柏原市議会 > 2004-03-12 >
03月12日-02号

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  1. 柏原市議会 2004-03-12
    03月12日-02号


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    平成16年  3月 定例会(第1回)              目次◇開議 午前10時0分 日程第1 市政運営方針に対する質問     *市民党代表質問(浦野かをる君)……………………………………………46      市長答弁…………………………………………………………………………48◇休憩 午前10時18分◇再開 午前10時19分      市長答弁…………………………………………………………………………49      再質問(浦野かをる君)………………………………………………………55◇休憩 午前11時20分◇再開 午後0時50分     *日本共産党代表質問(桝谷政則議員)………………………………………63      市長答弁…………………………………………………………………………63      再質問(桝谷政則君)…………………………………………………………66     *自由民主党政新会代表質問(岸野友美子君)………………………………78      市長答弁…………………………………………………………………………80◇休憩 午後2時33分◇再開 午後2時34分      市長答弁…………………………………………………………………………83      再質問(岸野友美子君)………………………………………………………87◇休憩 午後3時17分◇再開 午後3時45分     *自由民主党政新会(巽  繁君)……………………………………………94      市長答弁…………………………………………………………………………96      再質問(巽  繁君)……………………………………………………… 104◇延会 午後4時55分●平成16年第1回柏原市議会定例会会議録(第2号)     --------------------------------●平成16年3月12日午前10時0分より柏原市議会議事堂において再開     --------------------------------●議事日程日程第1 市政運営方針に対する質問     --------------------------------●出席議員(18名)         1番     友田 景君         2番     中村保治君         3番     岸野友美子君         4番     和田周二君         5番     寺田悦久君         6番     藤森洋一君         7番     鶴田将良君         8番     計盛佐登子君         9番     笠井和憲君        10番     荒藤光子君        11番     欠員        12番     欠員        13番     浦野かをる君        14番     中村幸平君        15番     堅木照久君        16番     乾 幸三君        17番     入倉英男君        18番     桝谷政則君        19番     巽  繁君        20番     中野広也君     --------------------------------●欠席議員(なし)     --------------------------------●説明のため出席した者の職氏名       市長          山西敏一君       助役          田中聰孝君       助役          家村 勲君       収入役         大木恭司君       教育長         舟橋清光君       水道事業管理者     上原秀憲君       監査委員        西尾寛一君 総務部       部長          寺前良男君       次長兼企画情報政策室長 藤井孝治君       総務課長        岡本 治君 財務部       部長          辰巳英彦君       次長兼財政課長     中川喜美治君 市民部       部長          安井 宏君 健康福祉部       部長兼福祉事務所長   浅野保夫君       理事          石田悦二君 都市整備部       部長          山口 稔君 下水道部       部長          西尾保弘君 駅前再開発事務所       所長          大橋 博君 市立柏原病院       事務局長        加茂泰男君 教育委員会       教育部長        山崎裕行君       次長兼スポーツ振興課長 植田芳幸君       次長兼図書館長     隠木 譲君 行政委員会総合事務局       事務局長        青木弘詞君 水道局       局長          笹谷幸宏君     --------------------------------●事務局出席職員       事務局長        酒谷健蔵君       次長          浅井義典君       主幹兼議事調査係長   平井廉啓君       庶務係長        藤井育代君       事務吏員        畑中一章君       事務吏員        久保健二君       事務吏員        中田有紀君     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △開会 午前10時0分 ○議長(笠井和憲君) ただいまの出席議員18名、定足数に達しております。よってこれより本会議を再開いたします。 △開議 ○議長(笠井和憲君) 休会前に引き続き、開議いたします。 直ちに日程に入ります。 日程第1、市政運営方針に対する質問を議題といたします。 質問の通告が出ておりますので、順次発言を許可いたします。最初に、市民党を代表して浦野かをる議員、質問願います。   〔13番 浦野かをる君 登壇〕(拍手) ◆13番(浦野かをる君) 13番議員の浦野かをるでございます。平成16年度市政運営方針に対し、質問の機会を与えていただきました同会派の皆様、議員各位に厚く御礼を申し上げます。 さて、平成16年3月の第1回定例会を迎えるころは、本当に桜の開花のニュースが舞い込んでくる一番楽しいときでございます。ことしはどうも春が1週間ぐらい早く訪れるそうでございます。 さて、今、日本国中に鳥インフルエンザによる波紋は本当にどこまで広がるのか。3年前、香港で発生、昨年は韓国、年が変わり、こんなに早く日本の大分から京都へ、それも初動態勢のおくれから20数府県に卵、鶏肉が流れてしまい、鶏の大量死した浅田農産では、ご夫婦の悲惨な事案が出て、大変恐ろしいことが起こっております。既に報道されているように、20万から30万の鶏が埋められている状況、渡り鳥が何十羽、またカラスも死んでいる。先般、大阪でも死んでおりますが、同じ近畿の発生だけに、いつ近辺に発生するかわからないことだけに、恐ろしい限りです。国内で野鳥の鳥インフルエンザ感染が確認されたのは初めてで、柏原は3分の2が山間地、カラスもたくさんいます。かわいがっている小鳥や家畜を今回の不安から山へ放すような事態になれば大変だと思いますので、対応策と監視体制をよろしくお願いをいたします。 それでは、大変厳しい経済状況の中、多くの事業や新しい事業計画を実行していただく市政運営方針に対して質問させていただきます。 整理番号1番、「三位一体の改革」について、実施されることで柏原市の影響はどれぐらいになるのか。改革断行予算、国庫補助金等、何がどのようになるのか、お伺いをいたします。 整理番号2番、「柏原駅西口地区市街地再開発事業」について、JR柏原駅橋上化・自由通路整備について、年が変われば着手してくれるということでございますが、再開発ビルはいつごろ着手できるのか、お伺いをいたします。 整理番号3番、「上市法善寺線の歩道の設置」について、大県本郷線、病院の完成など、ますます車の通行も多くなります。いつごろ完成できるのか、その見通しについてお伺いをいたします。 整理番号4番、「交通バリアフリー基本構想」について、歩行者空間の整備を図るため、国道25号線の4,500メートル調査、検討が進んでいる。待望の近鉄柏原南口駅付近や高井田の近鉄大阪線ガード下付近も歩道ができるということでありますが、今後の見通しについてお伺いをいたします。 整理番号5番、水道料金収入の確保と市民サービスの向上について、コンビニエンスストアでの収納の開始については、市民党では長年お願いをしてまいりました。厚く御礼を申し上げます。地方自治法の改正によって、公金はだめの法律が変わって、いろいろな形の取り扱いが可能となってまいりました。他の分野でも、保険、年金、税金、保育所関係、市民サービスの充実を目指していただきたいと強く要望をしておきます。 整理番号6番、「長瀬川水路整備事業」について、アクアロードなのか、いきいき水路なのか、お伺いをいたします。私も今回質問することで、JR八尾駅までの長瀬川を自転車で往復したりして、アクアロードといきいき水路のイメージが違う、雰囲気も違う、柏原の整備部分としてはアクアロードの延長にならないのか、歩道もきれいになるのか、内容についてお伺いをいたします。 整理番号7番、玉手小学校エレベーターの設置について、義務教育施設の整備に力を入れていただいて、トイレの改修や柏原小学校、今度は玉手小学校にエレベーターを設置していただきましたが、これは本当に大変ありがたいことです。2校、国分東を含めば3校にもなりますが、必要な子どもはあとどれぐらいいるのか、お伺いをいたします。 整理番号8番、「家庭の教育機能総合支援モデル事業」について、これはどういう事業なのか、お伺いをいたします。 整理番号9番、「児童生徒の安全対策」について、昨年の4月、柏原市安全なまちづくり条例を施行され、各方面で活躍をしていただいておりますが、行政、学校、警察の連携はしっかりとれているのかどうか、お伺いをいたします。 整理番号10番、国分合同会館エレベーターの設置について、長年の夢を実現していただきまして、本当にありがとうございます。時期についてお伺いをする予定でしたが、事前の説明でわかりましたので、了解をいたします。 整理番号11、「病児・病後児保育事業」について、どこで行うのか、その内容についてお伺いをいたします。 整理番号12、「乳幼児医療費通院助成制度」について、就学前までの拡大の実施について、就学前までの拡大の実施をしていただき、本当にありがとうございます。もう少し早くできないのかと思っておりましたが、これも事前の説明でわかりましたので、了解をいたしました。 整理番号13、「高等職業訓練促進給付金制度」について、どういうものか、お伺いをいたします。 整理番号14、「環境美化」について、この運動を定着するためにも条例が必要であると、以前から条例の制定を要望してきているところでございますが、いつごろできるのかお伺いをいたしておりましたが、事前の説明でわかりました。いろいろなことで環境を考えるときであると思います。町をきれいに、住みよいまちづくりのためにも、一日も早い美化条例の制定を要望いたします。 整理番号15、「大和川付替え300周年」について、記念事業の計画は決定されたのかどうか、また、大和川の水辺環境づくりに向けて市役所前の芝生広場を整備していただきましたが、国豊橋上流左岸の堤外民有地についても、市民が水辺に親しみ、憩いと安らぎを感じる施設整備を行っていただけると聞いており、非常に期待をいたしております。そこで、現在の用地買収の進捗状況についてもお願いをいたします。 整理番号16、広域行政第3次中河内都市圏計画について、第2次中河内都市圏計画、広域3市での話し合い、柏原の野外活動センターの話は実現していない、その点は市長としてどう考えておられるのか、その後どうなっているのか、柏原市として広域行政の中で今後何を求めていくのかということをお伺いいたします。 これで私の1回目の質問を終わります。どうぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(笠井和憲君) 市民党代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔市長 山西敏一君 登壇〕 ◎市長(山西敏一君) 市民党代表の浦野議員さんのご質問に順次お答えをいたします。 まず、1番であります。三位一体の改革につきましては、政府のいわゆる官から民へ、国から地方へ、そしまてまた地方がみずからの創意と工夫と責任で政策を決める、地方が自由に使える財源をふやし、地方が自立できるようにと、こういうスローガンでありますが、昨年の6月、いわゆる骨太第3弾が閣議決定されました。その中で、三位一体の改革の具体的な行程が示されまして、第1点目と申しますのか、国庫補助金の改革につきましては、本年度は約1兆円、18年度までには約4兆円制度を目途に減額すると、こういうことであります。第2点目は、税源移譲を含む税財政再配分の見通しにつきましては、廃止する国庫補助負担金の対象の中で、引き続き地方が主体となって実施する必要のあるものについては、税源を地方に移譲すると。その際、義務的な事業につきましては、効率化を図った上での所要の全額を、さらにその他の補助金につきましては8割程度を目安として地方に移譲すると。第3番といたしまして、地方交付税につきましては、交付税の財源保証機能の全般を見直して縮小し、つまり交付税総額を抑制すると、これが三位一体の骨子であります。 そこで、ご質問の本市への具体的な影響でありますけれども、平成16年度でありますけれども、まず1番目の児童保護費負担金を初め事務取扱交付金などの廃止により、対前年度見込み額の推計から約1億7,000万円の減、これを予想いたしております。 第2番目の税源移譲でありますけれども、本格的な税源移譲を実施するまでの暫定措置として、所得税の一部について使途を限定しない一般財源とする所得譲与税を創設する。これは新しく創設されまして、これはプラスになりまして、約1億3,000万円が増額になると、こういう予定であります。 第3番目でありますが、地方交付税の改革につきましては、本市への影響は、地方交付税で約2億6,000万円の減、別に臨時財政対策債で約4億6,000万円の減、合計、3番目といたしまして7億2,000万円の減、こういうふうになっております。 したがいまして、今1、2、3と申し上げましたトータルをいたしまして、差し引き合計7億6,000万円の減、これを見込んで予算計上をいたしております。 続きまして、2番であります。駅前再開発でありますが、いつごろ着工、着手するのかと、こういうご質問であります。 柏原駅前につきましては、いつも申しておりますように、それぞれの時代に合わせまして、私どもは事業面積を約1.1ヘクタール、最小限度の区域設定、こんなふうに変更してまいりました。再開発ビルにつきましても、その後の社会経済情勢を勘案いたしまして、いわゆる特定建築者制度、特建者制度を大阪府下の中で導入をいたしました。他市でいろいろ見られておるような売れ残りその他のリスクをなくするために、特建者制度で責任を持ってやる、こういうことで採用をいたしまして、さらに、いろいろ議会からご指摘も賜りました公共施設等々、こういうご要望もありましたので、したがいまして、駅前の利便性のあるところに図書館、公民館の公共施設、これを移転いたしまして、新しくつくりまして市民サービスの向上を図っていこうと、こういうことであります。 また、柏原駅西側の都市基盤の整備の核となる市街地再開発事業を柏原市が実施することによりまして、関連事業といたしまして、上市今町線の国庫補助をいただくこができまして、それが進んでおります。さらに、駅前を柏原市がやる、こういうことで大阪府につきましても、大変厳しい中ではありますが、最近は、多額の経費を投じまして大県本郷線を順次進めてもらっております。 したがいまして、これの進みぐあいにつきましてでありますが、まず具体的な再開発ビルあるいは再開発関連でございますけれども、まず1点目にお尋ねを賜っておりますビルの問題、再開発事業の問題につきましては、本日、つまり3月12日付で大阪府から管理処分計画、いわゆる権利変換計画に知事の認可がおりてまいりました。したがって、来週、3月15日からでございますけれども、正式に特建者の公募を行いまして、5月を目途に知事の承認を得まして特建者を決定する、こんなふうに手続を進めていこうと思っております。 なお、残る事業用地買収の交渉をいたしておりますが、代替地その他の問題で、かなり進んでおりますけれども、まだ残っておるところがございます。したがって、この事業用地の買収ができ次第に、建築の方は着工する、こういう予定で現在用地交渉を鋭意進めておるところであります。 続きまして、関連の自由通路及び駅舎につきましてでございますけれども、長年続けておりましたJRとの協議が調いまして、そして毎回申し上げておりますように、自由通路、これは補助金をいただくことになりましたが、駅舎につきましては、JRとの交渉その他の関係で、いろいろ私どもは特に運動をいたしまして、我が国初めて… ○議長(笠井和憲君) 暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時18分 △再開 午前10時19分 ○議長(笠井和憲君) 本会議を再開いたします。 ◎市長(山西敏一君) 再開発ビルの着工のご質問でございまして、あとの自由通路関係はご質問がないようでございますので、省略させていただきます。失礼いたしました。 次に、3番であります。上市法善寺線の歩道につきまして、関連をいたしまして、病院の完成などでますます車が多くなってきておるけれども、いつごろ完成するのか、見通しにつきまして、こういうご質問であります。 ご質問いただいております上市法善寺線の歩道設置の完成の見通しにつきましては、まず動線の西側部分の柏原機械製作所前での歩道設置は、15年度に完了しておりますが、今後は、そこから北側へ延長約120メーター区間の歩道設置に必要な用地を、平成16年度と17年度で買収をいたしまして、それで進めてまいりたい、こんなふうに考えております。そして、その用地確保ができ次第、工事に着手したい、こんなふうに考えております。 次に、上市法善寺線の東側部分、病院前の開水路を暗渠化いたしまして歩道設置する工事につきましては、先ほど申しました西側の歩道整備が終わり次第、着手してまいりたい、こんなふうに考えておるわけであります。 4番でございます。交通バリアフリーに関連をいたしまして、国道25号線の柏原本号橋から4,500メーターの調査、検討は進んでおるけれども、ガード下等々につきましての今後の見通しにつきましてのご質問であります。 交通バリアフリーの基本構想は、昨年3月までに、河内国分駅周辺地区及び柏原駅周辺地区の2地区の策定を終えました。この基本構想によりまして位置づけをいたしました特定経路につきましては、今後特に国、府で整備を重点的に進めていただきたい、こういう要望をいたしております。 国道25号線につきましては、八尾との境、すなわち本郷橋北交差点から国分中学校東側の国分本町7丁目交差点付近までの先ほど申しました4,500メーターにわたって歩道等の整備が国で進められていくことになっております。ご質問いただいております近鉄線との交差部でありますが、ガード下が狭い、それは大変問題があります。したがって、これを広げるのは大変な問題でございましたが、これにつきましてはようやく動き始めまして、まず柏原南口駅付近と高井田の近鉄大阪線のガード下付近の問題の2ヵ所につきましても、いずれも25号のすぐ横に大和川の堤防がございまして、人家が密集をしております。この中で新たに歩道を設置することは非常に困難でありますが、これはやはりやらなければ通らない、こういうことでございまして、この基本構想が作成されましたことによりまして、国、府それぞれに事業に着手をしていただくことになりました。 そこで、大阪国道事務所では、歩道を設置するための現地調査といたしまして、この2ヵ所のボーリング調査と測量を今月末までにして終わると、こんなふうに聞いております。進んでおるわけでありますが、今後、歩道設置をするための方法といたしまして、まず一つは、現在の橋台をそのままにいたしまして、後ろ側に歩道を設置する、つまりトンネルをつくる工法、さらにもう一つ考えられる方法といたしまして、橋台を新たに設置をいたしまして歩道幅を広げてしまう、こういう橋梁の工法の2つがあります。いずれも、国道事務所や近鉄や大和川河川事務所と段階的な協議を経ながら進められていくことになっております。したがって、本市といたしましては、この事業が着実に進んでいくようにできる限り協力をしてまいりたい、こんなふうに考えております。 6番であります。長瀬川の下の改修につきまして、アクアロードなのか、いきいき水路なのかと、こういうご質問であります。 現在の柏原が進めております上流はアクアロード、こういう名前を私どもはつけました。今度の方はいきいき水路、こういう名前をつけようと、こんなふうに思っておりますが、この水路につきましては、ご承知のように、上流は補助金その他の関係できれいになりました。下の方が若干残っておる、こういうことで、柏原八景ということで大変有名になってきておるわけでございますが、何とかこれの下の方につきましては、平成4年度に堂島町の公共下水道の水路に合わせて上流をしたわけでありますが、その下が残っております。したがって、今度平成16年度において行います長瀬川いきいき水路モデル事業につきましては、未整備となっておりました堂島橋より下、八尾までの間長さ約230メーターにつきましては、大阪府の中部農と緑の総合事務所--つまり大阪府でありますが--と本市の共同事業として行う整備事業であります。 その事業の内容につきましては、アクアロード、つまり上流の方と若干変わってまいります。これは主として府の方でやっていただき、府は国から補助金をいただく、そして市も協力する、こういう形になりますから、内容は若干変わってまいります。したがって、事業の内容につきましては、農業水路として安心して利用できる水路を確保するために、老朽化いたしております汚水路の壁面を補強することでありまして、あわせまして柏原、八尾、東大阪に連続的に潤いと安らぎに満ちた親水性のある環境を創造していこう、こういうことで府の方で重点的に考えていただきまして、したがって、現在の歩道の改良等々をいたしまして、今現在、さくは西側にはありますが、東側にはございません。したがって、今のさく等をもう少し立派なものにしていこうと、こういうことでございますから、上の方とは若干グレードが変わってまいる、こういうことでございます。 続きまして、玉手小学校に関連いたしましてエレベーター設置、他の学校にも設置する計画はあるか、こういうご質問であります。 玉手小学校のエレベーターにつきましては、昨年からもご質問を賜っておりまして、したがいまして、学校バリアフリー化と、こういうことを順次進めておるわけでありますが、現在までに身障者用トイレと階段の手すりはすべての小・中学校に設置をいたしまして、校舎棟への1階入り口のスロープもおおむね設置をいたします。 そこで、問題の玉手小学校でありますが、玉手小学校には、車いすの必要な肢体不自由児の障害のある児童が現在通学をいたしております。一方、これらにつきましては、費用がかかりまして、いろいろ国の方とも交渉をいたしまして、現在国庫補助金が整備されておりますけれども、この玉手小学校につきましては、国庫補助金を獲得することが内定をいたしました。したがって、今回玉手小学校にエレベーターを設置すると、こういうことであります。 工事内容といたしましては、障害者対応のエレベーターでございまして、しかし、1階から3階まで各階にとまれる、こういうエレベーターであります。工期は、6月から設計に入りまして、年内の完成を予定いたしております。 次に、市内の学校で肢体不自由児等々の生徒の数でございますが、5つの小学校に9名が在籍しておられます。そのうち自立歩行の困難な児童生徒は、3つの小学校で4名であります。この方々を重点的に考えております。したがって、既に設置をいたしております国分東小学校、柏原小学校、今度玉手小学校、これらにつきましては一応、先ほど申しました非常に困難な方につきましては対応ができた、こんなふうに思っております。 今後のことでございますが、各学校の児童の内容によりまして、さらにまた財政等々を考え合わせまして検討をしていきたい。一応これで現在までの目標は達成できると、こんなふうに思っております。 次は8番であります。家庭の教育機能総合支援モデル事業につきましてでございます。これは、平成16年度に、大阪府教育委員会の委託を受けまして小学校2校、すなわち国分小学校と柏原小学校、この2校を対象に調査研究を行うモデル事業であります。 最近、ご承知のように、新聞等々をにぎわせております子育てやしつけ等々に悩みを持つ親、中には過保護や過干渉、無責任な放任等々で問題になっております。そして最終的には児童虐待にまで及ぶ、こういうケースがございまして、家庭の新しい問題と、こんなふうになってきております。 このモデル事業では、教職の経験のある方2名の相談員と学生ボランティア2名で家庭教育サポートチームを構成いたしまして、家庭教育支援サポーターとして小学校に派遣をいたします。家庭教育支援サポーターは、校長、教員、教育委員会の指導主事と協働いたしまして相談をいたしまして、不登校、非行、いじめ等の困難な状況にある小学生の家庭を支援するため、訪問、相談、巡回指導、関係機関との連絡調整を行います。特に教職経験のある相談員の方は、保護者を支援することを中心に活動いたします。学生ボランティアの方は主として子どもの方を対象に、子どもの学校の送迎や一緒に勉強したり遊んだり、相談相手になるよと、こういうふうな活動をいたします。 この2校のモデルケースの初めての試みでありますが、この1年間の調査研究を通じて、支援が必要な家庭の教育機能向上のための具体的な支援のあり方について研究してまいりたい、こんなふうに考えておる次第であります。 続きまして、9番であります。児童生徒の安全対策につきまして、行政、学校、警察との連携はとれておるのか、こういうご質問であります。 平成13年6月の大阪教育大学池田小学校事件以後も、不審な者がいろいろ学校に侵入をいたしまして、問題も発生をいたしております。また、通学路等々の子どもの登下校時での問題もあります。最近では、熊取町で問題がありました。このようなことがまだ解決しておらない、こういうことでございまして、柏原市では、池田小学校の事件以後、府下でも一番早く、すべての小学校、幼稚園、保育所、中学校の門につきまして、新しい制度と申しますのか、カメラつきインターホンを設置いたしまして、暗証番号で入れる、そして来た人で暗証番号のわからん人は、職員室にすぐテレビカメラつきインターホンで顔が映る、こういう制度を採用したことはご承知のとおりであります。また、小学生全員に防犯ブザーを配布した。こういうこと等々でいち早く措置をしたわけでありますけれども、また、一般の青少年健全育成協議会がご相談を賜りまして、こども110番の家をモデルにつくっていただいております。 その後、学校と教育委員会、そして家庭、そして警察、こういう連携につきましていろいろ協議をしておるわけでございますけれども、学警連絡会、これを設置いたしまして、年3回程度実施をしております。この学警連絡会には、小・中学校の生徒指導担当教員と教育委員会、柏原警察の生活安全課が参加しておりまして、情報交換とさまざまな状況に応じた対応策を実行に移しております。 次に、大阪府警本部のご協力によりまして、セーフティーサポート隊、この警備員が2グループに別れして、登下校時の通学路周辺の警戒に当たっております。これは紺色のジャンバーを着ておりまして、背中に「大警協」、こういうことで2人走っていただいているのはご承知のとおりであります。また、昨年10月から、交番や駐在所の制服警官、巡回パトカーが学校門に立ち寄って、できる限り警戒をしていただく、こういうことで、各学校園の正門には、「警察官立寄り所」、こういう看板も設置をいたしております。 