都市整備部長 岸 田 茂 樹
都市整備部次長兼
都市政策課長 福 井 龍 也
北部整備推進課長 岡 田 直 司
北部整備推進課参事 河 村 一 範
北部整備推進課参事 岡 本 歩
北部整備推進課参事 山 下 義 文
1.
出席事務局職員次のとおり
事務局長 増 田 作
事務局次長兼議事課長 野 村 昭 文
総務課長 大 橋 健 太
議事課長代理兼議事係長 山 本 倫 子
議事課主査 駒 井 寿 代
1.
協議事項次のとおり
(1)
彩都建設事業に関する取組状況について
(2) 北部地域の
まちづくりに関する取組状況について
(午前10時00分 開会)
○
坂口委員長 ただいまから、
北部地域整備対策特別委員会を開会いたします。
現在の出席委員は5人でありまして、会議は成立いたしております。
なお、朝田委員からは欠席届をいただいておりますので、ご報告いたします。
委員会開会に当たり、市長から挨拶を受けます。
○福岡市長 皆さんおはようございます。
開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、委員の皆様には、何かとご多用のところ、本委員会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。
日ごろは、市政の各般にわたりましてお力添えをいただき、とりわけ北部地域の
プロジェクト、
まちづくりに係る諸課題につきまして、ご指導いただいておりますことに、この場をおかりして、厚く御礼を申し上げます。
北部地域の
プロジェクトにつきましては、委員の皆様のご支援、地域の方々のご理解とご協力のもと、先月には安威川
ダム周辺整備事業に係る
事業候補者の募集が開始され、また、彩都東部の残エリアでは、10月にC区域の
業務代行予定者が決定されるなど、事業化に向けた取り組みを着実に進めているところでございます。
本日は、
彩都建設事業及び北部地域の
まちづくりに関する進捗や取組状況などにつきまして、ご説明させていただきたく考えておりますので、よろしくお願い申し上げまして、簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
○
坂口委員長 休憩いたします。
(午前10時01分 休憩)
(午前10時02分 再開)
○
坂口委員長 再開いたします。
これより、協議に入らせていただきます。
まず、「
彩都建設事業に関する取組状況について」、説明を求めます。
○
河村北部整備推進課参事 彩都建設事業に関する取組状況について、資料1から資料3により、ご説明いたします。
まず、彩都東部地区の
まちづくりとして、東部地区全体の
まちづくりの経過や方針などについて、ご説明いたします。
これまでの取り組みですが、東部地区は、これまでURが事業主体となり、住宅を中心とした複合的な
まちづくりを進めていくこととしておりましたが、
事業見直しにより、URが事業主体として事業を進めていくことが困難となり、事業を取り巻く環境が大きく変化したことから、
大阪府、茨木市、URや
民間事業者等で構成する
彩都建設推進協議会が
東部地区検討会を立ち上げ、今後の
まちづくりの方針などについて検討を行い、
人口減少等の社会情勢の変化や、新
名神高速道路の開通等の周辺環境の変化を踏まえ、産業・業務系の土地利用を中心とした
まちづくりを進めることといたしました。
その経過といたしまして、平成24年に
東部地区検討会を立ち上げ、東部地区の
まちづくりについて検討を行いながら、平成27年2月に
山麓線エリア地区と
中央東地区の用途地域など、必要な
都市計画変更を行い、5月に
民間事業者による個人施行の
土地区画整理事業認可が取得されました。12月に
東部地区検討会で
土地利用ゾーニングなど、産業系を中心とした東部地区全体の
まちづくりの考え方を取りまとめました。
東部地区の土地利用が住宅系から産業系へ見直されたことにより、
彩都モノレール事業の採算性が見込めなくなることから、平成29年に
大阪府において、
モノレールの彩都西駅から
東センター駅の区間を廃止する方針が決定されました。
平成30年には
地権者組織である彩都
東部地区地権者協議会において、彩都東部地区全体開発計画(案)が策定され、その中で、産業・業務施設を主体とする土地利用を目指すこと、全体を6分割して、それぞれで
組合土地区画整理事業を目指すこと、
茨木箕面丘陵線を含むC区域から事業化を目指すこととされました。
そして、昨年5月に、これまで検討されてきた内容を踏まえて、
彩都建設推進協議会が彩都東部地区の
土地利用方針(案)及び
土地利用計画(案)を取りまとめ、公表しました。
7月には、先行して事業化を図るC区域において準備組合が設立され、10月に業務を一括して代行する
業務代行予定者が清水建設、
日本エスコン、住友商事の3社のグループに決定されました。
昨年5月に
彩都建設推進協議会が公表した彩都東部地区の
土地利用方針(案)及び
土地利用計画(案)については、前回の
特別委員会で詳しくご説明いたしましたが、
土地利用方針(案)として、新たな価値を創造する
複合機能都市の形成、多様な価値観やニーズに応える産業、健康、環境を柱としたまちを目指し、1つ目の柱である産業については、東部地区の
交通利便性の高さを最大限に生かし、
大阪府下での産業用地の受け皿として、
ものづくり企業などの産業拠点の形成を目指します。
企業の
府外への流出防止や、
府外からの企業誘致の促進を通して、
大阪経済の発展につなげるとともに、北
大阪地域での新たな雇用創出による地域活力の向上を目指します。
2つ目の柱である健康については、茨木市北部地域の高齢化を勘案して、
生活支援サービス機能の導入や、
健康医療等に関する産業施設の誘致など、多様な世代の方々の健康と安心な生活を支える
まちづくりを目指します。
3つ目の柱である環境については、茨木市北部地域の豊かな緑や、隣接する安威川ダムの
観光レクリエーション資源を生かすとともに、緑と触れ合い、憩いと潤いのある都市空間の形成を目指します。
右の図に示されている
土地利用計画(案)ですが、濃い青色の
産業集積区域Ⅰは地区内の多くを占め、
健康医療関連産業や、新たな技術を利用したもの
づくり産業や流通施設など
大阪の強みを生かし、府内での再投資及び
府外からの企業誘致、茨木市北部地域の高齢化に配慮した福祉、介護などの
生活支援型サービス施設や
健康医療等の生活支援に資する産業、
研究開発施設の誘致を図る区域であります。
次に、地区の北側の
産業集積区域Ⅰに囲まれた水色の
産業集積区域Ⅱは製造、生産工場など、大規模で幅広い用途の施設の誘致を図る区域であります。
そして、幹線道路に面した紫色の広域・
沿道型商業・業務区域ですが、ここでは彩都の周辺住民だけではなく、安威川ダムの
レクリエーション施設への来訪者なども含め、広域から集客できる複合的で時間消費型の
