茨木市議会 2020-01-28
令和 2年市民会館跡地等整備対策特別委員会( 1月28日)
事務局次長兼
議事課長 野 村 昭 文
総務課長 大 橋 健 太
議事課長代理兼議事係長 山 本 倫 子
議事課職員 篠 塚 勇 希
1.
協議事項次のとおり
(1)
市民会館跡地エリア整備事業設計・
施工業務受託候補者について
(2)
暫定広場整備について
(3)
埋蔵文化財発掘調査について
(4) 元
市民会館及び
人工台地解体工事について
(午後1時00分 開会)
○
松本委員長 ただいまから、
市民会館跡地等整備対策特別委員会を開会いたします。
現在の
出席委員は6人でありまして、会議は成立いたしております。
委員会開会に当たり、市長から挨拶を受けます。
○福岡市長 皆さん、こんにちは。
本日は、委員の皆様におかれましては、何かとご多忙の中、本委員会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。
また、去る1月18日に開催をいたしました
公開プレゼンテーションにつきましては、多くの議員の皆様にも傍聴いただきまして、改めまして感謝申し上げたいと思います。
こちら、
公開プレゼンテーションを経まして、
市民会館跡地エリア整備事業者候補者選定委員会において選定されました
受託候補者について、本日、ご報告させていただきますほか、
暫定広場の整備、また、
埋蔵文化財発掘調査等について、ご説明をさせていただきたく考えておりますので、よろしくお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
○
松本委員長 休憩いたします。
(午後1時01分 休憩)
(午後1時01分 再開)
○
松本委員長 再開いたします。
これより、協議に入らせていただきます。
「
市民会館跡地エリア整備事業設計・
施工業務受託候補者について」、「
暫定広場整備について」、「
埋蔵文化財発掘調査について」、「元
市民会館及び
人工台地解体工事について」、以上4件について、説明を求めます。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 それでは、お手元の資料に基づいて、ご説明いたします。
お配りしました資料のうち、
市民会館跡地等整備対策特別委員会と書かれた資料のほうをお開きください。
目次において、本日の案件について、ご説明いたします。
本日の案件は4つございます。
1つ目が、先日決定いたしました
市民会館跡地エリア整備事業設計・
施工業務受託候補者についてでございます。
2つ目が、元
市民会館解体後に行います
暫定広場の整備についてでございます。
3つ目が、現在、進めております
埋蔵文化財の
発掘調査についてでございます。
4つ目の案件が、元
市民会館及び
人工台地の
解体工事について、
現況報告等になっております。
順次、内容について、ご説明いたします。
ページをめくっていただきまして、1ページをお願いいたします。
まず、
受託候補者の選定について、ご説明いたします。
昨年7月31日付で募集要項及び
要求水準書を公表いたしましたところ、3者から
参加表明をいただきました。(1)にありますように、提出順に、鹿島
建設・
NASCA共同企業体、
竹中工務店・
伊東豊雄建築設計事務所共同企業体、大林組・
佐藤総合計画・
E-DESIGN共同企業体の3者から申し出をいただいております。なお、
参加表明が6者以上とならなかったことから、1次審査を行わず、全員を1次選定者としております。
次に、(2)技術提案及び
プレゼンテーションの欄をごらんください。
令和元年12月6日までに3者から
技術提案書の提出を受け、令和2年1月18日に
公開プレゼンテーションを実施しております。下の表が、各社の提案の特徴となっております。
プレゼンテーションの順に、ご説明いたします。
まず、1者目、
参加者番号46につきましては、「茨木の歴史や風土に根ざし、市民と共に『地域のミライ』を創造する」を
コンセプトとしており、北側、南側、東側の各方面から施設への
アプローチデッキを設けたほか、1階から5階まで、つづら折りに上る屋外階段など、特徴的なデザインで構成されております。また、南北に2カ所設けた広場や、高さを必要とする
フライタワーを
施設中央に配置し、周囲への圧迫感を軽減していることなどが、特徴として挙げられます。
費用面では、152億7,900万円を提案されております。
次に、2者目、
参加者番号95です。「茨木に集う~市民も府民もみんなが訪れる『交流の森』~」という
コンセプトのもと、南側にも広場を設け、街区全体を公園として整備するという方針を示しています。特徴として、建物の高さを低く抑えることで、まちへの圧迫感の低減を図っており、また、1階の
ワンフロアに
子育て施設を集約していることがあります。さらに、大屋根を北側の府道沿いに配置し、施設に付随する
ピロティーと合わせ、まちと広場、広場と建築をつなぐという役割、機能分担を提案しているのが特徴です。
次の2ページをお願いいたします。
次に、3者目、
参加者番号23です。こちらの
コンセプトは、「日々何かが起こり、誰かと出会う」というもので、活動が見えるオープンな空間と、ホールというクローズドな空間を組み合わせた構成としており、
ランドスケープと建築が交互に浸透し合う立体的な公園をつくり出すとしております。また、
吹き抜け空間を通じて、各階の
プログラムがつながる「縦の道」という提案が特徴的です。
続いて、(3)の審査及び選定のほうをごらんください。
まず、審査を行った
選定委員について、ご紹介いたします。
選定委員会は、有識者や
市職員等7人で構成されており、順番に、まず、お1人目が
久近畿大学総合社会学部教授です。専門とする分野は
まちづくりで、今回は
選定委員長もお願いしております。
2人目が、
建山立命館大学理工学部教授です。
都市政策や土木などを専門とされており、本委員会の副委員長をお願いしております。
3人目が、
本杉日本大学名誉教授で、劇場や
文化施設の建築を専門とされております。
4人目が、
井元梅花女子大学心理こども学部教授で、福祉や
子ども関連を専門とされています。
5人目が、茨木市
文化振興財団落合事業制作統括でございまして、
文化施策だけでなく、現場の運営についても専門とされています。
6人目、7人目が本市の職員で、河井副市長、
秋元企画財政部長が参加いたしました。
次に、3ページをごらんください。
こちらは審査結果となっております。
公開プレゼンテーションの後に実施しました
選定委員会において、最終的な審査を行い、各委員の評価点の合計が最も高かった
竹中工務店・
伊東豊雄建築設計事務所共同企業体を
事業者候補者に、鹿島
建設・
NASCA共同企業体を次点者として選定しております。
それでは、選定者の提案概要について、ご説明いたしますので、別途、お配りしております資料のほうをお開きください。
1ページをお願いいたします。
先ほどご説明いたしましたとおり、この提案では、
コンセプトを「日々何かが起こり、誰かと出会う」としており、7項目の提案をされております。
2ページをお願いします。
ここから、その7つの提案について、簡単にご説明いたします。
まず1つ目として、緑や文化の軸である本市の南北軸、それから交通や商業の軸である東西軸、その交わる場所に、新しい茨木のシンボルをつくるとされております。下の
スライドでは、建築に開放的なテラスや緑を積極的に配置することで、
ランドスケープと建築が相互に浸透し合う立体的な公園のような
公共空間をつくるとされています。
3ページをお願いいたします。
先ほどの立体的な公園の
イメージについて、
イメージパースで表現されていますが、前面の
芝生広場から大屋根、大
屋根テラス、
各階テラスと
屋上広場というように、植栽や開放的な空間が立体的に伸びる公園という
イメージです。
続きまして、4ページをお願いします。
資料1-7の
スライドでは、立体的な公園について、イラストで示しており、資料1-8のほうでは、
各種イベントの配置想定などが記載されております。
続いて、5ページをお願いいたします。
資料1-9では、ホールや図書館、子育てなど、さまざまな
プログラムが溶け合う
公共空間を実現するとされています。
資料1-10の
スライドでは、「溶け合う」の鍵となる縦の道について、示されております。
この建物を貫く
吹き抜け空間と、それを回遊するように上っていく縦の道が、それぞれ別の目的で来た人をつなぎ、縦の道に巻きつくように配置された
オープンスペースや
読書スポット、テラスなどが多様な機能を融合していくとされています。
続いて、6ページをお願いします。
ここでは、
市民参加により成長し続ける
公共空間というのを掲げておられまして、資料1-12には大まかな
スケジュールが示されていますが、さまざまな
ワークショップなど、参加の
取り組みにより、ずっと成長を続けていく
イメージとされています。
続いて、7ページをお願いします。
ここでは、地域防災の拠点となる安全・安心な
公共空間をつくるとしております。資料1-14では、災害時の拠点利用としての
イメージですが、非
常用エレベーターを介して、
多目的室を
災害対策本部の代替とできることや、
エントランスや舞台についての災害時対応を示しております。
