枚方市議会 2018-09-19
平成30年全員協議会(9/19) 本文 開催日: 2018-09-19
検索結果一覧に戻る 検索をやり直す 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2018-09-19 平成30年全員協議会(9/19) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別
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表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 ◯岡林 薫議長 選択 2 ◯岡林 薫議長 選択 3 ◯岡林 薫議長 選択 4 ◯岡林 薫議長 選択 5 ◯岡林 薫議長 選択 6 ◯伏見 隆市長 選択 7 ◯岡林 薫議長 選択 8 ◯岡林 薫議長 選択 9 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 10 ◯岡林 薫議長 選択 11 ◯岡林 薫議長 選択 12
◯大塚光央議員 選択 13 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 14
◯大塚光央議員 選択 15 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 16
◯大塚光央議員 選択 17 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 18
◯大塚光央議員 選択 19 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 20
◯大塚光央議員 選択 21 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 22
◯大塚光央議員 選択 23 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 24
◯大塚光央議員 選択 25 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 26
◯大塚光央議員 選択 27 ◯岡林 薫議長 選択 28 ◯岡林 薫議長 選択 29 ◯手塚隆寛議員 選択 30 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 31 ◯手塚隆寛議員 選択 32 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 33 ◯手塚隆寛議員 選択 34 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 35 ◯手塚隆寛議員 選択 36 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 37 ◯手塚隆寛議員 選択 38 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 39 ◯手塚隆寛議員 選択 40 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 41 ◯手塚隆寛議員 選択 42 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 43 ◯手塚隆寛議員 選択 44 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 45 ◯手塚隆寛議員 選択 46 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 47 ◯手塚隆寛議員 選択 48 ◯岡林 薫議長 選択 49 ◯岡林 薫議長 選択 50 ◯中武貞勝議員 選択 51 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 52 ◯中武貞勝議員 選択 53 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 54 ◯中武貞勝議員 選択 55 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 56 ◯中武貞勝議員 選択 57 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 58 ◯中武貞勝議員 選択 59 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 60 ◯中武貞勝議員 選択 61 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 62 ◯中武貞勝議員 選択 63 ◯岡林 薫議長 選択 64 ◯岡林 薫議長 選択 65 ◯八尾善之議員 選択 66 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 67 ◯八尾善之議員 選択 68 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 69 ◯八尾善之議員 選択 70 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 71 ◯八尾善之議員 選択 72 ◯伏見 隆市長 選択 73 ◯八尾善之議員 選択 74 ◯岡林 薫議長 選択 75 ◯岡林 薫議長 選択 76 ◯岩本優祐議員 選択 77 ◯伏見 隆市長 選択 78 ◯岩本優祐議員 選択 79 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 80 ◯岩本優祐議員 選択 81 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 82 ◯岩本優祐議員 選択 83 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 84 ◯岩本優祐議員 選択 85 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 86 ◯岩本優祐議員 選択 87 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 88 ◯岩本優祐議員 選択 89 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 90 ◯岩本優祐議員 選択 91 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 92 ◯岩本優祐議員 選択 93 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 94 ◯岩本優祐議員 選択 95 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 96 ◯岩本優祐議員 選択 97 ◯岡林 薫議長 選択 98 ◯岡林 薫議長 選択 99 ◯岡林 薫議長 選択 100 ◯岡林 薫議長 選択 101 ◯松岡ちひろ議員 選択 102 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 103 ◯松岡ちひろ議員 選択 104 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 105 ◯松岡ちひろ議員 選択 106 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 107 ◯松岡ちひろ議員 選択 108 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 109 ◯松岡ちひろ議員 選択 110 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 111 ◯松岡ちひろ議員 選択 112 ◯柳澤秋介理事 選択 113 ◯松岡ちひろ議員 選択 114 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 115 ◯松岡ちひろ議員 選択 116 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 117 ◯松岡ちひろ議員 選択 118 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 119 ◯松岡ちひろ議員 選択 120 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 121 ◯松岡ちひろ議員 選択 122 ◯岡林 薫議長 選択 123 ◯岡林 薫議長 選択 124 ◯堤 幸子議員 選択 125 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 126 ◯堤 幸子議員 選択 127 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 128 ◯堤 幸子議員 選択 129 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 130 ◯堤 幸子議員 選択 131 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 132 ◯堤 幸子議員 選択 133 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 134 ◯堤 幸子議員 選択 135 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 136 ◯堤 幸子議員 選択 137 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 138 ◯堤 幸子議員 選択 139 ◯岡林 薫議長 選択 140 ◯岡林 薫議長 選択 141 ◯福留利光議員 選択 142 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 143 ◯福留利光議員 選択 144 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 145 ◯福留利光議員 選択 146 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 147 ◯福留利光議員 選択 148 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 149 ◯福留利光議員 選択 150 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 151 ◯福留利光議員 選択 152 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 153 ◯福留利光議員 選択 154 ◯岡林 薫議長 選択 155 ◯岡林 薫議長 選択 156 ◯高野寿陛議員 選択 157 ◯柳澤秋介理事 選択 158 ◯高野寿陛議員 選択 159 ◯柳澤秋介理事 選択 160 ◯高野寿陛議員 選択 161 ◯柳澤秋介理事 選択 162 ◯高野寿陛議員 選択 163 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 164 ◯高野寿陛議員 選択 165 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 166 ◯高野寿陛議員 選択 167 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 168 ◯高野寿陛議員 選択 169 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 170 ◯高野寿陛議員 選択 171 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 172 ◯高野寿陛議員 選択 173 ◯岡林 薫議長 選択 174 ◯岡林 薫議長 選択 175 ◯池上典子議員 選択 176 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 177 ◯池上典子議員 選択 178 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 179 ◯池上典子議員 選択 180 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 181 ◯池上典子議員 選択 182 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 183 ◯池上典子議員 選択 184 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 185 ◯池上典子議員 選択 186 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 187 ◯池上典子議員 選択 188 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 189 ◯池上典子議員 選択 190 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 191 ◯池上典子議員 選択 192 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 193 ◯池上典子議員 選択 194 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 195 ◯池上典子議員 選択 196 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 197 ◯池上典子議員 選択 198 ◯岡林 薫議長 選択 199 ◯岡林 薫議長 選択 200 ◯堀井 勝議員 選択 201 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 202 ◯堀井 勝議員 選択 203 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 204 ◯堀井 勝議員 選択 205 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 206 ◯堀井 勝議員 選択 207 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 208 ◯堀井 勝議員 選択 209 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 210 ◯堀井 勝議員 選択 211 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 212 ◯堀井 勝議員 選択 213 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 214 ◯堀井 勝議員 選択 215 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 216 ◯堀井 勝議員 選択 217 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 選択 218 ◯堀井 勝議員 選択 219 ◯伏見 隆市長 選択 220 ◯堀井 勝議員 選択 221 ◯伏見 隆市長 選択 222 ◯岡林 薫議長 選択 223 ◯岡林 薫議長 選択 224 ◯岡林 薫議長 ↑ ページの先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1 (午前10時 開議)
◯岡林 薫議長 ただいまから全員協議会を開き、理事者から要請のありました枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についての協議を行います。
2 ◯岡林 薫議長 協議に入ります前に、このたびの台風21号、また北海道胆振東部地震に関しまして、少しお時間をいただきたいと思います。
皆様も御存じのとおり、今月4日に非常に強い勢力で上陸した台風21号、また、6日に起きた北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震により、各地で多大な被害が発生しました。このたび被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早くふだんの生活を取り戻されることを願いますとともに、犠牲になられた方々に哀悼の意を表するため、ただいまから黙祷をささげたいと思います。
それでは、議場内の皆様、御起立をお願いいたします。
(全員起立)
3 ◯岡林 薫議長 黙祷。
(黙祷)
4 ◯岡林 薫議長 ありがとうございました。御着席ください。
5 ◯岡林 薫議長 次に、市長から挨拶したい旨の申し出がありますので、これをお受けします。伏見市長。
6 ◯伏見 隆市長 本日は、全員協議会を開催していただき、まことにありがとうございます。
初めに、9月4日に近畿地方を直撃しました台風21号により被災されました方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
台風21号は、市内で最大瞬間風速40.2メートルを記録し、家屋被害や倒木による通行どめなど、市内各地で大きな被害をもたらしました。
現在、本市では、被害に遭われた市民の皆様からの問い合わせに対応するため、相談窓口を開設し、建物被害に関する相談や罹災証明書の交付申請の対応に当たるなど、このたびの台風被害につきましても、震災同様、市一丸となって対応しておりますので、議員の皆様におかれましては、引き続き御支援、御協力をいただきますようお願いいたします。
さて、本日の案件といたしましては、枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についての1件を予定させていただいております。
本市では、現在、枚方市駅周辺再整備基本計画の策定に向け、導入する都市機能や土地利用、施設配置計画などの検討を進めています。また、新庁舎の整備につきましては、枚方市新庁舎整備基本構想を策定するため、意見聴取会や市民アンケート、ワークショップ等の意見を踏まえながら、基本方針や新庁舎の機能などの検討を進めているところです。
本日は、こうした検討状況を御報告させていただくものでございます。詳細につきましては、この後、担当部長から御説明させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げ、開会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。
7 ◯岡林 薫議長 これから協議に入ります。
枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についてを議題とします。
──────────────────────────────────────────
8 ◯岡林 薫議長 理事者から説明を求めます。二見市駅
周辺等活性化推進部長。
9 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 それでは、枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況について、御説明いたします。
案件資料をごらんください。
恐れ入りますが、表紙をおめくりいただき、2ページの1.政策等の背景・目的及び効果をごらんください。
本市では、平成30年度に枚方市駅周辺再整備基本計画の策定に向け、アドバイザーとの意見交換などを行い、導入する都市機能や土地利用、施設規模・配置、総概算事業費などの検討を進めております。
また、新庁舎の整備については、再整備基本計画と連携し、平成30年度に基本的な方針、考え方を取りまとめた枚方市新庁舎整備基本構想の策定に向け、枚方市新庁舎整備基本構想意見聴取会や市民アンケート、ワークショップ等の意見を踏まえ、必要性や基本的な考え方、機能と規模、庁舎位置、概算事業費などの検討を進めております。
今般、再整備基本計画や3)街区のまちづくり、国制度の活用、さらに新庁舎基本構想のこれまでの検討内容と今後の予定について、御報告いたします。なお、あくまで検討途中の内容であり、今後さらに検討を深めていく中で、これまでの内容を含め精査を行う考えでございます。
次に、2.内容(1)再整備基本計画についてでございます。
本年5月に総務委員協議会で御報告しました導入する都市機能や土地利用の方向性に沿い、さらに関係者等との意見交換を参考としながら、再整備基本計画の作成を進めています。ここでは、土地利用や施設配置の計画、総概算事業費など、現時点での検討内容を加えた再整備基本計画(草案)について、御報告いたします。
アドバイザーからの主な御意見を居住、商業、宿泊等のテーマごとに一覧表にまとめておりますので、ごらんください。
居住機能では、住宅ニーズとして、若年層も含めて駅近物件を求める傾向が強くなっている。
商業機能では、4)街区では、多様なライフスタイルに対応可能な体験型のコト消費が中心となる。また、商業施設の低層部ににぎわい施設を入れて、合同庁舎までにぎわいが連なっていくまちにするのがよい。
宿泊機能では、現状では、市内企業や関西医科大学に伴う利用がメーンと考える。
業務機能などでは、テレワーク、サテライトオフィスなどは、これからニーズがある。また、定住促進を図るには、職住近接の働きやすい環境整備が必要である。
交通機能では、将来を見通して駐車場の附置義務までは必要ない。
特色を活かした機能では、サテライトキャンパスなどの採算性が低い機能については、行政からの支援が必要などでございます。
なお、詳細は、別添の参考資料1をごらんください。
次に、検討内容ですが、青いインデックスの別紙1、枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)をごらんください。
表紙裏面の目次をごらんください。
全体の構成は、第1章.はじめにから第7章.実施に向けたスケジュールとしております。
本日御報告の内容は、第5章の総概算事業費までであり、それ以降は、現在検討中のため、今後、御報告させていただく予定でございます。
第1章より、順次御説明いたします。
1ページの第1章.はじめに、1-1:計画策定の目的と位置付けでございます。
(1)計画策定の目的ですが、再整備ビジョンの具体化に向け、重点的に進める区域を設定し、まちづくりの方向や土地利用、施設整備の計画、実現化方策等をお示しするものでございます。
3ページをごらんください。
(2)計画の位置付けでございますが、上位計画である総合計画に即し、都市計画マスタープラン及び立地適正化計画の方針に適合するとともに、各関連計画との整合を図るとし、また、同時に並行して検討を進めています新庁舎基本構想とも密接に関連することから、互いに調整を図るとしております。
4ページから6ページに、各上位計画の内容について、記載しております。
7ページをごらんください。
1-2:対象区域、ページ中ほどの図面をごらんください。
再整備ビジョンで示す拠点の形成のため、黒い実線で囲った範囲、約13ヘクタールを基本計画の対象区域とし、その区域のまちづくりの具体化に際し、本市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現していく観点から、赤色点線のように街区を設定しております。
裏面8ページをごらんください。
第2章.経過と地域の特徴です。
