茨木市議会 2018-07-11
平成30年北部地域整備対策特別委員会( 7月11日)
次に、
②対話型ヒアリングの状況ですが、
アウトドア系や飲食、物販、
アトラクション系の
複数事業者が安威川
ダム周辺整備事業に関心を示し、本市と継続的な対話を希望されている状況です。
その下の
対話型ヒアリングによって得られた
民間事業者の思いは、まず、
ダム周辺は都市部からのアクセスがよく、自然も豊かで、事業地として魅力的である。地域との連携による
事業内容の提案も検討可能とのことでした。ただし、湖面橋と
民間事業が連携した活用提案はされていない状況です。
加えて、
地域振興を目的とするのであれば、湖面橋よりも地域の活動拠点ともなる道の駅のような施設を整備したほうがよいのではないかとのご意見をいただいております。
また、市が
拠点施設を整備し、民間による運営を期待するとのご意見もありました。
以上のような
対話型ヒアリングの状況を踏まえまして、
事業実施例として、資料4下段に取りまとめております。
これは、あくまでも現段階での提案を整理したものでございますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
まず、左上のダム湖面でありますが、広大な湖面を利用した
アクティビティとして、
パドルサーフィンやカヌーのような
事業展開が期待されます。
次に、右上の
アクティビティとございますが、これはジップラインと呼ばれるものやバンジージャンプといった
アトラクションの展開が期待されます。
次に、左下に、既存の森林や山地地形を極力そのまま活用した
渓谷自然探勝ゾーン、渓流ふれあい
体験ゾーンとして、環境教育や体験学習、大人も子どもも楽しめるアスレチックのほか、釣りを楽しんでいただくことができると考えております。
次に、
湖岸レクリエーションゾーンとして、
キャンプ場や
グランピング等の施設や、
バーベキュー施設が展開できると考えております。
最後に、右下の
地域振興拠点ゾーンでありますが、ここは地域のにぎわいを生み出す拠点を形成することを検討することが考えられ、例えば、
農産物直売所であるとか、レストランなどの店舗類に加え、
地域振興や
環境保護活動に関する市民活動の拠点となるスペースを持つ
拠点施設や広場、駐車場などを整備することを想定しています。
以上が、現状における
民間事業者との
対話型ヒアリングに基づいた
ダム湖周辺における
事業実施例でございます。
最後に、今後の予定について、再度、資料3にお戻りください。
現在、安威川
ダム周辺整備基本構想案について、議会の皆様と
地元関係者に説明させていただいている状況です。
今後、詳細な
ヒアリングを継続した上で、ことし秋ごろを目途に、安威川
ダム周辺整備基本構想を策定し、来年3月には、
事業者公募のための要項の作成を予定しております。その上で、来年度からは事業者の公募を開始したいと考えております。
安威川
ダム建設事業に関する
取組状況についてのご説明は以上でございます。
○
朝田委員長 次に、「
北部地域の
まちづくりに関する
取組状況について」、説明を求めます。
○
岡田北部整備推進課長 続きまして、
北部地域の
まちづくりに関する
取組状況について、ご説明いたします。
資料5をお願いいたします。
北部地域の
取り組みの背景と目的でございますが、地域の衰退の要因として、
人口減少、農業の
担い手不足、若年層の流出、移動手段といった4点の課題を整理しております。
その課題と向き合った上で、何とかしたいという思いを地域と共有し、
地域活性化と課題解決に取り組むことで、
北部地域を元気にするとともに、いばきたの魅力向上を目指し、市民の憩いの場、訪れたい場としていくことを目的としています。
続いて、目指すべき方向性ですが、先ほどの目的達成のためには、地域の方々の自発的、持続的な
取り組みが不可欠です。具体的には、自然や
文化的資源などの
地域資源を発掘、活用して魅力を向上させること、農業などの産業を維持させること、
人口減少により弱体化しつつある
地域コミュニティを維持、活性化させることとしています。
また、地域の方々による
取り組みのみでは十分ではなく、地域外と連携した
取り組みの推進が不可欠です。魅力発信、
暮らし体験、新たな
担い手確保など、都市住民の
地域づくりの参加、協力も推進してまいります。
このように、地域内の
取り組みと地域外からの参加、協力による
まちづくりを推進することを大きなテーマとして位置づけ、「山とまちをつなぐ」を掲げて、現在、
取り組みを進めているものでございます。
平成29年度の主な
取り組みといたしましては、いばきたフォトサイクリングの開催、
中心市街地の空き店舗を活用した
北部地域の
自治会等によるいばきたマルシェの開催、
北部地域の
魅力紹介冊子「いばきた」の改訂発行、また、新
名神高速道路開通のインパクトを活用するイベントの1つといたしまして、いばきた
ハイウェイウオークを開催しました。
引き続き、地域の皆さん、
NEXCO西日本などと連携し、PA等の活用を推進してまいりたいと考えております。
平成29年度の
取り組みを総括いたしますと、それぞれの
取り組みを進める中で、手応えを感じ、前向きになっている地域や団体も見られます。そのような地区がモデルとなり、波及効果が生まれることなども期待して、これまでの
取り組みを一層推進、拡充してまいりたいと考えております。
右上に移りまして、
まちづくりの視点と目的達成のための平成30年度の
取り組みについて、ご説明いたします。
左側の円は、
北部地域の内側からの活性化に焦点を当て、必要に応じて専門家の力も活用しながら
取り組み内容を示しております。
右側の円は、
市街地周辺都市にも焦点を当て、地域外から
北部地域との関係を築き、
まちづくりへの参加、連携の発展に取り組んでいく内容を表現しております。
そして、それぞれの各
取り組みを推進していくことで、山とまちをつなぐテーマを実現できるものと考えております。
各
取り組みにつきまして、大きく4つの視点から推進することとしています。
まず、1つ目の視点として、
コミュニティ活性化です。山三地区、旧の見山村、清溪村、石河村でございますが、この自治会の方々との意見交換を継続しながら、大学等と連携した
地域資源の活用や、いばきたマルシェなどの
取り組みを推進してまいります。
2つ目の視点として、
地域資源活性化です。北部に存在している資源を再発見し、その価値を高めていくもので、今年度から3カ年かけて、いばきたデザイン
プロジェクトを実施してまいります。大学やデザイナーなどの専門家と地域住民の皆様とで、デザインの力も活用しながら、地域の皆さんの行動計画や魅力発信ツールなどを作成し、地域内外に発信することにより、地域の資源や魅力を見つめ直し、住民の皆様の主体的な
取り組みを促進していこうとするものです。
引き続きまして、既存建築物の用途変更についてでございます。
次の資料6をごらんください。
北部地域が市街化調整区域のため、
都市計画法の規定に基づき開発が制限されており、既存建築物の用途変更についても許可が必要となっております。
一方で、既存建築物を活用した古民家カフェといった飲食店などが、
