柏原市議会 2021-06-17
06月17日-02号
令和 3年 6月 定例会(第2回) 目次◇開議 午前10時10分 日程第1
市政運営方針に対する質問……………………………………………………39 *
自由民主党至誠会代表質問(乾 一)……………………………………39
理事者答弁 市長(冨宅正浩)………………………………………………………………40 再質問(乾 一)……………………………………………………………41◇休憩 午前11時22分◇再開 午後1時0分 *維新の
会代表質問(山本修広)………………………………………………54
理事者答弁 市長(冨宅正浩)………………………………………………………………55 再質問(山本修広)……………………………………………………………55◇休憩 午後2時15分◇再開 午後2時50分 *
公明党代表質問(新屋広子)…………………………………………………72
理事者答弁 市長(冨宅正浩)………………………………………………………………73 再質問(新屋広子)……………………………………………………………73◇延会 午後3時46分◯令和3年第2回
柏原市議会定例会会議録(第2号)
-----------------------------------◯令和3年6月17日午前10時10分より
柏原市議会議事堂において
再開-----------------------------------◯議事日程 日程第1
市政運営方針に対する
質問-----------------------------------◯出席議員(16名) 1番 峯 弘之議員 2番
梅原壽恵議員 3番
大木留美議員 4番 山本修広議員 5番
鶴田将良議員 6番
山口由華議員 7番
田中秀昭議員 8番
山下亜緯子議員 9番
新屋広子議員 10番
中村保治議員 11番
橋本満夫議員 12番
岸野友美子議員 13番 奥山 渉議員 14番
大坪教孝議員 15番
寺田悦久議員 16番 乾 一
議員-----------------------------------◯欠席議員(なし
)-----------------------------------◯説明のため出席した者の職氏名 市長 冨宅正浩 副市長 松井久尚 教育長 新子寿一 監査委員 裏野榮士
政策推進部 部長 市川信行 総合政策監 安田善昭
危機管理監兼次長兼
危機管理課長 小林 聡 総務部 部長 山口伸和 理事 井料邦恵 理事兼次長 桐藤英樹 財務部 部長 福井 浩 市民部 部長 西戸浩詞 健康福祉部 部長兼
福祉事務所長 石橋敬三 理事兼次長 田中 徹
都市デザイン部 部長 森本貞男
会計管理室 会計管理者兼
会計管理室長 小林由幸 上下水道部 部長 瀬田友之
市立柏原病院 病院事業管理者 石川哲郎
病院事務局長 中川拓也 教育部 部長 福島 潔 教育監 中平好美
選挙管理委員会・監査委員・
公平委員会事務局 事務局長
松井俊之-----------------------------------◯事務局出席職員 事務局長 辰巳伸一 次長 北井潤一 参事 畑中一章~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△再開 午前10時10分
○
中村保治議長 おはようございます。 ただいまの出席議員16名、定足数に達しております。よってこれより本会議を再開いたします。
△開議
○
中村保治議長 直ちに日程に入ります。 日程第1、
市政運営方針に対する質問を議題とします。 質問の通告が出ておりますので、順次発言を許可します。 最初に、
自由民主党至誠会を代表して、乾一議員、登壇願います。 〔16番 乾 一議員 登壇〕(拍手)
◆16番(乾一議員) 皆様、おはようございます。16番議員の乾一でございます。議長より発言の許可をいただき、令和3年第2回
柏原市議会定例会におきまして、冨宅市長の
市政運営方針に対し、
自由民主党至誠会を代表して質問をいたします。 朝早くから傍聴にお越しいただきました皆様方、また
インターネット配信での傍聴をしていただいている皆様方にも厚くお礼を申し上げます。 初めに、
医療従事者の皆様におかれましては、
新型コロナに日々恐怖や不安を抱えながらも、治療や処置に対応してくださり、心から感謝申し上げます。医療に従事されている皆様のご苦労を想像しながら、私たちにできることを実践して、患者にならない努力を続けていくことが最重要なことだと実感しております。医療に従事されている皆様を周りの人間が守っていく行動も大切だと思います。私にできること、一人一人考え、実践し、医療に従事されている皆さんの負担を減らせるように行動しようと思います。 さて、今年の4月下旬、
慶應義塾大学商学部の教授が10の指標を設け、客観的に47都道府県の
新型コロナ対策を評価したところ、ランキング1位は鳥取県と発表されました。 一方、私たちが住む大阪府はどのランキングかというと、47都道府県中47位との結果が公表されたことは記憶に新しいことと思います。 最下位の大阪府は、
関西ローカルの番組に連日出演するなどしていた吉村知事が派手な
パフォーマンスで一時人気を集めましたが、全く結果が伴わず、全体的に対策を立て直す必要があると強く指摘されています。大阪府は陽性率も高くなっており、濱岡教授は、全般に検査不足で、吉村知事の
新型コロナ対策の失敗が宿泊施設の客室稼働率の長期低迷など、経済に深刻な影響を及ぼしていることと指摘されています。 昨日現在、一人一人の市民、府民の皆さんの努力により、
コロナ感染者は府内108名と減少傾向にありますが、住民投票を意識し、赤信号にならない大阪モデルをつくり上げ、都構想から住民投票、年が明けても府市一体化条例の審議など、党利党略第一で進めてこられ、
新型コロナ第4波への備えや大阪の病床確保は進んでいませんでした。入院したくても10人に1人しか入院できないのは異常としか言いようがありません。これは他の県に比べても格段に低いことは言うまでもありません。雨がっぱもイソジンも、間違えましたでよいと思いますが、一向に間違いと認めないから間違いが改まりません。 2万人に近い人たちが入院もできずに自宅で待機させられて薬ももらえない、医師にも診てもらえない、医療の助けを待ちながら苦しみ亡くなられた方々が全国で大阪が最多でありました。第4波が来るのが分かっていながら適切な医療体制を敷くことができなかった知事ら維新の失策とまで報道されています。救えた命は間違いなくあったでしょう。どんな言い逃れも許されるものではありません。これが大阪の
新型コロナ対策の結果ではないでしょうか。政治は結果が全てと常々松井一郎さんが言っておられますが、この状況をどのように説明されるのか、今度会ったとき聞いてみたいと思います。 このように、大阪府知事の繰り出す
新型コロナ対策については、ことごとく結果が出ず、
まん延防止等重点措置の見えない効果、変異株の追跡、
緊急事態宣言解除であふれた人流、様々な専門誌において対策ミスや失策であるとか、辛辣な評価がされておりますが、柏原市においては
パフォーマンスばかりに走らず、党派を超えて住民に寄り添った対策を続けていきたいと考えています。 また、今後においては、
新型コロナは第5波、第6波と続く可能性もあります。基礎自治体として最大限できることを、早急な
新型コロナ対応をしっかりと議論していきたいと考えながら質問をさせていただきます。 整理番号1番、安全で安心して健やかに暮らせるまち。
ワクチン接種を希望する市民全員が迅速かつ円滑に受けられるよう進め、感染収束に向け全力で取り組むとともに、
市立柏原病院においては、大阪府と協力し、
新型コロナウイルス感染症入院患者の受入れや、発熱外来の運営などの取組を進めるとあるが、その取組をお伺いします。 以後の質問につきましては、質問席から行いますので、ご答弁よろしくお願いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まず、
新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、65歳以上の高齢者の接種、これにつきまして5月20日から本格的に開始をしており、6月15日現在で高齢者の1回目の
接種完了者、これが1万2,549人、接種率にいたしますと約60%となっております。 早期の接種完了のために、集団接種においては当初の計画に上乗せをいたしまして、6月19日から7月24日までの毎週土曜日の接種枠を新設いたしまして、また、6月20日から7月25日の毎週日曜日においても、医師の数を当初計画の4人から10人に大きく増やし、接種枠の確保をしておる状況でございます。 さらに、個別接種においても土日等の時間外の接種枠を新たに設けるなど、接種数を増やしている
実施医療機関もあることから、高齢者においては、予定していた7月末よりもかなり早い時期に希望する全ての方に2回の接種を完了することができる見込みとなっております。 また、高齢者以外の方につきましては、6月15日に、基礎疾患や
高齢者施設等従事等を理由に申請いただいた皆様と60歳以上の方々に接種券をお送りしており、続く59歳以下の方に対しましても、準備が整い次第郵送を行ってまいります。 なお、ワクチンや接種体制の確保が順調になされれば、希望する全ての対象の方々が10月中には2回の接種を完了する予定となっております。 次に、
市立柏原病院の取組といたしましては、これまでから地域の基幹病院としての役割を果たすため、大阪府と協力し、
新型コロナウイルス感染症への対応を行っております。 具体的な内容といたしましては、外来対応では、
新型コロナウイルス感染症の疑いがあると判断した患者さんを診察するための発熱外来を実施しております。 次に、入院患者さんの受入れにつきましては、大阪府からの要請に基づき、昨年3月から
新型コロナウイルス感染症の患者さんを受け入れる体制を整えまして、現在は最大23名の受入れが可能な病床運営を行っておるところでございます。 また、実際の入院受入れでございますが、府下全域の専用病床を一元管理するために、大阪府が設置をいたしました
入院フォローアップセンターからの依頼を受け、柏原病院が入院患者さんを受け入れると、そういった体制となっております。 柏原病院といたしましては、今後も引き続き、公立病院としまして、全力で
新型コロナウイルス感染症への対応に取り組みまして、市民の皆さんが安全で安心していただけるような医療を提供していきたいと考えております。
◆16番(乾一議員) 市長、答弁ありがとうございます。 まず、今、答弁いただいた中で、
ワクチン接種率や完了者の方の報告、そして当初の計画より上乗せして毎週土曜日の接種枠の新設や医師の協力により大きく接種枠を確保していただき、関係者の方々に厚くお礼申し上げます。 それでは、答弁いただきました
ワクチン接種、それから柏原病院の受入れと2つに分けて再質問させていただきます。 要点は、高齢者の方の2回目の
ワクチン接種を7月末までに終えるという予定が、かなり早い時期に希望する全ての方々、完了する見込みになったということで、本当に早くしていただきましてお礼申し上げます。 また、基礎疾患や
高齢者施設等従事者の方、60歳以上の方に、6月15日、おとといに接種券を送っていただいたということでございます。その後、59歳以下の方に対し、準備が整い次第、接種券を郵送。順調にいけば、接種希望の対象者の方の2回目の接種を10月中に終えるということでございます。関係者の方々に、このことにつきましても厚くお礼申し上げます。 さて、最近の圧倒的に一番の話題は、やはり
ワクチン接種についてであります。やはり
新型コロナ感染を恐れ、うつらないためにということであると思います。 一方で、接種券が来てもどうしていいか分からないという高齢者の方や、予約がうまくいかないという方など、また認知症のある方など、取りこぼしのないように接種できるようにお願いいたします。また、
ワクチン接種をいろいろな要因でされない人もおられます。その方の
ワクチン差別などないよう徹底した配慮を願います。 そこで、再質問させていただきます。 高齢者や基礎疾患のある方、60歳以上の方の接種が順調に進んでいくとして、業務上早めの接種が必要とされる職種として、各施設でクラスターを発生させないため、市内の保育施設や小・中学校などに勤務する職員を対象に優先接種を実施している自治体が増えておりますが、幼・小・中の先生、保育士の方に対して接種をすることの考えがあるのかをお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 ただいま乾議員おっしゃったとおり、保育教諭であったり、小学校の教諭に対して接種をするということは非常に重要なことだと私も考えております。 現在、高齢者の接種は順調に進んでおりますが、次の優先順位の方々についても順調に接種が進み、予約の空きが出てくる状況になった場合には、
認定こども園の
保育教諭等や小・中学校の教諭につきまして、集団での接種を検討していきたいと考えております。
◆16番(乾一議員) 了解いたしました。 今後一日でも早く
接種希望者の対応を前向きにお願いし、あらゆる変化にも取組を進めていただきたいと思います。 2つ目の柏原病院の受入れについてでございますが、今後も引き続き公立病院として全力で
新型コロナウイルス感染症への対応にしっかり取り組み、市民の皆様に安全で安心できる医療を提供していくと答弁いただいた。 この事実を
皆さんご存じでしょうか。 今年の4月頃、柏原市民の方が
新型コロナ感染されたお話でございます。本人を含め、お母さんと、もう一人のご家族3名が感染されました。当初、入院を希望されたが、入院先が見つからず、何日も何日も自宅待機され、救急隊が酸素ボンベを自宅に持ち込まれ対応されました。そのうちにお母さんの容体がどんどん悪くなっていく。家族の方は入院先を探しますが、受入れされることなく、入院をできることを信じて、祈る思いで待っておられました。柏原病院へやっと入院できましたが、5月10日に亡くなられました。心からご冥福を申し上げます。 一方、ほぼ同じ時期に、大阪維新の会の
中谷恭典府議が
新型コロナに感染し入院したと発表。府議は4月27日に柏原病院で陽性反応が確認され、
藤井寺保健所に連絡、自宅療養かホテル療養になると言われたが、再び保健所から電話があり、
市立柏原病院へ入院するように伝えられたという。当時、府では、自宅や宿泊療養、入院調整中の感染者が1万5,829人おり、4月末までに12人が治療を終えられないまま自宅で亡くなっておられました。中谷府議が即日入院できたことを伝え聞いた保健師たちは、そんなこと普通はあり得へんと声をそろえたと言われます。と報道の抜粋であります。 これも他のマスコミの記事ですが、中谷府議と同じく、奥さんも同時期に入院され、1週間で2人とも退院されておられました。 一方で、待てども待てども何日も何日も容体が悪くなり入院できない。どんなつらい日々を送られたのか。本当に心からお悔やみ申し上げます。 さらに、同じ時期、こちらは自民党の
大阪府議会議員のお父さんが
新型コロナ感染され、入院先を求めて保健所に1日200回近く電話をされて、やっと入院できましたが、重篤のままお亡くなりになりました。4月末から5月初めにかけての中谷府議と奥さんが入院されていた同時期であります。 市長にお願いしたいのは、市民の命を守る、一人一人の命の貴さを第一に、府や関係機関との連携を密にし、市民の皆様の安全・安心である市民病院であるために、二度とこのような不幸が起こることがないよう、よろしくお願いいたします。 今月の20日まで
緊急事態宣言が発令されており、市民に対しては不要不急の外出を控えるよう
柏原市役所は様々なシーンでお願いされています。市の職員も率先して守っています。また、市内飲食店にも厳しい時短のお願いをしているところであります。 しかしながら、
新型コロナから市民の命を守ると言いながら、
緊急事態宣言下に市会議員に出馬予定の新人候補を連れ歩いているとか、戸別訪問しているとか聞き及んでおりますが、市議会の現職を批判して、新人擁立にご尽力されていることについては、ご自由にご勝手ですが、戸別訪問され名刺など渡される方にとっては、不要不急の来客でしかありません。市民の命を一体何だと思っているのかと苦情も届いております。説得力をなくす行動は慎んでいただきたいと思います。私も自戒させていただきます。整理番号1番はこれで終わります。 整理番号2番、昨今の気候変動による自然災害により、全国各地で甚大な被害が発生していることを踏まえ、大和川を氾濫させないため
堤防強化対策など、国との連携を推進していくとあるが、対策と方向性をお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 大和川におけます
治水対策事業の推進につきましては、大和川下流部の6市で構成をし、本市柏原市が会長市を務めております大和川
下流改修促進期成同盟会、こちらにおきまして、本
同盟会会員各市、また大阪府河川室、さらには
大和川河川事務所と連携をいたしまして、毎年2回、
国土交通省本省へ赴き、水管理・
国土保全局長らと面談するなどの要望活動を実施しており、大和川下流部における
治水対策事業が強力に推進されるよう要望をしておる状況でございます。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 それでは、質問させていただきます。
期成同盟会で大和川下流部における治水対策についての要望をしているとありましたが、本市における平成29年台風21号による洪水で被害を受けた
国分市場地区と青谷地区での治水対策はどのようになっているのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 同地区の治水対策につきましては、令和3年3月30日に、国において公表されました
大和川水系流域治水プロジェクト、こちらにおきまして、左右岸のバランスを図る築堤や河道掘削等の治水事業が位置づけられたところでございます。 これに基づきまして、
国分市場地区については、令和3年度に
築堤護岸工事が完成予定と聞いております。 また、
右岸側の青谷地区におきましては、治水対策に必要な工法及び範囲についての調査・検討が進められると聞き及んでおります。 本市といたしましては、
左岸国分市場地区の
浸水防止対策並びに
右岸青谷地区においても、対岸の
国分市場地区と同程度の安全性を確保する
浸水防止対策を強力に推進されるよう、
大和川河川事務所長に対し、令和3年2月に要望書を提出しておる状況でございます。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。理解いたしました。 それでは、次に質問させていただきます。 青谷地区での洪水の被害により、
青谷青少年広場が使用できない状態であります。国はどのような治水対策を実施する予定なのか、本市は青谷地区との治水対策に対して、国とどのように連携していくのかをお尋ねしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 平成29年の台風21号、これにおきまして、
青谷グラウンドに隣接する住宅地において、避難指示を発令した経緯がございます。今後も
気象変動等の影響から、雨の降り方は、局地化・集中化・激甚化してくると考えられ、本市においても甚大な豪雨災害の発生による
右岸住宅地の浸水の危険性についても懸念をしておるところでございます。 国が実施する青谷地区での治水対策の具体的な内容については決定しておりませんが、
青谷地区住宅地の市民の生命、財産、これを守ることが最優先だという観点から、国の治水対策に対して、全面的に協力を惜しまずに対応していく所存でございます。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 この29年10月の台風21号、本当に甚大な被害を受けられ、翌日、青谷地区の方々の被害の様子など、また本当に怖かったというようなお声も多数聞いております。そういう中で、私たち会派としましても、また市長も来られていましたが、
青谷グラウンドはじめ、その近隣地区を視察されておりましたことを記憶に新しいことだと思っております。 そういう中で、当地区の市民の命と財産を守ることを最優先に考える、国が実施する治水対策についてでありますが、市もどんどん協力していってもらいたいと強く要望いたしたいと思います。 それでは、次に質問させていただきます。 国の治水対策として、
青谷運動場が必要となった場合、
青谷運動場は閉鎖されることになりますが、代替施設はどのように考えておられるのかお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 私といたしましても、
