• "北口駅前広場"(/)
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  1. 枚方市議会 2020-12-04
    令和2年全員協議会(12/4) 本文 開催日: 2020-12-04


    取得元: 枚方市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-23
    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2020-12-04 令和2年全員協議会(12/4) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 全文表示 選択表示 発言者の表示切り替え 全 274 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1   ◯野村生代議長 選択 2   ◯野村生代議長 選択 3   ◯伏見 隆市長 選択 4   ◯野村生代議長 選択 5   ◯野村生代議長 選択 6   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 7   ◯野村生代議長 選択 8   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 9   ◯野村生代議長 選択 10   ◯野村生代議長 選択 11   ◯木村亮太議員 選択 12   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 13   ◯木村亮太議員 選択 14   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 15   ◯木村亮太議員 選択 16   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 17   ◯木村亮太議員 選択 18   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 19   ◯木村亮太議員 選択 20   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 21   ◯木村亮太議員 選択 22   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 23   ◯木村亮太議員 選択 24   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 25   ◯木村亮太議員 選択 26   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 27   ◯木村亮太議員 選択 28   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 29   ◯木村亮太議員 選択 30   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 31   ◯木村亮太議員 選択 32   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 33   ◯木村亮太議員 選択 34   ◯野村生代議長 選択 35   ◯野村生代議長 選択 36   ◯野村生代議長 選択 37   ◯野村生代議長 選択 38   ◯八尾善之議員 選択 39   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 40   ◯八尾善之議員 選択 41   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 42   ◯八尾善之議員 選択 43   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 44   ◯八尾善之議員 選択 45   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 46   ◯八尾善之議員 選択 47   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 48   ◯八尾善之議員 選択 49   ◯野村生代議長 選択 50   ◯野村生代議長 選択 51   ◯野口光男議員 選択 52   ◯伏見 隆市長 選択 53   ◯野口光男議員 選択 54   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 55   ◯野口光男議員 選択 56   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 57   ◯野口光男議員 選択 58   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 59   ◯野口光男議員 選択 60   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 61   ◯野口光男議員 選択 62   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 63   ◯野口光男議員 選択 64   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 65   ◯野口光男議員 選択 66   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 67   ◯野口光男議員 選択 68   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 69   ◯野口光男議員 選択 70   ◯山下 功土木部長 選択 71   ◯野口光男議員 選択 72   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 73   ◯野口光男議員 選択 74   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 75   ◯野口光男議員 選択 76   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 77   ◯野口光男議員 選択 78   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 79   ◯野口光男議員 選択 80   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 81   ◯野口光男議員 選択 82   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 83   ◯野口光男議員 選択 84   ◯野村生代議長 選択 85   ◯野村生代議長 選択 86   ◯奥野美佳議員 選択 87   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 88   ◯奥野美佳議員 選択 89   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 90   ◯奥野美佳議員 選択 91   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 92   ◯奥野美佳議員 選択 93   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 94   ◯奥野美佳議員 選択 95   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 96   ◯奥野美佳議員 選択 97   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 98   ◯奥野美佳議員 選択 99   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 100   ◯奥野美佳議員 選択 101   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 102   ◯奥野美佳議員 選択 103   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 104   ◯奥野美佳議員 選択 105   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 106   ◯奥野美佳議員 選択 107   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 108   ◯奥野美佳議員 選択 109   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 110   ◯奥野美佳議員 選択 111   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 112   ◯奥野美佳議員 選択 113   ◯伏見 隆市長 選択 114   ◯奥野美佳議員 選択 115   ◯野村生代議長 選択 116   ◯野村生代議長 選択 117   ◯野村生代議長 選択 118   ◯野村生代議長 選択 119   ◯広瀬ひとみ議員 選択 120   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 121   ◯広瀬ひとみ議員 選択 122   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 123   ◯広瀬ひとみ議員 選択 124   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 125   ◯広瀬ひとみ議員 選択 126   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 127   ◯広瀬ひとみ議員 選択 128   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 129   ◯広瀬ひとみ議員 選択 130   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 131   ◯広瀬ひとみ議員 選択 132   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 133   ◯広瀬ひとみ議員 選択 134   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 135   ◯広瀬ひとみ議員 選択 136   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 137   ◯広瀬ひとみ議員 選択 138   ◯野村生代議長 選択 139   ◯野村生代議長 選択 140   ◯丹生真人議員 選択 141   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 142   ◯丹生真人議員 選択 143   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 144   ◯丹生真人議員 選択 145   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 146   ◯丹生真人議員 選択 147   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 148   ◯丹生真人議員 選択 149   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 150   ◯丹生真人議員 選択 151   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 152   ◯丹生真人議員 選択 153   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 154   ◯丹生真人議員 選択 155   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 156   ◯丹生真人議員 選択 157   ◯野村生代議長 選択 158   ◯野村生代議長 選択 159   ◯田口敬規議員 選択 160   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 161   ◯田口敬規議員 選択 162   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 163   ◯田口敬規議員 選択 164   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 165   ◯田口敬規議員 選択 166   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 167   ◯田口敬規議員 選択 168   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 169   ◯田口敬規議員 選択 170   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 171   ◯田口敬規議員 選択 172   ◯伏見 隆市長 選択 173   ◯田口敬規議員 選択 174   ◯野村生代議長 選択 175   ◯野村生代議長 選択 176   ◯野村生代議長 選択 177   ◯野村生代議長 選択 178   ◯堤 幸子議員 選択 179   ◯前村卓志教育委員会事務局総合教育部長 選択 180   ◯堤 幸子議員 選択 181   ◯前村卓志教育委員会事務局総合教育部長 選択 182   ◯堤 幸子議員 選択 183   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 184   ◯堤 幸子議員 選択 185   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 186   ◯堤 幸子議員 選択 187   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 188   ◯堤 幸子議員 選択 189   ◯乾口里美市長公室長 選択 190   ◯堤 幸子議員 選択 191   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 192   ◯堤 幸子議員 選択 193   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 194   ◯堤 幸子議員 選択 195   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 196   ◯堤 幸子議員 選択 197   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 198   ◯堤 幸子議員 選択 199   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 200   ◯堤 幸子議員 選択 201   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 202   ◯堤 幸子議員 選択 203   ◯野村生代議長 選択 204   ◯野村生代議長 選択 205   ◯有山正信議員 選択 206   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 207   ◯有山正信議員 選択 208   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 209   ◯有山正信議員 選択 210   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 211   ◯有山正信議員 選択 212   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 213   ◯有山正信議員 選択 214   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 215   ◯有山正信議員 選択 216   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 217   ◯有山正信議員 選択 218   ◯野村生代議長 選択 219   ◯野村生代議長 選択 220   ◯門川紘幸議員 選択 221   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 222   ◯門川紘幸議員 選択 223   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 224   ◯門川紘幸議員 選択 225   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 226   ◯門川紘幸議員 選択 227   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 228   ◯門川紘幸議員 選択 229   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 230   ◯門川紘幸議員 選択 231   ◯野村生代議長 選択 232   ◯野村生代議長 選択 233   ◯野村生代議長 選択 234   ◯野村生代議長 選択 235   ◯番匠映仁議員 選択 236   ◯清水秀都広域連携調整監 選択 237   ◯番匠映仁議員 選択 238   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 239   ◯番匠映仁議員 選択 240   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 241   ◯番匠映仁議員 選択 242   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 243   ◯番匠映仁議員 選択 244   ◯藤原卓也総務部長 選択 245   ◯番匠映仁議員 選択 246   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 247   ◯番匠映仁議員 選択 248   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 249   ◯番匠映仁議員 選択 250   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 251   ◯番匠映仁議員 選択 252   ◯伏見 隆市長 選択 253   ◯番匠映仁議員 選択 254   ◯野村生代議長 選択 255   ◯野村生代議長 選択 256   ◯岩本優祐議員 選択 257   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 258   ◯岩本優祐議員 選択 259   ◯伏見 隆市長 選択 260   ◯岩本優祐議員 選択 261   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 262   ◯岩本優祐議員 選択 263   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 264   ◯岩本優祐議員 選択 265   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 266   ◯岩本優祐議員 選択 267   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 268   ◯岩本優祐議員 選択 269   ◯伏見 隆市長 選択 270   ◯岩本優祐議員 選択 271   ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 選択 272   ◯岩本優祐議員 選択 273   ◯野村生代議長 選択 274   ◯野村生代議長 ↑ ページの先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1     (午前10時 開議) ◯野村生代議長 ただいまから全員協議会を開き、理事者から要請のありました枚方市駅周辺再整備の具体化に向けた検討についての協議を行います。 2 ◯野村生代議長 初めに、市長から挨拶したい旨の申出がありますので、これをお受けします。伏見市長。 3 ◯伏見 隆市長 本日は、12月定例月議会開催前の大変お忙しい中、全員協議会を開催していただき、誠にありがとうございます。  初めに、新型コロナウイルス感染症につきましては、全国で感染者が急増しており、昨日、大阪府では、独自基準である大阪モデルにおいて、非常事態を示す赤信号に引き上げるとともに、府民に対し15日までの不要不急の外出自粛が呼びかけられました。  本市におきましても、連日、新規感染者が複数報告されており、最大限の警戒が必要な状況となっております。また、感染者の急増を受け、医療現場も逼迫した状況になっており、医療崩壊を防ぐためにも、市民の皆様に対し不要不急の外出を控えていただくよう呼びかけてまいります。  さて、枚方市駅周辺再整備につきましては、本市の未来を担うまちづくりの最重要課題の一つと考えており、現在、国・府とも連携しながら、新庁舎整備などを含む市駅周辺再整備の具体化に向け、様々な取組を進めているところです。また、この間、市議会研究チームからの報告書や、これまでにいただいた多くの御意見、また財政状況なども踏まえながら、今回改めて、枚方市駅周辺再整備基本計画と枚方市新庁舎整備基本構想の素案を取りまとめました。  そこで、本日の全員協議会では、素案の概要をはじめ、3)街区の進捗状況や今後のスケジュール、財政の見通し等について御報告させていただき、議員の皆様からの御意見も伺いながら議論を深め、よりよいまちづくりに向け、取組を進めてまいりたいと考えております。  詳細につきましては、この後、担当部長から説明させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げ、開会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。 4 ◯野村生代議長 これから協議に入ります。  枚方市駅周辺再整備の具体化に向けた検討についてを議題とします。 5 ◯野村生代議長 理事者から順次説明を求めます。まず、兼瀬市駅周辺等まち活性化部長。 6 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 1 枚方市駅周辺再整備の具体化に向けた検討についてのうち、市駅周辺等まち活性化部に係る内容につきまして、御説明させていただきます。  案件資料を御覧いただきますようお願いいたします。  恐れ入りますが、表紙をおめくりいただきまして、2ページのI 枚方市駅周辺再整備の取り組みについてを御覧ください。  初めに、1.政策等の背景・目的及び効果でございますが、本市では、枚方市駅周辺再整備ビジョンに基づき、新庁舎整備などを含む市駅周辺再整備を具体化していくため、3)街区のまちづくりを他の街区に先駆けて取り組むなど、財政状況を踏まえながら国・大阪府と協力、連携し、様々な取組を進めております。  今般、平成30年度に作成しました枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想の素案につきましては、議会の御意見や財政状況などを踏まえ内容を見直すとともに、その実現性を裏づけるための財政シミュレーションなどについて御説明するものでございます。  次に、2.内容の(1)再整備基本計画についてでございますが、より魅力的なまちづくりを目指し、財政状況等を踏まえ、事業の実現性及びさらなる民間ノウハウや投資を促す環境づくりなどの検討を行い、新しいまちづくり、土地利用の方向性や段階的な事業の推進の考えなどの検討内容を加えた再整備基本計画(素案)並びに庁舎配置及び事業手法比較(案)についてお示しするものでございます。  恐れ入りますが、青色インデックス、別紙1-1をお開き願います。  令和2年度版の再整備基本計画(素案)でございます。