北部地域においては増加傾向にあるような現状が見られます。
このようなことも踏まえ、
北部地域の貴重な資源である空き家などの既存建築物を地域産業の振興、既存集落のコミュニティ維持などにつなげていくため、本市開発許可制度の運用を弾力化するものでございます。
市北部16の地域を対象とし、変更可能な用途といたしましては、レストラン、カフェ等の飲食店のほか、物販店や宿泊施設、体験交流施設、観光案内所、また、住宅系の用途といたしまして、既存集落の維持のために必要な賃貸住宅などを想定しております。
なお、産業廃棄物や資機材の置き場など、露天の
土地利用を行うための管理施設は除くものとしております。
許可までの流れにつきましては、開発者による地域住民への周知、意見聴取などの手続きを行った後、開発審査会の議を得て許可することとしております。
この既存建築物の取り扱いについては、先日、7月5日の茨木市開発審査会において承認をいただきましたので、7月6日より施行しているところでございます。
資料5にお戻りください。
右側の左下部、
地域資源活性化の視点に戻ります。
先ほどご説明いたしました安威川ダムの
周辺整備や新
名神高速道路のパーキングエリアなど、新たに生まれる資源についても
地域づくりの起爆剤とし、連携し、活用を進めてまいります。そのほかに、地域が主体となった大学との連携による特産品開発などにも取り組んでまいります。
右上の魅力発信の視点ですが、北部の魅力をまちの人に知ってもらうことで、交流人口、活動人口が増加するよう取り組んでまいります。具体的には、昨年度に引き続き、自転車を活用して
北部地域の魅力を体感してもらう、いばきたフォトサイクリングを実施してまいります。
いばきたマルシェでは、参加していただいている集落のことをまちの人に知ってもらうなど、地域の魅力を発信してまいります。
また、改訂版
魅力紹介冊子「いばきた」の活用や、安威川ダムカレーの提供店店舗拡充などにも取り組んでまいります。
最後に、
暮らし体験の視点でございます。
まちの人が地域の暮らしを体験することで、新規就農や定住への可能性を広げていくこと、また、それに伴い、雇用の創出などにもつなげることも目的としています。
まず、
北部地域の
まちづくりに農業振興は不可欠です。農業体験、新規就農への支援等や農商連携のきっかけづくりなど、農業
魅力アッププロジェクトとして進めてまいりたいと考えております。
また、先ほどご説明いたしました、いばきたデザイン
プロジェクトなどにおきまして、地域の皆さんとの交流プログラムを充実させてまいりたいと考えております。
図の中心でございます。2つの円が重なったところですが、以上の
取り組みを総合的に実施していくことにより、まずは地域住民の主体的活動として、地域の活力アップ、次に、都市住民の
地域づくりへの参加協力、この両面からの
取り組みにより、
北部地域の将来の
まちづくりに資することができるものと考えております。
時系列としまして、交流人口、地域の活力への充実を皮切りに、活動人口の増加、最終的には定住人口の増加へという流れを目指しております。
引き続き、地域の皆様、市民の皆様、大学等との連携を密にしながら、
取り組みが相乗効果を発揮し、将来につながっていくよう進めてまいります。
北部地域の
まちづくりに関する
取組状況についての説明は、以上でございます。
○
朝田委員長 次に、「新
名神高速道路建設事業について」、報告を求めます。
○
岡田北部整備推進課長 それでは、新
名神高速道路建設事業に関しまして、資料7に基づきまして、開通後の状況をご報告させていただきます。
1の事業経過に記載のとおり、高槻-神戸間、延長43.1キロメートルでございますが、この区間については、ことしの3月18日に全線開通いたしました。
なお、本市を含む高槻-川西間につきましては、全線開通に先立ち、昨年12月10日に部分開通をしております。
全線開通後も、
NEXCO西日本において、原萩谷トンネルのり面対策工事などが進められておりますが、本市域内の工事は、本年秋ごろには完了予定であると聞いております。
2の開通後の交通状況ですが、開通後1カ月、3月19日から4月18日でございます。その間の交通量を
NEXCO西日本が公表しており、下の図に新
名神高速道路の高槻-神戸間の各インターチェンジ間の交通量と、
名神高速道路及び中国自動車道の交通量を記載しております。
図の下の表は、新
名神高速道路開通後と開通前の高槻-神戸間の日平均交通量になりますが、開通後の新
名神高速道路の日平均交通量は3万4,800台、
名神高速道路及び中国自動車道の日平均交通量は7万7,100台で、合計11万1,800台となり、高槻-神戸間において、約3割が新
名神高速道路を利用されております。
開通前の同時期の
名神高速道路及び中国自動車道の日平均交通量は10万台となりますので、新
名神高速道路開通後に高槻-神戸間の交通量は約12%増加しております。
なお、大型車の交通量ですが、新
名神高速道路は1万4,800台で約4割、名神・中国道は2万2,400台で約3割となっております。
また、新
名神高速道路開通後の1カ月の渋滞状況ですが、高槻-神戸間の
名神高速道路及び中国自動車道の渋滞回数は、開通前の64回から開通後は9回と約9割減少し、最大渋滞長は開通前の19.9キロメートルから開通後は11.8キロメートルと、約4割減少いたしております。
新
名神高速道路建設事業についてのご報告は以上でございます。
○
朝田委員長 説明報告は終わりました。
「
彩都建設事業に関する
取組状況について」から、「新
名神高速道路建設事業について」までの以上4件について、発言なさる方はございませんか。
○篠原委員 では、幾つか質疑させていただきます。
まず、彩都
東部地区についての開発についてなんですけれども、彩都
東部地区についてC区域の開発が先行して行われるということで、これは非常に東西を結ぶ基幹道路である
茨木箕面丘陵線を完成させるためにも重要な区域であるというふうに私自身も感じています。
しかし、彩都
東部地区全体の開発について、一応、順次、経済状況等を見ながらやっていくということではあるんですけれども、その必要性の有無についてどうなのかなという、もっと慎重であるべきではないかというふうな考えです。
彩都事業の上位計画である第5次
総合計画では、社会情勢や
周辺環境の変化に対応した
まちづくりというふうにあります。また、マスタープランにおいては、無秩序な開発を抑制しとあり、また、企業誘致についても、現在、新名神を活用した物流の集積が進められているんですけれども、今後、茨木の
まちづくりを考えたときに、将来につながるような研究施設であるとか、また、生産施設に重きを置いた企業誘致が図られるべきではないかというふうに思っているんですけれども、茨木市の考えは、今後、そういった
総合計画、マスタープランといった、そういった考えは、今後、どのように彩都
東部地区の開発に向けて反映されていくのか、また、実際に開発抑制というのが、今後、経済状況が非常に悪化したであるとか、いろいろな状況の中で、抑制というのはあるのかどうか、その辺、ちょっとお答えをいただきたいと思います。
