八尾市議会 2019-10-28
令和 元年10月建設産業常任委員会-10月28日-01号
〇
出席者氏名
出席委員
委員長 重 松 恵 美 子
副委員長 畑 中 一 成
委員 稲 森 洋 樹
委員 前 園 正 昭
委員 吉 村 拓 哉
委員 阪 本 忠 明
委員 杉 本 春 夫
副議長 奥 田 信 宏
説明のため出席した者
副市長 轉 馬 潤
<
都市整備部>
部長 宮 田 哲 志
下水道担当部長 赤 鹿 義 訓
理事 吉 村 公 一
次長兼
都市政策課長 堀 俊 二
次長 國 年 滋 行
次長 金 子 秀 行
交通対策課長 西 村 義 文
土木管財課長 石 元 修
土木建設課長 木 村 智 哉
土木管理事務所長 水 流 清 昭
みどり課長 真 田 洋
下水道経営企画課長 岡 本 由 美 子
下水道管理課長 田 中 映
下水道整備課長 鈴 木 啓 介
参事 青 野 智 浩
参事 中 西 洋 介
<その他
関係執行部>
若 干 名
職務のため出席した
市議会事務局職員
参事 藤 本 隆 行
議事政策課副主査 小 西 利 典
令和元年10月28日(月曜日)午後1時30分開会
○委員長(
重松恵美子)
出席委員が定足数に達しておりますので、ただいまから
建設産業常任委員会を開会いたします。
─────────────────────
○委員長(
重松恵美子)
本日は、委員並びに執行部の皆様方には、御参集を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
さて、本日は当委員会の
所管事務調査を行うため、委員会を開会いたしました。
本年度の当委員会の
調査テーマである「八尾の将来を見据えた
まちづくり」について執行部から報告を受け、現状確認を行います。
委員並びに
執行部各位におかれましては、当委員会の
所管事務調査が有意義なものとなるよう、御協力をお願いいたしまして、開会の御挨拶とさせていただきます。
それでは、お手元配付の次第書どおり、調査を行います。
─────────────────────
○委員長(
重松恵美子)
調査テーマにつきましては、あらかじめ執行部から資料の提出を受けておりますので、説明を受けることといたします。
堀都市整備部次長から説明を求めます。
堀次長。
◎
都市整備部次長兼
都市政策課長(堀俊二)
それでは、
所管事務調査のテーマである「八尾の将来を見据えた
まちづくり」について、
都市整備部の
取り組み状況等を御説明申し上げます。
恐れ入りますが、お手元配付の
建設産業常任委員会資料をごらんいただきたいと存じます。
資料の中の数値でございますが、平成31年3月末時点での数値となっておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは資料の1ページをお開き願います。
1.
都市計画マスタープランに位置づける
都市計画事業等の
整備状況について、御説明いたします。3ページにも
事業位置図もつけておりますので、合わせてごらんください。
資料についてでございますが、主な項目、内容、現在の
都市計画マスタープランの
計画開始年度である平成23年度と直近の平成30年度の状況及び平成23年度策定の
都市計画マスタープランに記載されている整備に関する主なページ、備考として特記事項をそれぞれ記載しております。
まず、1.
市街化区域の編入でございますが、
曙川南地区について、平成27年3月に約26ヘクタールを
市街化区域に編入しております。
次に、2.防火及び準防火地区の指定拡大として、平成28年1月に
市街化区域内の建蔽率60%以上の区域を準防火地域に指定したことに伴い、約2444ヘクタール増加しております。
次に、3.用途地域の変更として、
曙川南地区について、
市街化区域編入に伴い約26ヘクタールの用途地域を追加するとともに、平成30年12月に工場の操業環境を保全すべく、老原4丁目地区の約3ヘクタールについて用途地域の変更を行っております。
次に、4.
地区計画の策定数として、平成27年3月に
曙川南地区、平成30年12月に老原4丁目地区、平成31年3月に服部川1丁目地区の
地区計画をそれぞれ策定しております。なお、服部川1丁目地区の
地区計画については、服部川・郡川地区全体へと範囲を広げ、服部川・
郡川地区地区計画を策定し、現在本市においては、8地区の
地区計画があります。
次に、5.
土地区画整理事業地区数ですが、
曙川南土地区画整理事業を進めており、11地区となっております。また現在、郡川地区において
土地区画整理事業による
まちづくりを行うべく地権者等により取り組みを進めております。
次に、6.
都市計画道路の整備ですが、
JR八尾駅前線、
久宝寺線等の事業を進めており、整備延長として0.43キロメートル増加しており、整備率として55%となっております。
次に、7.駅前広場の整備として、
JR八尾駅前の交通広場の整備を実施し、現在、
近鉄河内山本駅
周辺整備事業として取り組みを進めております。
次に、2ページをお開き願います。
8.駅
周辺バリアフリー整備として、八尾市
交通バリアフリー道路特定事業計画に基づき、備考欄に記載しております
各駅周辺道路の整備を進めており、5.2キロメートル増加しております。
次に、9.
公共交通機関の充実として、
おおさか東線が、平成31年3月に久宝寺駅から新大阪駅まで全線開通しております。
次に、10.公園整備として、南木の本第2公園、曙川公園等の整備を実施し、3.57ヘクタール公園面積が増加しております。
次に、11.総合的な
治水対策として、
公共下水道の
人口普及率において、8.3%増加しております。また、
雨水流出抑制施設の整備について、八尾市域の
計画貯留量38万5000立方メートルのうち、平成30年度までに、28万6000立方メートルの整備を実施しております。
なお、
治水対策については後ほど改めて、御説明をさせていただきます。
次に、12、13.景観条例・景観計画及び
屋外広告物条例の制定として平成30年4月の中核市移行に合わせて、条例の制定及び計画等を策定し、本市の地域特性を生かした景観の取り組みを進めております。また現在、
久宝寺寺内町の
景観重点地区検討の取り組みを進めております。
次に、14.玉串川沿道の
整備事業として、Ⅰ期区間3.5キロメートルのうち、3.0キロメートルの整備を進めております。
3ページをお開き願います。
都市計画事業等の
整備状況を位置図として添付しております。
続きまして、4ページをお開き願います。
2.道路・河川等の現状について。
まず、1.