8ページから14ページにかけて、まちづくり関連の経過、市駅周辺の立地現況、人口、産業、交通の特徴や、歴史、文化、自然を生かしたにぎわい、交流の取り組み、また、市駅周辺のポテンシャルを生かした民間投資の事例などについて、記載しております。
15ページをごらんください。
第3章.まちづくりの方向性でございます。
3-1:現状の課題整理として、本市及び市駅周辺が抱える現状の課題及びその対応に必要な事項を整理しております。
社会減や高齢化など社会環境の変化や多様化した市民ニーズに対応した機能の充実、人々の行動範囲を広げゆとりやにぎわいを創出、交通機能の強化と安全対策、低未利用地の有効活用、都市機能の充実、防災・減災力の向上、老朽化建築物の更新、地域資源の活用などによる魅力づくり、情報発信でございます。
17ページにかけ、人口・世帯数の推移、自然動態や社会動態、将来人口推計を参考に記載しております。
18ページをごらんください。
3-2:実現するまちに向けてでは、目指すまちの将来像として、再整備ビジョンの基本コンセプトである「再発進 ひらかた 人が主役のゆとりと賑わいのまち」を掲げ、新たにサブテーマを「全ての世代が様々なライフスタイルを実現し、交流できるまち」としました。また、その具体的な将来像について、5つの事項を記載しております。
1点目、多用な人々が新たな発見や楽しむ、学ぶ、働く機会が得られる「職・学・住・楽」近接のライフスタイルを実現できる。
2点目、安全性や利便性の向上とまち全体にゆとりを創出し、新たな人の流れを生み出し、回遊性の向上を図る。
3点目、歩くことが楽しく、健康増進につながる。
4点目、地域資源を生かしたにぎわいを創出、それらの情報を積極的に発信し、まちの魅力を高め、交流促進を目指す。
5点目、多様な関係者が連携し、主体的となり、まちづくり活動を担うエリアマネジメントの推進を目指す、でございます。
19ページをごらんください。
3-3:導入する都市機能の方向性として、7つの分野ごと、基本的な考え方と想定する都市機能を一覧表でお示ししております。
22ページをごらんください。
3-4:土地利用の方向性として、ページ中ほどに3点示しております。
1つ目、土地の高度利用を図るとともに、公・民有地を活用したゆとり空間の創出など、めり張りのある土地利用。
2つ目、地域資源や新たな都市機能などを有機的につなぎ、定住促進や回遊性、にぎわいの創出が図れる土地利用。
3つ目、老朽化施設の更新や施設の集約を行うなど、効率的な土地利用でございます。
また、その下に土地利用方針のイメージ図を記載していますので、ごらんください。
23ページをごらんください。
第4章.土地利用計画と施設配置計画。
2段落目ですが、最適な土地利用や施設配置を示すに当たり、今回、4)街区または5)街区に市役所本庁舎を配置する場合のまちづくりについて、比較検討を行いました。
24ページの土地利用計画(庁舎位置比較)をごらんください。
比較検討に際しましては、表の左側にまちづくりの観点から7つの分野別コンセプト及び民間投資・財政負担、経済効果、スケジュールの項目を設定いたしました。これらの項目ごと、現状との比較により、◎、○、△、×の4段階で評価し、4)街区における庁舎設置の場合と5)街区の場合を比べ、表中ですぐれているほうのマスを黄色に着色しております。
最下段の総合評価をごらんください。
総合評価では、5)街区に本庁舎を設置した場合は、4)街区と比べ、回遊性の向上や広場の拡充、にぎわいの創出、市民の利便性、防災面などにおいて、国・府・市有財産の最適利用、効率的なまちづくりを進めるという観点から、定住促進や交流人口を拡大できることや、より多くの民間投資を呼び込むとともに経済効果が見込まれることから、すぐれているとなりました。
25、26ページには、比較検討をする際に用いた図面をそれぞれ添付しておりますので、ごらんください。
次に、27ページをごらんください。
5)街区に本庁舎を設置した場合の土地利用計画・施設配置計画図をお示しし、その中に、まち全体及びそれぞれの街区ごとに想定する都市機能を記載しております。
なお、図面右下の注意書きのとおり、本資料は本市の基本的な考え方を示すものであり、決まったものではございません。詳細は、各街区の具体化を図る際に、権利者など関係者の意見を聞きながら定めていくとしております。
28ページをごらんください。
第5章.整備計画、(1)総概算事業費。
ページ中ほどの図の青枠で囲まれたエリアを事業費算出の対象区域としております。現時点において、再整備に係る総概算事業費は、市街地再開発事業を想定した場合、約1,400億円と見込んでおります。なお、この事業費は、現時点での目安であり、事業手法等で変わります。
続きまして、29ページをごらんください。
ごらんの項目は、現在検討中であり、今後お示ししてまいります。
なお、市駅周辺再整備に関係する会議等につきましては、参考資料3に添付しております。
枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の内容は以上でございます。
それでは、恐れ入りますが、案件資料の3ページにお戻りください。
(2)3)街区のまちづくりについて。
3)街区においては、京阪ホールディングス株式会社を初め、関係地権者と土地利用計画や整備手法等の協議、検討を行っており、市街地再開発事業を進めるに当たり必要な地権者組織の立ち上げに向けた取り組みを進めているところでございます。
(3)都市再生緊急整備地域についてですが、当該地域は政令により定められる地域で、指定により都市計画や金融、税制等の支援措置等に関する特例の活用が可能となり、民間活力の導入を促すといった都市再生の質の向上が可能となるメリットがあります。現在、平成31年度内の政令指定を目指し、先月に枚方市都市再生緊急整備地域準備協議会を立ち上げ、指定するエリアや都市再生の目標、方針となる整備方針の素案などについて、検討を進めているところでございます。
検討の内容につきましては、恐れ入りますが、青いインデックスの別紙2、都市再生緊急整備地域の検討状況をごらんください。
1、都市再生緊急整備地域の制度概要について。
左側に制度の基本的な枠組み、右側に政令指定によるメリット等をお示ししております。
2においては、候補地域から政令指定、指定後の流れが示されております。現在は、一番上の水色枠内の2)準備協議会第1回の状況であり、今後とも、政令指定に向け、取り組みを進めてまいります。
裏面をごらんください。
3の協議会の設置についてにおいて、目的、構成員、スケジュールをお示ししております。協議会は、一覧表に記載されたメンバーで構成され、本市は事務局を担っております。
スケジュールですが、先月24日に開催した第1回目の協議会での意見を踏まえ、第2回目を来年1月に開催いたします。その後、2月に素案を取りまとめ、有識者会議及びパブリックコメントを経て、7月に政令指定を目指したいと考えております。
3ページをごらんください。
第1回協議会にお示しした、緊急整備地域の区域設定案及び整備方針案でございます。
都市再生緊急整備地域の検討状況は以上です。
再度、案件資料にお戻りいただき、4ページをごらんください。
(4)新庁舎基本構想について、御説明いたします。
新庁舎基本構想の策定に向けて、これまでの取り組みや、新庁舎の必要性及び基本的な考え方、機能と規模等の検討内容について、御報告いたします。
意見聴取会ですが、第2回では、基本方針、導入する機能、規模設定の考え方についてを議題といたしました。その中で、執務室はスリム化を図りつつも、市民のために特徴的な機能を充実させるなどのめり張りが必要、災害時には活動スペース、平常時には市民交流など多目的に活用できるスペースを設けることは非常に有効、市民が広く利用するエントランスやロビー、トイレの充実は必須の御意見をいただきました。
また、第3回では、新庁舎規模、庁舎位置についてを議題といたしました。その中で、危機管理面からは迅速に現場対応できる機能分散の考え方も必要、市民が日常訪れることが少ない施設は集約せずに、ICTを活用し連携するなど先駆的な考えを取り入れるべき、庁舎位置を5)街区として解放感や快適性を大切にし、健康をテーマに歩けるまちとしてゆとりを持たせたまちづくりを進めるべきなどの意見をいただきました。
詳細は、添付の参考資料2をごらんください。
次に、検討内容でございますが、恐れ入りますが、青いインデックスの別紙3、枚方市新庁舎整備基本構想(草案)をごらんください。
表紙裏面の目次をごらん願います。
第1章 新庁舎の必要性、第2章 新庁舎整備の基本方針、第3章 新庁舎の機能と規模、第4章 事業計画となっております。
それでは、1ページをごらんください。
第1章 新庁舎の必要性。
1-1に経過と沿革を、2ページと3ページには、基本構想策定に向けた検討体制や進め方、関連計画との整合について、記載しております。
次に、4ページをごらんください。
1-4 現庁舎の現況と課題といたしまして、(1)に施設概要を、5ページには分散化の状況を記載しております。
6ページをごらんください。
(3)狭隘化等の状況を写真を添えて記載しております。
7ページから9ページには、(4)新庁舎整備に係る社会背景と本市の課題を、人口減少、少子・高齢化など6つの項目に分けて、お示ししております。
10ページをごらんください。
第2章 新庁舎整備の基本方針。
本市や現庁舎が抱える課題を克服し、安心、安全な暮らしを支える拠点として、その役割と機能を十分に発揮できる施設となるよう、11ページに5つの基本方針を示しております。
12ページをごらんください。
5つの基本方針のそれぞれの説明と重要なキーワードをまとめております。
13ページからは、第3章 新庁舎の機能と規模でございます。
3-1 新庁舎に導入する機能としまして、基本方針を踏まえ、防災、窓口、議会、執務といった主要な機能を初め、10の機能に分類しております。
次に、14ページをごらんください。
3-2 新庁舎の規模について。
まず、規模の算定条件として、想定人口、想定職員数、想定議員数を定めております。
(2)新庁舎規模の考え方では、1)庁舎機能を集約する考え方としまして、分散している庁舎機能の集約を図りつつも、公共施設のマネジメントに伴う既存施設の有効利用を図るなどの観点から、一部の部署については集約の対象から外す考えでございます。
2)庁舎の位置については、市駅周辺再整備によるまちづくりの観点から5)街区としております。
次に、15ページ、3)枚方市駅前行政機能の再編の取り組み。
ア 枚方市駅前行政サービスの状況では、現在、市駅前にある市民室サービスセンターを初めサンプラザ3号館に入居している施設の状況や課題について、記載をしております。
イ 枚方市駅前行政サービスの再編の考え方。
これら市駅前にある行政サービスの継続には、これら課題を解消していく必要がございますが、その候補地としては、駅前立地の継続という点から3)街区、または4)街区が考えられます。現在、まちづくりの検討が最も進んでいる3)街区の進展を前提に、本市の財政状況を踏まえながら、3)街区における公共施設の再編に向けて検討を進めていきます。
具体的には、安全、安心な環境で図書館や(仮称)市民窓口、子育て支援、相談などの機能の拡充を公民連携により総合的に行うことで、まちの魅力や行政サービス、市民の安全性、利便性の向上を図る考えでございます。
あわせて、保健センターの各種健診機能などを3)街区に移転し、現保健センターには、保健所の移転を予定しております。そうした取り組みを進め、特に妊娠期から子育て期に至る行政サービスを一体となって提供する拠点を整備し、利便性の向上を図ることで、主に子育て世代の定住促進を目指す考えでございます。
5)国との合同庁舎整備の検討ですが、国の入居官署については、枚方税務署を想定しております。
16ページをごらんください。
(3)対象部署・職員数ですが、一覧表のとおり、各部署の新庁舎へ配置を想定する計画職員数を合計し、1,354人としております。
17ページをごらんください。
(4)算定方法ですが、新庁舎規模の算定につきましては、国土交通省の基準をもとに算定しておりますが、基本方針に基づく各機能の実現に必要な関連面積を加えるなど、他市の事例を参考に独自の調整を行っております。
1)独自の調整項目の考え方としましては、市民の利便性の向上に係るスペースを中心に現状面積を拡大するとともに、当面の間、既存の市有施設を有効活用することで、執務機能の面積を抑制し、めり張りのある算定を行う考えでございます。
具体例としましては、下表の13)その他諸室のとおり、平常時は市民交流が図られ、災害時には活動スペースとなる多目的スペースやエントランス、ロビー、待合スペースなど、市民利用や行政執務で必要な面積を個別に計上しております。
18ページをごらんください。
2)新営一般積算基準をもとに算出した庁舎規模でございますが、新庁舎の計画面積は、表中赤枠内の最下段にお示しの2万7,950平方メートルとしております。
19ページ、3)既存施設の活用や国との合同庁舎化による規模の縮減でございますが、将来を見据えた施設総保有面積の人口規模に応じた規模の縮減化や公共施設のマネジメントなどの観点から、さらなる縮減を図ります。
具体的には、輝きプラザきららなどの既存施設を引き続き有効活用することや、国(枚方税務署)との合築により、エントランス、ロビーや多目的スペース、会議室を初め、廊下や階段を供用するなど、施設の有効利用を図ることで、面積のみならず施設整備費の削減にもつながると考えており、想定規模は約2万5,000平方メートルから約2万6,000平方メートルとする考えです。
20ページをごらんください。
(5)駐車場・駐輪場台数でございます。
1)来庁者用駐車場につきましては、入庫待ちの状態を解消するために、集約する部署の駐車場台数も加え、144台としております。下表にお示しのとおり、公用車用駐車場、議員用駐車場も含め、合計で330台としております。また、駐輪場は、おおむね現行どおりの200台としております。
最後に、21ページ、第4章 事業計画の4-2概算事業費につきましては、現在、枚方市駅周辺再整備基本計画とあわせて、市街地再開発事業を基本に検討しております。
なお、御参考までに、仮に同等規模の施設を市の直接施工で建築する場合は、工事費が約119億円、駐車場工事費が約9億円という試算が出ております。
枚方市新庁舎整備基本構想(草案)の説明は以上でございます。
続きまして、青いインデックスの別紙4、現状と今後のスケジュール(案)をごらんください。
今年度末に向けたスケジュール案でございます。
上段に再整備基本計画等の流れを、下段に新庁舎基本構想等の流れを、中段に議会への御報告の時期をお示ししております。今回の市議会への御報告は、太枠線で囲っている項目でございます。
今後は、12月議会に向け、再整備基本計画については、施設規模や事業手法の精査、街区ごとの概算事業費、財政負担の検討、エリアマネジメントの考え方などを、新庁舎基本構想については、施設規模や事業手法、事業費の精査とともに、スケジュールなどの検討を双方連携しつつ進め、おのおの素案を作成していく予定でございます。
それでは、恐れ入りますが、再度、案件資料の5ページにお戻りください。
3.総合計画等における根拠・位置付け及び4.事業費・財源及びコストにつきましては、ごらんのとおりでございます。
以上、甚だ簡単ではございますが、枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況についての説明とさせていただきます。ありがとうございました。
10 ◯岡林 薫議長 これから本件に対する御質問をお受けします。
質問は全て自席で行うこととし、理事者の答弁も全て自席で行っていただくようお願いします。
また、質問方式は一問一答方式とし、その質問時間については、1議員当たり答弁時間を含め30分とします。
11 ◯岡林 薫議長 ただいまから、順次質問を許可します。
まず、大塚光央議員の質問を許可します。大塚議員。
12
◯大塚光央議員 皆さん、おはようございます。
質問に入る前に、台風21号で被害に遭われました市民の皆さんにお見舞いを申し上げます。
ことしは、猛暑が続く暑い夏でございました。また、多くの被害者を出した西日本豪雨、大阪北部地震、北海道胆振東部震災など、自然災害が続きました。これからも災害に備えた万全の体制を確立すると同時に、災害で自宅に戻ることができない人たち、西日本豪雨の被災地では約1,500人、熊本地震では約2万8,000人、東日本大震災では約5万8,000人の方が、いまだに不自由な生活を余儀なくされています。私たちにできる支援は、忘れないことだと思います。そのことがひいては、防災意識の向上にもつながると思っています。
それでは、質問させていただきます。
枚方市駅周辺再整備及び新庁舎整備の状況に関する全員協議会ということで、本市にとって、今後50年、100年もの先の未来を決めてしまう重大なテーマです。私は、このテーマについて、次の3つの観点で評価すべきだと考えています。
1つ目は、50年先の市民、職員、議員に、ああ、あのときに的確な方向で取り組んでもらってよかったと評価してもらえるかどうかという長期的な観点。
2つ目は、財政的なことも踏まえ、最後まで実際にやり切れる現実的な計画なのかどうかという観点。
3つ目は、行政の考え方に強引に誘導するのではなく、実現可能な選択肢と適切な判断材料、そして適正な決定手順が用意されているかどうかという観点です。
時間が限られていますので、こうした観点に基づき、順次質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
では、最初の質問です。
資料24ページから27ページに記載されている土地利用計画を見ますと、4)街区庁舎案でも、5)街区庁舎案でも、目につくのはタワーマンションの整備です。5)街区庁舎案では、4)街区エリアに56階建て約700戸と、30階建て約300戸の2つのタワーマンションの整備が構想されており、結局、市が所有している用地の活用策のメーンはタワーマンションということになります。
しかし、タワーマンションは、現在、各地に山ほど建設されていて、供給過多の状況です。また、地震の後、停電でエレベーターがとまったり、断水したりしたときの大変さが広く認識されることになり、今後、間違いなく人気は下降していくと思います。
何よりも、50年先、老朽化したタワーマンションはどうなるのか、イメージができません。とんでもない不良資産が駅前に残って、にっちもさっちもいかなくなる危険性が高いのではないかと考えますが、貴重な場所にタワーマンションを建設しようとする理由や根拠、50年先のリスクに関する見解を伺います。
13 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画の策定につきましては、市場性を反映し、実現性を高めるために、類似事業の実績のあるアドバイザー等と市の考えについて意見交換等を行いながら、策定を進めるところでございます。
タワーマンションにつきましては、アドバイザー等の意見を踏まえ、4)街区の立地特性を生かし土地利用を進めることでまちの魅力を高めるとともに、市の課題である定住促進を図ること、さらに、事業の成立性を踏まえた規模としており、また、岡東中央公園などでのにぎわいイベントなどの影響を考慮した配置としております。
また、タワーマンションの整備に際しましては、大規模更新や建てかえ等の将来課題も考慮した上で行うものと考えております。
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◯大塚光央議員 4)街区の計画は、つまりゼネコンと不動産ディベロッパーの意見に忠実に実行されるというような感じがします。彼らにしたら、広大な4)街区で民間開発をやりたいと思うのは当然です。しかし、短期的に事業利益を上げることが目的で、決して50年先のことは考えていません。
タワーマンションの整備に関しては、大規模更新や建てかえ等の将来課題も考慮した上で行うと答弁されましたが、どんな具体的な対応策があるのでしょうか。分譲マンションなら、約700戸からの区分所有者で構成する管理組合が資金を積み立ててタワーマンションの建てかえができるのか、定期借地権付マンションなら、同じく管理組合が解体資金を積み立てて解体撤去できるのか、賃貸マンションなら、経営する会社に将来、投資ができる体力があるのかどうか、それらが問題となります。こんな難しい将来のことなど、全て極めて不確かなものです。
特に、定期借地権付マンションを考えているなら論外です。このタイプは、平成13年以降、物件が減少し続けています。なぜかというと、中古マンションになったときに売れない、また、新築物件も売れないからです。
時間がありませんので、4)街区にタワーマンション建設を誘導する計画には大きな問題があると指摘しておきます。
次の質問でございます。
土地利用計画では、4)街区庁舎案でも、5)街区庁舎案でも、4)街区に7階建て約1万4,000平米の商業業務施設と、5層の立体駐車場が併設された5階建て約7,500平米の商業施設が、現在の緑道沿いに配置されています。一方、現在のサンプラザ1号館はなくなっているように見えますが、これらの商業業務施設は、再開発ビルであるサンプラザ1号館の移転、建てかえを想定されているのか、伺います。
また、3)街区等でも、商業業務系の床が増加するわけで、人口減少と物の売れない社会が進行する現状を踏まえると、どう考えても、これだけの商業・業務系施設のボリュームは過剰で、実現も、将来にわたっての持続可能性も怪しいと思いますが、見解を伺います。
15 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 サンプラザ1号館につきましては、南側駅前広場の拡張に含まれる案となっており、その際、4)街区の現市民会館大ホールや庁舎別館の跡地に予定しております商業・業務施設に、サンプラザ1号館の移転も可能となるように想定をしております。
また、4)街区の商業・業務施設の規模につきましては、アドバイザー等からの意見を踏まえ、いわゆる体験型のコト消費や、1階から3階までの低層階での商業ニーズ、サテライトオフィス等の業務ニーズを考慮して、土地利用計画、施設配置計画を定めており、今後、権利者の移転の意向などを踏まえ、事業化を図る考えでございます。
16
◯大塚光央議員 サンプラザ1号館については、南側駅前広場の拡張に含まれていると答弁されましたが、このビルは再開発ビルです。たくさんの権利者と営業されている方がおられます。どのような事業手法を用いるのか、どれだけの財源を必要とするのか、権利者の合意はとれるのかなどが全く不明です。
枚方市が岡本町地区の市街地再開発事業として整備し、平成2年に竣工したビオルネは、今、大変な苦境にあります。専門店街エリアでは空き店舗が増えているし、核テナントのイオンも、残念ながら非常に苦しい状況です。市駅周辺の業務系ビルには、いっぱい空き室があります。そんな現実に目をつぶって、過剰な商業・業務系施設の整備を誘導する計画には大きな問題があると、これも指摘しておきます。
次に、新庁舎の配置について、お尋ねします。
5)街区庁舎案で新庁舎を整備した場合、枚方市駅周辺における公的な窓口やフロアの配置はどのような状態になり、それぞれの距離と、徒歩での移動に何分かかるのでしょうか。第3)街区に移転する北河内府民センターも、50年後、この建物が大阪府の庁舎であり続けているとは考えられないので、市の窓口、フロアに加えて、この施設についても見解を伺います。
17 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 現在、市駅前広場や市役所付近に集中している人々の行動範囲を広げるとともに、市民の利便性等を高めるため、3)街区では、現在、市駅に隣接しております相談機能や市民サービスコーナーなどの市民窓口、生涯学習支援センター機能、さらにラポールひらかたで行っている図書館機能や、保健センターの健診機能等を市駅から直接利用できる施設内に集約し、市の(仮称)市民窓口や相談、子育て支援等を充実させるとともに、大阪府におかれましては、北河内府民センターの移転を検討されています。
4)街区におきましては、保健所を保健センターに移転し、法務局は存続します。5)街区では、4)街区から移転配置する市本庁舎と枚方税務署との合同庁舎や、引き続き簡易裁判所の配置を考えております。
また、各街区における施設のフロア配置につきましては、市民の利用頻度や各種機能の関連性などを考慮して、今後立ち上げる予定の市街地再開発事業に向けた地権者組織において協議を行っていく考えでございます。5)街区の新庁舎につきましては、今後策定を予定しております新庁舎整備基本計画において、各フロアの配置を検討していく考えでございます。
