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令和元年北部地域整備対策特別委員会(12月18日)
令和元年第5回定例会(第3日12月18日)

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  1. 茨木市議会 2019-12-18
    令和元年北部地域整備対策特別委員会(12月18日)


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    令和元年北部地域整備対策特別委員会(12月18日)                北部地域整備対策特別委員会 1.令和元年12月18日(水)北部地域整備対策特別委員会を第一委員会室で開いた 1.出席委員次のとおり  委 員 長 坂 口 康 博  副委員長 稲 葉 通 宣  委  員 朝 田   充  委  員 岩 本   守  委  員 篠 原 一 代  委  員 上 田 嘉 夫 1.欠席委員 な  し 1.説明のため出席した者次のとおり  市  長 福 岡 洋 一  副 市 長 河 井   豊  副 市 長 井 上 茂 治  市 理 事 中 野 和 彦  都市整備部長 岸 田 茂 樹  北部整備推進課長 岡 田 直 司  北部整備推進課参事 河 村 一 範
     北部整備推進課参事 岡 本   歩  北部整備推進課参事 山 下 義 文 1.出席事務局職員次のとおり  事務局長 増 田   作  事務局次長兼議事課長 野 村 昭 文  総務課長 大 橋 健 太  議事課長代理兼議事係長 山 本 倫 子  議事課主査 駒 井 寿 代 1.協議事項次のとおり  (1) 安威川ダム周辺整備事業について     (午後1時00分 開会) ○坂口委員長 ただいまから、北部地域整備対策特別委員会を開会いたします。  現在の出席委員は6人でありまして、会議は成立いたしております。  委員会開会に当たり、市長から挨拶を受けます。 ○福岡市長 開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。  本日、委員の皆様におかれましては、何かとご多用のところ、また、12月議会閉会直後に本委員会を開催いただきまして、まことにありがとうございます。  日ごろは、市政の各般にわたりまして温かいお力添えをいただき、とりわけ北部地域プロジェクトまちづくりに係る諸議題につきまして、種々ご指導いただいておりますことに、この場をおかりして、厚く御礼を申し上げます。  北部地域プロジェクトのうち、安威川ダム周辺整備事業につきましては、これまでから、民間活力を導入した事業実施に向けた取組状況をご説明してまいりました。  このたび、事業候補者を公募する検討が整いましたことから、本日は、その内容につきまして、ご説明をさせていただきたく考えております。何とか、この安威川ダム周辺整備事業につきましては、ダムの完成に間に合うようにというふうに考えております。  以上、よろしくお願い申し上げまして、簡単ではございますが、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。 ○坂口委員長 これより協議に入らせていただきます。  「安威川ダム周辺整備事業について」、説明を求めます。 ○岡田北部整備推進課長 それでは、安威川ダム周辺整備事業について、ご説明いたします。  かねてから、ご報告しておりました周辺整備事業につきまして、今、市長のご挨拶からもありましたけれども、民間事業者公募の準備が整いましたので、本日は、その内容につきまして、ご説明いたします。  まず、資料1をごらんください。  本日の説明内容の要点をご説明いたします。  まず、ポイント①でございます。事業の位置づけといたしまして、本市が昭和54年に策定した第2次茨木市総合計画、ここからダム周辺整備事業観光レクリエーション拠点として位置づけられているものでございます。また、事業費の支出根拠、いわゆる財源といたしましては、平成12年に大阪府が策定いたしました、安威川ダム水源地域整備計画に基づき、本市の一般財源に加えて、ダムの恩恵を受ける流域市等の負担金も充当してまいります。  次に、ポイント②、事業の方向性といたしまして、平成21年に府・市で策定いたしました、安威川ダム周辺整備基本方針におきまして、施設整備の段階から管理運営にかけて、民間活力を導入することや、地域のエリアマネジメントを推進していくことを掲げております。また、本年6月に本市が策定いたしました、安威川ダム周辺整備基本構想におきましては、ダム周辺北部地域ハブ拠点として位置づけ、地域の魅力向上により、地域活性化の起爆剤になることを期待する旨、記載しております。  次に、ポイント③、官民の役割分担でございます。本市の主な役割といたしまして、事業用地の確保と公共施設の整備に係る費用の支出を、民間事業者の役割といたしまして、民間施設に加えて、公共施設についても、管理運営までを含めた提案をしていただき、本市は公共施設の設計、施工、管理運営までを一体的に委ねることを、現在、想定しております。  次に、ポイント④、事業実施エリアについてでございます。本市で買収する用地と将来の河川区域であるダム湖等を、一体的に活用する提案を求めることとし、提案事業者と協議の上で、事業実施エリア都市公園区域に指定し、整備を進めることを想定しております。河川区域内につきましては、本市が府から包括的な河川占用許可を取得し、土地使用契約により、民間事業者に使用させることを想定しております。  次に、ポイント⑤、管理運営スキームでございます。事業に参画する民間事業者により構成するエリアマネジメント組織の立ち上げを求め、公園施設指定管理者に指定することを想定しております。あわせて、ダム周辺環境整備まちづくり活動も実施していただくことを期待しております。管理運営費用に関しましては、公共施設管理運営費用の一部を、指定管理料として本市が支出することを想定しておりますが、事業収益等を充当することによる低減に期待しております。  次に、ポイント⑥、事業スケジュールでございます。この説明、ご意見をいただきました後に、12月中に事業者の公募を開始し、来年5月に基本協定の締結候補者及び次点候補者を選定したいと考えております。