商業施設等を誘致し、北
大阪地域の新たな地域拠点として、にぎわいの創出を図る区域であります。
以上のような、
土地利用計画(案)を実現させていくために、関連する都市計画を変更する手続を現在進めております。
昨年4月から7月にかけて、先ほどご説明しました彩都東部地区の
まちづくりについて、東部地区の地権者と周辺地域の佐保、福井、山手台、大岩、生保、
千提寺地区へ説明を行いました。
その後、
都市計画変更に関する
地元説明会を昨年12月8日に
山手台コミュニティセンターで、9日に
茨木市役所大会議室で行いました。8日は71人、9日は28人が参加され、
茨木箕面丘陵線の供用とC区域の完成はいつごろか、
忍頂寺福井線や山手台の通過交通など、周辺道路への影響はどうなのか、誘致される商業施設、工場は具体的に何か教えてもらいたい、工事中は周辺の生活環境へ十分配慮することなどのご意見やご質問がありました。
今後は1月24日から市で
地区計画案の縦覧を開始し、今月27日には市の
都市計画審議会において報告案件として事前の報告を行うこととしております。
4月ごろに
府と市で
都市計画案の縦覧及び意見書の提出期間を設け、7月に
市都市計画審議会、8月に
府都市計画審議会で審議され、承認されれば、9月に
都市計画変更の告示がされる予定で進められております。
続いて、先行して事業が進められている2地区の現状について、ご説明いたします。
まず、
山麓線エリア地区ですが、施行者が
阪急阪神不動産、総面積約25ヘクタール、平成27年5月より事業開始、ことし3月に
土地区画整理事業が完了いたします。
進出企業の状況は資生堂の新工場と物流施設が建築工事中で、ことし12月に完成して稼働する予定であり、
阪急阪神不動産と三菱地所の物流施設がことし2月から着工し、令和3年度に完成予定と聞いております。
関連する道路として、
都市計画道路山麓線について、ご説明いたします。
資料2をごらんください。
右下の彩都
東部地区周辺状況図に位置を示しておりますが、山麓線は
府道茨木亀岡線と
府道忍頂寺福井線を結ぶ約1.3キロメートルの区間において整備を進めており、
区画整理事業区域内は
阪急阪神不動産で整備し、区域外は本市で、
忍頂寺福井線と
余野茨木線の
交差点改良工事は
大阪府で整備しております。現在、
舗装工事等を進めており、3月末の供用に向けて進めているところであります。
資料1にお戻りください。
次に、
中央東地区ですが、
大和ハウス工業とフジタが共同出資する彩都
東部合同会社と
URリンケージが施行者となり、総面積約47ヘクタール、平成27年5月より事業を開始し、令和3年6月までの事業期間であります。
宅地造成は、おおむね完了し、現在、関電の鉄塔が除却された後の道路整備などが実施されております。
進出企業の状況ですが、ホンダ運送が昨年秋ごろより操業され、
三菱電機ロジスティクスがことし1月、
茨木北開発特定目的会社がことし7月ごろに竣工予定と聞いております。ほか2社が、現在、建築の事前協議及び事前相談を行っているところであります。
地区に近接する道路で、新
名神高速道路茨木千提寺インターチェンジへの
アクセス道路の
都市計画道路大岩線の整備状況について、資料3により、ご説明いたします。
大岩線は延長1.9キロメートル、そのうち0.6キロメートルが平成29年12月に新名神の開通とあわせて供用され、残る1.3キロメートルを整備中であります。
幅員が10.75メートル、車道7.75メートルの2車線、片側歩道で幅員が3メートルです。
大阪府において、昨年秋の開通を目指しておりましたが、開通がおくれまして、これまでの経過ですが、5月に下図のC工区、切土部の施工中に、のり面の一部で崩落、亀裂が発生し、工事を一時中断いたしました。
その後、6月に本市へ
大阪府茨木土木事務所から、のり面の安全対策を検討する必要があり、本年秋の供用が間に合わず、これから調査を行い、対策工法について検討すると報告がありました。
7月に
ボーリング調査などの土質調査を実施し、8月に完了し、その結果、想定より土質の状況がもろく、
アンカー工等の
のり面補強が必要となり、詳細設計が実施されました。
12月に
大阪府から本市へ、検討の結果、広範囲にわたる対策が必要で長期間を要する見通し。少しでも早い供用を目指し、工事の進捗を図る中で、関係機関と協議の上、暫定的な供用の可能性の検討も進めたいとの報告がありました。
現在、関係者と協議しながら検討を進められているところであります。
大阪府へは、地元住民へ丁寧な説明を行い、のり面の安全対策を講じた上で、早期供用することを要望しております。
続きまして、資料2をごらんください。
先行して整備するC区域の状況について、ご説明いたします。
C区域は地区面積が約49ヘクタール、地権者数が44件で、平成30年3月に策定された彩都東部地区全体開発計画(案)において、
茨木箕面丘陵線を含む区域からの整備が、最も効果的で
ポテンシャルアップが期待できることから、先行して事業化を図る区域といたしました。
平成30年4月に、
まちづくり協議会が設立され、同年5月に
清水建設グループが
事業化検討パートナーとなり、その後、平成31年4月から令和元年7月にかけて、地権者より
準備組合設立の同意取得に努められて、地権者の8割以上の賛同を得て、7月に
土地区画整理準備組合が設立されました。
準備組合にかわって事業の認可取得に係る調査、計画、設計等の業務を一括して代行する
業務代行予定者の募集が7月16日から行われ、7月23日に募集要項に関する説明会が行われました。
そして、10月15日に、
学識経験者や準備組合の役員から構成される審査会が開催され、提案内容が彩都の
まちづくりの方向性に合致しており、事業実績が豊富で、企業体力も十分であることなどから、清水建設、
日本エスコン、住友商事が選定され、10月24日に開催されたC区域の準備組合の総会で、その審査結果を踏まえて、正式に清水建設、
日本エスコン、住友商事のグループが
業務代行予定者として決定されました。
下に示しますパース図が
清水建設グループからの募集時の提案内容でありますが、彩都東部地区の
土地利用計画案に整合して、商業・産業を中心とした提案とされており、
商業施設ゾーンをメーンに
沿道施設ゾーン、産業・
業務施設ゾーン、
緑地ゾーンが配置され、
にぎわい空間の創出をコンセプトとする提案となっております。
最後に、事業の進め方ですが、今後、
業務代行予定者が準備組合と協力しながら、
組合設立認可取得に向けて、調査、設計、検討などを行い、行政など関係機関との協議を進めながら、
区画整理事業計画案、
事業認可図書等を作成し、地権者から組合設立の同意書を取りまとめ、令和2年度末の組合設立を目標に進められております。その後、
業務代行者が決定し、工事に着手されることとなります。
