市民の皆さんが思いを共有をしてまちづくりをしていくことが大事だというふうに思っています。そういう点でも、先ほどのお尋ねの中で、東の地域は一つの歴史的な資源を持つ地域を一つの町の魅力として多くの皆さんに発信をしていく、そしてまた西の地域については良好な住宅地として整備をしていく、このことが今羽曳野市にとって一番必要なことではないのかなというふうに思っております。特に西の地域につきましては、非常に大阪市内に職を持っておられる方のベッドタウンとして非常に近いところにございますし、より一層の道路を整備することによって良好な住宅都市としてこれからもしっかりと整備をさせていただこうというふうに思っています。そして、東の地域は、この町の魅力を思う存分出して、そして多くの皆さんに羽曳野に来ていただいて町の活性化を図っていきたいなというふうに思っています。そういうことを展開することによって、羽曳野の町の魅力を私たちが、地元の皆さんが再発見をさらにしていただいて、羽曳野の繁栄を図ってまいりたいというふうに思っているところであります。  特にこれから、先ほども申し上げました、羽曳野1市だけではなしに、この近隣が、そしてこの南河内が一つになって町の活性化を図っていくべきであるというふうに思っています。そういった思いの中で、これからもしっかりと議員の皆さんと思いを共有してまちづくりに全力を尽くしてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。  答弁とさせていただきます。 ○議長(金銅宏親)  樽井佳代子議員。 ◆17番(樽井佳代子)  ご答弁ありがとうございました。  これからの長期間にわたる計画に乗り出すリーダーとしての意気込みをいただきました。  人口減少問題は避けることのできない問題であり、だからこそ地方創生はこれからのまちづくりの根幹に据えるべき課題であると理解しました。雇用の問題も、またさきの子育て支援、高齢者支援についても、目先の問題を解決するのみでなく、状況を緩和、好転させるまでにはある程度の年数をかけて育てなければいけない施策も多数あろうかと思います。また、膠着化、閉塞化した状況を打開するためには、これまでにない発想などを大胆に取り入れることも必要かと思われます。そのためには、事業の遂行に当たってはぜひ過去の前例などにとらわれることなく、若い職員や外部からのアイデアなども積極的に取り入れ、多様な人々が参加できる取り組みとしていただきますよう要望として申し上げ、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(金銅宏親)  次に、日和千賀子議員。    〔11番 日和千賀子 質問席へ〕 ◆11番(日和千賀子)  おはようございます。  発言通告に従いまして、一問一答にて大きく3問質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず1問目の質問ですが、道の駅しらとりの郷周辺の渋滞緩和についてです。  私は議員となり初めての一般質問でも質問させていただきました。そのときいただいた答弁や他党の議員の質問に対しての答弁などにより、道の駅の駐車場を14台ふやす、また近隣市の道の駅がオープンすることなどにより来場者が減る傾向にあるので、駐車場スペースの増設はこれ以上必要ないという答弁でした。  あれから3年たちました。羽曳が丘9丁目、10丁目から南阪奈道路側道へ向かったとき、現在でも道の駅へ入る車が列をなしており、南阪奈道路側道への右左折に大変時間を要しております。また、近隣の店舗への影響なども出てきております。道の駅がにぎわい、来場者の方々が絶えないのは喜ばしいことだと思います。ですから、来場者が減る傾向にあるから渋滞も緩和傾向にあるというのはどうでしょうか。アジサイが咲くころになると、あすかてくるでやタケル館がお休みの日も来場者の方々がゆっくりと写真を撮り、語らう光景があり、フェイスブックなどのSNSでアップされているのもよく見受けられます。周辺道路の渋滞の状況についてどのように把握されているのでしょうか。  また、道の駅しらとりの郷は、奈良県や和歌山県へのアクセスもよい立地なのですから、近隣の発展をもっと活性化するという考えのもと、道の駅しらとりの郷内の駐車場スペースを増設するという考えはないのでしょうか。今後の渋滞緩和策があるのかをお聞かせください。  以上2点を1回目の質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(金銅宏親)  生活環境部長。    〔総務部長兼生活環境部長 植田修司 登壇〕 ◎総務部長兼生活環境部長(植田修司)  議員ご質問の道の駅しらとりの郷周辺の渋滞緩和についてご答弁申し上げます。  道の駅の渋滞につきましては、議員ご承知のとおり、週末の午前中を中心に、特にゴールデンウイーク、お盆、年末年始などには周辺道路での渋滞が生じています。渋滞場所は、外環状線から道の駅につながる南阪奈道路側道が最も多く、加えて反対側の側道の堺方面から道の駅に向かう右折車も混雑し、これらの渋滞の影響で羽曳が丘から南阪奈道路の側道に向かう車両の通行に影響が生じているところです。  そこで、これまでも道の駅を運営する本市並びにJA大阪南、羽曳野商工会が連携して対応策を検討して実施しているところでして、議員からのご紹介がありましたとおり、管理棟南側のバーベキューエリアを駐車場に転用するなど、あらゆる方法を実施してまいりました。特に混雑する時期には、通常の土日の誘導員よりさらに増員配置いたしまして、駐車場の円滑な利用を進めるために、施設外にも出て、より早い段階から来場者の車を路肩側に寄せていただくよう協力を促し、通過交通の妨げとならないように取り組んでいます。  このような現場の取り組みを重ねているところでして、新たに駐車場を確保することは非常に困難であるものと判断いたしています。しかしながら、今後ともJA大阪南、羽曳野商工会と協議しながら、道路構造等については大阪府並びに関係部署とも連携して、少しでも渋滞の緩和につなげられるようできる限りの取り組みを検討してまいりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  土木部理事。    〔土木部理事 戸成 浩 登壇〕 ◎土木部理事(戸成浩)  私からは、小さく2点目の今後の緩和策はあるのかについてご答弁申し上げます。  府道美原太子線である南阪奈道路側道の渋滞緩和については、庁内関係部署と連携し、交通管理者である羽曳野警察署と道路管理者である大阪府と協議、調整を行い、その対策に取り組んでおります。その結果、交通管理者からは、平成24年度末に府道美原太子線東行き車線の右折車渋滞対策として、道の駅交差点の東西両方向に右折信号の設置を、また道路管理者からは、平成25年度に府道美原太子線の西行き車線の渋滞対策として、同車線上にある道の駅への進入レーンの東端から外環状線に向かって約30メートルの区間において道路の拡幅工事が実施され、一定の効果が図られたところです。  しかし、行楽期間などは非常に多くの交通が当該路線に集中するため、渋滞を避ける通過交通が生活道路に迂回することによって、周辺道路においても交通渋滞が発生している状況です。  今後の渋滞緩和策につきましては、幹線道路である府道美原太子線の渋滞が周辺道路に及ぼす影響が大きいことから、同路線の4車線化が必要であると考えておりますので、今後も大阪府に対し早期事業化に向けた要望を行ってまいりたいと考えております。  府道美原太子線の4車線化につきましては、都市計画道路八尾富田林線が市道郡戸古市線から府道美原太子線に接続し、外環状線を含めた道路をループ化することによって、大阪府として4車線化を行うとの考えですが、道路整備が進んでいない状況であります。しかし、大阪府からは、8月に都市計画道路八尾富田林線の事業休止区間や新規区間の事業着手が公表されましたので、府道美原太子線の4車線化の実現がより期待できるものと考えております。  いずれにいたしましても、議員ご質問のように、道の駅しらとりの郷周辺の渋滞緩和が早期に図れますよう、引き続き大阪府に要望していくとともに、関係部署とも連携し、取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。  私からの答弁は以上です。 ○議長(金銅宏親)  日和千賀子議員。 ◆11番(日和千賀子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、再質問をさせていただきます。
     日常の渋滞というのは、近隣の住民にとってはとてもストレスになるところです。羽曳が丘地域より堺市に向いて南阪奈道路へと右折するために何度も信号を待たなければならない現状があるのが事実です。そのため、道の駅、JA南、羽曳野市商工会として誘導員の増員をされ、対応していただいているのは理解いたします。確かに渋滞については緩和策を講じていただきたいところなのですが、道の駅ににぎわいがあり、他市からも訪れていただける方々が途切れないというのは喜ばしいことだと思っております。私が言いたいのは、前回質問をしたときにいただいたような、少しずつ来場者が減りつつあるので渋滞もおさまってくるだろうというのではなく、来場者を確保するという考えのもと、渋滞緩和策を講じていただきたいのです。  ことし11月には道の駅として南阪奈道路沿いの葛城にも大型車が25台、普通車両74台の駐車可能な大型施設がオープンされます。来場者が減少してしまう可能性があるわけです。そのことを考慮した上で対策を講じていただきたいのです。例えば近隣の大学や業者との連携を行い、商品開発や、ともに発展する企画開発などを進めていただくことはできないのでしょうか。高校生や大学生の方々の情報発信力は近年目覚ましく、SNSなどを駆使した友達同士や社会とのつながりを持っておられます。また、近隣の店舗などと協力し、観光においての周遊券、クーポンなどの企画を進めていただくことはできないのでしょうか。今、道の駅しらとりの郷は羽曳野市においてにぎわいを持つリピーターの方々も多く、店内の対応においてもとても親切だという評判をよく耳にしております。今後、南阪奈道路側道の4車線化などが行われ、渋滞緩和が行われたけれども、来場者は減ってしまったということのないような取り組みをしていただきたいのです。  以上、再質問です。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(金銅宏親)  生活環境部長。    〔総務部長兼生活環境部長 植田修司 登壇〕 ◎総務部長兼生活環境部長(植田修司)  議員お示しのように、道の駅の運営につきましては、意識しながらその運営を取り組んでいかなければ来場者は減っていくものという思いで、認識を持って今後とも運営していかなければならないというふうに思っております。  加えて、再質問にございましたように、道の駅のこれからの課題として、市内業者や大学との連携などの取り組みについてどうかというご質問でございますが、道の駅の運営につきましては、先ほど申し上げましたように、JA大阪南や商工会と連携しながら進めていますが、ご質問の市内業者や大学との連携につきましても、その中で既に取り組んでいるところでございます。例えば商工会のタケル館では、羽曳野市の特産品であるイチジクを使って大阪府立大学の学生と製菓会社が協力してスイーツを開発されましたし、地元の和菓子店が世界文化遺産登録を応援するために古墳をかたどったクッキーを開発されるなど、本市のPRにつながる商品を開発して道の駅などで販売されています。  また、JA大阪南のあすかてくるでにおきましても、羽曳野産を初め南河内の旬の野菜や果物を販売するなど、地域の特色を打ち出しているところですが、常に生産者と情報交換を行いながら消費者のニーズをきめ細かくキャッチされています。さらに、スーパーや小売店などでは取り扱われていない珍しい野菜なども陳列されておりまして、生産者みずから調理のレシピをポップ広告にして掲示されていることもございます。  また、大阪府道の駅連絡会など広域での活動として、大阪府内の8つの道の駅を回るスタンプラリーも大阪市内でのPRなど実施しているところでございます。  今後とも、議員ご提案のとおり、多くの方々の意見を聞きながら、魅力のある道の駅として継続していけるよう、関係団体と連携して創意工夫を重ねてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  日和千賀子議員。 ◆11番(日和千賀子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、要望させていただきます。  先ほど樽井議員の質問の中でも、市長よりしらとりの郷への思いを述べられたところでございます。現在、大阪府立大学の学生と製菓会社が協力して開発されたスイーツ、大阪の各地で購入できるようになっております。私の息子も大阪に帰ってきた際には購入して帰っているほどです。若い方々の発想力に注目し、もっと多方面で大学生の方々と協力を進めていただきたいと思っております。  昨日、我が党の田仲議員が地方創生加速化交付金についての質問をされました。地方が輝く国づくりには、地方を輝かせる人づくりが重要課題であるという同じ観点から、産官学民が自由にアイデアを出し合い、道の駅しらとりの郷の発展した未来像を描くとすれば、市内にある大学はもとより、大阪芸術大学の学生との協力も大きな力となるのではないでしょうか。当大学の学生は芸術において限りなくプロに近い実力を持ち合わせた学生も数多く在学しております。音楽においても、大学の中で本格的なオペラを上演できるような学生や劇団のオーディションに学生のころから挑戦できるような方もおられます。そのような学生の発表する場としてイベントをともに考えてみてはどうでしょうか。音楽イベントや作品としての写真、絵画、モニュメントなどの発表の場として、今注目されている道の駅しらとりの郷をさらに発展させる機会と捉え、ぜひともさまざまな年齢層の方々が人を集めるためのアイデアを出し合い、それぞれが主役となるような施策を期待いたします。  また、南阪奈道路側道の4車線化が実現するときには、羽曳が丘より道の駅に向かう交差点においての右折車線の実現にスムーズに堺へと右折ができるような車線を要望させていただきます。  それでは、2問目の質問をさせていただきます。羽曳野市内の無料Wi−Fi設置についてです。  28年度市長の施政方針でも北川市長は、観光、産業の分野に重点を置いたこれまでの施策をさらに進化させ、無料のWi−Fiスポットの設置に着手すると言われております。  そこで、質問をいたします。  無料のWi−Fi設置に向けての現状、また設置計画があるのかを1回目の質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(金銅宏親)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  日和議員よりご質問のありました羽曳野市内の無料Wi−Fi設置についてご答弁申し上げます。  まず、設置の現状についてですが、現在本市において行政による無料Wi−Fiアクセスポイント設置の事例はございません。  施政方針にありましたとおり、本年度の事業において古市駅前東広場の観光案内所及び道の駅しらとりの郷の2カ所に観光客向けの無料アクセスポイントを設置すべく、現在施設内における機器設置場所の選定及び周辺の電波状況等調査を進めております。  今後の計画につきましては、今回整備する各所での運用をもとに、災害発生時における情報発信なども視野に入れながら、観光拠点及びルートを検討の上、設置箇所の拡大について検討してまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  日和千賀子議員。 ◆11番(日和千賀子)  ご答弁ありがとうございます。  それでは、再質問をさせていただきます。  今現在、羽曳野市内には公共による無料Wi−Fiアクセスポイントの設置事例はなく、今年度の事業において古市駅前東広場の観光案内所及び道の駅しらとりの郷の2カ所に観光客向けの無料アクセスポイントを設置予定とし、調査を行っているということでした。  総務省は、外国人受け入れ環境の整備や地域の活性化などに寄与するため、主要な観光、防災拠点などにおけるWi−Fi環境の整備を東京オリンピックが行われる2020年に向けて推進するため、28年度当初予算において観光・防災Wi−Fiステーション整備事業について2.6億円の予算を地方公共団体、第三セクターに対し、その費用の一部補助を行う事業を行っているようですが、内容をお聞かせください。  大阪においては、2019年ラグビーワールドカップが行われます。また、今回惜しくも国内推薦には至りませんでしたが、百舌鳥・古市古墳群世界遺産登録を羽曳野市として目指しているのですから、早急に補助を受け、環境整備を行うべきと考えます。  そこで、堺市、藤井寺市の無料Wi−Fi整備状況についてお聞かせください。  以上2点を再質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(金銅宏親)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  日和議員の再質問にご答弁申し上げます。  総務省による観光・防災Wi−Fiステーション整備事業は、観光情報や防災情報等、地方公共団体から観光客や住民等に提供すべき情報を配信するために必要な資機材及び設備等を整備するとともに、これらを通じて観光客や住民等に提供すべき情報を配信する機能を有する情報通信環境を構築するための事業であり、総務省が取り組む地域公共ネットワーク等強靱化事業の一環として、かかる事業費の一部を補助するものです。  国では、観光・防災拠点におけるWi−Fi環境については、平成28年6月2日に閣議決定された日本再興会議2016において、2020年までに主要な観光・防災拠点における重点整備箇所について本年度中に作成する整備計画に基づき整備を推進するとされております。  支援の対象としては、避難所、避難場所や公園、庁舎施設はもとより、文化財に関しても対象となっていることから、現在市において調査を行っております2カ所をモデルとしながら検証を進め、補助金の活用なども含めて整備箇所を検討してまいりたいと考えております。  続いて、堺市及び藤井寺市のWi−Fiアクセスポイント整備状況ですが、堺市は本庁舎並びに観光案内所3カ所及び主要な道の駅3カ所の合計7カ所。藤井寺市については、城山古墳ガイダンス棟を初め、生涯学習センター、市立図書館など計5カ所に設置されております。(※「本庁舎並びに観光案内所3カ所及び主要な道の駅3カ所の合計7カ所。」は後に訂正あり)  答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  日和千賀子議員。 ◆11番(日和千賀子)  それでは、意見、要望をさせていただきます。  現在、羽曳野市において行政における無料Wi−Fiアクセスポイントはなく、藤井寺市5カ所、堺市には7カ所、行政主導によるWi−Fiアクセスポイントが設置されています。これだけ見ても、百舌鳥・古市古墳群世界遺産登録に向けての環境整備において温度差があるように感じてしまいます。市長の施政方針においても述べられておられることですので、もっとスピーディーに進めていただきたいと思っております。  今後は公共施設一つ一つに行政がWi−Fiアクセスポイントを整備するのではなく、地域全体への整備が必要となってきます。官民連携で民間のWi−Fi環境を活用し、アクセスポイントを行政と決めていくようにすればコストの削減にもなるのではないでしょうか。また、ソーラー発電設備のついた照明灯にWi−Fi機能を追加することにより、環境に優しく災害時にも有効というものもあります。  さきの熊本地震においても、体育館などの避難所にWi−Fi設備が整備されていなかったということもあり、事業所が地震発生後、Wi−Fiの無料開放を行い、避難所にも移動アクセスポイントを設置されました。羽曳野市でも大規模な災害が発生した場合には、迅速に避難所などへWi−Fiの利用が可能となるように、大手通信業者への要請をお願いいたします。  また、文部科学省は超高速インターネット接続率及び無線LAN整備率100%を目標としているため、国の主導で整備促進に向けての補助金事業を行っております。避難所になる学校への整備も視野に入れ、Wi−Fiアクセスポイントの整備を進めていただけるよう要望いたします。  それでは、3点目の質問をさせていただきます。羽曳野市一般職の職員給与についてです。  以前から質問をさせていただきましたが、幼稚園の職員給与についてです。級別基準職務表の中で5級に園長代理の職務、6級に園長の職務とあり、さらに7級には、特に高度の知識または経験を有する園長の職務と記載されています。そのときのお答えでは、7級については年齢が50歳以上、そして園長経験が2年以上ということになっており、6級については50歳までで2年未満の方ということで格付されているということでした。一般職のうち、市役所庁舎内で勤務されている課長補佐及び課長の方々に年齢や経験年数の格付はないのに、どうして園長だけがこのような格付をされているのかということが理解できません。  そのとき私は、幼稚園の先生、保育園の保育士さんというのは女性がほとんどの職場だと思いますので、これから女性の社会進出、また働きやすい、昇給しやすい環境をお願いしたいと要望いたしましたが、その後検討は行われているのかをお聞きいたします。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(金銅宏親)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  日和議員からのご質問にご答弁申し上げます。  