○中野市理事 現時点では、彩都
東部地区につきましては、大阪府の成長戦略にもありますとおり、一定の経済的な需要が見込める、それから、大阪府の企業が他地区へどんどん逃げていくというような状況の中で、彩都
東部地区の
産業用地というのは、非常に重要な役割を果たしているということでございますので、今のところの方向性といたしましては、彩都
東部地区の開発の方向性というのは、現状のまま進めてまいりたいなというふうに考えておるところでございます。
○
岡田北部整備推進課長 全体の
土地利用についてもご質問があったかというふうに思います。
委員おっしゃるように、企業誘致が図られるべきというようなご意見もございますけれども、市といたしましても、上位計画ですとか、大阪府の関連計画に基づきまして、地権者の意向も確認しながら、先ほどご案内したような企業、産業、物流なども含んだ企業を中心とした
土地利用に転換してまいりたいなというふうに考えております。
○篠原委員 企業誘致等、事業者が主体的に行っていくものなので、市がどこまで関与できるかというのは、ちょっと未知数というか、なかなか難しいところではあるのかなというふうに思いますが、できるだけ、本当に将来性のある企業に私自身は来ていただきたいと。今、本当に物流ばっかりで、そういう大型の物流の車が横行している状況なんですけれども、それがどんどんふえていくということは、北部のまち全体を考えたときにどうなのかと。もっと地域が本当に活性化できるような、生産性のあるような企業に、ぜひともアンテナを張って、市もちょっと推進を図っていただきたいと思います。
また将来的な東部全体を100%開発するかどうかというのも、今後、いろいろな状況を見ながらも、また多分、推進協議会の中ではいろいろ考えて検討されていくかなと思いますけれども、そういった考えがあるということをお知りおきいただきたいと思います。
それから、C区域の開発についてですけれども、事業化パートナーである清水建設が地権者の説明会の折に示した資料があるんですけれども、それを見ると、2024年には、まち開きを目指すみたいなことが書いているのですけれども、今後のタイム
スケジュールなどあるのであれば、お示しをいただきたいと思います。
また、このC区域の開発に当たって、市の負担というのは、どういうふうな負担が発生するのか、およその負担額等もあれば、お示しをいただきたいと思います。
○中野市理事 6月にC区域の
事業化検討パートナーからご提示ございました
スケジュールでございますけども、今年度中をめどに、準備組合の設立、それから、来年度に本組合の設立、そこから四、五年かけてまち開きへ持っていくという
スケジュールで、先ほど委員お示しのとおり、2024年を目指して事業を進めていくというふうに聞いてございます。
それから、補助金につきましてですけども、当然インフラに係るものでありますとか、
都市計画道路に係るものが補助対象という形にはなってございますけども、現在、
事業化検討パートナーさんのほうで試算いただいている、また、地権者協議会のときに事前で検討している中では、補助金に関しては一切含めない形で検討されてございます。なので、今、幾ら補助金を入れるべきかとか、そういうことについては、まだちょっと議論がなされていないところでございまして、ただ、先日の説明会の折にも、減歩率が高いので何とかできないかというようなご意見も頂戴しておりますので、今後、それら含めまして、市のほうでも検討してまいりたいなというふうに考えてございます。
○篠原委員 非常にC区域は重要な区域でありますので、地元の地権者の減歩率の問題等、なるべく沿うような形で、早期にそういった組合が設立して進められるようにお願いをしたいと思います。
それから、C区域は、計画案においては、見ていると、東や山麓線周辺とは違って、箕面丘陵線沿いににぎわいを創出するような商業施設ゾーンというのが設けられる計画ですけれども、商業施設は北部のまちの魅力や、また、利便性の向上につながると非常に期待をされています。ですが、近くにエキスポシティなどもあって、そことのすみ分けであるとか考えた場合に、アウトレットとか、そういう施設が想定されるのかなというふうには考えるんですけれども、市外とか他府県のアクセスは、新名神がすぐ近く、10分ほどで行けるという距離にありますので、非常に有効なんですけれども、市内から見ると、忍頂寺福井線とか余野茨木線の交通量の増加もさらに見込まれます。また、東地区もできますので、そういったところで、より一層、交通量の増加というのが見込まれるんですけれども、この府道については、歩道がまだ全然、あるのはあるんですけど、福井線もあるんですけれども、非常に狭い歩道で整備されていない状況です。
せんだっての豪雨のときも、一部土砂が道路に落ちてきたといったこともありましたので、できればそういう市内からの流入、市内から北部へのアクセス、今、府道が主な道路になっているんですけども、そういったところの充実も、一緒に大阪府のほうにしっかり申し出をして、進めていただきたいと考えるんですけれども、いかがでしょうか。
○中野市理事 現在、彩都
東部地区の
まちづくりの計画を随時進めておるところでございますけども、
都市計画道路につきましては、忍頂寺福井線の途中から、今現在は七曲がりのほう、山手台のところの横をずっとはっていくような道になっておるんですけども、そこの道への流入を防止するために、忍頂寺福井線の途中から丘陵線まで、直通1本を通すような形の上郡佐保線という
都市計画道路を1本新たに通す予定でございます。それに含めまして、周辺の歩道整備等も実施してまいることと考えてございますので、そういうことで、市内からの流入アクセス等についての改善をしてまいりたいというふうに考えておりますのと、基本的には、茨木亀岡線のほうから丘陵線のほうを通って入ってくるというのが全て4車線道路で入ってくることができますので、そちらがメーンになるのではないかなというふうには考えておるところでございます。
○篠原委員 そうはいっても、既存の道路をやはり使っている現状ありますので、ぜひとも、その辺は府へしっかりと申し出をしていただきたいと思います。
それと、ちょっと期待なんですけれども、モノレールについては、大阪府のほうで一旦中止というふうに決定をいたしました。それは、それだけの利用量があるかどうかも確かめた上での判断であったとは思うんですけれども、万が一、大型の商業施設等が誘致をされていくようなことがあれば、例えば、車の交通量を減らすという意味においても、そういう鉄軌道というのは非常に有効であると思います、渋滞緩和という観点からも。また、東部さらに広がっていく意味においても、アクセスとなるのではないかというふうに思っているんですけれども、これ、可能性は全くゼロでしょうか、いかがでしょうか。
○大塚副市長 モノレールについては、先ほど委員からありましたように、これは大阪府が事業主体になりますけども、府としては、つくらないという最終の意思決定がされたものというふうにしております。
ただ、どのような施設が立地するかによって、交通の量なんかも変わってくると思いますけど、