青谷運動場は市民の皆様から親しまれ、市民の健康増進、スポーツの振興等を図る観点から重要な施設であると考えております。 現在、
青谷運動場は閉鎖をしておりますが、国が実施する治水対策の状況を注視しながら、大阪府から借り受けている旧
柏原東高等学校のグラウンドを継続して利用できるよう協議を進めるとともに、
東山運動広場の拡充であったり、恩智川(法善寺)多目的遊水地の上面利用について、スポーツと緑と安らぎのある公園の複合施設として利用できるよう検討してまいりたいと考えております。 先ほど、乾議員もおっしゃったとおり、当時、乾議員は議長をしておられて、一緒に視察に行かせていただいたことは僕も記憶に新しく残っております。この間、乾議員におかれましては、本当に
青谷グラウンドのことを責任を持ってというか、覚悟を持っていろいろ取組をされていることに心から敬意と感謝を表したいと思います。ぜひこれからも、こちらに対します対応について、ご理解、ご協力賜りますようよろしくお願いをいたします。
◆16番(乾一議員) 答弁ありがとうございました。 先日、5月25日に、代替案としての治水対策の一環として
柏原東高等学校跡地の購入要望書、これも含めてみたいですが、要望書を
自民党至誠会、そして政新会の両会派で市長に提出させていただきました。また、同日、
大和川河川事務所へも陳情等も同内容のことで出させていただきました。 このとき、所長からも柏原市のはっきりとした今後の取組と方向性を向こうのほうから強く強く要望されました。ぜひ市長の判断と決断をお願いしたいと思います。整理番号2番はこれで終わります。 続きまして、整理番号3番、
市立柏原病院が安全で安心できる医療の提供を行う地域の基幹病院としての役割を果たすために、急性期病棟に加え、
緩和ケア病棟や地域包括ケア病棟など様々な医療機能を持つ、市民の多様なニーズに対応した病院運営に努めていくとありますが、実効性を確保するための方策をお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 市立柏原病院におきましては、主に急性期医療を担う一般病棟と、高度治療室に加えまして、
緩和ケア病棟と地域包括ケア病棟を保有しております。これらの病棟を保有することで、柏原病院は救急医療や地域の周産期、小児医療への対応、大阪府がん拠点病院として緩和ケアを含めたがん診療、急性期医療を終えた患者さんの在宅への橋渡しとなる医療の提供といった様々なニーズに応えることが可能となっております。 現在は、
新型コロナウイルス感染症の患者さんの受入れ病床を確保するため、やむを得ず地域包括ケア病棟を一時的に休床としておりますが、
新型コロナウイルス感染症の流行が一定の収束を迎えた際には、地域包括ケア病棟を再開し、従来の医療機能の維持に努めてまいりたいと考えております。 また、柏原病院がこれからも継続して市民のニーズに応えていくため、従来からの課題であります経営改善、こちらにもしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 本当に現在、柏原病院を含め、
医療従事者の皆さんが、今の
新型コロナ対策、何とか収束に向けてのいろんな取組をやっていただいていることに感謝を申し上げますとともに、これから本当に柏原病院が基幹病院として、ますます皆さんの安全・安心な、そして命を守るという、それをもってこれからも活動していっていただきたいと思いますが、そこで一つ、先ほどの答弁から質問させていただきます。 市長から、柏原病院の経営改善に取り組んでいくとのことでしたが、どのようなことに取り組まれるのかお伺いいたしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 柏原病院の経営改善についての取組についてであります。 まず、適正規模の検証、あるいは、さらに経営形態の見直し、こういった検討課題につきまして、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えております。
◆16番(乾一議員) よろしく、しっかりと経営に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。 先ほど申し上げましたように、
新型コロナの後を見据えた対策、そして経営計画と最優先に実行していただきたいと思います。整理番号3番はこれで終わります。 続きまして、整理番号4、「健康づくりはまちづくり」をコンセプトに、市民が主体的に健康づくりを行うための環境と仕組みづくりを推進していくとありますが、その取組についてお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 本市柏原市には、まず目の前に大和川が流れ、市域の3分の2が山間部であるように、豊かな自然環境を有しております。これらの自然環境は、本市の特徴であるとともに、健康事業はもちろんのこと、子育て支援事業あるいは観光事業など、様々な事業についても活用できる貴重な資源であると考えております。 市内で楽しく活動していたら、いつの間にか健康になっていたと、そういった結果をもたらすことを理想といたしまして、セレクト・ウエルネスなどの直接の健康事業だけではなくて、観光事業などにも健康づくりの視点を入れることで、この特徴を生かして、よりよい事業を検討してまいりたいと考えております。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 柏原市の背景は山あり川あり、今、市長が申されましたようでありますが、根本的に健康づくりの数値目標を立てることは、これはもちろん考えていただいていると思いますが、大事だと思っております。例えば、その前提として、国民健康保険の1人当たりの市の負担平均額や、また後期高齢者医療の1人当たりの市の負担平均額など、これはかなり多額の金額を負担されていると思いますが、それらを根拠に取り組んでいただきたいと思います。 コロナ禍で活動もできず、人との交流もできない。この現状を認識して、心の健康、体の健康を取り戻す施策になるようお願い申し上げます。4番はこれで結構でございます。 続きまして、整理番号5番、誰もが地域の中で活躍できる地域共生社会の実現を目指して、地域住民との協働、社会的居場所の創出、ひきこもり状態の方の支援等の取組を推進するとありますが、その取組についてお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 地域におきまして、孤立を防ぎ、誰もが互いに支え合うような豊かな人間関係を育むための地域共生社会、これの実現に向けた取組についてのお尋ねということで、具体的に申し上げますと、まず、地域住民との協働、こちらにつきましては地域でご活躍中の民生・児童委員であったり、地区福祉委員の方々と本市のコミュニティソーシャルワーカーが連携をいたしまして、より住民に身近なところで相談を受け止め、専門の相談機関へとつないでいく体制、こちらの強化でございます。 近年、8050問題に代表されるような、高齢、障害、子育て、生活困窮、こういった各分野にまたがる複雑、複合化した問題が増加傾向にあり、孤立や人間関係の疎遠につながる原因となっていますため、こうした相談に対しましては、地域と行政が積極的に連携し、問題解決に当たることが重要であると考えております。 次に、社会的居場所の創出に関しましては、近年、子どもの孤食等が社会問題となる中、子どもの学習支援や日常生活訓練などを行う地域住民のグループの活動を支援いたします社会的居場所づくり事業補助金、こちらを令和2年度に創設いたしまして、これまで2つの団体の取組にご活用をいただいております。 現在は、
新型コロナウイルス感染症の影響で、人と人との接触が制限されている状況ではございますが、感染症蔓延の収束を待望しつつ、さらなる補助金の活用を通じて、市民活動を継続的に支援することにより、地域で誰もが安心して過ごせる居場所づくりの充実に取り組んでいきたいと考えております。 そしてもう一点、ひきこもり状態の方の支援でございますが、この代表的な取組といたしましては、KIホール内のくしらにて、就労など、社会参加に向けた支援を行っております。こちらも
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、集団的な訓練、こちらにつきましては休止をしておりますが、オンラインを活用いたしまして、相談者個々の状況に合わせて支援を継続してまいります。 今後、感染症による活動制限等が緩和される状況となりましたら、従来行ってまいりましたクッキングイベントなどの集団的な取組、こちらについても再開していきたいと考えております。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 本当に日頃からコミュニティソーシャルワーカーの皆様にはお世話いただき、心から敬意を表したいと思います。 コロナ禍での影響で相談や支援することが少ないのが現状でございますが、このコロナ禍での制限の中、新たなひきこもりや問題等も発生し、より社会的居場所づくりが重要となります。この件につきましてよろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号6番、地域資源を活かした魅力あふれるまち。観光振興につきましては、新たに観光戦略担当部署を新設するとあるが、どのような観光戦略の下進めていかれるのか、お伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 今後、本市が選ばれるまちになるよう目指していくためには、まず、柏原市にあります地場産業であったり、自然環境、そして日本遺産などの地域資源を活用した観光施策を推進し、その魅力を高めることで、本市の知名度アップや観光客の増加による交流人口の増加を図っていく必要があると考えております。 そこで、本市のにぎわい施策や観光施策を強化するため、今回、にぎわい観光課、こちらを設置し、龍田古道、亀の瀬の日本遺産の活用、大和川河川敷の活用などを通じて、本市の魅力向上を図りながら、大きく観光施策を進めてまいりたいと考えております。
◆16番(乾一議員) 分かりました。 柏原市を掘り起こせば魅力はいっぱいあると思います。歴史的背景からの史跡とか、大和川の河川敷はいつも議会で発信してきましたが、大和川付け替え工事の原点であると思います。そういう中で市長に再質問させていただきます。 観光戦略を進めていくために、本市の観光に関する情報発信や、市内外から大勢の観光客を受け入れるなど、進めていく必要があると思いますが、市長として、その観光の拠点として、国分駅や柏原駅周辺で新たな観光拠点を設置し、進めていく考えがあるのかお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 ただいま、乾議員ご提案いただきましたように、多くの市において観光施策を展開するために拠点を設置されているということは十分認識をしておるところでございます。今後は、ただいまのご提案も参考にさせていただきながら、本市における観光拠点の必要性について検討を進めてまいりたいと考えております。
◆16番(乾一議員) 今申し上げましたように、両地区には既に観光拠点になる場所もあると思いますので、現実的にやはり進めていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 もう一点質問させていただきます。 今後の具体的な取組について、詳しくよろしくお願いします。
◎
冨宅正浩市長 具体的な取組につきましては、日本遺産を活用した取組といたしまして、アフターコロナを見据え、臨場感あふれるプロモーション動画の作成や、ウェブサイトの充実、また、シンポジウムの開催により訪れてみたいと、そのように思ってもらえるような情報発信を進めていきたいと思っています。知名度の向上を図るとともに、実際に訪れる観光客の皆さんには、構成文化財などをスムーズに周遊できるよう案内サインを整備していきたいと考えています。 また、日本遺産ストーリーを伝えるためのボランティア育成であったり、新たな商品開発などによりまして、市民と一体となって観光客をもてなす体制をつくるとともに、日本遺産協議会、国土交通省
大和川河川事務所、本市と隣接する市、町を中心とした広域連携により、日本遺産をはじめとした本市の魅力発信を積極的に進めてまいりたいと考えています。 さらに、観光地の周遊手段として利用が可能なE-BIKEに関する取組につきましては、着地型のサイクルツアーの継続的な開催や、大和川河川空間の有効活用などを視野に入れた民間事業者による運営組織の立ち上げなど、にぎわいの創出に向けた検討を進めてまいります。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 今、答弁いただいたとおり、具体的に、そして可能性のある施策をどんどん進めていっていただきたいと思います。やはり多くの市民の皆さんの意見を聞いたり、また我々議員にも意見を聞いていただいて、いろんな形で一緒になって、一丸となって進めていけるようによろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号7番、商工業振興についてであります。
新型コロナの影響を受けている事業者に対する現状の取組と将来に向けた対策についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 このコロナ禍におけます市内事業者に対する支援施策といたしまして、令和2年度には、まず外食産業支援事業、そして商店街消費促進事業、農産物販売促進支援事業、事業者向け各種制度申請サポート事業、感染防止宣言店等支援事業、事業継続に頑張る中小企業者等支援事業、地域活性化キャンペーン事業など、数多くを実施してまいりました。 そして、現在の取組といたしましては、市民生活における家計の支援と地域での消費を喚起して地域経済の活性化、これを目的といたしまして、市内で使用できる柏原市地域活き活き商品券、こちらを市民お一人につき5,000円分配布をさせていただき、2か月の利用期間で約3億4,000万円の消費を見込んでおるところでございます。 さらに、今後の取組といたしまして、
新型コロナの感染状況、こちらを注視しながら、柏原市商工会と連携して、例年実施しておりますとくとく市、あるいははしご酒等のイベントの開催や、市外の商店街等に出向いての本市特産品のPR販売、こちらを実施していきたいと考えています。 今後も引き続き積極的に商工会など関係機関と連携しながら、施策を推進していきたいと考えています。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 質問の趣旨は、やっぱり
新型コロナの影響を受けておられる事業者が本当に四苦八苦されておられるというのも現状であります。企業の皆さん、一部ではございますが、声を聞きますと、やはり売上げについても2割、3割減になり、また商売をされている方も、今現在は本当にもう毎日毎日休んでおられる。いつ再開になるのかという、昨日、午後7時までアルコール提供ができるというような発表もありましたが、今現在、本当に商工業者はいろんな形でご苦労されている現状であります。 そういう中で、やはり臨機応変に対応できるように対策をお願いしたいとともに、先ほど答弁にありましたように、柏原市地域活き活き商品券の発送をされるということで、これも議員の皆さんから、我々も含めまして3,000円を5,000円にということを提案させていただき、市長が了解され、市内での商品券で商店の活性化にもつながるということで、本当に経済効果も期待したい。また、生き生きとなるように少しでも寄与できたらと思っておりますので、よろしくお願いします。 1月から始まりました時短営業要請により、協力金がなかなか入ってこず、多くの商店の方から苦情や問合せをいただきました。 昨日、やっと2月8日に申請したのが入ったという方もおられましたが、本当に支給率も大阪が一番遅かったというような報道もされておりましたが、企業の商店街の皆さんはあっぷあっぷの資金繰りで乗り越えられていますが、限界ということでございますので、大阪府に強い要望を市長のほうにもよろしくお願いしたいと思います。整理番号7番はこれで結構です。 続きまして、整理番号8、就労環境について、
新型コロナにより大きな影響を受けていますが、現状の取組と将来に向けた対策についてお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 コロナ禍におけます就労環境への取組といたしましては、厚生労働省の雇用調整助成金特例措置あるいは大阪府雇用促進支援金など、各制度につきまして周知に努めているところでございます。 また、ハローワークや商工会、地元企業などと連携したジョブマッチングフェアや、就職フェアかしわら・やおなど、地元企業が参加する合同就職説明会を実施することで就労の機会を提供し、また、関係各所と連携することで気軽に就労相談ができる環境づくりにも努めてまいります。 ただ、何分にもコロナ禍でありますことから、フェアなどの実施に際しましては、十分に検討を行い、開催に当たりましては、できるだけの対策を講じていきたいと考えています。
◆16番(乾一議員) 本当に現実的に、この就労問題は重要な課題であると、またなってくると思います。市にとりましても、きめ細かな対応と引き出しを多く持った体制づくりで取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。整理番号8番はこれで終わります。 整理番号9、利便性と快適性の高い住みよいまち。市役所前の大和川河川敷をにぎわいのある河川空間として活用するとあるが、その取組についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まず、現在の利用状況についてお答えをいたします。 現在、庁舎前の河川敷につきましては、大和川河川敷緑地公園としての利用がなされております。 その状況についてでありますが、平日は、年間を通じて多くのグラウンドゴルフの団体が利用され、休日につきましては、春にはスポーツ教室、夏から秋にかけましては、柏原スターナイトシアター、とくとく市、市民総合フェスティバル、さらにはウオーキングラリー、JAまつり、冬には、マラソン大会やシクロクロス等が行われており、多くの人が来園をされております。 また、イベント以外につきましても、開放感にあふれた一面に広がる芝生公園でジョギングやウオーキング、散策を楽しむため、市内だけではなく、市外からも多くの方が利用されておる状況でございます。 今後、さらににぎわいのある空間として活用できる取組については、河川のオープン化、こちらを進めていきたいと考えています。
◆16番(乾一議員) 今説明いただきました利用状況については、我々も参加させていただいた事業もたくさんありますので、それは理解しておりますが、では、これから河川のオープン化を進めるに当たり、どのような利用を考えておられるのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 この目の前に広がりますまちなかを流れる大和川の魅力、そして、そのすばらしいロケーションを生かしたイベントや飲食店の出店などにより、穏やかな時間を過ごしたり、水辺空間で雰囲気を楽しんだりできるようにすることで、憩いの場とするとともに、にぎわいを創出していきたいと考えています。 今年度の取組に関しましては、カヌーに加えまして、パラグライダーなどのアトラクションや、キャンプなどのイベント、オープンカフェなど、民間事業者による新たな利用を目的といたします実証実験を行い、今後の河川空間の有効活用の可能性について検証を進めてまいります。
◆16番(乾一議員) できることとできないことを十分検証されて進めていっていただきたいと思います。 今、答弁いただきました実証実験を行い検証するとのことでございましたが、そのことが河川のオープン化を進める上でどのように反映させていかれるのかお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 実証実験におきましては、実際に河川敷や河川の水面、こちらを活用した事業を行ってまいります。 この事業実施に当たっては、あらかじめ、その時期や規模、内容などについての想定され得る課題を整理した上で行い、実施後には検証を行ってまいります。検証におきましては、先ほど議員おっしゃられたとおり、継続実施の可否であったり、民間事業者が継続して実施可能な収支状況と、できるかなどの課題について一つ一つ解消していく必要があります。その上で、実施可能性が高くなるような内容を盛り込み、河川管理者である近畿地方整備局に要望を行うことによりまして、河川のオープン化の実現につながっていくものと考えております。