日和議員からは、幼稚園や保育園の園長の給与の格付についてお尋ねでございます。  議員ご承知のように、地方公務員法において、職員の給与はその職務と責任に応ずるものでなければならないと規定されているところです。本市におきましても、一般職の職員の給与に関する条例において、職員の職務はその複雑さ、困難さ及び責任度合いにより給料表に定める職務の級に分類するものとし、その基準となるべき標準的な職務内容を級別基準職務表として定めています。  幼稚園、保育園の園長については、この級別基準職務表の基準となる職務において、園長の職務として6級に位置づけています。議員お尋ねの7級に位置づけられている園長については、年齢が50歳以上かつ2年以上の園長経験を有する場合、より高い専門性をもって園の統括者としての職責を果たすことができるものとして格付を行っているものでございます。  答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  日和千賀子議員。 ◆11番(日和千賀子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、この質問に関しては意見、要望を述べさせていただきます。  幼稚園や保育園というのは女性の職員が多い職場だということもあり、質問をさせていただきました。以前いただいたお答えと同じだと感じております。公立の幼稚園や保育園は民間の幼稚園や保育園に比べて厚遇されていると言われていますが、市の職員として園長だけに年齢や経験を根拠に区別されていることに、ほかの所属長の給与でこのような位置づけをされていないということから見ても、不自然さを感じております。  近年、さまざまな問題を抱える子供たちへの対応、また保護者の方たちからのニーズ、園長として職務内容や責任が重くのしかかっているのが現状です。これが他の所属長の責任感とどこが違うのでしょうか。羽曳野市の職員の中でも、女性の管理職昇格を進めようとするのであれば、また待機児童問題を解消することから見ても、女性職員がほとんどである幼稚園や保育園の職員の離職率を下げ、昇格しようと意欲的になれる職場環境をぜひとも整えていただきたいと希望いたします。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(金銅宏親)  日和千賀子議員、先ほどの松永市長公室理事の発言について訂正の申し出がありますので、これを許可いたします。  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  済みません。先ほどWi−Fiの答弁のところで堺市の状況をご紹介させていただきましたが、そのとき、本庁舎並びに観光案内所3カ所及び主要な道の駅3カ所、合計7カ所と答弁させていただいたんですが、正確には、本庁舎並びに観光案内所など計5カ所ということでございますので、訂正させていただきます。失礼しました。 ○議長(金銅宏親)  次に、吉田恭輔議員。    〔18番 吉田恭輔 質問席へ〕 ◆18番(吉田恭輔)  議長の許可を得まして一般質問をさせていただきます。  改めまして、北川市長、当選おめでとうございます。4たびこの場に帰ってこられまして、これからも私も北川市長と口角泡を飛ばし、意見の交換、話し合いをできることを大変喜んでおります。また、市長も4回目ということで、これから思い切って政策立案、改革をしていただきたいと思っております。びっくりするような得票をされて、3万5,000という得票をされて、市民がそれだけ支持されてるということで、21世紀のかじ取りを北川市長に任せたことだなと思っております。多くの議員さんも北川市長を支持されたと思いますけれど、私も支持した一人ということを体の片隅に置いといていただいて、これから質問をさせていただきます。  まず初めに、笑顔輝く子供たちへの施策について、1つ目、羽曳野市立歴史資料館の建設についてお考えをお聞きいたします。  市長は1期目、道の駅しらとりを完成させました。2期目、峰塚公園を整備されました。3期目、誉田中学校の新築建てかえ、長い間懸案になっておりました誉田中学校を建てかえられました。そこで、今回4期目、市長は何を考えて、何を目指しておられるのかと思いますけれど、きょう朝、埴生南小学校の4年生の生徒がどこかへ行かれまして、どこへ行くの、富田林の寺内町へ社会見学へ行くとおっしゃってた。すばらしい歴史のある古い町並みですと言われてました。そのように富田林の寺内町は、あの町自身が歴史資料館のようなとこだと思っております。やはりこの羽曳野にも拠点づくり、シンボルづくりが必要ではないかなと思っております。2020年東京オリンピック・パラリンピックも開催されますし、その後の2年後にはまた大阪に大阪万博が開催されるとも聞いております。そういう時になったとき、多くの方が羽曳野を訪れるんではないかなと思っております。そのためには、やはり羽曳野にも拠点づくりが必要です。今、よかれと思ってつくった、小ぢんまりした施設でありますけれど、余り喜んでもらってない施設もあります。継ぎ足し継ぎ足しの施設はもうこれで十分だと思っておりますので、ここらで思い切ってひとつ羽曳野の自慢できる市のシンボル、歴史資料館が必要だと思っておりますので、考えをお尋ねします。  2つ目、当市の観光ボランティア協会の設立についてお尋ねします。  この3月の代表質問でボランティアの養成についてお尋ねしましたが、そのときに観光ボランティア養成講座を開催し、平成28年度も継続して実施していくと。そして、年度内に観光ボランティア協会の設立に着手するとお答えされておりましたけれど、その後の観光ボランティア協会の進捗状況についてお尋ねします。  そして、3つ目です。小・中学校、幼稚園施設の老朽化対策についてお尋ねします。  今市内には新築された学校、耐震化によりリニューアルされた新築同様の学校も多くありますが、その反面、30年、35年と経過した取り残された老朽化した学校がありますけれど、こういう老朽化した学校、またあるいは30年、35年たてば市の制度としてそういうところは必ずリニューアルあるいは補修、修理をしていくという、そういう制度があるのか、またそういう学校、古く傷んでいる学校を今後どのようにしていくのかお尋ねします。
     以上、1点目とさせていただきます。 ○議長(金銅宏親)  生涯学習室長。    〔生涯学習室長 石井康晴 登壇〕 ◎生涯学習室長(石井康晴)  羽曳野市立歴史資料館の建設についてのご質問でありますが、文化財資料の展示、公開、活用について、陵南の森歴史資料室や市役所内の市民ギャラリーなど既存の施設を活用して展示を行い、文化財の普及啓発に努めてまいりました。特に世界遺産登録を目指す古市古墳群から出土した埴輪などの資料については、市役所南側の向墓山古墳の一部を整備したのを機会に、隣接する文化財整理室の一部屋を改修して展示室を設け、多くの埴輪を間近に見ることができる場所を提供しています。この展示室では、小学校の古墳見学や歴史学習のフィールドワークの際には見学ルートに組み入れ、子供たちに実物を見ていただいています。また、夏休み企画として、「古市古墳群に学ぶ」をテーマに、古墳、土器の接合や埴輪づくりなどの体験も行っているところです。今年度は新たに展示ケースを購入し、埴輪だけでなく、古墳から出土したガラス玉などの副葬品の展示を計画しています。このほか、峰塚公園管理棟においても展示ケースを設置し、峯ヶ塚古墳から出土した埴輪や土器、魚佩と呼ばれる太刀を飾る貴重な副葬品のレプリカなどを展示しています。また、子供たちも古市古墳群について親しめるように、タッチパネル式の映像端末機を設置しています。これらの施設以外にも、依頼に応じて学校へ埴輪や土器などの実物を持参して文化財担当職員による出張授業などを実施し、文化財に触れる機会を設けています。  市内の歴史資料の展示、公開については、これらの施設や市ホームページを有効に活用し、ガイダンス機能の充実や情報提供のあり方などを検討するとともに、大阪府立近つ飛鳥博物館や藤井寺市などとも連携を深めながら、子供たちに本市歴史遺産についての理解を深めてもらえるように取り組んでまいりたいと考えております。  答弁は以上です。 ○議長(金銅宏親)  生活環境部長。    〔総務部長兼生活環境部長 植田修司 登壇〕 ◎総務部長兼生活環境部長(植田修司)  議員ご質問のうち、小さく2つ目の当市の観光ボランティア協会の設立についてご答弁申し上げます。  昨年、観光ガイドブック「てくてく羽曳野」を作成いたしましたところ、予想以上の反響がありまして、予定以上の配布状況となっています。今後、世界文化遺産登録に向けた取り組みが進められる中で、多くの観光客の来訪を期待いたすところです。  そのような状況の中で、少しでも羽曳野の魅力を知っていただき、さらによい旅の思い出を持って帰っていただくためにも、旅のガイド役としての観光ボランティアガイドの養成が急務であると考えています。  昨年は地方創生先行型交付金の一部を活用して、市内のワイナリーの協力のもと、本市の魅力を実際に見て体験して、どのように伝えていくべきかを考えるワークショップを開催いたしました。参加人数は少なかったものの、若い人から年配の方まで、女性も男性も幅広い人に参加していただき、大変好評でございました。  さらに、今年度は観光協会の協力のもと、羽曳野まち歩きガイドの会を設立いたしまして、市内観光ガイドの体験ツアーや研修会、まち歩きツアーの開催など、自主的な活動を始めていただいているところです。  今後は会の自主性を育みながら、さらなる知識の習得や会の活動の発信など、市としても大事に支援してまいりたいと考えています。  現在のところ、まだまだ登録者数は少ないですが、本格的な観光ボランティアの体制整備に向けて今後ともこのような活動を通じて一人でも多くの方に参加していただき、羽曳野のよさを感じてもらえるよう取り組みを進めてまいりたいと存じますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  学校教育室長。    〔学校教育室長 清水淳宅 登壇〕 ◎学校教育室長(清水淳宅)  吉田議員からご質問のありました大きく1つ目、笑顔輝く子供たちへの施策についてのうち、小さく3つ目の小・中学校・幼稚園施設の老朽化対策についてご答弁申し上げます。  まず、一定期間年数を経過した場合に全面改修やリニューアルをするような制度はあるのかについてですが、現時点では、建築から何年たてば全面改修等を行うといった制度やルールはなく、それぞれの学校園施設の老朽状況によって判断しています。  学校園施設の老朽化対策については、毎年度修繕費、消耗品費などを予算化しており、特に大きな修・改善については、計画的に工事請負費として予算化するなど、学校園現場とも調整を図り、必要に応じ対応しているところであります。  また、この間、耐震性がなく、老朽化も著しかった誉田中学校や羽曳が丘幼稚園、埴生幼稚園の建てかえを初め、小・中学校においては児童・生徒の安心・安全を最優先に、平成27年度まで進めてきた校舎の耐震工事の際にも、あわせて一定の老朽改修工事を行ってきたところです。  今後も子供たちが安全・安心で快適に学校園生活を送ることができるよう施設改善を順次行ってまいりますので、議員におかれましてはご理解いただきますようお願いいたします。  答弁は以上です。 ○議長(金銅宏親)  吉田恭輔議員。 ◆18番(吉田恭輔)  再質問させていただきます。  歴史資料館の建設について。  羽曳野というんですか、羽曳野市を紹介するいろいろなパンフレットとかそういうものをめくると、必ず羽曳野の歴史、羽曳野ができた名前、なぜできたのか、そういうのが必ず文章化して載っております。この羽曳野という名前ができたのは、東方征伐に行く途中、病に倒れた日本武尊が伊勢の能褒野で没し、その後大きな白鳥になって奈良の琴弾原にとまり、そして3回目に羽曳野の古市、そこに羽を休めた。そこに日本武尊のお墓がありますけれど。その後、その白鳥は羽曳野丘陵を羽が曳くがごとく堺のほうへ飛んでいった。その地は鳳と言われておりますけれど、そういう由緒ある羽曳野の名前、そういう古市に羽を休めたところと羽曳野丘陵、このライン上にやはり歴史資料館をつくって羽曳野を紹介する、これが羽曳野のシンボルというようなアピールをぜひともしていただきたい。そういう場所どこにあんねん、市長がおっしゃるんでしたら、何とか探していきたいと思います。まず、その歴史資料館を市長のこの4期目のこの4年間で何とか考えていただきたい。4年間で無理ならば8年間のスパンになるかもわかりませんけれど、そのときは一緒になって考えていきたいと思います。何とか市長のお考えをお聞きします。  小・中学校、幼稚園施設の老朽化対策について。  河原城中学校に、卒業式、入学式、体育祭、その他で参加したり見に行ったりよくするんですけれど、そのときに保護者から、この間、河中の壁落ちてんと。そして、窓ガラスが落下した、危ないので、言うたら、ワイヤーでくくってあんねんと。そんなん落ちる前提でくくってあるような感じですわ。そういう河原城中学校、そして廊下では何か先生が蹴つまずくぐらいめくれて傷んでる。それから、トイレはもう汚くて、女の子は何か家に帰ってトイレするとも聞いております。そういう古い河中を卒業した、今回補欠選挙で通ってこられた議員も河中の卒業だと聞いておりますので、現状を御存じだと思いますので、その竹本君の力もかりて、この河中のリニューアルを何とかしていただきたいなと思っております。やはり生徒たちは、汚い学校、もうぼろもろの学校、そういうのがあったら、生徒の心もすさんでくると先生おっしゃってましたね。やはり誉田中学校、最近成績上がってるのは新しい学校になったからやとも言われておりますけれど、やはり学校は行って自慢できるような、うちの学校はええ学校やと、きれいな学校やと言えるような学校にぜひともしてやりたいと思っておりますので、このリニューアルについてどう思っておられるのかお聞きします。  以上。 ○議長(金銅宏親)  学校教育室長。    〔学校教育室長 清水淳宅 登壇〕 ◎学校教育室長(清水淳宅)  質問順と異なりますけれども、さきに私のほうから、再質問のありました河原城中学校の老朽化対策についてご答弁申し上げます。  議員お示しの河原城中学校については、昭和56年の建築基準法施行令の改正、いわゆる新耐震基準後の建築のため、耐震工事の必要がなく、これまで大規模な老朽改修工事を行っていない状況です。そのため、議員お示しのように、外壁やトイレなど施設各所の老朽化がかなり進んでおり、その対策が大きな課題であることは認識をしております。  教育委員会としましては、これまでも学校現場と調整を図りつつ、随時応急的な措置をとってきたところでありますが、現在小・中学校において進めている体育館非構造部材の耐震化工事や全普通教室へのエアコン設置の進捗状況を見ながら、必要な老朽化対策の計画的な実施に向けた検討をしてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、先ほど申し上げたとおり、子供たちが安全・安心で快適に学校園生活を送ることができるよう施設改善を順次行ってまいりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。  答弁は以上です。 ○議長(金銅宏親)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  吉田議員のお尋ねにお答えをさせていただきます。  議員からは、ご質問される前にお祝いの言葉を頂戴をいたしました。そして、ともに頑張ろうということで、力強いメッセージもいただいたところでございます。これからもしっかり議員ともどもに我が市の発展のために努力をさせていただきたいというふうに強く思わせていただきました。  議員からは、非常に当市にかける強い思いを出していただきました。特に議員におかれては、歴史資料館、議員の思いでもありますし、長年の温めていただいている一つの大きな議員の活動の目標でもあろうかと思いますが、特にこの歴史資料館の建設については強い思いを持っていただいていることについては私ども十分承知をいたしております。そしてまた、その必要性についても認識をいたしております。  しかしながら、当市の今抱えている多くの課題をそれぞれ順次達成していくには、必要と思われますけれども、優先順位というのについても左右をしてまいります。  今、当市が公共施設の管理計画を検討させていただいております。老朽化する施設、それぞれ今洗い出しをさせていただいて、耐震補強をして、継続するもの、あるいは取り壊しをするもの、それぞれ今検討させていただいております。近くこの28年度で議長を初め議員の皆さんにもご報告申し上げられるんではないのかなというふうに思っておりますけれども、その中でひとつこういった歴史資料館が生まれるチャンスが見出せないものなのかなというふうに私自身も思っております。とりわけ、特に世界文化遺産をと願う活動を続ける当市としては、この歴史資料館については一つの大きな必要とする施設であることについては間違いはございません。そういった思いをしっかりと当市受けとめをさせていただいて、そしてぜひその実現のために努力を私自身もさせていただこうというふうに思っています。  特に歴史資料館については、でき得る限りこうした身近に多くの方が、あるいはまた市外からも訪れていただけるような利便性もある場所というふうに私自身も考えております。特にこうした当市の市役所についても、耐震補強もしなければならないことに数値も上がっておりますので、そうしたときにこうした議会棟も含めてそうしたことも考えられますし、また近くのそういったそれぞれの公共施設、今停止をさせていただいていますさきの青少年センターあるいはまた市民体育館、また市民会館など、手をつけていかなければならない施設が多数ございます。このまま運営していくということについては、市民の皆さんのそういった安全性にもかかわってまいりますので、そういったことをしっかりと打ち出す中で、ぜひ歴史資料館の建設を打ち出されたらというふうに思っておりますので、それに向けて最大限、できるだけ近い時期の中で打ち出しをさせていただきますので、ひとつよろしくお願いいたします。  また、議員からは、教育委員会、特に幼稚園、小学校、中学校のそういった公共施設についてもご提言をいただいたところでございます。子供たちが、生徒たちが登校して、小鳥がさえずるそんな校舎の2つ目ができれば本当にいいなというふうに思っていますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。  以上であります。 ○議長(金銅宏親)  吉田恭輔議員。 ◆18番(吉田恭輔)  要望いたします。  今市長から歴史資料館について熱い思い、できるだけ最大限近い将来考えていくと、そしてこれは必ず必要であるというお言葉をいただいて、私も大いに期待し、この4年間しっかり市長と一緒に頑張っていきたいと思っています。4年後いてるかどうかわかりませんけど。ちょっと計算が悪いんです。  市長が言われたように、今後いろいろの耐震工事、市民会館、体育館あるいはエル・エスの建てかえなど、いろいろあるということで、なかなか費用もかかるし、時間もかかるということですけれど、この歴史資料館については今後必要であるというお言葉をいただいて、私も自信を持って地域の皆さんに報告したいと思っております。どうぞよろしくお願いします。  そして、学校については、もう修理するというようなお言葉をいただいたと思っております。学校のほうも期待しておりますし、特に保護者が、うちの学校汚いから、余り自慢でけへんねん、学校行くのもう嫌やねんという生徒もいてるみたいなので、喜んで行けるような学校を早い時期にお願いしたいと思います。学校の先生も、何とかできるようにしてほしいな。ところが、学校の先生てなかなか教育委員会に、これやってくれ、あれやってくれ言われたら、何かプレッシャーかかるみたいで、余り言われないようで、言えませんねんとかというような先生もおられるんで、そういうプレッシャーかけないように、この後何かせんといてくださいよ。余計なこと言うたというようなことね。これは保護者とか生徒の言うてる主な言葉ですので、何とか一番汚い河原城中学校を早くリニューアルしていただきますよう強く要望して、大きく2点目の質問に入らせていただきたいと思います。  2つ目、緑と歴史薫るにぎわいと活気のあるまちづくりについて、1つ目に、百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録実現へ向けてお尋ねします。  今回、この件について松村議員、田仲議員もさきに質問されておりますので、また違う角度で質問したいと思っております。  今回、落選事由についてということですけれど、落選というより、何か腑に落ちないところがあります。西洋系と東洋系の違いがあったのかなと思いますけれど、今回1度国内推薦から外れた長崎・熊本の教会群が国内推薦されました。大変おめでたいことですが、今回百舌鳥・古市古墳群の国内推薦を得ようと大変努力しておられた関係者や市民にとっては、何とも言えない残念な結果であり、大変努力した皆さんに気の毒なような気持ちでございます。何かトンビに油揚げをさらわれたような気持ちになるのは私だけでしょうね。  先に、こういうように百舌鳥・古市古墳群より長崎・熊本の教会群が国内推薦されたその理由をお尋ねします。  2つ目に、竹内街道を活かしたまちづくりについて。先ほどうちの樽井議員の質問の中で市長も答えておられましたけれど、日本最古の官道が堺と羽曳野、そして奈良へ通じております。この竹内街道、日本最古の官道ということで、羽曳野市のまちづくりにも欠かせない、最もPRできることではないかなと思っております。