市道管理延長につきましては、1万9370メートル増加しております。また、2.河川の管理延長は、2万9771メートルとなっております。
次に、3.
都市基盤施設の長寿命化として平成25年度より橋梁・公園・
公共下水道それぞれの
長寿命化計画を作成、取り組みを進めることにより施設の維持保全に努めております。
続きまして、5ページをお開き願います。
3.
治水対策について、御説明申し上げます。
Ⅰ.
寝屋川総合治水についてでございますが、本市が属します
寝屋川流域は、その大部分が低平地であり、流域の約4分の3は雨水が自然に河川に流れ込まない内水域であることから、下水道により雨水を集めてポンプで強制的に河川へ放流しております。
こうした厳しい地形条件の中、流域住民の暮らしを洪水から守るため、国、大阪府、流域関係11市が
寝屋川流域総合治水対策協議会を設立し、21世紀の安全で快適な
まちづくりを目指して、
寝屋川流域整備計画を策定しております。
本計画に基づき、河川と下水道と流域が一体となった総合的な
治水対策を進めており、
寝屋川流域全体の長期目標に対する進捗率は68%、当面の治水目標に対する進捗率は91%となっております。
各治水施設の進捗につきましては、6ページに、1で一級河川の恩智川などの河道の
整備状況を、2で遊水地の
恩智川治水緑地などの
整備状況を、3で
流域調整池の大正川調節池などの
整備状況を、続きまして、7ページに、4で流域対策としての
流域貯留施設の進捗状況を、5で
寝屋川南部地下河川の進捗状況を、6で
寝屋川南部流域下水道の
整備状況を、最後に、8ページに、7で
公共下水道の
都市浸水対策達成率をお示ししております。
次に、Ⅱ.一級河川大和川についてでございますが、大和川は、奈良県の笠置山地に源を発し、大阪平野を西流し、大阪湾へと注ぐ国直轄の一級河川であります。
平成25年11月に策定された
大和川水系河川整備計画では、200年に一度起きる程度の降雨への対応を長期目標としつつ、おおむね30年を
計画期間とした河川整備の目標や実施に関する事項が定められています。
柏原地点における長期目標に対する進捗率は58%、当面の治水目標に対する進捗率は100%となっております。
なお、9ページには、河川、遊水池、
流域調節池、地下河川の
整備状況図を、10ページには
寝屋川南部流域下水道及び
公共下水道の
整備状況図をそれぞれ添付させていただいております。
都市計画の決定、
都市計画事業及び
都市計画マスタープランにおける各事業において、利便性、安全性、災害に強い
まちづくりを主眼に計画的かつ効果的な
都市基盤施設等の整備を進めることにより、都市の健全な発展と良好な
市街地形成を進めております。
なお、
都市計画マスタープランについては、全面改定を行うべく、今年度と次年度の2カ年にわたり作業を進めており、本市の将来を見据えた
まちづくりの指針となるよう改定作業を進めてまいりたいと考えております。
また、
都市基盤施設等の維持管理についても、各
長寿命化計画等をもとに各施設の特性に合った持続的、計画的な維持管理を着実に進めるとともに、関係機関と協力し、さらなる
治水対策を進めることにより、誰もが安全で安心に暮らせる
まちづくりを
都市整備部一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
以上、まことに簡単ではございますが、八尾の将来を見据えた
まちづくりについての説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○委員長(
重松恵美子)
説明が終わりました。
それでは、本件について、執行部に現状の確認を行います。
それでは、委員の皆様から御確認等はございませんか。
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
都市計画マスタープランに位置づけられる
都市計画事業等の
整備状況ということで、1ページにお示しいただいております。
各種都市計画事業をこれまで進めてきてくださったというところ、理解はできるのですけれども、先ほど御説明の中で、
都市計画マスタープランについて、将来を見据えた
まちづくりの指針というお言葉がございました。
今、お配りいただいています、この現行の
都市計画マスタープランの
計画期間を見ると、平成23年度から平成32年度までの10年間が
計画期間になっているのですけれども、一般的に
都市計画事業、特に
都市計画道路でしたら、10年間の
計画期間では、なかなか計画決定、事業決定、事業着手、そして竣工という流れを進めていく中で、10年間では完成してこないような、もっと長期的なビジョンが必要になってくるような
都市計画事業というのが、一般的だと考えられます。これまで八尾市におきまして、
都市計画マスタープラン以外に、もう少し長期的な期間を見据えて、
まちづくりを行っていく計画は策定されてきたのかどうか。なければないで結構ですけれども、そのあたりお教えいただけますでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
堀次長。
◎
都市整備部次長兼
都市政策課長(堀俊二)
長期的な視点というところでございますが、やはり、総合計画であったり、
都市計画事業につきましては、
都市計画マスタープランが主な計画となっております。
総合的かつ体系的に見て、将来を見据えながらも、この10年の期間でやるべきものをこの中でお示ししているということで、そのほかの計画については、
長期ビジョンは、今持ち合わせているものはございません。
○委員長(
重松恵美子)
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
特に、
都市計画道路の
整備状況、項目6の現状というところで、
都市計画道路自体の延長であったり、指定の見直しも、この平成23年度から平成30年度までにかけて行ってきているというところで、細かいこういう方針というのも、10年間というスパンで出てきているのですけれども、恐らく、この見直ししている道路というのは、平成23年度より前に指定されているというものが、大半かと思います。大阪府下の自治体で、大阪府も含めて、今、10年間の
都市計画マスタープランだけではなくて、もう少し長いスパン、20年ぐらいで、
グランドデザインというのを策定する動きというのも出てきているのですけれども、そういったところも、これまではなかったという認識でよろしいでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
堀次長。
◎
都市整備部次長兼
都市政策課長(堀俊二)
大阪府のほうでは、今の
長期ビジョン、50年先というのを見据えた形で出されているというのは、もちろん認識しております。
八尾市の中でも、そういうものは必要であるという認識はあるのですけども、今の
都市計画マスタープランの中でしか動いていないというのが実情でございます。今後、そういう大阪府であったり、他市でも長期目標、ビジョンを見据えているというところはあると聞いておりますので、そういうものも認識しながら、研究は進めてまいりたいと思います。
○委員長(
重松恵美子)
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
今の確認の中で、やはり