また、ここに記載はありませんが、本提案では、
要求水準書以上の提案として、最上級の
耐震グレードであるⅠ類としているほか、重要機器や電気設備を2階以上に設置することで、水害に対しても継続運転が可能な配置計画としております。
8ページをお願いします。
資料1-15の
スライドでは、徹底した
自然エネルギーの利用によって、高度な
省エネルギー建築を実現するとしております。縦の道を活用した自然換気など、敷地の自然環境を最大限に生かした
エコ建築とし、さらなる一次
エネルギー削減の
取り組みにより、建築物の
環境性能評価の
最高ランクである
Sランク取得などを目指すとしています。
9ページをお願いします。
全ての人が、あらゆる場所を利用できる
ユニバーサルデザインとして、段差のない
アプローチや
車いす利用者、子ども、
子ども連れ、高齢者、外国人など、誰もが同じように使える
施設づくりを目指すとされています。
続きまして、10ページでございます。
ここから、各階構成について、簡単にご説明いたします。
まず、1階ですが、
エントランス広場と
多目的ホール、それから子どもの遊び場や一時保育、調理実習などの機能が配置されており、
多目的ホールは後方の扉を開放することで、
エントランスと一体的な活用を図ることができるとしています。他の案と比較して、広くとられた
エントランスも特徴です。
次に、2階ですが、
子育て世代包括支援センターの諸室を適切な
ゾーニングで配置しているほか、縦の道の周囲には
絵本広場も設けております。
続きまして、12ページをお願いします。
3階ですが、大ホールの舞台階となり、楽屋や
リハーサル室のほか、音楽、ダンスなどの
多目的室を設けています。各種楽屋を舞台と同じ階に設けることで、縦移動の必要ないシンプルな動線としているほか、
リハーサル室に双方向の出入り口を設けることで、楽屋を含めた、多目的な利用を可能とする配置となっています。
次に、4階、5階につきましては、主に大ホールの観客席と
ホワイエのスペースとなっております。大ホールは市民が使いやすい、シンプルな構成としながら、
プロユースにも対応できる
ホール性能を確保し、
ホワイエにつきましては、フレキシブルなもぎりラインとすることで、イベントのない日に、
ホワイエの開放を行うことも可能としています。
14ページをお願いいたします。
5階、6階につきましては、図書館の
メーンフロアとなっております。閲覧室は自然光を積極的に取り込み、緑豊かな
読書テラスを配置するなど、公園のように開放的な閲覧室にするとしています。また、縦の道を中心に、各階に図書を分散配置し、自由にどこでも本を読める環境をつくるとしております。
最後に、15ページをお願いします。7階についてです。
最上階に当たる7階では、
市民活動センターやプラネタリウム、
多目的室などの諸室を配置しています。
市民活動センターについて、開放的でゆとりのある構成とし、また、
多目的室は眺望のよい開放的な空間とすることで、会議だけでなく、講演や
パーティー等、会議以外でも使えるしつらえとしております。
続きまして、各参加者に対する
選定委員会の講評について、ご説明いたします。
資料の16ページでございますが、こちら、審査の講評を掲載させていただいております。ただ、審査の講評につきましては、かなりのボリュームになりますので、ここでは全体をまとめた総評のパートを使って、ご説明いたします。
18ページをお願いいたします。
当日の
プレゼンテーション順に講評いたしますと、まず、46番につきましては、
アプローチデッキや斬新な
建物デザインなどが大きな特徴でしたが、一方で、これは今後、数十年という長いスパンで考えた際に、どのような価値になり得るかが議論となりました。また、
施設計画や
空間構成において工夫がなされる一方で、図書館を初めとした、機能の一部が分散し過ぎている点や、
要求水準書に記載している面積と提案の相違が散見される点などが、マイナスの評価となっております。
次に、95番につきましては、1階の
ワンフロアに
子育て支援施設を集約し、また、高さを31メートル以下に抑えるなど、コンパクトに配置した提案が特徴的でしたが、高さを抑えることで
建築面積が増加し、周囲に余裕がなくなっている点や、フロアに機能を詰め込み過ぎたことから、広さや動線の面を懸念する意見が見られました。また、北側に置いた大屋根につきましては、独創性が評価される反面、建物とのつながりが弱いという懸念がされました。
最後に、23番につきましては、余白を確保しつつ、開放的な構成が完成後の成長や新たな活動への期待感があり、
キーコンセプトである「育てる広場」へ最もマッチした提案であるとされました。多層階に展開された階層構成でありながら、縦の道でつながれた
ゾーニングや各階のテラスに配置した緑、周辺へとつなげていく考え方など、全体にわたって優しさや、やわらかさが感じられる提案として、総合的に最も高い評価となりました。
一方で、23番につきましては、全てが十分であったわけではなく、
選定委員会からは、
附帯意見のほうもいただいておりまして、南側に配置された
フライタワーにつきましては、景観面や
まちづくりの側面から、発展的な活用策を今後、引き続き検討していくように求められたほか、縦の道に対する安全配慮、
ユニバーサルデザインへの一層の
取り組み、運用面を視野に入れた検討、空調等に代表される
ライフサイクルコスト低減に向けた積極的な
取り組みなどが、
附帯意見として求められております。
最後に、3者の提案は、いずれも高い水準で、その努力と熱意に対して、委員から敬意が示されるとともに、提案を最終形とせず、市、市民、事業者が協力して、魅力ある育てる広場をつくり上げていくことが記載されております。
本編3ページのほうにお戻りください。
③としまして、今後の
スケジュールについてでございます。
まず、契約までの流れについて、ご説明いたします。
現在、
受託候補者と提案に基づく協議を行っておりまして、2月上旬をめどに、仮契約のほうを締結したいと考えております。その後、3月議会に、契約議案を上程いたしまして、議決をいただけましたら、直ちに契約を締結いたします。なお、3月末ごろに、事業者と一緒にシンポジウムの開催を予定しており、現在、その内容について、協議を行っているところです。
次に、設計・工事の予定でございます。資料が行ったり来たりで申しわけないんですが、資料編の最後のページ、20ページをごらんください。
こちらは、事業者から提案された工程表でして、詳細については、現在も行っております協議等で変更となる可能性があるものですが、大まかな流れを説明いたします。
令和2年4月から
基本設計を開始し、11月ごろには
実施設計に入る予定としております。その後、令和3年9月ごろから、
建築工事を約2年間実施いたしまして、令和5年8月の竣工を目指すとしております。これは、
要求水準書より1カ月前倒しの提案となっております。なお、その間、設計など各段階に応じた
ワークショップを年2回程度開催するとされております。
本編のほう、戻っていただきまして、本編の4ページをお願いいたします。
こちらは、市のほうで、今想定しております、
長期スパンの全体
スケジュールでして、先ほどの
事業者スケジュールとは、まだ少し期間に相違がありますが、現時点では、事業者とのすり合わせが完了しておりませんので、申しわけありませんが、ご了承いただけたらと思います。
簡単に説明いたしますと、令和2年度は設計や
準備工事を行いながら、敷地の
埋蔵文化財本発掘等の工事を行います。
また、
管理運営計画の策定を進めるほか、
暫定広場の整備、運用を行う予定としております。
令和3年度には、
本体工事が始まりますが、並行して敷地C、D、ちょうど今の
市民会館や
福祉文化会館の敷地の今後の姿の検討についても進めていきたいと考えております。
令和4年度、令和5年度は、主な
工事期間となっておりますが、この間に
管理運営者の選定や条例等についても整理する予定です。
令和6年度からは、
福祉文化会館の
解体工事が始まりまして、令和7年度には、敷地C、Dの整備を始めたいと思っておりますが、この
整備内容が未定となっておりますので、具体的な
工事期間についても未定とさせていただいております。
次に、5ページのほうをお願いいたします。
暫定広場整備について、ご説明いたします。
暫定広場は、
解体工事の完了する3月以降に工事を開始しまして、令和2年の秋頃から供用を開始したいと考えております。その後、
福祉文化会館の
解体工事が始まる令和6年4月までの約3年半ほど、利活用できるかと考えております。
暫定広場の概要について、ご説明いたしますと、
暫定広場は
市民会館の
跡地部分として約1,500平方メートル、
人工台地の部分として約1,000平方メートルで構成されておりまして、
表面仕上げとしましては、
市民会館側の主に人が出入りする部分に人工芝、敷地の奥に天然芝、その中間に、
ハイブリッド芝を敷設しまして、
人工台地側につきましては、
インターロッキングによる舗装を考えております。
また、府道側から
人工台地の下におりる階段を設置するほか、100平方メートル程度の防災倉庫を設ける予定としております。
6ページのほうをお願いいたします。
暫定広場の