市としましては、現在進めているC区域の事業化を早期に実現させ、順次、C区域以外へも段階的に事業を進めるため、今後も引き続き、
大阪府等、関係機関と連携しながら地権者の取り組みを支援し、彩都東部地区の地域特性や
ポテンシャルを生かした
まちづくりを計画的に進めていく考えでございます。
○
坂口委員長 次に、「北部地域の
まちづくりに関する取組状況について」、説明を求めます。
○
岡田北部整備推進課長 続きまして、北部地域の
まちづくりに関する取組状況について、ご説明いたします。
資料4をお願いいたします。
大きく今年度の取り組みと、継続して取り組んできた中で生まれてきた動きの2つに、整理しております。
北部地域では人口が減少していること、また、若い世代が流出しているため、
少子高齢化が進んでいることなどから農業の担い手が不足し、山林が荒廃するなどの課題が生じつつあります。
このような状況を解消するべく、「山とまちをつなぐ」をテーマに掲げ、既にある北部地域の魅力の発信や向上に努めるとともに、課題解決を大きな目的としています。
そのための目標として、地域と向き合い、かかわる人をふやすとともに、地域の主体性を促進するよう取り組んでいるものでございます。
まず、今年度の取組内容について、説明いたします。
いばきた
デザインプロジェクトについてですが、これは北部地域の課題解決や魅力の発信に向け、みんなで考え一緒に取り組んでいくことを目指すものでございます。
昨年度から3カ年の計画としており、旧石河村、旧見山村、旧清溪村から1地域、また、北部地域の組織、施設の中から1カ所を、1年ごとの対象として取り組んでいるものでございます。
今年度の対象地域は旧
清溪村エリアとしており、昨年度に引き続き、
大阪大学がかかわっております。大学とともに泉原、千提寺、佐保の3地区の方々へのフィールドワークを行っているものでございます。
この中で、就業先の関係や子どもの教育のため住居を市街地に移す者が多く、地域の高齢化が進んでいること、現在、自治会の主要な構成員も、かつては同じように市街地に住み、定年後に地域へ戻ってきているが、次の世代も同じように定年後に地域に帰ってくるかが心配であること。また、地域に帰ってくる方や、新たに住む方をふやすため地域の魅力の向上が必要であることなど、多様な意見交換を行っております。
昨年度対象であった旧見山村エリアでは取り組みの1年目ということもあり、取材に参画いただいた地域の方は各1人から2人ずつでございましたが、今年度は、各地区とも右の写真のように、複数の方々に参画いただいております。このことにより、
デザインプロジェクトが一定認知され、関心も高まっていると考えております。
また、今年度の対象組織については
里山センターとしており、センターの取り組みや運営を支える
ボランティア団体について取材を行っております。取材を行う中で、
里山センターで行っているイベントや講座などは市民の方に好評であるけれども、主軸である里山の保全活動について、さらに市民の方々に周知したいとの声がございました。
この声にも応えることができるよう、保全活動の必要性や魅力を十分に伝えることができる内容の冊子などを
里山センターとともに、今年度末に作成予定でございます。
次に、いばきた
フォトサイクリングについて、ご説明いたします。
これは市内外の幅広い層の方々に、地域の風景や営み、点在する資源などをイベントを通じ、みずから自転車や徒歩で体感いただくことで、北部地域のより一層の注目度向上と、新たな
ファンづくりにつながるよう取り組んでいるものでございます。
一昨年度と昨年度は、設定されたスポットや
体験プログラムを参加者が自由に回る形式でしたが、今年度は、地域と参加者をつなぐガイドによるツアー形式とし、全ての参加者が地域の方と触れ合えるよう計画いたしました。
また、昨年度に引き続き、
ウオーキングでの参加者も募集し、子ども連れや高齢者の方などもターゲットといたしました。
今年度の
体験プログラムは地域の施設や
観光スポットのほか、
千提寺地区と銭原地区の方にも、ご協力いただくものも用意いたしました。
千提寺では、昨年に引き続き、
サツマイモ掘りの体験や焼き芋を振る舞っていただき、新たに地元の野菜や新米を使った
バイキング形式でのお昼御飯も提供いただきました。
また、銭原では、参加者への新米の試食のもてなしを行うとともに、その新米を購入できるよう申込用紙なども準備し、配付いたしました。
また、
体験スポットのガイドとして協力していただいた、
ボランティアの大学生と地域の方との間で、地域の課題解決についての意見交換などもしていただきました。
このように参加者のみならず、
ボランティアスタッフも含め、地域や組織とのかかわりが、より向上したものとすることができたと考えております。
その他、現在は
忍頂寺地区、泉原地区、佐保地区が
JR茨木駅前の
ショップタウンにて、地元の野菜などを販売する、いばきたマルシェを開催されております。
各地区が月2回、定例で出店しているほか、よりたくさんの方にマルシェをPRすべく、昨年に引き続き、5月19日に開催された「いばらき×
立命館DAY」と、11月16日、17日に行われた農業祭において、3地区とも自主的に出店されました。農業祭におきましては、マルシェの野菜を買うために会場に来たというお客様もいらっしゃいました。
また、11月9日の「IBALABplus」の
子ども店長ランチでマルシェの野菜を使いたいとの声があり、泉原の野菜と佐保のお米が使用されるなど、ファンが広がり、また、固定客もふえつつあると考えております。
さらに、農と
みどり推進課の働きかけにより、今年度5月からは、準農家によるマルシェの出店も始まっております。
最後に、大岩地区の営農再開に向けた地域の取組状況を報告いたします。
平成28年度から地域主体による営農再開に向けた検討会が継続的に開催されております。今年度は、令和2年春の
農事組合法人設立を目標として、
農事組合法人の発起人会が設立され、法人の定款、
事業計画案の作成が進められております。市といたしましては、
府やJAとともに、オブザーバーとして発起人会に参加し、支援策を検討しているところでございます。
今後は、
農事組合法人設立後に、
大阪版認定農業者の取得や営農機械の補助などの営農再開に向けた支援を行ってまいります。
地域づくりは、地域の皆さんとともに継続して取り組むことが重要でございます。その中で、各取り組みから派生してきている動きについて、ご説明いたします。
昨年、旧見山村を対象に行っておりました、いばきた
デザインプロジェクトでございますが、銭原地区の方々が以前から検討しています、お米の販売などもきっかけに、農業の新たな取り組みについて、現在検討中でございます。
また、地区の方から、銭原周辺を案内するため、マップが欲しいとの相談があり、昨年、この
プロジェクトで