◆16番(乾一議員) 本当によろしくお願いいたします。 先ほども申し上げましたように、やはり市民の皆さんの意見もお聞きし、多くの皆さんと協議しながら進めていっていただきたいと思います。確実な事業実施を心からお願い申し上げます。整理番号9番はこれで終わります。 続きまして、整理番号10、国道25号線バイパス、西名阪自動車道スマートインターチェンジなどの道路網の整備についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まず、国道25号バイパス整備、こちらにつきましては、国道25号の渋滞緩和、災害時における緊急輸送道路ネットワークの強化、物流網の拡大など、地域産業の振興等を図るため、令和2年12月に設立しました国道25号大阪柏原バイパス整備促進
期成同盟会、こちらの活動を主体といたしまして、国への要望活動を積極的に行っていきたいと考えています。 また、その折には、議員各位のお力添えも賜りながら実施していきたいと考えておりますので、どうか引き続き、ご理解、ご協力よろしくお願いいたします。 次に、西名阪自動車道スマートインターチェンジ、これの整備につきましては、隣接する企業団地等への利便性、生産性の向上と、地域雇用の創設、また、令和2年6月に認定をされました日本遺産龍田古道と亀の瀬への観光客の増加など、多くのことが期待できることから、国への要望活動並びに事業化に向け、広域的な検討を進めていきたいと考えています。 さらに、スマートインターチェンジのアクセス道路に予定をしております都市計画道路田辺旭ヶ丘線、こちらの整備につきましても、引き続き国の交付金を活用しながら、スマートインターチェンジの整備と足並みをそろえて進めていきたいと考えています。
◆16番(乾一議員) 答弁ありがとうございます。 最近はできておらないんですが、前に市民の方々と意見交換、また、いろんな要望などをお聞きしたときに、やはり市の施策や暮らしのことなど、また一番要望の多かったのは、やはりこのインフラ整備であります。あらゆる施策や事業の要であると思っております。 平成28年3月定例会で、会派代表として奥山議員が、スマートインターチェンジの必要性と効果に質問提起し、その後、今日に至るまで多くの議員の皆さんも賛同され、質問等もされております。 このスマートインターチェンジを設置することで、まず1番目に、高速道路の利便性が向上します。物流の効率化が上がります。企業を呼び込む大きな材料となります。同時に、企業の流出を防ぐことにもつながると思います。2番目に、柏原市への観光振興が見込まれます。3番目に、医療機関へのアクセスが向上すると思います。4番目、災害時における物資輸送ルートの確保ができます。5番目に、地域の地価を押し上げることになります。地域の活性化や防災力強化に寄与する施設がスマートインターチェンジであると思います。実現に向けて協力していくつもりでございますので、市長のほうもよろしくお願い申し上げます。これはこれで終わります。 続きまして、整理番号11、公共交通施策に関する検討を実施するとありますが、どのように検討した上で取り組んでいかれるのかをお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 本市におきましては、高齢化が進展する中、日常生活に必要な移動が困難となりつつある方々が、今後もご自分のお住まいで安心して住み続けられるよう、市内循環バスを含む市内の公共交通施策全体を見直していく必要があると考えています。 具体的には、本市が抱える公共交通の現状や課題を客観的に分析・評価し、その分析・評価を基に、今後、地域公共交通協議会等の会議で議論を進め、柏原市における公共交通施策の進むべき方向性、これを公共交通計画として策定していく必要があると考えておりまして、令和3年度につきましては、現状や課題の整理を進めてまいります。 本市が抱える公共交通の課題を解消するため、市内循環バスを含めた本市が持つ地域資源を有効に活用することはもちろんのこと、近隣市を含めた広域的な公共交通の在り方であったり、デマンドタクシー等の新しい公共交通の導入につきましても、公共交通計画策定の議論と併せて検討を進める必要があると考えています。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 最近、ますます市域の高齢化が進み、高齢者の方から市内循環バスの高い評価を得ると同時に、要望や意見もいただいております。無茶な要望でもありますが、家の前まで来てほしいというような、そういう無理な要望もありますが、過去にもご要望いただいて、市長もこれもやっていただいたんですが、循環バスの住宅地への、これの導入や、また延伸もやっていただきました。やはり買物難民とか、本当に出かけたくてもなかなかもう出かけられないと。そして、やはり家に引き籠もっておられても、たまには出ていく必要もあると思いますので、そういう場合にやはり市内の循環バス等の利用は一番メリットがあり、また使っていただいているのが現状であります。 今、答弁いただきましたデマンドタクシー等の新しい公共交通の導入も検討していただいているということで、ぜひ進めていっていただきたいと思います。この項はこれで終わります。 続きまして、整理番号12、やさしさと思いやりを育むまち、教育環境の充実に向けた取組についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 これまで、教育環境の充実に向けまして、市立小・中学校普通教室へのエアコン設置、そしてICT機器の整備など、様々な取組を行ってまいりましたが、トイレの洋式化につきましても、昨今の家庭環境を鑑み、大変重要な課題であると捉えておるところでございます。 現在、トイレごとに1か所以上の洋式便器の設置は完了しておりますが、令和3年度中には玉手小学校、玉手中学校、堅下北小学校及び堅下北中学校へのさらなる洋式化を完了いたしまして、今後も引き続き、学校の求めるトイレ洋式化100%、こちらの達成に向けまして事業を進めていきたいと考えています。 また、学校体育館につきましては、教育活動の重要な場であると同時に、指定避難場所としての役割もございますので、空調設備を設置し、様々な場面での利用環境の向上に努めていきたいと思っています。 この学校体育館の空調に関しましては、奥山議員のほうからご提案いただいたような記憶をしておるんですが、本当に教育現場だけでなく、やっぱり避難所としての役割というのも重視をしまして、今回進めていきたいと思っています。
◆16番(乾一議員) 今、答弁いただきました教育環境充実に向けて、これは我々の先輩議員もはじめ、また私たちも国へ要望、陳情活動を行ってまいりました。 平成18年に、文部科学省へクーラー設置、トイレ改修の陳情をさせていただきました。 平成27年、これは当時の下村文部科学大臣に、同じくクーラー設置、トイレ改修の陳情をさせていただきました。 そして平成30年9月、これは中山衆議院議員に、我々会派から、学校施設空調整備事業、トイレ洋式化、ICT機器の整備、やっとこの頃、気候変動の問題とか、そして地震の多発があり、その中で学校での空調、そしてトイレの洋式化など、いろいろな形で、様々な要因を得ながら実現に向かってきて、今、空調設備については完成しながら、そしてトイレ洋式化がやっと始まった、今後、令和3年度で完成していただくという運びになっております。 30年9月に行った中山衆議院議員の紹介によりまして、平成30年10月に、先ほど申し上げました空調整備、そしてトイレ洋式化、ICT機器の整備、これを当時の柴山文部科学大臣へ陳情させていただきました。 そして、令和2年2月、ちょうどこの
新型コロナ感染が横浜のクルーズ客船の中で感染した頃に、まだこれは陳情も行けましたので、GIGAスクール構想の実現、そして通信ネットワークに係るランニングコスト、そしてトイレ洋式化について、羽生田文部科学大臣に陳情させていただきました。 この間、市長も政府のほうへいろんな形で行っていただいていると思います。やはりこれは市も、また議員も一丸となって進めてきた結果でもあると思いますので、これからも教育環境にますます子どもたちが本当にすばらしい環境の下に学習でき、また育っていくことを、もちろん市長も望んでおられるし、我々議員も望んでおりますので、一緒になってやっていきたいと思っておりますので、この陳情の成果が本当に実を結んだということでもありますし、これから学校が求めておられますトイレ洋式化、そして体育館の空調整備を100%に向けて進めていただきたいと思います。 そこで関連してちょっと変わりますが、再質問1つだけさせていただきます。 給食の無償化についてのお考えについてお伺いしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 柏原市の学校給食、これにおきましては、食材費を保護者にご負担いただいております。 令和2年度は、国の
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、こちらを活用いたしまして、3か月間の給食費を無償とさせていただきました。 今後につきましては、引き続き国の動向及び近隣市等の動向も注視しつつ、給食費の保護者負担の軽減、これを図ることができる方策について考えていきたいと考えています。
◆16番(乾一議員) 今、教育環境ということでちょっと関連で質問させていただきましたが、政府のほうでは進めていけというような指令も我々のほうに出ておりまして、柏原市はやはり藤井寺市と2市でこの事業を進めておりますので、一方の市だけで進めることもできませんし、また、いろんな要因もあると思います。これを十分考慮して、安心な、本当に子どもが喜んで食べていただく給食にしていただきたいと思います。 14日に、給食組合の監査をさせていただいておりますので、行きましたときに、ちょうどその日のメニューを見せていただきましたら、中学校の生徒さんにそのメニューを選んでいただいて、それをメニューに入れているということで、その日は国分中学で、あしたは堅上中学校の方と、そういう意味で、やはり、そういう給食についても、食べておられる子どもさんも参加して自分たちのメニューを考えておられるということで、非常にこういうこともあるんだなという、この間そういうことをお聞きしまして、うれしく思っております。 ぜひ、いろんな難しい問題もありますが、進められるように市長のほうでもご検討いただきたいと思っております。よろしくお願いします。 続きまして、整理番号13、みんなでつくる暮らし続けられるまち、社会全体のデジタルトランスフォーメーションの取組と進め方についてお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 今、国におきましては、自治体がデジタルトランスフォーメーションに取り組むに当たりまして、重点的に取り組むべき課題につきまして、自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画、これを策定されました。本市といたしましても、この計画に沿った形でデジタル化を進めていきたいと思っています。 既に着手しております取組といたしましては、マイナンバーカードの普及促進でございます。窓口サービスのデジタル化を進める取組におきましてまず重要なことは、住民の本人確認をオンラインで行うことであり、そのために有用な確認ツールでありますマイナンバーカードの普及拡大については、今後も進めていきたいと考えています。 次に、自治体の行政手続のオンライン化でございます。 マイナポータルは、マイナンバーカードを利用して国が運営するオンラインサービスでございますが、このマイナポータルのぴったりサービスというものがございます。これは自治体に対する手続について、汎用的に活用できますことから、このサービスを活用いたしまして、手続のオンライン化を進めていきたいと考えています。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 大変不得意な分野の質問をしてしまいました。自治体の業務改革のために、人口減になりましたら職員の皆さんの減少も将来考えられる中での取組の一部でもあると、理解しました。 そこでもう一点質問させていただきます。 具体的にどのようなものがあるのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 令和3年6月からは、マイナポータルの先ほど申し上げましたぴったりサービスを利用する形で、マイナンバーカードを使いました児童手当現況届、こちらの電子申請を始めたところでございます。
◆16番(乾一議員) ありがとうございます。 個人情報の漏えい等がないよう、デジタル化に当たり、十分精査して進めていっていただきたいと思います。 それでは、最後の質問に入ります。 整理番号14、おくやみコーナーを設置するとありますが、内容とその取組についてお伺いします。
◎
冨宅正浩市長 身近な方を亡くされた後、ご遺族の皆さんは、健康保険あるいは年金関係等をはじめとした故人に関する様々な手続を行う必要に迫られます。それらの手続は、故人が生前に受けておられた行政サービスであったり、ご遺族の状況等により多岐にわたります。市に対して行う手続だけでも、複数の窓口を訪れ、それぞれの窓口で申請書の作成等に時間を費やすこととなります。大切な方を亡くされたご心痛の中、ご遺族の皆様に寄り添い、少しでも心身のご負担を軽減したいと、そういう強い思いがありまして、おくやみコーナーの設置に向けて取り組むものでございます。 具体的な内容といたしましては、庁舎内の相談室をおくやみコーナーといたしまして確保し、手続に来庁されたご遺族の方をそちらでお迎えする形となります。関係各課の担当者が順番に、そのおくやみコーナーで待機しておられるご遺族の元を訪れ、可能な限りの説明と手続をこのおくやみコーナーで完結できるよう検討を進めております。これにより、ご遺族の皆さんには、プライバシーの確保された環境の中で落ち着いた状態で手続を進めていただけるものと考えております。
◆16番(乾一議員) 本当にありがとうございます。 亡くなられた遺族の方が役所へ来られて、1か所でいろいろなことが処理できるというシステムづくりで、本当に国も進めていただいておりますが、市のほうでもいち早くこのことを取り上げていただいたことに感謝を申し上げます。 もともと市役所では、やはり亡くなった方のご遺族の利便性、便宜を図りまして、手続の一覧表とかを作っていただいて、それを皆さんがそのコーナーに行っておられましたが、今回1か所でできるということは本当に、悲しんでおられて、その後いろんな処理を済ませなければならないということで、やりやすいことだと思っております。進められる上で、また課題等が出れば対応していただくようよろしくお願いします。 以上14問の質問をさせていただきましたが、最後に市長に、ぜひ今後、
市政運営方針を上げられ、取り組んでいただきたいことを要望させていただきます。 市民が幸せに暮らせる環境づくりを、そして生きがいのある暮らしができる環境づくり、そして職員の皆さんが働きやすい環境づくりをぜひ市長が先頭に立ってやっていただくよう心から市長にエールを送りまして、質問を終わります。 以上で令和3年の
市政運営方針に対する質問をさせていただきました。
自由民主党至誠会の代表質問をこれで終わります。ご清聴ありがとうございました。
○
中村保治議長 以上で、
自由民主党至誠会代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。
△休憩 午前11時22分
△再開 午後1時0分
○峯弘之副議長 これより本会議を再開いたします。 午前中に引き続き、
市政運営方針に対する質問を行います。 維新の会を代表して、山本修広議員、登壇願います。 〔4番 山本修広議員 登壇〕(拍手)
◆4番(山本修広議員) 皆様、こんにちは。4番議席議員の山本修広でございます。議長のお許しをいただき、令和3年第2回市議会定例会におきまして、維新の会を代表し、
市政運営方針に対する代表質問をさせていただきます。 この機会を与えていただきました当会派議員及び各議員に厚く御礼申し上げます。そしてまた、配信を通してご覧いただいている市民の皆様にも厚く御礼申し上げます。 このたび、維新の会として
市政運営方針の質疑・質問に立たせていただくことになりました。維新の会会派に迎え入れていただきました鶴田議員、峯議員、梅原議員に感謝を申し上げますとともに、この4年間の集大成として、柏原の未来のために
市政運営方針に対して質問をさせていただきたいと思います。 さて、
新型コロナウイルス感染症の影響は、とうとうこの1年半を通じて甚大な影響を日本に与え続けております。柏原市でも、
ワクチン接種において、60歳以下にも接種券が配布される日程が発表され、非常に迅速な対応を取っていただいていることを感謝申し上げます。 昨日も、
緊急事態宣言の解除の方針というのも、政府のほうでほぼ決定されるということで、20日で解除されるということで、一日も早く日常が戻ることを願ってやみません。 また、新庁舎での初めての質疑・質問となります。この約50年、旧庁舎で積み重ねられてきた議論を引き継ぎ、この新庁舎でもこの先50年の柏原市を次世代のためにつくっていけるよう、様々な議論を行うべく、この定例会におきましても一つでも市民の皆様の声が市政に反映されるよう、
市政運営方針に対する代表質問をさせていただきます。 それでは、質問に移らせていただきます。 整理番号15、前文、4年間において実現を目指す主な取組と目標についてですが、なぜこの4つの目標を掲げ実施していこうと考えられたのかお伺いいたします。 以降の質問については、質問者席から行わせていただきます。ご答弁よろしくお願いいたします。
◎
冨宅正浩市長 維新の会の山本修広議員の質問に対して、お答えをいたします。 全国の地方自治体と同様に、本市も人口の減少と高齢化、これが喫緊の課題であります。課題解決に当たっては、生産年齢人口の増加が必要であると考えており、そのためにはどういったことを実施するのが最善の方法なのかを私なりに考えた末に、
市政運営方針に示しました4つの取組を2期目の目標として掲げさせていただいているところでございます。
◆4番(山本修広議員) では、4つの目標の中から、気になるところをお伺いさせていただきたいと思います。 まずは、西名阪自動車道へのスマートインターチェンジについて。 この件について、市長はどのような課題があると認識されているのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 現段階におけます喫緊の課題といたしましては、まず、国によって事業採択をしていただくことでございます。そのためには、今回補正予算で上げさせていただきました西名阪自動車道周辺道路網調査業務で行います必要性の整理や、令和4年度に予定しております広域的検討業務において取りまとめます整備効果などを用いて、国に対し要望をしていきたいと考えております。 国によりまして事業採択された後についても、将来、整備費用などコスト的な課題や事業用地の取得に対する課題、また地下埋設物等の支障物件など様々な課題が浮き上がってくるとは思いますが、しっかり一つ一つ取り組んでいき、スマートインターチェンジの整備を実現させていきたいと考えております。
◆4番(山本修広議員) まずは、喫緊の課題が国によって事業採択していただくということで理解いたしました。 今の答弁で、コスト的な課題も認識なさっているとのことですが、整備にはどのくらいの費用がかかると見込んでおられるのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 令和2年度に行った概略設計の案では、全体整備費用がおおよそ35億円でございます。そのうち、地元自治体の負担額といたしましては、半分程度の17億円ぐらいになるのではと予想をしておりますが、あくまでこの数字というのは現段階での数字でございます。 今後進めていく上で、この数字を少しでも下げていくよう検討を行い、将来大きな整備効果を獲得できるように取り組んでいきたいと思っています。