     表紙をおめくりいただきまして、目次を御覧ください。  全体の構成は、第1章 はじめにから第6章 持続的に魅力が高まるまちづくりに向けてまでとしております。  本編中では、前回の素案から変更した箇所について、黄色で着色しております。  主なポイントとなる項目につきまして、御説明させていただきます。  14ページをお開き願います。  第3章 まちづくりの方向性の中の実現するまちに向けて具体化を図るための分野別コンセプトといたしまして、(1)魅力的なモノ・コト・ヒトに出会えるウォーカブルなまちから、5つのまちづくりの考え方をお示ししております。  項目のみの御説明になりますが、16ページでは(2)魅力や価値を持続的に育むまち、次の17ページでは(3)災害に強くしなやかで安全・安心に過ごせるまち、また18ページでは(4)未来都市の実現にむけて、最後になりますが、19ページでは(5)人や環境にやさしいまちまでの5項目のまちづくりの考え方を追記しております。  次に、21ページをお開き願います。  こちらでは、土地利用の方向性といたしまして、基本的な考え方を整理するとともに、交通基盤や都市機能、景観の観点から主な取組を更新しております。  また、24ページから27ページにかけましては、そうした土地利用のイメージとして項目ごとにイラストを挿入しております。  27ページをお開き願います。  ここでは、まちの魅力向上につながり、利便性が高く、安全・安心な行政施設として、新庁舎の位置を5)街区としております。  次に、28ページを御覧ください。  こちらでは、公園、広場や民間活力導入エリアを示した新たなまちづくりのイメージをお示ししております。イメージ図の2)街区から4)街区にかけまして、緑色の円で囲んでいるエリアにつきましては、みどり・憩い・賑わいの公園・広場の大空間で、また、黄色の円を民間活力導入エリアとしております。このようなウオーカブルの推進を意識した新たなまちづくりのイメージを基に、各街区における民間ノウハウの活用と投資を促進し、まちの魅力の向上を目指してまいります。  次に、29ページをお開き願います。  こちらでは、連鎖的なまちづくりの整備手法といたしまして、4)・5)街区を土地区画整理事業で進めていく考え方をお示しするとともに、次の30ページでは、ステップ図を用いて段階的な事業のイメージをお示ししております。  ステージ1-1では、総合文化芸術センターの完成による大ホール機能などの移転や、3)街区の施設建築完了による北河内府民センターの移転などをきっかけに、4)街区の北エリア及び5)街区の東エリアへの着手が可能となります。  次に、ステージ1-2では、5)街区での新庁舎整備により、現庁舎機能の移転が可能となります。  さらに、ステージ1-3では、庁舎移転後の4)街区南エリアの土地利用が可能になります。  最後に、ステージ2につきましては、権利者合意に一定の時間を要することを想定しており、2)街区につきましては独立した対応で考えております。  これらのステージに入る前の時点ごとに、市の財政状況や社会環境の変化などを確認しながら、事業着手の判断を行う段階的な事業の進め方で取り組んでいきたいと考えております。  次に、34ページをお開き願います。  こちらでは、先ほどの段階的な事業の進め方を基にした最短の想定スケジュールをお示ししております。  ステージ1-1までを短期的なスケジュールとし、既存の基金の活用や市有財産の有効活用などにより取り組む考えでございます。  ステージ1-2以降につきましては、中期的なスケジュールのイメージとしてお示ししており、今後の市の財政状況や社会環境の変化などを確認しながら、次のステージに進めていきたいと考えております。  次に、35ページをお開き願います。  こちらでは、目標としております効果等を概要図にまとめたものでございます。目指すべき主な効果といたしまして、個人、事業者、行政の3つのカテゴリーに分け、お示ししております。市駅周辺が広域中心拠点として発展することにより、これらの効果が生まれ、全市域への波及を目指すものでございます。  以上が再整備基本計画(素案)の主な項目の説明でございます。  次に、別紙1-2、庁舎配置及び事業手法比較(案)をお開き願います。  今回お示ししております再整備基本計画(素案)を作成するに際しまして、様々なケースについて比較検討したものでございます。左の列から4)街区庁舎案の場合、中央列が昨年度お示しした5)街区庁舎案、そして右の列が今回検討案でございます。  今回検討案の特徴といたしましては、2)街区の権利者や議会などの御意向を踏まえ、4)街区では公園・広場空間を拡充することや民間活力導入エリアで大きな土地利用を可能とすること及び本市の財政負担軽減などの観点から、2)・4)街区の区域や4)街区の新たな道路の線形を変更したものでございます。  比較の結果といたしましては、項目ごとに評価を行い、よい評価の欄を黄色で着色しております。総合的な評価といたしましては、今回検討案がまちづくりや財政面の観点で最も高い評価であったことから、その内容を再整備基本計画(素案)に反映したものでございます。  恐れ入りますが、案件資料の3ページへお戻り願います。  (2)新庁舎基本構想についてでございますが、コロナ禍の影響に伴う新たな生活様式などを踏まえ、ICTなどの高度化によるスマート自治体の実現に向けた取組などの観点を検討内容に加えております。  恐れ入りますが、別紙2をお開き願います。  令和2年度版の新庁舎整備基本構想(素案)でございます。  表紙をおめくりいただきまして、目次を御覧ください。  全体の構成は、第1章 新庁舎の必要性から第4章 事業計画までとしております。  本編中では、前回の素案から変更した箇所について、再整備基本計画と同様に黄色で着色しております。  主な項目につきまして、御説明させていただきます。  12ページをお開き願います。  第2章 新庁舎整備の基本方針では、防災機能の向上と申請手続のデジタル化やテレワークなどのコロナ禍への対応を中心に更新しております。  次に、17ページをお開き願います。  こちらでは、市駅前行政サービスの再編の考え方といたしまして、想定する全体床面積や各施設の規模など、最新の検討状況に更新しております。  また、18ページでは、整備場所といたしまして、早期の実現を目指し3)街区とすることや、最下段には、枚方消防署と市庁舎整備の検討を進めることを追記しております。  次に、22ページをお開き願います。  こちらでは、既存施設の活用や文書量の削減により、前回素案では想定規模を約2万5,000平方メートルから2万6,000平方メートルとしていたところを約2万5,000平方メートルとしております。  最後に、27ページをお開き願います。  こちらでは、4)・5)街区における事業手法を市街地再開発事業から土地区画整理事業へ見直し、新庁舎整備費を約116億円としておりますが、引き続き、様々な検討を進め、事業費抑制に努めてまいります。  恐れ入りますが、再度、案件資料へお戻りいただきまして、3ページをお開き願います。  下段の(3)3)街区のまちづくりについてでございますが、市街地再開発事業につきましては、現在、再開発組合によって今年度内の権利変換計画の認可を目指しているところであり、市といたしましては、引き続き、再開発組合に対し技術的支援などを行ってまいります。  今後の予定といたしましては、年明けから解体工事に順次着手し、令和5年以降に順次建物などの工事が完了していく予定でございます。詳しくは、別紙3にイメージ図と事業スケジュール案を添付しておりますので、併せて御参照いただきますようお願いいたします。  次に、4ページをお開き願います。  (4)枚方市駅前行政サービスの再編についてでございますが、市駅前行政サービスの再編に係る考え方や機能、想定する規模に加え、配置イメージやスケジュール、事業費等の考え方案をお示しするものでございます。  別紙4をお開き願います。  1枚おめくりいただきまして、1ページには、再編に向けた考え方(案)としまして、目的及び効果、具体化に向けた考え方をはじめ、次の2ページには、各施設の機能や面積について、一覧表でまとめております。  次に、3ページから5ページまでにつきましては、市が取得する予定の再開発ビル5階及び6階のイメージプラン案をお示ししておりますので、御参照いただきますようお願いいたします。  次に、6ページをお開き願います。  こちらでは、3)街区の再開発事業の進捗に併せまして、表下段に本事業のスケジュール案をお示ししております。令和3年度に内装設計、令和4年度から令和5年度にかけて内装工事を実施し、令和5年度には再開発組合から床を取得し、令和5年度中の供用開始を目指してまいります。  最後に、7ページをお開き願います。  市駅前行政サービスの再編に係る事業費と新たな支出といたしまして、資料左側に1.事業費をお示ししております。資料右側には、2.新たな支出といたしまして、先ほどの事業費の合計約40億円の支出額から、交付金や不要となる既存施設の維持管理費の合計約20億円を収入額とし、その差額として20年間の新たな支出額を約20億円と試算しております。  恐れ入りますが、案件資料にお戻りいただきまして、4ページをお開き願います。  下段の(5)総概算事業費及び市負担額等についてでございますが、総事業費につきましては、現時点での目安といたしまして、3)街区を市街地再開発事業、2)・4)・5)街区を土地区画整理事業として想定した場合の総概算事業費を約781億円、それに伴う本市の負担額を約314億円と試算しております。下の市負担額の財源にお示ししていますとおり、市負担額約314億円から、まちづくりに伴う大ホールの撤去に係る補償費や用地の売却益などを含めた市有財産の有効活用額約87億円を差し引きますと、実質的な市負担額は約227億円となります。この財源につきましては、既存の基金や起債、一般財源により確保するものでございます。  次に、5ページを御覧ください。  (6)今後の予定についてでございますが、再整備基本計画等の素案につきましては、全員協議会や12月定例月議会での議会からの御意見や、来年1月頃に市民説明会やパブリックコメントを実施し、市民意見等も踏まえた本計画等の案を3月定例月議会に合わせまして改めて議会へ御報告を行い、今年度末に本計画等を策定していく予定としております。  3月定例月議会では、市駅前行政サービス機能の再編に伴う生涯学習市民センターをはじめとする施設の移転条例及び関連予算案について提出する予定でございます。  また、令和3年度の主なスケジュール案といたしましては、市の財政状況等を踏まえながら、地権者との勉強会など合意形成に向けた取組を進め、4)街区の市有地の有効活用について、市民の御意見を伺っていきたいと考えております。  次に、3.総合計画等における根拠・位置付け及び4.事業費・財源及びコストにつきましては、記載のとおりでございます。  以上、市駅周辺等まち活性化部に係る内容についての説明とさせていただきます。 7 ◯野村生代議長 次に、田中総合政策部長。 8 ◯田中哲夫総合政策部長 続きまして、総合政策部より、枚方市駅周辺再整備事業の財政シミュレーションについて、御説明申し上げます。  案件資料の6ページを御覧ください。  今回の財政シミュレーションにつきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響等を踏まえ、本事業について長期的な視点により財政面からの実現性を明らかにするものでございます。  それでは、別紙資料により内容を御説明いたします。  青色のインデックス、別紙5をお開き願います。  まず、上の枠内に今回のシミュレーションを行うに当たっての前提条件を記載しておりまして、本年2月に作成いたしました長期財政の見通しをベースに、新型コロナウイルス感染症拡大による市税収入の影響や、それに伴う地方交付税、臨時財政対策債、公債費の見直しを行った上で、今年度に実施いたしました新型コロナウイルス対策費や小・中学校への1人1台タブレット端末の導入経費等を見込んだ時点修正を行っております。  なお、枚方市駅周辺再整備を推進することによりまして、先ほどの基本計画(素案)にもございますとおり、消費の拡大や雇用の創出など多くの経済波及効果が期待されますが、それに伴う収支に与える影響につきましては、財政面における確実性を期する観点から反映せずにシミュレーションを行っております。  この前提条件を基に、3つのシミュレーションを行っております。  1点目は、本年2月の長期財政の見通しをベースとして、ただいま御説明いたしました前提条件を基に時点修正したものとなります。  このシミュレーションでは、1段目の表の下に参考として記載しておりますが、本年3月に策定いたしました行財政改革プラン2020でお示ししております効果額等を反映した見通しとなっております。表の1行目にございます実質収支については小さくなるものの、期間を通じて5億円程度の黒字は維持できる見通しでございます。市債残高につきましては、令和9年度をピークに、その後は減少傾向となります。また、基金残高につきましては、記載のとおり推移し、財政調整基金の残高は、令和13年度では5億円となります。新庁舎及び総合文化施設整備事業基金につきましては、文化施設の整備が間もなく完了することから、市駅周辺再整備の財源として43億円の活用を図ることができる見込みでございます。  続きまして、2点目のシミュレーションは、1点目のシミュレーションをベースとして、基本計画(素案)にもございます4)・5)街区におけるステージ1-1までをさらに見込んだものとなります。  本ステージに要する市負担額は約28億円でございまして、表の下、欄外にございます米印の1つ目に記載していますとおり、ステージ1-1については、新庁舎等の基金を活用し、今ある資金の範囲内で事業の推進を図ることができることから、収支に与える影響はございません。  なお、参考といたしまして、表の下段に新庁舎等の基金の活用といたしまして、本事業における市有財産有効活用として土地売払収入等の積立てや取崩し状況を掲載しております。  また、下の米印の2つ目になりますが、ステージ1-1終了時における新庁舎等の基金の残高は68億円となり、この財源につきましては、新庁舎整備を含みます次のステージ1-2以降の財源として活用を図ることができる見込みでございます。  次のページを御覧ください。  続きまして、3点目のシミュレーションは、さらに次のステージ1-2以降の全街区を見込み、新庁舎については5)街区庁舎案の場合となります。  このシミュレーションでは、全街区の整備を進める中でありましても、実質収支については期間を通じて10億円台で推移するよう、新たな財源を見込んだ上で試算を行っており、令和6年度に10億円の確保を前提とした見通しとなっております。  なお、仮に財源の確保が全くできない場合をシミュレーションいたしますと、実質収支は令和9年度に赤字に転落することとなりますが、現在の庁内における財源確保に向けた取組状況等を踏まえますと、一定実現性があるものと考えております。市債残高につきましては、令和10年度をピークに、その後は減少傾向となります。基金残高につきましては、記載のとおり推移し、財政調整基金の残高は、令和13年度は47億円となり、本年2月の長期財政の見通しと同水準を維持できる見通しでございます。  また、新庁舎等の基金につきましては、表の下段に参考として記載していますとおり、土地売払収入等の積立て以外に、本事業の推進と並行して計画的な積立てを行うこととしており、令和6年度以降、毎年5億円の積立てを見込んでおります。本基金を活用することによりまして、全街区における事業展開を図る考えでございます。  以上が財政シミュレーションの説明となりますが、表の下、欄外にございます米印の1つ目に記載していますとおり、現時点におきましては新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより先行きが十分に見通せないことから、財政の健全性を損なうことがないよう、全街区の整備に向けましては、事業の推進に合わせて、改めて各ステージごとに収支見通しや財源確保の状況を踏まえながら、事業の展開を図る考えでございます。  本案件の説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 9 ◯野村生代議長 これから本件に対する御質問をお受けします。  質問は全て自席で行うこととし、理事者の答弁も全て自席で行っていただくようお願いいたします。  また、質問方式は一問一答方式とし、その質問時間については、1議員当たり答弁時間を含め30分とします。 10 ◯野村生代議長 ただいまから、順次質問を許可します。  まず、木村亮太議員の質問を許可します。木村議員。 11 ◯木村亮太議員 質疑の機会をいただきまして、ありがとうございます。  それでは、順次質疑してまいります。  枚方市駅再整備については、内部で議論をずっとされていると思いますし、たくさんの利害関係者が絡んでいる話のため、一足飛びに進むような話ではないのは重々承知しておりますが、前回との変化があまり見えない中、コロナの影響もあり、財政状況の厳しさだけが明らかになったような印象を受けます。経済波及効果を入れ込むともう少し余裕は出てくるのかもしれませんが、前回質疑した部分について変化があったのか、また、コロナ禍における社会情勢の変化の観点や財政の観点などから質疑してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  まずは、財政シミュレーションについてですけれども、市税の動きについて、確認したいと思います。
     今回の財政シミュレーションでは、市税収入について新型コロナウイルスの感染拡大による影響を見込んでいるということですが、財政シミュレーション上、市税収入についてどのような見込み方をされているのか、考え方や金額について、お聞きいたします。 12 ◯田中哲夫総合政策部長 今回お示ししております財政シミュレーションでは、本年2月に作成いたしました長期財政の見通しにおける市税収入に、過去のリーマンショック時の影響などを参考にした修正を加えております。  金額でございますが、2月の長期財政の見通しとの差で申し上げますと、令和2年度が4億円減の550億円、令和3年度が15億円減の528億円、令和4年度が20億円減の525億円、令和5年度が22億円減の524億円、令和6年度が20億円減の521億円とし、その後は若干の回復を見込むものの、平均15億円程度の減収となり、令和9年度以降は510億円台で推移するものと見込んでおります。 13 ◯木村亮太議員 今回の財政シミュレーションでは、市税収入が減少となる一方で、市債残高は1,200億円から1,300億円台で推移し、令和2年2月の長期財政の見通しからは大きく増加している状況にあります。もともと長期財政の見通しでは、おおむね1,000億円程度という市債残高の目標が掲げられていると思いますが、そことの整合性について、市の見解を伺います。 14 ◯田中哲夫総合政策部長 本年度の財政シミュレーションでは、コロナ禍による市税収入の減少に伴い、臨時財政対策債の増加を見込むことで、市債残高は1,300億円台まで増加し、1,000億円を大きく上回る見込みとなっております。  現行の地方財政制度の下では、臨時財政対策債の償還費用については交付税措置がなされることになっておりますが、その他の投資的事業に係る市債残高を含め、全体を見据えた中で市債の借入れに当たっては慎重に行っていくとともに、毎年度の公債費負担に十分留意しつつ、市債の繰上償還や借入抑制など公債費抑制の取組を継続的に実施することによりまして、将来にわたる財政の健全性を維持していく考えでございます。 15 ◯木村亮太議員 臨時財政対策債については毎回同じやり取りになりますが、後年度に交付税措置という話ですが、国もすぐにお金が出せないということで、いわゆる赤字地方債に当たっているものかと思います。もちろんそれがないと現状成り立たないのも承知しますが、市債の借入れについては慎重にしていただきたいと思います。  次に、財政シミュレーションの歳出面について、伺います。  財政シミュレーション上、市長が公約で掲げられていた中学校給食の全員喫食については経費として見込まれているのか、お聞きいたします。 16 ◯田中哲夫総合政策部長 今回お示ししております財政シミュレーションでは、中学校給食の全員喫食に要する経費については、現在、実施手法などについて検討を行っていることから、見込んでおりません。 17 ◯木村亮太議員 1年前の駅前再整備の財政シミュレーションでは、駅前再整備以外の施策として15億円必要とされており、その中にタブレットであるとか、第2子の無償化であるとか、中学校給食を実施したときの費用が入っていたと認識しております。  今回は中学校給食の全員喫食については入っていないということで、この間の議会からの意見も含めて、やや優先順位が下がったのだと認識しておきます。最新の喫食率は34%で、コロナの影響がほぼない昨年度の2月でも34.1%と、まだ35%を超えていない状況だとお聞きしております。全員喫食については、駅前再整備や、ほかの教育・子育て施策との順番や、まずは喫食率の向上を目指すというところを踏まえて、よくよく検討していただきたいと意見しておきます。  次に、財政シミュレーションの中で、最後に新たな財源として10億円の確保ができるというものがありますが、この新たな財源の見込みとしてはどのようなものがあるのか、お聞きいたします。 18 ◯田中哲夫総合政策部長 新たな財源としての10億円につきましては、全街区において事業を推進する中にありましても、実質収支の10億円台を維持し、安定した財政運営を行う場合に必要となる財源としてお示ししているもので、現在検討を進めておりますエフエムひらかたの放送委託料の見直しや可燃ごみを共同処理する予定の京田辺市の事業系ごみ手数料との均衡、また、道路占用料の適正化や総人件費の削減などに加え、新たな取組を行うことで確保することは可能であると考えております。こうした取組に加え、今回の財政シミュレーションでは考慮しておりませんが、枚方市駅周辺再整備による市税収入の増加など、自主財源の確保につながる経済波及効果についても期待できるものと考えております。 19 ◯木村亮太議員 10億円の件については、いろいろな取組と「総人件費の削減などに加え」の後に、「新たな取組を行うことで」という答弁でした。現段階では、これとこれとこれとこれを足して10億円となっていないというわけだと思います。財政シミュレーション上、駅前再整備を進めつつ、実質収支を2桁にしておくためには、取りあえず行革効果を10億円にしないとつじつまが合わないから、この数字になっているのかもしれませんが、ここはもう少し精査が必要であると意見しておきます。  もちろん駅前再整備の必要性も理解いたしますが、行革をやっていくには、市民の方々の理解も必要であると意見しておきます。また、繰り返しになりますが、人件費については、職種ごとの人件費も含めてしっかりと、例えば、民間委託をすることで本当に効果が出るのかといったところの検証もお願いいたします。  次に、新庁舎の床面積についてですが、前回の素案では約2万5,000平米から2万6,000平米としていたものが今回は2万5,000平米となっており、前回の下限値となっております。  前回も申し上げましたが、コロナ禍においてテレワークやウェブ会議の活用、デジタル化が急速に進んでおり、もっとコンパクトな庁舎を目指して規模の縮減をして経費の削減ができるのではないかと思いますが、今回の庁舎面積についての考え方を伺います。 20 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎の規模算定に際しましては、執務室の面積につきまして、国土交通省の新営一般庁舎面積積算基準、総務省の地方債同意等基準及び他市の庁舎建設事例の平均による3つの算定方法により比較検討を行った中で、枚方市新庁舎整備基本構想意見聴取会からの意見を基に、庁舎規模を最も縮小できる国土交通省の新営基準を採用し、想定する部署と直近の職員数を基に計画面積を2万7,731平方メートルと算出しておりますが、既存施設の活用や文書管理システムの導入及びペーパーレス化の推進などによる規模の精査を行い、新庁舎の想定規模を約2万5,000平方メートルとしております。  また、現庁舎が課題を抱えております多目的スペースや市民の待合スペースなど、市民の利便性の向上や災害対策関係、議会関係など、新営基準では示されていない面積につきましては、他市の先進事例を参考に新規追加や拡充を行っていきたいと考えております。 21 ◯木村亮太議員 前回も意見しましたが、この国土交通省の新営基準は平成14年度に策定されたものであり、最短で新庁舎が完成する場合であっても、そこから見ると四半世紀以上前の基準となります。何かの基準がないと話が進まないのも分かりますが、まだ精査の余地はあると思います。  例えば、書庫については現状面積と同様の1,562平米となっておりますが、行政文書についても、これからさらなるデジタル化が進み、書庫はもっと小さくできるのではないかと思います。  今後も現状の面積が必要と考えられているのか、見解を伺います。 22 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎の規模を算定する上で、書庫につきましては現状面積を積み上げておりますが、今後、各種手続のデジタル申請などに伴うペーパーレス化の推進やファイリングシステムの導入による文書全体の保存量の縮減に向けた取組の状況などを踏まえ、引き続き、規模の精査を行っていきたいと考えております。 23 ◯木村亮太議員 庁舎面積については、これ以上の深掘りはしませんが、ほかにも駐車場についても現状より増やしていて142台とされておりますが、現状、市役所の前に駐車場の入車の渋滞があって、その解消というのは一定理解いたしますが、デジタル化を進めていけば、わざわざ市役所に来なくてもよくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういったデジタル化の流れや厳しい財政状況も踏まえて、最適な規模を考えていただきたいと思います。  また、民間の企業ではコロナ禍においてテレワークが結構導入されていて、聞いているところでいうと、例えば、オフィスビルを3フロア借りていた分を1フロアは解約して2フロアでテレワークも含めて仕事を回しているような会社もあります。もちろん市役所の業務上、全部が全部テレワークにできると思いませんが、そういった観点も含めて検討いただきたいと思います。  次に、再整備基本計画(素案)で示している2)・4)街区の連続した大空間は、ぜひとも実現していただきたいと考えております。そのためには、やはりサンプラザ1号館の御協力が不可欠だと思いますが、サンプラザ1号館の地権者の方々とはどのような協議を行っているのか、お伺いいたします。 24 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘のとおり、本市といたしましても、2)・4)街区の連続した魅力のある大空間の形成には、サンプラザ1号館の御理解、御協力が必要と考えております。  昨年8月にサンプラザ1号館の権利者などから提出された要望書を踏まえまして、今回、庁舎配置及び事業手法比較(案)におきましては、2)街区から続く公園・広場空間の確保を前提に検討を行い、その結果を枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の土地利用の方向性に反映しております。  あわせまして、サンプラザ1号館とは、本市のまちづくりの考えを御説明するなど、様々な機会を通じて意見交換をいたしております。引き続き、権利者との勉強会などを行い、生活再建の意向などを伺いながら、実現に向けて機運醸成を図っていきたいと考えております。 25 ◯木村亮太議員 それぞれの地権者のお考えもあるのは、前提としてもちろん承知しておりますが、ぜひとも、サンプラザ1号館の方々については、駅前の大空間のために御協力いただきたいと思います。  また、3)街区に当初移動する可能性のあった商工会議所についても、3)街区には入らないという話もお聞きしておりますので、そういう意味では、誰がどのようにというのはありますけれども、3)街区を含めた話もできるのではないかと思っております。  また、この件については、別紙1-1の26ページにイラストがありますが、ちょっとこのイラストではいまいち位置関係が分からないので、あくまでも現段階の案という形ででも、もう少し明示したものがあってもよかったのではと思っております。  前回の再整備基本計画(素案)では、土地利用・施設配置計画図として詳細な図面が示されて、建物の配置の想定も出ていましたが、今回はなぜ土地利用が明確に分かるものがないのか、お伺いします。 26 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 平成30年度版の再整備基本計画(素案)では、目指すまちの姿に向けて市街地再開発事業により検討しており、事業手法の特性上、具体的な施設配置などをモデルケースとしてお示ししておりました。  今回、議会をはじめ、様々な方からいただいた御意見を踏まえるとともに、事業の実現性を高め、さらなる民間ノウハウの活用などを促すため、土地利用の方向性として基本的な考え方を整理し、新たなまちづくりのイメージをお示しするとともに、4)・5)街区の事業手法を土地区画整理事業に見直しを行っております。そのため、土地利用などの具体化につきましては、再整備基本計画(素案)を基に、権利者との勉強会や市民の意見聴取などを行いながら検討を進めていきたいと考えております。 27 ◯木村亮太議員 再開発事業から土地区画整理事業に変わったということで、建物配置が明確にできないのはもちろん分かるのですが、土地区画整理事業であれば、あくまでも現段階の案という形で土地の区間案を明示することはできたのではないかと思います。今後は、もっと分かりやすいものを提示していただくよう要望しておきます。  次に、3)街区の行政サービス機能の再編についてですが、駅前に行政のサービスコーナーがあること自体はもちろん否定しませんが、現状の案ではサンプラザ3号館に入っている機能を集めただけのように見えて、明確なコンセプトがないように思えますが、3)街区での再編の考えをお聞きいたします。 28 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区における市駅前行政サービスの再編につきましては、枚方市駅前の利便性を生かし、現在実施しておりますサービスを安定的に継続させ、まちの魅力を高める観点などから、新庁舎整備や枚方市駅周辺再整備と連携し、各種施設が抱える課題解決を図っていきたいと考えております。  具体的には、枚方市駅前の図書館サービスとして課題を抱えております市駅前サービススポットを、分館並みのサービスの提供を目指し、(仮称)市駅前図書館として拡充することや、枚方市駅市民室サービスセンターで行っております市民窓口機能を拡充することに加えまして、それらの機能を複合施設としてのメリットを生かし、連携強化を図るため、サンプラザ生涯学習市民センターの機能を拡充し、5階に市街地再開発組合の施設と連携した配置を考えております。さらに、6階に保健センターが実施しております一部機能やサンプラザ3号館の子どもの育ち見守りセンターなどを集約し、各種相談機能の効果的な連携を図るなど、高齢者をはじめ、妊娠期から子育て期に至る行政サービスを一体となって提供する拠点を整備することで、枚方市駅周辺の魅力や行政サービスの質、市民の安全性、利便性の向上を図っていきたいと考えております。あわせまして、保健センターに保健所を移転することで、4)街区の連鎖型まちづくりを推進していきたいと考えております。 29 ◯木村亮太議員 3)街区は大分進んでいる話なので、若干このタイミングで言うことなのかというのはあるとは思いますけれども、サンプラザ3号館の耐震化をどうにかしないといけなくて、現庁舎にはスペースの余裕がないため、3)街区の中にというのは分かります。また、連鎖的なまちづくりをする観点から保健所の機能をどこかに移転させないといけないのも、もちろん分かります。  ただ、今後、新庁舎が整備されるときには、改めてサンプラザ3号館にあるものや保健所のものを取りあえず3)街区に移転しただけというのではなく、駅前に必要な機能は何か、逆に駅前直結でなくても新庁舎でもいい機能は何かという視点でコンセプトを決めて、どこにどう配置するのかを、改めてそのタイミングでも考えていただきたいと意見しておきます。  また、この駅前行政サービスの再編については、先日の11月24日の総務委員協議会で報告された窓口業務の最適化の内容についても整合性が必要かと思います。今回の全員協議会の資料の中では、市民室の機能を配置し、住民票・戸籍関係、旅券申請受付交付事務と併せ云々と書いておりまして、一方で、総務委員協議会の資料の中では、ワンストップ窓口、ツーストップ窓口の導入、転入、転出、転居等の手続云々とありまして、一方では3)街区で、もう一方では今の本館と別館で同じようなことをしているような印象を受けます。3)街区も、令和5年度以降で事業完了、オープンということで、本館、別館のレイアウト変更や業務委託開始も委員協議会の資料では現時点では令和4年2月頃なので、同じようなものが一、二年違いでオープンすることがないようにしていただきたいと思いますので、そこは庁内で整合性の議論をお願いいたします。  次に、今回のコロナ禍で観光業界は大変大きな打撃を受けており、まだまだ見通しは不透明な状況です。その中で3)街区の市街地再開発事業では、高層タワー棟でのホテルが計画されていることです。前回の総務委員協議会では、市としてバンケット付ホテルの整備に対して固定資産税及び都市計画税等の相当額を支援すると示されておりますが、この社会経済の状況下で支援してまでホテルが必要であると考えているのか、市の見解を伺います。 