○
寺田悦久議長 暫時休憩いたします。
△休憩 午前10時14分
△再開 午前11時22分
○
寺田悦久議長 それでは、休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
日本共産党代表者の
橋本議員の質問に対し、岡本市長の答弁を求めます。 〔
岡本泰明 市長 登壇〕
◎
岡本泰明市長 橋本議員の答弁を続けさせていただきます。 答弁中、大変な闖入者が参りまして、議事がストップしたこと、ご迷惑をおかけいたしまして、大変申しわけなく、私のほうも闖入を許したということの責任を一つ、ここでおわび申し上げます。 柏原市新財政計画に基づく取り組みを進めた結果、効果額は計画策定当時の目標を大きく上回る見込みとなっております。しかしながら、平成22年度以降も柏原市を取り巻く状況は厳しく、
行財政健全化戦略のもと、引き続き
行財政改革の取り組みを進めてまいりたいと思っております。
行財政健全化戦略は今後の
行財政改革の取り組みの基本となる考え方であります。職員が常にこの考え方を意識し、効率的、効果的な業務執行を行うことにより、社会情勢や経済状況に左右されない、持続的、自立的な
行財政基盤の確立を目指してまいりたいと思います。 これまでの
行財政改革の取り組みをさらに進め、効率化を図ってまいりました事業の中から、社会情勢や財政状況、また
市民ニーズを踏まえた上で、戦略的に必要な事業を抽出し、重点的に展開していくとともに、常に今後の
需要動向等を踏まえ、適正な事業規模、経費支出となるよう見直しを進めてまいります。また、めり張りをつけた事業実施をしていく中で、将来を見据えた
まちづくりの取り組みも進めてまいりたいと、そのように考えております。 産官学の共同をさらに進めたい、これに市民の皆様も加わっていただくことにより、
オール柏原での
まちづくりを進めてまいりたいと。これらの取り組みを進めることにより、財政の健全化と
市民福祉向上の両立を目指してまいりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 次に、活力ある産業の
まちづくりのための具体的な考え方を述べよと、そういうことでございますが、産業の基盤となります農業、商業、工業に分けまして、答弁をいたしたいと、かように思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 まず、農業は、遊休農地の解消と
後継者対策のため、昨年6月に柏原市
地域担い手育成総合支援協議会を設立し、8月から柏原市の特産品でありますブドウの担い手塾を開設し、現在、約30名の塾生が熱心に
ブドウ栽培の講義、実習に取り組んでおります。そして、修了生が
後継者不足の農家のお手伝いに行ったり、また将来、特にその中で熱心な方々に遊休地を借りていただき、本格的に農業をしていただこうと考えております。 次に、商業でございますが、
社会経済情勢の大きな変化により、厳しい経済状況にあります。本市にいたしましても例外ではございません。現在、商業活動の担い手をしっかりとつかむため、商工会とタイアップをいたしまして、とくとく市や
ジャズコンサート等を行い、
JR柏原駅前の集客を図っております。さらに、今回、
広域商業診断報告書を実施しており、その結果を踏まえ、どのような施策が最も効果があるかを検討してまいりたいと思っております。 工業は、柏原駅の
市自由通路を活用し、市内の工業所の紹介と事業内容を
ポスター掲示板に掲示し、事業所のPRをしております。また、商工会及びハローワークとともに、企業の協力を得まして、柏原駅前のアゼリアでジョブマッチングサテライトを行い、これは
就職相談会でございます、柏原市の各企業の皆様がたくさん参加していただきまして
就職相談会を行い、雇用の創出を図っているところでございます。 今後も大阪府、
大阪教育大学等も含めた関係機関と連携を強めて、活力ある産業の
まちづくりを目指してまいりたいと思っております。 次に、
病院事業経営の健全化をどのように具体的にしていくのかというお尋ねでございます。 今年度から、お願いいたしておりますように、
病院事業経営の健全化を目指すため、
市立柏原病院に
地方公営企業法の全部の規定を適用することといたしたいと思っております。これにより、管理者を設置し、市長の権限を移行し、企業としての弾力性のある運営を行えることなどのメリットは、昨日答弁させていただきましたとおりでございます。いろんなメリットが見込めると思います。と同時に、企業の厳しさも、また同時に義務も、責務もお互いにかぶっていかねばならないということになろうかと思います。 要するに、新しい管理者のもと、責任体制でやっていくと、また市といたしましても、議会で当然議決をいただくことも必要でもございますし、理事者といたしましても今までより以上の責任を感じて、責任を持って病院を運営してまいりたいと、そのように考えております。 職員が企業職員としての意識を高め、病院経営にも参画し--これが一番大切なところでございます、一丸となって市民に愛される病院となることによって、市民の命と暮らしを守る病院を確立したい、そしてさらに、これが一時ではございません、ひいては経営の健全化を図っていきたいと、そのように考えております。どうぞよろしくご賢察のほどお願い申し上げたいと思います。 どうもありがとうございました。
○
寺田悦久議長 以上で一通りの答弁は終わりました。
橋本満夫議員、再質問ありませんか。
◆5番(
橋本満夫議員) ご答弁ありがとうございました。
整理番号順に再質問させていただきます。 整理番号21、市長も最初の段階で言われましたが、財政状況が厳しい、最大の理由は国の政治にあると言われました。 今、日本の雇用者の報酬は、この10年間で27兆円減少しています。1人当り平均すると、17万円、この1年間でも減っています。理事者の方におかれましても、実感しているところやと思います。 その一方で、資本金10億円以上の大企業、内部留保、企業の貯金200兆円から400兆円もふやしています。一番富を得た人間は、労働者じゃなく、株主さん、あと、そういう大企業の役員さん。ある
自動車メーカーがありますけれども、役員報酬1年間で、そこの
自動車メーカーは10人役員いらっしゃいます、総額25億円です。1人当たり2億5,000万円の1年間の収入があります。 そういう中で、次にお聞きしたいのですが、
雇用者報酬は下がり、社会保障は切り捨てられた中で、柏原市民の生活や暮らしは今、底なしの悪化が続いています。それは今年度予算を見ても明らかです。
個人市民税で言いますと、平成20年度決算額は約38億円ありました。しかし、平成22年度予算では約34億円になり、4億円も落ち込んでいます。 また、平成21年度の
市民納税義務数、つまり非課税でない方は、柏原では3万2,232人いらっしゃいます。そのうちの82%の方が
課税標準額が300万円以下です。
生活保護世帯は1月時点で788世帯、保護率、つまり人口1,000人の中の割合は15.05パーミルと、過去最多を更新しています。就学援助の認定率は1,722人の26.4%です。子ども4人に1人は
生活保護基準1.1倍以下の生活状況だということです。市長はこの実態をどのように認識されているんでしょうか、お尋ねします。
◎
岡本泰明市長 今申し述べられました詳しい数字をなぞるつもりはございません。実感といたしまして、私は今、
橋本議員がおっしゃったその
状況そのものだと、小泉なんだと。格差社会を非常に助長した。非
正規雇用者、それは小泉元総理大臣、小泉時代が進めたその政策の終結であります。 日本は今疲弊し尽くしております。もちろん私どもは大阪府民であります。日本国民、大阪府民、柏原市民です。その大阪府は、
生活保護費は全国一であります、
生活保護費の受給者。それから、そういう所得が減っておる。300万円以下の低所得者層が75%いっておる。 百も承知、二百も合点だと、皆まで言うないと、その気持ちでおります。何とかせないかん。何できるんですか、市長として。残念に思います。よって私は常に
オール柏原でいこうと、みんなで力を合わせてやっていこうと、そのように議会の皆様に申しておる状況でございます。 そして、ここで、そういうような生活保護だとか収入が少ないとか何がどうだこうだということ以上に、例えば健康保険、掛金、どれぐらい市民の皆さんが払っておるか。私も貧乏人の、母親1人で子ども6人で終戦後に育ってまいった家庭の出身なんです、出身者です。その貧困ということに対して非常に憤りを感じております。また、今申しました健康保険もそうです。介護保険もそうです。
後期高齢者医療制度もそうです。みんな本当に矛盾だらけでございます。 それを、けさほどの答弁の途中でちょっと脱線いたしましたが、そういったいろんな考え方を今、大阪府の市長会において市長が33人おりますけれども、恐らく私が一番、そういった意味で、たくさん発言しておるように、
橋本議員も認めていただけると思うんでございますが、そういったことを、まず大阪府として、どういう形で改善していくんだ、それを橋下知事に私は申し上げております。 知事、こんなことでええと思うか、後期高齢者いけるのか、後期高齢者、要するに、大阪府一つでやっている、そしたら、
国民健康保険どうすんねや、もうあかんやないかい、次からも、知事、これやろやないか、どないや、そういう形で、要するに、今置かれたこの状態で何が、どの施策が一番いいかということを私も模索せなあかん、模索するよりも、私はこれがいいと思ったら、さっといきますから、そういう形で取り組んでまいりますので、ぜひ力をかしてほしいと。 一緒になって、批判するのは簡単です。しかし、意義のない批判したって、しようがないです。やっぱり自分のできる範囲で、その人ができる範囲で、その中で一つのものを組み上げていくと、それを力にしてやっていくということが僕は大事であるというふうに思います。 どうぞひとつよろしくお願い申し上げます。
◆5番(
橋本満夫議員) 市長も柏原市民の皆さんの生活が今大変な状態は本当によく認識されているということと思います。そういう中では、やっぱり東京に乗り込むぐらいの、柏原市民を守る立場の最高責任者である岡本市長がもっともっと、いい意味での持っている力を発揮していただきたいと思います。 私が言いたいのは、柏原市の財政が厳しいのは市民には責任がない。今、多くの市民の方も苦しい生活をしています。本当に命にもかかわる問題です。しかし、
市政運営方針や予算案を見ても、地方自治法にうたわれている住民の福祉の増進を図るという使命、つまり市民の生活や暮らし、健康を守る視点がほとんど見えてきません。 5年前に岡本市長が就任され、財政難、このままでは夕張市になると言い、柏原市新行財政計画を策定されました。私はそのすべてを否定するつもりはございません。その中には市民サービスの低下や負担増を伴うものも多くありました。人件費やその他の経費節減、市民サービスのカットや有料化、値上げ等、市民と職員への負担増で建て直しを図ろうとするものでした。 無駄を省き、効率化を図ることは確かに必要です。しかし、市民と職員が身を削る、いわば内向きの内部努力では、もう限界があります。これからの
行財政改革の方向性もますますの歳出削減と受益者負担、つまり市民の負担増の方向で進められようとしています。市民にとっては、お先真っ暗で、夢も希望も持てません。 きのうもございましたが、11年前は8万人の人口が今は7万5,000人を割り、7万4,600人台です。毎年毎年、人口が減り続けています。でも、大阪府下では逆に人口がふえている市もあります。その違いは何でしょうか。 それは、冒頭でもお聞きしましたが、地方自治が輝き、本来の役割である市民の暮らしを支え、福祉・教育などの充実の市政運営に違いがあるのではないでしょうか。今、多くの自治体は財政が厳しい状態です。その中でも、少しでも市民の要望をかなえようと、市民生活を守る立場で新年度予算を組んでいる市町村もございます。大阪府下の全部の市町村を調べたわけでないですが、一部を紹介します。 寝屋川市です。昨年、私が議会で取り上げました小児髄膜炎ワクチンであるヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン接種に対して助成を始めます。 富田林市では、3つの中学校の学校給食を開始し、これで全部の中学校の給食が開始されることになります。そして、中学校3年生に対しての少人数学級の実施です。 大阪狭山市では、乳幼児医療費助成を入院で小学校6年生から中学校卒業まで拡充することや、放課後児童会事業で保育時間を7時まで延長されます。 このように一例を挙げましたが、財政が厳しい中でも、市民要望を受け、独自に予算化をしている自治体もあります。 市長は議会でよく言われます。きのうも言われました。これは平成19年12月議会でのご発言です。ちなみに費用がどうのこうのという問題はさておいてという話です。必要なものは、ほかのものをカットしてでも、必要なものには充当していく、それが私の考え方でありますので、金がないから、予算がないから、費用が出ないからということでやめる、できないということではありませんと言われています。 地方自治の確立に向けては、市民の皆さんの協力と理解が不可欠です。そういう意味での市民参加と協働が今、多くの自治体で言われています。1つだけ紹介させてください。 東京都狛江市を紹介します。柏原市ともほぼ人口は同じです。今の市長さんは14年前に就任されたのですが、14年前は当時の市長が賭博で借金をつくり失踪し、その後、収賄で実刑を受けるという不祥事があり、今の市長さんが誕生されています。 狛江市長は、この14年間、3つのことを柱に市政運営をされてきました。1つ目は、清潔、公正で開かれた市政です。この14年間、汚職など事件絡みの事件は一つも起こっていません。2つ目、暮らし最優先で、社会的に弱い立場の市民を守る視点です。社会的に弱い立場の方が住みよいまちは、すべての人にとっても快適なまちになるという考え方です。3つ目が、市民協働で魅力ある