◆4番(山本修広議員) 全体で35億円ということで、非常に大きな数字かなと。市の負担額でも17億円に上るとのことで、少々驚きの数字でもありますが、今の段階では予想ということで理解をいたします。 では、今現在、事業の前進に向けた道筋というのはどの程度まで進行しているとお考えでしょうか、お伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 驚きの数字ということでしたけれども、これぐらいはかかってくるのかなと想定はしています。 そして、スマートインターチェンジの整備、これを実現するためには大きく分けて3つのステップがあると考えております。 まず、第1ステップといたしましては、構造的に実現可能であるかであります、まずは。これは、令和2年度に行いました業務で、構造的に設置可能であることが判明をしております。 そして、令和3年度からは設置に向けた第2ステップに入っていると考えております。このステップは、国によって事業採択していただくことが目標となるステップであります。そのため、先ほども申し述べさせていただいたとおり、令和3年度、令和4年度と積み重ねていき、令和5年度からは国へ本格的な要望を行い、目標達成させていただきたいと考えております。 国によって事業採択していただきますと、いよいよ最終第3ステップへ入っていき、事業着手、工事、整備完了という流れになってまいりますので、現在の道筋の進行度合いといたしましては、第2ステップぐらいかなと考えております。
◆4番(山本修広議員) 3ステップで分かりやすくご明示いただきまして、ありがとうございます。 国の事業採択に向けた動きだけでも、まだあと2年ほどどうしてもかかるということで理解いたしました。 当然、これだけの大事業ですので、その必要性を国に認めていただくためには必要な時間だと思います。 では、開通時にはどのようなメリットを柏原市にもたらすとお考えでしょうか。
◎
冨宅正浩市長 スマートインターチェンジ、これが実際に開通をいたしますと、隣接します柏原・羽曳野中小企業団地はもとより、柏原市域、国道25号沿いや府道堺大和高田線沿い周辺企業、また国分東条町の地区計画区域などへのアクセス向上、これによりまして地域産業の活性化がまず期待できます。 そして、柏原市の特産品であるブドウの販路拡大や観光ブドウ狩りの集客向上、さらに世界文化遺産登録の百舌鳥・古市古墳群や日本遺産の龍田古道と亀の瀬など、豊かな歴史的遺産を活用した観光客の集客、そして慢性的に発生している国分駅周辺道路の渋滞、そして国道25号の交通を都市計画道路田辺旭ヶ丘線から西名阪自動車道のスマートインターへ、こちらへ誘導することによって緩和されるものと考えております。 このように、広域的な周辺地域においては様々なメリットが期待できますので、近隣自治体としっかりと連携を取りながら推し進めていきたいと考えています。 また今後、スマートインターの整備実現に向かいましては議員各位のご支援が必要となってまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
◆4番(山本修広議員) 理解いたしました。 大変、この事業については各会派からも様々なご意見があるかと思います。しかし、市長が市議会議員時代に、平成28年3月議会においてスマートインターのご提言をされております。 いよいよ本格的に実現するのかなという、実現できる立場になられたということで、ぜひともそのあたり、今おっしゃっていただいた、開通すれば渋滞の緩和だけでなく地域産業の活性化、企業誘致など様々な複合的なメリット、これが柏原市にもあると私も期待しております。 ぜひとも、着実に整備実現に向けて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 では、次に、2つ目の新庁舎のテラス及び大和川河川敷及び法善寺の多目的遊水地の上面活用とございますが、どのような展望をお考えでしょうか。
◎
冨宅正浩市長 新庁舎に新たに設置をいたしましたかしわらテラスでございますが、これは庁舎建設のコンセプトでありましたように、本市のシンボルである大和川沿いに位置します親水庁舎、大和川と調和した景観の形成とともに、河川敷での様々なイベントとの連携を図り、自然を生かした市民の憩いの場となる交流環境の形成を目的として設置したものでございます。 大和川のせせらぎと、そこに吹く爽やかな風、これは親水庁舎の大きな魅力でございまして、ご来庁の皆様がかしわらテラスから大和川を臨み、大和川をより身近に感じていただくことで、この新庁舎への愛着も醸成されるものと考えております。 2階外部に位置するテラスでございますので、川床のような非常に心地よい空間となっております。ここで、今後実施をしてまいります様々な事業や取組は、これまでの庁舎にはなかった雰囲気と価値を生み出し、大和川と建物と人の営み、これが一体となった新しい風景とにぎわいをつくり出すものと期待をしております。 今年度につきましては、カヌー、サップ、パラグライダーなどのアトラクションをはじめキャンプイベントやオープンカフェなど、民間事業者による実証実験を行い、今後の河川空間の有効活用の様々な可能性について検証を進めてまいります。 また、恩智川法善寺多目的遊水地につきましては、現在、堅下北スポーツ広場としてご利用いただいておりますが、今後、西側区域につきまして遊水機能の整備が完了し上面利用が可能となりましたら、多目的広場と融合したスポーツと緑と安らぎのある公園の複合施設として、市民の皆様のご意見もいただきながら整備に取り組んでいきたいと考えています。
◆4番(山本修広議員) 理解しました。 非常に夢のある展望で、大変うれしく思います。様々な見えない壁があり夢に終わっていたことが、実現まで手の届くところまで来たのかなと感じています。柏原市は、山と川のあるまちです。この自然を生かす構想を、構想で終わらせるのではなく実現に向けて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 では次に、3つ目の今後の公共交通施策に関する検討を進めるために、交通政策に関する部署を拡充するとあるが、どのようなお考えでしょうか、お伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 現在、本市におきまして課題となっています生活道路や通学路に対する交通安全対策や地域公共交通施策を強化していかなければならないとの思いから、現在の所管部署であります都市政策課交通対策係を拡充し、
都市デザイン部に交通政策課を設置いたします。 また、今後におきましても本市の主要な交通施策を担うことになります市内循環バス運行業務、これにつきましても地域公共交通施策の一つでありますことから、円滑な業務の遂行と施策内容について一体的に検討できるとの考えから、所管を現在の総務課から移行させることといたします。
◆4番(山本修広議員) 理解しました。 地域交通というものは、この高齢化社会に突入するに当たりまして避けられない課題かと思います。また、大県本郷線の開通も迫っておりまして、柏原市内の交通も活発となるであろうことから、通学路への影響も懸念しております。 あらゆるしっかりとした対策を講じていただきますよう、お願い申し上げます。 では次に、4つ目の子育て支援に関係する現行の組織体制の見直しとありますが、今までの課題があるからこその見直しと考えますが、どのような課題をどのように見直そうとお考えかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 子育て支援に関する現行の組織体制は、保健事業と福祉事業を別々の課が所管をして業務を行っており、執務場所も保健センターと本庁に分かれております。 令和2年度には、それぞれの部署内に子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点を立ち上げ、専門職を配置し、より専門的で手厚い支援を行ってまいりましたが、妊娠期から出産、育児までの切れ目ない支援を行うことで、精力的に連携や情報共有に努めながらも、執務場所が離れている中での事業の在り方、これを含めましてさらにスムーズにできないかという課題を残していました。 そこで、子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点を同じ1つの部署で一体的に運営することで、支援がスムーズになり、それぞれの専門性を生かしながら、妊娠から出産、子育てまで継続的かつ包括的に支援していくことができること、また市民の皆様にとっても、子どもが生まれる前から子育てが終わるまでの相談窓口として統一され明確になるというメリットがあることから、これらを集約した新たな子ども家庭安心課という部署を新庁舎内に設置するものでございます。
◆4番(山本修広議員) こちらについても、課題に着目され修正していかれるとのことで、大変ありがたいと思います。 子ども家庭総合支援拠点、これにつきましてはまた一般質問のほうで、当会派の梅原議員のほうからも質問させていただきたいと思いますが、市におかれましてはまた引き続きこうした改善を踏まえて、子どもたちにとって住みよい柏原市をつくっていただきたいと思います。 4つの目標の一部ですが、市長が4年間を通じてなし得たい部分は理解できました。柏原市において、やはり人口減及び少子高齢化に対しての施策というものは喫緊の課題ですし、交通事情による利便性を図ることはもちろん、子育て世代が住みやすい柏原市をつくることは今後の柏原市を考えた上で重要な施策と考えます。 この先の20年後の柏原市をつくっていくためにも、辣腕を振るっていただきたいと思いますので、市長におかれましてはよろしくお願いしたいと思います。 では、引き続き、その他の
市政運営方針についてお伺いしたいと思います。 整理番号16、安全で安心して健やかに暮らせるまち。
新型コロナウイルス感染症の影響により、生活に困窮している市民の支援に、関係機関と連携して取り組んでいくことについてですが、現状、休業支援に対する支援金がいまだ入金されていないことや、例えば2週間の外出自粛を要請されたときに、2人暮らしで1人が感染、1人が濃厚接触者の場合、買物にも出かけられない。 そのような方々に、一時的に市が支援金が入るまでの一時金を貸与する制度であったり、外出自粛されている濃厚接触者などの方に対し、食料品の無料配付を行うなどそういった対応が必要かと考えるが、市長のお考えをお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 新型コロナウイルス感染症の影響により、お尋ねのようなケースも含めまして生活資金にお困りの方などに対しましては、市役所に開設しています相談窓口らいふあっぷが中心となって支援を行っております。 実際の相談に当たっては、専門の相談員が生活状況等を丁寧に聞き取り、
新型コロナウイルス特例貸付などの支援策を速やかにご利用いただけるよう支援を行っておりまして、当面の家計のやりくりが困難な場合などには、例えばフードバンク等の社会福祉協議会の取組とも連携するなど、市民の生活の安全を守っていきたいと考えております。
◆4番(山本修広議員) では、濃厚接触者など、感染者もそうなんですけれども、家から出られない方々への対応というのはどのようにお考えでしょうか。
◎
冨宅正浩市長 本市では、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、各相談窓口等においてオンライン相談を実施できる体制整備を進めており、この相談窓口らいふあっぷでもいち早くオンラインによる相談体制を備えております。 また、地域に出向いて相談をお伺いするコミュニティソーシャルワーカーも配置しており、相談をいただいた方の状況に合わせてご自宅に伺うなど、きめ細やかな対応を心がけてまいりたいと、そのように考えております。
◆4番(山本修広議員) 理解しました。 自宅から出られない場合、オンライン相談で受け付けていただくということで、またその方の状況に合わせてご自宅にも伺っていただけるということで、非常に細やかな対応をしていただいていると理解いたします。 しかし、
新型コロナウイルス感染症の影響で思わぬ貧困に陥ってしまう方が多々おられることに対し、今後においても、生活保護とは別のセーフティーネットとなる施策を講じていただきたいと思います。 例えば、そんな方々のために市制60周年の花火のときに寄附を集められたと思いますけれども、市の各種機関で寄附を募ることはできないでしょうか。市制60周年の花火のときには、寄附が121万円集まったと聞いております。市民からご寄附いただき、そんな方々のために
新型コロナウイルス感染症対策支援基金のような寄附金として集められないものでしょうか。
新型コロナウイルスによる貧困、これに陥ってしまうということは、災害や事故に遭ったことと同じではないかと少し感じております。その場合、自助・共助・公助の考えから、市民を助けていくのも市の役目ではないかと感じております。ぜひとも、そのような施策の検討もお願い申し上げます。 続きまして、整理番号17、防災対策について。 避難所運営について、会派で要望させていただいておりました生理用品の配布等についても、迅速に対応していただき感謝いたします。避難所でも大変必要な備品の一つであると思いますが、今後、指定避難所の備蓄充実について、どのような備蓄品が必要で、どのように保管されるのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まず、指定避難所における備蓄品といたしましては、重要備蓄品目とされておりますアルファ化米、保存飲料水、毛布及び生理用品など11品目を備蓄しております。また、
新型コロナウイルス感染防止対策用物資といたしまして、昨年度に避難者用ルームテント、段ボールベッド、発電機及び大型扇風機などを備蓄しております。 保管場所につきましては、現在8施設について整備を完了しており、残る指定避難所につきましても引き続き整備を進めてまいりたいと考えております。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。いろいろとプラスアルファでそろえていっていただいているということで理解しました。 引き続き、備蓄品の整備を進めていただきまして、保管場所につきましても施設管理者と協議をしていただき、できる限り早期に保管していただけますようお願い申し上げます。 また、
新型コロナウイルス感染予防対策を踏まえた避難所運営が今後必須となってくると思います。これについては、自主防災訓練などでこれらの避難所運営訓練というものが必要と考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか。
◎
冨宅正浩市長 当然、必要であると考えております。そのため、昨年11月には学校法人玉手山学園と連携し、市職員、学園職員、学生及び区長など総勢200名が参加して、
新型コロナウイルス感染予防対策を踏まえた避難所運営訓練を実施いたしました。 今後は、これらの訓練内容につきましても、地域で行う自主防災訓練へ反映させていきたいと考えています。
◆4番(山本修広議員) 避難所については、
新型コロナウイルスの影響で仕様といいますか、体制が大幅に変わることとなっております。間隔を空けたり、収容人数的な問題も出てきております。備蓄品も同様に、今までそろえてこられなかった備品も当然必要になると考えます。 適切な判断と適切な指示で避難所を運営できるように、日頃の自主防災組織の訓練においても、避難所運営の様式を周知する必要もあるのかと思います。 例えば、この小学校では避難所として収容人数が何人を想定しており、備蓄品はこれだけのものを用意しているなど、資料として配布することも一つの自主防災の訓練になるのではないかと考えます。 引き続き、大災害に備えた避難所の在り方を検討していただき、避難所マップのような資料の作成を行い、市民に周知していただきますようお願い申し上げます。 続きまして、整理番号18、市道上市法善寺線と都市計画道路田辺旭ヶ丘線の整備についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 市道上市法善寺線については、現在、大阪府が進めております大県本郷線整備事業が令和4年度内の完成を目指しておりますことから、令和3年度は交差点部を含む優先区間の早期完成に向けて取り組むとともに、新たに第2期区間でありますオガタ通り商店街から柏原東小学校までを、測量設計業務から着手していき、安全で安心できる通学路対策を進めていきたいと考えています。 次に、都市計画道路田辺旭ヶ丘線については、慢性的な交通混雑が著しい国道25号の渋滞緩和、近鉄大阪線で分断されている東西地域のアクセス道路として、交通の円滑化を図るため整備が必要な道路でありますとともに、スマートインターチェンジの整備効果を最大限に発揮させる関連性が大変大きい事業となっておりますので、両事業の整備効果を十分に発揮できるよう、足並みをそろえて進めていきたいと考えています。
◆4番(山本修広議員) 分かりました。 上市法善寺線については、市内の渋滞緩和の意味でも大変期待しております。大県本郷線が令和4年度に完成して、車の流入といいますか、交通量が増えるということが柏原駅周辺で見られることになるかと思いますけれども、やはりその際にオガタ通りから柏原東小学校までの通学路、これについても大変懸念しております。通学路としての整備については、最重要事項として進めていただきたいと思います。 また、法善寺の突き当たりでいまだ通行止めとなっている道路についてですけれども、これもぜひ外環状線までの延伸を八尾市と協議の上、また進められるようであればぜひとも進めていただきたい。 今のところ、大県本郷線が開通しても逃げるところが25号線にしか逃げられないという状態であります。この道路が、もし外環状線までつながるということであれば、市内の車の渋滞緩和にも引き続きつながると思いますので、そのあたりもぜひとも前に進めていただきたいと思います。 また、田辺旭ヶ丘線についても、おっしゃるとおりスマートインターチェンジとの接続で整備効果が最大限になると思います。こちらも、通学路の安全確保に配慮しながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号19、医療施策について。 令和2年度の柏原病院の経営については、
新型コロナウイルス感染症患者に対応することで、国や府から補助金をしっかりと受けることができたため、一般会計からの基準外繰入れを受けることがなく、単年度黒字になるというような状況であったかと思います。 また、今年度についても、
新型コロナウイルス感染症患者の受入れ病床を確保することで、前年度に引き続き補助金が入ってくる見込みであると思います。 そこで、お尋ねいたしますが、柏原病院の今後の運営について、市長のお考えをお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 現在、
市立柏原病院では地域の基幹病院としての役割を果たすため、大阪府と協力して
新型コロナウイルス感染症の対応に当たっております。発熱外来の設置や
新型コロナウイルス感染症の入院患者の受入れなどを行うことで、市民の皆さんに安全で安心できる医療を提供しているところでございます。 今後も引き続き、公立病院として国や大阪府の要請に応え、
新型コロナウイルス感染症への対応を最優先に、しっかりと取り組んでまいります。 また、
新型コロナウイルス感染症への対応と並行いたしまして、病院の適正規模の検証あるいは経営形態の見直しといった経営改善に向けた検討課題に取り組み、アフターコロナを見据えた持続可能な柏原病院の将来像を描いていきたいと思っています。 柏原病院の経営改善につきましては、市の施策としても重要課題であることは、私自身この間も痛感をしております。スピード感を持って取り組んでいきます。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。力強いお言葉でご答弁いただきました。 病院のスタッフにおかれましては、
新型コロナウイルス感染症の対応に従事していただいており、大変感謝を申し上げる次第です。これからの柏原病院の経営を考えると、
新型コロナウイルス感染症の流行が続いている間は国や府からの補助金による支援があるため、大きな赤字は発生しないということが予測されそうです。 しかしながら、
新型コロナウイルス感染症の流行が収束したことを見据え、今後の柏原病院の将来像の策定や抜本的な経営改善についても、同時に準備を進めていく必要があるかと思います。 担当課の尽力もありまして、
新型コロナウイルスワクチンの接種も順調に進み、16日には16歳から59歳までの方への接種券の配布も発表されたということで、大変ありがたいと思います。となれば、収束への秒読みが始まっていると言えるのではないかとも感じます。 病院事務局から頂いた資料によれば、令和2年度の入院患者数は令和元年度に比べ1万2,999人の減、同じく外来患者数は9,783人の減となっています。 入院患者数については、コロナ病棟開設により病床を縮小している影響もあると思いますけれども、この患者数の減少などの柏原病院の抱える問題点については、
