茨木市議会 2018-08-21
平成30年市民会館跡地等整備対策特別委員会( 8月21日)
文化振興課長 辻 田 新 一
スポーツ推進課長 牧 原 博 孝
建設部長 鎌 谷 博 人
建設部次長兼建築課長 辻 俊 昭
1.
出席事務局職員次のとおり
事務局次長兼議事課長 野 村 昭 文
総務課長 大 橋 健 太
議事課長代理兼議事係長 山 本 倫 子
議事課職員 篠 塚 勇 希
1.
協議事項次のとおり
(1)
解体工事について
(2)
スポーツ代替について
(3)
ホール機能の分析について
(4) 新施設における
防災機能について
(5) 「育てる広場」実現に向けた取り組みについて
(午後3時00分 開会)
○
塚委員長 ただいまから、
市民会館跡地等整備対策特別委員会を開会いたします。
現在の
出席委員は6人でありまして、会議は成立しております。
委員会開会に当たり、市長から挨拶を受けます。
○福岡市長 皆さん、こんにちは。
開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
こちらの
特別委員会は、前回、5月21日開催いただきましたが、その後、6月18日の地震、そしてまた、7月の豪雨といった災害続きでありました。そういった中でも、委員の皆様には、市民のため、地域のため、まちのためにということで、ご尽力、ご協力を賜りましたことに、感謝を申し上げる次第でございます。
市としましても、今、避難所はもう閉まって、どこもあけてはおりませんけれども、引き続き、避難された方の生活、戻られてからの支援、あるいは既に用意しました
支援メニューの推移等をしっかり見守りながら、被災者の皆さんに、どういったものが適切なのかといった点については、絶えず検証しながら進めてまいりたいと思っておりますので、引き続き、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
そしてまた、本日の
市民会館跡地エリアの活用に関してでございます。本日は、元
市民会館等の
解体工事に係る経費等を含む概要に加えまして、新施設の
ホール機能についての検討経過、そしてまた、せんだっての
大阪北部地震の発生を踏まえた、新施設における
防災機能の検討などにつきまして、ご説明をさせていただきたく考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
○
塚委員長 休憩いたします。
(午後3時01分 休憩)
(午後3時01分 再開)
○
塚委員長 再開いたします。
これより、協議に入らせていただきます。
「
解体工事について」、「
スポーツ代替について」、「
ホール機能の分析について」、「新施設における
防災機能について」、「『育てる広場』実現に向けた取り組みについて」、以上5件について、説明を求めます。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 それでは、資料に基づきまして、ご説明申し上げます。お手元の資料の表紙を、まず、めくっていただけますでしょうか。
案件といたしましては、5項目ございます。
1つ目が、元
市民会館及び
人工台地の解体についてでございます。
記念碑等の対応とあわせまして、ご報告いたします。
2つ目といたしまして、
グラウンドの拡張と
スポーツ代替についての検討です。
3つ目が
ホール機能についてでございます。現在進めております団体等への
ヒアリング等、途中経過につきまして、ご報告いたします。
4つ目といたしまして、このたびの震災を踏まえた新施設における
防災機能検討について、ご説明いたします。
最後、5つ目といたしまして、ワークショップや社会実験の予定など、「育てる広場」実現に向けた取り組みでございます。
それでは、1ページのほうをごらんください。
まず、
解体工事についてでございます。
まずは、
記念碑等への対応について、ご説明申し上げます。
元
市民会館及び
人工台地の解体を行う場合、影響を受ける
記念碑等といたしまして、友愛の像や被爆石など、5つございます。こちらにつきまして、お配りしております
参考資料のほうの、1ページをあけていただけますでしょうか。
参考資料の1ページのほうに、
人工台地上
記念碑等対応一覧という表を載せさせていただいております。このうち、項番1の希望の泉につきましては、今回の
解体工事におきまして、この場所を避けて工事することが可能であるため、存置しまして、エリアの本整備に合わせて対応を検討することといたしております。ただし、地下にあります噴水装置につきましては、
解体工事の影響で撤去いたします。
それから、項番の5番の時計につきましては、現在、撤去の方向で進めております。既に、寄贈者のほうには説明を行いまして、ご理解をいただいたところでございます。
今回、この項番2、3、4につきまして、移設等の対応を行いたいと考えております。
では、本編のほうに戻っていただけますでしょうか。本編に戻っていただきまして、②の対応方法についてでございます。
記念碑ごとに、業者の有無や費用、移転先等について検討いたしまして、また、作者や寄贈者に対しても、ご説明のほうは既にいたしております。移設先につきましては、下の青い枠の中にありますように、友愛の像につきましては彩都あさぎ五丁目のあさ
ぎ里山公園、被爆石につきましては
合同庁舎東側、
市民憲章石碑につきましては、市役所の
東玄関脇花壇を予定しております。
続きまして、2ページのほうをお願いいたします。
③対応にかかる経費でございますが、これらの記念碑、全部合わせまして、合計で611万7,000円を見込んでおります。こちらにつきましては、9月議会に
補正予算として計上したいと考えております。
その下、④として、移設の
スケジュールにつきましては、
解体工事が、今の予定では来年の1月から始める予定としておりますので、その1月をめどに、これらの移設を完了したいというふうに考えております。
次に、3ページをごらんください。
ここからは、元
市民会館及び
人工台地の
解体工事について、ご説明申し上げます。
まず、①の
スケジュールですが、
解体工事及び工事の
監理業務費を、9月議会のほうに補正計上いたしまして、議決のほうがいただけましたら、その後、契約事務を進め、12月議会には契約の議案を提出したいというふうに考えております。ここで、契約のほうが成立しましたら、平成31年1月から
解体工事のほうが始まりまして、まずは仮囲いのほうを設置しまして、それから
人工台地の
地上部撤去、元
市民会館内部のアスベスト、内装等の撤去を、最初に行います。
また、あわせて、
福祉文化会館への渡り廊下でありますとか、歩道橋の
市民会館接続部の解体についても進めたいと考えております。
その後、元
市民会館本体の解体に取りかかりまして、上屋の解体が済みましたら、歩道橋の本体を解体し、最後に
地下躯体を解体するという流れでございます。ただし、この
スケジュールは現時点、
設計段階のものでございますので、施工時に変更となる可能性がありますことにつきましては、ご了承いただきたいと思っております。
では、4ページのほうをお願いいたします。
こちら、②として、
解体工事費について、お示ししております。
解体工事費につきましては、元
市民会館と
人工台地を合わせまして、9億2,500万円を見込んでおります。工事は14か月ほどの期間を見込んでおりますので、継続費として計上しまして、年割額は平成30年度に2億円、平成31年度に7億2,500万円で設定する予定です。
次に、③としまして、解体方法についてでございます。
一般的に解体を行う場合、
圧砕工法や
ブレーカー工法など、さまざまな工法がございますが、その選択に当たりましては、安全性やコスト、工期などを考慮しながら、工法を組み合わせて行うこととなります。
この元
市民会館の解体につきましては、まず、外壁についてでございますが、
ファスナー切断工法という工法を採用することとしております。少し、この工法について、ご説明申し上げます。
下段の左の図のほうにありますように、元
市民会館の外壁は、パネルが4つの金具で取りつけられているような状態で設置されております。この金具を
ファスナーと呼んでおりますが、今回の解体では、この
ファスナーを切断しまして、パネルを1枚ずつクレーンでつり上げて、その後、おろして解体するという手法をとります。パネルが約2,000枚ほどありますので、これを1枚ずつ処理していくとなりますと、やはり圧砕等の工法と比べますと、コストがかかると考えております。ただ、破砕する際にパネルを落下させたりしませんので、圧砕等の工法と比べますと、安全性や騒音抑制の観点から、すぐれている工法になっております。
元
市民会館は、敷地のぎりぎりまで建築されておりまして、また、隣地が学校であるという状況を踏まえますと、安全性や騒音対策、騒音抑制につきましては、非常に重要な観点であると考えておりまして、今回、外壁解体につきましては、この
ファスナー切断工法で行いたいと考えております。
なお、柱などの構造躯体につきましては、
圧砕工法を、
地下躯体につきましては、圧砕と
ブレーカー併用の工法を採用することとしております。