30 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 コロナ禍の影響により、観光業界をはじめ社会経済活動が非常に厳しい状況の中、将来に向けて観光・にぎわい交流・産業分野の活性化などの視点やバンケット機能のあるホテルは、以前に議会におきまして、枚方市駅周辺における宿泊施設の早期誘致に関する決議が可決されたことを踏まえまして、枚方市駅周辺再整備ビジョンに示す広域駅前拠点及びまちなか交流拠点として、本市の玄関口にふさわしい都市機能を形成していくためには、現在、市街地再開発組合が進めておりますバンケット付ホテルの計画をサンセット方式により支援していく必要があるものと考えております。 31 ◯木村亮太議員 議会として決議したというのはおっしゃるとおりなのですが、それはコロナの前の話ですので、社会情勢が変わっている中で議会の中でもいろいろな考えがあるのではないかと思います。  この支援については、まずは5年で、場合によっては追加で5年の支援ということですが、本当に観光が回復してきて、宿泊客がいれば、ホテルとしても固定資産税や都市計画税を支払うことは可能だと思いますし、逆に観光が回復しないということは、幾ら行政が支援しても厳しいと思います。それは、しっかりと都度、見極めていただきたいと要望しておきます。  最後に、新庁舎の位置についてです。  今回の計画素案では、新庁舎の位置を5)街区で整備する旨を示されておりますが、あくまでもこれは計画であり、市の考えを示しているものであり、正式に決定したものではありません。  今後、庁舎の位置を決定していくためにはどういう手続が必要なのか、また、その手続をいつ頃行う考えなのか、お伺いいたします。 32 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎を整備するために庁舎位置を移転させる場合には、市役所の位置に関する条例の改正が必要となってきます。条例改正の時期につきましては、4)・5)街区におけるまちづくりに合わせて、できるだけ早期に議会へ提出してまいりたいと考えております。 33 ◯木村亮太議員 できるだけ早期にということですが、庁舎の位置は非常に重要な案件だと思いますので、これからもしっかりと議会と議論を深めていただきたいと思います。  また、土地の売却については、もちろん財政上、売らないといけないのは分かるのですが、駅前の一等地を手放すことが本当にいいのか、50年の定借でもできないのかということについても、しっかりと慎重に議論していただきますよう要望いたしまして、私の質疑を終わりにさせていただきます。 34 ◯野村生代議長 これにて、木村亮太議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 35 ◯野村生代議長 午前10時55分まで協議会を休憩します。     (午前10時51分 休憩)     (午前10時55分 再開) 36 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 37 ◯野村生代議長 次に、八尾善之議員の質問を許可します。八尾議員。 38 ◯八尾善之議員 質問の機会を与えていただき、ありがとうございます。  ただ、今回の枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)を拝見いたしまして、私自身、やはり前回からかなり後退しているように感じています。  その中でも、私が事あるごとに申し上げております交通基盤の表現にしても、言葉やイメージ図ばかりで、どのようなまちづくりを進めようとしているのか、前回と比べ、市民には非常に分かりにくくなっていると感じております。せめて、市が行わなければならない基盤整備として実施されます2)街区の駅前広場や、4)街区の新たな道路の形状ぐらいは、明確に表記できるはずではなかったのかと思います。当然、駅前広場の形状などについては検討されていると思います。バスやタクシー等の交通事業者や、身障者や高齢者の送迎サービスをされる事業者に対して、市の考えている駅前広場への進入や退出の動線を示して、意見を反映させて、市民に分かりやすい形で平面図を今回の素案に盛り込むべきものであると考えているのですけれども、まず、その辺りの市の見解をお伺いしたいと思います。 39 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 平成30年12月にお示ししました枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)では、目指すまちの姿に向けて市街地再開発事業手法により検討しており、事業手法の特性上、具体的な施設配置などをモデルケースとしてお示ししたものでございます。  しかしながら、議会をはじめ、様々な御意見を踏まえるとともに、権利者の意向や事業の実現性、さらなる民間ノウハウの活用などを促す環境づくりを検討し、このたび、再整備基本計画(素案)の内容を見直したものでございます。  具体的には、実現するまちに向けての5つのまちづくりの考え方を追記するとともに、土地利用の方向性といたしまして基本的な考え方を整理し、新たなまちづくりのイメージをお示ししております。  その中で、交通基盤につきましては、枚方市駅前周辺への通過交通を目的とした一般車両の流入を抑制し、安全、安心な歩行者空間の形成や交通動線の円滑化、公共交通の利便性の向上を図るとともに、新技術の発展などにも柔軟に対応できる駅前空間、交通基盤を実現していきたいと考えております。  今後、そうした考えをまとめた再整備基本計画(素案)を基に、事業手法の検討など、権利者や交通事業者をはじめ関係者と協議を行いながら、公共交通の考え方を整理した上で駅前広場の形状を具体化し、お示ししてまいりたいと考えております。 40 ◯八尾善之議員 確かに今回、基本計画(素案)の内容として、実現するまちに向けての5つのまちづくりの考え方の中には、交通の視点の文言が各所に記載されているのですけれども、当初予定よりも2年遅れの策定という流れの中では、申し訳ないですけれども、長期にわたり時間を費やした割に、この程度の計画かと思わざるを得ません。  この計画を策定するに当たり、かつては民間アドバイザーとの意見交換などを実施されるなど、この間、多くの時間を費やされています。民間アドバイザーとの意見交換は無償であるとはいえ、この検討に要した人件費などを考えると、相当な費用になるのではないかと感じております。  市は、行財政改革という名の下に、様々な有料化など、市民に対してかなり経済的負担をお願いしている一方で、このような無駄なことをしていることは、やはり猛省していただきたいと思います。  市は、常々、民間活力を導入すると言われていますけれども、このことをとっても十分に民間活力が引き出せていないことについて、私自身非常に憤りを感じております。そのような中にあって、なお、今回の基本計画(素案)には、民間投資を促し、経済的にも有益な土地利用を進めていくと民間活力の導入が記載されていますが、この間、インフラ整備の方向性も示せていない中、土地の有効利用について、民間に対しどのようなアプローチでまちの活性化につなげていきたいとお考えなのか、市の見解をお伺いしたいと思います。 41 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 民間に対して土地利用についてのアプローチといたしましては、再整備基本計画(素案)におきまして、土地利用の方向性として新たなまちづくりのイメージ図をお示しし、その中で民間活力導入エリアを明記しております。  今後は、これらの民間活力導入エリアの具体化に向け、権利者や市民などの御意見をお聞きしながら検討を進めていきたいと考えております。 42 ◯八尾善之議員 今の御答弁をお伺いしたところ、民間活力導入エリアを明記いたしましたとするだけで、これまでの間、民間に対して具体的にアプローチをしていないように感じました。  その一方で、実現するまちに向けての5つのまちづくりの考え方をしっかりとお示しされているのです。民間へのアプローチについて、この基本計画を策定してからというお答えだったと思います。ということは、何の下準備もなしに出された素案なのかと疑念を抱いてしまいます。  私としては、この基本計画の内容を形にしていきたいと市が本気で思うなら、計画段階のまさに今の段階で、民間活力を最大限引き出せるようなウルトラCを打ち出すべきではないかと考えますが、市の見解をお伺いいたします。 43 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘の件につきましては、この間、都市再生緊急整備地域の国の指定を受けることで、民間事業者が行う事業に対して、国の支援策や規制緩和などが可能な環境を整備してまいりました。引き続き、再整備基本計画(素案)など、枚方市駅周辺のまちづくりについて広く情報発信し、民間活力を引き出す環境を整えてまいりたいと考えております。 44 ◯八尾善之議員 今回の答弁でも言われています民間活力ですけれども、やはりこのコロナ禍で、民間も投資に対しては相当抑制しているように感じています。まして企業間の競争原理、この事業に対していろいろな企業の参画意欲が働くまでは、相当時間がかかるとも感じています。だからこそ、民間活力というのであれば、行政主導で事を起こさなくてはならないと申し上げています。  そうした中で、現在、権利者や交通事業者など関係者との協議を並行して行っていると答弁いただきましたけれども、道路や公園、広場などインフラをどのように市は考えているのかをしっかり打ち出すことにより、言われている民間活力・投資につながることになるのではないかと思います。  なぜ明確に示された平面図が出されていないのか、もっと明確に表現すべきだと考えますが、再度、市の見解をお伺いいたします。 45 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(素案)におきましては、まちづくりの考え方などに基づき、最適な土地利用や施設配置の実現に向け、交通基盤の考え方や主な取組をお示ししております。  具体的には、道路や公園、広場などの交通基盤に関しましては、安全、安心な歩行者空間の形成や交通動線の円滑化、公共交通の利便性の向上を図ること、公共交通、一般車両の動線につきましては、2)街区から5)街区方面への新たな道路の整備やトランジットモール化などによる枚方市駅前周辺への通過を目的とした一般車両の流入を抑制するとともに、スマートモビリティなど新技術の発展にも柔軟に対応できる駅前空間、交通基盤の実現を目指すことを掲げております。  今後、再整備基本計画(素案)を基に公共交通事業者や権利者と協議を行いながら、さらなる民間活力・投資につながるよう、駅前広場の形状などの検討を進め、最適なプランをお示ししてまいりたいと考えております。 46 ◯八尾善之議員 だから、市がやるインフラ整備をしっかりと示さなあかんと言っているのです。なぜ、かたくなに、こういうような道路や公園、広場などのインフラ整備を、市民に対して、また民間事業者に対して、分かりやすく示すことができないのか、何度聞いても明確にお答えができないことに対して、もう腹が立ってきています。議会軽視の不誠実な答弁の堂々巡りですので、本当はもっと追及したいのですけれども、時間の部分もありますので、次は、庁舎の位置について、お伺いしたいと思います。  私自身、5)街区にこだわらず、もっと早く整備ができるという観点から、これまで総合文化芸術センターとの合築や、3)街区での整備を訴えてまいりましたが、聞き入れられることは残念ながら無理でした。市は、一貫して5)街区への庁舎移転と言い続けておられます。  その中で、2)・4)街区の整備に民間活力で駅前広場とニッペパーク岡東中央を連続した魅力ある空間の形成を目指すと記載されており、それをかなえようとすると、4)街区にある庁舎を5)街区に移転する必要があると市は主張していますが、それではかなりの時間がかかり、いつ新庁舎が完成するのか、見通しが立てづらいと感じております。  別紙1-1の14ページの下から3行目に、「まち全体にゆとりを創出し、人が中心の居心地が良く滞在できる空間や歩いて楽しい空間の形成などにより、回遊性の向上や歩くことによる健康増進を図るとともに、まちにあるコンテンツを有機的につなぎ、様々な人の出会いや多くの交流が生まれる賑わいを創出します。」と記載されています。  そうであるならば、いっそ、この区域での議論にこだわらず、さらなる空間を生み出すためにも、あえて市駅周辺だけで庁舎位置を考えるのではなく、市域全体を見渡して、ある程度の広さの公園が近くにあり、災害発生時にも、ある意味即応できるような、市が所有しているまとまった土地で一日も早く整備する方向性などの検討がこの間なされていたのか、もしなされていたのであれば、その検討結果がなぜ別紙1-2の庁舎配置及び事業手法比較(案)に示されていないのか、お伺いいたします。 47 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(素案)では、多様化するライフスタイルへの対応や現本庁舎を含めた老朽化建築物の更新など、本市及び枚方市駅前周辺が抱える様々な課題に対応するため、枚方市駅周辺再整備ビジョンの基本コンセプトである各拠点を形成し、まち全体にゆとりを創出するとともに回遊性を向上させることで、様々な人の出会いや多くの交流が生まれるにぎわいを創出していきたいと考えております。そうした考えの下、庁舎配置につきましては、別紙1-2のとおり、比較検討案をお示ししたものでございます。  なお、新庁舎の整備につきましては、財政状況を踏まえながら、国・大阪府や市の公有財産を有効活用することで、新庁舎や枚方税務署、簡易裁判所などの機能を5)街区に再編し、利便性や防災性を高めるとともに、ウオーカブルなまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 48 ◯八尾善之議員 新庁舎の位置について、市は、5)街区とすることでまち全体にゆとりを創出し、回遊性を向上させ、ウオーカブルなまちづくりを推進すると答弁いただきましたけれども、私としては、居心地のよい空間の創出を目的とするウオーカブルシティを目指すのであれば、なおさら最大限この地域の空間をつくり出せるように、庁舎位置は枚方市駅周辺にこだわらず、市域全体に目を向けて、もっと広い視野で検討し、本市にとって本当によい選択をするべきですし、恐らく、検討結果がないということなのでしょう。あるのであれば出しているのだと思います。そういった検討もせずに既定路線で素案が出されて、これはまさしく税金の無駄遣いにほかならないと感じます。今からでも、そう言われないように、市民に対して分かりやすく情報発信をすべきであります。当然、議会に対してもでございます。  また、魅力ある駅前やそれに続くまちづくりを進めていくためには、民間事業者の協力は必須であります。よりよい民間ノウハウや提案を受けるためには、まず市がまちづくりの根幹となるインフラを明確に示し、その上で、今からでも民間事業者によりよい提案を求めるよう、積極的にアプローチをかけるべきであると意見を述べさせていただきます。  結局のところ、当初予定より2年も遅れたにもかかわらず、何ら進展しておらずというよりも、以前出された資料のほうが、市民が見ても分かりやすかったと思います。なぜこの内容で2年も遅れたのか甚だ疑問であります。この件については、また別の機会でお伺いしたいと思います。  また、今回、何度も具体的にはと答弁されていますが、私には全く具体が分かりませんでした。それに、同じく、お示ししたものですだとか、お示ししてまいりたいと答弁されていますが、これも権利者の方々へのアプローチもない中で、勝手に市としてやりたいことを羅列しているだけと感じてしまいます。  これ以上この場では申し上げませんが、今回出されてきたものが本当に市として何がしたいのかが全く理解のできない、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)だと再度申し上げて、私の質問を終わります。 49 ◯野村生代議長 これにて、八尾善之議員の質問を終結します。 50 ◯野村生代議長 次に、野口光男議員の質問を許可します。野口議員。 51 ◯野口光男議員 質問の機会をいただき、ありがとうございます。
     初めに、今まさに新型コロナウイルス感染拡大が深刻な事態になっている下で、大阪府では、先ほど市長の挨拶にありましたように、赤信号が点灯する状況になっています。このような下で、本日この枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)が示されたわけです。  まず市長に伺いますが、コロナ禍の下で、市民生活ではこれからさらに自粛が求められ、飲食業を中心に経営がさらに深刻な状況に置かれている中で、総額781億円、市負担額314億円の大型事業を実施することについてどのように考えておられるのか、見解を伺いたいと思います。 52 ◯伏見 隆市長 本市では、第5次枚方市総合計画における重点的に進める施策「人々が交流し、賑わいのあるまちをつくる」を目指して取組を進めており、その具体化を図るため、本市の中心市街地として魅力にあふれ、にぎわいのあるまちづくりを行ってまいります。  現在が、コロナ禍において厳しい状況にありましても、10年・20年先以降の未来を見据え、進めていかなければならないと考えております。 53 ◯野口光男議員 厳しい状況にあっても進めなければならないのだというようなことのわけですけれども、コロナ禍の中で経済の先行き、また、これからの仕事や生活に大きな不安、心配の声が大きくなっている下で、本当に何も配慮せずに、これまでの計画を発表したことにまず驚きました。  私は9月定例月議会の一般質問においても、コロナ感染が続く中で、全国的に自治体が計画する大型開発事業について凍結、縮小されている下で、本市も事業の見直しをすべきと求めたわけですけれども、今回は事業規模を縮小することなく、素案が示されたわけです。  コロナ禍の下で、このような計画について、市民の皆さんから理解が得られると考えているのか、お伺いしたいと思います。 54 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備につきましては、この間、市ホームページ等を通じて様々な情報を適宜発信してまいりました。今後も、市民説明会などで再整備の必要性や波及効果などについて説明していきたいと考えております。 55 ◯野口光男議員 事業の優先度が全く市民感覚から乖離しているとしか言いようがありません。  また、来年1月にパブリックコメントを実施すると今後の予定に書かれていますけれども、基本計画(素案)に加えて、総論として、案件資料にあるような事業経費の内訳、また今後の予定や市負担額、市有地の売却の内容などを分かりやすく説明して、市民の意見を求めていただきたいと思います。また、基本計画案づくりを市民参画で実施すべきと考えますが、見解をお伺いします。 56 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画等の素案の内容につきましては、来年1月頃に市民説明会やパブリックコメントを実施し、市民意見等も踏まえた再整備基本計画等の案を3月定例月議会に合わせまして、改めて議会へ御報告を行い、今年度末に再整備基本計画等を策定していきたいと考えております。 57 ◯野口光男議員 パブリックコメントについては、計画本体だけでなく、分かりやすく計画が理解できるように示すべきだと思います。先ほど八尾議員からもありましたけれども、私たちも何回も説明を聞いて、やっと計画全体が理解できる状況なわけですから、十分な説明が必要だと思いますし、期間も非常に短過ぎます。また、このコロナ禍の下で、今後市民に対して外出自粛等を求められている中で、十分時間を取って市民の理解を得て、また意見を聞くべきですし、そのためには、この期間についても延期すべきだと思いますけれども、部長の見解はいかがでしょうか。このスケジュールどおりに行くのか、今のコロナ禍の状況の中で、この計画自体延期を計画すべきだと思いますけれども、部長の見解をお伺いします。 58 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 本市といたしましては、現状のスケジュールどおりに取組を進めてまいりたいと考えております。 59 ◯野口光男議員 市として本当にそういう姿勢でいいのかと、改めて再考を求めておきたいと思います。  3)街区のまちづくりについてですが、私も、この間、11月9日・13日の整備計画に関する地元への説明会、また、25日の工事説明会を聞かせていただきました。計画区域に隣接する新町の皆さんから様々な質問、意見が出されました。  まず、地元の皆さんの本事業に対する理解が得られていると考えているのか、お伺いします。 60 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 本説明会は、組合等が主催となり、市も同席した上で3)街区の全体整備計画及び翌年1月からの工事着手に当たり、影響のある地域の皆様方に説明させていただくため開催したものでございます。  本説明会では、様々な御意見をいただきましたが、引き続き、地域の皆様方に御理解、御協力いただけるよう取り組んでまいります。 61 ◯野口光男議員 事業は組合が主体となることは十分理解できるわけですけれども、この説明会でも、市としても十分指導、支援していくのだということをしっかり言っていたわけです。説明会では、皆さんから新町の住民の皆さんに対する説明会のさらなる開催、十分な説明会の開催を求められたわけですけれども、説明会がこの間実施されてきたのか、お伺いしたいと思います。 62 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 隣接する地域の皆様方に対しまして、御理解、御協力いただけるよう、説明会につきましては、市街地再開発組合と連携しまして、引き続き開催させていただく予定でございます。 63 ◯野口光男議員 工事は予定どおり進めていくのだと、計画も予定どおりしていくのだと、だけれども説明会はまだ開催していない状況です。こういうような説明会も開催せずに、一昨日、12月2日に、この地域で地中遮水槽のボーリング調査が始まりました。地元への十分な工事説明が終わるまで工事を中断するよう、市として指導すべきではなかったのでしょうか。見解をお伺いします。 64 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 繰り返しになりますが、隣接する地域の皆様方に対しましては、市街地再開発組合と連携しまして説明会等を開催させていただく予定としております。 65 ◯野口光男議員 なぜこのような状況が続いているのか、全く地元の皆さんの協力、理解を求める姿勢が欠けているとしか言いようがありません。地元住民の皆さんの理解を得られるように、市として組合と協力して早期に説明会を開催し、十分な御意見を聞きながら進めていただくよう要望しておきます。  次に、外周道路について、お伺いします。  まず、道路整備経費の金額について、お伺いしたいと思います。 66 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 外周道路の築造費に関しましては、国の補助制度である都市構造再編集中支援事業及び公共施設管理者負担金を活用してまいります。 67 ◯野口光男議員 私の質問と違う答弁が返ってきているとしか思えないわけですけれども、この負担金について、公共施設管理者負担金約21億円ということで、別紙4の7ページに書いてあるわけです。これは、当然、北口の駅前広場など各工事を積み上げた結果の額であるわけですから、その内訳としての道路の工事経費について質問しているわけですけれども、改めてお伺いいたします。 68 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 公共施設管理者負担金につきましては、北口駅前広場並びに外周道路の整備に伴う本市の負担額をお示ししたものでございます。 69 ◯野口光男議員 なぜ、その内訳が示せないのかが全く理解できないわけです。このように外周道路の整備費も示せないというのならば、私たち議会としても精査、審議できないのではないでしょうか。また、この工事費を積み上げて負担金総額が示されているのに、この工事費が出せない、これ自身が非常におかしいと思います。  それでは、この府道京都守口線外周道路は京都守口線にいつつながっていくのか、この整備計画について、お伺いします。 70 ◯山下 功土木部長 3)街区区域外の外周道路の整備につきましては、権利者の同意が必要であり、地元住民に対しても丁寧な説明に努めた上で、3)街区の市街地再開発事業により整備される外周道路や、その他の施設等の進捗に合わせ、整備を進めていく考えです。 71 ◯野口光男議員 この計画の説明会では、府道京都守口線に外周道路がつながっていくのだということで、外周道路の整備についての意義の説明をされていたわけであります。  では、この府道京都守口線は、車線減少の影響もあり渋滞がひどい中で、合流については非常に困難だということも説明会の中でも意見が出されておりました。府道の車線拡幅がない中では、外周道路はやめるべきではないでしょうか。見解をお伺いします。 72 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 外周道路につきましては、平成25年3月に策定いたしました枚方市駅周辺再整備ビジョンに基づき、市駅前周辺への車両を抑制する目的といたしまして必要な道路整備であることから、整備に向け取り組んでまいります。 73 ◯野口光男議員 今回の計画区域外の外周道路について、組合施工ではない部分で枚方市が単独として整備していく道路については、令和4年・5年、そして令和6年・7年とかけて府道につなげていくというような説明も聞きましたけれども、これはあくまでも権利者の同意が前提になります。このビジョンのときは5メートル幅で、一方通行の道路をつくると言っていたわけですけれども、現状10メートルの幅の対面道路とすることで、権利者の方も今後も同意の意思がないと明言しているわけです。つまり、区域外の道路整備は不可能であり、外周道路はできないことになります。区域内だけの道路を公費でつくる根拠がなくなるわけであります。工事説明では、この区域内の外周道路を進入路として工事車両が活用していくという説明がありましたけれども、工事用通路として整備すべきではないでしょうか。見解を伺います。 74 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 外周道路につきましては、3)街区の市街地再開発事業で実施する範囲内の費用は、市が市街地再開発組合に公共施設管理者負担金として支出し、範囲外の費用は通常の道路事業として整備していく考えでございます。 75 ◯野口光男議員 公共施設管理者負担金で支出していくこの道路は、具体的な図面も工事説明会、地元説明会で示されているのに、経費が示されないというわけです。最終的には府道にもつながる可能性がない道路をなぜ公共が支出していくのか、大変問題ではないでしょうか。道路整備経費を明らかにしない理由がそこにあるのではないでしょうか。また、地元説明会でも、住民の皆さんからも、この外周道路の整備で環境が大きく悪化すると言われているわけですから、整備はやめるべきだと申し上げておきます。  今回のこの計画における道路の整備計画は、全く疑問だらけです。  まず1点目は、新町の皆さんから、京街道から右折して市道市駅前線に出ることができないと、かねてより意見が出されていました。その対策として、今回、停車抑制路面標示をするということでしたけれども、それでは当然、解決、解消にはならないわけです。  北口の駅前広場から府道京都守口線に出る自動車の動線を確保すべきではないのでしょうか。見解を伺います。 76 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 地域の皆様方からいただいた御意見を踏まえまして、停車抑制路面標示をはじめ、対策案を検討してまいります。 77 ◯野口光男議員 なぜ、今、対策案を検討するという答弁が返ってくるのかが非常に疑問であります。ちゃんと対策案を検討してから、地元の皆さんに説明すべきではないでしょうか。早急に地元の皆さんとも協議して、解決案を検討するように要望しておきます。  2点目に、第3工区駅ビルの駐車場は、駐車台数が460台あるわけです。主な出入口は枚方藤阪線としていますけれども、これに加えて住宅用駐車場80台も合わせますと540台になります。枚方藤阪線は4車線道路になるのでしょうか。それと、右折進入で渋滞が発生するのではないでしょうか。これについて、見解を伺います。 78 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方藤阪線につきましては、2車線の都市計画道路として整備されており、将来交通量予測により、現状での対応が可能と考えております。つきましては、現在、右折進入が可能となるよう、交通管理者や道路管理者と協議を進めているところでございます。 79 ◯野口光男議員 右折進入が可能となればなったで、2車線で大変な道路渋滞が出るわけです。そういう意味も含めて、今回のこの計画での道路の計画については、もう一度しっかり考え直すべきだと思います。  次に、4)街区について民間活力としていますけれども、高齢化社会において新庁舎をわざわざ現在よりも倍ほど遠いところに持っていくことについては、到底、市民の理解は得られないと考えます。市駅前の一番よい場所を民間に売却することは、多くの市民の皆さんから驚きの意見が寄せられています。