周辺地域住民の方の利便性も含めて、バス等が中心になると思いますが、必要な交通機関の導入については、これも府の戦略会議できちんと位置づけをされておりますので、それを具体的に、いわゆる専用的なものにするのかということも含めて議論をしていきたいなというふうに考えているところでございます。
あと、東部全体のお話がございました。委員ご指摘のように、物流ばっかりということでご懸念もあるかなというふうに思います。
物流施設といいますのは、ある意味、生活に非常に密接に関係する施設でございますので、工場とかよりは、実は持続可能性が高いというところもある、そういうすぐれた面もありますけども、やはり多様な魅力性なり、働き方の関係とかもありますし、また、市としての将来の発展にどのようにつなげていくか、また、何かあったときに、いろんな機能があるほうが実はやはり強いというようなところもあります。
府の成長戦略でも先端技術系、あるいはイノベーションを生み出すようなことを、やはり彩都
東部地区も含めて、大阪府のこれからの産業政策として考えていくというのが、大きな方向で掲げられておりますので、そういう視点は必ず持ち続けて、大阪府なり彩都協と連携をしながら
まちづくりを進めていきたいなというふうに考えております。
○篠原委員 物流だと、なかなか周辺に人が定住するという、本当にヤマト運輸のあそこの見学もさせていただきましたけれども、人が要らないような、パート労働者はたくさんいらっしゃるんですけれども、正社員でというような感じの働き方ではないようなところが多くあり、できれば周辺に定住人口をもたらすような企業を誘致してくれたらありがたいなというふうに、私自身、個人的には思っております。
それから、ちょっとこれはここで聞いていいのかどうかもわからないのですが、山麓線周辺地区に来る資生堂についてなんですけれども、誘致に当たって2万ボルトの電力供給が必要ということで、その電線を東福井三丁目の集落の上を通って引くということで、地元への説明があり、それについて地元は反対の声が上がっていると聞いております。関電と地元
自治会等で協議されているんですけれども、地元自治会は余野茨木線の府道への地中化を望んでいるというふうに聞いているんですけれども、その後、関電においてどのような結論に至ったのか、もしその結論が出ているのであれば、お聞かせを願いたいと思います。
○
岡田北部整備推進課長 関西電力の地下埋設についてでございます。
関西電力からは、まだ現時点でどういう方向でいくのかというのは、最終決定をしたという報告は受けておりません。
今後、地域の皆様と協議を進めながら、地下埋設でいくのかどうするのかということを決めていくというふうに聞いておりますので、よろしくお願いいたします。
○篠原委員 それはちょっと市のほうにもまた注視していただきたいと思います。
それから、安威川ダムについてなんですけれども、先ほどダム、今回の集中豪雨、また、地震等でダム及び周辺には影響がなかったということで安心をしております。
ただ、昨日も雨が上がった後にも、ああやって上流から流れて来た木によって堤防が決壊して、市街地に水があふれ出るというような、そういった被害もありますけれども、安威川ダムの貯水量、100年に一度の大雨に耐え得るというふうにお聞きしてるんですけれども、近年の豪雨災害の状況を見ると、非常に想定を超えるような大雨が降っている現状です。改めて、安威川ダムで賄える雨の量というのは、具体的にどれぐらいの雨が降っても大丈夫なのか、そしてまた、今回、下流域でも土砂災害警戒情報とかいろいろ出ておりますけれども、下流域にもどういうふうな影響を及ぼすのかというか、安威川ダムができることによって、下流域がどれだけ安全な状態になるのかというところがもし示せるようなものがあれば、示していただくと、今後もまた安威川ダムについて、私たちの理解というものをもっと深めることができるのではないかというふうに思っているんですけども、いかがでしょうか。
○
岡本北部整備推進課参事 今回の豪雨に関連して、安威川ダムの能力ですとか、そういった観点についてのご質問なんですけれども、まず、先ほど委員が申されましたように、安威川ダムの計画としましては、100年に1回の雨、具体的にはピークの時間雨量が80ミリ程度の雨に対してでも安全になるように計画をされているという状況でございます。
ちなみに、この計画雨量、日雨量でいきますと247ミリということになってございます。
今回の豪雨に関しまして、山間部の例えば車作では、総雨量463ミリ、ピーク時間雨量にすると33ミリとか、大門寺地区で総雨量405ミリで、ピークでやはり33ミリ、見山地区で総雨量508ミリ、最大時間雨量で31ミリということで、これ、ほぼ2日以上にわたって降ってますので、1日当たりに直しますと、その半分とかいうぐらいで、200とか二百数十ぐらいの日雨量になるかなと。
また、ピーク雨量に関しましては33とかいうことになりますので、計画の80ミリに比べると、大分、小さい雨にはなるかなと思います。
この辺、具体的に今回の雨がどれぐらいの規模であったかというところは、まだちょっと大阪府のほうで分析をされておりますので、その結果を待ちたいと思うんですけれども、もし計画雨量が来た場合に、どれぐらい差があるかというところは、今回、特に夜間に安威川の水位に伴う避難準備が出たと思うんですけれども、それで堤防から50センチぐらいの高さまでは最高水位が達しているということでございますので、これがある程度低減されたということになろうかなと思います。
今回の雨に対して、具体的にどれぐらいダムがきいたかとかいうところは、ちょっとまた大阪府の検証を待ちたいなと思っております。
○篠原委員 そういった検証が明らかになりましたら、ホームページ等で示していただいたら、皆さんにもいろいろ安威川ダムの重要性というものも、また認知していただけるのかなと思います。
それから、安威川ダムについてなんですけれども、安威川ダムの理解やファンづくりのために、今、実施している安威川ダムフェスティバルについてなんですけど、昨年は観光協会等を中心に実施を試みたけれども、観光協会においては、マンパワーとか人的な支援の問題で対応ができなかったというふうに聞いております。結局、大阪府で引き続き行うことになったんですけれども、大阪府においては、ダム完成までには、できれば2年後ぐらいまでにその事業を市に移管したいというふうに考えているようなんですけれども、市としてはどのように考えているのか、引き続き、それを実施していこうというお考えなのかどうか、お聞かせください。
○
岡田北部整備推進課長 安威川フェスティバルに関してでございます。
大阪府のほうからは、この2年をめどに市のほうに移管したいというお話は具体的には聞いておりません。ただ、現状、地域の皆さんのご参加もいただきながら、いろんな方にかかわっていただいて、毎年、楽しみにされている方もふえてきておりますので、大阪府が事業主体ではなくなった後も継続していきたいなという考えはもちろんございます。ファンづくり会の事務局、茨木市も一緒にやらせていただいておりますので、続けていきたいなと思っておりますけれども、どういう形で続けていくのがいいのかということも検討しなければいけませんし、
周辺整備の中で出てきていただく企業さんと何か連携してやっていけないのかとか、そういうことも今