新型コロナウイルス感染症の流行が収束次第、速やかに解消していく必要があると考えます。 外来患者につきましては、9,783人減となっておりますが、これが果たして本当に自宅待機で自宅から出られずに、ただ病院に来ないだけなのか、それとも他市の診てくれる病院に行ってしまっているのか、いわゆる患者さんがもう逃げてしまっている状態なのか、そういったことも非常に検証しながら確かめていく必要があると思います。 市長におかれましては、令和3年度は当面、
新型コロナウイルス感染症の対応に最優先に取り組んでいただきながら、それとは平行して経営改善の取組についてもリーダーシップを発揮して進めていただき、スピード感を持って経営上の判断をお示ししていただくことを要望して、この項を終わります。 続きまして、整理番号20、養育家庭訪問事業(ママプラス)の再構築についてですが、これは養育家庭訪問事業(ママプラス)、こども園が子育て支援センターと連携しながら家庭を訪問する形に再構築とありますが、もう少し詳しく市長のお考えをお伺いしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 このママプラスですが、乳児家庭全戸訪問、いわゆるこんにちは赤ちゃん事業、これとは別に4か月児健診終了の時期から1歳半までのお子様がいる家庭の全戸を対象といたしまして、子育て支援施設の保育士が各家庭を訪問し、子育てに関する情報提供や、必要な場合には関係機関と連携して対応するなど、子育て中の家庭に寄り添った取組として実施しております。本市の特色ある独自事業となっております。 今般、市内4か所に開園した
認定こども園では、地域に根差した子育て支援が求められていることから、子育て支援センターとそれぞれの
認定こども園が連携しながらママプラスを実施することで、今まで以上に地域間交流の促進や地域ならではの充実した支援、情報提供が実施できるものと考えまして、再構築を行うものであります。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。大変、子育てに対して重点的に取り組んでいただいていることを感謝申し上げます。 この4月から市内で4園のこども園が開園し、保育の重要性も年々高まってきていると感じております。また、一般質問で、当会派の梅原議員からも質問させていただきますが、児童虐待が、
新型コロナウイルス感染症の影響かどうかは分かりませんが、非常に増えていると聞いております。ぜひとも、この連携、見守りを充実していただくことで、産後鬱や児童虐待の防止につなげていただければと期待しておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。 続きまして、整理番号21、手話言語条例に基づいた登録手話通訳者の養成についてですが、手話言語条例に基づく手話通訳者の養成については、聴覚障害者の方々の自立と社会参加の促進を支援するため、さらに推進していただきたい事業であります。 しかし、現在、聴覚障害者の方々が直面している問題として、
新型コロナウイルス感染防止のためマスクの着用、これが常態化し、手話で会話する際、お互いの口の動きが読み取れず大変苦慮されているとお伺いしております。 市役所の窓口対応においては、筆談での対応やアクリル板を通した上でマスクを外して対応できるような体制、または透明のマウスガードでの対応も可能であると考えておりますが、このあたりの市長のお考えをお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 手話というのは、議員もご承知おきのとおり、手指の動きに加えまして、口の動きであったり、顔の表情も重要な要素であるため、顔の大半を覆いますこのマスク、これを着用いたしますと、ご指摘のとおり手話によるコミュニケーションは非常に取りづらくなってまいります。 このことから、本市では窓口等へのアクリル板の設置はもとより、第1回目の
緊急事態宣言解除後の令和2年6月からは、本市の手話通訳者が十分活動できるよう、市役所に常駐の方や地域に派遣で出向く方とも、透明のマウスガードを着用いただいて、筆談も交えた通訳により対応するように徹底をいたしました。 また、令和2年11月からは、より口の動きが見えやすく、飛沫の拡散もさらに防止できる透明マスク、こちらを着用して対応をいただいておるところでございます。 このように、感染拡大防止に配慮を行いながら、できるだけ安心してコミュニケーションができるよう環境づくりに努めておるところでございます。
◆4番(山本修広議員)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりまして、日々の暮らしに不安を感じている聴覚障害者の方々もおられます。その不安を解消するには、やはり情報の取得というものが大事であり、日常のコミュニケーション、これが最重要な安心材料になるのかなと感じております。 さらに、手話でコミュニケーションが取れる環境の整備、これを推進していただきますよう、この手話通訳者の養成についても引き続き取り組んでいただきますようお願いして、この項を終わります。 続きまして、整理番号22、地域資源を活かした魅力あふれるまち、移住定住の促進についてですが、これについての市長のお考えをお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 移住定住を図る施策として、まず子育て世代住宅取得補助金、こちらがございます。これは、子育て中の家族の方が住宅を購入の上、本市へ転入され、親、子、孫の3世代が本市に居住してくださる場合に、10万円を補助させていただくものでございます。 事業開始以来、補助対象要件の緩和や制度の周知に取り組んでまいりました結果、令和2年度の交付数は15件となったところでございます。 また、空き家の利活用の施策といたしましては空家バンク制度、こちらがございます。平成30年度から制度を導入し、現在の利用希望者は16名、登録物件は3件となっております。これらの取組につきましては、一定の進捗成果が見られますが、今後も引き続き制度の周知や充実を図り、移住定住の促進に努めていきたいと思っています。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 今おっしゃられた子育て世代住宅補助金というものは、令和2年度の交付が予算の上限件数に達したということで、非常に制度の周知も進んで利用希望の方が増えてきているのかなと思います。 しかしながら、対象が現在は戸建てに限定されているということで、ちょっといろいろと新築のマンションも柏原駅周辺に建っておりますことから、その関係でこれに関して相談を受けたことがあるんですけれども、やはり今後、人口減を対策するためには、これをマンション等にも利用できるよう緩和はできないものでしょうか。より多くの方に利用していただいて、柏原市に居住してもらえるように、一層の要件緩和と予算の増額、これについても検討していただきたいと思います。 では、今の答弁で空家バンク制度がございましたが、空き家の状況に関する市長の認識をお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 全国的な人口減少や既存の住宅建築物の老朽化に伴い、空き家が年々増加傾向にある中、平成29年3月に策定をいたしました柏原市空家等対策計画、これに基づき市内の空き家対策を進めてまいりました。 現時点での実績値といたしましては、平成28年度の実態調査において認定を行いまいた13戸の特定空家等のうち、12戸につきましては所有者への指導や助言等により解消することができました。 今後も、市内の特定空家等や周囲に悪影響を及ぼす管理不全の空き家等を適正に管理していただけるように、空き家所有者への意識啓発を継続して実施してまいります。 また、今年度、柏原市空家等対策計画の最終年度を迎えますことから、現在、市内空き家等の実態調査を市職員にて実施しております。この調査結果を基に、計画の効果検証を行い、空き家対策としてより効果的な施策を実施していきたいと考えております。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 こちらに関しては、積極的な対応によりまして12戸の特定空家の解消に努めていただきまして、大変ありがたく感謝いたします。議会のほうでも取上げさせていただきましたが、4軒続きの長屋においても写真で見ていただきまして、それの解消も協議の上進めていただいたということで、今では解体していただき平地になっております。 しかしながら、ほかにも空き家というものは今後も増えることが想定されておりまして、いかに空き家を利活用するかが鍵になると考えます。今年度、空家等対策計画の最終年度ということで、調査結果に基づき次の空き家対策へのかじ取りをお願い申し上げて、この項を終わります。 整理番号23番、利便性と快適性の高い住みよいまちということで、柏原駅東地区道路網の概略検討業務について。 市長の目指す柏原駅東地区の将来像についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 この柏原駅東地区、これはちょうど山本議員の地元に当たるところで、もう議員のほうがご承知かもしれませんが、既に一定の商業や文化的な機能を有し、市の中心地としての役割を担っておりますが、近年ではその活力が低下し、駅前の立地条件を十分発揮できていない状況にもあると思っています。 そこで、この地区を柏原市の玄関口にふさわしい活気ある市街地となるように、都市計画道路大県本郷線のJRアンダーパス部の全面開通に合わせた市道上市法善寺線の整備、さらに大県本郷線の国道25号から外環までの事業着手の予定が公表されたこともあり、柏原駅東口のロータリーや柏原駅東線などの道路網の整備も進めていきたいと考えています。 この道路網が整備されれば、大型バスの乗り入れも可能となるなど交通の利便性の大幅な向上が見込まれますことから、本市にとりまして大変重要な施策であると考えています。 そうなりますと、この柏原駅東地区周辺、こちらも一気に活性化していく可能性がある地区と考えておりまして、この構想の実現に向け取り組んでいきたいと思っています。
◆4番(山本修広議員) 理解しました。 この柏原駅東地区に関しては、長瀬川沿いに新規にマンションが建つ計画もありますし、通学路の問題など、議会でも問題提起はさせていただいております。 そしてまた、大県本郷線の国道25号から外環までの事業着手の予定が公表されたということで、非常に今、答弁でもおっしゃられました大型バスの乗り入れ等、観光の拠点となると考えておられるということですが、またさらには、何度も繰り返しますが、通学路については何回も申し上げますけれども、やはりそういったことをお考えであれば、なおさらのことそのあたりに気を配っていただきたいと思います。 そしてまた、東口だけでなく、西口のロータリー、こちらについても何とか大型バスが入れるような改良はできないものか、併せて検討いただければと思います。 この東地区道路網が整備されれば、利便性の向上は間違いなく図られますし、大いに期待したいところではございます。こちらにおいても、何度も申し上げますが、通学路の整備において常に頭に入れながら、概略検討を進めていただきたいと思います。 次、整理番号24番、飼い主のいない猫の増加抑制策について、どのような策を取られるのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 お尋ねの飼い主のいない猫の増加抑制対策といたしまして、令和3年度より公益財団法人どうぶつ基金の無料不妊手術チケットを活用いたしまして、不妊去勢手術の助成制度を実施しておるところでございます。 制度内容といたしましては、町会またはボランティア団体の申請に基づき、不妊去勢手術の無償チケットを交付する制度となっており、この無償チケットを活用して不妊手術の取組を進めることで、増加抑制につながるものと考えております。 また、動物愛護の観点から、猫の殺処分ゼロにもつながってまいります。飼い主のいない猫の増加を抑制することで、ふん尿被害や鳴き声による騒音などの対策にもつながるので、これは本当にこれからも進めていきたいと思っています。 令和2年度より、動物愛護団体と連携して開催しております猫の譲渡会とともに、人と動物が共生する社会、これを実現するために寄与する施策と考えており、今後も推進をしていきたいと思っております。 こちらに関しましては、維新の会、梅原議員を中心に非常に協力していただいて、感謝をしております。どうか引き続きのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 当会派からも、以前に議会で質問させていただいておりますが、不妊去勢手術の助成制度を実施されるとのことで、ありがたく存じます。猫に限らず、人間の勝手で捨てられたり処分されたりすることは非常に言葉にならない思いであります。 この6月1日に動物愛護法の改正が行われ、生後56日以下の販売禁止、業者の許可制、飼育施設の数値規制などが設けられ、今後、飼い主のいないペットが減少することを願ってやみません。今回の飼い主のいない猫というのも、やはりいつかは飼われていて、捨てられたのか逃げ出したのかという形で増えていったものと思います。やはり、この対策についても、引き続き一般質問でも当会派、梅原議員から質問させていただきたく存じますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号25、交通不便地域における公共対策施策に関する検討について。 デマンドタクシー等の検討に入られるとのことですが、実現は可能かお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 本市におきましては、中山間地域などに交通不便地を多く抱えておりまして、今後一層高齢化が進んでいくことが予想される中、高齢者をはじめとした社会的弱者の方々の移動の問題、これは市内循環バスの在り方を含めた公共交通全般に関わってくる大きな課題であると認識をしております。 私といたしましては、本市を持続可能なまちへと再生していくプロセスの中で、これらの課題の一つ一つを包括的に解消していかなければならない、そういった必要性を感じています。 そのため、まずは本市の公共交通の現状や課題、これを客観的に分析、評価し、その評価、分析を基に最適な公共交通施策について議論を行い、持続可能な公共交通計画を策定していくことで、公共交通全般の課題に対して有効な施策を進めていきたいと思っています。 具体的には、近隣市を含めた広域的な公共交通の在り方について議論を行うとともに、デマンドタクシー等の導入につきましても、先進市の事例などからその課題解消のための有効な一つの手段として認識をしており、今後策定する公共交通計画に基づいて検討を進めてまいります。
◆4番(山本修広議員) このデマンドタクシー、公共交通機関の施策に関する検討についてですけれども、具体的にはデマンドタクシー等の検討かと思います。この件に関しては、平成27年9月、当時一緒の会派でした市長と同会派で、そのときにデマンド交通の検討状況というものを質問されております。 そしてまた、愛知県一宮市に調査研究に視察に伺ったことがございますが、そのときも会派で、平成28年の9月議会でその視察を受けて再度提案し、当時からこのデマンドタクシーの重要性に着目され、議会でも提案された市長の思いが思い出されます。 柏原市は、3分の2が山でありますが、市内循環バスだけではもう対応できないぐらい超高齢化社会に突入しようとしております。答弁にございました、今後策定する公共交通計画に基づき検討を進めてまいりますとお答えいただきましたが、市長、2回、議員として質問をされておられます。そして、今度は実現する立場にございます。ぜひとも、市長の思い、その思いを持ったまま、市民の利便性を図るためにも早急な計画の検討、実現に向けた検討をぜひとも道筋を立てていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号26、やさしさと思いやりを育むまち、ICT機器を活用した「分かる授業づくり」についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 この文部科学省が提唱しておられますGIGAスクール構想の実現、これによりまして、児童生徒だけでなく授業を行う教員にも1人1台の端末が整備され、教員が効果的に機器を活用する、そういった力の育成には注力をしているところであります。 その一つといたしまして、専門的な技能を持ったICT支援員が全ての学校を循環し、教員のサポートを行う体制を整えたところでございます。また、教員の中にはまだまだ機器の扱いに慣れていない方もおりますので、全体的なスキルアップを図るため、研修などを通じてICTを日常的に使える環境づくり、これを全小・中学校で進めてまいります。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 こちらに関しても、もう何年もかかって議会でも問題提起させていただいております。このICTという、教育の現場にデジタルを取り入れて、それを使用しての授業を日常化させるということは、非常に並大抵のことではないと思います。 先般の
緊急事態宣言においても、リモート授業などの実施も大阪市で行われましたが、やはり使う側の教員側の問題もありますし、家に持って帰る生徒たちの家庭内での通信環境といったものにも、やはりそういうような問題が浮き彫りになったのかなとも感じております。 児童生徒は、家庭でも必然的にスマートフォンなどに慣れて使い方も覚えていくかと思うんですけれども、教員にとっては非常に負荷のかかるものではないかと、ずっとそういったことで研修制度、研修をお願いしてまいりました。 引き続き、この研修制度の充実を図りまして、児童生徒がタブレットを通じて、この場にいながら地球の裏側を見られるような、やはり文明の機器なのでそういったタブレットを利用して世界を知ることができるような、内容の充実した教育現場の実現に向けて、市長としてかじ取りを取っていただきたいと思いますので、ぜひともそのあたりについてもよろしくお願いいたします。 整理番号27、柏原市立小・中学校の適正規模・適正配置についてですが、こちらについて、市長のお考えをお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 教育委員会が平成28年に策定をいたしました柏原市立小・中学校適正規模・適正配置基本方針につきましては、社会情勢や人口推計の変化に注目しながら、おおむね5年ごとに見直すこととしております。 策定から5年が経過し、策定当時と比べてみますと、市内全域の児童生徒数は、小学校、中学校でそれぞれ200名程度減少している現状がございました。 今年度、方針の見直しを行うために開催いたします柏原市立小・中学校適正規模・適正配置審議会において、今後の児童生徒数の推移状況や社会の変化に応じた教育的ニーズなどを踏まえ、子どもたちにとって良好な教育環境整備についてご意見を伺い、小・中学校の適正規模・適正配置についてご審議いただくこととしておるところでございます。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 こちらもちょっと驚きの数字で、大変残念ながら少子化の問題というものはもう避けて通れないことかと感じております。今の答弁で、平成28年度から基本方針を策定いただき、その中で5年ですか、今で。この5年間で、小・中学校でそれぞれ200名減ということは合わせて400名程度の少子化が進んでいるということで、非常に驚く数字かと思います。 今後、少子化については何とか対策を取っていかないととは思いますけれども、やはり全国的な人口減の中でそこの人口を増やすというところにも、やはりどれだけ効果ある施策を打てるのかという問題もありますけれども、すぐにこの400人が戻るとも思いません。 しかし、今後、現在ある学校施設を維持するにも、適正規模と適正配置については早急な検討が必要であると考えます。 また、そのような場合、国分東小学校、こちらについても国分小学校と統合となりましたが、やはりこういった場合が今後ほかの学校でも起こる可能性はございます。もし統合になった場合でも、スクールバスなど通学の手段、こういったものも出てくると思います。これについても、ぜひとも今後の検討について、併せて検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号28、デジタル化による市民サービスの充実の推進についてですが、デジタル監の配置、押印手続の廃止、窓口サービスのデジタル化で市民サービスの充実化とありますが、デジタル化による市民サービスの充実の推進について、市長のお考えをお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 本市といたしまして、市民の皆さんの負担を軽減し利便性を図るため、押印の見直しに取り組みまして、新庁舎のオープンに合わせ、各種申請書等約970件について押印を廃止といたしました。この押印の見直しは、将来的な申請手続のオンライン化を促進し、受付業務やその先につながる業務フローのデジタル化、そのことによる行政サービスの向上につなげる端緒となる取組と考えております。 また、窓口サービスのデジタル化を進める取組において重要なことは、住民の本人確認、これをオンラインで行うことでありまして、そのために有用な確認ツールでありますマイナンバーカードの普及拡大については、今後も力を入れていきたいと思っています。 自治体の行政手続のオンライン化の推進についてでありますが、マイナポータルのぴったりサービス、こちらは自治体に対する手続につきまして汎用的に活用できますことから、このサービスを活用した手続のオンライン化を進めてまいります。
