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  1. 枚方市議会 2021-02-24
    令和3年全員協議会(2/24) 本文 開催日: 2021-02-24


    取得元: 枚方市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-23
    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2021-02-24 令和3年全員協議会(2/24) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 全文表示 選択表示 発言者の表示切り替え 全 252 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1   ◯野村生代議長 選択 2   ◯野村生代議長 選択 3   ◯伏見 隆市長 選択 4   ◯野村生代議長 選択 5   ◯野村生代議長 選択 6   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 7   ◯野村生代議長 選択 8   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 9   ◯野村生代議長 選択 10   ◯野村生代議長 選択 11   ◯漆原周義議員 選択 12   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 13   ◯漆原周義議員 選択 14   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 15   ◯漆原周義議員 選択 16   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 17   ◯漆原周義議員 選択 18   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 19   ◯漆原周義議員 選択 20   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 21   ◯漆原周義議員 選択 22   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 23   ◯漆原周義議員 選択 24   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 25   ◯漆原周義議員 選択 26   ◯野村生代議長 選択 27   ◯野村生代議長 選択 28   ◯田口敬規議員 選択 29   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 30   ◯田口敬規議員 選択 31   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 32   ◯田口敬規議員 選択 33   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 34   ◯田口敬規議員 選択 35   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 36   ◯田口敬規議員 選択 37   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 38   ◯田口敬規議員 選択 39   ◯野村生代議長 選択 40   ◯野村生代議長 選択 41   ◯野村生代議長 選択 42   ◯野村生代議長 選択 43   ◯野口光男議員 選択 44   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 45   ◯野口光男議員 選択 46   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 47   ◯野口光男議員 選択 48   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 49   ◯野口光男議員 選択 50   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 51   ◯野口光男議員 選択 52   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 53   ◯野口光男議員 選択 54   ◯伏見 隆市長 選択 55   ◯野口光男議員 選択 56   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 57   ◯野口光男議員 選択 58   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 59   ◯野口光男議員 選択 60   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 61   ◯野口光男議員 選択 62   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 63   ◯野口光男議員 選択 64   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 65   ◯野口光男議員 選択 66   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 67   ◯野口光男議員 選択 68   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 69   ◯野口光男議員 選択 70   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 71   ◯野口光男議員 選択 72   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 73   ◯野口光男議員 選択 74   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 75   ◯野口光男議員 選択 76   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 77   ◯野口光男議員 選択 78   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 79   ◯野口光男議員 選択 80   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 81   ◯野口光男議員 選択 82   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 83   ◯野口光男議員 選択 84   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 85   ◯野口光男議員 選択 86   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 87   ◯野口光男議員 選択 88   ◯野村生代議長 選択 89   ◯野村生代議長 選択 90   ◯小池晶子議員 選択 91   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 92   ◯小池晶子議員 選択 93   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 94   ◯小池晶子議員 選択 95   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 96   ◯小池晶子議員 選択 97   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 98   ◯小池晶子議員 選択 99   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 100   ◯小池晶子議員 選択 101   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 102   ◯小池晶子議員 選択 103   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 104   ◯小池晶子議員 選択 105   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 106   ◯小池晶子議員 選択 107   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 108   ◯小池晶子議員 選択 109   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 110   ◯小池晶子議員 選択 111   ◯野村生代議長 選択 112   ◯野村生代議長 選択 113   ◯岡市栄次郎議員 選択 114   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 115   ◯岡市栄次郎議員 選択 116   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 117   ◯岡市栄次郎議員 選択 118   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 119   ◯岡市栄次郎議員 選択 120   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 121   ◯岡市栄次郎議員 選択 122   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 123   ◯岡市栄次郎議員 選択 124   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 125   ◯岡市栄次郎議員 選択 126   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 127   ◯岡市栄次郎議員 選択 128   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 129   ◯岡市栄次郎議員 選択 130   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 131   ◯岡市栄次郎議員 選択 132   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 133   ◯岡市栄次郎議員 選択 134   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 135   ◯岡市栄次郎議員 選択 136   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 137   ◯岡市栄次郎議員 選択 138   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 139   ◯岡市栄次郎議員 選択 140   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 141   ◯岡市栄次郎議員 選択 142   ◯野村生代議長 選択 143   ◯野村生代議長 選択 144   ◯野村生代議長 選択 145   ◯野村生代議長 選択 146   ◯奥野美佳議員 選択 147   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 148   ◯奥野美佳議員 選択 149   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 150   ◯奥野美佳議員 選択 151   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 152   ◯奥野美佳議員 選択 153   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 154   ◯奥野美佳議員 選択 155   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 156   ◯奥野美佳議員 選択 157   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 158   ◯奥野美佳議員 選択 159   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 160   ◯奥野美佳議員 選択 161   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 162   ◯奥野美佳議員 選択 163   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 164   ◯奥野美佳議員 選択 165   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 166   ◯奥野美佳議員 選択 167   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 168   ◯奥野美佳議員 選択 169   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 170   ◯奥野美佳議員 選択 171   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 172   ◯奥野美佳議員 選択 173   ◯武田俊哉観光にぎわい部長 選択 174   ◯奥野美佳議員 選択 175   ◯武田俊哉観光にぎわい部長 選択 176   ◯奥野美佳議員 選択 177   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 178   ◯奥野美佳議員 選択 179   ◯野村生代議長 選択 180   ◯野村生代議長 選択 181   ◯有山正信議員 選択 182   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 183   ◯有山正信議員 選択 184   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 185   ◯有山正信議員 選択 186   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 187   ◯有山正信議員 選択 188   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 189   ◯有山正信議員 選択 190   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 191   ◯有山正信議員 選択 192   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 193   ◯有山正信議員 選択 194   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 195   ◯有山正信議員 選択 196   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 197   ◯有山正信議員 選択 198   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 199   ◯有山正信議員 選択 200   ◯野村生代議長 選択 201   ◯野村生代議長 選択 202   ◯野村生代議長 選択 203   ◯野村生代議長 選択 204   ◯木村亮太議員 選択 205   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 206   ◯木村亮太議員 選択 207   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 208   ◯木村亮太議員 選択 209   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 210   ◯木村亮太議員 選択 211   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 212   ◯木村亮太議員 選択 213   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 214   ◯木村亮太議員 選択 215   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 216   ◯木村亮太議員 選択 217   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 218   ◯木村亮太議員 選択 219   ◯武田俊哉観光にぎわい部長 選択 220   ◯木村亮太議員 選択 221   ◯武田俊哉観光にぎわい部長 選択 222   ◯木村亮太議員 選択 223   ◯野村生代議長 選択 224   ◯野村生代議長 選択 225   ◯堤 幸子議員 選択 226   ◯前村卓志教育委員会事務局総合教育部長 選択 227   ◯堤 幸子議員 選択 228   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 229   ◯堤 幸子議員 選択 230   ◯野村生代議長 選択 231   ◯野村生代議長 選択 232   ◯長友克由議員 選択 233   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 234   ◯長友克由議員 選択 235   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 236   ◯長友克由議員 選択 237   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 238   ◯長友克由議員 選択 239   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 240   ◯長友克由議員 選択 241   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 242   ◯長友克由議員 選択 243   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 244   ◯長友克由議員 選択 245   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 246   ◯長友克由議員 選択 247   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 248   ◯長友克由議員 選択 249   ◯伏見 隆市長 選択 250   ◯長友克由議員 選択 251   ◯野村生代議長 選択 252   ◯野村生代議長 ↑ ページの先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1     (午前10時 開議) ◯野村生代議長 ただいまから全員協議会を開き、理事者から要請のありました枚方市駅周辺再整備の具体化についての協議を行います。 2 ◯野村生代議長 初めに、市長から挨拶したい旨の申出がありますので、これをお受けします。伏見市長。 3 ◯伏見 隆市長 本日は、3月定例月議会開催前の大変お忙しい中、全員協議会を開催していただき、誠にありがとうございます。  初めに、新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況ですが、国内におきましても、去る2月17日より、医療従事者に対するワクチンの先行接種が始まりました。本市でも、一日でも早く市民の皆様に安心してワクチンを接種していただけるよう、医師会や医療機関とも連携しながら接種体制の構築に万全を期してまいりますので、御理解、御協力のほど、お願いいたします。  さて、枚方市駅周辺再整備につきましては、本市の未来を担うまちづくりの最重要課題の一つであり、コロナ禍にありましても国や大阪府と連携しながら着実に取組を進めていかなければならないと考えております。そうした中、この間、市議会の皆様からいただきました御意見やパブリックコメント、財政状況なども踏まえながら、枚方市駅周辺再整備基本計画と枚方市新庁舎整備基本構想の案を取りまとめました。  そこで、本日の全員協議会では、12月の全員協議会で御説明いたしました素案からの変更点や3)街区における市駅前の行政サービス再編の進捗状況、また、今後の主な取組や財政の見通しについても御説明させていただき、議員の皆様からの御意見もお伺いしながら議論を深めてまいりたいと考えております。  詳細につきましては、この後、担当部長から説明させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げ、開会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。 4 ◯野村生代議長 これから協議に入ります。  枚方市駅周辺再整備の具体化についてを議題とします。 5 ◯野村生代議長 理事者から順次説明を求めます。まず、兼瀬市駅周辺等まち活性化部長。 6 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備の具体化についてのうち、市駅周辺等まち活性化部に係る内容につきまして、御説明させていただきます。  案件資料を御覧いただきますようお願いいたします。  表紙をおめくりいただきまして、2ページを御覧ください。  初めに、1.政策等の背景・目的及び効果でございますが、枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想につきましては、本年度の策定に向け、昨年12月に開催いただきました全員協議会や1月に実施しましたパブリックコメントの御意見などを踏まえた各計画案を取りまとめましたので、御報告するものでございます。あわせまして、枚方市駅前行政サービスの再編に係る検討状況や今後の主な取組予定について、御説明させていただくものでございます。  次に、2.内容の(1)再整備基本計画についてでございますが、再整備基本計画につきましては、より魅力的なまちづくりを目指し、議会をはじめ、パブリックコメントによる市民の御意見を踏まえ更新いたしました再整備基本計画(案)につきまして、お示しするものでございます。  なお、パブリックコメントにつきましては、167名の方から347件の御意見をいただきました。  パブリックコメントや議会からいただいた主な御意見とそれに対する市の考え方(案)を下段の表のとおり整理いたしました。  まず、1行目の「まちづくりに関する土地利用が明確に示されていない」という御意見につきましては、現時点における4)・5)街区の土地利用のイメージ(案)を追記いたします。  2行目の「市民の財産である4)5)街区の市有地を売却しないでほしい。定期借地も検討すべき」という御意見につきましては、その具体化に向け、再整備基本計画を基に権利者との勉強会や市民、議会の御意見をお聞きしながら検討を進める考えであり、また、一部市有地の売却などを前提にしておりますが、本市の財政状況などを踏まえ、定期借地についての検討を行う旨を追記いたします。