ヒアリングの中でも少し話をさせていただいておりますけれども、委員おっしゃるように継続してやっていくことが一番大事かなというふうに思っていますので、皆さんと連携しながら、いい形を検討していきたいなというふうに思っております。
○篠原委員 イベントには結構、大阪府も1,000万円程度お金を使ってるということですけれども、そんなに予算を使う必要があるかどうかというとこも含めて、これから安威川
ダム周辺の整備をされていく
民間事業者と継続した
取り組みをしていくことによっていろんな発信ができていくと思いますので、その発信の場所としてしっかり活用していただければと思っています。
それからあと2点ほど。大岩の圃場事業なんですけれども、1月の委員会でも聞かせていただきました。大塚副市長のほうから地域全体で考えることが大原則だけれども、ほかの力もかりて
地域活性化につなげることも視野に入れていかなければならないといったご答弁をいただき、これから産業環境部、それから都市整備部で協議していきたいとのことだったんですけれども、その後どのように協議をされてきたのでしょうか、お聞かせください。
○大塚副市長 大岩の圃場整備について、今の状況を申し上げますと、まずは地権者、いわゆる農地を換地をされて取得される方々がどのようにお考えになるかというところを把握しなければならないということで、産業環境部のほうで、その辺の
取り組みを進めているところでございます。
ただ、いろんなメニューといいますか、いわゆる私どものほうでは将来の可能性をある程度、幾つかメニューとして持っておかなければいけないだろうと考えておりまして、まずは地元主体でみずからが営農を継続するというオプション、またそれが難しいということであれば、先ほど委員からもありましたし、この委員会でもお応えをしたと思いますけど、やはり都市住民なり、そのような新たな担い手となるような団体なり、そういう方との連携の可能性などについて、担当レベルではありますが情報交換なり、
取り組みを進めさせていただいてるところでございます。
その中で、また大阪府下でいろんな
取り組みをされておりますので、その辺の情報なんかも共有しているところでございます。
○篠原委員 非常に大きな20ヘクタール余りの圃場整備なんですけれども、正直言って、高齢化が進んでおり、そのまま営農を続けられる農家がどれくらいあるのか、いつまでそれを調査しているのかと、私自身思っています。
やっぱり早いところその辺の把握をして、今後どういうふうに活用するのか、そのまま営農しなければ、結局、草ぼうぼうのもったいない土地になってしまうので、安威川
ダム周辺の一帯
地域振興の施設と連携を図ったりとか、いろいろ6次産業、何かできないかとか、何かさまざまやっぱり民間の活力を活用した
取り組みというのが必要じゃないかというか、地域を本当に活性化していくためにも新たな活力の導入というのが必要じゃないかと思ってるんです。
このまま、農とみどり推進課だけに任せておいていいのかと、北部の魅力発信であるとか、新たな地域の活性化、
まちづくりという観点からも、しっかり都市整備も一緒になって考えていかれるべきかと思いますので、3年後ですけれども、本当にあっという間に時間はたってしまいますので、ぜひとも、強力に推進を図っていただきたいと思います。
それからもう1点、最後のいばきたのところで、これからの
まちづくりで空き家とかを活用できる開発許可の運用基準を緩和したということなんですけれども、具体的にどこがどういうふうに、その空き家を居住政策課所管になるのかとは思うんですけれども、市外というかその周辺の人たちに、こういう空き家があるので、こういうことができますよというような、そういうことを進めていくのは、どういう手法で進めていかれるのか、他府県とかでは空き家バンク制度とかがあって、ちゃんとこういう空き家があって、こういうふうな使い方ができますとか、そういうイメージを膨らませるようなホームページもあるんですけれども、その辺の具体策について、どう考えておられるのかだけ、最後にお尋ねしたいと思います。
○
岸田都市整備部長 空き家の活用につきましては、現在、居住政策課のほうで今年度から、委員おっしゃったように空き家バンクを設置して、不動産業者であったり宅建業者、そしてまた、活用したいという方々をマッチングをやっていこうと考えてますので、そういったことの活用も1つの手法として取り組んでまいりたいと考えております。
○篠原委員 先行的に何かそういう事例になるようなものをどなたかが引っ張ってきて、やっぱり主導してこういうモデル地域、モデル地区があるというようなところを示していかないと、なかなか、こういうのができますよといっても進んでいかないと思います。
また、その地域の人も新たな人たちを受け入れる土壌を自然につくっていかないと、今小学校もどんどん児童数が減って、いつ廃校、それこそ本当に入学生がいなくなったら、いずれ廃校というような形にもなってまいります。そんなことを考えると、本当によその人たちをどうやってその地域へ呼び込んで、そして定住してもらうのかというのは、ある意味、何かモデル的なものをしっかりと市でも誘導していっていただきたいと要望して終わります。
○大塚副市長 地域の主要産業であります農業をこれからどう発展させていくか、また地域のコミュニティをどうしていくかというのは非常に重要な課題ということで、この
北部地域の
まちづくり全般を見ております。
大岩の圃場整備もそういう視点で取り組んでいるところでございますし、今委員おっしゃいました、空き家なり、その辺の地域の資源については、単に情報を提供するということではなくて、やはり、そこの
北部地域の魅力をじかに感じて、その魅力をみずから発展させていこう、紹介をしていこうという方に来ていただくのが、やはり大事かというように思っておりまして、そういう視点も踏まえて今年度から実施するデザイン
プロジェクトの中でも、そういう視点を持って取り組んでいきたいと考えているところでございます。
○
朝田委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○稲葉委員 私からも何点か質問させていただきたいと思います。
先般の大雨のときに、北部にも土砂災害警戒情報が出されて、一部は避難勧告が出たということでございまして、この洪水・内水ハザードマップ等で土砂災害のところとかをずっと見ていくと、やっぱり上のほうからは結構46号線に出ても福井のほうに出ても、それから府道1号の大岩のほうに出ても、どこかで土砂崩れの危険があって大分危ないとすごく思ったところでございます。
なので、今後のC地区でしたか、ここら辺の開発、B、A、B、Eと進んでいくのでしょうけれども、そのときにしっかりと災害の際の脱出の経路といいますか、道路の案も示していただいたと思いますが、そのことをしっかりと考えた道路設計をしていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。
○中野市理事 委員おっしゃられるとおり、防災の観点から2方向ないし3方向に移動できる手段というのが非常に大事かと思っておりますので、今回整備する中でも幹線道路のネットワークをきっちり整えて、そういう観点での整備をさせていただきたいと思っております。