まちづくりを進めることです。 考え方は柏原市と同じです。狛江市では14年間、市民との協働を大切にされてきました。それは清潔、公正な市政に切りかえ、市民の暮らしを守りながら、財政再建も着実に前進する中で、市民と市役所の協働が進んできています。まちの安全やごみの減量、リサイクル率向上が進んでいます。 市長にお聞きしたいんですけれども、今、このような市民の立場で市政運営をすることが求められると思いますが、いかがでしようか。
◎
岡本泰明市長 お答えいたします。 私、市民の立場で政治を進めないと、どこにありますか。市民の立場で政治を進めていないと、そこへ立って堂々と、そんなこと言いなさんな。失礼だ。 それから、狛江市、3つ、こういう目標をやっていると。聞いておったら、柏原は汚職のまちのように聞こえるじゃないですか。一番最初にどう言いましたか。 私はちょっと手が不自由で、今、メモできませんが、こんな字でしか書けないです、字が、今、ちょっと麻痺しておりますので。 要するに、あなたが最初に言われたこと、清潔で高潔な政治を目指しているんだと。柏原は清潔で高潔と違うんですか。違いますか。言うてください。そんな失礼なことやっておったら、僕、あなたにそういうことを議会で言われたら、僕、今、ここで市長をやめますよ。 この僕が市長として堂々と胸を張って、誠心誠意、市政に取り組んでいると。あなたくんだりに、くんだりという言葉をあえて言いますよ、私のそういうことを非難されることは、ここから寸毫もない。そんな失礼なことは言いなさんな。お互いに柏原市政の市民によかれと思ってやっていることでしょう。よくも言いましたね、あんた。清潔で高潔なまちを目指しているのが狛江市だと。柏原市、悪い方向にいっているんですか。だれが悪いことしているんですか、ここの職員。 また皮肉を言いますが、議会で、ある議員が、市の職員が、市長が、みんなが悪いことしている、していると、わめき立てて、何もないじゃないですか。失礼な。 しかしながら、そういうことを言っておっても仕方ない。そのとおりで、一つのこととしましょう。しかし、やはり何といいましても、先ほど
橋本議員が一番冒頭におっしゃいました。財政難はわかっていると、それを、要するに、切り詰めるべきところは切り詰めて、そして有効にお金を使っていこう、それをどのようにかじ取りするんだ、そのように僕は解釈をして、お答え申し上げたいと、そのように思います。 柏原市の予算は約215億円、ことしの一般会計の予算215億円で組ませていただきました。そして、税収入は90億円満たないんです。八十七、八億円なんです。それのやりくり、やりくりで、しかし、小さくこうしてこり固まっておっても、小さくなっておっても、市民に夢がないじゃないか。市民に対して次なる希望、柏原市をどうするんだ、それを産官の、いわゆる夢ある市民の協働、
オール柏原で、金は使わなくても、心はにしきだと、みんなで参加してやっていこうじゃないか。 この間、スイセンの里もそうでした。また、来月10日にやります留所山、いわゆる竜田古道の里山づくり、そういった形のお互いの、また亀の瀬でコガネムシ、またクワガタ、またカブトムシ、そういったものの森をつくろう。市民の人がどぉーと集まってくれば、そして、みんなが、またこの間の、今思い出しましたが、大和川の清掃でもそうです。物すごい方が集まっていただけた。 今、柏原市は市民協働という形で物すごい人が、市民の方々が、自分の力でよかったら、自分のあれでよかったらということでしてくれています。そういったことを一つのものとして、
まちづくりを進めていかないかんし、またそうなるべきやというふうに考えております。 私は今、全体的には柏原市というものは非常にいい方向に進んでおるというふうに思っております。それは、皆さんおわかりいただきますように、NPOでも柏原市民のために一生懸命やろう、やっていただけるという団体が次から次へと生まれてまいります。みんな自費でやっていただいております。お金を持ち寄ってやっていただいております。そういう形で本当に柏原市はいい方向にいっています。 私を除いて、あえて除きます、市の職員は今一生懸命やっております。一生懸命やっておりますよ。これで、うちの職員、働いておらんと言われたら、みんな職員、やめたらええ。職員、みんな捨てていきなさい。それは私は、職員のことについては自信を持っています。自分もそこに一員として含めていただきたい。そのために、一生懸命やりたいと、そのように思っております。
◆5番(
橋本満夫議員) 私が求める
行財政改革とは、市民に対しては増税なしで、市内の中小企業や商店、そして市民の皆さんの懐を豊かにすること、そして生活を守り、暮らしを支え、福祉や教育を充実する柏原市の特徴を出し、柏原市に住みたい、住み続けたい、子育てをしたいと思っていただけるようにする、そんな改革が必要だと思います。その結果、人口がふえる、これこそが行財政の改革であると考えます。ぜひともこの視点に立ち、これからの市政運営をしていただきたいと思います。 そのためには、安定的な自主財源を確保していくことに知恵を出していくことが求められます。市民の懐を豊かにし、活力ある自治体をつくるには、農業や商工業などの振興策も必要です。 それでは、整理番号22、活力ある産業の
まちづくりに関してお話をお聞きしましたが、市政運営でもたった6行しか触れられていません。ご答弁をお聞きしましたけれども、今回、商工費予算も、一般会計216億円に対して、わずか0.35%の約7,700万円です。これから自立した輝く柏原市を考えていく上では、産業振興抜きでは考えられないと思います。 今回いろいろと調べました。ご答弁でもございましたが、今行われている広域商業診断に私は方向性が見えてくると思います。ここにあるのは10年前に調査された報告書です。今回読ませていただきました。いろいろな角度で分析され、事業所や市民の方の声が報告されています。事業所数と業種や交通量調査、商店街に対する評価や小売業の経営活動の現状と顧客について、さらには経営上の問題点や今後の方針などが報告されています。10年前の実態がよくわかりました。ことしの1月から同じような調査がされ、報告書ができると思います。そういう意味では、昨年の12月議会でも触れましたが、今回の調査をしていただいていることに対しては本当にすばらしいと思います。 大切なことは、これからです。業者や事業所や市民の声を受けとめ、行政としてどんな手だてを打つかです。今、地方自治の新しい流れは自立です。それぞれの自治体が特徴を生かしていくことです。柏原市が誇れるものは何かを見つけ出していくことです。それが実現できることによって、自主財源の問題や人口問題も解決していく方向に進むのではないでしょうか。 そのためには、今回提案したいのですが、まず、今、全国各地に広がっています中小企業振興基本条例を柏原市でもぜひとも制定していただきたいということです。 1999年に中小企業基本法が改定され、第6条で政策策定に関する
地方公共団体の責務が示されました。この条例は、自治体が地域の中小企業を重視し、地域振興の中心に据えることを定める条例です。条例が制定されたところでは、政策の具体化や検証に際し、住民が参加する振興会議で議論することもされています。そういう中で、地域の実情に合わせた個性的な
まちづくりや地域振興の引きつけ役にもなっています。 2つの例を挙げたいと思います。 お隣の八尾市です。この条例をつくる前に、まず中小企業や市民を巻き込んだ形で議論を行う産業振興会議を設置され、そこでけんけんがくがくの議論を行いながら具体化をされました。同時に、市内の産業集積の把握をするための実態把握を最初の段階でされたそうです。 そんな経過を踏み、八尾市中小企業地域経済振興基本条例の制定と第4次総合計画において産業政策を位置づけられました。政策の基本的なスタンスが明確にされたことで、産業政策を担当する部署の具体的な政策づくりを後押しすることにつながりました。 さらに、2003年には産業振興課への配属を、業務の特殊性や必要性もあり、人事異動は職員公募によって実施されました。さらに、職員がもっと政府の政策や方向性を学ぶことの必要性から、2005年からは近畿経済産業局への職員研修派遣も実施されました。 次に、大東市です。2006年、製造業実態調査をされ、調査結果に基づいて産業振興ビジョン策定委員会において産業振興ビジョンを策定されました。このビジョン策定に当たっては、産業振興課とともに、納税課、福祉政策課、課税課、都市政策課などの職員によってワーキンググループを構成し、人口や産業構造といった点だけではなく、非正規雇用の推計や市税収入の動向、法人市民税の動向など、今後の地域産業振興を深く考える上で貴重なデータをつくったそうです。 地域産業政策に取り組んでいる自治体が大切にされている視点が4つあると思います。 1つ目に、自治体として地域産業振興を重視していくことの明確化、すなわち、これが条例化だと思います。そして、市民や中小企業経営者たちと議論する場を設けていることです。 2つ目は、自治体が地域産業の重要性を認識し、広い視点で地域産業振興を位置づけ、多様な視点から政策を展開すること。 3つ目は、職員さんの努力が不可欠であることです。自治体職員の創意工夫に基づき、必要に応じて国の施策を利用しながら政策を進めていくことです。 4つ目は、地域の企業や市民が一緒になって地域全体で考える立場で、企業や市民がみずから考え、実行していく場を意識的につくり出し、取り組んでいることです。 ここでお聞きしたいのですけれども、以上の視点から、柏原市は今後も地域産業振興策を考えていかなければいけないと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。
◎
岡本泰明市長 本に書いてあること、それからまた、ほかの市がこういうことをやっているよと、いろんな発表をなさいます。そのこと、私も市長を5年間やっていまして、そんなのは絵にかいたもちで、ただ単に条例をつくって、現場が機能しますか。 もっと現実的に、柏原市のように、各団体、各企業、いろんな方がそれぞれ寄って、いろんな形で、今、本当に自分らが汗を、血を流して研究なさっておられます。そういった実態を今ここで申し上げませんが、柏原市だって本当に皆さん、真剣になって考えておられますよ。 そのことをほっておいて、こっち側にええこと書いてある、こっち側に何書いてある、そのことをわあわあ、そこで読み上げたら、柏原市は何にもしていないように聞こえるじゃないですか。そのことを踏まえて、あなたのおっしゃることも踏まえて、折衷案をつくって、将来の柏原市をどのようにしていこうということを考えましょうよ。ぜひ考えましょうよ。 私も、今、
橋本議員がおっしゃったこと、知らなかったこと、たくさんございます。勉強させていただきます。しかし、あなたも柏原市の市会議員だから、柏原市が今やっておる、柏原市がどのように動いている、そのことをもっと認識してくださいよ。ぼんやりして、ぼやっとして何もせんと、ぽかんと、こうしてやっているのと違いますよ。みんな一生懸命やっております。だから、そのことをひとつご理解願いたいと。 だから、そのことをしないと言っておるのと違うんですよ。お互いに知恵を出し合って、あなたも議会で物を言うだけなしに、どこかで参考書を引っ張ってきて、どこかで資料を引っ張ってきて、議会でもっともらしい、賢そうに物を言うと。それはそれでいいんです。いいんですけれども、しかし、そのことから一歩踏み込んで、お互いに、こうしようと、ああしようということを私はいつも申し上げておるんです。批評家であったらだめだと、評論家であったらだめだと、こんな小さいまちですから、議員も、議会もないと、理事者もないと、みんなで力を合わせて
オール柏原でやろうやないかと。 でないと、柏原はようならん。議会は議会でこないしてやろうやい、こないせい、これ、やっているのか、そんなことやったら、あかんやないか、そんなことを言っておったら、物事はようならん。やっぱり山は何とかせないかんと思うんやったら、山へ軽四輪で走っていって、山を見て、どんな草が生えておる、どんな木が生えておる、どれだけ手を入れたら、いいものになるかと、それを頭の中に入れて、そしてまた次の、これから峠の地すべり、亀の瀬の地すべり跡地、もうあと二、三カ月したら、新しい橋ができます。ところが、橋から古い道に取りつける道ができないんです。予算がことし、ないんです。せやけど、今までのあの古いところから、それぐらいの大体、土地カン、わかるでしょう。せめてそれぐらいは頭の中に入れて、話しましょう。 その土地を、その道をつないで、そこで、そこから桜が始まって、将来、そこをどう使うんだと、どのように国に使わせてもらうんだと、そういうことをお互いに意見を出し合って、市がそこで桜を植えたら、こないして見ておって、あんなところ、桜咲くかいと、それを言うのが議会でしょうが、それじゃ、だめなんです。こんな道つくった、その道あかんやないか、こんなこと、こんな道つくったらあかんやないか、それを言うのが議会なんです。それじゃ、だめなんです。そんな時代やない。 もっと一緒になって物事をつくっていかなくちゃ、こんな小さなまちですから、たった7万5,000人の人やないか。その人間が団結して、新しいことをやらなくて、どうするんですか。そういう意味で、ぜひひとつご協力をお願いしたいと思います。