その後、6月に基本協定を締結し、本市と民間事業者事業内容に関する詳細な協議を開始いたします。令和3年3月には、両者合意の上で基本計画を策定し、事業契約等の締結を行います。その上で、令和3年4月から令和5年秋ごろにかけて施設整備を行い、供用開始につなげたいと考えております。  最後に、ポイント⑦、事業実施に伴う議案でございます。今後上程予定の議案でございますが、大きく2つのタイミングを想定しており、令和3年3月議会におきまして、施設整備に伴う設計・施工一体型発注の債務負担行為の設定と契約締結、指定管理者の設置等に伴う都市公園条例の改正を予定しております。また、令和5年9月議会におきまして、指定管理者の指定と指定管理料債務負担行為の設定を現在、想定しております。  資料1につきましては、以上でございます。 ○岡本北部整備推進課参事 それでは、以上の要点を踏まえた上で、引き続き、資料2に基づきまして、民間事業者公募の詳細について、ご説明をいたします。  まず、大きな1点目として、「安威川ダム周辺整備事業に関する民間事業者公募に至った経緯」でございます。  昭和54年に、第2次茨木市総合計画において、安威川ダム周辺観光レクリエーション拠点に位置づけました。  平成12年に大阪府により、安威川ダム水源地域整備計画が策定され、水源地域の活性化のため、道路事業等インフラ整備に加えて、ダム湖畔展望広場を初めとする、スポーツ・レクリエーション施設事業が、茨木市事業として位置づけられました。その財源には、本市の一般財源に加えて、国費、府費、ダム流域市等の負担金を充当して進めてまいりました。  平成21年には、学識経験者の意見を踏まえ、府と本市により、安威川ダム周辺整備基本方針パブリックコメントを経て策定いたしまして、ダム周辺を北摂地域のシンボルとすることを目指すことや、官民連携による事業実施を想定することと等を掲げております。  平成25年から平成27年にかけては、府と本市により、地元住民と公募市民によるワークショップを実施し、得られた意見の取りまとめを行いました。  平成28年から本年にかけては、事業への関心を示していただいた事業者との対話型ヒアリングを重ね、事業内容の具体化を図ってまいりました。  そして、本年6月、これまでの経緯を踏まえて、整備が想定される施設や官民の役割分担、スケジュール等を具体化した、安威川ダム周辺整備基本構想を本市により策定、公表いたしました。  これらの流れを受けて、今般、官民連携事業をともに実施するパートナー事業者の公募を実施することとなりました。  次に、大きな2点目として、「安威川ダム周辺整備事業の実施目的と方向性」でございます。  この項目は、基本構想からの抜粋で構成しておりまして、本年7月の本委員会でも概略をご説明しておりますが、「①実施目的」としては、これまでから本市が取り組んでまいりました、山とまちをつなぐという、地域づくりの取り組みも背景に、ダムが市街地と北部地域の結節点に位置していること。ここを北部地域ハブ拠点に位置づけること。市民の暮らしの満足度を高め、新たな交流人口の拡大につなげる場所を形成すること。これらをもって、北部地域の活性化を目指してまいります。  「②方向性」としましては、北部地域の活性化の3つの視点として、「交流・関わりの促進」、「学びの機会の提供」、「地域経済の活性化」を設定し、整備コンセプトとして、「地域の魅力を みんなでつなぎ・育てる 湖畔の交流拠点」を掲げて進めてまいります。  次に、大きな3点目として、「官民連携(PPP)事業導入の目的と官民の役割分担」についてであります。  「①導入の目的」としましては、大きく2点ございまして、1つは、市民ニーズに応じた、効果的で持続可能な事業の実現と本市の財政負担の軽減を両立すること。もう1つは、民間活力を核とした事業展開により、北部地域ハブ拠点としてのネットワーク機能の形成や北部地域の魅力向上により、地域活性化の起爆剤的な役割を担うことであります。  「②官民の役割分担」としましては、これまでからご説明してきたとおり、本市としては、事業用地を確保し、土地の造成、インフラ整備を行い、拠点施設の整備を行って公共施設部分管理運営を行うことを基本と考えております。民間事業者には、今回の公募に事業提案をしていただき、民間施設部分の整備と事業の運営、エリアマネジメント活動を行っていただくことを基本と考えておりますが、加えて、本市の役割である公共施設部分の設計、整備や管理運営についても、委託や指定管理者制度の活用等により、可能な限り担っていただきたいと考えております。  資料の下のほうに、「施設全体の整備・管理運営の一体化(イメージ)」図を示しております。公園施設公共施設)とは、本市が所有権を持つ施設であり、公園施設民間施設)とは、民間事業者が所有権を持つ施設です。官民の所有権の範囲は、この図のように整理されますが、これらの設計、施工、管理運営民間事業者で一体的に行っていただきたく、今回1社、あるいは1グループで提案をいただいて、選定を行いたいと考えているものです。  資料の2枚目に進みます。  大きな4点目として、「公募対象とする事業範囲の考え方」であります。  まず、「①安威川ダム周辺整備事業区域およびエリア区分」ですが、公募対象とする事業用地は、ダム湖周辺河川区域内外の土地とし、広い範囲の一体的な活用を期待いたします。ただし、ある程度、本市が想定する利活用の方針を示す意味で、これまでの民間事業者との対話型ヒアリングを通じて得られた意見を踏まえて、4つのエリアを設定し、想定される利活用内容制約条件等を整理して、募集要項に記載しております。  エリア1は、ダム湖上流エリアとして、水源地域整備計画事業における、権内せせらぎ公園整備予定箇所である一級河川下音羽川沿いのエリアを対象といたします。対話型ヒアリングの中では、森林を活用したアスレチックの提案があった箇所です。  エリア2は、ダム湖及びダム湖内平坦地エリアとして、将来のダム湖面とダム湖内に点在する予定の、平常時では冠水しない平場等を対象といたします。湖面を活用したカヌーやSUP、釣りのほか、平場部分では宿泊施設の提案もございました。  エリア3は、ダム湖上空エリアとして、ダム湖の両岸を結び、回遊性を高める機能や、湖面の眺望を活用した、ダイナミックなアクティビティが期待されるエリアです。