○稲葉委員 七曲がりのところとか、佐保のところ、忍頂寺小学校のところ、今回結構通行どめが多かったので、ちょっとあそこを封鎖されると、やっぱり逃げ道がすごく少なくなってしまうので、そういうところも考えた開発をお願いしたいと思っております。
またそれに関連しましてですけれども、今開発されている地区で、大分、企業等からの引き合いが多いと伺っております。篠原委員もおっしゃいましたけれども、新しい道をつくるにしても、住宅街の中を今後やっぱりそういう通る車が大変ふえてくると思います。
地域によっては、そのメーンの道路が結構でこぼこになってまして、これはひょっとしたら道路交通課に言わないといかんのかもしれませんが、ちょっと
北部地域であるということで、ここで言わせていただきたいのですけど、結構大きな2トントラックとかが通ると、家がかなり揺れるということなんです。なので、今、ガス管の工事とかいろいろやっていただいて、余計に道路がでこぼこになっているところが多々ありまして、せめて住宅の近く等も通る道路に関しては、極力、でこぼこの補修というのをしていただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。
○
岡田北部整備推進課長 ご指摘の箇所ですけれども、具体的には済みません、私は把握しておりませんので、後ほど確認いたしまして担当課とともに対応させていただきたいと思います。
○稲葉委員 そうですね、場所を申し上げておりませんでした。後ほど情報共有させていただきたいと思います。
最後もう1つなんですけれども、きょうもダムの視察があると思いますけれども、このダムはロックフィル形式ということなんですが、ちょっと町なかに近いところでこの形式のダムというのがあんまり多くないという話も聞くんですけれども、今回の、なかったと思われるような地震が生じて、なおかつまた大雨も一気に来たということなんですけれども、この今までの形式で、ロックフィル形式のダムを引き続きつくっていくということに関しての安全性というところには、どういうふうに考えておられますでしょうか。
○
岡本北部整備推進課参事 ダムについての安全性という観点でのご質問かと思うんですけれども、安威川ダムの耐震性能と基準に関しましては、国の耐震設計基準に基づきます、ダム地点において現在から将来にわたって通常考えられる最大級の強さを持つレベル2地震動というものがあるんですけれども、これでの照査に加えまして、その地震動をはるかに上回る地震動についても与えたときの影響評価というのを行っておりまして、その結果ダムの堤体破壊につながるような大きな損傷を発生しないということが検証されております。
この検証に関しましては、平成23年9月13日に、大阪府において開催されております平成23年度第4回大阪府河川整備委員会において、学識経験者によります審議がなされておりまして、その審議経過は全て府のホームページにも掲載されてございます。
○稲葉委員 ぜひ、ちょっとそこのホームページ、私はまだ確認しておりませんでしたので、しっかりと見せていただきたいと思います。
以上でございます。
○
朝田委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○河本委員 余り時間がないようですので、端的に聞かせていただこうと思います。
まず、安威川
ダム建設事業の関係でございますけれども、来年度に
事業者公募開始ということでございますが、この事業規模をどの程度に考えておられるのかということをちょっとお聞きしたいと思います。
○
岡田北部整備推進課長 現在のところ、面積についてはっきりと確定しておりません。
事業者と意見交換する中では、活用できる範囲として湖面を30万平方メートル、湖面以外の事業区域、最大をとりまして70万平方メートル、この2つについてはダムの河川区域内の面積でございます。あわせまして、事業区域外で平地として活用できる部分が最大で6万平方メートルほど活用できるのではないかということで、その中で展開可能な事業について、今
ヒアリングを行っているところでございます。
○河本委員 予算規模としては、大体どの程度ぐらいを考えておられるのか、お聞きしたいと思います。
○
岡田北部整備推進課長 水源地域整備計画に基づいて実施する事業でございます。
茨木市実施分の全体事業費が
水源地域整備計画に位置づけられたものとして49.7億円ございます。平成29年度末時点での執行額が31.2億円ですので、残り18.5億円程度、今残っているところでございます。
先ほどご説明いたしました大岩9号線とか権内せせらぎ公園、車作1号線、こういった事業も実施いたしまして、その残った額で今回のスポーツ
レクリエーションゾーン、これを実施していくこととしております。
○河本委員 そうしますと、公募されるところの予算規模は、大体どのくらいで考えておられるのか、この辺をお聞かせいただけませんでしょうか。
○大塚副市長 今課長が申し上げましたのは、市でインフラ等の整備に充てる費用として、それぐらいが可能であるということです。
民間のほうの投資額については、まだ全く出てきておりませんので、もちろん、その事業の内容なり市との役割分担なり、そういうところも全部整理をして最終の額が決まってくるということでございます。まだ具体的なものは、全く出てきておりません。
○河本委員 恐らく構造物等、何らかを考えていくことになりますと、それなりに費用がかかるんじゃないかと思うわけでございますけれども、やはり全体として、そういう活用も含めて考えるとなると、一定どのくらいのものがどのくらいに使えるかということもないと、この公募がちゃんとできるのかという、ちょっとそういう懸念がありましたので聞かせていただきましたんですけれども、できるだけそこら辺が明らかになるような形で努めていただければありがたいと思います。
次に
北部地域の
まちづくりに関する
取り組みについて伺いたいと思います。
資料5のところで、以前のところでも少し聞かせていただきましたけれども、すっきりとした形でまとめておられるのかと思います。
先ほど篠原委員からもありましたけれども、農とみどりのつながり、いわゆるみどりの基本計画ですと全体観に立って、自然の活用なんかがそこにうたわれているわけですけれども、そういう観点から考えますと、例えば、この
市街地周辺都市という意味合いでは、山のものを市街地に持ってくるという意味だけではなくて、何となくそんなふうにとれちゃうんですけれども、市街地にあります例えば元茨木川緑地も、これからその活用も含めて検討されるということでございますし、そういったことともしっかりこの連携がとれるような形で市街地にも、また山間部でも、そして市内全域でもという、そういう視点がもう少し入っていくといいんじゃないかと思いますけど、その辺の考えを聞かせてもらえませんでしょうか。
○
岡田北部整備推進課長 委員ご指摘いただきましたご意見が、まさに私どもがテーマとさせていただいている山とまちをつなぐというところと重なってくるのかと考えております。