なお、市駅からの直線距離は、4)街区の法務局までが約360メートルで、多様な市民の移動を想定した分速を約50メートルとした場合、徒歩で約7分から8分、5)街区の庁舎までは約470メートルで、徒歩では約9分から10分になります。
18
◯大塚光央議員 それぞれの街区における公的な窓口の配置についてお答えいただいたわけですが、5)街区庁舎案では、枚方市駅前で、最も便利で土地も本市が所有している広大な4)街区に、新たに整備する公的な施設、窓口が一つもありません。
分散した庁舎が不便で非効率だということも、新庁舎整備の大きな理由の一つだと思います。5)街区庁舎案では、庁舎が3)街区と5)街区に分散して、非常に不便になっています。相談窓口は、駅直結の3)街区にと言いながら、介護保険、健康保険、障害者福祉など、歩きづらい市民の方を対象とすることが多い窓口は、やはり本庁舎にあります。
駅から5)街区の庁舎までは、直線距離で約470メートル、分速50メートルで約9分から10分と答弁されましたが、実際の移動距離は、直線距離ではなく、もっと遠くなります。分速50メートル、秒速でいうと83センチメートルです。これは体の弱い高齢者の移動スピードと言われていますが、それはあくまでも10メートルぐらいまでの計測区間を移動する実験上の数値で、約500メートルの距離をそのスピードで歩き切れるわけがありません。それに、歩かねばならないのは往復です。約1キロメートルです。不便さをまちの回遊性などという言葉でごまかしたり、宮之阪駅には近いなどと言い出すのは、非常に不誠実と指摘しておきます。
次に、今まで全く検討対象から外れていたけれども、近い将来、必ず焦点化する課題について、伺います。
1つは、枚方警察署の建てかえです。
枚方警察署は、間もなく築40年になります。耐震補強がされたものの、建物は老朽化して狭く、留置施設などを含めて施設機能は不十分です。警察署の重要性を考えれば、現地建てかえではなく、それこそ5)街区には市役所の庁舎よりも、まず枚方警察署の建てかえ用地を確保してもらい、そこへ移転建てかえしてもらうのがベストだと私は思っています。
枚方警察署の建てかえについて、大阪府と協議または要望などを行ったことがあるのか、また、再整備基本計画の中でどのように扱っているのか、お尋ねします。
2つ目は、枚方寝屋川消防本部は新築移転しましたが、枚方消防署については、老朽化した施設を引き続き使用しています。この施設の建てかえについて、場所や時期等をどのように考えておられるのか、伺います。
19 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 大阪府とは、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、市のまちづくりの方向性について共有化を図りながら進めているところでございます。
枚方市駅周辺再整備基本計画の街区設定の考え方として、市の財政状況、まちづくりの方向性、地権者の状況を踏まえ、効果的、効率的に実現化していく区域を設定していることから、枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の対象区域に枚方警察署は入っておりません。
また、枚方消防署につきましては、枚方寝屋川消防組合が策定している第4次将来構想計画において、枚方市駅周辺再整備ビジョンと連携しながら移転を含めた整備を検討するということは認識しております。
20
◯大塚光央議員 地震や豪雨、また台風と、これだけ巨大災害が続く状況の中で、警察署と消防署、この2つの大きな施設が老朽化しているのに、枚方市駅周辺の広大な公共用地の使い道を考える中で、全く視野に入っていないといったようにお答えされたと思います。こういったことも含めて、再整備ビジョンの中で、人を中心としたまちづくりを目指しといった将来像を考えておられるなら、ぜひこういったことも含めて頭の片隅にも置いていただくことが、将来50年・100年先の枚方市を考える上で、大変重要だと思っています。これも、大きな問題だと指摘しておきます。
では、次に、財政状況を踏まえ、最後まで実際にやり切れる現実的な計画なのかどうかという観点で質問をいたします。
今回の再整備基本計画に関する報告は、計画というレベルになっていないと思います。なぜなら、全体の整備計画を構成する具体的な一つ一つの事業の内容や想定事業費が示されていないからです。具体性を持たない計画は、ただの絵に描いた餅です。
そこで、今考えられる全ての個別事業名称と、現時点で想定する必要財源について、伺います。
21 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 個別の事業単位では、市駅北口駅前広場整備事業、市駅南口駅前広場整備事業、区画街路築造工事、外周道路築造工事、市駅南特殊街路築造工事、これはデッキです、が挙げられますが、今回お示しした総概算事業費につきましては、市街地再開発事業を想定した場合の費用をお示ししたものでございます。
また、現時点で想定する必要財源につきましては、市街地再開発事業に伴う国・府の補助金及び民間投資などが考えられます。
22
◯大塚光央議員 少しわかりにくい答弁ですけれども、3)街区、4)街区にとどまらず、5)街区にまで事業エリアを拡大して、5)街区までのデッキ工事のようなさまざまな事業を盛り込むことで、必要となる財源が拡大しているのではないかと思います。これも指摘しておきます。
次の質問です。
5)街区における市街地再開発事業をやめ、不要になる用地の単純売却に切りかえ、4)街区の整備計画を公的施設の再整備を中心とした内容に抜本的に見直した場合、縮小見直しが可能になる工事にはどのようなものがあるのか、お伺いします。
23 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 老朽化する新庁舎の更新のみを主眼とした場合、現市民会館跡地での単純建てかえになると考えております。
24
◯大塚光央議員 今回、4)街区と5)街区それぞれの新庁舎案が示されていますが、4)街区案は、5)街区案を少し手直しただけの、いわゆるやっつけ仕事としか思えません。
しかし、巨大災害が発生したときに、市庁舎だけではなく、さまざまな行政機関がフルに活動できるように、老朽化した施設を耐震性が高く、災害に強いものに建てかえ、駅前広場等の道路、交通インフラを整備すること、地味だけれども、これが一番大切なことだと私は思っています。そのために、もっと真面目に、4)街区の計画を練るべきだと指摘しておきます。
最後に、判断材料の提供という観点で質問します。
資料の24ページに、土地利用計画(庁舎位置比較)という、新庁舎の位置に関する4)街区案と5)街区案の比較表が掲載されています。細かな指摘は行いませんが、よくもまあ、こんな露骨に我田引水の比較表を行政がつくったと驚いています。
特に見逃せないのは、防災・減災の項で、4)街区では、洪水や内水被害に対して脆弱性があり、有事の際の課題が残ると記載され、5)街区では、洪水や内水の想定浸水被害を限定的にとどめることが可能と記載されていることです。4)街区案の評価を下げ、5)街区の評価を上げるために、このような責任感のない評価を記載しているのは問題だと思いますが、見解を伺います。
25 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備におけるまちづくりの方向性を具体化するために、最適な土地利用や施設配置を示すに当たり、庁舎位置の比較を行ったものであり、評価に当たりましては、まちづくりにおける分野などの評価を行ったもので、防災・減災に関する項目についても、枚方市防災マップをもとに評価したものでございます。
なお、それぞれの項目を総合的に判断し、まちづくりの観点から、新庁舎の位置につきましては5)街区が総合的にすぐれていると評価したものでございます。
26
◯大塚光央議員 枚方市防災マップをもとに評価したとの答弁でしたが、マップでは、洪水すなわち淀川などの決壊という事態を想定した場合、4)街区と5)街区の間に少しの浸水の深さの差があったとしても枚方市駅周辺が全体に浸水し、どの機関も被害を免れないわけです。5)街区だけが少しましだと評価して、何の意味があるのかわかりません。
内水被害については、4)街区の内水被害を解消することも、市駅周辺再整備の課題であるはずです。被害が生じることを前提に庁舎の位置として問題があるなどと評価することは、無責任きわまりないと思います。
このことも含め、5)街区に新庁舎を整備する構想の価値観を判断基準に、5)街区庁舎案を無理やり評価して、この案がすぐれていますなどと言われても、まともな判断材料とは思えないと指摘しておきます。
最後に、大阪北部地震、豪雨、台風、北海道胆振東部地震と立て続けに大災害が発生している現在、枚方市駅周辺再整備と新庁舎建設に対するスタンスや考え方は、大きく見直さなければならないと思います。市民会館大ホールの前倒し閉館という状況も生まれてきたため、早期に4)街区における新庁舎等の整備、防災機能強化に着手することが可能になりました。だとすれば、5)街区庁舎案は、風呂敷を広げ過ぎだと思います。規模と内容を見直し、歴史的な評価に耐えることができ、早期に実現できる整備計画を、議会の同意をしっかりとった上で進められることを強く要望します。
本来は市長に見解を聞きたいのですけれども、全く通告しておりませんので、改めまして一般質問でさせていただきたいと思います。
これで質問を終わります。
27 ◯岡林 薫議長 これにて、大塚光央議員の質問を終結します。
28 ◯岡林 薫議長 次に、手塚隆寛議員の質問を許可します。手塚議員。
29 ◯手塚隆寛議員 私のほうからも、きょうの全員協議会について、質問させていただきます。
まず、今回の整備計画案では、財政負担や工区設定、事業実施スケジュールなどが検討中とされています。これらの項目について、いつごろまでに明らかになるのか、そしてまた、市駅周辺再整備については、いつごろから整備に取りかかるのか、どのような段取りで進めようとされているのか、お尋ねします。
30 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後、検討中の内容につきましては、別添資料4、現状と今後のスケジュール(案)でお示ししていますとおり、11月に枚方市駅周辺再整備基本計画の素案を作成する予定でございます。その中で、今後の財政状況を踏まえながら、街区ごとの概算事業費や概略スケジュールなどをお示しする考えでございます。
なお、本基本計画の実施について、まずは平成27年12月から主な地権者と協議、検討を進めている3)街区から実施していく考えでございます。
31 ◯手塚隆寛議員 3)街区から実施していくと御答弁をいただきましたが、3)街区での協議が始まってから、既に先ほどのお話では約3年近くかかっています。3)街区での地権者との協議状況及び今後のスケジュールについて、お伺いします。
32 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区においては、現在、京阪ホールディングス株式会社、大阪住宅供給公社及び枚方鉄建株式会社と、土地利用計画や整備手法等の協議、検討を行っており、市街地再開発事業における地権者組織の立ち上げに向けた取り組みを進めているところでございます。
33 ◯手塚隆寛議員 御答弁ではどこまで具体的に進んでいるかというのはよくわからないわけですが、先ほども申しましたが、協議が始まってもう既に3年近くたっています。協議も一定進んでいるとは思いますが、相手もあることで、市の思いどおりになるかどうかもわからないことは理解します。
しかしながら、事業をする以上は、いつまでもだらだらやるわけにはいかないわけですから、早期の地権者組織の立ち上げ、計画を早急に立てる、そして、やはり市民に早急に掲示をする必要があると思います。
さらに、計画案では、3チームの民間アドバイザーからの提案を参考にしていると理解していますが、民間アドバイザーはどのような役割を果たしていたのか、また、アドバイザー同士はどのような関係を持っていたのか。各協議会との関係は。それが本計画案にどのような役割を果たしたのか、お尋ねします。
34 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 アドバイザーからは、本市が検討を進めております枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の策定に当たり、まちづくりの考え方、土地利用、施設配置計画、導入する都市機能、最適な事業手法などについて、複数回、個別に意見交換を通じ、提案、助言をいただいております。
また、本市とアドバイザーと個別に結んでいる協定書において、第三者への守秘義務事項を定めております。また、各協議会ともかかわりはございません。
35 ◯手塚隆寛議員 アドバイザーの提案について守秘義務があることは一定理解しますが、アドバイザーは無償でアドバイスをしている、このように聞いています。ですから、枚方市にアドバイスすることによって、将来、何らかの利益につながる、このようなことを期待していると思われます。今後、実際の工事契約とか具体的に行う中では、アドバイスした特定の企業グループが有利にならにないように、公平な計画策定や競争入札を行われるように、強く強くこれは要望したいと思います。
さて、枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)においては、対象となる街区の設定をされていますが、枚方市街地開発株式会社が管理運営するサンプラザ3号館が、この計画の中に入っていないのはなぜなのか、お尋ねします。
36 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 街区設定の考えにつきましては、市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現する観点から街区を設定しております。そのような観点を踏まえ、サンプラザ3号館は街区内に入れておりません。
37 ◯手塚隆寛議員 サンプラザ3号館も老朽化が進んできていると思います。駅前再整備をするときに、特に、駅に隣接するこの3号館の場所も大変重要な場所ではないかと思います。このままの状態で存続させるのか、あるいは1号館のように取り壊すのか、計画案で明らかに示す必要があるのではないでしょうか。
さて、今計画のエリアにおいてはどれだけの人が集うのか、エリア内にはどれだけの人に住んでいただきたいと考えているのか、これは計画の基礎になると思います。そして、具体的には、先ほど大塚議員のほうからも話がありましたが、実際に、エリアにどれだけの人が確保できるのかということも含めて、お伺いしたいと思います。
38 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備によるさまざまな取り組みを進めることで、まちの魅力を高め、定住人口の促進を目指しております。
枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)における土地利用計画、施設配置計画では、4)街区で約1,000戸の集合住宅、5)街区で約170戸の集合住宅、さらに1)・3)街区でも居住機能の導入を予定しております。なお、アドバイザーからニーズはあるとの意見もいただいております。
39 ◯手塚隆寛議員 今の計画案では、少なくとも、現在よりも数千人の方が市駅周辺に多く住まれるようになるということを期待していると理解しました。特に、この住宅を考える場合に、若い方々の定住を促進するためには、やはり高額でない賃貸住宅をたくさんつくる必要があるのではないかということも、意見として申し上げたいと思います。
さらに、先ほどもありましたが、市役所の建設地は5)街区と考えておられるようですが、国との具体的な協議はどこまで進んだのか。特に、法務局が非常に重要な場所にあると思いますが、この法務局はなぜ対象とならないのか、お尋ねします。
40 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、市のまちづくりの方向性について共有化を図りながら進めているところであり、最近では、本年8月29日に第8回会議を開催し、今回の全員協議会に御報告いたしました内容について確認したところでございます。なお、4)街区にある法務局につきましては、移転などの必要性がないため、対象としておりません。
41 ◯手塚隆寛議員 先ほどのサンプラザ3号館のときでも言いましたが、やはり、非常に大きく、大胆に駅前再整備を考えることが必要なときに、サンプラザ3号館や、それから法務局など公共施設を外していくというのは、土地利用の観点からいってもやはり問題が残るのではないか、このように思います。
3)街区に府の施設ができる、また、市の出先をつくるということですが、市役所の建てかえにも関係しますが、3)街区での施設はどのようなものを考えているのか、どのような規模を考えているのか、お尋ねします。
42 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区において検討している行政サービスについては、図書館機能や(仮称)市民窓口のほか、男女共生フロア・ウィル、子ども総合相談センター、消費生活センター、サンプラザ生涯学習市民センター、また保健センターの各種健診機能などを対象に検討していく考えでございます。
43 ◯手塚隆寛議員 基本構想案の中では、新庁舎整備のコンセプトの一つに、やはり分散している庁舎機能をできるだけ新庁舎に集約していく、市民があちらこちらたらい回しされない、ワンストップで基本的には解決をする、このことが重要な点ではないかと思います。
草案の16ページの一覧表では、子ども青少年部は、全てこの3)街区に移転するとなっていますが、その目的や理由などについて、お尋ねします。
44 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎整備の検討とあわせて、3)街区が市駅前であるという利便性を生かし、現在、市駅前において実施している行政サービスの課題解決に向けた再編の検討を進めております。
現在、本庁舎内で保育所の入所手続などを実施している子ども青少年部もあわせて、3)街区に配置することで、特に、妊娠期から子育て期に至る行政サービスを一体となって提供することが可能となり、そうした利便性の向上を図ることで、子育て世代の定住促進を目指していきます。
45 ◯手塚隆寛議員 今のお答えで、一定、駅前に持っていくという考え方自身はわかるんですが、しかしながら、やはり、市役所の機能は大きく分散するということも事実ですね。先ほどの表にもありましたが、職員の数でも約3分の1近い職員が3)街区のほうに行く、このようなことになると思いますので、やはり、本当にそれでいいのかという疑問を私は持っています。
さらに、3)街区のほうにかなり大きな規模で移転する、そうなりますと、3)街区での行政機構の再編、建物の費用もかなりのものが出てくるように思いますが、5)街区での新庁舎整備の費用の中にこれも含めて算定されるのか、または、そうでなくて、別個に算定するのか、これも含めて明らかにすべきだと思いますが、見解をお伺いします。
46 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区における行政機能の再編に係る費用については、現在、必要な機能、規模などとあわせて検討中であります。今後、他の費用も含めて精査ができましたら、適宜、御報告していく予定でございます。
47 ◯手塚隆寛議員 分散させて2つつくるよりも、当然、庁舎1つに整備したほうが費用的には安くなる、これは当たり前のことだと思います。そういう意味でも、今後、この再整備そのものが概算で1,400億円も全体ではかかるということを想定されていますが、そのうち市の財政負担が、具体的にはどれほど負担しなければならないのか、市民にわかりやすく示していただきたいと思いますし、また、新庁舎をつくる場合に、例えば、その2つを分けた費用はどれだけかかるのか、また、新庁舎1つに統合した場合にはどれだけかかるのか、そういうことを含めて、やはり私たちに示していただく必要があるんではないかと強く思っています。
また、枚方の将来にかかわる問題ですから、市民全体の問題として、予算や計画案を早急に立てていただいて、具体的な市民の意見を集約する、具体的に市民への説明会をその中で開いていただく、やはりそういうことを適宜開催いただいて、この計画案を進めていただく、または、場合によっては見直すことも必要だということを強く申し上げて、私の質問を終わります。以上です。
48 ◯岡林 薫議長 これにて、手塚隆寛議員の質問を終結します。
49 ◯岡林 薫議長 次に、中武貞勝議員の質問を許可します。中武議員。
50 ◯中武貞勝議員 それでは、まず初めに、台風21号で被災された方々を心からお見舞い申し上げたいと思います。一刻も早い復興を祈っております。
では早速、1つ目の質問に入りたいと思います。
再整備基本計画について、お伺いするわけでありますが、市駅周辺再整備の取り組みについては、駅周辺における交通環境及び周辺施設の老朽化などの課題の解消を図り、本市の中心市街地として魅力あふれるにぎわいのまちの構築を目指し、取り組まれようとされています。
私は、このような取り組みは、市駅周辺の課題解消だけでなくて、資料の中にも書かれているとおり、社会的課題である人口減少に関し、本市でも既に起こっている転出超過の状況など、人口減少の課題に対しても大きく寄与するものだと考えております。
今回の報告では、新庁舎の位置の比較検討が行われ、5)街区の優位性を説明されました。今後の取り組みに大いに期待したいと思いますが、市はこの取り組みを通し、どのような方向性をもってまちづくりに臨んでいかれようとしているのか、まず1点、お聞きします。
51 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備によるまちづくりの方向性につきましては、枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)では、再整備ビジョンの基本コンセプトに基づき、市駅周辺を多様な人々が新たな発見や楽しむ、学ぶ、働くといった機会が得られる職・学・住・楽近接のライフスタイルを実現することを目指すことや、駅前広場、公園の拡充、快適な住環境を整えることで、まち全体にゆとりを創出し回遊性の向上を図ること、安全で快適な歩行空間を整備することで、歩くことが楽しく健康増進にもつながるまちを目指すこと、また、歴史、文化や市民活動等の地域資源を生かしたまちの魅力を高め、交流促進やエリアマネジメントの推進を目指すことを掲げております。
52 ◯中武貞勝議員 今、御答弁いただいたように、市は大きな方向性を持って取り組まれようとされていることは理解できたわけでありますが、それでは、この基本計画の作成の取り組みを、今後どのようなスケジュール感をもって取り組まれるのか、お聞きします。
53 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後のスケジュールにつきましては、事業手法の精査や街区ごとの概算事業費及び概略工程などについて、さらに検討を進め、11月に枚方市駅周辺再整備計画素案として取りまとめ、市民説明及びパブリックコメントを経て、2月に議会へ報告後、年度末の策定に向け取り組んでまいりたいと考えております。
54 ◯中武貞勝議員 基本構想では、本市においては、人口増加に伴い庁舎スペースが不足し、執務機能を市内各所へ分散配置することで対応してきたと書かれておりますが、このように、市行政機能が地域に分散し、甚だ非効率な状況が続いています。
市行政機能を集約し、効率化を図ることは喫緊の課題であると考えております。日々の市行政活動の中で、目に見えない損失コストが発生しているわけでありますが、この損失コストについて、どのように捉えておられるのか、お聞きします。
55 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 庁舎が分散していることに伴う職員の往復の移動に係るコストについては、交通費やガソリン代及び職員の時間単価も含めますと、大きいものと考えております。