次に、5ページのほうをお願いいたします。
こちら、解体後の仕上げについての図になっております。
まず、元
市民会館側でございますが、こちら、最後、仕上げは府道面と同じ高さまで埋め戻しを行う予定としております。図で言いますと、茶色に塗られた部分につきましては、道路面と同じ高さまで土を入れての仕上げとなります。
次に、
人工台地側ですが、解体を行わない噴水付近につきましては現状のままですので、道路面と同じ高さのままとなっておりますが、噴水の西側、ちょうど大階段等がございました場所のあたりにつきましては、
南北グラウンドをつないでおります
アンダーパス、里道面と同じ高さまで落とした仕上げとなります。下の図で言うと、ベージュに塗られた箇所になっております。このベージュの箇所につきましては、府道側から見ますと、地面が2メートルほど低い状態となっておりますが、今はまだ、最終的な
人工台地や
アンダーパスの整備方針が決定しておりませんので、現時点ではこのような仕上げをすることとしております。
なお、来年度、
解体工事と並行しまして、暫定広場としての設計を行い、解体が終わる平成32年度に
整備工事を行いますと、およそですが、平成32年度の途中から平成34年度末までの間、暫定広場として利用可能となると考えています。
次に、6ページをお願いいたします。
(3)としまして、想定している解体関係の総経費について載せております。
ご説明いたしました工事やモニュメントの移設以外に、水道管の移設等も予定をしておりまして、全体で9億7,000万円ほどを想定しております。財源としましては、工事費の90%、8億3,250万円につきましては市債で対応することとしており、残りの1億3,800万円が一般財源となります。
では、7ページをお願いいたします。
ここからは、
スポーツ代替について、ご説明いたします。
前回の
特別委員会でも議論いただきましたが、
南グラウンドに施設を建設することや、もし、芝生化した場合、スポーツなどの利用に制限が生じることから、代替案の検討を行うものです。
まず最初に、
スケジュールについて、ご説明いたします。
参考資料の2のほうを最初にごらんいただきたいのですが、
参考資料の2のほうが、全体
スケジュールになっております。現在想定しております最短の
スケジュールといたしまして、平成31年度に工事の
事業者等の選定、平成32年度には設計、平成33年度からは
建設工事のほうを予定しております。この
建設工事が平成33年度から始まりますと、ここから
南グラウンドの利用ができなくなると考えられますので、それまでの間、平成32年度末までの間に、
北グラウンドへの対応、拡張等の対応を考えておく必要があるというふうにとらえております。
このような状況を踏まえつつ、本編のほうに戻っていただきまして、本編のほうの下段の
スケジュールをごらんください。
グラウンドを拡張する場合ですが、まず、設計を行う必要があると考えております。そこで、次の9月議会におきまして、
補正予算の計上をさせていただきまして、もし議決していただきました後、設計を行った場合、平成31年度の9月には、工事自体の
補正予算を計上することができると考えております。
拡張工事につきましては、恐らく、議決案件になると考えられますので、12月議会に契約についての議案を上程し、議決していただけたとしましたら、1月から工事がスタートし、約1年間ほどの工期で、恐らく工事は完了すると考えておりますので、平成32年度の末ごろには、拡張の工事を終えることができるのではと捉えております。
このように、平成32年度末までに
拡張工事を終わらせるためには、できるだけ早い段階で設計等に取り組む必要がございまして、このため、この9月議会のほうには、約2,460万円の
設計委託費のほうを、
補正予算として計上させていただきたいというふうに考えております。
次に、8ページをごらんください。
ここから、
北グラウンド拡張についての対応案について、お示ししております。
5月の
特別委員会では、対応案としてAからDまでの4パターンをお示しいたしましたが、今回は1案に絞って提示をさせていただきたいと考えております。
今回、お示ししている対応案は、前回提示させていただいた中でのA案に当たるものでして、
北グラウンドを、
テニスコート及び
クリエイトセンター前の公園まで拡張することで、新たに
グラウンド部分として、4,600平方メートルほどを確保するというものになります。
南グラウンドの
グラウンド部分の面積が約5,000平方メートルですので、この対応により、それに近い面積を得ることができるというふうに考えております。
ここで、
テニスコートについての議論もあるかと思いますが、ここでは、
グラウンドにつきましては、
スポーツ利用だけでなく、イベントから
ボール遊びまで、さまざまな活動や使い方ができるということに加え、また、災害時の活用も可能であるということから、今回、この対応案のほうをお示ししたいというふうに考えております。
なお、隣の9ページには、参考として、
テニスコートの利用についての現状をお示ししております。
ごらんいただきますと、中央公園の
テニスコートの
利用状況というのは、年間約1万2,000時間で、やはり、交通の便がいいというところもあって、市内では
東雲運動広場に次いで、高い値を示しております。
一方、その他の
テニスコートの空き時間のほうを合計していきますと、合計で約1万6,000時間ほどの時間があるということがわかります。ここで1万6,000時間と1万2,000時間の単純な差し引きとしては、あいている時間のほうが多いということにはなります。ただし、これは曜日や時間を考慮しないで検討した場合として比較したものとなっておりますので、これにつきましては、一定の検討も、引き続き必要というふうに考えております。
続きまして、10ページのほうをお願いいたします。
ここからは、
ホール機能の分析について、お示ししております。
ホールにつきましては、基本構想の段階で、
市民利用を中心とした、市民の「ハレの場」という定義のほうをしております。そこで、ホールの仕様を決めていくに当たりましては、
利用者アンケートや
ヒアリングなど、できるだけ市民の皆さんの声を拾いながら、進めていくこととしております。また、市内外のホールの
整備状況など、
各種データからの分析も行っており、今回はその検討における途中経過について、ご説明を申し上げます。
まず、
利用者アンケートについてでございますが、
ホール等の利用者から、新しい施設の機能や現状の施設等についてのお考えをお伺いいたしました。現在、分析を進めているところですので、一部の意見の抜粋となりますが、
学校行事等を考えると、元
市民会館はちょっと席数が少なかったといった、席数についてのご意見などがございました。
次に、(2)としまして、ホールの
利用団体等からの
ヒアリングについてです。
現在、
ヒアリングのほうは、順次、進めておりまして、茨木市
文化振興財団、茨木市
音楽芸術協会、茨木市吹奏楽団、
茨木ママブラスひまわり、茨木市詩吟連盟からは、既に、
ヒアリングのほうは終えております。
今後、茨木市合唱連盟や
ダンス等の団体からも
ヒアリングを進める予定としておりますが、今の時点でいただいております意見のほうを抜粋しますと、規模については600席程度でいい、いや、800席は欲しい、あるいは、800席では不足など、座席については、団体等によりばらつきが、若干、見られております。
また、音響にすぐれたホールが望ましいといった声がございますが、同時に音響のよしあしについては、クラシックや吹奏楽、電気系の音楽など、演奏形態によっても異なってくるというようなご意見もいただいております。
次に、11ページをお願いいたします。
ホールは団体だけではなくて、学校や幼稚園などの、音楽会などでもよく利用されております。そこで、これら学校・園からも
ヒアリングのほうを進めております。こちらも、現時点でいただいている意見のほうを抜粋しますと、保護者の参観を考えると、1,000から1,500席ぐらいは必要といったものや、ステージには多くの生徒が上がるので、広いステージが必要といったものがございました。
③ホールに関する有識者としまして、
市民会館跡地活用検討委員会の委員でございまして、また、ホールの
指定管理者として運営にも携わっておられる、
株式会社大阪共立の川本由貴氏から、舞台の奥行きや動線の重要性、それから、
搬入ヤードについての助言のほうをいただいております。
続きまして、12ページをお願いいたします。
ここからは、市内外のホールの状況について整理いたしまして、新しいホールについての検討の材料としたものになります。
まず、近隣市のホールといたしましては、北摂7市に、現在、
ホール整備のほうを予定している枚方市を加えた、ホールの位置関係について、図のほうで示しております。そして、その席数やホールの構成につきましては、13ページの表のほうにまとめておりますので、ごらんください。
ここで、大ホールの欄を見ていただきたいのですが、近隣市におきましては、1,300から1,500席といった、少し大き目のホールがあることがわかります。では、各市はどういう理由で、その席数としたのかという考え方について、各市の