大ホール跡に新庁舎をつくるべきではないでしょうか。  3)街区の説明会においても、3)街区の商業施設だけでも大変な数、面積があるわけです。それに対して集客ができるのかという疑問の声も寄せられていましたけれども、それに加えて、4)街区も商業施設を配置すること自体、この計画に無理があるのではないでしょうか。4)街区には、まさに中央図書館や集会施設や展示施設や青少年施設などを配置して、こういう形でにぎわいをつくっていく方針に転換するべきではないでしょうか。見解を伺います。 80 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎の位置につきまして、5)街区庁舎案は、まちづくりや財政、波及効果などの総合的な観点から4)街区庁舎案より高い評価を行っており、枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想(素案)におきましては、5)街区での新庁舎整備を位置づけております。 81 ◯野口光男議員 今回、新庁舎については単独事業として比較表にも掲載されていますけれども、このような比較では大変不十分だと思っています。  最後に、13ページにまちづくりを進める主役というようなことも書かれていますけれども、市民活動の拠点はどのように確保していくのでしょうか。市民がまちづくりを進めるためには、様々な施設、情報公開や交流するスペースや活動場所が必要となりますけれども、このような場所が保障されているのか、見解を伺います。 82 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 3)街区における新たな広場空間や4)街区での公園、広場を拡充することで、さらなる市民活動の促進が図れるものと考えております。また、枚方市駅周辺再整備の検討状況などにつきましては、引き続き、適宜ホームページ等で情報を発信するとともに、行政資料コーナーで適切に資料を公開してまいります。  市民の活動の場所につきましては、3)街区における新たな広場空間や4)街区での公園、広場を拡充することで、さらなる市民活動の促進に努めてまいります。 83 ◯野口光男議員 今の答弁を聞いていても、本当に驚いた市民の方も多いのではないでしょうか。今、市民の活動は公園や広場でというようなことを答弁されていたわけです。市民活動に対する認識が全くずれているとしか考えようがありません。その上、市民会館も今後なくなっていきます。会議室も少なくなります。これでは、市民が集い、また学び、交流し、そしてまちづくりに参加する場所が、市駅の周辺からなくなっていくということです。これでは全く不十分であります。  市長は、コロナ禍を乗り越えていく、次のステップへ進んでいくと書いてありますけれども、そのためには、行政と市民のさらなる連携が求められるわけです。この計画は、まさに住宅ディベロッパーやゼネコンの皆さんとの連携が強調されるだけであり、市内各地域で日々活動している皆さんの市民活動や福祉活動、コミュニティー活動、防災活動の拠点となる観点が全く欠けております。このような拠点となる施設を新庁舎と併せて整備するよう求めて、私の質問を終わります。 84 ◯野村生代議長 これにて、野口光男議員の質問を終結します。 85 ◯野村生代議長 次に、奥野美佳議員の質問を許可します。奥野議員。 86 ◯奥野美佳議員 私のほうからは、大きく2項目の質問をさせていただきます。  1点目は、市駅周辺再整備事業の財政シミュレーションについて、2点目は、今、市駅周辺再整備事業を実施する価値について、よろしくお願いいたします。  では、まず最初に、財政シミュレーションは何のために行うものか、伺います。 87 ◯田中哲夫総合政策部長 財政シミュレーションの目的といたしましては、将来にわたり安定した財政運営を維持する観点から、その時々の時点において想定できる本市財政への影響を踏まえ、今後取り組むことが予想される様々な事業についての実現可能性を明らかにするとともに、長期的な視点による財政状況の把握を目的としたものでございます。 88 ◯奥野美佳議員 では次に、今回の財政シミュレーションの構造について、伺います。  本市の財政能力から見て事業の実施は可能か、財政運営が将来的に成り立つのかを検証するのであれば、まず、市駅周辺再整備事業を実施しない場合のベースとなる予測を示し、次に、検討している内容で事業を実施した場合の影響を織り込んだ予測を示し、その上で、対応すべき内容を明らかにするというプロセスが必要だと考えますが、今回の財政シミュレーションでは、そうした点はどのようになっているのか、見解を伺います。  また、災害対応なども含め、現時点で予測できない新規事業が必要となった場合の財源確保は見込まれているのか、伺います。 89 ◯田中哲夫総合政策部長 お手元の資料、別紙5に掲載しております今回の財政シミュレーションにつきましては、Iでは、ステージ1-1以降に要する経費を見込まずに試算を行い、今般のコロナ禍でベースとなる今後の財政状況をお示ししており、IIでは、そうした財政状況を踏まえた事業展開とし、まずはステージ1-1までであれば、新庁舎及び総合文化施設整備事業基金など既存の財源の範囲内で事業の執行が可能となることをお示ししております。また、IIIでは、さらに全街区についての実現性を明らかにするため試算を行ったものでございます。  現時点で予測できない災害等への対応につきましては、財政調整基金の活用を考えておりますので、財政調整基金の残高は一定確保しておく必要があると考えております。そのためにも、財政の健全性を損なうことがないよう、ステージごとに収支見通しや財源確保の状況を踏まえながら、事業の展開を図る考えでございます。 90 ◯奥野美佳議員 新型コロナウイルス感染症による財政面への影響についてはまだまだ不透明な状況であり、来年2月に示される長期財政の見通しにおいて、さらなる時点修正が行われることが想定されますが、今回示された市駅周辺再整備事業を実施しない場合のIのシミュレーションにおいても、ステージ1-1までのIIのシミュレーションにおいても、黒字とはいえ実質収支は5億円程度の推移しか見通せない、財政運営としては厳しい状況であることが示されています。  ところが、全街区についての実現性を明らかにするため試算したというIIIのシミュレーションでは、IIを示したときと同じ条件でのシミュレーションを前提として示すことなく、唐突に10億円の行革効果を見込み、10億円の実質収支黒字を確保できるものとして示されています。また、長期財政の見通しと同じ令和13年度までのシミュレーションで、事業完了までの全容は分かりません。  いきなり10億円の実質収支黒字を前提とするIIIのシミュレーションを示すのは、堅実な財政運営を目指すという点からは大きな飛躍があると思いますし、これでは誰も正確な理解ができないと思われます。このような見込み方をした理由について、伺います。 91 ◯田中哲夫総合政策部長 IIIの財政シミュレーションは、全街区において整備を進める中にありましても財政の健全性を維持するためには、新たな財源といたしまして10億円が必要になることを明確にするため、このような条件設定の下でのシミュレーションを行ったものでございます。  また、この10億円につきましては、期間を通じて実質収支の10億円台を維持することを前提として設定したものでございますが、現時点におきましては、エフエムひらかたの放送委託料や事業系ごみ手数料の見直し、道路占用料の適正化や総人件費の削減などのほか、さらなる未利用財産の売却、有効活用などの新たな取組について検討を行っており、随時、段階的に実施することで、財源を確保することは可能であると考えております。 92 ◯奥野美佳議員 サラリーマンが、年収からはとても届かない高額な新居を買うため、借金を重ねて返済も増えるのに、これだけ毎年の収入を増やして節約もすれば買えるのですよ、と夢を語っているようなものです。その新居も、買うことを約束したからというだけで、家族が減ってどれだけの機能が必要かも分からないし、今後収入が増えるめども家計を切り詰められる見通しもない、そんな無謀ささえ感じられます。  事業を実施することを前提に、それが可能であると見せるために根拠のない数字を積み上げて財政シミュレーションをつくり、事業実施に持ち込んだ挙げ句、財政破綻してしまったら、それは納税者、市民に対する背信行為にほかなりません。企業経営の場合なら、経営者に対する特別背任罪が適用されるような事態になりかねないのではないでしょうか。  毎年度10億円もの財政削減効果を生み出す行財政改革は、市民生活や枚方市行政に大きな影響を与えるものであることは容易に推測できます。議会レベル、市民レベルでの賛否や評価が分かれるものも多くなると思います。10億円の内訳は説明されましたが、内容は全く不透明です。何が何でも減らすという結論だけが先行して固定化されているようで、民主主義を踏みにじるものでしかありません。  コロナ禍のダメージも計り知れず、今後行政に求められる必要施策も分からない状況の中で、議会や市民に対して正確な財政見通しに関する事実を説明しようとする気があるとは思えない、根本的な欠陥をはらんだこのような財政シミュレーションについてこの場で協議しなければならないこと自体が疑問であると意見しておきます。  次に、財政的な無理を重ねて実施しようとしている4)・5)街区における市駅周辺再整備事業にどれほどの価値があるのか、具体的項目について、順に確認させていただきます。  まず最初に、市が行う主体的な事業となる新庁舎建設についてです。  4)・5)街区に広がる広大な地区で、民間に委ねないで市が主体的に行う事業は、突き詰めると新庁舎の建設しかないようです。庁舎の位置は5)街区が優位との案ですが、どのような庁舎を整備しようとしているのでしょうか。  ICT活用によるスマート自治体の実現とは、オンライン申請などの手続により、市民が来庁することが不要となること。3)街区における駅前行政サービス機能の拡充とは、どうしても窓口に来てもらわなければならない場合は、駅前の便利な場所で行政サービスを展開するというコンセプトです。であるならば、枚方市駅から遠くなる5)街区に整備する新庁舎にわざわざ来庁する市民は、どのような業務に関することで、どれくらいの人数が来庁することを想定しているのか、伺います。 93 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 本市における主な庁舎機能が分散している状況を解消するため、先行して実施する市駅前行政サービスの再編に伴う部署を除く、市長部局や教育委員会などの業務を中心に集約化を検討しており、来庁理由が最も多いライフイベントに関する各種申請や届出等のワンストップ化や、分かりやすい案内窓口を目指していきたいと考えております。  なお、新庁舎における来庁者数の想定につきましては、オンライン申請を含む今後のICTの進展を見据えた行政サービスの充実と並行して見極めてまいります。 94 ◯奥野美佳議員 どういった窓口を配置するのか、オンライン申請など今後のICTの進展や来庁者数をどのように見極めるのか、そういったことも決まっていないのに新庁舎を建てるという結論だけが先行しています。  では、そもそも新庁舎の構想は、前回の新庁舎整備基本構想(素案)から、どのような体制で検討され、更新されたものなのか、伺います。 95 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 今回、枚方市新庁舎整備基本構想(素案)の更新につきましては、議会をはじめ、枚方市新庁舎整備基本構想意見聴取会や市民アンケート、ワークショップでの御意見を踏まえ、取りまとめたものでございます。前回の素案をベースに、議会研究チームなどの御意見等を踏まえるとともに、国並びに大阪府などと協議を行いながら、庁内委員会等におきまして検討を重ねてまいりました。  更新内容につきましては、主に、市駅前行政サービスの再編や枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の検討と整合を図るとともに、コロナ禍に伴う新たな生活様式などの観点から、各種申請手続のデジタル化や職員のテレワークなどにも柔軟に対応できる環境整備を行う考え方を追加したこと、さらには、新庁舎の想定規模を約2万5,000平方メートルに見直しを行っております。 96 ◯奥野美佳議員 御答弁いただきましたが、新庁舎の基本構想について案が示され、議会も含め幅広い議論がなされた経過があったのでしょうか。また、今回の構想についても、必要面積数は、結局、職員数に単位面積を掛け合わせて設定するというアプローチで作成されています。求められる機能の具体的な積み上げがあるわけではありません。国にデジタル庁ができた状況下で、莫大な公費を投じて建設するにふさわしい、時代の要請を踏まえた庁舎だと納得できる説明は全くできていないと指摘しておきます。  また、新庁舎を5)街区に建設することは、防災拠点としての庁舎位置の安全性や、安全、安心の拠点形成の観点で優位性があるとされていますが、淀川決壊を踏まえた大規模災害時において、新安居川ポンプ場に隣接する位置にある5)街区西側が、安全な高さにあり、周辺道路の状況を含めて活動拠点となる機能が発揮できるとは到底思えないことを指摘しておきます。  次に、4)街区における事業についてです。  再整備基本計画において、市民会館大ホール跡地の有効活用を早急に検討すべきとの議会研究チームの意見に対し、市民会館を含む4)・5)街区での土地区画整理事業を実施し、連鎖型まちづくりの推進に向けて当該地の早期活用を検討したとありますが、4)街区において何を実現するのか、また、何ができるのかが全く不明なので、ポイントを絞って数点確認させていただきます。  ここで、前提の事実の確認です。  4)街区は、ほぼ枚方市が所有し、5)街区も、国・府を含め、ほぼ公有地であると思いますが、4)・5)街区全体の面積は幾らで、それぞれの街区の所有割合はどのような状況か、民間所有分も含めて、お示しください。 97 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現時点で想定しております4)・5)街区の土地区画整理事業の対象面積は、道路などの公共施設を含めて約4ヘクタールでございます。権利者ごとの所有割合は、4)街区につきましては市が約9割、民間が約1割、5)街区につきましては国が約2割、大阪府が約4割、市が約3割、民間が約1割となっております。 98 ◯奥野美佳議員 御答弁のとおり、4)街区、5)街区ともに9割が公有地です。そもそも、土地区画整理事業とは、土地の所有者から道路、公園などの公共施設用地を生み出すために土地の一部を提供してもらう減歩や、従前の宅地の権利を新しい宅地に置き換える換地処分によって、土地の区画形質を整え、宅地の利用増進を図る事業と理解していますので、5)街区に新庁舎を建設するために、大阪府の土地、府民センター用地を市が4)街区の市有地との換地で取得するという目的を除くと、なぜ4)街区で土地区画整理事業を実施する必要があるのか、全く分かりません。土地区画整理事業は、当初の予定よりも計画が延びることも多いと聞きますので、事業完了の延長も懸念されるのではないでしょうか。  府は、どの辺りの市の土地と換地することになり、その換地により取得した土地をどのように取り扱うつもりなのか。もしくは、府民センター用地を市が購入することにならないのか。さらに、その他の権利者である国は、土地の処分をどのように考えているのか。医師会館、納税協会など、その他の民間所有地についてもどのように換地が進むのか、もしくは市が購入するのかなど、全く分かりません。  そこで、具体的な換地の方向性について、伺います。 99 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現時点の想定といたしましては、土地に関する権利は、換地により区画整理された新たな土地に置き換えるものとして考えております。  換地の場所につきましては、従前の宅地と位置、地積、土質、水利、利用状況、環境などが照応することが原則とされており、各権利者の状況なども踏まえながら、総合的に換地計画におきまして定めていくことになります。  また、換地後の土地の扱いにつきましては各権利者が決めるものでありますが、国・大阪府につきましては、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議などの場におきまして本市のまちづくりに協力することを確認しており、換地後の処分につきましては、具体化を図る中で協議、調整を行っていきたいと考えております。  また、3)街区へ移転予定の大阪府北河内府民センターにつきましては、3)街区の新築工事完了が令和5年度と計画されており、再整備基本計画(素案)における4)・5)街区の土地区画整理事業の想定スケジュールでは、令和5年度内に解体工事の着手を予定しております。  引き続き、再整備基本計画(素案)に基づき円滑に事業が進むよう、国・大阪府と協議、調整してまいります。 100 ◯奥野美佳議員 各権利者の状況に応じて、それらを踏まえてという形の換地計画とするということです。また、土地に関する権利は、換地により区画整理された新たな土地に置き換えるものという御答弁です。土地区画整理は、あくまでも事業手法であって、どういった区画を実現するのか、どういったまちづくりを目指すのかが最も重要であると思います。
     平成30年度の計画素案の段階では、民間アドバイザーの意見に基づいて、4)街区の土地利用のメインは56階建て約700戸、30階建て約300戸のタワーマンションと、7階建て1万4,000平米と5階建て7,500平米の商業ビル、5階建て200台の立体駐車場の建設で、5)街区に合同庁舎建設の計画ということで市民にも広報されましたが、今、民間アドバイザーの意見はどうなったのでしょうか。その際の全員協議会では、民間アドバイザーの意見を参考にしてとの御答弁を繰り返しておられましたが、この間の説明にも、資料にも全く出てきません。  今回お示しの計画素案には、大きく変更した内容が示されていますが、どの時点で民間アドバイザーの意見によらないことになったのか、確認のため伺います。 101 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 平成30年度版の再整備基本計画(素案)におきましては、民間アドバイザーからの意見を踏まえまして、枚方市駅周辺のニーズや財源確保を含めた市街地再開発事業による実現性などの観点から検討したモデルケースとして、土地利用計画と施設配置計画図をお示ししておりました。  今回、4)・5)街区におきましては、議会からの御意見や財政状況などを踏まえ、事業の実現性やさらなる民間ノウハウの活用などの観点から土地利用の方向性や新たなまちづくりのイメージとするとともに、土地区画整理事業に事業手法の見直しを行っております。 102 ◯奥野美佳議員 民間活力、民間施設と言いながら、民間の意見も聞いていないということです。また、タワーマンションが建つと思っている市民に、どのように今回の計画素案を広報されるのかとも思います。  次に、IIIの財政シミュレーション、全街区を見込んだ場合、5)街区庁舎案の中で、表に土地売払収入等として示されている合計87億円は、4)・5)街区の市有地の売却ということでしょうか。さらに、令和5年度に9.5億円、令和7年度に10.8億円、令和8年度に32.6億円、令和11年度に34億円で、合計約87億円となっていますが、どの程度の面積を想定しているのか。具体的な売払計画について、伺います。 103 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 土地売払収入等の金額につきましては、4)・5)街区にある市民会館や職員会館、保健所、本庁舎などの市有財産につきまして、都市再生土地区画整理事業の制度で対象となる建築物に伴う補償費や、換地後の市有地の一部売却費を見込んでおります。 104 ◯奥野美佳議員 具体的な年度と金額は分からないのですけれども、次に参ります。  IIの財政シミュレーション、4)北・5)東街区、ステージ1-1にも、土地売払収入等として、令和5年度に8.9億円、令和7年度に10.8億円、令和8年度に32.6億円、合計約52億円が見込まれていますが、この内容についても伺います。 105 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 土地売払収入等の金額につきましては、ステージ1-1に含まれる市有財産につきまして、事業の進捗順に、令和5年度は市民会館大ホールの撤去に係る補償費、令和7年度は市民会館本館などの撤去に係る補償費、令和8年度は換地後の市有地の売却費を見込んでおります。 106 ◯奥野美佳議員 結局、4)街区に関しては、換地もしくは売却することだけを定める計画内容になっているということです。  では、売却する4)街区の土地について、用途制限等の規制はかけられるのか、伺います。 107 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 民間活力導入に際しまして、再整備基本計画(素案)に示すまちづくりの考え方を反映し、一定の担保性が必要と考えております。その方法といたしましては、例えば、地区計画による制限なども可能と考えており、今後、権利者との勉強会や市民の意見聴取などを行い、土地活用の具体化を図る中で検討を行っていきたいと考えております。 108 ◯奥野美佳議員 売却した後の制限のことも今後検討するということは、まちづくりの担保性は不透明なまま、市の土地の売却だけを既成事実にするということです。  回遊という言葉が頻繁に出てきますが、3)街区に駅前行政機能や商業集積が整備され、5)街区にあまり市民が訪れる必要がない市役所庁舎が位置し、4)街区に住宅機能が整備されたら、誰が、どことどこを回遊することになるのか、私には想像することができません。  枚方市駅前に広がる市の土地は、先人の努力で確保された貴重な資産です。公園などと一体的に活用することで様々な魅力を生み出すことができる可能性を秘めている貴重な市の財産を処分し、民間の住宅開発用地とすることが、市のまちづくりや財政運営にとってなぜ有用なことだと言えるのでしょうか。市の未来に対して取り返しのつかない過ちを犯してしまうことになるのではないかと意見しておきます。  次に、市民会館大ホール跡地についてです。  市民会館大ホール跡地の有効活用を早急に検討すべきとの議会研究チームの意見もありますが、大ホールの解体について、早ければいつ頃を想定しているのでしょうか。あわせて、遅くなるとすればいつ頃になるのでしょうか。土地の新たな活用とともに解体するのではなく、先に解体を進めるという考えはないのか、伺います。 109 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 市民会館大ホールを含む4)・5)街区につきましては、来年度に、権利者との勉強会や合意形成に向けた取組並びに市有地の活用方法についての市民意見の聴取などを行っていきたいと考えております。そういった取組を反映した都市計画の決定や事業計画の認可、換地計画の認可、仮換地指定を経て、解体に着手できることになります。現時点で想定しております最短スケジュールでは、令和5年度内の解体の着手が可能と考えております。  本市といたしましては、総合文化芸術センター開館による機能の完全移転が行われる令和3年度からの暫定活用の期間や、土地区画整理事業により補償対象となるなどの財政状況なども踏まえ、まちづくりに先行して単独事業として解体することには課題があるものと考えております。  また、解体が遅くなった場合の想定といたしましては、ステージ1-1に着手できない理由等によって状況は変わってくるものと考えております。来年度に、ステージ1-1の実施に向けた準備と併せまして、着手できなくなった場合の課題の解決に向けた検討を進めてまいります。 110 ◯奥野美佳議員 廃止される大ホールの解体が先送りされているように思われますが、条例上、大ホールの廃止時期は確定しています。撤去を先送りするなら、どの部署が施設を所管することになるのか伺います。 111 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 市民会館大ホールの閉館後の所管部署につきましては、まちづくりや施設の維持管理面などの観点から、現在、庁内で検討を行っているところでございます。 112 ◯奥野美佳議員 市民会館大ホールは老朽化が進み、どんどん危険な建築物になっていくと思われます。しかし、市有建築物保全計画の対象からも除外され、建物維持のために予算を使うことも想定できませんから、駅前には老朽化してどんどん危険になっていく市民会館大ホールが放置される結果になるということだと思います。  結局、財政シミュレーションで明らかになった、将来の財政状況を危うくする巨額の税金を投入してまで実現しようとしていることが、その投資に見合った価値があるとの説得力のある説明は全くできていないと思います。  茨木市には、社会実験IBALABという取組があります。廃止され放置されていた市民会館は基金を使って解体し、その跡地活用について、市民会館100人会議など、多くの市民の皆さんと対話と議論を重ね、それらの思いが詰まった基本構想を土台に、キーコンセプトである育てる広場を見据えつつ、市民の皆さんと共に市民会館跡地に暫定的な芝生広場をしつらえ、使うなどの取組を経て、基本計画がまとめられ、新施設の建設や広場の整備が具体化してきているとのことです。本市の市民会館の整備とはプロセスが異なりますが、共に考えるという姿勢は徹底されています。市民が育てる広場、社会実験IBALABは実に魅力的な取組ではないでしょうか。  市長が果たすべきリーダーシップとは、本市の財政状況を事実に基づいて適切に見極め、コロナ後の社会経済の状況をしっかりと見通すこと。そして、市民会館大ホールなど直面する廃止施設への迅速な対応を具体化する計画への抜本的な見直しを方向づけることではないでしょうか。市民と共に考える姿勢を持ってです。  最後に、第3波の感染拡大が進むこの時期に、コロナショック以前の取組の経過にこだわって、ハンドルも切らない、ブレーキも踏まないという市政のかじ取りをしていることについて、市長はどう考えているのか、伺います。 113 ◯伏見 隆市長 現在、取り巻く状況は大変厳しい状況であると認識しています。少子・高齢化、また経済の低成長という時代の中で、そして、さらに今回のコロナの影響で、先行きが不透明で非常に厳しい時代が待ち受けていることがより鮮明になっているのではないかと考えております。  こういった中において、本市として将来を見据え、持続可能な成長を見込んだ中にあっては、枚方市駅周辺再整備の事業は、私は絶対にやっていかなければならないと強く思うところでありまして、この駅前の再整備の中にこのコロナの新しい社会を反映させていくべきものであると考えております。 114 ◯奥野美佳議員 市長の御答弁からは、意気込みは感じられますが、市駅周辺再整備事業の重みが全く感じられません。様々な疑問や意見に対する説明も極めて不十分です。これでは、市民の皆さんに対して、市駅周辺再整備事業がなぜ必要で、そのために必要な財源をどのように確保するのかということに対する説明責任は全く果たせていないと指摘して、私の質問を終わります。 115 ◯野村生代議長 これにて、奥野美佳議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 116 ◯野村生代議長 午後1時まで協議会を休憩します。     (正午 休憩)     (午後1時 再開) 117 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 118 ◯野村生代議長 次に、広瀬ひとみ議員の質問を許可します。広瀬議員。 119 ◯広瀬ひとみ議員 質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。  私のほうからは、資料の別紙5、財政シミュレーションについて、お聞きいたします。  3)街区を先行実施して果たして必要な庁舎整備を進めることができるのか、これまでから心配してきたところです。今回は、財政シミュレーションが3つ示されました。その内容について、順次お聞きいたします。  まず1点目に、時点修正後の長期財政の見通しについてです。  令和2年2月に策定された長期財政の見通しの時点修正が示されました。現在進められている3)街区の整備事業費の市負担分75億円は、2月の時点で既に見込まれているわけですが、これは、さらに新型コロナによる影響などを踏まえた見直しということです。  まず、2月の見通しとの相違点をお伺いいたします。  また、市債残高が令和9年度の1,368億円をピークに1,300億円を超えていく見通しですが、この要因や経常収支比率はどのように推移していくのかも併せてお聞きします。 120 ◯田中哲夫総合政策部長 本年2月に作成した長期財政の見通しからの主な変更点といたしましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を踏まえ、市税収入については令和5年度に最大で22億円の減収を見込むとともに、地方交付税等の見直しを行ったほか、今年度実施いたしました小・中学校へのタブレット端末の導入経費等として、令和3年度以降、6億円程度を見込んだ点でございます。  次に、市債残高の増加要因でございますが、この市税収入の減少に伴い、その大半を臨時財政対策債により見込んでいることによるものでございます。  