また、すべての学校園が危機管理マニュアルを作成されておりますが、マニュアルに基づく防犯訓練は、柏原警察の生活安全課の指導を受けて順次各学校で実演と申しますのか、指導・講習をしていただいております。児童生徒の安全にかかわる事件や情報については、必ず柏原警察から教育委員会に連絡をしてくれ、こういうことで教育委員会から各学校園に連絡するようになっておりまして、学校が休みの折にも、教育委員会を通じて校・園長に直接連絡できるホットライン、これを考えて設定をいたしております。 今後とも、教育委員会、学校、柏原警察との連携を一層密にいたしまして児童の安全対策に努めてまいりたい、こんなふうに考えております。 11番であります。病児・病後児保育事業につきまして、どこで行うのか、その内容について、こういうご質問であります。 さきの議会でもご答弁申し上げましたように、病児・病後児保育事業は、保育所に通っている児童などが病気回復期等で集団保育の困難な時期、あるいは就労等によって家庭で育児を行うことが難しい保護者にかわりまして、その児童を専用の保育室で一時的にお預かりをする事業でありまして、国や大阪府において、乳幼児健康支援一時預かり事業として子育て支援施策の重点事業の一つに掲げられておりまして、本市におきましても、平成15年3月に策定をいたしまして児童育成計画の中で、重要な施策として位置づけをいたしております。また、保育所の保護者からも強い要望をいただいております事業であります。 病児・病後児保育事業の実施場所として現在予定いたしておりますのは、国分本町3丁目で開業されております小児科医院の敷地内の建物約65平米でありますが、この建物を病児・病後児保育の専用室として改修をしていただきまして、看護師、保育士等を雇用の上、事業運営をお願いするものであります。利用定員は4名を予定いたしております。実施施設には、保育室、観察室及び調理室の設備を備えまして、病児・病後児保育を専門に担当する看護師や保育士を配置していただくことになっております。 平成16年度予算に計上しております事業運営にかかわる委託料及び施設整備補助金については、大阪府と協議をした結果、乳幼児健康支援一時預かり事業として国庫補助が採択されることになっております。 事業実施につきましては、施設改修後の平成16年度の中ごろを目指しておりますが、開設時間や利用時間、利用料等の詳細につきましては、今後十分協議をしながら決めていきたいと思っておりますので、よろしくご理解賜りますようにお願いを申し上げます。 13番、高等職業訓練促進給付金制度につきましてであります。 高等職業訓練促進給付金制度につきましては、母子家庭の自立促進及び就労支援対策として、平成15年4月に母子及び寡婦福祉法が改正され、施行されている施策の一つであります。 具体的に申し上げますと、母子家庭のお母さんが就労に有利な特定の資格を得るために養成機関において2年以上の就学を行う場合に、その就業期間の3分の1に当たる月数、つまり2年の方は8ヵ月、3年の方は1年を上限といたしまして、月額10万3,000円を支給するものであります。 法施行から1年を経て、本市での導入でありますが、この施策も乳幼児医療助成事業と同様に、府下で先進的な取り組みを行ったものであります。就労に結びつく特定の資格取得の間の生活支援とも言える制度でございまして、この就学によりまして安定した収入を得られ、自立されることを目的といたしております。今後とも、母子家庭のお母さんの積極的な活用を期待もいたしております。 続きまして、15番、大和川付替え300周年事業につきましてであります。記念事業の計画は決定されたのか、こういうことであります。 この記念事業等々につきましては、今年、10月13日ですか、つけかえ完了でございまして、それに近い17日を最大の目標として設定しておりますが、本市リビエールホールで、先ほど申しました国、府、関係市共同の大和川付替え300周年記念事業実行委員会の主催の記念式典を柏原市で開催していただくことになっております。式典の内容の詳細につきましては、その当日の内容については今後実行委員会で詰めていくと、こういうことであります。 その他実行委員会が主催あるいは共催する形の事業につきましては、まず5月下旬に、柏原市役所前の大和川河川敷を発着点とした「みずウォーク2004」を開催いたします。10月下旬には、本市と堺を会場として、「大和川サイクリング大会2004」を開催いたします。3番、5月から10月ごろにかけまして、実行委員会を構成する各市の会場で巡回パネル展をいたします。本市では6月に文化センターで、10月にリビエールホールで開催を予定しております。さらに記念誌の発行等々であります。これは実行委員会が主催をいたします事業であります。 さらに、関連事業といたしまして、済みましたが、先般の3月7日、大和川・石川クリーン作戦として、これはライオンズクラブが、柏原の発案となりまして、大阪、和歌山の全ライオンズクラブから動員されまして、かなりの人数が川、あるいは和歌山は海と、こういうことでキャンペーンをされました。さらに、3月14日の市民健康マラソン大会、4月11日の、これは民間の方のボランティアによりますところのアユの放流、これはことし五、六年目を迎えております。それから、4月下旬から5月上旬にかけての鯉のぼり、これは例年ありますけれども。それから、6月6日の環境フェア、8月7日の市民郷土まつりの河内音頭踊り大会は300周年記念、こういうことにしていきたいと思っております。 それから、本市独自の事業といたしまして、10月17日に、市役所前駐車場やリビエールホール等々で、今まで開催されておりますところの福祉ふれあいまつりとわくわくフェスタを基本といたしましていろんな事業を合わせまして、(仮称)大和川付替え300周年記念事業市民フェスタ、これを開催する予定であります。別に、11月4日(土曜日)に、これは柏羽藤3市の火災予防協会が主催いたしまして防災訓練、これは300周年記念と銘打ちまして、柏原中学を中心にやっていこうと、こんなふうに思っております。 別に、藤井寺では河内音頭の催しを計画されております。このようなことでございまして、これ以外にも、東大阪、八尾、柏原の3市によりますところの中河内広域行政推進協議会の主催で、旧大和川の田んぼからできた鴻池新田、ここでのお茶会、さらに3市のつけかえ関連史跡などの歴史探訪ツアー等々を計画いたしております。 今後、柏原市は、300周年記念実行柏原市民会議で連絡会をしていきたい、こんなふうに思っております。 それから、水辺環境につきまして、堤外民有地であります。現在3万2,000平米、約9,700坪、1万坪弱でありますが、これにつきまして用地買収が進んでおります。このたび、国の方も財政が非常に厳しゅうございまして、5年間でこれを買収すると。5年間といいますと、待ってもらっておるというようなことではいけませんので、いろいろ運動いたしまして、初めてこの大和川の堤外民有地の国分地区を、国におきまして緊急対策特別区間、こういう指定を最近決定されました。したがって、これを重点的にやっていこう、こういうことで、予算配分も、5年でなしにもう少し縮まるんじゃないか。しかし、買収は、私どもは今年度中にほぼやってしまいたい、こういう意欲を持っておりますので、柏原市の公社では問題があるということを議会でご指摘賜りましたので、大阪府の公社で買収をしてもらっておりまして、現在件数にいたしまして約8割の買収契約が終わっております。非常に残りが少なくなってまいりまして、これはできる限り早く買収を終わりたい、こんなふうに思いまして、市も大変応援をいたしております。 次に、16番でありますが、野外活動センターのその後の考えはと、こういうことであります。 中河内都市圏計画につきましては、いろいろ私どもは運動をしてまいりましたが、大阪府の財政事情によりまして中断あるいは没になってしまった、こういうことであります。私どもは、大阪府へのいろいろな毎年の要望につきましては、野外活動センターあるいはそれにかわるもの、こういうことで強く直接、議会の皆さん方と一緒に要望をいたしております。したがって、本市につきましても、いろんな調査活動その他をしておりますけれども、府の財政事情は非常に厳しゅうございまして、なかなかその見通しがしんどい、こういうことであります。 今後、地主さんの方も結束、団結しておられるようでございますので、これにつきましては何らかの形で促進をしていきたいと思っておりますが、今、その運動がややピッチが緩んでおる、こういうことも事実ではないかと思っております。今後、大阪府につきましては、先ほど申しました野外活動センターに限らず、森林のある里山、あるいは農業体験学習農園、あるいは宿泊施設等を備えたもの、こういうあらゆる面から東山の自然を生かした施設をと、こういう誘致運動を続けていきたい、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 終わります。 ○議長(笠井和憲君) 以上で一通りの答弁は終わりました。浦野議員、再質問ありませんか。 ◆13番(浦野かをる君) ちょっと質問が多うございますので、追って再質をさせていただきたいと思います。 整理番号1番につきましてですが、これは現状で、我が柏原市の場合、本年も17億円もの基金の取り崩しをして、もう2年もすると底をつくような厳しい財政の中で、初めからことしもこうして赤字財政を組んでいただいているわけですけれども、山西市長の場合は、初めに述べられておりますように、多くのプロジェクトを最少の経費で推進していただいているわけです。市長のそういった補助金確保のすばらしさというのは自他ともに認めるところでございますけれども、その点、市長としてのお考えをお伺いしたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) 国の言われる「三位一体」ですが、私は言うております。内閣がかわるたびに新語をつくられまして、そしてそれは、国の方が自分の都合のいいようなことを言いまして、地方に都合が悪い、こういう施策を国の方で勝手にと申しますのか、決められまして言われております。それは言葉から言いますと「三位一体」、日本語の「三位一体」という言葉は決して悪い言葉じゃございませんけれども、この三位一体は地方を苦しめるものであると私は思っておりますし、地方6団体こぞってそう思っております。 したがって、減額はされておりますが、配分するという配分がそのとおりされておらない、これは私ども地方にとっては大変な問題点であろうと思っております。各市大変厳しい財政でありますのに、より一層これによって追い打ちをかけられる。そして、国はいわゆる地方にいろんなことで再配分を、これは先ほど申しましたように、1万7,000万円減らされまして、1億3,000万円近くが新しくふえております。これだけでも4,000万円もどうなっているんやと、これはどうしてくれるんやと、私どもはこれからも詰めていかなければいけませんし、まして、国の苦しいこともわかりますけれども、国の苦しいのは赤字債権団体にならないわけでございまして、国債を発行してそれで終わる。私どもは赤字債権団体になるという瀬戸際がございます。したがって限度がございますので、今の三位一体につきましては、日本語としてはいいんでありますが、その制度は一方的であると私どもは思っておりますので、これの補てん、あるいは政府の言われる税財政の再配分の配分の方をもっとしていただかんことには、地方はすべて県、市、町村を問わず大変ピンチにあると、こんなふうに思っておりますので、今後より一層運動をしていきたいなと思っております。 ◆13番(浦野かをる君) 先ほどの説明でも7億6,000万円の減、まして市税も100億を切り、90億そこそこになっております。非常に厳しい。その中で、いろいろ工夫をしながら財源確保をしていただいているわけですが、こういうことでは、いろんな事業を計画していただいても、実行していただくのに大変だなというのが身にしみてまいります。まして赤字債権団体にでもなろうものなら、とてもやっていけないというのが現状でございますので、市長さんとして、市長会にもしっかりと呼びかけていただいているのかどうか、その点についてお願いいたします。 ◎市長(山西敏一君) これにつきましては、大阪府の市長会はもちろんでありますが、全国あるいは近畿等々でかなり運動をしております。昨年も、市長会ではかつてない、市長が白たすきをかけて全員がやるということは初めてでありましたが、そういう意気込みでやっております。しかし、私どもの運動は届いておるのかおらんのか。届いておらないことはないんでありますが、先ほど申し上げましたように、大きな数字がことしの予算であらわれてきております。今後とも一層これらにつきましては、本当の三位一体、これを名実ともに実行してもらうよう、そして私どものピンチを訴えていきたいなと。より一層ことしは覚悟してかからなければならんなと思っております。 ◆13番(浦野かをる君) 山西市長のことでございますので、その点は抜かりなくやっていただけると思いますが、何せ苦しいところでございますので、今後ともよろしくお願いをしておきます。 それでは、整理番号2番につきまして、今の市長さんの答弁によりますと、再開発事業のいわゆる管理処分計画の認可がきょう付でおりたということでございますけれども、特定建築者も募集されて、いよいよビル工事の準備が整うわけですね。そういった中で、地権者の生活再建を考えていただくことが大前提であると思いますが、残る事業用地の確保を早く進めていただきますことを強くお願いをしておきたいと思います。 それと、先ほどの説明の中でも、関連事業と申しましょうか、JR柏原駅の自由通路と橋上駅舎整備について、自由通路の東側出入り口の形態について地元要望が出ておりますけれども、その辺についてお聞きしたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) 駅舎は地上2駅を統合いたしまして、駅が上へ上がってくると、こういうことで、もちろん駅としては、JRとしては合理化できるわけでありますし、また私どももよくなると。そして、自由通路はもっと広くしまして通りやすいようにしていこう、こういうことで進んでおります。 先般、実は東側の入り口のことにつきまして、地元商店街あるいは町会の方からご要望を賜りました。したがいまして、私ども、それから以後、早速いろんなことで、それにかわる改良案はないものかと、こんなことで考えております。問題点は、西の方は非常に広い敷地があり、東の方は、後からできた駅でありますから道が非常に狭く、したがって駅前広場はないと、こういうことであります。 しかし、それも、いろんなことで何とか便利にするために、ご案内のように、今の計画では、今の道路よりももっと狭めまして、最小限度ぎりぎりまで道を狭くしてしまいまして、そこを利用いたしまして上り下りの階段とエスカレーターをつくらねばならない、そうしなければつかない、こういう現況であります。したがって、それは、鉄道の上でなしに、鉄道よりも東側でございますね、そこで上がったりおりたりする、こういう場所がない。ないけれども、やらないとしようがない。こういうことで、非常に場所的な制限があります。 そこで、ご要望いただきましたのは、階段は北の方から来て上がっていきますが、初めの計画は、エスカレーターは道からぐるっと、言いますと、ちょっと道が奥へ入りまして、そこからぐるっと回ってエスカレーターで上っていく、これは非常に不便である、できれば北から来てすっと上へ上がっていくようにしてほしい、こういうご要望でありました。 地元の方もみずからいろいろ勉強されまして、設計図も書いてこられましたが、問題点があります。一つは、敷地が非常に狭い、こういうことと、何とかその範囲内で広く上がっていかなければいかんということで、やむを得ず、道幅を狭めるわけにいきませんから、7メーターそのままで確保いたしますが、それをぎりぎりまでに、今現在の駅舎の線路際は11メーターほど北へ行きます。そして、東側の方は8メーターほど北へ行きます。それほど道が狭くなってしまう。そういうことで、これ以上狭めますと、今度は道としての機能がない。これでも、あそこへ行きまして、今度は車をターンするのに非常に困るぐらいのところまで道が狭くなって、駅を広くしなければ、階段がつけられない、こういう一つの問題点があります。したがって、十二分な計画はできないと思っております。 しかし、現在の場所を何とか広げないで、現在の現況でやっていこうと、こういうことでいろいろ、私ども自身も何回も自分で行ったり、自分で書いたり、そして担当者と相談したり、そして、これは平面図で書きますとわかりにくいので、平面図を書いて立体的にと箱をつくりまして、そういういろんなことをやりまして、いろいろ考えております。 したがって、何とかエスカレーターを、全面的に北から南というのは物理的に難しい面もあります。しかし、今までの形につきましてはやや利用しにくい面もなきにしもあらず、こういうことで、いろんな改良案を何案かつくりまして、そして新しい計画でやや広くする、便利なもの、こういうことで現在詰めておりますので、その点につきましてはまたご報告申し上げ、また地元から来られました方にもいずれ報告と返事はいたしますと、こういうことになっておりますので、その成案を詰めていきたい。そして、何とか便利に、北から来ても、あるいは東から来ても利用しやすい形に改良していくつもりであります。
    ◆13番(浦野かをる君) 本当に狭いスペースの中でつくっていただくという形もあろうかと思いますが、どうぞ市民の皆さんが利用しやすく便利で、せっかく便利にしていただくんですから、後々になって修繕をできるものではございませんので、ようくご配慮をいただきますことをお願いを申し上げ、また、こうして地元の皆さんから要望があるということは、西口の駅前再開発ということは、すなわち柏原市全体の、市長がいつも駅前がよくなれば柏原全体がよくなるんだとおっしゃいますように、東口の駅前の方もせめてきれいにしていただきますことを、よろしく要望をしておきます。 それから、整理番号3番でございますけれども、図面を見まして、やっていただけるんだというときは、本当にうれしく思いました。私は毎日あそこを通ってここへ寄せていただきます。あの辺は非常に危ないところでございますので、いろんなご苦労もあろうかと思いますが、あの道をつくっていただきますと、本当に安全で安心のまちづくりの一つの道路だと思っておりますので、ぜひとも一日も早い完成の方をよろしくお願いをしておきます。 それでは、整理番号4番でございますけれども、これも本当に長年の夢をかなえていただく。どこの人に聞きましても、柏原市に行ったらほんまに道路が悪いなあという言葉を聞くところでございますけれども、今回、本郷橋から国分7丁目までの道に歩道設置をしていただけるということで、ありがたいなあというふうに感じておりますし、一番気になっておりました柏原南口駅のガード下、また高井田のあのガード下に歩道を設置していただける、ありがたいなあということで大変うれしく思っております。いろいろと相手もあったり大変だろうと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。 それも安全で安心のまちづくりの道路整備ということで喜んでおりますが、今回、交通バリアフリーの諮問と申しましょうか、大阪教育大学の教授やとか、また教育大の学生の方のいわゆる産・官・学連携で大変功績があったということも聞いておりますが、その点につきましてよろしくお願いいたします。 ◎市長(山西敏一君) 国道の改修につきましては、我が柏原市もそうでありますが、大阪府下の市がそれぞれ運動をいたしております。が、国も財政の都合がございまして、なかなかやっていただけない、そして問題点ができてくる、こういうことであります。しかし、私どもは別な角度から、交通バリアフリー、こういう形で、大阪教育大学の二文字教授、これは有名な方でございまして、海外でもいろんなことで活躍されております。交通バリアフリーの権威者でもあります。この権威者を中心といたしまして、市民で有識者によりますところの委員会をつくりまして、一定の答申をいただきました。そして、それを完成いたしました。 それと前後いたしまして、二文字教授の二文字教室というのが大阪教育大学にあります。それを何とか活用あるいは協力いただけないかと、こういうこであります。やはり私どもの町は、教育大学、あるいは福祉科学大学もございますけれども、それを利用する。そして、その方々のご協力をいただくことも大事であろうし、国の政策が産・官・学の奨励をいたしております。その奨励をする波に乗って、何とか二文字教授だけでなしに学生たちにも応援していただこう、こういうことをお願い申し上げまして、幸いにいたしまして二文字教室の学生は大変熱心でありまして、昨年の夏の7月中ごろから8月末で一月半ほど、夏休みを返上いたしまして、大変多くの学生が夏休みを返上して真っ黒けになりまして、柏原全体を回ってくれまして、二文字教授の指導でやってくれました。本当にありがたいなあと思って私は感激したんでありますが、その学生がいろいろこつこつ歩いたことがその答申にも出てまいりまして、これは国の方でも問題になりました。先生だけでなしに、学生がやった、こういうことを非常に評価していただきました。したがって、大阪国道事務所に対しまして国から、産・官・学の連携を柏原がやっておるから応援せよと、こういう指令が行ったと聞いております。 したがって、大阪国道事務所には、平成15年度の3月末まででありますが、平成15年度で大阪国道事務所の中の5ヵ所の国道を改良せよという命令が出まして、決定されました。その中の3ヵ所が柏原であったと、こういう特異な現象であります。それで今、それに着手をしていただきましたし、また、それから引き続きいろんなことにつきまして、産・官・学の連携のところで、いろんなことでこの特典を利用して経路を改修していただこう、こういうことで、早速その効果はあらわれたと思っております。 ◆13番(浦野かをる君) 柏原は教育と文化の町ということで、本当に教育大が来てよかったんだなあと、この話を聞きますと、やはり教育大が来てよかったんだなあというふうにとらえております。 それと、今回初めて道路道路側にエレベーターの設置をされる国分駅東側のところというのは、場所はどこですか。 ◎市長(山西敏一君) 国分の駅の方は、これまた先駆けてしたんでありますが、駅の東側、渡ったところですね、「みとや」さんという3階のビルがございます。その角に階段が2つあります。その一つの階段を改修いたしまして、そちら側に国道エレベーターを初めて、大阪国道事務所としてつけていただく、こういうことに今なったわけであります。 ◆13番(浦野かをる君) 国道事務所で初めての設置ということで、珍しいことでもありますし、大変よいことだと思います。うれしい整備のことだけに、一日も早く完成に向けて、どうぞご努力いただきますことをお願いをいたしておきます。 整理番号6番なんですが、これを聞かせていただいて、やはりいきいき水路であるということです。しかし、私もやはり地元の方に住んでおりますので、整備をしていただけるということはよかったなあと思っておるんですが、これ、歩きますと、アクアロードといきいき水路というのは情緒が全然違うんですね。私としては、やっぱり川の下の方の川辺を見ておりますと、アクアロードの場合は何か情緒があっていいなあというふうに思っておりますので、でき得ることならアクアロードのように、柏原の部分だけでもずうっと通してやっていただけたらありがたいのになあと。予算でそうはいかんねんとおっしゃるかもわかりませんが、念願としては、アクアロードとしてやっていただけたらありがたいというふうに思っております。 それと、あの道は今、街灯がございません。直していただきますことをきっかけとして、市労協の方からも、ちょうど私たちが会議に寄せていただきましたときにも、あの辺は暗いんで何とかなりませんかということを聞いております。非常に暗いところだけに、今回で設置をしていただけるのかどうか、お願いしたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) あの道につきましては、浦野議員も近くでご承知のように、今、大変アクアロードはよくなりました。八尾の方も今度負けんようにしてくれております。真ん中が残りますので、これはきれいにしなければいかん、こういうことになっておりまして、今お話のように、私はあれを柏原八尾ジョギングロードと、八尾の人が柏原、柏原の人が八尾と、非常に多くの人が、夜、私も時々歩くんでおりますが、来ております。ただ、今の堂島橋から下は若干グレードが落ちております。これをやっぱりよくするということだけでなしに、暗いというのは問題点であります。したがって、そこには7ヵ所防犯灯を新しく設置すると、こういうことで明るさにつきましても改善していきたい、こんなふうに思っております。 ◆13番(浦野かをる君) ありがとうございます。本当に暗うございますので、私のおばもあの溝にはまって亡くなっておりまして、非常に気にしているところでございますので、ありがたいことだなあと思いますので、よろしくお願いをしておきます。柏原の部分はこれで完成するというふうにとらえていいわけですね。どうぞよろしくお願いをしておきます。 それでは、整理番号8番、これは本当にプライバシーの問題もあると思うんです。それで、今回2校で初めて先生のOBとか学生でやっていただけるということですけれども、この辺でうまくこういうことができれば、ありがたいことだと思います。本当に成功すれば、1年ということじゃなくして、また続けていただけるようにお願いができたら一番いいなと思っておりますので、よろしくお願いをしておきます。 それから、整理番号9番なんですが、こども110番の家ということの説明もあったんですけれども、ことし、学校の方でも学校安全モニター員制度を5月末からつくっていただけるということを聞いております。この前、健全育成会の方に行きますと、委員さんを今調べて、近所の学校の近くでそういう方がなってくれはったら一番ありがたいんですがということも聞いておりますが、このようにいろいろとご配慮をいただいているわけですけれども、先般の太平寺のときの事件がありましたが、そのときに、近隣の小学校に流れたうわさというのは、本当にいろいろと尾びれに尾びれがつきまして、学校で待機をさせた学校、また帰ってしまっていた学校、そして時間を待って先生が誘導しながら帰った学校があったという、この近辺3校に私が直接お聞きしましたら、そういうお話も聞いております。 本当に今、安全なまちづくり条例をつくっていただいて、いろんな形で活躍はしていただいているんですが、やはり児童生徒の安全ということを考えますと、こういう連携だけはしっかりととっていただかなければだめだと思うんですが、太平寺の事件のいわゆる反省というんですか、その辺の対策について少しお聞きしたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) ご案内のように、2月4日に太平寺のさい銭どろぼうの問題がありました。私どもは後から聞いたんでありますが、警察の方へ、やはりこのようなことは即連絡してほしい、こういうことを申し上げました。警察の方としては、大人同士であるし、比較的軽く済んだのでと、こういうことで報告がおくれました。しかし、私どもは、その近くに小学校もある、そして人身が動揺して多く尾びれがつきますと大変問題である、こういうことの方が、非常に連絡網が問題であると、こういうことでお願いを申し上げまして、今後は速やかに、そういうようなことがあったら即連絡してほしい、これはお願いしておきまして、これからも十分その連携をとっていきたい、こんなふうに思っております。 ◆13番(浦野かをる君) よろしくお願いをいたします。 整理番号11番の病児・病後児保育の件なんですが、これは1ヵ所で今始めていただいていると。この制度は地域的なものがありますので、でき得ることなら、また国分、また柏原方面という形でつくっていただいたら、予算がつく形もあるとは思いますけれども、ぜひともその点につきましても考慮をしていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 それから、整理番号13、高等職業訓練促進給付金制度、これは母子家庭で仕事を探している方、必要な方に、人数も限られたことですので、ぜひともしっかりと勉強して私たちの将来の生活設計を立てるんだという方を選んでいただきますことを、よろしくお願いをいたします。 