基本計画等から抜粋したのが、中段の青い枠の中になります。
まず、枚方市におきましては、1,200席程度が最もニーズが高いとしながらも、
興行事業者等の求める規模を勘案して、1,500席とされておられます。また、高槻市では、
市民ニーズ、それから、
興行的利用を考慮して、1,500席程度という判断をされています。箕面市では少し表現が変わりますが、芸術鑑賞の機会としては1,400席以上、市民の文化、生涯学習への参加の場としては300席以上という書き方をされています。最後に、豊中市につきましては、計画時点で1,200席とされておられたのですが、
設計段階で席数をふやして、1,344席とされたというふうに聞いております。
これら近隣市の状況をまとめますと、近隣市には、1,300から1,500席程度のホールが、複数設置されています。これには、
市民利用としては800から1,200席程度という考えを持ちつつ、興行利用を考慮して、1,500席程度としている例がございました。
次に、14ページをお願いいたします。
ここでは、同じく、各市のホールを一覧にしておりますが、特に舞台の広さに着目して比較した表になっております。ここで、一番下の2項目が、
立命館グランドホールと元
市民会館大ホールということで、茨木市のホールになっております。
そもそも、
ホール規模のほうが異なりますので、一概に比較はできませんが、見ていただきましたら、茨木市の2つにつきましては、奥行きの欄を見ていただきたいのですが、奥行きが他市と比べて、若干、少ないということがわかるかと思います。
ヒアリングでも、奥行きに対する意見のほうはいただいておりまして、新しいホールを検討する際には、舞台の奥行きには、十分、配慮すべきかというふうに思っております。
それでは、15ページをお願いいたします。
ここからは、市内のホールについての整理を行っております。
まず、
既存ホールの
整備状況ですが、元
市民会館が閉館してからも、
立命館グランドホールが開館したことによりまして、一定、1,000席程度のホールというのは、市内に存在していることになります。ただし、市立のホールに限りますと、全てが500席以下という状況になっております。
次に、16ページをお願いいたします。
ここでは、
市内ホールの稼働状況を示しておりまして、表にしていますが、それぞれ、比較的高い稼働率でございます。こちら、まだ分析途中なのですが、ホールを検討する際には、それぞれの規模や特性、稼働率などを分析しながら、新しいホールの仕様を検討する必要があると捉えております。
その下は、元
市民会館大ホールの
利用状況と、
立命館グランドホールの
利用状況の表が続いております。それぞれ見ていただきましたら、どちらも1,000人規模の大ホールではございますが、それぞれ、小ホールや中ホールとしての利用というのも、現実的には高いというのが見てとれるかと思います。
続きまして、17ページでございますが、ここでは、今までの
ヒアリングや
各種データ等から、現時点で把握できた課題等について、列挙しております。これも、現在、
ヒアリングの途中段階でございますので、これらを踏まえた具体的な仕様等につきましては、次回、提示したいというふうに考えております。
それでは、順に、簡単にご説明申し上げますと、1つ目としては、求められる規模の違いがございます。音楽関係など、
利用団体におきましては、600から800席程度といった、いわゆる中ホール的な規模を望んでいる場合が多かったのに対しまして、生徒数が一定数いらっしゃって、また、保護者の観覧等もあります学校関係からは、1,000から1,500席程度といった、より大きい規模のほうを望まれておりました。
2つ目としては、音響についてでございます。それぞれ、団体等からは、音響を充実させてほしいというご意見のほうもいただいております。また一方で、音楽のジャンルにより、求める響き、よい音響の判断というのは、若干異なっているかなというのが、
ヒアリングからは見てとれました。
また、響きがよすぎると、演劇、講演等ではせりふが聞きづらいなどの弊害が生じるということも聞いております。こういったところから、総合的な判断というのが必要かなというふうに捉えております。
3つ目としては、舞台の大きさです。元
市民会館では、特に舞台の奥行きが不足していた感がございます。敷地による限界等もございますが、その中で、十分な広さを実現するための検討が必要かと、とらえております。
4つ目としては、楽屋、練習室等です。元
市民会館は、敷地の狭さというところもございまして、楽屋が同一フロアに配置できず、また、動線もそれほどよくはございませんでした。練習室やリハーサル室の配置もあわせて、対応の検討が必要だと考えております。
5つ目としては、搬入でございます。大型トラックを入れられるのはもちろん、搬入動線をできるだけシンプルに、短くするという対応が必要というふうに聞いております。
次に、②といたしまして、市内外のホールの分析ですが、近隣市では、先ほども申しましたように、1,300から1,500席程度のホールの整備を予定されておりますが、これは一定、興行面というのを考慮した結果でございまして、本市の基本構想における、市民の利用を中心としたホールという方向性とは、若干、異なっていると考えております。
最後に、市内のホール状況でございますが、500から1,000席程度のホールがないという状況であるほか、
ヒアリングで求められている1,000席以上のホールもないという状況にあります。
既存ホール等の役割等も踏まえつつ、検討する必要がございます。
続いて、19ページをお願いいたします。
ここからは、新施設における
防災機能について、述べております。
基本構想におきましては、
防災機能を当然に有すべき基本性能として考えておりまして、具体的には、防災倉庫の設置や、一時避難地としての機能などを、これまで検討しておりました。しかし、6月18日の震災の経験を踏まえまして、改めまして、施設の
防災機能について検討をする必要があるとの認識に至りまして、この章を作成しております。
まず、(1)としまして、震災を踏まえた新施設で対応が可能な課題等について、挙げておりますので、ご説明いたします。
1つ目が、物資集積拠点としての機能。2つ目が、バックアップという面からの検討になりますが、災害対策本部としての機能。そして、3つ目が、災害ボランティアセンター運営に必要なスペースの確保というものです。平時の複合施設としての活用に加えて、災害時にはこれらの課題に対応できるように、新施設では備えておく必要があると捉えております。
これらを少し具体的に述べておりますのが、20ページからになります。20ページをお願いします。
まず1つ目としまして、物資集積拠点としての機能です。
これは大型トラックがつけられて、そこから舞台までの搬入動線が確保されているというホールの特性を生かすものでして、災害時には物資を運んできたトラックを搬入口に入れ、そこから搬入路を使って物資を舞台に上げ、ホールを集積拠点として活用するというものです。さらに、1階席の一部を可動席にしましたら、舞台プラスアルファの広いスペースが一定確保できるのではと捉えております。
また、ホールだけではなく、広場にかかる大屋根の部分等も活用しましたら、物資の一時保管等も可能であると捉えております。
続きまして、2つ目、②のところですが、災害時の庁舎のバックアップ、代替機能についてでございます。
災害によりまして、庁舎がダメージを受けて、利用できなくなった場合に、新施設の会議室やリハーサル室などの諸室を使って、庁舎の代替機能を果たすほか、多目的ホールや大き目の会議室につきましては、災害対策本部としての活用も検討します。こういった活用方法を、非常時においてスムーズに展開するためには、ネットワークや電話線などの配線を屋内や床下に事前に配置しておくことが必要だと考えておりまして、設計等への反映を検討いたします。
3つ目としましては、災害ボランティアセンターとしての機能です。
施設のエントランスや広場の大屋根スペースを活用しまして、ボランティアの受け入れ等を行うほか、会議室や楽屋等をボランティアの活動拠点として使っていくことを検討いたします。
また、4つ目として、一時避難地のサポート機能というのを挙げておりまして、もともと、一時避難地として指定されている中央公園でございますが、新しく施設が隣接することで、非常時にはエントランスの開放など、一体的な活用を図れるというふうに考えております。このような
防災機能の組み込みを検討しているところでございます。
続きまして、22ページをお願いいたします。
最後になりますが、
市民会館跡地エリア活用のキーコンセプトであります、「育てる広場」実現に向けた取り組みについて、ご報告いたします。
まず、ワークショップでございますが、これまで6月2日と7月8日の2回、広場編と施設編に分かれて開催しております。施設編では、ホールや子育て支援など、各機能が連携、つながることで広がる可能性について考えたほか、機能連携を意識した施設配置の考え方についても話し合いました。広場編におきましては、平日の朝や休日など、情景ごとに過ごし方などを考えまして、さらには、実際に使ってみようということで、