まず、世界遺産を目指す意味からも、この竹内街道、グリーンロードというんですかね、サイクルロード、堺と羽曳野を結ぶサイクルロードにする、また竹内街道のバイパスであります堺羽曳野線、中央環状を通って羽曳野市役所から堺の大泉公園まで通ずるような無料バス、あるいは近鉄へ相談して路線バスでも走らす、そういうぐらいの意気込みをしていただいて、堺と羽曳野の交流を活発化し、活性化していただきたい、そういうことについてのお考えをお聞きしたい。  また、この竹内街道沿いには歴史的な価値のある古民家がたくさんあります。ただ古いだけではなかなか歴史的な価値はありませんけれど、お酒をつくっておられた跡の酒蔵跡のある古民家、また昔庄屋さんをされてたような大きな古民家があります。そういうところを今、お年寄りが住んでおられた、あるいはまたもう空き家になってるというようなところがありますので、そういうところを簡単に崩されてしまうのはもったいないような気がします。かつて古市に両替商の銀屋跡がありましたけれど、あそこも潰されて家が建っておりますけれど、潰してしまえばもう歴史的な価値のない、価値のあるものが潰されると非常に残念であるので、こういうところをこれから市のほうも古民家について、いい古民家、歴史的な価値のあるやつは保存の方向を考えておられるのかお尋ねします。  3つ目に、軽トラ市とブドウ狩りについてお尋ねします。  軽トラ市という名称も知れ渡り、軽トラ市の開催にも多くの市民が参加されております。軽トラ市はほんまによかったなと思っております。この軽トラ市、ある地域でふれあい祭りとか、その地域で何か大きな行事するときに、軽トラ市来てほしいなという要望も来ておりまして、この軽トラ市はどこに相談したら来ていただけるのか。また、簡単に軽トラ市は地域には行けないのかどうかお尋ねします。  そして、ブドウ狩りについて、駒ヶ谷西公園の隣で開催しているブドウ狩りはことしも大盛況だったと聞いております。やり始めて3年ほどたつんですかね。年々お客さんもふえてると。  この7月22日金曜日のちょっと雨の降ったときに、地域の長寿会、うちの長寿会がブドウ狩りに参加しました。雨上がりということで、どなたも参加してなかったんですけれど、観光課の方が行っておられて、ちょうどNHKが取材に来てたんですね。そしたら、初めてですから、この長寿会のメンバーのブドウ狩りしてるところをNHKが撮りたいということで、撮っていただきました。明くる日の土曜日にNHKで3遍放映されたそうで、あれNHKで放映されると反響が多くて、明くる日の日曜日、押すな押すなの行列ができるぐらいの大入り満員だったと聞いております。そんだけお客さんが来るということで、そこで気になるのでお尋ねしますが、この入場者数、1人入ったら900円ですけれど、収支のほうはどのような状況になっていたのかお尋ねします。  以上、1回目の質問とします。 ○議長(金銅宏親)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  吉田議員からのご質問のうち、私からは小さく1点目と2点目についてご答弁申し上げます。  まず1点目の世界文化遺産の落選理由、それから今後の頑張りについてということです。  去る7月25日に開催されました国の文化審議会世界文化遺産特別委員会において、長崎の教会群とキリスト教関連遺産、北海道・北東北の縄文遺跡群、金を中心とする佐渡鉱山の遺産群、そして百舌鳥・古市古墳群の4件が審議され、ことしの国内推薦として長崎の教会群とキリスト教関連遺産が選ばれました。  この長崎の教会群は、既に平成26年7月に国内推薦を得ていたものであります。平成28年の世界遺産登録を目指していましたが、ことしの1月中旬にユネスコ諮問機関として事前審査に当たるイコモスが推薦書の説明不備を指摘したため、国内推薦を取り下げたという経過があります。イコモスの助言を受け、内容を精査し、再提出した結果、最も推薦書原案の熟度が高かった長崎の教会群の国内推薦が再度決定されたもので、例年とは少し違った事情にありました。  一方、百舌鳥・古市古墳群の推薦書原案に対しては、合理的な論理構成による資産の価値のわかりやすい説明、それを踏まえた合理的な構成資産の説明、またさまざまな観点からの評価基準の適用についての記述や墳丘上の植生管理と緩衝地帯の保全に関する記述のブラッシュアップ、来訪者管理に係る計画の具体化などの課題が示されました。  次に、平成29年の国内推薦獲得を目指しての頑張りについては、去る8月24日に大阪府、堺市、藤井寺市及び本市で構成する推進本部会議を開催し、来年の国内推薦を目指すことが確認されました。今後、文化審議会から示された推薦内容のさらなる検討と記述のブラッシュアップ及び具体化に向けて、文化庁、宮内庁との協議及び推薦書作成検討委員会、国際専門家会議における議論を踏まえ、推薦書原案の熟度をさらに高めてまいります。  機運醸成の取り組みとして、今までも国会議員による議員連盟や大阪府市長会、町村長会、府民会議との合同の要望活動や府民会議との共催でのシンポジウムの開催、もずふる応援隊による啓発活動等さまざまな取り組みを進めてまいりました。  来年の国内推薦獲得に向けさらなる機運の高まりを図るため、これまで以上に民間企業や議員連盟と連携するなど、さまざまな形での情報発信を行います。特に東京でのイベントを通し首都圏での広報活動を強化するとともに、大阪府内でのシンポジウムの開催や他市町村での世界遺産学習会の開催など、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向けてのさらなる知名度アップを図ります。  本市といたしましても、来年度国内推薦決定を念頭に、来訪者が効率的に古墳群をめぐっていただけるよう誘導サインの整備に加え、空の上から見た古墳をリアルに体感していただけるよう、空撮した映像も取り入れ、市内外の来訪者に楽しんでいただける活用方法を検討してまいります。  また、市内の各種イベントにおいては、子供から大人までが楽しんでいただけるよう、缶バッジづくりや勾玉づくりなど、さまざまな体験を通して百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を知るきっかけづくりをより一層行ってまいりたいと考えているところです。  今後も大阪府、堺市、藤井寺市とともに来年の国内推薦獲得に向け、市民、民間企業、議員連盟等とも連携しながら取り組んでまいりますので、議員におかれましてもご支援、ご協力よろしくお願いいたします。  続きまして、小さく2点目、竹内街道を活かしたまちづくりについてご答弁申し上げます。  議員も御存じのとおり、竹内街道は本市を代表する歴史資産であると同時に、本市の大きな魅力の一つであると認識しており、はびきのの夕べや七夕祭りなどのイベント開催を通じてにぎわいを演出するほか、歴史ウォークなどの開催を通じて街道のよさをアピールするとともに、大阪と奈良の両府県にまたがる10市町村で構成する竹内街道・横大路活性化実行委員会にも参画し、竹内街道全体の価値を高めるための取り組みもあわせて行っているところです。  議員お示しのサイクルロードやバス運行などについては、本市において現在のところ具体的な計画等はありませんが、これらの取り組みについては自治体間の意向、政策等の関連から、さきに述べました竹内街道・横大路活性化実行委員会の場において研究を行ってまいりたいと考えております。  沿道に点在する古民家については、竹内街道の風情と歴史環境をアピールするための重要な資産と捉えています。しかし、これらについては基本的には個人の資産であるため、空き家対策等とも連携しつつ、街道の魅力を高める取り組みとして活用できるよう検討してまいります。今後ともこれらの資産を有効に活用し、魅力あるまちづくりに努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。  答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  生活環境部長。
       〔総務部長兼生活環境部長 植田修司 登壇〕 ◎総務部長兼生活環境部長(植田修司)  議員ご質問のうち、小さく3つ目の軽トラ市とブドウ狩り施設についてご答弁申し上げます。  まず、軽トラ市につきましては、朝どり野菜を初め、地元農産物や特産品などの販売を通じて市内の産業振興と町のにぎわいづくりに取り組んでまいりましたが、地元町会を初めとする多くの方々のご理解とご協力のもと、羽曳野市の風景の一つとして地域に愛され、溶け込んできているものと存じます。ありがとうございます。  現在、5月から10月にかけての毎月第4日曜日の駒ヶ谷駅西側公園での定期開催をベースに、駅前や公共施設での出張開催、七夕祭りやはびきのの夕べ、他のイベントとの同時開催など、春から秋にかけまして年間12回程度の開催となっておりまして、これ以外にも華やいで大阪南河内観光キャンペーン協議会として広域的な取り組みにも参加していますことから、今以上に市が主催することはなかなか難しいところでございます。  したがいまして、新たな町会のイベント等への出店につきましては、軽トラ市を構成する登録業者の自主的な軽トラ活動として取り組めないか登録業者と話し合っていきたいと考えていますので、町会で希望される場合は、まずは観光課と相談していただければ幸いと存じます。  次に、観光協会の事業として平成25年度より実施していますブドウ狩りについてですが、当初の来場者は1,000人余りでしたが、その後年々増加しまして、平成28年度には2,000人を超えるまでになりました。収入のほうも徐々にふえてきていまして、今年度はブドウ狩りの売り上げは200万円を超えていまして、それ以外にイベント等でのブドウ販売による売り上げも多少別にございます。  また、来場者につきましては、毎年のリピーターも多くなりまして、口コミなどで遠方からの方も少しずつふえてきているところでございます。特に今年度は大阪観光局の協力のもと、関西国際空港や大阪市内にブドウ狩りの英語版のチラシを配架するとともに、大阪観光局のホームページに英語版の情報を掲載していただいたことから、ブドウ狩りの初日から海外の観光客が見えまして、総計いたしますと香港、シンガポール初めアジアを中心に200名近くの方にご利用いただきました。そして、そのほとんどは家族や仲間同士の個人旅行者で、また日本に2回以上のリピーターが多く、大阪観光局のホームページやツイッターなどの書き込み情報を見て羽曳野の地を初めて訪問されているところです。  ブドウ狩りでの現地対応といたしましては、片言の英語や身ぶりで応接してコミュニケーションはとれていたようでございまして、どの国の方もマナーがよく、中には帰国後に感謝のメールをいただいたようでございます。担当部署といたしましても、今回策定した観光ガイドブックにおいて、ブドウやイチジク、ワインなど本市の特産品について丁寧に掲載させていただきましたが、今後さらに広く発信していくことにより、より多くの方に羽曳野市の特産品を味わっていただけるよう取り組んでまいりたいと存じます。  以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  吉田恭輔議員。 ◆18番(吉田恭輔)  再質問1点させていただきます。  今、植田部長からお答えいただいた3番について、このブドウ狩りについてなんですけど、ちょうどブドウ狩り、市のやっているブドウ狩りではなしに、ほかのブドウの経営者の人が、私は羽曳野市の地場産業であり特産品として自負していると、このブドウ生産についてね。しかし、ブドウづくりほど費用と手間のかかるものはないと思っている。まあ聞いてくださいということで、議長がされてたんでよく御存じだと思うんですけれど、二、三カ月あの広いところにビニールかぶしてる下で油を炊く、石油を炊く。あれで大体300万円ぐらいかかるらしいですね、1シーズン。そして、そのビニールの下で炊いて、今度ビニール張り、6キロメートル掛ける2本らしいですわ。6キロメートル掛ける2本というたら、それを張るのに相当の人手が要るということで、その人件費もたくさんかかる。それで、最後の収穫を計算すると55%がそういう諸経費にかかってしまうと。手元に残るのんが45%。ちなみに、イチジクは諸経費が25%とおっしゃっていましたけどもね。こういうしんどい経営で手間暇かかる大変な事業、そして後継者も少なくなり、これから年いったら、この広い広いブドウ園をどうしていったらええのかちょっとわからないというお話も聞いております。こういう現状を市は知っているのか。何らかの手助けというんですかね、援助はしてるのか。考えているのか。  ちなみに、当市というか、駒ヶ谷地区にそういうブドウ農家は何軒あるのか。また、両隣、柏原、太子町のそういうブドウ園をやっておられる方、また今の現状についてわかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(金銅宏親)  生活環境部長。    〔総務部長兼生活環境部長 植田修司 登壇〕 ◎総務部長兼生活環境部長(植田修司)  議員の再質問のブドウ農家の現状等についてご回答申し上げます。  農林水産省の農林業センサスによりますと、ブドウ農家の経営体数は平成22年時点で羽曳野市171件、柏原市132件、太子町92件で、その5年前の調査結果からそれぞれ16件、26件、19件減少しているところでして、議員ご指摘のとおり、必要経費の増大の中で生産者の高齢化や後継者不足等の課題があるところです。  そこで、本市のブドウ農家に対する支援策についてですが、ビニールハウスの処分費用に対し、ハウス栽培促進対策助成金としてJA大阪南を通じて支援を行っているところです。  また、ブドウ農家の担い手支援策といたしまして、地元ブドウ栽培の指導者である農の匠の3名の方の献身的な協力のもと、大阪府、JA大阪南、本市で構成する羽曳野市ブドウ就農促進協議会を設立いたしまして、現在までに4名の新規就農者の研修を行い、2名の方が農業経営を始められているところでして、若手農家とともに消費者に人気のある大粒ブドウの生産や加工食品の研究にも取り組まれているところです。  また、農林水産省の青年就農給付金制度により、年間150万円を最長で7年間給付される制度がございますので、そのような制度の活用を図りながら、ブドウ農家としての定着を支援するとともに、引き続き新規就農者の受け付けにも取り組んでまいりたいと存じます。  そのほかにも地元出荷組合や大阪府等の関係団体で構成する羽曳野市ぶどう販売戦略会議に参加して意見を行い、羽曳野ブドウのブランド化につきましても継続して検討しているところでして、担当部署といたしましても、大阪狭山市の大野ぶどうを先日見学に寄せていただくなど、情報を収集しているところでございます。  今後とも大阪府やJA大阪南等の関係機関とも連携し、農業の担い手の育成、新規就農者に対する支援、羽曳野ブドウのブランド化などに取り組み、本市特産品の発展に努めてまいりたいと存じますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(金銅宏親)  吉田恭輔議員。 ◆18番(吉田恭輔)  要望させていただきます。  百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産実現に向けてです。  今回、推薦されると思って、堺ではくす玉を用意し、多くの方が参加し、マスコミも来ておられました。当市羽曳野でもLICはびきので10メーターほどの大きな古墳をかたどった大風呂敷を広げて待っておりましたけれど、午後2時ごろ、残念というような結果が届きました。堺のハニワ課長、羽曳野のつぶたん君も大変残念がっておりました。  しかし、残念がってばかりではなく、この百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産の国内推薦はこの一、二年で必ず推薦されると思っております。皆さんも努力されております。今、国内推薦が上がってるのが3カ所ほどですね。その中でも古市古墳群が有利だというのが3カ所の中では多分トップではないかなと思っております。果報は寝て待てではありませんけれど。ただ、推薦されたその後のほうが大変ではないかなと思います。その推薦の受け入れ態勢、まだ完全にそういうのができてないんではないかなと思ってます。ワンランク上を目指したまちづくり、そして、先ほども植田部長がおっしゃったように、片言の英語がしゃべれるようなボランティア活動をしていかなくてはならないし、そういう準備が大変だと思っておりますので、推薦された後のことをしっかりと市長を先頭に、どういうふうに受け入れていくのか、また市民にどういうふうに協力していただくのか、そういうことをしっかりと考えていっていただきたいと思います。  また同時に、観光事業にも影響してきておりますので、観光事業のほうにもしっかりと方向性を示していっていただきたいと思っております。  竹内街道を生かしたまちづくり、今竹内街道には歴史的な文化遺産が多いということで、そういうところを簡単に古民家を潰してしまうと、そういうことをせずに、市の歴史的な遺産として残せるところは残していってほしいと思っております。  軽トラ市とブドウ狩りについても、この軽トラ市、ブドウ狩り、だんだん市民にも浸透してきて、ブドウ狩りもグローバル的に日本以外からもたくさん来ていただいているということで、ちょうど私もブドウ狩り行ったときに、シンガポールの人が来てはって、英語でしゃべっておられたんですけれど、その観光課の人、ちょっとわかりにくそうな感じだったんですけれど、やはり手ぶり手まね、ブドウ狩りってどこですかと聞いておられたと思うんですけれど、その場所もわからないし、そういうときに身ぶり手ぶりで、カットですかというような感じで聞いておられたら、オーケー、オーケーということで、しゃべらなくても言葉が通じるというんですかね、身ぶり手ぶりで通じると思います。こういう世界ですけれど、世界も近くなってきておりますので、羽曳野も世界的に発信できる態勢をしていただいて、きれいな町、すばらしい町羽曳野に行きたいというようなまちづくりをぜひともお願い申し上げまして、私の質問にかえさせていただきます。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(金銅宏親)  それでは、昼食のため、午後1時10分まで休憩いたします。     午後零時6分 休憩     午後1時10分 再開 ○副議長(上薮弘治)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○副議長(上薮弘治)  一般質問を続けます。  笠原由美子議員。    〔2番 笠原由美子 質問席へ〕 ◆2番(笠原由美子)  それでは、一般質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  発言通告に従い、大きく3点質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。  まず第1点目は、個人向け健康医療福祉履歴管理サービスポケットカルテについて質問いたします。  平成28年度予算で、まち・ひと・しごと創生推進事業に係る提案を総務省は本年4月20日の報道資料で発表しました。そこにはICTの一層の利活用により、農業、医療、防災などの多分野で地域が直面する問題の解決に向け、各地域の産業や行政の効率化、生産性向上を通じて地域の活性化に資するために、まち・ひと・しごと創生推進事業に係る提案を公募していました。  地域創生促進の鍵として、生活環境、特に医療や福祉に係る環境整備が言われていますが、地域住民の医療履歴は個々の医療機関が個々に保持し、ルールに基づき管理をしています。そのため、地域のかかりつけ医から総合病院等に受診をする際には、みずからの検診データを持参し、またお返しをするという手間や、予診・問診情報の不備や検査の重複などが行われ、総合病院では患者数が大変多く、予約もとりにくい。また、診察の際には一日仕事というくらい、検診や検査やその他の前段階での予診でかなり時間を要するものとなっていて、時間とお金の無駄が生じています。これらの環境を解決をし、地域の医療機関を有効利活用するために、地域住民がみずからの健康、医療、福祉履歴をみずからが時系列に集約管理できる仕組みづくりが望まれています。  そして、今回はその点に着目をし、既に京都を中心とした近畿圏、そして全国の医療関係機関や、また自治体が取り組みを始めていますポケットカルテについて、羽曳野市でも市民サービスの一環として取り組めないのかを質問させていただきます。  では、小さく1点目、羽曳野市民の皆様の病院、診療所、薬局における受診率とその利用状況をお聞きをいたします。  2つ目には、医療費控除の実施と控除を受けることができる世帯の状況把握と控除のお勧めについて質問いたします。  毎年3月の確定申告の際に医療費控除を受けるため、A4の紙に医療関係の領収書を張りつけ持参をし、ミスがあればまた出直しをされ、とても煩雑な作業をしなくてはならず、医療費控除がどれほど的確に行われているのかわかりません。確定申告は納税者のミスにはとことん追及をし、納税の義務を課しますが、税金の控除については申告者の申告を見るだけであります。2017年度の総務省の統計によりますと、2人以上の世帯における保険医療費の年間総額は平均で10万円以上は軽く超えています。この事実は、2人以上の世帯において50%の確率で医療費控除が受けられることを示しています。がしかし、医療費控除の手続が煩雑で、診療にかかった領収書を一年間大切に保管し、確定申告には提示をしなくてはならないという煩雑さが大変邪魔になっています。  ここで質問ですが、医療費控除の実施と控除を受けることができる世帯の状況把握と控除の対象者であることをあらかじめ対象者にお知らせをすることはできないでしょうか質問いたします。  