大阪大学が作成した資料を地域の皆さんの要望に沿うように、大学が加工し、提供していただきました。また、昨年度に対象組織としておりました見山の郷でございますが、引き続き、摂南大学にご協力いただいております。
今年度も新たな顧客を獲得するべく、七夕まつり、ハロウィンといったイベントが開催されました。
メーンターゲットとしては、長くおつき合いいただけるお子様連れの家族層を設定されております。イベントでは、学生による催しだけではなく、見山の郷のほうでも、米粉のクレープやカボチャのスープといった、
イベント開催日限定ではございますが、新たなメニューの販売がございました。
また、これらの取り組みも通じて、客足が遠のきがちな冬季に、見山の郷に足を運んでもらえるよう、見山の郷みずからが新メニューを考案し、米粉のピザの販売も始まっております。
このほか写真にございます、元茨木川緑地沿いの飲食店で、いばきたの野菜を使った
ランチメニューの提供と、その店舗の横のスペースで野菜を販売するという農商連携の取り組みも始まりました。このスペースで見山の郷の商品についても販売されております。
次に、いばきた
フォトサイクリングですが、より地域を体感いただけるよう、少しずつ形式をかえて3年間行ってまいりました。
参加者を対象に行ったアンケートにおいても、食や地域の
体験プログラムに対する満足度が上がっており好評であることが伺えます。
参加人数については円グラフの下に記載のとおりでございます。今後も、この点を主眼に置き、また、参加者の範囲をより広げるべく
ウオーキングなどのイベントとし、民間主体の開催へ移行するよう、現在調整を行っているところでございます。
また、いばきたマルシェにおいては出店者とともに、いばきたの
プロモーション用のロゴを作成いたしました。ロゴについては15の地区を含む、いばきたの農産物、または、その加工品を対象とした使用を想定しており、いばきたの認知度とイメージの向上を目指しております。
作成したロゴは、今年度の農業祭出店時に実験的に使用しており、今後もマルシェの中で活用していただくなど、ファンがふえるように活用を広げてまいります。
最後に、取り組みについてのこれからの方向性でございますが、引き続き、主体的な地域の取り組みや、既存資源のブラッシュアップを促進してまいります。また、今後行われるダム周辺整備でのエリアマネジメントと、これまでからともに取り組みを進めてきております、北部地域の既存資源などを結びつけるべく取り組んでまいります。
市街地から車で二、三十分で行くことができる安威川ダム周辺をハブ拠点と捉え、ダムに訪れる人々を北部地域に誘導できるよう進めてまいりたいと考えております。
参考資料をごらんください。
こちらは、現在募集しております、安威川
ダム周辺整備事業に係る
事業候補者向けに作成、公表しているものでございます。
これまでから
デザインプロジェクトなどを通して、地域とともに取り組んできた成果として取りまとめています。これが具体的な連携などへ向けての第一歩でございますが、引き続き、令和5年の周辺整備完了に向けて、地域の主体的な動きを支援しながら一緒に取り組んでまいりたいと考えております。
北部地域の
まちづくりに関する取組状況についてのご説明は以上でございます。
○
坂口委員長 以上で、説明は終わりました。
本2件について、発言なさる方はございませんか。
○岩本委員
中央東地区ですか、一部
アクセス道路として大岩線の、のり面が崩落して補強するということで、当初の竣工予定が大幅にずれ込むと、前にもご報告いただいておりますが、既に
中央東地区ですか、幾つかの企業が既に進出されてきてますし、事業もぼちぼち展開されようとされていますが、事業としては始められているのに、例えば家が建っても、そこに出ていく道路がないというのは、ちょっとぐあいが悪いと思いますので、暫定的でもいいから、その代替えの道路、そういうものの手当てとか、そういうのは何か考えられているのか、教えてください。
○
河村北部整備推進課参事 大岩線につきましては、先ほども説明しましたけれども、のり面の崩落後に土質調査を行い、のり面が不安定というところで長期間を要する見通しという報告がありまして、その開通時期等については、まだ明らかになっておりません。
現在、
大阪府においては暫定的な供用も含めて検討していると聞いております。本市といたしましても、進出企業にも影響があるというところもありますので、大岩線につきましては安全対策を講じるとともに、早期の供用を要望しているところでございます。
○岩本委員 私の聞き方がまずかったのかもしれませんけど、大岩線の暫定的な供用もありますけれども、それにかわる部分的でも、その線じゃないようなバイパス道路といいますか、そういうようなものも検討されてきたのかどうか、その点について、聞かせてください。
○
河村北部整備推進課参事 大岩線の開通がおくれるということで、
大阪府においても暫定の供用とか、そのあたり、代替えで、どう通すのかというところも含めて検討していると聞いておりますけれども、これにつきましても、現在、
大阪府で関係者及び地元と協議調整を図っているところでございますので、そのあたりの協議が整いましたら、改めてご報告させていただきたいと思います。
○
坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○篠原委員 岩本委員と同じ思いでいます。やはり、
中央東地区は新名神へのアクセスというのが、やっぱり、その企業にとっては、大変重要なことだと思うんです。
それで、その新名神へのアクセスが、どういう経路で行けるのかというのが、やっぱり企業者にとっては、すごく待たれるところでもあるし、現にホンダ運送については、もう操業されていますので、ホンダ運送の方からも、早くに
茨木箕面丘陵線を開通させて、何らかの方法で新名神へとつなげていく方策を練っていただきたいということで、これはちょっと要望しておきたいと思います。
それと、山麓線なんですけど、これの開通は、ことし3月ということでよろしいですね。その先の山麓線については、いわゆる中部から西部の間の山麓線があると思うんですけれども、それについては、当面、工事の進捗状況といいますか、その辺についてもお教えいただきたいと思います。
○
河村北部整備推進課参事 山麓線の状況でございます。お示しのとおり、令和元年度末に供用ということで、1.3キロメートル及びあそこの
忍頂寺福井線と
余野茨木線の3差路の交差点を十字にする改良というところまでは、今年度末に供用でございます。
それで、その先の山麓線2工区までの間の歩道整備等につきましては、依然、休止路線のままであるということであります。
本市といたしましては、引き続き、安全確保のためにも
大阪府へ事業化を要望してまいりたいと思います。西部地区と中部地区を結ぶ山麓線の整備について、こちらについても、変わらず現在まだ事業化にはなっていない状況でございます。