管理運営の考え方といたしましては、行政が最初から完成形をつくり込んでしまう整備ではなくて、市民と行政が「使う」と「作る」を繰り返しながら、つながり育てていく、
ハーフメイドな広場としたいと考えております。
また、
ルールづくりワークショップやマネジメントの社会実験など、さまざまな
実験的取り組みを行い、育てる
広場実現に向けた展開を図っていきます。
下の図が
ルールづくりワークショップのねらいを
イメージしたもので、禁止事項を列挙した広場ではなく、使い方やできること、例えば、火の使用や音、出店などをみんなで考えて、それを維持していくための必要なルールをつくっていくという考えで進めたいと思っております。
7ページは、
暫定広場整備の
スケジュールです。
工事は8月ごろまでを予定しておりますが、芝生の養生等が必要となると思われますので、最短でも9月ごろの供用開始になるかと、想定しております。
続きまして、8ページをお願いします。
埋蔵文化財の
発掘調査についてでございます。
昨年8月から9月にかけまして、
南グラウンド及び
緑地部分の
試掘調査を行いましたところ、敷地のおおむね西側で遺構や遺物等が確認されました。そのため、本
発掘調査を行うこととしており、その概要をご説明すると、工期、工区を9ページの図にありますように、
グラウンド部分、ちょうど緑に塗っている部分のA工区、それから、
緑地部分、
だいだい色のB工区の二つに分割しております。
A工区は、既に
工事期間に入っておりまして、まずは令和2年4月9日までの予定で実施いたします。
その後、B工区の工事を8月、
茨木フェスティバルの終了後をめどに開始いたしまして、3月末までの予定で行います。
なお、令和3年1月からは、A工区の一部
追加工事のほうも予定しております。
9ページの②にありますように、調査は試掘で確認された弥生時代から古墳時代の調査となっております。
なお、令和2年の秋頃には、
現地見学会の開催も予定しております。
次に、10ページをお願いします。
終盤を迎えております
解体工事につきまして、前回の
特別委員会からの動きを簡単に、ご説明いたします。
現在、作業は仮設の撤去や
整地工事等を進めておりまして、3月上旬には工事が完了する予定です。
解体完了後につきましては、撤去した府道の一部の
復旧工事を引き続き行うほか、
暫定広場の
整備工事にかかる予定としております。なお、経費等の削減のため、解体に使いました仮囲いの一部を継続使用することとしております。
資料のほうにはございませんが、1月6日の作業中に、作業員が鉄板で指を挟みまして、骨折する事故が発生しております。
解体事業者が、すぐに病院へ搬送するなど適切な処置を行っており、若干、工事がとまりましたが、最終的には
スケジュールなどには大きな影響は出ていなかったことを、ここであわせてご報告させていただきます。
11ページのほうをお願いいたします。
前回の
特別委員会以降の解体の動きについて、定点観測の写真によりまとめたものとなります。
9月には、東側の進入口から重機を入れまして、上部から躯体の解体を進めておりまして、10月には、
上部躯体がなくなっております。なお、10月の写真では、解体で出た
コンクリートガラ等の分別作業を進めているところです。
最後に、1月の写真でございますが、
市民会館側の埋め戻し作業のほうを行っており、
人工台地側につきましては、
地下躯体、くい等の
引き抜き作業等を進めている写真となります。
説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
○
松本委員長 以上で説明は終わりました。
本4件について、発言なさる方はございませんか。
○
大村委員 それでは、私のほうから、若干質問をさせていただきます。
まず、
市民会館の
跡地エリアの
公開プレゼンテーションのことについて、公平公正を期すためにということで、公開の
プレゼンテーションを行っていただきまして、
市民参加の上で、
プレゼンテーションを見ていただいて、業者を決めるという丁寧なやり方、手法をとっていただきましたこと、感謝申し上げます。
しかしながら、逆に公開にしたことによって、一般の方々が、それぞれの主観で、この
プレゼンテーションを見られて、Aがよかった、Bがよかったと、いろいろ意見が出ていたかと思います。皆さんも、お耳に入っているかと思うんですけれども、その中において、若干市民の方からご質問いただいた点をお聞かせいただきたいと思うんですけれども、まず最初に、この
選定委員の選出方法なんですけれども、これは、我々議会の委員のほうにも秘密裏に行われたかなと、外部に漏れないようにということで、外部からの接触を避けるためにということで、この
選定委員を選定なさったわけですけれども、この
選定委員の選定の基準、それと、いつごろ、この
選定委員が決まったのかということ、あと、その
選定委員の方々の会合が、今までにどれぐらいあって、今回の公開の
プレゼンテーションの前に、どういう意見があったのかということを、もしお示しいただける範囲で結構ですので、お聞かせいただけますでしょうか。よろしくお願いします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 まず、
選定委員の選定につきましては、複合施設であるという、新しい施設の特徴であるとか、本市
まちづくりの拠点となる、これから拠点となる施設であるという点も踏まえまして、それぞれ各専門分野に造詣が深い有識者であるとか、現在のホール運営者である文化振興財団など、幅広い視点で、かつ専門的な知識を持たれているというところをもとに、委員を選定しております。
さらに、これまで跡地活用検討への関与をいただいた方や、本市各種計画、行政計画等に係る委員の履歴、あるいは、他市町村における、選定の経験などを踏まえて選出しております。
先ほど、各委員につきまして、ご説明させていただきましたが、例えば、委員長をしていただきました久委員につきましては、基本構想の選定の際に、検討委員会というのを立ち上げておりまして、そちらでも委員長をしていただいております。さらに、総合計画の審議会でも会長をやっておられまして、非常に本市の状況について造詣が深い委員であるかと考えております。さらに、久委員は、高槻市の
文化施設の設計者の
選定委員であるとか、宝塚のガーデンフィールズの跡地の
選定委員なども務めておりまして、本市の事業についても造詣が深く、かつ、そういった施設であるとか、
まちづくりの
選定委員の経験も多いということで、選任させていただいております。
選定委員が決まった時期につきましては、平成31年2月に、それぞれの委員を決めさせていただきまして、委嘱しております。
その後、
選定委員の会議としましては、平成31年2月に、まず第1回をやった後、令和元年5月に第2回、それから、令和元年6月に第3回、ここから公告に入りましたので、ちょっと時間はあくんですけれども、令和元年12月に第4回、令和2年1月に第5回というところで、参加いただいております。
それぞれの議論につきましては、公告が始まるまでの間は、主に
要求水準書等の検討を、第4回、第5回につきましては、事業者選定についての検討をしていただいているところでございます。
○
大村委員 これもちょっと憶測からで、大変申しわけないんですけれども、この
選定委員の方々と、それと今回、公募された3者、それぞれと、交流または接触等はなかったかどうかということについて、ちょっと明確にお答えをいただけますでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 今回の
選定委員につきましては、全て非公開で進めておりますので、事業者は、委員が誰であるかというのは認識しておりません。ただ、認識しない上で、委員は大学の教授でもありますので、事業者が行っている可能性はあるかもしれないんですけれども、それは
選定委員として接触したものではございません。また、おととし8月、議会の勉強会の際に、久委員長が司会をされたこともありましたが、あれはあくまで講演者と司会という立場でされたもので、選定に対する影響というのはないものと考えております。
○
大村委員 それで、この最後、講評の中で、一番最後の部分、選定された提案に基づき、今後、設計へと進んでいくが、提案を最終形とはせず、市、市民、
受託候補者が協力し、魅力ある「育てる広場」をつくり上げていくことを期待するというふうな講評があるんですけれども、今後も設計に入っていく段階で、資料の4ページの中で、
実施設計が来年7月までにという予定になっております。この中におきまして、どの時点で、この市及び市民の方々の意見を反映させていくという、このタイミングがあるのか、どういう形で意見を聞いていくのかということについても、ちょっとお聞かせいただけますでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 具体的な日程等につきましては、引き続き協議を進めてまいりますが、市と事業者では、現在も協議を始めておりまして、その際に、こういった
選定委員会からの附帯の意見であるとかを伝えながら、設計を進めてまいりたいと考えております。
また、市民の方の意見につきましては、
ワークショップ等の予定をしておりますので、その際に、皆さんに一緒に考えていただきながら、進めてまいりたいと思います。