次に、小さく3点目、市民の医療履歴の掌握と、その結果から見えてくる対応について質問いたします。  羽曳野市では、特定な地域疾患が特にあるわけではないですが、市民の健康診査やレセプトやその履歴などから見えてくる傾向や疾病の種類、そして市長も力を入れています市民の健康診断における早期検診、早期治療に対しての取り組みや予防における対応について質問させていただきます。  次に、小さく4点目、地方創生に係る生活基盤における医療環境整備について質問します。  さきに申し上げました総務省におけるまち・ひと・しごと創生推進事業に係る提案を公募していましたけれども、要件はそのうち3要件がその条件でありました。今回質問しています医療におけるICTの利活用は要件の2に入ります。羽曳野市としてこの公募に対しての取り組みは何かされてきたのかをお聞きをしたいと思います。  また、生活基盤における医療環境整備については、市としての取り組み、また計画などについてお聞きをしたいと思います。  以上、1点目の質問です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  保険健康室長。    〔保険健康室長 川浦幸次 登壇〕 ◎保険健康室長(川浦幸次)  笠原議員のご質問、個人向け健康医療福祉履歴管理サービス、ポケットカルテについて、私のほうから小さく1点目、3点目、4点目について順次ご答弁申し上げます。  小さく1点目、市民の病院、診療所、調剤薬局などの受診率と利用状況については、これらのデータを保有しております当市国民健康保険の状況をご答弁申し上げます。  まず、受診率でございますが、平成27年度に医療機関等にかかられた総件数が53万173件でございました。年間平均被保険者数が3万2,584人でございますので、お一人平均1年間に16回強医療機関等にかかられたこととなってまいります。  内訳を申し上げますと、入院では年間平均0.23回ですので、おおむね4人にお一人がご入院されたこととなり、入院外が8.3回、歯科が約2回、お薬調剤が4.6回、残りが柔道整復師等にかかられた療養費となっております。また、高額療養費の支給件数でございますが、2万1,569件でございました。年間平均世帯数が1万8,562世帯でございますので、1世帯当たり年間平均1回強高額療養費の支給を受けられたこととなってまいります。お一人当たりの年間平均医療費としましては36万2,447円となっております。  次に、小さく3点目、市民の医療履歴の掌握とその結果に対する対応策について、健康診査やレセプト履歴から見えてくる傾向や疾病状況、またそれらに対しての取り組みなどについてのお尋ねでございます。  疾病状況につきましても、当市国民健康保険のデータをもとに申し上げます。  疾病を大きく分類しての状況としましては、費用別に最大ががん等を含む新生物、2番目に高血圧症や虚血性心疾患等が含まれます循環器系の疾患。3番目に糖尿病や脂質異常症が含まれる内分泌、栄養及び代謝疾患となっております。レセプト枚数では、循環器系疾患が最も多く、2番目に内分泌、栄養及び代謝疾患、3番目に消化器系疾患となっております。これらの疾病状況をもとに、当市独自の対策としまして、特定健康診査に心電図を含む14項目を追加した市民健診がございます。胃カメラ、ピロリ菌、脳MRI等の検査に要する費用の一部を補助します検診助成事業には、本年度より乳房エコー、マンモグラフィ検査を追加いたしました。新生物や消化器系の疾患の早期発見につながるものでございます。加えて、特定健康診査を受けられた上、各種がん検診等を受診されることによって、応募、抽せんを経て商品をお受けいただくはびきの健康マイレージを本年度より開始いたしました。  最後に4点目、地方創生に係る生活基盤における医療環境整備についてのご質問でございます。  笠原議員からご紹介いただきました総務省におけるICTまち・ひと・しごと創生推進事業に係る提案への公募は、これまで当市からの応募は行っておりません。  医療環境整備について当市の取り組みや計画についてでございますが、保有しておりますレセプトデータの分析整理等に加えて、一層のICTの利活用により、地域住民みずからがみずからの受診履歴等を時系列に集約管理される仕組みなど、今後研究を行っていくべきと考えております。  以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  税務長。    〔税務長 渡邊浩一 登壇〕 ◎税務長(渡邊浩一)  私のほうからは、医療費控除のご質問についてご答弁申し上げます。  まず、医療費控除の実績でありますが、本市の個人市府民税の平成26年分所得に係る平成27年度課税対象では、6,583人が医療費控除をされました。このうち確定申告された方は5,962人、市府民税の申告をされた方は621人で、課税対象者総数4万8,804人の13.5%となっており、医療費控除の所得控除額は約14億1,000万円となっております。ここ数年は同様の傾向となっております。  次に、医療費控除を受けることのできる世帯の状況把握でありますが、医療費控除は自主申告が大原則となっておりますので、事前に医療費控除を受けることができる世帯の把握はいたしておりません。  そして、医療費控除の勧奨についてでありますが、広報はびきのや市ホームページでの周知、また申告書送付時に記入の手引を同封するなどにより周知を図っておりますが、医療費控除の対象となる方への個別の案内等は行っておりません。  以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  笠原由美子議員。 ◆2番(笠原由美子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、再質問いたします。  私は先般、参議院議員の方とともに7月15日、京都医療センターに赴き、ポケットカルテの考案者であり、特定非営利活動法人日本サスティナブル・コミュニティセンター顧問の医学博士、北岡有喜先生のところで学ぶ機会をいただきました。そこで学んだことは、羽曳野市の市民の医療環境のさらなる整備に生かせないかを考えてこのたびの質問となりました。  医療環境が抱える諸課題に対して担当課としても日ごろからかなり意識し、取り組みをしてくださっていることは、ただいまのご答弁をいただく中でもよくわかっていますし、また再確認ができたところでございます。しかし、今ほど医療に係る、また医療における環境の変化が目まぐるしく変化し、人口形態も超高齢社会に突入する中にあって、医療費の高騰や重複医療、また重複投薬など、何よりも自分自身の体や健康記録をみずからが保持をしないで、医療機関にただ預けっ放しという状況がこのままでいいのかはわかりません。私がこのたび質問しましたポケットカルテは、医療環境を大きく変化させ、医療費の削減や、その他多くのメリットがあるのですが、ポケットカルテについて御存じでしょうか。  次に、医療費控除におきましても、さきの答弁にもありましたように、控除額は14億1,000万円ということですが、仮にですよ、総務省のデータから考えて、控除対象の方の50%しか控除申請が行われていなかったと仮定をすると、控除額は14億円の約2倍になるわけですから、かなり大きな税控除を実施していないことになります。今般提示させていただくポケットカルテの大きな特徴に、医療機関やドラッグストア等の領収書にQRコードを印刷し、利用者がそのQRコードを携帯やスマートフォンなどで読み取ることによりデータが読み取れる仕組みがあることです。それをデジタル領収書と北岡先生は呼称されていますが、今現在この医療費控除は申請がとても煩雑過ぎて、かなりの方がわかっていても、もういいかなと諦めているのが現状です。しかし、2008年からは、e−Taxを用いて医療費控除を電子申請する場合、原則、領収書の添付は不要となっていて、この制度を利用して世帯全員の医療費の領収書を簡単に収集、管理できるサービスとなっています。そして、ポケットカルテでは、2010年2月より正式にこのサービスを無料で利用できるになりました。  医療費には、病院や診療所などで支払う保険医療費と、医療費として認められているけれども、保険外医療費、例えば大人用のおむつとか通院の際のタクシー代などですけれども、認める、認めないの仕分けはありますが、ポケットカルテはヘルスケア家計簿というシステムサービスとの連携により、医療費控除に係る情報収集、そして帳簿化、そしてe−Taxフォームへが自動化できるサービスとして完成をされていて、既に全国で展開され、使われています。  羽曳野市民がこの情報を知ることができれば、医療環境のさらなるサービスにつながりますが、さきの答弁では、医療費控除のお知らせは一応広報などの媒体での周知は行っているが、個々の案内などは行っていないとのことですが、ポケットカルテの前に医療費控除が申請によって受けれますよと何かの方法でお知らせすることはできないのでしょうか。例えば医療費の利用金額をお知らせしてくれていますが、それを利用するなどのお考えをお聞きしたいと思います。
     次に、ICTまち・ひと・しごと創生推進事業への公募期間は、実のところ2015年5月24日が締め切りでした。答弁にもありましたように、羽曳野市としては応募はしていないということでした。今般の募集は、ICTの利活用で、農業、医療、防災の分野で地域が直面する諸課題の解決に貢献できる行政の取り組みや計画、そしてやる気が公募につながるものですが、羽曳野市としてはかすりもしていませんでした。  羽曳野市は、さきの市長選挙においても市長も何度もお話になっていましたように、医療における早期検診、早期発見の体制は他市よりも充実をし、市民健診や健康診査、また検診項目、がん検診なども、先ほどの答弁にありましたように、大変充実をしてきています。ありがたいことであります。しかし、これからは医療における環境整備が重点を置かれるという時期を迎えてきました。それは市民の側に視点を置いた、いかに時間的にも質的にも量的にも簡単で無駄のない医療ができるかであります。疾病に罹患した後はドクターにお任せすることは言うまでもありませんが、ICTにおける医療費分野の取り組みはもうとっくに始まっています。このポケットカルテは地域医療に関する医療を一つの仮想巨大医療機関とみなして有効活用することを可能として、質の高い安心・安全な地域医療提供を目的として2015年10月のデータでは、既に登録者数は4万8,000人を超える登録が済んでいます。その数は今も拡大していっています。安心・安全な地域医療提供体制の取り組みを今後研究、検討していくのではかなり遅くなり、受けるべき市民サービスの提供はできなくなってしまいます。その点についてもう少しお考えを詳しくお聞きしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  税務長。    〔税務長 渡邊浩一 登壇〕 ◎税務長(渡邊浩一)  笠原議員再質問のうち、私のほうからは医療費控除につきまして税務サイドからご答弁申し上げます。  医療費控除の手続が領収書の管理や計算など煩雑でありますことは承知をしているところであります。このため、議員ご提示のとおり、国税申告ではインターネットによる電子申告、いわゆるe−Taxが活用できる仕組みがあります。ここでは領収書の添付は不要で、専用の入力フォームへの入力により医療費明細書を作成することで申告が可能となっております。  一方、マイナンバー制度では、平成29年7月からマイナポータルの利用が開始となり、この中で確定申告等を行う際に参考となる情報の入手等が行えるようになる予定となっております。  市としましては、e−Taxの利活用の促進を図るとともに、e−Tax、そしてマイナポータルの利用の前提となりますマイナンバーカードの普及促進を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  保険健康室長。    〔保険健康室長 川浦幸次 登壇〕 ◎保険健康室長(川浦幸次)  笠原議員の再質問について残りご答弁申し上げます。  税における医療費控除についてでございますが、当市の国民健康保険にご加入されているご世帯へ医療費のお知らせがございます。これまでから2カ月に1回、年6回、すなわち12カ月分全てについてかかられた医療機関名、入院、通院等の区分、日数、医療費総額、ご本人負担額の内容をお送りしております。  また、税申告における社会保険料控除額の参考のため、年間保険料納付済み額のお知らせも送付しております。これらへ医療費控除の案内の記載については、今後工夫してまいりたいと考えております。  次に、医療環境整備への市の取り組みについて再度のご質問でございます。  議員ご紹介のポケットカルテは、総務省近畿総合通信局管内において、地方創生に資するものとして地域情報化大賞、総務大臣賞を表彰されたものとお聞きしております。個人向け電子カルテサービスとして、受診履歴や処方されたお薬などの情報を蓄積し、病院や薬局と協力連携し、地域住民みずからがみずからの医療情報を管理、活用していくものと理解しております。ポケットカルテの媒体としてすこやか安心カード1枚が地域共通診察券の役割を持ち、複数の診察券が不要となり、受診履歴等を一元的に蓄積することから、税医療費控除の活用のほか、電子版カルテや電子版お薬手帳の機能もあり、また医療費の無駄を解消していくことにつながるのではないかという期待もできるなど、大変興味深いものでございます。  一方、情報連携という点から、類似のものとしまして個人番号カードがございます。個人番号制度は平成28年1月から個人番号の利用等が開始となり、医療等分野では今後情報連携の予定としまして、医療保険のオンライン資格確認システムを整備し、個人番号カードを健康保険証として活用することを可能としていくこと。そのほか、健診データの管理や予防接種履歴の共有も予定されております。  当市におきましては、さきにご答弁申し上げましたとおり、レセプトを活用した医療費分析等を行い、取り組むべき、また対応すべき施策を進めておりますが、市民の利便向上を目指した医療環境整備のため、一層のICTの利活用は欠かせないものと考えております。ポケットカルテ、個人番号カードのそれぞれにつきまして、機能が異なる部分もございますが、市民の利便向上を図っていくことを目的とすることでは共通で、それぞれがそれぞれの役割を果たすべく普及が望まれるものでございます。  当市としましては、自治体としてまずは個人番号カードの普及に努め、市として行い得る市民の利便向上のための医療環境整備の課題に取り組むべきと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  笠原由美子議員。 ◆2番(笠原由美子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、ここで要望、意見を申し上げます。  医療費の税控除につきましては、今後納税者のさらなる簡便化を図るためにも、e−Taxの利用推進が必要と思われますし、今答弁にもございました。また、答弁にありましたマイナンバーの推進、そしてマイナポータルによる自己管理が今後進んでいくことも期待をしますが、全て予定であって、実際厚生労働省のほう、また総務省のほうの進みぐあいは遅々として遅いというのが現状でございます。  医療費のお知らせや年間納付済みのお知らせなども活用し、医療費控除をされていない、臆測の数字にはなりますが、50%程度の方に医療費控除の申請を気づかせてあげていただきたいと思います。  さて、今回の質疑の主題であるポケットカルテの活用がかなり効果を生むものとなっています。今後、国レベルでの活用も期待できるものでありますが、大阪府ではまだどの自治体でも未実施であります。市民の健康を考える北川市長のもっと早い取り組みを要望いたします。  また、ポケットカルテについては、ご答弁いただきました利活用の内容で大枠の理解ができていることと推察をいたします。ここでは長々とその説明は申し上げませんが、医療分野も早期検診、早期発見、早期治療という取り組みの仕組みづくりは羽曳野市でもでき上がってまいりました。今後はICTのさらなる活用を医療に反映させていくのが国の方針であり、地方自治体単位での取り組みが始まっています。  きのうの田仲議員の質問に地方創生交付金の活用がありましたが、国から必ずおりてくる交付金も大変ありがたいです。しかし、羽曳野市から先進的な案をもって取りに行く交付金もしっかりと狙うことも大事であります。特に総務省が示していますICTの利活用による農業、医療、防災部門における取り組みもトライをしていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  最後に、医療における市民サービスの環境整備の取り組みとして、ポケットカルテの取り組みを早期実現できますことを強く要望いたしまして、第1問目の質問を終わります。  次に、大きく2点目に移ります。学校での徴収金の透明性と給食費の公会計導入について質問していきます。  近年、自治体会計の公会計導入における動きが進み、平成29年度末には移行していく準備が進められています。公会計が叫ばれたころ、私も大阪府の研修会に参加をし、なかなか難しく、理解し切れない点もありましたが、精いっぱい公会計導入について平成26年3月議会でも質問させていただきました。中でも平成23年12月議会では、既に勇退をされまして小田敏朗議員が議会において一番初めに質問をされ、その当時から公会計の必要性を訴えていた経緯があります。  実際ここで言う公会計制度と学校給食費の公会計制度が同じでないものであることは承知をしています。しかし、いずれも市民や保護者の方に対しての透明性を持った見える化を目指すことは同じであります。その意味から、自治体が行うべき身近なことから学校給食の透明性を示すことに視点を絞り質問させていただきます。  先般視察に訪れました兵庫県芦屋市では、市立小学校の給食費について本年度から市の歳入歳出として管理する公会計制度を導入し、注目をされています。芦屋市も昨年度までは給食費は各学校が管理運営を行っていたということでした。まずは学校給食費の公会計なら保護者にもわかりやすく、透明性を示すには比較的取り組みやすい、そして市民にもわかりやすいという視点をここに向けて私は今回質問します。  それでは、小さく1点目の質問ですが、学校における徴収金の種類と内容及び会計報告について質問します。その中で、大きくは2点に集約をされるんではないかなと自分自身も思っています。1つは、教材費とか、またPTA費などというそういう諸経費、そして給食費というのが大きく主だった2本だというふうに認識をしていますが、質問しましたように、種類と内容及び会計報告についてお答えいただきたいと思います。  次に小さく2点目、学校給食費の管理運営の実態について、ここでは給食費に限定して質問を進めます。  まずは、給食費の管理、納付事務、給食費の収納率、また滞納の場合の滞納処理について質問します。保護者が食材費である給食代を滞納した場合、どこが督促を行うのでしょうか。また、お聞きしたところでは、義務教育期間は小学校から中学校まで担任がかわってからも督促事務は継続されるものと聞いています。その点はいかがでしょうか。  また、教職員が現金を扱うことによる事故が心配されますが、その点についてもお聞きをしたいというふうに思います。  次に、小さく3点目、学校給食費の位置づけについて質問します。  まず、学校給食費は公金ですか。9月議会は決算議会とも言われるように、皆様からお預かりをした税金、また国、府からの交付金や補助金など、きちっとした会計で計上し、その歳入歳出を認定する議会でもあります。学校給食はこの決算がよく見えません。学校給食費の会計処理は各学校現場に任され、食材費として保護者から金融口座に振り込まれ、教職員が徴収金の管理を行っているのが現状であり、現場の教職員の事務負担は大きなものがあります。近年、教職員の方々の仕事量は、昨日の質問にもありましたけれども、年々増加をし、本筋の児童・生徒に最も接する立場であるにもかかわらず、時間も制約があります。  学校給食費を費用負担で区別をしますと、給食に係る設備費、人件費、調理光熱費などが市が負担をし、一方給食の食材費は保護者の負担です。学校給食法第4条によると、義務教育諸学校の設置者は、当該義務教育諸学校において学校給食が実施されるよう努めなければならないとしており、設置者が実施主体であり、つまり羽曳野市がそれに当たります。そうであるならば、羽曳野市の給食に係る会計は公金であると考えるべきだと思いますが、この点はいかがでしょうか。  次に、小さく4点目、学校給食費の透明性と公会計移行に対するお考えをお聞きします。  視察しました芦屋市では、公会計の導入の目的を、1つには給食費の透明化を図ること、2つには保護者の金融機関の選択肢が広がるということ、3点目には学校の事務負担が軽減されることとしていました。どれも大切な視点であって、給食費の透明化については、現在私会計として事務処理されている食材費や市が負担している設備費、人件費など、大きく分類されることは、さきにも述べましたが、いずれの会計も保護者には会計報告をされることが大事であり、学校給食がどのような会計で運用されているのかを知っていただく意味は大きいと考えます。また、2点目の保護者の金融機関の選択肢については、学校の校区内に限定するのではなく、出先や、またご自分のご家庭の口座のある金融機関が選択できることは、給食費などを支払う保護者の利便性に着目した取り組みであります。また、学校の事務負担では、公金を扱うという緊張する会計事務が職員の方の手から離れることは、その他における大きな効果を生むものと考えます。  以上の点から、羽曳野市の学校給食に公会計制度を導入することについてのお考えをお答えいただきたいと思います。  