人工台地を使った広場の社会実験を実施する企画のほうを考えております。
ここで、各班から出された意見につきましては、現在、参加者の手によって企画の準備が進められておりまして、この後の社会実験で実行する予定としております。
次に、23ページをお願いします。
ここでは、その広場の社会実験について、ご説明をいたします。
社会実験につきましては、IBALABという名前をつけて進めておりますが、まずは、今週の日曜日、8月26日に、一般社団法人茨木カンツリー倶楽部様のご協力、ご指導のもと、皆さんに集まっていただいて、
人工台地に芝生を敷くというワークショップを行うこととしております。その後、この広場で使うベンチなども、リノベのいばらきDIY工房との連携によりまして、ワークショップで作成することを予定しております。
その後、二、三週間ほどの芝生の養生期間を経まして、実際に、各班の企画を実施していく予定としておりまして、この社会実験IBALABは、11月末から12月初旬ごろまで行い、その後、12月初旬ごろに、芝生の撤去をする予定としております。この撤去につきましても、これまで一緒に取り組んできたみんなで行いたいというふうに考えておりまして、下には、
スケジュールと
人工台地の芝生化のイメージを掲載しております。
下のイメージのところで、芝生エリアと書かれたところに、ワークショップで天然芝のゾーンをつくる予定としております。人工芝のゾーンにつきましては、9月中旬までに施工する予定で、現在は噴水の周りに敷くイメージとしておりますが、今ちょっと調整しておるところで、今後、少し形は変わってくる可能性がございます。
以上で、案件の説明については終了いたします。よろしくお願いいたします。
○
塚委員長 以上で説明は終わりました。
本5件について、発言なさる方はございませんか。
○松本委員 何点かお伺いしますが、元
市民会館の解体後の暫定的な仕上げとして、解体後の跡地を暫定広場としての整備を行って、平成32年9月ごろから平成34年3月まで、広場としての活用を行う計画となっていますけれども、
北グラウンドでは、平成31年1月から
拡張工事が行われており、平成32年12月までの約4か月間については、
北グラウンドの工事が行われている中での暫定広場の活用となります。暫定広場と隣接したところで工事が行われていることから、その間の工事車両の出入り等であるとか、そういった工事との関連の安全確保については、どのような計画であるのか、できておりましたら、お伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 ご指摘のとおり、暫定広場の期間に、
北グラウンドの
拡張工事のほうがかぶってくるところも出てくるかと思いますが、
北グラウンドの
拡張工事につきましては、
テニスコートと、
クリエイトセンターの前の公園になっております。暫定広場との間には、実際、
北グラウンドが横たわっておりますので、十分に配慮しながら、工事のほうを進めれば、暫定広場のほうでの利用は可能であるかというふうに考えております。
○松本委員 そうすると、その近くのほうには、そういった出入りの通路とか、また、工事車両は一切入らないということでよろしいでしょうか。北側からの出入り等だけで済ませるということですね。
そうしたら、新施設の
南グラウンドの建設に伴いまして、
南グラウンドの代替案として、今、
北グラウンドの拡張を行う方針が示されました。前回のA案ということでありますけれども、そうしますと、その現在の
テニスコートの
利用状況から見て、何とか、曜日とか、時間帯を考えなければ満たされるということではありましたけれども、これにつきましては、テニス連盟のご理解とご協力が必要かと考えておりますけれども、どのようにお考えでしょうか。
○牧原
スポーツ推進課長 テニスの関係団体としまして、テニス連盟、ソフトテニス連盟がございます。今後、団体とは調整していきたいと考えております。
○松本委員 ということは、この決定に当たっては、事前に、その調査といいますか、聞き合わせ等は行っていないということで、よろしいんですか。
○牧原
スポーツ推進課長 両団体との具体的な調整は、まだ行っておりません。
○松本委員 一定、
南グラウンドのかわりということですので、
北グラウンドの全面を使ってやるということは支持をしたいと思っております。
しかしながら、これだけ利用者の方がいらっしゃるところの
テニスコート、ここの代替の施設というのは、何らかの形で、その団体の方の意向も踏まえた上で確保するということが必要かと思っておりますけれども、それについては、どのようにお考えでしょうか。
○河井副市長 市内に、ここに記載しております各
テニスコートがございまして、それぞれ高い利用率を示しております。
まず、この状況の中で、これらの施設について、何がしか、さらなる工夫をすることによって、利用を広げることができないかというようなことの検討、また、さらにそれで不足するというようなことになりましたら、一定の何がしかの拡張というようなことも、今後の課題として、検討してまいりたいと思っております。
○松本委員 十分に、今後、また
ヒアリング等も行っていただいて、代替案も含めまして、団体の方々が、本当にかえってよかったと思っていただけるような案を、今後つくっていただければなと思いますので、よろしくお願いをしておきたいと思います。
続きまして、近隣市のホールの
整備状況を今、示していただきました。大ホールを持つ施設のみの紹介でしたので、本市の置かれた状況と比較する上で、他の中
ホール等の
整備状況についても調査をされておられるのか、お伺いいたしたいと思います。
例えば、高槻市ですが、現代劇場、600人という中ホール。これは、大ホールのほうとは切り離したところにありますので、それが残るかと思っておりますし、豊中市であれば、490席のアクア文化ホールとかあるんですけれども、ほかの状況についてはお調べいただいておりますでしょうか。よろしくお願いいたします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 今回のご報告のほうでは、大ホールに絞った形で、論点を絞った形でご報告させていただいております。ご指摘のとおり、小
ホール等につきましても、本市の基本構想においては、多目的ホールという表現をしておりますが、本市においても、多目的ホールのほうを設けたいと考えておりますので、近隣市の小
ホール等につきましても、この後、調査を入れて、分析をしたいというふうには考えております。
○松本委員 わかりました。いろいろと、各市によって人口も違えば、使い方も違う点はあるかとは思いますけれども、どのような、この中ホール、小ホール、また、大ホールの組み合わせの中で使われているのかということも、参考にすべきことではないかと思っておりますので、できれば、その辺もあわせて調査していただきたいなというふうに思っております。
また、茨木市には、市内にも複数のホールがある中で、先ほどお聞きしましたら、500から1,000席程度のホールと、1,000席を超えるホールがないということで、
既存ホールと役割や規模などで重複しないように、バランスを考えて整備する手法を示されていますけれども、現段階で、どの規模でどのような役割を持たせようとお考えでしょうか。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 現時点では、まだ
ヒアリングのほうが途中であることもありまして、はっきりとした、この数字でということはお答えできないんですが、課題のほう、17ページのほうにも書かせていただいておりますが、ボリュームゾーンとしましては、各種団体から求められております600から800席前後というところを求められているゾーンと、学校関係なんかであります1,000から1,500席、この2つが、おおむね求められている席数の規模であるかなというふうに、現段階では考えております。
○松本委員 まだ
ヒアリング中ということで、当然、示せるものがないとは思うんですけれども、しかしながら、来年から事業者の公募、選定、契約と、こう進めていかれる計画となっています。そのときまでに、新ホールの役割や規模、ホールの仕様等についても、本市の方針をある程度決めておかなければならないと思いますけれども、あと4か月程度しかございません。さまざまな意見や要望が出ている中で、どこでどのように決定する計画を、今後さらに進めていこうとされているのか、お伺いをしておきたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 ヒアリング等につきましては、もう今月、来月ぐらいには全て終わらせたいというふうに考えております。申しわけありません、地震等の影響がありまして、各種団体であるとか、庁内の会議のほうが、一部滞った関係で、今回お示しできなかったんですが、おくれとしては一月弱ぐらいだというふうに考えておりますので、次回、11月に開催依頼を予定しております