それから、整理番号15番の件なんですが、まず、記念事業の計画はできたかということをお尋ねしておりました。昨年の12月にも、私は大和川のつけかえのことでお尋ねをしておるんですが、今回改めてお尋ねしました一つは、市長さんとして、記念事業の副会長さんとして、これをどのように考えていらっしゃるのか、例えば今もお聞きしておりますと、冠事業とかいろんな形のイベントばっかりに終わらんと、300周年というものを後世に残せるような何かを考えていらっしゃるのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) やはりご指摘の大変住民運動の難しいときに、住民運動の先駆者は約50年かかってこれの運動をなし遂げた。もしこれをなし遂げておられなかったら、大阪平野はたびたび水がつくでありましょうし、記録では、戦国時代に1万人を超えると書いてありましたが、本当にそうかなと思ってびっくりしておるんでありますが、さらにまたさかのぼること奈良時代に、和気清麻呂公が紀元788年に工事をされた。こんなことが一挙に解消したのが大和川のつけかえであろうと。しかし、問題点は下流にもいろんなことがいまだに残っておりますけれども、しかし、災害に対しては大変よい工事であったと思っております。 したがって、私どもの先人の残されました偉業、そして事業実績を私どもも高く評価しながら、新しい時代、現在の時代は、それを次の時代に受け継いでいく責務があろうと思っております。その責務というのは、やっぱりまず環境を保全する、水質をまずよくする、こういうことであろうと思っておりますし、これが最近では、ライオンズクラブとか、あるいは多くの人を動員してもらっておりますし、続けていただけるようでありますし、また、ある柏原におられた方が、アユがすみつくまで、私の財力が続く限りアユを放流するんだと、1万五、六千匹のアユを放流していただく。今度は、来年はそれを合体していこうと思っております。 こういうこと等々、さらに上流の奈良県側等々も、私どもはこれを認識をいたしまして、次の時代に伝えていこうと思っております。したがって、この際、いろんな行事をやりますが、例えばパネル展とか歴史ウォークとか、そういうことを主として組んでおるんでありますが、記念誌もつくりましてそれを残しますとともに、今後後世にこの川を守らなければ先人に対して相済まんのじゃないかと、こんなふうにまで考えております。したがって、今後川を守る気持ちを、この事業によりまして改めて喚起したい、こんなふうに思っておるわけであります。 ◆13番(浦野かをる君) 250年のときには、あの築留のところに記念碑を建てられたり、そしてまた中甚兵衛像を建てられたといった形で、いつ皆さんが訪れましても、ああ、これが大和川のつけかえの記念のあれやなという感覚が残っておると思うんです。250年で残ったんですから、300年、やはりせっかく山西市長、こうして長年市長をやっていただいております、ぜひとも何か記念のものを残していただきたいというふうに考えておりますので、これからよろしくお願いしておきたいと思います。 それから、後段でお伺いをいたしました堤外民有地。今市長もおっしゃいましたように、本当に大和川を守っていくのは上流からと、いつもお話がございます。今ここに我々生存している者として、やはりこれからの柏原の水が、大和川がきれいに、母なる川大和川としていつまでも存在してもらうためにも、こうして堤外民有地の方できれいな水辺空間もつくっていただけるということで喜んでおります。こうして進捗状況も非常に進んで、いろんな予算をとっていただいたということでございますが、これから一日も早くあの堤外民有地の完成ができますようご努力をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしておきます。 次は、一番最後になります16番の広域行政の第3次中河内都市圏の問題なんですが、さきにも質問をさせていただきました。市長さんの説明を聞いておったんですが、私たちがとらえておるところによりますと、いわゆる広域圏問題は、東大阪は救急救命センター、そして八尾は竜華の再開発、また柏原市は青少年野外活動センターといった形で、ちょうど10年前ですか、私たちがこうして議会に入れていただきましたときに、青少年野外活動センターの特別委員会もございました。その当時は本当に燃えて、青少年野外活動センターができるものと思っておりましたが、今は全然その辺の話が出てこないんですね。すっかり消えてしまいました。その点について、市長さんは、いろんなところに計画をしながらやっているんだというお話でございますけれども、言葉の中に、自主性を尊重しつつ、連携を図り、今後の都市圏の関係、また事業を続けていくと。そうすると、この事業はどうなるのか、もう一度その辺についてお伺いいたします。 ◎市長(山西敏一君) 広域圏の中で東大阪、八尾の方と一緒にやっておりました柏原の野外活動センターが立ち消えになってしまっております。したがいまして、もちろん広域圏でも、さらに柏原は柏原なりに運動をしなければ、八尾、東大阪はそれほど真剣に運動をしてくれないだろうと思っております。したがって、柏原が運動していこうと、こういうことでやっぱり責任があるわけであります。しかし、ご承知のように、市が直接あそこを買収してどうこうというのは、今の財政状況はピンチでありますから、したがって難しい。したがって、今までのように何とか府の方でお願いしたい。 府の方でお願いをしたいというんでありますが、もともとはやっぱり府の作戦といたしましても、当時府会議員さんがいろいろやっていただきまして、また国会議員さんにも相談をしたんでありますが、やはり府単独事業としてでなしに、府は国から補助金をいただく事業、そういうことで府の方も出発すべきであったんじゃないかと、こんなことを今思っております。そうすると、例えば府は財政が厳しいのに、ほかで今までやってくれなかった大きな東西線、大県本郷線も、府がピンチであるのにやってくれておる。これは国の補助があって、国の補助事業だからやらなければいかんと。府の単独事業じゃなしに、私どもは何か国の補助事業として考えていただきたいと、こんなことを申したことを今覚えております。 したがって、国のてこ入れがあって、そして府の事業としてできるんじゃないかと。もちろん市単独ではできそうにありませんし、府単独でもなかなか難しい。したがって、国が補助制度として応援をし支援する制度、それの形の中で見出すべきであろう、こんなふうに思っておるわけであります。今後とも、柏原は一生懸命そのような方向に運動をしてまいりたいと思っております。 ◆13番(浦野かをる君) これですね、市長さんのことですから、抜け目はないというふうに思っております。ただ、柏原市の野外活動センターが今は消えてしまったんだということを--大阪府なんかでも、中河内圏の問題、これは3市でそれぞれの事情が、救急救命センターにしろ、例えば東大阪が土地を持っていた、また八尾にしましても、独自でいろいろとやっているんだという形があるというふうには思いますけれども、柏原の青少年野外活動センターが消えたことは事実でございます。やはり大阪府に対して、また国に対して、市長さんとして、やはり柏原ではこういうことをぜひとも今度の広域圏では優先してほしいんやということを要望していただけるかどうか、お願いします。 ◎市長(山西敏一君) 今までも要望しております。かつて中川知事で、岸知事のときに、これを何とかやろう、こういうことで直接お声がかりがあった、知事、責任者そのものが言うておられた、それを何とか実行してほしいと、これは言うております。非常にその点については力説しております。したがって、もちろん当時の府会議員さんも大変頑張っていただきまして、やっていただきました。しかし、それが、財政がピンチになってしまって消えてしまったと。大変私は残念に思っております。その辺のポイントは、一生懸命運動するとともに、何とか国の方からのてこ入れが入るような形、これも考えてもらわなければ、府単独ではなかなかできる状態ではないですと、こんなことを私は言うております。したがって、それもあわせまして、その辺のポイントで一生懸命より一層に頑張っていきたいと思っております。 ◆13番(浦野かをる君) 広域圏の問題、これこそ本当に三位一体の問題ではないかなというふうにとらえております。市長のことですから、いつもいろいろと考えながら、いろいろと実現をしていただいていることもよくわかっておりますが、やはり一番厳しいときこそ市長の手腕と申しましょうか、それを発揮していただきまして、柏原がいつまでも皆さんに安全で安心で、柏原に住んでよかったなあという町にしていただきますようご努力いただきますことをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(笠井和憲君) 以上で市民党代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。 △休憩 午前11時20分 △再開 午後0時50分 ○議長(笠井和憲君) これより本会議を再開いたします。 午前中に引き続き、市政運営方針に対する質問を行います。日本共産党を代表して桝谷政則議員、質問願います。   〔18番 桝谷政則君 登壇〕(拍手) ◆18番(桝谷政則君) 日本共産党議員団の桝谷政則です。私は、ただいまから市長の市政運営方針に対して、日本共産党を代表して質問を行わせていただきます。最後までのご清聴をよろしくお願いをいたします。 まず最初は、政府の「三位一体の改革」路線による地方自治体と地方財政への圧迫、また税収減などの市財政状況に対して、どのようにして地方自治が輝く、暮らし支え、福祉・教育などの拡充の市政、財政運営を行っていく考えなのかを伺います。 2つ目として、市長は、いろいろ「21世紀を展望して」として、まちづくりについて施策を述べられておりますが、私は特に産業と文化の息づくまちづくりにテーマを絞って、市長のポリシーというか、今後のビジョンを伺いたいと思います。誠意のあるご答弁をお願いをいたしまして、1回目の質問といたします。 ○議長(笠井和憲君) 日本共産党代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔市長 山西敏一君 登壇〕 ◎市長(山西敏一君) 日本共産党代表の桝谷議員さんのご質問に、17番、18番をお答えさせていただきます。 まず、17番の問題でありますが、政府の言う三位一体の改革路線による地方自治、そして地方財政、そして柏原市への圧迫、さらに税収減などから大変市財政状況が厳しいけれども、今後暮らしを守り、福祉・教育など市政運営をどういうふうに行っていくのかと、こういうご質問であります。 これにつきましては、けさほどもお答え申し上げましたように、新しく「三位一体の改革」、こういう新語をつくられまして、そしてそれによりまして地方の独自性を守り、そして地方の財源をまた再配分する、こういううたい文句でありますが、現実、中身は私どもが心配いたしておりましたより以上に大変厳しいものでございまして、さらにまた政府中心の方策でございまして、これは日本の政治がそうなっておるのか、中央政治がそうなっておるのか、いろいろ問題点があろうかと思いますけれども、大変な問題を抱えております。それでなくても大変厳しい地方財政、本年度はより以上に厳しくなってきた、こんなふうに考えております。 財政計画につきましては、財源不足を補う意味で、地方交付税と臨時財政対策債を合わせまして前年度比マイナス12%、総額2兆9,000億円、こういう大幅な政府での計画であります。したがって、国庫補助金につきましては、今年度でも1兆円規模の廃止・縮減、こういうことであります。したがって、柏原市につきましては、本市の財政状況につきましては、けさほど申し上げましたように、差し引き、トータルをいたしまして7億5,700万円、こういう財源が政府の三位一体の改革によりまして昨年より減収、こういう予算を組んでおるわけであります。したがいまして、今までより以上に厳しい財政を今年度は強いられております。 しかし、市民に直結をいたしますところの福祉・教育等々につきましては、これは後退するわけにはいきませんし、まして今までから計画いたしております事業もございます。したがいまして、厳しい台所でございますが、何とか今までの財政調整基金等々の積立金をやむを得ず取り崩しての厳しい切り抜け策であります。これとても、これからあと残りに限りがございます。したがいまして、どの程度までもちこたえられるのか、大変心寂しい感じがいたしますが、これからも市議会の皆さん方のご指導を賜りながら厳しい財政を乗り越えていく、こういう考えでもありまして、さらに来年度に向けましては、まず庁内で、今後の行政改革を推進するために重点的にどのようにしたらいいのか、こういうこと等で、市の職員でチームをつくりまして、私どもが考えておりますのは企画情報政策室が中心でありますが、そして各部長、関係者に出ていただきまして、今から来年度の予算編成につきましての編成方針等々を厳しく考え直していく、こういうことを考えております。 今後、重点的配分でこれから事業を執行するわけでありますが、けさほどもお話をいたしておりましたように限りある財政でありますから、したがって、政府の厳しくなりつつありますところの補助金等々につきましても、柏原市のプラスになるものは、あらゆる英知を絞りまして、職員一同工夫をいたしまして努力し、国の財源をできる限り獲得していく。さらに残ります市の単費、これをできる限り起債に振り向けまして、長期にそれを分解していく、こういうこと等々と、効率的配分をしながら今後とも柏原市の財政を守っていきたい、こんなふうに考えておりますので、よろしくご指導方につきましてもお願い申し上げる次第であります。 次は、18番の問題であります。産業と文化のまちづくり、新しい世紀を展望した今後の産業と文化のまちづくりについて考えはどうかと、こういうご指摘であります。 21世紀初頭の本市のまちづくりの基本は、多くの市民の皆さんのご意見を集約いたしまして策定をいたしました第3次柏原市総合計画があります。この計画を進めるためには、常に私自身も努力するとともに、市民本位を基本とする市政運営方針で、これからも市職員、議会、そしてさらに多くの市民のご協力を賜りながら前進をしていきたい、こんなふうに考えておるわけであります。 さらに、21世紀初頭、新しい次の時代に対しての引き継ぎでありますけれども、たまたまここ数年来、大変厳しい財政を迎えておりますけれども、産業・経済界全体に大変厳しい不況の波が襲っておりまして、それをいつ脱出できるかわかり得ない、こういう難しいことであります。したがいまして、柏原市の厳しい財政で産業を支えるというのは非常に難しいことでありますが、幸いにいたしまして、商工業、産業全般につきましては、商工会を中心といたしまして、これまでも連携を図りながらこれを支援していく、こういうことでありますけれども、幸いにいたしまして産・官・学--最近は産・学・官、こんなふうに言われておりますけれども、これを私どもは、大阪教育大学、さらにもう一つ、関西福祉科学大学がございますけれども、何とかそれらの力を合わせながら、こういうことで、まず商工会を通じまして、インターネットでありますが、バーチャル産業団地、こういう名前で申しまして、インターネットで各産業、柏原市内の地場産業のPRをいたしまして、これにつきましては大変好評でありまして、今までにトータルで約2万件ぐらいのアクセスがあったんじゃないか、こんなふうに聞いておるわけであります。 今後、これも既にお答えをいたしましたが、海外版の中国語、それから英語版、これをつくるのを、大阪教育大学、特に大阪教育大学の教授だけでなしに、学生さんにもご指導を賜りながら、ホームページを新しく書きかえをしていこう、こういうことで、ことしはその作業を進めております。 また、別に、消費者のニーズに対応できるように、これからも地場産業、地元商店街の振興策といたしまして、プレミアつき商品券は数年前から実施をしておりまして、好評でありますが、これらの内容あるいは総額、そしてプレミアつき商品券の額等々をこれからも相談しながら、今後ともそれを有効に生かしていきたい、こんなふうにも考えておるわけであります。 あわせまして、産業に入ると思いますけれども、農業についてでございますが、地産地消の促進と、これからブドウ等々につきましては観光的な要素もありますので、でき得る限りこれをPRしていきたい、こんなふうに思っておりますし、さらにそれを支援する地域面から、農道、すなわち奥山農道その他の農道、水路等々につきましても、今後とも支援をしてそれの整備に努めていきたいと思っておりますし、これも毎年定期的になってきておりますところの、ハイキングを兼ねまして、高井田駅から出発するときが多いんでありますが、歴史ウォーク、そして地場のブドウ等々で、横尾を中心にいたしまして、地元産業のPRをいたしております。これも定着してまいりましたし、また一昨年からは、教育大学の先生、学生も来ていただきまして、これも大変力を入れてもらっておりますし、大変楽しい雰囲気として本市に定着してきたんじゃないかと、こんなふうに考えておるわけであります。 あわせまして、ご指摘の教育と文化の問題でございますけれども、学校、家庭、地域社会の連携を図りながら、教育・文化を進めてまいりたいと思っておりますし、義務教育だけでなしに、地域と学校、そして学校も地域にお使いをいただく開かれた学校と、こういうことで進めておるわけでありますけれども、今後とも、市民一般の文化活動は文化センターを中心に、幸いにいたしまして講座という形で、初心者ででき得る限りの講座を集めていく。これは市が担当する。初心者が集まったのを講座と呼んでおりますが、2年目からは各それぞれの先生にお任せして自主的にやっていただく、これをクラブ、こういう形で今後とも進めていきたい、こんなふうに思っておるわけであります。 あわせまして、今後、市民の文化だけでなしにスポーツ面につきましても、各小学校、特に中学校でのクラブ活動は、柏原市の場合は、先生のご理解を得まして熱心なクラブがあります。つまり、府下でも大変優秀な成績を残しておるクラブがございますが、それらを中心にスポーツ、あるいは文化面におきましても、大阪府下でも、全国的にも名前の知れておる一般の青少年の文化活動がございます。これらもひとつ広げていきたいなあと思っております。 あわせましてもう一つは、図書館は大変厳しい財政ではございますが、今年着工すると。これにつきましても、用地買収をいたしますと補助金がつかないし、大変な市の持ち出しになりますから、柏原版と申しますのか、工夫をいたしまして借地でお願いをし、ご理解を賜り、図書館を着工していこうと思っております。 今後とも、柏原市の特色を生かしながら、厳しい財政を工夫をしながら運営を進めていくつもりでございますので、よろしくご指導を賜りますようにお願いをいたしまして、答弁といたします。ありがとうございました。 ○議長(笠井和憲君) 以上で一通りの答弁は終わりました。桝谷議員、再質問はありませんか。 ◆18番(桝谷政則君) まず、私は、一番最初のところでは、主にこれからの財政運営全般についてどうしていくのかということで、市長と議論をしていきたいと考えております。よろしくお願いをいたします。 まず、小泉内閣が進めてきております三位一体の改革についてでありますけれども、もう一度確認をしておきたいと思っております。この内容は、柏原市への影響としましては、地方交付税の減額がざっと7億2,000万円ということですね。それから、税源移譲ということで、所得譲与税という名目で確かに1億3,000万円ほど入ってくるわけでありますけれども、国庫補助負担金と申しております、よく補助金、補助金と略して言っているわけでありますけれども、実際にはこれでは1億7,000万円ほどの減になると。差は3,850万円ということですね。先ほどもご答弁があったように、総額で約7億6,000万円ほど、平成16年度、2004年度には国からのお金が減額をされておりてこないということです。 従来ですと、減税が行われて、その分が地方自治体に影響が出たということで、その補てんは国がほぼやってくれていました。臨時特例債というような形で地方へおろすというようなことも行われておりましたけれども、これもそのとおりやらない、全額やらないということになってきていますし、以前は、補助金等でも、一般財源化すると言われていた分は、いわゆる地方交付税の中へ盛り込んで一般財源化措置されていたというようなこともあるんですけれども、今回はそういうことでもないということなんですね。 ですから、いち早くこういう事態には、県知事などは、この発表があった以降、すぐに物すごい反対と批判の声を上げています。私は、「三位一体の改革」ではなく、「三位一体の財源削減」だと、こういうふうに考えているわけです。市長は答弁の中で、三位一体は地方を苦しめるものだとおっしゃいましたけれども、こうした国から地方自治体への財政カットに対しては、断乎けしからんということで市長は考えておられるんだろうと思うんですけれども、再度その認識をお伺いをいたします。 ◎市長(山西敏一君) けさほども申しましたように、政府がかわれば新語が生まれると。その新語は、自分たちの国の都合のいいように、それをうまくカモフラージュするための新語じゃないかと、これは私が思っております。いつも言うております。今回の三位一体、「三位一体」という日本語は悪い言葉ではございません。やっておることは、全く政府が一方的に、政府の厳しい財政から補助金削減等々の目的で、そしてそれを目的として税財政配分がありましたけれども、非常に少ない。それだけで差し引き4,000万円、その他の交付税、特別交付税、それから今言われました臨時財政対策債、これらの削減等々で、これは一方的に決められておる。これらのことについて、我々がその決められる過程に全く入ることすらできない、これが日本の政府あるいは日本の政治の実態じゃないか、こんなふうに思って、大変不満に思っております。 政府の方はそれでいいかもわかりませんけれども、特にこれから厳しい財政を迎えております私ども地方といたしましては、どうして組んでいくのか。ある地域では、赤字のままで組んだところもあるように聞いておりますが、これはそんなわけにいかんということで指導されたわけでありますが、これらの内容を一方的にやられておることにつきましては、各市長会、地方6団体すべて猛反発をいたしております。今後とも、それらにつきましては、でき得る限りの機会を通じまして、力の続く限り運動をしていきたい、こんなふうに思っております。 ◆18番(桝谷政則君) 今のご答弁に対しては、私どもも全く同感であります。国が地方分権だとか、また税源移譲だとか言いながら、実際はこんな仕打ちをやってくるということに対しては、もういいかげんにしなはれということで、市長会等を通じて事あるごとに訴えて運動をしていただきたいと思っております。そういう点では、私どもも、市側とも、また議会側とも、これはやはり一体となって運動していかなければならんと考えております。 ただ、先ほどの財政運営のところでの答弁の中で、起債化していくということについては、ちょっと慎重にしていただかなければならんなという考えを持っております。ぜひ小泉内閣、政府に強く働きかけをしていただくように、この点はお願いをしておきます。 それから、今、市の財政運営をやっていく上でも、大阪府の太田府政の動向というものも軽視するわけにいかないと思うんですね。これまで、関空等への負担、また大阪湾岸のベイエリア計画などでの大型開発を大阪府は相当遂行してまいりました。で、膨大な借金になって、どないも首が回らんというんですか、どないもいかんところまで今来ている実態だというふうに思います。だからといって、府民にしわ寄せをしていく方式は、私はその方向は間違っていると思います。 特に、今府議会でも議論されていることでありまして、まだ決まったことではありませんけれども、老人医療費の助成制度で、府独自の非課税世帯への助成が全く廃止されようとしていっております。また、母子医療や障害者医療等、こうした医療助成に対しても、一部負担金を導入していくというようなことが今考えられて議論されているわけですけれども、これは府民、柏原市民だけではなく、全体としてやはりこういう傾向は市町村にも影響を与えてくるというふうに思うんですね。 私は、市長がかねがね福祉の施策の問題について、国は切れても地方は切れないんだと、こういつもおっしゃっておられて、福祉は削らないということで豪語されてきているわけですけれども、こうした大阪府の傾向に対して市長はどのように考えられるのか、ご見解を伺いたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) これにつきましては、たびたび市長会でも議論をいたしております。まずやっぱり老人福祉、これはもう何十年前でありますが、大阪府が先鞭をつけて、その福祉を全国的に踏襲された、こういう先進府であったと思っております。財政の関係が大きな原因でありますが、時代が変わりまして、それがだんだん見直されてきた。逆に年齢も上がってきた、こういうこともあります。しかし、その問題すら、私どもの方に、実施しておる市長会そのものに、相談して決めるというわけではございませんけれども、報告なしに一方的にやられたということに不満の意を表しまして、我々市長会が大分頑張ったことはご承知のとおりであります。 次いでは、乳幼児の問題であります。乳幼児につきましては、何とか大阪府につきましても実行してほしい、こういうことでお願いをいたしまして、入院につきましてはかなり前進を、前々知事のときに前進をしたことを覚えております。それも、また時代とともに切られようとしております。 これらにつきましては、いつも申しておりますように、府市協調とか、あるいは府市一体とかいう言葉はそういうところに実行してほしい、こんなことをいつも申しております。したがいまして、最近につきましては、ある程度府の方も説明に来まして、打ち合わせをしております。が、しかし、これらの見直しにつきましては、年齢の上がっていくことはいいんでありますが、さらに問題を見直すということ等々につきましては問題ありと、こういうことで、市長会でこの問題につきましては委員会をつくりまして、細かく打ち合わせをしてまいりました。 今年度から若干年齢が上がるところもありますが、問題の見直しのところもあります。これらにつきましては、十分これからもしてほしい、こういうことでありますが、昨年実は、今ごろに先にばっと発表されたことがあります。それらにつきましては延ばしてほしい、こういうことで今日まで延ばしてまいりました。しかし、ある程度の方針を決められまして、今年度は議会へ上程されておるようであります。 今後、我々も十分、今までより以上に詰めながらしていきたいと思っておりますが、必ずしも私どもが言うておるものをすべて聞いてもらっておらない、こういうことは事実でございます。今後とも市長会を通じまして、この問題につきましては府とも十分詰めていきたい、そして今後ともいろんなことを考えていきたい、こんなふうに思っております。 ◆18番(桝谷政則君) 私、いろんなことを調べておりまして、長野県の方では今、いろいろと調べさせていただくと、県内にある市町村の、小さくてもそれぞれが一生懸命頑張ってやっているところへの支援の体制を非常に厚くやっているんですね。そういう点では、大きな違いだなあというふうに感じます。 これから国も財源を削ってくる、それから府も今申し上げましたような傾向であります。そうした中で、市長がいつもポリシーとされている福祉は削らないんだということの認識で言えば、それはやはり引き続き頑張るんだということで受けとめさせていただいておいてよろしいでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) 私どもが申しておりますのは、国は遠い存在でありまして、府はやや近いんでありますが、直結しておらない。直結するのは市である、こういうことで、市民に対しまして私どもの福祉は頑張って守っていこう、こんなふうに思っております。