◆5番(
橋本満夫議員) 新しい事業を一緒にやっていきたいと思います。 同時に提案したいのは、1つのことに財源を投入したら、それが回り回って環境的に効果をあらわしていくところへつぎ込む必要があるということです。これは一つの例ですが、紹介します。 山形県庄内町の持家住宅建設祝金事業です。地元建設業者に活力と自信を与えています。内容は、地元業者に新築や増築などのリフォームなどを発注した場合に、施工主に工事費の5%を助成する。最大50万円です。増改築だけではなく、車庫や倉庫、店舗なども対象としています。 住宅のリフォームをすると、基礎、製材、サッシ、内装など、20社近くがかかわってきます。住宅建築による地域活性化への影響は大きいと言われ、町の試算によると、経済波及効果は30倍です。住居の整備にあわせて、家具、家電、調度品の購入も行われるため、もっと大きくなると指摘され、固定資産税も約300万円の増収が見込まれると予測されています。 もともと新増築は100件前後で移行していた庄内町ですが、しかし、7割を大手ハウスメーカーが受注し、地元業者には仕事がほとんど回らない事態が続いていました。 今、都道府県レベルでも同じような内容の住宅リフォーム助成制度を実施するところがふえています。新潟県、島根県に続いて、ことしの4月からは秋田県でも実施されることになりました。住宅リフォーム助成制度は中小企業の仕事起こしにもつながり、その経済効果は助成額の数十倍にも上がっています。 このように、地域内の再投資力を高めること、地域内循環を生むようなところに投資をすれば、循環します。ぜひとも柏原市でも中小企業振興条例の制定、住宅リフォーム助成制度の創設と産業振興課の職員さんの増員及び商工予算の増額を強く求めて、次にまいりたいと思います。 整理番号23、
柏原病院の健全化です。 時間がなくなると思いますが、私、3つだけ心配することがあります。 今回、全部適用によって、1つ目が、病院経営の採算第一主義を強調されることによって一般会計からの繰入金が削減され、高度・専門医療の提供、不採算部門を担っている市立病院としての役割が低下するのではないか。 2つ目に、病院職員の給料や処遇について、病院経営が困難になった場合、切り下げられるのではないか。 3つ目、将来に向け現実的な解決策を示すことのできない病院は民間移譲や廃止も視野に入れるべきであると
ガイドラインでは示され、将来、
柏原病院を民間経営に委託されたり、売却する方向にも向かうのではないかと心配されますが、市長のお考えをお聞きいたします。
◎
岡本泰明市長 皆まで言うなと。そういう論議を聞くと、僕、むちゃくちゃ腹立つ、なにしているのに。不採算部門やから、切り捨てると、そんなこと、それをせんために一生懸命頑張っておるんですよ。 例えば、今、約4億円、5億円の赤字が出ていると、その赤字をもっと出したら、不採算部門でも出せと言って、金を出して、今まで、あなた、もろ手を挙げて賛成したことないじゃないですか。それがいかんと言うて、文句を言うて、今度は何を言い出すか。不採算部門で赤字が出てきたと。それを切り捨てるのと違うかと。そんな論法は成り立たん。 けさほども、どなたかのあれに答弁しましたが、そんなもの、不採算部門を何とかしようと、もっともっとモチベーションを上げて、要するに、利益を上げるのだけが目的じゃないと、市民の命と安全と、それを守るのが柏原
市民病院やと。ある一定の負担は市民がしてくださいと。僕、どなたかの他派の会派の人に答弁しているはずですよ。ちゃんと聞いておいてほしい。 不採算部門になるのが嫌だから、垂れ流しで、大きく大きく赤字を出して、市の財政はもたないですよ。そのために、ここで成功するかしないかわからん、しかし、成功するために一生懸命やっていこうと。
柏原病院、私が就任する前は医師17人しかおらなかった。「柏原死人病院」と市民の人に言われて、笑われた。僕が就任しましたら、阪大の、大阪大学の医師がみんな引き揚げた。柏原
市民病院、極論すれば、医師がゼロになった。一人もおらなくなった。頭を下げて、今、35人ぐらいおります。これで呼吸器を除いて、大体、柏原
市民病院は市民の皆様に安心して通院してもらえる、入院してもらえる。要するに、命と安全を守る、呼吸器を除いては、病院になりつつあります。 だから、そこで少しの、どの程度まで市民の方が皆さんにお願いできる赤字の範囲はどれぐらいなんだと、一生懸命努力をしていこうというふうに考えております。だれが民間企業に売りますか。民間企業で買うところがあったら、きょうでも売りますから、もちろん議会の皆さんの同意が要りますよ、どこが買いますか。そんなあほなこと、もう言いなさんな。民間企業が買うのを心配していると。民間企業は、ただであげると言ったって、要らんと言いますわ。 堺の国立病院、1,000円やと、柏原の
市民病院の何倍もある病院ですよ。1,000円でやったら、買ってやると……。
○
寺田悦久議長 まとめてください。
◎
岡本泰明市長 はい。そのかわり、医者やとか、皆一切要らんと、そんな時代です。だから、今、
橋本議員の杞憂、言ったら、空が落ちてくるというような心配は無用、そのことはもう織り込み済み、ちゃんとやっておりますから。
◆5番(
橋本満夫議員) 今の言葉、ちゃんと聞きました。 以上で終わります。ありがとうございました。
○
寺田悦久議長 以上で
日本共産党代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。
△休憩 午後0時9分
△再開 午後1時30分 〔山下副議長 寺田議長にかわり議長席に着く〕
○山下亜緯子副議長 これより本会議を再開いたします。 午前中に引き続き、
市政運営方針に対する質問を行います。 市民・民主クラブを代表して
鶴田将良議員、登壇願います。 〔15番
鶴田将良議員 登壇〕(拍手)
◆15番(
鶴田将良議員) 15番議席議員の鶴田将良でございます。 平成22年第1回定例会に際し、
市政運営方針に対する質問、発言の機会を与えていただいた同会派の市民・民主クラブ並びに議長、議員各位にお礼を申し上げます。 さて、先般来、大西洋カリブ海のハイチ、さらには今般の南米チリ沖と、大災害をもたらした地震の発生は、太平洋を渡って日本沿岸に潮位120センチの津波をもたらし、北海道から沖縄まで、その恐怖に陥れました。幸い、我が国では前回の大罹災を教訓に防災体制を整え、さらには過剰反応とも言われるほどの予告と対応が幸いし、ほとんど被害を受けずに済んだことは不幸中の幸いで、現地の一日も早い復旧が望まれます。 また、発生の必然性が想定される南海・東南海沖地震では、大阪湾から大和川を遡上する津波による柏原の浸水水没が想定され、その恐怖を思うとき、さらなる積極的な施策の推進論議と対応策を、行政、市民ともに、地上のあらゆるものを失う前に研究し、一日も早い具現化が必要です。 改めて、今回罹災された皆様には、この席をかりて、心からお見舞いを申し上げます。 我が国では新政権が発足して半年、ようやく92兆円超の平成22年度国家予算が成立へ、いよいよその執行計画と整合性の検証と具現化の段階に入りますが、財源の不確実な予算として未曾有の44兆円の国債発行のほかは見込み財源も、地方分権も政権マニフェストに反して中央集権への軸足変更もささやかれ、その経過を見定め、常に対応体制を整えなければ、市政への大きな影響を及ぼす危険をはらんだ状況で、市当局での再度にわたる検証をお願いする次第です。このたび岡本市長から示された
市政運営方針の実践が企画倒れにならぬためにも、慎重な取り組みを提唱しておきます。 それでは、通告順に従い、平成22年度
市政運営方針についての質問に入ります。 整理番号24番、市民公開の柏原版「事業仕分け」について伺います。 柏原の未来を創造する
まちづくりにおける戦略会議室から、去る1月、2日間にわたり柏原版「事業仕分け」が市民公開のもと実施されましたが、今後の市の具体的な対応策についてお伺いします。 整理番号25番、「21世紀を拓く快適な都市基盤の
まちづくり」について、都市環境の整備として、大阪ミュージアム計画による近鉄堅下駅からの誘導路計画と地域活性化対策の具体化についてお伺いします。 整理番号26番、公共下水道整備第5次5カ年計画の進捗状況と合併処理浄化槽の推進についてお伺いします。 「21世紀を育む心豊かな教育・文化・人権」の1つ目として、整理番号27番、スクールランチの実施に向けた市当局の構想について、市内6中学校中4校についてスクールランチを実施していくとのことでありますが、中学生にとって食育は健康の源であり、生命に直結することは言うまでもありません。今後は、スクールランチについての利用状況や各家庭の実態把握に努め、生徒や保護者の意見をよく調査し、中学校給食も視野に入れて研究、検証していただきますよう要望し、お願いしておきます。答弁は結構です。 次に、「21世紀を育む心豊かな教育・文化・人権」の2つ目として、整理番号28番、人権尊重の
まちづくりについて、人権相談事業による人権救済活動に関して、柏原市人権条例において柏原市民相互で差別をしない、差別を許さない、差別のない
まちづくりを目指し、人権施策は市民生活にますます重要な役割を示しております。また、国においても、より高度な人権救済制度の確立を必要とし、推進されています。 柏原市において日々、人権推進活動に取り組まれていることと存じますが、今後も、より一層の人権施策の充実と積極的な推進をお願いし、強く要望にかえさせていただきます。 整理番号29番、健康づくりの推進として、健康施策と
市立柏原病院の今後の具体的な運営構想についてお伺いします。 整理番号30番、「21世紀を暮らす安全・安心な生活環境の
まちづくり」、市民生活環境の保全として、機能的で快適な
まちづくりと公共施設の環境対策について、その方針をお伺いします。 整理番号31番、「市民参加と協働の
まちづくり・地方自治の確立」、市民参加による協働の
まちづくりについて、市民の皆様が主体的に取り組まれるさまざまな事業をどのように支援されるのか、その企画構想と具現化について説明を求めます。 整理番号32番、地方自治の確立・
行財政改革の推進として、市税について、納付コールセンターとクレジット納付の実施に向けた準備の進捗状況について説明ください。 以上で第1回目の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○山下亜緯子副議長 市民・民主クラブ代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。
◎
岡本泰明市長 市民・民主クラブの鶴田議員のご質問に対して、お答え申し上げさせていただきたいと存じます。 まず、整理番号24番でございますが、市民公開の柏原版「事業仕分け」についてお尋ねでございます。 ご承知のように、中司議長を中心として進めております柏原市
まちづくり戦略会議の今後の仕分け事業についてでございますが、さきの1月に実施いたしました公開予算ヒアリングに続きまして、その開催を予定しているものであります。現在、その対象となる事業の選定作業を戦略会議の委員で行っております。 お尋ねの柏原版「事業仕分け」の方法についてでありますが、デフレ経済、雇用情勢の一層の悪化による市税収入の落ち込みなど、市の財政見通しは決して明るいものではありません。このような先行き不透明な厳しい状況の中にあっても、市民の皆様と力を合わせ、時勢に合った市政のあるべき姿を打ち出すことが必要であると考えております。 そこで柏原市では、「小さくてもきらりと光るまち」「住み続けたい魅力あるまち」を目標に、市政を「市民の幸せをつくるしくみ」と位置づけ、市民の幸福度を高める考え方、つまりGNH、Gはグロス、グロスというのはトータルでと、総計、合計でと、Nはナショナル、そしてHはハピネス、GNH、かの新聞等にも鳩山首相以下、この手法を取り入れるというようなことがいろいろ記事に出ておりました、このGNHを取り入れ、
まちづくり戦略の理念として掲げてまいります。 具体的には、市民の総幸福度を示す指数GKH(グロス・カシワラ・ハピネス)として示し、市民の皆さんが幸せを感じるために求めている「安心・安全なまち」「自然豊かなまち」「福祉・医療の充実」「都市環境の整備」「子育てと教育のまち」の5つの柱を基本に、今後の姿勢においても市民の幸福度を高める努力をしてまいりたいと思っております。 そのような理念のもとに、今後の事業仕分けでは、「今すぐやるべきもの」はやる、「今すぐにできないもの」は工夫しながら計画的にやっていくとの考え方で事業仕分けを行い、市民の皆さんと協働で