都市計画マスタープランという10年間の計画だけではなくて、もう少し大きなビジョン、長期的な20年、30年ぐらいの計画という方向性を示す指針というのが必要かなというところで、今の
都市計画マスタープランの抱える課題というところが、少し見えてきたかなというところを確認させていただきました。
次に、その市内全域の
都市計画事業の
整備状況について、3ページでお示しいただいているのですけれども、今の
都市計画マスタープランに基づいて、各事業を進めてきていただいているという中で、面的に見ますと、市にお越しいただく窓口として、主要駅というのが、八尾市内にはたくさんございます。それぞれにいろんなカラーもあって、駅ごとの特徴があると思うのですけれども、これら主要駅、どの駅というのは指定はしないのですけれども、ここにはJR八尾駅であったりとか、
近鉄河内山本駅というところについては、事業をしていますと記載されているのですけれども、そのほかの駅、最後に再開発であったりとか、
都市計画事業等々実施されたのは、いつごろの時期であるとか、わかればお教えいただきたいのですけれども。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
例えば、近鉄八尾駅でございます。近鉄八尾駅につきましては、昭和54年度に整備がされておりますから、現在までに約40年が経過している状況でございます。社会情勢の変化とかニーズ、当時の利用形態も大きく異なっているという状況であり、長期的に整備が進んでいないという状況でございます。
また、そのほかでございますが、近鉄高安駅は、昭和36年に橋上駅舎化されて、そこから整備がなされていないという状況にございます。
また、
近鉄久宝寺口駅につきましても、昭和45年に高架化がされて、一部共用部分はございますものの未整備な状況が続いているという状況であります。
JR側に行きますと、JRの志紀駅につきましても、駅の東側につきましては、一定整備が進んでいるのですが、西側につきましては、既に40年から50年が経過しております。その間一定の整備が全く進んでいないという状況でございまして、全体的に、一部リニューアルしている
駅前広場等はございますが、40年から50年整備が進んでいないという状況にございます。
○委員長(
重松恵美子)
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
40年、50年となってくると、時代の流れも速くなっている中で、町の姿というのもどんどん変わってくるという課題もございます。また、
少子高齢化も進んできている地域の課題もあるかと思いますので、そのあたり、これから検討していかなければならない課題であるというところを確認させていただきました。
次、
治水対策について、お伺いしたいのですけれども、9ページです。市内全域、面的にこういった
整備状況で、今進めていただいているというのをお示しいただいております。市内全域を見たときに、これまでも
治水対策事業は着々と進めてきてくださっております。
寝屋川流域においては、国、府とともに協議会もつくり進めてきてくださったという御説明もいただきましたけれども、今の時点で、面的にどのエリアが課題であるとか、そのあたりは、現時点でどのように進めておられるのか、エリア的なところも含めて、御説明いただければ幸いです。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
寝屋川流域につきまして、おおむね旧の
大阪外環状線から西側は、内水域ということで、
寝屋川流域関係11市、国、府合わせまして、総合的な
治水対策ということで、整備を進めております。
平成2年から
寝屋川流域整備計画を立てて、整備を進めてきておりまして、当面の治水目標に対しては、91%の進捗となっております。
この数年来、大きい雨のときに、以前は浸水被害が起こっていたところも、市内の内水域につきましては、近年、浸水被害が余り起こっていない状況になっております。
ただ、
東部山麓地域の外水域につきましては、去年の7月豪雨のときも、一部の河川で水が溢水するという被害も出ております。
この位置図、9ページの図面に示しています恩智川につきましては、中央部分、赤いマーキングをしておりますが、大阪府のほうで下流のほうから河道改修を進めておられます。
現在、この赤いところが事業区間になっておりまして、河道の掘削と拡幅によって、河道の
治水安全度が上がってきております。そこに流れ込みます、北から入っております水越川ですとか、千塚川、こういった、
山手東部山麓の外水域を排水、流下させる市内の河川につきましても、一定、整備は終わっていて、
治水安全度はあるのですが、さらなる
治水安全度の向上、これを図っていく必要があると認識をしております。
○委員長(
重松恵美子)
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
市街化調整区域ではなくて、市内の中心部といいますか、
市街化区域においては、一定の
治水対策がこれまでも図られてきているというところで、これからは、山手のほうで、内水域以外のところの対策、事業が必要というところが課題かと思います。そちらを確認させていただきました。
昨今、台風19号等で、関東であったり、東北のほうで、ニュースなんかでも大々的に報道されているのですけれども、一級河川の氾濫が懸念されるところです。大和川について、こちらは区域の管理であったり、
治水対策に関しても、恐らく
国土交通省の
大和川河川事務所が直接所管をしていて、市が単独でできる事業というのがどこまであるのか、課題というか、疑問ではあるのですけれども、八尾市域においては、
国土交通省の主導で、一定程度、
治水対策が実施されてきているという状況なのかどうか、お聞かせください。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
大和川につきまして、
国直轄事業ということで、整備が進められておりまして、最終目標としましては、200年に1回程度の雨水を流下させるべく取り組みがされておりますが、なかなか莫大な費用がかかります。
大和川につきましては、当面の目標を立てられておりまして、実際、昭和57年に台風のときに降りました雨、これが実績としては過去一番大きいということで、その流量的には、1秒間に約2800立米を流そうと、柏原地点で計画をされておりまして、八尾市域におきましては、1秒間に4000立米流れる能力が、既にあると伺っております。
下流域、上流域、バランスを図りつつ、基本的には下流側から、川については整備をしていくものですが、川幅を広げていきますと、既存の橋の架けかえとか、かなり莫大な費用がかかりますので、奈良地域の上流域における
治水対策、下流域における
治水対策、総合的にバランスをとりながら、整備を進められていると伺っております。
○委員長(
重松恵美子)
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
おととい、八尾市だけではなくて、流域の
自治体おのおの、特に上流域のほうがどうかというお話があったのですけれども、例えば、隣接する柏原市であるとか、その向こうの奈良県の自治体と比較して、八尾市の