今回の時点修正に伴う経常収支比率への影響でございますが、市税収入の減少やタブレット端末に要する経費等につきましては、令和元年度決算に基づく経常収支比率を基に試算いたしますと、約1ポイント程度の影響がございます。  なお、臨時財政対策債の増加による公債費については、交付税措置がなされることから影響はないものと考えております。  また、市駅周辺再整備については、基金の活用を前提にしておりますので、当該比率に与える影響はございません。 121 ◯広瀬ひとみ議員 今年2月に示された長期財政の見通しでは1,200億円台だった市債残高が、1,300億円台になるということです。新型コロナで落ち込む市税収入を補うための臨時財政対策債、これはやむを得ないものでありますが、従来は1,000億円程度にとどめると言われていたことを考えると、やはりこれは大きな増加だと思います。  次に、下段の参考欄には、「行財政改革プラン2020に基づく行革効果額等(令和2年度当初予算反映済みの4億円を除く)」とありますが、これはどういう意味なのか。行革プランの効果額はどのように見込まれているのか、お聞きします。  行革の効果額はこの街に住みたい基金に積み上げて、見える化するということでしたが、この基金を取り崩して市駅周辺の財源に活用するのでしょうか。市駅周辺以外の子育て公約の実施経費はこの見通しには含まれていないということなのか、お聞きいたします。 122 ◯田中哲夫総合政策部長 参考欄にございます行財政改革プラン2020に基づく行革効果額等につきましては、同プランでお示ししておりました効果額から令和2年度当初予算で既に反映済みの効果額を除いた金額をお示ししております。この効果額につきましては、1点目の財政シミュレーションでは、市税収入の減少や小・中学校へのタブレット端末の導入経費などに対応する財源として試算を行っております。  次に、今回の財政シミュレーションにおける子育て環境の充実に係る主な公約事業についてでございますが、第2子以降の幼児教育・保育の無償化や待機児童対策の推進に要する経費などについて反映しております。 123 ◯広瀬ひとみ議員 基金を取り崩して市駅周辺の財源に活用するのかという点がちょっと分かりにくいので再確認ですけれども、行革の効果額は一旦、この街に住みたい基金に積み上げられ、そこから市駅の基金であるとか、子育て支援の財源に振り分けられるということでよろしいでしょうか。 124 ◯田中哲夫総合政策部長 そのとおりでございます。 125 ◯広瀬ひとみ議員 ありがとうございます。  2月の長期財政の見通しでは、実質収支は2桁を維持する見通しでありましたが、先ほどの御説明では、時点修正後の見通しでは、既にもう令和3年から5億円確保できるのですよとおっしゃっていましたけれども、5億円と1桁になって、これがずっと続いていくことになっています。  ここには、具体の実施がまだ示されていない子ども医療費の充実であるとか、全員喫食の中学校給食であるとかの、市長が掲げられている子育て公約の実施経費や、実施を予定していても事業費がまだ明確になっていないもの、例えば、小・中学校の空調整備事業費、これは手法を検討することになっておりまして、かなり多額の金額を要する事業かと思うのですけれども、こうしたまだ反映されていないものがあるということだと思います。学校の空調整備は、あえて1年ずらしたのかなとも感じてしまうわけですけれども、時点修正された現時点の見通しでも、やはりかなり厳しい状況だと思います。  大規模な再開発、庁舎の建て替え、またロータリーの整備は本当に必要な課題でありますが、それをひっくるめて大風呂敷を広げるような大規模な再開発よりも、着実に子育て公約の実現を果たしていくことが、枚方市にとってやはり重要なことではないかと感じるところです。  次に、II.4)北5)東街区(ステージ1-1)までを見込んだ場合(市負担額約28億円)について、お聞きいたします。  資料の別紙1-1の30ページに、段階的な事業のイメージ図が載せられているわけですが、この見通しならステージ1-1までは進められるという判断なのか。財政状況を見極めた場合によっては、立ち止まるということでありましたが、どのような場合にストップをかけることになるのか、どういう状況ならゴーサインを出していくのか、その判断の基準をお聞きいたします。  また、財政シミュレーションでは、市債残高はIとIIとIIIとそれぞれ数字が異なっているわけですけれども、この理由についても簡単にお伺いいたします。 126 ◯田中哲夫総合政策部長 ステージ1-1につきましては、既存の基金を活用することで、事業の推進を図ることが可能と考えております。また、ステージ1-2以降の全街区の整備に向けましては、改めてステージごとに収支見通しや財源確保の状況などを踏まえ、総合的に判断していかなければならないと考えております。  また、別紙5のそれぞれのシミュレーションで市債残高の数値が異なっている点でございますが、まずIのケースでは、市税収入の減少に伴い、臨時財政対策債の増加を反映した残高となっております。次に、IIのケースでは、さらにステージ1-1に活用する財源といたしまして、事業債を見込んだ残高となっております。また、IIIのケースでは、さらに全街区の整備に要する財源として、事業債を見込んだ残高となっております。 127 ◯広瀬ひとみ議員 先ほど言いましたけれども、現時点でもやっぱり非常に厳しいと思っているのですけれども、それでもステージ1-1まではこのままの状況でいけると判断されていて、では、どんな状況だったら止めるのかという点については、総合的に考えてとのことです。総合的、俯瞰的にという言葉は国会でもよく聞きますけれども、実際にどういう状況なら止めるのかがなかなか私たちには分からないと感じます。  ステージ1-1では、既に膨大に膨らんだ市債の中に事業債が入ってくることになっております。令和9年には1,374億円に達すると。実質収支は同じ1桁になっております。そこには、先ほども言いましたけれども、今は入ってない事業費もありますし、また、入れなければならない必要があるものもこの先出てくるということであります。  この厳しい状況の中でも立ち止まらずにステージ1-1までは進めていくということですけれども、ステージ1-1からその先に、庁舎整備を含むステージ1-2に行くのはやっぱり厳しいということで、3つ目のシミュレーションが示されているのだと思います。  先ほどから議論になっておりましたけれども、夢の10億円プラン、そのシミュレーションでは新たな財源10億円の確保が大前提となっております。市債残高は最大1,380億円に、70億円は必要とされてきた財政調整基金は、令和13年度には47億円になる見通しですが、果たしてこれで推進できるのか。10億円の確保を前提としているわけですが、現在、既にその具体案があるのか、行革プランの見直しを行っていくということなのか、お伺いいたします。 128 ◯田中哲夫総合政策部長 全街区の整備に向けましては、改めてステージごとに地方債残高や基金残高を含め、財政状況を踏まえながら事業展開を図る考えでございます。  新たな財源の10億円につきましては、実質収支を10億円台で推移させるために必要となる財源として、10億円を見込んだものでございます。現時点では、エフエムひらかたの放送委託料や事業系ごみ手数料の見直し、道路占用料の適正化や総人件費の削減など、財源確保に向けた取組や検討を進めておりまして、現時点ではこの財源確保については一定可能と考えております。  また、行財政改革プラン2020については、毎年3月に更新を行っていくこととしておりますので、必要に応じて課題や効果額の追加設定を行ってまいります。 129 ◯広瀬ひとみ議員 長期財政の見通しは令和13年度までの見通しが示されているところでありますが、では、全街区を含めた事業期間については何年度と想定されているのか、お伺いします。 130 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 全街区を含めました事業期間につきましては、昨年度の全員協議会でお示ししました事業手法の比較(案)をベースに検討しておりまして、おおむね17年先を想定しております。 131 ◯広瀬ひとみ議員 財政的には、実質収支が結局2桁ないと厳しいということで、それで必要な額が10億円なのだということは分かりましたけれども、事業期間は17年、長期財政の見通しが13年と非常に長期となるために、先の状況が本当になかなか読めないと思います。それだけに、財政的な面から考えて、この庁舎整備を実現していくことができるのか不安に感じるところです。  だからこそ、財政状況を見て判断していく、行ける状況になるまで立ち止まるということですが、それでは、急ぐべき庁舎整備や、また必要な子育て公約の実現が進まないのではないのかとも心配されますし、ステージ1-1まで進んでステージ1-2に行かないなんていうことが果たして現実的にあり得るのかなと。もう更地になっているのにそのまま放置するなんてことが、財政が厳しいからできないなんてことが、果たしてあり得るのかと思うわけです。  さらには、10億円の追加財源確保のために市民に何を求めるのかと。コロナ不況の中で厳しい状況に立たされている市民生活や営業に圧迫をかけるような案では、市民の皆さんの理解を得ることは到底できません。明日の営業さえ厳しいと言われるこのときに、果たして市民に現時点で説明できるのかというところも非常に不安を感じるこの全体事業計画の内容で進めるべきではないのではないでしょうか。  立ち止まるのは、ステージ1-1とステージ1-2の間ではなくて、やっぱり本当に今。これまでも2年間にわたって御議論いただいて検討もしていただいたわけでありますが、しかしコロナの後という本当に大きな影響を受けた後ですから、やっぱり、できるだけコストを縮小させた形で、本来の私たちの目標である庁舎整備を必ず実現させていくという案をもう少し知恵を絞って考えるべきではないのかと思います。  現状の計画では、人口導入によって財政効果があることも言われておりますが、この点も併せてお答えいただきたいと思います。 132 ◯田中哲夫総合政策部長 今の段階で止まるのか、ステージ1-2の段階で止まるのかであるとか、ステージ1-1に進んだら次のステージ1-2が難しいというような御指摘をいただきました。確かにその御指摘のとおり、本市としては、やはりステージ1-1でとどまることなく、次のステージ1-2以降も確実にやっていかなければならないと思っています。  そのためには、財源確保ができる、できないからではなくて、やはり、いかにアイデア、あるいは工夫を凝らしながら財源を捻出していくのかという視点で着実に進めていかなければならないと認識しております。ちょっとお答えになっているか分かりませんが、以上です。 133 ◯広瀬ひとみ議員 市駅周辺再整備をされて、そして新たなにぎわいがつくられて市民の皆さんが喜ばれると、新しい方もそれで増えていくということも目指しておられるのは分かるのですけれども、しかし、40万人近い市民の皆さんは様々な状況の中でこのまちで暮らしておられるわけですから、全体の幸福のために、ぜひ知恵を絞ってほしいとお願いしておきたいと思います。  3)街区の先行事業について、私たちは全体がまだ分からないままでやるべきではないということを言っていたのですけれども、もう既に事業は進んでいって、今さら後戻りができない状況になっております。  ここでの行政機能の再編のことも計画の中には含まれているのですが、このことについては、この後、堤議員からも質問させていただきますけれども、多額の事業費を抱える事業がその後にあるからということで、この行政機能の再編という問題でも、やっぱり中途半端になっているのではないのかなと感じるのです。  庁舎は、少なくとも、頑張っても10年は、4)街区に残っていくわけでありますから、だったら、3)街区の行政機能の再編の中で、本当に必要なサービスは何なのかをもう少し考えるべきではないのか。3)街区をにぎわいの拠点にしていくならば、やっぱり、それにふさわしい中身をしっかり置いていく、めり張りをつけてやっていくことが必要ではないかということを意見として述べておきたいと思います。  その上で、保健所の位置について加えてお聞きしたいと思うのですが、この新型コロナの教訓を受けて、保健所の位置についてはどのように考えておられるのか、お伺いします。 134 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在、3)街区における行政サービスの再編の考え方の中で、保健センターの一部を3)街区に持っていくことにより、そこの空いたスペースに保健所を移転する予定でございます。 135 ◯広瀬ひとみ議員 保健センターのところに行くということですけれども、このコロナ禍での経験を踏まえて、本当にそれがいいのかということもやっぱり考えるべきではないかと思います。  今、保健所の皆さんは本当にお忙しい中なので、じっくり、そういうお話もできないかと思うのですけれども、保健衛生機能をしっかり果たしていく、危機事象にも対応していく、そのときに本当に保健センターのところでいいのか、それとも庁舎に近いほうがいいのか、そういうこともやっぱり職員の皆さんとしっかり議論して、その中身を検討していただきたいということをお願いしておきたいと思います。また、保健所には難病患者さんも来られています。そのときにバスに乗って保健センターのところまでということがいいのかも併せて御検討いただきたいと思います。  教育委員会が新庁舎のほうに来るわけですけれども、輝きプラザきららのその後の活用についてはどのように考えておられるのか、お伺いいたします。 136 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎への移転後の輝きプラザきららにつきましては、本庁舎との遠隔システムの導入等により、災害時の対応や業務効率の低下を招かないことを前提に、執務室としての活用を検討してまいります。  なお、新たにきららに配置する部署につきましては、新庁舎整備の具体化の取組と併せて検討してまいります。 137 ◯広瀬ひとみ議員 分散した庁舎をまとめるための新庁舎整備と御説明いただいてきたと思うのです。引き続き庁舎機能をきららに持たせていくのはやっぱり疑問です。災害拠点として対応できる新庁舎が整備されても、分散したその災害拠点が必要となるのか、支所などの地域拠点の充実と併せて、この問題も引き続きぜひ御検討いただきたいとお願いしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 138 ◯野村生代議長 これにて、広瀬ひとみ議員の質問を終結します。 139 ◯野村生代議長 次に、丹生真人議員の質問を許可します。丹生議員。 140 ◯丹生真人議員 質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。  今回示されました市駅周辺再整備基本計画(素案)について、これまでも意見は出ておりましたけれども、いろいろな項目が文章でつらつらと述べられておりまして、総花的といいますか、具体的な市駅周辺のまちの姿がなかなか伝わってこない気がいたします。イメージがしづらくて分かりにくいことで、市民の方がこの基本計画(素案)を見て、こういうまちになっていくのだなと本当に期待を持てるような直接的なイメージがないのは、非常に残念だと思います。  基本計画とはいえども、この基本計画を実際に進めたその果てに、最終的なまちの姿はこうあるのですよとか、それこそ最低限でも配置図、また、それに伴う、それを支える財政的な裏づけ、根拠を明確にしてこその基本計画だと思うのですけれども、今回この計画を見て、そういった理解まで至らないというのが私の最初の感想であることをまず申し上げておきたいと思います。
     それではまず、財政面について、確認させていただきます。  これも、本当に全ての議員の方がもう言われていますので、繰り返しになりますけれども、私なりの視点で進めさせていただきたいと思います。  別紙5の財政シミュレーションに関してでありますけれども、このシミュレーションのIII.全街区を見込んだ場合の見通しでは、実質収支は10億円から14億円の黒字が続くことになっておりました。ただし、新たな財源として10億円の確保ができる場合との条件がつけられた上での試算です。これは、財政面からの実現性についてはどのように捉えるべきものなのか、お聞きします。  また、ここで言うところの新たな財源10億円の確保はどのようにするつもりか、お聞かせください。 141 ◯田中哲夫総合政策部長 お手元の資料、別紙5におけるIIIの財政シミュレーションは、時点修正後の長期財政の見通しをベースに、今後新たな財源として10億円を確保した場合を前提としながら、市駅周辺再整備事業について全街区の整備を見込んだものとなっております。全街区の整備に向けましては、改めてステージごとに財政状況等を踏まえていくこととしておりますが、まずは、IIのシミュレーションのとおり、ステージ1-1までであれば、既存の基金などの財源の範囲内で事業展開が可能になるものと考えております。  また、新たな財源10億円の内容につきましては、行財政改革プラン2020を踏まえ、財源確保策につきましても検討を進めており、現時点におきましては、民間活力を活用した総人件費の削減、事業系ごみ手数料、道路占用料の見直しなどにより、一定実現性があるものと考えており、今後も引き続き、さらなる財源確保に向けた取組の検討を行い、必要に応じて同プランへ課題や効果額の追加設定を行うことで、お示ししてまいりたいと考えております。 142 ◯丹生真人議員 要するに、IIIのシミュレーションに関しましては、この計画全体、全街区を進めるに当たって、あるべき財政の姿を示しただけであって、それには新たな10億円が必要になりますということを後づけで示したものだということになります。  御答弁では、この10億円の財源確保は、現時点の検討において一定実現できる可能性があると言っておられますけれども、それでは、その根拠となる数字もこのときに示すべきであると思います。必要に応じて行財政改革プラン2020に追加設定するとのことでしたけれども、計画を策定している今こそ、その必要があると思いますが、見解をお聞きします。 143 ◯田中哲夫総合政策部長 取組内容や効果額の設定が見込めるものにつきましては、毎年3月に予定している行財政改革プラン2020の進捗状況の報告と併せてお示ししていくこととしておりますが、現時点における検討といたしましては、その取組の内容や財源について、条例改正を前提とするものやプランの計画期間以降に効果が生じるもの、また、さらなる検討を要するものなどがございますことから、整理が行えたものにつきましては、適宜プランに反映していく考えでございます。 144 ◯丹生真人議員 もともとの財政シミュレーションでは、行革効果額として令和5年度以降だけを見ても毎年11億円がもう既に反映されております。この11億円についても確たるものではない中、さらなる行革効果額として毎年10億円の財源を確保することが本当に可能なのか、この点は疑問と言わざるを得ません。計画を進めるに当たっての財政的裏づけとしては、非常に心もとない状況であることを指摘しておきます。  その上で素案の30ページを見ると、「本市の財政状況などを踏まえて各ステージを進めて行きます」との記載がありますけれども、財政的にどのような状況となればステージを進めることになると想定しているのか、お伺いいたします。 145 ◯田中哲夫総合政策部長 ステージ1-2以降の事業展開に当たりましては、改めてステージごとに、その時点での社会経済情勢を基に、収支見通しや財源確保の状況を踏まえた上で総合的な判断を行っていくこととしておりますが、具体的には、財政運営の根幹となります実質収支の黒字確保の見通しに加え、行財政改革プラン2020に基づく財源確保の状況などを踏まえた上で総合的に判断いたしまして、将来にわたる財政の健全性を見極めつつ、事業の展開を図る考えでございます。 146 ◯丹生真人議員 今の答弁は、ステージ1-2以降の事業展開についての財政的な判断のことだと思います。つまり、ステージ1-1までは既存の基金などの財源の範囲内で事業展開ができますが、ステージ1-2以降に進むためには、経済情勢が想定よりよくなっていること、そうでなければシミュレーションでいうところの毎年10億円の新たな財源が確保できる状態が必要であるということになります。  では、そうした進め方が果たして可能なのかについて、確認させていただきたいと思います。  先ほど質問いたしました、本市の財政状況などを踏まえて各ステージを進めていきますということについて、具体的にどのように進めていくのか、具体の市駅周辺のまちの姿も含めて、お尋ねいたします。 147 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)・5)街区のまちづくりを一体的に進めるため、初めに、現在の新庁舎及び総合文化施設整備事業基金や市有財産を有効活用することで進めることが可能なステージ1-1に取り組み、魅力あるまちの早期実現を目指していきたいと考えております。  ステージ1-1につきましては、土地区画整理事業によって基盤整備を行っていきたいと考えており、その実施に際しましては、権利者などとの調整などを経て作成する事業計画に基づき実施することになります。  その上で、現時点における市の考え方といたしまして、まず、4)街区につきましては、現在の市民会館大ホールから枚方市駅方面への新たな道路の暫定活用が可能となり、ニッペパーク岡東中央の公園部分を拡大するとともに、民間活力導入エリアとして現在の市民会館本館や職員会館、公用車駐車場、保健所を活用したまちづくりを進めるため、施設の撤去、造成などの基盤整備を目指していきたいと考えております。  また、再整備基本計画(素案)のコンセプトなどに基づき、民間活力導入エリアで整備する施設の検討を整え、基盤整備後に市有地の売却と併せて施設整備が円滑に行われるよう取組を進める予定でございます。  あわせまして、ニッペパーク岡東中央の拡大したエリアの一部を有効活用して、エリアマネジメントを見据え、パークPFIなどの可能性を検討していきたいと考えております。  さらに、2)街区のまちづくりの具体化に向けましては、権利者との勉強会など機運の醸成を図りながら検討を進めてまいります。 148 ◯丹生真人議員 2)街区につきましては、ある意味、連鎖型のまちづくりとはまたちょっと違う位置にあるような形になっておりますので、今言われたのは、ステージ1-1の時点での4)街区の姿がそういう状況であるということだと思います。  では、ステージ1-1が終了した時点での5)街区の状況はどのようになっているのか、お尋ねします。 149 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 5)街区につきましては、簡易裁判所が南西の角地に移転するとともに、大阪府北河内府民センターの跡地の天野川沿いには、まちづくりに伴う住居機能を誘導する考えでございます。また、残りのエリアを新庁舎整備に活用し、ステージ1-2における新庁舎整備の着手時期まで、公用車駐車場として暫定活用を行う想定をしております。  なお、その際の土地の取得や既存建物の撤去、造成などにつきましては、土地区画整理事業として具体的な検討を行っていく中で、大阪府などと調整しまして、お示ししていきたいと考えております。 150 ◯丹生真人議員 要するに、ステージ1-1の市駅周辺のまちの状態というのは、4)街区では本庁舎については現状のままです。市民会館本館や保健所などは売却され、もう更地となっている。そして、ニッペパーク岡東中央が拡充されて、真ん中に暫定の2本の道路ができている。5)街区では、府民センター跡地で住居機能を誘導するとともに、残りのエリアで市が公用車駐車場として暫定活用していくといった状況であります。  この時点では、当然、新庁舎整備の場所はもう5)街区以外にはないといった状態でありまして、ステージ1-1をやるということは、必然的にステージ1-3まで進めなければならない状態であるということになります。  そこで、ステージ1-1を実施するために必要となる条件や判断材料について、また、判断する時期はいつ頃を目指しているのか、お尋ねします。 151 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)・5)街区につきましては、本市の本庁舎をはじめ、国・大阪府の庁舎機能の移転が伴うことや、公園、広場を活用したエリアマネジメントの促進を見据えるなど一体的に整備していく必要がある一方で、財政状況や権利者の個別事情などに柔軟な対応が可能な土地区画整理事業による段階的な事業化を目指しております。  まずは、ステージ1-1としまして、令和3年度に、4)・5)街区の権利者との勉強会などを通じて、本市が目指すまちづくりの案やスケジュール、さらに今後具体化に際して必要となるまちづくりのノウハウを有する事業協力者などの考え方に賛同を得るとともに、財政見通しを確認した上で、議会の御意見などを踏まえ、令和4年度当初に都市計画決定に向けた手続の着手を目指していきたいと考えております。 152 ◯丹生真人議員 要するに、ステージ1-1に進む判断時期は、令和4年度当初までのどこかということになります。  それでは、その後、ステージ1-2の実施判断時期について、市の見解をお尋ねいたします。 153 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 再整備基本計画(素案)の実施に向けた想定スケジュールで予定しております、令和6年度における新庁舎整備の事業者選定の取組前に、ステージ1-1の進捗や本市の財政状況などを踏まえ、その実施の判断を行っていきたいと考えております。 154 ◯丹生真人議員 令和6年度の取組前ということなので、令和5年度なのか、令和6年度なのかというところになるかと思います。  では、先ほどもありましたけれども、ステージ1-1まで行って、財政的にステージ1-2に進むことができない、このような財政的な判断がされた場合、ステージ1-1の状態のままで立ち止まるということが本当に可能であるのか、市民サービスに大きな影響は出てこないのか、お聞きいたします。 155 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)・5)街区のまちづくりは、一体的に取組を進めてまいりますが、やむを得ずステージ1-1終了時点で立ち止まった場合、4)・5)街区の現庁舎機能を維持するなど、市民サービスに極力影響がないように段階的に事業を進めていく考えでございます。  なお、ステージ1-1において得た市有財産有効活用益につきましては、ステージ1-2などのまちづくりに活用できるよう、基金への積立てをしていく考えでございます。 156 ◯丹生真人議員 答弁では、立ち止まれるということだと思います。市民会館本館跡地などを売ったお金を基金にプールして、その状態のまま待つということだとは思うのですけれども、今回の基本計画(素案)については、ステージごとに段階的に進めていきますよということで、だから安全に進めていけるのですといった内容になっておりますけれども、実際には、この財政シミュレーションを見る限り、ステージ1-2に進めずに立ち止まる可能性は非常に大きいのではないかと考えております。  ただ、それで安全ということではなくて、立ち止まっている間にも、この現庁舎の老朽化はどんどんと進んでいくわけであります。何年でも待てるというわけではありません。もし、この計画どおりに行ったとしても、現庁舎は、その時点で、できてから70年を迎えることになる。さらに、そこから立ち止まっている間にどんどんと老朽化することになります。財政の見通しが立たないまま、先にも後にも進めず身動きが取れないといった状態になる可能性もあるということです。  こういったことを総合的に考えますと、ステージ1-1の実施の判断については、既存の基金の財源の範囲で事業展開ができるからといって、取りあえずそこまでは進ませてくださいといったようなことではなくて、ステージ1-1に進むということは、その後のステージ1-2が可能なだけの財政の一定の見通しがあって初めて、この計画全体、ステージ1-1に入れるのだといった判断をしてもらわないといけないということになります。  結論としまして、ステージ1-1へ進むかどうかの判断は、極めて重要です。先ほどは令和4年度当初までにその判断をするということでありましたけれども、ここの財政シミュレーションにあるように、ステージ1-1までは安全ですよといった簡単な見通しで入れるような、そんな計画ではないということで慎重な判断を求めて、私からの質問を終わります。ありがとうございました。 157 ◯野村生代議長 これにて、丹生真人議員の質問を終結します。 158 ◯野村生代議長 次に、田口敬規議員の質問を許可します。田口議員。 159 ◯田口敬規議員 質問の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。  私のほうからも幾つかの点について質問させていただきまして、後でまとめて要望、意見を申し述べたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それではまず、新庁舎の整備について、お尋ねいたします。  新庁舎の配置先につきましては、4)街区と5)街区を比較された上で、5)街区が総合的に有利であるとのことでございますが、5)街区では、新庁舎と併せて枚方消防署の検討など、安全、安心の拠点としての新庁舎の役割は非常に大きく、近年多発している大型台風や南海トラフ地震など大規模な自然災害の発生時には災害対策の拠点として機能する必要がございます。  現庁舎は、耐震補強が実施されているものの、本館、別館はともに50年以上が経過している状況でもございます。