まちづくりを行い、同時に柏原市民の総幸福度、つまりGKHをアップさせていく市政を目指してまいりたいと思っております。 次に、整理番号25番、大阪ミュージアム計画における近鉄堅下駅から誘導路の計画についてというお尋ねでございます。 歴史・文化的まち並み再生補助金事業は、大阪ミュージアム構想の一環として、地域の魅力に、より磨きをかけるため、創設された補助事業であります。人が集い・賑わい・交流する大阪を全国にアピールし、地域を活性化するための事業の一つとして、本市では太平寺地区が採択を受けております。 なお、最寄りの堅下駅、安堂駅から太平寺地区まで人々を道案内するため、誘導路として路面サインと道しるべを設置する計画であります。 なお、この誘導路を設置する府道柏原停車場大県線、通称大県通りにつきましては、市道法善寺築留線の交差点から西側へ旧国道170号線までの間は、大阪ガスがガス管の埋設工事を平成21年度、22年度施工予定しております。同時に、地元よりカラー舗装の要望が強く寄せられております。 ガス工事後、新舗装となりますと、当面、カラー舗装はできなくなりますために、本市において道路の表面管理を行う条件で、大阪府にてカラー舗装をしてもらうように要望して、今回それが実現する運びとなりました。このカラー舗装化と路面サインをすることにより、太平寺地域内へわかりやすく誘導できることになりますので、よろしくご理解賜りたいと思います。 それから、整理番号26番、公共下水道整備第5次五箇年計画と合併浄化槽の推進についてであります。 ご承知のように、公共下水道事業につきましては、第5次五箇年計画の整備方針に基づきまして、事業の推進を図っておるところでございます。 まず、汚水整備でございますが、平成22年度末の整備目標であります人口普及率80%に対しましては、平成21年度の進捗状況は人口普及率77.4%となる見込みでございます。平成22年度の80%に対して、平成21年度で既に77.4%完成をしたと。 なお、平成22年度におきましては、10ヘクタールの面積整備を予定しておりまして、これが完了いたしますと、人口普及率は「約79%」となる見込みでございます。概ね目標を達成できるものと考えております。財政状況が厳しい折ではございますけれども、今後も事業を進めてまいりたいと考えております。 次に、浸水対策につきましてであります。片山雨水ポンプ場の平成23年4月の一部供用開始に向けまして、ポンプ設備、機械設備などの工事を今後も引き続き進めてまいります。 さらに、合併処理浄化槽の推進につきましては、浄化槽設置に係る補助金制度を平成19年4月より実施いたしておりますが、実施後の設置件数は平成21年度末までに、5人槽で3件、7人槽で7件、合計10件の設置となっており、設置件数が少ないのが現状でございます。 この主な要因は、対象地域でのアンケート調査によりますと、「現状のままで満足いたしておる」、「経済的に難しい」、「地形的条件で設置できない」などでございます。このような調査結果ではございますが、今後も対象地域の皆様に対しまして事業の主旨をご理解いただくために、ホームページ、広報誌などで、さらなる啓発活動を実施してまいりたいと考えております。よろしくご賢察のほどお願い申し上げます。 次に、整理番号29番、「21世紀を支えあう人にやさしい福祉の
まちづくり」についてでございます。健康づくりの推進、健康施策と
市立柏原病院についてのお尋ねでございます。 健康推進につきましては、市民一人ひとりが「自分の健康は自分でつくる」をテーマにした「健康かしわら21」を策定し、市民の健康づくりを実践いたしているところでございます。 健康づくりの視点といたしましては、1番、栄養、食生活、2番、身体活動、運動、3番、休養、心の健康、4番、たばこ、また5番、アルコール、6番、歯の健康、そして7番、病気の予防の7点を掲げております。 これを読み上げておりますと、4番目のたばこということを読み上げましたら、その辺から、にやっと笑う笑顔が見受けられまして、私も禁煙いたします。 これは少し横道にそれたんでございますが、中でも死亡原因が第1位のがんにつきましては、早期発見、また早期治療を目的に、検診事業を引き続き無料で実施し、受診率の向上に努めてまいりたいと思っております。 また、自殺者が毎年、全国で3万人を超える憂慮すべき事態となっていることから、自殺予防対策の普及啓蒙の強化を始め、保健センターに「こころとからだの健康相談」窓口を設置し、相談事業の充実、強化を図ってまいります。 一方、新型インフルエンザの再流行などに備えた感染症予防対策、生活習慣病対策、またまた出てまいりました、たばこ対策などの健康づくりに引き続き取り組んでまいりたいと思っております。今後も、関係機関との連携を密にして、市民の健康の保持、増進に努めてまいります。 次に、
市立柏原病院についてでありますが、昨日来、また今日も、他会派への答弁でも申し上げましたが、病院改革プランの中で平成21年度末に経営形態を見直そうと、見直しを行うことになっております。これは、けさほどの共産党の
橋本議員の答弁の中でも申し述べましたが、決して病院の経費を削減して診療そのものをなおざりにするということではございません。 むしろ医師、そして診療の充実により、きのう現在、病院の報告では、80%のベッド稼働率をやや超えたか、維持しておるという立派な成績でございます、それを、さらに医師の充実を図り、そして入院稼働率80%をはるかにオーバーするというような、医師を充実さえすれば、そういうような病院形態になってまいります。そうすれば、経費を削って、けちけちして、病院を萎縮させるよりも、要するに、医師が充実して、医療体制が充実すると、そのことによって病院の経営をよいほうに好転化させるということを目指しております。そういうことでございます。 そして、そのことから、種々検討を行いました。公共性に重点を置いて、経営の健全化を目指す。先ほど申しましたように、経費をやみくもに節減するんではなしに、医療内容を充実して病院の経営をよくするということでございます。そのために、
地方公営企業法の全部適用の手法をとったのでございます。 これは、このことをすると言うのではございませんよ、極端なことを言いますれば、企業公営法を全適、全部適用いたしますれば、市長の許可なしに、管理者の許可でもって医師のいわゆるモチベーションをアップするために、収入等も管理者の責任においてでき得る可能性がございます。そうすることになるとすれば、医師のモチベーションも上がり、そしてまた看護師のモチベーションも上がり、
コ・メディカルのスタッフの皆さんのモチベーションも上がると。そういたしますれば、ますますよい柏原
市民病院になって、よい循環のもとに経営が安定をするということを考えております。 ここで1つ加えておきますが、ぜひ皆様にご理解願いたいのは、今の状態から一生懸命に努力して収入が支出よりもはるかにオーバーすると、黒字経営できるということは、これは、はっきり申します、不可能です。今の国の健康保険制度、今の日本国の医療制度におきましては、
地方公共団体の7万5,000人のあのような柏原
市民病院のような形では、黒字にするということは不可能です。インポッシブルです。 しからば、それに甘えて、ほっておくということは絶対できない。だから、これだけは市民税としての税金で負担してあげよう。これだけは赤字をもっともっと努力して減らして、この分の赤字を減らしなさい、どうしてもできない分、絶対値的なこの数字においては市が面倒を見てあげようと、そのような発想をも市民の皆様に改めてお願いせねばならないという時代が到達するというふうに私は考えております。 もうしばらくです。もうあと2年ぐらいで、何とか病院がほぼねらいどおりの数字にいくのではないかと。ねらいどおりといいますのは、ある程度、市民の皆様に、この程度の赤字を負担していただきたいということをお願いでき得る数字に柏原
市民病院が持っていけるというふうに思っております。どうぞ市民各位、議会の皆様方のご協力をお願いいたしたいと思います。今のうちに腸と胃の検査に行ってもらったら、ありがたいかと思います。 これは冗談でございますけれども、次に、「21世紀を暮らす安全・安心な生活環境の
まちづくり」という、美しい
まちづくりと環境対策についてであります。整理番号30番でございます。 本市におきましては、市民との協働により、清潔で美しい
まちづくりを推進するため、環境美化推進員を市内114の町会に設置し、ごみのポイ捨て防止やペットのふん尿対策について啓発活動を実施いたしております。また、地域の環境美化に取り組む各種団体に対しましてボランティア袋を配布し、ごみ収集を行っております。 また、循環型社会の形成について、リデュース、リユース、リサイクルの3Rの取り組みにつきましては、子ども服リサイクル、牛乳パック、ペットボトルの拠点回収、生ごみの堆肥化機器の助成、リデュース(排出抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)、くるくる回る絵でございます、事業を積極的に進めております。 さらに、平成22年度は、「ごみ減量モニター」を市民公募し、身近なごみ減量施策について市民と情報を共有し、意見交換を行うなど、市民協働で進めたいと考えております。 そして、また今年度、平成21年度には、よく工場の壁等に書いてございますISO14001、これは環境マネジメントシステムの自己宣言を行ったということの認証番号でございます。本市におきましても自己宣言を行う予定です。平成22年度から本格的にシステムを運用し、地球環境に負荷ある市役所の事務事業については継続的に改善を図り、地球環境に優しい自治体を目指してまいりたいと思っております。 次に、整理番号31番、ご質問の内容は、市民郷土まつりを初めとする市民の皆様が主体的に取り組まれる事業について、どのように支援をするか、お尋ねをいただいております。 柏原市民郷土まつりは、市内12団体が参加する柏原市民郷土まつり振興会が中心となって触れ合いづくりと地域の活性化を目的として開催されております。 平成22年度におきましても、人と人との触れ合いづくりと地域の活性化を図り、また郷土芸能である河内音頭踊りの普及に努める市民郷土まつりの本来の目的が達成されるよう開催できますように、また、振興会の独自性も十分に尊重をしながら連携を図り、引き続き市民郷土まつり振興会補助金等の協力を行ってまいりたいと考えております。 また、市民の皆さんが主体的に取り組む事業のうち、地域課題の解決、また住民サービスの充実が図られ、地域づくりを推進し、豊かな地域社会の形成につながる事業に対しては、本定例会で上程いたしております平成22年度柏原市一般会計予算においても「柏原市
まちづくりに頑張る自治会・団体に対する補助金」を市のほうから出していきたい、そして財政的支援を行いたいと考えております。 これは、地域団体等から選考委員会へ申請することにより、その事業内容が地域づくりに具体的な効果や成果が期待できることを判断基準として選定されました事業に助成を行うものであります。地域づくりに真摯に取り組んでおられる事業に対して支援を行うことが本市が目指しております官民協働の
まちづくりにつながるものと考えておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。 次に、整理番号32番、地方自治の確立・
行財政改革の推進、市税の取り組みと納付コールセンター及びクレジット納付等々のご質問に対してお答えを申し上げさせていただきたいと思います。 歳入の根幹であります市税収入の確保をどうするのか、本当に大切なことでございます。昨今の経済状況の時代に、市民の方々にいかに理解をしていただき、納税していただくかが最大の課題となってまいります。こうした点を視野に入れまして、今回、国から府を通じて全額補助されます「ふるさと雇用再生基金事業費補助金」を活用し、市税及び国保料の納付を呼びかけるのが納付コールセンター事業でございます。 この事業は、個人情報の厳重な管理のもと、より豊富な経験、知識があり、業務の内容に熟知する民間の事業者(管理者1名、オペレーター2名)に全面委託することによって、納付期限を過ぎ、督促状を送付しても納付がない方に対して電話で催告し、新たな滞納を防止する目的で、納付コールセンターを本年7月から市役所の市庁舎内に設置し、効率的、効果的な運営を行ってまいりたいと考えております。 次に、クレジット納付につきましては、平成22年度から軽自動車税について導入し、インターネットに接続できるパソコンや携帯電話なら、いつでも、どこでもヤフーが運営する「公金収納サイト」にアクセスし、必要な事項を入力することにより納付できるようにするものでございます。 このクレジット納付については、今後、市府民税や固定資産税についても取り扱えるように検討してまいりたいと考えております。 以上で第1回目のご質問に対してご答弁申し上げました。再質問の折にまた詳しくご答弁させていただきたいと思います。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
○山下亜緯子副議長 以上で一通りの答弁は終わりました。
鶴田将良議員、再質問ありませんか。
◆15番(
鶴田将良議員) 詳細にわたり丁寧なご答弁、ありがとうございます。 それでは、
整理番号順に従いまして再質問させていただきます。 整理番号24番、市民公開の柏原版「事業仕分け」ということで、初めての試みを実施されたわけなんですけれども、答弁の中で市民の幸福度を高める考え方、GNH(グロス・ナショナル・ハピネス)を取り入れ、