また、市を通してということにはなるかと思いますが、この
特別委員会において、これからも、引き続き定期的に開催していただく中で、ご議論いただいた内容であるとか、本会議の中でいただいた意見、要望等につきましても、預からせていただいた上ではありますが、事業者のほうに伝えて、反映できる部分につきましては、引き続き、調整させていただけたらと考えております。
○
大村委員 あと、この部分につきまして、その19ページの上に、講評の中で、南側に配置された
フライタワーの景観面、
まちづくりの側面から再検討というふうなことが、この講評の中でも出ております。ほかの2者の提案は、この
フライタワーが全部中央にあって、南面を潰さないという提案。今回選定された部分についてだけ、この南側に
フライタワーを配置して、公開の
プレゼンテーションのときにも、委員からも質問があったかなと思うんですけれども、南面を壁面で潰してしまうと。これをどういうふうにしていくんだということで、業者の方、そのときのお答えが、緑化してというふうな発言もあったかと思います。それと、もう1つ、その景観面だけでなく、この提案書の中、すごく明るい
イメージでイラストが描かれてるんですけれども、南面を潰してしまって、一番光の当たるところに、大きな壁をつくってしまって、本当に、これだけ明るい建物ができるのかなというふうな、若干危惧もあるんですけれども、このほかの2つを覆してまで、この南面に
フライタワーのある、この設計にされた一番のポイントをちょっと教えていただけますでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 今、委員からもご指摘のとおり、南面の
フライタワーにつきましては、最後まで
選定委員会のほうでも議論となりました。ただ、それを踏まえても、この南側をとった理由といたしましては、最終的には内部のパッケージングであるとか、
ゾーニングにつきましては、やはり、この
フライタワーという固まり部分が、どちらかに寄せたほうが、ゆとりのある
ゾーニングが生まれるというところで選定されたかと考えております。
選定委員の意見のほうにも、23番につきましては、繰り返し出てくるのがゆとりと開放感というところであったかと思いますが、これは
フライタワーを寄せたから、一定できたというところであるかと考えております。
また、光の部分につきましても、その南側がふさがることによってのマイナス面は、設計の中では、一定考えられておりまして、東面と北面にはガラス面をふやし、なおかつ、一番南側の、暗くなるであろうところには、事務室を配置するなどの配慮のほうはされているかと思っております。
○
秋元企画財政部長 今回、23番、決め手となったのは、やはり南側の
フライタワーも本当に、すごく気になりました。その意見は提案書が出たときにも、各委員の皆さんお持ちでして、南面が気になるという話が出たんですけど、提案書をよく読み込むと、2カ月ぐらい、一月半かけて読み込む中で、やはり今、向田課長が言いましたように、23番のほうは、開放感と余裕、施設の配置等のところが、やはりわかりやすくてシンプル、余裕があると。そのことが、各機能の相乗効果を生むには、一番適した配置であると。それが、ここの
コンセプトの「日々何かが起こり、誰かと出会う」と、資料の18ページの総評の上のところの末尾の3行があるんですけれども、こういう
コンセプトを一番具現化する、期待されるものであったと。
ちょっと読ませていただきますと、全体として基本計画、基本
要求水準書等をよく読み込んで、わかりやすく明快な提案であったと、これが開放感、余裕のある空間づくりにつながって、「日々何かが起こり、誰かと出会う」という
コンセプトの具現化を期待するものであったと。
どの委員も、やはり、こういう共通の考えを持ちましたので、そこが決め手になったと。ただ、未来の
フライタワーにつきましては、今後、景観面、
まちづくりの面についても、しっかりと、逆の発想で展開していくと、無機質なものも考え方によりましてはキャンバスですので、利活用できるということがありますので、それを踏まえたことは、しっかりと
附帯意見等を持つということで、今、まとめたとなっております。
○
大村委員 部長のほうからも答弁ありがとうございます。くれぐれも、緑化で終わりというふうなことだけはないように、よろしくお願いいたします。
この
跡地エリアの整備につきましては、あと1点だけ、これはもう要望というか、要求というのか、意見なんですけれども、
要求水準書の中の12ページなんですけれども、土地利用動線計画という中で、徒歩や自転車によるアクセスに配慮した配置、動線計画とし、地上レベルでのアクセスのほか、東側、南側の敷地外歩道から、立体的に建物へ
アプローチできる歩道デッキを設置するという、
要求水準書の中で、こういうふうに、市は要求をしているわけなんです。今回のこの提案の中に、そのときの意見というか、質問でも出たかなと思うんですけれども、2階に子育ての施設があるということで、2階から直接、小さい子どもさん、また、バギーを押したお母さん方が、階段じゃなく避難ができる、そういうやっぱり動線もきっちり確保していただきたいなと、これは、これからの設計の細かい部分に入ってくるのかなと思いますので、要望させていただきます。
あとそれと、資料の中のこの4ページの下、資料1-8という部分ですけれども、立体的な公園の図が出ているんですけれども、これ、提案のときに見せていただいた中で、こういう使い方をするのであれば、この広場へ車が進入する進入路、これ、どこから読み解いても車が出入りできないなというふうに思いますので、そういう車が出入りできるスペースも確保していただくとか、そういう細かいことに、また委員会、また市民からのさまざまな要望等も出てくるかと思いますので、これはまた市民の声もしっかり聞いていただいて、福岡市長の考えであります、みんなの意見を聞いてつくっていくということを、今後も大事にしていってほしいなというふうに、ここは要望いたしまして、
市民会館の跡地については、これで終わらせていただきます。
あと、
暫定広場なんですけれども、5ページに書いてあります、この
市民会館跡地の今後の
イメージ図なんですけれども、一番北側に天然芝、それと
跡地部分に
ハイブリッド芝、そして、周りに人工芝というふうに書いてあります。これまだ、
イメージの段階ですので、確定はしていないんでしょうけれども、前にも、この委員会で、私、お話しさせていただいたんですけれども、この人工芝というのが、今、一番環境で問題になっているマイクロプラスチック、これの一番の原因になっているとも言われております。人工芝が細かくちぎれて、それが排水口から川へ、海へと流れていって、今、盛んに言われております、レジ袋、この削減よりも、この細かくちぎれた人工芝があちこちで害を及ぼしているというふうにも言われております。それについて、この人工芝、この
ハイブリッド芝にも人工芝が使われるかと思うんですけれども、その点については、これ、そういうものではないという芝を使う予定なんでしょうか。ちょっとお答え願えますでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 ハイブリッド芝のほうは、ほとんど天然芝に近いものなんですが、人工芝につきましては、ご指摘のとおり、昨今、プラスチックごみの問題があることは認識しております。今、発注をしている最中でして、まだ事業者のほうは決まってないんですが、事業者のほうが決まりましたら、人工芝の種別等につきましても、ちょっと調整をさせていただいて、環境影響のできるだけ少ないものを選ぶなど、検討させていただけたらと思います。
○
大村委員 この
暫定広場ですけれども、いずれにしろ、これ、3年半の使用を今のところ考えておられる中で、わざわざ人工芝を使わなくても、3年半であれば、全部天然芝にするべきじゃないのかなと。やっぱり、茨木市としても、レジ袋の件も、広域の近隣でスーパーで無料配布せずに、有料でというふうな提言もされております。やっぱり、これからつくっていく施設、そういうものに、環境にも十分配慮していただいて、その辺も検討していただけたらということをつけ加えまして、終わらせていただきます。
○
松本委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○長谷川委員 では、私のほうから質問をさせていただきます。
まず、1月18日に行われました
プレゼンテーションですが、結局、何人来られて、何か応募しても当たらなかったというか、来れなかった人がたくさんおられたみたいなんですが、想定していたより、どんな感じだったのか、一回お答えいただきたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 公開プレゼンテーション当日でございますが、傍聴者が116人いらっしゃいまして、ほぼ満席となっておりました。事前に申し込まれた方で、満席となっておったんですが、当日来られなかった方が若干名いらっしゃいましたので、その分の数は減っておりますが、事前の受付時では満席となっております。