◆4番(山本修広議員) デジタル化においては、大変市民の需要に応える施策とも考えますし、行政サービスの迅速化につながることで大変歓迎いたします。 ただ、急激に進めることはデジタル化についていけない高齢者を置き去りにしかねない懸念もございます。やはり、1階においてキオスク端末を置いていただいております。マイナンバーカードがあれば、住民票等の発行等はそちらで1人でもできるような状態で整えていただいておりますが、高齢者の方はほぼ利用できないのかなというような感も受けております。 やはり、窓口が混んでいて使用される場合には、どなたか市のスタッフがついていただいて操作等を教えていただきながら発行していただくというような、やはりそこはいわゆるちょっとデジタル化とは逆行したような状況が、どうしても慣れない高齢者の方々にはそういった状況が生まれるのかなということも懸念しております。 しかしながら、あらゆる行政サービスというものをデジタル化していくに当たり、やはりマイナンバーカードの取得については、市長もおっしゃられましたが、今後も取得率向上に向けて推進していただくことが、最大の市のデジタル化につながっていくことかなと感じております。 このマイナンバーカードの取得推進に関して、ぜひとも邁進して進めていただけますようお願いして、この項を終わります。 続きまして、整理番号29、おくやみコーナーの設置についてですが、おくやみコーナーの概要については、さきの会派への答弁において、ご遺族の方のご負担を軽減するために専用の部屋をご用意いただき、関係各課の職員が順番にご遺族の下を訪れて、手続を進めていただけるとのことで承知をいたしました。 では、同時に複数組のご遺族が訪れた場合と、お待ちいただくことにならないのか、おくやみコーナーでの受付方法についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 おくやみコーナーでの受付方法についてでございますが、インターネット、電話、ファクスから事前にご予約をいただくよう検討を進めておるところでございます。予約制の採用によりまして、前もって故人及びご遺族の方の情報を入手し、必要な手続について確認の後に、関係各課において必要な書類等の準備を進めることができます。 これにより、当日にご遺族の皆さんが作成する書類等についても、記入していただく項目、これを大幅に削減することができ、時間の短縮にもつながるものと考えております。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 インターネット、電話、ファクス、あらゆる方法で予約がかぶらないようにということでご調整いただけるということで、理解いたしました。 残されたご遺族にとっては、残された手続というものはお悔やみの期間の中で非常に辛いものであると感じております。その中で、市として手続を簡素化されようという取組は、非常にご遺族に配慮された取組であると敬意を払います。 しかしながら、残されたご遺族にその手続の手間を少しでも省略できるよう、12月議会で私が提案させていただいたエンディングプラン、これの実施を切望いたします。 これについては、ご本人が事前にご準備されることで、ご遺族の手続の軽減にもなるのではないかと感じております。遺書がどこにある、実印がどこにある、通帳がどこにある、通帳の暗証番号が何番である、そういったことを、やはりそういったエンディングノート的なものをちゃんと市が関与して作っていただく。そうすることで、残された遺族の方も、突然亡くなるわけですから、もちろんそういった細かいものの在り場所までは分かりようがないのかなというのも感じます。それを防ぐためにも、このエンディングノートを作成いただくような事業を、ぜひとも検討していただきたいと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。 続きまして、整理番号30、行財政運営についてですが、まずは公共施設に関する柏羽藤広域連携検討会議において広域課題の解決とございますが、具体的には3市でどのような課題を抱えていると認識されているのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 公共施設に関する柏羽藤広域連携検討会議、こちらにおきましては平成29年度に会議が発足し、3市が共に抱えております公共施設に関する課題に対しまして、連携、共同して解決に当たる事例の検討を行っているものでございます。 まず、柏原市、羽曳野市、藤井寺市の間では既に消防、環境、給食の分野で一部事務組合を構成しておりますことや、地理的に公共施設の利用圏域の重複が十分に想定できますことから、この3市において検討を始めるに至っております。 3市が共に抱える課題といたしましては、それぞれが保有する多くの公共施設、これにおける老朽化や耐震性などがございます。そのため、近い将来にわたり多額の更新費用、これが見込まれますことから、各市とも保有施設の縮減計画を立てながら、安定した行政サービスの提供と質の向上に向けまして、広域連携の取組による課題解決策を模索しているところであります。 連携の手法といたしましては、施設の相互利用や共同管理等、様々考えられるところでございますが、現状では各市、各施設の諸条件の整理、調整が整っておらず、連携実現には至っておりません。 今後、3市の首長間でも情報共有を図りつつ、実現性の高いものから確実に連携を進めていきたいと考えています。
◆4番(山本修広議員) 柏原市内にお住まいの方でも、住んでいる地域によっては藤井寺市、羽曳野市の施設を利用するほうがむしろ都合がいい場合もありますし、3市それぞれの施設に利用率向上の可能性も生まれ、収益拡大とサービス向上にもつながると思われます。 また、柏原、羽曳野、藤井寺間においては、既に3つの事務組合で連携している実績と関係性があり、3市のそういった公共施設を相互利用するという考え方については基盤が十分にできているのではないかなと考えております。ぜひとも、冨宅市長がイニシアチブを取って、率先して施設の相互利用実現に向けて取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 では次に、SDGsに掲げるパートナーシップを通じて、複雑化する行政課題に対応するとあるが、確かに昨今、行政課題というものはあらゆるものが出てきており、複雑化していると私も考えますけれども、今回、市政運営に当たり、この間どのようなご苦労があったかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まず、
新型コロナウイルス感染症、こちらは現在も市民生活に大きな影響を与え続けております。昨年度は、国の交付金を活用し、キャッシュレス決済によるポイント還元事業を実施させていただきました。この事業は、市民生活の応援と国も推し進めるデジタル推進の観点から実施したものでありますが、デジタル技術の活用が難しい方も支援したいと、そういった思いから、今年度に商品券事業を実施させていただく運びとなりました。 このように、1つ例を挙げましたけれども、市民生活を応援する事業一つ取っても手法というのが本当に幾通りもあります。その中で、要望ももちろん様々です。 住民に最も近い存在でありますこの基礎自治体、これが行政目的達成のためにどのような事業をどのような手法で実施していくのか、これが以前にも増して大変難しくなってきているのかなと思っております。 特に、この
新型コロナウイルス感染症というのが生まれてからというのか、流行してから、本当に行政というのに求められるものの質と量も含めてですけれども、変化を遂げてきているのかなと思っています。 どのような苦労かといわれたら、様々な苦労としか言いようがないんですけれども、多分それぞれの立場で行政に携わっている人間というのは、非常に一生懸命行っておられるのだと推察はされます。 国でいえば、菅総理、前面に立っておられます。大阪府においては吉村知事、前面に立っておられます。柏原市においては私です。それぞれの立場で、やれることを精いっぱいやっておられるのかなと思います。それが苦労という答えになっているのか分かりませんが、以上で答弁とさせていただきます。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 やはり、この
新型コロナウイルス感染症というものがあらゆるものを変えたなということで、非常に市長がやりたい市政というものを遅れさせたというか、ストップをかけさせられたというか、そういったところがあったのかなというのも感じております。 やはり、まず希望する方々にワクチンを打っていただき、一日でも早い日常生活、今でも飲食店でお酒の提供がされない状況が続いており、飲食店の方たちは悲鳴を上げているというような報道が毎日のように流されております。 その中で、やはり市政においてもそういった状況を一日でも早く取り戻すために、
ワクチン接種を進めていただいているということで、そのあたりの調整を取られたということは、やはり私から見ての市長のご苦労かなと感じております。 答弁にもございましたキャッシュレス決済によるポイント還元、商品券など、非常に市民に近い目線で対応を率先して取っていただき、これについても大変ありがたく感じております。
新型コロナウイルス感染症の影響で、本来市長が行いたい市政運営においては大幅な軌道修正が行われたことは理解できます。
ワクチン接種が市長の市政運営の中で順調に進んでいますこと、これについても感謝を申し上げます。 16日には、60歳以下の方にも接種券が郵送されることが発表され、さらに接種が加速されることになるかと思われますが、アフターコロナを見据え、複雑化している市政運営に没頭していただき、市長の思い描く市民の希望する柏原市をつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 整理番号31、庁舎施設整備事業についてですが、別館改修や旧庁舎解体、駐車場整備など、今年度中に整備完了するとのことですが、新庁舎は本年5月のゴールデンウイーク明けから開庁しております。新庁舎が稼働してから1か月以上が経過しておりますが、市民や職員から利便性や職場環境の面について、どのような意見が出て、どのように改善されたのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 庁舎施設整備事業につきましては、本年3月末に工事が完了し、什器、備品の搬入、移転作業を経て5月6日より業務を開始し、市民の皆様をはじめ来庁者から新庁舎に対しまして様々な意見をいただいております。 新庁舎につきましては、トイレが新しく衛生的になったとか、待合スペースが広くなり手続がしやすくなった、またエレベーターが増えて移動が便利になったなど、たくさんのお声、ご意見をお聞きしております。 駐車場につきましても、4月より新庁舎前の駐車場部分、こちらを開放し、新庁舎工事期間中に比べ来庁者用駐車場が増えましたことから、混雑が緩和されたと聞き及んでおりますが、今後、旧庁舎の解体、そして駐車場整備によりさらに駐車台数が増加いたしますので、来庁者の利便性向上が図られるものと考えております。
◆4番(山本修広議員) ありがとうございます。 非常に好意的なご意見もあって、もちろん新庁舎ですからきれいで利便性が上がったというところでは、大変ありがたいなと感じております。 庁舎施設の要望については、私どもが聞いているところでもありますけれども、引き続き別館改修や駐車場整備もあり、今後も意見が出ると思われます。外構やテラス部分については、駐車場の整備が完了すればもっと人の往来が多くなると思います。 駐車場から2階テラスへ続く階段部分、これについてはちょっとお伺いしているところもあるんですけれども、ちょっと幅が広いので手すりなどの設置など、憩いの場となり市民利用の多い部分の安全面について特に考慮していただくよう要望いたします。 また、にぎわいの拠点としての役割も新庁舎には期待されることから、駐車場が完成した場合、駐車場の一部で例えば今、リビエールホール前でも来ておられますけれども、キッチンカーをはじめとした販売についても、ぜひとも可能となるような検討をお願いしたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の影響で、1階にコンビニが入る予定のものがなくなってしまい、やはりちょっとそのあたりで土日含めこの河川敷を利用している親御さんであるとか団体の方であるとか、やはり買物するところがないというところを考えますと、こういったキッチンカーで販売をお願いするということも、また一つ利便性を向上する部分では新庁舎に見合うべきところなのかなと感じております。ぜひとも、そういったことができるような施策の検討をお願いしたいと思います。 では、以上で市長の
市政運営方針に対し、多岐にわたる質問をさせていただきました。維新の会をこれで終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○峯弘之副議長 以上で、維新の会代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。
△休憩 午後2時15分
△再開 午後2時50分
○
中村保治議長 これより本会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、
市政運営方針に対する質問を行います。 公明党を代表して、
新屋広子議員、登壇願います。 〔9番
新屋広子議員 登壇〕(拍手)
◆9番(
新屋広子議員) 皆様、こんにちは。9番議員の新屋広子でございます。議長のお許しをいただき、令和3年第2回
柏原市議会定例会におきまして、公明党を代表し、冨宅市長の
市政運営方針に対する質疑をさせていただきます。この機会を与えていただきました同会派の両議員に御礼申し上げます。また、本日はお忙しい中、傍聴にお越しくださった皆様、
インターネット配信をご覧の皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症は、
ワクチン接種の加速化により、新規感染者は下げ止まりの状況でありますが、収束にはまだまだ油断はできません。今なお不安と闘いながら、日夜、治療や看護に当たってくださっている皆様方、
ワクチン接種業務に当たる職員や関係者の皆様方に心から感謝申し上げます。 さて、以前、会派で葉っぱビジネスを学ぶため、視察に訪れました徳島県上勝町、山あいの小さなまちですが、未来のコミュニティーとして世界から注目されています。上勝町は、2030年のビジョンを明確に掲げ、質の高い教育や産業の育成、町民の健康など、様々な面からSDGsに取り組み、日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言をしました。ゼロ・ウェイストとは、無駄、ごみ、浪費をなくすという意味です。 2020年5月30日、ごみゼロの日に、ごみステーション、リユースショップ、ラボラトリーや交流ホール、体験型ホテルから成る交流施設として、ゼロ・ウェイストセンターがオープン、現在、町民全員が行っているごみ処理方法はとても単純なもので、毎日丁寧にごみと向き合うことで、生活や意識も無駄をなくすための工夫へ自然と向かっております。 町民は全員、家庭用生ごみ処理機で処理をし、まちのごみ処理場には生ごみスペースはありません。分別したごみを町民が自らゼロ・ウェイストセンターに運びます。2001年に35項目だった分別は、現在、13種類45分別、その成果として、リサイクル率80%を達成しました。丁寧に分別することで、ごみ処理費が安くなるだけではなく、資源として高く売り、まちの収入となって、ごみ処理の持続を支えます。活動が共感を呼び、同志が集まり、新しい事業が始まり、まちは活性化、子ども向けのゼロキャンプから社員の研修旅行まで、町外の人が気軽に訪れ、まちの取組から学ぶことができる教育旅行も提供しています。 ごみをどう処理するかではなく、ごみを出さない生活を心がけることが、持続可能な社会づくりに対して、私たち個人が貢献できることだと改めて感じました。 SDGsを心がけた様々な取組は、まちの隅々まで行き渡り、人々の生活にしっかりとなじんでいることがすばらしいと思いご紹介させていただきました。機会があれば、私ももう一度訪れてみたいと思っております。 改めまして、冨宅市長、2期目の就任、誠におめでとうございます。柏原市にとりまして、この4年間は非常に大きな、歴史に残るページとなることは間違いありません。どうか柏原市の未来のかじ取りをよろしくお願いいたします。 コロナ禍にあって、少しでも市民の皆様の希望となれるような、柏原市に新しい活力をみなぎらせられるような市政運営をお願いし、通告順に従い、質疑に入らせていただきます。 整理番号32、前文、
市政運営方針に様々な施策が書かれておりますが、冨宅市長のこれからの4年間において、実現を目指す主な取組と目標について、決意と方向性をお伺いいたします。 再質問及び以下12問につきましては、質問者席にて質疑をさせていただきます。さきの会派の質疑と重なる点も多々ございますが、どうか最後までよろしくお願い申し上げます。
◎
冨宅正浩市長 まずもって、この4年間しっかりと頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 そして、これからの4年間、これは柏原改革の私自身は第2ステージと位置づけをしております。これまでも子育て支援や教育施策、こういったところに力を注ぎ、定住人口の増加、これに努めてまいりましたが、今後も地域の活性化を図ることで、人口の維持、増加を目指してまいる所存でございます。 2期目に当たりましては、4つの目標を掲げさせていただきましたが、大きくは定住者の増加を図ること、これを目的としておりまして、そのために最も大事なことというのは、まずは、多くの方にこのまちを知っていただく、柏原市を知っていただくと、そして、訪れてもらえる、そういう取組を進めることだと思っています。 そして、さらには市民が、これは市民、市外の方含めてですけれども、わくわくしてもらえるような、そんなまちづくり、そして、市民の皆さん、特に本市の魅力というのをぜひ再発見してもらいたいと思っています。身近に自然とか大和川があって、山があって川があってという、こういう環境というのは、本当に住んでいる人間にはもしかしたら分かりにくいのかもしれないですけれども、ほかから来た人からは本当にすばらしい環境だと言われます。そういったところを再発見してもらえるような取組を進めていきたいなと考えています。
◆9番(
新屋広子議員) いろんな思いを聞かせていただきました。ありがとうございます。 では、どういった手を打っていかれるのか、そのあたりをもう少しお願いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まずは、公民連携、民間との連携とか、規制緩和、こういった手法を利用しまして、まちづくりに民間活力、これを導入していきたいと考えています。 具体的には、市役所前の河川敷公園、これをオープン化しまして、様々な取組を民間事業者とともに進めていきたいなと考えております。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 河川空間のオープン化につきましては、昨年、令和2年12月議会で初めて議題に取上げさせていただきました。後ほど別の項でお聞かせいただきますけれども、具体的に進めていただき、本当に感謝申し上げます。