まちづくり戦略の理念として今後も実施していくんだということであります。 特に安心・安全なまち、自然豊かなまち、福祉・医療の充実、都市環境の整備、子育てと教育のまちの5つを柱に上げて、今後、その市政において市民の幸福度を高めていくという答弁でありますが、これはこれで大きな期待をしたいと思いますが、このたびの事業仕分けとしての総括は、市民の反応も、宣伝不足もあったりとか、もう少し高く期待したのですが、その部分では、改めて、市長、どうでしょうか。
◎
岡本泰明市長 今、鶴田議員ご指摘の、もう少し市民の方にどんどん発信してやったほうがよかったように、私は歯がゆい思いでおります。と申しますのは、役所がビラ等を新聞折り込みでまくわけにいかんのです。やっぱりやったということは、要するに、こういうことをしていますよというニュース性と報告性と、市民の方に知っていただけるということの、例えば、せいぜい広報の中、また市のホームページでコンピューターにアクセスすると、その程度しか市がですね。 それと、また市役所がこんなことやりました、こんなことやりましたと、誇らしげにやるものではないというふうに思っております。どうしても、やっぱり役所のやることにつきまして、どうも宣伝不足であるというようなことがございます。 許していただけるなら、一番いいのは、全戸配布で新聞の折り込みで、市がこんなことやりましたと言って、どんどん、1カ月に一遍か、2カ月に一遍か、配布をさせていただきましたら、本当にそういうことが、うそでも、ずっと浸透していくと思うんですけれども、そういう状態のもとで今の仕分けということは、我々としては大きく成果を上げたというふうに考えております。ぞうきんをさらにもう一段絞り上げたというふうに思っております。 その上に立ちまして、絞るだけでは能がないと。やはり何といいましても、GKH(グロス・カシワラ・ハピネス)、そういう柏原の、この間の日本経済新聞社の「日経ビジネス」で市民のいわゆる便利度、そういったいろんな全国的な統計が出まして、柏原市は5番、7番ですか、それから25番、何番ということで、上位を占めましたが、そういうことに相まって、このことも柏原市を統計的に、客観的に知る方法をこしらえていきたいと、そのように考えております。 どうぞよろしくお願いいたします。
◆15番(
鶴田将良議員) ちょっと惜しい部分もあったんですけれども、それはそれなりに成果も上がってくるんじゃないんかなということで期待をしておきます。 市の職員にとっては、公開で、このような形で予算要求ということで、緊張感もあり、よい刺激にもつながったかなというふうに思いますし、市民へのその辺のPRも、今後の第二弾の事業仕分けを計画されているようなので、それに期待をしておきたいと思います。 それと、柏原の人口減少ということで、大きな部分で昨日からも指摘されております。人口が膨れ上がってこんことには、やはりいろんな部分で財政も厳しいということで、市長も今申されましたけれども、地方は空々のぞうきんを絞ってもなかなか出てこないというふうな状況下であります。戦略室が考えることでありますので、やはり大きな視野に立って人口をふやす計画なり、いろんなこともしっかりとビジョンを立ててやっていかなければならないんじゃないんかなと。 この事業仕分けということで、近隣市ではそんなにわいてこないわけなんですけれども、やはり近隣市との市の競争を公開でし合うとか、そういったことも試みてはどうかなというふうに思っております。市長の言う「小さくてもきらりと光るまち」「住み続けたいまち 魅力あるまち 柏原」になるためにも、各市との競争も非常に大事かなというふうにも思っております。ひとつ、これをきっかけによろしくお願いを申し上げます。 次に、整理番号25番、「21世紀を拓く快適な都市基盤の
まちづくり」についてでありますけれども、このように大阪ミュージアム構想でカラー舗装の整備をしていただいていくわけなんですけれども、商店街の活性化案の一つとして大県通りをカラー舗装化され、JR線から東側区域の
まちづくりの展望についてということで、きのうもちょっと質問も出ておりました。 JRの再開発ができて、それはそれで大きな成果を上げたわけなんですけれども、次に抱える東側の問題ということで、8月末にはダイエーの立ち退き等々のいろんなことも流されておりますし、また、この平成21年度の12月議会では地区再生計画策定調査業務ということで予算も組まれましたが、この部分も非常に厳しくなったというふうに聞いております。12月では20ヘクタールをやっていくということなんですけれども、規模を小さくしてでも何か活性化策とか、そういうふうなことは考えられないものか、お聞きしたいと思います。
◎
岡本泰明市長 詳しいことは鶴田議員お聞きいただいておるというふうに思うんですが、結局、市のほうでいろんな形の補助金を申請いたしました。駅前のあの地域全体を、約20ヘクタールを何とかできないかということで、そういたしましたところ、これは難しいということで、要するに、認められなかったというのが現状でございます。 おっしゃるとおり、ダイエーの件もさようでございますし、その間のことも、その間というのは、ダイエーから駅の関西アーバン銀行のあるあの地帯一体のことをいうのでございますが、そうでございますし、このままほっておくということは、いかにもJR柏原駅東口の再開発といいますか、柏原市の国分に次いでの2番目の中心という意味では、このままほっておく手はないというふうに思っておりますので、また仕切り直しで、いろんなところで意を尽くして、いろんな補助金、いろんな国の施策を探し当てようと、今、虫眼鏡の天眼鏡を用意をさせよと、これは冗談でございますが、天眼鏡を用意して、そういう該当する補助金等はないかというふうに今探しておるところでございます。また、そうなりますれば、ご相談申し上げたいと思います。
◆15番(
鶴田将良議員) ありがとうございます。 市長の
市政運営方針でもちょっと書かれていなかったものですから、その点、やっぱり柏原東地区の開発というふうな部分も非常に大事な問題だというふうに思っております。ここで改めて市長のほうからお答えいただいて、再認識のもと、しっかりと、いろんな補助制度を見つけながら、市民の皆さんととともに前進していきますようによろしくお願いを申し上げます。私も、微力ながら、またしっかりと頑張ってまいりたいと思いますので、お願いいたします。 それでは、次に整理番号26番、公共下水道の5カ年計画ということで、市長も市長になられて5年、ちょうど5カ年計画ということで、ほぼ目標どおり達成してきているということで、これはこれでうれしく思っております。 ただ、合併処理浄化槽がなかなか進んできていないという部分も、せっかく補助制度を実施していただいたわけなんですけれども、少し残念に思います。 下水道工事やったら、確かに膨大な下水道の建設費用やら、また水質保全、環境問題のことも指摘していましたし、下水道があるところとないところの不公平感の問題等々、それをやっぱり合併処理浄化槽で補っていくというふうな部分の推進も、私も議員になってから、いろいろ言ってきました。一つ一つは前進はしているかと思うんですけれども、やはり維持管理費やそのときだけの助成というふうな部分では、経済的にもしんどいかと思います。 当時、約5年ぐらいで110基の浄化槽設置計画ということでしたけれども、まだ10基ぐらいしか及んでいないということでもあります。この部分も環境面も含めまして推進していただきますよう、それでまた、いろんな維持管理費の助成制度も考えていただきますようよろしくお願い申し上げます。 これは下水道の使用料と合併処理浄化槽の格差をなくすというふうな部分でも、ちょっと突っ込んだ研究をまたよろしくお願いしたいなというふうに思っております。 次に、整理番号29番、健康づくりの推進として、健康施策と
市立柏原病院の今後の具体的な運営構想についてお話をいただきました。 健康施策について市長もたばこの部分でおっしゃっていましたけれども、本当に健康の部分では、たばこの問題も上げられております。私も議会のたびに申し上げているわけなんですけれども、やはりこの部分もしっかりと推進していただけますようよろしくお願いします。 健康かしわら21を策定し、健康づくりを実践されていますが、健康づくりの視点として、たばこも上げられていました。市内受動喫煙防止についてということで、かねがね公共施設や人の集まるところでは自粛をということで呼びかけていっております。 たばこは、その煙にこそ多くの有害物質が含まれており、喫煙者本人よりも、その近くにいる非喫煙者のほうが何倍もの有害物質にさらされているということも大きな問題の一つでもあります。このような現状を市民に対して積極的に啓発していくことはもちろんのこと、法にするべき行政側の責務でもあり、受動喫煙に関する法制化も大事かと考えます。 また、今議会、各地方でも議会が開かれているわけなんですけれども、お隣の八尾市で、八尾市路上喫煙マナーの向上を市民とともに推進する条例ということで、今、議会がやられている模様でございます。八尾市長もたばこを吸われるんですけれども、あえてみずから路上喫煙マナーで、たばこに対する健康のことも含めて、また、まちがきれいになることも含めて、この条例も提案されております。 この部分では、少し突っ込んだところで罰金規定も持ちながらということで、確かに柏原も、ごみのポイ捨てとか、そういうふうな部分でもしっかりやっておりますし、あえてたばこだけじゃないんですけれども、健康と環境という側面で、ひとつこの部分も考えていただきますよう、市長も少し健康に気をつけていただきますようよろしくお願いをしたいと思います。 次に、整理番号30番、「21世紀を暮らす安全・安心な生活環境の
まちづくり」ということで、市民生活環境の保全として美しい
まちづくりと環境対策についてであります。 環境美化推進員を市内の町会に設置し、ごみのポイ捨て防止やペットのふん対策について啓発活動を実施しておられます。今年度末にはISO14001環境マネジメントシステムの自己宣言を行うなど、地球環境に優しい自治体を目指すとの答弁でありますが、「21世紀を暮らす安全・安心な生活環境」について、環境対策についてちょっと申し上げたいと思います。 今、鳩山イニチアチブということで、1990年と比べて2020年までに温室効果ガス25%の削減という国レベルでのいろんな提言もされておりますし、環境問題もいろんな部分でクローズアップされているところでございます。特にエコ推進ということで、今、エコのポイントやエコ住宅と、エコを耳にする機会が多くなっております。そこで、柏原市にも公共施設に太陽光発電を導入してはどうかと考えます。 (資料を示す)これは議長にお断りを入れておりますが、学校の屋上にソーラーパネルをつけて、環境面と、そしてまた、そういう部分の教育と、両面でやはり子どもにしっかりとした意識を持っていっていただこうということで推進しております。こういう機械を設置しながら、今回、どれぐらい消費したんだとかというふうな形で、ただ単にボードをぽんと置いておくだけじゃなくて目に見えるような形で、非常に子どもにとってもいいんじゃないかなというふうに考えたりもしております。 自治体では、各住宅にこういう補助をしますよとかというふうな部分は確かに多く見られてきています。ただ、学校施設で、我々が位置する公な部分ではなかなかあまり目にしてこないのが現状かなというふうにも思っております。これはやはり、太陽光発電というふうなのは、何よりも災害にも強うございますし、公共施設、学校施設ということでは、防災やいろんな部分での避難場所にもなってくると思います。そういった部分で、またちょっと考えていってはどうかというふうには思うわけなんですけれども、市長、いかがなものでしょうか。
◎
岡本泰明市長 それはぜひ一度勉強、検討してみます。 それで、今お聞かせ願っておりまして、当市といたしましては、去年、いわゆるLED、大正地域、また東条地域、そして各通学路と、そういったところをLEDで節電という形から入ったわけです。炭酸ガス、またいろんな支障ということの問題に対して、当初は節電という入り口から入ったわけです。 今、鶴田議員おっしゃるように、もう少し積極的に、要するに、節電でなしに、もう一つこっちの扉の電気をつくる、そしてまた、それをいかにうまく効率的につくれるかと。柏原市という自治体を考えてみますと、自治体という単位では、例えば国の補助金くれへんかと、企業が負担してくれへんかと、自治体の負担金をなるべく少のうしてくれへんかと、そういう発想にもつながるわけです。 しかし、各学校で、理屈はありますよ、太陽光をやったら、関電が買ってくれへんとか、余ったときに電力会社がええ値段で買ってくれへんとか、こんだけの設備してあるのに、こんだけしかできへんとか、いろんな理屈はありますけれども、そういうことをさておいて、小・中学校の公立の範囲内で建物の中で、また市役所、そしてまた、どこそこの会館という、いわゆる公共団体だけができるそういう方策を一回ぜひ探っていきたい。 また、そういうことを、きょう言ったら、あしたからこの問題に私は話は取り組みます。よってきょうでも、あしたでも、またいろんなアイデアございましたら、議員各位、どなたでも結構ですから、いろんなアイデアをご教授願えれば、その方向に向かって、まさにそういうことが、要するに、市民の皆さんと、