ハザードマップでは、5)街区の浸水想定は0.5メートルから3メートル未満の地域とされている中、災害時の拠点施設としての市庁舎が防災拠点の中枢としての機能を発揮するためにはどのような対策を考えているのか、お尋ねいたします。 160 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎を含む5)街区におきましては、安全、安心の拠点の実現を目指して、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)における分野別コンセプトにおいて想定する都市機能といたしまして、南海トラフ巨大地震や集中豪雨などの災害に備え、災害時におけるエネルギーの供給機能、浸水被害対策など防災、減災に関する事項を定めており、災害に強く、しなやかで安全、安心に過ごせるまちを目指していきたいと考えております。  新庁舎整備におきましては、浸水する場合を想定し、土地区画整理事業の造成の中で一部敷地の地盤をかさ上げするとともに、庁舎の低層階や地下室には機械室などの庁舎を維持していく設備等を配置しないことや、大規模災害時における防災拠点として事務執行に支障が生じないようエネルギーの安定供給の確保にも努めるなど、災害時にも機能が損なわれないよう検討していきたいと考えております。 161 ◯田口敬規議員 言うまでもありませんけれども、災害が起こったときに拠点になるのは市役所庁舎でございます。我が会派といたしましては、早期に庁舎位置を決定するべきだと考えておりまして、この移転に係る条例手続について、本計画の策定を踏まえていつ頃に行う考えなのか、お尋ねいたします。 162 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 条例改正の時期につきましては、4)・5)街区におけるまちづくりに合わせて、できるだけ早期に議会へ提出してまいりたいと考えております。 163 ◯田口敬規議員 市役所の位置は、とても大事なことだと思いますので、早期にということをまず申し添えておきたいと思います。  次に、市全体への波及効果について、お尋ねいたします。  本市では、過去に樟葉駅前周辺の大規模な再整備がございましたけれども、市域全体への経済的な波及効果を考えますと、あまりなかったのではないか、かなり限定的だったのではないかと思います。  今回の再整備基本計画では、再整備を推進することによって、市域全体へ波及させると示されておりますけれども、具体的に取り組む施策等の内容がいまいち見えない状況でございます。  今後、莫大な血税を費やす事業なので、市域全体に効果をもたらすためにどのような施策展開を考えているのか、お尋ねいたします。 164 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備は、全国的に人口減少が進展していることや、コロナ禍による経済状況が厳しいなど大きな課題がある中で、本市としましては、民間活力を導入し、国・大阪府・市の公有財産を有効活用し、まちの魅力向上や地域活力を創出する広域中心拠点の形成を目指すことで、全国的に認知度が向上し、市内外から訪れた多くの人がウオーカブルな空間や様々な魅力ある施設、総合文化芸術センターなどでコト・モノ消費や様々な交流が促進するとともに、新たな住人や就労者の増加が期待できるものと考えております。そうした個人や事業者にとっての効果が期待できるとともに、税収入の増加による自主財源の強化にもつながると考えており、そうした市駅周辺再整備を契機に、本市への新たな人材の流入やさらなる投資の促進、社会動態をプラスに転換していくこと、行政サービスの充実など、全市域で効果を分かち合えるよう、市駅周辺再整備を進めていきたいと考えております。 165 ◯田口敬規議員 今の御答弁内容もそうですし、これまでの質疑等を聞いていてもそうなのですけれども、あまりにも漠然とし過ぎているのではないかと思いますし、取ってつけたようなコンセプトと言いましょうか、そういった内容では、市民の皆様にもなかなか理解してもらうことができないのではないかと思います。  では次に、角度を変えて質問を続けますけれども、市駅周辺地域に民間投資を呼び込むために枚方市として具体的にどのように取り組んでいくのか、お尋ねいたします。 166 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 民間の投資を呼び込むとともに、民間ノウハウを活用した魅力あるまちづくりを進めるため、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)におきまして、新たに民間活力導入エリアを位置づけ、都市再生緊急整備地域の指定による都市計画の特例や金融、税制などの支援措置などを促進し、公民連携で進めていきたいと考えております。  その具体化に際しましては、本市の財政状況を踏まえるとともに、国の制度を最大限活用しながら、権利者や国・大阪府などと連携、協力し、土地区画整理事業や市街地再開発事業などの事業手法により、都市基盤の整備や様々な都市機能の集積を進めてまいりたいと考えております。  さらに、土地利用などにつきましては、再整備基本計画(素案)にお示しさせていただいているまちづくりを誘導すべく、地区計画制度の活用により、きめ細かな規制、誘導を図りつつ、都市機能の更新など、健全な土地の高度利用や良質な都市空間の形成を促進することとしております。 167 ◯田口敬規議員 民間投資を呼び込む方法として、税制などの支援措置をするとのことでございますけれども、民間活力の導入とはいえ、何でもかんでも民間の参入を募るものでもないと思いますし、我が会派としては収入増などの波及効果につながることも考えなければならないのではないかと考えております。  やはり、市有財産を有効活用して質の高い民間参入を促そうとするのであれば、しっかりとした対策を事前に取るべきではないかと考えますが、市の見解をお伺いします。 168 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 民間活力導入エリアにおいて、再整備基本計画(素案)に示します目指すまちの実現に向け、議会や市民などの御意見をお聞きしながら、まちの魅力を高める施設を適切に誘致できるよう、今後、募集条件などの検討を行ってまいります。 169 ◯田口敬規議員 次に、財政シミュレーションの懸念について、お尋ねいたします。  これまでも質問が幾つかされておりますけれども、10億円の新たな財源を確保することを前提としたこのシミュレーションですが、我が会派としても、この10億円の試算には物すごい唐突感を感じております。  財源確保については、これまでから繰出金や人件費の抑制、福祉事業の見直しなど、その内容について懸念を申し上げてきたところでございます。その上で、今般のコロナ禍による財政運営上の大きなリスクや、いつ発生するか分からない自然災害もある中で、この10億円の財源を確保した場合のシミュレーションについてどのように考えているのか、お尋ねいたします。 170 ◯田中哲夫総合政策部長 今回お示しいたしました財政シミュレーションにつきましては、全街区において事業を実施した場合におきましても、実質収支の10億円台を維持するために必要となる財源を10億円とし、シミュレーションを行ったものでございます。  この財源につきましては、この間、取組を進めている行革の取組、また、現在検討を行っている新たな取組を踏まえますと、財源確保は可能であると考えております。また、今後予想される自然災害に対しましては、適切に対応できるよう財政調整基金の確保についても必要と考えております。  こうした中で、全街区の整備に向けましては、財政負担が長期に及ぶことから、改めてステージごとに収支見通しや財源確保の状況を踏まえていく必要があると考えております。 171 ◯田口敬規議員 財源確保についても可能であり、全街区の整備についても改めてステージごとに判断するということでございますが、施設の補修、修繕の先送りや棚上げなど、必要な財政上の措置を講じていないものも既にあるのではないかと思います。将来にツケを残さないように、慎重に考えるべきではないかと思っております。  一方で、そうまでして取り組む市駅周辺再整備事業を行う必要性や、先ほども質問しましたが、地域全体への波及効果を実現させるためには、市長自らがリーダーシップを発揮して、しっかりと市民へ説明するべきではないかと思いますが、見解を求めます。 172 ◯伏見 隆市長 コロナ禍による昨今の厳しい状況や、長期的に見た場合には少子・高齢化のさらなる進展や人口減少が予想される中、一刻も早く手だてを講じていかなければ、まち全体の衰退につながりかねません。財政的には厳しい状況にありますが、何とか財源の確保を図りながら効果的な施策を展開することが、まちの発展につながるものと考えています。  こうした考えの下、市駅周辺再整備につきましては、雇用の創出や売上高の増加など、極めて多くの経済効果への期待や、本市の魅力を高め、さらなる活性化に向けた起爆剤になり得るものと考えております。そうした効果が枚方市駅周辺にとどまらず、市域全体へ波及するものと考えています。  私自身が職員の先頭に立って、しっかりとかじを取り、庁内一丸となって厳しい状況を乗り越えていく覚悟でございます。昨日開催しました理事者会議におきましても、改めて全理事者に対して、本事業の必要性について述べたところであります。今後、市民への説明責任についても果たしながら、本事業の実現を着実に図ってまいります。 173 ◯田口敬規議員 それでは、要望させていただきたいと思います。  まず、経済的な波及効果についてですけれども、本気で進めていくならば、いかに全地域に効果を上げていくかを全庁的に真剣に取り組むべきではないかと思いますし、市民の方々が目に見える、また、実感できる具体的な施策を打ち出す必要があると考えております。  例えば、我が会派は、本市の東部地域などは物すごいポテンシャルがあると考えております。新幹線も近くを通りますし、指をくわえて見ているだけではなくて、ぜひお金を取りに行くという感覚も必要ではないかと思っております。また、自然環境に恵まれた、四季の変化を楽しむことができる特色のある地域でもあります。ここに限らず、市域にはそれぞれ特色があるとも思っています。地域地域の特色を生かした上で、活動を活発にし、人の流れ、交流人口、定住促進を促す取組が同時に進められるのではないかと思いますし、結果的に市域全体に経済的効果が生まれるといった全体の効果が出るのではないかとも思っておりますので、そういった角度からも検討していただきたいと思います。  また、この事業は、市駅周辺の再整備を担うために設置されたプロジェクト部局だけで実現できるような、そこだけで完結できるような話ではないとも思っております。具体的な施策について、全庁的に検討していただきたいと要望させていただきます。  また、最後になりますが、現在具体的に進めている3)街区の市街地再開発事業について、意見を申し上げたいと思います。  先日開催されました3)街区の市街地再開発事業に係る地元説明会に参加させていただきましたけれども、これまでも繰り返し申し上げてまいりましたが、不安の声も多く聞こえているところでございます。市駅前で取り組む大型事業を進めるためには、地域の方々の理解がなければ到底進めることはできません。特に新町の方々は、過去から政策に振り回されてもいますので、そのためにも、再開発組合が進めている事業ということは理解いたしておりますけれども、より丁寧に、例えば、地域を絞って説明会を開催したり、個別単位で訪問するなど、きめ細やかで丁寧な説明を組合と市が一体となって取り組んでいただきますようにお願い申し上げまして、私の質問とさせていただきます。 174 ◯野村生代議長 これにて、田口敬規議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 175 ◯野村生代議長 午後2時まで協議会を休憩します。     (午後1時53分 休憩)     (午後2時 再開) 176 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 177 ◯野村生代議長 次に、堤 幸子議員の質問を許可します。堤議員。 178 ◯堤 幸子議員 それでは、私からは枚方市駅前の行政サービスの再編の取組について、お伺いしていきたいと思います。  枚方市駅の利便性を生かして、現在実施しているサービスに加え、新たに(仮称)市駅前図書館や生涯学習交流センターや市民窓口などの行政サービスを移転されるということです。  まず、市駅前の図書館ですけれども、計画の想定面積は200平米とされています。行政サービス再編の考え方の中では、分館並みのサービスを効果的、効率的に行うとされていますが、どのような内容になるのか、お伺いいたします。 179 ◯前村卓志教育委員会事務局総合教育部長 市駅前であるという立地のメリットと、これからのデジタル化社会に向けICTを活用した皆さんに御利用いただきやすい図書館としていくなど、市駅周辺再整備の進捗に合わせて内容を検討していくものでございます。 180 ◯堤 幸子議員 中央図書館ができるまでは、枚方市駅前には図書館があって、市民の方の多くが利用していました。駅前に図書館が欲しいという声は大変多く聞かれます。  今回の駅前開発でも期待されていることの一つとなっているわけですけれども、今回の予定では開架図書はどのくらいになるのか、また、閲覧スペースがどうなるのか。幾らICTを活用するといっても、スペースが狭ければサービスには限界があります。利便性の高い場になり、分館並みのサービスを行うのであれば、それなりの機能や広さが必要と考えますが、見解を伺います。 181 ◯前村卓志教育委員会事務局総合教育部長 蔵書冊数など具体的な内容につきましては、今後検討してまいります。また、図書館の機能につきましては、先ほど御答弁させていただきましたとおり、市駅前という立地を生かすとともに、ICTを活用して皆さんに御利用いただきやすい図書館としていく考えでございます。 182 ◯堤 幸子議員 枚方の玄関口でもある枚方市駅前という好立地の場所にできる図書館が僅か200平米というのはとても納得できないし、残念に感じています。分館並みのサービスと言いながら、御答弁ではICTを活用して皆さんに御利用いただきやすい図書館という言い方をされて、お茶を濁しているような感じです。市民の皆さんに説明される際に、この資料で説明されるのでしょうか。分館並みのサービスを行うという、この表現を実態に合わせるべきではないでしょうか。蔵書の冊数もこれから検討されるということであれば、開架図書についてはどうなるのか。分館並みのサービスを行うためには5万冊から7万冊の開架図書が必要です。市民の皆さんから期待されているわけですから、市駅前にふさわしい図書館分館となるように、広さも含めて検討し直すべきです。  次に、計画では現在のサンプラザ生涯学習市民センターが廃止されて、生涯学習交流センターとして約1,000平米確保されていますけれども、集会室や視聴覚室など現在の施設機能は維持できるのか、お伺いいたします。
    183 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 (仮称)枚方市生涯学習交流センターにつきましては、現在、サンプラザ生涯学習市民センターに配置している各諸室の機能を確保していきたいと考えております。 184 ◯堤 幸子議員 ちょっと確認したいのですけれども、各諸室の機能を確保するということは、現在の専用室と同じように確保されるということでよろしいのでしょうか。御答弁をお願いします。 185 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘のとおり、専用室として確保してまいりたいと考えております。 186 ◯堤 幸子議員 ありがとうございます。  市民活動に必要なのは、集える場です。今はコロナ禍で集まることが厳しい中でも、市民活動ができなくなることで健康にも影響することが明らかになりました。駅前だからこそ、市民が気軽に集える場所をつくることが必要です。どのようなコンセプトで交流センターをつくるのか、お伺いいたします。 187 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 市民の多様な相互交流を目指して、枚方市駅前の特性を生かした貸室業務や複合施設としての機能を高めるため新たに交流ロビーを設けていく考えでございます。 188 ◯堤 幸子議員 駅前で市民の皆さんが交流されて、立ち寄ったときに楽しく過ごせる交流ロビーなどもつくっていただけるということですので、広さの問題もありますけれども、ぜひ、市民や利用者に適したものにしていただきたいと思います。  あと、男女共生フロアについてですけれども、相談に対応するための部屋などが必要ですけれども、ほかの人に聞かれないような配慮がされた部屋が確保できるのか、現在行われているLGBT相談会や交流会などのスペースも維持されるのか、お伺いいたします。 189 ◯乾口里美市長公室長 必要な相談室、またLGBT当事者の方や支援者が交流するコミュニティースペースにつきましても、これまでどおり確保してまいります。 190 ◯堤 幸子議員 男女共生フロアが入る6階には、乳幼児健診などを行う地域健康福祉室も入る予定です。男女共生フロア・ウィルに相談に来られる方は、女性の深刻な問題での相談となっています。今回示された3)街区の機能のイメージプランでは、同じフロアに様々な施設を集約されようとしていますが、男女共生フロア・ウィルをはじめ、各施設へ相談などに来られる利用者側の気持ちに寄り添った配置、レイアウトにしていかなければならないと考えますが、どのような考えで検討してきたのか、お伺いいたします。 191 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅前行政サービス再編の検討に際しましては、各施設を所管する部署と機能や動線など利用者の視点を踏まえながら配置や規模の検討を行ってまいりました。各施設が隣接することで、関係部署のサービスの紹介や継続的な支援の情報交換、引継ぎなどを即座に行うことができると考えております。  また、相談等に来られた市民のプライバシーの確保に向けましては、相談者が安心して相談できるよう、利用者の動線や相談室の防音等に配慮し、今後の内装に係る設計において検討していきたいと考えております。 192 ◯堤 幸子議員 利用者の方に寄り添った相談室となるように、また、そうした機能が発揮できるようにぜひしていただきたいと思います。  このフロアは、ウィルのほかに、ひきこもりの相談や生活相談など、スペースの半分は市民の深刻な相談に対応する部署となっています。これの半分の子育てスペースと共有となっていますので、人権に配慮し利用者に寄り添った体制が必要です。現在のサンプラザにある部署をそのまま新たな場所に移すことが目的で、そうした利用者に寄り添うことが後回しにされてしまっては困ります。交流などのスペースもあり、駅に近いほうが来館しやすい場合もありますが、相談などは静かな場所を望まれる場合も多いのではないでしょうか。相談体制については現場職員の声もしっかりと聞いて、改めて検討する必要もあると思います。  次に、サンプラザ3号館についてはどのような取扱いになるのか、お伺いいたします。 193 ◯田中哲夫総合政策部長 3)街区への移転後におけるサンプラザ3号館の床の取扱いにつきましては、売却も視野に入れて検討を行ってまいります。 194 ◯堤 幸子議員 売却を視野に入れて検討を行うということですけれども、売却以外に床を貸したり、市が使用することもあるということでしょうか。お伺いいたします。 195 ◯田中哲夫総合政策部長 本施設につきましては、立地条件もよく、より効果的な活用が図られるべきと考えておりますが、一方で、本施設については耐震面での課題がございます。また、公共施設のマネジメントの観点からは、施設総量の最適化といった課題もございますので、そうした課題等を踏まえながら検討を行ってまいります。 196 ◯堤 幸子議員 行政機能が移動したのも、耐震面での課題が理由の一つです。売却ができるのかも疑問ですけれども、そうした場所を貸したりすることについても考えていると。こうした耐震面での課題があるとされているのに、貸したりするような対応になるというのは、市として無責任ではないかと考えます。市が責任を果たせるように検討するべきです。  枚方市駅前行政サービスの再編については、想定の床面積が示されていますけれども、施設面の広さについて現在の床面積より狭くなっているところもありますが、現在の窓口や相談スペースが確保されるのか、お伺いいたします。 197 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅前の利便性を生かして、現在実施しております行政サービスを今後も安定的に継続するために必要なスペースを確保していきたいと考えております。 198 ◯堤 幸子議員 行政サービスを行う上での最低限必要なスペースを確保しているということだと思いますが、この図の中では、相談室などを共有せざるを得ない状況も見られます。様々な方が利用するところでもありますので、障害者の方や高齢者の方などの対応など、十分なスペースを利用者目線で確保するべきです。  次に、駅前行政サービスの事務内容については総合窓口となるのか、お伺いいたします。 199 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在、枚方市駅前で実施しております住民票や戸籍関係の証明発行事務や旅券申請受付・交付事務と併せまして、新たに市・府民税課税証明書事務を実施していく考えでございます。  さらに、ICTの活用などにより、転入出に関する複数の手続が同一フロアで行えるよう検討していきたいと考えております。 200 ◯堤 幸子議員 今のサービスセンターの業務に加えて、総合窓口業務というほかの業務も増え、その上、乳幼児健康相談などで車での来庁も多く予想されると思いますけれども、利用するときの駐車場は利用者に無料となるのか、お伺いいたします。 201 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 来庁していただく市民の駐車場につきましては、再開発ビル等の利用者との共有駐車場となるため、利用料金体系につきましては、当該施設の立地条件などを踏まえ、今後検討してまいります。 202 ◯堤 幸子議員 市役所の利用者も90分無料と今はなっていますし、この商業施設との条件もあると思いますけれども、役所の窓口利用で来られた方には、それなりの配慮をしていただきたいと思います。駅前の行政サービス利用者ですので、ぜひ無料となるように検討していただきたいと思います。  この3)街区につくる行政サービスは、駅前ということで利用者が多くなって、生涯学習センターなども市民活動の場ともされています。今、質問してきたように、スペースは限られておりますので、どうしても様々な部署で無理が出てくると感じます。各現場の職員の方は様々な要望を出されていると思いますので、その現場の声もしっかりと聞いて、市民や利用者の立場に立ったものになるようにと、市民や利用者の声も併せて聞いて、ぜひ進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 203 ◯野村生代議長 これにて、堤 幸子議員の質問を終結します。 204 ◯野村生代議長 次に、有山正信議員の質問を許可します。有山議員。 205 ◯有山正信議員 それでは、早速質問させていただきますけれども、9番目ということで、特に財政面については、これまでの質疑と重なる部分もありますけれども、御容赦いただきますようお願いいたします。  まず初めに、今後の財政面でちょっと気になる点がありますので、確認させていただきたいと思います。  これまで何度も議論されておりますが、今回の財政シミュレーションの資料の別紙5にあります、Iの時点修正後の長期財政の見通しでは、3)街区以外の市駅周辺再整備を見込んでいない段階で、既に市債残高が1,300億円台に膨れ上がっております。  なぜ、このような状況になるのかを確認させていただきます。 206 ◯田中哲夫総合政策部長 今回の財政シミュレーションでは、新型コロナウイルスの感染拡大による市税収入の減収を見込んでおります。この減収分につきましては、地方交付税と臨時財政対策債により措置されることを想定していることから、臨時財政対策債の増加が市債残高の主な増加要因となっております。 207 ◯有山正信議員 臨時財政対策債の増加ということですけれども、今、1,100億円台の市債です。ちょうど今回の事業費が200億円強。見方によると、そのまま200億円強の市債が増加して、そして、その分を整備費に充てていく、ある意味、そういう映りになると、誰でもこういう財政ができるのではないかというようにも映りますので、その辺を改めて確認しますが、それにしても市債残高が大きく増加する想定となっております。  では、一例として、過去のリーマンショックにおいて、臨時財政対策債によって市債残高は大きく増加する状況にあったのか、また、今回の財政シミュレーションでは、臨時財政対策債はどのような考え方で見込んでいるのかを改めて確認いたします。 208 ◯田中哲夫総合政策部長 過去のリーマンショック後におきましては、国による臨時財政対策債の配分の増加がございましたが、一方で、地方交付税の増額や国による経済対策交付金の創設などにより、結果といたしましては市債残高の大きな増加を招くことはございませんでした。  今般のコロナ禍におきましては、国が本年9月末に示されました令和3年度の地方財政収支では、地方交付税は前年度比で0.4兆円減の16.2兆円であるのに対しまして、臨時財政対策債は3.7兆円増の6.8兆円と、大幅な増加が見込まれている状況でございます。そのため、今回のシミュレーションでは、こうした状況を一定加味いたしまして、今後、臨時財政対策債の配分がさらに増加することを想定した上で、財政シミュレーションの作成を行っております。 209 ◯有山正信議員 今、御答弁で、国の今回のコロナ禍の中での地方財政の考え方、いわゆる臨時財政対策債の国の考え方に基づいて、現段階では想定しているということですので、百歩譲って、そこの部分は受け止めるといたします。  そこで、これまでもほとんどの方が質問されております、資料の別紙5にある唐突に出された新たな財源10億円についてであります。先ほど夢の10億円、私はマジカルな10億円と言わせていただきますが、この財源10億円を見込まない、Iの時点修正後の長期財政の見通しにおいては、新型コロナウイルスの影響で今後の財政運営は相当厳しくなるシミュレーションになっていると。その中で全街区を見込んだ場合は、仮に10億円が反映できたとしても市債残高が1,300億円を超えるという、どちらにしても、財政の健全性においては、受け止めとしてはあり得ないシミュレーションではないかと考えます。その点についての財政当局としての確認をお聞きいたします。 210 ◯田中哲夫総合政策部長 全街区の実施に当たりましては、財政の健全性を損なうことがないよう、基金への土地売払収入等の積立てのほか、計画的な積立てを行いながら本事業の推進を図る考えでございますが、本事業に係る財政負担につきましては長期に及びますことから、ステージごとに改めて収支見通しや財源確保の状況を踏まえていく必要があると考えております。  また、御指摘にもありました地方債残高が大きく増えている点でございますけれども、1,000億円の条件設定については、平成24年当時に設定させていただきました。その当時と今とでは金利の情勢がかなり異なっておりまして、平成24年当時には、借入残高に占めている割合のうち約5%が、金利が0.5%以下でございました。令和元年度末で申し上げますと、残高のうち6割以上を0.5%以下が占めているということで、残高自体は当時に比べますと大きく増加しておりますけれども、今のところはそれに伴って、公債費による財政への大きなダメージといいますか、悪影響は出ていない状況になっております。今後も、借入れですので慎重に行っていきたいと考えております。 211 ◯有山正信議員 市債が今より200億円ぐらい超過していく見込みの詳細の部分も多少お答えいただきました。先ほど言いました新型コロナの事情を考慮したことは一定理解するものでありますけれども、今後の市駅周辺の整備を進めていくことを考えたとき、どうしても、平時の財政面の分、そしてコロナ禍の中での状況、そして市駅周辺を整備していく上での財政面とが、ごちゃ混ぜになりながらの議論になるので、もう少ししっかりと整理をしながら、私どものほうに分かりやすく、きちんと提示していただかないと、10億円がある場合、ない場合とかの財政シミュレーションだけで判断すると、これまでのような議論になるようにも思いますので、もう少しそこの状況をしっかりと示していただきますように要望しておきます。  それにしても、やはり今の部長答弁は、何となく楽観的な要素、判断が感じ取れます。改めて申し上げますけれども、この別紙5のIIIのほうの全街区を見込んだ場合の財政シミュレーションでは、時点修正後の長期財政の見通しで見込む行革効果額とは別に、新たに10億円の財源が必要となる。これは、今回これまでに何度も質疑がありました。  計画的な積立ても、IIIの全街区を見込んだ場合の財政シミュレーションのことですけれども、こういう財政シミュレーションがなければ計画的な積立てもできなくなるわけで、財源確保の実現性については非常に見通しができなくなる状況かと思いますけれども、その点についての考え方、見通しをどのように考えているのか、改めてお聞きいたします。 212 ◯田中哲夫総合政策部長 現在、庁内におきましては、行財政改革プラン2020をはじめ、様々な財源確保に向けた検討を行っているところでございます。