今回、このエリアにおける両岸を渡る歩行者動線の確保は、民間施設として提案を必須といたします。  エリア4は、ダム湖隣接平坦地エリアとして、本市が用地を確保し、公共施設として道の駅のような拠点施設、例えば北部地域の農産物や加工品等の販売スペース等を備えた施設でございますが、これの整備を予定している箇所でございます。拠点施設には、北部地域活性化のための情報発信機能や、市民活動のための空間等を確保するよう提案を求めます。このエリアに民間施設として、レストランやカフェ、宿泊、温浴施設等の幅広い集客施設が整備されることを期待しています。このエリアへの民間施設の提案も必須といたします。  以上、4つのエリアのうち、エリア1から3については、河川区域内を含むため、河川法に基づき、行為や構造物等の設置に一定の制限がございます。  次に、「②エリア別の提案要否」として、エリア別の提案要否を整理しております。公共施設の提案は全てのエリアで必須とし、民間施設については、エリア3、4のみ必須といたします。また、後ほど詳しく出てまいりますが、エリアマネジメント組織Ⅰの提案を必須といたします。  次に、「③事業用地の確保と法的な整理」についてであります。  事業用地は、大きく河川区域外河川区域内に分かれますが、河川区域外については、本市が所有者から購入または借地により確保いたします。一方、河川区域内については、本市が河川管理者である大阪府より、一定の範囲で包括的に占用許可を取得し、民間事業者には土地使用契約により使用させる予定です。その範囲につきましては、事業提案の内容に応じて、府と協議して決定する予定です。  このようにして権原を確保した土地について、一体的に利活用を図るために、提案のあった事業範囲都市公園区域に指定する予定であり、その想定範囲は、先ほどの資料左側の図面で緑色に囲っている範囲であります。なお、河川区域内については、都市公園に指定せずに利用することも想定され、事業提案があれば、個別に対応する予定です。  次に、「④河川区域内の冠水リスク等の制約条件について」であります。  河川区域内は、その土地の標高に応じて、冠水のリスクを有しております。例えば、ある平場が晴天時は利活用できるが、10年に1回の雨が上流で降れば冠水してしまうといったことが生じてまいります。この冠水リスクは、土地の標高で決まってまいりますので、ダム事業者である府にヒアリングの上、図に示しますように、土地の標高と実施可能な利活用内容を整理しております。ポイントとしましては、夜間の宿泊を伴う施設は、最高水位でも冠水しないエリアで実施すること、日中のみであれば、冠水リスクのある土地でも利活用可能であるということでございます。  河川区域内については、このような冠水リスクに加えて、公共の水域であるため、利活用に当たってのさまざまな制約が想定されます。例えば、エンジンつきの船舶を使ってもよいかどうか。大雨が想定されるときの使用中止基準であるとかといったことが考えられます。そのような制約条件については、公募により、具体的な提案を受けた上で、河川管理者である府と協議していく予定です。  下の囲みの中には、「『大阪府河川水辺の賑わいづくり審議会』における審議について」という項目を記載しております。本事業のように、河川区域内において、民間事業者が排他独占的に土地を使用して収益を上げる事業を行う場合、河川管理者である府に、河川敷地占用許可準則に基づく、都市・地域再生等利用区域の指定を行ってもらう必要があります。  本事業における当該区域の指定の妥当性について、本年9月26日に開催された、令和元年度第1回大阪府河川水辺の賑わいづくり審議会において、審議が行われました。本市からは、資料左側の図に旗上げしております、5.3キロメートルの区間について区域指定を要望いたしました。この指定に当たっては、地域住民の合意状況や事業内容の妥当性、基礎自治体の関与、事業者公募の過程の透明性、将来にわたる占用施設の適正な管理等の観点が重要であるということで、審議会の答申としましては、現時点では区域指定は妥当であると判断し、事業者公募の手続を進めてもよいが、事業者が決定し、具体的な事業内容が定まった段階で、組織体制も含めて、再度審議会に報告するよう条件が添えられました。なお、本審議会の審議資料一式と議事概要は、府のホームページにおいて、全て公開されております。  資料の3枚目に進みます。  次に、大きな5点目として、「エリアマネジメントによる北部地域活性化の考え方」であります。  これまでから、ダム周辺北部地域ハブ拠点に位置づけ、北部地域の活性化を目指していくと申し上げてまいりました。ここでは、具体的にダム周辺整備事業を、どのように北部地域の活性化につなげていくのか、エリアマネジメントの考え方をお示しいたします。  まず、「①北部地域の課題解決に向けたステップ」として、2段階のステップを考えております。局所的、広域的と整理しておりますが、まず事業に着手してからの当面は、局所的、すなわちダム周辺において、官、民、地域の連携によるエリアマネジメントの体制を構築し、その後、広域的、すなわち北部地域全体への展開を目指すことといたします。  エリアマネジメント組織体制は、「②目的に応じた二重構造の組織の組成」のとおり、二重構造の組織構造を考えておりまして、まずはダム周辺において、エリアマネジメント組織Ⅰと称する事業を担当する民間事業者のみで構成される組織体を、本公募において必ず提案するように求めます。その組織の具体的な役割は、後ほど、管理運営スキームで詳しくご説明いたしますが、まずは、このエリアマネジメント組織Ⅰによって、事業収益等を活用したダム周辺環境整備や、まちづくり活動等を展開していただき、見山の郷などを初めとする北部地域の既存施設との事業連携を図っていただく予定です。その活動がある程度、軌道に乗った段階で、府、市、地域団体等が参画するエリアマネジメント組織Ⅱの組成を想定しております。この組織により、北部地域全体をターゲットとして、広く活性化の方向性や実施する活動の内容を検討、共有し、実行に移していくことを目指します。その事務局機能は、エリアマネジメント組織Ⅰに担っていただきたいと考えております。今回の公募においては、この組織については提案を求めませんが、本市の想定する将来像を見越した事業提案をしていただきます。  