オール柏原で考えていこうというのが、今、私の趣旨でございます。議会の皆さんもどうぞそういうことを念頭に入れて、いろんな形のものをつくり上げていければ、僕はいいなというふうに思っておりますので、よろしくご教授ください。
◆15番(
鶴田将良議員) ありがとうございます。 私の地元であります大正東では、省エネという観点でLEDを設置していただいて、住民の皆さん本当に喜んでおられますし、いろんな他市からもよく見学に来られるということで、本当にうれしく思っております。 片や省エネで、また太陽光というふうなので、環境問題も非常に大事かと思います。市長が即実行に移すということで研究し、また、よそではないような大きな成果も考えながら進めていただけますようよろしくお願いいたします。 次に、整理番号31番、市民参加と協働の
まちづくり・地方自治の確立ということで、昨年、産官学、
オール柏原で市民フェスティバル、市民郷土まつりということで大成功も遂げられました。 いつも質問のたびに、柏原の風物詩、花火はないんか、花火はないんかということで、前回、市民みんなから100円のカンパも集めながら考えてはどうかとか、皆さんが参加できるような、そういう祭りにしていってはどうかというふうな提案もさせていただきました。 また、サンヒル等も、いろんな部分でつながって、サンヒルはサンヒルだけの問題じゃなくて、いろんな部分で
オール柏原で、この部分も時間あるときにいろいろまた申し述べていきたいというふうに思っております。 最後に、整理番号32番、地方自治の確立・
行財政改革の推進ということで、ついにクレジットカード決済を導入することとなり、要望がかない、お礼申し上げます。 クレジットカードによる納付者は、収納窓口である金融機関や市役所窓口に直接行く必要もなく、非常に利便性が向上します。また、それぞれの営業時間や取扱時間に拘束されることもなく、24時間、いつでも納付が可能となり、また一方、行政側にとっても現金管理費用や督促に必要な費用等、事務コストの削減及びカード会社が立てかえ払いすることによる納付率の向上が期待されます。 実施に対しまして本当に感謝申し上げますと同時に、今後は
柏原病院の医療費の支払い、水道料金、市民税など、広く活用できますようよろしくお願い申し上げます。 また、コールセンターにつきましては、特に人権問題を配慮し実施していただきますようよろしくお願い申し上げ、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○山下亜緯子副議長 以上で市民・民主クラブ代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。
△休憩 午後2時29分
△再開 午後3時0分 〔寺田議長 山下副議長にかわり議長席に着く〕
○
寺田悦久議長 これより本会議を再開いたします。 休憩前に引き続き
市政運営方針に対する質問を行います。 市民の会を代表して
濱浦佳子議員、登壇願います。 〔4番
濱浦佳子議員 登壇〕(拍手)
◆4番(
濱浦佳子議員) こんにちは。4番議員、濱浦佳子です。 議長のお許しをいただき、平成22年度第1回本会議において
市政運営方針に対して質問させていただきます。 春の訪れも間近と感じさせる昨今でございますが、国においても、本市においても、財政問題はいまだ暖かさを感じさせるよりも冬の木枯らしが吹き荒れています。政権交代を起こしたのに、しょせんは古い体質の金権政党ではないでしょうか。政治と金が払拭されず、国民の失望や怒りが政党政治に対して無力感やシニシズムに結びついてしまうかもしれません。無駄な事業を削って財源を回すと言いながら、史上最悪の水膨れ予算をつくり、政治主導と言いながら、懸案は先送り等々、毎日うんざりするような光景が展開されています。 年初めの1月5日、商工会の互礼会において岡本市長がインフルエンザで欠席される旨をお聞きしましたが、その後においても公式の場にはご出席されず、約1カ月お休みになられました。ちまたのうわさでは、インフルエンザから体調を壊されて、検査入院、肺炎と、最後は1月4日、脳梗塞で倒れられ、意識不明で城山病院に搬送されたと聞いておりますが、真実はいまだに説明も報告もありません。 病気はいたし方のないことです。しかし、7万5,000人の市民に負託されたトップであり、市民の安全・安心を守らなければならない方が公式説明もなく1カ月近く休むというのはいかがなものでしょうか。副市長にきちんと権限移譲されたのか、なぜ市民や議会に説明もせず休まれたのか、また病名は何なのか、明かにする責任があると思います。 岡本市長は口を開けば財政難と言いますが、行政の無駄を削減するために新たな仕事をつくるという矛盾したことを平気で行っています。例えば刑事被告人の中司氏を週3回、月33万円の報酬で採用されました。控訴中とはいえ、談合を主導したとして逮捕された人物に事業仕分けを任せるというセンスは異常と言うほかありません。宇宙人と言われる鳩山首相も真っ青でしょう。 岡本市長は、中司氏を20年来の友人であり、ご自分より人脈があり、有能であると褒め、昨年の本会議では無罪で、冤罪であるとまで言われました。そこまで評価をされるのであれば、岡本市長のポケットマネーから彼の給料を支払ったらいいじゃありませんか。税金の無駄遣いはええかげんにしていただきたいと思います。二審が有罪になれば、やめさすと公言されておられます。お忘れのないように申し上げておきます。 副市長を1名から2名にふやしたのも同じです。人口230万人の大阪市でさえ2名なのに、なぜそんなに幹部職員をふやす必要があるのですか。 退職幹部職員は特別職として再雇用され、退職時には数千万円の退職金が支給されます。そして、また退職するときに退職金が支給されるのです。これでは天下りではありませんか。 他人に厳しく、身内に甘い市役所の体質は一向に改善されていません。岡本市長の言う財政改革とは一体何なのでしょうか。土木、建設等、入札業者に低い入札価格約63%で入札させるのが
行財政改革でしょうか。多くの経営者は、利益が少なければ、従業員の賃金をカットします。一般会社員の年収は年々下がり続ける中で、地方公務員だけが我が世の春を謳歌しているのです。納税者が職員さんよりも報酬が安いのが現実です。それを改革してこそ、
行財政改革ではないでしょうか。 先日、愛知県小牧市の小牧
市民病院を訪ね、末永院長にお会いいたしました。
市立柏原病院がそうであるように、全国の公立病院はほとんど赤字経営です。小牧
市民病院は数少ない黒字経営で、末永院長はその立役者です。ごあいさつするや否や、末永院長は私にこうおっしゃいました。「柏原市はこのままでは夕張のように再建団体になりますよ。病院の莫大な債務は連結決算のため柏原市にも影響します。抜本的な改革が必要です」。 岡本市長は、3年以内に柏原
市民病院を単年度黒字にする、できなければ、市長をやめると答弁されました。あと1年7カ月ほどです。これは今回の本会議で市長もある程度、ご無理であることは認めておられると思います。それだけ申し上げておきます。 それでは、
整理番号順に質問させていただきます。 整理番号33番、市民生活環境の保全、家庭系一般廃棄物収集運搬業務の委託契約について。 私がごみに関する質問をすれば、どこからか、やじが飛びます。私は一業者から出馬している議員ではありません。ごみと環境に関して委託業者から出馬している議員です。組合事業者、宗教団体等から出馬されている国会議員さんの場合はいいというのでしょうか。支援者の不利になるより、有利になるように活動されているはずだと思います。 家庭系一般廃棄物収集運搬を50年近く前から半世紀にまたがり柏原市は業者と委託契約を交わし、収集運搬業務に従事させております。その当時は、ごみ並びにし尿の仕事に従事される人もおらず、人に忌み嫌われる仕事でしたので、安定した従業員確保は大変な時代でした。柏原市はごみ回収ができず、苦慮しておりました。柏原市から業者に、ごみ収集並びにし尿の業務を依頼した歴史経過があります。 ごみ収集は委託契約として1世帯100円でした。し尿は、先において下水処理になり、仕事量が減少するので、許可制になりました。その当時は焼却場もなく、大和川の堤防で野焼きで処理をしており、余熱でたびたびぼやになり、市から厳しく注意を受け、生ごみはそのまま木箱に入れられていたので、瓶の破片などで足を切るなど、言葉に言い尽くせないような苦難な時代でした。 一番つらい思いをしたのが、ごみ屋と言われる差別的な言葉でした。現在とは違いますが、その当時は底辺の仕事でした。しかし、昨今でも私は「ごみ屋のおばはん、ごみの値段だけや」と、誹謗中傷をトップの方からいただいております。 今のようなパッカー車のない時代でしたので、一般廃棄物の労働者の供給を安定的に確保することは現実的に困難でした。一般廃棄物の収集運搬を委託契約する場合の基準として、厳しい条件がつけられました。区域が定められ、その範囲しか業務を営めない制約であったため、区域外に事業展開ができず、事業系ごみ収集の許可さえ持っていなかったのです。 廃棄物処理法第7条で与えられた許可を取り消すことは、違法にして重大な責任のある場合と、会社の生命を絶つこと以外に適当な方法がない場合のみであり、手続は極めて慎重に行わなければなりません。特別な事情がない限り、更新して事業を継続することが保障されています。事業者に与えた許可を失わせることは営業する権利を剥奪することでもあり、相当の補償を与えなければなりません。 念書や覚書を交わすこともなく、既得権があると口約束だったとしても、その保障が半永久的に専属委託を維持継続すること、つまり、その後の委託業務を保障したものと解釈されます。委託業者は委託契約が継続されないときは補償金を出していただけることを信じ、50年近くの長きにわたり業務を遂行してきたのです。入札にするなら、一たん補償金を支払って、清算すべきです。 委託業務に許可を要しないのは、市町村は直営の代行と同視されていたからです。準職員であり、他市の仕事もできず、従業員等にまで厳しい制約をし、事故があれば、市の責任になると、本当に厳しい制約を課せられました。 土木、建設業等、他の業者は高度成長時には利益を得ることも安定した従業員の確保も安易であったはずです。しかし、委託業者は労働者の確保も安易でなく、市が決められた委託料でこつこつと半世紀近くごみ収集に従事してきました。 一般廃棄物処理法第7条においても、市町村は一般廃棄物の収集または運搬の許可を認めるときは、一般廃棄物の収集または運搬が困難であるときに許可をすると、本来、行政がすべき仕事です。しかし、市がすれば、多額の経費がかかります。委託業者は車1台で1日約2,000件収集します。直営は3人で1,000件ほどです。給料は倍近くになると思います。市が50年近く委託契約をしてこられたことは柏原市にとっても莫大な経費削減になったと思います。 入札が強行され、落札できなかった場合、会社は倒産、社員の解雇、失業、パッカー車も処分となり、再起不能に陥ります。それでは委託業者は使い捨てカイロと同じではありませんか。 岡本市政になる前は、委託業者と市民、行政が三位一体となって、ごみはゼロをスローガンとして十数年にまたがって環境フェアを実施してきました。その経費のほとんどは委託業者が負担して環境に取り組んできました。 平成20年6月19日、環境省からの廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条第1項の規定に基づくごみ処理基本計画の策定に当たっての指針に、一般廃棄物の処理においても一般廃棄物会計基準、市町村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指針、一般廃棄物処理有料化の手引、この3つの
ガイドラインを活用し、地域住民への情報開示を行い、議会の協力を得ながら3R化を進めるべきである。環境保全は人類生存にかかわる極めて重要な課題として、市町村の一般廃棄物行政においても環境保全を前提として国民の安全・安心が確保されたことを軸として、循環型社会の形成のための施策を推進されたい。本来、一般廃棄物の処理責任は市町村が有するものであり、他者に委託処理する場合においては、委託基準において受託者の能力要件等に加え、委託料が受託業務を遂行するに足りる額であること、環境保全の重要性及び一般廃棄物処理公共性にかんがみ、経済性の確保等の要請よりも業務の確実な履行を重視する。受託者により一般廃棄物処理基準に適合した収集運搬や処分が行われた場合、市町村長は委託基準を遵守したか否かにかかわらず、みずから生活環境の保全上の支障の除去や発生の防止のために措置を講じるべきであり、市町村の処理責任は極めて重いものであり、市町村が定める一般廃棄物処理計画に従って市町村長の責任のもとでその処理を行わなければならないものであると示されております。 地方自治法第234条、一般競争入札を原則としていますが、この対象となる契約は私法上の契約であり公法上の契約である一般廃棄物処理業務にかかわる規約については対象とならないと解されております。 廃棄物処理法施行令第4条・5条は、一般廃棄物処理にかかわる委託契約について、委託料が受託業務を遂行するに足りる額であることと定めていますが、これは経済性の確保等の要請よりも、業務遂行の適正性を重視しています。ごみ処理は市民のライフラインであり、安全性、継続性等、安全・安心がサービスの本質ではないでしょうか。 平成16年7月15日、東京高等裁判所において、随意契約をめぐる裁判で、継続して市から委託がない場合、