     3行目の「なぜ、枚方市駅に集中して再整備を行うのか」や、「再整備の効果が市駅周辺に留まることなく、市全域の活性化へ繋げていく成長戦略が必要」との御意見につきましては、再整備に伴う効果をさらに高めていくために、まちのブランド、価値の向上に資する施設の誘導、誘致に向けた取組を行っていくことや、エリアマネジメントの仕組みを導入し、新たなにぎわいの創出などにつながるソフト事業を展開していく考えを追記いたします。  3ページを御覧ください。  その他、件数の多い御意見といたしまして、1行目の市民活動の場や子どもが学べる機会及び伝統文化、スポーツ施設など市民のための機能が必要や、2行目の地域の歴史資源とも連携しながら市駅周辺の価値向上に生かしていくべきや、大阪府と連携して天野川の景観形成、環境整備を行うことがまちの魅力向上に不可欠であるといった御意見、また3行目では、新型コロナウイルス感染症の見通しが見えない状況で再整備基本計画の策定は一旦立ち止まるべきや、さらに4行目では、「説明会が開催されない状況で、計画策定を進めるべきではない」などの御意見をいただいております。  なお、添付しております参考資料1 市議会からの意見についての整理表及び別紙1-2 再整備基本計画(素案)に関するパブリックコメントの主な意見と市の考え方(案)に全ての御意見と市の対応案を掲載させていただいておりますので、御参照いただきますようお願いいたします。  恐れ入りますが、青色インデックスの別紙1-1 枚方市駅周辺再整備基本計画(案)をお開き願います。  1月のパブリックコメント実施以降に更新しました箇所を黄色で着色しております。  案件資料の整理表に抽出していたものを中心に御説明させていただきます。  28ページをお開き願います。  下段の4)・5)街区の土地利用のイメージ図でございますが、4)街区に新たに築造する道路を中心に、オレンジ色の民間活力導入エリアと緑色の公園・広場エリア、そして5)街区の水色で着色しております行政エリアを中心とした、より具体的な土地利用のイメージ案をお示ししております。  次に、33ページをお開き願います。  下段の黄色で着色しております補足説明の箇所に、市有財産の有効活用につきまして、本市の財政状況などを踏まえ定期借地についての検討も行っていく旨を追記しております。  次に、35ページをお開き願います。  5-2.基本計画の実現に向けての2行目以降に、再整備の効果を市全域の活性化へつなげていく成長戦略に向けた考え方を追記しております。  36ページを御覧ください。  第6章 持続的に魅力が高まるまちづくりに向けてといたしまして、まちづくり組織やまちづくりの担い手などと行政が連携しながら、エリアマネジメントを促進していく環境をイメージした体制の案をお示ししております。  再整備基本計画(案)に関する主な修正箇所は以上でございますが、別添の赤色インデックスの参考資料2では、再整備基本計画(案)の修正箇所を一覧でまとめておりますので、併せて御参照いただきますようお願いいたします。  恐れ入りますが、案件資料にお戻りいただきまして、4ページをお開き願います。  (2)新庁舎基本構想についてでございますが、新庁舎基本構想につきましては、ICTなどの高度化によるスマート自治体の実現に向けた取組などを含め、議会をはじめ、パブリックコメントによる市民の御意見を踏まえ更新しております新庁舎基本構想(案)をお示しするものでございます。  なお、パブリックコメントにつきましては、112名の方から256件の御意見をいただきました。  パブリックコメントや議会からいただいた主な御意見と、それに対する市の考え方(案)を下段の表のとおり整理いたしました。  まず、1行目の「具体的な環境対策を示していくべき」という御意見につきましては、環境機能において行政が先導する役割といたしまして、ZEB等の手法による地球温暖化対策の取組や緑化の推進に修正し、引き続き、具体化に向けた検討を行ってまいります。  2行目の「現市民会館、大ホール跡に市庁舎を建てるべき」や、「5)街区は高齢者などには不便なので、駅に近い場所に建替えるべき」などの御意見につきましては、新庁舎の位置につきましては、4)街区と5)街区での比較検討の結果、5)街区のほうが総合的に優位性があるものと考えておりまして、あわせまして、3)街区に5)街区へ移転する本庁舎の分室として駅前の利便性を生かした市民窓口の機能を拡充していく考えであることから、一部修正を行うものでございます。  3行目の「新庁舎には、パンデミックにも対応できる保健所機能を含むべき」との御意見につきましては、保健センター機能の移転後に現保健センター内へ保健所機能を移転することで、市立ひらかた病院等との連携を強化していく旨を追記いたします。  また、4行目の「将来の電子化に対応した支所機能、地域サービス拠点を拡充してコンパクトで市民が利用しやすい市役所を望む」という御意見につきましては、総合窓口の取組の進展やフリーアドレス、テレワーク等の動向を踏まえた執務スペースの精査に加え、文書管理システムや電子決裁、電子申請によるペーパーレス化の推進等により文書量の削減、書庫の縮減を目指す考えであることから、一部文言を修正するものでございます。さらに、今後もICTを活用した市民サービスの向上などの検討を行ってまいりたいと考えております。  5ページを御覧ください。  その他、件数の多い御意見といたしまして、1行目の災害拠点機能を発揮できる庁舎と緑地空間確保が必要であるや、2行目の巨大開発ではなくコロナ禍の収束に力を注ぎ市民の安全な生活に力を集中させるべきや、3行目の市駅周辺に図書館機能など市民が交流や活動できる施設などを提供すべきであるといった御意見をいただいております。  全ての御意見と市の対応案につきましては、添付しております参考資料1 市議会からの意見についての整理表及び別紙2-2 新庁舎基本構想(素案)に関するパブリックコメントの主な意見と市の考え方(案)に掲載させていただいておりますので、御参照いただきますよう、よろしくお願いいたします。  恐れ入りますが、青色インデックスの別紙2-1 枚方市新庁舎整備基本構想(案)をお開き願います。  再整備基本計画と同様に、1月のパブリックコメント実施以降に更新しました箇所を黄色で着色しております。案件資料の整理表に抽出していたものを中心に御説明させていただきます。  15ページをお開き願います。  第3章、3-1 新庁舎に導入する機能の機能6 環境機能の項目におきまして、ZEB等の実現など地球温暖化対策の取組について、追記しております。  17ページをお開き願います。  3行目には、庁舎の位置に関する項目におきまして、新庁舎を5)街区とする理由に市の負担額を追記しております。  次に、ページ中段では、イ 枚方市駅前行政サービスの再編の考え方といたしまして、本再編に伴い、保健センター機能の移転後に現保健センター内に保健所機能を移転し、市立ひらかた病院等との連携を強化していく考えを追記しております。  22ページをお開き願います。  新庁舎規模の縮減の項目におきまして、文書管理システムや電子決裁に加え、電子申請によるペーパーレス化の推進等により、庁舎規模の縮減を目指す旨を追記しております。  新庁舎基本構想(案)に関する主な修正箇所は以上でございますが、別添の赤色インデックスの参考資料3では、新庁舎整備基本構想(案)の修正箇所を一覧でまとめておりますので、併せて御参照いただきますよう、よろしくお願いいたします。  次に、青色インデックス別紙3をお開き願います。  枚方市駅前行政サービス再編の配置図概要(案)でございます。3)街区で再編を行う各施設の配置案を施設ごとに着色し、お示しさせていただいております。  再開発施設の5階には、(仮称)枚方市立生涯学習交流センターをはじめとする各諸室のイメージをお示ししております。  次ページを御覧ください。  6階部分には、保健センターの一部や消費生活センターなど各種相談機能を中心とした配置案をお示ししております。これらの配置案につきましては、現時点のイメージをお示ししておりますので、今後実施予定の設計段階におきまして、変更になる場合がございます。  恐れ入りますが、再度、案件資料にお戻りいただきまして、6ページをお開き願います。  (3)枚方市駅前行政サービスの再編についての2つ目の白丸、本再編に係る今後の主なスケジュール(案)でございますが、本協議会での報告後、3月定例月議会におきまして、関係条例案及び内装設計予算案の提出を予定しております。その後、再開発組合と本再編の整備に係る覚書を締結してまいります。その上で、令和3年度に内装設計を実施し、令和4年度から令和5年度にかけまして内装工事の実施、令和5年度には再開発組合と床取得に関する売買契約の締結を経まして、引渡し及び供用開始の予定でございます。  次に、(4)今後の主な取り組み予定についてでございますが、先行して実施しております3)街区につきましては、令和3年度に解体工事を終えた箇所から建築工事に順次取りかかり、令和5年度の供用開始を目指しております。2)街区につきましては、令和3年度に権利者との勉強会を通じて事業手法や土地利用の検討を行ってまいります。4)・5)街区につきましては、土地区画整理事業により一体的にまちづくりを進めていくため、令和3年度に権利者による勉強会を実施し、まちづくりの方向性を共有しながら準備組織の設立を目指すとともに、にぎわいや魅力あるまちに向け、現市民会館本館や大ホールの跡地などの新たな土地利用に関しまして、市民や議会の御意見をお聞きしながら誘導する都市機能の検討を行い、令和4年度の都市計画手続を目指すものでございます。また、5)街区につきましては、国との合同庁舎化や配置レイアウトなどの具体的な事項を定める新庁舎整備に関する基本計画の検討と合わせまして、枚方消防署の移転に向けた検討を行ってまいりたいと考えております。  なお、ただいま説明いたしました内容を別紙4 今後のスケジュール(案)として添付させていただいておりますので、御参照いただきますよう、よろしくお願いいたします。  7ページを御覧ください。  3.総合計画等における根拠・位置付け、4.事業費・財源及びコスト、5.関連法令・条例等につきましては、記載のとおりでございます。  市駅周辺等まち活性化部からの説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 7 ◯野村生代議長 次に、田中総合政策部長。 8 ◯田中哲夫総合政策部長 続きまして、総合政策部より、枚方市駅周辺再整備事業の財政シミュレーションについて、御説明申し上げます。  案件資料の8ページをお開き願います。  1.政策等の背景・目的及び効果でございますが、枚方市駅周辺再整備事業につきまして、長期財政の見通しを基に長期的な視点で全街区整備に向けた財政面からの実現性を明らかにするものでございます。  2.内容につきましては、別紙資料により御説明いたします。  青色のインデックス、別紙5をお開き願います。  まず、上の枠内に財政シミュレーションを行うに当たっての前提条件を記載しております。  先日開催されました総務委員協議会にて御報告いたしました長期財政の見通しにつきましては、全街区を見込んだ上で作成しており、今回の財政シミュレーションでは、それをベースに改めて3)街区までを見込んだ場合、ステージ1-1までを見込んだ場合、ステージ1-3までを見込んだ場合として、4つのシミュレーション結果を掲載しております。また、本事業の推進に当たりましては、市債や新庁舎等の基金を活用することとしており、実質収支には影響を与えない前提としております。  なお、本事業を推進することにより経済波及効果が期待されますが、財政面における確実性を期する観点から、今回のシミュレーションにおきましても反映はしておりません。  次に、昨年12月に開催されました全員協議会からの主な変更点でございますが、3点ございます。  1点目には、前回のシミュレーションでは、3)街区を見込んだ場合のほか、ステージ1-1までを見込んだ場合と全街区を見込んだ場合を掲載しておりましたが、今回のシミュレーションでは、資料の裏面にございますIII.ステージ1-1~1-3まで見込んだ場合を新たに追加しております。  2点目は、各表中にございます市債残高の欄でございますが、前回は全体の市債残高のみを掲載しておりましたが、今回は国による地方交付税の代替措置となります臨時財政対策債と投資的事業等に係るその他市債とに区分して、内訳を掲載しております。  なお、本事業に係る市債については、その他市債に含まれております。  また、詳細が分かる資料につきましても、参考資料として新たに追加しております。  3点目は、前回のシミュレーションでは、全街区における事業展開を図る上で実質収支の10億円台を維持することを前提に、新たな財源として10億円を反映したシミュレーションを行い、あわせて、それを前提とした基金への積立てを見込んでおりましたが、今回のシミュレーションでは反映せず試算を行っております。また、シミュレーションを行うに当たっての行財政改革の取組による効果額が分かる資料につきましても、参考資料として新たに追加しております。  以上が、前回からの主な変更点でございます。  次に、今回の4つのシミュレーション上、どこに違いが表れているかについてでございますが、各表中、市債残高のうちその他市債の残高と、基金残高のうち新庁舎等の基金残高が、それぞれのシミュレーションごとに事業の進捗に合わせて異なってまいります。  なお、各表中1段目にございます実質収支については、冒頭に申し上げましたとおり、本事業の推進に当たりましては基金等の活用を前提としているため、収支状況に差異はございません。  今回のシミュレーションでは、令和2年度の決算見込みや令和3年度の当初予算案、また、昨年12月下旬に国より示されました地方財政対策などを踏まえた上で改めて収支見通しの見直しを行っており、全街区を見込んだ場合であっても、実質収支については期間を通じて10億円台の黒字を維持できる見通しとなっております。  今回のシミュレーション結果を踏まえますと、本事業の財政面からの実現性はあるものと考えておりますが、本事業については長期間にわたることから、資料の2ページの下、欄外の米印1つ目に記載していますとおり、改めて各ステージごとに収支見通しや財源確保の状況を踏まえながら、事業の推進を図る考えでございます。  次に、3ページから5ページにございます、新たに追加いたしました参考資料についてでございます。  まず、3ページを御覧ください。  公債費の推移につきましては、上段のグラフにございますとおり、臨時財政対策債とその他の市債とに区分して掲載しております。また、下段には、臨時財政対策債など、毎年の償還費用が国により地方交付税措置がなされるものを除いた実質的な公債費を新たに掲載しております。  4ページをお開き願います。  地方債残高の推移につきましても、公債費と同様の形で掲載しております。地方債残高全体といたしましては、令和9年度がピークとなります。このうち臨時財政対策債については、本事業の推進にかかわらず、国の地方財政措置を踏まえて、今後も増加傾向が続く前提で見込んでおります。また、本事業に係る市債を含んでおりますその他の市債については、令和6年度をピークに、その後は減少傾向となります。  最後に、5ページを御覧ください。  行財政改革の取り組みでございます。  これまでから長期財政の見通しの作成に当たりましては、本事業の有無にかかわらず、行革効果額を反映した上で収支の試算を行っておりますが、本資料は、今回のベースとなります長期財政の見通しにおきまして、行革効果額の見える化を図る観点から新たに追加した資料となります。上段の(1)には、今回の収支見通しに反映している効果額を、また、下段の(2)には、今回の見通しには反映しておりませんが、現在検討中の取組を掲載しております。  今後、枚方市駅周辺再整備をはじめ、様々な施策を推進する中でありましても、こうした行財政改革の取組状況や毎年の収支状況等を踏まえながら、財政の健全性を損なうことがないよう取り組んでまいります。  本案件の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 9 ◯野村生代議長 これから本件に対する御質問をお受けします。  質問は全て自席で行うこととし、理事者の答弁も全て自席で行っていただくようお願いいたします。  また、質問方式は一問一答方式とし、その質問時間については、1議員当たり答弁時間を含め30分とします。 10 ◯野村生代議長 ただいまから、順次質問を許可します。  まず、漆原周義議員の質問を許可します。漆原議員。 11 ◯漆原周義議員 ただいま枚方市駅周辺再整備の具体化についての説明を聴取させていただきました。それでは、これから5項目にわたり質問させていただきます。  1点目は、庁舎の位置に関する条例についてであります。  再整備基本計画では、新庁舎を5)街区の行政エリアに整備していくということですが、まず確認させていただきますが、5)街区に移転する新庁舎は、現在の本庁舎にある機能を移転するということなのか、お伺いいたします。 12 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 本庁舎の位置につきましては、4)街区との比較検討の結果、国や大阪府・市有財産の最適利用や、枚方市駅周辺再整備基本計画(案)に基づく公園・広場・歩行者空間と一体的に生かしたにぎわいや地域活力の創出に寄与する機能を民間活力導入エリアへ誘導することが可能になり、あわせまして、市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点、さらには、定住促進、交流人口、経済効果、市負担額など多くの面から優れているのは5)街区であると評価しております。そのため、再整備基本計画(案)におきましては、新庁舎や枚方税務署、簡易裁判所などを行政エリアである5)街区とし、利便性や防災性を高めた中枢拠点の効率的、効果的な形成を目指していきたいと考えております。 13 ◯漆原周義議員 再整備基本計画(案)では、新庁舎の位置を行政エリアの5)街区で整備すると示されておりますが、庁舎の位置を決定していくためには、市役所の位置に関する条例の改正手続が必要になります。条例が可決された後に事業が頓挫しては、元も子もありません。どういう状況になれば議会に提出されるのか、お伺いいたします。 14 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 これまで、議会からの御意見、パブリックコメントによる市民などの御意見を整理し、今回、再整備基本計画等を案として作成したものでございます。議員お示しの条例案の提出につきましては、本日の全員協議会などでの御意見をお聞きする中で、民間活力導入エリアなどの課題の整理状況を踏まえ、条例案の提出につきましては判断すべきと考えております。 15 ◯漆原周義議員 それでは、2点目に、市有財産の有効活用について、お伺いいたします。  5)街区に新庁舎を移転した場合の4)街区本庁舎や市民会館大ホールなどの市有財産跡地の有効活用として約87億円を見込まれていますが、これは民間事業者へ売却した場合の額であり、今回の財政シミュレーションも、それに基づいたものとなっています。  パブリックコメントにおいても、市有地を売却せずに定期借地とするべきとの意見もあり、市の考えでは、定期借地についても検討していくということになっております。当然、定期借地による財政シミュレーションの結果も変わってきます。事業者も事業用地を賃借するのか、それとも取得するのかによって参画や考え方にも大きく影響するため、市有地の有効活用の方向性について早期に決定させるべきと考えますが、市の考えをお伺いいたします。 16 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(案)を基にした財政シミュレーションにおきましては、本市の財政状況を踏まえました実現可能な方策といたしまして、市有財産の有効活用につきましては売却を前提としていきたいと考えております。  一方で、議員御指摘のとおり、条件をできる限り早期に示すことで、よりよい民間提案を受けられると考えております。そのため、ステージ1-1における市民会館大ホールなどの市有財産の跡地活用につきましては、本市の魅力を高める施設の誘導に向けた検討や再整備全体事業の事業費抑制に向けた検討と併せまして、定期借地の検討につきましては、歳入が長期間の分割払いとなり、資金計画面では厳しくなる可能性がございますが、財政シミュレーションと併せまして、具体化に向けた市の考えをまとめていきたいと考えております。 17 ◯漆原周義議員 それでは、3点目に、3)街区への市の関与について、お伺いいたします。  現在3)街区で進んでいる市街地再開発事業には、市は公金として補助金を支出しています。市は、市民に対して事業の透明性や補助金が適正であるかの判断と説明責任を果たしていかないといけません。事業主体が組合であっても、組合任せであってはならないということであります。当然、市も事業に関与することで、組合への是正や指導などを行う必要がありますが、3)街区における組合が選定された一般業務代行者と特定業務代行者の決定の経緯はどのように進められたのか、お尋ねいたします。 18 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区におけます枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業につきましては、権利者などによる組合施行としまして取り組まれており、本市では、枚方市駅周辺再整備のトリガーとなる本再開発事業に対しまして、社会資本整備総合交付金を活用した財政的支援や助言、技術的支援などを行っております。  当時、一般業務代行者及び特定業務代行者の選定に際しましては、準備組合に対し、公平な事業者選定となるよう、選定プロセスや選定基準など項目に関しましてプロポーザル方式の進め方や募集の周知方法、評価ごとの配点及び応募資格の考え方などの助言等を行ってまいりました。  本市からの助言等を踏まえ、一般業務代行者の選定におきましては、準備組合の構成員全員により審査を行い、特定業務代行者の選定におきましては、有識者を交えた委員会による審査を経て、それぞれ決定されました。