事業進捗状況は、ある程度進んでいるという認識でよろしいでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
具体的な詳細の進捗状況までは、まだ把握はできていないのですが、上流部の奈良県におきましては、八尾市で行っておりますような流出抑制、ためものをつくって、一気に水が流れ出ないようにするとか、下流域におきましては、若干堤体の断面が足らないところがありますので、たまった土砂の浚渫ですとか、嵩上げ、そういう事業を行われていると伺っております。
○委員長(
重松恵美子)
他にございませんか。
吉村委員。
◆委員(吉村拓哉)
駅前整備のお話の中で、近鉄八尾駅、
近鉄河内山本駅が計画の中に入っているわけですけれども、
バリアフリーという言葉が出てきて、車いすの動線であったりとか、僕でしたら、ベビーカーの動線になるわけですけれども、そういった
バリアフリーの観点はこの計画の中に入っているのか、お聞かせいただいてもいいですか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
バリアフリーにつきまして、当然、快適で歩きやすい町、歩行空間について、
都市計画マスタープランでは位置づけられておりまして、その中で、市内の駅前を中心に特定経路というのを決めまして、今このお配りさせていただいています、表で言いますと2ページのところです。2ページの一番上の8番の進捗で、85%ということで、特に駅前を中心に、歩道の段差解消ですとか、誘導ブロックの設置といった
バリアフリー化を進めております。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
駅前広場の整備についての
バリアフリーの観点でございますが、駅前広場を整備するに当たりましては、当然駅管理者、例えば近鉄とかJRなどの駅管理者、そして、地域の声、体の不自由な方、もしくは高齢者の方などの地域の声を十分に聞きながら、駅と町一体となった整備を進めていくといったところから、駅前広場を整備するに当たりましても、
バリアフリーの観点を入れて計画をしていくと。そういうことでよろしくお願いします。
○委員長(
重松恵美子)
吉村委員。
◆委員(吉村拓哉)
今、一体となったというお話があったように、エレベーターをおりて、次のところまで大分迂回しないといけないとか、バス乗り場、タクシー乗り場まで少し距離があるとか、近鉄八尾駅の場合は、なかなかしんどい部分もありますので、そういった部分も今後の
バリアフリーという観点をしっかり入れていただくということが大切かと思っています。
あとは、
近鉄河内山本駅周辺でいきますと、これは個人的な意見ですけれども、市民参画ができるような駅前の
整備事業をやっていただきたいと思います。ここで話すべきかわからないですけど、
近鉄河内山本駅に関しては、一定広さを保っていくようなお話もある中で、無駄な土地はないと思いますけれども、何か八尾市民の方がチャレンジできるような土地設計ということも一つかなと感じておりますので、そういったところもある程度アイデアを出していただいて、やっていくのがベストかなと思っていますので、よろしくお願いいたします。
あと、テレビでも放送されていますけれど、雨に対する対策というところで、先ほどの大和川の話においては、国の直轄というお話もありましたけれども、八尾市と国との連携といいますか、一定被害が出た場合であったり、ハザードマップもそうですけれども、こういったところが弱いというお話は恐らく聞いているとは思うのですけれども、その辺、国とのしっかりとしたやりとりはあるのでしょうか、お聞かせいただいていいですか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
大和川につきまして、大和川の改修の期成同盟会というのを組織しておりまして、事務局は柏原市になるのですが、国交省の方と年に一度会議体を設けまして、そこで情報交換ですとか、あとは直接国交省のほうへ要望活動を行って、財源の確保と早期の治水安全の向上に向けた活動をしているところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
堀次長。
◎
都市整備部次長兼
都市政策課長(堀俊二)
国と市の連携ということで聞かれているのですけども、大和川につきましては、大和川の右岸の水防事務組合が水防団を結成されておりまして、大阪市、八尾市、そのほか流域市6市程度だったと思うのですけども、出資をして、しっかり水防団で水防活動の取り組みをしていただいているというところです。
その水防事務組合と、昨年度、八尾市のほうで協定を結んでおります。災害時に連携する協定を結んで、対策ができるような、そういう一定の取り組みもさせていただいているところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
吉村委員。
◆委員(吉村拓哉)
連携もとれているということで、この間の台風19号ですかね、こちらに来る可能性が大の中で、何て言ったらいいのですかね、毎年起こり得る可能性があるというシミュレーションをかなりやっておかないといけないと感じています。
ここの担当ではないのですけど、ハザードマップのお話も先ほど出させていただきましたけど、市民に対して、自分が住んでいる場所が、どういう場所なのかというのをしっかりと理解していただく。逃げなくてはいけないときは逃げないといけないと。どこに逃げるのかということを含めて、市民にシミュレーションしていただけるような取り組みというのは、こちらは整備をされるほうですけれども、そういったハザードマップであったりとか、そういったことも連携しながらやっていっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○委員長(
重松恵美子)
他にありませんか。
前園委員。
◆委員(前園正昭)
都市計画道路の整備というところで、八尾富田林線、これは大阪府の事業というところなのですが、例えば、こちらのほうの計画道路に関する用地買収のところについて、これを進めていくのは、当然、八尾市が進めていかれるということでよろしいでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
八尾富田林線の用地買収についてでございますけれども、八尾富田林線につきましては、大阪府が事業主体となっております。基本的には、大阪府が用地買収を進めていくというような形になります。
○委員長(
重松恵美子)
前園委員。
◆委員(前園正昭)
ということは、その土地の所有者の方と直接やりとりをされるのは、大阪府の方で、そういう意味では、八尾市としては一切というか、関与はしない、かかわりは持たれないということでよろしいでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
事業主体は大阪府でございますので、基本的には大阪府が用地買収の交渉等をするのですけれども、八尾市におきましても、一定地元に入りまして、大阪府に協力をしながら、ともに整備を進めていくと。そのような形で、八尾市についても一定の事業協力、地元とも顔を合わせる機会はあろうかと思っています。
○委員長(
重松恵美子)
前園委員。
◆委員(前園正昭)