以上、質問です。 ○副議長(上薮弘治)  学校教育室長。    〔学校教育室長 清水淳宅 登壇〕 ◎学校教育室長(清水淳宅)  笠原議員からご質問のありました学校での徴収金の透明性と給食費の公会計導入について順次ご答弁申し上げます。  まず1点目の学校での徴収金の種類と内容及び予算と会計報告についてですが、学校で徴収されています諸経費には、給食費を初め学習教材費、PTA会費、また林間学校や修学旅行、卒業アルバムなどの費用に充てるための積立金があります。通常これらの諸経費は毎月あらかじめ決められた金額を所定の日に一括して保護者の口座から各校の口座に自動引き落としにより納入された後、各校においてそれぞれの経費に振り分けられ、予算管理や会計報告がなされているところです。  給食費につきましては、市学校給食会からの月々の請求に基づき、各学校から振り込みされており、市学校給食会において予算管理を行い、理事会において毎年度監査を受けた決算状況を報告し、透明性は確保されているものと認識しております。  次に、2点目の学校給食費の管理運営の実態についてですが、保護者の皆様から各小学校において徴収いただきました給食費につきましては、教育長を会長とする市学校給食会において集約し管理しております。市学校給食会の事務は、給食センターが事務局、所長が会計担当者として、担当するセンター職員とともに各小学校への給食費の請求や食材納入業者への支払い等の予算執行管理をしています。  給食費の徴収率につきましては、平成27年度においては年度末時点で99.53%、今年度に入って回収されたものがございますので、現時点では徴収率は99.61%となっております。  滞納者への督促につきましては、各学校において保護者との面談などを通して実施しているところであり、小学校卒業後も中学校と連携して継続しております。督促によりまして、年度末の未納金につきましてはその後おおむね4割から5割程度納入していただいており、滞納分など現金納入の場合は複数で対応し、速やかに市学校給食会口座へ振り込みにすることとしております。  次に、3点目の学校給食費の位置づけについて、4点目の公会計移行の考えについてですが、学校給食は学校給食法第4条に基づき、義務教育諸学校の設置者である市において実施しており、同法第11条の経費の負担に関する規定に基づき、学校給食センターや各校の給食室等、学校給食の実施に必要な施設及び設備や担当職員の人件費やはびきのエル・エスへの調理、配送、配膳業務の委託費用等、学校給食の運営に要する経費は公会計である市の一般会計にて予算化して執行しております。  一方、保護者の皆様にご負担いただいております給食費は、同法第11条第2項により、全て給食用食材の購入のための経費として、私会計である市学校給食会において管理、執行しております。  このように学校給食は公会計の学校給食関連予算と私会計の給食費とがそれぞれの目的に応じた経費を負担し実施しておるところです。現行の方式は、昭和32年に旧文部省の通知があり、保護者の負担する学校給食費を公会計上の歳入とする必要がなく、校長が学校給食費を取り集め、これを管理すること、すなわち私会計にすることは差し支えないとされていることを根拠にし、従来から多くの市町村で行われているところです。  しかしながら、近年、より一層の給食事業に係る会計の透明性の確保、保護者の利便性の向上、学校現場の事務負担の軽減、給食費の滞納に伴う法的措置の執行などの観点から、給食費の公会計化に移行する市町村が増加していることは承知しております。教育委員会としましては、給食費を市予算に組み入れる公会計化について、今申し上げた観点から検討していく必要があると考えています。今後、公会計化の動向を注視しつつ、先行して公会計化された市町村から聴取を行うなど、調査研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。  答弁は以上です。 ○副議長(上薮弘治)  笠原由美子議員。 ◆2番(笠原由美子)  ご答弁ありがとうございました。  では、ここで再質問いたします。再質問は大きく2点です。  1点目は、答弁にありました学校給食費のいわゆる私会計制度と公会計制度の違いについて再質問します。  私会計による会計処理とはどのようなものか、具体的に、またそのメリットとデメリットをどのように捉えているのかお聞きをします。  また、公会計は厳しいとのお答えも今いただきましたけれども、公会計制度による会計処理とはどのようなものか、またその公会計制度のメリットとデメリットについてもお聞きをしたいと思います。  次に2点目、学校給食費の透明性について質問します。  いわゆる羽曳野市において何か問題があったということでこの質問をさせていただいているわけではありませんので、その辺はご承知おきいただきたいと思います。  現在の会計報告は、市学校給食会の理事会で監査処理を受けた後、きちんと報告がされていることは存じております。答弁にもありました透明性の確保ですが、それは保護者向けのものでしょうか。学校給食を仮に公金と考えるならば、羽曳野市の歳入歳出になるわけですから、明確にしなくてはならないというふうに思いますが、ご見解をお聞きをいたします。  以上2点、よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  学校教育室長。    〔学校教育室長 清水淳宅 登壇〕 ◎学校教育室長(清水淳宅)  笠原議員からの再質問についてご答弁申し上げます。  まず、学校給食費の私会計制度と公会計制度による会計処理とはそれぞれどのようなものかというお尋ねですが、学校給食費に関連したものでは、市の一般会計または学校給食に係る特別会計において歳入歳出が計上され、会計処理されているものを公会計と呼んでおり、それ以外の市の予算に計上されていないものを私会計と呼んでおります。よって、先ほどの答弁でもありましたように、本市の学校給食費は学校給食センターが事務局となります市学校給食会において会計処理されているため、私会計での処理ということになり、具体的には保護者からの学校給食費を収入として、食材購入代金を支出として経理されています。  次に、公会計と私会計による会計処理のそれぞれのメリット、デメリットについてお尋ねです。  公会計のメリットは、給食費の取り扱いがより明確になり、透明性が高まる、また保護者が指定した金融機関からの引き落としが可能となり、保護者の利便性が高まると考えられます。そして、学校現場において基本的に給食費の徴収管理の必要がなくなるため、事務負担の軽減につながると考えられます。また、未納対策において法的手続等で処理できることが上げられます。  デメリットとしては、学校ごとの徴収事務が集約され、大量に処理することとなるため、システム導入等に係る経費面や体制面の手だてが必要であると考えられます。一方、私会計については、学校ごとに徴収事務が分散されているため、経費面や体制面では新たな手だては不要ですが、会計のより一層の透明性、保護者の利便性、学校現場の事務負担軽減、未納対策の法的手続の面で公会計に比べると課題があると考えられます。  以上のように、公会計、私会計は一方のメリットが他方のデメリットとなると認識しておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。  続いて、2点目の学校給食の透明性についてご答弁申し上げます。  先ほど答弁にもありましたように、学校給食費につきましては市学校給食会の理事会において毎年度監査を受けた決算状況を報告し、透明性は確保されているものと認識しております。  しかし、仮に学校給食費を公金と考えるならば、一般会計予算の歳入に学校給食費が、歳出に給食食材購入費が予算化された後執行、決算となり、他の歳入歳出とともに市決算書に明示、すなわち公開されることとなりますので、現行の私会計方式においても決算状況についての情報公開につきまして改善を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。  答弁は以上です。 ○副議長(上薮弘治)  笠原由美子議員。 ◆2番(笠原由美子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、意見と要望を申し上げます。  学校給食の公会計制度ですが、これはもともと保護者の方から、自宅で利用している金融機関以外の口座を学校の校区にある決められた金融機関に設ける煩わしさから始まったことでありました。  私会計と公会計のデメリット、メリットについての答弁をいただきました。公会計は、給食費の内容が明確になり、滞納などに対する理解が生まれ、また保護者の利便性が高まるとされていましたが、芦屋市がまさにそれでありました。また、学校現場での給食費の取り扱いがなくなり、教職員が扱わなくてはならないという事務が省けるものです。しかし、デメリットでは、システムの導入とか初期投資が必要ということでしたが、現在検討しているわけではないので、確かな具体的な数字が出ているわけではありませんけれども、学校給食は保護者が支払う材料費だけでは成り立たず、そこには人件費、調理費、給食センターの維持管理費などなどが含まれているので、それで全てで給食費というわけであります。半分は一般会計から支出をしているわけですから、これを公金と考えることに矛盾はないというふうに私は思います。その意味からも、今後給食費を公金と位置づけた取り組みをしていくべきことを強く要望いたしまして、しっかりと前向きにご検討をよろしくお願いいたします。  それでは次に、大きく3点目の質問に入ります。選挙における開票所の問題点と会場変更について質問させていただきます。  先般行われました7月10日投票、即日開票の開票事務では、参議院議員選挙では大阪選挙区、そして全国比例区、そして当市では市長選、そして市議会の補欠選挙と、実に4項目の開票事務が行われました。狭い市民体育館での夏の暑い時期での開票作業はかなり苛酷であったことは、立会人として参加した私も経験をいたしました。国政選挙の時期はさまざまな場合がありますが、参議院選挙や羽曳野市の市長選、市議会議員選挙は必ず今のところ暑い時期に訪れます。何度か立会人として参加させていただいて感じたことは、夏の選挙はとにかく冷房がない中でかなり多くの職員の方や関係者、先般では220人程度の方があの市民体育館の狭い場所で肩を寄せ合い、ぎりぎりの中で作業を進められていることや、私たち立会人も投票箱を確認をするという作業が行われますが、その投票箱がかなり積み上げられ、重なっているという状況から、注意を払わなければ確認の正確さを失する状態になったこと。また、室内温度はかなり高く、大人数のこともあり、皆さんぼとぼとに汗をかきながら、タオルで何度も拭いながらの作業環境は最悪で、その中で公平で明確な作業をしてかなければならないという状況でありました。
     また、体育館の外でも、駐車場はかなり暗く、多くの車が投票箱をお持ちいただくため混雑し、スムーズな車の流れが確保できない状況にありましたが、担当の警備の方が一生懸命それは進めていただいていたことは事実あります。  開票は夜の作業であることから、暗くて安全性は少し厳しく、また狭く、冷房もない。会場としてはサブ的な部屋の確保も困難で、このメーンの開票所のその外にあるロビーでも大変狭く、多くの人たちがいてあふれ返る状況でありました。公平性を期す開票事務に支障を来す問題点が多くあるように感じていたのは私だけではないと思います。  それでは、小さく1点目、市民体育館における開票事務の実態と市民体育館を開票所にしているメリットとデメリットについてお聞かせください。  次に、小さく2点目、今後の開票事務に対しての効率性、利便性、安全性を考慮した開票所のその時々、いわゆる開票事務の量においての会場変更について質問します。  実際、私は現在4期目を務めていますが、この間2度、衆議院選挙との同日選挙というのを経験をいたしました。その際には候補者でしたので、開票の立会人として参加していませんけれども、そのときの煩雑な状況、苛酷な状況は想像ができます。さきにも述べましたように、開票事務が少ないものでしたら市民体育館を利用するのもよいでしょうが、季節やその作業事務量の多さにおいては、今回のようなかなり苛酷で大変な環境の中での作業は厳しいものであります。もっと柔軟に効率的な配慮を考えて、例えばコロセアムなどの大型の施設を利用することは考えられないのかお聞きをしたいと思います。  以上、質問です。 ○副議長(上薮弘治)  選挙管理委員会事務局長。    〔選挙管理委員会事務局長 豊田浩和 登壇〕 ◎選挙管理委員会事務局長(豊田浩和)  笠原議員1つ目のご質問の市民体育館における開票事務の実態とメリット、デメリットについてご答弁申し上げます。  現状についてですが、市民体育館は近隣に広い幹線道路が通る場所に立地しており、各投票所からの動線もよく、長年にわたり開票事務を行っているという実績もあり、また市民の方や関係者の方々に定着していると認識しております。  次に、メリットですが、道路事情も各投票所からの利便性もよく、施設管理者においては選挙日の施設、駐車場の確保においてご協力いただき、また免除申請により無償で利用させていただいておるところです。  デメリットにつきましては、今回はトリプル選挙ということもあり、合計4つの投票用紙を選別、開票をしたところですが、体育館のスペース、広さから、今後これ以上の複数選挙の場合は物理的に困難であると思っております。  続きまして、2点目のご質問の効率、利便性、安全性を考慮した開票所の変更についてですが、さきにご答弁させていただきましたことから、開票事務ができないなどの状況を除き、開票所の変更は考えにくいところですが、さらに開票事務が効率よくスムーズに行え、近隣の方の迷惑や周辺の道路の渋滞緩和など、利便性のよい、また今後複数の選挙があった場合でもスペース・広さ的にも対応でき、経費的な負担も考慮し、安全かつ確実な開票事務を行える場所も検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  笠原由美子議員。 ◆2番(笠原由美子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、再質問いたします。  ただいまのご答弁では、物理的に困難があると判断した場合、また開票事務ができないなどの状況がある場合は変更はできるが、今のところ開票所の変更は考えにくいということですが、では物理的困難が生じた場合や開票事務ができない状況と判断した場合、開票事務の場所は変更を考えられるということであって、また考えていかなくてはならないというふうに今のお答えで判断をいたしました。ということは、変更は可能であるということではないでしょうか。  また、経費的な負担も考慮してとの答弁でしたが、その内容についてもう少し具体的にお願いいたします。  以上、再質問です。 ○副議長(上薮弘治)  選挙管理委員会事務局長。    〔選挙管理委員会事務局長 豊田浩和 登壇〕 ◎選挙管理委員会事務局長(豊田浩和)  笠原議員の再質問についてご答弁申し上げます。  本事務局ではびきのコロセアムを利用した場合の経費的な負担を試算しましたところ、開票日当日を含む前後3日間の施設利用、設備費など、おおむね42万円程度の経費が必要となります。また、施設の予約におきましては、選挙期日等を予測して一定の期間を仮押さえを要するところで、稼働率の高いコロセアムの利用者にご迷惑をかけることにもなり、困難なものと考えられます。ご理解賜りますようよろしくお願いします。  答弁は以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  笠原由美子議員。 ◆2番(笠原由美子)  ご答弁ありがとうございました。  それでは、意見と要望を申し上げます。  選挙後の開票事務ですが、今回もあの狭く暗く暑い市民体育館に220人もの方がひしめき合って開票事務を執行しました。答弁にもありましたように、仮にコロセアムを利用したら約42万円の経費がかかるとのことですが、この42万円を無駄と思うのか必要と思うのかであります。確かに開票事務にかかわるのは大半が市職員の方々ですから、無駄を省けと言われるかもしれませんが、私は何度か立会人として参加していての感想はかなり劣悪な環境であるということです。  コロセアムの使用は、期日が決まっていれば早くから押さえられますが、突然国の解散などで会場の制約で使用できないことも考えられます。しかし、今後温暖化が増していく中で、そのときの一番よい環境で開票事務の会場を検討する考え方はしっかり持っていっていただかなくてはなりません。できればクーラーや暖房設備、広い駐車場、館内は明るく広々としたコロセアムの使用を定番化できるようしっかりと検討を今後していただくことを強く要望いたしまして、私の一般質問を終わります。  以上です。 ○副議長(上薮弘治)  次に、今井利三議員。    〔13番 今井利三 質問席へ〕 ◆13番(今井利三)  一問一答でご回答のほどよろしくお願いいたします。  大きく4点質問させていただきます。  まず1点ですけども、これも今議会で多数議員の方が質問されております百舌鳥・古市古墳群のことでございますけども、その中から3つ質問いたしたいと思っております。  まず1点なんですけども、墳丘の管理、また宮内庁周辺は市であることは管理の件がわかっておりますけども、この5つの課題の一つでございます植木の管理方法はどの程度話ができているのかちょっと疑問なところもございます。どのように考えておられるのかお聞きします。  これもきのうの朝日新聞で「ナラ枯れ被害、古墳も」という新聞記事がございます。羽曳野、藤井寺、堺を入れたら120本が枯れたという新聞記事でございます。羽曳野では応神さんでは3本、この役所の裏にある墓山古墳では33本、その被害、被害と言うたらなんですけど、枯れておるということなんです。私も朝ちょっと、ほんまかなと、見に行ったんですけども、確かに見る限りは3本か4本ほど枯れております。それで、この古墳は都市部にある緑のオアシスと言われておりますし、景観などどのようになるか心配でございます。その辺もちょっと、植木の管理ですね、お答えください。  きのうはいろいろ質問も出てました移動計画でございますけども、これもきのう田仲議員もおっしゃっておられましたけども、従来から市議会もいろいろ提案をしてきたんですけども、全然進んでいない中、今回文化庁から示されました。答えは同じような答えになるかもしれませんけども、どのような構想があるのかお聞きいたします。  もう一点、宿泊施設も、これも従来から言うてたんですけども、こんなんホテルなんか、はい、わかりましたと建てれるもんでもございませんけども、この件はどのように、待ってたと言うたら難しいけども、全然話が出てきてなかったということもございます。ホテルというのはすぐ建つもんでもございませんけども、私たち以前から言うてましたように、古市が南の玄関口であるんではないかと。そのためにも、関西空港の高速バスをこっちのほうに、古市のほうから発車できるように考えてみたらどうかと以前言うたことはあるんですけども、その話は全然聞いてます。なぜそういうようなことを言うたと申しますと、南の大きな玄関口ができたら、それだけ利用客もふえて、また訪問者もふえてくるやろうと。それを見たホテル関係も、まあ、想像ですけども、また大きな玄関窓口である古市でもそういうようなホテルができるんじゃないかということも考えたんですけども、そういうようなどないなるかわからんような話なんで、市のほうもちょっと力は入れにくいと思いますけども。  もう一つ、古墳群とかその見学に来る大きなバスの駐車場が市内ではなかったと思いますけども、どのような、そういうような場合計画があるんかということで、お聞きいたします。  小さく3点でございますけども、よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  市長公室理事。    〔市長公室理事 松永秀明 登壇〕 ◎市長公室理事(松永秀明)  今井議員からのご質問に順次ご答弁申し上げます。  まず、墳丘上の植生の管理方法に関する調査、管理方針の明確化についてです。  この構成資産の多くが陵墓であるため、墳丘の管理については宮内庁が所管しております。それらの部分については、今後宮内庁と協議し、百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推薦書作成検討委員会などでもご議論いただきながら検討してまいりたいと考えております。  その他、本市が所管する史跡である峯ヶ塚古墳につきましては、専門家のご意見をいただきながら適切な管理に努めてまいります。  次に、堺、藤井寺、羽曳野の移動の計画についてご答弁申し上げます。  現在、堺、藤井寺、羽曳野間を移動するための公共交通機関としては鉄道路線があり、近鉄古市駅と百舌鳥古墳群の中心部にあるJR百舌鳥駅の間は鉄道を乗り継いで約40分で移動ができることから、今後多くの来訪者が鉄道を利用されると予想しております。まずは鉄道での移動手段について、古墳群を訪れた方が円滑に利用ができるよう、各種リーフレットやウォーキングマップ等の駅でのPRに加え、来訪者にわかりやすい案内サインの設置等について鉄道事業者と協議の上検討してまいりたいと考えております。  また、その他の移動手段につきましては、現在百舌鳥・古市古墳群間での乗り捨てが可能なレンタサイクルの早期事業化に向け検討しているところです。加えて、古墳群間を結ぶ新たな交通手段としての路線バスの新設については、実際に運行する際の営業経費や運行間隔など課題が多くありますので、今後の来訪者の周遊の仕方等を見ながら、登録推進本部会議中で検討してまいりたいと考えております。  次に、宿泊施設及びバス等の駐車場についてです。  