地方公共団体が広く民間業者から発注ができる建設工事などとは異なり、設備、投資が無駄になるという業務の特殊性がある。ごみ収集運搬業務は毎日行われるものであり、市民生活への影響を考えた場合、それを支障なく遂行することが重要であるところを仮に競争入札にした場合、業務の犠牲からして落札できなかった業者が廃業してしまう可能性があり、このような事態は望ましくない。一般廃棄物の収集運搬に携わる労働者の供給を安定的確保することは現実的に困難であるところ、単に経済効力だけを優先させると、住民サービスを著しく害する結果となることは明白である。それゆえ、一般廃棄物の収集運搬または処分を委託する場合の基準は廃棄物処理法第6条に、同法施行令第4条に厳しい要件が定められているのである。このように、一般廃棄物収集運搬業務はだれにでもできる仕事ではないため、もともと競争入札には適さないとの判例が出ております。 入札が善、随意契約が悪という……。
○
寺田悦久議長 濱浦議員、ちょっと申し上げますが、発言内容が、通告の範囲がございますので、簡潔に質問をしていただけるようにお願いをいたします。
◆4番(
濱浦佳子議員) そうですか。一応これを言わないと、わからないと思うんですけれども、そういう規約があるんですか。 そうしたら、そういうこと、もう終わります。もう3行ほどで終わります。 札幌高裁でも、はっきりと同じような判例が出ております。今回、委託契約が入札にされることは、市民生活の還元対策であらず、利権が絡んだ不透明さを感じます。その根拠について述べさせていただきます。 ちょっといいですか。
○
寺田悦久議長 また細部にわたっては再質問でよろしくお願いいたします。
◆4番(
濱浦佳子議員) 平成16年4月5日夕刻、柏原の新聞社U氏に電話する。M職員に気をつけるように、N部長より退職したY部長は人間味がある。 平成16年4月6日午後8時ごろ、柏原の新聞社U氏来られた。市長たちが、ある会社をつぶそうとしている。だれも擁護していない。もっとお金を使え。派手なことせず、お金をばらまけと。人事関係まで自分が任されている。ある会社を絶対守るから、お金が欲しいと。月10万円。10万円では嫌だと。ある会社はきれい過ぎると。もっと汚くなれ。 そういうような、まだまだこれは続きます。でも、そこはちょっと省かせていただきます。 1点だけですけれども、環境保全課のほうから審議委員会から答申が出ているということで言われましたので、一応、答申書を取り寄せてみましたけれども、そのような結果は出ていませんでした。それだけ申し上げておきます。 省きます。ここだけ読ませていただきます、この行政に関係ありますので。 平成17年7月26日午後6時30分から9時30分、柏原の新聞社U氏、志紀の田一で。岡本市長は冷たい人間だから、ある会社の区域を削って、他の業者にやらすかもしれない。自分なら守ることができる。これは事実だったと思います。入札制度での委託だから、やめさせられても、補償金は取れない。本当だと思います。だから、10万円ぐらいのお金は要らないと、副社長ぐらいと。うそか本当かわからないようなことを言っておりました。
○
寺田悦久議長 濱浦議員、発言内容が質問通告の内容の範囲を超えておりますので……。
◆4番(
濱浦佳子議員) 通告です。委託契約に関係あるから、言っているんです。
○
寺田悦久議長 また再質問等で細部にわたりましては。
◆4番(
濱浦佳子議員) 最後だけ言わせてください、最後まで質問していませんから。 最後に、許せない内容があります。平成18年12月21日午後12時ごろ、市の幹部T氏から電話が私の携帯電話にありました。委託業者から柏原市も財産難であると、夏季、冬季手当は削減してくださってもいいという旨を言っておりました。1世帯70円前後は考慮してほしいと、来年度にお願いしておりました。市長から言われたと。入札にしない区域も当分はこのままにするから、2口の値下げを委託業務はのんでほしいと言われました。私は了解したはずです。 そして、翌12月22日午後12時前、私の会派にT氏が来られました。心配しなくていいと。市長も知らなかった。M課長の言ったことは気にしないでと。市長とおれがついていると。夕方、T氏が自宅に来られました。M課長の言ったようにしないと、あれはH業者と深い関係にあると言っていた。柏原の新聞社のU氏から、自分が中に入り、M課長と一席持つようにすると。お金を使えといったことも話されました。 そして、これはどうしても申し上げたいんですけれども、平成18年12月24日、市大の帰り、市長からお電話がありました。ご主人のワインのおかげで、市大から外科3人、4月に来てくれることになったと、ご主人の霊前に礼を言っておいてやと。
○
寺田悦久議長 濱浦議員。
◆4番(
濱浦佳子議員) 何で言ったらだめなんですか。根拠を言ってください。
○
寺田悦久議長 発言が、質問通告の内容がございます。それに沿って質問をください。
◆4番(
濱浦佳子議員) だから、このことに言っていって、入札が正しいものかということを言っているのに、なぜあかんのですか。
○
寺田悦久議長 簡潔にお願いをいたします。注意はいたしますけれども、お願いします。
◆4番(
濱浦佳子議員) 私、何でとめられるかわかりません。この件を言ったら何で、入札ということは、なぜこういう入札を実施されるか、本当の根拠を知りたいだけです。
○
寺田悦久議長 細部にわたりましては、また再質問でしてください。
◆4番(
濱浦佳子議員) きょうですか。そうしたら、とにかく、最後だけ申し上げておきます。これだけ言っておきますけれども、それから次に入ります。 平成18年4月5日午後5時ごろ、車中で柏原一の権力者がごみ委託に対して強い圧力をかけられました。このことは証拠として既にあるところに提出しております。 私は、自分が10年にまたがって書きました日記を、はっきり言って、読みたくはありませんでした。日記とは自分の宝です。それをあえてここに、皆さんの前で一部を読ませていただきますのは、この柏原市が、なぜ私が市会議員になってこの方、ごみ、ごみと、いつもごみ委託のことで2年半責められています。そのことを言いたかっただけです。 私は質問を、そうしたら、最後、させていただきます。ちょっと待ってくださいね。 会社は今までに、はっきり言って、1度、2度も、ある方に、主人が末期がんでございましたので、病院まで押しかけてこられました。その言った言葉はほとんどごみです。ごみのことばかりでした、はっきり言いますけれども、これは再質問で読み上げさせてもらいますけれども、私が再質問いたしましたら、ほとんど答える間がありません。だから、ここで言わせていただいているんです。 私はこの今回の入札制度に対して、本当に公共性のあるものじゃなく、私情的な問題が絡んでいると思います。聖域なき、めり張りのある
行財政改革と言うなら、本来、入札は、本年入札、来年は実施、おかしいと思います。ご存じのように、パッカー車は特殊車です。すぐに手に入りません。安定した従業員の確保もすぐには無理です。だれのために期間を置くのですか。落札した業者の準備期間ですか。入札制にするという根拠と理由を、市長、お聞かせください。 そして、整理番号34番に入らせていただきます。 安全・安心な生活環境の
まちづくり、環境とごみについてお尋ねいたします。 小沢環境大臣が環境政策として、循環型社会の構築の温室効果ガス排出抑制、廃棄物の発生抑制、土壌汚染対策等地域の取り組み、大気、水、土壌、環境の保全を進め、子どもの心と体の問題に関して、環境問題による影響を調査するなど、地球と日本の環境を守り、未来の子どもたちに引き継いでいくために、あらゆる努力をすると述べられております。 それなのに、雁多尾畑の一部に産業廃棄物の放棄された処分地があります。このまま放置すれば、土壌は必ず汚染され、土壌のみならず、伏水である地下水も汚染されます。不法投棄の撤去をやはり先にすべきであると思います。畑作物に影響します。自然豊かな私たちの東山が産業廃棄物の不法投棄で、ごみの山になっております。K処分地は大阪府がはっきりと不法投棄であることを認めました。なぜ今まで放置されていたのだろうかと疑問に思います。20年前から放置されていたことは理解できません。 環境保全課には市民の方が訴えにも行かれたそうですが、産廃は大阪府だと言って帰されたと聞いております。確かに大阪府の管轄であるかもしれませんが、市民生活、環境保全を考えるなら、市としての対応はあったはずだと思います。 そして、この不法投棄の業者に、平成20年8月1日から短期間の間に柏原市の一般系ごみ収集運搬の許可を受け、営業をしております。受託者において環境保全を守る義務があります。環境を破壊して不法投棄している業者になぜ許可をされたのですか。市長、お答えください。 そして、この業者は、平成19年8月、駅前にオープンしたスーパーの事業系収集運搬を、市の許可も受けておられないのに、搬入権をなぜ支給されたのですか。今、大阪府が捜査しております松原市のごみ問題と同じ経緯だと思います。市長、お答えください。 これにて第1回の質問を終わらせていただきます。ご答弁は質問のみにお答えください。ご清聴ありがとうございました。
◆17番(乾一議員) 答弁の前に、議事運営に問題ありと思います。 今の質問の中で濱浦議員は経営者サイドの質問に入っておられると思います。規則の中に50%以上の請負業者の場合に、経営者としてみなされて、そういう発言とかは問題であり、今の答弁をされたらおかしいと思いますので、ちょっと議事運営上、暫時休憩していただきたいと思いますが。 (「それは問題あるんか」の声起こる)
◆17番(乾一議員) 明らかに請負業者の発言をされていますので。
○
寺田悦久議長 議事進行に対してご意見がありましたので、暫時休憩をいたします。
△休憩 午後3時28分
△再開 午後4時43分
○
寺田悦久議長 これより休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 市民の会代表者の質問の途中ではありますが、ここでお諮りいたします。本日の会議時間は、議事の都合により、これを延長したいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」の声起こる〕
○
寺田悦久議長 ご異議なしと認めます。よって本日の会議時間は延長することに決しました。 ここで暫時休憩いたします。
△休憩 午後4時43分
△再開 午後5時34分
○
寺田悦久議長 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 先ほど休憩中に幹事長会議を開会し、濱浦議員の質問の中に誤解を招くような発言があり、また再三注意いたしましたが、
市政運営方針に対して質問通告にある質問内容と離れている発言もありましたので、通告内容に沿った質問をするように注意いたしましたことをご報告申し上げまして、議事に入ります。 それでは、市民の会代表者の質問に対し、岡本市長の答弁を求めます。 〔
岡本泰明 市長 登壇〕
◎
岡本泰明市長 市民の会の濱浦議員様のご質問に対して、返答を申し述べさせていただきたいと存じます。 1つ目の質問でございますが、家庭系一般廃棄物収集に関して、いろんなご質問と申しますか、ご意見を申し述べられておられました。私、実は、1月から体調を崩しまして、頭もさほどいいこともございませんし、あれだけの量を覚えということは非常に足らんかと思います。その中で、至らぬながら、恐らく一般廃棄物をなぜ入札にするねやと、入札にすることはないと、要するに、うちは苦労してきたと、そのようなご指摘であったかと思います。そのことについて見解を述べろと、入札をどないしてすんねんと、そういう、要するに、入札にかかわる話であったかというふうに思います。 それに対してお答え申し上げたいのでございますが、いわゆる入札に対する基本的な姿勢は今までもう本会議でも幾度も申し上げております。そして、今ここで、1つは、考えなきゃいけませんのは、関係する会社に関係のあるような疑いの持たれるような相手方に対して、このことを答弁するというのはいかがなものかというふうに思います。よってこれは私の思いやりです。私がべらべらと、なぜこうするんだ、いつ入札するんだ、どういう格好で入札するんだ、そう言われますと、利益誘導であったり、インサイダー情報であったり、いろんな形で責められるのはお互いが責められます。だから、このことは触れないほうがいいと。また、そういう利害関係者に私は答えるつもりはございません。それが1つ目。 2つ目は、産廃の件について、ご心配いただきまして、本当にありがとうございます。柏原市の市民の生活、安心で安全に過ごしていただくために、本当にありがたく、ご意見を聞かせていただきました。あれを埋めてあるのと違うか、これを埋めてあるのかと。 実は、私、市長をさせてもらって5年なんです。これは何年の話ですか。それを知りたい。場所はどこだということも私は知りません。いろんな話を聞いておりますと、この問題は府の問題であろうかとも思います。また、それだけ情報をお持ちであれば、どうぞやはり警察に行くのが一番先だと思います。だから、これは警察の問題だと。よければ、私もご一緒させてもらいます。だから、どうぞ、濱浦議員、存分に証拠なり、それから資料なり写真なり、何なりを持って、警察なり大阪府なりに行ってください。 その結果、警察なり大阪府なりが柏原市にこういうふうな対処をしなさいということであれば、私は喜んで柏原市の市民の生活が安心であるように、あなたのおっしゃるように、水が汚れて、物すごいことになっておるということであれば、それはすぐに手を打ちます。今のところは、市が何にもせずしてほっておるということじゃございません。市は市なりの法律に基づいて、いろんな手を打つべきことは打っております、水質調査であれ。そんな、首をかしげんでもよろしい、ちゃんと調査していますから。 それで不足なら、まだやります。そやけども、いつ、どこで、だれが、5W1H、そのことが全然、フェンとかハウとか、それはわからんです。そういうことをはっきりと、やっぱり本会議ですから、ここは、だろうとか、やっているのと違うか、だれそれが言うておった、その話ではだめなんです、ここは。やっぱりここは本会議で、公の場所ですから、井戸端会議やない。あなたのまねして、今やりますわ。しっかりと証拠を持って、わかるように物を言ってください。 終わり。