例えば、今の段階で、所有者の方に対して、何かそういう連絡をとられているだとか、そういったことはしておりますか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
現在、八尾富田林線の進捗ですけれども、現地の用地測量、もしくは路線測量、橋梁高架等の予備設計を進めている最中でございます。
来年度より、一部橋梁高架部分の用地買収に向けた境界確定とか、用地買収を一部進めていくと聞いております。
実際に、進める際におきましては、八尾市のほうにつきましても、先ほど申しましたように、地元に入っていきながら、一緒に事業協力をしていくと、そういったところでございます。
ですから、現在のところにつきましては、まだ、用地買収等のほうについては、まだこの八尾工区について、まだ進めていないと、そういった状況でございます。
○委員長(
重松恵美子)
前園委員。
◆委員(前園正昭)
次に、総合的な
治水対策というところで、雨水の流出抑制施設のところですけど、これは平成30年度で、進捗が74%というところになっておりますが、
都市計画マスタープランの改定がある中で、この状況も含めて、今後の事業見込みはいかがでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
流域貯留施設の今後の見通しということですが、現在、学校の校庭貯留というのを積極的に進めております。
既に38校終わっておりまして、ことしが39校目でございます。残りがもうわずかでございまして、次の展開としまして、なかなかそういった大きい土地もございませんので、ため池を活用しようかということで、ため池の水面がそこそこ広い、大きいため池を対象に、あらかじめ水位を下げておいて、その水位差で、流出抑制をするといったため池の治水活用というのを新たに、今進めているところでございます。
あとは、民間の開発のときの指導によりまして、一定の必要量をためていっていただいているという状況でございます。
○委員長(
重松恵美子)
前園委員。
◆委員(前園正昭)
わかりました。先ほどから、るるほかの委員の方からもありました。本当にここ最近の台風の被害、甚大な被害というところで、そういう意味では、八尾市民の皆さんとお話をしている中で、やっぱり八尾はどうなのか、大丈夫なのかというお話もよく聞きます。
当然、市としても、本当に
都市計画マスタープランを初めとして、本当にいろいろ手は打っていただいている中で、行政として、その対策をどんどん進めていただくのは当然のことなのですが、最終的には、テレビでよく言っておりますが、自分の命を守るのは、最終的には自分だよと、日ごろからの備えというところも含めて、お話を差し上げるようにしています。
ただ、そういった中で、今ありましたように、
治水対策であるとか、このあたりは、さらに力を入れてやっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員長(
重松恵美子)
確認でよろしくお願いいたします。
阪本委員。
◆委員(阪本忠明)
先ほど
稲森委員からもいろいろと確認もさせていただいて、課題というところが我々としても、見えてきたかなとは思っているのですけど、そういった中で、JR久宝寺駅のところで、いろいろ今の現状を確認したいと思っています。
地区計画の区域になっているとは思うのですけど、各駅、本当にまだまだいろいろなポテンシャルがあって、各駅でいろいろな特色があると思っております。
その中でJR久宝寺駅って、今は新大阪にも行くし、人の乗りおりが多い駅です。ただ、駅の中での乗りかえが多いので、その方が外に出てきてくれるような駅になればと思っています。本当にポテンシャルのある場所やと思っているのですけど、今は、
地区計画区域の中に入っている中で、ビジョンとして、こういうものができたらいいですねというのが、八尾市の中であるなら教えていただきたいと思います。
○委員長(
重松恵美子)
真田課長。
◎
みどり課長(真田洋)
地区計画ということで少しずれてしまいますが、JR久宝寺駅、龍華の拠点開発があって、北側では、予定されていた区画整理が頓挫した中で、
地区計画の設定というような感じではあるのですけども、公園部分については、
地区計画ではない部分で、そこについては、少しでも進めていけたらと感じています。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
JR久宝寺駅でございますが、現在、非常に開発が進んでおりまして、人口も軒並み増加していると、そういった傾向にございます。
そんな中におきまして、JR久宝寺駅、南側については、駅前広場一定の整備しているのですけれども、北側につきましては、
都市計画道路久宝寺線の整備を着実に進めているのですが、駅前ロータリーの広場については、まだ整備が全然進んでいない。そういった状況にございます。
今後につきましては、一定、JR久宝寺駅北側の駅前広場の整備なども進めていく必要があると認識しているところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
宮田部長。
◎
都市整備部長(宮田哲志)
阪本委員御指摘のとおり、なかなかおりていただけない駅になっております。龍華拠点整備も終わって、操車場のあとが、あのような町になっております。
ことしの3月には、新大阪駅まで直結したと。そういうポテンシャルを持ちながら、乗りかえの駅なのですけれども、おりていただけない。ロケーション的には、工業専用地域があったりしております。
ですから、我々が
都市計画的に、もっともっと八尾市が成長できるようなところに入っていける伸びしろはたくさんあると思います。
ですから、そういった意味でも、駅の北側、南側、再度、我々
都市計画の目で見て、あるいはプラスして、産業の視点も入れていただいて、そういった意味でにぎわいを持たせるような、おりていただいて楽しく、安全で、都市が成長していけるような、そういった町を目指していきたいと考えております。
○委員長(
重松恵美子)
阪本委員。
◆委員(阪本忠明)
まさに、先ほど
稲森委員が言ったように、長期的なビジョンがある中で、そこに向かって、どう進めていくのかというところだと思います。
この
都市計画マスタープラン、50年先を見たときの10年先、またあと20年先、近い未来をしっかりと見ながらというところをつくっていくと。先を見据えて、
グランドデザインいうものをしっかりとイメージするというところが大切と思っております。
そういったところで、その辺も一つずつ課題かなと思いますし、我々はこの所管事務を通して、いろんなところを見て、またいろんないい提言をしたいと思っております。
当然、この
まちづくりをしていくに当たっては、
治水対策もさせていただきますが、当然、
治水対策、そこがしっかりと整備ができた上で、
まちづくりというものがあると思います。先ほど聞いていたら、市街地の内水域においては、浸水被害は昔はあったけど、今はもうなくなってきて、もうしっかり整備していただいているという認識もできました。
そしてまた、外水域においては恩智川も、大分強くなってきたと。先ほどから聞いていて、課題としては、そこに合流してくる河川がまだまだこれからということかなと思います。
先ほど、他の委員からもありましたけれど、本当に今までと違うような想定外の気候になって、今、日本でいうと、亜熱帯的な気候で、水害になっているということもあります。今の段階では十分で、浸水被害もないということは確認はできたのですけど、亜熱帯という気候に変わってきているということになると、その辺も少し課題が出てくるのかと思いますので、その辺も我々はしっかりと勉強しながら、