○篠原委員 まず、西部地区と中部地区を結ぶ山麓線においても、一応、都市計画道路としては継続してあるということですので、
府のほうにも、しっかりとその辺を要望していただきたいなと思います。
それと、山麓線がこの3月に開通、安威と福井の工区の間は開通するということなんですけれども、やはり、安威の地域の中心道路と交錯する交差点があるんですけれども、その辺については、道路関係になるかと思うんですけれども、やはり地域内の方の安全確保というのが、やっぱり何よりも重要ですし、大きな道路でもありますので、地域においては信号の設置等も要望されていますけれども、それが難しくても、何らかの安全措置というものをしていただくように、道路交通関係者と連携を図ってやっていただきたいと思います。これも、ここでは答えられないので要望しておきます。
それから、
里山センターなんですけれども、ことしは
里山センターを中心に、いばきた
デザインプロジェクトを進めていくということなんですけれども、非常にたくさんの
ボランティアが参加して、里山の保全活動を行っていただいております。
それで、いろんなイベントも行われておりまして、里山まつりとかも、本当に市内外から、たくさんの方がお見えになって、駐車場があふれるほどなんですけれども、せっかくやっている、その保全活動をさらに、例えばそこでつくったものを町なかで、もっと活用するとか、例えば里山ベンチとか、そういうようなベンチを町なかの、いろんなところで使ってもらって、そして、保全活動が新たな価値を生みだすというような取り組みができないのだろうかと思うんですけれども、限定されたときだけではなく、これからまちのつながり、冊子をつくるのもいいんですけれども、実際に里山のセンターでつくられたものがここに置いてあって、そこに何か特別なロゴみたいなものをつけて、ブランドじゃないんですけれども、そういうものをまちの中に広めていくという取り組みも、いいのではないかと考えるんですけど、どのようにお考えでしょうか。
○浦野農と
みどり推進課長 今ご質問いただきました、
里山センターででき上がったもの、それの活用、特に、まちでの活用ということでございますけれども、以前から、商店街の中でやっております、リノベのいばらきのほうとは連携させていただきまして、どちらも製作をしますので、今は
里山センターのほうからの材料の提供で連携を図っているところでございます。
また、過去には公共施設、特に公園等、そこでのサイン、看板であったり樹名板であったりというものも、過去には
里山センターのほうで受注させていただいて活用したという事例もございます。
いずれにいたしましても、今委員がおっしゃった内容につきまして、
里山センターの
ボランティアグループとも、今後は協議して活用していきたいと考えております。
○篠原委員 木材、間伐材を使っていただいているということなんですけど、それをちょっとデザイン化して、何か売りに出すというか、もうけるとか、そういう意味ではなくて、アピールする材料として、何かパターン化したものをつくっていくというのも1つの方法ではないかと思いますので、ぜひ考えていただきたいと思います。
それから、
里山センターの近くには旧北辰中学校が、ここには触れられてないんですけれども、北辰中学校のその跡地活用というか、中学校の活用については、その後どのように進捗しているのか、もしおわかりであれば、お聞かせいただきたいと思います。
○浦野農と
みどり推進課長 現在、北辰中学校跡地につきましては、グラウンドの部分を使いまして、暫定的にオートキャンプ場を開催いたしております。
そこで使っていただいた方のご意見、それからご要望というのも、今、聴取をしているところでございます。
それらを含めて、また、今回の清溪地区の
デザインプロジェクトの成果ともあわせまして、今後はどういう活用がいいのかということを検討していきたいと考えておりまして、まだ現在、方向性というのは、ちょっと見えていない状況でございます。
○篠原委員 今はグラウンドを使っているということなんですけれども、廃校になった校舎は、例えば耐震とかの問題があって使えない状況なのか、それとも、まだ使えるのは使えるということであれば、何か民間の方たちに提案をいただきながら、何か活用ができないかとも考えるんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○
岡田北部整備推進課長 耐震性の問題につきましては、そのまま活用するのは厳しいという数字が出ていると聞いております。
現在はそういうこともありまして、歴史文化財課のほうで、埋蔵文化財を保存する場所として活用しているところでございます。ですので、民間に活用を提案するということであれば、耐震化の問題をクリアした上で、何か提案をいただくということになっていくかなというふうに思いますけれども、今のところは、そういった方針は出てございません。
○篠原委員 耐震でちょっと補強しなければならないということはわかりましたが、古い校舎とかというのも魅力の1つではありますので、何らかの形で、今度、安威川ダム周辺整備ができ上がって、そして連携のそういう施設として、何か新しい魅力を引き出せるように、今からちょっと、せっかく
大阪大学であったり、いろんな民間の方もかかわっていただいているとしたら、そういうところからも、お知恵をいただきながら、地域でそこを維持、管理していくというのは、非常に難しいと思うんですね。ですので、何か工夫次第で新たなスポットにもなる可能性は非常にあると思いますので、その辺、要望しておきたいと思います。
それから、いばきた
フォトサイクリングについてですけれども、このデータを見ますと、非常に皆さん満足をしていただいているということでいいのかなと思います。ほかにも、やっぱり日ごろからサイクリングに来られている方、この
フォトサイクリングに参加しなくても、これ一定期間ですので、日ごろから、結構サイクリングされている方も、最近よく見受けられるなというふうに思っているんですけれども、これをちょっと一歩進めるとすれば、例えば、市街地から山まで登っていくサイクリングというのは、非常にハードルが高いかなと思いますので、例えば、ある中継地、竜王山荘であるとか、そういったところに来て、そしてレンタサイクルとかがあれば、そこから周辺の魅力をサイクリングを通して、探索できるという可能性があるのかなというふうに思うんですね。そういう意味で、レンタサイクルということ、さらに、サイクリング人口をふやしていく。山の魅力をそういうところで発揮していこうと思えば、そういうことも考えていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
○