それも限度がございますが、できる限り私どもといたしましては、今までの施策につきましては守りながらいきたい、この基本姿勢につきましては変わりなく、頑張ってするつもりであります。 ◆18番(桝谷政則君) 確認をいたしました。それで、今、市長は、福祉は守っていくんだとおっしゃったけれども、やっぱり国が財源を削ってくる。府も、右へならえで下へ下へおろしてくる。私は、やはりこれと闘い、これに物を言い、ここで財源をひとつきちっと確保していかなければ、今おっしゃった市長の言葉を現実に実現していく、実際にしていくという点で言えば、そこと闘って財源を確保していかなければならんのじゃないかというふうに思っておりますので、この点も大事なことなので、市長の市政運営をされていく上での基本的な姿勢にかかわる問題だと思っておりますので、引き続きこの観点で努力していただきたいと考えております。 あと、引き続き財政の問題なんですけれども、もう一つの財政運営の中で影を投げかけてきている問題があります。それは、市税収入の落ち込みであります。これは私が調べてみますと、住民市民税、これは住民の方々が納めていただいている税金であります、法人市民税、これは事業所等の方々が納めていただいている市民税でありますけれども、両方合わせて、10年前の平成4年度には、千円単位は四捨五入していますけれども、約56億500万円ありました。これは平成14年度の決算ベースですけれども、39億2,900万円に減少しています。これは70%に当たります。30%の減少率になります。 私は、大切なことは、国、府の問題もありますけれども、柏原市における自主財源を確保していかなければならないんじゃないか。特に柏原の場合は、市民税として納めていただいている1人当たりの額等も、比べてみますと比較的脆弱なんですね。そういう財政基盤を持っています。そういう財政基盤に加えて、経済が変化する場合があります。また、国の政策変換なども行われる場合があります。そういうときには、市町村の財政運営というのは翻弄されるんですね。そういうことがあるので、安定的な自主財源を確保していくこと、ここにこそ、柏原市で言えば市町村独自で知恵を出していかなければならん。特に市民の懐を豊かにしていくこと、これは増税ではないんだと、増税ではなしに、どう財源を確保していくかということを10年ほど言い続けてきました。 ちょうどバブルが崩壊して、その後2年、3年とたった時期に傾向が出てきました。そういう時期から、これは将来を見越して考えておかなきゃならん、国もいつ気が変わるかもわからん、財政を削ってくるかもわからん、今のまま地方交付税等で手だてをしているだけではなしに、いつか政策変換を--先ほどもおっしゃったように、時の政府の気持ちが変わって、どう変わるかわからない。基盤、この安定的なところを築いていかなければならんということを主張いたしまして、市民の懐を豊かにし活力のある自治体をつくろうということで、特にその中では、産業政策を提案してきまして、農業、商工業などの振興の例も、他市の例、例えば農業で言えば十文字町の話だとか、また商店街対策で言えば、私どもも会派の代表質問の折には、最近はもうこれでもか、これでもかと提案させていただいたと思います。また、事業所の調査等では、東京の墨田区や大田区の例を出して、具体的にこういうことはどうなのかということで出させてもらいました。 税収の自主財源の問題については、人口が平成9年をピークに減ってきているということもやはり要因になっています。この税収の落ち込み、人口の減少については、私は、経済不況が一つの原因であろうというふうには思うわけでありますけれども、しかし、一生懸命に努力して、これを食いとめるために工夫して頑張っているところがあるということもいろいろ紹介してきました。NHKスペシャルの話も出しました。全国一律じゃないんだということも強調してきました。 例えば、総務省が地方財政白書というのを出しておりまして、これによりますと、1991年から2001年の10年の比較をいたしまして、大阪府の場合は、1人当たりの地方税は、15万7,000円から10年間たって11万円に減っているんです。ですから、4万7,000円減っていることになるんですね。しかし、高知県は、6万9,000円から10年を経て7万3,000円に伸びて、4,000円ふえているんです。これは、全国一律で不況だから市税は減っているんだということではなしに、根拠があるんです。 それと、今、地方政治の新しい流れにおけるキーワードは、「自立」であります。「自立」という言葉です。それぞれの自治体が特徴を生かして、それぞれがらしさに特化させていく。うちにしかない我が町で誇れるものというのをどうつくり出していくかということで、一生懸命苦労しながら、いわゆる自主財源の問題や人口問題なんかを解決していこうというふうに一生懸命しているんですね。 その一番わかりやすい事例をちょっとここで紹介させていただきたいんですけれども、長野県に泰阜村というところがあるんですね。これは長野県の山奥です。1955年には4,453人の人口だったんですけれども、2000年現在、2,237人の超過疎の村です。半分に減っているんですね、この間で言ったら。高齢化率は37%です。ですから、どんどんどんどん過疎になって、村から人がいなくなる、どんどんどんどん高齢化してくるというので、かなり早い時期から、これは大変だと、一般的に国に頼っているだけではどないもいかん、地方交付税に頼って、それに甘んじてもっと出してくれ、もっと出してくれと言っているだけではいけないというので、危機感を持って、どういうことをやってきたかといったら、例えば介護の問題で言えば、早くから、介護保険の10年前から、村の行政の中心的な柱として在宅福祉と在宅医療を位置づけてきたというんですね。それはもう高齢化率37%ですから。 ですから、ここの村の枕詞というんですか、一番表現する言葉に「安心の村」というのを押し出しているんです。そういう打ち出しをして頑張っています。結果、こういうのをやっいてどうなったかというと、在宅死がふえた。死ぬまで家でおられる幸せがつくれたというんですね。まあ、意味はそういうことですね。 それから、医療費が下がり出して、老人医療費は長野県下120市町村ある中で115番目だと。長野県下というのは、全国でほぼ一番老人医療費が低い中の、一番まだ最低クラスにあると。 それから、村税は、平成2年度では1億7,880万円だったんですけれども、先ほど一緒に比べました平成14年度の村税は1億9,693万円と、10%ふえているんです。これは増税しているんじゃないんです。こういう成果が上がってきているというんですね。 もう一つのキーワードとして、「地域内経済循環」というのがあります。これは以前、長野県の栄村の例を、荒藤議員でしたか、議会でもご紹介したと思うんですけれども、この栄村に京都大学教授の岡田知弘氏が入られて調査をされた。そのご本の中でおっしゃっているんですけれども、大事なことは、これからの地域のまちづくりを進めていく上で、自立のための経済産業政策をつくろうと。そのために重視したいのは、地域内再投資力と地域内の経済循環だということで、栄村では、農林業を非常に厚く重視しまして、田直し事業だとか地域内産業連関、地域産業のネットワークをつくるということで努力をされています。 これは前にもうお話ししているので省略いたしますけれども、私は、これからの柏原市も、財政が新年度からは一つの段階に踏み込んでいくと思うんです。一つのまた違った財政運営のところへ踏み込んでいくと思うんです。そのときに大事なことは、財政がいっぱいあるわけじゃないんです。どれを選択していくかというときに、私は、一つのことに財源を投入したら、それがずうっと回り回って循環的に効果をあらわしているようなところへつぎ込む必要があると思うんです。そういう点で言うならば、今、JR柏原駅西口の駅前再開発に膨大なお金をつぎ込むことが、そうした経済やいろんなことに対して循環的に効果をあらわしていくんだろうか、そういう効果があるんだろうかということを思っているので、反対もしているわけです。 このことは、いわゆる「入るを計って」の部分を強調しましたけれども、「出るを制する」ということについても、私らは行政に言っているだけじゃなしに、議員の中でも議論をしなきゃあならんと思う。あんたはそれを言うてるけど、それはいいんかとか、もっと考えてみようということが、私は必要じゃないかなと思っています。 そういう観点から、もう一つだけ実例を示してみたいわけですけれども、これは去年8月に徳島県の上勝町というところへ行ってきました。ここも2,124人の過疎の村で、高齢化率は何と44%です。ここは、農業によるまちづくりというのを位置づけています。また、まちづくりは人づくりだということで「1Q運動」、一級の者をつくるというのと頭を使っていこうという意味とを兼ねて、知識と知恵を使って若い世代が好んで定住できる社会をと。まちづくりは頭と体力を使おうということです。 ここは、伺いましたけれども、ごみ収集車の走らない町として全国で有名なんです。ごみは35分別の多分日本一の再資源化をやって、減量化に取り組んでいます。どうかというと、小型の焼却炉が2基あったらしいんですけれども、ダイオキシン類対策特別措置法で改築を迫られたときに、どうするかということで、もう焼却炉は廃止してしまおうと。で、町の1ヵ所にあるごみのステーションに村人が全部持ってくるんです。で、分別は既に町民が全部行って持ってきます。また、家庭用の電動分解処理機や屋外コンポストなどの普及率は98%に達していると。1万円出してくれはったら各世帯に全部そろえますと、こういうので推奨しています。で、一般家庭ごみの再資源化率は75%に達しているらしいです。いわゆる歳出カットでも、ごみの経常的な運営で言えば、従来は年間2,000万円ほどかかっていたらしいんですが、今は800万円らしいです、ごみ関係の処理費用は。歳出をカットしながら、日本一の再資源化、減量化を図っていて、全国から視察団が見えるということです。 そして、ここで有名なことをもう一つ紹介いたしますと、株式会社彩(いろどり)です。これは1,000万円ほどの第三セクターの株式会社をこしらえているわけですけれども、700万円ほどを町が出して、社長は町長です。これはテレビでも有名で、きのうも「昼どき日本列島」でやっていたので、見られた方もおられるかもわかりませんが、農業振興の中で、いわゆるつまものと言われる、料亭とかからお弁当などをとられたときに、ちょっとプリントしておきましたけれども(プリントを2枚示す)、お吸い物に中にモミジがちらっと入っているとか、お料理の中に入っている葉っぱなんです。これを料亭だとか料理屋へ、旬のものですから、どう瞬時に納めるかというので、これをここが開発したんですね。 JA--農協に勤めておられて、株式会社彩の役員をしておられた金石さんという人のお話を伺いましたけれども、どう販路を開発するかというので、大阪ミナミの料亭に通い詰めて一生懸命考えて、そのあげくにそれを開発したんだと言っていました。どうするかといったら、農家の年配の奥さんたちが村の中にある葉っぱを拾いに回るわけですね。それを集めてきてパックに詰めて納めるわけです。飛行機で送ると言っていましたから、重さで契約しているらしいから、葉っぱは非常に軽くて運送経費がかからないと言っていました。 それで、こうも言っていましたね。おばあちゃんが自分とこの庭にある木を抱えて、この木はうちのご先祖さんがうちに与えてくれた宝物やということで、大体おばあが村じゅう走り回るわけです。そこの会社から、モミジがあした要るとなって、例えば福岡ドームで何か試合があるときにはこういうものが要るという情報を伝えて、あしたはモミジ、あしたは何だと情報をぱあっと出すんですね。そしたら、走り回って、しかも、テレビでもやってましたけれども、パソコンを導入して、ホストコンピューターと農村をつないで、マウスではなしに、ドラッグボールというんですが、そういうのでいけるようにして、収益が全部わかるというんですね。うちの収益ランクはこれやというので、お父さん、あしたは、ゲートボールなんかしてる場合と違うでというので、あしたはこれをとりに回らなあかん、あしたはこれやというふうになるから、寝たきりは町の中に2人だけやと言うてました。顔つきも、もうけないかんというふうになって、農業をやってこういうことをやったら、きのうもテレビで言うてましたけれども、報われるというんですね。そしたら、顔が全部柔和になって、何とも言えん顔になってくるというんです。野原を走り回って、坂のあるところにとりに行って、あしたはこれで何ぼもうかるとかいうことでね。大体目立ったところで月に50万円の収益があるとおっしゃってました。 それで、ここも人口は横ばいだと言っていました。柏原市の場合は、人口が減ってきているのは、自然増はまだあるんですよ。自然増はあるんだけれども、社会増が減っているから、トータルで減っているんです。ここは高齢化率44%ですから、自然増はないんです、逆に。そのかわり社会増があるので、大体今はとんとんぐらいの人口で推移している、やっととまってきていると。 で、税収についてはどうですかとは、月50万円の話を聞いたら、あほらしくて聞けませんでした。これはもう社長が町長なんですから、で、全部パソコンに入っていて、どこどこの家はどれだけもうかったというのは全部わかってるわけですから、これはやっぱり非常にリアルに税収にも反映していると思って、あほらしくてそんなことは聞きませんでしたけれども、そういう効果が上がってきているというふうになっています。 いろいろと説明しましたけれども、増税ではなく、自主財源をふやしていくという、この施策にこそ私は力を入れてほしいと言い続けてきましたけれども、昨年の決算委員会でも言いました。ずっと言っているんですけれども、そのときの市長の答弁は、個人市民税、法人市民税ともにそうであるが、柏原市内で上げ下げするわけにはまいらない、増税しなさいとも言えない、こう言っているんですね。私はやはり、ここの自主財源を、ふやせとまではいかないけれども、安定的に確保していく。そうすれば、市長も同じような思いだと思うんですけれども、一つ一つの市民の皆さんの市民要望は実現するじゃないですか。福祉、教育なんて、一つも削る根拠がなくなってきます、ここが安定的に確保できれば。 財政も、これからは積立金の取り崩しもあります。15年度は17億5,000万円を取り崩しました。ことしは予算の段階で19億何ぼ、20億ほどを取り崩すという案が出ていますけれども、まだこれから始まるわけで、どんな欠損が出るかもわかりません。繰り入れをしなければならなくなるかもわかりません。また、市長も、2月の市長選挙までは何とか頑張って、後は野となれ山となれというようには考えておられないと思うんですけれども、それだったら、私はやっぱり、責任を負えないと思うんですね。 ですから、私は、ちょっと市長に伺いたいわけですけれども、ずっとやっているんですけれども、何か知らん顔をされてるような感じがするんですね。いろいろ言っているんですけれども、かみ合わない。それは、国の経済事情のことであって、国の経済事情が悪いからこうなってるんやと、柏原だけでどないもいかへんやないか、そんなもの知るかい、うちの責任やないわい、税収の減るのはうちの責任やないというふうに割り切って考えているのか、それとも、私は力を入れていろんな例も説明しましたけれども、いや違う、そんなものはそこを考えていくのが当たり前のことやないか、そんなぐらいわかってるがな、そんなことは基礎やないか、イロハやないか、そやけど、まだ方法がいろいろわかれへんかったり、効果がどれだけ出てきているかというのはいろいろあるので、今努力しているところやと、せめてそういうふうに思うのか、やっぱりその努力目標として持っていただいているのかどうか、そのどっちなのかというのは、私は本当に言い続けてきたけれども、ここで聞いておきたいところなんですよ。 それで、簡潔に、どっちの方なんかというのをここで伺っておきたい。またこれを延々とこれからも続けるわけにもいかんし、どっちか二者択一でお答えいただきたいと思います。 ◎市長(山西敏一君) 簡潔にとか、あるいは二者択一でとおっしゃいますが、なかなか難しい問題でありまして、それより以前に、かみ合わないとおっしゃっておりましたが、かみ合っているところもあるんですね。やはり今回の三位一体は、これは大変な、今までの内閣以上に、私は今度が一番厳しい政策じゃないかと、これは思っております。したがいまして、今までの総理大臣やったら、私個人ではございませんが、いろんな団体で行ったら、会ってくれました。今度の総理大臣だけは会ってくれません。これはあの人の特色じゃないかと思います。この間はまたK-1の選手と会ってはりましたけれども、これは向こうの勝手でありますが、会ってくれない。こういうことで、一番厳しい措置じゃないかと思っております。その辺は全く同じであります。これは私だけでなしに、ほかの地方6団体も一緒でありましょうし、桝谷議員さんも一緒でありましょうし、ここにおられる議員さんもほとんどそう思っておられるんじゃないかと、これは推測でありますが、そう思っております。かみ合っております。 しかし、国の方の基本的な制度は、日本の場合は、我々が議決してこうしてくれというわけにいきませんし、我々は国会議員でもありませんし、その辺に限界がある。これは厳しく、歯ぎしりしながら残念に思っております。ということでありまして、基本的な構造、基本的な配分等々につきましては、ことしも来年もなかなか変えられない、こう思っております。この辺は私はかみ合っておると思っております。 それから、今具体的におっしゃいましたいろんな地元の産業、あるいは地元の収入を上げていくべきじゃないかと、これもやっぱり私も思っております。産業面につきましては、いつも言うておりますように、例えば一人の人が生活に困っておられます。これを助けるのは、ぱっと行って、それぞれ出したらいいんでありますが、産業を復興させる、産業を生き返らせる、これは非常に難しいことであります。でありますが、我々は商工会を通じまして、先ほどお答えしましたようにいろんな施策を講じております。これはこれからもあらゆる施策を講じましてやっていくと。産業だけでなしに、全体もやっていこうと、こんなふうに思っております。 ◆18番(桝谷政則君) 今もえらい力を入れて言ってきましたけれども、また、10年来ほど言い続けてきて、今回もこの質問を出してよかったかなと。やはり議論をする中では、ちょっとずつ近づいてくるし、市長もやっぱり大事なことで、そういうところをやっぱり努力目標としていかなあかんというふうにおっしゃったんだろうというふうに、いいように解釈をいたしまして、財政論のところはこれぐらいにしておきたいと思います。 これからは、具体的な政策論争に入りたいと思います。 先ほども申しましたように、地域内経済の循環、これは非常に大事なんですね。そういう点では、入り口はやはり産業と文化政策の強化だというふうに思います。産業政策では、やはり地域内の再投資力を高めること、また地域内循環を生むようなことに投資をすれば、産業に投資をすれば循環して行きます。で、文化政策は、言いかえれば都市の魅力づくりです。21世紀は、衣食住の確保だけではなく、我々は毎日衣食住の確保にきゅうきゅうとしているわけですけれども、それだけじゃなしに、住民の生きがいや能力、生きている間にその能力をどれだけ発揮できるか、またそれを住民がこれからは求めてくる時代になると思うんですね。それが、地域に住んでいてよかった、住み続けたい、ここで一生を終わりたいというような気持ちにさせていくわけで、それが人口の安定増加につながっていくわけですね。 私は、佐々木雅幸教授の書かれた「創造都市論」という本を読みましたけれども、この方は金沢大学、また立命館大学、今は大阪市立大学の大学院で有名な学部を担当しておられる方です。著書としては、「産業と文化の息づく街へ・創造都市への挑戦」ということで、この方は入倉議員が前にちょっと紹介しました金沢での、まちづくりは外から持ってきて発展するものじゃないんだと、それはほとんど失敗している、そうじゃなしに、内発的発展が大事なんだ、都市の中にある特徴の内から出てくるものをどう特徴づけ、発揮させていくかということが大事なんだということであります。 それで、講座を受ける機会があったわけですけれども、私は先生に、柏原でも産業と文化の息づく町はつくれるだろうかと質問をいたしました。で、こんなことをおっしゃいました。柏原でも必ずあるはずだ、いいものはあるはずだ、わからないだけだと。その地域にあるものから見ていけばいい。そういう点では、外へ行きなさい、またよそから来ていただいて、見ていただいたらいいと。かつ、あるものを使っていくという「らしさ」という点では、私どもも金沢の芸術村のことを紹介しました。また、京都にある京都芸術センターは、室町にある元明倫小学校という有名な建築物を利用して、これを改築してつくっています。 柏原での町の産業や文化政策はどうあるべきかということで、私もずっと突き当たって、実は模索しているわけです。この間、郷土史なんかも一生懸命調べているんですけれども、私は、これは趣味や道楽でやってますねんと言っているんですが、それはシャイな言い方をしていると受け取っていただいて、やっぱり税金で私らは養っていただいていて、市政のためにどう役立てるかと。先ほどの佐々木先生の言葉もあったように、柏原で何かないか、これからの発展の基礎になるようなものはないかということで、そういう思いで、歴史や郷土史の方も調べているわけでありますけれども、田輪樋隧道のこともいろいろ、また国豊橋のこと、立教館のことなども調べておりますけれども、いやあ、まだまだ先人の提案や実績にはかなわないなというような思いをいたします。 最近は、大和川のつけかえということで、関係諸文献などを調査しておりましたら、「旧柏原村の更生」というところで非常に大事なところに気づきました。それで、今、「大和川付替え300年と了意川・柏原船、歴史的顕彰とまちづくりの展望について」という文書にちょっとまとめてみましたけれども、これはまた読んでいただけたらと思うんですけれども、大和川は、大洪水が起こって、特に江戸時代の元和6年(1620年)と寛永10年(1633年)に柏原の上堤が切れています。これは、しょうぎの森、今の公民館と柏原小学校のあたりが大きな森だったんだけれども、この水害で半分ほどに少なくなってしまった、こういう記録もありますし、柏原村の上堤が300間切れたと。ちょうど今町の一番北の、柏原の北の方からざっと540メーターが切れて、ほとんど村の屋敷、田畑が壊滅状態に陥った。で、百姓だけでは回復できないということで、当時志紀郡代官の末吉孫左衛門が柏原船を舟運させて、これを解決しようということで取り組んだわけです。 「柏原町史」では、こういうことを書いています。「代官末吉が柏原村厚生のため考案した柏原船の構想を約言すると、同村荒地の開発には、若干経済力の裏附を必要とするが、度々の災厄で疲弊した柏原村民にはほとんどその力がない。仍てに一つの事業を興し、その収益を以て百姓の力の及ばぬ所を補い扶けるの外がない。而してその事業として柏原船を選んだのは、この開通によって柏原の地が物貨集散の地の利を占むるを以て、ここに新町を取立て商人を有り付け、同地をして将来商業地として発展せしめんとする方策に重点を置いたものである」と。要約すると、災害状態を見たときに、末吉孫左衛門が、柏原船を舟運させることによって商業を興す--いろんな商業が興りますね、いわゆる運送から、それの収益をまちづくりに生かしていく、これを考えたんですね。で、柏原船は40そうから70そうにいったということですけれども、末吉孫左衛門長方からその子の長明に移って、さらに商事に堪能なる大坂の商人を誘致して、柏原船の仲間へ加入させると。やっぱり商売のうまい人を連れてこなければあかんと。とにかくその知恵と力を生かそうと、財力もですね。 それで、問題は、集落や田畑の復旧なんですけれども、本郷の集落は、ちょうど今福祉センターが建っているあたりが一番ひどかったんですね。もう掘れてしまって、どないもいかんかったんです。あのあたりに、昔は本郷の部落があったんです。それを、ちょっと高くなって土が盛れたところへ移転させた。それが今の本郷の集落なんです。それから、今の古町の西側に、いわゆる船主の村を北から南部までつくって、その南へ大坂商人の町を新たに坂井町としてつくるんですね。この坂井町を、三、四年ぐらいで、今度は今の今町のところへ大移転をさせるんです。それらの坂井町の人たちは、この間財力を使い果たして建てたばっかりやのに移らなあかんのか、やめとくなはれと言うたけれども、これは断乎やらなあかんということで、で、全部移転した後には、本田、田畑を築いたということです。 特に今町の町並みについては、「柏原町史」にこう書かれています。「特にこの地を商業地区として指定され、商家以外の居住を許されなかった。家屋はすべて町家風に建て、道路に沿うて店舗を開く構造となし、門構えその他農家風の建築を許されず、屋根は瓦葺に限る等、小規模ながら一種の都市計画を敷かれた」。で、村復興の完了については、「末吉代官父子二代に亘り、寛永十年の大洪水後、十三カ年の日子を経て、ここに柏原村は完全に更生することを得た」ということです。 私はこの史実を見まして、感動で震えましたね、すごいことをやったんだなあと。当時は、末吉孫左衛門親子といえども、江戸時代ですから、武士といえども、戦国時代のような武闘集団ではありません。支配体制の維持や、いわゆる行政執行の役割を担っていたと思うんです。いわば私ら政治家と言われる、市長や行政をやっている方々と一緒の立場の者なんですけれども、我々は今、税をもらって、その復旧をどうしていくかということなんですけれども、当時と政治形態等は違いますけれども、政治を行う者の規範というんですか、非常に僕は、何というんですか、やったこと自体が偉業だなというふうに思っています。で、ぜひこれを今に生かせないかと思っています。 そういうふうに研究していますと、そこを流れる了意川は、久宝寺村の安井了意が開削をしたということです。これは、大和川がまだ北へ流れているときに、大和川に沿ってずうっと掘っているんですね。それは、私は連想したんですけれども、今、澤田ふじ子が「高瀬川女舟歌」という小説を書いているんですが、これを読んでいてダブるんですけれども、京都の高瀬川というのは、やっぱり鴨川が流れるところを伏見あたりからすうっと横をはうようにして高瀬川が掘られているんです。そこを高瀬舟が通って、やっぱり伏見からの物資を京都の二条あたりまで、特に木材とかをいろいろ運んだんですね。森鴎外の「高瀬舟」は有名ですけれども、これはまた別ですけれども、高瀬川のあのあたりというのは、今で言うならば、京都の木屋町通りなんですね。裏へ入って先斗町、こうなるわけです。私はあんまりあのあたりで遊んだことはないんですけれども、そぞろ歩きをするというのか、若いころは京都の町を見学するということでよく歩きましたけれども、いいところですね。僕はあれに酷似している、すごく似ているというふうに思うんです。 ある書物には、西垣源五右衛門という人が残した「浄観筆記」というのがあるんですけれども、高瀬舟も、伏見の方から上ってくるときは、さかのぼりのときは引き船なんですね。柏原も、残されている資料では、大阪城の方からずうっと回ってくるときには、了意川の柏原船も引き船なんですよ。資料に書いておきましたけれども、加子(船頭)が2人乗って、上ってくるときは、両方に綱を引いて上ってくると。そして、「浄観筆記」の中には、高瀬舟のかけ声は「えんやほい」であったと、こう言われているんです。「えんやほい、えんやほい」と言ってかけてきたというんです。僕は連想して、了意川のあのあたりに行きますと、「えんやほーい、えんやほい」と大阪方面から柏原船が上ってくると。そして、「船が着いたでえ、早う荷物をおろしんか」と言うて荷車がまた走り出す。また、その辺には飯屋があり、いろんなものが発展したんだろうなあというのを想像するわけでありますけれども、今町のあのあたりには、安永4年(1775年)、記録に残っているのでは、67名の商店の名前が残っているんですね。「油屋」であったり「綿打屋」であったり「茶碗屋」であったり、「種屋」「太田屋」「国分屋」「本郷屋」「太平寺屋」「恩知屋」「平野屋」とか、その当時を思い描いたときには、物すごい繁栄であったろうし、それだけの大きなまちづくりをしながら繁栄をしたということについては、やっぱりこれは生かしていく。