庁舎を集約化することで、移動に伴うコストの削減や事務の効率化が図れるものと考えております。
56 ◯中武貞勝議員 庁舎の分散化に伴う損失コストは大きいとのお答えでしたが、ガソリン代や職員の時間単価以外にも、公用車による交通事故などのリスクもあると考えられます。実際の損失コストを算出することは難しいとは思いますが、市において、何か把握している損失額があるのか、お聞きします。
57 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 議員御指摘のとおり実際の損失コストを算定したものはございませんが、仮に、輝きプラザきららに入居している教育委員会事務局の管理職1人が本庁舎へ往復する場合の移動経費を例に、独自に給料ベースで試算しますと、1回当たり平均で2,800円になります。年間に置きかえると約70万円になると見込まれます。
58 ◯中武貞勝議員 このように試算でも出ているように、10人になれば10倍の約700万円になるわけであります。庁舎が分散化しているだけで、目に見えないコストがかかっているわけでありますから、損失コストのことも踏まえながら、新庁舎整備の検討を進めていただきたいと思いますが、基本構想(草案)では、きららなどの既存施設を有効活用していくことが書かれております。なぜ既存施設を庁舎として活用していくことになったのか、お聞きします。
59 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 本市における将来推計人口は、10年後の平成40年で約38万1,500人と推計されております。このように、将来を見据えた施設総保有面積の人口規模に応じた庁舎規模の縮減化の考え方や、公共施設のマネジメントなどの観点から、既存施設を引き続き有効活用することで、整備コストの抑制を図る考えでございます。
60 ◯中武貞勝議員 最後の質問になるんですが、今、答弁があったように、既存施設を庁舎として活用していくなら、先ほどから問題提起している損失コストの削減に関してどのような方策を考えているのか、お聞きします。
61 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 既存施設を引き続き活用していく際には、ICTを活用し、新庁舎とWEB会議が行えるような通信環境整備などの方策を導入していき、損失コストの削減につなげていく考えでございます。
62 ◯中武貞勝議員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
63 ◯岡林 薫議長 これにて、中武貞勝議員の質問を終結します。
64 ◯岡林 薫議長 次に、八尾善之議員の質問を許可します。八尾議員。
65 ◯八尾善之議員 それでは、早速質問に入らせていただきます。
今回、市から示された枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)には、枚方市駅が府内有数の交通結節点で、現在、さまざまな課題を抱えているため、交通基盤を充実させていくと示されています。しかし、そうした考えを示すためには、当然、市役所の関連部署がばらばらで取り組みを進めていても、よい結果になるとは思えません。
第5次枚方市総合計画でも、「めざすまちの姿」の中に、「公共交通機関の利便性向上や都市機能を集約した拠点整備などを図ることにより、快適で暮らしやすいまちづくりを進めます。」と、交通まちづくりについて示されております。
そして、現在、土木部では、枚方市総合交通計画も、先日最後の協議会を終えて、策定に向け最終段階にあります。まだ決定していない計画ではありますが、この計画の考え方も当然連携させていく必要があると考えますが、今回の草案には、どの部分に形として示されているのか、まず、お伺いいたします。
66 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)3ページの「計画の位置付け」の中で、関連計画として、枚方市総合交通計画と整合を図るとしております。
本計画においては、現在検討中の総合交通計画の考えを踏まえ、交通基盤の検討を進める考えでございます。
67 ◯八尾善之議員 書いてあるということですよね。今の御答弁からも、全く連携が図られていないことは明白ではないかと思います。連携が図られているのであれば、しっかりとお答えができるはずです。
今回、土地利用計画と施設配置計画の新庁舎位置比較として配置図も示されていますが、前々から言っておりますように、建物ありきで交通を後回しにして、駅前の利便性などにさまざまな弊害が出てくると思います。だから、今回もそのようなことにならないよう、交通をどう考えて連携しているのかをお聞きしていているのに、土木部が2年かけて策定している総合交通計画をないがしろにするかのような御答弁に、私自身、これまで長きにわたり訴えてきた一人として、到底納得ができません。庁内連携がどのように進められ今回の草案になったのか、交通の観点から、誰が聞いてもわかるような説明をお願いいたします。
というのも、市駅前の整備図を見ておりますと、駅前ロータリーが3つ整備される計画になっているんです。これにつきましては、私自身、機会があるたびに市に意見を上げてきましたが、初めて枚方市に来られた方が、本市の玄関口である枚方市駅におり立ったときに、どこのロータリーからどこ行きのバスが運行されているのかと迷われるようでは、この計画草案に掲げられている駅前の利便性向上や交通動線の円滑化により便利、快適な交通環境が整ったまちだとか、枚方市総合交通計画に掲げられている交通事業とまちづくりが連携した総合的かつ戦略的な交通施策の推進には、到底なっておりません。
これから多額の税金を投入して整備するわけですから、在住者だけに目を向けるのではなく、市外からの来訪者に対しても、やさしく、わかりやすい駅前にしていかなければ、費用対効果の観点からはどうなのかと思えてならないわけであります。まして、観光資源を活用した国外を含む地域内外の交流機会の創出とも、総合計画で示されておられます。そうであるならば、なおさら、駅前ロータリーを3つなどと、来訪者を迷わすような枚方市駅周辺再整備ではなく、枚方市駅北口・南口のどちらかに集約することで、わかりやすく利用しやすい駅前ロータリーにすべきであります。
既に人口減少が言われている中、本市も、定住人口確保を考えれば、市外からの来訪者の第一印象も非常に大事だと思います。すなわち、公共交通ネットワークを含めた交通環境の整備を何よりも先に進める必要があると思いますが、この駅前ロータリーの提案が、この間、全く改善されていないのはどういうことなのか、お伺いいたします。
68 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の作成に当たっては、庁内委員会や基本計画策定部会、交通環境部会等を通じて、庁内連携を図ってまいりました。その中で、総合交通計画の考え方との整合を行ってきたところでございます。
本市の広域中心拠点にふさわしい駅前広場に向け、課題となっている通過交通の抑制や不足している道路機能の拡充を行い、周辺道路とのネットワークや事業費を抑制する観点から現駅前広場を拡張するものでございます。
なお、事業化に当たっては、市民や来街者など誰もが移動しやすくゆとりある駅前空間の創出に向け、交通事業者など関係者と連携してまいります。
69 ◯八尾善之議員 今の答弁でも、整合を図っているということでございます。
それでは、これはどこの部分で整合を図っているのか、お教えいただきたいと思います。私は、駅前ロータリーについて、通過交通の抑制など一言も言っていませんよね。この件については、既に、外周道路を整備するというようなところで、前々からお聞きしているところです。
先ほどの質問は、枚方市の来訪者の第一印象が大事だと言っているわけでございます。だから、他市との差別化の観点から、本市独自のわかりやすく便利な駅前ロータリーの考え方について、お聞きしたわけです。再度、正確にお答えいただけますでしょうか。
70 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 駅前広場や駅周辺の整備による来街者の増加、にぎわいが生まれ、まちの活性化にもつながるよう交通結節点の改善を目指しており、事業化に際しては、こうしたまちづくりとのかかわりも踏まえ、交通事業者を初め、関係者と連携しながら施設配置の詳細について検討してまいります。
71 ◯八尾善之議員 もう残念ですけれども、何か、オウム返しをされているような感じがします。
まず連携と言う前に、まだまだ、この交通とまちづくりについての考え方に、庁内でもすごいギャップが相当あると私は思います。この件については、ここで何回質問しても一緒だと思いますんで、もう、最後に意見として申し上げたいと思います。
次に、枚方市新庁舎整備基本構想(草案)について、お伺いしたいと思います。
新庁舎の位置は、これまで同様に5)街区となっております。また、枚方市駅前行政サービスの再編の考え方の中では、新庁舎整備の検討とあわせて、枚方市駅前行政サービスを財政面も考慮して3)街区に出先機関を設けるというような内容になっております。
私で4人目なんですけれども、この件については、もう既に2人の方が質問されております。僕も、やっぱり同じことやと思うんです。そうなってくると、5)街区と3)街区に市役所を整備することになって、当初、市が課題と言っていた分散配置をあえて行うことになって、言っていることと思いっきり逆行していることになるんと違いますか。草案の中でも、効率的な整備と述べられておるわけですよ。そうであれば、財政面、効率性の観点からも、出先機関を設けなくてもいいように、3)街区に市役所を集約することもできる最善の策のようにも思えてならないわけです。
そう考えたら、昨年3月の全員協議会で、京阪ホールディングスからの3)街区への国・府・市の合同庁舎の建設についての提案の説明があったと思うんです。また、その次に、5月に行われた総務委員協議会では、今度は改めて、やっぱり5)街区で新庁舎整備と説明されました。そして最近、今回のこれでも、4)街区も視野に入れると変化しておるわけなんですよね。そうしたら、改めて、3)街区の新庁舎建設について再考するのも一つの方法なのかもしれないと思っております。
しかしながら、それよりも、やっぱりことしは大阪北部地震を初め、大雨、台風と市内全域にわたって大規模な被害が発生したわけです。幸いにも、枚方市では命にかかわる事態には至りませんでしたけれども、本来、市民の生命、財産を守るための司令塔となる市役所庁舎は被災してしまったわけです。そういったところを考えたら、やはり、何よりも先に、市民の安全、安心を確保するための新庁舎建設を早期に行わなくてはなりません。また、整備するスピードを優先するのではれば、かねてから私たち民主市民議員団が一貫して提案しております総合文化施設との合築が最も効率的、効果的であり、スピードも早いと考えますけれども、先ほど来の効率的云々というようなところを考えると、昨年3月に提案のあった3)街区を含め、4)・5)街区での新庁舎整備に対する今現在の市の見解をお聞きしたいと思います。
あわせて、先ほども言いました、ことし市内全域に被害をもたらした自然災害を目の当たりにして、このような状況でも単体での文化施設整備を優先して、今回、災害に見舞われた方への大胆な支援だとか新庁舎整備を後回しにしている理由を、ここは済みません、市長にお伺いします。
72 ◯伏見 隆市長 新庁舎整備につきましては、枚方市駅周辺再整備基本計画におけるまちづくりの観点や、国・府・市有財産の最適利用、効率的なまちづくりを進めるという観点から、5)街区において整備していく考えであります。
また、長年の懸案課題であります枚方市駅周辺再整備を早期に進める観点からも、連鎖型まちづくりの契機となる(仮称)総合文化芸術センターの整備を停滞させるわけにはいかないと考えております。
あわせて、市民の安全、安心にかかわる施策については、優先的に取り組むべき課題であると考えております。
73 ◯八尾善之議員 今回は協議会ですので、市長の答弁について再質問は行いません。そうですけれども、市長は、どこを向いて、何を守ろうとしておられるんですか。行政の継続性を守るのではなく、本来、市民を守るために仕事をされているはずです。そうであるならば、真っ先に、災害に強い新庁舎の建てかえを考えなくてはならないはずです。
これまで多額の経費をかけて市駅前のまちづくりを検討されてきて、今回ようやく、市駅周辺再整備を市がどのように描こうとしているのか、その概要が示されました。しかしながら、本日、まちづくりを進めていく上で大変重要な点について幾つかお聞きしましたが、御答弁をお聞きしていても、これでほんまに大丈夫かというのが私の感想であります。非常に残念でなりません。
まず、これからの交通施策の重要な指針となる枚方市総合交通計画と今回お示しされた土地利用計画図の駅前ロータリーを見ただけでも、これから観光を初め、交流人口の増加に力を入れていこうとされているにもかかわらず、その玄関口となる市駅前のロータリーが3カ所もあり、初めて来られた方にとって非常にわかりにくい、不親切な駅前広場をつくろうとされています。
本来、計画にあるように、駅前の利便性向上や交通動線の円滑化により、便利、快適な交通環境が整ったまちという観点で、駅前に3つのロータリーを配置するというならば、バス専用、タクシー専用、自家用車専用といったぐあいに、初めて来られた方でもわかりやすく、利用しやすいようにするべきであります。今回の計画には、そういった交通計画の考えが図の中に反映されているとは、私にはどうしても思えません。
また、答弁では、それらについて、引き続き再整備基本計画の策定に向け検討されるということでありますけれども、先ほど来、16ページにあるようなということで御説明されています。今年度中に策定されるわけです。そこを考えたら、本当に反映されるんかと、疑問に思えてならない。やっぱり、建物ありきで、交通が後回しになる気配がありありと出ているんじゃないですか。
また、新庁舎整備につきましては、この間、幾度となく繰り返し、私ども民主市民議員団が申し上げておりますが、約1,000億円もの多額の経費をかけて、これから枚方市駅周辺のまちづくりを行っていくわけです。市の負担も同様に多額になるのは、当然容易に想像できますよね。
ことしも、地震、大雨、台風といった自然災害が発生いたしました。これから先も、いつどこでどのような規模で、このような自然災害が発生するかもわからない状況です。今回の災害を経験し、これまでより一層、この老朽化した庁舎を早期に建てかえ整備する必要があると強く感じております。そのためには、間近に建設が決まっていますけれども、(仮称)総合文化芸術センターとの合築しかないと今でも思っております。これまでから、将来に禍根を残さないよう、(仮称)総合文化芸術センター単体での建設は立ちどまってよく考えるよう申し上げてきましたが、市長からは、今回、市内全域でかなりの被害が出たにもかかわらず、これまでと同様の御回答しか得られませんでした。
また、今回の質問で、5)街区で新庁舎整備をして、3)街区にも行政サービスの拠点を整備するようなことも示されました。これでは、現庁舎の課題解決になるどころか、新庁舎を建設しても現状と何ら変わらず、効果的、効率的な新庁舎整備にはならないと考えます。建てかえをするのですから、しっかりと、効果的、効率的なところもはっきりわかるような整備をしなければなりません。
先ほども申し上げましたが、3)街区と5)街区に庁舎を整備をするというようなことを考えているならば、既に、昨年3月に京阪ホールディングスから提案のあった3)街区での新庁舎整備について説明をいただいていることも踏まえ、早期に、どの方法が新庁舎整備になるのか、いま一度、再考を求めておきます。
いろいろと私なりの考えを申し上げましたが、市長には、市民の安全、安心、そして市民から、このまちに住んでいてよかった、また、市外の方からは、これから枚方市に住んでみたいと思っていただけるような、枚方市の玄関口である市駅周辺再整備などの行政運営をよくよくお考えいただきますよう強く申し上げまして、私の質問を終了いたします。
74 ◯岡林 薫議長 これにて、八尾善之議員の質問を終結します。
75 ◯岡林 薫議長 次に、岩本優祐議員の質問を許可します。岩本議員。
76 ◯岩本優祐議員 まず初めに、台風21号で被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さて、これまで、一般質問や予算特別委員会、代表質問などで、枚方市駅周辺再整備や新庁舎に関してたびたび質疑してまいりました。その際、前例にとらわれず、固執せず、変化に対応しながら、スピード感のある取り組みをと要望してきました。
今段階では、平成30年度末に、市駅周辺再整備基本計画と新庁舎整備基本構想が策定されるとのことです。市長就任以来、さまざまな検討を経てということで、いろいろ紆余曲折はあったと思いますけれども、やっと少し具体化され進展してきたのかなという認識で受けとめております。
それでは、最初に、枚方市駅周辺再整備における市長の考え方をお尋ねいたします。
77 ◯伏見 隆市長 私といたしましては、本市においても人口減少が進むなど強い危機感を抱いている中で、枚方市駅周辺再整備については、本市の未来を大きく左右するプロジェクトであると認識しており、市駅周辺が多くの人にとってわくわくするような中心拠点として発展していくことで、本市の魅力アップを牽引し、交流促進や定住促進を図っていきたいと考えています。現在、そのためのロードマップとなる枚方市駅周辺再整備基本計画の策定等に取り組んでいるところであります。
78 ◯岩本優祐議員 市駅周辺をわくわくするような中心拠点にしていきたい、発展させていきたいと、市長の思いは一定理解できるものです。これから具体化していく段階で、さまざまな課題も出てくると思いますが、市長として、強い思いを持って、より多くの方を巻き込みながら合意形成につなげていっていただきたいと、このことを意見として申し上げます。
さて今回、5)街区での庁舎位置が4)街区に比べてすぐれているという報告と受けとめています。5)街区については、当初は、国・府・市の合築でいく方針が示され進めてきたところ、そこから、府が5)街区の合同庁舎案から抜けて3)街区に移る方針の報告があり、現在は、5)街区での合同庁舎案については、国と市で進めているということです。
5)街区で新庁舎を目指す場合、土地を大阪府から買うことになるわけですが、これまで、大阪府とのやりとりでは、いつごろになるのか、どの程度の金額になるのか、不明確な状況であったと受けとめています。現状として、5)街区での新庁舎整備についての確度はどういったものか、お聞かせください。
79 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 大阪府とは、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議において、市のまちづくりの方向性について共有化を図りながら進めているところであります。
最近では、本年8月29日に第8回会議を開催し、今回の全員協議会に御報告いたしました土地利用計画と施設配置計画の内容などについて確認したところでございます。
80 ◯岩本優祐議員 今の御答弁から、今も連絡会議が進められていることをもって、国・府・市は順調であると伝えたいのかもしれませんけれども、正直、今の答弁からは状況が確認できません。私は、会議の開催状況が聞きたいのではないんです。どういう確度かということを聞きたいわけですけれども、答弁からそういうことが聞き取れないのは、もうここで仕方がないということで。
振り返れば、当初は5)街区で合同庁舎、一時期3)街区という話もありましたけれども、また今回5)街区で出てきているわけです。来年、何の前ぶれもなく、また3)街区でというようなふらふら感がないよう、これから府や税務署を初め、関係機関としっかり協力、連携して、着実に進めていただきたいと思っています。
次に、庁舎位置の比較では、5)街区での庁舎にした場合、最短で2025年の完成予想がされていますけれども、これからの行政の動きの中で、これ以上の前倒しは可能なのか、お伺いいたします。
81 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 5)街区における新庁舎の整備には、5)街区から3)街区に移転していただく北河内府民センターの跡地の活用が必要であります。そのため、現在進めている3)街区のまちづくりに引き続き、4)・5)街区のまちづくりを一体で進めていくことになりますが、現在、まちづくり手法は市街地再開発事業を想定していることから、事業区域内の権利者の同意、都市計画の手続、工事の工程等を鑑み、最短での完成時期は2025年と見込んでおります。
82 ◯岩本優祐議員 最短が2025年という答弁でした。にぎわいという意味では、枚方市駅前は早期の再整備をしていく必要があると思いますし、新庁舎についても、この間の災害での庁舎の被害状況などを見るに、ゆっくりしていられない状況にあると思います。着実に進めていただきたいと思います。
さて、市駅周辺再整備を行っていく中で、キーワードとなる都市機能として「健康・医療」、「教育・文化」などが挙げられていますけれども、例えば、教育では、知の集積となる図書館などの整備、健康では、健康にまつわる企業誘致などが考えられますけれども、このような都市機能の誘導などに対する市の考えについて、お伺いいたします。
83 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)でお示しする都市機能については、本市が目指すまちの将来像を実現するため、分野別コンセプトの中で例示しております。
議員御指摘のとおり、図書館については、市民生活及び産業・文化芸術の分野において教育・学習機能としており、健康にまつわる企業に関しては、産業、文化芸術の分野において、ヘルスケアビジネスなど業務機能としてお示ししております。本市といたしましても、それら機能の実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。
84 ◯岩本優祐議員 その昔、枚方市市民会館には中央図書館があったと聞きますし、結婚式場もあったそうです。最近、私の両親も、実は枚方市市民会館で結婚式を挙げたということを聞いて、ちょっとびっくりした覚えがあるんですけれども、今はそうした式場もなくなりました。求められるもの、必要な都市機能は、時代や社会で変わっていくと思っています。変わっていくことを前提としながら、これからの枚方市駅前を考えたときに、今、出されているものはもちろん、さらに教育、学習、生涯学習、そして健康、そして産業、雇用の都市機能は求められていくものと考えています。
教育、学習、生涯学習については、国の方針もありますし、学びにつながる都市機能の充実が求められていると考えており、図書館はその一つです。
健康に関しては、大学や企業の研究機関を誘致したり、また、健康づくりについて、市民が学べるような空間も一つだと思っています。
産業、雇用に関して言えば、重厚長大型の産業は駅前では難しいと思いますが、企業のサテライトオフィス、また、コワーキングやインキュベートルームのような施設は、職住近接のトレンドからニーズも期待でき、枚方市駅前の活性化に寄与するものと思います。
都市機能の充実に当たり、枚方市もまだまだできることはあると思います。例えば、民間の投資を呼び込むに当たり、ハードルがあるのであれば規制の緩和を行うなどして、民間事業者が枚方に来たくなる環境を整備していくことも枚方市ができることだと思います。ゆとりを生み出し、回遊性の向上やにぎわいの創出につながる都市機能の充実に向け、これから各部署と連携しながら取り組みを進めていただきたいと要望しておきます。
次に、再整備基本計画(草案)の第4章、土地利用計画と施設配置計画の中で、目指すまちの将来計画として、最適な土地利用計画の検討を行うに当たり、経済波及効果を用いて試算されておられますが、この数値はどのような考え方で算出したものか、お聞きします。
85 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 経済波及効果につきましては、事業の投資額や枚方市の産業別就業者数などから、大阪府のホームページに掲載されております平成23年大阪府産業連関表(基本表)の経済波及効果推計ツールによる計算式に当てはめ、生産誘発や雇用者所得などによる効果を算出しております。