来訪者の受け入れ体制の整備については、登録推進本部会議において、今後増加する来訪者を適切に誘導するため、行政や民間事業者等の今後の取り組み目標や方向性を共有し、おのおのが主体的に取り組むことを目的とした百舌鳥・古市古墳群を活用した地域活性化ビジョンを策定し、議論がなされてきました。さらに、本市におきましては、昨年9月に羽曳野市世界文化遺産登録推進本部会議を設置し、今後の世界文化遺産登録に向け、古市古墳群を訪れた人をどのように誘導するか等、議論を進めているところであります。  また、観光バスの受け入れについては、市役所駐車場の活用等、既存施設を有効的に活用してまいりたいと考えております。  今後も百舌鳥・古市古墳群を訪れる来訪者にとっての利便性を向上させていけるよう、大阪府、堺市、藤井寺市と連携し、より一層協議を深めながら取り組んでまいりたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  今井利三議員。 ◆13番(今井利三)  この件は意見、要望をさせていただきます。  これは提案なんですけれども、市庁舎の駐車場を立体駐車場にすることによって、台数も多く受けられて、バスの受け入れも多くなるのが可能じゃないかと思いますけども、立体駐車場のことも考えていただきたいと提案いたします。  また、答弁の中にございましたレンタサイクルの早期事業化とございますけども、非常に疑問でございます。6月から8月の炎天下の中で羽曳野から堺まで担当者の方は自転車で移動したことがあるんでしょうか。トライアスロンよりも大概きついと思いますよ。11月から2月、これも冬の寒いときも同じことだと思います。このレンタサイクルの事業化する前に、羽曳野市から藤井寺、堺までの自動車道を自転車優先道路とか、そういうのを先に整備することが大事かなと思っておりますし、そういうこともよく考えていただきたいと思っております。  利用される市民も限られてくると思います。夏、冬ぐらいは、3市で協議していただいて、よく言われている公共バスか民間バスを走らせるぐらいのことを考えていただきたいと思っております。  今回、新聞にも載りましたいろいろなことでございます。市の勇み足で問題があったことは私たち議員としても大変遺憾でございます。これから、私たち市民の代表でございます市議会、また議長に何でも相談していただくことを、後でこういう事件が起きてから相談されても大変議員にとってもつらいことがございます。何でも相談していただきたいということを強く要望いたします。この件はこれで終わらせていただきます。  次に、大きく2点目、知的障害者施策でございます。  生まれながらにハンディを背負った3つの障害、精神障害、身体障害、知的障害、それぞれの方は生まれてから生涯を終えるまでそれぞれの親御さん、また施設などにお世話になることと思います。この質問は保護者の方から出た話なんですけども、自分の子供が高齢になっていく、それに伴って保護者も高齢になる。子供さんが仮に50歳ぐらいになったら、保護者の方も70、80になってきます。そうなると、子供のことが将来大変不安になることです。これは保護者の方が誰でも思っていることと思います。  そこで、3点質問いたします。  高齢者になると介護も必要になってきます。知的障害者のグループホームに入居している方の施策はどのように変わるのか、高年施策になるのか、障害施策になるのか、窓口はどこなのか、お答えいただきたいと思っております。  また、知的障害者の方が介護サービスを受けることにより、今受けている障害者施策が変わるのか。例えば障害者年金、施設が受け取る利用料などでございます。  もう一つ、府内、市内で介護を必要とする障害者の方の受け入れ施設はあるのでしょうか、その点をお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  保健福祉部長。    〔保健福祉部長 山脇光守 登壇〕 ◎保健福祉部長(山脇光守)  知的障害者施策に関するご質問についてご答弁申し上げます。  障害者自立支援給付では、原則として65歳になると介護保険サービスに移行することが求められていますが、一律に移行するものではなく、障害福祉サービスに相当するものが介護保険給付にある場合はそれが優先されるという制度になっておりまして、介護保険にないサービスにつきましては、引き続き自立支援給付が行われることとなります。障害者支援施設やグループホームに入所されている障害者の方が65歳になられた場合には、基本的にはそのまま入所が継続されることになります。しかしながら、入所している方が高齢で要介護状態になり、障害福祉サービスでの適切な支援が困難になった場合には、介護保険施設への入所などにより対応することとなりますが、この場合、介護保険法の適用となるため、要介護認定を受けるなど、介護保険制度の中での運用となります。担当窓口は介護保険担当課となり、本市の例で申し上げますと高年介護課が窓口となります。  利用者の方にとって切れ目のない支援を継続するためにも、行政の担当課を初めとしてサービス提供事業所等関係機関との連携を図りながら、スムーズな引き継ぎができるよう努めているところでございますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。  次に、2点目についてでございます。障害者自立支援給付と介護保険サービスとの関係で申し上げますと、介護保険の制度上、障害者支援施設やグループホームに入所したままで訪問介護等の介護保険サービスを受けることはできないこととされております。障害者支援施設では、ホームヘルパーが提供するサービスと同様のサービスが提供されているため、特に問題になることはないと思われますが、グループホームに入居されている方が訪問介護のサービスを受けなければならないような状態になった場合には、適切な介護サービスを受けるためにも介護保険施設に入所する必要があるものと思われます。  なお、介護保険法の適用となっても、障害年金につきましては要件を満たしている以上受給は可能でございます。  一方、利用料等につきましては、介護保険法が適用されますので、原則としてサービス利用料の1割をご負担いただくことになり、サービスの種類により異なりますが、一定の負担が発生することとなります。  次に、3点目の介護を必要とする障害者の方を受け入れできる施設の状況についてでございます。  知的障害のある高齢者の生活の場としての特別養護老人ホームが富田林市にあるほか、本市には聴覚障害の高齢者の受け入れをされている特別養護老人ホームがあり、いずれも介護保険法上の施設となっております。  グループホーム等の入居者も今後高齢化することが想定される中、本市といたしましては、ご本人の状況とニーズを十分に勘案しながら、ご本人にとって適切なサービスが提供できるよう、障害福祉行政の推進を図ってまいりたいと存じますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。  答弁は以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  今井利三議員。 ◆13番(今井利三)  この施策は非常に多岐にわたって難しいところがあるのはよく存じております。しかしながら、高齢化社会になっていく中、市として考えていく時期になっているのではないかと。もう受け入れ施設にしてもそうなんですけども、富田林にある、羽曳野のは視覚障害の施設やと思いますけども、そこであるとかなっておりますけども、これから真剣に市も考えていっていただきたいと思っておりますし、国、府にこの課題を進言していくことも大事じゃないかと言っておきます。
     本来、障害があっても地元で暮らせる地域社会になっていることが市の役割であると強く要望しておきます。  2番目は以上でございます。  次に、市営住宅でございます。  向野地域にある市営住宅は、今住宅ストック計画で順次行っております。あの住宅は建ったときから、今では考えられない、団地に風呂がないという考えられない住宅が建ったことが大変残念だと思うんですけども、建ってもうたらしゃあないんですけど、その後、現在行っている住宅ストック計画について、あと何年かけて行うのか、ちょっとその辺をお聞きしたいと思います。  そして、その改修した住宅は何年の耐久性があるのか、それもちょっとお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  都市開発部理事。    〔都市開発部理事 中村靖夫 登壇〕 ◎都市開発部理事(中村靖夫)  今井議員ご質問の大きく3番、市営住宅について順次ご答弁申し上げます。  小さく1番の現在行っている住宅ストック計画について、あと何年かけて行うかでございますが、現在木造を除く市営住宅の管理戸数は20棟456戸ございます。そのうち昭和56年以降に建設されました新耐震の建物を除く17棟378戸については、平成19年度から市営住宅ストック総合活用計画、後の市営住宅長寿命化計画に基づき、耐震補強及び老朽改修工事を行っております。平成28年度末時点で6棟132戸が改善され、木造住宅を除く耐震化率は戸当たりで46%になる予定です。今後、残り11棟246戸につきましても、市営住宅長寿命化計画に基づいて順次進めてまいりますと、全ての住戸改善を行うのに約20年かかることとなります。  今後の市営住宅のあり方やさまざまな住宅政策についてもいま一度検証し、長寿命化計画の見直しを行いながら、現入居者が少しでも早く耐震補強された改善住宅に住んでいただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。  次に、小さく2番、改修した住宅は何年の耐久性があるのかでございますが、公営住宅法施行令では、耐用年限として70年と定められております。耐震補強や老朽改修工事を行ったことにより耐用年数が延びるという明確な定義はございません。しかしながら、議員も御存じのとおり、ストック改善の内容といたしましては、安全性確保の耐震補強、浴室設置、トイレの洋式化などの住戸改善、外壁や屋上などの改修を行っておりますが、さらに定期的な点検や補修など、予防保全的な維持管理を行うことによりまして長寿命化の推進を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(上薮弘治)  今井利三議員。 ◆13番(今井利三)  再質問させていただきます。市長答弁よろしくお願いいたします。  残りのストック改善に約20年かかる。耐震しても建物の寿命は延びないとの答弁でございます。それなら、今後の施策として、建てかえしたほうが合理的ではないかと思います。その辺のお答え、また建てかえして、現在入居しての住みかえや、公募によって若年層世帯の住居による地域の活性化が私は必要ではないかと思いますけども、建てかえについて市長の答弁をよろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  今井議員のお尋ねにお答えをさせていただきます。  議員からは、当地区にある市営住宅についての建てかえのお尋ねでございます。市営住宅の耐震化で、残りのストックを改善するのに20年もかかると。建物自体が今老朽化してるのに、建てかえたほうが寿命が延びて合理的ではないのか、こういったお尋ねでございます。  議員もお示しのとおり、本市の市営住宅の老朽化は急速に進行いたしておりまして、高度経済成長期の昭和30年代から40年代に集中して建築された建物がほとんどでございまして、先ほども担当理事のほうから説明をいたしましたけれども、ちょうど10年前から市営住宅のストック改善事業として耐震補強を主軸とした浴室の設置、生活における機能の向上と高齢者や体の不自由な方にも配慮した改善事業を実施をしてきたところでございます。お答えさせていただきましたように、市営住宅の耐震化率は今年度で46%、依然低迷した状態でございますけども、まずは現在の入居者の視点に立った安心・安全な住宅環境を整備していくことが最優先と位置づけをいたしておりまして、引き続きこのストック改善事業を実施をしたいというふうに考えております。  ただ、こうして10年たちまして、少し時間がかかったようでありますけども、ここに入居されている方の意思というのを最優先にさせていただきましたので、どうしても今入っている棟で、この階で、この部屋でという非常に強い要望がございまして、そしてなおかつベランダで設置をされている浴室を部屋の中に入れる、したがって2戸を1戸、3戸を2戸にしたりして、いろいろな形で改善をして創意工夫をして今まで来ましたけれども、こうした現在の事態、議員も私も同じ思いでありますけども、ここは先々を見据えた市営住宅のあり方というのを答えを出していかなければならない時期に来たのではないのかなというふうに思っています。そういった意味では、今回のこの一般質問の中でも申し上げましたように、今現在公共施設の管理計画を立てておりまして、そこで検討をさせていただいておりますので、近くその方針をお示しできるというふうに思っております。ここでも、さきの担当理事が述べましたように、現在入っていらっしゃる方について最優先をして、そして入居を考えていく。したがって、それが耐震補強でいくのか、あるいは新しく棟を建ててするのか、そしてまた残りのそういった住宅についてどうするのか、この点についてもしっかりとこの28年度、29年度にかけて検討し、そのお答えを、方針を出させていただきますので、いましばらくお待ちをいただきますようにお願いいたします。  以上であります。 ○副議長(上薮弘治)  今井利三議員。 ◆13番(今井利三)  市長ありがとうございました。  この辺は意見、要望を言っておきます。  私たち、まちづくりの一番問題になっているのがまず空き家、下水道でございます。向野地域の団地の中にも下水道が通ってない団地がございます。今申しましたように、大変老朽化し、大変厳しいところもございます。市長の答弁もよくわかります。公共施設の管理計画もちゃんとやっていきたいということもわかりますし、やっぱりこれから進めるには、1つは団地の集約をするべきではないかと私は思っております。集約することによって適正化になるのかどうかというのはちょっとあれなんですけど、この集約化は必要になってくるやろうと思ってますんで、市長もこの建てかえの道筋をつけていただきたいと思っています。これは要望しときます。  また、今現在各団地は一般施策に移行しておりますし、耐震化が進んでいる、終わった団地も空き家がかなりあります。これも一刻も早く空き家を一般募集すべきではないかと私は思っております。その辺を強く要望しておきます。これは団地の地域のほうからの要望でございますけども、団地の中の清掃は各班でやっているようでございますけども、周辺が全然ほったらかしやと、市はどないやってくれるんかと、ちゃんと掃除、掃除言うたらなんやけど、やってほしいとか、これは地域からの要望でございますんで、よろしくお願いいたします。これはこの辺で。  次、4番目、羽曳野市内の小・中学校の制服のことをちょっとお伺いします。  子供さんが小・中学校に入学することは保護者の方も非常に喜ばしいことでございますけども、それに伴って非常に入学するのに準備費用が頭の痛いところでございます。そこで、各制服、体操服、かばん等の平均価格をお教えください。  それに伴って、小・中学校の発注もどういうふうになってるのかお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  教育次長。    〔教育次長 村田明彦 登壇〕 ◎教育次長(村田明彦)  今井議員のご質問にお答えします。  1点目の市内小・中学校の制服、体操服、かばんの平均価格についてですが、小学校で制服を指定している学校は14校中7校あり、残り7校は制服の指定をしておりません。また、制服サイズにより価格に差がありますが、小学校男子制服の平均価格は約1万2,700円、小学校女子制服の平均価格は約1万3,850円となっております。中学校では全ての学校で制服を指定しており、男子制服の平均価格は約2万9,800円、女子制服の平均価格は約3万3,000円となっております。  次に、体操服については、小学校では入学時に採寸などで業者の案内をしている学校もありますが、業者を指定している学校はなく、色、形のみを指定しております。中学校では6校の体操服一式の平均価格は約1万2,400円となっております。  かばんについては、小学校ではランドセルになっておりますので、特に形や色の指定はございません。中学校では6校中4校が制かばんを指定しており、その平均価格は約4,670円となっております。  議員ご質問の2点目の制服、体操服、かばんの発注業者についてお答えします。  制服の発注業者は、小学校では主に市内業者を指定しており、中学校では主に南河内地区学校制服衣料組合を指定し、その中から保護者が選定して注文をしているのが現状です。  次に、体操服の発注業者は、小学校では特に指定はなく、中学校では近隣に店舗を構える4つの業者等から各学校が指定しているのが現状です。  答弁は以上です。 ○副議長(上薮弘治)  今井利三議員。 ◆13番(今井利三)  再質問いたします。  費用がかかることはよくわかりました。  そこで、再質問でございますけども、所得の低い世帯の援助で就学援助制度とあると思いますが、この制度の援助費、また受給者の数をお聞きいたします。 ○副議長(上薮弘治)  教育次長。    〔教育次長 村田明彦 登壇〕 ◎教育次長(村田明彦)  今井議員の再質問にお答えします。  議員ご質問の就学援助制度については、義務教育において経済的理由により就学が困難となっている者に対し、学用品費などの必要な費用の一部を援助するものであります。例えば小学校新入学児童については、新入学用品費として2万470円、通学用品費、学用品費として年間1万3,650円、また学校給食費として3万5,000円を支給しており、合わせますと年間6万9,120円を支給しております。中学校1年生では、新入学用品費として2万3,550円、通学用品費、学用品費として年間2万4,550円支給しており、合わせますと4万8,100円を支給しております。  また、平成27年度の就学援助費受給者数については、小学校1,006名、中学校639名で、合わせて1,645名となっております。  私からの答弁は以上です。 ○副議長(上薮弘治)  今井利三議員。 ◆13番(今井利三)  意見、要望で終わりたいと思います。  制服にしろかばんにしろ、これ業者間の競争がないように思います。この分野は、ランドセル以外は全国どこも一緒ですけども、市場原理が働いていないものかと思っております。私の知る限り、入学費用は示されている費用よりもかなり高額と思っております。若い世代で大体年収でいうたら250万円、300万円ぐらいの若い世代の方にとってはかなり、入学は喜ばしいことなんですけども、かなり負担になってくると思います。  そこで、要望でございますけども、この入学援助費をもう少し援助できるように対象を広げていただくように要望いたします。  そして、中学校のかばんとかなんですけども、6校中4校が制かばんを指定しとかなっておりますけども、この辺はかばんを選択するのか、また自由にするのか、その辺も本人が決められると言うたらなんですけども、ように選択制にしたら幾らかその辺の費用も安くなるんかなと思いますんで、その辺もちょっと考えていただきたいということを要望させていただきます。  以上、大きく4点でございました。ありがとうございました。 ○副議長(上薮弘治)  次に、松井康夫議員。    〔5番 松井康夫 質問席へ〕 ◆5番(松井康夫)  皆さんお疲れでしょうが、大きく1点の質問でございますんで、どうぞよろしくお願いいたします。  今議会では多くの議員が羽曳野市の教育、子育てについてそれぞれの視点で質問されております。それだけ教育、子育てに対する思いと重大性を共通認識として感じているものと考えております。私も発言通告に従いながら、ほかの質問と重複することもあるかと思いますが、質問させていただきます。  当市で生まれ、育っていく子供たちに行政としてどこまで応援できるのか、身体的、精神的にハンディのある場合は医療、経済的な理由がある場合には福祉と、個々の問題点にも手を差し伸べながら、将来当市にとって大きな力となってくれる財産として、人間育成の重点事業として取り組んでいただけたらなと考えております。  私は教育からの視点で質問させていただきます。  まず1点目として、当市のいじめ、不登校、それに関する児童・生徒に対する学校での取り組み状況についてお聞かせください。  家庭教育については、文科省家庭教育の活性化支援等の特別調査により、約40%の保護者が子育てに悩みや不安を抱えている。家庭の教育が低下していると思うかについては、「そう思う」が約39%、「ある程度そう思う」が41%とあります。大阪ではどうか。大阪子育てモニター調査では、ゼロ歳児を持つ保護者が約82%、3歳児を持つ保護者の約65%が子育てに孤独を感じているとの結果が出ています。  そこで、当市の児童・生徒における生活実態についてお聞かせください。  3つ目に、欧米社会からおくればせながら我が国でも幼児教育、さらに乳幼児教育の重要性が認識され、法改正や財源の確保に道筋をつけて、必要な人に教育、保育を提供できるようにする抜本的な改革が始まろうとしています。当市の幼児教育に対する考え方と今後の取り組みについてお聞かせください。  以上、1回目の質問とさせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  教育次長。    〔教育次長 村田明彦 登壇〕 ◎教育次長(村田明彦)  松井議員のご質問に順次お答えします。  答弁が少し長くなりますが、ご了承願います。  まず、いじめ事案の状況についてお答えします。  