そして、この了意川を中心とした環境を壊さず、商業に目を置いていくということでは、京都の連想じゃないですけれども、これは新聞にも出てましたけれども、京都では、古い町家を生かして今、喫茶店だとか、新しい陶器店を置いたりとかしています。 それで、大事なことは、今すぐに計画を立てるんじゃなしに、聞き取りをしながら、古くからの史実を踏まえながら、特に旧柏原村の地域では、大きな災害があって、うちのご先祖さんたちは柏原船を浮かせて、苦労してこの村をつくったんやというのが伝わっていると思うんですね。また、西村市郎右衛門さんなんかがあの青地の樋をくわをかかげてつくりに行ったんやというのは伝わっていると思うんですね。そういう思いに火をつけるというんですか、その地域におる住民の人たちのいわゆるアイデンティティー、旧柏原村の人たちの歴史的なアイデンティティーというのがあると思うんです。まちづくりというのは、そこへ火をつけないと、形をつくるだけやとか、上から押しつけたり、こんなんをしますよというだけやなしに、そういう人たちの誇りをくすぐるというんですか、そうなったときには、僕はぴたっとしたものができると思うんです。これはこれだけのものにしておきますけれども、ぜひそういう方向へ進んでいただけないかなあと思っています。 過去に行きました福井県の武生市では、「街なみ環境整備事業」で「蔵の辻」ということで、商店街の中で裏手に全部蔵を持っているんですね、商家は皆。で、表は商店街なんです。そこを全部道を抜いてしまったんです、裏を。そしたら、今度は蔵を貸したり、そこでお料理屋さんとかいろんな店ができて、そして商店にも人は集まってくるんですね。これは、修景整備事業ということで3分の2の助成をやっています。長野県の小諸市でも街なみ整備事業で、修理修景事業ということで、国が3分の1、市が3分の1、個人が3分の1でやっています。鳥取県の倉吉市も見に行きましたけれども、伝統的建造物の修理には80%の補助をすると。ですから、国が半分、市が半分、そして上限を800万円と定めてやっていると。倉吉でも、観光のマップを提げて、ちらほら人が見学に来ておられました。そういう例もありますので、ぜひそういう、今のあれを残しながらぜひしてほしいと思います。 あと、文化・芸術の政策のところでは、余り時間もありませんが、やっぱり今大事なことは、柏原の魅力づくり、住み続けたいと言えるようなところですね。そういう点では、大前提に環境、水と緑というのがあるんです。また、福祉もあります。で、私は、先ほども申しましたように、21世紀は、衣食住の確保に加えて、住民の生きがいや能力、生きている間にそれをどれだけ発揮できるか、そういうものを求めていく時代であると。住み続けたい、こういう気持ち、そういう点では、文化という点では、図書館の問題は最初の入り口だと思います。行政がつくらなければならない最低限必要な施設だと思っています。 やっぱり人類がつくり出した知恵を学ぶというんですか、今、人間形成にとっても、生きていくための知恵と力をつくっていくという点でも必要なことだというふうに思うんですけれども、市長、るる申しましたけれども、特に柏原の村づくり、旧柏原村のまちづくり等でのお話を申し上げましたけれども、これからの展望との関係では、お考えはどうでしょうか、産業と文化という点で。 ◎市長(山西敏一君) ご高説をご披露いただきまして、拝聴いたしております。考えますと、三田家、寺田家、特に三田家は、聞くところによりますと、大阪を落ち延びた人が商人となって柏原へ来て、末吉代官の言われる方針に沿って柏原船を運営して、こういう繁栄を招いた。当時は、柏原船が40隻から60隻、また国分船があって、特に奈良方面へ、特に田原本が集散地でありまして、それを柏原で一手に引き受けてまた繁栄した、そんな時代もございます。三田浄久さんは1869年に「河内鑑名所記」を発行されまして、私どもはいまだに勉強になっております。こういうこと等を考えまして、今後やっぱり、つけかえ300年を機会により一層顕彰は勉強はしていきたいと思っております。 産業につきましても、今の時代は幅広いものがございまして、すべての産業、すべての企業に手を差し伸べることはできませんが、商工会で集約いただいて、特色のあるまちづくり、特色のあるPR、これはこれからもしていきたいと思っております。 さらに、文化につきましても、河内文化、こういう日本伝統の文化があるわけでございまして、また歴史遺跡もありまして、あるいは川なり、また玉手山も、近鉄がやっておった当時よりも柏原の時代になった方が倍する人が集まってきておる、こういう一つの観光スポットとして付近から見直されております。こういう特色等々を生かしながら、大学のある町、教育文化都市、これを守りながら、市民文化全体にこれからも進めていこう、これが柏原の特色のあるまちづくりじゃないか、こんなふうに思っております。 ◆18番(桝谷政則君) 文化・芸術の政策論争のところは、時間がなくなりましたので、また今度じっくりとやりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 以上で私の市政運営方針に対する代表質問は終了いたします。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(笠井和憲君) 以上で日本共産党代表者の質問を終わります。 次に、自由民主党改革を代表して岸野友美子議員、質問願います。   〔3番 岸野友美子君 登壇〕(拍手) ◆3番(岸野友美子君) 3番議員の自由民主党改革の岸野友美子でございます。議長のお許しをいただきまして、平成16年第1回定例会におきまして、山西市長の市政運営方針に対しまして質問をさせていただきます。質問の機会を与えていただきました同会派議員並びに各議員の皆様に厚く御礼を申し上げます。 さて、男女共同参画社会ですが、1979年、国連で「女子差別撤廃条約」が採択されて20年になります。1999年5月に男女共同参画社会基本法が施行されました。それ以来、「男女共同参画社会づくり」がいろいろな角度から取り上げられていますが、初めのころとは少し意味が変わってきたように私は感じております。男女平等、男女同権、時代とともに変化が起きていることは事実でございます。 ジェンダーフリーも決して悪くはありません。個性を大切にすればいいことで、男だから厨房に入らず、女だからボクサーなんか無理、工事現場での仕事なんかもっと無理、こんな考え方には反対です。男性でも、必要ならば料理をし、また女性でも、ボクサーになりけれればなればいいんです。それが好きなら、そしてまた能力があればいいんではないでしょうか。女性ボクサーが試合の前と後では大きな違いがありまして、試合が終わったら顔が倍ぐらいにはれ上がっていた、こういうふうな形で活躍している女性を見ました。「男女」と言わないで「女男」と言ったら、男が先でも女が先でも、そんなことはどうでもいいことだと思います。今、そういうことにこだわり過ぎて、何だか男女共同参画の意味合いが大きく変わってきているように思います。 この世の中、男も女もほぼ半分、お互い持ちつ持たれつ、協力し合うことが大切で、あらゆる意味でバランスがとれることが理想だと思っております。 そんな中でも、男でなければできないこと、また女でなければできないことというそれぞれの領分があります。お互いがそのいいところを尊重し合い、助け合って生きていけることが理想の社会をつくることだと思っております。 職場での女性の活躍もすばらしいものがございます。能力のある人が活躍するのは、女性であるとか、男性であるとか、そういうことよりも、まず人間であるというレベルで考えたいと思っております。まだまだ女性が第一線で活躍するには大変難しいところがあります。能力のある者がその能力を十分に発揮できるように、間違った男女共同社会づくりではなく、個性を伸ばし、生きがいを感じられる社会のために努力を続けていきたいと考えております。 それでは、通告順に従いまして質問をさせていただきます。 整理番号19番、前文についてですけれども、財政の健全運営と徹底した節減合理化を図るとございます。具体的にはどのようにお考えでしょうか。 整理番号20番、都市環境の整備について、本年から着工のJR柏原駅の自由通路と橋上駅舎の整備についてお伺いいたします。 整理番号21番、生活基盤の整備、市内の道路整備ですけれども、都市計画道路田辺旭ヶ丘線の進捗状況をお伺いいたします。 整理番号22番、交通バリアフリー基本構想に基づき整備を進めております国道25号の国分駅から国分中学までの歩道整備についてお伺いをいたします。 整理番号23番、生涯学習の推進についてでございます。市内の小・中学校のトイレの改修状況について教えていただきたいと思います。 整理番号24番、玉手小学校のエレベーター設置について、工事の着工予定などについて教えてください。 整理番号25番、家庭の教育機能総合支援モデル事業の内容ですけれども、午前中の他会派の質問で理解をいたしましたので、答弁は結構でございますが、本年度、小学校2校を対象にモデル事業ということで、この1年を基礎に、次年度から全体が取り組むことができるように、このモデル事業をぜひとも成功させていただけるようお願いを申し上げ、要望させていただきます。 整理番号26番、特色ある図書館とはどんな特色か、お伺いしたいです。 整理番号27番、男女共同参画社会の推進について、柏原市の市役所の職員数の男女比を教えていただきたいと思います。 整理番号28番、社会福祉の充実ですが、放課後児童会の事業について、どのような事業の充実をされるのでしょうか。 整理番号29番、健康づくりの推進について、市立柏原病院の経営の健全化に向けてどのような対策をお考えでしょうか。 整理番号30番、市民生活環境の保全について、不法投棄監視システムについて詳しくお伺いいたします。 整理番号31番、環境美化について、違法屋外広告物の撤去について現在はどのように対応をされているのか、教えてください。 これで第1回目の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(笠井和憲君) 自由民主党改革代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔市長 山西敏一君 登壇〕 ◎市長(山西敏一君) 自由民主党改革の岸野議員のご質問にお答えをさせていただきます。 まず、19番であります。三位一体の大変厳しいしわ寄せがある中で今後どのようにしていくかと、こういうご質問であります。 ご案内のように、景気が長期低迷いたしまして、いつ脱出するかわからない。さらに、厳しい財政の中で追い打ちをかけるがごとく三位一体改革、名前はいいんでありますが、大変国の方から厳しい財政を強いられておる、こういう現況であります。しかし、申しておりますように、市民に直結をいたしております教育あるいは福祉、市に直結をいたしております私ども窓口といたしまして、後退するわけにはまいらない。さらにまた厳しい財政をやりくりしながら何とかそれを守っていかねばならない、これが私どもの使命であろう、こんなふうに思っておるわけであります。 一方、都市基盤の整備につきましても、やはりやるべき事業はそのタイミングを見て執行していかなければならない。こういうことで、厳しい財政ではございますが、市民の要望はふえてまいります。仕事はふえてまいります。これは逆転現象でございまして、財政が厳しくなる、仕事がふえる、この矛盾をかこちながら、それを切り抜けていく、大変なこれからより一層難しい市政運営を強いられるんじゃないか、こんなふうにも思っております。したがいまして、いつも申しておりますように、今後、来年度に向けましては、基本的な私どもの行政の内容を総点検すべく、ことしから市の職員でチームをつくって発足していこう、こんなふうに思っております。 しかし、今年度は今年度なりに、厳しい財政の中で予算を編成をいたしました。しかし、その中の経常的な経費につきましては、枠配分をいたしまして、私ども、不要の事業あるいは急がない事業につきましては辛抱する、あるいは来年度回し等々の査定をいたしまして、かなり削減をしたつもりでありますが、しかし、事業費は全体としては伸びておると、これが現象でございます。全体としては税収が大きく減っておる、これまた本年度の特色であろう、こんなふうに思っておるわけであります。したがって、経常経費、特に職員と私どもの経費につきましては、少ない人間で配置をしていく、こういう基本原則をいまだに貫いておりまして、ここ数年、新しく仕事がふえておるのに職員が減っておる、こういう現象を今日まで私どもは守り通してきております。今後とも、それを十分生かしながら経常経費の節減に努めていこうと、こんなふうに思っております。 一方、財政につきましては、新しい事業がふえてきておりますけれども、これにつきましても、市の財政は限度がございます。したがって、国補助金等々はでき得る限り創意工夫を凝らしまして、それぞれ、私は仮設チームと呼んでおるわけでございますが、何とかそのチームで頑張ろうと、こういうことで英知を傾けまして、総力を結集をいたしまして、市の職員が頑張ってくれております関係上、柏原でなければ取れない補助金、柏原でこそ賄える補助金等々がご承知のように数多く参っておることも事実でございます。そして、今国が推奨しておりますところのいろんな制度等々、新しい制度もできるだけ活用いたしましてそれに乗っていっておる、こういう現象であります。また、補助金で足らない一般財源につきましては、市単をできる限り少なくしていこう、こういうことで起債の配分等々にも考えておるわけであります。 今後とも、それ以外に、先ほどもちょっとお話が出ておりました教育大学もございますので、産・官・学、これらのことにつきましても十分生かしながらしていこうと。さらにもう一つは、関西福祉科学大学の篠置学長と先般話をしておりました。関西福祉科学大学につきましても、教育大学は教育大学の特色を生かしてもらっておりますが、福祉科学大学、こういうことでありますから、市民の福祉面あるいは教育面につきまして関西福祉科学大学の応援体制も組んでいただこう、こういうことで、できれば3月中にでも、篠置学長と私だけでなしに、それぞれの担当者を集めまして、それの産・学・官の柏原版を新しく設定していこう、こういう打ち合わせもいたしておるところであります。 あらゆる英知を結集をいたしまして厳しい財政を切り抜けていきたい、こんなふうに思っております。 続きまして、20番でございます。柏原駅前再開発の質問であります。このことにつきましては、国分駅につきましては、ご承知のように、30年ほど前でございますが、柏原駅前再開発をやろうと思いましたが、反対がありまして実現を見ませんでした。ところで、国分の方は団結されましてやってほしい、こういうことで、厳しい条件を切り抜けまして、国分の駅前再開発をいたしまして、国分が発展をした。特に国分の西側は見違えるような形になってしまった。この教訓を胸に、今度は柏原駅前を取り組んでおるわけでありますが、幸いにいたしまして、地元権利者の多くのご支援を賜りまして、現在順調に進んでおります。 そして、昨年11月10日の委員会におきましても、市の持ち出しをできるだけ少なく、こういうふうなご指摘がございましたので、ご承知のように、平成15年度に国で創設されましたところの地域活性化事業の都市再生事業、こういう名前の事業がございますが、大阪府で初めてこれの認定をいただくことになりました。これにつきましては、昨年11月10日の委員会でもご指摘いただきまして、市の市単、つまり補助金を除く市負担額の75%が起債対象になる、こういうことで、これは起債でありますから、いずれ10年、20年後には償還しなければいけませんけれども、これにつきましては一時の負担が軽減されると、こういうことであります。起債の内容は、3年据置き、15年償還であります。これはその中の一部が交付税算入をいただく、こういう特典がありまして、大阪府下で初めてこの制度を採用、適用して認めてもらうことに相なりました。 このような状況によりまして、現在進めております詳細設計をもとに、いよいよ平成16年度から、自由通路、橋上駅舎の工事が仮設工事から始まるわけであります。工事内容をもう一度説明申し上げますと、平成16年度当初に、JR西日本と柏原市の間で工事協定書を締結いたします。それに基づいて、柏原市の負担金によりまして施工をJR西日本にお願いする、こういうことであります。仮設の駅舎、そして現在の北側の陸橋、歩道橋を取り除く、こういうことから今年入っていくわけであります。 今後、ビルにつきましては、けさほどお答え申し上げましたように、残っておりますところを鋭意精力的にご理解を賜って買収し、そして買収直後に着工していきたい、こういうふうに考えております。 次は、21番、田辺旭ヶ丘線の進捗状況であります。 田辺旭ヶ丘線につきましては、延長465メーター、幅16メーターから12メーターの都市計画道路で、街路事業として進められているところであります。用地買収は現在約70%を超えております。残り3割、こういうことでありますが、残っておる用地は厳しいところが残っておる、こういうことは当然でございまして、権利者37人、56筆の買収を終わりまして、残っておりますのは6名で16筆、こういうことであります。代替用地等々につきましては、まだそれの条件を満たしておりません。今後全力を挙げまして権利者の方々にご理解いただいて買収を完了していきたい、こんなふうに考えております。 続きまして、22番であります。交通バリアフリーの基本構想に基づきましていろいろ取り上げていただいておりますところの、国道25号線の国分駅から国分中学校までの歩道整備についてであります。 ご質問をいただいております国道25号線の歩道整備につきましては、交通バリアフリーの基本構想に基づきまして、けさほどもご説明申し上げましたように、これを国の方で特定経路として特にご指定を最近賜りました。したがって、これを重点的にやっていこう、こういうことで重点地域の特定経路、こういうご指定を賜りました。したがって、これを大阪国道事務所で進めていただくことになりまして、河内国分駅前から国分中学校の東側、すなわち国分本町7丁目交差点付近まで約800メーター、これが現在は8メーター道路、これを倍の16メーターということで拡幅をしていただきまして、両側に3.5メーターの広い歩道を設置すると、こういうことであります。 用地買収を行う手順といたしまして、先般も、いろんな方法がございまして、国道事務所長に直接会いたい、こういうことを申しましたら、大阪国道事務所長が直接来てくれまして、私どもの市としてはできるだけの協力体制を組みたい、こういうことで、それぞれの買収につきましては、市の職員の用地課担当が必ず1名ついていくと。それのいろんな内容、あるいは代替地の要望、さらにその方々の置かれた条件、そして個性等々を私どもはわかっておりますから、熟知しておりますから、すべてついていこう、こういうことを申し上げまして、それでは4月からということでありましたが、来週から地元説明に入りたい、こういうことでありまして、来月まで待ってくれと私は申しませんで、特に今、増員はいたしておりませんが、来週早々から市の職員をつけまして地元説明をしていこうと思っております。 私がそのときに考えましたのは、それまで向こうから要望はなかったんでありますが、国道事務所から来ていただきまして、相手方に行きまして時間が余ると、そんなときにどこかの喫茶店でというわけにいきませんし、柏原ではひとつポイントをつくらせていただこう、こういうことで仮設事務所の提案を来週するつもりであります。こういうことで、これから十分用地買収をしていきまして、全面協力して用地買収を早く進めたい、こんなふうに思っております。 23番であります。小・中学校のトイレの改修状況についてでありますが、これにつきましては、厳しい財政の中で毎年多くの予算をかけて施設の整備を行ってまいりました。トイレにつきましては、すべての学校園において水洗化されておりまして、文部科学省が示されておるところの学校環境衛生の基準をクリアいたしております。 しかし、生活様式の変化によりまして、和式のトイレは少なくなりまして、洋式トイレの希望者が多い、こういうことでございまして、和式のトイレを現在改修を行いまして、洋式トイレをふやす工事をいたしております。平成15年度は7つの学校園で改修を実施いたしました。16年度は5つの学校園で改修を計画し、順次進めていくつもりであります。 次に、24番でありますが、玉手小学校のエレベーターにつきましてであります。 玉手小学校のエレベーター設置につきましては、議会からも強くご要望がございました。一方、私どもは厳しい財政でありますから、どのようにしたものか、大変頭を痛めておりましたが、何とか財源の関係で、これにつきましては文部科学省の方から何とか補助をしてやろうと、こういうふうな明るい見通しがついてまいりましたので、バリアフリー化を、玉手小学校のエレベーターにつきましては本年対象児童がありますので、本年エレベーターを設置するつもりであります。 工事内容といたしましては、1階から3階まで各階停車エレベーターであります。工期は、6月から入りまして、夏休みを有効に利用いたしまして、暦の年内、夏休み明けはちょっとまいるかどうかわかりませんが、できるだけ早く完成をしていこうと、こんなふうに思っております。 26番であります。特色ある図書館、その特色はどうか、こういうことであります。 まず第1点目といたしまして、最近は子どもの読書離れ、こういうことが言われております。図書館は2階、3階でありますが、その半分、すなわち2階全フロアを子ども向け図書館、子ども図書館、こんなふうに私どもは仮称呼んでおるわけでございますが、全フロアを子どもに向ける、そして読み聞かせコーナーも設けると、こういうことであります。 そして、最近の児童につきましては、文字情報以外に、みずから視聴覚の電子資料あるいはメディア等々を利用する方が多うございますから、インターネットによりますところの外部ネットワークの接続、さらに辞書を引くよりインターネットを引くと、これが便利でございまして、絵も出てくると、こういうことでございますから、できる限りインターネットも活躍をしていただこうと。そして、視聴覚コーナー、インターネットコーナーと、こんなことで設ける予定で設計をしております。 その次の特色といたしまして、大人向け図書館、これは階が別であります。つまり、3階でございます。これにつきましても、お年寄りから一般の方々につきましては、本を読む、あるいは雑誌も読む、あるいは中には新聞も読む、こういうことでゆっくりと読んでいただけるブラウジングコーナーとして、美しく環境のよいコーナーを前面のガラスを利用いたしまして設けることにいたしております。 そして次に、先ほど申しましたように、柏原駅前に図書館を設ける、こういうことで、国分と柏原、こういう2つのブロックに分けましていけるんじゃないかと思っております。あと残っておりますそれ以外のちょっと遠い地域、これにつきましては移動図書館によりまして補完をしていこう、こんなふうに今思っておるわけであります。 続きまして、27番、男女共同参画社会の柏原市の職員比率であります。管理職の職員比率でございますね。管理職でございましたね。--ちょっと休憩をお願いします。 ○議長(笠井和憲君) 暫時休憩します。 △休憩 午後2時33分 △再開 午後2時34分 ○議長(笠井和憲君) 本会議を再開します。   〔市長 山西敏一君 登壇〕 ◎市長(山西敏一君) 管理職の男女比率でございます。 平成11年度施行の男女共同参画社会基本法で、男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国を決定する重要な課題である、こんなふうに位置づけられております。そして、政策立案及び決定も共同参画していこう、こういうことであります。そして、男女がそれぞれの立場を堅持しながら、対等なパートナーとしていろんな方針を決めていこうと、こんなふうに言われております。 国では、職員だけでなしに審議会等々にもできる限り採用するように、こういうことでありまして、私どもの市といたしましても、まず職員以外のことにつきまして、審議会につきましてはできる限り採用してきております。現在では、約19%、20%近い女性の方が審議会に入っていただいております。参考までに、国は26%であります。 それから、お尋ねの柏原市の一般行政職でありますが、課長級以上の管理職につきましては6.1%、こういうことになっております。国ではもっと少なく1.4%、こういう現況であります。今後とも、女性の管理職をふやしていこう、こんなふうに思っております。現在の状況をご報告申し上げておきます。 次は28番であります。放課後児童会事業でありますが、どのように充実をしていくのか、こういうことであります。 柏原市の留守家庭児童会事業につきましては、昭和49年から学校の空き教室を利用いたしまして、有償のボランティアを配置をいたしまして、任意の事業として教育委員会を中心に進めてきております。その間、でき得る限り児童会専用室を建設をしたり、あるいは増改築をしたり、こういうことで、他市に先駆けまして施設なりその部屋のことにつきましては充実をいたしました。さらに部屋につきましても、子どもの健康に配慮いたしまして、空調あるいは湯沸器などの設備の充実を行うとともに、多額の経費を費やしてでありますが、留守家庭児童会の充実をし、その定員をかなりふやしてきております。したがいまして、年々入会希望者が増加してきましたが、ほかの市では待機者があって、順番を待っても入れない、こういうことでございますけれども、柏原はできる限りそれを出さないようにということで今日までやってまいりました。 平成9年度にこの事業が児童福祉法において位置づけられたことから、さきの議会で柏原市放課後児童会条例を議決していただきまして、事業運営について必要な事項を定めまして、あわせて公共サービス平等の原則から、児童を保護されております方々に運営経費の一部のご負担をお願いすることといたしました。 お尋ねのこれからの充実でありますが、放課後児童会の充実につきましては、まず、これまで土曜日は午前11時半から、夏休みは午前9時から、こういうふうにしておりましたが、議会からもたびたびご要望を賜りまして、これからは、土曜日は11半でなしにもっと早くということでありまして、4月からはいずれも午前8時半からの開設といたします。 そして、児童会の閉会時間は5時でございますけれども、保護者から指導員への相談あるいは連絡する等々で、きっちり指導員が5時に帰られますと便利が悪い、こういうことでありますから、指導員の勤務時間を、仕事は5時でございますが、15分間延長いたしまして5時15分といたします。 次に、施設整備といたしまして、議会からも、あるいは関係者からもご要望を賜っておりました施設につきまして、まず堅下小学校にトイレを設置いたします。柏原東小学校の放課後児童会につきましては、余裕教室がございますので、2教室を運営いたします。近くにあるトイレを利用できるように、こういうことで現在の教室を工夫いたしまして使いやすいようにことしからはしていく、こういうことであります。 それから、1年生の受け入れにつきましては、今までは入学式が終わってからということにしておりましたが、保護者が送り迎えできるのであれば、希望者につきましては4月2日からでも受け入れをいたします。 また、土曜日につきましては、障害のある児童はできる限りご家庭でお願い申し上げておりましたが、4月からは希望者があれば受け入れをしていきたい、こういうことでご相談をさせていただきたい、こんなふうに思っております。 以上であります。 次は29番であります。柏原病院の経営の健全化に向けての対策であります。平成15年度につきましては、前年度に多額の赤字が出ましたことから、病院経営の改善に向けまして院内体制の見直し、さらに経費の削減等を行いまして、一方、医業収益増を図るべく、病診連携の強化や医師確保等に努めるとともに、教育大学のボランティアによりますところの初めての院内コンサートの開催、そしてまた別の院内ボランティア案内、そして職員等の患者さんへの適切な対応等々、医療サービスの向上に一層努力をしてまいりました。しかし、15年度の経営状況は、そのようなことにもかかわりませず、対前年度比較では若干好転はいたしておりますが、依然として赤字の厳しい状況であります。 これからの平成16年度におきましては、医療体制の充実、医療サービスの向上、それにでき得る限りの経費の節減、さらに医業の収益増を目指しまして、次の点において努力してまいりたい、こんなふうに考えております。 