86 ◯岩本優祐議員 経済波及効果の算出の考え方についてお答えいただきましたが、この効果額の内容には、にぎわいや交流人口の増加といった波及効果なども入っているものだと思うのですが、それら全ての項目が網羅された内容になっているのか、お伺いいたします。
87 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今回の経済波及効果は、4)街区に庁舎を配置した場合と5)街区に庁舎を配置した場合でのそれぞれのまちづくりを行った場合における整備事業に係る効果として算出しております。
また、その他の効果として、新たな税収の可能性である固定資産税や都市計画税、市民税などの収入の効果を比較しております。
88 ◯岩本優祐議員 本来の経済波及効果とは、にぎわいや交流人口の増加といった波及効果などを含め比較検討をすべきではないかと思っています。そうした事を踏まえると、今後、多額の資金を投じるわけですから、経済波及効果に限らず、市民にもわかりやすい指標や目標といったものを積極的に市のほうが示していくべきだと思うのですが、市の見解をお伺いします。
89 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今回の庁舎位置の比較検討には、その他の項目として、経済波及効果の算出方法を行い、整備事業に係る効果を算出しておりますが、まちづくりに必要な分野別コンセプトごとにそれぞれの項目を比較検討し、総合的に判断いたしております。市民にもわかりやすい評価指標などについては、今後検討してまいります。
90 ◯岩本優祐議員 今回の全員協議会資料で、経済波及効果は4)街区で約1,270億円、5)街区で約1,600億円と出されたわけですが、この数字だけがひとり歩きしてしまうと、経済波及効果がそこにとどまる印象を持たれてしまう危険性もあるわけです。重要なことは整備後であり、どれだけにぎわいや交流促進、定住促進につながるかが示されるべきと思います。また、ここでの経済波及効果は、整備事業に係るという枕言葉もつけるべきだったと思います。市民とも共有できる経済的な価値や、にぎわい・交流人口の人数など、評価指標を設定いただくよう要望します。
次に、市が描くまちづくりとして、岡東中央公園を生かしたまちづくりを想定されているようですが、案を見る限りでは、公園の周りに商業・業務施設を配置し、その後ろに道路を挟んでマンションが配置されています。
岡東中央公園は、年間を通しあらゆるイベントを開催されており、中には大きな音を出した催しも開催されている状況であることは、皆さんも御存じであるはずです。今後、マンションが建設されてしまうと、こうしたイベントや事業について、マンションに住む住民とのトラブルが発生するのではないかと懸念されるわけですが、民間アドバイザーからの意見を踏まえ、市はどのように考えているのか、お聞きします。
91 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区のマンションの配置につきましては、アドバイザー等の意見を踏まえ、さらなるにぎわいの創出が図られるよう、岡東中央公園などで行われるイベントによる影響などを考慮した配置とするとともに、マンションを2重サッシにするなどの対策を検討しています。
さらに、駅前にある公園という立地条件や年間を通し公園で行われている催しなどを広く情報発信することで、住環境とのバランスが図れるものと考えております。
92 ◯岩本優祐議員 マンションの構造や情報発信などで対応していくという答弁でした。ある程度、距離を置いていることで住環境とのバランスがとれるということなのかもしれませんが、先ほど大塚議員からも指摘がありましたが、タワーマンションは、今後もさまざまな課題が生じてくる可能性があると思っています。今後も、他の事例などを調査しながら、できることがあれば対応いただきますよう要望します。
さて、このような大規模な開発が行われるに当たりまちのリニューアルがなされても、新しく建設された建物も、いずれは陳腐化していきます。そうしたことを考えた場合、その次のまちづくりを見据えた上で、将来の社会変化にも柔軟に対応できるまちづくりが大事だと考えますが、市はどのように考えているのか、お伺いします。
93 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後の社会変化にも柔軟に対応できるよう、公民連携して、にぎわい・憩い空間としての公園、広場機能を設けるとともに、一定規模の市所有地を確保することは必要であると考えております。
94 ◯岩本優祐議員 一定規模の市所有地を確保するとのことです。商業用地として使われる部分も、ずっと同じ事業者が居続けられる保証もありませんし、やはり柔軟に対応していく、変わっていくことを前提としたまちづくりが必要だと思います。
さて、市駅周辺再整備基本計画で土地利用計画や施設配置計画が示された後、それを具体的に形にしていくことが重要です。特に、多くの人が利用する公園、広場については、今回の草案には具体的なものが示されておりません。今後、具体化していくに際しては、行政だけで決めるのではなく、意欲がある市民などの意見を聞くなど、市民参画のもとで取り組みを進めていく必要があると思いますが、見解をお伺いします。
95 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 公の施設などを整備する際に、計画段階から市民参画で進めることは必要であると認識しております。例えば、現在、枚方市駅周辺活性化協議会では、公園を活用したエリアマネジメントについて意見交換を行っており、今後も、具体化していく中で、市民参画の手法を取り入れながら進めていく考えでございます。
96 ◯岩本優祐議員 冒頭、枚方市駅周辺再整備について、市長から、本市の未来を大きく左右するプロジェクトであると認識しており、市駅周辺が多くの人にとってわくわくするような中心拠点として発展していくことで、本市の魅力アップを牽引し、交流促進や定住促進を図っていきたいという答弁がありました。であるならば、枚方市駅周辺再整備は、行政だけ、またハード整備だけで完結するものではなく、枚方市駅周辺をどう盛り上げていくか、多くの市民や団体、民間事業者を巻き込みながら、また、彼らにも行動いただくことが必要不可欠となってくると思っています。
枚方市駅周辺再整備が今後具体化していく中で、例えばワークショップや市民からのプランの提案など、さまざまな方策が考えられます。そうした市民参画の取り組みは、参加した方はもとより、その方を通じて、より多くの方に愛着の醸成や維持管理などへの参画につながるなど多くの効果が期待でき、また、まちのにぎわいの大きな推進力になっていくことと思いますので、今後進める上で、そうした方策を積極的に取り入れていただきますよう要望します。
また、議会に対しても、適切なタイミングで適切な情報共有をお願いしておきます。街区案が複数出たり、今回の報告ですけれども、4)街区と5)街区の比較表においても、波及効果の算定にも疑問が残ります。将来にわたる大きなプロジェクトでございますので、市民、議会との信頼関係を損なわないように、築いていくようなものになるようにお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
97 ◯岡林 薫議長 これにて、岩本優祐議員の質問を終結します。
98 ◯岡林 薫議長 午後1時まで休憩します。
(午前11時54分 休憩)
(午後1時 再開)
99 ◯岡林 薫議長 協議会を再開します。
100 ◯岡林 薫議長 次に、松岡ちひろ議員の質問を許可します。松岡議員。
101 ◯松岡ちひろ議員 それでは、私のほうからは、まず初めに、以前の駅前開発でつくられたサンプラザ1号館と3号館について、お尋ねいたします。
現在、市駅南口側にあるサンプラザ1号館の区分所有者の所有権は、今後の再開発事業でどうなっていくのか、お尋ねいたします。
102 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 南側駅前広場の拡張区域に含まれるサンプラザ1号館につきましては、4)街区の現市民会館大ホールや庁舎別館の跡地に予定しています商業・業務施設への移転が可能となるように想定しております。
なお、事業化に際しましては、権利者の合意形成及び移転の意向などを踏まえて定めていくものでございます。
103 ◯松岡ちひろ議員 今後は、事業の中で、4)街区への移転を権利者合意を前提に想定しているとのことですが、合意が図られる権利者とは、大小保有にかかわらず、全ての権利者ということでよろしいのでしょうか。
104 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 例えば、4)街区への移転などを含めた事業化に際しては、権利者の大小にかかわらず合意形成を踏まえ定めていくものでございます。
また、市街地再開発事業を組合施行で行う場合、都市再開発法の規定に基づき、組合設立の認可申請に当たっては権利者の3分の2以上の同意が必要となっていますが、より多くの方々に御協力いただけるよう取り組んでまいります。
105 ◯松岡ちひろ議員 次に、今回の資料では、これまで3)街区に含んできたサンプラザ3号館が、3)街区の指定から外れております。午前中の答弁でも、サンプラザ3号館は、市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現する観点から街区を設定しているため、サンプラザ3号館は対象外としたということでしたが、少なくとも、ことしの2月の資料では含まれておりました。
もう少し聞かせていただきたいのですが、最終の判断をいつどこでされたのか、答弁にあるように、街区から外すことで市の財政状況にはどのような影響が出るのか、まちづくりの方向性は変化するのか、説明を願います。
106 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 街区設定を含め、市駅周辺再整備基本計画(草案)の内容を、本年9月に開催いたしました都市経営会議で決定したものでございます。
また、市の財政負担につきましては、例えば、サンプラザ3号館を対象とすることで、総事業費が増加いたします。その上で、市街地再開発事業で行う場合、補助対象額の6分の1が市の補助額となることから、市の財政負担が増加すると考えております。
なお、市駅周辺全体のまちづくりの方向性としましては、枚方市駅周辺再整備ビジョンの基本コンセプトの実現に向けて進めていく考えでございます。
107 ◯松岡ちひろ議員 今の答弁を聞いていると、地権者の中の合意よりも市の財政状況を優先されてきた結果だったのかと感じるわけなんですけれども、今示されているほかの街区の状況もお聞きしたいのですが、それぞれ街区内の全ての地権者から了承を得ることができているのか、また、それぞれの街区内には何名の地権者がおられるのか、お答えください。
108 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 1)街区から5)街区までの全街区で土地・建物所有者として、おおよそ100名以上の方がおられます。事業化の際には、街区ごとの進捗状況に応じて、土地・建物所有者の意見を聞きながら進めてまいりたいと考えております。
109 ◯松岡ちひろ議員 質問では、それぞれの街区の地権者数をお聞きしましたが、ただいまの答弁では、全体での答えとなっておりました。
可能であれば、4)街区の地権者数と現在の合意形成の状況をお答えください。また、合意に至らない地権者がおられた場合にはどのようになるのか、お尋ねいたします。
110 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区におきましては、現在、把握している中では、枚方市のほかに7名の地権者がおられます。今後、事業化を図る際には、地権者の御意見を伺いながら、本市が目指すまちづくりに御理解、御協力いただけるよう努めていく考えでございます。
111 ◯松岡ちひろ議員 サンプラザ3号館の問題に戻るんですけれども、そもそもここは建物も古く、再開発事業で何もしないことはあり得ないんじゃないかと思います。
ところで、案件資料3ページには、この市駅周辺再整備事業は、緊急かつ重点に整備を推進するために、都市再生緊急整備地域の指定を目指すと記載されております。緊急かつ重点の再整備が必要との認識と、今回のサンプラザ3号館の示し方は一貫性を感じることができません。また、街区外でも、この緊急整備地域に指定して、市はどのような地域にしていきたいと考えているのか、わかりやすく説明していただきたいと思うのですが、まずは、どういったメリットがあるのでしょうか。
別紙2、都市再生緊急整備地域の説明の中では、緊急整備地域に指定されれば、既存の都市計画の制限内容を見直すことができると書かれてあります。どういった制限内容の見直しが許されるのか。また、この指定エリア内では、民間事業者による提案を受けることも認めており、税控除などの優遇特例が用意されております。事実上、これまでにない開発を市が誘発していることにならないのか、お尋ねいたします。
112 ◯柳澤秋介理事 都市再生緊急整備地域の政令指定によるメリットとしましては、指定されたエリアにおいて、地域整備方針に合致した事業に対し、容積の緩和や道路の上空利用のための規制緩和など、都市計画の特例が適用されるとともに、民間事業者が行う都市開発事業に対し、税制の特例や金融支援が活用できる点などがございます。
また、こうした点の活用を通じまして、市街地の整備に対し民間の投資が促されることで、質の高い都市再生が早期に進むことが可能となるなどのことから、市民の皆様にとってもメリットのあるものと考えております。
113 ◯松岡ちひろ議員 この指定がされれば、容積緩和などの民間事業者にもメリットがあるということでした。これが、民間投資が質の向上を可能にするということでしたが、このあたりは、本当に、こうしたメリットを民間事業者に与えることが、自動的に再開発の質の高さを提供することになるというのではなくて、それを最大限に引き出す力は、市の主導、市民がこんなまちを求めているという、市民の求めるまちをどう実現させていくのかが決め手になるのではないでしょうか。しかし、現在は、市民意見、市民の間での最大限の合意形成を図るよりも、民間事業者の主導で動いているに過ぎないのではないでしょうか。
市が再開発事業として取り組む街区だけにとどまらず、周辺も、広く開発を促す緊急整備地域のエリアにと示されております。庁舎周辺だけではなく、民間の周辺土地も含めた約40ヘクタールという大きなエリアを枠内にしたのはどうしてなのか。また、2月に都市再生緊急整備地域候補地として名前が上がったが、その適用を受けることの是非や適正な地域のエリアについての市民説明や議論が必要だと思うのですが、見解をお尋ねいたします。
114 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 都市再生緊急整備地域の指定については、市駅周辺再整備を進めるに当たり、民間活力の導入が不可欠であることから、その準備段階である候補地域の指定に向け、内閣府と協議、調整し、本年2月に本市が選定されたものでございます。また、区域の設定については、民間投資の可能性のある枚方市駅周辺再整備ビジョンの範囲としております。
なお、今後、都市再生緊急整備準備協議会における意見交換を踏まえ、指定エリアの素案を定めていく考えでございます。
115 ◯松岡ちひろ議員 まずは再整備ビジョンの範囲内を指定したということなんですけれども、都市再生緊急整備地域との関連性は、これまで全く説明を受けたことはありませんでした。
さらに、地域エリアは、都市再生緊急整備準備協議会における意見交換を踏まえるようですが、1つ目には、準備組織の構成員はどこで決まったのか、なぜこのメンバーになったのか、誰が決めたのか。2つ目には、住民の資産を使っての再開発なのですから、この構成員として市民も複数参加するべきだと思うのですが、市民委員の参加の予定はどうなっているのか。3つ目には、都市再生緊急整備地域内となる皆さんには、事業説明は行ったのか、お尋ねいたします。
116 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 都市再生緊急整備地域の候補指定につきましては、都市再生緊急整備地域準備協議会の構成員において、内閣府より準備協議会の活動のイメージとして、国、自治体に学識経験者、民間事業者、金融機関等の幅広い関係者を加えた産・学・官・金により知恵を集結すると示されていることから、内閣府と意見交換し、本市の要綱において定めております。
なお、今後、準備協議会において定めたエリアの素案及び地域整備方針の素案については、国の有識者会議を経た後、国においてパブリックコメントが行われるとされております。
117 ◯松岡ちひろ議員 答弁では、構成員は市と内閣府で決めましたということですが、現在の準備協議会構成員は、京阪やソウ・ツーなどの企業や大学などで、実際に枚方市で生活している生活者としての視点が欠けております。内閣府が示す都市再生緊急整備準備協議会の構成員のイメージは従わなければならないもので、市の独自性は全く認められていないのでしょうか、御答弁願います。
また、域内の皆さんに説明はしていないが、今後、国においてパブリックコメントがあるということです。現在の資料では、都市再生緊急整備地域についての説明会は示されておりません。パブコメは一方通行であります。国民の税金が使われるわけですから、今の準備協議会の段階で、市として指定予定の地域内の地権者を含め、市民に説明をしておく必要があると思うのですが、見解をお尋ねいたします。
118 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 構成員については、繰り返しになりますが、法定協議会ではないため強制力を伴うものではありませんので、内閣府と協議しながら選定してまいりました。
また、本制度は民間投資を促すものであり、指定により規制が生じるものではございませんが、市民等に対しては、都市再生緊急整備地域と密接に関係する枚方市駅周辺再整備基本計画の策定に伴う市民説明とあわせ説明してまいります。また、指定後は制度内容について、広く情報発信してまいります。
119 ◯松岡ちひろ議員 つまり、構成員のメンバーは、内閣府と協議で決められたとのことですから、市の考えを反映することも可能だということにもなります。生活者の視点を加えるべきだと要望いたします。
また、基本方針策定時に、緊急整備地域の説明も行っていくとのことですが、庁舎基本構想の説明も一緒に行われます。一度に全部説明されるわけです。例えば、光善寺駅前再開発説明会のときもそうでしたが、一般の住民の皆さんにとって、例えば、高度利用地区への変更や用途地域の変更が、一体何を可能にしていくかなど、その用語だけで理解することは困難です。規制強化なのか緩和なのか、こうしたことも示しながら説明会の周知をし、住民に理解していただくことが必要です。都市再生緊急整備についての説明会の実施を求めます。
また、牧野・香里園・光善寺駅前のそれぞれの再開発では、再開発ビルには、所有者だけではなく借家人の零細事業者の入居はさらに厳しく、結果的に、これまでその場で長く市民に慕われ営業されてきた市民の追い出しとなっておりました。
今回の指定を目指す緊急整備地域では、行政のかわりに民間事業者が提案を行うことが許され、これまで以上に、市民生活に影響を与える強い懸念があります。結局、チェーン店などの大手事業者呼び込み中心の事業になってしまうのではないでしょうか、市の見解をお尋ねします。
120 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 民間事業者の提案に際しては、本市のまちづくりの方針等と照らし合わせながら制度活用を検討してまいります。
また、市街地再開発事業等の事業実施に当たっては、地権者の生活再建も踏まえ、進めてまいります。
121 ◯松岡ちひろ議員 最後にまとめていきたいと思います。
質疑の答弁にもありましたが、この都市再生緊急整備地域の指定を受ければ、本来であれば建設が困難な超高層ビル・マンションの建築を促すことになります。さらに税の優遇も受けられます。市は、このような見返りもあるから質の高い開発となって、それが市民のメリットなんだという認識ですが、超高層マンションは、午前中の質疑でもありましたが、市内の空き家を増やすなどの課題を進めます。社会インフラの課題もあります。また、将来的に必要な建てかえは、住民の同意を得るのは困難が多いなど、改めて指摘されているところです。さらに、駅前で便利なマンションといってみても、低所得不安定雇用に悩む子育て世帯などにとっては、欲しいと思っても購入することができない価格ではないのか。ほかにも、今回の開発手法を用いることで、これまでの駅前再開発に起きた市民追い出しとなる問題が、より加速するのではないでしょうか。ただいまの答弁では、地権者の生活再建も踏まえるということでしたが、借家人の生活は、市は把握することができません。
このように、この開発手法は、税優遇など利益を授受できる方がいる一方で、開発によって不利益となった方は、自助努力が足らなかったと切り捨てられていくのでしょうか。現状では、こうした懸念を払拭することができず、さらなる市民説明などを重ねて、市民的議論でまちの姿を決めていくことが不可欠であると指摘を行い、私からの質問を終わります。
122 ◯岡林 薫議長 これにて、松岡ちひろ議員の質問を終結します。
123 ◯岡林 薫議長 次に、堤 幸子議員の質問を許可します。堤議員。
124 ◯堤 幸子議員 私のほうからは、ビル風の被害についてから質問させていただきます。
市駅周辺再整備について、枚方市は、市の庁舎を5)街区にする方向で言われています。そこで、気になる点をお伺いします。
初めに、高層マンションを2棟つくるといった点です。
先日の台風でも、高層ビルによる風の被害は深刻でした。香里園駅でも、ビル風の当たるところでは、ビルのテナントの看板が落ちたり、ガラスの破損、シャッターの破損などが見受けられました。枚方市の案を見ますと、高層マンションの西側や東側には商店が多く、ビル風の影響を受けると考えられます。
以前、建設常任委員会で視察に行った二子玉川では、再開発により高層ビルが建設され、周辺でビル風の被害が深刻化し、けが人も出たため、風力計をつけて、風の強い日には通行人に注意喚起を図る回転灯をつけたり、防風パネルを設置するなどの対策をされていたようです。通行人や、周りにある低層の建物に与える被害は深刻ですが、どう考えているのでしょうか。また、高層マンションの間の風が商業施設の間を通って公園に抜けると、公園にも強い風が吹くことになりますが、この点についてはどうお考えでしょうか、お伺いします。
125 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 タワーマンションの配置につきましては、アドバイザーから、風害を考慮した配置についても意見をいただいており、お示しの土地利用計画・施設配置計画図を作成しているものでございます。今後、事業化を図る際に検討を行う必要があると考えております。
126 ◯堤 幸子議員 事業化の前に検討を行っていただくということですけれども、ヒアリングのときには、耐震には基準がありますけれども、風害についての基準はないということもお伺いしました。56階という、枚方には今までない高さのタワーマンションです。マンションの高さは30階で約100メートルと言われていますので、56階だと、その倍の高さ約200メートルと想定されます。どのぐらいの風が吹くのか想像もつきません。また、2棟が並ぶことで、一層強い風が吹きます。
今回の台風では、枚方市でもかなり強い風が吹きました。思いがけない被害が起こることも考えられます。事業化を図る際に検討を行う必要があるとされていますけれども、200メートルもある高層マンションを建てることで危険な駅前となってしまっては、本末転倒です。そうならないように、高層マンションそのものについても検討するべきだと思います。
駅前にマンションを建設するということで、5)街区の案では、4)街区に約1,000戸、5)街区に約170戸が入居されることになりますけれども、この入居の方たちの駐車場はどこになるのか、お伺いします。