所管事務調査を通して、皆様にいろいろと提言をしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
○委員長(
重松恵美子)
他にありませんか。
杉本委員。
◆委員(杉本春夫)
先ほどから
都市計画道路の
整備状況について、報告をいただいております。中身的には、大阪府が事業主体になっている部分がありますから、何とも言えないのですが、この一覧表で、平成23年度から平成30年度までで、0.43キロメートルがふえたと。その整備率は55%ということですが、これは大阪府の事業主体になっている八尾富田林線とかも含まれた形の中での55%ですか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
55%につきましては、大阪府が事業主体となっている八尾富田林線は入っていないのですが、その他の路線は含まれております。
この0.43キロメートルでございますが、こちらにつきましては、八尾富田林線の整備率は含まれておらず、八尾市が事業している部分のみになっております。
○委員長(
重松恵美子)
杉本委員。
◆委員(杉本春夫)
先ほども委員からありましたように、今後、
都市計画マスタープランをつくっていくに当たって、事業計画そのものについては、単年度、10年そこそこで対応はできない部分というのがあるわけですから、他の委員から指摘されているような長期的な形を見通した中で、
都市計画マスタープランをつくらないといけないのと違うかなと、このように感じております。
それから、駅前広場の関係は、先ほど他の委員からもありましたように、市内の駅については、三十数年から40年、50年と経過がしている駅がたくさんある中で、今後、駅前整備の計画は、どういう形になっていくのだろうかなというのが、なかなか見えてこないので、これについては、今後明らかにしていただければありがたいと思っております。
それから、治水の関係です。
これも、先ほどから他の委員も言われているように、最近の豪雨というのは、予期しない大雨が降るとか、そういう形になっております。先ほど説明がありましたが、恩智川の
治水対策について、9ページの資料でいきますと、ここに合流されてくる河川が、山手のところにいくつもあります。要するに、大雨が降ったときに、鉄砲水というのですか、そういった際に、河川そのものが十分に対応できるような形になっているのだろうかというのが、少し心配です。平田川とか、現場をいくつか見たことはあるのだけど、全て見ているわけではありませんので、そこら辺の河川というのか、対応はできているような形でよろしいのでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
おおむねこの東部山麓、これに載せさせていただいています川につきまして、10年確率ぐらいの雨、大体50ミリ程度の雨には対応できる整備は終わっているのですが、まだまだ十分とは思っておりません。
去年、おととしの雨につきましても、平田川で、今よくニュースで言われていますバックウオーター、本川である恩智川の水位が上がることによって、流れ込む支流の水が妨げられて、水位が上昇してしまうという、そういう現象も起きております。
ですので、今、下流のほうから恩智川の河道が掘削されて深くなっていっていますので、それに流入する東部山麓の川につきましても、床下げするとか、築堤するとか、場所によっては川幅がなかなか広げられないところもあるのですが、そういった
治水安全度をさらに向上していく必要は、これからまだまだあると思っております。
○委員長(
重松恵美子)
杉本委員。
◆委員(杉本春夫)
それともう一つ、河川の治水関係で、現状どうなのかなということで、確認をしたいのですが、一級河川の平野川、先ほどから大和川の話は出てますが、平野川も一級河川で、府の管轄になるのですけれども、ここも八尾市域については、一定の部分は整備がされてきているのではないかと思っております。大阪市側は、十分に対応ができているのかなと少し心配しているのですが、これについては、もう整備が大体されているのでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
大阪府の資料に基づきますと、平野川の河道改修は100%完了しているという報告でございます。
○委員長(
重松恵美子)
杉本委員。
◆委員(杉本春夫)
最後に、公園の関係ですけれども、整備が進められてきておるわけなのですが、まだまだ公園一人当たりの面積でいきますと、国基準には到底及ばないというのが現状ですし、さきの決算の中でも、各小学校地域の公園の面積が表示され、資料としていただいたわけです。
そういった中で、各小学校を見たときに、決算でも少し言いましたけれども、格差が余りにも大きいのかなと思います。特に市街地のところで、公園といえばなかなか買収してまでということがなかなか難しい面もありますけれども、ここに書かれているように、公園そのものについては、必要性の高い公共施設です。そこら辺のものについては、今後、いろいろな形で検討はされていらっしゃると思いますが、今後の計画として、今度の
都市計画マスタープランの中で、どのように書かれていくのか、少し心配はしているのですけれども、当面、国の目標に対して、何%まではやっていくというような計画は、現在持っておられますか。
○委員長(
重松恵美子)
真田課長。
◎
みどり課長(真田洋)
目標としましては、一人当たり都市部で5平米いうことでありますが、目標年次というのはなかなか定めにくいもので定めません。
ただ、府下の平均よりも、やはり八尾は相当低いという現状、そこについては、しっかり私どもも認識してございます。
その中では、あらゆる手法で、用地確保をするとか、少しでも着実に公園整備できればという思いで、事業を進めてまいりたいと思いますので、御理解願います。
○委員長(
重松恵美子)
それでは、2回目の確認に入ります。
御確認ありませんか。
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
先ほど確認し漏れていたので、1点だけ確認させていただきたいのですけれども、
都市計画マスタープランの16ページ、将来都市構造図、これは平成23年度当時策定のものと思うのですけれども、この中でも、東西の都市軸として、国道25号線とあと
大阪外環状線が位置づけられております。
ただ、この辺の主要幹線道路、今八尾市内の現況を見ておりますと、渋滞が非常に頻発しているというところで、経済的な損失が懸念されるところなのですけれども、このあたり、例えば、沿線の事業者の方々とか、どういった御意見をお持ちなのか、現時点で把握されているようなことはございますでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
委員御指摘ありましたように、現況の国道25号線でございますが、慢性的な渋滞とか、事故等が多発しておりまして、非常に課題が多い路線であると認識しているところでございます。