魅力発信の視点として、まちにいらっしゃる方、市民の方への示し方とか見せ方については、どんどん工夫していかないといけないと思っております。いただいたご意見の視点を大事にいたしまして、今後、引き続き
取り組みを進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○河本委員 ぜひ、茨木全体が、本当に魅力にあふれるという形で進めていただけるとありがたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それとちょうど1年前のこの特別委員会でお聞きしましたのですけれども、山間部のほうもたくさんの方に来ていただくとなりますと、それなりに駐車場も必要じゃないかと、こういうようなことも申し上げてまいったわけですけれども、そういう意味では、全体観に立っての駐車場の整備も含めて、その計画が必要じゃないかということも申し上げたわけでございます。
当時の課長のお答えでは、今後あわせて検討もしていくということでございますけれども、この1年がたちまして、どういった方向で考えておられるのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。
○
岡田北部整備推進課長 具体的にこの1年間で整備した駐車場というものはございません。
1つは以前から申し上げているとおりでございますが、この地域の活性化の
取り組みというものでございます。まずは地域主体の
取り組みを審議いたしまして、主体的な
取り組みを活発化していく、その上で必要ならハード整備をきちんと考えていきたいという考えで進めております。
ただ、そういう意味では新
名神高速道路の
周辺整備の中で、市のほうが移管を受ける土地なんかもございますので、地域の方とその活用について今議論を進めているところでございます。
地元の意見の中でも今実施しているイベントの、土地としてより拡充して使いたいとか、その際の駐車場として使いたいというようなご意見もいただいてますので、どういう使い方がされていくかということを今、意見交換を進めているところでございます。
○河本委員 大きく、
取り組みをしようという観点で今、進めておられるんだろうと思います、全体としまして。そうしますとやはり、全体観に立った計画というのをぜひ、考えていただくことが大事じゃないかと思っておりますので、また、進みますように、ぜひ、よろしくお願いいたします。
最後ですけれども、新
名神高速道路につきまして、この活用といいますか、この新
名神高速道路の開通に伴いまして、例えば渋滞緩和なんかも進んでいるんじゃないかという実感はしておるところでございます。
今回、6月18日に大阪府では観測史上最大となる規模の地震が起きたわけでございますけれども、またその後に大雨も降っております。そうした中で、今回のこの新
名神高速道路、開通してすぐでございますが、何らかの効果があったとか、何かそういうような災害時の活用という意味合いでは、何かお聞きになっておられれば、お教えいただければと思います。
○
岡田北部整備推進課長 今回の地震で、他の広域幹線道路が長時間にわたって封鎖されるというようなことがなかったものですので、この新名神が具体的にこういった地震にこういった活用がされたという事例のほうについては、まだ市のほうには届いておりません。
もしそういうものがあれば、きちっと
NEXCO西日本等からも
ヒアリングいたしまして、またご報告させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○
朝田委員長 他に発言なさる方はございませんか。
○上田嘉夫委員 彩都に関する件でお伺いいたします。この彩都
東部地区における開発、これは大変大きな、全体で280ヘクタールということで、大阪府下でも近年にない大きな開発地域になります。
そこで今回もそうですが、
東部地区でもう既に開発が始まっておるんですが、これは、順次、個々にやっていくということで、何かしらこの北部に対しての大きな魅力を発信するような開発という位置づけが見受けられないんです。
大阪府が成長戦略の一環として、この地域を位置づけておるということでありますが、今から、これから先の未来に発信できるような、1つの大きな魅力を生み出すような地域の開発ということを目指して、何か目的を持ったネーミングとか、彩都だけの名前では何か物足りない、せっかくこんな大きな、将来的にまだまだ、恐らくじゃないが30年、あるいは50年先まで続くような大きな開発を、我々はもう亡くなって、いないかもわかりませんが、やはり茨木の
まちづくりの魅力あるまちとして、日本に、茨木に行ったら、あそこのまちはこんなにいい開発をしてるよと、こんな
まちづくりもあるよと、あるいはこんなものができ上がったよというような、その位置づけができるようなネーミングというものが、これは必要ではないかと常々考えておりました。
もともとは、国際文化公園都市という位置づけで発進したと思うんですが、それが頓挫して、これは、大阪府がどこまで真剣に取り組んでいただいてるのかよくわかりませんが、あくまでも民間主導で、やりたいものがあったら開発せよと、そこへ大阪府が成長戦略の一部でというような形の位置づけで、それを実行する茨木市は、実際にはお金を持ってないものですから、民間誘致して、それに色づけをしていくというような開発にしか私は見えてこないんです。
ここまでの大きな開発の計画が、今の現時点で、やるんだという絵を描いた以上、そういうことを考えてもらいたい。答えは出せないと思いますが、ちょっとその点についての考えがありましたら、お聞きしたいと思います。
○中野市理事 いただきましたご意見のとおり、単なる産業誘致だけの
まちづくりにとどまらず、やっぱり先ほどのC区域のにぎわいの創出でありますとか、
サニータウン周辺におきましてはいろんな既存の地域課題の解決に資する
まちづくりでありますとか、いろんな多方面からの計画をもって事業を進めていきたいと思っておりますので、やはり特色を出していくということは、非常に重要かと思っておりますので、今後、そういうふうな形で取り組んでまいりたいと思います。
○
岡田北部整備推進課長 ネーミングにつきましてでございますけれども、彩都というまちの名称は、国際文化公園都市がまち開きをする前に日本から公募いたしまして、その中から選ばれたものでございます。
その後、その愛称をずっと継続しておりますし、市のほうでもまちの名前に住居表示として、最初にまち開きしたところが彩都あさぎですけれども、そのまちの名前を皆さんに親しんでいただける、またいろんな方に発信していただきたいという思いも込めて、まちの名前としてこの愛称も使わせていただいております。
またそれと違う意味で、いろんな形でこのまちを知ってもらう努力は引き続き大阪府、彩都協と連携して続けてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○上田嘉夫委員 彩都というのは、これは私も認識しておりますので。ただしこの
東部地区は非常にまた違った意味での彩りの都というのですか、ではなくて、これは産業誘致が主になるような感じのイメージになっておりますので、その中でポイントをつかんだ、全国発信できるようなサブネーミングでも必要ではないかと感じております。ご検討いただきたいと思います。