○
寺田悦久議長 以上で一通りの答弁は終わりました。
濱浦佳子議員、再質問ありませんか。
◆4番(
濱浦佳子議員) これは33番でいいんですね。市長は34番も答えていただいていない。後でよく答えていただけるんですか。
○
寺田悦久議長 答えられたと思いますが。
◆4番(
濱浦佳子議員) 34番もね。
○
寺田悦久議長 はい。
◆4番(
濱浦佳子議員) わかりました。その答えでいいわけですね。 入札のことに関して今さら私も何も言いません。いいです、市長がそう思われる。 ただ、産業廃棄物のことでお尋ねいたしますが、市長、ご存じないんですか、あの山を。それだけお聞きいたします。どうぞ。
◎
岡本泰明市長 関西建物さん、あそこにあるということは知っていますけれども、僕、1回ぐらいしか行っていないし、知っていることは知っています。
○
寺田悦久議長 ちょっと今、名前……。
◆4番(
濱浦佳子議員) 関西建物ではないです。
○
寺田悦久議長 市長、関西建物とおっしゃいましたけれども、名前がちょっと違うと思いますけれども……。
◎
岡本泰明市長 僕、会社の名前を知りませんのや。皆さん、関西何とか何とかと言っていますから、関西建物さん。知っていますよ、山。そんなもの、東山、どこに何あるかぐらい私知らんで、市長になってから、なる前も、私は今、山を買うために、どれだけ山を歩きましたか。どこがだれの持ち主やということを大体皆知っていますよ。
◆4番(
濱浦佳子議員) 市長様は、あの山に1回とおっしゃっていたけれども、私、もし証人喚問ということが許していただけるんだったら、市長の姿を3人で見られていて、その場でごみがほかされていることは、市長、5年ほど前から、あの山に行かれているんじゃないですか。ちょっと待って、最後のところまで聞いてよ。待ってくださいよ。それから答えてください、慌てなくても。 そういうことも聞いています。だから、それはもういいですやん。
◎
岡本泰明市長 いいことないって。
◆4番(
濱浦佳子議員) 市長、何でと言ったら、市長、それを見て、1回と言うからです。1回じゃないです。
◎
岡本泰明市長 証人呼び出してもらう。
◆4番(
濱浦佳子議員) 呼びましょう、それなら。特別委員会、後でこの話。
◎
岡本泰明市長 何を言うている、呼びましょうや。
◆4番(
濱浦佳子議員) 1回じゃないの、知っています。 それと、もう一つ、大阪府のことですけれども、大阪府のほうは、はっきり言うて、あそこのK処分地は不法投棄だと認めてくれました。対応は府が考えてくれる、これは事実です。してくれると思います。 でも、ただ、市民の方の中でやはり環境保全課に行った方おられるんです。そのときに、確かに産廃は大阪府の管轄です。でも、これで、私はっきり言って、市長だけ、今の場合、産廃の件で責めるのは、ちょっとは私も人間性ありますから、気の毒やと思う。これは20年前からのことで、市長じゃなかったんだから、はっきり言って、市長は現在、5年前の以前のことはおわかりにならないと思います。私は、一応それを認めてきた柏原市そのものの環境保全課にしたかて、これは府のことだから、知らんと言うよりも、市民の安全から考えたら、一度ぐらい足を運んで、これはおかしいと、府のほうに要望して、こんなことをしないということはやっぱり言ってほしかったと思うんです。 だから、5年、以前のことは市長もこれはご存じないと思います。はっきり、市長が許可もしたことじゃないから、それはわかっています。ただ、そういうことで、やっぱり地下水というのは、ブドウというのは、私聞いたんですけれども、絶対、根は水のある地下へ潜っていくらしいです。やっぱり地下水から栄養をとると聞いています。それで、地下水って伏流水、どこへ流れるかわかりません。だから、こういうことをおいておけば、結構、地下水によってブドウが水分を吸収したりするときに、もし汚染されている、そういうものであったらば、柏原のブドウにも影響してくると思うんです。 だから、市長にお願いしたいのは、この不法投棄ということを大阪府は認めたんやから、市としてもやはり大阪府に、これは撤去してくれということを言っていただきたいと私は思っているんです。やっぱり市民のためやと思うんです。だから、そのことに対して私、市長にぜひお願いしたいと思います。だから……。
◎
岡本泰明市長 1つ、先ほどおっしゃった、どうぞ証人喚問やりましょう。私が現場へ行って、それが、私が市長に就任して5年です、5年たって、そのごみが本当に私がどうだこうだと、認知しているというような状況証拠があるというようなニュアンスで物を言われたら、行くのは、山はどこだって行きますよ、だから、証人喚問やりましょう。 それから、2つ目、大阪府が正式に市に対していろんな形の行政指導があれば、市はどんな形でも受けますから。はい。
◆4番(
濱浦佳子議員) それを聞いて、産廃のことに心強う思います。 市長、この山を買うと言われたんじゃないですか、一時。
◎
岡本泰明市長 おれ。
◆4番(
濱浦佳子議員) はい。サッカー場にこしらえると。そのときに、ある市長の30年来の友人の方3名で山に行かれたんじゃないですか。
◎
岡本泰明市長 山に行った。
◆4番(
濱浦佳子議員) そうでしょう。だから、1回じゃないでしょうということを言っている、私の意味。
◎
岡本泰明市長 1回というのは、一つの形容ですよ。50遍、100遍行くなら、しょっちゅうと言うんです。だから、見に行ったのは、1回見に行ったか、2回見に行ったか、記憶にはない。しかし、見に行ったことは事実。サッカー場にすると言ったことはないです。サッカー場やないです。ラグビー場にすると言った。だから、僕は菅平までラグビー場を見に行ったんです。そのことと一緒です。1回とか何回とかというのは、僕は決してサッカー場がどうだ、ラグビー場がどうだというようなことは言っていないです。 行きましたよ。馬場建設のところまで行きましたよ。ほかのところに行きましたよ。山じゅう見に行きました。ワン・オブ・ゼムで、そこへ行ったことが、どうしていけないんですか。当たり前でしょう、方々見に行っていますから。
◆4番(
濱浦佳子議員) 市長みたいな優秀な頭だったら、産業廃棄物の処分された土地を購入すると考えること自体がおかしいです。できないですよ。だって、できませんよ。建物を建てる、調べてください。今、緑化にしなければいけない、緑にしなきゃいけないとなっていると思うんです、法律から。そんなの、そこに処分地、処分して、それで利益を得て、そこへまた土地を売ってって、それは今できなくなっていると思うんです。私はそう解釈しています。市長、一遍調べてみてください。
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岡本泰明市長 いつからあかんとなっていますねん。僕はそんなことは一切知りませんでして、馬場建設に売ってくれと、それから山下さんのところにも売ってほしいと、値段を安うしてくれと言って、「柏原市でラグビー場をつくりたいねん」。いや、ラグビー場もつくりたいと言ったことはあるけれども、野球場をつくりたい。野球場が主眼です。ほかのところもそう言いました。それは方々で言っていますよ。何にも、それがどうのこうのということないですよ。 終わり。
◆4番(
濱浦佳子議員) だから、行かれたんだって。第一、そんな環境保全課の方に優秀な方いらっしゃらない。それぐらいのことわかっていて、市長がそういうことをされたら、市長、それはあきませんでと、そんな買えませんでと言うのがほんまじゃないですか。それを黙って、市長が行って、知らなかったと、おかしいじゃないですか、トップの方が。
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岡本泰明市長 買ったらあかんことないと。要するに、産業廃棄物でほった後、きちっと、あのまますぐ買うのと違うんですよ。あのまますぐ買えることやったら、もう買っています。そやけども、ちゃんとこっち側の基準といいますんか、市が買えるような状態になれば、買えるということです。だから、馬場建設さんにも早よしてやと、ちゃんと、きちっと整地してちょうだいよと、そういう整地も含めて、市が買える状態にしてくださいよと、こう言っています。 だから、今言っていますように、あなたの言うように、あたかも市が今そのまま買うということじゃなしに、そのときは、そういう野球場という土地も欲しかったし、それから、そういうようなスペースが欲しかったので、それで買いたいと、欲しいと。ところが、いろんなハードルありますよ。話の話じゃないですか。その話の買う条件として、ちゃんと市が買えるように、市が買えないような条件で話、どんな土地がどんだけありましょうが、きっちりと市が買える条件が整ったものだけ市が買うわけですよ。
◆4番(
濱浦佳子議員) 名前を言われた、私は名前を言いませんけれども、この業者の方、昭和62年に確かにガラに対しての処分地の埋め立ての許可をとられました。これは事実、ただし、ガラだけです。コンクリートのガラ、これの埋め立て許可をとっておられます。しかし、平成10年に一切の処分はしてはだめだと、大阪府から許可を取り消されております。その平成10年以降も産業廃棄物を捨てられていました。その業者の名前を上げろと言われたら、上げます。でも、今、ここ、語弊があるから、やめておきます。 そして、産業廃棄物を平成10年以降、許可もないところに捨てられていたんです。その業者の土地を調べもせずして、不法投棄を完全にしていたことを府が認めています、不法投棄された土地を柏原市民の税金を使って買うんですか。おかしいと思いませんか。市長のお金じゃないでしょう。買う予定ですよ。買うつもりだったんでしょうと言う。
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岡本泰明市長 だから、買っていないじゃないですか。わからんですから、初め買うときには、状況がわからん。僕も平成17年に市長になった。その前のいきさつは全然わからない。そやけども、いい土地だと。あんこが何だとかんだと、そんなのはわからんですよ。だから、この土地はいい土地だから、野球場にしたらいいじゃないかと。それで、欲しいという意思表示はしましたよ。あなたも知っているように、森組の跡地も欲しいと意思表示をしました。だから、一たん意思表示をして、それから話し合いに入るんですよ。それがだめだから、やめたんです。そのやめた理由は、本当にいろんな条件をつぶしていって、市が買うのにそぐわないということやったから、やめたんです。それが何で悪いんですか。
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寺田悦久議長 濱浦議員に申し上げます。 平成22年度における市長の
市政運営方針とちょっと離れておりますので、またもとへ戻してご質問ください。
◆4番(
濱浦佳子議員) わかりました。 私は産廃のことを、市長が答弁された、なったんですけれども、私はそのこと、そういう産廃業者の方が、そういうところに不法投棄されていた方になぜ許可のあれがおりたんかということを聞いたんです。そうでしょう。議長、違いますか。それなのに、市長が産業廃棄物を言われた。産業廃棄物を不法投棄された業者の方がなぜ平成20年8月1日から事業系の許可がおりたんですかということ、なぜなんですかと聞いただけやと思います。それが私の質問と違いましたか。
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岡本泰明市長 そんなもん、私が知るよしもないですわ。そんなもの、府がおろした許可をね……。 (「市だ」の声起こる)
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岡本泰明市長 府でしょう。市が資格、許可をおろすんですか。市が許可をおろすんですか。そんなもの、よその業者がどんな許可でやっているかということ、とったか、とらんか、何したかということは、監督官庁がちゃんとやっていますよ。私、知りませんよ。
◆4番(
濱浦佳子議員) 私、産業廃棄物の許可を言っているんじゃないですよ。柏原の事業系の一廃を8月1日、そんな産廃されていた業者になぜおろしたんですかと聞いているんですけれども、こんな水かけ論をしていても、時間がたちます。私はこれで結構でございます。質問を終わらせていただきます。