     今後も引き続き、事業の透明性、市民への説明責任の観点及び財政的・技術的支援を行っている立場から、組合活動に対し必要な助言をしてまいります。 19 ◯漆原周義議員 4点目に、安全、安心な交通環境の充実、新たな道路の整備について、お伺いいたします。  再整備基本計画では、枚方藤阪線と京都守口線をつなぐ外周道路の整備を計画されていますが、3)街区の市街地再開発事業と一体的に整備する区間以外の拡幅整備は、民地の協力が必須となります。すなわち、この道路は、都市計画法に基づく土地収用による手続ができないため、地権者の同意や協力が得られない場合は、外周道路が分断されることになります。市はそのようなリスクも想定して計画の見直しも必要と考えますが、見解をお伺いいたします。 20 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 まち全体の活性化やにぎわいを創出し、人が活動でき、人でにぎわうまちを実現するため、交通環境の改善としましては、3)街区から府道京都守口線への外周道路の整備につきまして、駅前広場への通過車両を外周道路へ誘導することにより、安全性の向上やゆとり空間の創出が図れるものと考えております。  万が一、権利者の同意や協力が得られない場合は、土地収用手続の課題などにより議員御指摘の状況となりますが、そういったような状況にならないためにも、本市といたしましては、再開発組合とリスクを共有し、連携しながら、引き続き御協力いただけるよう取り組んでいきたいと考えております。 21 ◯漆原周義議員 それでは、最後に、土地利用の方向性及び持続的に魅力が高まるまちづくりについて、お伺いいたします。  再整備基本計画では、計画対象区域だけではなく、周辺地区と有機的に地域資源をつなぐことで周辺地域から全市域に効果的に波及させていくとの考えと示されていますが、例えば、どういう状態をもって波及したことになるのか、お伺いいたします。 22 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺は広域中心拠点であり、再整備により消費拡大などの経済効果や転入促進による定住促進、本市の自主財源の増加などの効果があると考えており、そのような効果が全市的につながる状況をイメージしております。 23 ◯漆原周義議員 ただいまの答弁では、市民が実感できるような効果にはならないと思います。枚方市駅周辺というスポットとしての魅力を高めていくことは一定理解できますが、その効果が全市的につながっていくということは、なかなか考えにくいですし、分かりにくく感じます。本来は、市域の至るところに魅力を持ったスポットを創出し、そうした各地の魅力あるスポットをつなげることで、全市的な波及効果が生まれると考えます。今後は、そうした仕掛けづくりが必要だと思いますが、市の見解をお伺いいたします。 24 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘のとおり、枚方市域の各地域におきまして、魅力的な様々なスポットを創出することが重要であると認識しております。そのためには、枚方市都市計画マスタープランに示しております、目指すべき将来都市像を踏まえまして、それぞれの特性や地域資源の活用を図りながら、拠点相互の連携と都市機能の集積などにより多くの人が訪れ交流することによるにぎわいと魅力ある拠点の形成を促進し、コンパクト・プラス・ネットワークの都市づくりが必要であると考えております。そのためにも、まずは、本市の玄関口である枚方市駅周辺地域におきまして、魅力が高まるまちづくりに取り組んでいきたいと考えております。 25 ◯漆原周義議員 ただいま5項目にわたり質問させていただきました。この後も各議員から様々な質問、意見が出されると思いますけれども、その内容をきちんと精査していただきまして、計画が着実に進み、魅力ある枚方をつくり上げていただきたいということを求め、質問を終わらせていただきます。 26 ◯野村生代議長 これにて、漆原周義議員の質問を終結します。 27 ◯野村生代議長 次に、田口敬規議員の質問を許可します。田口議員。 28 ◯田口敬規議員 それではまず、枚方市駅周辺再整備基本計画(案)のほうから、お尋ねいたします。  議会から、あるいはパブリックコメントより出された御意見の中で、4)街区、5)街区の枚方市が保有する財産についての意見として、枚方市の財産という角度から売却をすべきでないという御意見や、市役所の位置を5)街区へ移転させることについて4)街区で考えるべきだという声も多くある中で、もっと丁寧に理解を求めていくことが大事ではないかと考えますが、見解を求めます。また、どのように今後理解を深める努力をされるおつもりなのか、お尋ねいたします。 29 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎を5)街区に移転し、その跡地を含む4)街区でのにぎわいの創出や回遊性を向上することで、市民の利便性、防災面といったまちづくりの観点や、定住促進、交流人口の増加、経済効果、市の負担額などの面から有効である旨を様々な機会を通じて説明してまいります。具体的には、来年度予定しております、4)街区の民間活力導入エリアにおけるにぎわいや地域活力の創出などに寄与する都市機能などについての市民意見聴取の機会を活用するとともに、市民へのさらなる情報提供に向けて必要な対応を検討してまいります。 30 ◯田口敬規議員 市役所の位置というのは、そのまちの中心を決めるといっても過言ではない大事な話だと思います。先ほどの質問で条例案の提出の話もございましたけれども、意見集約をしていく努力を、理解を求める努力をもっと丁寧にすべきだと申し添えておきます。その上で、今のような形で進めていくやり方には、私と加藤議員は到底賛成できないということを申し上げておきたいと思います。  次に、3)街区の地元対応について、お尋ねいたします。  別紙1-2の再整備基本計画(素案)に関するパブリックコメントの主な意見と市の考え方(案)では、3)街区について「地元への丁寧な説明をしてほしい」との意見に対して、組合と連携し地元への丁寧な説明を行うとあります。  しかし、周辺住民の方からの声を聞いておりますと、とても丁寧な説明をしているようには思えません。これまで地元に対して組合と連携し、どのような説明、対応を行ってきたのか、お尋ねします。 31 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区におきまして、組合施行として取組を進めております枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業につきましては、昨年11月に組合及び特定業務代行者と連携し、地元説明会を開催しております。その説明会におきましては、特に新町区への小単位の説明を求める御意見が多くあったことから、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点なども踏まえ、小単位の説明会を組合などと連携して行う準備を進めてまいりました。しかし、緊急事態宣言の発令により延期となったため、小単位の説明会に向けて、事前に聴取しておりました御意見や御質問への回答を対象地域全戸へ配布を行うとともに、改めて、御意見や御質問をお受けするなど、緊急事態宣言下でのできる範囲の対応を行っております。  また、個別で確認したいなどの御要望もいただいていたことから、内容に応じまして組合などと個別での説明などを行っております。緊急事態宣言解除後には、改めて新町区での小単位の説明会について、組合などと連携し行っていきたいと考えております。 32 ◯田口敬規議員 緊急事態宣言下でできる範囲の対応ということでございますけれども、これまでも何度も取り上げてきましたが、地元では工事がどのように進むのか、住環境がどのようになるのかなど、先の見えない状況、もっと言えば、組合そのものの透明性、対応に対して非常に不安を感じておられます。まだまだ十分に説明がされているとは思えません。市が支援している、関与している事業でもありますから、しっかりと組合に対して指導、助言をして、地元の方が納得できる説明、そして行動をしていただきますように改めて強く要望させていただきます。  次に、環境について、お尋ねいたします。  枚方市新庁舎整備基本構想(案)では、公共施設においても省エネルギー化を進めるとともに、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの率先導入などにより二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すとあり、また、新庁舎に導入する機能では、「行政が先導する役割として、ZEB等の実現など」とあります。私としては、環境に重点を置いた整備はしっかりと取り組んでいくべきだと考えております。  ZEBにも幾つかのレベルがございますが、新庁舎で完全なZEBを実現するというのはコスト面も含めて非常にハードルが高いと思います。しかし、一方で、全国で取組を見ておりますと、それほど大きくない規模で、ほぼ民間企業の建築物であったとも記憶いたしております。自治体で実現すれば本当にすばらしいと思いますが、今後どのように実現を目指していくのか、お尋ねいたします。 33 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市新庁舎整備基本構想(案)におきましては、基本方針の一つとして環境に優しい庁舎としており、環境負荷の低減を目指しております。  議員御指摘のとおり、ZEBにつきましては、年間の一次エネルギーの消費量を省エネルギーにより50%以下までとするZEBレディや、省エネルギーと創エネルギーにより25%以下までにするニアリーZEB、そして0%とするZEBなどがあります。今後、新庁舎整備の基本計画や設計などの各段階におきまして、自然エネルギーの有効活用や省エネルギー設備の導入などと併せまして、ZEBにつきましても、エネルギーの先進的技術向上などの社会環境の変化や財政状況を踏まえ、検討を行ってまいります。 34 ◯田口敬規議員 ぜひZEBの実現、具体化へ大きく踏み出していただきますように改めてお願いいたしておきます。  先ほどの答弁でもありましたが、ゼロエネルギービルディングはまさに時代に合ったと言いましょうか、環境に配慮した環境不動産を求めるニーズにも合った、地球温暖化の時代に省エネ推進を体現する取組だとも思います。環境省などをはじめ、経済産業省などでエネルギー運用や省エネ手法について紹介などもされておりますし、補助金制度の活用についても、私もどこからか取れる補助金などはないか、財源はないかと調査もいたしております。新庁舎整備に活用できる補助金制度は現実なかなかないとは思いますけれども、取組を進める際には、そういった視点も参考に取り組んでいくべきだと重ねて要望させていただきます。  また、市では、環境の計画でエネルギー使用量の削減目標も設定されていますし、新庁舎でその削減目標が達成できるよう具体的に実践することが重要であり、そのためには計画的なエネルギー管理やその体制づくりが必要だとも考えます。せっかくこういったものを打ち出されたわけですから、全国最先端の環境に配慮した自治体を目指すべく、エネルギー管理の国際規格でもあるISO50001取得も同時に目指すことを打ち出してはどうかと重ねて提案、要望をさせていただきます。  自治体でエネルギー対策に取り込むことは先進的なことでございますし、要は、枚方環境ブランドを高めて、ひいてはまちのイメージアップにもつながりますし、期待しておりますので、しっかりと取組を進めていただきますように要望させていただきます。  次に、財政シミュレーションについて、お尋ねいたします。  今回示された財政シミュレーションでは、新たな10億円を見込まずに10億円台の実質収支を維持できる見通しとのことでございます。  しかし、私としましては、率直に言って楽観的な見通しのように感じておりまして、潤沢な市税収入があるならまだしも、本市の財政力で枚方市駅周辺再整備の全街区整備の取組は体力的に無理があり、実質収支は10億円台の黒字を維持できるものの、もし不測の事態が生じれば、吹けば飛ぶような、ぎりぎりの台所事情ではないかとも思います。  そこで、まず確認でございますが、財政運営上、最も肝腎な市税収入の見方はどのようになっているのか、お伺いいたします。 35 ◯田中哲夫総合政策部長 市税収入のうち、法人市民税につきましては、国が示す経済成長率を踏まえ試算しており、令和3年度に4%、令和4年度に2.5%、その後は成長率が逓減し、令和11年度以降は0.8%程度の経済成長率を反映しております。また、個人市民税では人口推計を基にした納税義務者数の減少、固定資産税では評価替えによる減少などを見込み試算しております。これらにより、市税収入全体では、令和3年度は令和2年度に比べまして27億円減の531億円と大きく減少するものの、令和4年度には551億円と一定の水準まで回復し、その後は徐々に減少していくものと見込んでおります。 36 ◯田口敬規議員 今回の財政シミュレーションは、コロナ禍にあって市税収入に一定の経済成長率を見込んだ上でのシミュレーションとなっています。しかし、私のところには、例えば、飲食店の方などからは、コロナによる緊急事態宣言の影響で依然として経営が苦しいという声も届いております。そうした状況からは、国が示す経済成長率はあくまで国全体の話であって、枚方市では市税収入の落ち込みが続くことを想定しておく必要があるかと思います。  そこで確認ですが、経済成長率を見込まなかった場合、収支見通しはどのような状況になるのか、お伺いいたします。 37 ◯田中哲夫総合政策部長 経済成長率を見込まずに市税収入を試算した場合でございますが、各年度で4億円から10億円程度の減収が見込まれますが、実質収支については7億円から12億円の黒字を維持できるものと見込んでおります。 38 ◯田口敬規議員 今後の経済成長率を見込まない場合でも実質収支の黒字は維持できるとのことでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響がある中、市内事業者の方々のまだまだ厳しい状況が私のところにも届いているところでございます。そのような状況にあって、国の経済見通しに基づくとはいうものの、4%もの経済成長率を見込んでいるこの財政シミュレーションは、少し楽観的な見方ではないかと正直感じております。  また、枚方市は他市に比べ基本的なインフラ整備が遅れているという声も聞いておりますし、市駅周辺再整備を進める財政的な余裕があるのなら、ほかにもっと優先すべき事業があるのではないかとも考えます。  以上申し上げましたように、枚方市駅周辺再整備の全街区整備を進めることについては、慎重に判断していく必要があるのではないかと思います。同時に、財源の確保についても、事業の廃止や市民負担の増を求めるだけでなく、企業誘致などによる税収の増加を考える施策についても同時に検討を進めるべきではないかと意見申し上げて、私の質問を終わります。 39 ◯野村生代議長 これにて、田口敬規議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 40 ◯野村生代議長 午前11時まで協議会を休憩します。     (午前10時51分 休憩)     (午前11時 再開) 41 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 42 ◯野村生代議長 次に、野口光男議員の質問を許可します。野口議員。 43 ◯野口光男議員 それでは、私のほうからも質問させていただきます。  まず、3)街区についてですが、来年度から建築工事に取りかかると説明がありました。既に、この工事に関しては多くの問題が生じています。計画案34ページに、「再開発組合による市街地再開発事業が円滑に進捗するよう支援を行います」とあります。また、昨年11月の住民説明会では、市として再開発組合を指導していく立場にあると、市民の方にも説明していました。  今、再開発組合事務所の実態がないことについて、市民から事業に対する不信の声が多く寄せられています。事業の問合せについては再開発組合事務所までとしています。その住所は、岡東町の住居表示と封筒や事務所発行の文書に書いてあります。  しかし、この住所をグーグルマップ、枚方市のひらかたマップで入力すると、解体予定のビルになります。つまり解体予定ビルに事務所がある、そして、一時期、この事務所がない状況にもありました。今は、京阪ザ・ストア1階の店舗を事務所表示しています。しかし、今も昔の住居表示です。なぜこのような経過になったのか。途中でこの状況については近隣住民も私も指摘しましたが、なぜ改善されていないのか。市が補助金を支出している再開発組合は一体どこにあるのか、以上3点について、伺います。 44 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘のとおり、再開発組合事務所につきましては、当初、再開発区域内にありましたが、解体工事に向けて転出しており、一時期、事務所がない状態となっておりましたので、再開発組合に対し適切な体制を構築するよう指導を行いました。  再開発組合からは、「御高齢の関係権利者の皆様からの要望もあり、極力近隣で面談などを行うため、事業区域内の再開発組合事務所に加え、京阪ザ・ストア内の店舗を面談スペースとして確保しておりました。事務所の移転場所としましては、立地など条件に合致した物件がなかなか見つからず、電話やメールなど連絡を取れる体制は確保しておりましたが、一時期、事務所がない状態となっておりました。現在は、枚方市からの指導などを受け、京阪ザ・ストア内の面談スペースを正式な移転の間の仮の事務所としており、事業の本格化に合わせまして必要な事務所機能を強化していきます」と聞いております。 45 ◯野口光男議員 住民の皆さんが問い合わせてもすぐ対応できるような体制の整備をよろしくお願いしたいと思います。  次に、先ほど田口議員からもありましたが、新町の住民との個別説明会について開催するとこの間約束していたにもかかわらず、そして昨年の12月の全員協議会でも開催を求めたのに対して、隣接する地域の皆様方に対して御理解いただけるよう説明会については再開発組合と連携して引き続き開催させていただく予定ですと答弁もいただいていました。なぜ、いまだに開催されていないのか、しかも説明会の開催もせずに工事が既に始まっています。住民からのなぜ説明会もないのに工事を始めたのかという質問に、事業者は工期があるので始めたと答えています。このようなことは当然認められません。厳しく指導されることではないでしょうか。ましてや、市が補助金を出している市街地再開発事業で市の指導に従わないということはどういうことなのか、伺います。 46 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 これまでから再開発組合に対しましては、新町地区をはじめとした地域の皆様方へ配慮するとともに、丁寧な説明などを行うよう指導、助言をしており、引き続き、再開発組合に対しまして、適切に事業を実施するよう指導などを行ってまいります。 47 ◯野口光男議員 指導していると先ほど答弁がありましたけれども、地元の皆さんへの説明会をなぜ開かないのか、その理由について、明確に説明していただきたいと思います。 48 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 コロナ禍に伴う緊急事態宣言への対応等により説明会は開催できていませんが、宣言の解除後に説明会を開催できるよう準備を進めていることを再開発組合より確認しております。 49 ◯野口光男議員 先日も、近隣住民の方から、工事事業者から今まで歩けた通路が整備後は歩けなくなる、市駅まで歩いていけなくなるというような情報があったと言われています。これからの新町の住環境が変わるという話を聞いています。  今後はこのように環境が大きく変わってしまうのかどうか、お伺いしたいと思います。 50 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 敷地内におけます現在の歩行者動線につきましては、地域のお住まいの方より御意見をいただいていることは再開発組合も認識しており、現在、再開発組合において検討しているところでございます。 51 ◯野口光男議員 まず説明してから、このような工事が進められるべきものであるということを改めて指摘しておきたいと思います。  今まで述べてきましたように、事務所の実態もない、また指導に従わない、このような工事に市民の税金を使うべきではないと思ってしまうほどであります。このようないい加減なことを続けるのであれば、補助金を減額すべきではないかとも思います。  ましてや今回の施工業者は、かつて枚方市東部清掃工場談合事件で枚方市から指名停止の処分を受けています。そして、今回も市民に多大な迷惑をかけている状況となっています。市としてどのような対応をしていくのか、伺います。 52 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 特定業務代行者の選定につきましては、公平性を保つため、本市から指導や助言などを行い、再開発組合におきまして有識者を含めた選定委員会を経て決定されたものと認識しております。  引き続き、適切に事業を実施するよう、指導などを行ってまいります。 53 ◯野口光男議員 この間、適切に指導すると言っているにもかかわらず、それができていないところに大きな問題があると思っています。ぜひ市もしっかりと主体者として取り組んでいただきたいと改めてお願いしておきたいと思います。  次に、パブリックコメントについて、伺います。  今回、再整備基本計画に対して、意見提出者167名、公表意見数347件、そして新庁舎整備基本構想に対しては、112名、公表意見数256件、コロナ禍にもかかわらず、合計279名、603件の意見が寄せられました。  そこで市長に伺いますが、これらの意見を市長は全部お読みになられたのか、そして、その感想について、お伺いしたいと思います。 54 ◯伏見 隆市長 内容については確認しております。今回、非常に多くの方に意見をいただきまして、市駅周辺再整備に対する市民の皆様の関心の高さに感謝しているところであります。 55 ◯野口光男議員 感謝しているということでありますけれども、ぜひ一つ一つの意見について真摯に受け止めていただきたいとお願いしたいと思いますし、パブリックコメントを踏まえて計画を策定したということですが、今回はパブリックコメントでの市民の発言内容については要旨しか書かれていません。今回の基本計画(案)のベースにしたというこの市民の皆さんの意見603件を全て見せていただきたいと、この全員協議会の前にお願いしたわけですけれども、見せてもらえませんでした。なぜ見せてもらえなかったのか、見解を伺いたいと思います。 56 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 パブリックコメントの意見につきましては、枚方市パブリックコメント実施要綱に基づき、類似する複数の御意見を取りまとめて、その概要を一覧として整理しております。 57 ◯野口光男議員 これらの要旨については、全て市がまとめたものでもあります。いつ全ての意見を公表されるのか、伺いたいと思います。 58 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在検討を進めております基本計画の策定手続と合わせまして、公表していきたいと考えております。 59 ◯野口光男議員 すぐに公表していただくように、よろしくお願いしたいと思います。  このパブリックコメントに対する市の考え方は、市の方針と異なるものに対して、まるで無視しているかと疑ってしまうような考え方も市の見解として書かれています。意見提出者は、この見解に対して到底納得できるものではないと思います。  この間、この計画について市民説明会が開催されない状況で計画策定を進めるべきではないという意見も多く寄せられています。感染対策を徹底して説明会を開催すべきではないでしょうか。見解を伺います。 60 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 1月に開催を予定しておりました市民説明会につきましては、1月13日発令の緊急事態宣言を受け、中止といたしました。中止に伴う対応といたしまして、申込みのあった参加希望者に資料を送付するとともに、説明会で説明する予定でありました内容を動画として市ホームページに掲載しております。  また、再整備基本計画等の案を作成するに際しまして、パブリックコメントでの多岐にわたる御意見をお聞かせいただいております。  今後も、市民へのさらなる情報提供に向けて、必要な対応を検討してまいります。 61 ◯野口光男議員 情報提供していくというのは当然のことだと思いますし、この間、コロナ禍の中において中止したということですけれども、ほかの説明会は市として開催しているものもあるわけです。説明会を開催するのか、しないのか、改めて見解を伺いたいと思います。 62 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 基本計画の内容については、さらなる情報提供に向け、その方策について検討してまいります。 63 ◯野口光男議員 今のお答えだと、重要なこの計画について、市としては説明会を開催せずに進めていくと、情報提供だけにとどまるというお答えだと理解するわけですけれども、このようなことは到底納得できるものではありません。強く開催を求めておきます。  新型コロナウイルス感染症の見通しがない状況で、多くの市費が必要な再整備の計画策定は一旦立ち止まるべきであるという市民の意見も多数あります。新型コロナウイルス感染症の最中ですが、ポストコロナを見据え、まちの魅力を高める、市域全体に効果を波及できる再整備を進めていくと市は答えています。今まさに新型コロナウイルス感染症で多くの方が苦しんでおります。支援が必要な中で、将来を見据えてなどと言って、このような大規模開発を進めるべきではないと思います。見解を伺います。 64 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 ゆとりやにぎわいの創出とともに、新型コロナウイルスのような感染症の発生にも対応できるまちづくりに取り組むことで、その効果を市全体に波及できる好循環の創出を目指してまいります。 65 ◯野口光男議員 今の答弁を聞いても、ポストコロナの感覚は本当に市としてはあるのかと疑ってしまいます。今の答弁は、まるで夢のような御答弁でした。多くの市民は実感が持てないと思います。私もそうです。その責任は市にあると思います。  なぜ枚方市駅に集中して再整備を行うのか、再整備の効果が市駅周辺にとどまることなく、市全域の活性化につなげていく成長戦略が必要という意見に対して、市の考え方は、まちのブランドを上げる、新しい企業が参入し税収が増える、エリアマネジメントを導入する、枚方市駅周辺だけでなく市域全体の活性化につながる、このようなことを言っているわけですけれども、これも全くイメージが湧きません。この基本計画を読んでも理解できないわけです。どのような経済波及効果を考えているのか、具体的にお答えしていただきたいと思います。 66 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備事業を推進することにより期待される消費拡大や雇用の創出、地価の上昇など多くの経済波及効果を見込んでおり、その結果、定住促進や交流人口、市税収入の増加につながるものと考えております。 67 ◯野口光男議員 コロナ禍の中で本当に業者の皆さんも大変厳しい状況にもなっていますし、市民の皆さんも同様です。この中で消費拡大をどのように見込んでいくのかという具体性が全くないわけであります。全くこのような観点が欠落しているのかとも思いますし、その点についても指摘しておきたいと思います。  次に、4)街区についての意見として、市民の財産である4)・5)街区の市有地を売却しないでほしい、市民活動の場や子どもが学べる機会や市民のための機能が必要という声に対して、市の考え方は、にぎわいや地域の活力の創出に寄与する商業、業務、子育て、健康、教育、文化芸術、スポーツなどの機能を民間活力導入エリアへ誘導する考えと答えています。具体的内容については、市民意見の聴取などにより検討を進めていくと答えています。  これまで、私の質問に対して、市民の活動の場は市としては公園があると答えていました。市として4)街区に市民活動、文化・学習施設が必要であるという認識になったのか、また、にぎわいや地域活力の創出に寄与する商業、業務、子育て、教育、健康、文化芸術、スポーツの機能を民間活力導入エリアへ誘導する考えと答えていますが、具体的にどのような民間事業者なのか、民間企業が応えてくれる保証があるのか、伺いたいと思います。 68 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 にぎわいや魅力あるまちに向けまして、民間活力導入エリアの土地利用につきましては、来年度、市民や議会の御意見をお聞きしながら具体的な検討を進めてまいります。 69 ◯野口光男議員 具体化に向け、基本計画を基に権利者との勉強会や市民、議会の御意見を聞きながら検討を進めるというお答えでした。市民の意見を聞くだけではなく、市民も市有財産の権利者として市民対象に勉強会を開催すべきではないでしょうか。見解を伺います。 70 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(案)の作成に当たり、パブリックコメントでの多岐にわたる市民の御意見をお聞かせいただいております。あわせまして、来年度、にぎわいや地域活力の創出に寄与する新たな土地利用に関しまして、市民の御意見をお聞きしてまいります。 71 ◯野口光男議員 市の考えは市民の意見を聞くだけという姿勢に終始しているということが、ここでも表れているわけです。