もう1点、安威川ダムの件ですが、安威川ダムの湖畔展望広場
整備事業ということでございますが、この全体のイメージからしましたら、ダム湖内における公園整備というものは、基本的には大阪府が土地を持っているわけであると思うんですが、それを一部茨木市が買い取って、その部分を開発というか、整備していくという考え方になるんですか。ちょっとその辺が、私よく理解しておりません。
○
岡田北部整備推進課長 この資料4でお示ししております下の図面でございます。
こちらの黒の線で囲われた区域、こちらがダムに必要な区域として大阪府が買収した区域でございます。この中の一部も委員おっしゃるように、市のほうで、今回一体的に活用したいということで、お話を進めております。
ただ、この黒の線で囲われた区域内は、河川区域となりますので、大阪府が持ったままの土地でございます。そこを市が河川占用という形で、市が全体を借りまして、その必要な部分を
民間事業者にお貸しして使っていただくというスキームで考えております。
黄色のエリアで囲われました
地域振興拠点ゾーン、こちらについては、河川区域外、ダムの事業区域外ですので、市のほうで用地買収して活用してまいりたいと考えております。
○上田嘉夫委員 よくわかりました。そこで、そうすると、この黄色の部分が、茨木市が整備していくということでございますが、その河川区域内の大阪府の土地の中に対しての公園整備は、大阪府が今後進めていくということの理解でいいんでしょうか。
○
岡田北部整備推進課長 公園になるかどうかはまだ最終決定しておりませんけれども、河川区域内で市が活用していく土地については、市のほうで整備を進めてまいります。
○大塚副市長 河川区域内ですので、これは府が河川管理上必要な区域として管理いたします。
ただ、日常、水に浸からない部分が相当出てまいります。そこについては
レクリエーション的な利用も可能であろうということで、大きなものは建てられません、建築物とか大きな工作物は建てられませんけども、キャンプ的な利用であったり、そのような利用は可能でありますので、これは
民間事業者等が主体的な運営主体になってくると思いますけど、そちらのほうの事業として進めていきたいということで、今、協議を進めているところでございます。
それで、市が大阪府からその河川区域内の土地をいわゆる占用許可という形で占用させていただいて、それを民間のほうで使っていただくというようなスキームになろうかと思っております。
○上田嘉夫委員 大阪府の土地の中における整備は、基本的には大阪府がやっていただくのが当然だろうと、そうして、そのでき上がったものを市が管理してくださいというところに関しては、そういうところも出てくるのかと思っておりまして、できる限り大阪府の公園整備というのですか、ダム湖内の整備をしっかりやってもらいたい。現状のままで放りっ放しにされるのではなくてね。
うまいこと言って茨木市にさせようとしているのではないかと、私は思っておるんですよ。だからそれに乗せられずに、ダム湖内の整備は、やはり、のり面の整備とか、安心できるようなダム湖内の整備をしていただいて、その余ったところを、市民、あるいは、市民だけではなくて大阪府から、多方面から来ていただいて、遊べるようなものをつくるのは当然ありがたいことであるし、当然、それに市も協力してやっていけば私はいいと思います。
そういう基本的なことを何か茨木市が率先してやらないかんというような物の考え方になるんじゃなくて、当然大阪府と国のほうにしっかりと予算をとっていただいて、整備してもらうというふうにお願いしておきたいと思います。
それで
地域振興拠点となるこのゾーンについては当然、市が市民の要求に従って整備されるんですから、それに対応できる対策をするのは当然だと私は思っておりますので、前に進めていただければと思います。
それと、この安威川ダムは昭和42年の大降雨以来の計画でありまして、最近の豪雨に対する対応というのは、私も大変心配しております。100年に1回という対応が最近はもう既に200年に1回の雨が降るのではないかというような、そんな危険な状況でありますので、毎年河川整備においては雨の降り方によって、降雨パターンによって計画を練り直しておられると思うんですが、その辺は十二分にやっておられるのでしょうか、確認をしておきたいと思います。
どういう頻度でやっておられるのか、ダムの計画は恐らく昭和42年ごろの大降雨のパターンによって、計画されてると思うんですが、最近の降雨によっての見直しというのか、そういうところはされているかどうか、ちょっと確認しておきたいと思います。
○
岡本北部整備推進課参事 委員ご質問のダムの計画降雨の検証ということなんですけれども、大阪府のほうでは河川管理者に義務づけられております河川整備計画というのを立てるために、大阪府河川整備審議会というものが設けられておりまして、河川整備計画の審議をして、その中で対象降雨についてというのもきっちり検証されておりまして、例えば先ほど申しましたそのダムの耐震とかの診断を検証したときに合わせていろいろ降雨の検証とかもされておるんですけれども、それは平成23年度ごろなんですけれども、そのときに過去からの雨に加えまして、その直近までの雨も全てデータとして付与して、もう一回統計処理をかけまして、やはり100年に一度の降雨はこの規模で変わってないという確認はしっかり行われております。
○上田嘉夫委員 やっているということでございますが、この東部の彩都開発に伴う、これも考慮されているという理解でよろしいですか。
以前においては、山林なら山林のままでの降雨パターンというものがされていると思いますけど、今後、開発すれば、水の出方が変わりますので、その辺も考慮されているという理解でよろしいでしょうか。
○
岡田北部整備推進課長 もちろん彩都は、彩都の区域の中のほうでも調節池を設けたり、必要であれば水路の改修をしたりして、考えられる雨についての対応を進めてまいりますので、そこら辺はきちんと彩都のほうも対応を進めてまいりたいと思っております。
○大塚副市長 彩都の新たな開発に際しましては、開発によって、原則として流出増をもたらせないというような考え方で、先ほど課長が申し上げました調節池の規模等を決めているということでございますので、開発があるからダムの計画そのものが大きく変わるというものではないと認識いたしております。
○
朝田委員長 他に発言なさる方はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
朝田委員長 以上で、「
彩都建設事業に関する
取組状況について」、「安威川
ダム建設事業に関する
取組状況について」、「
北部地域の
まちづくりに関する
取組状況について」、並びに「新
名神高速道路建設事業について」の協議を終わります。
以上をもって、本日の特別委員会を散会いたします。
(午後2時42分 散会)
以上、会議の顛末を記載し、茨木市議会委員会条例第27条の規定により、ここに署名する。
平成30年7月11日
北部地域整備対策特別委員会
委員長 朝 田 充...