あと、どれぐらい来られなかった方がいらっしゃったかというところですが、12月28日で受付を締め切らせていただいた際に、ちょうど最後の日でぴったりになりまして、次の日に1人、キャンセル待ちが出ました。そこから、急遽キャンセル待ちの制度をつくりまして、1月の中旬ぐらいまで、キャンセル待ちの募集をさせていただいていたのですが、そのキャンセル待ちの間にお申し込みいただいた方も、キャンセルが出たので入っていただいております。ただ、直近、1週間ぐらい前に問い合わせいただいた場合には、その時点で、満席とさせていただいておりました。
○長谷川委員 わかりました。ということは、希望された方は皆さん入れたということで、よかったんでしょうか。
あと、その
プレゼンテーションに当たってなんですが、1者、1時間と、それより先に、委員の皆さんは、
プレゼンテーションに行かれたんですか。僕、今回の資料を見させていただきますと、選定されたところは細かなものが載っていますが、ほかの2案に関しては文章で書かれているだけで、何も
イメージもできないというような状況なんですが、
特別委員会なので、それを出すということはできないのかどうか。もし、
プレゼンテーションを聞けてないという委員の方がおられたら、全くわからないと思うんですが、その辺はどういう配慮をされることができるのか、お聞かせください。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 プレゼンテーションの内容につきましては、企業ノウハウ等が含まれているというところで、基本的には今回、
受託候補者にならなかった事業者の分につきましては、出せない情報があるというふうに考えております。また、企業ノウハウだけでなく、パース図などでは著作権の関係も発生する可能性があるので、どこかに写しを出すというのは、原則としてできないというふうに考えております。
しかし、これも事業者のほうが最終的に出しても構わないというオーケーが出れば、出せるものではありますので、他市町村の事例では、出しているような事例も見受けられるところではございます。ただ、本市の場合は、原則として出さないというところで、今回判断させていただきました。
○長谷川委員 いや、出さないでいいんです。出せないという、その企業のノウハウが入っているから出せないは、もちろんそうなんでしょうけれども、せめて
イメージパースぐらいは、オリンピックの国立競技場でも、当然出てきていますよね。国民の皆さんがわかるように。それぐらい出していかないと、なぜこれが選ばれたか、何て言うんですかね、すごい狭い世界の中で決められているというふうに感じられても仕方がないのかなというふうには思います。まず、それ1点。
それと、
プレゼンテーションの中で、今回、もともと、この
市民会館の跡地利用というのは、エリアで考えますよという話で進んでいたと思うんですが、
プレゼンテーションの中では、ほぼホールと前の
南グラウンドの話だけで、大きなエリア、例えば市役所前の道も潰すことも考えますよと言われていましたし、水路だって、いろんな活用があると思いますよという話もされていました。そういう話が全く出てこず、ホールと
南グラウンドだけの話しか、
プレゼンテーションの中では、時間のせいだとは思いますが、聞けていない。その理由を1つ。
それと、今、
暫定広場の
市民会館の跡地を
暫定広場にしようとしていますが、そこに関しても、確かに絵としては、3者とも何か出ていました。けども、ほぼ説明がなかったので、どのような形になっているのかが余りよくわからなかった。プラス、この選定された事業者の方のところは、本当に記憶で物を言って、合っているかどうかわかりませんが、大きな池が真ん中にあって、横に菜園があるというような形だったと思いますが、それらも含めてのこれは選定だったのか、それに関しては意見、全く出てきてないようなんですが、その2つ、お答えください。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 当日の説明についてでございますが、やはり、今、長谷川委員からもご指摘がありましたように、時間の関係で、ちょっと出し切れなかったというところはあるかと思います。ただ、事業者によっては、やはり、C、Dエリア、北側のところも重要だと認識している事業者などは、そこの部分の模型もつくってくるなど、そういったところで、あの場所で見せようとしている思いはあったんだとは思うんですが、いかんせん、30分という
プレゼンテーションの時間では、そこまで示せなかったのかと思っております。
提案書のほうでは、その辺も、
まちづくりの視点なんかも一定示されておりまして、
選定委員会で議論される際には、そこの部分も一定議論はしていただいております。
今回、敷地C、Dのところにつきましては、具体的に個別に、そこの部分だけを評価するというものではなくて、あくまで、
まちづくりへの貢献というような評価項目を設けておりますので、その中で、一定反映はしていただいているところです。だからといって、今回の提案の中の敷地C、Dのところは、それで決まりというわけではないというふうに捉えております。あくまで参考として出していただいた部分であり、敷地C、Dのこれから詳しい話につきましては、引き続き、令和3年度以降ぐらいになるかと思いますけれども、そこでもう一度、議論をさせていただけたらと思っております。
○長谷川委員 じゃあ、選定された方は、ちゃんとエリアとして考えてみられたということで、よろしいんですかね。
それであれば、今、
暫定広場をつくるという状況の中で、これでいいんじゃないかということであれば、それを生かした形の、今度は
暫定広場のほうにいきますけれども、形の設計をしながらやっていくほうが、もちろんよいのではないかなと思いますが、その辺はいかがですか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 敷地C、Dのハード面の整備としては、今後、令和6年、令和7年ごろの第2期の整備で本格整備をしたいと考えておるんですが、
暫定広場につきましては、現時点では3年半という利用期間でございますので、一定、今回説明させていただいた、
ハーフメイド、最後までつくり込まずに、市民の皆さんと一緒にちょっとずつ、つくったり、使ったりを繰り返しながら、一緒に育てていくというところを、社会実験として、
暫定広場のほうではしたいと思っております。そういう意味では、
暫定広場はハード整備でありながら、ソフト面の施策に取り組む土台というか、基盤として、この3年半、いろいろと試させていただけたらと考えております。
○長谷川委員 今のお話で、とりあえず暫定は暫定だということですよね。
あと、次に、検討事項っていろいろ上がってて、それは、まさにホールに関しての検討事項なんですが、私は心配するのは、この植栽での、何て言うんですかね、このデザインからすると、植栽をかなり多用して描かれていると。この植栽なんですが、実際に管理の面として、検討意見としても出てきてないので不思議なんですけれども、これ多分、でき上がったときは、すごくきれいなものだと思います。これが、植物ですから、伸びたり、大きくなったり、枯れたり、いろんなことが起こると思うんですが、その辺のことに対しての意見というのは、委員の皆さんから出なかったのか、あとは、管理費等も、ほかのものに比べたら、非常に高くなるのではないかなと懸念しますが、そのあたりをお教えください。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 植栽につきましては、一応提案の中でも、自動に水をまく機器なんかは、一定含んでおりまして、全面的に全部手作業で進むというような提案にはなってはいないところです。ただ、長期間、ずっとこれを維持していくということにつきましては、しっかり、建つまでの間にも、事業者、それから専門家等の話も聞きながら、計画を立てながらして、ちゃんとオープンまでに合わせて、今、委員からもご指摘いただきました、費用面であるとか、植栽の管理のところにつきましては、対応していきたいと考えております。
○
秋元企画財政部長 委員ご指摘のとおり、維持管理費、ライフサイクルコスト、非常に懸念するところでありまして、今、形はできていますけれども、いかに管理しやすいかというところは、しっかりと捉えるべきだと思っています。
資料編の19ページ、総括講評のところの4つ目が、ガラス面が多く云々と、空調方式と書いてますけれども、ここに維持管理等のライフサイクルコストを十分配慮することとありますので、ここには、植栽も含めて、いろいろなことが出てくると思いますので、しっかりと捉えていきたいと思っております。
○長谷川委員 今、部長からもいただきました。しっかりとしないと、後で汚くなって、何年かしたら、ああ、何かみすぼらしいなとならないように、ぜひ維持管理をしっかりできる計画を立てていただきたいなと思います。
最後になりますが、
大村委員から、細かな意見はどうだったのかという話、さっき聞かれて、お答えなかったんですが、これ、最終的に、こういう講評等が出ていますけれども、細かなその委員、誰委員が何を言ったという話は、多分出せないと思うんですが、いろいろな指摘、質問、あったと思うのですけれども、それを出していただくことは可能なのでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 選定委員会、これまで5回開催し、その会議録については、一応事業者が決まるまでの間は、公平公正な議論のためにということで、非公開とさせていただいておりますが、事業者が決まりましたら、これで公開をさせていただこうと思っておりまして、今、公開に向けた準備のほうを進めているところです。最終的には、議論は全て公開したいと思っております。