特別委員会におきましては、ホールの規模、性格等につきましても、ご報告させていただきたいというふうに考えております。
○
塚委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○青木委員 前回の5月に質問させていただいたときに、検討しておりますというようなことがありましたので、その点で、まず2点、お伺いしたいのが、まず、解体に伴うアスベスト対策について、6月の初旬ぐらいには結果が出ますよとおっしゃっていましたので、そのことを1点、お伺いします。
それと、元
市民会館の中の壁画についても、今後、どのような取り扱いをされるのかを検討されるということでしたので、まず、これについての検討、調査の結果をお伺いしたいと思います。
○辻建築課長 アスベストの現状と対策につきまして、お答え申し上げます。
解体設計委託におきまして、アスベストの調査を行い、ホール2階の天井や6階エレベーター機械室の天井の吹きつけ剤にアスベストが含有されていることが確認されました。吹きつけ剤の撤去につきましては、解体作業場所を密閉、隔離し、集じん、排気装置を設置するなど、各法令にのっとって、撤去作業を行ってまいります。
また、一部の配管の本材やボード類にもアスベストが含有されている結果が出ておりますので、適切な養生を行って、撤去作業を進めてまいりたいと考えております。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 市民会館内の壁画ということでございますが、前回の
特別委員会のあと、調査のほうをいたしまして、エントランスの壁画のことかとは思いますが、あちらにつきましては、建築当時に事業者が作成したものでして、芸術作品として作成したものではないというふうに、前回調査で判明しております。今回は、解体に当たりましては、その工事にあわせて解体してしまう予定としております。
○青木委員 一定のお答え、ありがとうございました。
アスベスト対策については、くれぐれも事業者あるいは周辺の方々に対して、健康被害が出ないような対策をよろしくお願いいたします。
それから、壁画については芸術性がないから解体しますというようなことかなと思うんですが、それ以外にも、美術工芸品と思われるような、例えば、どんちょうだとか、絵画、また、座席とか、床材とか、そういうものもあるかと思います。こういうものに対して、価値があるのか、ないのか、私は、はかり知れないところがありますけれども、例えば、売却だとか、活用ということは考えておられないのか、その辺をお伺いしたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 今、ご指摘のどんちょうにつきましては、調査しまして、既製品であるということまで捉えております。ですので、どんちょうにつきましては、この今回の解体で処分させていただきたいというふうに考えています。
また、絵画等につきましても、内部にありますもので、絵画で芸術作品というのはないというふうに、今、とらえております。
それから、座席につきましては、現状、内部が先日の震災で、ホールの中が、ちょっと一般の方に入ってもらえるような状況にはなっていない状況にあります。天井の一部が落ちてきておりまして、ホールの中を一般の方に見てもらってというような、座席について、どうするかというような判断をできるような状況にはないところにあります。ただ、以前から、座席なり、一部のシャンデリアのようなものを欲しいというご意見のほうは、直接いただいておりまして、解体までの間に、そういったご意見も含めて、ちょっと調整をさせていただけたらというふうに考えております。
○河井副市長 ごく一部、そういった再利用なりができる可能性はあるのかなと思います。
また、この点につきましては、むしろ今後、
福祉文化会館になりましたときには、かなりこの点が重要になってくるのかなというふうにも思っておりますので、その点は心がけてまいりたいと考えております。
○青木委員 はい、よくわかりました。活用することで、かえって費用が発生する場合もありますが、既製品であっても、非常に価値の高いものもあるかなと思いますので、その辺を見きわめて、対応していただきたいということを、ぜひ、よろしくお願いいたします。
きょうの説明には、ちょっとなかったことなんですけれども、まず、モニュメントの移設に、3点で600万円ぐらいかかるというお話がありました。気になっているのは、今度、新ホールを建設するのが
南グラウンドなんですが、それに当たっては、森のエリアの植樹等の部分をかなり伐採なり、移設なりということで、相当な費用が発生するということがありましたが、その後、5月にもそういうご指摘があったかと思うんですが、それに対して、検討されたのかどうかということと、先日、議員研修会の中で、そこは残しながら、その北側の部分でホールを建てるということもありなのか、なしなのかということを、我が会派でもちょっと議論しているんですが、そういうことについての検討があるのかどうか、お伺いしたいと思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 まず、森のエリアにつきましては、樹木の活性度調査というのを既に行っております。現在、そちらの報告をまとめておるところでして、報告がまとまり次第、また、対応について、ご報告申し上げたいというふうに考えております。
また、施設を南側より北側に建てられないかというご指摘でございますが、もともと、
南グラウンドにつきましては、全体が都市公園の指定が入っております。施設を建てますと、その部分が都市公園から外れてしまうということになりまして、今、考えておりますのは、もともと
市民会館と
福祉文化会館が建っていた場所を都市公園にする。そのかわり、施設が建つ場所を都市公園から外すということで、公園の減少をできるだけ抑えるという方向で調整をしております。ただ、北側に建てますと、今の南側の緑地の部分が都市公園になるかとは思うんですが、一団の都市公園としては、間に施設が入ってしまって、分断されてしまうというようなことが懸念されます。今まで、大きな1つの塊の都市公園として指定に入っていたのが、公園、真ん中に施設、その下に、また公園というふうになりますと、南側の部分が小さい公園になってしまいますので、そうなってしまうと、都市公園を外す際等に、課題が生じるのではということで、今は
南グラウンドの南側を前提条件として考えております。
また、先日の議員研修会の中で、久先生のほうからもお話がありましたが、施設の前に広場があるということが1つ、連携であるとか、今回の「育てる広場」という考え方からすれば、適切であるのではないかということもありまして、今、現状としては、施設は南側のほうに建てたいというふうに考えておるところです。
○
塚委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○辰見委員 南側にと、今言われましたけれども、南側の南ってどこですかね。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 南グラウンドの
グラウンド部分、運動広場になってるところの南側のところです。今ですと、ちょうど木がたくさん生えてて、森のようになっているところに施設を建てたいというふうに考えております。
○辰見委員 そこが施設でしょう、今度の。僕は、先日も申し上げましたけれども、施設の大きさというのか、今、何階建てで、容積が何ぼでとか、そういうものも勘案されていると思うんですけれども、その今、座席数が何ぼとか、いろいろ言われていますけれども、僕はもう、何度も前から申し上げていますけれども、防災の拠点というのは、やっとこさ、今、認識をしていただいて、何とかそういう方向でいけるというような、市民にしてはありがたい話じゃないかなと思っていますけれども、1,500席とかということになれば、その学校関係がと言われるけれども、年に何回使われるかですね。だから、そういう意味で、市長が判断される客席数というのは大事じゃないかなと思っております。
だから、いろんな
ヒアリングをして、いろいろとお聞きされたかて、それを決断されるのは、最終的には行政が決断するんじゃないかなと、我々議会もですけれども、そういう方向で進めていただきたい。
まして、立命館大学の話は別枠だと言われるかもわからんですけれども、もう少し、立命館大学の利用頻度が、この市民が、また、行政が多くなれば、こちらの本当の市民のための市民ホールが、稼働率が上がればいいんじゃないかなと思っておるんですがね。だから、
市民会館のかわりに、あそこに75億円、附帯工事入れて100億円というお金を投資しているんですから、だから、そのお金が無駄にならんように、もうそれは特にお願いしておきたいと思う。何のために、立命館大学のために、あれだけのことをやっているのかという、ただ、立命館大学のためにお金を出したのかというんじゃなしに、市民のための市民のホールをというのが、一番最初の条件だったと思うんです。そういうことでお願いしたいと。
それから、今、
グラウンドのことで、