市政運営方針の中に、選ばれるまちを目指すとありますけれども、この選ばれるまちというのは、具体的にどういったまちづくりをお考えなのかお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 本市の特徴であります豊かな自然環境、先ほども申し上げましたが、重なりますが、心地よさ、こういった観点からも観光施策や健康施策、こういったことを検討する上で、有利な材料であると考えています。 さらに、
新型コロナウイルスの影響によりまして、求められます3密回避であったり、新しい生活様式、そういったところにも合致してまいりますし、マイクロツーリズム、こういった観点からも地理的優位性、これが十分に発揮されるのではないかと考えています。 観光施策や健康施策などにおいて、本市のこのような特徴、これを最大限に発揮する、生かす取組を実施することで、市民の皆さんはもちろんのこと、ほかの地域から柏原市を訪れてくれる方々もみんなが笑顔で過ごせるような、そんなまちを目指していきたいと考えています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 冨宅市長の2期目のスタートに当たりまして、この4年間のビジョン、また方向性をお伺いいたしました。 柏原市のこの自然環境は、観光施策や健康施策を検討する上で有利な材料であるとおっしゃるように、市の魅力が再発見できると期待するところであります。 令和2年9月定例会におきまして、冨宅市長に健康事業とまちづくりの関連性をお尋ねしたところ、柏原市内で楽しみながら普通に生活していたら、いつの間にか健康になっていた、そんな柏原市であってほしいと願っておりますと言われておりました。 新しい機構改革で健康部の新設と同時に、健康づくり課が新設、市民部の中ににぎわい観光課が新設されます。まちづくり、観光戦略を推し進めていく中で、健康づくりが同時に動き出す画期的な新しい取組だと思っております。 市長におかれましては、柏原市に定住者の増加が図れる選ばれるまちを目指してしっかりと取り組んでいただくことを要望いたします。よろしくお願いいたします。 次に、整理番号33、質問事項、安全で安心して健やかに暮らせるまち、地域自主防災組織及び自主防災訓練への支援についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 災害に強いまちづくり、これを進めるためには、自主防災組織や自治会による自主的な防災活動が、被害の拡大防止に大きな役割を持ってまいります。 このことから、市と各地域が相互に協力して対応に当たることが大変重要なことだと考えておりまして、各地域の自主防災組織あるいは自治会と連携した防災訓練や研修などによりまして、地域防災力、これの向上を図ってまいりました。 そして、昨年は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、全ての訓練について中止されたわけでございますが、地震や風水害といった自然災害、これと
新型コロナウイルスなど感染症、これによる複合災害、そういったことも起こり得ることから、感染症対策、これにも十分配慮をした実施規模や訓練内容、これを検討して、各地域の自主防災組織とも調整を行った上で、何とか防災訓練の再開に向けて、市としても支援をしていきたいと思っています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 この自主防災組織の必要性、これは、これまでの大規模災害から見ましても、地域の活動の取組に欠かすことのできないものであります。公明党議員団といたしましても、これまで自主防災への支援とか、充実を促進するための様々要望書も出させていただいておりました。 これからは、感染症対策に配慮しながらの訓練になりますけれども、大変であると思いますけれども、地域のコミュニティ会館に整備されましたオンラインを活用するなど、ぜひとも再開できますよう、よろしくお願いいたします。 また、これまでにも新たな自主防災組織づくりとして、小学校区などの大きな枠組みでの組織づくりや、組織の中の防災リーダーの人材育成などの取組も必要であると提案をさせていただいておりますけれども、これらについての市長のご見解をお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まずもちまして、これまでにも公明党の議員団の皆さんをはじめ、市議会議員の皆さんには、自主防災組織や活動支援など本当に熱心に取り組んでいただき、私のほうから感謝を申し上げたいと思います。 さて、新たな自主防災組織づくりや防災リーダーの人材育成の取組、こういった取組については、大規模災害への備えと地域防災力の向上、これにとって必要な取組とはもちろん考えておるんですけれども、地域の特性や状況、そして、防災組織活動の取組の差、そういったこともございますので、そういったことも十分に踏まえた上で、ご提案の内容につきまして、検討していきたいと考えております。
◆9番(
新屋広子議員) ご答弁ありがとうございます。 防災リーダーの育成につきましては、これまで度々要望もしてまいりました防災士資格の支援であったり、また、リーダーの研修とともに、既にリーダーとして活動してくださっている方へのフォローアップ研修とか、今は気象庁が進めています気象防災アドバイザー、これを市として活用するなど、さらに防災力向上に努めていただきたいと思います。 そして、先ほどもご答弁いただきました組織づくりにおきましては、現在の自主防災組織における活動の差、また取組など、そういった課題もしっかりと洗い出していただいて、庁内の各部署、また関係団体とともに、リーダーの下で具体的な検討をぜひとも進めていただきますようによろしくお願いいたします。この項は終わります。 次に、整理番号34、健康づくり施策についてでございます。 健康づくり施策につきましては、総合的に担う担当部署を新設しとありますけれども、その新設するに至った経緯と狙いについてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 新設をいたします健康部、こちらは健康づくり課と高齢介護課、保険年金課の3つの課で構成されまして、喫緊の課題である感染症予防対策や健康寿命の延伸、医療と介護の連携、持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進など、諸課題に総合的かつ積極的に取り組み、市民の健康増進を図ろうとするものでございます。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 今回、過去の議事録をいろいろ振り返っておりますと、平成22年12月議会で、先輩議員と当時の市長さんとのやり取りの中で、今後の健康づくりの方向性の一つとして、健康部というのを、もしくは元気部というか独立した形でと要望しております。10年も前からの提案でありました。 直近では、令和2年12月議会で、私のほうから冨宅市長に答弁を求めた後に、いわゆる観光拠点、健康拠点を実現するためには、例えば観光課、健康課といった、より専属的に具体的に進める専属の課の設置が必要であるとは思います。新庁舎完成と同時に、各課、部署との横串の強化が図れるような機構改革を要望いたしますと述べさせていただきました。 会派としては、これまで様々な健康施策の提案をし、思いどおりにいかないことも多々ありましたけれども、今回の健康部健康づくり課の設置、これは大いに期待するものであります。本当にありがとうございます。 新しいチームの中で、市長がおっしゃる健康づくりやまちづくりをコンセプトに、健康に関心のある人も無関心な人も、子どもから高齢者まで健康に導く柏原独自のオリジナル事業を期待しておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 次にいきます。整理番号35、高齢者施策についてでございます。 高齢者施策について、新たな事業を実施するに至りました経緯についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 本市におけます介護予防事業といたしましては、介護予防教室を開催し、また、地域での自主的な介護予防活動としまして百歳体操、これを推進してまいりました。 高齢者の方々が、それぞれ住み慣れた地域で生き生きと健康に生活するためには、こうした事業に参加していただき、要介護状態となるのを予防することが重要であると、そのように考えております。 このたびの新たな事業は、まさに高齢者の方々が、介護予防教室や百歳体操へ積極的、継続的に参加していただくための取組であります。 そして、予防という言葉のとおり、主に介護保険サービスを利用していない方へのさらなるアプローチと、そういった観点からも、これまで市民の皆様からいただいたご意見も反映して考案した事業でございます。 介護保険サービスを利用していない方が継続して参加できる取組によりまして、生き生きと健康に生活していただくことで、健康寿命の延伸であったり、介護予防、そういったものにつながると考えております。
◆9番(
新屋広子議員) ご答弁ありがとうございます。 令和2年第3回定例会で、地域には高齢者のためにボランティアに励む方が多くおられる。お世話する人もされる人も楽しく元気になるように、介護ボランティアポイント制度の導入をと要望いたしました。実はこの介護ボランティアポイント制度につきましては、会派の中でも様々に議論を交わしてきた、そういった経緯もございます。 介護保険サービスを受けていない高齢者からも、これまでたくさんご意見をいただいておりました。今回、このような方々のご意見を踏まえて、新たな事業に踏み切っていただき、喜ばれる皆様の顔が思い浮かびます。心から感謝申し上げます。 介護予防と健康づくりの推進、これは重要項目の一つであります。住み慣れた柏原市で、生き生きと元気で過ごすことのできる制度になるよう期待をしております。事業の細かな内容については、この後の議案、また、厚生文教委員会で質疑をさせていただきたいと思っております。ありがとうございます。 では、次にいかせていただきます。 整理番号36、質問事項、地域資源を活かした魅力あふれるまち、市の観光振興についての市長のお考えをお尋ねいたします。
◎
冨宅正浩市長 観光振興の取組につきましては、まず、昨年6月に認定されました日本遺産、これを活用した取組といたしまして、アフターコロナを見据え、臨場感あふれるプロモーション動画の作成やウェブサイトの充実、アウターシンポジウムなどの開催により、訪れてみたいと思われるような情報発信を進め、知名度の向上、これを図るとともに、大和川の水運を巡る川下りツアーの実証事業や、実際に訪れる観光客には、構成文化財などをスムーズに周遊できる案内サインを整備してまいります。 また、日本遺産ストーリーを伝えるためのインナーシンポジウムの開催やボランティア育成、ご当地商品の開発などにより、市民の皆さんと一体となって観光客をもてなす体制をつくるとともに、日本遺産協議会、国土交通省
大和川河川事務所、本市と隣接する市町を中心とした広域連携によりまして、日本遺産をはじめとした本市の魅力発信を積極的に進めていきます。 さらに、観光地の周遊手段として、利用が可能なE-BIKE、こちらに関する取組につきましては、着地型のサイクルツアーの継続的な開催や大和川河川空間などの有効活用などを視野に入れた民間事業者による運営組織の立ち上げなど、にぎわいの創出に向けた検討を進めていきたいと思っています。 観光というのは本当に様々ありますけれども、初めに申し上げたとおり、やっぱりこの柏原に来てわくわくしてもらえる、そういった施策を展開していきたいと思っています。
◆9番(
新屋広子議員) いろんな具体的な取組についても聞かせていただきまして、ありがとうございます。 にぎわい観光課という観光施策を専属的に進めるこの新しい部署の誕生、かねてからの要望がかない本当にうれしいなと思っております。日本遺産やアフターコロナを見据えた取組、E-BIKEに関する取組など非常に楽しみであります。 今後、そういったアウトドアスポーツも含めて、近隣市との共同事業、例えば藤井寺市、羽曳野市、それから三郷町、王寺町、香芝市といった、そういった広域での取組が非常に重要になってまいりますので、世界遺産、日本遺産を訪れていただくような民間や、また複数の自治体とのコラボなど大いに期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。この項はこれで結構です。 続きまして、整理番号37、農業振興についてでございます。市の農業振興について、お考えをお尋ねいたします。
◎
冨宅正浩市長 農業振興につきましては、インターネットを活用した農産物販売や、ブドウ狩りの受付を行う際に必要な手数料の補助、次に、アライグマやイノシシなど有害鳥獣の被害対策としての侵入防止柵の設置に対する支援、また、農業後継者の就農のための後継者就農後の設備投資に対する支援、こういった取組をやっておりますが、これらを引き続き行っていきたいと考えています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 では、今年度、何か新たな取組があるのか、お尋ねいたします。
◎
冨宅正浩市長 一昨年まで実施しておりました各地のイベントでのPR販売等の出店、これがコロナ禍のため実施できていない状況であります。 そういったことから、新たな取組といたしまして、昨年実施しましたオンラインブドウ狩り、これをふるさと納税の返礼品として、内容を充実させて実施するとともに、ネット上で生産者が動画の生配信で、商品の特徴などを説明して、視聴者は気に入ったらその場でクリックしたら購入できる、そういったライブコマースといいますけれども、こういったものの実施を検討しているところでございます。 また、目まぐるしく変わる社会情勢の中で、各地域の農業団体や個々の農業者からの相談や問題に対し、JA大阪中河内並びに大阪府と緊密に連携を取りながら、地域や農業者に寄り添った支援を引き続き実施していきたいと思っています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。種々ご答弁いただきました。 大阪ブドウ業界の皆様の長年のご努力により、地理的表示の指定による名称独占がいよいよ目前となっております。品質は、ワイン日本一の基準ということであります。カタシモワイナリーさんが、フェミナリーズ世界ワインコンクールで金賞を受賞され、特に柏原市とブドウはご存じのとおり切っても切れない、そういった宝の一つでもあります。 しかし一方で、農業者の高齢化と後継者不足という課題もあります。以前、市民の方から、年を取ってくると収穫作業が大変で、この時期だけでも学生さんがアルバイトに来てもらえたらなと、そういったお声もありました。農業者とのマッチングなど農業を継続して行える新たな仕組みづくりを一度検討していただければと思います。 また、現在はコロナ禍で、オンラインを活用するなど新たな方向性も見えてまいりました。 先ほどご説明いただきましたライブコマース、視聴者と発信者がリアルタイムにやり取りができるということで、今注目の新しい対話型のコミュニケーションツールということで、期待をしております。 また、全国では障害者の生きがいと活躍の場として、農福連携というのも広がりを見せております。課題は多々あると思いますけれども、この農福連携を目指す民間さんもいらっしゃいますので、そういったところには積極的な支援をしていただいて、市としてもぜひ検討していただくことを要望して、この項は終わりたいと思います。 続きまして、整理番号38、質問事項、利便性と快適性の高い住みよいまちということで、河川のオープン化についてでございます。 前文でも触れさせていただきましたけれども、まず、現在の庁舎前の大和川河川敷の状況と、オープン化に対してどのような利用を考えておられるか、お尋ねいたします。
◎
冨宅正浩市長 この市役所前の大和川河川敷、やっぱりこれは開放感にあふれた芝生が一面に広がるすばらしいロケーションの公園であります。年間を通じてグラウンドゴルフの利用が多く、休日になればスポーツ教室やイベントなどで多くの人が来園をされます。また、ジョギングやウオーキングなど、そういった市外からの利用もたくさんございます。 河川のオープン化に際しましては、大和川の魅力をこれまで以上に生かすことで、憩いとにぎわい、これの場を創出できればと考えており、まずは、実証実験として、民間事業者による新たな利用を目的として、アトラクション、キャンプなどのイベントやオープンカフェ、こういったことを行って、有効活用の可能性について、今後につながるような検証を進めてまいります。
◆9番(
新屋広子議員) では、具体的にこの河川のオープン化に向けた区域指定などの取組を進めていくに当たりまして、どのような課題があると考えておられるか、お伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 これからの課題といたしましては、関係者を含めた協議の場の設定、そして、それによる合意形成、これを図っていく必要がございます。 また、河川のオープン化として、区域指定がなされた後には、水辺空間の運営事業者の選定や、市民の皆様にご利用いただく公園としての機能との調整に加えまして、公園施設の管理方法などを検討する必要があると考えております。 課題解決に当たりましては、
大和川河川事務所にもお力添えやアドバイスなどをいただきながら進めていきたいと考えています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 これまで、一つの部の中で、課を超えたチームというのはありましたけれども、今回は、
都市デザイン部都市管理課、市民部産業振興課、
政策推進部企画調整課ということで、部を超えたダイナミックなプロジェクトチームとなって、いよいよ動き出します。この大和川でのオープン化が実現すれば、国が管理している河川の中で、近畿エリアで初となります。実証実験を行っていただき、検証を進めながら、この事業が柏原市の新しい起爆剤となることを願っております。 また、国への要望の際には、会派として少しでもお力になれればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。この項はこれで終わらせていただきます。 続きまして、整理番号39、飼い主のいない猫の増加抑制策について、再度お伺いいたします。よろしくお願いします。
◎
冨宅正浩市長 お尋ねの飼い主のいない猫の増加抑制対策といたしまして、新屋議員からも以前からご提案いただいておりました、本年度より公益財団法人どうぶつ基金の無料不妊手術チケットを活用いたしまして、不妊去勢手術の助成制度の取組を開始しております。町会またはボランティア団体の申請に基づきまして、不妊去勢手術の無償チケットを交付させていただき、この無償チケットを活用して不妊手術の取組を進めております。 令和2年度より、動物愛護団体と連携をして開催しております猫の譲渡会とともに、人と動物が共生する社会、これを実現するために寄与する施策と考えており、今後も推進をしていきたいと考えております。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 この不妊去勢手術の助成制度によりまして、先月は30匹の申請があったというふうにも伺っております。 では、この不妊手術を終えた猫、その後どういうふうになっていくのかお尋ねします。
◎
冨宅正浩市長 公益財団法人どうぶつ基金の不妊手術チケットの交付条件といたしまして、不妊手術を終えた猫は耳先を桜の花びらのようにV字にカットして、地域猫として再び元の場所に戻してお世話をしていただくこととなっております。 不妊手術により、所有者のいない猫の繁殖を防止することができまして、所有者のいない猫に関わる苦情であったり、殺処分の減少につながるものと考えておりますので、今後もこの取組は進めていきたいと思っておりますし、これは猫だけに限ったことではなく、やっぱり動物全般殺処分ゼロというのは我々掲げるべき目標だと思っておりますので、今後も様々取組を推進していきたいと思っています。
◆9番(