     駅近のにぎわいの創出について、兵庫県明石市や愛知県豊田市では、市の施設をにぎわいの大きな起爆剤として活性化を図っておられます。そのように考えれば、今の時点で新庁舎を5)街区で進めるのではなく、4)街区で考えるべきではないでしょうか。見解を伺います。 72 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎の位置につきましては、4)街区と5)街区での比較検討の結果、国・大阪府・市有財産の最適利用を図ることができ、公園、広場の拡充、にぎわいの創出、回遊性や市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点や、定住促進、交流人口、経済効果、市の負担額などの面から評価が高い5)街区としております。 73 ◯野口光男議員 市が4)街区か5)街区かと比較したのは、単独庁舎を前提にしているわけです。しかし、今、全国的な駅近開発を見れば、民間事業者との共同の庁舎、また建物を造っていく動きもあります。また、デジタル化、オンライン申請など、大きく庁舎機能も変わろうとしています。民間企業との合同庁舎という、例えば、市民、民間事業者からの提案も十分に考えられるのではないでしょうか。そのときは庁舎の位置を考え直すという考えがあるのか、見解を伺います。 74 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎につきましては、4)街区でのにぎわい創出や回遊性を向上することで、市民の利便性、防災面といったまちづくりの観点などの面から、5)街区で整備することを前提にしております。  なお、来年度に実施予定の市民意見の聴取につきましては、4)街区へ誘導するにぎわいや地域活力の創出に寄与する商業、業務、子育て、教育、健康、文化芸術、スポーツなどの機能について、お聞きする予定でございます。 75 ◯野口光男議員 全く限られた分野だけ市民の意見、また民間の考えを聞くということで、本当に活性化、にぎわいを創出することができるのか、非常に疑問です。市民をはじめ、民間からの意見を今後反映させていくためにも、今の計画は中止して見直すべきだと意見を申し上げておきます。  次に、市長は行政改革の名の下に公立保育所民営化や、また補助金の見直しなど、市民サービスの切り捨てを行いながら再整備の財源確保を行おうとしています。そんなことをしてまで、市駅周辺再整備を行うのかという意見も多く寄せられています。このような市民の意見についてどのようにお考えなのか、お伺いします。 76 ◯田中哲夫総合政策部長 行政改革は、まちの発展や市民サービスのより一層の向上を図るために、組織や制度、行政運営の見直しを行い、行財政運営の適正化、効率化を図ることを目的として実施するものでございます。行財政改革プラン2020には、公立保育所の民営化をはじめ、69の課題設定を行っておりますが、いずれもそうした視点に基づく取組であり、市駅周辺再整備の有無にかかわらず取り組んでいかなければならない課題であると考えております。  また、市駅周辺再整備は、まちの活性化につながり、多くの経済波及効果をもたらすものであることから、厳しい財政状況が予想されることからも、財源の捻出を図り取り組んでいかなければならない課題であると考えております。 77 ◯野口光男議員 今回の基本計画では、ポストコロナということが大きな課題になると思っています。そういう中で今までの行政改革を続けていくことが本当にいいのか、そのことを含めて市は検討し直すべきではないかと思います。  昨年12月の全員協議会では、ステージ2、全街区まで進むためには、新たな財源として10億円が必要になる、そのためにはさらなる行財政改革に取り組む必要があると言っていました。ところが、今回は、その10億円がなくとも毎年10億円以上の実質収支が黒字になるというシミュレーションが示されました。なぜ、このようになったのか、お伺いします。 78 ◯田中哲夫総合政策部長 今回の財政シミュレーションは、令和2年度の決算見込みや令和3年度の当初予算案、また、昨年12月下旬に国から示されました地方財政対策などを踏まえた上で、改めて収支見通しの見直しを行っております。これにより、12月の全員協議会時より主に市税収入を中心に上方修正を行っており、実質収支が改善しているものでございます。 79 ◯野口光男議員 具体的な数字でいうと、どういう根拠に基づいて今回上方修正をしたのか、教えていただけるでしょうか。 80 ◯田中哲夫総合政策部長 上方修正するに当たっての具体的な数値でございますが、今回の財政シミュレーションのベースとなります長期財政の見通しにおける市税収入については、国が示す経済成長率を踏まえて上方修正を行っておりまして、令和3年度に4%、令和4年度に2.5%、その後は成長率が逓減し、令和11年度以降は0.8%程度の成長率を見込んで市税収入の試算を行っております。 81 ◯野口光男議員 コロナ禍において答弁のような税収を見込めるのか甚だ疑問ですし、多くの市民の方は実感が湧かないと思っているのではないでしょうか。再整備の財源確保のために、公立保育所や留守家庭児童会室等の市民サービスを低下させないでほしいという意見に対して、市の考えは、公立保育所に係る施設については、よりよい市民サービスに向けて担当部署で検討していると答えています。しかし、実態は、桜丘北保育所の民営化説明会では、その理由の一つとして厳しい財政状況と答えています。様々な住民要求に対して、できない理由として厳しい財政状況、このようにいつも市は言います。  そこで、今回これだけの大型開発を進める中で、今の枚方市の財政状況は本当に大変厳しい状況なのか、これについて見解を伺いたいと思います。 82 ◯田中哲夫総合政策部長 本市の財政状況については、これまで実質収支は黒字であるものの、新型コロナウイルス感染症による影響や、また、今後の少子・高齢化の進展、あるいは社会保障関連経費の増加など、将来を見据えますと、厳しさは増していくことが予想されます。 83 ◯野口光男議員 厳しさが増していくという答弁でしたけれども、その理由は、コロナ、高齢化、社会保障費の増大としていますけれども、これは全国共通です。枚方市が飛び抜けているのは、令和4年から令和14年までの1,015億3,533万円、この投資的事業です。その中でも、今回の市駅周辺整備事業は314億円と大きいものです。立ち止まることができるのは、この3)街区以降の事業費239億円です。  市の財政状況は厳しさを増していくとのことで、そうした中で、市は行政改革の名の下、様々な公立保育所の民営化や補助金の見直しを行っていくわけですけれども、大型開発ではなく、市民サービスの充実を求める声にどのように応えていくのか、そんなことをしてまで市駅周辺再整備を行うのかという市民からの声が多く寄せられています。市の見解を伺います。 84 ◯田中哲夫総合政策部長 将来を見据えますと、いわゆる2040年問題など、非常に行政にとって、また市民にとっても大きな課題がございます。そうした中で市駅周辺再整備については、まちの発展に大きく寄与しまして、多くの経済波及効果が期待できます。そういう市駅周辺再整備で生み出した財源を市駅周辺のみならず、さらに市域全体のさらなる発展に活用していく、そういった考えで、この事業については進めていかなければならないと考えております。  一方で、市駅周辺再整備のみならず、子育てであるとか、教育、あるいは福祉、防災、様々な本市が抱える行政課題がございますので、そうした課題に対してもしっかりと施策展開を図っていく考えでございます。 85 ◯野口光男議員 まちの活性化、また多くの経済波及効果は、全くその根拠が示されていません。  一方で、この3か月で、これだけ財政シミュレーションが変わるということが大変不思議です。そして、また不安にもなります。特に心配なのは、この経済成長率4%を受けた長期財政見通しを基につくられていることであります。  この財政シミュレーションで私が不思議だと思ったのは、ステージ1-1までを見込んだ場合、市負担額は約28億円です。そして、市債残高は1,289億円です。そのうち市が返済しなければならない借金は409億円、そして財政調整基金は41億円です。そして、全街区を見込んだ場合、ステージ1-1からステージ2、全街区に至る試算額は約239億円、市債残高は1,317億円、市が返済しなければならない借金は437億円、そして財政調整基金が41億円です。これだけ、約211億円の違いがあるにもかかわらず、財政調整基金の残高は変わらず、市が返済しなければならない市債は28億円しか変わらない理由について、伺います。 86 ◯田中哲夫総合政策部長 本事業における新庁舎の建設につきましては、PFI手法の活用を前提としていることや市有財産有効活用による財源の活用を見込んでいることなどにより、市債残高の増加が抑えられているものでございます。  また、本事業の推進に当たりましては、新庁舎等の基金を活用することを前提としておりますので、財政調整基金の残高についても影響を与えないものでございます。 87 ◯野口光男議員 つまり新庁舎整備は、一旦PFI手法を前提にすることから総事業費116億円は事業者が負担する、そして令和15年度から令和31年度までは毎年5億円から8億円を返済する、さらに長期債務負担になるわけです。その財源は基金の活用としています。つまり、基金を積み立てるために、さらに厳しい行財政改革の名の下で市民サービスの削減がされていきます。財政調整基金には影響を与えないとしていますが、41億円まで基金が減少します。今回の新型コロナウイルス感染症の対策費として財政調整基金53億円が支出されました。そのほとんどは国からの交付税で補填されるということですが、基金がなければ、この対応はできなかったわけです。ポストコロナと言いながら、この財政シミュレーションでは緊急時に対応できないということを示しているわけです。  ステージごとに収支見通しや財源確保を踏まえて推進するとしていますが、ステージ1-1にスタートを切ってしまえば、時期は延びるが最後までこの事業を進めなければならなくなってしまいます。このような市民の命と暮らしを脅かすような市駅周辺再整備基本計画と、また新庁舎整備基本構想は到底認められないと申し上げて、質問を終わります。 88 ◯野村生代議長 これにて、野口光男議員の質問を終結します。 89 ◯野村生代議長 次に、小池晶子議員の質問を許可します。小池議員。 90 ◯小池晶子議員 まず初めに、確認の意味を込めて御質問させていただきます。  今回御説明いただいた枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想の案を作成するに際して、前回12月の全員協議会及び定例月議会において多くの御意見があったと思いますが、どのように対応されたのか、お尋ねします。 91 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 これまでから議会からいただきました御意見等につきましては、まず、枚方市駅周辺再整備基本計画(案)を作成するに際しまして、まちづくりに関する土地利用イメージ案や市民会館大ホールの暫定活用を追記するとともに、再整備の効果が市全域の活性化へつなげていく成長戦略の考え方などを反映させていただきました。  また、枚方市新庁舎整備基本構想(案)におきましては、新庁舎の想定規模をはじめ、浸水対策や環境対策などの修正を行っております。 92 ◯小池晶子議員 パブリックコメントについては、再整備基本計画で347件、新庁舎整備基本構想で256件と多くの御意見がありましたが、これらの御意見に対して市はどのように考えているのか、見解をお聞きいたします。 93 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 パブリックコメントにつきましては、多岐にわたる貴重な御意見をいただきました。  まず、再整備基本計画(案)におきましては、4)・5)街区の市有地の有効活用といたしまして、定期借地の検討や用語説明を追記するとともに、新庁舎整備基本構想(案)におきましては、新庁舎の位置を5)街区としている根拠をはじめ、3)街区に先行して取り組む庁舎分室、市立ひらかた病院と保健所の連携強化などの修正を行っております。  また、両計画の具体化に係る多くの御意見などにつきましては、今後の取組の参考とさせていただきたいと考えております。 94 ◯小池晶子議員 今後、市駅周辺再整備を進めるためにどのように考えているのか、そのためには、まずは直近の取組として、いつまでに何をしなければならないのか、また、仮にそうした取組が進まなければ、3)街区は進むが、4)・5)街区を含め、まちづくり全体が遅れることで市民の皆さんにとっても非常にマイナスの影響を与えることになりかねません。そうならないために、市の取組に対する考えを併せてお尋ねいたします。 95 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区につきましては、今月10日に再開発事業に係る権利変換計画が大阪府から認可されましたので、事業計画で掲げております施設の整備に向けまして、本格的に工事が進められます。主なスケジュールといたしましては、現在、解体工事が進められており、令和3年度から順次建築工事に着手し、令和5年度の供用開始を目指しているところでございます。  2)・4)・5)街区につきましては、今年度の策定を予定しております再整備基本計画及び新庁舎整備基本構想を基に、権利者との調整を本格化していきたいと考えております。そのために、2)街区におきましては、事業手法や土地利用の熟度を高めていくため、権利者との勉強会を進めるとともに、施設の機能移転が最も早期に完了し、その後のまちづくりが必要となるステージ1-1の着手を目指し、4)・5)街区の権利者による勉強会を実施し、まちづくりの方向性を共有しながら準備組織を設立するなど、令和4年度の都市計画決定に向けて準備を進めていきたいと考えております。  枚方市駅周辺再整備につきましては、この間、議会、市民をはじめ、国や大阪府など多くの関係者、権利者などから御意見をお聞きするなど、検討を重ねてまいりました再整備基本計画の今年度の策定を予定しております。議員御指摘のとおり、魅力あるまちづくりの取組を遅らせないために、しっかりと再整備基本計画に基づく各街区の取組を進め、財政状況を踏まえながら、まちづくりを着実に進めていきたいと考えております。 96 ◯小池晶子議員 これまでの議会やパブリックコメントでも、市駅周辺再整備は単に駅前の開発だけではなく、その効果を市全域に波及させることが重要であると多くの声があります。  その点について、現時点の考えをお聞きいたします。 97 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺は、行政機能、商業・業務機能などが集積している広域中心拠点であり、再整備を推進することにより期待される消費拡大や雇用の創出、地価の上昇など経済効果に加え、転入促進による定住促進や交流人口の増加、本市の自主財源の増加などの効果がございます。  さらに、まちのブランドや価値の向上に資する施設の誘導、誘致に向けた取組を行っていくことで、市域を超えて多くの人に枚方を知っていただく、また、エリアマネジメントの仕組みを導入し、新たなにぎわいの創出などにつながるソフト事業を展開していくなど、多くの取組により得られる様々な効果を、再整備基本計画の対象地域だけではなく、周辺の地域資源を有機的につなぎ連携を進めることで、周辺地域からさらに市全域に波及効果が及ぶよう取組を進めてまいりたいと考えております。 98 ◯小池晶子議員 まちづくりの実現には、権利者との調整や具体化に向けた事業計画など様々な準備が必要になるとは思います。3)街区のまちづくりも、ようやく工事が始まりました。こうしたまちづくりの流れを止めることなく、再整備の全体計画の完成に向け、スピード感を持って取り組んでいただきますよう強く要望いたします。  次に、未来に向けて枚方の魅力を発揮する拠点として、駅前の公園、広場は市内外へのアプローチとしても重要になると考えます。さらに、市民の健康増進という観点からも、今後、駅周辺再整備によって整備していく公園、広場についてはどのように考えているのか、お尋ねいたします。 99 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備におきましては、街区ごとに公民連携による公園、広場を整備することで、枚方市駅周辺にある京街道や淀川河川公園、天野川などの地域資源や再整備による新たな都市機能などと安全、安心な歩行空間を形成し、回遊性の向上を図ることで、健康増進にも資する、居心地がよく、歩きたくなるまちの実現を目指します。  特に、4)街区におきましては、駅前広場とニッペパーク岡東中央を連続した魅力のある空間を形成することで、隣接する商業・業務施設との連携した取組など様々なにぎわいの創出や交流を促進するとともに、パークPFIなどの民間活力を導入し、魅力を高めてウオーカブルなまちを形成する中心的な公園、広場の整備を考えてまいります。 100 ◯小池晶子議員 4)街区の公園、広場は、ウオーカブルなまちを形成していくための中心拠点として整備していくとのことですが、どのように進めていこうと考えているのか、また、完成する時期はいつになるのか、お尋ねいたします。 101 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)街区の公園、広場につきましては、まずステージ1-1におきまして、市民会館大ホールの一部を活用し、ニッペパーク岡東中央の拡充を令和8年度に予定しております。そのためには、来年度に将来の公園、広場の姿や誘導する都市機能などについての市民意見聴取や、4)・5)街区の権利者との勉強会などを予定しております。  現時点で想定しております最短スケジュールにつきましては、それらの取組を行いながら、令和4年度に4)・5)街区の土地区画整理事業の都市計画決定などを経て、令和5年度からの事業着手として大ホール解体工事などを目指してまいります。 102 ◯小池晶子議員 4)・5)街区のまちづくりを実現していく必要がある中で、そのスタートとなる4)街区における民間活力導入エリアについては、今後の枚方市の活性化を高めるための重要な役割を担うと考えております。  現時点ではどのような考えを持っているのかをお尋ねいたします。また、高齢化が進展している中で、高齢者に対してのどのような考えが示されているのか、併せてお尋ねいたします。 103 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)街区の民間活力導入エリアにつきましては、公園、広場を一体的に生かしたにぎわいや、地域活力の創出に寄与する商業・業務機能や市民の生活を支える子育て、教育、医療、福祉、文化芸術などの機能を誘導する考えでございます。具体的な内容につきましては、来年度、市民や議会の御意見をお聞きしながら検討を深めてまいりたいと考えております。  また、コンパクトシティを進める観点からも、高齢者への対応は重要と考えておりまして、当該エリアや隣接する公園、広場につきましては、再整備基本計画(案)のまちづくりの方向性の中で掲げております、高齢者の方を含めて多くの人が社会や地域などに関わりを持ち、人生100年時代を見据え、いつまでも健康で元気に生きがいをもって楽しく過ごせるまちを実現できるエリアとして活用してまいりたいと考えております。 104 ◯小池晶子議員 4)街区の民間活力導入エリアによりよいコンテンツを誘導することが全市域に影響を及ぼすことになると考えており、その具体化に関しては、高齢者対策も意識しつつ、市のコンセプトやテーマをしっかりと設定し、民間事業者からの積極的な提案を聞きながら進めていただくよう要望いたします。  次に、あわせて、そのエリアにどのようなコンテンツがよいのかについては、これまで会派からの意見として、行政だけで検討を進めるだけではなく、市民に対して市の考えを分かりやすく伝え、まちづくりに対する機運の醸成を行いながら、併せて市民から意見をお聞きするよう双方向のアプローチが重要であると述べてまいりました。今回、市民会館などの跡地を活用した新たな土地利用に向けて、来年度に市民から御意見を伺うとの説明がありましたが、どのような方法で意見を伺おうとしているのか、お尋ねいたします。 105 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 来年度に実施予定の市民意見の聴取につきましては、よりまちの魅力が高まる施設の誘導などにつながるアイデアをいただけるよう、市民アンケートやワークショップなどの方法を検討してまいります。 106 ◯小池晶子議員 市民から単にアンケート的に意見を求めるだけではなく、参加していただく方も期待感を持ってもらえるような工夫やアイデアが提案しやすいように、例えば、具体的なイメージ案や分かりやすいテーマ等を複数案、事前に作成するなどの仕掛けを行うことで、よりよい御意見が得られると思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、ステージ1-1の実施までに市民会館大ホールはそのままの状況が続くことになります。本来であれば、令和3年度の機能廃止後、直ちに取り壊し、暫定活用を行うほうが市民のためになると考えますが、市の見解をお伺いいたします。 107 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 ステージ1-1の実施におきましては、市民会館大ホール跡地は、ニッペパーク岡東中央の拡充や2)街区へ続く新たな道路、民間活力導入エリアとして活用するため、4)・5)街区の権利者と協力して土地区画整理事業として一体で取り組み、令和5年度の解体工事を目指しております。そのため、市単独で先行して大ホールの解体及び暫定利用を実施した場合と比較しますと、工事の着手時期が2年間遅れることになりますが、事業費ベースでは約10億円を超える市負担額を削減できることや、4)・5)街区のまちづくり全体を通して効率的、効果的に実現できる手法であることから、一体的なまちづくりを実施してまいりたいと考えております。 108 ◯小池晶子議員 これまでの市駅周辺再整備の進捗を考えると、令和5年度の解体工事がさらに遅れるのではないかと心配しております。解体工事が開始される令和5年度が延びることがないよう強く要望いたします。  しかし、令和5年度の解体工事が始まるまでの間、何もしないというわけにはいかないと思いますが、市の見解をお伺いいたします。 109 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 持続的に魅力が高まるまちづくりに向けまして、今後、まちづくり組織などと行政が連携し、地域特性を生かしながら、まちを共に育て価値を高めるエリアマネジメントを促進していくことが必要と考えております。  大ホールを含む4)街区の新しいまちづくりに伴うエリアマネジメントの実施につきましては、早くとも建物が完成する令和8年度以降になりますが、周辺エリアでのエリアマネジメントを醸成していく取組といたしまして、まずは市民会館大ホールロビーなどの公共空間を活用し、近隣地域と連携してエリアマネジメントの促進に取り組んでまいりたいと考えております。 110 ◯小池晶子議員 まちづくりについては、基本計画の街区だけの取組ではなく、周辺地域も含めたソフト事業が今後ますます重要になってきます。その上で、枚方市駅周辺再整備は長期間にわたる事業ですので、全街区整備に向けては、ステージごとに財政状況や財源状況を十分確認しながら取り組んでいただくよう意見しておきます。  4)街区のまちづくりの完成にも時間がかかる中で、今からでもできるソフト事業を積極的に展開して、再整備に対する機運を高めていく取組も行っていただきたいと思います。特に4)街区に隣接している川原町の経済活性化にも寄与するような取組や、ニッペパーク岡東中央をもっと活用した取組などの実施を要望いたします。そして、SDGsの考え方も積極的に取り入れ、環境問題や公共のものにどの世代の人にも優しいまちづくりを進めていただくようお願いいたします。  今後、議会をはじめ、市民に対しては、期待値を高めていけるような形での情報共有を要望いたします。市民の理解度、期待度を高めながら、さらに多くの市民に後押しをしてもらえるような再整備を推進していただくよう要望して、質問を終わります。 