北グラウンドの拡幅、結構だと思うんです。あそこと、あそこの
クリエイトセンターの、先日もどうされるんかと、連携、あそこの附帯工事、
クリエイトセンターから、そこの公園のほうに上がっていくのかなというふうな、そういうことも踏まえて、設計もお願いしたいなと思っております。
それから、もう1つは、やっぱりもう本当によく言っているんですけれども、
市民会館のホールの横には、大きな車が横づけできるような駐車スペースがと言われていますから、そういうところには、大型バスが2台や3台とまれるような方策を考えておられるんじゃないかなと。里道と水路がありますけれども、それをいかに活用するかじゃなしに、あの水路にしたかて、きれいな水が流れてくるわけじゃないんだから、やっぱりそれは、行政として、今までのここで何十年、ずっと前の川を見ておられる中で、どういうような方策が一番いいかというのは、やっぱり、実際にこの住んでおられる方々が、そして、行政のほうが、行政の視点でやっぱり考えてもらいたいなと思っております。
どうするかということに関しましては、それはこういうぐあいに検討しますというような答えしか返ってこないから、僕はもうそれは結構だと思うんですけれども、だから、そういうようなご意見もあるということを踏まえて、一番大きいのは、ホールの中のバックヤードとか、そういうことをいろいろよく言われているんですよ。このいろいろと聞かせてもらったり、そして、また読ませてもらったりしたらね。やっぱり、それだけは大事にされるのが一番いいんじゃないかなと思っております。だから、それに対しての客席ですけれども、客席に関しては、どうされるかというのは、議論の余地が多々あるんじゃないかなと。
僕は、防災の拠点もつくるんだったら、三師会とか、そういうようなものも、同じ館の中にというような強い思いがあるんです。まして、前の合同庁舎の中には、消防のそれこそ本部があって、一番上には司令がある。その司令も、あそこの中で、災害がマグニチュード7.5の地震が来たら、それでいけるのかということを考えたら、僕は反対に、その前の
市民会館の新しく建てる、最新の耐震性のところに移設されるほうが、僕はいいんじゃないかなと、将来を踏まえてね。
だから、先ほどの、6月18日の震度6弱というのは、これは余震であって、本震が本当にいつくるかわからんというのを肝に銘じて、この政策にはやっぱりかかわっていただきたいと、強くお願いしておきたいと思うんです。要望じゃなしに、お願いです。だから、そういうことも踏まえてやっていただきたい。
いろいろありますけれども、きょうはその辺で、ある程度、大きさというのか、容積とか、そのたくさんいろいろあると思うんですけれども、それも踏まえなかったら、ただホールだけの話で、ずっと
市民会館のホール、ホールという、それだけでいいのかなと。クエスチョンマークです、そこは。
○秋元
企画財政部長 全てというわけではないですけれども、まず、面積、施設規模ということですけれども、ホールの規模、基本は、今、建物を建てようとしますと、既存の建物の総面積よりも、やっぱり縮小をかけるということが基本の、国の要請等がありまして、茨木市も公共施設マネジメントでそう捉えております。その中で、やっぱり必要な機能、
ホール規模を入れていくとなりますと、やはり工夫するということになりますので、基本構想でも、やっぱりホールは多層階、2階建て以上にしたりとかという形で、今、いわゆる席数なり、近隣市とのすみ分けというものを考えていくということが基本になるかと思っております。
あと、立命館大学のホールとか、
北グラウンドの利活用等、または、里道、水路の利活用ということにつきましては、十分、デザインということも含めまして、対応を図ることは調整が必要かなと思っております。
あと、
防災機能ということですけれども、ホールに、新たに施設に入れる機能といいますのは、一定、この前の基本構想で導いております。
あと、もう1つは、やっぱり大きく走っておりますのは、「育てる広場」ということをもとに、配置も考えてやっておりますので、やっぱり基本はそこになるかなと思っております。防災につきましては、できる限り付加できる利活用、多機能化ということも考えますけれども、そこにつきましては、基本の計画の中で踏まえたものと、他施設がどううまく連携するかという形を基本に、捉えたいと思っておりますので、また検討を進めてまいります。
○辰見委員 「育てる広場」も大事だと思います。だけど、命ということに関して、命なくして何ができるかということですわ。基本の基本に戻っていただいて、どうあるべきかということを考えてもらいたい。だから、議論するときには、意見の開陳だけじゃなしに、私はこういうぐあいにやって、こういうぐあいにやっていただきたいと、こういうようなものが欲しいというような、そういうような、多分、案をやっぱり出してなかったら、どうしましょうかといって、いろいろ意見を言われて、そんな意見の集約なんかできないような、そういうような議論というか、会議なんかはあり得ないと思ってるからね。だから、そういう意味で、やっぱり行政のほうも意見を聞いたかて、行政のほうの中のどういうように方向づけをしていくかということは、内々の話だと思いますけれども、しっかりと踏まえて。
だから、今、森の一部分を区分とかに言われていますけれども、あそこにも、やっぱり低層のところをつくって、やっぱりいろいろ必要な部分、やっぱり本庁と連携が即できるような、そういうような案もいろいろと考えておいてもらいたいと思います。ただ、
市民会館だけのホールというか、そういう複合施設だけじゃなしに。
だから、これを土地計画変更して、その高さとか、どういうようにするかということも、やっぱり茨木市の将来を踏まえて、50年、100年先、100年といったら大げさですけれども、50年先を踏まえて、50年先の人によかったなと思ってもらえるようなものをつくり上げるというのは、やっぱりそれは使命だと思っております。だから、それは、議会も行政も当然、市民に喜んでいただいて、ある程度理解していただける、ご理解も必要かもわからんですけれども、そういう意味でよろしくお願いしたいと思います。
○
塚委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○友次委員 それでは1点、質問させていただきます。
11月に
特別委員会を開いて、具体的な方針が示されるというお話がありましたので、期待をしております。そこで、3項目、どんな議論を2か月強でされて、基本計画を決定されるプロセスを、ちょっとお示しいただきたいと思います。
まず1つは、ホールの大きさと大、中、小ホールの整備方針について。
もう1つは、この
北グラウンド拡張の案を、どうやって意思決定していくのかということ。そして、特に関心を持っているのは、
南グラウンド、
市民会館の建てかえ工事が始まったら利用ができなくなる。工事部材等が置かれるということだと思うんですが、芝生化の対応と、あと、当初プランにもあったアーチ設置についての意思決定については、具体的にどのようなステップを踏んで、基本計画の中に折り込んでいくのか、ちょっと教えていただきたいなというふうに思います。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 順にご答弁いたします。
まず、ホールの大、中、小等の方針ということでございます。
大きさにつきましては、先ほどの
ヒアリング、それから、他市町村の状況分析からつくり込んでいきたいというふうに考えておるんですが、一定、施設のほうのキャパ、容積のほうにも限界がございますので、その中で組み合わせなり、多層化等の対応を図りながら、できるだけ多くの方に満足いただけるようなホールの構成というのを考えたというふうに考えております。
また、
北グラウンドの意思決定ということでございますが、今回、
北グラウンドの拡張につきましては、
補正予算案で設計のほうも9月議会のほうに計上させていただきたいというふうに考えております。こちらのほう予算で、もし議決のほうをいただけましたら、
北グラウンドにつきましては、この
グラウンドとしての整備ということで、議会の同意を得られたということで、進めさせていただけたらというふうに考えております。9月議会でお願いしたいというふうに考えています。
南グラウンドの芝生化につきましては、今回、社会実験のほうで、天然芝、人工芝、それぞれを
人工台地のほうに一部敷いて、二、三か月の間ですが、実験したいというふうに思っています。維持費であるとか、あとイベントがあったときに、すぐなくなってしまうんじゃないかというところ、それから逆に、人工芝のほうですと、雨が降ったらどうなってしまうのか、滑ってしまうのかとかも、この社会実験の中で分析させていただきまして、社会実験の後半にはなるんですが、次回の
特別委員会のときには、芝生にするのか、人工芝にするのかというのは、また、ご報告させていただきたいというふうに考えております。