現在、我々八尾市といたしましては、隣接市であります柏原市、大阪国道事務所などと連携いたしまして、国道25号線におけます課題の整理をいたしておりまして、それに基づくバイパスの整備などを検討していきたいと考えているところでございます。
今年度、八尾市におきましては、その一環といたしまして、沿線の企業におけますヒアリング等を実施しておりまして、国道25号線におけます課題等について、調査をしているところでございます。
調査をいたしました結果でございますが、国道25号線に課題を持っておられるという企業につきましては、全体の90%以上の方が課題があると認識をされているところでございます。
具体的にいいますと、企業でございますので、混雑や渋滞によって、生産性、効率性が非常に低い。もしくは、原材料の搬入等に時間のロスが生じている。もしくは、国道25号線の渋滞によって、運転時間がロスして、取引の範囲が限られていて、範囲を広げた取引ができない。そういったところで、多くの課題を抱えているといった声を聞かせていただいているところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
稲森委員。
◆委員(
稲森洋樹)
非常に具体的な形で、やはり事業者の方からも経済的な損失が出てきていると。国道25号線の渋滞に関していうと、解消されればさらに経済活動が活発になっていくというところで、本当に切実なお声が、今届いているというような状況です。そのような課題がある中で、補完するバイパス道路として、先ほど、他の委員からも御指摘ございました八尾富田林線、あるいは大阪柏原線について、これから整備促進が必要であるかなと思います。
これ平成23年当時の現行の
都市計画マスタープランでは、都市構造図の中に、八尾富田林線はそうなのかなと見受けられるような記述があるのですけれども、大阪柏原線については、8年前の時点で、記述が都市構造図の中で、都市軸として、記載がないのですけれども、次期
都市計画マスタープランには、大阪柏原線も
国直轄事業になるのかどうかは別にして、これ地方自治体、基礎自治体が計画に掲げていないと、
都市計画道路の事業、国費もなかなか手を上げにくいような状況が出てくるのかと思います。都市構造図の中に都市軸として、大阪柏原線は書き切るという方針でいくという方向性で問題はないでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
御指摘いただきましたように、国道25号線の課題は大きな課題でございます。大阪柏原線につきましては、この国道25号の課題を解決するためのバイパスとして、将来的には、八尾市の町の発展、産業集積の維持、発展等にすごく寄与する、そういった道路でございます。
そういったことから、次期、
都市計画マスタープランには、そういった方向を入れていきたいと、そう考えているところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
他にありませんか。
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
まず、
治水対策についてですが、大和川においては、200年に一度、
寝屋川流域に関しましては、30年に一度ということで、実際、昭和32年に1時間当たり最大降雨量62.9ミリという降雨があったということで、それからこの間、地球温暖化が進んでいるという状況の中で、この30年に一度という概念そのものが、それでいいのかどうか。あるいは、もう少し強化するべきなのかどうか。このあたり、八尾市の単独ではできないわけなのですけれども、皆様方の考えをお聞かせいただけますでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
寝屋川流域の総合治水ですが、八尾市だけでは決められません。平成2年に寝屋川の整備計画が始まっておりまして、5ページの下に表がついているのですが、専門的な話になってきますが、外水につきましては、全体計画は100年確率、内水につきましては、40年確率となっております。
ただ、この100年確率の外水に対する対策工事は、非常に莫大な費用と長期的な期間がかかりますので、当面の目標というのを大阪府が立てられております。
当面の目標といいますと、10年に一度発生する降雨に対しては、床下浸水の発生を防ぐ、かつ30年に1回程度の降雨に対しては、床上浸水を防ぐというのが、直近の目指すところということで、関係市と合わせて整備を進めているというところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
そういたしますと、想定する30年に一度の実際の降雨、あるいはそれ以上の降雨があった場合というのは、これは
都市整備部としては、何らかの対応策、そういった考えというのはあるのでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
木村課長。
◎
土木建設課長(木村智哉)
我々は、ハード整備を担っておりまして、水につからないように、あらゆる手段を総合的に行っているところです。
ただ、これには限界がございますので、あとは逃げる、しのぐというところで、住民に啓発・周知をして、自分の身を守っていただくという、そういう行動につなげていく必要があると考えております。
○委員長(
重松恵美子)
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
続きまして、この間土地の用途地域の変更ということで、
曙川南地区でありますとか、老原4丁目の用途地域の変更をしていただいております。議会としても、審議・議決をさせていただいているところなのですけれども、この用途地域の変更の必要性があるとお考えの地域というか、あるいはその面積的なところ、このあたりは何か御説明いただけますでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
堀次長。
◎
都市整備部次長兼
都市政策課長(堀俊二)
都市計画マスタープランでは、まず
大阪外環状線沿線の
まちづくりということで、市域の拡大をするような記述がございました。
社会情勢の変化等で、今後はコンパクトシティの概念もしっかり取り入れて、中心市街地の活性化を目指していくものと考えております。
特に、色を塗っているところ、用途地域が指定されるところが、次の
都市計画マスタープランでしっかり記述して、対応していくべきところだと認識しております。
用途につきましては、八尾市は工業系の用途、準工、工業が多くございます。その中でも、住居が主で建ち並んでいるところ、それと工業が、産業が主として立地しているところ、それと、生産緑地等で、農地がしっかり工業系の中でも残っているところというのがございます。
そういう意味からも、やはり今後は、工業系をしっかり守っていく。それと、住居系については、しっかり住居として成り立つような形で、共存、混在を防いでいくというようなところをしっかり今後、目指していくものと考えております。
○委員長(
重松恵美子)
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
このあたりは、今回、