111 ◯野村生代議長 これにて、小池晶子議員の質問を終結します。 112 ◯野村生代議長 次に、岡市栄次郎議員の質問を許可します。岡市議員。 113 ◯岡市栄次郎議員 まず初めに、財政シミュレーションについて、確認したいと思います。  今回、4つの財政シミュレーションは実質収支が同じになっていますが、この点の仕組みについて、もう少し詳しくお聞きしたいと思います。 114 ◯田中哲夫総合政策部長 本事業の推進に当たりましては、市債や新庁舎及び総合文化施設整備事業基金を活用するため、毎年必要となる事業費に対しましては基本的にこれらの財源を基に事業を推進するため、実質収支には影響を与えないこととなります。  このため、4つのいずれの財政シミュレーションにおきましても、実質収支は10億円台の黒字を維持できるものと見込んでおりますが、事業費の進捗に合わせ事業債を発行するため、その他市債の残高の増加や、また、公債費負担を含め事業に要する財源として基金の取崩しを行うことから、基金残高の減少を見込んでおります。 115 ◯岡市栄次郎議員 枚方市駅周辺再整備に際しては、市債と新庁舎及び総合文化施設整備事業基金を活用するとのことですが、事業の推進に当たり新たな市債を発行することになり、市債残高の増加が懸念されます。  そこで確認ですが、財政シミュレーション上、市債残高についてはどのような状況が見込まれるのか、お聞きします。 116 ◯田中哲夫総合政策部長 市債残高の状況でございますが、本事業に係る市債を含む、その他市債につきましては、4つの財政シミュレーションのいずれにおきましても令和6年度をピークにその後は減少傾向となり、令和11年度には令和3年度の残高を下回る見込みでございます。 117 ◯岡市栄次郎議員 実質収支も10億円台の黒字を維持でき、その他市債も令和6年度をピークに減少していく見込みとのことです。しかし、災害など不測の事態が生じれば、収支見通しに見込めていない新たな財政負担への対応も必要となり、今回のシミュレーションで見込んだとおりの事業展開が困難な場合もあるかと思います。  そこで、財政面から今後の事業の進め方の基本的な方針について、お聞きします。 118 ◯田中哲夫総合政策部長 本事業につきましては、長期間にわたり財政負担を伴う事業となりますので、全街区の整備に向けましては、改めてステージごとに収支見通しや財源確保の状況を踏まえながら事業の推進を図る考えでございます。 119 ◯岡市栄次郎議員 やはり将来の不測の事態への対応を考えますと、新庁舎及び総合文化施設整備事業基金の積み増しが必要かと考えます。そのためには、既存事業の見直しや行政サービスの提供をさらに効率化して、人件費、物件費といった歳出を削減するなど、継続した行財政改革の取組は不可欠であると考えます。10年以上先のことを今の時点で確定的に言えないのはもちろんのことですが、そういった将来生じてくるだろう新たな財政需要を一定考慮した場合においても、今取り組んでおられる行革で十分対応できるのか、お伺いします。 120 ◯田中哲夫総合政策部長 令和2年3月に策定いたしました行財政改革プラン2020は、その取組期間を令和5年度までとしております。本期間中の行革の取組につきましては、策定当初の取組にとどまることなく、毎年度、取組目標や目標効果額を検証し、取組項目の追加を含め、アップデートを行いながら推進していくこととしております。  また、行政改革の取組につきましては、持続可能な行財政運営とまちづくりを実現していくため、取組期間を限定するものではなく、不断の取組として長期的視点を持って取り組んでまいります。  なお、今後におきましても、将来の財政需要に備え、こうした行政改革の取組状況や毎年の収支状況を踏まえながら、基金への積立てを行っていきたいと考えております。 121 ◯岡市栄次郎議員 少子・高齢化社会のため税収が減少する中、福祉関係の支出は増えます。今後、財政のかじ取りは大変厳しくなると見込まれます。そのような状況下において、駅前再整備やインフラの整備等に多くの財源が必要になりますので、長期的な観点で財政規律の維持に努めていただくことを要望します。  次に、3)街区の市街地再開発事業について。  先日、権利変換計画の認可を受けたので、既存建物の解体や建築工事、公共施設の整備などが本格的に進むとの報告を受けましたが、そうした工事をスケジュールどおり円滑に進めるためには、組合や地域住民への市の対応がますます重要になってくると思いますが、市の見解をお伺いします。 122 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 市としましては、市街地再開発組合の活動に対し、社会資本整備総合交付金を活用した財政的支援や技術的支援を行い、公民連携の上、枚方市駅前の新たなまちづくりに引き続き取り組んでまいります。  また、地域住民の方々に対しましては、市街地再開発組合と連携しながら、引き続き、全体説明会や個別対応、ホームページ等を通じて丁寧な説明を行うなど、きめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えております。 123 ◯岡市栄次郎議員 他の議員からもありましたが、引き続き、3)街区の地域住民に対して、しっかりと対応していただけるように意見とさせていただきます。  次に、3)街区の6階には、様々な相談に対応できる施設を集約していくに際して、おのおのの目的を持った相談者が利用されると思います。その中で、個々の事情で思い悩んでいる方も相談等に行こうと思えるような配慮が必要になると思いますが、どのような対応を考えているのか、市の見解をお伺いします。 124 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅前行政サービスの再編に係る機能の配置レイアウトにつきましては、各施設を所管する部署と機能や動線など利用者の視点を踏まえながら、諸室の配置や規模の検討を行ってまいりました。各施設が隣接することで、関係部署のサービスの紹介や継続的な支援の情報交換、引継ぎなどを即座に行うことができるものと考えております。  特に6階部分では、多様な相談に訪れる利用者を想定していることから、生涯学習や図書館など、にぎわいや交流を中心とした5階部分とゾーニングを区別することで、比較的静かな場所で安心して相談を受けていただく環境を目指しております。  今後の内装に係る設計におきまして、引き続き、利用者が相談しやすい施設となるよう、利用者の動線や相談室の防音等を検討してまいりたいと考えております。 125 ◯岡市栄次郎議員 相談者が事前予約やオンラインでの受付等で聞き取りの時間を短縮したり、相談時にスムーズに入れる配慮やエレベーターからの各部署への動線確保、各相談スペースをゆったり取るなど、最大限の配慮をお願いします。  次に、3)街区で建築される建物のイメージや案はどのような状況にあるのか、また、どのように決めていくのか、お尋ねします。 126 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在、枚方市駅周辺地区市街地再開発組合で詳細設計が進んでおります第3工区の建物につきましては、専門家を交えてデザインの検討を進めております。あわせまして、その案につきましては、本市の景観アドバイザー制度を活用し、アドバイザーの意見なども参考としながら設計を進め、来年度には同組合で決定していくものと聞いております。 127 ◯岡市栄次郎議員 3)街区の建築工事が来年度から着手に取りかかるとの説明がありましたが、市駅周辺再整備は、個々の建物の建築ではなく、今後、4)・5)街区と続くまちづくりを含めて、まちとしての統一感を持たせることで大きな魅力になっていくと考えます。
     そうした点について、市の見解をお伺いします。 128 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(案)では、新たに建設される建築物や街路灯、歩道、公園、広場などと連携したデザインや統一感を持った案内サインなど、魅力が感じられる景観形成を図るとしており、先行してまちづくりが進む3)街区や、既に枚方市駅のランドマークの一つとなっている枚方T-SITEなども含めまして、統一感のあるデザインとすることがまちの魅力につながるものと考えております。  現在、3)街区におきまして検討いただいておりますデザインなども参考とし、4)・5)街区のまちづくりの具体化に合わせまして、議会の御意見などもお伺いしながら検討してまいります。 129 ◯岡市栄次郎議員 それでは、3)街区において検討されているホテルの状況について、お尋ねします。 130 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区において検討されておりますホテルにつきましては、2月10日に京阪ホールディングス株式会社、京阪電気鉄道株式会社、京阪電鉄不動産株式会社の連名で権利変換計画が認可された旨の報告と合わせまして、カンデオホテルズの出店について情報提供を受け、その旨を議会に御報告いたしました。 131 ◯岡市栄次郎議員 3)街区の取組の中でも、ホテルの事業については本市においても重要であり、その情報が市から提供されたタイミングが発表から随分と遅れてされたことについて、今後このようなことがないよう努めていただきたいと思います。  次に、5)街区のまちづくりについて、お尋ねします。  5)街区を安全、安心の拠点とするとしていますが、現時点でどのような調整を関係機関と行っているのか、お尋ねします。 132 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 国や大阪府とは、まずは大阪府北河内府民センターが3)街区に移転し、その跡地に市庁舎と枚方税務署による合同庁舎を整備するとともに、枚方簡易裁判所を現在の場所から南側に移転することで、広場空間の創出などを位置づけました枚方市駅周辺再整備基本計画や枚方市新庁舎整備基本構想の策定に向け、適宜、協議や会議などを行ってまいりました。  さらに、5)街区での安全、安心の拠点の形成を目指し、老朽化した枚方消防署の建て替えに関しましても、枚方寝屋川消防組合と協議を行っているところでございます。 133 ◯岡市栄次郎議員 新庁舎の整備に際しては、コロナ禍に伴い生活様式が変わろうとしている中で、市役所庁舎に求められる機能も影響はあると思います。例えば、窓口機能については、AIロボットやバーチャルアバター画面を通して対応することで、現在の人的対応による手続や案内が大きく変わろうとしています。さらに、市役所に行かなくても対応できるといったことも期待できます。また、リモートワークも普及することで、さきの取組と合わせて職員の執務スペースの在り方も大きく変わるのではないかと考えられます。  そうした中で、ICTを活用してどのような庁舎を目指すのか、さらに検討されている庁舎規模との関係について、市の見解をお伺いします。 134 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎整備に際し、情報化社会や新たな生活様式に対応する環境整備におけるICTの高度化などの社会情勢の変化にも柔軟に対応できる多機能性を確保した効率的で機能性に優れた庁舎を目指してまいります。  また、庁舎規模につきましては、今後のICTを活用した総合窓口の実現に向けた取組や、執務スペースの見直しといたしまして、フリーアドレスやテレワーク等の取組を踏まえ、必要とする規模の精査を行うとともに、文書管理システムや電子決裁、電子申請によるペーパーレス化の推進等により、文書量の削減、書庫の縮減などの検討を深め、規模のさらなる縮減に向けて取り組み、枚方市新庁舎整備基本計画に反映していく考えでございます。 135 ◯岡市栄次郎議員 市民が気軽に市役所に来ることができるといった親しみやすいという観点は重要な柱であると思いますが、具体化を図ろうとする中でどのように考えているのか、お尋ねします。 136 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎の整備におきましては、多目的スペースや市民交流スペースなど様々な情報が容易に得られ、市民同士の交流が生まれるような開放的な空間の整備や、民間のノウハウを活用し、市民の利便性の向上につながる附帯施設の整備、さらには枚方市特有のよさを感じられるとともに、市民に親しみを感じていただける庁舎を目指してまいります。 137 ◯岡市栄次郎議員 それでは、新庁舎整備に際して、完成までのスケジュールをお尋ねします。 138 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎整備につきましては、今後の財政状況を踏まえながら、再整備基本計画(案)に基づく4)・5)街区の土地区画整理事業の進捗に合わせまして取組を進めてまいります。  まずは、ステージ1-1に合わせまして、諸室の配置などを踏まえた枚方市新庁舎整備基本計画の策定を目指し、ステージ1-2に合わせまして、5)街区の大阪府北河内府民センター跡地周辺で新庁舎に隣接する駐車場棟の建築を行います。その後、新庁舎の建築工事に着手し、想定する最短のスケジュールでは、新庁舎棟の完成によるプレオープンは令和11年度を、広場等を含めたグランドオープンは令和13年度を想定しております。 139 ◯岡市栄次郎議員 次に、ビオルネ等が都市再生緊急整備地域の指定を受けていますが、基本計画以外の商業施設については、本制度の利用としてどのような支援が受けられるのか、また、現時点での動向について、お伺いします。 140 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 国による都市再生緊急整備地域の指定により、民間事業者が行う事業に対して、都市計画の特例や金融、税制の支援措置など、国の支援策や規制緩和などが可能となります。  現時点で本制度の活用はございませんが、本市といたしましては、引き続き枚方市駅周辺のまちづくりにつきまして広く情報発信し、民間活力を引き出す環境を整えていきたいと考えております。 141 ◯岡市栄次郎議員 財政シミュレーションでは、いずれのパターンにおいても実質収支は10億円台の黒字が維持できる見通しとのことです。一定安定した財政運営が可能となる見込みであり、また、臨時財政対策債を除く、その他市債の残高についても減少傾向にあるとのことですので、枚方市駅周辺再整備の全街区整備に向けて大きな道筋が見えてきたと感じています。また、枚方市駅周辺を再整備するという本市の将来を左右する大規模プロジェクトを円滑に進めていく、加えて、新たな社会的背景や課題に適切に対応していくための行政改革の取組も、言うまでもなく不断の取組として、しっかり継続していただきたいと思います。  また、そのことをなくして、誰もが住みよいと感じるような魅力あるまちづくりはなし得ないものと考えます。引き続き、安定した財政運営や行政改革の取組を進めていただくとともに、新たな庁舎の検討につきましても、ICTの活用によりコンパクトな庁舎とすることで事業費の抑制に向けても取り組んでほしいと思います。  最後になりますが、平成25年に枚方市駅周辺再整備ビジョンが策定されてから既に8年が経過しています。この間、本事業の在り方、考え方については様々な視点、角度から本当に多くの意見や要望、指摘がなされてきました。そうした思いや考え方を受け止められ、それをベースに練り上げられたものが今回の基本計画であり、基本構想であると理解しています。  現在、3)街区については既に一定の進捗が図られていますが、市民からは他の街区についても、今後できる限り早期実現を望まれている声を私自身、多く聞いております。今後は、再整備基本計画や新庁舎整備基本構想で示されているスケジュールが遅れないよう全力を挙げて取り組んでいただき、よりよい枚方のまちづくりに向けて、職員の皆様の英知を結集していただきたいとお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 142 ◯野村生代議長 これにて、岡市栄次郎議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 143 ◯野村生代議長 午後1時まで協議会を休憩します。     (午後0時3分 休憩)     (午後1時 再開) 144 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 145 ◯野村生代議長 次に、奥野美佳議員の質問を許可します。奥野議員。 146 ◯奥野美佳議員 よろしくお願いいたします。  枚方市駅周辺再整備の具体化について審議する全員協議会に、今回、市は枚方市駅周辺再整備基本計画(案)及び枚方市新庁舎整備基本構想(案)を提出しました。昨年12月の全員協議会での意見も踏まえ、また、素案の段階でパブリックコメントを行った内容も参考にして案を作成したとの説明です。  しかしながら、公共施設の使用制限のため、パブリックコメントと同じ時期に予定していた市民説明会は中止し、ホームページ上で説明動画を配信するだけの対応に変更されています。市民の納得を得るために丁寧な説明を行い、市民の意見を十分に求めてきたとは到底考えられません。市庁舎について言えば、現場の職員の意見が反映されているのかさえ疑わしい状態です。  私は、これまでの議会で、コロナショックで社会経済の状況が大きく変化している中、枚方市駅周辺再整備事業については、市民と共に考える姿勢を持って、枚方の未来に禍根を残すことのないよう、的確な状況判断、財政判断をどうか行っていただきたいと繰り返し述べてきました。  今、枚方市では、市駅周辺再整備基本計画もまだ正式策定できていない段階です。4)・5)街区の土地区画整理事業、そして、その中心をなす新庁舎整備の具体的な内容についても基本構想(案)を定めているという段階であり、計画策定作業すらまだまだ検討不足という状況です。  そのような中、大阪府は、先行して府民センターが移転することでその跡地を国・市の合同庁舎などの整備へ活用が可能となり枚方市が進めるまちづくりが実現する、枚方市のまちづくりへの協力の観点から府民センターを3)街区へ移転すると説明し、北河内府民センター、府税事務所、土木事務所の移転案件を議会に諮ると聞いています。また、府の資料によれば、枚方市が実施を予定している土地区画整理事業における建物補償費込みで29.2億円という枚方市の試算を基に、移転財源を見込んでいるとのことです。  大阪府と枚方市の間の進捗に大きなギャップが生じているのではないかと思いますが、この事態を市はどのように捉えておられるのか、伺います。先行する大阪府における説明が既成事実となり、本市における議論や合意形成が形骸化してしまうのではないのか、伺います。 147 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備につきましては、平成29年8月に、枚方市における国・府・市有財産最適利用推進連絡会議におきまして、府民センターが3)街区に移転し、その跡地の5)街区に国と市による合同庁舎を整備する方向で検討を進めていくことを確認しております。その上で、この間、枚方市新庁舎整備基本構想の策定に向けた検討や3)街区のまちづくりなど、連携、協力して取組を進めてまいりました。  その中で、枚方市駅周辺再整備基本計画に係る4)・5)街区における事業費の試算に際しましては、大阪府北河内府民センターに係る建物補償費等につきましても見込んでおり、その内容を大阪府に情報提供しております。  なお、本市の負担額につきましては、別紙5でお示ししております財政シミュレーションにおきまして、市有建築物に係る移転補償費や土地売却収入などを新庁舎及び総合文化施設整備事業基金に積み立てております。  今後も、大阪府をはじめ、関係機関と連携、調整を図りながら、取組を進めてまいります。 148 ◯奥野美佳議員 大阪府をはじめ、関係機関と連携、調整を図りながら取組を進めるとの御答弁ですが、本市にとってまず大切なことは、事業の必要性や内容を市民にしっかりと説明し、共有し、意見を聞いて議論し、市民合意を形成することではないでしょうか。歴史的な大事業になるわけですから、先行した大阪府などの関係機関にばかり目を向けるのではなく、市民と共に考える姿勢を持って、丁寧に真に民主的な合意形成を進めていただくよう強く要望しておきます。  次に、庁舎機能についてです。  現在も市の庁舎機能は多くの別館、分館、分室に分散配置されており、将来的にも3)街区において駅前行政サービス機能が強化されようとしています。  初めに、基本的なことの確認ですが、5)街区に整備しようとする市の新庁舎について、地方自治法第4条に基づき位置を条例に定めるべき事務所となるために特に必要な必須機能とは何なのか、伺います。 149 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 必要な事務所機能につきましては、新庁舎における主要機能として考えております防災機能、窓口機能、議会機能、執務機能のほかに、よりよい施設とするため、交流機能、環境機能、附帯機能、共通機能、交通機能及び特有機能を含めまして、本市が目指すべき新庁舎として枚方市新庁舎整備基本構想を策定してまいります。 150 ◯奥野美佳議員 地方自治法上、支所や出張所とは異なる主たる事務所を条例で定めることになっていますが、この事務所にとって最も重要な機能は、市長や議会を核として進められる地方公共団体としての意思決定を行う事務だと私は思います。この機能が最も重要で、大規模災害が発生した際においても、的確な意思決定が行われ、行政機能が継続できなければ、市民の命や財産を守ることはできないからです。  コロナ禍のこの時期にあえて巨費を投じて新庁舎整備を行うとするならば、単なる庁舎の建て替えではなく、そうした基本的機能を含め、大規模災害に対応できる拠点整備を目的としないと、市民の理解は得られないと思います。そうした観点から幾つか質問させていただきます。  まず、必要な庁舎規模に係る質問ですが、ウオーカブルなまちだとか、回遊性を高めるという言葉が計画には多く出てきます。5)街区の新庁舎の機能として、市民の安全性や利便性に配慮した空間の整備や手続のワンストップ化に向け、デジタル申請への対応やICTを活用した総合窓口の整備を目指すとのことですが、5)街区の新庁舎にたくさんの人が訪れることを前提にしているのでしょうか。ICTの活用によるスマート自治体の実現、駅前や支所など市民のアクセスが容易な場所での窓口サービスの提供を目指すとする一方で、5)街区の新庁舎を多数の来庁者が来ることを想定した施設として整備するのであれば、基本方向がちぐはぐではないかと思われますが、見解を伺います。 151 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎では、市民ニーズが多様化、複雑化していく中で、これまで以上に組織を横断した取組が必要となるため、意思疎通を速やかに図れるよう、分散している庁舎機能を集約する考えから、現時点の枚方市新庁舎整備基本構想(案)におきましては、市民や事業者など多くの来庁者が来られると想定しております。  今後も引き続き、国の動向やICTの進展、3)街区での(仮称)市民窓口などを踏まえ、新庁舎の在り方を含め、規模を縮小していきたいと考えております。 152 ◯奥野美佳議員 現時点では多くの来庁者が来られることを想定しているが、3)街区での(仮称)市民窓口などを踏まえ、新庁舎の規模を縮小していくとの御答弁です。それなら、規模を縮小した構想なり計画なりを示すべきではないでしょうか。  5)街区の質問から少しそれますが、3)街区における行政機能について、ただいまの御答弁でも市民窓口という言葉を使われています。住民の便宜のために複合的な市民サービスを行うのであるならば、地方自治法第155条に定める出張所にほかならず、位置及び名称など、条例を定めて設置する必要があるのではないかと考えますが、見解を伺います。 153 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区における(仮称)市民窓口では、現枚方市駅市民室サービスセンターや枚方市パスポートセンターの機能移転に合わせまして、転入出に関する手続などにつきまして、ICTを活用して本庁舎とつなぐことにより行政サービスを提供していくことを検討しており、その具体化と合わせて必要な手続を行っていきたいと考えております。 154 ◯奥野美佳議員 消費生活センターや生涯学習交流センターなど、3)街区に床を確保する施設で条例設置すべきものは今議会において議案を提出されることになっておられますから、出張所である市民窓口についても基本事項について条例制定すべきだと指摘しておきます。  次に、再整備基本計画において5)街区を安全・安心の拠点として位置づけていく中で、浸水対策の一環として新庁舎施設内の取組としては設備室などを低層階に設けないといったレベルの話ではなく、敷地自体の安全性の確保や敷地へのアクセス性の確保など、大規模災害時にも防災機能が発揮されるための対策が必要だと考えますが、どのような対応を考えているのか、伺います。  また、災害発生時において速やかな対応と対策が取れる防災拠点を目指すとのことですが、ヘリポート整備などは想定されているのか、伺います。 