次に、大きな6点目として、「事業スキーム」であります。  まず、「①基本的な考え方」でありますが、事業期間全体を通じて、民間事業者公共施設民間施設を一体的に整備し、管理運営までを担うスキームとすることで、管理運営段階を見据えた事業計画を立案できるようにし、効果的、効率的な事業運営を目指すことといたします。  次に、「②具体的な事業手法」の表をごらんください。公共施設民間施設それぞれについて、施設の整備段階管理運営段階に分けて事業手法を整理しております。公共施設について、一般的な公共事業の手法で進める場合は、本市が競争入札等により、施設の設計・施工を個別に発注し、完成後は直営あるいは管理委託、指定管理者制度の活用等により、施設の管理運営を行います。それに対し、今回は設計・施工を一体として発注するいわゆるDB方式を採用し、その後の管理運営には指定管理者制度を活用する想定であり、管理運営段階まで主体的にかかわることを前提として、設計・施工を行っていただく方式です。なお、民間施設に関しては、都市公園区域の中に設置される施設ということで、都市公園法第5条による設置管理許可によることを想定しております。また、公共施設民間施設にかかわらず、河川区域内では河川占用許可により、土地の権原を確保いたします。  次に、「③施設整備に係る予算の考え方」ですが、公募においては、本市が支出可能な予算額として10億円を上限として提示し、この範囲内で公共施設の機能を提案していただきます。本予算額は、水源地域整備計画事業の残事業費から、用地取得に係る費用を控除したものです。この事業予算には、詳細設計やインフラの整備に係る費用を含み、当然ながら、民間施設の整備に充てることはできません。また、予算額を超える公共施設整備は、民間事業者の負担によるものとします。なお、公共と民間の施設内容の区分については、右側の表に示すとおりで、公共施設は道の駅のような拠点施設のほか、駐車場や通路、広場、トイレ等の公園施設の共用部分のイメージで、民間施設は飲食、物販、宿泊等の排他、独占的な収益施設のイメージです。  次に、「④事業期間」でありますが、20年間を目安といたします。これは、民間事業者との対話型ヒアリングを踏まえたもので、投資の回収を考えますと、最低でも10年間、できれば20年間を希望する声が多数であったことによります。具体的には、公募後の民間事業者との協議により決定してまいります。ただし、土地の使用許可や公園の設置管理許可等は、個別の法令に基づく許可期間の上限がございますので、随時更新していくという形になります。  次に、「⑤管理運営スキーム」でございます。ここでは、施設整備が完了した後の管理運営段階組織体制と予算の考え方について、ご説明いたします。  公共施設部分については、これまでのご説明のとおり、本市で施設を所有するものの、指定管理者制度の活用により、民間事業者に運営を委ねたいと考えております。その指定先としては、先ほど提案を必須としました、エリアマネジメント組織Ⅰを想定しております。この組織には、公園の管理運営に加えて、事業実施による収益を活用して、地域振興につながる自主事業である、まちづくり活動を実施していただきます。ランニングコストについてですが、都市公園の管理に要する費用について、本市は、その一部を指定管理料として負担することとなりますが、指定管理者公園利用者から公園利用料を徴収して、それに充てることができます。さらに、指定管理者は収入の不足を補うために、民間施設の収益の一部を公園管理負担金として徴収したり、まちづくり活動への参加者から参加費を徴収するなどが想定されます。  右側に組織図を掲載しております。今回の公募では、黄色で着色している範囲、すなわち民間事業者と、それらから組成されるエリアマネジメント組織Ⅰを1社、または1グループで提案することを求め、本市は、この組織に対して指定管理者の指定を行うことを想定しています。なお、民間施設部分に関しては、本市が個別に都市公園法第5条に基づく設置管理許可を行い、公園使用料を徴収する形になります。本市の収支としては、エリアマネジメント組織Ⅰに対する指定管理料が支出、個別の民間事業者からの公園使用料が収入という形になります。  次に、大きな7点目として、「提案審査の方法」であります。  まず、「①審査体制」ですが、提案審査は、公募型プロポーザル方式によるものといたします。中立かつ公正な事業者の選定が行われるよう審査を行うことを目的としまして、「安威川ダム周辺整備事業候補者選定委員会」を設置しており、選定委員会は各応募者からの提案について審査の上、事業候補者及び次点候補者を選定いたします。  次に、「②審査項目」ですが、大きくは事業実施方針民間施設公共施設エリアマネジメントの4項目で点数化することといたします。民間施設の提案については、4つのエリア、それぞれについて個別に点数化いたします。これらの点数を合計して、総合点が最も高い応募者を事業候補者、その次に高い応募者を次点候補者といたします。  次に、「③公募スケジュール」についてでありますが、本年12月中に公募に着手し、令和2年5月に事業者を選定、6月に基本協定を締結して事業内容に関する協議を開始、令和3年3月には基本計画を策定して、事業契約等を締結、4月から施設整備に着手し、令和5年の秋に施設の供用開始を見込んでおります。供用のタイミングについては、令和5年春にダムが供用する予定であることを踏まえております。  最後に、大きな8つ目として、「今後の手続きスケジュール」でございます。  スケジュール表を掲載しておりますが、上から「①事業スケジュール」、「②市長部局の手続き」、「③市議会の議決」、そして、ダム本体のスケジュールを参考に記載しております。  「①事業スケジュール」については、先ほど申し上げた公募スケジュールのとおりでございます。  「②市長部局における手続き」ですが、直近では来年5月から6月に候補者の選定と基本協定の締結を予定しています。その後、事業内容を協議した上で、令和2年度末に事業契約等の締結を予定しております。そこから、令和5年度中ごろまで、指定管理者候補者選定委員会の矢印を引っ張っておりますが、公募で選定した事業者に対して指定管理者の指定を行うことについて、同委員会の意見を聞いていく予定にしております。  