あと、大屋根につきましては、基本構想のほうでも一定設けたいということで、ご説明のほうをさせていただいております。また、これまでのワークショップ等でも、非常に市民の方からは、そういう雨のときでも、一定ちょっとイベントができたり、あるいは、ホールの利用者の方からも、特に学校関係とかですと、お弁当を食べるスペースがないというようなご意見をたくさんいただいておりまして、大屋根につきましては、今のところ設けていきたいなというふうに考えております。
いずれにしましても、次回の
特別委員会の際に、この基本計画の案、素案のほうをお示しさせていただいて、その後、また、12月の議会のほうでのご議論もいただいた上で、12月の末までには基本計画として、決定のほうをさせていただけたらというふうに考えております。
○友次委員
北グラウンドの拡張については、9月議会の
補正予算ということですから、先ほど答弁があった、
利用団体との丁寧なコミュニケーションをしっかり進めていただきたいなというふうに思います。
ホールの大きさ、席数については、いきなり
特別委員会で、こう決まりましたということを説明いただくということよりも、議会との連携もしっかりとっていただきたいなと。それぞれが、市民の方からたくさんの意見をお聞きして、各議員が、それぞれの思いも持っていると思いますので、そこの意見もしっかりと吸い上げていただくように、お願いしたいなというふうに思います。
南グラウンドの人工芝については、実証実験の結果を受けてということでございました。なかなかやっぱり、根づくのが難しい、天然芝ですから、今、人工芝のレベルもすごい上がっているんですよ。だから本当に、天然の芝に負けないような人工芝が開発されていますので、また、その実証実験の結果を受けて、この芝生化ということも前に進めていただきたいなというふうに思います。
以上です。
○
塚委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○大嶺委員 それでは、元
市民会館の
解体工事の件でお伺いいたしますけれども、この間、災害が起きていますが、こういった影響、工事業者の皆さんはそれで忙しいと思うんですよね。そういった影響というのは、この工事の計画に全く問題がないのかどうかというところと、契約形態とか、値段に影響してこないのかというところについて、お答えをお願いします。
それと、工法を説明いただいたんですが、この工法で
解体工事を行うとして、中学校への影響、授業とか、教育活動への影響というのはどの程度というふうに考えておられるのかというところを、教えてください。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 地震の工事への影響ということでございますが、具体的に契約として金額が上がった、あるいは、事業者がいないというようなことは聞いてはおりません。
設計段階ではございますが、今のところ聞いてはございません。
また、工事の中学校への影響ということでございますが、騒音と振動というところが一番懸念されるところでございまして、特に中学校の入学式であるとか、テスト期間等につきましては、既に養精中学校と調整をいたしまして、そういった期間につきましては、音の出る工事をしないということで、今、解体設計のほうは調整して進めております。ただ、日常的な部分につきましては、一定、工事の音というのは、聞こえてくるかと考えておりまして、その中でも、特に工事現場に近いところに特別支援学級等もございますので、そちらも個別に中学校と調整をしながら、対応のほうは検討しておるところでございます。
○大嶺委員 この契約形態に関して、もう1つお伺いしておきますけれども、長い工事になるので、私としては、地元業者の活用を積極的に行っていただくというようなことを、直接、契約するところは、小さな業者というのは難しいと思いますけれども、そういった仕様に取り入れていただくということは可能なのかどうかというところをお聞かせください。
○秋元
企画財政部長 契約、9億円という
解体工事になりますので、その資格といいますか、実績ということはありますけれども、大きい金額の工事になりますと、JVという形を組みまして、大手ゼネコンと、もう少し地元業者ということも含めた、そういう対応契約形態というのも検討することはできますので、それにつきましては、今後、対応してまいりたいと思います。
○大嶺委員 この元
市民会館を解体した後の仕上げの件で、少しお伺いしたいんですけれども、
人工台地があった場所というのは、水路の高さに下がるということなんですが、懸念するのは、バス停ですね。バス停の前の待ち合いがすごく狭くなるんじゃないかなというふうに心配するんですけれども、このあたりについては、何か検討されていること、心配はされていないのかなというところをお伺いしたいんですけれども、お願いします。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 バス停部分ということでございますが、ちょっとこちら、
市民会館であるとか、
人工台地の南側につきましては府道になっております。ですので、府道の部分、それから、府道の歩道の部分につきましては、工事を行ったとしても、影響が出たとしたら、その後、復旧をさせますし、基本的には府道の歩道の部分までは減らさないような形で、
解体工事のほうは行う予定をしております。
ただ、
人工台地の入り口のほうにつきましては、ちょっと一部、府道の歩道部分に、
市民会館なり、
人工台地の躯体のほうがちょっと影響が及んでいるところがございます。そちらにつきましては、一旦、一部狭くなる予定をしておるんですが、狭くなっている間につきましては、警備員のほうを立たせる形で対応をしまして、その後、
解体工事にあわせまして復旧工事のほうも行う予定としております。
○大嶺委員 ここは通行量も多いですし、待つ方と自転車や通行人ということでは、歩道の幅だけでは十分ではないのではないかなと、今までの形態を考えると、市民が安心して通れる場所にはならないのではないかなというふうに考えますので、この点は今後の検討を要望しておきます。
次に、スポーツの代替についてですけれども、きょう説明いただいたお話では、もう来年度、既に
テニスコートが使えないということになると思うんですけれども、今でもこの
テニスコート、オーパスで申し込んで借りないといけない。ああいった機械関係は、若い方のほうが得意だから、年齢が高い方は、使いたい、申し込もうと思ったら、もう既に予約がいっぱいでとれないというところも、市民の皆さんから声としていただいています。
テニスコートの件でね。といった意味では、きょう出された、この
テニスコートの利用率を見ても、使えない人がたくさん出てくるというのは、もうはっきりしていると思うんですね。日本共産党としては、この間、市民サービスが減るということのないように、新しい整備は行うべきだということは言ってきていますし、そういった意味では、
テニスコートについては、きちんと施設を、私はこの
利用状況、ほかの
テニスコートの状況からしても、施設をふやすことを検討していくべきではないかなというふうに感じています。
それと、もう来年度は使えないという意味では、一定、応急処置も必要ではないかなと。この土日祝日なんかは、もう使えるところがないという方がたくさん出てくるという中では、この間、文教常任委員会なんかでも提案させていただきましたが、立命館大学のあいている土地をお借りして、大学生も茨木の
テニスコートを利用されていますから、そういった意味では、短期間でも、そういった場所を借りて、市民が利用できないという状況をなくすということも検討すべきではないかなというふうに考えますが、この
テニスコートの件について、今後、ふやすということはお考えでないのか、
テニスコート1つ減らして、1つというのは、中央公園の部分を減らして、あとの利用時間で考えるという話を先ほどされましたけれども、それで本当に、市民の満足度が上がるような整備ができるのかというところについて、答弁をお願いいたします。
○小田
市民文化部理事 今回の
グラウンドの利用の件につきましては、
テニスコートを外すのか、
グラウンドを南北合わせた面積を維持するのかという点が、一番の大きな点であると思います。
テニスコートについては、ご提案ありましたように、また改めてどこかということも、将来的には考えていくことができるかと思いますけれども、
グラウンドにつきましては、この南北を使って、スポーツだけではなく、スポーツの各種大会だけではなく、まちのにぎわい創出にも非常に重要な役割を担っている
グラウンドでございますので、今回の提案については、とりあえず
グラウンドについて、南北合わせたスペースを維持しまして、今まで培ってきました市民活動について、支障がないようにということを大前提に、最優先をしたご提案をさせていただいているという点でございます。
テニスコートにつきましては、ご提案のありましたご意見も踏まえまして、またいろいろと今後検討をしていくという、順番的にはそのような順番で考えております。
○大嶺委員 それでは次に、
ホール機能の分析、10ページ、11ページで書かれているんですけれども、ちょっとお伺いしたいのは、それぞれ
利用団体等へ
ヒアリングされているのは、個別にされているという理解でいいんですかね。