○
松本委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○大嶺委員 それでは、伺いますが、先ほどから、敷地C、Dのところで質問されているので、私も少し疑問に思うので、質問させていただくんですけれども、今回の提案がエリア全体ということでしたので、今回の提案を受けて、今後、その敷地C、Dをどのように進めようとしているのかというところが、ご説明を聞いてもわからないので、もう一度、説明していただけたらなと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 敷地C、Dの検討につきましては、まずは令和2年度ですね、
管理運営計画の策定をする中で、並行して、敷地C、Dの
管理運営等についても、検討をしたいと思っております。
ただ、これは
管理運営の側面からの検討になります。それから、これまでもやってきております、
ワークショップなどで市民の皆さんの意見なり参加なりをしていただいた上での検討。さらに、今回の提案をいただいております受託事業者、
竹中工務店・
伊東豊雄建築設計事務所共同企業体のほうからも参考として意見を聞きながら、多方面から意見を聞きながら、考えていきたいと思っております。
当然、この
特別委員会のほうにも、途中経緯なり議論の経緯を示させていただきまして、そこで出てきた意見も踏まえながら、最終的な絵は、ちょっとこれは、まだ先にはなるんですけれども、描いていきたいというふうに思っております。
○大嶺委員 それでいくと、
管理運営計画を検討していくということになれば、何て言うんですかね、具体的な
イメージがあって、
管理運営ができるのかなというふうに思うんですけれども、それでいくと、今回そのエリア全体提案があった、その内容が基本になるということでよいのでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 敷地C、Dの提案は、あくまで敷地A、Bと一体的なデザインを考える際に、提案としていただいたものですので、現時点では、参考提案というふうに考えております。
管理運営計画の際に検討する内容としましては、Park-PFIの可能性であるとか、あるいは、市民が参加しながら、市民みずから公園とか広場を管理したり、運営したりというところの、運営面からの
アプローチと考えており、そういった運営面からの
アプローチによって、ハードの部分も一定変わってくるかと思っておりますので、
管理運営計画でも検討したいというふうに述べたところです。
いずれにしましても、現在いただいている、敷地C、Dの提案につきましては、まずは参考として、いろいろと考えるときの土台の1つとして捉えていきたいというふうに考えております。
○大嶺委員 ということであれば、次、その敷地C、Dを検討される、再度、その部分に関して設計をするという段には、今回の流れのように、
要求水準書等、具体的に作成をして、その整備をしていくという流れになるという理解でよいのでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 具体的に、今回のようなデザインビルドでいくのか、それとも従来手法の設計、施工、別々にいくのか等は、まだ今の段階では決めているものではございません。ただ、今回、敷地A、Bを提案いただいた事業者につきましては、あくまで敷地A、Bの業務を請け負っていただいているものと考えておりますので、敷地C、Dの際には、もう1回、一から考え直すことにはなると思っております。
○大嶺委員 そうしたら、その話の最後に、ちょっと確認しておきたいんですけれども、このエリアの部分の提案については、全体計画の中で評価するということで、選定されたということですが、この全体計画に対する提案の部分での配点ですね、それぞれの業者の。この部分に関して、それぞれ何点だったのかということだけ、伺っておきたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 「
まちづくりへの貢献」というところで、それぞれ評価をされておりますが、これは敷地C、Dの評価に限ったものではございませんので、内容を合わせてというところにはなりますが、配点は1人当たり5点で、全員で7人の委員がいらっしゃるので、合計35点満点として、
プレゼンテーションの順にいきますと、46番の事業者が23点、95番の事業者が20点、23番の事業者が25点という結果となっております。
○大嶺委員 はい、わかりました。それでは、その
管理運営計画のところ、今、お答えがあったので聞くんですけれども、今、大体提案の内容で、施設の配置も含めて出ているので、
管理運営計画というのは具体的に決めていけるという意味合いなのかなというふうにも感じるんですけれども、
管理運営計画で、何て言うんですかね、どこまで決めるのかというところなんですけど、諸室の利用料金だとか、子どもが使う広場は有料だとかという話も、
プレゼンテーションの中でも出ていましたが、そういう市民が利用する場合の料金設定などは、もう言うたら来年度、2020年度に決めてしまう、これも
管理運営計画の範囲内ということでよろしいのでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 管理運営計画の中では、諸室の利用料等の方向性は決めていきたいと考えておりますが、具体的に幾らになるかというところにつきましては、その後、条例制定等もありますので、また別の、その後の機会で決定させていただけたらと思っております。代表的なところで、ホールの利用料金などもあるかと思いますが、他市町村の状況等を踏まえながら、大体の価格帯なりを想定したところをお示しするというところまでで管理計画は考えております。
○大嶺委員 わかりました。そうしたら、あと聞いておきたいのは、今回、
プレゼンテーションを見せていただいて、ちょっとよくわからなかった部分もあったので、お伺いするんですけれども、ホールの整備という点で、私が市民の方から聞くご意見では、立命館大学のホールが使いづらいという1つに、舞台と観客席を仕切る幕がないので、例えば、団体で使う場合に、その団体の入れかえのときに、もう全て観客が見えたまま、入れかえをしないといけないというところでは、
市民会館大ホールにあったような、あの幕が必要じゃないかというご意見もいただくことがあるんですけれども、今回、提案を見てても、そこが全然よくわからなかったので、
要求水準書を見ていても、それが、私が、済みません、どの幕か、よくわからないのもあって、そこは
要求水準書に入っているのかどうかも含めて、答弁をお願いいたします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 以前からあるような、どんちょうのタイプではないんですが、今回、
要求水準書では、そういった舞台をやっていないときに閉める幕は示しております。
○大嶺委員 わかりました。今回、新しく整備していくホールというのは、そういう市民の団体利用というのも考慮してということですから、そういう意味では、この意見、結構聞く意見だったので、そういう整備は必要かなということで、ちょっと確認をさせていただきました。
今回の提案で、今の時点で、特にいろいろ聞こうというふうには思ってないんですけれども、今回決定した、この企業体ですね、この企業体で、これまで茨木市以外のところで、この公共事業を受けて整備したという事例があれば、教えていただきたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 今回、
受託候補者となっております、
竹中工務店・
伊東豊雄建築設計事務所共同企業体が、JVなりを組んで出てきた事例としましては、最近の事例ですと、水戸市の新
市民会館、こちらのほうは、まだ工事をやっている最中で、竣工が2022年となっておりますが、こちらの設計、施工を受託されています。また、まつもと市民芸術館、これが2004年なんで、多少古いですが、これもホール
文化施設として、同じような施設を受注されておられます。
○大嶺委員 わかりました。それで、あと
暫定広場のことで聞くんですけれども、
暫定広場を整備していくに当たって、先ほど
ワークショップを行うという話をされていたのですが、この
ワークショップというのは、どの事業者がやるんですかというのが、ちょっとよくわからなかったというところなんで、お答えをお願いします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 暫定広場で実施する
ワークショップにつきましては、本市の事業としてする予定としております。ただ、
要求水準書等では、市の行う
ワークショップ等への協力というのを事業者のほうにも求めておりますので、具体のところは、これから協議というところもありますが、できるだけいろんな人に参加していただきながら進めたいと思っております。