平成26年度の小・中学校におけるいじめ事案の認知件数は31件となっており、内訳を述べますと、小学校が19件、中学校が12件、平成27年度においては26件で、小学校13件、中学校13件となっております。比較しますと5件の減少となっておりますが、年度により多少の増減があるのが現状です。  今述べましたいじめ事案の経過につきましては、各校からの報告によりますと、全ての事案において一定の解消の方向性は見られているとのことですが、全ての事案において継続した見守りや指導が必要であるため、解消というよりは継続指導と位置づけるべきと考えております。  次に、不登校児童・生徒数についてお答えします。  不登校の位置づけは、年間30日以上の欠席者のうち、病気などの理由以外の欠席者をいい、本市においては平成26年度は小学校14人、中学校では61人で、平成27年度は小学校16人、中学校64人となっております。  いじめ、不登校に対する学校での取り組みについては、不登校の対応で最も大切なことは早期発見と早期対応であります。しかし、いじめ事案については、発見しにくい事案であることは議員もご承知のことと思いますが、教職員がいる場面や気づくところではいじめは行われません。そのため、発見がおくれることがあるため、可能な限り多くの教員が多くの場面で子供たちを広く深く子供の様子を見るように取り組んでいます。具体的な取り組みとしましては、定期的なアンケートを実施するとともに、カウンセリング週間等を設け、一人一人の子供と話す機会を持ち、子供たちから直接聞き出すなどの取り組みをしています。また、いじめについて話し合う場面を設定し、いじめの構造について説明するなども行っています。いじめは、いじめられる子、いじめる子だけの問題ではなく、その周囲にいる子供たちの行動がいじめの深刻さを増すことに左右されます。いわゆる傍観者と言われる周囲の子供たちの動き、行動がいじめをなくす大きな要因になると言われています。  いずれにしましても、教育委員会としましては、教職員が子供たちの平素の学校生活をよくうかがい、保護者の協力を得ながら取り組むことが大切と考え、教職員が子供とのかかわりを大切にするとともに、学校全体で集団づくり、仲間づくりを一層進めていくよう指示しております。  次に、2点目の生活実態についてお答えします。  羽曳野の小・中学生の生活に関する調査については、従前より全国学力・学習状況調査の分析結果をご報告させていただいておりますように、基本的生活習慣の確立という点に大きな課題があるものと考えております。朝食を毎日食べる割合が低いということ、1日のゲーム時間が非常に長いということ、携帯やスマートフォンの使用時間が長いことなどが特徴として上げられます。これは家庭生活において、子供たちのみならず、保護者の食育に関する関心、家庭での読書、家庭で子供たちと1日の出来事を話し合うことなど、時間を有効に使用することの重要性に対し意識が低いことも一因と考えます。また、平成27年度に実施された全国運動能力体力テストの調査結果からは、毎日の就寝時間が決まっておらずまちまちであること、就寝時間が遅いこと、睡眠時間が短いこと、夕食をとらない日があることなど、新たな課題も見えてきました。  教育委員会としましては、学校園とともに、1日の約3分の2の時間を過ごす家庭生活の質を改善し、子供たちに基本的な生活習慣の確立をさせることが子供たちの健全な育成につながることについて、保護者啓発をさらに充実していくよう取り組んでまいりたいと考えております。
     3点目の今後の本市の幼児教育の考え方と今後の取り組みにつきましては、本市の幼稚園、保育園を含む全ての学校園では、保幼小中一貫教育を進め、市内の子供たちにかかわる全ての大人が地域の子供たちにあらゆる機会を通じて基本的な生活習慣を育み、豊かな心と健やかな体を持った望ましい子供の姿、目指す子供像を子供たちの育ちの目当てとして共有することとしています。特に子供たちの幼児期の体験はその後の社会生活や学習に対する態度に大きな影響を与えることは議員もご承知のところでございます。  教育委員会及びこども未来室では、早期から子供たちによりよい生活体験を数多く経験させたい、家庭生活でも集団生活に必要なルールやマナーを身につけ、積極的に学びに向き合う子供を育てたいとの思いから、市内の3歳までの子供を対象とした幼稚園未就園児教室などを開いて保護者への啓発と情報提供など、孤立しがちな若い保護者やその子供たちが交流できる機会の提供を積極的に行っています。この教室には、多くの場合、地域の婦人団体の皆さんが協力してくださっており、地域ぐるみで子育てに参加する機運が育ちつつあります。  今後は、望ましい集団活動の規模等を考慮した幼稚園の適正配置等の課題について慎重に検討を重ね、子供たちが幼児期にさまざまな生活体験を数多く経験し、集団生活に必要なルールやマナーを家庭でも身につけられるよう、社会教育団体、地域団体、学校園、そして保護者や地域住民とともに情報と体験ができる機会を提供し、若い世代の子育て支援の内容の充実に努めてまいりたいと存じます。  私からの答弁は以上でございます。 ○副議長(上薮弘治)  松井康夫議員。 ◆5番(松井康夫)  ご答弁ありがとうございました。  2点再質問をさせていただきます。  答弁でいただきましたいじめ、不登校の生徒につきましては、多いのか少ないのか、個人的には大変驚きの人数です。  余談ですが、全国で不登校がゼロの時代があったそうです。昭和16年から20年の間、日本が戦争をしていた不幸な暗い時代です。不登校がある自由で選択できる現代社会とどちらがよいかと聞かれれば、誰もが今がよいと答えていただけると思います。だからこそ、いじめや不登校が不幸なことだと考えております。  質問に戻りますが、いじめと不登校は恐らくリンクしているように思われます。それぞれの事案にはいろいろなケースや事情があると思いますが、10年前と現在とでは件数としてはどうなのか。また、いじめや不登校の具体的な理由というか、内容について、もし答えられるのであればお聞かせください。  次に、家庭教育についての再質問ですが、平成24年子ども・子育て関連3法が公布され、平成27年子ども・子育て支援新制度が始まり、大阪府でも家庭教育支援の取り組みが始まりました。平成27年9月の府議会教育常任委員会でも、親の意識や責任感を熟成するためにも親学習の充実発展を、親や子供がよくなった変化がわかる形で親学習の成果が示せないか。子育ての課題改善に直接つながるような内容で親学習の実施を、課題を抱える保護者の親学習への参加促進などを論議されております。当市でも27年度より社会教育課の取り組みとして親学習が実施されております。そこで、実施状況についてどうかお聞かせください。ご答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(上薮弘治)  教育次長。    〔教育次長 村田明彦 登壇〕 ◎教育次長(村田明彦)  松井議員の再質問にお答えします。  初めに、本市におきましては、平成13年度に中学校の不登校生が130人を超え、府下でも非常に高い割合となり、市教育委員会は不登校ゼロを掲げ、適応指導教室職員による不登校児童・生徒の追跡調査等を実施するとともに、教育委員会と学校が危機感を持ち、不登校児童・生徒の対策に取り組んできた経緯があります。しかし、不登校児童・生徒の原因も社会情勢の変化とともに多様化しているのが現状であり、多方面からの支援が必要な状況です。  議員ご質問のいじめ、不登校の推移についてお答えします。  平成21年度の不登校児童・生徒数は小学校で22名、中学校では77名となっています。平成23年度には小学校では15名、中学校では83名となっており、小学校では減少傾向にありましたが、中学校では増加しました。また平成27年度においては小学校が16名、中学校が64名となり、中学校においては減少しております。しかし、生徒数の減少からいいますと、割合的には小・中学校とも少し増加していると言わざるを得ません。  次に、いじめ事案の発生件数ですが、平成21年度は小学校では17件、中学校では10件となっております。平成23年度では小学校が9件、中学校が9件、平成27年では小学校13件、中学校13件となっており、年度において発生件数の違いがあるのが現状です。  2点目ご質問の不登校、いじめの原因につきましては、一概には言うことはできませんが、本市の状況からいいますと、不登校の原因として上げられるものは人間関係の希薄さから来る問題解決能力の低下やLINE等による悪口、または家庭環境が要因となり、不登校に陥るなどが上げられます。いじめの原因としては、冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、嫌なことを言われるが一番多く、次に上げられるのは、嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされる、させられるが2番目に多くなっています。  教育委員会としましては、先ほども述べましたように、早期発見と早期対応が最も重要と考え、教職員が児童・生徒の様子をよく見ていくことを重視するよう努めております。また、その対応については、警察を初め子ども家庭センターや家庭児童相談所などの関係機関との連携を初め、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとも連携し、子供だけでなく、保護者の対応についても支援しています。  答弁は以上です。 ○副議長(上薮弘治)  生涯学習室長。    〔生涯学習室長 石井康晴 登壇〕 ◎生涯学習室長(石井康晴)  私からは、松井議員から再質問のありました親学習の実施状況についてご答弁申し上げます。  親学習では、参加者相互の交流を通して自分自身の考え方に気づき、子育ての基本となる親としての心構えや子供と接するスキルを身につけていけるよう親学習リーダーがグループワークをリードしています。大阪府の養成研修を受講された方々が親学習リーダーとして活動されていましたが、個人的な活動にとどまっていましたので、昨年度は親学習リーダーの組織化を図りました。今年度は新たに南河内地域で養成講座を開催し、新たな親学習リーダーを養成するとともに、近隣市町村を含めた広域での協力体制並びに実施体制の整備に取り組みます。  また、昨年度は2カ所の幼稚園でモデル的に親学習を実施したところ、保育体制がないと保護者が参加しにくい状況も明らかになりましたので、今年度は幼稚園への支援活動で実績のある地域の婦人団体からのご協力をいただき、保育つきで実施しています。今年度はこれまで2カ所の幼稚園で実施しました。アンケートの結果から、子育てについて自分だけが悩んでいるのではないと思った。自分ではマイナスだと思っていたことをよい方向で捉える人がいて驚いたなど、子育てを前向きに考える機会になったという声が多く寄せられています。引き続き、幼稚園の保護者を中心にしながら、小学校のPTAなどにも働きかけて開催していく予定です。  教育委員会が実施する親学習だけでなく、保健や福祉の部門でも子育てや親育ちを支援するための講座や学習会を幅広く実施しているところでして、今年度は庁内関係部局の連携会議を立ち上げ、学校が取り組む児童・生徒向けの学習、保健センターや子育て支援センターが実施する乳幼児期等の保護者に対する学習や教育活動などについても情報共有を進めているところであります。この事業については、まだまだ着手し始めたところではありますが、家庭教育支援の重要性については教育委員会としても認識しているところですので、関係部局とも連携し、事業の充実に努めてまいりたいと考えています。  答弁は以上です。 ○副議長(上薮弘治)  松井康夫議員。 ◆5番(松井康夫)  ご答弁ありがとうございました。  私は、7月に行われました市長選挙で、北川市政4期目において教育、子育て支援が重要施策であるとの認識から、今回の質問をさせていただきました。3回目で、教育長、市長のご答弁をいただきたいところでございますが、答弁は求めず、これからの取り組み、成果を期待して意見、要望を述べさせていただきます。  いじめ、不登校、非行など、多くの問題については家庭環境や社会環境が複雑に絡んでいる場合が多く、教育分野のみの対応には限界があると感じました。それでも、新聞やテレビ報道で知る不幸な事故や事件につながらないよう、引き続き観察の重視と関係機関や保護者との連携を密にして取り組んでいただきたくお願いいたします。  家庭教育においても、答弁で示されているとおり、少子・高齢化等社会の変化により核家族の増加、ひとり親家庭や貧困家庭の増加など、家族の姿も大きく変わりました。祖父母のいない家庭や兄弟の少ない家庭がふえ、近所づき合いも薄くなる中で、子育ての様子も見る機会が少ないまま親になるケースがふえています。愛情の希薄や不安、自信のなさなどから、不幸にも我が子への虐待へと走ってしまうのかもしれません。昨年から取り組んでおられる親学習の必要性を強く感じています。地域団体や関係部署とも連携しながら成果を出していただくことを強く期待しております。  幼児教育については、欧米では子供の能力、認知能力、学びへのモチベーションが幼児期のかなり早い時期に開発されるため、普遍的で質の高い保育、教育を保障し、子供の成長を促進する政策を提案しています。それは子供への貧困や虐待の予防対策にもなるとのことです。経済学者の中室牧子氏の著書で、乳幼児教育は人的投資であり、科学的根拠として、将来かなり高い社会的収益として返ってくるとの見解であり、人的資本投資はいわば経済対策として捉えるべきとの指摘でございます。  さきにも述べましたように、子ども・子育て支援新制度がスタートされ、同時に国では子育て世代包括支援センターを法定化し、平成32年度までに全国展開を目指すとあります。現状、さまざまな機関が個々に行っている妊娠期から子育て期にわたるまでの支援についてワンストップで実施していく取り組みです。子育てに関する教育、保育、福祉、保健、健康、それぞれの事業について継続的に情報の共有化をすることによって、子育て世代の安心感を得ることができます。羽曳野市においても、人的、財政的にも負担もあろうかと思いますが、どうか前向きに受けとめて、ぜひ教育、子ども・子育て支援で他市よりも一歩前を行く、ぜひ金メダルを目指してください。  これで私の一般質問を終わります。ありがとうございます。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○副議長(上薮弘治)  それでは、午後3時25分まで休憩いたします。     午後3時7分 休憩     午後3時25分 再開 ○議長(金銅宏親)  休憩前に引き続き、会議を再開いたします。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(金銅宏親)  一般質問を続けます。  林義和議員。    〔14番 林 義和 質問席へ〕 ◆14番(林義和)  本日の最後ということで、何かくじ運が悪いようでございます。前回もべったでございました。出したのは1番で引いたのが2日目の最後ということで。まあ……それぐらいにしておいて、発言通告に従いまして大きく2点質問なり提言、意見を述べていきたいと思います。  まず最初に、水道局と下水道部について、小さく、統合して上下水道部にしてはどうかということで通告をいたしております。  別館が建つまでは水道局は今の古市石川の横にございました。下水道部は、まだ普及率も数%でしたから、この本館のたしか2階にありました。その後、別館ができ上がって、通称福祉センターとも言われましたけれども、福祉中心の建物にし、そして水道局、そして下水道部、教育委員会は別館に行ってもらおうということで、もう15年ほど、もっとなるんですかね、になります。  そんな中で、下水道部と水道局は同じフロアで、もう本当に廊下一つで同じ階で、もう一つのような感じになっております。そんな中で、今現在椿原さんが水道局長、そして下水道部長ということで兼務されております。前回もそうやったと思うんですが、下水道普及率もここまで上がってきましたし、徴収方法も全く、これは水道も下水も一緒にやっております。したがいまして、二重行政になっていくんではないかなと思いますし、できるだけスリム化して、そしてスムーズな行政運営をしていくということが私はいいんじゃないかなと思います。府下のたしか30近い市町村がもう上下水道部に変わっておりまして、我が市は今まだ水道局と、ほんで下水道部、この2つに分かれております。  ただ、問題は、水道局は企業会計ですので、会計方法が違います。下水道部は一般会計の中の特別会計、水道局は企業会計の特別会計でございますから、会計方法が異なってくるんですけれども、しかしながら他市でもできておるということでございますので、その点について、これは椿原局長、下水道部長に答弁をいただきたいと思いますが、現状と、そして今後の我が市の水道と下水の関係について答弁を求めます。  以上です。 ○議長(金銅宏親)  下水道部長。    〔水道局長兼下水道部長 椿原 稔 登壇〕 ◎水道局長兼下水道部長(椿原稔)  林議員ご質問の大きく1番、水道局と下水道部について、統合して上下水道部にしてはどうかについて、水道局及び下水道部の立場でお答えします。  議員お示しのとおり、確かに上下水道部へ統合することによる組織のスリム化や事務事業の効率化等のメリットが考えられ、府下43市町村中28市町村が統合されている状況であります。しかしながら、現在大阪府下の水道事業では、大阪広域水道企業団と本市を含む府下42市町村の水道事業体との統合が府域1水道を目指して進められております。来年4月には四條畷市、太子町、千早赤阪村の3市町村が大阪広域水道企業団と統合することが決定され、さらに他の7自治体でも検討の段階に入っている状況でございます。  本市の水道局と下水道部の統合につきましては、これまでも議会で取り上げられてまいりましたが、水道事業が府域1水道を目指していることや、法律上、下水道事業会計と統合できないことなど、それぞれの課題とともに統合についての考えを説明してまいりました。現状の業務においても、上下水道料金を同時徴収、同一フロアによる来訪者サービスの向上、災害時における上下水道一体の応急体制の整備など、水道局と下水道部の連携を発揮してスムーズな事業運営を推進しております。これらを総合的に判断しますと、現在のところ現状の水道局、下水道部の体制が望ましいのではないかと考えております。  今後もより一層水道局と下水道部との間で相互に連携強化を図り、市民の皆様のご理解を得るとともに、事務事業の効率化、経費節減等、健全な上下水道の事業運営に努めてまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(金銅宏親)  林義和議員。 ◆14番(林義和)  それでは、今答弁をいただきました。大阪府のいわゆる一つの形になってくるので、もうこのままの状態で行くという答弁でございました。  私は、それはそれでと思うんですが、了といたしますけれども、1つにはスリム化、いわゆる二重行政的になっているところが一つになれば、人員も減らせると思うんです。同じような、これが水道の仕事やから、これは下水やからじゃなしに、一緒だったら一緒にできるんですよね。そうなると、後ほど申し上げますけれども、人員も減らしていけるんじゃないかなと。だから、できたらスリム化するためにも、二重行政と言われる、二重行政と言ったらちょっと語弊があるかもしれませんけれども、そういったことを今後、府下の広域の水道一元化ということになっていくことでございますけれども、そういうことも十分検討していただきたいと思うところでございます。  これは通告はいたしておりませんが、意見として、関連いたしますので申し上げておきたいと思います。  今、我が市では、うちの市だけではないんでしょうけれども、どこの自治体でも企業でも団塊の世代がもうリタイアされて、あの当時採用された職員が大量におられた。その方々が大量にやめていった。たくさん職員がおるからもう採用はほとんどしないということで、今現実に職員さんの不足が来ているのが現状であります。したがいまして、兼務が非常に多いと思います。私は、水道局長と下水道部長の兼務はありかなと思います。これは大体同じような仕事してますから。椿原局長は、前は土木部長と都市計画部長を兼務されておりました。これもリンクします。でも、もう具体的に部は申しませんけれども、全くそういうリンクしない部の部長を2つ兼ねている方もいらっしゃいますし、課長級でももちろんいらっしゃいます。それはやっぱり人材がその年齢層の方が少ないというのが、今そのしわ寄せが来ているということやと思います。特に学校現場を見ましても、昔は、昭和40年代、どんどんどんどん大阪は人口急増して、学校の先生おらん、幼稚園の先生おらんということで、九州の山奥まで集めに行ってきた時代がありました。教職員はどんどんふえました。がしかし、それから以後子供が減って、府教委も採用をしない時代もございました。したがいまして、今完全に校長、教頭になっていく先生方もぎりぎりな状態やと聞いております。また、若い人はある程度出てきてるんですけれども、いわゆる50代の市の職員にしたっても学校の教職員、先生にしたっても、そういう状態になっておりますので、ひとつできるだけ今、そうは言っても今さら50代の職員さんを採用するわけにもいきませんし、できるだけ兼務をしてる職員さんの苦労もわかります。しかし、そうしないと役所が回っていかない状態になっているのも理解できます。そんなことによって、私は一つの部局でも、一つにすることによってそういったことが解消されていくのではないかなと、このように思いますので、これは今後の課題として、そういう考えがあるということをご認識をいただいて次の質問に行きたいと思います。  2つ目に、市立幼稚園の今後について、統廃合も考え、(仮称)こども未来館たかわしをモデル園として3歳児保育をしてはどうかということで通告をいたしております。  