岡田北部整備推進課長 自転車の活用についてでございます。委員ご指摘のように、まちからずっと上がっていくというのは、なかなか厳しいかなと思いますけれども、一定の場所まで上がりまして、あと楽しんでいただくことについては、効果があるのかなというふうに考えてございます。そういうこともございまして、先ほど少しお話しいたしましたけれども、安威川ダムの周辺整備、これから進めていくところについては、自転車も活用した拠点となるようにしたいというふうには考えてございます。
あと、スポーツ推進課の所管でございますけれども、忍頂寺スポーツ公園におきましても、何度か実験的に、レンタサイクルの取り組みを期間限定で取り組まれております。引き続き続けるというふうなことは聞いておりますけれども、恒常的にいくかどうかは、今その実験の中でデータをとられているというふうには聞いてございます。
○篠原委員 それをぜひちょっとお願いしたいなと。山の魅力を十分に発揮できるように。また、同時にお願いしたいのは、今回はツアー形式でということで、地元の方にガイドになっていただくということなんですけれども、以前からも言っているように、地元のそういった文化であるとか、いろんなものを発掘して、そして、それをつないでいくようなものを見せることによって、さらに、山のほうへ皆さんの足が向くのではないかと思いますので、ぜひとも進めていただきたいと思います。
それと、彩都の開発に関して、1点聞いておきたいんですけれども、東部地区の
土地利用方針(案)及び
土地利用計画(案)の中で、3番目に都市の低炭素化や豊かな自然を生かした環境配慮型の
まちづくりというふうにあるんですけれども、いわば、緑を壊して開発して、その上でも周りに周辺に緑を残してという意味なのかなというふうに思うんですけれども、この低炭素化というところをどういうふうに図っていくのかというのを、もうちょっと見える形で、お示しいただけたらありがたいなと思います。
○
河村北部整備推進課参事 都市の低炭素化や豊かな自然を生かした環境配慮型の
まちづくりという方針でございますが、都市における社会経済活動、そのほかの活動に伴って発生する二酸化炭素の排出を抑制したり、あるいは、その吸収作用を保全及び強化するようなことでございますけれども、そういったものも、今後、彩都では豊かな緑の自然を生かしながら良好な景観に配慮して、地球温暖化対策や排出ガス削減などに寄与する、新エネルギー分野での先端技術を生かしたような民間投資の促進をされるような企業といったところも、これからできれば誘致していけたらというところもありますけれども、そういった低炭素化社会の構築を目指していくと。具体に数字で何かというところは、ちょっとなかなか言いにくい部分もあるんですけれども、そういった社会を目指していきたいなという思いで、このような方針を掲げているような状況でございます。
○篠原委員 であれば、やっぱり企業誘致をする際にも、しっかり低炭素化という部分の数値が見えるような、何かを企業側に求めるであるとか、企業もそういう努力をしていただくというようなところも、しっかりやっぱり示していただくことが、山奥にある、いろんな物流施設とか、さまざまありますけれども、その中でも、特に北部の拠点に関しては、そういった取り組みが顕著に行われているという、模範となるような、そういう施設整備をしていただきたいなというふうに思います。
それと、あともう1点要望を忘れていました。今、工場とか物流施設を誘致をされているんですけれども、やはりどういう建物が建つか、その環境配慮型ということも含めてなんですけれども、どういう建物が建つかというのは、やっぱり周辺の住宅地においては非常に関心があるというか、気をつけていただきたいところでもありますので、その事業者と、いろいろ建設となった場合の住民説明とかというのも、しっかりやっていただくように要望して、質問を終わりたいと思います。
○山下
北部整備推進課参事 先ほど篠原委員からのご質問、ご要望の中で、西部地区と中部地区をつなぐ山麓線の整備の件がございましたけれども、その区間につきましては、本市のほうで整備をする区間でございます。西部地区、中部地区を結んでおります山麓線の北側の
茨木箕面丘陵線、こちらが一定整備されていること。それから、山麓線の南側の宿久庄二丁目安威一丁目線、郵便局から西側に向かっていく道路が拡幅整備をしていることから、山麓線の当該区間につきましては、中長期的な計画で整備を検討しているところでございます。
○
坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○稲葉委員 先ほど岩本委員、篠原委員からもご要望がありましたけれども、本当に
茨木箕面丘陵線の早期暫定開通とか、そういうところも、この間の12月8日に行われました
山手台コミュニティセンターでの説明会におきましても、ここら辺、要望が出たところでございます。茨木千提寺インターチェンジの開通に合わせて大岩線が開通するという予定だったじゃないかという意見もあったと思いますし、山手台内の通過交通についても、どの程度ふえているか、私、データを持っておりませんけれども、ふえているんじゃないかというご意見もございましたので、
茨木箕面丘陵線の早期開通については、やはり地域の自治会のご理解も必須だと思いますので、そこら辺は丁寧にしていただいて、できれば早期の開通を私からも要望させていただきたいと思います。
次に、C区域の件なんですけれども、この
茨木箕面丘陵線が彩都まで延びていくと、道路なんですけれども、これは大体何年後ぐらいに開通する見込みなのか、答えられますでしょうか。
○
河村北部整備推進課参事 茨木箕面丘陵線のめどというところでございますけれども、C区域の
清水建設グループの提案で、C区域のスケジュールという提案では令和6年度に一部まち開きがされ、令和8年度事業完了予定という提案になっております。丘陵線もこれに合わせまして、地区内は区画整理事業者で整備されて、中部と東部を結ぶ地区外の部分につきましては、
大阪府が東部地区の
まちづくりにおくれることなく、区画整理事業者と調整しながら整備を進めていくということになります。
○稲葉委員 令和6年に一部開通というか、令和8年には完了しているということですよね。
C区域の開発に当たりましては、こちらも要望ですけれども、今回
山麓線エリア地区の造成や今、建築を行われているところで、いろいろ地域ともご要望、市も資生堂さんも大変丁寧にご対応いただいたと思うんですが、その経験も生かして、周辺の住宅地域に及ぼす影響ということを、引き続き事業者としっかりと協議していただいて、この山麓線エリア工事の経験をしっかりと生かしていただきたいということを要望させていただきます。
次に、北部地域の