○大嶺委員 それは、その事業者として、今まで先日まで、IBALAB plusでしたっけ、やられていたところにかかわっている事業者もあれば、今回受託した事業者もありますし、こういったところとのかかわりというのが、どうなるのかなという点について、答弁をお願いいたします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 まず、受託の事業者につきましては、あくまで市への協力というところで入っていただこうかと思っておりますので、受託事業者が自分でここで何かやるというよりは、
ワークショップのサポートに回ったり、アドバイスに回ったりというようなところがメーンかと考えております。
また、IBALAB plus等でかかわっていただいていた、市内の事業者の方、基本的には個人として、まず、かかわっていただいておりますので、その方が、たまたま事業者だったというところで捉えてはいるんですが、市民、事業者、皆さんやっぱり、みんなで茨木市の構成員であると思っておりますので、事業者として、いろいろできることであったり、やりたいこととかもあると思いますので、そこはもう広く、特に限定したり、排除したりというのではなくて、広く、いろんな人に参加していただきながら、この
暫定広場の社会実験もしていきたいと思っております。
○大嶺委員 そういうことで言えば、どういうんですかね、この間、IBALABからIBALAB plusになってやってこられた、この
ワークショップの流れというか、経験を生かした形でやられるという理解でいいんですかね。
もう1つお聞きしておきたいのは、この
ワークショップ、この間ずっとしてこられてるんですけれども、そこへの、どういうんですかね、参加、人数という点では、どういうふうに集約されているのかというところをまず、答弁をお願いいたします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 申しわけありません。本日、
ワークショップの人数等の資料を持ち合わせておりませんので、答弁できません。
○大嶺委員
ワークショップをされるということもですし、これから市民で育てていくということであれば、どれぐらいの市民がかかわってこられたかということは、非常に、きょうの内容ともかかわる部分かなと思いますので、またそれは調べておいていただきたいんですけれども、きょうのその
暫定広場の
ワークショップの部分にかかわって、その関連で聞こうと思っていたのは、この、何て言うんですかね、
ワークショップに参加する人集めというか、広報誌に掲載して募集する以外に、言うたら、中心になって事業を進めていくような方も、この間、積極的に出ているということもありますけれども、何て言うんですかね、かかわっていく市民を、どういった形でふやしていこうと思っておられるのかというところら辺、ちょっとお伺いしておきたいなと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 ワークショップにつきましては、継続的にこれまで取り組んできたところもありまして、今までかかわっていただいていた方、それから、その方の知り合いなんかが、さらにふえたりというところもありますし、新しく参加してこられる方なんかですと、チラシやビラを見て、あるいは、広報誌の記事を見て参加された方というのもいらっしゃいます。また、周知の方法としましては、大きいところでは広報誌の掲載がありますが、フェイスブック等に専用のページをつくりまして、SNS等を活用しながらも周知しているところです。
いずれにしましても、中心になる方、それから、新しく加わってこられる方、いずれも広く、いろんな方にかかわっていただきたいというところで考えております。
○大嶺委員 日本共産党は、広く市民と市民的議論を重ねていただきたいということは、この間、ずっと要望していることですので、この
ワークショップでというところで、そういう範囲で、何て言うんですかね、たくさんの市民という範囲での議論ができるのかなという点は、なかなか難しいんじゃないかなと言ったらあれですけれども、本当に少数精鋭でいろいろ知恵を出して頑張っておられるなというのは、
ワークショップ、見させていただいて感じるところですけれども、そういう意味では、今後の新施設整備でも、
ワークショップをされるということもありますが、広く市民の意見を聞くという立場に立った、それが
ワークショップになるのか、それ以外で、もっときちんと広く市民の意見を聞けるものというものができるのであれば、積極的に事業者とも意見交換をしていただいて、市民の意見がどれだけ反映されるかという点については、今後も、いろいろな方法を活用していただきたいなというふうに思って、これは要望としておきます。
この
暫定広場の整備で、よくわからなかったのが、アスファルト舗装になる部分、水路の上の部分というんですかね、ここはなぜ、こういう整備になるのかというのが、よくわからないので、ご説明いただけたらと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 このアスファルトの部分ですが、もともと
市民会館の躯体が水路の上に出ておった部分でして、そちらを残す形で使いたいと考えております。もともとの躯体の表面が汚くなっていますので、そこはきれいにするために、アスファルトを敷こうと思っております。
ここなんですが、あえてアスファルトにすることによって、例えば、広場の使い方の中によく出てくるのが、火を使いたいというような意見であるとか、店を出したりするときとかにも、一定こういうふうな形で、全部芝生じゃなくて、アスファルトの部分があったほうが、広場の使い方としては多様性も出てくるんじゃないかと考えまして、見た目はそんなにきれいではないのかもしれないんですけれども、アスファルトの部分をつくらせていただいております。
○大嶺委員 わかりました。11ページの写真でいくと、その辺がちょっとよくわからなかったので、お伺いしたわけですけれども、そういうことでいけば、このアスファルト舗装の横の階段だとか、駐車場のエレベーター横の
人工台地のところの階段だとかというのは、今、現状残っているという理解でよいということでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 水路のほうから
市民会館部分に上がってくる階段につきましては、既存の階段がありますので、一定きれいにはしますが、それをそのまま活用しようと考えております。
先ほど、広場の使い方のみでお話しさせていただいたんですが、大事な要素の1つとして、この通路、動線というところもございまして、クリエイト側から入ってきたときに、この階段を使って広場を抜けていくという動線がこれで生きますので、通路という意味では、こういった舗装のほうがふさわしいというような判断もあり、そういったところも含めて、このような表現にしております。
北側の階段2つにつきましては、既存の階段が残っており、一番南側の、府道側から入ってくるところにつきましては、階段を新設する予定としております。
○大嶺委員 この南側なんですけれども、この間ずっと歩道だけでは、バスの待ち合いというのが確保されていないのではないかということを、この委員会の中でも言わせていただいていますけれども、この
イメージ図でいけば、その部分は一定確保された上で整備されるという理解でよいのでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 暫定広場の整備にあわせまして、これまでからもご指摘いただいておりました府道の部分につきましては、
市民会館側に一定敷地を引き込むことで、もう少し、皆さんが歩きやすいような空間を生み出したいというふうに、それを踏まえた設計となっております。
○大嶺委員 それでいくと、この
暫定広場が整備された後というのは、ずっと残っている噴水部分も通常どおり活用されるという、次の敷地C、Dの整備が始まるまでは、噴水として使用されるという理解でよいのでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 噴水につきましては、
解体工事の際に、噴水の機器類の撤去をさせていただいております。残したままでは、
解体工事が行えないというところで、撤去させていただいております。ですので、この後、
暫定広場の活用が始まった後も、噴水としての利用は、今の時点では考えてはおりません。
○大嶺委員 わかりました。ではこの状態で、次の敷地C、Dの整備が始まるまでは置いておくというふうには理解しました。
最後に、
南グラウンドのほうですね。これは、今、
発掘調査が行われるということで、ちょっと
南グラウンドの使用がどうなるのかなというところら辺というのは、グラウンドを利用している方に、どういうふうにきちんと周知をされたのかというところだけ、伺っておきたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 周知につきましては、広報誌1月号に記事を掲載したほか、担当課であるスポーツ推進課にも、ホームページへの掲載をお願いしているところです。
○大嶺委員 この8ページのグラウンドの使用状況というか、