また、にぎわいを創出するということで、商業施設と公園があります。公園でのイベントや商業施設でのイベントの開催などが行われ、騒音は2重サッシということが意見で出されていましたけれども、落ちついた居住空間にならないのではないでしょうか。若い世代などにも住んでもらうとして、マンションの建設計画をされていますが、枚方市駅に近いマンションとなると、それなりの購入価格となります。例えば、枚方市駅から徒歩7分のところにあるマンションの販売価格は、約7,000万円と高価格です。現在、香里ケ丘で住宅開発をされているところでは、20代、30代の世代の一戸建て住宅購入価格は3,000万円までとされていると伺っていました。若年子育て世代を含む多様な世代の定住促進とされていますが、そうなるのか疑問が残ります。枚方市ではどのようにお考えでしょうか、お伺いします。
127 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 マンションの駐車場につきましては、タワーマンションでは、マンション内部に機械式の駐車場、5)街区の板状マンションにつきましては、マンション敷地内の駐車場を想定しております。
タワーマンションにつきましては、アドバイザーとの意見交換を踏まえ、にぎわいイベント等の影響を考慮した配置としております。
また、居住ニーズについては、板状マンション等の多様な居住施設の配置の必要性や働き方改革などによる若年層の駅近物件のニーズ等の意見を得ているものでございます。
128 ◯堤 幸子議員 働き方改革による若年層の駅近物件のニーズということで、ヒアリングのときにも少し言われていましたけれども、夫婦共働きで高所得の、いわゆるパワーカップルを想定されていると伺いました。パワーカップルというのは、夫婦ともに年収700万円を超える共働き世帯と定義されている場合が多い。また、全世帯の0.5%程度と言われて、共働き世帯の1.8%程度に当たるとされています。今、増えつつあるとは言え、まだ少ない状況です。枚方市の人口将来予測では、7年後には40万人を割り込みます。民間アドバイザーの方は、1,000戸程度は可能ということですが、需要傾向を誤ると、いつまでも空き室ができるといった状況にもなります。アドバイザーの意見を参考にされるのはいいですが、これからの枚方市駅をどうするのかを考えるのは行政のするべき仕事です。
例えば、駅に近いことや都心よりは安いというメリットから、現在のニーズはあるかもしれません。駅から7分のところで7,000万円ともなれば、駅から直結マンションでは、さらに値段が上がります。たとえ、パワーカップルという方たちでも、8,000万円が壁とも言われています。何より、若い方が注目する子育て施策などが充実しているかという点は、申しわけありませんが、今後の計画も乏しく、選んでもらえると自信を持っては言えません。
また、今は車もシェアする時代です。若い人に広がりつつある、購入よりシェアして、旅行や趣味などにお金をかけるといった考え方が全体の主流となり、住宅の購入への意欲もどうなるのかわかりません。現在のニーズをもとに需要予測をするとなると、業者にとっては、マンションの建設は少しでも早いほうがいいことになります。市駅前の開発が、市民の意見を聞くといった時間のかかる作業を抜きにして進められる懸念が大いにあります。大規模災害に備え、庁舎の建てかえは急がれますが、駅前の環境を大きく変える高層マンションについては、必要とは思えません。民間アドバイザーの意見を聞くだけでなく、市民の皆さんの声も聞き、200メートルもある高層マンションを建てる必要が本当にあるのか、マンションを販売するための視点だけでなく、まちづくりという視点からも、ぜひ考えてほしいと思います。
大規模な開発や、こうしたタワーマンションなどで心配されるのが、地域の問題です。
今回のように一度に1,000戸の住居ができると、若い世代にも住んでもらうことを目的としているなら、小学校が足りないといった問題も出てきます。小学校を新たに建設したところもあります。
また、地震などが起こった場合、避難者であふれ返る可能性があります。災害時には、岡東中央公園が防災公園としての役割を果たすことになるのか、そういった機能を持たせるのか、市の見解を伺います。
129 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺のまちづくりにつきましては、アドバイザーからの意見を踏まえ、市場性やまちづくりに伴う地域の児童・生徒数の動向を見きわめながら、関係部署とも連携し、住宅の分譲時期が重複しないよう、スケジュール等の検討を進めます。
また、今回の土地利用計画図では、災害時に活用できる空間を広く確保する案となっており、その活用方法についても検討してまいります。
130 ◯堤 幸子議員 こうした超高層マンションは、災害に弱いとも言われています。地震が起きればエレベーターがとまり、56階まで上がることはほぼできません。電気がとまれば、エレベーターだけでなく、水道も使えなくなります。そのため、自宅での生活ができなくなり、自宅に帰れなくなった方をどうするのか、小学校の避難所で1,000世帯の受け入れが可能なのかなどについてもしっかりと検討するべきです。
56階のマンションには700世帯が入ることになり、例えば、マンションの大規模改修の際に管理費の値上げなどが行われるときなど、全体の意見がまとまらないといった住民間のふぐあいも生じます。結果として、枚方市が進める土地利用で住民に負担をかけていいのでしょうか。この点も指摘させていただきます。
次に、計画では、駅から商業施設やマンションなどをデッキでつなぐとしていますが、屋根はあるのでしょうか。また、広さはどのぐらいになるのか、耐震の基準はどうなるのか。4)街区庁舎案と5)街区庁舎案では、デッキに係る費用は、それぞれどのぐらいになるのか。
また、アドバイザーの意見にもあるように、24時間開放のデッキを考えているのか、そうなった場合の管理はどこが行うのか、お伺いします。
131 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 デッキを含む施設の詳細及び管理などにつきましては、事業化を図る際に検討いたします。
また、デッキの耐震基準につきましては、橋や高架の道路等の技術基準である道路橋示方書などに基づき整備する考えでございます。
132 ◯堤 幸子議員 事業化が決まっていないので、詳細などがまだ決まっていないということですけれども、デッキについては、つくることだけは決まっているけれども、予算も含めて、その他のことは決めてから考えるということです。
もしマンションとつなぐのなら、通勤時には、駅に向かう人と駅から来る人がかなりデッキにあふれると思われます。そうしたことも考慮して、デッキの幅や強度を考える必要があるし、エスカレーターやエレベーターの設置場所など、利用する人の意見を聞く必要も出てきます。24時間利用できるとなると、防犯上の問題もあります。こうした問題によって予算も大きく変わると思いますので、今の御答弁では、この街区の判断もできません。
次に、新庁舎整備の検討とあわせて、枚方市駅前の行政サービスの再編の考え方について、3)街区における公共施設の再編に向けての検討を進めるとして具体的に示されていますが、どこで検討され決められたのか。例えば、保健センターに保健所の移転を予定しているとありますが、保健所には難病の方も申請に来られます。更新も保健所で行います。こうした現場の状況を担当の部署などにしっかり聞いているのでしょうか。今は市駅に近い保健所ですが、保健センターとなると駅からバスに乗りかえる必要があり大変です。また、子育てに関することと福祉に関することの部署が離れていては、例えば、子どもの貧困問題などについて連携がとりにくいのではないでしょうか。実際の状況について、現場の意見などを聞いて検討されたのか、お伺いします。
133 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅前行政サービスの再編に向けて、ワークショップの意見も参考に、関係する部署との調整や庁内委員会において、これまで検討を行ってまいりました。
本市といたしましては、市民窓口の利便性の向上とあわせて、特に、妊娠期から子育て期に至る行政サービスを一体となって提供していく考えでございます。
134 ◯堤 幸子議員 あっさりとしたお答えですけれども、やっぱり実際に業務を行っている現場の方たちの声をしっかりと聞いていただきたいと思います。庁内委員会で考えたということですけれども、果たして、市民と向き合っている窓口の方や、常にそういう内容と対峙されている方たちの意見をしっかりと聞くべきだと思います。
3)街区に子育て期に至る行政サービスを提供していくことを考えているとされていますが、小さなお子さんを連れている方は、やはり車で来られることが多いと思います。こうした商業施設と一緒のビルの中にあっても、市民窓口や子育てに関する行政サービスの利用の場合、駐車場は無料の時間を設定するのか。駐車場が有料では、子育て世代の負担になります。定住促進となるかは疑問です。
また、5)街区に庁舎をつくれば、駅から遠くなり利便性が悪くなります。特に、高齢者の方や障害者の方は大変です。駅とつなぐ巡回バスなどについても検討されているのか。こうした検討が必要になることを考えると、庁舎は、やはり駅の近くにつくるべきと思います。
次に、市駅前行政サービス再編の考え方の中に、各機能の拡充を公民連携により、総合的に行うと書かれていますが、これはどういうことを考えているのか、伺います。
135 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅前における行政サービスについては、効率的、効果的に行政サービスを提供していくために、整備や維持管理、運営等において、民間のノウハウを活用していくことを含めて検討していく考えでございます。
136 ◯堤 幸子議員 本当はもう少し具体的にお答えいただきたかったんですけれども、施設の維持管理などとともに、行政サービスの機能拡充についても民間ノウハウを活用ということになるのでしょうか。この本来の文章を読むとそうなんだろうと思います。どこまで行政機能を民間に任せるのか、必要であれば、福祉施策につないだりすることができるのか、今のままでは本当にわかりにくい状況です。
この市駅周辺の再整備の案を見ると、どこの市でも行われているような民間主導のまちづくりである気がします。駅前の公園については特徴的と言えますが、駅前の超高層マンション、都市公園と商業施設のリンク、回遊デッキなど、どこの駅にもあるものです。枚方らしさがどこにあるのかと思います。市民の皆さんがどんな駅前を求めているのか、アドバイザーの意見だけでなく、市民の意見も聞くべきだと思いますが、お考えを伺います。
137 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今後の予定といたしましては、11月の枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の作成後、市民説明会やパブリックコメントを行い、市民の御意見をお聞きしてまいります。
138 ◯堤 幸子議員 市民説明会を行うということですけれども、先ほども松岡議員が言われましたけれども、1回の説明会では、市民の方も駅前のこれだけの開発を本当に理解できないと思いますし、ホームページなどでアップもされると思いますけれども、やっぱり、よりわかりやすく、そういうところに載せる必要もあると思います。
そして、市民意見を聞いて、その聞いた意見をどこまで検討してもらえるのか、意見を聞いて計画に反映してもらえるのか、ここが大きな問題だと思います。計画に住民の意見をどう反映していくのか、これをぜひお願いしたいと思います。
数えていませんけれども、今回の質問の御答弁では、民間アドバイザーの意見を踏まえてとされているところがほとんどです。枚方の駅前周辺のほとんどが、民間アドバイザーの意見でつくられてしまっているという感じがします。これでいいとは思えません。人口が減っていくが、マンションは売れて、商業施設には店舗が入って、採算がとれるというんでしょうか。
また、立地適正化計画で駅前に人口誘導する意図はわかりますが、枚方市全体の人口を増やすことにはなりません。今回の地震や台風などへの備えが急がれる今、例えば、使えなくなっている市民会館大ホールのところに庁舎を早期に整備することも含めて、検討し直してはどうでしょうか。市駅前が防災対策のかなめになるようなまちづくりを進める必要があると申し上げまして、質問を終わります。
139 ◯岡林 薫議長 これにて、堤 幸子議員の質問を終結します。
140 ◯岡林 薫議長 次に、福留利光議員の質問を許可します。福留議員。
141 ◯福留利光議員 私で8番目になります。いろいろ重複する点もございますが、御容赦願いたいと思います。
まず、基本計画の目的、成果の確認について、伺います。
資料15ページの課題整理と資料18ページの目指すべき将来像の期待について、余りリンクしていないと思います。現状の課題と、それを踏まえての将来像は関連性を持たなければならないと感じますが、御見解をお伺いします。
また、将来像については、おおむねどのまちでも目指している内容と思われ、月並みな取り組みであると感じています。そのことから、特に、枚方らしさをどのようにアピールしていけるのか、こういったインパクトのある内容が必要と感じますが、あわせて御見解をお伺いします。
142 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)については、関係者の意見も参考に検討を重ね、現状の課題整理として、主に、社会環境の変化や多様化する市民ニーズの対応、ゆとりやにぎわいの創出、交通機能の強化と安全対策、必要な都市機能と防災・減災力の向上、地域資源を生かした魅力づくりなどでございます。
一方で、目指すまちの将来像として、全ての世代が多様なライフスタイルを実現し交流できるまちとして、多様な人々が新たな発見や、楽しむ・学ぶ・働く機会が得られる、職・学・住・楽近接のライフスタイルを実現することや、駅前広場、公園の拡充、都市機能を適切に配置することで、まちのゆとりや回遊性の向上を図ること、安全で快適な歩行空間と自然を生かしたネットワークの形成による健康増進を図ること、歴史文化などの地域資源を生かしたにぎわいの創出と交流促進を図ること、そうしたまちを成長し魅力を高めるため、エリアマネジメントを推進することを定めております。
また、その実現に向けて、分野別コンセプトとして防災、減災など7つの分野に分けて、基本的な考え方と想定する都市機能を定めております。
143 ◯福留利光議員 枚方らしさの創出が、誇りに思えるまちづくりの玄関口になると思います。人が主役のゆとりとにぎわいのまち、または、職・学・住・楽のテーマでも結構なんですが、その中で、やはりキーポイント的に枚方らしさをしっかりとアピールして、いま一度考案していただきたいと思います。
次に、事業費について、お聞きします。
全体投資1,400億円とありますが、民間投資が約860億円、市の負担が約216億円との記載がございます。単純に残り300億円余りがどのような財源になっているのか、どのように考えておられるのか、お尋ねします。また、市の負担約216億円の内訳と、市の資産売却からの資金調達の考え方などの見解をお尋ねいたします。
関連して、経済波及効果について、あわせて伺います。
1,600億円の経済効果とうたわれていますが、これはどのように算出しているのでしょうか。また、経済波及効果以外で、どのような効果が考えられるのか、あわせてお伺いします。
今回の再整備においては、1,400億円を投資して1,600億円を回収する考え方になっています。私自身、規模が大きくて、全くイメージがわかないのが現状でございます。香里園の東側が約300億円の投資と聞きましたけれども、回収はわかりませんが、今の1,400億円ぐらいの投資というのはどれぐらいの規模なのか、少し事例があれば教えていただきたいと思いますので、以上の点について、御質問させていただきます。
144 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 民間投資、市負担額以外の財源につきましては、市街地再開発事業に伴う国・府の補助金及び駅前広場や区画街路、デッキなどの公共施設整備に伴う国の補助金を想定しております。また、市の負担額としましては、市街地再開発事業における補助対象額の6分の1や公共施設整備費の2分の1、3)街区における公共施設再編に係る費用などを想定しております。
次に、4)・5)街区内の市有財産につきましては、市街地再開発事業を活用することにより、新庁舎整備に伴う権利変換に使用することを想定しております。
今回お示ししております経済波及効果は、事業の投資額や枚方市の産業別就業者数などから、大阪府のホームページに掲載されております平成23年大阪府産業連関表(基本表)の経済波及効果推計ツールによる計算式に当てはめ、生産誘発や雇用者所得などによる効果を計上しております。
また、経済波及効果以外の成果といたしましては、定住人口の増加を初め、居住、商業、業務などの民間施設立地に伴う住民税、固定資産税、都市計画税の税収増が20年間で約60億円が見込まれるほか、商業・業務施設立地による雇用の創出、交流人口が増えることにより、周辺地域を含めたにぎわいの創出が考えられます。
駅前周辺での同等規模の事例としましては、東京都世田谷区の二子玉川駅周辺において、約11.2ヘクタールの範囲で再開発事業がされており、全体事業費としては、約1,435億円となっております。
経済波及効果につきましては把握しておりませんが、事業効果として、まちの魅力が高まり、来街者が増し、就業者数や商業施設利用者も増加するなど、波及効果が広がっていると聞いております。
145 ◯福留利光議員 再整備で一番不安が大きいのは、財源確保と思っています。自主財源確保はもちろんのこと、補助金や民間からの投資も、進め方次第では大きくもくろみが違ってくると想定されます。きょうは詳しくお聞きしませんが、今後の展開を見ながら、少しただしていきたいと考えております。
次に、都市型ホテルの誘致も大きな課題であると考えます。活性化による集客が見込めれば民間もついてくることから、今回の再整備における誘致の考え方をお聞かせください。
また、この項目で最後になりますが、日程について、お尋ねします。
平成30年までの日程で、11月に基本計画、基本構想の素案、そして3月には策定とありますが、あと6カ月で完了できるとは考えにくく、逆算すると、おおむねの骨子的な案は既に確立されていると想定します。特に、基本計画について、現時点での今後の課題としては、予算、全体構想図、地権者との調整、こういった部分に時間を要すると思われますが、市が考える日程確保の課題について、現状の部分で結構ですので、お尋ねしたいと思います。
146 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅前におけるホテル誘致につきましては、導入する都市機能の方向性として、宿泊機能を掲げております。
また、民間アドバイザーからは、現状では、観光やインバウンドでの需要は少ないものの、市内企業や関西医科大学に伴う利用者がメーンでのニーズはあると意見を得ていることから、一定の需要が見込めるものと考えており、まちづくりを具体化していく中で、今後とも適宜、民間事業者に誘致を働きかけていく考えでございます。
今後、11月の素案作成に向け、今回お示しした全体構想図など、草案についてさらなる精査を行うとともに、事業手法の精査や概略工程、街区ごとの概算事業費、財政負担の検討などを行ってまいります。
また、議員御指摘のとおり、権利者等の調整につきましては一定時間を要するものと認識しておりますが、概略工程に沿って、鋭意進めてまいりたいと考えております。
147 ◯福留利光議員 この項目について、意見と要望だけ申し上げたいと思います。
この駅前の再整備も、前回からおよそ50年ぐらいが経過しているのではないでしょうか。この間の経済社会環境も大きく変化して、特に、民間主導の箱物関連は、1等地に存在することから影響も大きく、つど活性化への対応に迫られている感が強く、10万人近い乗降駅としてのあるべき姿からの違和感は、時代の流れとともに感じられてきたのではないでしょうか。このような経験や反省を生かした再整備を基本に考える必要性を感じます。特に、10年後には38万人、25年後には33万人と人口減少が余儀なくされる問題でもあり、伴って、求められるサービスや需要は刻々と変化してまいります。
現時点で、30年後、50年後の環境を推測することは誰もできないことでもあり、今回のこの再整備も、できることから、想定される課題解決と求められる姿を目標に、役割分担の明確化、そして予算の整合性、スピード化を目指した日程の厳守、こういったことを基本に中心に、市のリーダーシップを発揮されることを強く要望したいと思います。
続きまして、交通関連について、お尋ねいたします。
改めて、現在の枚方市駅周辺の交通課題と総合交通計画との関連性について、見解をお聞きします。
また、今回の再整備で交通動線も改善されますが、現状の課題解決にどの程度影響し、最大の効果はどのように考えておられるのか、お尋ねします。特に、バス、タクシー、一般車両の区分けが重要と考えます。現在の枚方市内での駅前ロータリーはどの主要駅でも、これらの交通量から安全性や渋滞等が問題となっています。しかし、今回の案では、それが解消するとは思えません。多少のエリアの拡大はあるようですが、拡大されれば、当然ながら流入も増え、根本的な対策につながらないと感じます。
一方で、北に配置されています北ロータリーですが、南と同様の問題が発生しています。北ロータリーの役割は一定は理解していますが、改善の余地もあると考えます。利便性を高めていく考え方はわかりますが、全てにおいてそれが実現するかは別問題であり、総合的な見方で判断する必要性を感じます。
そこで、バス、タクシー、一般車両の区分けはどのようにお考えか。2点目には、ロータリーの一体化への考え方は、どのようにお持ちですか。3点目には、目指すべき駅前の交通整備において参考事例があれば、お伺いしたいと思います。以上、あわせてお尋ねします。
148 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺の交通課題については、駅前広場における通過交通の抑制や、バス、タクシー、一般車両、自転車、歩行者の交通機能の強化と安全対策と考えており、現在策定中の総合交通計画と整合を図りながら検討を進めております。
本計画では、通過交通を抑制する駅前広場の整備や安全で快適な歩行者導線、滞留空間の確保、適切な駐車場配置などの交通環境整備により、市駅周辺の交通課題を解決するのみならず、最大の効果といたしましては、利便性の向上や中心市街地でゆとりやにぎわいを創出できる空間を確保することで、まちの魅力が高まると考えております。
また、駅前広場につきましては、周辺道路とのネットワークや事業費を抑制する観点を踏まえ、バスなどの車両利用環境の改善も考慮し、現駅前広場を拡張するものでございます。
なお、事業化に当たっては、誰もが移動しやすくゆとりある駅前空間の創出に向け、交通事業者など関係者と連携を図ってまいります。
駅前広場の分離構造の参考事例といたしましては、JR高槻駅北、JR熱海駅、東京駅などが挙げられます。
149 ◯福留利光議員 この交通関連についての意見と要望だけ申し上げたいと思います。
市民アンケートなどでも、一般的に交通の渋滞と利便性は関心の高い項目でもあり、特に、枚方市駅周辺の渋滞はよく指摘されていることもあり、この再整備では注目の高いところでもあります。そのような背景から、課題解決に向け柔軟な発想の転換から大胆な取り組みが必要と感じます。特に提案したいのが、ロータリーの一体化です。渋滞解消のための一般車両の乗り入れや規制のあり方です。
50年前の再整備と大きく違うのは北地区の現在の環境で、北ロータリーを見直す絶好の機会でもあると感じます。これから総合文化芸術センターが建設され、ラポールやメセナの福祉施設があり、また、関西医大の病院と大学があるこのエリアは、多種多様な活性化が見込まれます。特に、総合文化芸術センターは、恐らく、大きな集客が見込まれ、経済効果も増大すると思いますが、今の環境では、駅とセンターの往復程度で、駅前周辺が素通りとなる可能性が高いと考えます。