まず、急務でありますところの医師の確保であります。これにつきましては、担当助役、それから院長、そして私どもも、一つの大学にこだわらず、いろんな大学へ今話をしております。しかし、新聞紙上でもご承知のとおり、平成16年度、一般的にスタートいたしますところの医師の新研修制度ができまして、大学病院の医局の医師不足を来しまして、全国的にそんなことになっておりますけれども、派遣医師を引き揚げる、こんなようなことになりまして、大変なことに今なっております。したがって、医師確保が非常に厳しい今年になってまいりました。しかし、今後とも医師確保に最善の努力を生かしまして、柏原病院が特色ある診療を行えるよう努力してまいりたいと思っております。 次に、15年度に引き続きまして院内ボランティアによりますところの入院案内、車いす等々、大変好評でありますので、やっていただこうと思っております。先ほどまた申しました、初めてやりました院内コンサート、教育大学の学生さん、そして担当の先生も大変感動したと。病院でやらせていただいてどうなのかなと心配しておったけれども、患者さんがいろんなことで希望をなくしたり、あるいは不安な患者さんが音楽で勇気づけられた、こういう手紙までいただいて感激しておる、こういうことでございますので、これからも機会をつかまえて院内コンサートはやっていきたい、こんなふうに思っております。 病院職員の接遇面につきましても改善していこうと、こんなふうに思っております。 さて、16年度には第3期工事が完成をいたします。大事業でありました新生柏原病院がスタートいたします。残るのは、来年度の駐車場であります。建物は完成いたします。ということで、今後、名実ともに新しい病院、新しいスタッフ、内容を充実しながら市民の方に対応していきたいと思っております。 次は、30番であります。不法投棄監視システムであります。 本市の場合は、市の面積の3分の2が山、3分の1が平地で、大変難しい状況であります。また、高速道路等々で交通の便がよい。またもう一つは、家電リサイクル法ができまして、ごみ投棄に非常に困っておる。13年4月から家電リサイクル法が施行されましたので、より一層ほかの市から来て不法投棄がある、こういうことで弱っております。したがって、私どもはこれを守るべく、まず、今までは職員による山間部を中心としたパトロール隊、あるいはまた区長さんを初め市民の通報者からの通報で、そこへ早速行きまして、不法投棄箇所を調査し、そして回収するとともに、それをほった人の名前を特定できなか、こういうこと等々もやってまいりました。しかし、不法投棄は早朝とか夜間が多うございまして、なかなか常時監視体制をとることが難しいということで困っております。 16年度からは、不法投棄監視システムを導入いたしまして監視体制を整備しようと。このシステムは、無線式の画像監視システムでありまして、山間部でも、電源や転送用配線が必要でありまして、設置条件は非常に制約がありますけれども、このシステムをまず採用していきたい。 このシステムの特徴といたしましては、監視場所にソーラー式の移動カメラを設置するとともに、夜間は赤外線投光機により高感度撮影が可能となりまして、生活環境課内にそれの基地を設置いたしまして、カメラの回転、ズームアップ、オートフォーカス等々で遠隔操作、リモコンができると、こういう設定であります。基地のパソコンには、PHS回線を通じまして自動的に画像が取り込まれることから、現況が確認できる。こういうことによりましてこの監視カメラを利用していきたい。今後また看板等々につきましても増設をしていきたい、こんなふうに思っております。 カメラの機器につきましては、5年間のリース契約、総事業費は5年間で約900万円、こんなふうに思っております。広い山でございますから、それで確実にというわけにまいりませんが、一歩前進をして考えていきたいと思っております。 最後に、31番であります。違法広告物の撤去についてどのように考えておるのかと、こういうことであります。 違法広告物の撤去につきましては、平成12年度に張り紙、張り札、立て看板、さらに15年度にはのぼり、簡易広告物の撤去等々が市に委託されたことによりまして、毎月市の職員が積極的に違法広告物の撤去作業をしております。したがって、比較的それは徹底しておるものと、こういうふうに思っております。 さらに今後とも、毎年大阪府のまちづくり月間の6月には、一斉に柏原市、NTT、関西電力、近鉄、警察、八尾土木、この6機関で構成しておりますところの柏原市内不法屋外広告物等撤去対策会を開きまして十分協議をいたしまして、JR柏原駅、国分駅、あるいは堅下駅、法善寺駅、その付近一帯に多うございますので、一斉撤去活動の実施をこれからもしていきたいと思っております。 なお、協議会事務局の生活環境課といたしましては、毎年12月末に駅周辺で一斉撤去作業を行っております。本年度、15年度の撤去実績でありますけれども、16年2月末現在、立て看板200枚、張り紙1,500枚、張り札300枚、のぼり40枚、その他90枚、合計2,100枚を撤去しております。今後とも大変難しい、広い範囲でございますけれども、一層これを追及をしていきたいと思っております。 またもう一つ、14年2月に大阪府屋外広告物条例の一部が施行されまして、制度の創設、罰金等の引き上げ等々がございますので、これにつきましても適用方につきまして積極的に検討をしてまいりたいと思っております。 以上で終わります。 ○議長(笠井和憲君) 以上で一通りの答弁は終わりました。岸野議員、再質問ありませんか。 ◆3番(岸野友美子君) 早速ですけれども、整理番号19番について、財政の健全運営と節減・合理化のことですね。柏原だけではなくて、国全体が財政難なわけなので、これを何とか乗り越えなくてはいけない。とはいえども、よりよい市政運営を考えていただき、最大の努力をしていただいていることは理解をしております。 「お金がなければ頭を使え」、これは市長がしょっちゅう言うてはることですね。事業に対してあらゆる角度から頭を使い、補助金確保に努力をしていただき、市費を抑えながら大きな事業を進めてくださることについて、大変ありがたいと思っております。 先日、実は私、市民の方からある提言をいただきました。その問題につきまして市長に相談をさせていただきましたところ、賛同をしてくださいました。小さなことなので、市長にご相談するのはどうしようかなってちょっと悩んだんですけれども、その小さなことの積み重ねこそが大きな節約につながるという信念をもちまして相談をさせていただいたわけなんですけれども、数百億の財政を考えられる市長がこの小さな経費の節約に耳を傾けてくださったということに、大変感動いたしました。これから私が取り組んでいこうという提言には、かなりの意識改革が必要だと考えております。必要とあれば、条例の見直しすら考えていかなくてはいけないと思っております。市民サービスと権利ということで、問題は大変大きいと思っておりますが、努力をしなければ前には進みませんので、節減・合理化のために改善を考えて、これから取り組みをしていこうと思いますので、その際には一層のご協力をいただけるようにとお願いをさせていただきます。 整理番号20番ですけれども、柏原駅の東側出入り口の市民要望の出ている件です。市費をできるだけ抑えていろいろな角度から補助金を確保していただいていることは、本当にありがたいと思っております。図面をちょっと見せていただきましたら、エレベーターの位置が、私はとっても気になっております。それと、道路が今現在よりも4メーターほど狭くなりますね。再開発であるのに、現状より道が狭くなって不便にならないかなという懸念をしております。午前中の他会派の質問への答弁の中で大分理解したんですけれども、道幅が狭くなるし、エレベーターの位置に関して手短に説明していただけますでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) まず、柏原駅の東出口でございますね。もともとなかったところを、後から--後からといってももう大分長いことになりますが、できました。したがって駅前広場がない、こういう問題があります。しかし、今度は駅前再開発でもちろんあれを改造していかければいかん、こういうことであります。 今現在よりも約20メーターぐらいですか、歩道橋も北へ寄ります。しかし、おりてくるところは向こうもこちらも同じであります。したがって、私どもは大変苦慮いたしまして、しかも今度はエスカレーターをつけると。階段ですと、上って踊り場があって返ると。エスカレーターは段を2つにやるわけにはいきません。これは非常に問題であります。したがって、私どもといたしましては、エスカレーターを駅からこちらへ来まして、それからこちらへエスカレーターをおりてしまいますと、道の方へおりてしまいます。したがって、それは物理的にでき得ない、こういうことで問題点がありました。しかし、何とか現在のあるとこを確保しながら、そして道幅を狭めることなく、そして正味有効な道幅は約7メーターほどございますが、それにつきましては狭めることなく、むしろ歩道等をつくります。しかし、今の駅のところを若干広げまして、そしてそのエスカレーターをおろしていこうと、こういうことであります。 お申し越しの点は、エスカレーターが上から北へおります。それをこちらへということは物理的にできないんでありますが、それでおりまして、おりたところへ、今度はおりるときでなしに、上っていくのに、けさもちょっと説明いたしましたが、横の、つまり居酒屋さんがありますね、そこへ行きましてぐるっと回って大回りしなければいかん、これは問題点やないかと、こういうことをご指摘いただきました。なるほどそうでもございまして、私どもはそれからいろいろ何案か検討もしました。現場へも行き、そしてまた議会の皆さん方にも研究をしてもらっておると、これもお聞きをしております。 したがって、工夫をいたしまして、現在のスペースではございますが、何とか今後にも間に合うように、そしてもう一つは、これはちょっと朝も答えましたが、図面で書きますと、わかりにくい。したがって、立体模型をつくりまして、この辺に空間が、中段をちょっと上げますと、地図ではその下は使えないようになっていますが、人間が行き来できると、こういうことから広く見ながら、ある程度の改良案を現在つくっております。そんなことで何とか地元の意見もでき得る限り入れられるものは入れまして広くとり、そして駅前の方も広く感じるように、現実には広くありませんけれども、広く感じるように、こんなふうなスペースに持っていきたいなということを思っております。 ◆3番(岸野友美子君) エレベーターも何とかどうでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) 失礼しました。私はエスカレーターのことばっかり申しておりました。エレベーターの場所が現在のところでいいのかどうか、こういうことにつきましては、線路側にもひっついておりませんし、前の方にやや不安定なところにあるように思っております。ここは、一番理想的な場所につきましては、いろんな配線、大阪ガスその他のいろんなものの基地がそこにございまして、そこからすべての配線が出ておるということでありまして、その上につくるわけにいかないということで、私どもが見て何らの条件なしに図面上でここと思えるところにはエレベーターが設置でき得ない、こういうことで変わっております。それを逃げましてのエレベーターの場所でありますから、その場所は、あんまり大きく変えることはできないんじゃないか、こんなふうに思っております。 ◆3番(岸野友美子君) エレベーターについてはちょっと寂しいお返事かなと思います。もう少し何か考えられないかと思うんですけれども。地元要望の2のところに出ていたと思うんですけれども、新しくできる東西道路の大県本郷線に延長するお考えをいただきたいんですけれども、道幅が狭くなりましたら、今、車で送ってきた場合に、申しわけないかな、あそこでUターンして帰っちゃう場合があるですね。もとの位置に帰れるわけなんですけれども、道幅が狭くなったら、もし文化センターの方から来ましたら、駅の方へ行って、大県通りを通って帰らないとあかんようなルートになると思うんです。そしたら、あそこはやっぱり商店街ですし、車もふえて道幅も狭いしということで大変問題じゃないかなと思うものですから、東西道路につないで延長していただいて、大県本郷線に出てぐるっと回って送迎したときに帰れるような状況になれば、非常にスムーズに動くんではないかなと、これは私の考え方なんですけれども。 理想的には、やっぱり東口にもロータリーができることが、そういう要らんことをしなくてもいいわけなので、一番理想的なんですけれども、今現在財政上大変厳しいことは理解しております。そこを何とか市長の知恵を絞っていただきまして、車がスムーズに動けるように、要望の2も考慮していただいてお考えをいただきたいと思っております。せっかく改善しようとして開発するわけですから、今現在よりも不便にならないように対策を練っていただきたいと要望させていただきます。 続きまして、整理番号21番、都市計画道路田辺旭ヶ丘線の進捗状況をお伺いいたしましたけれども、用地買収は70%を超えておりますというお返事、随分長いことをこのセリフを聞いているように思うんですね。その後一向に進展がない状況なので、相手のあることです、既に買収されてはる人と今からされる人との間に大きな差があったら、これも問題やと思いますので、事情は大変理解するんですけれども、できるだけ早急に話を進めていただいて、一日も早く田辺旭ヶ丘線が完成するようにご努力をいただきますよう要望させていただきます。 整理番号22番、国道25号の国分駅から国分中学までの歩道整備についてですけれども、特定道路ということで大阪国道事務所の方で進められているということでしたね。またまた市長の得意な、市費を使わないで地域をよくしてくださることがよくわかり、ありがたいと思っております。また、「みとや」さんの前のエレベーター、歩道橋のところへつくってというのも、市費を使わんととおっしゃいましたね。市費を使わんと市がよくなり、我々の国分もよくなるということは本当にありがたいと思っております。これが進むにつれて、関連いたしまして田辺旭ヶ丘線へのメリットにもつながったらと勝手なことを考えておりますので、こちらはどんどん進めていただきたいなと思っております。 整理番号23番でございます。小・中学校のトイレの改修状況ですけれども、学校のトイレというのは、やっぱり汚いとか、臭いとか、そういう状況で使いにくいとされております。そこで、設備の充実を希望していますけれども、前向きに取り組んでいただいておりまして、16年度も5つの学校園の改修計画があるようですね。もう既に昨年度は7つやっていただいたということで、最近の子どもたちというのは洋式でないとできない、使えないという子どもたちがふえているということを聞いております。先ほどの市長のお返事を聞いておりましても、洋式を中心にということで、明るくきれいな洋式の完備したトイレを目指して改修を進めていただけますよう要望をさせていただきます。 続きまして、整理番号24番、玉手小学校のエレベーターの設置についてでございます。昨年、このエレベーター設置について、我が会派に玉手小学校の障害を持つお子さんのご両親が来られました。エレベーター設置の要望をお聞きしたわけですけれども、その後、玉手小学校のPTAから市長と議会に、そして玉手小学校からは教育長に要望書を出していただきました。15年6月の本会議のこの席で、私の方から要望をさせていただきました。その質問内容が、日本教育新聞に「柏原市6月の本会議」ということで掲載をされました。その内容では、「まずは補助金獲得」と書かれたわけなんです。おかげさまで、昨年中に補助金も獲得してくださいました。障害を持ったお子さんが地域の学校へ行き、地域の子どもたちとの交流の中で、生き生きした表情がどんどんふえてきています。 先日も、卒業式に行かせていただきました。先輩を送るために、そのお子さんが舞台の上で一生懸命演技に参加して頑張ってくれているところを見せていただきまして、大変うれしく思いました。お子さんも、成長に従って体重もどんどんふえてきます。3人の先生が車いすを抱えて階段を動いてくださっていたわけなんですけれども、車いすプラス体重ということで、危険度もどんどん高くなります。そんなところで、エレベーターの設置をしていただくことで安全で安心な移動ができることになったということで、大変ありがたく思っております。今回、市長の市政運営方針にはっきりと「玉手小学校にエレベーターを設置します」と、この1行を何度も何度も読み返して、大変うれしく思いました。本当にありとうございます。 またまた、何度も何度もお願いをさせていただきまして、その辺の道で会っても、教育長をつかまえて、玉手のエレベーター、玉手のエレベーターとさんざん言わせていただいて、大変うるさかったんではないかと反省しておりますけれども、このような次第になりまして、教育委員会、そして教育長、皆様のご努力に対しまして心から本当に感謝を申し上げます。ありがとうございました。 続きまして、図書館の特色です。図書館協議会のメンバーにも入れていただきまして、かなりいろいろなことを言わせていただきました。土地の広さから、取りかかる前に多くの人々の意見を取り上げていただきたいと、こんなことを要望させていただきまして、小学生から中学生、大人、インターネット、意見箱もつけてくれと、すべてクリアしていただきまして、協議会で検討をさせていただきました。本当に充実した図書館ができるであろうと、今、一丸となって頑張っているところですけれども、ハード面の充実も完成を待つのみになっていますので、ここまで来たんですけれども、これはより一層ソフト面を、今でももう充実はしておりますけれども、なお一層の充実をしていただけるように、これからの検討課題を、ここまで考えたからもういいんじゃなくて、もう一度検討できるようにお願いをさせていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。 さて、整理番号27番の男女共同参画社会の推進です。冒頭にも話をさせていただきました、バランスのとれた考え方が理想の社会を築く根本だと考えております。今、女性の進出にも大変目覚ましいものがあります。私の周りにも、すごいバイタリティーのある女性が活躍しております。そんな人たちから、私もエネルギーをもらうことがしばしばです。そして、役所に目を向けても、実力のある女性がたくさんいらっしゃいます。で、パーセンテージをはじき出してもらいましたところ、大変寂しいですね。先ほどの管理職、6.1でしたよね。たったの6.1%、1割にも満たないのかという寂しさがあるんですけれども。 今までは女性が活躍する環境が整っていなかったから、こういうことはよくわかります。家庭生活と職業生活の両立が難しかったわけで、男女共同参画社会基本法案の附帯決議の中で、子どもの養育、そして家族の介護、これをアンペイドワークと言うんですね、難しい言葉ですけれども、それに当たるものを社会もともに担うという認識に立って社会的支援の充実を図るということで、スウェーデンでは、このアンペイドワークを社会化することで解決しているそうです。我が国でも、まだまだ難しいんですけれども、介護保険の充実も進みまして、女性が能力を発揮できる職場環境が整ってまいりました。楽しみにしているんですけれどもね。 この間、堺市で飛び級人事ということで新聞を見ました。若手でも能力のある者は、課長から部次長を飛び越して部長に昇格させるというものですね。これは能力を最優先することであります。男でも女でも、この場合、同じように考えていただきたいと思うんです。そこで、市長にお伺いするんですけれども、今以上に管理職の場に女性をふやしていただくということを考えていただけますでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) ご指摘の点につきましては、私どもも数年前から、できる限り女の人に管理職になっていただきたい、こんなふうに思っておりますし、できる限りその辺につきましては重要視しております。また、特に進級した人には、あなたは女の代表やで、頑張ってくれなあかんで、期待していると、こんなことも言うておるつもりであります。これからもできる限り女の人がより以上に女性の特色を生かしながら頑張っていただきたい。私どももそれは努めていきたいと思っております。 ◆3番(岸野友美子君) すごく心強いお言葉で、ありがたく感じております。ぜひとも実行をお願いいたします。 女性というのは、幾ら頑張ってもここまでというところでストップしちゃうんやったら、働く意欲って半減すると思うんですよね。今みたいに市長の応援歌がありましたら、よっしゃ頑張ろうかと、一生懸命頑張れば私もああいう席で輝くことができるんやと、この柏原市でも輝く女性の数をふやしていただくようにお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、整理番号28番の放課後児童会事業についてです。公共サービスの平等の原則から、利用者の運営経費のうち一部負担をしなくてはいけないようになりました。この新年度の4月から有料化になるわけですね。留守家庭児童会は、うちも預けていたような次第ですけれども、両親が働いているから利用しなくてはいけない。無料であることが一番理想であります。とはいえども、今現在の逼迫した市の経済状況を考えれば、いたし方がないところであります。預かっていただけるんだから払ってもらおうじゃないかというところでございますけれども、それならば、中身の充実が要求されます。 答弁で、いろいろと努力していただいているのはよくわかりました。だけど、他市に視察に行かせていただいたときに、大変めぐまれた状況を目にするんですね。やっぱりついつい我が市でも何とかならないものかなという、これからの研究課題だなと、うちの会派でも3人で頭を突き合わせて、何かいい策はないものかと考えているんですけれども、今後より一層の充実の努力をお願いして、要望させていただきます。 大変頭を抱えております整理番号29番になります。市立柏原病院の経営の健全化に向けての対策なんですけれども、申し上げにくいんですけれども、病院の評判、はっきり言って最悪でございます。たくさんの方々から耳にするのは、本当にどう答えようかなというような悲しいことばっかりで、今の市長さんの説明で、医師確保が確かに難しいということもわかるんですけれども、何かより一層の対策というか、また市民の方々にそう言われたときにどのように私が答えたらいいかといういい材料はなものでしょうか、市長にお伺いします。 ◎市長(山西敏一君) 大変難しいことでございまして、これならという明快な答えはなかなか入ってこない、こんなふうに私自身も実は反省しております。また、医師の研修制度という新しい制度ができまして、より以上に人材獲得が困難に、ことしあたりは特に大学自身も大変な医師の不足と、大学本体がそんなふうになっております。したがいまして、私どもは阪大あるいは奈良医大、こういうことでありましたが、今まで阪大、奈良医大に依存しておりまして、ほかから入れますといろんな問題があるんじゃないかと言われましたが、そういうことはもう払拭しまして、どこからでもお願いしたい、こういうことで、広く大阪市大とか、そのほかの大学にも働きかけをいたしております。また、私自身も、実は柏原の開業医さんのところに行って、柏原病院に来てくれませんかと、こんなことを言ったのも事実であります。 そんなことで、今の医療体制、まず当面は設備ができる、医師が不足する、こういう大変な状態でありますので、医師の獲得が一番大事なことだと思っておりますので、あらゆる角度からすべての責任者を動員をいたしましてでき得る限り確保していこう、こういうことを今やっておる最中であります。よろしくお願い申し上げます。 ◆3番(岸野友美子君) 民間の先生にも声をかけてくださったって、さすがに市長ですね、画期的なことをなさいますけれども、その反応はいかがだったんでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) 個人名は言えませんが、私は行きました。その方のお父さま、ご子息もやっておられます。お父さんでも息子さんでも奥さんでもよろしいと。3者ともお医者さんやから、だれか1人柏原病院に来てください、こういうことを私が行ってひざ詰め談判をいたしました。しかし、なかなか現実は厳しかった、こんなふうに思っております。 ◆3番(岸野友美子君) 行動に対しては大変感謝いたしますけれども、三顧の礼ってありますよね。何回も何回も行ったら、ひょっとしたら可能性があるかもしれませんし、これからあきらめずに、発想のすばらしい市長の持ち前のところで何回も取り組んでいただきたいと思います。 民間以外の阪大であるとかいろいろなところに呼びかけていただいている反応というのは、まだ答えは返ってきてないんでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) 先ほど申しました大学でございますね、阪大は非常に難しゅうございます。阪大から院長あるいは副院長を迎えるときには、本当に3年ほどかかりまして、なかなか大変な猛アタックをいたしましてやりました。最近またそういう別の情勢が大学側でも出ております。したがって、今私が申しました一つの新手作戦をやったんでありますが、うまくいかなかった。しかし、これはこれでまたほかのことも考えていこうと思っております。 さて、大学を通じての派遣、これは先ほど申しました阪大あるいは奈良医大に限らず、ほかの大学へもということで、今働きかけをいたしております。大阪市大、関西医大、滋賀医大、こういうところに働きかけをしております。しかし、なかなか現況は、その学校自身が難しいようでありまして、しかし、いろんなところであらゆる角度から、文字どおりなりふり構わず頑張っていこうと、このように思っております。 ◆3番(岸野友美子君) ありがとうございます。もう本当に大変な状況というのはよく理解できているんですけれども、私もやっぱりいろいろ聞かれると、何とか頑張らないとという気持ちになりますので、また市長にも、加茂さんにも、いつもいつも嫌がられることを言わせていただいて、道で会ったら目をそらされるほどになるように、どこの課もそうなんですけれども、言っていくのが私の使命だと思っておりますので、何とか打開策を考えていただいて、市長も初めに言われました健康かしわら日本一、あれにつなげていこうというふうに思っておりますので、ぜひともよろしくお願いをいたします。 続きまして、これで病院を終わらずして、時間がありますので、病院について、今はお医者さんの話でしたけれども、事務局側のことについて、以前に随分いろいろお願いさせていただきました。ハード面のことでは、局長にお願いいたしまして、いすを変えてもらったりとか、ハードの面では即にこたえていただいて、市民の方々に納得していただいていることがあります。事務方の方々の部分で以前にもお願いをいたしました、委託しているわけだから、その委託の方々にちょっと満足いかない部分がありましたら、もっとチェックをより強化していただいて、おたくだけじゃないよ、ほかの委託業者もあるんやから、もうちょっと営業感覚というんでしょうか、そういう感覚を持っていただいて取り組んでいただきたいというお願いをずっとしていたんですけれども、今もまだ多少聞こえるんですね。だから、そういうのをまだこれからチェックをしていただけるのかどうか、事務局側に対してチェックを重ねていっていただけるかどうか、現在またチェックをしていただいているかどうか、お聞かせください。 ◎市長(山西敏一君) これは言われておりますように委託業者でありまして、委託業者は日本じゅうにたくさんあります。したがって、私どもは、それ一つだけと違う、こういうことでいろんなことで言い、そして改善、これは具体的に細かく交渉をしております。業者につきましては、これからも厳しく、いかなかったらかえるで、何ぼでもあるでと、こういうようなことは強く申していきたいと思っております。 ◆3番(岸野友美子君) ありがとうございます。その言葉は本当にうれしいです。一つじゃないんやから、あかんかったらかえるよという言葉を皆さんが持っていていただいたら、やっぱり改善には十分つながっていくと思いますので、よろしくお願いいたします。 