いろいろと子供の教育についてはきのう、きょうと質問も出ておりますし、特に幼稚園についても出ておりましたが、私は、きのうおっしゃった質問者の方とは全く別の考えを持っておりまして、その観点から、まず最初に担当者からお尋ねして、再質問では市長に答弁を求めていきたいと、このように思っております。  仮称でありますが、高鷲の第2運動場に未来館ができるということで、今まさに工事真っ最中でございます。私の事務所の前から目の前に見えます。今はいわゆる運動場をかさ上げしていくということで、土がたくさん運ばれて、今それの工事が進んでいるところでございますけれども、これはこれを建てるときから私申し上げておったんですけども、3歳からの保育園というのはどうかなと。3歳からはなかなか保育園来ないでしょうと。だから、その点は十分検討もしていただきたい。同時に、以前から議会で幼稚園の園児が10年前に比べたら半分になっておるということで、幼稚園の今後のあり方、統廃合を含めてどうやっていくのかということも質問し、提言をしてまいりました。我が市は、当時大阪府下でも珍しい、こういう子供教育というのは本当に珍しいことで、いわゆる小学校1校区につき1園ということでまいりました。当初、12小学校でございましたが、その後西浦東小学校、いやいや、13校ですね、高鷲北小学校もございましたが、最後に14園目にできたのが高鷲北小学校区の高鷲北幼稚園でありました。今現在、14園で子供たちをお預かりしておるところでございますけれども。  これは教育委員会の担当者から答弁いただくことになると思うんですが、この際、今建設も始まっておりますけれども、あのこども未来館と言おうか、を一つのモデル園として、この際、松原市では既に4園を1園にして、3歳児から幼稚園で預かっております。そういう統合をして、思い切ったことを松原市は、去年からですかね、始められました。羽曳野市でもそういったことを、ここを一つのこどもステーションと言おうか、一つの子供のいろんな問題はここで取り組んでいこうということで、モデル園として教育委員会として、また担当課として答弁をいただけたらと思います。後、また再質問は市長のほうにさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(金銅宏親)  教育次長。    〔教育次長 村田明彦 登壇〕 ◎教育次長(村田明彦)  林議員からのご質問にありました公立幼稚園の今後についてのうち、幼稚園の統廃合についてお答えいたします。  昨年9月の議会でも林議員のご質問にお答えしましたように、園児の減少に伴う幼稚園の適正規模化については喫緊の課題であると捉えております。今後の園児数の減少を考えますと、適正規模化については喫緊の課題であり、教育委員会でも平成27年3月の教育改革審議会の答申や平成28年3月の羽曳野市教育大綱を踏まえて、教育委員会議の中で公立幼稚園のあり方を現在議論しているところであります。  議論の内容の一つとして、社会情勢への対応や幼稚園の適正規模化、施設の更新等を踏まえて、今後の保・幼、幼・幼の再編に当たっては、3歳児の幼児教育を視野に検討してみる必要があるとの意見もあり、こども未来館たかわしや施設一体型で特色ある幼小中一貫教育を進めてきております埴生幼稚園でも検討してまいりたいと考えております。  市教育委員会としましては、本年度中に教育委員会案をまとめ、市長部局とも協議して進めてまいり、市議会、関係機関、保護者の意見をいただき、市の案として取りまとめていきたいと考えています。  いずれにしましても、今後もこども未来室と協議を重ねながら、公立幼稚園のあり方について一定の方向性を導き出したいと考えておりますので、林議員におかれましてもご理解賜りますようお願いいたします。  私からの答弁は以上です。 ○議長(金銅宏親)  こども未来室長。    〔こども未来室長 吉村俊一 登壇〕 ◎こども未来室長(吉村俊一)  私からは、林議員からご質問のありました(仮称)こども未来館たかわしをモデル園として3歳児保育をしてはどうかについてお答えをいたします。  (仮称)こども未来館たかわしは、さきの議会で工事契約の承認をいただき、現在工事を進めているところで、保育室は保育園の3歳、4歳、5歳児室、幼稚園の4歳、5歳児室、一時預かり保育室、地域の子育て支援室の7室を予定しています。  工事の状況ですが、現在建物のくい打ち工事が全て完了し、また鉄骨の発注も終了している状況となっております。
     現時点で建物の部屋数をふやすなどの大幅な変更を加える場合は設計の変更から取りかからなければならず、工期が大幅におくれるとともに、大きな追加費用の発生も考えられるところです。  一方、林議員よりご提案いただいております幼稚園の3歳児保育につきましては、教育委員会でも公立幼稚園のあり方を議論する中で検討されているところであります。したがいまして、現在進行しております(仮称)こども未来館の建築工事は大幅な変更を加えずに進めながら、将来の子育ての拠点となるよう、幼稚園の3歳児保育の可能性も視野に入れながら、保育室の活用方法などについて教育委員会とともにさらに検討していきたいと考えております。  答弁は以上でございます。 ○議長(金銅宏親)  林義和議員。 ◆14番(林義和)  ありがとうございました。  それでは、一定のご答弁を教育委員会、こども未来室からいただきましたが、事務方としての一応の答弁もいただきましたが、私は今後のことを見据えていったら、子供さんがまた右肩上がりでふえていくことはまずないだろうと思います。よくても横ばいと。そうなってくると、園児数はふえることはないんです。ところが、先日の議会での答弁がございましたように、結構公立、これは幼稚園の問題ですけども、公立幼稚園には就学させないで、民間にやっている子供がどんどんふえてきておる現状でございまして、今民間にやってる父兄の方がたくさんいらっしゃいます。話を聞きますと、3歳児からやれるんですよと。3歳から朝バスで迎えに来てもらったら、夕方4時、5時ごろまで幼児教育を受けれますと。そこでいろんなことを学んで帰ってきます。したがいまして、公立の幼稚園であれば2年間であって、そして幼児教育ということでやっていただいておりますけれども、魅力がないと。魅力を求めて民間に、私立の幼稚園にやってるんですという意見もあります。  市長はこの未来館をつくるときの最大の目標は、幼児教育の充実、3歳からの子供の教育をしっかりしていくんだというのが一つの目標だとここでも述べられておりました。まさにそのとおりだと思います。  そんな中で、私どもの近所で、名前を上げたらちょっと語弊がありますので、ある体操クラブが体操を教えるというので、3歳から体操の生徒を集めております。体操は確かに体操服を着てマットで転がってるんですけども、中身は保育園みたいなもんで、朝連れていったら夕方までそこで面倒見てもらえるということで、そういうところも現実として出てきておるんです。  したがいまして、私は今後保育園にしたって幼稚園にしたって、全て公でやるんじゃなしに、民間とうまくすみ分けをしながら子供たちを預かっていって、そして幼児教育をしていく、これが大事なことかと思います。特に3歳児保育を現状のままで今の公立の幼稚園でやったならば、莫大な費用がかかります。そんな予算をかけておられませんし、3歳児をする経費として何らかの形で統廃合をやっていく。そして、そこで済まない場合は民間に助けてもらう、民間にお願いする。保育園にしたって、今悲田院が保育園の建てかえを行っておりますけれども、公立保育園よりも民間は2割、3割も超える子供さんを預かっていただいております。かなり無理を聞いていただいておるんですが、民間保育園にももっと規制を緩和して、民間にもまだまだ子供たちが保育できるような姿勢を行政として支援をしていく。今度、認可保育所がもし必要であるならば、これはもう公立ではなしに民間でやってもらう。公立保育園もある程度できるところは、幼稚園で3歳児保育していったら保育園児数も減ってきましょう。そしたら、統廃合も考えていく。大事なことではないかと思うんです。  それと、先ほども申し上げましたとおり、今回できるこども未来館、3歳からの保育所をやると。これはこれでいいんですけれども、私は、先日の答弁にもありましたように、保育園を望んでおられる父兄はゼロ、1、2でございまして、3歳、4歳、5歳はもうがたんと落ちてしまって希望者が少ないということでございますから、3、4、5歳を募集しても果たしてこの未来館がその定員に達するかどうかは、これはわかりませんよ。わかりませんけれども、そういう危惧もいたしておりますので、そこはうまく見ながら、3歳児の幼稚園もここでやる、そして保育園もやる。一つのモデル園として一遍やってみて、それがうまくいけば、東でも、中でもそういうことをやっていけば、集約化されることによって経費の削減にもなります。経費の削減になる言うたら、保護者の方が怒るでしょう。じゃなしに、集団教育というものが成り立ってきます。今、名前を出して恐縮ですが、駒ヶ谷幼稚園、たしか園児7名ですね。これは集団教育にはならないんですね。家におっても、私9人兄弟でしたから、家庭におるよりも少ない教育を受けてるわけなんです。やっぱり最低でも50名から100名のいわゆる友達が、仲間がいる、そうすることによって競争力もつきますし、いろんな行事をするにしても相当活気が出てきます。遠足行くにしたって、運動会をするにしたって、駒ヶ谷なんかは小学校と合同でやってるようですが、毎年私は高鷲幼稚園とか北幼稚園の運動会に行きます。年々子供が減って、そして見に来てる父兄も、子供が減るということは父兄も減っております。さみしい、本当に活力のない運動会になっております。そんなようなことですから、子供たちのことを考えれば、過疎じゃなしに、ある程度適当な規模の保育園、幼稚園を考えていかなければならないなと、このように提言をいたします。  そんな中で、これは今回の補正に出ております、ゼロ、1、2は向野で定員をふやした。これもいいことだなと思うんですが、もうこれぐらいにしといて、後は民間と公立と、幼稚園も保育園もうまくすみ分けをして、そして今後の羽曳野市の5年後、10年後を見据えた場合、ああ、ここでこないしとってよかったなということが必ず来ると思うんです。1小学校1園ということを決めたとき、ええことやったと、そのときはそうだったんです。でも、今になったらそれがお荷物になってます。そういうことですから、松原がやったように、松原の市長とこの間話をしておりましたら、4園を1つのするときに、もっと父兄から異論が出るんかなと想像し、説明会に行きましたが、それは出ることは出ましたと。ただ、3歳までお預かりしますよということを話ししたら、納得してくれる父兄がかなりいらっしゃって、無事4園を1園にしたということで、うまく回っておるようでございます。松原市にできたことが羽曳野にできないわけがありません。そういったところをひとつ市長の今後の考え方、やはり市長の考え方が反映されてきますので、その点の考えを2回目の質問としてお尋ねをいたしたいと思います。  以上です。 ○議長(金銅宏親)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  林議員のご質問にお答えをさせていただきます。  議員からは、当市の市立幼稚園の今後についてということで、統廃合も考えて、今現在建設中であるこども未来館たかわしをモデル園として3歳児の保育をしてはどうかとご提言をいただきました。ありがとうございます。積極的に議員のご提案についても検討してまいりたいというふうにまずもって申し上げておきたいと思います。  議員のほうからは、現在の幼稚園の状況、また保育園の状況などもお話をされて、そして積極的にそれらの施設、特に未就学児の子供たちのための施設の充実を図ってはどうかということでございます。私自身もそのことについては全く異論のないところでございます。  とりわけ幼稚園の児童については、今議員もご説明をされましたとおりでありまして、今大きく幼稚園の園児が減少しつつあるところであります。いずれどこかの時点で、先どまりといいますか、どこかでそういった園児の減少も歯どめがかかるというふうに思っておりますけども、特に羽曳が丘幼稚園、今まで100名を常に超えておったあの幼稚園が今70名台の幼稚園になっておりますし、片や駒ヶ谷では、ここ数年4歳児、5歳児合わせても10名を切った状態ですし、また隣接をする幼稚園についても1クラス10名を切っている。したがって、小学校についても1学年から全て1クラスといった状態が生まれつつあるのが現実であります。そうした現実、そしてまた保育園児についても一定、今現在はご希望される保育園へ希望される方は横ばいでありますけども、いずれこれについてもそうしたところで大きく今後伸びていくということについては、議員と同じ考え方で、そう大きく伸びていかないであろう、現状維持あるいは少し落ちついてくるんではないかというふうに思っています。そういった現状の中で、しっかりと今受けとめて、また将来を受けとめるのは、我々公立の保育園の役目でありますから、常に民間の保育園を主体的に運営を考えて私どもは受けとめておかなければならないだろうというふうな思いをいたしております。  そうした中で、こども未来館建設をさせていただきました。議会にもご説明申し上げました。幼稚園については4歳児、5歳児、保育園については3歳児、4歳児、5歳児ということで、まずもってここでスタートをしていこうというふうに考えてご説明し、そして議会のほうで結論をいただいたところであります。しかしながら、3歳児を望むお声も多く、また当市にとっても、当市から受け入れていくべきではないのかという意見もかなりございましたけども、現状の中でスタートをさせていただこうということでお示しをさせていただいたところでございます。3歳児のこども未来館での保育というのは積極的に考えていこうというふうに思っておりますし、加えてまた30年開校を目指しております義務教育学校、埴生幼稚園、埴生小学校、そして羽曳野中学校、ここでそうした形の中での3歳児の幼稚園の保育についてもぜひ積極的に考えていきたいなというふうに思っております。  余りまた細かく申し上げて、そんな先を考えて言うてんねんというようなお声もございますけども、ぜひここはそういう形でさせていただいて、幼稚園についても3歳児、4歳児を、幼稚園の年長さんに続いて1年生、2年生、3年生、4年生と、こういった子供たちとともに学ぶという教育環境も私は必要ではないのかなというふうに思っています。画一的に幼稚園、1年生からというふうな話ではなしに、やはり積極的にそういった小1プロブレム等の解消も含めて、子供たちを中心とした教育施設を考えるべきではないのかなというふうに思っています。  こども未来館たかわしについては、やはり地域の交流、防災の、そういった危険なところもございますので、そこをしっかりとケアしながらさせていただこうというふうに思っておりますし、また義務教育学校における埴生地域の幼稚園、小学校、中学校については、ぜひひとつこの地域の活性化も含めて、ぜひ積極的にさせていただきたいというふうに思っております。したがって、林議員のご提案についてはしっかりと受けとめさせていただいて、そしてこのこども未来館の中で30年度にはそのことが実現できるかどうかはわかりませんけれども、しっかりと受けとめさせていただいて施策に取り入れてまいろうというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  以上です。 ○議長(金銅宏親)  林義和議員。 ◆14番(林義和)  どうもありがとうございました。  市長に再質問いたしたいと思います。  先ほど言っておりましたように、私は民間と公立とすみ分けていって、うまく運営していっていただきたいということを申し上げました。民間の特に幼稚園ですね、私立の幼稚園は非常に努力をしておられます。子供が減ってきた、そやけど減ったら職員たちの給料払えない、特色を出していこうということで、一生懸命頑張っておられる。英語教育をしたり、あるいはクラブをやったり、いろんなことを努力をやっておられます。  余談になりますが、高鷲北小学校の校長を経験された先生がある私の幼稚園に行かれました。2年間行かれたんですが、3回ほど幼稚園でお会いしました。顎を出しておられました。こんな厳しいと思わなかったですよと。私は、学校を出て、小学校の教諭から始まって教頭、校長となって、再就職でこちらに寄せてもらいましたけれども、こんな厳しいもんかなと思いましたと。しかし、みんなそれぞれ園長以下先生方全員で一丸となって子供たちを立派に成長さすためにいろいろ頑張ってくれてはりますので、私も頑張ってますということを聞きました。振り返ったら、楽してきてんなと思う反面、これだけ努力すれば成果があるんだなということを聞いて、そういう話をしたことがございました。もう既に他界されておられる先生ですけれども、そういうエピソードを紹介をしておきたいと思います。  そんなことでございまして、民間は生き残るために非常な努力をしておられますので、公立と民間と保育園も幼稚園も含んで、やっぱり行政とその園、学校法人、いわゆる福祉法人との意思の疎通というものは絶えずとっていただいて、絶えず連携をとりながら、目的は公立であれ私立であれば同じなんですから、その点について再度市長の見解を求めます。  以上であります。 ○議長(金銅宏親)  市長。    〔市長 北川嗣雄 登壇〕 ◎市長(北川嗣雄)  議員からの再度のお尋ねの中身については、民間の保育園、幼稚園としっかりと連携をとってということでのご要望だというふうに受けとめをさせていただいております。  私ども、そういった議員と同じ思いであります。基本的には、特に幼稚園経営をされておる羽曳が丘にも1園ございますし、また民間の保育園については9園あります。これらの幼稚園施設、また保育園施設については、まず第1番に私ども考えております。まず、そこがこれからの私たちの子供たちの教育、保育といったものをしっかりといい環境の中で頑張っていただきたい。そして、公立については、そのことができかねない子供たちのそういった環境も整えながらさせていただこうというふうに思っております。  したがいまして、議員のご要望といいますか、ご心配されておることについても十分私ども理解をいたしております。あくまでもしっかりと市内の私立の幼稚園、私立の保育園の皆さんと連携をとってさせていただいております。私自身もそういった園長会議にも出席をさせていただいておりますし、また加えて教育委員会においては、総合教育会議の中で座長も務めさせていただいて、いろいろな各方面から教育委員さんのご意見も頂戴をさせていただいております。また、私立の幼稚園の園長とそういった私どもの部課長が、あるいはまた多くの市民団体の皆さんとも意見交換のできる場所についても今現在、ここ数年前から参画をいただいて、ご意見を頂戴をいたしております。このこともご報告を申し上げまして答弁とさせていただきます。 ○議長(金銅宏親)  林義和議員。 ◆14番(林義和)  それでは、最後に要望をいたしたいと思います。  この議場でも報告がありました。民間保育園は130%近い子供を預かっておられるということです。そんな中で、民間保育園連盟の園長さん方と話ししますと、どうか預かってください、預かってくださいということで市のほうから頼まれてお預かりはしてるんですが、やはり子供さん1人預かると保育士さんを追加せなあかん。ところが、今はなかなか来てくれない。来てくれてもすぐやめる。それに、幾ばくか時給なり日給なりを上げたら残ってくれるんじゃないかなと言う園長もいらっしゃいます。  そんな中で、今民間保育園にかなりご無理を言っておりますので、いわゆる臨職の保育士さんの時給と言おうか、日給と言おうか、これを行政側から補助をしてやったら相当楽になるんではないかなと思っておりますので、このことを今後検討していただくことを強く要望して私の質問を終わります。ありがとうございました。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(金銅宏親)  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。  これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金銅宏親)  ご異議なしと認めます。  よって、本日は延会することに決しました。   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(金銅宏親)  本日はこれにて延会いたします。  大変ご苦労さまでございました。     午後4時10分 延会  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。    平成28年9月9日  ┌───────────┬──────────┬───────────────────┐  │ 羽曳野市議会議長  │ 金 銅 宏 親  │                   │  ├───────────┼──────────┼───────────────────┤  │ 羽曳野市議会副議長 │ 上 薮 弘 治  │                   │  ├───────────┼──────────┼───────────────────┤  │ 羽曳野市議会議員  │ 松 井 康 夫  │                   │  ├───────────┼──────────┼───────────────────┤  │ 羽曳野市議会議員  │ 花 川 雅 昭  │                   │  └───────────┴──────────┴───────────────────┘...