そこで、仕掛けが必要ではないでしょうか。そのためには、北ロータリーから府道につながる動線の改善を行い、駅周辺に集客をもくろめる再整備計画が必要だと考えます。また、このことから、南地区のロータリーを北ロータリーと一体的に再配置して、効率化と渋滞緩和を目指し、北ロータリーからの新たな発着路線の開発とあわせて、一般車のあり方を再整備することをあわせて要望したいと思います。
次に、新庁舎整備について、お尋ねします。
ここでは、新庁舎の規模とICT化の導入を含めた業務の効率化、また、環境に優しい取り組みなどを基本に質問したいと思います。
まず、現状の庁舎の職員数、約950名に対して、新庁舎基本構想では約1,350名と約1.4倍の拡大となります。具体的な部署は、基本構想16ページに記載はありますが、効率化のあり方で、現状との違いについて、特にICT化の視点でどのような改善を考えておられるのか、お尋ねいたします。
また、今の庁舎で不足しているのは、会議室と福利厚生施設と思っています。特に、大会議室と、そして食堂の必要性を感じます。食堂の設置におきましては、近隣の飲食店との関連もあり導入は難しいかもしれませんが、せめて、今現在、庁舎における職員の皆さんは自席にて昼食をとられておりまして、本当にこれで気分転換や、あるいはコミュニケーションの活性化が図れているのかどうか。ある意味、こういったところを改善することによって、非常に効率化が高まるんではないかと考えるところでございます。あわせて、市の見解をお尋ねしたいと思います。
150 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 まず、新庁舎では、市民の利便性や職員の業務効率の向上を図るために、さまざまな場面でICTの活用が可能な環境整備の検討を行う考えでございます。例えば、総合窓口を見据えて、今後の技術の発展や先進事例を参考にしながら、市民の在館時間の短縮や待ち合い時の負担軽減につなげていく考えでございます。
また、他施設と迅速に対応できるウェブ会議などの環境整備の導入検討など、職員の移動時間のロスの削減などを検討してまいります。
次に、会議室につきましては、議員御指摘のとおり、本庁舎の会議室は384平方メートルで不足していると認識しておりますが、新庁舎の集約対象となる施設で使用されている会議室の面積を合わせると1,764平方メートルとなります。これにより、現庁舎内の慢性的な会議室の不足を解消できるものと考えております。
また、新庁舎では、日常的な利用が多い10人程度の会議室を充実させるとともに、職員研修や健康診断等により多くの収容が必要となる場合、可動間仕切りにより大人数でも利用可能な会議室を設けるなど、利用形態に柔軟に対応できるフレキシブルな機能を導入していくことで、業務の効率化を図っていく考えでございます。あわせて、新庁舎内には、職員同士のコミュニケーションが図れる打ち合わせスペースや災害時の職員の仮眠室としても利用できる休憩室機能などを検討してまいります。
なお、食堂やコンビニエンスストアなどにつきましては、民間事業者のノウハウを活用し、職員や市民が利用できる施設を整備する考えでございます。
151 ◯福留利光議員 質問としては、最後の質問をさせていただきます。
基本構想では、環境に優しい庁舎とありますが、他市の事例などでは、壁面に太陽光パネルを設置したり、地下熱を利用するなどの事例があります。新庁舎では、目指す環境面での達成目標を明確にした上で取り組んでいくことが大切です。
そこで、新庁舎においては、どの程度まで環境に係る設備投資をお考えか、お尋ねいたします。
152 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎に導入予定の太陽光発電設備とあわせ、ライフサイクルコストの縮減に寄与する設備につきましては、庁舎が果たすべき先導的な役割として、自然エネルギーの導入について、引き続き検討してまいります。
153 ◯福留利光議員 最後に、この項目について、意見と要望を申し上げます。
これまで私も、常任委員会や、また、個別の視察などを通じまして、いろいろ他市の庁舎を見てまいりました。これらの行政や議会から御意見を聞きました。財政確保や庁舎の規模、それから設置場所等、利便性の考え方、または周辺のインフラ整備、こういった部分が骨格的な課題として挙げられ、それを賛否両論で整理され、苦労して再建してきたことの実態を多くの行政からお聞きしました。枚方市も同様であると考えます。これから、建設に向けて、多種多様な課題が出てくると想定されます。
前回に庁舎建設されましたのが1960年、別館がその9年後という短期間であることから、当時の詳細は余り理解していませんが、高度成長期を背景に、必要性を急がされたと想定できます。しかしながら、今回の再建は、このときと時代背景は大きく変わっています。前にも申し上げましたように、今後、30年・50年後の社会環境を想定することは困難であり、ただ、そのときに、周辺環境が変わろうと、最終的には庁舎だけは存続することを前提に再建する必要がございます。そのためにも、現状での課題解決をしっかり行い、最小投資と最大効果の検証を行っていただいて、今後の取り組みを進めていただきたいと思います。
また、効率化の視点では、ICT化を推進されると思いますが、フリーアドレスオフィスや多機能テレビ会議など、従来の発想ではない庁内改革を推進されること、そして、先ほどはさらっとした環境への回答でしたが、社会環境への影響や
ランニング経費削減など効果も大きいことから、しっかりと取り組んでいただきたいと申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。
154 ◯岡林 薫議長 これにて、福留利光議員の質問を終結します。
155 ◯岡林 薫議長 次に、高野寿陛議員の質問を許可します。高野議員。
156 ◯高野寿陛議員 まず初めに、大阪北部地震、また台風21号による災害を受けられました皆さんに心からお見舞いを申し上げます。
それでは、質問させていただきます。
都市再生緊急整備地域について、質問させていただきます。
枚方市は、ことし2月に、都市再生緊急整備地域の候補地に選定されましたが、都市再生特別措置法に基づく地域指定として、都市再生緊急整備地域と特定都市再生緊急整備地域がありますが、その違いについて、お伺いいたします。
157 ◯柳澤秋介理事 都市再生緊急整備地域は、都市再生特別措置法に基づきまして、都市の再生の拠点として、開発事業を通じて、緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として政令で定めるものであります。
特定都市再生緊急整備地域は、都市再生緊急整備地域のうち、緊急かつ重点的な市街地の整備により、国際的な活動に関連する居住者あるいは来訪者を増加させるなど、都市の国際競争力の強化を図る上で特に有効な地域と定義されております。現在、全国で13地域が指定されておりまして、大阪府におきましては、大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺地域と大阪コスモスクエア駅周辺地域の2つとなっております。
158 ◯高野寿陛議員 次に、都市再生緊急整備地域の政令指定に向けたスケジュールのところで、平成31年7月に政令指定となっておりますけれども、その指定の期限が決まっているのか、そしてまた、延期ができるのか、お伺いいたします。
159 ◯柳澤秋介理事 国からは、候補地域となってから政令指定までのスケジュールを確認しておりまして、申請の機会は毎年1回が基本と聞いております。
具体的には、3月に開催されます国の有識者会議に、政令指定すべきエリア及び地域整備方針の素案を確認いただいた上、国によるパブリックコメントなどを経まして、7月に開催が予定されている都市再生本部によりまして、政令指定の是非が決まるとされております。
160 ◯高野寿陛議員 先ほどの御答弁で、都市再生緊急整備地域と特定都市再生緊急整備地域について理解できました。
そこで、政令指定されるとどんなメリットがあるのか、お伺いいたします。
161 ◯柳澤秋介理事 現在、候補地域に選定されておりますけれども、このことで、既に全国的に一定注目を浴びており、早い段階から民間事業者の参入を促すことになっていると考えております。
また、政令指定されれば、都市計画や金融、税制等の支援措置等に関する特例の活用が可能となり、民間活力の導入を促すことで都市再生の質の向上が図れるというメリットがございます。
162 ◯高野寿陛議員 次の質問は重要と思います。国からの予算の支援、そして補助金について、お伺いいたします。
市街地再開発事業では、第一種・第二種市街地再開発事業がありますけれども、これらは国からの補助金などの助成が行われますが、都市再生緊急整備地域として政令指定されると、国からの助成金が受けられるのかどうか、お尋ねいたします。
163 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備の事業手法として想定している市街地再開発事業においては、国の補助金の導入などを想定しておりますが、その詳細については、今後、事業手法や財源など財政負担とあわせてお示しさせていただく予定でございます。
なお、都市再生緊急整備地域として政令指定された場合の国の支援としては、都市計画や金融、税制等の支援措置等に関する特例といった民間活力の導入を促すための制度活用を想定しております。
164 ◯高野寿陛議員 次に、枚方市駅周辺再整備基本計画について、お尋ねいたします。
枚方市駅周辺再整備基本計画を進める中で、1)街区から5)街区が設定され、その街区の土地利用、そして、施設配置計画の方針が決められています。その中で、まず重要視しなければならない街区として、4)街区、5)街区と考えます。4)・5)街区の土地利用が決められなければ、枚方市駅周辺再整備の再開発、これはできないものと言っても過言ではないと考えます。
そこで、市駅周辺再整備基本計画は、今、素案でもなく草案となっている。そうすると、一度、5)街区の庁舎位置をいいと決めた後、素案で変更があるんじゃないかと考えられるところもあるんです。ここが大事になるんですけれども、変更があるのかないのか、この辺をしっかりと、部長お答えください。
165 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎の位置につきましては、今回お示しした枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)での考えをもとに、素案の策定を進めてまいりたいと考えております。
166 ◯高野寿陛議員 それでは、要望させていただきます。
今後、変更のないことを強くお願いし、そして事業手法、事業区域の順番をしっかりと検討し、進めていただきますようにお願いいたします。
次に、4)街区の土地利用について、お伺いします。
土地利用の方向性の内容で、人々の行動範囲を広げ、回遊性を高めることを目指すとありますが、公園、広場の計画がもう一つわかりにくい。具体的な計画はどうなっているのか、お伺いいたします。
167 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区の公園、広場の土地利用につきましては、公民有地を生かしたゆとり空間の創出や周辺施設配置とのめり張りのある土地利用、さらに、地域資源と新たな都市機能などを有機的につなげることによる回遊性の向上、にぎわいの創出などを具体化していく上で、特に重要な機能であると考えております。
その具体的な活用のイメージにつきましては、今後、お示しさせていただきます。
168 ◯高野寿陛議員 次に、市駅周辺再整備に関する会議等について、お伺いいたします。
これまで、市駅周辺再整備については、国・府・市の連絡会議を初め、民間を含めた分野ごとに協議会を発足し、意見交換などを行ってまいりましたが、この内容がどのように、どこに反映されているのか、お伺いいたします。
169 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 本市が取り組むまちづくりにおいては、市駅周辺活性化協議会や三者協定など、多様な関係者と意見交換し、枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)を作成しています。
また、各種協議会などの会議体の運営につきましては、設置目的や役割に応じた運用をしてまいりたいと考えています。
170 ◯高野寿陛議員 それでは、3)街区について、お尋ねいたします。
3)街区は、京阪ホールディングス株式会社、大阪府住宅供給公社、そして枚方鉄建株式会社の所有地が含まれますが、この3)街区の土地利用においては、最大地権者である京阪ホールディングス株式会社を主体として任せるのか、その場合、行政はどういったかかわり方をするのか、お伺いいたします。
171 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 3)街区におきましては、現在、京阪ホールディングス株式会社、大阪府住宅供給公社及び枚方鉄建株式会社と土地利用計画や整備手法等の協議、検討を行っており、市街地再開発事業における地権者組織の立ち上げに向けた取り組みを進めているところでございます。
本市では、この都市計画手続や事業推進のための技術支援を行うなど、公民連携したまちづくりを進めてまいりたいと考えています。
172 ◯高野寿陛議員 それでは、最後に要望させていただきます。
枚方市駅周辺再整備の実現に向けて、4)街区、5)街区の土地利用をしっかりと決定していただいて、必ず実施しなければならないと考えるところでございます。再度、お願いいたします。
効果的、効率的に実施していく観点から、しっかりと方向性を定め順番を間違わないように、順次進めていただくことをお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
173 ◯岡林 薫議長 これにて、高野寿陛議員の質問を終結します。
174 ◯岡林 薫議長 次に、池上典子議員の質問を許可します。池上議員。
175 ◯池上典子議員 まず初めに、台風21号及び北海道における地震により、とうとい命を失われました方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
それでは、質問に入らせていただきます。
私で10番目の質問者になります。一部重複するものもありますが、協議会でありますので、考え方ということで御容赦いただきたいと思います。
まず、市駅周辺の再整備により、1)街区、枚方市駅南口を含む2)街区、枚方市駅北口を含む3)街区では、現在とどのように変わるのか、お尋ねします。
176 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の27ページ、土地利用計画・施設配置計画図に基づき、現状と比較した場合、まず、1)街区につきましては、土地の高度利用を図り、商業、業務、駐車場のほか、居住機能などの配置を想定しております。
次に、2)街区につきましては、交通混雑解消や駅前への通過交通の抑制、ゆとりある歩行者空間・滞留空間の確保に向け、南側の駅前広場を現区域に加え、枚方近畿ビル及びサンプラザ1号館の範囲を含めて拡充することを想定しております。
最後に、3)街区につきましては、一部の区域を高度利用し、北側駅前広場の拡充や商業、業務、居住、駐車場のほか、行政機能の配置を想定しております。
177 ◯池上典子議員 市駅周辺の渋滞緩和や、狭隘な駅前ロータリー、そして、土地の高度利用、駐車場整備など、これまで議会でもさまざまな意見が出されているところですが、民有地の多い場所でありますので、市の考え方をしっかりと示し、将来のにぎわいの創出につながるものにされますよう、個々具体の取り組みをお願いしたいと思います。
次に、事業費について、お伺いします。
基本計画では、今回の事業における市の負担額を約216億円程度と見積もっておられますが、総事業費も含めて、その中には主にどのような事業が含まれるのか、また、原資として使える基金にはどのようなものが幾らぐらいあるのか、お尋ねしたいと思います。
178 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の28ページでお示しいたしました、対象範囲のまちづくりに要する総概算事業費約1,400億円は、市街地再開発事業に伴う土地・建物補償や既存建物の取り壊し、新庁舎を含む各施設の整備、また、公共施設である駅前広場や区画街路、デッキの整備などに係る費用であり、そのうち、市の負担額といたしましては、約216億円を想定しております。
市負担額の財源については、新庁舎及び総合文化施設整備事業基金があり、当該基金の平成29年度末残高は約56億円となっております。ここから(仮称)総合文化芸術センターの整備として、約23億円を取り崩す予定としているため、残りの約33億円が活用可能な基金額になると見込んでおります。その他の財源といたしましては、一般財源、起債を想定しております。
179 ◯池上典子議員 財政的には、市の想定負担額約216億円に対し、活用可能な基金は約33億円で、それ以外は一般財源、起債で賄うと、かなり厳しい状況での再整備事業なのだという認識をしっかりと持つ必要があると考えます。
次に、市の所有している土地について、お聞きします。
現在、市駅周辺には、駅前広場や道路、公園のほか、庁舎敷地も含めて多くの市所有地がありますが、再整備前・後の市所有地の変化はどれぐらいになるのか、お尋ねします。
180 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備における市所有地の変化については、従前面積として、道路や公園の面積を含め約4万3,000平方メートルであり、5)街区での庁舎案の場合の従後の面積は約3万8,000平方メートルになると試算しております。
なお、3)街区での図書館等の設置を検討しており、従後面積がその分増加すると見込んでいます。
181 ◯池上典子議員 再整備前・後の市所有地の面積変化について、御答弁いただきましたが、現庁舎位置や岡東中央公園といった4)街区の市所有地は、駅前の一等地ということもあり手放せば二度と手に入らない土地ということもあり、今後の社会変化に対応できるよう、ある程度の市所有地の確保が必要だと考えますが、市の見解をお尋ねします。
182 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市所有地の確保につきましては、御指摘のとおり、市駅周辺地域において、行政サービスの継続やにぎわい、憩い空間としての公園機能などを提供するためには必要であると認識しており、将来の社会変化にも柔軟に対応できるまちづくりを目指してまいります。
183 ◯池上典子議員 将来の社会変化に柔軟に対応するということで、公園について、お尋ねしたいと思います。
現在、イベント会場としても頻繁に使われている4)街区にある岡東中央公園には、約4,700平方メートルの広さがあります。計画では、それに加え、広場として現本館の撤去後の約3,000平方メートルを確保することになっております。
公園については、公園法の厳しい規制がかかってきます。将来の変化に対応するということであれば、この再整備にあわせて、岡東中央公園も含め全7,700平方メートルの全てを広場に変更されるべきではないかと考えますが、見解をお尋ねします。
184 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今回お示しの計画図では、岡東中央公園を含む公園・広場空間が大きな特徴となっており、公民が連携し、その空間を生かすことが継続したまちの成長に重要と考えております。
今後、位置づけや運営管理の手法等について検討し、にぎわい創出を図る考えでございます。
185 ◯池上典子議員 宿泊施設、いわゆるホテルの誘致について、お尋ねします。
以前から話題になっては消えていった経緯もあります。今回のアドバイザーの意見としてはかなり消極的なものと感じたのですが、ホテル誘致に関する市の考えをお尋ねします。
186 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 ホテルにつきましては、まちの魅力を高めていくための都市機能の一環として必要と考えており、枚方市駅周辺再整備基本計画(草案)の土地利用計画・施設配置計画図において、3)街区において想定する都市機能としてお示ししているところでございます。
現在、3)街区のまちづくりにつきましては、大規模地権者と市街地再開発事業に向けた土地利用計画等の検討を進めているところであり、その中で、本市としましては、ホテル誘致を要望しているところでございます。
187 ◯池上典子議員 次に、3)街区にある大阪府住宅供給公社の枚方団地について、お尋ねします。
公社のホームページでは、枚方市駅周辺再整備ビジョン等に基づき、関係機関や地元市等、連携を図りますと、かなり抽象的な文言だけですが、現在どのような協議状況で、今後、どのように取り組んでいくのか、伺いたいと思います。
188 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 大阪府住宅供給公社枚方団地を含む3)街区につきましては、京阪ホールディングス株式会社、枚方鉄建株式会社及び大阪府住宅供給公社と土地利用計画や整備手法等の協議、検討を行っており、市街地再開発事業に向けて、今年度の地権者組織の立ち上げに向けた取り組みを進めているところでございます。
189 ◯池上典子議員 3)街区の中で公社も開発事業に向けて協力していただけるということですが、私も府民の一員という立場で申し上げれば、大阪府住宅供給公社は、戦後の復興期の住宅不足への対応として、100%大阪府の出資によって設立され、府民の居住水準の向上等、大阪府の住宅まちづくり政策の一翼を担われてこられたことは理解しておりますが、既に府下でも住宅数が世帯数を上回り、空き家対策に取り組むような現状です。駅前開発にかかわっているような状況なのかとの疑問もあるところです。しかし、それでもということなのであれば、市としても公社に対して、しっかりと公的団体としての役割を求めていただきたいと要望しておきます。
次に、駐車場について、お尋ねします。
現本庁舎駐車場については、有料化に伴い大きな課題であった繁忙期の入庫待ちの課題が一定解消されている状況ですが、新庁舎では、現本庁舎駐車場台数72台に対して、2倍の144台の駐車場を計画されています。なぜそのような台数が必要なのか、お尋ねします。
190 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎では、現本庁舎以外の部署も集約する計画としており、計画台数には、それらの施設が有する駐車場台数も見込んでいます。
また、現本庁舎駐車場につきましては、有料化以前と比較して大幅に入庫待ち時間は短縮されておりますが、今もなお、道路上での入庫待ちの車も見受けられることから、新庁舎では周辺への影響も考慮し、来庁者用駐車場の計画台数を144台としております。
191 ◯池上典子議員 次に、土地利用計画の庁舎位置比較表について、お尋ねします。
4)街区に新庁舎を設置した場合、5)街区はどのような活用を前提として比較しているのか、伺います。また、経済波及効果を算出した際の5)街区の取り扱いについても、あわせて伺います。
192 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 4)街区に新庁舎を設置した場合の5)街区につきましては、当街区内の分館及び第2分館の用地について、本事業の財源確保の観点から、市が建物を取り壊した後に単純売却することを想定しております。
また、経済波及効果についてですが、5)街区を除いた事業範囲において、市街地再開発事業を行った場合を想定して算出しております。
193 ◯池上典子議員 4)街区案の場合は、分館及び第2分館用地のみの単純売却を想定し比較、また、経済波及効果については、5)街区全てを除いた事業範囲で算出された比較となっているとのことです。
それでは、現在、5)街区の土地面積としては全体でどれぐらいになるのか、また、土地所有者別の内訳もあわせてお聞かせください。