以前からお願い申し上げていたボランティアの方ですね、あれはちゃんと黄緑色でしたか、ジャンバーを着ていただいて、院内のボランティアの方を配属していただきました。こちらについても本当にありがとうございます。前向きにどんどんよくなるように、全体で取り組んでいかなければいけないと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 それでは、病院はこれにて終わりまして、整理番号30番、不法投棄管理システムですけれども、道を走っていますと、高井田から信貴の方へ抜けるあの道はよく捨てられているんですよね、いろんな大きなものが。不法投棄については、イタチごっこになると思うんです。生活環境の方に申し上げまして、即座に対応してくださいます。非常に感謝しているんですけれども、やっぱり捨てる人のマナーまではチェックできませんから、大変厳しいと思うんですけれども、今回、カメラを設置していただけるということ。高いカメラですから、これで効果が上がればいいなあと思っております。 おっしゃっていたように、カメラだけではなくて、啓発の看板とおっしゃっていましたね、こんなところからもチェックというか、抑止につながるように頑張っていって努力するしかないのかなと思っております。大変残念ですけれども、捨てる人のマナーに訴えるしかないと、そのように思っております。今後ともどうぞよろしくお願いをいたします。 整理番号31番、違法広告物の撤去についてですけれども、これは看板ですよね。いろんな住宅屋さんの看板であるとか、それが一番重きやと思うんですけれども、いろいろな看板が柏原じゅうに張られております。ほかの市に比べましたら、ピンク看板が少ないですね。ピンク看板と言っていいのかどうか知りませんけれども、そういう看板は柏原では目につくのが少ないというか、全然ないんでしょうかね。これは非常にいいことだと思っております。 今回初めて質問させていただいたときに、柏原市内不法屋外広告物等撤去対策協議会というのがあるということを聞かされました。年に1回ではありますけれども、6月4日とおっしゃいましたか、この日にそのメンバーの方々が一斉に柏原市内のそういうものに対して撤去作業を行ってくださっていると。すごいことをやっているねんなと。で、いろいろなそのメンバーも聞かせていただいたら、すごいメンバーが入っております。これはありがたいことであると。これを回数をもっとふやせと言うのは気の毒なんですけれども、それ以上に、市の方で環境の方々がやってくださっているわけなので、その意識として、そういう協議会の方々が年に一度でもいいですからやってくださることは、大変ありがたいことだと思っております。今後ともまた続けてお願いをしたいと思います。 この問題を聞かせていただきましたのは、以前、ある業者さんが違法の張り出しをしていますよという電話を受けたそうなんですね。いや、うちに関してはそういうのをすごく意識しておりますので、違法の張り出しに関しては、絶対と言っていいほど自信がありますというお返事でした。ご自身のところが置いてはるのをほかの人が持ってきて違法になっちゃったという状況であれば、またそれは別なんですけれども、市の方から注意を受けたので、ちょっと納得いかないものですから、市の方も、ある業者さんに注意をする場合は、その真実性をちょっと確認していただいて、間違いないかどうかというのを確認した上で注意をしていただけないかなと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 思ったよりスムーズに進みましたので、時間がたくさん余ってしまいました。また、優しい答弁をたくさんちょうだいしまして、何もかもに前向きに取り組んでいっていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。ご清聴ありがとうございました。これで終了させていただきます。 ○議長(笠井和憲君) 以上で自由民主党改革代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。 △休憩 午後3時17分 △再開 午後3時45分 ○議長(笠井和憲君) これより本会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、市政運営方針に対する質問を行います。それでは、自由民主党政新会を代表して巽繁議員、登壇願います。   〔19番 巽  繁君 登壇〕(拍手) ◆19番(巽繁君) 19番議員の自由民主党政新会の巽でございます。議長のお許しを得まして、平成16年第1回定例本会議におきまして、市政運営方針に対し質問をさせていただきます。質問の機会を与えていただきました同会派議員並びに議員各位に対しましてお礼を申し上げます。 さて、国際社会を見ますと、現在自衛隊が、イラク復興支援のため宿営地づくりや給水支援活動等を行っております。今後は、社会基盤整備等の支援活動が本格化していきますけれども、派遣されている自衛隊員におかれましては、日本国を代表いたしましてイラク復興に貢献をしていただくことを願っております。 また、北朝鮮の核問題につきましては、先日第2回目の6ヵ国協議が行われ、問題解決に向け少しは前進したのではないかと思っております。しかし、本件は日本にとりまして拉致問題解決という肝要なことも含んでおりますので、今後も粘り強い協議を続けていただくことを願うものでございます。 一方、国内へ目を向けますと、鳥インフルエンザ問題、年金問題、警察の裏金問題を初めとする多くの問題が山積しておりますけれども、一番気になりますことは景気の問題でございます。報道によりますと、日本経済全体が緩やかに景気回復していると報じられておりますけれども、実際には、東京、名古屋などは景気がよくなってきているようでございますけれども、大阪は依然として景気の回復が実感できない状況が続いております。今後は、官民一丸となりまして、商人の町大阪として商文化を生かした大阪独自のやり方で景気回復に取り組んでほしいものでございます。 このような中、我が柏原市におきましては、住みよい町とするため、都市基盤整備が鋭意進められておりますけれども、その成果として、近鉄国分駅前周辺は人が集まり、大変活気が出てきております。その一方で、JR柏原駅周辺は、都市基盤整備がおくれておるのが現状でございます。このため、現在進められているJR柏原駅前再開発事業をできるだけ早い時期に完成させ、柏原市の発展につなげていただくことを望んでおります。市財政が大変厳しいことは十分承知しておりますけれども、子どもたちに活力ある町柏原を残してくため、市長の前向きな答弁を期待して質問をさせていただきます。 整理番号32番、柏原駅西口地区市街地再開発事業について、再開発ビルの公益施設の図書館、公民館を住宅に変更できないかをお伺いいたします。 整理番号33番、JR柏原駅の自由通路と橋上駅舎の整備について、16年度から工事に入られますけれども、その工事内容について再度お伺いをいたします。 整理番号34番、大県本郷線の進捗状況について、国道25号から工事用進入路としての進捗状況について、また、大県本郷線のJR線より東側部分の市道上市法善寺線までの進捗状況と大県本郷線の事業完了後、大県通りとの間の区間について土地区画整理事業等の手法によりまして整備できないかをお伺いをいたします。その関連で、大県本郷線の国道25号から外環状までについてもお伺いをいたします。 整理番号35番、亀の瀬地すべり対策工事の跡地利用と留所山のごみ最終処分地跡地利用について、(仮称)エコパークと地すべり地域とを一体にして今後取り組む考えはないかをお伺いいたします。 整理番号36番、旧国道170号堅下小学校前から平野交差点までの歩道設置の進捗状況についてお伺いをいたします。 整理番号37番、恩智川多目的遊水地事業について、用地買収が約49%まで買収済みと聞いておりますけれども、また平成22年ごろ完成と聞いておりますけれども、本市におきまして総合スポーツグラウンドの整備につき本格的に取り組んでいくべき時期に来ていると思われます。今後の取り組みについてお伺いをいたします。 整理番号38番、市内小・中学校の児童生徒の安全対策についてお伺いをいたします。 整理番号39番、市立柏原病院の今後の運営、特にサービス面についてお伺いをいたします。 整理番号40番、地域防災の取り組みについてお伺いをいたします。 整理番号41番、農業振興について、年々農業が不振になってきており、後継者問題、高齢化と厳しい状況にございますけれども、むら生き生き交流事業、果樹振興会、4Hクラブ等、現在市におきまして指導されておりますけれども、もう少し幅の広い振興策はないか、お伺いをいたします。 整理番号42番、市民郷土まつりと大和川付替え300周年については了解いたしましたので、取り消しをいたします。 整理番号43番、第3次中河内都市圏計画については、13年ぶりに中河内広域行政審議会の会議が開かれましたけれども、柏原市としての取り組みについてお伺いをいたします。 これで第1回目の質問を終わります。 ○議長(笠井和憲君) 自由民主党政新会代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。   〔市長 山西敏一君 登壇〕 ◎市長(山西敏一君) 自由民主党政新会代表の巽繁議員のご質問に、32番以下をお答えさせていただきます。 まず、32番の問題であります。駅前再開発が進んできておる、また駅前再開発はこれからの時代に必要な事業であると、こういうことでありますが、駅前再開発ビルの中の公益施設、すなわち図書館、公民館を予定しておるが、これを住宅に変更できないか、こういうご質問であります。 柏原駅周辺につきましては、既に30数年前に計画をしておりましたが、地元との権利者のご理解なくしては事業はできません。したがいまして、形が変わりまして、くしくも国分の方に開発が行った。そしてそれは大変開けて、目を見張る形になってきました。したがいまして、その後、この議会でもたびたび次は柏原、次は柏原と、異口同音に先輩議員がそれぞれの立場から言われましたことを今思い出しております。 ようやくにいたしまして柏原駅前が着工するように相なりました。しかし、時代が変わりまして、いろいろ議会からご指摘を賜り、またご心配も賜り、最小面積に減らしましての着工であります。さらに厳しい財政に追い打ちをかけられておりますので、私どもといたしましては、いろんなことでできる限り国の財政負担を多くして、柏原の負担を少なくする、そういうことでこぎつけておるわけであります。 まず、公共施設といたしまして図書館、公民館を入れる、こういうことで計画をいたしております。さらに、ご承知のように住宅棟は別に建っております。住宅の場合は、そのビルの中の一室と申しますより、今現在私どもが計画いたしております別棟で高く上がっていく、こういう形の方が住宅としては喜ばれ、歓迎されるんじゃないか、またその方が環境がいいんじゃないか、こういうことで、建物といたしましては住宅棟、それは上へ上がっていくと。そして、いわゆる平のビルにつきましては、やはり商業施設もしくは公共施設、こういう形にほぼなっていっておるのが現況ではないかと。それは、ビルそのものの形がやはりそういうふうな性格でありまして、そのビルの中に住宅ということにつきましては、内容を基本的にも根本的にも変えてしまわなければいけないんじゃないかと、こんなふうに配置上思っておるわけであります。 それともう一つは、この議会の中でも、商業施設ばかりじゃなしに、公益施設をふやしたらどうかと、こういうご質問を委員会なり本会議で賜ったことを思い出しております。したがって、私どもは、でき得る限り今の必要な公共施設、すなわち図書館、さらに大変多くの方が活動してもらっておりまして手狭になってきておるところの文化活動、さらにもう一つは、今町の公民館が駅前再開発関連の道路の買収によりましてなくなります。これはどこへ移転するのか。どこかへ移転せねばなりません。したがって、ここは駅前の方に公民館を持っていこうと、こういうことで、今でも足らない文化センターその他でありますが、今度今町をなくしてしまうわけにいきません。したがって、今町は向こうへ持っていくと、これは当初から計画しておりました。それにあわせまして図書館をと、こういう形になったわけであります。 したがって、今ご心配を賜っておりますのは、ビルそのものであれば市が買い取るけれども、住宅であれば売れると、こういうことでご心配を賜っておる向きも一部入っておるんじゃないかと、こんなふうに思っておりまして、私どもも、駅前の図書館と公民館につきましては、これもいつも申しておりますように、本来図書館あるいは公民館、こういうものにつきましての補助制度はないわけでありますが、駅前再開発事業だけは別である、こういうことから、地域交流センター、こういうことで補助金をいただくことに相なりました。これにつきましてはご承知のとおりであります。 また、これに関連をいたしまして、駅前にふさわしい図書館、そして公民館の特色を生かした駅前図書館、駅前公民館にしていこうと、こう思っております。 参考までに、塩竈市でございますか、駅前再開発で図書館をつくりまして、駅前図書館の特色として日本じゅうで大きくクローズアップされまして、それが本になっておりますのかプリントになりまして、各市にPRされております。駅前図書館の特色を生かしました塩竈の駅前図書館、これが今話題になっております。私どもは面積は限定されておりますが、できる限り駅前の特色を生かした図書館にしていこうと、こういうことであります。 さて、戻りまして、先ほど申しました財政負担の件からも巽議員もご心配賜っておるものと、こういうことを思っておりますし、その財政負担につきましては、市が買うから全額市の費用でということでなしに、先ほども申しました地域交流センター、こういうことでの補助金を得ることに内定をいたしております。 さらにまた委員会等々で、補助金があっても市の裏負担があるじゃないか、これをどうするのか、こういうご質問もございました。したがいまして、私どもにつきましては、まちづくり支援事業、それからまちづくり交付金と。まちづくり交付金というのは、まちづくり支援事業はいわゆる起債が多い、さらに新しく昨年からできたまちづくり交付金につきましてはそれが有利であると、こういうことから、起債につきましてはかなりのウエートを占めてきておる、こういうことで、ご承知のように財政負担につきましても当初の予定よりも比較的少なくこれを買収できるんじゃないか、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げる次第であります。 次に、33番であります。JR柏原駅の自由通路と橋上駅舎の整備につきまして16年度の工事内容はどうかと、こういうご質問であります。 お尋ねをいただいております柏原駅の自由通路は、長年の要望でありまして、東西を自由に通れる、こういうことと同時に、時代の要求、バリアフリーを基本構想にいたしました自由通路、こういうことでありまして、あわせて自由通路と一体で整備をいたします橋上駅舎、つまりダブルでありますからひっついておると、こういうことでともにバリアフリー化、こういうことで私どもは計画をいたしております。ご案内のとおりであります。 自由通路につきましては、補助金をいただくことに当初から内定をいたしました。さらに駅舎につきましては、大変JRが厳しゅうございまして、近鉄と違うJRの考えが日本じゅうに定着いたしております。で、柏原だけ変えるわけにいかん、こういうことから、私どもはお願いをいたしまして、このたび駅舎に日本で初めてとも言える補助金をいただくように相なりましたことはご承知のとおりであります。さらに、自由通路、橋上駅舎で残っております費用につきまして、地域活性化事業の都市再生事業の対象事業として大阪府下で初めて認めてもらうことに相なりました。したがって、たびたび申しておりますように、補助金を除く市負担額の75%が起債対象となり、市の負担額が大幅に軽減される、こういうことであります。 現在進めております詳細設計は、自由通路と橋上駅舎の工事が平成16年度、すなわち新年度からいよいよ始まるわけであります。工事の施行につきましては、16年度当初にJR西日本と柏原市の間で協定書を締結いたしまして、JR西日本側で施工していただいております。 16年度の自由通路、橋上駅舎の工事内容につきましてでありますが、まず、現在自由通路の東西にありますところの現在の駅舎が支障になってまいります。しかし、現在の駅舎機能を生かしながらの工事となりますので、具体的には、まず現在の西側駅舎の南側、近鉄の道明寺から来ましたところのプラットホームの前にありますところの近鉄の用地に、現在の西側の駅舎の仮設駅舎を今年建築をいたします。そして駅舎機能を切りかえた後に、現在の西側駅舎を撤去いたします。したがって、東側の駅舎は16年度中は現在のまま利用いたします。それから、旧国鉄清算事業団から市の土地開発公社において公共駐車場用地として購入しております通称三角地を工事ヤードとして利用しながら、現在の構内の北側、つまり大県通りに近い方の跨線橋を1本撤去します。こういうことをことしやります。 以上が本年度の工事予定であります。17年度につきましては、本格的に自由通路、橋上駅舎の本体工事を引き続き行ってまいる、こういうことであります。 なお、工事期間中は、駅周辺の皆様や柏原駅を利用される方々にご迷惑、ご不便を若干おかけすることになると思いますけれども、そういうことで、できる限り仮設駅舎等々をつくりまして、そして切りかえていくと、こういうことでありますので、よろしくお願い申し上げる次第であります。 34番であります。大県本郷線の国道25号線から工事用進入路としての進捗状況、続きましてJRの東側、あるいは東側の住宅部分を区画整理できないか、大県本郷線の西の方への延長について、このご質問であります。 まず、1番目にお尋ねの、大県本郷線が工事用進入路としてどのような進捗状況かということであります。 現在大阪府によりまして施工していただいております大県本郷線は、再開発ビルの建築工事や関連事業の工事用進入路として利用させていただくことはご承知のとおりであります。そのように府も力を入れてくれておるわけであります。したがって、大阪府の八尾土木事務所と相互のスケジュールにつきまして密接に協議を行って、それに沿って施工していただくことになるわけであります。 既に進入路としての仮舗装は完了しておるわけでありますが、現在、平野川部分の橋梁工事を施工されております。この工事も近く完了する予定でありまして、その橋の工事が完了いたしますと、引き続き擁壁等の道路構造物の工事が行われ、夏ごろから以降は進入路として使用できる状態になる、こんなふうにお聞きをしております。今後とも府と市の事業のスケジュールの整合性を図りながら、事業がスムーズに進捗できますように努力してまいります。よろしくお願い申し上げます。 続きまして、大県本郷線のJRから東側部分の市道上市法善寺線までの進捗状況でありますが、JRから長瀬川までの間につきましては、一部の用地買収が完了いたしました箇所では、既に民家の移転がされておりまして、隣の箇所の大きな部分につきましては、現在鋭意買収交渉を進めておるところであります。また、長瀬川から東側の市道上市法善寺線までにつきましては、地元説明会も行われまして、現在用地境界の明示確定作業を進めておられるところであります。今後は、家屋等の補償物件の調査を行い、用地買収と補償交渉に入っていきたい、こんなふうに大阪府から聞いております。 そして、大県本郷線の事業が完了後でありますが、同線の南側にある大県通りまでの区間約40メーター程度の幅で帯状に住宅密集地がございます。これを土地区画整理事業等の手法によりまして町の再生ができないか、こういう巽議員からのご提案であります。 この区域につきましては、東西約300メーター、南北約40メーター、南北は狭いんでありますが、1.3ヘクタールの区域でありまして、土地所有者、借地人が約30名、さらに借家人が多数おられます。このような中で、整備手法といたしましては、市施行や組合施行によります土地区画整理事業や、大県本郷線と一体的に整備を進める沿道区画整理型街路事業等の手法が考えられますが、いずれにいたしましても、事業を行うには、まず地権者の90%以上の賛同を得られることが条件、もう一つは、巨額の事業費の投資が必要となります。このような事業費を改めて今現在の市の問題としてここに投資できるかどうか、これは非常に問題があるんじゃないか、こう思っております。しかし、ご提案の区画整理につきましては、今後の課題として研究はしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 それから、3番目の大県本郷線の国道25号から西側の外環状線までについてご質問をいただいております。 国道25号から外環までは、全体として延長は約980メーターございまして、現在の工事場所よりもっと長い、非常に長い道であります。柏原市域がそのうち730メーター、藤井寺市域が250メーターとなっております。この区間につきましては、前々から、巽議員もご承知のように、大阪府の方へ機会あるごとに事業実施の要望を、大阪府の事業としてしてほしい、こういうことを申しております。しかし、大阪府としては、今の財政難でありますから、大阪府の財力をもってしてもこれは非常に難しい、大県本郷線を完了してから後の課題と、こういうことでなかなか踏み切ってもらっておらない、こういうことであります。 今後とも引き続き、大県本郷線を外環状線まで延伸されて初めてその目的を達すると私どもは思っておりますので、要望運動を展開してまいりたいと思っております。 次に、35番の都市環境の整備のうち、亀の瀬地すべり対策工事の跡地利用と留所山のごみ最終処分地跡地利用につきましてであります。 まず、亀の瀬地すべり防止地域は、柏原市内面積が85ヘクタールと広い面積でありまして、そのうち通称清水谷の地区が約50ヘクタール、これは既に国土交通省で用地買収済みであります。したがいまして、この跡地利用につきましては、平成8年度と9年度、大変膨大な面積で、工事の終わっておるところを市のために公園その他をつくってほしい、こういうことをお願いしておりましたが、改めて亀の瀬地域の管理手法や整備構想を国において策定していただくための委員会を組織いたしまして、学者によりまして、清水谷の方につきましては若干の形状変更をしても地すべりに支障はない、こういう回答をいただきまして、何とかこの整備をしていただきたい、こういうことを委員会としてお願いをいたしております。 この整備構想では、新しい文化交流拠点と自然環境に優しい公園などの形成を中心としながら、地域活性化の課題を踏まえつつ、余暇利用ニーズに適用した跡地利用の整備構想を策定いたしております。つきましては、地すべり対策工事も70年という長年月でございますが、一応終盤を迎えまして、流域の保全や地域の安全性の確保が達成されつつあり、現在は、残っております深礎工対策工事の3基が工事中であります。もう一つまだ着工しておらない1基がございまして、これはまだ着工されておりません。したがって、対策工事後の管理用道路及び公園などの幹線道路の整備、現在の亀の瀬橋より少し上流に新たな橋等の建設等々、これは計画されておりますが、今後とも大和川河川事務所と協議しているところであります。 私どもの申しております跡地利用につきましては、とりあえず整備構想による一部着手の可能な地域、つまり先ほど申しました清水谷地域で、既に花木のハナミズキ等を大和川河川事務所の費用で植栽をしていただいております。もう一つ私どもが柏原市といたしまして強く要望しておりますところの亀の瀬地すべりの今後とも勉強の場となる(仮称)地すべり資料館、あるいは砂防資料館、こういう仮称でありますが、要望中であります。これは、先ほど申しました3基の工事、残っておりますもう1基の工事完了後、国土交通省としては監視施設を何とか建てたい、こういう予定であります。柏原市としては、この監視施設でなしに、そこへ多目的あるいは併設してそれを大きなものを建てていただきたい、こういう要望をいたしております。これにつきましては、何とか私どもの要望をかなえながら、この監視施設をやや広くして建設をしていただきたい、こういう運動を現在進めておるところであります。 いずれにいたしましても、もう一本未着手の深礎工が終わり次第、こういうことに相なると、そういうことであわせて運動をしていきたいと思っております。その他の公園施設、通称清水谷につきましては、今後、十分今以上に整備をしていただきたい、こんなふうにお願いをしております。 続きまして、留所山でございます。柏羽藤3市の環境事業組合のごみ最終処分地の跡地利用につきましては、平成10年3月にこの処分地を閉鎖後、産業廃棄物処理法上、埋め立て終了後の土壌あるいは水質などの定期測定を行い、測定結果が安定した時点で大阪府に対し閉鎖届を提出することが義務づけられておりますから、昨年閉鎖届を提出し、廃止許可が得られるようにしているところであります。その間に、用地につきましては一部貸しておりまして、青空市場用地とか、新たな残土のストックヤード等々で利用しておりましたが、平成15年度につきましては、浸透水の処理装置のポンプ場や付近の道路整備を進められております。 今後、最終処分場の多目的工事につきましては、私どもは(仮称)エコパーク、こんなふうに呼んでおりますが、一部素案ができておりますことは、3市の組合議員さんもご承知のとおりであります。これから3市環境事業組合の費用で整備をしていただくことになっておりますが、今後早期に着工していただきますよう組合の方にお願いしていきたい、こんなふうに思っております。 36番であります。旧国道170号線の堅下小学校から平野交差点までの歩道設置の進捗状況についてのお尋ねであります。 ご質問いただいております旧国道170号の堅下小学校から平野交差点までの歩道整備についてでございますが、大阪府八尾土木事務所で進められております当該区間約400メーターの歩道整備事業につきましては、都市計画道路幅員12メーターで、両側に約2.5メーターの歩道を設置する計画で、沿道地権者の方々と関係地元区長に、平成15年8月と10月に、大阪府と本市が共同で事務説明を行いました。その後、大阪府八尾土木事務所では、平成15年10月中旬から現地測量を行いまして、12月中旬ごろから官民及び民民境界を、そして地権者の方々及び地元区長のご協力のもとに現地立ち会いを終えられております。 今後、引き続きまして平成16年度では、道路拡幅の詳細設計を行いまして、用地買収面積の確定、物件調査等々を行いまして、その後、地権者の皆様及び関係機関のご協力をいただき、買収から工事をしていくと。これは、八尾土木では平成21年度の完成を目途にしておると、こういうふうに聞いております。ピッチをできるだけ早めていきたい、こんなふうに思って努力をいたしております。 続きまして、37番であります。恩智川多目的遊水地事業につきまして、その進捗状況であります。 恩智川多目的遊水地につきましては、ご承知のとおり、寝屋川流域下水道総合治水対策の一環として、大阪府で遊水地事業を推進されております。これにつきましても、大阪府の大変厳しい財政ではありましたが、数年前に、まだ余裕のありました折に、国からの補助金が決定をいたしました。したがって大阪府は、現在厳しくなったのに、この工事はやらなければいかん、こういうことで、柏原市のこの工事につきましては、鋭意重点的に取り組んでいただいております。 ただし、その一部が地元用地買収で一、二年足踏みをいたしましたので、若干おくれております。この内容でありますけれども、本市もこの遊水地の共同事業用地の一部を負担することによりまして、貴重な空間、すなわち11.4ヘクタールを災害時の治水機能として用意する。そのほかは、平常はあいておりますし、平地でありますから、平常時には市民の総合スポーツグラウンドといたしまして多目的に活用できるよう、大阪府との共同事業として推進に協力しているところであります。 事業の進捗状況につきましては、一部住宅区域を除きまして、用地測量はほぼ終えられまして、申し出のあった地権者、そして理解いただく地権者から優先的に買収を進めておられます。平成15年度末の用地買収状況につきましては、遊水地計画面積には府立八尾東高校グラウンドが入っておりますが、その八尾東高校グラウンドを除いた買収必要面積7万5,500平方メートルのうち3万6,500平方メートルが買収済みでありまして、用地買収の進捗率は約2分の1と聞いております。