155 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎を含む敷地では、大規模な地震や浸水害などの大規模災害時でも耐震性と安全性に優れ、エネルギーの安定供給等により行政機能が確保できる庁舎を目指しており、浸水対策として敷地の地盤のかさ上げなどを権利者と協議し、5)街区のまちづくりの検討を進めてまいります。  また、ヘリポートの設置につきましては、今後の新庁舎整備基本計画におきまして検討してまいります。 156 ◯奥野美佳議員 防災拠点として災害時に確実に機能するための備えとして、また、今後のスマート自治体の実現のためにも、安全で強固な情報基盤の確保が必要だと思います。新庁舎のスペースの問題にも関連すると思いますが、情報システムの整備の基本的な方向性として、自前のサーバーを整備するのか、クラウド型とするのかはどのように考えているのか、伺います。  また、災害時には、地域における通信インフラの損壊などが想定されますが、防災無線の機能などについてはどのように確保する考えなのかについても伺います。 157 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎整備基本構想(案)では、新庁舎規模の算定上、サーバー室や防災無線室の面積を見込んでおりますが、そうした設備機能につきましては、今後の技術発展を注視しながら新庁舎整備に係る事業者選定までに整理するとともに、配置レイアウトの考え方につきましては、新庁舎整備基本計画において検討してまいります。 158 ◯奥野美佳議員 5)街区において、新庁舎整備と併せて枚方消防署の移転を検討するとされています。消防署としての機能に訓練施設を合わせた規模が求められていると思いますが、敷地を確保できるのか、伺います。 159 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 5)街区における枚方消防署の移転につきましては、5)街区のまちづくりの考え方や新たな消防署として必要な規模や機能などの必要条件を調整しながら、移転に向けた検討を行っていきたいと考えております。 160 ◯奥野美佳議員 今、新庁舎整備に関して幾つかの基本的な事項について質問しましたが、その答弁の全てが、検討してまいりますでした。会派の漆原議員からの、市役所の位置に関する条例についてどういう状況になれば議会に提出されるのかとの質問に対し、民間活力導入エリアなどの課題の整理状況を踏まえ、条例案の提出については判断すべきとの御答弁でしたが、実際にどのような機能を持った庁舎を整備し、庁舎規模がどうなるのか、幾らの予算を必要としているのかも全く定かではありません。  地方自治法第222条は、予算を伴う条例制定においては、必要な予算上の措置が的確に講ぜられる見込みが得られるまでの間は議会へ提出してはならないと定めています。民間活力導入エリアなどの課題の整理もさることながら、新庁舎自体についてしっかりとした検討を行うことが必要だと指摘しておきます。  続いて、5)街区における土地区画整理事業の対象課題について、順に伺います。  5)街区では、おおがいと小規模保育施設が設置されている場所がステージ1-1の対象になっていますが、土地と建物の現況を伺います。 161 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在のおおがいと小規模保育施設の土地と建物につきましては、枚方市駅周辺再整備の具体化までの利用として、国と期限付で国有財産の貸借契約を締結しております。 162 ◯奥野美佳議員 ステージ1-1には簡易裁判所の移転が含まれており、簡易裁判所は国有財産である区検察庁の跡地、すなわち国から土地と建物を借りて市がおおがいと小規模保育施設を運営している場所への移転が予定されているとのことです。おおがいと小規模保育施設を先行して移転させる理由、また、国との貸借契約の内容、移転後の対応について、伺います。 163 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在のおおがいと小規模保育施設につきましては、当初の予定どおり、枚方市駅周辺再整備の具体化までの利用として運営を行っているところでございます。  今後は、再整備基本計画(案)を基に、魅力がある生活サポート拠点や安全・安心の拠点の形成に際しましては、保育事情も考慮しながら具体的な検討を進めるとともに、事業の円滑な遂行を目指し、国の意向も踏まえまして、4)・5)街区における事業認可後の早期移転を想定しているものでございます。また、国との契約期間は、令和5年3月末までとなっております。  今後は、再整備基本計画(案)を基に、保育事情も考慮しながら、国との契約期間が満了した後のおおがいと小規模保育施設の対応につきまして検討してまいりたいと考えております。 164 ◯奥野美佳議員 現在、令和4年度末までの契約が締結されており、契約期間満了後のおおがいと小規模保育施設の対応については今後検討するとの御答弁です。利用者への説明とともに、今後の対応についても早急にお示しいただきたいと思います。  国との関係で言えば、枚方税務署との一体的な合同庁舎化などの具体的な検討も行っていかれるとのことですが、枚方税務署はどの程度の機能を合同庁舎に設置しようと考えておられるのか、伺います。 165 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方税務署の機能につきましては、現在、国と移転に向けた検討を行っておりまして、今後、検討が進んだ段階で、適宜、その内容につきましてお示ししてまいります。 166 ◯奥野美佳議員 現在、市立ひらかた病院の隣接地に建設中の新枚方医師会館の完成は令和3年6月頃と聞いていますが、移転後の建物及び跡地について、医師会のお考えもあろうかと思いますが、市はどのように考えているのか、伺います。 167 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)・5)街区のまちづくりにおきまして、枚方医師会館は再整備基本計画(案)ではステージ1-2を想定しておりまして、本市の財政状況や権利者の意向なども踏まえまして、円滑にまちづくりが進むよう努めてまいります。  具体的には、4)・5)街区につきましては、土地区画整理事業により一体的にまちづくりを進めていくため、令和3年度に枚方医師会館を含む権利者による勉強会を実施し、まちづくりの方向性を共有しながら準備組織の設立を目指してまいります。 168 ◯奥野美佳議員 ステージ1-2を想定されているということは、時期は令和10年度以降ということでしょうか。令和3年6月以降、休日急病診療所や医師会の事務所機能が移転した後、少なくとも令和10年度まで建物及び跡地を活用していく提案などが何かあるのでしょうか。伺います。 169 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(案)の想定スケジュールにおけるステージ1-2の土地活用の時期につきましては、令和10年度以降を予定しております。  また、現枚方医師会館の事務所機能移転後の暫定活用につきましては、来年度の権利者勉強会で、その意向を伺う予定でございます。 170 ◯奥野美佳議員 5)街区に隣接する地域において、北大阪商工会議所など、現時点でも空き家状態の建物が存在しています。近隣にお住いの方からは不安の声も聞いています。衛生面や防犯面においても課題があります。今後は、枚方消防署の移転も検討されていくということなので、まちづくりの観点では、5)街区の土地区画整理事業の範囲を広げるべきではないかと考えますが、見解を伺います。 171 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 5)街区の設定の考え方につきましては、市の財政状況や地域の特性、主な権利者との経過、まちづくりのスケジュールなどを踏まえ、早期に実現していくなどの観点から街区を設定しているため、枚方消防署につきましては本街区には含めておりません。 172 ◯奥野美佳議員 5)街区は、枚方市が官公庁団地をつくるために、かつて土地区画整理事業を実施したエリアです。そこで、再度の土地区画整理事業をどのようなことを目的に、土地の区画をどのように変更しようとしているのか、これもまだ雲をつかむような状況ではないかと指摘しておきます。  次に、4)街区に含まれる市民会館大ホール廃止後の取扱いについて、伺います。  まず、施設の現状について、経年劣化がかなり進んでいると思われますが、今年度に実施された特定建築物定期検査ではどのような指摘を受け、その現状をどのように市は認識しているのか、伺います。また、その結果に基づき、今年度中に対応を検討するとのことでしたが、どのように対応していくのか、伺います。 173 ◯武田俊哉観光にぎわい部長 特定建築物定期検査の結果についてですが、外壁タイルに亀裂、浮きの発生や屋上防水の劣化、非常用の照明装置の不点灯などの指摘を受けております。指摘を受けた内容につきましては、改善が必要であると認識しており、応急処置や修繕など、随時対応しているところです。  特に外壁タイルにつきましては、落下の可能性があるため、現在、三角コーン等で一部に立入禁止区域を設けておりますが、歩行者等の安全をさらに確保する観点から、今年度の予算を活用して、落下物防護ネットの設置工事を実施する予定です。 174 ◯奥野美佳議員 建築基準法第12条に基づく特定建築物定期検査において、外壁には亀裂、浮き、露筋が確認され、平成20年の改正により義務づけられた外壁タイルの全面打診調査が未実施であることを法定検査では指摘されているとのことです。落下物防護ネットを設置すれば全面打診調査は免れるようですが、そもそも落下物防護ネットは応急処置であるわけです。歩行者等の安全確保の観点から、外壁、あの大きな建物の3面に今年度中に多額の費用をかけて落下物防護ネットを設置するとしていますが、条例で設置する公共施設としての大ホールは9月末での廃止が決まっています。  これまでの御答弁によりますと、危険性が指摘されている建築物について、ロビー部分を活用してエリアマネジメントを促進していくとのことです。一体、エリアマネジメントとはどのような活動で、ロビーをどのように使用するというのでしょうか。取ってつけたような話で、とても廃止される市民会館大ホールを引き続き残す理由にはなっていないと思います。もし施設の使用を継続するのであるならば、その期間の維持管理、保全改修の対応も必要になると思いますが、どの部署が担当となり、維持管理、保全改修にはどの程度の費用を見積もっておられるのか、伺います。 175 ◯武田俊哉観光にぎわい部長 市民会館大ホールの閉館後の所管部署につきましては、まちづくりや施設の維持管理面などの観点から、現在、庁内で検討を行っているところです。また、維持管理等の費用につきましては、令和3年度の当初予算案において、各種保守点検費を含む施設運営委託料として4,725万円、修繕料として240万円を計上する予定ですが、令和4年度以降の施設の維持管理に必要となる経費につきましては、今後、検討してまいります。 176 ◯奥野美佳議員 総合文化芸術センターの開館に合わせて閉館する市民会館大ホールの解体を引き延ばす理由について、これまでの議会で、土地区画整理事業の中での財源確保を理由に挙げておられました。本日、今すぐ解体するのと令和5年度以降に解体するのとでは10億円の財源差が生じるとの御答弁がありましたが、そもそも大ホールの解体撤去費用自体がそれほど高額になるとは思えず、そこに補助率を掛けると、そんなに差があるとはちょっと思えません。  ところで、市民会館大ホールは令和3年9月に廃止されますが、令和5年度以降、いつになるのか分からない遠い先に、既に施設として廃止された建築物であっても、建物補償や解体撤去費用が土地区画整理事業の国庫補助金の補助対象になるのでしょうか。伺います。 177 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 土地区画整理事業におきましては、廃止施設でありましても建物補償や国庫補助金の補助対象になります。 178 ◯奥野美佳議員 前提として、大ホールの建築物が土地区画整理事業における移転補償の対象となる支障物件であることが必要だと思いますが、廃止施設であっても補助対象になるとの御答弁です。
     しかし、市駅周辺再整備の事業展開において、この大ホールを解体できる時期は相当先になるのではないかと思われます。建物の外壁をネットで覆うという応急処置が施されただけで、安全性には課題がある建築物の使用は、リスクマネジメントの観点からも問題です。何よりも、総合文化芸術センターの開館に伴い閉館した危険な老朽施設に、多額の維持管理コストをかけて外壁タイルの落下物防護ネットをかけて残し続けるということが、どのような都市イメージを形づくるのかを考えていただきたいと思います。一言で言うと、あまりにも見苦しいではないでしょうか。  市民会館大ホール跡地の有効活用を早急に検討すべきという議会研究チームの意見もあります。コロナショックなど、本市の財政状況を事実に基づいて的確に見極め、市民と共に考える姿勢を持って、具体化する計画の課題整理や必要な見直しを行うとともに、市民会館大ホールなど直面する廃止施設への迅速な対応について、市長にはリーダーシップをぜひ発揮していただきたいと思います。  実は、解体撤去の先行実施をという議会での私の発言に対して、大ホールを悪者にしないでほしいと連絡をしてこられた方がおられました。「違うのです。長年、私たちが親しんできた施設だからこそ、危険建築物として人に危害を与えてしまうことのないよう、市民に愛されてきた施設として総合文化芸術センターにその役割を引き継いでいけるよう、中途半端に残すのはやめていただきたい。総合文化施設整備事業の基金を活用して、まずは解体してほしいという趣旨なのです」と申し上げると、よかった、亡くなった連れ合いと行ったコンサートの思い出も大切にしていきたいのでよろしくお願いしますとのお答えでした。そんなお声を聞いて私自身も、小学生のときにキャンディーズのコンサートに来たこと、中学生のときに合唱大会で発表したこと、子どもを映画やミュージカルに連れてきたこと、たくさんのイベントに参加したことなどを思い出しました。  1971年1月の開館以降、市民会館大ホールは文化芸術の拠点として市民に長年愛され、親しまれてきました。森繁久彌さんの講演会、五嶋みどりさんのコンサート、谷村新司さんのコンサートなど、著名な方も数多く来られています。たくさんの思い出の詰まった大切な場所の最後を惨めなものにしてほしくないと思っている市民の方はたくさんおられると思います。  大阪北部地震での被害が大きかったことから大ホールの使用はできなくなっていますが、これまでの役割をしっかりとたたえる閉館セレモニーも開催した上で、時期を逸することなく解体撤去し、跡地利用に道を開くべきだと強く意見して、私の質問を終わります。 179 ◯野村生代議長 これにて、奥野美佳議員の質問を終結します。 180 ◯野村生代議長 次に、有山正信議員の質問を許可します。有山議員。 181 ◯有山正信議員 それでは、多くの質疑がありましたので、少し重なる部分がありますけれども、その点をもう少し踏み込みながら質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、財政面についての質問をさせていただきたいと思います。  先ほどまでの総合政策部長からの説明では、今回の財政シミュレーションは、令和2年度の決算見込みや令和3年度の当初予算案、また、12月下旬に国から示された地方財政対策を踏まえ、収支見通しの見直しを行っているとの趣旨の説明であったかと思います。その財政シミュレーションでは、前回の12月の財政シミュレーションで示された新たな財源としての10億円が今回は見込まれておらず、行財政改革の取組として現在検討中と示して、そうした中で実質収支は10億円台の黒字を維持できる見通しということであります。  どのような点を見直したのか、これまでの議論でも若干分かりにくい点もありますので、改めてその要因について、お聞きいたします。 182 ◯田中哲夫総合政策部長 今回の財政シミュレーションでは、令和2年度の決算見込みに基づく見直しといたしまして、主に新型コロナウイルス感染症への対応に係る財政負担の見直しに加え、令和3年度当初予算を編成する中で、国が示す令和3年度地方財政対策や経済見通しを踏まえ、市税収入等の見直しを行いました。これらにより、主に市税収入が上方修正となり、実質収支については、12月の全員協議会時では、ステージ1-1以降を見込まない場合であっても5億円程度の黒字にとどまっておりましたが、今回のシミュレーションでは10億円程度の黒字に改善しております。 183 ◯有山正信議員 今の御答弁の中で、国が示す地方財政の在り方や経済見通しだけで短絡的に市税収入の改善などの判断ができるということだと思うのですけれども、大型事業を見据えた判断としてはあまりに甘い見方ではないか、このように受け止めさせていただきます。  その市税収入の考え方でありますけれども、各年度でどの程度増加となるのか、確認の意味でお聞きいたします。 184 ◯田中哲夫総合政策部長 昨年の12月の全員協議会における市税収入は、平成20年のリーマンショックを参考とした市税収入の落ち込みを市独自で予測しておりましたが、今回のシミュレーションでは、国の経済見通しなどを基に見直しを行い、前回のシミュレーションと比べ、令和2年度が8億円増の558億円、令和3年度が3億円増の531億円、令和4年度が26億円増の551億円、令和5年度が23億円増の547億円、令和6年度が18億円増の539億円とし、その後は毎年平均10億円程度、上方修正を行っております。 185 ◯有山正信議員 毎年10億円程度、上方修正を行うことができたと、これも本当にどうなのかと少し思いますけれども、御答弁の中で、昨年の12月の全員協議会のときには、過去のリーマンショック時の影響を参考にあくまで市独自で市税収入を予測したと。その試算が今回示された国の経済見通しなどに基づく市税収入の試算よりも厳しい見方になっていたということであります。  その上で、新たな財源を見込まなくても実質収支が10億円程度改善となっており、それをこの時点で提示するのであれば、例えば、前回の12月の全員協議会時には財政シミュレーションを出す意味もなく、よく考えて対応すべきではなかったのか、結果としてこのようにも思います。市税の増加により歳入面が増加、そして新たな財源を見込まなくても10億円程度の実質収支の黒字が維持できるという理屈上の考えを、取りあえずこの議論の中でお聞きしておきます。  そこで、市税以外の財政的変更点はないのか、これも改めてお聞きいたします。 186 ◯田中哲夫総合政策部長 市税以外の主な変更点でございますが、まず、市税収入の増加に伴い、臨時財政対策債の借入額が減少し、12月の全員協議会時点ではシミュレーション上での最終年度における残高が917億円となっておりましたが、今回のシミュレーションでは880億円まで減少しております。  次に、財政調整基金につきましても、令和3年度で17億円増の107億円、令和4年度で19億円増の104億円、令和5年度で14億円増の94億円となり、その後は毎年平均5億円程度の減となり、令和14年度時点の残高は41億円となっております。  このほか、新庁舎等の基金につきまして、前回のシミュレーションでは新たな財源10億円を前提に毎年5億円の積み増しを見込んでいたことから、見通しの最終年度における基金残高が75億円から10億円となっております。 187 ◯有山正信議員 どちらにしましても、基金残高は10億円になってしまうという状況にあります。  そこで、財政面で少し意見を言わせていただきます。  前回の財政シミュレーションでは、検討中の行財政改革の取組が提示できていないにもかかわらず見直しに反映され、今回は逆に提示したにもかかわらず見直しに反映されていない。そういう意味で、示された財政シミュレーションについても本市財政的見解の基本的理念がどこにあるのか、前回出した分と今回出した分は基本的な考え方がどこにあるのか全く分かりません。冒頭の御答弁で今後の実質収支は約10億円台の見通しと言われても、これも現時点では判断もできません。そもそも、市駅周辺整備実現に向けては、基金への積み増しがないと実現は不可能であります。単に楽観的判断ではなく、今後、数か年の財政状況を十分に考慮しながら進めていくべきであると申し上げておきます。  来年の今頃、来年度末になりますけれども、いよいよステージ1-1の実施について検討するスケジュールに今回の資料ではなっております。検討中の行革の取組等も市民生活に影響が本当に最小限、またはないように、財政運営をしばらく注視しながら検討してまいりたいと思っております。  収支見通しはあくまで現時点における予測であり、将来においてはどのような不測の事態が起こるかも分かりません。これも前段の質疑でありました。本市の取り組むべき課題は、市駅周辺だけではない、これも改めて申し上げておきます。市民サービスの低下を招くことがないようにすることは、これはもちろんのことであります。  また、一方で、多様化する市民サービスに十分柔軟に対応していくことが重要でもあります。そこを踏まえて、今後、本当に財政的に絵が描けるのかどうかを逐次しっかりと示していただくように意見、要望とさせていただきます。  次に、当面の事業展開、また各論ですけれども、新庁舎の在り方について、確認させていただきます。  まず、市駅周辺再整備については、枚方市駅周辺再整備ビジョンに基づいて、本市の活性化に向けて、連鎖型まちづくりにより、これまでから文化芸術拠点やまちなか交流拠点など、エリアごとの取組が進められてきております。このたび、次のステップとなる枚方市駅周辺再整備基本計画(案)の説明も先ほどありました。  その中で、先行する3)街区については、これまで我が会派としましては、あらゆる世代を対象とした市民サービス機能の充実やデジタル化を推進し、ワンストップで行政手続が行える総合窓口的機能などの実現を図るよう意見を述べてまいりました。今回、その具体化を図るために、5階、6階のそれぞれの部屋の配置レイアウトが示されるなど、令和5年度に向けて着実に進んでいることについての説明も先ほどありました。  また、基本計画の進め方に関しましては、財政状況を踏まえた慎重な判断も必要であるとの意見をこれまでもしてまいりました。今回の計画案では段階的に進めるとのことでありますけれども、来年度、4)・5)街区のまちづくりとして、まずステージ1-1に向けて準備を進めていくとの説明がありましたが、私どもからは、そのためには何が重要なポイントになるかということに対して幾つか確認させていただきたいと思います。  まず初めに、特に4)街区の対象となる主な市保有建築物としては保健所や市民会館本館・大ホールなどがありますが、保健所はどのようにして、いつ移転することになるのか、また、その跡地活用はいつ頃になると想定されるのかを改めてお聞きいたします。 188 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備に合わせまして、現保健所を現保健センターに移転する検討を進めております。そのために、まず、令和5年度に現保健センターの一部機能を枚方市駅前行政サービスの再編により3)街区へ移転することで、現保健センター内に保健所が移転できるスペースを確保し、令和6年度に現保健所の移転に伴う内装等の工事を実施し、準備ができ次第、移転を予定しております。  その後、現保健所の解体造成工事を令和8年度に完了させ、同年度の売却を予定しております。 189 ◯有山正信議員 今の御答弁で、保健所を令和8年度に解体造成工事予定ということであります。遅くとも、令和7年度には保健所が保健センター内に移転することで、これも私ども会派が主張してまいりました、ひらかた病院や新医師会館を核としての医療ゾーンとしてのエリア的な整備が施されることになります。そこについては一定の理解をさせていただきます。  それでは、保健所以外の市民会館本館等の用地、また、先ほどからの質疑であります市民会館大ホールはどのような経過を経ていつ移転と、市として考えられているのかを改めてお聞きいたします。 190 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 令和3年9月の総合文化芸術センターの供用開始と合わせまして、大ホール棟の機能を廃止いたします。また、令和3年度末のメセナひらかたのリニューアルに合わせまして、市民会館本館の機能を廃止いたします。その後、土地区画整理事業による工事のスタートといたしまして、令和5年度から大ホール棟の解体工事に着手し、その跡地を活用し、2)街区への新たな道路やニッペパーク岡東中央の拡充の整備、民間活力導入エリアの造成工事と合わせまして、令和8年度の完了を目指してまいります。  また、市民会館本館や職員会館につきましても、令和8年度に解体造成工事を完了することで、ステージ1-1の4)街区における民間活力導入エリアの基盤整備を終え、同年度の売却等を予定しております。 191 ◯有山正信議員 一応、市としての民間活力導入エリアの基盤整備を終えるという方向性だけはお聞きしておきます。  来年度に総合文化芸術センターのオープンと、メセナひらかたの機能が連携することで、本市の文化芸術拠点にふさわしい機能を発揮することができ、拠点としてエリアがまた一つ完成することにもなります。  