そういうことでいくと、ちょっと気になったのは、最後に書かれているワークショップでも、ホールについては議論がされていると思うんですけれども、このホールというのは、それぞれやっぱり利用する方の思いというのがあって、その中で最終的にどういった折り合いをつけたホールをつくっていくかということが大事になってくると思うんですね。そういった意味では、私はその個別に意見を聞くだけで、
ホール機能を決定するのではなくて、もっと市民的議論を、ホールについては行うべきではないかなというふうに考えるんですが、このホールでのワークショップでどのような意見が出ているのかも含めて、広く、その団体の方も、自分たちの意見と違う、いろんな
利用団体の意見も踏まえて、どういったものがいいということも意見が出せる場というんですかね。そういう、広く意見を交換できる場を持つということができるのかどうかということも含めて、ちょっと今後の計画があれば、教えていただけたらと思いますし、そういったことをする計画があるのか、教えてください。
○
向田市民会館跡地活用推進課長 ホール機能の検討についてということでございます。
ヒアリングにつきましては、先ほど委員からおっしゃっていただいたように、個別にしております。特に、
利用団体におかれましては、それぞれの
利用団体としてのご意見、ホールの音響であるとか、規模であるとかということもございますので、それぞれ個別にお話をお伺いしております。
ただ、ワークショップのほうにつきましては、一定、団体の方もいらっしゃいますし、一般の市民の方もいらっしゃるという状況、それから、子育ての施設の利用者であるとか、図書館の利用者という、いろんな方が一緒に来ていただきまして、同じテーブルで、ホールだけではなくて、ホールと、例えば、図書館であるとか、図書館と芝生というような、機能の組み合わせであったり、ちょっと広い視野の中で、新しくホールとか、芝生とか、広場とか、あるいは図書館とかに、どんな機能の連携ができるかというような、広い視点でワークショップのほうをしております。
ですので、内容としましては、
ヒアリングをすることによって、個別、具体の仕様なんかについては、本当によく利用される方のご意見を聞く、それから、ワークショップのほうでは、これまで利用してこられなかった方であるとか、別の施設を利用されていた方とかにも、じゃあホールを使う、あるいは、ホールはどんなホールがあったらいいかというのを検討していただくという、2つの側面から、今、検討のほうを進めておるところです。
ワークショップにつきましては、既に、広場のことについて語る会を2回行っておりまして、その意見について、今、まとめておるところでございます。また、ちょっとおくれて申しわけないですが、次回の
特別委員会の際には、このワークショップの意見等も全部出させていただきまして、
ヒアリング等の意見と合わせて、全体的な施設の姿というのをお示ししたいというふうに考えております。
○大嶺委員 ワークショップで、どのようにホールについて話し合われたかということはわかったんですけれども、そういった意味で言うと、やはり私は、たくさんの市民の方が、このワークショップも、言えば、選ばれた人しか参加できないというところもありますし、もっと広く、市民の方が自由に、
ホール機能について話ができる場というのは、持つ必要があるのではないかなというふうに感じています。ですので、そういった機会を、ぜひ持っていただきたいというふうに思いますが、それについては、答弁を求めておきます。
それと、新施設についてですが、総面積を縮小するのが国の方針だということを先ほど言われていましたけれども、この説明の中に出てこないところで気になっているのは、今まであった機能で、説明がされていない貸し会議室ですね。こういったものというのは、どう考えているのか、またそれを基本計画の中で示すおつもりなのかというところも、あわせて答弁をお願いいたします。
○秋元
企画財政部長 ホールの機能と規模について、別途広く意見を徴する場というものを持つかということですけれども、基本構想からたくさんの人の意見を聞きまして、コンセプトを持って計画にもいろいろ手順を踏んでやっておりますので、あえてその場を持つということは考えておりませんし、
特別委員会も踏まえまして、また、各議員の意見も踏まえまして、次回の
特別委員会に向けて進めていきたいと思っております。
あと、会議室につきましては、やはり何らかその市民活動の場として必要ととらえておりますので、いろんな多機能化といいますか、いろんなスペースを有効にできるという視点を持って、限られた空間でありますので、そこにつきましても、有効に活用できる場を、また検討してまいりたいと思っております。
○大嶺委員
ホール機能については、たくさんの団体の方がそれぞれの特性に合わせたホールが欲しいということでの要望がされていると思います。そういった意味では、1つの特性に合わせたホールというのはできないのは当たり前なので、私はぜひ、多くの市民の皆さんの声が聞ける場というのは、大切かなというふうに思っています。
それと、先日の議員研修会でもいろいろとお話を伺って、私はもっと、A案、B案について、いろいろと先生のお考えを示していただいて、大変勉強になったんですけれども、ああいったことを、なぜこれまでにもうちょっと、行政のほうでも検討して示していただけなかったのかなというところを、議員研修会のときに感じました。
という意味では、私はまだまだ、A案でもB案でも、工夫次第では、どちらでも施設が建てられるというところではあるのではないかなというふうに感じていますし、ホールの中身でも、いろんな人の意見を踏まえた機能を取り入れるホールというのは、この間、日本共産党でも近隣施設のホールを視察させていただいて、感じるところはありましたので、ぜひそういった研究、検討を重ねた部分についても、議会に示していただいて、一緒に考えていくという方向で、こういった資料に関しては、最終、決まる部分だけをお示しいただくのではなくて、さまざまな検討を行っていただいたということが、よくわかる資料にしていただけたらありがたいかなというふうに思います。
最後に、費用の面についてですけれども、今回、スポーツ施設の代替案の中で、
テニスコートもなくなってという中では、基本構想の中でなかった費用がかかってくるという認識でいいということですかね。新たに、これまでに予定していなかった費用が、これからかかってくる可能性があるという認識でよいのかどうか、お答えをお願いします。
○秋元
企画財政部長 新たな施設のホールも含めて、多様な声を反映させるべきではないかと。また、A案、B案等、今後でもまだいろいろフレキシブルなことがあるんではないかということですけれども、これにつきましては、基本計画というのをかなり長い間かけて、100人会議を経まして、その後もいろいろやってきました。
その中で、まず敷地、A案、B案というものも、論点を絞りまして示して、B案というほうが、より広がりのある、今後、やっぱり、まちの中心地ということを踏まえた上での案として、適切ではないかと示しておりますので、一定、そういうものにつきましては、手順を踏んでいると思っております。ただ、よりわかりやすくということでしたら、それについては、また工夫してまいりたいと思っております。
あと、多様なホールの利用ということにつきましても、多様な声を聞いてどうするかということですけれども、十分、今、
ヒアリングもしておりますし、その中で出てきたものは、今までの一定の使い方だけではなくて、より幅広く、多機能に使えるということを踏まえることは、十分必要かと思っておりますので、それをまた示してまいりたいと思っております。
あと、今回の
スポーツ利用の代替のコストにつきましては、基本構想の中では入っておりませんでしたので、それにつきましては、また別途かかる経費としては、算段していきたいと思っております。
○大嶺委員 そういった意味では、新たに基本構想に含まれていなかった経費が、今後もかかってくるという可能性は大きいのではないかなという懸念をしているわけですけれども、それなら、最終的にでき上がってみたら、A案のほうが費用がかからなかったんじゃないかと、大幅にね。という場合も出てくるような不安が、私は、今しているんですね。こういった案を示していただいて。そういう中では、限られた財政の中でやるわけですし、検討していったらかかる費用がふえていきましたというような形にはならない検討を、きちんと今後していただけたらなというふうに、これは意見して終わりたいと思います。
○
塚委員長 他に発言なさる方はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
塚委員長 以上で、「
解体工事について」、「
スポーツ代替について」、「
ホール機能の分析について」、「新施設における
防災機能について」、「『育てる広場』実現に向けた取り組みについて」の協議を終わります。
以上をもって、本日の
特別委員会を散会いたします。
(午後4時29分 散会)
以上、会議の顛末を記載し、茨木市議会委員会条例第27条の規定により、ここに署名する。
平成30年8月21日
市民会館跡地等整備対策特別委員会
委員長 塚 理...