まちづくりについて、これは前にもお伺いさせていただいた部分ではありますけれども、茨木千提寺インターチェンジのパーキングの活用についても、少しお聞かせいただきたいなと思っています。現在、千提寺インターチェンジのパーキングエリアの所有者というか、管理者というのは、どなたなのかということと、以前、たしかあそこは建物の中はだめだけれども、その周辺は、例えばテントじゃないですけれども、そういうものを何か持ち込んで自分で販売してもいいよというふうな話があったというふうに記憶しておるんですが、そのときの対象自治会がどこだったのかということと、今現在、パーキングエリアの利活用は、どうなっているのかということをお聞かせいただければと思います。
○
河村北部整備推進課参事 茨木千提寺パーキングエリアは西日本高速道路保有・債務返済機構が所有しております。そちらの区域は道路区域に指定されております。
利活用につきましては、これまで一度、市が地域PRのイベントとして道路占用許可申請を行い、地域の方や見山の郷が出店しまして、農産物を販売する催しを実施しています。現在では、西日本高速道路保有・債務返済機構から道路占用許可を取得いたしまして、テントを出して物販などのイベントを開催する形での活用となります。
新
名神高速道路が開通して2年が経過しまして、パーキングエリアの利用者もふえておりますので、これからも道路占用での出店による実績をつくりながら、NEXCOのほうにはパーキングエリアの利活用について働きかけていきたいなというふうに考えております。
○
岡田北部整備推進課長 出店について、どのようなところに声かけしてやられているのかというご質問でございますけれども、部分開通の平成29年12月のときに、いばきたハイウェイウォークという形で新名神のパーキングエリアを活用しまして、地域の方にもご出店いただいて、イベントをさせていただいたところでございます。そのときは、見山の郷、安威川上流漁業協同組合を含む、山三地区ですね、旧の3村の自治会の皆さんにもお声がけをさせていただいて、ご協力をいただいたところでございます。その後、新
名神高速道路、高槻から神戸までの全体開通のとき、平成30年3月ですね、その後、平成30年8月の夏季の繁忙期などにNEXCOのほうから依頼がありまして、見山の郷に声をかけさせていただいて、出店していただいたという経緯がございますけれども、やっぱり地元の方も、そこのために人を割くというのがなかなか難しい状況でございまして、その後は、今のところ実現には至っていませんが、引き続き、こういう場所でこういうことをやっていきませんかということをお話しさせていただいております。
○稲葉委員 やっぱり、この北部の
まちづくり、これから安威川ダム周辺開発も含めて、北部の活性化には、やっぱり茨木千提寺インターチェンジはとても重要な役割を果たすんじゃないかなというふうに考えてございます。私も時々あそこ、インターチェンジを利用して行き来することがあるんですけれども、ちょっと下りのほうはよくわからないんですけれども、上りのほうのパーキングエリアに帰りに寄ることがよくありまして、やっぱりあそこには、足つぼを押すプレートとかが置いてあって、私は何回かしか入ったことないので、そのときの感想しか言えませんけれども、結構、車がとまっていまして、上りは次が桂川パーキングエリア。ちょっと下りはわからないんですけれども、結構、間があいていて、ちょうどいい位置に茨木千提寺パーキングエリアはあるなというふうな感想を持っておりまして、やっぱり、あそこをいかに活用していくかということ、これは茨木市のPRにも非常になるなというふうには感じるところであります。これから、また利活用については、あそこは道路区域ということで、占用許可が一々要るということでございましたけれども、その活用を考えていただいているということで、それをしっかりと進めていただきたいのと同時に、山三地区の、あるいは、見山の郷等だけで難しければ、もうちょっと人を出すのは難しいというご意見もあったようですけれども、もうちょっと広げてみるとか、あるいは障害のある方の授産施設を、そういう製造物を、例えば売るような、そういうのであれば、多分いろんなところから人も来てくれるのかなというふうな気もいたしますし、もうちょっと対象範囲を今後広げることも、ご検討いただきたいなということをご要望して、私の質問を終わらせていただきます。
○
坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○上田嘉夫委員 私のほうからも質問をさせていただきます。
まず最初に、C区域が今回事業計画を進められるということで、事業者決定をされたわけですが、もう一度全体の中で、この東部地区の進め方の順序というんですか、C区域の前に、資生堂など開発されている今現在のところ、その後、C区域ということですが、今後、全体を進めていくに当たって、どういう手法でされていくのか、市が主導で募集をして、ここを開発したいから事業者いませんかというような形で進めていくのか、あるいは、もう既に、この地域を開発したいというような声が上がってきておるのか、その辺全体的にどういうふうな流れで、今後進めていこうとされているのか、まず最初にお伺いしたいと思います。
○山下
北部整備推進課参事 現在C区域のほうで準備組合が設立されて、
業務代行予定者が決定しているというところで、その他の区域にA、B、D、E、Fと残り5区域がございます。そのうち、E区域、F区域につきましては、D区域の事業化が図れませんとE区域、F区域の事業化に進まないという現状がございます。そのため、C区域の次はというところで、A区域、B区域、それからD区域と、その3つが候補として上げられるわけでございますが、そのA、B、Dの地権者様、それぞれ区域ごとに集まっていただいて、意見交換会なり、勉強会なりをさせていただいて、今後地権者の意識の醸成とか、開発意欲の高まりといったところをしっかり確認した後に、そういう
まちづくり協議会なり、準備組合なりの設立を、それぞれの区域で図っていこうというふうに考えているところでございます。
○上田嘉夫委員 順番としては、そういうふうなことでそうだろうと思うんですが、まず最初に、やはり地権者の同意を得て、その後、開発したいということであれば、組合を設立する準備に入っていくと。ただし、その段階で一般公募というんですか、事業者決定をするに当たっては、どういう手法で進められるのか、なかなか今の時代に応募してくる業者というのは、非常に難しいかなというふうに、現段階では思うんですが、今後の見通しとしては、どのようにお考えいただいているんでしょうか。
○山下
北部整備推進課参事 現在、全体の地権者協議会の中で事業化検討アドバイザーとして、この清水建設株式会社グループと、それから株式会社竹中工務店、株式会社フジタの3グループが、現在アドバイザーとして入っておられます。今後A区域、B区域、D区域の進捗も踏まえまして、そのアドバイザーの募集をまずはかけていきたいというふうに考えているところでございます。そのアドバイザーの数をふやして、そこから今後パートナーとなっていただける企業様、あるいは、
業務代行予定者となっていただける企業様を探していきたいというふうに考えております。