一方、「③市議会の議決」についてですが、令和2年度末に民間事業者と設計・施工一体型発注の契約を締結するために、その予算と契約締結の議決をいただく必要がございます。また、公園の公共施設指定管理者制度を導入するために、都市公園条例の改正も議決いただきたいと考えております。さらに、現状では、令和5年の9月議会を想定しておりますが、完成した施設の指定管理者の指定と指定管理料の予算の議決をいただく必要がございます。以上が、市議会として、ご判断いただく必要がある内容とタイミングでございます。  いずれにしましても、今後も議会の承認をいただきながら、本事業を進めていく必要がありますので、引き続き、この特別委員会の場を含め、さまざまな形でご意見を伺いながら進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  資料に関する説明は、以上でございます。 ○坂口委員長 「安威川ダム周辺整備事業について」の説明は終わりました。  本件について、発言なさる方はございませんか。 ○篠原委員 ちょっとまとめていないので、いろいろ分かれるかもしれませんけれども、まず、事業者には公共施設等の設計・施工一体型発注ということでされるんですけれども、事業予算も10億円ということですけれども、そもそも、この周辺整備に対する事業支出、財源の根拠として、ダムの恩恵を受ける流域市域の負担金が充当ということなんですけど、大体、それはどれぐらいの金額があって、その中の10億円ということでよろしいんですか。 ○岡本北部整備推進課参事 この水源地域整備計画の財源の内訳ということなんですけれども、流域市及び大阪府からの負担として入ってきている分としまして、12億3,300万円というものが、これは先ほど申し上げました、このスポーツ・レクリエーション施設事業に限らず、インフラ整備とか、そういった事業も全て含んで12億3,300万円というものが負担金として茨木市のほうに入ってくる分でございます。 ○篠原委員 ということは、10億円というのは、市が一般財源として出せる金額ということになるんですかね。 ○岡本北部整備推進課参事 これまでから、この水源地域整備計画事業に関しましては、その茨木市の一般財源も投入し、さらに先ほど申し上げました水源地域の負担金も投入し、ほかに国庫補助がとれる分とか、あと、府の補助がとれる分とか、いろんなものを組み合わせて執行してきております。今回の10億円の中には、その茨木市の一般財源も含めれば、流域市から、あるいは、大阪府からの負担金も含むと、いろいろと混在した状況で執行していくという形になります。 ○篠原委員 あと、公共施設拠点施設ということなんですけれども、先ほど、ご説明の中では、その地域の拠点であったりとか、道の駅等々も、そこに入っていくようなこともおっしゃってたんですけれども、規模によって、やっぱり、何ていうのかな、どれぐらいの規模のものを考えてらっしゃるのかというのと、あと、駐車場もその敷地に応じて、どれぐらいの台数が確保できるのか。その辺も設計・施工の中に入ってくるのかもしれないんですけれども、市として、どういうふうに考えてらっしゃるのか。そういう、ある意味、これぐらいのものを想定した上で進めていこうとされてるというのがあれば、教えていただきたいと思います。 ○岡田北部整備推進課長 今、市のほうで概算で見積もってる分でございますけれども、道の駅の部分につきまして、床面積でいきますと、おおむね600平米ほどの施設が建てられるかなというところを見込んでございます。駐車場のほうにつきましては、300台強を、今、敷地内で確保する予定としております。
    ○篠原委員 となりますと、300台強の駐車場をどういうふうに運営していくかということにもなると思うんですけれども、指定管理者が管理した場合に、駐車場料金を取るのか取らないのか。いわゆる、その公園利用者から利用料を徴収して、管理の運営費に充てるということになってますので、多分、入園料とか、そういうことは都市公園なので、とられないと思うんですけれども、先ほど説明をお聞きして、いろんな民間の方に貸すことによって、その利用料を取っていく、収益を上げていく、それを管理に充てていくという形になるかと思うんですけど、駐車場については、どういうふうにイメージしてらっしゃるのか、教えていただけますか。 ○岡田北部整備推進課長 駐車場の利用料金についてでございます。基本的には、利用料金制度を導入したいなというふうに考えておりますけれども、取り方については、日帰りで公園に遊びに来るという感じの方から、果たしてとるのがいいのかどうか。キャンプ等の施設も今回提案をいただきますので、宿泊する方からだけとるのか。そのあたりは、運営に携わっていただく民間事業者さんとの協議で決めていこうかなというふうに、今は考えております。 ○篠原委員 多分、事業計画とかも出していくとなると、いろんなところの、その積算がどういうふうになっていくかっていうのは事業者にとっても考えなくちゃいけないことだと思うので、あと、例えば、この民間施設についても、キャンプ場、ちょっと描いてらっしゃる図を見ると、グランピングとか、そういったキャンプ場ができたり、そういう宿泊施設ができたときに、例えば市内と市外という、市内の住民と市外の住民との料金格差であるとか、そういうことも考えてらっしゃるのかどうか。その辺はちょっと今の時点では難しいかもしれないですが。 ○岡田北部整備推進課長 市内と市外の方の料金についてでございますが、今のところ、そこまで想定してはおりませんけれども、忍頂寺スポーツ公園などが、市内の方と市外の方で宿泊料金を分けておりますので、そこら辺も参考に事業者と協議してまいりたいなというふうには考えております。 ○篠原委員 それと、最終的に20年間を一応、目安として指定管理をするということなんですけれども、いわゆる民間の方に建てていただくので、もちろん公共施設については市の所有のものになるということだと思うんですけれども、その他の、例えば施設について、20年後にどうなるかっていう。その建物に関しては、民間の所有権があると思うんですけれども、それについては、例えば事業が非常にうまくいって、引き続きとかという場合もあると思うんですね。例えば、そういう延長ができるのかどうか。