私どもは、先日、会派で、メセナひらかたが今後改修工事されることを念頭に現場の確認をさせていただきました。構造物規模は認識しているものの、改めて構造物の中を確認させていただきますと、様々な市民活動機能となる各部屋の存在が思った以上に多くあるという認識はさせていただきましたので、メセナひらかたの改修についても、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  そこで、市民会館や保健所の跡地について、仮定になりますけれども、民間活用として考えられるのであれば開始時期が予定では令和8年度になると御答弁にありました。一方で、そのための懸案事項として、大ホールの跡地活用に向けて、その解体をまちづくりとセットで取り組むと御答弁にありますが、改めて、なぜまちづくりとのセットという考え方になるのか、その理由を市の負担額の面から具体的な説明をお願いいたします。 192 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 大ホール棟の解体工事を市が直接実施する市単独事業と、まちづくりとして実施する土地区画整理事業でその事業費を試算し比較した場合、市の支出といたしまして、市単独事業では事業費の全額となる約1.6億円を支払う必要がありますが、土地区画整理事業では補助金として事業費の2分の1を支払うことになります。また、市の収入面では、土地区画整理事業の制度を活用することで、建物移転に係る補償費といたしまして約9億円などを得ることができると試算しているため、その差額といたしまして約10億円を上回る結果となります。そのため、本市といたしましては、土地区画整理事業によるまちづくりとセットで取り組んでまいりたいと考えております。 193 ◯有山正信議員 今の御答弁は、土地区画整理事業では補助金活用など財政メリットが反映される、こういう趣旨の御答弁であります。  では、土地区画整理事業に向けて、市としてはどのような工程を想定され、その実施に向けた判断時期はスタートラインの大きなポイントにもなります。その点について、いつ判断されるのか。  また、その判断に必要とされる事項として、例えば、事業の実現性を高める上で重要となる民間パートナーについては、いまだに明らかになっておりません。私は、前回の全員協議会でも、そのパートナーの重要性を主張しましたし、早く明らかにするように主張させていただきました。一方で、コロナ禍による税収等の在り方の先行きが不透明、不安定な中で、財政状況も重要になってまいります。そうした点も含めて、現時点でどのような視点でお考えなのか、お聞きいたします。 194 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)・5)街区のまちづくりを土地区画整理事業により一体的に取り組むための考え方といたしましては、今年度に、5)街区に新庁舎や枚方税務署などを集約するとした枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想の策定を目指してまいります。その上で、令和3年度につきましては、まず権利者との勉強会を開催し、夏頃には4)街区の市有財産の有効活用につきまして、市民から御意見をお聞きしていきたいと考えております。  そうした市民や議会からの御意見を踏まえまして、令和3年度末を目途に、改めて、最新の財政シミュレーションや土地利用の方向性などを総合的に勘案し、土地区画整理事業による4)・5)街区の都市計画手続の方針を作成するとともに、まちづくりの具体化に向けたトータルコーディネートなどを担う民間パートナーの検討を進めるなど、ステージ1-1のまちづくりに大きな影響を与える令和4年度の都市計画決定への判断をしていきたいと考えております。 195 ◯有山正信議員 繰り返しになりますけれども、民間パートナーが本当に重要な役割を担います。その判断を明らかにしていただくことによって、どのようなパートナーとの事業展開をするかということも見せていただく、また、財政面的にもその中でついていけるのかどうか、この判断になるかと思います。いずれにしても令和4年度に都市計画決定を目指すという点で、今から約1年後の令和3年度末辺りをめどに総合的に方向性を勘案するということだと思います。ちょうど来年のこの時期、ステージ1-1の実施に関する大変な重要な判断を要するとともに、実施に伴う前提条件を整える時期、最初の段階になる、このように捉えさせていただきます。  現時点においては、基本計画と庁舎の基本構想の検討を行っている段階ですけれども、3)街区のまちづくりについては、もう既に着実に進んでいる状況となっております。そういう点では、4)・5)街区について何かしらの形で議論を進めていかなければならない、この点も一方では現実でもあります。  示されている今後の1年間で、しっかりと議会が判断できるよう、4)街区の市有地の有効活用の方向など整理が必要な課題について、市長及び上層部理事者の議会とのこの間のコミュニケーションの欠落を大いに反省され、逐次、議会に進捗を示しながら、市としてその解決に向けてしっかりと取り組んでいただくよう、これは意見、指摘とさせていただきます。  次に、新庁舎整備の考え方について、確認させていただきたいと思います。  新庁舎整備に際しては、この間、その重要な機能である窓口サービスの拡充として、積極的なICT活用によるワンストップの総合窓口を3)街区に、そして市内全域においての利便性が図られるエリア別の各支所での実現と、その上で新庁舎の規模を判断しながら進めていく必要性を訴えてまいりました。  また、ここに来て、コロナ禍による国によるデジタルトランスフォーメーションの動きは市の取組より早く、デジタル庁設置を踏まえた自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画が総務省において昨年12月に既に示されております。そういう意味では、その方針と今回示されている新庁舎整備基本構想(案)とは整合性が取れていないのではないかと思える点が多々あります。  まず、資料別紙2-1内の新庁舎整備基本構想(案)に5つの基本方針を掲げられています。あくまでも、これまで積み重ねられた外部識者の方や市民代表の方の議論は尊重させていただきますが、それにしても、どれも従来の自治体庁舎の認識の枠で検討されているように受け止めます。  例えば、基本方針の一つに、誰にでも親しまれる庁舎とのフレーズがあります。これは言葉の受け止め方によりますけれども、親しまれる庁舎を旗印に進めなければならないのか。先ほど部長答弁でも親しまれる庁舎を目指すとありました。これからは、極論すると、市役所に来ずとも手続ができる時代が目の前に到来しており、来ていただかなくてもよい市役所を目指しますとの発想で進めるべきと考えます。  先ほど多少議論がありました防災対応機能とか、また民間活力とか、様々な特色は大事でありますけれども、本当に将来を見据えて新庁舎の整備を考えられているのかどうか、これは現時点では違和感を覚えるわけであります。もちろん新庁舎の検討はまだまだこれからのことであります。その点をどのように対応しようと考えられているのかをお聞きいたします。 196 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘のとおり、今後、国におきましてもデジタル庁が設立され、自治体におけるデジタルトランスフォーメーションが推進され、デジタル化やICTの普及などがさらに進むことが予測できる中で、今回策定を予定しております新庁舎整備基本構想を基に、コロナ禍を起因とする総合窓口化などを含む窓ロサービスの在り方や職員の働き方の検討などを踏まえまして、配置レイアウトなどの具体的な事項を定める枚方市新庁舎整備基本計画において整合を図ってまいりたいと考えております。 197 ◯有山正信議員 ぜひ発想を切り替えて今後検討いただかないと、本当に古い発想の進め方というのはどうなのかなと思いますので、よろしくお願いします。  もう1点、指摘させていただきます。  同じく資料2-1に、新営一般積算基準をもとに算出した庁舎規模というのがあります。ちょっと難しい言葉で、これは庁舎規模を検討する際の基準として、職員数に一定の換算率を乗じて執務スペースを算出されているものであるとお聞きしました。今はまさに官民問わず働き方改革が問われており、行政組織は、ある意味でその模範を示さなければなりません。単に職員数換算でスペースを図り、庁舎規模の検討とすることも時代遅れ甚だしいと考えます。  そこで、この考え方も見直す必要があると思いますけれども、見解をお聞きします。 198 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎整備基本構想(案)につきましては、庁舎規模を検討するに際しまして、他市の庁舎建設事例の平均や、地方債の対象とすることができる標準的な面積の基準として用いられていました総務省の地方債同意等基準、国の官庁施設整備の際に規模を算出する際に用いられる基準でございます国土交通省の新営一般庁舎面積積算基準を比較し、最も面積を縮小できる新営一般庁舎面積積算基準を用いて積算しております。  今後も、社会経済状況や国の動向、ICTの進展などを踏まえつつ、執務スペースや会議室の在り方などの検討を行い、従来の一定の基準に基づく積算ではなく、様々な角度から個々の内容に応じた面積の検討を進めてまいります。 199 ◯有山正信議員 新庁舎については、先ほど言いました外部の方や市民の代表の方とかが議論を重ねられてきましたので、今まで積み上げてきた議論に対して、基本方針とか様々な形で、市がそこを踏み越えて言うことはできないという中で、なかなかしんどい部長の答弁だったと思いますけれども、少し発想を切り替えて考えていくべきであると考えますので、よろしくお願いします。  最後、意見だけ言っておきます。  新庁舎についてはまだまだ先とはいえ、従来のお役所的な発想や基準で規模を図るのは、これはもう何度も言います、論外であります。  そこで、一例を紹介しておきます。  新庁舎整備に際してスマート自治体づくりを基本に計画を進められた山口県宇部市においては、市役所の建て替えを契機に、市役所に行かなくてもよい、市役所で待たなくてもよい、市役所で書かなくてもよい、このような3つのフレーズを掲げられながら宇部市デジタル市役所推進基本計画を昨年度策定されました。本市においても、このような発想で新庁舎整備はもちろんのこと、先行する3)街区の取組に向けてもまだ数か年あります。斬新なデジタル化を進めていただきますよう要望としておきます。  最後に、一言申し添えておきます。  一昨日の日本経済新聞夕刊に、京阪ホールディングス会長の加藤好文氏のインタビュー記事が掲載されておりました。その記事の結びで、本来の鉄道事業以外の非鉄道事業の中でホテル事業は大きな柱であり経営改革にもこれまで寄与した、こういう発言が掲載されておりました。  枚方市駅前のホテル誘致は、私の記憶する限りでは約20年に及ぶ枚方市の念願であり、議会も、その点について長年にわたり、時の市長の呼びかけに呼応してまいりました。このたび3)街区において計画されたわけでありますけれども、先ほど少し指摘がありましたが、京阪以外の事業者にホテル事業をお願いするとの情報が先日あり、正式に市のほうに報告があった。しかしながら、その情報を枚方市役所よりも早く地域情報サイトが既に発信しており、その後追いで市が情報を得たということもお聞きいたしました。市として多額の財政負担を強いる中、共に進める大手事業者との共有が本市はあまりにもお粗末ではないかと考えるわけであります。今後こういうことがないよう、しっかりと取り組んでいただきますことを要望とし、質問とさせていただきます。 200 ◯野村生代議長 これにて、有山正信議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 201 ◯野村生代議長 午後2時まで協議会を休憩します。     (午後1時54分 休憩)     (午後2時 再開) 202 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 203 ◯野村生代議長 次に、木村亮太議員の質問を許可します。木村議員。 204 ◯木村亮太議員 それでは、10人中8番目ということで、これまでの方と重複する部分もあるかと思いますが、何とぞ御容赦ください。  まずは、12月の全員協議会でも伺った点について変更点などを確認し、その後、新しい論点について質問してまいります。  まず、財政シミュレーションについてですが、昨年の12月に開催された全員協議会の資料では、全街区の実施を見込む場合のシミュレーションの条件として、新たな財源として10億円の確保ができる場合とされておりましたが、今回示された資料では、この10億円の記載がなくなっておりますが、なぜ新たな10億円の確保が不要になったのか、お伺いします。 205 ◯田中哲夫総合政策部長 前回の全員協議会の資料につきましては、全街区における事業展開を図る上で、どのような状況であれば実施できるのかについて明確にする観点からシミュレーションを行ったものでございます。実質収支の10億円台の黒字を維持することを前提とした場合には、新たな財源として10億円が必要となることから、それを反映したシミュレーションを行ったものでございます。  今回のシミュレーションでは、令和2年度の決算見込みや令和3年度の当初予算案、また、昨年12月下旬に国から示されました地方財政対策などを踏まえた上で、改めて収支見通しの見直しを行った結果、一定、一般財源の増加が見込めたことから、全街区を実施した場合であっても10億円台の黒字を維持できる状況となっております。 206 ◯木村亮太議員 新たな財源として10億円の確保を見込むことなく、実質収支の2桁の黒字を維持できるということですが、資料を見てみますと、全街区の整備を見込む場合には、令和15年度以降には公債費負担等で、さらに毎年5億円から8億円程度が見込まれるとあります。財政シミュレーションの最終年度である令和14年度の新庁舎及び総合文化施設整備事業基金の残高は15億円となっておりますので、一、二年後には残高がなくなるということになりますが、この点についてはどのように対応する考えなのか、お伺いいたします。 207 ◯田中哲夫総合政策部長 全街区整備に向けましては、令和15年度以降に生じる新庁舎整備に係る割賦償還や事業に係る公債費負担として、毎年5億円から8億円程度が見込まれることから、今回の参考資料でお示ししております現在検討している行財政改革の取組などを基に財源確保を図り、適宜、基金に積立てを行っていく考えでございます。 208 ◯木村亮太議員 今後の公債費の負担については、現在検討中の行財政改革の取組をすることで財源を確保するということは一定理解いたしましたが、そうしますと、市駅周辺再整備事業の財源にめどが立てば行財政改革の取組は必要ではなくなるということなのでしょうか。それとも、市駅周辺の再整備の事業に関係なく行財政改革の取組は続けられるのか、お伺いします。 209 ◯田中哲夫総合政策部長 行財政改革の取組は、時代に即した行政需要に的確に対応し、市民サービスのより一層の向上を図るために、行財政運営の適正化、効率化を図っていくことを目的としております。また、少子・高齢化の進展などによる社会構造の変化や、労働力人口の減少に起因する、いわゆる2040年問題への対応など、将来を見据える中にありましては、市駅周辺再整備事業にかかわらず、行財政改革につきましても不断の取組として実施していかなければならないと考えております。 210 ◯木村亮太議員 この財政シミュレーションに関しましては、10億円の行革を出したり引っ込めたりと、やはり若干数字合わせをしているような印象が拭えないのですけれども、この行財政改革に関しては、時代に応じて事業の見直しももちろん重要ですし、エビデンスに基づく政策決定、EBPMの視点で常に事業の見直し等は取り組んでいっていただきたいと思っております。  次に、枚方市駅周辺再整備基本計画(案)については、4)街区の市有財産有効活用に際して、新たに本市の財政状況などを踏まえて定期借地についても検討を行うという旨が追加されましたが、本来であれば、併せて財政シミュレーションにおいても定期借地を実施した場合のシミュレーションを示す必要があるのではないかと思っております。今後どのように検討を進めようとしているのか、見解を伺います。 211 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 市民会館など4)街区の民間活力導入エリアの市有財産につきましては、本市の魅力を高める都市機能の誘導を目指しており、あわせまして、財源確保の観点から売却を前提としております。  一方で、市が権利を持ち続けることで枚方市駅前における当該用地のコントロールができるなどのメリットがございますが、歳入が長期間の分割払いになるため、資金計画では厳しくなるといったデメリットがございます。そのため、今後の2)・3)・4)・5)街区の事業内容及び事業費の具体化に合わせまして、定期借地の可能性を検討してまいりたいと考えております。 212 ◯木村亮太議員 土地を売却するほうが高くで売れるというか、まとまったお金が入るというのはもちろん理解するのですが、枚方市駅前の一等地であるということも踏まえて、十分に御検討いただきたいと要望しておきます。  次に、新庁舎についてですが、現状の課題解決を図っていくことは当然でありますが、その中に総合窓口があります。今後、ICTが進展していく中で、その手法も大きく変わろうとしています。  一方で、昨年には先行して現庁舎で窓口の見直しを行うことや、令和5年度には3)街区において(仮称)市民窓口を設けるなどの説明がありましたが、現時点でそうした段階的な取組を含め、新庁舎に向けて総合窓口についてどのように考えているのか、見解を伺います。 213 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎では、市民が各種窓口の手続をワンストップで行えるように総合窓口を新たに設置するとともに、ICTを活用して総合窓口と各窓口所管部署をつなぐことで、距離の壁を越えて必要なサービスをより身近な場所で提供することや、コンパクトな新庁舎整備への反映を目指してまいります。  こうした取組とともに、国の動向を注視しながら、令和5年度に供用開始を予定しております3)街区における枚方市駅前行政サービスの再編に向けまして、現庁舎における窓口関連業務等の最適化や3支所の在り方などにつきましても検討を進め、その検証を行いながら、今後策定予定の新庁舎整備基本計画や施設設計に反映してまいります。 214 ◯木村亮太議員 前回の全員協議会では、現庁舎でも総合窓口を実施するということで、3)街区との整合性はどうかという意見もさせていただきましたが、それについてはなくなったということで、今後、窓口の在り方はしっかりと検討していただきたいと要望しておきます。  庁舎規模については、意見だけにしておきますけれども、今回の資料では、想定の床面積がこれまでの2万5,000平米という表記から2万5,000平米以下という表記に変わり、規模の縮小を検討していくということですが、引き続きコンパクトな庁舎を目指すとともに、このコロナ禍の影響も含めて、デジタルトランスフォーメーション、DXがこれからもさらに進んでいき、時代がどれだけ変化していくか分からない中ですので、可変性や柔軟性というものも考えていただきたいと思っております。
     具体的に申し上げますと、仮に新庁舎を整備する段階では最終的に、例えば、2万5,000平米であるとか2万4,000平米の床面積が計画の段階では必要になるかもしれませんが、デジタル化やテレワーク化がさらに進んでいく中では、整備したときと同じ面積が庁舎を建てた後で不要になってくる可能性もあります。もちろん庁舎に来る人も、オンライン申請等が進めば今以上に少なくなってくることも考えられますし、庁舎が建ってからもどんどん庁舎に来る人が減ってくることも考えられます。そのため、その都度、空いた庁舎スペースを有効活用できるような仕組みや庁舎の敷地や建物の一部を民間に貸し付けることができるようなことも考えておいていただきたいと要望しておきます。  細かい話になりますが、庁舎のコンパクト化を目指すに当たり、この議場に関しても様々な目的として使える場所にするようなことも考えられるのではないかと思います。庁舎に関しては、この目的にしか使えないというのではなく、将来的に、また使用しないタイミングでは違う用途にも使えるような可変性や柔軟性を持ったものにしていただきたいと要望しておきます。  そして、ここからは新しく確認することになりますけれども、各街区において、新たなまちづくりを起点に、今後のまちづくりにエリアマネジメントの仕組みを導入されていくとしておりますが、導入することでどのようなまちづくりにつなげようとしているのか、市の見解を伺います。 215 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備により得られるにぎわい、交流、定住促進などの効果を一時的なものとするのではなく、継続して高めていくことが重要と考えております。そのためには、エリアマネジメントの取組の中心となるまちづくり組織などと行政が連携し、公園や広場、道路空間などの公共空間を、例えば、カフェや広告、緑化などによる有効活用も含め、まちづくり組織で管理運営することで、まちのアクティビティーなどの質や魅力を高め、新たなにぎわいの創出、交流の促進につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。そのために、まずは行政やまちづくりの担い手と連携し、エリアマネジメント会社やまちづくり会社などの設立を目指してまいります。 216 ◯木村亮太議員 エリアマネジメントに関しては、行政の補助金に頼らずに、いかに民間の方に参入していただけるかという視点で、行政のやることは先ほど例で挙げられましたけれども、道路空間の使用許可、もちろん通行者との兼ね合いもありますけれども、そういう許可を出すとか、規制緩和することなどと思っておりますので、そういった立場で関わっていくようなことをお願いいたします。  次に、新庁舎整備基本構想(案)の中で市駅前行政サービスの再編に伴う各施設の面積が別紙2-1の17ページで挙げられておりますが、観光ステーションは140平米あるということです。別紙3の3)街区の5階、6階のところには観光ステーションは配置図にはありませんが、実際に整備を予定している場所はどこになるのか、伺います。 217 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 観光ステーションにつきましては、枚方市駅高架下の別の場所に移転する予定でございまして、京阪ホールディングス株式会社との調整を現在行っているところでございます。 218 ◯木村亮太議員 観光ステーションの収支の状況を伺いましたら、枚方文化観光協会への委託費用と観光ステーションが入っている枚方市駅サービスセンター全体の管理運営経費で、毎年約2,300万円の支出ということです。移転をしてまで観光ステーションを設置する必要性があるのでしょうか。  また、本市の観光産業の可能性やアフターコロナの観光の在り方の変化を見ても、観光ステーションの必要性をあまり感じないのですが、枚方市として観光ステーションの必要性と今後の展開についてどのように考えているのか、伺います。 219 ◯武田俊哉観光にぎわい部長 観光ステーションにつきましては、枚方文化観光協会に運営を委託しており、本市の文化情報の紹介、電話や窓口での観光案内業務、観光ボランティアガイドの配置のほか、市内特産品や友好都市、市民交流都市の特産品の紹介、販売を行うなど、本市の魅力について広く市内外へPRを行っております。  また、コロナ禍前の実績ではありますが、観光ステーションの令和元年度の年間来場者数は約2万3,000人で、特産品やイベントチケットの販売の売上総額は約1,010万円、観光ボランティアガイドの実績数は121件となっており、本市の観光施策において一定の役割を果たしていると捉えております。  なお、観光ステーションの今後の展開につきましては、本市の玄関口である枚方市駅にある立地を生かして、ホスピタリティーの高い観光コンシェルジュによる市内の観光スポットやグルメ情報の案内、VR映像などICT技術を活用したPR、総合文化芸術センターのイベント映像の放映やチケット販売、市内大学生のボランティアによるインバウンド需要に対応する多言語案内など、新たなサービス提供について検討してまいりたいと考えております。  また、観光ステーションの運営につきましては、公募による民間活力の活用も併せて研究してまいります。 220 ◯木村亮太議員 売上げが約1,010万円で、運営費は2,300万円なので、観光というと稼げるようなイメージがあるのですけど、ここだけでいうと赤字になっているということです。  また、今後については、観光コンシェルジュなど様々考えておられるようですが、基本的に観光客は目的を決めて観光している方が多いと思いますので、現地に着いて観光案内を必要とされる方は少ないのではないでしょうか。今はスマホもありますので、検索したらすぐにいっぱい候補地が出てきますし、グルメ情報などについても、「枚方市 カフェ」とすれば幾らでも出てくるわけです。