発掘調査の計画の流れでいけば、
南グラウンドが2020年度は使える時期もあるという意味合いでいけば、その市民の人が利用できる時期もあるということですよね。というのは、私も今回、毎年夏にグラウンドを利用させてもらっているので、ちょっとこの辺の周知が足りないんじゃないかなということで、今、質問させてもらってるんですけれども、使える時期と使えない時期と、定期的に使っている団体や利用者には、もう少し丁寧な説明が必要ではないかなと思いますので、この辺については、担当課とも調整していただいて、もう少し丁寧に、いつ使えて、使えないのかというところは、全く一般に申し込みに来られた方には、その都度説明していいと思うんですけれども、定期的に利用しているような団体や市民の方ですね、年1回でも、毎年定例だみたいなところも含めての説明というのは、これはちょっと要望しておいて、終わりたいと思います。
○
松本委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○友次委員 1点、質問させていただきます。
今回の決定は、敷地A、B敷地に限るということで、敷地C、Dについては参考とするというお話をいただきました。具体的には、令和2年の
管理運営計画の中で、一から考えていくというふうに、課長答えられているんですが、私個人としては、今回の決定した共同企業体の提案の中で、実現してほしくないなという施設の提案がございました。それは、敷地C、Dの北西
部、養精中学校に面したところに整備をする市民農園であります。この市の中心
部に、本当に市民農園が要るのかということを、疑問に感じて提案を聞いたわけであります。
あと、親しい人と意見交換する中で、やっぱり、中心
部に農園はふさわしくないよねって、もっと違う場所を探して整備したらいい話ということで、その意見を交わしたわけでありますが、具体的にこの工事は令和7年度から、敷地C、Dの工事に入っていくわけですが、事業者選定については、どのタイミングで、どのような手法で事業者を決定されようとしているのか、今のお考え、お示しください。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 現状は、具体的なところは全く決めておりませんが、令和7年に工事を始めるというところで、設計、施工の期間であるとか、事業者を決める期間等を逆算していきますと、令和4年、令和5年のころには事業者募集なりという準備をしていかないといけないかと考えております。それも、設計と施工を別にやる従来手法でしたら、準備期間はそんなに要らないんですが、もし今回と同じようなデザインビルドの方式でやるとなると、
要求水準書の作成等に十分な時間が必要となることから、若干、一、二年のずれは出てくるかとは思います。
○友次委員 次年度、
管理運営計画をつくられるわけですから、当委員会に、きめ細かい報告をしていただくようにお願いして、質問を終わります。
○
松本委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○上田光夫委員 1点だけ、ちょっと細かいことじゃなくて、大きいことだけ聞かせてください。
今回業者が決まって、進められていくことに、一定期待をするものです。
と同時に、これまでもそうなんですけれども、個別の具体的な案に対しては、さまざまな意見があろうかと思います。市民農園が嫌な人もおれば、いい人もおれば、木の管理が心配な人もおれば、木がいいという人もおれば、水を生かしたいという人もおれば、そうじゃない人もおればという、個別のことについては、いろんな意見が、現在の社会だから、あろうと思うんですけれども、その上で、ぜひとも私としては、皆さんにここで確認しておいてほしいのは、21世紀における
都市と建築、21世紀における
都市と建築と自然のあり方というものをしっかりと位置づけていただけたらと思うんです。それこそ、2030年でSDGsと言われて、環境とどう共生するか、あるいは、持続可能な社会をどうつくっていくか、こういうものが世界的な課題になっている中で、
都市の中心地におけるこの建築や、この敷地C、Dの場所も含めた全体が、持続可能性、自然との調和、人々とのつながり、こういう根本的なものを形にしていく可能性がある、ポテンシャルの高い
取り組みになってくると。それをまさに、皆さんにしていただかないかんと、この根本的な
コンセプトをどう思われているのか、もしその見解があれば、教えていただけたらと思います。
○
秋元企画財政部長 21世紀における
都市との建築で、環境との共生ということですけれども、委員おっしゃいましたように、持続可能性であるとか、自然との調和、人のつながりということですが、今回、このエリアの
コンセプトの1つは、新たな心の中心地と、それを「育てる広場」で実現したいという流れがあります。人が集うということに関しては、やはりそこが心地いい場所であるということに、緑であったり、そこに何かないときでも来れるような、たたずまいを持った景色であったりということが、人が集まるということに関して、やっぱり必要であると捉えております。そこに集まった人が、そこにできた建築、エリア等、合わさって、茨木の新たな景色になると、そういう
ランドスケープになるということを、今回のエリアでも、そういうことを実現したいと思っておりますので、そういう意味で、さまざまなことを検証しながら進めてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
○井上副市長 今、かなり大きなお話しをいただきましたので、
まちづくりのほうの観点から、私からも答弁したいと思います。
基本的には、今回、
市民会館という、この市の中心
部という部分で、いろいろな議論をされているわけですが、やはり、まちを考える上で、茨木市というものを見た場合には、大きくは、やはり、まちの部分と山の部分があると。そこの中の大きなその環境も含めて、どうあるべきかという部分と、その中で、中心市街地でどうあるべきなのかというのを、よりマクロの面で見ていって、この中心、特に
市民会館を考えていく必要があると思っています。そのときには、今、上田光夫委員がおっしゃられたように、建築であるとか、環境の部分であるとか、あとは、大きな人の動きであるとか、生活であるとか、この茨木市がどう持続的に発展していくのかという観点で、大きな意味を常に考えながら、部分を見ていくという考え方が必要だと思っています。
ここは特に、市の中心
部でもありますので、単に、ここだけで考えるのではなくて、今後を考えますと、阪急側の開発もありますし、JR側の開発もあります。やはり、あとなおかつ、南北でこの緑地があると、ここら辺をうまくミックスさせながら、今後につながるような形で整備のほうを持っていければというふうに考えているところでございます。
○上田光夫委員 ありがとうございます。
非常に、そういう共通認識をしているなというふうに思い、受けとめさせていただきました。
人工芝の話もありましたよね。アスファルトの話もありましたね。
インターロッキングの話もありますよね。材料についても、持続可能性とか、自然との融合性とか、建築材料、特に
ランドスケープをつくっていく際には、リサイクルの視点というのも、特に、また考えていただけたらと思います。
あそこには水というのがありますよね。水、土、こういうものをどう生かすかという、自然素材というのを考えるきっかけになればいいなと思います。
プレゼンテーションのときの質問で、秋元部長だったと思うんですけれども、35年後の茨木を目指して、この施設はどういうふうに
イメージされるのかと、何回も提案者に質問されたと思うんですけれども、この
プレゼンテーションの資料にも書いていますけれども、受託された提案者は、35年後、一般的にひとり親世帯がふえる、ひとり親世帯がふえても、ここは家族のように真ん中に集まってこられて、家族のような形で何か感じれるような場所というのもあり得るんじゃないか、こんな答えもいただきました。提案の中には、子どものときから木を植えて、30年後に大人になってもこの施設でまたかかわれる。何かそうですね、持続可能性や地域課題、これからの茨木の地域課題に直接、間接に解決するような糸口を、この場所で使っていただけるような、大きな
コンセプトがあり、地域課題があり、環境があり、そんな中で、ここで21世紀にふさわしい解決モデルが生まれることを、皆さんに期待して、質問を終えたいと思います。
○
松本委員長 他に発言なさる方はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
松本委員長 以上で、「
市民会館跡地エリア整備事業設計・
施工業務受託候補者について」、「
暫定広場整備について」、「
埋蔵文化財発掘調査について」、並びに「元
市民会館及び
人工台地解体工事について」の協議を終わります。
休憩いたします。
(午後2時32分 休憩)
(午後2時33分 再開)
○
松本委員長 再開いたします。
以上をもって、本日の
特別委員会を散会いたします。
(午後2時33分 散会)
以上、会議の顛末を記載し、茨木市議会委員会条例第27条の規定により、ここに署名する。
令和2年1月28日
市民会館跡地等整備対策特別委員会
委員長 松 本 泰 典...