もし、新たに、その指定管理者を変えるとなったときに、そういった建物については、どういうふうになっていくのか、そこだけお聞かせいただければと思います。 ○岡本北部整備推進課参事 今回20年間と事業期間を設定して、その後、さらに継続はどうなるかというご質問です。まず、今回公募に対して提案いただく資料の中には、20年間を見据えた運営計画というものを出していただくようにしておりまして、そのときに、その次のステップをどう考えるかというところも提案の中に盛り込んでいただくというふうには考えております。その20年後、大分先の話にはなるんですけれども、運営状況とかを見させていただいて、市として、また改めて、そこに継続いただくかというところは、運営状況を見ながら協議させていただくことになろうかなと思っております。 ○坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。 ○朝田委員 せっかくの機会なんで、幾つか発言もし、質問もしますけど、この件については、きょう最終本会議が終わったばっかりですので、補正予算の組み替え動議なんかでも指摘したとおりです。  我々は、こういうこのダム周辺整備事業、これは非常に計画自体が過大であるし、これは見直すべきやと思ってます。そういう立場なんですけども、まず1つは、前提条件として、こういうふうにやる、されるんやけども、それだけの需要がありますかということなんですね。前提のここが、ほんとに曖昧というか、大阪府のこの集客ポテンシャル予測というのも非常に過大です。ここを置いて、そういうふうにバラ色に描きはるんやけども、それはなかなか、うまいこといきませんよということを指摘しておきたいと思います。ということですので、改めて、この大阪府の言うてる集客ポテンシャルの数値ですね。これも確認の意味で答弁をいただきたいと思います。  2つ目に、私は、北部地域の活性化とおっしゃるんやけども、このやり方では、私ずっと指摘してきましたけども、活性化にならないということです。官民連携やとか、そういう公開プロポーザル方式やとか、こういう新たな装いはありますよ。ありますけども、本質は何のこっちゃない、この従来型の開発型、呼び込み型のいわゆるそういう活性化策でしょ。こういうので地域が疲弊してきたわけですやん。これもずっとやってきて、借金もふえて、それをまた繰り返そうとしている。こういうことにすぎないということやと思います。  ですから、私は、この北部地域の活性化というんやったら、まず何を置いてもやらなあかんのが、やっぱり、どこの分野でもそうなんですけど、格差の是正やと思いますわ。この地域特有の、特に民生分野、それから公共交通、この分野の、いうたらそういう部分は、これ不利益地域ですわね。そこの格差をどれだけ是正するかと。行政は、まずこういうことやらなあかんのと違いますか。ここもさておいて、こういうことを進めていくと。それで、どうなるかいうと、それはどんどんどんどん公共も民間も含めて、立派なものが建っていきますわ。建っていくけれども、地域は相変わらず疲弊している。そのまま、あるいは、より悪化すると。こういうことが、もう全国各地で起こってるわけでしょ。だから、ほんとにそういうことをほんとに真摯にとらえて、私はもう見直すべきやと意見しておきたいと思いますね。だから、そういう地域の活性化策、特にそういう民生分野、公共交通の格差是正について、私はこの間、申しわけ程度にあるというてはるけども、とてもその今の現状の要請に応えるものをやろうとはなさってないと思ってますけども、答弁をお願いしたいと思います。  こういう施設、私は全般的に否定するわけやないです。こういう交流施設やとか、北部地域の活性化策という観点から答えてもうたらええんです。別に、この民生、福祉の分野がどうやというんじゃなくて、考え方の部分でね。細かいことは聞いてませんので。  3つ目には、私はこの計画、大もとにあるダムを千載一遇としての観光資源やと、こういう規定をすることも間違いやと思ってます。いろいろこの間も、当委員会でも視察してますけど、やっぱり率直に言うたら、なかなかうまいこといってませんやん。どこもかしこもね。だから、私はこの安威川ダムが、そういう北部地域の活性化を担えるという、それぐらいの観光資源になるかというたら、ならへんと思いますよ。そこの規定自体がまた間違いやと。私は、北部地域全体を考えて、全体から見て、こういう安威川ダムの周辺整備とか、安威川ダム関連事業という枠から出て、そういうのに縛られるんやなくて、そっから出て、北部地域全体を考えて、こういうこの交流施設やとか、そういうので、どういうのが必要かという、こういう議論やったら、まだあれなんですけどね。  ということと、それから、本当にこの魅力を引き出すというのは、何度も言ってるように、開発型、呼び込み型やなくって、やっぱり、もとからあるものを、そういう観光資源として引き出すという視点が私は大事だと思いますよ。そういうことをもろもろ指摘しますけども、こういうのに欠けてるということで、これは、私はうまくいく可能性は、極めて薄いと、今から警告しておきたいと思いますね。  以上、質問したことだけ答えてください。 ○岡田北部整備推進課長 3点、ご意見とご質問をいただきました。  まず1点目、需要があるのかどうかといったところでございます。また、府の集客予想、以前にやったものはどうなってるのかというご質問だったかと思います。  需要につきましては、今回、民間事業者と連携した事業を進めていくというところで、ヒアリングとサウンディング調査をこの2年以上行ってきております。一定以上の需要、もしくは収益を上げられる見込みがあるというところで、民間事業者の方が手を挙げてきていただいてるのかなというふうに思っておりますので、一定の需要のほうは見込めるというふうに考えております。  参考でございますけど、以前もお話しさせていただきましたが、平成21年に周辺整備基本方針を大阪府が策定いたしましたときの全体の集客予想ですけれども、ふれあい公園ですとか、道の駅等の施設等の年間来場者数を加算しまして、その当時は年間で100万人程度というふうな想定をしております。参考でございますけれども、今回の施設と類似してるというふうに私ども見てるんですけれども、京都府の日吉ダム、こちらで300台弱の駐車場を整備して、温泉、プール、飲食店、農産物直売所、キャンプ場といった施設を運営されてますけれども、こちらのほうが、毎年大体30万人オーダーの来客数をとられてるというふうには聞いております。  