また、買収済みの用地では既に一部文化財調査にも入っておられまして、このままいきますと、遊水地工事は、文化財調査後、治水施設の設計等を経まして、やっぱり平成22年ごろまでかかるんじゃないか、こんなふうに聞いております。 経費や事業の進め方など細部において、大阪府との間でまだ協議が必要でありますが、本市のスポーツグラウンドの整備につきましては、できる限りこの費用を少なく出しまして、そして利用するのは柏原と、こういうことでいろいろ有利なことを考えております。今後の工事の進捗状況を勘案しながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、38番であります。市内小・中学校の児童生徒の安全対策につきましてであります。これまでの主な対策と地域への協力依頼につきましてであります。 ご承知のように、平成13年6月の教育大池田小学校の事件がございまして、早速数日のうちに私ども柏原市では手配いたしまして、大阪府でも早く、私は全国的にもかなり早かったんじゃないかと。一人ずつガードマンを置くわけにいきませんので、新しい機械を備えよう、こういうことで、テレビカメラつきのインターホン、これはアイホンと松下電器の2つしかなかったんですが、それをやらせていただきまして、そして防犯に対応いたしました。 それ以前にも、平成11年度には、すべての小・中学校に、健全育成会のご協力をいただきまして、こども110番の家を指定いたしました。これは現在、1,413軒の家庭にまでふえております。また、けさ申しましたように、大阪府警本部のご協力によりましてセーフティーサポート隊、これは新しい制度でございますが、2グループの警備員が通学路の警戒をしておりまして、また別に柏原警察署も、制服警官やパトカーが各公園に立ち寄り、警戒されるなどしております。 平成13年11月には、学校園の危機管理意識を高め、不審者等の発見や識別、あるいは学校園に侵入した場合の緊急避難などの対応を明確にするため「柏原市立学校園危機管理マニュアル(不審者対応)」、こういうのを策定をいたしました。このマニュアルに基づきまして、地域性や学校園の状況を考慮しながら、不法侵入対応マニュアルを別にまた詳細に策定いたしまして日ごろの防犯体制を整え、教職員の意識向上に努めております。また、必要に応じまして柏原警察から出向いていただきまして、実演と申しますのか、訓練をいたしております。 また、柏原市の安全なまちづくり条例に基づきまして、青少年健全育成会の中に学校安全モニター員制度を立ち上げました。今後は、安全なまちづくり推進協議会に所属する市内の諸団体や地域の関係機関、市民の皆さんにもご協力いただきながら守っていきたいと思っております。 39番、柏原病院の問題であります。これも先ほどからたびたびご質問を賜っております。建築が進んでおりますけれども、内容の問題については大変私どもも努力をいたしておりますが、今後については、建物も新しくなった、医療の質の向上、さらに患者さんの満足、サービス等々を重点目標に取り組みをいたしております。 問題は、具体的に医師の不足、こういうことでありまして、外来の待ち時間等の問題につきまして改善を検討すべく、各部署ごとに対応をいたしております。サービスにつきましては応対を十分にしていこう、こういうことでいろいろ勉強しておりますが、一番問題の医師確保につきましては、私ども、あらゆる角度から考えられる大学へいろいろ対応いたしまして、医師確保の努力中であります。よろしくお願い申し上げます。 次に、40番であります。地域防災の取り組みにつきましてであります。 平成14年7月に東南海・南海地震に係る地震対策の推進に関する特別措置法が制定されました。同法第3条の規定に基づきまして、平成15年12月に、1都2府18県、652市町村が東南海・南海地震防災対策推進地域として指定されたところであります。ご承知のとおり、本市もこの地域指定を受けたことから、今後とも本市の地震防災対策推進計画を策定し、地震防災対策対策を推進していかねばならない、こんなふうに考えております。 現在、国において東南海・南海地震防災対策推進基本計画を策定中であり、この国の基本計画に基づきまして、府においても推進計画が策定されております。本市におきましては、地震防災対策推進計画を策定するとともに、平成10年に改正いたしました柏原市地域防災計画をあわせて見直してまいりたい、こんなふうに現在考えております。 なお、地域防災の取り組みにつきましては、既に阪神大震災の教訓から、地域住民の活動が重要であり理解も必要である、こういうことから、各自主防災組織を通じまして、自主防災組織の充実、そして一昨年より避難誘導訓練、初期消火訓練、そして救出搬送訓練等々、地域住民主導型で実際に地域で訓練をしていただく、これを各地で順次開催をしております。本年になりましても、2月8日に今町で訓練を行い、3月28日には大正西地区で行っていただく予定であります。 ご案内をさせていただいておりますところの3月26日は、リビエールホールにおきまして防災講演会を開催いたします。なお、11月6日(土曜日)でございますが、3市火災予防協会が主催の防災総合フェア、これにつきましては、柏原中学校で行う予定であります。これは恐らく万を超える人が集まっていただけるんじゃないか、こんなふうに思いまして、これにつきましてもPR、啓蒙に努めていきたいと思っております。 次に、41番、農業の振興であります。まず、農業につきましては、後継者不足、そして消費の低迷、そして安い輸入農産物等で大変競争が激化しておりまして、極めて厳しい農業の実態であります。しかし、私どもは、大都会周辺、こういう地域の利便性を生かした農業の振興を図っていきたい、こういうことで、特に力を入れております。 また、大阪府でも、食品の安全に関する消費者の関心が高まっておりますことから、新鮮で安心できる農産物を求める消費者のニーズにこたえ、消費者の信頼を確保するとともに、環境保全に配慮した農業の取り組みとして、農薬をできるだけ使わない、そして化学肥料をできるだけ使わない栽培、こういう大阪エコ農産物認証制度を設けられております。本市では、新年度からこの制度の普及を新しい取り組みといたしまして、JA中河内と共同で、特産のブドウを初め市内で生産される農産物を対象に農業者への普及を進め、農業経験者の販売力の強化を進めてまいりたいと思っております。 また、特産のブドウでありますが、先般申しましたように私どもも一生懸命PRしておるんですが、箱を見ますと、「大阪ブドウ」と書いてあって、どこに柏原と書いてあるかわからん。柏原をブドウのブランドにしたい、柏原はブドウのブランドだと、こういうことを申してまいりまして、市も協力するから、「大阪ブドウ」でなしに、「柏原ブドウ」、これを宣伝してほしいということで、箱とかシールとかにことしからは「柏原ブドウ」、こういうことで柏原ブドウを売り出していこうと。こんなことで柏原ブランドを今年は特にPRしていきたい、こんなふうに申しております。 また、農業委員会の協力によりまして開催してもらっておりますところのぶどう祭り、野菜朝市等々、地産地消を推奨し、そして各地域でそれらの販売等々もしていただきたい、こんなふうに思っております。一部これが実行できております。 さらに、最後に観光農業、それからウオーキングとあわせました健康、こういうことでふるさと柏原健康ウォーク、これにつきましても例年開催をいたしておりますが、より一層体験学習、そしてむら活き活き交流事業、そして教育大の協力等々を含めまして盛大にしていきたいと思っております。 最後に、観光農業の拠点であるぶどうセンター、あるいは今後の観光ブドウの振興等々につきましては、先ほど申しております果樹振興会、4Hクラブ、認定農業者等々、充実をしてまいりたいと思っております。 43番であります。市民参加と協働のまちづくり・地方自治の確立についてであります。 中河内都市圏計画につきましては、市民の生活圏域が拡大されたことによりまして、市民ニーズも変化し、広域化、高度化する中、中河内--東大阪、八尾、柏原、この3市でございますが、連携をとりながら行政サービスの充実を図るため、昭和56年度に第1次の都市圏計画が策定されました。その時点から大きく変わってまいりまして、平成3年には、第1次都市圏計画に引き続きまして、平成12年度を目標とする第2次都市圏計画が策定されました。そして21世紀に引き継ぐ広域圏の準備をされましたが、平成9年度から準備作業に取りかかりまして、11年度では、前の計画でありましたところの第2次都市圏計画の総括評価を行っておりまして、同時期に進行しておりました各市それぞれの総合計画とも整合性を図りながら、第3次都市圏計画案の策定に努めてまいりました。本来なら、平成13年度からの計画として12年度中に策定すべきでありますが、一部関係市の事情によりましてそれがおくれまして、本年2月から3市15名の議会の議員さんを選出いただきまして、審議委員としてお集まりをいただきまして、せんだってこれを確定をしたところであります。平成22年度までの計画として審議会で答申をいただきましたことはご承知のとおりであります。 平成16年度からは、この第3次都市圏計画によりまして、本市はもちろん、関係市の自主性、そしてまた協調性を尊重しながら、これを実現に向かって努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 終わります。 ○議長(笠井和憲君) 以上で一通りの答弁は終わりました。巽議員、再質問ありませんか。 ◆19番(巽繁君) それでは、再質問をさせていただきます。 整理番号32番、駅前再開発でございますけれども、なぜこういう質問をしたかといいますと、やはり財政難、こういうことでございまして、別に図書館、公民館に反対はしておりませんけれども、前回の駅前整備特別委員会におきまして、保留床を坪170万円ぐらい出して買い取らなければいかん、こういうことも報告を受けておりますので、住宅にして売ってしまえば、それで上下がえらく違ってくるなと、こういうことで質問をさせていただきました。 そして、先ほど市長からも答弁がありましたように、国分駅前はああして今、大変活気が出てきております。JR柏原駅の西側でございますけれども、これを国分と同じように思ったら、ちょっとまずいんじゃないかなと思います。ということは、国分の方はライフというスーパーが来ております。こっちの柏原駅前は、スーパーとりそな銀行、これだけぐらいのものでございまして、恐らく人は集まってこないだろうと、こういうふうに思います。そして、昔は大正の商店街へよそから、八尾なり藤井寺からここへ買い物に来ておられましたけれども、今は反対に太田のところに大きなイズミヤもできまして、大分向こうへお客が流れております。ここへお客さんをとめようと思ったら、とてもやないが無理じゃないか、このように思っております。 それで、駅前再開発に何も反対しておりません。大県本郷線、そして上市今町線、これが整備できましたら、この周辺が大変きれいになります。この周辺にまたいい店舗が恐らくほっておいてもできていくやろうと、こういうことで、肝心の駅前の再開発ビルよりも、その周辺の方を楽しみにしているところでございます。 ただ、こうして柏原市を見ておりますと、どうしてもまだ整備ができておりませんし、この間、2月にバンコクの方へ行ってきましたけれども、私は四、五回行っておりますけれども、バンコクに初めて行ったときは、何と雑然とした国やなと思ってましたけれども、4年前に行ったときに、ああ、かなりきれいになってきたな、こういう感じを受けておりました。そして、この2月に行ってきたときに、びっくりしましたのは、何ときれいになったなと。まず、シンガポールもそうでございますが、ごみが落ちていない。あれだけ雑然としていた国が何ときれいになったなと、どんどん整備されております。 晩も会食しながら華僑のこれという人ともいろいろ話をしておりましたけれども、トップがかわったと、こういうことも聞いておりまして、柏原市のトップは山西市長でございまして、ちょっとそういう面で、ほかの残ったところをまた整備していただきたい、このように思います。これは、そういうふうに後々残った分の整備の方も要望をしておきます。 そして、整理番号33番、自由通路の件でございますが、先ほど岸野議員も質問しておられましたけれども、東出口がかなり狭くなる、こういうことでございまして、私どもも会派で見に行ってまいりまして、メジャーを持って前をはかってまいりました。そうしますと、やはりかなり狭くなって、方向転換ができない。先ほども出ておりましたように、あれを抜けて、そしてまた大県商店街を抜けて回ってこなければいかん、こういうような状況になってくると思います。特にあの大県商店街のところに市長の家がございますが、あの東側はよく事故が起こってますね。またあそこが車が多くなりますと、余計危険なことになってまいります。だから、これはせっかく20億円近くかけてあそこをやっていただくのに、駅前再開発をしながら狭くなるというのは、ちょっとこれ、近所の商店街の方からも、でき上がったからかなり苦情が出るんじゃないかなと、このように思います。 それで、これも余談な話ですが、あそこでちょうど巻き尺ではかっておりましたら、パチンコ屋が閉まっておりました。あれあれと思ってましたら、これは売買取引できたよと、こういうことで聞きました。それで、裏でちょっと調べましたら、あれは大体160坪ちょっとございまして、金額も、これは確かな情報と違いますけれども、ざっと1億円ぐらいで取引されたと、こういうふうに聞いております。これはなかなか市としては情報をとりにくいと思いますけれども、こういうのはまずやっぱり、あれで160坪で1億円ぐらいやったら、買っておかないといかんのと違うかなと思いましてね。やはりそれだけの金をかけて自由通路をつくりますので--図面を見ていましたら、よくわかっております。あの場所で精いっぱいのことを考えて図面をつくっていただいておりますけれども、やはりもうちょっとゆったりとしたものをとっていただきたい。 ちょうど出た前に喫茶店がございます。ここでもコーヒーを飲んで店主としゃべっておりましたら、この店主も、売り上げが4分の1になった、こういうお話もしておられて、全くやる気をなくしておられました。だから、コーヒーを飲んだら、冗談めいた話で「もう役所で買うてえな」と、こういう話が出てまいりますので、本来なら、その奥に居酒屋もございますが、できましたらやはりあそこは、えらい金をかけて整備しますので、それぐらいのものは買ってちゃんとしておかないと、今度あそこは都市計画のロータリーに入っておりますが、またそれをやったときに駅前の自由通路をさわらなければいかん、こういうような状況になってまいりますので、もしまた今後そういう話が出てまいりましたら、できましたら役所の方でそういうのを確保していただきたいなと、これも要望にしておきます。 そしてまた、整理番号34番でございますが、2点目の線路から上市法善寺線の間、東西線が今第1回目の話し合いに入られまして、ぼちぼち測量にも入っていくというような答弁でございますけれども、これね、ずっと図面を見ておりますと、商店街の家があって、その裏側は1軒分ぐらいの家しか残らんと思いますけれども、これでしたら、そない言うほど、面積もしれてますし、街路事業等で何とか整備していただきましたら、あそこらは、商店街も夕方7時ごろになってきましたらほとんど人通りもないし、店も閉まっているような状況でございまして、何も今すぐやってくれとは言いませんけれども、大県本郷線、これがこれからまだ先になりますけれども、これからあそこの一帯を取り組んでいっていただく気はないか、ちょっと市長の方にお伺いいたします。 ◎市長(山西敏一君) 本来であれば、あの辺一帯を買収しまして、新しくストリートにしたらいいわけですが、これぞまさしく莫大な金が要りまして、それ一つだけでも柏原市の財政が破綻を来す、こういうような莫大な費用が要ります。したがいまして、大阪府ですら、あの道はなかなかでき得ない。しかし、国から補助金がついているからやらなければしようがない、こういうことで大阪府も、厳しい財政の中でやってくれております。これが国の補助金がつかなかったら、大阪府は絶対してくれなかったであろう。また、国から補助金がついたのは、やっぱり柏原駅前再開発をする関連で大阪府がやると、こういうことからこの補助金がついたと。駅前再開発関連の補助金が府へついたと、こういうことで、大阪府は大変厳しい財政の中でやってもらっておると、こう思っております。 さらにそれを広げるということは、柏原市でやるということでございますが、やればいいんでありますが、今はもうそれどころではない、大変なピンチであると、こういうことから、できるだけ私どもは効率化に努めまして、何とか所期の目的を達成したいなと、こんなふうに思っておる次第であります。 ◆19番(巽繁君) 以前に、少し前でございますが、東京の谷畑事務所の方へ寄せていただいて勉強させていただいたときに、街路事業といいまして、そういう区画整理ができると、こういうことでレクチャーを受けたわけでございますが、そのときに、ちょっとパーセンテージは忘れましたけれども、ほとんど国の方でやってあげるよと、こういうこともおっしゃっていましたので、そこらをこれから勉強していただいて取り組んでいっていただきたい、このように思います。東西線、これがきれいな道ができ上がりましたら、あとは余計汚く見えますので、その点、よろしくお願いをしておきます。 そして、次に整理番号36番、地元の平野の歩道でございますけれども、これは本当によくやっていただいておりまして、大体明示も終わったような状況でございまして、21年に完成ということで答弁もございましたけれども、ちょっと地主さんで二、三難点がありますけれども、何とかいけそうでございまして、これは早い時期に12メーターの道路をつくっていただけるなと、このように喜んで、これはお礼かたがたこういうふうに質問をさせていただいたわけでございますが、割と早い時期にこの道路をやっていただきます。両方2メーター50の歩道を西東につくっていただきますけれども、これはあくまで平野だけの問題でございまして、恐らくこれが完成しますと、先の話でございますが、山ノ井、大県を何とかせえと必ず出てくると思いますので、そういう時期に参りましたら、この場合は市長としてどう取り組んでいただけるのか、お伺いいたします。 ◎市長(山西敏一君) 恐らく今の部分が完成をいたしますと、引き続き取りつけ道路、こういう関連性が出てくると思います。これは、それの大体の見通しができましたら--できてからでなしに、それまでからでも、やっぱり仕事としてそれに対しての拡幅、そしてそれの補助金申請等々を考えていくべであろうと、これは思っております。 ◆19番(巽繁君) いい答弁をいただきました。またそういう話が出れば、早急にまた取り組んでいっていただきたいと思います。 続いて、37番、恩智川の多目的遊水地の件でございますけれども、これはいろいろ聞かせていただきましたけれども、もうざっと半分用地買収に入ってきた、こういうことでございまして、スポーツグラウンドとして整備をやってもらわないといかんわけでございますし、また一部負担もかかってくることと思います。ただ、ちょっと気になりますのは、山ノ井の信号から近鉄線まで、あそこは道が細うございます。この際、あれだけの工事をやっていただきますので、ちょっと聞きましたら、あの道はそのままだということでございまして、あれを何とか7メーターか十分車のすれ違いができるような道に今から要望をしていただかないと間に合わんのじゃないかなと思いまして、ちょっと質問させていただきます。 ◎市長(山西敏一君) あそこは、ご承知のように2メーター下がるところであります。現在のところより2メーター下がる、西の方へ行きますと3メーター下がると。そこには、いわゆる擁壁みたいなものができるわけであります。それをどうして利用するのか。私どもが今計画しておりますのは、今の道の幅は車道、そして別に歩道をつくっていただきたい、こんなことで話をしております。これはこれからの問題で、今のままで横に大きなスポーツグラウンドができても、これはやっぱり大変な問題点が残ります。私どもはそんなふうに思っておるわけであります。そんなことでこれから府と詰めていきたい、このように思っております。 ◆19番(巽繁君) その点、よろしくお願いをしておきます。 続きまして、整理番号38番、これにつきましては、いろいろ答弁をいただきました。不審者の対策として再質問をさせていただきますので答弁をいただきたいんですけれども、今現在、答弁を聞いておりますと、インターホンやカメラをつけているということでございますけれども、不審者というのはどこからでも入ってきますので、門を閉めてもカメラをつけてもあんまり意味がないと思いますし、できれば監視所をつくって警備員、これを張りつけていただきたい、このように思いますけれども、市長のお考えはいかがなものでしょうか。 ◎市長(山西敏一君) 前の池田小学校の事件では、私ども、人をそれぞれ張りつけすると、小学校、中学校、幼稚園、保育所と同じようなことであります。したがって、40ほどあったと思うんでありますが、一斉に設備を、テレビカメラつきのインターホン、そして暗証番号、こういう組み合わせを新しく考えまして、その機種を取りつけたわけであります。それから、民間のところにつきましても補助しますよと、こういうことで一応はやったわけであります。 しかし、それが実施されておったりおらなかったりということで、しかし、それから以後は、原則として門は閉められておる場合が多うございます。それは効果があるんでありますが、それで完全かと申しますと、なかなか問題点もあるわけであります。今後、シルバー人材センターその他の警備等々につきましては、十分これから前進はそれぞれ考えていきたい、こんなふうに思っております。 ◆19番(巽繁君) 経費の方も高くつくと思いますけれども、シルバー人材センターもございますし、雇用にもつながると思いますので、ひとつその点、よろしくお願いをしておきます。 続きまして、整理番号39番、柏原病院のことでございますけれども、先ほども岸野議員が言いにくそうに言っておりましたけれども、確かに柏原病院は評判が悪うございまして、私どもも耳に入ってくるのは、本当にいいことは入ってきません。 この間も、ちょっと会議があった後、呼ばれまして、何やと言うたら、去年は高齢者を抱えているので3回ほど救急車で柏原病院にお願いしたと。そしたら、1回だけ受けていただいて、あとは医真会の方に振られてしまった、こういう話でございました。何でやねんというたら、断る理由は、風邪を引いてインフルエンザにかかっている、こういうことで柏原病院へ行ったら、これは救急車ですよ、そしたら柏原病院の方は、そんなんは来てもらったら困ると。何でやねん、患者にうつると、こういうことがあったらしいです。そんなことを私どもに言われまして、うーんとうなったまま、これは返事のしようもなくて、こんな感じでございますので、やはり病院というのは、サービス面、接客というのはもう初歩的なことやと思いますので、ひとつできるだけそういう苦情の出んように対処をしていただきたいなと、このように思います。 それから、いろいろ耳に入ってきますが、いいことは一つも入ってこないですね、黙ってはりますんでね。ただ、悪いことはよく聞きますねんけど。予約して、何のための予約やと。1時間半、2時間待たされるがな、こんなものやったら予約の必要ないがなと、こういうこともよく聞きますんで、その点もひとつ何とか改善していただきますようお願いをしておきます。 1つ飛ばしまして、整理番号41番でございます。農業振興につきましては、畑地区の方は何とかブドウの方を一生懸命やっていただいておりますが、この西側のこちらの斜面ですね、高井田、安堂、大県のこのところ、あんまりブドウの方も芳しくないようでございまして、少し減ってきているんじゃないかなと思います。といいますのは、ブドウ狩りの時期になりますと、観光バスも相当こっちへ入っておりましたけれども、このごろはほとんど見なくなってきております。 そこで、これも少し余談になりますけれども、先日、先ほどちょっと外国の話をしましたけれども、何のために行ったかというと、ちょっとお手伝いさせていただきましてラオスでクリの栽培をしよう、こういうことで、苗木を150本、そしてまた桑の木50本、これをちょっとお手伝いしながら行ったわけでございますが、ラオスの山間部、海抜1,000メーターぐらい、そこにクリの木を植えるとなれば、ラオスも大変喜ぶと。で、桑の木も植えて蚕を飼おう、こういうことで民間の方が行っておられるわけです。 それで、このクリといいますのは、市場で物すごく値が通っていいと。これはもちろん日本の丹波グリ、この品種でないといかんらしいんですけれども、これはラオスのケシ畑に、今までケシをどんどんつくっておりましたけれども、それが国の施策で中止になってきまして、そういうものを持っていこうと。こうしますと、国も喜びますし、今、ラオスというのは日本がかなりの援助を行っている国でございまして、日本がダムをつくって発電所をし、それを外国へ売ってると、これぐらいの外貨しか獲得がない。こういうことで民間の人が行っておられるような状況でございます。 私は、ここでちょっと提案ですけれども、桃クリ3年と言って、クリなんて、植えたら早いこと実がなると思いますので、荒れ地といいますか、ブドウをやめていきはる跡にこういうものを植えていけば、割と簡単に大きくなって収穫できるんやないかなと。こういう指導も農業振興でやっていただきたいなと。ブドウばっかりやなしに、そういうこともお願いをしたいなと、この辺どうですやろな、市長。 ◎市長(山西敏一君) 前にも同じような質問をいただきまして、実は本堂を中心にシイタケをやったらどうかと、こういうことでありました。シイタケをやろうとしたんでありますが、なかなかそれも難しいと、こういうことであります。新しいクリ等々につきましてはどうなるのか、その市場性あるいは現実性をひとつまた検討していきたい、こんなふうに思っております。 ◆19番(巽繁君) できるだけ幅広い指導をお願いしておきます。 最後に、43番、第3次中河内都市圏計画についてでございますけれども、審議会が13年ぶりに開かれたということで、私も委員として一緒に行かせていただきましたけれども、ここで、東大阪は救命救急センターができた、八尾は久宝寺のができた、柏原市は野外活動センターが飛んでしもた、こういうことでございますけれども、そこでひとつ、時間がありませんので簡単に言いますけれども、何とかこの山間開発を、野外活動センターは10万坪と言いましたけれども、山口県の美祢市は美祢テクノパークというのをやっております。これは何かというと、刑務所なんです。それは柏原市に刑務所を持ってきたら、市長の選挙にえらいこたえるかもわかりませんけれども、これは10万坪ほどを国の方がやっていただけるということでございまして、何がいいかといいますと、これは官民協働の施設でございまして、雇用の拡大、そして地域の経済効果がすばらしいということで、1,000人収容でしたら四、五十億の金が地元へ落ちると、こういうような施設でございます。 もうちょっとこれをやりたかったんですけれども、もう時間がありませんが、これは51町村がもう申し込んでるわけですね。それぐらい人気のある施設でございまして、住民の協力もなかなかとれんと思いますけれども、こういうことも東山の方へ野外活動センターのかわりにちょっと一回考えていただいたらどうかなと。これはちょっとこじつけみたいな質問になりましたけれども、時間が来ましたので、これで終わります。ありがとうございました。 ○議長(笠井和憲君) 以上で自由民主党政新会代表者の質問を終わります。  --------------- ○議長(笠井和憲君) 議事の都合上、本日の会議はこの程度にとどめ、15日に延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。   〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(笠井和憲君) ご異議なしと認めます。よって本日の会議はこれにて延会することに決しました。 15日は午前10時にご参集願います。 本日はこれで散会いたします。 △延会 午後4時55分...