新屋広子議員) ご答弁ありがとうございます。 私がちょうど4年前に、この動物の殺処分ゼロとあとTNR、地域猫活動のことを議題に上げたときは、本当に当初、答弁する部署がなくて、いろんなことがあったなと懐かしく思い出すものであります。あれから4年がたちまして、もういよいよ本年度からは、公益財団法人どうぶつ基金のさくらねこ無料不妊手術事業に、市としても参画していくということで理解をいたしました。ようやくここまで来たと、本当にうれしく思っております。ありがとうございます。 本来の目的は、不妊去勢手術をすることだけではなく、先ほども説明ありましたけれども、手術後のさくらねことなった猫を地域に戻して、一代限りの命を全うするまで地域で飼っていただくことだと考えております。 この事業を始めてから柏原市内にも保護猫活動をしようという団体も誕生していると聞いております。どうか一時的なものではなく、息の長い継続事業となっていくように、市としてこの民間団体さんへの支援もしていただきたいなと思っております。 また、こういった民間団体の力をお借りしまして、地域の市民の皆様に、このTNR、地域猫ということをしっかりと理解をしていただいて、その後に野良猫の殺処分がゼロになるように、さらなる取組をよろしくお願い申し上げます。この項はこれで結構です。 続きまして、整理番号40、公共交通についてであります。 本市におきましては、ご存じのとおり、山間部や傾斜地、そういった交通不便地域が多々あります。こういった地域にお住まいの高齢者の移動の問題、これは本市だけではなく全国的な課題となっておりますが、公共交通施策に関する具体的な取組についてお伺いいたします。
◎
冨宅正浩市長 ただいま新屋議員ご指摘のとおり、本市には堅上地区をはじめとする中山間地域、そして、道路が狭隘な地域などの交通不便地域がございます。 また、そういった地域には、日常生活を営む上での移動が困難となりつつある方が多数いらっしゃいます。 私の地元、堅上地区に関しましては、特にそういう傾向が以前からございまして、恐らく大木議員のほうにもたくさんの要望が上がっている状況だとは思います。 こういった方々の日常生活を支える施策、これを進めるために、市内循環バスを含む公共交通施策全体を見直す必要があると考えております。 令和3年度から、本市の公共交通全体の現状や課題、これを客観的に分析評価し、課題の整理を進めております。 その後、その課題や解決策等について、地域公共交通協議会、こういったところで議論を進めて、今後、策定を進めてまいります公共交通計画、これに基づきまして、本市にとって最適な新たな公共交通の導入などについても検討していきたいと思っています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 本市にとって最適な新たな公共交通の導入などについて検討していくということですけれども、この公共交通施策に関する検討を進めていくに当たりまして、交通施策に関する部署を拡充するとされておりますけれども、具体的にどのような狙いがあるのか、お尋ねいたします。
◎
冨宅正浩市長 現在、生活道路であったり通学路に対する交通安全対策、そして、地域公共交通施策の強化が求められておりますことから、その対応といたしまして、
都市デザイン部、ここに交通政策課というものを設置するものでございます。 同時に、本市の主要な公共交通施策であります市内循環バス業務、これにつきましても、地域交通施策の検討に関わりますことから、その所管部署を総務課から交通政策課へ移行させるという内容でございます。
◆9番(
新屋広子議員) では、先ほどご答弁されました新たな公共交通、これは具体的にはどのような形をお考えなのか、お尋ねいたします。
◎
冨宅正浩市長 市内循環バスを含めた本市が持つ地域資源、これを有効に活用するとともに、近隣市を含めた広域的な公共交通施策について議論を進めていきたいと思っています。 また、先進市の事例等からデマンドタクシー等の導入、これは今のバスでは入れない狭隘な道路、堅上地区でいったら青谷を抜けて堅上の農協から奥って行けない状態です。そういったところにも入っていけるようなデマンドタクシー、こういった導入も課題解決の一つの手法としては認識をしております。 今後、策定を進める公共交通計画に基づき、本市の特性に合った施策、これを導入していきたいと考えております。
◆9番(
新屋広子議員) 具体的ないろんなご答弁ありがとうございます。 この公共交通の在り方については、会派としても、これまで様々な機会に質疑もさせていただいておりました。 平成30年11月から、庁内の検討プロジェクトチームが立ち上がって、庁内で調査研究もしてこられました。 令和2年第3回定例会では、外部委員に参加いただく地域公共交通協議会を設置していく必要があると担当課もご答弁されておりまして、会派としてもその予算をしっかりと組み入れてほしいと要望もさせていただいておりました。 今回の機構改革の中で、所管部署が総務課から交通政策課へと移行されまして、より専門性を持たせてスタートされると認識をしております。 また、従来のというか、現行のこの交通対策係ですけれども、席が温まるいとまがない状況ではないかなと思いますので、その辺は無理のないようにしっかりと人員の確保もお願いしたいなと思っております。 それと、市内循環バスをはじめとします交通手段は、市民の大切な足でもありますし、市を超えた広域での利用の要望も後を絶たないわけで、もう本当に対策は待ったなしではないかと思っております。 デマンドタクシーという手法ももちろんそうでもありますけれども、様々な手法がありますし、会派として情報提供も行ってまいりました。これまでの総務課のノウハウもしっかりと受け継いでいただきながら、モデル地域での実施も含めて着実に進めていただくようにどうかよろしくお願いいたします。この項はこれで結構です。 次に、整理番号41、質問事項、やさしさと思いやりを育むまちということで、教育環境の充実についてであります。 市長は、これまでも耐震化とか、また、空調整備など教育環境の充実に向けた取組をずっと行ってこられました。 さきの会派の質疑の中で、学校トイレの洋式化や体育館の空調とかいろいろありましたけれども、今後のトイレ洋式化計画やトイレ洋式化工事の具体的な内容、また、それぞれの事業における補助金の活用と併せて、どうかよろしくお願いいたします。
◎
冨宅正浩市長 まず、お尋ねの小・中学校のトイレ洋式化、こちらについてでございますが、現在、各学校のトイレごとに1か所以上の洋式トイレ、こちらについては設置を完了したところでございます。 令和3年度は、学校が求める洋式化率、これの100%達成に向けまして、環境改善交付金を活用いたしまして、玉手小学校、玉手中学校、堅下北小学校及び堅下北中学校への洋式化を進めております。 トイレ洋式化の計画につきましては、児童生徒の身体・生命を守るため、校舎の耐震化工事であったり、普通教室の空調設備設置工事、これを優先して実施してまいりましたので、改めてトイレ洋式化計画を策定させ、今後も積極的に予算配分をし、トイレの洋式化を進めていきたいと思っています。 次に、お尋ねの工事内容でございますが、具体的には洋式トイレを蓋つきにするということや、工期の短縮が見込める乾式化と申しますけれども、こういうことを採用することで、環境の改善になるものと考えております。 そして、学校の体育館につきましては、教育活動の重要な場でもあり、指定避難所としての役割もありますことから、空調設備の設置も進めておるところでございます。 事業の実施に当たりましては、市にとって有利な起債の活用について、関係各課が協議を行っているところであります。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 これまでも会派としても度々と申し上げてまいりましたけれども、1人のPTA会長さんの本当に相談から、市内小・中学校のトイレ現場の調査が行われて、洋式化を含めた小・中学校施設のトイレ改修整備計画が策定をされ、事業化されております。蓋つきトイレとか、また乾式化を採用することで、臭いの問題の解消も図れると感謝申し上げます。 今後は、避難所としての役割を持つ学校体育館の空調設備の設置も、ご答弁にございましたように、有利な起債を活用されまして進めていただきたいと思っております。 市長におかれましては、もうしっかりと計画にのっとって予算をつけていただきますようにお願いいたします。 また、令和2年5月に改正バリアフリー法が公布をされまして、バリアフリー基準適合義務の対象に公立小・中学校が追加をされております。学校は教育施設としてはもちろんでありますが、災害時などは地域施設としてもバリアフリー化の推進が求められる場所ということであります。 令和3年4月、今年の4月以降は、新築また改築、増築のときには、絶対にこのバリアフリーということが義務づけられているそうで、これが既存の建物にも努力義務が課せられているそうであります。 エレベーターとか多目的トイレとか、スロープといった大変なことではありますけれども、既に柏原市内にもそういったことが必要な要配慮児童生徒が在籍している学校もありますので、計画的にこのことも学校整備ということで進めていただきますように重ねて要望させていただきます。これについてはこれで結構です。 次に、整理番号42、コミュニティ活動についてでございます。 まず、具体的な方針についてお伺いしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 コミュニティ活動につきましては、地域コミュニティ活動の拠点施設であるコミュニティ会館や市民プラザの適正な維持管理とともに、地域コミュニティ活動の中心的な役割を担います自治会・町会活動に対する種々の支援に加えまして、まちづくりに頑張る様々な団体の活動に対しても適切な支援を行ってまいりたいと考えております。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 市長、2期目に当たりまして、新たな取組の考えについてお伺いしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 地域のコミュニティ活動の基点となりますコミュニティ会館、そして市民プラザ、これにつきましては、昨年度、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、国からの交付金を活用しまして、Wi-Fi環境、これを整えました。これによりまして、庁内、庁外を問わず、新たな活用方法を促すよう積極的に情報発信を行うことで、地域コミュニティ活動を支援していきたいと考えています。 また、自治会・町会活動につきましては、行政の重要なパートナーといたしまして、引き続き様々な支援を行ってまいりたいと考えておりますが、昨今の人口減少であったり、少子高齢化の中、多くの町会では役員の担い手不足、そして、加入率の低下など様々な課題はあるとは聞き及んでおります。 市長2期目に当たりましては、地域のまちづくりの中心となる自治会、町会、こういった皆さんの負担軽減と併せまして、福祉や防災、環境など様々な課題について、地域が自主的に取り組んでいただけるような、そういった新たな地域コミュニティーの枠組みづくり、こういったことを研究していきたいなと考えております。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 コミュニティ会館などへのWi-Fi環境の整備、これは新たな利活用も期待できるものでありますので、より身近な地域での市民サービスが充実する可能性も秘めておりますので、しっかりと活用のご検討をお願いしたいと思っております。 また、市が114の町会の全てを一つにまとめる、一つ一つまとめていくというのは非常に困難なことで、先ほどご答弁にもありましたように、新たな地域コミュニティーの枠組みが必要であると考えます。自治会、町会は役員の担い手不足、また加入率の低下、そういった様々な課題も抱えていますことから、行政としましても積極的な関わりも必要だと思います。 これまでも申し上げてきたことですけれども、小学校区単位での(仮称)まちづくり協議会というようなものを創設していただいて、例えば地域の人、あるいは社会福祉協議会、民生委員さん、地区福祉委員さん、防犯協会とか、職員のOB等がしっかりと地域の問題を洗い出して、新しいまちづくりを推進していくような、その仕組みをつくっていただくということを改めて提案させていただきます。 住民同士の交流が盛んで、住民同士の絆が強い地域は、災害時にその力が発揮されるものであります。独り暮らしの高齢者の様子、また子どもの虐待、DV、ヤングケアラーといったところに、地域の目が及ぶことで悲しい事件を防げることもあります。地域自らが地域の課題を発見し、認識、共有、解決していく、いわゆる地域共生力が向上できるように、まずはその基礎づくりのほうをしっかりとお願いしたいと思います。この項はこれで結構です。 次に、整理番号43、質問事項、みんなでつくる暮らし続けられるまちということです。 まず、市民サービスの充実の推進について、再度お尋ねしたいと思います。
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冨宅正浩市長 新庁舎のオープンに合わせて実施をしました押印の見直し、これは970件にも及んでおりますが、こういった押印の見直しは、将来的な申請手続のオンライン化、これを促進し、受付業務やその先につながります業務フローのデジタル化、そして、そのことによります行政サービスの向上、こういったところにつなげる端緒となる取組と考えています。 窓口サービスのデジタル化を進める取組において重要なことは、住民の本人確認をオンラインで行うことでありまして、そのために有用な確認ツールでありますマイナンバーカード、これの普及拡大、これが鍵になってまいりますので、今後も引き続き推進をしていきたいと思っています。 そして、マイナンバーカードを利用するマイナポータルというぴったりサービスという電子申請、国のサービスですけれども、こういったものは自治体に対する手続について汎用的に、どこでも要は活用できますことから、このサービスを活用した手続のオンライン化、これを進めていきたいと思っています。
◆9番(
新屋広子議員) 市民サービスの充実に向けて、将来的には申請手続のオンライン化に取り組まれるということ、また、そのためには、マイナンバーカードの普及拡大が有効であるということについて理解をいたしました。 このマイナンバーカードの普及拡大につきましては、会派としましても以前から注視をしてきており、これまでの市の取組についても評価をしておりますので、引き続きご尽力いただきますようによろしくお願いいたします。 市民サービス向上のための施策の一つとして、デジタル化によるオンライン申請の推進があるということは承知いたしました。 庁内におきましては、機構改革で新たにデジタル推進課が設置をされまして、デジタル監という職も置かれます。市民課のみならず、自治体として庁内全体で推進計画に沿って、デジタル化がいよいよ進んでいくと理解をしております。 一方で、実際に窓口において対面で行われる市民サービスについても、いまだ向上の余地があると考えております。新庁舎への移転後、市民課の窓口で行っておられます案内係の常時配置、これは本当によい取組であると市民の皆様からも様々喜びの声が届いております。 また、このたびのおくやみコーナーの設置につきましても、市民に寄り添った施策の一つとして大いに期待を寄せております。 全庁的に取り組んでいただく事業でありますし、運用を行うに当たっては、様々難しい点もあると思いますけれども、この点におきまして、市長が特に重要だと考えておられる点についてお伺いいたします。
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冨宅正浩市長 ただいまご質問いただきましたおくやみコーナー、こちらにつきましては、大切な方を亡くされた方のご心痛の中、ご遺族の皆様に寄り添っていきたい、そういった思いが一番強くございます。 そういった中で、手続に係る心身のご負担、これを軽減するための取組でもあります。利用されるご遺族の方自身もご高齢の方も実際に増えております。より丁寧な対応が必要だと考えておりまして、庁内で必要となる手続については、できる限り一度の来庁で完結できるよう、検討を進めております。 そして、ご遺族の方が行わなければならない手続、これは市役所だけではなくて、例えば税務署であったりとか、生命保険会社、様々ございます。そういったところに関しても、このおくやみコーナー、できるだけその1か所で完結をさせたいと思っていまして、来庁当日の手続だけではなくて、その後に行われなければならない、そういう先ほど申し上げました保険とか、税務署のとか、そういった手続についてもできるだけ分かりやすくご案内できるような、そんな冊子とか含めて作成を検討しているところでございます。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 市役所以外のいろんな手続については、案内冊子の作成を検討していただいているということで、本当にありがとうございます。葬儀を済ませた後の本当に落ち着かない状況を理解していただき、温かな声かけ、また支援のほうをお願いしたいと思います。 このおくやみコーナーにつきましては、平成30年12月の定例会で、先輩議員が大分県別府市での事例を紹介し提案をしておりました。 その内容は、葬儀の後の役所での手続が実に煩雑であることから、1か所で手続ができる窓口を開設したその結果、手続が3割から5割は短くなったという結果が出ている、そういった内容のものであります。 当初も申し上げましたとおり、市民の負担軽減への熱意と知恵が行政改革の源であると考えます。引き続き市民の方の声を注視しながら、市民課だけではなく、福祉部門など複数の部署が関わる場合でも市民の立場に立ったサービスを提供していただくことを要望してこの項を終わります。 最後に、整理番号44、柏羽藤広域連携検討会議の構成3市共同での公共施設に関する取組についてお伺いいたします。 まず、これまでの検討内容と今後の見通しについてお伺いしたいと思います。
◎
冨宅正浩市長 この公共施設に関する柏羽藤広域連携検討会議、こちらにおきましては、平成29年度以降、3市が共通して抱えております公共施設の在り方を広域的観点から連携、共同して課題の解決に向けて検討を行っているものであります。 これまでの検討内容といたしまして、まずは、モデル的に大規模集会施設とスポーツ施設の相互利用であったり、共同管理の面での連携について検討をしてまいりました。 しかしながら、現在のところ、利用料金であったり、それぞれの市の優先利用等、条件面での考え方、あるいは管理面での業務仕様の統一化、こういったところをめぐってまだ合意には至っておりませんで、現在も継続案件となっておる事例がございます。 今後におきましては、必ずしも3市に共通した課題の解決だけではなくて、各市独自の事情も考慮しながら、連携可能な事案を検討していき、各市が保有する公共施設の特性、これを生かし、連携の可能性の高いものから取組を進めていきたいと考えています。
◆9番(
新屋広子議員) ありがとうございます。 広域の連携、各市それぞれに過去からの経過と事情がありまして、急には成立しないものばかりであると思いますけれども、過去には柏羽藤3市だけではなくて、大阪市を含む近隣10市間で、図書館の相互利用制度が実現した、そういった例もございます。 今年度からは、新たに大阪府からの職員の派遣もいただいておりますので、大阪府とも情報を共有しながら、協力も得つつ、また、市長におかれましては、羽曳野市、藤井寺市の2つの市をはじめ、近隣の首長とも連携を密にしていただきまして、新たな連携実現による課題解消に向けて取り組んでいただきたいと思います。 と同時に、特に、柏原市、羽曳野市、藤井寺市、それから三郷町、王寺町、香芝市等に関しましては、広域連携自治体としての受皿を新たにつくっていただきながら、今後、さらにネットワークを強くしながら進めていただきたいということを強く要望して終わらせていただきます。 予定よりもかなり私らしくない早いんですけれども、以上をもちまして、公明党を代表しての冨宅市長の
市政運営方針に対する質疑を終わらせていただきます。 市長におかれましては、陰で支える職員の皆様と力をしっかりと合わせていただきながら、
市政運営方針に掲げられた事柄一つ一つを着実に進めていただけたらと思いますので、重ねてお願い申し上げまして終わらせていただきます。ありがとうございました。
○
中村保治議長 以上で、公明党代表者の質問を終わります。 ここでお諮りします。議事の都合上、本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」の声起こる〕
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中村保治議長 ご異議なしと認めます。よって本日の会議はこれにて延会することに決しました。 明日は午前10時にご参集願います。 本日はこれにて延会します。
△延会 午後3時46分...