所管事務調査ということで、今後、我々もいろいろな議論を委員会の中でしていかなければいけないわけなのですが、そのあたりの整備というのは、まだまだこれからしっかりと、整理していかなければいけない、計画をつくっていかなければいけないという段階であると、このような認識を持てばよろしいでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
堀次長。
◎
都市整備部次長兼
都市政策課長(堀俊二)
用途地域の見直しについては、市が勝手にできるというものではもちろんございません。課題として、認識をしながら、地域にしっかり入って、地域の地権者であるとか、住民、地域の方とお話しをしながら進めていくべきものと認識をしておりますので、その辺で、全体を見据えながら、まず、八尾富田林線なりの事業が動いた中で、老原がピックアップされたというものもございますので、その動きを見ながら、しっかり入るべきところを探してというか、調査していく必要があると考えております。
全体として、いろいろな用途があるというのは認識しておりますので、そこは、時間とお金と費用がかかってくるというようなところですので、そういう動きに合わせた形でしっかり整理していきたいと考えております。
○委員長(
重松恵美子)
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
続きまして、道路に関して、お伺いをしたいと思います。
計画道路の整備率55%ということで、先ほどからもるる委員から質問があったかと思いますが、国道25号線の慢性的渋滞という発言もありましたが、国道25号線以外でも渋滞の課題を抱えているところの地域といいましょうか、路線、こういったものの認識はいかがでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
宮田部長。
◎
都市整備部長(宮田哲志)
国道25号線は、1日2万台という形で、相当混雑しております。
ボトルネックになっている交差点がたくさんございます。近くでいえば、青山の交差点、相当混んでおります。それ以外にも、朝晩を含めて、数々の箇所で、渋滞を起こしているということでございます。
理由はたくさんあります。
都市計画道路の進捗が55%というところと、それと、やはり我々が管理しております生活道路の交差点がなかなか改良できていない部分、そういった課題、右折レーン、左折レーンができれば、もっと円滑に流せるのになという形がございます。
ですから、
都市計画道路の整備プラス生活道路の改善、そういったものを合わせ技でやっていく必要があると。
特に、
都市計画道路の整備が進んでいないので、渋滞を避けるために、生活道路に混入する車両がたくさんございます。
そういった車両が起こす事故、そういったものも見受けられますので、大きい整備と細やかな整備、そういったものを合わせて、八尾市の成長戦略に必要な道路整備をネットワークとして、つくっていくという形が重要だと考えています。
○委員長(
重松恵美子)
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
そういう意味では、歩道といいましょうか、道路と車と自転車と歩行者というものが、きれいに整備されていくのが理想なのでしょうけれども、やはり狭いというような、そういった箇所も、今の生活道路、あるいは幹線道路でも歩行者と車が非常に近い距離で、移動しなければいけないみたいな、そういった課題というところに対して、まず課題認識、それから解決方法としては、長期的に、20年、30年かけてでも解決していくというような方策というものはお持ちなのでしょうか。
○委員長(
重松恵美子)
野口課長補佐。
◎
都市基盤整備課長補佐(野口雅弘)
河川道路関係の歩道の安全対策等についてだと思います。
国道25号線につきましても、歩行者の通行がままならない状態、危険な状態になっているところもございます。
そういったところにおきましては、今後、必要な安全対策を事業主体、国等にしっかりと訴えていきたいと思っています。
また、幹線道路、我々
都市計画道路を整備する路線、例えば
JR八尾駅前線等の整備につきましては、駅周辺に向かわれる方が、安全で円滑に安心して利便性を高めることができるように、歩道の幅員を一定の広い歩行の幅員をとるようにさせていただくのとともに、昨今、話題となっております自転車専用レーンなどの整備等も行っていきたいと、そういった内容を計画しているところでございます。
○委員長(
重松恵美子)
副委員長。
○副委員長(畑中一成)
今後、整備する計画道路ですとか、あるいは国道25号線、非常に課題だと認識をしております。
先ほどの渋滞とともに、それ以外の道路でも、かなりいろいろと八尾市内、道が狭い、あちこちで混む、遮断機でなかなか踏切が渡れないといった、いろんな御意見が市民の皆さんから出てきておりまして、できるだけそれをきめ細かく地図上に落としていくといいましょうか、一つ一つの対策を具体的につくっていかなくてはいけないと思っている次第です。そういった地図といいましょうか、計画というのは、現在、お持ちかどうか、その確認をさせていただきたいのですが、いかがでしょう。
○委員長(
重松恵美子)
石元課長。
◎
土木管財課長(石元修)
道路台帳のお話になるかと思うのですけど、データベース化の話もある中で、市内にある市道が603キロメートルほどある中で、先ほども出ています歩道の延長であるとか、それについても道路台帳で確認ができる状態です。
ただ、現状を把握していくだけでは、なかなか改良にはつながりませんので、今民間のほうでの開発の際にも、水路を暗渠にするとか、道路の拡幅につなげる指導もさせていただいているところでございます。
また、八尾市の事業として、できるところは台帳ベースに事業課と連携して、進めていきたいと考えています。
○副委員長(畑中一成)
また、所管事務の中で調査していきます。
○委員長(
重松恵美子)
他にありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
重松恵美子)
なければ、本件につきましては、これをもって終わります。
なお、本日、報告いただきましたテーマに関して、今後、調査を行う中で、さらに確認する必要がある場合や、状況の変化等があった場合は、適宜、当委員会を開会し、説明、報告を求めたいと考えておりますので、執行部の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。
─────────────────────
○委員長(
重松恵美子)
以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
─────────────────────
○委員長(
重松恵美子)
委員並びに執行部の皆様方におかれましては、今後とも
所管事務調査の実施に際し、格段の御協力をいただきますようにお願いを申し上げまして、閉会の挨拶といたします。
─────────────────────
○委員長(
重松恵美子)
以上で、
建設産業常任委員会を閉会いたします。
午後2時35分閉会
──────────────────────────────────────────────────────
〇委員長署名
┌─────┬─────┬────────────────────────┐
│建設産業 │ │ │
│ │
重松恵美子│ │
│常任委員長│ │ │
└─────┴─────┴────────────────────────┘...