現時点におきましては、民間活力を活用した業務の在り方を検討しておりまして、そうした取組などを通じた総人件費の削減や道路占用料の見直しなど受益者負担の適正化、市有財産の有効活用の観点などから検討を進めており、そうした取組状況や検討状況を踏まえますと、一定実現性はあるものと考えております。 213 ◯有山正信議員 先ほどからの繰り返しの御答弁ありがとうございます。  何度も言います。にわかに出てきた10億円、マジカルな10億円、その根拠は繰り返しの部長答弁では説得力に欠けるわけであって、今のところ、裏づけを上っ面の言葉で説明されておりますけれども、本当に10億円の根拠が明確になっていない。これまでの他の議員との質疑も含めて、ここが非常に残念に思うわけであります。  そこで、少し視点を変えますけれども、資料の別紙1-1の35ページに、エリアマネジメント導入の記述があったり、また市駅周辺の効果を全市域に波及させると表現されております。しかしながら、本計画(素案)ではその根拠について乏しく、説得性がありません。市有財産の有効活用を加味しても、先ほど言いました200億円以上の多額の費用を投入することが前提の計画になっておりまして、先ほど市長の決意もありましたけれども、当然、その効果を枚方市駅だけにとどめることなく、これを起爆剤として市全体の活性化につなげていく市としての具体的な戦略、いわゆる成長戦略が必要であります。  先ほど我が会派の丹生議員からの話でもありましたが、今回の計画素案は総花的で、具体的な何か、今後の市の戦略的なものがほぼ記載されておりません。重ねて申し上げますけれども、その記述に関しては具体的なことが示されておりませんので、その点についての現段階での見解を改めて伺います。 214 ◯田中哲夫総合政策部長 枚方市駅周辺地区につきましては、行政機能、商業・業務機能などが集積している広域中心拠点であり、本事業を推進することにより期待される消費拡大や雇用の創出、地価の上昇などの多くの経済効果につきましては、市と事業者やまちづくりの担い手が連携、協力することによりまして、基本計画の対象地域だけではなく、周辺の淀川・天野川地区や市駅北地区、枚方宿地区、また川原町地区や宮之阪地区などと有機的に地域資源をつなぎ、連携を進めることで、周辺地域からさらには全市域に波及効果が及ぶよう取組を進めていく必要があると考えております。  現時点におきましては、今後、市駅周辺再整備を進めることによりまして、いかに民間投資を本市に呼び込んでくるかというのが、まず大きな点としてあると思います。  また、市駅周辺整備にとどまらず、例えば、今後、新名神高速道路が通るとか、東部地域には第二京阪道路があることでかなり交通の至便がいいまちでございますので、そういうことに合わせて、やはり市駅周辺にとどまらず、今後民間投資をいかに取り込んでいくか、その中で民間主導による住宅開発であるとか、あるいは企業誘致といった取組を通して、行政としての経済波及効果としましては市税収入に跳ね返ってくる面がありますので、そういった視点を持って、しっかり取り組んでいきたいと考えております。 215 ◯有山正信議員 それにしても、面的な説明です。今、市駅周辺とか、私の地元の宮之阪エリアなんかにも広げるとか、淀川、天野川とかの辺のエリアを面的に広がる中でどうとかみたいな、その中で地価の上昇が見込まれるとかいうようなことを、きれいな言葉でおっしゃっています。  また、先ほど付け加えられた御答弁で、今後の新名神高速道路の在り方とか、枚方市に関わる公共事業、まちづくりの部分をおっしゃっていますけれども、それは全て枚方市が主導になった戦略ではないのです。  結局、こういう状況があるからこういうことが見込まれるであろうという説明なのです。だから分からないのです、具体性がないのです、戦略がないのです。例えば、枚方市はこういうまちづくりを目指していきたいから、この面においてはこのような経済効果が見込まれるとか、このエリアだけではなくほかのエリアも含めて、市としてこの戦略があるから、そういうことに対して、先ほどの面的にとか、枚方市に関わる公共事業で見込まれるハード面で想定される部分とかをリンクさせながら、次の枚方の戦略に結びつくことができるということが、この素案の中に全くないのです。だから分かりにくいと僕は思います。全く示されていない。  これは後で、最後に結びのところで言いますけれども、結局、以前の民間主導の計画もリセットされて出てきたのはいいが、午前中の議論でもありましたけれども、結局また総花的で、何をしてたのかなと。先ほどの決意は聞きましたけれども、この間、市長就任後、市駅周辺について何をされていたのかなと。結局、市の戦略はどこにもないやないかと。だから、面のこととか、今ある現状はこうだからみたいな話になるのは、ある意味、当たり前のことなのです。  そうではなくて、市はこういう戦略で行くから、ここの面は生かす、このエリアはこうしたい、こういうところの市の戦略が、市駅周辺に関わるとはいえ、やはり弱いなという、そういう意味のパンチ力が全くないと思います。現時点では、部長の立場ではその辺の答弁が限界かと思いますけれども、今後の市の戦略性という部分は非常に心配であります。別の場で議論させていただきます。  最後に、新庁舎についてお聞きしますけれども、新庁舎整備については、今回、これまでの議論にもありました整備の基本構想(素案)がお示しされております。国においては、デジタル庁を来年9月に発足することを目指し検討が進められていることが、先日の新聞報道に明記されておりましたし、また、地方自治体の情報システムの仕様統一化も昨日、新聞報道されておりました。これは現政権になって、そういう方向を示されておりますけれども、これまで以上にICTを活用した利便性の向上、行政の在り方も含めた大きな変革が想定されます。その中で、本市の庁舎機能についてしっかりと議論を行う必要があり、そのためにも引き続き、庁舎の規模や在り方などの検討を行っていく必要があると思います。  しかしながら、一方で、基本計画(素案)では、これも先ほどから繰り返し議論がありましたけれども、別紙1-1にある段階的事業のイメージの、ステージ1-2で新庁舎整備を5)街区で行うことを踏まえて各ステージをつくっておられました。要するに、その前段のステージ1-1、これも先ほど我が会派の丹生議員からもありましたが、このステージ1-1を進めることは庁舎の位置を決定することになるのか。そして、これは、国・府の各行政機関との関係、これはもう当然のこととして関連があるわけでありまして、その点を踏まえて、現段階の想定として、どのようにスケジュールを進めていかれるのかをお聞きいたします。 216 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)では、公園や広場を拡充し、魅力あるまちづくりに向け、新庁舎整備を国や大阪府と連携、協力して、5)街区で再編することを含めた4)・5)街区のまちづくりを一体的に進めていく考えでございます。  その具体化に際しての準備期間といたしまして、権利者との勉強会や市民の御意見をお聞きするなど、土地利用の具体的な検討を令和3年度から行う考えでございます。その上で、令和3年度終了時点の権利者の機運や財政見通しを踏まえまして、ステージ1-1の実施が可能であると判断すれば、令和4年度に都市計画決定の手続と併せまして土地区画整理事業計画の検討などを経て、令和5年度には土地区画整理事業の認可申請を行う予定でございます。  一方で、新庁舎整備に向けた重要な手続といたしまして、新庁舎の位置に関わる手続につきましては、そうしたまちづくりの準備と並行しまして、国の動向を注視しながら、枚方市新庁舎整備基本構想(素案)を基に、さらなるICTなどの新技術を活用した行政サービスの検討などを踏まえまして、規模や事業費の検討を深めるなど、遅くとも令和5年度の事業認可申請までに大阪府と協議を行いながら、必要な取組を整えていきたいと考えております。 217 ◯有山正信議員 最後は、意見、指摘、要望とさせていただきます。  今、結びのところで、遅くとも令和5年度の事業認可申請までにとありました。これはあくまでも市として、そうしたいと受け止めておきます。我々のほうは、そのプロセスの中できちんとした考え方が見えなかったら、もう少し先延ばしの判断も含めてになるのかなと。今の御答弁は、市としてはそうしたいということだと思いますので、そのように受け止めさせていただきます。  何度も言います。国と府の関わりはもう当然のことであって、そこを踏まえた想定するスケジュールについては、先ほど言いましたとおり、一応、今は御答弁を受け止めておきます。  最後に、私のほうから少し今回の素案を踏まえて、また、直近の市政運営も含めて意見させていただきます。  まず、財政シミュレーションについては、これまで多くの方からの指摘もあり、先ほど私も確認させていただきましたが、何度も言いますが、極めて不明確であり、楽観的見地が大きく反映されているものと捉えざるを得ません。不安と不信さえ覚えます。  まず、新型コロナ対応を差し引いても、行財政改革とは別建ての、突然出てきた10億円、この算出根拠をきちんと裏づけを含めて明確に示していただかないと次のステップの判断ができない、ここは改めて指摘させていただきます。  また、新庁舎の位置の決定につきましては、市駅周辺のまちづくりと密接に関係しており、国・府との経過も踏まえながら判断していく必要がありますし、これまで私どもが主張し、議論してきた公民連携を考えたときには民間パートナーが不可欠になり、そのパートナーの信頼性と位置づけが、ある意味大きなウエートを占めるわけであります。その点も、現時点の素案ではまだきちんと明記されておりませんので、早急に明確にしていただきまして、どのような公民連携を具体的に進めていくのか、ここの具体像も早急に示していただきたい、このように思います。  一方で、新庁舎の内容については、さきの質疑でもありましたように現時点ではまだまだ検討が必要な重要事項が整理されておらず、全く判断できる状況ではありません。具体的には、今後行政サービスに関してデジタル化が飛躍的に進むことが予測されます。先ほど申し上げましたが、このことは、全市的な取組として業務の在り方についての見直しの議論を行っていく必要があると思います。  特に窓口サービスについては、例えば、楠葉の北部支所で北部リーフという相談機能強化が先行事例として図られました。そこで、私どもは、3)街区の駅前行政サービスの窓口サービスについて、究極の駅前ワンストップサービスを行ってほしい、このように訴えてきましたし、そこに向けて準備を進めていただきたい。令和5年にはスタートするわけですから、目の前であります。  3)街区にも、そういうワンストップサービスの行政機関をお願いしたいと思いますが、本日のトップバッターの木村議員の指摘もありましたけれども、さきの総務委員協議会で、これもまた、ある意味、唐突に報告されました、別館2階の窓口業務のワンストップ、ツーストップの方向性を探るみたいなことと、駅前の3)街区のワンストップの整合性、ここは我々に全然説明が何もないのです。同時並行で示されている。これを令和3年・4年の中でどちらも進めようとしている。これは何なのですか。市として窓口サービスをどうしていこうとしているのか全く分からない。新庁舎は別ですよ。その説明すらない中で、それぞれの立場でこういう方向性を示されている。庁内議論がどうなっているのか、進め方が全く分からない。はっきり言いますが、我々議会の立場で言うと、目の前にあるところですら稚拙な市政運営をされており、不信感さえ感じます。  その整理を庁内の横断的議論を行って、まず目の前にあるところの部分、3)街区の行政サービス、様々な窓口機能だけではなくて、先ほど議論がありました様々な部分は、市駅周辺の整備のスタートラインにもなるわけで、そのスタートラインで全く整合性がないような形で出している。全く理解できないわけでありまして、その点についても、まずきちんと整理されながら、整合性をしっかりと示して、今後進めていただきたいと思います。  その上で、最後にあえて、今の段階で私どもの立場で踏み込むとすれば、再整備基本計画策定における今後の方向性において、本庁舎に集中している機能については、ICTを活用して各支所へ機能を拡充すること、言い換えれば、本庁舎機能のエリア別各支所への分散化を推進していくこと。あわせて、デジタル行政として在宅でのオンライン申請を本格化していくことが、今後市に求められている重要な観点であると思います。新庁舎における業務内容や規模にもその影響が大きく関係していることにもなります。要するに、新庁舎の位置を決定することは、現在市が検討している本庁舎の移転ではなく、未来を見据えて全市域的な市民サービスの向上とセットで、新庁舎の在り方、まちづくりと結びつけて総合的に判断していく必要があります。  現時点では、必要となる判断材料がまだまだ未知数であり、これから検討するという段階であり、今回は目指すべき図面と財政状況の掲示だけであります。そのため、今後4)・5)街区のまちづくりの手続を進めていく中で、市として想定する期限までに新庁舎位置を判断するための準備を進め、特にこのような大事業は、庁内が一丸となって、これまでの担当部だけがそれぞれ担っているということではなくて、セクション別の議論ではなくて、しっかりと全庁的意識で進めていただきたいと思います。  あわせて、この間、市長2期目で、いまだにこのレベルの再整備基本計画(素案)ということは、市長としてのリーダーシップが問われることに、我々はそういう判断になっていることも申し添えて、質問とさせていただきます。ありがとうございました。 218 ◯野村生代議長 これにて、有山正信議員の質問を終結します。 219 ◯野村生代議長 次に、門川紘幸議員の質問を許可します。門川議員。 220 ◯門川紘幸議員 質問の機会をいただき、ありがとうございます。  前回の平成30年度の枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)並びに枚方市新庁舎整備基本構想(素案)から2年が経過し、改めて令和2年度版としてお示しされました今回の計画について、この間、本件については研究チームなどで意見をお伝えしてきました。そうした内容を含め、それぞれの要素がどのように見直されたのか、私なりの視点で確認も含め、質問させていただきたいと思います。  まず、今回の両計画素案について、見直しのポイントはどういったところなのか、お尋ねいたします。 221 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)につきましては、より魅力的なまちづくりを目指し、議会からの御意見などを踏まえまして、さらなる民間ノウハウの活用やコロナ禍における財政状況等を踏まえた事業の実現性などの検討を行い、見直したところでございます。  具体的には、事業手法につきまして、平成30年度版の再整備基本計画(素案)では、2)・4)・5)街区を一体的な市街地再開発事業としておりましたが、今回4)・5)街区でのより民間の創意工夫の活用が可能であり、本市の財政状況や権利者の個別事情などに柔軟な対応が可能となる土地区画整理事業に見直しを行っております。あわせまして、総概算事業費及び市負担額につきましても、事業手法に合わせて縮減したものでございます。  事業の進め方といたしましては、市民会館大ホール機能の移転や3)街区への大阪府北河内府民センターの移転による跡地の活用などと合わせましてまちづくりを進めてまいりますが、社会経済状況や本市の財政状況などを踏まえまして、各ステージに入る前に一旦立ち止まって確認しながら進める必要があることから、段階的な事業のイメージの追記や実施に向けた想定スケジュールの変更を行っております。  また、整備後のまちづくりのイメージを共有するために、各施設等を配置した将来のまちの姿のイラストを挿入し、追記しております。  次に、枚方市新庁舎整備基本構想(素案)につきましては、昨今のコロナ禍の影響に伴う新たな生活様式などを踏まえまして、ICTなどの高度化による申請手続のデジタル化やテレワークなどのスマート自治体の観点を追記するとともに、市駅前行政サービスの再編につきましては、施設の規模などを更新し、整備場所を市街地再開発事業が進められている3)街区とすることを明記しております。  さらには、5)街区における安全・安心の拠点の実現に向けて、枚方消防署の移転の検討や防災機能の向上に関して追記するとともに、新庁舎の規模を約2万5,000平方メートルとし、土地区画整理事業への見直しと併せまして事業費の整合を図っております。 222 ◯門川紘幸議員 御答弁ありがとうございます。  事業手法については、市街地再開発事業から土地区画整理事業に見直されました。さらに、今回、ステージという概念が追加されまして、段階的な想定スケジュールに変更されたと理解いたしました。これらの対応は、コロナの影響等、見通しの難しくなってきている財政状況や目まぐるしい社会変化への対応を考慮したものと考えます。  各街区の計画について確認させていただきたいのですが、4)街区に求める都市機能としては、従前は高層マンションを前提とした検討がされておりました。昨年度の全員協議会において質問もいたしましたけれども、駅前の居住機能については、これからのコンパクトシティの形成や定住促進などの観点からも必要な機能と考えますが、どのように考えているのか、市の見解をお尋ねいたします。 223 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 居住機能につきましては、定住促進やコンパクトシティの推進、再整備基本計画(素案)の実現性を高める観点から、各街区の特性や権利者などの事情に応じまして、分譲、賃貸、駅直結型、若年・子育て・高齢者世代など様々な居住ニーズに対応した集合住宅を誘導していきたいと考えております。  また、居住機能の実現につきましては、立地条件を踏まえまして、単独棟や複数の機能からなる複合施設としての確保を想定しております。 224 ◯門川紘幸議員 居住機能について、ニーズの把握をしっかりと行っていただくとともに、駅前の特徴であるニッペパーク岡東中央を中心とした魅力ある駅前イメージを統一感を持って、トータルでつくっていくことが重要と考えます。そういった意味でも、駅前のロータリーから5)街区にかけてどのような空間づくりをイメージされているのか。あわせて、歩行者の動線と公共交通、一般車両の両方の動線でどのように考えられているのか、市の見解をお尋ねいたします。 225 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 2)・4)街区におきましては、駅前広場とニッペパーク岡東中央を連続した魅力のある大空間によりシンボル的な景観形成を図るとともに、市民の健康増進や各種イベント、隣接する商業・業務施設との連携した取組など、様々なにぎわいの創出や交流を促進するとともに、公園、広場の魅力を高めるためのパークPFIなどによる施設と連携した一体的な空間と活用を目指していきたいと考えております。  また、交通基盤に関しまして、公共交通、一般車両の動線につきましては、2)街区から5)街区方面への新たな道路の整備やトランジットモール化などによる枚方市駅前周辺への通過を目的とした一般車両の流入を抑制するとともに、自動運転自動車などスマートモビリティの発展などに柔軟に対応できる駅前空間、交通基盤の実現に向けて取組を進めていきたいと考えております。  あわせまして、歩行者の動線につきましては、ウオーカブルな視点を取り入れながら、新たな道路などの整備と併せまして、ポケットパークやベンチなどの休憩機能の設置など、利用者に応じた様々な歩行者空間の充実を図り、居心地がよく歩きたくなるまちなかの形成を目指していきたいと考えております。 226 ◯門川紘幸議員 駅前の大空間の形成と公共交通、例えば、バス、電車の乗換えについてもスムーズにいくような動線の配慮をお願いいたします。
     さて、現在、3)街区のまちづくりが先行して進んでおり、施設規模など検討している内容が見えてまいりました。そうした先行事業も踏まえ、今後2)・4)・5)街区で魅力的なまちづくりを形成していくにはどのようにすればいいのか、ニーズに対して供給が上回ることがないようにしっかりと検討していくことが重要であると思いますが、今回の想定スケジュール、ステージ1-1で先行して進んでいく市民会館跡地ではどのような施設を整備していこうと考えているのか、市の見解を教えてください。 227 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 4)街区の市民会館跡地につきましては、2)街区から続く新たに整備する道路沿いにおきまして、より拡大させる公園、広場の魅力を高めるために、パークPFIの活用など民間活力による施設と連携した一体的な空間を創出するとともに、道路を挟んだ民間活力導入エリアでは、より大きな土地利用を可能とすることで、魅力ある施設の実現性を高めていくなど、広域中心拠点である枚方市駅前にふさわしい、健康、スポーツ、歴史、文化芸術などのテーマを持ったコト消費・時間消費型施設や地域活性化に寄与する高等教育機関を中心とした複合施設などの誘致を検討していきたいと考えております。 228 ◯門川紘幸議員 民間活力の活用ということで、誘致の活動も必要と思います。柔軟性を持たせた上で、できるだけ早く市の方向性を定めたスケジュール管理が求められているところと思います。  次に、5)街区についてですが、新庁舎の整備位置は、将来の市政運営や市駅周辺のまちづくりを見据え本市がより発展していくことを目指すためには大変重要な意味を持ちます。今回の基本計画(素案)において、その新庁舎位置が5)街区とされております。そうした判断を行った理由について、改めてお尋ねいたします。 229 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 今回、新庁舎を4)街区の現市民会館エリアに整備する場合と5)街区の大阪府北河内府民センター及び第2分館エリアで昨年の全員協議会でお示ししたものと同様の場合、そして、新たに5)街区の新庁舎位置は同様で4)街区でより公園、広場を拡大した今回検討案の3案を比較検討しております。  検討項目といたしましては、にぎわい、交流や庁舎へのアクセス、防災などのまちづくりに関する事項や場所の確保といったスケジュール、財政負担、波及効果といった観点から検討した結果、4)街区案につきましては、枚方市駅からのアクセス性や移転場所の確保の面で優れておりますが、5)街区案につきましては、この間、国・大阪府とともに市庁舎を5)街区に移転することを確認し、大阪府におかれましては、3)街区への大阪府北河内府民センターの移転に向けた具体的な検討が進めらているとともに、5)街区は、枚方市駅や宮之阪駅からのアクセスが可能になります。  その上で、今回新たに御提案した案は、5)街区に庁舎を移転することで、その跡地を市民会館跡地と合わせまして、公園、広場や民間活力導入エリアとしてまちの魅力を高めるために活用することで、にぎわい、交流、憩い空間としての効果が最も高く期待できるとともに、災害時における活用も期待できるものと考えております。  さらに、市負担額につきましては、都市再生土地区画整理事業として国交付金の活用や市有財産を有効活用することで最も低く、4)街区庁舎案より約48億円を抑制することが可能になることや波及効果が高いことなどから、今回検討案を基に再整備基本計画(素案)を作成したものでございます。 230 ◯門川紘幸議員 今回の全員協議会では、既に多く質問が上がっております。重複するところもございましたが、駅前の統一感を持ったトータルイメージの重要性やテーマ性、スケジュール案や事業手法の変更点について、私なりに確認させていただきました。  最後に要望でありますが、まちをよくしていくこと、市民の満足度を高めること、そして、そのためにも行財政運営のかじ取りはしっかりと行っていくことが大事だと考えております。  現在、コロナ禍で本当に大変な時期であります。また、市駅周辺再整備を契機に、枚方が成長していく取組を行う必要性も感じております。  財政面に関しては、今回多く質問が上がっておりますし、やはりそこはよりクリアにしていかなければいけない点であると考えます。今回の変更点には、ステージという概念ができ、財政状況などを鑑みて判断ができる段階的スケジュールとなりました。しかしながら、判断を先延ばしにすればいいということで、スケジュールがどんどんと延びていくような状況にはするべきではないと考えます。  既に3)街区をはじめ、先行事業が進んでおります。その流れを止めることなく、全街区のまちづくりを、新庁舎も含め、中途半端なことにならないように、様々な想定や対策を提示していただき、スピード感を持って案を進めていく必要があるということを意見させていただき、私からの質問を終えさせていただきます。ありがとうございます。 231 ◯野村生代議長 これにて、門川紘幸議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 232 ◯野村生代議長 午後3時5分まで協議会を休憩します。     (午後2時54分 休憩)     (午後3時5分 再開) 233 ◯野村生代議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 234 ◯野村生代議長 次に、番匠映仁議員の質問を許可します。番匠議員。 235 ◯番匠映仁議員 私からは、働く者、暮らす者の立場でお聞きしたいと思います。  まず、私は昨年度、研究チームにも参画させていただき、私の提案も新しい視点として一部計画に入れていただけたと思っています。  さて、今はどのようにして市民との合意形成を図っていくのかというフェーズに来ているとお考えのようですが、私は、この枚方市駅周辺再整備基本計画では、今現在の枚方市の延長にあるプランではなくて、10年後、20年後の社会がどのようなものか、私たち市民の暮らしのイメージはどのようになっているのかを市として示して、それを見据えたプランとなっていることが合意形成していく上で重要であると考えています。  その中では、特に4)街区については、今ここまでの議論、御答弁を聞く限りにおいては、民間活力でという言葉で集約されていることについて、行政として人ごとで当事者意識が感じられない印象を受けています。この4)街区について、私としても市はどれだけの責任と覚悟を持って、そして戦略を持って進めていこうと考えているのか、考えをしっかり示すべきである、これを改めて確認したいところであります。  そこで、清水広域連携調整監にお聞きしたいのですが、新しい目線で、この街区について、今日のここまでの議論をどのように感じて、今後どのように広域連携調整を図っていくことが必要だと感じておられるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 236 ◯清水秀都広域連携調整監 これまでの議論の感想と、どういう役割を果たしていくのかという2点の御質問かと思います。  この間、今まで議論を拝聴いたしておりまして、非常に厳しい御意見をいただいていますので、その中で感想と言われると非常に答弁に窮するわけでございますが、平成30年に計画素案ができました。その間、担当者の皆さんはいろいろな課題の解決に向けて奔走されてきたと思います。  そもそも、この庁舎を含めて、駅前の再整備は、現役世代だけではなくて、子ども、あるいは孫の代まで親しみを持って使ってもらうものだと思います。そういう意味では、国家百年の大計ではありませんけれども、枚方市百年の大計というぐらいの大事業と思っています。理事者と議会、あるいは市民の皆さんとの間で、これまで以上にコミュニケーションを取って、議論を深掘りしていくことが必要かと思いますし、私も10月から枚方市で働かせていただいているわけでございますので、その一翼を担っていければと思っているところでございます。  再整備は、そもそも別にそれが目的ではなくて、市長が先ほど御答弁されましたように、まちの魅力を高めていくとか、あるいは都市格の向上、あるいは地域の再生の手段だと思います。ですから、この再整備によって未来のまちがどうなっていくのかということは、財政も含めて分かりやすく住民の皆さんに丁寧に説明していくことで理解を得ていかないといけないと思っております。  先ほど来、財政の話がいろいろ出ていますが、もう既に今の行政サービスは、将来世代の負担の下に成り立っているわけでありまして、1,000億円超の起債残高があるというお話もありました。その中には、臨時財政対策債もあれば、減収補填債とか減税補填債、いわゆる交付税見合いで補填されるものもありますけれども、市単費でいきますと、大体400億円から500億円ぐらいの大台の起債があるということで、それを、オギャーと生まれた子どもも生まれると同時に背負っているという事実は、きちっと受け止めていかないといけないと思います。  ただ、今後、このコロナ禍も含めて増収が見込めない中にあっては、将来それに耐えるだけの行財政基盤をしっかり次世代に残していくことが、現役世代の使命だと思います。そういう意味では、一つは改革をしっかりやっていくということ、それと税源の涵養です。税を育てる、税を生む力ですね。先ほど来、成長戦略という言葉も出ていましたが、そういうことをしっかりやって、次世代につないでいくことが大事かなとは思っています。よく二兎を追う者は一兎をも得ずと言いますけれども、何もしない、先送りというのが最大のリスクとも取れないこともないと思います。ですから、厳しい今だからこそ、理事者と議会と住民がいろいろ英知を出し合って、そしてあえて二兎を追うことに挑戦しないと、なかなか、この先、将来、未来は開けていかないと思いますから、そういう意味で私も努力していきたいと思います。  