Wi-Fiスポットの整備などは必要かもしれませんが、税金を投入してコンシェルジュなどを設置する必要については、よくよく費用対効果を見極めていただきたいと要望しておきます。  また、枚方市駅に観光ステーションを考えているということですけれども、枚方宿地区内の旧幼児療育園跡地に整備を予定している観光交流施設との関係や役割のすみ分け、また、本市が運営している鍵屋資料館との関係についてはどのように整合を取っていく考えなのか、お伺いいたします。 221 ◯武田俊哉観光にぎわい部長 観光ステーションを起点として、整備予定の観光交流施設や枚方宿、鍵屋資料館、総合文化芸術センターを御案内することにより、枚方宿地区、淀川、天野川を含む地域の回遊性を高め、相乗効果により地域の各施設の魅力向上を図りたいと考えております。また、回遊性をさらに高めるために、観光ステーションを中心としたシェアサイクル事業の運用につきましても可能性の検討を行ってまいります。  こうした観点を踏まえ、観光交流施設と枚方宿、鍵屋資料館との役割のすみ分けについて、今後検討してまいります。 222 ◯木村亮太議員 役割のすみ分けや整合性はしっかり議論していただくとともに、12月議会でも申し上げました公共施設マネジメントの視点も含めて考えていただきたいと思いますし、本市の観光産業の可能性やアフターコロナによる観光の在り方の変化も鑑みて、観光ステーションの必要性を検討していただくことを強く要望します。  仮に観光ステーションを設置するのであっても、御答弁であったように民間活力を利用した運営手法を検討していただくことも大事ですし、アフターコロナの中での新しい運用や規模についても検討していただきたいと要望しておきます。  新しい観光ステーションの想定床面積は140平米となっておりますが、本当にこれだけのスペースが必要なのか、例えばですけれども、140平米のうちの100平米を市駅周辺のお買物で訪れる御家族のための子どもの一時預かり施設などを設置し、残りの40平米で観光案内するというようなことも検討していただきたいと要望しておきます。  また、最後になりますが、前回の全員協議会でも申し上げましたが、この枚方市駅周辺再整備は、ビッグプロジェクト、市にとっての一大プロジェクトですので、引き続き、議会との議論やコミュニケーションを深めていただきたいと要望しておきます。  また、議会と市だけではなくて、民間の事業者も多くの関係者を巻き込みながら進めている案件だと思いますので、民間事業者とのコミュニケーションもしっかり深めていただきたいと思っております。  3)街区のホテルのリリースに関しても、市としての把握が遅かったのではないかと思いますし、議会への情報共有も遅かったのではないかと感じます。ビッグプロジェクトですので、議会や民間事業者とのコミュニケーションをしっかりと進めていただいて、議論も深めていただいて進めていただくよう要望いたしまして、私の質問を終わりといたします。 223 ◯野村生代議長 これにて、木村亮太議員の質問を終結します。 224 ◯野村生代議長 次に、堤 幸子議員の質問を許可します。堤議員。 225 ◯堤 幸子議員 それでは、私のほうからも少し質問させていただきます。  3)街区の行政サービスの再編について、お伺いします。  6階には、相談者に配慮した動線となるようにしていただいたということですが、この間、(仮称)枚方市生涯学習交流センターと市駅前図書館が整備されることに当たって、こうした図書館や市民活動の場が欲しいという御意見はたくさんいただいておりました。(仮称)市駅前図書館は、市駅前の特性を生かしながら、再整備による新たなまちの姿に応じたサービス提供のできる図書館ということですが、具体的にはどのようなものになるのか、お伺いいたします。  また、事務室が1つとなっており、これでは狭いと思いますが、運営に支障はないのか、お伺いいたします。 226 ◯前村卓志教育委員会事務局総合教育部長 (仮称)市駅前図書館では、駅近のメリットを生かし、民間施設や他の公共施設とつながりのある環境整備を図ることで、より一層の充実に取り組んでまいります。  また、閲覧室については、蔵書の配置に加え、(仮称)枚方市生涯学習交流センターの交流ロビー等の共用化を図ることで、さらに閲覧スペースを確保する考えでございます。事務室につきましては、交流センターと一体運営することで、効果的、効率的な配置とする考えでございます。 227 ◯堤 幸子議員 駅前の図書館ですけれども、200平米というのはやはり狭いと思います。それを補うために、交流センターと一体運営とか、ロビーも閲覧室代わりに使われるのではないかと思いますが、交流センターのほうにはその役割がありますし、図書館との共有はなかなか難しいのではないかと思います。駅前に図書館をという市民の願いとは、今回の御提案はかけ離れていると私は感じております。分館並みのしっかりとした図書館を造ることが、枚方市駅前の市民のにぎわいという面でも創出につながるのではないでしょうか。  また、市民交流センターも、現在のサンプラザ生涯学習市民センターと同規模で、建物は新しくなるかもしれませんが、そのほかに目新しさは感じられません。それどころか、現在の市民会館本館の集会室が閉室になれば、市駅前で市民の皆さんが自由に集い、学んだりする場が少なくなります。また、市民の発表の場である市民ギャラリーやふれあいホールも閉館になり、市駅前で市民の文化活動を育む場は、開発をしたためにかえって少なくなってしまうのではないでしょうか。これでは多くの税金を投じることに対して、市民の皆さんの理解が得られるとは思えません。  枚方市駅前行政サービスについては、床面積が17ページに書かれています。本庁舎の分室ということで市民窓口の機能を拡充していくとしていますが、具体的なサービスについてはどのようになっているのか、国民健康保険関係で国民健康保険の加入や喪失、介護保険の要介護認定や転入学の通知、また転校などの届けも交付されるのか、お伺いいたします。 228 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区におけます(仮称)市民窓口につきましては、ICTを活用し、転入出に関する複数の手続をワンストップで行うことができる総合窓口の設置を予定しております。 229 ◯堤 幸子議員 総合窓口で扱う手続の内容については、転入出に関する複数の手続をワンストップで行うということですけれども、駅前の窓口でどの程度の手続ができるのかというのは、市民にとってとても重要です。特に新庁舎の位置が5)街区になると、駅から遠くなるため、高齢者の方は行くのが大変になります。  枚方市駅からつえをつきながら市役所まで来られた方から、一休みしないと担当課へ相談に行けない、こうした声が先日もありましたが、皆さんに聞こえているでしょうか。庁舎の分室として市民の利便性を高めるのであれば、転入や転出だけでなく、国保や介護保険関係などの手続やお悔やみの手続などもできるようにするべきだと思います。庁舎分室と言いながら、現在の市民サービス窓口と同じような規模では、これも開発によって市民にメリットになったとまでは言い難いものです。  3)街区には75億円の市税が投入されます。バスターミナルなどの整備もありますが、駅前にどのようなものが必要と考えているのか、市民の皆さんの意見を聞いていないことで、中途半端な計画になっています。説明会も開催せず、市民と一緒に枚方市のこれからを考えていこうという姿勢が感じられません。  開発には市民の税金が使われます。その使い方は、市民にとって納得のいくものであるべきです。市長、ぜひ市民説明会を開催していただけないでしょうか。今、賛成の方も、反対の方からも、こうした説明会をしっかりと開催してほしいという声が届いています。その後で市民の声を反映した基本計画と基本構想を策定するべきだと申し上げまして、質問を終わります。 230 ◯野村生代議長 これにて、堤 幸子議員の質問を終結します。 231 ◯野村生代議長 次に、長友克由議員の質問を許可します。長友議員。 232 ◯長友克由議員 私で最後になりますので、重複している質問があるかと思いますが、御容赦のほど、よろしくお願いいたします。  初めに、新庁舎整備の必要性について、お尋ねします。  再整備基本計画(案)に示すまちづくりを進めるためには、新庁舎整備が前提となっています。私も、現在の庁舎は60年以上たっており、2月13日にも福島県沖で震度6強の地震が発生したなど、近年、大規模災害が多発しており、防災拠点としても早急な建て替えが必要と考えています。  市では、これまで新庁舎は5)街区への移転を主張されており、再整備基本計画(案)にも、行政エリアとして5)街区での新庁舎を示していますが、改めて5)街区庁舎がなぜよいと考えているのか、お尋ねします。 233 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎の位置につきましては、平成29年8月に枚方市における国・府・市有財産最適利用推進連絡会議におきまして、府民センターが3)街区に移転し、その跡地の5)街区に国と市による合同庁舎を整備する方向で検討を進めていくことを確認いたしました。  また、本市が目指すまちの将来計画といたしまして、最適な土地利用や施設配置を示すに当たり、4)街区と5)街区に本庁舎を配置した場合の比較検討を行い、その結果、国・大阪府・市有財産の最適利用を図ることができ、公園、広場の拡充、にぎわいの創出、回遊性や市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点や定住促進、交流人口の増加、経済効果などに加え、市負担額においても4)街区に本庁舎を配置するより約48億円の抑制が可能となることから、5)街区での本庁舎の配置としております。 234 ◯長友克由議員 市民の利便性においても、5)街区での新庁舎のほうがよりよいとのことですが、枚方市駅からのアクセス性については若干不便になるかと思いますが、この点についてはどのようにお考えか、お尋ねします。 235 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 5)街区での新庁舎における市民の利便性につきましては、現状よりもワンフロア当たりの面積を広く確保できることで、来庁理由の最も多いライフイベントに関する各種申請・届出等のワンストップ化や分かりやすい窓口案内、関連部署の集約化、待合スペースの確保などの実現が可能となります。  一方で、新庁舎へのアクセス性につきましては、宮之阪駅からのアクセスはよくなりますが、4)街区に配置するより約210メートル遠くなります。そのため、枚方市駅前の利便性を生かし、3)街区のまちづくりに合わせまして、新庁舎の分室として(仮称)市民窓口を配置する考えでございます。  また、枚方市駅から5)街区へのアクセス性やまち全体の回遊性の向上を図るため、2)・4)・5)街区のまちづくりの中でバリアフリーにも対応した街区をつなぐペデストリアンデッキの検討や、民間活力導入エリアでのにぎわい創出などに寄与する新たな都市機能と公園、広場とのシームレスな空間の創出など、居心地がよく、歩きたくなるウオーカブルなまちの形成を目指してまいります。 236 ◯長友克由議員 新庁舎整備を5)街区で整備することは一定理解します。  では、先ほど御答弁いただきました3)街区における(仮称)市民窓口とは一体どのようなものになるのか、本当に市民の利便性が向上するものになるのか、お尋ねします。 237 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区での(仮称)市民窓口につきましては、枚方市駅前行政サービスの再編の一環といたしまして、3)街区における複合施設の5階部分に、(仮称)市駅前図書館や(仮称)生涯学習交流センターと合わせまして、ICTを活用した総合窓口を設置することで、例えば、手続の待ち時間を利用して、隣接する図書館や同交流センターのロビーの活用、1階から4階に予定されております商業施設を利用していただくことが可能となるよう考えております。  また、行政サービスの面におきましては、例えば、転入出に関する複数の手続をワンストップで行うことができるなど、新たな窓ロサービスを実現していくことで、市民の利便性の向上を図ってまいります。 238 ◯長友克由議員 次に、地球温暖化に伴い、台風が大型化しているなど様々な影響が生じていることを踏まえると、本市における市駅周辺再整備や新庁舎整備においても環境への配慮は重要であると考えています。  市では、環境に対しての取組について今後どのように進められるのか、お尋ねします。 239 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(案)におきましては、まちづくりの考え方の一つとしまして、「人や環境にやさしいまち」を掲げており、地球環境への負荷の低減に向けまして、各施設での省エネルギー化や再生可能エネルギーの利用促進、緑化の推進を図ることとしております。さらに、現在策定中の第3次枚方市環境基本計画に基づきまして、環境に配慮したまちづくりの先進的な取組といたしまして推進していきたいと考えております。  また、枚方市新庁舎整備基本構想(案)におきましては、省エネルギー設備の導入など環境負荷の低減を図るとともに、行政が先導する役割といたしまして、ZEB等の実現などの取組や緑化を推進する考えでございます。 240 ◯長友克由議員 新庁舎整備について意見、要望なのですけれども、まずは4)街区をどうしていくのかという議論が、この間しっかりできていなかったのではないかなと思っております。市駅周辺再整備基本計画(案)の中でも、3)・4)街区については民間の力を発揮してもらうというのが本計画の狙いだと思いますが、4)街区の活用についてしっかり議論していないのに、庁舎位置をどうする、こうするということにはならないのかと思います。4)街区の活用をしっかりかつ早急に決めてから庁舎位置を決めるべきだと思います。一見すると遠回りに見えるかもしれませんが、これが最善の近道であると思っていますので、議会とも議論を深めていただきたいと思います。  環境への配慮については要望となりますが、先ほど御答弁にありました第3次枚方市環境基本計画(案)では、再生可能エネルギーの普及促進として、新設する公共施設は原則として太陽光発電システム等の導入等といった環境施策の方向性などが示されていることから、そういった環境施策を含めた取組を市駅周辺地区で進めていくとの御答弁がありました。  2050年二酸化炭素排出量実質ゼロを宣言された全国の自治体では、例えば、熊本市は周辺18市町村と連携してバイオマス発電に取り組んでいくと発表されました。本市においても、東部などのエリアにおいて太陽光などの再生可能エネルギーや間伐材を活用したバイオマスエネルギーの事業を誘致し、そのエネルギーを枚方市駅周辺で消費するなどの仕組みづくりを行うといった地産地消の循環型エネルギー政策を進めることができれば、里山保全などの環境への配慮にもつながり、市域全体への波及効果の一助にもつながるのではないかと思います。また、環境に優しいまち枚方市というブランドイメージもつくと思います。枚方市は、大阪府のほかの自治体に先んじて、昨年2月に2050年二酸化炭素排出量実質ゼロを宣言しております。ぜひこのような広域的な取組についても検討いただきますよう要望しておきます。  次に、市域全体への波及効果についてお尋ねしますが、これまでより、市域全体への波及効果については、周辺地域から、さらに全市域に波及効果が及ぶよう取組を進めていくとの考えを示されていますが、それを具体的に示していただきたいわけです。  一方で、先日開催された総務委員協議会で機構改革案の報告があり、新たに設置される企画政策室において地域活性化に向けた取組を進めるとの報告がありましたが、この企画政策室ではどのような業務を担うのか、お尋ねします。 241 ◯田中哲夫総合政策部長 新たに設置いたします企画政策室につきましては、データ分析などのEBPMに基づく事業展開、また、定住促進などに加え、本市の魅力向上につながるまちづくりの視点から、市駅周辺再整備や東部地域に係る地域活性化施策について、各関係部署との庁内連携をより密に図り、一層の全庁的な取組として進めていくための調整を総合的に行い、取組を牽引する部署として設置するものでございます。 242 ◯長友克由議員 この間、市駅周辺再整備の取組については、新しいまちづくりという大きなプロジェクトであるにもかかわらず、全庁を巻き込んだ取組には至っていないと感じているところです。また、多くの財源を投じて行う市駅前の再整備の波及効果についても、消費拡大や雇用の創出、地価の上昇、転入促進による定住促進、交流人口の増加などが期待できますと言われても、肝腎の目標値や効果が具体的に示されなければ、市民から見ると不安しか残らないと思いますし、その他の対策も併せて示すべきではないかとも思います。そうした中で4月に行われる機構改革では、市駅周辺再整備事業をより一層全庁的な取組として進めていくための総合調整を行い、牽引する役割を担う企画政策室については大きな期待を寄せるところですが、こうした具体的な目標の設定などについても全庁的な連携を図りながら取り組んでいただくよう要望しておきます。  次に、シビックプライドの醸成について、お尋ねします。  再整備基本計画(案)の5つのまちづくりの考え方にある魅力や価値を持続的に育むまちについて、シビックプライドの醸成とありますが、改めてシビックプライドとはどういったものなのか、また、それにより、どのようにして魅力や価値を持続的に育むまちを実現していくのか、お尋ねします。 243 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(案)では、シビックプライドにつきまして、まちへの誇り、愛着、共感を持ち、まちのために自ら関わっていこうとする気持ちとして説明しており、まちに対する誇りや愛着などにとどまらず、まちへの活動などに自ら関りを持ちたいという、個人の意識や思いと考えております。  また、持続的にまちの魅力や価値を向上させるためには、ハード整備のみではなく、そうしたまちの魅力向上に係る取組への参加や関わりを持つ人々が増えることで、民間が主体となってまちづくりに取り組むといったエリアマネジメントの仕組みを導入するなどソフト事業を推進することで、さらなる定住促進や地域人脈の形成など好循環の実現を目指してまいります。 244 ◯長友克由議員 次に、行財政改革の取組について、お尋ねします。  資料別紙5の5ページに参考資料として示されている行財政改革の取組では、今回の収支見通しに反映している効果額として、令和2年度は約5億1,504万円、令和3年度は約9億153万円、2か年合計として約14億1,657万円となっています。  一方で、収支見通しには反映していないものの、現在検討中のものとして幾つかの取組が記載されていますが、その中には総人件費の削減として4億円をはじめとする合計約9億円が示されているわけです。財源に色の違いはありませんが、私は以前から福祉政策の切捨てや人件費の削減など、誰かの犠牲の上に確保した財源が市駅前の再整備に充てられるといった見え方については強く懸念を持つところであり、こうした形で示されることについては非常に違和感を覚えます。検討中の例として示されるのであれば、もっと歳入を増やす取組や資産の有効活用など財源を生み出す取組こそ検討すべきではないかと思うわけですが、どのようなお考えなのか、見解をお尋ねします。 245 ◯田中哲夫総合政策部長 少子・高齢化の進展などによる社会保障費の増加と税収減となる状況を踏まえますと、市駅周辺再整備の有無にかかわらず、不断の行財政改革は不可欠であると考えております。こうした現状を踏まえ、積極的なデジタル化の推進等による社会の変化に即したスリムで機能的な組織体制の実現を目指し、必要な行政サービスを維持しながら、人件費の適正化を図ることも必要であると考えております。また、そうした取組などと併せ、未利用地の売却や貸付けなどによる有効活用を図るなど、財源を生み出す取組についても積極的に行っていく考えでございます。 246 ◯長友克由議員 行政改革の取組は、市駅周辺再整備を行うためだけに取り組むものではないということだと思うのですが、結局は、検討中で収支見通しには反映していないもののこれだけ財源がありますよ、基金へも積立てを行うし安心して市駅周辺再整備ができますよと言われているようなもので、その実現性についてもどうかと思います。  人件費については、行財政改革プラン2020においても職員数の適正化や簡素な組織による管理職員数の見直しなどを行うとされており、こうしたことは職員のモチベーションや士気にも大きく影響するものです。また、職員数を削減しても、その分、業務委託を行えば、その効果も思ったほどではないのではないかと思うわけで、そういったものまで効果額を示されることについては、慎重になるべきですし、市駅周辺再整備と行政改革の取組の関係性については見せ方を工夫すべきと考えますが、市の見解をお尋ねします。 247 ◯田中哲夫総合政策部長 本資料につきましては、行革効果額の見える化を図る観点から作成したもので、現在の取組の状況を踏まえた上で、一定実現性のあるものについて掲載を行ったものでございます。  総人件費削減の取組につきましては、よりスリムで機能的な市役所の体制づくりに取り組む一方で、新たな表彰制度の導入などの人事諸制度における取組や、プロジェクトの推進に当たっての若手・中堅職員の活用など、職員のモチベーションの向上にも努めながら進めていく必要があるものと考えております。  また、今後、市駅周辺再整備に関しましては、様々な形で情報発信を行っていくことになりますが、発信に当たりましては、議員お示しの視点についても留意しながら取り組んでまいります。 248 ◯長友克由議員 最後に、市長にお聞きします。  当面の財源の見通しはついたとはいえ、令和15年度からは市庁舎の整備に係る割賦償還や事業に係る公債費負担も見込まれるわけで、財源確保に向けた取組は継続して行う必要があるものと考えます。  先ほどの総合政策部長の答弁では、未利用地の売却や貸付けなどによる有効活用を図るなど、財源を生み出す取組についても積極的に行っていくとの答弁もありましたが、負担や身を切るものばかり求める取組ではなく、財源を生み出す努力こそ重要であると思いますが、市長の見解をお尋ねします。 249 ◯伏見 隆市長 行財政改革は、人員や財源、財産など限られた資源を活用し、効率的な行政運営を行うためにも、常に改革の視点を持って事務事業の見直しを行い、あわせて、歳入の拡大についても積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。歳入確保策については、市有財産の有効活用など、行財政改革プラン2020においても課題設定して取り組んでいるところですが、定住促進に係る施策の展開や観光施策の充実、さらには市駅周辺再整備を推進することで、新たな財源の捻出など長期的視点を持ちながら進める考えであります。  この市駅周辺の再整備は、まさにこの10年・20年先に税収を生み出していく、また、持っている資源を活用して収入を増やしていくという取組ですので、何としても市駅周辺の再整備を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 250 ◯長友克由議員 やはりこれだけの一大事業なのですから、市駅周辺再整備は誰もがわくわくするようなものでなければいけないと思いますし、市民や職員の負担で賄われているという暗いイメージでの再整備では、誰もがもろ手を挙げて賛成できないのではないかと思います。行財政改革の取組自体を反対するものではありませんが、負担を求める取組、そして、その見せ方については、より慎重に検討していただくよう意見しておきます。  そして、私は今回の全員協議会が一定の区切りではないかと思います。市駅周辺の基本計画、新庁舎の基本構想については、全員協議会での質疑、意見、要望をしっかり踏まえていただき、年度末をもってきっちりと策定していただきたいと思います。  そして、先ほども言いましたように、4)街区の民間活力導入エリアの検討をしっかり進めていただき、あわせて、市庁舎については、ICTが急速に進化する中、既成概念にとらわれることなく、最先端な市役所を目指していただきたい。そのためには、どんな状況にも対応できる柔軟な仕様を目指していただきたいと思います。そして、新庁舎は各支所の機能を最大限に生かせるハブ機能を担っていただき、全市民が情報の共有化、手続の迅速化が図れるようにしていただきたいと思います。  最後に、これからが本当の意味で大切なときを迎えてくると思います。3)街区がホテルも含めて大きく変わろうとする中、財務状況の確認を怠らないことは言うまでもありませんが、この連動を止めるわけにはいけません。今こそ議会と一緒になって、この世紀の一大事業を市役所全員の英知と勇気と情熱をもって前に進めていただきたいことを要望させていただき、質疑を終わらせていただきます。 251 ◯野村生代議長 これにて、長友克由議員の質問を終結します。 252 ◯野村生代議長 以上で、本件についての協議は終了しました。  よって、全員協議会はこれをもって散会します。     (午後2時44分 散会) 発言が指定されていません。 Copyright © Hirakata City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...