2点目、活性化につながらない従来型だというようなご指摘だったかと思います。ご説明のほうで申し上げましたけれども、このダムの周辺整備を活用して、北部地域の課題解決につなげたいなというところが本市の一番の基本的な考え方でございますので、旧来の地域の雇用の促進ですとか、つくられた農産物をこの場所を活用して売っていただくとか、そういう連携をして、お互いがウインウインになるという提案を、今求めていこうというふうに考えておりますので、そのために地域づくりのほうで地域に入っていって、デザインプロジェクトなんかも展開しておりますので、そういったところも視野に入れてるというところでございます。  3点目、ダムが観光資源になるのかというようなお話だったと思いますけれども、先月の台風のときにも話題になりました八ッ場ダムなんかが、完成前からインフラツーリズムなんかを導入してますけれども、こちらのほうも年間10万人オーダーで現在来場されてるというふうに聞いております。安威川ダムにつきましても、試験的に大阪府のほうが、そういった取り組みを始めるというふうに聞いておりますので、ダムや、そこにできるダム湖についても資源になっていくのかなというふうには考えております。  それも含めて、先ほどの2つ目とも重なるんですけど、もとからある従来のものと、お互いにリンクさせながら、発展していくというところを、この周辺整備の中で描いておりますので、よろしくお願いいしたいというふうに思います。 ○朝田委員 それぞれ答えていただきましたけども、集客ポテンシャルが年間100万人ですか。引き合いに、比較でそういう日吉ダムですかね。多分、成功例として持ち出しはったんやと思うんだけども、そこでも30万人ということですよ。だから、それがいかに度外れた、そういう数値を言っておられるかということなんでね。  2点目にそういう民間も、そういう採算の見込みがあるから、そういう成功の見込みがあるから手を挙げてるんやろうということなんですけどね。そういう、私は過信というんですか、過大評価するのは、私は危険やと思いますよ。やっぱり、1つは、この何といってもこういう形で、こういう計画で、いわゆる、公が支えてくれると。公との連携というのを期待してやるということで、だから、少々うまいこといかんかっても助けてくれるという、こういうもたれ合いみたいなのは、私はあると思いますよ。やっぱりそういうところで、実際言うてたあれが撤退して困ってるという、こういう事例もありますので、そういう過信は、やっぱりだめだということです。  いろいろ言いましたけども、再度、私はこの抜本的に、1問目で指摘しましたけど、抜本的に、そういう方向転換を、今からでも遅くないですからすべきだと、再度警告して質問としては終わっておきます。 ○坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。 ○稲葉委員 確認なんですけど、篠原委員からのご質問もありましたけど、ポイント①で具体的に本市の一般財源に加えて、ダムの恩恵を受ける流域市等の負担金の内訳というか、具体的な金額、本市の負担金の金額というのをお示しいただければと思います。 ○岡本北部整備推進課参事 ご質問の流域市負担金が全体の事業費に占める割合という考え方でありますけれども、何度も申し上げてますけれども、道路事業とか、いろんな事業を含めまして、総トータルとしまして、茨木市の事業として45億円程度のトータル事業費になっております。そのうち、先ほど申し上げた流域市の負担金としまして12億3,300万円という内訳になってございます。 ○稲葉委員 これから公募を、プロポーザルをかけていただくということで、中身はまだ全然、そのデザインもできてないと思うのであれなんですけど、例えばその道の駅を使って、その敷地、結構大きくなると思うんですけど、そのパブリックスペースとかで、市民の方がイベントをしたいと申し込まれたときに、そういうことをやるようなスペースとかも確保していくような計画になってるんでしょうか。 ○岡田北部整備推進課長 全体として、都市公園区域として整備しようと思ってますので、もちろん委員おっしゃるようなスペースについても確保していくつもりでございます。 ○稲葉委員 よかったです。これだけ市の負担も、税金も突っ込んでやる事業でございますので、地域等に偏らないように、全市民が公平に使えるようなパブリックスペースも、しっかりと確保していただきたいなというふうに思っています。  あと、20年間の指定管理ということなんですけれども、そんな小さい事業者が指定管理を受けられるのかどうか、事業の規模からして、よくまだわからないんですけど、大体、企業の寿命って、多くは30年以内と言われることもあるので、20年っていったらまあまあ長いと思うんですね。もしその20年以内に当該指定管理者が、例えば最悪の場合、倒産した場合とか、こういう場合はどうなるんでしょうか。 ○岡田北部整備推進課長 今回なるべく広いエリアを1つのグループで提案していただきたいとしてるのはそれもありまして、何社かで、民間企業さんでグループを組んでいただいて、提案していただくというところでございますので、途中で、もし1社の方がうまくいかなかったとすると、グループの中で補える方を、また次見つけてきていただいて、継続していただくというところを今想定してございます。 ○稲葉委員 そういうことで、グループで受けるということで、そこら辺のリスクヘッジもされているということでよろしいですね。わかりました。 ○坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。 ○岩本委員 私も見直しせなあかんなという意見を申し上げます。  見直しといっても、朝田委員とは全く違いまして、もうちょっと見通しをもって、もっと人が来るのではないかというふうに私は想定しております。駐車場が300台っていうのは、やっぱり少ないなと。私思いつきで言うてるんじゃなくて、私もダムのその周辺整備にかかわらず、近畿のあちこちの農業公園とか、いろんなところへ行かせていただいてますけども、滋賀県のある農業公園では数千台規模の駐車場が整備されておりまして、私が行ったときでも、1,000台近い車がとまってました。