194 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 5)街区の土地面積は、道路部分も含めて約1万8,000平方メートルとなっております。
土地所有者の内訳は、本市においては、分館と第2分館の約2,000平方メートル、道路部分などを含めると全体で約5,000平方メートルを所有しており、大阪府が約8,000平方メートル、国が約4,000平方メートル、その他の所有者が約1,000平方メートルとなっております。
195 ◯池上典子議員 資料の別紙1、24ページ、土地利用計画の庁舎位置比較の一覧表をごらんいただきたいと思います。
この表は、新庁舎建設を4)街区にするか、5)街区にするかについての評価を×から◎までであらわし、すぐれたほうを黄色で着色した比較表です。
5)街区には、答弁で述べられた市役所分館、第2分館以外にも、現在の府民センターの土地約8,000平米、枚方税務署や旧区検察庁の土地で約4,000平米等の広大な土地があります。5)街区案では、これら約1万8,000平米を全て計算に入れ、4)街区案の場合は、分館及び第2分館の約2,000平米のみを対象として、例えば、回遊性、にぎわいの創出では4)街区は×、5)街区は◎となっており、経済波及効果についても○と◎となり、全体として、5)街区では、ほとんどの項目ですぐれている黄色となっております。
市としては、他人の土地をどうこうとは考えられないからとの答弁趣旨も理解できるのですが、たとえ新庁舎が4)街区になったとしても、5)街区が現状のままでほっておかれるはずはなく疑問の残る対照表となっていることは指摘しておきたいと思います。
次に、新庁舎の整備時期について、お尋ねします。
今回の地震、台風の災害を受けて、庁舎においては、地震では5階部分の水漏れや渡り廊下の天井剥離など10カ所以上に及ぶ被害があり、台風では別館の玄関ひさしの天井崩落等4カ所の被害など、まさに満身創痍の状況に思え、庁舎整備の時期は大変重要に思われます。庁舎整備時期に対する市の見解を伺います。
196 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 新庁舎整備の早期実現につきましては、認識しているところでございます。しかしながら、まちづくりの観点や本市の財政状況を踏まえながら、事業手法の検討を進め、今後、整備時期をお示ししていく考えでございます。
197 ◯池上典子議員 新庁舎整備の早期実施については認識しているとのお答えです。先ほどの庁舎位置比較一覧表によれば、4)街区では、最短で2023年の5年後には庁舎完成が可能とされておりますが、5)街区の建設であれば、2025年の7年後となっております。庁舎のことだけで言えば、今後、建てかえまでに、ことしのような災害が発生しないとは言えず、修理、修繕に多額の費用がかかってきます。また、別館の玄関ひさしの天井崩落など職員の方、来庁者の方の事故につながる可能性もあり、2年間の差はとても大きく感じられます。
また、4)街区での建てかえであれば、市所有地であり現市民会館跡地ということで、市の都合で新庁舎建設時期を設定できますが、5)街区での建てかえであれば、最短で7年とはなっておりますが、3)街区の進捗状況や府民センターの撤去時期などの不確定要素が多く、現庁舎の状況を考えれば疑問を感じるところです。重ねてになりますが、新庁舎整備については、早期実施を強く求めておきたいと思います。
最後になりますが、市の財政状況を考えれば、総合文化施設の建設、京田辺における新しい清掃工場建設、学校施設を含め老朽化した公共施設の修理、建てかえ等の100億円規模の事業がめじろ押しの中での再整備事業ということで、非常に厳しい状況だという認識が必要です。
また、超高齢・少子化社会を迎え、自治体の姿も大きく変わっていくものと考えます。今協議会での議会の意見や市民の方から寄せられる要望、また職員の皆さんの知恵を結集して、30年後、50年後の市民の審判に耐える枚方市駅周辺再整備に全力で向かっていただきたいと強く求め、私の質問を終わります。
198 ◯岡林 薫議長 これにて、池上典子議員の質問を終結します。
199 ◯岡林 薫議長 次に、堀井 勝議員の質問を許可します。堀井議員。
200 ◯堀井 勝議員 質問に入る前に、この間の自然災害によって、とうとい命を落とされた方や、また、避難されている方、日常生活にまだまだ戻れていない皆さん、一刻も早く日常生活にお戻りされることを御祈念申し上げます。
それでは、11番目ですので、随分重複するところもあるかと思いますが、御容赦いただきたいと思います。
今進めていただいている枚方市駅周辺再整備は、去る平成16年度に策定されました枚方市駅周辺整備基本構想をもとに、枚方市駅周辺の総合的なまちづくりに関するビジョンを策定するために、平成20年に庁内の策定委員会を立ち上げられ、平成23年にはビジョン検討プロジェクトチームによる技術的事項等の研究、また、平成24年には学識経験者等外部の有識者によるビジョン専門検討委員会による専門的見地からの意見聴取や地元住民、地元事業者との意見交換、また、まちづくりシンポジウム等々、多岐にわたる検討がなされて策定された現枚方市駅周辺再整備ビジョンも、策定されてから、もう既に4年半(後刻訂正発言あり)になります。構想されてからは既に14年にもなりますが、この間、民間におかれては、2)街区内に新しいビルが建てかえられた以外は、昭和54年に開発された枚方市駅周辺の原型そのままであります。
私は、そうした現状を踏まえ、ただいま御提示いただいております枚方市駅周辺再整備について、与えられた時間内で質問させていただきます。二見部長、大変お疲れでございますが、よろしくお願いいたします。
まず第1に、ただいま申し上げましたように、基本構想をもとに14年、再整備ビジョンができて丸4年半(後刻訂正発言あり)になります。ここにきてやっと、再整備基本計画の策定に当たろうということで御提案いただいていることは理解しております。
そこでお尋ねいたしますが、ここに至るまでに、どのようなお取り組みをされ、それにどの程度の経費をかけてこられたのか、内容を具体的にお示しいただきたいと思います。また、その費用対効果についても、あわせてお示しいただきたいと思います。
201 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備に係るこれまでに要した経費の主な内容としては、再整備ビジョンの策定に係る基礎調査委託費として約1,000万円、再整備ビジョン策定事業委託費として約1,600万円、駅前広場や外周道路など道路整備に係る検討に要する委託費として約650万円、再整備ビジョンにおける各拠点の土地利用や事業手法等の検討や、地元等へのビジョンの周知と理解を促す取り組みに要する委託費として約1,400万円、また、平成28・29年度に3)街区などの市街地再開発事業など整備の具体化の検討に要する委託費として約2,050万円、昨年度は、都市計画図書作成などで必要となる駅周辺地区の測量業務委託として約570万円、また、昨年度から取り組んでいます再整備基本計画及び新庁舎基本構想の策定委託費として約2,300万円で、合計約9,570万円でございます。
これまでの成果としては、駅前広場や外周道路などの交通基盤や土地利用の調査、検討を進め、将来のまちの姿として、本市の基本的な考え方を示すために全体整備イメージやバーチャルリアリティを作成したことでございます。
また、各街区の主な地権者や地域の特性、まちづくりを踏まえながら街区を設定し、個別に取り組みを進めておりますが、特に3)街区については、市街地再開発事業に向けて地権者等が参加する協議会を設け、実施に向け協議を重ねているところでございます。
また、新庁舎の整備についても、この間、国・府と連携、協力しながら検討を重ねているところでございますが、さらに、昨年に測量業務を実施し、現在これらの成果を活用し、再整備基本計画や新庁舎基本構想の策定、3)街区のまちづくりなどの取り組みを行っているところでございます。
202 ◯堀井 勝議員 私、先ほどビジョン策定から4年半と言いましたが、失礼いたしました。平成25年3月策定ですので、ことしで5年半ということに訂正させていただきたいと思います。
要するに、この14年でいろんな委託をされて約1億円、そして、その間、部長はかわられておりますけれども、担当部が存続しているわけですから、およそ、この14年間で七、八億円の人件費がかかっているんではないかと思います。今、約10億円ぐらいかかりながら、一向に進行していないというのが実態であろうと、このことをまず申し上げておきたいと思います。
次に、この協議会資料の第4章.土地利用計画と施設配置計画について、これも重複するかもわかりませんが、お尋ねいたします。
まず、それぞれの街区のこれまでの土地利用が今後どのように変わっていくのか、お示しいただきたいと思います。
それから、施設配置については、資料27ページに、施設名はもとより、この具体的な内容も記されておりますが、これはあくまでの設定なのか、それとも標記されているとおりに決定したいということで提案いただいているのか、お尋ねいたします。
203 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 1)街区につきましては、土地の高度利用を図り、商業、業務、駐車場のほか、居住機能などの配置を想定しております。
2)街区につきましては、交通混雑解消や駅前への通過交通の抑制、ゆとりある歩行者空間・滞留空間の確保に向け、南側の駅前広場を現区域に加え、枚方近畿ビル及びサンプラザ1号館の範囲を含めて拡充することを想定しており、3)街区につきましては、一部の区域を高度利用し、北側駅前広場の拡充や商業、業務、居住、駐車場のほか、行政機能の配置を想定しております。
4)街区につきましては、公民連携した公園、広場のゆとり空間の創出や土地の高度利用を図るなど、めり張りのある土地利用を進め、居住やコト消費等の商業、サテライトオフィス等の業務機能の配置などを、5)街区については、災害中枢機能であり目的施設でもある国との合同庁舎等の行政機能や居住機能の配置を想定しております。
また、今回お示しの計画図は、アドバイザー等の意見を踏まえて、実現可能な土地利用計画、施設配置計画として、基本的な考え方をお示ししたものでございます。今後、事業化の際には、権利者の意向などを踏まえ、実現していく考えでございます。
204 ◯堀井 勝議員 ただいま御答弁いただきました項目について、1点、指摘しておきたいと思います。
先ほど、大塚議員からも、一番最初にお話がありましたように、五十数階というようなタワーマンションですね。それから、人口減少を迎える中で、この商業・業務施設が大小4棟つくられるわけですが、今の部長の答弁では、アドバイザーからのアドバイスがあったからということなんですが、これは、恐らく昭和54年もこういうことになっていたと思うんです。サンプラザ3号館、サンプラザ1号館、これを売却できないところがたくさんあって、いまだに、まだ市が抱えているというようなところがあるわけで、これが非常に問題があると思います。
人口40万人、昭和54年から人口がどんどん増えていきましたが、こういう状況でありますから、これからどんどん人口が減っていくわけですので、これは、とてもとても歴史を見れば、なかなか難しいんではないかというように思いますので、十分な精査をしていただきますように、また、我々も加わってまいりたいと思っておりますので、指摘だけしておきます。
次に、ビジョン実現に向けて、駅前広場や外周道路の整備、市庁舎の建てかえ等々、行政みずからが果たさなければならない課題が数多くあるにもかかわらず、役所の会議、試案というのは思案する思案もあれば試す案もあり、試案がどんどん進んでおりますけれども、具体的に、私たちの目に見えるもの、現象として何も起こっていないように思うんですが、どうなっているのか、お尋ねいたします。
205 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 駅前広場の拡張、区画道路などの公共インフラや、庁舎の建てかえなどについては、それぞれ個別ではなく総合的にとらえ、まち全体の再整備とあわせて行うことで、効率的、効果的なまちづくりを実現させていく考えでございます。
その実現化に向けては、地域にかかわる人々がまちづくりの目標や方向性を共有しながら取り組むことが必要となります。このため、平成25年には、市民参画などを得ながら再整備ビジョンを策定し、再発進ひらかた、人が主役のまちづくりを基本コンセプトとし、4つの拠点形成などのまちづくりの方向性や連鎖型まちづくりのイメージなどをお示ししてきたところです。
現在、文化芸術拠点の形成を図るため、平成33年の供用開始に向け(仮称)総合文化芸術センターの建設や、外周道路の暫定整備について取り組みを進めているところでございます。
206 ◯堀井 勝議員 部長さんの御答弁をお聞きしておりますと、再整備事業はいとも順調に進んでいるように言われておりますが、行政みずからが果たさなければならない課題もなかなか目に見えて進んでいるように、私は思えません。
先ほども申し上げましたとおり、2)街区内の近鉄百貨店撤退後、買収された民間事業者は、見る見る間に立派なビルを建設されて、見事に事業展開されています。民間は、収益を上げなければ、企業そのものが運営できない。すなわち、経営が成り立たない。経営が成り立たなければ企業は倒産するわけです。
ところが、お役所は、市民に納めていただく税金で全てが賄われているために、大きな赤字を出さない程度に各種事業を進めていれば、市政運営に大きな支障はないというお役人的思想ですよ。お役人的思想が根底にあるために、会議はどんどん進んでいきますけれども、事業は進んでいないというのが実態ではないかと思います。
そこで、改革を標榜しておられる伏見市長におかれては、市民目線でお役人の意識改革、職員の意識改革、職場の意識改革をどんどん進めていただいて、各事業がスムーズに展開できますように努力していただきたいことを要望しておきます。
次に、再整備基本計画の策定に取り組まれることに異論はございませんが、枚方市駅周辺再整備ビジョンの実現には、関連する区域内の数多くの地権者や地域住民の皆々様の合意形成がなければ、なかなか進展しないと思うわけですが、それらの合意形成はどうなっているのか、お示しいただきたいと思います。
207 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 市駅周辺再整備について最も進んでいる3)街区については、枚方市駅東地区再整備検討協議会等にて、土地利用計画や整備手法等の協議、検討を行っており、今後、地権者組織の立ち上げに向けた取り組みを進めているところでございます。
また、再整備基本計画等の検討に際し、国・府とは、枚方市における国・府・市有財産の最適利用推進連絡会議等を通じて行うとともに、枚方市駅周辺活性化協議会等の多様な関係者とも意見交換を行っているところであり、さらに、各街区の地権者についても、昨年度から本市の取り組みについて、適宜説明を行っており、今後も引き続き、市が目指すまちづくりに御理解、御協力いただけるよう努めていく考えでございます。
208 ◯堀井 勝議員 今の御答弁で最も進んでいる3)街区は、大阪府と民間、大手の民間企業ですから、将来的に採算が見込めるようであれば合意は取りつけられるでしょうけれども、その3)街区以外の個々の街区の地権者や関係者ですね、これは、総論賛成であっても、各論になればなかなか合意がいただけないというのが実態だろうと思います。
ただいまの御答弁で、適宜説明しているということですが、再整備区域内の地権者から私に、我々のところはどないなんねんと、わしらどうなんねんということをお尋ねになる方がいらっしゃる。そういったことについて、今後どのように進められていくのか、お尋ねいたします。
209 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 本市が目指すまちづくりに御理解、御協力いただけるよう、11月の枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)の作成後、市民説明会やパブリックコメントを行う予定でございます。
さらに、適宜街区ごとに地権者の方々へ説明を行うとともに、随時個別相談等に対応していくことで、機運の醸成を図っていく考えでございます。
210 ◯堀井 勝議員 大阪府並びに民間企業が所有されている3)街区のまちづくりについては、資料の中でも詳しく説明をいただいているわけですが、1)街区と2)街区についてはどのようなお考えなのか。また、今回、2)街区の北側のほうがこの区域から外されているわけですね。それと、先ほどからも多々出ていますサンプラザ3号館がこの区域内から外されているということについて、どのようなことなのか、お尋ねします。
211 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 1)街区については、再整備基本計画の中で導入を想定する都市機能として、商業、業務、住居、駐車場とし、民間事業によるまちづくりの促進を検討しております。
また、2)街区については、市駅南口駅前広場の拡充と5)街区へ通じる区画街路等とし、市街地再開発事業を基本に検討しており、今後、本計画素案に向けて事業手法等の検討を進めてまいります。
次に、2)街区の規模縮小については、2)街区の区画街路の線形を変更したためでございます。その理由としましては、現状の道路をできる限り活用することにより、影響する民間施設を少なくすることで、事業費抑制など事業の実現性を高めるとともに、施設配置面でタワーマンションに必要となる建築及び敷地規模についてのアドバイザーからの意見などを踏まえたものでございます。
また、サンプラザ3号館につきましては、本計画の街区設定の考え方として、市の財政状況やまちづくりの方向性、地域の特性、主な地権者の状況などを踏まえ、効果的、効率的に実現する観点で設定していることから、街区内に入れてはございません。
212 ◯堀井 勝議員 あと10分ということで、時間がありませんので深く申し上げませんが、この市駅に接続しているサンプラザ3号館が、ここにきてこの街区内から外されたという背景、今の御答弁を額面どおりに本当に受け取っていいのかどうか。ほかに何か思惑がこの裏に隠されているんではないかというように、私はうがった見方ですけれども、そういうことはこれからまたしっかりと見詰めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
ちょっと焦っていきますので、よろしくお願いします。
都市再生緊急整備地域に指定されることによって、いろいろなメリットがあると、先ほども高野議員の質問にもあったと思いますが、具体的に各街区における取り組みにおいて、どのような利点があるのか、お示しいただきたいと思います。
213 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 都市再生緊急整備地域の政令指定によるメリットは、指定エリアにおいて地域整備方針に合致した事業に対し、容積緩和や道路の上空利用のための規制緩和など都市計画の特例のほか、民間都市再生事業に対し、所得税や法人税の割増償却や、登録免許税の軽減税率などの税制の特例や金融支援が活用できるなど、民間事業者へのインセンティブがございます。今後は、街区ごとの進捗状況に応じ、本制度の活用が期待できるものと考えております。
214 ◯堀井 勝議員 我が国には、加計学園問題のようにいろんな規制がかかっているわけです。もろもろの規制を緩和することによって、まちが発展するということもあり得るわけですから、これからも大いに規制緩和に力を注いでいただきたいと、このことを要望しておきます。
それでは、都市再生緊急整備地域準備協議会が、産・官・学・金ということで設立されたわけですが、この中で主に4点の課題について検討いただくということになっていますが、この4点の内容、中身をもう少し御説明いただけますか。
215 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 枚方市都市再生緊急整備地域準備協議会は、今後、政令指定を受けるに当たり、政令指定すべきエリア(素案)、地域整備方針(素案)等について議論する場でございます。
地域整備方針としましては、都市再生特別措置法に、整備の目標を初め、都市開発事業を通じて増進すべき都市機能に関する事項、都市開発事業の施工に関連して必要となる公共公益施設の整備及び管理に関する基本的事項、その他都市の再生の質の向上と民間投資の呼び込みに必要な事項の4つの事項が定められております。それらの内容は、再整備基本計画(草案)にお示しするまちづくりの方向性として、導入する都市機能や土地利用の方向性と整合しているものでございます。
216 ◯堀井 勝議員 あと5分しかございませんので、先にまいりたいと思いますが、市駅周辺再整備に要する概算事業費がこの中に示していただいて、約1,400億円とお示しいただいている。余りにも漠然としており、皆目わかりません。それぞれの街区でどの程度の事業費が要るのか、これがないことには約1,400億円というのはなかなか簡単に示されないと思うんですが、その点どうなっているのか、お示しいただきたいと思います。
217 ◯二見康夫市駅
周辺等活性化推進部長 今回お示しした総概算事業費約1,400億円は、土地利用計画において、庁舎の整備位置を比較検討するに当たり、それぞれのまちづくりに要する総概算事業費を試算したものでございます。また、財源については、市街地再開発事業に伴う国・府の補助金や民間投資などを想定しております。
街区ごとの概算事業費、市負担分も含めた財源確保については、今後、施設規模や事業手法の精査などとあわせて検討を行い、基本計画素案の中でお示ししてまいります。
218 ◯堀井 勝議員 最後に伏見市長にお尋ねいたします。
この枚方市駅周辺再整備はいつごろ完成させようとお考えなのか、お尋ねいたします。また、本気でこの事業をやろうとお考えなのか、お尋ねいたします。
219 ◯伏見 隆市長 枚方市駅周辺再整備は、本市の未来を大きく左右するプロジェクトであると認識しており、魅力あふれる中心拠点としてより発展させていくため、関係機関や地権者等と連携、協力して早期に進めていく考えであります。そのためにも、再整備基本計画を策定し、実現可能なロードマップをお示しする考えであります。
220 ◯堀井 勝議員 再度、市長にお尋ねいたしますが、御承知のとおり、我が国は、少子・高齢化がますます進行していくわけです。人口がどんどん減っていく、そうした中にあって、社会保障費はどんどん膨らんでまいります。こういった現象は、国も地方も税収がどんどん落ちていくということで、これからの未来避けて通れない道であります。
東京オリンピック・パラリンピックが終了すれば、我が国の経済はどうなるかわからんと賛否両論あるんです。発展するだろう、このまま持続するだろう、いや、東京オリンピックが終わったら疲弊するという学者もおられる。専門家でも、そういう時代でありますから、私たちは、こういったときこそ、一銭のお金も無駄遣いしてはならない、許されないという観点で市政に携らせていただいています。
こうした観点から、市庁舎は、(仮称)総合文化芸術センターと合築し、官公庁団地と言われる現枚方市役所の建っているこの土地、これを有効活用することで、枚方市の財政負担を軽くすると同時に、市民負担も軽減し、豊かで住みよい、住み続けたい、また、誇りを持てるまち、こういうようにしてまいりたいというのが私たちの考え方なんです。
このことについて市長はどのように考えられて、本当にこのことを取り組んでいかれるのか、お尋ねいたします。
これをもって、私の質問を終わらせていただきます。
221 ◯伏見 隆市長 我が国においての人口減少等、さまざまな環境の中で、非常に厳しい中でありますけれども、枚方市といたしましては、この駅前再整備、非常に大事なプロジェクトでありまして、この枚方市を発展させるべく、前向きに、にぎわいをつくっていきたいという思いで、この枚方市駅周辺再整備に取り組んでまいりたいと考えております。
222 ◯岡林 薫議長 これにて、堀井 勝議員の質問を終結します。
223 ◯岡林 薫議長 本日の質問は、この程度にとどめます。
224 ◯岡林 薫議長 以上で、全員協議会を散会します。
(午後3時 散会)
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