○上田嘉夫委員 市の役割として、非常にその辺のまとめ方が重要になってくるかと思いますので、その辺、地元との調整、あるいは、外部への発信、そういう点について、しっかりと取り組んでいっていただきたいなというふうに要望しておきます。
それと、茨木市の山を全体開発するのに、大きなエリアでありまして、まず最初に、新
名神高速道路が通った後、いろんな問題が出てきているのではないかなと。その中の1点として、地下水の問題で大岩線が崩落したのではないかと、この山全体の土質とか、いろんな問題で崩落とかという、そういう危険性があるかと思うんですが、その辺の事前調査というのは、絶えずしていかなきゃいけないと思うんです。それは恐らく頭の中に入っておられると思いますけれども、やはり事前調査をしっかりやって、水が一番大切だと思うんですよ、地下水対策というのは。安易に考えていると今回のような、こういう崩落になってくるのではないかということになってきますし、大きな1つの山が動くというのは地下水があるからということで、その辺、専門学者の意見を聞いて、十分な対応を今後とっていく必要性があろうかと思っております。そういう点で安威川ダム周辺は大丈夫なんでしょうね。
大阪府のほうで、ちゃんと調査をされていると思いますが、今現在の段階では、そのようなお話は進んでおるんでしょうか、何かあったのでしょうか、お聞きいたします。
○岡本
北部整備推進課参事 斜面の崩落と地下水位の関係ということでございますけれども、今ご質問の件は安威川ダム周辺でどうなのかという観点のご質問でしたので、安威川ダム周辺で整備を考えている土地につきましては、地下水位よりも十分上の高さで施設の整備を考えているということと、今回、特に拠点を整備しようとしています部分につきましては、人工的に谷を埋める形で、ダムの残土を入れて埋め立てをしているような土地なんですけれども、当然、地下水の処理等については、十分な配慮をしながら盛り立てを行っているということで、問題がないということは市として認識をしております。
○
河村北部整備推進課参事 大岩線の崩落が、直接地下水というところとは特に関係ございません。今回、崩落がありまして、土質調査を行った結果、雨水の浸透などを受けやすいような地層が、風化花崗岩が多く想定よりあったということで、今回アンカー工などの補強をしなければならないということで、地下水が直接関係というところは特に聞いておりません。
○上田嘉夫委員 私の認識不足だったのかもわかりませんが、いずれにしても、砂質土であって、浸透水が非常に多いだろうと思うんです。そういう点で、やはり地下水対策というのは必要だということを訴えておきたいと思います。水をとめるんじゃなくて、抜かなきゃだめだということですので、その辺は十分認識されていると思いますので、なお一層の対応をしていただきたいと思います。
その次に、北部地域の
まちづくりに関する件なんですが、見山の郷、今、もう何年たったんでしょうかね、年数がかなりたって、にぎわっているということで、駐車場が狭いと。見山の郷が、にぎわっているということは、非常にありがたいことなんですが、もう少し周辺整備をしていかないとだめなように思いますし、もう少し規模も大きくしないことには、中途半端な大きさで地元のものだけを売るということになれば、あれで十分なんでしょうが、もう昼から行けば全然物がないとかいうような話も聞いております。しかし、駐車場が狭いがために、なかなか行っても駐車場に入れない、何かいいものが出ているときには入れないとかというようなお話があるんですが、この点について、何か計画はあるんでしょうか。
○浦野農と
みどり推進課長 見山の郷の改善策ということでございますけれども、まず、見山の郷が立地しております地域につきましては、農業振興地域に指定されております。そのうちでも農用地という区域に指定されているところにつきましては、農業以外の利用というのが、かなり厳しく制限をされているということもございます。過去からも、今委員ご指摘のような課題というのは、市のほうにも来ていることも認識をしているんですけれども、関係方面、また、
大阪府も含めて検討している中では、やはり農用地の除外というのは、非常に難しいというところもございます。ただ一定、見山の郷というのは農業に資するといいますか、農業を推進していくための施設ということも事実でございますので、こういう制限の中で、どういうことまでやっていけるのかということを今後とも考えていきたい、検討していきたいと思っております。
あと、確かに農産物の販売数量が時間がたつにつれて減ってくるということも事実でございます。これにつきましては、農と
みどり推進課のほうでも、地域のほうに農業生産の推進といいますか、集落営農、皆さんで農業をやってくださいというようなアプローチもしておるところでございますし、また一方では、新たな農家の進出、ここにもちょっと書いておりますけれども、準農家という
大阪府の制度を活用いたしまして、その辺のところから新規就農者に移行しておられる方もぱらぱら出てきておりますので、そういうところからの出荷というものも徐々に受け入れているということも1つある事実でございます。
○上田嘉夫委員 いずれにしましても、見山の郷の改善を十分やっていかなきゃいけない時期ではないかなというふうに思います。もともとこれは、市の事業でしたかね。市の事業であれば、なおさらのこと、改善の取り組みをお願いしたいと思います。
そこで、北部地域全体で、今移住者というのは、農業従事者が若手が不足しているという問題が、どの地域でもあると思うんですが、茨木市でそういう移住者がおられるのか、あるいは、どのような推移があるのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○
岡田北部整備推進課長 移住者のデータについては、持ち合わせてございませんけれども、若い方で、農業を始めた方が何人か移られているのは、お顔の見える範囲では把握してございます。
○上田嘉夫委員 把握していないということですが、もしそういう移住者を募集するような体制はできないのかなと。多くのもっと地方の取り組みを参考にしますと、大分県竹田市は移住者が非常に多くいるという話を聞いております。それに対しては、市の援助があると、何年間かの援助をしながら移住者を呼び込んでいるという実態があろうかと思うんですが、茨木市も、そういうことも、やっぱり考えなければいけないのではないかなというふうに思っておるんですが、十分検討していただいて、その辺の対策もされてはどうかと思っておりますので、一応、意見として要望しておきたいと思います。
もう1点、稲葉委員が言っておられました新
名神高速道路のパーキングエリアの件なんですが、私も以前に質問させていただいたかと思いますが、その後、NEXCOとの交渉なり、何らかのどのようなアクションを起こされたのか、お聞きしたいと思います。