秋ですけども、お子様連れからカップル、たくさんの方が来られてました。ああいうことを想定した場合に、この300台の駐車場っていうのは、絶対足りないようになるなと。いずれそういう状況になるかと思うんで、そのことも、今はすごく控え目に設計というか、準備段階で控え目控え目に計画されてると思うんですが、いずれそういうことも想定して、事前の策というか、新たな駐車場用地とかも、そんな分も検討していただいたらなと思います。  茨木市が10億円ですか、健全財政の中で、よく10億円という財源を捻出して、それでやろうかと。エビでタイを釣るわけじゃないんですけども、やっぱりその仕掛けづくりですね。DB方式ですか。そのやり方で、今は治水ダム、大阪府が設置したダムですけども、ダムは迷惑施設じゃなくて、その治水ダム、プラスアルファだけじゃなくて、アルファ、ベータ、ガンマ、もっといろんな取り組みを広げていっていただけたらなと思います。  安威川ダム周辺整備については、この場所はハブ拠点ということで、いい考え方と思いますけども、まだまだ、いろんな魅力がある場所もありますので、ダムをあちこち、そんな数もつくれませんし、せっかく起爆剤としてダムがつくられるわけですから、このほかの地域とも連携しながら、観光や地域振興も含めて、地域とどう連携していくかという観点も含めて、進めていっていただけたらと、意見だけ申し上げておきます。 ○坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。 ○上田嘉夫委員 皆さんご質問されましたので、最後になろうかと思いますけども、この安威川ダムに関しては、私も議員になった当初からダムに関心を持ちながら意見を申し上げてきたわけなんですが、いよいよ完成間近になって、そのダム湖周辺の事業に茨木市が本格的に取り組むということになりました。  あくまでも、この安威川ダムは当然のことながら一番重要な都市部から一番近いダムとして、最も日本の中でも重要なダムの位置づけになるんではないかなというふうに私は考えておりますし、また、国のほうも、そのような考えの中でダムを推進されてきたと思います。そういった中で、やはりこの都市近郊にあるダムをどう生かしていくか、また、よりもっと安全に市民の皆さんが考え、そして水を大切に考えてくれるかという視点で、やはりこの周辺を生かしていかなきゃいけないなという1つの中で、公園化していくのは、非常にありがたいなというふうに思っております。朝田委員からのご指摘もありますし、そういうことも踏まえて、乗り越えて、全国に発信できるような周辺整備に取り組んでいただきたいなということです。  そして、その10億円を投資するということで、本当にその10億円が多いのか、少ないのか、まだ未確定の要素が僕はあるような気がしております。施設そのものにしても、600平米の施設しか考えてない。非常に道の駅としては、小さなものではないかなというふうなことも考えます。それで、まだほかに、その人を集客するというものに対しては、ものをつくっていかないと人は集まってもらえない。魅力あるものということになると、何があるのか。それはもう民間業者が考えて提案してくれるので、それはありがたいなとは思うんですが、この10億円の中に、例えば、そのダム湖上の上空エリアというふうなことを書いてありますが、ここに橋をかけるとか、その費用まで10億円の範囲でやれと言うてるのか、その辺もようわからないし、例えば橋をかけるとなったら10億円で、ほんとに300メートルの橋を10億円でかけろというたら、綱渡り式のものしか、できひんのではないかなというようなことも考えますと、やはり提案の中で、その費用が生まれてくるから、それはそれとしてしようがないのかもわかりませんが、全体の中で、ほんとに集客してくれるものは、一体何なのかなと思うと、遊び道具と、それからよい施設の中で温泉も必要でしょうし、そういったことも提案の中でしか考えられないものなのかどうか。市からの、こういう点で強調するような、最初から指導するようなものはあるのかないのか、お聞きしておきたいと思います。 ○岡田北部整備推進課長 この場所での集客の核となるというか、魅力としては何を考えているのかといった、ご質問だったかというふうに思います。  きょうもご意見幾つかいただきましたけども、1つは、委員もおっしゃいましたように、まちから非常に近いというところかというふうに思います。通常のダムでしたら、もっと山奥で、もう周りに家も建ってないような場所にできるのが普通ですけれども、ここの場所につきましては、もう隣接に住宅地も控えてるような、場所によっては、もう徒歩で来客するような方が見込めるような場所かなというふうに思ってます。そういったところに広大なダム湖ができ、周辺には、まだまだ緑が残された地域でございますので、近隣性と環境のよさが、まずは一番の魅力というふうに考えております。 ○上田嘉夫委員 全般的な話の中でございますので、提案いただいた中で、また再度検討していけばいいと思っておりますが、全体の中で、茨木市民だけにとらわれず、全国的な視野を持った考え方で、この運営がなされるようにということと、それから官民共同ということですけども、できる限り、官の目が見えないような運営の仕方、民間の能力を発揮してもらえるような、そういう運営の仕方。特別に、やはり離脱が出てきたときには、それは官の指導が必要だろうと思いますが、自由に運営できるような体制づくりは、今後、特に必要ではないかなと。そうすると、すばらしい能力を発揮していただいて、よい運営をしてもらえるんではないかなというふうに思いますので、そういう点を注意して、今後進めていただければ、ありがたいなと思っております。 ○坂口委員長 他に発言なさる方はございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○坂口委員長 以上で、「安威川ダム周辺整備事業について」の協議を終わります。  以上をもって、本日の特別委員会を散会いたします。     (午後2時07分 散会)  以上、会議の顛末を記載し、茨木市議会委員会条例第27条の規定により、ここに署名する。  令和元年12月18日            北部地域整備対策特別委員会            委員長  坂  口  康  博...