それと、もう1点、どういう役割を果たしていくのかという御質問ですけれども、府民センターが3)街区へ行くということについては、大阪府として市のまちづくりを支援するということを決断されたわけでございます。そういう意味では、これまでの市と府のお互いの信頼関係を壊すことのないように、どこまでできるかは分かりませんが、市と府の潤滑油として役割を果たすことで、この基本計画が早期に成案化できるように努めていきたいと思います。以上です。 237 ◯番匠映仁議員 突然振って、申し訳ございませんでした。ありがとうございます。  府と市の連携の役割を果たしていただきたいと思いますし、今なかったですが、そこにはやはり市民と市との合意形成が本当に必要だと思っています。4)街区に限って言うと、やはりもう少し市の責務、グリップ感を示していかなければ、市民の合意は得にくいのではないでしょうかとお伝えしておきます。  さて、改めて根本的なところを整理していきたいのですが、この枚方市駅周辺再整備事業は何のために行うのでしょうか。2030年代の枚方市をどのように変えていこうとされているのか、それは何もしなかったときとどのように違うのでしょうか。また、高齢化、デジタル技術革新、子育て、教育について、枚方市駅周辺再整備で、例えば、今の樟葉駅と比べてどのように新しくなっていくのでしょうか。お伺いいたします。 238 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現在の枚方市駅周辺において抱えている課題といたしまして、本庁舎を含め老朽化した建築物や一般車両の通過交通による駅前広場の交通混雑に加え、少子・高齢化社会などへの対応を見据えた新たなにぎわいの創出など、まちの発展に際して課題があるものと考えております。  そうした課題に対応するため、枚方市駅周辺の地域資源を生かし、枚方らしさを創出し、まちの魅力を高めていくため、枚方市駅周辺再整備ビジョンに基づく、広域駅前拠点、まちなか交流拠点、生活サポート拠点及び安全・安心の拠点を形成し、様々な交流や定住の促進を目指していきたいと考えております。  また、例えば、新たな施設でのAIの活用による効率的なエネルギー管理や一定のエリア内での自動運転自動車の実用化など、今後、未来都市の実現に向けて具体化を図るために、実証実験の検討をまちづくりと併せて行っていきたいと考えております。 239 ◯番匠映仁議員 このままでは今後に課題がある、それに向けては、地域資源を生かして枚方らしさを創出していくというように私は聞こえました。非常に耳障りはいいのですが、なかなか私の心には響いてきません。例えばのところでも、新たな施設でAIの活用による効率的なエネルギー管理、特に新しさやわくわく感を感じるものではありませんし、一定のエリア内での自動運転自動車の実用化についても、枚方市駅周辺再整備を行わなければ進められないことだとも思えません。  それでは次に、働く者の立場として、お聞きいたします。  計画の中では、働くというキーワードが具体的なイメージで伝わってこないように思いました。この事業により雇用は生まれるのでしょうか。今までと同じように2030年代も枚方市の雇用は、大阪市や京都市など市外を中心に考えられているのでしょうか。この事業で最終的に現役世代の生活改善にどのようにつながるとお考えか、お伺いいたします。 240 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)では、民間活力導入エリアやその周辺において新たな雇用の創出を目指しており、新型コロナウイルス感染拡大による急速なテレワークの普及も踏まえまして、テレワーク機能のあるサテライトオフィスの誘導や公園、広場などを活用した新たな事業機会の創出など、職・学・住・楽近接のライフスタイルの実現を目指していきたいと考えております。また、その効果といたしまして、新たな雇用者数として約2,000人の増加を見込んでおります。 241 ◯番匠映仁議員 民間活力導入エリアを中心に新たな雇用として2,000名という御答弁でした。確かにそう書いてあります。  ここから10年後以降のデジタル社会、高齢社会、枚方市の人口は今のところから10%近く減少していくことが予想される中で、ロマンは感じます。今後、共働き世帯がさらに増えていくでしょうから、地域資源を活用した近接のライフスタイルが実現できるまちだということは大変魅力的ですし、しっかりと市内外にアピールするべきものではないでしょうか。ただ、現実的なものかどうかは、その根拠も含めて想像しづらいですし、サテライトオフィスを誘致すれば新たな雇用者が生まれるというのも、新たな需要が生まれるのか、すっと腹落ちしません。また、市内のほかの地域の需要を枚方市駅周辺に取り込んでしまって打ち消してしまう数字がどれほどあるのかも含めて、よく精査いただきたいとも思います。  次に、SDGsとの関連について、お聞きしたいと思います。  御承知のとおり、SDGsは2030年に達成することを目標としているわけですから、当然取り組んでいく必要があると考えます。基本計画では、どのように実現しようとお考えでしょうか。お伺いいたします。 242 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 議員御指摘のとおり、SDGsにつきましては認識しております。今後、各街区のまちづくりを具体化していくに際しましては、SDGsを意識しながら、目の前の課題解決だけの視点でまちづくりを進めるのではなく、長期的かつ多角的な視点を持って進めていく必要があるものと考えております。 243 ◯番匠映仁議員 誰一人取り残すことなく、持続可能な社会を目指すSDGsの取組を意識していることは、行政職員であれば当たり前のことだと私は考えます。繰り返しになりますが、その取組を具体的に市民に示すこと、それがSDGsの取組であり、一つ高い次元での市民との合意形成につながると私は思います。今回は示さないというのは残念でなりません。何のためにこの事業があるのか、どのような枚方市をつくっていくのか、まだまだ議論が足りていないのではないでしょうか。  さて、次は、新庁舎について、お聞きしていきたいと思います。  先ほども言いました10年後には人口が今より1割近く減っていることが想定されている中で、市の職員数についてもダウンサイジングが求められていくのではないでしょうか。これまでの市の事業や機能は維持しつつも、IT化、デジタル化などの効率化が進むことだと考えます。市庁舎に収容する人員数は一定示されていますが、IT人材は個別には示されていません。  この辺りの今後のIT人材を含めた人員体制についての議論はどのように進められているのでしょうか。お伺いいたします。 244 ◯藤原卓也総務部長 今後の体制につきましては、中長期的な課題であります人口減少に伴う2040年問題を見据えまして、労働力人口の減少を踏まえたスマート自治体の実現に向けまして、AIやICTなどを活用した業務効率化の観点からも、あらゆる数多くの行政手続の電子化などに向け、全庁的に取り組む必要があり、適切な体制の構築となるよう進めてまいりたいと考えております。  また、ITスキルにたけた人材確保については、IT枠の採用も実施してきておりまして、在職しております職員につきましても、IT活用能力の習得、開発といったスキルアップに向けて取り組んでいく必要性があるものと考えております。 245 ◯番匠映仁議員 確かにそうですが、優秀なIT人材は取り合いだと聞いています。今後の市政運営には欠かせない人材です。新卒、中途を問わず、計画的に採用していただきたいと思いますし、見通しも示しながら進めていただきたいと思います。  次に、新庁舎の執務スペースの考え方について、お聞きしたいと思います。  3)街区への窓口移管、デジタル化による電子申請の推進により、現庁舎と比べて市民が新庁舎に出向いて手続しなければならないものはどれぐらい残るのでしょうか。また、それを見据えた構想になっているのでしょうか。  加えて、今、民間ではフリーレイアウトで固定の自分の座席がない職場が増えています。新庁舎の執務スペースでは、そのようなことに対応できるような設計思想になっているのか、お伺いします。 246 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市新庁舎整備基本構想(素案)におきましては、コロナ禍に伴う電子申請等にも対応するなどの環境整備を目指しており、効率的で機能性に優れた庁舎を実現するため、今後のICTの発展やその活用などによる行政サービスの向上、職員の効率的かつ快適な執務環境の確保、機能的で将来の行政需要の変化に柔軟に対応できる諸室配置とするなどの視点を持って、新庁舎整備を目指していきたいと考えております。 247 ◯番匠映仁議員 私の想像では、10年後には、今のように庁舎内を市民があちこち回るような市役所ではなくなっているはずだと思っています。職員全員が庁舎に来ることは既にないかもしれません。十分に可変性を持ったものにしていただきたい。これは提案とさせていただきます。  次に、新庁舎の防災機能、環境性能について、確認したいと思います。  私は、昨年、横浜市役所の新庁舎の建設工事現場を見学させていただく機会がありました。横浜市役所の新庁舎はベイエリアにあることから、地震による津波対策として機械室を4階に設けたり、7日間の非常用電源、飲料水、トイレの洗浄水の確保や市民の避難デッキを設けるなどの防災機能が施されています。また、環境性能についても、自然通風、太陽光発電、地中熱を利用した輻射空調など、自然エネルギーを積極的に活用されていました。  防災機能については、先ほど、ほかの議員の質問にお答えがありましたので、私からは環境性能について、お聞きいたします。  今年2月に2025年のCO2実質ゼロを宣言した枚方市の割には、示されている環境への優しさが足りないように感じました。そうは言っても、先進的な取組を検討されていると思いますが、新庁舎において達成すべき環境性能はどのようにお考えでしょうか。お伺いいたします。 248 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎整備基本構想(素案)におきましては、環境に優しい庁舎の実現に向けて、太陽光などの自然エネルギーの有効活用や省エネルギー設備の導入などにより環境負荷低減を目指すとともに、庁舎や敷地内の緑化を整備することにより、地球環境に配慮した庁舎を目指していきたいと考えております。 249 ◯番匠映仁議員 繰り返しになりますが、2050年CO2実質ゼロを高らかに宣言したのですから、それについての覚悟を新庁舎で市民に示すことは、当然の取組だと考えます。もちろん建設コストにも大きく関わると思い今回確認しましたが、具体的な説明がなく、残念な答弁です。これについても、庁内全体で整合性を持って進められているのでしょうか。少し心配になってきました。  さらに、1つ質問させていただきます。  新庁舎のスペースの有効活用について、提案させていただきたいと思います。  執務スペースは抑制していきたいと示されています。ただ、議場のスペースはどうなっているのでしょうか。議場については、新たな活用方法の検討も可能かと思います。それは誰がどのように進めていくべきものなのでしょうか。お伺いします。 250 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 新庁舎整備基本構想(素案)における議会機能では、傍聴など市民の市政参画を促し、意思決定を図る場にふさわしい空間の整備を目指しており、その活用につきましては、他市の活用事例なども踏まえ、議会の御意見をお聞きしながら運用していく必要があるものと考えております。 251 ◯番匠映仁議員 新庁舎内のスペースについては、講堂もないようですし、会議室においても現状でも不足しています。市民会館の会議室も活用されていますから、広いスペースが不足することが気になるところです。議場も様々に有効活用できる設計にしておくべきだと、これは提案とさせていただきます。  最後に、財源であります。  先ほど来、ほかの議員もおっしゃっておられました。今後、年間10億円のさらなる財源確保をしていかなければならないと、ある意味、市民に突きつけたのではないかと私は受け止めています。これは、一つ間違えば、多くの市民の犠牲が必要になるのではないでしょうか。なぜ、このような提案の仕方になってしまうのでしょうか。この枚方市駅周辺再整備事業は誰かの犠牲の上に成り立つのでしょうか。誰一人取り残さないプランだと宣言するべきです。  市長にお聞きします。市長は、この財源案の示し方についてどのようにお考えでしょうか。 252 ◯伏見 隆市長 行政運営を効率的、効果的に進めていくことは、その時々の時代の要請に沿って行うべきであり、真に必要な事業の精査を行うなど、財源を生み出す努力を行いながら進めていく必要があると考えています。枚方市駅周辺再整備につきましては、枚方市域全体を活性化させる意味でも、未来への投資として必要なものと考えております。 253 ◯番匠映仁議員 財源を生み出していく努力をしていくことは当然だと思います。この枚方市駅周辺再整備を進めるために、我慢が強いられ取り残される市民がいるようであれば、この事業計画の市民合意は得られないのではないでしょうか。  私も、これまで、この事業は投資ではないかと言ってきました。今も、その考えは変わりません。リターンが伴わない投資はあり得ません。資料には、リターンとしての税収が書き込まれています。20年間で約40億円という数字です。これに対して市の負担額は約227億円、市有財産の活用約87億円、国費約144億円、その中で市として年間10億円の新たな財源確保が迫られています。これはハイリスク、ノーリターンとしか感じられない投資計画ではないでしょうか。  これまでも、これからも枚方市は暮らしのまちです。私たちの暮らしにも、今の暮らしにも、未来の暮らしにも寄り添った計画になるよう、SDGsの理念を加えて、さらに検討を重ね、市長の言葉で言うならば、誇りが感じられるような計画、そして最終的には未来にツケを残すのではなく、未来に財産を残す、市民の笑顔を最大化する計画を示していただき、未来志向で、できる限り多くの市民との合意を得て進めていただきたいと改めてお願いし、質問を終わります。ありがとうございました。 254 ◯野村生代議長 これにて、番匠映仁議員の質問を終結します。 255 ◯野村生代議長 次に、岩本優祐議員の質問を許可します。岩本議員。 256 ◯岩本優祐議員 質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。  12番目、最後となりますが、私なりの角度で質疑させていただきます。  それではまず、財政面について、お聞きします。  今回の資料では、III.全街区を見込んだ場合として、新たな財源に10億円を確保できる場合の数字が示されています。私は、これを見まして、いよいよ伏見市長も本気を出してきたなと、奥の手の10億円という受け止めをする一方で、この10億円という数字には非常に唐突な印象も持ちました。これまでも行政改革を進め、財源を絞り出してきた上に、さらに10億円もの大金を確保できると試算されていることは、その裏づけがあるのか、どこまで信用できる数字なのか、非常に気になるところです。  10億円を確保できる場合として示されるからには、それなりの見込みがあってのことと思いますが、どのように見込んでおられるのか、お聞きします。 257 ◯田中哲夫総合政策部長 新たな財源としての10億円につきましては、どのような状況であれば全街区において事業展開が図れるのかについて明確にするため、実質収支の10億円台を維持することを前提に、必要となる財源としてお示ししているものでございます。  現時点におけるその見込みといたしましては、現在検討を進めておりますエフエムひらかたの放送委託料や京田辺市との共同処理に伴う事業系ごみ手数料の見直し、また、道路占用料の適正化や総人件費の削減などを想定しており、そのほか新たな取組についても行うことで、この財源については一定確保できるものと考えております。 258 ◯岩本優祐議員 10億円を確保できるとの見通しを今お話しいただきましたが、確保できるとした取組が達成できるかどうかは、いずれの取組もまだ正式に決定したものでもなく、誰にも分からないわけで、これが無理のある10億円であれば、仮に、このうち一つでもねじが外れると、シミュレーションは崩れ落ち、たちまち市駅周辺再整備事業は立ち行かなくなることになります。このことが本市にどれほどの影響を及ぼすかは、市長自身が最も理解されていると思います。新型コロナウイルス感染拡大により税収の落ち込みが大きく、厳しい財政状況と言われますが、市民も事業者も厳しい状況であることは同じです。こうした状況下で多額の財源を投じてでも必要と考える事業なら、市長自身が粘り強く、市民の理解、協力を得る努力をしていくべきではないでしょうか。 259 ◯伏見 隆市長 市駅周辺再整備事業は、雇用の創出や売上額の増加など多くの経済波及効果が期待され、その効果については、市駅周辺のみならず、市域全体への広がりについても期待できるものであり、何としてでも進めるべき最重要課題であると考えています。  事業の推進に当たっては、多くの財源が必要となりますが、私が先頭に立ち、これまで以上に財源の捻出を図るとともに、市民への説明責任を果たしながら、本事業を着実に進めていく考えであります。 260 ◯岩本優祐議員 何としてでも進めるべき最重要課題というのであれば、市長としてどういう立ち回りをしなければならないのか、また、限られた財源の中で公約施策も含め、どう優先順位をつけていくのか、また、こうした全員協議会を含め、議会ともどう向き合っていくのか、こうしたことに留意して取り組んでいただきたいです。  また、着実に進めていく考えということですが、これも計画倒れで終わらないよう、市民の目に見える形で取組が進められるよう要望します。  次に、市駅周辺のまちづくりを進めていく観点で、幾つかお伺いします。  まず、枚方市市民会館の大ホールについては、閉館した状況が続いており、初めに手をつけていく必要があります。来年度には総合文化芸術センターがオープンしますが、現時点でも、所管部署から雨漏りなど管理上の課題があるとお聞きしています。いつまでこのような状況を放置しておくのでしょうか。先ほどの奥野議員からもありましたが、市民会館大ホールは、枚方市市有建築物保全計画においても、第III期から外れていく予定でもあります。使われていなければ管理している側の目も届かないと思いますし、老朽化の進行で外壁の崩落なども心配になってきます。  そうしたことを踏まえ、跡地の有効活用を早期に検討する必要があると考えていますが、市の見解をお尋ねします。 261 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 現市民会館大ホールの有効活用につきましては、枚方市駅周辺再整備を進める上で喫緊の課題であると認識しております。本市といたしましては、当該施設を含むまちづくりをできる限り早期に実施していくため、ステージ1-1の事業化により4)・5)街区のまちづくりを先行し、令和5年度に解体工事に着手できるよう目指していく考えでございます。 262 ◯岩本優祐議員 御答弁では、大ホールの解体工事を令和5年度に着手できるよう目指すとのことでした。とすると、少なくとも3年間はこのままということになります。これまでの枚方市駅周辺再整備をめぐる遅れを見るに、それ以上にこのままとなる可能性も高いです。この大ホールは、枚方市駅周辺再整備事業における一つの象徴と捉えています。ニッペパーク岡東中央も含めての大空間が広がれば、景色が変わり、市民の中で再整備への期待を高めていくことにつながります。跡地は一等地でもあり、民間の力を借りることで様々な活用が見込めるはずです。今の御答弁より前倒ししての解体、そして跡地の暫定活用について検討、実施いただくよう要望します。  また、4)街区のまちづくりを先行して進めるということですが、未来を見据えた駅前の魅力ある大空間をつくっていく必要があると思います。これまで再開発といえば、重厚長大、大規模な商業施設、高層マンションといった縦に積んでいくようなコンテンツが価値あるものとされてきましたが、これからは空間というものも価値となる、魅力を生み出す鍵となってくるように思います。多様化するニーズに対応、様々な活用を行えるようにしておくことが価値を最大化させることにつながっていくと思います。  私としては、例えば、ヨーロッパの市場やバザールのように、様々な魅力的な売場が軒を連ねて、行き交う人が楽しめる空間を創出してはどうかと思います。さらに、枚方市内で生産された品が店先に並んでいる。  市駅周辺再整備はハード整備という印象を強く感じますが、ハード、ソフトをうまく組み合わせて、先ほど田口議員からもありましたが、全市域にその効果を波及させていく必要があると思いますが、市はどのように実現しようと考えているのか、お尋ねします。
    263 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 2)・4)・5)街区のまちづくりを進めることで、議員御指摘のとおり、ニッペパーク岡東中央を核とした2)街区から4)街区に連続性のある大空間の段階的な確保を目指していく考えでございます。さらに、そうした空間を活用して、まちの魅力や価値を持続的に育めるよう、エリアマネジメントの仕組みを導入し、行政だけではなく、市民をはじめ、まちづくりに関心のある人を増やし、そうしたまちづくりの担い手が主体的に新たなにぎわいの創出や交流の促進につながるソフト事業を展開するなど、全市的に効果が波及できるよう努めてまいりたいと考えております。 264 ◯岩本優祐議員 本年は、新型コロナウイルス感染症の影響から社会も大きく変わってきました。これから数年も、社会環境のさらなる変革が予測されます。そうした中で、この枚方市駅前をより発展、成長させていくために、単にハード整備で終えるのではなく、その先の活用を見越し、初めからハード、ソフトの両面を意識しながら取組を進めていただけるよう要望したいと思います。  こうした観点からは、枚方市駅周辺再整備というミッションが本当に今の組織体制で推進していけるのかというと、疑問もあります。今後の計画推進の中では、より多面的な展開ができるような市役所内の組織改編も併せて要望します。  さて、昨今のコロナ禍に伴う新しい生活様式として、はんこレスやオンライン申請など、市役所での手続の手法がデジタル化へと大きく変わろうとしています。このような社会状況の変化を踏まえると、3)街区での窓口機能については、申請手続などの方法をICTなどを積極的に活用していき、先進的、未来的な新しい窓口サービスのイメージを持って検討していく必要があると考えます。  そこで、この3)街区の窓口機能において、未来の市役所の窓口サービスの実証実験的な位置づけとして取り組むことで、今後予定している新庁舎整備においても反映することが可能ではないかと考えますが、市の見解を伺います。 265 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 令和5年度に開設を予定しております3)街区における新たな市民窓口につきましては、国の動向を注視しながらICTなどを活用することで、転入出に関する複数の手続が1か所で行えるよう検討していきたいと考えております。また、その検討内容につきましては、新庁舎における行政サービスの考え方にも生かしてまいりたいと考えております。 266 ◯岩本優祐議員 3)街区での市民窓口では、ICT活用により転入出における複数の手続を1か所で行えるよう検討するとのことでした。新しいチャレンジには一定期待するものですが、しかし、今後、物事を推進していくに当たっては、さきの質疑でも有山議員、木村議員から意見がありましたように、整合性をしっかり取っていくこと、そして庁内でしっかりと連携し共有が図れるよう、また、部長も状況を把握できるよう取り組んでいただきたいところです。  また、3)街区の再開発施設の取組が進んでいますが、本市には特色のある大学が5つある中で、大学のサテライト機能は、枚方市駅前のまちの魅力を高めていくコンテンツの一つになり得ます。3)街区の再開発施設に市の関連する機能が予定されていますが、他の商業・業務機能に加え、大学サテライト機能を誘致していくことで、さらに特色のある施設となり、他の施設とも、それぞれの特色に応じたすみ分けも可能になると考えます。そうした意味で、市としても再開発組合と大学関係者とのマッチングなど積極的に働きかけを行うことで、魅力を高める機能の誘致を行っていただくことを要望しておきます。  次に、新庁舎整備について。  できる限り分散している庁舎機能を集約するという考えの下、新庁舎整備基本構想(素案)が作成されていますが、これからはICT技術の発展により、バーチャルでの意思疎通が可能となるなど、これまでの概念とは大きく変化することが予測される中、市駅周辺だけでなく、既存の市有施設をもっと有効に活用することや、将来の人口減少を見据え、3)街区で整備しようとしている(仮称)市民窓口をしっかりしたものにし、新庁舎の規模をさらにダウンサイジングしていく必要があると思いますが、見解をお尋ねします。 267 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 枚方市新庁舎整備基本構想(素案)を基に、今後も公共施設マネジメントの観点から、既存施設の活用や今後のICTの進展を見据えた行政サービスの在り方などの検討を継続し、今後策定を予定しております新庁舎の基本計画の中で、改めて適正規模をお示ししたいと考えております。 268 ◯岩本優祐議員 今後の検討の中で改めて適正規模を示されるとのことでした。様々な状況を踏まえて検討がなされるとは思いますが、一つは、3)街区での行政サービス展開、ICT活用が重要なモデルになろうかと思います。積極的な取組を要望します。  また、市駅周辺再整備は、多額の市民負担を強いることになりますが、実施するということであれば、全街区の早期実現に向け課題となっている枚方市の負担について、引き続き、事業化するまでの間に新庁舎の内容をはじめ、市駅周辺再整備事業全体を見渡し、思い切った経費削減を検討すべきと考えますが、市長の見解をお聞きします。 269 ◯伏見 隆市長 未来に向けて持続可能な成長を目指し、必要となる市駅周辺再整備を実施してまいります。そのために、全街区のまちづくりを見据え、引き続き、様々な角度から必要な検討を行い、しっかりと進めていく考えであります。 270 ◯岩本優祐議員 コロナ禍などにより、今後の社会情勢などの先行きに対して多くの市民が不安を感じていると思います。その意味では、再整備事業についても、これまで以上に、その事業費について説明が求められてきます。今回の全員協議会においても、市の財源確保策を含め、長期財政の見通しや事業費などに対する意見が多くあったと感じます。社会情勢も踏まえ、必要な検討を行っていただき、削減の努力も行っていただきたいと要望します。  一方で、こういう閉塞感の漂う状況だからこそ、順次再整備に着手し、風穴を空けて、まちの風景を変えていく必要があるとも考えます。これから枚方市が目指すまちづくりを進めるのであれば、市民に対しても市の考えを説明し、まちづくりによる期待感を醸成していくことはとても重要であると思いますが、市の見解をお尋ねします。 271 ◯兼瀬和海市駅周辺等まち活性化部長 コロナ禍に伴う税収の落ち込みなどが想定されている中、市の財政見通しは非常に厳しい状況であることは認識しておりますが、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)でお示ししていますとおり、既存の基金を活用することにより、市の財政運営に影響を与えることのないよう進めることが可能なステージ1-1を早期に進めることで、商業や業務、住居といった機能などと併せまして、公園、広場を活用したにぎわいの創出などの効果を、今後予定しております市民説明会をはじめ、ホームページや様々な機会などを通じて説明させていただき、再整備に対する市民の期待感が高まるよう努めてまいりたいと考えております。 272 ◯岩本優祐議員 最後に、意見、要望させていただきます。  枚方市駅周辺再整備事業については、本市にとって重要施策の一つであり、これまでからスピード感を持って実現することを常々求めてきました。しかし、毎年のように定期的に全員協議会が行われますが、毎回、後ろ倒しになっている感が否めません。この市長任期の中で小さくても何かをやり切る、そういう締切りを設定して事に臨まなければ、今後は担当部ベースで任せていても物事は進んでいかないと思います。  また、本年は新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るい、先日も大阪府の医療非常事態宣言があったように、嵐の真っただ中です。先が見えない時代、厳しい状況の中で、市駅周辺再整備事業を推進していくにおいては、市長御自身の思いや決意をしっかり言語化し、その上で結論ありきではなく、議会をはじめ、市民への丁寧な説明と意見の聞き取り、地権者などの各利害関係者とも粘り強く話し合い、その中で合意形成を図っていく努力がこれまで以上に求められてきます。市民の理解度、期待度を高めながら、さらに多くの市民に後押しをしてもらえるような再整備事業を推進いただくよう要望して、質問を終わります。 273 ◯野村生代議長 これにて、岩本優祐議員の質問を終結します。 274 ◯野村生代議長 以上で、本件についての協議は終了しました。  よって、全員協議会はこれをもって散会します。     (午後3時46分 散会) 発言が指定されていません。 Copyright © Hirakata City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...